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難易度HARD以上における改造による敵機ステータスの上昇は、味方機の改造パターンと同じ。HPも、味方機と同様に、初期HPによって増加する割合が機体によって異なる。HP 800・500・350・300・250のいずれか×改造段階数 EN 10、装甲 60、運動性 5、照準値 6×改造段階数戦艦や一部ボスタイプは、ENが1段階目のみ+15、以降10ずつ。装甲 70×改造段階数。 武器の改造による攻撃力上昇は、ロシュセイバーなどの改造タイプCと同一。3段階まで+100、4~8段階まで+200。 難易度HARDの敵機改造度は、53話まで3段階、54~57までが5段階、58話以降が6段階。一部ボス機のみ、3段階のまま。 所属勢力 機体 フェイル軍(機体) デュラクシールブローウェル・カスタム カークス軍(機体) エウリードソルガディヴァルシオン改・タイプCF シュテドニアス(機体) ギルドーラギルドーラⅡゴリアテバフォームナグロッドレンファザムジード ヴォルクルス教団(機体) ウィーゾルナグツァートヴォルクルス(合体)ヴォルクルス(上)ヴォルクルス(下) 無所属(機体) デモンゴーレムルジャノール改機装兵グラフ・ドローングラフ・ドローン改ブローウェルガディフォールソディウム級移動要塞 メリオルエッセ(機体) アンゲルスベルグランデスカルプルムファービュラリスストゥディウムプリスクス・ノクスフォルティス・アーラインペトゥスウィオラーケウムファートゥム ガイアセイバーズ(機体) エア・クリスマスガリルナガンキャニス・アルタルフキャニス量産型ベルゲルミルトライロバイトベガリオンサイリオン(青)サイリオンケルベリオン・プレザンケルベリオン・パッセケルベリオン・アヴニールガーリオン・カスタム ‘‘無明’’レリオンレリオン(黒)マスカレオン・タイプCマスカレオン・タイプNヘビーバレリオンガーリオンランドリオンリオン・タイプVジンライ量産型ジンライ雷鳳メディウス・ロクスメディウス・ロクス(第2形態)ガルムレイド・ブレイズ(G)サーベラス・イグナイト(G)ガルベルスAI1アレス・ガイストストーク82式戦車ガヴァメント ゲスト(機体) ガロイカカレイツェドレストレイルグラシドゥ=リュレストグランシュゲイオス=グルードライグ=ゲイオスゼラニオビュードリファーオーグバリューゼイドラムバラン=シュナイル バラル(機体) ガンエデンカナフケレンザナヴズロアスナピル応龍皇雀武王武雀王雀王機武王機虎王機(黒)窮奇王饕餮王孟槐苦辛公主帝江抱鴞何羅魚マガルガ(白目) ???? ????? ダークプリズン用敵機体 ヂーヱンヂーヱン(ガエン機)ウィーゾル(洗脳)ヴォルクルス(合体)(DP)オーグバリュー(DP)ウユダーロ級制圧砲艦
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名前 “朱の戦姫”オルエッタ クラス ファイター/2、オウガ/13、ハンター/1 加護 トール、ネルガル、ティール 種族 オウガ 性別/年齢 ♀/14 身長/体重 167cm/61kg 瞳/髪/肌 紅/白/褐色 消費経験点 3514(Lvアップ:3000 能力値上昇:500(体力+9) アイテム常備化:14) 能力値 体力 25/+8 反射 14/+3 知覚 13/+4 理知 9/+3 意志 10/+3 幸運 11/+3 装備品 右手:アドバンスドボウ/ツインスピア 左手:- 防具:マジカルクロス その他1:バックラー(+デーモンブラッド、+献身の秘石) アクセサリー:黒瑪瑙の指輪 所持品 一般アイテム:HPポーション×6、兎の足×2、ナイフ×10、フレイムメイル、ウルの弓 常備化アイテム:ハイポーション×2、ハイMPポーション×1、解毒剤 所持金 7825ゴルト 特技 ≪戦士の手≫≪ヘヴィウェポン≫≪なぎ払い≫≪カバーリング≫≪リバースライセンス≫ ≪鬼の力≫≪鬼の体≫≪戦神楽≫≪鬼族の誇り≫≪鬼投げ≫≪仁王立ち≫≪咆哮≫≪精神集中≫≪灼熱の血潮≫≪牙獣の雄叫び≫≪決死の一撃≫≪闘気充填≫ ≪エングレイブドウェポン≫(ツインスピアを指定) 戦闘値 命中:21/17 回避:13 魔導:9 抗魔:12 行動:14 耐久:81 精神:41 攻撃力:刺+27/刺+33 射程:120m/至近 対象:単体 防御修正:斬3/刺2/殴1/炎4/氷4/雷4(ただし神以外の実ダメージは2点軽減) シャード 色彩:紫 形状:牙状 場所:首飾り ライフパス 出自:戦いの申し子(特徴:戦闘本能)/私の一族はオウガの中でも特に優れた戦士の一族だ。 境遇:闘争の鬼(クエスト:強者と戦う)/強者に惹かれるのはオウガの定め、それを己の力で乗り越えてこそオウガの戦士だ。 邂逅:師匠(コネクション:天幻老師)/あれこそが真の勝利を積み重ねた強者だけが至れる境地、立派な方だ。 主要コンボ ≪決死の一撃≫+≪灼熱の血潮≫ タイミング:メジャー+ダメージロール 判定値:21/17 難易度:対決 対象:単体 射程:120m/至近 代償:10MP ダメージ:双方ともHP消費MAXで炎1D+53/炎1D+59 解説:炎の魔力を帯びたオウガの血と先天性の剛力をフルに生かした乾坤一擲の一撃。CL値10で物理攻撃を行う、【クラスレベル】点までのHPを消費し、消費した分ダメージが上昇する。なお、MAXダメージは≪闘気充填≫などの累積具合にも左右されるため一概にこの程度とは言えないが、逆に戦況によってどこまで上昇させられるとも言い切れない。また、≪戦神楽≫≫(R中、至近/範囲(選択)の対象が行う命中判定に+2)を使った場合、判定値はさらに+2される。 ≪精神集中≫+≪咆哮≫+≪牙獣の雄叫び≫ タイミング:セットアップ 判定値:自動成功/【命中値】 難易度:自動成功/対決 対象:範囲(選択)/範囲(選択) 射程:10m/20m 代償:13MP ダメージ:- 解説:力を込めたオウガの雄叫びは相手の本能に直接叩き込まれ、相手を萎縮させる。行動値を-1Dし、さらに対象との【回避値】との対決に勝ったならば、対象に放心を与える。 ≪精神集中≫+≪闘気充填≫×2 タイミング:セットアップ 判定値:自動成功 難易度:自動成功 対象:自身 射程:- 代償:3MP ダメージ:- 解説:オウガ独特の呼吸法によって闘気と呼ばれる形でマナを身体に溜め込み、一時的に力を引き上げる。1回につきHPを7点消費すること、それによりそのシーンの間1回に付き4点ずつ与える物理ダメージが上昇していく。他のセットアップとして≪戦神楽≫を使ったり、上の妨害コンボと混ぜて使ったりとバリエーションのアレンジは広い。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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オルエン autolink フリージの名門家のお嬢様。兄はイシュタル付きのラインハルト。 ラケシスに次ぐブラコン少女…と思ったが,なかなかに潔く兄貴を振りきった。兄貴はイシュタル様にも絶縁宣言され,ユリウスに命を狙われ,サイアスにたしなめられ,トドメで妹にも捨てられ不憫なことこの上ない。 とにかく専用武器のダイムサンダは重いが強い。二回攻撃は反則だ。聖なる剣も二回攻撃。オルエンは数でものを言わすタイプらしい。敵を捕らえることを重視しないなら,「待ち伏せ」はオルエンで決まりかと個人的には思う。 何故かリーフから支援効果を受けるが,未だ私にはその謎が解けていない。牢屋から助けるのはうちの場合いっつもリフィスだし,武器を持ってきてくれたのはフレッドだし(笑)。 タグ:【トラキア】 お フリージ 人名 女性 騎士 上へ
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オールド・スクール・エッセンシャルとは? オールド・スクール・エッセンシャル(略称OSE)とは、伝統的な剣と魔法の中世ヨーロッパ風世界を冒険するファンタジーTRPGです。エルフやドワーフ、オークやゴブリン、ドラゴン、そんなファンタジーにお決まりの登場人物はひと通り登場します。 では他の作品と何が違うのかというと、このシステムは”オールドスクール”(古典風)という名前の通り、世界中の各種神話やグリム童話などおとぎ話、あるいは小説「指輪物語」や「英雄コナン」、「ファファード&グレイマウザー」、電源ゲームでいうと「ウィザードリィ」といったような西洋ファンタジーの古典的な作品群に回帰することをモチーフとしています。 例えば、地下深くダンジョンの奥に待ち構える狂乱の魔術師との戦い、数多の財宝守るドラゴンが隠れ住むと言われている巨大な山脈への挑戦、日々ゴブリンの襲撃に悩ませる開拓村の守護、巨人族に攫われた王族の救出、といった上記の古典的なファンタジーによく見られる”冒険”を体験することが出来ます。 とはいえ、あくまで”モチーフ”であるため。例え古典ファンタジーに馴染みが無かったとしても、上記のシチュエーションにワクワクするような人は楽しんでプレイすることができるでしょう。 シンプルで簡単なシステム また、”オールドスクール”(古典風)の意味はもうひとつあって、それはルールが非常に軽量で、簡単に変更することが可能な点です。ゲーム上扱う数字は比較的低く抑えられており、またPC、NPCのステータス項目は少なめです。 そのため、PCのキャラクターシートは初心者であってもすぐに書き上げることが出来るし、セッション中GMは簡単に敵のバランス調整が出来るし、戦闘もスピーディーにテンポ良く繰り広げることが出来ます。 オールドスクールなTRPGシステムとは? TRPG黎明期である70~80年代はこうしたシンプルなゲームデザインのTRPGシステムが多く、とりわけ「Dungeons&Dragons」の初期の頃の版、つまり「Classic Dungeons&Dragons」あるいはその経験者向けルールセット「Advanced Dungeons Dragons」のルールを現代向けに再現したのがこの「オールド・スクール・エッセンシャル」です。 本wikiが翻訳したのはオールド・スクール・エッセンシャルを制作した米Necromatic gnomeが自身の公式サイトで無料公開している「OSE SRD」であり、これは「Classic Dungeons&Dragons」の中でも日本ではいわゆる”赤箱””青箱”と呼ばれている「ベーシック/エキスパートセット」部分を忠実に再現したものとなっています。 そのため、当時実際に使用したPCのキャラクターシートや発売されていたシナリオ(※当時の名称はモジュール)は、そのままこのゲームにおいても使用することが出来るのが最大の特徴です。 TRPG初心者およびD&D初心者でも難しくない ここで大事なのはいくら古典的なシステムを再現したからといっても新参お断りなシステムではないことです。確かに赤箱時代のD&Dには今では考えられないような面倒くさい要素もありましたが、このOSEではそうした面倒くさい要素を現代向けに簡素化あるいは調整を施しています。 例えば一つ例を挙げていくと、敵に対しての攻撃が命中したかどうかの判定は、過去はダイスを振って出た目を攻撃盤と呼ばれる表に乗ってある数字と見比べてみて適宜引いていくという面倒な手順を踏んでいきましたが、OSEにおいてはそうした表をそもそも見ずに、出たダイスの目にステータスを足していって出た数字を見るだけといった風に簡素化されています(※これはあくまで選択ルールですので、従来通りの昔の方法でもプレイすることが出来ます) 現代に生まれたTRPG初心者でも古参TRPGプレイヤーでも平等に卓を囲んで楽しく遊びましょう サポート 間違いを見つけたり、問題が発生した場合 本wikiのメインページにあるコメント欄を使うか、summon@necroticgnome.com までメールしてください。また翻訳に関する質問や疑問は管理人のXアカウントまでお願いいたします↪https //twitter.com/peneri1130 詳しくはエラッタhttps //docs.google.com/document/d/1dzQnig4CNET8-1yLJgOfYdssc70oUp5rGfGUZuBZBQE/edit?fbclid=IwAR192xHTcphFuQn7nawkeOqx6MvZr4OuQCgl0ZTbw4k4Jkvs47C2Kt3hx7g#heading=h.8u1si328qbpn(英語版)をご覧ください。
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キャラクター紹介(あ行) 【キャラ名】ウンブラ 【性別】女性 【年齢】0歳 【CV】? 【人称】一人称:ワタシ 二人称:お前 三人称:奴 【特殊技能】 【性格】破滅の王に仕える忠実な僕。 人間が持つ“負の感情”を狩り集めるべく行動する、血も涙も無い殺戮者。 【備考】ペルフェクティオによって生み出されたメリオルエッセの一人。 ルイーナ幹部の中では南極に於ける拠点防衛を担当しており、南極調査隊を壊滅状態に追い込んだ。 ターバンとベールで素顔を覆い隠し、三つの目を布の隙間から覗かせていると言う、奇妙な姿をしている。 スパロボDの作中における戦闘スタイルは、爪を使った高速格闘戦がメイン。 ちなみにルイーナの名前はラテン語に由来しており、ウンブラの名前は“影”を意味している。 「ワタシはウンブラ……死をもたらす闇の影……」 【名前】イスペイル 【性別】男 【年齢】不明 【人称】一人称:私 二人称:お前 三人称:あいつ 【技能】科学知識 【性格】野心家だがどこかぬけていて人間臭い 【備考】 悪意をエネルギーに変える『クリシュナ・ハート』が暴走し、その搭載機の搭乗者に周囲の生物の悪意が吸収され精神生命体ル=コボルが誕生する。 戦いに敗れ砕け散ったル=コボルの欠片はあらゆる生物に寄生し、再び一つになろうと活動を起こしイディクスという組織をつくる。 イスペイルはイディクスの幹部であり、主に科学者や犯罪者に寄生した欠片が集まり構成・実体化した存在である。(そのためか科学知識に長ける) ル=コボルとしての密度が薄く、自分自身が生き延びるためル=コボル本体に対して謀反を企てている。 機械の骸骨のような厳つい外見と野心家な性格に反して、どこかぬけていてうろたえる場面が多く、また部下や同僚からは意外と信頼されているのが伺える。 その何か憎めない所がスパロボKプレイヤーの好感を呼んでいる。 【名前】イルイ・ガンエデン 【性別】女 【年齢】不詳 【CV】??? 【人称】一人称:わたし 二人称:呼び捨て 三人称:あの人 【技能】超能力全般。特に悪意の察知に長ける 【性格】大人しく口数が少なく、多少人見知り 【備考】α2のゼンガー編直後からの参戦。 ガンエデンが己の後継者として選んだサイコドライバーだけあって、念動力はトップクラス ガンエデンの影響が残っているのか時々トランス状態になる。 ゼンガーのことは父親のように慕っているが、そのゼンガーがいないスパロワの悲しさ
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私は人ではない ◆7vhi1CrLM6 「動きそうか?」 暗い森の真っ只中に直立している金色の機体――百式。 その輝く装甲の隙間からひょっこりと頭を出したクインシィ=イッサーを見つけて、ジョナサン=グレーンは声をかけた。 「無理だな。派手な損傷は見当たらないが、壊れているようだ」 装甲の上に立ち上がり、彼女はこちらを見上げて話を続ける。 「これに乗っていたのがお前の言うキラとかいう奴なのか?」 「いや、違うな。奴は戦艦に乗っているはずだ」 本来キラが待っているはずの場所にキラの姿はなく、代わりとして近場に残されていたのがこの百式だった。 ということはだ。 「Jアークにその機体のパイロットも同乗して移動したのだろう。周囲に戦闘の跡もない」 「どう思う?」 「どう思うとは?」 「パイロットについてだ。コックピットでこんなものを拾った。見えるか?」 「ちょっと待て……。よし、いいぞ。良く見える」 慌てて手元を操作してクインシィが摘んでいるものを拡大してモニターに表示する。 そこには20cmあまりの茶色い糸のようなものが映し出されていた。 「これは……頭髪か。だが、それがどうした?」 「他に緑のものと5cm程度の白いものと黒いものの種類が確認できる。そしてさらにこれだ」 目を細めて新たに画面に向かって掲げられた白い一本の線を注視する。 「長いだけで特に違いはないと思うが……」 「よく見ろ。全体的に太く、弾力を持っている。これは髭だな。猫の髭なんかがちょうどこんな感じだ」 「四色の毛に動物の髭……そいつは人間か?」 「わからない。しかし、可能性は考慮しておいたほうがいい」 動物の特徴を持ち、なおかつ機動兵器を操縦しうる存在。 そんなものを考え、思い浮かんできたのは―― 「化け猫……まさかそんなものが実在するとでもいうのか」 「オルファンやアンチボディーだって発見されるまではそんな存在があるとは、夢にも思われていなかった。 それに我々を集めたあの化け物に比べればその程度の存在可愛いものだ」 「だが、そんな奇抜な者がいれば最初の場所で……待てよ。 そういえば仮面を被った者がいたな。一人……いや二人か」 「そういうことだ。馬鹿げているとは思うがこの環境に適応するしかあるまい」 「しかし、与太話もここまでだな。熱源反応が一つ。迷走しているが確実に近づいてくる」 空気が変わり、動きが変わる。緊張が充満していく。 すぐさまゲッターに乗り込んだクインシィから通信が入り、レーダーから視線をずらした。 「この反応は……ジョナサン、敵だ。問答無用で叩き潰すぞ」 獲物を見つけた猫のような顔がそこにあった。それにジョナサンもにぃっと笑い、答える。 「ならばまずは俺にやらせろ」 ◆ ほの暗い森の中に何かがきらめくのを見つけて流竜馬は大雷凰の動きを早めた。 きらめきの元が何かまでは判断がついていない。しかし、何か金属質なものが月明りを反射したものであることは間違いない。 この世界で、こんな森の中、そんなものは機動兵器ただの一つしか存在しない。 つまりは己の敵だという事だ。 ――隼人を殺った奴か? 一瞬の自問。同時にそんな考えが頭を過ぎった自分を苦々しく思い、苛立つ。 それが、長年追い求めてきた仇敵を目の前で掻っ攫われたことによるものか。 あるいは、かつての仲間を眼前で殺されたことによるものか。 それを考える思考を竜馬は持たない。というよりは、思考の方向性がそちらを向いていないといったほうが正しいか。 己の気持ちの在り処を探るよりも、そういう行為自体を疎ましく思う――そういう荒い気質の持ち主なのだ。 「へっ、関係ねぇ。奴が隼人を殺った奴だろうとなかろうと敵はぶっ潰す」 竜馬が口元で笑い。大雷凰が一足跳びに黒々とした木々を飛び越える。 眼下には20m前後ほどの機体が一機。大鎌を頭上に大きく振りかざし、迷いもなくそこに飛び込む。 「うおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」 獣のような咆哮と共に大鎌は月夜に振り下ろされた。 金色の機体が真っ二つに切り裂かれ、刀身が深々と大地に突き刺さる。 そして、大地に亀裂が走り、その中心から高速回転をするドリルと共に真ゲッター2が姿を現した。 「何だと!!」 差し迫るドリルに、大鎌を引き抜く余裕もなく手放し、咄嗟に地を蹴り上空へ飛び退く。 次の瞬間、大雷凰はドリルの回転に掻き乱され巻き起こった竜巻状のエネルギーに呑み込まれた。 「かかったぞ、クインシィ!」 翻弄される大雷凰を尻目に、赤・白・黄、三色のゲットマシンがその渦に乗り脇を駆け抜ける。 「おうさ、ジョナサン!」 大雷凰が押しやられ、追い込まれていくその先で三体のゲットマシンは合体し、赤い悪魔が姿を現した。 見ずとも、聞かずともゲッター1を知り尽くした竜馬には分かる。この後に来る攻撃は―― 「ゲッタアアァァァァアアアッッ!! ビイイィィィィム!!!」 「なめんじゃねええええぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!」 ピンクの閃光が鋭く走り、大雷凰の肩口を抉り飛ばし、大地に穴を穿つ。 瞬間、ドーム上の火球が地表に現出し、その余波で真ゲッター2の巻き起こした竜巻は吹き飛んだ。 その中心を竜馬は駆け上がる。ゲッターに向かって、一直線に、脇目も振らず。 ゲッタービームを放ったことによる僅か零コンマ数秒にも満たない硬直。その隙に二機の距離は詰まり、大雷凰の左腕はゲッターの頭部を鷲掴み、無造作に引き寄せる。 駆け上がってきた勢いそのままの膝蹴りが、ゲッターの腹部にめり込む。 ゲッターの巨体が折れ曲がり、僅かに浮かび上がったその刹那、腹部から閃光が迸った。 だが、すでにそこには大雷凰はいない。その姿は遥かな上空に存在していた。 「へっ! 隼人の野郎に見込まれただけあって、ちったぁやるじゃねぇか」 ◇ 大雷凰は左腕で鷲掴みにした頭部を膝蹴りの時には既に離し、腹部を蹴り上げたその瞬間には、勢いを殺さず流れるように上空に離脱した。 その動きを目の当たりにして、クインシィは一つの疑念を頭に抱く。 「奴はこの機体を知っている?」 現実には流竜馬は真ゲッターのことを知らない。しかし、ゲッターについては熟知している。 ゆえにゲッタービームの発射口の存在するゲッター1の腹部、ゲッタードランゴンの額、その二点に対する注意は片時も怠っていなかった。 この差は地味なようでいてかなり大きい。 真正直に使ったときのみならず、兵装を知らないことによる不意打ちも成立しないだろう。 ならばどうする、とクインシィは自問する。そして、その答えは決まっていた。 「ジョナサン、正攻法で奴を突き崩す。大技はここぞというときにとっておけ」 「クインシィ、なにびびってる。たった一機の! それも半壊した機体だぞ!!」 「侮るなと言っているのだ」 「どうした? オルファンのクインシィ=イッサーともあろうお方が臆したのか」 「そうではない」 「なら、決まりだな!」 ゲッターが分離し、ジャガー号が先陣をきって大雷凰に突撃する。 こうなってしまっては渋々追いかけるほかなかった。 「ジョナサン! ちぃっ!!」 距離は十全。合体は可能だ。 機体を故意にぶらせて速度を削ぎ、ベアー号を先に行かせる。 ジャガー号とベアー号がドッキングするその先で、大雷凰が重心を落とし低く構えるのが見えた。 そしてその次の瞬間、大雷凰は一筋の雷の如く天から突撃を開始する。 十全と思われた距離が潰れていく。 「しまった!」 間に合うか――そう頭に思い浮かべたときにはレバーを引いていた。 二つの声が響き唱和する。 「チェエエェェェエエエエンジ!!」 「ゲッタアアァァァアアアア!!!」 両脚部に変化したイーグル号がベアー号とドッキングを果たし、ライガー号からは両椀が突き出していく。 その右腕には巨大なドリルが、左腕には鉤爪のようなものが構成され、ワイヤーやケーブルが剥き出しの椀部を白いパネルが覆い尽くしていく。 そして、最後に頭部が僅かに迫り出し、両眼が見開かれた。 「逝けよやああぁぁぁああああ!!!」 既に激突寸前、無に等しい距離の中を真ゲッター2は右腕のドリルを突き出し加速する。 大雷凰の蹴りは真ゲッター2の腹部を掠め抉り、真ゲッター2のドリルもまた大雷凰の脇腹を掠める。 高速回転を続けるドリルと装甲の狭間で火花が散り、耳に衝く甲高い高音と焦げ臭い異臭を放つ。 「ジョナサン、次が――」 全てを言い終わる前に大雷凰に肩膝でのしかかられるような格好になり、拳が顔面にめり込む。 続けて二発三発と打ち込まれ体勢が崩れ、四発目を掌で打ち込まれてそのまま顔面を押さえつけられた。 一瞬の浮遊感。そして、一気に落下が始まる。 ――叩きつけられる! 地面に!! サブパイロットの位置座り込んだとて、ゆっくりと落ち着いている暇はない。 メインパイロットは目の前の敵に意識を集中せざるお得ない。その分、周囲に対する警戒はこちらの肩に圧し掛かってくる。 計器を読み取る。 高度は――十分。 レーダーは――東に熱源反応。 「ちぃっ! ジョナサン、オープンゲットだ!!」 返事を待たずに強制分離。 三つに分かれたゲットマシンはそれぞれに大雷凰の脇をすり抜ける。 急速に離れ、大地へと降り立った大雷凰とは対照的に上空で合流すべく上昇を続けるゲットマシン。 その中でクインシィは目まぐるしく周囲を伺い、見つけた。 まだ夜明けまで程遠い東の空、森林の上を飛ぶ蒼いブレンパワードの姿を―― 「ジョナサン、勇がいたぁ! 勇がぁ!!」 ◆ 蒼くまっすぐな長い髪と抜けるほどの白い肌を持った青年期の女性グラキエース。 彼女は蒼いブレンパワードの中で必死の抵抗を続けていた。 視界の内では二機の機動兵器が死闘を演じている。 一つは、赤いマフラーを首に巻き、片腕と頭を失った機体。 もう一つは、西洋の小悪魔を思い起こさせるシルエットの赤い機体。 それらが放つ猛々しいまでの激情が、体を取巻いていた。 流竜馬の内に篭る激しい復讐心が、ジョナサン=グレーンとクインシィ=イッサーの捻じ曲がった肉親に対する情念が、肌に纏わりつきじわじわと浸透してくる。 その感覚は無視できるほど弱くはなく。 また理性を失わせるほど強くもなく。 もどかしい。 好物を目の前に、焦れて体から湧き出たメリオルエッセの本能が囁きかけてくる。 あれをよこせと。 あの感情のベクトルをこちらへ向けろと。 そのぞくぞくと這い上がってくる陰湿な本能に嫌悪し、かぶりを振った。 ――嫌だ! そんなこと……私は望んでいない!! 拒絶に意味はなかった。 負の感情を吸い取るように作られた体は、意志の力に左右されはしない。 しかし、体は意志に容赦なく干渉してくる。 それに反抗するということは、弄られているようなものだった。 いっそ流されてしまえば楽なのは目に見えて分かっている。 だけど、流されるということは昔の自分に戻るということだ。 ジョシュアと会う前までの自分に戻るということだ。 ジョシュアと出会ったことが、過ごした日々がなくなるということだ。 それは、苦しい。泣き出したくなるほどにつらい。 でも、流された苦痛の先に快楽が見える。このままではいつか押さえが利かなくなる。 逃げよう。 この場に残っていても意味はない。 ここから少しでも遠くに、遠くに逃げよう。 そう思ったとき、体を包み込む情念が数倍に跳ね上がった。愛憎の入り混じった複雑で強烈な情念が向けられている。 ――どこから? 何故、私に? 体が強張り、自分を自分で抱きしめるようにして身を縮める。 無理だ。 もう耐え切れない。 ここから早く逃れよう。 そう思い動き出そうとした瞬間、栗毛でショートカットの少女がモニターに映し出された。 「勇ッ!!」 少女が叫ぶ。その声に乗って情念の波が襲ってくる。 腕に力を込めて、唇を噛み締めて押し黙り、波が過ぎ去るのをじっと耐えて待つ。 モニター越しの少女の表情が瞬く間に曇っていき、眉間に皺が寄っていくのが見えた。 「お前は誰だ? 何故、勇のブレンに乗っている?」 愛しさの入り混じった捩れたものから純粋な憎悪へと感情の質が変わる。 そしてそれが真っ直ぐ射抜くように自分へと向けられている。 「答えろ! 勇をどこへやった?」 全身に血が巡る。 メリオルエッセとしての本能が押し寄せる。 押さえつけていた理性の箍が外れていく。 それを必死で繋ぎとめる。 「勇だよ! 勇を出しなさい!!」 問いに答える余裕は既にない。 痺れを切らした少女の通信が途切れる。 ぼやけた視線の先で赤い悪魔が姿を消し、間際に現れた。 同時に振り下ろされた巨大な斧を、咄嗟に半身になってかわす。 そしてそのとき、迫る斧に対応するために意識がわずかに削がれた。 一瞬だった。 その刹那とも言える一瞬で、驚くほどあっけなく理性は敗北する。 押し切られ、一線を越えて――心が堕ちてゆく。 後はもうふわふわと浮ついた夢のようで、何が何だかよく分からなかった。 ◇ 赤いマフラーの機体と赤い悪魔が真っ向から衝突し、押し合い、せめぎ合う。 その間隙を縫って、蒼いブレンパワードが駆け抜ける。 大雷凰、真ゲッター、ネリー・ブレン、三機の機体が入り乱れていた。 その内の一機――真ゲッターの中でジョナサン=グレーンは「まずいことになった」と一人ぼやく。 ここで三つ巴の形になるということは予測していなかった事態だ。 半壊した機体を落とし、敵対する参加者を一人減らす。それが目的だったはずだ。 それが、クインシィが勇のブレンパワードを見つけたことで狂った。 戦いの最中には時として思いがけなかったことが起こるものだ。三つ巴になったこと事態がその現われといっても良い。 三つ巴になったことでそれが起こる可能性は飛躍的に高まった。 一対一ではありえなかった事態が起こりうる。 これを二対一の形に持っていけば危険性は格段に減るのだが、クインシィの気性はそれを受け入れないだろう。 ならばやることは決まっている。 「クインシィ=イッサー」 「うるさい! 何だ!」 戦闘中である。視線も合わせずに怒鳴り返された。 が、ここで怯むわけにもいかない。不機嫌を買うことを承知で話を続ける。 「ここは引き上るぞ」 「な……に?」 「俺だって、引き上げ時ぐらい知っているつもりだ」 「正気かジョナサン? 勇のブレンパワードがいるのだぞ!」 ここでクインシィを説得できるかどうかが一つの分かれ目だった。 元々理屈の分からない女ではない。それを受け入れる余裕が有るか否か、そこが問題なのだ。 そして、今はそれが有ると踏んでいた。 先の読めない三つ巴の中にどっぷりと漬かってしまうわけにはいかない。 「あのブレンパワードに乗っているからといって、伊佐美勇と面識があるとは限らない。 ここでは何のゆかりもない機体に乗っている奴が五万といる。それはご存知のはずだ。 ならば、下手に潰し合いに混ざるよりは離脱したほうが得。そういうことだ」 「ブレンパワードはオルファンを傷つける」 「それの後始末も上手く行けば奴がやってくれる」 「だが……くっ!!」 そこで会話が途切れた。 踏み込み振るったゲッタートマホークが隻腕となった大雷凰に掴まれたのだ。 「悪いな。鎌より斧のほうが好きなんだ。こいつは貰っていくぜ」 通信に割り込んできた男の声が鼓膜を揺らす。 同時に衝撃が奔り、ゲッターが地面に背中から蹴り落とされる。 「クインシィ、体勢を立て直せ!」 「今、やっている!」 大地に激突し、起き上がろうとしたゲッター。 その腹の上でバイタルジャンプを示す鋭い異音が鳴った。 途端に背筋にぞくりとした悪寒が走る。 そこは僅か装甲一枚を隔てたコックピットの向う側。直線距離で言えば1mもない。 画面一杯に映し出されているブレンよりも、直にコックピットに反響してくる音に恐怖を感じる。 突きつけられたブレンバーにチャクラ光が灯るのが鮮やかに目に映っている。 ゴトリ、とゲッターの装甲を足場として確保した音が直に響き、顔が蒼白になり、叫んだ。 「クインシィ!!!」 が、次の瞬間、それは発射されることなく、異音と共にブレンの姿は掻き消える。 そして、代わって視界を占めたのは唸りを上げて迫り来る大雷凰の蹴り。 右手で近場に転がっていた百式の半身を掴み、横から叩き付け、そのまま横に転がるようにして蹴りをさけた。 画面の向うで唇を噛み締めつつクインシィが叫び、判断を下す。 「ちっ! ゲッター2で地中に潜行。その後、離脱する。いいな!!」 「その言葉、待っていた!!」 瞬間、分離。千に砕けた金色の破片が降り注ぐ中、ゲットマシンは上空を目指し、真ゲッター2へと姿を変えた。 一転して、大雷凰直上からの垂直降下。 「そこにいると怪我するぜ。ドリルハリケエエェェェエエエエン!!!!」 叫び、右腕のドリルを突き出し、速度を上げ、全速で突っ込む。 サイドステップでさけた大雷凰を掠め、大地にまともに激突する。 が、これでよかった。ゲッター2の右腕はいかなる岩盤をも打ち砕き大地に穴を穿つドリル。 地中へとゲッターは潜行し、その姿を隠した。 ◇ 岩盤を掘削する音が遠のいていく。ゲッターの放つ信号がレーダーの範囲外に抜けていく。 途中で地上に出たのだろう。その速度は驚くほど速い。 追いかけることは既に諦めていた。 地上を疾駆するゲッター2に追いつける存在など在りはしない。 「また逃げやがったか……」 口から漏れた言葉はゲッターにだけ向けた言葉ではない。あの蒼い小型機もまたいつの間にか消えていた。 二機――否、隼人を落とした機体も合わせれば三機とも逃した。 結局、この30分余りのいざこざが竜馬に残したものといえば、他には真っ二つに切り裂かれた機体の半身とゲッタートマホーク。 代償は大雷凰の片腕とゲッターサイト。それに自身の体力の消耗だった。 望んだ戦果には程遠い。 「ちっ! けちが付いてやがる」 その付き始めはおそらくあの濃紺の可変機と相対したときからだろう。 あの一戦で負った損傷が大雷凰の力を大きく削いだ。 そして、その後戦闘を重ねるにつれて徐々に、しかし確実に大雷凰は力を落としていっている。 決まると思った攻撃が決まらず紙一重でかわされる。 機体の動きと体の動きの間に僅かな齟齬が生じてきている。 一度調整が必要だった。 「このまま勝てれば楽なんだがな……」 誰に言うともなく呟き、竜馬はサブモニターに地図を引き出した。 現在地から東、あるいは西に四ブロック。そこに存在する基地に目が止まる。 整備の為の設備ぐらいはあるだろう。部品の有無は分からないが、最悪この金ぴかの機体を使えば良い。 規格はまず合わないだろうが、何一つ流用できないということも考えにくい。 整備のことを考えるなら間違いなくそこだった。 だが、そこは同時に他の参加者が集まりやすい場所でもある。 だったらどうする―― 「へっ! そんなことは関係ねぇ」 蹴散らし、血祭りに上げる。ただそれだけだ。 大雷凰もまだ二三戦は優に戦えるだけのタフさを持っている。 頭部を?がれ、片腕を失った現在でさえ、あの見知らぬゲッター相手だろうと遅れを取るとは微塵も思っていない。 ギラついた目で竜馬は笑う。 あらゆる物に化け、何処からともなく無数に沸き、襲ってくるインベーダー。それを相手にした月面戦争。 復活した早乙女博士を相手に、大地を覆い尽くすゲッタードラゴンの群に囲まれていたここに飛ばされる寸前の状況。 それらに比べれば、この程度の状況はぬるま湯につかっているようなものだ。 巨大な鉞を肩に担ぎ、百式の半身を引き摺り、大雷凰は再び動き出す。 目指す先はG-6基地。その足取りはしっかりと大地を捉え、迷いなくゆるぎないものだった。 ◆ 流竜馬から北にちょうど50km――C‐5地区の暗い森の中にネリー・ブレンは姿を隠していた。 その中で、ラキは体をブレンに預け、ぼんやりと木々を眺めていた。 戦場から離脱したのはラキの意志ではない。ブレンが独断で跳んだのだ。 あのときのことは夢の中の出来事のようにしか覚えていなかった。 醒めてしまえばそれは途切れ途切れの記憶の断片とでしか残らない。 しかし、それでもおぼろげにどういうものだったのかは分かる。 ギンガナムに立会いを申し込まれたときはこうではなかった。 明らかにメリオルエッセとしての機能が修復していっている。本能が、欲望が増している。 それが徐々に進んでいるのか、負の感情に当てられたときに一気に進行しているのかはわからなかった。 「くくく……フフ……ハハハハハハハハ……」 ひとしきり笑い。そして、肩を震わせて泣いた。 ぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちる。 今になって本当の意味で自覚する。 私は人ではない。 もしかしたら、もうメリオルエッセですらないのかもしれない。 少なくともジョシュアに出会う前、純粋なメリオルエッセであった頃には、こんなに惑わされなかった。 こんなにも自分の体を嫌だと思うことなんてなかった。 ジョシュアの心と混ざり合うまでは感情が希薄だった。 そのせいかも知れない。 人と混ざり、メリオルエッセでもなく、人でもない――半端者。 私は壊れているのだ。 だからといって心を捨て去ることも出来ない。 それは裏切りだ。 ジョシュアに対する酷い裏切りだ。 ジョシュアは言ってくれた。 人でなくても関係ないと。 でも私はやっぱり人になりたかった。 ジョシュアと同じ人になりたかったんだ。 だからいくら辛くてもこの心は捨てれない。捨てられない。 もう人になることが叶わぬとしてもせめて……。 せめてあの頃に戻りたいんだ。 ジョシュアがこんな私でもいいと言ってくれた、あの頃の私に。 【クインシィ・イッサー 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ~世界最後の日) パイロット状態:疲労小 機体状態:ダメージ蓄積 現在位置:C-6 第一行動方針:ジョナサンと共にキラのところへ 第二行動方針:勇の撃破 第三行動方針:ギンガナムの撃破(自分のグランチャーを落された為逆恨みしています) 最終行動方針:勇を殺して自分の幸せを取り戻す】 【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ~世界最後の日) パイロット状態:良好 機体状態:ダメージ蓄積 現在位置:C-6 第一行動方針:クインシィと共にキラと合流 第二行動方針:キラが同行に値する人間か、品定めする 第三行動方針:強集団を形成し、クインシィと自分の身の安全の確保 最終行動方針:クインシィをオルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先) 備考:バサラが生きていることに気付いていません。 【流 竜馬 搭乗機体:大雷鳳(バンプレストオリジナル) パイロット状態:怒り、衰弱 機体状態:装甲表面に多数の微細な傷、頭部・右腕喪失、腹部装甲にヒビ、胸部装甲に凹み 現在位置: C-6 第一行動方針:G-6基地で機体の整備 第二行動方針:クルツを殺す 第三行動方針:サーチアンドデストロイ 最終行動方針:ゲームで勝つ 備考1:ゲッタートマホークを所持 備考2:百式の半身を引き摺っている】 【グラキエース 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード) パイロット状況:精神不安定。放送の時刻が怖い 機体状況:無傷、EN残量3/4 現在位置:C-5 第一行動方針:アイビスを探す 最終行動方針:??? 備考1:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません 備考2:負の感情の吸収は続いていますが放送直後以外なら直に自分に向けられない限り支障はありません】 【二日目0 30】 BACK NEXT ・――言葉には力を与える能がある 投下順 吼えろ拳/燃えよ剣 鍵を握る者 噛合わない歯車 時系列順 謀 ―tabakari― BACK NEXT 我が道を走る人々 クインシィ それぞれの思惑 我が道を走る人々 ジョナサン それぞれの思惑 Take a shot 竜馬 解し得ぬ存在 暗い水の底で ラキ Shape of my heart ―人が命懸けるモノ―
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オルエン トラキア776の登場人物。クラスはマージナイト。~ フリージの魔法騎士で、ダンドラム要塞に駐在している。フレッドを部下に持つ。~ トードの再来と称されるラインハルトの妹で、それゆえにケンプフからつらく当たられている。~ 兄を慕う気持ちは強く、それを逆手に取られ11章にてケンプフに投獄されるが、~ その際に目の当たりにした子供狩りの現実と、救出に来たフレッドの誘いにより、~ 帝国を裏切りリーフ軍に加入する。それらの出来事を経て兄の後を追う少女から成長を遂げ、~ 22章で再会した兄にきっぱりと自分で決断した進むべき道を主張する。~ ダイムサンダ・聖なる剣と高性能の専用武器を2つも所持でき、~ 成長率も守備体格以外は軒並み高く、会話などのイベントも豊富に用意されている。~ スキルはないが、追撃必殺係数が4と非常に高く、普通の武器でもかなり強い。~ 他の魔道士より、遠距離魔法(サンダストーム)が早めに使えるのもポイント。~ 特に攻撃面において、これでもかというほど優遇されているユニットである。~ 上級職スタートのわりに初期パラメータが低めなのが難点。~ 特に耐久力が低いので、攻速落ちしやすいダイムサンダと合わせてあっさり死んだりもするので注意。~ 彼女の運用法としては、待ち伏せオルエンが有名。~ 待ち伏せのスキルを最も有効活用できるユニットの一人だろう。~
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ジョシュア・ラドクリフ クリアーナ・リムスカヤ グラキエース ウェントス ジョシュア・ラドクリフ 回避以外はバランスのよい能力、技能を持つパイロット。「分の悪い賭けをする気はない」のセリフ通り、精神やエースボーナスまで徹底的に手堅い。でも精神コマンドは「分の悪い賭けは嫌いじゃない」の人とひらめき以外同じ。(消費と覚える順番は違う)Dでの無茶行動っぷりから本質的にはキョウスケと同レベルの突撃体質とも評されていたのである意味当然の帰結ではある。 部隊には念動力者や天才持ちが多いため、相対的に命中・回避は見劣りする。特に回避は伸び悩み、アラドと同レベル。終盤では妹に20以上の差を付けられてしまう。それでも乗り換え後はLLサイズにもかかわらず敵の攻撃を避けまくる。特機のフォルテギガスでも雑魚の攻撃ならかなり避ける。地形適応Sの恩恵がいかに強力かという証拠である。しかも搭乗機は例外なく分身持ちなので実質の回避率は数値以上に高い。おまけに両機体ともかなり頑丈なため多少の被弾はものともしない上に底力補正でさらに強くなる。 連撃を多用する場合、集中や必中にSPを割く余裕がなくなるので結構痛い。 後継機はスーパーリアル系といった感じなので、底力を強化するのが有効。 低コストの連撃で切り込み、そのまま居座って援護攻撃という運用が全編を通じて有効。参戦時期の近いヒューゴとのツインは援護のみならず、闘志で火力の底上げもできるので強力。 後半機体ジェアン・シュヴァリアーは空・宇宙適応がSという破格の性能。同時入手出来るフォルテギガスに至っては陸までS。地形適応にPPを回す必要がほぼ無いのは大きなメリットと言える。もっとも、ジェアンは気力110までP武器が無い、フォルテギガスは気力120まで射程が短いという困ったところもある。いざという時には自身の突撃で済ませたり、大激励などで補助してもらおう。 エール・シュヴァリアー時に陸適応を上げたくなるが、後継機への乗り換え後はどちらに乗るにせよ無駄になってしまう。乗り換えまでは防塵装置によるフォローで済ませるか、あるいは腹を括って我慢するか。 搭乗機が軒並み燃費を活かした回転力で力を発揮するタイプ。連撃のための集中力、連続行動、連携攻撃などが養成候補。乗り換え後は強力なC武器があるがPPに余裕が出てきたら連続攻撃は上書き候補筆頭。どの機体も優秀なALLがあるので、連続攻撃を無くすならヒット&アウェイの養成も候補に挙がる。特に、フォルテギガスのMAP兵器とツインの連撃の組み合わせは1PPで敵陣を更地にできる。 よく見ると、ラキとの同調時に限らずメリオルエッセの名前有との対戦時に瞳の色が変わることがある。 コンボ初登場のDの主人公だけあって連続攻撃も完備。連撃もある意味コンボ再現か。 初登場 スーパーロボット大戦D 性格 強気 エースボーナス 最終回避率+10%、受ける最終ダメージ-10% デフォルト機 エール・シュヴァリアー(専用機)→ジェアン・シュヴァリアー(専用機) 精神 集中 ひらめき 必中 突撃 熱血 連撃 レベル 1 1 25 36 51 1 消費 15 10 15 20 40 20 地形適応 空 陸 海 宇 A A B A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 底力 1 1 1 1 1 - - - - 援護攻撃 1 1 - - - - - - - 援護防御 1 - - - - - - - - 連続攻撃 1 - - - - - - - - ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.22(初期) 158 155 183 152 207 213 60 Lv.99 220 213 241 216 335 367 213 クリアーナ・リムスカヤ 射撃戦向きのパイロットなのにH Aが無い。真っ先に養成しておきたい。 最強武器が一貫してALL武器なので、イマイチ援護攻撃との相性が良くない。スキル枠に困るようであれば集束攻撃などで上書きしてしまってもいいだろう。 デア・ブランシュネージュは宇宙のみS。空Sは自前で養成しておこう。その他の全体的な性能を見ても、どうしてもアニキと比べると一枚落ちる感が否めない。弱いわけではないのだが。豊富なSPを活かしてある程度は精神コマンドでフォローしていこう。 D組は最終話直前まで宇宙での戦闘が全く無いため宇宙Sという利点を持て余してしまうのが惜しまれる所。 また、アニキと違って機体能力に分身が無いため同じような感覚で運用しているとうっかり被弾→撃墜なんてこともあるので注意。 乗換え後は耐久力が大幅に向上するため、援護防御も使いやすくなる。上書きするのはもったいない。 フォルテギガスの場合はサブパイロットになる。ジョッシュが覚えない不屈・加速をカバーできるのが嬉しい。ただし51話ではデア・ブランシュネージュでの強制出撃となるのでそこだけは注意。また、フォルテギガスを選ぶ、ということはリムの撃墜数が稼げなくなる。入手周回は問題無いが次周回に備えて稼ぎたいときなどは不便。 養成するならば空Sや底力+、ヒット&アウェイ、集束攻撃あたりがお勧め。フォルテギガスを視野に入れるならば集中力+SPアップに特化させるのもいい。一人乗り時代でも集中に不屈、加速と有用な精神を乱発できるのは大きい。 元々のSPもかなり多くエースボーナスにより更に伸びる。上記にあるSPアップを養成すれば最終的にジョッシュよりもSPが80以上多くなる。 フォルテギガスを狙う際は加入したら、そこそこの強さのALL武器を持つユニットと組ませて敵陣に放り込もう。地上ルートを選べば33話位で条件は満たす事は可能。そんな急いでも全く意味は無いが。 補正を考えると地形適応を改善して(自身に防塵装置もしくは兄貴にテスラドライブ)兄貴と組ませると作業が捗る。 原作で投げっぱなしだった設定等が改めて語られており、ストーリー面では優遇されている。 「疲れが取れると思って~」という名目で何でもかんでもテュッティ並に甘く味付けしてしまう困った子。もっとも、会話の節々を見る限り一番の原因はクリフのような気がする。 糖分の栄養が胸に行ったのか、ばっちり揺れる。MAP兵器だと確認しやすい。 初登場 スーパーロボット大戦D 性格 強気 エースボーナス 最終命中率+15%、SP+15 デフォルト機 ブランシュネージュ(専用機)→デア・ブランシュネージュ(専用機) 精神 加速 不屈 集中 必中 熱血 絆 レベル 1 1 1 34 52 1 消費 10 15 15 20 40 35 地形適応 空 陸 海 宇 A A B A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 底力 1 1 1 1 1 - - - - 援護攻撃 1 - - - - - - - - 援護防御 1 1 - - - - - - - ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.29(初期) 153 159 178 142 226 221 75 Lv.99 209 229 235 185 384 372 250 グラキエース 「氷」の名前を持つメリオルエッセでDの真ヒロイン。今回完全新規の専用BGMが追加された。BGMもそうだが、味方版の顔グラ全体図とカットインはDファン長年の夢である。コンゲラティオーのカットインは敵版(和服)と味方版(洋服)で差分があるので必見。特に敵版は見る機会が限られるので見逃さないように。 そして揺れる。洋服万歳である。 技能は無難なものが一通り揃っており、空きは1つのみ。精神も合わせてジョッシュとほぼ似た構成となっている。 終盤に加入ということもありパイロットとしての性能はかなり高く、地形対応も全てA。底力に加えファービュラリスの分身もあるので防御面もかなり安定している。 H Aを養成してやると使い勝手がグンと上がる。コンゲラティオーの為にEセーブや集束攻撃を養成するのも悪くない。 援護持ちだが、ファービュラリスの武装の関係上、援護攻撃には不向き。コングラティオーの単体版か、フォルテギガス入手時にファービュラリスの動力源をジェアンに移植できたら問題なかったのだが。 期待のために集中力を養成してもいいが、加入が終盤なので350のPPを確保できるかどうか。宇宙ルートだと使う機会は更に減る。 上書きする技能は連続攻撃で問題ないだろう。 武装の関係上、ツインの相方はジョッシュよりもリムの方が適している。フォルテギガスだと上手く噛み合うが。「水」の魔装機神のガッデスとの相性もなかなか。 今回、ジョッシュに対して愛称で呼んでいるのが特徴。Dでは「ジョシュア」と呼んでいたので違和感のあるプレイヤーもいたかもしれない。 スパロボDでは仲間にした場合一話だけメインパイロットとしてジョッシュ機に乗り込んだが、流石に原作再現はされなかった。話の都合上(ジョッシュ負傷の為に代打)であり自在に乗り換え出来た訳では無いが・・・。 初登場 スーパーロボット大戦D 性格 強気 エースボーナス 最終命中率+10%、最終回避率+5% デフォルト機 ファービュラリス(専用機) 精神 集中 ひらめき 必中 直撃 熱血 期待 レベル 1 1 1 1 58 55 消費 15 10 15 15 40 45 地形適応 空 陸 海 宇 A A A A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 底力 1 1 1 1 1 1 - - - 援護攻撃 1 1 - - - - - - - 援護防御 1 1 - - - - - - - 連続攻撃 1 1 1 - - - - - - 気力+(命中) ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.55(初期) 178 190 213 162 286 282 132 Lv.99 202 219 248 188 363 359 225 ウェントス 「風」の名前を持つメリオルエッセ。 グラキエース同様にこちらも完全新規のBGMが追加された。 グラキエースと同様に、技能・精神がパートナーのリムと似た構成となっている。 エースボーナスや加速に加えストゥディウムの機動力で戦場を縦横無尽に駆け抜けられる。乗機の武装はALL武器を持たず単体特化。同じく乗機にALL武器がないマサキとツインを組めばいいだろう。 リアル系かと思いきや、何気に防御が高く回避が低いというスーパー系だったりする。 貴重な「再動」を修得する1人だが、最終話を目前にして永久離脱してしまうため、1周目は育成し辛い。本格的な育成はPPを引き継ぐ2周目から。集中力を養成すれば再動を2回使えるので是非。 宇宙には行けないので、地形対応は空Sにして構わない。 初登場 スーパーロボット大戦D 性格 慎重 エースボーナス マップ兵器及び射程1以外の、武器の射程+1 デフォルト機 ストゥディウム(専用機) 精神 集中 加速 不屈 必中 再動 連撃 レベル 1 1 1 1 57 1 消費 15 10 10 15 85 20 地形適応 空 陸 海 宇 A A B A 特殊技能 1 2 3 4 5 6 7 8 9 底力 1 1 1 1 1 1 - - - 援護攻撃 1 1 - - - - - - - 援護防御 1 1 - - - - - - - 連続攻撃 1 1 1 - - - - - - 気力+(回避) ステータス 格闘 射撃 技量 防御 回避 命中 SP Lv.55(初期) 192 174 208 174 267 280 137 Lv.99 235 203 244 212 357 372 235
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たかやの唄 ◆s2SStITHHc 名も無き兵士をじっくりと痛めつける過程で、ワタシはふと思い立った。 この負の感情を蒐集する絶好の機会、他のメリオルエッセが招かれていてもおかしくない。 あのワカメ頭の言い分では、これは殺し合い。"破滅の王"に仕える我々以上に相応しい参加者はいまい。 膝の上に乗せた物入れを漁り、『メイボ』というらしい、参加者の名前が列記された物質を探す。 最初の地、広い部屋でワタシの隣にいた間抜面の男などは鼾を立てて寝ていたが、ワタシはちゃんと説明を聞いていた。 大きな紙を見つけ、広げる。そこには名前、名前、名前……これがメイボ、か。 「コンターギオ……アクイラ、イグニス、グラキエース……」 ワタシが認めるメリオルエッセの名前は一つもない。 つまり、知り合いなど一人もいないということだ。 せっかくの好条件な舞台だというのに、これでは負の感情を集める効率が大幅に落ちるではないか……。 ワタシはシュンとこうべを下げ、しかしすぐに気を取り直してきりっとバイオトリケラの操縦桿を握る。 「争いの果てに流れる赤き血と悲しみの涙……その美酒を飲み干し、苦しみの呻きと悲鳴を調べと聴く。 負の波動よ……ワタシの耳にその美しいさざめきの音を届け、打ち寄せる悪意のしぶきでこの身を叩け……」 周囲、殺風然とした荒野に気を配り、負の感情を探る。 「……!」 巨大な感情の流れを感知した。 ワタシは生まれてからまだ一年と経っていないが、これまでで一番の大物かもしれない。 先ほどの名無しのように痛めつけて感情を引き出す必要すらない。 むき出しの悪意を吐き出しながら、いみじくも好都合にこちらに向かってくる。 程なくして、ワタシの前にその悪意は仁王立ちする。その姿は2mほどの異形。だが、人間だ。ワタシにはわかる。 「悪魔の殻を羽織り、お前は裏腹に何を隠す……?」 「ラダム……? ラダム、ラダムラダム……!」 「ラダムとは何だ……人間……」 「ラダム! うおおーーーーっ! ラダムーーーーっ!!」 「正気を欠いたか……純粋な憎悪だけでは完全な"贄"とはなれぬ……ならば……」 狂おしく頭を振り、問答無用で魔人が襲いかかる。 ワタシはバイオトリケラの武装、ヘルファイアーを発動させた。 機獣の喉奥、火炎放射器から飛び出した轟炎を、驚異的な跳躍で回避するラダム男。 空中で両手に掴んだ投槍を飛ばし、バイオトリケラに攻撃する。 サイズ的には、避わすまでもない。だがその投擲の速度は、ワタシの反応を軽く上回る。 防御壁"フレアシールド"が展開される。二本の槍は弾かれ、回転しながら空を舞う。 ワタシが一息ついたのも束の間、ラダム男は空中で槍を掴み、槍の先端から粒子を迸らせる。 そして、展開されたままのフレアシールドに、輝く槍を突き立てた。全身を手元の槍に押し付けるような力押し。 背中から大量の推進剤でも撒き散らしているのか、明らかにこちらのパワーを凌駕している。 バリアは砕かれ、バイオトリケラの表皮が露わになる。 「うおおラダムァーーーーーッ!! 」 ラダム男は絶叫しながら、バイオトリケラの頭に槍を向け、突撃する。 しかしワタシは焦らない……こんな一本槍な相手の動きなど、容易く読めるからだ。 人間サイズで高速で動く敵には驚いたが、その速度と機動性にも既に目は慣れた。 ワタシはバイオトリケラを一歩退かせ、首を捻らせて口を開かせる。 無思慮に突進するラダム男は、あっさりとバイオトリケラに噛み付かれて動きを封じられた。 そのままバイオトリケラの顔面を近くのそそり立った岩壁にぶつけ、ラダム男を岩盤に押し付ける。 「このような薄皮越しではお前の満ち溢れる負の感情を満足に吸うことはできない……」 「ラダム! ラダム……ラダムラダムラダム!! うおおおーーーっ!!!」 バイオトリケラの首の後ろ、背中の装甲部が開く。 ワタシはシートベルトを外し、のそのそとコクピットから這い出て、装甲の上を走る。 バイオトリケラの強靭な顎にはさまれ、ピクリとも身動きが取れないラダム男の元へ迫る。 「だから……お前の絶望を、悪意の意味を教えて……生で、直に、趣くままに……」 「ラダムーーーーーーーッ!!!」 ワタシはラダム男の胸板に飛び込み、その堅い背中に手を回して―――情熱的に、抱きついた。 ◇ ウンブラの矮躯が、テッカマンブレードの半分にも満たないその体躯が、うねる様に躍動する。 その矮躯の一連の動作中で特に注目すべき箇所は、ウンブラの人間離れした風体からは想像もできない長い舌。 赤く、紅く、鮮い舌が、ブレードの首筋に付着したフェルミオン粒子と分泌物を舐め取り、口内へ運ぶ。 ちゅくちゅくと、蠱惑的な音。 唾液とフェルミオン粒子、そしてウンブラにしか分からない、負の感情という最高のスパイス。 それらが混ざり合い、ウンブラにブレード……Dボゥイと呼ばれた男の事情をうっすらと伝える。 こくん、と喉を鳴らして、ウンブラはブレードの感情を、成分を摂取した。 「美味」 一言で感想を述べて、ベールの中から出した白い手を這わせる。 狂気に染まった顔……自分の唾液が付いた首筋……逞しい胸……武器が収められた脇下。 下へ下へと降りていくウンブラの手が、ブレードの制御下を離れたテックランサーを掴んだ。 抵抗は無意味だ。ブレードの体は完全に拘束されていて、バイオトリケラの両顎と岩盤にその両手を挟まれている。 ウンブラはテックランサーを軽々と持ち上げ、ブレードの右肩に突き刺した。 しかしテックシステムの装甲を完全に抜くことはできず、僅かに鎧に穴が開くだけに留まる。 ウンブラは構わずテックランサーを放り捨て、右肩の穴に……その細い指を、差し込んだ。 「……ッ! ラダム……ラダムゥゥゥゥゥッ!!」 「『痛い』という言葉も忘れたか」 ぐりぐりと傷口を抉り、メリオルエッセがその真価を発揮する。 "破滅の王"に仕える彼らの目的は、自然発生する負の感情の蒐集だけではない。 エリート兵に行ったように、人間のそれらの感情を掻き立てることがメインといえる。 「憎悪の起源を辿り、巡り……恐怖を、悲痛を、絶望を、無念を、苦悶を呼び覚ませ。お前の本質を……本懐を……」 「ラダ……ラダ、ラダム……ラダ……があああああああっ!!!!」 負の感情の増大、蔓延、配剤……操作。 それこそがメリオルエッセが一、"影"のウンブラの特技。 ウンブラが溜め込んだ悪意が、血液の流れに乗ってブレードの肉体を侵す。 ブレードの壊れた感情が、ウンブラの吐き出した負の感情で押し流される。 停滞し、暴走していたDボゥイの感情が、再び一定の方向へと流れ始める。 目を閉じ、動かぬ身体を捩るブレード。そんなブレードに、ウンブラが優しく語りかける。 「思い出せ……お前の真の感情を……そして、その混沌とした全てを……ワタシに吐き出して……」 テッカマンブレードの……否、Dボゥイの目が、開かれる。 そして……。 ◇ 「目覚めたか……さあ、お前の滅びの運命を語れ……力で、言葉で、魂で……ワタシに……」 ……目が見えない。 俺は、何を、していたんだろう? 何か、聞こえたような気がしたが。 「語れ……語れ……」 誰の、声だろう。思い出せない。 いや……思い出せることなど、何もない。 俺は……俺は……? 「……」 相手の声が、止まる。 誰だか知らないが、嫌な気分にさせちまったかな……? でも、何も分からないんだ。何て言葉を返したらいいのかも。 どくん。 俺の中で、何かが躍動した。 思い出す。止まっていた歯車が回り始めるように、俺の記憶がいくらか回復していく。 「……妹、だ」 「うん?」 そうだ。俺には、家族がいたじゃないか。 優しい弟。可愛い妹。頼れる兄。賢い父親。 ……。 ……あれ? 思い……出せない……。 彼らの、名前を……顔を……声を……。 「おお……それが……それがお前の……!」 うるさいなぁ。少し静かにしていてくれ。 今、大事な事を思い出そうとしてるんだから……。 どくん、どくん。 まただ。何かを、思い出す動悸。 そして。 それは、その事実は、すとんと。何かを落とすように、俺の記憶に落ちた。 「あ……」 ああああああああああっ! 何故、どうして忘れていた!? ......... 彼らは死んだ! 俺が、弱かったから……守れなかったんじゃあないか……! 彼らの姿を思い出せない!? 当たり前だ! 俺は……彼らの仇を討つ為に、全てを……。 全てを、失ったんだから……! 「敵は……ラダム……テッカマン! そうだ……奴等こそが……」 「今ここに、"贄"の下準備は整った。さあ……黄泉路を渡り、永遠の孤独を歩め」 視力が回復する。 まず、俺の目に飛び込んできたのは俺自身の姿。 俺の身体もまた、ラダムの尖兵、テッカマンのそれと同じだ。 そうだ……そうだった。俺は、ラダムに取り込まれ、テッカマンになった。 父親を犠牲にして、精神支配だけは逃れたんだ。俺だけが……! 兄妹は全て死んだ……! ラダムによって! 次に目に入ったのは俺の武器、テックランサーを振りかぶり、今にも振り下ろそうとする異形。今まで話していた相手。 輝く三つ目。うねる触手。乱喰歯。鉤爪。 「ああ……なんだ」 ...... ラダムか。 ―――顔面に向けて振り下ろされたテックランサーが、粉々になって弾き飛ばされる。 ラダム獣は驚いているようだが、テッカマンならばこのくらいは出来て当然だ、不勉強な個体め。 変形した装甲が、テックランサーから俺の身体を保護していた。そして、この装甲の形態から放たれるのは……! 「クラッシュイントルード……!」 岩盤が消し飛び、俺を咥えていた巨大なラダム獣が後退する。同時に高速で空に駆け上がり、離脱する。 こちらの動きを見越してか、素早く俺の目の前から離れていた小さいほうのラダム獣。 巨大なラダム獣の中に小さいラダム獣が乗り込んでいく。始めてみる光景だが、新型か? 俺は、一旦その場を離れようとする巨大なラダム獣を空からあえて見逃す。 身体の調子を確認するため、地上に降り立って準備体操。問題は特にない。 このあたりには岩の壁が多いが、あの巨大なラダム獣が隠れる場所は存在しない。 逃げられないよう、少し離れたラダム獣の方を睨み付ける。すると巨大なラダム獣は転進して、こちらに突撃してきた。 角張った二本の角で俺を刺し殺そうと、猛烈な勢いで突進してくるラダム獣。 俺は一瞬の躊躇もなく、手元に残ったもう一本のテックランサーを構える。 「ラダムども……ここがどこで、なぜ俺がここにいるのかなど どうでもいい! ただこれが、貴様らへの宣戦布告だ!」 フェルミオンエネルギーをテックランサーの先端に集め、ボルテッカを纏わせる。 更に先ほどのような離脱の為でなく、攻撃の為に身体を変形させてクラッシュイントルードを放つ。 俺の身体は限りなく加速し、やがて音速を超える。物理法則を無視したかのような動きで、ラダム巨獣を翻弄する! 巨獣の前面に展開されたバリアーを易々と打ち砕き、下腹部にある赤い球体に俺の攻撃がクリーンヒットした。 テックランサーを押し上げながら、悲鳴をあげるラダム獣に構わず爆進、貫通。 フェルミオンエネルギーをラダム獣の体内に残留させ、空中で一回転して眼下の巨獣を見下ろし、見栄を切る。 「ボルテッカランサーァァァァァ!!!」 解き放たれる。ラダムの体内のフェルミオンエネルギーが、何らかの化学反応を起こして爆発したのだ。 天を裂き、地を焼き、ラダムを滅ぼす無量の光。 巨大な、まるで恐竜を思わせる形状のラダム獣は、結論から言えば一瞬で消滅した。 後ろ足の一部だけを残して、中に入り込んだ小型のラダム獣など欠片も見えない。 「ぐ……」 テックセットが解ける。テッククリスタルが懐に収まり、輝きを止めた。 人間の姿に戻った俺は、なんとか気絶しそうになるのを抑え、歩いてその場を去る。 つい感情に任せて多大なエネルギーを使ってしまったので、ここにいれば後続のラダム獣のいい的だ。 それに、この地にいるラダム獣はテッカマンのように意思を持ち、人間の言葉を喋る事が出来るらしい。 妙に馴れ馴れしく話しかけてきた事を考えると、ひょっとして俺が裏切り者のテッカマンだと知らないのかもしれない。 ならば、同胞を殺したとバレるのは拙い。……最も、ラダムの意思統一は完璧な筈だ。こんな推測は無意味なのだが。 だが、懸念するに越したことはないだろう。喋るラダム獣という異例が一つ出ている以上、油断するわけには行かない。 俺は顔すら思い出せない家族の仇を討つ為に、どんな手段を用いてでもラダムを全滅させなければならないのだから。 予想外だろうとなんだろうと、こちらにとって好都合なら利用するだけだ。 「……ん?」 ひらり、と風に乗って、一枚の紙が俺の足元に落ちた。 拾って読み上げてみれば、たくさんの名前が書き連ねられている。 その中に、見逃せない名前が三つ、あった。 「テッカマン……!」 テッカマンアックス、テッカマンレイピア、そしてテッカマン……ランス……! 俺の怒りを呼び醒ます憎っき家族の仇、ラダムの大幹部どもに違いない。 「まさか……この地にいるのか……?」 状況は分からないし、断言も出来ない。 しかし、俺は誓う。今度は大切な物を守るためではなく、敵から全てを奪い取る為に。 「テッカマン共……この地にいるのなら、今すぐ出て来い! 俺がこの手で殺してやる!」 紙を放り捨てて、走り出す。 俺には名前も、記憶もとっくの昔にない。あるのはラダムへの怒りだけ。 遠く過ぎ去った家族の幻像も、もはや気にかけることさえ出来ない。 目に映るラダムを全て破壊するだけだ。いや……真っ向からの手段だけを選ぶ必要などない。 もしこの地のラダムが俺を知らないのなら、奴等の内部に入り込んで隙を見て皆殺しにしてもいい。 とにかく、根絶やしにするのだ! 家族を奪った奴らを! 「今に見ていろラダム獣ども……! 全滅だ!」 【Dボゥイ 支給機体:なし パイロット状況:疲労(中) 思考能力回復 支給品入りのバッグ紛失 機体状況:- 現在位置:B-6 荒野 第1行動方針:参加者(=ラダム)を殲滅する。手段は問わない 第2行動方針:テッカマンは優先して殺す 最終行動方針:ラダムを殲滅する 備考:自分以外の動く全ての物がラダムに見えるように改造されています。 家族の顔など、自分自身の細かい記憶は全て失っているようです。】 【1日目 07 30】 ◇ 「そうだ……赴くままに破滅の道を進め、人間よ」 ワタシは、荒野に切り立った岩壁の一角の頂点に立っていた。 風に乗せて飛ばした名簿を、あの人間はしっかりと確認したようだ。 詳しいことまでは分からないが、ラダム男にはこの地に憎むべき相手がいるらしい。 無論、そんな理由があったにせよただ奴を見逃すワタシではない。 元は生物だったバイオトリケラに負の感情を植え付けて暴走させ、自分は降りて捨て駒にしたのには理由がある。 「負の感情の逆しま……それをかの魔人に抱く者の声が聞こえた」 ラダム男に迫った直後、彼奴を案じる者の思念波らしきものがワタシに届いたのだ。 無論それは私に向けられたものではなく、ラダム男に向けられたものなのであろうが。 「だが……その願いが届く事はない。好意は踏み躙られて悪意へと転じ、さらなる破滅をかの魔人に齎すだろう」 そして、極限まで高まったラダム男の全ての負の感情を咀嚼し、貯蔵する。 軽く見積もっても、先ほどの名無しの二十倍ほどの成果が期待できるだろう。 「楽しみね……宿命に打ちひしがれ、絶望する者へさらなる悲痛を与える宴……必ずや……必ずや……」 しかし、バイオトリケラという足を失ったのは痛い。 どこへ行くにしても、この広い地を往く為には機動兵器が必要だ。 それを調達したとして、どこに行くのがワタシの目的にとって最もべストか? 「……宇宙へ上がるとしよう。この地形図を見る限り、シャトルが用意されているようだ」 地図に目をやりながら岩壁から滑り降り、ラダム男が進んだルートは避けて雪原の方へ向かう事にする。 シャトルがあると思われる位置へは相当な距離があるが、 建築物がたくさんある場所にはマスドライバーの類が設置されているかもしれない。 「暗けき海から見下ろせば、この地の負の感情のうねりがより良く確認できるだろう」 そして、負の感情が最も集まった場所に降下し、それを蒐集する。単純な事だ。 ああ、そういえば。 考えてみれば、ワタシが宇宙に出るのは生まれて初めてだ。 「だからどうだと言うわけではないが」 未知なる物など、"破滅の王"に比べれば、興味を抱く価値もない。 初めて行く漆黒の宇宙に対しても、ワタシは微塵もどきどきわくわくなど、心を掻き立てられたりなどしない。 "破滅の王"に仕えるメリオルエッセには感情など必要ないのだ。 それを持った時点で落ちこぼれとなり、自己の破滅だけを望む廃棄物へと成り下がってしまう。 だから、ワタシに感情を持つ必要などない……。 「む……あれは……」 "影"の名に恥じぬ、無音の移動術を駆使して荒野を駆けるワタシの目に、巨大な人型機動兵器が映った。 「"破滅の王"よ……この配剤、陳謝する……」 ワタシは、放置された機動兵器に乗り込み、操作方法の確認を始めた。 【ウンブラ 搭乗機体:ケンリュウwith剣狼(マシンロボ クロノスの大逆襲) パイロット状況:良好 うきうき 機体状況:良好 現在位置:B-7 荒野 第1行動方針:人間を殺して負の感情を狩り集める 第2行動方針:宇宙に上がって地上の負の感情の流れを観察する 最終行動方針:狩り集めた負の感情を破滅の王に捧げる】 【1日目 07 30】 BACK NEXT 037 仮面の下の涙を拭え 投下順 038 野性を縛る理性はいらない 036 超変身! 俺の名前を言ってみろ! 時系列順 041 サバイブ BACK 登場キャラ NEXT 026 マスカレード・ダーク Dボゥイ 058 命題『貴方の戦う理由は何ですか?』 005 破滅の従者 ウンブラ 051 悪意の捻転