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クロスマとは、ニンテンドークロスオーバー大乱闘スマッシュブラザーズワールドの略である。 博麗妖香氏により作られた同人誌 この同人誌は、名前の通り、色んな作品とクロスオーバーして大乱闘すると言うもの。 そうゆう版権キャラを出すのは、他の同人誌にもあるだろと思う人もいるだろう。だが他の同人誌には、見ないキャラとのコラボをしてるのがこの作品である。 博麗妖香
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マクロスなのは 第28話『撃墜』←この前の話 『マクロスなのは』第29話『アイくん』 ランカが悲しみの歌声を発したのと同時刻 クラナガン上空200キロメートル(衛星軌道上) 「アイくん」は困惑していた。 さっきまであんなに嬉しそうに歌っていた〝愛しい人〟が、今度は心から悲しみに満ちた歌を歌っている。腸内(バジュラ)ネットワークを通して感じる痛みに、アイくんは改めてヒトの心の痛みという物を認識した。 しかしアイくんも約1年前、フロンティア船団で起きたいわゆる『第2形態バジュラ暴徒化事件』のように、悲しみに任せて下界に広がるヒトの町を破壊しないだけの分別はあった。 でも何もしないのは嫌だった。そこで〝愛しい人〟がなぜ悲しんでいるかを思考する。喜びの歌と悲しみの歌との間にあった出来事は、極小の粒を粒子加速して目標を破壊せんとする稚拙な暴力機械である〝筒〟から出た〝線〟が、彼女の友人が乗る〝ひこうき〟に命中したことだ。直後ひこうきからは、大量のフォールド波の奔流が異空間に流れ出たが、それは関係ないだろう。 人間はよく殺し合いをするが、こと味方や友人といった人種がやられることに関して敏感だ。〝自分がいた集団(惑星フロンティア防衛隊)〟でも同僚がやられると、弔い合戦だなんだと勝手に集まってきて不必要なまでの大きな戦力でその敵をねじ伏せる。 バジュラは全体としてその感情について完璧に理解したわけではない。彼らにとっての友軍(バジュラ)がやられたことを人間に当てはめると、腕や足を失くしたという認識に近い。確かにそれなりには怒りや痛みを感じるが、結局代わりの効くものだ。 しかし、アイくんにはわからなくもないものであった。 これもまた〝自分がいた集団〟にいた時の話だ。翻訳機の開発以来、編隊長として見た目にほんの少し差別化を図っていた自分に、いつも声を掛けてきてくれる〝よく一緒に飛んでいた男(バルキリーパイロット)〟がいた。平時の彼の通信からは曰く〝ろっく・みゅーじっく〟なるものが流れており、哨戒任務中いつも 「いい曲だろ」 などど自慢されていた。 しかし彼は〝大きな好戦的人間の集団(はぐれゼントラーディ艦隊)〟との戦闘中に撃墜。亡くなってしまった。それ以来哨戒任務中などにその曲や彼の声が聞こえなくなったことは、自分にとって大きな驚きと喪失感を与えるに至っていた。 だからわかる。人間にとって仲間を失うことは、丸ごとひとつ、世界を失うことに等しいとても悲しいことなのだと。 長くなってしまったが、その友人の乗るひこうきが破壊され、同時に友人を失った事に彼女の悲しみの根源があり、筒を持ったヒトが悪らしい。結論の出たアイくんの行動は決まっていた。 『そのヒトを捕獲または殺傷する』 アイくんは戦闘用の〝特殊な電波〟をピンポイントでその地域に放射すると、赤いフォールド光の光跡を残しながら現場に急降下した。 (*) 早乙女アルト撃墜、死亡の知らせはほとんど伝播されなかった。なぜなら撃墜からすぐ、核兵器クラスの強力な電磁波ショック(EMP)とジャミングが放たれ、一帯ですべての民間の電子機器がオーバーロードし、通信がダウンしたためだ。─────これをアイくんがやったとは誰も認識できなかっただろう─────通信設備から機器まで全て民間のミッドチルダ電信電話株式会社(MTT)に依存していた管理局はひとたまりもなかった。 軍用機である六課の輸送ヘリ(JF-704式)、バルキリー、AWACSはこのような事態に対応するために、基盤レベルで対電子攻撃の対抗と強力な電子攻撃防御手段(ECCM)を行っているため、EMPでオーバーロードしたMTT製の通信機器(ほとんど全て)以外はノイズ程度でなんとかなった。ちなみに、デバイスは元々電子機器でないためまったく関係ない。 通信できないことで周囲が混乱する中、ヘリを狙撃した砲戦魔導士に対する管理局側のファーストストライクは、怒りからMMリアクター(小型魔力炉)の消耗を無視して行われたさくらの大威力砲撃だった。 「破邪剣正(はじゃけんせい)、桜火砲神(おうかほうしん)!」 詠唱破棄した集束砲は非殺傷設定で放たれ、敵へと殺到する。だがそれはミッド、ベルカ両魔法でも、オーバーテクノロジー系列でもない別系統のシールドによって弾かれてしまった。 効果がなかったと見るや、間髪入れずに破壊設定にした第2射の充填に入る。なのはのそれよりも淡い桜色を湛えたドラグノフ・ライフルの銃口。MMリアクターによって強化され、Sランク相当となったこの集束砲は撃てさえすれば、管理局の戦艦を串刺しにできるほどの出力を有していた。だがそれは〝撃てさえすれば〟である。 MMリアクターの異常加熱により、緊急閉鎖を知らせる警告音と表示がさくらの視界を瞬時に覆う。そして引き金を引く間もなく銃口に集束していた魔力球は閉鎖システムに流用され、その輝きを失ってしまった。 「こんなときに!」 敵はこちらのオーバーヒートを察したらしく、構えを解いて逃げていく。こちらが完全に追撃能力を失くしたと判断したのか、屈辱的なことに後姿丸出しで、である。逃走速度は超音速。通常のバルキリーではMMリアクターの閉鎖と修復に時間を取られて、とても追えないことを知っているようだ。だが――――― 「させない!!」 さくらは目前を覆っていたホロディスプレイの群れを腕の一閃で吹き飛ばすと、スラストレバーを目いっぱい押し出して追撃に入った。 元々Aランクのリンカーコアを保有する彼女は、機載のMMリアクターに頼らずとも、ある程度の戦闘が可能なのだ。 「止まりなさい!こちらは時空管理局です!あなた方を、市街地での危険魔法使用と、殺人〝未遂〟の罪で現行犯逮捕します!」 あれが未遂かはわからないが、どうしてもアルトが死んだとは認めたくなかった。しかし今、撃墜現場は残った天城に任せるしかない。 『また今度にしておきま~す!』 そう言いながら逃げる2人組。 焦りと怒りに燃えるさくらの瞳が、謎の赤い飛翔体を認識したのはその時だった。 「あれは・・・・・・?」 敵の召喚士の寄越した増援とも考えられたが、どうも違うようだ。そのバルキリーほどの大きさをもつ飛翔体は2本の腕から連射される青い曳光弾・・・・・・いや、ビームを逃げる2人組に放つ。ビームは少なくとも非殺傷設定ではないらしく、着弾したアスファルトを耕していく。 「ちょ、ちょっと─────!」 考えようによってはあの2人組よりヤバそうな攻撃に声も出ない。ただ1つ救いなのはここは郊外であり、道路には人影がなかった事だった。それに〝それ〟は〝決して〟建物には当てようとしなかった。 そうして目標を決めかねていると、2人組の逃走者は突然姿を消した。 「うそ!?」 通常レーダー、魔力レーダー、ジャミングのせいでノイズは酷いが共に反応なし。フォールド式の方は、ジャミングの影響かなぜか画面の全面がホワイトアウトしている。どちらにせよ行き先がわからない事実には変わりがない。 「そんな・・・・・・!」 思わず苦虫を噛んだように顔になった彼女だったが、赤い飛翔体には違ったようだ。 それは背中に担ぐ甲羅から生えた巨大な針がスパークしたかと思うと、ビームを射出した。ある世界では〝重量子ビーム〟と呼ばれるこの粒子ビームは、空中で弾ける。果たしてそこには例のシールドを展開した2人組がいた。外部マイクが1人の声を拾う。 『私の迷彩が破られるなんて・・・・・・』 実はこの時、アイくんは彼女の固有武装である〝シルバーケープ〟の光学迷彩を破ったわけではない。彼女が併用して発動させた魔力の隠密装置がいけなかったのだ。 この装置は〝フォールド波〟を応用して魔力の探知を不能にする。しかし代わりに大量のフォールド波を放ってしまうのだ。人間の使用するフォールド式レーダーでは相手側の放射量が大き過ぎてオーバーロード。一時的にホワイトアウトするはずだったので問題はなかった。しかしフォールド波を血とし、肉とするバジュラには関係ない。それどころか多すぎる放射は、よりアイくんの照準を確実なものにした。 また、ビーム出力を下げたのはアイくんの判断だ。でなければシールドなど関係なく貫通し、下界の町をも吹き飛ばしていただろう。しかし生身の人間がシールドを張るなど思っておらず、最低出力で撃ったことが仇となった。かといって出力を上げれば周囲への被害は避けられそうにない。 こうして両者が手詰まりになった所に、管理局側のセカンドストライクが入った。ヘリの急を聞いてこちらに向かっていた、なのはとフェイトが間に合ったのだ。 『トライデント、スマッシャァー!』 『ディバイン、バスタァー!』 同一直線上を対になって発砲された桜色と金色の魔力砲撃は誤たず、2人組のいた空間に着弾した。 「やったぁ!」 さくらが声を上げるが、なのはは否定する。 『違う、避けられた!』 続けてフェイトが補足する。 『直前で救援が入った。』 さくらは即座に上空で待機するAWACS『ホークアイ』に、頭部対空レーザー砲を照準。長距離レーザー通信で後を追うよう要請した。自ら探しに行かないのは、更なる懸案事項が隣に鎮座するからであった。 『・・・・・・それで、さくらちゃん。〝これ〟は何・・・・・・かな?』 なのはが油断なくデバイスを飛翔体に突きつけて、その隣を飛ぶ自分に問うた。 (*) 時系列は少し戻って三浦半島上空 そこでは勢いづいたガジェット・ゴースト連合に対してフロンティア基地航空隊の必死の迎撃が続いていた。 EMPで軌道上のAWACS及び、各機を繋ぐ統合戦術情報分配システム(JTIDS)のデータリンクを失い、乱戦になってしまっている。こうなると編隊規模ですら組織立った戦闘行動は行いにくい。参加者の誰もが相手よりよい位置に着こうと無秩序なベクトルで飛び回る空戦なら尚更である。 その乱戦の中をカナード翼も映える1機のVF-11S(指揮官機仕様)が飛翔していく。そこへ上方から飛来したゴーストがガンポッドから20mm弾を放ってくる。 「そんなとこにいやしねぇんだよ!」 ガウォークの足を展開したVF-11Sは急速に進行ベクトルを変えて回避する。未来位置を追いきれなかった敵機の火線が過ぎ去り、ゴースト自身もそのまま擦過していく。それを見届けたVF-11Sのパイロット、スコーピオン小隊隊長アーノルド・ライアン二等空尉は機体の〝足首〟を横に振って機体をハーフループさせる。続いてバトロイドに可変。狙い澄ましたガンポッドの狙撃は吸い込まれるようにゴーストの主機関に飛び込み、それを爆散させた。 バルキリー(人型可変戦闘機)という奇想天外な兵器が誕生したのは、SDF-01(初代マクロス)の本来の持ち主が巨人族である。と知れたことに端を発する。 当時、惑星間航行がやっとだった人類は慌てふためき、あらゆる局面に対応可能な装備の開発に着手した。こうして誕生したのが人型陸戦兵器(デストロイド)とバルキリーだ。デストロイドは大火力・重装甲に代表される『モンスター』やフロンティア船団で主に使われる『シャイアンⅡ』など歩兵や戦車をスケールアップしたようなオーソドックスな設計思想に基づいている。しかしバルキリーは、宇宙・大気圏内両用の軍用戦闘機から機動歩兵に変形することで多目的な任務に対応しようという野心的な兵器だった。 例えば敵陣地を制圧するにあたって、従来の方法だと、まず制空権確保のために航空機部隊が先行。対空火器や敵戦闘機を撃滅し、それから輸送機で陸戦部隊を派遣する。しかし広大な宇宙空間、さらには移動する要塞である敵母艦を制圧するにはこんな時間的余裕はない。 そこで考えた有識者達は 『ならば制空権を確保してヒマになった航空機部隊をそのまま陸戦部隊にすればよいではないか』 という結論に到達したのだ。 まったくもって無理難題に聞こえるこの結論だが、マクロスのもたらしたオーバーテクノロジーはそれをいともたやすく可能にし、開発から5年ほどで実戦に耐えうる人型可変戦闘機、『VF-0 フェニックス』や『SV-51』などを生み出した。だがこうして誕生したバルキリーは技術者や軍部が最初に想定していた以上の働きを見せた。 ライアンは即座にファイターに可変。現域を急速に退避する。すると数機のガジェットがノコノコやってきた。 (やっぱりな) バトロイドなどで減速するとガジェットは即座に集まってくる。おかげでバルキリーとは相性が良い。 彼はしたなめずりすると、鋭くUターン。慌てたガジェットが撃ってくるが、速度のついた回避運動する物体にそう簡単には当たらない。VF-11Sは密集するガジェットの中に突入する寸前にバトロイドに可変。その拳にPPBを纏わせ逃げ遅れたガジェット達を撃破していった。 数ヶ月前の演習ではシグナムとタイマンを張ったライアンにとって、これらの敵はまったく脅威足りえなかった。 そこへ、友軍からデバイスを介した短距離通信が入る。 『メイデイ!メイデイ!こちらイエロー3、ゴースト2機に付かれた!っくそ!誰か追い払ってくれ!』 ライアンの視界の端を1機のVF-1Aとゴースト数機がすり抜けていく。どうやらあれらしい。 「待ってろよイエロー3!」 ライアンは再びファイターに可変。友軍目掛けて邁進するゴーストに追いすがる。 (ったく、もっとガウォークを使えと教えただろうに!) ファイターでエンジン全開、がむしゃらに振り切ろうとする友軍にライアンは舌打ちする。 そう、バルキリーが手に入れた付与機能、それは変形である。空戦において形態を変えることによって得られる恩恵は計り知れない。大気圏内で変形することで急激なエアブレーキをかけることも可能であり、腕や足を大きく振って、その反作用で推進剤をなるべく使わずに旋回できる。また、魔導士のように武装をその腕に保持することで随時広い射角を得、足先の推進器を振り回すことで推進モーメントを変え、あらゆる方向への加速を可能にする。 その最たるものがファイターから腕と足だけを展開したガウォークという形態だ。 開発の過程おいて偶然発見されたこの形態は、一見不恰好にも見えるがその用途は十二分に広い。推進モーメントを下に集中する事によってホバリングしたり、前方に大きく足を振り出して急停止するなどのポピュラーな使い方だけではない。ある程度の速度を保ったままその腕に握る武装で全方位を射軸に収め、足を振ることで、空中においてファイターでもバトロイドでも得られないヘリのような高機動を実現することができる。 VF-0、VF-1と乗り継いだ撃墜王ロイ・フォッカーやマクシミリアン・ジーナスなど黎明期のエース達によってこの形態の運用方法は昇華され、バルキリーの代名詞とも呼ばれるに至っていた。 しかしライアンもアルトから同じような叱責を受けていたことを思い出し、『まぁ、最初はみんなこんなもんか』と経験不足な2期生に視線を送り、ゴーストを流し見た。そして瞬時に未来位置を予想すると、ガウォークでフィギュアスケートのように空を〝滑り〟、まるで魔法のように友軍とゴーストの間に割って入った。 「喰らえ!」 ガンポッドを斉射。2機の内1機の主翼に、赤い曳航を引く30mm弾が吸い込まれるように着弾して、制御不能に陥ってキリモミ落下していった。もう1機のゴーストがライアンを横切る。 「逃がさん!」 ライアンは両翼のMHMM(マイクロ・ハイ・マニューバ・ミサイル)を照準、連続発射する。都合6発ものMHMMが音速の5倍という圧倒的な速度で飛翔し、目標に接敵した。 包む爆煙。 「・・・・・・他愛ない」 彼は撃墜を確信して再び索敵に戻ろうとする。だが次の瞬間には地獄の蓋を開けたような凄まじい音と衝撃が機体を揺らし、次には爆音が轟いた。 「なん、なんだ!?」 機位が乱れてキリモミ落下を始めようとする機体を抑え込み、出力に任せて退避する。 多目的ディスプレイに表示される転換装甲のキャパシティは大幅に削られていた。 「いったい誰が!?」 後ろを振り返った彼の目に映ったのは、先ほど撃墜したと思ったゴーストだった。しかしよく見ると、ゴーストの追加装備であるガンポッドどころか外装されていたミサイルランチャーもなくなっている。どうやらこちらのミサイル回避のために装備を全てパージ。囮としたらしい。 「なんて思い切りのいいヤツなんだ!」 ライアンは思わず感嘆の声を上げた。その間もゴースト内蔵の20mm機関砲(以前は魔力素粒子ビーム機銃だったが、対ESA弾を装備するために換装された)とマイクロミサイルの嵐が彼を襲う。 彼は機体を操作してなんとか振り切るが、そいつは用意周到だった。回避した先にすでにミサイルが撃ち込まれていたのだ。対応する間もなく着弾。機体を再び激震が襲った。 (*) (なんだ。俺もやればできるじゃないか) こちらの攻撃を叩き込まれて満身創痍になった敵エース級バルキリーを眺めてユダ・システムである彼は満足した。 (小細工を使おうとするからいけなかったんだ。俺はユダ・システム、直接戦闘なら人間なんかに劣らん!) 彼は自信を取り戻し、それを見下ろした。 (*) 機体の被弾アラートがコックピットに鳴り響き、何かが焼けたような刺激臭も鼻をつく。目前の多目的ディスプレイなど〝本機は撃墜されました。脱出を推奨します〟と告げる始末だ。 しかしエンジンはなんとか稼働しているし、ライアンもその闘争心を失っていなかった。 彼は機体のシステムを再起動して正確な被害状況を把握し始める。 ガンポッド以外の武装は使用不能。レーダーはブラックアウト。『アクティブ・ステルスシステム』、『アクティブ・空力制御システム』、『イナーシャ・ベクトルキャンセラー』などは軒並み沈黙していた。 しかし奇跡的にエンジンも変形機構も生きていた。 ライアンは顔を上げると、先ほどのゴーストを探す。それはまるでこちらを見下ろすような格好で無防備な機体の腹を見せていた。 (勝ち誇ってやがる・・・・・・) 本能的に彼はそのゴーストが無人機であるという先入観を捨て去った。無人機はそんな無駄な機動は行わないし、結果的にそれは正しかった。 ライアンは煙幕発生機(スモークディスチャージャー)から黒煙を吹き出させ、スラストレバーを絞って機体をふらふらと降下させた。すると彼の狙い通り故障で動きが遅くなったと見たゴーストは、ミサイルでなく機銃でトドメをさすために悠々と接近してきた。 「(かかった!)全ミサイルセーフティ解除!」 EXギアになったデバイスに命令を発して、ミサイルの信管を活性化させる。そしてゴーストの放った火線を、バトロイドに可変して紙一重で回避。そのままバトロイドの腕でパイロンに装備されていたミサイルランチャーを無理やり外して、ゴーストに投擲した。 「今だ!」 ライアンの指示と同時に遠隔操作によってランチャーに残っていたMHMMの全弾12発、都合大容量カートリッジ弾計96発が強制撃発。強力な魔力爆発が気流をかき乱し、敵ゴーストの機位を失わせた。 「当ったれぇ!」 ガンポッドが必殺の30mm弾をばらまく。照準器がイカれたため狙いはテキトーだ。 だがさっきのライアンのように勝利を確信した〝人〟は、敵の突然の反撃には脆いものだ。ゴーストはまるで人間のように驚いた挙動を見せると、逃げていった。 駆け付けた友軍機がそれを追撃していく。ライアンも追撃しようとスラストレバーを上げるが出力が上がらない。どうやら機体は本当に限界らしかった。彼は機体を降下させると、なけなしのエンジン噴射で三浦半島に着陸した。 「ふぅ・・・・・・」 思わず安堵のため息をつくが、機体の可変機構はバトロイドで固定されて、とても空戦には耐えられそうになかった。 (さてどうするか・・・・・・) そう考えながら後ろを見ると、大規模な黒煙が幾重も空に延びていた。それら黒煙の出どころは・・・・・・民家にしか見えなかった。 (畜生!これだから防衛戦は!) 吐き捨てる間にも彼の近くにゴーストが墜落。紅蓮の炎が無傷だった民家を包んだ。 「なんてこった!」 ある理由のため住民達は、家屋の内部から逃げていない可能性が高い。 そのままバトロイドで接近すると、外部マイクが声を拾った。 『お願い!─────を助けて!』 「何だって?」 ライアンはその民家の2階から、煙を避けるように叫ぶその少年をマニュピレーターで助け、コックピットに入れる。 「何だって?」 繰り返された質問に少年は必死に答えようとするが、泣き声になって聞き取れない。ライアンは彼を安心させるように抱くと、「大丈夫、大丈夫だから」と言い聞かせた。 そうしてようやく得られた情報は、あの民家の二階にいるこの子の母親が、倒れてきた家具に挟まれ脱出できないという事だった。 「わかった。大人しくしてろよ」 ライアンは少年を後部座席に座らせ、バックドラフトが起こらぬよう細心の注意を払いながら民家の壁を破壊する。しかし内部はすでに黒煙にまみれて、バルキリーからではそれより先が見えなかった。 「仕方ないか・・・・・・」 彼はキャノピーを開いてEXギアで内部に飛翔する。バリアジャケットとして機能するこのEXギアは気密が保たれており、この黒煙の中でも酸素マスクなしで入れた。 そして少年の情報を頼りに彼女を探すと、すぐにみつかった。しかしすでに大量の煙を吸い込んで意識不明だった。 「今助けるからな!」 EXギアのサーボモーターは彼の力を数倍にまで増幅し、その家具─────タンスを軽々持ち上げた。 (*) 「ありがとうお兄ちゃん!」 「ああ。次からはお前がお母さんを守ってやれよ」 「うん!」 元気よく頷く少年。その後ろでは担架に寝かされ人工呼吸器を付けられた母親が『ありがとうございます』と小さく頭を下げていた。そしてすぐさま後部ハッチが閉められた救急車は病院へと走っていった。 しかしライアンの活動は終わってなかった。後ろからかけられる声。それを発したのは災害出動していた陸士部隊局員だった。 「あのバルキリーはお前さんのか?」 陸士の指先が道路の真ん中で片膝を着いて沈黙するVF-11Sに向けられる。 「そうだ。すまない、邪魔だったか?」 「いや、重機が入れない場所があって手伝ってもらいたいんだ。大丈夫か?」 「了解した。誘導してくれ」 そう告げるとEXギアを介さない浮遊魔法で離床。続いてEXギアのエンジンで飛翔すると、頭部からコックピットに飛び込む。EXギア固定と同時にエンジンが始動し、ディスプレイとライトに光が灯っていく。 「基地に戻ったらオーバーホールの続きをしてやるから、もう少し頑張れよ」 彼の呼び掛けに応えるように、多目的ディスプレイに〝READY〟の文字が躍った。 (*) アルト撃墜後20分をピークに敵が撤退していく。 ヴァイスからAWACSからのレーザー通信によって戦闘が終わったとの知らせに、歌うのをやめ、ヘリのイスに座り込む。とても撃墜現場を返り見る勇気は出なかった。 コックピットから悲鳴が聞こえたのはその時だった。 「・・・・・・どうしました?」 しかしヴァイスには見たものをどう表現していいかわからないらしく 「すまない、来てくれ」 と返してきた。 (なんだろう・・・・・・) そうお思いつつも、重りでも付けられたのではないか?と思う程重い腰を上げ、キャビンからコックピットに向かった。そこで見たものは、なのはとフェイトによって幾重ものバインドで固められた成虫バジュラの姿だった。 「アイ、くん・・・・・・?」 何故だかわからないが、一瞬でわかった。そうわかるとデバイスを再起動し、マイクでなのは達に呼び掛ける。 「バジュラを、アイくんを放してあげて!」 フォールド波を介した声は即座になのは達の元に届く。なのはは拘束をフェイトに任せると、こちらへ飛翔してきた。 「ヴァイスさん、後ろのハッチを開けてください」 「お、おう」 ヴァイスの操作によって後部ハッチがモーターの軋み音とともに開いていき、吹き込んでくる冷たい強風に交じってなのはが乗りこんでくる。 「アイくんってリスみたいのじゃなかったの?それにバジュラって危ないんじゃ─────」 走り込んできたこちらになのははそう言い訳する。言い分を聞く限り、どうやら情報の伝達に齟齬があったようだ。 「アイくんは・・・・・・ううん、バジュラはね、そういう悪い生き物じゃないの!」 気が付くと必死にバジュラを、そしてアイくんを弁護していた。惑星フロンティア奪取作戦で、そして1年とアイくんと過ごした半年余りで知りえた〝バジュラ〟という生き物を。具体的にはアイくんはバジュラであり、手乗り小動物だったのは1年以上前の話であること。でもバジュラは決して好戦的な悪い生物ではなく、以前人間を襲ったのは誤解であり、自己防衛であったことなどなどだ。 (これ以上なにも失くしたくない!) その思いでいっぱいだった。 時空管理局には極端に保守的なところがある。一度危険と思うと、もうその判断はめったなことでは覆さない。例えば元夜天の書の主、八神はやても実は今でも完全には信用されてなかったりしている。 この世界に来て日も浅く、少しおこがましいと思うが、彼女がいない会議の席で何度か庇ってあちらの無理な命令を撥ねさせたり、こちらの要求を通させたりしていた。はやてもそれを知ってか知らずか、よくしてくれているので、お互い持ちつ持たれつなのだと思ってる。 管理局に青春を捧げる少女ですらそんな扱いなのに、アイくんは管理局にとっては質量兵器にしか映らないだろうし、その行動を理解してくれない可能性が大いにある。なにしろあのOT、OTM(オーバー・テクノロジー、オーバー・テクノロジー・オブ・マクロス)を結集したようなギャラクシー船団を壊滅させた生き物なのだ。その噂は何人か来ているという第25未確認世界の住人から筒抜けだろうし、最悪殺処分、もしくは厳重に封印されてしまう。アイくんにそれに抵抗するななどとはとても言えない。となるとそれまでに管理局側に壊滅的打撃を与えるであろうことは自明なことだった。 アイくんだけでなく六課のみんななど、失いたくないものは無数にこの世界にもできてしまっていた。 真剣に安全を主張するこちらに根負けしたのか、なのはが頷く。 「・・・・・・わかった。でも念のためバインドは外せないよ」 「それは仕方ないかもしれませんね・・・・・・」 そしてなのはとフェイトの監修の元、ヴァイスに頼んでヘリを寄せてもらう。 「アイくん、私だよ!わかる!?」 渾身の声で呼びかけるが、腰に付けた命綱でお腹を押さえられて声はまともに出ないし、ヘリのローター音で自分の耳にすら届かない。しかしフォールド波を通して感じたのか、アイくんは唯一動く首をこちらへと動かして応えた。 直後、腸内(バジュラ)ネットワークを通じてアイくんの感情が流入してくる。それは「会えて嬉しい」という類いのものだった。 (よかった・・・・・・いつものアイくんだ) そんなかつての小動物に愛くるしさが込み上げ、その頭を撫でようと手を置いた。 驚くべき事態はその瞬間訪れた。 光る手首。 そこにつけられたブレスレット型のデバイス『アイモ』が勝手に稼働を始めたのだ。 「・・・・・・え?」 血を抜かれるような肌寒さを伴って魔力が強制的に引き抜かれ、自分の魔力光であるエメラルド色の光がアイくんを包み込んでいく。 「ちょ、ちょっと待って!どういうこと!?」 デバイスに問うが、デバイス側は念話によって『I can t answer.(解答不能)』の音声を繰り返すだけだった。 (*) エメラルド色の眩い光がアイくんを包み、その姿が完全に隠れてしまう。 一同固唾を飲んで見守る中、その光が突然四散した。しかしそこにいるはずのアイくんの姿はなく、金色と桜色のバインドが空中に空しく漂っているだけだった。 (消滅?) 誰もが息を呑んだが、本当は違った。 「・・・・・・ん、あれは─────」 フェイトが何か見つけたのか、超高速移動魔法を起動し急降下。そして「キューッ」と鳴く〝何か〟を、地面に落ちる寸前に抱き止めた。 「・・・・・・あら、あなたがアイくん?」 腕の中で丸くなった緑色した生物は、間違いなく、かつての手乗り小動物の姿だった。 ―――――――――― 次回予告 燃え上がる市街地 出てしまった死傷者 救助活動に参加したスバルは何を思うのか? そして八神はやては、なぜ戦線に参加しなかったのか? 次回マクロスなのは第30話『アースラ』 「本艦をバルキリー隊の移動航空母艦として運用する!」 ―――――――――― シレンヤ氏
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【名前】シェルビー・M・ペンウッド 【出典】NANOSING 【声優】広瀬正志(「PROJECT ARMS」のヴォルフ) 【種族】人間 【性別】男性 【年齢】歳 【外見】 【性格】 【原作での設定】 【『NANOSING』での設定】 【面識のある参加者】 名前 呼び名 関係 [[]] 【技能・能力】 能力名 内容
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マクロスなのは 第30話『アースラ』←この前の話 『マクロスなのは』第31話『聖剣』 EMP攻撃から数分後 電脳空間 フォールド波から電子の流れまで、全ての事象を解析・表示する電脳空間から事件を眺めていたグレイスは、先ほど災害現場に到着したらしいブレラの呼びかけに耳を傾ける。 「どうした?」 『周囲にフォールドネットの原始的生成を検知しました』 「ん?それはどういうことだ。ブレラ・スターン」 もちろん彼のセンサー情報はこちらでもリアルタイムで確認しているが、このように言語を介すのは、体を機械に置き換えてなお残る習慣であった。 こちらに問いにブレラは迷うことなくバジュラのEMP攻撃によって、置物と化していた車両のボンネットを剥がす。そしてパッと見回すと、電子の瞳でただ一点“バッテリー”を凝視する。 『・・・・・・この物質がフォールドクォーツへと変化するのを確認しました』 「バッテリーがフォールドクォーツに・・・・・・。ふふふ、了解したわ。命令変更、直ちにそのサンプルを採取し、帰還しなさい」 『ヤー』 短い応答と共に、彼は腕の単分子ブレードで車からバッテリーを分離させ、VF-27の待つ海岸への帰路についた。 5時間後 ミッドチルダ沖合20km 海上 「あれから5時間でまだこれかい?」 仮眠していたのか髪をボサボサにしたギャビロフは、損害報告モニターの表示に非難の声を上げる。 「面目ない・・・・・・」 はんだごて片手に電子基盤と格闘する部下が、小さく謝罪した。 「まったく・・・・・・それで、修理はどうなったんだい?」 「EMPでかき回された電子系は大方復旧できました。通信の方ですが、これを見る限りこっちは故障じゃないみたいです」 次元海賊「暁」所属、輸送艦「キリヤ」は次元空間からのワープアウト直後に謎のEMP攻撃を受けて航行不能に陥り、緊急浮上。そこで応急修理を行っていた。しかし浮上から5時間がたった今も、迎撃どころか管理局のレーダー波すら飛んでこないことを怪訝に思っていた。 「じゃあ、やっぱり〝アレ〟が動いちまったせいなのかい?」 「ええ。EMPで壊れた拍子に動いてしまったみたいなんで、今わかってるだけでもクラナガン全域をジャミングしてしまったみたいです。効果が予定通りなら、電磁波通信は明日までできないと思います」 「切り札のつもりだったけど、仕方ないね・・・・・・。それで、アマネからの連絡は?」 「はい、地上局の工作員経由の連絡によればなんですが・・・・・・」 「どうしたんだい?」 「それが・・・・・・合流ポイントに、この近くのネズミーランドを指定して来まして・・・・・・」 「あの子、遊びに来てるつもりなのかね・・・・・・」 海賊の首領たるギャビロフも少なくとも科学技術に関しては天才である部下の考えを読みかねて頭をかかえた。 事件翌日 フロンティア基地航空隊 格納庫 そこでは昨日の戦闘で傷ついた機体の補修作業が夜通し行われ、機体を失ったアルトも朝から他の機体の補修作業を手伝っていた。 (そろそろ時間か) 見上げた時計は0945時を示している。 昨日眠い頭にムチ入れつつ、ミシェルの言う通りに田所に連絡を入れていたアルトは、 「1000時までに技研に」 と言われていた。 そんな中、元VF-25専属整備士だったシュミットが、ぼこぼこになったVF-1Bの整備の傍ら聞いてきた。 「ところで昨日から休暇でどっかいっちまった諸橋が、隊長に聞きたいって言ってたことがあるんです」 「諸橋・・・・・・ああ、あの同性愛の新人か」 「え、ええ。まぁ、それでこいつらのエンジン周りのことなんですが、ここにいる連中にはわからない問題だったんで」 「・・・・・・俺にわかるのか?それ?」 「うーんどうでしょう。えっとコイツだと・・・・・・ここか。このブラックボックスのことなんですよ」 シュミットは整備していたVF-1のエンジンカバーをあけて、その箱を指差す。 「諸橋がVF-25にはこんなものついてないのに、他の機体には全部着いてる。どうして必要なんですか?って」 「ああ。そいつは確かメーカーが魔力炉のバックアップ回路が入ってるって触れ込みで、つけたんじゃなかったか?」 「はい。そこまでは我々でも分かるんですが、やっぱりそれ以上のことは分かりませんか?」 「・・・・・・そうだな。ここだけの話だが、VF-25なら魔力炉からの供給がなくても緊急時には質量兵器としての各種兵装が使えるから着けなかったって事ぐらいか」 「なるほど。やっぱりアレ、元質量兵器だったんですか」 「まぁな。黙ってたが、いい加減察していただろ?」 「ええ。主翼の付け根の銃口も観測機器って聞いていましたが、航法システムに全く干渉してこないし、カバー開けたら機器銘板に『25mm荷電粒子ビーム機銃』って書いてありましたから」 まぁ、管理局の封印を見てなんとなく事情はわかりましたけど。とシュミットは苦笑しながら付け足す。 管理局でのバルキリーの運用にはこうした明文化されていない察しを要求するところが多い。本来の技術開発をすっ飛ばして設計図から入ったり、自分のような次元漂流者の機体を改造して使ったりだから仕方ないのだが、いつかこのことがネックになる時が来そうだと漠然と思った。 「まぁ、そういうことだ。10時に技研に行く予定があるから、ついでに聞いてこようか?」 「そうしてもらえるとありがたいです。でも10時に技研に、ですか?もう50分過ぎてますけど」 「ん?バルキリーなら130キロぐらいひとっ飛び─────」 そこまで言って気づいた。 (俺、VF-25墜としちゃったじゃん!) 途端に冷たい汗が背を伝う。 (いろいろ準備しなきゃいけないし、格納庫の予備機は・・・・・・勝手には使えないよな。EXギアでは・・・・・・だめだ。なのは達ならともかく、俺には音速は出せない。遅刻すると伝えるしかないか・・・・・・) そこでシュミットがこちらの思考に気づいたのか、代替案を提案してきた。 「確か天城二尉が技研に出向になるそうで、出発が10時だったかと。今ならバルキリーの発進を早めればあるいは・・・・・・」 「それだぁ!サンキュー、シュミット!」 礼を言うのももどかしく、その場を離れて修理されたばかりのVF-1Bを点検する天城に通信をつないだ。 (*) 3分後 自室で準備を済まして戻ると、すでに天城のVF-1Bは滑走路に待機していた。 (飲み込みが速くて助かる) アルトは開いたキャノピーから後部座席に飛び込み、EXギアを固定した。 管理局の機体はホバリング機能などから来る汎用性から救助作業その他のために全ての機体に後部座席が存在し、必要ならいつでも使えた。 「アルト隊長、技研行きの特急便、発進OKっすよ!」 「よし、出してくれ。」 「了解!」 天城はスラストレバーを上げると、所々被弾孔の残る鋼鉄の鳥を飛翔させた。 (*) 4分後 特急便はすでに技研に併設された格納庫で翼を休めていた。 「時間ぴったりだな。結構結構」 通信機から聞こえた田所の声に、腕時計を確認する。 1000時ジャスト。 バルキリーでなければまず間に合わなかっただろう。 安堵のため息が自然に出て、ドヤ顔を見せる天城に礼を言うと、機体から飛び降りた。 (*) 久しぶりに見る技研は更に改装が進んでおり、もうひび割れたビルなど残っていなかった。 「ずいぶんきれいになったろ」 田所の問いに、アルトは骨組み状態の5階建てビルから目を離して同意の仕草をする。 「最初に来たときは技術棟なんて4つか5つしかなかったのにな」 「まぁな。今では大企業並の予算と設備だ。おかげで陸士部隊の装備のアップデートや新兵器の開発だって上手く行っている」 「新兵器?」 問い返すアルトに、田所は研究施設の一角を指差す。 全てが舗装された他の敷地とは違い、そこにはオフロードと呼べるほどの荒れ地─────いや、よく整備されたコースがあった。 そこを走るは、8輪で鋼鉄の身体を動かし、全方位旋回する箱から伸びる特徴的な長い〝筒〟を備えた車だった。 それは走りながら筒を横に向けると火を吹いた。 次の瞬間には標的だったものは吹き飛び、跡形もなくなった。 「今度は『ベアトリーチェ』か・・・・・・」 もう頭を抱えることしかできなかった。 『ベアトリーチェ』とはフロンティア船団の新・統合軍、首都防衛隊の装備していた装甲偵察車である。 その身に105mm速射砲を装備していたことから俗に戦車とも呼ばれ、バジュラの初襲来時にはアイランド1で迎撃に当たった。 しかし敢えなく撃破されており、以後は対バジュラ戦には投入されず、住民の誘導や治安維持に使われていた。 「ああ、前線からの要請だ。陸士部隊の移動手段の拡充が主な狙いだ。あの砲ならⅢ型など目じゃないし、安全性は従来のトラック輸送と比べて格段に向上する」 「しかし、ねぇ・・・・・・」 走行射撃しながら順調に標的を撃破していく装甲車は、分類上魔導兵器なのだろうが、質量兵器にしか見えなかった。 「すぐに慣れるさ」 人間は順応性が高い。最近バルキリーの運用に違和感がなくなってきたのがその例だ。 しかしこれらは果たして慣れて良いものなのか、アルトにはわからなった。 (*) それから5分ほど歩いて着いた場所はまるで地下鉄の入り口のような地下に続く道だった。 「ところで俺達はどこに向かってるんだ?」 堪えきれなくなったアルトが、田所に問うた。 「ん? なんだ、ミシェル君から聞いてないのか。まぁいい。とりあえず腰を抜かさない覚悟はしておけよ」 田所はまるで宝物を見せようとするガキ大将のような笑みを浮かべると、階段を降りていく。その先には果たして、地下に入るのか?というほど巨大な実験場があった。 「ほぅ、これはすごい・・・・・・」 田所の開けたドアの先は、どうやらエンジンの実験場のようだった。 自分達のいる管制所と、土台に据えられた丸裸の熱核タービンエンジンが存在する実験場とはガラスで隔離され、安全を確保している。 田所は何事かを研究員と話すと、何かのプラグを抜き、手渡してきた。 「なんだこりゃ?」 「とりあえず持っていてくれ」 答えるとともに彼は研究員に次々指示を出していく。 「―――――テストエンジンの反応炉、停止。―――――外部電源カット。―――――システムAからBへ移行」 研究員達は流れるような手つきでコントロールパネルを叩き、田所の指示を実行していく。 「反応炉、完全に停止。強制冷却機スタンバイ」 「全システム、モードBへ移行・・・・・・完了」 次々と準備を行って行く研究員達の傍ら、アルトの目にhPa(ヘクトパスカル)表示のデジタルメーターが映る。徐々に小さくなって行く数値に、どうやら実験空間を真空近くまで減圧している事が見て取れた。 「・・・・・・減圧完了。実験場内0気圧。理想的な完全真空です」 研究員の報告に田所の口が動いた。 「ファーストステージ開始!」 「了解、実験のファーストステージ開始します。試作MMリアクターへの魔力注入開始」 「おっと・・・・・・!」 持っていたプラグからコードを伝わって、自らの青白い魔力が流出していく。 どうやら実験に使う魔力は俺から流用しているらしい。 「俺は電池代わりかよ」 思わず悪態が口をついて出たが、誰も相手にしてくれなかった。 逆らうこともできたが、それほど多い量でもないので妨害は見送る。 「・・・・・・試作MMリアクターの作動状態は良好。実験をセカンドステージに移行します」 「テストエンジンへの流入魔力量、125M(マジック)/h。〝炎熱コンバーター〟、想定のパラメーター内で作動中!これなら行けます!」 「よし、点火!」 田所の号令一下、研究員はパネルの一際大きな赤いボタンを押した。 すると今まで沈黙していたエンジンに火が入る。 (なん・・・・・・だと・・・・・・) それはあり得ないことだった。 今あの中は宇宙空間も同然の真空なのだ。その場合、酸素と燃料から成る推進剤がなければ酸化還元反応は起こらず、火など燃えようはずがないからだ。 しかしそれは青白い炎を噴射口から吹き出していた。 「出力、4分の1でホールド。現在推力は15420kgf」 「タービンの回転運動による起電力で本体反応炉が再起動しました」 「推力を最大まで上げろ」 その指示に噴き上げる噴射炎が2~3倍に大きくなった。 「・・・・・・現在推力64500kgf!テスト段階の数値目標を達成しました!」 「MMリアクター内、魔力素消費率0.02%!従来型の100倍の省エネに成功!」 沸き立つ研究員達。ここまで来て初めてアルトはこの実験の目的を悟った。 ミッドチルダ製のバルキリーは推進剤を完全魔力化しており、推進剤のタンクの替わりにMMリアクター(小型魔力炉)を搭載している。ちなみに、今は亡きVF-25改も同じである。 しかし推進器は自分が追加装備として出すFAST/トルネードパックのように、魔力素の直接噴射により推進力を得ていたので、推進効率は劣悪であった。 そのためFAST/トルネードパックのような無茶な使い方をすると10分と持たない。 しかしこのように炎熱変換して炎として噴射すれば効率は桁違いだ。 簡単に言えば、今まで車を動かすのにガソリンをエンジンで燃やさず、高圧ホースでそれを後ろに噴射していたと言えば分かりやすいだろう。 だが炎熱変換はシグナムのような先天性のレアスキルの持ち主か、カートリッジ弾のように強制撃発させて制御不能の爆発を発生させるのが精一杯のはずだった。 そのため案の定というべきか、雲行きが怪しくなってきた。 研究員の操作するコントロールパネルに1つ、赤いランプが灯った。 「・・・ん?MMリアクターの出力に変動あり」 「なに?うーん、コンバーター側で調整してみよう」 「反応炉過熱中。強制冷却機、出力100%」 「─────ダメだ!変動が不規則過ぎて追いつけない!」 それが合図だったかのように一斉に赤いランプが灯った。 「反応炉、出力上昇中!安全域を超えます!」 「駆動系、ガタつき始めました!」 「強制冷却機、安全基準を突破!120%で稼動中!」 そして事態は最終局面を迎えた。 ガーッ、ガーッ、ガーッ 施設全体に響き渡るサイレン。既に研究員達が操作するコントロールパネルやホロディスプレイは真っ赤に染め上げられている。 「全冷却システム焼き切れました!反応炉の温度上昇止まりません!」 「減速剤注入、反応を抑制しろ!」 「了解。注入開始・・・ダメです!エンジン内部の減速剤、効果なし!」 「伝達系ダウン!反応炉、完全に暴走!」 「炉心のエネルギー転換隔壁、融解を始めました!」 「全電力で融解を阻止しろ!」 「・・・・・・効果なし!第1隔壁融解。第2隔壁を侵食し始めました!」 この段に至り田所はコントロールパネルに張り付くと、それを叩き割り、中のボタンを押し込んだ。 直後実験場内の外壁が開け放たれ、大量の水(減速剤)が流入した。 急流となった水流はエンジンを飲み込み、白い蒸気を吹き上げた。だが温度上昇の方が早かった。 「温度上昇止まりません!反応(核融合)爆発します!」 刹那、眩いばかりの光が周囲を飲み込んだ。 (死ぬなら空の上が良かった・・・・・・・) 思ったがもう遅い。アルトの意識と肉体は、突然出現した太陽の灼熱地獄によって分子レベルにまで還元された。 「ちっ・・・」 静寂の中、誰かの舌打ちが聞こえる。 「え?」 意識の上では既に昨日、今日とで三途の川を渡りきっていたアルトは再び現実世界へと引きずり下ろされた。 (あれ?熱くない) 一瞬で蒸発するはずであり視界は全天を白が覆っていたが、指先も足先も感覚が有り、地面にしっかり立っている感覚もあった。 田所の声が部屋に木霊する。 「コンピューター、プログラムをテスト前に戻せ」 ピッピロリッ 軽やかな電子音と共に周囲の光度が下がる。そして一瞬さっきの管制所程の無骨な壁の覆う狭い部屋となり、再び何事もなかったかのように管制所と実験場に戻った。 「ホ、ホログラムだったのか・・・・・・」 当に仮想現実(バーチャル)技術の極限とも言える完成度の高さだった。 確かにこれならプログラム次第でどんな実験でも行える。 また、地下空間にエンジンテストを行えるだけの設備を整えるのには年単位のスパン(期間)が必要になる。 となればこのホログラム施設を作るほうが遥かに現実的だった。 しかしこれほど違和感がないのは、おそらくこの施設はミッドチルダのバルキリー製作委任企業『三菱ボーイング社』辺りに本当にある施設なのだろう。 1人で納得している内に、田所がコントロールパネルに指を走らせる研究員に問う。 「原因はなんだ?」 「人間側の出力変動が予想値を遥かに上回っていて、炎熱変換機(コンバーター)が対応しきれなかったんです。これから改良に入りますから試作した本物のエンジンでの実践は─────」 「まだ無理か」 田所は肩を落とし、ガラスの向こう(とはいえ全てホログラム)のエンジンを仰ぎ見た。 「えっと・・・田所所長、こいつをもう置いていいか?」 いつの間にか、また握られていた魔力電源プラグを掲げる。 田所は我に返ると、それを受け取り元の場所に戻した。 「すまないな。ウチ(技研)にはアレ(擬似リンカーコア)を必要出力で起動できるほどの魔力資質保有者がいないんだ」 「なるほどな。・・・あ、そういえば所長が見せたかったのはこのエンジンなのか?」 しかし田所はこちらの問いに不敵な笑みを見せると首を振った。 「いや、これからが本番さ。・・・コンピューター、〝アーチ〟を」 すると入って来たドアと別の、現実世界への扉が現れた。 (*) 扉の先は行き止まりだった。 田所は扉の右に着いたボタン群から〝地下2階〟を押すと、扉が閉まり、体が軽くなった。 2人を乗せたエレベーターは下降していくが、大して深く降りぬ内にガラス張りのエレベーターの壁から急に視界が広がった。 その空間は地上の格納庫ほどの広さと高さを誇り、下界の研究員と整備員達が動き回る。彼らの中心には、優美なフォルムをした白鳥が鎮座していた。 (あれは!?) エレベーターが最下点に到達し、扉が開く。と同時にアルトは持っていた硬貨を投げる。 それは目測で10メートル、20メートルと離れるが、いつまでたってもホログラム室の見えない壁にはぶち当たらなかった。 どうやら自分の見ている光景はマジ物らしい。 「どうだ?本物だと信じるか?」 「あ、あぁ・・・・・・」 田所の声に生返事を返しながら、その機体を仰ぎ見る。 キャノピーの後ろに突き出した2枚のカナード翼。しかしそれはVF-11のそれと違い、水平でなく斜めに突き出している。 エンジンナセルはず太く、その力強さを印象づけるのに対して、機首は一振りの剣(つるぎ)のような鋭く美しい曲線を描いている。 そして何より、その翼は鳥がそれを広げたように、大きく前に突き出していた。 「VF-19・・・・・・」 しかしそれは自分の見たことがある新・統合軍制式採用機VF-19のF型又はS型とは違った。 前述のように2枚のカナード翼が存在し、エンジンナセル下にはベントラルフィンがある。 更に主翼も5割ほど大きくなっていた。 アルトはこの特徴を併せ持った機体を4機種ほど知っている。 1つはある惑星や特殊部隊で採用された超レアなVF-19『エクスカリバー』のP型とA型と呼ばれるモデル。 2つ目は20年前、マクロス7においてパイロット「熱気バサラ」の乗機として有名になったVF-19改『ファイヤーバルキリー』。 そして最後の1機は、AVF(アドバンス・ヴァリアブル・ファイター)計画(スーパーノヴァ計画)で試作された試作戦闘機YF-19だ。 この試作戦闘機はある胡散臭い神話を持つ事から有名だ。 惑星「エデン」から地球に単独フォールドし、地球絶対防衛圏を〝正面突破〟。当時迎撃してきた最新鋭試作無人戦闘機「ゴーストX9」を〝単独〟で撃破し、マクロスシティに鎮座するSDF-01(オリジナルマクロス)の対空砲火を掻い潜ってブリッジにタッチダウンした。というものだ。 アルトはどんな兵装を持ってしても地球絶対防衛圏を単独で正面突破するのは不可能だと思うし、当時慣性抑制システムOT『イナーシャ・ベクトルキャンセラー』はもう1機のYF-21にしか装備されていなかった。 そのためパイロットがどんなに優秀でも、当時のゴーストの機動に追随できたはずがない。 SDF-01も現在、モニュメントとしての要素が強く、対空砲火を打ち上げられたのかどうか・・・・・・ そのためこれは統合軍がVF-19の優秀さをアピールする目的で流されたデマだということが定説だった。 しかし実はこの歴史改変は統合軍の情報制御の成果だった。 この神話にはこの事件に大きく関わったシャロン・アップルの名は一度も出ないし、一緒に来たYF-21も伏せられている。 また当時現場にいた市民・軍属を問わずその時の記憶を失っている。となれば情報の制御は容易だった。 上記した2つの関係者を事実から抹消し、衛星に写っていたYF-19の武勇伝を誇大主張することで現実味を無くしたのだ。 しかし統合軍すら原因を正確に知らず、新・統合軍の機密事項を読める各船団の提督クラスや、それをハッキングして読んだグレイスらすらシャロンがなぜ暴走したのかは謎のままだ。 そのためこの事実を正確に知っているのは最近もエデンでYF-24『エボリューション』(VF-25の原型機)のテストパイロットをした、事件の当事者であるイサム・ダイソン予備役と民間人ミュン・ファン・ローンの2人だけだった。 「そう、VF-19〝P〟『エクスカリバー』だ」 田所が誇らしげに言った。 ―――――――――― 次回予告はここの一番下にあります。 できれば「読みましたよ」ってのでもいいので、ついでにコメントしていってください。とても励みになるのでよろしくお願いします。 また、何らかのミスや小さなアイデアもあったらお願いします。 ―――――――――― シレンヤ氏
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かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(前編)◆GOn9rNo1ts 『復讐ほど高価で不毛なものはない』 ◇ ◇ ◇ 世界を赤が支配していた。 禍々しい紅の輝きは夜を明々と切り裂いて、轟音という名の残滓を振りまいていく。 衝撃に街頭が弱々しく揺れ、窓ガラス達が悲鳴と震えを伝え合う。 赤は黒を貫いて、白を穿ちて、灰色を己の存在で塗りつぶしていく。 それまでの緻密に彩られていた景色を馬鹿みたいに上書きして、淡色は単色に変わっていく。 それはまるで、幼い子供の描いた出来の悪い落書きのよう。 「なんだよ、これ」 ぽつんとそんな世界から取り残されたように、ぽつりと呟いた男は顔をしかめる。 二重牙の名を持つ彼は、先程までの戦場から少し離れた、一般的な民家の窓から外を眺めていた。 あわよくば手負いの獲物の一人や二人、と思っていたのだが、当てが外れたようだ。 あれは無理だ。生き残れるはずがない。 「ありゃなんだ、でっかいな……」 漆黒の身体に金色のライン。 遠目にも分かる巨体が病院の前に鎮座している。 明らかに人ではない。腕と足と頭が見えようと人はあそこまで大きくはなれない。 この考えさえも、魑魅魍魎溢れるこの島では愚考なのかもしれない、とは思うが。 そもそも、あんなのが近づいて来たら少し離れた場所にいる自分でも流石に気付く。 病院を見張っていた自分の目からは突然現れたとしか思えなかった。 正しく奇跡。例えるならば神の所行か。 「あるいは、悪魔の――――」 それは何やら鈍重に動いたかと思うと、肩から紅い光をぶっ放した。 一直線に光が世界を焼く。全てを焼き尽くす。消えていく建物の灯火。 それが放射を止めた時には、病院は只の瓦礫へと成り代わっていた。 オーバーキルにも程がある。殺し合いに乗っていないとは、とても思えない。 「さて、どうするかな」 あの場まで行ってみる?論外だ。 いくら自分の得物が個人の持ちうる最強兵器と言われていようと、あの反則ビーム(仮)にはとても敵わない。 自分は間違いなく狩られる側、そんな所にのこのこ現れるのは愚の骨頂。 もしも先程の同盟のような、仮初めの仲間を得られる可能性があるとしても、賭けるのが己の命では割に合わない。 「俺だけの命じゃねんだ。なあ、ラズロ」 ならば出来るだけあれとは関わらないように、言ってしまえば逃げの一手を打った方がよいだろう。 チンカスと、弱虫と呼ばれようが関係ない。生き残る。それこそが最優先事項だ。 しかし、どこへ? その答えを待ち、待ち、そして、来る。 「消えた……か」 見失うはずのない巨体がまるで幻だったかのように視界から消失する。 やはりあれは支給品か、はたまた能力か。参加者でなかったことは僥倖だ。 使役者。恐らく参加者だろうそれが近くにいるはずだ。 接触とまでは行かない。接近さえも危険極まりない。 しかし、その動向を遠目から観察するくらい、訳ないことだ。 彼ないし彼女が油断していれば、もしくは弱そうならば良し。でっかいのを使われる前にその場で狩る。 もし自分の実力で斃しきる前に反則ビーム(仮)を撃ち込まれそうな相手ならば、それの向かう方向を見定め、逆方向へと向かえばいい。 先程の惨状のように、そいつは屍の山を築き上げてくれるはずだ。 自分の身は守れる、参加者は減る。正に一石二鳥。 そいつが連戦に次ぐ連戦で弱った時を狙い、ズガン、と殺ればいい。 問題は、盗み見の過程で気付かれれば終わりということだが。 「舐めるな、と言わせてもらおうか」 暗殺者集団、ミカエルの眼で育て上げられ、GUNG-HO-GUNSにまで入ったのは伊達ではない。 ラズロと比べればその力は微々たるものであろうが、それでも彼はあのミリオンズ・ナイブズに仕えることを許された魔人。 そもそも、暗殺者とは姿を隠し、闇に紛れ標的を仕留める職業である。 派手なドンパチなぞ下の下。一撃で相手を完全に抹殺することこそがその本懐。 リヴィオにも矜持というものがある。こと隠密という点においては、暗殺者として引けを取る気はない。 「善は急げ、かな」 ◇ ◇ ◇ 仮面の下から息を乱さず、左腕から少し垂れていく血を気にすることなく。 黒を纏った筋骨隆々が地を駈けていく。 まるで肌寒い夜から漏れ出た闇を、更に凝縮し、塗り固めたような黒一色。 それは存在そのものが魔性。あまりにも主張を欠かない影。全てを恐れさせる陰り。 万人が本能的な恐怖を抱く「真黒」を体現した男は突然その足を止め、ほんの少し横を向く。 一秒、二秒、三秒。 「……気のせいか。ふむ、急がねばな」 古城へ、と。 呟きを置いて男は走る。 行く先は西。目指すは劇場。 あっという間に見えなくなるその姿を見つつ、リヴィオはふうっと息を吐く。 「……ありゃ無理だな」 ラズロと共に生きてきたリヴィオには分かる。 あれは紛れもなく、間違いなく、強者だ。 不意打ち込みでも、今の状態で勝てる可能性は五分を割るだろう。 人間ではないような、ナイブズの放つ圧倒的な気配にも似た異質な感覚を敏感に感じ取る。 止めておけ、と。本能が囁く。あれは手に余る、と。 「いつかは、やらなきゃいけないんだけどな」 腕の傷を見たところ、再生能力はない。 ならば、これからの殺し合いで傷つき、戦闘能力を低下させることもあるだろう。 リヴィオの再生能力は強力な武器だ。長期戦になればなるほどその真価は発揮される。 死ななきゃ安い。生きていれば身体は元通り。戦闘続行に全く支障を及ぼさない。 願わくば、あの闇のような男が出来るだけ多く参加者を屠り、手傷を負ってくれますよう。 「はっ、こんな俺を笑うか、ラズロ?」 返事はない。有るはずがない。 ラズロはいない。戻ってくるかどうか分からない。 それでも自分は生きている。そして勝たなければいけない。勝ち続けなければいけない。 チンカスはチンカスなりに、みっともなく足掻いてやる。 「さて」 あの男は西に向かった。ならばどうするか。 普通に考えれば東。ここからならば神社、駅を使いモール、温泉ごみ処理場に行き、獲物を探すのが定石だ。 しかし、微かに聞こえた男の一言がその考えに歯止めをかける。 「古城、ね」 城。地図にて「古城」と書かれているその施設は、参加者にとっては重要な場所だと言える。 どの程度の規模だかは知らないが、それは元々、一国の象徴たる王の住まい。 堅牢にして難攻不落。多数を相手取るために造られた建築物は、一人で攻められるようなものではない。 どの程度の人数がそこにいるかは分からないが、攻めるに難く、守るに安し、と言ったところか。 しかし、それは相手が「常識の範囲内の攻撃力しか持ち得ぬ」場合である。 先程も見たあの反則ビーム(仮)があれば、いかに防衛に優れた拠点といえども楽勝だ。 病院を圧倒的な火力で破壊した光景を見れば、古城の辿る末路など凄惨なものとしか想像できない。 「ちょうど良いな。あっちはあいつに任せるとして……」 ならば選択肢は広がる。西に対する東に加え、上に対する下が。 そして、下にあるのは、 「遊園地……か」 近くに禁止エリアもなく、五つのエリアにかけて展開する超巨大な施設。 こちらは古城と違い防衛に向いてはいないが、それでも参加者達が集まる可能性として低いものではない。 こちらを当たってみる、というのも全然有りだ。 寧ろ、駅にて周到な待ち伏せを食らう可能性のある東よりは、安全性が高まる。 敵は多い。病院で死んだであろう奴らを除いても15人は下らない。 どんな能力を持った参加者がこの魔所に潜んでいるのか、分かり切ってはいないのだ。 ならば、密室空間となる電車に乗るのは少々だがリスクが高い。 逆に言えば、自分よりも格上の相手でもやりようによれば倒せるかもしれない、ということも出来るのだけれど。 「生き残らなきゃ意味がない」 無論、こんなことばかり考えていると雁字搦めになって行動できなくなるのは目に見えている。 そこはある程度の打算と自分の悪運を信じて、最善と思われる行動を取っていくしかない。 ならば。 「……どっちに行こうか」 ◇ ◇ ◇ 黒い靴が先を行き、運動靴が後に続き、蹄が最後について行く。 外の夜にも負けぬ静寂と黒を掻き分けて。 ランタンの光を唯一の光源として進むこと幾ばく。 どこまでも続きそうだった暗い道の向こう側。 「……これは」 トンネルの向こうは、天国でした。 なんて訳もなく。 「Eー2駅、Gー7駅、これって……」 「この胡散臭い看板を信じるっちゅうんなら、そのまんまやろうな」 牧師も女の子もトナカイも、看板を見て思案を凝らす。 白い帽子がこくりと頷き、サングラスへと向き直る。 「確かに、あの鳩さんもこの廃坑から来たんだし、間違いなさそうだね、だね」 「つーことは、おっさん達はGー7駅におったっちゅうことの証明にもなる訳や」 その推定がもたらす希望は一つ。 いよいよ、仲間達との合流が近い。 そのことに沸き立ちそうになる気持ちを抑えながら、竜宮レナは問いかける。 「それじゃあ、ここの探索はそろそろやめにしないかな? どっちの道に行っても駅に行くって分かってるんだったら、別に今向かう必要はないと思う」 「こういう抜け道を見つけた、ちゅう収穫で十分ってことやな」 「秘密の道……なんか俺、どきどきしてきたぞ!」 まあまあ、とキラキラ目を輝かせるチョッパーを押さえ、彼らは来た道を戻っていく。 古城、そして仲間との合流地点へと急がねばなるまい。 まだ見ぬ参加者達との接触の可能性は高い。ならば出来るだけ時間は詰めていく必要がある。 新たな仲間を得て、その代償に盟友達を失うわけにはいかないのだから。 何が起こるか分からない。誰が殺し合いに乗っているか判断つかぬ状況。 イスカンダル、グラハムがそう簡単にやられるとは思えないが、万が一ということもある。 一万分の一であろうと、起こってしまった惨劇は取り返しが付かないのだから。 一万分の一を一億分の一へ。それでも駄目なら一兆分の一へ。 出来る限りの最善手を打ち続ける。それこそが運命へと抗うこととなる。 加え、レナは沙都子との合流を切実に願っている。 一緒に遊び、困難を乗り越えてきた同じ世界の『部活』メンバーは、残すこと二人だけ。 頼れる部長も、彼女の妹も、好意を抱いていた少年も、かあいい村のアイドルも。 もう、いないのだから。 沙都子が心配だった。あの勝ち気で、それでいて誰よりも泣き虫なあの子が。 自分でさえ辛いのだ。梨花ちゃんと泣いて、泣いて、それでも足らないほど。 この残酷な世界で小さい彼女がどれほど苦しんでいるのか、想像すると胸が締め付けられる。 廃坑の出口が間近に迫る。外も負けず劣らず真っ暗で、ランタンの出番はまだまだ続きそうだ。 新たな仲間を求め、次に向かうは古城。 そして、その後には念願の再会が待っている。 「もうちょっとだけ待っててね、沙都子ちゃん」 すぐに、会いに行くから。 ◇ ◇ ◇ そして、彼らは出会う。 どうしようもなく偶然で、それでいて必然にも似た再会は。 怪物を、呼び覚ます。 ◇ ◇ ◇ 綺麗な星空だなあ、と。 場違いなことを考えて、漸く外を拝めたことに感謝して。 それは全力疾走していた。 加速。加速。加速。加速。エネルギーが尽きるまで。 己が使命を果たすために、愚直に前を突き進む。 進路は主が定めてくれる。森の木々も夜の闇も、恐れるものなど何もない。 声が聞こえる。もしかしたら叫びだったかもしれない。 関係ない。最早止まる術はない。 さあ、狙い通りに『着弾しよう』 ……おや? これはこれは。こんばんわ、同胞よ。 なんて挨拶を交わしていると。 頭と頭がごっちんこ☆ 緑を焼く爆炎と耳を劈く轟音を掻き混ぜながら。 それらは、正面衝突した。 ◇ ◇ ◇ 「流石ですね、ウルフウッドさん」 目的は達成せず。 あくまでも冷静を装いながら、リヴィオ・ザ・ダブルファングは十字架を構えてそう思った。 目線の先には同じ得物、パニッシャーを持つ男がサングラス越しにこちらを睨んでいる。 先の一撃はあくまでも牽制のつもりだった。 気付かれても問題ない、あくまでも避けられることを前提としたロケットランチャーによる不意打ち。 この程度を捌くことが出来なければ、GUNG-HO-GUNSの一員に入れようはずもない。 本当の目的は、 「仲間を殺して動揺を誘え、か。 いよいよ『こっち』に染まったって感じやな……リヴィオ」 刺さるような視線に真っ向から応えながら、小さく息を吐く。 称賛する、と言えば彼はどんな顔をするだろう。 少なくとも喜ばないだろうな、というのは分かるけれど。 人殺しの技を褒められても嬉しいはずあらへんやろ、と。言うかもしれない。 ウルフウッドの取った行動とは単純。 彼は、放たれたロケットランチャーを自らのロケットランチャーで相殺した。 言ってしまえばそれだけのものだが、リヴィオには分かる。 リヴィオレベルの人間の不意打ちに対処し、回避は後続の仲間の死を意味することを理解し。 更なる刹那の判断でミリ単位の調節を必要とする超絶技巧を実践するなど。 自殺志願、そんな言葉が頭をよぎる。 自分ではまずしない。する気さえ起きない。 出来る自信がないと言えば嘘になるが、それでも『そんなこと』をするくらいならば素直に自分が助かる道を選ぶだろう。 一歩間違えば、吹っ飛ぶのは己の身体だ。流石の彼も生きてはいられまい。 そうして戦いの最初の最初から命を賭けて、得るのは仲間の安全だけ。 おまけに、助けた二人は何もせずに這々の体で逃げていったではないか。 一体全体、彼に何のメリットがある?自分が理解も及ばぬ何かがあるのだろうか? そうは全く思えなかった。 直感してしまう。彼は。 何の策もなく、見返りもなく。 ただ、仲間達の身を案じただけなのだと。 「……また、マスターがお嘆きになりますよ」 「なんのこっちゃ」 見たところ、逃げていった二人は自分の知るウルフウッドの知り合いには当てはまらない、 孤児院の子供に珍妙な二足歩行する獣などいなかったし、少女の顔も全く見覚えがない。 ならば、ここに来て出会った知り合い、ということだ。 一日も一緒にいない、仮初めの仲間だと言うことだ。 あまりにも、愚かすぎる。 「一体どうしたんですか、ウルフウッドさん。 貴方にはしなければならないことがあるはずだ。彼女たちにかまけている余裕など、ないはずです」 「はっ、ほっとけリヴィオ。ワイのやりたいことやってなにがあかへんのや。 んなことより自分の心配したらどうや、今なら尻叩き100発で許してやっても」 かまわへんで、と唾を地面に吐く。血が混ざっている。 当たり前だ。いくら相殺したとはいえ、全てを消し去ることなど、出来はしない。 吹き荒れる爆風と散らばる破片、純粋なエネルギーの固まりは消しきれるものではない。 着弾を手前にずらしはしたものの、それでも最強兵器における最強兵装の威力は計り知れぬものがあった。 それを全て身一つで受けて、後ろの仲間を逃がして。 おまけに、元々あちこち怪我だらけで。隠しきれない挙動で肋骨あたりが折れているのが見え見えだ。 少しでも勝率を上げたいとは思わないのだろうか。死にたくないと感じないのだろうか。 先刻のように、自分など簡単に伸してしまえる、などと思っているのだろうか。 あのGUNG-HO-GUNS、ウルフウッド・ザ・パニッシャーが? 師匠さえも出し抜いた男が、彼我の戦力差を計ることも出来ないと? あり得ない。 自分は再生能力でほぼ万端。対するウルフウッドは戦った時に比べ、明らかに消耗している。 得物はどちらもパニッシャー。最強にして最高の個人兵装。 取り回しにはあちらに一日の長があるが、自分とてラズロと共に生きてきたのだ。使いこなせぬ道理はない。 この状況、明らかにこちらが有利。ウルフウッドは絶体絶命と言っても過言ではない。 それなのに、どうして。 「どうして、そんなにボロボロになってまで、救おうとするんですか? あの男……ヴァッシュ・ザ・スタンピードの真似事ですか?人間である貴方が?」 化け物の真似事をしても、待っているのは破滅だけだというのに。 そんなことくらい、嫌と言うほど分かっているはずなのに。 捨て身になって、傷ついて、まるで、贖罪を背負い自分を痛めつけるみたいに。 劇場であった時よりも、その色は濃くなっているように感じる。 何が彼をここまで追い詰めるのか。 何処で彼はここまで追い詰められたのか。 ああ、もしかしたら。 「誰か、死にましたか」 なんて、下らない。 ◇ ◇ ◇ 逃げていた。 迫り来る脅威に背を向けて。仲間を一人、盾にして。 後ろを振り返らず、息を切らして、必死になって逃げていた。 肺が空気を求める。足が休息を求める。心が安静を求める。 傷ついた右肩を振る。振る。痛いなんて泣き言を言ってられる余裕さえ、存在しない。 どこまで逃げたか分からない。距離感なんてとっくの昔に狂っている。 死にものぐるいだった。説得の言葉も相対する勇気も、大きな爆発と一緒に何処かにとんでいってしまったみたい。 惨めな思いをしながら、思い出すのは男の背中。 それが、あの時レストランを出て行く梨花ちゃんの後ろ姿に被って……泣きたくなる。 「逃げろ!……頼む」 それだけの言葉に、どれだけの感情がこもっていたことだろう。 気付けばレナは人型になったチョッパーに先導され、その場を離脱していた。 逃げたくなんてなかった。これ以上、誰かを犠牲にして生き残るなんてことはしたくなかった。 「レナ、ウルフウッドに任せるしかないよ。俺たちじゃ足手まといにしか……」 「分かってるよ……分かってる」 それでも、悔しかった。 力こそ全て。そう言われた気がして、どうしようもない虚脱感が心を覆う。 この地で、私は私なりに出来ることをしてきたつもりだった。 ライダーさんと約束をして、この一日、色んな人と出会って。 そして? 私は自分の力で誰かを仲間にできただろうか。 私はこのゲームに乗った誰かを説得して、拘束して、悲劇を減らすことが出来ただろうか。私はここで、何を成し遂げただろうか。 グラハムさんを助けたじゃないか。 ライダーさんを仲間にする算段をつけたじゃないか。 梨花ちゃんと合流して、ウルフウッドさんという頼もしい仲間を得ることが出来たじゃないか。 それで? グラハムさんに頼って、殺人者から逃げのびて。 何も出来ずに、チョッパー君に守られて。 同じ劇場にいた圭一君を救うことも出来なくて。 梨花ちゃんを見殺しにして。ウルフウッドさんに全てを任せて。 【あら、何を悩んでいるのかしら、礼奈】 止めどない思考に割り込んでくるように、声がした。 周囲の闇から聞こえてくるような。 私の内側から湧きでるような。 先程消し去ったはずの声が、私にしか聞こえない囁きを漏らす。 それはとっさに塞いだ耳という気管を伝わず、心に直接染みこんでくる。 足が止まる。息を吸い込み、吐き、はあはあと呼吸の真似事。 足が震える。おかしいな、このくらいの運動、どうってことないはずなのに。 止まってはいけないという理性が、よく分からない本能に押しやられていく。 この声を無防備に聞いているとおかしくなってしまいそうな、そんな予感がこころに巣くう。 「レナ?」 【いいじゃない、あんな男。ここで襲ってきた奴と相打ちでもすればいいのよ】 黙れ! 叫んだ、頭の中に向かって。 【そうすれば敵も減る。仲間も守れない甲斐性なしも消える、ほら、一石二鳥じゃない】 黙れ黙れ黙れ。 続ける。塗りつぶすように。嫌なものを上書きするみたいに。 【貴方はそう思っているはずよ、礼奈】 【当たり前じゃない、だって貴方は】 【そういう人間なのだから】 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ。 そんなこと、思ってない。 「――――っ!?レナッ!」 「えっ?」 外の世界に気を向けていなかったせいか、反応がやたら間抜けなものになった。 息を吐くように呟いた疑問が鋭い音にかき消される。 冷たい汗。今し方聞いたそれは、確かに「銃声」とカテゴライズされるもので。 温かな感触。私を包むそれがチョッパー君の身体だと気付く。 そして、気付く。 温かな何かが、液体が、チョッパー君の身体から漏れ出ているということに。 「チョッパー……君?」 「大丈夫……掠っただけだ」 「獣の勘か?厄介だな」 耳朶を震わす聞いたことのない声が、私を芯から冷やしていく。 何処から現れたのか、銀色の首輪=参加者が目の前に、いた。 ぞわっとした。佇むヒトが、赤と肌色で出来た不格好なかいぶつに見えた。 頭も手も足もある。目も鼻も口もある。どう見てもヒトだ。そうじゃなきゃサルだ。 じゃあ、どうしてあのヒトは半分が裸で半分が血なの? じゃあ、どうしてあのヒトは地獄を煮詰めたような、ドロドロした瞳をしているの? じゃあ、どうしてあのヒトは「まあいいか」なんて普通の人みたいに笑って、『ウルフウッドさんに預けた銃』をこちらに向けるの? 「まあ、完治祝いの軽いトレーニングみたいなもんだ。 お前らもそうカリカリせずに、気を楽にして、死んでくれ」 全てが、悪夢のようだった。 ◇ ◇ ◇ 思いの外、冷静だった。 「ああ、死んだ。ワイのせいで、あっけなく死んでもーたわ」 激情に駆られるわけでもなく。 深い後悔に瞳を濡らすことなく。 淡々と、事実だけを述べて、彼は笑った。 見方を変えれば薄情者といえるだろう。 正しく暗殺者の鑑。情に流されず、仲間の命をただ一の数字と捉える。 しかし、それでは噛み合わない。噛み合うはずがない。 仲間を命がけで逃がした彼と、今の彼の反応が噛み合わない。 「あほみたいやろ、わいでも敵わんだ化け物にひょろっこい杖一本で向かっていきおったんやで? 死にたいんか、っちゅーねん、突っ込み待ちか、っちゅーの。 ……ほんま、死なすには惜しい奴やった」 思い違いに、気付く。 この人は隠しているだけなのだ。 怒りも悲しみも何もかもをその暗い瞳に押し込んで、笑うのだ。 それはとても危うく、ちょっと押しただけで崩れそうな壁だけど。 俺は知っていた。その瞳を知っていた。 正確には、似たものを知っている、と言った方がよいだろう。あの空っぽな化け物を。 『ヴァッシュ・ザ・スタンピード』の眼を、忘れるわけがないじゃないか。 「貴方は、毒されすぎた」 「そうかもしれんな」 「全員を救えると思っているんですか」 「んなこと考えもせんだわ。実際、さっきも一人殺した」 「貴方はヴァッシュ・ザ・スタンピードとは違う」 「ああ、当たり前やろが。あんな甘ちゃんと一緒にすんなや」 「それでは、何故貴方は」 冷たい風が、吹いた。 「無駄話が過ぎたな……始めるか、リヴィオ」 「……ええ」 話はもう、終わりだ。 これ以上喋る必要は、皆無。 これから先は、奪い合い。 魂を喰らい合い、血肉を貪り合う、死への道標。 たった一つの椅子をめぐって、終わりへと向かっていく旅路の果て。 地獄の扉は口を開いて、生け贄を待っている。 そう思っていた。この時は。 ◇ ◇ ◇ 「お前誰だ!?ゲームに乗ってるのか!」 「俺か?本名もあるっちゃあるが、今は『レイルトレイサー(線路の影をなぞる者)』と名乗らせて貰おうか。 今の俺は頗る機嫌が良くてな。怪物の真名を当てたら、食べちゃうのを止めるかもしれないぞ? チャンスは大サービスで一回だけだが」 「馬鹿にしてんのか!」 「いいや、馬鹿になどしていない。俺はいつだって本気だ。 お前達を殺すのだって、伊達や酔狂でやってると思われるのは困る」 「ランブル!」 チョッパー君は動き出した。 私は、何も出来なかった。 「ジャンピングポイント!」 「へえ、面白いなお前」 いや、何かをすることさえ許されなかったと言っても良い。 ここは死が逆巻く、戦場。一歩道を踏み外すと、終わる。 ただ出会っただけで、真っ赤な真っ赤な絶望が、こころに刻み込まれた。 何かしよう、何かしよう、と必死になって考えると。 叫ぶと、頭がはじけ飛ぶ。 逃げると、足が千切れ切られる。 腕を上げた瞬間、肩から先は無くなっている。 そんなヴィジョンが思い浮かんで、思考が止まる。 動け動けと押しても引いても、思い浮かぶのは私の死体と、かいぶつの目。 この世全ての闇が詰まっているような。濁り濁った純真な血色。 一片も光を見いだせぬその眼差しは、今までどれだけの人間を呑み込んできたことだろう。 前を見て、最初に目があった。 私は、一度死んだ。 殺意なんてものはとっくに通り越していた。 殺すという意識しかないのだ。それ以外の何もかもが欠損していた。 目の前に食事があるから「いただきます」と言うのと同じだ。 お布団に入ったから「おやすみなさい」と呟くのと一緒だ。 アレは、参加者が居るから「殺そう」と躊躇無く思える。 理論も何もない只の直感は、私の身体を木偶の坊にする。 怖い。 足が焼き切れた前原圭一のしたいが。 胸に真っ赤な花を咲かせた古手梨花のしたいが。 忘れられない二つの死が、私のこころに恐怖という名の泥水を流し込んでいく。 「レナ、ここで待ってて……すぐに戻る」 気付くと、私はいつの間にか深い茂みに腰を下ろしていた。 チョッパー君は覚悟を決めたように前に進み、、私に『また』背中を向けていく。 背の高い緑の向こうに彼は飛び込んで、そのまま見えなくなる。 彼が消えた途端、私はまた大事なものをなくしてしまった焦燥感に、そして虚脱感に襲われた。 どうしてだろう。どうして皆、私を置いていってしまうんだろう。 【あら礼奈、そんなの決まっているじゃない】 【貴方が、弱いからよ】 『声』に反論する気力も、もう残されてはいなかった。 力が抜けていく。堰を切るように、大量の涙が私を襲った。 何も出来ない。力になれない。役立たず。無力。 そんな単語が飛び回り、ちっぽけな私に大小様々な傷をつけていく。 真っ黒な空を見上げると、嘲りがそこら中の闇から聞こえてくるようだった。 「みんな……遅いのかな、かな」 私は期待しながら、そんな言葉を世界の向こうに投げかける。 私は只ひたすら、待ち望んでいた。 黒服の牧師さんが。二本の足でちょこちょこ歩くトナカイさんが。 こちらに笑いかけながら、閉じられた世界から私を連れ出してくれるのを待っていた。 自分に自信が持てない今の私は、私以外に縋ることしか出来なかった。 「もう、大丈夫だ」 この一言だけを、聞きたかった。他には何も要らない。 久しぶりの独りぼっちは、予想以上に堪えた。 冷え込んだこころを解かす温かさが、欲しい。 だけど、いつまで経っても声は聞こえてこない。 だけど、いつまで経っても彼らは帰ってこない。 【そんなことだから貴方は駄目なのよ、礼奈】 じゃあ、どうすればいいというのだろう。 【出来ない出来ないと逃げてばかりいては駄目よ】 そんなことを、言われても。 【殺しなさい、あの男を】 【古手梨花を殺したあの男を、死んでも殺しなさい】 「梨花ちゃんを……殺した?」 あの人物はゲームに乗っている。 この付近にいた。 『ニコラス・D・ウルフウッドの落とした銃』を所持していた。 確かに、あり得ない話ではない。 寧ろ、その可能性は高いかもしれない。 【彼女の仇を取りなさい。本気を出して殺しにかかりなさい】 【それでこそ、天国にいる貴方の仲間も皆、喜ぶに違いないわ】 【貴方は役立たずなんかじゃない。それを皆に見せつけるのよ】 【さあ、ナイフを持って。さあ、拳銃を持って】 【行きましょう、礼奈】 私には、何が出来るのだろうか。 私は、何をすればいいのだろうか。 どのくらい、その場に座り込んでいただろう。 どのくらい、私は考え込んでいただろう。 「……行かなきゃ」 私は歩き出す。 ふらふらと、出来の悪い操り人形のように。 何度も草に足をとられ、息を乱しながら。 何度も木の根に躓き、靴を汚しながら。 音のする方へ。声が聞こえる方へ。 森の中を彷徨い、見つけたその先に。 チョッパー君が血に塗れて倒れていた。 体中に穴がいくつも開いていて、痛そうだな、と思った。 かいぶつがこちらを見て、嗤った。 「よお、何しに来た?」 私は言った。 手に持った拳銃も、ナイフも、全部捨てて。 「『クレア・スタンフィールド』さん」 「貴方とお話をしに来ました」 私も、笑う。 ◇ ◇ ◇ 見るも無惨な有様だった。 鼻をつく硝煙の匂いがそこら中でたむろしている。 砂の星では見ることさえ敵わぬ巨木がなぎ倒され、傍では草花が儚い命を散らしている。 瑞々しい森は見る影もなく消え果てて、荒れ果てた更地のようにかさつく空気が肌を撫でる。 小規模な戦争が起こったような状態であり、正にその通りだった。 単機で一個師団を相手取れるミカエルの眼最高の暗殺者同士の争いだ。 当然、暴風雨の中心にあった二人が無事であるわけもなく。 「……ああ」 俺は、大の字になって寝ころんでいた。 体中が焼けるように痛い。 当たり前だ。銃弾に貫かれて痛くない人間なんているわけがない。 手も足も全く動かない。 当然だ。筋繊維は襤褸屑のようにそこら中に飛び散り、その奥の骨はそこら中が粉々に砕けている。 間違いなく、普通ならば死んでいる。 今は死んでいなくとも、あと一分か、五分か、十分も持たないだろう。 この身体ならば、改造に改造を加え、比類無き再生能力を得たこの身体ならば、この傷も時間を経れば完治できる。 しかし、その時間が圧倒的な、隙だった。 致命的な、どうしようもない、敗北だった。 「また、負けたのか」 「そうなるな」 気付けば、ウルフウッドさんが僕の隣に居た。 銃口をこちらの頭蓋に突きつけ、ニヤッとニヒルに笑う。 「どうや、満足か?」 ええ、もう満足ですよ、ウルフウッドさん。 そう言おうとして、口が上手く動かないことに気付く。 ごぶっ、と真っ赤なモノを吐き出しながら、視線で応える。 俺では、如何ともし難い実力差がそこにはあった。 身体能力。コンディション。状況。全てこちらが有利だった。 にも関わらず、俺は負けた。完膚無きまでに叩きつぶされた。 ニコラス・ザ・ウルフウッドはそれほどの男だった。 彼にだって少なからず傷は負わせた。勝ちの目を見たときも複数有った。 それでも、不思議と勝てる気がしなかった。 事実、どんな状況においても彼は俺の上を行き、そして、この有様だ。 すまないな、ラズロ。お前が居なくちゃやっぱり駄目みたいだ。 許してもらおうとは思わない。好きなだけ怒って良い。詰って良い。嬲って良い。 お前はもう、そっちにいるのか?どうなんだろうな。 地獄ってのは魂が行く所なんだから、もしかしたらとっくに、そっちで愚痴愚痴言いながら俺の馬鹿っぷりを見ていたのかもしれないな。 だとしたら、お笑いぐさだ。俺はずっと、永遠に帰ってこないお前を待ちぼうけていたのだから。 死んだら生き返らない。当たり前のことだ。 ラズロの魂は死んだ。だから俺の中にもう居ない。ほら、簡単に証明終了だ。 こんな簡単なことに気付かないなんて、俺は思っていたよりもずっと馬鹿だったみたいだな。 どうしてこんなことを考えるんだろうかな。やっぱり死ぬってのは恐いからかな。 ……ああ、恐いな。死にたくないな。 今まで殺してきた奴らもこんな感じで現実から目を背け、逝ったんだろうか。 それとも、そんなこと考える暇もなく殺し尽くされたのかもしれないな、俺に、ラズロに。 まあ、もうどうでもいいや。 ラズロ、今からそっちにいくよ。 出来れば、そっちでも仲良くしてくれれば嬉しい。 ………………。 ……………。 …………。 ……? 「なに覚悟したような顔して目ェ閉じとんねん」 「は?」 なんだ。どうしてだ。 どうして貴方はそんな目で、僕を見る。 「お前に何があったのかは知らん。わいに説教する資格なんぞ無いのも分かっとる」 それでもな、と。 「お前がどう思っとろうが、ワイにとってお前は身内や」 「嫌でもワイと一緒に帰ってもらう」 「それが、ワイに負けたお前の『死刑』や」 「おっかないお前は死ね。んで戻ってこい、泣き虫リヴィオ」 そう言った彼の顔は、昔見た頼れる兄貴面をしていた。 あの孤児院にいた時を思い出してしまう。嫌が負うにでも。 ふて腐れていた俺を、偉く遠回しに元気づけてくれた彼が。 子犬と少女を助けた俺を、笑って褒めてくれた彼が。 手を赤に染めた俺を、おばちゃんと一緒に庇ってくれた彼が。 だから、俺は。 時系列順で読む Back キミガタメ(I save you from anything) Next かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) 投下順で読む Back キミガタメ(I save you from anything) Next かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) Back Next 悪魔-The Devil- 竜宮レナ かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) 悪魔-The Devil- トニー・トニー・チョッパー かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) 悪魔-The Devil- ニコラス・D・ウルフウッド かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 リヴィオ・ザ・ダブルファング かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編) タイプ:ワイルド(後編) クレア・スタンフィールド かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~(後編)
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サロモン XAプロ3DウルトラGTX SALOMON XA PRO 3D ULTRA GTX サロモンのトレイルランニング用シューズ。 ゴアテックスを使用し防水となっている。 定価:16695円 重量:403g 2009年8月~ 購入価格:15800円 サイズ:27cm 雨の日はくるぶし部分をレインスパッツで覆っていたが、多少の雨ならそれで大丈夫だが、一日中降り続けるとしみ込んできた。 とはいえ、朝のキャンプ場での露で濡れた草地を歩いたり、川の浅瀬に入ったぐらいでは浸水してこないので、ゴアテックスの意味が無いと言うことはない。 ちなみにゴアテックスじゃないモデルに比べると3000円高く、13g重い。 関連項目 2009年10月奥多摩の装備 2009年12月香川の装備 2009年9月御前山トレイルライドの装備 2010年10月初島の装備 2010年12月八重山諸島の装備 2010年1月三浦半島の装備 2010年7月館山の装備 2010年8月スイスの装備 2010年9月奥多摩の装備 2010年9月御前山トレイルライドの装備 2011年2月毛呂山トレイルライドの装備 2011年5月南紀の装備 2011年5月道志の装備 2011年8月山梨の装備 2012年4月湘南・小田原の装備 2012年5月東総・鹿島の装備 2012年7月館山の装備 2013年5月奥多摩の装備 服装
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新入荷 vivienne westwood ヴィヴィアンウエストウッド バッグ ショルダー 赤 新入荷 vivienne westwood ヴィヴィアンウエストウッド バッグ ショルダー 赤 【ブランド】:Vivienne Westwood ヴィヴィアンウエストウッド 【カテゴリ】: ヴィヴィアンウエストウッド バッグ ショルダー 【素材】:PV 本革 【サイズ】 横25 / 縦 16cm / 幅 7cm 【カラー】:赤 【状態】:新品未使用 【付属品】:専用保存袋付き ※多少の誤差はご了承くださいませ。 商品番号 ECS0003594 販売価格 11800 メール注文方法: 商品名称、商品番号、購入数量、お名前、ご住所、電話番号、メールアドレス などを明記の上 sales@gobrandjapan.com へ送信してください。
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.|iヽ.....--、 __/i| 人|  ゙̄ " リ ム‐' __ __ ヽ ,."シ 、弋o、 ィoフノ { ム"彡 rァ ',',` .//´r .ヽ - ‐- , i .リ ヽ_ .{r' / / / / .........イjム' i } イ .|i .{ .i .ii ./ /./ /i ル' ∥ リ .゙ {.リ.{ /// ∥ } {i i ヘi i ゙ i ハ i ./ _ノ.....__ヘ Vリリ i i| i ./ ヽ }j.リi川 ト- 、 ./ .} .{リii川..{ .i V ./ . i V// .| | .... i __彡――-....._ / ... ハ レ' | |.. リ∠__ ヽ...._ { i | | .リ | / `ヽ ミ ゙ー----‐ 1 / | |.... { .|"´ \ミミ .{i / リ .{,......._.} i_ `ヽ三三_.... -‐"´ ̄`゙へ_r ―‐. i / , _, , .{ .| {_.、_ヘ~`ヽ-、、、 { i .i .i _j_// { / リ ̄ ヽ__.}_.}_}_}‐- '-'-'' 名前:テリークロス 性別:オス 原作:トリコ 一人称:基本なし 二人称:基本なし 口調:鳴き声 AA:トリコ/トリコその他.mlt トリコの相棒であるバトルウルフの子供で、名前の由来は厚手のタオル地のような毛並みから。 IGOが生み出したメスのクローンより産まれたが、直後GTロボによって親を殺され、 トリコに仇を討ってもらった事で彼に懐く(本来バトルウルフは人に懐かない)。 成長速度は凄まじく、生まれながらに素早い動きを見せその場にある物を活用して無限に再生する植物を 燃やすなどの芸当を見せるなど戦いの才能に長けている。 バトルウルフは本来グルメ界の猛獣であり、人間界の食材は口に合わない。 なのでトリコが人間界で捕獲した数少ないグルメ界食材「BBコーン」を好物としている。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 デジモンテイマー・エクスペリメンツ・レイン デジモンテイマーズlain チャツラモン役 脇 まとめ 安価 あんこ完結 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
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画像引用元 アイドルマスタープロジェクト プラモデルカタログブック 注意書きとお願い 他作品とのクロスSSの一覧です。 クロス元作品(表記はWikipediaの記載に準じます)で分類してください。 ページ内リンク 0~9 A~G H~N O~U V~Z あ か さ た な は ま や ら わ クロス元作品名 SSタイトル名 0~9 100万回生きたねこ 響「百万回生きた猫!」 33分探偵 亜美真美「ピヨちゃんが血まみれで死んでる……」春香「この簡単な事件、私が33レスもたせてみせます!」? A~G Angel Beats! 直井「765プロ?ふん、くだらない」? Arlington Road(邦:隣人は静かに笑う) 黒井「765のプロデューサーは静かに笑う」 Back to the Future 小鳥「お父さん、お母さん」P「はい?」春香「えっ?」小鳥「バック・トゥ・ザ・ピヨちゃん」 Cold Case(邦:コールドケース 迷宮事件簿) P「コールドケース」? DAIGO(人物) DAIGO「えぇっ、俺がプロデューサーっすかぁ!?」hyde「765プロかぁ……」DAIGO「765プロっすか」 DARK SOULS 美希「だーくそうる?」 DEATH NOTE やよいのデスノートシリーズ Fate/stay night アーチャー「三浦あずさ……?」ランサー「誰だ?」? Flowers for Algernon(邦:アルジャーノンに花束を) 響「ハム蔵に花束を」 Gears of War 雪歩「プロデューサーは地底からやって来る」 GIANT KILLING ジャイアント・キリングシリーズ GS美神 極楽大作戦!! P「ゴーストスイーパーに頼むんですか?」社長「ああ」美神「あんたら、『アイドルマスター』の中に行きなさい!」? H~N Home Alone 亜美「ホ→ム!」真美「アロ→ン!」 LIGHT WING 春香「ハイご苦労様Death―」 The Matrix ユキポックスシリーズ O~U Rance ランス「765プロ?」? 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P「765プロ大好き芸人?」 暗殺教室 殺せんせー「今日から先生が君達のプロデューサーです」? いきなり!黄金伝説。 やよい「一ヶ月一万円生活ですか?」春香「そうだよ」 池袋ウエストゲートパーク 真「池袋西口公園で、ボクはその人と出逢った」 石原軍団(人物) 春香「生っすか!?サンデー!」渡哲也「ご期待ください」? 市川海老蔵(人物) 響「うわ~ん!ハム蔵が十一代目海老蔵になっちゃったぞ~!」響「ちゃんと自分についてくるんだぞ!海老蔵!」海老蔵「ああ」? 頭文字D 拓海「プロジェクトDだぁ?」モバP「そうだ」? イリヤの空、UFOの夏 水前寺「23、24が何の日かわかるかね」浅羽「アイマスライブですか」 うえきの法則 春香「アイドル能力バトル!?」? うたばん 春香・響「うたばん?」?伊織・あずさ・亜美「うたばん?」?響・美希・貴音「うたばん?」? 内村プロデュース 内村「765プロアイドルの芸能活動をプロデュース!」 ウルトラマン 真「地球を守るんだ……光の巨人になって!」貴音「侵略者を撃て?」?ちひろ「ウルトラマンヒカル!」?P「カプセルアイドルの出番だっ!!」? 美味しんぼ 海原「星井美希だと? くだらん」 おねがいマイメロディ やよい「憧れのアイドルになれたらイイナ!」? か行 ガールズ パンツァー 雪歩「戦車道やりますぅ」 カウボーイビバップ スパイク「765プロでプロデューサー!?冗談じゃねえぞ!」? ガチンコ! 伊織「何で私が竹原慎二とガチンコ!で共演しなきゃいけないのよ!」?真「ガチンコファイトクラブ?」? 狩野英孝(人物) 狩野英孝「僕イケメン!」輿水幸子「ボクカワイイ!」? 神はサイコロを振らない P「神はサイコロを振らない」 仮面ライダー 昭和仮面ライダーシリーズ 仮面ライダーオーズ やよい「オーズのメダル?」? 仮面ライダークウガ 春香「こんな奴らのために、もう誰かの涙はみたくない!」 仮面ライダーシリーズ 真「ええっ?仮面ライダーとタイアップですか!?」? 仮面ライダーW 秋月律子「ここが鳴海探偵事務所ね・・・」モバP「ここが風都か……いい風だな……」? 仮面ライダーフォーゼ 弦太朗「千早! 学校に行くぞ!!」千早「今日は仕事が……」 仮面ライダー剣 モバP「ありすのお兄さん……?」朔也「俺は橘、ギャレンだ」? 仮面ライダー龍騎 春香「戦わなければ生き残れない」? 缶コーヒーBOSS(CM) ジョーンズ「この惑星のアイドルと呼ばれる職業は、とにかく大変だ」? 寄生獣 ミギー(失敗した……残念だ……) 美希「あふぅ」ミギー(失敗した……残念だ……) 美希「星井ミギーなの!」 機動警察パトレイバー 野明「後藤隊長が765プロに出向?!」後藤「765プロの皆さんが第二小隊に体験入隊することになった」 機動戦士ガンダム シロー・アマダ「765プロだって?」? ギャグマンガ日和 ギャグモバマス日和?「ギャグモバマス日和」? 銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリー「ここが765プロか…」?オーベルシュタイン「ここが765プロか」? 筋肉番付 P「最強のアイドルは誰だ!スポーツマンNo1決定戦」 キン肉マン モバP「前川みくとマンモスマン」? くそみそテクニック モバP「やらないか」 阿部さん「ウホッ!いい男♂」? クトゥルー(クトゥルフ)神話 千早「闇にささやく者」? クマもん(ご当地ゆるキャラ) モバP「どちら様で?」クマもん「熊本県営業部長だモン!」? グラップラー刃牙 神崎蘭子『光速の拳だと?』? くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンシリーズ ぐるぐるナインティナイン 千早「765プロ グルメチキンレース、ゴチになります~!」 クレヨンしんちゃん しんのすけ「ひびきちゃーん!」響「お?」千早「迷子?」 ひまわり「たいやぅ」?P「劇場版アイドルマスター暗黒タマタマ大追跡」? ゲームセンターCX 有野「本日挑戦するゲームは、『アイドルマスター2』」? 激走戦隊カーレンジャー 千早「正義の交通ルールを守りましょう!」? ゲゲゲの鬼太郎 目玉の親父「鬼太郎、手紙が来ておるぞ?」鬼太郎「ななひゃくろくじゅうごプロ?」? 元気爆発ガンバルガー 春香「プロデューサーさん、元気爆発ですよ! 元気爆発!!」? 恋するハニカミ! 千早「エアロスミスに会えると思ったら秋月涼がいた」? 甲賀忍法帖 P「765プロ忍法帖」 皇国の守護者 千早「あなたはお名前なんて言うの?」 剣牙虎「ニャー」新城「おいで、千早」千早「くっ」 こちら葛飾区亀有公園前派出所 両津「何!わしがアイドルをプロデュースだと!」モバマス×こち亀シリーズ?両津「何?わしが1日プロデューサー代理?」ちひろ「はい♪」? ゴッドタン 響「じ、自分のおっぱいが見たいのかぁ!?」?やよい「暗記するだけで10万円もらえるお仕事ですかぁ!?」P「景気づけにアイドルにおっぱい見せてもらう」? 孤独のグルメ 孤独じゃないグルメシリーズ 金色のガッシュ!! P「ふザケルなっ!」? さ行 最強伝説 黒沢 雪歩「私の最強伝説です!」黒沢(大丈夫かこのお嬢ちゃん) 咲 春香「麻雀って面白いね」咲「一緒に楽しもうよ!」 魁!!男塾 P「斜威新笛巣汰…?」王大人「開幕である」? 魁!!クロマティ高校 春香「魁!!765プロ高校ですよ、765プロ高校!!」 サザエさん 小鳥「さーて来週のアイドルマスターは?」 さまぁ~ず(人物) 大竹「シンデレラとか765とかさ」 三村「ん?」? 佐村河内守(人物) 佐村河内守「ここが765プロか……」? さよなら絶望先生 春香「プロデューサーさん!」糸色望「はい?」? 地獄先生ぬ~べ~ 春香「地獄先生」? シティーハンター 伊織「何がシティーハンターよ、ただの変態じゃない!」? 志村鶴瓶のあぶない交遊録12 春香「英語禁止ボウリング?」 十五少年漂流記 P「十三少女漂流記」? 銃声とダイヤモンド 千早「如月千早、交渉人です」? ジョジョの奇妙な冒険 美希「JOJO~♪」承太郎「やかましいッ!うっおとしいぜッ!!」?ディアボロ「このわたしがアイドルのプロデューサー?」?ディアボロ「このわたしがアイドルのプロデューサーだと?」?空条徐倫「ここがッ!765プロ……」?「弓と矢」シリーズ 白雪姫 亜美「あずさお姉ちゃん!今日も絵本読んでくれるんっしょ?!」 シンデレラ 亜美「あずさお姉ちゃん、今日も絵本読んでちょうーだーい」 新機動戦記ガンダムW ヒイロ「プロデュース……任務了解」? スカイハイ まゆ「魂の選択」? 聖☆おにいさん ブッダ「シンデレラガールズ?」イエス「うん」? 瀬戸の花嫁 永澄「765プロ?」? 装甲騎兵ボトムズ キリコ「765プロ…ここもまた地獄か…」? た行 ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 春香「私、もうアイドルとして笑えないよ……」? ダンガンロンパ 春香「おっはようございま~す!」春香「ダンガンロンパ?」? 中二病でも恋がしたい! モバP「君、アイドルに興味はない?」六花「アイドル…?」? 超高速!参勤交代 P「超高速!輝きの向こう側へ」? デーモン小暮閣下(人物) デーモン小暮閣下「我輩がアイドルのプロデューサーだと?」 徹子の部屋 黒柳徹子「あーた、とっても歌がお上手なんですってね?」千早「は、はい」黒柳徹子「何か面白い事やって下さらない?」春香「」 とある科学の超電磁砲 P「学園都市年度末ライブ?」土御門「そうですたい」? どうぶつの森シリーズ リセットP「こらあああぁぁぁぁぁーー!」 堂本剛の正直しんどい 美希「星井美希の、正直眠いの」 ときめきメモリアル ときめきメモリアルver765シリーズ 時をかける少女 真「時をかけるボクら」 都市伝説セピア 伊織「昨日公園」 賭博黙示録カイジ カイジ「765プロ・・・・?」?やよい「この鉄骨を渡るんですか!?」? ドラえもん ジャイアン「俺は765プロの奴隷じゃないっつーの!」?千早「……? なにかしら、この輪っか」? ドラゴンクエスト 響「……伊織?」 マリベル「どこかしら、ここ」? ドラゴンボール 悟空P「オラがアイドルのプロデューサーだって!?」? ドリームクラブ 魅杏「イチロウ?イチロウじゃない!?」P「はい?」? とんねるずのみなさんのおかげでした 響・千早「食わず嫌い王?」? な行 ナルキッソス 千早「眩しかった日のこと」? 猫の恩返し 真「猫になってもいいんじゃない?」? は行 バカとテストと召喚獣 千早「文月学園……?」 化物語 千早「私立直江津高校……?」貴音「わたくしの体重は、5kgなのです」?阿良々木「モバマス?」 八九寺「はい」? 裸の大将 美希「裸の大将なの!」 半沢直樹 半沢直樹「765プロ…?」? 氷菓 千反田える「わたし、Pになります!」? 平沢進(人物) 高木「いい面構えだ!ティンと来た!」平沢進「うむ?」 秘密結社鷹の爪 春香「プロデューサーさん、鷹の爪ですよ、鷹の爪!」 ファイナルファンタジーⅧ スコール「765プロ?」セルフィ「うん!」? 藤岡弘、探検シリーズ 伊織「何で私が藤岡弘、とアマゾンへと探検しなきゃならないのよ!」? ブラック・ジャック 美希「Zzz~」 P「美希はいつでも寝てるな……」?ブラックジャック「何、豊胸手術!?」 千早「……くっ」? 古畑任三郎 古畑「ん~……これは765プロの人間による殺人ですー」古畑「ニュージェネレーション?」? フルメタル・パニック! 宗介「765プロ…?」 ペルソナ4 春香「伊織とりせちーの声が似すぎて放っておけない」 ベン・トー 春香「半額弁当……?」 ポケットモンスター 千早「めざせ、ぷちもんますたー?」P「この子が新しいアイドルですか?」 高木「うむ」?P「よーし、営業行くぞー」 キルリア「はーい」?美希「ミュウツー……?」?P「目指せアイドルマスター」? 北斗の拳 ケンシロウ「765プロ?」?ケンシロウ「765プロ?」 春香「その2ですよ!その2!」?トキ「アイドルにしてくれ」 モバP「あはは、何の冗談ですか?」?十時愛梨「え……お兄ちゃんが……?」? ボボボーボ・ボーボボ 首領パッチ「アイドルマスターのヒロインは私よ!」パチ美「シンデレラガールの座は私のものよ!」? ポンキッキーズ P「ピーッ!ピピッ!ピッ!ピピーッ!」 ま行 マイティ・ソー 春香「北欧の雷神」? 魔人探偵脳噛ネウロ ネウロ「765プロアイドル殺人事件……調べてみるか」 マツコ 有吉の怒り新党 美希「ミキ、怒りしんとーなの」? 松岡修造(人物) 美希「もうダメなの」 修造P「諦めんなよ!!!」? 魔法少女まどか☆マギカ P「今日は美希と仕事か」 さやか「残念!さやかちゃんでした!」響「キュゥべえお願い!自分、友達が欲しい!」? みどりのマキバオー 千早「行けーマキバオー!」 めちゃ×2イケてるッ! P「私立岡村女子高等学校765」P「私立岡村女子高等学校765(体育祭)」?春香「クイズっ、マジオネア!」?春香「クイズ$マジオネア!」律子「えっ」?春香「クイズ$マジオネアっ!」亜美「うおう!?」?春香「クイズ$マジオネア!」響「うぎゃっ!?」? 桃太郎 亜美「あずさお姉ちゃん!今日も絵本読んでYO→!」 や行 遊戯王 響「闇のゲーム?」響「さあ…ゲームの時間さァ」雪歩「私のぷちどるですぅ!」 地獄詩人ヘルポエマー「ぽえ~」 よつばと! P「四条貴音、6歳……」春香「お名前は?」 よつば「こいわいよつばです!」?春香「私マーメイ♪」 よつば「はるかうたへたなー」?よつば「しんねんだぞ!」モバP「誰だこいつは」? 世にも奇妙な物語 P「世にも奇妙なアイドルマスター」 ら行 ラブライブ! 穂乃果「ゆーきほー!」 雪歩「は、はいぃ…」?春香「プロデューサーさん!スクールアイドルですよ!」? らんま1/2 P「春香たちが中国の池で溺れたってぇ!?」? リーガル・ハイ モバP「リーガル・ハイ」?古美門「……765プロで、はじめての裁判♪」? 龍が如く 秋山駿「私がプロデューサーに?」?桐生「L・O・V・E・ラブリー伊織!」遥「」?伊織「オーディションかぁ」 りせ「ま、よゆーっしょ♪」 遥「頑張ろう」? ろくでなしBLUES 雪歩「帝拳高校の人は怖いですぅ…」 ロス:タイム:ライフ 美希「ミキのロス:タイム:ライフ」やよい「ロス:タイム:ライフ」千早「ロス タイム ライフ」伊織「ロス:タイム:ライフ」あずさ「ロス タイム ライフ」亜美「ロス タイム ライフ」 ロンドンハーツ P「格付けしあうアイドルたち」? わ行 笑う犬 P「765プロに平等を」? 笑ゥせぇるすまん 笑ゥせぇるすまんシリーズ
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1. ルイーダ★ 2009/12/14(月) 19 23 42 ウルフマンに関する話題はこちら ■質問する前に過去ログや情報サイトで調べましょう。 【前スレ】 【Wolfman】ウルフマンスレ14 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1235004409/ 【ウルフマンスキル表】 http //members.redsonline.jp/game_info/guide/skill/wolf.asp 【関連スレ】 【Wizard】ウィザードスレ31 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1249946959/ 【過去ログ】 【Wolfman】ウルフマンスレ13 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1209504900/ 【Wolfman】ウルフマンスレ12 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1197160388/ 【Wolfman】ウルフマンスレ11 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1177868028/ 【Wolfman】ウルフマンスレ10 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1166254811/ 【Wolfman】ウルフマンスレ9 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/19634/1152457055/ 【Wolfman】ウルフマンスレ8 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1144591014.html 【Wolfman】ウルフマンスレ7 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1138087211.html ウルフマンスレ6 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1132384140.html 【Wolfman】ウルフマンスレ 5 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1126521780.html 【大器晩成】ウルフマン4【専用スレ】 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1121569727.html 【大器晩成】ウルフマン3【専用スレ】 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1116411297.html 【大器晩成】ウルフマン2【専用スレ】 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1112095597.html 【大器晩成】ウルフマン【専用スレ】 http //jbbs.livedoor.jp/game/19634/storage/1107671310.html 2. ルイーダ★ 2009/12/14(月) 19 24 20 質問が頻出するスキルの情報 スキルの系統 【クロー系】 現在は速度が1.12固定。攻撃速度+は一切乗らない。 ファング系のスキルに比べてスキルレベル上昇による威力増加は多めだが、獲得できるCPは全般に少なめである。 攻撃速度・±の獲得CPがファング系に劣ることから、物理の主力であるチェーンドクローに繋げるためのCPを溜めるのには適さない。 【ファング系】 速度は武器依存。そのため攻撃速度+が乗る。 クロー系に比べて威力が控えめの代わりに獲得できるCPは多めである。 全体的に特殊な効果を含むスキルである。 【タックル系】 遠距離の敵に向かって放つことができるスキル。 クローローラーとバーニングオーブ以外は本体が突進していくため、あまりに至近距離なときには撃てない。 普通に連発するスキルではないが、敵との間合いを詰めるのに最適。 また、なんらかの要因で固まってしまったときに脱出することもできる。 【咆哮系】 ハウリングブラストとディスプレイスメント以外はONOFFタイプのスキル。 「x秒毎にy%の確率で発動、z秒間効果持続」というスキルで、低レベルでの効果はそこまで期待できないだろう。 獲得CPもついている。 【自己強化系】 ビーストベルセルク以外はONOFFタイプのスキル。 物理狼なら必ず取るべき、ビーストベルセルク。 その前提としてとる各スキルも前提値である程度使えるスキルが揃っている。 無限チェーン用のCP獲得の要でもある。 3. ルイーダ★ 2009/12/14(月) 19 25 02 スキル詳細説明 (1/2) クロー系 【チェーンドクロー】(チェーン) 単体物理攻撃スキル。物理狼の十八番の技。速度固定。 Lv17で回数は最高の7連続、速度はLv23で最速となり、それ以降は威力のみが伸びる。 なので、大抵の狼はこれを17まで取り、ファングをマスターしてから ベルセルクに進むパターンがメイン。 発動時に回避率が3%低下する。 ミスティックフォッグ、低下抵抗装備等で防止することは出来ない。 ファング系 【ウルフファング】(ファング) 単体物理攻撃スキル。 同じスキル難易度1のウルフクローに比べて攻撃力は落ちるが、 マスター時には命中率補正+5%が付く。速度は武器依存。 マスター時の獲得CPが30とクローより多めで、敵の攻撃による攻撃中断がない。 なのでこちらを基本CP溜スキルとする狼が多い。 【バンパイアリックバイト】 敵に攻撃しつつも体力を吸収できる、狼唯一の回復スキル。 レベル1の段階で与ダメージの約10%回復、獲得CP36という便利さ。 ただしスキルレベルをあげてもダメージは増えない上に獲得CPが減っていくため、 多くの物理狼は初期で止めて使用している。 【ポイズンファング】 ウルフファングよりも獲得CP効率が良いが、命中補正はつかない。 大地属性の毒ダメージは1秒ごとに判定で知識依存なため、知識狼が補助用に伸ばす程度。 物理狼には不向きだろう。 ギルド戦で毒ダメージが√されないということが話題にあがったが、今は修正されている。 自己強化系 【ビーストベルセルク】(ベルセ) 物理狼の真の力を呼び覚ますスキル。スキルレベルをあげるごとにCP消費が少なくなる。 マスター時で消費CP520の獲得CP500となり、 物理ダメージ+200%、攻撃速度+20%、移動速度+30%、命中率+10%、持続時間280秒という脅威の能力。 ただしその反面、物理防御力低下−15、物理防御力低下−25%という能力もあり、 もともと防御力を上げ難い狼にとってかなりの痛手となる。 しかし、低下系抵抗を装備すれば能力低下を回避することが出来る。 【アイ・オブ・ザ・ビースト】(アイオブ) 攻撃判定の時に敵を麻痺させるというONOFFスキル。 純魔法攻撃のバーニングオーブでも発動する。 チェーンドクローなどで手数の多い狼には、このスキルで有効に被弾を減らすことができるだろう。 【インスティンクトターミネーター】(ターミ・ターミネーター) 野獣の力を引き出して、各種の異常状態系の攻撃を防ぐ。CP獲得があり、無限チェーンに必要なスキル マスター時で発動確率100%、獲得CP25 異常系抵抗 100% 低下系抵抗 50% 呪い系抵抗 25% 各状態抵抗は未実装で毒抵抗のみ効果がある。不具合であるとして、運営では修正予定となっている。 4. ルイーダ★ 2009/12/14(月) 19 25 40 スキル詳細説明 (2/2) タックル系 【クローローラー】 自分の超近接の複数の敵に対してダメージ。移動距離はほぼ0。 ギルド戦中の移動不可解消に便利。攻撃スキルに向かない。 【ローリングクラッシュ】 もっともシンプルなタックルスキル。指定した相手に対して体当たりする。 途中にmobがいる場合、二体貫通ダメージor一体目mobのみダメージで二体目mobまでノーダメージ移動 【フラッシュタックル】 ローリングクラッシュに光属性が付いた形のタックルスキル。Lvを上げると威力と射程が延びる。 光属性ダメージの伸びがいいが、最小射程距離があるので単発発動となり、知識狼であっても主力スキルにはなりえない。 ギルド戦時推奨スキル。通常の狩りには不向き。 最大射程距離4.5mはなかなかのもの。ギルド戦で状態異常装備をした狼がこのスキルを連発すれば、 敵陣は瞬く間に混乱状態に追い込まれるだろう。 【バウンシングリニア】 ウルフマンの数少ない物理系範囲スキル。 指定した相手とその付近の敵に対してパチンコ玉のような動きで反射をして攻撃を加える。 Lv上昇に伴い反射可能回数が増加する。1体に対して最大2回ダメージ。 【バーニングオーブ】(毛玉) 知識狼の主力スキル。消費・獲得のバランスがよく、連発もできる。 また知識狼には手の部分が爪に決定はされないので、 スタンチェック・フォームガード等のCP獲得備で無限連射も遠くはない。 咆吼系 【ハウリングブラスト】 知識狼の範囲スキル。マスター時には爆発半径が脅威の9.5m。 しかし威力があまり高くなく、CP消費も厳しい面があり、 なにより少しでも離れると格段に与ダメージが落ちるという点でネタスキル視されている。 【ディスプレイスメント】(憑依) 相手を操る特殊なスキル。使い手が少なく、GVでの効果がまだまだ不明なスキル。 憑依できるレベルはスキル説明に出ているレベルまで。 相手のHPが満タンでも憑依は可能。 失敗しても自分のHPは減らない。(スキル説明が間違ってる?) GV時 相手にブレスがある状態だと憑依できない。(状態異常の部類に入る?) 被憑依者が倒されると被憑依者のギルドのポイントになる。 操作は一人のキャラを二人で操作する感じ。攻撃はできない。 5. ルイーダ★ 2009/12/14(月) 19 26 25 量産物理狼育成フロー ●スキル振り [LV 31] ファング Lv30 [LV 55] チェーン Lv17 [LV 68] ファングマスター [LV 93] ベルセ Lv20 [LV138] チェーンマスター [LV191] ベルセマスター ---------------------------------------------------- その他マスターしてもいいスキル ・ターミネーター:CP獲得、将来の不具合修正、発動確率100% ・アイオブ:敵をスタン、発動確率33% GVで使えるスキル ・フラッシュタックル(LV1):暗闇攻撃100% 3秒 以上でLV251にて完成。 ●ステ振り 力1敏捷1健康1威厳1 威厳50まではバトリン可 威厳が50になったら力2敏捷1健康1、スタリン装備。 敏捷は204まで上げ、以降は力3健康1 (敏捷204は鉄のクローGDX装備する為) 敏捷に関して、wizとのハイブリッド時の知恵を考慮すると、 204では足りなくなることもあるので装備、再振りで対応する。 ●装備 牙・爪ともにそのレベルで付けられる最高のN品 ベルセ覚えるまでは属性攻撃に頼るのも可 ※N品である理由 ウルフマンはスキルのダメ+%で火力上げているので 装備によるダメ+%を上げるより武器の基本攻撃力を上げる方が実際のダメは上がる 例 牙の攻撃力30 スキル補正+30% 装備補正30% だと30*60%=48 牙の攻撃力40 スキル補正+30% 装備補正0 だと40+30%=52 装備補正のダメ+%は足し算で武器の基本攻撃力は掛け算になるというイメージ。 ダメ+%牙は鉄のクローGDXを装備出来る様になってからでも良い。 ●スキルマスター称号 ライカントロピー[NPC:クリス ブリッジヘッド 88.48] ウルフマン専用クエスト マスターしたスキルの難易度分スキルレベルが増加(最大+5) 条件:ウルフマンスキル1つ以上をマスター(スキルLv50) ●無限チェーン チェーン・ベルセのCP獲得不足分を自動スキルのCP獲得、さらにCPボーナス装備で補い、 相手を倒すまでCP回復行動を不要にする。 例)必要スキルレベル・装備(スキルマスター称号取得) ・CPボーナスLV3(CP獲得5%)以上のOP ・チェーン(LV50+5・獲得-20→-9) ・ターミネーター(LV27+5・獲得+6→+10 但し発動確率85.6%) ・ベルセルク(LV50+5・獲得-10→+17.5) 6. ルイーダ★ 2009/12/14(月) 19 27 03 ●運犬について 運と力(と敏捷、ある程度の健康)へ振る必要があり ステに余裕の出てくるLv300後半からが望ましい(最低でもLv350は欲しい) ある程度の力を確保した上で運800↑or1200↑or1600↑にするのが一般的 必須装備:運比率Lv2鉄クローGDX・骨首 推奨装備:運比率Lv2アンチ(腰)・靴・頭 360からの比較的安価な狼再振りを再考してみた。(鳳凰は異次元並みなので削除) ※ドロップ目的での運犬 必須装備(手に入る最高価格in黒鯖) 運比1/3鉄のクローGDX(1億) 運比1/3首ベース問わず、骨首は高価なため考えない(10m)※勲章 運比1/3頭ベース問わず、王冠辺りが妥当か(15m)※王冠 運比1/3腰ベース問わず、スタック6が欲しいところ(25m)※金腰 運比1/3足ベース問わず、出来るだけ高ベースが欲しい(30m)※金靴 HP背ベース問わず、DX系なら比較的安価60%↑が欲しい(25m)※65%DX 抵抗各種の指、安いもので最低限揃えればいい ステータス振り方の例 ?健康・カリスマ固定型 健康やカリスマを固定するタイプ。これによって360Lv運1201が到達しやすくなる。 二つの固定が必要なので、指はできるだけエンチャして多くのOPを稼ぎたい。 ?カリスマのみ固定型 健康を固定せず、素で振ってしまうタイプ。360Lv運1201到達がかなり厳しくなるが、 事故死しにくくなり、狩りに安定性が出る。健康は200〜300程度、他のステータスと相談して振る。 このレベルで回避するにはそれなりの費用がかかるので、回避装備?余裕で集まるぜって人は見る必要なし。 敏捷について 204、210、301、310、401が基準。最高でも410まで。 当たらないと意味が無いので再振りする人は、敏捷分ステを余らせておいて 試し狩りで当たるか当たらないか確認する。それで↑の3つの中から決定する。 振り終わってから後悔してももう遅い。 知恵補正込み60や知識補正込み40あると色々装備の範囲が広がる。 後は効率を考えて、 力=運、力<運のどちらか決める。 重要な事 運1201に拘らない。 店売りや露店売りでコツコツ稼げば、運比1/3→1/2へ買える資金ができる。 そのためにも、狩り効率を考え力は900前後は確実に欲しいところ。 牙について ?吸収牙→箱金剛牙 ?ダメ牙→レベルに応じた最高の牙。重課金者様はバッジDXUをどうぞ ↑についてはダメが低めなので効率は落ちるが、赤がいらない。 ↓についてはダメが高いので効率がよく、赤がいる。 鎧について それぞれの狩り場に合わせて選ぶ。 柔らかくてすぐ死ぬなぁ→オフィ・HP/防御効率。健康固定なら後者。 抵抗が欲しい→各種抵抗鎧。 回避してぇ→セーフを購入、高め。(280m前後) スキル 遠回りしてもいいが、再振り用で無駄のないスキル振りがお勧め 犬→チェーンベルセアイオブマスタ WIZ→エンヘイ水壁マスタ、アスヒ1 そこからは比較的自由。フォベガ取るもよし、犬では使えない霧取るもよし。 メテオや水鉄砲など攻撃スキル取るのも良い。