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こんなにも月が赤いから…いつもよりう~☆しちゃうわよ☆ 2012年 東方紅魔郷10周年企画 「スカーレット☆ファンタズム」 - 概要 今回のゆっくりSSテーマは紅魔郷です。 ◎そーなのか― ◎ ⑨ & 大ちゃん ◎霧の湖 ◎門番 ◎図書館 ◎そこまでよ!な引きこもり魔女。 ◎完璧で瀟洒なメイド ◎悪魔の妹 ◎そしてうー☆ といった紅魔館でおなじみのメンツとゆっくりをメインキャラにして 素晴らしいSSとか絵とかAAを作ってください。 もちろん、マッチョリーやヨコハマサクヤのように 紅魔館キャラキャラから派生したゆっくりをつかってもOKです。 勿論、創作論理規定(ttp //www33.atwiki.jp/slowlove/pages/173.html)は守るように。 具体的な日程 7月~9月30日 参加者募集 参加したい方は名前と好きな紅魔郷キャラを企画所掲示板に書いてください。 なお、参加者募集期限が過ぎても飛び入り参加は構いませんが。 その時は【飛び入り】と作品のタイトルに記入してください。 8月お盆~12月31日 作品発表 ゆっくりとう~の愛があふれる作品を投稿してください。 勿論、おひとり様何作品でも構いません! ちなみに作品発表期間を過ぎて作品を投稿する場合、【遅刻しました】と、作品のタイトルに記入し、 文末に遅刻したことへの謝罪文を300字以内で書き込んでください。 現在投稿された作品 ルーミア&フランドール!作者 SUMIGIさん お嬢様に忍び寄る影作者 かにさん 都合の良すぎる空耳 主人公は一人じゃない ここに紅魔城を建てよう作者 もっちりさん 【2012年企画 スカーレットファンタズム】紅魔郷十周年小説 「挑戦」前編/後編 作者 かにさん 現在の参加者 もっちりさん 好きな紅魔館キャラ ゆっくりめーりん かにさん 好きな紅魔郷キャラ マッチョリー Sumigiさん 好きな紅魔郷キャラ ルーミア
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極限無 エンペラー・ファンタズム SR 水/闇文明 (8) オレガ・オーラ:ドラゴン・コード +0000 ■<ムゲンクライム>3(自分のクリーチャーを3体タップして、[水/闇(3)]支払って、このオーラを自分の手札または墓地から使ってもよい) ■コスト4以下のクリーチャーの能力を無視する。 ■これをつけたクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーのパワー6000ごとにシールドを1枚ブレイクする。 オレガ・オーラ:これを自分のGRクリーチャー1体に付けるか、1体GR召喚してそれに付ける。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れたら、これも同じゾーンに行き、その後、そのGRクリーチャーは自分の超GRの一番下に戻る。 作者:メイカ 《∞龍 ゲンムエンペラー》の簡略版オーラ。コスト4以下のクリーチャーの効果を無視しながら、疑似的なパワード・ブレイカーを行う。高パワーながら攻撃するのが難しい《白皇世の意志 御嶺》や《カブⅫ》につけて使いたい。 フレーバーテキスト 水マスターの兄が、失われたドラゴンのデータをもとにして創りだしたドラゴン・コード。その中に一つだけ未来からの力が紛れていたのだが、彼は研究の末に完成したデータ・ドラゴンに気を取られていて気付くことができなかった。 評価 名前 コメント
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676 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM:2007/11/20(火) 20 06 30 ――だが様子がおかしい。 老虎の体は微かな痙攣を繰り返し、歩き方もその太い足に似つかないほど脆弱だ。 もしや怪我でもしているのだろうか? ならば大人しく寝ていればいいものを、老虎はしきりに何かを求めて彷徨っている。 それが一種の警告にも感じられ、熱くなった頭は自然と平静を取り戻し、慎重に様子を窺う行動を選んでいた。 見れば傷んで色艶の消えた黒毛、不衛生な目やにに塗れた目元、生気のない虚ろな眼差し――――。 まさか。 それらの事実を踏まえ、一つの結論へと達する。間違いない。つまり、虎は……。 「老衰、か」 俺の言葉を肯定するかのようなタイミングで大きく苦しそうに息を吐く。足元も覚束ないくらいフラフラだというのに、それでも足は止まらない。 何故? 猛獣の前だというのにその疑問の前に支配され、湧き上がった謎を解くべくフル稼働する。だがどうしてもわからない。遂にはここに来た目的すら忘れ、何も考えずに老虎の跡へとついて行った。 やがて目的地であろう暗い洞穴へと辿り着き、ゆっくりと老いた体をその中に横たえる。ようやく達せられた目的なのだろう。全身の筋肉は緩み、全ての力を使いきったかの如くダラリと脱力した。 長かった虎の生涯が、終わろうとしている。 温かなベッドなどない。付添い人がいる訳でもない。ただ、孤独に――――誇り高く、牙ある者の生命が消えようとしていた。 唐突にポタリと何かの液体が地面を濡らす。 ふいに自身が瞬きもせず、唾も飲み込まずに見とれていたことに気付いた。あんな虎、つい先程出会ったばかりの顔見知り以下の関係だというのに、それでも目が離せない。 ――――そしてとうとうその時は来た。 小さく上下していた胸の動きは徐々に弱まり………………オルゴールのネジが切れた如く、虎の命は、消え去った。 瞬間、頭を打つ衝撃。 もはや隠れる必要がある筈もなく、死した虎のすぐ傍まで近寄ってみる。 顔は穏やかとは言い難かった。体毛もボサボサ。だが開かない瞼はとても深くて……無意識に頭を下げていた。奇妙な親愛があった。 唯一残ったものは、虎の大きな牙。何も考えず、干将・莫耶を投影し、俺はそれを――――。 「おめでとう、エミヤ。もし君が自然の声を聴き取ることができずに矢を放っていれば、例え老いたといえども牙の王に噛み殺されていただろう」 「狩るものにとって牙とは、生きるための術。そして死した証。牙持つ者は、牙を失えば生きてはいけぬ。牙持つ者は、死せば牙のみ残る……。牙持つ者になろうというのなら、牙とともに生き、牙を残して死ぬのだ」 言いながら、族長は持ち帰った牙に工具で穴を開け、紐を通す。その手際は盲人と思えない程に滑らかで、見ていて心地良い。どうやらペンダントへと加工しているようだ。 「新しい狩人よ、これを持て。偉大な牙ある者が残した生と死の証だ」 差し伸べられた手に掛けられたペンダントを恭しく受け取り、首に通す。 こうして。 俺は一つ、強くなった。 Ⅰ:――Interlude side Princess Ⅱ:――Interlude side Gilgamesh(Ⅴ) Ⅲ:――Interlude side Ortensia Ⅵ:――Interlude side Saver in earth
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257 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM:2008/02/07(木) 23 06 32 ――Interlude out. 思いのほか、すぐに探し人を見つけることができた。 へばって傾ぐ首を努めて持ち上げれば、眼前には確かに存在する彼女の姿。 もし街の外に出られていれば追いつくことなど実質不可能であったろうが、ただ行き先が街の中に限定されていたのが幸いしたのだろう。当てもなく走り回っていただけとはいえ、探索区域が狭まれば、自然といつかは見つかるのも必定というもの。 すっかり火照って熱くなった吐息を出来る限り多めに吐き出し、背を向けて佇む彼女の肩を軽く叩く。途端、ビクリと強めの震動が手に伝わり、目の前に俺の見知った莫耶の端正な顔が差し出された。 「ふぅ~……。つ、疲れた……。徹夜明けにあまり激しい運動をさせないでくれ」 「……ぁ、シロ……」 言うほど多大な時間を費やしていないとはいえ、明確な目的地もなく街中を走り回った代償は、しかし確実に体内に疲労として蓄積されていた。最早体は肩で息をする体たらくであり、相手の顔も見ず俯きながら喋る程度の無作法は勘弁してもらいたいものだ。 「とにかく、すぐに見つかって良かった。外に出たりしていたら魔物に襲われちゃうからさ、無事で何よりだ」 「…………」 「どうしたんだよ、急に走り出してさ。皆心配していたぞ? 早く戻ろう」 「ん……」 「莫耶?」 返ってくる筈の言葉はなく、気付けば会話は俺だけの一方的なものとなっていた。 そこでようやく事態の変異に違和感を覚え、顔を見上げれば――――目線の先には、彼女の、だがいつも以上に白い……否、それこそ真っ青に変色した顔が在った。ふとそれがテレビやらオバケ屋敷やらに出てくる低俗なメイクにそっくりなのだと合点し――――見知った相手とはいえ、自分は死人と話しているのではないかという焦燥すら覚えた。 「――だ、大丈夫か?」 精魂込めて搾り出した第一声がコレ。我ながら間抜けとしか言いようのない気の利かなさ。 彼女は僅かに首を傾ぐことで肯定の意を示し、フラフラと幽鬼の如く元来た道を歩き去っていく。慌てて後に追い縋るも、何も語らぬ背中は拒絶の意思が示され、容易に声をかけることもままならない。そんな刺々しさを看破できぬほど俺は愚鈍でもなく、また、馬鹿でもなかった。 ――と、付き従うままいくらか歩を進ませたとき、堅く閉ざされていた彼女の口が、唐突に、何の脈絡もなく開く。 「私、は……」 「うん?」 「自分のためのことが、誰かにとっては損になり、誰かのためのことが、自分にとっては損になる。そんな当たり前のこと、充分理解していると思っていた……。けど、現状の自分が本当の自分だなんて、いったい誰がわかってくれるというのだ? 今だって、幸せになりたくて、愛を手に入れたくて、他人を傷つける人がいる。幸せになりたくて、自分を傷つける人がいる。そんな矛盾が私達を囲っている以上、皆が平等に幸福を謳歌することなど実現不可能な戯言でしかない。私はただ、皆が笑っていてくれればそれでいいというのにな……」 「…………」 「いや、すまない。これはただの愚痴だ。聞き逃してもらえると助かる」 「それは――」 Ⅰ:「解決できないことだってある」 Ⅱ:「それを何とかするのが正義の味方の役目だろ?」 Ⅲ:何も言えなかった 投票結果 Ⅰ:2 Ⅱ:5 Ⅲ:4
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ファンタズムソード 仮。召喚士の剣。 強力な単体攻撃で戦う、工匠+近接+支援の複合クラス。 ただしこの依代にコンファインしている間、強制的に召喚士の護衛を志望することになる。 コンファイン魔石情報 魔石色 ●赤 ●緑 ●藍 ●橙 ●紫 ●黄 ●青 最低数 0200 0250 0200 0100 0350 0200 0250 保証数 0200 0300 0200 0100 0400 0200 0300 パラメータ成長度 DEF HIT INT RES ATK SPD LUK D C D E B D C コンファイン条件 鍛冶修練、ATKゲイン、幻創魔法スキル修練、近接スキル修練、DEFゲインの取得 依代一覧 所有アビリティ ランク 限定 行動 熟練度限界 一言効果説明 ATKゲイン ★☆☆ × × ■■□ - 幻創魔法剣スキル修練 ★★☆ ○ × ■■□ - 悪を断つ剣 ★★☆ ○ ○ ■■□ - アビリティ感想 ATKゲイン 幻創魔法剣スキル修練 スキル修練アビリティの中で補正率の高さが最強クラス。ただし剣・刀専用となっている。 空を飛ぶ相手やファンタズムの対近接・物理能力を無視する特性があり、これらに対して有効な攻撃手段となる。 後衛の魔法使いを優先的に狙う。その際の攻撃に対して前衛の庇うが発動することが出来ない(?)。後衛殺しのアビリティ。 悪を断つ剣 以下使用者雑感をお願いします。 名前 コメント
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282 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM :2007/11/04(日) 01 52 52 連投失礼しますo( _ _ )o 「……俺かい? へへっ、よくぞ聞いてくれた! 天地無双の大剣豪……その名もギルガメッシュ様よ!」 「———ギル、何だって?」 「ギルガメッシュだって! 一回で覚えてくれよ! ギル亀でもエンキドウでもないぜ! ……本当なら仕官のための大事な体、傷つけたくはなかったが……もうこれ以上黙って見ている訳にはいかないぜ! 助太刀するぞ!」 声がデカイ……。ウルサイ……。 男から最初に感じた印象がそれだった。しかもギルガメッシュだって? よりによってこんな所に奴の名が出てくるなんて、悪い夢にしか聞こえない。 だがそれでも。 生身の人間が獣に立ち向かうなんて、自然の摂理が許さない。人は弱い。自然界の中でも屈指の弱さを誇る。弱いからこそ知恵を振り絞って何とかしてきたんだ。 男の武器は何の変哲も無い薙刀。銃ならまだ理解できる。だが、薙刀———。 あの男は殺される。先ほど獣の猛攻を一身に受けた俺だからわかる。ただ己の体術のみでそれ以上の脅威を打ち破るなんて……できない。 「いくぜっ、化け物! おりゃっ! うりゃっ!」 新たな敵の出現に、獣はさも面倒くさそうに俺から足をどけ、英雄王の名を騙る武芸者の前へと立ちはだかる。その隙に俺は解放された体から上半身だけ起こし、事の成り行きを見守ることにした。 自然と期待が高まる。 人間である以上、獣には勝てない。しかし、こう堂々と惨劇の中へ躍り出たのならば、勝てるプランがあるのではないか? ……知らず知らずの内に、彼を見守る視線に熱が篭もる。 武芸者の薙刀と獣の爪が交錯し————— ————それはもう見事に武芸者の体は宙へと舞った。 「ウボァー」 「———馬鹿な!?」 ああ……。 その背中に背負っていた長大な薙刀は何だったのか? その身に付けた厳つい甲冑は何だったのか? ふと生じた疑問に答える者がいよう筈もなく、武芸者は海へと真っ逆さま————になっていればいいものを、更なる醜態を晒そうとしていた。 「こ、このまま俺だけ海にドボンなんてなしだぜ〜! お前も道連れだ! 海へ落ちろ!」 ———もういい、休め。 俺の願いが通じたのか、獣に掴みかかった指は滑り、男は1人で海へと落ちていった……。 「こらァ! お前だけ汚いぞ! 覚えていろよーー! ———よ、鎧を着ているから沈む……!? 助け……ゥがばゥ、ガボォ、ぶくゥ…………」 男は、沈んだ。 「あ、あんたは一体、何をしにここまで来たんだッ!?」 何というかバカだ。バカに違いない。 獣も大層白けきったらしく、その空気を一変しようと再度咆哮した。 「SYayAAAAAAAAAAAAAAaa!!!」 「うっ……」 いくら場が白けきろうとも、これはけして洒落ではない。 今更だが、勢いとはいえ、つい男が海に落ちることを願ってしまったのを思いっ切り後悔した。 動かない両腕。理由は簡単。中にある筈の骨が粉微塵になっているからだ。しかしあの脅威に対処するならば、動かない腕など論外。ならば、どうする……? 僅かとはいえ武芸者が稼いでくれた時間のお陰で、混乱しきった頭は冷静さを取り戻していた。答えは、得た。 「痛い、だろうな……。ちッ、くしょ〜……」 だが獣に握られている少女のことを想えば、躊躇している暇などない。覚悟を決め、いつもの言霊を紡ぎ始める。 「投影、開始———。かっ、体は、剣で、できている……」 自らの両腕を解析し、ゆっくりと設計図を組み立てる。そして———言霊の内容通りに……両の腕の中に剣を練成した。 「ぎっ…………! づっ、ア———!!?」 想像していた以上の激痛が腕を襲った。当たり前だ。剣とは本来、肉を斬るもの。それを自らの肉の内に入れるなんて、正気の沙汰じゃない。当然、肉は裂け、紫色の腕が赤紫へと変色した。腱の配置には気を遣ったものの、それでもこの腕はもう二度と使い物にはなるまい。 283 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM :2007/11/04(日) 01 53 51 だがこれでいい。震えが止まらずとも、痛くとも、動く。体を斜に構え、腕を大きく広げ———— 「投影、重装(トレース・フラクタル)。———I am the bone of my sword.(我が骨子は捻じれ狂う)———偽・螺旋剣(ガラドボルグⅡ)」 獣もこれがただの悪あがきでないことに気付いたのか。先ほどまでの威勢の良さは消え失せ、一転して慎重に俺との間合いを測り始める。 内心で舌打ちする。さっきまでの無防備さで俺を攻め立ててくれれば、コレは呆気なく獣の心臓、もしくは眉間を射抜いたであろう。だがこうも慎重になられては、当たる確率は半々と言った所か。心底、獣というものの厄介さに歯噛みする。 その上、見よう見まねで投影したものの、この螺旋剣は正直俺の手に余る。足りない魔力をクオリティの再現に全てを費やしており……したがって二射目などない。この一矢が俺の全てだった。 じり、じりと獣が俺との間合いを詰める。だがそれはひどくゆっくりとしており———1秒が1分にも、1時間にも感じられた。 汗が頭頂から噴出し、こめかみを流れ、頬を通り、顎を伝って床へ落ちる。 長い。 涼しい筈の船上だというのに、汗がダラダラと全身から垂れ流れる。 もちろん汗を拭おうと動くことなどあり得ない。俺は微動だにも、瞬きをすることもできず、当の獣はじり足によって間を詰めるという体たらくだ。 このまま長い時間が過ぎる。徐々に空は白み始め、それが一層、大きな時間の経過を印象付けた。 ———そして唐突に。 カラン……。 「!?」 背後から硬質的な音が響き————。 その油断を獣は見逃さなかった。 「しまっ……!?」 結局は精神力の差だった。 所詮は一介の学生に過ぎない俺に対し、恐らくは百戦錬磨であろう獣の鍛え抜かれた心。とうに俺は詰みに嵌っていたのだ。 慌てて螺旋剣を放つも簡単にかわされ……。 次の瞬間。 海が大きく盛り上がった。 「なんっ、だ……!?」 「!?」 後ろの方からも獣とは別の驚愕した気配が発せられるが……ゆっくり後ろを振り向いて確認している暇などない。視線は前へと釘付けだ。 そして盛り上がった海から龍の————信じられないことだが、デカイ獣をすっぽり隠してしまうほどの巨大な頭部が現れ……あれだけ暴れまわっていた獣の頭へと噛み付き、砕いた。 ナッツを口内で噛み砕くかのような軽快な音が耳へと響き———牙の隙間からこぼれた丸いものや茶色いものが甲板を汚した。そしてその手に握られていた莫耶を、新たに海中から飛び出た掌で、意外にも優しく包み込む。 首から上のない獣の体が前のめりに倒れた直後、龍が俺と、後ろにいるであろう誰かを睨み、吼えた。 「愚かなる人間どもめ! 未だ、プロマシアの呪縛から逃れられぬのか!?」 先ほどの獣とは比較にすらならない咆哮。海面は震え、風が怯え、波の上に乗った船は大きく揺れた。 「生ける神々の力を授けても、お前達人間を救うことはできん……」 そう残し、龍は少女を掌に乗せたまま、天へと去っていった……。 全てはあっという間の出来事。少女の身を案ずることも、自らの身を省みることも、あの龍は何だとか、俺達を襲ってきた獣って何? とか……そんなこと考える隙間すらない。全ては一瞬だった。 龍が去ってから僅かな時間が流れ、波は落ち着きを取り戻し……そこでようやく俺は甲板にある物が転がっていたのに気付いた。 「あっ、莫耶の、水晶……」 気絶した時に落としてしまったのだろう。大事にしていたクリアイエローの水晶。ころころと床板を転がり、危うく海へと落ちようとする所を慌ててキャッチする。次に自分の腕が滅茶苦茶な状態になっていることを思い出し、激痛に喘いだ。 見れば空はもう完全に青く染まり、穏やかな日光が降り注いでいる。 一言、疲れた。 考えることは山ほどあるだろう。しかし衛宮士郎はとっくに限界を迎えており————意識をフェードアウトするより他なかった。 「ちょっと、アンタ!?」 Ⅰ:目の前には見知ったあの金の瞳 Ⅱ:屁の役にも立たなかったあの武芸者が、俺に膝枕をしていた Ⅲ:誰かの蹴りで目が覚めた
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魔光暴霊ゲッタ 闇文明 (5) クリーチャー:ファンキー・ナイトメア/ナイト 3000 B・ソウル ■S・トリガー ■トリガー・バースト?(このカードの「トリガー」とある能力によってこのクリーチャーが出た時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい) ■ブロッカー ■このクリーチャーは攻撃できない。 ■このクリーチャーが出た時または破壊された時、いずれかのプレイヤーを選ぶ。そのプレイヤーは自身の手札を1枚選び、捨てる。 ファンタズム・チェイン 闇文明 (3) 呪文 ■相手のタップしているクリーチャーを1体破壊する。その後、そのクリーチャーと同じ名前を持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。 作者:焼きナスオ 概要 DMA-09に収録されたファンキー・ナイトメア/ナイトのクリーチャー/呪文のツインパクト。 クリーチャー側はcip・pigでハンンデスできるため、出てくれば確実に一仕事できるうえ、セルフハンデスを選ぶこともでき、墓地に落としたい手札を能動的に落とせる。 打点にはならないものの、S・トリガー、ブロッカーな為、トリガーしたら1ブロック・1ハンデス、さらに新能力のトリガー・バースト?で呪文側を踏み倒して除去もこなし、防御性能がかなり高い。 呪文側はS・バックの抜けた《ファンタズム・クラッチ》+《スーパー・チェイン・スラッシュ》といった趣の内容。 大漁除去が狙えるチャンスがある反面、タップしている相手クリーチャーがいないと完全に腐り、クリーチャー側のS・トリガーとトリガー・バーストで使う前提の性能になっている。 名前の元ネタは古代ローマ帝国の皇帝「カラカラ帝」の弟で一時期は兄カラカラと共同皇帝を務めた「ゲタ帝」。兄との不仲により最終的に暗殺された。 サイクル 新能力「トリガー・バースト?」を持つナイト・クリーチャー/呪文ツインパクトのサイクル。クリーチャー側のみS・トリガーを持ち、呪文側はナイト呪文でもない。自然文明のカードのみS・トリガーではなくG・トリガー?を持つ。 《天雷銀カーテシィ/サンダー・シールド》 《氷牙貝獣モナイトス/巻き貝スパイラル》 《魔光暴霊ゲッタ/ファンタズム・チェイン》 《赤眼閃騎 ジャック・ランスロー/ジャック・ザ・デュエル》 《爆獣軍 ゴルケル伯/バイキング・トラップ》 関連・参考 《ファンタズム・クラッチ》 《スーパー・チェイン・スラッシュ》 B・ソウル トリガー・バースト? フレーバーテキスト 収録 DMA-09 「アナザーエピソード3 戦極大戦」(21/97) 評価 名前 コメント
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登録日:2011/10/08(土) 10 44 10 更新日:2021/10/12 Tue 20 26 47 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 Fate MELTY_BLOOD TAKE_MOON TYPE-MOON あーぱー吸血鬼 アルク アルクェイド タイコロ続編 ファンタズムーン 月に変わってお仕置きしない 月に変わってお仕置きしない←月がお仕置きにくる 月姫 柚木涼香 正義の魔法少女 白き月姫 白き月姫 ファンタズムーン 魔法少女 魔法少女? (CV 柚木涼香) 名前は似ているが決してセーラー戦士ではない TYPE-MOONでお馴染みの武内氏のお気に入りキャラクターであり白い露出度の高い服(背中は全開)でミニスカートをはいており、どこかで見たことあるようなステッキを振り回してナマモノ怪人を日夜ばったんばったんなぎ倒していく 必殺技は「マーブル☆ファンタズム」 △メニュー 項目変更 ネコ二十七キャット 人員募集中 -アニヲタWiki- 事件とあらば悪☆即☆斬 元々は『かんなぎ』で有名な武梨えりが書いたアンソロジーコミック『TAKE MOON』のキャラクターで自称「正義の魔法少女」。 正体は隠す気はないのかまんまアルクェイド・ブリュンスタッド。 この経緯に至っては志貴と魔法少女の映画に見に行ったアルクェイドが魔法少女をえらく気に入り思いのほかハマってしまったらしい。 魔法少女になったと言っても、とあるマジカルステッキのように特殊能力などは持ち合わせておらず、自前の腕力と空想具現化で戦う 手に持っているファンタズムロッドをふるって戦っている描写はない。 ファンタズムロッドは税込2625円単3電池二本で動くオモチャである。 ぶっちゃけるとただのコスプレ。 これを見た武内氏が気に入り、TYPE-MOONの正式キャラクターになった。 キャラマテのキャラクター紹介にもしっかり載っている。 TAKE MOON本編では山火事を消したり、漫画の原稿のベタ塗りを手伝ったり、ストーカーを捕まえたり、家の地盤沈下を直したりしている。 しかし依頼を選り好みしていたりする。 ライバルは謎の組織である ダークガラムマサラーが第七位 『シエル・ザ・カリーマスター』 日本印度化計画を目論んでいるらしい… 「変なこと吹き込んじゃって!」 「日本印度化計画は本当でしょ?」 「なっ…そ、そうですけど!」 「そうなんだ…」 以下出演作品 ◆Fate/tiger colosseum UPPER マジカルアンバーからの要請で登場 悪をよしとしないという訳でとりあえずワカメを倒す その後に士郎から正義の味方についてダメ出しをくらいコロシアムに本格参戦 悪の根絶を目指す 魔法少女四天王の一角 必殺技:偽・空想具現化(マープル・ファンタズムーン) 超必殺技:秩序再構成(みんな仲良くネ) 虎力は12とかなり強い 戦闘は近接なので前衛キャラクター ◆Carnival Phantasm こちらはネコアルク達のアーネンエルベ、タイガー道場、放課後☆路地裏同盟と同じミニコーナーで題名もそのままである 内容としては(嘘)次回予告をしてくれる 一応怪人ナマモノ達を倒してから次回予告に入るが怪人の倒し方がどうもおかしい (マーブルファンタズムと言いながら料理を投げつける、ミサイル攻撃を見切られたので直接ぶん殴る等) 次回予告をする際は必ず秋葉を話題にして罵倒している(因みに秋葉の方もやることが段々スゴいことになっていっている) ちなみに秋葉のルビは赤髪女(アキハ) 予告の内容の中には相棒のレンが何故かオッサンくさい食材(昆布etc..)を見せびらかかしているというカオスな状態になっていた。 ちなみにおでんを作ってるのでは?と噂があったが本当におでんを作っていた。 関西風味。 出張作のEXではカレイドルビーと協力して召喚してはいけないナマモノを出してきた。 余談だがこの次回予告で影だけだがかっこいい登場の仕方をしたランサーが何者かによって轢かれた。 もしかしたらここからが彼の酷い扱いの伏線だったのかもしれない…。 パワーアップした姿もありこの時の名前は 白き月姫ファンタズムーン エクリプス カレイドルビーに対抗するためネコミミを装着しF市在住のMさんから 「おっ、この杖丁度いいじゃん!デザインも月っぽいし」 とか言って杖を奪い取っている。 Mさんも巻き込まれもはや半泣きである ちなみにコスチュームチェンジに対してファンからは 「前の方が良かった」 「下品」 「ぱんつを隠して下さい」 など批判殺到である… かなり設定を付け足された為か悪のりしたのかアニメから劇場版まで幅広い活躍をさせるつもりだったらしい ちなみにそれがこちら 夢と希望のファンタズムーンと、力と策略のカレイドルビー 不思議系魔法少女と軍事系魔法少女の意地と人気をかけた大激突だ! ???「これだから電波(不思議)系は!」 ???「ミリオタにつける薬はないわね!」 菌糸類「うむ。一つ駅前に立ち食いそば屋とカレーショップはいらねえのである。」 ちなみに商業商品としてフィギュアも発売されている 胸も増量中 貴方の追記・修正の心にマーブル☆ファンタズム! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] そろそろFGOにキャスタークラスで出ないかなぁ -- 名無しさん (2019-01-29 18 16 10) 名前 コメント
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91 名前: ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM [sage] 投稿日: 2007/10/21(日) 21 44 03 「――――ゼッ、ゼッ、ゼッ、ハッ……」 荒野を駆ける。いつかカメと戦ったあの荒野を。少女と出会ったこの荒野を。 相変わらず木枯らしが吹き荒れる大地。潤いを感じさせないそれは、とても生ある者の気配を連想できない。砂利を踏み、枯れ木を蹴散らす。 ―――街でドンパチ騒動を起こすのだけは避けたかった。だとすれば、足は自然とここに向かうのも道理。ここなら被害なんてまずありえない。 だが腕に抱えた莫耶が重い。足もパンパンに脹れている。おまけに先程の投影により魔力はほぼ枯渇していた。もう、限界だ……。 「ハァ……くっ、ハァ……ハァ……」 「……シロウ?」 知らず知らず足は止まっていた。追われているのは自覚しているけど……それでも体は停止を呼びかけている。胸に鋭い痛み、そして足に鈍い痛み。これ以上走れば心臓が破裂しちまう……。 「シロウ、ここで止まっては奴らに追いつかれてしまう。さあ、立って。せめて歩くだけでも動かないと捕まってしまうぞ」 「ハァ、ふぅ……。そ、そうは言うけどなぁ、あそこからここまでずっと休み抜きで走りっぱなしだったんだぜ……? ちょ、ちょっとは休憩させてくれ。もう、限界だ……」 抱えていた少女を地に降ろし、地べたに座り込む。 後ろを見る。少し前まで居た街の外壁は、既に視界からはぼやけて映る。距離にして数百メートル以上はあるだろう。これならこちらの位置を正確に把握してない限り、簡単に見つかることはない。 幸い俺を襲った獣人の姿も見えない。休むのなら今が機会であろう。 「ふぅ……」 呼吸を整える。ここだっていつまでも安全ではあるまい。休憩時間はせいぜい1分。安全を確実に保障しない限り、それ以上一定の場に留まるのは危険すぎる。 ……と、それまで 「シロウ」 「……ん?」 少女が滅多に見せない真摯な顔で俺に呟いた。 「あの、シロウ。あ、ありがとう……。貴方がいてくれなければ私はどうなっていたかわからない。罪狩り達の前に躍り出たのも彼女らの注意を引き付けるためだろう?」 「………………」 「罪狩りという者は、ここより遥か南のミスラ本国に所属する、罪人どもを狩るためだけに鍛え上げられたプロフェッショナルだ。誰もがその名を聞けば体の芯から震え上がる。 それを貴方は敵わないくせに真正面から向かっていった……。本当はその無謀を力の限り罵ってあげたい所だけど……でも貴方が私を助けようと動いてくれたのは本当に嬉しかった。これで貴方に助けてもらったのは二度目だ。ありがとう……」 「……うん」 逃走中の身だというのにここだけ妙に温かい空気に包まれる。その雰囲気は…………何というか非常に照れくさい。 こちらが赤面している様子に気付いたのか、莫耶は俺にニッコリと微笑む。見れば彼女の頬もほんのり朱色に染まっているではないか。その罪人を狩る罪狩りにどうして狙われているのかとか、土のクリスタルって何? といった質問をしたかったのだけれど……その微笑の前に全部吹き飛んだ。あぁ……何故だかとっても恥ずかしいぞっ! 「そ、そろそろ行こうか。十分に休憩できたし」 「あ、ああ、そうだな、行こう」 ズボンに付いた土を払い、照れ隠しになるべくスムーズに立つ動作を行う。兎にも角にも今は安全な場所まで逃げることを考えるべきだ。 滑らかに気持ちを切り替え、傍らの莫耶に視線を投げかける。だが……今しがた休んだばかりだというのに彼女の表情は青く染まっていた。 「莫耶……?」 「――――シロウ! 後ろに跳んでっ!」 にべもない。聖杯戦争を生き抜いたこの身は、頭よりも先に体がその意味を理解し跳躍した。続いて遥か上空から落ちる流れ星。 ―――ドズン!! 「うおおおっ!?」 さっきまで座り込んでいた地面に大穴が空いた。その流れ星が文字通りただの石の塊だったらどれほど愉快だったろう。だが穴を穿ったそれは隕石ではない。人だった。 「……けほっ、けほっ」 「お、お前は……罪狩り…………」 この身を震え上がらせた、あの罪狩りどもの内の1人、リーダー格の槍使いが目の前に佇んでいる。……自身が起こした土煙に咳を強要されながら。 92 名前: ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM [sage] 投稿日: 2007/10/21(日) 21 45 33 「けほっ……ふぅ、案外近くに見つかって良かったよ。まさか遮蔽物が極端に少ない所に逃げるとはな……。お陰で街から一足跳びで来られた」 「お前……一回の跳躍でこの距離を……?」 「別にそう難しいことじゃないさ。竜騎士なら誰だってできる。……戻って来い、飛竜。報告、ご苦労だった」 そう言うと彼女の半分の身長にも満たない小さな竜が、罪狩りの肩に止まって消えた。 「さて」 「く……」 もうどうすればいいかわからない。 撒いたと思えば追いつかれる。その因果の逆転が脳を混乱させ、正常な判断を見失わせた。 足にしがみつく誰かの感触。……そうだ。彼女だけは、守りたい……。 「…………」 「待て。罪を狩るのは一時中断だ。私はただその娘の顔を見せてくれればそれでいい」 「……なんだって?」 莫耶は……こんな怪しい奴に彼女を関わらせるのはできれば避けたい。だが顔を見るだけってどういうことだ? 大体マークするのなら彼女ではなく俺だ。罪狩り達と騒動を起こしたのは俺なのだから。でも……ならばこの行為の意図は? 最善の決断をすべく迷っている内にじっくりと莫耶の顔は見られていく。まるでわからない。今、事態はどこに転がっているんだ!? 「なるほど、やはり……。いや、ご無礼をお許しください。なるほど、今回の罪狩りはこちらの手違いだったようです。所有者が持っている物は別段盗難でも何でもない、か。その体に隠されているのでしょう? 匂いでわかります」 「??」 「…………」 それまで威圧的だった口調も和らぎ、莫耶を見つめながらしたり顔で顔を上下に振っている。?マークが頭中を占め始める。……全く理解できない。 「ただし。その状況は我々にとってあまり好ましいものではありません。一年です。それまでに御身の境遇を改善しなければ、例え所有者といえども剥奪させていただきますのでそのつもりで。―――おい、小僧」 ……俺にはあくまで威圧的なのな。 「……何だよ」 「彼女のナイトならナイトらしく強くあれ。そのレベルでは正直情けなさすぎる。せめて私達3人の視線に耐えられるぐらいはないと苦しいぞ」 「くっ……」 「―――だが先程の機転は褒めてやる。貴様のその何かを守ろうとする純粋さ……。弱いとはいえナイトの資格はままあると見た。鍛えろ、強く。そして今から一年後、どれだけ貴様が強くなったのか試してやる」 強く……。 聖杯戦争の頃、あの守られっぱなしな自分じゃない。今度は俺が守る側。強く……。 「もうすぐここに妹達が来るでしょう。彼女らは少々機転が利きにくいタチです。自らの無事を案ずるのならばすぐにお離れください」 「わかった……。一年の約束、確かに承ったぞ。その時を楽しみに待っていてくれ。―――シロウ、行こう」 毅然と歩き去っていく少女。そしてその後ろを慌てて付いていく俺。 後ろを振り返る。そこには竜騎士と名乗った猫女が口元に笑みを浮かべながら俺達を見送っていた。 「スカリーZだ。少しはマシになっていてくれよ、少年」 返事をするのは、憚られた……。 何故なら一年でサーヴァントに拮抗するほどの強さを得るなんて、どだい無理な話であるから。 ――――――。 ――――――――――。 「なあ、これからどこに行くんだ? 持ち物だって着の身着のままだし…………街に戻った方が良くないか?」 「いや、このまま戻っても事態の収拾を追及されるだけだ。ならこのまま出て行ったほうがいい。シロウだって強くならなければいけないのだろう? なら街に居続けるよりこのまま旅を重ねた方がいい」 「しかしな……」 思い出す。今までお世話になってきた人達の顔を。 コーネリア、グンバ、シド……。誠意を以って俺に接してくれた恩人……。さすがに礼の一つもなしにお別れをするのは申し訳がない。 だけど……スカリーZと名乗ったあの女から、安全を省みるのならば他の2人に会うなとも言われている。このまま街に戻るのはいささか察しが悪い。 「このまま北へ向かえばサンドリア。高原を抜けて東に行けばジュノだ。あるいは砂丘を越えて西の船場に行けばウィンダス行きの船に乗れるが……どうする?」 「どうするったって……俺、ここの地理全然わからないよ。莫耶が決めてくれ」 「そうか? ならば決めよう。私は―――」 Ⅰ:三国中継地点であるジュノに行きたい Ⅱ:サンドリアに行って騎士道を学びたい Ⅲ:ウィンダスで魔法の勉強をしたい 投票結果 Ⅰ 3 Ⅱ 3 Ⅲ 5 決定
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820 :ファイナル ファンタズム ◆6/PgkFs4qM:2008/01/20(日) 17 30 57 ――Interlude side Gilgamesh ギルガメッシュは拳骨を振り上げていた。 固く握られたソレは長年の修練も相まって岩ほどの無骨さを示し、反面、振り下ろす際には精一杯の労わりを以って、尚且つ適度な優しさを込めて叩く。トン、トン、と拳は軽快な音を醸し出した後、返ってきたのは老人の至福に包まれた笑顔だった。 薄暗い閑居に閉ざされる中、翁の緩んだ表情は、彼にとって場を和ませる唯一の安らぎとなったに違いない。恐らくは壁一面を飾りつくす薔薇の花よりも、無骨な武芸者にはそれに勝る価値があったのではないか。 しばし無言の、しかし心地よい時間が流れた頃、老人はほっと息を吐いた。 「ふぃ~、気持ちいいのぉ。ありがとうの、ギルガメッシュさんよ。肩たたきの感覚なんぞ、ここ数世紀、久しく忘れておったわい」 「へへ、オーバーな爺さんだなぁ。でもいいんだ。タダで居候させてもらうってのも気が引けるしさぁ、第一俺爺さんいないから、こういう感覚って何か気分いいんだよ。妙に新鮮っていうか……」 「嬉しいこと言ってくれるの。……全く、ウチにも2人孫がいるというのに、どちらもワシに冷たくてのォ、家に居ても肩身が狭くて……。ギルガメッシュさんが孫だったら良かったのじゃが……」 「爺さんも大変だな。ま、残り少ない人生、楽しんだモン勝ちさ。あまり気にしていても仕方ないって。……でも、ここにいる間は俺を孫だと思って…………甘えていいぜ~?」 「フォフォフォフォフォ!」 老人は心底愉快で堪らないといった風に、武芸者はそんな様を見るのがとても楽しいといった風に、薄暗く、且つ微かに湿った屋敷に2人分の朗らかな笑い声が響く。もしここに老人の言う2人の孫が居たならば、嫉妬したという可能性も見過ごせないだろう。――もっとも、この屋敷、もといこの老人が通常の枠内に当てはまるような翁であれば。 あらかた叩き終えた肩をそっと撫で、武芸者は指を鳴らして揉みにかかる。トドメとばかりに受けた追い討ちに、老人――間桐臓硯は不覚にも短い吐息を漏らす。武芸百般に通ずる男の指は夏の青竹を越える硬直さを有しており、頑固な肩の凝りをほぐすには充分過ぎた。 「いいのぉ……。妹や姉の方じゃなくて、ギルガメッシュさんが良かったのぉ……」 「よくわらないけど褒めてくれるってのは嬉しいぜ」 やがて幾許かの時間が流れ、頃合いを見計らい武芸者は腰を上げた。細かい指の動きで凝った掌をポキポキ鳴らせながら肩を回し、腰を曲げる。夕飯まで穏やかな時間に浸り続けるのも悪くはないが、今の彼にはそれ以上にやっておきたいことがあった。 「爺さん、肩たたきはこれで終了だ。俺はこれからちょっと出掛けてくる。夕飯前には帰ってくるから」 「ほ? どこに行くのかいの?」 「神様にお参りさ。こう見えても俺は信神深いんだ」 無論半分は口実である。眼前のこの益荒男が、実体の伴わない神を信仰するなどそんな柄に見えるだろうか。もしも百人がこの場に居合わせたとしたら、百人とはいかなくとも八十人くらいは『ノー』と答えるに違いない。しかし毎度毎度文明そのものを異にする平行世界を旅してきた身である。状況確認が即己の身の安全に繋がるという鉄則は、経験を得ていく内に自然と脳内に刷り込まれていた。 「神様かいのう。ワシは信じとらんがのう。……それはそうとして、お主が祈る神さんはキリストさんかいの? それともお釈迦さんかいの? この町には教会と寺が互いに鎬を削りあっとるでのぅ……」 「そうだなぁ……」 Ⅰ:寺 Ⅱ:教会 Ⅲ:どちらでもない 投票結果 Ⅰ:0 Ⅱ:5 Ⅲ:1