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【種別】 計画・概念 【元ネタ】 agitate :人を扇動する、人の心をかき乱す・動揺させる halation :写真の像で、強い光の当たった場所の周囲が白くぼける事。転じて、他に(主に悪い)影響を及ぼす事。 【初出】 名前のみ新約六巻 詳細は新約七巻 【解説】 フレメア=セイヴェルンを学園都市のヒーロー約7500人の保護対象とし、 不確定要素が強すぎるヒーロー達を潰し合わせる計画。 木原唯一曰く「無能力者の新しい可能性」。 真の目的はプロジェクトの中心人物である薬味久子が自身の意識をAIM拡散力場へ移すことであった。 『人的資源』プロジェクトの項も参照。 計画は恋査が垣根を戦闘不能にし、上条を倒せばフレメアを殺害できる状況まで進めることが出来た。 しかしフレメアが傷付いた垣根を介抱し、垣根の戦う理由を聞いた彼女は 自分の願いが叶うたびに大切な人が傷付く世界を拒み、大切な人を守れる存在、すなわち『ヒーロー』になることを決意する。 『人的資源プロジェクト』の根幹には「フレメアが保護対象である」という大前提が存在する。 裏を返せば、フレメアがヒーローとして覚醒してしまった事はプロジェクトが根幹から覆されてしまったことを指す。 そしてAIM拡散力場にいる薬味を認識、浜面や垣根を傷付けた彼女の幻想を否定して恋査の中へ叩き込むことで計画を失敗に追い込んだ。 単語としては、新約6巻にて『一端覧祭』における事件を観察していた木原唯一が口にしたのが初出。 彼女の評価では『プラチナのタグ』を付けられているが、 同時に滝壺理后の経過について『ゴールドのタグ』という高評価を下していることから、 当時の唯一にとってこの計画が非常に重要な研究対象であったことが窺われる。 【参照】 →『人的資源(アジテートハレーション)』プロジェクト →濃淡コンピュータ
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~7月下旬 第7学区 常盤台新寮~ 絹旗 「」ペラ...ペラ... 絹旗 「むむむ、あの監督の超新作?」 絹旗 「これは要チェックですね」カキカキ <ガチャ 白井 「ただいま戻りましたの」 絹旗 「あ、おかえりなさい」 白井 「はい、封書が届いてましたの」つ□ 絹旗 「封書? 超古風ですね。誰からですか」 白井 「統括事務局からです。わたくしと絹旗さん、それぞれに」 絹旗 「お! もしかして、アレですか!」 白井 「ええ、おそらくは」 絹旗 「うーん、実感が超湧いてきますね」 ~時は遡り7月初旬 第7学区 隠れ家的喫茶店~ 絹旗 「だー、外出申請とか超めんどくせー」チュー 番外個体 「残念、それを出さないと外に出れないんだけどね」フキフキ 絹旗 「せっかく沖縄行きが決まったのに、準備がめんどくさすぎです」 番外個体 「旅行の準備も旅行のうちだよ。なんだかんだ言って楽しんでるでしょ?」 絹旗 「超バレバレでしたか」テヘ 番外個体 「絹旗さんは水着買い換えるの?」 絹旗 「いやー、特に拘りもないんで去年と超同じヤツで」 番外個体 「ふーん」 絹旗 「ミサワさんは買うんですか?」 番外個体 「うん、妹のは準備しないとないし。私も去年のはキツイかもしれないし」 絹旗 「ああ、そういえば妹さんも来るんでしたっけね」 番外個体 「行きたいってうるさかったからね。婚后さんの度量の広さには感服だよ」 <カランカラン♪ 番外個体 「いらっしゃいませー」 黒夜 「絹旗ちゃーん! 見つけたぞ!」 絹旗 「げえっ! 本当に超しつこいですねあなたは!!」 黒夜 「何とでも言え! 今日こそは私と勝負を」 番外個体 「で、なんにする?」 黒夜 「へ?……あっ、じゃあ、ミルクティーをホットで」 番外個体 「はいはーい」 絹旗 「外ならともかく、友達の店にまで押しかけないでくださいよ」 黒夜 「いや、たまたま中覗いたら居たから」 絹旗 (超不幸です……) : : : 黒夜 「はあ!? 沖縄だぁ!?」 絹旗 「? なんかおかしいですか?」 黒夜 「聞いてないぞ!?」 絹旗 「言ってませんし」 黒夜 「なんで誘わないんだよ!」 絹旗 「機会を超逃しました」 黒夜 「」 絹旗 「?」 黒夜 「ハブにしやがってェェェ!! もォ許さねェからなァァァァ!!」ヒュゴォォ 絹旗 「わっ、あぶなっ!」 黒夜 「絹旗ちゃーン? 逃げるしか芸がないンですかねェ?」ケラケラ 絹旗 「こんの……危ないじゃないですかァ!」 番外個体 「……」ハァ 黒夜 「今日こそは私が勝ってやらァ!!」 絹旗 「手から吹出すだけの能無しが本気で勝てると思ってンですか!!」 黒夜 「どっちか能無しか分からせてやンよォォ!!」ヒュゴォォォ 絹旗 「やれるもンならやってみろっつゥンです!!」 番外個体 「店ん中で……暴れてんじゃねー!!」ピシャーン 絹旗黒夜 「「あbbbbbb」」 黒夜 「ごめンなさい」プスプス 絹旗 「超すいませんでした」プスプス 番外個体 「ったくもう……あなたたち、幼馴染みたいなもんなんでしょ? 仲良くすればいいのに」 絹旗 「いや、この窒素女が超一方的にケンカ売ってくるんですよ」 黒夜 「世の中の全ての人間が、仲良しこよしになりてェとか思ってンじゃねェぞ」フン 番外個体 「黙れクソガキ」ズビシッ 黒夜 「ぎゃふン」 絹旗 「で、なんですか。そんなに一緒に行きたかったんですか」 黒夜 「勘違いするな。私は絹旗ちゃんと違って多忙なんだよ」 絹旗 「そーですかー」チュー 黒夜 「だからお土産買ってこなかったら窒素爆槍1000本飲ませるからな! あ、ごちそうさま」ピュー <カランカラン♪ 絹旗 「相変わらず超騒々しいやつですね……」 番外個体 「あの子代金払い忘れちゃったみたいだから、絹旗さんに請求しておくね」ニヤニヤ 絹旗 「……あンのやろォォォォォ!!」フギャー ~今に至る~ 絹旗 (なんか超余計なことまで思い出しちゃいましたね) 白井 「絹旗さん?」 絹旗 「あ、なんでもないですよ」 白井 「とりあえず、中身を確認しておいてくださいまし」 絹旗 「そうですね。万が一にも申請をハネられてたらどうしましょうか」ビリビリ 白井 「夏休み中は帰省もございますし、審査は緩くなってますので大丈夫かと」 絹旗 「はは、そうですよ、ね……?」 白井 「?」 絹旗 「"この度申請頂きました外出届けにつき、下記事由により不受理とさせて頂きます。何卒、ご承服の程"……」 白井 「えっ、そんなまさか……!」 絹旗 「」 白井 「ちょ、ちょっと貸してくださいな」パシッ 絹旗 「」 白井 「……確かに不受理と……ん? 不受理?」 絹旗 「あなたがこの手紙を読んでいる頃、私はきっと」カキカキ 白井 「絹旗さん!」 絹旗 「なんですか、私は超忙しいんですよ」 白井 「下記事由、のところ。ちゃんと読みましたか?」 絹旗 「?」 白井 「"申請書類の不備"とございますが」 絹旗 「えっ」 白井 「考えてみれば、不承認ではなく不受理と書いてあるところで気付くべきでしたの……」 絹旗 「どこか間違ってましたかね?」 白井 「……この同封されているのは原紙でしょうか」ガサガサ 絹旗 「あってますよね? どこかおかしいですか?」 白井 「……絹旗さん。住所は"常盤台寮"だけでなく、正確に書いてくださいまし」 絹旗 「あー、それだけじゃ通じませんか。超仕方ないですね、書き直しましょう」 白井 「急いでください。間に合わなくなっても知りませんの」 絹旗 「そ、それは超困ります!」 ~同日 第7学区 浜滝邸~ フレメア 「ねーねー、沖縄って大体どんなところ?」 浜面 「俺も去年行ってねえからな……どんな感じなんだ?」 滝壺 「去年行ったときはね……」 フレ面 「「」」wktk 滝壺 「すごく暑かった」 浜面 「そうだな! 暑いよな!」ウンウン 滝壺 「あと、海がすごい綺麗だった」 フレメア 「海……」 浜面 「フレメアは海見たことあるか?」 フレメア 「飛行機からなら、見たことある」 滝壺 「きっとこっちに来るときにみたんだね」 フレメア 「でも、大体泳いだことはない」 浜面 「そうかそうか。今回は泳げるぞ!」 フレメア 「……」 滝壺 「どうしたの?」 フレメア 「大体……私も、行ってもいいの?」 浜面 「何言ってんだ! みんないいって言ってるんだから、いいに決まってんだろ!」ワシャワシャ フレメア 「に、にゃあ」 滝壺 「もしかしたら、お友達できるかもよ」 浜面 「ああ、ミサワの姐さんの妹さんだっけか? 連れてくるみたいなこと言ってたな」 滝壺 「うん。……あ、フレメアって水着持ってる?」 フレメア 「大体学校で使ってたのがある」フンス 浜面 「折角南の島に行くっていうのに、スク水ってのも味気なくないか?」 滝壺 「」ピンポン フレ面 「「?」」 滝壺 「たしか、みさわ妹のも買う必要があるって言ってた」 浜面 「おお」 滝壺 「買い物に誘ってみたらどうかな?」 浜面 「いいんじゃねえかな。仲良くなれるなら早いに越したこたないだろ」 滝壺 「じゃ、連絡してみるね」カチカチ フレメア 「みさわ妹ってどんな人?」 浜面 「俺も見たことねえからな……」 滝壺 「むすじめから聞いた話だけど、顔はすごいそっくりらしいよ」カチカチ 浜面 「姐さんがそのまんま小さくなったようなもんか」 フレメア 「ミサワお姉ちゃんに大体そっくりなんだ」 滝壺 「返信来た。明日おkだって」 浜面 「おし、フレメア。どんな水着がほしい?」 フレメア 「ええとね。(ゴソゴソ)大体こういうヤツ」←新約表紙の服 滝壺 「大きい店に行けばあるんじゃないかな」 浜面 「ここいらでデカイ店つうと、セブンスミストだな」 滝壺 「明日はそこにいこう」 フレメア 「♪」ピョンピョン 浜面 「おいバカ、人の膝の上に座ってるときに跳ねるな」 滝壺 「あ、そうだ。去年行ったときの写真があるよ」 フレ面 「「おー」」 滝壺 「ええとね(ピッピッ)あ、これ砂浜の写真」 浜面 「すげえな。テレビでみる南の島そのまんまじゃねえか」 フレメア 「海が透きとおってる」 滝壺 「これはみんなで撮った写真だね」 浜面 「全員水着とか眩し過ぎだぜ。だが海原、テメエは邪魔だ」 フレメア 「あ、絹旗だ絹旗だ」 滝壺 「フレメアが知らない人もいるかな」 フレメア 「このお姉ちゃんとこのお兄ちゃんは、大体、知らない。にゃあ」 浜面 「お嬢と海原か。海原はまあいいけど、お嬢は今回の旅行のスポンサーだぞ」 フレメア 「すぽんさー」 滝壺 「今度紹介するよ」 浜面 「さて、フレメア。明日に備えて今日は早めに寝ておかないとな」 フレメア 「にゃあ」コクリ 浜面 「だからブラッド&デストロイは今日はお預けな」 フレメア 「ふぎゃぁぁぁぁぁ!」 ~同日 第18学区 婚后邸~ エカ 「( ゚-゚)」シュルシュル 婚后 「ええ、予定通りにお願い致しますわね」 執事 『仰せのままに』 エカ 「♪」 婚后 「また世話になりますわね」 執事 『なんの。この老いぼれにとっては、孫が増えたようで楽しみでもございますからな』 婚后 「増えるといえば、今年は小さな子もおりますので何か用意したほうが良いかもしれませんわね」 執事 『確かに。夜になってしまえばお子様には少々退屈な土地かもしれませんな』 婚后 「わたくしに一つ考えがございます。荷物を少々お送りすることになると思うのですが」 執事 『左様で。では、現地に届くように手筈は整えておきましょう』 婚后 「お願いしますわね」ピッ 婚后 「ふう……関係各所への連絡も一段落ですわね」 エカ 「(゚-゚)」ペロペロ 婚后 「こらこら、くすぐったいですわ」クスクス エカ 「♪」 婚后 「さてと……貴女のことも、ちゃんとしなければなりませんわね」カチカチ Prrカチャ 店員 『お電話ありがとうございます! ペットホテル鹿鳴館でございます!』 婚后 「会員なのですれけれも、ロイヤルスイートを一部屋お借りしたいのですが」 店員 『畏まりました。それでは、会員IDをお願い致します!』 婚后 「ZXC741ASD852QWE963、ですわ」 店員 『すっ、すみません。もう一度お願いします』 婚后 「はい。ZXC741ASD852QWE963、になります」 店員 『……か、重ね重ね申し訳ございませんが、もう一度お願いします』 婚后 「? ええ、ZXC741ASD852」 店員 『す、すみません! 3桁ずつでお願いします!』 婚后 「は、はあ……?」 ~同日 第7学区 海原結標邸~ ショチトル 「」ペラ...ペラ... ショチトル 「なるほど、これがオキナワという土地か……」 結標 「今回行くのは離島だから、観光名所とかは見れないと思うけど」 ショチトル 「えっ」 ショチトル (この水族館っていうのに行ってみたかったのに) 結標 「どこか気になるところがあった?」 ショチトル 「……水族館」 結標 「今回は難しいわね……空港からは変に遠いし」 ショチトル 「えー……」 結標 「あっ、あの、学園都市にもあるから! 水族館!」 ショチトル 「そうなのか?」 結標 「そうそう、私も行ったし。だから今度お兄ちゃんと行ってきなさい」 ショチトル 「なっ、なんであの男と……あ、いや、行ってきます……」 結標 (損な性格よね。見てる分には可愛いけど) ショチトル 「では、今回は海であれこれするのが主目的ということなんだな」 結標 「そういうことね。……ところで貴女、水着はあるの?」 ショチトル 「……あるには、ある」 結標 「へー、どんなの? よかったら見せてもらっていい?」 ショチトル 「ああ。ちょっと待っててくれ」 <ゴソゴソ 結標 「にしても、今年はずいぶんと大所帯ね」 ショチトル 「あった、これだ」ピラーン 結標 「……」 ショチトル 「何か言って」 結標 「い、いいんじゃない? オリエンタルでセクシーな感じがステキ」 ショチトル 「分かってる! 分かってるの! 私だってこんなの着るのすごい恥ずかしい!」 結標 「じゃあなんでそれにしたのよ」 ショチトル 「通りすがりの人に選んでもらった」 ※佐天さんのことです 結標 (どういう状況だったのかしら……) ショチトル 「そうだ。私も聞きたいことがあったんだ」 結標 「なにかしら」 ショチトル 「たしか、外に出るには外出申請? というのが必要だったと思うのだが」 結標 「ええ、必要ね」 ショチトル 「それは、私のようなモグリでも出せるのか?」 結標 「出せない」キッパリ ショチトル 「……じ、じゃあ、どうすれば……」 結標 「抜け道は2つあるわよ。まず1つは、海原みたいに別人に成りすます」 ショチトル 「リスキーだな。本人も申請してた場合はどうなるんだ?」 結標 「ええ、その通りね。去年はたまたま助かったみたいだけど」 ショチトル 「もう1つは?」 結標 「私が外に飛ばす」 ショチトル 「」 結標 「最大距離で飛ばせば、多分衛星監視にも引っかからないと思うのよね」 ショチトル 「……成りすましよりは危険は少ないだろうが」 結標 「ま、なんとかなるわよ」 ショチトル 「それにしても、海か……私の身体、大丈夫かな」ブンブン 結標 「見た目には問題なさそうだけど……まだ、動かすときに違和感があるんだっけ?」 ショチトル 「激しい運動とかはまだ難しい」 結標 「ただ浮いてるだけでもいいじゃない」 ショチトル 「……ないかな」ゴニョゴニョ 結標 「?」 ショチトル 「海水、しみないかな」 結標 「だ、大丈夫よ。多分。私だってしみなかったし」 ショチトル 「え?」 結標 「あれ? 言ったことなかったっけ? 私、脚の皮膚全部剥がれたのよ」 ショチトル 「え? え?」 結標 「でもほら、今は綺麗でしょ?」キラン ショチトル 「護符を作るなら、そんなに必要ないぞ?」 結標 「?」 エツァリ 「違いますよ。変身するために剥がしたわけじゃありません」ニコニコ ~翌日 第7学区 一方通行邸~ 番外個体 「じゃ行ってくるから。留守番お願いね」 一方通行 「はいよォ」 打ち止め 「お昼は素麺が冷蔵庫に入ってるから食べてね! ってミサカはミサカは準備できる女をアピールしてみたり」 <ほら最終信号、帽子。 <わ、わ、前が見えない!ってミサカはミサカは慌てふためいたみたり。 <ガチャ バタン 一方通行 「素麺ね……どれ、一応確認しておくか」 一方通行 「ついでに珈琲でも」ガチャ 【山のような素麺】ドン! 一方通行 「……オイ……オイ。これ一人で食えってのかよ」 一方通行 「まさか晩飯も込みでこの量なのか? いや、だが夜は帰ってくるって……」ブツブツ ~30分後 第7学区 セブンスミスト付近~ 番外個体 「いい? 打ち合わせ通りにね? 名乗るときはIDカードの名前だよ?」 打ち止め 「ミサカに任せろ! ってミサカはミサカは大船に乗せてみたり」 番外個体 「そろそろ来るから……あ」 滝壺 「お待たせ」ノシ 浜面 「いやー、今日も暑いな!」 フレメア 「ミサワのお姉ちゃん、大体久しぶり」ピョンピョン 番外個体 「久しぶり、なのかな?」 浜面 「お、こっちのちっちゃい姐さんが話に聞いてた妹さんか」 番外個体 「うん、妹の最終……じゃなくて、静琴。ほらほら、挨拶」 打ち止め 「お姉ちゃんがいつもお世話になってます!」ペコリ 浜面 「これはこれはご丁寧に。浜面っていいます」ペコリ 滝壺 「私は滝壺。……ほんとに似てるね」 フレメア 「」トテトテ 打ち止め 「?」 フレメア 「」ジー 打ち止め 「??」 フレメア 「私、フレメアっていうの」 打ち止め 「フレメア、だね。よろしくねー」 フレメア 「大体、よろしくね」ニパー 打ち止め 「♪」ニパー 浜面 「フレメアにも同年代のお友達が増えたか……」グス 滝壺 「はまづら、お父さんみたい」 打ち止め 「このお兄さん、いつもこんな調子なの?」 番外個体 「大体ね」 フレメア 「大体にゃう」 滝壺 「それじゃ行こう」 フレ止め 「「♪」」ピュー 番外個体 「……速ぇ」 浜面 「おい、転ぶなよ」 ~その頃 第7学区 某所~ 婚后 「さて……執事には大見栄を切ったものの」 婚后 「どこに行けば売っているのでしょうね……」 婚后 「どなたかに尋ねてみましょうか」カチカチ Prrrr Prrrr <ヒビキアウー ネガイガイマ ピッ <はい、白井ですの。 婚后 「え?」クルッ 白井 「あら」 絹旗 「おや」 婚后 『まあまあ、真後ろにいらっしゃったのですか』 白井 『これは奇遇ですの』 絹旗 「あの、相手が前に超いるんですから電話で話さなくても」 婚后 「それもそうですわね」ピッ 絹旗 「婚后さんも超買い物ですか」 婚后 「も?」 白井 「ええ、わたくたちも買出しに来ておりましたの」 絹旗 「旅行時に超必要そうな小物類などを」 婚后 「……あ、そうですわ。それで聞きたいことがあって電話したのです」 白井絹旗 「「聞きたいこと?」」 婚后 (ルームメイトになってから、すごく息が合うようになりましたわね……) 絹旗 「それで、超聞きたいことというのは?」 婚后 「今度の旅行で使おうと思っているのですが――」 : : : 絹旗 「なるほど、それは超面白そうですね」 白井 「フレメアや、大きいお姉様の妹さんに限らず、わたくしたちでも楽しめそうですの」 婚后 「フレメア?」 絹旗 「あれ? 婚后さんにはまだ紹介してないんですか? これだから超浜面は……」 婚后 「ま、まあまあ。わたくしも高校入学直後でバタバタしておりましたし」 白井 「浜面さんと滝壺さんで保護している、小学生ぐらいの子ですの」 婚后 「その話は伺っておりました。フレメアという名前なのですね」 絹旗 「ええ。超目立つ外見なので見たら忘れないと思いますよ」 白井 「良い意味で、が抜けてますの」 婚后 「まあ、対面が楽しみでございますわね」 絹旗 「もしかしたら、超そこいらで会うかもしれませんね」 白井 「わたくしたちの行動範囲もなんだかんで決まっておりますし」 婚后 「お二人の買い物は?」 絹旗 「婚后さんが先でいいですよ、私らも超急いでるわけでもないですし」 白井 「ええ。必要なのは消耗品だけですので、最悪コンビニでも買えますの」 婚后 「まあ、なんだか申し訳ないですわね」 白井 「絹旗さんも、自分が使う分を選んでおきたいのですよ」 絹旗 「なっ……なんでそうなるんですか!」ムキー 婚后 「本音は?」 絹旗 「選ばせてください」 白井 「はい、決まりですの」 絹旗 「ゆ、誘導尋問です! 超無効です!」ウガー 婚后 「まあまあ、そう仰らずに。楽しんだものが勝ちですわよ」 白井 「さて、どこから参りましょうか」 絹旗 「この時期ならどこ行っても売ってるんじゃないですか?」 婚后 「どうせならド派手なものを選びたいですわね」 白井 「学園都市製ですから、何が飛び出るか分かったものじゃございませんの」 絹旗 「そういえば、やったことないですね」 絹旗 「学園都市製の花火、どんなもんか超楽しみです」 ~その頃 第7学区 とある病院~ ショチトル 「」ガッシャン ガッシャン ガッシャン 結標 「……あれってもうリハビリじゃなくて筋トレよね」 エツァリ 「入院中に衰えた身体を鍛え直すという意味ではリハビリなのでは?」 結標 「そうなのかもしれないけど。あんなに運動して大丈夫なの?」 エツァリ 「うーん……ここ最近はより気合が入ってるように見えますね」 結標 「理由はなんとなく分かるけどね」 エツァリ 「おや、なんですか?」 結標 「ナイショ。ヒントだけあげると……女の子の考えそうなことよ」 エツァリ 「?」 ショチトル (他人の前で水着になるんだから、無様な肉体を晒す訳には……!)ガッシャン ガッシャン 結標 「貴方だと考えても分からないかもね。あの子に直接聞いてみたら?」 エツァリ 「はは、殴られますよ」 結標 「それで済むならいいんだけどね。そろそろ終わりそうだから、飲み物買ってくるわ」 ~とある病院 歓談スペース~ 結標 「たしか自販機はこの辺……あら」 麦野 「あれ、座標移動じゃん」 結標 「麦野さんか……休憩中?」 麦野 「サボリ中」ダラダラ 結標 「いいの?」 麦野 「私らみたいなのが暇ってのはいいことでしょ?」 結標 「サボるのは別問題じゃない」 麦野 「細かいこと気にしてんじゃねーよ」 結標 「まあ、いいけど」 麦野 「アンタは今日も付き添いなの?」 結標 「そんなところね」ピッ ガコン 麦野 「あの一緒にいたイケメン君はどなたかにゃ?」 結標 「それは……アレよ」 麦野 「ふーん……この間、一緒に来た優男とはどうみても別人だけど」ニヤニヤ 結標 「」 麦野 「あれ? あれあれ? もしかしてなんかマズいこと聞いちゃった?」ニヤニヤ 結標 (そうだ、なんでアイツ素のまま来てるのよぉぉ!) 麦野 「大丈夫よぉ、誰かに言いふらそうなんてつもりはないから」 結標 「」ダラダラ 麦野 「関係ないけど、最近甘いもの食べてないのよね。誰かケーキバイキングとか奢ってくれないかにゃー」 結標 (ど、どう言い訳すれば……) 麦野 「」ジー 結標 (真相を話すわけにもいかないし、かといってこのままだと浮気女扱い……) <しずりーん!ミサカ一人に掃除押し付けてどこいきやがったぁぁ! 麦野 「あっ、やべ」 結標 「?」 麦野 「私逃げるから。じゃね」ピュー 結標 「……い、今は助かったの、かな?」 : : : エツァリ 「おや、お帰りなさい」 ショチトル (汗かいちゃった)フキフキ 結標 「」ジー エツァリ 「?」 結標 (ま、許してやるか。ショチトルも喜んでたみたいだし)ハァ 結標 「もう終わったの?」 ショチトル 「ああ。今日の分は終わりだ」 エツァリ 「この後どうされます?」 結標 「お昼食べて帰りましょ。そろそろ旅行の準備もしないといけないでしょ」 エツァリ 「そうですね。まだ何も準備できていませんし」 ショチトル 「待っててくれ。着替えてくる」パタパタ 結標 「」ジー エツァリ 「……あの、先程からどうされたんですか」 結標 (これはこれでありなんだけどなぁ) ~同日午後 第7学区 とあるデパート~ 婚后 「まあ、色々ございますわね」 絹旗 「婚后さん婚后さん、コレ超お勧めですよ」つ―> 婚后 「? これはどう使うんですか?」 絹旗 「この棒を持ってですね、ここのヒモを引っ張るんです」 婚后 「引っ張ると?」 絹旗 「この先っぽについた弾頭がパヒュッと飛んでいきます」 婚后 「だ、弾頭?」 白井 「ダメですの! これは危険すぎますの!」 絹旗 「超ちょっと派手なクラッカーみたいなもんですよ」 白井 「派手すぎますの!」 婚后 「なるほど、このヒモを引っ張ると……」クイクイ 白井 「引っ張らないでくださいましぃぃ!!」 絹旗 「むー、しょうがないですね。これは次回にということで」 白井 「こんな火薬満載のところで危ない真似はよしてください……」 婚后 「これは……また変わった花火ですわね」 絹旗 「なんか小さいですね。これじゃ味気なくないですか」 白井 「……超電磁砲花火?」 婚后 「指先に装着して使うようですわね……絶対に人に向けて撃たないようにともありますわ」 白井 「まさか、お姉様がこんな形で商品化されているとは……」 絹旗 「これ、超やってみたいんですけど」 白井 「危険ですの」 絹旗 「危険を超恐れるばかりでは何もできませんよ」 白井 「むう」 婚后 「まあまあ、もう子どもでもありませんし」 絹旗 「そうですよ、超子どもじゃありません」フンス 白井 「そこまで仰るのであれば……」 絹旗 「さて、浜面は耐えることができるでしょうか」 白井 「絹旗さぁぁん!?」 : : : 【カゴ】<ドッサリ 婚后 「これぐらいあれば事足りそうですわね」 白井 「あの、この大量のロケット花火は?」 絹旗 「あ、それ私のチョイスです」 白井 「戦争でもするおつもりですの?」 絹旗 「……そっか、それも超面白そうですね」 白井 「だーめーでーすーの!」 絹旗 「いやまあ、大量のロケット花火を一度に点火ってやってみたかったんですよ」 白井 「は、はあ」 婚后 「では、とりあえず会計を済ましてきますわね」 絹旗 「あ、私もちょっと出しますよ」 白井 「わたくしも。なんだかんだで選定に関わりましたし」 婚后 「ではお気持ちだけ」クスクス ~その頃 第7学区 セブンスミスト~ フレメア 「それは大体可愛くないと思う!」 打ち止め 「えー、可愛いもん!」 フレメア 「こっちの方が大体可愛いもん!」 打ち止め 「えー、ヒラヒラしすぎててなんかなー」 浜面 「おい、お前ら。ケンカすんなよ」 フレ止め 「「だってこの子が!」」ビシィ 番外個体 「はは、困った。自分のを選ぶ暇がなさそうだ」 滝壺 「大丈夫なの?」 番外個体 「んー、去年のがあるしね」 <じゃーこっち! <大体こっち! 浜面 「いや、ガキってのは元気がいいな」ゲッソリ 番外個体 「子守乙」 浜面 「滝壺と姐さんは買わなくていいのか?」 滝壺 「去年のがあるから」 番外個体 「私も去年のを使うことになりそうだね」 浜面 (去年の……あの写真のだよな) 浜面 (あ、やべ、鼻血が)ボタボタ 滝壺 「はまづら?」 番外個体 「えっ、やーだー。何想像してんのー?」 浜面 「ばんでもございばぜん」 フレメア 「浜面お兄ちゃん、大体こっちのほうが可愛いよね!?」 打ち止め 「そんなことないよね! こっちだよね!」 浜面 「いや、どっちもいいと思うぞ!」ポタポタ 番外個体 「……ねえ、まさか浜面さんの鼻血の原因って」 フレ止め 「「?」」 滝壺 「そんなはまづらは流石に応援できない」 浜面 「ち、違うぞ! 誤解! 誤解だぁぁぁ!」 番外個体 「二人とも、こっちおいでー」 フレ止め 「「??」」トテトテ 浜面 「露骨に距離とらないでぇぇ!!」 滝壺 「とりあえず鼻血止めて」つ【ポケットティッシュ】 浜面 「ひゃい」ツメツメ 番外個体 「うちの妹に欲情しないでくれない?」ジトー 浜面 「違うんだよぉぉ、畜生ぉぉぉ!」 フレメア 「浜面お兄ちゃんは大体どうしたの?」 番外個体 「んー、病気?」 打ち止め 「病気なんだ……大変なんだね」 浜面 「一方通行……今ならお前の気持ちがちょっと分かるぜ」グスッ 番外個体 「で、二人とも水着は決まったの?」 フレ止め 「「これにする!」」 滝壺 「じゃ、お会計だね」 浜面 (これからはロリ面とか呼ばれるのか……辛いな、一方通行) ~同日 第7学区 某所~ フレメア 「買えた買えた♪」 打ち止め 「着るのが今から楽しみー♪」 滝壺 「よかったね、気に入ったのがあって」 番外個体 「あれだけ時間かけて選べばね」 浜面 「しっかし小腹が空いたな」 番外個体 「うん、なんか軽く食べたいな」 打ち止め 「クレープ食べたいクレープ!」 滝壺 「クレープ?」 フレメア 「私も、食べたい。にゃあ」ピョンピョン 浜面 「おし、食いにいこうぜ!」 フレ止め 「「♪」」ピュー 番外個体 「……また速いこと」 滝壺 「あっ、危ない」 ~その頃~ 絹旗 「いやー、随分買ってましたね」 白井 「あの荷物、どこに送っておりましたの?」 婚后 「実家です。執事の方で、現地に送ってもらえる手筈になっておりますわ」 絹旗 「おお、執事さんが」 婚后 「そういえば、執事の方も何か考えがあるようでしたが」 白井 「お世話になりっぱなしで、申し訳ないですの」 婚后 「いいえ、向こうも楽しんでやっておりますから、お気になさらずに」 絹旗 「さて、すこし休憩でも」 <二人とも!前!前! <え?わーーー! 絹旗 「げほっ」ドカァ <ビターーンx3 婚后白井 「「」」ポカーン 白井 「い、今何が?」 婚后 「何かが、すごい勢いで絹旗さんに突っ込んでいったとしか……」 絹旗 「」ピヨピヨ 打ち止め 「」ピヨピヨ フレメア 「」ピヨピヨ 婚后 「子ども? お二人とも、お怪我はございませんか?」ユサユサ 打ち止め 「うーん……頭がグラグラ……」 フレメア 「にゃあ……あ、絹旗だ」 番外個体 「二人とも、ちゃんと前を見ないから!……あれ?」 白井 「あら、大きいお姉様?」 浜面 「すいませんすいません! うちのがご迷惑を……あっ、なんだ、絹旗か」 絹旗 「なんだとはなんですか! 人を超撥ね飛ばしておいて!」 滝壺 「大丈夫だった?」 絹旗 「ええまあ、どうにか」 婚后 「滝壺さんにミサワさん? ということは、こちらの子たちが……」 番外個体 「えーと、うん。そっちの茶髪のほうは私の妹」 打ち止め 「えと、えと、お姉ちゃんの妹で打ち、じゃなくて静琴です」フラフラ 婚后 「まあ、そっくり……それより、大丈夫ですか?」ナデナデ 打ち止め 「は、はい、もう大丈夫!」キリッ 白井 「ち、小さい大きいお姉様!? まあまあまあまあ、なんと可愛らしい!」ハァハァ 番外個体 「落ち着け」ズビシッ 絹旗 (超久々に白井さんらしいところをみました) 滝壺 「この子は、今私たちの家で預かってるの。ほら、ご挨拶は?」 フレメア 「私、フレメア=セイヴェルン」ペコリ 婚后 「お人形さんのような子ですわね。わたくしは婚后と申します」 フレメア 「婚后……すぽんさーのお姉ちゃん?」 婚后 「?」 浜面 「ああ、悪い。俺が旅行のスポンサーだって教えちゃったんだよ」 婚后 「まあ、スポンサーと言えばそうかもしれませんわね」クスクス 絹旗 「まさかこんな形で出会うとは、超びっくりですね」 フレメア 「ねー、絹旗。今日はユリコは?」 絹旗 「超お留守番です」 フレメア 「ぶー」 打ち止め 「ユリコって?」 フレメア 「絹旗のネコさん」 番外個体 「そうだ。ユリコだったらあなたでも触れるかもね。私からも逃げないし」 打ち止め 「え!? ホント!? ホントにホント!?」 婚后 「ところで、みなさんは何を?」 滝壺 「買い物帰り。でクレープ食べたいっていうから行くところだった」 浜面 「お嬢たちも、よかったらどうだ?」 白井 「では、ご一緒させて頂きますの」 番外個体 「ほら、みんな行くよ。遅くなっちゃうから」 絹旗 「……フレメア。他の人はお兄ちゃんかお姉ちゃんなのに、なんで私だけ絹旗なんですか」 フレメア 「大体絹旗だから」 打ち止め 「絹旗もクレープ行こうよ」グイグイ 絹旗 「ほら、超伝染しちゃったじゃないですかぁ!」ムキー ~第7学区 とある公園~ 浜面 「買ってきたぞー!」フンス フレメア 「ちょうだいちょうだい」 番外個体 「はい、あなたはトリプルベリーであってるよね?」 打ち止め 「うん、それ!」 滝壺 「みさわのって、カフェオレ味?」 絹旗 「ミサワさんって何食べるにしても超コーヒー系統なんですね」 番外個体 「好きで食べてるんだから、ほっといてよ」 打ち止め 「」ハムハム フレメア 「」ジー... 打ち止め 「……」 フレメア 「」ジー... 打ち止め 「一口味見してみる……?」 フレメア 「えっ、いいの?」 打ち止め 「う、うん。一口だからね」 フレメア 「♪」ハムハム 婚后 「まあ、なんと微笑ましい光景でしょうか」 白井 「あまりにイノセントすぎて、直視できませんの」 絹旗 「にしても、この二人いいコンビですね」 婚后 「……あの、こう言ってはなんですがトリオでは?」 絹旗 「?」 白井 「偶然なのでしょうが、3人並んで座ってる光景をみると」 番外個体 「ちびトリオ」ケラケラ 絹旗 「なっ、なんで私まで序列に加えられてるんですか! 超おかしいですよ!」 フレメア 「ねーねー、絹旗のも大体一口味見させて」クイクイ 打ち止め 「こっちにも一口ちょうだい」クイクイ 絹旗 「超ダメです。これは私のです」 フレ止め 「「超ケーチー」」 絹旗 「真似しないでください!」ムキー 浜面 「まあ、似たようなもんだろうな。うん」 滝壺 「きぬはたとフレメアはすぐ仲良くなれたしね」 番外個体 「へー、そうなの?」 浜面 「アイツにも思うところはあるんだろうけどよ……結果良ければすべて良しってな」 フレメア 「ねー、絹旗ー」 打ち止め 「一口ー」 絹旗 「ダメですってば! 私だってクレープなんて超久々なんですから!」 滝壺 「二人とも、きぬはたも困ってるよ」 フレ止め 「「はーい」」 : : : フレメア 「超おいしかった、にゃあ」 浜面 「たまには甘いものも悪くねえな」 番外個体 「浜面さんが追加注文するなんて思わなかったよ」 浜面 「クレープなんてハイカラなもん、こんなときじゃねぇと食えないだろ」 絹旗 「確かに、浜面が一人でクレープを買ってる姿を超想像したらぶふぃー」 浜面 「笑うな、自覚はある」 <おや、偶然ですね。 白井 「あら、海原さん」 海原 「皆さんお揃いで」ニコニコ 結標 (あっぶない。慌てて変身させたけど、見られてないわよね?) ショチトル 「……義姉さん、知り合いか?」 結標 「え? ええ、みんな友人よ」 婚后 「そちらの方は?」 海原 「いい機会なので紹介します。彼女は僕の義理の妹ですよ」 ショチトル 「え、えと」 結標 「名前」ボソッ ショチトル 「あ、ショチトル、です」 絹旗 「絹旗っていいます。超よろしく」 浜面 「おお、海原の妹さんか。俺は浜面っつうんだ。こっちのちっこいのは」 フレメア 「フレメア=セイヴェルン」パタパタ 滝壺 「滝壺です」 結標 「あら、フレメア。会うのは2回目かしら」 フレメア 「大体2回目、にゃあ」 ショチトル (血縁には見えないな、私と似たようなものなのかな) 白井 「わたくし、白井と申します。よろしくお願い致します」 婚后 「婚婚と申します。お兄様とは仲良くさせて頂いておりますわ」ペコリ ショチトル 「これはご丁寧に。出来の悪い兄で苦労をかける」ペコリ 婚后 「そんなとんでもないことです。紳士な方で素敵ではございませんか」 ショチトル (そ、そうなのか) 番外個体 「……あなたって、もしかしてうちの店に来たことある?」 ショチトル 「……あっ、マスター? マスターじゃないか?」 結標 「あれ? 会ったことあるの?」 番外個体 「前に、道を教えてほしいって店に迷いこんできたことが」 ショチトル 「まっ、迷っていたのではなく! あくまでも確認のために」 番外個体 「ともかく。私はマスターじゃなくてミサワって呼べばいいから。こっちのアホ毛は」 打ち止め 「妹でーす」ミョンミョン ショチトル 「あ、ああ。改めてよろしく」 フレメア 「お兄ちゃんは?」 海原 「海原と申します。よろしくお願いしますね」ニコニコ フレメア 「大体よろしく」 絹旗 「海原さんたちも超買出しですか?」 海原 「いえ、今日は病院の付き添いですよ」 婚后 「退院できたとはいえ、大変ですわね」 ショチトル 「大丈夫。日常生活に支障はない」 結標 「偶然だけど、これで旅行に行くメンバーが全員揃ったことになるのね」 番外個体 「いや、うちの人がいないんだけど」 結標 「あら、うっかり」 番外個体 「わざと?」 結標 「何のこと?」 海原 「お二人とも、それぐらいになさってください」ナデナデ 結標 「っ……まあ、貴方がそこまで言うなら」 婚后 「せっかくですので、当日の動きも確認致しましょう」 滝壺 「たしか、現地集合だったよね」 浜面 「え、沖縄にか?」 白井 「いえ、合流ポイントは羽田空港ですの」 フレメア 「羽田空港って大体どこ?」 結標 「東京都の端っこよ」 打ち止め 「なんでみんな一緒に行かないの?」 結標 「さすがに人数が多すぎるからね」 絹旗 (まるで保母さんですね) 番外個体 「チェックインは何時からだっけ?」 婚后 「8時半からですわね」 白井 「とすると、そこそこ早く出発しないとなりませんの」 滝壺 「フレメア、寝坊しないようにしないとね」 フレメア 「にゃあ」 番外個体 「あなたもだよ」 打ち止め 「むしろあの人の心配をしたほうがいいかも」 浜面 「ま、当日は遅れないようにってことだな!」 絹旗 「遅れたら超容赦なく置いていかれますので」 海原 「後日、そこには一人取り残された絹旗さんの姿が」 絹旗 「超ないですから! 私には目覚ましでテレポ屋さんの白井さんがいますから!」 白井 「絹旗さんはわたくしをなんだと思ってますの!」 ショチトル 「賑やかだな。いつもこうなのか?」 結標 「一年以上前からずっとこうよ」クスクス 婚后 「ささ、日も傾いてきましたし、そろそろお開きとしましょう」 滝壺 「次に会えるのは空港かな?」 絹旗 「そうですね、何気に超もうすぐですし。では、また当日に」 ~同日夜 第7学区 常盤台新寮~ <ガチャ 白井 「はぁ、門限には間に合いましたの」 絹旗 「いやー、暑い中歩きまわると超疲れますね」 白井 「ユリコは?」 絹旗 「ちゃんと寮監から回収してきましたよ」 ユリコ 「(・ω・)」プンスコ 絹旗 「遅くなっちゃったのは謝りますから、怒らないでくださいよー」 白井 (これ、怒ってるんですの?) 絹旗 「ほら、海苔ですよ海苔」つ■ ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 白井 「絹旗さん、シャワーはどうされますか?」 絹旗 「超お先にどうぞ」 白井 「では、お先に頂きますわね」 絹旗 「はいはい、ごゆっくり」 ~シャワーシーン省略~ 白井 「絹旗さん、空きましたの」 絹旗 「超了解です。じゃ、これ続きお願いします」 白井 「……ねこじゃらし?」 ユリコ 「(・ω・)」ジー 白井 「ああ、そういうことですの」 絹旗 「帰りが予定より遅くなったせいで、超ふてくされ気味なので」 白井 「そういうことであれば、仕方ございませんわね」フリフリ ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 絹旗 「あれー。私のバスタオル見ませんでした?」ゴソゴソ 白井 「いえ、知りませんが」 絹旗 「おっかしいですねぇ」ゴソゴソ ユリコ 「(*・ω・)」ゴロゴロ 白井 「そういえば」 絹旗 「はい?」 白井 「今回の旅行、ユリコもお連れするおつもりで?」 絹旗 「超当然です。ユリコにとっては思いっきり外を走り回れる数少ない機会ですし」 白井 「まあ、ほとんど室内飼いですものね」 絹旗 「だって、もし、もしですよ……外に放して車に轢かれでもしたら、私、きっと……」 白井 「……」 絹旗 「スト2のボーナスステージみたいに、車を超フルボッコにしちゃいます」 白井 「」 絹旗 「いや、それでも収まるかどうか……」 白井 「ト、トラブルを避けるための室内飼いはわたくしも賛成ですの」 絹旗 「ですよね。で、バスタオルが超本格的に見つからないんですが」 白井 「ユリコが鎮座してるこれは違いますの?」 絹旗 「あっ」 ユリコ 「( -ω-)」 ~同じ頃 第18学区 婚后邸~ 婚后 「ただいま戻りました」 エカ 「(゚-゚)」クルッ 婚后 「いい子にしてましたか? 今、食事を用意いたしますわね」 エカ 「♪」 婚后 「あ、そうそう。連絡もいたしませんと」カチカチ Prカチャ 執事 『何かご入用でございますかな』 婚后 「いえ、業務連絡ですわ」 執事 『左様で』 婚后 「先日お話した品、今日付けでお送りいたしましたので」 執事 『畏まりました。後はお任せください』 婚后 「ええ、頼みますわね。花火とはいえ火薬ですので、扱いには気をつけてください」 執事 『心得ております』 婚后 「そういえば、貴方の方でも何か用意していると言っていましたが」 執事 『ええ。夕食に少々の工夫を』 婚后 「工夫ですか?」 執事 『天気と相談になりますが、星空を見ながらの食事など、洒落ておりましょう』 婚后 「あら、素敵ですわね」 執事 『本音を言いますと、私が楽をするための口実でございます』 婚后 「お上手ですこと」 執事 『ふふ、では当日を楽しみにしておりますぞ』 婚后 「ええ、それではまた現地で」ピッ エカ 「( ゚-゚)」シュルシュル 婚后 「はいはい、今用意いたしますわ」 エカ 「♪」 ~同じ頃 第7学区 番外通行邸~ <ガチャ バタン 一方通行 「ン、戻ったか」 番外止め 「「ただいまー」」ダキッ x2 一方通行 「ひっつくな、暑い重いウゼェ」 番外個体 「口ではそう言いながら、実力行使には絶対でないんだよね」ペロペロ 打ち止め 「あなたのツンデレっぷりはもう周知の事実なのだ! ってミサカはミサカは現実を突きつけてみたり」ベタベタ 一方通行 「……メンドクセェ」ハァ 番外個体 「そう言わずに。今から夕食の準備するからさ」 打ち止め 「ミサカはお風呂の準備してくるね! ってミサカはミサカはお風呂場に猛ダッシュしてみたり」ピュー 一方通行 「オイ、帰ったばかりで騒々しくすンな。ちっと休ンでからでいい」 番外個体 「でもお腹空いてない?」 一方通行 「ガキじゃあるめェし、メシの1つや2つ待てるっつうの」 <え?なに、素麺全部食べたの? 一方通行 「なンかマズかったか?」 番外個体 「いや、よく食べ切れたなーと思って。あんなチャレンジメニューみたいの」 一方通行 「……多いって認識はあったのか」 番外個体 「うん、手滑らせてありったけの素麺お湯に落としちゃって」 一方通行 「」 番外個体 「どうせ余るだろうから、なんか手加えて夕飯にしようと思ってたのに」 一方通行 「言われなきゃ分からねェに決まってンだろ!」 番外個体 「分かれよ」 一方通行 「フザけンな!」ムキー 打ち止め 「お風呂30分ぐらいでわくからねー、ってミサカはミサカは報告してみたり」 番外個体 「はーい、お疲れ様ー」ナデナデ 一方通行 「俺が悪ィのかよ、ったく……」カシュッ 番外個体 「すーねーるーなーよー。夕飯はあなたが大好きなもんにしてあげるから」 : : : 番外個体 「はい、珈琲淹れた」コトッ 一方通行 「あァ、悪い」 番外個体 「ちょっと気になってるんだけどさ」 一方通行 「ン?」 番外個体 「今の状態でも、本っ当に最低限の反射は出来てるんだよね?」 一方通行 「紫外線ぐらいしか反射できねェぞ」 番外個体 「あ、なら十分だ」 一方通行 「出来てなけりゃ、今頃皮膚がやられてるだろォが。見た目通りの軟弱肌なんだからよ」 番外個体 「うん、それ心配してた。南国の日差しなんて耐えられるのかなって」 一方通行 「大丈夫だ、心配すンな」 番外個体 「うん、よかったよ」 打ち止め 「ワーストお風呂はいろー、ってミサカはミサカは誘ってみたり」トテテテ 番外個体 「はいはい、今行くー」 ~同じ頃 第7学区 浜滝邸~ 浜面 「フレメア、さすがにそれはよろしくないぞ」 フレメア 「やーだー」 滝壺 「どうしたの?」 浜面 「いやな、今日買ってきた水着着てフロ入るっつうんだよ」 フレメア 「だって大体早く着てみたいもん」 浜面 「いや、着るだけならフロじゃなくてもいいだろ? 水着でフロってなマナー違反なんだぞ」 フレメア 「やーだー」 滝壺 「ねえ、フレメア。お楽しみは後にとっておいたほうがいいと思うよ」 フレメア 「ぶー」 滝壺 「うーん……はまづら、お風呂ってもう沸いてる?」 浜面 「いや、まだ水だぜ」 滝壺 「じゃフレメア。ちょっとだけね」 フレメア 「?」 滝壺 「お風呂が沸くまでの間、水着でお風呂場に行っていいよ」 フレメア 「やったやった」ピョンピョン 滝壺 「じゃほら、着替えておいで」 フレメア 「♪」ピュー 浜面 「よかったのか」 滝壺 「試着せずにサイズだけで見てたみたいし、ちょうどよかったかも」 浜面 「なるほどなぁ」 <浜面ー、手伝ってほしいー。 浜面 「ああ? はいはい、ただいま」 滝壺 「」グイッ 浜面 「いでででで!? 耳引っ張らないで! 耳痛い!」 滝壺 「私が行く。はまづらは待ってて」 浜面 「……そ、そうだな。それがいいよな!」 ~10分後~ フレメア 「ねー。似合う? 似合う?」クルクル 浜面 「おお。すげぇ似合ってるぞ!」 滝壺 「サイズもぴったりでよかったね」 フレメア 「なんか海、すごい楽しみ」wktk 浜面 「そうだな。海なんて俺も久しぶりだからな、楽しみだぜ」 フレメア 「♪」ピョンピョン 浜面 「……ところで滝壺、どう言いくるめて着替えさせるんだ?」 滝壺 「そこまで考えてないよ」 <ピー 浜面 「おっと、フロが沸いたか」 フレメア 「えっ? えっ? 大体、水遊びは?」 滝壺 「お風呂沸くまでの約束だったから、おしまいね」 フレメア 「ふぎゃぁぁぁぁぁ」 ~同じ頃 第18学区 結標海原邸~ ショチトル 「私で最後の筈だから……お風呂のお湯は抜いてしまっていいか?」 エツァリ 「あ、ダメです。明日の洗濯に使いますので」 ショチトル 「……わ、分かった。しかし、今日は疲れてしまったな」 結標 「それ以上に焦っちゃったわよ」 ショチトル 「?」 結標 「だって、こいつが素顔のときにみんなと出くわすなんて想定してないもの」 エツァリ 「困らせてしまったようで、恐縮です」 結標 「まあ、いいけどね」 結標 (やっぱり素顔のほうが) ショチトル (いいなぁ) エツァリ 「?」 結標 「そういえば貴方たち、準備は進んでるの? 直前でバタバタするのはご免よ」 エツァリ 「必要なモノは揃えてあるので、あとは詰め込むだけですよ」 結標 「やれるなら早いうちにやっちゃったほうがいいと思うけど」 エツァリ 「仰る通りですね」 ショチトル (どうしよ……何も手をつけてない) エツァリ 「ショチトルは、問題なさそうですか?」 ショチトル 「え? あ、ああ、問題ない」 結標 「早めに準備するのも大事だけど、すぐ必要になるものをしまってもダメだからね」 ショチトル 「分かっている」 結標 「さーて、私先に寝るわね」 ショチトル 「え? もう?」 結標 「夜更かしはお肌の大敵なのよ。じゃ、オヤスミ☆」 <バタン ショチトル 「……私もそろそろ」 エツァリ 「ええ、お休みなさい」 ショチトル 「うん。お休み」 ~2時間後 結標海原邸 ショチトル個室~ ショチトル 「荷造りはこんなものかな……」 ショチトル 「疲れたし、いい加減寝るとしよう」 ショチトル 「あれ? 寝るときの服……あー!」 【キャリーバック】 ショチトル 「この中だ……」 ショチトル 「しかも部屋着類は一番奥の方じゃないか」 ショチトル 「……出す、しかないよね」 【キャリーバッグ】<カパッ ショチトル 「……」 ショチトル 「うう……面倒くさい。眠いのに……」 ショチトル 「……義姉さんに頼めば出してもらえるのかな、ってもう寝てるんだ……」 ~8月上旬早朝 第7学区 常盤台新寮エントランス~ 絹旗 「ユリコー、これに入ってください」 ユリコ 「(・ω・ ) ) )」 絹旗 「目的地に着くまで、超ちょっとの辛抱ですからね」 白井 「超ちょっとという時間でもないと思いますが……」 絹旗 「超大丈夫ですよ。ユリコはこの中大好きですから」 白井 「まあ、ユリコは賢いですし」 絹旗 「飼い主に似て、超賢くて超可愛いでしょう」フンス 白井 「え?」 絹旗 「いや、そこでその反応は超おかしくないですか」 白井 「絹旗さんは可愛い部類でしょうが、淑女たるもの、自分で言うものでもございませんの」 絹旗 「えー。そんなもんなんですかね」 白井 「そんなもんですの」 絹旗 「まあ、私の魅力など私が言わなくても超伝わるでしょうけども」 白井 「自然に伝わってこその魅力ですの」 絹旗 「なんか分かる気もします」 寮監 「なんだ、お前たち。もう出るのか」 白井 「寮監、おはようございます」 絹旗 「おはようございます」 寮監 「分かっているとは思うが、羽目を外さぬようにな。特に絹旗」 絹旗 「え、なんで名指しなんですか」 寮監 「普段の自分の行いを鑑みてみろ」 白井 「ですの」 絹旗 「むう」 寮監 「白井が付いていれば大丈夫……きっと大丈夫だ……うん、大丈夫だろう」 白井 「寮監!? なぜそこで自分に言い聞かせますの!?」 絹旗 「」プギャー 白井 「笑うところではございませんの!」 寮監 「滅多にない機会だからな。常識の範疇で、思い切り楽しんでこい」 白井 「か、かしこまりました。では、行ってまいりますの」 絹旗 「お土産には食べ物と置物、どっちがいいですか?」 寮監 「食べ物」 絹旗 「超了解です。じゃ、楽しんできます」 ピーッ ガチャ バタン 絹旗 「さて、どこから行きましょうか」 白井 「第11学区のゲートに向かいましょう。そこから表に出れるハズですの」 絹旗 「この時間じゃバスも動いてませんね」 白井 「ええ。まだ始バスの時間までちょっとございますわね」 絹旗 「てことは、テレポかタクシーで移動するこ「さ、タクシーを捕まえましょう」 絹旗 「超即断ですね」 白井 「先は長いのに、こんな早朝から疲れ果てるのはご免ですの」 絹旗 「疲れるといえば。制服のままも超疲れますし、どっかで着替えちゃいましょうよ」 白井 「学園都市の外に出てからにしますの」 ~タクシーで移動中~ ブロロロロ... 絹旗 「……あ! 止めてください!」 白井 「え?」 キキーッ ゴンッ 白井 「いたたた……おでこが……どうしましたの、急に」サスサス 絹旗 「あれ、婚后さんですよね?」 白井 「あら」 絹旗 「婚后さーん」ノシ 婚后 「あら、絹旗さん?」 絹旗 「超奇遇ですね。ゲートまで行くなら、乗ります?」 婚后 「まあ、よろしいのですか?」 絹旗 「せっかくですし」 白井 「運転手さん、友人なのですが乗せても平気ですか?」 運転手 「大丈夫だ、問題ない」 婚后 「では失礼いたしますわ」バタン 絹旗 「じゃ、運転手さん。引き続きお願いします」 ブロロロロ... 婚后 「? 白井さん、おでこが赤いですが」 白井 「なんでもございませんの」 絹旗 「」プププ 白井 「笑わないでください!」 婚后 「?」 絹旗 「この分だと、超早く到着できそうですね」 婚后 「そうですわね。この時間ならゲートの手続きも混んでいないでしょうし」 白井 「余裕がある分には問題ないかと」 絹旗 「さて、皆さん時間までに来るといいのですが」 ~その頃 第7学区 番外通行邸~ 番外個体 「最終信号、準備は?」 打ち止め 「おk! ってミサカはミサカは準備万端であることをアピールしてみたり!」 番外個体 「で、あの人、まだ起きてないの? もう置いてこっか」 打ち止め 「ダーメーなーの! ミサカが起こしてくるから待ってて!」ドタタタ <起きて起きて起きてー! <ドンガタッバゴン <ごォォォ!? 番外個体 「狙い通り」ニヤニヤ : : : 一方通行 「」ポケー 番外個体 「時間も余裕ないから、ご飯食べてる暇ないよ」 一方通行 「珈琲だけくれ。缶でいいから」 番外個体 「はい」ポイッ 一方通行 「ン」パシッ 打ち止め 「もー。ちゃんと起きてって言ったのに。ってミサカはミサカはぶーたれてみる」ブーブー 一方通行 「慣れないことはするもンじゃねェ」 番外個体 「困るわ、それじゃ。まったく、本当に朝弱いんだから」 一方通行 「まだ遅刻確定って時間でもねェだろ?」 打ち止め 「でも、余裕もそんなにないよ、ってミサカはミサカは時計を気にしつつ指摘してみたり」 一方通行 「はいはい。じゃ、行くとしますかねェ」 番外個体 「バッテリは?」 一方通行 「夜中に充電した。問題はねェ」 番外個体 「よろしい」 打ち止め 「仮に切れたとしても、ミサカかワーストが充電してあげるからね!」 一方通行 「まァ、万が一のときには頼むかもな」 番外個体 「できるならそうならない方がいいんだけどね」 一方通行 「覚えておく」 打ち止め 「じゃ、しゅっぱーつ! ってミサカはミサカは手を振りあげてみる!」 番外個体 「帽子忘れてるよ」ポスン 打ち止め 「わっ、わっ、前が見えない!」 一方通行 「オマエ、人に偉そうなこと言っておいて自分も忘れもンかよ」ケラケラ 番外個体 「人のこと言えないのは同じでしょ。はい、杖」 一方通行 「ああ、悪ィ」 打ち止め 「じゃ、じゃあ改めてしゅっぱーつ! ってミサカはミサカは帽子を直しつつ宣言してみたり」イソイソ 番外個体 「しゅっぱーつ」 一方通行 「今度こそ忘れもンはねェな」 番外個体 「大丈夫だよ。こっちゃあなたが寝てる間にも準備してたんだから」 一方通行 「そりゃ結構なことで」 打ち止め 「ワースト、テーブルに携帯置き忘れてるよ、ってミサカはミサカは指差しつつ教えてみたり」 番外個体 「」 一方通行 「お、いいねェその表情。今まで見た中じゃ2番目にイイ表情だぜェ」ニヤニヤ 番外個体 「……ぅ、ぐぬ……」プルプル 一方通行 「さァて、今度こそ行くとするか」 打ち止め 「しゅっぱーつ!」 ~その頃 第7学区 とある大通り~ 浜面 「おーい! おーーーい!」ノシ 滝壺 「あっ、行っちゃったね」 フレメア 「タクシーが全然捕まらない、にゃあ」 浜面 「なんでだよ、なんで回送か送迎しか走ってねぇんだよぉぉ!」 滝壺 「この時間だとタクシーも仕事終わりなのかも」 浜面 「参ったな。流石にゲートまで歩くには途方も無い距離があるからな……」 滝壺 「とりあえず大通り沿いに歩きながら。タクシーが見えたらまた挑戦すればいいよ」 浜面 「今はそれが一番か……仕方ねぇ!」 フレメア 「大体歩くの?」 浜面 「少しだけな」 フレメア 「少しだけ」 : : : フレメア 「」カチカチ 浜面 「おい、フレメア。歩きながら携帯いじるのは危ないぞ」 滝壺 「何やってるの?」 フレメア 「みさわ妹からメール来たから、返信してたの」 滝壺 「もう出発したって?」 フレメア 「うん、大体出発したって」 浜面 「向こうも出発したのか」 滝壺 「みんなも移動してるのかな」 浜面 「この時間ならもう移動してるんじゃねぇかな」 フレメア 「あっ」 滝壺 「どうしたの?」 フレメア 「今タクシーに乗ったってメールがきた」 浜面 「なにぃぃ! くそ、なぜだぁぁ! なぜ俺達はタクシーに振り向いてもらえない!」 滝壺 「大丈夫だよ、タクシーに嫌われてるはまづらも応援してる」 浜面 「嫌われてんの!? そりゃ庶民だからタクシーなんて滅多に乗らねぇけどさ!」 フレメア 「大体、私がやってみる」フンス 浜面 「フレメアが? タクシー止めんの?」 滝壺 「それじゃ、やってみて」 フレメア 「まかせて」トテトテ 浜面 「大丈夫なのか?」 滝壺 「何事もチャレンジだよ」 <キキー 浜面 「えっ」 滝壺 「あっ」 フレメア 「タクシー止めた、にゃあ」トテテテ 浜面 「」 滝壺 「やったね、フレメア」ナデナデ フレメア 「♪」 滝壺 「はまづら、乗ろうよ」 浜面 「そ、そうだな、乗ろう」 ~その頃 第11学区 とある路地~ 結標 「さーて、この辺ね」 海原 「事前に場所もリサーチ済みとは、恐れいります」 結標 「適当に飛ばして地面に埋まったら、ショチトルが可哀想でしょ」 ショチトル 「それは確かにイヤだが」 結標 「待ち合わせ場所は、駅の改札ね」 海原 「心得ています」 結標 「大丈夫だとは思うけど、なんかあったらイヤだから。飛ばしたあとはさっさと離れてね」 ショチトル 「ああ、分かった」 結標 「じゃ、準備はいい?」 ショチトル 「ま、待ってくれ」 結標 「どうしたの?」 ショチトル 「転移されるのは初めてなんだが……痛かったりしない?」 海原 「大丈夫ですよ、ちょっとふわっとするだけです」 ショチトル 「本当に?」 海原 「本当です」 結標 「大丈夫よ。自分以外を飛ばすときの精度なら自信があるわ」 ショチトル 「……分かった、信じる」 結標 「じゃ、一人ずつ飛ばすからね」 海原 「いっぺんに、じゃないんですね」 ショチトル 「手間じゃないのか?」 結標 「手間だけど。いくらお兄ちゃんでも、物理的にくっつくのは嫌でしょ?」 ショチトル 「ぅ……でも、お兄ちゃんなら……」ゴニョゴニョ 結標 「はいはい。じゃ、いくわよ」 フッ ショチトル 「あ、消えた」 結標 「次は貴女の番ね」 ショチトル 「え、ちょ、ちょっとま」 フッ 結標 「これでよし、と」 [[携帯電話]]<アイシアウー フターリー シーアワセノー ソラー♪ 結標 「はい、もしもし」 海原 『あ、僕です。こちらは問題ございませんので』 結標 「当然でしょ。私が飛ばしたんだもの」 海原 『ふふ、ごもっともですね』 結標 「じゃ、後で。改札でね」 海原 『お待ちしております』ピッ 結標 「さーて。私もさっさといかないとね」 チンピラ 「よう、姉ちゃん。朝帰り?」 チンピラ 「俺達と延長戦とかどう?」 結標 「邪魔」 フッ x2 結標 「もー、朝から気分悪いなぁ。早くここ離れましょ」コツコツ ~同日朝 羽田空港 第一旅客ターミナル~ 絹旗 「いやー、超寝てたら着いちゃいましたね」 白井 「婚后さんが起こしてくれなければ、危うくそのまま引き返してしまうところでしたの」 婚后 「いいえ、わたくしとて直前まで微睡んでおりましたから」 絹旗 「で、まだ誰も来てないようですね」 婚后 「待ち合わせの時間まではまだございますし」 絹旗 「ところで、どっか着替えれる場所ってないですか」 婚后 「着替えですか?」 白井 「制服だと疲れるそうで」 婚后 「エアポートラウンジならシャワールームもございますが、たしか入室条件があったかと」 絹旗 「むー、超仕方ないですね。現地まで耐えますか」 白井 「耐えるというほどのものでもございませんでしょうに」 絹旗 「あっ、お手洗いっていう手が」 白井 「やめてください、お願いですから」 絹旗 「超冗談ですよ。さすがにそこまではしません」 白井 「ならよいのですが」 婚后 「絹旗さんも相変わらずですわね。良い意味で」 絹旗 「私は超ブレませんので」フンス : : : 絹旗 「」モフモフ 婚后 「まあ。では、朝食をとらずにここまで?」 白井 「今にして思えば、前日にパンなり用意しておけばよかったのですが……」 絹旗 「」ゴクン 婚后 「それで、今軽く食べてるということですのね」 白井 「ですの」モフモフ 絹旗 「それにしても、誰も来ませんね」 婚后 「まあ、まだ時間には余裕がございますし」 絹旗 「そうだ。誰が最初にくるか予想してみませんか?」 白井 「予想ですか」 絹旗 「はい。で、正解者には何か超お得な特典を」 婚后 「特典と申しますと?」 絹旗 「んー……ケーキバイキングにご招待とか」 婚后 「よろしいですわ。受けて立ちましょう」 白井 「あら、ここでわたくしだけ引き下がるのも不公平ですわね」 絹旗 「超決まりですね」ニシシ 婚后 「誰か、と申しましたがおそらく、いえ確実に3グループに分かれていらっしゃる筈です」 白井 「ですの。3家族、とも申しましょうか」 絹旗 「滝壺さんのところ、ミサワさんのところ、結標さんのところですね」 婚后 「この中で、次に到着しそうな人たちと申しますと……」 白井 「考えてみると、トラブルにでもあわない限り大幅に遅刻しそうな方はおりませんの」 絹旗 「超僅差っぽいですよね」 婚后 「これは接戦ですわね」 絹旗 (滝壺さんはしっかりしてるように見えて実は超のんびり屋さんです。加えて超浜面とフレメアもいるとなると……) 絹旗 (除外ですね。ミサワさんと結標さんでは……) 絹旗 (割と几帳面な海原さんを抱える結標さんが超有利でしょうか。いざとなればテレポですし) 白井 (子どもというのは、イベントの日には驚くべきポテンシャルを発揮するもの) 白井 (フレメアか、小さい大きいお姉様がいち早く起きて家人を叩き起こすことは十分考えられますの) 白井 (大きいお姉様も、振る舞いはラフに見えて内面しっかりしている方。これは決まりでしょうか) 婚后 (ミサワさんは以前愚痴っておりましたわね。彼は朝が弱い、と) 婚后 (となると、滝壺さんか結標さんか) 婚后 (……滝壺さんでしょうか。どんな時でも平常心で動いておられますし) 絹旗 「シンキングタイム超終了です」 白井 「お二人とも、結論は出ましたか?」 婚后 「ええ、色々な可能性を考慮した上で、わたくしなりに出させて頂きました」 絹旗 「では超発表といきましょうか」 白井 「よろしいですの」 絹旗 「はい、せーの」 絹旗 「結標さんで」 白井 「大きいお姉様ですの」 婚后 「滝壺さんかと」 絹旗 「おお、見事にバラけましたよ」 婚后 「勝者は一人だけ、ということですわね」 白井 「いつだって勝者は一人ですの」 絹旗 「では、後は結果待ちですね」 ~10分後~ 絹旗 「! あ、あの姿はまさか!」 白井 「絹旗さん、ご存知ですの!?」 婚后 「白井さんもお分かりでしょう」 絹旗 「ああ、私の手からケーキバイキングが零れていきます……」 白井 「負けは負け、ですの」 フレメア 「あ、お姉ちゃんとお姉ちゃんと絹旗だ」トテテテ 浜面 「なんだ、お嬢たち早いな」 滝壺 「おはよ。……きぬはた、どうしたの?」 絹旗 「敗者の余韻を噛み締めているんです」orz 白井 「みなさんも、お早いですわね」 浜面 「いやな、学園都市で捕まえたタクシーの運転手がフッ飛ばしてくれてな」 婚后 「?」 滝壺 「はまづらが"ちと遅れ気味だなぁ"って呟いたら"お急ぎですかい?"って」 フレメア 「クレイジータクシーみたいで楽しかった、にゃあ♪」ピョンピョン 浜面 「死ぬかと思ったわっ」 婚后 「わたくしだと無事では済まなかったでしょうね……」 絹旗 「超畜生……私の分析は超カンペキな筈なのに……」 白井 「ほら、いつまで凹んでますの」 フレメア 「絹旗はどうしたの?」 婚后 「甘いものが食べれなくなって残念がっているのですよ」 浜面 「なんだなんだ、甘いもんが欲しいのか?」 絹旗 「超浜面には関係ないです」 滝壺 「フレメア、あれちょっと分けてあげて」 フレメア 「わかった」ゴソゴソ 絹旗 「?」 フレメア 「はい、絹旗にあげる」つ【ミルキー】 絹旗 「……」 婚后 「絹旗さん、よかったですわね」 白井 「これ、とても美味しいんですよね」 浜面 「よかったな、絹旗!」ナデナデ 絹旗 「私をなんだと思ってるんですかぁー!」ゴスッ 浜面 「ほが」 フレメア 「すごいすごい、ヘッドバットだ」 滝壺 「今のはちょっと痛そうかも」 浜面 「いやいや、なんともないぜ!」ポタポタ ~更に10分後~ <あ、フレメアー フレメア 「あ、みさわ妹だ」トテテテ 白井 「はっ、大きいお姉様」トテテテ 婚后 「……なんといいますか」 番外個体 「ほら、もー、寝ながら歩かないでよ! 危ないっつの!」 一方通行 「」ウトウト 浜面 「なにやってんだ、超能力者」 絹旗 「あ、あれ……私は最下位予想をしたつもりじゃ……」 滝壺 「みさわ、あくせられーたは大丈夫なの?」 番外個体 「これ、貨物室でいい?」 白井 「あ、あのそれはあまりに無体かと」 打ち止め 「あっ、その帽子可愛いー」 フレメア 「ふふん、大体いいでしょー」フンス 番外個体 「ほら、起きて。初対面の人もいるでしょ」ゲシッ 一方通行 「イテッ……あァ、初対面?」ジロリ フレメア 「大体白い」 打ち止め 「フレメア、見た目はちょっと怖いけどいい人だから、仲良くしてあげてね」 絹旗 「あ、ど、どうも」 白井 「はじめまして」ペコリ 婚后 「お噂はかねがね伺っておりますわ、ええと……」 一方通行 「一方通行でいい。うちの性悪が世話になってるな」 番外個体 「性悪!? あなたに言われちゃお終いだねぇ」 一方通行 「あァ!? 性悪に手足が生えたようなヤツが何吠えてやがる」 番外個体 「ンだとゴルァ」ビリッ 一方通行 「上等じゃねェかオルァ」バチッ 打ち止め 「視線をビビビするの禁止ー!!」 白井 「ま、まあまあお二人とも、それぐらいに」 フレメア 「ミサワのお姉ちゃんと白いお兄ちゃんはいつもこうなの?」 滝壺 「この二人にとっては挨拶みたいなものだから」 絹旗 (これが第一位……なんかイメージと超違います。取っ付き易そうですね) 一方通行 「ンじゃ、全員揃ったら起こしてくれ」ポスン 番外個体 「来るときの電車でも寝てたクセに……」 婚后 「大目に見てあげてくださいな」 フレメア 「寝てる顔可愛い」 打ち止め 「でしょでしょ♪」 番外個体 「誰か油性ペン持ってない?」 打ち止め 「ダーメー!」 ~更に10分後~ 海原 「おや、どうやら僕達で最後のようですよ」 結標 「そりゃね……間に合ったのが不思議なくらいだもの」 ショチトル 「なんだか申し訳ないな」 滝壺 「あ、むすじめだ」 結標 「ゴメンなさい、遅くなっちゃった」 白井 「なにかトラブルでも?」 海原 「それが乗る電車を間違えてしまいまして」 浜面 「間違えた? 何に乗ったんだ?」 結標 「空港行きに乗ったつもりが、普通の快速特急だったのよ」 ショチトル 「あれは焦ったな。空港に向かう線路から離れていくんだから」 婚后 「それで、引き返してきたということですのね」 海原 「ええ。お恥ずかしい限りです」 ショチトル 「……この白い人は?」 一方通行 「」スピー 結標 「あれ? 会ったことなかったっけ?」 ショチトル 「ない」 番外個体 「まあ、ないでしょ。今はヒキニートだし」 ショチトル 「待て、白い……もしや、マスターの恋人か?」 番外個体 「へ?」 ショチトル 「義姉さんから色々聞いてて。例えば」 結標 「」ガシッ ショチトル 「モガ?」 結標 「これで全員よね? ほら出発よ、それ起こして」 番外個体 「う、うん」ビリッ 一方通行 「おォっ!?」ガバッ 番外個体 「そろそろ行くよ」 一方通行 「あ、あァ」 フレメア 「いよいよ出発だ」ピョンピョン 打ち止め 「楽しみー♪」ミョンミョン 絹旗 「もうチェックインできますかね?」 婚后 「この時間なら大丈夫かと」 白井 「では、参りますの」 番外個体 「ね、海原さん」チョイチョイ 海原 「どうしました?」 番外個体 「飛行機でさ、淡希すっごい乱れると思うから。優しくしてあげてね?」 海原 「? え、ええ。わかりました」 番外個体 「去年もねー、色々と」 結標 「ちょっと何吹きこんでんのよ!」 番外個体 「べっつにー。ほら、行こ行こ♪」ガシッ 一方通行 「おい、引っ張ンな」 フレ止め 「「待ってー」」トテテテ 滝壺 「はまづら、私たちも行こうよ」 浜面 「おう、そうだな。いよいよ出発だぜ!」wktk ショチトル 「……義姉さん、大丈夫か。顔色が優れないようだが」 結標 「大丈夫よ……ええ、大丈夫」 海原 「無理はなさらず。何かあればすぐに言ってくださいね」 結標 「……うん」 ――約一名を除き爆睡していたため、機内の模様は省略します。 ~同日正午 那覇空港~ 結標 「……」 ショチトル 「だ、大丈夫か」 結標 「何度も……起こしたじゃない……バカ」 海原 「いや面目ないです」 絹旗 「なんか今日は天候が悪かったらしいですね」 白井 「少々揺れていたらしいですが……婚后さんは大丈夫でしたの?」 婚后 「ええ、熟睡さえしてしまえば乗り物酔いも怖くないですわ」 番外個体 「やっぱり離陸の加速時のGがクセになっちゃう☆」 一方通行 「あー、オマエああいうの好きそうだな」 打ち止め 「ワーs……お姉ちゃんはきっとジェットコースターとかも好きになりそうだよね」 番外個体 「今度連れてってよね、遊園地とか」 一方通行 「その内な」 浜面 「これが沖縄か! いやぁ、暑いな!」 フレメア 「すごい空が綺麗」 滝壺 「晴れてよかったね」 浜面 「で、こっからどうすんだ?」 婚后 「去年同様、迎えが来てる筈なのですが……」 絹旗 「執事さんですか?」wktk 婚后 「ええ」 執事 「お呼びですかな?」シュタッ 絹旗 「うひゃぁ!?」 婚后 「まあ、相変わらず人が悪いですわね」 執事 「これは少々悪戯がすぎたようですな」 白井 「執事さん、お久しぶりですの」 浜面 (ホント、執事って感じだな) 一方通行 (……このジジイ、只者じゃねェな) フレ止め 「「執事さん?」」 執事 「はい、執事さんですよ、お嬢様方」 番外個体 「ほら、お世話になるんだから。ちゃんと挨拶して」 フレ止め 「「よろしくお願いしまーす」」 執事 「おやおや……こちらこそ、よろしくお願い致します」ペコリ 結標 「相変わらずシブイ人ね」 ショチトル 「本当にいるんだな、ああいう人って」 海原 「あの方はプロですしね」 執事 「それでは、皆様。こちらの準備は整っておりますので、いつでも出発できます」 滝壺 「みんなもう準備はいいよね」 婚后 「では、早速向かうといたしましょう」 絹旗 「超いよいよですね!」 白井 「ええ、実感が湧いてきましたの」 執事 「どうぞ、こちらへ」 フレ止め 「「♪」」ピュー 浜面 「おお速い速い」 ~移動中~ フレメア 「すごいすごい!」 浜面 「すげぇ!」 打ち止め 「こんな色の海初めて見た! っていうか海初めて見た!」 絹旗 「浜面が混ざってる光景って超シュールです」 白井 「去年はそこのポジションには絹旗さんが入っていたのですが」 絹旗 「え、私あんなでしたか!?」 一方通行 「しかしプライベートジェットとは洒落てるねェ」 婚后 「お気に召して頂けました?」 一方通行 「悪くねェ」 番外個体 「飛行機とか持ってないの?」 一方通行 「必要に迫られなかったしな」 婚后 「所有していたところで、早々使うものでもございませんし」クスクス 番外個体 「だろうけどね。……で、あの二人は何やってんの?」 海原 「……あの、結標さん」 結標 「なによ」ガシッ 海原 「あ、いえ、なんでもありません」 ショチトル 「ここまで飛行機が苦手とは思ってなかったな」 ショチトル (ていうか、いいなぁ。お兄ちゃん独り占めで) 滝壺 「去年色々あったみたいだから。隣に座ってたみさわが詳しく知ってるかも」 ショチトル 「マスターが? なあ、何かあったのか?」 番外個体 「んー? あ、去年も来たんだけど。行き帰りの飛行機でね」 ヒュッ ゴン 番外個体 「っ!?」ジーン 一方通行 「? オイ、どうした」 滝壺 「棚の上から荷物が落ちちゃったみたいだね」 番外個体 「ち、ちがっ……今のは絶対……」ズキズキ <皆様、まもなく到着致します。 ~婚后さん私有地~ 絹旗 「いや、一年ぶりですね」 白井 「何も変わっておりませんの」 滝壺 「本当に、すっごい静かなところだよね」 フレメア 「大体、何もない」 打ち止め 「すっごーい」 婚后 「もともと、引き篭もるための土地でしたし」 浜面 「いやぁ、でもいいな、こういうところも」 一方通行 「コンビニは?」 番外個体 「ある訳ないだろ、バカ」 海原 「結標さん、もう大丈夫ですから」ナデナデ 結標 「帰りも……乗らなきゃ行けないのよね」 ショチトル 「ま、まあ、そのときはそのときだ」 執事 「皆様、ひとまで宿泊先までご案内致します」 ~宿泊先の別荘~ 番外個体 「いやー、もう来るだけで疲れちゃったね」 打ち止め 「ねー、海は? 海行かないの?」 フレメア 「行かないの?」 滝壺 「もう午後だしね。明日の朝にしない?」 フレ止め 「「えー」」 白井 「あのやりとり、まるっきり去年の絹旗さんですの」 絹旗 「私あんなでしたか!? 超本当に!?」 浜面 「でも、見に行くだけならいいんじゃないか?」 ショチトル 「着替えなければ海に行ってはいけないという訳でもないだろう」 結標 「そうね。確か去年もそうしたんじゃなかった?」 海原 「ええ。たしかそうでしたね」 フレ止め 「「いーきーたーいー」」グイグイ 番外個体 「あー、分かったから引っ張るな」 一方通行 「なァ、コーヒーねェか?」 番外個体 「自分でやれ」 執事 「コーヒーですか? ただいまご用意致しましょう」 婚后 「絹旗さん、ユリコは?」 絹旗 「あ、そうでした。ユリコー、超到着ですよ」カパッ ユリコ 「(・ω・三・ω・)」 フレメア 「あ、ユリコだユリコだ」 打ち止め 「この子がユリコ? う、でも……」 番外個体 「大丈夫、ユリコだったら逃げないよ」 打ち止め 「ユ、ユリコ。さわってもいい?」 ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)」 打ち止め 「あっ、きた! こっちきたー!」ナデナデ フレメア 「ユリコ、大体久しぶりー」ワシャワシャ ショチトル 「これは普通の猫だったら逃げてるだろう」 結標 「大丈夫でしょ。ユリコだし」 海原 「それで、どうされます? 少し外を歩いてみましょうか」 滝壺 「うん、いいじゃないかな」 フレメア 「ユリコもいくよね?」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 打ち止め 「かわいすぎる……」 絹旗 「あ、超待ってください。着替えだけさせてください」 白井 「そうですわね、制服を汚してもいけませんし」 一方通行 「あァ、俺もこれ飲ンから出たいしな」ズズ... 番外個体 「なに自分だけ飲んでるの」 執事 「どうぞ、皆様にも冷たいものをご用意しております」 絹旗 「あ、超頂きます」クピピピ 白井 「ほらほら、絹旗さん。皆さんを待たせているんですから」ズルズル 絹旗 「あっ、ちょっと、引きずらないでくださいよ!」 結標 「私たちも荷物だけ置いてきましょうか」 ショチトル 「そうだな。ここに置きっぱなしもよくないだろう」 ~30分後~ 絹旗 「超出発です!」 婚后 「では、ちょっと出て参ります」 執事 「お気をつけて」 結標 「みんな日焼け止めは塗った?」 白井 「抜かりございませんの」 婚后 「バッチリですわ」 滝壺 「一応」 結標 「貴女は?」 ショチトル 「いや……私はもとがこれだし」 番外個体 「なくてもいいでしょ、別に」 一方通行 「紫外線なンざ反射しとけ」 白井 「できるもんならやってますの」 浜面 「大変だな、女性ってのは」 海原 「女性は僕らの知らないところで努力してるんですよ。結標さんを見てると実感します」ニコニコ 浜面 「kwsk」 海原 「僕の命と彼女の名誉に関わるので、お話はできません」 フレメア 「大体、早く行こうよ」 打ち止め 「早く早くー」 滝壺 「そんなに急がなくても大丈夫だよ」 番外個体 「気持ちは分かるけどね。じゃ、行こっか」 : : : フレメア 「すごーいきれーい」トテテテ 打ち止め 「海ひろーい!」トテテテ ユリコ 「三三ノ・ω・)ノ」ポテテテ 浜面 「おい、転ぶなよ」 絹旗 「去年はたしか向こうに見える丘にも行ったんですよね」 白井 「ええ、あそこからの長めは最高でしたの」 滝壺 「あっちにも行ってみようよ」 婚后 「そうですわね、砂浜の次はそちらに行ってみましょうか」 一方通行 「俺もう帰っていいよな?」 番外個体 「あの子の説得ができるならね」 打ち止め 「♪」ミョンミョン 一方通行 「砂浜だったな? さっさと行くぞ」 海原 「天下の一方通行さんも、あの笑顔には勝てませんか」ニコニコ 一方通行 「オマエの笑顔になら勝てる気はするな」 海原 「おや、では笑顔勝負といきますか?」 結標 「二人ともやめなさいよ」 ショチトル (白い人は義姉さんの言う通り血気盛んなんだ) ショチトル (でも、あれだけ凄まれて動じないなんて……さすがお兄ちゃん) フレメア 「あ、砂浜見えてきた!」 打ち止め 「すごいきれーい!」 浜面 「おお、こりゃ見事だな」 絹旗 「砂浜も変わらぬ白さですね」 海原 「驚きの白さ」 一方通行 「なンでこっち見て言うンだ」 打ち止め 「ねー、海入ってもいい?」 一方通行 「そのまま入ンのか。ダメだろ」 番外個体 「膝から下ってことでしょ?」 打ち止め 「」コクコク 一方通行 「……なンかあったら危ねェしな。オマエ一緒に行ってやれ」 番外個体 「はいはい」 フレメア 「大体私も!」ピョンピョン 滝壺 「一緒に行こう」ウズウズ 打ち止め 「ねー早くー」 番外個体 「急がなくても海は逃げないよ」 一方通行 「コケるンじゃねェぞ」 <うひゃー冷たい! <大体きもちいー <ドボン <あ、滝壺さん! 浜面 「あ、滝壺が」 海原 「派手に転んでしまいましたね」 絹旗 「あれ? なんか去年も……」 浜面 「滝壺、大丈夫かー」 <大丈夫だよー ショチトル 「」ウズウズ 結標 「行ってきたら?」 ショチトル 「え、で、でも……」 海原 「ここで待ってますから、行ってきてください」 ショチトル 「……うん、行ってくる」トタタタ 白井 「そういえば……」 婚后 「はい?」 白井 「あの花火は、どうなさるおつもりで?」 婚后 「今夜にでも開けてしまおうかと思っています」 絹旗 「えっ、早速今日なんですか」 婚后 「明日海水浴と考えると、皆さんも夜はお疲れでしょうし」 白井 「確かに、泳いだあととなると疲れてるでしょうね」 絹旗 「なるほど、それで今夜ですか」 婚后 「それに……わたくしも詳細はわかりませんが、明日の夜は……」 白井 「明日の夜は?」 婚后 「執事が何か用意してるらしくて」 絹旗 「それはそれで超楽しみですね」 白井 「何が出てくるのでしょうね」 婚后 「さあ。夕食とは行っておりましたが……」 絹旗 「ここは超楽しみにしておきましょう」 滝壺 「」プカプカ フレメア 「滝壺お姉ちゃん、大体開き直っちゃった」 番外個体 「あー、思い出した。たしか去年もこうだった」 打ち止め 「そうなんだ……」 番外個体 「ダメだよ、真似しちゃ」 打ち止め 「わ、分かってるもん!」 ショチトル 「そっちの人は大丈夫なのか?」ザブザブ 滝壺 「大丈夫だよー」プカプカ 一方通行 「アイツ、いっつもああなのか?」 浜面 「滝壺は独特のテンポで生きてるからな」 結標 「なんか分かる気がするわ」 海原 「いつも自分のペースを崩さないのも、強さではないでしょうか」 ~30分後~ 婚后 「そろそろ行きませんこと?」 白井 「そうですわね。そろそろ移動しても……」 絹旗 「ほらほら、呼んできてくださいよ」 一方通行 「あァ、そォだな。ちっと呼んでくる」 浜面 「おい、無理すんな。砂場じゃ歩きづらいだろ。俺が行ってくるぜ」 海原 「いやいや、ここは僕が」 浜面通行 「どうぞどうぞ」 結標 「面倒だから、全員まとめて行ってきなさい」 フッ 絹旗 「あ、消えた」 白井 「能力の無駄遣いですの」 婚后 「空間転移って第一位さんにもきくのですね……」 <ドサッドサッドサッ 番外個体 「? 何今の音」 フレメア 「大体、お兄ちゃんたちが降ってきた」 滝壺 「えっ」ザブ 一方通行 「イッテェな、あのショタコン」 浜面 「ひ、膝、膝打った」ジンジン 海原 「結標さんも手厳しいですね」 打ち止め 「あ、波が」 海浜通行 「!?」ザザザザ 番外個体 「ナイス回避」ケラケラ ショチトル 「それで一体どうしたんだ?」 海原 「ああ、そうでした。そろそろ移動しようかと、呼びに来たんですよ」 番外個体 「そういうことね。ほら、次行くって」 フレ止め 「「はーい」」 白井 「あら? そういえばユリコの姿が見えませんが」 絹旗 「さっきから海で超ハントしてますよ」 <フミャーーオ <バシャバシャバシャ 婚后 「まあ、見た目に似合わずワイルドなことを……」 結標 「本能を刺激されちゃったのかしらね」 ユリコ 「ミ`・ω・´ミ」フモー 絹旗 「いやいや、持ってこなくていいですよ!」 結標 「せっかくご主人のために捕ってきてくれたのに?」 白井 「これではユリコが報われませんの」 婚后 「絹旗さん、ちゃんと功を認めてあげませんと」 絹旗 「……ユ、ユリコ、超ありがとうございます」 ユリコ 「ミ`・ω・´ミ」ドヤサ 絹旗 (ていうか、ユリコが捕ってきたコレはなんですか……?) 一方通行 「オイ待て、脚拭くぞ。そのまま上がったら砂まみれだからな」 打ち止め 「お願いしまーす♪」 フレメア 「白いお兄ちゃん、私も」ピョンピョン 一方通行 「あァ、順番な」 浜面 (フレメアは怖い顔が好みなのか? 駒場のリーダーにも懐いてたし) 海原 「ミサワさんたちもタオル使いますか?」 番外個体 「いや、サンダルのまま入っちゃったしね。いいよ」 滝壺 「私も」 浜面 「」ブーッ 番外個体 「滝壺さん。水に濡れたせいで服透けてるから」 滝壺 「これだけ日差しが強かったらすぐ乾くよ」フンス 一方通行 「オイ、ガキども。そこで鼻血噴き出してる三下2号に近付くな。伝染る」 浜面 「伝染るって何が!? ていうかヒドくね!?」 フレ止め 「「?」」 海原 「滝壺さん、やはりタオルを……その、色々透けてますので……」 滝壺 「そう?」 ショチトル 「」ジトー 結標 「」ジトー 海原 「あ、む、結標さん? いつの間に」 結標 「貴方の視線はどこに釘付けにされてるのよ」 海原 「」 ショチトル 「サイテー」 海原 「ご、誤解です、これは……!」 結標 「ショチトル、行きましょ。みんな待たせてるし」 ショチトル 「ああ、そうだな」 海原 「」 一方通行 「海原」ポン 浜面 「生きてりゃ色々あるよな」ポン 海原 「なんですか、なんなんですか、あなたたちは」 滝壺 「あの3人はどうしたの?」 番外個体 「んー、傷の舐め合い?」 ~林道~ 打ち止め 「おー、ハイビスカスだ」 フレメア 「すごい、本物だー」 結標 「髪にさしてみる?」 打ち止め 「やってやって」 結標 「少しだけじっとしててね」プスッ 番外個体 「ちょっと待って。なんで頭のてっぺんに差してるの? 普通サイドじゃないの?」 結標 「これ可愛くない? アホっぽくて」 打ち止め 「?」 ショチトル 「」プスッ 海原 「おお、ショチトル。よく似合いますね」 白井 「まあ、違和感がございませんの」 ショチトル 「そ、そうか?」 婚后 「ええ、お似合いですわ」 ユリコ 「(・ω・)」モシャモシャ 絹旗 「ユリコ! ハイビスカス食べちゃダメですよ!」 一方通行 「……さっきから思ってンだが、オマエすげェな」 滝壺 「ゆりこはスーパーキャットだから」 浜面 「たまに猫の形をした何かなんじゃないかと思うぐらいだしな」 フレメア 「ねー、浜面。あの大体高いところにあるのはなに?」 浜面 「あれか? なんか木の実っぽいけど、なんだろうな」 フレメア 「もっと近くで見たい。あれやってあれやって」ピョンピョン 浜面 「しょうがねえな。ほら、乗れ」 フレメア 「♪」ヨジヨジ 打ち止め 「……いいなー。肩車なんて、私してもらったことない」 番外個体 「無茶振りはダーメ。一方通行じゃできっこないって」 一方通行 「なっ……肩車ぐらいどォってことねェ!」 浜面 「ハハッ、ぬかしおる」 フレメア 「ぬかしおる」 婚后 「まあまあ。杖を使っておられるのですし。二人して怪我などしては大変ですわ」 一方通行 「……チッ」 海原 「では、僭越ながら僕が」 結標 「」バシッ 海原 「い、痛いですってば」 結標 「貴女がしてあげればいいじゃない」 番外個体 「へ? 私が?」 打ち止め 「お姉ちゃーん、肩車ー」グイグイ 番外個体 「分かったよ、もう」 : : : 打ち止め 「落とさないでね! 絶対落とさないでね!」ガッチリ 番外個体 「落とさないから髪掴むな! 痛いっての!」 婚后 「こうやってみると、本当によく似ておりますわね」 白井 「絹旗さんは、どちらか持って帰れるならどちらにいたします?」 絹旗 「なんですか、その質問は」 ショチトル (肩車か……小さい頃はお兄ちゃんがしてくれたなぁ) 一方通行 「オイ、どこまで登りゃいいんだ」 白井 「たしか、もう少しで見晴らしの良い場所に出れるかと」 浜面 「下から見たときはそうでもないと思ってたが、登ってみると結構あるんだな」 打ち止め 「そこに行くと何か見えるの?」 番外個体 「海」 ショチトル 「海は海なんだろうけど」 結標 「もっと言い方あるでしょ」 絹旗 「あのですね、超綺麗な海が見えますよ!」 婚后 「昨年来たときは絹旗さんが感動で固まってしまうぐらいでしたね」クスクス 滝壺 「(∵)←こんな顔してたよね」 絹旗 「いや、それぐらい超素晴らしいってことじゃないですか!」 浜面 「フレメア、カメラの準備しとけ。絹旗を激写するぞ」 フレメア 「大体ラジャー」 絹旗 「させませんよ!?」ムキー 海原 「そろそろ着くんじゃないですか?」 婚后 「そうですわね。そこを登ったところになります」 ~見晴らしのいい高台~ 絹旗 「おー、去年と変わらない超見事なオーシャンビューですね」 浜面 「……こりゃすげぇ。こんな世界、テレビでしか見たことねぇぞ」 一方通行 「なるほど、悪くねェな」 フレ止め 「「」」ポカーン ショチトル 「この高さからでも海の底が見えるのか。すごい透明度だな」 海原 「ショチトル、危ないですよ。流石にここから落ちたら助けられません」 滝壺 「ここから日没って見えるのかな」 結標 「もう陽が傾きかけてるけど……」 番外個体 「この分だと、西は反対方向だね」 滝壺 「」ムー 白井 「綺麗な景色というのは何時間見ていても飽きないものですのね」 婚后 「このへんは光源がございませんので、夜は暗いだけですわよ」 白井 「ならば月明かりと星空を堪能するまでですの」 結標 「あら、いいじゃない。そういうのも」 浜面 「いいか、二人とも。いちたすいちは?」 フレ止め 「「田んぼの田ー」」 浜面 「お、いいぞ! いい笑顔だ!」カシャカシャ 絹旗 「あ、そうだ。写真といえば」スチャ 婚后 「携帯ですか? カメラをお持ちなのでは?」 絹旗 「いいんですよ。これは超送りつける用ですので」カシャ 白井 「あら、またですの? そろそろお許しになってあげては」 ショチトル 「誰に送るつもりなんだ?」 絹旗 「黒イルカです」 滝壺 「きぬはたのライバルだっけ?」 絹旗 「超自称ライバルですよ。こっちは何かと勝負吹っかけられて超疲れちゃいます」 番外個体 「ああ、あの子か……いいぞ、もっとやれ」ケラケラ 海原 「さあ、落ち着いたら戻りましょうか。みなさんもそろそろお疲れでしょう」 一方通行 「それもそォだな。喉も渇いたしよ」 打ち止め 「私も喉乾いたー」 婚后 「では、そろそろ戻りましょう」 ~別荘~ フレメア 「ただいまー」 打ち止め 「ただいまー」 ユリコ 「ノ・ω・)ノ」 執事 「おや、お帰りなさいませ」 婚后 「夕飯まではまだ少々ございますわね」 執事 「ええ。日没に合わせて出来るようになっております」 婚后 「……今宵、アレを使いますわ」 執事 「アレでございますか」 婚后 「アレでございます」 執事 「畏まりました。すぐに持ち出せるよう、準備をしておきましょう」 フレメア 「アレ?」 打ち止め 「アレってなに?」 婚后 「夕食後のお楽しみですわ」ナデナデ 打ち止め 「えー、気になる気になる」 婚后 「あっ、そういえば貴女のお名前。漢字ではどう書くんですか?」 打ち止め 「んーとね、んーと……あれ?」 結標 「たしか、静かな琴って書いてしずきよね」 絹旗 「ミサワさんの下の名前って真琴ですよね。一文字違いですか」 番外個体 (私の名前もそうだけど、先生が考えてくれたんだよなー) 一方通行 「オイ、コーヒーないか?」 番外個体 「自分で頼んできなよ」 一方通行 「言い方が悪かったな。オマエが淹れたコーヒーが飲みたい」 番外個体 「……」スッ <あのー、キッチンお借りしてもいいですか? <ええ、どうぞ。 結標 「うまく言いくるめたものね」 一方通行 「アイツのが飲みたいってのは嘘じゃねェよ」 浜面 「なにさり気無く惚気けてやがんだ。爆発しろ」 海原 「浜面さんに言う資格はないでしょう」ニコニコ ショチトル 「なあ、義姉さん」 結標 「どうしたの?」 ショチトル 「今日はどこで寝ればいいんだ?」 結標 「寝る場所……そういえば決めてなかったわね」 滝壺 「去年は大部屋で雑魚寝だったよね」 浜面 「なんだそれ、修学旅行みたいで楽しそうだな。……ん?」 滝壺 「どうしたの?」 浜面 「去年って海原もいたんだよな。一緒に寝たのか?」 結標 「そ、それはほら……流れってヤツで」 浜面通行 「「……」」 海原 「なんですか、その目は」 ショチトル 「?」 浜面 「殴っていい?」 一方通行 「血流操作していい?」 海原 「やめてくださいよ!」 <南の島でハーレムってそれなんてエロゲ? <見損なったぜ、海原さンよォ…… <いやいやいや、お二人が想像するようなイベントはありませんでしたよ!? 白井 「なんといいますか、殿方らしい争いですの」 絹旗 「男って超バカばっかです」 結標 「……悲しいけど」 滝壺 「否定できないね」 番外個体 「アレでも学園都市最高の頭脳なんだよ……」 フレメア 「大体、お兄ちゃんたちはなんでケンカしてるの?」 打ち止め 「なんでだろうね」 ショチトル (お兄ちゃんは、もう……素敵すぎるのも考えものだなぁ)ハァ 執事 「お嬢様、そろそろ食事の準備が整います」 婚后 「あら、お疲れ様。みなさん、そろそろ夕食に致しましょう」 ~夕食後~ 番外個体 「……浜面さん。そのシャツ、何?」 浜面 「これか? いや、ワゴンセールで安かったからよ。部屋着用に買ったんだよ」 結標 「歩く教会? って何?」 滝壺 「外国の観光客が着てるのみたいだね」 絹旗 「あー、あの意味も分からずに超それっぽい漢字を並べてるシャツですか」 一方通行 (ねェわ……このシャツはねェわ) 婚后 「みなさん、寝る前にもう1つ余興があるのですが」 白井 「あら、満を持して出番ですのね」 フレメア 「何かあるの?」 婚后 「執事、あれを」パンパン 執事 「はい、こちらに」ドンッ 浜面 「これは……花火か?」 海原 「それも結構な量ですね」 フレメア 「これ、やってもいいの?」wktk 打ち止め 「今から? 今から?」wktk 婚后 「ええ、今からみんなでやりましょう」 フレ止め 「「キターーー!」」 番外個体 「ね、ここに電流流したらどうなるかな」 絹旗 「超やめてください! 危なすぎですよ!」 滝壺 「はまづら、運んであげて」 浜面 「任せろ!」 執事 「こちらに火器とバケツもございますが」 海原 「それは僕が持ちましょう」 ショチトル 「花火って……どういうのだ?」 結標 「聞くよりは見たほうが早いわね」 フレメア 「ねー、早く早く!」 白井 「慌てなくても、時間はございますの」ナデナデ ~夜の砂浜~ 婚后 「いいですか? くれぐれも人に向けないように」 フレ止め 「「はーい」」 結標 「じゃ、火付けるからね」シュボッ シュパーー 打ち止め 「すごーい!」 フレメア 「きれーい!」 滝壺 「」パチパチ 一方通行 「ンでオマエは初っ端から線香花火なんだよ」 滝壺 「線香花火っていいよね。儚くて、でも最後まで燃え尽きて、まるで人生みたい」 一方通行 「オマエが言うとちと洒落にならねェぞ」 番外個体 「淡希ー、ライター貸して」 結標 「はい」ポイ 番外個体 「♪」 絹旗 「ミサワさん、超待ってください! それは」 番外個体 「Fire」シュボッ バシュゥーーーーーッ 番外個体 「おっ、これたーのしーい☆」 白井 「大きいお姉様! それは地面に固定するタイプの花火ですの!」 浜面 「おいバカこっち向けんなぁぁぁぁぁ!」ダダダダ ショチトル 「マスター、それはさすがに危ない」 結標 「あれが悪い見本よ。真似しちゃダメだからね」 フレメア 「あっ、大体消えちゃった」プスプス 打ち止め 「こっちも消えちゃった」プスプス 婚后 「消えたのはこのバケツに入れて。ちゃんと水に浸してから次の花火ですわよ」 フレ止め 「「はーい」」 海原 「今回ばかりは、この中に発火能力者がいないのが少しだけ残念ですね」 <パンパン <パパパパン 打ち止め 「うひゃ!?」ビクッ フレメア 「銃声!?」 婚后 「いえ、向こうでロケット花火合戦が勃発してしまいまして」 一方通行 「オイ、どうした三下2号! ガッカリさせンじゃねェぞ!」 浜面 「舐めるなよ、第一位! 勝負はこっからだぜ!」 結標 「二人とも近づいちゃダメよ、危ないしバカが伝染するから」 フレメア 「でもちょっと面白そう」 番外個体 「バカが伝染るって……」 滝壺 「でも、あれ見てると否定できないよね」 絹旗 「ていうか、私の超ロケット花火……」 結標 「それにしても、流石学園都市製ね。色も鮮やかだし長持ちするし」 婚后 「火薬が違うのでしょうか」 滝壺 「線香花火きれい」パチパチ 白井 (ひたすら線香花火を続ける滝壺さん……軽くホラーですの) フレメア 「消えた……バケツに入れて」チャポン 打ち止め 「次いってみよー!」 結標 「はいはい、じゃ火つけるからね」シュボッ ショチトル 「な、なあ。義姉さん」 結標 「どうしたの?」 ショチトル 「あれは、どうすればいいんだ?」 婚后 「あれと申しますと?」 海原 「あれですよ、あれ」ニコニコ 白井 「?」 一方通行 「うまく方向を調整してセッティングしとけよ!」 番外個体 「言われなくてもやってるよ」プスプスプス 絹旗 「浜面! ありったけ束ねて超点火しますよ!」 浜面 「よっしゃ!」ゴソゴソ 一方通行 「点火だ!」 番外個体 「弾幕薄いよ! 何やってんの!」 絹旗 「超しっかり持っててくださいよ!」 浜面 「おう、きやがれ!」 <パシュパシュパシュパシュパシュ <バンッパパンパン スパンッ 結標 「……」 ショチトル 「怖くて近寄れない」 結標 「もう放っといていいわよ」 白井 「そうですの、下手に突入するのも危なそうですし」 滝壺 「あっ、消えた」ポトッ ~1時間後~ 白井 「すっかりやりつくしてしまいましたわね」 フレメア 「楽しかった、にゃあ♪」 打ち止め 「お姉ちゃん、ありがとー」 婚后 「楽しんで頂けて光栄ですわ」 滝壺 「あとは、ちゃんと綺麗にしてから帰らないとね」 海原 「さあ、みんなでゴミ集めといきましょう」 結標 「貴女たちもよ。ロケット花火回収してきなさい」 絹旗 「いや、それが超たくさんありまして」 番外個体 「海に向かって飛んでいったのはないと思うけど」 浜面 「なんせ数が数だしな」 一方通行 「オマエの座標移動でなンとかなンねェか?」 結標 「自分で拾ってこい! 一本残さず!」 ショチトル 「まあ……後始末は自分ですべきだな」 : : : 絹旗 「超疲れました……」 番外個体 「まー、これで全部でしょ」 婚后 「お疲れさまでした。では、そちらも水に浸しておきましょう」 浜面 「こ、腰が……」 一方通行 「バッテリー残量がやべェな」 滝壺 「もう今日は寝るだけ?」 結標 「そうね。順番にシャワー浴びて休みましょ」 ショチトル 「なんだかあっという間だったな」 白井 「結構な弾丸スケジュールですし」 フレメア 「でも大体疲れちゃったかも」 打ち止め 「」ファーァ 絹旗 「では、戻って寝る準備をしましょうか」 ~別荘 就寝部屋 女性チーム~ ショチトル 「……ふはー」ホコホコ 結標 「シャワー、貴女で最後よね」 ショチトル 「うん、そのハズ」 ユリコ 「」スピー フレメア 「」ウトウト 滝壺 「流石に疲れちゃったんだね」 白井 「今日は移動もいたしましたし、無理もないかと」 婚后 「むしろよくここまでもったとすら思えますわね」 絹旗 「おりゃーーー!」ボスン 番外個体 「いたっ……やったな、この!」 結標 「枕投げ禁止。起こしちゃうでしょ」 打ち止め 「」ウトウト 絹旗個体 「「はーい」」 絹旗 「で、明日は何時に起きましょうか?」 番外個体 「別に何時でもいいんじゃないの?」 滝壺 「でも、寝坊しちゃうと勿体無い気がする」 白井 「では遅すぎず早すぎずで、7時ぐらいを目安に」 婚后 「執事が起きるのはいつも5時なので、それぐらいで丁度良いですわね」 ショチトル 「随分早いのだな」 結標 「私たちだけゆっくりするのもなんか申し訳ないわね」 婚后 「お気になさらず。本人も楽しんでやっておりますから」 絹旗 (明日はこっそり早起きしてお手伝いして好感度超アップです) 番外個体 「ほら、寝るならちゃんと自分の場所で寝な」チョンチョン 打ち止め 「ふぁーい……」 滝壺 「あほ毛がへにゃへにゃだ。余程眠いんだね」 ショチトル 「アンテナみたいだな……」 打ち止め 「」モゾモゾ 番外個体 「こらこら、ここは私の陣地」 婚后 「良いではないですか。姉妹なのですから」 白井 「わ、わたくしもその中に」 番外個体 「ゴメンね、この布団二人用なんだ」 フレメア 「」ジー... 滝壺 「おいで」 フレメア 「♪」 絹旗 「フレメアも、寝るときはいつもそんな感じですか」 滝壺 「いつもは3人で寝てるね」 フレメア 「大体浜面も一緒」 ショチトル 「……私なんて一人部屋で一人寝なのに」 結標 「貴女ぐらいの歳になればね」 ショチトル 「でも、義姉さんは毎晩兄と寝てるじゃないか」 結標 「ちょっ」 滝壺 「さすがむすじめ」b グッ 番外個体 「私たちに出来ないことを平然とやってのける。そこに痺れる」 結標 「憧れなくていいから! ほらもう寝るわよ!」 婚后 「あら、折角なのですし後学のために詳しいお話を」 結標 「しない!」 白井 「3行で説明を」 結標 「しない!」 絹旗 「超ちょっとよく分からないんで、図か画像で解説を」 結標 「しないから!」 ショチトル 「義姉さんがここまで弄られてるのは初めて見た」 結標 「貴女のせいだもん」 滝壺 「程良く疲れたところで、みんな寝よう」 ゴソゴソ モゾモゾ オヤスミー オヤスミナサイ 絹旗 「……ユリコ、なんで私の布団の超ド真ん中で寝てるんですか。私寝れないじゃないですか」 ユリコ 「」スピー ~就寝部屋 男性チーム~ 海原 「それではオープンです」 一方通行 「」パシッ 浜面 「」パシッ 海原 「」パシッ 浜面 「俺の勝ちだな」 海原 「エースのフォーカード……いや、これは参りました」 一方通行 「クソ、今日はダメだな」 海原 「今の浜面さんは飛ぶ鳥も落とす勢いですね」 浜面 「自分でも恐いぜ。今年の運をここで全部使い果たしてるかもな」 一方通行 「ハッ、だったらオマエだけ帰りの飛行機は別便な」 海原 「いや、それはダメでしょう。他のお客さんを巻き込むことになります」 一方通行 「よし、泳いで帰ってこい。体力なら自信あンだろ」ニヤニヤ 浜面 「ゴメンなさい、調子に乗りました」 一方通行 「しかし負けっぱなしつゥのもムカツクな」 海原 「ではもう一勝負と行きましょうか」 浜面 「ははっ、かかってきなさい」 海原 「趣向を変えて、神経衰弱などいかがです?」 一方通行 「俺はなンでも構わねェよ」 海原 「それではカードをバラまきますね」パッパッ : : : 浜面 「」←獲得:0ペア 海原 「いやぁ、惜しかった。もう一歩だったのですが」←獲得:12ペア 一方通行 「こンなもン、めくったカード覚えときゃ楽勝だろ」←獲得:15ペア 浜面 「そんなたくさん覚えれるかよ……」 海原 「浜面さんの強運もここまででしたか」 一方通行 「運に頼るようじゃまだまだってことだ」 浜面 「ちくせう……」 海原 「では運を使い果たしたところで、寝るとしましょうか」 浜面 「そうだな。襖の向こうも静かになってるし、あいつらも寝てんだろ」 一方通行 「海原、場所代わってくれ」 海原 「ええ、構いませんが」 一方通行 「コンセントが近いほうが都合がいい」 浜面 「ああ、充電か。大変だな、お前も」 一方通行 「慣れさえすればどォってことねェよ」 海原 「携帯電話みたいなものなのでしょうかね」 一方通行 「まァ、似たよォなもンだ」 浜面 「おし、寝るか! 俺朝弱いから、寝坊しそうだったら起こしてくれな」 一方通行 「そンときゃ手段選ばねェぞ」 浜面 「優しくしてくれ」 海原 「うわぁ……」 一方通行 「ねェわ……」 浜面 「すまん、今の俺の発言は忘れて」 ~一日目 終了~ ~二日目 就寝部屋 女性チーム~ チュンチュン... 打ち止め 「起きて起きて起きてー!」ガッシボカッ 番外個体 「い、いたっ、痛い!」 打ち止め 「朝だよ、起きて」ポカポカ 番外個体 「起きる、起きるから叩くな……今何時よ?」ガシガシ 打ち止め 「6時半だよ」 番外個体 「はー……ちと早いけど起きるか」 フレメア 「お姉ちゃんたち、起きるの?」 打ち止め 「あれ? フレメア起きてたの?」 フレメア 「うん、大体さっきから。ね、私喉渇いた、にゃあ」 打ち止め 「ミサ……私も私も」 番外個体 「はいはい。じゃ水でももらいにいこうか。まだみんな寝てるから静かにね」 : : : 白井 「」パチ 絹旗 「」スピー 白井 「……?」 絹旗 「」スピー 白井 (な、なぜわたくしと絹旗さんが同じ布団に?) 絹旗 「」ゴロン 白井 (お、落ち着くのですのよ黒子! これは間違い! 何かの間違いですの!) 絹旗 「」フニャー 白井 (こんなところを見られてはあらぬ誤解が……ここはこっそり抜けますの)ソローリ ショチトル 「……」 滝壺 「……」 白井 「」ブーッ ショチトル 「仲が良いのだな」 滝壺 「そんな大胆なしらいなら私も応援する」 白井 「ご、誤解ですの……!」ワタワタ ショチトル 「それより、マスターがコーヒーを作ってくれたそうだ」 白井 「マスター……あ、大きいお姉様が?」 滝壺 「フレメアとみさわ妹がコーヒー牛乳ほしいっていうから作ったんだって」 白井 「まあ、あの子たちも起きてましたの」 ショチトル 「飲むか?」 白井 「是非!」 滝壺 「朝ごはんまでもう少しあるみたいだから、それ飲んで待ってよう」 ショチトル 「……そうだ。ついでに義姉さんも起こしておくか」ユサユサ 結標 「ん……」 ショチトル 「そろそろ起きては?」 結標 「もうそんな時間? すっごい寝た気分ね」ノビー 白井 「7時間ぐらいは寝ておりましたし」 ~別荘 リビング~ フレメア 「あ、お姉ちゃんたちおはよー」 打ち止め 「おはよー」 白井 「おはようございます。お二人とも早いですわね」 結標 「先越されちゃったわね」 番外個体 「おや。二人が髪降ろしてるのは久々に見た」 滝壺 「滅多に見れないよね」 フレメア 「大体初めて見た」 結標 「そんなに珍しいかしら」 ショチトル 「家でもなければ解かないしな」チュー 白井 「確かに外だとそうそう解く機会もございませんわね」 打ち止め 「髪結んでなくても可愛いと思うよ!」ミョンミョン 白井 「可愛さでは、小さい大きいお姉様のアンテナには適いませんの」 結標 「たしかにね」クスクス <ガラッ 絹旗 「おはよーございまーす」トテトテ ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)」ポテポテ 婚后 「皆さんお早いですわね」 白井 「まあ、絹旗さん。寝グセが……」 絹旗 「さっきまで超熟睡してましたし」 滝壺 「みさわヘアーになってるよ」 絹旗 「えっ、そりゃ超マズイですね。ちょっと直してきます」 番外個体 「オイ、どういう意味だ」 ショチトル 「毛先が外にハネてるってことじゃないか?」 番外個体 「いやそうじゃなくて」 結標 「あ、今の内に私も髪結んでこよ」 白井 「ではわたくしも」 執事 「お嬢様、そろそろ朝食の準備が整いますが」 婚后 「はい、お疲れ様。……殿方陣はまだ起きておられないのですね」 番外個体 「しょうがないね、ホント」 滝壺 「はまづらは朝そんなに強くないから」 ショチトル 「おにい……兄は寝坊癖はない筈なのだけど」 フレ止め 「「私たちが起こしてくる!」」 滝壺 「お願いしてもいい?」 番外個体 「いつものアレやったげて」ニヤニヤ フレメア 「突撃ー、にゃあ」トテテテ 打ち止め 「ごー!」トテテテ 執事 「おやおや、これは頼もしいですな」 <ドスンガタッ <ゴトゴトゴトゴト <ドズズ...ン ユリコ 「(・ω・)?」 ショチトル 「……何が起こっているんだ」 ~朝食後~ 浜面 「朝からひでぇ目にあった」 一方通行 「ガキどもは容赦しねェからな……」 海原 「元気で良いではないですか。あいたたた」 フレメア 「海はいつ行くの?」 滝壺 「ご飯食べたばかりだから。もう少し休んでからね」 打ち止め 「今日は水着で泳いでいいんだよね?」 番外個体 「うん、今日はみんな水着だよ」 ショチトル (水着か……結局アレ持ってきちゃったんだよね) 婚后 「みなさん、水着は新調されたのですか?」 結標 「私は去年と同じね」 番外個体 「私も」 絹旗 「私も去年のが着れましたので」 滝壺 「私も同じ」 白井 「買おうかと思いましたが気に入ったのがなくて……結局同じですの」 番外個体 (同じってことは、白井さんはまたあのヒモか……) 婚后 「では去年参加したメンバーは全員同じ水着なのですね」 海原 「あれ、僕聞かれてませんが」 一方通行 「誰がオマエの水着に興味持つンだよ」 浜面 「自重しろ、海原」 海原 「ですよね」ニコニコ 番外個体 「あのさー、3人」 海浜通行 「「「ん?」」」 番外個体 「先に着替えてさ。荷物持って砂浜に先行しててくれない?」 浜面 「おお、お安い御用だぜ」 結標 「決まりね。助かるわ」 海原 「お気になさらず。そういうことであれば、僕たちはそろそろ準備を」 滝壺 「うん、急がなくていいからね」 ~砂浜~ 浜面 「よっこらショット」ドサッ 海原 「シートはどこらへんに広げましょうか?」 一方通行 「ここらへンでいいだろ。俺らしかいないンだしな」 浜面 「パラソル立てるぞー」ドスッ 一方通行 「ここ俺の寝床な」 海原 「寝るつもりなんですか」 一方通行 「俺いなくてもよくね?」 海原 「僕はいいですが、ミサワさんたちはどう思いますかね?」 一方通行 「……分かったよ」 浜面 「よし、あとは姫様たちのご到着を待つばかりだな」 海原 「少々時間がかかりそうですね。あの人数ですし」 一方通行 「女ってないつも準備時間かけやがる。待つ方の身にもなれってンだ」 浜面 「しかしなんだ、お前たちがそんな格好してるとチンピラみたいだな」 海原 「変ですかね?」 ※水着+派手Yシャツ前開け 一方通行 「本家チンピラのオマエに言われたくねェな」 浜面 「ま、まあ、チンピラ出身だけどよ。街中でこの格好はしねェよ」 一方通行 「学園都市にゃ妙な格好してるのはゴマンといるが、これはねェわな」 浜面 「露出狂でもあるまいしな」 海原 「いや、結標さんだって普段は普通の服装してますよ?」 一方通行 「ンでそこでそいつの名前が出てくンだ?」 浜面 「結標の姐さんの話はしてないだろ?」 海原 「え、あっ、そ、そうでしたね! いやー、暑さで頭がやられてしまったみたいです!」 浜面通行 「「……」」 海原 「……いやー、ははは」 浜面 「…………あっ、露出狂→結標の姐さんと連想したのか! なるほどなるほど!」 一方通行 「分かってなかったのかよ」 : : : 浜面 「……遅いな」 海原 「時間かかってますね」 一方通行 「ったくよォ、何してやがンだか」 浜面 「お、そうだ!」 海原 「なにか?」 浜面 「ただ待ってるのも暇だしよ。これ膨らましておいてやろうぜ」ガサガサ 海原 「浮輪にビーチボールですか」 浜面 「このデカイ浮輪は俺がやるから、残りは分担してくれ」 海原 「では、肺活量のなさそうな一方通行さんはビーチボールをお願いします」 一方通行 「」ムカッ カチッ 浜面 「~~~~~っ!……あー、こいつは強敵だぜ」 海原 「急ぎすぎてもダメですよ、こういうのは」 一方通行 「はい、終了」ポンポン 浜面 「はやっ!? え、なんで!?」 海原 (能力使用モードですか……) ~15分後~ 打ち止め 「お待たせー!」トテテテ フレメア 「大体遅くなっちゃった」トテテテ 浜面 「おっ、やっと姫君のご到着か」 打ち止め 「ねー、似合う? 似合う?」クルクル 一方通行 「はいはい、似合いすぎて眩しいわ。うお、まぶしっ」 打ち止め 「真面目に答えて!」ムキー 番外個体 「ごっめーん、遅くなっちゃった」 一方通行 「全くだ。俺たちを干物にでもするつもりか」 番外個体 「だから謝ってんじゃん」 フレメア 「? みんな、まだ海に入ってないの?」 海原 「皆さんを待っていたんですよ」 浜面 「他の連中はどうしたんだ?」 フレメア 「大体すぐ来るよ」 番外個体 「あ、浜面さんすごい。腹筋割れてる」 浜面 「ははっ、肉体しか取り柄がないからな」キラッ☆ 番外個体 「うちの人とは大違い……触ってもいい?」 滝壺 「ダメ、これ私の」ガシッ 浜面 「た、滝壺!? いつの間に!」 浜面 (スライムが! スライムが当たってる!) 番外個体 「そう言われたら引き下がるしかないなー」 絹旗 「さっそく浜面の目がケモノになってます。超不潔です」 婚后 「すみません、遅くなってしまいまして」 海原 「いえいえ、時間ならありますから」 ショチトル 「……」 海原 「? ショチトル、なぜTシャツを?」 結標 「お兄ちゃんの前で水着になるのが恥ずかしいのよ」クスクス 白井 「まあ、初々しい」 番外個体 「白井さんも見習って少しは恥じらえ」 一方通行 「ンだその水着。バツゲームか?」 白井 「いえいえ、わたくしなりのチョイスですの」 浜面 (ほとんどヒモじゃねぇか……拝んどこ) 滝壺 「はまづら」グイ 浜面 「痛い痛い! 耳引っ張らないで!」 打ち止め 「ねー、この浮輪使っていい?」 フレメア 「私も浮輪使いたい」 海原 「どうぞ、お二人のために用意しておきましたから」 打ち止め 「じゃー、海にごー!」トテテテ フレメア 「ごー!」トテテテ ユリコ 「三三ノ・ω・)ノ」ポテテテ 滝壺 「あの子たちだけじゃ危ないかな」 結標 「私たちも行きましょ」 ショチトル 「あっ、私も行く」 番外個体 「ゴメン、ちょっと先行ってて」 絹旗 「後から行きますので」 白井 「大きいお姉様の妹さんの安全はわたくしが確保しますの!」ハァハァ 一方通行 「……オイ、大丈夫なのか?」 婚后 「万が一、過ちを犯すならば……わたくしが友人として決しますので」 一方通行 「悪い、すぐにうちの寄越すからな」 <とりゃー! <バシャバシャ <ひゃっ、冷たいじゃない! <浮いてるのが気持ちいい。 浜面 「しっかしまあ、みんなスタイルいいよなぁ……それに比べてお前ときたら」 絹旗 「なんですか浜面。殴ってほしいなら超素直にそう言ってくださいよ」 浜面 「いやいやいや!」 絹旗 「私は超優しいですから、満足するまで殴ってあげますよ」ニコニコ 海原 「ところで、お二人はどうして残ったんですか?」 絹旗 「あ、それなんですけどね……浜面」 浜面 「なんだよぅ」 絹旗 「背中にコレ塗ってください」つ【サンオイル】 海原 「お二人は日焼け派なんですね」 番外個体 「まあね。淡希たちは日焼け止めガッチリだけど」 浜面 「背中に塗ればいいんだな」 絹旗 「はい、超よろしく」 番外個体 「ねー、一方通行ー。私にもやってー」スリスリ 一方通行 「自分でやれよ」 海原 「では僭越ながら僕が」 一方通行 「オイ、さっさと背中向けろ。三下2号、それ寄越せ」 浜面 「ほらよ」ポイ 一方通行 「ったく、こンなもン使わなくても日焼けぐらいできンだろ」ヌリヌリ 番外個体 「気分だよ、気分。ひゃぅん☆」 一方通行 「変な声だすなアホ」バチーン 番外個体 「いったぁぁ!?」 打ち止め 「手放さないでね! 絶対放さないでね!」バシャバシャ 白井 「大丈夫ですの。ちゃんと持ってますから、そのままそのまま」 婚后 「まあ、泳ぎの練習ですか?」 打ち止め 「うん! 浮輪無しでも泳げるようになりたいから!」 婚后 「大丈夫ですわ、コツさえ掴めば簡単なのですから」 滝壺 「」プカプカ フレメア 「滝壺お姉ちゃん、浮いてるだけ」プカプカ 滝壺 「こうやって空を眺めてるのも楽しいよ」プカプカ 結標 「流されないようにしてよ」 滝壺 「流されたらむすじめが助けてくれると信じてる」 結標 「まあ、いざとなれば座標移動で助けるけどさ……」 フレメア 「あ、これ大体楽しい」プカプカ ユリコ 「( -ω-)=3」 フレメア 「ユリコだ、ユリコが私のお腹で休んでる」プカプカ ショチトル 「泳ぎまでこなすなんて、すごいなお前は」 絹旗 「お、やってますね」バシャバシャ 番外個体 「お待たせー」ザブザブ 結標 「二人して何してたのよ」 絹旗 「超ちょっと準備を」 番外個体 「ところでさ、ビーチボール持ってきたんだけど」 婚后 「あら、昨年も使ったものですわね」 番外個体 「誰かキャッチしてねー、それっ」ポンッ 結標 「そっち行ったわよ」 ショチトル 「えっ、そんな急に……あっ」コテッ バシャン ショチトル 「……」ポタポタ 滝壺 「派手に転んじゃったね」 ショチトル 「私としたことが」 白井 「こういうこともございますの」 ショチトル 「さすがに濡れた布が肌に付くのは不快だな……」ヌギヌギ 結標 「あ、ちょっと!」 婚后 「まあ……」 番外個体 「それ、踊り子の服?」 ショチトル (あっ、しまった!) 白井 (海原さんの義妹さんということはわたくしとほぼ変わらない年齢、なのに……) 絹旗 「なんというプロポーション……超負けました」 ショチトル 「あ、ち、ちがっ……これ……」プルプル 結標 「ま、まあ、ちょっと大胆だけど白井さんに比べれば大人しいわよね」 白井 「なぜわたくしを引き合いに出しますの」 ショチトル 「言われてみれば……」 打ち止め 「お姉ちゃんの水着、なんかかっこいいね」 ショチトル 「そ、そうかな?」 結標 (ナイスフォローよ) 絹旗 「では気を超取り直して。ショチトルからサーブどうぞ」 ショチトル 「よし、行くぞ」バスッ <そっち行ったー! <おりゃぁぁぁ! <超ヘッドダイビングです! <推して参ります! 浜面 「……なあ、海原」 海原 「どうしました?」●REC 浜面 「地上にも女神っていたんだな」 海原 「同感です」●REC 一方通行 「女神ねェ……」 海原 「姫君といった方がしっくりきますか? ナイト殿」 一方通行 「くっだらねェな」 浜面 「それも照れ隠しだろ? 俺らにはもう分かってるんだぜ」バンバン 一方通行 「気安く叩くンじゃねェ」 打ち止め 「とりゃー」ポン 白井 「ナイストスですの」 絹旗 「もらいました!」 打ち止め 「えい」ポイ 絹旗 「え、浮輪投げtふぎゃ」ボフン ボチャン 婚后 「あら、残念ですわ。ビーチボールが着水してしまいました」 打ち止め 「絹旗の負けー」 フレメア 「絹旗残念賞ー」 絹旗 「超ズルイです!」ムキー 打ち止め 「使えるものは使うのだ」 番外個体 「その通り」フンス 結標 「妹にあまり変なこと教えるんじゃないわよ」 フレメア 「お姉ちゃん、喉渇いた」 滝壺 「私も」 結標 「そろそろ休憩しましょうか」 打ち止め 「ねー、浮輪に乗るから後ろから押してって」 番外個体 「はいはい」 婚后 「ショチトル、先ほど脱いだシャツは?」 ショチトル 「……あれ?」 結標 「はい、流されてたわよ」 ショチトル 「ああ、済まない」 絹旗 「うー、あんな負け方超納得いきません」 白井 「勝負は非情なものですの」 絹旗 「ぐぬぬ……」 白井 「それっ」ポイッ 絹旗 「へ? あ、ちょっと、わっ!」バシャン 白井 「ナイスキャッチですの」 浜面 「お、戻ってきたぞ」 海原 「休憩ですか?」 結標 「そ、いったん一休み」 滝壺 「はまづら、飲み物ちょうだい」 フレメア 「私も私も」ピョンピョン 浜面 「おう、ちょっと待ってな」ゴソゴソ 婚后 「みなさんは海に入らなくてよろしいのですか?」 海原 「留守番みたいなものですよ」ニコニコ ショチトル 「私たちしかいないのだから気にすることないのに」 打ち止め 「せっかく来たんだから入ればいいのに」 白井 「そうですの。次がいつかなんて分からないのですし」 一方通行 「いいンだよ、俺は」 番外個体 「ちょっとぐらい飲んでったら? 海水」 絹旗 「私はもう超たっぷり味わいましたけど」 浜面 「フレメア、海はどうだ?」 フレメア 「超楽しい♪」 絹旗 「大体、超って使っていいのは私だけです」 ショチトル 「去年もこんな感じだったのか?」チュー 結標 「ええ、ほとんどこんな感じね」 海原 「ゆったりと過ごしてましたよね」 滝壺 「時間の流れ方がなんか違う気がする」 打ち止め 「去年も連れてきてくれればよかったのに」 結標 「ゴメンねー、お姉ちゃんが黙ってたせいだからねー」 番外個体 「えっ、私のせいなの?」 打ち止め 「ズルイズルイ」 一方通行 「我侭言うな」ナデナデ 打ち止め 「」フニャー 白井 (か、可愛い……) 打ち止め 「ねー、シャベルない?」 番外個体 「シャベル? ないでしょ」 フレメア 「ぶー」 滝壺 「何につかうの?」 浜面 「シジミでも集めるのか?」 絹旗 「夕飯の確保ですか」 結標 「なんでよ、砂遊びでしょ」 打ち止め 「」コクコク 婚后 「スコップや鶴嘴なら別荘にあったかと思いますが」 白井 「砂遊びというにはあまりに大袈裟ですの」 ショチトル 「手でもできないことはないぞ? ほら」ザッザッ フレメア 「あ、ホントだ」 打ち止め 「どうやったの?」 ショチトル 「コツはあるんだが……」 結標 「教えてあげてくれない?」 ショチトル 「あぁ、構わない」 フレメア 「早く早く」 打ち止め 「お姉ちゃん、教えてー」 ショチトル (お姉ちゃん……悪くない) <砂で何か作る、にゃあ。 <何作る? <簡単な構造のものにしてくれ。 絹旗 「あっ、砂遊びといえば」 滝壺 「いえば?」 絹旗 「これから私たちで砂に穴を超掘りますので、そしたら浜面入ってください」 浜面 「は?」 絹旗 「浜面が入ったら穴を超埋めますので、そこで一言お願いします」 浜面 「お前なにしれっとすごいことを大喜利みたいなノリで言ってんの!?」 一方通行 「面白そォだな。上半身だけ埋めてやれよ」ケラケラ 海原 「そしたら砂面さんになっちゃいますね」ニコニコ 浜面 「死ぬよね!? そんなことしたら俺死んじゃうよね!?」 番外個体 「埋めるっていってもアレでしょ? 砂風呂みたいな」 婚后 「よく映画やドラマのシーンでも拝見しますわね」 浜面 「ああ、ああいうのか……まあ、それだったら」 滝壺 「あれは埋めるっていうより砂をかけるって感じだね」 絹旗 「さあ、浜面。そこになおれです」グイグイ 浜面 「わかったわかった。せっかくの海だしな。付き合ってやるよ」 一方通行 「」カチッ 結標 (何か企んでるわね) 浜面 「ここらへんでいいか」ゴロン 白井 「ではみなさんで砂をかけて差し上げますの」 一方通行 「オラァァ!」ブンッ ヒュゴォォォォォン 滝壺 「ひゃっ」 婚后 「砂嵐……!?」 結標 「みんな、目と口と鼻ふさいで!」 パラ...パラパラ... 絹旗 「収まりましたか……ユリコ、大丈夫でしたか?」 ユリコ 「ノ・ω・)ノ」ビシィ 番外個体 「このバカセラレータ! 誰が砂嵐起こせなんて言ったんだよぉ!」 一方通行 「埋めるの手伝ってやったンじゃねェか」ニヤニヤ 海原 「ぐっ、目をやられたようです……!」 白井 「大丈夫ですか? はい、お水で洗い流してください」 絹旗 「あれ? 浜面は?」 浜面 「……うぉーい」 滝壺 「あっ、すごい。もう埋まってる」 一方通行 「渦の中心と砂の着地点もキッチリ計算したからな」 結標 「才能のムダ使いよね……」 打ち止め 「あっ、崩れちゃった」 フレメア 「やり直しだね」 ショチトル 「ちょっとずつ砂を足して、ちょっとずつ固めていくんだ」 打ち止め 「ちょっとずつちょっとずつ」サラサラ ショチトル 「そうそう、それぐらいでいい」 フレメア 「ここのフォルムがもうちょっとこう……」ガリガリ ショチトル (フォルムって……) 打ち止め 「ここもうちょっと足したほうがいいよね?」サラサラ フレメア 「大体待って。そうするとこっち側とのバランスが」 打ち止め 「だから、こっちのほうを少し斜めにして」 フレメア 「じゃあこうするといいかも、にゃあ」 ショチトル (……うん? ちょっと待って) 打ち止め 「ここに高さがほしい……」 フレメア 「うん、ここはもう少しほしい」 ショチトル (何が出来上がろうとしているの……?)
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ロードサービスの勉強をするため、本を読んでいると隣の部屋が騒がしい。 麦野は寝てるはずだから、文句を良いに行く。 「うるさいぞ、なにやってるんだ?」 今にも喧嘩しそうなフレメアと絹旗を止める。 「「私の方が、(超)(大体)胸が大きい(です)よね、浜面?」」 ステレオで言われても、 「んな微妙なもん測らないと分からん」 イライラしてたせいで適当な応対なのは仕方ないだろう。 「浜面、はいメジャー」 フレメアに手渡され、戸惑う。 例え服の上から測るにしても男にやらせて良いものなのか。 「って、私は超いやですからね」 ほらな。これが普通の、 「逃げるの? 大体、私は構わないけど」 小憎たらしい笑顔もフレメアがすればかわいいのだが、時と場合にもよる。プライドに火矢を撃ち込まれた絹旗と正直、目を合わせたくない。 結論から言おう、ギリギリ絹旗の方がでかかった。それはともかくなんでたんこぶ作らされたのかね、俺は。測れと言われたからだぞ、たく。 絹旗のキライな食べ物を夕食に出してやろうかと考える。 ちなみに絹旗は胸囲をネタにフレメアをからかっている。精神年齢が近いのか滝壺達といるよりも自然だ。ある意味、良い関係かもな。 「はまづら、うるさい」 愛しの滝壺がベランダから戻って来た。いつも通り、日光浴をしてたのだろうけど……、言うとおりうるさいからな。 「って、俺じゃなくてこいつらに言え」 滝壺は何があったか聞いて来た。いや順番逆だろ。俺はかいつまんで説明する。 「どうやって計ったの?」 説明に困り、フレメアを呼び寄せ実演する。流石に滝壺の前だし、服の上からだけど。 や、やるなら超正確に計れとのお達しですから。と心の中で弁解する。 滝壺が呆れ顔になる。 「はまづら、それチェストの測り方」 強烈なボディブローを頂戴し、ソファーに寝かされている。 ちなみに胸囲は別室で滝壺が測ってる。 トップとアンダーなんて普通の男が知るかよ。 あまりの騒がしさに起きたのか、目をこすりながら麦野が部屋から出てきた。 「はまづら、シャケ弁買ってきて」 第一声がそれかよ。おはよーとかもなしに。 少し待つように頼むと浜面だから仕方ないかとのお言葉を頂いた。自分で買いに行っても良いと思うぞ。 二人して無言だと気まずいからさっきまでの出来事を話すとおかしそうに笑った。 「ある意味合ってるわ、それ」 どういうことか問いかけると、チェストは男の胸、『ではなく』平らな胸という意味らしい。 笑いそうになるのをこらえる。何故かって? 滝壺に睨まれてるから。 「はまづら」 名前を呼ばれ、正座いや土下座しそうになる。 「は、はい」 悪いこと、してないよな。 「きぬはたの胸、どうだった?」 こういう時、下手な嘘をつくのは三流だ。やましい事はないんだから正直に答えれば良い。 「膨らみかけでも柔らかいんだ、な……」 あの、滝壺さん? 何で急に冷凍イカみたいな目に? 「浜面、超殺します!」 その言葉を聞いた俺は走り出す。 「シャケ弁買ってくる!」 ありがとう麦野。最高の助け舟を着岸させててくれて。 「詳しいね。流石、おばさん。にゃあ」 あ、帰って来ても部屋があると良いな。
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【種別】 人名 【初出】 十五巻 苗字と出自はSS二巻 【CV】 阿座上 洋平(ゲーム『幻想収束』) 【解説】 浜面仕上の友人の少年。 駒場、浜面達と共にスキルアウトに所属していた。 スキルアウトが万全だったころは計画担当。 性格は軽めで、 「タマいっぱい出たほうが強くて格好よくね?」 という理由で、デカいマグナムを改造して三点バーストを付けたこともある。 また、一月の第三金曜日に駒場・浜面と3人まとめて黄泉川愛穂に捕まった際に、黄泉川に恋してしまっている。 食に関しては庶民派の和風家庭料理を好む傾向がある。郭には 「まあ、中華料理屋でフツーの野菜炒めを頼むような方ですからね」 浜面には 「焼肉屋で煮魚を頼むようなヤツだし」 等と言われており、個室サロンでも薩摩揚げを注文している。 その正体は今は凋落した忍者の末裔である服部家の子孫で、 超有名な忍者である『服部半蔵』の名を継ぐもの。 もちろん忍びとしての技術も習得しており、『打ち根』の扱いをはじめとする超一流の戦闘技術を持つ。 『新入生』との戦いでは、長銃身大反動のメタルイーターM5を狭い室内で取り回し、正確な射撃を行ってみせた。 忍者らしく隠密行動にも長けており、人混みに紛れる事に関しては天才的な腕を持っている。 また、潜伏・逃亡用に常に複数の隠れ家や移動手段・身分を用意しており、特に隠れ家を増やすことは趣味となっている。 情報収集に関しては携帯電話を利用した警備員の無線傍受、MAVを使った航空偵察等最新のものを使う。 無論、携帯電話にはダミーのSIMを複数用意し、MAVも特別な材料を使わないなど足がつかないよう注意を配っている。 忍者としての生き方から、「最初の一撃で確実に敵を殺せる戦闘以外は一切参加しない」というポリシーを持つ。 とはいえ、フレメアの件ではそのポリシーに反する行動を取っており、非情になりきれない所も。 また、その出自から忍者組織の再興を目指す郭に半年近く付きまとわれている。 十五巻では空き巣家業のチンピラに絡まれていた浜面を助け、護身用の武器にとレディースの小型拳銃を渡した。 そのしばらく後、レベル5『原子崩し』を撃破した浜面のもとへ向かい、スキルアウトに戻るように誘うが浜面は拒否。 「スキルアウトはしばらく自分がまとめておくから、いつか必ず戻って来い」と告げてその場を去った。 新約一巻。フレメアの命を狙う『新入生』からフレメアを匿っていたが、補足され絶体絶命のところを浜面に救われる。 その後フレメアが拉致された際には、MAVを利用した航空偵察で浜面らをサポート。 郭の隠れ家ではメタルイーターM5を始めとする各種銃器を扱い、浜面ら共にフレメアを守るため奮戦した。 以降もちょい役で度々登場しているが、目立った活躍はない。 オペレーション・ハンドカフス時には、検挙を避けて郭と共に水面下に潜ろうとしていた。 『超電磁砲』では電撃大王の連載分にて登場していたが、単行本で削られた。 (担当編集曰く、冬川氏が収録を望まなかったからだとか) 【余談】 アニメ『禁書目録III』では出番がカットされたが、 漫画版『禁書目録』では原作同様登場している。
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――#1 とある秋風の休日模様 ~10月中旬 第7学区 いつものファミレス~ 白井 「婚后さんは無事出発致しましたわね」 番外個体 「今朝見送ったから。もう着いてるんじゃないかな」 結標 「まさか。ロンドンよ? どれだけかかると思ってるのよ」 絹旗 「……私の見間違いじゃなければ、婚后さんが乗ったのって超超音速旅客機ですよね」 滝壺 「超は一個でいいよ」 白井 「音速? ということは、すごく速いということですか?」 番外個体 「ヴェネチアに一時間ちょいで到着できるオバケ飛行機だよ」 絹旗 「乗り心地が超最悪なんですよ。私もアメリカに行くのに乗ったことありますけど、 内臓ごと全部吐くかと思いました。もう金輪際乗りたくないですね」 結標 「……そんな絶叫マシーンに婚后さん積みこんで大丈夫なの?」 白井 「酔い止めの薬と飴ちゃんは渡しておきましたが」 番外個体 「意味ないんじゃないかな……」 絹旗 「一応電話してみますか」 滝壺 「こっちの携帯って海外でも使えるのかな」 白井 「多分無理かと。婚后さん携帯は国際ローミング非対応でしたし」 全員 「「「「「……」」」」」アチャー 絹旗 「ま、まあ、向こうについて超落ち着いたら連絡すると言ってましたし」 白井 「婚后さん、こんなときにやられ役体質を発揮しなくても……」 結標 「地味に非道いこと言ってるわね」 [[携帯電話]]<キミト デーアーッテカラー イークツモノ ヨルヲカタ-リーアカーシタ♪ 番外個体 「電話鳴ってるよ。誰?」 絹旗 「あ、私です……んぁ?」 白井 「どうかなさいましたの?」 絹旗 「なんですか、これ。番号通知が超空白なんですけど」 滝壺 「それたぶん国際電話」 絹旗 「お、てことは……もしもし?」ピッ ?? 『……』 絹旗 「……? もしもーし? あれ?」 結標 「何やってるのよ」 絹旗 「いや、超無言なんですよ。あの、もしもし?」 ?? 『ぐぇ』 絹旗 「!?」ゾゾゾ 滝壺 「きぬはた?」 絹旗 「いやぁぁぁ。超呪いの電話ですぅぅ。超着信ナシですぅぅ!」 結標 「着信ナシならいいじゃない」 ?? 『あ、あの……わたくしです……』 絹旗 「ひぃ!?」 番外個体 「あ、ヤバイ。絹旗さん泣きそう」 白井 「ちょっと貸してくださいまし。あの、もしもし?」 ?? 『はい……その特徴ある声は、白井さんですか……』 白井 「……婚后さん?」 婚后 『今、空港におりまして……到着したと報せようとしたのですが……』 白井 「え、ええ? もうそこまで到着しましたの?」 婚后 『酷い目に遭いましたわ……手短で申し訳ないのですが、少々休ませて頂きます……』 白井 「はい、是非そうなさってください。……はい、では失礼いたしますの」ピッ 番外個体 「で、どこの幽霊から?」 白井 「幽霊ではなく婚后さんですの」 絹旗 「はぇ? 婚后さん? でもホントに幽霊みたいな声でしたが」 白井 「なにやら衰弱しきっておりましたし」 結標 「やっぱり例の飛行機はダメだったみたいね」 白井 「今空港だそうで。とりあえずそこで休むそうですが」 番外個体 「ロンドンって今真夜中だよね。空港で夜を明かすつもりなのかな」 滝壺 「真夜中にフラフラするほうが危ないと思う」 結標 「だからって、空港で寝るのも無防備すぎない?」 白井 「外よりはマシ、という程度でしょうね」 絹旗 「タクシー使えばいいじゃないですか」 番外個体 「飛行機で磨り減った婚后さんにはトドメになっちゃうでしょ」 滝壺 「それに深夜だと別料金かかっちゃうし」 結標 (気にするのそこなの?) 絹旗 「超ちょっと心配になってきましたね……白井さん、ロンドンまで飛べますか?」 白井 「婚后さんは心配ですが、絹旗さんはふざけるなですの」 絹旗 「結標さ 「ムリよ」 絹旗 「(´・ω・`)」 ~その頃 ロンドン ヒースロー空港~ ???? 「まったく、失態だ。大失態だよ」カツカツ ???? 「日本時間で出発の時間は聞いてた。だからこっちには朝方に着くと思ってたのに」 ???? 「まさかロンドンまで1時間半で来るとは思わないだろうよ」 ???? 「さて、どこにいるのかしら」 婚后 「」ウトウト ???? 「……こいつか? 他に東洋人は見当たらないし」 婚后 「」ウトウト ???? 「ほら、起きな」 婚后 「はい……?」 ???? 「空港ロビーで微睡むなんて、タフなお嬢さんだ」 婚后 「……あ、あの、貴女は?」 シェリー 「シェリー・クロムウェル。こっちの側の担当者よ」 婚后 「シェリー・クロム……あっ、では貴女がクロムウェルさんですのね」 シェリー 「アンタが婚后さんでいいのかい」 婚后 「ええ、申し遅れましたが婚后光子と申します。滞在中はお世話になりますわ」ペコリ シェリー 「悪かったね。本当は出迎えの一つでもするつもりだったんだけど。こんな早く来ると思わなくてさ」ガシガシ 婚后 「それはわたくしも全くの想定外でした」 シェリー 「とりあえず移動するぞ。車は用意してあるから」 婚后 「あ、はい……あの、流暢な日本語をお話しになるのですね」 シェリー 「ん、まあ、仕事柄ね。アンタが望むならイングランドの片田舎風の英語でも話そうか?」 婚后 「それはわたくしにはハードルが……」 シェリー 「はっ、まあ気楽にやるこった」 婚后 「はい、そうさせて頂きます」 シェリー 「あ、それと」 婚后 「?」 シェリー 「もし身の危険を感じたら、すぐに私に言うように。いいな?」 婚后 「え……ええ、かしこまりました」 シェリー (……同じ轍は踏まない、踏ませない。そのために私はここにいるんだ) シェリー (騎士派の連中、何か仕出かしたら泥臭ぇ墓穴に沈めてやるからな) ~所戻って学園都市~ 白井 「……はい、そうでしたか。かしこまりましたの。では、失礼致します」ピッ 滝壺 「どうだって?」 白井 「一応向こうには出発時刻は伝えていたそうですの。ただ」 絹旗 「ただ?」 白井 「到着予定時刻は伝え漏れていたそうで、それは"先程"連絡したと」 結標 「先程って……向こう真夜中でしょ?」 番外個体 「非常識だよ、いくらなんでも」 絹旗 「でもまぁ、婚后さんが空港まで運び込まれたことは超伝わったんですよね」 白井 「結果論ですけどね」 滝壺 「……安心したらお腹空いた」 結標 「そろそろ店員さんの目が冷たくなってきてるしね。何か頼みましょうか」 絹旗 「え? ファミレスって水だけで5~6時間は超過ごせますよね?」 白井 「ダメに決まってますの!」 番外個体 「ツマミだされるよ。ていうかウチの店でそれやってみろ。ツマミだすから」 結標 「……ね、今ので思い出したんだけどさ」 番外個体 「ん?」 結標 「貴女、最近ショチトルに妙なこと教えてない?」 番外個体 「身に覚えはないね」 白井 「妙なことといいますと、結標さんを"お姉様"呼びして夜な夜な飛び掛かったりとか」 絹旗 「それを教えてるとしたら超白井さんじゃないですか」 滝壺 (何にしようかな)ペラペラ 結標 「貴女から護身術を教えてもらった、って話してたけど?」 番外個体 「あ、それ私だ」 白井 「淑女たるもの、自分の身ぐらいは自分で守れませんと」 絹旗 「えー、守ってくれる超強い人がいてもいいじゃないですか」 番外個体 「絹旗さんにはいらないじゃん。文字通りアイアンメイデンなんだから」 絹旗 「発電小町に言われたくないです」 滝壺 「」ポチットナ 白井 「でも、護身術なら変でもないのでは?」 結標 「中身の問題なのよ」 絹旗 「中身?」 番外個体 「だから、変なことなんか教えてないってば」 結標 「ドラゴンスクリューとか毒霧は護身術の範疇を超えてるでしょ」 絹旗 「毒霧て……」 白井 「大きいお姉様の意外な特技ですの」 番外個体 「元々は、うちの人とキスする瞬間にびっくりさせたくて覚えたんだけどね」ケラケラ 結標 「まさか、それやったの? アイツどんな顔してた?」 番外個体 「一回やったらメチャクチャ怒られたから封印推奨」 絹旗 「そりゃそうですよ。やるんだったら超浜面とかで」 白井 「いや、その理屈はおかしいですの。という訳で大きいお姉様、黒子の顔面に」 結標 「その理屈もおかしいでしょ!」 店員 「お決まりですか?」 滝壺 「シーフードドリアお願いします」 店員 「……え、えと、以上ですか?」 滝壺 「みんなは?」 番外個体 「へ?」 結標 「え? まだメニュー見てないわよ」ワタワタ 絹旗 「んーと、どうしましょうかね。どうしましょうかね」 白井 「あ、すみません。すぐに決めますので」 絹旗 「うーんと……超エビフライセット」 番外個体 「チキンステーキでいいや」 白井 「では、BLTサンドをひとつ」 結標 「……蒸し鶏のサラダ」 絹旗 「あとドリンクバーを人数分お願いします」 店員 「かしこまりました。ドリンクバーのコーナーはあちらになりますのでご自由にお取りください」 結標 「……はー、びっくりした」 絹旗 「あの店員さん、超空間移動能力者ですか」 番外個体 「いきなり目の前にいたよね」 滝壺 「ごめん。みんなもう決めてるんだと思って呼んじゃった」 白井 「いえいえ、さっさと決めなかったほうに責がございますので」 番外個体 「ていうか淡希はまた葉っぱだけかい。牛のマネすんのはこれだけにしといてよね」ツンツン 結標 「牛みたいな体系にならないようにってつつかないでよバカ!」 絹旗 「浜面ー、メロンソーダ」 白井 「浜面さんはおりませんが」 絹旗 「いけね。浜面=ドリンクバーという超潜在意識が」 滝壺 「はまづらはミスタードリンクバーだから」フンス 番外個体 「どうなんだろう、それ」 結標 「そういえば浜面くんはどうしたの?」 滝壺 「家にいるよ。一緒に行こうって誘ったんだけど、なんか宅配便受け取らないといけないらしくて」 白井 「ではフレメアも一緒ですのね」 滝壺 「一緒に遊んでると思う」 絹旗 「海原さんは?」 結標 「ショチトルが定期健診だから、その付き添いにね」 番外個体 「ありゃ? じゃ海原さんたちも病院なんだ」 滝壺 「も?」 番外個体 「今日、うちの小さいのが病院に用事あるからさ」 白井 「第一位さんが付き添っておられると」 番外個体 「そういうこと」 結標 「妹さん、どこか悪いの?」 番外個体 「うーん……頭?」 滝壺 「みさわ妹は頭いいよ。この間もはまづらに将棋で勝ってたし」 番外個体 (それ多分MNWアシストだよ) 絹旗 「とりあえず、ドリンクバーとってきましょうよ」 結標 「そうね、じゃ行ってくるわ。ほら、貴女も来て」 番外個体 「へ? なんで?」 結標 「通路側に座ってるからよ」 絹旗 「超メロンソーダをお願いします」 滝壺 「私はあの白いの」 結標 「アンバサね」 白井 「お願いしてもよろしいんですの?」 番外個体 「まー……しゃぁない」 白井 「ではアイスティーで」 結標 「オッケー。じゃ、ちょっと待っててね」 <ねー。2人で5人分運べるの? <往復するしかないんじゃない? 絹旗 「ところで、滝壺さん。今日は超ちょっとオシャレですね」 滝壺 「うん。なんとなく気合い入った」フンス 白井 (? いつものピンクジャージでは) 絹旗 「前回お会いしたときはアレな服装だったんで、家事疲れとか超心配しちゃいましたよ」 滝壺 「違うの。あれは雨が続いてて洗濯できなくて服がなかったの」 白井 「あの、前回というのは?」 絹旗 「超ペットショップに行ったときですよ」 滝壺 「しらいも一緒だったよね」 白井 「ああ、はいはい。あの時の……って」 白井 (あの時もピンジャーでしたのぉ!) 絹旗 「滝壺さんは超こだわり派ですからね」 滝壺 「これは譲れない」 白井 (そこそこ長い付き合いなのに見分けられないとは、わたくしも修業が足りませんわね……) 滝壺 「二人はいつも制服だよね」 絹旗 「そりゃまぁ」 白井 「校則ですし」 結標 「お待たせー」カチャカチャ 番外個体 「ど、どうにか3つ持ってきた……」ゴトッ 絹旗 「お、超ありがとうございます」 滝壺 「ありがと」 白井 「大きいお姉様のジュース、ありがたく頂戴しますの」 番外個体 「その言い方なんかヤダ」 結標 「なんか盛り上がってたわね。なんの話してたの?」 絹旗 「超ファッションの話です」 番外個体 「略して?」 滝壺 「ふぁばな?」 白井 「語呂が悪いですの」 結標 「ファッションねぇ」 番外個体 「それはあれだね。淡希はノーブラ主義者とかいうあれだね」 結標 「ちょっ、ウソ教えないでよ!!」バチコーン 番外個体 「いたっ」 滝壺 「」ゴクリ 絹旗 「さすが超結標さん」 白井 「その大きさで且つノーブラとは……本物は違いますの」 結標 「なんで普通に信じてるの! おかしいでしょ!」ムキー 番外個体 「え、なんで? 寝るときとか外してるって前言ってたじゃん」 結標 「寝るとき限定の話よ」 番外個体 「じゃここで証明すればいいんだ。さあ、脱げ」 結標 「それ以上続けるなら、能力を駆使して貴女を今ここで全裸にしてあげる」 番外個体 「すみませんでした」 店員 「お待たせ致しました。シーフードドリアのお客様」カチャカチャ 滝壺 「」ノシ 店員 「BLTサンドのお客様」 白井 「あ、はい」 店員 「ごゆっくりどうぞ」 結標 「先食べてて。冷めちゃうしね」 滝壺 「いただきます」モシュモシュ 番外個体 「あー、シーフー・ドドリアも美味しそう」 結標 「そこで切らないでよ」 絹旗 「超ミサワさんのせいでシーフー・ドドリアとしか発音できなくなりました」 白井 「大体シーフーってなんですの?」モギュモギュ 滝壺 「SEA風」アチチ 番外個体 「海の食べ物を使ってるからSEA風なんだ。目から天鱗だね」 結標 「なんで目からレアアイテム落ちてくるのよ」 絹旗 「それで、何の話してましたっけ?」 白井 「たしかファッションかと」 結標 「そういえば、貴女っていつも白とか黒よね。彼の影響かしら?」ニヨニヨ 番外個体 「……好みが似てるのは否定できないな。アイツの私服も似たようなモンだし」 絹旗 「一方通行も超モノトーンが多いですよね」 滝壺 「うなばらはいつもパリィッとしてるよね」 白井 「ええ。いつでも清潔感が出てて素敵ですの」 結標 「アイツ、家でもあの調子なのよ。疲れないのかしら」 絹旗 「慣れじゃないですかね」 番外個体 「あ、そういえば聞いてみたかったんだけどさ。浜面さんが いつも着てるジャージってもしかしてビンテージ?」 滝壺 「ううん。古いだけの安物」 絹旗 「超浜面ですから」ケラケラ 店員 「お待たせいたしました、チキンステーキのお客様」 番外個体 「はいはーい」 店員 「蒸し鶏のサラダのお客様」 結標 「こっち」 店員 「超エビフライセットのお客様」 絹旗 「私でーす」 白井 「超エビフライセットってきぬはた語じゃなくてそういうメニューでしたのね」 店員 「ご注文は以上でお揃いでしょうか」 黒夜 「追加でメキシカンピラフ」 絹旗 「へ?」 店員 「かしこまりました」ペコリ 滝壺 「あれ? ドリンクバー足りない?」 結標 「人数分持ってきたわよ?」 番外個体 「でもグラス5個しかないね」 黒夜 「誰か飲めないってワケだな」ズチュー 白井 「あら、これは困りましたわね」 絹旗 「ちょっとちょっと! なんでいるんですか! それ私のメロンソーダ!」 黒夜 「いや、暇でフラフラしてたら店にいるのが見えたからさ」 番外個体 「あ、黒イルカじゃん」 白井 「ご無沙汰しておりますの」 滝壺 (誰?) 結標 (誰?) 黒夜 「初対面の人もいるし、一つ名乗っておくかな。絹旗ちゃんと再会した幼馴染の黒夜だ」 滝壺 「きぬはたがいつもお世話になってます」ペコリ 黒夜 「これはご丁寧に」ペコリ 結標 「もしかして、絹旗さんがいつも"あの狂犬"とか"妖怪窒素女"って言ってる人?」 白井 「妖怪はあんまりですの」 番外個体 「ていうか、絹旗さんも窒素女じゃん」 絹旗 「超一緒にしないでください」ムスー 黒夜 「なんだよ、そんな言い方してるのか。エビフライにレモンかけるぞ」 絹旗 「なんですか、その超地味ながらも高ダメージな嫌がらせhってかけるな!」ボカッ 黒夜 「ふごっ」 絹旗 「あ、あとこれ返してくださいよ! 私の超メロンソーダですよ!」パシッ 黒夜 「分かった、分かったよ。……ところで、なんでストローの曲がる方を下にしてんだ?」 絹旗 「え? あっ……」 番外個体 「」プルプル 絹旗 「ミサワさーん!」ウガー 番外個体 「すっ、すぐ気付くかと、思ってたのに」ケラケラ 結標 「よくやるわね、貴女も」ハァ 白井 「……よく見たらわたくしのも。今日日曲がらないストローなんて珍しいとは思いましたが」 絹旗 「もー……とりあえずみんなの前では超暴れないで下さいよ」 黒夜 「分かってるって。私だって最低限のTPOは弁えてるさ」 番外個体 (一緒にいるお兄さんもいつもTPOって言ってるよな) 黒夜 「ところで、私はピンクジャージときょぬーの名前がわからないんだけど」 滝壺 「たきつぼだよ」ハイ 結標 「消去法でいくときょぬーって私よね……結標よ、ヨロシクね」 番外個体 「私はいいよね、店で顔合わせてるし」 白井 「わたくしも決闘に巻き込まれておりますし」 黒夜 「マスターと風紀委員は何回か会ったことあるな」 絹旗 「超驚きの瞬間ですね。黒夜に友達が増えるなんて」 黒夜 「オイ、どういう意味だ」 店員 「お待たせ致しました。メキシカンピラフになります」 黒夜 「お、きたきた」 滝壺 「ところで、くろよるときぬはたって同じ能力なの?」マフマフ 結標 「そうね。窒素女の絹旗さんに窒素女呼ばわりされてるし」ポイポイ 番外個体 「いや、あのさ。蒸し鶏のサラダ頼んでおいて、なんで鶏を私の皿に寄越すかな」 白井 「わたくしが決闘に立ち会ったときは、なにやら見えない何かを飛ばしてるような感じが」 黒夜 「自分の手の内についてペラペラ喋るワケないだろ?」キシシ 絹旗 「じゃ私が説明しましょうか。超黒夜の能力はですね」 黒夜 「きーぬはーたちゃーん。これうまいぜ、一口食えよ」グイ 絹旗 「モガ」 結標 「ジュースの回し飲みに、食事もあーんして分けあって」 番外個体 「本当に仲良しだよねぇ、あなたたち」ニヨニヨ 絹旗 「超一方的に口にねじ込まれてるだけですぅ!」 白井 「絹旗さん、口に一方的にねじ込まれるなんて過激な……」 絹旗 「は? 何言って…………っ!? ちょ、超滅びろ!」ポカポカ 黒夜 「」ケラケラ : : : 滝壺 「ごちそうさま」 番外個体 「はー、食べた」ケフ 結標 「はしたないからやめろって言ってるでしょ」 白井 「そうですの、大きいお姉様。人前でケフッなどと」 黒夜 「いいんじゃないの? 食後ぐらいゆっくりしたってさ」ズチュー 絹旗 「だから私のを飲むなと超言ってるんですよ!」ムキー 結標 「ここが家だったらとやかく言わないけどね」 番外個体 「嘘だね。淡希は一緒に住んでたころからとやかく言ってた」 結標 「貴女がだらしなさすぎだからよ」 黒夜 「まあ、ホラ、赤子が泣いても食休みって言うじゃん」 白井 「なにか違くないですか?」 黒夜 「ん? 間違ったかな?」 滝壺 「赤子が泣いても蓋とるな、だよ」 番外個体 「実際赤子が泣いたら食休みどこじゃないだろうね」 黒夜 「じゃ食休みのペアは?」 白井 「親が死んでも食休み、ですの」 絹旗 「親が死んだら超食休みどこじゃないんじゃないですか?」 結標 「まあ、あくまで昔の知恵みたいなものだからね」 滝壺 「ところで、みんなはこの後どうするの?」 黒夜 「私は絹旗ちゃんと」 絹旗 「何を前提に話してるんですか、あなたは」 白井 「予定もございませんし……散歩と警邏を兼ねて少し歩こうかと」 絹旗 「私も行っていいですか?」 黒夜 「私も私も」 白井 「かえって騒ぎが起こりそうなのですが」 滝壺 「私はどうしようかなー……スピー」 番外個体 「目開けたまま寝ちゃったよ」 結標 「この寝つきの良さはたまにうらやましいわね」 ~その頃 第7学区 浜滝邸~ フレメア 「ねー、浜面」 浜面 「どうした」 フレメア 「大体ヒマ」 浜面 「お、気が合うな。俺もヒマだ」 フレメア 「せっかくお天気がいいんだから、どっか行こうよー」 浜面 「どっかってどこだ?」 フレメア 「大体ここではないどこか」 浜面 「いや、だからどこだよ」 フレメア 「ねー、どーこーかー、にゃあ」グイグイ 浜面 「引っ張るな。って、おい何でもうリュックしょってんだよ、出かける準備万端じゃねえか」 フレメア 「ふんぬー」グイー 浜面 「分かった分かった! ちょっと待て、滝壺に出かけるって言っておくから」カチカチ フレメア 「♪」 浜面 「あ、もしもし? 俺だ、俺。……いや、オレオレ詐欺じゃねえよ、あなたのための浜面ですよ!」 フレメア 「」ウロウロ 浜面 「フレメアがヒマだって言うからさ、どっか連れてフラフラしてくるわ」 フレメア 「」ゴソゴソ 浜面 「迷子に? ああ、分かって……あ、俺が!? 俺が迷子になる心配してんの!?」 フレメア 「ふぃー」 浜面 「夕食の時間にゃ戻るから。はい、失礼します」ピッ フレメア 「終わった? 終わった?」 浜面 「おお、んじゃ出かけるとしますか!」 フレメア 「大体どこいくの?」 浜面 「そうだなぁ。とりあえずデカイ公園でも行くか」 フレメア 「どこかな」 浜面 「ほら、病院の横に広ーーい公園あっただろ。あそこだ、あそこ」 フレメア 「じゃあ出発ー、にゃあ」トテテテ 浜面 「おい、転ぶなよ」 ~第7学区 いつものファミレス~ 滝壺 「」ピッ 結標 「電話、浜面くんから?」 滝壺 「うん」 黒夜 「浜面ってあの浜面?」 絹旗 「はい、犬です」 滝壺 「違うよ」ムー 番外個体 「滝壺さんのワイフだよ」 白井 「それはもう、仲がよろしいんですのよ」 結標 「二人がいたら固有結界が出来上がるぐらいね」 滝壺 「固有結界張るのはむすじめとみさわもだよ」 黒夜 「ふーん……つまり、姐さんたちはもう売約済みだと」ズチュー 白井 「お姉様のみならず、大きいお姉様までとられるとは……」ギギギ 絹旗 「超諦めたほうがいいと思いますけどね」 黒夜 「ま、私には絹旗ちゃんが」 絹旗 「やめてください。超気色悪いです。あとジュース返してください」 番外個体 「黒イルカだって、ちょくちょく超絶イケメン連れ回してるじゃん」 結標 「あら、そうなの? 最近の子は進んでるわね」 白井 「オバちゃんみたいな発言ですの」 結標 「」グリグリ 白井 「いや、あの、テーブルの下で足を踏まないでくださいまし」 結標 「私じゃないわよ」グリグリ 白井 「他におりませんの!」ムキー 滝壺 「そんな進んでるくろよるも応援してる」 黒夜 「やめてくれ、アレはそんじゃないから」 絹旗 「あ、もしかしてあの長髪のお兄さんですか」 黒夜 「そうだけど、そうじゃないから!」 絹旗 「あーんな超イケメンといつも一緒なんですか。超羨ましいですねぇ」ニヤニヤ 黒夜 「あんな不良債権、欲しいんだったらくれてやる」 絹旗 「聞きましたか。これが超ツンデレテンプレです」 黒夜 「違うっつーのぉぉぉ!!」 結標 「気になるわね。写真とかないの?」 番外個体 「ほら、ツーショット写真」パカ 滝壺 「あ、いけめんさんだ」 結標 「すれ違った女の子が10人中9人は振り返る容姿よね」 黒夜 「なんであんの!? ねえ、なんで!?」 白井 「このそっぽを向いてるながらも照れを隠しきれてない表情、ツンデレの鑑ですの」 黒夜 「これ盗撮だよ盗撮! ほら風紀委員、取り締まれよぉ!」グイグイ 白井 「わたくし、今日は非番でございますので」 絹旗 「ぶふぃー」 黒夜 「笑ってんじゃねぇ! とっ、とにかくマスターは携帯は没収……」 絹旗 「超させませんよ!」ガッチリ 黒夜 「はーなーせーよー!!」 滝壺 「」カシャッ 絹旗黒夜 「「えっ?」」 滝壺 「きぬはたとくろよる、愛の抱擁を激写」 絹旗 「たっ、滝壺さーん!?」 黒夜 「何してんのぉ!?」 結標 「これ、すごいタイミングね。本当に抱き合ってるように見えるじゃない」 番外個体 「絹旗さんが悪戯っぽい笑顔で腰に抱き着いて……」 白井 「黒夜さんは"何してんだよ。ったくしょうがねぇヤツだなぁ"って顔ですの」 黒夜 「」 絹旗 「」 滝壺 「二人に送信するから、待ち受けにしておくといいよ」カチカチ 絹旗 「いや、超いらないですよ」 黒夜 「待ち受けにはしねぇし……待ち受けには」 滝壺 「あっ」 白井 「どうかされましたか?」 滝壺 「間違えて電話帳の"ともだち"グループに一斉送信しちゃった」 絹旗黒夜 「( ゚A゚)( ゚A゚)」 : : : 黒夜 (……よく見たら悪くない写真じゃん)カチカチ 絹旗 「そうだ、ミサワさん。誰か超腕のいい医者を知らないですかね」 番外個体 「腕のいい医者? 私の主治医の先生はカエルに似てて凄腕だと思うけど」 白井 「カエル……あぁ、あの先生は確かに凄腕ですわね」ウンウン 結標 「カエルは余計でしょ……」 滝壺 「何かあったの?」 絹旗 「(ユリコに)子どもができたかもしれないんですよ。それで診せようかと」 番外個体 「」ブーッ 滝壺 「」ズルッ 結標 「」ポカン 黒夜 「」ガシャン 白井 「」 番外個体 「なっ、なな、ななななっ」 滝壺 「きぬはた、侮れない」 結標 「だっ……誰の子どもよ」 黒夜 「」 絹旗 「超分かりません」 4人 「「「「!?」」」」 絹旗 「いや、だって。私が知るわけないじゃないですか」 白井 「きっ、絹旗さん! いろいろ言葉が足りてませんの!!」 滝壺 「あ、もしかしてきぬはたとしらいの子?」 番外個体 「滝壺さん、まずは落ち着こうか。お茶でも飲んで」コポコポ 結標 「お茶にソース入れてどうするのよ」 白井 「み、みなさん! まず落ち着いて話を」 黒夜 「」グビ 白井 「ソース茶飲まないでくださいましぃ!」 結標 「絹旗さん妊娠なう……」カチカチ 白井 「お願いだから落ち着いてくださいぃぃ!」 ~白井による決死の説明後~ 結標 「なるほど、ユリコがね」 番外個体 「いや、びっくりしたぁ」 滝壺 「きぬはたとしらいの子じゃなかったんだね」 白井 「いくら学園都市でもそれはないかと……」 黒夜 「おい、誰だこの変な味のお茶もってきたの」 絹旗 「みなさん、発想が超ぶっとびすぎですよ」 白井 「そもそもは絹旗さんの説明不足が原因ですの」 番外個体 「んでも、ユリコって室内飼いじゃなかった? 父親は誰なの?」 絹旗 「それが超分からないんですよね……」 白井 「でも、外に一歩も出さないかというと、そうでもないでしょう」 絹旗 「ですね。昼間は超預けてますし、私自身が散歩に連れていくこともあるし」 黒夜 「つまり飼い主に隠れてコッソリヒッソリ」 絹旗 「ユ、ユリコはそんな子じゃありません!!」 結標 「まあ、それはそれとして。そうすると、一つ問題があるわね」 絹旗 「な、なんですか……?」 結標 「いくらカエル先生が凄腕でも、人間の体が専門ってことよ」 番外個体 「いや、でもあの先生ならもしかしたら……」 滝壺 「素直に動物のお医者さんに連れていったほうがいいと思う」 黒夜 「猫でも予防接種とか定期健診とかしてんだろ? そこ行きゃいいじゃん」 絹旗 「あー……そうですね。そうしましょうか」 白井 「病院が開いてるときですから、学校が終わった後ですわね」 絹旗 「ユリコのためなら超しょうがないですね」 滝壺 「子猫生まれたら見せてね」wktk 絹旗 「超もちろんです」 白井 (子猫……それも考えなければなりませんの) 番外個体 「にしても、あのユリコが母親か」 結標 「時間の流れを実感するわね」 ~しばらくして~ 滝壺 「それじゃ、私そろそろいくね」 絹旗 「どっか行くんですか?」 滝壺 「はまづらとフレメアのところ。で、帰りに一緒に夕飯の買い物しようと思って」 番外個体 「丁度いいし、適度に解散するとしよっか。結構居座っちゃったしね」 結標 「みんなはどうするの?」 白井 「先程お話した通り、散歩と警邏を兼ねて歩こうかと思ってますの」 絹旗 「で、私も行くと」 黒夜 「私も私も」 白井 「贅沢は言いません、くれぐれも騒ぎは起こさないでくださいまし」ハァ 絹旗 「不埒な輩を見つけたら問答無用で超成敗すればいいんですよね?」 黒夜 「楽勝楽勝、任せとけって」 白井 「ダメですの!」 結標 「ねえ、真琴。貴女この後ヒマよね」 番外個体 「なんで断言してるの。いや、ヒマだけどさ」 結標 「ちょっと付き合いなさいよ。私も空いてるし」 番外個体 「まあ、いいけども」 白井 「では清算をいたしますの」 黒夜 「……絹旗ちゃん、万札くずれないか?」 絹旗 「はあ……超しょうがないですね」つ【お金】 黒夜 「ひい、ふう……おい、9000円しかないぞ」 絹旗 「超手数料です」 黒夜 「ふざけんな」 結標 「はい、置いとくわね」 番外個体 「これ私の分ね」チャリン 滝壺 「じゃ私がまとめて払っておくよ」 白井 「お願い致しますの」 結標 「ほら、二人とも。行くわよ」 黒夜 「あれ? イルカみなかった?」 絹旗 「あ、すいません。超クッション代わりにしてました」つ【イルカ】 黒夜 「オイ、てめェ何してくれちゃってるンだコラ」 ~同日 第7学区 とある公園~ フレメア 「着いたー」トテテテ 浜面 「」キョロキョロ 浜面 (すぐ横が病院だからなぁ。散歩に来てる患者さんとかも結構いるな) 浜面 「おーい、フレメア。他の人の迷惑にならないように、もうちっと広いとこいくぞ」 フレメア 「大体らじゃー」 浜面 「さて、広場はどっちかな、と……」キョロキョロ ドンッ ???? 「キャッ!?」コテッ 浜面 「あ、すいません! 余所見してた……って」 打ち止め 「あいたたた、ってミサ……あ」 浜面 「ありゃ? 小さい方の姐さんじゃないか。大丈夫か?」 打ち止め 「何かにぶつかったと思ったら三下2号さんだった!」 フレメア 「あ、みさわ妹だ」トテテテ 打ち止め 「フレメアも一緒だったんだねー」 浜面 「……ん、待て。お前さんがいるってことは」 打ち止め 「うん、あの人も一緒だよ。今はあなたの後ろでコーヒー飲んでるよ」 浜面 「へ?」クルッ 一方通行 「よォ」 浜面 「おぉぉ!? お、驚かすな! いきなり現れてるんじゃねぇよ!」 一方通行 「オマエが真後ろガラ空きだから気付かなかっただけだろォが」ケッ 浜面 「あのね、普通の人は日常生活でそこまで気を張って生きてるわけじゃないからね」 フレメア 「シロも来てたんだね」 一方通行 「そこの病院にちと用事があってな」 フレメア 「用事終わったんだよね? ねー、大体遊ぼうよ」グイグイ 一方通行 「ンで俺なンだよ。クソガキと遊ンでやってくれ」 フレメア 「ごー♪」 打ち止め 「あ、待ってよ!」 一方通行 「オイ、オマエもだ。行って来い」ゲシゲシ 浜面 「い、いてぇよ。なんだよ、おい!」 一方通行 「ガキ二人だけ放し飼いにするつもりか? 危機感なさすぎだろ」 浜面 「あぁ、そういうことな。分かった分かった、行ってきますよ」タッ <おーーーい、待ってくれぇぇぇ。 一方通行 「……ジュース2本追加、か。やれやれ」カツッ : : : フレメア 「ねえねえ、大体これで遊ぶ」スチャ 打ち止め 「これなに? レコード?」 浜面 「これはな、フリスビーってんだ。うん、いいんじゃないか?」 打ち止め 「これ、どうやって使うの??」 フレメア 「大体、私がお手本みせてあげる、にゃあ」 打ち止め 「」wktk フレメア 「私が投げるから、浜面は地面に落ちないようにキャッチしてね」 浜面 「よしきた!」 フレメア 「じゃいくよ。そーーー……れっ!」ブンッ ヒュルルルル 浜面 「おいおい、どこ投げてんだよ」 フレメア 「ほら、浜面」 浜面 「……え?」 フレメア 「行った、向こう」 浜面 「あ、そういうこと!? これ、そういうルールなの!?」 打ち止め 「三下2号さん、頑張ってー!」ピョンピョン 浜面 「くっそぉ、フレメアお前素質あるよ、アイテム女子の素質がよぉ!」ダダダダ <うぉぉぉ、届けぇぇぇぇ! 打ち止め 「すごい! ダイビングキャッチだ!」 フレメア 「浜面、大体かっこいー!」 浜面 「ゼェゼェ……み、見たか! これが俺の実力よ!」フンス 打ち止め 「次やらせてやらせて!」 フレメア 「大体OKにゃあ!」 打ち止め 「いっくよー……」ブンブン 浜面 「ちょ、気合い入れすぎ」 打ち止め 「跳べーーーー!」ブォン ギュルルルルル フレメア 「おー、すごい」 浜面 「うぉぉぉ、やってやらぁぁぁぁ!」ダダダダ <もらったぁ!(バシィ)いってぇぇぇぇ!? 打ち止め 「?」 フレメア 「フリスビーが浜面の指弾いたね」 打ち止め 「ありゃりゃ」テヘ ~その頃 とある病院 自販機コーナー~ 一方通行 「」コツコツ 一方通行 (ン? ありゃ確か……) ショチトル 「……やっぱりブラックは苦いな」チビチビ ショチトル 「なぜマスターは平気な顔して飲めるんだろう」 一方通行 「よォ」 ショチトル 「ぴゃ!」ビクッ 一方通行 「なンだなンだ、今日はよく驚かれる日だなオイ」 ショチトル 「真後ろからいきなり声を掛けられれば驚くに決まっているだろう……」ドキドキ 一方通行 「そりゃすいませンねェ」 ショチトル 「で、誰かと思えば白い人だったか。久しいな」 一方通行 「オマエ、今日はどォしたンだよ。まさかうちの性悪に限界超えて働かされて」 ショチトル 「ち、違う! 経過観察! マスターにいびられたわけではない!」 一方通行 「あ、そう。ならいいけどよ」ピッ ガコン ショチトル 「そういう白い人はどうしたんだ」 一方通行 「付き添いだ、クソガキのな。あ、先に言っておくがクソガキも定期健診みてェなもンだ」ピッ ガコン ショチトル 「なるほどな……う」チビチビ 一方通行 「……オイ。ンな不味そうに飲むぐらいなら寄越せ」 ショチトル 「え、でも」 一方通行 「お前は黙ってこっち飲ンどきゃいいンだよ」つ【いちごおでン】 ショチトル 「……それはちょっと」 一方通行 「だったら自分で選べ、メンドくせェ」チッ ショチトル (怒ってるんだか優しくしてくれてるんだか……) ショチトル 「じゃあ、これを頂く」 一方通行 「はいはい、どォぞ」ピッ ガコン ショチトル 「杖をついてる身ではそんなに持てないだろう。礼の代わりに運ぶのを手伝わせてもらう」 一方通行 「……好きにしろ」 ショチトル 「これで全部なのか?」 一方通行 「あァ、全部だな」 ショチトル 「どこまで運べばいい」 一方通行 「ついてこい」 ショチトル 「よっと……」 一方通行 「さすが本職のウェイトレスってところか」キシシ ショチトル 「バイト中でも大量の缶ジュースを運ぶことなどない」 一方通行 「……どォなンだ、最近は。大分慣れたか?」 ショチトル 「まあ、どうにか」 一方通行 「アレはいつだっけなァ。オマエがコケて、頭からナポリタンをぶっかけられたことがあったなァ」 ショチトル 「そっ、そ、それについては死ぬほど謝罪したじゃないか!!」 一方通行 「オマエの上司であるマスターは笑い転げてたぞ」 ショチトル 「それは……マスターと白い人の間柄があればこそだし」 一方通行 「つまり、俺が相手じゃなければアイツもそれなりの対応をしたってことか」 ショチトル 「その筈だ」 一方通行 「まァ、ならそれでよしってことにしといてやる」 ショチトル 「それに、あんな失態は二度と犯さない……たぶん」 一方通行 「その言葉、間に受けといてやるよ」 一方通行 「そォいやオマエ、愛しのお兄ちゃンとは一緒じゃねェのか」 ショチトル 「愛しは余計だ! ……まあ、後から追いついてくるだろう」 一方通行 「いいのか、そンなンで」 ショチトル 「あの男はどういう訳か、人を見つけるのが得意だからな」 一方通行 「あー……なンか分かる気がするわ」 ショチトル 「それで、どこまで行くんだ」 一方通行 「もォそこだ。……オイ、ちと一本寄越せ」ヒョイ ショチトル 「?」 一方通行 「」シャカシャカシャカシャカシャカシャカ ショチトル 「え」 一方通行 「オーイ、戻ったぜェ」 打ち止め 「あ、お帰りー」トテテテ フレメア 「あれ? ショチトルのお姉ちゃんだ」 ショチトル 「お前たちも一緒だったのか」 浜面 「」ゼェゼェハァハァ ショチトル 「なぜそんな疲れてるんだ」 浜面 「いやー、最近ちと運動不足だったみたいだな」 一方通行 「お疲れさン。まァ、飲め」つ【ヤシの実サイダー】 浜面 「おっ、この汗かいたところにヤシの実サイダーとか、気が利きすぎだろ」 ショチトル 「ほら、お前たちもこの中から選んで」 フレメア 「3倍コーヒー牛乳もーらい」 打ち止め 「じゃ私はきなこ練乳」 一方通行 「ぬるくなる前に飲めよ」ニヤニヤ 浜面 「おお、悪いな。いただきます!」カシュッ ブシュワーーーー 浜面 「」ポタポタ 一方通行 「悪ィ悪ィ、それさっき落としたヤツだわ」 浜面 「そ、そうか。ならしょうがないよな」 ショチトル (イタズラ好きなところはマスターにそっくりだな……) <あ、ここにいましたか。 ショチトル 「ん、やっときたか」 海原 「探してしまいましたよ」 浜面 「なんだ、お兄ちゃんも一緒だったのか」 海原 「これはこれは、想定外の賑やかさですね」 フレメア 「海原お兄ちゃんこんにちはー」ピョンピョン 打ち止め 「お久しぶりー」ミョンミョン 海原 「お二人とも、ご無沙汰してます」 浜面 「お前も病院に来てたのか?」 海原 「ええ、付き添いで」 ショチトル 「一人でも大丈夫だって言ってるのに……」 浜面 「そう言うなよ。心配してもらえる内が華ってもんだ」 一方通行 「オイ、最後の一本だ。飲ンどけ」つ【いちごおでン】 海原 「おや、では折角なので頂きますね」ニコニコ : : : ショチトル 「」ポケー 海原 「すごしやすい季節になったものですね」 一方通行 「まあな」 フレメア 「」orz 打ち止め 「」orz 浜面 「」orz 海原 「彼女らはなにを?」 ショチトル 「四葉のクローバーを探してるそうだ」 一方通行 「くだらねェ……見つけてどォにかなるもンでもねェだろ」 海原 「こういうのは気の持ちようです。存外バカにできませんよ?」 一方通行 「そンなもンかねェ」 ショチトル (私も小さいころはよく探したものだ) 打ち止め 「うーん、全然見つからない……」 フレメア 「」モジモジ 打ち止め 「フレメア? どうしたの?」 フレメア 「う、うん、えっとね」 浜面 「はー、ちと休憩するか」 フレメア 「ねえ、浜面。大体お手洗い行きたい」 浜面 「トイレか? ここからだと、病院の借りるのが早いか?」 海原 「クローバーは見つかりましたか?」 打ち止め 「全然だめー」 ショチトル 「今日は日も傾いてきたし、また別な日に改めたらどうだ?」 打ち止め 「ぶー」 一方通行 「簡単には見つからねェから、幸運のシンボルとか言われてンだろ」 フレメア 「」モジモジ 浜面 「じゃ、今日はそろそろおうちに帰るとしますか」 打ち止め 「ちぇー……」 一方通行 「またその内、探しにくりゃいいだろ」 打ち止め 「みんなで来るんだよ! 約束だからね!」 フレメア 「約束にゃあ」モジモジ 海原 「では、行くとしましょうか」 浜面 「悪ぃ、先行っててくれ。ちょっとトイレ寄ってくからよ」 フレメア 「は、浜面、大体早く」 一方通行 「ン、じゃここでな」ノシ 打ち止め 「フレメア、また遊ぼうねー!」ノシ フレメア 「」ノシ 海原 「では、またその内に」 浜面 「おう。よし、行くぞフレメア。もうちょいの辛抱だ」 ショチトル 「おい」 浜面 「なんだ?」 ショチトル 「付き添っていいのはお手洗いの入り口までだからな」 浜面 「わかっとるわ!」 ~とある病院 1階ロビー~ 浜面 「ここで待ってるからな。行ってこい」 フレメア 「いてね、大体ここにいてよね」トテテテ 麦野 「あー、なんかクマができてる……」 19090 「しずりんは昨夜夜勤でしたからね、とミサカはお疲れ気味のしずりんをねぎらいます」 麦野 「夜中の見回りってさー、すごい怖いのよ……昨日もさ、地下2階の霊安室の前で」 19090 「やっ、やや、やめてください!」ガクブル 麦野 「なーにビビってんだか、なんもないっての」ケラケラ フレメア 「うー」 19090 「おや?」 麦野 (えっ……?) フレメア 「あ、こんにちは」ペコリ 19090 「こんにちは」ペコリ 麦野 「」 フレメア 「おトイレおトイレ」トテテテ <バタン 19090 「礼儀正しくて可愛い子ですね、とミサカは……」 麦野 「」 19090 「? しずりん?」 麦野 「嘘……違う……」 19090 「あれ? しーずりーん?」 麦野 「違う……だって、私……!」フルフル 19090 「???」 麦野 「……っ!」フルフル 19090 (な、何事ですか?) 19090 (あの少女の顔を見た途端に……?) 19090 (一体なにが……) 麦野 (さっきの子、似すぎだろ……) 麦野 (まさか、フレンダの……) 麦野 (いやいや、まず落ち着け) 19090 「あの、しずりん?」 麦野 「あ、ああ、ゴメン、なんでもないの」 麦野 (まず、あの子が何者か確かめる。話はそれからね) <ジャーーーー <バタン フレメア 「ふぅ」 麦野 (……似てるなんてレベルじゃない。じゃ、やっぱり……) フレメア 「♪」バシャバシャ 麦野 「ねえ、あなた」 フレメア 「看護婦さん? どうしたの?」 19090 「正確には看護婦さんではなく看護助手さんですよ、とミサカは訂正を求めます」 麦野 「どうでもいいわ、黙ってろ」ベシッ 19090 「いたいっ」 フレメア 「?」 麦野 「あなたのお名前って、もしかして、フ……フレ……」 フレメア 「あれ? お姉ちゃん、なんで私の名前知ってるの?」 麦野 「!? じゃ、じゃあやっぱり生まれ変わりなの……!?」 フレメア 「?」 19090 「?」 麦野 「そうよね、私に言いたいことあるのよね。それであなたは…… ええ、もちろんどんな言葉でも受け入れるわよ。 私はあなたにそれだけのことを」 19090 「おっ、落ち着いてください!」ズビシッ 麦野 「ふぎゃ」 フレメア 「???」 19090 「しずりん、あなた疲れているのです」 麦野 「え、あ、アンタまで……!」 19090 「そ、そうでなければ更年期障害」 麦野 「」ガシッ 19090 「ぴぎゃ!? い、痛いです痛いです!」メリメリ 麦野 「誰が更年期だ、誰が!」 フレメア 「大体ケンカはだめーーー!」 麦野 「」ピタッ 19090 「あ、頭が割れるかと……」ズキズキ 麦野 (はー、今のでちょっとほぐれたわ……落ち着いてもう一回) 麦野 「ね、あなたのお名前教えてくれるかな」 フレメア 「フレメア。フレメア=セイヴェルン」 麦野 (セイヴェルン……) フレメア 「」ジー... 麦野 「?」 フレメア 「むぎ、の……?」 麦野 「えっ?」 フレメア 「お姉ちゃんの名札、大体むぎのって読むの?」 麦野 「あ、これ? ええ、むぎので正解よ」 19090 「ちなみにミサカのはミサカと読みます、とミサカは名札を天高く掲げて」 麦野 「アンタのは片仮名で書いてあるでしょうが」 フレメア 「もしかして、フレンダお姉ちゃんがいつも自慢してた人?」 麦野 「お姉ちゃん……フレンダの妹なの……?」 フレメア 「うん」 麦野 「……」 フレメア 「お姉ちゃん、たまに電話でお話してたんだけど」 フレメア 「自分の周りには強くて綺麗な人がたくさんいるんだ、っていつも自慢してた」 フレメア 「ちょっぴり羨ましかった、にゃあ」 麦野 「あいつ、そんなこと……」 フレメア 「でね、でね」 フレメア 「お姉ちゃんがいつも言ってたの」 麦野 「どんなこと?」 フレメア 「もしお姉ちゃんに何かあったら、麦野ってお姉さんを頼りなさい」 フレメア 「麦野は喧嘩がすごく強いから助けてくれる訳よ、って」 麦野 「ほかにセールスポイントあるだろ……」 19090 「腕っ節の強さは本物ではないですか、とミサカは」 麦野 「アンタちょっと黙ってろ」 フレメア 「麦野お姉ちゃんはすっごく綺麗だけど、大体強いの?」 麦野 「……弱いわよ、すっごく弱い」 フレメア 「?」 麦野 「あなたのお姉ちゃんの方が、ずっと強かったんじゃないかしら」 フレメア 「そうなの?」 麦野 (信じ続けることができたか、できなかったか) 麦野 (あの時、フレンダはそれができて私はできなかった) 麦野 (結局私が弱かったから) フレメア 「ねえ、麦野お姉ちゃん」 麦野 「ん?」 フレメア 「…………ええとね、麦野お姉ちゃん」 麦野 「どうしたの?」 フレメア 「…………」 麦野 「黙ってても分からないわよ」 フレメア 「大体、メールアドレス教えてほしい」 麦野 「あ、えっと……」 19090 「仕事中は携帯を持ってないのです、とミサカは致命的な問題を指摘します」 フレメア 「」ムー 麦野 「じゃあ、携帯貸して。打ち込んであげるから」 フレメア 「にゃあ」つ【携帯電話】 麦野 「」カチカチ 19090 「次ミサカです」 麦野 「なんでよ」 フレメア 「そっちのお姉ちゃんも入れて。大体電話帳が増えると嬉しい」ピョンピョン 19090 「ええと、19090アットマ-ク……」カチカチ 麦野 「覚えやすくていいわよね、アンタのアドレス」 ~その頃~ 浜面 「」ソワソワ 浜面 「なんだ随分長いな」 浜面 「まさか、中でなんかあったのか?」 浜面 「突入……していいものかどうか……」 <あ、いたいた。 浜面 「?」 滝壺 「いぇい」 浜面 「おお、滝壺か。よくここがわかったな」 滝壺 「AIM……じゃなくてGPS発信機」 浜面 「そういえばそんなのも持たされてましたね、俺……」 滝壺 「フレメアは一緒じゃないの?」 浜面 「あ、そうそう。フレメアなんだけどよ。どうもトイレが長いんだ、ちょっと見てきてくれねぇか」 滝壺 「そうなの? ちょっと見てくるね」 滝壺 「フレメアー? フレ……あっ」 フレメア 「あっ、滝壺お姉ちゃんだ」トテテテ 麦野 「えっ、滝壺?」 滝壺 「むぎのだ。久しぶりだね」 麦野 「ああ、1か月ぶりぐらい?」 フレメア 「大体登録完了、にゃあ」カチカチ 滝壺 「フレメアと話してたの?」 麦野 「うん、そんなところ」 滝壺 「……そっか。仲良くしてあげてね」 麦野 「もちろんよ。ところで、今は……」 滝壺 「私とはまづらと、3人で一緒に住んでるよ」 麦野 「なるほど。なら安心だな」 フレメア 「滝壺お姉ちゃんは優しいし、浜面は面白くて楽しいよ」 麦野 「ふふ、よかったわね」ナデナデ フレメア 「今度お姉ちゃんも遊びに来てほしい」 滝壺 「うん、ご飯でも食べてって」 麦野 「そうね、そういえば新居にはまだ行ったことなかったわね」 フレメア 「大体来てね、約束だからね!」 麦野 「ええ、約束ね。あ、そうだ」 フレメア 「?」 麦野 「フレメア、もしあなたに何かしようするおバカさんがいたら」 フレメア 「うん」 麦野 「私に連絡しな。すぐにやっつけてやるからさ」 滝壺 「むぎのはすっごい強いから頼りになるよ」 フレメア 「浜面より強いの?」 滝壺 「どっちだろう」ウーン フレメア 「……でも、考えてみたら浜面は滝壺お姉ちゃんより弱かった」 麦野 「相変わらず尻に敷いてるのね、滝壺は」 滝壺 「浜面が優しいだけだよ」 : : : フレメア 「お待たせー」トテテテ 浜面 「遅いっ! トイレするだけなのにどんだけ時間かけてるんだ!」 麦野 「はーまづらー。女の子相手にその発言はちょっと頂けないにゃー」 浜面 「げぇっ、麦野!?」 滝壺 「むぎの、はまづらは悪気はないんだよ。デリカシーもないけど」 浜面 「滝壺まで! ひどい!」 麦野 「浜面にそこまで期待するのが酷ってもんよね」 19090 (ミサカすっかり空気です、とミサカは己の過酷な境遇を嘆きます……) 浜面 「遅かったのは麦野と話し込んでたからか」 フレメア 「メルアドももらったんだよ」フンス 浜面 「そうかそうか、よかったな。麦野はすげぇ力持ちだから、心強いぞ」 麦野 「なんでみんなそう言うんだ……」 19090 「事実ですし」 浜面 「よし、じゃ帰るとするか。麦野も仕事中みたいだしな」 滝壺 「むぎの、またね」 フレメア 「またねー」ノシ 麦野 「気をつけてな」 <あ、帰りに夕飯の買い物していこう。 <大体カレーが食べたい! <俺、麻婆豆腐! <じゃ、混ぜてみようか。 19090 「家族とはああいうものなのでしょうか、とミサカは感慨深げに語ります」 麦野 「……」 麦野 (今更許されるとは思わないし、何をしてもこの後悔は消えないけど) 麦野 (せめて、あの子の……いや、あの3人の日常を壊そうってヤツがもしいるなら) 麦野 (私が真っ先にそのおバカさんを懲らしめてやる) 19090 「しずりん、そろそろ戻りましょうか」 麦野 「そうね。よしっ、もう一頑張りといくか」 ~同日夜 第7学区 海原結標邸~ 結標 「はぁ……どうしよ」 ショチトル 「どうしたんだ?」 結標 「今月ちょっと出費が多いなーと思って」 ショチトル 「そうなのか」 結標 「外出が多かったから、外食も多くなっちゃったしね」 ショチトル 「……こういってはなんだけど」 結標 「なに?」 ショチトル 「1回の食事を作るのに、3日分の食材が犠牲になるのが」 結標 「ま、前に比べればマシになったじゃない! 前は5日分が犠牲になってたんだから!」 ショチトル 「それはそうなんだけど」 結標 「この間だって、どうにかコロッケ作ったでしょ」 ショチトル 「お兄ちゃんが"ダイナマイトコロッケ"と名付けたアレか。見た目はともかく、味はまともだったな」 結標 「でしょ? 前は見た目は酷くて味はもっと酷かったんだから」フンス ショチトル 「威張ることではない」 結標 「分かってるわよ。じゃ、さっさと夕食の準備しましょうか」 ショチトル 「といっても兵糧が若干不足しているが」 結標 「買い物もしてないし、あるものでどうにかするしかないわね」 ショチトル (ありあわせって、義姉さんにはハードル高いんじゃ……) 結標 「さーて、何があったかしらね」ガチャ ショチトル (まあ、どうにかなるよね) 結標 「……うん……親子丼ね」 ショチトル 「親子丼?」 ショチトル (あれ? 鶏肉なんてあったっけ?) 結標 「じゃ、始めましょ。今日はサクッと作れるわよ」 ショチトル 「……義姉さん、それをどう使うんだ」 結標 「まあ見てなさいって」クスッ ~30分後~ ショチトル 「お兄ちゃん、夕食にするぞ」 エツァリ 「ああ、はい。今向かいます」 ショチトル 「」ハァ エツァリ 「いやぁ、お腹が空きました。今日のメニューはなんですか?」 ショチトル 「親子丼らしい」 エツァリ 「らしい?」 ショチトル 「見ればわかる」 結標 「あ、来た? じゃ食べましょうか」 エツァリ 「お米の上に……これは子持ちししゃもですか。なるほど、親子丼ですね」 ショチトル 「済まない、食材があまりなくて」 エツァリ 「いやいや、独創的でいいと思いますよ。では、頂きます」 ショチトル 「いただきます……」 結標 「今日は……そんなに失敗してないと思うんだけどな」 ショチトル (焼いてのせただけだからな) ~その頃 第7学区 番外通行邸~ 番外個体 「ごち」 一方通行 「ごち」 打ち止め 「ちゃんとごちそうさまって言わなきゃダメなんだよ! ってミサカはミサカは指摘してみたり!」 番外個体 「ごちそうさまでした」 一方通行 「ごちでェす」 打ち止め 「もぉー、何度も言ってるのに! ってミサカはミサカは憤慨してみるんだけど!」プンスコ 番外個体 「はいはい、もう言ってもムダだから。それより今日はあなたの番でしょ」 打ち止め 「むー……とりあえず、洗い物してくる」カチャカチャ 番外個体 「」ハフー 一方通行 「なあ、コーヒー飲みてェ」 番外個体 「最終信号のお仕事が終わったらね」 一方通行 「しょォがねェな……」 番外個体 「早く飲みたいんだったら手伝っておいで」 一方通行 「待ちますよ。……ンで、ワースト」 番外個体 「ん?」コキコキ 一方通行 「オマエ、溜まってンだろ」 番外個体 「……なんでバレたし」 一方通行 「見てりゃわかるっての。来いよ、ほぐしてやる」 番外個体 「えー、今ここで? 最終信号が見たらどう思うかな?」 一方通行 「今更どォもしねェだろ。いいからこい」グイ 番外個体 「あふ」 打ち止め 「Butterfly♪ 今日は いままーでーの♪」ジャブジャブ 打ち止め 「どんな 時よーりすばーらしい♪」カチャカチャ <いたっ! いたたたた! <これぐらいで叫ぶンじゃねェ。 打ち止め 「赤い糸で むすばーれて……?」ジャブ 打ち止め 「今何か聞こえたような……」 <や、あぁっ……痛いってば! <こンななるまでほっとくほうが悪ィンだろ。 打ち止め 「!?」ドタタタ 打ち止め 「ふっ、二人して何してるの! ってミサカはミサカはリビングに突入してみたり!」バン 番外個体 「ん、マッサージ」 一方通行 「溜めすぎだろ、ガチガチじゃねェか」グニグニ 番外個体 「うひゃーぁう……」フニャー 打ち止め 「ずーるーいー! ミサカもミサカも!」 番外個体 「あなた肉体的には全然若いんだからいらないでしょ」 打ち止め 「でもでもミサカだって疲れるもん!」 一方通行 「後でやってやるから、まず食器かたしてこい」 打ち止め 「約束だからね! 絶対だからね!」ドタタタ 一方通行 「ったく、騒々しい」 番外個体 「悪い気はしてないクセに素直じゃない(ゴリッ)いぎゃわぁぁ!?」 一方通行 「おっ、悪ィ悪ィ。なんか変なツボに入っちまったみてェだ」 ~その頃 第7学区 常盤台新寮~ <ガチャ バタン 白井 「……」 絹旗 「あ、超おかえりなさい」 白井 「きーぬーはーたー」 ヒュンッ 白井 「さん!」カッ 絹旗 「うひゃぁぁぁぁ!?」ズザザザ 白井 「」ヒクヒク 絹旗 「な、なんですか! キスまであと超少しの距離に突然テレポしてこないでくださいよ!」 白井 「貴女と言う人はぁぁ! ぐぉぉぉ!!」 絹旗 「え、この人なんでこんな怒ってるんですか」 白井 「分かりませんか! 分かりませんか!」ブンブン 絹旗 「頭振り回さないでくださいよ! ツインテールが当たって超地味に痛いんですよ!」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 絹旗 「ユリコ! 今の白井テールにじゃれちゃ超ダメです!」 白井 「そもそも! わたくしがなぜこんな時間に帰宅したのかは分かっておられますの?」 絹旗 「超風紀委員の支部に寄ってたんですよね」 白井 「なぜ寄る必要ができたのしょう」 絹旗 「?」 白井 「貴女と黒夜さんの姉妹ゲンカの後始末をしてましたの!」 絹旗 「なんで姉妹ゲンカなんですか! 超違いますよ!」 白井 「しかも往来のど真ん中で暴れた挙句、二人して姿を消して……お陰で事態がややこしくなりましたの」 絹旗 「いや、あれはですね。真正面から超ぶつかり合った結果でして、つまり超不可抗力なんですよ」 白井 「どういうことですの」 絹旗 「超圧縮した窒素の塊同士がぶつかり合って、その際に発生した衝撃に二人して吹っ飛ばされました」 白井 「吹っ飛ばされたと……ああ、あの突風のタイミングですのね」 絹旗 「ええ。軽く数百メートルほど、ノーバウンドで」 白井 「絹旗さんだからほぼ無傷で済んで……おや? では黒夜さんは……」 絹旗 「自分の能力で超逆噴射でもして助かってると思いますけどね」 白井 「あれから連絡はとっておられないので?」 絹旗 「ええ、用事もないですし」 白井 「向こうからも?」 絹旗 「ないですね。疲れ果てて帰って超不貞寝でもしてるんだと思いますよ」 白井 「はあ……念のため、無事を確認しておいてくださいまし」 絹旗 「いいですよ、黒夜ですし」 白井 「やれ」 絹旗 「はい」 白井 「あと、あまり派手に立ち回らないように一言釘を」 絹旗 「え、なんで私が」 白井 「わたくしが言うよりは絹旗さんから言ったほうが通じるでしょう」 絹旗 「まあ……超ついでに言っておきますよ」 白井 「お願い致しますの」 絹旗 「んーと、あれ? 携帯、携帯……」 白井 「どうかされましたか」 絹旗 「私の携帯、知りません?」 白井 「存じませんの」ゴソゴソ 絹旗 「いや、さっきまで超あったと思うんですけど、あれ?」 白井 「絹旗さん、シャワーは?」 絹旗 「あ、超お先にどうぞ」 白井 「ではお先に頂きますの」 <バタン 絹旗 「ないですね……ユリコ、見ませんでした?」 ユリコ 「(・ω・ )」フモー 絹旗 「あ、これですこれ! ユリコ、超お手柄です!」ピャー ユリコ 「(*・ω・)」 絹旗 「さて、メールメールと」カチカチ 件名:今日のことについて 日付:20yy/m/d 21 15 ─────────────── 生きてますか? あなたが超暴れまわったお蔭で白 井さんが超ご立腹ですよ。いい加 減、能力をすぐぶっぱするクセを 超どうにかしてください。 絹旗 「こんなもんですかね。超送信」ピッ ユリコ 「((( ・ω・)」スリスリ 絹旗 「まったく、黒夜にも超困ったものですね」 絹旗 「ユリコもそう思いますよね?」 ユリコ 「(・ω・)」オミャー 絹旗 「ですよねー」 絹旗 「黒夜もあのバトル癖さえなければ、超普通にゲーセンとかに行く仲ですのに」 [[携帯電話]]<キミト デーアーッテカラー イークツモノ ヨルヲカタ-リーアカーシタ♪ ユリコ 「( ・ω・)ノシ」バコバコ 絹旗 「ユリコ、超ダメですよ」 絹旗 「さっそく返信ですか。反省文の一つや二つ……」カチカチ 差出人:窒素女 kuro-iruka@comodo.ne.jp 件名:Re 今日のことについて 日付:20yy/m/d 21 19 ─────────────── . ヽ(´・∀・`)ノ くく 273 : ◆8GNB4AEvC.[sage saga]:2011/08/09(火) 00 20 20.64 ID 3TNHgbV7o 絹旗 「……」 絹旗 「」バキン ユリコ 「(・ω・)」ビクッ 絹旗 「あんの狂犬がぁ……!」 : : : 白井 「ふぅ……」ホコホコ 絹旗 「」ゴロゴロ 白井 「絹旗さん、また制服のまま横になって」 絹旗 「だって超ダルかったんですもん」 白井 「はぁ、まったく……ッ!? い、いたっ!?」 絹旗 「どうしたんですか!?」ガバッ 白井 「これは……撒菱!? まさかこの寮に忍者が侵入して……」 絹旗 「あ、あー……超違いますよ、それ携帯電話です」 白井 「……た、たしかによく見たらボタンやら基盤やら……」 絹旗 「さて、私もシャワーを」イソイソ 白井 「お待ちなさいな。どうしてこんなことを」 絹旗 「超、勢いで」 白井 「困るのは絹旗さんですのに。もっと大事に扱いませんと」 絹旗 「超反省してまーす」 白井 「それともう一つ」 絹旗 「なんでしょう」 白井 「人が通るところに破片をバラまくなんて、何事ですか!」ポイポイポイ 絹旗 「あ、超やめてくださいよ! なんで私のベッドに投げるんですか!」 白井 「踏んづけたおかげで軽く出血しましたの!」 絹旗 「だからって、やめてくださいよ! 私が寝れないじゃないですか!」 白井 「ご自分で片づけてくださいまし!」 絹旗 「後で超片付けるつもりだったんですよ!」 ユリコ 「?( ・ω・)」クンカクンカ 絹旗白井 「「あ、ユリコダメーー!!」」 ~絹旗入浴中~ 白井 「ええと、バンドエイドは……もう、なんでわたくしがこんな……」ペタ 白井 「しかし絹旗さんも。あそこまで粉々だとデータ復旧もできませんのに」 白井 「どうなさるおつもりなのでしょう」 ユリコ 「(・ω・ )」ピトッ 白井 「ユリコ、今のわたくしは火照っていて熱いですのよ?」クスクス ユリコ 「(・ω・)?」 白井 「……ちょっと失礼いたしますの」ダッコ 白井 「やっぱり……重いですわね」 白井 「まさか貴女が新しい命を身に宿す日がくるなんて」 ユリコ 「(*・ω・)」 白井 「とりあえず、今度きちんと病院で診てもらいましょうね」 白井 「そうそう。絹旗さんにそのこともちゃんとお話しませんと」 白井 「……そのことも」 <ガチャ 絹旗 「はひ~……」 白井 「随分長風呂でしたわね。いつもは10分少々で出てきますのに」 絹旗 「お湯の中で超寝ちゃってました……んで、超のぼせて……」 白井 「風邪ひきますわよ」 絹旗 「気を付けまーす……」バタッ [[携帯電話]]<ヒビキアウー ネガイガイマ メザメテクー♪ 絹旗 「ほらほら、携帯が超鳴ってますよぅ~」 白井 「聞こえてますの。あら? 番号通知が空白……このパターンは」ピッ 白井 「はい、白井ですの」 婚后 『あ、わたくしでございます』 白井 「わたくしわたくし詐欺なら間にあってますの」 婚后 『ちっ、違います! 婚后です!』 白井 「もう落ち着かれました?」 婚后 『ええ、どうにか。そちらはそろそろ就寝時間でしょうか?』 白井 「ということは、そちらはそろそろお昼ですのね」 婚后 『ええ、先程済ませました……あの、ところで』 白井 「はい?」 婚后 『今、絹旗さんはご不在ですか?』 白井 「絹旗さんならわたくしの隣におりますが」 絹旗 「はいはーい……」ノシ ユリコ 「( ・ω・)ノシ」 婚后 『左様で……先程、絹旗さんの携帯電話に掛けたのですが、繋がらなかったので』 白井 「あー……色々ございまして」 婚后 『?』 絹旗 「」ショボン ユリコ 「( ・ω・)っ」ナデナデ 白井 「それで、そちらでの生活はいかがですの?」 婚后 『まだなんとも』 白井 「あら、存外タンパクですのね」 婚后 『まだ起きてからあまり時間も経っておりませんし』 白井 「では慣れたところでまたお話を聞かせてくださいまし」 婚后 『ええ。楽しみにしていてくださいな。……あっ』 白井 「?」 婚后 『そろそろ出かける準備をいたしませんと』 白井 「出かける? こんな時間に?」 婚后 『こちらはまだ真昼間ですわ』クスクス 白井 「そうでしたわね」クスクス 婚后 『では、失礼致します』 白井 「くれぐれもお気をつけて」ピッ 絹旗 「」フニャー 白井 「ほら、絹旗さんも。そろそろ寝る準備をしてください」 絹旗 「今の電話、婚后さんですかー?」 白井 「ええ。元気そうでしたの」 絹旗 「そりゃ超良かったですねー」 白井 「婚后さんはああ見えて器用ですから、何だかんだでやっていけるかと」 絹旗 「」ハニャー 白井 「絹旗さん、いつまでも下着姿でのびてないで」 絹旗 「超メンドイですー」 白井 「ちょっとオープンすぎですの」 絹旗 「どうせ私と超白井さんしかいませんしぃ」 白井 「……では、わたくしの知る限りの超絶テクを絹旗さんの肢体に」 絹旗 「さあ、パジャマはどこにしまいましたかね」シャキッ 白井 「」ハァ 絹旗 「あ、そうだ。ユリコ、明日の夕方に超病院行きますよ」 白井 「あら? 随分手早いですのね」 絹旗 「こういうのは早い方が超いいですからね」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 ~その頃 ロンドン~ 婚后 「ふぅ……」 婚后 「この紅茶。やはり本場の味は違いますわ……」ズズ... <コンコン ガチャ シェリー 「よう、極東。メシは済ませたか?」 婚后 「あら、ミス・クロムウェル。ごきげんよう」 シェリー 「あ、ああ、ごきげんよう……ダメね、このテの挨拶は慣れなくて」 婚后 「逆に言えば、慣れるか慣れないかだけの問題ですわ」 シェリー 「あとさ。ミス・クロムウェルとか、そこまでしなくていいから」 婚后 「え? ですが」 シェリー 「いいって。適当にファーストネームで呼んでくれりゃ」 婚后 「で、では次回からはそうさせて頂きます」 シェリー 「よろしい。さて、直近の予定について確認しましょう」ドサッ シェリー 「しかしまあ、留学ではあるんだけど」ガリガリ 婚后 「はい」 シェリー 「傍から見たら、修学旅行にしか見えないかもね」フー 婚后 「そ、そうなのですか?」 シェリー 「今回の短期留学の目的は2つ。こっちの文化に触れることと、語学学習なんだけど」 婚后 「はい」 シェリー 「極東は日常会話程度の英語なら問題ないみたいだし」ガリガリ 婚后 (それにしてもニックネームが極東というのも……) シェリー 「文化に触れるって言ったって、それ結局観光名所巡りか私の授業受けるかどっちかだからな」 婚后 「シェリーさんの授業と言うのは?」 シェリー 「美術史とか芸術論とかね」 婚后 「あ、やはりそちらの分野の方でしたのね」 シェリー 「やはり?」 婚后 「あ、いえ。どうぞお気になさらず」 シェリー 「……まあいいや。とりあえずー……」ガリガリ 婚后 「とりあえず」 シェリー 「大英博物館とかナショナルギャラリーでも見てもらって感想文かなんか書いてもらえばいいのか?」 婚后 「わたくしに聞かれましても」 シェリー 「まあ、色々やってみましょうか。どうせ模索段階なんだしな」ガリガリ 婚后 「は、はあ」 シェリー 「それで何か得るものがあればそれでいいだろ」 婚后 (存外アバウトなのですね……) シェリー 「以上。質問は?」 婚后 「先ほどからガリガリと何を彫ってらっしゃるのですか?」 シェリー 「あ、これ? あなたにお土産代わりに贈ろうと思ってさ」フー 婚后 「そこまでして頂かなくても」 シェリー 「そう言うなよ。趣味も兼ねてるしね」 婚后 「では楽しみにしておきますわ」 シェリー 「さて、とりあえず出ましょうか」 婚后 「どちらに?」 シェリー 「本格的に動き出すのは明日からだとして。今日はこの辺の案内だな」 ~ロンドン近郊 日本人街~ 婚后 「」キョロキョロ シェリー 「あまりキョロキョロしてると異国人だと思われるぞ」 婚后 「そこは否定できませんし」 シェリー 「まあ、こっちでその黒髪は目立つでしょうしね」 婚后 「シェリーさんの髪も違う意味で目立ちそうですが」 シェリー 「ほっとけ」 婚后 「それにしても意外でした。ロンドンにもこんなところがあるのですね」 シェリー 「日本にだって中華街とかあるでしょう? 似たようなもんだ」 婚后 「言われてみれば、確かに」 シェリー 「あ、そうそう。夜の食事はここいらで済ませようと思うから、気になる店があれば」 婚后 「え?」 シェリー 「ん?」 婚后 「せっかくですし、こちらの食事を頂いてみたいと思うのですが」 シェリー 「あ、そうか? そろそろ故郷の味が恋しくなる頃かと思ったんだけど」 婚后 「いえ、さすがにそこに至るほど時間は経っておりませんわ」 シェリー 「じゃ、夜は安くて脂っぽいフィッシュ&チップスでも噛じるとするか」 婚后 (それジャンクフードでは……?) ???? 「あら? シェリーさん?」 シェリー 「ん? アンタか、真昼間から何フラフラしてんの」 婚后 (シスターさん? お知り合いのようですわね) シスター 「ええ、今日はすごしやすい陽気でございますね」ニコニコ シェリー 「うん、そうね。で、なんかしてたの?」 シスター 「シェリーさんはお昼はもう済まされましたか?」 シェリー 「さっき食べたわよ」 シスター 「はい、今日の炊飯当番はわたくしでございますので買い出しにでも行こうかと」 シェリー 「あれ? アンタだったっけ?」 婚后 (……なぜ日本語で会話を?) シスター 「こちらの方とは初対面ですね。はじめまして、オルソラ=アクィナスと申します」ペコペコ 婚后 「はっ、はい、はじめまして。シェリーさんにご厄介になっている婚后と申します」ペコリ オルソラ 「綺麗な黒髪でございますね。お手入れはさぞ大変なのでしょう?」 婚后 「人並みには気を使っておりますが」 オルソラ 「はい、今日の当番はわたくしでございますよ」 婚后 (あれ?) シェリー 「おい、せめて会話する相手は一人に絞れ。ワケが分からなくなる」 オルソラ 「それで、日本からおいでになったのでしょうか」 婚后 「…………あ、あっ、わたくしですか!? はい、日本から参りました」 オルソラ 「まあまあ、遠路遥々よくお越しくださいました」ペコリ 婚后 「いえいえ、そんな」 オルソラ 「仰るとおり、多人数との会話は混乱しがちですね」ニコニコ 婚后 「?」 シェリー 「人数の問題じゃないのよ、アンタの場合は」 婚后 (あ、わたくしに振った話ではないのですね) オルソラ 「あ! もしよろしければ……」 : : : 婚后 (いつの間にか一緒に買物する流れになってしまいました) シェリー 「おい、オリーブ買いすぎでしょ。一生分買うつもり?」 オルソラ 「いえいえ、あくまでも必要分でございますよ」 シェリー 「何に使うんだよ……」 オルソラ 「それで、ええと……あら?」 婚后 「?」 シェリー 「極東」 オルソラ 「極東さんは何か食べたいものはございますか?」 婚后 (シェリーさん、恨みますわよ) 婚后 「ご馳走して頂く身でリクエストなどできませんわよ」 シェリー 「そう言わないの。こういうときは素直に甘えときゃいいんだ」 オルソラ 「そうですよ。こうして出会えたのも何かの縁なのですから」ニコニコ 婚后 「はあ……では、そうですわね……」 婚后 「こちらでの家庭料理など、頂いてみたいですわ」 オルソラ 「」ウーン シェリー 「言ってなかったけど、こいつイタリア育ちでイギリスに来たのは割と最近だぞ?」 婚后 「えっ、あ、そうだったのですか?」 オルソラ 「家庭料理でございますか……」ウーン 婚后 「あの、ここはやはり作りやすいもので」 オルソラ 「!」ピンポン シェリー 「?」 婚后 「?」 オルソラ 「かしこまりました。家庭料理でございますね」 婚后 「あっ、あの」 オルソラ 「それでは材料を調達致しましょう」トテテテ 婚后 「」 シェリー 「慣れてないと疲れるでしょ?」 婚后 「ええ、まあ……」 ~30分後~ オルソラ 「これで全部でございますね」 シェリー 「あとは会計ね。ここは歓迎会代わりに私が出してやるよ」 婚后 「そんな、申し訳ないですわ」 シェリー 「学生の身分なんだから、下手に遠慮するな」 婚后 「す、すみません」 オルソラ 「これが日本で流行している"つんでれ"でございますね」 シェリー 「アレってまだ流行ってんのか?」 婚后 「わたくしもそちらの分野には明るくないので」 オルソラ 「それではシェリーさん、ごちそうになります」 シェリー 「作るのはアンタだけどね」 婚后 「それにしても、みなさん日本語がお上手ですのね」 オルソラ 「私はすこし前まで仕事で世界中の国に赴いておりましたから」 婚后 「まあ、すごい……」 シェリー 「ああ、イタリアにいたときの話か」 オルソラ 「いえいえ、そんな大それたことはしておりませんし」 婚后 「オルソラさんは、シェリーさんのご友人ですか?」 オルソラ 「そうですね……敢えて申し上げるならパートナーでございましょうか」 婚后 「まあ、パートナー……素敵ですわね」ハゥ シェリー 「いつからそうなったんだ!」 オルソラ 「素敵だなんて、とんでもないことでございます。 私などマイペースですから、シェリーさんを怒らせてばかりで」 シェリー 「あ、自覚あったのね」 オルソラ 「二人で膨大な書物に立ち向かったあの日から」 婚后 「書物ですか?」 オルソラ 「はい、たしかあの時はクローチェ・」 シェリー 「やめやめ! 話していいことと悪いことがあるだろ!」 オルソラ 「あら、私としたことが」ニコニコ シェリー 「」ハァ 婚后 「やはりパートナーですわね。息があっておりますわ」 シェリー 「そりゃどうも……」 ~ロンドン近郊 とあるアパートメント~ 婚后 「どうぞ。まだ荷解きをしていないので散らかっておりますが」 シェリー 「しかしすげぇな。2週間ちょいの滞在のためにアパート借り上げるなんて」 オルソラ 「お邪魔いたしますー」ペコリ 婚后 「どうぞ、おくつろぎになって」 オルソラ 「まあ、素敵な部屋でございますね」 シェリー 「」ガリガリ 婚后 (シェリーさんは創作活動中ですか……) シェリー 「そういえばアンタ、炊事当番の方は大丈夫なのか?」 オルソラ 「ではキッチンお借り致します」ペコリ 婚后 「何か手伝えることはございませんか?」 オルソラ 「女子寮の方は夕食はまだ先なので、大丈夫でございますよ」 婚后 (焦らない、ここで待つ) シェリー 「あ、そう」ガリガリ オルソラ 「いえいえ、手伝って頂くのも申し訳ないですし」 婚后 「それではわたくしの気が済みませんもの」 シェリー 「極東がこう言うんだから、なんかやってもらったら?」ガリガリ オルソラ 「では……オリーブを洗って刻んでいただけますか?」 婚后 「任せてくださいな」 : : : オルソラ 「♪」ジャッジャッ 婚后 「……」 婚后 (手際が鮮やかすぎて、手伝うスキもございませんわ……!) オルソラ 「ここでお塩さんを♪」パッパッ 婚后 (結局わたくしはオリーブを切っただけ) シェリー 「喉乾いたな」ガリガリ 婚后 「あっ、ではお茶でも淹れますわね」 シェリー 「あ、悪い。催促したつもりじゃなくてさ。これやってると独り言多くなっちゃって」 婚后 「わたくしも手持無沙汰でしたし」コポコポ シェリー 「手伝うことなんてなかっただろ?」 婚后 「……もしや分かってて」 シェリー 「うん、なんか像がブレるな」ガリガリ 婚后 (英国というのは良くも悪くもクセ者ばかりですわね)ズズ... オルソラ 「♪」ジュワジュワ ~完成~ オルソラ 「完成です。それでは頂きましょう」 婚后 「スパゲティですか。まあ、美味しそう」 シェリー 「ボロネーゼね。んじゃ頂きます」 婚后 「頂きます」 オルソラ 「はい、どうぞ」ニコニコ シェリー 「料理の腕は一級なんだよな」ムグムグ 婚后 「これはプロ並……」 オルソラ 「」ブツブツ 婚后 「?」 オルソラ 「」ゴニョゴニョ 婚后 「あの……」 シェリー (気にすんな。食事の前のお祈りよ)ヒソヒソ 婚后 (そういえばシスターさんでしたわね)ヒソヒソ シェリー (そういうこと)ヒソヒソ オルソラ 「……」 婚后 「……」カチャ... シェリー (? おい、合わせる必要ないのよ)ヒソヒソ 婚后 (郷に入れば郷に従えと申しますし。日本式ですが、形だけでも)ヒソヒソ シェリー (……これ私もやる流れじゃねぇか) オルソラ 「それでは頂きます」ペコリ 婚后 「改めて、頂きます」 ~その夜~ オルソラ 「それでは、お邪魔いたしました」ペコリ シェリー 「あ、私今日は寮に帰らないんで」 オルソラ 「お仕事でございますすか?」 シェリー 「王立芸術院に仕事残ってるんだ。下手すりゃ徹夜ね」 婚后 (王立……! シェリーさんもすごい方ですのね) オルソラ 「まあまあ……では、徹夜明けにいい食事を用意しておきますね」 シェリー 「頼むわ」 オルソラ 「では、失礼いたします」ペコリ 婚后 「今日はありがとうございました」ペコリ <バタン シェリー 「私ももうちょいしたら出るからね」ガリガリ 婚后 「心得ました」 シェリー 「一日目、どうだったよ。やっていけそう?」 婚后 「ええ。これからが楽しみですわ」 ~翌日~ 婚后 「ヒマですわ」 婚后 「シェリーさんは……今日になってからアクションがないですわね」 <アッアー。マイクノテストチュウ。 結婚 「!?」 <オーイ、キコエテルカ? 婚后 「なっ、な、え……!?」 婚后 「声……ど、どなたですか!」 <コッチヨ、コッチ。 婚后 「?」クルッ 婚后 「ひっ……!?」 目玉 「あ、やっと見つけてくれた?」ギョロリ 婚后 「いっ……は……やぁぁぁぁぁ!!」ガクブル 目玉 「何ビビってんのよ。私よ、シェリー・クロムウェル」 婚后 「シェ……シェリー、さん……?」 目玉 「うん。つかビビりすぎだろ」 婚后 「壁に生えた目玉と目が合えば誰だって驚きますわよ!」ムキー 目玉 「なんだよ、意気地なし」 婚后 「そ、それで……これは……なんとも面妖な……」ツンツン 目玉 「おいやめろ、つつくな。くすぐったいから」モゾモゾ 婚后 「なんなのですか、この目玉さんは」 目玉 「たぶん説明してもピンとこないわよ。まあ、テレビ電話みてぇなもんだと思っとけ」 婚后 (なら電話を使ってくださいな……) 目玉 「それでね。予告通り、私徹夜明けだからさ。今日は付き合えない」 婚后 「はあ、お疲れ様です」 目玉 「だから今日は適当に過ごしといて」 婚后 「適当にと申されましても」 目玉 「あ、暗くなったらさっさと家に戻るようにな」 婚后 「それは心得ておりますが」 目玉 「やべ、限界。それじゃ、気を付けてな」 婚后 「あっ、あの」 シュワシュワシュワ 婚后 「……霧のように消えてしまいました。なんだったのでしょう……?」 婚后 「あら?」 婚后 「目玉さんがあったところに落書き? こんなの、前からありましたかしら」 婚后 「……」 婚后 「消しておきましょう」ゴシゴシ <アッ、コラ!ナニシテンノヨ! 婚后 「ひゃぁ!?」ビクッ ~ロンドン市内~ 婚后 「気の赴くままに出てきてしまいましたが……」コツコツ 婚后 「なんでしょうか、この既視感は」 婚后 (どこか懐かしい……) 婚后 「……ああ」 婚后 「街並みがどこか、学び舎の園に似ているからですね」 婚后 「まさか、始めて来る異国の地で郷愁にかられるとは」 婚后 「なんだかおかしいですわね」クスクス 婚后 「よし、目的地を決めずに気ままに歩いてみるとしましょうか」 : : : 婚后 「さて、何やら荘厳な建物が見えてきましたが」 婚后 「あれはなんでしょうか……?」 ※『』は英語での会話です。 じじい 『ありゃロンドン塔だ!』 婚后 「わっ!?」ビクッ じじい 『よう、お嬢ちゃん。日本から来たのかい?』 婚后 『え、ええまぁ……』 じじい 『暇人のおっさんが案内してやろう! さあ、おいで!』グイグイ 婚后 『ちょ、ちょっと! 離してください!』 ~ロンドン塔~ 婚后 (旅は道連れといいますが、これでは……) じじい 『ここがどういうところは知ってるかい?』 婚后 『少しばかりは』 婚后 (たしか……重たい歴史がある場所なのですよね) じじい 『なら話が早いな。ここにはな、亡霊が出るんだ』 婚后 『まさか』クスクス じじい 『ホントなんだな、それが』 婚后 『何か奇妙な出来事でも?』 じじい 『たまにな、魔女の釜の底から響いてくるようなおっそろしい叫び声が聞こえてくんだよ』 婚后 『それはぜひ聞いてみ』 <ぶるわぁぁぁぁぁぁぁ!! 婚后 「」ビクッ じじい 『おい、まただ。くわばらくわばら』 婚后 『いっ、今の声が……?』 じじい 『そうだ。ロンドン塔に住まう亡霊だよ』ニヤリ アイテム <七つ道具に頼るか!異教のサァルどもがぁ! 婚后 「……?」 婚后 (これ、人間なのでは?) じじい 『こんなところにいたら亡霊に吸収されちまう。行こうぜ』 婚后 (ご好意はありがたいのですが、どうにか逃げ道は) 婚后 (しかたないですわね。本当はいけないのですが) 婚后 『おじいさん、ありがとうございました。わたくしはここまでで結構ですわ』ニコニコ じじい 『お? そういうなよ。これからバーガーが上手い店を教えてやるから』 婚后 『申し訳ございません。ご好意だけ頂きますわ』ペコリ 婚后 (エアロ噴射)ヒュパッ 婚后 『それではおじいさん、ごきげんよう♪』ノシ シュパァァァァン じじい 『』ポカーン じじい 『最近のジャパニーズスクールガールは飛ぶような速さで移動すんのか?』 じじい 『いや、まさかあれは……』 青年 『じいさん、何呆けてんだよ』 じじい 『おい、見たか!? 俺はついさっきまで、地上に舞い降りた天使と一緒にいたんだぜ!』 青年 『はあ? もうお迎えがきたってのか?』 ~タワーブリッジ~ 婚后 「少々つれなかったでしょうか」 婚后 「でもわたくし決めたんです。今日は一人旅を満喫するって」フンス 婚后 「さて……これはまた有名な景色ですわね」 婚后 「ロンドン塔のすぐ近くだとは存じませんでしたわ」 婚后 「せっかくですし、渡ってみましょう♪」トテテテ : : : 婚后 「まあ、すごい綺麗……」 婚后 「カメラを持っておいて正解でしたわね」カシャカシャ 少年 「」ススス 婚后 「?」 少年 「」ピースピース 婚后 「あらあら」クスクス 婚后 「」カシャ 少年 「」b グッ 婚后 「」b グッ 少年 「」ノシ タッタッタッタッ... 婚后 「フレンドリーな少年ですこと」クスクス 婚后 (それにしても、こちらの子供は美男美女ばかりですわね) 婚后 (隣の芝は青く見えるとはいえ……) 婚后 「さっきの子も、きっと将来有望ですわね」 婚后 「さて、お腹も空いてきましたし」 婚后 「橋を渡り切ったところでお昼にいたしましょうか」コツコツ 婚后 (といっても、こちらの食事はあまりいい評判をきかないですわね) 婚后 「ま、お腹に入ってしまえば同じですわ」 ~1時間後~ 婚后 「信じられませんわ!」プンスコ 婚后 「なんなのですか、あの食事は! あれでお金を取るなんて!」 婚后 「アレなら結標さんの手料理の方がまだマシですわよ」 婚后 「……はあ。結局半分以上残してしまって」 婚后 「お腹空きましたわね」 婚后 「そういえば、怒りに任せて歩いてしまいましたが……」 婚后 「ここはどこでしょうか?」 【Southwark Park】 婚后 「サザークパーク……?」 婚后 「公園ということはわかりましたし、行ってみましょうか」コツコツ 婚后 「」グゥゥゥ 婚后 「こ、こらっ。しずまりなさい!」 ~サザークパーク~ 婚后 「いかにも公園、といった感じですわね」 婚后 「いいですわね。こういうところも」 婚后 「」スンスン 婚后 「こ、この香りは……!?」 婚后 (ああ、いけません。いけませんわ。このままでは……) 婚后 (意識が持っていかれる……!) 婚后 「」フラッ 婚后 「今のわたくしでは……抗えませんわ……」フラフラ : : : ?? 「♪」ジュワジュワ 婚后 (やはり! この香りの正体は、あのやきそばの屋台!) 婚后 (なぜこんなところにあるのかは疑問ですが) ?? (さっきから、木の陰から顔を覗かして凝視してる少女は何者なのよな……?) 婚后 「あの……」 ?? 「はっ、はい! しゃせ!」 ?? (ありえんのよな! 術式構築のために焼きそば屋やってるのに、売る羽目になるなんて!) 婚后 「お一ついただけますか?」 ?? 「はい、えーと、200円なのよな!」 婚后 「? 円?」 ?? 「はい!」 婚后 「は、はあ」チャリチャリ ?? 「はい、まいど!」 ?? 「むむ、まずいぞ。手元が狂い始めてる」 ?? 「建宮さん、何焦ってるんすかね」 ?? 「まさかこれほどまで自然に買おうとする者が現れるとは思ってなかったんだろう」 ?? 「諫早さん、どうします?」 諫早 「さあ、香焼くん行ってくるんだ!」 香焼 「まじっすか!」 婚后 「」チョコン 建宮 (なぜすぐ近くのベンチに落ち着くのよな! どっかいけ! あ、やっぱ行かないで!) 婚后 「あ、おいしい」 建宮 (しかしなんという隠れ巨乳に脚線美! 日本人離れした体系の割に日本人の象徴である黒髪ロング!) 香焼 「お姉さん、隣いいすか?」ニコニコ 婚后 「え? あ、どうぞ」 香焼 「失礼するっす!」 香焼 (建宮さん、今にうちに!) 建宮 (恩にきるのよな!) 婚后 (日本人の男の子なんて珍しいですわね) 香焼 「お姉さんは旅行すか?」 婚后 「いえ、留学ですわよ」 香焼 「りゅ、留学! すごいっす!」 婚后 「そんな大したことはしてませんわ」クスクス 香焼 「……あの、もしかしてなんすけど。その制服って、学園都市の?」 婚后 「あら? ご存じなのですね」 香焼 (ビンゴォ!? 諫早さん情報ヒットォ!?) 婚后 「ご察しの通り、学園都市から来ましたのよ」 香焼 「すっごいすね! 自分も一度でいいから行ってみたいんすよ!」 香焼 (行ったことはあるけど、ゆっくり見たことはないんすよね) 婚后 「ぜひおいでなさいな。その時には案内してさしあげますわ」 香焼 「まじっすか! 約束すよ! 何年経っても忘れないくださいよ!」 婚后 「心得ました」クスクス 香焼 「」チラッ 香焼 「じゃ、自分もう行くっすね! ありがとうございました!」 婚后 「ええ、またいずれ」 タッタッタッ 婚后 「……あ、名前を聞きそびれましたわね」 婚后 「あら?」 婚后 「焼きそばの屋台が消えてる……いつの間に?」 ~同日夕方 とあるアパートメント~ <ガチャ バタン 婚后 「はー……」 目玉 「おはよーう」 婚后 (なぜだか、これにも慣れてしまいましたわね……) 婚后 「おはようって、もう日も暮れてますわよ」 目玉 「さっき起きたのよ」 婚后 「お忙しいのですね」 目玉 「まあね。あなたのこともあるし」 婚后 「ほったらかしだったではないですか」 目玉 「」ウルウル 婚后 (えー……) 目玉 「で、どうだったよ。今日は」 婚后 「ロンドン市内を歩いて回ってましたわ」コポコポ 目玉 「なんか面白いもんはあったか?」 婚后 「ええ、それはもう色々と。あ、お茶いかがですか?」 目玉 「どうやって飲めってのよ」 婚后 「これは失礼しました」クスクス 目玉 「ったく……で、他になんかあったか?」 婚后 「ええ。とりあえず、食事は極力自炊すると誓いましたわ」 目玉 「地雷踏んだわね」 婚后 「あとはそうですわね……面白い出会いでしょうか」 目玉 「出会いねぇ」 婚后 「ええ、退屈しませんわね。この街は」クスクス 目玉 「分からなくもないけどさ」 婚后 「次はどんな出会いがあるか、楽しみですわね」 目玉 「……ちょうどいい。とびっきりのを用意しといてやる」 婚后 「?」 目玉 「じゃ、また明日な」シュワシュワシュワ 婚后 「とびっきり……どんなのでしょうか」
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【種別】 個体名 【初出】 新約六巻 【解説】 垣根帝督が進化した未元物質を用いて作り出した『白いカブトムシ』の内の一機。 垣根の下した、 「作戦行動に支障をきたす要因を残らず撃破しろ」 との口頭オーダーに従って打ち止めや浜面仕上達を追撃したが、 同時に出撃した各機の間でオーダーの解釈に齟齬が発生した際、 「現状、浜面達に脅威を感じられないことから、作戦を続行することでオーダーリスト全体が崩壊する危険がある」 と判断し、同系機種と敵対して浜面達を守る側に付くことになった。 読者からは「白垣根」とも呼ばれる。 どうあっても打ち止めとフレメア=セイヴェルンを救おうと努めるが、 「ターゲットを確実に殺害せよ」という殺害命令から根本的に逃れようとするには、 マスターである「垣根帝督」以外のパーソナリティを入手する以外には術が無く、 所詮スレーブである自身が垣根帝督という柱を失えば、瞬間的に空中分解してしまうという難題を抱えてしまう。 しかし「カブトムシ05には、殺害命令を拒む事はできない。」という絶対的な公式を、 「自身が垣根帝督と成り、すべてのシステム権限を得る」という『垣根帝督というプリセットに無い解法』を編み出し、 その影響でカブトムシの形状は完全に崩壊したが、その直後に「垣根帝督」と名乗る緑色の瞳をした白い少年と成り、 「垣根帝督という全てのシステム権限」を得た。 さながら妹達のように自身の様々な意思がそれぞれの肉体に現れていたようで、 そもそもマスターである「垣根帝督」が本当の垣根帝督であった保証などどこにもないとのこと。 元よりカブトムシ05の反逆は滝壺理后の能力によって意識的にしろ無意識的にしろ、『促された』事が示唆されている。 新約七巻以降、普段はフレメア=セイヴェルンの世話係兼ボディーガードを勤めており、 体を小さくしてキーホルダーとしてフレメアのランドセルにくっついている。 しかし、薬味久子の干渉により自身のコントロールを完全に乗っ取られ、 ヒーローに追いかけられるフレメアを危険な博覧百科へ誘導する役になってしまうが、 分散した自分以外の薬味の干渉を受けていないカブトムシのそれぞれの判断、行動により 避雷針の爆弾をすべて解除。薬味の干渉からも抜け出し、 上条と共に辛くも恋査を撃破した。 新約十六巻の行間では学園都市に迫るエレメントの脅威を発生直後に察知し行動、十三学区の小学生達と教師の博覧百科への避難を護衛。避難完了後はフロイラインと共にエレメントを掃討している。 【口調】 かつての垣根帝督のような粗暴な面はほとんど見られず、敬語で会話する。 「…私の、名前は…「未元物質」を操る学園都市第二位の超能力者、垣根帝督です」
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~1時間後~ ユリコ 「」スピー 滝壺 「」ゴロゴロ 絹旗 「滝壺さん、そこで寝てたら砂まみれですよ」 滝壺 「海水で冷えた身体に熱い砂が気持ち良くて」 一方通行 「」ウトウト 番外個体 「手のかかるヤツ……ふふっ」 白井 (大きいお姉様の膝枕……うらやまけしからんですの……) 結標 「大分日が高くなってきたわね」 婚后 「そろそろ正午を過ぎる頃でしょうか」 海原 「ええ、12時半ぐらいですね」 婚后 「太陽の位置で正確な時間を把握できるのですか?」 海原 「天体の動きには少々知識がありまして」 結標 「妙な特技よね」 フレ止め 「「みんなー」」トテテテ 滝壺 「どうしたの?」 打ち止め 「あのねあのね、砂のお城ができたの!」 フレメア 「大体みんなにも見てほしい」 ショチトル 「この子たちは器用だな……正直驚いた」 婚后 「では、作品を拝見させて頂きましょう」 白井 「きっと壮大なお城が見れますの」 フレメア 「大体びっくりすると思う」フンス 海原 「おや、これは期待できますね」 番外個体 「どんなもんか、見てのお楽しみかな。ほら、起きろ」ペシペシ 絹旗 「まあ、砂ですし。形になってれば超合格じゃないですかね」 結標 「そう言わないの。楽しく作れればいいんだから」 打ち止め 「そんなこと言っていられるのも今の内なのだ」 ショチトル 「あぁ……おそらくだが、みんな驚くと思うぞ」 フレメア 「こっちこっち!」 絹旗 「……えっ……えっ?」 滝壺 「すごいすごい」 婚后 「これを砂で……?」 フレメア 「頑張った」フンス 一方通行 「どう頑張ればこれが出来上がるンだ」 番外個体 「器用なもんだ」 打ち止め 「すごいでしょすごいでしょ♪」 海原 「ええ、これはもう芸術ですよ」 白井 「惜しむらくはミニチュアサイズということですの」 ショチトル 「住める大きさにでもしろと? それは無理だろう」 結標 「これでも大したものじゃない」 フレ止め 「「大成功ー♪」」ハイタッチ 浜面 「」スピー 打ち止め 「ねー、写真撮って」 番外個体 「お城と?」 フレメア 「お城と」 婚后 「そうですわ、これだけの大作なのですから記録に残しておきませんと」 ショチトル 「そうだな。撮ってあげてほしい」 番外個体 「じゃあ、その城の両サイドに二人しゃがんで」 フレ止め 「「はーい」」トテトテ 番外個体 「撮るよー」 フレ止め 「「♪」」 ユリコ 「(・ω・)」ヒョコッ カシャッ : : : ザザーン... 絹旗 「あ、波が」ポケー ユリコ 「(・ω・ )」ポケー 白井 「時間の流れがゆったりしておりますの」 絹旗 「ただぼーっとしてるのもいいですね」 白井 「向こうでは中々こんなことできませんものね」 絹旗 「私、今ならファミレスでぼーっとしてた滝壺さんの気持ちが超わかります」 滝壺 「ちょっと違うと思う」 <失礼致します。 婚后 「あら、どうしたのですか?」 執事 「昼食をお届けにあがりました」 婚后 「あら、わざわざありがとうございます」 執事 「この暑さですので、傷みにはお気をつけください」 婚后 「心得ております」 執事 「他、お変わりはございませんか?」 婚后 「ええ、大丈夫ですわ」 執事 「では私は別荘の方に戻っております」シュタッ 婚后 「夕方には戻りますわね」 フレメア 「なんかいい匂いしてきた」クンカクンカ 打ち止め 「ご飯? ご飯?」 婚后 「ええ、昼食にいたしましょう」 絹旗 「おっ、ちょうど超空腹を感じていたところです!」 白井 「絹旗さん、淑女たるものがっついてはダメですの」 滝壺 「何が入ってるの?」wktk 婚后 「サンドイッチですわね」 海原 「これは立派ですね」 結標 「パンが分厚くて中身もこんな……口に入れるのがキツイぐらいね」 番外個体 「ほら起きて。ご飯だってよ」ペシペシ 一方通行 「はいはい……」ノソノソ ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 婚后 「ユリコ用のはこちらですわね」コトッ ユリコ 「(・ω・)」カリポリ 一方通行 「おいガキども、先に手を拭け」つ【ナプキン】 フレ止め 「「はーい」」 結標 「私たちもよ」 絹旗 「えー、いいじゃないですか」 白井 「よくございませんの。砂も触っておりますし」 滝壺 「」フキフキ 海原 「ゴミはこちらへどうぞ」 ショチトル 「……急にお腹が空いてきた」グゥー 一方通行 「オイ、コーヒーないか」 番外個体 「ん」ポイッ 一方通行 「缶コーヒーかよ……仕方ねェな」パシッ 婚后 「では、頂きましょう」 打ち止め 「フレメアのは何サンド?」 フレメア 「サーモンサンド」マフマフ 打ち止め 「一口」 フレメア 「みさわ妹のは?」 打ち止め 「タマゴサンド」 フレメア 「一口」 フレ止め 「「はい、あーん」」 絹旗 「たしか去年も一種類につき一つでしたよね」マグマグ 白井 「これだけ用意する執事さんの丁寧さには感服ですの」 番外個体 「唐揚げもーらい」パクッ ショチトル 「あ、ズルイ」 <……おーい。 一方通行 「今何か聞こえたか?」 海原 「気のせいでは?」 <おーいってばよぉぉ!! 結標 「この声って……あ!」 婚后 「忘れておりましたわね」 <俺埋めたままメシにしてんじゃねぇぇ! 滝壺 「はまづら、持ってきたよ」 浜面 「いや、まず掘りおこしてくれねえかな」 滝壺 「はい、あーん」 浜面 「あ、あーん」 滝壺 「おいしい?」 浜面 「」モギュモギュ 滝壺 「次はタマゴ焼きね」 浜面 「うまいけどさ! そろそろ発掘してくれませんか!?」 絹旗 「午後からはどうしましょうか」 一方通行 「食休みだ」 結標 「そういうこと聞いてるんじゃないでしょ」 海原 「でも食休みも大事ですよ」 婚后 「そうですわね。体調不良になってもいけませんし」 番外個体 「いっそみんなで寝るか」 白井 「……考えてみれば、それはそれでありかもしれませんの」 ショチトル 「私たちしかいないんだ。周りを警戒する必要もないしな」 滝壺 「こんなところでお昼寝なんて滅多にできないね」 フレメア 「お昼寝するの?」 滝壺 「ちょっとだけね」 ユリコ 「」スピー 打ち止め 「ユリコはもう寝ちゃってるね」 絹旗 「じゃ超ちょっと寝ちゃいましょうか。眠くもなってきましたし」 番外個体 「ねー、さっき膝枕してあげたでしょ。腕枕」 一方通行 「……しょォがねェな」 打ち止め 「♪」ゴロン 婚后 「あらあら、両サイドに姉妹ですか」 白井 「第一位さん、これはうらやましいですの」 海原 「一方通行さん、大人気ですね」 結標 「あら、うらやましいの?」 海原 「いえいえ、滅相もない」 ショチトル 「」ウトウト 滝壺 「はまづら、隣で寝させてね」 フレメア 「私も私も」 浜面 「……俺いつまで埋まってりゃいいんだ?」 絹旗 「」スピー ユリコ 「」スピー ~その頃 学園都市~ 黒夜 「海行きたい」 シルクロ 「無茶を言うな」 黒夜 「だってよぅ、絹旗ちゃんからもう15枚ぐらい写真来てんだぞ! 見ろコレ!」スチャ シルクロ 「ほう、よく撮れている」 黒夜 「感心するな! 海行くぞ!」 シルクロ 「ダメだ」 黒夜 「なぜだ?」 シルクロ 「……私たちがここに赴いている目的を見失うな」 黒夜 「……」 <黒夜海鳥様、お待たせ致しました。第2診察室へどうぞ。 シルクロ 「ほら、お呼びだぞ? まずは風邪を治すことだ」 黒夜 「チッ…………っくちゅん」 シルクロ 「全く、エアコンを動かしたままあんな格好で寝るからだ。TPOを弁えてくれ」 ~婚后さん私有地 砂浜~ 番外個体 「……起きてる?」 一方通行 「なンだ?」 番外個体 「こういうのってどう?」 一方通行 「質問が抽象的過ぎて分からねェな」 番外個体 「時間が止まったと錯覚するぐらいの平穏のお味はいかが?」 一方通行 「……」 打ち止め 「」スピー 一方通行 「悪くはないンじゃねェの?」 番外個体 「」クスクス 一方通行 「……もっとこっちこいよ」 番外個体 「あらいやだ。水着姿に欲情しちゃった?」 一方通行 「違ェな。旅の開放感が俺にそォさせるンだ」 番外個体 「ふーん」 一方通行 「あれ見てみろよ。発情期の男女に旅の開放感がミックスされるとああなる」 番外個体 「ん?」 結標 「」スリスリ 海原 (また結標さんの抱き枕グセが……) ショチトル (ズルイズルイズルイズルイズルイ) 番外個体 「なるほど。で、あなたはどうなの?」 一方通行 「言われなきゃ分からねェか?」 番外個体 「分からないな、おバカだから」 一方通行 「あぁ、そォいうおバカには身体で分からせてやらねェとな」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベッチンベッチン 打ち止め 「ひゃっ! なになに!? ってミサカはミサカは驚きのあまり飛び起きてみたり!」 一方通行 「」 番外個体 「ちょ、ちょっと、最終信号。口調口調」 打ち止め 「おっと危ない危ない。全く油断大敵だぜ」 一方通行 「オイ、なんでクソガキを叩き起こした」 ユリコ 「(・ω・)?」 打ち止め 「ユリコいじめちゃダメー。私にも懐いてくれる数少ないネコちゃんなんだから」ダッコ ユリコ 「(*・ω・)」 一方通行 「……そォいや、オマエらに挟まれてても平気な顔してやがるな」 番外個体 「私で慣れちゃったんじゃないかな。最初は警戒されてたよ」 一方通行 「やっぱりオマエ、ネコの形をした違う何かだろ」 ユリコ 「(・ω・)?」 : : : 結標 「んー、すっかり寝ちゃってたわ」 海原 (すっかり締め上げられてました) ショチトル (義姉さんばっかりズルイ)ムー 滝壺 「」ポケー 打ち止め 「ねー、お姉ちゃん。さっきの続きしてほしい」 白井 「水泳の練習ですか? 喜んでお付き合い致しますの」 フレメア 「私も私も」 婚后 「ではフレメアにはわたくしがご教授差し上げましょうか」 白井 「大丈夫なのですか?」 婚后 「あら、心外ですわ。こう見えても水泳部の後輩がいるのですよ」 絹旗 (ああ、常盤台に居たときの子分のお二人は水泳部でしたね) <うぉーい。 絹旗 「?」 浜面 「そろそろ発掘して頂けないでしょうか」 絹旗 「!」ニパー 浜面 (この顔は知ってる。何か悪巧みを思いついたときの顔だ) 絹旗 「暇な人は超集合ー!」 滝壺 「きぬはた、どうしたの?」 絹旗 「これからみんなで超浜面を掘り起こしましょう」 結標 「浜面くんのこと、すっかり忘れてたわ」 浜面 「そりゃひどくないですか!?」 番外個体 「単に掘り出すだけなら、こんなに人数いらないでしょ?」 絹旗 「単に掘り出すだけじゃ超面白くないじゃないですか」 海原 「何かお考えが?」 絹旗 「ええ。そこでこいつの出番です」ジャーン ショチトル 「割り箸だな。どう使うつもりだ?」 絹旗 「こいつをですね、この辺に」プスッ 結標 「もしかして、砂山崩し?」 絹将 「超正解です!」ピャー 浜面 「おい、待て待て待て! どんだけ時間かけるつもりだよ!」 絹旗 「浜面的には黒ひげ超危機一髪のほうがいいですか?」 浜面 「砂山崩しで頼む」キリッ 絹旗 「では滝壺さんからどうぞ」 滝壺 「うん、最初だしね……これぐらいで」チョイチョイ 浜面 「もっとドッサリとっていいんですよ!?」 番外個体 「じゃ次私行くね」ザリザリ 結標 「びくともしないわね」 絹旗 「では私が」ゴッソリ 浜面 「お、いいぞ絹旗! いい取りっぷりだ!」 結標 「じゃ私とるわね」ヒュン パラパラ 番外個体 「手で取れっての」 浜面 (むしろその能力で俺を取れっての) ショチトル 「しかし、中々倒れそうにないな」 滝壺 「これは勝負付くまで長丁場になるね」 絹旗 「超長期戦ほどやりがいがあるってもんです」フンス 浜面 「俺はいつになったら出してもらえるんだ、ちくせう……」 打ち止め 「」バシャバシャ 白井 「大分お上手になりましたが、まだちょっと動きが固いですの」 打ち止め 「動きが固い……」 白井 「もっと膝をしなやかに動かしますの」 打ち止め 「分かった!」バシャバシャ 白井 「あぁん、まだ固いですの」 打ち止め 「そ、そうかな?」 白井 「もっとこう、しなやかに」クネクネ 打ち止め 「」 婚后 「白井さん、有害なものを見せないでください」 白井 「ゆ、有害!?」 フレメア 「大体こう?」クネクネ 婚后 「フレメア、真似してはいけません」 白井 「そこまでひどいですか」 婚后 「それはもう」 白井 「で、ですが、しなやかにというのは間違っておりませんの」 婚后 「それはそうなのですが……」 打ち止め 「んーと、つまりもっと力を抜けばいいの?」 白井 「そう、そうですの! さすが小さい大きいお姉様!」 打ち止め 「じゃあ、やってみるから手持って!」 白井 「はい喜んで!」ヒシッ バシャバシャバシャ 婚后 「まあ、さっきよりも上達しておりますわね」 フレメア 「お姉ちゃん、私も練習する、にゃあ」クイクイ 婚后 「やる気があるのは良いことですわ。みっちりいきますわよ」 フレメア 「大体こい」フンス 婚后 「学園都市に戻ったらプールで練習するのも良いかもしれませんわね」 フレメア 「プール? 連れてってくれるの?」 婚后 「ええ。頑張ったらご招待いたしますわ」クスクス 海原 「ここは慎重にいかないといけませんね」ザラザラ 番外個体 「お、海原さんセーフ」 ショチトル 「次は私か。じゃあ、この顔の辺りから……」 浜面 (ちょっと待て、そっちからそんな角度で屈んでこられたら、すごい眺めが) ショチトル 「これぐらいか?」ザリザリ 浜面 (滝壺のような色白肌もいいが、健康的な小麦色もまた……) 海原 「浜面さん」 浜面 「は、はい?」 海原 「義妹に何かしたら、いくらあなたでもタダでは済ましませんので」 浜面 「と、当然だろう!? 俺がそんな節操ない男に見えるか!?」 海原 「なら良いのですが」ニコニコ ショチトル 「?」 結標 「貴女、大切にされてるのよ」 ショチトル 「お、お兄ちゃんが大切に……」ポー 浜面 「お? ちょっと待ってくれ。今なら出れそうだぞ」グググ 絹旗 「え、ちょ」 ドザザザザ 浜面 「うおおお!」ドザーン 滝壺 「はまづらが砂から現れた」 浜面 「いやぁ、なんかスッキリしたな!」 番外個体 「棒倒れちゃったね」 浜面 「えっ」 海原 「いやぁ、いい勝負ができました」 結標 「悲しいけど、ルールはルールよね」 ショチトル 「つまりこの場合は」 絹旗 「棒を倒したということで、浜面の超負けです」 浜面 「なんで!?」 番外個体 「この場合どうなるの?」 海原 「敗者にはペナルティでしょう」 浜面 「これ以上お前らの好きにさせてたまるか! 俺だってなぁ、夏の海を楽しみたいんだよ!」ダダダダ 絹旗 「あ、逃げた! 超待ちやがれです!」トテテテ <バシャーンx2 ショチトル 「海に飛び込んでしまったな」 滝壺 「私も」トタタタ 結標 「私たちも行きましょうよ」 海原 「そうですね。日も傾きかけてきましたし、ラストスパートといきますか」 ショチトル 「あ、待ってくれ。私も行く」 番外個体 「……ねー、あなたは行かないの?」 一方通行 「俺はいい。オマエたちで楽しンでこい」 番外個体 「……」ムー 番外個体 「」ガシッ 一方通行 「? オイ」 番外個体 「もー、せっかく来たんだしさ。ちょっとぐらいは本場の海水を味わっていきなよ」グイグイ 一方通行 「ガァァ! 引っ張ンな! 放しやがれェ!」 番外個体 「んじゃ行くよ」ムニュ 一方通行 (背中にスライムが2匹押し付けられてるンだが) 番外個体 「ちゃんと受け身とってよね?」 一方通行 「は? オマエ、何を」 番外個体 「そーれっ☆」ブンッ 一方通行 「ッ!?」 <ドボーン 浜面 「おお、すげぇ。見事な投げっぱなしジャーマンだ」 海原 「彼は体重が軽めですから、投げやすかったでしょうね」 浜面 「今のがジャーマンスープレックスホールドだったら際どい眺めが……」 滝壺 「はまづら?」 浜面 「はっ、なんでもないであります!」 番外個体 「きゃっはははは☆ こんなに飛ぶと思わなかった! ごっめーん☆」 結標 「……ねえ、あいつのチョーカーって海水大丈夫なの?」 番外個体 「(゚д゚)」 一方通行 「」ブクブク 番外個体 「あっ、一方通行! 大丈夫!?」ザブザブ ガシッ 一方通行 「ツーカマーエター」ニヤー 番外個体 「えっ……?」 一方通行 「お返しだこのヤロォォォ!!」 番外個体 「やっ、やだ! 放せ! あっ、能力使ってやがるな!」 打ち止め 「二人してズールーイー! 混ーぜーてー!」ピョーン <オラァ!謝罪はどォした謝罪はァ! <誰が……やっ、やめろ!くすぐったひゃぁぁ! <あ、この人のチョーカー耐水仕様だから海水でも大丈夫だよ。 <わたくしも混ぜてくださいましー! 結標 「何あのカオス」 海原 「仲が良くてよろしいではないですか」 フレメア 「」パシャパシャ 婚后 「上達しましたわね」 フレメア 「プール連れて行ってくれる?」 婚后 「ええ。約束ですし、次はプールで練習しましょう。特別コーチも用意しておきますわ」 フレメア 「にゃあ♪」 白井 「ぐほぉ」ドバシャーン 滝壺 「しらいが吹っ飛んできた?」 白井 「だ、第一位さんのお怒りを買ってしまいましたの……」 海原 「よく生きてましたね」 結標 「貴女、何をしでかしたのよ」ハァ 絹旗 「超パワーゲイザー!」スパーーン 浜面 「おぷっ……お前それ水面ブッ叩いてるだけじゃねぇか!」 絹旗 「ふふん、どっちにしろ浜面には再現超不可能です」 一方通行 「甘ェなァ……」チャプ 絹旗浜面 「「一方通行!!」」 一方通行 「やるンだったら……これぐらいはやってみせろよ!」パン ズバババババ 浜面 「うぉぉ! 痛ぇ! ただの水なのに超痛ぇ!!」 絹旗 「水でショットガン……できるわけないじゃないですか」 一方通行 「ひゃははははは! オラ、受けきってみせろォォ!」 番外個体 「ヒドイ目にあった……あの人のドSスイッチも入れちゃったし」プカプカ 打ち止め 「大丈夫?」ツンツン 結標 「ねえ、海原。もうちょっと沖のほうまで行ってみましょうよ」 海原 「大丈夫でしょうか。流されたりしませんかね」 結標 「私を誰だと思ってるのよ。ほら、追ってきなさい」 チャプン スイー 海原 「行ってしまいましたか……仕方ありませんね」バシャバシャ 結標 「♪」スイー 海原 「は、早い……?」 結標 「ほら、どうしたのよ」 海原 「もうあんなところまで……さすがですね」 結標 「追いついたら、私のこと好きにさせてあげるわよ」クスクス 海原 「」カッ ジャバババババ 結標 「え? え? ちょ、ちょっと!?」 海原 「追いつい……あれ?」 結標 「」チャプチャプ 海原 「座標移動で逃げるのは反則では?」 結標 「そっ、そんなこと言ってない!」 ショチトル 「お兄ちゃんも義姉さんも、どっちもどっちだな……」ハァ 番外個体 「いつもあんな感じなの?」 ショチトル 「まあ、二人きりなら大体……」 白井 「お義兄様をとられて、悔しいのでは?」 ショチトル 「もう知らない」プイ 白井 「あらあら」クスクス 番外個体 「海原さんも、後で大変だなこりゃ」 打ち止め 「ウェーブのお姉ちゃーん」 フレメア 「それパース!」 ショチトル 「おっと」ポスッ 滝壺 「ナイスキャッチ」 ショチトル 「またビーチボールで遊ぶのか?」 打ち止め 「うん、早く早く」 フレメア 「大体こっち!」 ショチトル 「よし行くぞ」ポンッ <そっち行ったー <とりゃー! 婚后 「砂の城を一緒に作ってから、すっかり懐きましたわね」 番外個体 「あの二人は誰とでも仲良くできそうだけどね」 白井 「まあまあ、どちらにしろ連れてきて正解だったかと」 番外個体 (最終信号にフレメア、ショチトル……) 番外個体 (これがホントのシスターズ、なんてね) 婚后 「ミサワさんの口元も緩むほど、微笑ましい光景ということですわね」クスクス 白井 「そろそろSDカードの容量が溢れそうですの」カシャカシャ 絹旗 「ちぇすとーーー!」バシャバシャバシャ 一方通行 「どォした三下2号! 足が止まってるぞォ!?」ズババババ 浜面 「お、お前ら、ぶほっ、ちょっとはだな、わぷっ、手加減を……!」 絹旗 「もォ超降参した方がいいンじゃないンですかァ!?」バシャバシャ 一方通行 「それとも海水のお味がお気に入りですかァ?」ズババババ 浜面 「くそぉ! 2対1とは卑怯なりいぃぃ! うぉ、しょっぱ」 一方通行 「ひゃはははは! そら、まだま、だ……?」グラッ バシャ 絹旗 「?」 浜面 「お、おい、どうした?」 一方通行 「」プカプカ 絹旗 「あ、あれ……?」 浜面 「一方通行? 大丈夫か?」ザブザブ 絹旗 「これ、超マズイですかね……」 浜面 「とにかく、砂浜にあげるぞ。そっち持ってくれ」 絹旗 「超了解です」ガシ 一方通行 「」ズルズル 浜面 「よっこらせっと……おい、大丈夫か?」 一方通行 「」 絹旗 「返事がない。ただのしかb」 浜面 「おい、縁起でもねぇ!」 一方通行 「……ァ」 浜面 「お、なんだ? なんて言ったんだ?」 絹旗 「浜面、人口呼吸です! 超マウストゥマウスです!」 浜面 「はぁぁぁ!?」 絹旗 「何を躊躇してるんですか! 人命が超優先ですよ!」 浜面 「そりゃそうだろうけども……」 絹旗 「ほら早く!」 浜面 「……背に腹は変えられねぇ! 一方通行、許せ!」 番外個体 「何してんだー!」ドンッ 浜面 「げふっ」ズザーッ 絹旗 「あ、ミサワさん」 浜面 「そうだ、人工呼吸ならミサワの姐さんにやってもらえばいいじゃねぇか!」 番外個体 「?」 浜面 「一方通行がだな、その、言いづらいんだが」 番外個体 「ああ、これ? 電池切れだよ」フミフミ 一方通行 「」 浜面 「でんちぎれ?……あぁぁぁ! そういうことかぁ!」 絹旗 「なんですか浜面、超本気で気付いてなかったんですか」 浜面 「むしろなんでお前が電極のこと知ってるんだよ」 絹旗 「前にミサワさんから聞いてましたので」 番外個体 「ま、そういうワケだから。私が充電しておくから心配ないよ」 浜面 「そうか。じゃ、頼むな」 絹旗 「超満タンにしてあげてください」 番外個体 「しかし珍しいね、あなたが残り時間忘れるなんて」ビビビビ 一方通行 「」 番外個体 「それだけ楽しかったってことかな?」ビビビビ 一方通行 「」 浜面 「……アレってある意味ベストカップルだよな」 絹旗 「ああやって充電できますし、外からみても超お似合いですしね」 浜面 「俺と滝壺も、外からみりゃお似合いなんだろうな」 絹旗 「ノーコメントで」 浜面 「え!? お前そこは"超お似合いすぎて入り込む余地がありません"とか言うとこだろ?」 絹旗 「うわぁ! うわぁ! なんですかそれ! それ私のモノマネのつもりですか!?」 浜面 「お前嫌がりすぎだろ」 絹旗 「超キモイです! 超ウザイです! 超くたばりやがれです!」 浜面 「言い過ぎだろぉ!」ガオー 絹旗 「ぎゃあ、浜面が超ケモノになりやがりました!」トテテテ 浜面 「まーてぇーい!」ダダダダ ~しばらく後~ 打ち止め 「ふにゃー」 フレメア 「疲れたー」 海原 「だんだんと空が赤くなってきましたね」 ショチトル 「すっかり遊び倒してしまったな」 白井 「南の島でサンセットタイム……これは最高の贅沢ですわね」 番外個体 「なかなか見れるもんじゃないね」 一方通行 「オイ、コーヒーねェか」 番外個体 「空気読めバカ」 結標 「婚后さんには感謝しないとね」 婚后 「あら。わたくしだって楽しんでおりましたし」 滝壺 「でもこんごうのおかげ。ほら、二人もちゃんとお礼言って」 フレ止め 「「ありがとうございましたー」」ペコリ 婚后 「喜んで頂けて光栄ですわ」 絹旗 「では、恒例の超記念撮影と行きましょうか」 婚后 「さ、お二人は前の真ん中へどうぞ」 打ち止め 「はーい」 フレメア 「真ん中にゃあ♪」 ショチトル 「わ、私もなのか……?」 白井 「で、ではわたくしも」 滝壺 「はまづらはこっち」グイグイ 浜面 「おい、引っ張るなよ」 結標 「ほらもっとそっち寄ってよ、私入らないでしょ」グニグニ 海原 「押さないでください、危ないですよ」 一方通行 「終わったら呼ンでくれ」 番外個体 「逃がさんよ」ガシッ 絹旗 「ではタイマー超セットです!」トテテテ ユリコ 「(・ω・)」ヒョコッ カシャッ ~同日 別荘~ 婚后 「ただいま戻りましたわ」 執事 「おや、お帰りなさいませ」 フレ止め 「「ただーいまー」」 執事 「お帰りなさい、小さいお嬢様」 白井 「……ええと、どういたしましょう」 滝壺 「水着のまま部屋に入るのってまずいよね」 結標 「お風呂に直行しちゃったほうがいいんだろうけど……」 婚后 「さすがに、これだけの人数がいっぺんに入れるスペースはございませんわね」 番外個体 「何人が限度かな」 婚后 「組み合わせ次第ですが、3人が限度かと……」 白井 「組み合わせと申しますと?」 絹旗 「……身体のサイズですか」 浜面 「じゃあ、入れる組み合わせでどんどん入ったほうがいいな」 海原 「そうですね、後ろもつっかえるでしょうし」 滝壺 「他に方法も思いつかないし、仕方ないかな」 絹旗 「最初にシャワー済ませたグループが、次の人の着替えを用意すれば超よさそうですね」 番外個体 「じゃあ、最初に入る人はどうすんの?」 執事 「私がお持ちしましょう。中は見ず、バッグごとお届けします」 一方通行 「グダグダしててもしょォがねェ。ジイさんに頼むしかねェだろ」 婚后 「決まりですか?」 白井 「それが一番早そうですわね」 結標 「決まりとなればさっさとしましょう。シャワーまでは外で待たないといけないし」 打ち止め 「私は誰と入ればいいのかな?」 フレメア 「私は私は?」 ユリコ 「(・ω・)」オアーン 婚后 「ええとですね、3人がすんなり入れる組み合わせというのが――」 ~別荘 バスルーム 第1グループ~ 番外個体 「シャンプー流すから、目つぶっててね」 打ち止め 「はーい、ってミサカはミサカはグッと目を閉じてみる」 番外個体 「うわ、やっぱ砂すげー」シャワワワワ 一方通行 「なるほどねェ、ガキ一人とあと二人で丁度の広さなのか」 番外個体 「旅館の大浴場じゃあるまいしね。それはしょうがない」 一方通行 「まァな……はァ、今日は疲れた」チャプ 打ち止め 「ね、ねぇ、ワースト」 番外個体 「どした?」 打ち止め 「日焼けしてヒリヒリするかも、ってミサカはミサカは涙目で訴えてみる」 番外個体 「私だって痛いわ」 一方通行 「紫外線ぐらい反射しとけ」 番外個体 「できるかっ」 打ち止め 「ううー、お肌がビビビビー」ヒリヒリ ~別荘 バスルーム 第2グループ~ 結標 「さすがに3人じゃ手狭よねー」 ショチトル 「義姉さん、シャンプー貸してくれ」 結標 「はい」 ショチトル 「済まない」 海原 (どうしてこうなったんでしょうか)←E:目隠し 結標 「ちゃんと流しておきなさいよ。砂は残るわよ」 ショチトル 「分かっている」 結標 「はー、でもお腹空いちゃったなー」 ショチトル 「夕飯ってなんだろうな」 結標 「執事さんに期待ね」クスクス ショチトル 「土地のものを食べてみたいな」 結標 「名物ってこと? 期待してもいいかもね」 海原 (髪洗いたいですね)←E:目隠し ~別荘 バスルーム 第3グループ~ フレメア 「」バシャバシャ 浜面 「こらフレメア、風呂で泳いじゃダメだ」 滝壺 「フレメア、髪洗ってあげるからおいで」 フレメア 「にゃあ」 浜面 「おい、お湯が半分近くまで減っちゃってるじゃねえか」 滝壺 「はまづら足しておいて。この後、きぬはた達も入るし」 浜面 「しょうがねぇな」ジャババババ 滝壺 「フレメアは髪長いから、砂もたくさんついちゃってるね」 フレメア 「大体ざりざりする」 滝壺 「ちょっとじっとしててね」ワシャワシャ フレメア 「滝壺お姉ちゃん、浜面と違って髪洗うの上手だね」 浜面 「へーへー、どうせ下手くそですよ。だって男の子だもん」 ~別荘 バスルーム 第4グループ~ 絹旗 「40分近く待たされました」 白井 「あら、皆さん急いでくださったではないですか」 婚后 「そうですわ。3組がゆっくり入ったら2時間はかかりますもの」 絹旗 「大体なんで私たちが最後なんですか」 白井 「絹旗さんがじゃんけんで負けたからですの」 絹旗 「ぐぬぬ……」 婚后 「過ぎたことはよいではないですか。それに、結局おあいこですのよ?」 絹旗 「そうなんですか?」 白井 「先に済ませた方達は、わたくしたちが上がるまで夕食お預けですの」 絹旗 「ああ、なるほど」 婚后 「そういう訳ですから、パパッと済ませてしまいましょう」 絹旗 「えー、超ゆっくりしていきましょうよ」 白井 「ダメですの」ピシャリ ユリコ 「」ブルブルブルブル ~別荘 リビング~ 婚后 「お待たせいたしました」ホコホコ 白井 「遅くなってしまいまして」 ユリコ 「(・ω・)」←風呂入って満足 絹旗 「うー、これ飲んでいいですか?」 一方通行 「ざけンな。そのコーヒーは俺のだ」 番外個体 「はいはい、まだあるから」 執事 「お嬢様、それでは夕食に致しましょうか?」 婚后 「ええ、お願いしますわね」 打ち止め 「ご飯ってなに?」 執事 「はい、今日はこの土地の名物をご用意させて頂きました」 ショチトル (名物……!)キラキラ 浜面 「沖縄の名物ってことか? ちんすこうか?」 滝壺 「はまづら、よく考えて。ご飯だよ」 執事 「庭にご用意しております。こちらへどうぞ」 : : : 海原 「これは鉄板ですか」 フレメア 「すごいおっきい」 執事 「これより、皆様の前で調理させて頂きます」シュタ 白井 「あ、鉄板焼きですの」 番外個体 「もしかして去年食べ損ねたこんがり肉?」 一方通行 「肉?」ガタッ 番外個体 「座ってろ肉食」 ショチトル 「名物なのか?」 結標 「ええ。その手のお店は多いらしいわね」 浜面 「こりゃ楽しみになってきた」 執事 「私、今日のために10日間修練を積んでまいりました。その成果をご覧に入れましょう」 絹旗 (やばい、既に超かっこいいです) 執事 「それでは、始めさせて頂きます」チャキッチャキッ 執事 「では付け合せの野菜から。小さいお嬢様、玉ねぎは平気ですかな?」 フレメア 「大体へいき」 打ち止め 「タ、タマネギは」 一方通行 「構わねェ、ドーンと出してやってくれ」 打ち止め 「」 番外個体 「ピーマンもドーンと出してやってください」 一方通行 「オイやめろ」 浜面 「お、なんだなんだ? 天下の第一位様はピーマンも食えないのか?」 一方通行 「ピーマンみてェに頭スカスカなヤツに言われたくねェな」 打ち止め 「タマネギヤダ」 絹旗 「好き嫌いしてると超大きくなれませんよ」 フレメア 「じゃあ、絹旗もなにかキライなものがあるんだね」 絹旗 「ど、どういう意味ですか」 結標 「そのまんまの意味でしょ」 滝壺 「きぬはたも好き嫌いあるよね」 浜面 「絹旗、好き嫌いしてると大きくなれないぞ」 絹旗 「浜面みたいにデカイしか取り柄がないやつより超マシです」 執事 「油ハネにご注意を」ヒュパパパパパッ 海原 「玉ねぎを輪切りに?」 白井 「まあ、見事な手付きで」 フレメア 「」ジー 滝壺 「フレメア、顔近づけ過ぎちゃ危ないよ」 執事 「」スチャ 絹旗 「それ、なんですか?」 執事 「味付け用に、塩と胡椒でございます」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン 打ち止め 「うわ、すごーい!」 一方通行 (出鱈目に振り回してるように見えて、ちゃンと味付けもしてンのか……) 執事 「さて、野菜は少々蒸らす時間を頂いて」 絹旗 「頂いて」 執事 「本日の主役と参りましょう」ヨイショ ショチトル 「これは……」 浜面 「すごくでかい塊肉だな」 婚后 「この人数ですし、量も必要でしょう」 執事 「こちらをですね、ブロック状に切り分けまして」 執事 「そのまま鉄板に」スパンッスパンッスパンッスパンッ ジュワジュワジュワジュワ 番外個体 「お、美味しそうな音」 一方通行 「」ウズウズ 結標 「少しは落ち着きなさい」 執事 「ほっ」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン フレ止め 「「すごーい!」」キラキラ 執事 「それでは仕上げに入ります」パシャパシャ 浜面 「呼んだ?」 海原 「呼んでません」 絹旗 「今鉄板に何をまいたんですか?」 執事 「風味付けのための酒でございます。あとはこうやって」シュボッ 絹旗 「」ドン 浜面 「おい、あぶね」 ボーーーーン 浜面 「うおーーあっちぃーーー!?」 白井 「まあ、鉄板全体が炎に」 結標 「これでアルコールを飛ばしてるのね」 打ち止め 「すごーい」 フレメア 「きれーい」 執事 「焼きあがったものはこちらに寄せておきます。皆さんご自由にお食べください」ヒョイヒョイヒョイ 番外個体 「ほら、お待ちかねだよ? はい、あーん」 一方通行 「自分で食えるっての」 番外個体 「」ジー 一方通行 「……ったく」パク 番外個体 「お味はいかが?」 一方通行 「……こりゃそこそこ良い肉使ってるな」 浜面 「そこそこ? そこそこなの? 口に入れた瞬間溶けてなくなったぞ!?」マグマグ 滝壺 「あ、おいひい」モキュモキュ 打ち止め 「あの人がいつも買ってくるお肉に似てるかも」 フレメア 「こんな柔らかいお肉って初めて」 白井 (LEVEL4とLEVEL5の格差がこんなところで……) ショチトル 「考えてみれば肉って久しぶりだ……あ、おいしい」 海原 「普段は結標さんの意向でほぼ菜食ですからね」 結標 「いいじゃない、痩せたって喜んでたでしょ」 ショチトル 「そ、それは言わないって!」 執事 「ソースも各種ご用意しておりますので、お好みでお使いください」 番外個体 「絹旗さん、このソースいける。試してみなよ」ポタポタ 絹旗 「ちょ、なにしてんですか人の皿に!」 婚后 「まあまあ、まずは一口試してみてくださいな」 海原 「そうですよ。口に合わなければその時に文句を言えばいいんです」 絹旗 「むう……では一口」ハムッ 絹旗 「お? ちょっと酸味があって…………っ!?」 滝壺 「きぬはた?」 ユリコ 「(・ω・)?」 絹旗 「♀×※▽超√♯∀!?!?」ゴロゴロ 一方通行 「……オマエ、何食わせたンだよ」 番外個体 「これ。サドンデスソースって書いてある」 打ち止め 「ワーs……お姉ちゃん、それはやり過ぎかも」 絹旗 「~~~~~!!」ポカポカポカポカ 番外個体 「痛い痛い!」 浜面 「絹旗は辛いの苦手だからな」 絹旗 「ひつじしゃん! ひゅうにゅう、じゃなくて牛乳ください!」 執事 「はい、ただいま」 海原 「そんなに辛いのですか。どれ、僕も」ポタポタ 結標 「やめておきなさいよ」 ショチトル 「放っておけ。お兄ちゃんは辛いものに強いから」 海原 「おっ。これは良い刺激ですね。はい、結標さんも」 結標 「ゴメンなさい、いくら貴方からのあーんでもそれは受けれない」 海原 「」ショボンヌ 結標 「そっ、そんな顔しなくても……」 白井 「そういえば、海原さんは結標さんの手料理をいつだって黙って召し上がってましたの」 結標 「……あぁ、もう。よこしなさい」パクッ <いやぁぁぁぁ!辛い辛い辛い! <超言わんこっちゃないです。 一方通行 「オイ、肉が切れたぞ」カンカン 番外個体 「ちっとは遠慮しろ!」 執事 「どんどん焼きますので、ご遠慮なさらずに」チャキッチャキッ : : : 一方通行 「」フー 浜面 「ぃよーう、食ってるか第一位」 一方通行 「……オマエ、酒飲ンでるのか?」 浜面 「鮭? 飲むかっての、第4位の麦おばさんじゃあるめーし」ケラケラ 一方通行 「……」ハァ 海原 「お疲れですか?」 一方通行 「慣れねェことするとな」 海原 「でも、あの子たちは喜んでいるようですよ」 打ち止め 「すごいすごーい!」 フレメア 「もう一回やって!」 執事 「ではお言葉に甘えて」ヒュンヒュンヒュパッ 海原 「良かったではないですか」 一方通行 「……ま、悪くはねェな」 浜面 「しかし執事さんは格好良いよな。オーラが違うつうかさ」 一方通行 「確かにな。あのジジイは恐らく只者じゃねェ」 海原 「なんというか、身のこなしが違うんですよね」 浜面 「俺らもああいう風に歳を取りたいもんだよな」 一方通行 「オマエじゃ無理だ」 浜面 「ひでぇ!」 海原 「たしかに、浜面さんがバトラーというのも想像しづらいですね」 一方通行 「どっちかつゥとフットマンだろ」 浜面 「なんだよなんだよ、だったら俺らが執事やって誰が一番似合うか勝負してみるか?」 一方通行 「どォやンだよ」 浜面 「ミサワの姐さんの店をお借りして、執事喫茶だな」 海原 「面白そうですが、需要あるんですか」 浜面 「需要ってな作るもんだぜ」 一方通行 「くだらねェな。ここにいる全員、お帰りなさいませお嬢様なンてガラでもねェだろ」 浜面 「ダメかなぁ」 海原 「バトラーというのは上級職ですし。やはり積み重ねが必要でしょうね」 浜面 「なるほど、一理あるな」ウンウン 一方通行 「つゥ訳で執事喫茶はなしな。誰も得しねェ」 浜面 「ミサワ姉妹とか、お前が執事やったら喜ぶんじゃねぇの?」 一方通行 「……弄られるだけだろ」 番外個体 「ねー、何隅っこでコソコソしてんの?」 結標 「私たちに聞かれたら困る話でもしてたのかしら?」クスクス 滝壺 「はまづら、隠し事はお仕置き」 浜面 「断じてございませんことよ!?」 海原 「皆さん揃ってどうしたんですか?」 結標 「そろそろ準備した食材がなくなるらしいわよ」 滝壺 「ラストオーダーだね」 打ち止め 「呼んだ?」ヒョコッ 番外個体 「呼んでない呼んでない!」 打ち止め 「いけね」テヘペロ 浜面 「そうか。じゃあもう少し味わっておくか!」 一方通行 「あ、オイ、待ちやがれ」 ~食後~ 絹旗 「超ごちそうさまでした」 白井 「ここまでしていただいて、恐縮ですの」 滝壺 「ごちそうさまでした。ほら、二人も」 フレ止め 「「ごちそうさまでしたー!」」 執事 「ご満足頂けましたかな」 一方通行 「パーフェクトだ」 婚后 「まあ、第一位のお墨付きなんて自慢できますわね」 番外個体 「いや、こいつ肉ならなんでもいいから」 浜面 「こんな上等な肉、もう死ぬまで食えないかもな」シミジミ 海原 「ええ、美味しかったですね。この余韻でご飯が食べれますよ」 結標 「サラダまで用意してもらって、本当に満足ね」 ショチトル (サラダ食べたいって言い出して、急遽作ってもらってたよね……) 執事 「それでは皆様。中でごゆるりとお寛ぎください」 ~別荘 リビング~ ユリコ 「」スピー 打ち止め 「むむむ……」 ショチトル 「どうした? 一枚引けばそれで終わりだぞ?」 打ち止め 「わ、分かってるもん」 白井 (小さい大きいお姉様の真剣な表情……堪りませんの) 打ち止め 「コレ!」ヒュパッ 打ち止め 「」シオシオ 婚后 (アホ毛が……) 絹旗 (ジョーカーはそこですか) ショチトル (うー、アレ引っ張ってみたい)ウズウズ 打ち止め 「次、フレメア引いて」 フレメア 「これにゃあ」シュカッ 白井 (フレメアは迷いがございませんわね) フレメア 「次、絹旗だよ」 絹旗 (しかし、フレメアも超見事なポーカーフェイスですね。姉とは大違いです) 絹旗 「ではこれで」スッ 絹旗 「(´゚ロ゚`)」 打ち止め (ジョーカーだ) ショチトル (ジョーカーはそこか) 白井 (ジョーカーですの) 婚后 (ジョーカーを引きましたわね) フレメア (♪) 絹旗 「こ、婚后さんどうぞ」 婚后 「……では、この一枚だけ取ってくださいと言わんばかりに飛び出たものを」スッ 絹旗 「えっ」 絹旗 (う、裏の裏をかかれた! 超ジョーカーはそれではないのに!) 婚后 「あら、これであがりですわ」パサパサッ フレメア 「大体ずるーい」 婚后 「ごめんなさいね。これが勝負というものですのよ」 ~その頃 別荘 就寝部屋~ 滝壺 「」ウトウト 浜面 「滝壺、眠いなら寝とけ。荷物まとめるのは明日の朝でも間に合うだろ」 滝壺 「うん……」ウトウト 浜面 「布団を敷こう、な」 滝壺 「じゃあ、みんなのも引いておいてあげよう」ウトウト 浜面 「ああ、いいぞいいぞ。俺がやっておくから」 滝壺 「」ウトウト 浜面 (ま、海であれだけ遊べば眠くもなるわな)ゴソゴソ 浜面 「枕はこれか? ほいほいっと」ポイポイ 浜面 「おし、一先ずはこんなもんだろ」 滝壺 「……はまづら」グイ 浜面 「どうした滝壺、って、お、おい」 ボスンッ 浜面 「いけません奥さん! そんな押し倒すなんて大胆な……」 滝壺 「?」 浜面 「……ま、まあ、でもこういうのも……」 <ガチャ 絹旗 「むう、結局1回も勝てませんでした」 白井 「そういう日もございますの」 婚后 「ほらほらお二人とも。眠いのなら寝てしまったほうがよいですわよ」 打ち止め 「うみゅ」ウトウト フレメア 「にゃあ」ウトウト ショチトル 「さすがに遊び疲れたんだろうな」 白井 「海で大はしゃぎでしたもの」 浜面 「」 滝壺 「」スピー フレメア 「あ、大体浜面ずるーい。私も滝壺お姉ちゃんと寝る」トテテテ ショチトル 「私の場所はどこだったかな……」 打ち止め 「?」キョロキョロ 婚后 「どうしたのですか?」 打ち止め 「ワ……お姉ちゃん見なかった?」 白井 「……そういえば、先程からお姿が」 ショチトル 「義姉さんもいないな」 絹旗 「二人で超散歩にでも行ったんじゃないんですかね」 打ち止め 「」ムー 白井 「お一人が寂しいのなら、よろしければこちらへどうぞ」ポムポム 打ち止め 「お邪魔します」モゾモゾ 白井 (ktkr) 絹旗 「何かしたら第一位とミサワさんに超制裁されますよ」 白井 「わきまえておりますの」 ショチトル 「もう消灯でいいか?」 婚后 「そうですわね。ミサワさんと結標さんもじき戻るでしょうし」 フレメア 「おやすみ、にゃあ」 打ち止め 「」スピー ショチトル 「電気のスイッチは……これか」パチン 浜面 (え、俺もここで寝なきゃいかんの?) ~時は少し遡り~ 番外個体 「はい、コーヒー」 一方通行 「あァ、悪ィ」 番外個体 「ね、それ飲んだらさ。ちょっと外歩かない?」 一方通行 「この時間にか?」 番外個体 「うん」 一方通行 「ま、夜の散歩も悪くねェか」 : : : 番外個体 「夜の海って興味あったんだよね」 一方通行 「……おい、先客がいるぞ」 番外個体 「ありゃ、ホントだ。あの後姿は淡希か。ってことは隣にいるのは……あれ?」 一方通行 (アイツ……) 番外個体 「あれ、誰?」 一方通行 「オイ、そこの茂みに隠れるぞ」 番外個体 「え、ちょっと……」 一方通行 「いいから隠れとけ。面白ェもンが見れそォだ」ニヤニヤ ガサガサゴソゴソ 番外個体 「どう見ても海原さんじゃない……淡希ったら、旅先で浮気なんて……」 一方通行 「いや、おそらくだがありゃ海原だぜ」 番外個体 「?」 一方通行 「ンだよ。オマエ知らなかったのか」 番外個体 「どういうこと?」 一方通行 「普段は海原として生活してるが、アレが正体ってことだ」 番外個体 「マジで? 淡希は知ってんのかな」 一方通行 「こうやって密会してるぐらいだからな。分かっちゃいるンだろォよ」 番外個体 「ふーん……しっかしまぁ、すごいイケメンだね」 一方通行 「イケメンの分際でイケメンに変装してるンだからな。贅沢な野郎だぜ」 ~20分後~ 番外個体 「生々しいぐらいにいい雰囲気だねぇ」 一方通行 「全くだ。見せられる方はたまったもンじゃねェな」 番外個体 「隠れて覗こうとか言い出したのは誰だよ」 一方通行 「ンじゃ、ノゾキはこれぐらいにして俺たちもお楽しみといくか?」 番外個体 「えっ……今ここで? 本気?」 一方通行 「泊まる先にゃガキどもがいるからな。下手なことできねェだろ」グイ 番外個体 「ああ、やっぱり自制してたんだ。偉い偉い」ガサ... 一方通行 「そォ言って頂けるなら、褒美もほしいところですがねェ」 番外個体 「でもちょっと待って……汗かいちゃってるし」 一方通行 「それぐらいで丁度いい」スー 番外個体 「匂いかぐなバカ!」 一方通行 「悪くはないぜ?」 番外個体 「死ね変態……っ……」 ~二日目終了~ ~三日目 別荘 就寝部屋~ チュン...チュンチュン... ユリコ 「( ・ω・)ノシ」ペチペチ 絹旗 「……朝ですか」 絹旗 「んーー」ノビー 滝壺 「あ、おはよ」 絹旗 「超おはようございます」 滝壺 「先に着替えなよ。荷物まとめなくちゃいけないし」 絹旗 「そうですね。では超さっさと」ヌギヌギ 滝壺 「ほら、浜面も着替えて」 絹旗 「」 浜面 「……オレ、ナニモミテナイ」 絹旗 「なっ、なんで浜面がこの部屋で寝てるんですか!?」 浜面 「流れつうかな……つか、昨日からいただろ!?」 滝壺 「二人とも、大声出したらみんな起こしちゃう」 絹旗 「」 浜面 「」 絹旗 「と、とにかく! 着替えますから超出てってください!」ボソボソ 浜面 「へーへー、わかりましたよ」ヒソヒソ ガラッ ピシャン 浜面 「ふぅ……お?」 一方通行 「」スピー 海原 「」スピー 浜面 「なんだよ、いつの間に戻ってたんだ?」 浜面 「……つか、こいつらどこ行ってたんだ……」 浜面 「……」 浜面 「ないな! それはない!」ウンウン 滝壺 「フレメア着替えた?」 フレメア 「大体まだ、にゃあ」モゾモゾ 婚后 「あら、みなさんお早いですわね……」 絹旗 「お、おはようございます」 <だ、だれか~ 滝壺 「?」 打ち止め 「たすけてー」 婚后 「どうなされたんですか?」 打ち止め 「白井お姉ちゃんにがっちりホールドされて起きれないの」 白井 「」スピー 絹旗 「……白井さんがこんな弛緩しきった表情で寝てるのは初めてみました」 滝壺 「写メ撮っておこうよ」カシャ 絹旗 「」カシャ 打ち止め 「撮ってないでたすけてー!」 : : : 打ち止め 「うー、あのお姉ちゃん、なんであんなに力強いの?」 婚后 「現役風紀委員ですし、鍛えられておりますのよ」 ショチトル 「ん、みんな起きてたのか」 絹旗 「ショチトル? どこか行ってたんですか?」 ショチトル 「早く目が覚めてしまったので、散歩にな」 フレメア 「私も行きたかった」 滝壺 「今から行ってみる?」 フレメア 「行く行く!」 打ち止め 「私も行きたい!」 滝壺 「じゃ、ちょっとだけ出てくるね」 絹旗 「超了解です」 婚后 「何もないとは思いますが、お気をつけて」 フレメア 「出発ー」トテテテ 打ち止め 「ごー」トテテテ <バタン 白井 「はっ……小さい大きいお姉様はいずこに!?」ガバッ 婚后 「白井さん、おはようございます」 白井 「あ、お、おはようございましゅの」 絹旗 (超噛んだ) ショチトル 「あと起きていないのは……」 結標 「」スピー 番外個体 「」スピー ショチトル 「義姉さんたちか」 絹旗 「超珍しいですね、この二人が一番遅いなんて」 婚后 「そういえばお二人はいつ頃お戻りになられたのでしょうか」 白井 「とりあえず起こしてさしあげますの……熱いベーゼで」 絹旗 「はーい起きてくださーい」ガッシボカッ 結標 「いたっ」 番外個体 「ふぎゃっ」 白井 「あぁ、千載一遇のチャンスでしたのに……」 結標 「起こすならもっと優しくしてよ」 番外個体 「何すんだ、朝っぱらから……」ガシガシ 絹旗 「むしろミサワさんからは超感謝してほしいぐらいですね」 番外個体 「?」 婚后 「お二人とも、いつお戻りに?」 番外個体 「わかんない。時計持ってなかったし」 ショチトル 「なあ。夜中にシャワー使ってたのは義姉さんか?」 結標 「あら、ごめんなさい。起こしちゃった?」 ショチトル 「いや、お手洗いに行ったら音が聞こえたから」 番外個体 「ああ、それ私と淡希だよ」 白井 「真夜中にシャワーですの?」 結標 「汗かいちゃったのよ」 番外個体 「ね」 ~別荘 リビング~ 執事 「おや、皆様。おはようございます」ペコリ 絹旗 「超おはようございます!」 ユリコ 「(ノ・ω・)ノ」 ショチトル 「掃除中だったか」 執事 「これはお見苦しいところを」 結標 「気になさらないで」 婚后 「朝食まではまだ少しありますわね?」 執事 「ええ、ご指定の時間通りのつもりでしたので」 婚后 「構いませんわ。ゆるりと待っております」 執事 「左様で」 白井 「あら? そういえば、フレメアと小さい大きいお姉様のお姿が見えませんが」 絹旗 「滝壺さんと一緒に散歩に行きましたよ」 番外個体 「ありゃ。こりゃ申し訳ないな」 絹旗 「まあ、滝壺さんも超行きたそうな顔してましたし」 婚后 「散歩と言えば、お二人も昨日は散歩に?」 結標 「ええ、そんなところ」 <ガラッ 海原 「おはようございます」 浜面 「はよっす」 一方通行 「」ファーァ 白井 「おはようございます」 婚后 「みなさんもお揃いで」 一方通行 「なあ、コーヒー」クイクイ 番外個体 「朝起きて開口一番がそれってどうなの?」 一方通行 「オマエのじゃなきゃダメなンだよ」 番外個体 「……ちょっと待ってろ」 ショチトル (この関係、これはこれでありなんだろうな) 浜面 「……絹旗。お前、金ないのか?」 絹旗 「は? いや、浜面よりは超持ってますよ」 浜面 「だよなぁ」 絹旗 「何が言いたいんですか」 浜面 「なんでそんな襟が伸びきったシャツ着てんだ? 右肩が出てんぞ」 一方通行 「バカかオマエ。これはこォいうデザインなンだよ」 浜面 「あ、そうなの?」 絹旗 「これだから超浜面は……」ハァ 浜面 「いやいや、知らなかったからさ」 絹旗 「それともあれですか。私の右肩に超欲情しやがりましたか」 浜面 「なんでそうなる!?」 <ガチャ バタン フレ止め 「「ただいまー」」 滝壺 「あ、みんな起きてたんだ」 結標 「あら、どこ行ってたの?」 打ち止め 「お散歩ー」 フレメア 「大体気持ちよかった」ピョンピョン ショチトル 「そうだろう? 早朝の空気は心地良い」 番外個体 「はい、お待たせ」カチャ 一方通行 「おォ」 打ち止め 「ねー、コーヒー牛乳」 フレメア 「コーヒー牛乳」 番外個体 「今度はあなたたちか」ハァ 浜面 「コーヒー牛乳」 番外個体 「」ゲシッ 浜面 「イテェ!?」 番外個体 「ちょっと待ってて」 結標 「手伝うわよ、私も何か飲みたいから」 滝壺 「私も」 : : : 滝壺 「持ってきたよ。あ、あともうすぐ朝ご飯だって」 番外個体 「はい、コーヒー牛乳」 フレ止め 「「わーい♪」」 ショチトル 「義姉さんのは紅茶か」 結標 「ええ、貴女も飲む?」 婚后 「わたくしも頂いてよろしいですか?」 結標 「あら、お嬢様のお口に合うかしら」クスクス 海原 「」クピクピ 浜面 「お前は何飲んでんだ?」 海原 「何の変哲もない、ただの冷たいお水ですよ」 浜面 「あ、俺もそれでいいや」 白井 「朝の飲み物、ブラック派は第一位さんだけのようですわね」 一方通行 「ハッ、ガキどもにこの味わいが分かってたまるか」 ~朝食後~ 打ち止め 「Sparkling♪」 フレメア 「The shiny lights♪」 打ち止め 「awake true♪」 フレメア 「desire♪」 フレ止め 「「Only my BOMBERLANCE♪」」 打ち止め 「can shoot it♪」 フレメア 「必ず♪」 海事 「歌唱力もさることながら、見事に息のあった振り付けですね」●REC 一方通行 「誰が教えやがった……」 絹旗 「いやいやいや、それよりも歌詞が超おかしくないですか!?」 フレメア 「前にね、ミサワお姉ちゃんのお店で絹旗のお友達の黒い人が口ずさんでた」 打ち止め 「教えてって言ったらメールで送ってくれたよね」 番外個体 「あー、そういえば機嫌がいいときはなんかハミングってるね」 絹旗 「……なんつう替え歌を」 浜面 「おーいお前ら、歌って踊るのもいいけど、忘れもんはするなよ」ゴソゴソ フレメア 「大体わかってる」 打ち止め 「抜かりはないのだ」フンス 番外個体 「じゃこの放ったらかしになってたぬいぐるみはあなたのじゃないんだね」 打ち止め 「ごめんなさーーい! 返してー!」 婚后 「このシャツは、サイズ的に浜面さんのでしょうか?」 浜面 「ん? お、歩く教会シャツか。それは俺のだ」 ショチトル 「義姉さん? 何か探してるのか」 結標 「携帯電話がね……ちょっと鳴らしてみてくれない?」 ショチトル 「……電波の届かないところにいるそうだ」 結標 「あぁん、もう」 一方通行 「砂浜じゃねェのか? 夜行ってただろ」 結標 「でもその時は置いてった……ちょっと待って。なんで貴方がそれ知ってるのよ」 一方通行 「……オイ、忘れ物はねェか?」 番外個体 「うん、大丈夫じゃないかな」 結標 「」プルプル 滝壺 「荷物はこれで全部だね」ポンポン 絹旗 「やーっと終わりましたね」 ユリコ 「( ・ω・)=3」 執事 「皆様、順調でございますかな」 白井 「ええ。概ね片付きましたの」 執事 「それはなにより。ところで、皆様に私から土産をご用意致しました」ドッサリ 打ち止め 「何これ何これ」 執事 「黒糖のドーナツとスコーンでございます。小腹が空いたらお召し上がりください」 婚后 「まあ。執事のスコーンは久しぶりですわね」 絹旗 「では私が超味見を」 滝壺 「こら」 結標 「これまさか早朝に?」 海原 「散々もてなしてもらってお土産まであるとは、恐縮しますね」 ショチトル (……食べたい) 執事 「それでは、私は出立の準備を整えておきます」 婚后 「ええ、お願いしますわね」 執事 「皆様の準備ができましたら飛行場までお越しください」ペコリ 打ち止め 「……帰っちゃうんだね」シオシオ フレメア 「もっといたかった、にゃあ」 浜面 「こらこら、気持ちは分かるが我侭はダメだぞ」 婚后 「また来年いらしてくださいな」ナデナデ 白井 「婚后さんの手腕に期待ですわね」 絹旗 「ホントですよ、超期待してますよ」 滝壺 「絹旗、プレッシャーかけちゃだめ」 結標 「リハビリ頑張った甲斐はあったでしょ?」 ショチトル 「うん」 海原 「いい思い出ができましたね」 番外個体 「あなたはどうだった?」 一方通行 「悪くはないンじゃねェの?」 滝壺 「そろそろ行くよ」 打ち止め 「えー」 フレメア 「もう?」 婚后 「向こう側に出した着陸申請の時間もございますし」 浜面 「え、そんなんあるの?」 一方通行 「誰も彼もが好き勝手に滑走路使えるワケねェだろ」 浜面 「そりゃそうか」 絹旗 「じゃ、超そろそろ行きますかね。ユリコー、入ってください」 ユリコ 「三三三(ノ・ω・)ノ」 白井 「キャリーケースは嫌がるネコが多いのに、ユリコときたら」 結標 「手がかからなくていいわね。絹旗さんには丁度いいんじゃない?」 絹旗 「それどういう意味ですか」 番外個体 「あれ? このサンバイザーって誰の?」 ショチトル 「あ、私のだ」 打ち止め 「……私の帽子は?」キョロキョロ 海原 「上にアホ毛用の小さい穴が空いてるものですか?」 打ち止め 「うん」 結標 (そんな帽子あるのね……) 一方通行 「ほらよ」スポン 打ち止め 「わ、わ、前が見えない!」 婚后 「みなさん、忘れ物はございませんか?」 番外個体 「さすがにもう大丈夫でしょ」 白井 「見渡す限り、取り残されたものはなさそうですの」 絹旗 「滝壺さんにフレメア、浜面をどっかに置き忘れないようにしてくださいね」 浜面 「お前、俺を100円ライターかなんかと間違えてねえか!?」 滝壺 「大丈夫、GPS発信機ついてるし」 フレメア 「いざとなったらヒモつける、にゃあ」 浜面 「」 番外個体 「よし、行こっか」 打ち止め 「出発ー」ミョンミョン ショチトル (……あれ引っ張ったらどうなるんだろう)ウズウズ : : : 打ち止め 「♪」トテテテ フレメア 「♪」トテテテ 浜面 「若い子は元気だなぁ」 滝壺 「はまづら、おじいちゃんみたい」 婚后 「ですが、あの世代の子の体力は無尽蔵なのではと感じることもございますわね」 白井 「この旅行中も、夜寝るまでずっと同じテンションでしたし」 ショチトル 「……私も早く体力を戻さなければな」 番外個体 「ねー、淡希さぁ。昨夜はお楽しみでしたね?」 結標 「あら、人のこと言えるの? バスルームで出くわしたときは驚いたわよ」 番外個体 「……ね、ね、あのイケメンさんは誰だったの?」 結標 「」 番外個体 「すごい格好良かったね。日本人離れしててさ」 結標 「あ、あの……」 番外個体 「まー、顔の良さならうちの人もモガッ」 結標 「ちょっと黙りなさい」ヒソヒソ 番外個体 「?」 結標 「見てしまったのね。秘密を知られたからには生かしておけないわ」 番外個体 「えっ、待っ」 <いたっ!いたたたたた! <覗きなんて悪趣味な真似して! <偶然だって偶然! 一方通行 「何やってンだ、あいつら」 海原 「共同生活してた頃は、ある意味で日常の光景でしたよ。あの二人のやりとりは」 一方通行 「前からあンな調子なのかよ」 海原 「彼女らは早い段階から打ち解けてましたからね」 一方通行 「……まァ、今でもつるンでるみてェだしな」 番外個体 「か、肩が外れるかと……」 結標 「自業自得でしょ」 ~私有飛行場~ 執事 「準備はよろしいですかな? そろそろ丁度良い時間でございますが」 婚后 「ええ、大丈夫ですわ」 絹旗 (やばいです、サングラス似合い過ぎて窒素がやばいです) 白井 (絹旗さんの様子が……) 打ち止め 「飛行機の運転できるの?」 フレメア 「すごいすごい」 ショチトル 「万能なんだな」 執事 「使用人たるもの、航空機の一つや二つ運転できねば務まりません」 浜面 「お、てことは俺でも執事になれるかもしれねぇな!」 海原 「意外ですね。運転できるのですか」 浜面 「こう見えても、学園都市製の超音速旅客機を離陸させたことがあるんだぜ」フンス 結標 「あら、すごいじゃない」 滝壺 「あのときのはまづらはかっこ良かった」 番外個体 「浜面さんもこうみえて器用だしね」 滝壺 「はまづらがボタンを押しただけでカタパルトがドカーンって」 結標 「……押しただけ?」 番外個体 「……カタパルト式なら、まあ」 一方通行 「ちなみに着陸はうまくいったのか?」ニヤニヤ 浜面 「」 絹旗 「超そんなことだろうと思いました」 白井 「え、ええとみなさんもとりあえず中に。フレメアたちはもう乗ってますし」 番外個体 「ありゃ? いつの間に」 海原 「おや、これはいけませんね」 婚后 「さ、参りましょう」 一方通行 「どれぐらいで着くンだ?」 執事 「20分と行ったところでしょうか」 結標 「運転してみる?」 浜面 「許してください」 ~20分後 那覇空港~ 執事 「それでは、皆様。道中お気をつけて」ペコリ 婚后 「貴方もですわよ」 執事 「勿体無きお言葉」 絹旗 「……」 滝壺 「お世話になりました」 フレメア 「なりました」 打ち止め 「ありがとうございました!」 執事 「またお会いできる日をお待ちしておりますぞ」 一方通行 「それまで生きててくれよ」 番外個体 「おい!」 執事 「ふふ、気をつけておきましょう」 絹旗 「あ、あの」 執事 「なんでしょうか」 結標 「……ねえ、絹旗さんってたしか年上好きよね」ヒソヒソ 浜面 「ああ、そんな話は聞いたことあるな」 白井 「たしか去年も……大層名残惜しそうにしてらっしゃいましたの」 ショチトル (年上か……確かに、兄というのは良いものだな) 絹旗 「……帰り、超気をつけてくださいね」 執事 「ご心配頂きまして、恐縮の極み。それでは、これにて失礼致します」ペコリ 海原 「色々とありがとうございました」ペコリ コツコツコツ 絹旗 「……」 白井 「絹旗さん」ポンポン 絹旗 「ええ、超大丈夫ですよ」 一方通行 「この後は?」 婚后 「予定の飛行機まで時間がございますので、買い物でも」 結標 「そうね、お土産とかも買いたいし」 番外個体 「じゃ、国際通り?」 フレメア 「国際通りって?」 浜面 「お、聞いたことがあるぞ。有名らしいな」 ショチトル 「ここから近いのか?」 結標 「近くはないわね。モノレールで行かないと」 打ち止め 「モノレール!」キラキラ 番外個体 「いや、いつも乗ってんでしょ」 海原 「ではとりあえず移動しましょうか」 婚后 「そうですわね。時間も有限ですし」 絹旗 「では超移動といきましょうか。浜面、押してください」 浜面 「お前またそれかよ、ったく」ゴロゴロゴロゴロ 海原 「絹旗さん on スーツケースを押す役目ですか。去年は僕だったんですよね」 フレ止め 「「……」」ジー... 滝壺 「真似しちゃダメだよ」 フレ止め 「「はーい」」 ~国際通り~ 絹旗 「という訳で来ました」 ショチトル 「……ちょっと思ったんだが」 結標 「どうしたの?」 ショチトル 「思ったより道幅が広くないな。この人数じゃ小回りがきかないんじゃないか?」 海原 「確かに、それはありますね」 白井 「人通りも多いですしね」 番外個体 「だったら適当に分かれて、あとで待ち合わせにする?」 婚后 「それが良さそうですわね」 一方通行 「ンじゃ俺が待ち合わせ場所な、そこで座ってるわ」 打ち止め 「ダーメー! あなたも来るの」グイグイ 浜面 「はは、さすがの第一位もこれには適わねぇだろ」 フレメア 「大体適わないだろ」ピョンピョン 滝壺 「じゃ、ここで待ち合わせね」 : : : 絹旗 「さーて、何から買っていきましょうかね」 白井 「とりあえず寮監にお土産ですわね。頼まれておりますし」 婚后 「まあ。寮監から?」 白井 「ええ。食べるものを、と」 絹旗 「では、寮監にこのご当地限定ハイチュウを」 婚后 「もうちょっと名産品ぽいもののほうが……」 白井 「こちらでいかがでしょう」 絹旗 「お、海ぶどうですか。超いいですね、これ」 婚后 (よいのでしょうか) 絹旗 「あとは……誰かいますかね」 白井 「あの黒イルカさんには?」 絹旗 「あー……」 婚后 「せっかくですし、なにか買っていかれては」 絹旗 「アレにお土産買うのも超シャクですが、買わなければそれはそれで突っかかりそうですね」 婚后 「わたくしたちも、周りに配る分を選びましょう」 白井 「そうですわね……風紀委員支部にもなにか買っていきませんと」 絹旗 「んー……超適度にウザいイヤゲモノはないですか……」 婚后 「白井さん? それは……」 白井 「? 造花ですが」 婚后 「お土産に造花ですか?」 白井 「風紀委員支部にと」 婚后 「ああ、飾るのですわね」 白井 「ええ、頭の上に」 婚后 「?」 絹旗 「お、この木彫りシーサーなんて超よさそうですね」 白井 「お決まりですの?」 絹旗 「大体は」 婚后 「では、あとは自分たちで楽しむ用のものを確保しておきましょう」 絹旗 「それだったら超決めてますよ。これにこれにこれに……」ドサドサドサ ~その頃~ 浜面 「考えてみたら、お土産買う相手もあんまりいないな」 滝壺 「仲の良い人はみんな一緒に来てるしね」 浜面 「お隣さんぐらいか?」 フレメア 「ねー」 滝壺 「そうだね。何か買ったほうがいいかも」 浜面 「この間、隣のおばちゃんがひじき持ってきてくれたし、お礼も兼ねてな」 滝壺 「あ、お皿返すの忘れてた」 フレメア 「ねーってばー」 浜面 「あとは麦野ぐらいか?」 滝壺 「……そういえば、麦野には旅行に行くって言ってなかったような」 浜面 「……別になにも起こらねぇだろ」 フレメア 「無視するなー!」ドンッ 浜面 「いてっ」 滝壺 「フレメア、どうしたの?」 フレメア 「あれ食べたい、にゃあ」 浜面 「あれって……ソフトクリームか?」 フレメア 「」コクコク 浜面 「……どうする?」 滝壺 「いいと思うよ」 浜面 「フレメア、1種類しかないみたいだけど、それでいいんだな」 フレメア 「大体OK」 浜面 「んじゃ、ま、せっかくだし俺も。あ、すいません」 店員 「いらっしゃいませー♪」 浜面 「ええと、この紅いもソフトっつうの? 2つ」 滝壺 「3つ」 浜面 「3つで」 店員 「はい、少々お待ちください」 フレメア 「♪」 ~更にその頃~ 打ち止め 「ねー、これほーしーいー、ってミサカはミサカはおねだりしてみる」 一方通行 「オマエ、似たようなの持ってンだろ」 打ち止め 「でもでも、この旅行の記念に欲しいんだもん、ってミサカはミサカは主張してみたり」 一方通行 「ったく……」ガシガシ 番外個体 「どうしたどうした」 打ち止め 「これ欲しいのー」 番外個体 「髪留め?」 一方通行 「オマエからも言ってやれ。髪留めなんざ他にたくさンあるだろ」 番外個体 「え? ヘアアクセなんてたくさんあっても困るもんじゃないでしょ?」 打ち止め 「そうだそうだ。気分によって付け替えたりするんだから」 一方通行 「10年早ェ」 打ち止め 「ぶー」 番外個体 「……だったらほら、あなたもお揃いで買えばいいんだ」 一方通行 「はァ!? なンでそォなるンだ!?」 番外個体 「渋ってるのはアレでしょ? 最終信号ばっかりズルイって思ってるんでしょ?」 打ち止め 「なんだー、あなたったら素直じゃないのね、ってミサカはミサカはツンツンしてみたり」ツンツン 番外個体 「素直じゃないんだから」ヒジツンツン 一方通行 「違ェェェ!」 番外個体 「よし、最終信号。こうなったら3人でお揃いにしよう。ほら選んで選んで」 打ち止め 「うーん、これもいいし、こっちもよさげだし」 番外個体 「ね、これ似合いそう! ほら試着試着!」プス 一方通行 「オイやめろ」 打ち止め 「次コレつけてみて!」 番外個体 「コレとコレ、重ねたら可愛いんじゃない?」プスプス 打ち止め 「ねー、コレもコレも」 番外個体 「髪の長さが適度にあるからつけやすいなー」 打ち止め 「髪綺麗で羨ましい、ってミサカはミサカはため息しつつナデナデしてみたり」 一方通行 「オマエら正気に戻れ! 俺が悪かったから!」 ~更に更にその頃~ 結標 「……貴方達、そのチョイスはなんなの?」 海原 「? これは、お土産の定番と伺っていたんですが」 ショチトル 「と、お兄ちゃんが言うから」 結標 「まあ、うん……ちなみに、情報源は?」 海原 「土御門さんです」 結標 「……」 海原 「あ、ちなみに土御門さんご本人は安物のお菓子で良いと」 結標 「じゃ、それ誰に渡すつもりなの?」 海原 「……病院の先生ですかね?」←E:提灯 ショチトル 「長い期間世話になったしな」←E:ペナント 結標 「逆よ、逆。その二つは土御門行きでいいわ」 海原 「では、病院の先生と看護師さんたちにはお菓子を?」 結標 「それでいいと思う」 ショチトル 「じゃあ、何か選んでくる」トテテテ 結標 (土御門もホントに……) 海原 「結標さんは何か買わなくていいんですか?」 結標 「そうね……あっ」 結標 (泡盛か……小萌に贈ったら小躍りしそうね) 海原 「お酒ですか。未成年で買えますかね」 結標 「お土産ですって言えば大丈夫じゃないの?」 海原 「まあ、いざとなれば成年ですと言い張れば平気でしょう」 結標 「ちょっと、どういう意味よ」 海原 「結標さんは大人っぽくて素敵だな、と」 結標 「……」 海原 「」ニコニコ 結標 「騙されるかバカ」バシッ 海原 「いたっ」 ショチトル 「遠くから見てても相変わらずだな、義姉さんたちは……」ハァ ~2時間後~ 白井 「絹旗さん、そろそろ向かいませんと」 絹旗 「あれ? もうそんな時間ですか?」 婚后 「ええ、大分遠くまで来てしまいましたし、戻る時間も考えるとそろそろかと」 白井 「絹旗さんはどんどん進みすぎですの」 絹旗 「いやー、この雰囲気につられて超ついつい」 白井 「確かに。表通りと違って、こちらはレトロな雰囲気が流れてますの」 婚后 「この空気も悪くはないですわね」 絹旗 「映画のセットみたいで超ステキです」 白井 「では記念に一枚」スチャ 婚后 「せっかくですし、白井さんも入りませんと」 絹旗 「そこいらの人に頼めばいいじゃないですか」 白井 「それもそうですわね、ええと……」 外国人A 「あ、あの、カメラお願いしてもよいですか?」 白井 (あら? 頼むつもりが頼まれてしまいました……) 白井 「ええ、大丈夫です」 外国人B 「オネガイシマス」つ【カメラ】 絹旗 「もー、何やってんですか」 婚后 「まあまあ。これも旅の楽しみですわよ」 白井 「撮りますわよー」 外国人A 『しかしジャパニーズガールはマジプリティーだな!』←英語 外国人B 『ちくしょう、あのショートヘアの子持って帰っていいか!?』←英語 外国人C 『お前らはわかってない! ストレートロングこそがジャスティス!』←英語 白井 (わたくしたちには通じていないつもりなのでしょうか……聞き流すのも淑女の努め) 外国人A 『あのアラスカの雪原のように真っ平らなボディはたまらないな!』 外国人B 『あそこまでフラットなボディはロスじゃお目にかかれないぜ』 外国人C 『お前らはわかってない! あのダークマターのような黒髪こそがミラクル!』 絹旗 (言ってることはなんとなくわかりますが……超浜面が3人いるように見えます) 白井 (……)カシャ 白井 「はい、バッチリですの」 外国人B 「アリガトウゴザイマス」ペコリ 白井 『あ、あとそれと英語でも大丈夫ですのよ?』←英語 外国人ABC 「」 白井 『お褒め頂き光栄ですの』ニコニコ 外国人ABC 「アリガトゴザイマシター!」ピュー 絹旗 「……しっかしまあ、超失礼しちゃいますね」 婚后 「殿方の考えることは世界共通ですわね」クスクス 白井 「アラスカって……わたくしはまだ発展途上なだけですの」プンスコ 絹旗 「それ一年以上前から言ってますよね」 白井 「一年以上身長が伸びていない絹旗さんに言われたくありませんわね」 絹旗 「なっ! 人が超ひっそりと気にしていることを!」ムキー 婚后 「はいはい、それまでそれまで。そろそろ移動しますわよ」 絹旗 「いや、私たちの写真が超まだなんですが」 白井 「そうですわね、早く撮ってしまいましょう。あ、すみません」 : : : 絹旗 「引き返す段階になってやっと気付きました」 婚后 「何にですか?」 絹旗 「私たち、超随分と歩いていたんですね」 白井 「ああいうときは疲れを感じにくいものですの」 婚后 「心配せずとも、疲労感などあとでドッときますわよ」 絹旗 「超いりません」 <おや、皆さん。 絹旗 「?」 白井 「あら、海原さん」 海原 「皆さんも合流ポイントに向かわれる途中ですか?」 婚后 「ええ。まさに向かっているところです」 結標 「満足いく買い物はできたかしら?」 白井 「もう思い残すこともございませんの」 ショチトル 「」モフモフ 絹旗 「なに食べてるんですか?」 ショチトル 「黒サ……黒サー……ええと、ドーナツだ」モフモフ 海原 「こちらの名産品らしいですね」 結標 「揚げたてっていうから、つい買っちゃったわ」 絹旗 「むむ、超ズルイです」 婚后 「執事が寄越したのも、同じものの筈ですわよ」 白井 「黒糖のドーナツと仰ってましたわね」 絹旗 「超マジですか!」 ショチトル 「ああ、この不思議な風味は黒糖だったのか」モフモフ 結標 「黒砂糖ってヘルシーな感じがしていいわよね」 海原 「揚げてますけどね」 ショチトル 「」モフモフ 結標 「それぐらいにしておきなさい」 海原 「彼女は甘いモノが好きですから」 婚后 「女子は甘味に弱いのですよ」クスクス ショチトル 「た、食べるのが遅いだけであって、たくさん食べているわけではない!」 絹旗 「にしても、みなさん荷物少ないですね」 海原 「そうですかね?」 絹旗 「もっと超たくさん買ってもよかったのでは? 白井さんもいるのですし」 白井 「……」 結標 「」ポンポン 白井 「結標さん……」 結標 「テレポ屋の宿命よね」 婚后 「結構買いましたわよ。まとめて宅配にだしてしまっただけで」 絹旗 「ふぇ? 宅配?」 ショチトル 「私たちも、自宅に送ってしまったな」モフモフ 海原 「手荷物が多いと疲れますしね」 絹旗 「そ、そんなことができるんですか?」 結標 「大きいお店ならやってるでしょ?」 絹旗 「私も今からちょっと」 白井 「ダメですの。今から引き返しては時間に遅れますの」 絹旗 「うー……なんでもっと早く言ってくれなかったんですか」 ~合流ポイント付近~ 絹旗 「やっと着きましたか……」 婚后 「あれはミサワさんですわね」 海原 「先を越されてしまいましたか」 ショチトル 「……あの組み合わせ。遠くからみると親子だな」モフモフ 結標 「随分と若いご両親だこと」クスクス 白井 「それにしても、第一位さんは目立ちますわね……」 海原 「驚きの白さですからね」 絹旗 「ミサワさーん」トテトテ 番外個体 「あ、みんな」 一方通行 「遅ェ」モギュモギュ 番外個体 「無視していいからね」 打ち止め 「あれ? フレメアは一緒じゃないの?」 婚后 「じきに来ますわよ」ナデナデ 結標 「……ねえ、そこのは何食べてんの?」 番外個体 「聞いてよ。こいつ、ステーキ屋に入るって言い出してさ」 白井 「え? 昨日あれだけ食べたではないですか」 ショチトル 「で、入ったのか」 打ち止め 「流石に時間ないからって止めたんだけど……」 番外個体 「言い出したら聞かないから。持ち帰りで妥協してもらった」 海原 「それでバーベキュー串みたいなのを食べてるんですね」 絹旗 「超肉好きですね。どんだけですか」 一方通行 「やらねェぞ、チビガキ」 絹旗 「いりませんよ! っていうか誰が超チビですか!」ウガー 婚后 「……あの、第一位さんの食生活はいつもこんな調子なのですか?」 打ち止め 「最近はお姉ちゃんが食事用意するから少しマシになったけど」 番外個体 「今でも外食いったら肉料理しか食べないよね」 一方通行 「いいだろ。オマエらには迷惑かけてねェ」 白井 「それだけ肉食に傾倒してて、その体型を維持しておられますの?」 一方通行 「あ?」 婚后 「そ、そうですわ。そんな食生活なのに、女であるわたくしより細いなんて!」 一方通行 「いや、これは……」 白井 「さては、何か秘訣が!?」 ショチトル 「……私も気になる」 婚后 「もしや能力ですか? 能力に秘密が!?」 一方通行 「オイ、落ち着け」 白井 「是非教えて頂きたいですの!」 <お礼ならいくらでもいたしますから! <なんなら身体でお支払いを…… <落ち着けって言ってンだろォがァァ!! 結標 「……ま、あいつ見たら誰でも一度は思うわよね」 番外個体 「私だって最初はありえねーって思ったもん」 打ち止め 「あのお姉ちゃんたちなら気にする必要ないと思うんだけど」 絹旗 「なんというか、超宿命なんですよ」 ~15分後~ 浜面 「お、皆さんお揃いで」 フレメア 「お揃いで」 一方通行 「何思わせぶりな登場してンだ? 三下2号よォ」ギリギリ 浜面 「あの、ミサワの姐さん。一方通行氏はなぜここまでお怒りに?」 番外個体 「さてね」 結標 「待たされたからじゃない?」 滝壺 「ゴメンね、遅くなっちゃって」 婚后 「いえいえ、飛行機の時間まではまだ余裕がございますわ」 浜面 「絹旗? なんだその大荷物」 絹旗 「超うるさいですね! ほっといてくださいよ!」 浜面 「なんでみんな俺に対してだけキツいの!?」 海原 「今に始まった話でもないでしょう」 浜面 「ちくせう」 結標 「そろそろ空港に行くけど、みんな大丈夫よね?」 白井 「思い残したことはございませんか?」 一方通行 「満足だぜ」 ショチトル 「満足だ」 絹旗 「あなたたちは超食べてただけじゃないですか」 番外個体 「全員いるよね?」 滝壺 「ちっちゃいのも全員いるよ」 打ち止め 「はーい!」 フレメア 「大体準備OK」ピョンピョン 海原 「浜面さんは置き忘れていませんよね」 浜面 「ここにいるよ」 婚后 「では、空港に向かいましょう」 フレ止め 「「出発ー!」」トテテテ 一方通行 「オイ、こけるなよ」 番外個体 「家に帰るまでが旅行ってね」 ~同日 那覇空港~ 絹旗 「」フニャー ショチトル 「お疲れだな」 白井 「あれだけの荷物を持って動きまわっていたのですし」 婚后 「あとは待つばかりなのですから、少しゆっくりできますわよ」 打ち止め 「……」 フレメア 「……」 番外個体 「どうした? 二人して窓に張り付いて」 打ち止め 「帰っちゃうんだなー、って実感が」 フレメア 「大体寂しいかも」 滝壺 「またいつか来れるよ」 一方通行 「」スピー 浜面 「情緒のカケラもねえな、こいつときたら」 海原 「彼らしくていいじゃないですか」 <羽田空港行きSRI965便にご搭乗のお客様。 <まもなく出発致します。27番搭乗口よりご搭乗下さい。 海原 「おや?」 結標 「あ、これね。くろこ便」 白井 「なぜこんな番号なんですの……」 絹旗 「超覚えやすくていいじゃないですか」 番外個体 「ほら、起きろ起きろ。置いてくぞ」 一方通行 「」スピー 番外個体 「はい、いつものやったげて」 打ち止め 「任せろ!」フンス 一方通行 「よし行くぞォ!」ガバッ 婚后 「なんという反応速度……これが第一位の実力」 ショチトル 「ちょっと違うと思うな」 浜面 「うし。俺らも行くか」 滝壺 「そうだね」 打ち止め 「……」 フレメア 「……」 番外個体 「ほら、行くよ」 滝壺 「二人ともどうしたの?」 フレメア 「もう一回だけ、この景色を目に焼き付けておく」 打ち止め 「バックアップバックアップ」ミョンミョン 一方通行 「オイ、ガキども。さっさと行くぞ」 フレ止め 「「はーい」」 絹旗 「でも気持ちは超わかりますよ。こんな空は学園都市じゃ拝めません」 白井 「突き抜けた青空に立体感のある雲、改めて見ると素敵ですわね」 海原 「名残り惜しいですが、未練が残ってるぐらいが丁度良いですよ」 結標 「また来る言い訳にできるしね」 ショチトル 「次に来るときの布石になる訳か」 浜面 「そうだな。次回が楽しみだと思いつつ帰ったほうが楽しいだろ」 婚后 「あらあら、これはすごいプレッシャーですわね」クスクス ~出発直前~ <当機はまもなく離陸致します。 <シートベルトは、腰の低い位置でしっかりとお締めください。 打ち止め 「」ドキドキ 番外個体 「来る時も話した気がするけど、飛行機って離陸のときに本気出すじゃん?」 一方通行 「本気なのか、あれで」 番外個体 「まあまあ、本気だとしてさ。あの瞬間ってなんかハイにならない?」 一方通行 「どこにンな要素があるンだよ」 番外個体 「エンジンが本気出すときとか、加速に本気出すときとか」 一方通行 「分からねェ」 ヒュゴォォォォォォォ 番外個体 「きた、エンジン点火!」 打ち止め 「おおおお、ってミサ……自重」オクチチャックマン キィーーーーン 打ち止め 「飛んだ! 飛行機が飛んだ!」 一方通行 「当たり前だろォが」 番外個体 「うぅん、やっぱ離陸時のGってだーいすき☆」 一方通行 「はしゃぎすぎだろ……さて、何かあったら起こしてくれ」スチャ 打ち止め 「あれ? 寝ちゃうの? ってもうヘッドフォンつけてるし……」 一方通行 「」スピー 番外個体 「」カチャカチャ 打ち止め 「ワースト? 何やってるの?」 番外個体 「しー。私のプレイヤーに差し替えてるの」ニヤニヤ 打ち止め (何を聴かせるつもりなんだろう、ってミサカはミサカはちょっぴり心配してみたり) 一方通行 「」ムクリ 番外個体 「あれ? もう起きちゃった?」 一方通行 「オイ、素直に白状しやがれ。俺のヘッドフォンから般若心経流したのはどいつだ」 番外個体 「さあ?」 一方通行 「さあ? じゃねェだろォがゴルァ!」ズビシッズビシッズビシッ 番外個体 「痛い痛い痛い!」 打ち止め 「それ、普段から聴いてるの?」 番外個体 「まっさかー。こういうときのためのストックだよ」 一方通行 「ったく。次やったらベクトルデコピンだからな」スチャ 打ち止め 「あれ? また寝ちゃった……」 番外個体 「」カチャカチャ 打ち止め (懲りないなぁ、ってミサカはミサカはちょっぴり呆れてみたり) 一方通行 「」ブフォォ 打ち止め 「わ! なになに!?」 一方通行 「またオマエか」 番外個体 「( ゚3゚)~♪」 一方通行 「人のヘッドフォンから上方落語流すとはいい度胸じゃねェか」デコピンッ 番外個体 「ッ!? い、いったぁぁぁぁい……」 打ち止め 「うわぁ、今のは痛い……」 番外個体 「ね、ねえ。大丈夫かな? 私の頭上半分ちゃんと残ってるよね?」ジンジン 打ち止め 「だ、大丈夫だよ! ちゃんとくっついてるよ!」 ~安定飛行中~ ゴォォォォォォ 結標 「……」ソワソワ 海原 「大丈夫ですか」 結標 「え、ええ……やっぱり、なかなか慣れるものでもないわね」 海原 (一度根付いたトラウマにはとことん弱いですね) <ピンポーン 海原 「おや?」 ショチトル 「なんだ?」モフオフ <皆様、只今シートベルト着用のサインが点灯しました。 <シートベルトをしっかりとお締め下さい。 結標 「ど、どういうこと……?」 ショチトル 「空港の天気予報で見たが、今日の航行ルートには天気があまりよくないポイントがあるそうだ」 海原 「とはいえ、一時的なものでしょう。心配はいらないかと」 <機長の指示により、客室乗務員も着席いたしますので、 <お客様ご自身でシートベルトをお確かめ下さい。 結標 (どう見ても只事じゃないわよね……)ダラダラ 海原 「お二人とも、シートベルトは大丈夫ですか?」 ショチトル 「私は離陸してから一度も外していない」モフモフ ゴゴンッ 結標 「」 ショチトル 「揺れたな」モフモフ 海原 「揺れましたね」ズズ... 結標 「なんでそんな平然としてるのよ……」 ショチトル 「義姉さん、顔色が悪いな。食べるか?」モフモフ 結標 「無理。今食べたら吐く。断言できるわ」 ショチトル 「美味しいのに」モフモフ 結標 「ていうかさ。いつまで食べてるのよ」 海原 「あ、海苔がありますけど。いかがです?」 結標 「いや、いいわ。なんで海苔があるの?」 海原 「ユリコさん用でしょうね。僕の荷物に紛れ込んでました」パリパリ 結標 「……美味しいの?」 海原 「ええ。お米が欲しくなりますね」パリパリ 結標 「よ、よかったわね……」 海原 「あ、すみません、僕ばかり食べてしまいまして」 結標 「いいわよ、ゆっくり食べてなさい」 ショチトル 「ではこちらを」モフモフ 結標 「いいってば」 海原 「巻いてみます?」 ショチトル 「……相性はよくないな」パリモフ 結標 「いつから大食いキャラになったのよ、貴女は」 ~その頃~ 浜面 「」カキカキ フレメア 「浜面さっきから何やってるの?」 浜面 「ん? クロスワードパズルだ」 滝壺 「うなばらがよく暇つぶしにやってたよね」 浜面 「ああ、これがやってみると中々面白くてよ」 フレメア 「大体、浜面には難しくない?」 浜面 「お、言ってくれるな。じゃ試しに一緒にやってみるか?」 フレメア 「にゃあ」 滝壺 (これでフレメアも覚えた漢字増えるかな) 浜面 「タテのカギ、ええと、単刀」 フレメア 「直輸入」 浜面 「うん、これは分かるな」カキカキ 滝壺 (前にも同じ間違いしたのに) 浜面 「……数が合わないな」 フレメア 「?」 浜面 「間違ったかな?」 滝壺 (気付いて) 浜面 「こっち行ってみるか、ええと、ヨコのカギ」 フレメア 「」ジー... 浜面 「Newspaper、日本語で……???」 フレメア 「新聞紙」 浜面 「お、早いな」カキカキ フレメア 「」フンス 浜面 「? でもここも数合わないぞ」 フレメア 「えぇぇ?」 滝壺 (しんぶん、だね) 浜面 「うーん、中々埋まらないな」 フレメア 「難しい……」 浜面 「な、クロスワードってのは難しいだろ?」 滝壺 「ねえ、はまづら。こっちやってみたらどうかな?」 浜面 「お? これは漢字パズルか……フレメアにゃいいかもな」 フレメア 「大体なんでもこい」 浜面 「おし、いっちょやってみるか!」 フレメア 「にゃあ」 浜面 「ええと、四角を埋めればいいのか?」 憂 ↓ 躁→□→展開 ↓ 病 浜面 「……随分とネガティブな問題だな」 フレメア 「浜面、これ答えなに」 浜面 「答え分かるけど字がわからねぇ……あぁ、クソ、モヤモヤするな」 フレメア 「モヤっと」ポン 浜面 「いてっ。こら、丸めた紙投げるな!」 滝壺 「モヤっと」ポイ 浜面 「ちょ、やめて! 俺に投げてもモヤっと晴れないから!」 ~東京湾上空~ 婚后 「あっ……うぅぅぅ……」ハァ 絹旗 「もだえる姿がなんだか超セクシィです」 白井 「ご本人はそれどころじゃないのでしょうけども」 婚后 「あっ、あた……頭が……」ハァ...ハァ... 絹旗 「どうしたもんでしょうか」 白井 「正直どうすることも」 婚后 「」ビクン 絹旗 「このまま放っておくのもなんだか超可哀想なんですが」 白井 「とれる対策はとりましたの」 絹旗 「軽食も取りましたし、水分補給も……」 婚后 「」 白井 「シートベルトをつけていなければ、座席からずり落ちてましたわね」 絹旗 「顔色がザ・ゾンビですよ」 白井 「髪のツヤもなくなりつつありますの……」 絹旗 「ここはあれですね。お客様の中にお医者様は、ってヤツを」 白井 「手遅れですの」 絹旗 「むう」 白井 「後は、早く着陸することを祈るだけですわね」 絹旗 「前が詰まってて随分とホールディング状態ですよね。超ついてないです」 白井 「婚后さんはともかく、乗り物酔いに弱い人間でなくともこれは堪えますの」 絹旗 「もうずっとグルグル回ってますし……正直、私もヤバイです」 白井 「予定ではもう到着してるハズでしたのに……」 絹旗 「あの、酔い止めの薬ってないですか?」 白井 「ないから婚后さんは……婚后さんは、若くして……!」 絹旗 「薬さえあれば……超助かったハズでした……!」 白井 「これほど己の無力さを悔いたこともございませんの」サメザメ 絹旗 「超大丈夫です、白井さんは無力などではありません!」 婚后 (ふふふふ、もう言い返す気も起きませんわね……) <ピンポーン <皆様にご案内いたします。この飛行機はおよそ10分で着陸いたします。 <シートベルトをしっかりとお締め下さい。 絹旗 「おお、ようやくですか」 白井 「婚后さん、もう一時の辛抱ですの」ユサユサ 婚后 「ゆ、揺らしちゃ……やだ……」 絹旗 「超マズイですね。キャラすら変わり始めてます」 白井 「それももう少しですの。大分高度が下がってきたようです」 絹旗 「前に写ってるアレは超誘導灯ですかね?」 白井 「いよいよランディングですわね」 絹旗 「帰ってきましたねー」 白井 「まだまだ。空港から学園都市までは遠いですのよ?」 絹旗 「ここで一区切りであることに変わりないじゃないですか」 白井 「まあ、仰るとおりで」クスクス 婚后 「」 <皆様、当機はただ今羽田空港に着陸いたしました。 <安全の為、ベルト着用のサインが消えるまで座席にお座りのままでお待ち下さい。 <本日もSRI航空をご利用いただきましてありがとうございました。 <またのご搭乗をお待ちいたしております。 ~同日 羽田空港 第一旅客ターミナル~ 婚后 「」グテー 白井 「少し休んだほうがよさそうですわね」 絹旗 「ホント、乗り物には超弱いですね」 白井 「今回は仕方ございませんの。あれだけ旋回していたのですから」 絹旗 「まあ、私も結構ヤバかったですし」 打ち止め 「あれ? お姉ちゃんどうしちゃったの?」ヒョコッ 絹旗 「乗り物酔いですよ」 番外個体 「まー、あれだけグルグル回ってればね。うちの人もヤバそうだったし」 白井 「まあ、第一位さんまでもが?」 番外個体 「モヤシなのは見た目だけじゃなくて、三半規管もってことだね」ニヨニヨ 一方通行 「うるせェ……ほっといてくれ」 絹旗 「顔色が超悪いですね。真っ白ですよ」 一方通行 「元からだ、チビガキ」 <やっほー 打ち止め 「あ、フレメアだ!」トテテテ 浜面 「お嬢はどうしちまったんだ」 滝壺 「酔っちゃったんだよね。はい、飴ちゃんあげる」 婚后 「も、申し訳ございません……」ガリゴリ 一方通行 「オイ、噛み砕いてどォすンだよ」 絹旗白井 「」 一方通行 「?」 絹旗 「い、今まで誰もが気にしつつも言えなかった領域に超あっさりと突っ込んだ!」 白井 「さすがは第一位さんですの」 一方通行 「……いや、ワケわかンねェ」 海原 「皆さん誉めておられるんですよ」ニコニコ 一方通行 「うお!? 何の前触れもなく現れてるンじゃねェ!」 海原 「僕はどこにでもいるし、どこにもいません」 番外個体 「海原さんの場合、淡希もセットだから洒落にならない発言だなー」 結標 「ちょっと、人をセット商法みたいに言わないでよ」 ショチトル 「私たちで最後だったか」 フレ止め 「「♪」」ギュー 浜面 「とうとうハグまでするようになったぞ、あの二人」 滝壺 「仲良くなってよかったよね」 絹旗 「じゃ、そろそろ行きましょうか」 白井 「今から向かえば、丁度日没時に学園都市に着きますわね」 一方通行 「まだ先は長いンだよな……」 番外個体 「ほらほら、そう言わずに」 海原 「移動してみれば案外あっという間ですよ」 婚后 「あ、あの、すみません!」 絹旗 「お、超復活しました」 婚后 「ご心配とご迷惑をお掛けしまして……それで、この後なのですが」 白井 「何かございますの?」 婚后 「申し伝え忘れていたのですが。わたくしはここでお別れです」 白井 「はい? ここでお別れ?」 絹旗 「ま、まさかこのまま超高飛びですか!?」 白井 「はっ、さては身分違いの恋の末、駆け落ちを……!」 絹旗 「超C級映画のように、追われながらも二人の愛は深まる訳ですね」 白井 「そして遠い異国の地、来世での再会を誓い二人は」 婚后 「ありえませんから」ペシッ ペシッ 白井 「あいたっ」 絹旗 「超扇子で叩かないでくださいよ」 結標 「最近の白井さん、絹旗さんに感化されてない?」 番外個体 「その逆ってことも考えられない?」 結標 「お互い影響しあってるってことかしら」 番外個体 「なるほど。これがシナジー・エフェクトってやつか」 結標 「ちょっと違うような……」 浜面 「で、実際のところはなんなんだ?」 婚后 「ついでに実家の方に顔を出していこうと思いまして」 海原 「ご実家でしたか。たしかに、せっかく外界に来たのですから寄るのも良いですね」 フレメア 「お姉ちゃん、行っちゃうの?」 打ち止め 「ここでお別れなの?」 婚后 「ゴメンなさいね、また学園都市でお会いしましょう」ナデナデ フレメア 「約束」 婚后 「ええ、約束ですわ。もちろん、プールのことも忘れておりませんわよ」 滝壺 「プール?」 浜面 「お前いつの間にそんな約束とりつけたんだよ」 婚后 「いえいえ、わたくしから言い出したことですので」 打ち止め 「いいなーいいなー」 一方通行 「オイ、よさねェか」 打ち止め 「ぶー」 婚后 「よろしければ、ご一緒にいらしてください」 打ち止め 「いいの? いいの? 約束だよ」 番外個体 「……なんかゴメン」 婚后 「お気になさらず。好きでやってることですから」 滝壺 「今年も招待してくれてありがとね」 浜面 「そうだそうだ、すっかり忘れてたけどお嬢のお陰なんだよな!」 番外個体 「今何気に失礼なこと言ったよね」 絹旗 「執事さんにも超よろしく伝えておいてください」 婚后 「ええ。そろそろ彼も戻る頃でしょうし」 一方通行 「クソガキ、言うことがあるだろ」 打ち止め 「それはあなたもだよ! あ、お姉ちゃんありがとうございました!」 フレメア 「すっごい楽しかった!」 婚后 「いえいえ、とんでもないことです」 結標 「お礼は改めてさせてもらうから、覚悟しておいてね?」 ショチトル 「覚悟? まさか、手料理でも振舞うつもりか?」 結標 「」ベシッ ショチトル 「いたいっ」 婚后 「覚悟はしておきますわ。では、もう参りますわね」 海原 「道中お気をつけて」 婚后 「ええ、皆さんも。それでは、ごきげんよう」ノシ 白井 「行ってしまいましたの」 絹旗 「じゃ、私たちも行きましょうか」 浜面 「あ、あの、それなんだけどよ」 絹旗 「どうしたんですか? 寄り道する余裕はあまりありませんよ?」 滝壺 「うん、だから……私たちもここでお別れ」 浜面 「さすがにこっちの都合で連れ回すのも悪いしな」 打ち止め 「どこか行くの?」 フレメア 「どこも行かない、にゃあ」 打ち止め 「?」 浜面 「つまりここだ。そっちの二人が空港を見学したいんだとよ」 滝壺 「」ノ フレメア 「」ノ 海原 「ここの空港は設備が充実してますからね」 結標 「新しいモールもできたんでしょ? 見たくもなるわよね」 打ち止め 「」ジー... 一方通行 「ダメだ」 打ち止め 「まだ何も言ってない!」 番外個体 「私たちは私たちで寄るところがあるでしょ。それも、あなたのリクエストで」 打ち止め 「うー」 フレメア 「ねえねえ」 打ち止め 「?」 フレメア 「またメールしたり遊んだりしようね?」 打ち止め 「……うん!」ニパー 結標 「絹旗さんもついこの間までこんな感じだったのよね……」シミジミ 絹旗 「えっ、あんなですか!? 私あんなでしたか!?」 白井 「今でも、打ち解けた相手に対する人懐こさはそのままかと」 絹旗 「えぇー……」 白井 「寮には絹旗さんのファンも多くて。最高学年にも関わらず、愛玩動物のような扱いを」 絹旗 「それ言わないでくださいよ!」 ショチトル 「それも才能なのだろうな」 番外個体 「まったく、誰とは言わないけど見習ってほしいね」チラッ 一方通行 「こっち見ンな」 滝壺 「じゃ、私たちももう行くね」 浜面 「気を付けて帰れよ」 番外個体 「浜面さんこそ、迷子にならないようにね」 フレメア 「大体、私がいるから大丈夫」フンス 海原 「これは心強い」 打ち止め 「さすがフレメア!」 結標 「フレメアに迷惑かけちゃダメだからね」 白井 「フレメア、何かあったらこの番号に。第一位さんへのホットラインですの」 一方通行 「何やってンだオマエ」 絹旗 「浜面。フレメアに迷惑をかけるくらいなら死を選ぶぐらいの超覚悟をですね」 浜面 「なんなのこの流れ」 ショチトル 「……さすがに、少しばかり同情するな」 海原 「いいですよ、しなくて。これが彼の"味"ですから」 浜面 「そんな味イヤ」 滝壺 「はまづら、フレメア行っちゃったよ」 浜面 「なぬ!? ああもう、俺たちも行くぞ!」ダッ 結標 「……滝壺さんを担いで、すごい勢いで行っちゃったわ」 番外個体 「その姿に違和感がないのはなんでだろうね」 白井 「なんだかんだで話し込んでしまいましたわね」 絹旗 「私たちは超門限もありますし、余裕があまりありませんね」 海原 「では、いくとしましょうか」 一方通行 「駅は……向こうだな」 ショチトル 「そういえばマスターたちは寄るところがあると言ってなかったか?」 番外個体 「うん。でも途中までは一緒だよ」 打ち止め 「♪」カチカチ 一方通行 「早速メールか、オマエは……」ハァ 打ち止め 「へ、返信だもん!」 白井 「よいではございませんか。ご友人が増えた証拠ですの」 番外個体 「こいつ友達いないから分からないんだよ」 一方通行 「ほっとけ」 絹旗 「もー、いつまでも喋ってないで行きますよ!」 ~移動中~ タタンタタン... タタンタタン... 結標 「あ、私たちは次の駅で乗換えね」 絹旗 「あれ? 結標さんたちもどこか寄っていくんですか?」 海原 「ええ、水族館にでも寄っていこうかと」 一方通行 「ンでわざわざ外の水族館に行くンだよ」 打ち止め 「学園都市の水族館もすごいような気がする」 結標 「貴女と同じよ。リクエストね」 番外個体 「リクエストって……」 ショチトル 「」 番外個体 「ああ、そういうこと」 ショチトル 「だ、だって……学園都市の水族館なら、行こうと思えばいつでも行けるじゃないか」 海原 「と、いう訳なのですよ」 白井 「仰る通りです。こういうときだからこそ見れるものもございますの」 絹旗 「むむ……言われてみると超ちょっと羨ましいです」 白井 「わたくしたちもその内に参りますの」 絹旗 「超早くても年末でしょうかね」ハァ <プシュー ショチトル 「あ、ついた」 海原 「ではみなさん、また後日に」 結標 「またね」ノシ <バタン 打ち止め 「またねー」ノシ 絹旗 「お別れを言う暇もありませんでした」ノシ 白井 「電車の乗り降りとなると慌しいですし」 一方通行 「オイ、俺たちが降りる駅までどれぐらいだ?」 番外個体 「まだ先だよ。絹旗さんたちが乗り換える駅と同じだから」 絹旗 「あ、そうなんですか?」 番外個体 「うん。そっから別路線だね」 白井 「最終的にわたくしと絹旗さんの二人旅ですか」 番外個体 「んー、さすがにこっちの都合で付き合わせる訳にもいかないしね」 一方通行 「当然だ。チビガキどもには門限もあるだろ」 白井 「まあ、チビガキとは心外ですの」 絹旗 「そうですよ、誰が超チビですか」 一方通行 「超は言ってねェだろ……」 打ち止め 「でもでも、チビはひどいかも」 一方通行 「じゃ何ガキって呼べばいいンだ?」 絹旗 「まずガキから離れてください! いつまでもガキ扱いは超よしてくださいよ」 一方通行 「ありきたりな台詞だが、その発言はガキの証拠だ」 絹旗 「うわー、超ムカつきます! 触ったらポキンといっちゃいそうな肉体のくせに!」 一方通行 「はいはい、モヤシですいませンねェ」 番外個体 「それぐらいにしておきなよ、大人げないでしょ」ハァ 打ち止め (さり気無く絹旗のこと子供って言ってる) ~とあるおっきな駅~ 番外個体 「と、言うわけで」 一方通行 「ここから先は別ルートだ」 白井 「ああ、行ってしまわれますのね」サメザメ 打ち止め 「白井お姉ちゃんに絹旗、また学園都市でね!」 絹旗 「その呼び方には超悪意を感じるのですが」 白井 「むしろ親しみがこめられている証拠ですの」 絹旗 「まあ……今はそういうことにしておきましょう」 打ち止め 「なんだろう。絹旗って言いやすいんだよね」 絹旗 「もういいですから!」ウガー 白井 「ところで、この後みなさんはどちらに?」 一方通行 「コイツが服を見たいんだとよ」 打ち止め 「その通りなのだ」フンス 絹旗 「服? なんでわざわざ」 番外個体 「他の人と同じ理由だよ」クスクス 白井 「なるほど、外のブランドですのね」 一方通行 「ったく、最近ますます色気づきやがってよ……」 絹旗 「ミサワさんの影響ですかね」 番外個体 「別に私だけのせいじゃないでしょ」 白井 「淑女たるもの、身だしなみには気を払いませんと」 一方通行 「わっかンねェな」 打ち止め 「そういうあなたもおしゃれさんなくせに」 番外個体 「そうそう、デザインはともかく値段は一級品のものしか着ないんだから」 打ち止め 「種類を分けて何回も洗濯するほうの身にもなってよね」 一方通行 「仕方ねェだろ。肌が貧弱だから安物は着れねェンだよ」 白井 「身に付けるものですもの、きちんと選びませんと」 絹旗 「私たちは超年中制服ですけどね」 番外個体 「それもあと半年ちょいでしょ」 絹旗 「……そうなんですよね」 ~さらに移動中~ ゴトゴト... 絹旗 「やけに揺れる電車ですね」 白井 「都心から離れる路線ですし、丘陵地帯も多くなってまいりますから」 絹旗 「なんかいいですね、このガラガラ具合。超たまらんです」 白井 「4人用のボックス席を2人で使うのも贅沢ですわね」クスクス 絹旗 「あとどれぐらいですかね」 白井 「たしか1時間ぐらいかと」 絹旗 「ではこれを」ガサガサ 白井 「それは?」 絹旗 「執事さんがくれたお土産です」テッテレー 白井 「……はれ? なんでここに全部ございますの? みなさんには?」 絹旗 「今の今まで超すっかり忘れてました」タハー 白井 「」ジトー 絹旗 「……はい、ごめんなさい。半分は超わざとです」 白井 「はあ……まあ、生物でもございませんし。また後日に」 絹旗 「あっ、超おいしいです!」サクサク 白井 「こらぁぁぁ!」 絹旗 「いや、これだけあるんですから、一つや二ついいじゃないですか」 白井 「もう……ちゃんと残しておいてくださいまし」 絹旗 「白井さんの分ですか? そこに置いておきましたよ」サクサク 白井 「ま、窓枠!? 窓枠に直に!?」 絹旗 「これおいしいけど、喉渇きますね」 白井 「ああ、トッピングにホコリ……食べ物を粗末にしてはいけませんの」パッパッ 絹旗 「なんというか、超神経質ですね」 白井 「これぐらいは普通ですの。あら、絹旗さん、口の周りに食べカスが」フキフキ 絹旗 「モガー」 白井 (小動物ですわね、本当に) ~同日 学園都市 第7学区~ 絹旗 「いやー、なんか超懐かしい感じがしますね」 ユリコ 「(・ω・ )」ポテポテ 白井 「乗り継ぎがスムーズにできたお陰で、門限までは余裕をもって帰れましたわね」 絹旗 「超面倒ですよね。夏休みぐらい門限フリーにしてもいいと思いますが」 白井 「かえって面倒な問題が起こりますの」 絹旗 「むう、そんなものですか」 白井 「例えば絹旗さんなら、門限フリーなら何時頃帰られます?」 絹旗 「眠くなったらですかね」 白井 「ほら。これだから」 絹旗 「いいじゃないですか、たまにぐらい」 白井 「いえ、別に。寮監に立ち向かう勇気がおありなら朝帰りでも」 絹旗 「超ゴメンなさい」 ユリコ 「(*・ω・)」オミャー 絹旗 「なんで寮監って言葉に超反応してんですか」 白井 「よく懐いておられるらしいですし」 絹旗 「ユリコは食べ物をくれるなら誰にでも超懐きますよ」 白井 「電磁波を発する発電能力者にすら懐くあたり、流石ですわね」 <あっ、絹旗ちゃんじゃないか? 絹旗 「え? げぇっ!」 黒夜 「奇遇じゃないか、こんなところで出会うなんてさ」 絹旗 「超不幸です」 黒夜 「それより。ここ数日はメルマガ"今日のきぬはた"をありがとな」 絹旗 「いえいえ。南国の空気は味わっていただけましたか」ニヤニヤ 黒夜 「あァあァ。こっちは風邪引いてたっつゥのによォ。羨ましくて熱が上がったぜェ?」 絹旗 「超お可哀そォに」 黒夜 「つゥワケで。この偶然に感謝しつつお礼させてもらうわ」 白井 「はいそこまでですの」タッチ 黒夜 「えっ、待」ヒュンッ 絹旗 「ありゃ?」 白井 「帰ってきて早々、騒ぎは御免ですの」 絹旗 「いきなりテレポなんて、超外道ですね」 白井 「安全は考慮いたしました」 <ズパーーン...ドパーン <待ちやがれェェェェェェ! 絹旗 「げっ、もう追いついてきましたよ」 白井 「限界距離でもしれてますから……」クスン 絹旗 「超早く逃げましょうよ」 白井 「はいはい。では久しぶりに飛ばしますわよ」 絹旗 「お、テレポ屋白井さんの本領超発揮ですね!」 白井 「テレポ屋って……人をなんだと思ってるのですか!」プンスコ ヒュンッ ~数日後 第7学区 隠れ家的喫茶店~ [[電話]]<ジリリリリン ジリリリリン 番外個体 「はいはい、カフェワーストでs……なんだ、淡希か」 番外個体 「……携帯にかけた? あ、ゴメン。ロッカーに入れっぱなしだわ」 番外個体 「で、どうした? あの子も一緒なんだよね、なにかやらかした?……あ、違うの」 番外個体 「……うん、え? それ本気?」 <カランカラン♪ 番外個体 「あ、客来たから後で。……分かった、待ってるって伝えて。じゃね」カチャン 番外個体 「しゃせー」 黒夜 「」ノシ シルクロ 「ほう、落ち着いていて良い店だな」 番外個体 「あ、窒素女の黒い方……と、お兄さん?」 シルクロ 「血の繋がりはないが、立場的にはそのようなものか」 黒夜 「ストレートティー、ホットで」 シルクロ 「オレンジジュースを一つ」 番外個体 「はいはーい」 黒夜 「なあ、四日間も店閉めてどこ行ってたんだ?」 番外個体 「この顔を見ても分からない?」 黒夜 「」ジー... 番外個体 「」←小麦色 黒夜 「……まさか、絹旗ちゃんと一緒に?」 番外個体 「うん、旅行行ってた」カチャカチャ 黒夜 「マスターは中立だと思ってたのに……畜生」 番外個体 「じゃあ、ほら。これはサービスしとくよ」コトッ シルクロ 「これは? 変わった香りがするな」スンスン 番外個体 「ゴーヤ茶」 黒夜 「……まあ、悪くはないかな」ズズ... <カランカラン♪ 絹旗 「超お邪魔しまーす」 番外個体 「きた、窒素女の白い方」 黒夜 「おっ」 <カランカラン♪ 黒夜 「おい回れ右して外出るなよぉぉ!?」 番外個体 「待ちな。ご注文は」ズルズル 絹旗 「制服伸びるんで引っ張らないでください! あ、カフェオレ砂糖マシマシで」 番外個体 「はいはい」 シルクロ 「すまないな、仲良くしてやってくれ」 絹旗 「? どちらさんですか?」 シルクロ 「私はシルバークロース・アルファ。そこの黒いのの保護者だ」 黒夜 「保護者ヅラすんなって言ってんだろ! たまたま歳が上だったからそうなっただけじぇねえか!」 絹旗 「超お願いですから、この狂犬に鎖をですね」 黒夜 「誰が狂犬だゴルァァァァ!」 絹旗 「いつもいつも、よく分からない理由で勝負ふっかけてくるじゃないですか」 番外個体 「なるほど、それで狂犬か」ケラケラ 黒夜 「いやだって、幼馴染で同系統能力のライバルじゃないか。私としちゃ負けたくないし」 絹旗 「いつからライバルになったんですか」 黒夜 「今年の春先に再会したときからさ」フンス 絹旗 「思えば私の超不幸はあの頃から始まったんですね……」 シルクロ 「この子も嬉しいんだろう。素直じゃないだけだ」 黒夜 「だから保護者ヅラすんなって言ってんだろ!」 番外個体 (思春期で反抗期な娘のテンプレだね) 絹旗 「超子供な言い方ですね」 黒夜 「なんか言ったか、チビ旗ちゃん」 絹旗 「チビ旗!? 厚めの靴底で超ごまかしてるあなたに言われたくないですよ!」 黒夜 「こ、これは服に合わせたらこうなっただけだ」 番外個体 「あ、これまた始まるな……」 シルクロ 「なんというか、すまない」 絹旗 「大体その服がもォ超ダメダメです。タイトレザーで貧弱な体を強調でもしてンですか?」 黒夜 「貧弱さ加減ならテメェも大して変わらねェだろォが」 絹旗 「いやー、制服だと目立たなくて。なンなら触ってみます?」 黒夜 「よォし、よしよし。窒素爆槍でハードタッチさせてもらうわ」 絹旗 「あ、そォでした。あなたじゃ窒素装甲ブチ破れないから触れませンねェ?」 シルクロ 「そこまでだ。店内でケンカはよせ。TPOを弁えろ」ガシッ 黒夜 「はーなーせーよー!」 シルクロ 「これ以上は自重すべきだと思うがな。マスターを見てみろ」 絹旗 「?」 番外個体 「」バチィバチバチッバチンッ 黒夜 「超帯電状態に……まさか、マスターの正体はシママか!?」 絹旗 「いや、ジンオウガです!」 番外個体 「シママでもジンオウガでもねー!!」ピシャーン シルクロ 「」←避難済み 絹旗黒夜 「「あbbbbbb」」 : : : 【 14 00~14 30は休憩します 】 【適当に水でも飲んでてください】カタン 番外個体 「さってと。札も出したし、休憩休憩」 番外個体 「♪」コポコポ <カランカラン♪ 番外個体 「あ、来たね」 ショチトル 「突然ですまない。さっき義姉さんが電話で伝えたと言っていたが」 番外個体 「うん、聞いてる。でもこっちなーんの準備もしてないんだよね」 ショチトル 「えっ。でも来いって……」 番外個体 「とりあえず面接っぽいことでもしてみよっか。座って座って」 ショチトル 「ああ」ガタ... 番外個体 「で、バイトしてみたいらしいけど? よければ、理由を聞かせてほしいかな」 ショチトル 「それは――」 ~その頃 第7学区 とあるファミレス~ 打ち止め 「」モシャモシャ フレメア 「」マグマグ 海原 「……」ソワソワ 結標 「落ち着きなさいよ、お兄ちゃん」 海原 「ショチトルはうまくやってるでしょうか」 結標 「真琴には根回ししといたから、大丈夫よ」 海原 「ええ、ミサワさんなら平気だとは思うのですが」 滝壺 「」スピー 打ち止め (目開けたまま寝てる) 浜面 「ええい、このオンボロノートPCはいつになったら起動するんだ!」バンバン フレメア 「大体叩いたら壊れると思う」 浜面 「ふふ、叩き方にもコツってもんがあるんだよ」 結標 「大丈夫なの? 貴方がそれ持ってくるっていうから、私たちSDカードしか持ってきてないわよ?」 浜面 「もうちっと待ってくれ」バンバン 海原 「大丈夫なんですか、本当に」 [[ノートPC]]<ガガガガ 浜面 「お、きたきた!」 結標 「じゃ、これね。私たちのカメラに収まってた写真はそれで全部だから」つ【miniSD】 海原 「ついでに僕がこっそり撮影してた動画も入れておきました」 結標 「何やってるの」 海原 「大丈夫ですよ。男性陣はできる限り写らないよう配慮しましたので」 結標 「何が大丈夫なのよ!」 浜面 「そんじゃ、うちで撮った写真とかはカードにコピーしておくな」カタカタ フレメア 「グリーンピース」ポイポイ 打ち止め 「あ、やめて! グリーンピースいれないで!」 滝壺 「こら、フレメア」 打ち止め (あ。目開けたまま起きた) 浜面 「しっかしすごいよな。全員分集めると数百枚はあるんじゃね?」 海原 「去年と違い、みなさんデジカメを持ち込んでおられましたしね」 結標 「ね、貴女のも渡してあげてくれるかな」 打ち止め 「あ、そうだった。ちゃんと預かってきてるよ!」つ【microSD】 浜面 「おし、じゃちょっとだけお借りするな」カタカタ 結標 「私たちの分もコピーしてあげてね」 [[ノートPC]]<ガガガガ 浜面 「頑張れ頑張れ」 フレメア 「大体これ大丈夫なの?……う、グリーンピース」モグモグ 海原 「涙目になるぐらいなら食べなくても……」 滝壺 「好き嫌いはだめ」 浜面 「おし、これで……あれ?」 海原 「どうしました?」 浜面 「海原、すまん。動画はいい……」 海原 「お気に召しませんでしたか」 浜面 「いや、大量の写真でハードディスクが溢れちまった」 【ノートPC】<ガ... ~同日 第7学区 とある大通り~ 絹旗 「もー、超エライ目にあいました」トテトテ 絹旗 「あの黒夜にイヤゲモノを渡そうと思っただけですのに」 絹旗 「そのイヤゲモノも予想外に喜ばれましたし」 絹旗 「まあ、これで超良しとしておきましょう」 絹旗 「あとは買い物を……」 <あら、絹旗さん? 絹旗 「はい?」 婚后 「ごきげんよう。こっちに戻ってから会うのは初めてですわね」 美琴 「なんだかすっごい久しぶりね。卒業式以来?」 絹旗 「ありゃ? 超珍しい組み合わせですね」 婚后 「絹旗さんこそ、今日はお一人なのですね」 美琴 「そういえば黒子は?」 絹旗 「朝から風紀委員の支部に行ってますよ」 婚后 「相変わらずご多忙ですわね」 美琴 「他の人が休みのときこそ忙しいしね。……ところで」ジー... 絹旗 「?」 美琴 「そんだけ日焼けしてるってことは、やっぱり絹旗さんも?」 絹旗 「ええ、海で超日焼けしたものですが」 美琴 「やっぱり! ずるい!」 絹旗 「え? ええ?」 婚后 「さっきからずっとこの調子でして」クスクス 美琴 「なんで誘ってくれなかったのよぉ! 去年言ったのに!」ユサユサ 絹旗 「ゆゆゆ揺らさないでくださいよ!」 婚后 「御坂さんはご実家に帰られていたではないですか」 美琴 「そうなんだけどさぁ……」 絹旗 「……それより、超不思議なんですが」 婚后 「なんでしょう」 絹旗 「なんでお二人が同じデザインの制服着てるんですか?」 婚后 「それは……」 美琴 「同じ高校だから、よね?」 絹旗 「あれ? だって、前に聞いた御坂さんの志望高校って」 婚后 「わたくしも、入ってみたら御坂さんがいて驚きましたわよ」 美琴 「あー、それね。話すと色々長いのよね……またの機会に、ってことで」ウィンク 絹旗 「いや別にどうでもいいっちゃ超どうでもいいんですけど」 美琴 「」 婚后 「ところで、絹旗さんはどちらへ?」 絹旗 「超暇なんで、買い物でもいこうかと」 婚后 「お時間があるのなら、冷たいものなどいかがですか?」 絹旗 「いいですね。超暑いですし」 美琴 「あ。じゃあ、ついでに黒子のところに差し入れとかしてあげない?」 絹旗 「カッキーンと冷えた液体窒素とかどうでしょうか」 婚后 「もっと普通なもので……とりあえず参りましょう」 ~同日 風紀委員第177支部~ 初春 「白井さん、白いままですね」 白井 「?」 初春 「せっかく南の島に行ったんですから、日焼けの一つや二つすればいいのに」 白井 「日焼けなんてしたら、歳をとってから後悔いたしますわよ」 初春 「はあ、そんなものですか」 白井 「それに、わたくしが日焼けしたら真っ黒子とか黒子ゲとか言うに決まってますの」 初春 「なんで分かったんですか?」キョトン 白井 「うーいーはーるー」ブチブチブチブチブチブチ 初春 「いやぁぁぁ! あたま! 私のあたま毟らないでくださいぃぃぃ!!」 <ガンッ 白井初春 「「!?」」 <ガタガタガタッ 初春 「なっ……」 白井 「何者かがドアをこじ開けようとしてる……?」 <なんですか、これ。開かないですよ。 <ロックがかかっておりますし。 <絹旗さん、電子ロックよ。美琴センセイに任せなさい。 初春 「あ、この声って」 白井 「お姉様!?」 <大丈夫ですよ。私が能力超全開で突っ込めばこんなドア如き。 <えっ、ちょっとマズイって! <超行きますよー! 白井 「はいはい、今お開けいたしますの」ピッ プシュー 絹旗 「あ、急に開いt」 白井 「え」 ドゴガンゴガシャーーーン カラン... 美琴 「あちゃー」 婚后 「これは不運ですわね」 絹旗 「」ピヨピヨ 白井 「」ピヨピヨ 初春 「い、いったい何が……?」 : : : 初春 「はい、お茶淹れましたよー」 美琴 「ゴメンね、わざわざ」 初春 「いえいえ、差し入れのアイスのお礼ですー」ニコニコ 白井 「有り得ませんの! ホント有り得ませんの! いきなりタックルしてくるなんて!」 絹旗 「白井さんが急にドア開けるのがいけないんですよ!」 白井 「まずドアにタックルなんて発想が有り得ませんの!」 絹旗 「鍵なんてかけてるからですよ! それより咄嗟に能力解除した超判断をほめてくださいよ!」ウガー 絹旗 「滅茶苦茶を言わないでくださいまし!」ムキー 初春 「あの……あちらの方は?」 婚后 「白井さんの現ルームメイトですわ」 美琴 「そっか、初春さんは見たことなかったっけ」 婚后 「はいはい、お二人とも。それまでそれまで」 絹旗 「むう」 白井 「まあ、仕方ございませんの」 初春 「叫んで喉渇きましたよね? はい、お茶どうぞ」 絹旗 「あっ、これはご丁寧に」 初春 「初めましてですよね? 初春飾利っていいます」ペコリ 絹旗 「申し遅れましたが、絹旗っていいます。超よろしく」ペコリ 初春 「白井さんのルームメイトなんですよね? 大変じゃないですか?」 白井 「えっ、ちょっと?」 絹旗 「いやいや、慣れれば超楽しいもんです」 白井 「いやいや、おかしいですの」 美琴 「黒子、絹旗さんに迷惑かけてない?」 白井 「お姉様まで!? ヒドイですの!」 婚后 「さ、アイスが溶ける前に頂きましょう」 初春 「アイス!」キラキラ 白井 「もういいですの、わたくしはドライアイスで遊んでますので」ポコポコポコポコ 絹旗 「拗ねないでくださいよー」グイグイ 白井 「誰が原因だと思っているのですか!」 絹旗 「大体、白井さんは超細かいんですよ。もっとおおらかにいきましょうよ」 白井 「絹旗さんは奔放すぎですの」 絹旗 「それも私の超魅力の一つですから」フンス 白井 「その魅力のために、何度寮監に締め上げられたか……」ハァ 初春 「なんかいいコンビですね」ズズ... 婚后 「やっぱりそう思われます?」 美琴 「違うタイプだからこそ、無意識に補い合ってる感じがするのよね」 ~同日夜 常盤台新寮 301号室~ 絹旗 「あっちむいてー」 ユリコ 「(・ω・)」 絹旗 「ホイッ」 ユリコ 「(・ω・ )」 絹旗 「はい、私の勝ちー!」ピャー <ガチャ バタン 白井 「戻りましたの」 絹旗 「あ、お帰りなさい」 白井 「はあー、疲れましたの」ボフンッ 絹旗 「ユリコ、白井さんが超お疲れだそうですよ」 ユリコ 「( ・ω・)」フミフミ 白井「あっ、もうちょっと右……」 絹旗 「超大変ですねー、夏休みだというのに」 白井 「これも職務……ところで」 絹旗 「はい?」 白井 「あの大きな袋は? 今朝はなかったと思いますが」 絹旗 「あー、これ今日の帰りに買ってきたんですよ」 白井 「あの後に?」 絹旗 「というかですよ。これ買うためにこの超暑い中外出しましたからね」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」フミフミ 白井 「お゛~~~~~~」 絹旗 「ユリコも体重増えましたから。破壊力は超抜群です」ガサガサ 白井 「でもまだ絹旗さんの頭上はお気に入りなのですよね」 絹旗 「もう頭に乗せることのできる限界重量はとうに超えてるんですけどね……」ベリベリ 白井 「首が鍛えられて一挙両得ですの」クスクス 絹旗 「超イヤですよ! 首だけ太くなったら目もあてられません……よいしょ」 白井 「それは?」 絹旗 「コルクボードですよ」 白井 「メモでも貼るのですか」 絹旗 「いえ、写真です。この辺でいいですかね」ガタン 白井 「写真?」 絹旗 「ええ、お気に入りの超写真を目の見えるとこに置いておきたいのですが」 白井 「お気持ちはわかりますが、デジタルフォトフレームでもよいのでは?」 絹旗 「それじゃ一枚しか見れないじゃないですか」 白井 「一理ございますわね」 絹旗 「♪」プスッ プスッ 白井 「この束が写真ですのね。(ペラペラ)はっ、大きいお姉様の着替えシーン!?」 絹旗 「超激写ってヤツです。この直後にかみなりパンチされた上に外にテレポされましたけど」 白井 「ああ、言われてみれば結標さんも一緒に写ってますの」チッ 絹旗 「なんですかその舌打ちは」 : : : 絹旗 「よし、こんなもんですかね」 白井 「こうやってまとめて見ると時間の流れを実感できますの」 絹旗 「髪の長さとか服の趣味とか。ほんの一年ちょっとの間なんですけどね」 白井 「もっと増えるとよいですわね」 絹旗 「増えますよ。いや、なんでかは超わからないんですけどね」 白井 「何か確信が?」 絹旗 「確信なんてないですよ。ただ……私たち、何年経っても同じように付き合ってる気がします」 白井 「何年経っても、ですか……」 絹旗 「なんの根拠もない超予感ですけどね」タハハ 白井 「……いえ、わたくしもそう思いますの。根拠はありませんが」 絹旗 「お、白井さんもそう思いますか」 白井 「その頃には、絹旗さんの身長もきっと何ミリかは伸びて」 絹旗 「な、なんでミリ単位なんですか!」 白井 「この一年の成長を鑑みる限りは……」 絹旗 「まだまだこれからなんですよ! 大体、身長だったら白井さんだって大して変わってないじゃないですか!」 白井 「わ、わたくしは何度も申し上げている通り、発展途上なだけですの!」 絹旗 「一年前から言ってるじゃないですか!」 白井 「一年前から発展途上なのですの!」 <バーン 寮監 「うるさいぞ! 貴様ら、何時だと思っている!」 絹旗 「ひっ……!」 白井 「あっ、こ、これは……」 <そんなに暴れたいのなら私が相手をしてやろう。 <ちっ、違うんdぎにゃぁぁぁぁ! <あいたたたたた!ごめんないですのぉぉ! ユリコ 「( ・ω・)っ【カメラ】」ポチッ カシャッ
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【種別】 人名 【初出】 新約七巻 【CV】 夏吉 ゆうこ 【解説】 『人的資源』プロジェクトの影響を受けて『声なき声』を聞き、 フレメアを救う為に動き出した『ヒーロー』の一人。 上半身はビキニに下半身はぶかぶかのズボンという薄着で、ゲリラバンドとして活動していて、 拡声器に似た形の特殊なマイクを持ち歩いている。 また、普段は第七学区に学校に通っており眼鏡にカチューシャをつけている。 音響系の能力者で、音を衝撃波として叩き付ける能力を持っている。 上条は「音を増幅するなり指向性を持たせるなりしている」と推測しているが、詳細は不明。 能力無しでも音波で共振させることで、精密機械を狂わせるというトンデモ技術を持っており、身体能力もそれなりに高い。 能力の性質上音痴と思われがちだが、素の歌声はかなりの美声。 戦闘での能力強化用に巨大スピーカーを搭載した無人トレーラーを所有しているが、おかげでローン返済の為のバイトに明け暮れている。 道路交通法違反を繰り返しているため、「ヒーロー」でありながら警備員に追われる姿も度々目撃されているとか。 なおこの無人トレーラーは、『博覧百科』での戦闘時に 麦野の『原子崩し』で破壊されてしまった。 フレメアを捜す上条と紙袋を被ったバニーガールの間に先制攻撃しながら乱入し、 上条の事には構わず、同じく『人的資源』の影響下にあるバニーガールと戦闘を開始した。 その戦闘後も『ヒーロー』としてフレメアを捜索しており、 『博覧百科』における戦闘においてもその姿を確認できる。 超電磁砲の「天賦夢路(ドリームランカー)」編では美琴がインディアンポーカーで見た夢の中に登場。 「獄門開錠(ジェイルブレイカー)」編では脱獄トライアルに賞金10億円目的で参戦した。 しかし油断した隙を突かれて昏倒。戦線から離脱した。
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登録日:2013/07/26 Fri 13 07 48 更新日:2024/02/20 Tue 15 57 05NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 BBA とあるシリーズの登場人物 とある魔術の禁書目録 新約 科学サイド 統括理事会 若作り 薬味久子 『とある魔術の禁書目録』の登場人物。 学園都市統括理事会の一人。 実年齢は70代だが、学園都市の技術を駆使したアンチエイジングによって30代の外見を保つ驚異の若作りBBA。 普段は第十三学区の大学付属病院に医師として勤務している。 新約7巻にて、『人的資源』プロジェクトの調査を進めていたことで目をつけられ、一時舞花を死なせなければならなくなった報復として黒幕を探していた土御門元春の襲撃を受ける。 そして土御門に黒幕の情報を与え、見逃された。 が、実はこいつこそがその黒幕である。 『人的資源(アジテートハレーション)』プロジェクトというのは、自分たちの計画を妨害する「ヒーロー」の庇護対象となる存在を人工的に作り出し、ヒーローの動きを自在に制御しようとする計画。 実際に土御門の行動は薬味によって操られてしまい、『人的資源』プロジェクトを止めようとしていた貝積継敏を襲撃し、雲川芹亜に重傷を負わせて上条と戦うことになってしまった。 その庇護対象として設定されているのがフレメア=セイヴェルンであり、駒場利徳が能力者襲撃を企てた事件の発端となったのも、『新入生』に狙われることになったのも、この計画に都合のいい庇護対象としての意識をフレメアに植え付けるためだった。 その後、恋査にフレメアの殺害を命じ、それに伴って続々と現れたヒーロー達は互いに潰し合いを始める。 彼女自身はフレメアを助けようとする浜面の静止に向かい、食人ゴキブリを率いて浜面の前に現れるが、絹旗の『窒素装甲』による気流の操作でゴキブリを誘導していた『匂い』を乱され、食い尽くされて死亡した。 「全て計画通り」という言葉を残して。 実は、上記の計画は彼女の本来の目的をカモフラージュするための偽りであり、その真の目的は濃淡コンピュータへ意識を移すことだった。 濃淡コンピュータとは、量子コンピュータの「量子」の部分を気体・液体といった流体の「粘性・濃度」で置き換えたもの。 要するに流体を演算媒体とした次世代コンピュータである。 そのコンピュータに意識を移すことで薬味久子は情報生命と化し、AIM拡散力場を演算媒体とすることで風斬氷華やエイワスと同質のAIM思考体へと変貌する。 これによって彼女は能力者達への干渉を可能とし、フレメアの助けを求める声を『天啓』としてヒーロー達に伝え、彼らの意識を攻撃的に誘導することで互いを潰し合わせることに成功した。 そして薬味久子は自らを更に高めるため、媒体を世界中の空気にシフトさせることを目論み、その楔となるフレメアを殺そうとする。 だが、強烈なパーソナリティでその干渉を力ずくではねのけたレベル5達 『闇』の動きを叩き潰しに現れた第一位、上条を追ってやって来た第三位と第五位、フレメアを助けに現れた第四位、たまたま騒ぎに遭遇した第七位、そして満を持して現れた第六位・・・ぽい人 彼らの活躍によって暴徒と化したヒーロー達は完全に鎮圧され、フレメアの殺害に現れた恋査の前には上条当麻と第二位が立ち塞がる。 そして彼らの戦いを間近で見ていたフレメアは自分のために傷つく彼らを守ることを願い、その意識の変革によってAIM拡散力場に干渉された薬味久子は恋査の肉体に叩き込まれ、幻想殺しをくらって消滅した。 と思われたが恋査のとっさの機転によって脱出に成功し、食人ゴキブリの『匂い』を媒介として意識を取り戻すが、友達を傷つけたお仕置きのために薬味を捜索していたフロイライン=クロイトゥーネによって捕食され、食べかすのような欠片だけを残して食い尽くされた。 実は彼女はもともと善良な医者であったのだが、『暗闇の五月計画』を転用して木原唯一のパーソナリティを移植されたことで現在の人格に豹変した。 彼女自身はそれを知らず、木原唯一にパトロンとして利用されながらも話の合う友人(パーソナリティが同じなのだから話が合うのは当然である)としか思っていなかった様子。 ある意味彼女も被害者と呼べるのかもしれない。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 科学・魔術スパイの土御門を精神的に追い詰めた人物。 被害者と呼べるかもしれないけど、罪は罪。 フロイラインに捕食され、食べかすにされたのは何か皮肉を感じる。『肉』だけにな。 -- 名無しさん (2013-07-26 14 47 15) とりあえず木原にはろくな奴がいない。加群除く -- 名無しさん (2013-07-26 15 03 19) 加群も大概だけどな。 -- 名無しさん (2013-09-30 21 16 51) 木原は『実験対象を壊す』がモットーだから、薬味も実験対象だったのかもしれない -- 名無しさん (2013-09-30 21 26 51) 「人的資源」で操られる「ヒーロー」の基準って何だろう? 少なくとも操られたヒーロー達の中には、これまでに登場したキャラは混ざっていなかったみたいだけど -- 名無しさん (2014-02-20 22 47 48) 機会さえあれば力を行使したかった(暴れる大義名分が欲しかった)ってのはどうだろう? アワキねーちゃんあたりがいない説明にはなるかな? -- 名無しさん (2014-02-20 23 13 36) ↑実は上条さんとかも影響下だったらしいし、出てなかった人も裏でヒャッハーしてた可能性が… -- 名無しさん (2014-05-06 11 25 32) ↑5 それでもまだ人のために何かをなそうとしただけ遥にマシだけど。てか加群と那由多が木原としては本当に特別って感じで、後は皆マジキチ揃いだし。 -- 名無しさん (2014-08-04 23 44 32) ↑2上条さんも影響って受けてたの? -- 名無しさん (2014-10-02 16 54 54) 薬味あれからずっと食べかすのままなのかな -- 名無し (2015-03-17 22 42 35) 最新巻だとなんか犬と唯一が格好良い感じになってたが、これの元凶なんだよなー。罪は罪って言っても、オールスターで鎮圧、最初の土御門にしてもなんだかなーって理由だったし。すごいモヤモヤする。 -- 名無しさん (2015-12-22 03 00 45) 土御門に関しては、貝積なり上条なりともう少し会話をするべきじゃないかとは読んでて思った。「妹を自分の手で一時的に殺すことになったから元凶を皆殺しにする」ってのもなんとなく無理がある気がするし -- 名無しさん (2015-12-22 09 08 09) 上条さんは魔神に対してもああゆうスタンスだけど、木原に対してはどうなんだろう? -- 名無しさん (2015-12-23 01 24 54) 上条が数多と対決したら何て言うか気になるな。なんか数多に悲しい過去とか付加されそうだけど -- 名無しさん (2015-12-23 08 06 04) 名前 コメント
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【種別】 年表2 【解説】 本編の各巻で起こった主な出来事を巻数と日付でまとめたもの。 超電磁砲版は超電磁砲 年表、 本編と超電磁砲を交えた時系列は統一年表 本編旧約については本編 年表を参照。 新約一巻・二巻十一月五日 新約三巻十一月十〇日 新約四巻十一月十三日 新約五巻・六巻十一月中旬(一端覧祭の前日、当日) 新約七巻 新約八巻・九巻・十巻 * 新約十一巻 * 新約十二巻十二月一日 新約十三巻十二月三日 新約十四巻十二月三日 新約十五巻十二月四日 新約十六巻 * 新約十七巻十二月九日 十二月十日 十二月十一日 新約十八巻十二月十一日 新約十九巻十二月十一日 新約二十巻 * 新約二十一巻 * 新約二十ニ巻 * 新約ニ十ニ巻リバース * 新約一巻・二巻 十一月五日 浜面仕上、滝壺理后が絹旗最愛が薦める C級映画を見に行く。 その帰りにいつものファミレスに行き、麦野沈利、絹旗最愛と合流。 新生アイテムとしてフレンダの墓参りに行く。 浜面仕上、墓参りの帰りに不良学生に絡まれ逃げる。逃走途中に御坂美琴(?)らしき人物と肩がぶつかり接触する。 浜面仕上、定食屋で半蔵と雑談。その際半蔵が食い逃げをする。 浜面仕上、滝壺理后から携帯に連絡がくるが、浜面捜しというゲームを提案される。 浜面仕上、郭と遭遇し、郭からフレメアの情報を聞く。 半蔵とフレメア、シルバークロースから狙われる。 浜面仕上、半蔵とフレメアを助け、アイテムの隠れ家に匿うが、黒夜海鳥とシルバークロースに見つかり、襲われる。 一方通行、打ち止め、番外個体、黄泉川愛穂の家に居候する。 黄泉川愛穂、一方通行に夕飯のお使いを頼む。 番外個体、妹達の情報が干渉し一緒に行きたいと言い出す。 一方通行と番外個体、一緒に買物をする。買い物の帰りに「闇」の匂いを嗅ぎつける。番外個体から「新入生」という言葉を聞く。 一方通行、フレメアの写真を発見する。 一方通行、黒夜海鳥と遭遇、写真の情報を聞き出す。 浜面仕上、一方通行と遭遇。巻き込む理由を告げる。浜面仕上と一方通行が出会ったため、上層部から抹殺命令が下る。フレメアを連れ去る。 浜面仕上と一方通行はスポーツカーに乗り、追いかけるが事故る。浜面仕上、一方通行に追わせる。浜面仕上、ドラゴンライダーを貸り、追いかける。 浜面仕上、シルバークロース撃破。 黒夜海鳥、シルバークロースの駆動鎧を動かす。 絹旗最愛、黒夜海鳥と遭遇、爆破で吹っ飛ばされる。 絹旗最愛、一方通行と情報交換をする。 一方通行、黒夜海鳥を撃破。 浜面仕上、駆動鎧を撃破。 黒夜海鳥、浜面仕上を襲う。上条当麻が助ける。 レイヴィニア=バードウェイが登場。 (ここまでが新約一巻、ここからが新約二巻) 上条当麻、一方通行、浜面仕上、フレメア、バードウェイ、黒夜海鳥が上条当麻の家に向かう。その途中で女たちが上条当麻に群がる。 上条当麻の家に到着し、インデックスに遭遇。バードウェイの部下が女たちを追い返す。 海原光貴がショチトルとトチトリの見舞いをする。 バードウェイが魔術や魔術師の話をする。補足はインデックスが行う。 神裂火織を始めとするイギリス女子寮の人間がラジオゾンデ要塞を調査する。 休憩中にフレメアとバードウェイが喧嘩になる。休憩後、話の続きをする。 レッサーとランシスが上条当麻の家を監視。結標淡希、ファミレスで少女と雑談。 バードウェイが第三次世界大戦の入ろうとしたときに休憩(買い出しなど)。上条当麻がバスルームにいる黒夜海鳥に食べ物を届けた後、話に入る。 調査を続けている最中に神裂火織を始めとするイギリス女子寮の人間に上条当麻の生存情報が流れる。 五和を励ますために真剣白刃取りを始める。竹刀→失敗、真剣→? 話の途中にバードウェイの携帯電話がなったので中断。一方通行がベランダで土御門元春と雑談。雑談が終わった頃に打ち止めと番外個体が乗り込んでくる。 土御門舞夏が雲川鞠亜に雑談。御坂美鈴がフィットネスクラブで上条詩菜と雑談。 バードウェイが話を再開して本題に入ろうとしたときに滝壺理后、麦野沈利、絹旗最愛が乗り込んでくる。 追い返した後、バードウェイが本題を言おうとしたときにラジオゾンデ要塞が韓国まで近づく。目的がわかり神裂火織が止めようとする。 上条当麻、一方通行、浜面仕上がラジオゾンデ要塞を学園都市に落とさせないように目印になるようなものを破壊しに行く。破壊に成功し、ラジオゾンデ要塞は千葉外房沖に落下。 バードウェイ、浜面の携帯に敵の正体をいう。神裂火織、ラジオゾンデ要塞の一角から文字を読む。 バードウェイ、敵の行動を止めるために上条当麻、一方通行、浜面仕上を誘う。上条当麻の家から出る。 御坂美琴が上条当麻に参戦宣言をする。 バードウェイ、帰り道にアレイスターに攻撃される。 新約三巻 十一月十〇日 アメリカ大統領のロベルト=カッツェが記者会見を開く。 記者会見の帰り際にロベルト=カッツェが観光客の母娘のビデオカメラを借り、現在起こっている事を言う。 新ホノルル国際空港入出国ゲートで上条当麻と御坂美琴がアナウンスについて雑談。 新ホノルル国際空港入出国第三ターミナルのカフェでバードウェイ、一方通行が雑談。 新ホノルル国際空港入出国第二ターミナルの自動案内窓口で浜面仕上、黒夜海鳥、番外個体がアナウンスについて雑談。 浜面仕上が異変に気づく。バードウェイが部下を使ってスーツケースを仕掛けたことを明かす。 バードウェイがメールで上条当麻に爆弾を仕掛けたとメールを送る。 上条当麻がスーツケースを見つける。上条当麻がバードウェイに電話をかける。 電話中にバードウェイの部下とグレムリンの魔術師のサンドリヨンが現れる。 浜面仕上、番外個体がサンドリヨンとバードウェイの部下が争ってるところを見ながら会話する。 一方通行が状況の観察をする。サンドリヨンが警告を発する。 バードウェイが電話で誰かと会話。上条当麻とバードウェイがサンドリヨンと闘う。バードウェイ勝利。 浜面仕上は逃げる。黒夜海鳥と会話する。上条当麻と出会う。 御坂美琴と番外個体が会話。 バードウェイがサンドリヨンを吐かせようとするが、サンドリヨンは口封じされる。 大統領補佐官のローズライン=クラックハルトと司令官が会話。 ロベルト=カッツェはレンタカーを借りる。上条当麻がバードウェイと電話で会話。 エドワード=トーキーは商談のためにホテルに出向いたが、その途中に電光掲示板の下敷きになったはずなのだが姿が消えていた。 一方通行とバードウェイが3人の被害者を助けていた。 魔術師が携帯電話で報告する。 バードウェイと一方通行が会話をしていたらバードウェイの背後から銃声。 ロベルト=カッツェが乗った車にステーションワゴンが襲撃。 魔術師と黒人の少女が会話。バードウェイと一方通行が襲撃してきた黒人の大男を返り討ちにする。 ロベルト=カッツェが襲撃してきた運転手の男と会話 ローズライン=クラックハルトと秘書が会話。上条当麻とバードウェイが会話。 魔術師が子どもたちを操る。御坂美琴と番外個体が会話。 魔術師が一方通行と対峙するが、仲間が来ているとわかり逃げる。 一方通行と上条当麻が会話。バードウェイとマークが会話。 一方通行が武装集団を撃破。ロベルト=カッツェが現れる。 魔術師が妙齢の女と電話で会話。 一方通行とロベルト=カッツェが会話。バードウェイが魔術師の正体を明かす。 グレムリンの目的がわかり、キラウェアに向かう。 上条当麻、御坂美琴、バードウェイがバスで会話。 一方通行とロベルト=カッツェが電動カートで会話。 上条組と一方組が合流。起爆剤を探索。 浜面仕上、黒夜海鳥、番外個体が会話。 海兵隊のニケ=カノークスとロベルト=カッツェが会話。 上条当麻、ロベルト=カッツェ、バードウェイが会話。司令官が登場。ロベルト=カッツェと司令官が会話。 上条当麻、ロベルト=カッツェ、御坂美琴が移動中にサローニャと遭遇。 浜面仕上、番外個体が会話。 上条当麻、ロベルト=カッツェ、御坂美琴が会話。 浜面仕上、番外個体、黒夜海鳥が起爆剤を発見。対処を試みるも爆発。 上条当麻、ロベルト=カッツェ、御坂美琴、アークが爆発を見ながら会話。 部下が司令官に報告をする。傭兵、バードウェイとその部下たちが対峙. ローズライン=クラックハルトが政府専用車に乗って海兵隊の基地に向かう途中に傭兵たちに会う。一方通行が助ける。 サローニャと銀の軍服が会話。 上条当麻、ロベルト=カッツェ、御坂美琴が会話。 ロベルト=カッツェが黒幕を言う。携帯電話の電話会議で一方通行、上条当麻、浜面仕上にも伝わる。 会議後、浜面仕上と番外個体が会話。 ローズライン=クラックハルトの携帯電話に黒幕のオーレイ=ブルーシェイクからかかる。 ロベルト=カッツェにローズライン=クラックハルトの情報が伝わる。 ロベルト=カッツェがオーレイ=ブルーシェイクの娘のリンディ=ブルーシェイクの保護を上条たちに言う。 上条たちは合流。リンディ=ブルーシェイクの保護。サローニャと対決し、勝利。 財産をリンディ=ブルーシェイクに相続させることでオーレイ=ブルーシェイクは敗北。 学園都市協力機関二十七社が声明。今回の件で学園都市との提携を解除。 上条当麻、バードウェイを敵視。 御坂美琴、上条当麻を止める。 マリアン=スリンゲナイヤーが携帯電話を持ち逃げし、サンドリヨンと会話。 バードウェイとマーク=スペースが会話。 新約四巻 十一月十三日 北欧のバゲージシティで反学園都市サイエンスガーディアン二十七社が格闘大会「ナチュラルセレクター」開催。 ガードマンとサフリー=オープンデイズが会話。 サフリー=オープンデイズが上条当麻と遭遇し、会話。 サフリー=オープンデイズが試合に出る。オーサッド=フレイクヘルムと対決し、勝利。 ウェイスランド=ストライニコフがウートガルザロキと会話。 サフリー=オープンデイズと上条当麻とウェイスランド=ストライニコフが会話。 ウェイスランド=ストライニコフと木原乱数が会話。 木原乱数、ウートガルザロキが出した幻覚の上条当麻に惑わされる。 ガードマンがカマキリを見る。 近江手裏が木原とグレムリンが壊したところを見る、通信機を弄ってる時に木原円周の声を拾う。軍服の男に見つかる。 雲川鞠亜、近江手裏を襲撃するも軍服の男を撃破する。 マリアン=スリンゲナイヤーが刺客を撃破。後ろから木原病理が現れる。 雲川鞠亜、近江手裏の会話中に木原円周が現れる。 戦闘になり途中でヘルメットの男が登場。木原円周が逃げる。 雲川鞠亜は気を失う。ヘルメットの男が近江手裏に伝言を伝える。 雲川鞠亜は目覚める。近江手裏と会話。 マリアン=スリンゲナイヤーが木原病理を撃破。 雲川鞠亜、近江手裏の会話中に再度木原円周が現れる。 学園都市の戦闘機に乗ったパイロットがマリアン=スリンゲナイヤーの攻撃にあう。 雲川鞠亜、近江手裏は移動しながら会話中に戦闘機の破片が落ちてくる。 マリアン=スリンゲナイヤーとシギンが会話。木原円周が独り言。 雲川鞠亜、近江手裏が会話中、マリアン=スリンゲナイヤーと遭遇。 近江手裏がシギンの能力を使う。マリアン=スリンゲナイヤーは逃走。 木原円周と木原病理が会話。 木原加群の過去。 木原円周が倒れた木原乱数、ウートガルザロキを発見。 マリアン=スリンゲナイヤーが治療をする。雲川鞠亜と近江手裏 ガードマンが隠れ場所を探すために外に出る。 雲川鞠亜が目覚めるとサフリー=オープンデイズが登場し、会話。 隠れて戦おうとしていたエールズ=ビッグアントが探しものをしてた木原円周に襲撃を食らう。 サフリー=オープンデイズ、雲川鞠亜の治療をしながら会話。 サフリー=オープンデイズ、雲川鞠亜が木原円周を襲撃し、撃破。 木原病理がヘルメットの男のヘルメットを壊す。 木原加群、木原病理を撃破。 雲川鞠亜と木原加群が再会する。 マリアン=スリンゲナイヤーとオティヌスが登場。 サフリー=オープンデイズ、雲川鞠亜、近江手裏がマリアン=スリンゲナイヤーと対決。 サフリー=オープンデイズ、近江手裏の心臓を止められ、雲川鞠亜(未編集)が登場。 マリアン=スリンゲナイヤーと上条当麻が対決し、上条当麻勝利。 上条当麻は雲川鞠亜と会話中にオティヌスに襲撃を食らう。オッレルスが助ける。 シルビアとバードウェイがブリュンヒルド=エイクトベルを勧誘。 オティヌス、マリアン=スリンゲナイヤー、ベルシが学園都市に向かう。 オッレルスと上条当麻が会話。 木原唯一が調査をする。 新約五巻・六巻 十一月中旬(一端覧祭の前日、当日) 学園都市駅前のベンチで上条当麻が目覚める。吹寄制理と会話後、学校に連れて行かれる。 フレメア=セイヴェルンが歯医者で治療。浜面仕上と滝壺理后が会話。 上条当麻、吹寄制理、月詠小萌、土御門元春、青髪ピアスが会話。 上条当麻、吹寄制理に買い出しを頼まれる。その途中、オッレルスと出会い、会話。 マリアン=スリンゲナイヤー、投擲の槌、トールが会話。 上条当麻、御坂美琴に化けたトールと会話。 その後ハンバーガーショップに行き、会話(途中乱闘あり)。 フレメア=セイヴェルンは歯の治療が終了し、浜面仕上と滝壺理后と会話。 一方通行、黒夜海鳥、絹旗最愛が会話。 御坂美琴、上条当麻が通ってる学校に出向く。月詠小萌が電話。吹寄制理の携帯電話に上条当麻の情報がかかってくる。 上条当麻、警備員に捕まり、事情聴取後、脱出し、第7学区へ。 上条当麻、トールに会う。 麦野沈利、頼んだかわからない荷物が届く。中身を出し、説明書通り作ると小さいサンドリヨンができる。 上条当麻、本物の御坂美琴と会う。トールだと思って胸を触る。そのあとトールに会う。 上条当麻、トールと会話。窓のないビルに向かう。 雲川芹亜と雲川鞠亜が会話。 芳川桔梗が打ち止め、一方通行と一緒に水炊きを食べながら談笑。 上条当麻、トールがフロイライン=クロイトゥーネを発見する。 フロイライン=クロイトゥーネが消える。上条当麻、トールが探しに行く。 フロイライン=クロイトゥーネ、屋台の様子を見る。 フレメア=セイヴェルンは迷子になる。途中、打ち止めに会い、会話。 マリアン=スリンゲナイヤー、投擲の槌が会話。 上条当麻、トールが警備員の検問に足止めを食らっていたが脱出する。 フレメア=セイヴェルン、打ち止めはフロイライン=クロイトゥーネに会う。 月詠小萌と吹寄制理が会話。 トールが携帯電話でマリアン=スリンゲナイヤーを誘導。上条当麻、バードウェイに会う フレメア=セイヴェルン、打ち止め、フロイライン=クロイトゥーネは第7学区に到着。 上条当麻、警備員の銃弾を食らい、救急車に運ばれる。 フロイライン=クロイトゥーネ、フレメア=セイヴェルンと打ち止めと別れた後、警備員に襲われる。 ガスタービン発電所で垣根帝督が復活。木原唯一が話しかける。 芳川桔梗、打ち止め、一方通行が会話。 フレメア=セイヴェルンはまた迷子になる。浜面仕上と滝壺理后がフレメア=セイヴェルンを探しに行く。 麦野沈利、絹旗最愛は部屋の片付けをしている。 麦野沈利、ミネラルウォーターを買いに行く途中にフレンダ=セイヴェルンらしき人物と会う。 カエル顔の医者が上条当麻を緊急手術する。 (ここまでが新約五巻、ここからが新約六巻) 麦野沈利、フレンダ=セイヴェルンらしき人物と戦闘。 絹旗最愛が麦野沈利にアドバイスをする。襲撃者を撃破。 黄泉川愛穂が仲間と会話。 浜面仕上、滝壺理后、フレメア=セイヴェルンがフロイライン=クロイトゥーネを発見。 シルビア、バードウェイ、ブリュンヒルド=エイクトベルが会話。 御坂美琴、食蜂操祈と蜂合わせるが、逃亡する。逃走中の御坂美琴の後に上条当麻登場。 芳川桔梗、打ち止め、一方通行が会話。 黒夜海鳥と番外個体が会話。10032号が登場し、会話。絹旗最愛が登場し、会話。 浜面仕上、滝壺理后、フレメア=セイヴェルンが朝飯を食ってる時に芳川桔梗、一方通行、打ち止めが現れる。 上条当麻、フロイライン=クロイトゥーネを探す。 雲川鞠亜と土御門舞夏が会話。 新約七巻 上条当麻(かみじょうとうま)が土御門の策略により学舎の園へ送られる。 お嬢様がたによる殿方狩りが行われる中、食蜂操祈が上条を少女を介し保護。彼をサポートする。 土御門が復讐を始める。関係のある暗部を襲撃していくが薬味久子の罠にはまり戦意を喪失する。 薬味久子がフレメアを基準点とし人的資源計画を始動。7500人の粗製乱造ヒーローが学園都市を蹂躙。 上条当麻、レベル5ら人的資源計画の影響を受けていないヒーローが博覧百科でそれぞれ7500人のヒーローと激突。内上条当麻と第二位垣根帝督ことカブトムシ05が恋査と決戦。フレメアが薬味を恋査の中に叩き込んだことによって撃破される。 新約八巻・九巻・十巻 * 新約十一巻 * 新約十二巻 十二月一日 新約十三巻 十二月三日 新約十四巻 十二月三日 新約十五巻 十二月四日 新約十六巻 * 新約十七巻 十二月九日 十二月十日 十二月十一日 新約十八巻 十二月十一日 新約十九巻 十二月十一日 新約二十巻 * 新約二十一巻 * 新約二十ニ巻 * 新約ニ十ニ巻リバース *