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前ページ次ページBullet Servants ――食堂から外に出た途端、閉まったドアの向こうが急に活気付くのを感じ取る。 やはり私とルダの予想は、概ね当たっていたようだ。 流石に神話として人々に伝えられてきた事柄は、その意識に強く根付くものらしい――――良きにつけ、悪しきにつけ。 我々のゴルトロックと、このハルケギニアの伝承。 そしてここまでに体験した出来事を頭の中で並べ、ため息をついた。 「ふぅ……」 ――エルフの“末裔たる者(ミスティック・ワン)”、サングマイン様がこの世界に来たら涙目ものだろうな。 そんな益体もないうえに不埒なことを考えていると、ルダから声をかかる。 「んー……まぁ、あれね。 さっきも言ったけど――こういうのは当然、予測して然るべき事だと思うけど? こんな些細な事でいちいち物思いに耽ってたら、神経がいくらあっても足りないわよ」 「……分かっていますよ」 たしなめる様な言葉。 あるいはそれは、彼女なりの気遣いというものだったのだろうか。 とはいえ、先刻の出来事がいい気持ちがしないのも、また事実な訳であり――――。 「ルイズ様の食事が終わるまで、少し外でも散策してみましょうか。 まだ完全にここの地理を把握したわけでもありませんし」 「そうね。少なくともここで立ち番やってるよりは、まだそちらのほうが有益だと思うわ」 「……ありがとうございます」 ホルスターに軽く手を当て、ルダに礼を言う。 「? ……いきなりどうしたのよ?」 「いえ、こちらのことです」 相棒の賛同を得られたこともあり――なにぶん時間は有限だ――すぐ手近にあったテラスから外へ出ることとした。 そのまま足の向くままに、あちらこちらを歩き回ってみる。 城壁のような石壁に囲まれてこそいるものの――流石に貴族の魔法学院というべきか。 立地条件の良さや敷地面積もあってか、フォルテンマイヤー邸の庭園よりもさらに広大で、 かつ、それほど大きくはないが林や池もあるようだ。 「……悪くないですね。この趣き、ゴルトロックに戻ったら当家の庭に取り入れてみても――――」 ぐぎゅるるるるるるるるる。 「………………」 「……趣きの前に、まず別のものを取り入れるべきだと思うんだけど?」 「……そうですね」 腹の虫とルダからの痛烈なツッコミを受け、気まずさに顔が引きつる。 ――そういえばルイズ様にはああいったものの、よく考えてみたら昨日のピクニックからこちら、何も食べてなかったか。 確かにあの料理は大食漢のオークの食にも耐えうる味と量だったが、それでも流石に二食も抜けば限度がある。 「しかしあの娘にああは言ったけど……実際問題、今後の食事はどうするつもり?」 「そうですね。流石に『執事は食わねど高楊枝』を続けるのにも限度がありますし――」 かといって、厨房の関係者にお願いして、食料を分けてもらう――というのも、望み薄だろう。 ここに至るまでの状況……このハルケギニアの人々の『エルフという種族』に対する忌避加減を見れば、それは自明だ。 朝方のシエスタさんの、初対面でのあの怯えよう。 先刻の食堂で起きた、私を原因とした一悶着。 おそらくこれらは、貴族庶民を問わず、共通したこの世界の人々の認識なのだろう。 だとすれば、(ハーフとはいえ)『エルフ』と認識される私が厨房に頼み込もうとしたところで、反応は火を見るより明らかだ。 「本当に、どうしたものか――――」 「あれ……リックさん?」 ごねる腹の虫をなだめつつ、途方に暮れかけたところで――かけられた声に振り返る。 「……え?」 「奇遇ですね。こんなところでお一人で……どうしたんですか?」 今の私にとっての、願ってもない助け舟―― メイド服を纏い、その手にバケツをぶら下げた、黒髪の少女がそこにいた。 「……使い魔たちに、餌を?」 「はい、そうなんです。 今日の当番、ちょうどわたしでして」 シエスタさんが両手で重そうに保持しているバケツ、その中身は―― 骨付きの肉、生魚、野菜、果物、もろもろその他。 なるほど確かに、動物園などの飼育係が日々忙しげに運んでいるそれ、そのものである。 仕事という事で、何度かこなしているのかもしれないが…… それでもやはり、少女の細腕には、文字通り荷が勝ちすぎている気がしないでもない。 「それで、リックさんはどうしてこんなところに?」 「ええ、実は――」 先刻私を原因に起こった、食堂で起きたひと悶着のことをかいつまんで話す。 「そんなことが、あったんですか……」 「ええ……お恥ずかしながら」 複雑な表情を浮かべるシエスタさん。 流石に事情が事情なだけに、私も頭を掻きながら応じるしかない。 「……………………」 「……………………」 互いに継ぐ言葉もなく、押し黙ったまま歩き続け――ふいに、シエスタさんが口を開く。 「今まで考えた事なかったけど……ハーフエルフの方って、やっぱり苦労、多いんですね」 「……そのようですね。少なくとも、ここでは」 「わ、わたしも、最初はあんなふうに怖がったりしちゃいましたけど……リックさん、こうして話してみると、いい人なのに」 「ある意味では…………仕方がないことなのかもしれませんね」 確かに、そうなのかもしれない。 単に、ゴルトロックで言う不死の王や聖導評議会が、この世界では『エルフという種族』に置き換わっただけの話なのかもしれない。 ただ、それでも……個人の信条や信仰の末にそうなるのではなく、生まれつきから忌避されるというのは――やはり、辛いものだ。 私はこの世界のエルフではないが――父が聖導評議会に連なる人物だっただけに、想像はつかなくもない。 「でも……さっきまであんなだった自分がこんなこと言うのも、身勝手かもですけど」 「……シエスタさん?」 「でもやっぱり、そんなのって、なんだか悲しいと――」 その瞬間。 後方にちらほら見えていた使い魔の動物達に混じって――本来ここに居るべきではない危険なものが、視界の隅に侵入するのを察知した。 足の数が、“四本を越えた”爬虫類。 脳裏に焼きついた、あの忌まわしいシルエットは……! 「……シエスタさん、失礼!」 「え、リックさ―――ちょ、何ですかぁっ!?」 がばっ、と。 シエスタさんを抱きこむ格好で庇うように、モンスターの死角――太目の幹を持つ木の陰に隠れる。 「シエスタさん、私の後ろに! それから、私がいいというまで絶対目を開けないで下さい!」 「え!? え、ええっ!!? リックさん、一体……て、鉄砲!?」 「く……! こんな、学院の中にまで……!?」 ルダを抜き放ちながら、僅かに毒づく。 まさか、こんなところで出くわす事になるとは……! まずは目を潰さなければならないだろうが、相手もロクに視認できずに正確にやれるか? 本来なら魔銃手(ブレムガンナー)と魔法使いの混成一個小隊が欲しいところだが――今の手持ちはルダ一挺きり。 それほどサイズが大きくないとはいえ、強装弾だけで、果たして殺しきれるだろうか? 「ちょ、ちょっとリックさん……いきなりどうしたんですか!?」 「学院の方々に被害が出る前に、何とか私がアレを仕留めます」 「待って……被害ってどういうことなんですか!」 「状況が状況ですので手短に申し上げますが――あれはバジリスクという、極めて危険な怪物です」 多脚の毒蜥蜴――バジリスク。 ゴルトロックにおいて『最強』の幻獣として名高いのが“古の竜(ファーヴニル)”であるように、 同じく『最悪』の幻獣として人々に認識されているモンスター。 伝説に曰く、彼らの生息する領域はその2km(セット――ハルケギニアではリーグというらしい――)四方が汚染され、砂漠へと変わるとされる。 その視線には目を合わせたものを石化させる魔力が込められており、吐く息にも、流れる血にも、体皮に至るまで猛毒を宿す。 ゴルトロックでは500年前に絶滅が確認され、剥製だけが残っている状態だったのだが……この世界では生きていたというのか。 「とにかく、ここからぜった――」 「いや、わたしだって知ってますよ、その子がバジリスクだって事ぐらい!? それに、いつもエサあげる時、おとなしく食べてくれてるのに……!」 「――い出ないで下さい。後は私が…………え?」 ……いま、この少女はなんと言った。 「ほら、この子ちょっとリックさん見て、びっくりしてたみたいですけど―― はいはい、ちょっと待っててね。エサですよー?」 完全に不意を衝かれた発言に、思考を停止させられたその一瞬で。 身を隠していた木からひょいと姿を現し、手馴れた様子でバジリスクに肉の塊を放り投げるシエスタさん。 バジリスクもバジリスクで、妙におっかなびっくりな態度ながらも、放り投げられた肉を器用に口でキャッチなどしている。 動物園で公開すれば、確実に客が呼べそうな光景――――いや、いやいや、今の問題はそこではないだろう! 「……石化、してない……?」 そう。 完全にバジリスクの視界に入り、あまつさえ目まで合わせてしまっているシエスタさん。 なのにその身は石にもならなければ、毒に侵された様子もない。 「ね? わたし、時々この子にもエサあげてるからわかるんですけど。 貴族の方が召喚した使い魔ってこともあるみたいですけど――そんな、危険な子じゃないと思いますよ? いちおう、毒があるから手ずからエサはやるなとか、そういうことは学院側から説明とかありましたけど…………って、リックさん?」 …………ええと、その。 いろいろと、話が違うような……? 「……すみません、ルダ。 この状況について、一つ解説を願いたいのですが」 シエスタさんの怪訝そうな声を意識の端で聞きながら、相棒の魔銃に説明を求める。 「はぁ……これも“世界の違い”というやつなのかしら?」 「……どういうことです?」 私の疑問に、くたびれたような口調で答えるルダ。 「そのバジリスク――大きさから見て、もしかしたらまだ幼生体ってこともあったのかもしれないけど。 私が“視た”感じ、ゴルトロックにいた種とは段違いに小さいのよ。 凶暴性も、体内の魔力も」 「は、はぁ……」 「無論――って言い切れるものでもないかもしれないけど、石化の魔力も、今のところそいつには備わってない様ね。 けど、こんなのを使い魔にする奴の顔が見てみたいものだわ、実際」 「……同感です」 ……もしゴルトロックの種と同じように成長して、猛毒と石化の魔力を身につけたら、どう扱うつもりなのだろう。 アーク・メリアなら即座に警察沙汰になるだろう、使い魔の主たる魔法使いの事を想像していて―― 「……ックさん、リックさんってば!? 大丈夫ですか!?」 「はっ!?」 不意に耳に飛び込んできた声に、驚きとともに我に返る。 私の後ろに、心配げな表情を浮かべたシエスタさんが立っていた。 「……もぅ。いきなりわたしを木の陰に押し込んで、急に鉄砲を抜いたと思ったら 固まったまま一人でぶつぶつ喋りだしたりして。何事かと思っちゃいました……」 「……申し訳ありません」 返す言葉もない。 いくら世界の(厳密には生態の)違いがあったとはいえ――とんだ空騒ぎだったわけだ。 昨日からこちら、ゴルトロックとは常識がいろいろ異なるとはいえ……つくづく道化だなぁ、私。 「それにしてもリックさん、あの子を見つけた途端、すごい剣幕になってましたけど……何かあったんですか?」 「ええ、まぁ……前に一度、バジリスク絡みであまり良くない思い出がありまして」 実は幼馴染のメイドが、かつてバジリスクの骨を媒介にした呪いに蝕まれていたりした(今回のも実はそれが主因)のだが――それはさておき。 「でもいくらなんでも、いきなり鉄砲なんか抜いたりしたら、びっくりしちゃいますよ。 わたしだってそうでしたし、貴族の使い魔だからかもしれませんけど、あの子たちだって、結構賢いんですから――」 ぐぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅ。 「………………」 「………………」 ……少女の言葉を、二食抜かれて駄々をこねる私の腹の虫が遮った。 気まずい。 非常に気まずい。 音に驚いた多脚の毒蜥蜴が、尻尾でも切り放したかのように逃げ去っていくが――それはさておき気まずい。 しばし沈黙が続き――――間が保たなくなったところで、シエスタさんが苦笑いしつつ、口を開いた。 「……そ、そういえばリックさんもさっき、お食事はされてないって……」 「ええ、まぁ。その……お恥ずかしい限りですが」 「だったらこれ――もしよかったら、食べてください」 「えっ?」 そういうと同時に、シエスタさんは矢継ぎ早に、私にバスケットを手渡してくる。 勢いに押されるままに渡された網籠の、その中身は――――ハムと野菜とパンの彩りも食欲をそそる、サンドイッチだった。 「あの、シエスタさん。これは――」 「早番の人用ってことで、もらってたお弁当です。よかったら食べてください。 ……あっ、でも、ハーフエルフのリックさんのお口に合うでしょうか……?」 「……い、いえ! 別にエルフやドワーフやリザードマンでも、人間と味覚はそう変わったりはしませんので。 それより、よろしいのですか? お気持ちは嬉しいのですが、私がこれを頂いてはシエスタさんの分が――」 「いいんですよ、気にしなくて。 わたしの分は――――『エサやり中に、使い魔さんに食べられちゃった』ってことにすれば、またもらえますから。 ね、『ミス・ヴァリエールの使い魔さん』?」 私の懸念に、気持ちのいい笑顔で応えてくれるシエスタさん。 少し申し訳ない気もしたが――流石にここまでの気持ちを、無碍にしていい訳もあるまい。 「……ありがとうございます。 『食い意地の張った使い魔の所業』、誠に申し訳ありませんが――このお礼は、いつか必ず」 「いえ……ほんとに気にしなくって結構ですよ。 わたしが好きでやってるんですから。 それじゃリックさん、わたしは仕事の続きがありますから、これで失礼しますね?」 頭を下げる私に、微笑みつつ答礼の会釈を一つ。 その手にエサを満載したバケツをぶら下げながら、メイドの少女は私のもとを辞した。 「……彼女は、いい子ですね」 シエスタさんが去った後、誰もいなくなった木陰でサンドイッチを頬張りつつ――ぽつりと呟く。 「いろんな意味で、“あなたの主には”聞かせられない言葉ね、それ?」 「ぶほッ!?」 ホルスターからの魔銃の不意打ちに、つい咀嚼中のサンドイッチを吹き出してしまう。 「何よいきなり、汚いわね!? 私にかかったらどうしてくれるのよ!?」 「……いきなりなのはあなたも同じだと思うのですが、ルダ? ……とにかく。 その『主』というのがお嬢様とルイズ様、どちらを指しているのかは知りませんが――――妙な勘繰りはやめてください」 「あら、てっきり“そういう意味”かと思ってたんだけど――違うの?」 弾むような声で、平然と聞き返してくるルダ。 ……どうでもいいですが明らかに楽しんでますね、貴女? からかわれているのを(遺憾ながら)自覚しつつ、口を開く。 「……というか貴女、アルフレッドにもそういうノリで仕えてたんですか?」 「なッ!? ば、馬鹿な事を言わないでもらいたいわね! 私がマスターにそんな不遜な態度をとるわけがないでしょう!? それに、マスターに悪い虫がつくような事態、この私が許していたと思って?」 ……いや、悪い虫て。 「貴女はどこの箱入り娘の保護者様ですか…………ともかく、そういう含みとかは一切抜きで。 言葉通りに彼女は善良な、好ましい人柄だという事ですよ」 「……まぁ冗談はさておき、お人よしだという事には同意しておくわ」 先刻渡された、空になったバスケットに視線を落としつつ、頷く。 確かに最初の出会いは滅茶苦茶であり、後のフォローがあったにせよ、 この世界では忌避されているエルフ(私はハーフだが)とこの短時間で打ち解け、空腹なのを察して弁当まで分けてくれる―― そんな人柄の持ち主は、そうそう居るものでもあるまい。 「あなたの“当座の”主――あのルイズ・ヴァリエールにも、その人柄の良さの半分くらいがあればいいのだけれどね」 「ルイズ様もあれはあれで、幾分かは私にお気遣い頂いてるとは思うのですが……」 食堂での一件を思い出す。 ルイズ様にも思い至らないところがあったとはいえ――周りからの視線の理由に気付いた上で なお抗弁しようとしてくれていたのには、そういう気持ちが少しでもあったからではないのだろうか。 「お気遣い……ねぇ。 いきなり誘拐同然に人を異世界に召喚して使い魔にした上、身の回りの雑用を押し付けて。 あまつさえ後頭部に百科事典投げつけたりするのも、あなたの基準では『気遣い』になるの?」 いきなり低下するモチベーション。 ……というか水を注さないで下さい、ルダ。 事実だけに否定し切れないのが実に悲しいところですが。 「ま、まあ、なにぶんここに至るまでの経緯が経緯ですし、何より昨日今日の話でしかありませんから…… それに雑用云々のことも、暫く世話になるわけですから、致し方ないことかと」 「……呆れた。本当にとことんまで、使用人根性が染み付いてるみたいね、貴方」 「そこは職業病……みたいなものでしょうか。 流石に世話になっている以上、無芸大食で居続ける訳にもいきませんし――――」 ばさり、ばさり。 ばさりばさりばさり………… 「…………っ!?」 その時――――私の元に飛び込んでくる音一つ(という表現にも語弊があるが)。 日常生活では滅多に耳にする事はないが、“私にとっては”、非常に馴染み深い音。 優に2モールを超える、生き物の――――翼をはためかせる音。 反射的に音源の方向に目をやる。 総身を蒼い鱗に包まれた、優美な体躯の竜が、数十モール先の木陰に降り立つところだった。 「ドラ……ゴン?」 この中庭に蒼の竜が着地するのを見つつ、呆然と呟く。 先刻メイドの少女が何気なく言っていた言葉と、私を使い魔にした少女、そして今の私の身の上の情報とが、急速に脳裏でシャッフルされる。 竜。 使い魔。 ドラゴン。 召喚。 『ゲート』。 お嬢様/ランド様/ホープ。 契約。 ゴルトロックとハルケギニア。 種族。 主従関係。 『結構賢いんですから』。 「――まさ……か?」 ありえない……いや、そう否定できる材料でもない。少なくとも現時点では。 そうだとしたら出来過ぎた話かもしれないが、だが、もしかしたら――――? 「…………っ!」 「ちょ、ちょっと待ちなさい、リック! どこへ行くつもり!?」 ホルスターの中で叫ぶ魔銃の声もどこ吹く風。 先刻の脳裏のイメージに半ば突き動かされるように、私は竜のもとへと駆け出していた。 ――その日は、いつもと変わらない朝だと思っていた。 いつものように、“本国”からの無茶な呼び出しと任務で、疲れ果てる主。 無理難題にも程がある指令を、文句一つこぼさずにこなし黙々と、 学生と秘密騎士としての二重生活を送っている主を背に乗せ――――ガリアとトリステインの空を往復する。 苛烈な日々に、数少ない理解者。 己にできる事は、そんな姉のような小さな主を励まし――心を安らげる事だけだ。 いつものようにそんな事を考えながら、空の散歩を終え、しばしの休息を満喫しようとしていたのだが―――― 「…………きゅいッ!!?」 ……そんなわたしのささやかな望みは、考えもしない異分子によって、破られてしまったのね。 あまりの驚きに、腰を抜かしてしまうくらいに。 「……………!!」 な、何を言っているかわからないと思うのだけれど わたしにも何をされようとしているのか分からなかったのね……。 催眠の魔法だとか幻覚とか超スピード(で走ってきたり)とか、そんなチャチなものじゃあ断じてない もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのね! だって―――― “いきなり出くわしたエルフに駆け寄られて”、びっくりしない生き物なんていると思うのね? 「はぁっ、はぁ、はぁ…………!」 動揺と僅かな興奮に、走りながら我知らず呼吸が乱れる。 数十モール離れた木陰に降り立った青い鱗のドラゴン目掛けて、居てもたっても居られず、走る。 この学院の敷地内に平然と降り立ったという事は、あの竜も――“この学院の魔法使いの使い魔にされた”者なのだろう。 『もしかしたら』と、懸念と僅かな期待をかけて、駆け寄る。 「すみません、そこの御方――――!」 「…………きゅいッ!!?」 遠巻きに呼びかけた声に、こちらに気付いたのか、目を見開いてびくりと、こちらを向く竜。 どうも動きがぎこちないが――驚かせてしまったのだろうか? わたわたと翼を動かしながら慌てている様を眺めつつ、目の前まで近づいていく。 「はぁ、はぁっ、はぁ…………唐突に、押しかけて、申し訳ございません……!」 「…………きゅ、きゅい?」 息を整えながら、身を竦める竜に話しかける。 ……そういえばこの竜、私の知るゴルトロックの竜に比べても――かなり大きい。 その身の丈、おおよそ六モール。 ゴルトロックのドラゴンの三倍サイズとは――――もしかしたらこの竜は、古の竜(ファーヴニル)か何かなのだろうか? 「大丈夫、私はあなたの味方です。 戸惑われておられるかもしれませんが、どうかご安心を」 「き、きゅ……きゅい……?」 一応落ち着くように言っては見るものの……明らかに腰が引けている青い竜。 確かにこんな唐突に、初対面の人物が駆け寄ってきては、驚くのも無理もないかもしれないが―― 一番最初の恐慌状態よりは落ち着いているようなので、その懸念は脇に放り出し、話を続ける。 「……今なら周りに誰もいません。 人の姿に戻っても大丈夫ですよ?」 「きゅ、きゅいぃぃぃッ!?」 私の何気なく放った言葉に、明らかに身をびくつかせる竜。 ……一体、何をそんなに怯えているのだろう? なにより、先刻から私の問いへの応えは、『きゅい』という鳴き声(悲鳴?)ばかり。 私の言葉が分かるようなら、普通に受け答えしてくれても良さそうなものだが……? 「あの……人の目や耳をはばかっておられるようでしたら、心配はいりません。 ここには目下のところ、我々以外には人がいませんから。 変身を解くのが不安なようでしたら――――せめて普通の会話だけでも、構いませんので」 「きゅい……? きゅいきゅい…………!? きゅいぃぃぃ……っ!」 あまり相手を刺激しないように、トーンを落とし、努めて事務的に促す。 が――――目の前のドラゴンは目の端に涙を浮かべつつ、怯えたような声で『きゅいきゅい』と、嫌々をするように首を振るばかり。 この竜も間違いなく使い魔なのだろうが――うまく言葉にできないが、この態度にはどうにも違和感が拭えない。 だが、こちらも質問をここで打ち切るわけには行かない。 早くも出会えた、手がかりなのだから。 私と同じく、召喚によって呼び出され、魔法使いと契約した存在だというのなら―― ――もしかしたらこのドラゴンも、“私と同じ穴のムジナ”なのかもしれないのだから。 「す、すみません……大丈夫ですから、落ち着いて。 二、三ほど、私の質問に答えていただければ、それで結構ですので。 「き、きゅい…………?」 はやる気持ちを押さえつけつつ、上擦りそうになる声音を抑え、落ち着いた声で語りかける。 キョトンとした表情の竜を前に、質問を続行。 「ゴルトロック。エル・アギアス。ミスティック・ワン。ノーライフキング。聖導評議会。 これらの言葉に、聞き覚えはありますか?」 ゴルトロックの住人なら、種族を問わず幼子から老人まで知っている単語を列挙する。 だが――――ドラゴンからの返答はない。 ただただ困惑の色を浮かべた瞳で、こちらを見るばかり。 「……お願いですから、私の言葉が分かるなら何か答えてください! あなたはドラゴニュートなのでしょう!? それとも、何か喋れない理由でも――」 そこで、問答にのめりこみすぎていた私の意識は、急激に冷やされることとなる。 「――――そこで何をしているの」 「っ……!?」 唐突にかけられた――――私でもルダでも目の前の竜でもない、第三者の声。 その手に大きな杖を携えた青髪の、眼鏡をかけた小柄な少女が、冷たげな目線でこちらを見つめていた。 前ページ次ページBullet Servants
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シュピールカルテ 「ヤヴォール ジーク ケーニギン・ローズ」 概要 分類 造魔・札兵型 主な生息地 - 知能 命令を聞く 属性 無 危険度 C+ 備考 ローズに生成される ハートクイーン=ワンダーミラーことローズの機能によって生成される戦闘用フレッシュゴーレム、「トランプの兵隊」。 人間男性と大差ない外見だが肌が無地の紙のように白く、無毛で筋骨逞しく、顔にトランプの模様(スート)が描かれている。 後述のように能力や体格の違う「スペード」「クラブ」「ダイヤ」「ハート」の4タイプが存在し、タイプが同じならどの個体も全く同じ外見をしている。 ローズの機能でゴーレムコアを用いて生成されるが文字通り生まれたままの姿のため衣類や装備品は別途用意する必要がある。 感情も持ち合わせておらず機械のように命令を聞くのみ。 知能も高くなく、あまり複雑な命令は実行できない。 コアは心臓に当たる部分にあり、これが破壊されない限り活動は止まらない。 攻撃能力そのものは平凡なため数と耐久力を活かした戦法を得意とする。 基本的にローズの私兵として活動するがローゼンリッターに率いられたり、マリヴィン一派の仲間達に戦闘員として貸与されることもあるようだ。 スペード 「ピーク」とも。 同様近接戦闘特化型。 前衛としての能力のバランスが良い。 クラブ 「クロイツ」とも。 スペード同様近接戦闘特化型。 他のタイプに比べて一際大柄な男性の姿をしている。 高い腕力と耐久力を活かした力任せな戦闘を得意とする。 ダイヤ 「カーロ」とも。 遠距離戦特化型。 他のタイプに比べるとやや小柄で細見。 射撃武器の扱いに長ける。 ハート 「ヘルツ」とも。 万能型。 知能以外全ての面で優れるが生成に必要な魔力が多い。 技・魔法 特になし。 経歴 2009年12月20日 雪山討伐なりチャ 雪山の敵としてスバルらと共に登場。 ヴィトニルと交戦するがヴィダスタの攻撃で凍結しかかったところにヴィトニルの投げ技を叩き込まれ、破壊された。 2010年6月20日特殊邸宅警護なりチャ ローズに生み出されて登場。 チェダーと共に邸宅に突入、ブラッドと交戦。 デスキャノンで跡形もなく吹き飛ばされ消滅した。 2011年11月6日平原討伐なりちゃ ローズに率いられて登場。 撤退するローズやキール達への追撃を阻止せんと穴を死守していた。 2012年7月18日平原討伐なりチャ 平原の敵として集団で登場。 アストロ、ルダらを襲撃するがあっさり全滅。 続けてヘルツが4体、ドライツェーンに命令でミュゲらと共にルダらに攻撃を仕掛けるも全滅した。 2013年8月4日平原討伐 平原の敵としてオアツラエムキーニ、ヒモンヤらと共に登場。 ローマらと交戦、ローマ、銀鏡らに全滅させられた。 2014年2月15日遺跡なりチャ 遺跡で活動する賊としてワルスとフィーアに率いられて登場。 ワルスの命令でローマらを奇襲せんとするがティマフにあっさり見つかり、ローマ、ヤスケ、ティマフらによって蹴散らされた。 2014年3月13日平原討伐なり茶 賊の兵器としてボンカー、プレジールらと共に登場。 ローマ、クレトラらと交戦するが敗北、全滅した。 由来 「シュピールカルテ(Spielkarte)」…独語で「トランプ」。 余談 前は「魔月器(モーントバッフェ)」を所持していたが設定に矛盾が生じるのでヤメに。 アースガルド ゴーレム フレッシュゴーレム マリヴィン一派 モブ 魔物
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ココアツイーニ 「うおおおおおっ!!!アッッチいいいいい!!!」 概要 賊の一員。 いい加減で好戦的な性格。 炎の魔術得意とし、いつも自分を炎上させている(ダメージはない)。 あだ名はミカエルーニ。相方はマインドブラストーニ。嫌いなものはバブルローション。 技・魔法 「うおー!あっちー!」 スピ○ュール!! エクスプロード 自然魔術の一種。 灼熱の爆発を引き起こす。 他にもアツい技・魔法が色々。 経歴 2014年6月20日山地討伐 賊の一員としてマインドブラストーニ、ラーヴァウィッチらと共に登場。 ローマ、ルダと交戦するが特に活躍もなく敗北、戦闘不能になった。 由来 ここ熱いーに!! 余談。 ○○ーニシリーズ。 元ネタは言わずもがなTVゲーム「スターオーシャンセカンドストーリー」に登場する「ミカエル」。 「うおー!あっちー!」 ミカエル 炎 賊
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五十音順 ※登場順に並べたものはこちら あ + クリックすると開きます 秋葉原三玖 朝日葵 乾爽 兎美リリ 永燦マナ 厭世的 自明理 か + クリックすると開きます 傘野有花 語アウ 勝山りこ 門口真鈴 さ + クリックすると開きます 寒歌アオ シエル・エトワール 不知恋 健屋花那 鈴鳴柚 セノーテ た + クリックすると開きます 知多助 蝶伍游 垰屋花那 な + クリックすると開きます 夏海真実 夏目環 那鳥ライサ 七星スバル 音我帝 は + クリックすると開きます 林田糺 均名みのこ ピンシェル 宝夢ヤマイ 細川いぶき ま + クリックすると開きます マタタビ 街田ルダ 名泉麗 や + クリックすると開きます 夜舞光稀 ら + クリックすると開きます ライト・リリエンタール ラグ・ジュエリー 羅羅 わ + クリックすると開きます
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登録日:2018/9/19 (水) 21 15 21 更新日:2023/06/28 Wed 17 45 10NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 コミカライズ ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス マンガワン 任天堂 姫川明 小学館 漫画 裏サンデー 2006年末に任天堂から発売されたゲーム『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』。 本項はその公式コミカライズ作品について解説する。 作者はこれまでも多数のゼルダ漫画を手がけてきた姫川明。 2016年の2月から2022年の1月まで小学館のマンガアプリ「マンガワン」にて連載されていた。 じつはこの漫画、本来はゲーム発売すぐ後の2007年4月より連載が予定されていた。掲載予定誌はこれまでのゼルダ漫画と同じ小学館の学年誌(*1)。 しかし当のゲームがレーティング審査でCERO Bの指定を受けたことで、小学生向け雑誌で12歳以上対象のゲームを扱うのはまずいとされ、 学年誌版『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』はその存在が発表されることもなく連載取り消しの憂き目に遭ってしまった。 その後さまざまな紆余曲折を経て、ついに再始動と相成ったのが本作というわけである。 ゲーム発売より9年以上経ってからの漫画化はゼルダシリーズファン&姫川ファンを驚かせるとともに歓喜させた。 ちなみに、連載開始とほぼ同時期にゲームのリマスター版が発売されているが、それに合わせたわけではないとのこと。 本作の特徴として、複数巻をまたぐ長編という点が挙げられる。 そんなの普通のことではないかと思われるかもしれないが、これまでのゼルダ漫画は掲載が学年誌という都合上か、単巻、長くて上下巻という形で物語を短く収めざるをえなかった事情がある。 しかし本作ではゲームのメインストーリーがほぼ省略なしで描かれており(*2)、さらにゲームで語られなかった部分の補完が随所で行なわれている。 特にリンクはその生い立ちや性格、心情などが大幅に肉づけされた。物語の中心軸がミドナにあったゲームに比して、漫画版は「リンクの物語」としての色合いが強い。 また、肉体の切断描写など学年誌ではまずできないハードな描写も描かれている。 そのためすでにストーリーを把握している既プレイヤーが読んでも楽しめるコミカライズに仕上がっている。 登場人物 この項ではゲームにない漫画版独自の設定、展開を中心に記述する。 メインキャラクター リンク トアル村に住む牧童。 村の生まれではなく1年半前にどこかからやってきて村に住み着いた。 村人たちに頼りにされ好かれる一方で、自身の過去をかたくなに話そうとしない、「暗闇」や「剣」を忌避するなど謎めいたところがある。 ハイラル城に剣を届ける役目を頼まれた時は、これを拒否するというゲームと明確に異なる行動をとった。 + リンクの過去 リンクは砂漠に近い国境沿いの町で生まれ、国境警備兵になることを目指して剣の修練を積む少年だった。 2年前のある日、リンクは友人たちとともに秘剣「ガウロフの剣」がある堂に忍びこむ。 ずっと昔から岩に突き刺さったまま誰にも抜くことができないと言われていたその剣を、確信があるかのようにいとも簡単に引き抜くリンク。 しかしその瞬間突如として大量の闇が噴き出し周囲のすべてを吸いこんでいく。 闇の中に飲まれ、長い時間もがき続け、ようやく脱出したリンクが見たものはしかし、家も住民もなにかもが消え失せ荒野と化した町の姿だった。 惨事を起こした原因が自分だと気づき恐ろしくなったリンクはその場から逃走。そして半年の放浪ののちトアル村にたどりつく。 その後は過去から目をそらすようにして出自を隠し、村になじもうとしながら、ひとり闇にまつわる魔術書を探したり、闇に追いかけられる夢にうなされる日々を送っていた。 ハイラル城行きを断ったのも過去の自分を知る人間と会うのではないかと恐れたためであった。 魔物たちに村が襲撃され、親しいイリアたちがさらわれたと聞いて過去のトラウマがよみがえり動揺。 しかしモイに自身の過去と心情を打ち明け、諭されたことで再び剣を手にすることを決意する。 その後出会ったミドナともに影の結晶石を探す旅に身を投じ、ときに苦悩しながらも心身ともに勇者として成長していく。 ミドナ 影の世界の姫。 ゲームでは最後の最後に見ることのできた彼女の真の姿が、1話冒頭でいきなり披露された。 影の世界の存在やミドナが姫であること、ザントのクーデターなどもまとめて語られ、ミドナ周りのおおよその事情が読者に明らかになったところから物語が始まる。 ゲームとの相違点として、姫時代のミドナのそばにはつねに金色の狼が付き添っている。 また影の世界はガノンドロフ以外にもたびたび罪人が光の世界から捨てられており、それによる汚染の処理に苦慮していた。そのため影の世界の住民から見た光の世界の人間への印象はすこぶる悪い。 ゼルダ ハイラル王国の姫君。 じつは幼い頃にミドナと何度か逢い、会話を交わしていた。 回想ではゼルダとミドナ、二人の少女時代の姿を見ることができる。 ザント ミドナを追放し影の世界を支配する僭王。 力を得る以前から光の世界への侵攻を訴えており、過激な思想は昔からだったようだ。 エポナ リンクの愛馬。本作では軍馬の子孫という設定になっている。 トアル村 イリア 村長の娘。 キングブルブリンに囚われている時の様子やハイラル城下町の酒場で働くようになった経緯など、登場シーンが増えている。 記憶をなくして城下町にたどりついた後は酒場に保護され「リーザ」として働き、面倒を見てくれたシャッドと親しくなる。 その後治療のためにカカリコ村に向かう途中で魔物に襲われたところをリンクに助けられ、ゲームより早い時点で記憶を取り戻した。 地味目の顔立ちだった原作と異なり、正統派の美少女なキャラデザインになっている。 モイ 村の剣士。 リンクの過去を聞いてもなお彼を村の仲間として受けいれ、剣を再びとる勇気を与えた。 のちにレジスタンスの一員として城下町で再会。 タロ/マロ/コリン/ベス トアル村の子どもたち。 マロは独力でマロマートを立ち上げ高級店のオーナーになり、リンクに盾と旅装一式を格安で提供した。カッチャイナーは無かった。 カカリコ村&デスマウンテン レナード カカリコ村の牧師兼医者。 キングブルブリンとの戦いでは弓矢で取り巻きの雑魚を倒しリンクを援護する勇ましい姿を見せた。 ルダ レナードの娘。 デスマウンテン行ではゴロン族の友人に会うためリンクについていった。 影状態のミドナを見ることができたり精霊のお告げを聞いたりするなど霊感めいたものを持っている。 長老たち デスマウンテンを治めるゴロン族の長老たち。 ハイリア人との取り決めにより鉱山での採掘を許していた。しかし彼らは禁止されている領域まで掘り出し、ゴロン族が大事にしている岩を傷つけてしまう。 その場所でゴロン族の1人が化物に変わった事件も重なり、ハイリア人への信用をなくし山を閉ざす。 相撲勝負で(ズルして)勝ったリンクを信じ、同胞の救出を依頼した。 ゾーラの里 ラルス ゾーラ族の王子。ハイラル平原で魔物に襲われていたところをウルフリンクに助けられ、城下町まで運ばれる。 ルテラ ソーラの女王で、ラルスの母。故人。 幽霊として現れてリンクとラルスを導く。 ハイラル城下町 テルマ 酒場の女店主。 懐の深さは漫画でも変わらず。アラフォー。 シャッド レジスタンスの一員。天空人のことを研究している学者。 何冊も本を著しているがぜんぜん売れないらしい。 ナンパ気質で、記憶を失くしたイリアに対して親身に接する。 ラフレル レジスタンスの一員。ゼルダ姫の元教育係だった老人。 王家にかかわるごく一部の人間しか知らないハイラルの闇の歴史を語る。 ゼルダの回想の中では教育係時代の彼も登場する。 アッシュ レジスタンスの一員。彫りの深い顔立ちの女性騎士。 騎士団長に勝ったことがある腕利き。 アゲハ 虫が大好きな少女。ちょい役として出演。 町中にひそむウルフリンクを見て悲鳴をあげた。 なんでも読者からの出演要望がとても多かったとか。 ? 金色の狼 影の世界でミドナのそばにいた狼。 クーデター時にザントによって殺されたと思われたが、リンクたちの前に姿を現す。 彼を見たミドナは涙を流して喜ぶなど、相当に親しかったようだ。 骸骨の戦士 金色の狼に導かれた先で現れた謎の存在。リンクに剣の稽古をつける。 かつてリンクがガウロフの剣を抜いた時にも闇の中から現れている。 + その正体 金色の狼の真の姿であり、時の勇者とも呼ばれていた男。つまりかつて時を超えながらハイラルを救った時のオカリナのリンク本人である。 死後亡霊になったものの、ゼルダ姫やハイラルを守ろうとする意志は当時から変わっておらず、今作のリンクを厳しくも優しく導いていく。 スタルキッド 森の聖域を守る魔物。人形を操って攻撃を仕掛ける。 しかしリンクの手の甲に浮かぶトライフォースの印に気づくと、「帰ッテキタノカ」「ズット待ッテイタ」と懐かしむように語り、道を開けた。 リンクが戦った敵 キングブルブリン ボコブリンたちの長。漫画版ではよくしゃべる。 トアル村襲撃の際にはリンクの左腕を切断し死の淵に追いこんだ。 影の王からの命令に従う一方で、さらってきたイリアを自分のものにすると言い同時に「影の王女にしてやる」(=自分が影の王になる)と言い放つなど、彼なりの野心や執着がうかがえる。 ウーク フィローネの森のボス猿。長年にわたって群れを統率してきたが、老いによる衰えを感じていたところをつけこまれて影の蟲に操られる。 火炎を起こすブーメランを操ってウルフリンクを一度は破るもセンスの力で反撃されて敗走。 呼び出したババラントも倒され、最後の蟲を除かれたことで正気に戻った。 ババラント ウークの呼びかけによって現れた植物の化物。 リンクを飲みこんで毒ガスで殺そうとしながら「影の王」の存在について語る。 しかし弱点の目がむきだしだったために剣で斬られ、あっさりやられた。 マグドフレイモス ゴロン鉱山に封じられていた化物。ゴロン族のダルブが影の結晶石によって変化した姿。後に族長のダルボスも取り込まれてしまっていた。 ダルブの友人だったルダの必死の呼びかけにも応じず暴れ出し、リンクに額を射抜かれたことで元の姿に戻った。 影の巨大蟲 ハイリア湖でリンクたちを襲撃した巨大な蟲。 ミドナによるキレ気味のパンチで体を貫かれて霧散した。 オクタイール 湖底の神殿にいた巨大魚。 水中戦で苦しめるが、ルテラの助力を得たリンクに弱点をつかれて倒される。 ゴベラの剣(ベリアント) ハーラ・ジガント 砂漠の処刑場で戦った亡霊たち。 ハイラル王国への怨みを叫びながら襲いかかる。しかしマスターソードの主になったリンクの敵ではなかった。 余談 連載されているマンガワンでは、各話ごとに「ちょい足し」としてちょっとしたイラストなどを見ることができる。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] てっきりR-12指定になったから漫画化はされてないものとばかり思ってました -- 名無しさん (2018-09-19 21 37 31) なかなかコミカライズされないと思ったらCEROの問題だったのか… -- 名無しさん (2018-09-19 22 30 58) リンクの過去重すぎだろ…おまけに切断描写まであるのか… -- 名無しさん (2018-09-19 22 56 41) R-12って・・・CEROの年齢制限はZだけよ それどもこのように機会損失あるわけだから参ったもんだけど 切断描写とかあるのに(過去のゼルダ漫画が学年誌だったからだろうけど)本屋でコロコロとかのコーナーに置かれててこれはちょっと・・・て思った -- 名無しさん (2018-09-21 00 41 51) ゲーム版ではリンクの道具も同然だったのに、コミック版ではヒロインとフラグを立てようとするシャッドさん -- 名無しさん (2018-09-21 01 14 51) ミドナがリンクに欲求不満なのかななんて挑発してる場面にはドキっとした -- 名無しさん (2018-09-21 15 23 40) なんか今リンク調子乗ってる感があるな。どこかで一回挫折っぽいイベントあったかな -- 名無しさん (2018-10-09 01 55 14) 出来たら過去作もこれくらい丁寧に再コミカライズしてもらえないものか あとSSとBOTWも期待してしまう -- 名無しさん (2018-10-19 17 53 36) 骸骨剣士=時オカリンクのなれの果てを直球で突っこんできて驚いた -- 名無しさん (2019-04-11 15 02 52) 年齢指定かかってる作品だからか、ダークファンタジー要素が強い印象。人体切断描写とか当然のごとく出てくるし、ミドナ含む影の住人たちがシビアだし -- 名無しさん (2019-05-30 19 02 25) この作者の他の作品見るに、狼リンクノリノリで描いてるんだろうな -- 名無しさん (2019-06-01 08 12 02) アッシュは滅茶苦茶かっこよかったし、シャッドも自ら天空都市に行けたり、ゲームじゃ掘り下げの少なかったサブキャラが輝いてるのが非常に良い。古の勇者やガノンドロフやらの時のオカリナとの関連部分も最高だし叫ぶとこだったよ -- 名無しさん (2020-03-08 17 29 02) 結構続いているなこれ・・・ -- 名無しさん (2020-03-08 17 59 36) 最終決戦もいよいよクライマックスだな。「立てよガノンドロフ。お前の息の根を一度止めたぐらいでは済まなくなったぞ」なんて台詞、この漫画のリンクぐらいしか言わないだろうな -- 名無しさん (2021-10-08 22 28 10) 6年かけてようやく完結。お疲れ様でした。 -- 名無しさん (2022-01-31 16 29 16) ルダの友人はダルブルじゃなくて、ダルブルと一緒に取り込まれたゴロン族じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2022-09-19 10 15 53) 一騎討ちに敗れたガノンドロフがリンクの考える正義と悪(ガノンの正義)の調和を拒み、自害という形で幕を閉じたのはリンクとガノンドロフのキャラクターを損なわない最高の決着だったと思う -- 名無しさん (2022-09-20 02 11 13) ↑2四巻の冒頭でルダが「わたしの大事なお友達…ダルブさん」と言ってたよ😅 -- 名無しさん (2023-06-14 19 58 24) 名前 コメント
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2009/07/01(水) このアカギにポケモンダイパププププププププププププ 2009/07/05(日) んしょ!んしょ!おにーちゃんのポケモンダイパプ、よいしょ! 2009/07/09(木) ポケモンダイパプ豪雨の中傘なしで自転車に乗って金銀の予約してきた 2009/07/12(日) ポケモンダイパプっておしごとしないの?おにいちゃん? 2009/07/15(水) ポケモンダイパプお台場で買ってきた 2009/07/18(土) ポケモンダイパプ超克してきた 2009/07/21(火) ポケモンダイパプ夏祭りに誘われる友達も夏祭りに着ていく服も無い 2009/07/24(金) ポケモンダイパプ口封じのために犬居を殺した男は、ハゲア達に襲いかかるが!? 2009/07/26(日) ポケモンダイパプ人生2度目のめざパ粘ってきた 2009/07/29(水) ポケモンダイパプ久々にぜルダの伝説神々のトライフォースをやってみた
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バブルシェーカー 【自律型魔導戦闘式神・バブルシェーカー】 概要 スギサキが魔符「バブルシェーカー」で生み出す自律型魔導戦闘体。 符の群れが空中をひらひらと流れる姿をした魔導兵器であり、ゴーレムの一種である。 スギサキの携帯する符の殆どと彼の魔力を注がれて形作られる兵士であり、戦闘継続可能時間は短いが強力。 自身を形作る符を消費して様々な魔術を使い標的を苦しめる。 その性能から本体との連携による猛攻での短期決戦、短時間(と言えど5分~10分)の足止め等が主な用途。 能力・技 「ホースオブトロージャン」 符『ビート』を多数使用し、鎧のような鋼鉄の肉体を作り出す。 肉体を形作った後、同じくビートを使用して鋼鉄の騎兵用突撃槍のような武器を作り出し把持する。 鋼鉄だけあって硬く、生半な力で破壊する事は出来ない。 「ウォータージュエル」 符『ブルーコーラルリーフ』を発動し発生させた青い珊瑚の膜を魔力に対する反応装甲として『ホースオブトロージャン』で作った鋼鉄の肉体の上から纏う。 軽い魔法に対しては反応装甲(リアクティブ・アーマー)という役割通りに、魔法を防御した瞬間珊瑚礁が霧として散り、その青い魔力の霧が敵の攻撃魔法も散らす。 中級魔法と軽い物理攻撃に対しては薄めの装甲として機能し、上質な高威力魔法と重い物理攻撃に対しては無力。 『ホースオブトロージャン』と『ウォータージュエル』の合わせ技で作られた鋼鉄に青い珊瑚を纏う形態は『ヴラヴォド・アウトサイド』と呼ばれる。 『ヴラヴォド・アウトサイドの弱点』 上記の通り高威力魔法と物理重撃だが、もう一つ存在する。 魔法と物理攻撃の合わせ技、即ち俗に「魔法剣」と呼ばれるような攻撃である。 魔力のみでは珊瑚の反応装甲に吹き飛ばされ、物理のみでは珊瑚と鋼鉄の二層に阻まれ上手く行かないが両方を兼ね備えた技ならば一定のダメージを通せる。 しかし特別威力を発揮してくれる弱点というワケではない。 アイテム 「多数の符」 体を形作る多数の符。 使用する度に枚数と魔力を消費して行く。 「バブルシェーカー(符)」の効果によって結合し回路化した知能の消費については下記参照。 「バブルシェーカー」 符の群れを統率する役割を持った金色の符。 各符に命令を理解するだけの知能を与え、知能の並列・直列処理を使い分けて高性能の自律思考を得る。 その為、符を消費する事で有る程度の知能が失われて行くものの、一度生み出した知能は符が消失した後も一定量が魔力回路として 「ゴーレム・バブルシェーカー」の消滅まで、「バブルシェーカー(符)」を中心にして伸びる紐のように滞在するので知能レベルが一定以下へと下がる事は無い。 生半な魔術・魔力干渉ではその結合を解く事は出来ないが、強力なそれらによってその制御を断ち切られた場合はその限りではない。 登場 2013年8月19日邸宅警護なりチャ スギサキに「先行撤退の義理」として作成され、味方の援護に送り込まれる。 サジェス、ツェットを襲撃し、気付いて駆け付けたルダ、ライオットとも交戦。 『ヴラヴォド・アウトサイド』の形態を取り一行と対決。 サジェスとツェットの足元を『シェリー』によって生み出した氷塊で縫い付け、ビートで二人を狙撃しサジェスに大ダメージを与える。 『ウォールバンガー』、『スピリタス』、『シンルー』等の連続発動でルダを苦しめるが、最終的にはライオット、乱入して来たヤンの援護を受けた彼の『霆撃』で 装甲を「バブルシェーカー(符)」ごと両断され活動停止。沈黙後魔力の霧となって全ての符ごと消滅。 由来 全自動カクテル作成マシン「マイクロバブルシェーカー」から。
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代表作 ・早く大人になりたいなアッー!!【ポケットにファンタジー+兄貴】 ・”ディルドの谷” 『掘ルダの伝説 腰のオカリナ』より ・ツッツキ尻 ・ノンケダメ・ハーツOP 『皮カリ』 ・どんなマラが好き(NHGay教育) ・エスパー魔羅 ・ゲイオハザード5 PV ・兄貴の本格的お料理ナビ ・ヤッターマラの歌 ・【まらドラ!OP2】silky pants ・【童謡】 ホモのおまわりさん ・【NHGay】ツヨシ建設株式会社【虫歯建設(株)】 ・スターファックス69 【HATTENDO】 ・【スターファックス69】 未知のエリア6 ・【スーパーマラオ69】 レ淫棒クルーズ ・肛共広告亀頭♂のCM 『黒い絵』 ・スネ夫がナウい息子の大きさを自慢する時に流れる曲(掘ル) ・スパン三世のテーマ ・ガチモンHG/SS ジムリーダー戦 ・ダーク♂ゴジラ ・スーパーマラオランド EDテーマ ・がちむちタルめいろ【スマブラ版BGM】 ・スーパーカズヤのテーマ【透明版】 ・【◯ッテ】Fit'sのCM 最新版が流出!?【噛むとフニャンフニャン♪】 ・ノンケ・掘ーテの店内BGM 【兄貴×ドンキホーテ】 ・QooのCM 最新版が流出!?【こどもだって~うまいんだも~ん♪】 ・ガチモンセンター
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ドロウニング 概要 分類 幽鬼・水霊系 主な生息地 河川・湖沼・海 知能 獣並~人間並 属性 死・水 危険度 C 備考 夜間の水上に出現 幽鬼の一種。 海や河川で溺れ死んだ者達の怨念が水に宿って怪物となったもの。 水で構成された腕だけの姿をしており、表面には時折苦しげに歪んだ人面が浮かぶ。 常に溺れる苦痛に囚われており、付近を通る周囲の生者を溺死させようと見境なく襲いかかる。 猟師や船乗りなどにとっては昔から恐怖の対象である。 主な攻撃手段は水中への引きずり込み。 水で構成された身体は殆どの物理攻撃を受け付けず、浄化されない限り活動は止まらない。 半面、水面から距離をとってしまえば攻撃は届かず無害と化す。 技・魔法 溺死の手 相手を掴んで水中に引きずり込む。 経歴 2012年9月9日海賊討伐 敵として登場。 討伐隊の船を沈めようと乗り合わせたライオット、ルダらに襲いかかるがリードらによって浄化され倒された。 由来 「ドロウニング(Drowning)」…溺れる。 余談 日本の怪談に登場する「船幽霊」が元ネタ。 アンデッド アースガルド 幽鬼 死 水 魔物
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主要人物 コニー・イル・リクール cv:野月まひる カルベルティ・アステア cv:古河徹人 シェラ・マキス cv:金田まひる マウマウ cv:金田まひる レヴィ・マウア・ジェラード・カサス cv:理多 ヤーロ・マク・ラド cv:西田こむぎ 蒸気王 cv:越雪光 メアリ・シェリー cv:青葉りんご ※EXシナリオに登場 既知世界の住民 ラス・カサス cv:どぶ六郎 北央帝国 デ・マクシム cv:山本兼平 C=G・バイロン cv:どぶ六郎 エイダ・オーガスタ・バイロン cv:金田まひる 帝国軍人 マタイオス・ノン=デュ cv:小次狼 ネーエル・サザン cv:かわしまりの ゼーズロム・ユエル cv:歌織 ドゥーガ・ル・ビィ・アダム cv:山本兼平 未知世界の住民 ルダ cv:暁勇輔 ニェルレイ cv:金田まひる ソム=メソム cv:来栖川勇 アシャム大父 cv:真木将人 三盗賊 パルポ cv:歌織 ムムリク cv:暁勇輔 シュプララプセール ミュト cv:柚木サチ エリール=エリル・ロム cv:野月まひる テュケー cv:ますおかゆうじ ふるきもの 逆さ城の女王 cv:かわしまりの セレファイスの《王》 ファスティトカロン ミンツチ ラプシヌプルクル 狂える竜の王子 西インド会社 フィンチ アルフレッド・ウォレス