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マクロスクルセイドまとめWikiへようこそ 携帯用メニュー 携帯の方はこちらからどうぞ マクロスクルセイドはバンダイから発売されているTCGです。 このページに載っている カードセット名やカードの名称及びテキストの著作権はバンダイが持っています。 サイト内のこれらの情報は商品から引用されています。 このページは自由に編集することができますが、人を不愉快にしないようにしましょう。 ページを編集する際、テンプレを守って下さい。 マクロスクルセイドまとめWikiは生まれたばかりのサイトです。 カードリストの追加等を含め、皆さんにサイトの充実化をお願いいたします。 コメント欄 4弾のカードが埋まらない・・・。 -- 通りすがり (2011-09-11 17 47 11) 5弾発売キタコレ -- 名無しさん (2011-09-26 20 31 21) 痛バルキリーじゃ、シェリル&ランカ引っ張ってこれないの? -- 名無しさん (2011-09-27 00 50 32) ↑別名があるので問題なく引っ張れます。 -- 通りすがり (2011-09-27 08 38 43) 質問なんですが「VF-171EX ナイトメアプラス(アルト機)[B]」または「VF-171EX ナイトメアプラス(アルト機)[F]」から「VF-17S ナイトメア(ガムリン機)[B]」への武装変更は可能なんですか?ニコ動の対戦動画でそのプレイをしていたので気になったんですが。面倒かもですが答えて頂けたら助かります。 -- 名無し (2011-10-04 13 25 49) ↑可能です。ナイトメア(ガムリン機)の武装変更の対象の名称は〔VF-17〕なので、例えVF-171やVF-17Tからでも武装変更可能です。 -- 通りすがり (2011-10-04 21 08 45) >通りすがりさん 質問答えて下さってありがとうございます。助かります。 -- 名無し (2011-10-05 01 53 23) バジュラなどの「(自動A):このカードは、キャラがセットされているとして扱う。」を持つユニットの破壊を、「ミハエル・ブラン(CH-038)」の効果で無効にできますか? -- 名無しさん (2011-10-11 10 28 22) ↑ミハエル・ブランの効果は、直接、キャラを対象にしている訳ではないので可能です。 -- 通りすがり (2011-10-11 11 41 39) 「バジュラネットワーク」で対象にできるキャラも「特徴:バジュラ」を持っていないとダメですか? -- 名無しさん (2011-10-19 14 59 19) ↑「「特徴:バジュラ」を持つユニット1枚と、キャラ1枚」というように「、」で区切られているのでキャラは「特徴:バジュラ」を持っていなくてもいいと思います。 -- 名無しさん (2011-10-20 14 25 04) あと、質問は質問スレでね -- 名無しさん (2011-10-20 14 25 50) 5弾入力完了 - 通りすがり 2011-11-06 15 56 58 サンクルwikiみたいに公式HPからデッキレシピ転載してもいいんですかね? - 名無しさん 2011-12-27 22 15 11 6弾発売決定ですね! - 名無しさん 2012-07-31 10 30 10 祝・第6弾発売!しかし、ルールが追加されて、「歌手」を持つキャラがプレイヤー毎に三枚までしかコントロール出来なくなってしまった。 - 名無しさん 2012-10-21 16 19 09 ようやく6弾カードリストが作れました・・・ - 名無しさん 2013-04-03 00 13 47 おつ - 名無しさん 2013-04-06 20 45 09 構築済み発売!ホシキラとギラサマが強いっすね - 名無しさん 2013-04-21 01 13 46 7弾発売決定!マクロス30からも出てくるので楽しみ - 名無しさん 2014-03-14 16 53 57 名前 今まで - 人が俺の歌を聴きました。
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第5弾 ~時空の戦慄~ UNIT U-068 青 発生 青/黒 2-3-0 R エース(1) 武装変更〔VF-1A〕 (自動A) このカードは、非交戦中の場合、+1/+1/±0を得る。 (戦闘フェイズ) 《①》このカードは、ターン終了時まで「速攻」、または「高速戦闘」を得る。 特徴 バルキリー バトロイド コンビ 専用「マクシミリアン・ジーナス/柿崎速雄」 Mサイズ [3][2][3] 出典 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」 1984 VF-1A バルキリー[B]のマックス機と柿崎機のコンビ。マックス機初のエースの値が1であるユニットであると同時に、柿崎機初のエースを持つユニットでもある。 非交戦中なら戦闘力4/3/3と並みの4国ユニットより大きくなり、また、自身の場所や状態を問わず速攻、または高速戦闘を付加できるので、エース(1)のユニットとは思えないほどの汎用性を発揮する。 残念なのは相変わらず武装変更の名称が〔VF-1A〕な所。こればっかりは仕方ないので、早瀬未沙で早出しをしてやろう。 ちなみに、このカードの効果で得た速攻や高速戦闘は、このカードから武装変更した際に引き継ぐ事が出来る。高速戦闘を付加してVF-1A バルキリー(柿崎機)[B]に武装変更してブロック、と言った芸当も可能だ。 余談だが、このカードのイラスト、および出展作品は「愛・おぼえていますか」のものだが、フレーバーの説明は何故かTV版のものになっている。
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/equip main ウェザードチェーサーハンマー /equip sub グラインディングホイール /equipaction 2 /equipaction 3 /equipaction 4
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戦慄の輪舞曲 COMMAND C-026 青 発生 青/黒 2-2-0 U (戦闘フェイズ) カード1枚が得ているプラスの戦闘修正を、このターン、無効にする。 ♪(戦闘フェイズ) カード1枚が得ている、*とマイナスの戦闘修正を、このターン、無効にする。 特徴 支配 歌 出典 「マクロス7」 1994 戦闘修正を無効にする歌。二通りの使い方がある。 一つは、上段効果を敵軍ユニットや敵軍キャラに適用する使い方。これによって敵軍ユニットは素の戦闘力のみで戦闘を行う事となる為、圧倒的優位に立てる。 もう一つは、下段効果を自軍ユニットや自軍キャラに適用する使い方。突然愛・おぼえていますかや星間飛行などで戦闘力を下げられるor*にされると言った状況でも戦闘力が復活する。 また、どちらも「このターン」の一文がある為、この効果の解決後に得た戦闘修正も無効となる。なので、(なかなか無い事ではあるが)前もって解決しておいて奇襲に備える、と言った使い方も出来る。 このカードは、一旦戦闘修正を受けてから無効にする、という処理をする。その為、例えば下段効果を自軍ユニットに適用した状態で、そのユニットの防御力を越えるマイナスの戦闘修正を受けた場合、そのユニットは破壊される。その後、マイナスの戦闘修正は無効となるので、本来なら出来ない破壊無効も使用する事が出来る。
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クロスSS一覧 *****作者 ヒカリさん フルメタル・種なのは クロス元:魔法少女リリカルなのは 機動戦士ガンダムSEED フルメタル・パニック! 00話「ブロローグ」 01話「新たな世界」 幸運と運命 クロス元:機動戦士ガンダムSEED 戦闘妖精・雪風 01-異世界」
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CRFマクロスフロンティア CRFマクロスフロンティア 私たちの歌を聴けー! メーカー SANKYO タ イ プ 確率変動デジパチ 継続 回数 10or15R9(下アタッカー)or10(上アタッカー)カウント 出 玉 数 上アタッカー510個or1030個or1560個下アタッカー1010個or1500個 賞 球 数 3&10&12 大当り確率 1/299.3 高確率時1/32.9 時 短 大当り終了後70回転 連荘率 72% 備 考 Pワールド CRFマクロスフロンティア お前達が俺の翼だ! メーカー SANKYO タ イ プ 確率変動デジパチ 継続 回数 10or15R9(下アタッカー)or10(上アタッカー)カウント 出 玉 数 上アタッカー610個or1230個or1860個下アタッカー1210個or1780個 賞 球 数 3&10&14 大当り確率 1/358.1 高確率時1/35.8 時 短 大当り終了後70回転 連荘率 72% 備 考 Pワールド 公式Web http //fever-macrossf.jp/ 2chテンプレ (機種別板の専用スレにテンプレサイトがある場合) (以下機種別スレのテンプレ等)
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第5弾 ~時空の戦慄~ COMMAND C-044 緑 発生 緑/赤 1-3-0 R (戦闘フェイズ) キャラ1枚を指定する。このターン、指定したキャラ以外の自軍キャラ1枚は、指定したキャラの、本来のテキスト/戦闘修正と、同じ(値の)テキスト/戦闘修正を得る。 ♪(ダメージ判定ステップ) 自軍キャラ1枚は、ターン終了時まで+4/+4/+4を得る。 特徴 強化 歌 出典 「劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~」 2011 2通りの方法で自軍キャラを強化してくれる歌。 上段効果は、キャラ1枚のテキストと戦闘修正を、自軍キャラ1枚に付加するというテキスト。指定するキャラのコントロール、場所を問わない為、かなり幅広い使い方が出来る。例えば、各種歌手に代表される有用な効果を実質2倍にしたり、ネタ的なところでは「特徴 女性」を持つキャラにネックス・ギルバートのテキストを付加したり。 下段効果はストレートなパンプとなっており、小細工無しのサイズ勝負となった時に真価を発揮する。また、交戦中などの条件もないので本国への打点向上にも使用できる点も見逃せない。 どちらも強力な効果である為、上手く活用してやろう。 上段効果でサウンドフォース(白文字)戦闘修正を持つキャラを指定した場合でも、あくまで同じ値の戦闘修正を得るだけである為、対象の自軍キャラはサウンドフォースにはならないと思われる。
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ふたりはアイドル 水着で抱きしめて♥ 深アキバに行こう!(前編) 深アキバに行こう!(後編) 恋するゼントラーディ 眠れる森の美女アルト 抱きしめて、銀河の果てまで。 1. クラン先生登場(小クラン。美星学園の制服に白衣着用) どじっ子っぷり発動。科目は生物学。 からかってくるクラスメイトに、「冗談はよしてくれ あんなチビッ子恋愛対象外」と告げるミシェル。 怒れるクランのチョーク投げを食らったあげく、研究室に呼ばれ、文句を言いながらも皆で向かう。 そこにはかつて危険視されていた宇宙生物(グババなど)が沢山いた。 本当は二人っきりが良かったらしい、おそろいのカップを用意していたクランをからかうシェリル。 2. スク水+浮き輪装備のクランが引率の先生として登場。 「アルト姫」と呼ぶミシェルを見てホモ疑惑を抱きorzとなるクラン。 ちうちうとストローでジュースを飲むクランえろい。 ホラーハウスで、ミシェルとペアで入ることに。 文句を言いつつ、怯えるクランの手を引いて歩くミシェル。 涙ぐみながらも強がるクランの可愛さは異常。ミハクラ万歳。 3. アルトは自分の奴隷だと宣言するシェリル。 シェリルの言う「ドレイ」の意味がわからないクラン。(クランの認識=奴隷≠ドレイ?) クランは朝弱いらしい。 ぼやーっとしつつ、ミシェルの袖を引っ張りながら、質問するクラン。 そんなクランを周囲から隠すように押さえつけるミシェル。 「ミシェル? 痛い、痛いぞ?」 「お子ちゃまは知らなくていいんだよ」 「ぬぬ。なにをー」 ランカが盗撮されていることが発覚。 自分の写真が一枚もないことにショックを受けるクラン。 容疑をかけられるアルトを捕まえるパンツ丸見え状態のクランたち。←えろい それを見つけたミシェル&ルカが大激怒。 誤解はとけたため、深アキバへ仕事へ向かうランカを犯人を捕まえるため追跡する仲間達。 4. コスプレをした面々。 ミシェルは吸血鬼コス?(片目眼鏡に中世ヨーロッパ貴族的な衣装) クランは不思議の国のアリスのうさぎコス?(シルクハットを被ったボーイッシュなゴシック衣装) ミシェルの水着姿に夢中で、盗撮犯をスルーしてしまったことを暴露して赤面するクラン。 「あーん」と口をあけてアイスをねだるクランに、不承不承ながら食べさせるミシェル。 満足そうなクランの笑顔がかわいい。 シェリルを口説くミシェルに嫉妬するクラン。 ミシェルに変な着ぐるみを被せられても、まんざらでもないクラン。 ミシェルに自分のフィギュアを見せ、SMSファンから絶大な人気があると自慢するクラン。 実物より可愛いんじゃないかと憎まれ口を叩くミシェルに怒るクラン。 5. クランがマイクローン化したとき、気づいたのはミシェルだけだったと話すルカ。 口ごもるミシェルに、聞きたがるシェリルとランカ。 眠たそうにあくびをする大クラン登場。 (朝、マイクローン化する時間がなかったらしい) 真っ赤な顔で「マイクローン化してこい!」と怒るミシェルに、面倒そうなクラン。 ナイスバディな大クランにクラスメイトが大喜び。 その姿で授業をして欲しいとねだられるが、小クランにて授業を行う。 その後、クランのマイクローン化の時の話を聞くため、クランの研究室にシェリルとランカが押し寄せる。 ナナセとルカとアルトとミシェルは窓の外から盗み聞き。 マックス&ミリアのことを憧れの存在だと話すクラン。 ↓old 過去、クランとの幼少期の写真を本に挟むミシェル。 マイクローン化装置に入るピクシー小隊。何気に小クランの服を着ている大クランが超かわいい。 マイクローン化に成功した水に滴るララミアとネネがえろい。 小クランになってしまったクランはネネの乳房に埋もれ悲鳴を上げた。 ↑now 説明後、orzとなるクラン。 ミシェルとの話は!?となるシェリル&ランカに恥らいながらも続きを語るクラン。 ↓old マイクローン化後、ミシェルとの待ち合わせ場所に半泣きで向かうクラン。 自分に気付いてくれるのか、年上が好みじゃないのか、嫌われてしまうんじゃないのか。 不安のあまりミシェルの前を通り過ぎようとするクランを、呼び止めるミシェル。 確信持ってクランに叫ぶミシェルに、クランが泣きながら抱きつく。 泣きじゃくるクランをなぐさめるミシェル。「何年幼馴染やってると思ってるんだ」 そんなミシェルの頼りがいのある腕に触るクラン。赤面して驚くミシェル。 ミシェルの腕の中にすっぽり入るサイズのクランは笑って。「小さいのも…案外悪くないかもな」 ↑now 照れて居心地悪そうに一人ベンチに座るミシェルに、声をかけるアルト。 何か決心したもようのミシェル。励ましあう二人。 文化祭の催し物は演劇「眠れる森の美女」に決定。姫役に抜擢されたアルト。 黒板を消すクランとミシェル。ミシェルに何か言われ照れるクラン。内容は不明。 6. クラン先生の出し物は「動物ふれあいコーナー」 体操着(ブルマ)に白衣着用の小クラン登場。 舞台のセッティング。差し入れのおにぎりを食べる生徒たち。 ミシェルのほっぺたについた米粒をクランがとってあげる。らぶらぶ。 7. 学園祭。クランは魔女役。…ミシェルは登場せず。
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スカルリーダー 概要 ミッション概要:マイクローンのサンプル捕獲のため、陽動の攻撃を仕掛けろ。 天候 時刻 制限時間 レベル 目標 機体固定 - - 5 00 4 敵を殲滅せよ - 攻略 ランクSSを目指す攻略を記述 SV-51γノーラ機で出撃 ファイターで間合い詰めてバトロイドに変形し 最初の雑魚は全部格闘で撃破。 敵エース機増援時、 すかさず気化爆弾(SPA)で40コンボ近く入って即終了。 自分はこれでSSゲット。 あと隠し要素何が開放されるかとか ランク 34660PT以上でS 41070PT以上でSS 41070でSS -- 名無しさん (2008-10-26 01 09 54) 40600でSS確認 -- あかさたな (2008-11-02 03 39 50) 33650でA -- 輝 (2008-11-02 15 43 00) 38460でSS確認 -- 名無しさん (2008-11-03 22 42 47) この攻略はエクストラの最初のステージの攻略だと思うんだが・・・ -- 名無しさん (2008-11-07 10 47 36) 34050でS確認。 ↑確かに、このステージの攻略ではないな。 -- 名無しさん (2008-11-07 15 23 25) 38380でSS確認。 -- 名無しさん (2008-11-07 15 27 33) というか、マクロス時代のスカルリーダーと協力ミッションのスカルリーダーが同じページになってるんじゃね -- 名無しさん (2008-11-07 16 06 32) 初期限界PTのヌージャデル・ガーを格闘オンリーで性能を上げ、HPと時間が無くならないように倒して、40610でSSゲット -- 名無しさん (2009-10-27 21 34 56) 名前 コメント
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834 名無しさん@ピンキー sage 2008/06/05(木) 09 14 55 ID A8f22LRv こちらラビット1、投下開始。 内容ミハクラですが、 エロ風味は次回までお待ち下さい。 835 名無しさん@ピンキー sage 2008/06/05(木) 09 17 02 ID A8f22LRv 書き忘れました。内容は「ヴァージン・クィーン」で アルトがうまい事やっているときに、ミハエルは何をしていたか?です。 連投すいませんでした。(・ω・ ) 836 愛に時間を 1 sage 2008/06/05(木) 09 17 57 ID A8f22LRv SMS。マクロスフロンティア船団の防衛の要である彼らは、アイランド1に接続された戦闘艦、 マクロスクォーターで生活しているが、学生でありSMS隊員でもある者は学業を優先するとされ、 緊急時以外の出動ローテーションからは外され、 非番も週末に合わされており、ほぼ普通の一般市民と変わらない生活を送っている。 「午前中はシミュレータ訓練しようと思ってる」SMSの制服を着ながら、アルトは言った。 「またか?お前、ヒマさえあればシミュレータだな。もっと人生を楽しめよ」 ミハエルが寝台に寝ころびながら茶化すと、アルトは彼にビシッと指を突きつけて宣言した。 「いーや。格納庫をグルグル回るのはもうゴメンだ!今日こそ完了してやる、あのシミュレータ」 アルトが部屋から突風のように出ていくと、ミハエルは真面目な顔になった。 (・・知らないってのは、怖いね) 今、アルトが挑戦している戦闘シミュレータのレベルはA-3++。彼ほど短期間で、 このレベルに挑戦できるパイロットは希だと、カナリア中尉もクランも、オズマ隊長ですら言っていた。 (俺もうかうかしてられない・・かな) ライバルとも言えるアルトのパイロットとしての技量が、 自分のすぐ背後に迫っているのはひしひしと感じてはいる。が (休むときは、休むのも仕事のうち・・と) ミハエルは誰かヒマなガールフレンドを見つけようと、 コミュニケータ端末を取り出した。 メールのアドレスブックを開いた彼は、ABC順にズラリと並んだ彼女らの画像をスクロールさせながら、 今日はだれを遊びに誘おうか、楽しげにチョイスを始めた。 アイリーン、アニエス、エイミー、エリカ・・名前が次々と画面の下から上に流れるうち、 端末を操作する指の動きがぴたっと止まる。 そこに表示されている名前は“クラン・クラン”。 彼女の画像だけは他の女性たちのものと違って、恥ずかしげな表情で、切れ長の瞳をなかば伏せた、 ファインダーから顔をそむけるようなアングルに収まっている。 子供の時からいっしょに遊び、いっしょに育ち、今はいっしょに戦うまでになったクラン。 (・・そういえば)ミハエルは思った。 (クランとちゃんとデートしたことなんて、今まで・・一度もない) それがなぜなのか考えてみても、たいした理由が思いつかない。たぶん、クランという女性がミハエルにとって、 そういう感情を持つには、近すぎるところにいるからだろうか。 客観的に言えば、クランはSMSの男たちからの人気は高い。おそらくゼントラーディサイズのクランは、 フロンティアから半径5光年以内ではもっとも破壊力のあるプロポーションをしているのだ。 だが、ゼントラーディが地球に現れたときそのままの戦闘的な性格を残したクランには、 手はじめに軽くデートでも、と言い出せる気がしないのも確かだ。 それにクランは、マイクローンになると体も性格も子供に戻ってしまうという、よくわからない遺伝障害を持っている。 (そういえば・・)ミハエルはいつだか、クォーターのガンルームで見た風景を思い出した。 クランのようなややこしい障害のないピクシー小隊のネネとララミア、それにボビー大尉が、 恋愛系の話で盛り上がるさまを横で聞いている小さなクランが、置いていかれたような、少し寂しそうな顔をしているところ。 近寄りがたい雰囲気と、子供に戻ってしまう障害という二つの理由で、 女性としてのクランはちょっと寂しい思いをしているところもあるのかもしれない。 それを思うとミハエルには、端末の画面で目を伏せているクランの顔が、 恥ずかしいと言うより、寂しい顔をしているように見えるのだ。 (・・決めた。きょうのお相手は・・と) ミハエルは送信先アドレスにクランの名前を選ぶと、メールの内容をどうするか、考えはじめた。 #Another2 愛に時間を 「非番の日に、早くから来てもらってすまない。クラン大尉」 カナリア・ベルシュタインが、消毒薬か何かを入れるための、 丸いプラスチックタンクに座って、足をブラブラさせているクラン・クランに言った。 「気にするなカナリア、ヒマだったからな。ところで話というのは、なんだ?」 「めんどうな説明は省く。ゼントラーディサイズからマイクローンサイズへの縮退時に、 オリジナルの外見を保てなくなる遺伝疾病の研究に、ある成果が出た」 「ふんふん」 「大尉も含め、同じ障害を持つゼントラーディ151人のDNAを調べたところ、全員が、 ある4つの遺伝子が持つ情報の転写エラーが引き金でこの障害を起こしていた事がわかった。 その成果を元にして、これを治療できる可能性のある薬品が作られた」 「なにっ、その薬を使うと、こんなにちっちゃくならなくてすむのか?」 びっくりしたクランは座っていたタンクから飛び降りて言った。 「そう言うこと。試験はもう一次を終えて、その薬を151人全員で試用する二次試験だ。それに協力してもらおうと・・」 「する!協力する!その薬というのはどこだカナリア、私は今すぐ使ってみる!」ニコッと笑ったカナリアが、 両手を鳥みたいにバタバタさせるクランの後ろを指さして「それだよ」と言った。 「いま大尉が座っていたそのタンクに入ってる。ゼントラーディ用の注射器を使うんだ」 「なになに。注意・・限定・・使用禁止・・」台車に重いタンクを乗せ、 いっしょうけんめい台車を押してマイクローン装置のある部屋までやってきたクランはいま、 しゃがみこんでタンクに貼られた説明ラベルを読んでいた。 その内容はとても多くて字も細かく、彼女自身も思うことだが、 マイクローン状態のクランは「ほんの少しだけ」忍耐というものが欠けている。 はたして、がまんして説明書を半分まで読んだクランはついに 「んあーー!もうぜんぶ大丈夫ってことにするー!」と叫ぶと、 その場でポイポイと服を脱ぎ捨てて全裸になると、マイクローン装置に入ろうとした。 その時、服といっしょに床に置いた携帯コミュニケータが鳴りはじめ、メール受信を知らせてきた。 「ナニヤツだ!この大事なときに!つまらん話だったら反応弾を・・食らわして・・」 コミュニケータを拾いあげてミハエルからのメールを読んだクランの手から、それがポトッと落ちた。 カルテの整理や、負傷者についての治療スケジュールなどをまとめる作業をしていたカナリアが ふと時計を見ると、クランが出て行ってから1時間半ぐらい過ぎていた。 (あの薬、うまく効くといいがな・・まあ一次試験も済んでいるから、心配はないと思うが) その時、デスクの上の艦内電話が鳴った。 「こちら医務室、カナリア中尉」電話から取り乱した声が飛び出してきた。 カっ、カナリア!私だ、クランだ。ちょっと頼みがある。マイクローンルームに来てくれ。頼む! 表示が使用中のままのマイクローン室にカナリアが入っていくと、クランの姿は見えなかった。 床に脱いであるクランのマイクローン服や空になった薬のタンク、 壁の高い所にあるゼントラーディサイズの注射器などを見回したカナリアは 「クラン大尉?無事ですか?」と、部屋の中に声をかける。 「カナリアか?私は大丈夫だ。でも・・問題がある」 どこか背後からクランの声が答えた。振り向いたカナリアは、 ロッカーの陰から現れたクランのヌードを見るなり、思わず口笛を吹いた。 その体はゼントラーディ時の見事なバストサイズを持ったグラマーのまま、 カナリアと同じマイクローンサイズに、きれいに縮退している。 「服が・・この部屋にある服はぜんぶ・・合わないんだ」困りはてたクランの言葉ですべてを察したカナリアが快活に笑う。 「そりゃそうでしょ、クラン大尉」カナリアは白衣を脱ぎ、首を振りながら言った。 「そんなミサイルを2発も装備してちゃね」 ふたりの足元に転がった、からの薬品タンク。その注意書きの最後には 【マイクローンサイズの衣服を用意して使用すること】と書いてあった。 「タイッヘンよおおぉぉぅーーっ!!」 カナリアに呼ばれてきたボビーが、白衣だけ着て医務室にいるクランを見た瞬間、 こう叫びながら飛び出していった15分後には、 クォーター建造以来の一大事と聞いてきた非番の女性隊員が全員、 服を持ってやってきてキャーと驚き、口々にクランのプロポーションを賞賛した。 「スッゴい。これこそわがままボディってヤツね。うらやましいです、大尉」 「私もちょっと分けてほしいなあ・・」 クランはみんなの差し出した服をつぎつぎ試したが、常人離れしたグラマーのため、 着られるものが一着もなく、これには彼女もさすがに困ってつぶやいた。 「進退きわまったか・・これではアイツに会いにいけん」 オペレータのモニカが大声を出した。 「アイツにって、大尉、これから男の人とデートなんですかっ?」 「あ・・ああ。男に会うという行為は・・デートだな」 その気迫に押されたクランが答えると、医務室がいっきに騒がしくなった。 「なに人ごとみたいに言ってるんですか!ボビー大尉!もはや一刻の猶予もないのでは」 「ええ。これは第1級非常態勢ね。メジャーをちょうだい、カナリア。 クランはそこに立って。それから誰か、ファッション雑誌を持ってきて」 メジャーを手にしたボビーはすばやく、すみずみまでクランのサイズを計ったあと、 ベッドの上に広げられた5冊のファッション雑誌をものすごい速さで次々にめくってゆき、 メモ用紙にあっという間に全身コーディネートを書き出してゆく。 「いつ見てもお見事です、ボビー大尉」メモ用紙を受け取ったモニカが 「みんな!手分けしてこのリストの服、買いに行くよ!」 と号令すると、スクランブルのかかったバルキリー隊のように、女たちがいっせいに医務室から飛び出した。 あとに残されたクランはあっけにとられて言った。 「なんだあれは・・私のデートが、これほどの重大事か?」 とことんズレているクランの肩をぽんと叩いて、カナリアが笑った。 「決まってるじゃないか。女ってものはみんな、こういうもんなのさ」 「まだ終わってないわよクラン」ボビーはイスから立ち上がり、ウットリと言った。 「服だけじゃ、女は輝けない・・そう、完璧なメイクが加わったその時こそ、女の真の美しさは完成されるのよ」 「メイクか。別にアイツに会うのにそれほどの・・」 「だまらっしゃい!!このボビー・マルゴ、全身全霊を込めてメイクいたしやす!」 「よ・・よろしく頼む」 クランの笑い顔が少しひきつった。 (そろそろ来るころだな) 目の前を流れていく人混みを眺めながら、 ミハエルはシブヤ・ストリートの待ち合わせスポット、モヤイ二世の前でクランが来るのを待っている。 ときたま、通り過ぎていく女性が意味ありげな目線を送ってきたし、 女性の方から2回も声をかけられたが、 そのたびミハエルは丁重にお断りしなければならなかった。 「申しわけありません。相方を待っているもので」ふだんの彼なら相手を気に入れば、 それに応じるのにやぶさかではないが、今日はもう約束がある。 いつものように、小さくて元気なクランが大騒ぎしながら走ってくるものと予想していたミハエルは、 ひとりの女性が、まわりの男の視線をぜんぶ釘付けにしながら自分の後ろに立ったとき、完全に不意を突かれた。 「待たせてすまなかったな、ミシェル」 とつぜん名前を呼ばれて振り返ったミハエルの心臓が跳ねあがった。 そこには、文句の付けようがないほどの美貌とコーディネートに包まれた、 青い髪の、180センチのスーパーグラマーが立っていた。 「そんなに上から下までジロジロ見るんじゃない・・恥ずかしいだろ」 白いボヘミア風のショートワンピースと、 ビスチェに似せた豪華な雰囲気のキャミソールで上をまとめ、足元はやや高いヒールのパンプス。 シックにふくらはぎまで伸びたデニムスカートはかなり使い込んだユーズド風、 布を容赦なく押しあげている胸元に加えて、 スカートの両サイドに深く入ったスリットから見える素足の太股が、セクシーさをひとつまみ加えていた。 驚きのあまりミハエルは目前のクランに向かって、 いつものクールさが消し飛んだ間の抜けた言葉を発した。 「あの・・失礼ですが・・どちら様でしたか?」 「ミハエル・ブラン!キサマの目はカベの穴か!?私だ。クラン・クランだ」 「まいった・・オレ、やっぱり溜まってるんだな」 コーヒーショップの客の注目を一身に集めながら、クランはミハエルに、 けさカナリアからもらった薬のことや、そのあとの大騒ぎのことを説明した。 「こんなメイクも初めてで・・かなり恥ずかしいが、ボビーが止めても聞かなくて・・ なのに、お前はひと言目に、どちら様ですかと言う始末だ」 ミハエルは、そう言ってプイッと横を向いたクランの、 カールアップされた長くて美しいまつ毛から目を離せない。 「・・悪かったよ、クラン。そんな事になってるなんて知らなかったから」 「素直に言え。いつもの小さな私が、大騒ぎしながら来ると思ってたんだろう?」 カフェラテをコクッと飲むそのしぐさも、マグカップを両手で持って、んぐんぐと飲む小さなクランとは大違いの、落ち着いた動きだ。 「ああ。その通り。驚きすぎて覚えてないけど、たぶんオレ、さっきクランを見たとき、 口がパックリ開いてたんじゃないかな」 「開いてたぞ。閉めてやろうかと思ったが、面白いから放っておいた」くすっと笑ったクランのご機嫌が直ったのがわかって、ミハエルもいっしょに笑う。 「だが、他人と思われたのはちょっと心外だったぞ、ミシェル。だから・・」 ミハエルが先手を取って言った。 「了解。食事でも映画でも、どこでもお供いたします。まずはショッピングでもいかがで?」 いま着ているもの以外にマイクローン用の服を持っていないクランを案内して、 ミハエルは午後いっぱいを使ってそのアイランド中を歩き回り、クランといっしょに服を選び、 クランが食べたそうな物があればいっしょに食べ、クランが行きたい所にはどこでも付いていった。 さすがに今の彼女に合うブラジャーは簡単に見つからなくて苦労したのは別にして、 あのヘンテコな遺伝障害が治ったクランは生き生きとして楽しそうで、見ているミハエルも心から楽しくなった。 大量の買い物をクランの自宅に送るように手配した彼は、予約しておいたスペイン料理のレストランにクランを連れて行き、 その店自慢のレシピを使った夕食をたっぷり味わった。 「ミハエル、私たちはなんだか、やたらに周りから見られていないか?」クランがサングリアをちびちび飲みながらそう言った。 「みんなが見てるのはクランだよ。私たち、じゃない」 「なぜだろうな?私は何か、変なふるまいをしているか?」 クランの、実に不思議だというズレた口調がおかしくて、思わずミハエルは吹きだした。 「クランが美しいからだよ。みんなクランを見ると立ち止まって振りかえる」 「うつくしい・・か。ゼントラーディは外見を重視しないから、ピンと来ない。 お前も私を美しいと思うのか?ミハエル」 「思うよ。いつも見ていたのに、今日までそれに気付かなかった感じだ。今は目が離せないよ」 「そんなに見つめるな。お前にそう言われると、私はなんだか・・恥ずかしい」 「これでも正直になってるんだけどな」 ミハエルは上着のポケットから細長い箱を取り出すと、クランの前にそれを滑らせた。 「ミシェル、これはなんだ?」 「あのヘンテコな病気が治ったお祝い。開けてみろよ。似合うと思う」 ラッピングを外して箱を開けたクランは、彼女のパーソナルカラーと同じ、 赤い小さなルビーを3つあしらったプラチナのネックレスを見てため息をつくと、つぶやいた。 「あ、これは・・とても・・美しいものだな」 「そう思うだろ?」その言葉に顔を上げたクランは、自分をまっすぐ見ているミハエルの視線につかまって、 心を優しくつかまれた感じがし、頬がぽっと熱くなった。いまクランの前に座っているのは、 幼なじみのミシェルではなく、ミハエル・ブランという一人の男。彼女はそれを急に意識した。 「それが、いま俺がクランに感じてる気持ちだよ。だけど、そんなネックレスより、今のクランはずっときれいだ」 石畳の遊歩道を歩きながら、クランは胸の鼓動が収まらないのと、 となりを歩いているミハエルの視線や体の動きがどうしても気になってしまうのに、 つよい戸惑いを感じていた。はずみでふと手が触れたり、ミハエルが見つめていると感じれば、 ほんとうに見られていたり、そのたびにクランの心はふしぎに波立った。 「クラン。話があるんだ」 すみの方で流しのミニバンドが演奏しているラテン人街の中心広場へやってきたとき、 ミハエルはクランを呼び止めた。「なんだ?ミシェル」 胸元に赤いルビーを光らせたクランがドギマギしていると、ミハエルが真剣な表情で言った。 「俺たち・・今まで幼なじみだったから、今さらこんなこと言うのもなんだけど・・ 俺と、ちゃんと付き合ってみる気はないか?」 「何を言いだす。飲みすぎたのか?」 「俺は本気だクラン!冗談で言ってるんじゃない」 「私のマイクローン化が正常になったから言ってるのか?」 「俺はずっと好きだったよ。小さなクランも、大きなクランも」クランは黙ってその言葉を聞いていた。 「でも今日、ほんとうに理解できた。理屈じゃない。俺が好きなのはクランだって」 「これをもらった時、それは気づいたよ。お前の口から初めて美しいと言われて、うれしかった」 ネックレスに触れながらクランは続けた。 「でも、それをあまりにあっさりと口にできるお前を、信じられない私もいるんだ」 ミハエルの表情が、痛みに満ちたものになった。 向かうところ敵なし、あちこちで数々の浮き名を流すプレイボーイが、 本気で心を捧げようと決めた一人の女に拒まれる。 それはあまりにも皮肉な悲劇だった。 「いくつもうわさは聞いてる。もう誰か、付き合ってる女はいるんだろう?」 「違う!うわさだけで、誰にも本気になったことはない!」 「だとしても」そこまで言うと、クランは目をそらした。 「・・お前の心のほんとうの中心に今でもいるのは、ジェシカだ。私はこんな性格だが、 死んだ今でも愛されている女に、勝てると思うほどバカじゃない。それに、 お前の心にあるジェシカの思い出を捨てろと言うことは、私の思い出も傷つける」 「ジェシカ姉さんのことは過去だ。それに今まで引きずられてたのは認めるよ。 だけど俺の心はクラン以外には向いていないんだ。俺がいまそばにいて欲しいのは過去の思い出じゃない。クランなんだ」 ミハエルの思いを代弁するように、ミニバンドが、ある愚かな男の恋の歌を歌い始め、 ギターやカスタネットのリズムと、哀調を帯びた声が広場に広がっていった。 おお 愛するひとよ 許しておくれ この胸を揺さぶる気持ち 俺はそれを伝えられない愚かな男 お前がその目を開いてくれた もうあなたしか見えない・・ 「私にはわからない。心がどこにあるかなんて。そんなの、ただの言葉だ」 「今はそうかもしれない。時間をくれ、クラン。俺はそれを証明してみせる」 ミハエルがためらいがちにクランの肩に触れ、ぎゅっと力を込めた時、 死の直前、ジェシカが同じようにクランの肩を握って言った言葉が胸に浮かんだ。 (ミハエルに時間をあげて。クラン・・そうすればあの子はいつか、私のことを忘れられる。そして代わりにあなたを想うなら、私はもう・・何も心配はないわ) 「ひとと・・ゼントラーディは」クランがそっと言った。 「50年かけてここまでわかりあえた。言っておくが、私はそんなに待たないぞ?」クランがミハエルの腕に手をかけた。 「50年もいるもんか・・今夜ひと晩でじゅうぶんだ」ミハエルがクランの腰を抱いて、引き寄せる。 お互いの鼻の先が触れ合い、吐息と共にクランは挑発した。 「生意気だな。今夜のお前は、今まででいちばん生意気だぞ?ミシェル坊や」 「だったらどうする?」 なにか言うかわりにクランは目を閉じ、ミハエルはぎゅっと抱いて、唇を重ね、キスをした。 とつぜん二人の周りから拍手と歓声、口笛がわき起こった。驚いて見回すと、 遠くからこの成り行きを見守っていたラテン系の住民たちがいま、ミハエルとクランを祝福してくれている。 「ビバ!いいぞ色男!そう来なくちゃ男じゃねえ」 「そんなべっぴんを、二度と泣かすなよ!ドン・ファン」 ミニバンドの男たちも二人をはやし立て、拍手している。 「おいコラそこの色男!ハラハラさせやがって。でも、終わりよければ何とやらだぜ!」 一転して底抜けに陽気な曲が始まると、広場はにぎやかに鳴り響き、踊りの輪ができはじめた。 それを見て、抱かれたままのクランが笑い、笑いすぎの涙をふきながら言った。 「なんだこれは。われわれの事が、そんなに重大だったのか?」 クソ真面目な顔をしたミハエルが言った。「そんなの決まってるじゃないか」 「人間ってのはみんな、こういうもの。そうだろう?」 「あたり。デカルチャーだろ?」 それだけ言うとミハエルはもう一度クランにキスをした。 重なった唇は、今度は周りがどんなに騒いでも、離れることはなかった。 了