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魔法工学技師(略称:魔工師、魔工技師)は、魔法師の中でも魔法を補助・増幅・強化する機器を開発・製造・調整する技術者のことである。 つまり、CADの開発・調整などを行う者である。 社会的な評価は魔法師より一段落ちるが、業界内では魔法師より需要が高い。一流の魔工師の収入は、一流の魔法師を凌ぐほどである。実技が苦手な魔法科生が魔工師を目指すのは珍しいことではない(*1)。 登場巻数 1巻、3巻、4巻、8巻、9巻、12巻、SS コメント 中条あずさ - 2013-04-09 00 56 26 前提として魔法師でなければ魔法工学技師とは呼ばない。 ダブルセブン1話 - 2013-09-08 19 31 22 それは、リスクがあるのに自分でテストもしない技術者というのは、職業的倫理に基づき技術者ではないというだけのこと。自分で開発して自分でテストもしていない魔法を他人に使わすのかと達也を問いただしている場面が、九校戦の描写でもあったでしょ。 - 2013-09-09 07 59 03 これは倫理の問題じゃなく物語上の制度・名称として「魔法工学技師」とは魔法師(国家資格ランクE以上)の技術者のこと、ではないかということです。 - 2013-09-09 19 12 01 3巻に「感覚的に分からなければ、理論的にも理解が難しい概念が多数存在する」とある。それと4巻には「理論だけで魔法を組み上げることができるとすれば規格外が過ぎる」ともある。魔法師でないのに魔法工学技師になれるとすれば、達也を超えるほど規格外な例外中の例外。 - 2013-11-13 08 53 35 いや、だから魔法師じゃないと魔法工学技師とは呼ばないって。魔法が使えない者で魔法工学に携わる職業はあるだろうが魔法工学技師とは呼ばない - 2014-06-19 17 49 04 牛山さんは魔工師なんだろうか? - 2013-10-20 17 49 18 魔工課 - 2014-09-30 13 12 05 魔工 - 2014-09-30 13 12 10 「魔法科高校の劣等生」転じて「魔工科高校の優等生」? - 2014-09-30 13 56 49 魔工科高校ではないだろ。どうしても言いたいなら「魔法工学科の劣等生」だろ - 2014-09-30 21 00 23 「魔法工学科の優等生」だろ。 - 2014-09-30 23 17 00 間違えた - 2014-10-01 20 51 55 ふむふむ? - 2017-10-05 15 52 33 ライセンスを持たないトーラスシルバーにディオーネー計画への声が掛かったことでもはやライセンス(笑)の設定。もぐりでもなんでもないな (2018-11-22 09 28 36) 用語 魔法
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41 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/30(金) 01 26 45.69 ID ??? レンジャー単体型は二言目には「クレインクレインを巻き上げておきます」 (ひどいのになると巻き上げた状態のままで何時間でも放置しておく。 巻き上げた状態を維持することのペナがあるかどうかは口プロレスの領域) GMの俺が対抗としてミサイルプロテクション(弓矢無効)の魔法をかけた敵を出すと ニヤニヤ笑いながら「GM,俺の弓は打撃30を越えるからミサイルプロテクションを 貫くよ」と言ってくるので、ムギャオーと言いかけた昔を思い出してしまった。 何で完全版になって、わざわざミサイルプロテクションに穴を開けたかなあ… 42 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/30(金) 01 28 41.72 ID ??? GMの俺が対抗としてミサイルプロテクション(弓矢無効)の魔法をかけた敵を出すと ニヤニヤ笑いながら「GM,俺の弓は打撃30を越えるからミサイルプロテクションを 貫くよ」と言ってくるので、ムギャオーと言いかけた昔を思い出してしまった。 逆恨みすぐる…そしてGMに向いてないすぐる… スレ318
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【アルフレッド・イズルハ】 【作品名】機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 【ジャンル】OVA 【名前】アルフレッド・イズルハ 【属性】中立コロニー群サイド6のコロニー「リボー」出身の少年 【大きさ】11歳の少年並み 【長所】クリスとバーニィを引き合わせたり、二人と仲が良い 【短所】ガンダム主人公なのにガンダムに乗ってない 参戦 vol.1 432 :名無しさん:2014/06/20(金) 16 34 19 ID GeXVQw.Q アルフレッド・イズルハ考察 ttp //paro2day.blog122.fc2.com/blog-entry-9.html ここによると十一歳の平均的な身長は145cmだがアルは外人なのでもうちょっとくらいは背は高いか ルサルカ・シュヴェーゲリン>アルフレッド・イズルハ>コウキ(ポケモン) N-ノーチラス号考察 ワルプルギスの夜>N-ノーチラス号>太乙真人with崑崙山2 不動遊星考察 金田一一=キョン=ミカサ・アッカーマン=トランクス(未来)=富樫勇太=不動遊星 レオリオ=パラディナイト考察 江田島平八=ジョナサン・ジョースター>レオリオ=パラディナイト>エドワード・エルリック 王天君(藤崎竜)考察 號with真ゲッタードラゴン=王天君(藤崎竜) ハロ考察 リボーン=ピカチュウ=ハロ
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メニュー 太陽のジェラシー / 蒼い鳥 / First Stage / おはよう!!朝ご飯 / 9 02pm エージェント夜を往く / Here we go!! / 魔法をかけて! / ポジティブ! / THE IDOLM@STER relations / GO MY WAY!! / 私はアイドル♥ / 思い出をありがとう / My Best Friend / まっすぐ メニューへ 太陽のジェラシー アイドルマスターL4U 春香 律子 あずさ 太陽のジェラシー 乳牛さん メニューへ 蒼い鳥 蒼い鳥Aバージョン(A.C.Mver) アイドルマスター L4U 蒼い鳥Aを閣下に歌って頂きました アイドルマスター 雪歩 あずさ 美希 蒼い鳥 Remix A L4U【im@sノーマルPV】蒼い鳥 春香・あずさ・美希 メニューへ First Stage メニューへ おはよう!!朝ご飯 アイドルマスターL4U「おはよう!!朝ご飯REMIX A」やよい・真美・あずさ アイドルマスター L4U! 律子 あずさ やよい おはよう!!朝ご飯 RemixA おはよう!!朝ごはん RemixA 「ACM」 アイドルマスター L4U! 【うたの】アイドルマスターL4U「おはよう!!朝ご飯」REMIX A【おねえさん】 アイドルマスター 「おはよう朝ご飯 Rem_A」 あずさ・やよい・真美 メニューへ 9 02pm アイドルマスター L4U 9 02pmRemixA あずさ 亜美 雪歩 9 02pm RemixA 「ACM」 アイドルマスター L4U! メニューへ エージェント夜を往く エージェント夜を往く RemixA 「ACM」 アイドルマスター L4U! メニューへ Here we go!! アイドルマスターL4U! Here we go!!(Re.A) あずさ やよい 伊織 アイドルマスター ACM Here we go!! RemixA (ドレスでノーマルPV) メニューへ 魔法をかけて! アイドルマスター とかち幼稚園うし組 おゆうぎ発表会 魔法をかけて!A メニューへ ポジティブ! メニューへ THE IDOLM@STER アイドルマスターL4U! THE IDOLM@STER(Re.A) 美希 律子 あずさ アイドルマスター THE IDOLM@STER Remix-A 鬱のアイドルマスター其の6 鬱のアイドルマスター其の6(改良版) メニューへ relations アイドルマスター L4U relations remixA relations RemixA 「ACM」 アイドルマスター L4U! relations【カメラ固定バグ】あずさグラビアミズギ上方視点 【カメラ固定バグ】あずさジャージ上方視点 メニューへ GO MY WAY!! アイドルマスター L4U あずさ千早真 GOMYWAY!! REMIX A プレイ動画 アイドルマスター L4U GO MY WAY!! リミックスA メニューへ 私はアイドル♥ メニューへ 思い出をありがとう 思い出をありがとうAバージョン(A.C.Mver) アイドルマスターL4U 思い出をありがとう RemixA ノーマルPV メニューへ My Best Friend アイドルマスター L4U あずさ千早美希 MyBestFriend Remix A My Best Friend RemixA 「ACM」 アイドルマスター L4U! メニューへ まっすぐ
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名前 デメテル( Demeter ) PL ゆうづつ◆cPv/DNfI9c 年齢 ?歳(20代に見える) 性別 女性 職業 剣士 人種 有翼人 能力値 武勇 機敏 精神 備考 基本値 1 8 1 攻撃力 1 12 2 ※射(打)/全ての攻撃に耐性無視の聖属性。耐性の無い敵に追加で+1。弱点の敵の場合、更に弱点補正がのる 防御力 1 9 1 HP 20 スキル 常備 射撃<身躱し>:機敏防御時、1ゾロが6ゾロになる 消費 軽わざ連続行動魔力付与 経験点 0 ( 10 ) 装備品 武器 ●白銀の大鎌※ノーチラス号の大錨(20,000G)相当※攻撃/機敏+3 属性:射(打) 宝石 ●シルバーケース※武器に耐性を無視する聖属性を付与する。※(耐性持ちに通常、耐性の無い相手に+1、弱点の敵に+1+弱点補正 )※効果は武機精全てに乗る※条件:イバを『強く』信仰 鎧 ●重厚な法衣のようなローブ※妖精族の衣(10,000G)相当※防御/機敏+1 攻撃/射(機敏のみ)+1※<身躱し>:機敏防御時、1ゾロが6ゾロになる 装飾品 ●銀の鎖時計※精霊の羽根飾り(20,000G)相当※機敏+1 魔法書 ●小さな聖典※魔法書(聖×2)相当※攻撃/精神・聖+1巻末に手書きの文字でけして少なくはない数の人の名前が書いてある。 所持品 消耗品 野菜 フレーバー 階級章聖印 記念品 青金石のフィーア※ランダムダンジョン12/26・水に絶対耐性・他の魔法属性からの攻撃/倍・呪われて外せない・イベントアイテム。他セッションでは効果なし 所持金 18,457G 累計所持金 68,457G 備考 装備ルール第四版適用の場合 NPC利用 可 二次創作 可 外見 薄く紫がかって見える白髪と、けぶるような薄い、真っ白に燃え尽きた灰のような色の翼を持つ有翼人。身の丈もある大鎌を持ち、重厚な法衣のようなローブを着ています。 口調 一人称 私 二・三人称 ○○さん 備考 やや古風な言い回し。おしとやか。平時はものしずかで、おっとりしております。 設定 白のヴァルキリー。大怪我をして倒れていたところを白衣の魔族に助けられました。どうやら、記憶の大半を失っている様子。医者の見立てによると一時的なもので、すぐに戻るようですが…。翼はまだ痛々しく、空を飛ぶことはかなわないようです。助けてくれた魔族に面倒をかけるのが心苦しく、治療費だけでも、と働きにでました。 ■面識表はこちら ※コメントはありません PL以外からのコメント コメント ■『ゆうづつ』を含むwikiページ一覧 取得中です。
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amazonで 時をかける少女 を探す! 楽天で 時をかける少女 を探す! 土映画 2006.07.15 公式HP wikipedia 《日本語タイトル検索》》》》》》》》》》》》》》》》》》》》 Pandora検索 / mgoon検索 / tudou検索 / youku検索 youtube検索 / 56.com検索 / fc2検索 / dailymotion検索 《中国語タイトル検索》》》》》》》》》》》》》》》》》》》》 Tudou検索【中】 / 56.com検索【中】 / youku検索【中】 日 タイトル 動画 検索 2006/07/15 P_bbo fc2 主演 仲里依紗 25 出演 原沙知絵 36 谷村美月 24 FC2動画
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佐原 みずき(さはら みずき) 海を憎む少女。契約当時中学1年生 両親と弟を海難事故で亡くし、トラウマになる。自身は海の家を営む祖父母に引き取られる 始めは家族を奪った海を怖がり、足をつけることも出来ずにいたが、海の近くで暮らすうちに、海を恐怖する自分のトラウマが嫌いになって行く。それを、海を憎むふりをすることで誤魔化そうとする 海で遊ぶ友達を見て、羨ましいとも思う。そんなある日にキュウべぇと出会う 契約は「トラウマを忘れたい」 戦闘力は上の中。アニメ杏子と同程度 武器は海神の銛。あらゆる物を刺し貫き、固有魔法を流し込む。投擲すると必ず対象を貫き手元に帰ってくる。威力自体は高くないが、固有魔法によって魔女には一撃必殺になる 固有魔法は「忘却魔法」。使い魔や魔女だけでなく、無生物に対しても有効。それ自身が持つ意味を忘却させる。窓なら景色を映す事を、攻撃する使い魔なら攻撃する事を、魔女は呪いを振り撒く事と呪いの内容を、ひいてはその存在する意味を忘れる 自分でも気づいていないが、トラウマを忘れ続ける為に継続的に自身に魔法をかけ続けている。そのため夢の中でトラウマが蘇ったりする。魔力の消費も通常より速く、戦闘に全魔力を注ぐこともできない 魔法少女になってからは、祖父母やクラスメイトの記憶を消して、魔女を狩りながら各地を転々とするようになる 戦闘力こそ高いものの、使い魔と魔女の区別がつかず、GSのストックは少ない 魔女 防潮堤の魔女 魔女 Trauma(トラウマ)
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×キン肉マン「果てない夢を追いかけて」 ミッドチルダに数多ある廃棄都市は、多くの場合犯罪の現場として利用される。 住んでいる者といえば野良猫や野良犬が精々で、建造物も荒れ果ててはいるものの、大抵原型が残っているのだ。 時に時空管理局の見回りがあっても隠れる場所には事欠かず、魔法を持ってしても都市一つを完全に把握するのは不可能に近い。 時空管理局が最も注意を払っているのは、ロストロギアの不法取引だった。 一般人が使用しても無害な物は、時空管理局が認めた上で市場に出回る。 が、光の当たらない闇の市場には、まかり間違えば街一つ、世界一つが消え去るロストロギアが横行していた。 売り手は犯罪組織。買い手も犯罪組織。 需要と供給という図が成り立つ以上、投じられる一石などありはしない。 取引の場に横合いから殴り込み、末端を掻き乱すのが関の山だった。 第三廃棄都市。 その端に位置する打ち捨てられた工場に、銃声が響いた。 「くっ……」 埃が降り積もり、二度と動かない作業機械の陰に隠れながら、ティアナ・ランスターは歯噛みした。 何年、いや何十年もモップの感触を知らない床を転げ回ったため、白を基準としたバリアジャケットは黒く汚れてしまっていた。 少し顔を出して様子を窺うと、黒いスーツの男が機関銃の銃口をこちらに向けていた。 銃弾が米神の辺りを掠めて行き過ぎる。 ティアナは慌てて顔を引っ込めた。 (まずい……このままじゃやられる!) ミッドチルダで暗躍する犯罪者は、全てが魔導師ではない。 魔力のない人間が、違法で手に入れた銃火器などの質量兵器で武装している場合もある。 小口径ならば、バリアジャケットでもどうにか受け切れる。 だが、それを超えて強力ならば、貫通はせずとも衝撃で内臓が破裂し、死に至る。 無論、貫通して穴だらけになって死ぬ者もいた。 このままいけば、ティアナもそのどちらかになるのは明白だ。 今回の件には執務官補佐として関わったティアナだったが、今のところ助けが来る様子はない。 敵は十人。 その内四人を受け持ち、二人を倒し、残るは二人。 オプティックハイド、フェイク・シルエットを使っての奇襲は有効だったが、二度は通用しないのが奇襲である。 オプティックハイドで背後に回ろうにも、床を覆い、立ち回りで舞い上がった埃が、ティアナの動きを教えてしまう。 それで危うく射殺されそうになったのは、古い記憶ではなかった。 フェイク・シルエットによって自身の虚像を作って囮にしようにも、幻像の魔法が使えることは既に相手に知られていた。 幻像と逆側から飛び出しても、掃射を受ければそれで終わる。 手詰まりだった。 その時、何か固い物が床を転がる音がした。 音は、ティアナの隣で止まった。 深緑の、でこぼことした球体。 これは――――― (手榴弾!!) ティアナが跳んだ次の瞬間、手榴弾が爆発した。 爆風によって、鉄片が四方八方に飛び散る。 ティアナのバリアジャケットの防御力で手榴弾を受ければ、ただでは済まない。 しかしそれは、この場においては手榴弾に限ったことではなかった。 立ち上がろうとしたティアナに、銃口が二つ、突き付けられる。 顔を上げると、二人の男が笑っていた。野蛮な笑みだった。 銃口とティアナの間の距離は、五センチメートルもない。 男達の人差し指が少し動くだけで、バリアジャケットは容易く貫かれ、一秒後には穴だらけの死体が転がる筈だ。 さあ、とティアナの顔から血の気が引いていく。 腕を上げ、クロスミラージュの銃口が魔力の弾丸を吐き出すより、機関銃の銃声が遅いとは思えない。 (もう駄目だ!) ティアナは目を瞑ろうとした。 自分の血が飛び散る瞬間を見たくはない。 だが。 男達を薙ぎ倒した黒い稲妻は、瞼が下りるよりもずっと速かった。 半ばから切断された銃器が、床に落ちて甲高い鳴き声を上げた。 一秒遅れて、男達が崩れ落ちる。 何が起きたのか、ティアナの反射神経では捉えることができなかった。 だが、誰の仕業かは予想できたし、その予想は外れていないだろう。 金髪を揺らしながら、黒衣の女性がティアナの前に舞い降りる。 「大丈夫? ティアナ」 彼女の名は、フェイト・T・ハラオウン。 執務官である。 長柄の戦斧の形状をしたデバイス・バルディッシュを優雅に旋回させ、フェイトが手を差し伸べてきた。 こうして助けられたのは、一度や二度ではない。 捜査はともかくとして、こういった鉄火場では補佐するどころかまるで足手纏いだった。 それに関して、フェイトは何一つ愚痴を零さない。嫌な顔一つしない。 それが、かえってティアナを惨めな気持ちにする。 実力の差、資質の差というものを、否でも実感させられるからだ。 そして、この後に及んでそんなことを考えてしまう自分を嫌悪する悪循環。 「……ありがとうございます」 努めて平静を装い、ティアナは差し述べられた手を取った。 もはや馴染んだ感触は、自分の弱さの象徴のようだった。 「回収するロストロギアは?」 「ええと……あ、あれです」 気絶した男達をバインドで拘束するフェイトを尻目に、ティアナは床に転がっていた銀色のスーツケースに寄った。 埃に塗れてはいたが、銃痕などの傷は見当たらない。 ロストロギアの暴走を防ぐため、頑丈な容器に収納するのは当然だった。 中身を確認するため、ティアナはスーツケースを開けた。 捜査を攪乱するための偽物ということもあり得るからだ。 スーツケースの中には、衝撃吸収材がみっしりと詰まってた。 その中心に、くすんだ黄金色の懐中時計が嵌め込まれている。 白い文字盤には数字がなく、短針も長針も微動だにしなかった。 時計としての機能はとっくに失われているか、そもそもそういった目的で作られたものではないのかも知れない。 (これがロストロギア?) 一見したところでは、ただの古びた懐中時計だった。 だが、見た目にで判断するのは愚かである。 掌に納まる程度の宝石が、次元震を招き世界を崩壊させることだってあるのだ。 ティアナは慎重に時計を手に取った。 金属の冷たさが指に突き刺さる。 表面は滑らかで、スイッチなどは無いようだった。 何に使うのか、いや使えるのか? 利用方法の見通しのない時計は、まるで自分のようだった。 いや、ロストロギアという箔がない分、時計の方が格上だろう。 思考は、巡り巡って同じ所に行きつく。 (ああ、こんなこと考えてる時点でダメなのよね) 鬱々とした思考を追い払うため、ティアナは頭を軽く振った。 その時だった。 突如、手にした時計が震え始める。 「!?」 泡を食ったティアナは、時計を床に落としてしまった。 何か、ロストロギアの発動の条件を満たしてしまったのか? 時計の震動は止まらない。むしろ一秒ごとに強くなってゆく。 どうやって動く物なのか分からないのに、止め方が分かる筈もなかった。 見れば、短針と長針までもが激しく回転し、異常をさらにさらに強調する。 ティアナの背骨を冷や汗が舐めた。 もはや、自分の手に負える事態ではないようだった。 「フェイトさん! これ」 声が、フェイトの耳に届く寸前。 時計の放った眩ゆいばかりの閃光が、ティアナを呑み込んだ。 一瞬の後には、時計もティアナの姿も、廃工場からなくなっていた。 消えた気配に、フェイトは振り返った。 「……ティアナ?」 当然、返事は無かった。 東京都は田園調布のとある空地には、一人の超人が住んでいる。 超人とは、簡単に言えば地球を襲う怪獣や宇宙人に対抗する力を持った人間のことだ。 それが宇宙の果てからやってきた正義の味方や、アメリカのテキサスから来た賞金稼ぎ紛いでも、大衆は構わない。 怪獣を倒して自分たちの命を守ってくれて、ついでに見た目がかっこよければそれで良いのだ。 そして、その点に関しては………彼は最低の超人と言わざるを得なかった。 「ウルドラマン、レッドキングを倒し街を救う……」 狭くて汚い部屋の中で、彼は新聞を広げていた。 その一面は、日本の代表的ヒーローウルドラマンの活躍についてだった。 白黒写真の向こうで、ビルと同じ身長の巨大ヒーローが怪獣と格闘している。 それだけならまだ良かった。 文の最後に、この一行がなかったら。 「……キン肉マン、レッドキングのパンチ一発で気絶。やっぱりダメ超人!」 逞しい腕が、新聞を一瞬にして引き千切ってしまった。 ばらばらと細かい紙切れが部屋の中を舞う。 「ヌオオー! 私だってがんばったんだぞー!!」 彼は古びたちゃぶ台に片足を乗せ、低い天井に向かって吠えた。 継ぎ接ぎだらけのパンツこそ貧相だが、鍛え抜かれた筋肉は男なら誰でも羨むだろう。 その腕は岩さえ一砕きにしてしまいそうだし、その足から繰り出される蹴りにはどれほどの威力があるのか。 腹筋は鋼のようであり、胸板は銃弾でさえ貫き通せまい。 だが、神はまるでバランスを取るかのように、彼の悩みの大部分をその頭部に集約させた。 まず、彼には髪の毛がなかった。禿頭である。 代わりに、鶏の鶏冠のような物がお情けとでも言うように生えていた。 目つきは常に不機嫌であるかのように悪く、その上に眉毛はなく酷く不気味である。 鼻は、まるで豚のそれを切り取って移植したかのような形だった。 分厚い唇も、タラコを二つ並べているのと同じである。 額に刻印された「肉」の文字は、彼のエネルギーメーターだ。 筋骨逞しい不細工。彼の名はキン肉マンといった。 自ら名乗ったわけではない。 彼の姿を見た人々が何時しかそう呼ぶようになり、それまで名前の無かった彼はそれに甘んじるしかなかった 「くうー……あそこで車に足を滑らせなければ……」 その力強い名と外見に反して、キン肉マンの戦績は芳しくない。 やる気だけはあるのだが、それが見事に空回りしている状態だった。 いの一番に怪獣に突進しては、吐き出される光線や火炎に撃墜される。 いざトドメという時には、何も無いのにすっ転び逆転を許す。 焦って手足を振り回せば、物は壊れる。 次第に、人々がキン肉マンを呼ぶ声には失望と嘲りが含まれるようになった。 あだ名もついた。 何の捻りもなくストレートに、ダメ超人というあだ名が。 見た目が悪いのも災いした。 せめて顔が良ければ、彼の熱意を認める者も現れただろう。 温かい応援の一つや二つ貰えたかも知れない。 だが悲しいかなキン肉マンは、豚小屋で豚に混じっても気付かれないような容姿をしていた。 弱くて醜くいヒーローなど、誰も相手にしない。 彼の悲劇は、存在した瞬間から始まっていると言えた。 垂れた眼尻から、一滴の涙が零れる。 それを右手で拭い、そのまま人差し指を天井に向けた。 「だが、私はいつか必ずスーパーヒーローになってみせる! あの空に輝くヒーローの星に誓っ」 台詞を最後まで言うことができなかった。 ばりっと音を立てて、薄い屋根が破れる。 直後何かが顔面を直撃し、キン肉マンは星が飛び散るのを目にするのだった。 「オアー!!」 悲鳴を上げて、背中から板間に倒れる超人。 その顔に、異装をしたツインテールの少女が腰を降ろしていた。 辺りには、突き破った屋根の破片が散らばっていた。 「あいたたた……どこよ、ここ……?」 遅れて、少女の傍に金色の懐中時計が落ちてきた。 ティアナ・ランスターを、昭和五十四年の日本に導いた時計が。 ――――後の世の人々は知る。 ダメ超人と呼ばれていたキン肉マンが、世界一のヒーローに成長することを。 残虐、悪魔、完璧超人達を下し、地球に平和をもたらすことを。 だが、この時のキン肉マンはあくまでその資質を秘めているだけであり、正真正銘のダメ超人である。 そんな英雄足り得ぬ彼と、自らに悩むティアナを引き合わせた運命の悪戯。 それがもたらす物とは。 やけにぼろ臭い家。 失礼とは思いながら、一度頭に浮かんだ感想を消すことはできなかった。 その上、ついさっきティアナが屋根に穴を開けてしまったものだから、灰屋寸前と言っても過言ではない。 見渡せば、ちゃぶ台にやたら大きなテレビに小さな台所、そしてトイレと隔てる扉しかないのである。 六課隊舎にある自分の部屋の方が、はっきり言って格上だろう。 「はーいおまたせー。森永のココアさんだよー」 古びた盆に欠けたカップを乗せてやってきたのは、継ぎ接ぎだらけのパンツ一丁の男だった。 しかもその顔ときたら、喋らなければ豚と間違える自信のある程の不細工である。 この家にしてこの家主あり、といったところだろうか。 さらには名前も変だった。 この世界ではどうか知らないが、少なくともミッドチルダには子供にキン肉マンと名付ける親は存在しない。 今すぐにでもこの家を出て、繋いだばかりの縁を断ち切ってしまいたかった。 ………帰る目処が立っていれば、そうしていた。 「ありがとうございます」 失礼にならない程度に声を落とし、ティアナはカップを手に取った。 焦ったところで、どうしようもないということは分かっている。 時空移動艦はないし、自分をここに連れてきた時計はうんともすんとも言わない。 クロスミラージュも、今居る位置の特定さえできていない状態だった。 盆を片付けたキン肉マンが、ちゃぶ台を挟んでティアナの前に座した。 「それにしても、ティアナちゃんが降ってきた時は驚いたのう」 わははと、キン肉マンが厚い唇を曲げて笑った。 顔には、ティアナが尻に敷いた痕が痛々しい。 それでも怒った様子を見せないのは、心が広いのか鈍いのか。 「管理局にロスト……なんとかだったか」 「何か分かることがありますか?」 「いやぜんぜん」 ティアナはがっくりと頭を下げた。 管理外世界では、例えばロストロギアの反応でも無ければ、時空移動艦や魔導師が干渉して来る可能性は少ない。 過度に期待を寄せていた訳ではないが、これで頼れるのは自分だけになった。 といって、その自分さえ大したことはできない。 八方塞がり、とは正しくこのことだった。 ………これがもし、高町なのはだったら。 これがもし、フェイト・T・ハラオウンだったら。 これがもし、八神はやてだったら。 あるいは、話は変わっていたかも知れない。 管理局の傘の下から離れれば、エースでもなければレアスキルもない自分など無力に等しかった。 何処にいようと同じ所に行きつく思考に、ティアナは自嘲の笑みを浮かべた。 「なーに! 来れたんだから帰る方法もあるさ! 大丈夫、大丈夫」 キン肉マンが、胸をそびやかせて言う。 彼の言う大丈夫に、根拠はないのだろう。 だが、きっと自分を元気づけるためであろう言葉は少しだけ、胸に温かさをもたらした。 その時、時計のアラームがけたたましく鳴り響いた。 金属と金属が断続的にぶつかる音は、ティアナの持つロストロギアではない。 キン肉マンの私物である、見るからに壊れかけの目覚まし時計が、午前十一時を知らせたのだ。 「おお……もうこんな時間か」 キン肉マンが座を立った。 首から下の鍛え抜かれた筋肉は、やはり見事だ。 首から上がそれを打ち消して余るほどの問題だが。 「どうかしたんですか?」 「パトロールの時間でのう。ティアナちゃんも来るか?」 キン肉マンの申し出に、ティアナは少し考えて、頷いた。 この家でじっとしていても始まらない。 少しでも情報を得るために、この世界を見て回るのもいいだろう。 その道すがらに、もしかしたら帰る手立てが転がっているかも知れない。 キン肉マンと共に家を出たティアナは、ふと振り返った。 田園調布の住宅街は風靡さに定評があり、平成三年には都市景観百選を受賞している。 そんなことは知る由もないティアナだったが、空地に建つキン肉マンの顔をした掘立小屋は、やはり異物であるように思えた。 周囲の住宅街の麗しさと比べれば、月とすっぽんという比喩さえおこがましい。 (低所得……にも程があるわ) 生活保護という概念はないのだろうか。 首を傾げながら、ティアナはキン肉マンの後を追った。 地球人として、日本人としての国籍のないキン肉マンに、生活保護は受けられない。 役にも立たないヒーローにかけられる情けは、日本に住ませているというだけで使い果たされていることを、ティアナは知らなかった。 駅を越えると、ビル街が見えてくる。 といって、クラナガンのように天を突く高層ビルでは無く、大きくてもその半分以下の建物が道路の左右に立ち並んでいた。 平日なのか、道行く人はまばらだった。 「この前の「さよなら多摩川園」の時は、もっと賑やかだったんだがのう」 歩道を狭そうに歩きながら、キン肉マンが呟く。 家でも外でも、彼は継ぎ接ぎだらけのパンツ一丁だった。 (……よく平気で外を歩けるわね) 人として当然のモラルに、ティアナはキン肉マンから少し離れて歩いていた。 何時戻れるか、いや戻れるかどうかさえわからない以上、彼と別れる訳にはいかない。 どうせ二度と来る世界ではないのだから、多少の恥ずかしさは我慢するべきだろう。 しかしティアナの覚悟とは裏腹に、町を行き交う人々の反応は薄かった。 時折、傍を通る人が舌打ちし、侮蔑の視線を向ける程度である。 舌打ち侮蔑の理由はわからないが、この世界ではキン肉マンのような人物は、居て当然のようだった。 ちょうど、かつて同僚だったキャロ・ル・ルシエが翼竜フリードリヒを連れていてもだれも驚かないように。 「今この時は平和でも、いつ怪獣や宇宙人が侵略しに現れるかわからないからな……まあ、私がいる限りそんなことはさせんがのう」 がははと、キン肉マンの大笑声が響く。 怪獣? 宇宙人? ティアナは怪訝に眉根を寄せた。 その時、キン肉マンの足元で、ぎゃんと悲鳴が上がる。 道で寝ていた野良犬の尾を踏み付けてしまったのだ。 薄汚れた灰色で、肋骨の浮いた貧相な野良犬の目に、狼然とした光が宿った。 鋭い犬歯を剥き出しに、地を這うような唸りが辺りを回る。 ―――バウッバウッ!! 「オアー!!」 目に涙を浮かべ、キン肉マンは逃げ出した。 野良犬はがちがちと牙を噛み鳴らし、長い口で彼の尻に噛みつこうと駆けた。 双方とも、自動車も真っ青なスピードである。 あの筋肉があれば野良犬なんて相手じゃないだろうに、と思いながら、ティアナは彼の背中を追う。 通行人やゴミ箱を蹴散らしながら、奇妙な追いかけっこは、しばし続いた。 道を右に折れ左に曲がり、むちゃくちゃに逃げ回ってやっと野良犬が諦めたのは、時計の長針が七を指し示した頃である。 野良犬の尾を踏んだのが十一時五分。実に三十分間も逃げ回っていたのだ。 「フェー、なんとか逃げ切れたぞい」 「はあ……はあっ……」 キン肉マンが手で汗を拭っただけに終わったのに対し、ティアナは激しく肩を上下させていた。 前線で戦う以上それにふさわしい体力はあるが、三十分も全力疾走すれば尽きるのは当たり前だった。 追い続けた野良犬と、それで汗一筋のキン肉マン。感心するところか、呆れるところか。 「こういう普段の鍛練が、明日の勝利を作るんだ」 「……そうですか」 ティアナには、ただのおっちょこちょいにしか見えなかった。 まさか、外に出る度に毎回野良犬の尾を踏んでいるのだろうか。 真の被害者は、もしかすれば野良犬の方なのかも知れない。 ティアナの喘鳴を、間の抜けた腹の音が押し抜けた。 見れば、キン肉マンが恥ずかしげに額を掻いていた。 どうも、緊張感というものに欠けた男である。 「わはは……そろそろお昼だし、牛丼屋にでも行くかのう」 ティアナは深い溜息で返した。 見た目――首から下の――に反して、彼はいまいち頼りにならない。 ここで別れて自力で帰る方法を探すか、他の人に最初から事情を説明して協力してもらった方が良いように思えてきた。 傍にある電気店のショーウィンドウの向こうで、何処となくレトロなテレビが二人組の女性歌手を映していた。 流れる陽気な音楽は、しかしティアナの心に触れることはない。 だが、突如としてそこに混じった地響きには、流石に心動かさざるを得なかった。 「な、何!?」 揺れる地面に足を取られつつも、ティアナは相棒のクロスミラージュを抜いた。 町のあちこちから悲鳴が上がり、歩道道路関係無しに人々が逃げて行く。 それぞれの顔に浮かぶ必死に偽りはなく、大規模な避難訓練や性質の悪い冗談ではないようだった。 それらを見ていなければ、ビルの影から乗り捨てられた車を踏み潰しながら現れた存在を、ティアナは信じることができなかっただろう。 その輪郭は、人の形をしていた。 ただし手足が妙に長く、つるりとした体表は鏡のように磨かれている。 顔には目も耳も鼻もなく、口にあたる部分には横一門字の赤いスリットがあるだけだった。 鏡の巨人が一歩足を踏み出すと、再び地面が揺れた。 しばらく魂消ていたティアナだったが、巨人との距離が百メートルもないことに気づくと、すぐに我に返った。 このまま踏み潰されるのを拒む程度には、場数は踏んでいるつもりだった。 「キン肉マンさん、あれは一体!?」 顔を振り上げ、隣のキン肉マンに向ける。 彼は先程、宇宙人、怪獣と口にしていた。 聞いて知らないと首を振ることはないだろう。 そしてたしかに、首を振ることはしなかった。 それどころか、首を動かしてさえしていない。 つい今しがたのティアナと同じく、魂消た表情で鏡の巨人を見つめていた。 「……キン肉マンさん?」 「ん、おお……あ、あれはミラージュ星人!」 取り繕うように、キン肉マンが巨人を指刺した。 すると、逃げ惑う人々をからかって遊んでいたミラージュ星人が、そのつるりとした顔を彼に向ける。 怒っているのか笑っているのか、見ている分には判ずることができない。 「そういうお前は、ダメ超人で有名なキン肉マンじゃないか。聞いた通りのブサイク面だな」 ビルの窓硝子を震わせて、ミラージュ星人が抑揚のない声で言った。 それとはまるで正反対に、キン肉マンが顔を真赤にして怒る。 「何をー! こののっぺらぼうめ、お前なんて私にかかればちょちょいのちょいだ!」 どこからともかく、キン肉マンの手に数個のニンニクが現れた。 武器か何かを出すならともかく、この状況で何故ニンニクが必要になるのか。 「面白い。切り刻んで焼き豚にしてやる」 キン肉マンの挑戦を受け取って、ミラージュ星人が長い腕を振り回した。 ビルの角や壁を削り、コンクリートの破片が宙を舞う。 この距離なら、ティアナ達にまで累が及ぶことはない。 その時だった。 「わああー!!」 破壊音を貫いて、少年の悲鳴が耳朶を打つ。 見るとミラージュ星人の足元に、齢五つほどの少年が倒れていた。 巨人が一歩踏み出しただけで、彼は無残な死を遂げるのは間違いない。 足を怪我しているらしく、少年の恐怖と焦りは、小さな体を芋虫のようにもがかせるに終わっている。 ミラージュ星人がその存在に気付いていないのは、はたして彼にとって幸か不幸か。 (ここから走って……ダメ、体を動かされたらそれだけで危ない) あの巨体では、クロスファイアとて針で刺された程度にも感じまい。 隣のキン肉マンは、きっと役に立たない。 冷や汗が頬を伝って顎から落ちる。 錯綜する思考は何処にも辿りつかず、少年は未だに倒れたままだった。 そんなティアナを嘲笑うかのように、ミラージュ星人の足がアスファルトを離れた。 少年に気付いた訳ではない。 ただ、一歩だけ前に踏み出そうとしているだけだ。 その一歩で、確実に消える命が、ティアナの目の前にあった。 もはや一刻の猶予もない。 間に合うかどうかは未知だったが、ティアナは駆け出そうとした。 キン肉マンに、僅かに遅れて。 「坊や、危ない!」 ミラージュ星人の足は、既に少年の頭上にあった。 だが、キン肉マンは速かった。 野良犬に追い掛けられた時と同じく、いやそれよりもずっと。 数歩たたらを踏んで止まったティアナの目には、彼がまるで炎を背負っているように見えた。 無論、それは幻である。 だがその炎の作用か、ミラージュ星人が少年を踏み潰すより早く、キン肉マンは彼の襟首を掴み自らの背後に放り投げた。 これで、少年が踏み潰される心配はない。 だが、奇跡には代償が必要だった。 ずん、と音を立ててミラージュ星人の足がアスファルトを穿ち、ゴワ、とキン肉マンがその下に消える。 助けられた少年は、横合いから走ってきた母親に連れられ、異星人の足の裏とは無縁の場所に逃げていった。 息子を助けられた母親も、自身の命を助けられた少年も、彼に感謝を一言でも述べることはなかった。 「キン肉マンさん!」 いくらキン肉マンの筋肉が見事でも、あれだけの質量に踏み潰されて無事ということはあり得ない。 呼びかけたところで、はたして聞く事の出来る状態であるかどうか。 「はっはっはっはっ。口ほどにもないとはお前のことだ。どれ、このままこの星を……」 言い掛けて、ミラージュ星人は空を見上げた。 次の瞬間、天空から光輪が降り、ミラージュ星人の首を切断した。 巨大な仮面のような頭部が地面に落ち切る前に、その体が爆発する。 巻き込まれた頭部も砕け散り、鏡の巨人は完全にこの世から消えてしまった。 まさしく、あっという間の出来事だった。 何が起きたのか分からず、唖然としてミラージュ星人の立っていた空間を見つめるティアナの耳に、誰かの声が届いた。 「あ! ウルドラマンだ!」 逃げ惑っていたサラリーマンが、空の一点を指さしている。 ちょうど、ミラージュ星人が見ていた位置だった。 顔を振り向けると、空に第二の巨人が仁王立ちしていた。 ミラージュ星人とは違い完全な人型で、スリムな体は赤と銀で彩られている。 「たく、これから法事で星に帰らなきゃいけないんだから、侵略なんてしないでよね」 疲れたような声が降る。 ウルドラマンは爪先を揃え、両腕を上に突き出すと、光の矢となって空の彼方に消えていった。 出現が唐突なら、退去も唐突。 先程までの悲鳴が、ウルドラマンへの歓声に代って町中を満たした。 被害もビルが幾つか半壊した程度で、巨人が暴れたにしては、多少地味である。 迅速な退治の賜物だろうか。 「ありがとうウルドラマン!」 「僕らのヒーロー!」 「かっこいい!」 道路で歩道で、はたまた無傷なビルの窓から、人々がウルドラマンの消えた空に手を振る。 キン肉マンの名を呼ぶ者は、誰一人いなかった。 存在にさえ気付いていないのではないか。 ミラージュ星人を打ち倒すことは叶わなかったが、その身を呈して掛け替えのない命を救ったのだ。 「キン肉マンさん!」 ティアナはミラージュ星人の足があった位置に向かった。 もう手遅れかも知れない。 それでも、そのままにはできなかった。 「ううーん……」 ティアナの声に引かれたように、突如としてアスファルトが盛り上がる。 虚を突かれて立ち止ったティアナの前で、暗灰色の塊からキン肉マンが現れた。 道路の欠片が剥落していく肉体は、ほとんど無傷だった。 頭を振って砂利を払い落すと、キン肉マンはティアナに顔を向けた。 少女の無事を確認してか、分厚い唇を笑みの形に曲げる。 「おおティアナちゃん、無事だったか。ミラージュ星人はどこだ?」 どうやら、気を失っていたらしい。 今は亡きミラージュ星人の姿を探し、キン肉マンが四方に目を配る。 あの巨体を見失うのは、雪原の中、剥き出しになった土を見逃すよりも難しいだろう。 ただ一言、ウルドラマンが退治してくれたと言えば良い。 だがティアナには、何故かそうすることができなかった。 その時、彼の背後から風を切って飛び来る物があった。 「あいだっ!」 キン肉マンの後頭部で、鈍い音が上がる。 アスファルトに空いたキン肉マン型の穴の中に転がったのは、拳大の石だった。 投石の軌跡を辿ると、歩道で三人の男達がこちらを見て笑っている。 蔑みのみで構成された、いやらしい笑みである。 「よーダメ超人! その筋肉は飾りかー!?」 「日本の恥さらし! さっさと出ていけー!!」 「ウルドラマンだけで十分なんだよ、このブタ肉マン!」 口汚い言葉が、容赦なくキン肉マンに降り注ぐ。 ティアナの瞳に、怒りの炎が灯る。 結果は、決して芳しいものではない。 だからといって、彼の賭けた命を嘲笑うのは、絶対に許されることではなかった。 クロスミラージュのグリップを握る手に、力が籠る。 「あなたたち……っ!」 だが、ティアナが反論する前に、満足した彼等は何処へやらと走り去って行ってしまった。 まさか、その背中を撃つ訳にもいかない。 怒りを自身に閉じ込めたまま、ティアナは見送るしかなかった。 後頭部を擦りながら、キン肉マンが肩に手を置く。 大きく、そして存外に暖かい手だった。 振り返り見上げた顔は、依然笑顔のままだった。 「ま、とにかく危機は去ったし、牛丼食べにいくかのう!」 少しニンニクの匂いのする呵呵大笑に、ティアナは怒りを溜息と共に霧散させた。 本人が気にしていないのなら、自分が怒ったところでしょうがない。 歩道に戻り、先を行く彼の後頭部には、痛々しくたんこぶが膨れていた。 U字型カウンターの右側に並ぶ座席に、キン肉マンとティアナは腰を下ろした。 狭い店内は、厨房から漂ってくる肉やタレの香りが充満している。 ティアナの腹が、鳴りはしないものの空腹を訴えてくる。 何処に居ようと、腹は減るものだ。 「親父! 大盛りツユ少なめ二つで!」 キン肉マンが、威勢の良い声でカウンターの中の店員に注文する。 「そういうセリフは、ちゃんと金払ってから言いやがれ。しかも、今日は二人分だしよ」 厳つい顔をした中年男性が、舌打ちを交えて返した。 丼に飯を盛られ、その上にタレに漬けられた牛肉と玉ねぎが手際よく乗せられていく。 口の悪さは、馴染みの深さと比例したものだろうか。 「まあ、お前みたいなダメ超人から金もらっちゃ、ウチもお終いだがな。ほら」 「おお……すまんのう。はいティアナちゃん」 自分の分の丼を受け取り、ティアナはカウンターの上に置いた。 隣を見ると、キン肉マンは既に猛烈な勢いで牛丼を口の中に掻き込んでいる。 食欲は、体格に正確に比例しているようだ。 ティアナは割り箸を割ると、慎ましく牛丼を口に運んだ。 食事をしながら、ティアナは考えていた。 ミッドチルダに帰還する方法ではなく、キン肉マンについて、である。 (ダメ超人……か) 先程から、過剰なほどに飛び交う言葉。 これはどうも、キン肉マンを語るには外すことのできない要素らしい。 直接聞いた訳ではないが、ティアナはここがどういった世界なのか、少しだが分かってきた。 まず怪獣・宇宙人。 この世界―――この星と言った方が正しいか、定期的に侵略者が現れては暴れ回るらしい。 あのミラージュ星人も、その中の一人なのだろう。 そして、超人。 怪獣や宇宙人への対抗存在。 彼等は世界各国に存在するらしく、この日本という国にはウルドラマン、そしてキン肉マンの二人が駐在している。 キン肉マンがダメ超人と呼ばれているのは、その対抗存在としての役割を果たしていないからだった。 先程のように、怪獣や宇宙人に踏み潰されたことも少なくはないのだろう。 ダメ超人というあだ名以上に、人々のキン肉マンへの蔑みは、より熾烈であるに思えた。 (やる気は、すごくあるのに) 侮辱された怒りもあるだろうが、それだけでは自分の何十倍もの大きさの相手に戦いを挑むには、少しばかり足りない。 事実、少年が踏み潰されそうなった時の剣幕は、目を見張るものがあった。 あれを戦闘で出し切れたならば、きっと怪獣や宇宙人など敵ではあるまい。 出し切れれば、だが。 ティアナには、キン肉マンが他人ではないように思えてきた。 使命感が燃えるばかりで、空回りし結果には響かない。 姿形が違うだけの、まるで鏡映しである。 「………あの、キン肉マンさん」 「ん?」 キン肉マンが牛丼を食う手を止める。 丼の中は、既に八割が彼の胃の腑に消えていた。 ティアナは一拍間を置いて、再び言の葉を紡ぐ。 「あなたは、なんで怪獣と戦ってるんですか?」 「なんでって」 「辛くないですか? がんばってもがんばっても報われないで、あんなに馬鹿にされて……」 それは、ティアナ自身への問いでもあった。 鏡映しを通して、自らに語りかけているのだ。 報われることのない戦いに、意味はあるのか、と。 いっそ、やめてしまえば楽になれるのではないか、と。 キン肉マンは、少し、ほんの少し考えてから答えた。 「私は幼いころ、地球に捨てられたのだ」 その時の驚愕を、ティアナは生涯忘れないだろう。 たらこ唇が語り出す、それは悲劇だった。 「親の顔も故郷の星も、私は知らん。だからこの地球は、私にとって無二の故郷なんだ」 だから、命に変えても守らなければならない。 そう言って、キン肉マンは牛丼の残りを食べた。 ウルドラマンは、法事で自分の星に帰ると言っていた。 だが―――キン肉マンはここだけだ。 捨てられた忌まわしき場所である地球だけが、ただ一つの故郷なのだ。 だが、それだけでは納得がいかなかった。 自分を馬鹿にするだけの故郷を、どうして守らなければならないのだろう。 辛いことばかりの筈の星である。 ティアナだったら、とうの昔にこの星を出て新天地を目指していたかも知れない。 疑問を察したかのように、口元を拭ったキン肉マンは、満面の笑みを見せた。 「それに、がんばっていればいつかはスーパーヒーローになれる日が来ると、私は信じとるからのう!」 がんばっていれば、いつかはスーパーヒーローになれる。 いつかは、皆に認めてもらえる、と。 聞き入っていたティアナは、その言葉が心に深く刻み込まれるのを感じていた。 口にするだけならば誰でもできる陳腐さも、体を張ってそれを証明しようとしてる男は噛み砕いて消してしまうのだろうか。 これまで受けた千の励ましを押し退けて、ティアナの内部を占めるようだった。 その時、天地どよもす轟音と共に、牛丼屋が大きく揺れた。 「な、なんだ!?」 椅子から転げ落ちたキン肉マンが、新たに膨れ上がったたんこぶを撫でながら立ち上がる。 ティアナも座を立ち、窓に駆け寄った。 硝子の表面が、断続的に震えていた。 そしてそれは、一秒ごとに強まっていく。 まるで、巨大な何かが地表を歩いているかのようだった。 ………巨大な何か。この世界では、心辺りがあり過ぎた。 (まさか、怪獣?) ミラージュ星人が退治されてから、まだ一時間も経ってはいない。 侵略者たちの予定を知っている訳ではないが、立て続けに何度も、ということはあるのだろうか。 キン肉マンに尋ねようとしたティアナは、振り上げようとした頭を窓の外に向けた。 突如、震動が止んだのだ。 牛丼屋の車道を挟んだ正面は、貸しテナントを募集しているビルである。 一体、何が何処にいるのか。 思う間もなく、赤い閃光がティアナの視界を満たした。 直後、先程より音量を増した轟音が鼓膜を貫く。 「くっ!?」 ティアナはとっさに腕を上げて目を保護し 、キン肉マンはオアーと言ってひっくり返った。 閃光はすぐに消えた。 そして正面のビルもまた、見る影も無く消滅していた。 凄まじい威力の破壊光線である。 僅かに残留したコンクリートと鉄骨の破片を踏み締めたのは、鏡のような色をした、細く巨大な足だった。 形状は、人間のそれに酷似している。 立ち昇る黒煙を突き破り、足の主が全貌を現した。 鏡のように磨き抜かれた体表の、不気味に痩せた人型。 目も鼻も無い、ただ口に当たる箇所に赤いスリットがあるだけの顔。 「ミ、ミラージュ星人だと!?」 上半身を起こしたキン肉マンが驚愕に叫ぶ。 立て続けに二度が、その上同じ侵略者である。 同種が復讐に馳せ参じたか、何らかの理由で蘇ったのか。 とにも、地球征服の野望は変わらないままのようだった。 キン肉マンが泳ぐように外に飛び出し、ティアナもその後を追った。 「やいミラージュ星人! お前、ウルドラマンにやられたんじゃなかったのか!?」 目の前で喚くキン肉マンに気づき、ミラージュ星人が少しく愉快げな声で答えた。 「俺達は生涯に一度、自分と全く同じ分身を生み出せるのだ。本体はやられたが、地球侵略は俺が引き継いだ」 同種どころか、同一の存在である。 かつてスカリエッティはナンバーズの胎内に自らのクローンを仕込んでいたが、ミラージュ星人はその上を行っていた。 時空の海は、まだまだ広い。 「今、ウルドラマンは自分の星に帰っている。その隙に、まずは日本をいただきだ」 街は、再び悲鳴に満ちていた。 ミラージュ星人の言うとおり、今、日本の守護者はキン肉マンしかいないのである。 少しでも侵略者から離れようという人々に、希望は無いも同然であった。 ―――かくなる上は、自分が。 勝てる筈がない。 だが、人々が避難するための手助けにはなるだろう。 ティアナはクロスミラージュのグリップを握った。 しかし、それを制すキン肉マンの左腕。 「こいつとは、私が戦う」 「でも……っ!」 勝つ見込みがないのは、ダメ超人と呼ばれる彼も同じ筈である。 事実、少年を庇ってのこととはいえ、キン肉マンはミラージュ星人に敗れたばかりなのだ。 いやそもそも、この体格差では戦いにもならない。 せめて、ウルドラマンと同じ背ならば。 キン肉マンは、何処からともなくニンニクを数個、取り出した。 まるで、前回そのままだった。 再びミラージュ星人の足に潰されるキン肉マンを幻視したティアナだったが、今回はここからが違った。 キン肉マンが、ニンニクを口の中に放り込む。 噛まず、丸飲みである。 彼の喉がぐびりと動き、ニンニクは胃の腑に落ちたようだった。 直後起きたことに、ティアナは我が目を疑った。 姿はそのままに、キン肉マンが巨大化していく。 それこそ魔法のように、見る間にミラージュ星人と真正面から顔を向け合う巨体となった。 昼を僅かに過ぎ、西に傾き始めた日輪の輝きを受け、二体の巨人が対峙する。 「トオッ!」 先手はキン肉マンだった。 雄々しく気合いを発し、拳を突き出す。 が、ミラージュ星人はひょろりとした体型には見合わぬ怪力で、それを軽々と受け止めた。 逆に振り出された鏡色の手に顔面を殴打され、キン肉マンの鼻から血が滴った。 怯まず、ミラージュ星人の顎に向けて爪先を放つ。 距離を見誤ったか見事に空を切り、転倒しそうになった挙句、再び顔面に平手を喰らう。 肉が弾ける音が鳴る度に、キン肉マンの顔は腫れ上がっていった。 巨大化して戦闘の条件が同じになると、今度は地力の差が透けて見えるようだった。 つまりキン肉マンは、本当に弱いのである。 「ヌオオ……」 蓄積したダメージに、キン肉マンの足がふらつき始める。 表情のない筈のミラージュ星人の顔に、笑みが浮かんだ気がした。 肘を背中側に引くと、指を槍の様に束ねる。 そしてキン肉マンの胸目掛けて、一息に突き出した。 「!!」 ティアナの目が見開かれる。 避けられる一撃とは思えなかった。 しかしキン肉マンは、左右から挟み込むように手首を掴み、薄皮一枚の所で止めていた。 間一髪、である。 そのまま腕を上半身ごと横に振り、ミラージュ星人を投げ飛ばす。 「そりゃあ!」 ミラージュ星人の巨体が、広い車道に倒れた。 アスファルトが罅割れ、破片がそこかしこに撥ねる。 それを避けると同時に、ティアナは両者から離れた。 自分が邪魔となり、ただでさえ弱いキン肉マンが実力を発揮できなくなる事態を防ぐためである。 ビルの影は、いつ崩れてくるか分からない。 ティアナはキン肉マンの後方、車の打ち捨てられた車道をどこまでも駆けた。 振り返ってみると、ミラージュ星人が立ち上がろうとしていた。 投げられた程度で終わりなら、そもそも地球侵略など企てまい。 「おのれ、キン肉マン。貴様如きにやられては種族の恥だ」 ミラージュ星人の顔に刻まれたスリットが、赤く発光し始めた。 おそらく、先程ビルを粉砕した破壊光線を放つつもりなのだろう。 車道脇に逃げるのが安全かも知れない。 進路を変えようとしたティアナの耳に、多分に恐怖を孕んだ叫び声が聞こえてきた。 どうやら、逃げ遅れがいるようである。 首を振り向けた先には、知った顔が三つばかり並んでいた。 「あれは……!」 それは、紛れもなくキン肉マンに投石し、侮辱した三人組だった。 三人とも土埃に塗れ、服には血が滲んでいた。 ビルの爆発に巻き込まれたらしく、互いに肩を貸し合い、亀の速度ではあるがどうにか歩いている。 キン肉マンがミラージュ星人と闘っている間に、逃げようとしていたのは明白だった。 が、致命的なまでに位置が悪かった。 三人組は、キン肉マンのほぼ真後ろに来ている。 もし彼が破壊光線を避ければ、命が三つ、消し飛んで無くなるかも知れない。 「キン肉マンさん!」 ティアナは来た道を走って戻りながら、キン肉マンに呼び掛けた。 侮辱の償いを、命で支払わせようとは思わない。 振り向き、そして後ろの三人組に気づいたか、肉の文字が刻まれた額に皺が寄った。 「隙ありだ!」 ミラージュ星人の顔のスリットから、閃光が迸る。 大気が熱を孕むのを、ティアナは肌で感じた。 光線は、直撃せずとも至近距離にいれば、人間など余熱でどうにでもできる威力のようだった。 「ぐおおおおっ!」 キン肉マンが腕を突き出すが、赤光は無情に皮膚を焼いてゆく。 それでも、彼は破壊光線の威力をを僅かでも自身の後ろに及ばせることはなかった。 その証拠に、三人組は熱がってはいるものの生きている。 キン肉マンの死力を、無駄にすることはできない。 三人組に駆け寄ると、ティアナはその体を支えた。 「あ、あんたは……」 「はやく逃げなさい! あの人の邪魔になる!」 喝を飛ばし半ば引き摺り、比較的三人組を戦火の及ばない場所に連れて行く。 キン肉マンが地響きを立てて崩れ落ちたのは、閃光が消え、ティアナが戻ってきたのとほぼ同時だった。 腕の皮膚は焼け焦げて白煙を上げ、胸にも痛々しい火傷がある。 人間ならば接触するまでもなく消滅していた、それはやはり超人の肉体だった。 だが、痛くないということはないのである。 ティアナはか細い苦鳴を上げるキン肉マンに駆け寄った。 足音に気づき、瞳が動いて少女を捉える。 「おお、ティアナちゃん……危ないから、離れてるんだ」 この後に及んで、心配はティアナへのものである。 キン肉マンは、優しすぎる程に優しかった。 ティアナは奥歯を噛んだ。 これから紡ぐ言葉は、彼の覚悟の否定になるかも知れない。 「キン肉マンさん、ここは一旦退きましょう」 「……?」 「このままじゃ殺されてしまいます。体力の回復を待つか、ウルドラマンを……」 皆まで言う前に、キン肉マンは苦しげに首を振った。 横に、だった。 「ティアナちゃん、それはできない」 肘と手をアスファルトにつけ、キン肉マンの巨体が起き上がる。 それだけで風が起き、ティアナのツインテールを弄んで逃げた。 「ウルドラマンが帰ってくるまで、ミラージュ星人は暴れるだろう。そうなったら、たくさんの人が死んでしまう。それを見て見ぬふりをするなんて、私にはできない」 足裏が地を踏み、曲がった間接が伸び、キン肉マンを立たせる。 膝に、震えが著しい。 体力の消耗、死への恐怖、あるいは両方か。 とにも、キン肉マンは立ち上がった。 ミラージュ星人と戦うために。 その姿は醜い容姿と合わせ、汚れに塗れて決して美しいものとは言えない。 だが、そこには美醜を超越して輝く何かが在った。 命ぎりぎりの所にしかない、何かが。 「遺言はそれで終わりか?」 冷酷そのものの声が降る。 見上げたミラージュ星人のスリットに、再び赤光が灯っていた。 弱った獲物に、止めの一矢を撃ち込むつもりだろう。 そしてこのままでは……それはおそらく、成功する。 ティアナは、クロスミラージュの引き金に指を掛けた。 「やるわよ、クロスミラージュ」 渾身の力を掻き集め、両足で立つキン肉マン。 スリットにエネルギーを蓄積させるミラージュ星人。 誰かの声が、両者の間を割った。 「あっ! ウルドラマンだ!」 誰よりも早く反応を示したのは、ミラージュ星人だった。 ウルドラマンは不在で、残りは弱いキン肉マンしかいない。 その万全を以て、二度目は無い命で地球侵略を引き継いだのである。 万全が崩れては、本体が犠牲になった意味がない。 ミラージュ星人はつるりとした頭を振り、ウルドラマンの姿を探した。 傷ついたキン肉マンなど、後でどうにでも料理できる。 赤と銀の超人が、威風堂々と仁王立ちしているのは、ミラージュ星人の後方の空だった。 何の感情を示してか声を発することなく、侵略者を瞳の無い目で見降ろしている。 「おのれ! もう戻ってきたか!」 ミラージュ星人の顔面部のスリットから、破壊光線が放たれた。 周囲の大気を焼き焦がし、真紅の一条がウルドラマンに向かう。 キン肉マンがあっと悲鳴を上げるのと同時に、ウルドラマンの胸を破壊光線が貫いた。 赤と銀の超人は身動ぎもせず、声の一つも上げぬまま、まるで風船のように破裂した。 しかし風船と違って音もなく、破片さえ残らなかった。 手応えのないことに、ミラージュ星人が戸惑う。 その細い顎に、光弾の群れが衝突した。 「むっ!?」 光弾は、ミラージュ星人から見れば豆粒以下だった。 通用などしないが、飛び回る蝿とは、うっとおしいものである。 ミラージュ星人が顎を引くと、足元に二丁拳銃を構えた少女がいた。 フェイク・シルエットは、幻影を作り出す魔法である。 それは自分自身の似姿のみではなく、見たことのある物で記憶に鮮明ならば、生物無生物関係無しに作り出すことができた。 しかしそれがウルドラマン程巨大になると、魔力の消費は比例して大きい。 ミラージュ星人の顎を騒がせた魔法弾は、残った魔力をどうにか掻き集めた数発だった。 ミラージュ星人の敵意がこちらに向いても、大した抵抗はできない。 落ちてる石を投げ付けるのが精々だろうか。 「それでも、かまわない」 例え万全の状態であっても歯が立たないだろう巨人に、ティアナは壮絶な笑みを浮かべて対峙していた。 逃げようとは、もう思わない。 自暴自棄になったわけでもない。 ただ、最後まで諦めないだけだ。 その果てに芽吹くかも知れない何かのために、真剣に命を賭ける男がいる。 だから、ティアナも信じてみることにしたのだ。 がんばっていれば、いつかスーパーヒーローになれると。 「おのれ、毛の無い猿め!」 思わぬ攻撃に激昂したミラージュ星人が右足を上げた。 キン肉マンが耐えられたからといって、自分が無事に済むとは思えない。 妥当な所で、アスファルトの染みか。 不思議と、ティアナの心に恐怖は無かった。 足の裏を一刺ししてやれば驚くくらいはするだろうか。 そんなことを思っていた。 しかし、ティアナは染みにもならなかったし、足の裏を刺す必要もなかった。 ミラージュ星人の胴を、突如後ろから伸びた二本の腕が抱き締めた。 キン肉マンの腕だった。 ミラージュ星人の細い腰が、みしりと軋む。 「ぐっ……どこにそんな力が!」 ミラージュ星人が肘を頭に打ちつけようと、どれだけ暴れようと、キン肉マンは拘束を解こうとはしなかった。 まるで荒波の中に突き出た岩のように、微動だにしない。 単純な力においても、キン肉マンはミラージュ星人に劣っていた筈である。 先程までのキン肉マンとは、何かが違う。 巨人の足から逃れたティアナは、再び彼の背から燃え上がる炎を幻視していた。 焼き尽くす灼熱では無い。 皮膚を突き抜け、魂にまで熱を伝導させる命の爆熱。 ――――火事場のクソ力。 四十八の殺人技の一つキン肉バスターと並び、キン肉マンの代名詞となる能力である。 超人ならば誰にでも眠る、戦う本能の発露。 キン肉マン……キン肉スグルを始めとし、キン肉族はそれを操ることに長けた種族だった。 だがこの頃のキン肉マンは、その名称さえ知らない。 自身にそんな能力が眠っている事実さえ知らない。 ただ、自分の体に力が漲っている。 ティアナを救えた。 それだけが重要だった。 「屁のツッパリは……」 ミラージュ星人を両の腕で抱き締めたまま、キン肉マンの背が反れる。 「いらんですよ!」 弧を描いて、ミラージュ星人の頭がアスファルトと散らして地面に叩き付けられた。 ジャーマン・スープレックス・ホールド。 ティアナも、知識としては知っている技だった。 プロレスの試合ならばこのままフォールするところだが、ここはリングではなく審判もいない。 キン肉マンはすかさず拘束を解くと、ミラージュ星人の前に回った。 プロレスについて素人であるティアナの目にも、キン肉マンのジャーマン・スープレックスは見事だった。 致命傷では無いにせよダメージは大きいらしく、立ち上がろうとするミラージュ星人の動きは鈍い。 「今だ!」 キン肉マンの腕が逆十字を形作る。 ティアナは、両者からより遠くに離れた。 ウルドラマンがミラージュ星人を倒した時と同じ気配を感じたのだ。 「くらえ! キン肉フラッシュ!」 逆十字の交差点から放たれた閃光が、ミラージュ星人の全身を包み込む。 鏡の表皮は、光を撥ねることなくみるみる内に罅割れていった。 皹から命が抜け出ていくようにも見えた。 「なぜ……こんな、ダメ超人に!」 断末魔さえ、光の中に消えてゆく。 ミラージュ星人がキン肉マンに劣る部分を探すのは難しい。 ただそれでも、彼は諦めなかっただけだ。 そしてそれが何にも勝る武器であると、キン肉マンは証明してしまった。 罅割れがスリットにまで及んだ瞬間、ミラージュ星人の体が粉々に砕け散った。 無数の鏡の破片が舞い飛び、地に落ちる前に消えていく。 まるで粉雪のようだった。 都会に似合わぬ、いや都会だからこそ映えて見えるのか、幻想的な光景は地球がキン肉マンを祝福しているかのようだった。 「キン肉マンさん!」 戦いは終わった。 ティアナが駆け寄ると、キン肉マンの体が元の身長に縮んだ。 間近で見ると、やはり鼻血の跡、火傷が痛々しい。 しかしそれは同時に、勇士の勲章でもあった。 キン肉マンが、誇るように厚い胸板を拳で叩く。 どんと中身の詰まった鈍い音がした。 「わっはっはっ! 楽勝、楽勝!」 下手をすれば、命を落としていた窮地である。 それでもなお豪快に笑いを響かせるキン肉マンに、ティアナも釣られて口辺に笑みを寄せた。 彼には、人を惹きつける何かがあるように思える。 それに気付いているのは、まだ自分だけのようだが。 「でも、ティアナちゃんもすごかったのう。女の子なのに宇宙人に立ち向かうなんて」 「いえ。私だけの力じゃありませんから。クロスミラージュと、それに……」 言葉の最後を、ティアナは微笑みでぼかした。 キン肉マンが怪訝に目を丸くする。 言わずもがなであることは、彼の後ろに立つ三人組が教えてくれるからである。 「あの……キン肉マン」 中心の一人に声をかけられ、キン肉マンが振り返る。 その時肩が大きく震えたのは、石をぶつけられたのを忘れていないからだろう。 怪獣を倒した後にただの人間に怯えるのが、実にキン肉マンらしいとティアナは思った。 出会って一日も経っていないというのに、彼という男はどこまでも心に染み渡る。 自分には無い資質を、以前なら嫉妬していたかも知れない。 三人組は、少し恥ずかしげな様子を見せると、揃って頭を下げた。 「助けてくれて、ありがとう」 キン肉マンは、一瞬固まった。 普段言われ慣れていない言葉は、理解するのに時間が要るのだろう。 しかし、ティアナは確信していた。 何時の日か必ず、キン肉マンはスーパーヒーローになる。 彼に降り注ぐのは、罵倒では無く大歓声となるだろう。 それを見届ける時間は、ティアナに残されていなかった。 ふと振動を感じて体を探ると、懐中時計の針が激しく回転していた。 クラナガンの廃工場からこの世界にやって来た時と同じである。 ミッドチルダに戻されるのだと、ティアナは何故か理解していた。 「ティアナちゃん……帰ってしまうのか……」 察したキン肉マンの声が、寂しさを孕む。 ティアナは頷いて返した。 管理外世界である以上、今回のようなことがない限り、訪れることはないだろう。 ほんの数時間居ただけの世界が、やけに名残惜しい。 目尻を下げていたキン肉マンは、首を振って何かを追い払うと、男臭く笑った。 「私はティアナちゃんのこと忘れないぞ。ミッド……なんとかでもがんばれ!」 「はい。私も、絶対忘れません」 涙の別れは、きっと彼には似合わない。 自分の体が光の中に消えるまで、ティアナはキン肉マンの笑顔を胸に刻み込んでいた。 行くにしても帰るにしても、自らを取り巻く世界が一瞬で変わる奇妙には慣れない。 薄暗く、埃っぽい空間に放り出されたティアナは周囲を見流した。 薄汚れた埃塗れの床に、錆び付いた鉄パイプと罅割れたコンクリートが絡み合った壁。 ティアナは廃工場に戻ってきていた。 それもおそらく、最悪の状況の中に。 背には、今はもう動かない作業機械。 その向こうには、殺気だった気配が二つ。 ティアナが、キン肉マンの世界へ飛ばされる直前の構図である。 懐中時計には世界を超えるだけではなく、時間さえ巻き戻す効果があったのだ。 同じままに時が進むのなら、じきに手榴弾が投げ込まれる筈だった。 (あ、でも、フェイトさんが助けに来てくれるんだ……) 直後に、ティアナは甘い考えを頭から追い払った。 どうせ助けてもらえる? 唾棄すべき、である。 自ら戦うことを諦めろと、キン肉マンから習った覚えはない。 このまま、自ら何の手も打たず 記憶の筋書き通りにしてしまえば、自分にクロスミラージュを握る資格などないのである。 ティアナは、相棒のグリップを固く握り締めた。 (弱い考えは、もうやめよう。スーパーヒーローには、きっと似合わないから) ティアナが決意を固めた、その時である。 何か固い物が床を転がる音がした。 音は、ティアナの隣で止まった。 深緑の、でこぼことした球体。 それは分かれ道だった。 「やるしか、ないわね」 ティアナは引き金を絞った。 銃口から飛び出した威力低めに光弾が、手榴弾を弾く。 と同時に、ティアナは伏せた。 爆発寸前だった手榴弾は宙に浮き上がると、一秒後に爆炎と鉄片を撒き散らした。 頬や耳を掠める痛みに奥歯を噛みながら、ティアナが立ち上がる。 男達の注目は、まだ爆発に寄せられている筈である。 爆発の残滓とは逆の方向に跳び、両手の拳銃型デバイスを構える。 作業機械の影から出ると案の定、男達は固まっていた。 一度筋書きを変えた以上、この機を逃せば、待っているのは十全の死であるかも知れない。 ティアナが引き金を四度引いたのと、気付いた男達が機関銃の銃口を向けてきたのは、ほぼ同時だった。 最初の二発が、機関銃を破壊し鉄屑に変える。 待つほどもなく、残りの二発が男達の顔面を粉砕した。 といって、非殺傷設定である。 二人の男の命に別状はなく、鼻を顔の中に埋めて気を失うだけで済んだ。 ティアナは黒いスーツを手で探り、武器となりそうな物を没収すると、男達が完全に気絶していることを確認した。 バインドは使えないが、フェイトに拘束してもらえばいい。 とりあえず、この場は片付いた。 突如、ティアナの膝が折れる。 クロスミラージュのグリップを握る手が、今になって震えていた。 敵の無力化は、時間にすれば一分にも満たない。 ただし、極限まで張り詰めた一分である。 過ぎれば緩むが当然だった。 (まあ、でも……巨大宇宙人よりは楽だったかも) 「大丈夫? ティアナ」 振り向くと、駆け付けてきたフェイトの心配げな顔があった。 変わらない言葉に、ティアナは苦笑を漏らす。 ティアナの体に傷のないことを確認したフェイトは、気絶した男達に目を向けた。 片手間にバルディッシュ 「がんばったみたいだね。あれ、その時計は?」 声はティアナの足元を這った。 見れば、古びた懐中時計が床に転がっている。 何かの拍子に落ちたのだろう。 拾い上げ、息を吹きかけて纏わりついた埃を追い払う。 針が少しでも動くことは無かった。 あの時、何故このロストロギアが作動したのか。 その条件は一体何なのか。 持ち帰って調べてもらえば分かるかも知れない。 それでもきっと、再びキン肉マンに出会うことはできないのだろうけど。 「スーパーヒーロー……は、ちょっと恥ずかしいけど。私なりに夢に向かってがんばります」 怪訝に首を傾げたフェイトに、さてどう説明したものか。 作者ページへ 短編目次へ
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580 名前:細田守版 時をかける少女[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 12 43 20 ご利用は、計画的に。 【ネタバレ】名作を要約するスレ【上等】
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[部分編集] キャラクター名:ノーチェ=アウローラ プレイヤー名 :きゅうび 種族 :エルフ 性別 :外見は女性(男性) 外見年齢 :17・8ぐらいの年頃の娘さん 生まれ :魔術師 経験点 :1260/3260+3000 冒険者レベル :2 種族特徴 :[剣の加護/優しき水] [暗視] 能力値 成長 能力値ボーナス 技 A 1 器用度 + 6+ = 16 + 2 10 B 2 敏捷度 + 6+ = 16 + 2 体 C 3 筋力 + 5+ = 7 + 1 2 D 4 生命力 生命抵抗力 HP +11+ 1= 14 + 2→ 4 20 心 E 5 知力 + 7+ 1= 22 + 3 14 F 6 精神力 精神抵抗力 MP +10+ = 24 + 4→ 6 33 レベル 技能 1 ソーサラー 2 マギテック 1 シューター 1 レンジャー 1 エンハンサー 戦闘特技 《精密射撃》 魔技 《アンチボディ》 会話 読文 言語 ○ ○ 交易共通語・エルフ語・魔法文明語・魔動機文明語 点数 名誉アイテム 20 “操霊術師の悪を照らした” 20 “アンデッド退治” 所持名誉点:92 合計名誉点:132 魔物知識 :0 =セージ技能レベル[-]+知力ボーナス[-] 先制力 :0 =スカウト技能レベル[-]+敏捷度ボーナス[-] 制限移動 :3m 移動力 :16m =敏捷度[16] 全力移動 :48m =敏捷度[16]x3 戦闘能力値 能力値 技能L 合計値 命中値:(2)+(1)= 3 追加D:(1)+(1)= 2 回避値:(2)+(-)= - 用法:必筋:命中修正:命中力:威力:C値:追加D:武器(備考) 1H: 1 : : 3 : - : 10 : :〈サーペンタインガン〉360 必筋:回避力:防護点:装備・能力名 7 : - : 3 :〈ソフトレザー〉150 : - : :〈盾〉 - : : :その他の修正 - : - : 3 :合計値 部位 装飾品の名称(効果) 頭 マギスフィア(小)200 耳 顔 首 背中 右手 呪文の発動体100 左手 腰 足 その他 LV:魔力:魔法 1: 4:ソーサラー 2: 5:マギテック 所持金 現金[ 2820G] 預金/借金[ G] 装備品など(x所持数) 〈冒険者セット〉 〈弾丸〉 ×24 設定(横幅は40字程度に収めること!) 外見はたおやかな女性で、立ち居振る舞いも完璧な淑女……なのだが、中身は立派な男 美しく絹のように流れる淡い黄金色の髪。 澄んだ泉色の瞳。 磁器のように深く、それでいて生気を失わない肌…… 完璧な造形でくみ上げられた、完璧な、美女と美少女の境……声は鈴の音よりも涼やかに響く 本人はそれが嫌でたまらないらしいが imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Character.png) 成長&セッション参加履歴 月日 :セッションタイトル :GM :経験点 :報酬 :名誉:能力:蛇目:備考 03/10:【森の子供たち】 :メア :1180: 600: 0:知力: 0:アルラウネたちと仲良くなった(?) 03/24 『悪の香り(昼)』 経験点:1030点、報酬:1000G(予約)、名誉点:0点+“操霊術師の悪を照らした”(20点)生命力成長 (2009-03-26 13 12 04) 『悪の香り(夜)』 経験点:1210点、報酬:2460G、名誉点:71点+“アンデッド退治”(20点)成長不明 (2009-03-26 13 14 20) 2009/03/25 『歌声の消えた森 第1話』 GM:あき 参加者:ロゼ(黄金旅程)、ピアジュ(やまやま)、ノーチェ(きゅうび)、メイシア(メア) 経験点:740点 報 酬:なし 名誉点:なし。成長不明 (2009-03-26 13 40 50) 『歌声の消えた森 第2話』 GM:あき 参加者:ロゼ(黄金旅程)、ピアジュ(やまやま)、ノーチェ(きゅうび)、メイシア(メア) 経験点:1040点 報 酬:なし 名誉点:なし。成長不明 (2009-03-26 13 43 08) コメント