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‐風呂‐ エリ「う〜ん、生き返るぅ〜!」 アカネ「……わざと言ってるの?」 まき「きっとこれが自然体なんだよー」 とし美「自然と親父キャラを定着させてるってわけね」 エリ「別に親父じゃなくても“生き返る”って言わない?」 三花「エリはわかってないよ」 三花「例えばまきが」 まき「生き返るよ〜」 三花「って言っても親父じゃないけど」 三花「エリが」 まき「生き返るよ〜」 三花「って言うと親父になるんだよ」 三花「わかった?」 エリ「まるでわからないよ!?」 ‐バレー部班の部屋‐ まき「さっぱりしたねー」 アカネ「そうだね」 アカネ「……」 まき「アカネちゃん?」 アカネ「いや、髪下ろしたまきって珍しいなあって」 まき「だからって凝視しないでよー、恥ずかしいよー」 三花「うん、少しだけ大人びたように見えるね〜」 まき「そうかな?」 アカネ「うん」 アカネ「まるで高校生みたい」 まき「元々そうだよ!」 三花「まき、嘘は良くないよ〜」 三花「いつもは中学生でしょ?」 まき「私たち同級生のはずなんだけどなー」 アカネ「この見た目なら、あの子(後輩B)に年下扱い受けないかもしれないね」 まき「あっ」 アカネ「ん?」 まき「それは盲点だったよ、アカネちゃん!」 アカネ「えっ」 まき「早速試してみよー!」 三花「ちょっと待ってね」 三花「エリ、とし美! 写真撮ろ!」 * * * 三花「タイマーセット完了〜」 とし美「まきの珍しい姿を収められるね」 まき「なんか恥ずかしいよ」 エリ「んー、まきの髪下ろした姿も珍しいけどさ」 エリ「三花の髪下ろしたのも珍しくない?」 アカネ「あ、確かに」 三花「私はそんなに印象変わってないよ〜」 とし美「いや結構変わってない?」 エリ「うん」 エリ「まきが中学生から高校生になったとしたら」 まき「だから私たち同級生だよね?」 エリ「三花は高校生から大学生になったみたいな」 三花「なんか照れちゃうな〜」 まき「髪下ろすと印象変わる人って多いよねー」 まき「とし美ちゃんも大人びてる、というより印象が大きく変わってるし」 とし美「そう?」 まき「アカネちゃんは、少し大人っぽくなった……かな?」 アカネ「少し?」 三花「普段から大人っぽいから、アカネはそこまで変わってないんだよ〜」 まき「エリちゃんは全然変わらないよね!」 エリ「なんだか私だけ馬鹿にされてる気がする」 アカネ「……それにしても、シャッター下りないね」 三花「みんなの髪は下りてるのにね〜」 とし美「上手いこと言ってないで」 とし美「……ってこれ、ビデオじゃない」 三花「あれ、ホントだ」 三花「……保存っと」 とし美「するんかい」 三花「一応ね〜」 * * * 三花「無事写真は撮れたことだし……添付して、送信!」 アカネ「後輩たちに送信したの?」 三花「そうだよ〜」 三花「そして、まきがあの髪型でも年下扱いされるか、 あの子の返信の内容でチェックするよ」 まき「ふふ、期待大だね」 アカネ(正直そうでもない気がする……) アカネ(……言い出しっぺは私だけど) 三花「おっ、返信きたよ」 【ちょっと京都のホテルの予約取ってきます】 まき「うわあ」 まき「悪化しちゃったね」 アカネ「やっぱり」 まき「えっ」 三花「やっぱりね〜」 まき「……やっぱりレベルの実験だったんだねー」 * * * アカネ「それじゃ、電気消すよー」 まき「……アカネちゃん、消灯時間ってなんのためにあるんだろうね」 アカネ「寝るため?」 まき「違うよ」 アカネ「違くないよ!?」 三花「違うんだよ、アカネ」 三花「この時間帯はお互いノーガードの談議が出来る、 消灯後フリータイムなんだよ」 まき「おー、放課後ティータイムと被せてるんだね。上手い!」 アカネ「いや上手い云々じゃなくて、消灯時間なら寝ないと……」 とし美「アカネ」 アカネ「とし美?」 とし美「もう諦めよう」 アカネ「早くもとし美が陥落したー!」 エリ「先生たちの動きは扉に一番近い私が、この自慢の耳で探るよ」 三花「頼んだよ、エリ!」 アカネ「耳が自慢とか初めて聞いたんスけど……」 まき「アカネちゃん」 アカネ「ん?」 まき「諦めって肝心だよね」 アカネ「……頭が痛い」 * * * 三花「一つ目のお題、それは恋愛!」 まき「修学旅行では定番の話題だね!」 三花「なお、ここでする話は他言無用だよ。絶対外に漏らさないこと!」 三花「……というわけで、なにか話がある人〜」 エリ「さーて、誰の話を聞けるのかな!」 アカネ「……残念、私はなにも話せることが無いよ」 まき「同じくー」 とし美「私も残念ながら」 エリ「私もなんだよね」 三花「えっ、私もなにも……」 「…………」 まき「……三花ちゃん」 三花「ん?」 まき「私たちって、寂しいね」 三花「それは言わないでっ!」 * * * 三花「一つ目のお題からコケてしまったのは、 きっと、私たちの通う学校が女子高だからだよ!」 三花「……うん、そうなんだよ」 まき「頑張って自分を納得させようとしているのが見え見えだね」 とし美「……でも私、岡田さんが彼氏いるって話を聞いたことあるよ」 アカネ「あっ、それ私も聞いたことある」 エリ「それ、本当?」 アカネ「うん」 「…………」 とし美「……ホントごめん」 まき「いいんだよ、私たち、仲間だから……」 エリ「大学生になったら、大学生になったら……」 * * * 三花「それにしても大学生か〜……」 とし美「どうしたの三花」 三花「高校三年生特有の、ちょっとした感慨だよ?」 とし美「いや余計わからないんだけど」 アカネ「つまり言い表せない思いってこと?」 三花「お〜、良く分かったね〜」 アカネ「自分で言うか」 三花「だって今週末から始まるインハイが、私たちバレー部三年の最後の試合じゃん?」 アカネ「うん」 三花「私たちはそこに一つのゴールを置いているけど、 実際は受験、その後に新しい学校での四年間があるわけだよ」 三花「しかもその四年間を過ごすのは、大学。 今までの学校とは規模もシステムも大きく違うわけで」 三花「そこに放り出される自分が、みんなは想像できる?」 とし美「一つのゴールを迎えた直後の自分……ってとこね。 確かに想像することは難しいけど、三花。一つだけ訂正させて」 三花「んっ?」 とし美「私たちは、誰かに放り出されるんじゃない。 自分から立ち向かっていくんだよ」 とし美「その自覚を持たないと」 三花「お〜……」 アカネ「言うね」 エリ「とし美、さっすがー!」 とし美「……うわ、なんか恥ずかしくなってきたあああ……!」 * * * とし美「……こほん」 とし美「まあつまり、私たちがインハイで勝つことを自主的に目指しているように、 大学も自主的な行動をしていけばいいんじゃないってことね」 アカネ「そうね。聞いた話だと、受動的だと大学は楽しめないみたいだし」 エリ「その点は私、自信あるけどね!」 アカネ「エリの不安要素は学習面だけだもんね」 エリ「うっ。図星だけど」 とし美「エリって高い所が好きなイメージがあるんだけど、 結局どのぐらい馬鹿なんだっけ?」 エリ「こら、せめてオブラートに包みきってから喋れ」 アカネ「エリは大体中の下ぐらいだったっけ」 エリ「ん、まあその程度。 出来れば中堅私立を安全圏に収めるぐらいに、成績を上げたいよ」 三花「私も、出来れば上を目指したいけどね〜。 なにせ、敵は全国にいるからさ〜」 とし美「怖い怖い」 アカネ「本当、全て自主的に動かないと、 スタート地点にすら立てないよね、大学は」 * * * エリ「というか、今私が一番不安なのはインハイ予選だよ」 エリ「火曜から木曜まで修学旅行、それから二日挟んで、 日曜から予選開始って……」 とし美「改めて聞くと、凄いハードスケジュールね」 アカネ「こればっかりは、この時期に修学旅行を実施する学校を恨むよ。 間の二日が勝負かな……」 エリ「ま、普段から練習してきた私たちだし、二日間あれば余裕だね!」 エリ「……よ、余裕だよね?」 アカネ「大丈夫、エリならちゃんと試合に臨めるよ」 エリ「アカネー……」 アカネ「自分で言っておいて、なに言ってるんだか。 エリの普段の努力は私が知ってるから、問題ないって」 とし美「そうそう。多少勉強に支障が出ても、エリは部活に全力投球してきたでしょ?」 アカネ「全く、いつもは根拠もなく自信たっぷりなんだから、 根拠がある時ぐらい自信を出しなさいよ」 とし美「うん、それ確かに言えてる」 エリ「くっそー……二人してバカにしながらも、しっかり励ましてくるなんてー……」 エリ「嬉しいぞ、バカ野郎どもー!」 アカネ「はいはい」 とし美「……そういえば、さっきからまきの声を聞かないんだけど」 三花「あっ、それやっと気付いた?」 まき「すぅー……」 とし美「……寝てるね」 三花「うん、ちょっと前からね」 エリ「全く、可愛い寝顔でさっさと寝ちゃってさ」 とし美「あの子がまきを可愛がりたくなる理由、なんとなくわかっちゃうね」 アカネ「初日からはしゃいじゃって、疲れちゃったのかな?」 三花「うん、そうみたいだね。だから静かに、ね」 三花「成長ホルモンは寝ているときに分泌されるんだから」 エリ・アカネ・とし美「なるほど」 まき「む、むぅー……」 第六話「桜高バレー部の旅路の一」‐完‐ 8
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ここを編集 2021年1月放送開始。 https //243anime.com 監督 木村泰大 原作 壁井ユカコ シリーズ構成 黒田洋介 キャラクター原案 山川あいじ キャラクターデザイン・総作画監督 高橋裕一 衣装替え設定 山川ナツ 美術監督 松村良樹、秋山健太郎 美術設定 伊井蔵 色彩設計 津守裕子 撮影監督 鯨井亮 撮影監督補佐 岡村奈沙、堀江友輔、今泉志保 3Dディレクター 山本祐希江 特殊効果 倉持美里 プラグイン協力 北村浩久 編集 廣瀬清志 音響監督 土屋雅紀 音響効果 小山恭正 ミキサー 安齋歩 録音助手 倉島玲美 音楽 菅野祐悟 アニメーション制作 david production 脚本 黒田洋介 絵コンテ 木村泰大 鈴木恭兵 菅原尚 横内一樹 藤本ジ朗 津曲大介 千明孝一 大脊戸聡 中村哲治 演出 鈴木恭兵 木村泰大 宇和野歩 菅原尚 津曲大介 橋口淳一郎 大脊戸聡 亀井隆広 作画監督 高橋裕一 小林亮 津曲大介 津熊健徳 小園菜穂 迫江沙羅 柳瀬譲二 金内恵美里 藤崎真吾 西川真人 森幸子 石橋大輔 CHA MYEONG JUN 伊澤珠美 重本和佳子 入江俊博 奥谷周子 高阪雅基 WON CHANG HEE Jeong Yeon soon Park Hoon Jang Hee kyu 小島えり 豊島英太 Kim Yoon Jung Oh Eun Soo Kim Kyung Ho Lim Keun Soo 川口裕子 石川健太郎 田中春香 野本正幸 松浦力 Shin Jae Ik 三浦春樹 松元美季 ■関連タイトル OPテーマ 麻痺 期間生産限定盤 原作小説 2.43 清陰高校男子バレー部 1 Kindleまとめ買い 2.43 清陰高校男子バレー部 1 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
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【第十九話】 ‐校庭‐ エリ「後夜祭……もう文化祭も終わりかー」 アカネ「あっという間だったね」 エリ「うんうん……」 アカネ「……」 エリ「……アカネ」 三花「そう言ってアカネの手をそっと握るエリ。 ぴくりと身体を反応させるも、すぐにアカネはそっぽを向いてしまう」 とし美「エリはそんなアカネの顔を覗こうする。 しかし、アカネは決してそれを許さない。素早く首を回す」 三花「幾度とそれを繰り返しているうちに、その行動の意味を飲み込めてきたエリ。 自分から握った手に視線を落とし、身体が燃えるように熱くなっていく。 咄嗟に手を離し、エリもまた、赤色に染まった顔を後ろに向けた」 とし美「夜の闇の中、校庭の中心でただ燃え続けるキャンプファイヤーの火だけが、 静かな二人の顔をぼんやりと照らしていた……」 アカネ「……捏造するな」 * * * まき「文化祭終わっちゃったね」 三花「今年も楽しく終えることが出来てなによりだよ〜」 まき「そうだねー。それにしても、今年の軽音部は凄かったよね」 アカネ「さわ子先生、劇の衣装だけじゃなくて、 ライブに着るティーシャツも作ってたんだもん」 とし美「しかもお客さんの分も全部って……ずば抜けた熱意だね」 三花「そりゃ、軽音部三年生にとっては、最後の舞台だもん。 顧問の先生も力入れちゃうって〜」 まき「……そういえば今の軽音部って、後輩は梓ちゃんだけなんだよね」 エリ「前に唯ちゃんが五人でも十分って言ってたけど、 そっか……。来年は違うんだ……」 とし美「……私たちが気にしても、仕方ないこと。 それに今の軽音部って実質、今の三年生が復活させた部活でしょ」 とし美「きっとあの四人だって、梓ちゃんに部活を立ち上がらせるための アドバイスの一つや二つ、してると思うんだ」 アカネ「アドバイスね……」 唯「見つけたよ〜、あっずにゃ〜ん!」 梓「ちょ、抱きつかないでくださいー!」 紬「火より熱々ね〜」 梓「なに言ってるんですか、ムギ先輩もー!」 アカネ「……してると思う?」 とし美「……してると、思ってたんだ」 まき「過去形……」 * * * まき「バレー部はその点、後輩に任せっぱなしで大丈夫そうだよねー」 アカネ「まきがいなくなって、力が半減しそうな子がいると思うけど?」 まき「そろそろ自立してもらわなくちゃいけないんだよ!」 アカネ(……自立で合ってるのかな?) 三花「おっ、噂をすれば」 後輩A「あ、先輩たちじゃないですか」 後輩B「見つけましたよ、まき先輩!」 まき「ちょうど良かった、もう私も卒業しちゃうんだから、 そろそろ私から自立しぎゃあああ!!」 後輩B「わーしゃわしゃわしゃっ!」 まき「あわわわわ!」 アカネ(言い終わる前に撫で回されたか……) 後輩A「……あ、劇見ましたよ」 三花「おっ、どうだった〜?」 後輩A「衣装も凝ってましたし、演技も良かったです。ですが……」 後輩A「木の顔を出す必要はあるんですか?」 とし美「そこは突っ込まない方向で」 * * * 後輩C「ロミオとジュリエットの出来事は、たった五日の間に起きたものなんですよ」 エリ「そうだったの!?」 アカネ「あんたも劇出てたでしょうが!」 後輩C「……それにしても衣装は本当に完成度高かったですね」 とし美「エリの衣装なんて、普段のイメージを覆すほどだったでしょ?」 後輩C「はい」 エリ「それはどういう意味かな?」 後輩A「三花先輩の衣装も可愛かったです」 三花「ありがとっ」 後輩A「あとロミオ役の人、軽音部の方ですか。あの人カッコいいですね」 三花「秋山澪ちゃんだよ。ロミオ役を決める投票でも圧倒的だったんだ〜」 とし美「アカネも三票を集める健闘ぶりだったんだけど……」 アカネ「その健闘ぶりはとし美たちが作ったものでしょ……」 後輩A「でも私、アカネ先輩のロミオも良いと思います」 アカネ「えっ」 後輩A「カッコいいですし、先輩」 とし美「うんうん、物分かりの良い後輩で助かるよ」 三花「因みに、私はジュリエット役で五票を集めたんだ〜!」 後輩A「誰が投票したのか手に取るようにわかりますね」 三花「ほほお、言うじゃん?」 後輩A「いえ、先輩のジュリエットも素敵だと思いますよ」 三花「……もっと言って!」 アカネ「落ち着きなさい」 とし美「……あれ、まきたちは?」 * * * まき「はーなーれーてー」 後輩B「いーやーでーすー」 まき「先輩命令だよ!」 後輩B「私の中で先輩は年下です!」 まき「超失礼だ!」 後輩B「それにいいじゃないですか。先輩もまんざらでもないんですし?」 まき「どっからその解釈を持ち込んだのかな」 後輩B「大丈夫です、誰にも言ってませんから」 まき「それ以前のお話なんだけどなー」 * * * 後輩B「……ところで先輩」 まき「なに?」 後輩B「私は先輩のことが大好きです」 まき「知ってるよ」 後輩B「ですから、言葉にしてそれを伝えてきました」 まき「うん、何度も聞いた」 後輩B「しかし先輩からの言葉を聞いてません!」 まき「言うことがないだけなんだけどなー」 後輩B「今なら二人きりです……。 先輩の素直な気持ちを、聞かせてください」 まき「だからー……」 後輩B「例え、先輩が私を嫌っていたとしても」 まき「……えっ?」 後輩B「私は先輩の言葉で、先輩の気持ちを聞きたいんです。 ……お願いします」 * * * 後輩B「……」 まき「……」 まき(……予想外の展開) 後輩B「ちょっと、私の話をさせてもらっていいですか?」 まき「いいよ」 後輩B「ありがとうございます」 後輩B「……私が初めてまき先輩を見たのは、仮入部期間のときでした。 その時の先輩は体育館で、レシーブの練習をしていたと記憶しています」 まき「……」 後輩B「初めて先輩を見たとき、私の中に衝撃が走りました。 だって私と同じように……」 後輩B「いえ、私以上に小柄な先輩が、 華麗なまでの動きを見せていたんですから!」 後輩B「その時私は、なんて可愛くて、 なのになんてカッコいい先輩がいるんだろうと思いました」 後輩B「……一目惚れ、しちゃったんですよ」 まき(……顔が真っ赤だ) 後輩B「それで私は、小柄な自分でもひたむきにボールを追えて、 試合で要になることもできるバレーを部活に選びました」 後輩B「先輩は私がバレーを始めるきっかけだったんです」 まき(初めて聞いたよ、そんなこと……) 後輩B「ですから、そんな憧れの先輩が引退した時、 私は先輩の務めるリベロになると心に決めていたんです」 まき(……ああ、そっか) 後輩B「これは決定事項です」 後輩B「先輩に一目惚れした、私の決定事項だったんです」 まき(この子を自立させようとする必要なんて、元々無かったんだ。 私たちが引退した後のことを、ずっと前から考えていたんだからね) まき(……むしろ気づかされたのは、私の方だよ) 後輩B「現に私は、先輩の引退したバレー部で、 リベロとして活躍しています。 その活躍ぶりも同学年の仲間と、後輩に認められるほどと自負しています」 後輩B「ですが、本当に認められたいのは……まき先輩、あなたなんです。 ただ、これは私からの片思いであることも自覚しています」 後輩B「自覚しているからこそ、どこかで決着をつけるまでは、 逃げ続けていようって。……そう思っていました」 後輩B「でももう、決着のときなんです」 まき(自覚……逃避……決着……。 全部、私より先にしちゃってるんだからさー……) 後輩B「本来なら先輩が引退した当日に、聞くべきだったんでしょうけど。 ちょっとそこは、私が臆病だったものでして……」 まき(ホントもう、この子は……) 後輩B「でも、もう逃げたりしません。ですから先輩。 先輩から見て私は……。私は、どのような姿に映っているのでしょうか!」 まき「……」 後輩B「……」 まき(……私は先輩だ) まき(ここまで先を行かれて、まだそれに甘んじるほど……愚かじゃないよ) 後輩B「まき先輩……?」 まき「どんな姿、かー……まずは可愛いって思うかなー」 まき「うん。とっても可愛くって、とっても頑張り屋で、私の……」 まき「……大切な後輩」 後輩B「……」 まき「しつこくつきまとわれて、ちょっと嫌な気もしたけど……。 やっぱり私は、それもそれなりに楽しんでて……」 まき「……うん、認める。でも一度しか言わない。私は楽しかったよ」 まき「だからってわけじゃなくて、日々の姿とかも見た上なんだけどー……。 今ならもう、この可愛い後輩に私の後を任せることが出来るって」 まき「……そう思ってるんだよ?」 後輩B「……」 まき「だから、そんな確信が持てるほどの後輩のことを私は……」 まき「……私は、大好きなんだよ」 後輩B「……」 まき「うん、大好き。それが私から見たー……」 後輩B「私ってことですか……?」 まき「……うん」 後輩B「嘘、ついてませんよね? 気を遣ったり、してないですよね?」 まき「うん」 後輩B「……」 まき「……」 後輩B「……う……!」 まき「う?」 後輩B「うおあああああ!!」 まき「なに!?」 後輩B「先輩!」 まき「は、はい!?」 後輩B「……私も、先輩のことが大好きですから! ずっとずっと、大好きですから!」 後輩B「だから先輩も、私のことずっと大好きでいてくださいねっ!!」 まき「……それはいいけど、声大きすぎ……ふふっ……」 * * * とし美「おっ、まきだ」 三花「どこ行ってたの?」 まき「……ちょっと散歩にねー。あれ、エリちゃんとアカネちゃんは?」 三花「ダンスに参加してるよ」 まき「ダンス? ダンスなんてやってたっけ?」 とし美「澪ちゃんのファンの子が、“ロミオとジュリエットでダンスをさせてください!”って、 ファンクラブ会長で生徒会長の和ちゃんに嘆願してね」 まき「へー」 とし美「そう言われた和ちゃんも、文化祭だし良いかと思って、 その案を採用しちゃったんだって」 とし美「でも二人だけを躍らせるのじゃなんだから、 自由参加の舞踏会にしたみたい」 まき「あっ、ホントだ。火の回りでみんな踊ってるね」 三花「二人組で勝手に参加して、勝手に終えていいんだってさ〜」 とし美「というわけで私たちは、エリとアカネを送り出したってわけ」 三花「無理矢理だったけどね!」 まき「ふーん……」 とし美「にしても澪ちゃんとりっちゃんの周り、すごい人だかりだね」 三花「二人とも、素のままでも綺麗でお似合いだもん」 とし美「あ、美冬ちゃんとちかちゃんもいる」 三花「監督の美冬ちゃんも、ここでは出演する側ってわけだっ」 まき「……」 とし美「エリとアカネも最初は嫌そうだったのに、 いざ踊り出したら楽しそうにしちゃって」 三花「やっぱあの二人もお似合いっしょ!」 まき「……あのさ」 三花「んっ?」 まき「ちょっと私、行くところがあるんだけどー」 とし美「誰か、踊りたい人がいるの?」 まき「うん」 まき「……こんな私にも、エスコートは出来るってわかったから!」 第十九話「桜高バレー部の手引」‐完‐ 23
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澪「……それじゃ、一曲目いきます。“五月雨20ラブ”」 〜♪ ——ノリノリになりながら、さり気なくど真ん中を陣取る三花ちゃん凄い。 ——このイントロかっこい〜。 澪『Raindrops 降り出す雨』 澪『なんて キレイな〜の』 澪『ソーダ 水みたいに〜ね 街のあくびを止める〜の』 澪『三粒数えて 大粒のをおでこでキャッチ』 澪『雨は私に 語りかけるよ』 ——勝手に演奏して、先生に怒られたりしない? ——そんなこと考えるのは野暮ってもんだよ、今はさ。 ——いえい! いえい! ——……それもそっか。 澪『キ〜ラリ この夢に』 澪『光をあげたいから』 澪『雨雲〜 ちぎる手を〜』 澪『ポケットから出すよ』 * * * 唯「えっと……じゃあ、これで最後にします」 〜♪ ——あっ。 ——これ、確か文化祭で演奏してた曲だ……! ——でも今度は教室限定……レアだね。 ——なんだか余計楽しくなってきた! 唯『キミがいないと何もできないよ』 唯『キミのごはんが食べたいよ〜』 唯『もしキミが帰ってきたら とびっきりの笑顔で』 唯『抱〜きつくよ〜』 ——ねえ、しずか。私がもっと前に立たないと見えないんじゃない? ——失礼な! これでも十分前に立ってるよ! ——……圭子もしずかもうるさい。 唯『キミが いないと謝れないよ』 唯『キミの声が聞きた〜いよ』 唯『キミの笑顔が見れれば それだけでいいん〜だよ』 ——風子の声が聞きた〜いよ。 ——私はなっちゃんの声、聞き飽きちゃってるぐらい聞いてきたけどね。 ——えー。なんかそれ、微妙なんだけど。 ——ふふ、一応はお礼のつもりだよ。 唯『君が そばに いるだ〜けで』 唯『いつも 勇気 もら〜ってた〜』 唯『いつまででも〜 一緒にいた〜い』 唯『この気持ちを伝えた〜いよ』 ——慶子ちゃん、いえーい! ——いえーい! 唯『晴れの 日にも 雨の日も』 唯『キミは そばに いてく〜れた〜』 唯『目を閉じれば〜 君の笑顔〜 輝いてる〜』 ——あら、憂たちも来たの? ——うん。あの人においでおいでってされたんだ。 ——へえ、いちご、いいとこあるじゃん。 ——……別に。 唯『キミの 胸に 届く〜かな?』 唯『今は 自信 ないけ〜れど』 唯『笑わないで〜 どうか聴いて〜』 唯『思いを歌に込めた〜から』 ——憂のお姉ちゃん、すっごいきらきらしてるっ! ——だってお姉ちゃんだもん! ——わわっ、しかも飛び込んできた! 唯『ありったけの ありが〜とう』 ——えい、えい、いえーい! ——いえーい! 唯『歌に 乗せて 届け〜たい〜』 唯『この気持ちは〜 ずっとずっと〜 忘れ〜ない〜よ〜』 ——あれ、外にいるのさわちゃんと堀込先生? ——ちょっと信代、引きずり込んできなさいよ。 ——がってん! ——私も手伝うよー! ——エリ、いつの間にあんなところへ……。 ——私もー。 ——まきも!? 唯『思い〜よ〜 届け〜』 ——今だ! ——ちょ、ちょっとあなたたち? ——いいからいいから、先生! ——ほら、堀込先生も! ——こ、こら、私はいいと言っているだろう! ——いいですからーいいですからー。 唯(あれっ、さわちゃん!) ——すごいすごい、先生もライブ来てくれたんだ! ——いえーい。ほら、先生も。 ——放課後〜! 梓(なんというか、このクラス……さすが先輩たちのいたクラスです) 紬(自慢のクラスメイトたちよ〜) 律(一年間を一緒に駆けた、仲間だからな!) ——なんか心が一つって感じだよねー! ——……あれ、まきいつの間に戻ったの!? ——なんたってリベロですから。 唯(ムギちゃ〜ん!) 紬(唯ちゃ〜ん!) 澪(二人ともはしゃいじゃって……ああ、私も同じぐらい楽しいよ!) 律(さあ、締めだ! 集中しろよー!) 梓(これで最後——!) じゃーん——……‥‥♪ ‐外‐ エリ「……いやあ、今日の演奏はすごかったね」 アカネ「本当ね。他のクラスには申し訳なかったけどね」 エリ「へへーん、私たち三年二組の特権だーい」 アカネ「まあ唯ちゃんの妹さんとかは来ていたみたいだけど」 エリ「あ、そうなの?」 アカネ「あとオカルト研」 エリ「おー、意外なゲストが」 アカネ「……オカ研にもお世話になったよね、そういえば」 エリ「文化祭だね。大変だったよねー、お墓がなくなっちゃってさ」 アカネ「そうそう。この一年を振り返ると、本当色々な人と出会ったり、喋ったり、 助けたり、助けられたり……。数えきれないぐらいのことが起きてるんだよね」 エリ「なにしんみりなってんのさ。卒業式はまだだよー」 アカネ「そうだけど。でも、逆を言えば、あと卒業式だけなんだよ私たち」 エリ「……あー、そうだっけ」 アカネ「本当、あっという間だったよね」 アカネ「って、今こんな話してもだけど。卒業式までお預けにしないとね」 エリ(……まだだよって言っておきながら、私の方が整理ついてないっていうね) アカネ「あっ、そうだ」 アカネ「卒業式のあと、バレー部で誰かの家に泊まりしようって、話してたじゃん? あれ私の家に泊まることになったからね」 エリ「そのことなら三花から聞いてるよ。いやあ久しぶりだねえ」 アカネ「真剣に各々で勉強初めてからは、来てないもんね」 エリ「前にアカネの家で揃ったのは、夏休みの宿題のときかな?」 アカネ「あー……そうだった。あの時のエリはどうしようもなかったね」 エリ「面目ない……」 アカネ「いいっていいって。もう受かったんだから。変わらずバカだけど」 エリ「ば、バカにするな!」 アカネ「ふふ、ごめんごめん」 エリ「……私だって、この一年で心境に大きな変化があったんだからね」 アカネ「へえ、どんな?」 エリ「……悩まない性格だったのが、いま色々悩むようになってる」 アカネ「それは珍しい」 エリ「……というか気持ちの整理がつかない」 アカネ「別れることが辛いの?」 エリ「皆と別れることもそうだけど……、アカネに関することが一番整理ついてないんだ」 アカネ「私?」 エリ「……ちょっと今の私は、普段の私じゃないかもしれないね。 こんなに色々なことを悩んでるぐらいだし」 エリ「だからアカネ。今から言うこと、多分驚くと思うけど、ちゃんと聞いててほしいんだ」 アカネ「……うん」 エリ「ありがとう。それじゃアカネ、一つだけ提案……というかお願いなんだけど」 エリ「私とキスしてくれない?」 アカネ「えっ」 アカネ「……はあっ!?」 第二十五話「桜高バレー部の渡航の弐」‐完‐ 32
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【第八話】 ‐某体育館‐ エリ「……」 アカネ「……」 三花「……」 とし美「……」 まき「……」 三花「……い」 後輩B「いやあ、ついに来てしまいましたねインターハイ予選!」 後輩B「この会場! 緊張感! 情熱!」 後輩B「全く、どれをとっても、さすがというべきですか! 予選とはいえ、空気が違いますねえ!」 「……」 後輩B「……って、あれ? どうしたんですか、先輩方。 なにやら意気消沈というか、ローテンションというか」 後輩A「お前はもっと自重しろ」 * * * 三花「えっと、出鼻を早々に挫かれたわけだけど」 三花「……来たね、この日が!」 エリ「来たね!」 三花「今年の私たちの目標は、インハイ出場。そして優勝」 三花「今日はその目標への一ステップに過ぎないけど……、 それでも気を引き締めていこう!」 まき「おー!」 アカネ(……インハイ予選の初日が、ついにやってきた) アカネ(今日は三戦して、また来週に三戦。 そこでも勝ち抜けば、ついに県大会に出場することができる) アカネ(そして、県大会で勝ち抜けば……、もちろんインハイ出場) アカネ「……よっし、絶対ここは勝ち抜くからね!」 エリ「おっ、アカネのノリがいつもと違うぞ!」 とし美「最後の試合の、始まりだからね。 ここで出しきらなくちゃ、いつ出すのって話だよ!」 エリ・まき「今でしょ!」 「いつやるのか? 今でしょ!」 「いつ勝つのか? 今でしょ!」 「誰が優勝するのか? ……私たちでしょー!!」 後輩A「……先輩、ちょっと声大きいです。 このままじゃ私たち、めちゃくちゃ恥ずかしい人たちです」 後輩B「楽しそうで、いいなあ」 後輩C「うん、とっても良い」 後輩A(来年の私たちの姿が見えた気がする) * * * 三花「それじゃ、先生からお話を伺いたいと思います」 「よろしくお願いします!」 顧問「えー……三年生は、先日もお話したように、 これがあなたたちにとって、高校最後の公式試合です。 悔いを残さないように」 顧問「……といっても、失敗する人もいるでしょう。 でもその時は、バレーボールがチーム戦で良かったと、心から思いなさい」 顧問「あなたのフォローは、みんなでする。 だからみんなのフォローは、あなたがしなさい。わかったわね?」 エリ・アカネ・三花・とし美・まき「はい!」 顧問「それから二年生」 顧問「あなたたちも、試合には出てもらうことになります。 本来なら、こんな厳しい試合に二年生は出させたくないところですが、 三年は五人しかいないので仕方ありません」 顧問「どれだけ失敗しても、それは私の責任です。 だから、先輩たちに引けを取らない、全力のプレーを見せてみなさい」 「はい!」 顧問「そして一年生」 顧問「あなたたちは、先輩たちのプレーをよく目に焼き付けておきなさい。 この子たちは意外と、結構な実力の持ち主よ」 顧問「これからの成長は、ここで得るもの次第で大きく変わると思いなさい」 「はい!」 顧問「私からは以上です。三花、あとはお願い」 三花「わかりました」 三花「……まあ、三年に言うことはさっき言っちゃったし。 一年生にも、同じような内容になっちゃうしな〜」 三花「というわけで、とりあえず二年だけに一言!」 三花「私たちに遠慮しないで、ガンガンいこうぜ〜!」 まき「……それ結局、先生と同じようなこと言ってないかな?」 三花「それを言うなっ」 後輩B「三花先輩、質問があります」 三花「どうぞ〜」 後輩B「まき先輩を愛でることも、遠慮しなくていいんですか?」 まき「えっ」 三花「私たちを唸らせるプレーを見せてくれたら、三十分間だけ許可するよ」 まき「ええっ!?」 後輩B「じゃあ私、早速次の試合に出ます!」 まき「さ、三十分って長くないかなー?」 後輩B「いえ」 後輩B「“まき先輩可愛がり隊”として、 その時間制限は大変厳しいものであります!」 まき「……なんて不穏な響きの部隊なんだろうねー」 * * * 「第一試合の開始時刻が迫りました。 選手の方は、決められたコートの側で待機していてください」 とし美「始まるんだね、やっと」 アカネ「しばらくは終わらないけどね」 とし美「いつになく言うね、アカネ」 アカネ「うん。この大会が終わったら私、きっともう、 バレーボールをやることはないと思うから」 とし美「えっ?」 アカネ「決めたよ、私。専門学校に進む。 ……絶対、美容師になるって夢を叶えるんだ」 アカネ「だから今だけは……。目の前の夢を、追っていたいの」 「第一試合を開始します! 選手の方は、コートに集まってください!」 * * * 後輩A(第一試合が始まった) 後輩A(先輩たちは、去年の秋ぐらいに行われた新人大会で、 地区優勝を果たした実力者) 後輩A(さすがにこの試合も優勢みたいだけど……) 後輩B「……」 後輩A(あいつガッチガチじゃん!) 後輩A「本当大丈夫なのかな、あいつ……」 後輩C「無理もないよ。この試合で硬くならない方が難しい」 後輩A「……そりゃそうだね。 私たちもいつ入るかわからないし、覚悟を決めておかないと」 * * * 「ありがとうございましたー!」 三花「一回戦、突破!」 三花「次もこの調子でいくよー!」 エリ・とし美「おー!」 後輩B「……」 まき「どうしたの? 勝てたんだよ?」 後輩B「いえ、まあなんといいますか……」 まき「……よしよし」 後輩B「うぇっ!?」 まき「人のことは散々撫でておいて、 自分が撫でられると、こうなっちゃうんだねー」 後輩B「あああああの……」 まき「身体がカチコチだよ? もっとリラックスしないとー」 後輩B「せ、先輩からそんな撫で撫でされてしまったら、 余計身体が動かないといいますか……」 まき「うん」 後輩B「……無理に背伸びしてまで手を伸ばす先輩が、 可愛すぎるといいますか」 まき「私の心遣いと努力を返してくれるかなー!?」 * * * まき「もう、結局あの子には最初から最後まで振り回されそうだよ!」 アカネ「せっかく先輩風吹かせたかったのに、反撃にあったもんね」 まき「……でも、嫌いではないんだよねー」 アカネ「やっぱり可愛い後輩の一人ってこと?」 まき「うん」 アカネ「そっか。うん、それなら良かったね。良い後輩と巡り合えてさ」 まき「良かったよー」 アカネ「……あっ、これって両想いになるのかな?」 まき「両想い?」 アカネ「うん。互いが互いを、“可愛い!”と思っているじゃない」 まき「アカネちゃん、どうして鎮火しかかった火に油を注ぐの?」 * * * 「本日行われる試合は、全て終了しました。 皆さま、お疲れさまでした。 お忘れ物のないよう気をつけて、お帰り下さい」 三花「みんな、今日一日お疲れさま。 おかげで今日は乗り切ることが出来たよ」 三花「次の試合は来週にあるから、 それまで今以上に自分を磨くように。お願いね」 三花「それじゃ、今日は解散! ありがとうございました!」 「ありがとうございました!」 ‐外‐ 三花「……いえ〜い、一日目突破〜!」 とし美「もう、解散した途端これなんだから」 三花「良いじゃん、良いじゃん。嬉しいものは、嬉しいんだからさ〜」 とし美「本当、今日はお疲れさま。まだまだ続いていくけどね」 三花「当然! とし美も、色々ありがとねっ」 エリ「二人ともー! 早く行こうよー!」 とし美「……呼ばれてるよ?」 三花「そうみたいだね〜」 三花「……あっ、ごめん! すぐに追いかけるから、ちょっと先に行っててくれる?」 とし美「ん、わかった。……みんな、ちょっと待ってー!」 三花「……」 三花(……あった、あった) 三花「カメラ起動っと」 三花(本日もバレー部は順調。来週の試合に向けて、絶好調の滑り出し) 三花(……だからこそ、まだ終わらせない) 三花(この一枚を、優勝までの軌跡とするまでは) 第八話「桜高バレー部の意志」‐完‐ 11
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424 :落日のバレー部:2013/10/23(水) 20 44 56.04 ID wZw6Oemo エピローグとしましたが長くなって申し訳ないです 男×キャプテン(磯辺典子) 凌辱 妊娠 『―――それでは本日のメイン商品、本年度 優勝校大洗女子学園バレー部の女子高生であります』 人身売買なんて大昔の事だと思っていた。 会場の歓声、値踏みするような嫌らしい目が一斉にこちらを向く。 『ここにいらっしゃる紳士の方々の趣向にぴったりな発展途上の身体―――』 こんなの趣味の悪い漫画や映画でしかない世界だと思っていた。 着の身着のままで椅子に座らされ、手足は枷で固定、さらに 口には猿轡を噛まされている。 (しかしなァ…最近の女子高生は進んでいると言いますし―――) (処女でなければ、せいぜい価格は――― 最前列の男達の不満な呟きが聞こえる。 それらを払拭するように、進行役の男が声を張り上げる。 『ご心配には及びません。この商品、正真正銘の処女であります。 今、その証拠を御覧にいれましょう』 男が手にしているのは極細の配線のようなモノだった。 「むうううっ!?」 いきなりスパッツの中に手を突っ込まれ、アソコに配線が押し入ってきた。 大きなスクリーンに映し出される膣の中、それを見た会場がどよめく。 「処女膜だ」 「それも女になりきらぬ少女のモノだ!」 その声に会場がワッと沸き立った。 『まだ男を知らぬ処女、それも大洗の女子高生! まずは1000万からであります』 「1500万!」 「2000万だすぞ!」 「2800万!」 どんどんつり上がっていく価格、あの女の言ったとおりだった。 嘘だ、嘘だ、人を売り買いするなんてことが本当に…… 425 :落日のバレー部:2013/10/23(水) 20 45 54.91 ID wZw6Oemo あれから私達は学園艦から秘密裏に降ろされ、女の言った通り、男達に引き取られた。 忍、妙子、あけび…皆、どうなったかわからない。 あの女のいたとおりになるのか、そうではないのか…もうわからない。 ただ、私はあの女の言うように競売にかけられ、落札された。 1億5千万……それが私、磯辺典子の価値らしい。買ったのは日本人。 見るのも耐えない醜く太った金持ちの男だった。 「私は君のファンでね……こうして会えるのは嬉しいよ」 バスローブを着た男が広いベッドの上に座る私を見て、満足そうに言った。 大きな部屋、嗅いだことのないいかにも高級そうな香の匂い、 豪華なグラスに酒のはいったボトル。 素人目に見ても、それもこれも相当な価値があることがわかった。 「……………」 「そう怯えなくてもいい。これからは私が主人だ、言いつけを 守ってくれるなら、何でもしてあげよう」 ここはこの男の屋敷らしい私を拘束する物は何もない。 縄も、拘束具も。服は体操着の上とスパッツ。何とか外に出られれば…… 「それと、外には出ない方がいい。私の可愛い軍用犬が飼い放されているからね。 先日もメイドが種付けされて、壊れてしまってね。いやはや困ったものだ。 そうそう、私君と同じ大洗の友人にも譲ってあげたことがあるんだが……」 男はそう言って、私の腕を掴んだ。とっさに払いのけようとするが――― 「あっ…はァ」 電撃が走ったような感覚が全身を駆け巡った。 「な、何で……」 私は咄嗟に立ち上がろうとした、が、脚に力が入らない。腰が砕けたように 膝から崩れ落ちた。それどころか、身体が妙に熱い、息が荒い。 「ははは…身体が火照ってしかたないだろう?この部屋に焚いている香は 強烈な媚薬でね。特に女にはよく効く特注の物だ」 こ、拘束されていなかったのは…このため…くっ… 私はハァハァと荒い息をつき、壁に背をつけた。 もうそこから動けない。 「私にはあまり効果はないが……」 男はバスローブを取り払った。でっぷりとした巨漢。何よりも凶悪なのは 茂った陰毛から飛び出している男性性器だった。 ドクドクと脈打つ肉の棒は皮がズル剥けており、赤黒い亀のような頭が 180度で反り返っている。先端はえげつないほどカリ太で、既に鈴口からはトロトロと 粘ついた粘液が染み出していた。香に匂いより強烈な臭気も凄まじく、 私は思わず吐き気を催した。 「夢にまで見た、少女が目の前に…金をつぎ込んだ甲斐があったよ」 「い、いやだっ!そんなモノを近づけるな!いやっいやだ!やめろ」 「せいぜい喚いてくれ。その内、コレがたまらなくなる」 男はぬめった肉棒を私の額にベトッと擦りつけ、酒臭いを吐いた。 426 :落日のバレー部:2013/10/23(水) 20 47 06.80 ID wZw6Oemo 「触るな!この豚野郎!」 私は男の顔に唾を吐きつけた。何を思ったか 男はその唾を舌で舐めとると、私の唇を奪った。 「んッむううッ!ふッんんんンンン!」 吸い付くようなディープキス、私の顎と頭部を持ち男は むしゃぶりつくように私の唇を吸い続けた。 酒臭い口内に体臭に息が詰まる。 ―――ブチ――― 「ぐッふうう!?あ、い、痛ッ…はぁはぁはぁはぁ」 私の唇が切れ、血の味が舌に滲んだ。 「人の欠点をあけすけいうのは悪いことだ。 これは仕返しだよ…ファーストキスだったかね?」 男は血を拭うと私を仰向けにして、組み敷いた。 初々しい乳房に自身の実った肉を押し当て、囁くように言った。 「綺麗な身体だ……本当はバレー部ごと買い上げるつもりだったのだが… さすがに海外の富豪や地下組織となると、私も手がだせなくてね」 私の秘部にグイと指を立て、ズプと中へ指を押し込む。 「はッ…あ…や、やめッ!」 ビクンビクンと媚薬に侵された痙攣が、未知の 感覚に私の口から拒絶の言葉が零れる。 男は私の上着を捲り上げ、クククと嫌らしい笑みを浮かべた。 バレーで鍛えた肌。発育途上の身体で唯一、『女』といえるのは 淡く実った乳房にうっすらと茂った股間やや丸みを帯びた尻ぐらいだ。 他の皆と違って薄い胸はコンプレックスであった。 「いい反応だ…それにこの女になりきらぬ乳、乳首も可愛いものだ」 男は私の硬さの残る乳房を根本から搾り出すようにして 勃起した先端に吸い付いた。 「はっ…あふっ…な、何を…くぅぅ!」 「んはっ…甘美な感覚に脳がとろけそうだろう?もうここも トロトロにふやけている…」 乳首から唇を離した男は私の下腹部をさすりながら スパッツ越しに両手をお尻に回すと、ぐにゅりと指を食い込ませた。 「指が沈む…そうそう、私の友人も犬と人間と交尾させたらしい。 知っているかね?犬は射精するとメスが逃げられないように チンポが膨らみ、そのまま反対を向いて文字通り交尾する…何時間も 長々と射精し続けるんだよ。あまり駄々をこねると……」 ぐにゅぐにゅと嫌らしい手つきで私のお尻を揉みこね、後ろから秘部に 指を立てた。股間部に滑った体液が染みこんでいる。 失禁したような不快感さえも熱く感じる。 「犬と交尾したくはないだろう?力を抜くんだ」 「………は…い」 427 :落日のバレー部:2013/10/23(水) 20 48 21.96 ID wZw6Oemo 「頃合いかね………フンッ」 男がスパッツの股間部分を引き裂いた。ビリィィと裂ける音。 「動かない方がいい、大事なところが傷つくからね」 男はナイフを取り出し、ショーツを斬った。私の女の部分が外気に晒される。 「君の愛液が染み出している……媚薬を使ったからと言ってこんなに濡れはしない」 男が指を突き入れると激しく抜き差しを繰り返した。 「はァ!?」 私は潤いを帯びた瞳が見開いた、突然訪れた快楽に声を上げた。 「くっ!あっ!あっ!や、やめ…ろ!やめろ…ぁ、や、やめ…」 弱々しい抗議の声も今は甘美に打ち震える嬌声にしか聞こえない。 じゅぷじゅぷと男が指を掻き回す度に飛び散る私の 潤滑油、高みへ、高みへと追いやられていく私の意識が頂点に達した。 「あ、あ、ああ―――ンンンっ!」 ビクンビクンと激しくバウンドする私の四肢、媚薬の効果も 相まって、その絶頂は私が今までに経験したことのないものだった。 「んんんッ…はッは…ふ…んん…」 口から零れる吐息、よだれ、全身から吹きでる汗。 それらが全て催淫効果をもたらし、甘露のように漂っている。 「いい表情だ…私もそろそろ限界だ」 男のそそり立つ肉棒も痛いほど勃起していた。 また私の股間もジュルと憂いを帯び、受け入れる準備を始めていた。 ほとんど抵抗できない私の濡れた秘部にピタピタと凶悪な肉棒を 擦りつけている男。その小さな恥部にはあまりにも不釣り合いな 肉の剣に私は眼を背ける。 「ちゃんと見たまえ…君の鞘に私の剣が収まる様を…」 男は震える私のお尻を抱えて肉棒の先端を定めた。 その鈴口からはブバッ…ボブッと白濁液が滴り落ちている。 「い…いや…いや…だ」 肌にうっすらと紅をのせながらも拒否し続ける私。 両眼には涙をにじませ、純血を失う屈辱に歯を食いしばった。 「フンッ」 男の肉の凶器が私の股に埋め込まれた。ズルッズニュッと熱い 物が、異性の一部が身体の中心に入ってくる感覚は最悪だ。 「は…お、おおおおッ!」 動かない四肢、本来なら未開の秘裂を引き裂いてゆく激痛が 脳を焼くような快楽に変換される。まるで何度も何度も 絶頂が持続する感覚に私の意識が飛びそうになる。 「あ…かひッ…はひッ……はっ…」 あまりの快楽に呼吸が止まりそうになった。息を吸う為 口を大きく開け、必死に空気を吸う。 「ん…くっは…し、締まる…女子高生の膣内は…おふっ」 男は瞼を閉じ、快感と苦痛で歯を食いしばった。 「ううっ、おお…き、キツイ…」 「や、やだ…う、動くな!動かないで!く、狂う!狂っちゃう!」 「天にも昇る気持ちだろう??遠慮はいらない、乱れたまえ」 男はえぐりあげるように腰を使った。 私の鍛えた体は筋力が発達しており、奥に進めば進むほど狭くなる。 その締め付けは肉棒をちぎらんばかりだった。 男は私の尻に指を食い込ませ、密着すると顎を突き出して 腰を力ませた。ようやく私の最奧まで届くと、男は満足気に息を吐いた。 428 :落日のバレー部:2013/10/23(水) 20 49 01.30 ID wZw6Oemo 「あッんはッ!あ、ああ、も、もうやめ…お、おかしく、おかしくなる」 肉塊に組み敷かれては、身動きがとれず、深々と打ちつけられる 肉の凶器。顔が男の胸板に押しつけられ、酷く臭う体臭が嗅覚を麻痺させる。 「どうだね?初めての相手はこの私だ」 「だ、誰が…あふッ…認めなィ――はあああ!」 異物を吐き出そうとぎりぎりと私の膣内は肉棒を締め上げる。 「んおおお…た、たまらん!」 その締めつけに男は甘くわななくと荒々しく肉棒を打ちつけ始めた。 ブチュ、ブチュと鮮血と共に潤滑液が結合部から飛び散る。 愛撫などない荒々しい行為。私は涙と汗をまき散らしながら嬌声をあげた。 「いやあ!あああ!ふン!ああっ」 快楽に涙を浮かべながら私は声をあげ、髪を振り乱れた。 私から離れまいとしっかりと尻に両手を回し、男は抉るように して突き上げた。その度に尻肉は揺れ踊り、 私の股は鮮血と男の先走り汁に濡れた。 「ん…ふおおおッ…んお加減が…んッ」 男の嬌声と共に腰の動きがより高く激しくなった。 打ちつけられる肉棒がぶるぶると小刻みに 震え始めるのを私ははっきりと感じ取った。 「やァ!はッぐッ!ん、ん、あッあうううッ!」 激しい突きに荒い息を吐きながら私は胸中で叫んだ。 (し…射精、射精される…こんな醜い男に…出される) まさに私にとっては悪夢のような仕打ち。 しかし私がそれを防ぐことはできない。否応なく受け入れなければならない。 『妊娠』の二文字に私はただ涙を流すことしかできない。 「んおお…ち、膣壁の一枚、一枚にすり込んでやるぞ! ドロドロの種汁をたっぷりと味わえ」 男の悲情な宣言が行為の終局を告げる。 「いやっ!あッ…ああああああッ!」 一際高い声と共にブビュル、ボビュッと汚らわしい白濁が私の中にぶちまけられた。 熱い奔流が身体の中に浸透していく感覚に泣き叫ぶ私。 「はああッ!この感覚はいつでも最高だ、孕め、孕め、孕め!」 「い、いやだ!いやだァ!いやあああッ!」 ビクンビクンっと波打つ腹部、媚薬に満たされた子宮が子種を逃すまいと その口を広げる。熱い、熱い、熱い。 「あああッ!い、いやだああ!こ、こんなのいやああ!」 汚らわしい精液を体内に注がれる度に、ビクンッビクンッと打ち震える 身体。脳天を穿つ快感の波が全てを呑み込む大津波のごとく 私の身体をさらってゆく。 「お!おお…んッお…んおお」 肉棒の先から魂まで吐き出されそうな射精絶頂の余韻に男は 私のお尻をこね回し、柔肉の感触を楽しんだ。ドブドブと肉棒から吐き出される 度に私の身体が波打つ。媚薬に侵されているとはいえ、自身の肉棒で イかしたという征服感は何物にも変えがたいのだろう。 「はぁ…ああ…強姦されてイク感覚はどうだね?最高だろう?」 女子高生を強姦、それも媚薬で感じさせながら…満ち足りた痙攣を終えると 男は私の中から萎えた肉棒を名残惜しく引き抜いた。 ずゅるる…という音と共にどろりと逆流してきた白濁液が私の秘所から流れ出す。 ブビュ…ビュル…ドプ…それは太腿をつたい私の股を白く濁した。 429 :落日のバレー部:2013/10/23(水) 20 52 02.24 ID wZw6Oemo その日から私は毎日、男に犯された。 衣食住には困ることはなかったが、いつでもどこでも 身体を求められれば、応じなければならなかった。 避妊など一切ない。全て膣内射精だ。 初めのうちは、計算などもしていたが、無駄なことだった。 ここに来て、数か月はしただろうか、生理が止まった。 殺してやりたい程、憎い男の子供を身籠ってしまったのだ。 そうして今、また男に抱かれている。 大きく膨らんだ乳房に腹部、伸びた髪、もう涙も枯れ果てた。 「もう安定期だろう…腹ボテの妊婦とセックスは久しぶりだ。 さァ、股を開いて、尻を突き出しなさい」 「……はい、ご主人様……」 大洗女子学園バレー部は、もう日の目を見ることはない。 おまけ 「ん、西住殿…西住殿、お、おお、で、出る」 「あはァ…優花里のミルク、ミルク…んちゅ…」 とあるホテルの一室で私は西住殿のフェラによって射精した。 「あ…ああッ、で、出てる…と、とまりません」 「優花里、優花里のチンポ…チンポ…」 何の躊躇もなく、ぶちまけるチンポに唇をかぶせて、コクコクと 喉を鳴らせて飲み下してゆく。 「あはァ…さ、最高です。西住殿…」 「優花里…ちょっと薄いよ。また誰かとしちゃったんですか?」 「あはは、西住殿が赤ちゃんを産むまで我慢できなくて…」 お腹が大きくなり、安定期に入るまではセックスはできません。 「お、お尻、お尻に頂戴…私も優花里のチンポ、我慢できません」 「ダメですよォ…」 西住殿は不満気な顔をしてスカートを捲り上げました。 「ね、ねぇ…ここ、何度もオナニーしても治まらないの…優花里、 優花里のチンポ…欲しいです」 ごめんなさい、西住殿。赤ちゃん産むまではダメなんですよ。 電話によるとまほさんもお腹が目立ってきたのでこちらに呼び寄せ ましょうか。バレー部で大分、資金も貯まったことだし。 「いつまでも一緒ですよ、西住殿…愛してます」 END
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【第十三話】 ‐アカネの部屋‐ エリ『あっ、もしもしアカネ?』 アカネ「うん、そうだけど。どうしたの?」 エリ『ちょっとさ、聞きたいことがあるんだ』 アカネ「……夏休み後半にかかってくる電話にロクなものはないって、 私の経験が物語ってるんだけど」 アカネ「そういう類いのものじゃないよね?」 エリ『大丈夫』 アカネ「そう」 エリ『ご期待には背かないよ!』 アカネ「おい」 * * * エリ「というわけで元・バレー部の、合同勉強会を始めたいと思います!」 三花「いえ〜い!」 まき「どうなるのかなー」 とし美「大して楽しみになれないね」 アカネ「……あの、始める前に一つ質問していい?」 エリ「どうぞ」 アカネ「なに普通に全員集合してんの!?」 三花「勉強会だからね〜」 アカネ「理由になってない! 私はそもそも、エリ一人に頼まれたんだよ!」 アカネ「そのエリの口から、こうなることは聞かされてない!」 まき「ごめんね、アカネちゃん。これには深い事情があるんだよ」 アカネ「……聞かせて」 三花「私はあるテキストの三分の一を」 まき「私もあるテキストの三分の一を」 エリ「そして私もあるテキスト三分の一を分担して、宿題を片付ける計画だったんだ」 エリ「ところが事件は起きた」 三花「私はやるべき量の五分の三しか」 まき「私も五分の三しか」 エリ「私は五分の一しか出来なかったんだ」 アカネ「……」 エリ「これは由々しき事態だよ……。 結局誰もノルマを達成できず、こうして夏休みは残り一週間となってしまった」 エリ「だからここでアカネに救いの手を求め、こうして集まってきたんだ」 アカネ「ふーん、なるほどね……」 エリ「わかってくれた?」 アカネ「こんの馬鹿三人衆がっ!!」 エリ「ひぃっ!」 まき「お、怒られたー……」 アカネ「夏休みの宿題は一人に与えられたノルマだよ? それを三人がかりで取り掛かろうとした挙句、それを達成できてない?」 アカネ「甘えんのもいい加減にしなさい!!」 三花「うう……」 アカネ「大体ね、自分の怠惰が原因のツケを私に回すのが気に入らない。 まだ一週間あるんだから、自分の力でなんとかしなさいよ!」 アカネ「……で、なんの宿題を分担したの?」 まき「こ、古文のテキスト……」 アカネ「あー、あのうっすいテキストねー。 夏休み中にこなすには、ちょうど良い薄さのテキストねー」 とし美(アカネは本気だ……本気で怒っている……) アカネ「それで、なんだっけ? 三分の一ずつだっけ?」 アカネ「はーい、ここにその古文のテキストがあります。 全部で十五パート、身につける内容ごとに分かれています」 アカネ「その三分の一、ということはそれぞれ五パートだけやればいい」 アカネ「……三花はその五分の三」 三花「う、うん」 アカネ「まきも同じく五分の三」 まき「うん……」 アカネ「それで、エリは……」 エリ「……五分の一です」 アカネ「うん、つまりエリは一パートしかやっていないということかー」 アカネ「舐めてんの?」 エリ「いえ、あの、その……」 アカネ「他二人も大概だよ。 だけど私、特にエリを救うことはすっごい癪に障るんだけどさ」 アカネ「わかるよね?」 エリ「仰る通りでございます……」 アカネ「その上で三人を代表し、エリに問いたい」 アカネ「……私の家に、何しに来たのかな?」 エリ「……わ、私たちは……」 エリ「アカネ様より激励を賜りに参りましたーっ!」 とし美(折れたー!) アカネ「ふうん。よし、それなら帰っていいよ」 とし美「あ、アカネ、その程度にしてあげようよ。ねっ?」 アカネ「とし美は甘すぎるんだよ。 知らないかもしれないけど、これ毎年のことなんだからね」 とし美「えっ?」 アカネ「毎年エリは夏休み後半になると私の家に来て、 こうして宿題を手伝ってとお願いしてくるの」 アカネ「いい加減三年生なんだから、これぐらい自分でさ……」 とし美「……あっ、そっか」 とし美「アカネはエリと一対一なら手伝ってあげても良かったんだ」 アカネ「はあ!?」 三花「つまり、エリと二人になれなかったから、烈火のごとく怒り狂ってたってこと?」 とし美「そうなんだよ、きっと」 アカネ「えっ、ちょっと、とし美?」 まき「わかったよ、アカネちゃん。謝る。ごめんなさい」 まき「エリちゃんと二人きりの時間を奪って」 アカネ「謝るポイントはそこじゃない」 三花「ごめんね、アカネ! もう絶対、二人の時間を奪わないから!」 アカネ「いや、だから……」 三花「エリも安心して。私たちは何も言わずに立ち去るよ」 アカネ「もうやめて! 手伝ってあげるから、もうやめて!」 * * * アカネ「……はあ」 まき「苦労症だねー」 アカネ「誰のせいだと思ってるの」 まき「私たちのせいだね!」 アカネ「自覚してるならしてるで質が悪い!」 アカネ「……そういえばとし美は宿題の分担の話、聞いてた? 私、初耳だったんだけど」 とし美「うん。アカネはそういうの聞いてくれなさそうだからって、 初めから相手にしないことにしてたみたい」 アカネ「ごもっとも。それで、とし美はどうしたの?」 とし美「自分でやった方がどうせ早いから断った」 アカネ「この結果すら予見してたのね……」 とし美「ま、そんな過ぎた事はいいから早く手伝ってあげよ」 アカネ「そうね」 とし美「三花とまきは私が教えるから、エリはアカネがお願い」 アカネ「一見とし美の方が大変に見えて、一番厄介なエリを私に押し付けてるね?」 * * * まき「この“る”は上がエ段だから、完了の“り”でいいんだよね?」 とし美「そうそう」 三花「とし美、この動詞は誰が動作主なの?」 とし美「それは尊敬語でしょ。そこから判断できない?」 三花「おお、なるほど!」 アカネ(あの二人はてんで出来ないってわけじゃなくて、 ちょっと教えれば大丈夫みたいね) アカネ(……それに比べて、こっちときたら……) エリ「る、らる、す、さす……あとなんだっけ?」 アカネ「助動詞の接続ぐらい夏休み前に覚えておきなさいよ……」 エリ「お、覚えてないもんは覚えてないんだもん」 エリ「えっと、“る”は受身、可能、自発……あとは……」 アカネ「……頭が痛い」 * * * 三花・まき「できたー!」 とし美「お疲れさま」 まき「これだけ早くに片付いたのも、とし美ちゃんのおかげだよー」 とし美「ううん、私はちょっと手助けしただけだよ」 三花「エリ〜、そっちはもうどれぐらいで終わる感じ〜?」 エリ「えっ?」 三花「えっ?」 エリ「あ、いやあ、あはは……」 まき「ま、まさか……」 アカネ「……ねえ、みんな。提案があるの」 アカネ「エリに勉強教える係を分担しましょ!?」 とし美「本日の勉強会、解散!」 アカネ「ちょっとおおお!!」 第十三話「桜高バレー部の適役」‐完‐ 17
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三花「ふっふっふっ。ハワイに来たからには、結成しなくちゃね」 まき「そうだね!」 とし美「なにを?」 三花「我ら! 桜が丘高等学校バレー部改め……」 まき「桜が丘高等学校ビーチバレー部!」 三花・まき「ここに推参!」 とし美「……お、おう」 まき「あれ?」 まき「とし美ちゃんのテンションが低いね」 とし美「いや、なんというか……」 とし美「別にハワイじゃなくてもよくない?」 三花「ハワイじゃなきゃ駄目なんだよっ!」 とし美「なにゆえ」 三花「実はこの部活名は略されていてね……」 三花「正確に言うと……我ら!」 まき「桜が丘高等学校ビーチバレーとハワイを愛する部!」 三花「なんだよ」 とし美「だいぶ内容に変更があったよ!?」 * * * エリ「ハワイといえば海だよね!」 アカネ「そうね」 エリ「で、海といえば波だよね」 アカネ「まあ」 エリ「そして波といえば波乗りだと思うんだよ」 アカネ「波乗りねえ」 エリ「というわけで、サーフボードを借りてきちゃいました!」 アカネ「いつの間に!?」 エリ「もうじゃんじゃん乗っちゃうよー」 アカネ「経験者なの?」 エリ「うん。一度も乗れたことないけど」 アカネ「……それは経験者としてカウントしていいの?」 * * * エリ「……」 とし美「あれ、エリ。どうしたの疲れた様子だけど」 エリ「いやね……」 エリ「その場のノリで物を借りちゃいけないな、と思ってね」 三花「どゆこと?」 アカネ(あの後しばらく頑張ったけど、乗れなかったからねえ) アカネ(……挙句、地元の親切な人が教えてあげようかと近づいてきちゃうし) アカネ(もちろん相手は英語だから、エリはしどろもどろでそれどころじゃなく) アカネ(Thank you! とだけ言ってエリは逃亡) アカネ「……」 アカネ「エリはサーフィンより先に、英語の学習をしないとね」 エリ「うん……ハワイ怖いわー……」 とし美「なんとなくしかわかってないけど、多分ハワイに罪はないと思う」 * * * 三花「そんじゃ、ホテルに戻って、晩御飯にしようっ!」 エリ「晩御飯かー……突然だけど肉が食べたい」 まき「女子力の欠片も感じられない発言だねー」 まき「でも私も食べたいよ。ラウラウ美味しかったし」 とし美「お、ちょっとガイドブックで調べてみたけど、近くに評判の鉄板焼き店があるみたいだよ」 エリ・まき「そこ行きたい!」 アカネ「決まりね」 ‐鉄板焼き店‐ エリ・まき・アカネ・三花・とし美「おおおおお!」 まき「すごいよすごいよ! 炎が高いよ!」 エリ「写真、写真撮らなくちゃ!」 とし美「わ、私も!」 三花「うおおお、燃え上がれ〜ってね!」 アカネ「見てるだけで楽しい気分になっちゃうね!」 * * * 三花「ん〜、美味しい〜!」 とし美「このロブスターもだけど、やっぱりお肉が特に美味しいね」 エリ「うん、肉がうまい!」 まき「だから肉が付く!」 エリ「やめて!!」 アカネ「……食べ過ぎたかな……?」 三花「アカネ、安心して」 三花「みんな一緒だよっ」 アカネ「三花……」 三花「さあさあ、どんどんお食べ!」 アカネ「……ねえ、どさくさに紛れて、人のこと道連れにしようとしてない?」 三花「……気のせいだよ〜?」 ‐ホテル‐ まき「食べたねー」 とし美「ちょっと食べ過ぎたぐらいかな?」 三花「明日からは少し抑えめでいこっか〜」 まき「フードコートとか行けば、日本食もそれなりにあるみたいだしね」 とし美「じゃあ明日の昼はフードコート?」 三花「いいんじゃない〜。あっ、でも、二人とも話しとかないと」 まき「私、呼んでくるねー」 * * * まき(あ、普通に部屋の外に出ちゃったけど、 コネクティングルームだから出る必要ないじゃん) まき(まあいっかー) まき(どっちにしろ隣の部屋だし。距離は大差ないよねー) まき(ノックノック、と) まき(……) まき(……あれ。反応がない) まき(二人とも部屋にいないのかな?) まき(じゃあ仕方ないや。一回、部屋に戻っておこうっと) * * * エリ「どこ行ってたの、まき」 まき「えっ!?」 まき「ど、どういうことなの……エリちゃんに似てる人が、私たちの部屋にいる……」 エリ「いや正真正銘私だけど……」 まき「まさかハワイはクローン技術が進歩していて……」 エリ「だから私は本物だって!」 まき「じゃあエリちゃん! “これが人間のサガってやつだよ”の、サガを漢字で書いてみてよ!」 エリ「おう!」 【差我】 まき「良かった、本物のエリちゃんだ」 エリ「やっとわかってくれたかー。これで一つ話が進んだね」 アカネ「エリは何一つ進歩してないけどね」 * * * 三花「明日の計画はこんなところでいい?」 まき「異議なーし」 三花「よしよし決定〜!」 とし美「まだ寝るまでにはじかんあるけど、どうする? なにかする?」 エリ「そういえば私、UNO持ってきたよ」 とし美「UNOなんて随分やってないなあ」 エリ「じゃ、せっかくのハワイ記念にやっちゃう?」 とし美「ハワイ記念にはならないと思うけど、いいね。やろう」 * * * まき「じゃあ順番は私から時計回りねー」 三花「オッケー」 アカネ「“ウノ”の言い忘れは厳しく追及するからね」 エリ「お、アカネがマジになってる」 三花「これはタッグを組むしかないかな〜」 アカネ「へっ?」 アカネ(このまま時計回りだと、まき、三花、私、エリ、とし美の順番……) アカネ(そしてこの二人が組むということは……) 三花「ほい、リバース!」 アカネ「案の定だ!!」 アカネ(そしてエリのターンに都合よく色が合致したものがあれば……) エリ「はい、リバース」 アカネ「言わんこっちゃない!!」 アカネ(あー、そして三花の顔。明らかもう一枚リバース持ってますよーって顔だわー) 三花「ごめんねアカネ、またリバース」 アカネ「知ってた」 アカネ(まあ、ここまでくればいい加減リバースも終わ……) エリ「あ、今度はスキップね。三花の番だよ」 アカネ「な……!」 エリ「へへーん」 アカネ「……やってくれるじゃない」 三花「……」 三花(……あ、なんかアカネがやばいオーラ出してるって、私の勘が必死に騒いでる) とし美「……」 三花(とし美のあの目、そろそろやめとけってサイン送ってる気がする) まき「……」 三花(まきも何だか知らないけど、頷いてるし) 三花(まあアカネは、たかがカードゲームで本気で怒る子じゃないけど、 それでも後が怖いし〜……) 三花「……ほい、リバース」 エリ「なっ!」 エリ(まさかまだリバースがあったとは……まあ十分差をつけることには成功した) エリ(後は通常通りにやっていけば、難なく……) アカネ「ふう、やっと私の番ね。ドロツー」 エリ(ドロツー!? く、リバースしたせいで、私に効果が……しかし!) エリ「私もドロツー!」 エリ(これしきの事体、想定してない瀧エリではないわ!) とし美「あ、私もドロツーね」 まき「私もあるよ、ドロツー」 三花「ドロツー返し!」 エリ(ぜ、全員ドロツーを所持していただと……! マズイ、嫌な予感しかしない!) アカネ「ねえエリ」 エリ「な、なにかなアカネ?」 アカネ「ドロツー」 エリ「うわあああああ!!」 * * * まき(初めのゲームの結果はとし美ちゃん一位で、エリちゃんはビリでした) まき(そして、あの後も数ゲームしてみて) まき(結構順位も入れ替わったんだけど) まき(何故かエリちゃんはずーっとビリなのでした) まき「特別狙われたわけでもないのに、なんでだろうね?」 エリ「わからない……ハワイ怖いわー……」 とし美「だからハワイに罪はないよね?」 * * * まき「じゃあねー」 アカネ「うん、また明日ー」 「ガチャンッ」 エリ「あー、なんであんなに負けが続いたんだー!」 アカネ「もう運が悪かったとしか言いようないでしょ」 エリ「ハワイに神はいなかったってことか……」 アカネ「また極端な」 エリ「……」 エリ「……そういえばハワイにいるんだよね、私たち」 アカネ「どうしたの、いきなり?」 エリ「だってさ、いつもいる学校じゃなくてさ」 エリ「それどころか日本でもない場所に、こうして五人が集まってるんだよ?」 エリ「こんなに遠くに来ても、すぐ近くで明日を迎えようとしてるんだよ?」 エリ「それってなんだかとってもさ……なんていうか……」 アカネ「なんていうか?」 エリ「……なんていうんだろ」 アカネ「こら」 エリ「だって言葉じゃ言い表せないよ。でもわかってくれるでしょ?」 アカネ「まあ、なんとなくは……」 エリ「良かった」 エリ「……良かった」 アカネ「そんなに嬉しいの?」 エリ「嬉しいよ。よくわからないけどさ」 アカネ「ふふ、わからないことだらけ」 エリ「世の中わからないことの方が多いんだよ」 アカネ「それもそうね」 エリ「……うん」 アカネ「……寝よっか?」 エリ「そうしよっか」 アカネ「じゃ、おやすみ、エリ」 エリ「うん、おやすみ」 エリ「……」 アカネ「……」 エリ「…………」 エリ「……どーん!」 アカネ「わっ! な、なによエリ!」 エリ「今日は一緒の布団で寝よ、アカネ!」 アカネ「どうしたの本当」 エリ「ちょっと修学旅行のアカネ思い出しただけー」 アカネ「うっ」 エリ「……だめ?」 アカネ「だめじゃないけど……」 エリ「やった」 アカネ「今日だけなんだからね」 エリ「アっカネ〜!」 アカネ「ちょ、なによもう!」 アカネ「……てか、今の話聞いてた?」 エリ「なにが?」 アカネ「はあ……まあ、いいか。もう遅いし、寝るよ」 アカネ「今度こそおやすみ、エリ」 エリ「ん、おやすみ、アカネ」 第二十四話「桜高バレー部の渡航の壱」‐完‐ 29
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エリ「まずは私のサーブ!」 圭子「エリ選手、早速サービスの構えに入りました」 エリ「二人とも覚悟しなよ!」 圭子「……ああっと! あの構えはまさか!?」 春菜「私も前に見たことあります。あれは……」 春菜「バレーのサーブの構えですね」 圭子「ですね」 エリ「くらえええ!!」 「アウトー!」 エリ「あれ? 入ったと思ったのに」 アカネ「いやワンバウンドもしてないよ!?」 * * * 圭子「あの衝撃的なバレーサーブ(卓球)が炸裂してから、 エリ選手の暴走は止まりません」 圭子「エリ選手は台と平行の軌道を描く強烈ショットで、 相方のアカネ選手を翻弄しています」 圭子「対するアカネ選手は堅実で安定したプレイで、 着実にポイントを重ねています」 圭子「もはや小さい二人に為す術なし、完全に二人の独壇場です」 春菜「それなのに点数は互角。不思議な試合ですね」 圭子「全くです」 圭子「現在得点では十対九でエリアカチームがリード。 しかし次のサーブは、問題のエリ選手です」 春菜「アカネ選手がエリ選手に声をかけていますね。 恐らく、“せめてコートに入れろ”と言っているのでしょう」 圭子「ああっと、エリ選手が任せろと言わんばかりに、親指を立てたー! まるで任せられなーい!」 春菜「アカネ選手の気持ちが窺い知れますねー」 圭子「これはアカネ選手も万事休すかー!」 エリ「二人とも、聞こえてるからね!?」 圭子「おや、エリ選手がなにか言いたげな顔をしていますね。 ちょっと現場のちずるさんを呼んでみましょう」 圭子「ちずるさーん!」 ちずる「はい、こちら試合会場です。 どうやらエリ選手、全くアカネ選手に信頼されていないようです」 エリ「だから聞こえてるからね!?」 アカネ「なにか言いたいことがあるなら、試合でそれを示してよ……」 エリ「うぐっ」 ちずる「おっと、エリ選手黙り込んでしまいました。 呆れかえったアカネ選手の言葉が、深く突き刺さったのでしょうか」 エリ「……」 エリ「……そうだね」 エリ「もうこれ以上、アカネにかっこ悪いところは見せられないかな!」 まき「おー……!」 三花「カッコいいよ、エリ〜!」 とし美「せめて次のサーブぐらい決めなよー!」 しずか「私たちも油断してられないね……!」 ちずる「……す、凄い! エリ選手、会場を完全に味方につけました!」 三花「エーリ、エーリ!」 ちずる「今のエリ選手に、敵なしです!」 エリ「いくよ、まき! しずかちゃん!」 アカネ「……エリ、慎重にね!」 エリ「任せて、アカネ……。このサーブで決めるから!」 圭子「あ、あの構えは……」 春菜「フォアハンドのロングサービス、上回転でしょうか」 圭子「サービスエースを狙えるサービスではありますが、 あのエリ選手が成功するものでしょうか!?」 春菜「今のエリ選手なら、大丈夫。私はそう思います」 圭子「あ、ああ、今サービスが放たれようとしてます! そして同時に、会場も一つになろうとしています!」 「エリ、いっけええええ!」 エリ「うおおおお!」 ・ ・ ・ 「カツン」 アカネ「えっ」 まき「えっ」 しずか「えっ」 三花「えっ」 とし美「えっ」 ちずる「えっ」 春菜「えっ」 圭子「エッ」 圭子「エッジボール……」 * * * エリ「……はあ」 アカネ「まあまあ、勝ったんだし」 エリ「でも最後のあのノリで、エッジボールだよ? かっこ悪いにも程があるよー……」 アカネ「私はかっこよかったと思うよ、エリのこと」 エリ「えっ?」 アカネ「私にかっこいいとこ見せようと頑張ったんだもん。 その姿勢が、とってもかっこよかった」 エリ「本当?」 アカネ「本当」 エリ「……アカネ〜、心の友よ〜!」 アカネ「はいはい」 「ゲーム トゥ 三花、とし美! イレブン、ツー!」 アカネ「……イレブン、ツー?」 * * * 三花「いえーい、まず一本!」 とし美「次も取っていくよー!」 アカネ(九点もの点差をつけながら、この余裕か。恐ろしい二人ね……) エリ「……あれ、まきは?」 しずか「まきは“身長よりも恐ろしいものを知ったよ”と呟いて、 どこかへ去っていったよ」 アカネ「なにを見てしまったの」 しずか「それと、まきからアカネたちに伝言」 しずか「“それでも世の中身長が全てじゃない!”」 アカネ「だから私はなにも言って無いんだけど!?」 * * * 圭子「さて最終戦は“エリアカ”チームvs“三花とし”チーム! これは好カードですね」 春菜「最後、土壇場で会場を沸かせた前者と、 圧倒的な技術力で勝利をつかみ取った後者、見逃せない試合です」 圭子「では会場のちずるさんに繋いでみましょう。ちずるさーん!」 ちずる「はい、こちら試合直前の会場です。 今回は、敗北が決定してしまった、ちっちゃいチームの二人にも来てもらっています」 まき・しずか「ちっちゃくないよ!」 ちずる「では、どちらのチームとも戦った経験のある、お二人にお伺いします」 ちずる「正直どちらが勝つと思いますか?」 まき「三花としチームかなー」 しずか「同じく」 ちずる「ほう、その理由は?」 まき「相手にエリちゃんがいるから!」 しずか「同じく!」 ちずる「なるほど、わかりやすい理由です!」 エリ「うおい!!」 * * * エリ「スタートダッシュ決めちゃうよ!」 圭子「おっとエリ選手、いきなり前の試合で最後に使った、 例のサービスを使用するようです」 春菜「出し惜しみせず全力で戦う必要があると、そう感じたのでしょう」 エリ「必殺!」 エリ「エッジ・サービス!」 アカネ「ええっ!?」 圭子「最低だー! のっけからエッジボールを狙ったサービス! 極悪非道、冷酷無比というほかありません!」 春菜「ただあの軌道、本当にエッジボールになりますよ」 圭子「無駄にコントロールだけは上手くなっている! 汚い、汚いぞエリ選手!」 「カツン」 エリ「よしっ」 とし美「……甘いよ、エリ」 エリ「なに!?」 圭子「おっと、とし美選手、予めポジションを大きくずらし、 エッジボールに対応できる位置についていたー!」 春菜「ラフプレーに対して正攻法で立ち向かう、 とし美選手の真面目なプレイスタイルが良く出ていますね」 圭子「おや、体制を少し低くしていますが……」 とし美「くらえっ!」 圭子「ロビングだー! ロビングで返したー!」 春菜「ボールを持ち上げるように打っていますね。 あれは非常に回転かかってますよ」 アカネ「くっ、跳ねる!」 圭子「アカネ選手、ここでなんとか返す! しかしボールが浮いてしまっているぞー!」 三花「チャンスボールだね!」 アカネ「しまった! エリ!」 三花「いっけえええ!」 エリ「くっ、間に合わない……!」 「ピーッ!」 圭子「決まったー! 三花選手の強力なスマーッシュ!」 春菜「とても良いスマッシュでした。 タイミングもばっちりで、チャンスを見事活かしていましたね」 圭子「今のやり取りを見て、どう感じましたか春菜さん」 春菜「とし美選手は回転をかけるのが非常に上手いですね。 対して三花選手は強打が得意のようです」 春菜「とし美選手が繋ぎ、相手を翻弄、三花選手が決める」 春菜「見事な連携プレイといえます」 エリ「くう、あと少しだったのに!」 アカネ「ごめんねエリ。私が上手く返せなかったから……」 エリ「いいや、私のサーブが甘かったよ。 もっときわどいところを、狙っていかないと……」 まき「……」 しずか「ねえ、まき」 まき「なに?」 しずか「……私たちって卓球部だったっけ?」 まき「少なくとも私たちはバレー部なんだけどねー」 * * * ちずる「ゲーム トゥ 三花・とし美! イレブン、ファイブ!」 三花・とし美「ありがとうございましたー!」 エリ・アカネ「ありがとうございましたー!」 エリ「あー、負けたー!」 アカネ「二人とも強すぎだよ」 とし美「そっちもなかなか手強かったよ」 エリ「くうっ、とし美のくせに上から目線とは……!」 とし美「勝ったのは私たちだしね!」 三花「そうそう。じゃあ早速勝利の一杯を貰っちゃお〜」 アカネ「えっと、三花はコーヒー牛乳でいいんだよね?」 三花「そうだよ〜」 アカネ「で、とし美はドクターペッパー」 とし美「それ本気で言ってるの?」 ‐バレー部班の部屋‐ とし美「あー、疲れたー」 まき「汗かいちゃったねー」 とし美「ほんとにね。もう一度お風呂入れないの?」 アカネ「今の時間じゃ、もう開いてないよ」 三花「仕方ないから汗拭けるだけ拭いて、今日は寝よ〜?」 エリ「賛成ー……、なんか今日は疲れちゃったよ」 アカネ「本当、あの盛り上がりはなんだったんだろう……」 とし美「その場のノリって、訳も分からないものだよね……」 三花「それじゃ、電気消すよ。皆、おやすみ〜」 まき「おやすみー」 * * * エリ「……」 エリ「……アカネー?」 エリ「……」 エリ「寝ちゃったかー……」 アカネ「なに、エリ?」 エリ「うわっ、起きてたの?」 アカネ「呼ばれてなかったら、寝てたよ」 エリ「なんかごめん」 アカネ「別にいいよ。……それで、なにか用?」 エリ「……今日、銀閣寺でとし美となに話してたの?」 アカネ「どうしたの。そんなこといちいち気にして」 エリ「だって、あの時のアカネ、一際真っ直ぐな目をしててさ。 なんだかアカネが、ずっと遠くにいるみたいに感じて」 アカネ「うん」 エリ「心配しちゃったっていうのかな……」 アカネ「……ふふっ」 エリ「わ、笑うなあー!」 アカネ「つまり“相談したいことあるなら、私にしてもいいんだよ”って」 アカネ「そう言いたいんでしょ?」 エリ「……うん」 アカネ「エリは面白いね」 エリ「面白いってなにさー」 アカネ「面白いんだもん。多分一生一緒にいても、飽きないよ」 エリ「……アカネって、たまに凄い恥ずかしいこと口走るよね」 アカネ「そうやってすぐ照れちゃうのも、面白いよ」 エリ「は、謀ったね!」 アカネ「ふふ、引っ掛かる方が悪いんだよ」 アカネ「……」 アカネ「……あのねエリ。私、進路で悩んでるの」 アカネ「四年制の大学に行くか、専門に行くかね」 エリ「専門って、美容師の?」 アカネ「エリには私の夢は話してたっけ」 エリ「うん。そっか、そのことを話してたんだ」 エリ「……それじゃ、私に答えは出せないね」 アカネ「ううん、話を聞いてもらえただけで十分だよ」 エリ「そっか……」 アカネ「……」 エリ「……心配しないで。アカネなら大丈夫だよ」 エリ「アカネなら、どんな選択をしても、それを正解にしてみせるから」 アカネ「エリ……」 エリ「私の知るアカネは賢くて良い子だから」 エリ「だから自分に自信を持つんだよ、アカネ!」 「ぎゅっ」 エリ「えっ……」 アカネ「……ありがと、エリ」 エリ「い……、いやいやいや! 大したことはしてないって!」 エリ「だから、そのー……抱き着くのはやめて欲しいっていうか、 ちょっと暑くないかなっていうかー……」 アカネ「……お願い」 アカネ「しばらく、このままでいさせて……」 エリ「アカネ……」 * * * アカネ「……」 エリ「……」 アカネ「……エリ、ありがと」 エリ「えっ、ああ、うん。もう大丈夫なの?」 アカネ「うん」 エリ「……ま、たまには甘えちゃいなよ。いつでも胸を貸してあげるからさ」 アカネ「うん」 エリ「今日はもう遅いから、寝よう。おやすみ」 アカネ「うん、おやすみ」 エリ「……」 アカネ「……」 エリ「……あの、アカネさん?」 アカネ「うん?」 エリ「いや、なんで私の布団で寝ようとしてるのかなと思って」 アカネ「……」 エリ「自分の布団に戻ろう? ほら、隣だし、大した手間はないよ?」 アカネ「……」 エリ「いや枕だけ持ってきても意味ないから」 アカネ「……今日は甘えたい日なの」 エリ「えっ……」 エリ「えええぇぇぇーーー!?」 アカネ「嫌?」 エリ「い、いや別に嫌じゃないっていうか、むしろ」 エリ「アカネなら歓迎出来るっていうか……、ああもう恥ずかしいなあ!」 アカネ「……」 エリ「あー、身体が燃えるように熱いよ……」 アカネ「……ふふっ」 エリ「アカネ?」 アカネ「……やっぱりエリって、面白いね」 エリ「は……」 エリ「謀ったねえええ!?」 アカネ「二回も引っ掛かってくれるとは思わなかったよ」 エリ「アカネのバカー! 本当に本当に、恥ずかしかったんだからね!?」 アカネ「知ってる知ってる」 アカネ「でも、最初は本気だったんだよ。それに良かった」 アカネ「元々知ってるけど、エリは私の、とっても大切な親友なんだよね」 エリ「……そんなこと言われたら、怒るに怒れないじゃん馬鹿」 アカネ「あとで埋め合わせはするよ」 アカネ「……それにしてもあんな大声出して、誰も起きてこないのは奇跡だね」 エリ「もし起きてきちゃったら、恥ずかしくて死んじゃうよ」 アカネ「ふふ、確かに。聞かれてなくて良かった」 まき(……たとえ聞いてても) とし美(聞いてる方が恥ずかしすぎて) 三花(起きるに起きれないんですけど〜……) ‐新幹線車両内‐ まき「おー、富士山だ!」 まき「反対側の窓だけど」 とし美「行きの時も同じこと言ってなかった?」 三花「京都、楽しかったね〜」 とし美「うん、また皆で行ってみたいね」 まき「そうだ、京都に行こう!」 とし美「今から!?」 まき「思い立ったが吉日だよ、とし美ちゃん」 とし美「こんな極端なパターンは入らないと思うけど……」 まき「そうかなー」 三花「……あっ、ちょっとごめん。お手洗い行ってくるね」 とし美「それなら私も」 まき「うん、いってらっしゃーい」 * * * 三花(そういえば、エリたちの席は一番扉に近いんだっけ……) 三花「……あっ」 エリ「すー……」 アカネ「……」 三花(寝てる……) とし美「……二人も、楽しんでたもんね」 三花「うんうん。今は、じっくり身体を休める時だよ」 アカネ「んー……」 三花「しかしまあ、互いにもたれ合っちゃって……」 三花「よし、カメラ起動〜」 とし美「旅の良き思い出の一つ、ね」 第七話「桜高バレー部の旅路の二」‐完‐ 10
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