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一陣の風が吹きすさぶ中、一人の少女がただ立っている。 彼女の名前はリーフ。 カントー地方のリーグを制覇し、殿堂入りを果たしたチャンピオンである。 そんな彼女が今、この殺し合いに覚えている感情は、興奮だった。 断っておくが、自身がエロトラップダンジョンで辱められたいわけでは無い。 他の誰かが辱められているのを見たいわけでもない。 彼女はただ、未知の戦場に赴けたことで滾っているのだ。 リーフはこの殺し合いに呼ばれる少し前、殿堂入りを果たした。 それはカントー地方のポケモントレーナーにとって、最高の栄誉。 彼女は弱冠十歳にして、カントー地方の頂点に立った。 しかし、そこで待っていたものは退屈だった。 頂点とは、並ぶ者がいないということ。 それを誇りと思うか退屈と思うか。人によって様々だろうが、彼女にとっては後者だった。 自分に並び立つ誰かを求め、あてもなく彷徨う日々。 たまに挑戦者がやってきても、苦も無く跳ね返せしまう退屈な時間。 そこでこの殺し合いだ。 手持ちポケモンはほとんど奪われたが、その代わりに見た未知の生物、主催者曰くNPCの存在は大きく心を揺さぶられる。 支給されたポケモン図鑑の解説を聞いた時、あれはポケモンではないと聞いて驚いたほどだ。 その時はまだ支給品を全部確認していなかったので隠れたが、次はそうはいかない。 「…………」 何も言わずただ、手持ちポケモンであるカメックスが入ったモンスターボールを見つめるリーフ。 しかし、その瞳には確かな高揚がうかがえる。 さあ、行こう。 そう決めたリーフは、支給された自転車に乗って出発した。 【リーフ(女主人公)@ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン】 [状態]:健康、高揚 [装備]:カメックス@ポケットモンスターシリーズ、じてんしゃ@ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン [道具]:基本支給品、ポケモン図鑑@ポケットモンスター(アニメ) [思考・状況]基本方針:強者と戦う 1:さっきのNPCを探す [備考] 参戦時期は殿堂入り後です。 カメックスのレベル、覚えている技については当選した場合、次の書き手氏にお任せします。 彼女が目撃したNPCが何かは当選した場合、次の書き手氏にお任せします。 【ポケモン図鑑@ポケットモンスター(アニメ)】 リーフに支給。 あらゆるポケモンのデータを記録され、ポケモンに向けると解説が音声で流れる。 本ロワではポケモンだけでなく、他の世界のNPCも解説をしてくれる。 【カメックス@ポケットモンスターシリーズ】 リーフに支給。 図鑑No.9、水タイプのこうらポケモン。 元々彼女の手持ちポケモンである。 カメックスをしまうモンスターボールも同梱されている。 【じてんしゃ@ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン】 リーフに支給。 通常価格は100万円の超高値なじてんしゃ。 街中のみならず、洞窟や草むらでも問題なく走れるすぐれもの。
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《ゲームワールド編》 バルザがいつもの様にブラブラ歩いているとある宝箱がいきなり現れた。 それを見つけたバルザが開けようと戸惑ってる所に自称バルザの師匠さんのリーフ登場。 そして宝箱を開くリーフ。そのままバルザとリーフは吸い込まれ…。 そして…目の前には知らない世界が広がっていた。 格闘ゲームの町 BOSS ベリー・ボーマン 通称:荒野の魔弾 村破壊40件・化け物殺し600匹の経歴を持つさすらいの狙撃手。 生まれたときから貧乏で故に金に飢えていた男。 彼も宝箱を開け吸い込まれ、その中で任務を遂行しようとした。 武器は旧式狙撃ライフルと剣で腕はかなりのものでリーフやバルザ・桃虹桜たちを苦しめた。 最後はリーフに倒されるが、「とある契約」で身体を「茨」と同化させ蘇った。 リーフやバルザ達に対して復讐を近い(あくまで金の為)馬にまたがり高笑いしながら走り去っていった………。 ゾンビタワー BOSS ラルゴ 通称:ブラックホール あらゆるものを吸い込む恐ろしい化け物。 シルヴィの部下で、四天王の一人である奴が何故ゲームの世界にいたのかは不明。 ゲームの中ではゾンビたちの親玉的存在であり、タワーに侵入したバルザたちを食い殺そうとした。 だが突然暴走をし始め、リミッターを解除してバルザたちに襲い掛かってくる。ゾンビたちまで食べてしまった。 最後はリーフやバルザたちによって睡眠弾を喰らい、眠ってしまう。 ラルゴが寝ている間に屋上に用意されたヘリに乗ってバルザたちは脱出した。 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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素材 名前 効果 買/売値 用途 入手方法 ミニポーション HPを15程度回復 50g/- - スライム/ラビット/ビーラッド(ドロップ)/武器屋(リーフタウン)/初級第一試験(クエスト) レッドポーション HPを30程度回復 100g/- - フレイムラッド/ボーンデュラハン/スノーファング(ドロップ)/武器屋(リーフタウン) ブルーポーション SPを30程度回復 500g/- - ミニトロール(ドロップ)/武器屋(リーフタウン) 鉄の矢 - 1g/- 弓を使う際消費 セリーゼ(ドロップ)/武器屋(リーフタウン) 鋼鉄の矢 - -/- 弓を使う際消費 ムゥコ/スノービー(ドロップ) 木の釣竿 - -/- イベント参照 復活の薬 瀕死:HP50で復活/通常:HP全回復 20000g/- - ミニトロール(ドロップ)/道具屋(リーフタウン)
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15ページ目 リーフ「はぁ……」 リーフ「兄さんだったら、きっとなんとかしてくれるんだろうな」 セリ「……そう、ね」 リーフ「ていうかセリさんもポケモンレンジャーならもっとしっかりしてくださいよ」 セリ「ポケモンレンジャーの業務にあんなのの対処はありませんー」 リーフ「えー」 次へ トップへ
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西に走り出したサンの後をリーフも追った。 -小さな森- 「ここか……」 森は当たり前だが木がうっそうと茂っていた。 「はぁ、はぁ……。危ないよ」 後ろからリーフが語りかける。 「でも、放っておけねぇだろ」 リーフは微笑んだ。 「何だよ」 サンが言う。リーフは微笑んで言った。 「サンって優しいなぁって」 「へっ! 行くぞ!」 「うん!」 -小さな森 1フロア- 森の中は静かで、暗く、不気味だった。 「なんか、不気味だなぁ」 サンが呟く様に言った。 リーフも頷く。 ガサガサ……!! 不意に背後から音が聞こえた。 後ろを向くと、ケムッソが4匹。 「ギギギ……。侵入者発見。侵入者発見」 「削除」「削除」「削除」「削除」 4匹のケムッソが言った。 まるで操られている様だ……。 と、ケムッソ達の口から糸が発射された。 ビュシュゥッ!!! それはサンとリーフの体に巻きついた。 ネバネバしていて動けない。 「―――っち! これでも、喰らえぇ!」 サンは10万ボルトを発した。 バリバリバリィ! 一期にケムッソ達は感電し、たおれた。 糸が解ける。 「サンって強いんだ!」 「修行――してたしな……」 「ふぅん! 凄いね!」 「あ、あぁ……さっさと行くぞ!」 サンは走り出した。その後をリーフも追った。 次
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アルフェ・クリフォート [解説] トーチ・タウンに住むハーフエルフの少女。 リュージュナ家のご近所さんで、幼児の頃からアルフェとリーフは一緒に育った。 その頃から、リーフが何かとアルフェの面倒を見ていたため、アルフェにとってリーフと一緒にいることはとても自然な事になっている。 また事あるごとにリーフに抱き着いていたため、抱き着き癖がある。 生まれつき右目が浄眼になっていて、エーテルを視認する事が出来る。 オッドアイという見た目から小学校の時にイジメに遭い、浄眼がコンプレックスになってしまう。 だが、リーフがいじめの首謀者だったライル・グーテンブルクを懲らしめ、角膜接触レンズ(カラーコンタクト)をプレゼントしたことで解決する。 この一件以来、アルフェは益々リーフに依存するようになった。 浄眼をもつエルフであることから魔法に関しては非凡な才能を持っており、魔導士として大成する可能性を秘めている。
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俺が産まれて13年、この世界は何も変わらず何も起こらず。 普遍的な時間がただただ流れるだけだった、代わり映えのない毎日の中で俺は変化を求めていた。 だけど現実は違っていて俺の思惑とは裏腹にいつもと変わらない毎日が過ぎていく。 もうこのまま俺がシワシワになるまで、いやその後も何も変わらないじゃないかと思えてきた。 その日が訪れるまでは…。 オメガライン 第1話「未知との出会い」 彼の名前は秋村 陽、どこにでもいるような普通の少年。 黒い髪に黒い瞳、ほっぺたの絆創膏がトレードマークといった生粋の日本男児である。 好奇心旺盛で珍しい物、珍しい事に目がない。 そんな性格からかいつも不思議な事を求めている。 だが彼の周りは何も変わらずただ時は流れてゆくだけ。 そんな単調で退屈な日々に彼は痺れをきらしていた。 陽は学校の帰りに近くの海へ行くのが日課だ。 最初に砂浜を散策する、彼は出会いがあちらから来るのをただ手をこまねいて待っていない。 彼は変化を日々求めていた。 散策はその彼なりの行動だ。 彼の宝物である星の砂もそうして見つけた。 何も見当たらないときは海を見る。 じっと見ていたら地平線の向こうに何か現れるのではないかと彼は期待している。 が、見えるのは漁にでている漁船とカモメ達だけだった。 陽の1日はだいたいこんな感じである。 平穏であり変化のない1日。 「今日も収穫なし…か」 海を見ながら陽は儚げな思いで一杯になる。 また今日が終わってゆく、そして朝を迎えその繰り返し。 だが今日という1日はいつもの代わり映えのない1日で終わらせてもらえなかった。 好むと好まざるに関係なく彼はその『運命』に巻き込まれてゆく。 砂浜を後にしようとしていた陽はふと何かを発見する。 人が倒れている。 しかも陽と同年代の少女だった。 変化を求めていた陽にとっては千載一遇のチャンス! だが状況はそんな楽観的なものじゃなく、一刻を争うような事態だった。 陽はその倒れている少女の下に駆け寄る。 「かっ!可愛い…、じゃなくて!!」 静かに顔を覗かせる陽。 その少女は日本では見かけない顔していて外国の出身と見て取れる。 肩まである美しい銀色の髪、瞳の色は目を閉じていて確認できない。 見たこともない服、それは全身を身に纏い、装着者を衝撃から守りそうな柔軟性にとんだハイテクな服。 陽の好奇心がますますくすぐられる。 だが陽はその好奇心を抑えて少女に呼びかけた。 「君!大丈夫か!?返事をしてくれ!」 「ん…」 「良かった、意識はある」 一瞬、開きかけた瞼の奥には宝石のような蒼い瞳を垣間見る。 陽は海の底に沈んだ船から宝物を見つけた気分になっていた。 「パ……パ…」 「…!?」 陽は彼女のその最初の言葉に訳も分からず恥ずかしくなり、赤面する。 顔を横に振り正気を取り戻す。 「どうしよう、とりあえず家に連れて行くしかないか…」 そう言うと陽は少女を担ぎ、おんぶをする。 望んだ形ではないとはいえ、結果的に変化が起きた。 だが色々複雑すぎて、陽にとってあまり喜ばしい状況ではなかった。 欲しがっていた宝物が泡となって消えていく感じ。 そんな思いが胸中を駆けめぐりながら二人は家路へ向かった。 それは今から一時間前の事だった。 「対象発見、敵マリンタイプと確認。駆逐します!」 巨大なロボットと謎の生命体が日本近海の海洋上で対峙している光景がそこにあった。 黒鉄の重厚感のある巨大な腕、赤と黒を基調としたボディ、胸部には特徴的なエンブレムがかたどられている。 謎の生命体の方は全体が緑色で甲殻類のような甲羅に覆われている。 二本の腕、二本の足が生えていて体型は人型。 緑色の腕の先にある禍々しく伸びた鉤爪は武器と呼べるには十分だ。 「ミサイルスタンバイ、ゴー!!」 ロボットの胸部からパイロットのかけ声と共に数基のミサイルが発射された。 生命体に着弾し爆発する。 その生命体は液状化し、文字通り海の藻屑とかした。 「…やったの?」 そのロボットのパイロットは勝利を確信し、安堵する。 状況終了を仲間の下に報告するために通信を入れようとしたその時――― 「グオォー!!」 「しまった、囲まれた!?」 気づけば数体の生命体に囲まれていた。 「くっ、私としたことが油断した…」 「「「グオォー!!」」」 「キャャアーーー……… ………ーー!!」 「ヒッ!?」 意識を取り戻した少女は見知らぬ場所、見知らぬ人がいることに気づく。 その目の前にいる少年は目を丸くして驚いていた。 どうやらだいぶ気絶していたのだろう、窓の外を見たら夜になっていた。 「あの?あなたが…?」 「え?あの、うん」 「ここどこですか?」 辺りを見回す少女、部屋中物が散乱としていかにも子供の、しかも男の子の部屋とわかる。 釣り道具や素潜りするための様々な道具。何かの怪しげな仮面、そして星の砂が入った小瓶。 少年の部屋だと判断するには十分だった。 「ここ、俺の部屋。俺陽!秋村陽!!」 「ヨウ…、私はリーフ」 「あのさ、あのさ!聞きたいこといっぱいあるんだけど―――」 リーフは顔を俯き、今は話したくはないとゆう素振りを見せる。 「そ、そうだよね。病み上がりであんまり話したくはないよね。ごめん…」 少し間が空き、お互い目が合ったり合わなかったり。 なんだか甘い空気が漂っている、と陽が一方的に感じ取っていた。 内心「イケる!」と勘違いする陽。 と、ここで二人の空間を引き裂く声が一階から聞こえてきた。 「飯ができたぞい!陽や」 老人の声が陽の部屋に響き渡る。 「やっべえ!じいちゃんだ、前に犬を家に連れてきた時すごい怒られた事あるから物音立てず静かにしててね、後でご飯持ってくるから」 そう言うと陽は一階に駆け下りてゆく。 「私、犬じゃない…」 リーフはまだ少し疲れが残っていたため、もう一眠りする事にして静かに目を瞑る。 それからしばらくして、食事をすませた陽がリーフの食べ物を持参しながら部屋に戻る。 途中、彼の祖父と母に疑われ誤魔化すのが大変だったがなんとかやり過ごし今に至る。 だがそれも取り越し苦労に終わっていたことを陽はすぐに把握する。 リーフはすでにぐっすりと寝息を立てていた。 ベッドを譲った陽は床に余っていた布団をひき、内心俺って紳士だななどと思いながら就寝する。 そして夜が明ける。 鳥の鳴き声でリーフが目を覚まし、陽が床で寝ているところを目の当たりにする。 内心悪いことしてしまったとリーフは申し訳ない気持ちになっていた。 こっそり彼を起こさないように姿勢を低くして陽の部屋を後にする。 家族の誰にも気づかれぬようそのまま静かに家から出て行こうとしたその時。 茶の間にさしかかった所でリーフを呼び止める声がした。 「陽に助けてもらった礼もせんと行くんかい?」 「…?」 そこに、椅子に座っていた陽の祖父がいた。 その老人は白髪の髪、背は陽やリーフより若干低い、口の周りに生えた白髪の髭が特徴的だ。 新聞を見ながらお茶を飲んでいる、それが彼の日課。 リーフはただ驚いていた。 「何で知ってるかと言う顔をしているな、あの時たまたま漁が終わった帰りじゃったからの」 「あの、陽にありがとうと伝えてください」 「は~…。すぐにここから、この島からでてってくれんかの?それがお互いの為になる」 「………」 心無い言葉を突きつける老人、だがそれも仕方ないと言う顔をするリーフ。 リーフは静かに陽の家を出て行った。 数時間した後陽も起きるが、リーフがいなことにすぐ気づく。 「あれぇ?リーフは…」 夢か幻か、昨日の出来事は全て泡沫の夢だったのか? 虚無感に苛まれていた陽はしばらくぼーっとしていた。 と、目の覚める一発。 いつもの朝を告げる声が一階から聞こえる。 「飯じゃあ、陽!」 そしていつもの食卓、代わり映えのない朝。 「なんじゃ陽、そんなにぼーっとしてたら魚いただいちゃうぞ」 祖父を軽くあしらいながら頭の中はリーフで一杯だった。 じわじわと押し寄せてくるまた会いたいという気持ち。 「京子、陽が変じゃな」 「いつものことでしょおじいちゃん、ほら!早く食べな陽、片付かないでしょ食器」 髪を後ろで結んでエプロンといったポピュラーな姿の母に急かされ目の前の魚を一口食べる。 「しっかりせんとな陽、今日は台風じゃからそんなんじゃ吹っ飛ばされるてしまうわ」 「そっか、台風か…。大変だな………なんだって!?」 再びリーフの顔が頭の中に浮かぶ。 こんな台風の中で女の子一人危険すぎる。 陽はいてもたってもいられなくなった。 「大変だ!!」 その場から飛び跳ねながら慌てふためき、外に駆け出す陽。 頭の中はすでに真っ白だった。 ただ思い浮かぶのはリーフの顔。 「待たんか陽!」 外に駆け出した陽はまず海を目指した。 二人が出会った場所へ。 「幻にしたくない!夢で終わらせたくない!!」 まもなく、海へつき。 辺りをくまなく探す陽。 雨に打たれ視界は最悪だが、はっきりとわかる昨日見たあの独特な服、リーフを発見。 すぐ彼女の元に駆け寄る陽。 「リーフ!!」 「あなたは、陽」 陽はリーフを見つけて安堵し、その場に座り込む。 「なにしに来たの?」 「君を探しにきた、こんな台風の中外にいたら危険だ!家に帰ろう」 陽はリーフの手を掴んだがすぐにふりほどかれる。 「やめて!私に構わないで、私に関わるとあなたが不幸になる」 「っ!…」 陽は少し言葉を詰まらせ、俯く。 「それでも、それでも俺は夢を夢のままで終わらせたくない!」 「…!?」 リーフは陽のその言葉に驚かされ、ただ圧倒されていた。 と、二人の間を引き裂くようにあの謎の生命体が突如現れた。 陽はなにが起きたのかわからないまま、ただ混乱するしかなかった。 「なんだあれは!?」 「あれはグリードよ」 陽はリーフがあれを知っていることに驚いた。 「グリード…?」 「そう、私達の敵」 「君は一体…?」 ここでグリードの鉤爪が二人を襲うが間一髪でよける二人。 「ここは私に任せて陽は逃げて!」 「そんな!女の子一人残して逃げるなんてまねできない!!」 「大丈夫、これは私の仕事だから…」 リーフはパイロットスーツに搭載されている通信機を起動させる。 襟元の小型マイクを口元に寄せ言い放つ。 「モードオートパイロット、来なさいブレイゼルド!」 そう言い終えるとグリードの後方から黒鉄の巨人、ブレイゼルドが海中から現れる。 ブレイゼルドはグリードを持ち上げ海面へ叩きつける。 グリードが怯んでいる隙にブレイゼルドはリーフの下へ。 まもなくしてブレイゼルドはリーフに手を差し伸べコクピットへ誘う。 「システムオールグリーン、ブレイゼルド・フェイスドライブ!!」 ブレイゼルドの顔を覆っていたマスクが外れ、口が露わとなる。 その姿はまるで人の顔のようだ。 「ブレイ……ゼルド…。…ん?えぇぇぇ!!」 陽は後方の道路沿いに祖父や母、その他大勢の人がいることに気づく。 「なんでこんなとこにいるんだよじいちゃん達!」 「お前が心配で探していたんじゃ、そんな事よりなんじゃあれは!!」 家族の登場で陽は益々混乱していた。 そんな中リーフは一人で戦っていた。 「あの時のグリードか、今度こそ殲滅する!ブレイエッジセット、シュート!!」 ブレイゼルドはその黒鉄の巨大な腕を胸の前でクロスさせ肩部アーマーに搭載されている円月輪・ブレイエッジを二対取り出し、グリードめがけいきよいよく放つ。 「グオォォーー!!」 ブレイエッジは回転しつつ、綺麗な弧を描きながらグリードに向かっていく。 そして見事に命中、ダメージを負ったグリードは態勢を崩し隙だらけになる。 リーフはこのチャンスを逃さない。 「今よ!ミサイルスタンバイ、ゴー!!」 胸部から放たれた数基のミサイルはグリードを捉え、爆発しグリードは液状化。 敵を倒したがリーフは手放しで勝利を確信できないでいた。 「まだいる…」 そんな事を知らない陽は。 「よっしゃあぁぁっー!!やったぜリーフ」 「陽、逃げろと言ったのに…」 モニターで陽を確認したリーフは彼が心配で仕方なかった。 そしてリーフの予感は的中する。 海面が揺れ波打ち、水飛沫を勢いよく上げ、五匹のグリードが一斉に現れる。 「こんなに、仲間を呼び寄せたと言うの!?」 ブレイゼルドは忽ちグリードに襲われて将棋倒しになり、グリードの下敷きになる。 その衝撃にリーフはコクピットのモニターで頭を打ちつけてしまった。 「キャャアアーー!!」 「リーフーー!!」 陽は最悪の事態が頭をよぎる、このままじゃ家族もリーフも失う事になる。 しかし陽の中の恐怖は不思議と薄れていき、勇気が芽生え始める。 愛する者を守るため恐怖を勇気に変えて…。 (このままじゃだめだ、このままじゃみんな失う。みんなを、リーフを守りたい!) 気がつけば、陽は走っていた。 「うおおー!!」 「何をするんじゃ陽、やめんかー!」 走って、走って、走って、泳いで、泳いで、泳いで、ようやくブレイゼルドの下にたどり着く。 「頼む!入れてくれブレイゼルド!!」 ハッチが開く、そこにいたのは頭から血を流して気を失いかけていたリーフだった。 「リーフ!大丈夫か!?しかっかりしてくれリーフ!!」 「ヨ…ウ……、なにしにきたの?早く逃げて」 「バカヤロウ!頭から血を流してる奴のセリフかよ!?俺も一緒に戦う」 突拍子もない事を言う陽にリーフは怒りよりも呆れを感じていた。 「なっ、何言ってるの?」 「ちょうど敵も大勢いることだし、敵さんも文句はないだろ。やろうぜリーフ」 コクピットは前後復座席になっていて二人乗りも可能。 陽はリーフの前の席に陣取り、てこでも動かない覚悟だ。 「プッ…、ありがとう。行こう陽!」 「ああリーフ!うぉぉおおおーーー!!」 操縦桿を握った陽の手が輝き始める。 その輝きは頂点に達し、コクピットを包み込む。 (この子、光粒子を有しているというの?それにしてもこの異常な輝きは…) 「陽、あなたは一体…」 輝きはコクピットから溢れ出し、グリードを凪払い、天を貫き、空を覆っていた厚い雲を振り払い、さっきまで台風だったと言うのが嘘のように晴れ渡る。 太陽が顔を出しブレイゼルドを照らす。 その姿は神々しささえ感じさせられる。 輝きは徐々に収まり、その黒鉄の腕に収束し、光を纏った拳となる。 『レベル5、コード承認ロック解除。レベル6、コード承認ロック解除。レベル7―――』 AIが何かを解除するオペレーションをアナウンスした。 「凄い、ブレイゼルドにかけられていた枷が外れていく。60、70、80、出力90%を超えた!?」 リーフは普段半分のパワーで戦っている。 出力を上げたくても上げられない、何故ならブレイゼルドの力は封印されているからだ。 陽はそれを無理矢理こじ開け、力を解放させたのだ。 「つえりゃあぁぁーーー!!」 ブレイゼルドは二歩、三歩と前進し、次の瞬間にはグリードへ向かって一直線に移動する。 その光を纏った拳はグリードに放たれた。 「グオォォ!!」 グリードに放たれた拳は突き抜け、グリードは爆散する。 「あと四匹!一気にいくぜぇぇええー!!」 一匹、また一匹と千切っては投げ千切っては投げ、次々と打ち倒していった。 その姿はまさしく一騎当千、鬼神の如く…。 そしてついにラスト一匹となった。 グリードのその緑色の腕から伸びた鉤爪を払いのけ、ブレイゼルドの拳は顎を捉え、グリードを空中に吹き飛ばす。 グリードは激しく爆散し、辺りは硝煙に包まれる。 硝煙が晴れ、そこに最後まで立っていたのは拳を天に突き上げた姿のブレイゼルドだった。 コクピットでは戦闘でだいぶ消耗したのか、陽が気絶していた。 リーフはそれを優しく包容し、静かに声をかけた。 「お疲れ様、陽。今はオヤスミ」 しばらくし、コクピットから陽の肩を背負う形で降りたリーフを出迎えたのは、陽の祖父達だった。 どうやら勝者の祝福と言う感じではなく、明らかに険悪なムードだった。 陽の祖父が代表し、一歩前に出る。 「やってくれたな、外界からの異邦人よ。あの時の忠告を何故無視した?」 「………」 険悪なモードが続く中、陽が目を覚ました。 「早々に立ち去ってくれんか?」 「ちょっと待ってくれよじいちゃん!リーフはみんなを助けてくれたんだぞ、そんな言い方はないじゃないか!」 その言葉に祖父は陽を宥めるよう諭す。 「おまえも知ってるじゃろ、この国のルールを…」 「う…、そんなことわかってるよ………」 この国に定められたルール、それは…。 「第二次鎖国じゃ」 続く
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赤文字は100以上の種族値、または500以上の合計種族値についています 青文字は50以下の種族値、または400以下の合計種族値についています 太文字は、個人的に選んだ有用な特性についています 無制限ポケモン 29種類 +制限ポケモン 3種類 +メガシンカポケモン 0種類 = 合計32種類 無制限ポケモン ポケモン名 他タイプ 特性 H A B C D S 合計 ラフレシア どく ようりょくそ (ほうし) 75 80 85 110 90 50 490 パラセクト むし ほうし/ かんそうはだ (しめりけ) 60 95 80 60 80 30 405 ウツボット どく ようりょくそ (くいしんぼう) 80 105 65 100 70 70 490 ナッシー エスパー ようりょくそ ( しゅうかく ) 95 95 85 125 65 55 520 メガニウム なし しんりょく(リーフガード) 80 82 100 83 100 80 525 キレイハナ なし ようりょくそ(いやしのこころ) 75 80 95 90 100 50 490 ワタッコ ひこう ようりょくそ/リーフガード( すりぬけ ) 75 55 70 55 95 110 460 キマワリ なし ようりょくそ / サンパワー (はやおき) 75 75 55 105 85 30 425 ジュカイン なし しんりょく(かるわざ) 70 85 65 105 85 120 530 ルンパッパ みず すいすい / あめうけざら ( マイペース ) 80 70 70 90 100 70 480 ポケモン名 他タイプ 特性 H A B C D S 合計 ダーテング あく ようりょくそ /はやおき(わるいてぐせ) 90 100 60 90 60 80 480 ノクタス あく すながくれ( ちょすい ) 70 115 60 115 60 55 475 ユレイドル いわ きゅうばん( よびみず ) 86 81 97 81 107 43 495 トロピウス ひこう ようりょくそ / サンパワー ( しゅうかく ) 99 68 83 72 87 51 460 ドダイトス じめん しんりょく(シェルアーマー) 95 109 105 75 85 56 525 ミノマダム(くさきのミノ) むし きけんよち(ぼうじん) 60 59 85 79 105 36 424 チェリム なし フラワーギフト 70 60 70 87 78 85 450 マスキッパ なし ふゆう 74 100 72 90 72 46 454 リーフィア なし リーフガード( ようりょくそ ) 65 110 130 60 65 95 525 ヤナッキー なし くいしんぼう(しんりょく) 75 98 63 98 63 101 498 ポケモン名 他タイプ 特性 H A B C D S 合計 ハハコモリ むし むしのしらせ/ ようりょくそ (ぼうじん) 75 103 80 70 80 92 500 ドレディア なし ようりょくそ / マイペース (リーフガード) 70 60 75 110 75 90 480 マラカッチ なし ちょすい / ようりょくそ ( よびみず ) 75 86 67 106 67 60 461 メブキジカ ノーマル ようりょくそ / そうしょく (てんのめぐみ) 80 100 70 60 70 95 475 ゴーゴート なし そうしょく (くさのけがわ) 123 100 62 97 81 68 531 パンプジン(ふつうのサイズ) ゴースト ものひろい/おみとおし(ふみん) 65 90 122 58 75 84 494 パンプジン(ちいさいサイズ) ゴースト ものひろい/おみとおし(ふみん) 55 85 122 58 75 99 494 パンプジン(おおきいサイズ) ゴースト ものひろい/おみとおし(ふみん) 75 95 122 58 75 69 494 パンプジン(とくだいサイズ) ゴースト ものひろい/おみとおし(ふみん) 85 100 122 58 75 54 494 制限ポケモン ポケモン名 他タイプ 特性 H A B C D S 合計 ロズレイド どく どくのトゲ/ しぜんかいふく ( テクニシャン ) 60 70 65 125 105 90 515 モジャンボ なし ようりょくそ/リーフガード( さいせいりょく ) 100 100 125 110 50 50 535 ロトム(カット) でんき ふゆう 50 65 107 105 107 86 520 ブリガロン かくとう しんりょく( ぼうだん ) 88 107 122 74 75 64 530 他タイプの一覧表 ノーマル かくとう ゴースト ほのお みず こおり くさ むし どく でんき じめん いわ はがね エスパー あく ひこう ドラゴン フェアリー
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リーフィア わざ構成論わざ構成論 レベル50篇わざ構成・最終回答1(にほんばれ型) わざ構成論 レベル100篇わざ構成・最終回答2(メロメロ型) 能力論 持ち物 リーフィア わざ構成論 さて、待望のイーブイ第6の進化系が登場しました。その名もリーフィア。名前からも想像できる通り、くさタイプです。素早さが適度なうえに、攻撃が高いというアタック特化型の進化系。まさに時代の生んだ申し子です(?)。 とはいえリーフィアは、意外に中途半端なポケモンと言えます。攻撃力と素早さが高いとはいえ、他にも先攻フルアタを張れるポケモンは数多くいます。防御力は最高クラスですが、一方HPが貧弱で、特殊受けはまるで脆いポケモンです。 そんなリーフィアを活かすためには、色々な工夫が必要です。これはまあ、全てのイーブイ進化系に言えることなのですが……。 わざ構成論 レベル50篇 リーフィアのわざ構成論は、レベル50とレベル100のふたつに分ける必要があります。それはひとえに、くさタイプの最終兵器【リーフブレード】の習得レベルが71であるという一点に尽きます。この兵器が使えるか否かで戦略をガラリと変える必要があるでしょう。 まずレベル50ですが、残念ながら【リーフブレード】が使えません。【リーフブレード】以外のわざで、物理わざを見ていくと、このようになります。 わざ名 タイプ・分類 いりょく 命中 PP 効果 はっぱカッター くさ・物理 55(82) 95 25 急所判定+1 アイアンテール はがね・物理 100 75 15 つばめがえし ひこう・物理 60 - 20 必中 シザークロス むし・物理 80 100 15 かみつく あく・物理 60 100 25 30%でひるみ あとは、【おんがえし】【じたばた】【のしかかり】【すてみタックル】などがノーマルわざ候補としてあるぐらい。これは酷い。 とはいえ、攻撃種族値110といえば、レベル50での最高値は178。これはなかなか優秀な数値で、捨ててしまうには惜しい。 ならば、フルアタはまず諦めて、何らかの別の方法を模索するしかありません。 リーフィアは特殊受けこそできませんが、物理受け・物理攻めに関してはそこそこの能力を持っています。そこで、物理ポケモンに対する秘密兵器的な役割が面白いかもしれません。特に、今作では全てのわざに物理・特殊といった区分ができた関係上、両刀ポケモンがほぼ皆無になったことも、どちらかに特化した受けができるチャンスといえます。 ならば、相手の自慢の物理攻撃を阻む意味で【あまえる】を入れます。これさえ決めれば、相手の攻撃力は半減です。 あとは自身の攻撃方法ですが、威力としてはタイプ一致&急所判定の【はっぱカッター】、ほぼ同威力で信頼度○の【シザークロス】、追加効果に期待の持てる【のしかかり】があります。【のしかかり】は覚えるのがやや面倒ですが、万能なノーマルわざです。メインに据えたいところ。あるいは【すてみタックル】も有です。 それ以外のわざ構成には、自身を強化する【つるぎのまい】、持久戦覚悟の【こうごうせい】、さらにはその【こうごうせい】と自身のとくせいを活かす【にほんばれ】……。 個人的には、【あまえる】でセーフティリードを取った後、【にほんばれ】で場を整えるのが面白そうです。これならば、【すてみタックル】も活きます。 わざ構成・最終回答1(にほんばれ型) わざ名 タイプ・分類 いりょく 命中 PP 効果 すてみタックル ノーマル・物理 120 100 15 与えたダメージの1/3を受ける あまえる ノーマル・変化 - - 20 相手のこうげき↓↓ にほんばれ ほのお・変化 - - 5 5ターン「ひざしがつよい」状態 こうごうせい くさ・変化 - - 5 HP1/2回復・晴れなら2/3回復 【にほんばれ】から特性を活かして状態異常を防ぎ、なおかつ【こうごうせい】の威力も期待できるタイプ。相手がゴーストだとまるで歯が立たなくなるのは要注意。【すてみタックル】を【シザークロス】などに置き換えることで対処可能。 わざ構成論 レベル100篇 レベル100ということになれば、もはや単純に考えて【リーフブレード】を使うの一確です。 さて、このリーフブレードを活かすためにはどうしたらいいか? リーフブレードの長所は、あくまでも「急所判定+1」であるという点です。これは相手の積みには非常に強いので、相手が積んできても余裕を持って対処できるという強みがあります。 上記の「にほんばれ型」の【すてみタックル】をリーフブレードに変えて運用するのも、もちろんひとつの手です。しかし、せっかくなので別の型を考えてみます。 それは【あまえる】を使うことによる交換読みです。相手が物理ポケモンであった場合、攻撃力半減の効果は想像以上のものです。しかも、こちらに回復わざがあればなおのこと……でしょう。そこで、交換読みで何かできないか? 交換読みで【こうごうせい】でもいいのですが、後々相手にもじわじわ効いてくる方がいいということで【どくどく】はどうでしょうか。あるいは、交換読み【みがわり】もネタとしては最高です。仮に交換で相手に特殊ポケモンが出てきた場合、確実に命を永らえることになるでしょう。 【みがわり】を使うのであれば【こうごうせい】はほしいところですが、【どくどく】を使うのなら敢えて【こうごうせい】を入れる必要はないと思います。あくまでも「交換読み」狙いなら、相手に交換させることを前提としたわざ構成が必要。よって、【メロメロ】などが面白いかもしれません。 わざ構成・最終回答2(メロメロ型) わざ名 タイプ・分類 いりょく 命中 PP 効果 リーフブレード くさ・物理 90(135) 100 15 急所判定+1 あまえる ノーマル・変化 - - 20 相手のこうげき↓↓ どくどく どく・変化 - 85 10 相手をもうどく状態 メロメロ ノーマル・変化 - 100 15 異性をメロメロ状態 サブキャラとして面白い存在。【あまえる】【メロメロ】で相手のポケモンを無力化し、交換読みで【どくどく】を当てていく。いざという段(同性の特殊ポケモン登場、など)になれば、高威力のリーフブレードで一発逆転狙いも楽しい。 能力論 能力に関してはまず、どちらの型に関してもこうげきに努力値を振るかどうかが最大の分かれ目。物理受け特化のにほんばれ型に関しては、少なくともHP252は外せない。そのうえで、素早さに振るのか、こうげきに振るのか、あるいは物理防御を厚くするのかを決めます。 しかし個人的な意見を言えば、今回のようなわざ構成の場合はこうげき努力値は不要と考えます。こうげき努力値なしのリーフィア(補正なし)はレベル50で130。最大値の約73%です。大きい数値ですが、それよりも「耐えること」が重要なポケモンなので、そのあたりは問題がないと思われます。 結局のところ、にほんばれ型に関してはHP252、ぼうぎょ適宜、すばやさ適宜。メロメロ型に関しては、HPぼうぎょに252というのがベストのような気がします。 性格は難しいところですが、例えば素早さに振らない場合は素早さの上昇する性格を……といった運用も可能です。特化させるという意味で言えば、素早さには適度な努力値を振り、ぼうぎょ1.1倍の性格を選ぶというのが最もベストかもしれません。 持ち物 にほんばれ型では、とにかく相手より先に【あまえる】したいので「せんせいのツメ」は候補。「あついいわ」はそれほどリーフィアが生き残れるかどうかが問題。「たべのこし」ではやや力不足か。 一方のメロメロ型では、【どくどく】を確実に当てるための「こうかくレンズ」、【リーフブレード】の威力を一気に162に底上げする「きせきのタネ」あたりが候補となります。 .
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■MIDDLE PHASE ◆Middle 01 再び砂漠へ 一行は少年に案内されて街の外へと向かい、灼熱の太陽と乾いた風が吹き荒ぶ砂漠に再び足を踏み入れた。案内役の少年は、涼しい顔をしてずんずんと砂漠を進んで行くのだった。 GM(リク):「もうじき、主のいる里へ到着します。」 シェンファン:里に住んでるようなやつなのか? ドラドル:忍者か!?隠れ里みたいなとこかな。 ナミキ:「ここまで追手に遭うこともなく来れました。これはどう考えるのが正解なのか…」 ドラドル:「“あの御方”とかいうやつの力なんだろうか…」 ナミキ:「その可能性もありますよね。今の私たちは知らないことが多すぎます。情報を集めなくては…」 GM:君たちがそんな会話をしていると、突如“ゴゴゴゴ…”という音と同時に、砂の大地が揺れ始めた。 ナミキ:「この地鳴りは…!?」 GM(リク):「あぁ、これは…アレですね」と、少年が言うと同時に、巨大なサンドワームが目の前に姿を現した。 ドラドル:ちょっとぉーー! ナミキ:「えぇっ!?」 GM(リク):「どうやら、このあたりのナワバリを占める主に遭遇したようです。私には戦う力は無いので、皆さん、生き残りたいのであれば精一杯戦っていただけると…」 ナミキ:「あ、そういう感じなんですね~……」と引きつり笑い。 ドラドル:「リーフは戦えない。おれらでやるしかないな」 ナミキ:「仕方ありませんね…」 GM:じゃ、そんな感じでナミキとドラドルが戦闘に入りますよ。 シェンファン:え、マジで?大丈夫!?(笑) ドラドル:まー、大丈夫じゃないかなぁ? ナミキ:このGMは1戦目が一番キツイんだよね… ◎ROUND 1 リーフ:「うーん、傷が痛いよぅ…」(ズキズキ) ドラドル:そのまま背負いながら戦うから! リーフ:え、少年にパスされてるんじゃないの?(笑) シェンファン:ドラドルが背負ってるに決まってるじゃん!ドラドルが『ぐぱぁ』されたら一緒に『ぐぱぁ』の運命だよ。 リーフ:マジかよ… GM:さて、戦闘を始めますよ! エンゲージ1:サンドワームA、サンドワームB エンゲージ2:ドラドル、ナミキ ナミキ:サンドワーム2匹もいんのかい!【行動値】も早っ! ドラドル:死んだ。 GM:セットアップに入る前に、こいつらは≪超大型≫を持っていることは分かりますね。効果としては、『エンゲージを封鎖するよ』っていうやつね。 ナミキ:どうしますかね…。とりあえず≪陣形≫ですかね。 リーフ:セットアップ使えるなら使ったほうがいいね。 ナミキ:私が使うけど……あー、≪緊急召集≫で裏切り者召集出来ればなー! シェンファン:ちょっと待って。…さっきからね、ナミキさんのシェンファンへの当たりがね、強い!!(一同爆笑) ナミキ:仕方ないよー(笑) まだナミキはシェンファンの真意を図りかねてるしね。 GM:一番痛い目に遭ってるのもナミキさんだからねー(笑) ナミキ:間違いねぇな! GM:さて、セットアップだけどサンドワームは何もしないよ。 ナミキ:こっちは≪陣形≫でドラドルさんを前線に押し出す、でいい? ドラドル:そして封鎖されて出れなくなると。自分は≪アクアスタンス≫! GM:では、サンドワームAが尻尾でドラドルに攻撃をしてくるよ!…(ころころ)31といって命中! シェンファン:高ぇ!!固定値が高いのか! ドラドル:…(ころころ)避けられなーい。≪グラスホップ≫しといたほうがよかったかなー。 GM:ダメージはね……137点の物理ダメージ。 シェンファン:これは…ヤバいんじゃないの?(笑)……≪緊急招集≫でシェンファン呼んだら? ナミキ:だからさっきそれ言ったから!! ドラドル:まず≪ウェポンガード≫で12点減らします。 ナミキ:≪プロテクション≫で51点止めるよ! シェンファン:思ったより守りが固いな。 GM:続いてもう1匹もドラドルへ、尻尾で横薙ぎを入れよう。 リーフ:おおぅ… GM:命中は30! ドラドル:無理よ!…(ころころ)当たりました~ GM:134点の物理ダメージかな。 ドラドル:≪プロテクション≫ももらって53点ダメージかな?残りHP71点です。 ナミキ:≪プロテクション≫微妙でごめんねー! ドラドル:いやいや、十分よ。 シェンファン:これ耐えれるんじゃないかな? ナミキ:よーし、そしたら攻撃しよう!あとで≪クイックヒール≫入れるからね。ムーブで≪マジックブラスト≫、メジャーで≪ホーリーライト≫!さらに判定の前にMPを1点消費して判定値を増やします。…(ころころ)4ゾロクリティカル!! リーフ:すげえ! GM:それは無理じゃないかな(笑)…(ころころ)はい当たりました。 ナミキ:ダメージの直前にさらにMPを1点消費してダメージを上げるよ。 シェンファン:ジェムシリーズの効果か。 ナミキ:クリティカルでダイスが増えるのはあまり嬉しくないんだよね… 一同:カイ現象…(溜息) ナミキ:…(ころころ)あれ?結構いいんじゃない?123点貫通やで! シェンファン:期待値以上! ナミキ:「光よ!!」と光の槍がサンドワームを貫く! GM:「グオォォォォォ…!!」とサンドワームたちはうめき声を上げ、怒り出したよ。 シェンファン:怒っちゃったよ!(笑) ドラドル:負けてられませんねぇ…。≪ファストセット≫使い、≪バーサーク≫と≪イートザミート≫だな。肉食ってHP23点回復。そんで≪ストラグルクラッシュ≫!…(ころころ)あ、微妙だなぁ。≪バトルコンプリート≫使おうかな。しかしMP消費マッハなんだよね。 シェンファン:気にする必要ないやろ! ドラドル:よく言うわ!…(ころころ)クリティカル!ギロチンアックスの効果でダメージに【筋力】乗りまーす。 シェンファン:強い(確信) GM:避けれませーん! ドラドル:13D振りまーす…(ころころ)140点水魔法攻撃! GM:重いわ…。ドラドルの渾身の一撃がサンドワームAにヒットしました。怯んではいますが、まだ致命傷ではないですね。 リーフ:もう一発! ドラドル:追撃!…(ころころ)29で命中。 GM:うーん、クリティカル以外では無理だなぁ。…(ころころ)避けれん! ナミキ:出目は悪くない… シェンファン:…GM、そろそろクリティカル出てくると思うんだよなぁ(笑) ドラドル:さっきよりダメージ抑えめだな。130点水属性魔法ダメージかな。 GM:はい、ドラドルの2撃目がサンドワームAの横っ面を張り倒し、巨体が大きくよろめきますが、堪えましたね。 ドラドル:あれ?タフですねー。まぁ次のナミキさんの攻撃でいけるでしょう。 GM:さて、クリンナップですが… リーフ:あの!これ俺が登場する機会はないんスかね! GM:もう無くていいと思いまーす(一同爆笑) ナミキ:コスト温存してればいいと思うヨ。 リーフ:砂の上に転がってればいいんでしょ…(泣) ◎ROUND 2 エンゲージ1:サンドワームA、サンドワームB、ドラドル エンゲージ2:ナミキ ドラドル:≪グラスホップ≫はいいか。MP節約しよう。 シェンファン:ゴメンヨ…ゴメンヨ… リーフ:今なんか聞こえた(笑) ナミキ:サンドワームのイニシアチブに≪クイックムーブ≫入れます!…(ころころ)86点回復! ドラドル:フルマークですね!あざっす! GM:では何とか耐えているサンドワームAが、ナミキさんに対して≪吸いこみ≫を発動します。 ナミキ:何だとぉ!? リーフ:飲みこむ気か! シェンファン:ダンジョンだ!身体の中にダンジョンがあるやつだ! GM:えっと、「【筋力】で対決を行う。対決に勝利した場合、対象を自身のいるエンゲージに転送し、30点のHPロスを与える」 ナミキ:力比べで勝てるわけないでしょうがー! GM:…(ころころ)31といって判定。 ナミキ:無理だっつーの! GM:ではナミキさんはサンドワームAのエンゲージに来てもらって30点HPロスです。 ナミキ:「あ~~~れ~~~!」って感じですね(笑) GM:では続いて、まだ元気なサンドワームBが2人に尻尾攻撃! ドラドル:来たよこれ! GM:とりあえず…(ころころ)36といって命中。 ナミキ:避けられんて! リーフ:インターフィアレンス……インターフィアレンス…… ナミキ:向こうから何か聞こえる(笑) ドラドル:動けるようになってから帰ってきて!(笑) GM:132点の物理ダメージ! ナミキ:あ!≪パトロナイズ≫忘れてた~! ドラドル:まぁ、おれは耐えられるから大丈夫よ。 ナミキ:私は自分に≪プロテクション≫使わないと死にます! ドラドル:私は残りHP97点かな。 ナミキ:49点止めて、残りHP75点かな。 ドラドル:さぁ、一点攻勢だ!!逃げられないし、守りに入ってる余裕ないから! ナミキ:うん、もう攻撃するしかない!マジで!! リーフ:あ、マジなトーンだ(笑) ナミキ:ムーブで≪マジックブラスト≫、マイナーで…まだEXHPポーションには早いな。 GM:ホントか?ホントにそうか?(煽り) シェンファン:グレートの方がいいんじゃないのか?グレートはいいぞぉ!1本15,000Gもするんだぞぉ!(謎煽り) GM:ホントにこの2体で終わるのかぁ? リーフ:追っかけてきたシェンファン出てくるぞ? シェンファン:シェンファンの中からサンドワーム? ドラドル:やだ卑猥… シェンファン:シェンファンのサンドワーム… ドラドル:シェンファンのサンドワームってどういうことなんですかねぇ… シェンファン:呑み込んで!俺のサンドワーム!! ナミキ:……なんなのこれ(笑)いやまぁ、≪フックダウン≫あるしな。ではMP1点使って固定値上げて、34といって命中! GM:当たりましたよ~ ナミキ:≪ホーリーライト≫!!MP使用してダメージ底上げして…(ころころ)お、いいじゃないか!111点貫通! GM:111点貫通か……そうしたら、弱っていたサンドワームAは光の槍を食らった衝撃でそのまま砂漠に倒れ込みます。 リーフ:やったぜ! ナミキ:「ふぅ…」 ドラドル:「さすがナミキ先生だ」 ナミキ:「ドラドル……後を頼みます」(一同爆笑) シェンファン:死にかけてるじゃないか(笑) ドラドル:これは結構本気でいかないとな。≪ファストセット≫使って……やばーい!MPやばーい! ナミキ:結構使ってるもんねぇ… ドラドル:何を使おうかな…≪イートザミート≫と≪スキップジャック≫かな。…(ころころ)命中は27です。 GM:…(ころころ)当たりましたよ。 リーフ:ぶった斬れ!! ドラドル:でやっ!…(ころころ)127点水魔法ダメージ! GM:ぶん殴られましたが、何とか耐えましたよ。 ドラドル:「まだやるか…。お前、不味そうだから要らないんだよ!」 リーフ:そんな基準!? ナミキ:さもありなん…(笑) ドラドル:命中は35です。 GM:…(ころころ)当たりました。 ドラドル:出目がひどいな…117点水魔法かな。 ドラドルの2連撃がサンドワームの巨体を弾き飛ばす!体勢を崩した巨体はそのまま倒れ込み、砂の大地を揺らした…! GM:58点越えで、2体目が砂の上に倒れますよ。 リーフ:ほんとに倒しちゃった… シェンファン:強い! GM:戦闘を終わるのを確認すると、リクがずるずるとリーフを引きずりながら、君たちの方へ近づいてくるよ。 リーフ:ケガ人やぞ!丁重に扱え!(笑) ドラドル:「リクくん、無事だったか」 GM(リク):「はい。皆さんのおかげで僕は大丈夫です。」 ドラドル:「後ろのそれ、重かっただろ。俺が預かるよ。」 GM(リク):「お願いします。」 ドラドル:「リクくんにまで迷惑かけちゃダメじゃないか」 リーフ:意識失ってるやつ、引きずって連れてくるのもどうかと思うよ!? ナミキ:「さっきのは何とか撃退出来たのでよかったですが、また遭遇するのは勘弁ですね…」 GM(リク):「その心配はないと思います。直に着きますので。」 ナミキ:「はぁ…」 GM(リク):「では、皆さん。ご案内しますね。」 ドラドル:「俺、もうお腹減って動けない…」……と言いつつ、戦闘中に2回も肉食ってる人です(一同爆笑) ナミキ:「こうやってお腹減らしてると、シェンファンさんがご飯作ってくれたんですよね…」 シェンファン:そういうところでダメージを与えていくスタイルか…!そんなの認めないよ! ドラドル:「あいつが今生きていれば…」 シェンファン:待て!殺すな!! ◆Middle 02 師匠 GM:再び少年の案内で砂漠を進む一行は、急に激しい砂嵐に見舞われる。 ドラドル:砂嵐のせいで毎ターン1Dのダメージが… ナミキ:キツイキツイ! GM:視界が悪い中、少年の後を追って砂嵐の中を進んで行くと、突如視界が開け、目の前にはのどかな集落が広がっていた。 ナミキ:「こんな砂漠の真ん中に集落が…?」 ドラドル:「砂嵐で隠れていたのか?」 GM:そこは砂漠とは思えないほど緑が生い茂り、田んぼや畑、放牧された動物たちの姿も見える。 ドラドル:「美味そうな肉がいっぱい…(ジュルリ)」 シェンファン:食べちゃダメよ(笑) GM(リク):「皆さん、主はこちらです」 少年の案内で集落の中へ進んで行くと、1軒の住居の前に辿り着いた。 ナミキ:「この家に彼を遣わせた人が…」 ドラドル:「こんにちはー」 GM:君たちが中に入ると、そこは生活感あふれる空間が広がっている。奥のキッチンでぐつぐつと音を立てる鍋からは、香ばしい匂いが漂い、疲れた君たちの食欲を刺激した。 ドラドル:「ぐぅ~~(お腹の音)」 GM:「よく来たね!ちょうど食事の準備が整ったところだよ」 ふいに声が聞こえたとき、君たちの目の前に一人の男性が立っていることに気づく。 GM(男性):「みんな、僕の招待を受けてくれてありがとう。ナミキも久しぶりだね。」 ナミキ:「あなたは…?」 GM(クウ):「はじめまして。僕の名前はクウ。しがない浮浪人だよ。そして君たちを案内してくれたその子は、精霊のリク。リクは地精霊だから、砂漠の案内はお手の物だったろう?」 ナミキ:「この子は精霊だったのですか。全然気が付きませんでしたよ」 シェンファン:ただのリンゴ売りかと… ナミキ:「それより、なぜ私たちの状況を知っていたのですか?それにあなたは一体…?」 GM:え、分かんないの? ナミキ:まだ思い出せない人(笑) GM:まじか(笑)えーっと、「ナミキは僕のことをすっかり忘れてしまっているようだねぇ…。僕は少しばかり君の師匠をやっていたこともあったよね?医学や魔法、生きるための知恵みたいなものとか、いろいろ教えていたのにさ」 ナミキ:そこでハッと思いだそう。「まさか、あなたは…!こんなところにいらっしゃったんですね!もう随分昔のことです。私がリーフのお父さんの元へ預けられてから、かれこれ何年になりますか…」 GM(クウ):「思い出してもらえてよかったよ」 ナミキ:「ドラドル。この人、私の両親のお師さんなんです。」 ドラドル:「両親のお資産…!こいつは金目の物なのか!」 ナミキ:「資産ではありません。両親の師匠です…。私の両親も魔術師なのですが、その2人に魔術を教えたのがこの方なんです。」 ドラドル:「あ~…ってことは、すっげえじいちゃん?」 ナミキ:「どうでしょう…。私が最後に会った時も、この先生こんな感じでしたけど…」 リーフ:見た目どんな感じなの? GM:まぁ、“青年”って感じかな。 ドラドル:「この兄ちゃん、見かけによらず、すげえんだな。」 GM(クウ):「僕のすごさを分かってもらえてよかった。」 シェンファン:すごさとか自分で言ってる… GM:君たちが話をしている横で、食事の準備をしているもう一人に気が付くよ。 ドラドル:新しく加入するキャラか!? シェンファン:……なんで? ナミキ:「この子も精霊なのですか?」 GM:「ああ。その子はカイだよ。聡明でしっかり者の、リクのお兄さんだ」 一同:ええ!? GM:そう言って、リクやカイに向けられた視線には、愛おしさとは別にどこか哀しさが含まれているように感じられる。 GM(クウ):「さて、冷めないうちに食事にしようか。みんな、適当に座って。」 リーフ:まず治療してええええ!! ナミキ:「それより、まずこの子を治療しないと…」 GM(クウ):「あぁ、すっかり忘れていたよ」 リーフ:ヒデェ!! GM(クウ):ナミキが一緒にいたから、きっと適切な処理を…」 リーフ:適切に処理すんなァ!!!(一同爆笑) ナミキ:「適切な処理…もとい、処置はしたのですが、思った以上に傷が深くて…」 GM(クウ):噛んだ(笑)「そうなのかい?じゃあ、ちょっと僕が診ようかな」そう言ってリーフに近づいていく。 リーフ:あぁ、来ないで…近づかないで…処理されるぅ…(怯) GM(クウ):「うーん、そうだねぇ…。ケガ自体はナミキの処置で問題ないだろう。あとは……闘魂を注入すれば大丈夫かな」 一同:トウコン? リーフ:え、ちょ、待て待て待て待て! GM(クウ):「任せてくれ!こんなこともあろうかと、ちょっと僕が新しく開発したものが…」キュイイイイイイイイイイン!!ガガガガガガガガガガ!! シェンファン:おかしい!治療の音じゃない!(笑) ナミキ:「…ドラドル、離れましょう」 GM(クウ):「これを使うと一発で良くなるはずだよ!」 リーフ:ねえ、それで何が良くなるの?ミンチにするマシンじゃないのそれ。 GM(クウ):「これを彼の頭に…」 一同:頭……(絶句) GM:不快な音がリーフの顔に近づいていく…。キュイイイイイイイイイイン!!! リーフ:その不快な音でうなされ始めよう。「う~ん……う~ん……」 GM(クウ):「じゃあいくね…!」キキキ……ズドォン!!!! リーフ:「ぐぼぁっ!!ごほっ…!!」 ナミキ:「今の力の奔流は…」 GM(クウ):「大丈夫。外傷はないから。」 リーフ:心的外傷は残るよね、これ… GM(クウ):「さて、これで目も覚めるはずだよ」 リーフ:「ん……ぐはっ!ごほっ!ごほっ…!」 ナミキ:「リーフ、しっかりしてください!」 リーフ:「はぁ…はぁ…。今、巨大な物が落ちてくる夢を見た…」 ナミキ:「あぁ、それは…」 リーフ:「あれ、ここは…?」 GM(クウ):「やあ、おはよう。」 リーフ:「…あんた誰だ?」 GM(クウ):「僕はクウっていうんだ。元気そうで何よりだよ」 リーフ:「えーっと……あれ!?コンディートじゃないのか?」 ナミキ:「どこから説明しましょうか…。ドラドルのお腹も限界です。説明はご飯を食べながらしましょうか」 GM(クウ):「そうだね。僕もお腹空いたしね」 ドラドル:「すまない。もう食べている(モグモグ)」 リーフ:「何がどうなってんだ…?」 GM:では、リーフもふらふらと立ち上がり、食卓へついたということで。そこでナミキさんから今までの説明をしてもらおう。 ◆Middle 03 禁書“レメゲトン” リーフ:「そうか…エイテルも、シェンファンも…」 ナミキ:「ええ、ここにはいません」 ドラドル:「シェンファンに至っては…」 シェンファン:待て!何だ?さっきからその感じは!?言ってみ?その先言ってみ?!(一同爆笑) ナミキ:「あの東方世界の者達が私たちを追ってくることもあるでしょう。ひとまずは追手が来る前に街を離れることが出来ました」 シェンファン:その代償として… ドラドル:惜しい命だった… シェンファン:待って。 リーフ:「そうか……。とりあえず、クウ先生。ありがとう。助かったよ。」 GM(クウ):「いやいや、礼には及ばないよ。」 リーフ:「しかし、エイテルはさらわれて、シェンファンも…」 シェンファン:シェンファンもさらわれて… リーフ:さらわれてない。 ドラドル:シェンファンはこの世からさらわれて… シェンファン:さらわれてないっ! リーフ:「シェンファンには…もう一度会って、はっきりさせないとな。シェンファンは俺たちのこと、まだ追ってくるかな?」 シェンファン:なんだ?追ってほしいのか?追ってほしいのか?? リーフ:うるせえ!!(笑) ナミキ:「どうでしょうか…」 リーフ:「何にせよ、エイテルは取り戻さないといけない。エイテルを追っていれば、シェンファンともまたぶつかるだろ。」 ナミキ:「しかし、クウ先生。なぜ、このような状況をご存じだったんですか?」 GM(クウ):「あれ、君はまだ僕のことをちゃんと思い出してないのかなぁ?僕は君たちがどこにいても、君たちのことを見られるし、どこにだって行くことが出来るんだよ」 ドラドル:マーリンか、マーリンだね? ナミキ:「あの時、先生が私に施した術にはそういう意味があったのですか?」 GM(クウ):「君の力のこともあるからね」 リーフ:「ん?どういうこと?」 ナミキ:「旅の途中で、私の力を狙ってきた魔族が襲ってきたことが何度かありましたよね?」 ドラドル:「てっきりエイテルを狙ってたのかと」 ナミキ:「それもあったでしょうが、たぶん私も標的の一人になっていたでしょう」 リーフ:「やつらはナミキ先生 の力の何を狙ってるんだ?」 GM(クウ):「ここでひとつ例え話をしようか。キミの前に今、ひとつの宝箱があるとしよう。その宝箱の中には、世界中のあらゆる叡智が詰め込まれていると言う。その力を以ってすれば、虐げれたキミの祖国の人々を、家族や友人たちを救うこともできるだろう。しかし厄介なことに、どうやらその宝箱には強力な呪いが掛かっているようだ。宝箱を開ければ、キミの仲間から大事なものを奪い去っていってしまう。さて、キミたちはその宝箱をどうする?」そう言って、リーフとドラドルへ視線を向けよう。 リーフ:「何でも願いが叶うけど、仲間から大切なものを奪う…?」 ドラドル:「呪いを解く方法を探すかな!」 シェンファン:私なら他の誰かに開けさせる。 リーフ:「まぁ…そうだなぁ。もし呪いを解く方法が無いなら、他の誰かに開けさせて、そいつに叶えさせるかな~」 ナミキ:どいつもこいつもですね…(笑)「それが、今まで魔族たちがやってきた方法ですね。彼らは目の前の宝箱を開けたくて、開けさせようとする。その結果、開けた者がどうなるかについて責任を持つ気は無いわけです」 リーフ:「ちょっと待ってくれ。これ何の例え話だ?」 GM(クウ):「ナミキ、君の答えも聞かせてもらえるかい?」 ナミキ:「私は……出来ることなら、この力を使わずにいることを望んでいました。しかし、旅をする中でいろんな人に出会って、世界の平穏がいろんな人の力で守られていることを知って…。箱を開ける覚悟が、少しずつですが、出来てきたと思っています。シェンファンさんもいない今、少しでも力をつける必要があると思っています」 GM(クウ):「そうかい……わかった。君にその力を与えたのは僕だ。君が選んだ道の先に何があるのか、僕にも見届ける義務があるだろうね。」 リーフ:「いや、だから話が見えないんだけど…」 ドラドル:「(バクバクモグモグ)」 ナミキ:「まだリーフとドラドルに私の 力について話していませんしね。エルクレスト・カレッジでのお話を覚えていますか?」 リーフ:「エルクレスト?」 ナミキ:「あそこにいたエルビラ先生のお話、またキルドや、あなたのお父さんであったり…」 リーフ:「親父も?」 ナミキ:「“オブザーバー”って言ってたでしょう?“管理者”という意味です。禁書と、禁書に選ばれた適合者の行く末を見守ることを職務とする人たちのことです。そして禁書は、持ち主の精神を侵すほどの絶大な魔力を秘めた魔導書。自ら持ち主を選ぶ、生きた書物です。それがさっきの例え話の“宝箱”です。」 リーフ:「その禁書の適合者が、ナミキ先生…ってことか?じゃあその力を使えば…」 ナミキ:「世界をいかようにでも変えることが出来るかもしれません。ただ、力の使い方は私もよく分かっていません。」 シェンファン:なんか話の規模がすげーことになってきたぞ… リーフ:「その力があれば、あのカグツチってやつとも渡り合えるんじゃないか?」 ナミキ:「どうでしょうね…これは戦うための力ではありませんし、相手は神様です。」 リーフ:「話がデカすぎてよく分からなくなってきた…」 ナミキ:「主に2つの話が交錯しているんですよ。まずは今話した“禁書”を巡る話。もうひとつはエイテルさんを巡る話です。シェンファさんは、目的を果たすためにエイテルさんが必要だった…」 シェンファン:はい… GM:返事(笑) ナミキ:「ざっくり言うと、禁書とエイテルさんを巡って、いろんな人たちが動き回っているということです。」 リーフ:「ふぅん……。ナミキさんの力のことは分かった。それで、これからどうする?」 GM(クウ):「君たちが進むためには、どうしたって裏切った仲間を倒していかなきゃならない」 シェンファン:待って!!(一同爆笑) GM(クウ):「…しかし進んだとして、ゴヴァノンに勝つ勝算もない。仮にも相手はこの世界を支える七柱の神の一人だしね。それに君たちは、ゴヴァノンの目的や、さらわれたエイテルのことも何も知らない。」 ナミキ:「……先に進むには、この力を使わないといけない、ということですか…。その対価がどれだけのものか分かりませんが、それでもやらなければなりません」 GM(クウ):「ふむ…どうやら気持ちは固いようだね。ならば、私も少し協力するとしよう」そう言って呪文を唱えると、君たちの周囲の空間が凍ったような感覚を覚える。 リーフ:「なんだ…?」 GM(クウ):「今いるこの空間を外の世界から断絶させた。これで君が力を解放しても、外の世界の人たちに悟られないと思うよ。」 ナミキ:「ありがとうございます。…リーフ、ドラドル。どこまで進めば目的の知識が手に入るか分かりません。段階的に鍵を開いていきますから、そこの判断はお二人も協力してくださいね」 リーフ:「えぇ?いきなり言われてもなぁ…」 ドラドル:「俺、≪アドバイス≫使えない…」 シェンファン:そっちじゃないよ… ナミキ:「お二人には、この力を最後まで解放するとどうなるか教えておきますね。具体的に言うと、“私がいなくなります”」 リーフ:「…消えちゃうってことか?」 ナミキ:「身体は残りますが、私という自我というのか、精神というか…そういうものは消えてなくなるでしょう。必要な情報を、求められるままに参照する、ただの生きた辞書となるという意味です。」 ドラドル:「おう…」 ナミキ:ではクウ先生に向き直って、「では、先生。よろしくお願いします」 GM(クウ):「分かった。じゃあ、始めるよ。」 クウが再び呪文を唱え始めると、ナミキの頭の中にも呪文のようなものが浮かんでくる… シェンファン:ほわんほわんほわんほわわわ~ ナミキ:やめてそのBGM!(笑) GM:ナミキがその呪文を唱えると、一冊の書物が目の前に現れた。そしてその書物から眩い光が放たれると、周囲に無数の魔方陣が浮かび上がり、一瞬周囲の空間から色が失われたかのような錯覚に囚われた……というところで、一旦シーンを切りましょう! ◆Middle 04 星の記憶 GM:次はナミキさんの個別シーンです。 ナミキ:はーい! GM:ナミキは気が付くと、図書館のような場所にいた。レトロな雰囲気のその場所には、果てが見えないほどの空間に無数の書棚、そして書物が並んでいた。すると、君の目の前に1人の少女が姿を現した。 ナミキ:「久しぶりですね。またここでお会いできて嬉しいです……ナタさん。」 GM(ナタ):「ようやく、あなたに会えた。ようこそ、ここはレメゲトンが創りだす精神世界…。あなたは自らの意思でその扉を開け、ここを訪れた」 ナミキ:「この書物が、まさに世界の始まりと終わりの記録。すごいですね。」 GM(ナタ):「ええ。それだけに、たくさんの人々に犠牲になったことも、止むを得ないですが…」 ナミキ:「こうなってみると、いろんな人たちがいろんな思惑で、自分の中にあるこの世界に足を踏み入れようとする気持ちが、少し分かる気がします」 GM(ナタ):「あまり深く立ち入ることを、私はあまりおすすめはしません。」 ナミキ:「私も、出来るだけ奥には行きたくありません。とにかく今知るべきは、エイテルさんのことです。それに、シェンファンさんのことも気になります。なんとかその手がかりだけでも手に入れなければ…!」 ドラドル:人の過去を覗き見されるぞ!(笑) シェンファン:私の過去は、ほら……リプレイ読めばいいから(一同爆笑) GM(ナタ):「あなたは望みを叶えるために、楔を解き放った。あなたの望みを叶えるために必要なものが、ここにはある。これを…」と、ナタが手をかざすと、ナミキの前に1冊の本が降りてくる。 ナミキ:「ふぅ…これを開ければ、いよいよ後戻りできなくなりますね」 GM(ナタ):「どうされますか?」 ナミキ:「今まで自分を守ってくれた人たちのためにも、自分の意思で、この力を使います!」と、本を開きます! GM:すると、本はひとりでにバラバラとページがめくられていく。ナミキの頭の中には無数のイメージが広がっていった。…じゃあ、その内容はこんな感じ。 我ら異世界の住人にカグツチは生きる場所を与えた。しかし今にして思えば、我らの先祖が行なったこの選択こそが誤りだったのかもしれない。決して崩れぬ強固な器をカグツチに献上するため研鑽を続けた本家と、その強固な器が完成を迎えるまで崩れかけた器から新たな器へ神の依り代を移す役目を担った我ら分家の一族。しかし我らに与えられたこの役目は如何に業が深く、赦されがたいものだろうか。我らには新たな器へと依り代を移すことはできても、崩れかけた器から依り代を取り出すことはかなわない。私はこの業の耐え難さに、ひとつの祭具を創り上げた。この祭具が唯一、器を壊さず依り代を取り出す術となることを祈って。 GM:内容から手記のように思われたそのイメージは、筆者の抱いていた強い思いと共に、君の中に流れ込んでくる。手元にあったはずの本も、最後までページがめくられると、いつの間にかその姿を消していた。 ナミキ:「これは……なんという哀しみの感情…」 GM(ナタ):「必要な知識は得られましたか?」 ナミキ:「……仲間の離反の理由は、おおよそ分かりました。あともう一つ知りたいことがあります」 GM(ナタ):「なんでしょう?」 ナミキ:「エイテルという女性についてです。“森の女神の伝説”については書物で確認しましたが、虚栄の女神と称されたブレーグという邪神については…」 GM(ナタ):「今のあなたの閲覧権限では、これ以上の情報は手に入らないでしょう」 ナミキ:「やはりそうですか…。今私が見えているこの書物で知ることが出来るのは、世界の表の部分のみ……エイテルさんやカグツチの話は、もっと下のレベルまで降りなければ…」 GM(ナタ):「仰る通り、今のあなたでは、この世界に記録として残されたものしか閲覧できません。本当の真実というものは、“星の記憶”を覗き見るしかないかと」 ナミキ:「……ナタさん、次の扉を開けてください」 GM(ナタ):「開くのですか?あなたは理解したはずです。この力がいかにあなたの精神をすり減らし、崩壊へと進めていくかを」 ナミキ:「そうですね……ですがそれでも、彼らの進むべき道を示すヒントは得なければ意味がありません!……もう一つ、先へ行きます!」 シェンファン:かっこいい… GM(ナタ):「…分かりました。それがあなたの選択ならば、もう一つ、楔を解き放ちましょう」そう言うと、ナタは図書館の奥にあった扉を開く。 シェンファン:ギギギギ…(扉が開く音) GM(ナタ):「さらに一つ下の階層に降りることが出来ます。しかし、ここから先は、深い深い闇の中に落ちていくことになるでしょう」 ナミキ:一度、誰もいない後ろを振り返ろう。「皆さん……もう一つ行ってきます!」 リーフ:無事で帰ってこいよ…! ドラドル:心配すんな。腰ひもは任せろ。 リーフ:んなもんで戻ってこれるかっ!! GM:一段、一段と闇の中へ降りていく。いつの間にか足元にあった階段は消え、星々が煌めく闇の中を下へ、下へと進んで行く。 ナミキ:「“星の記憶”ですか。本当に上下左右もないんですね、この空間…」 GM:「ナミキさん…」ナタの声が聞こえてくる。 ナミキ:「はい」 GM(ナタ):「ここに長く留まれば、きっと帰ることが出来なくなる。私があなたの道案内をします。あなたが必要な知識は、エイテルという女性の正体でよろしいですか?」 ナミキ:「ええ。それを知ることが出来れば、ブレーグやカグツチについても分かるでしょう」 GM(ナタ):「分かりました。では、あなたにその真実を…」と、君の中にイメージが浮かんでくる。……っと、皆さんは“千年桜物語”の内容はなんとなく覚えてますかね? シェンファン:女神さんが助けてくれました。いえー。みたいな。 ナミキ:ちゃんと覚えてるよ! GM:じゃあ、後でナミキさんに報告してもらうということで、詳しい説明はあとにします。 天界より舞い降りた女神は、実際には神々というより邪神と呼ばれる存在であった。この世界と魔界をつなげる扉が森の深奥にあり、邪神は“風の粛清”を辛くも生き残ったエルダの民や妖魔、魔族を魔界へと逃した。その際、邪神自身の身体も魔界へと封じられたままであり、この世界に出てくることが出来たのは、邪神の意識だけである。“風の粛清”の後、世界に黒き者が残留しているということに気づいた神々は、神竜王セフィロスに命じ、世界の監視者として、一つの化身を各地へと散りばめた。そのうちの一体は、邪神の意識が漂う森へとたどり着き、邪神を監視することとしているが、本来的に無害であった邪神は、監視者である化身の役割を理解した上で、森での穏やかな日々を化身と共に送ることにしている。 GM:これが1話の裏語り。で、2話、3話と飛ばして… リーフ:飛ばすのか! ナミキ:そこはほぼ伝承通りってことじゃないかな? GM:その通り。 {精霊や動物、神の子を創造した神々は、自らが創った理に従わない存在を決して受け入れなかった。虚栄や欲望に深く染まり、驕り、増長した者達を闇に染まった存在として幾度となく粛清をしてきた。邪神はそういった神々によって受け入れられなかった感情を~~~~天界から忌み嫌われた神なのである。また、銀の髪と深紅の瞳は神の理を受け入れ~~魔族などのより高位な存在と神の~~による~~の特徴であるとされており、邪神の元へ辿り着くまでは、人々に酷く迫害されていたものと伝えられる。 この“千年桜物語”は、教会によって改竄されており、戦争が起こり、2つの大国で闇に堕ちたものが次々と現れたことを看過できなくなった神々によって、当時の教会は神託を下され、神の名を持って村での魔女狩りが行われた。結果、村の人間たちは一人の娘を~~~ただ一人~~娘は邪神の前に突き出され、邪神が宿る依り代として利用された。邪神はその娘を守るために教会の要求を飲み、娘の身体に自らを宿す。そして、戦場に出現した多くの妖魔や魔族に強制力を働かせ、その者たちと共に森の奥深くに封印されたと~~っている。} GM:これが第4話の裏語り。 シェンファン:まじかー GM:続いて…これが最後かな。 “千年桜物語Ⅴ”の内容は、大半が教会によって捏造されたものである。しかし、物語の中で“呪われた宿命を背負いし者”が女神に告げた言葉だけは、彼らが魔女狩りによって死ぬ間際に実際に女神に告げたものとなっている。度重なる物語の改竄や捏造~~自由を尊び、人々に愛された邪神に関する事実を、神の物語として世に~~ことで、神に対する信仰を深め、教会の権力の向上を狙う目的がある。また、教会曰く、監視者としての責務を怠り、邪神の元へいながら報告を怠っていたセフィロスの化身は、罰として力の源である逆鱗を教会に奪われ、神性と記憶を失った状態で森を彷徨うこととなっている。 GM:…と言う感じで、エイテルに関するお話でした。 ナミキ:「これが、世界の真実…」 GM(ナタ):「ナミキさん、聞こえますか…?」 ナミキ:「はい!」 GM(ナタ):「これ以上は、かなり危険かと…。すぐにこちらへ引き返してください」というと、光の階段が君の前に現れる。 ナミキ:「助かります!」 ドラドル:これ使うと、みんな好奇心に負けちゃうのか… ナミキ:でしょうね。これだけ何でも分かるわけですし。 ドラドル:“知る”という快楽に溺れるわけか… GM:さて、そうして戻ってきたナミキに対して、「どうでしたか?」とナタが声をかけよう。 ナミキ:「本当に……すごいですね、この本は。どうしてこの本の力が厳重に守られてきたかが分かりますね。それに、この力を求める人たちの気持ちも…」 GM(ナタ):「そうですね。必ずしも真実を知ることが、人々に必要だとは思いません。今の世界が成り立っているのは、きっと様々な人間たちの思惑によって真実が隠されてきていたから、という側面もあるでしょう」 ナミキ:「その通りですね。今見たものは世界の真実のほんの一部ですが、これだけでも恐ろしいことです」 GM(ナタ):「あなたが何を見たのかは私には分かりませんが、“星の記憶”があなたに見せるものは紛れもなく、この世界に存在した真実です。今のあなたは、自分自身の自我を残していますから、あなたがここで知ったことを、どの程度他の方々に話すかは、あなた次第です。」 ナミキ:「先生、1つ目の扉では足りませんでした。2つ目まで開けて…」 GM:姿は見えないが、君の頭の中に語りかけてくる。「そうかい。でも、それが君が選んだことなのだろう?」 ナミキ:「はい。おかげで、だいぶ見えてきたこともあります」 GM:「それなら、僕は君の選択を尊重するよ。でも、その情報がタダで手に入るわけではないことを、くれぐれも忘れないように…」 ナミキ:「分かっています」 GM:「では、そろそろ戻っておいで。君の仲間たちも、君が目を覚ますのを待っているよ」 ナミキ:「はい!」 レメゲトンの世界を後にする前に、ナミキは呟く。 「シェンファンさん、あなたは……」 そう呟くと、ナミキの意識はレメゲトンの精神世界から引っ張り上げられていった―― ◆Middle 05 それぞれの目的 ナミキが意識を取り戻すと、目の前には見慣れた仲間たちの姿があった。ナミキの周囲に浮かんでいた魔方陣が消えていくと、周囲の空間もまた色を取り戻していく。そしてドラドルとリーフは意識を取り戻したナミキから、話を聞くこととなった。 ナミキ:「何とか無事に戻ることが出来ましたよ」 リーフ:「こっちは何があったのかさっぱりだけど…、何とも無さそうでよかった」 ドラドル:「わりとすぐだったな」 ナミキ:「そうでしたか。自分の中では結構時間が経ったと思ったのですが。とにかく、分かったことを2人にもお伝えします。まず、シェンファンさんについてです」 シェンファン:あぁ~!与り知らぬところで勝手に語られちゃうよ~! ナミキ:何て説明しよう…『哀しい男だったんだよ』で全部済むんだが(笑) GM:じゃあちょっとすっ飛ばしていこうか(笑) ナミキが話始めようとしたところで、クウが口をはさむ。「話を始めるその前に、お客人にも入ってきてもらおうかな。…カイ、リク、お通ししていいよ」 案内されてきた人物の姿を見た3人は目を疑った。そこにいたのは、追っ手として遣わされていたシェンファンとフフの姿であった。 リーフ:「シェンファン!!」 ドラドル:「フフ!!」 ナミキ:「な、なぜここに…?」 シェンファン:「その様子だと、私のことはすべて分かったのでしょうね」 GM:何でそんなに察しがいいの(笑) ナミキ:「ということは、私の中にある魔導書のこと、ご存じだったんですね」 シェンファン:「話には聞いていましたが、まさか適合者がこんなに身近にいるとは…」 ドラドル:出た、この有識者ぶる感じ…(ヒソヒソ) リーフ:静かにっ!(ヒソヒソ) ナミキ:「世界のすべてを知ることが出来る権限、その権限を持っていたとしても、勝手に人の歴史を覗き見ることなど、本来は許されないことです。ですが、先に進むためにはどうしても知る必要がありました。あなたには、そんな哀しい宿命があったのですね…」 シェンファン:「宿命と言うほど大したものでもありませんよ。ただ私一人がこだわっていることにすぎませんから」 ナミキ:「ただ一つ分かったことがあったのですが、あなたの一族の分家の人たちが創りだしたという“祭具”のことを、あなたはご存じではないのですか?」 GM:たぶんシェンファンは“祭具”のことは知らないね。 シェンファン:知らない、というか、もう依り代を移す手段がシャオレイだけだと思ってるよこの男は。 ドラドル:知らないからこじらせちゃったんだもんね。 シェンファン:そう!シェンファンに戻る道は無いのです!で、ナミキにどう答えるか…。「“祭具”…?何のことです?」 リーフ:「ちょっと待て!シェンファン、一旦、全員に説明しろ。お前を殴るのはその後だ!」 シェンファン:「私については、先日語ったことが全てですよ」 ナミキ:「とりあえず私から説明してもいいですか?」 リーフ:「……お前のことは、ナミキ先生の話を聞いてからだ」 ドラドル:「たのんだ」 ナミキ:「はい。まず、シェンファンさんの一族は、大昔に異世界からこのエリンにやってきた一族でした。その際、カグツチに生きる場所を与えてもらい、その見返りに、カグツチが現世で活動するために必要な完全な依り代、“決して崩れぬ強固な器”を創ることになりました。ただ、完全な器を創るためには永い時間がかかります。そのため今に至るまで研鑽を続けてきたのが、一族の本家の者達……つまり、シェンファンさんの家系ですね? シェンファン:「……」 ナミキ:「シェンファンさんは、その器として今回エイテルさんを選んだ、と」 シェンファン:「ナミキ先生の言うとおり、私たち本家の人間は、強固な器を創るため魔族の魂を狩ることを生業としていました」 ナミキ:「では、本家のあなたは知らないかもしれません。分家の人たちが、ある“祭具”を創り上げていたのです」 シェンファン:「それは、どのようなもので?」訝しげに聞こうか。 ナミキ:「私が見たのは、おそらく分家の方の手記だと思います。自分たちの業の深さに耐えかねて、器を壊さずにカグツチを取り出すことの出来る唯一の“祭具”を創ったと…」 シェンファン:「器を、壊さずに…」 ナミキ:「あなたの大切な人間が、今カグツチの器になっているのではないですか?」 ドラドル(フフ):「そうでごぜーます」 シェンファン:「フフ、余計なことは言わなくていい」 ナミキ:「そうであれば、その分家の“祭具”は、今の状況を打破する一手になるかもしれません」 シェンファン:「…それが残っていたら、どれほどよかったか…」 ナミキ:「確認はされたのですか?」 シェンファン:「分家はもう存在しません。それにおそらくその“祭具”は今、皇帝の手の内にあり、兵器としてでも運用されていることでしょうね」 ナミキ:「そうですか…。とりあえず、シェンファンさんについて得られた情報はこれくらいです。どうしますか、リーフ?」 リーフ:つまり、シェンファンたち本家は、カグツチのための器を作る役目を担ってて、カグツチを器から器へ移す儀式を行ってるのが分家ってことか。 シェンファン:うん、まぁそんな感じかな。 ナミキ:で、彼のマイスウィートハニーが器にされちゃったから、新しい器を探していると。 GM:ちょっとクウが口を挟んでいいかな。「今、ナミキが話していた“祭具”というのは実在するものだね。ただし、使われたことは一度もないけど」 ナミキ:え? シェンファン:なに? ナミキ:「先生、知っているのですか?」 GM(クウ):「あぁ、これくらいだったら話してもいいのかな。それがどうして一度も使われなかったかというと、ざっくり言ってしまうと、ゴヴァノンが嫌がったからなんだよ」 ナミキ:「カグツチが嫌がる…?どういうことですか?」 GM:「その“祭具”は、器を傷つけない代わりに、中身のゴヴァノンに対して傷を負わせるものだったから。だからね、今までの儀式では依り代となった人は、誰一人生き残ってはいないんだよ」 リーフ:「じゃあ、その“祭具”があれば、何とかなるんじゃないのか?」 GM(クウ):「そうだねぇ。その“祭具”が見つかれば、それはゴヴァノンを倒す手段になるかもしれないし、彼の大切な人を救えるかもしれない」 ナミキ:「なるほど…。あ、そしてエイテルさんの話ですが、エルクレスト・カレッジで読んだ“千年桜物語”を覚えていますか?」 シェンファン:リーフが読めなくて、ドラドルが読めたやつでしたっけ。 リーフ:ソンナノアッタネー(棒) ナミキ:「あの物語の内容は、実際の事実とは少し違うようです」 リーフ:「…というと?」 ナミキ:「あの物語の中には、神々の粛清の後、天界から女神が舞い降りて、粛清を逃れた魔族たちを魔界へ封印したとあります。しかし、実際は天界から降りてきたのは邪神と呼ばれる存在だったそうです。つまり、邪神は魔族や妖魔たちを魔界へ逃がす時に肉体も同時に封印し、こちらの世界には意識のみ残しました。その後、神々の命で神竜王セフィロスの化身が各地へ監視者として派遣され、そのうちの一体は邪神の意識が漂う森へやってきましたが、無害だった邪神と~~~」 リーフ:「つまり、俺たちが森の女神って呼んでた存在は…」 ナミキ:「邪神だったということです。そして後に、その邪神のもとへ身を寄せた一族がいた。銀の髪に深紅の瞳を持つ一族が…」 リーフ:「ゼルギアの一族か…」 ナミキ:「彼らが森の女神へ誓った『何があっても女神を守る』という誓いは未だに失われてはいないのでしょうね。だから“女神”を宿したエイテルさんを守ろうとしているわけです」 リーフ:「エイテルが邪神っていうのは、そういうわけか…。だから俺らが受けているのも“祝福”じゃなくて“呪い”ってわけだ。……そういや、森の女神と一緒にいたセフィロスの化身はどうなったんだ?」 ドラドル:(鼻歌)♪~~♫~♪~~♫~(片○の天使) シェンファン:“セフィロス”違いなんだよなぁ…(笑) ナミキ:「詳しくは分かりませんね。森を彷徨ったとしか…。まだあの森のどこかにいるかもしれませんね」 リーフ:………どう畳めばいいんだ、この大風呂敷っ!?(混乱) GM:本筋を思い出せ!本筋を!君たちは何について議論したいのかね!(笑) シェンファン:ここでフフや私と戦うか? リーフ:話をややこしくすんなァ!(笑)えっと、じゃあ…「……分かった」と立ち上がろう。 シェンファン:お? リーフ:つかつかとシェンファンに近寄って……殴っていいですか? シェンファン:回避しますよ?(一同爆笑) リーフ:命中判定で勝負だコラァ! シェンファン:いやここは≪セットオフガード≫で防ぐか… ドラドル:≪インタラプト≫じゃー! シェンファン:いや冗談だけどさ(笑)素直に殴られよう。「……気は済みましたか、リーフ」 リーフ:「今のは、俺たちに何の相談もせずに勝手にフラフラしてきた分だ。これでチャラにしてやる」 ドラドル(フフ):リーフにぃには甘いですねぇ!(一同爆笑) リーフ:「いろいろ聞いたけど、俺のやることはやっぱり変わらないと思った。俺は傭兵として、エイテルを守るのが仕事だ!別に歴史がどうとか、神様がどうとか、そんなのは関係ない」 ドラドル(フフ):「リーフにぃには若いのに良いこと言いやがりますね!」 リーフ:「他に思いつかないってのもあるけどな。で、エイテルはカグツチに捕まっている。カグツチを何とかするためには、シェンファンの一族の“祭具”が必要なわけで、シェンファンの目的もその“祭具”でカグツチを何とかすることなんだろ?やることは一緒じゃんか!」 ナミキ:「ということは、まずは“祭具”を探すんです?」 リーフ:「“祭具”を探して、カグツチを倒し、エイテルを取り戻す!カグツチは倒していいやつだってのは分かった」 シェンファン:本当にぃ!?(笑) リーフ:PC目線としては、そんな感じだ。 シェンファン:まぁそりゃそうか…。でもカグツチいないと僕らの一族はここにいられないわけですよ!(笑)何て言おうかな…大人が言うもんじゃない気もするしなぁ… リーフ:大人が言ってくんないとリーフ気づかないよ(笑) シェンファン:……いや、ここは何も言わずに黙って付いて行ってあげるのが大人じゃないかな! ドラドル:『付いて行ってやる』…ずいぶんなご身分で!!(一同爆笑) ナミキ:「とりあえず、目的は決まりましたかね?」 リーフ:「そうだな。まずはその“祭具”を探さないと…」 ドラドル:「でも、さすがにナミキの力でもどこにあるかなんて分からなかったんだろ?」 シェンファン:「私も聞いたことがありませんでしたしね…。それを見つける算段はあるのですか?」 リーフ:「カグツチが持ってるって言うんだったら、カグツチの所へ行くしかねーだろ!」 ドラドル:「あちゃー……」 リーフ:「クウ先生は、他に何か知ってることないの?」 ドラドル:ググレカス(一同爆笑) GM(クウ):「これ以上のことは僕の口からは話せないかなぁ。さっきも言ったけど、僕たちは人の世に干渉しすぎることを禁止されていてね。詳しく知りたいなら、その“禁忌を背負った分家の人”とやらに聞いてみたらどうかな?」 リーフ:それってシャオレイのことだよな。 シェンファン:これ“祭具”の在り処の可能性が2つあるよね? 一つ、「カグツチが持ってる」 二つ、「誰かさんがシャオレイの設定を盛るために、彼女自身が“祭具”」(一同爆笑) ドラドル:自キャラの設定盛るのは大事ですからね! ナミキ:誰のことですかねー(チラッ) GM:誰のことですかねー(目をそらす) シェンファン:冗談はさておき…「……もし彼女が“祭具”の手がかりを持っていたとしても、彼女は完全にカグツチとの関わりを断っています。彼女を巻き込むことで、また危険にさらされかねない…。これ以上、唯一の生き残りであるあの子を、我々のしがらみに関わらせたくないんだ」 ドラドル:でも前になんか接触しようとしてなかった? シェンファン:あったけど、向こうから『もう嫌です』って言われて、『変わったな、シャオレイ…』ってなって…っていうくだりがあるから!もう巻き込まないってことになってるから! リーフ:もうシャオレイにコンタクト取るしかないじゃん! シェンファン:いやーPC的にはシャオレイには会いたくないし、そもそも知ってんのかなぁ? リーフ:聞いてみないことには分からんし。このまま“祭具”見つからないと、カグツチと一緒に大切な人倒すことになっちゃうぞ。 シェンファン:あーーーもやもやするぅーーーー!GMには分かってもらえるんじゃないだろうかこの気持ち!! ドラドル:分かったうえで楽しむのがGMだから(一同爆笑) リーフ:タチ悪っ! GM:このシナリオは、PCがいかに悩み、どんな選択をするのかっていう話だから。 シェンファン:そういやそんなタイトルだったな、今回! ナミキ:もう一回、図書館行く?でも調べることかなり明確にしないと出てこなさそうよ。 GM:ナミキさんもレメゲトンの対価と能力、みんなに伝えた方がいいんじゃないかな。 ナミキ:んー、そうですねぇ。みんなと共有しておきますか。 【深度1】 この世界のあらゆる歴史を参照することが出来る(Ex.一般的に世間で知られている伝承、あるいはこの世界に残っている記録の類)。 <能力> メジャーアクション/GMに対して疑問を直接訪ねることが出来る。GMはこの能力の使用を却下してもよい。使用が認められられなかった場合は、使用回数に数えられない。シナリオにつき3回まで。 <対価> 最大MPを-(CL×2)。シナリオ継続。 【深度2】 この世のあらゆる裏の歴史を参照することが出来る(Ex.クルシスのこと、七大神の巫女のことetc…)。 <能力> 自身の【知力】判定を使用した、あらゆる情報収集の判定において、無条件で達成となる。 <対価> 自身のリアクションの判定において、ダイスの目に2が含まれていた場合であっても、その判定はファンブルの扱いとなる。 リーフ:リスク重たっ! ナミキ:ちなみにさっきので、【深度2】まで解放してます。 シェンファン:もうファンブル率まで犠牲にしてんのか…痛いなぁ。 ナミキ:これ、どこまで説明すればいいのかな。 GM:とりあえず何段階あるかだけ話せばいいんじゃない? ナミキ:【深度5】まであります。そこの<対価>は、『戦闘不能になったら、その状態を回復することが出来ずNPCとなる』 ドラドル:またぁ~!(笑) シェンファン:また死にキャラですか… 情報は広げたものの方向性が固まらず、話し合いが続くことしばらく… GM:方向性が決まっちゃう気もするけど、どうしようかなー。あのね、元々の予定でちょっとフフちゃんが喋るんですけど、挟んでもいい? ドラドル:いいですよ。 GM(フフ):「シェンファンにぃに、フフはセーリアに急いで戻るですよ。このことをタダユキに伝えてくるですよ」 ドラドル:え、タダユキ大丈夫なの?まともなの? リーフ:タダユキはまともだろ?シェンファンと立場は一緒で、シェンファンより割り切ってやってるってだけっしょ? ナミキ:助けるのがマイスウィートハニーでもないしね。 シェンファン:待って。さっきから聞いてるけど、リーファはマイスウィートハニーじゃないからね!あの日、世界最高の料理人になるっていう夢を一緒に果たしたいだけなんだよ! 一同:マイスウィートハニーだろ。 GM(フフ):「フフはリーファねぇねのこと大好きだから、このまま放っておくこと出来ないですよ!」 シェンファン:まぁそうだろうね… GM(フフ):「シェンファンにぃには土下座でも何でもしてこの人たちと仲直りするですよ」 ナミキ:土下座て(笑) GM(フフ):「それじゃあフフは行ってくるですよ!」というと、フフは外へ飛び出していきますよ? ドラドル:ダメダメ!行っちゃダメ~~!!貴重な戦力がぁ~~! 与えられた情報が多いせいか、話が混乱してくるプレイヤー達。 あれやこれや話した結果、シェンファンはフフと共にセーリアへ戻り、カグツチに「ドラ猫な~ん(仮)を倒してきた」と報告。そうして時間を稼いでいる間にリーフたちもセーリアへ入り、“祭具”の捜索等、決戦の準備を整えることとなった。 シェンファン:「これがあなた方への罪滅ぼしになるかはわかりませんが、私にできる最善の手はこれでしょう。……そうだ、リーフ。魔導銃のパーツか何かをいただけませんか?」 リーフ:「魔導銃の?何に使うんだ?」 シェンファン:「カグツチはあなたに傷をつけられたことを相当根に持っているはず。『一行を倒した』と報告する際の材料の一つになるかと…」 リーフ:「まぁ、修理用に持ってるのがあるからいいけど…」と、弾倉みたいなのを渡しておこうかな。 シェンファン:「…確かに」 リーフ:「じゃあ、お前らがカグツチの目をそらしている間に、俺らは“祭具”を見つける…って方向でいいか?」 シェンファン:「ええ。無事にセーリアで会えることを祈っていますよ」と、フフちゃんのひより竜の後ろに… GM:今、ひより竜はいないんだなー シェンファン:ええ!? ドラドル:ひより竜、失くしちゃったんだもん。 シェンファン:そうだった…!え、歩いて帰るの?(笑) GM:歩いて帰るんだよ。むしろ走って帰るんだよ。 ドラドル:健脚だもの。 シェンファン:そうだけども! GM:そんな感じで、フフとシェンファンを見送り、一段落した頃、クウは突然ピリッとした空気を放ち始める。「おや、どうやら侵入者が出たようだ」 シェンファン:ごめーーんねっ☆ ドラドル:貴様、つけられていたなッ!? リーフ:「追手か!?」 GM(クウ):「みんな、一旦外に出ようか」 ◆Middle 06 魔族、襲来 GM:君たちが建物の外へ出ると、里のあちこちで妖魔や魔族たちが暴れ回っていた。 ドラドル(魔族):ヒャッッハァーーーーー!!!↑↑ リーフ:そんなテンション高いの…? GM:まぁそんな感じ。 リーフ:マジで!?(笑) GM:里の人々の悲鳴が君たちの耳にも届く。 シェンファン(魔族):ヒャッハーーー!俺らのバックにはアロケン様が付いてるんだぜぇぇ! リーフ:え、ホントにアロケン派なの?こいつら。 シェンファン:いや、このテンションはアロケン派だろうなって。 GM(クウ):「こりゃあまた随分な数だねぇ…。でも僕の結界を破って中に入ってくるなんて、それなりに力のある奴もいるのかな」 リーフ:「とにかく、何とかしないと…!」 GM(クウ):「さて、君たちはどうする?外へ向かうなら出口を案内するけど」 ナミキ:「この状況でですか!」 ドラドル:「いくらおれたち悪人と言えどなぁ」 リーフ:「そうだな。一飯の恩があるしな」 GM(クウ):「そういう心配なら要らないよ。ここは泡沫…、目を覚ませば消えてしまう、儚い夢。まぁ、僕にとっては弟たちと暮らすこの平穏は、壊されたくないものだけどね。しかし、まずは君たちを望みの場所へ案内する方が先決かな。たぶん、彼らの狙いは…」と言って、クウは視線をナミキへ向ける。 ナミキ:「……自分、ですね」 リーフ:「俺たちが出て行けば、やつらもここを離れるかな?」 ナミキ:「いや、私たちが出てくるまでここを焼き尽くすでしょうね」 リーフ:「…そんなこと、させるわけにはいかないじゃんか」と銃を抜こう。 GM(クウ):「一つ、君たちに忠告しておこう。ナミキの力は強大で、とても役に立つものだ。でもそれだけに、この子と一緒にいれば、君たちはこれからもたくさんの困難に見舞われるだろう。それでも君たちは、仲間としてこの子と一緒にいてくれるかい?」 ドラドル:そりゃムリっすわぁ!(一同爆笑) ナミキ:あっさり切られた! シェンファン:容赦ないな…(笑) リーフ:ここでギルド分裂するわけにはいかない(笑)「当たり前だ!」と言っておこう。 GM(クウ):「ありがとう」そう言ったクウの表情には、とても穏やかなものが感じ取れた。「さて、では移動しようか。さっきも言ったけど、彼らの狙いはおそらくナミキだから、君たちがここに残るのは得策とは言えないよ」 ドラドル:はーい。 GM(クウ):「さあ、こっちだよ」と、人里から離れた森の中へ案内していくよ。 リーフ:悲鳴の聞こえる里の方を気にしながら、クウの後ろをついていこうかな。 GM:森の中を移動していくと、徐々に不気味な気配がこちらに近づいてくるのが分かる。 リーフ:「……ナミキ先生、気づいてるか?」 ナミキ:「何か、来てますね」 GM(クウ):「止まって。どうやら囲まれたみたいだ」クウがそう口にすると、周囲の木々の影からいくつもの人影が姿を現す。 リーフ:「結局こうなるのか…」と銃を構えよう GM(クウ):「君たちは正面のやつらを頼むよ。他のは僕が相手にするからさ」 ドラドル:いや、べつにあれだよ?倒してしまっても構わんのだよ?(笑) GM:そんなところで戦闘に入るよ~ シェンファン:本当に今回シェンファン戦わないな!(笑) ◎ROUND 1 エンゲージ1:リーフ、ナミキ、ドラドル エンゲージ2:影の尖兵A、影の尖兵B GM:セットアップはリーフからかな。 リーフ:まずは≪陣形≫かな。ドラドルが突っ込んで… ナミキ:範囲で≪プロテクション≫は張れないからね! リーフ:んん、じゃ俺は離れていよう。 GM:影の尖兵はやることないのでお次どうぞ~。 ナミキ:MPを使って【行動値】上げときますね。 ドラドル:どーするかな~。どうせ相手の方が早いんでしょー ナミキ:リーフが敵の【行動値】下げてくれますよ? ドラドル:15点でしょ?下げてもらってもな…お察しなんだよなぁ… リーフ:たしかにな…(笑) ドラドル:そしたら回避できるようにしておこうかな。≪グラスホップ≫! GM:1巡したね。ではリーフくんから。 リーフ:ムーブ≪インパクトショット≫、マイナーで『理力符』使って水属性にして… シェンファン:今回≪レインボーカラー≫の恩恵ないけど、ドラドルと相性合わせるのもいいね! リーフ:いや待て…ブリッツ装備してるし、火とか光とかでもいいんだよね…じゃあ光で!メジャーで≪ファニング≫!全員の【行動値】減らせばナミキさん先に動けるだろ!命中は…(ころころ)41!食らえ、電磁銃(レールガン)!! GM:…(ころころ)ダメだねぇ。 リーフ:いや危ねぇよ!さすがに出目がいいな…。ではダメージの前に≪ワンコインショット≫+≪バレットマーク≫! GM:OK。ではこの敵2人は≪コピー≫を使用しておきます。 リーフ:何っ!? GM:≪ファニング≫をコピーしますね。 ドラドル:同じ攻撃してくるってこと? GM:カウンターはしないよ。同じ攻撃が出来るようになるって感じかな。 リーフ:ナミキ先生、こりゃ全力で落としにいかないと面倒だぞ…! ナミキ:もともとそのつもりだよ! リーフ:とりあえず攻撃だ!…(ころころ)ダメージは73点水属性魔法ダメージ! GM:はーい。……うん、ダメージは通りましたよ~。 リーフ:よし。とりあえずこれで【行動値】は下げたぞ。頼んだナミキ先生! ナミキ:はいよ!ムーブアクション≪マジックブラスト≫に、≪ホーリーライト≫!…(ころころ)うーん、クリティカルにはならず…32といって命中! GM:まぁクリティカル以外ないわな…(ころころ)…って、ファンブルしたし! リーフ:どうしたどうしたぁ~? ナミキ:さらにMP消費してダメージを5点上げます。…(ころころ)くっそぉ期待値以下か!98点貫通ダメージ! GM:はいよ、ダメージ入ったよ。 ドラドル:これはコピーしないの? GM:これはしないかな(笑) ドラドル:コピーしなよ、範囲攻撃だぞ。 GM:(無視)はい、じゃあ影の攻撃だ。先ほどコピーさせてもらった≪ファニング≫で全員に攻撃しよう。 ドラドル:アカン! リーフ:そのコピーしたスキルのスキルレベルって、コピー元の俺のレベルになるわけ? GM:えっとね…スキルレベルが必要な場合はSLは5になるって。 リーフ:こんちくしょーが!6体攻撃かよ!(笑) ナミキ:悪質なんですけど! シェンファン:ちょっと待て!スキルの使用条件が『魔導銃装備』って場合はどうなるんや?! GM:あ、ごめん。イニシアチブで≪武器変形≫を使うんよ。 シェンファン:んなっ…!なんか卑怯くさいスキルも使ってきやがったぞ!(笑) リーフ:なんだよそれぇ!てことは何か?魔導銃ごとコピーされたってことか? GM:まぁ、本物の魔導銃じゃないけど、武器は銃になったよね。さて、命中は38だね。 リーフ:高ぇな!とりあえず≪インターフィアレンス≫で撃ち落とすぜ!フェイトを1点使って6Dだ!…(ころころ)おし!42で成功! ナミキ:強い! 影の腕がぐにゃりと形を変え、銃の形になり、そこから黒い弾丸が乱射される。しかしリーフの魔導銃から放たれた光の弾丸が正確に撃ち落とした! ドラドル:かっこいい!!そんなかっこいいキャラだった?(笑) GM:さて、影Bも同じく武器を銃に変形させて≪ファニング≫撃ちこんでくるよ~…31といって命中! リーフ:こんにゃろう!もう撃ち落としはシナリオ制限スキルしかねぇよ! ナミキ:大丈夫!次は私が落とすから!判定の直前にMP使って固定値上げて…≪パトロナイズ≫!6Dでいきます!…(ころころ)あぶねっ!成功です!(笑) 続けて別の影から放たれた黒い弾丸が一行に迫るも、ナミキの光の光弾がすべて相殺する。 ドラドル:かっこいい!!(笑) GM:ドラドルさん、どうぞ! ドラドル:よし、殺るか。 リーフ:やっちゃってください! ドラドル:MPががが…。≪ファストセット≫で、≪バーサーク≫+≪スキップジャック≫かな。殺したるで~…(ころころ)クリティカルしたで! GM:マジかよ(笑)えっと…当たりましたよ。 ドラドル:さて、ダイスは~♪ GM:≪コピー≫発動っ!≪ストラグルクラッシュ≫! リーフ:何回も出来るのそれ!? ドラドル:まぁさっさと落とせばよいのだ…(ころころ)130点かな。 GM:130の水魔法ダメージか……はいよ。1発目は入りました。 ドラドル:さすがに落ちないか~。2発目!…(ころころ)命中は32かな。 GM:…(ころころ)うーん、まぁ当たるよね。 ドラドル:さっきより低いな……えっと…109点だな。 GM:……はい、フラフラしていますがまだ立っていますね。さてクリンナップだ! ◎ROUND 2 エンゲージ1:リーフ エンゲージ2:ナミキ エンゲージ3:影の尖兵A、ドラドル エンゲージ4:影の尖兵B GM:セットアップはドラドルが泳いだだけかな。ではリーフからどうぞ。 リーフ:うーん、どうすっかなぁ。 ドラドル:ナミキ先生もいるし、≪インパクトショット≫撒いてくれた方がいいんじゃない? リーフ:後のこと考えるとそっちがいいか。≪インパクトショット≫+≪ファニング≫!命中は38! GM:…(ダイスを振る)2体とも当たりましたよ。 リーフ:DR直前に≪ワンコインショット≫使用して…(ころころ)低いな!73点光魔法ダメージ! GM:防御は-30されてんだよね……フラフラだったやつは落ちるよ。 リーフ:よぉし! ナミキ:残りは私だ!≪ホーリーライト≫……の前に、マイナーで[ハイMPポーション]飲んでおこ。……(ダイスを振る)おぉ、18点回復。 リーフ:いいですねぇ! ナミキ:そんで≪ホーリーライト≫!…(ダイスを振る)クリティカルしないか…35点命中! GM:……うーん、ダメか。 ナミキ:MP1点消費してダメージ底上げからの、…(ダイスを振る)102点貫通ダメージ! GM:102点の貫通……はい、OKです。 シェンファン:まだ生きてるぅ~ ナミキ:カタい~ GM:お次の尖兵さんはまた≪ファニング≫使いますよ。 シェンファン:≪ファニング≫便利だな!何このクソスキル!(錯乱) GM:全員に34といって命中です。 一同:うげぇ~~ 銃の形をした腕を上げた影が、一行に一斉射撃を開始する! 一斉に回避を試みるが…? ナミキ:おお!クリティカル回避! シェンファン:やりますねぇ! リーフ:こっちもクリティカル! ドラドル:避けられませぇーん。 GM:じゃダメージ一人分いきまーす。…(ころころ)142点物理ダメージ。 ドラドル:またふざけた数字が…(溜息) シェンファン:さっきのサンドワームのダメージってどんなもんだったっけ? リーフ:130くらいだったかな。 シェンファン:サンドワームより強ぇじゃねーか(笑) ナミキ:でも≪ファニング≫でこれだからね。≪ストラグル~≫だったら大変なことになってたよ。 シェンファン:うちのパーティには≪ダブルショット≫の方が相性いいんだよ。ナミキさんの≪バリア≫あるし。そもそもコピーしてくるとか思わんし!(笑) ドラドル:えーっと、ダメージから諸々引くと…107点かな。 ナミキ:じゃそこに≪プロテクション≫で49点マイナスなので…58点ダメージかな。 ドラドル:いたーい!残りHP116点。 GM:はい、じゃ次ドラドルさん。 ドラドル:≪ストラグル~≫必要?あのね、ちょっとMP節約したい。 ナミキ:うーん、まぁ私とリーフで落とせると思うけど。 ドラドル:ただの≪バッシュ≫でいくか!ムーブで祈りつつ、マイナーでMPポーション飲む…(ころころ)ひどい出目だ…(一同爆笑) GM:6点の回復(笑) ドラドル:祈った甲斐がなかった…。じゃあここで運を使ってやる…(ころころ)ほら命中クリティカルしたよ! ナミキ:素晴らしい! GM:回避は出来ず…当たりましたね。 ドラドル:でやぁっ!…(ころころ)115点の魔法ダメージかな。 GM:では、46点越えで死にました~。 一同:やった! ドラドル:MP無駄にしなくてよかった。 GM:さて、ドロップロールも終わったところで…。この後クライマックスに入るんだk…… シェンファン:待って!! GM:はい、何でしょう? シェンファン:私、今どこにいるの!? GM:シェンファンはもう郷(くに)に帰りました。(一同爆笑) ナミキ:「郷に帰りました」ってめっちゃ面白いなww シェンファン:私、クライマックス参加する意味ある?(笑) GM:どういう流れになるかは見ていてほしいかなーと。 シェンファン:いや、もちろんいるけどさ!退場って言われたからさぁ!(笑) リーフ:展開的にしょうがねーよなぁ… ナミキ:じゃあラジオみたいに、お耳のお供で…(笑) ⇒クライマックス~エンディングへ続く