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(Aルート) キョン「俺はハルヒたち(ハルヒ、長門、朝比奈さん、朝倉の5人)と町の郊外にある山でキャンプをする事になった、噂ではこの山の付近で人食い事件があるという、10人前後で人を襲い食い殺すという狂った事件だ、俺は行きたくないと言ったが、ハルヒは「面白そうじゃない、キャンプがてらその事件を調査しましょ」と言い、無理やり連れてこられた、ちなみに古泉、鶴屋さんも誘ったが用事でこれなくなったらしい。 この時点では、人食い事件なんて単なる噂だと思っていた、しかし・・・悪夢は始まった。・・・ キャンプ当日の夜、5人でたき火に当たってた時、 盛り上がっていたせいか、俺は歌を歌っていた。 キ「止められない、この想い~明日が来なく~ても、抱きしめたい、折れるほど~爪痕は、消えないい~」 ハ「あはは、キョンなんなのよその歌~」 そして歌い終わると・・・ ハ「なにか聞こえない?」ハルヒは言った。 ガルル、 キ「犬の声か」 と、その時、草むらから3匹の犬が飛び出てきた、 キ「な、なんだこの犬は!」 その犬は口からヨダレをたらし、飢えているようだ、そして襲ってきた! キ「と、とりあえず逃げるぞ!」 5人で逃げ出した、とにかく必死で逃げた、しばらくして。 キ「あ、あれ?朝倉と朝比奈さんは?」 後ろを振り向くとハルヒと長門しかいなかった。 キ「くそ、はぐれたか、ん?」 前を見ると森の向こうに洋館があった。 キ「ハルヒ、長門、あの館まで走れ!」 なんとか館まで逃げ切れたのは俺(キョン)ハルヒ、長門の3人、朝比奈さんと朝倉とははぐれてしまった。 キ「ここは・・・」 ハ「わぁ、すごい館ね・・」 ハ「あれ、みくるちゃんと朝倉は・・・・」 ハルヒは今気付いたようである、ハルヒはあわてて外に出ようとした。 キ「待て、外は危険だ、」 ハ「でもみくるちゃんたちが・・・・」 とその時、「バン」と奥の部屋から銃声が聞こえた。 ハ「何、今の・・・」 キ「朝倉か?・・」 ハ「キョン、ちょっと見てきてくれない?」 キ「わかった」 長「私も行く、」 ハ「わかったわ、じゃあ私はここを(ホール)を確保しておくわ。 奥の部屋に入ろうとした時、ハルヒはこう言った。 ハ「気をゆるしちゃだめよ!」 キ「ああ」 ドアを開けた、そこは食堂だった。 長「食堂ね・・」 俺は近くにあった時計を見ていた、その時長門が。 長「!これは・・・} 俺はすぐに長門の元へ走った。 キ「どうした?」 長「血・・・」 床には血が広がってた。 長「他を調べてきてくれない?」 長門はそう言った。 キ「わ、わかった、その血が朝比奈さんや朝倉ものでなきゃいいが」 横には扉があった。 キ「じゃあちょっと見てくる」 と言い、おれは隣の部屋に行った、部屋の奥から物音がした。 キ「そこに誰かいるのか?」 ジュル、ジュル、と何かを食べてるようだ・・ 奥に進むとそこには、ゾンビが人を食っていた。 キ「うわあああああ」 俺は慌てて部屋を飛びだし、長門の元へ駆け寄った、 キ「おい長門・・・・」 長「どうしたの・・・」 ガチャン、後ろの扉からゾンビがやってきた。 長「何これ・・・」 キ「うああ、気をつけろ、そいつはバケモノだ!」 長「私にまかせて・・」 そう言うと長門はポケットから拳銃(コルトパイソン)を取り出した。 バン、バン、ゾンビを倒した、倒れたゾンビを見て長門は。 長「なんなの、これ?」 キ「奥の部屋でそいつが人を食っていた」 長「・・・・・・」 キ「しかし危なかったぁ、ところでその銃は?」 長「そこに置いてあった・・」 キ「そ、そうか・・」 長「はい、」 長門が俺に銃を渡した、 長「もう一つ置いてあった、護身用に持ってて、」 キ「ああ、ありがと、」 拳銃(べレッタ)を受け取った、 キ「とりあえず、ハルヒに報告しよう」 長「うん」 俺と長門はホールに向かった、ホールに着くとそこにハルヒの姿はなかった・・・ キ「ハルヒィーーーーーーー」 俺は叫んだが返事はない、 キ「長門は1階を探してくれ、ホールから出るなよ、」 長「わかった」 俺は階段を駆け上がり、2階のホールを見渡した、しかしいない・・・ 1階に戻り、長門と合流する、 キ「どうだった?」 長「いなかった・・・」 キ「どうなってるんだ・・・ハルヒまでいなくなるなんて・・」 長「落ち着いて、・・とりあえずあなたは1階から調べて、私はもう一度食堂を調べる・・」 キ「ああ」 長「これ、キーピック、鍵の掛ってる机や一部の扉はこれで開くはず・・」 キ「ああ、ありがと、」 長「何かあったらこのホールで落ちあいましょう・・・」 キ「わかった・・・必ずだぞ・・」
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俺がハルヒと付き合い始めたころ、どういうわけか、長門と古泉も付き合い始めていた。 そして、いつのころからか朝比奈さんが少し元気がなくなっていたころの話だ。 ハ「最近、みくるちゃんが一人ぼっちになってるみたいね。」 み「一人だけ寂しいですぅ~」 長「…SOS団は男女比2:3。どうしても誰かが余る。」 み「わ、わたしはあまりなんでしゅかぁ~うぅぅ」 ハ「そういってもねぇ。キョンはあたしのものだから仕方ないし…」 長「古泉一樹も私のもの。」 ハ「有希~。いうようになったわねー」 長「…別に。」 ハ「そうね、みくるちゃんだけ一人って言うのも可哀想だし、キョンも古泉くんも1/3ぐらいはみくるちゃんに貸してあげましょう!。有希、かまわない?」 長「あなたがそれでいいなら。かまわない。」 み「(ちょっと納得いかないけど)あ、ありがとーございましすぅ」 ちょっとみくる救済保守 ハ「みくるちゃん!ついでだから、1日団長もやってみる?」 長「…やってみたい。」 ハ「有希…あなたじゃないわよ、みくるちゃんよ」 長「…残念。」 み「え…ぇぇぇぇぇ、涼宮さん、いいんですかー?」 ハ「1日ぐらいたまにはいいわよ。みくるちゃんは団に貢献してくれてるからねー。」 み「わかりました。わ、わたしっがんばりましゅ!」 コンコン ?「はぁぁぃ」 キ「ちわーっす……こんにちは、あさひ…って、ハルヒか」 ハ「こんにちは、キョンくん」 古「こんにちは。おやっ、今日は涼宮さんと朝比奈さんが入れ替わってるんですか?」 ハ「そーよ。日ごろの感謝ってことで、みくるちゃんに1日団長をやってもらうことにしたの!」 み「よろしくおねがいしまーす」 キ「そりゃまた……いいアイデアだな」 ハ「でしょー?たまにはこういうことがあってもいいと思ってたのよー」 キ「そうか…で、ハルヒ。団長の命令は絶対、だったよな。」 ハ「そーよ?それが何か?」 キ「今日は朝比奈さんが団長だったよな。」 ハ「さっきもそういったじゃない!」 キ「で、今日はお前はマスコットキャラ兼副副団長っと。」 ハ「ま、まぁ、そういうことになるわねぇ…何よ?」 キ「なら、お前はメイド服に着替えて、みんなにお茶を入れて、俺の横に座って、胸をじろじろ見られて、たまに団長のセクハラ胸揉みにおとなしく耐えなければならない。」 ハ「なっ」 キ「そうなるわけだな。というわけなので、古泉、廊下に出ようか。朝比奈さ、もとい、団長!この萌えマスコットキャラを強制着替えさせてください。」 み「は、はぁぁい」 ハ「ちょ、ちょっとみくるちゃん!?」 ちょっとみくる救済保守(なんかキョンが黒い?w) み「今日は団長ですので、日ごろ涼宮さんがわたしにしてくれていることをしてあげますねー。」 み「あ、キョンくん、古泉くん、別に廊下に出なくてもいいですよ~w」 み「今日一日だけですから、下着を見られるバージョンもついでにやりますからー!w」 ハ「み、みくるちゃん!?」キ・古「あ、朝比奈さん!?」 み「涼宮さ~ん?どれだけはずかしーですかー?w」 ハ「ちょっと冗談は…」 キ「ハルヒ、そこは「ひょぇぇぇぇぇ~~~~」か、「キョンくん見ないで~」なんじゃないのかぁ?」 ハ「キ、キョンー、あとで覚えてなさいっ。み、みくるちゃんも明日はひどいからねっっっっ」 古「彼は「あとで」で、朝比奈さんは「明日」ですか。涼宮さん、相変わらず仲のよろしいことでw」 ハ「古泉くんまで…」 長「…いっちゃん、『あとで』…?(キョンのほうをみて首をかしげる)」 古「?」 キ「長門、「腰が抜けるまでやってあげるからっ!」っていえばいいと思うぞ?w」 長「…いっちゃん、『あとで』腰が抜けるまでやってあげるからっ!…これでいい?」 古「ちょ…っと、長門さん…あなたも、ほどほどにして置いてください…」 キ「お前だけ楽になろうなんて許さん!w 長門、あとで限界までやってやれ!w」 長「…わかった。」 み「きっ、今日はわたしが団長なのでー、無視しないでほしいですー」 キ・古「あ、すいません、朝比奈さん」 ハ「キ、キョン!私の着替えシーンどーだったのよっ!…萌えた?」 キ「あー、もう反則的なまでにかわいかったぞ。で、次はお茶かな。ハルヒ、お茶を入れてくれ。可愛くおしとやかに、なw」 み「命令するのはわたしなのですー」 キ「あぁ、すいません、朝比奈さん。」 ちょっとみくる救済保守 ハルヒがメイド服で朝比奈さんのように温度を測りながらお湯を沸かしている。…音節区切って組み合わせて遊ぶあれみたいに意外な組み合わせだなぁ。 キ「そーだ、朝比奈さんは普段どんなあたりを気をつけてお茶入れてくれてるんです?」 ハ「そーね。みくるちゃん、どのあたりを気をつけるの?」 み「そーですねぇ。涼宮さんは1杯目は一気なのでぬるめに薄めにとか、長門さんは最後のほうまでぬるくならないように熱めにとか…」 ハ「ふんふん」 み「キョンくんや古泉くんはお茶の葉に合わせて温度を調整したりしますねー。」 古「なるほど。何気ないようで奥が深いんですね。」キ「そこまで気を使ってくださっていつもありがとうございます。」 み「いえいえ。あ、涼宮さん、今日はキョンくん渡すときは屈みがちで腕を寄せながら渡してくださいね」 ハ「ちょっと…それはなんか屈辱的ね…キョンにもみくるちゃんにも…(ブツブツ)」 み「涼宮さん!やってくれないと、罰金なのですー!」 ハ「わ、わかったわよ、やればいいんでしょっ!」 古泉が携帯を気にしながらこっちをにらんでるが…この程度はハルヒも機関も甘受してもらったほうがいいよな。 ハ「キョンくん~、お茶ですぅ~」 キ「はっ、ハルヒ~。そこまで忠実にやらなくてもいいぞ?」 み「涼宮さ~ん、もっとこびた感じにしてほしいですー」 あ、朝比奈さん…そろそろ限界だとおもいますよー? ハ「こびた感じ…(キョンだけが相手ならいくらでもしてもいいんだけど他に見てられるとできないわ…)ど、どんな感じにやればいいのよっ」 み「少しかがんで、気持ち下から見上げるように上目遣いで、胸を強調しつつ、おしとやかな雰囲気と表情を崩さずやってみてくださいー。」 み「あ、あと~、舌足らずな感じが出せると最高ですぅ~」 なっ、朝比奈さん…あなた、計算だったんですね…すっかりだまされてました… ハ「…こーかな。キョンくぅ~ん、お茶がぁ入りましたぁ~」 ななななんと!ハルヒが素で萌えキャラ化しているじゃないかっ キ「ハハハハハハハハルヒ…、やややればでできるんじゃないかかぁ」 ハ「そそっそんなことないわよっ」 古「なるほど~。朝比奈さん萌えられテクニックをマスターしたら、涼宮さんは最強って感じですねぇ。」 長「…彼の心拍数が急激に上昇。かなり動揺している。」 古「さすが、朝比奈さんですねぇ」 み「(つ、つい最終手段用テクニックを教えちゃった…次からキョンくんに使えないぃぃ)そ、そんなことないですよぉ。」 ちょっとみくる救済保守 やばかったー。ホンキでやばかった。部室でハルヒを押し倒しそうになった… 朝比奈さんテクニック、恐るべし。 ハ「み、みくるちゃん、お茶が入りましたよ~」 み「す、しゅじゅみやさんありがとうございましゅ~」 長「…普段、朝比奈みくるは涼宮ハルヒにそんなに緊張してお茶を出さない。むしろ、私に出すときのほうg」 キ「な、長門ー。その辺は個人的な相性の問題d」 長「…涼宮ハルヒはともかく、朝比奈みくるには嫌われてるということ?。」 キ「あ…いや、そうじゃなくってだなぁ…」 み「べ、べちゅに嫌ってなんていましぇんー。そんにゃにいうにょにゃらー」 どもってますよ?朝比奈さん。 み「長門しゃん、こっちにくるです!涼宮しゃん!ウイッグとってくだしゃい!」 ハ「ん…これでいい?」 み「それでしゅー」 長門を団長席に座らせて、ウイッグということは髪型でもかえさせるのか? み「長門さんはショートなので私じゃあんまりアレンジできないですけどー、 これをつけてイメージ変えるです!」 それはハルヒの髪色に合わせたセミロングウイッグだった。 長門の髪にあうのだろうか…って、あわせた上に後ろ持ち上げて…ここでポニーテールか!? み「古泉くんの好みの髪型は何でしゅか~?」 古「え…えーと、僕は特に…」 み「じゃぁ、キョンくんと同じということでポニーテールにしましょー」 ハ「なっ!み、みくるちゃん!そ、それだけはだめよっ!!!!!」 み「別にいいんじゃないですかー?」 ハ「だっ、だめよっ。ポニーテールはキョンのためだから、古泉くんも同じとは限らないし…」 古「そうですねぇ…では、ツインテールなんて、どうでしょう?」 み「わかりましたー。ツインテールにしましょー。あ、涼宮さんはちょっとまっててくださいね。次にポニーテールにしてあげますからー!」 ハ「べっ、別にしてほしいわけじゃないんだからっ><」 ちょっとみくる救済保守(なんだか、ずれまくって長くなってますが; やはり、ハルヒ+ポニーテールは最強だしなぁ… 朝比奈さんもその辺わかってるらしい。ハルヒ自身も意識しまくってるし。 み「長門さんも髪を伸ばしてみたらどーですかー?」 長「…あまり長いのは効率が悪い。このぐらいが最適。」 み「そういうのじゃなくて…そうですねぇ…古泉くんはどのぐらいが好みですかぁ?」 古「え…あぁ…朝比奈さんぐらいでしょうか?(森さんもあのぐらいだったなぁ…)」 お?長門が古泉をにらんでる 古「え…あ…で、でも、長門さんぐらいのも好きですねぇ(長門さんは心も読めるのでしょうか…)」 長「いっちゃん、私もメイド服のほうがいい?」 古「(よ…読まれてますね)い、いえ、長門さんは制服のほうがお似合いだと思いますよ?」 長「いっちゃん…私も苗字じゃなくて…」 古「え、あ…ゆきりん」 長「いっちゃん!」 古「ゆきりん!」 見詰め合う長門と古泉…なんだか新鮮な感じ…でもないか。長門はいつも無言で見つめてるしなぁ。 み「わ、わたしもいるんだから、二人だけの空気をつくらないでほしいでしゅー」 古「あ、もうしわけありません」 長「…髪、すこし伸ばすようにしてみる。」 な、長門!?いますぐ伸ばしたりすると問題あるぞ? 長「…だから…いっちゃん、伸びるまで待ってて。」 …そ、そうかー…長門もだいぶわかってきたようだ。 古「それは楽しみですねぇ。なg…ゆきりんの本当のツインテール、いつになりますかねぇ」 長「…形になるのは2ヵ月後。今のようになるには少なくとも半年かかる。」 古「そうですかぁ~。それは…楽しみですねぇ。」 気の長い話である。 み「さ、できましたよぉ~。次は涼宮さんですね~」 ハ「み、みくるちゃん…お、お願いします」 ハルヒが硬くなってる。今日は珍しいことだらけだな。 ハ「キ、キョン!にやけてるんじゃないわよっ!」 脱線転覆中な ちょっとみくる救済保守 み「やっぱり涼宮さんの髪はきれいですね~」 ハ「あ、当たりまえよっ。毎日時間かけて(ブツブツ)」 み「やっぱりみてほしいからですか?」 ハ「べ、別にキョンにみてほしいなんていってないわよっ」 み「…誰もキョンくんなんて言ってませんよ?言ってなかったですよね?」 長「言ってない。」 ハ「……」 み「はい、ポニーテール、できました~。涼宮さん、あともう少しでいい感じの長さになってきましたねー」 キ「おぉ、だいぶそれらしくなったなぁ。さすが、朝比奈さんですね。」 ハ「ど、ど、どうよ?」 キ「ん、あ、あぁ…ハルヒ、似合ってるぞ。」 ハ「あ、ありがと」 み「あ、一つ忘れてたですー」 おもむろにハルヒの胸をもみ始める朝比奈さん。 ハ「み、みくるちゃん、な、何!?」 み「涼宮さんにも唐突に胸をもまれる気分を知ってほしいです~」 ハ「え、あ、あん、わ、あたしはそんなに…あん…激しくしてないわよっ…」 み「そんなこと無いですー。あ、キョンくんも触ってみます?w」 キ「(触りたい…)え、あっ、いや…朝比奈さん、そろそろやめてやってください。」 み「えー、まだ揉み足りないけど…まぁ、キョンくんの忠告じゃ仕方ないですね~。わたし、今日は団長だから従わないとねっ(ウインク)」 ハ「はぁ…はぁ…べ、別に…あたしは…キョンの言うことだから聞いてる…わけじゃ」 キ「まぁいいじゃないか、ハルヒ。お前も少しは朝比奈さんの境遇、わかっただろ?」 ハ「わ、わかったわよ…」 ちょっとみくる救済保守 み「あとは何があったかな~…あ、雑用に命令するとかがありましたね~」 ハ「わ、わかったわよ、みくるちゃん、今までごめんね。で、でも、キョンに命令していいのはあたし個人の問題で団長だからじゃないんだからっ」 キ「ほーう?お前のきめ台詞は「団長命令!」だと思ってたけどなー」 ハ「あ、あれは、あたしと団長という立場とがあいまって初めて…」 み「それはずるいですー。」 ハ「むー…今日だけよっ」 み「じゃあ、行きますねー。」 な、何が来るんだ!?あの朝比奈さんだからあまり無茶は無いだろうが… み「キョンくん!涼宮さんを抱きしめてください。古泉くんも長門さんを抱きしめてね。」 キ・ハ・古「はぁ!?」長「……」 み「みなさんわたしに気を使ってくださるのはありがたいですけどー、やっぱり恋人なんだから仲良くしてくださいなっ」 キ・古「朝比奈さん…」ハルヒ「みくるちゃんっ」長「…いいの?」 長門が本を閉じる み「あ、時間ですねー。では、今日は解散しましょう。ですが、その前に…」 古「なんですか?」 み「今日は団長ですから2つだけ団則を追加させてもらいますね。 『たとえ団長命令でも心の準備時間は与えること』 いつも急なのでちょっと覚悟する時間がほしいのですー。 それと…」 ハ「わ、わかったわ。今度から少し早めに言うようにするわね。10秒でいいわね!」 み「ひょえぇぇぇぇ。それじゃあんまり変わってないですぅ」 ハ「じゃぁ、30秒で!」 み「うぅぅぅ、わかりましたぁ。あともう一つ~ 『たとえ恋人同士でも部室内ではいちゃいちゃしないこと』 やっぱり目の前でいちゃいちゃされて無視されてるのはつらいですぅ」 ハ「き、気をつけるようにするわ。」 長「…わかった。」 み「では、今日は解散しましょうー。あ、涼宮さん着替えですね。脱がしてあげましょうか~?」 ハ「ひ、一人でできるからぁー」 ちょっとみくる救済保守 あれから、朝比奈さんは前にもまして表情が明るくなった。 俺たちもあまり見せびらかすのは良くないと気づいたし、 ハルヒもあまりセクハラしないようになったようだし、 やっぱり、なんだかんだ言っても先輩、なんだなぁ。 あの人にもいい人ができるといいなと俺もハルヒも、もしかしたら長門や古泉も思っている。 ちょっとみくる救済保守 end
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基本情報表紙 タイトル色 その他 目次 裏表紙のあらすじ 出版社からのあらすじ 内容 あらすじ「ライブアライブ」 「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」 「ヒトメボレLOVER」 「猫はどこに行った?」 「朝比奈みくるの憂鬱」 挿絵口絵 挿絵 登場人物 後に繋がる伏線「朝比奈みくるの憂鬱」(伏線) 刊行順 基本情報 涼宮ハルヒシリーズ第6巻。2005年4月1日初版発行。 表紙 通常カバー…涼宮ハルヒ 期間限定パノラマカバー…生徒会長、喜緑江美里 タイトル色 通常カバー…赤 期間限定パノラマカバー…水色 その他 本編…293ページ 形式…短編集 目次 ライブアライブ…P.5 朝比奈ミクルの冒険 Episode00…P.52 ヒトメボレLOVER…P.95 猫はどこに行った?…P.187 朝比奈みくるの憂鬱…P.242 あとがき…P.298 裏表紙のあらすじ 幻にしておきたかった自主映画だとか突然のヒトメボレ告白、雪山で上演された古泉渾身の推理劇や、 朝比奈さんとの秘密のデートSOS団を巻き込んで起こる面白イベントを気持ちいいくらいに楽しんでいる涼宮ハルヒが 動揺なぞしてる姿は想像できないだろうが、分かさのハプニングであいつが心を揺らめかせていたのは確かなことで、 それは俺だけが知っているハルヒの顔だったのかもな……。 お待ちかね「涼宮ハルヒ」シリーズ第6弾! 出版社からのあらすじ 文化祭でしでかしたあの出来事が原因で唯我独尊直情径行な涼宮ハルヒが動揺するというのは、まあひとことで言えば感慨深い。 まだまだコイツには俺でも知らない一面があるということか――。大人気シリーズ第6弾! 内容 短中編集。収録されている「朝比奈みくるの憂鬱」は、第7巻『陰謀』直前のストーリーであり、重要なストーリーでもある。 「ライブアライブ」、「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」はアニメ化された。 あらすじ ※ネタバレ記述があるので、原作未読の場合は注意。 「ライブアライブ」 +... 文化祭当日。映画編集で徹夜明けのキョンは、ゆっくり座っていればいいからと体育館でのステージ発表団体を見に行く。 だが、体育館のステージに現れた人物は意外な人物だった。そこに現れたのは…… 「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」 +... 第2巻『溜息』で撮影・作成した映画を文化祭で公開した作品。 「ヒトメボレLOVER」 +... 12月のある日、キョンの家の電話が鳴る。 声の主は中学のクラスメイトであった中河。その用件は、ある人物を見た瞬間、光り輝くオーラのようなものを纏っていたらしい…… 「猫はどこに行った?」 +... 夏に孤島の別荘で行われた推理ゲーム、そのウィンターバージョンが冬休み旅行の2日目、宿泊先である鶴屋邸別荘にて始まろうとしていた。 そのキーアイテムとしてシャミセンも連れてこられていたのだが…… 「朝比奈みくるの憂鬱」 +... 年が明けて1月。いつもの習慣で文芸部室の扉をノックするキョン。しかし反応はなかった。 長門がいるのかと思い、キョンはドアを開けるが、そこには朝比奈みくるがいた。だが、どこか様子がおかしい。 みくるは今度の日曜日、デパートでお茶の葉を買いたいと言ってキョンを誘うが、2人だけで行きたいと言う…… 挿絵 口絵 涼宮ハルヒ、キョン、長門有希(ヒトメボレLOVER) ⇒ 朝比奈みくる、鶴屋さん(ライブアライブ) ⇒ 朝比奈みくる(朝比奈みくるの憂鬱) ⇒ 長門有希、朝比奈みくる ⇒ 挿絵 「ライブアライブ」 P.27…涼宮ハルヒ、長門有希 ⇒ P.45…涼宮ハルヒ、キョン ⇒ 「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」 P.63…朝比奈みくる(ミクル)、長門有希(ユキ) ⇒ P.73…朝比奈みくる(ミクル)、古泉一樹(イツキ) ⇒ P.87…朝比奈みくる(ミクル)、長門有希(ユキ)、シャミセン ⇒ 「ヒトメボレLOVER」 P.101…キョン、キョンの妹、シャミセン ⇒ P.131…涼宮ハルヒ、キョン ⇒ P.147…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希 ⇒ P.175…長門有希 ⇒ 「猫はどこに行った?」 P.205…朝比奈みくる、長門有希、鶴屋さん ⇒ P.217…新川、森園生 ⇒ P.225…涼宮ハルヒ、鶴屋さん ⇒ 「朝比奈みくるの憂鬱」 P.245…朝比奈みくる ⇒ P.291…朝比奈みくる ⇒ 登場人物 涼宮ハルヒ キョン 長門有希 朝比奈みくる 古泉一樹 鶴屋さん 谷口 国木田 キョンの妹 中河 新川 森園生 多丸圭一 多丸裕 シャミセン シャミツー ハカセくん 後に繋がる伏線 「朝比奈みくるの憂鬱」(伏線) みくるの「あたしたちの未来を望まない人たち」という存在 ⇒ 第7巻『陰謀』、第9巻『分裂』にて半分回収 キョンが古泉に聞いた「『機関』以外の別組織」 ⇒ 第7巻『陰謀』、第9巻『分裂』にて回収 刊行順 <第5巻『涼宮ハルヒの暴走』|第7巻『涼宮ハルヒの陰謀』>
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二学期がもうすぐ終業式を迎えるある日の午後。 コンビニに行くと言って席を立った古泉は、扉の前でいつもの微笑をたたえ、SOS団アジトを振り返った。 「何か用がございましたらどうぞ」 「古泉くん、あたし雪見だいふくお願いね!」 早速ハルヒが勢い良く挙手して言った。 お前には遠慮と言うものが…ま、古泉だしいっか。 「古泉、ジャンプ頼む。料金後払いでな」 「あのー、古泉くん、ハンドクリームを…あればでいいです。 よろしくお願いします」 朝比奈さんが律義に古泉に頭を下げるのを見つめていると、長門がいつの間にやら古泉の真横に移動していた。 「私も、行く」 ん?古泉に頼んだらどうだ?そのために奴も皆の注文を聞いているんだろうし。 俺がそう思っていると、ハルヒも同じように思ったんだろうな、 「有希、古泉くんに頼んだら? 遠慮してるんだったら大丈夫よ、古泉くんは私が見込んだSOS団の副団長だもん。 断るなんてキョンみたいなケチ臭いことしないわよ!」 市内探索の度に全員分の昼食代やら茶代やらを払っている俺のどこがケチ臭いと言うんだハルヒさんよ。 「いいの?」 古泉、今すぐ俺と代われ。 長門にそうやって上目使いに尋ねられるんならパシリくらい安いもんだ。 「勿論です。どうぞご遠慮なく」 コートを手に取った古泉が長門に爽やかスマイルで促すと、長門は 「昼、少ない日用。羽付き」 とだけ呟いた。 「ゆーきぃー!!!」 長門の一言で外の気温よりも冷たくなった空気の中、真っ先に動いたのはハルヒだった。 「な、長門さん!」 少し出遅れた朝比奈さんも、ハルヒと同じく長門に駆け寄った。 ふたりして長門を抱き寄せ、顔に掛かるふたり分の胸の圧力に身動きできずにいる、なんとも羨ましい状態の長門を古泉から引き離す。 その古泉はと言うと、あまりのことに爽やかスマイルのままその場に固まり、このクソ寒いのに汗を一筋流すなどと高度な技をやってのけていた。 ハルヒと朝比奈さんは俺と古泉から最も離れた場所、つまりハルヒの団長机まで長門を連行して、そこでやっと長門を解放した。 「ゆゆゆ、有希、あなた学校でなったの?」 「なった」 「どうして私に言わないの!? みくるちゃんでも良いわ、とりあえずそーゆー時は知っている人に持ち合わせがあるかどうか聞くもんなのよ!」 ハルヒの物凄い剣幕に、長門はそうなの?とでも言うように首を傾げ、朝比奈さんはハルヒの言うことにこくこくと頷いていた。 「でも、聞くと言っても、そういうのは男の人に聞いちゃだめです」 そこでハルヒ達は全員が全員、俺と古泉の方を見た。 ハルヒは睨み付け、朝比奈さんまでもが咎めるように。 長門はただ見つめただけだったが、なんだなんだ、ハルヒと朝比奈さんのその目は。 俺も古泉も誰にも何もしてないぞ。 何故か冷や汗が垂れてきた。 「それに、古泉くんと有希が一緒にコンビニ行って、よ。 有希がそれ持ってレジに並んだら、古泉くんがなんてリアクションしたら良いか解らなくて困るでしょ!」 「べ、別に何もリアクションなんてしませんが…」 うん、こればっかりは俺も古泉がハルヒに反論するのも無理ないと思うぞ。 俺だって見て見ぬフリをするさ。 「解ってくれましたか?長門さん」 朝比奈さんがまるで姉のように長門に問い掛け、長門がこくっと頷いた。いいね、和む。 「って、悠長にしてる場合じゃないわ!」 ハルヒは自分の鞄に手を突っ込んで小さいポーチを取り出すと、長門の手を掴んで扉までずかずか歩いて行った。 古泉が扉の前から退くと、何故かハルヒは奴を一瞥してから勢い良く扉を開けて部室から出て行った。朝比奈さんもそれに続く。 そりゃな、あんな会話をした後に男共とひとりで残るのは気が引けるだろうよ。 ぱたん、と扉が閉められる音を聞いてから、盛大な溜息をついて俺は机に突っ伏っした。 はー、やれやれ、一気に疲れた。 古泉が壁にもたれ掛かって、そのままずるずると床にへたり込む。 こりゃいつものオーバーリアクションじゃなくて素っぽいな。当然か。 「それにしても、驚きました」 「ああ、宇宙人の長門にもそーゆー…」 「近頃のコンビニって何でも置いてあるんですね」 そっちかよ。今時パンツだって売られてるぞ。 いや、そうやってツッコむ気力さえ今の俺にはもう無いさ。
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俺は、ハルヒの事が好きだが、告白するなんぞ出来ない…… 何故なら、俺はツンデレだと自覚している。 それなのに、いつものように生活している…… 「涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆」 今の季節は夏、俺は今、学校へ行ってる所である。 谷口「よぅ!キョン!」 声掛けるな、暑苦しい 谷口「何言ってんだ?クールな口調になってるぞ」 なってない、なってない 場所変わって、教室 入ると、ハルヒがいる かなり暇なようだ 「よぅ」 ハルヒ「あ、キョン、放課後ミーティングあるからね、遅れないように!」 「はいはい」 と、言う時に岡部が来た 放課後、俺はいそいそとSOS団部室へ行った。 入る前にノックして入るのが俺のルールだ みくる「は~い、どうぞ」 我らアイドル、朝比奈みくるの声である。 う~ん、可愛い声ですね! 入ると、朝比奈さんと古泉と長門……そして、ハルヒがいた。 古泉「こんにちは」 長門「……(ゴクリ」 みくる「こんにちは、キョン君」 ハルヒ「遅い!ミーティングするわよ!」 やれやれ……挨拶無しですか、ハルヒさん いつものようにミーティングをやり、終わった。 そして、長門が本閉じた時が帰る時間になるのだ。 帰ろうと思ったのだが…… ハルヒによって呼び出された。 ハルヒ「キョン、あんたは残って……話したい事あるの」と言われた。 このまま、帰ったら死刑にされるから仕方なく了解した。 今、部室には俺とハルヒだけだ 「……」 ハルヒ「……」 「……」 ハルヒ「…ねぇ、キョン」 「何だよ」 ハルヒ「…あたしの事どう思ってるの?」 「?俺がハルヒの事どう思ってるかってか?」 ハルヒ「…うん」 唐突過ぎて呆然してしまった。 俺が、ハルヒの事どう思ってるのかって? ハルヒ「……」 「……」 ハルヒ「……」 長い沈黙である。何分経ったが分からないぐらいだった……そして、俺は沈黙を破った 「…最初は変な奴かと思った」 ハルヒ「!?」 「しかし、俺は、お前と一緒にいると楽しいと分かった」 ハルヒ「……キョン」仕方ない、ここで告白しようか……言うんだ!俺よ! 「……ハルヒ、俺はお前の事……」 キィィィィ…… な、何だ!?この耳鳴りは!? ???「やっと、見つけたね」 この声……まさか!? ???「やっと、見つけたね」 「お前はまさか……」そう、俺を2回襲い、殺そうとした………それが 「朝倉涼子!」 朝倉「当たり、流石、キョン君ね…私の事を覚えてるなんで」 「何で…何でこんな所にいるんだ!」 朝倉「私は、キョン君と涼宮さんに会いたかったの」 ハルヒ「朝倉さん、あんた、カナダへ行ったんじゃあ……」 朝倉「お久しぶり、涼宮さん……残念だけど、カナダ行ってないし……それに」 と、部室が異空間に変わった。 朝倉「私は普通の人じゃないわ」 「!?」 おぃおぃ、マジか? 朝倉がナイフ取り出したぞ…… ハルヒ「あ、朝倉さん……」 ハルヒは、呆然してるな… ま、仕方ないだろ?誰でも信じたくない出来事で呆然するのは当たり前… じゃなくで、こういう状況はどうすんだ……気付いてくれよ、長門! 朝倉「ふふふ……どうするの?」 くっ、逃げるしかないか…… おぃ、ハル…… ハルヒ「これは、どういう事?ねぇ、キョン!」 ちっ、ハルヒが混乱に陥ってるな… 「ハルヒ!逃げるぞ!」 ハルヒ「キョン!」 俺は、ハルヒの手を捕まって部室から逃げた。 とにかく、稼ぐんだ!時間を稼ぐんだ!長門! 朝倉「逃がしはしないわ」 逃げる、逃げる、とにかく逃げる…… …おかしい、階段が見当たらんぞ……これがエンドレス廊下かぃ! 笑えないな 朝倉「そう、笑えないわ」 いつの間に!? 朝倉「今度こそ、あなたを殺して、ハルヒを目覚めて貰うわ」 くっ、ここでゲームオーバーか! 朝倉「死になさい」 朝倉のナイフを俺の方へ投げる… ???「……させはしない」 この声は! 「長門!」 長門「…遅れてゴメン」 朝倉「ふふふ、まだ現れたね、有希」 長門「あなたは、私が消したはず」 朝倉「私は諦めない主義なんでね」 長門「あなたは、前より強くなった」 前より強くなった!?と言う事は、前のようには出来ないって事か!? 長門「…そう」 冗談じゃねぇ!と言う事は、この異世界から脱出するしかないのかよ! 長門「…そう」 朝倉「脱出しても無駄、私が追っかけるわ」 長門「…一つ出来る事ある」 「それは、何だ?」 長門が言ったのは、次の事である。 朝倉を無へ帰る事 つまり朝倉と闇に包まれた世界へ行けってか…… 「で、それはまだなのか?」 長門「……もう完了した」 なるほど、長門ってなかなかの策士だ。 長門「出口を開ける」 と、長門が呪文を唱えて、何も無い空間から出口が現れた。 「行くぞ、ハルヒ」 ハルヒ「う、うん」 ハルヒを出口まで連れて行く時に、突然、キョンは腕を捕まれた 朝倉「させない」 キョン「な、放せ!」朝倉「暴れても無駄よ」 ハルヒ「キョン!」 くっ…………仕方ない… 「ハルヒ!長門!出口まで走れ!行くんだ!」 ハルヒ「で、でも!」「行くんだ!」 ハルヒ「……分かった、行こ、有希!」 と、ハルヒは、長門を連れて走った… そう、それでいい… 朝倉「何をする気?」「お前を、道連れしてやる!」 朝倉「ま、まさか!?」 周りの空間が闇に染まって来る ハルヒ「キョン!何してるの、早く!」 ハルヒ、長門…脱出したな… 長門「…キョン」 寂しがるな、長門… ハルヒ「キョン!ねぇ!」 ハルヒ…今までありがとな… 「っ!ハルヒ!お前は、俺の……」 ハルヒ「キョーンッ!」 ――恋人だ 異世界の扉が閉ざされ、元の部屋に変わった。 そして、キョンは行方不明に… キョンが消えた… あたしが好きだったキョンが消えた… 「有希!キョン救えるでしょ!」 長門「…救える確率は低い」 「そ、そんな!?」 長門「彼の事は、病気という理由しておく」 「……」 長門「…ゴメン、ゴメンなさい」 「!ゆ、有希…」 泣いてる…あんな無感情だった有希が無いてる 「あ、あんたは悪くないのよ…有希、いいの、自分で責めないで…」 長門「うん…でも、ゴメンなさい」 「いいの!二人で救う事だけ考えようよ……うっ、ううっ…」 長門「……」 お互い、抱き合って泣いた…神はあたし達を見守ってるだろうか… 次の日 岡部「えー、●●●は病気で欠席だ」 クラス一同「エェーーッ!?」 ……キョン キョンの机… キョンの置き勉… …キョン 「よぉ!」 「映画、成功しよう!」 「やれやれ…」 「SOS団の事頼むぜ」 「俺、実は…ポニーテール萌えなんだ」 「ハルヒ、それ似合ってるぞ」 「ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ……」 会いたい、キョンに会いたい… 阪中「どうしたの?ハルヒさん……泣いてるの?」 え、泣いてる? あたしが泣いてる…… 会いたい、キョンに… 授業が終わり、放課後になり ハルヒは部室へ行き、古泉やみくるに昨日の事を伝えた。 みくる「そ、そんな…キョン君が…」 古泉「キョンさんが行方不明に…」 二人も驚いてた。仕方ない事だったのよね…いえ、仕方なくない! 長門「ゴメンなさい」 「有希は悪くないのよ、全て…あの子が悪いのよ」 長門「……」 あたしは、信じてる…キョンは今どこにいるかを! それに… 「古泉君、みくるちゃん…あんた達は、やっぱり…」 古泉「…気付いてたのですか?」 みくる「そうです、私は未来人です」 そっか…有希が宇宙人だとすれば、この人達は…と思ってたけど… あの時、キョンが必死に言ってたのはこれだったのね… 「…古泉君、みくるちゃん、有希、あたしは何者なの?」 みくる「あなたは…時間を変える能力あります」 長門「こっちは、三年前…情報を爆発させたのは…あなた」 古泉「しかし、我々…『機関』では、あなたの事を「神」だと思ってる者がいます」 つまり、あたしは何者がはっきりしてないって事ね 古泉「恐らく、そうなります」 ん?と、言う事は 「あの時…そう、キョンとあたしがいた空間はもしかして?」 古泉「空間?巨人がいっぱい出て来た空間の方ですか?」 「うん、そう」 古泉「あれは、「閉鎖空間」と言われる空間なんですよ。あなたのイライラで発生した空間です… あの巨人は「神人」と呼ばれる者なのです。アレは、あなたの不機嫌で出来た者達…あなたは夢だと思ってますが、違います。」 「え!?じゃあ…アレは…夢じゃないって事?」 古泉「えぇ、そうなります」 な、ちょ…え!?うそ!?あのキスはゆ、夢じゃないの!? 古泉「何があったか知りませんか、夢ではなく現実です。あなたの不機嫌が爆発したら…ここは無くなる可能性あります」 え?あたしの不機嫌で世界が無くなる? 「それは、世界崩壊って事なの?」 古泉「…はい」 そんな!あたしは知らないまま生きてたと言う事なの… みくる「涼宮さん、あなたは知らないまま生きて欲しいと望んで来ました…まさか、この時に告白するとは思いませんでした …すみません」 「みくるちゃん…いいの、あたしは気にしてないわ」 長門「私はあなたを守る」 「ありがとう、有希…ありがとね…」 と言いながら、あたしは、ふと、窓の方へ見た… 橙色で染まってて美しかった。 キョン、今どこにいるの… ???「うっ…こは、ど…だ…さ…い…みん…会い…い…ハ……ハル……ルヒーっ!!」 ハッ!? …ゆ、夢か… あれから、一ヵ月後…あたしは元気になって通っている。 でも、家では元気じゃない… 泣いた日だってある… 「んー?何だったのかしら?あの夢…」 時々、声が途切れて、何で言ってるのか分からなかった… なのに、どこが…懐かしい感じがしたわ… 何だったのかしら? SOS団室 「やっほー、みくるちゃん!お茶!」 みくる「は、はい…ちょっと待って下さいね」 みくるちゃんのメイド姿を見ると、嫌な夢忘れられるわ… 古泉「こんにちはー、おや?ハルヒさん、今日も大丈夫ですね」 「あったり前よ!それに比べて、キョンなんか…あ…」 古泉「…すみません」 みくる「…お茶置いときますね」 「あ、うん…」 そっか、今はキョンいないんだ…あたしって、まだ思ってるんだな… 「……キョン…」 まだだ、あたしって弱くなったな…キョンがいたら、きっと笑ってしまうよね 長門「……」 古泉「おや?長門さん、顔色が悪いですよ…大丈夫ですか?」 長門「う、うん…」 みくる「本当に大丈夫なんですか?」 長門「大丈夫」 と言って、立ち上がった。 古泉「おや、帰るんですか?」 長門「…(ゴクリ」 と、有希は歩き出した途端 「…ぁ…」 ドサッ! 有希が倒れた… 「!…有希っ!有希!有希!」 みくる「有希さん!」 古泉「保険室へ行きましょう!」 保険室 「有希、どうしたのかしら?」 みくる「そうですね…」 シャッ カーテンを開く音だ。 古泉「先生から聞きましたが…長門さんは、寝不足に疲労が溜まってたんですよ」 「寝不足と…」 みくる「疲労?」 古泉「えぇ、そうです」 「な、何で…有希が?」 古泉「…ハルヒさん、心当たりありますか?」 心当たり?……まさか… 「ずっと、キョンを探してたの?」 古泉「……」 みくる「……」 有希…有希も、まだキョンの事を… 「有希…何で、何で…あたし達と相談しなかったのよ…ズルイわよ!あたしは、団長なんだからね!…うっ、うっううっ…」 みくる「ハルヒさん…」 古泉「……」 有希は、今も寝てる…優しい天使の様に …よし、決めた! 「皆!よく聞いて!」 古泉「はい?」 みくる「何ですか?」 「あたし達と一緒にキョンを探そう!きっと、どこかにいるわ!」 みくる「涼宮さん…」 古泉「これは、良い決心ですね…僕も探しましょう」 「皆、頑張ろうね!」 長門「私は…まだ諦めてない…私も探す」 と、有希は起きてた 「有希!ちゃんと寝ないとダメよ!」 長門「大丈夫…時間を早くした…もう平気」 有希… みくる「行きましょ!」 みくるちゃん… 古泉「僕も一生懸命、探しますよ」 古泉君… ???「ハルヒっ!」 「!…え?」 周りを見ると誰もいない… どういう事?あ! (???「ここは、どこだ…寒い…皆に会いたい…ハルヒ、ハルヒ、ハルヒーっ!」) あの夢、まさか…キョン!? 皆に、夢の事を話すと 古泉「夢の中にキョンさんか?」 みくる「まさか、キョン君は…今、そこにさ迷ってるって事?」 「かもしれないわ…キョンは多分…」 長門「その可能性ある」 古泉「……」 みくる「……」 「…有希、何とか出来ないの?」 長門「ある」 古泉「え?それは…まさか?」 みくる「どういう事ですか?」 「古泉君、何か分かったの?」 古泉「…閉鎖空間へ行き、欠けた場所あれば…そこが異空間の入り口です」 欠けた場所? 「はい、例えば…そこに壁があるとすれば、閉鎖空間では壁では無くなってる…と言う事です」 つまり、あった物が無いとすれば、そこが異空間への入り口って事ね 「で、どうやって行けるの?」 古泉「ご安心を、僕の出番ですから」 古泉「ここでいいでしょう」 ここは、校庭…何でこんな所に? 「って、ここで何か出来るの?」 古泉「はい…その前に、あなたに言いたい事あります」 「何?」 古泉「僕とみくるさんに、長門さんは行けません…何故なら、あの空間はあなたの物ですからね」 「……」 古泉「一人で探せますか?」 「探せるに決まってるでしょ!」 古泉「そう聞いて、安心しましたよ…さぁ、目を瞑ってください」 目を瞑る?取りあえず、言われた通りにやるしかないわね… 古泉「失礼ですか、手を貸しますよ?」 「うん」 一歩、二歩、三歩… 古泉「目を開けて下さい」 ……ここは、閉鎖空間ね 古泉「後は、頑張って下さいね」 と言い、古泉君は消えた… …さて、キョンはどこにいるのかしら 一年五組の教室… 保健室… 食堂… トイレ… 屋上… 体育館… 色々、探したけど…見つからなかった… 「ふー…ここにも無いわね…と言う事は…SOS団室だけか…」 SOS団室のある校舎へ行き、階段に登り、到着した。 ここなら…見つかるはず…お願い! と、あたしは思いながら開けた… 何にも無い… 「う、うそでしょ…どこにも無いわよ…」 ん?何か…何か変ね… ロッカー…コスプレ服…盤ゲーム…お茶入れ…ヤカン… あ、PCが無い… 「どういう事?」 よく調べると…PCがあった机の向こうに入り口あった… 「入り口から見れば無かったのに…後ろにあったなんで…」 そう、そこが異空間への入り口… 何だが、怖い…怖くで行けないよ…キョン…あたしは本当は気が弱いのよ…キョン… 「うっ…ううっ、ひっ…怖いよぉ…」 カダンッ! 「ひっ!……な、何?」 周りを見ると、床に何か落ちてた… 「…これは…」 よく見れば、キョンの鞄だった… キョンが行方不明になって以来、鞄をおばさんや妹ちゃんに返してなかったっけ… キョン… 「ん?鞄の下に何かある…」 と、鞄の下にある物を取って見ると… 一冊のノートだった… 「何で、こんな物か?…日記?」 ノートの表面にデカデカと「日記」と書かれてあった… とにかく、開いて見る ○月○日 変わった女がクラスにいた。そいつの名は涼宮ハルヒ。 しかし、可愛かったな…ポニーテールすれば物凄く可愛いよな ○月○日 ちょっと話し掛けてみた…すぐに終わっちまった… まったくよ、こんな可愛い子がいるのに勿体無くね? ○月○日 ハルヒを観察したら、分かった…こいつ、曜日ごとに髪型を変えてるな…うむ、面白い ○月○日 SOS団か…まぁ、仕方ないか… 間違った方向へ行かなきゃいいんだがね… キョン…こんな事を日記書いてたの? ○月○日 夢を見た…ハルヒとキスする夢を…うわぁ、恥ずかしい!フロイト先生が笑ってしまうぐらい恥ずかしい… でも、味が良かったな… キョン…嬉しかったの? キョン… 最後まで読もう… ふー…次のページへ行くかな… ベラ・・・ 「ん?これは…最近の」 ふと、手が止まった… ○月○日 ハルヒを見て思った…ハルヒは確かに可愛い。 怒る顔も可愛かった…だけど、ハルヒと一緒にいるだけで楽しい… だから、俺はつい嬉しくなる…ハルヒはハルヒらしく行動してくれると俺は安心する… めちゃくちゃな行動をするハルヒが好きだ。気が強いハルヒも好きだ。 俺は、素直に「好きだ」と言えない…それでも、愛してる… ハルヒ、気付いてくれるのだろうか… キョン…あたしの事をそう思ってたの!? 「キ、キョン…あぁ、会いたい!会いたいよ!…気が強いハルヒが好き?…でも、あたしは…本当は、気が弱いのよ!」 あたしは、泣いた…物凄く泣いた…会いたくでも気が弱いまま… (キョン「ハルヒ、お前は!俺の……」) !? (――恋人だ) キョンは、こう言ってたわ…あたしを恋人してくれたんだ…あたしは、頑張るよ!いつまでも気が弱いままじゃダメだよね…キョン、待ってて!) と、あたしは異空間へ入った。 暗い… 上と下が分からない… 寒い… キョン…どこにいるの… フワッ! あたしがいた暗かった異空間が、いきなり明るくなった。 「な、何なの?」 ここは、あたしが通ってた東中… そして、今いるのは、校門の辺り… 「…!!」 「……!」 校庭の辺りに声が聞こえる… あたしは、そこへ行って見た 「あ、あれは」 そう、あたしが見たのは…中学校頃のあたしと…ジョン・スミスだった。 どうやら、線引きをやってる最中だった。 どうやら、線引きが終わったようだ 「ねぇ、あんた。宇宙人、いると思う?」 「いるんじゃねーの」 「じゃあ、未来人は?」 「まあ、いてもおかしくはないな」 「超能力者なら?」 「配り歩くほどいるだろうよ」 「異世界人は?」 「それはまだ知り合ってないな」 「ふーん」 あの男…確か… 「ま、いっか」 「それ北高の制服だよね」 「まあな」 「あんた、名前は?」 「ジョン・スミス」 ジョン・スミス!?ジョン・スミス…まさか…キョン? そうか、キョンは3年前へ行ったんだ… キョン…あたしの知ってるジョン・スミスだったんだ… その後、昔のあたしとジョン・スミスが去った後、校庭へ行った。 そっか、これを書いたのは…キョンだったんだ… ありがとう、キョン… と、その時にあたしの後ろから光が放った。 「え?」 あたしは、振り向いた その光が人の姿に変わった…そして、光が消えた。 「え?あ…」 目の前にいた…あたしの会いたい人がいた… キョン「久しぶりだな、ハルヒ」 ハルヒ「キョン!」 あたしは思わずキョンへ駆け寄り、抱き付いた… 「会いたかったよ!キョン!」 キョン「スマンな、心配掛けて…」 いいの…キョンがいたから、謝らなくでいいの! 「キョン…」 キョン「…ここは、3年前の七夕だな」 「うん」 キョン「さっき、気付いたんだろ」 「うん!」 キョン「……」 ハルヒ「……」 お互い見つめ合ったまま、動かない… キョン「ハルヒ、ただいま」 ハルヒ「おかえり、キョン」 ???「あら?いい雰囲気ね」 !?あの人が来た!?学校の屋上? と、二人は学校の屋上を見る キョン「いい加減しろ…朝倉涼子!」 朝倉「あら、張り切ってるね?キョン君」 いきなり、キョンサイドへ切り替わりまーす! 朝倉「ふふふふ…どうするの?」 ハルヒ「キョン…」 あぁ、大丈夫だ!ハルヒ、俺が守ってやるさ 「朝倉!俺は思い出したぞ」 朝倉「何を?」 「長門から聞いた事ある。この異空間は自分の意思で物を変えれると聞いた! だが、それも条件あるんだろ?」 朝倉「あら、有希ってお喋りね」 「その条件はここの異空間とはピッタリらしいな?しかも、この異空間はコンピュータ世界だろ?」 朝倉「で、それがどうしたの?まさか、物を出すとか?」 「大当たりだ。普通の人でも出せるらしいよな?だったら!」 俺がイメージした通りに物が現れた…それは銃だった。 それを取って、素早く構えた。 「もぅ、お前の思い通りはさせねぇ!そして、お前を撃つ!」 朝倉「!?」 「……」 朝倉「ふふふふ、あーっはははは…この私に何か出来るというの?」 朝倉「ふふふふ…行くよ!」 と、朝倉の手からナイフが出て来た。 「くっ!」 銃で防御する俺 ハルヒ「キョン!」 「ハルヒ!お前は隠れてろ!」 ハルヒ「う、うん」 キン! 朝倉「ハルヒを逃してどうするのよ?キョン君!」 キン! 「ハルヒは俺が守る!朝倉、お前がやってる事は間違ってる!」 キンキン! 朝倉「それがどうしたのよ!私が間違ってる?それは無いわ」 キンッ! 鍔迫り合いする両者 「それは、お前のエゴだって…分かってるのか?」 朝倉「さぁ?分からないわ」 「ふざけんな!」 と、俺は弾き返した 朝倉「私は、ふざけてないわよ?」 朝倉「あなたがいる世界はつまんないでしょ?」 「つまらくはない、むしろ、楽しいさ」 朝倉「あら?我慢してるの?」 「…俺は、ハルヒがいる世界が好きだ…だが、お前が思うような世界は欲しくない」 朝倉「あら、ハルヒ、ハルヒって言うけど、そんなに好きなの?」 と、朝倉は「やれやれ」のボースをしてる。 「確かに、好きだ…あいつは気が強くでも、本当は気が弱いところがある…それでも守りたい…」 朝倉「ふーん…」 「ハルヒはハルヒだ、お前の思うようにはさせない!」 朝倉「でも、もう遅いよね…どの道、あなたが死ぬのだから」 「それはどうかな?」 朝倉「え?影?まさか!?」 朝倉は、月の方へ振り向いた 「遅かったな……長門!」 そう、月を背景して現れた 長門「情報結合の解除を申請する」 と長門が言うと、朝倉のナイフが消えた 朝倉「そ、そんなバカな…」 説明しよう!キョンは戦略を考えていたのである! 銃を出した後、長門の事を思い浮びながら戦ったと言う事だ! 時が来たら、それを実行したのがキョンの策…流石、策士は伊達じゃないぜ! 朝倉「くっ…」 朝倉は、少しよろめく 「朝倉!お前の負けだ!」 と、銃を構えた 朝倉「くっ!これが私の負けなのね…」 「朝倉!これで…終わりだぁっ!」 と、銃の引き金を引く バァン… 朝倉「あぁ…私の…ま…けね…」 朝倉は涙の泣かしながら、結晶化になり…消えた。 「…長門、ありがとな」 長門「…(ゴクリ」 …さて、ハルヒの所へ行くか… キョン…あんたの想いは分かったよ… あたしの想い…キョンの想いは繋がってたんだね… キョン「ハルヒ!」 「キョン!…戦いは終わったの?」 キョン「あぁ、終わったよ」 「……」 あれ?何で有希がここに? 長門「私は、ここから出る…後は、あなた期待」 と言って、消えた。 あぁ、CGが何かのプログラムかな? キョン「…ハルヒ、ここで言わせて貰う」 「何?キョン」 俺の想い…まだ変わってない…今なら言える! 「ハルヒ、お前の事好きだ!付き合ってくれ!」 キョンの想い…確かに受け取ったよ…あたしの想い受け取って… 「あたしも好きだよ!あんたじゃないと…ダメなんだからね…」 ハルヒ、確かにお前の想いは受け取ったよ… 「ありがとう、ハルヒ」 ハルヒ「こっちもありがとう、キョン」 「ねぇ、キョン」 「ん?何だ?ハルヒ」 「キ、キスしてくれない?」 「…あぁ、するよ」 と、お互いの唇が重なる ハルヒは可愛い。 キョンは優しい。 何かあろうと守ってみせる。 何かあっても守りたい。 そして、俺は…それぞれの想いを今、一つになる。 そして、あたしは…それぞれの想いを今、一つになるよ。 俺は、あたしは、愛されるより愛したい。 そして、生きて行きたい。 ――永遠に エピローグ あれから、一週間後…あたしは元気に通ってる。 キョンに会いたいから楽しみに通ってる。 俺は、ハルヒに会うため楽しみに通ってる。 色々あったけど…これで、恋人同士になるな… 「おぅ、ハルヒ」 「あ、キョン」 俺は守りたい奴がいるから… あたしは会いたい人がいるから… 「おはよう!」 「おはよう!」 俺たちは あたしたちは 強い絆を結ばれているから 完
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ハルヒ わがSOS団も、本日より番長制を導入するわ。 キョン なんだ、番長制ってのは? ハルヒ そして東京23区計画に打って出るわ! キョン クロス慣れしてないのは分かるが、向こうの話はもっと先に進んじまっているぞ。 ハルヒ というわけでキョン、あんたは「おつかれ番長」ね。 キョン おまえなりに、ねぎらってくれてるのかもしれんが、全然うれしくない! ハルヒ で、古泉君は「きくばり番長」にしようかと思ったけれど、それじゃあんまり面白くないから、期待通り「腹黒番長」よ。 キョン だから、誰の期待だよ? ハルヒ そして、みくるちゃん、あなたは「巨乳番長」よ。いまさら言うまでもないけれど。 キョン こっちも今更だがな、会社でそれを言ったら、ど真ん中ストレートのセクハラだぞ! ハルヒ 最後は有希ね、悩んだけど「微乳番長」で行きましょう。 キョン もっと長門の特性を汲んでやれよ! 仲間だろ? おまえリーダーだろ? ハルヒ じゃあ、「無口番長」はどうかしら? キョン なんだよ、そのうわっつらなネーミングは? 少しは考えろ! ハルヒ 決まりね。 キョン どこで、どうして、決まったんだ、今のは? 長門 なんと呼ばれても関係ない。私はここにいる。 キョン ああ長門、せっかくのいいセリフなのになあ。うう。 ハルヒ さあ、みんな、頑張って行きましょう! キョン ちょっと待った。ハルヒ、おまえは、ナニ番長なんだ? ハルヒ 何って、あたしは団長よ。 キョン みんなが番長になったのに、おまえだけ団長のままなのかよ? ハルヒ だってあたしが団長やめたら、SOS団はどうすんのよ。リーダーを失って迷走しちゃうじゃないの。 キョン いろいろ言いたい事はあるが全部言えないことなのが悔しいが、だったら兼任しろ。SOS団団長と、ナンタラ番長を。 ハルヒ いいわ。じゃあ、キョン、あんたがあたしにふさわしい番長ネームを考えなさい! キョン 番長ネームとは違うと思うが。うーむ。 ハルヒ 人にあれだけケチつけといて、つまらないのだったら死刑よ! キョン くそ、オチを押し付けてやろうと思ったのに、返し技をくらっちまった。……ツ○デ○番長、いや、平凡すぎる。……ポニ○番長、いや、集中しろ、おれ。 ハルヒ どうしたの、キョン? 早くしなさい。 キョン う、うるさい。おまえなんかな、愛妻番長で十分だ!! 長門 安易な駄洒落。絶句。 みくる も、悶絶ですぅ。 古泉 あ、あなたって人は……。 ハルヒ 刑は既に言い渡してあるわね。キョン、あんた死刑よ! いいえ、団長に恥をかかせた罪、万死に値するわ!! キョン オチは自爆オチかよ!!
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この国において、春は別れと出会いの季節であることは、現在ではあくまで年度区分の都合上のことであって、取り立てて浪漫的又は叙情的な特別の理由があるわけではない。 それでもこの季節になると、各地で別れと出会いが生まれ、その数だけ涙と笑顔が生まれることは事実である。 そんな数多くの涙の一つが、このごくありふれた地方都市に所在する県立高等学校でも生まれようとしていた。麗らかな春の日差しに照らされて、制服に身を包んだ若者達が集まっている。 県立北高等学校卒業式。 若者達を新天地へ送り出す儀式が始まろうとしていた。もっとも、中には新天地ではない場所へ向かう者も含まれていたが。 「なんか信じられないわね。みくるちゃんがいなくなっちゃうなんて」 今やこの北高で、知らなければモグリとまで言われるほど有名な存在となった、SOS団団長・涼宮ハルヒ。彼女は「これも団長の務め」と、団員・朝比奈みくるを卒業式後、部室に呼び出していた。 「そうですね……涼宮さんに出会ってからの日々は、あっという間に過ぎてしまいました。何だか、涼宮さんに連れられてこの部室に初めて来た日のことが、ついこの間のことみたいに感じます」 みくるは、窓に向かって遠い目をしているハルヒに、肩越しに答えた。 「あれから、もう2年近く経ったんですねえ……」 みくるはここに来るまでに、友人との語らいに笑い、男子在校生一同の男泣き混じりのエールに苦笑し、ハルヒ以外のSOS団員から送られた祝福の言葉に涙していた。 ハルヒを除くSOS団員は、皆みくるの正体を知っている。そして、この後帰る場所も。 朝比奈みくる――未来から来た観測員。その行く先は、元居た未来。彼女を送り出した彼らとは、ここで最後の別れとなる。 この時間平面の光景も、これで見納め――同じく窓の外を遠い目で見ながら感慨にふけるみくるに、振り返ったハルヒが近付く。 「このでっかい胸も、もう揉み納めかぁ」 つんつん 「あひぃん、やめてください~」 ハルヒの指は、的確にみくるの乳首をつついていた。みくるは一気に現実の世界に引き戻された。 「この胸を独り占めできなくなるのかと思うと、寂しいわ」 「そんなぁ、あたしは胸だけの女なんですか?」 身をよじってハルヒの攻撃から胸を隠すみくるを、ハルヒは微妙な視線で見つめた。 「…………」 「そ、その沈黙は何ですか……? ひ、ひどい! あたしのこと、そんな風に見てたんですね!?」 みくるの抗議にハルヒは答えず、無言でみくるに抱き付いた。その肩は震えている。 「え、あの、涼宮さん?」 「……やっぱり、無理」 「へ?」 「みくるちゃんを笑顔で見送るなんてできない」 ハルヒは涙声になって言った。 「……もう二度と、みくるちゃんには会えないんでしょ?」 みくるは驚愕した。 「な、何でそんなことを!?」 「卒業後の進路は外国の大学ってなってるじゃない」 「そ、そりゃ、確かにそうですけど、だからって二度と会えないってわけじゃ……」 「行き先はカナダってことになってるけど、ほんとはもっとずっと遠いとこ行くんでしょ」 「え、う、あう……」 みくるは、表向きはカナダの大学に進学することになっているが、それは偽装であって、フェードアウトするように消息を絶ち、未来へ帰る算段になっていた。 「…………」 ハルヒは無言でみくるの瞳を見つめていた。 「や、でも、ほら、ちゃんと手紙とか送りますし、その、たまには帰国したりとか……」 「『この』みくるちゃんには、もう会えないんでしょ? 会えるのは、『もっと未来の』みくるちゃんじゃないの?」 「!?」 みくるは硬直した。 「え、あの……それってどういう……?」 「…………」 激しく狼狽するみくるをじっと見つめるハルヒ。その表情が悲しげなものに変わった。 「……だめねえ、みくるちゃん。やっぱり否定しなかった」 「……え!?」 「たまに帰国した時って言ったら、つまりは、今より未来でしょ? ということは、その時に会えるのは、今より未来のみくるちゃんになるのは当たり前じゃない」 「……あ。」 「そんな当たり前の問いなのに、そのうろたえよう。つまり、二度と会えないことは本当で、しかも、どうやらそれは『未来』に関係することらしいってことが、今の態度で明らかになったということよ」 「あ、あ、あ……」 みくるは後ずさりした。 「す、す、涼宮さん……あなた、一体どこまで知って……?」 ハルヒは真っ直ぐにみくるの瞳を見据えて言った。 「『禁則事項』よ」 「!?」 みくるは腰を抜かしてその場にへたり込んだ。驚愕のあまり、声を出すことさえままならない。ハルヒは、そんなみくるを悲しげな表情で見下ろした。 「……その反応を見る限り、どうやら当たらずとも遠からず、って域を超えてるようね」 ハルヒは、声も出せずに目を白黒させてただ口をぱくぱくさせているみくるに歩み寄ると、跪いて抱きついた。 「あたし、待ってるから」 静かに、しかしはっきりと言った。 「みくるちゃんがこの部室を出た後も、ここでずっと待ってるから」 みくるを抱くハルヒの力が強くなった。 「いつか必ず会いに来て」 みくるはどう答えて良いか分からなかった。ハルヒの真意を量りかねる。 ハルヒは一度みくるを離すと、みくるの瞳を見つめて言った。 「『また、部室で』。いつか必ず。また会いましょう」 そこまで言うと、ハルヒは立ち上がり、みくるに背を向けて団長席近くの窓辺に向かった。 「さよなら、みくるちゃん」 その背中に何も言えなくて、みくるは、ただ「お元気で」と言い残し、部室を後にするしかなかった。 念のため未来に問い合わせてみたものの、やはり指示は変わっていなかった。当初の予定通り、朝比奈みくるはこの時間平面を辞し、本来の時間平面に帰還することが決まっていた。 「さよなら、涼宮さん……」 ハルヒをずっと待たせることになる事実に罪悪感を感じながらも、みくるは帰途につくしかなかった。自分の『本当の』居場所に帰るために。 「皆さん、お元気で……」 いつの時代も、別れは寂しい。ましてそれが、二度と会えない別れなら尚更。 人気のない廊下は、自分の足音がよく聞こえる。歩調が乱れれば、すぐに分かる。今の自分は、一定の速度で歩いていると思う。早過ぎず、遅過ぎず。強過ぎず、弱過ぎず。足音からは、何の意図も個性も感じられないと思う。そのように訓練してきた。 ドアの上を見上げる。元から付いている表示板の下に、手書きの紙が貼り付けてある。 『文芸部』『SOS団』 ノックはしなかった。室内には一人だけ。 その人は、机の上に胡坐をかいて窓の外を見ていた。 「……余り待たせてはいないつもりだけど、待たせちゃったかな?」 待ち合わせの第一声としては、及第点であれば良いと思う。 「……そんなには待たされてないわ」 その人は窓の外を見たまま答えた。わたしはその人に近付く。 「振り返らないわよ」 足が止まる。 「……泣き顔を見られたくないんだったら、窓に映ってよく見えるけど?」 その人は涙を指で拭った。 「……あたしに見られたら、色々とまずいんじゃないの? 『朝比奈さん』」 思わず額に手を当てる。 「参ったなぁ……どこまで知ってるのかしら、あなたは」 「『禁則事項です』」 苦笑するしかなかった。 「よく考えたら、その台詞、あなたに言ったことない気がするのよね。どこで知ったのかしら」 その人に近付く。 「想像に任せるわ」 後ろから抱きしめた。 「あなたにはどんな隠し事も無駄なことかな、やっぱり」 その人は、前に回したわたしの手に、自分の手を重ねてきた。 「だから、素直に言います。涼宮さん。ずっと会いたかった」 あの時は、彼女に触れられることは幾度もあったが、わたしから彼女に触れることはどれだけあっただろう。 「今のみくるちゃん、いや、『朝比奈さん』は、さぞ立派になったんでしょうね」 『朝比奈さん』。あの時は、彼女からそう呼ばれたことは一度もなかった。 「どうぞ、『みくるちゃん』と呼んでください。あなたが遥か上の先輩であることに、変わりはないんですから」 「……良いの? そこまで言って」 「隠しても無駄なことを敢えて隠し通そうとは思いません」 「あんたがそう言うんなら、別に気にしないことにするわ」 さして気にした風ではない声で、彼女はそう言った。 「『わたし』にとっては、随分懐かしい人ですけど、涼宮さんにとっては、『わたし』は……」 「あたしのことは、名前で呼んで」 「え? でも……」 「あたしも名前で呼ぶからさ」 名前で、か。もしそれが本当に叶うならば、とてもうれしい。 「……分かりました」 「あ、でも待って」 「?」 「よく考えたら、あたしは知らないじゃない、名前」 「え、だから『みくるちゃん』と……」 「違う、そっちじゃなくて。『本当の名前』よ」 「あ……!」 彼女は勝ち誇った声で言った。 「はっはーん。その反応を見ると、やっぱり偽名だったみたいね」 「! ……あ、えと……」 「まあ、ほぼ確信してたけど、やっぱり本人から証言を引き出さないとね」 「やっぱり敵わないなあ……」 頬を掻くしかない。 「というわけで、白状しちゃいなさい! 本名!」 溜め息を一つ吐く。 「……隠し通すのは無理みたいですね。分かりました。わたしの本当の名前は――」 この時間平面の人間に、初めて正しい名前を名乗った。ついでに本当の年齢も。 「ふーん。そういう名前なんだ。あと、年齢はノーコメントよ」 『名前なんか記号に過ぎない』という人もいるけれど、それは違うのだと思う。 頬と頬が密着するくらいすぐそばにいるのに、お互いに直接顔は見ないで、窓に映る表情を見ている。片や初対面。片や久しぶりの再会。触れる肌と肌の間に、文字通り時空を隔てる壁がある。そんなぎこちない二人の関係。 それが本当の名前を名乗っただけで、こんなにも距離が近く感じられる。ましてや本当の名前で呼ばれたら。 「じゃあ、まずはあんたから名前で呼んでよね」 「はい」 太古から、人は『名前』に特別な意味を見出してきた。それは呪術がまかり通っていた、無知と迷信の時代の風習、と切り捨てることはできない。なぜなら、その当時も、わたしが暮らす本来の時間平面でも、人間の構造そのものは変わっていないから。太古の人も、わたしも、同じように、喜びに沸き、怒りに震え、哀しみに涙し、楽しさに笑う。人間は何も変わっていない。 わたしは万感の思いを込めてこう呼ぶ。『涼宮さん』ではない、この名前を。 「ハルヒ……」 言った。ついに言えた。わたしが彼女と過ごしていた時には、決して口にすることができなかった名前を言えた。 そして、次はわたし。彼女と過ごしていた時には、決して呼ばれることがなかった、呼ばれるはずがなかった名前で、呼ばれる。 「じゃあ――」 落ち着け、わたし。『心臓が口から飛び出そうな』という形容詞がぴったりなくらい、わたしの鼓動が高鳴っている。 「行くわよ――」 落ち着け。次に彼女の口から出る言葉を聞き逃すな。彼女の口が開く。 「――みくるちゃん!」 「って、あら? そこまでオーバーリアクションしなくても……」 わたしはずりずりと彼女の体をガイドに滑り、床に突っ伏していた。 ひどい。ひどすぎる。あんまりだ。わたしの、この極限まで高まった期待をどうしてくれるの。 「ごっめーん。まさかそこまで全力で落胆するほど重大なことだとは思わなかったわ」 彼女はかんらかんらと、実に良い顔で笑っている。 「大人になってもやっぱりかわいいから、ちょっとからかってみたくなってさ」 本当に彼女は昔と変わっていない、と思って、わたしは今、その『昔』に来ていることを思い出した。今目の前にいる彼女は、その当時の彼女なのだ。変わっていようはずがない。変わっているとすれば、むしろわたしの方。 「よっ、と」 わたしは彼女に少々乱暴に引き起こされた。 拗ねて顔を伏せていると、顎に手を添えられ、ぐいっと正面を向かされる。ほぼ同じ高さにある、彼女の顔が間近にあった。 「そんなに拗ねないでよ、――」 わたしは不意に真顔になった彼女に本当の名前で呼ばれ、同時に強く抱き締められた。 「ん……」 急展開に次ぐ急展開に付いていけず、わたしの意識は朦朧とし始めている。そこに止めが刺された。 「あなたに『も』、会いたかった。すべてを知っている『あなた』に」 彼女に真顔で囁かれた。彼女は知っていた。わたしのことを、ずっと前から。 「ずっと、会いたかった……」 彼女の言葉に、わたしの腰は砕け散った。
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俺がハルヒと付き合い始めたころ、どういうわけか、長門と古泉も付き合い始めていた。 そして、いつのころからか朝比奈さんが少し元気がなくなっていたころの話だ。 ハ「最近、みくるちゃんが一人ぼっちになってるみたいね。」 み「一人だけ寂しいですぅ~」 長「…SOS団は男女比2:3。どうしても誰かが余る。」 み「わ、わたしはあまりなんでしゅかぁ~うぅぅ」 ハ「そういってもねぇ。キョンはあたしのものだから仕方ないし…」 長「古泉一樹も私のもの。」 ハ「有希~。いうようになったわねー」 長「…別に。」 ハ「そうね、みくるちゃんだけ一人って言うのも可哀想だし、キョンも古泉くんも1/3ぐらいはみくるちゃんに貸してあげましょう!。有希、かまわない?」 長「あなたがそれでいいなら。かまわない。」 み「(ちょっと納得いかないけど)あ、ありがとーございましすぅ」 ちょっとみくる救済保守 ハ「みくるちゃん!ついでだから、1日団長もやってみる?」 長「…やってみたい。」 ハ「有希…あなたじゃないわよ、みくるちゃんよ」 長「…残念。」 み「え…ぇぇぇぇぇ、涼宮さん、いいんですかー?」 ハ「1日ぐらいたまにはいいわよ。みくるちゃんは団に貢献してくれてるからねー。」 み「わかりました。わ、わたしっがんばりましゅ!」 コンコン ?「はぁぁぃ」 キ「ちわーっす……こんにちは、あさひ…って、ハルヒか」 ハ「こんにちは、キョンくん」 古「こんにちは。おやっ、今日は涼宮さんと朝比奈さんが入れ替わってるんですか?」 ハ「そーよ。日ごろの感謝ってことで、みくるちゃんに1日団長をやってもらうことにしたの!」 み「よろしくおねがいしまーす」 キ「そりゃまた……いいアイデアだな」 ハ「でしょー?たまにはこういうことがあってもいいと思ってたのよー」 キ「そうか…で、ハルヒ。団長の命令は絶対、だったよな。」 ハ「そーよ?それが何か?」 キ「今日は朝比奈さんが団長だったよな。」 ハ「さっきもそういったじゃない!」 キ「で、今日はお前はマスコットキャラ兼副副団長っと。」 ハ「ま、まぁ、そういうことになるわねぇ…何よ?」 キ「なら、お前はメイド服に着替えて、みんなにお茶を入れて、俺の横に座って、胸をじろじろ見られて、たまに団長のセクハラ胸揉みにおとなしく耐えなければならない。」 ハ「なっ」 キ「そうなるわけだな。というわけなので、古泉、廊下に出ようか。朝比奈さ、もとい、団長!この萌えマスコットキャラを強制着替えさせてください。」 み「は、はぁぁい」 ハ「ちょ、ちょっとみくるちゃん!?」 ちょっとみくる救済保守(なんかキョンが黒い?w) み「今日は団長ですので、日ごろ涼宮さんがわたしにしてくれていることをしてあげますねー。」 み「あ、キョンくん、古泉くん、別に廊下に出なくてもいいですよ~w」 み「今日一日だけですから、下着を見られるバージョンもついでにやりますからー!w」 ハ「み、みくるちゃん!?」キ・古「あ、朝比奈さん!?」 み「涼宮さ~ん?どれだけはずかしーですかー?w」 ハ「ちょっと冗談は…」 キ「ハルヒ、そこは「ひょぇぇぇぇぇ~~~~」か、「キョンくん見ないで~」なんじゃないのかぁ?」 ハ「キ、キョンー、あとで覚えてなさいっ。み、みくるちゃんも明日はひどいからねっっっっ」 古「彼は「あとで」で、朝比奈さんは「明日」ですか。涼宮さん、相変わらず仲のよろしいことでw」 ハ「古泉くんまで…」 長「…いっちゃん、『あとで』…?(キョンのほうをみて首をかしげる)」 古「?」 キ「長門、「腰が抜けるまでやってあげるからっ!」っていえばいいと思うぞ?w」 長「…いっちゃん、『あとで』腰が抜けるまでやってあげるからっ!…これでいい?」 古「ちょ…っと、長門さん…あなたも、ほどほどにして置いてください…」 キ「お前だけ楽になろうなんて許さん!w 長門、あとで限界までやってやれ!w」 長「…わかった。」 み「きっ、今日はわたしが団長なのでー、無視しないでほしいですー」 キ・古「あ、すいません、朝比奈さん」 ハ「キ、キョン!私の着替えシーンどーだったのよっ!…萌えた?」 キ「あー、もう反則的なまでにかわいかったぞ。で、次はお茶かな。ハルヒ、お茶を入れてくれ。可愛くおしとやかに、なw」 み「命令するのはわたしなのですー」 キ「あぁ、すいません、朝比奈さん。」 ちょっとみくる救済保守 ハルヒがメイド服で朝比奈さんのように温度を測りながらお湯を沸かしている。…音節区切って組み合わせて遊ぶあれみたいに意外な組み合わせだなぁ。 キ「そーだ、朝比奈さんは普段どんなあたりを気をつけてお茶入れてくれてるんです?」 ハ「そーね。みくるちゃん、どのあたりを気をつけるの?」 み「そーですねぇ。涼宮さんは1杯目は一気なのでぬるめに薄めにとか、長門さんは最後のほうまでぬるくならないように熱めにとか…」 ハ「ふんふん」 み「キョンくんや古泉くんはお茶の葉に合わせて温度を調整したりしますねー。」 古「なるほど。何気ないようで奥が深いんですね。」キ「そこまで気を使ってくださっていつもありがとうございます。」 み「いえいえ。あ、涼宮さん、今日はキョンくん渡すときは屈みがちで腕を寄せながら渡してくださいね」 ハ「ちょっと…それはなんか屈辱的ね…キョンにもみくるちゃんにも…(ブツブツ)」 み「涼宮さん!やってくれないと、罰金なのですー!」 ハ「わ、わかったわよ、やればいいんでしょっ!」 古泉が携帯を気にしながらこっちをにらんでるが…この程度はハルヒも機関も甘受してもらったほうがいいよな。 ハ「キョンくん~、お茶ですぅ~」 キ「はっ、ハルヒ~。そこまで忠実にやらなくてもいいぞ?」 み「涼宮さ~ん、もっとこびた感じにしてほしいですー」 あ、朝比奈さん…そろそろ限界だとおもいますよー? ハ「こびた感じ…(キョンだけが相手ならいくらでもしてもいいんだけど他に見てられるとできないわ…)ど、どんな感じにやればいいのよっ」 み「少しかがんで、気持ち下から見上げるように上目遣いで、胸を強調しつつ、おしとやかな雰囲気と表情を崩さずやってみてくださいー。」 み「あ、あと~、舌足らずな感じが出せると最高ですぅ~」 なっ、朝比奈さん…あなた、計算だったんですね…すっかりだまされてました… ハ「…こーかな。キョンくぅ~ん、お茶がぁ入りましたぁ~」 ななななんと!ハルヒが素で萌えキャラ化しているじゃないかっ キ「ハハハハハハハハルヒ…、やややればでできるんじゃないかかぁ」 ハ「そそっそんなことないわよっ」 古「なるほど~。朝比奈さん萌えられテクニックをマスターしたら、涼宮さんは最強って感じですねぇ。」 長「…彼の心拍数が急激に上昇。かなり動揺している。」 古「さすが、朝比奈さんですねぇ」 み「(つ、つい最終手段用テクニックを教えちゃった…次からキョンくんに使えないぃぃ)そ、そんなことないですよぉ。」 ちょっとみくる救済保守 やばかったー。ホンキでやばかった。部室でハルヒを押し倒しそうになった… 朝比奈さんテクニック、恐るべし。 ハ「み、みくるちゃん、お茶が入りましたよ~」 み「す、しゅじゅみやさんありがとうございましゅ~」 長「…普段、朝比奈みくるは涼宮ハルヒにそんなに緊張してお茶を出さない。むしろ、私に出すときのほうg」 キ「な、長門ー。その辺は個人的な相性の問題d」 長「…涼宮ハルヒはともかく、朝比奈みくるには嫌われてるということ?。」 キ「あ…いや、そうじゃなくってだなぁ…」 み「べ、べちゅに嫌ってなんていましぇんー。そんにゃにいうにょにゃらー」 どもってますよ?朝比奈さん。 み「長門しゃん、こっちにくるです!涼宮しゃん!ウイッグとってくだしゃい!」 ハ「ん…これでいい?」 み「それでしゅー」 長門を団長席に座らせて、ウイッグということは髪型でもかえさせるのか? み「長門さんはショートなので私じゃあんまりアレンジできないですけどー、 これをつけてイメージ変えるです!」 それはハルヒの髪色に合わせたセミロングウイッグだった。 長門の髪にあうのだろうか…って、あわせた上に後ろ持ち上げて…ここでポニーテールか!? み「古泉くんの好みの髪型は何でしゅか~?」 古「え…えーと、僕は特に…」 み「じゃぁ、キョンくんと同じということでポニーテールにしましょー」 ハ「なっ!み、みくるちゃん!そ、それだけはだめよっ!!!!!」 み「別にいいんじゃないですかー?」 ハ「だっ、だめよっ。ポニーテールはキョンのためだから、古泉くんも同じとは限らないし…」 古「そうですねぇ…では、ツインテールなんて、どうでしょう?」 み「わかりましたー。ツインテールにしましょー。あ、涼宮さんはちょっとまっててくださいね。次にポニーテールにしてあげますからー!」 ハ「べっ、別にしてほしいわけじゃないんだからっ><」 ちょっとみくる救済保守(なんだか、ずれまくって長くなってますが; やはり、ハルヒ+ポニーテールは最強だしなぁ… 朝比奈さんもその辺わかってるらしい。ハルヒ自身も意識しまくってるし。 み「長門さんも髪を伸ばしてみたらどーですかー?」 長「…あまり長いのは効率が悪い。このぐらいが最適。」 み「そういうのじゃなくて…そうですねぇ…古泉くんはどのぐらいが好みですかぁ?」 古「え…あぁ…朝比奈さんぐらいでしょうか?(森さんもあのぐらいだったなぁ…)」 お?長門が古泉をにらんでる 古「え…あ…で、でも、長門さんぐらいのも好きですねぇ(長門さんは心も読めるのでしょうか…)」 長「いっちゃん、私もメイド服のほうがいい?」 古「(よ…読まれてますね)い、いえ、長門さんは制服のほうがお似合いだと思いますよ?」 長「いっちゃん…私も苗字じゃなくて…」 古「え、あ…ゆきりん」 長「いっちゃん!」 古「ゆきりん!」 見詰め合う長門と古泉…なんだか新鮮な感じ…でもないか。長門はいつも無言で見つめてるしなぁ。 み「わ、わたしもいるんだから、二人だけの空気をつくらないでほしいでしゅー」 古「あ、もうしわけありません」 長「…髪、すこし伸ばすようにしてみる。」 な、長門!?いますぐ伸ばしたりすると問題あるぞ? 長「…だから…いっちゃん、伸びるまで待ってて。」 …そ、そうかー…長門もだいぶわかってきたようだ。 古「それは楽しみですねぇ。なg…ゆきりんの本当のツインテール、いつになりますかねぇ」 長「…形になるのは2ヵ月後。今のようになるには少なくとも半年かかる。」 古「そうですかぁ~。それは…楽しみですねぇ。」 気の長い話である。 み「さ、できましたよぉ~。次は涼宮さんですね~」 ハ「み、みくるちゃん…お、お願いします」 ハルヒが硬くなってる。今日は珍しいことだらけだな。 ハ「キ、キョン!にやけてるんじゃないわよっ!」 脱線転覆中な ちょっとみくる救済保守 み「やっぱり涼宮さんの髪はきれいですね~」 ハ「あ、当たりまえよっ。毎日時間かけて(ブツブツ)」 み「やっぱりみてほしいからですか?」 ハ「べ、別にキョンにみてほしいなんていってないわよっ」 み「…誰もキョンくんなんて言ってませんよ?言ってなかったですよね?」 長「言ってない。」 ハ「……」 み「はい、ポニーテール、できました~。涼宮さん、あともう少しでいい感じの長さになってきましたねー」 キ「おぉ、だいぶそれらしくなったなぁ。さすが、朝比奈さんですね。」 ハ「ど、ど、どうよ?」 キ「ん、あ、あぁ…ハルヒ、似合ってるぞ。」 ハ「あ、ありがと」 み「あ、一つ忘れてたですー」 おもむろにハルヒの胸をもみ始める朝比奈さん。 ハ「み、みくるちゃん、な、何!?」 み「涼宮さんにも唐突に胸をもまれる気分を知ってほしいです~」 ハ「え、あ、あん、わ、あたしはそんなに…あん…激しくしてないわよっ…」 み「そんなこと無いですー。あ、キョンくんも触ってみます?w」 キ「(触りたい…)え、あっ、いや…朝比奈さん、そろそろやめてやってください。」 み「えー、まだ揉み足りないけど…まぁ、キョンくんの忠告じゃ仕方ないですね~。わたし、今日は団長だから従わないとねっ(ウインク)」 ハ「はぁ…はぁ…べ、別に…あたしは…キョンの言うことだから聞いてる…わけじゃ」 キ「まぁいいじゃないか、ハルヒ。お前も少しは朝比奈さんの境遇、わかっただろ?」 ハ「わ、わかったわよ…」 ちょっとみくる救済保守 み「あとは何があったかな~…あ、雑用に命令するとかがありましたね~」 ハ「わ、わかったわよ、みくるちゃん、今までごめんね。で、でも、キョンに命令していいのはあたし個人の問題で団長だからじゃないんだからっ」 キ「ほーう?お前のきめ台詞は「団長命令!」だと思ってたけどなー」 ハ「あ、あれは、あたしと団長という立場とがあいまって初めて…」 み「それはずるいですー。」 ハ「むー…今日だけよっ」 み「じゃあ、行きますねー。」 な、何が来るんだ!?あの朝比奈さんだからあまり無茶は無いだろうが… み「キョンくん!涼宮さんを抱きしめてください。古泉くんも長門さんを抱きしめてね。」 キ・ハ・古「はぁ!?」長「……」 み「みなさんわたしに気を使ってくださるのはありがたいですけどー、やっぱり恋人なんだから仲良くしてくださいなっ」 キ・古「朝比奈さん…」ハルヒ「みくるちゃんっ」長「…いいの?」 長門が本を閉じる み「あ、時間ですねー。では、今日は解散しましょう。ですが、その前に…」 古「なんですか?」 み「今日は団長ですから2つだけ団則を追加させてもらいますね。 『たとえ団長命令でも心の準備時間は与えること』 いつも急なのでちょっと覚悟する時間がほしいのですー。 それと…」 ハ「わ、わかったわ。今度から少し早めに言うようにするわね。10秒でいいわね!」 み「ひょえぇぇぇぇ。それじゃあんまり変わってないですぅ」 ハ「じゃぁ、30秒で!」 み「うぅぅぅ、わかりましたぁ。あともう一つ~ 『たとえ恋人同士でも部室内ではいちゃいちゃしないこと』 やっぱり目の前でいちゃいちゃされて無視されてるのはつらいですぅ」 ハ「き、気をつけるようにするわ。」 長「…わかった。」 み「では、今日は解散しましょうー。あ、涼宮さん着替えですね。脱がしてあげましょうか~?」 ハ「ひ、一人でできるからぁー」 ちょっとみくる救済保守 あれから、朝比奈さんは前にもまして表情が明るくなった。 俺たちもあまり見せびらかすのは良くないと気づいたし、 ハルヒもあまりセクハラしないようになったようだし、 やっぱり、なんだかんだ言っても先輩、なんだなぁ。 あの人にもいい人ができるといいなと俺もハルヒも、もしかしたら長門や古泉も思っている。 ちょっとみくる救済保守 end
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俺は、ハルヒの事が好きだが、告白するなんぞ出来ない…… 何故なら、俺はツンデレだと自覚している。 それなのに、いつものように生活している…… 「涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆」 今の季節は夏、俺は今、学校へ行ってる所である。 谷口「よぅ!キョン!」 声掛けるな、暑苦しい 谷口「何言ってんだ?クールな口調になってるぞ」 なってない、なってない 場所変わって、教室 入ると、ハルヒがいる かなり暇なようだ 「よぅ」 ハルヒ「あ、キョン、放課後ミーティングあるからね、遅れないように!」 「はいはい」 と、言う時に岡部が来た 放課後、俺はいそいそとSOS団部室へ行った。 入る前にノックして入るのが俺のルールだ みくる「は~い、どうぞ」 我らアイドル、朝比奈みくるの声である。 う~ん、可愛い声ですね! 入ると、朝比奈さんと古泉と長門……そして、ハルヒがいた。 古泉「こんにちは」 長門「……(ゴクリ」 みくる「こんにちは、キョン君」 ハルヒ「遅い!ミーティングするわよ!」 やれやれ……挨拶無しですか、ハルヒさん いつものようにミーティングをやり、終わった。 そして、長門が本閉じた時が帰る時間になるのだ。 帰ろうと思ったのだが…… ハルヒによって呼び出された。 ハルヒ「キョン、あんたは残って……話したい事あるの」と言われた。 このまま、帰ったら死刑にされるから仕方なく了解した。 今、部室には俺とハルヒだけだ 「……」 ハルヒ「……」 「……」 ハルヒ「…ねぇ、キョン」 「何だよ」 ハルヒ「…あたしの事どう思ってるの?」 「?俺がハルヒの事どう思ってるかってか?」 ハルヒ「…うん」 唐突過ぎて呆然してしまった。 俺が、ハルヒの事どう思ってるのかって? ハルヒ「……」 「……」 ハルヒ「……」 長い沈黙である。何分経ったが分からないぐらいだった……そして、俺は沈黙を破った 「…最初は変な奴かと思った」 ハルヒ「!?」 「しかし、俺は、お前と一緒にいると楽しいと分かった」 ハルヒ「……キョン」仕方ない、ここで告白しようか……言うんだ!俺よ! 「……ハルヒ、俺はお前の事……」 キィィィィ…… な、何だ!?この耳鳴りは!? ???「やっと、見つけたね」 この声……まさか!? ???「やっと、見つけたね」 「お前はまさか……」そう、俺を2回襲い、殺そうとした………それが 「朝倉涼子!」 朝倉「当たり、流石、キョン君ね…私の事を覚えてるなんで」 「何で…何でこんな所にいるんだ!」 朝倉「私は、キョン君と涼宮さんに会いたかったの」 ハルヒ「朝倉さん、あんた、カナダへ行ったんじゃあ……」 朝倉「お久しぶり、涼宮さん……残念だけど、カナダ行ってないし……それに」 と、部室が異空間に変わった。 朝倉「私は普通の人じゃないわ」 「!?」 おぃおぃ、マジか? 朝倉がナイフ取り出したぞ…… ハルヒ「あ、朝倉さん……」 ハルヒは、呆然してるな… ま、仕方ないだろ?誰でも信じたくない出来事で呆然するのは当たり前… じゃなくで、こういう状況はどうすんだ……気付いてくれよ、長門! 朝倉「ふふふ……どうするの?」 くっ、逃げるしかないか…… おぃ、ハル…… ハルヒ「これは、どういう事?ねぇ、キョン!」 ちっ、ハルヒが混乱に陥ってるな… 「ハルヒ!逃げるぞ!」 ハルヒ「キョン!」 俺は、ハルヒの手を捕まって部室から逃げた。 とにかく、稼ぐんだ!時間を稼ぐんだ!長門! 朝倉「逃がしはしないわ」 逃げる、逃げる、とにかく逃げる…… …おかしい、階段が見当たらんぞ……これがエンドレス廊下かぃ! 笑えないな 朝倉「そう、笑えないわ」 いつの間に!? 朝倉「今度こそ、あなたを殺して、ハルヒを目覚めて貰うわ」 くっ、ここでゲームオーバーか! 朝倉「死になさい」 朝倉のナイフを俺の方へ投げる… ???「……させはしない」 この声は! 「長門!」 長門「…遅れてゴメン」 朝倉「ふふふ、まだ現れたね、有希」 長門「あなたは、私が消したはず」 朝倉「私は諦めない主義なんでね」 長門「あなたは、前より強くなった」 前より強くなった!?と言う事は、前のようには出来ないって事か!? 長門「…そう」 冗談じゃねぇ!と言う事は、この異世界から脱出するしかないのかよ! 長門「…そう」 朝倉「脱出しても無駄、私が追っかけるわ」 長門「…一つ出来る事ある」 「それは、何だ?」 長門が言ったのは、次の事である。 朝倉を無へ帰る事 つまり朝倉と闇に包まれた世界へ行けってか…… 「で、それはまだなのか?」 長門「……もう完了した」 なるほど、長門ってなかなかの策士だ。 長門「出口を開ける」 と、長門が呪文を唱えて、何も無い空間から出口が現れた。 「行くぞ、ハルヒ」 ハルヒ「う、うん」 ハルヒを出口まで連れて行く時に、突然、キョンは腕を捕まれた 朝倉「させない」 キョン「な、放せ!」朝倉「暴れても無駄よ」 ハルヒ「キョン!」 くっ…………仕方ない… 「ハルヒ!長門!出口まで走れ!行くんだ!」 ハルヒ「で、でも!」「行くんだ!」 ハルヒ「……分かった、行こ、有希!」 と、ハルヒは、長門を連れて走った… そう、それでいい… 朝倉「何をする気?」「お前を、道連れしてやる!」 朝倉「ま、まさか!?」 周りの空間が闇に染まって来る ハルヒ「キョン!何してるの、早く!」 ハルヒ、長門…脱出したな… 長門「…キョン」 寂しがるな、長門… ハルヒ「キョン!ねぇ!」 ハルヒ…今までありがとな… 「っ!ハルヒ!お前は、俺の……」 ハルヒ「キョーンッ!」 ――恋人だ 異世界の扉が閉ざされ、元の部屋に変わった。 そして、キョンは行方不明に… キョンが消えた… あたしが好きだったキョンが消えた… 「有希!キョン救えるでしょ!」 長門「…救える確率は低い」 「そ、そんな!?」 長門「彼の事は、病気という理由しておく」 「……」 長門「…ゴメン、ゴメンなさい」 「!ゆ、有希…」 泣いてる…あんな無感情だった有希が無いてる 「あ、あんたは悪くないのよ…有希、いいの、自分で責めないで…」 長門「うん…でも、ゴメンなさい」 「いいの!二人で救う事だけ考えようよ……うっ、ううっ…」 長門「……」 お互い、抱き合って泣いた…神はあたし達を見守ってるだろうか… 次の日 岡部「えー、●●●は病気で欠席だ」 クラス一同「エェーーッ!?」 ……キョン キョンの机… キョンの置き勉… …キョン 「よぉ!」 「映画、成功しよう!」 「やれやれ…」 「SOS団の事頼むぜ」 「俺、実は…ポニーテール萌えなんだ」 「ハルヒ、それ似合ってるぞ」 「ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ……」 会いたい、キョンに会いたい… 阪中「どうしたの?ハルヒさん……泣いてるの?」 え、泣いてる? あたしが泣いてる…… 会いたい、キョンに… 授業が終わり、放課後になり ハルヒは部室へ行き、古泉やみくるに昨日の事を伝えた。 みくる「そ、そんな…キョン君が…」 古泉「キョンさんが行方不明に…」 二人も驚いてた。仕方ない事だったのよね…いえ、仕方なくない! 長門「ゴメンなさい」 「有希は悪くないのよ、全て…あの子が悪いのよ」 長門「……」 あたしは、信じてる…キョンは今どこにいるかを! それに… 「古泉君、みくるちゃん…あんた達は、やっぱり…」 古泉「…気付いてたのですか?」 みくる「そうです、私は未来人です」 そっか…有希が宇宙人だとすれば、この人達は…と思ってたけど… あの時、キョンが必死に言ってたのはこれだったのね… 「…古泉君、みくるちゃん、有希、あたしは何者なの?」 みくる「あなたは…時間を変える能力あります」 長門「こっちは、三年前…情報を爆発させたのは…あなた」 古泉「しかし、我々…『機関』では、あなたの事を「神」だと思ってる者がいます」 つまり、あたしは何者がはっきりしてないって事ね 古泉「恐らく、そうなります」 ん?と、言う事は 「あの時…そう、キョンとあたしがいた空間はもしかして?」 古泉「空間?巨人がいっぱい出て来た空間の方ですか?」 「うん、そう」 古泉「あれは、「閉鎖空間」と言われる空間なんですよ。あなたのイライラで発生した空間です… あの巨人は「神人」と呼ばれる者なのです。アレは、あなたの不機嫌で出来た者達…あなたは夢だと思ってますが、違います。」 「え!?じゃあ…アレは…夢じゃないって事?」 古泉「えぇ、そうなります」 な、ちょ…え!?うそ!?あのキスはゆ、夢じゃないの!? 古泉「何があったか知りませんか、夢ではなく現実です。あなたの不機嫌が爆発したら…ここは無くなる可能性あります」 え?あたしの不機嫌で世界が無くなる? 「それは、世界崩壊って事なの?」 古泉「…はい」 そんな!あたしは知らないまま生きてたと言う事なの… みくる「涼宮さん、あなたは知らないまま生きて欲しいと望んで来ました…まさか、この時に告白するとは思いませんでした …すみません」 「みくるちゃん…いいの、あたしは気にしてないわ」 長門「私はあなたを守る」 「ありがとう、有希…ありがとね…」 と言いながら、あたしは、ふと、窓の方へ見た… 橙色で染まってて美しかった。 キョン、今どこにいるの… ???「うっ…こは、ど…だ…さ…い…みん…会い…い…ハ……ハル……ルヒーっ!!」 ハッ!? …ゆ、夢か… あれから、一ヵ月後…あたしは元気になって通っている。 でも、家では元気じゃない… 泣いた日だってある… 「んー?何だったのかしら?あの夢…」 時々、声が途切れて、何で言ってるのか分からなかった… なのに、どこが…懐かしい感じがしたわ… 何だったのかしら? SOS団室 「やっほー、みくるちゃん!お茶!」 みくる「は、はい…ちょっと待って下さいね」 みくるちゃんのメイド姿を見ると、嫌な夢忘れられるわ… 古泉「こんにちはー、おや?ハルヒさん、今日も大丈夫ですね」 「あったり前よ!それに比べて、キョンなんか…あ…」 古泉「…すみません」 みくる「…お茶置いときますね」 「あ、うん…」 そっか、今はキョンいないんだ…あたしって、まだ思ってるんだな… 「……キョン…」 まだだ、あたしって弱くなったな…キョンがいたら、きっと笑ってしまうよね 長門「……」 古泉「おや?長門さん、顔色が悪いですよ…大丈夫ですか?」 長門「う、うん…」 みくる「本当に大丈夫なんですか?」 長門「大丈夫」 と言って、立ち上がった。 古泉「おや、帰るんですか?」 長門「…(ゴクリ」 と、有希は歩き出した途端 「…ぁ…」 ドサッ! 有希が倒れた… 「!…有希っ!有希!有希!」 みくる「有希さん!」 古泉「保険室へ行きましょう!」 保険室 「有希、どうしたのかしら?」 みくる「そうですね…」 シャッ カーテンを開く音だ。 古泉「先生から聞きましたが…長門さんは、寝不足に疲労が溜まってたんですよ」 「寝不足と…」 みくる「疲労?」 古泉「えぇ、そうです」 「な、何で…有希が?」 古泉「…ハルヒさん、心当たりありますか?」 心当たり?……まさか… 「ずっと、キョンを探してたの?」 古泉「……」 みくる「……」 有希…有希も、まだキョンの事を… 「有希…何で、何で…あたし達と相談しなかったのよ…ズルイわよ!あたしは、団長なんだからね!…うっ、うっううっ…」 みくる「ハルヒさん…」 古泉「……」 有希は、今も寝てる…優しい天使の様に …よし、決めた! 「皆!よく聞いて!」 古泉「はい?」 みくる「何ですか?」 「あたし達と一緒にキョンを探そう!きっと、どこかにいるわ!」 みくる「涼宮さん…」 古泉「これは、良い決心ですね…僕も探しましょう」 「皆、頑張ろうね!」 長門「私は…まだ諦めてない…私も探す」 と、有希は起きてた 「有希!ちゃんと寝ないとダメよ!」 長門「大丈夫…時間を早くした…もう平気」 有希… みくる「行きましょ!」 みくるちゃん… 古泉「僕も一生懸命、探しますよ」 古泉君… ???「ハルヒっ!」 「!…え?」 周りを見ると誰もいない… どういう事?あ! (???「ここは、どこだ…寒い…皆に会いたい…ハルヒ、ハルヒ、ハルヒーっ!」) あの夢、まさか…キョン!? 皆に、夢の事を話すと 古泉「夢の中にキョンさんか?」 みくる「まさか、キョン君は…今、そこにさ迷ってるって事?」 「かもしれないわ…キョンは多分…」 長門「その可能性ある」 古泉「……」 みくる「……」 「…有希、何とか出来ないの?」 長門「ある」 古泉「え?それは…まさか?」 みくる「どういう事ですか?」 「古泉君、何か分かったの?」 古泉「…閉鎖空間へ行き、欠けた場所あれば…そこが異空間の入り口です」 欠けた場所? 「はい、例えば…そこに壁があるとすれば、閉鎖空間では壁では無くなってる…と言う事です」 つまり、あった物が無いとすれば、そこが異空間への入り口って事ね 「で、どうやって行けるの?」 古泉「ご安心を、僕の出番ですから」 古泉「ここでいいでしょう」 ここは、校庭…何でこんな所に? 「って、ここで何か出来るの?」 古泉「はい…その前に、あなたに言いたい事あります」 「何?」 古泉「僕とみくるさんに、長門さんは行けません…何故なら、あの空間はあなたの物ですからね」 「……」 古泉「一人で探せますか?」 「探せるに決まってるでしょ!」 古泉「そう聞いて、安心しましたよ…さぁ、目を瞑ってください」 目を瞑る?取りあえず、言われた通りにやるしかないわね… 古泉「失礼ですか、手を貸しますよ?」 「うん」 一歩、二歩、三歩… 古泉「目を開けて下さい」 ……ここは、閉鎖空間ね 古泉「後は、頑張って下さいね」 と言い、古泉君は消えた… …さて、キョンはどこにいるのかしら 一年五組の教室… 保健室… 食堂… トイレ… 屋上… 体育館… 色々、探したけど…見つからなかった… 「ふー…ここにも無いわね…と言う事は…SOS団室だけか…」 SOS団室のある校舎へ行き、階段に登り、到着した。 ここなら…見つかるはず…お願い! と、あたしは思いながら開けた… 何にも無い… 「う、うそでしょ…どこにも無いわよ…」 ん?何か…何か変ね… ロッカー…コスプレ服…盤ゲーム…お茶入れ…ヤカン… あ、PCが無い… 「どういう事?」 よく調べると…PCがあった机の向こうに入り口あった… 「入り口から見れば無かったのに…後ろにあったなんで…」 そう、そこが異空間への入り口… 何だが、怖い…怖くで行けないよ…キョン…あたしは本当は気が弱いのよ…キョン… 「うっ…ううっ、ひっ…怖いよぉ…」 カダンッ! 「ひっ!……な、何?」 周りを見ると、床に何か落ちてた… 「…これは…」 よく見れば、キョンの鞄だった… キョンが行方不明になって以来、鞄をおばさんや妹ちゃんに返してなかったっけ… キョン… 「ん?鞄の下に何かある…」 と、鞄の下にある物を取って見ると… 一冊のノートだった… 「何で、こんな物か?…日記?」 ノートの表面にデカデカと「日記」と書かれてあった… とにかく、開いて見る ○月○日 変わった女がクラスにいた。そいつの名は涼宮ハルヒ。 しかし、可愛かったな…ポニーテールすれば物凄く可愛いよな ○月○日 ちょっと話し掛けてみた…すぐに終わっちまった… まったくよ、こんな可愛い子がいるのに勿体無くね? ○月○日 ハルヒを観察したら、分かった…こいつ、曜日ごとに髪型を変えてるな…うむ、面白い ○月○日 SOS団か…まぁ、仕方ないか… 間違った方向へ行かなきゃいいんだがね… キョン…こんな事を日記書いてたの? ○月○日 夢を見た…ハルヒとキスする夢を…うわぁ、恥ずかしい!フロイト先生が笑ってしまうぐらい恥ずかしい… でも、味が良かったな… キョン…嬉しかったの? キョン… 最後まで読もう… ふー…次のページへ行くかな… ベラ・・・ 「ん?これは…最近の」 ふと、手が止まった… ○月○日 ハルヒを見て思った…ハルヒは確かに可愛い。 怒る顔も可愛かった…だけど、ハルヒと一緒にいるだけで楽しい… だから、俺はつい嬉しくなる…ハルヒはハルヒらしく行動してくれると俺は安心する… めちゃくちゃな行動をするハルヒが好きだ。気が強いハルヒも好きだ。 俺は、素直に「好きだ」と言えない…それでも、愛してる… ハルヒ、気付いてくれるのだろうか… キョン…あたしの事をそう思ってたの!? 「キ、キョン…あぁ、会いたい!会いたいよ!…気が強いハルヒが好き?…でも、あたしは…本当は、気が弱いのよ!」 あたしは、泣いた…物凄く泣いた…会いたくでも気が弱いまま… (キョン「ハルヒ、お前は!俺の……」) !? (――恋人だ) キョンは、こう言ってたわ…あたしを恋人してくれたんだ…あたしは、頑張るよ!いつまでも気が弱いままじゃダメだよね…キョン、待ってて!) と、あたしは異空間へ入った。 暗い… 上と下が分からない… 寒い… キョン…どこにいるの… フワッ! あたしがいた暗かった異空間が、いきなり明るくなった。 「な、何なの?」 ここは、あたしが通ってた東中… そして、今いるのは、校門の辺り… 「…!!」 「……!」 校庭の辺りに声が聞こえる… あたしは、そこへ行って見た 「あ、あれは」 そう、あたしが見たのは…中学校頃のあたしと…ジョン・スミスだった。 どうやら、線引きをやってる最中だった。 どうやら、線引きが終わったようだ 「ねぇ、あんた。宇宙人、いると思う?」 「いるんじゃねーの」 「じゃあ、未来人は?」 「まあ、いてもおかしくはないな」 「超能力者なら?」 「配り歩くほどいるだろうよ」 「異世界人は?」 「それはまだ知り合ってないな」 「ふーん」 あの男…確か… 「ま、いっか」 「それ北高の制服だよね」 「まあな」 「あんた、名前は?」 「ジョン・スミス」 ジョン・スミス!?ジョン・スミス…まさか…キョン? そうか、キョンは3年前へ行ったんだ… キョン…あたしの知ってるジョン・スミスだったんだ… その後、昔のあたしとジョン・スミスが去った後、校庭へ行った。 そっか、これを書いたのは…キョンだったんだ… ありがとう、キョン… と、その時にあたしの後ろから光が放った。 「え?」 あたしは、振り向いた その光が人の姿に変わった…そして、光が消えた。 「え?あ…」 目の前にいた…あたしの会いたい人がいた… キョン「久しぶりだな、ハルヒ」 ハルヒ「キョン!」 あたしは思わずキョンへ駆け寄り、抱き付いた… 「会いたかったよ!キョン!」 キョン「スマンな、心配掛けて…」 いいの…キョンがいたから、謝らなくでいいの! 「キョン…」 キョン「…ここは、3年前の七夕だな」 「うん」 キョン「さっき、気付いたんだろ」 「うん!」 キョン「……」 ハルヒ「……」 お互い見つめ合ったまま、動かない… キョン「ハルヒ、ただいま」 ハルヒ「おかえり、キョン」 ???「あら?いい雰囲気ね」 !?あの人が来た!?学校の屋上? と、二人は学校の屋上を見る キョン「いい加減しろ…朝倉涼子!」 朝倉「あら、張り切ってるね?キョン君」 いきなり、キョンサイドへ切り替わりまーす! 朝倉「ふふふふ…どうするの?」 ハルヒ「キョン…」 あぁ、大丈夫だ!ハルヒ、俺が守ってやるさ 「朝倉!俺は思い出したぞ」 朝倉「何を?」 「長門から聞いた事ある。この異空間は自分の意思で物を変えれると聞いた! だが、それも条件あるんだろ?」 朝倉「あら、有希ってお喋りね」 「その条件はここの異空間とはピッタリらしいな?しかも、この異空間はコンピュータ世界だろ?」 朝倉「で、それがどうしたの?まさか、物を出すとか?」 「大当たりだ。普通の人でも出せるらしいよな?だったら!」 俺がイメージした通りに物が現れた…それは銃だった。 それを取って、素早く構えた。 「もぅ、お前の思い通りはさせねぇ!そして、お前を撃つ!」 朝倉「!?」 「……」 朝倉「ふふふふ、あーっはははは…この私に何か出来るというの?」 朝倉「ふふふふ…行くよ!」 と、朝倉の手からナイフが出て来た。 「くっ!」 銃で防御する俺 ハルヒ「キョン!」 「ハルヒ!お前は隠れてろ!」 ハルヒ「う、うん」 キン! 朝倉「ハルヒを逃してどうするのよ?キョン君!」 キン! 「ハルヒは俺が守る!朝倉、お前がやってる事は間違ってる!」 キンキン! 朝倉「それがどうしたのよ!私が間違ってる?それは無いわ」 キンッ! 鍔迫り合いする両者 「それは、お前のエゴだって…分かってるのか?」 朝倉「さぁ?分からないわ」 「ふざけんな!」 と、俺は弾き返した 朝倉「私は、ふざけてないわよ?」 朝倉「あなたがいる世界はつまんないでしょ?」 「つまらくはない、むしろ、楽しいさ」 朝倉「あら?我慢してるの?」 「…俺は、ハルヒがいる世界が好きだ…だが、お前が思うような世界は欲しくない」 朝倉「あら、ハルヒ、ハルヒって言うけど、そんなに好きなの?」 と、朝倉は「やれやれ」のボースをしてる。 「確かに、好きだ…あいつは気が強くでも、本当は気が弱いところがある…それでも守りたい…」 朝倉「ふーん…」 「ハルヒはハルヒだ、お前の思うようにはさせない!」 朝倉「でも、もう遅いよね…どの道、あなたが死ぬのだから」 「それはどうかな?」 朝倉「え?影?まさか!?」 朝倉は、月の方へ振り向いた 「遅かったな……長門!」 そう、月を背景して現れた 長門「情報結合の解除を申請する」 と長門が言うと、朝倉のナイフが消えた 朝倉「そ、そんなバカな…」 説明しよう!キョンは戦略を考えていたのである! 銃を出した後、長門の事を思い浮びながら戦ったと言う事だ! 時が来たら、それを実行したのがキョンの策…流石、策士は伊達じゃないぜ! 朝倉「くっ…」 朝倉は、少しよろめく 「朝倉!お前の負けだ!」 と、銃を構えた 朝倉「くっ!これが私の負けなのね…」 「朝倉!これで…終わりだぁっ!」 と、銃の引き金を引く バァン… 朝倉「あぁ…私の…ま…けね…」 朝倉は涙の泣かしながら、結晶化になり…消えた。 「…長門、ありがとな」 長門「…(ゴクリ」 …さて、ハルヒの所へ行くか… キョン…あんたの想いは分かったよ… あたしの想い…キョンの想いは繋がってたんだね… キョン「ハルヒ!」 「キョン!…戦いは終わったの?」 キョン「あぁ、終わったよ」 「……」 あれ?何で有希がここに? 長門「私は、ここから出る…後は、あなた期待」 と言って、消えた。 あぁ、CGが何かのプログラムかな? キョン「…ハルヒ、ここで言わせて貰う」 「何?キョン」 俺の想い…まだ変わってない…今なら言える! 「ハルヒ、お前の事好きだ!付き合ってくれ!」 キョンの想い…確かに受け取ったよ…あたしの想い受け取って… 「あたしも好きだよ!あんたじゃないと…ダメなんだからね…」 ハルヒ、確かにお前の想いは受け取ったよ… 「ありがとう、ハルヒ」 ハルヒ「こっちもありがとう、キョン」 「ねぇ、キョン」 「ん?何だ?ハルヒ」 「キ、キスしてくれない?」 「…あぁ、するよ」 と、お互いの唇が重なる ハルヒは可愛い。 キョンは優しい。 何かあろうと守ってみせる。 何かあっても守りたい。 そして、俺は…それぞれの想いを今、一つになる。 そして、あたしは…それぞれの想いを今、一つになるよ。 俺は、あたしは、愛されるより愛したい。 そして、生きて行きたい。 ――永遠に エピローグ あれから、一週間後…あたしは元気に通ってる。 キョンに会いたいから楽しみに通ってる。 俺は、ハルヒに会うため楽しみに通ってる。 色々あったけど…これで、恋人同士になるな… 「おぅ、ハルヒ」 「あ、キョン」 俺は守りたい奴がいるから… あたしは会いたい人がいるから… 「おはよう!」 「おはよう!」 俺たちは あたしたちは 強い絆を結ばれているから 完
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『涼宮ハルヒのあの日』 朝からなんとなくいつものハルヒのパワーが感じられない。触らぬ神に祟りなし、急がば回れ、こんな日はとりあえずそっとしておくに限る。そんなわけで、掃除当番のハルヒには一声だけかけて、俺は先に部室に向かった。 ぽかぽかと暖かい小春日和、俺は朝比奈さんのお茶をありがたく頂きながら、いつもの場所でいつものように読書にふける長門の姿をなんとはなく見つめていた。やわらかい日差しの縁側で、息子の嫁が淹れてくれたお茶をすすりながら、読書中の孫娘の姿を、思わず目を細めて見つめる爺さんにでもなった気分だ。 そんな、のほほんとした気分に水を差すのは我らの団長様だ。 「うぃーす……」 と、ドアを開けて部室にやって来たが、やはり声に張りが無い。 よっこらせ、という感じで団長席についたハルヒに気づいた朝比奈さんが声をかけた。 「あれ、どうしたんですか、涼宮さん?」 「うーん、みくるちゃん、とりあえずお茶ちょうだい」 「はいはい」 お茶の用意を始めた朝比奈さんに向かって、ハルヒは続けた。 「朝からお腹が痛いのよ、きついわぁ……生理痛」 「ほえっ!?」 朝比奈さんはびっくりして目を白黒させて振り返るし、俺は思わず飲みかけたお茶を吹き出すところだった。あの長門でさえ本から顔を上げて瞳をくりくりさせているようだ。 「なんか、今度はひどいのよ、痛くて、痛くて」 と、ハルヒは右手でお腹をさすりながら、 「もうね、子宮取り出して、ごしごし手洗いして天日で干してね、で、元に戻せたら、どんだけ気持ちいいだろうなーってね……」 力なく微笑むハルヒ。 「干すなら天日でなく陰干しの方がいい」 そうだな、長門、確かに天日だと縮みそうだ、って、なんなんだ、その妙に生々しい会話は。 そんな話は女同士の時だけにしてくれよ。同級生の男子の前でするもんじゃない。朝比奈さんだって困っていらっしゃるじゃないか。 「ハルヒ、お前俺がここにいること気にしてないだろ」 「何言ってんのよ、こっちは、それどころじゃないのよ、お腹痛くて」 長門は、既にわれ関せず、とばかりに元の読書体勢に戻っていた。 「みくるちゃんは、生理痛ひどいことはないの?」 「あ、あ、いや、あの、私は……」 朝比奈さんは真っ赤になって俯いている。そりゃそうだ、これが普通の乙女の反応だ。 「キョン、あんた何とかしなさい」 「俺に何とかできるわけないだろ」 「もう、肝心な時に役に立たないんだから」 「……何とかする方法はある」 長門は本に目を落としたまま淡々と言葉を続けた。 「痛みの元となる生理をなくすには妊娠すればよい」 瞬間、部屋中の空気が固まった。長門、いま何と? 一呼吸おいて、ハルヒが空気を動かし始めた。 「ははは、それはいい考えだわ、さすがね有希!」 ハルヒは視線を長門から俺に向けると、ズバッと言い放った。 「キョン、あんた私を妊娠させなさい!」 うわっと、手にしていた湯飲みを落としてしまったではないか。 「ハ、ハルヒ、お前、な、何をいいだす……」 「なに、あたふたしてんのよ、ほら、みくるちゃん、ふきんふきん!」 ええい、机の上がお茶だらけではないか。きゃぁ大変! と声を上げながら朝比奈さんが、ふきんを持って俺の隣に飛び込んできた。 「じょーだんよ、冗談。まぁ、確かに妊娠したら生理はこないけど、あたしは、まだ、あんたの子供を身ごもるつもりはないわよ」 黄色のカチューシャを揺らしながら、ハルヒは、俺と朝比奈さんが机の上のお茶をふき取っている姿を満足げに眺めている。お前も手伝え。 「有希のジョークで馬鹿話したら、ちょっと痛みもまぎれたわ、ありがとね、有希」 長門が言うと冗談には聞こえないのだがな。でも、ひょっとすると長門流ジョークだったのか、もしかして? そんな長門は本から顔を上げようともしなかった。 「どうも、遅くなりました……おや、室内の空気の流れが変ですね。何かありましたか?」 古泉、タイミング悪いぞ。 その後は、いつものSOS団の活動だった。朝比奈さんが淹れてくれたお茶をいただきながら、ハルヒはネットサーフィン、長門は読書、俺と古泉は原点に帰ってオセロに興じている。 俺が3連勝したところで、ハルヒと朝比奈さんは湯飲みやらポットやらの洗い物をするために部室を出て行った。4戦目も終盤にさしかかっているが、やはり俺が優勢だ。 「そういえば、僕が来る前にどのような会話があったのですか?」 白のコマを置いた古泉が2つばかり俺の黒のコマをひっくり返しながら語りかけてきた。俺は、ダイジェストであの会話の内容を説明してやった。 「……ということさ」 「はは、さすがは涼宮さんですね」 いつものスマイルを振りまく古泉を横目に、俺は黒を隅に置いて白を4つばかりひっくり返しながら、 「ハルヒは、まだ子供は作らんそうだ」 と、説明を締めくくった。 「正確には、『あたしは、まだ、あんたの子供を身ごもるつもりはないわよ』と言った」 唐突に長門の声が届いて、俺と古泉は思わず声のした方向に振り返った。長門は、うつむいて本の方に集中したままのようだ。 「ほう、涼宮さんは『まだ、あなたの子供を……』とおっしゃいましたか」 古泉は自分の最後のコマを置いて黒をひとつ裏返した。 「なんだ、何が言いたい?」 「いえ、『まだ』というのは『いずれそのうちに』ということの現れですね」 「ふん、単なる言葉のアヤだろ」 最後の俺のコマを置く。2つを黒にして4連勝。 「そうかも知れませんし、潜在的な願望が吐露されてしまったのかも知れません。涼宮さんの力をもってすれば、知らないうちにあなたが父親になっている可能性も否定できませんよ」 そんな恐ろしいことは言うな、古泉。 「あははは、冗談ですよ。以前にもお話したように、涼宮さんは至って常識人です。いくらなんでもそんな無茶なマネはしないはずです」 「そうあって欲しいね、まったく」 俺は勝敗表に新たな勝星を書き加えながら、長門に声をかけた。 「なぁ、長門、あんまりハルヒに変なことを吹き込んでくれるなよ」 少し顔を上げて首肯する長門。 「……ひょっとしてハルヒの言うようにお前流のジョークだったのか?」 長門は、ほんのわずかに首を傾げて相変わらずの無表情で俺を見つめている。しかし、俺の脳裏には、いたずらっぽく微笑んでチロッと舌を出す長門の姿が浮んで消えていった。 Fin.