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登録日:2012/01/20(金) 08 04 15 更新日:2023/07/15 Sat 11 49 12NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 Journey アメリカ ジャーニー ハッチポッチステーション ←ではない バンド ロック 産業ロック 音楽 Journey (ジャーニー)はアメリカのロックバンドで80年にヒット曲を量産し時代を代表するバンドの1つである。 特に映画海猿で使われた「Open Arms」を始め第2回WBC大会の中継時に使用された「Separate Ways」「Don't Stop Believin'」等が有名である。 80年代のバンドのイメージがあるが何気に73年から活動している。 スティーヴ・ペリーが加入後は作風が変わりスティーヴの歌声を活かしたメロディアスかつポップなハードロック路線に切り替え大成功を収める事となる。 81年に発売されたアルバム「Escape」は全米1位を獲得し全世界で1000万枚を売り上げ一躍トップバンドへ駆け上がる。 83年に発売されたアルバム「Frontiers」も大ヒットし、最もジャーニーが輝いて居た時期である。 しかしその後成功による金銭面での事情やメンバーのソロ活動により分解状態になってしまう。 86年にアルバム「Raised On Radio」をなんとか発売するがスティーヴ・ペリーが脱退してしまい解散してしまう。 それから10年後に黄金期のメンバーで再結成をしてアルバム「Trial By Fire」を発売するが、 スティーヴ・ペリーの母が死去した事により心身共に疲労しツアーに出る事を拒否し脱退する。 この時にスティーヴ・スミスもジャズに専念したいことから脱退する。 その後新たにボーカルにスティーヴ・オウジェリーとドラムにディーン・カストロノヴォを迎える。 カストロノヴォであり間違ってもスカトロノヴォではry 活動を再開するがアルバムの売り上げが以前ほど上がらず伸び悩んでいた。 オウジェリーも喉を痛め脱退し代わりにジェフ・スコット・ソートが加入するもどう考えてもジャーニーの曲とは声質がマッチしない。 ニール・ショーンは一体何を思って加入させたのだろう……… ジェフも1年足らずで脱退してしまい遂には活動困難かと思いきや、世界中が驚く夢の様な話で再び黄金期を迎えることとなる。 ボーカリストが見付からず遂にはyoutubeで自らのバンドのカバーを見ていたところ、 とある1つの動画を見た彼は深夜にも関わらず鼻息荒いままジョナサンに電話をかけた。 以下はその再現 ニール「おい!俺たちの新しいボーカルが見つかったぞ」 ジョナサン「どこのバンドなんだ?」 ニール「マニラのZooというバンドさ!」 ジョナサン「はぁ?マニラ?マニラってフィリピンのか?」 そりゃいきなり深夜に電話がかかってきて探していた人物がフィリピンに居ただなんて言われたら誰だって驚くだろう。 そう、ニールの見た動画はフィリピン人のバンドの演奏だった。 その抜きん出た歌唱力の高さと、スティーヴ・ペリーと瓜二つの歌い方をするアーネル・ピネダにニールはすっかり魅せられ、彼に惚れ込んだのである。 すぐさま連絡を取ろうとメッセージを送ったりコメントを書いたりしたニールだが、流石に最初は悪戯だと思われていた。 しかしニールが本人であることを証明したため、アーネルはオーディションに参加。 その結果、見事ジャーニーのボーカリストとなった。 ちなみに、ニールを惚れ込ませた動画をアップロードしていたのはアーネル本人ではなく、彼の友人。 持つべきものは友達である。 苦節40年にして人生の成功を勝ち取った彼のサクセスストーリーは、 母国フィリピンでは勿論アメリカでも多いに取り上げられニュース番組で特集を組まれるほどである。 新ボーカリスト・アーネルを迎え発売されたアルバム「Revelation」は全米5位と久しぶりの大ヒット作となりツアーも大成功。 2009年には日本ツアーも行い、東京、名古屋、大阪の全公演のチケットが完売という、こちらも大成功をおさめた。 余談 ◇Separate WaysのPVが死ぬほどダサいことも有名。 ペリーがなだぎにしか見えない。 ◇アンチMTVらしくPVはほとんど作っていない様である。 代表曲等 Open Arms 恐らく一番有名な曲。 Separate Ways 曲はかっこいいのにPVが… どうしてこうなった TBSのワールド・ベースボール・クラシックやフジテレビのF1グランプリのテーマ曲として有名。 Faithfully Open Armsと並ぶ名バラード。 この曲こそニールがアーネルを見つけた時に聴いた曲だった。 Anyway You Want It 日テレ「スッキリ!!」のテーマ曲。 Don't Stop Believin' 世界で今一番有名なJourneyの曲。 歌詞も素晴らしく産業ロックの一言では片付けられない。 When You Love A Woman 何よりスティーヴ・ペリーの歌声が素晴らしいバラード。 円熟さを持った掠れ気味のハスキーボイスで魂を揺さぶる様に歌う歌声には感動させられる。 しかしPVではペリーの容姿がロン毛+オールバックで痩せた長州子力の様になっている。 現在のメンバー アーネル・ピネダ(ボーカル) 12歳の時に母親を亡くし、一家離散しホームレスになった過去もある苦労人。 リサイクル業者に、空き瓶、古新聞、くず金属などを集めて売っていたが当然まともに生活出来る訳も無く灯油混じりの水もすすって生きてきたと語っている。 歌手デビュー後も中々売れず恋人との破局や麻薬中毒により喉を潰しかけるなど決して順風満帆とは言えない人生を送っていた。 それでも母親から教わった歌を糧に生きてきた結果、2006年に彼の運命を大きく変えるきっかけとなるバンド「Zoo」を結成しアルバムをリリースしていた。 そして2007年、前述のようにライブの映像を友人がYou tubeにUPした事により、苦節40年にしてフィリピンの小さなバーで歌う無名のシンガーから世界を羽ばたくシンガーへとなったのであった。 と、何この漫画みたいな話、と思うが実話なのである。 加入時点で既に40歳と普通の歌手であるならば喉の衰えが来ても不思議ではない年だが、 彼の歌唱力は年々進化して言っている‥マニラでの凱旋ライブはペリーを越えた。 加入当初は長髪であまり肌の露出は控えめだったが最近は髪も切り、普通の服装になり両腕の刺青が増えた。 ニール・ショーン(ギター) ジョナサン・ケイン(キーボード) ロス・ヴァロリー(ベース) スティーヴ・スミス (ドラム) 上記の4人は下記を参照。 黄金期のメンバー スティーヴ・ペリー (ヴォーカル) 逞しい鼻が特徴の2代目ヴォーカル。 ソウルミュージックをルーツとした伸びるハイトーンボイスと時に甘い歌声が持ち味。 81年ごろまでは容姿もよく女性ファンも多かった。 しかしそれ以降はなだぎだったり痩せた長州小力になったりしていた。 ソロデビュー曲「Oh, シェリー」も大ヒット。 1996年脱退。 因みに後任であり自分と声質が良く似ているアーネル・ピネダについては彼の実力を高く評価しており、 2014年に 「『(ピネダが)ペリーがジャーニーへ戻るようなら自分は快くボーカルを譲る』と語っているがどう思うか?あなたはジャーニー再加入を考えているか?」 という質問に対して 「誰が、そして、何がアーネルにそのような物言いをさせるのかは分からない。 アーネルはジャーニーのリード・シンガーだし、自分はアーネルがベストを尽くしてくれることだけを願っている。 自分がジャーニーへ再加入することはあり得ない」 と高く評価している。 また、ピネダと初めて会ったロックの殿堂入りの際のスピーチでも 「そして、毎晩、心を込めてこれらを歌っている人物に感謝しなきゃならない。アーネル・ピネダだ。アーネル、愛しているよ。ありがとう」 と最大級の賛辞を送っている。 因みにロックの殿堂入りの時のLIVEでは歌わなかったが、それについても 「僕は今あのバンドにいるわけじゃない。ずい分経つ。アーネル(・ピネダ)はもう10年近くあのバンドにいる。彼はいい子で、素晴らしい子だ。彼は毎晩、心を込めて歌ってる。あれは彼のギグだ」」 と手放しで彼を称賛している。 ニール・ショーン (ギター) チリチリ頭。オリジナルメンバーにしてバンドのリーダー。 10歳からギターを始め18歳でサンタナのバンドのギタリストに抜擢される程の天才。 バラードでもお構いしにソロで音を詰め込みまくるがトーンが綺麗なので不思議と気にならない。 ライブでのギターソロは通称俺様タイム。 ロス・ヴァロリー (ベース) 変顔おじさん。一応彼もオリジナルメンバー。 変顔が大好きでよくライブ中に変顔を披露している模様。 ニールに次いで長年バンドに貢献していたが、2020年にバンドの権利を独占しようとしたとして解雇される。 ジョナサン・ケイン (キーボード) 2代目キーボード。 天才的な作曲センスの持ち主。Open Armsも彼による作曲。 曲によってはリズムギターも担当。 スティーヴ・スミス (ドラム) ハゲ、植毛 ジャズで鍛えぬかれた確かなドラムテクニックでスタジオミュージシャンとしても活躍。 1998年に「ジャズに専念したい」として脱退するもディーン・カストロノヴォの解雇を受けて2015年、20年ぶりにバンドに復帰した。 当初は「最低2年以上はやる」という話だった。 ロス同様、2020年にバンドの権利を独占しようとしたとして解雇される。 その他の主な元メンバー エインズレー・ダンバー(ドラム) ジェフ・ベックやフランク・ザッパ、デイヴィッド・ボウイなど一流のミュージシャンとも共演した事がある凄腕おじさん。 初期のジャーニーの作品には全て参加していたが、ペリー加入に伴うバンドの路線変更に異を唱えた為、脱退。 ロックの殿堂入りでは39年振りにメンバーと共演した。 グレッグ・ローリー (キーボード) 初代キーボード。ニール・ショーンとはサンタナの同期。 ペリー加入しこれから全盛期を迎えようとする直前に心労で脱退。 ロックの殿堂入りでは36年振りにメンバーと共演した。 最近、サンタナでもニール・ショーンとは一緒に共演している。 ジョージ・ティックナー(ギター) ファーストアルバムとそのツアーに参加後、セカンドアルバム制作前に脱退。以後はニールが一人でギターを演奏。 2023年7月5日死去。 ディーン・カストロノヴォ(ドラム) スラッシュメタル上がりで腕前は勿論歌もかなり上手い。 ドラムを叩きながらMother,Fatherを歌う姿は圧巻。 2015年、DVで逮捕されてしまい解雇の憂き目に… 現在は元ホワイトスネイクのダグ・アルドリッチらと組み、自身がVoを兼任するレボリューション・セインツや 同じくダグ・アルドリッチや元モトリー・クルーのジョン・コラビと組んだザ・デッド・デイジーズで活動している。 因みに自身の解雇については 「突然言われたけど自分の事(ドラッグとDV)が原因だから彼らに恨みはないし、むしろ彼らには借りがあるくらいだ」 「彼らとは殆ど全ての人と連絡を取っているし、今は自分の活動があるけど彼らとはまた一緒にやれたら嬉しいよ」 と漢らしいコメントをしている。 その後スティーヴ・スミスの解雇もあって復帰を許される。 ナラダ・マイケル・ウォルデン(ドラム) スティーヴ・スミスの解雇により加入したが、その後ディーンとの併用となり、2022年脱退。 ランディ・ジャクソン(ベース) マイケル・ジャクソンの弟と同姓同名だが別人。解雇されたロスの後任として加入したが2022年脱退。後任にはニールが解散中に結成していたハードラインのメンバーだったトッド・ジャンセンが加入。 追記・修正お願いします 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最新リリース さすらいの歌 リンク 活動歴 メンバー 動画PV ライブ映像 テレビ出演 その他 コメント 投票好きな曲ランキング 好きなアルバムランキング 関連ニュース 関連ブログ記事 リンク Wikipedia THE STREET BEATS 歌詞一覧 試聴 活動歴 結 成:1984年 デビュー:1988/11/21 休 止: 解 散: 再 結 成: メンバー ØKI:ボーカル・ギター SEIZI:ギター・ボーカル 山根英晴:ベース 谷元敦;ドラム 動画 PV BARIER CRASH STANDING STANDING ハッピーボックスをさがして 約束できない(バラッドヴァージョン) 十代の衝動 ライブ映像 サンクチュアリ BEATNIK ROCKER テレビ出演 その他 コメント 名前 コメント 投票 好きな曲ランキング 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 0 (0%) その他 投票総数 0 好きなアルバムランキング 選択肢 投票 (0) 関連ニュース sacai から伝説のコンピレーションシリーズ『Ultimate Breaks & Beats』をフィーチャーしたカプセルコレクションが登場 - HYPEBEAST Beats by Dr. Dre、fragment designとのBeats Flexコラボモデルを発表 - マイナビニュース THE STREET BEATS、2年振りとなる夏のスペシャルライブ『BEATSMANIA 2021』の開催を発表 - OKMusic THE STREET BEATS、ニューアルバムより2曲を先行配信 - OKMusic 伊藤毅(元J(S)W)、盟友の森純太や小林雅之らが出演するバースデーライブ開催決定 - OKMusic THE STREET BEATS、デビュー30周年のベスト盤を引っさげたヒストリーツアーがスタート! - OKMusic 【激闘日記】『クローズ×WORST V』が「THE STREET BEATS」と阪東のコラボだコラァ! - iNSIDE ロックバンド「THE STREET BEATS」と『クローズ×WORST V』がタイアップ!―最新曲を聴ける限定イベントを開催 - iNSIDE 映画『クローズZERO II』オープニングテーマ、実は15年前の曲 - BARKS 『クローズZERO II』エンディングテーマに、THE STREET BEATSの「さすらいの歌」 - BARKS 関連ブログ記事 #blogsearch
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3B LAB.☆S(スリービーラボ)は、日本のロックバンド。 人が集まらなかったために現在の形となった。2005年に日比谷野外音楽堂での ライブにて新メンバー2人(SHOJI-METASONIK、SHUJI(現 畝沖修司))が加入。 これを機に新たに「S」を付加し、バンド名を3B LAB.☆Sへと変更した。 現在はSHOJI-METASONIKと玉越理寛が卒業して3人で活動している。2006年ごろから 音源がリリースされる度にイベントとして公開収録を行っている (8thシングル以降は行っていない)。その模様はウェブラジオ 「週刊3BLAB.☆S」にて放送される。
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「…ふう」 教室のドアの前で一息。これから、放課後までずっと覚悟をしなければならない。さとりちゃんは、氷嚢を頬に当てていなく、空いている方の私の手を握ってくれています。 さとりちゃんの手を離し、ガラリと引き戸を開けて教室の中に入りました。クラスの皆は、一瞬だけ私の方を注目して、すぐに視線を反らせてしまいました。辺りをを見回すと、どうやられいむとまりさは居ない様でした。 ぱちゅりーちゃんは、既に配膳を終えて席に座っています。やはりと言うか、周りから質問をされている様子でした。 …私に見られている事に気付いたのか、質問をしていた奴らは嫌な顔をして私に背を向けました。 氷嚢で腫れている右頬を押さえつつ、ワゴン越しに給食当番によって配膳されている給食を受け取るために後ろ側の列に並びます。列に並んでいるゆっくりから『さぼってたんだろさなえ?』と言われながらどつかれてしまい、ひるんでしまいましたが後ろからさとりちゃんが睨み返してくれたため、それ以上には発展しませんでした。 『どうしていたんだ、東風谷?』と教室にあるデスクに座っている担任の先生の問掛け。クラスからは嘲笑と溜め息が混じった、白々しい目付きで見られている様な気がします。 『早く答えろよ!』と、どこからか声がしました。びくりと、思わず体を硬直させてしまいました。それに伴い、皆は私をはやしたてるかの様にざわざわと声をたてだします。…勿論、関係の無い話ばかりなのでしょうが。私には、…自分の悪口を言われている様に聞こえる! これが、被害妄想だと言うのか? 私が、悪いと言うのか? 心が締め付けられる思いがして、元々絞りだそうとしても出そうに無い声がさらに出しづらくなる。先生は返事が無いことに疑問と不満を抱いたのか『おい東風谷、どうしたんだ』と強めの声で呼び掛けてきます。クラスから、クスクスとせせら笑うような声がが私の耳に聞こえて来ました。 …こういう事になりたくないから、いつも身を小さくして生活しているのに。理不尽だ、私は、そんなに悪い事をしたのだろうか。 なんで皆、そんな事をするのだろうか…。 「…応急処置の為に保健室へ行っていました、さなえちゃんの頬を見ればわかると思います。真っ赤に腫れあがって、察してあげる事が出来ないのですか?」 さとりちゃんが強めの口調で、私の代わりに先生の問い掛けに反抗してくれました。 クラスからはまたさとりだよ、と言わんばかりに感嘆の溜め息が吐き出された様に思います、しかし。さとりちゃんは気にする様子も無く、じっと先生の方向を向いて一歩も引かない意気込みで先生の返答を待っている様です。 「…保健室の入室届けは貰ってきたのか」 先生がぶっきらぼうに、冷たく私たち二人に尋ねます。クラスや先生の目線が息苦しく感じます、答えないといけないのだけれど、怖い…。 「待機していましたが、最後まで先生が来ませんでした。給食の時間になったので、待てないと判断して教室に戻ってきました」 …さとりちゃんが、代弁してくれます。私は、顔を地面の方向に俯いて時間が過ぎるのを待つばかりでした。 心のどこかで、さとりちゃんが言ってくれるのを待っていた様に思えます。…今日何度目かわからない自己嫌悪、私は、だから私は! …なんて、最低なんだ。 「なら、受理はできんな。二人とも4時間目までさぼりだ、放課後に説教があるから職員室に来い」 先生から一方的に告げられてしまい、私たちは皆のお笑い種になってしまいました。 …いや、違いました。私、だけでした。既に配膳を終えて席に座っているゆっくりがさとりちゃんの方を向いて『さとりちゃん、可哀想だね』と話をしていたからです。『さなえちゃんが悪い』と、遠回し喋っているのを聞いたからです。 …話をするのでも、なんで私が近くにいるところでするのか! 嫌がらせだろうか、いや、そんな事はわかりきった事だけど! …私が本当に憤りを感じていることは、クラスでのこの様な会話が当たり前になってしまい、さほど気にしなくなってしまった私にです。 …私は、自分を自分で良くしようとしていない。臆病だから、ずるずると悪い方へ転がっていっているのがわかっても、ただ指を咥えて眺めているだけ。でも、…出来るはずがない! 行動を起こせるはずが無い、…恐いの、だから! クラスの笑い声だけではない、業務的な会話、動作すら私を馬鹿にしている様に見える。私に居場所は無いと告げているのだろうか、私は居てはいけないとでも言っているのだろうか。 もう、どこにも居たくない…。 「…――!」 バチンッと、近くで鈍い音がしました。クラス内は瞬く間にスン、と物音を無くしてしまいました。 気が付くと、さとりちゃんが列からはみ出して配膳を終えた奴らの前に立っていました。その右手は、手のひらを開いた状態で体に左側にあります。 …さとりちゃんは、話をしていたゆっくりの頬を叩いた様子でした。手のひらが赤い様子から、思い切り腕を振りはたいた様で、瞳には雨粒ほどの涙をボロボロ溜めています。 「…さとり、ちゃん!」 「最低よ、最ッ低!! あんたたち、それでもクラスメイトなの!? 人の悪口を平気で言うなんて、…信ッじられない!!!」 さとりちゃんは、その場に泣き崩れてしまいました。…さとりちゃんは、私の為に泣いてくれているのでしょうか。どよめく空気、…クラスの皆は一斉にさとりちゃんに謝りだしました。 『ごめんな』『やりすぎたよ』、と。何に対して謝っているのか、私にはさっぱり理解できませんでした。 あまつさえにはさっき叩かれた奴すらも『ごめんね、さとりちゃん』と謝っているのです! そいつはさとりちゃんに手を差し伸べます、しかしさとりちゃんはその手を払いのけました。 それでも、そのゆっくりは私が悪かったと、ただひたすらに謝っているのです。…なんで!? この対応の違いは、何だ!? 私への謝罪は!? 謝罪までとはいかないが、明らかに可笑しいだろう! さとりちゃんが今泣いている理由は、恐らく私の事! それなのにさとりちゃんに対して謝るだなんて、さっぱり意味の無いことじゃないか! ふざけるな、そこまで私が嫌いか! 意味が無いという証拠に、さとりちゃんは顔をあげることなくずっと泣きじゃくっている! なんでだ、何で皆私を認めてくれないのか! 何故私には何も言わないのか、ふざけている、ふざけるな…! 「ふざけないでよっ!」 私は叫びます。心からの叫び、たった今行われている理不尽に立ち向かうための叫び! 体を支えている足が震えてがくがくしています、それでも私は現状を叫ぶ! 「おかしいでしょう、そんな話がありますか!? なんで私には普段から何も言わないのに、さとりちゃんがこうなったら心配かけるんですか! ふざけるな、さとりちゃんが泣いている理由、なんとなくでも推測できるのでしょう!? 理不尽極まりない、そこまで私が嫌いですか! なんで私には気に掛けてくれないのですか、私はどうでもいいと言うのですかっ!?」 思っていることを飾りつけせずに、そのまま叫ぶ! 普段声を出すことも珍しいのに、いきなり大声をあげてしまったので喉がカラカラして痛いです。クラスからの目線は、お門違いというか、『お前はしゃしゃるな』といった、敵意の様なものを感じます。…勝手な、そんな話があるか! 「おかしいでしょう!!? なんで、どうして!!? 私の意見は!? 私は!!? 私は学園に゛居゛ち゛ゃ゛い゛け゛な゛い゛の゛、ど゛う゛な゛の゛よ゛!゛!゛?゛」 「も゛う゛や゛め゛て゛!゛!゛!゛」 …声が、しました。さとりちゃんからです。 さとりちゃんは涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を私に向けて、呟く様に言いました。 「も゛う、やめて…。無゛理゛し゛な゛い゛で゛、さ゛な゛え゛ちゃ゛ん゛…」 その言葉を聞いた瞬間、胸の手前まで込み上げてきた、憤り、悔しさなどの様々な衝動。それらがしょぼしょぼとしぼんでいく様子が、自分でも感じ取れました。 ただ、脱力。その後に自己嫌悪も考えも持たない、真っ白な脱力。 さとりちゃんは、綺麗だから。いい人だから、皆から慕われているのでしょう。 …私は、必要ないと判断されたから、あまりに酷い境遇なのでしょう。 先生がデスクから立ち上がり、さとりちゃん頬をぶたれたゆっくりの前にしゃがみこみます。そして、さとりちゃんの耳元に口を持っていき『お互いに、謝りなさい』と頭を撫でながら呼びかけました。 案の定、私には何も気をかけてくれませんでした。 私は声がガラガラになっても、叫びました。その結果、クラスからはもっと反発を喰らってしまいました。 …思い、あがりでしょうか。 さとりちゃんが泣いている理由は、別にある。私の、勝手な思い込みだったのでしょうか。 …もう、どうでもいいです。右手で氷嚢を持ちながら、私は一人堪えきれなくなった涙を流します。しかし、皆は私をチラと見る程度で、気に掛けてくれる人はやはり一人もいませんでした。 いたたまれなくなって、何もかも嫌になって。…私は、教室を飛び出しました。 「ハッ、ハッ、…ハッ」 前がぼやけてよく見えません、鼻からも呼吸が出来なくなりました。息詰まりによる苦しさは、とっくの前からある一定の苦しさ以上感じなくなりました。 土手沿いに続く道を、ただひたすらに走ります。…自分が今どこにいるのかすら、わかりません。けれど、これでいい。 思考がぼおっとして、考えなくて済むからです。一歩踏み出すごとに右頬が腫れ出す様な感触がしますが、今はそれすらうっとおしく感じません。 氷嚢は、投げ捨てました。必要が無いからです。とにかく前へ進んでいると、思わず道の何かに躓いてしまい、坂になっている土手の原っぱを転げ落ちてしまいました。 足が、止まります。止まると同時に、今までしゃにむに走っていた分の代償か、疲れがどっと込み上げてきました。頬も、張り上げるくらいに痛く、心臓がバクバク鳴る度にズキズキと痛みが走ります。 顔が、体が冷たい。思い切り走ったから、汗をかいて制服がびしょ濡れになっています。意識をすると汗の不快な臭いが、たちまち込み上げてきました。 「…え、え゛っく、…あああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛」 所構わず、土手の原っぱの上で泣き叫びます。先ほど、クラスで出し切れなかった分の憤りも。全て、吐き出します。 嘘も、信頼も誠実も何もどうでもいい。ただ、クラスに居場所が欲しいだけなのに。気軽に話せるだけでいい、ただそれだけなのに。 「…ああ」 声を出す気力すら、どこかに消えてしまいました。ぽふんと、原っぱの上に寝そべります。落ち着いた状態で空を見上げ、様子を確認すると雲に覆われているものの薄い、ところどころ光の差した空模様が広がっていました。 まだ心臓がバクバク鳴って、苦しい。苦しさを紛らわすため、寝そべった体勢から体育座りの体勢に変えました。給食を食べずに駆け出したので、お腹が空きました。けれど、学園へは戻りたくない。 気まずいし、…私は何も間違ったことをやっていないはずだからです。 「あ、ゆっくりだ!」 「こら、指をさしちゃいけません!」 「どうしてこんな所にいるの~? あはははは!」 「どうせゆっくりだからろくでなしなのでしょう、ほら、行きますよ!」 …ゆっくりだから、無条件で馬鹿にされる。 どうやら散歩をしていたらしい親子の人間は、すぐに去っていきました。私は体勢を変えることなく、ただ遠くに広がるビルや高速道路を見て、…動揺した心を誤魔化しました。 ゆっくりだから、何なのだろう。人間たちと、何も変わりはないはずです。 ご飯も食べるし、勉強だってしている。確かに、この様な生活を送っているゆっくりはごく一握りだけれど、それでも人間と同じような生活を送っていることには代わりがありません。 それなのに、何で。無条件の差別、私たちは、例え良い事をしていても人間たちの陰で怯えながら生活していかないといけない。…それが、私たちの生きていく社会だと学びました。 「…」 居場所なんて、最初からなかったのかも知れません。雲が消えかかって行き、太陽の日差しが照らしてくる空を見上げてそう思います。 私の気持ちとは、対照的に。空すら、私を見放すというのでしょうか。 頭に付けているかえるのお気に入りのブローチ。頭に手をまさぐってある事を確認し、手に取って覗き込みます。 かえるのブローチの表情は、どことなく悲しんでいるように見えました。 「…はあっ、はあっ、あは、探したわよ」 背後から、声がします。振り返ると、顔を真っ赤にして整っていた紫の髪をぐちゃぐちゃにした、ぱちゅりーちゃんが息をあげて立っていました。…大方、私の後を追って学園を抜け出してきたのでしょう。単位は大丈夫なのでしょうか。 ぱちゅりーちゃんは辺りを少し歩いたあと、私の隣のどすんと座り込みました。たくさん汗をかいたのでしょうが、ぱちゅりーちゃんからは何故かシャンプーの匂いらしい桃の匂いがしました。 「…ごめん。私は、あの時さなえちゃんに声を掛けられなかった」 ぱちゅりーちゃんが話を始めます。正直、私は聞きたくありませんでした。ただ側に居て欲しい、その願いもむなしくぱちゅりーちゃんの話は続きます。 「後悔したわ。なんで、あいつらの一方的な行動を止められなかったのかって。せめて、さなえちゃんの側に居てあげればよかった。ごめんなさい、気分転換に今日は一緒にどこか遊びにいかないかしら?」 「…私たちは元々、立場の低い位置にいます」 私は、頭の中で考えていたことを呟きます。ぱちゅりーちゃんは、一瞬キッとした表情を見せましたが、すぐに私の話を聞いてくれる体勢に入ってくれました。 話を、続けます。 「人間による、根強い差別。これによって、私たちはいつでも行動を制限されてきました。 レストランはおろか、ショッピングすら満足に楽しめません。おかしいと思います、私たちは人間と同じ生活を送っているはずです。 人並みに美味しいものを食べて、人並みに話して、人並みに勤めたり学業に励む。一握りとはいえ、私たちゆっくりだって全て同じ条件で生活を営んでいます。…何故、差別が生まれるのか」 「…」 「手のひらだって、立派に付いている! 何も、代わりはないじゃないか! それなのに、なのに…」 ぱちゅりーちゃんは私の目をみて、ただ話を聞いてくれます。 「もう、涙も枯れ果てました。ませた事を言うようですが、諦めています。どうしようもない憤りを感じることは多々ありますが、今ではどうにかして感情を流そうかを考えるまでになってしまいました」 「居場所が、欲しい」 心の奥底に押し込めたはず本音が、いつの間にか口にまで込み上げてきていました。 「…さなえちゃん」 ぱちゅりーちゃんが、喋ってきます。 「見返したいと、思わない? 悔しくない? …お前らと私は違うんだって、言わしめたくはないかな。 音楽、でね。私個人として、あんまり、こうなっては欲しくないけど。…『孤独』を嘆くために、音楽にのめりこむ人も少なくないわ。 『絶望』や『失望』を重ねて、果てには『狂気』。その狂気が、心地良い人には心地良いみたい。居場所、というかな。…別に、音楽でなくてもいい。趣味を、みつけることだわ。そのままでは、パンクしてしまう。 その趣味だって、何も健全なものでなくてもいい。自分の気がまぎらわせれば、…『生きがい』を感じられれば、何でもいい。私はあまり受け付けなかったんだけれどね、その様な曲自体は知っているから良ければ」 「嫌だ!!」 私は手に持っているかえるのブローチを握り締めて、叫びます。 「…ぱちゅりーちゃんの心遣いは嬉しいけど。でも、嫌だ。私は、間違ったことをしていないはずです。だから、『現状』を『嘆いたり』はしません。 …よく、するけども。それでも、完全にそれにすがるまでには、いきません。…見返すための音楽だなんて、『利用』する様で、私は嫌です」 「…」 「なんというか、私は楽器について、『憧れ』を感じます。ぱちゅりーちゃんも言っていたじゃないですか、『格好いい』ものだと思います。…それを、汚したくない。 私も、だろうけど。一部の身勝手な奴らのせいで、『可能性』を『潰したく』は、ない!」 「…さなえ、ちゃん」 「…私、楽器を始めます。『キーボード』を始めます。難しいだろうけど、楽な道ではないのだろうけど。 私は『スポンジ』でも『クリーム』でもない、『苺』になりたい! 皆から『美味しい』って頬を綻ばせてくれる、苺のフルーツになりたい! …それによって、居場所ができれば、いいかなって」 声大きく高らかに、…最後だけちょっと小さくして、本音をぶちまけます。恥ずかしいけれど、どこか清清しく感じます。 心臓が三度バクバクと胸を打っていますが、先ほどまでの苦しいものではありません。胸が高鳴る、心地よい響きです。 ぱちゅりーちゃんは、私に微笑みかけてくれました。 「…凄いわね、そこまで追いこめられても、前向きに行動できるだなんて。応援するわ、私が出来ることがあるのならば遠慮なく言って頂戴」 ぱちゅりーちゃんが、言ってくれます。私は胸がくすぐられる感触がしてむず痒くなり、目の前に広がるビルの景色を眺めてその気持ちを誤魔化しました。 ぱちゅりーちゃんの話は続きます。ぱちゅりーちゃんは、力強く私に話しかけてきました。 「でも、私自身は普段馬鹿にしてる奴らを『見返す』事に関して悪いことだと思わないわ。むしろ醍醐味よ、『どうだ、俺は努力によってお前らを出し抜いたんだ!』って、嫌いな奴の頭を指せるのですもの! ただ、そういうのって大抵前向きな考えでは達成が難しいから、前向きなニュアンスで実行する事を避ける様に言ったんだけどね。酷じゃない、難しい道にわざわざ誘導するなんて。…杞憂に、終わったけどね。 …面白い、やってやろうじゃない! 見返すわよ、クラスの奴も、人間も!」 『見せ付けてやろうじゃない!』 東風谷さなえのロックバンド! NEXT,To Be Continued! →東風谷さなえのロックバンド! 番外 さとりへ →東風谷さなえのロックバンド! 発心へ ←東風谷さなえのロックバンド! 選択へ 何ときつい…… ゆっくりがある程度社会に溶け込んだ話は数ありますが、こうした不当な立場、と 改めて描かれている話はありそうでなかったような クラスでのいじめもさる事ながら、こうした扱いへの抵抗もこの話のテーマでしょうか? ある意味変な虐待小説よりもシビア さなえさんがキーボードだとすると、ギター・ボーカル・ドラムは誰になるのかな? (頭良い子揃えでけーねさん辺りかな?) -- 名無しさん (2009-05-01 06 45 50) こういう話いいなあ だれしもひどいめにあったり、見返したいと思う時があるさ -- 名無しさん (2009-05-01 20 46 43) ここでプリズムバー三姉妹がすけだちにくるといふ・・・・・ -- なんかこうう、フツフツと・・・・ (2009-05-01 21 47 18) 頑張れ~、応援してますぜ。スッパで -- 名無しさん (2009-05-01 22 20 29) これからのカタルシスを期待しますぜ! -- 名無しさん (2009-05-02 10 30 06) 名前 コメント
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最新リリース JUN SKY WALKER(S) 20th ANNIVERSARY NEW LAST DVD STAY BLUE~ALL ABOUT 20th ANNIVERSARY~ リンク 活動歴 メンバー 動画PV ライブ映像 テレビ出演 その他 コメント 投票好きな曲ランキング 好きなアルバムランキング 関連ニュース 関連ブログ記事 リンク Wikipedia 20th_ANNIVERSARY_PROJECT 歌詞一覧 活動歴 結 成:1980年 デビュー:1988/5/21 休 止: 解 散:1997年 再 結 成:2007年~ メンバー 宮田和弥:ボーカル 森純太:ギター 寺岡呼人:ベース 小林雅之:ドラム 動画 PV START Let'Go Hibari-hills 青春 歩いていこう 白いクリスマス ライブ映像 すてきな夜空 さらば愛しき危険たちよ My Generation 歩いていこう [ 2 ] START テレビ出演 Mステージ SMAP×SMAP その他 コメント 名前 コメント 投票 好きな曲ランキング 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 0 (0%) その他 投票総数 0 好きなアルバムランキング 選択肢 投票 全部このままで (1) ひとつ抱きしめて (0) 歩いていこう (0) Let Go Hibari-hills (0) START (0) TOO BAD (0) STAR BLUE (0) DAYS (0) nine (0) EXIT (1) 関連ニュース 草なぎさんの手帳にいたずら書き・・・?【編集長 稲垣吾郎】文化放送 - 文化放送 ジュンスカ宮田和弥、新曲「まなざし」はこの時期にぴったりのクリスマスソング(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース JUN SKY WALKER(S)、8年ぶりシングル&3人体制初のライブ映像作品を同時発売 - http //spice.eplus.jp/ ももクロ、HYDE、スカパラ、稲垣・草なぎ・香取ら124組登場「氣志團万博」オンエア版ラインナップ - 音楽ナタリー ジュンスカ宮田和弥、7ヶ月連続となる7th配信シングル「Feel alive」をリリース - E-TALENTBANK ジュンスカ宮田和弥、7カ月連続配信シングル第7弾「Feel alive」のリリースが決定 - OKMusic ジュンスカ宮田和弥、新曲「フリージア」配信リリース(コメントあり) - 音楽ナタリー Bank Bandの集大成、ベストアルバム「沿志奏逢 4」の全収録曲発表(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 宮田和弥「SLOWCAMP弾き語り de TOUR 2021 55th autumn 」 ‹ イベント ‹ ほっとこうち - ほっとこうち ジュンスカ宮田和弥、5ヶ月連続となる配信シングル「透明色」をリリース決定 - E-TALENTBANK ジュンスカ・宮田和弥、4th配信シングル「この世界の終わりで」をリリース(コメントあり) - http //spice.eplus.jp/ 特別番組『JUN SKY WALKER(S) LIVE 2021Episode III』7月3日(土)「J COMチャンネル」、7月24日(土)「J テレ」で独占放送 - PR TIMES 宮田和弥×KAN 対談インタビュー ~異色の組み合わせで生まれる化学反応 | Special - Billboard JAPAN ジュンスカ宮田和弥、キャリア初の配信シングル「now or never」をリリース - OKMusic 【JUN SKY WALKER(S)】人気No.1アルバムを決めよう! ジュンスカのアルバムで一番好きなのは?【人気投票実施中】 | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ JUN SKY WALKER(S)、寺岡呼人の「卒業」を発表。バンドは3人で活動継続 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ジュンスカ寺岡呼人「脱退ではなく卒業」3人で継続 - ニッカンスポーツ 寺岡呼人がジュンスカから卒業 今後は3人で活動 - デイリースポーツ ジュンスカ・森純太20年ぶりのミニアルバム発売、鮎川誠とのコラボ曲も! | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 ジュンスカ森 純太、鮎川誠とのコラボ曲収録の20年ぶりのミニ・アルバム - CDJournal ニュース - CDJournal.com 宮田和弥 初のビルボード公演 凄腕たちによるバンド編成のライブが伝えたもの - http //spice.eplus.jp/ 伊藤毅(元J(S)W)、盟友の森純太や小林雅之らが出演するバースデーライブ開催決定 - OKMusic 河内REDS、ユニバーサルシグマからメジャー・デビュー決定。JUN SKY WALKER(S) 寺岡呼人プロデュースのシングル『東京ガール』8/28リリース、大阪某所でスペシャル・ライヴも開催 - Skream! 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「あ、お姉ちゃん! 帰ってたんだ、お帰り!」 「…ただいま、こいし」 町の下町方面の入り組んだ道に、さらに入り組んだ所にひっそりと建つボロアパート。外の音は愚か、隣の家の生活音まで聞こえてしまうくらいに、老朽化が進んでいる。 階段を登り、自分の家の鍵を開けようとすると、既に鍵が開いていた。 この家に、まともに盗まれるものなど無い。しかし、万が一を考えると怖い。恐る恐るドアノブを捻り、中の様子を伺うと、…そこには普段滅多に家に帰ってこない妹の姿があった。 「どうしたの、こいし」 「ん、お風呂に入りたくて。急いでるからすぐ行っちゃうけどね」 お風呂にあがりたてなのだろう、こいしの周りには湯気が立っている。髪の毛の湿気の無さから、ドライヤーの作業は終えているらしい。 姿も、こいしがいつもしているゴテゴテした服装では無く、軽くてどこか欲情を誘うようなピンクのキャミソール姿をしていた。…大丈夫、だろうか。万が一、取り返しのつかないことになったらどうするのだろうか。こいしはドレッサーに向かい、化粧を始める。 マスカラや、チーク。ファンデーションなどを顔に施して、一瞬にしてあどけなさが見えていた顔は、間違えた大人のケバケバしいそれへと変化する。 「…こいし。また、怖い人たちの所へ?」 「怖くないもん。外見は確かに怖いけど、とっても良い人たちなんだから! 今日はね、仲間内の人からハーレーに乗せて貰うんだ!」 こいしの耳たぶには、恐らく人差し指一つくらい入るのでは無いかと思う大きさの穴が空いている。その穴に、黒いトゲの様なピアスを挿し、さあっと髪に整髪料のスプレーをかける。 …いつから、こいしはこんなに変わってしまったのだろう。 「80kmはゆうに出るんだって。面白そうでしょ、いいでしょ!」 こいしが手を広げてバイクの事を私にアピールしてくるが、どうにも私にはその良さがいまいち理解できない。 バイクや車の法律はよくわからないが、一般の車両で60kmをオーバーしたらまず赤キップでは無いのだろうか。それを、80はゆうにでるだなんて。 実の姉としては、今すぐにでもこいしに危ない事をするのを止めて欲しい。…危険な人たちと関わるのを、止めて欲しい 「こいし」 「おねーちゃんも、来なよ。歓迎するよ、おねーちゃんなら可愛いしすぐに人気者だよ!」 言葉を遮られてしまった。こいしは、恐らく私の言わんとする言葉がわかっているのだろう。不自然な、遮り。 「私があいつらにお願いしよっか! ちょっと説得すれば服とか買って貰えるし、あいつらはバカだからいくらタカってもずっと財布になってくれるんだよ! 最初は、お姉ちゃんにはちょっと出来ないかもしれないけれど、私が頼めばイチコロだよ!」 こいしが話を続ける。悪気も無く、普段関わっている人への悪口を口にする。このアパートは隣の家の生活音すら聞こえてくる、外に会話が漏れて聞かれているかも知れないのに、怖くないのだろうか。 それよりも、確かに不良とは言え『仲間』では無いのだろうか。 「おねーちゃんが考えていること、わかるよ。確かに仲間ではあるけれど、所詮『仲間』。いつ裏切られるかわからないもの、信用はしないわ」 こいしは、いつからこんなに心がすさんでしまったのだろう。 「…やめて」 「おねーちゃんがね。わかるって言ったでしょ、別にいいじゃない! 私は私のやりたいことをしているのだから、おねーちゃんは口出ししないで!」 「…」 私はこいしの方に手を置いて静止しようとしたが、こいしが手を振り払って叫ぶ。 キッと睨んだ目付きで、こいしは言葉を続けた。 「確かに、私の立場は最低だよ! それでいてふてくされてずっとここに居るわけではない、元には戻れないけど、私次第では再び日の目に当たる場所に戻れる事もわかってる! …けれど! 『自分の意思で行動できない』、一人じゃあ指を咥えてばかりで『何にも出来ない』奴に指図されたくなんてないね!」 こいしが、どんと。私の体を突っぱねる様に押してきた。私は、畳に尻餅をぶつけて、こいしを見上げる体勢になってしまった。 「…ごめん。けれど、おねーちゃんが本当に私を止めたいのなら、今私を押し倒してでも行かせないべき。違う?」 私はただ、こいしによる冷酷な言葉を、聞く。 「冷酷とか、酷いだなんて思わないでね。おねーちゃんは、いつもそうやって動かないでばかりで。じっと止まって私が行動するのを待ってるんだ、違う? 『あわよくばこいしが自分で反省をしないかな、もし駄目なら諦めよう』。そう、思ってるんじゃないの?」 「…いわ、ないで」 『おねーちゃんは、動かない。臆病者だ』 私は、こいしに何も言えないまま、ただ背中を眺めている事しかできなかった。 自分が、歯がゆかった。 東風谷さなえのロックバンド! 「…、ふう。さとりちゃん、どのくらい上手くなったか、やって貰える?」 「ええ、いいわ」 私たちはスタジオに入り、さとりちゃんがすぐに鞄から黒を基盤に銀の線で彩られたスティックケースを取り出します。その中から、6本くらい入っているスティックの内2本とネジを取り出して、さとりちゃんがドラムセットの前に座りました。 さとりちゃんは何やらドラムにネジを巻いて、スネアの硬さを調節しているようです。シンバルも1、2回カンカンと軽く叩き、スティックを指先でつまむように持ち構えます。 タカタカタカタン、と始まりを告げる早く小刻み良いスネアの音。そのままバスドラムとスネア、シンバルがリズム良く叩かれて一つの8・ビートのテンポが形成されました。 「…へえ」 ぱちゅりーちゃんが眉をあげ、感心したかの様にさとりちゃんの演奏を見入ります。 「…」 ちょうど演奏を止めるポイントかなと思った所で、最後にさとりちゃんがスティックと体を、腕を器用に動かし『ダララン、ダララン、ダララン!』と漫画やドラマなどで御用達の横にある大きいスネアを順に叩いていく技術を披露しました。シャーンと鳴り響くシンバルをさとりちゃんが手を当てて止め、ぱちゅりーちゃんにこういいました。 「…練習している内に、こんなことも出来るようになったの。どう?」 「…上出来ね。他の皆もコードくらいは押さえられる様になったみたいだし、そろそろライブの事を考えてもいいわね。皆、集まって」 ぱちゅりーちゃんはドラムセットの場所からスタジオの奥に用意されているテーブルと椅子の方へ向かい、一つ椅子を引き腰掛けました。 私たちもそれぞれ6つ用意された椅子に座り、ぱちゅりーちゃんからの話を待ちます。 「別に、スタジオで話す必要は無いけれど。むしろお金の無駄だから練習した方が頭いいかもね、でもハンバーガーショップとかでは落ち着いて話を聞けないでしょう? 今から話すことは、ライブについて。基礎知識よ、恥をかきたくなかったら聞くことね」 ぱちゅりーちゃんが、構えて話を始めようとします。私たち他の4人は、聞き入る体勢に入りました。 …あれから、一週間が経過しました。私たちはそれぞれ、楽器をそこそこに演奏することが出来る様になりました。 最初の1、2日目こそはボロボロだったけれど、ぱちゅりーちゃんの言っていた通り3日を過ぎてから急にスイスイと手が動くようになりました。メジャーコードはもちろん、簡単なグリッサンドくらいは行えるようになりました。 両手でいっぺんに、ドラムのテンポに合わせながら弾くというのはまだ無理です。しかし、片腕でコードを弾くのみだけなら、何とかドラムのテンポに合わせられるくらいに上達しました。 れいむは元々少しギターをかじっていたみたいで、問題無く和音をジャカジャカ鳴らせています。ベースのまりさも、ピックを使ってルート弾きと呼ばれる『一小節同じ音を弾く』技術くらいは習得できたみたいです。 確かな、自信がありました。確かに私たちは他の人と比べるなんておごまかしいほどに下手っぴです。それでも、少しずつ上達している…! 「ライブ、これが活動のメインよね。ライブを行わなければやってられないわ、何のためにバンド組んでるの? まあ、やる気をあげるためにも説明は良い機会かもね。まず、基本的にライブは『4種類』あるのよ」 「4種類?」 「最終的な『演奏する』といった目的は同じなんだけれど。『ライブハウスを一日貸し切』ったり『レンタルスペース』を借りたり。ここでのレンタルスペースはそれこそ『小ホール』や私たちのいる『練習スタジオ』といった所のことね。 『ライブハウスを貸し切る』というのは、いわば『主催』よ。PA、PAとは『音関連のスタッフ』ね。照明設備にそのスタッフ、客席、ドリンクのカウンターなんか全部借りれる。ただこれだと『10万』はくだらないから現実味が無いけれど」 私たちはそれぞれうんうんと頷き、ぱちゅりーちゃんの話に耳を傾けます。 「残り2つは、これはあまり現実味が無いのだけれど。『オーディションライブ』や『野外』。『オーディション』は、デモテープ送って受かればだけど確かに多くの人目につくわ。でも、オーディションを受ける目的は『プロになりたい』からであって、…私たちの活動方針とは違うと思うわ。 野外は、そうね。警察と追いかけっこになるわね、音うるさいから。外でやるには電力が必要、だから『発電機』が必要なんだけど、これがまた臭くって。 半端なくオイルくさいのよ、演奏場所とちょっと離れた所に置かないときついわ。さらにレンタル料が半端ない、高けりゃ1万! んなかかるんだったら最初からレンタルでも『箱』を借りてるわよ。…こんな所。私たちは、『他の人が主催しているライブ』に参加するわ」 一旦、ぱちゅりーちゃんが話をくぎります。皆、誰も質問は特にないみたいで、そのまま話は続行しました。 「ライブの参加者は、シールの様なパスを貰えるの。それをどこか服やジーンズに貼っておけば、自由に箱を出入りできるわ。 『一度退室したら再入場不可能』って所が多いのよ、ライブハウスって。ライブハウス内、特にスタジオの上ではとてつもなく『喉が渇く』わ。万が一が飲み物が切れて、自分たちでドリンクを持ってきていない! って時に買出しにいくじゃない? それで再入場禁止とか言われたらたまんないからね。 ライブハウスのドリンクって、『一杯500円』とかで入る時絶対に頼まないといけないのよ、ようするにドリンクで利益を取ってるってことよね。出演者やスタッフ以外は大抵飲料持ち込み禁止だし、恐ろしい所よライブハウスは。 私たちが演奏するときは、今まで皆にスタジオで教えた様に『ミキサー』って機械に適当に『それぞれのポートにシールドを差し込』めばいいのよ。そうすれば、勝手にアンプから音がでる。 『直接アンプに挿す必要は無い』、むしろ音量調整しずらくなるからミキサー使用は絶対ね。他にも私たちで『物品販売』とかできるのだけれど、間違いなく誰にも見向きされないからこれはどうでもいいわね。 『貸切以外で初めてのライブハウスに出演する場合』は、それなりの手順を踏まないといけないの。まず演奏のデモテープを作って、『ブッキング担当』といわれる『予約などを管理する人』に聴いて貰うの。『オーディション』とかとは別に、上手いか下手かを聴いて貰って『出演しても大丈夫』か判断をしてもらうの。通った場合、電話とかで通知が来るわ。 ここで、2つ物事が分岐するの。一つは、『そのままライブに出演できる』。もう一つは、『オーディションライブを受ける』。とは言っても圧倒的後者が多いわね、『プロになる様に育てる、ずっと出演する』と考えているライブハウスが多いから。そこはなんというか、行き当たりばったりの面もあるけど『見極める』しかないわね。ああ、ここは何か『しっかりした』箱っぽいからきっとオーディションとかあるな、とか。詳しくは店員さんやスタッフの人に尋ねるのが早いわね」 「…」 「まあ、『ライブハウスに出演』するのだから厳しいのは当然よね、ある意味『商品』ですもの。プロへの憧れというか、やっぱり『プロを目指している人』が選ぶ道ね、私たちはもっとナーナーで出来る『知り合いや同じジャンルの人が主催したライブ』に参加する。ネットの掲示板とかで調べればゴロゴロ出てくるわ、そういうライブは大抵『参加したければ出来る』の。ただ、『チケット代』という名目で実質『参加料』を払わなければならないわ。 私たちみたいな『趣味の、完全アマチュア』の奴らの演奏なんか聴きにくると思う? こないでしょう、だからチケット代は参加料だと思って諦める事。万単位は越える事が多いけど、割り勘で目を瞑るしかないわね。これだと正直『他のバンドの友達』の奴らくらいしか観客にいないのだけれど、まあ、十分じゃない? それに『ジャンルで開催しているライブ』の方にいけばそこそこまともなライブが行えるからね、そんなに憂く事はない」 「…つー事は、ライブってすぐに参加できないのか?」 まりさがぱちゅりーちゃんに質問します。ぱちゅりーちゃんは、顎に置いていた手をテーブルに置いて、まりさの質問に答えました。 「当たり前よ。大体、1ヶ月が目安かしら。…盛り下げる様な事を言って申し訳ないけれど。まりさが運営を担当するとして、『2日1日前に参加したい!』って表明したバンドを参加させる? 出演順や、リハ順番などの調整を行わないといけないのよ? 地獄じゃない、大抵募集は『2週間前』には打ち切られるわ」 「…そう、か」 まりさが納得し、諦めた様に引き下がります。再び、ぱちゅりーちゃんによる説明が再開されました。 「補足で、持ち物について。切れた時の為の『代えの弦』や張替え作業の為の『ペンチ』、『電池(エレキ系の楽器だと電池があります)』に『シールド』や『ピック』は絶対ね。これがないと演奏できないし、何かあった時に対応できないわ。 他にも、『飲み物』や『タオル』は必須。演奏中はじゃんじゃん汗かくからね、これが無いとやっていけない。 そして、他の何より役に立って活躍する、アイテム『ガムテープ』。こいつ無しには、ライブを行って乗り越したとはいえないわね!」 「…ガム、テープ? そんな地味そうなアイテムが、活躍するのですか?」 ぱちゅりーちゃんが口にしたのはなんとも言いがたい、どこで使うのか使い場所がさっぱりわからないアイテムでした。 ネックを折った時に、応急処置でぐるぐる巻くのかな? でも、それだと音がまともに鳴らないような…。 「…そもそもネックが折れるだなんてレア中のレアな出来事じゃない、曲がるだったら整備していないとよくあるけど。 馬鹿にしている様だけど、ガムテープは本当に何でもできるのよ。折れたものの補強っていうのは当たり。『折れたスタンドや締りの悪いスタンド』を応急処置できるの。粘着を表に輪っかにしてギターやベースのボディに貼れば『ピックホルダー』にもできるしね。 アンプの置き場所をあらかじめ印しておくこともできる、これを『バミる』っていうの。ドラムではヘッドに貼って『チューニングを行える』らしいしね」 「…へえ、馬鹿に、してました」 ガムテープ1つで、こんなに出来るだなんて。確かに、これは実際に体験した人しかわからない情報です、うむむ…! 「ふふ。見直した? 他に必要なものは『紙とマジック』、曲順表を書くためにね。『軍手』、『SE用のCD(BGM、バンドの演奏が始まる前に使用)』なんかがあげられるかな。 …れいむは、『エフェクター』を使用するのでしたっけ?」 「…? いや、まだ特に用意はしてないけれど」 エフェクター、音色を変えるやつだっけ。 ぱちゅりーちゃんがれいむに尋ねます。ぱちゅりーちゃんはそう、と一息置いて一応と説明を始めました。 「エフェクターを使うんだったら『予備のシールド』も用意した方がいいわ。ライブでだとエフェクターとエフェクターを繋ぐ短いシールドって、破損しやすいのよ。自分で踏み折っちゃうこともあれば、チョコマカ動くボーカルのクソ野郎が近づいてぶっぱなす事もあるの、嫌になっちゃうわ! ともかく、れいむがエフェクターを使用する様になるんだったら念頭に入れて置くことね。当日は私のエフェクターを貸してあげるわ」 ぱちゅりーちゃんの話は、続きます。 「さとりちゃんも、『スティックホルダー』を用意しといて。ライブ中にスティックが折れたりすっ飛んだりするのは頻繁に起こるわ。そうなった時にすぐに対応できる用に、ドラム手前に『小さく細長いゴミ箱』の様なものでもいいからスティックを入れるホルダーを確保して置くの」 「…わかったわ。用意、しておく」 さとりちゃんは頷き、鞄から取り出しすでに用意していたノートにメモ書きを残します。 ぱちゅりーちゃんはふうと一息吐き、手を上にあげてけ伸びをします。 「…こんな、所かしらね。次に、『進行』よ。私たちのライブでの『進行』は、どうするか。演奏する曲や曲順、MCは誰が担当するかも決めなくちゃ」 「ちょっと、待ってくれ」 ぱちゅりーちゃんが次の説明に移ろうとしたとき、不意にれいむから質問が入りました。 ぱちゅりーちゃんは『何?』と答えてれいむの方向に体を向けます。 「…俺たち、ボーカルは誰が担当するんだ?」 …そういえば、そうでした。皆が皆淡々と楽器を練習していましたが、そもそもボーカルは誰がやるのだろう? ボーカルだけを決めると今まで練習してきた楽器の技術が無駄になるし、変わりばんこでやるのかな…? 「…ボーカル『だけ』だなんて、いらない」 ぱちゅりーちゃんは、吐き捨てるように呟きました。 「ボーカルだけだなんて豪言してる奴に限って態度がでかくて、歌も下手糞なのだわ。そもそもボーカルは歌だけじゃない、『パフォーマンス、MC、タンバリンなどの打楽器、雑用』全てこなせないと駄目な役割なの、履き違えている人が多すぎる」 「…そこまで、要求するか?」 まりさが戸惑ったように呟きます。 「するわよ、『バンドの顔』ですもの! 他にも『楽器できない奴が口だすんじゃねえ』とか嫉妬が生まれて、『バンド解散の原因』にもなるわ。…私の、独断だけれど。 『スケール』なんかの音楽的知識も、ボーカルだけのやつは理解していないやつが多い。したがって、そもそも楽器やっている奴の方が歌が上手いだなんてケースがザラにあるのよ。本人がやりたいだけじゃ、成り立たないポジション」 ぱちゅりーちゃんは席を立ち、手をテーブルに置きドラムセットの方向を向きながら喋ります。 「…無理でしょう? 私たちは、司会に身を投じている訳では無い。ボーカルは、私たちが交代で務めるわ」 …結果的には、私の考えた結果は当たっていました。 しかし、その意味合いは、全く別のものでした。悪いけれど、ネガティブ。『ぱちゅりーちゃんらしく無い』、なんだか悲鳴の様な説明です。 目付きも、スタジオに集合する前の柔和なものでは無く、鋭い物に変わっています。 大丈夫かなあ、ぱちゅりーちゃん。 「…私が頭の中で描いている進行は。最初に機材をそれぞれセッティングして、SEのBGMがどんどんフェードアウトしていく。最初に何も言わず1曲演奏して、演奏したらMCが『ありがとうございました。ただ今演奏した曲は○○の○○です』と告げる。 そして、『皆さんこんにちわ、バンド名です! 今日は精一杯盛り上げていくのでよろしくお願いします』と大声でMCが叫び、それぞれ楽器をジャカジャカ鳴らすの。ドラムは、こう、『タカタカタン』って繰り返すのあるじゃない? どんどん遅くなっていく技術。さとりちゃんにそれを要求するのは酷だけど、できるかな」 「出来るわ、案外簡単よ」 さとりちゃんは、即答します。 「…大層な自信ね、頼もしいわ。ともかく、それを行ったら次は『それではメンバー紹介です』と告げて、ドラムのさとりちゃんに8ビートの演奏をして貰う。そのテンポに乗って、MCがそれぞれの人を紹介して、紹介された人は軽いリフを奏でる。 なんていうかさ、大抵メンバー紹介の時は無音で行われるのだけど、寂しいじゃない? 『大抵ぐだる』のよ、そんなの嫌だからドラムによる演奏を入れる事によって、しっかりと棒を入れるの。ドラムの演奏の時は、8ビートだけじゃなくてもっとはっちゃけていいわ、シンバル多様したり早く激しく叩いたり。 これはできるかな、8ビートのリズムで叩いて、8小節目の最後の部分リピートだなって部分あるじゃない? あそこに『オカズ』でタカタカタカって音を入れて欲しいのだけれど、いや。それは後で出来たらやりましょう。 ともかく、メンバー紹介が終わる。そしたらすぐに次の曲に移る。…あとは、MCの話術に委ねるわ」 一通り進行を聞いて、私はなかなかどうして、と感想を持ちました。それもそうだ、もちろんこういうことは話し合わないと駄目だが、…世の中のバンドマンの人はこんなにも苦労や努力、試行錯誤を重ねているのだろうか? あんまり気にしない様なMCも、ここまで考えるのが普通なのだろうか? 正直、『こういうことを話したいね』くらいで終わりだと思っていた。いや、間違いなくここにぱちゅりーちゃんがいなかったら『頑張ろうね』程度で終わって居た事だろう。 …実践を経験したことがある人が居るというのは、こんなにも頼り強い! 「そうね、やってはいけないことを説明するわ。まず一つに、始める際に『初めまして!』とか初めてをアピールする事」 「…、なんででしょうか? むしろ、会話のタネになっていい気が…」 「私はそんなの聞いたってだから何なのよって思うわ。どうでもいい、むしろ初めてなら『失敗する』可能性が高いってことじゃない? 最悪よ、そいつらが勝手に滑って気まずくなって、無言で終わられるだなんて時間を返せって言いたくなるわ」 …それも、そうですね。よくよく考えると、『話し手が話題に出来る』事以外、メリットは無いことに気が付きました。 『お、初めてか。頑張れよ』と感想を持たれるのは演奏が上手かったらの話で、初めてのライブでそんなのは無理です。初めて『行く』ライブハウスにしても、同様です。そんなに上手だったらそもそも色んな所を渡り歩き回っていると思います。 「理解したみたいね。次に、仲間内で話してはいけない。なんとかして、お客さんというか見ている人たちも交えて会話する」 「身内で勝手に話されているほどイラツくものはありませんもんね」 「そういう事。わかって来たじゃない、…曲を、決めましょうか。私たちはそれぞれ好きな曲を練習してきたけれど、こればっかりは定めないと。皆、コードは弾けるのよね? 信じてるわよ、コードが弾けなかったらそもそも破綻するわ。逆に、コードさえ弾けていればどんな曲でも出来る」 「…ぱちゅりー、さんはどんな曲がやりたいんだ」 「別にさん付けしなくていいわよ、なんだかむず痒いし。そうね、… sum41の『noots』 とか? ありがちだけど、簡単でなおかつ盛り上がるからね」 「…ヌーツ、ね。別にいいけれど、まりさはちょっと子供っぽいかなと思うぜ」 ヌーツ、ぱちゅりーちゃんが挙げた曲。私にはさっぱりわからないけど、なんとなく『洋楽で激しい曲なんだな』という事は理解できました。 「…別に、私は曲に込められた想いとか、意味とかに感動して例にあげたわけじゃない。さっっっっぱり気にしてないのよ、むしろあるだけ無駄だと思うわ。 『格好良い』じゃない、『盛り上がる』! これだけ、理由はこれだけで十分なのよ。『中学生に人気』だとか、低い層に支持されているから避けるって必要も無いと思う。格好良いものは格好良いのですもの」 ぱちゅりーちゃんは、まりさに説得を呼び掛けます。まりさは最初は嫌嫌と拒否の態度を示していましたが、その内自分で気付いたのか。…小声で、ごめんと謝りました。 「謝る必要はないわ、まりさの意見だってもっとも。まさに『入門曲』よね、だからこそストレートに心に響くというか、私はお気に入りなんですけれど。誰か、やりたい曲はない?」 ぱちゅりーちゃんが呼び掛けます。しかし、私を含めだれからも提案があがりません。 …意外です、れいむやまりさからはバンバンやりたい曲があがると思ったのに。私は、今は特にやりたい曲が無いので皆にあわせる形にしようと考えているのですが。 困り果てたぱちゅりーちゃんに、まりさがまた別の言葉を呟きました。 「…そもそもさ。まりさたちに、できるのかな」 弱気な、言葉。しかし、その言葉は私たちの不安を的確に正面から捉えて、表わしていました。 その通りです。いくら曲や進行を話したからといって、実際にできるかどうかさっぱりわからない。確かに自信はついてきています。しかし、間に合うのか。 正直、2ヶ月も3ヶ月もライブを待たされるのには嫌気が差してしまいます。どうにかして、1ヶ月で行いたい! けれど、果たしてその時間があっても、間に合うのか…。 そもそもたかが1ヶ月くらいでライブを行おうなんて考えが、虫のいい話なのでしょうか? 「出来るわ。それも、今すぐにね。『有能な指揮官』が居ればいいのよ、的確に指示を出して、進行する。これだけでライブは成立するの。 きっと、皆が考えているライブは『互いに依存しあったライブ』。私はそんなの嫌よ、『誰か一人が引っ張って、それを支えるライブ』、『個人が独立したライブ』! …これが素晴らしいわね、こうでありたい」 ぱちゅりーちゃんは、話します。 「まりさたちも、さなえちゃんも。皆、とりあえず曲とかは関係無しに演奏できたらいいのでしょう? 『まず演奏すること』、そして『示す、見返す事』、それを目標に活動している、私はそう思っているわ。だから、私は『盛り上がる』『簡単に出来る』曲を例にあげたの。 私に任せて。責任を持って、進行を担当するわ。MCは、私が行う」 ぱちゅりーちゃんは手を胸に当て、私たちに決意を告げます。 …もちろん、反対意見なんてありません。ぱちゅりーちゃんが居れば、百人力ですから! …これは、依存なのでしょうけれど。 皆も、同じ意見なのでしょう。それぞれ何も言葉を発さず、無音のまま時間は過ぎていきます。 「…ぱちゅりーさんよお」 まりさが口を開きます、ぱちゅりーちゃんは立った状態のまま『何?』と聞き返しました 「さっき。ボーカルの話題の時、気が立っていたじゃねえか。どうしたんだよ、まりさはどうしても気になるぜ?」 まりさが無神経に、ズカズカと足跡をつける様にぱちゅりーちゃんに質問します。…けれど。私も、気になります。 時折、ぱちゅりーちゃんはこの時以外にも『何かを怨んでいる様な』。…憎み、睨みつける目をしていた時がありました。まりさの質問は、それらを解消できるかも知れない、質問でした。 できるなら、話して欲しい。私にはズカズカ聞く勇気が無いからできないけれど、まりさになら。 …ひょっとしたら、まりさなりの気遣いかも知れません。この一週間、嫌々付き合いましたが、…何箇所かまりさやれいむについて見直した部分があります。 それでも、苦手な事には変わりませんが。 「…別に」 ぱちゅりーちゃんは、そっぽを向いてテーブルから離れ、スタジオのミキサーへと近づきぱちゅりーちゃんの楽器を接続し始めました。 そっけない返事。まりさは、聞き返します。 「それは無いだろ、ぱちゅりーさん。確かに、まりさたちは正直煙たい存在さ! だけれど、気になるじゃねえか! 一緒に活動している仲間だろ、答えてくれよ! まりさは、聞かないのが優しさだなんて思わないからな」 …お宅のぱちゅりーちゃんは本当に天才ですな、しっかりと弦をミュート出来ている いやはや、これくらいの子でここまで演奏できる子は中々居ないですよ 『神童』 「…皆、クズよ。音楽に携わっているやつは皆クズ。死んでいい、死んだ方が絶対に世の中の為になる存在」 ぱちゅりーちゃんは背中をむきながら、悲しい言葉を口にします。…そこまで、言わなくても。 まりさの様子を伺います。…炎上。カッとした、許せないといった表情をして、体を震わせていました。 「…そこまで言わなくても、いいじゃんかよお。まりさはあんたがどんな経験をしたかは知らない、だけどその体験は音楽の一部だって発想は無いのか?」 「無いわ。真理だもの、クラシックとかそういうのはわからないけれど、この『ロック』というジャンルにおいては」 「…」 『どうした、ぱちゅりー? 早く演奏をお始めなさい』 「…おじさん、やだ。お父さんの所に返して」 『なんて事を言うんだっ!』 「痛い、きゅっ!」 「…その腐った根性を叩き直してやるよオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」 まりさが怒声を張り上げ、堪忍袋の緒が切れたと言わんばかりに衝動的に机を思い切りバシンと叩きぱちゅりーちゃんの方向へ向かいます! まずい、止めないと! 私はまりさの前に立ちはだかります、しかしすぐに体をドンと押されてしまい近くに居たさとりちゃんに支えられてしまいました。 ふがいない…、いや。それよりも、今の私の体を押した力。…強いものだった、このままではぱちゅりーちゃんが…! 「やめろ、まりさ!」 れいむが全力で駆け出し、まりさの腕を掴み取り押さえます! まりさは『離せオラアッ』と暴れながら叫び、興奮、激情した様子でれいむと揉み合います! ついにはれいむを押し倒しぱちゅりーちゃんの側へと近づいてしまいました! 危ない、ぱちゅりーちゃん! 『…おじさんとは、~~さん?』 『いやはや、お見苦しい場面を見せて申し訳無い。この子はひねくれていましてね、気に入らない事があるとこうして私を他人扱いするんですよ…』 『はっはっは。それは、大変ですなあ』 『ええ。所詮神童とは言え、ゆっくりですからね。我が子をけなす様ですが、種族の差は越えられませんよ』 「…何よ」 「まりさは気が短い、そして今キレている。自分を見失う直前だ、一つだけ質問するぜ。お前は、なんでそんなにロックを憎んでいるんだ?」 ゆっくり、だから? 私がゆっくりだから、いけないの? 「…何を、見出せと言うのよ」 俯いた、様子で。体を震わせて、シンと音が無いスタジオに微かに響き渡る声量で、ぱちゅりーちゃんは告げました。 そして、ぱちゅりーちゃんは勢いを付けて立ち上がり、まりさの胸ぐらを掴みはじめました! 「ゆっくりというだけでさけずまれる、そんな環境の中で必死に喰らい付いてきた私の気持ちがわかるの!? 技術なんて関係ない! 色眼鏡をかけられて、一定以上の評価をされない世界で、…何を見い出せと言うのよ!!!」 ドンッと地面を足で踏み鳴らし、甲高い声で。…ぱちゅりーちゃんが瞳をカッと開き、まりさに掴みかかりながら叫びます。 ぱちゅりーちゃんの瞳には、ボロボロと玉の様に、涙が溢れだしていました。 …まりさは、言葉を失っていました。 「…取り乱して、ごめん。気にしないでと言う方が難しいだろうけど、私の事を想ってくれるなら。気に、しないで」 腕で涙を拭きながら、私たちに、告げます。後ろから覗くぱちゅりーちゃんの背中は、心なしかいつもより一段小さく見えました。 私は何も言わず、ぱちゅりーちゃんに近づいてどこか弱弱しく見える手を、そっと握ってあげました。 「…卑怯よ、人間は。私たちゆっくりを、都合のいいだけ利用しかしないの。苦痛だったわ、実の親と満足に触れ合えず、知らない赤の他人と何ヶ月も一緒に過ごすだなんて」 「…ぱちゅりー、ちゃん」 「そして、皮肉よ。私がこうしてベースを触れているのは、…私が憎んでいる、そいつのお陰ってね!」 「もうやめてっ!」 聞いていられなくなり、耐えられなくなり、…私は、叫びました。 「…そんなこと、言わなくていいです! ぱちゅりーちゃんはぱちゅりーちゃん、それだけでいいじゃないですか…!」 私たちが知らない過去だなんて、どうでもいい! そんなものを聞いても、所詮同情しかできないじゃないか! 「…大丈夫よ」 ぱちゅりーちゃんが恬淡な、落ち着いた様子で、話します。 「私は、私。自分の意識以外に、乗っ取られたりしないわ」 その眼は先ほどの憎み憤ったものとは違い、まなじりを決した、瞳の奥が再燃したもの。 立ち振る舞いは冷静。けれど、今まで以上に、ぱちゅりーちゃんは奮い立っている…! 「…やろうぜ。まりさたちで、ライブを。このメンバーで、絶対に成功させるんだ。1ヶ月、それまでの間に、もっと練習を重ねて…!」 まりさが、拳をあげながら宣言、私たちに呼び掛けます。 もちろんです。私も、その呼び掛けに大声で答えます。皆も続々と続いて声をあげていきます、しかし! 「…あんたたち、そんな1ヶ月も待つつもり? そもそも、待てるの? 私は待てないわ」 まりさの言葉に、ぱちゅりーちゃんが尋ねます。その口ぶりはなんでそんなことをするのかといったもので、待てるのかと私たちに聞いてきました。 …そんなの、待てるはずがありません! 今すぐにでもやりたい、力が無いと言われても、私たちだってこの一週間練習を重ねたんだ…! 機会があるのなら、意地でも絶対に成功してみせる! けれど、…あるのか!? そんな都合のいい機会は、私たちに巡ってくるのか!? 「…ええ、月並みな言葉だけれど。神様は、努力する人を裏切らないみたいね。飛び入り、参加よ。明日、ここの楽器店のスタジオでライブがあるの。…飛び込むわよ、明日に掛けて!」 東風谷さなえのロックバンド! NEXT,To Be Continued! →東風谷さなえのロックバンド番外! さなえへ →東風谷さなえのロックバンド! 証明へ ←東風谷さなえのロックバンド! 結成へ 世界感も面白いし、いいスピード展開!いいぞもっとやれw -- 名無しさん (2009-05-07 00 12 46) 名前 コメント
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私達はロックバンド <△> ただ音符を並べても、私達のロックにならない 私達が求める声は、天から舞い降り、楽器を統べる 私達が求める姿は、泥中で光る、不屈の眼差し 私達が目指す曲は、音で表す、鏡の世界 私達は、音楽の1つの山を登り始めた 私達は、まだまだロックになれる筈 == to_dkが目指しているもの 作曲して発表してみたい方がいらっしゃいましたら、ピアプロからどうぞ 関連する記事 > to_dkの歴史 スタッフウォッチ ▼ウィキの健康診断 タグ to_dk 初音ミク このサイトについて このウィキについて to_dkについて 私達はロックバンド to_dkの歴史 スタッフウォッチ ▼ウィキの健康診断 お知らせなど 最新のお知らせなど ▼世間のニュース ▼人気の記事 新着記事 ▼記事一覧 記事を探す ▼このサイトについて 上へ お役立ち度( - ) Copyright ©2008-2010 to_dk. _
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「…はあ」 今日も一人、あまり気の乗らないまま学園へと足を進め、教室に入る。この春から一年生、高等部へと進学した。 …までは、よかったけれど。クラスの空気にどうも馴染めず、一人ぼっちの毎日を過ごしている。 「はあ、嫌だなあ」 無意識に、溜め息と共に言葉が漏れてしまう。そこまでいじめられている訳では無い、ただ気まずく居づらいのだ。圧迫されている様な感じがして、すぐにでも帰りたい。 「おい、りぐる! 机にぽつんと座ってて、面白いのか?」 「…ふん」 クラスで騒いでいる馬鹿どもが僕に話しかけてきた。僕は軽くあしらい、席に座り鞄の中に入っている本を取り出して読み始める。 馬鹿どもの一人が僕が使っている机の上に手をバンと叩く様に置き、僕を脅してくる。しかし、僕は気にもせず読書を続行する。 僕は、他の奴みたいに馬鹿どもに躍らされるほど愚かではない。ましてや、同じ様に馬鹿騒ぎするなんてもっての他だ! こんな奴らに屈したりなどはしない、しないが…。 …素直になれるのであれば、教室で身を小さくして過ごすのではなく、のびのびとした生活がしたい。 早く、時間が過ぎて欲しい…! 「おい、お前たち。りぐるくんは嫌がっていますよ、やめたらどうです?」 「…善人面、しやがって」 クラスの人の鶴の一声によって、あいつらは僕の周りから去っていった。…正直、助かった。目が泳いで、読書どころでは無かったからだ。 声をかけた人が近付いてくる。この人は僕の名前を知っている様だけど、僕は誰一人名前を覚えていない。 何だか、情けなく思う…。 「…全く。人をからかって、自分たちだけが楽しければ良いと思っているのでしょうか。怖くて行動出来ない人もいるのに、相手の立場を尊重してあげたらどうでしょうかね。 …私、楽器をやっているんですよ。一緒に、やりません? いずれセッションなどもしませんか」 「…え、えっと」 「別に無理には言いませんし、趣味があるのなら全然構わないですよ。それは、りぐるくんが決めて下さい。でも、なんというか。憧れません、バンドって?」 「…確かに、格好いいと思う。でも、僕なんかに出来るのかなあ」 「…コツは、臆さないこと。見返してやりません? 見返すとまではいかなくても、見せ付けてやりましょうよ」 「…ごめん、あなたの名前は?」 正面を向いて、瞳にはどこか炎が宿っている彼女。彼女が、口を開いた。 「東風谷、さなえ。よろしく!」 東風谷さなえのロックバンド! お疲れ! -- 名無しさん (2009-05-07 00 52 34) もっと続いて欲しかった。素直にそう思えた作品です。 ともあれ、お疲れ様でした!次回作を楽しみに待ってます。 -- 名無しさん (2009-05-08 01 25 48) 名前 コメント