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「他人が作ったRPGをやってみた」用語集 項目別 他人ツクールシリーズに登場する「主人公」「アイテム」「モンスター」「呪文」の一覧です。 ネタバレありなので原作視聴後の閲覧をお勧めします。 10/09/30を持ちまして、派生作品の項目別作成は終了しました。 時系列順|五十音順 英雄名鑑 1巻 1~322巻 33~573巻 58~934巻 94~1195巻 120~1476巻 147~1787巻 1~ツクール屋さんスラストさん@ハルさん01 0~18@ハルさん02 19~34@ハルさん新ごじさんメイヴァさんアナンさんすーさんにゅーとんさんトリポッポさんあーねさん諸作01諸作02 アイテム事典 1巻 1~322巻 33~573巻 58~924巻 94~1195巻 120~1476巻 147~1777巻 1~398巻 その40~729巻 その73~別枠ツクール屋さんスラストさん@ハルさん01 1~22@ハルさん02 23~34@ハルさん新ごじさんメイヴァさんアナンさんすーさん01 #02~47すーさん02 #55~88にゅーとんさんトリポッポさん01 初~16トリポッポさん02 17~あーねさん諸作01諸作02 たにツクモンスター大百科 1巻 1~322巻 33~573巻 58~934巻 94~1195巻 120~1476巻 147~1787巻 1~728巻 その73~別枠ツクール屋さんスラストさん@ハルさん01 0~18@ハルさん02 19~34@ハルさん新ごじさんメイヴァさんアナンさんすーさん #01~67すーさん02 #72~にゅーとんさんトリポッポさん01 初~21トリポッポさん02 21~あーねさん 諸作01諸作02 呪文大全 1巻 1~322巻 33~573巻 58~934巻 94~1195巻 120~1476巻 147~1787巻 1~728巻 その73~別枠ツクール屋さんスラストさん@ハルさん01 0~21@ハルさん02 22~34@ハルさん新ごじさんメイヴァさんアナンさんすーさん01 #05~67すーさん02 #73~にゅーとんさんトリポッポさんあーねさん諸作01諸作02 性別キャラ一覧 女性キャラ 男性キャラ:本編・他 男性キャラ:派生
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|時系列順Top|五十音順Top|項目別Top| 英雄名鑑 +本編 英雄名鑑 第01巻 英雄名鑑 第02巻 英雄名鑑 第03巻 英雄名鑑 第04巻 英雄名鑑 第05巻 英雄名鑑 第06巻 英雄名鑑 第07巻 +派生 英雄名鑑 別巻01別枠 英雄名鑑 別巻02ツクール屋さん 英雄名鑑 別巻03スラストさん 英雄名鑑 別巻04@ハルさん 英雄名鑑 別巻04@ハルさん02 英雄名鑑 別巻04@ハルさん新 英雄名鑑 別巻05ごじさん 英雄名鑑 別巻06メイヴァさん 英雄名鑑 別巻07アナンさん 英雄名鑑 別巻08すーさん 英雄名鑑 別巻09にゅーとんさん 英雄名鑑 別巻10トリポッポさん 英雄名鑑 別巻11あーねさん 英雄名鑑 別巻 諸作 英雄名鑑 別巻 諸作02 アイテム事典 +本編 アイテム事典 第01巻 アイテム事典 第02巻 アイテム事典 第03巻 アイテム事典 第04巻 アイテム事典 第05巻 アイテム事典 第06巻 アイテム事典 第07巻 アイテム事典 第08巻 アイテム事典 第09巻 +派生 アイテム事典 別巻01別枠 アイテム事典 別巻02ツクール屋さん アイテム事典 別巻03スラストさん アイテム事典 別巻04@ハルさん アイテム事典 別巻04@ハルさん02 アイテム事典 別巻04@ハルさん新 アイテム事典 別巻05ごじさん アイテム事典 別巻06メイヴァさん アイテム事典 別巻07アナンさん アイテム事典 別巻08すーさん アイテム事典 別巻08すーさん02 アイテム事典 別巻09にゅーとんさん アイテム事典 別巻10トリポッポさん アイテム事典 別巻10トリポッポさん02 アイテム事典 別巻11あーねさん アイテム事典 別巻 諸作 アイテム事典 別巻 諸作02 モンスター大百科 +本編 たにツクモンスター大百科 第01巻 たにツクモンスター大百科 第02巻 たにツクモンスター大百科 第03巻 たにツクモンスター大百科 第04巻 たにツクモンスター大百科 第05巻 たにツクモンスター大百科 第06巻 たにツクモンスター大百科 第07巻 たにツクモンスター大百科 第08巻 +派生 たにツクモンスター大百科 別巻01別枠 たにツクモンスター大百科 別巻02ツクール屋さん たにツクモンスター大百科 別巻03スラストさん たにツクモンスター大百科 別巻04@ハルさん たにツクモンスター大百科 別巻04@ハルさん02 たにツクモンスター大百科 別巻04@ハルさん新 たにツクモンスター大百科 別巻05ごじさん たにツクモンスター大百科 別巻06メイヴァさん たにツクモンスター大百科 別巻07アナンさん たにツクモンスター大百科 別巻08すーさん たにツクモンスター大百科 別巻08すーさん02 たにツクモンスター大百科 別巻09にゅーとんさん たにツクモンスター大百科 別巻10トリポッポさん たにツクモンスター大百科 別巻10トリポッポさん02 たにツクモンスター大百科 別巻11あーねさん たにツクモンスター大百科 別巻 諸作 たにツクモンスター大百科 別巻 諸作02 呪文大全 +本編 呪文大全 第01巻 呪文大全 第02巻 呪文大全 第03巻 呪文大全 第04巻 呪文大全 第05巻 呪文大全 第06巻 呪文大全 第07巻 呪文大全 第08巻 +派生 呪文大全 別巻01別枠 呪文大全 別巻02ツクール屋さん 呪文大全 別巻03スラストさん 呪文大全 別巻04@ハルさん 呪文大全 別巻04@ハルさん02 呪文大全 別巻04@ハルさん新 呪文大全 別巻05ごじさん 呪文大全 別巻06メイヴァさん 呪文大全 別巻07アナンさん 呪文大全 別巻08すーさん 呪文大全 別巻08すーさん02 呪文大全 別巻09にゅーとんさん 呪文大全 別巻10トリポッポさん 呪文大全 別巻11あーねさん 呪文大全 別巻 諸作 呪文大全 別巻 諸作02 性別キャラ一覧 女性キャラ 男性キャラ:本編・他 男性キャラ:派生 英雄名鑑 別巻アナンさん (名前)|(グラフィックNo.)(初期LV) (初期能力)*1 (基本能力)*2 *1 攻・防・早は初期装備の値を含む *2 LVUP時の上昇値 -... 大阪産他人ツクールを実況してみたpart1 【ナオ編】 ツクール1ナオ|No.1 (無名)|No.0 (無名)|No.0 (無名)|No.0 part2~3 【神との戦い】 ツクール1アルス|No.1 アスカ|No.6 カダル|No.21 ルシフェル|No.34 part3 【DARKNESS FLOM LEVOLUTION】 ツクール2アスカ|No.24 セティ|No.13 ルフィア|No.5 ノア|No.12 ウィンドゥ|No.41 ゾルフィス|No.3 ティーニア|No.25 ちょべりば|No.1 part4 【ザールブルグのれんきん術士】 ツクール2マルローネ|No.24 ミュー|No.9 ガッポくん|No.66 ぎんてつ|No.62 イカンダZ|No.? part5 【悪 と 死】 ツクール2ジューザ|No.22 ジューザ|No.20 ジューザ|No.42 ゼロ|No.? 大阪産他人ツクールを実況してみた part1 【ナオ編】 ツクール1 ナオ|No.1 初期LV1 攻19 防19 HP39 MP10 力19 体19 賢10 早9 運9基本能力 力9 体9 賢10 早9 運9 当たり前のように水没。 (無名)|No.0 初期LV1 攻11 防11 HP31 MP1 力11 体11 賢1 早1 運1基本能力 力1 体1 賢1 早1 運1 水没仲間。 (無名)|No.0 初期LV1 攻11 防11 HP31 MP1 力11 体11 賢1 早1 運1基本能力 力1 体1 賢1 早1 運1 水没仲間その2。 (無名)|No.0 初期LV1 攻11 防11 HP31 MP1 力11 体11 賢1 早1 運1基本能力 力1 体1 賢1 早1 運1 水没仲間その3。 part2~3 【神との戦い】 ツクール1 エディットデータ未確認。 アルス|No.1 初期LV99 攻901 防901 HP921 MP891 力901 体901 賢891 早891 運891基本能力 力9 体9 賢9 早9 運9 もはや何人目か分からないアルス。 神の仕掛けた運命(イベントの無い未来)を変える事は出来なかった。 アスカ|No.6 初期LV99 攻901 防901 HP921 MP891 力901 体901 賢891 早891 運891基本能力 力9 体9 賢9 早9 運9 アルスとまったく同じ能力。 カダル|No.21 初期LV99 攻901 防901 HP921 MP891 力901 体901 賢891 早891 運891基本能力 力9 体9 賢9 早9 運9 アルス・アスカとまったく同じ能力。 ルシフェル|No.34 初期LV99 攻2089 防2089 HP2109 MP2079 力2089 体2089 賢2079 早2079 運2079基本能力 力21 体21 賢21 早21 運21 第2回ヒロイン投票グランプリではなく堕天使そのもの。 part3 【DARKNESS FLOM LEVOLUTION】 ツクール2 アスカ|No.24 初期LV1 攻14 防13 HP33 MP3 力14 体13 賢3 早5 運6(初期装備含む)基本能力 力4 体3 賢3 早5 運6 前回に続いて2り目のアスカ。 くのいちなので少しだけ素早い。 セティ|No.13 初期LV1 攻13 防13 HP32 MP4 力13 体12 賢4 早4 運7(初期装備含む)基本能力 力3 体2 賢4 早4 運7 前のセーブ1と3で仲間にいた。 LV7で残りHP10。以前はイベントデータがあった証拠と思われるが…。 未登場 ルフィア|No.5 初期LV1 攻15 防14 HP34 MP1 力15 体14 賢1 早2 運8(初期装備含む)基本能力 力5 体4 賢1 早2 運8 元四狂神? ノア|No.12 初期LV1 攻12 防12 HP32 MP5 力12 体12 賢5 早3 運6(初期装備含む)基本能力 力2 体2 賢5 早3 運6 箱舟? ウィンドゥ|No.41 初期LV35 攻150 防115 HP135 MP105 力150 体115 賢105 早175 運210(初期装備含む)基本能力 力4 体3 賢3 早5 運6 ジェダイ? ゾルフィス|No.3 初期LV5 攻40 防35 HP55 MP35 力40 体35 賢35 早25 運40(初期装備含む)基本能力 力6 体5 賢7 早5 運8 ライスグラ。 ティーニア|No.25 初期LV1 攻15 防14 HP34 MP2 力15 体14 賢2 早2 運8(初期装備含む)基本能力 力5 体4 賢2 早2 運8 体力系エルフ。 ちょべりば|No.1 演出用の透明キャラか。なぜこの名前? part4 【ザールブルグのれんきん術士】 ツクール2 エディットデータ未確認。 マルローネ|No.24 初期LV1 攻24 防39 HP35 MP12 力14 体15 賢12 早27 運8(初期装備含む)基本能力 力4 体5 賢12 早? 運8 結局、何も作り出せなかった。 ミュー|No.9 初期LV3 攻? 防? HP63 MP0 力? 体43 賢0 早? 運?(初期装備不明)基本能力 力? 体11 賢0 早? 運? 頼りになる冒険者だが、いきなり魔王が相手では荷が重かった。 ガッポくん|No.66 前のデータ2のパーティ。 闇の中にいた。 ぎんてつ|No.62 前のデータ2のパーティ。 イカンダZ|No.? 前のデータ2のパーティ。 前2りに隠れて姿は見えない。 part5 【悪 と 死】 ツクール2 ジューザ|No.22 初期LV20 攻290 防350 HP370 MP320 力290 体350 賢320 早260 運240基本能力 力14 体17 賢16 早13 運12 人間全滅に向かう魔界人。 最後までギル魔王に従うかは、プレイヤーの選択次第…だったのだろう。 未登場 ジューザ|No.20 初期LV20 攻190 防170 HP190 MP320 力190 体170 賢320 早140 運160基本能力 力9 体8 賢16 早7 運8 人間に扮装したジューザ? 形態変化すると能力が下がるらしい。 ジューザ|No.42 初期LV20 攻110 防110 HP130 MP320 力110 体110 賢320 早140 運160基本能力 力5 体5 賢16 早7 運8 なぜか女性化。 実は女の子説もあり。 ゼロ|No.? 見てもらえなかった。 お前たちはページの上に行ってくれ! もどる
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|時系列順Top|五十音順Top|項目別Top| 英雄名鑑 +本編 英雄名鑑 第01巻 英雄名鑑 第02巻 英雄名鑑 第03巻 英雄名鑑 第04巻 英雄名鑑 第05巻 英雄名鑑 第06巻 英雄名鑑 第07巻 +派生 英雄名鑑 別巻01別枠 英雄名鑑 別巻02ツクール屋さん 英雄名鑑 別巻03スラストさん 英雄名鑑 別巻04@ハルさん 英雄名鑑 別巻04@ハルさん02 英雄名鑑 別巻04@ハルさん新 英雄名鑑 別巻05ごじさん 英雄名鑑 別巻06メイヴァさん 英雄名鑑 別巻07アナンさん 英雄名鑑 別巻08すーさん 英雄名鑑 別巻09にゅーとんさん 英雄名鑑 別巻10トリポッポさん 英雄名鑑 別巻11あーねさん 英雄名鑑 別巻 諸作 英雄名鑑 別巻 諸作02 アイテム事典 +本編 アイテム事典 第01巻 アイテム事典 第02巻 アイテム事典 第03巻 アイテム事典 第04巻 アイテム事典 第05巻 アイテム事典 第06巻 アイテム事典 第07巻 アイテム事典 第08巻 アイテム事典 第09巻 +派生 アイテム事典 別巻01別枠 アイテム事典 別巻02ツクール屋さん アイテム事典 別巻03スラストさん アイテム事典 別巻04@ハルさん アイテム事典 別巻04@ハルさん02 アイテム事典 別巻04@ハルさん新 アイテム事典 別巻05ごじさん アイテム事典 別巻06メイヴァさん アイテム事典 別巻07アナンさん アイテム事典 別巻08すーさん アイテム事典 別巻08すーさん02 アイテム事典 別巻09にゅーとんさん アイテム事典 別巻10トリポッポさん アイテム事典 別巻10トリポッポさん02 アイテム事典 別巻11あーねさん アイテム事典 別巻 諸作 アイテム事典 別巻 諸作02 モンスター大百科 +本編 たにツクモンスター大百科 第01巻 たにツクモンスター大百科 第02巻 たにツクモンスター大百科 第03巻 たにツクモンスター大百科 第04巻 たにツクモンスター大百科 第05巻 たにツクモンスター大百科 第06巻 たにツクモンスター大百科 第07巻 たにツクモンスター大百科 第08巻 +派生 たにツクモンスター大百科 別巻01別枠 たにツクモンスター大百科 別巻02ツクール屋さん たにツクモンスター大百科 別巻03スラストさん たにツクモンスター大百科 別巻04@ハルさん たにツクモンスター大百科 別巻04@ハルさん02 たにツクモンスター大百科 別巻04@ハルさん新 たにツクモンスター大百科 別巻05ごじさん たにツクモンスター大百科 別巻06メイヴァさん たにツクモンスター大百科 別巻07アナンさん たにツクモンスター大百科 別巻08すーさん たにツクモンスター大百科 別巻08すーさん02 たにツクモンスター大百科 別巻09にゅーとんさん たにツクモンスター大百科 別巻10トリポッポさん たにツクモンスター大百科 別巻10トリポッポさん02 たにツクモンスター大百科 別巻11あーねさん たにツクモンスター大百科 別巻 諸作 たにツクモンスター大百科 別巻 諸作02 呪文大全 +本編 呪文大全 第01巻 呪文大全 第02巻 呪文大全 第03巻 呪文大全 第04巻 呪文大全 第05巻 呪文大全 第06巻 呪文大全 第07巻 呪文大全 第08巻 +派生 呪文大全 別巻01別枠 呪文大全 別巻02ツクール屋さん 呪文大全 別巻03スラストさん 呪文大全 別巻04@ハルさん 呪文大全 別巻04@ハルさん02 呪文大全 別巻04@ハルさん新 呪文大全 別巻05ごじさん 呪文大全 別巻06メイヴァさん 呪文大全 別巻07アナンさん 呪文大全 別巻08すーさん 呪文大全 別巻08すーさん02 呪文大全 別巻09にゅーとんさん 呪文大全 別巻10トリポッポさん 呪文大全 別巻11あーねさん 呪文大全 別巻 諸作 呪文大全 別巻 諸作02 性別キャラ一覧 女性キャラ 男性キャラ:本編・他 男性キャラ:派生 呪文大全 別巻アナンさん (名前)|(効果 / 消費 / グラフィックNo.)|(サンプルか否か)習得:(使用者 / 取得LV)*1無効:(効かない敵)敵:(敵側使用者 / 効果2倍か否か) *1数字がなければ初期習得 並びはエディット準拠 -... 大阪産他人ツクールを実況してみたpart1 【ナオ編】 ツクール1フレイア|攻撃 単20 消費10 No.1 ミディ|HP回復 単15 消費5 part2~3 【神との戦い】 ツクール1マホトーン|魔封じ 消費15 No.12 (無名)|? 消費0 No.? (無名)|? 消費0 No.? (無名)|? 消費0 No.? (無名)|? 消費0 No.? ガイス|攻撃 単800 消費50 No.3 グランドクルス|攻撃 単850 消費65 No.4 リブァイアサン|攻撃 全800 消費45 No.0 オーディン|攻撃 全900 消費45 No.9 聖神のひかり|攻撃 全1300 消費95 No.3 エスト|HP回復 単100 消費10 エスルト|HP回復 単1500 消費45 ゼノン|HP回復 単3000 消費60 エスリト|HP回復 全150 消費15 エスリート|HP回復 全3500 消費99 スイング|移動 消費20 デルアル|気絶回復 消費55 ポイズノン|毒マヒ回復 消費10 ガリス|毒 消費12 No.1 キアラル|マヒ 消費10 No.1 カラサス|混乱 消費10 No.8 part3 【DARKNESS FLOM LEVOLUTION】 ツクール2命水法|HP回復 単20 消費3 幻光法|毒マヒ回復 消費5 いやしの風|HP回復 単15 消費3 神のさばき|攻撃 全0 消費7 No.14 天命水法|HP回復 単50 消費7 天神命水法|HP回復 単130 消費12 天風水法|HP回復 全30 消費8 聖命風水法|HP回復 全80 消費14 幻戦法|攻昇 3 消費8 地石水法|早低 3 消費10 No.7 幻氷術|攻撃 単0 消費6 No.17 天風術|攻撃 単0 消費0 No.19 天神聖光術|攻撃 全0 消費0 No.23 そせいの光|HP回復 単100 消費12 天女のいざない|HP回復 全150 消費25 神のしんぱん|攻撃 全0 消費0 No.14 神のてんばつ|攻撃 全0 消費0 No.14 part4 【ザールブルグのれんきん術士】 ツクール2はあぁぁぁぁ!!|? 消費10 2だんぎり|? 消費10 No.? みだれぎり|? 消費10 No.? にげちゃだめだ!|? 消費6 No.? しっとオーラ!!|? 消費10 No.? 大阪産他人ツクールを実況してみた part1 【ナオ編】 ツクール1 フレイア|攻撃 単20 消費10 No.1 習得:ナオ 使用機会無し。 未登場 ミディ|HP回復 単15 消費5 「騎士ガンダム物語」の回復魔法か。 part2~3 【神との戦い】 ツクール1 マホトーン|魔封じ 消費15 No.12 習得:アスカ 使用せず。 「DQ系」はこれだけ。 (無名)|? 消費0 No.? 習得:アルス 状態異常・能力増減・攻撃のどれか。 (無名)|? 消費0 No.? 習得:アルス、アスカ、ルシフェル 状態異常・能力増減・攻撃のどれか。 (無名)|? 消費0 No.? 習得:アルス、アスカ、ルシフェル 状態異常・能力増減・攻撃のどれか。 (無名)|? 消費0 No.? 習得:アルス、アスカ、ルシフェル 状態異常・能力増減・攻撃のどれか。 ガイス|攻撃 単800 消費50 No.3 習得:アルス、アスカ、ルシフェル 使用せず。 グランドクルス|攻撃 単850 消費65 No.4 習得:アルス、アスカ、ルシフェル 使用せず。 リブァイアサン|攻撃 全800 消費45 No.0 習得:アルス、アスカ、ルシフェル 「ヴァ」じゃねえ『ブァ』だ『ブァ』。 使用せず。 オーディン|攻撃 全900 消費45 No.9 習得:アルス、アスカ、ルシフェル 使用せず。 聖神のひかり|攻撃 全1300 消費95 No.3 習得:アルス、アスカ、ルシフェル ザコ戦で使用した。 未登場 エスト|HP回復 単100 消費10 「エストポリス伝記シリーズ」の回復魔法か。 エスルト|HP回復 単1500 消費45 「エストポリス伝記シリーズ」の魔法ではない模様。 ゼノン|HP回復 単3000 消費60 元ネタ不明。 エスリト|HP回復 全150 消費15 「エストポリス伝記シリーズ」の回復魔法か。 エスリート|HP回復 全3500 消費99 「エストポリス伝記シリーズ」の回復魔法か。 スイング|移動 消費20 「エストポリス伝記シリーズ」の移動魔法か。 デルアル|気絶回復 消費55 「エストポリス伝記シリーズ」の蘇生魔法か。 ポイズノン|毒マヒ回復 消費10 「貝獣物語」の毒消し薬か。 ガリス|毒 消費12 No.1 元ネタ不明。 キアラル|マヒ 消費10 No.1 「DQモンスターズ」の混乱回復呪文が元か。 カラサス|混乱 消費10 No.8 元ネタ不明。 part3 【DARKNESS FLOM LEVOLUTION】 ツクール2 命水法|HP回復 単20 消費3 習得:セティ データ3で覚えていた。 幻光法|毒マヒ回復 消費5 習得:セティ データ3で覚えていた。 いやしの風|HP回復 単15 消費3 習得:アスカ データ3で覚えていた。 神のさばき|攻撃 全0 消費7 No.14 習得:アスカ データ3で覚えていた。 未登場 天命水法|HP回復 単50 消費7 天の命水。 天神命水法|HP回復 単130 消費12 天神の命水。 天風水法|HP回復 全30 消費8 天の風水。 聖命風水法|HP回復 全80 消費14 聖なる命の風水。 幻戦法|攻昇 3 消費8 幻王の戦法の中でも初歩中の初歩。 地石水法|早低 3 消費10 No.7 土石流で動きを封じる。 攻撃力アップといい、上昇値がとても低い。 幻氷術|攻撃 単0 消費6 No.17 冷たいと思わせる。 天風術|攻撃 単0 消費0 No.19 天の風で攻撃。 天神聖光術|攻撃 全0 消費0 No.23 天の神の聖なる光の術。 そせいの光|HP回復 単100 消費12 蘇生というか、死を防ぐ。 天女のいざない|HP回復 全150 消費25 天女が誘う。 神のしんぱん|攻撃 全0 消費0 No.14 審判系。 神のてんばつ|攻撃 全0 消費0 No.14 天罰になった。 part4 【ザールブルグのれんきん術士】 ツクール2 データ未閲覧のため詳細不明。 はあぁぁぁぁ!!|? 消費10 習得:ガッポくん 2だんぎり|? 消費10 No.? 習得:ガッポくん みだれぎり|? 消費10 No.? 習得:ガッポくん にげちゃだめだ!|? 消費6 No.? 習得:ぎんてつ 一瞬映っただけなので、はっきり読み取れず。 しっとオーラ!!|? 消費10 No.? 習得:ぎんてつ 一瞬映っただけなので、はっきり読み取れず。 それじゃーね もどる
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Last update 2008年07月06日 笑うソーセージ 著者:なずな 「魚肉ソーセージの値札じゃない、これ」 拭いてもすっきり曇りの取れない陳列棚の隅に、小さなシールが貼り付いていた。 最近付いたものだろうか、すっと簡単に剥がれたシールを顔の高さまで持ち上げて、しげしげと見ながら理子は呟いた。 「何だって?」 レジ台で新聞を広げていたハルさんが ずらした老眼鏡越しに見る。 「値札シール。ばあちゃん こんな所に付いてるよ」 「ああ そんな所に付いてたか。一枚足りないと思ったんだよね、個数分だけシール作ったのにさ。」 コンコンと背中を孫の手で叩きながら、ハルさんはそう言うと、もっと大事な事を忘れてたという顔をして振り返り、店の隅にある小型TVのスイッチを付けた。 聞きなれた推理ドラマのシリーズのオープニング曲が流れる。再放送だけど、ハルさんはいつも始めて観るような様子だ。 「新聞のTV欄にさ、3番目に名前が出てる人、ほれ、ここ、この人がが犯人なんだよね、大抵」 「解ってたら 面白くないじゃん」 「馬鹿だねぇ。その推理が当たるかどうかが見ものってもんじゃないか」 ハルさんの言うことはよく解らない。 客は来ないし、特にすることもなくなったので、結局理子も一緒にTVを観る。 得々として繰り広げるハルさんの的を得ない推理や、そりゃ、作り手の意図ではないだろうという俳優の小さな仕草や小道具の配置など を挙げての「怪しさ」の指摘は 聞いているだけでも、結構面白かった。 * 理子の祖母ハルさんは、昔ながらの商店街の中で小さな食料品店をやっている。 駅前に大手のスーパーが進出し客足はさっぱりだから もう店を閉めてもいいんじゃない?と言っても、 ハルさんは頑固にこの店を続けている。言っても聞かないんだから、倒れるまで放っておけ、と理子の母は言う。 この頑固ばあさんと理子は結構気が合って、時々覗きに来ては店番を手伝い、そのまま泊まることも多かった。 冷蔵棚も古臭いし、品揃えもばらばら。レジときたら骨董品のようなもの。 ショーウィンドウや飾りだなくらいは自分ののセンスで変えてみたいと思うのだけれど、 ハルさんが自分の店に口を出されるのが一番嫌いなのが解っているので 理子も軽く埃を拭くくらいしかしたことがなかった。 暇な店番をしながら壁の広告ポスターをぼんやり眺め、鑑定に出したら「お宝」ものかもしれないなぁ、と思う。 小さいシールに数字の回転印で判子を押した手作りの値札は、ハルさんがいちいち商品に貼り付けている。 レジを打つたびに剥がせるものなら剥がして回収するというとんでもない店だ。 (もちろんその値札は使い回す) 今日珍しいな、と思ったのは、超のつくような旧式のレジスターが、少し進化したタイプ(それですら時代遅れには違いないのだが)に代わっていたこと。 「何だ、レジ替えたの?」 理子が言うと、ハルさんはニヤリと笑って 「あたしと同じで年寄りだったからね、どうにもこうにも言うことを聞かなくなっちまってさ、 古くてもいいから安いの持って来いっつったら これもって来た」 レジのメンテナンスをやってくれるのは昔馴染みの会社だが、今度の営業の若い男子社員はハルさんの時間つぶしの絶好の相手で、 たまに理子がやってくる時も、ハルさんの愚痴や昔話にいつも不器用な相槌を打っている。 「最近のは、バーコードでピピッってやるんだよ。おつりなんかも勝手にじゃラジャラって出て来るんだよ。 つり銭間違いがなくていいし、どうせなら そういうのにすりゃ良かったのに」 理子が言うと、ハルさんはケケッと笑って、 「繁盛しないこんなばあさんの店にそんなハイカラなもん置いたってさ・・アンタももう店閉めろとか言ったくせに」 「まぁ、そうなんだけど」 新しいのか古いのかよく解らないそのレジを眺めていると 「でもさ、これ、よく出来てるんだよ。ほら例えばさ・・・」 ハルさんは、新しいオモチャを自慢する子どもみたいに、そのレジについて述べ出した。 レシートに品物の値段だけでなく、設定済みの商品名が打ち込まれるらしい。 「商品管理に最適、なんちってさ、店は売れ筋の把握と計画的な仕入れだよ。商売はアタマを使わなきゃねぇ」 「それ、あのレジ屋の兄ちゃんの受け売り?」 理子が聞くと、ハルさんはカカカと笑って、ほれ、食べな、と冷蔵棚から魚肉ソーセージを一本、理子に差し出した。 「小さい頃から、あんたはこれが好きだったねぇ」 「おやつって言ってもこれしか食べさせてくれなかったの ばあちゃんじゃない」 「魚肉ソーセージを馬鹿にすんじゃないよ、なんなら今日のおかずは魚肉ソーセージ料理のフルコースにしてやろうか?」 「結構です。」 ハルさんは腰に手を当てもう一度 カカカと笑った。そしてちょっと勿体つけて理子に言う。 「茶箪笥の中にある頂き物のお菓子、開けていいよ。取ってあるんだ、あんたが喜ぶだろうと思ってさ」 「何でも取っておかなくていいよぉ。いつ来るか解らないんだし」 理子はそういいながら茶の間に上がり、言われた通りに茶箪笥を開けた。 観光名所の絵のついた包装紙そのまま、いくつもの食品らしき箱が積まれ、他にもお中元 お歳暮のおすそ分けらしきもの 商店街の福引の景品、粗品類が目の前にぎっちりと並んでいた。 「ばあちゃん、消費期限って・・・知ってるよね?」 箱の裏をひっくり返して見ながら、理子は ふぅとため息をつく。 * レジを打ちかけて、理子の手が止まる。 いつもの品揃えでは見かけない 贈答用のような高級ハムの塊に付いていたのは「魚肉ソーセージの値段」シールだ。 中年の女の客は 迷う風もなくレジの台にスッと差し出した。 このあたりではあまり見かけない、一見高級住宅街の奥様風情。淡い色のニットのアンサンブルにブランド風の柄物のスカーフ。 全てがまがい物くさいのは品のいいとは言い難い化粧のせいかもしれない。何だかひとを見下したような視線がちょっとカンに触る。 その買い物がハム一品だというのも変な感じだ。 「あー、すみません、これはですね」 貼り間違えにしても、この値段じゃ客だって間違いだと気づくだろ、理子があからさまに嫌な声出して値札違いを説明しかけると、 「ああ、値札間違ってましたか、どうもすみませんねぇ」 ハルさんが続きの茶の間から つっかけ履くのももどかしげに パタパタと飛び出してきた。 年寄りのくせにこういう動きがすばやい。 女はツンとした表情を変えずに理子とハルさんの顔を見比べ、文句でも言いたげに口を開いた。 「うっかりして 貼りまちがえることがたまにあるんですよ。これだから年取るのは嫌だねぇ。 ええ、ええ。もちろんこちら側の失敗ですから そのお値段にさせて頂きます」 営業用のスマイルを顔いっぱいに広げ、ハルさんはハムを女の手から奪うように取り上げ 値札シールを手馴れた手つきでぺっと剥がすと、自慢のレジスターをガチャンガチャンいわせて、 「魚肉ソーセージ 一点」を打ち込んだ。 あっけにとられて見ている理子を肘で押しやりながら、ハルさんはいつになく愛想のいい声で 「ありがとうございました、また宜しくお願いしますねぇ」 と更に腰を曲げてお辞儀し、ご丁寧にもスタスタと引き戸の前にまで行って、女を送り出した。 「一体どういうこと?」 理子が聞くと、ハルさんはは女が行ってしまったことを確認してから、神妙な声で言った。 「あの女、値札付け替えの常習犯だよ、いつもは駅前のスーパーの夕方の値引きシールを勝手に剥がして貼り変えるんだ」 「へぇ、スーパーの人、知ってるの?有名なの?」 「知ってるさぁ。勇気あるお客がね、この間も見かねて注意したんだけどもさ。 逆切れされてそりゃあ怖かったらしいよ」 「逆切れって・・」 「店長呼べ、訴える、名誉毀損だって、もう大騒ぎ。棚は壊すわ、店員突き飛ばすわ」 「でも警察来たら、不利なんじゃないの、あの人」 「だろうね、立場が悪くなってきたら、このへんで許しといてやるとか言って、そそくさ逃げるんだ、いつも」 「また、どっかの新喜劇のような」 「面の皮の厚い女だよ、全く反省の色もないし」 「で、調子乗っちゃってここみたいなセコい店にまで来るんだ?」 「セコくて悪かったね。たまに来るよ。魚肉ソーセージまとめて買って行ったことがある、その時なんか本数誤魔化そうとしたんだよ 万引きさえしなきゃいいとでも思ってんだろうかね」 ハルさんはふんっと鼻の穴を膨らませて理子に言い返し、 「あきれたねぇ、今度はその魚肉ソーセージの値札だよ、全く・・」 「本当に貼り間違えじゃなかったの?」 「ちゃんと数えたさ、今回は間違いない」 「じゃ、売ることなんかなかったのに」 「いいんだよ、その内痛い目見るのはあの女だよ。お天道様は正直者の味方でござるっつうもんだ」 ハルさんは横目で理子を見て、ニヤリと笑った。 * 商店街の中で長年開業している「ヤブ医者」がやって来て ハルさんと座り込んで長話をしている。 どうやら昨夜 痛む腹を抱えて駆け込んだ女がいたらしい。 ヤブだけど気だけはいいんだ、とハルさん太鼓判の老先生は 夜間子どもの発熱とかで駆け込んでも、嫌な顔一つせず、寝巻き姿で診察してくれる。 理子も小さい頃何度もハルさんに連れられて診察してもらったのを覚えている。 店番をしながら茶の間の方に二人の声に聞き耳を立て、どんな女だったのか理子は想像を膨らます。 昨日店を閉めた後、巻き取ったレジの記録紙を帳面に貼り付けながら、 「今日の売り上げ記録、○時○分、『ギョニクソーセージ ○○円』」 大した品数も記録されてない細長い紙を 歌みたいに節付けて ハルさんは大声で読み上げた。 「あの女が買ったのは、高級ハムの塊じゃなく 魚肉ソーセージだっていう これは揺ぎ無い証拠だねぇ」 鼻歌まじりのハルさんは機嫌のいいことこの上ない。 ヤブ先生とハルさんの会話を漏れ聞く内に解ったことだが、スーパーで女に逆切れされた「勇気ある客」というのはどうもハルさんだったらしい。 点けっぱなしのTVでは 推理ドラマの再放送が流れている。丁度、素人探偵が名推理で犯人を名指しするシーンだ。 「あの女の腹痛の原因はですね・・」 探偵の口の動きに合わせ、理子は目を細め人差し指を左右に振りながら 小さな声で言ってみる。 「大変申し上げにくいのですが身近な人間の犯行ですな」 同じ言葉を画面に合わせて 理子は口にした時、茶の間からハルさんの高らかな笑い声が聞こえた。 一旦俯いて肩を落とした画面上の「犯人」は全てを認めた上、クックッと笑い出す。 TV欄で4番目に名前が載ってた俳優だった。 前の作品 次の作品 コメント 名前 コメント
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HP36 MP8 力16 体16 賢8 早6 運5(初期装備数値不明)基本能力 力6 体6 賢8 早6 運5 MAICHIさん作品「ファンタジーランドシリーズ」のサラと同名同グラの奇跡。 クロス設定を考えるなら「タカアキを捜して孤島にいた」といった所か。 【『W・EARTH』】 ツクール2 ガイア|No.31 初期LV1 攻10 防10 HP30 MP0 力10 体10 賢0 早0 運0基本能力 力0 体0 賢0 早0 運0 助けた女性を無視する男。 すぐ旅姿に変わる予定だったのか能力未設定。 エリザ|No.19 初期LV1 攻10 防10 HP30 MP0 力10 体10 賢0 早0 運0基本能力 力0 体0 賢0 早0 運0 助けられた男性に無視されて、荒野を1り歩いた。 未登場 ガイア|No.3 初期LV1 攻28 防25 HP45 MP10 力28 体25 賢10 早10 運10基本能力 力18 体15 賢10 早10 運10 旅姿のガイア。能力大幅アップ。 おなじみ「ゆうた」→「ライス」のグラ変化。 エリザ|No.24 初期LV1 攻10 防10 HP30 MP0 力10 体10 賢0 早0 運0基本能力 力0 体0 賢0 早0 運0 旅姿のエリザ。能力未設定のまま。 ドレスから「くの一」に華麗なチェンジ。 ライアス|No.6 初期LV1 攻10 防10 HP30 MP0 力10 体10 賢0 早0 運0基本能力 力0 体0 賢0 早0 運0 ライネスに非ず。 誰も知らない迷RPGツクール実況プレイ VOL.01~06.5 【ドラゴンメディウス 幻のえらばれし戦士たち】 ツクール2 アルス|No.3 初期LV2 攻18 防21 HP38 MP6 力18 体18 賢6 早4 運4(初期装備含む)基本能力 力4 体4 賢3 早2 運2 作中で「一般人」→「傭兵」→「騎士」と出世した少年(青年)。 へいし加入後はほぼ回復役だったが、後半はバイキルトをかけての攻撃も行った。 アンジェラ|No.4 初期LV13 攻36 防36 HP56 MP52 力36 体36 賢52 早39 運26(初期装備不明)基本能力 力2 体2 賢4 早3 運2 「ランザック」女将軍。さすがに仲間入り後は分身せず。 彼女の加入でアルスに攻撃役のお鉢が回ってきた。 へいし|No.27 初期LV10 攻66 防68 HP70 MP20 力60 体50 賢20 早30 運20(初期装備含む)基本能力 力5 体4 賢2 早3 運2 とても強い名無しの一般兵。 戦力の要として活躍したが、最後は暗黒空間に閉じ込められてしまった。 ひめ|No.44 初期LV15 攻25 防40 HP60 MP30 力25 体40 賢30 早15 運15(初期装備不明)基本能力 力1 体2 賢2 早1 運1 ランザック王妃。 非戦闘員らしい低能力…と思いきや、体力は女将軍と同じ。 動画内では戦闘機会はなかった。 (無名)|No.1 「だい1話 END」後、へいしの後ろに憑く「といめいにんげん」。 多分演出用の透明キャラ。 未登場 ~ |No.72 初期LV1 攻15 防15 HP35 MP99 力15 体15 賢99 早3 運1(初期装備不明)基本能力 力5 体5 賢99 早3 運1 謎の名前の赤ちゃん。とても賢い。 りょうた|No.23 初期LV1 攻12 防12 HP32 MP1 力12 体13 賢1 早4 運4(初期装備不明)基本能力 力2 体2 賢1 早4 運4 忍者。「ランザック」の兵士? VOL.07 【ALEKU編】 ツクール1 ALEKU|No.6 初期LV10 攻520 防720 HP740 MP110 力520 体720 賢110 早110 運110基本能力 力51 体71 賢11 早11 運11 かなりのガチムチだが披露する場は無かった。 SALA|No.18 初期LV9 攻289 防379 HP399 MP729 力289 体379 賢729 早369 運369基本能力 力31 体41 賢81 早41 運41 アユラグラ。 KILA|No.22 初期LV10 攻520 防520 HP540 MP510 力520 体520 賢510 早510 運410基本能力 力51 体51 賢51 早51 運41 新世界の神になるトリポ。 DOLL|No.39 初期LV9 攻199 防199 HP219 MP819 力199 体199 賢819 早819 運189基本能力 力21 体21 賢91 早91 運21 妖精の人形「ベニーちゃん」。 みんなで 誰も知らない迷RPGツクール実況プレイ VOL.07・LIVE.01~02 【ゆうしゃものがたり】 ツクール1 ユウヤ|No.1 初期LV3 攻85 防85 HP105 MP69 力85 体85 賢69 早82 運72基本能力 力25 体25 賢23 早27 運24 高い実力の(多分)勇者。 目的を見出せないまま物語は続く。 ナツメ|No.11 初期LV5 攻70 防55 HP75 MP160 力70 体55 賢160 早125 運100基本能力 力12 体9 賢32 早25 運20 冒頭から主人公とベッドイン。 (他キャラと比べて)ひ弱なので戦闘不能になる事も。 ハッサン|No.2 初期LV7 攻220 防178 HP198 MP14 力220 体178 賢14 早70 運70基本能力 力30 体24 賢2 早10 運10 強引な人。 ガチムチな上、「そらをとぶ」で活躍した。 ヨシフミ|No.22 初期LV8 攻186 防170 HP190 MP120 力186 体170 賢120 早320 運160基本能力 力22 体20 賢15 早40 運20 強引ではない人。 「いいづかし」でのパーティー解体実験で外された。 未登場 グレン|No.14 初期LV5 攻20 防310 HP330 MP100 力20 体310 賢100 早450 運45基本能力 力2 体60 賢20 早90 運9 カエルの着ぐるみを着たネクロマンサーグレンさん。 スーパー|No.9 初期LV25 攻635 防635 HP655 MP750 力635 体635 賢750 早500 運625基本能力 力25 体25 賢30 早20 運25 設定グラはかずくんで「いいづかし」だとラーシィ。 カナ|No.3 初期LV6 攻64 防52 HP72 MP240 力64 体52 賢240 早180 運150基本能力 力9 体7 賢40 早30 運25 必殺技は「3キロキック」。 ナオヤ|No.43 初期LV5 攻60 防160 HP180 MP175 力60 体160 賢175 早125 運135基本能力 力10 体30 賢35 早25 運27 たまに見かけるメイドコス男ですよう。 本当は『えいゆう』グラだった気もしますよう。 メイヴァさんLIVE.03 【ふぁいぶ すたー すとーりー】 ツクール1 あまてらす|No.1 初期LV1 攻15 防15 HP35 MP1 力15 体15 賢1 早2 運3基本能力 力5 体5 賢1 早2 運3 ローマ教皇に命令される太陽神。 元ネタが何であれ、こんな低能力ではないと思うが。 ぼぶ|No.2 初期LV1 攻15 防16 HP36 MP1 力15 体16 賢1 早3 運4基本能力 力5 体6 賢1 早3 運4 僅かながらあまてらすより上。 「いまから、ページトップにいこうとおもってる。リンクふんだほうがいいとおもうか?」 もどる
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10 名前: 本当にあった怖い名無し [age] 投稿日: 2007/01/29(月) 22 59 02 ID o8KihDeT0 スレたて乙です。前スレの975です。 実は 開かずの間はうちにもあります。たぶん座敷牢ではないけど。 うちも築50年以上の古い大きな家で 蔵や土間もあります。 数年前に裏庭の片隅に井戸の後も見つけました。 ただ、開かずの間は姑の居住スペースにあるので 簡単には近づけないんだけど。 私が知ってるだけでも3ヶ所。絶対近づくなと言われてて数十年開けていない 場所があります。 1つ目は蔵の奥にある戸(南京錠がかけてある)。 2つ目は 女中部屋のタンスの裏(ドアがある)。 3つ目は 能舞台の奥のドア(鍵はないのに押しても引いても開かない) 3ヶ所とも確実に8畳以上はあると思う。 ず~っと気になっていたが 旦那も知らないし姑も教えてくれない。 機会を見て 探ってみたいと思ってるんだけど ちょっと怖い・・・ 14 名前: 本当にあった怖い名無し [age] 投稿日: 2007/01/30(火) 02 11 47 ID pqF4CGBK0 レスありがと。何が出てくるか かなり怖い。前スレの時はマジで腰が抜けたしね。 あの時は 何気なく襖をあけたら 暗闇に人が横たわっててギョッとして死体かと思ったら むくっと起き上がった。思わず絶叫してダッシュで逃げたら 彼も絶叫しながら 追いかけてきて ゴミ屋敷の中で鬼ごっこだもん、驚いたなんてもんじゃないよ。 次は何が出てくるか、マジで怖い。お化け屋敷じゃなかったらいいんだけどね。 能舞台は昔 お祖母さんが能が趣味だったらしい。今は使ってないけど。 なんせバカでかい家だからお手伝いさん達に助けてもらわなきゃ管理できないんだ。 でも私はお手伝いさんは使ってないよ、姑のところだけなんだけどね。 もう一人でやるのは絶対嫌だから 中1の甥っ子にこづかい渡して助っ人を頼むつもり。 この週末に姑は東京に日帰りで行くはずだから 挑戦してみるよ。 21 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/01/31(水) 19 44 53 ID 82THZUQ70 開かずの間情報をリサーチしてきた。けど、ちょっと洒落にならんかも・・・ いつから どうして開かずの間になったのか まず旦那に聞いてみた。 蔵については 全く知らなかった。暗くて埃っぽいから全く関心なしだったんだと。 女中部屋は 女性が着替える場所だから元々出入り禁止だったんだけど もしかしたら 昔住み込みの人達がいたかたら その人達の部屋だったかもって。 でも なぜ封印してあるかわからないって。 問題は 能舞台の奥。昔、いわくつきの能面があったらしい。その当時 旦那はまだ子供だったから はっきりは覚えてないけど お祖母さんの死とも 絡んでるのは確かみたい。あそこだけは近づかない方がいいって言われた。 だけどそれじゃ納得できない。で、勤続30年以上のお手伝いさんに聞いてみた。 始めはしぶっていたけど お手伝いさんは話してくれた。 昔、お祖父さんにはお妾さんがいて お祖母さんはそれをとても気に病んでいた。 悲しみを打ち消すために 憑かれたように能を舞っていたらしい。 でも病に倒れて亡くなってしまった。そのお祖母さんが大事にしていた能面。 お祖母さんが亡くなって お祖父さんはとても後悔し 毎日能面を眺めた過ごした。 その頃から お祖父さんの体調がどんどん悪くなっていった。 ある時 仕事関係の人に 女難の相が強く出ているといわれて 霊媒師に見てもらうと お祖母さんの怨念と 元々能面に憑いていた女の霊が お祖父さんに憑いていた。 除霊をしても その能面を手元に置いておくと命を取られるということで 仕方なく その能面は美術館に寄贈することになった。 だから今は あの部屋に能面はないはず。しかし、その後 なぜか部屋のドアが 開かなくなったということだった。 なんだか お祖母さんの怨念が残っていそうで ドン引きなんですけど・ 26 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/01/31(水) 21 04 31 ID 82THZUQ70 う~~、自分の住んでる家に怪談話があったショックで まだ頭が真っ白。 ほんとに洒落にならんよ。もっと当時のことを詳しく調べてから突入するか どうか決めるよ。去年退職した元お手伝いさんなら もっといろんな事情を 知ってるかもしれない。それにしても は~~、悪夢にうなされそうだわ・・・ 33 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/02/01(木) 19 44 22 ID c2SgEauc0 レス ありがと。なぜか 昨夜は全然アクセスできなかった。 タイミングがタイミングだけに 霊障か?とガクブルだった。 あ、30が正解ね、施設で亡くなったのは能面のお祖母さんの妹。 で 昨夜。姑が入浴中にこっそり女中部屋を偵察してきた。 タンスの裏をのぞき込んでみたら なんだか臭う。臭いけど腐敗臭というより 下水の臭いかな?(余談だけど私は以前 水死体を引き上げたことがある。 だから死臭は知ってる。明らかに死臭ではない)ちょっと嫌~な感じ。 でも封印された理由を知りたい。昨日は 能舞台の裏部屋の話があまりに衝撃過ぎて お手伝いさんに他のことを聞くのをすっかり忘れてしまった。 でも 彼女にはこれ以上聞き出しにくいから 元お手伝いさんに連絡つき次第 会いに行って直接聞いてみようと思う。それから 今週末の突入は中止する。 甥っ子を巻き込むのも中止。もっとよく調べてからじゃなきゃ危険過ぎる。 最初は単なる好奇心だったんだけどなぁ。やっぱり知っておくべきだと思う。 お祖母さんの妹の件でも 何も知らずにいて結果、大変なことになったんだしね。 いずれにしても 近いうちにお墓参りに行ってくるよ。 40 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/02/03(土) 00 19 04 ID ppihjRvG0 37ありがと。 今日 元お手伝いさんに連絡ついて 明日会うことになった。 どう切り出すか、迷ったけど単刀直入に開かずの間について ぜひ詳しく教えて欲しいと お願いした。最初 それは困ると厳として話そうとしなかったが、能面の話は知ったと 言うと すごく驚いて「帯止めのことも?」と言われた。 帯止め?帯止めって・・・どういうことですか?と聞くと しばし無言。 もう何を聞いても逃げ出さないから ちゃんと教えて下さいと頼むと 「・・・わかりました。明日 お越し下さい」と言われた。 待ち合わせの時間と場所を確認し 電話を切った。 帯止めが どの開かずの間と どう関係してるのかわからない。 今晩 うなされそうです・・・ 55 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/02/04(日) 00 19 11 ID HwgyFoT+0 正直、まだショックが収まらないというか どうまとめたらいいものか、 混乱してるので 読みにくかったらごめんなさい。 待ち合わせの場所に 元お手伝いさん(以下 アキさん(仮名)とします)は現れた。 「お話しする前に 大奥様のお墓参りをさせて下さい」とアキさんは言った。 お祖母さんのお墓のある墓苑まで そこから車で20分。彼女を乗せて墓苑へ向かった。 墓前に花を供え線香を手向け拝んだ後 アキさんは言った。 「大奥様にお約束して下さいますか? 何を聞いても あの場所をそっとして おいて下さることを。でなきゃ お話するわけにはいきません」 ふいをつかれて 一瞬迷ったが 私は同意せざるを得なかった。 よほどの事情があったのだと察した。そしてアキさん宅で話を聞いた。 昔 お祖母さんはある男性と結婚し娘が2人生まれたが その夫は亡くなり お祖母さんは 娘2人を連れて実家(地主)に戻った。夫の親族は全て亡くなっており お墓や仏壇を 守る人がなかったので 仏壇もいっしょに持って帰ってきていた。 その後 お祖父さんと再婚。お祖父さんは お祖母さんの実家に資金提供されて事業を起こし 成功した。その頃 お祖父さんの実の子である娘が生まれた。 大層喜んだお祖父さんが お祖母さんにプレゼントしたのが 大きなエメラルドの帯留め。 それはお祖母さんの宝物になった。お祖父さんは 末娘を溺愛したが上の2人も大切にした。 末娘が高校生の時。彼女の仲のよかった同級生の父親が亡くなり家業が潰れた。 同級生に同情した末娘は お祖父さんに援助するように頼んだ。その後 お祖父さんは その同級生やその家族の援助をしていたが やがてその同級生はお祖父さんの妾になってしまった。 それを知ったお祖母さんも娘達も 恩をあだで返されたことに激怒した。 その後 妾は息子を生んだ。本妻であるお祖母さんとの間には実の子は娘1人。 お祖父さんが帰宅しない日々が続き お祖母さんの苦悩はどんどん深まっていった。 その頃 お祖母さんは実家に置いてきた前夫の仏壇を屋敷の蔵の奥へ運び込み 一人で前夫の仏壇の手入れに励んでいた。やがて妾に4人の息子ができた頃から お祖母さんは能にのめり込み 病に倒れるまでひたすら能を舞い続けた。 57 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/02/04(日) 00 52 40 ID HwgyFoT+0 能面をつけて一心不乱に舞う姿は 情念の塊のようで 娘達ですら近づけないほどだった。 そして お祖母さんの死。ここからお祖母さんの祟りは始まった。 お祖母さんの死を嘆き 大変後悔したお祖父さんは能面を眺めて過ごしていた。 それから お祖父さんはどんどん衰弱し ある日突然倒れて心臓の大手術をし 一命を取り留めた。病院に見舞いにきた友人に女難の相を指摘され 除霊を受け 能面を美術館に寄贈した後 徐々にお祖父さんは回復していった。 しかし その後 能舞台の裏部屋の戸が全く開かなくなってしまった。 同じ頃 アキさんは蔵の奥の仏壇の掃除をしようとしたが 仏壇の扉が 全く開かないことに気づいた。どちらの戸も開かなくなったのは能面を寄贈した後。 お母さんは まだ許していないのだと娘達は悟った。そして 仏壇を納めた蔵の奥 の戸に南京錠をかけ 仏壇は封印された。 それから10年程過ぎた頃。ハルさん(仮名)という住み込みのお手伝いさんがいた。 住み込みのお手伝いさんには 家庭にいろんな事情を抱えた人が多かった。 ハルさんもそんな一人。彼女は結婚していたが 夫は博打打ちの暴力男。ハルさんは 体一つでそんな夫から逃げてきた人だった。ある日 突然ハルさんの夫が家に乱入し 大騒ぎになった。もみ合いになり それを止めようとしたお祖父さんの運転手が 酷い怪我を負った。そのショックでハルさんは 女中部屋の奥にあるお風呂の中で 自殺を図ったが 一命は取り留めた。退院後 ハルさんは失踪してしまった。 そしてエメラルドの帯留めが消えた。 61 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/02/04(日) 01 21 26 ID HwgyFoT+0 娘(姑)は ハルさんが お祖母さんの形見の帯留めを持ち出したことを激怒したが 暴力夫から逃げるための資金だったことも理解していた。それから数週間後。 ある日。アキさんは女中部屋で繕い物をしていた。そこに姑がきてアキさんに 話かけようとした時 コトッ。女中部屋の奥から音がした。2人で奥の間を見ると ハルさんがそこに座っていた。ギョッとして言葉が出ない2人。 ハルさんは深々と頭を下げて 申し訳ありませんでした と言って消えた。 ハルさんのいた場所がぐっしょり濡れていた。そこに エメラルドの帯留めが 残されていた。後日 ハルさんは海に身を投げていたことがわかった。 それから後も 奥の間が濡れていることがあった。その後 女中部屋の奥は 封印された。エメラルドの帯留めは 他の宝石といっしょに金庫に保管された。 にもかかわらず また消えてしまった。 エメラルドの帯留めは その後見つかっていない。姑は 開かずの間に おばあさんがしまい込んだのだと理解したそうだ。 「大奥様や奥様達の気持ちを どうかわかってあげて下さい」とアキさんは言った。 63 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/02/04(日) 01 34 27 ID HwgyFoT+0 アキさんは ハルさんの死はお祖母さんの祟りだと思っているようだった。 本当のところはわからない。でも お祖父さんも呪い殺されそうになったのを 考えれば それも充分あり得るとは思う。その後 お祖父さんの亡くなった後 妾の息子達が相続の件で少しゴネたが 祟りを恐れて退散したそうだ。 正直 今はまだ何も考えられない。 ただ お祖母さんを傷つけることは出来ないと思った。 長文 失礼しました。 103 名前: 975 [age] 投稿日: 2007/02/06(火) 18 53 40 ID aC9iCZtx0 なんだか お騒がせしてすみません。私のせいで雰囲気を壊して申し訳ないです。 ごめんなさい。でもこの開かずの間スレに出会えて 本当に感謝しています。 もしこのスレに出会わなければ 真相を知ることもなく無関心のまま過ごして 本気で調べるなんて決してしなかったと思います。衝撃は大きかったけど事実を 知ることが出来てよかったです。本当にありがとう。 あれから旦那と話し合い 住職の従兄弟にも相談した結果を最後に報告します。 今すぐ封印をとく必要はないが 家の解体や改築で開ける時は必ずお祓いをすること。 それまでは むやみに開かずの間に近づかないこと。家の神棚をしっかり祭ること。 お祖母さんのことは 祟り神だと理解すればいい。バチ当たりなことをすれば 祟りはあるが、真面目に努めていれば守ってくれる。そう信じていればいいと。 そういう結論になりました。スレ汚し 失礼しました。
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マセラティおじさん 時空のおっさん 3からのリンクです。 608 :本当にあった怖い名無し:2009/04/14(火) 19 23 25 ID VmcPDXNo0 >ナンバープレートなんか調べても『在る』わけないよ。この車は『無い』世界にあったやつなんだから。 http //syarecowa.moo.jp/156/24.html マセラティおじさん=時空のおっさん ? 320 ◆J3hLrzkQcs New! 2007/01/26(金) 17 58 36 ID 3YqwWs8A0 「このことは話すな。」そう言われていたけれど、もう時効だと思うので、書きます。 僕は、幼いころに両親が交通事故で死んでしまったので、叔父のところに養子に出されました。 しかし、叔父は僕の存在をあまり快く思ってないみたいで、僕を塾に行かせることによって、 出来るだけ家に僕を置くのを避けていました。 きっかけは中2の夏。 進学塾の授業が終わり、外に出ると辺りは真っ暗。僕は、電灯の明かりを頼りに、歩きながら家路に向かっていた。 すると自分の数十メートル先を歩いていた女性に、いきなり車が突っ込んできました。 一瞬の出来事なのに、その瞬間スローモーションのようになったのを覚えている。 すさまじい音とともに、空中に舞うフロントガラスの破片。 ぶつかった衝撃で、脚がありえない方向に曲がりながら、吹き飛ばされるOL。 そして反対側の民家の垣根へと吸い込まれるように消えていった…。 呆然と、事の成り行きを見届けた後、こりゃ一大事と思い、事故現場に駆けつけてみる。 ぶつかった車は(当時はどこのメーカーか分からなかったけど)マセラティのセダンで、フロント部分が完全に潰れていた。 粉々に割れたフロントガラスの奥には、ドライバーの顔が見えた。おっさんだった。 芸能人で例えるなら阿部寛に似ている。 そのおっさんが車から出てきた。サングラスに黒スーツ。 まるで映画に出てくるスパイみたいな格好だ。変な緊張が走った。おっさんは僕を見て一言。 「見るな。」 とんでもないものを見てしまったと後悔した。まさかこんな事件に巻き込まれるとは…。 あぁ、今日で僕の人生が終わる。天国のお父さんお母さん、今からそっちに向かうよ。 自分の中で何かが崩れ始めるのが分かった。 逃げたいけど、足がすくんでしまって言うことを聞いてくれない。 そんな僕を見て、おっさんは口元を緩め、ニコっと笑う仕草を見せる。 「別に君を殺しに来たわけじゃない。むしろ助けに来たんだ。」 へ?その言葉を聞いて頭の中が混乱した。僕を助けに?意味が分からない。 この人、何言ってんだ?でも自分に殺意がないことが分かった僕は、なぜか妙な安心感に満たされた。 と言うかなんだろう…どこかなつかしい気持ちがする。 「まだ生きてやがったか。あのスピードならいけると思ったんだけどな。」 穴の開いた垣根からは、さっきの女性が倒れているのが見えた。 死んでる?まったく動く気配がない。助けに行こうとすると、おっさんに行く手を阻まれた。 「行ったら殺されるぞ。」 思わず足が止まる。殺される?いよいよ分からなくなってきた。あっけに取られている僕を、サングラスごしにおっさんは見ている。 「君、変だと思わないのか?あんなに馬鹿でかい音で事故ったのに、私たち以外に誰もいないだろ?」 言われてみれば、たしかに変だ。事故った場所は、民家が立ち並ぶ閑静な住宅街。 あんなすさまじい音ならば、家の中にいようが絶対に聞こえるはずである。 近所の住人なら何が起きたんだ?と窓から覗いたり、現場にやって来たりと何らかのアクションを起こすはずだろう。 家々には明かりこそ付いているが、まるで人の気配を感じなかった。 いや、そもそも女性に会ってからは、通行人はおろか走っている車すら見ていない。 なるほどさっきから感じていた妙な違和感はこれだったのか…。 完全なる静寂。 風の吹き抜ける音。 その風で揺れる木のざわめき。 遠くで聞こえる車の走る音といった些細な音すらしなかった。 耳鳴りで鼓膜が痛くなるほどの無音状態。ひたすら不気味だった。 もぞもぞと女性が動いている音が響いた。生きてた。それを見て、おっさんが焦り始めた。動揺の色を隠せない様子だ。 マセラティに乗り込む。 「とにかく後ろに乗れ。詳しい事情は後で話す。」 僕は乗らなかった。誘拐だと思ったからだ。唯一の目撃者を始末するために、どこかに連れて行く気だ。そう推理した。 「俺を信じろ」 そう言われるが無理だった。やはりここは救急車と警察を呼ぶべきだ。 (当時、まだケータイは普及していなかったので)急いで公衆電話を探す。 すぐに見つかった。 よりによって女性が倒れている家のすぐそばに電話ボックスがあった。 でも、こんな場所に電話ボックスなんてあったけ?いや、そんなことは関係ない。 今は一刻を争う事態だ。ぐずぐずしていると死んでしまう。電話ボックスに向かって走り出した。 「馬鹿!戻れ!そっちに行くな!」 おっさんの叫ぶ声が聞こえる。知ったことか!電話ボックスに飛び込み、急いで119に電話。 電話ボックス側は垣根がないので、倒れている女性が見える。 上半身は塀に隠れているものの、脚だけは見えた。小刻みに痙攣している。 僕は、それを見ないよう背中を向けて、呼び出し音を聞いていた。おっさんは黙って運転席から僕を見ていた。 受話器を取る音が聞こえた。 「ふふふふふふふふ…」 思わず受話器を落としそうになった。そりゃそうだ。いきなり受話器から女性の笑い声が聞こえたからだ。 背中に視線を感じる。後ろを振り返るとゾッとした。 女性がまさに電話ボックスのガラス一枚挟んで立っていたからだ。 僕は、ここで初めて女性の顔を見た。バサバサに散らばった黒い髪と眼球の無い空洞の目。それだけしか分からなかった。 他の部分は、吐きかけた息でガラスが曇って見えなかったからだ。 蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。背筋が凍ってしまい、何とも嫌な汗が全身に滲み出るのが分かった。 腰こそ抜かさなかったが、筋肉が弛緩したせいで思わず失禁。 脚をつたう温かい尿のおかげで感覚が戻ると、脊髄反射のごとくおっさんのいるところまで全力疾走。 参考書がパンパンに詰まったリュックを背負っていたのだが、そんなのもろともせず、我ながら驚くスピードだった。 どうやらマセラティのエンジンがかからないらしく、おっさんはいきなり僕の腕をつかむと、 そのまま引っ張るようなかたちで走り出した。 「走れ!絶対に後ろを見るな!」 こうなったらもうおっさんに従うしかない。 背後で引きずったような音が、どんどん近づいているのが聞こえる。 ずるずるずるずるずるずるずるずる… 「這ってこの速さかよ。脚をだめにしなかったら車でもダメだったな…」 悲鳴にならない叫び声をあげながら、もう無我夢中で走る。が、リュックを背負って走っているので思うように走れない。 「おい!リュックなんか捨てろ!つかまるぞ!」 そう言われるが、捨てるのをためらう。人間こんなときでも欲だけはちゃんと働くんだなって思った。 そんな僕を見かねたのか、おっさんは呪文のような言葉を唱え始めた。 もう今にも追いつかんばかりに、ずるずると這う音が迫ってくる。そして首筋に生暖かい吐息がかかるのが分かった。 耳元で息遣いも聞こえる。もうだめだと思ったそのとき… バン! 後ろで爆竹のような爆発音がした。その音に紛れてうめき声が聞こえる。何かがのた打ち回るような音もする。 もう這う音はしない。 しかし、おっさんはそんなことお構いなしに走り続けた。 どれくらい走っただろうか? 学校の体育で持久走をやっているためか、はたまた火事場の馬鹿力のおかげか分からないが、よくもまあずっと走れたと思う。 どこをどう走ったのか分からない。 気付いたら、自分の家から300メートルくらい離れた場所にある神社にいた。 失禁してビショビショだった下半身もいつの間にかすっかり乾いている。 道路を行き交う車が見えた途端、助かったという安心感と疲労感のせいで力が抜けてしまい、 リュックの重さも手伝って、路肩にへなへな~としゃがみこんでしまった。 喉がカラカラに渇き切って唾が出なかった。手水舎があったので水を飲む。 おっさんがやってきた。とにかくお礼をしなきゃ。しかし、興奮状態で呼吸が乱れてて、うまく呂律が回らない。 「あ…あの…助けてくれ…テ…ありがトう…ございましタ…。」 おっさんはネクタイを結びなおしつつ「なに、礼には及ばないよ。」と一言。 深呼吸を繰り返し呼吸を落ち着けている僕を、おっさんは横目で見ながら「どうしたもんかな…。」と 呟いていた。 「あれはいったい何なんですか?」 境内のそばにある電灯の明かりで、おっさんのサングラスが怪しく光る。 「誰にも言わないと…約束できるか?」 「え?どういうことです?」 「約束できるのか?できないのか?どっちかと聞いているんだ。」 「どうせ今日あったことなんか言っても誰も信じてくれません。だから僕…誰にも言いません。約束します。教えてください。」 サングラスで分からなかったが、真剣な目で僕を見ているのが分かった。 タバコに火をつけ一服すると、おっさんは話してくれた。 すっごい複雑な話なので、各々の名称を読みやすいようにアレンジし、簡略化したものを書いておきます。 昔、ある豪族に代々仕える一族がいたそうだ。 一族は2つのグループに分かれており、結界などによって病気や災いから味方を守る祈祷師グループと、 呪詛などによって敵を滅ぼす呪術師のグループで、互いに対立し合う関係だった。 その一族の助けもあって、豪族も栄えることが出来たので、一族の有力な人物には、 褒賞として位を授けたり、領土を与えたりしたそうです。 そのため、呪詛によって勢力拡大に貢献することが出来る呪術師グループは、どんどん成長していきました。 そんなある日、その豪族の長が病に倒れてしまいました。 当時、病は悪霊による仕業と考えられていたので、豪族は祈祷師に助けを乞いました。 祈祷師グループにとっては手柄を立てる、またとない大チャンスです。 莫大な恩賞を交換条件に引き受けました。 しかし、何か見えない力に邪魔されているのか、なかなか思うように事が進まなかったそうです。 そこで、祈祷師グループのリーダーだった青年が長を看病し、残り全員がその周りを囲んで結界を張るかたちをとりました。 祈祷師たちはその間、その場から一歩も動かず、何日も飲まず食わずのままで耐えていたそうです。 そのかいもあってか、ようやく悪霊が長の口から出てきたのだが、青年はそれを見てギョッとしました。 悪霊の正体は呪術師グループのリーダーだったのだ。 よりによって長が一番信頼を寄せている人物が、長を憑り殺そうとしていただなんて…。 内乱を避けたかった青年は、口が裂けてもそのことを長に言わないことを決めました。 手柄を認められ、褒美に位と領土と豪族の末娘をもらった祈祷師グループは大喜びでした。 祈祷師のリーダーと末娘は契りを結び、祈祷師グループは念願だった豪族の仲間入りを果たすことが出来ました。 やがて2人の間には子供も生まれます。 それを苦虫を噛み潰した表情でじっと見ている呪術師グループ。 あの一軒の騒動で危険視されたため呪術者たちは、位も領土も片っ端から剥奪されていきました。 彼らの不満や苛立ちはどんどんたまります。 まさに自業自得なんだけれども、自分たちの先祖が積み立ててきた功労が失われていくのを見るのは、さぞや無念だったと思います。 そして呪術師のリーダーが位を剥奪されたことで、怒りが限界に達したらしく、とうとう内乱が始まってしまいました。 古代の呪術によって悪霊や生霊をけしかける呪術師たち。 自然の神々の力をかりた結界をはることで呪い返しをする祈祷師たち。 一族の殺し合いによって、たくさんの人が呪い殺され、処刑されました。もちろん一族以外の人もたくさん殺されました。 また、高度な呪詛や自然の神々の天罰によって大地震や大干ばつといった災害が多発し、それが元で大飢饉が起こり、 そこでも数え切れない人々が餓死していったそうです。 繁栄は、あっという間に終焉を迎えました。 「その話が、僕と何か関係があるんですか?」 話の区切りがついたところで僕は聞いた。 「大ありだよ。君は、祈祷師と豪族の間に出来た子供の末裔なんだから。」 事態が全然飲み込めなかった。完全に自分の理解の範疇を超えてしまっている。 いや、そもそもこんなオカルトチックな話なんか簡単に信じちゃっていいのだろうか? 僕は、こんな時どうすればいいのか対処法が分からなかった。 「どっかの馬鹿がさ、掘り返しちゃったんだよね。封印されていた呪詛を。」 聞けば、さっき追いかけてきたあれは、呪術師の使う呪詛の一種なんだそうだ。 「人を呪えば穴二つってことわざ知ってる?呪いって失敗すると呪った相手のところに帰っていくんだよ。 でも呪いをかけた奴は、はるか昔に死んでるわけだ。 ゆえに呪いは、また君のとこに戻ってくる。何度でもね。」 血の気が引いたのが分かった。あんなのがまた戻ってくる?しかも何度でも? 冗談じゃない。本当に洒落にならないほど怖かった。 「だから君を助けに来た。」 少なくともこの人は味方ってことだけは分かった。おっさんは、自分は式神みたいなもんだと言っていた。 どうして僕のことを知ってるのか聞くと「式神だから」としか答えなかった。 「とにかく今回は初めてだったし、僕も地理的に分からないことだらけだったから、探すの遅くなっちゃったけど…。 次からはもっと早く助けに来る。だから安心なさい。 (時計を見ながら)まずいな、だいぶ話し込んでしまった。君はもう帰りなさい。親が心配する。」 おっさんは「ではまた。」と言うと、僕に背中をクルっと向けて、 カツカツと革靴の音を鳴らしながら何処かに行ってしまった。 夜風が、あっけにとられている僕にいつまでも吹きつけていた。 これが僕とマセラティおじさんの最初の出会いだったのだ。 おっさんの言うとおりだった。呪いは、3ヶ月後に自分に戻ってきた。 マセラティおじさんとまた会ったのは、秋が終わり冬にさしかかろうとしていたときのこと。 ほぼ毎日と言っていいほど進学塾に通いづめだった僕は、その日も同じように進学塾から家路に向かって歩いていた。 前に襲われた道から帰れば、一番早く家に着くのだが、トラウマのせいか何が何でも通らないように決めていた。 回り道になるにもかかわらず、比較的明るく、また人や車の流れがある道を選んで帰っていた。 あの事件の後、数日後たってから、1度だけどうなっているのか確認しに行ったことがある。 もちろん日が沈む前、それも友達と一緒にという条件つきで。 まるで事故った形跡がなかった。たしかにここで事故ったのは間違いないはずなんだが…。 マセラティはなくて当たり前だが、飛び散ったフロントガラスの破片すら見つからない。 垣根にも穴はなかったし。電話ボックスも、やっぱりなかった。 ただ、あるがままの光景がそこにはあった。 あそこは異次元だったんだろうか? 今度、おっさんが現れたら聞いてみよう。そう思った。 場面は今へと戻る。突然音が聞こえなくなった。 さっきまで聞こえていた犬の吠える声もピタリと止んだ。とうとう来た。 自分の呼吸音だけがしっかりと聞こえる世界。背中からじんわりと汗が滲み出る。 おっさん頼む!早く来てくれ…。 すると、どっかからエンジン音が聞こえた。 おっさんがやってきたのだ。そして車は、あのマセラティだった。修理に出したのかきれいに直っていた。 そして僕の横に車を停める。 「おい、挨拶はいいから乗れ。奴が来る。」 僕はあわてて助手席に乗った。左ハンドルなので、少しだけ戸惑ってしまう。 おっさんも僕がシートベルトを締め終わらないうちに発車した。 よく見るとドアのところにお札が貼ってある。 真っ先に聞いた質問が「今までどこに行ってたんですか?」だった。 おっさんは、あるものを探していたとだけ言い、しきりにドアミラーで後ろを確認している。 あるものとは、呪いをかけたり、またかけた呪いが呪い返しにあった場合、その呪いの身代わりになる物のことらしい。 具体的に言うと、髪や爪といった身体の一部を身代わりとして入れ、呪いを中に閉じ込めるための木箱である。 僕にかかっている呪いは、膨大な年月を経て弱っているものの、 そこらへんの木で作った木箱くらいじゃ封じ込められないほど強力なんだとか。 だから、おっさんはまず呪いに耐えられるだけの神木をずっと探してたそうだ。 そして作る木箱も、釘を使わず複雑に組んだ特殊なものでなければならないとのこと。 それを作るのがまた厄介なようで。 「もしあの呪いが弱ってなかったら、どのくらいの威力なんですか?」 我ながら恐ろしい質問をしてみた。おっさんの横顔からは長い睫毛をたくわえた目が見えた。 その目がドアミラー、僕、前方という順で動いている。 「あまり俺も詳しいことは分からないが、それこそ千は殺されてただろうね。」 震える僕を見て、おっさんはにこやかに笑い、あれよりもっとヤバい呪いもあるから大丈夫だよと付け加えた。 今思うとフォローのつもりだったのだろうか?全然フォローになっていなかったが。 「来た」そう呟くと、おっさんは一気にスピードをあげはじめた。 エンジンがうなり、速度計の針が動きはじめた。それにつられて心臓がバクバクも言い始める。 見たくなかった。が、僕は不可抗力でドアミラーを覗いた。 いた。 はるか後方にそいつが見えた。地面から浮いたところに立っている。 そしてそのままの状態で、滑るように僕たちを追いかけてきているのが分かった。 ガチャン。 全部のドアにロックがかかる。 重たい空気。重圧感のある緊張が走る。 おっさんも真剣なのか、黙ったままハンドルをさばく。とにかく居心地が悪かった。 やはり下調べしてあるのだろう、さっきから直線の多い道ばかりを走ってるようだ。 曲がる寸前でスピードを落としているとはいえ、とんでもない速度だ。 しかし、それでもそいつはピッタリと付いてきていた。しかも差は開くどころか、どんどん近付いているのだ。 数十分も走らすと、だんだん疲れてきたのか、おっさんの運転が荒くなりはじめた。 見ると、おっさんの顔には汗が。初めて見た。この人でも汗かくんだ。そう思った。 …と同時に僕は、みるみる不安になる僕。 ドアミラーを見るたびに、そいつはどんどん距離を縮めていた。 だめだ、このままじゃ逃げ切れない。絶望的だった。心臓が今にも張り裂けんばかりだ。 「おい、次曲がったところで運転代われ。」 当時、中2の僕にとっては、あまりにも酷な命令に思えた。 「大丈夫。ハンドルを持つだけでいい。とにかくど真ん中を走らせろ。いいな。簡単だろ?」 ためらってる時間はなかった。やりたくないけど、やるしかない。僕は頷く。 おっさんは次の角に勢いよく突っ込んだ。ほとんどドリフト状態で、ものすごいGで身体が「く」の字に倒される。 ハンドルをしっかりと持つ手に、じっとりと汗が滲む。 いくら見晴らしのきく直線道路のど真ん中を走っているとはいえ、もし運転操作をあやまったら…。 そう考えると腕がブルブルと小刻みに震える。 おっさんはシートベルトを外し、窓から身体を乗り出すと、しきりに何か呟いていた。 その窓から容赦なく吹き込む冷たい風の音にかき消されて、何を言っているか聞こえはしなかったが、例の呪文を唱えているようだ。 バン! 前に聞いた爆竹のような音がこだまする。 おっさんは一仕事終えたような顔つきで、顔を車内に引っ込めると、 パワーウインドウで窓を閉めながら「よくやった」と頭をなでなでしてくれた。 辛くも何とか逃げ切ることが出来たようだ。 あたりは人が歩き始め、車が道を走り始めた。元のあるべき世界に帰ってきた。 おっさんは、僕を家のすぐ近くまで送ってくれた。なぜ僕の家の場所を知っているのか?謎ではあるが、あえて聞かなかった。 どうせ「式神だから」とか言われるのがオチだし、マセラティのナンバープレートを 調べることで正体を突き止められると思ったから。 代わりに、今度おっさんに会ったら、聞こうと思っていたことを聞いてみる。 「さっきの音がない世界って何なんですか?」 そしたら「今の世界が『在る』ことを誰も証明出来ないし、さっきの音のない世界が『無い』ことも誰も証明出来ない。 分かるかい?在るか無いかは問題じゃないんだよ。」 と、かなり哲学的なことを言われた。要するにおっさんでも分からないみたいだ。 車から降りると、すかさずナンバープレートを頭の中に控える。 よし!完璧。完全に暗記したナンバープレートを忘れないように暗唱しながら、僕はおっさんに別れを告げた。 エンジンを吹かし、まさに発車する瞬間のことだった。おっさんは、何か思い出したかのごとく口走った。 「あ、そうそう。1つ言い忘れてたよ。僕のこと調べようと思ってもやめときな。 時間の無駄だから。なんかナンバープレート見てたから一応言うね。 ナンバープレートなんか調べても『在る』わけないよ。この車は『無い』世界にあったやつなんだから。」 そう言うと、マセラティはあっという間に夜の闇に消えてしまった。 おっさんと出会ってから半年以上が経っていた。 相変わらずおっさんの正体は分からない。 どこの誰なのか?仕事はしているのか?妻や子供はいるのか?そもそも人間なのか? 聞きたいことが山ほどあった。 おっさんは「僕のことは知らないほうがいい」と言っていたが、少しくらいなら教えてくれてもいいのに…。そう思ってた。 話が飛んでしまって申し訳ないが、僕は母方の叔父のところにお世話になっている。 僕の両親が交通事故で死んでしまったからだ。 葬儀の後、親戚みんなで集まり、誰が僕の面倒を見るか?それを決めるために話し合った。 そのとき、なぜか父方の親戚は集まりが悪かったらしい。 聞けば、不慮の事故や病気で、次々と死んでしまっているそうな…。 一応集まるには集まるんだが、寝たきりの祖母を抱える祖父だったり、精神病の子供がいる伯父だったりと、 とても養子を育てる余裕なんかない人たちだった。 そんなわけで母方の叔父が、僕をもらい受けることとなったのだ。 今でこそ僕に冷たい叔父だが、最初のころは本当に優しかった。まるで別人かと思うくらい。 休日には必ずどこかに連れてってくれたし、欲しかったおもちゃだって、すぐ買ってくれた。 じゃあ、いつから叔父と僕はこんなに冷め切った関係になってしまったのか? 原因は僕にある。僕が、叔父に全然なつかなかったから…。 叔父は、他人の子供にもかかわらず、まるで実の子供のように僕をかわいがってくれた。 しかし、わけも分からないまま叔父の家にいきなり連れて来られ、大好きだった両親にも会えない僕は、いつも泣き叫んでばかり。 真夜中に突然泣き始めて、寝ていた叔父を起こすこともしばしばあった。 「ねぇ、お母さんは?お父さんはどこ?会わせてよ、おじちゃん!どこにいるの?ねぇ…。」 腫れた目をこすりながら、嗚咽交じりで叔父にすがりつく僕。 「お母さんとお父さんはね、どこか遠いところに行っちゃったんだよ。」 「嘘だ!おじちゃんの嘘つき!お母さんとお父さんを返せ!」 そして大声を上げてまた泣き出す。頭をおさえて黙り込んでしまう叔父。 そうやって日数を重ねるうちに、僕は、叔父にまったく心を開かなくなっていた。 また叔父を悪者だと思い込み、ついには叔父が両親を殺した人殺しと勝手に決め付けさえした。 そして事件が起きる。 独身だった叔父には交際相手がいた。 自分はあの子に嫌われている。あの子は愛情に飢えている。このままだとあの子はダメになってしまうだろう。 あの子には愛情が必要だ。母親がいればきっと変われるはず。 そう叔父は考えていた。そして結婚を決意する。 「(僕の名前を呼んで)この人が新しい母親だよ。」 叔父は、交際相手を僕に紹介した。だが、荒みきっていた僕にはその人を母親と思うことが出来なかった。 うらめしそうに睨み付ける。 「死ね。」 その瞬間、叔父のビンタが飛んできた。泣き出す僕。 「なんてこと言うんだ!」と僕をしかりつける叔父に、僕はひたすら「人殺し!」と叫び続けた。 それからだ。 叔父が僕に冷たくなったのは…。 今でも叔父は独身である。あの事件がきっかけで、交際相手とは別れてしまったらしい。 叔父は仕事がいそがしいのか、めったに家に帰ってこなかった。 僕には、叔父の家が広すぎた。 友達の家でご馳走になった時、家族団欒の光景を見て、泣いてしまったことがある。 リビングには、ロボットの形をした小物入れがあって、お金が入れてある。 そのお金で、スーパーでお惣菜を買ったり、外食したりしていた。 僕には、それが当たり前の日常だった。ずっとそうやってきた。 一人で朝食を済ませ、学校に行くための仕度をする。 玄関の戸を閉めると「よぉ」と呼ばれたので、振り返るとおっさんがいた。一ヶ月ぶりである。 何にもないときに現れるのは初めてだった。 「元気ないな。どうしたんだ?」 おっさんは心配そうだ。僕は最初こそ黙っていたが、あまりにもおっさんがしつこく聞くので、 今まで叔父と自分にあったことを思わず話してしまった。 話している間、おっさんはずっと黙ったまま、僕の話を聞いてくれてた。 全部話し切ると、胸のつっかえが取れたような感じがした。 おっさんはずっと下を向いて考え込んでいる。 「おじさんってさ。家族いるの?」 僕は聞いてみた。するとおっさんは顔を上げ、ニコッと笑うと「いるよ」って答えてくれた。 絶対に独身だと思っていたから、すごい意外だった。 僕が学校に向かうと、おっさんも付いてきた。 サングラスに黒スーツという誰もが目を止めてしまう格好だったので、さすがに一緒に歩くのを勘弁して欲しかった。 周りにどんな目で見られるか分かったもんじゃない。 しかし、すれ違う人は、まったくおっさんに気付かない様子だった。不思議だ。 たまに散歩中の犬が威嚇するくらいで、みんな気にも留めてない感じだった。 他の人には見えてないのだろうか? 「おじさんって幽霊なの?」思わず聞いてみる。 「幽霊か人間かって言われれば人間だよ。」 「どういうこと?」 「人間が産むのは人間だけじゃないってことさ。」 言ってる意味が分からないので首をかしげる僕。それを見ておっさんは笑う。 「つまり式神だよ。」 おい。またそのパターンかよ。 おっさんは腕時計を見ると「まずい。そろそろ行かなきゃ。」と言い残し、いきなり走り出した。 呼び止める暇もなく、ひょいっと路地の角に消えてしまう。 僕は、あわてて後を追い、角を曲がったが、そこにはもうおっさんはいなかった。 隠れてそうな場所を探すが、見つからず。 僕はゆっくり息を吐きながら、今の出来事を何気なく思い返してみる。 頭をポリポリとかきながらふけっていると、あることに気付いてしまった。 いや、正確に言うと気付いているのに気付かないふりをしていた。 たった三回しか会っていないのに…。明らかに不審者なのに…。 なのになぜ僕は『おっさんがお父さんだったらいいのに』なんて思ってるんだ? いったいなぜ? 僕の気をひこうと必死だった叔父の苦労もむなしく、僕は決して叔父を『お父さん』と呼ぶことはなかった。 それなのに…。どうして? あまりにも理不尽すぎる。悶々とした気持ちのまま、僕は学校に向かった。 週末のこと。朝から夕方まで部活で、そのあと進学塾というスケジュールを何とかこなした僕は、 くったくたに疲れて、家に帰る途中だった。 もう、季節はすっかり冬になっていて、吐く息も白い。乾燥した冷たい風に吹いている。そのせいかだろうか、喉が痛い。 そんな寒い夜の道を、月明かりが照らしていた。 「おい。」いきなり背後から声が聞こえたので、内心ヒヤッとしたが、聞きなれた声だったので安心した。おっさんが立っていた。 どうやら家まで送ってくれるそうだ。一緒に歩きながら話していると、喉から痰が出てきたので、道端にペッと吐いた。 「唾を吐くな。」 ハッとしながらも、自分のやった行為を反省し、素直にすいませんとあやまる僕。 「天に唾を吐くようなもんだぞ。血ほどすごくはないが、唾だってかなりの力を秘めている。 下手にそこらじゅうに吐いてると自分の顔に戻ってくるぞ。」 そう言うと、おっさんは吸っていたタバコを指でピンとはねた。 「ねぇ、おじさん?」 「ん?」 「じゃあ…逆に聞くけど、タバコなら道に捨ててもいいの?」 「あ、いけね。」と言いながら、おっさんは捨てたばっかりのタバコを拾った。 おっさんは、それからもごく稀ではあるが、僕に会いに来てくれた。 正体は相変わらず謎のままだったが、それでも分かることは多々あった。 まず、おっさんには決まって数分に一回のペースで、時間を見る癖がある。 そして時間になると、いつもそそくさと走り去ってしまうのだ。 おっさんは、僕の生い立ちをはじめ、あらゆることを不気味なくらい知り尽くしていた。というより知り過ぎていた。 たいていのことなら何でも答えてくれる。例えば、明後日の競馬のレースはこの馬が一着になるとか。 後日、見事に的中して、なんで中学生が馬券買えないんだと心底悔やんでたのを覚えている。 もっとも今は今で、もっといろんなことを聞いておけばよかったと後悔しているけれど。 ほとんど脅迫に近い感じで口止めされていたので、あの当時はこのことを、こんな形で人に話すとは思っても夢にも思って見なかった。 だから、どうせ聞いても人に言えないんじゃ知る意味がないって思って、あまり質問しなかった。 質問するにしても、おっさんのことばかり。それが心残りだ。 「おじさんって仕事してるの?」 「してるよ。式神だからね。」 愛情に飢えていた僕は、おっさんにベッタリだった。友達と言うより父親みたいな存在。 おっさんも、そんな僕に照れてこそいるが、まんざらでもないようだ。 「ホントはね、何にもないときに、こうやって君に会っちゃいけないんだよ。上の決まりでさ。」 上ってのは、式神を指揮する司令塔らしい。 正義の秘密結社でもあるのか? 詳しく聞こうとするも「君を巻き込みたくない」との理由で、教えてくれなかった。 おっさんには、いつも時間がなかった。時間になると逃げるようにいなくなってしまう。 最初こそ追いかけてたが、路地を曲がったところで必ず消えてしまうので、もう追いかけることはしなかった。 おっさんは、秒単位で動いているビジネスマンのように、しょっちゅう時間を気にしていた。なんかいろいろとあるみたい。 そんなある冬の出来事のこと。 その日は、部活は雨が降って中止で、進学塾の授業もない。 冷え切った寂しい家に一人でいることが嫌な僕は、友達の家に遊びに行く。 友達は「親がいないお前がうらやましい」と言っていたが、僕だって「親がいるお前がうらやましい」と思っていた。 帰る時間になったので、いそいそと友達と別れを告げ、自分の家に戻る。あたりは真っ暗。 見えない恐怖におびえながら、いつの間にか僕は、早歩きになっていた。 マセラティが向こうに見えた。 ものすごいスピードでやって来る。このあたりでマセラティに乗っているのは、僕の知るところ一人しかいない。 やっぱりそうだ。乗っていたのは、おっさんだった。 あれ?マセラティは、止まることなく過ぎ去ってしまった。 気付いてなかったのかな?疑問に感じるも、どうしようもない。 遅れて数秒後、大勢の人の泣き叫ぶような悲鳴やうめき声が聞こえ出した。 びっくりして、ふと前方に目をやると、なにか得体の知れない真っ黒いものが見える。 マセラティの後を追うように、こっちに迫って来る。 じっと凝らして、それを見てみるとゾッとした。それは、たくさんの人影だった。 人影が、道をびっちりと埋め尽くしている。映画『ゴースト ニューヨークの幻』に出てくる地獄の使者そのものだった。 その数たるやすごいもので、通り過ぎると同時に、砂埃が舞い上がるほどだ。 とてもじゃないが、数え切れない。 ミミズがうねうねと動いたような、そんなまがまがしいオーラをまとわりつけた人影は、逃げられずに固まっている僕を飲み込み、 何の危害を加えることもなく行ってしまった。 なんか知らないが助かった…。腰が抜けてしまい、足に力が入らない。 滝汗をかいていた。 文面じゃうまく伝わらないと思うが、あれは僕の呪いなんかより、もっとやばいものだと直感した。 次元そのものが違う圧倒的な存在感を感じる。 ただ目撃しただけなのに、尋常じゃない恐ろしさだった…。 それから数週間。 次におっさんを見たのは体育のサッカーをやるために、外に出たとき。 ふと何気なく空を見たら、はるか向こうの空におっさんが立っていた。浮いている。 みんなに教えたかったけど、いかなることがあっても言ってはいけないと口止めされてたので(まあ、今こうして言っちゃってるわけだが) 一人で眺めていた。おっさんは、ここでも僕に気付いてない様子だ。 すると、そのおっさんにどす黒い雷雲が向かってくるのが見える。 例の人影たちだ。おっさんを襲おうとしている。 バチン! おっさんの手が光ると、おなじみの爆竹音がこだました。 ズドン! 野球のボールをミットでキャッチするようなそんな音が、立て続けにすると同時に、雷雲が光りながら散った。 おっさんの攻撃が当たったのだろう。 とにかく、何がなんだか…よく分からない。出来の悪い特撮映画でも見ているのだろうか? 雷雲は、崩れてこそいたが、勢いを衰えることなく、そのままおっさんに襲いかかる。 ここで、ボールが僕のところに来たので、あわてて視線を足元に戻した。 やはり僕にしか見えていないのか? あれほどの音がしたにもかかわらず、誰一人として気付いていない様子だ。 ボールを蹴り返し、視線を空に戻すと、時すでに遅し。 おっさんも雷雲もいなかった。 ようやくおっさんが僕に会いに来てくれたのは、それから数日後のこと。 早朝の朝練に行くために、身支度を整えて家から出ると、背後から声がする。 振り返ると、おっさんが立っていた。 ただいつもと違う。 おっさんは、かなり疲れ切ってる様子だ。スーツもよれよれ。 どうにも会話が弾まない。おっさんも無理して作り笑いをしているのが分かる。 帰ってしまう前にあの人影について聞かなければ…。 「やばいな、長居しすぎた。早く行かないと。」 そう言い残し、まさに帰るそのとき。意を決して僕は、おっさんに聞いてみた。 「おじさんを追いかける人影って何なの?」 おっさんは、驚愕の表情の浮かべ振り返った。動揺を隠せない様子だ。 「見てたのか?」こっくりと頷く。 見た内容を詳しく説明しようとしたが「それ以上言うな」と一喝されて、黙るほか無かった。 おっさんは大きく、ゆっくりとため息をついた。 そして、そのまま押し黙ってしまうので、二人の間には無言の沈黙が流れる。 「あれって悪霊なの?」 「違う。そもそも君は、霊感がないから見えないだろ?あれはね、もっとやばいもんだ。」 じゃあいったい何なんだ?聞いても、それ以上は教えてくれなかった。 「もう君とは会わないようにしよう。」いきなりおっさんが切り出す。 言わなきゃよかった。そう思った。興味本位で聞いてしまったことを、すごい後悔した。 「大丈夫。何かあったときは、ちゃんと助けに行くよ。」 そう言うとおっさんは、靴音を響かせながら歩き出した。 引き止めたかったが、ショックで喉が締め付けられたのか、声が出なかった。 ふいにあたりの気配が変わり始める。 おっさんが、まさに向かおうとする先にある家の垣根が、風も無いのにざわざわと音を立て始めた。キーンと耳鳴りがする。 「まずいな…。囲まれた。」 そう呟きながら、あたりを見渡すおっさん。何も見えないけど、よからぬ何かの気配を肌で感じる。 「すまない、少し驚かすと思うが気にしないでくれ。」 どういう意味か説明する間もなく、おっさんは呪文を唱えると、その場からふっと消えてしまった。 驚くよりむしろ僕は、突然いなくなる謎が解けたことで、興奮していた。 ただならぬ気配は、おっさんがいなくなった後もまだ残っている。 あたりの家々の塀の隙間から、真っ黒いスライムのようなものがはみ出て、 真夏のアスファルトの蒸気のごとく、ゆらゆらと景色を歪めていた。 それは、何かするわけでもなく、ただそこに在るだけ。とはいえ、気持ち悪いので足早にそこをあとにする。 幽霊が見えない僕が、なぜか見える、人ならざるもの。 もしかして?僕の脳裏にあることがよぎった。 おっさんも呪われた一族の末裔なのか? そう考えると何もかも辻褄が合う。 なぜ僕のことや先祖のことを知っているのか?なぜ僕を助けるのか? 今までバラバラになったジグソーパズルが、ピシピシとはまっていく感覚。 鼻の頭をつまみながら、眉にしわを寄せ、物思いにふける。 いくら勉強しても分からないことってあるんだな…。そう思いつつ僕は、学校に足を向けた もう冬が終わろうとしていた。 みんな暖かい春を心待ちにしている中で、僕だけは鬱な気分だった。 理由は簡単である。もうすぐ三ヶ月。呪いが、いつ来てもおかしくないからだ。 その鬱のせいで、バイオリズムが狂ったのだろう。 季節の変わり目という煽りも受けて僕は、見事に風邪をこじらせてしまった。 大人しく家で寝る羽目に。高熱で、ふらふらだ。寒気が止まらない。 僕は、布団にくるまりながらもなお、ガタガタと震えていた。身体が衰弱しきっている。 叔父は、一昨日から家には帰って来ていない。 冷凍食品を買いだめしておいてよかったと、心底ホッとした。こんな身体じゃ、とてもじゃないが買出しなんか無理だ。 もしこんなとき母親がいれば、やっぱりお粥とか消化にいいものを作ってくれるのかな? 母親がどんな人なのか分からないまま育った僕は、そんなことを考えながら眠りに落ちた。 気付いたら僕は、学校の教室に、たった一人で佇んでいた。 なぜか二年の教室ではなく、三年の教室にいた。 僕はいったい何でここにいるんだ?そんな疑問は、すぐに絶望へと変わった。 そこが音の無い世界だったからだ。僕の大嫌いな世界…。 くらっと眩暈がした。呼吸が、どんどんと荒くなる。 とうとうこの日が来た。 僕は、完全にその場に固まってしまった。目だけ動かすかたちで、周りを見る。 教室の蛍光灯は、片っ端から粉々にされていた。 かろうじて教壇の上にある一本の蛍光灯だけが、弱々しい光を放っている。 黒板の上に掛けられた時計も、ガラスの部分がバキバキに割られ、中の針は握りつぶされたように丸まっていた。 教室の窓ガラスも、何者かによって全て割られて、なんとも無残な有様だった。 その窓の外は、何も見えない漆黒の闇である。見るだけで吸い込まれそうな暗黒地獄が、教室の外に広がっていた。 風もないのに、カーテンが「こっちにおいで」と手招きするがごとく、ゆらゆらとなびいている。 あまりの異様な光景に、絶句してしまった。 ギュイーン ギュオーン ギュワーン ギュオーン いきなり無機質なチャイムがしたので、身体がビクッと反応し、机にぶつかった。 音程が外れ、ねじって歪めたような音。それが、学校中に鳴り響いた。 「おえああ、あいおあいえあう(これから、狩りを始めます)」 滑舌が悪い校内アナウンスが流れる。明らかに人間の声じゃない。 やばいやばいやばいやばい… もう完全に頭の中がパニックだった。汗が、ポタポタと床に落ちる。おっさんは一向に現れる気配がない。 時間にしておよそ数分。自分には何十時間にも感じられた。 ふいに人の足音が聞こえた。それに混じって、男と女の言い争う声。 どんどんこっちに向かってきているのが分かった。おっさんなのか?それとも…。 人の声ではあるが、明らかに二人いる。逃げようにも、すぐそこまで声が迫っていた。 心臓が爆発しそうだ。そして… 「あ、いたいた。やっと見つけた。」おっさんが廊下から教室を覗き込んでいた。 「二年の教室にいないから探すのに苦労したよ。」 肩の力が抜けるのが分かった。思わず安堵のため息が出る。久しぶりに見るおっさん。 「もう君とは会わないようにしよう」と言われて以来、全く会っていなかったので、懐かしかった。 「探すのに苦労したのはこっちの台詞よ。」と、女性の声。おっさんの背後に、その声の主と思わしき人が見えた。 すらっとした身体に、パリパリの黒いパンツ、そして黒いライダースジャケット。肩までかかるさらさらの髪。 蛍光灯の明かりが廊下まで届かないので、顔までは見えなかった。 「あんたさ、ケータイくらい持って行ったらどうなの?」その人が、おっさんに怒鳴っている。 「使い方が分かんねぇんだよ。」おっさんは、そう言いながら僕のもとにやって来た。 間近で見るおっさんは、実に頼りなさそうだった。 頬はこけて、髪が乱れている。無精髭もうっすら生えていた。声もどこかしら元気がない。 「君に紹介するよ。あの人は俺の仕事仲間でね。名前は『ハル』さんだ。」 そのハルさんと言われる人も、教室に入って来た。 「君が○○(僕の名前)クンね?話は聞いているわ。」 若い女性だった。見た目は20代後半くらい。顔は、芸能人に例えるなら夏目雅子に似ている。 今のおっさんとは対照的で、すごくきれいな人だ。 ハルさんは、挨拶がてら僕にいろいろと話してくれた。 まず、おっさんがよく使っている爆竹の音がする技。 あれは、たいていの相手であれば、一撃で葬れるほど強力なものだそうだ。まさに一撃必殺の技。 足止めにしかならないものだと思っていたので、すごいびっくりした。 「強力だけど、術者の身を滅ぼす危険もあるわ。」とハルさんは言う。 そんなのを二発食らっても死なない呪い。つまり、それだけ呪いも強いわけで。 そんなおっさんをサポートするために、新たにハルさんが加わったそうだ。 「よろしくね。」ハルさんが、僕に微笑んだ。 「いうう、おういんいうあえいえうああい(至急、職員室まで来てください)」 また校内アナウンスが入る。 「どうする?行く?」おっさんが、笑いながらハルさんに聞いた。 「馬鹿じゃないの?死にに行くつもり?」 「冗談だよ。さすがに、こんな身体じゃ今日は無理。」 「あんたの冗談は、冗談に聞こえないわ。」 おっさんとハルさんって夫婦なのか?二人が話している間、僕が会話に入り込める余地は全く無かった。 完全に、受け身の状態である。 僕は、複雑な気持ちだった。おっさんを取られたような気がして、ハルさんにちょっと嫉妬してしまった。 「とにかく奴が仕掛けてくる前にここを出よう。」と、おっさん。 「そうね。」ハルさんも頷く。 おっさんとハルさんは、机や椅子をどけ、出来たスペースの真ん中に僕を立たせた。 その僕を挟むようなかたちで、二人が立つ。僕の前方にハルさん、背後におっさんという感じ。 「これやると、死ぬほど疲れるから嫌なんだよなぁ。」背後から、だるそうに呟くおっさんの声が聞こえた。 「あんたがケータイ持って来ないから、これやる羽目になったんでしょうが。」 ハルさんもだるそうに言う。何か始める気らしい。 「そこから絶対に離れないでね。」 そう言うと、ハルさんは静かに目を閉じた。後ろにいて見えないが、おっさんも同じように目をつぶったのだろう。 これから何が起こるのか全くわけが分からないまま、事の成り行きを見ている僕。 ハルさんは、精神統一しているのか、目をつぶったままだ。 しばらくそのままの状態が続くと、ふいに僕の視界が揺らぎ始めた。 電子機器が唸るようなノイズが、耳元で聞こえる。 同時に、自分の意識が身体から離れるような不思議な感覚を味わった。 自分の存在が、そこから消えるような、そんな感覚。目に映るものが、どんどん真っ白になっていく。 僕は起きた。目に映るのは、僕の部屋の天井と、シーリングライト。 夢だったのか?起き上がろうとするが、身体が思うように動かせない。 そういえば、風邪で動けないんだった。ワンテンポ遅れて、把握する。 僕は、もう元の世界に戻っていた。 あの世界とは違い、僕の部屋にある目覚まし時計が、一秒ごとにカチカチと規則正しく音を立てながら、針を動かしていた。 あまりのあっけなさに、自然と笑いがこみあげる。 今回、呪いがした事といえば、不気味なチャイムと校内アナウンスくらいだ。 目を勉強机の方にやると、椅子の背中にもたれかかって、おっさんがだらしなく座っている。 僕が起きたことに気付き、おっさんはニコっと微笑んだ。 ハルさんが見当たらない。 「ハルさんは?」 「あぁ、あいつか。風邪をひいてる君に何か作ってあげようってことで、買い物に行ったよ。」 途切れ途切れの息で、おっさんが答えた。疲労困憊しているのが伺える。 「とにかく化け物だよ、あいつは…。俺なんかこんななのに、すました顔して出て行きやがった。」おっさんは、悔しそうだ。 「おじさんとハルさんってどういう関係なの?」僕は聞いた。 「俺の仕事仲間。一番腕が立つ。」 「おじさんの妻?」 笑いながらおっさんは、否定した。 「あんなのが女房なんて死んでもごめんだね。ああ見えて俺より歳食ってんだぜ。」 え?僕は、思考がストップしてしまった。 「ま、正確な歳は俺も知らないけどな。でも60は裕に超えてるよ。」 ハルさんに少し惚れていた僕にとっては、とんでもない衝撃だった。 思考は停止していたが、聞いてはいけないものを聞いてしまったというのだけは分かる。 ニヤニヤしながらおっさんは、身体を起こすと、僕の布団をかけなおしてくれた。 「君を見ているとね。我が子を思い出すよ。」 そう言いながら、どこか懐かしそうな目で、僕を見ている。僕と同じくらいの歳の息子が一人いるらしい。 「ちゃんと家族に会ってる?」心配になって聞いてみた。 おっさんは、首を横に振る。 「もうね、会えない。」 離婚して会わせてくれないのか?もしくは、仕事のために家族を捨てたから、家族に会わす顔がないとか? この人のことだから、家族をないがしろにしていても、別におかしくないかも。 頭の中で僕は、会えない原因を推理していた。 「君も知ってるだろ?俺が呪われているのを。」 「え?」 「気付いた時にはね、もう手遅れだった。それでもあきらめずに頑張ったよ。 それこそ、当時は若かったし、今より力もあった。でも…助けられなかった。」 僕の推理は見事に外れた。 おっさんの家族は殺されたのだ。それも自分の呪いに…。 「俺が殺したも同然さ。」 そう言うとおっさんは、下唇を噛んだまま、黙り込んでしまった。自分を責めているようだ。 涙こそ見せなかったが、僕はそこにおっさんの家族を想う深い愛を、確かに感じることが出来た。 「たっだいま~。」 重苦しい空気の中、何も知らないハルさんが帰ってきた。そして僕の部屋に戻ってくる。 それを合図にするように、おっさんは腕時計に目をやる。 「悪いな。俺はもう行かなきゃ。ハル、後はまかせたぞ。」 「分かった。」とハルさん。そしておっさんは、また呪文のようなものをつぶやくと、瞬時に消えてしまった。 部屋には、俺とハルさんの二人だけとなった。 「君、お腹空いてる?」 もちろんお腹はペコペコだったけど、ハルさんと二人だけで食事をするのは気まずかったので「ううん」と答える僕。 「あら、そう。じゃあ、料理だけ作っておくわ。ちょっとキッチン借りるね。」 そう言うと、ハルさんはキッチンの方へ行ってしまった。 進学塾の定期試験が近いので、その間に勉強しようと思ったけど、意識が朦朧としているので、 内容が頭に入りそうにもないので、やめた。 何もせず、天井をじっと眺めながら待つこと数十分。ハルさんが、戻ってくる。 「テーブルの上に作ったのが置いてあるわ。ちゃんと食べなね。」 声も無しに、ただ頷く僕。 「じゃあ、私もそろそろ行くね。」 そう言うとハルさんは、おっさんと同じようにその場から、ふっと消えてしまった。 部屋には、僕一人だけとなった。 だるい身体を引きずりながら、僕はリビングに向かう。 テーブルの上に、書置きが置いてあった。『早くよくなってね。ハル』と書いてある。 その横にラップがされたお椀。まだ温かいので、蒸気で白く曇っている。中身が見えない。僕はラップを取った。 卵粥だった。 それを口にする。 うまい。おふくろの味ってやつ?とにかくうまかった。 せっかく僕のために作ってくれたのに…。 ハルさんは、僕がどんな顔して食べるのか見たかったのでは? そう考えると、すごくハルさんに申し訳ない気がした。 次の日、嘘のように風邪が治っていた。 薬の効き目なのか?それとも卵粥のおかげなのか?それは分からない。 身体が軽い。鬱だった気分も晴れ晴れとしていた。 実に気持ちいい朝である。 支度を整えると、軽快な足取りで僕は、学校へと向かったのだった。 上へ
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~青色通知5.2(るいの場合)~ 出会ったばかり他人に私は何を話そうとしてるんだろう。同じ境遇だから? この子を助けた時とおんなじ……気まぐれ? 同情を引きたい? ただ、目を丸くするこの子のリアクションが面白いから? まぁ、偶には思い出話に花を咲かせるのも悪くないかな。 ―――"ボク"はね、両親から将来を切望された野球少年だった。父はプロ野球選手、母は元アナウンサーっていう、いかにもな家庭で育ってさ。 ボクが物心つく頃には父さんはもう引退……というかクビだね。 知ってる? 坂城 亮。持ち前の俊足と守備の巧さで大学からドラフト2位で入団した地味ぃな選手。 あははははっ、そうだよね。注目されたのは入団から最初の2、3年だけ。その間にアナウンサーと運良く結婚したからボクが生まれた。御堂さんが知らないのも無理ないよ。 順風満帆に見えたらしいよ? そこまでは。 ―――うん? そう、そこまで。 勝負の世界に生きていたら、淘汰されるヒトなんて山ほど居るからね。その中のヒトの一人だったんだよ、ボクの父さんは。 情けない話だよねぇ、二軍の試合中、フライの捕球で選手同士がぶつかって左足を骨折。リハビリを含めて完治まで一年掛かったってさ。 ―――故障した二軍の守備要員なんて、復帰してから球団に居場所なんかありはしなかったよ。……だからかな、ボクが物心ついた時に覚えてる父さんは荒れてた。 ……でも。ううん、だからかな、両親はボクに夢を託した。 託したなんていうと聞こえが良すぎるなぁ……うん、自分たちの夢をボクに押し付けたんだ。 あははは、今からすると笑っちゃうけど、当時はいい子チャンだったボクは、野球クラブに入り、それに懸命に応えたんだ。 来る日も来る日もバッドを握って、ボールを投げて、今じゃ分かんないけど手も肉刺だらけで凄いゴツゴツしててさ。苦しかったけど、楽しかった。 昨日出来なかったことが今日出来るようになって、周りは評価してくれて、結果に繋がって。 なんていうか、こういうのが"幸せ"なんじゃないかって真面目にそんなクサイこと思ってたりしてた。まだ子供のくせにそんな達観までしてた。 でもさ、そういうのって長く続かないよね、何でか知らないけどさ。 そんなボクに青色通知が届いたのは12歳の頃だった。キッカケは些細なコトだったよ。 昔から母さんにそっくりだと言われてた僕の顔は、とうとう女の子と見分けがつかなくなってさ。 なんでだろう? って調べた結果に行き着いた先が、その異例の若さの青色通知だよ。 女体化症候群の特異例で、超若年性のものだったんだって。 しかもこの病状ではポピュラーな突発性のものじゃなくて二次性徴に比例して徐々に徐々に女の子になっていく。 その発症確率は宝くじ一等が前後賞含め3年連続で当たる確率だってさ。前例は日本ではゼロ。天体的数値と言わざるを得ない確率。笑っちゃうよねぇ。 "なんでボクなんだ" "なんでお前なんだ" ボクを含めた皆がやり場のない怒りをボクに向けた。それだけ期待しててくれたのだから、みんなに怒りは湧いてこなかった。 解決法は只一つ。男性器が女性器に変異を終えるまでに、異性と交わること。期日は女になるまで。 迷わず青色通知に従えば道は拓ける。答えは簡単なことだった。 でもさ、それが思春期に入りたての子供にとってどれだけ苦痛だったか分かる? 女になっても、男のままでも、奇異の目に晒されて、笑われて。何も悪くない筈のボクがっ!! ……ボクは逃げるように一人練習を続けた。 縋るものがそれしかなかったから。 でも、因果なもので日に日に抜けていく力、落ちていく体力、膨らむ胸。それらを実感する羽目になったよ。 その無力感に苛まれながら、がむしゃらにバットを振り、ボールを投げて、帰るのは両親が寝静まる頃。 ……そんな生活を繰り返してたある日、ボクはいつものように練習を終えて帰路に着いた。 その日は土砂降りの雨が降ってた。 ホント馬鹿だよね、そんな中で何時間も雨に打たれながらバットを振ってたら、体調だって崩すよ。 そう、案の定、ボクは家路の途中で気を失ったんだ。 ……次に気付いた時、真白い天井が真っ先に目に入った。 そして、その横の見舞い客用の席には、どこかで見た女の人が眠っていたよ。青いリボンで髪を結った人だった。 ―――そして、そこでボクは気付いてしまった。 着せられたピンクの病院着が全てを象徴してた。 手も脚も。まるでスポーツなんてしたことのないような真白いものキレイなものに変わってた。 体は丸みを帯びて、力はまるで入らない。 最後の希望とばかりに内腿を締めても、あるべき感触は綺麗に無くなってて。 ―――こんな日が来るのは前々から分かってた筈なのに……。 ……あぁ、ボクはとうとう女の子になってしまったんだって。 泣くつもりはなかったけど嗚咽だけは止められなかったよ。 その僅かなしゃくりが、どこかで見た女性の目を覚まさせたみたいだった。 その開口一番、彼女は困ったような笑顔を浮かべながら言ったよ。 「―――逃がした魚は……やっぱり大きかったかな?」 ……って。 ―――人の気持ちも考えないで何を勝手なことを……!! そう言おうとした。でも言えなかったよ。 ……急に泣き出すんだもん。思わずこっちの怒りが引っ込んじゃうくらいにさ。 ―――"ごめんね、ごめんなさい"って何度も、………何度も。 それで思い出したんだ。 彼女は、ボクの通知受取人……になる予定のヒトだったんだよ。 両親が一応面談だけは受けとけって。 ……うん? あ、そっか。御堂さんは知らないよね。 一応ね、通知受取人との間に間違いが起こるのを防ぐために面談が行われるんだよ。 まぁ、性別選択権を行使するかどうは別としてね。 ……で、その面談相手が、彼女だったってワケ。 ―――話、続けるよ? ……と、その前に。 すみませーん! カフェオレのホット下さいっ。……御堂さんも何か頼む? 奢るよ? ……そっか、わかった。じゃ、それだけでお願いしますっ。 ……どこまで話したっけ? あぁ、そうそう、彼女の話だっけ……。 「……なんで、あなたが泣くんですか」 怒りや悲しみを通り越して笑えてさえくる。 彼女なりに同情してくれてるのかもしれないけど、ボクからしたら余計なお世話だ。他人に涙を流されるいわれなんて無いんだから。 彼女も少しは空気が読めたのだろう。俯いたまま黙っている。 「……助けてくれたことに関しては礼を言いますけど……これ以上ボクに関わらないで下さ―――」 言い終える前に、柔らかな女の子の感触がボクの口を噤ませた。……何度となく優しく撫でられる後頭部。 ……長い間、忘れていたような暖かみ。 「……っ、な、なに……して……」 ……ともすれば、身を委ねて泣きじゃくってしまいそうな暖かみ。それに甘んじてしまうのが、どうしようもなく怖かった。 ……頭ではわかってたつもりだった。 ボクは完全に女の子になってしまった。もう、父さんや母さんの背負うことも赦されないカラダになってしまった! ……その容赦のない現実を突きつけられても尚、ボクは諦めきれていなかったんだ。 泣いてしまえば、ボクがそれを受けいれてしまうことと……おんなじだから。 だから、泣けなかったのに。 「…………」 彼女は黙ったまま、ずっと、ずぅっとボクの頭を撫で続けた。顔は見えなかったけど、肩が微かに震えてる。 まるで、ボクの言葉を待つみたいに。 「っ、ズルいよ、……ハルさん―――ッ!」 彼女の名前を口にした瞬間、抑えつけていた感情が堰を切ったように溢れ出した。 涙と一緒に、理不尽な現実に対する恨み言も自分への後悔も止まらなくなって……それでも、彼女はボクを抱き締めてくれてた。 一緒に、子供みたいに泣きじゃくりながら……。 ……頭を撫でる手のひらが、抱き締めてくれる腕や胸の暖かさが、どうしようもなく心地よかった。 ……ボクは、漸く受け入れることが出来た、救われた。 彼女―――ハルさんのおかげで。 だからボクは……一生を掛けてでも、彼女に恩返しをするんだ。 それが―――次の目標になった。 ―――思えば、それはボクが今まで見向きもしなかった、男の子としての最初で最後の恋だったのかもしれない。 ―――それからは、目まぐるしく日々は過ぎていった。やるべきことは沢山あったし、いつまでも過去に囚われていたら、きっとハルさんも苦しむから。 今は、前だけを向いていようとココロに決めて。 名を変えた。 "坂城 るい"と。 他の漢字をあてがうことも考えたけれど、それはボクを名付けてくれた両親への裏切りみたいで嫌だったから、平仮名にして。 ハルさんとはその後も連絡を取り合ってた。彼女と会う度に彼女を知っていくことが純粋に嬉しかった。 歳は実は5つしか違わないとか、甘いものが苦手だとか、笑うと口元を押さえる癖とか―――数えたらキリがないくらいに。 彼女の部屋に行って女の子としての特訓もした。 他人から見たら元男だと絶対気づかれないくらい徹底的に。 でも、ハルさんが相手だと時々ボロが出る。 異性としてなのか、同性としてなのか……それは分からないけど、大好きな人だから。安心できる人だから。 いつか、ハルさんが通知受取人の仕事をしなくても良いように、自分が頑張るんだって、勝手なことを思い描いたりもしてた。 その事をハルさんに話すと、彼女は困ったような笑みを浮かべながら―――『期待しないで待ってるね』―――とだけ言ってくれた。 ―――全てが順風満帆とまではいかないけれど、少しずつ日々が充実し始め、彼女と出会ってから季節が一周しようとしてたある日。 いつものように、ボ……私は女の子としての特訓をしようとハルさんの部屋に向かう。 確か今日は"仕事"がない筈だし、ケータイにメールはしておいたから、多分ハルさんはアパートに居る筈。 二週間ぶりにハルさんに逢える。おろしたて制服姿を真っ先に見せたくて、逸る気持ちを抑えきれなくて、ついつい早足になる。 「……あれ?」 アパートの入り口に辿り着いた私を待ち受けていたのは、思わず口から漏れだしてしまうような妙な違和感だった。 彼女用である一番右上に設置された郵便受けには、雨風に曝されて色褪せた広告や郵便物が詰まっていた。 マメな人だったから、そういうのを放っておくのを一番嫌う筈なのに。 仕様が無いなぁ、と独り言を呟きながら溜まった郵便物を抜き取ってハルさんの部屋に急ぐ。 呼び鈴を鳴らす。でも返事はなかった。 二度、三度、四度。結果は同じ。 ……どうしたんだろう。エイプリルフールにはまだ早いし、他人が傷付くような真似は絶対にしない人だ。 一応、ドアノブに手を掛けてみる。 ――――ガチャ 「開いてるし、不用心だなぁ……。 …………えっ?」 乾いた音を立てながら、私の手から溜まった郵便物が滑り落ちる。 目の前の光景が理解できなかった。部屋番号を間違えたと思った。 だって―――つい二週間前まで、そこにはこじんまりとした家具が所狭しと並んでいて。 パステルカラーのクッションとか、洋楽のCDばっかりのラックとか、ちっちゃくて可愛らしい化粧台とか……見慣れたものはみんなみんな消えて無くなっていた。 まるで、初めからハルさんという人なんて居なかったかのような。がらんどうの部屋。 ……なんだよ、これ。一体何の冗談だよ……!! 「ハルさんっ!?」 まるで隠れん坊の鬼でもしてる気分だった。 「ハルさんっ!!?」 何もない風呂場も、便座カバーすらなくなってたトイレも、空っぽの押し入れも、みんな調べた。 「ハルさぁんッ!!!?」 喉を痛めるくらいに声を張り上げた。返事は……あるはず無かった。 ……頭ではわかってたつもりだった。 ここには、ハルさんはもう居ないんだって。泣き出したかった。でも泣けなかった。 泣いてしまえば、私がそれを受けいれてしまうことと……おんなじだから。 だから、泣けなかった。 その哀しみを抱き止めて、分かち合ってくれる優しい人も、居ない。 だから、泣けなかった。 「っく、……ぅく、ハル……さん……」 ―――ガタッ 「っ、ハルさんっ!?」 玄関から物音がして、脊髄反射で振り返る。でも、そこに居たのはハルさんじゃなくて……見覚えのある恰幅のよいお婆さん。 ……思い出した、このアパートの管理人さんだ。 「あなた、"るい"ちゃん……だったかしら?」 ゆっくりとした口調の質問に私は首肯で答える。そして続け様に……私は一番聞きたくて、一番聞きたくないことを訊いた。 「あのっ、ハルさんは……ここに住んでた、女の人は……っ!!?」 「――――――」 ………………え? 今なんて言ったんだろう。意味が……わからない。 え? なんで、そんな物騒な嘘吐くの? エイプリルフールには、まだ、早い……よ? ……ワケが分からない。 ―――ピリリリリリッ! 不意に私のケータイが鳴り響いた。ポケットから取り出したケータイのサブディスプレイに表示されたのは……"ハルさん"の文字。メールの返信だった。 あはっ、あははは……そうだよね、今のは管理人さんのタチの悪い冗談なんだよねっ。 ……ていうか、バカだなぁ私。さっさとケータイに掛ければ良かったのに。 「……あ、ちょっとすいません」 タチの悪い冗談にこれ以上付き合うつもりは無かったから、早々にケータイを開き、ハルさんのメールを確認する。 壁紙には、私と一緒にポーズを取るハルさんの笑顔。 "あなたは、娘の携帯に写っている子ですか?" …………何、これ? "あなたには、知らせが滞っていたようなので、勝手ながら娘の携帯から連絡させて頂きました。" "番号が入っていない為、メールでしかお伝え出来ないのが心苦しいです。" ……だからさ、何の冗談? ……ねぇ、何の冗談っ!? "3月17日、娘は亡くなりました。" ………みんなさ。気が早いよ、みんなして、こんないたいけな女の子騙すなんてさ。 "小さな子供を庇っての交通事故でした。その際、たまたま娘が携帯電話を忘れていた為、こうしてあなたに連絡をとることが出来ました。 もし、あなたが娘のアパートを訪れることがあれば、娘からの手紙をアパートの管理人さんに渡してありますので、受け取ってください。 生前、娘はあなたのことをとても大切に想っていたようなので、是非とも、お願い致します。" 「………」 「もう、いいかしら?」 ケータイを閉じた瞬間に、管理人さんが、青いリボンと、真白い封筒を差し出した。封筒の表書きには"to 坂城 るいさま"と可愛らしい字で書かれている。 間違いなく、ハルさんの字だった。 "るいちゃんへ。 こうして手紙を書くなんて何年もしてなかったから、なんだか気恥ずかしい気持ちでいっぱいです。 初めてキミと逢ったのはちょうど1年前でしたね。その時のキミは、今から考えられないくらいに落ち込んでいました。 泣くことも、笑うこともなく、たった一人で理不尽な現実と戦っていたるいちゃんは、見ていてとても辛かったです。 まるで、昔、私が付き合っていた男の子みたいでした。 その男の子は、私を大切にするあまり、るいちゃんと同じく女の子になり……そして自ら命を断ちました。 ずっと、ずっと言えなかったけれど、それが私が通知受取人というお仕事を選んだ理由でした。 るいちゃんには理解できないかもしれないけど、私はこの仕事を誇りに思っています。確かに他の人から見たら汚らわしいだけかもしれません。 でも、るいちゃんはそんな私を差別することなく一生懸命に見てくれました。 時には喧嘩もしたけど、るいちゃんは私にとって大切な人です。 こんな私だけど、これからも、ずっとずっと私の大切な人で居てくれたら嬉しいな。 立ち止まることなく、一緒に歩いていけたら、って……ワガママなこと言っちゃってるなぁ、私。 でも、もし……るいちゃんが良かったら、そうしてくれると、もれなく私が大喜びします。 口に出すと何だか恥ずかしいから手紙にしてみたけど、書いてて顔が熱くなってきちゃったから、最後にこれだけは書かせてね。 卒業、そして入学おめでとう。 ハルより。 P.S、るいちゃんの制服姿、早く見てみたいな。きっと似合うんだろうなぁ。" ……ハルさん……。 ……ハルさん……! ……ハルさん……!! 「―――――っ!!!」 私は、いつの間にか一人で泣けるようになっていた。それは、彼女がくれた強さと、弱さだったのかもしれない。 涙が涸れるまで泣けば楽になるはずなのに、一向に止むことのない涙。 手紙をくしゃくしゃになるまで抱いたまま、私は独りぼっちで泣き続けた……。 ――――ハルさん。 手紙の答えだけどさ、私も一緒に歩くよ。 ハルさんが歩いていた道を、私も。 私はその日、髪を切った。ちょうどハルさんと同じくらいに。 そして、生前、ハルさんがよくしていた髪型にした。彼女の形見である、青いリボンで整えた、短めのポニーテールに。 ―――そして、更に季節が一巡りした彼女の命日に……私は、通知受取人の資格を取得した。 記録には残らないにしろ、恐らくは日本で史上最年少の通知受取人が誕生した日だった。 ~青色通知5~ 完
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基本情報 名前 パルさん ジャンル アラド戦記 性別 ♂ 年齢 50台前半 webカメラ なし? マイク あり 配信時間帯 早朝~深夜 配信者ページ パルさん 実況作品名 アラド戦記 特徴 下ネタ可能な模様 スープレックス中毒 ♀グラ以外の職業をやると数十分で禁断症状が出る。 自称インポだが真偽は不明 配信中の名言・迷言 予想を遥かに超えてスープレックスが出来ない事に苛立ちを隠せない。 (男喧嘩予定のキャラを育成しながら) 彼女にちょっと男紹介してくれって言っといて。 訳有って死にたい。 主が行ったネ申プレイ・m9プレイ 11/5日BAN 11/9日解除後、即BAN 11/11日解除 主のステータス |顔||マリオ |声||ハゲ |PS||基本的にはいい腕前、ただしパニックになるとウンコ |テンション||スーパーハイテンション |性格||紳士で真っ直ぐな様に見せかけて真実は悪女の様な中年サラリーマンの鏡 |熱さ||詳しい情報は無いが頭以外はHOT |変態度||普段はまともな人間の振りをする為にそうそう頭角を現さないが一たびスイッチが入ると暴走気味に話す例インポCO 童貞卒業の経緯 配信環境 |OS|| 九州 |CPU||九州 |Memory||ファミコン位 |VGA||パルシステム |Sound||糸電話 パル配信休止そしてらいつべ崩壊帰らぬ人に コメント欄 てすと -- 名無しさん (2011-11-17 17 20 20) わざわざこのようなWIKI作っていただき本当に感謝します。見てくれてる方一同みなさんで楽しめるそんな配信ができればとおもいます。 -- パルさん (2011-12-02 05 24 57) ふなっぴーなっぴー -- ふなっぴ (2016-03-25 21 04 21) ふんふんふふーん♪ -- ブラジルハーフ (2016-09-23 09 06 48) https //www.youtube.com/watch?v=sI5CfEZiMno 未だにパルを求める同胞たちよ ここに集うことは我は祈る -- 名無しさん (2018-05-26 22 13 01) 彷徨える同胞達よ 私もこれを張っておこう。 https //www.youtube.com/channel/UCqp3WPLpYyQaT6pY9Y0kaVg -- 名無しさん (2018-05-27 12 15 32) 名前 コメント