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分布 イラン、トルクメニスタン、アフガニスタン 形態 体長12cm~15cm、尾長10cm~13cm。 生態 乾燥地帯の草原に棲息している。 食性や繁殖に関する情報は殆どない。 状況 1937年にロシア人(ソビエト連邦)の動物学者ウラジミール・ゲオールギエヴィチ・ヘプトナーによって新種と記載された。 全く調査が行われていない種あるため、脅威や個体数は不明、今後の保護対策や脅威の有無を確かめる為にも更なる調査が必要とされている。
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キャラの基本情報
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GMからの注意書き:キャンペーンの始まる前のエピソードというだけで、この回にしか出てこないキャンペーンで使うような伏線があったりとかはしません。 第0話 「愚者は蟲惑の幻影に惑う」 元ネタ:『恋は魔術師』をモチーフにしたけど、原型はないですw ●捏造プロローグ 小都市連立地帯の一画に、「スィフル」という凌渦が支配する小さな街がある。特に大きな産業があるわけでもないが、数週間後に大道芸のコンテストを行うということで、いつになく賑やかではある。 そんな街に、太陽の照り付ける砂漠には全く不釣合いな、黒ずくめのマントにシルクハットの男がたどりつく。 「しまった、仕込みの花を、買う金がない……」 「ならうちで仕事をしませんかい? “マギー”の旦那」 フードからヒゲがちょろちょろと。身長1m弱のねずみがいる。 「ほほう。ワタクシシアールも有名になったものですね。一体どんな芸を見せて差し上げれば?」 「いや、あんたは……享受者なんだろう?」 「……まあ、報酬がいただけるなら。紫杯連へ向かえばよろしいですか?」 ●ゲストキャラ “マギー”シアール 30歳 銀糸の民 男 フリーの大道芸人。希望○/栄光○ 子どもの笑顔を取り戻すために、大道芸集団「マギー一門」に所属する。 マギー一門とは、「役に立たないちょっとした芸」しかない芸人たちの互助会のようなものである。 その奇抜な格好と情けない芸で、ジャハンナム各地でそれなりに有名になっている。 火吹き。前衛。 ファアル 18歳 小動物(ねずみ) 男 直立したドブネズミ。凌渦の所属。生存○/平穏○ 生き残るために何でもする。強い人にヘコヘコしつつ、目立たないように、したたかに。 灰色フードからひげがちょろちょろと。常に猫背でいるため、身長よりさらに小さく見える。 銀鏡神語術師。 ●力尽きたので以下ダイジェスト(早) 「スィフル」の凌渦支部、支部長室。そこに、ファアルとシアール、そしてソルーシュがいる。 奥にはスキンヘッドで筋骨隆々の暗殺士、ガリーブ・アトワールがいる。爪には紫色の何かが塗られている。 O-Ton:魔毒? GM:いや、マニキュアw 皆:ちょwオカマかよww 部屋に入るとコーヒーを出される。何も考えずに飲むソルーシュ、におって小指の先につけてなめるファアル。 シアール:コーヒーを10秒で消すマジックを……あつっ! GM:横目で見ながらガリーブさんは爪の手入れをしつつ。「やってもらいたい依頼があるの」と手紙を出す。「徒歩で3日でつく、工房都市ハラムに行って、あるものをもらって帰ってきて欲しいのよね」 ファアル:ハラムについては知っていてもいい? GM:いいよ。小さな町なんだけど、森の幻鏡域だけがあるのね。で、そこから取れる木で金属を練成するという、すごいもったいない方法で物を作っているw ソル:金持ちの道楽だねぇw GM:芸術はそんなもんw シアール:えー、ワタクシシアールとしては、とても重要な問題点がありまして……(笑) O-Ton:日程?w GM:うーん徒歩で1週間?でつける町で…… シアール:みなさんワタクシシアールは参加ができないようですw O-Ton:ちょw徒歩3日位にしようw GM:OK。徒歩3日ね。 ファアル:それなら向こうで手紙渡して2~3日。2週間なら余裕かな。 GM:「渡してもらうものはこれ」と言って、ガリーブは手紙をくれるよ。「中は見ないことね」 ソル:これですか!と早速透かして見ようとしてみたり…… GM:ソルーシュの頭をキセルで殴るw 「あらぁ?聞こえなかったかしらw」 ソル:はっ!僕は何を!w 中は見ません、見ませんとも! ファアル:あとで一応ハラムについて下っ端に金を握らせて情報もらっとこう。 ソルーシュが師匠に仕事の事を聞いて、また手紙の中を見ようとして殴られたりしつつ、出発。(ちなみに報酬は一人1000Di。) そして何事もなく3日後。 O-Ton:そろそろ? GM:うん。どういう出会いがいい? O-Ton:……今のところ何の関わりもないからなぁw 襲われているところを助けてもらう形位じゃないと合流できんだろw GM:そうだよねー。というわけで、旅をしている御三方。 みんな:はいな。 GM:少し離れた所から、サンドリーパーの群れが向かってきます。 ファアル:しかしなぁ……逃げたいところだw シアール:通り過ぎるのを待ちましょう。 ソル:遠いし、襲われているとか分からないなら、積極的には向かわないかなぁ。 O-Ton(イスト):うーん……こっちとしても一般人かもしれないと思うと積極的には助けを求められな……あ! あの不思議な格好はマギー一門だ!マギーは享受者のはず!!www なら迷わず声をかけに行くかww 「助けてくださいー!」 みんな:マギーの設定が役立ってるwww 途中まで 2/11追加 姫のためにかるく流れだけ先に書いておこうww イストはサンドリーパーに襲われている演出のため生命力気力をほぼ0、黒沙少々の状態にしており、3人と合流してリーパー倒す。 疲れきっているところで自己紹介。イストは男装状態のため本名名乗らず。ソルーシュと、持っているリングを見て、声を出せずに涙を流す。 魔物のせいだと思うみんな。シアールのシルクハットからファアルが幻鏡で泥水をだし、笑いを取り和む。町まで一緒に行く。 イスト:「行くあてがないんです!一緒につれていってください!」 ソル:「凌渦になるけど……」 イスト:「お願いします!」(やっとソルーシュに会えたんだから絶対離れるものですか) 町
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ススススペースハリネズミ S-C-U EXTREME Level 10 BPM 182 Notes 738 1 口①②口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |--①②| 2 ②口口① |①---| 口口口口 |②---| 口④⑥口 |③-④-| 口③⑤口 |⑤-⑥-| 3 口①口口 |--①-| ④口②口 |②-③-| >――③ |----| 口口口口 |--④-| 4 ②口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |①---| ①口口口 |--②-| 5 口③④口 |----| ②②口口 |--①-| ①①口② |--②-| 口口口口 |--③④| 6 ②口口① |①---| 口口口⑥ |②---| 口④⑥口 |③-④-| 口③⑤口 |⑤-⑥-| 7 ⑥⑥③③ |--①-| 口②⑤口 |②-③-| ①口口④ |--④-| 口口口口 |⑤-⑥-| 8 口口口口 |----| 口口口口 |①---| 口口口③ |②---| 口口②① |③---| 9 口口口口 |①---| 口口口口 |②---| 口口①④ |③---| 口口③② |④---| 10 口⑫②③ |①-②③| ①⑪⑤⑥ |④-⑤⑥| ④口⑧⑨ |⑦-⑧⑨| ⑦⑩口口 |⑩-⑪⑫| 11 ⑦口⑥⑧ |①-②③| ③口⑤④ |④-⑤⑥| ②①口口 |⑦-⑧-| ⑦口口⑧ |----| 12 口④口口 |①-②③| ①⑧③② |④-⑤-| ⑤口⑦⑥ |⑥⑦⑧-| ⑨口⑪⑩ |⑨-⑩⑪| 13 ⑦③⑧④ |①-②-| ②口口口 |③④⑤⑥| ⑤①⑥口 |⑦-⑧-| ⑨口⑩口 |⑨-⑩-| 14 口④口口 |①-②③| ①⑧③② |④-⑤-| ⑤口⑦⑥ |⑥⑦⑧-| ⑨口⑪⑩ |⑨-⑩⑪| 15 ⑦③⑧④ |①-②-| ②口口口 |③④⑤⑥| ⑤①⑥口 |⑦-⑧-| ⑨口⑩口 |⑨-⑩-| 16 口④口口 |①-②③| ①⑧③② |④-⑤-| ⑤口⑦⑥ |⑥⑦⑧-| ⑨口⑪⑩ |⑨-⑩⑪| 17 ②口口口 |①-②-| 口口口口 |③-④⑤| ③①⑤④ 口口口口 ⑪口⑩口 口⑥口口 口口口口 |⑥-⑦-| ⑦⑨口⑧ |⑧⑨⑩⑪| 18 口④口口 |①-②③| ①⑧③② |④-⑤-| ⑤口⑦⑥ |⑥⑦⑧-| ⑨口⑪⑩ |⑨-⑩⑪| 19 ②口口口 |①-②-| 口口口口 |③-④⑤| ③①⑤④ 口口口口 ⑪口⑩口 口⑥口口 口口口口 |⑥-⑦-| ⑦⑨口⑧ |⑧⑨⑩⑪| 20 口④口口 |①-②③| ①⑧③② |④-⑤-| ⑤口⑦⑥ |⑥⑦⑧-| ⑨口⑪⑩ |⑨-⑩⑪| 21 ⑦③⑧④ |①-②-| ②口口口 |③④⑤⑥| ⑤①⑥口 |⑦-⑧-| ⑨口⑩口 |⑨-⑩-| 22 口④口口 |①-②③| ①⑧③② |④-⑤-| ⑤口⑦⑥ |⑥⑦⑧-| ⑨口⑪⑩ |⑨-⑩⑪| 23 ⑦③⑧④ |①-②-| ②口口口 |③④⑤⑥| ⑤①⑥口 |⑦-⑧-| ⑨口⑩口 |⑨-⑩-| 24 口④口口 |①-②③| ①⑧③② |④-⑤-| ⑤口⑦⑥ |⑥⑦⑧-| ⑨口⑪⑩ |⑨-⑩⑪| 25 ②口口口 |①-②-| 口口口口 |③-④⑤| ③①⑤④ 口口口口 ⑪口⑩口 口⑥口口 口口口口 |⑥-⑦-| ⑦⑨口⑧ |⑧⑨⑩⑪| 26 口①口口 |①-②-| 口③②口 |--③-| 口①口口 口口②口 口口口⑤ ④口口口 口⑥口⑤ |④-⑤-| ④口口口 |--⑥-| 27 ⑤②④⑥ |①-②-| ⑨⑩⑪⑫ |③-④-| ⑬⑭⑮⑯ |⑤⑥⑦⑧| ⑦①③⑧ |⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯| 28 ④①③⑥ |①-②-| ⑧⑨口口 |③-④-| >―⑦口 |⑤-⑥-| ⑤②口口 |⑦-⑧⑨| 29 ④②口口 |①-②-| 口口①口 |③-④-| 口口口口 口③口口 口⑨⑧口 >――⑦ ⑥口口口 |⑤-⑥-| ⑤口口口 |⑦-⑧⑨| 30 ③口口口 |①-②-| ①④口口 |③-④-| ⑤⑥⑥口 |⑤-⑥-| 口②口口 口口口口 口口口口 >――⑦ ⑧⑨口口 |⑦-⑧⑨| 31 ②口③口 |①-②-| 口⑥口⑥ |③-④-| ④⑤口口 |⑤-⑥-| 口口①口 口口口口 >―⑦口 口口口口 ⑧⑨口口 |⑦-⑧⑨| 32 ②⑥③口 |①-②-| ④口口口 |③-④-| ⑤>⑦⑥ |⑤-⑥-| 口⑦①口 |⑦-| 口口口口 口口口口 口⑨口口 ⑧口口口 |⑧⑨| 33 ③⑦②口 |①-②-| ⑤①⑥口 |③-④-| ④⑧⑥口 |⑤-⑥-| 口⑥⑨口 |⑦-⑧⑨| 34 ②口口③ |①-②-| 口口口口 |③-④-| ④口口① 口口口口 ∨口口∨ |⑤⑥| |口口| |⑤-⑥-| ⑦口口⑦ |⑦---| 35 口口口口 |--①-| 口∨∨口 |----| 口||口 口①①口 口口口口 口口口口 ②<>② |②---| 口口口口 |----| 36 口口口口 |----| 口②③口 |----| ①口口① |----| ①①①① |①-②③| 37 口③④口 |①-②③| ②口口① |④-⑤-| 口⑤⑥口 |⑥-⑦-| ⑦⑧⑨口 |--⑧⑨| 38 ②⑥口③ |①--②| 口口⑤① |--③-| ②④口③ |--④-| 口口口① |⑤-⑥-| 39 ⑤口④⑥ |①---| ②③口① |--②③| 口口口口 |④-⑤-| ⑦口口① |⑥-⑦-| 40 口②④⑧ |①-②-| ⑥口口口 |③-④-| 口口⑦口 |⑤-⑥-| 口③⑤① |⑦-⑧-| 41 ⑤⑩口口 |--①②| 口⑧⑨⑪ |③④⑤-| ③⑥⑦④ |⑥⑦⑧⑨| ①口口② |⑩-⑪-| 42 ③口④② |①--②| ①口⑥⑥ |--③-| ③⑤④② |-④--| ①⑤口口 |⑤-⑥-| 43 ③①口② |①---| ④①口⑥ |②-③④| ⑤⑧口② |⑤---| 口⑦口⑥ |⑥-⑦⑧| 44 口②②口 |①-②-| 口①①口 |--③-| ③口口③ 口口口口 ④口口⑤ 口⑥⑦口 口口口口 |--④-| ④口口⑤ |⑤-⑥⑦| 45 口③④口 |①-②③| ②口口① |④-⑤-| 口⑤⑥口 |⑥-⑦-| ⑦⑧⑨口 |--⑧⑨| 46 ②④口③ |①--②| 口口⑤① |--③-| ②⑥口③ |④-⑤-| 口口⑦① |⑥-⑦-| 47 ⑤口④⑥ |①---| ②③口① |--②③| 口口口口 |④-⑤-| ⑦口口① |⑥-⑦-| 48 口②④⑧ |①-②-| ⑥口口口 |③-④-| 口口⑦口 |⑤-⑥-| 口③⑤① |⑦-⑧-| 49 ⑤⑩口口 |--①②| 口⑧⑨⑪ |③④⑤-| ③⑥⑦④ |⑥⑦⑧⑨| ①口口② |⑩-⑪-| 50 ③⑥口② |①--②| ①④口⑤ |--③-| ③⑥口② |④--⑤| ①④口⑤ |--⑥-| 51 ②口②口 |①---| |口|口 |--②-| ∧口∧口 |----| ①口①口 |----| 52 ①口①口 |----| 口口口口 |----| ②③口口 |----| 口口口口 |①-②③| 53 ⑧②⑧③ |①-②-| ⑥口口⑥ |③-④-| 口⑦①口 |⑤-⑥-| ⑤④口⑤ |⑦-⑧-| 54 ⑥③⑥③ |--①-| 口口口口 |②-③-| 口⑤②口 |--④-| 口④①口 |⑤-⑥-| 55 口口口口 |--①-| ①口②③ |②-③-| ④口口⑤ |④-⑤-| ⑥口口⑦ |⑥-⑦-| 56 ④><④ |--①-| 口③③口 |②-③-| 口口②口 |--④-| 口①口口 ⑤口口⑤ 口口口口 ⑥⑦口口 口口口口 |⑤-⑥⑦| 57 口④②口 |①-②-| ⑧⑧口⑥ |③-④-| 口口口口 |⑤-⑥-| ⑦③①⑤ |⑦-⑧-| 58 口②口口 |--①-| ⑥口口⑥ |②-③-| 口⑤③③ |--④-| 口①④口 |⑤-⑥-| 59 ①②③④ |①---| 口口口口 |②---| 口口口口 |③---| 口口口口 |④---| 60 口口口口 |①---| 口口①口 |②---| 口②④口 |③---| ③口口口 |④---| 61 口口口口 |①---| 口口口口 |----| 口口口口 >――① 口口口口 口口口口 口口口口 |----| 口口口② |---②| 62 口①①口 |①---| 口①①口 |----| ①口口① 口口口口 口口口口 口口口口 ②③口口 |----| 口口口口 |--②③| 63 ⑤口③② |①-②③| 口④①口 |④-⑤-| ⑧⑨口口 |⑥-⑦-| ⑥口口⑦ |--⑧⑨| 64 ③口口③ |①--②| ④口①口 |--③-| 口口口⑤ |--④-| ⑥②②口 |⑤-⑥-| 65 口口③④ |①---| 口②口口 |--②③| ⑦口口⑥ |④-⑤-| 口⑤口① |⑥-⑦-| 66 口③⑤⑩ |①-②-| ②⑦⑥① |③-④-| 口④口口 |⑤⑥⑦⑧| 口⑧⑨口 |⑨-⑩-| 67 ⑪⑩口口 |--①②| ⑤⑧⑨口 |③④⑤-| ③⑥⑦④ |⑥⑦⑧⑨| ①口口② |⑩-⑪-| 68 口口②② |①--②| ④④口口 |--③-| 口口⑥⑤ |-④--| ③③①① |⑤-⑥-| 69 口②③④ |①-②③| 口⑥⑤口 |④-⑤⑥| 口①口口 口口口口 口口口口 ⑦口口口 口⑫⑪口 |⑦-⑧⑨| 口⑧⑨⑩ |⑩-⑪⑫| 70 ④①②⑤ |①-②-| 口③③口 |--③-| ①口口② |--④-| ④口口⑤ |⑤---| 71 口口⑦口 |①-②③| ⑤⑨口⑥ |④-⑤-| ⑧②③④ |⑥-⑦-| 口①①口 |--⑧⑨| 72 口口口口 |①--②| ②口①③ |--③-| 口口口口 ②口口③ 口⑩⑪口 口⑧⑨口 口⑥⑦口 |④⑤⑥⑦| 口④⑤口 |⑧⑨⑩⑪| 73 口口口∨ |①---| ①⑦口| |--②③| ①⑤⑥| |④-⑤-| 口②③④ |⑥-⑦-| 74 ④②③⑩ |①-②-| 口⑨①口 |③-④-| 口⑥⑧口 |⑤⑥⑦⑧| 口⑤⑦③ |⑨-⑩-| 75 口⑩口口 |--①②| ⑤⑧⑨口 |③④⑤-| ③⑥⑦④ |⑥⑦⑧⑨| ①⑪⑫② |⑩-⑪⑫| 76 ②口口③ |①--②| 口口口口 |--③-| ②口口③ 口口口① 口口口口 ⑤口口⑥ 口④口口 |④--⑤| ⑤口口⑥ |--⑥-| 77 口口口口 |①---| 口∨∨口 口||口 口①①口 口口口口 口口口口 |--②-| ②><② 口口口口 ④口口⑤ 口口口口 ③口口③ |-③--| 口③③口 |--④⑤| 78 ⑪①②⑫ |①②③④| ⑨③④⑩ |⑤⑥⑦⑧| 口⑤⑥口 |⑨-⑩-| 口⑦⑧口 |⑪-⑫-| 79 口⑩口口 |--①②| ⑤⑧⑨口 |③④⑤-| ③⑥⑦④ |⑥⑦⑧⑨| ①⑪⑫② |⑩-⑪⑫| 80 ②口口③ |①--②| 口口口口 |--③-| ②口口③ 口口口① 口口口口 口⑤⑤口 口④④口 |④--⑤| ⑥口口⑥ |--⑥-| 81 口②②口 |①-②-| ③口口口 |--③-| ③口口口 口①①口 ⑤口口口 口口口④ 口口口④ |④---| ⑤口口口 |⑤-| >――⑥ 口口口口 口口口口 >――⑥ |⑥-| 82 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 83 口口口① |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口① |--①-| 不確定度 0
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宝物探しのネズミ/Rat of Treasuredowser 宝物探しのネズミ/Rat of Treasuredowser(2)(B) クリーチャー - ネズミ 金属術―宝物探しのネズミは、あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしている限り+2/+2の修整を受ける。 2/1 参考 星蓮船-コモン
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どこでもピクチャーしりとり いえ いえ 2 うち 2 こや ルーフ みんか くらし あかいやね マイホーム ついのすみか いかだ るろう てこぎ かわくだりむかいかぜきゅうりゅうくだりぎりぎりのじょうきょう いすチェアゆりいすくつろぎリラックスこしかけいすロッキングチェア いのししぶたきばのぶたうりぼうやまくじらするどいきば イルカおよぎせびれハクジラジャンプマイルカうみイルカみずしぶき うさぎバニーシロウサちびうさみみながくさはらラビットいなばのしろうさぎ うままきばけいばレースくりげぶちグルーミングゆうしゅん うみビーチグアムやしのきすなはまリゾートかいすいよくじょう えびだっぴむしえびロブスターあまえびくるまえびシュリンプたいしょうえび えびすかみさまくろいひげひげおやじことしろぬしかみ えまいたもうでがんかけねがいごと エレベーターとびらデパートしょうこうき オルゴールてまわしリズムメロディーきかいじかけとくべつなおもいで かいがらサザエまきがいとげとげすなはまうみのおと かきしぶがきあきのふうぶつし カッターやいばチキチキあんぜんばぶんぐカッターむきだしのやいばこうさくようナイフ きこりみきそまふばっさいアックスやまおとこりんぎょうウッドカッター きしゃけむりくろがねエスエルれっしゃぶんめいかいかじょうききかんしゃ ギターライブバンドリズムおんぷげんがっきエレキギターベースギターロックギタースティールギター キツネゆきぐにいなりのかみむかしばなし キャッチャーミットマスクグローブルーキーやきゅうバッテリーベースボールプロテクター きゅうすでがらしいっぷくとうじきもの ぎゅうにゅうミルクらくのうかみパックちょうしょく きゅうりゴーヤつけものおつまみりょうりいちやづけもろきゅう きりとげのみつぼギリせんまいどおし きんかいエルドラドじがねリッチのべぼうこがねいろゴールドバー くぎいただいくしゅうりごすんくぎとがったくぎにちようだいく くさりリングとぐろてっさじゃらじゃらアクセサリー くちべにキスラメコスメリップメイクルージュけしょうあかいくちべに くるまミニカードライブじどうしゃあかいくるまスーパーカーオープンカーラグジュアリーカー こうじょうえんとつプラントファクトリーだんだんやねさんぼんえんとつ コーヒーモカカップソーサーミルクコーヒーキリマンジャロ こめだわらたわらうるちぎんしゃりつまれたこめだわら ゴリラウホウホローランドドラミングジャングルやせいのゴリラマウンテンゴリラ じてんしゃけいりんチャリンコバイシクル しないたけすぶりけんどうれんしゅうりょうてもちげだんのかまえ しょうかきかじひけしホースピンチぼうさいノズルしき しんごうきとまれあかしんごうほこうしゃようエルイーディー スイカやさいしましまたねありスイカきりわけスイカ スカートガールプリーツおんなのこミニスカートショートスカートかはんしん スカンクめくらましマダラスカンクあくしゅうひがい すしトロげたまぐろえどまえちゅうトロ すずめとりことりえづけまきえささえずりにわさきしたきりすずめ ダーツボードまとあてどまんなかソフトダーツブリッスルボード タイヤゴムわっかうきぶくろリングじょうレースタイヤスペアタイヤソリッドタイヤクルマのタイヤエフワンタイヤ たいやきおかしクリームやきがしソーセージチーズたいやき ダイヤモンドいしルースキラキラこんごうせきブリリアントカットえいえんのかがやきごからっとダイヤモンド たきばくふみずしぶききりしぶきかんこうちしぜんのたきウォーターフォールナイアガラのたき たらいうつわきんぴかせんめんきかなだらいふろたらいコントたらいしんちゅうせい たんすかぐもくせいきりたんすしゅうのうきぐ ダンスルンバタンゴリズムステップしゃこうダンス チョコレートカカオたべかけぎんがみつつみがみいたチョコなまチョコ つえまどうしステッキかみなりおやじ つくえひきだしウッドデスクがくしゅうづくえきりづくりづくえべんきょうづくえ つばめひなとりのすスワローこそだてくちばしのきさき とうだいみなといわはまがんぺきふなつきばうみのあかりくらやみのあかり ドーナツおかしチョコドーナツリングドーナツケーキドーナツ とけいじこくさんじウォッチかべかけクォーツアナログどけい とっくりつぼひやさけおさけげいじゅつ トラねらいピンチタイガーもうじゅうりんせんたいせいきけんなもうじゅう トランクツアーいれものりょこうキャスターくろいトランク トロッコどうくつだいしゃつみこみたんこうくらいみちさいくつようだいしゃ にんぎょいわばあさせうたひめマーメイドローレライつのるおもいむかしばなし ネコニャンコキャットみけねこのらねこ ねずみラットマウスこねずみのねずみドブネズミチュウチュウ ひこうききしゅツアーりょこうくうこうジェットきビジネスクラスかいがいりょこう ビスケットおやつせんべいクッキーちゃがし ひつじラムウールゆめのなか マイクうたカラオケスピーチノリノリリクエストインタビュー まつこぼくたいぼくぼんさいじゅもくちょうじゅしんようじゅ マフラーえりまきおくりものしましまマフラーストールマフラーファッションマフラー ミイラしたいのろいマミーエジプトかんおけアンデッドごせんぞさま みこしいなせまつりやぐらかつぎじんじゃこどもみこしけんかみこし メガネくろぶちびんぞこだてめがねルーペグラスかおのいちぶろうがんきょう めだまやきたまごしろみエッグりょうりちょうしょくモーニングディッシュ もちやきもちたんこぶぷっくりいそべやきしょうがつきねつきもち やきいもゆげおいもたきびいしやきむしいもしんぶんふかしいもサツマイモ やきにくにくグルメロースカルビぎゅうたんすみびやき やじるしひだりルートプレートとおりみち やまくもぜっけいりゅうきさんみゃく ヨットふねバカンスマリンスポーツサマースポーツウォータースポーツ ライターたばこひおこしちゃっかオイルライターつかいすてライター ラクダこぶシルクロードキャメルライドエジプトラクダアラビアラクダふたこぶラクダ ラケットテニスすぶりガットミニテニス ラジオむせんきつまみじゅしんきくろラジオトランジスタダイヤルしき らっこせおよぎぷかぷかシーオッターねっころがりうみのかわうそ りきしすもうまわしモンゴルせきとりよこづなおおいちょうじゅうりょうびんつけあぶらちょんまげあたま リヤカーだいしゃにりんしゃやさいうりておしぐるまぎょうしょう りゅうたつつのちゅうかひりゅうでんせつシェンロンうみのまもりがみ リュックサックたびにもつとおでおでかけえんそくアウトドアバックパック リンゴアップルちえのみフルーツしゅうかくまえばんゆういんりょく ルーレットカジノドリームうんしだいギャンブルラスベガステーブルゲーム
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用語集 タイトルは大げさだが中身はてきとう。 用語集マリオ2編 マリオ1(ノーコン縛り) 星のカービィ3 FF8編 マリオ2編 【雲】 コース背景の、顔のある雲に主は注目した。 さっきからあの雲が気になってプレイに集中できないのだという。 その雲、顔はニコニコ笑顔で形がバンザイしている姿に見えるのだ。 この発見はスレ住人を笑いに巻き込み、AAも多数作られた。 【ベジたべる】 主の大好物スナック菓子。世界で一番うまい食べ物らしい。 マリオ2の実況のため買いだめしたらしい。 しかしすでに飽きたとか。世界一美味かったのでは・・・? 【原田ジャンプ】 敵が上昇中に踏みつけジャンプをすると、大ジャンプができることから命名。 無駄に高く飛ぶので、その後死にやすく、原田が槍玉に上げられることが多い。 【ルイージ】 今までは「劣化でっていう」と不本意な評価を受けていたが、今回その驚異的な跳躍力を活かしついに実力を認められ名前を呼ばれるようになった緑色の弟。靴が兄のお下がりの為、グリップには不安は残るものの、マリオ2攻略における最大の功労者でもある。 しかしクリア達成後の「ルイージを褒めてやって」というレスに対し主のねぎらいの言葉は「ルイージ?ああよくやった」の一言であった。 なお、どちらかと言うとルイージは初心者向けのキャラである。 【女声】 主の声が喘いだりして女だったらいいのになー、という住人の書き込みから、 主の声をボイスチェンジャーで女声にしてみることに。 しかし設定がうまくできない主。一度目は音声が全く聞こえなくなってしまい、PCの再起動をせざるをえなくなる。 2度目は、主の元の声を消す設定が分からず、主の声→女声の順にエコー状態となって声が送られるようになる。 その声がなかなか萌える声だったため、徹夜明けの早朝にもかかわらずスレの勢いが異常に速くなり活気が出た。 【カオス】 マリオワールド以降なぜか定番となってしまったカオス祭り。 プレイ中に他の音楽を何曲も同時に流すこと。 マリオ2では、武田鉄矢の「少年期」が新たにレパートリーに加わった。 また、大ジャンプ台を連続して使うステージC-3では、このステージにぴったりの曲として、となりのトトロの「さんぽ」が流された。 ジャンプ台で跳びまくっているのに「♪歩こう 歩こう」 主、頭大丈夫? 【蝶番(ちょうつがい)】 クッパ城等でくるくる回っているファイアバーのこと。 難関C-4でついにクッパの居る場所までたどり着いた主だが 予想外の場所に設置されていたこいつに見事激突。 何を思って「蝶番」といったのかは本人以外には分からない。 【ZRAD】 邪心ZRAD。マリオ2最後にして最高のフラグであり同時に最恐の敵でもある。 困った時のZARDの負けないでを垂れ流しながらプレイする主。 しかし、もはやZARDの効果は消えてしまっていた・・・ そんななか、主を応援する書き込みの中に、奴は姿を現した。 932 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します ZRADを信じろ 935 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 932 誰wwwwwwww 936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 932 ズラッドwwwwwww 937 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 932 誰だよwwww 938 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 932 信じたくねぇwwwwwwwwwwwwww ZRAD誕生の瞬間である。 スレが変わり、主がいよいよクッパ目前、クリア直前となった時、スレに異変が起こる。 住民全員が、突然の回線ブチ切れにより配信が観れなくなったと騒ぎ出したのだ。 住民達がすぐに再接続し、配信画面が映し出されると、 それにはピーチがルイージにキスをしているクリア画面になっているではないか。 なんということだろう。主は全員の接続が切れた瞬間、たった独りでクリアしてしまったのである。 住人唖然、愕然、もはや笑うしかない。 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 誰も見てないうちにクリア なんだこれは 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します えええええええええええ クリアしとるwwwwwwwwwwwwww 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 皆いなくなってクリアだなんてなんというクリアフラグ 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 主以外誰も見ていない勝ち方wwwwwwwwww 主のために文句を言わず一生懸命何度も何度も歌ってくれたZARD。 しかし主から「お前うるさい!」「ZARDだまってろ」などと言われ続け、 その蓄積された恨みがこの瞬間爆発したのだ、と指摘する学者も多数いる。 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します この主はもしやひとりで「いったあああああああああ」とか 言ってたんだろうか・・・w 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 主「おーrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!! いやった!やった!!!クリアした嗚呼あああああ ああああああああああああああああああ 何だ案外マリオ2も簡単じゃねえかwwwwwwwwwwwwwww」 一方その頃、住民は回線を繋ぎ直していた 唖然とする住人達。 しかし、主は空気を読み、もう一度倍速D-4クッパ撃破に挑戦する。 十分後、今度はちゃんと皆が見守る中無事にクリア。2度手間。 マリオ1(ノーコン縛り) 【ブラックホール】 マリオワールド各地に存在する穴のことである。 その吸引力は4-2の最初の穴と8-1中盤の穴が強烈。 某掃除機メーカーもビックリである。 【ラグ夫】 PCの不可がかかりすぎて画面がカクカクすることがしょっちゅうあるので、 こいつのせいになった。シビアな操作が要求されるマリオ1では、こいつが暴れだすと 手が付けられない。ラグ夫自重しろ 【これ最後にします】 時間が無いときに言う言葉。たいていは踏み倒されるので、主が最後と言っても 誰も信じてくれない。 【TETSUYA】 ZARDの神通力も地に堕ちた今、彼の歌声がマリオに力を与えてくれる。 僕はもうしにましぇーん 星のカービィ3 【鷹匠(たかじょう)】 仲間のうちの1匹、ピッチのこと。兼「手乗り文鳥」兼「打ち水」(+クリーン)兼「暴れ馬」(+ストーン)兼「千本ノック」(+パラソル)。 初登場時は背景と間違えられスルーされたが、その後身を守るブーメランになったり火の鳥になったりと可愛がられる。 ちなみに主は初め、鷹匠を「たかし」と読んだ。 【食虫毒】 カービィの友達の一人チュチュのこと。 チュチュという名前が呼びにくいということで命名された。 はじめは「食虫植物」という名前だったが食虫植物も呼びにくいと言うスレ住人のクレームがあり再命名。 また、手(触手?)を伸ばしてブロックや敵を攻撃するときは必ずと言っていいほど主に「気持ち悪い攻撃だなあ」と言われる。 クリーンをコピーしたときの箒に乗って飛ぶアクションでは主の好印象を得たが、攻撃判定がキャラクタの後方にしかないため「これ、箒の先で攻撃できないのかよ」と主が呟いた一面もあった。 どちらにしろ凄くかわいそうな存在である。 炎で気球のようになるが、主にはウツボカズラのように見えたらしく、「まさに食虫植物だな」と言われる。 【愛人】 仲間のうちの一匹、カインの事。 とある面でハートを出す切っ掛けになった事で名付けられた。 竜騎士の事ではない。 【肉】 2Pの使用キャラ、グーイさんのこと。 カービィとは違い、長い舌で獲物を摂食する。爬虫類? それだけでは何の変哲もないキャラだが、彼の真価は別な所にある。 グーイを出すためには、仕入れ部長(後述)にコストのバイタリティ1を支払い出してもらうのだが、 バイタリティが最小の時はコスト無しで出すことができる。 また、グーイを吸い込み飲み込むことでバイタリティを1つ回復させられる。 これを利用すれば、死にそうな時にグーイを食うことで体力を回復することができるのである。 だから、肉。まめちしきな。 アド戦でも肉は大活躍。当戦役においては回復のみならず、最後の特攻攻撃に 肉自らが突撃、撃破するという伝説も残した。 5-6にて、出現させた途端サーキブル(ザコ敵カッター能力持ち)を食い尽くし、ハートスター条件を妨害した。活きのいい証拠です。 【仕入れ部長】 こんにちは、こちら橋本精肉店です。 当店の自慢はその卸しの手早さ。 お電話一つで、どこにいても新鮮なグーイの肉を素早くご配送いたします。 送料はバイタイティ1つ分ですが、瀕死の方には半額ないし無料でご提供させてもらっております。 お客様のご利用をお待ちしております。 【HAL研の罠】 倍速ではミニゲームが鬼のような速さになるためにミスが多くなってしまう。 しかし、そこはエミュの強み、QSをすることでミニゲーム部屋までたどり着く手間を省くことができる。 と思われたのだが、ロードをしてゲームを再開させる時に、何故かゲーム画面がバグってしまう。 従って、主はミニゲームをミスしてしまうとステージをやり直さなければならない。 このQSができない現象のことをHAL研の罠と呼ぶ。 MG5(ゲーム本編のステージの途中にあるミニゲームを連続でなおかつ全てミスなしでクリアしなければならないゲーム)では、 スレ住人が試しにQSしてくれと主に頼み実行したところ、 次のミニゲームのマップへ移動するためのドアが消えてしまった。 恐るべしHAL研の罠。 Jumping(ステージクリア時のボーナス面のジャンプを連続で成功させるゲーム)においてもその毒牙を発揮。 QLすると、橋の下には何も現れなくなってしまう。 HAL研最強説、ここに急浮上。 【松坂】 アメリカで週間MVPを受賞した彼が倍速実況に4度出演! 今回は三面のボスにてカービィに爆弾を投げる係を行っている。 ボスのキツネとタヌキの猛攻の所為で影が薄いが、的確な場所に投げる事でカービィの逃げ場所を塞ぐ投法は、さすがの名投手ぶり。ただ、今回は配球を読まれる事も多々あるようだ。 余談だが、主はこの爆弾こそがボスだと勘違いして、しばらく爆弾を攻撃し続けていた。 デデデの腹から出される黒い球にカーブをかけているのは、松坂だという噂も…… 【965 966 967】 ステージ4-3の、色球を数えるミニゲームにて、主の強引な取り決めにより参戦させられたレス番号965-967の視聴者達。 担当: 主 黒色担当(しかし黒は存在しない) 965 黄色担当 966 青色担当 967 赤色担当 結果: 一戦目 黄色の数は? ごめん携帯でメール見てた→じゃあ4じゃね?運良く正解 2戦目 黄色の数は? 私女だけど2じゃね? →見事正解 3戦目 赤色の数は? ええええ 4? →大正解 特に965は画面を見ていなかったのに、適当に数字を言って、当てるというエスパー。女性らしいが。 余談だが、966の出番は無かった。 それにしても皆さん、お疲れ様です。 追記:ワールド5におけるコックカワサキのミニゲームにおいても、視聴者達が参戦させられた。皆さんお疲れ様でした。 【ドブネズミ】 地上戦はどんとこい、リックのこと。 その彼がこのような不名誉な名前を付けられているのは、LEVEL4のステージ5の存在のためである。 このステージのハートスター獲得条件は「リックを最後まで連れて行く」ことなのだが、 このLEVELは空中面が主である。すなわち、陸上を得意とする彼にとっては 鬼門にしかならないのである。 特にステージ中盤、ゴルドーが多数巣くう壁面を壁蹴りで昇らねばならない箇所においては幾度も被弾、落下を繰り返している。 (この時、累積するダメージ回復のため莫大な量の肉が消費された) その区画を突破した先も地面が少なく、少しのミスが転落死を呼ぶ構成となっており、 ついに業を煮やした主が彼に「ドブネズミ」の名前を与えたと言うのが事の顛末である。 それ以来カービィとは絶交中。 【コンコルド】 空中戦はお手のもの、クーの事。 空中戦のエキスパートであり、カービィ以上の高い空力を持つが、主の操作によって暴走する事もしばしば。 その彼がこのような名前をつけられたのは、バーニングを使用した際、斜め下方向に凄まじい加速をしたからである。 仲間の中でもかなり高性能の彼だが、使われる事は以外と少ないようだ。 LEVEL4のステージ5では、リックを使わなければいけない為、幾度となく主によって穴に放り込まれた。 また、アイスバーグでは主の操作ミスにより、墜落の憂き目にあった。 【橋本】 肉屋を召喚する時に叫ぶ言葉。 肉屋の名前だろうか。 旧友の星野のために毎日新鮮な肉を届けてくれる。 ちなみに出鱈目に言ったのか本当に知って言ったのか 本当にその名の肉屋は存在するらしい。 そのURLである。 http //www.hotfrog.jp/companies/1492176 ダークマター戦では大活躍。 三人の橋本が止めを刺した。 【ダークマター&ZERO戦】 黒いの→中島 白いの→松嶋 SDXのラスボス=マルク 形態変化なし コピー能力自由(銀河のみ+無限) 攻撃が大振りで避けやすい 自分の体力は削られにくい 背景も見やすい カ イ ザ ー ガ ー ド いろんな意味で神ボス 3のラスボス=ゼロ 形態変化あり 能力限定 攻撃が激しい 自分は全形態通して10回食らったら終了 背景が目に悪い いろんな意味でグロボス 【中嶋】 ラスボスの一体、ダークマターのこと。 元ネタはお笑い芸人のオセロと思われる。 前方45°に放つ雷や、みかんの投擲、体当たりなどが主な攻撃 強さ的にはたいしたことはないが、後に松島戦が控えているためいかにダメージを少なく抑えるかが勝負のポイントとなった。 【松島】 ラスボスのうちの一体、ZEROのこと。 元ネタは中嶋と同じだろう。 マルクとは比べ物にならないほど凶悪なボス。 体当たりや子ダークマター、赤い球などが主な攻撃なのだが、これがもの凄く避けにくく、数え切れないほどの星野氏が犠牲となった。 【MG5】 最初の鬼門。今まで主を苦しめたミニゲームが集合。 赤紙撒きまくりの分担作業しまくり。 住人たちの活躍により、辛くも勝利。 このゲームによる一番の敵は、主。 【赤紙】 主に選ばれた戦士たちの元にくる紙。 選ばれた戦士のほとんどは即時除名される。 【バメージ】 バメージ 【チーム橋本選抜隊】 MG5内のミニゲーム「ゴルドーの顔当て」制圧のため結成された、10人規模の精鋭中隊。 ゴルドーは上段左から1、2、3、中段左から4、5、6、7、下段左から8、9、10と言う番号を振り分けられ、 スレ番910~918(徴兵)と志願兵943は各自担当のゴルドーの監視を行う。 配置図: ○ ○ ○ 910 911 912 ○ ○ ○ ○ 913 914 915 916 ○ ○ ○ 917 311 943 しかしこの隊の出撃のために、スレは最大規模のgdgdを迎えることとなる。 その後、任務は無事達成。チーム橋本選抜は解隊となった。 と思いきや事態は急転。次なる「ゴルドーの色当て」のため、この中隊は再結成となる。 主に指名された隊員は各員担当の色のゴルドーを見極め、主に報告する任務が与えられた。 【ID elT7ZuOW0】 最初からずっと連続で赤紙を渡され続けたついてない人。 「コルドーの色当て」でようやく除名された。 お疲れ様です。 と思いきや音当てで自ら志願。どうやらドMらしい。 ちなみに子供がいるらしい( 211より) 345 以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2007/06/03(日) ID elT7ZuOW0 2だ 369 名前:2番目担当 投稿日:2007/06/03(日) ID elT7ZuOW0 似てる気がする と、なんともデレツンな人。 その後も幾度となく敗走を繰り返す各特選部隊だが、募兵の際には欠かさず挙手する。実況の最後まで離脱せず主のサポートをし続けた。 【コックカワサキ】 MG5の中で最強の難易度を誇るミニゲームの最後の番人。 もう死ね。氏ねじゃなくて死ね。 【音当て選抜部隊】 音当てのためだけに志願兵のみを集め結成された最強の部隊。計5つの音にそれぞれ1人ずつ配属された。5番目の音は主が担当。 志願兵なので期待できると思いきや、 369 名前:2番目担当[sage] 投稿日:2007/06/03(日) 似てる気がする 370 名前:4担当[sage] 投稿日:2007/06/03(日) わからん これはひどい。 その上主は最後の一戦で部隊を無視して独断で行動し、そのまま爆死するという愚行に走った。30分以上に渡るチーム橋本の攻撃はこの主の暴走でパー。 主は画面に「ごめん」と残し無断で休憩を取りやがった。 その次の戦いでは、主が責任を取って一人で突撃するた。 【KKK】 K 川崎の K 川崎のための K 川崎を叩くための俺ら We cannnot help disputing KAWASAKI 600 以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 2007/06/03(日) 「川崎を叩くための“俺ら”」 最後間違えた責任をちゃっかり俺らに擦り付けられてる件 2代目音当て選抜部隊の名前。初代はチームkwsk 選抜時、初代の戦いで大失態を犯した主は除外された。 この部隊にもID elT7ZuOW0は参加。頑張りすぎ。 結果見事勝利。主は何もしなかった。 【チームカラー】 色当てのために結成された部隊。赤、黄、青にそれぞれ1人配置。 【Jumping】 二つ目の鬼門。10回連続でジャンプがきまればクリア。 合計5時間15分かけてクリアという、キャプテンはまじも真っ青な「ミニ」ゲーム。 初めての挑戦でたった1つしかないトゲにピンポイントで刺さるという快挙を成し遂げた。 ここで絶交したはずのドブネズミと仲直り。トゲに仲良く刺さりまくる。 ドンキー2のYHI並みに画面が単調で主も住人も苦しんだ。 もう苦しむってレベルじゃない。初日はMG5後約2時間半これに費やし、ついに夜明けの4 30で次回持ち越しに。 この戦いで主の頭は崩壊、住人は風呂に入らないなどの被害が出た。 そして、何度も聴くこととなったこのBGMに歌詞も付けられた。 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage] 投稿日:2007/06/03(日) 15 45 20.87 ID 2pnGoYyk0 とっととジャンプ、決めてくれ まーたーミスかー 学習しろよー ドーブーネズーミ 串刺しできましたー まーたーミスかー 学習しろよー ドーブーネズーミは おじいちゃんー 実はこの後の歌詞も作られたが、主が早く死にすぎるため曲がそこまで辿り着かないことが多い。 続き歌詞A 橋本精肉 お肉をくれよ だーってさ、ほらみてよ パワーがたったの0.5だ 橋本精肉 お肉を下さ~い だーってさ、このおじいちゃんはただいま絶交中ー だ! 続き歌詞B もーうーいーいー加減ーにー成功ーしーろーよー 今日のー晩飯もードブネズミ焼きー さらに3時間後、ついにクリアー。しかしそのクリアは実に静かなものであった。 音楽が邪魔だと言い無音にしてプレイ、さらに住人の大半がまだ成功しないだろうと思い画面を見ていなかったた、また10回成功後も失敗するまでエンドレスで続くゲームのため、今のが10回目だと気づかなかったためである。 主が「あっ」と小さく叫ぶ。画面には10回クリアの印。しばらくして「よっしゃー!」と大きく叫んだ。 ※串刺しの約700匹のネズミはカービィがおいしくいただきました 【SJI】 シュール Jump Infinity シュールが日本語なのは和製英語のため。 前述の「Jumping」の空気がYHIそのものだったので、もう開き直って ここはBGMもそれらしくしようとクラシックを掛けることに。 当然、合致。 このBGMの中黙々と飛び続けるカービィたちは、さながら機械である。跳ぶ機械(問題発言ですよ) 後半はカオス祭りの曲やドラえもん、嘉門達夫や孫などあらゆる曲が流れて行った。 心を無にするために行われたSilent Jump Infinity(無音プレイ)が最もシュールであったという声も多い。 このSJI、無限にUPするのは残機ではなくストレスと屍と言う点にも言及しておきたい。 【ぼすぶっち】 三つ目の鬼門。 肉無しポ-ズ無し回復無しで全てのボスと連続バトル。無理ゲー。 特に橋本精肉店に営業停止命令が下っていることの損害は計り知れない。店の。 死亡割合、許容被弾数 1日目、0時の時点 木 ダメージ0じゃないとやり直し 鯱 0~0.5のダメージ 狸 狐 割合的に此処で詰み 俺の嫁 割合的に此処で詰み到達的に無理 大王 到達的に無理 黒いの 到達(ry ZERO様 t(ry 2日目、22時半の時点 木・シャチ ノーダメージでいけなきゃリセット ポンとコツ 0.5ダメ 嫁 1ダメ(嫁クリアでHP3.5が平均) 大王 1ダメ 中嶋 1.5ダメ 松嶋 死亡 道中のチェックポイント 其の一 ポンとコツ(タヌキとキツネ) 其の二 アンコウ(俺の嫁の刺客) 其の三 太陽と月(俺の嫁の刺客) 其の四 デデデ(腹ベアード) 其の五 オセロ 1日目は5時間半ぶっ続けで挑戦するも、絵描きまでしか進むことができなかった。 2日目、実は主は開いた日に練習していたらしく、前回から大進歩したプレイで住人を魅了する。 8時に実況を始めてすぐに「9時には終わる」宣言をし、実際にクリア直前(あと0.5ダメで松島撃破)まで来て倒されたため、本当に9時前に終わるんじゃないかと思われたが・・・ 結局この日はクリアできず。終盤はメンタル的な問題から集中力が途切れっぱなし。 住民もそのことを指摘し、主は12時半時点でプレイ中断。 後日持越しとなる。 そして3日目、「今日できなかったら諦める」というまさに背水の陣状態でプレイを開始。 8時の開始早々またもや「9時には終わる」宣言。もちろん誰もアテにしていなかったのだが、なんと1回目のチャレンジでいきなりノーダメでvsオセロ戦に入り、開始から20分も経たないうちにそのまま1発クリア。主空気嫁。 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage] 投稿日:2007/06/09(土) 20 05 47.17 ID AHZHkeR00 この1回目でクリアできたらチンコうpする 南無。 【アンコウ】 アド(俺の嫁)が差し向ける刺客のうちの一匹、スイートスタッフ。 この魚介類はチョウチンアンコウのような外見をしており、提灯の部分から 星弾や吸い込み可能なヒトデ(?)を飛ばしてくる。 その星弾の弾幕は厚く、ヒトデを吸い込んでる隙に射殺されるなんてしばしば。 【太陽とシスコムーン】 アド(俺の嫁)が差し向ける刺客のうちの二匹。 連携の取れた攻撃をしてくる強敵。クリアの高い壁となる。 FF8編 【アカギしげる】 本プレイにおけるスコールの名前 給料泥棒で給料を全てカードにつぎ込む人生の脱落者 本物のアカギとは似ても似つかない 【なんごうさん】 本プレイにおける電波女の名前 モデルはアカギの南郷 【やすおかさん】 アカギつながりで犬につけられた名前 このため犬を駆使する技名が「やすおかさんラッシュ」「やすおかさんキャノン」などとなってしまい多くの住人と主のツボを直撃した 【チキン野郎】 ゼル。本作における笑われ者 コンサートの際には倍速ならではの気合の入った超高速タップダンスを披露 スレを笑いの渦に叩き込んだ ちなみにそのタップダンス、アカギしげるいわく「イライラする」 【バラムガーデンの目的】 SeeDは世界各地に散らばるレアカードを集める為につくられた 集めてきたレアカードは全てシド学園長に献上しなければならない 支払われる給料は全てレアカードを集める為の旅の資金 一定期間レアカードの献上がなければ給料泥棒とみなされ恐ろしい制裁が 【駅員】 カードマスターの一人 無謀にも勝負を挑んだアカギに現実の厳しさを教え、カードを次々かっぱいでいった 【シド】 表向きは学園長 しかしてその実体はレアカードコレクター サイファーのカードをエサにアカギからレアカードを搾取していく鬼畜 【カードクイーン】 おそらく(手持ちカードが)アカギしげるの恋愛対象 大阪のオバチャンの血が入っているのかルールを広めるのにも金を要求する 勝負にすら金を要求し、さらにカードもぶんどって行く鬼畜 【イフリートのカード】 主の悩みの種 負けるたびにすぐに相手に奪われ、リベンジマッチをしなければならず そのリベンジマッチにも負けてしまい負のスパイラルに陥るのが主の負けパターン 【プリヌラのカード】 主の悩みの種その2 カードスペックが低く4枚たまらないと消化できないため、常に手札がランダムなこのプレイでは非常に邪魔となる どうやら主のことを好いているらしく、非常に高い確率で手持ちカード、ならびに手札へと舞い込む 一部ではファンもついているとか…? 【あんか))908】 主が名づけたセイレーンの名前 もともと名前安価を 908に出していたがその908を主自ら踏み抜き、スレ住人が「名前もうこれでいいよ」ということで大決定してしまった こんな名前をつけられたセイレーンは何を思っているのだろう 「オレの嫁の名前があああああああああああああああ」 Byスレ住人 なお、セイレーンに限らず他のGFの名前も一つたりともまともなものがつけられていない (縛りの仕込みのためにデフォ名になったケツァクウァトル・シヴァ・イフリート以外) 【GFリスト】 あんか))908=セイレーン ちからおしWWW=カーバンクル ネタバレす(RY=ブラザーズ KTKR=リヴァイアサン ちょめお=パンデモニウム 【筆記試験】 絶好のカモ クイーンに貢ぐカネを捻出するためランクを上げるために活用される ところどころで前述の「アカギしげる」や「あんか))908」が現れ、スレ住民の笑いを誘った 【20000G】 1回当たりの給料泥棒額 FF8では一定時間行動しているとお金をもらえるがそれを逆手に取り町でランニングをして給料をせびっていく もちろん減給されていくがそのたび筆記試験で持ち直し必ず20000G搾取する 【テンプレ】Wikiは誰でも編集できるのが利点です。みなさん積極的に書き込んでくださいね。
https://w.atwiki.jp/eriponmagi/pages/94.html
「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 【配役】 鞘師里保 / リリー 和田彩花 / スノウ 福田花音 / 紫蘭(シラン) - 監督生 譜久村聖 / 竜胆(リンドウ) - 監督生 田村芽実 / マリーゴールド 佐藤優樹 / マーガレット - お嬢様だと思ってる勘違いの女の子。3人の召使がいる 鈴木香音 / ローズ - 仲の良い4人組 竹内朱莉 / カトレア - 仲の良い4人組 勝田里奈 / ナスターシャム - 仲の良い4人組 石田亜佑美 / チェリー - 仲の良い4人組 中西香菜 / キャメリア - 男役 工藤遥 / ファルス - 男役。 小田さくら / シルベチカ - 失踪した少女 田辺奈菜美 / ジャスミン - マーガレット親衛隊 加賀楓 / クレマチス - マーガレット親衛隊 佐々木莉佳子 / ミモザ - マーガレット親衛隊 ○ かつて、ヴァンプ(吸血種)は不死の命を持っていたとされる。 でも、私達ヴァンプは不死を失った。 時が来れば全ての生き物と同じように、その命を終えるのだ。 「シルベチカ! シルベチカ! ねえどこなの? 隠れてないで出てきてよ! ……シルベチカ」 鬱蒼と茂った夜の森は、雨に覆われより一層の重く暗い雰囲気を醸し出していた。 あらゆる生物の存在を拒絶するような森の闇の中を、 濡れることも厭わず名前を呼びながら彷徨い歩く一人の少女。 途方に暮れたように彼女が足を止めたその時、後方から厳しい声がかかった。 「リリー。勝手な真似は許さんぞ」 「こんな夜更けにどこに行こうというのです」 声をかけられた少女――リリーが振り返ると、そこにいたのは監督生の2人、 紫蘭(シラン)と竜胆(リンドウ)だった。 「ごめんなさい、あたし……」 「雨に濡れて風邪引いて死ねばいいのに。風邪で死ぬヴァンプ。アハハハハハ、随分間抜けなこと」 リリーの謝罪を遮り、嫌味っぽく笑い飛ばす紫蘭。 「シルベチカの声が聞こえたの」 「シルベチカ?」 「訳の分からないことを言うでない」 「さあ、早く戻りなさい」 眉を顰めながら監督生2人がリリーを促す。 リリーもそれに逆らうことなく2人の後に従った。 「ねえ紫蘭、竜胆」 「なんだ」 「どうしてこの森には、ずっと雨が降っているの?」 「雨?」 間断なく雨粒を落とし続ける黒雲を見上げる竜胆。 「止むことのない雨」 「それはきっと、誰かが時間を閉じ込めてしまったのだ。だからこの森に降る雨は止むことがない」 「……閉じ込められた時間」 まさかそのまま言葉通りに受け取られるとは思っていなかったのか、 取り繕うかのように紫蘭がまた笑い飛ばす。 「アハハハ、冗談に決まっておろう。何を真に受けておるのだ」 「さあ、みんなが心配するわ。戻りましょう、私達のクランに」 これ以上無駄口を叩くつもりはないと背中で語る紫蘭と竜胆。 そしてリリー達3人は、森の深い闇の中に溶けていった。 ○ あたし達が暮らすそのサナトリウムは、クランと呼ばれていた。 千年も昔から続いた由緒正しき吸血種達の療養所。 クランとは血族、血のつながりを意味する言葉。 あたし達はそのクランで仲間たちと共に、終わることのない退屈な毎日を過ごしていた。 でも、あの日はなんだか、いつもと様子が違ったの……。 「あんたってホント~に、馬鹿ね!!!!」 チェリーの口の悪さはいつものことではあったが、出会い頭にいきなり顔をグッと寄せて 馬鹿にされるというのは、さすがのリリーでもいい気はしない。 「チェリー、何よいきなり」 「昨日クランを抜け出したらしいじゃない」 昨夜はみんなが寝静まるのを確認してからこっそりと抜け出したはずなのに、どうしてそれを!? 焦りを隠せずチェリーに詰め寄るリリー。 「誰から聞いたのよそんなこと!」 「監督生が話してるのを聞いたのよ。もうみんな知ってるわ。 あんたね、人間に見つかったらどうするつもりよ」 文句を言いつつも人のことを心配してくれるのがチェリーなりの優しさ。 まっすぐでお節介焼きな娘だとわかっているから、たとえ罵倒されても腹がたつこともない。 「だって、ここは人間の里からだいぶ離れてるし……」 「考えが甘いのよ」 腰に手を当てたチェリーが、心底呆れたように答える。 『あんたね、そんなことだから自分の記憶を取り込まれそうになるのよ』 それは会話の流れにそぐわない違和感のある一言だった。 自分の記憶? 自分って……誰?? あたしは……リリー。 ……じゃない! うちの名前は……里保! 鞘師里保だ!! 自分の名前が頭に閃くとともに、消えかかっていた記憶が一気に蘇る。 『そこで注意が必要なのは、しっかりと強く自我を保っていないと 自分の意識をその登場人物に取り込まれてしまう危険性があること』 さゆみの言葉が頭の中で反復される。 自分はまさに、その通りの状況に追い込まれていたんだ。 そしてそれを救ってくれたのは……。 驚きの表情のままにチェリーに目を向けると、胸を張っていかにもなドヤ顔を返すその姿は、 まぎれもなく石田亜佑美そのものだった。 だがそう見えたのも一瞬のことで、すぐに本来のチェリーの表情に戻る。 ありがとう亜佑美ちゃん、おかげで意識を取り戻すことができたよ。 里保は心の中で、亜佑美にそっと感謝の言葉を投げかけた。 ○ 「いいこと、人間にとってあたし達ヴァンプは、化け物とおんなじなんだから!」 「そう。まったくもってふざけた話だよ」 会話に突然割り込んできたのは、キャメリアだった。 「キャメリア! ちょっとあんた、ここ女子寮よ! なんで勝手に入って来てんのよ!!」 「人間も僕達ヴァンプも何も変わりやしないのに、化け物扱いなんてさ。 時代錯誤もいいところだよ」 「あんた、話聞いてる?」 チェリーのツッコミも無視して滔々と語りだすキャメリア。 「昔はヴァンプ狩りなんてのもあったらしい。 十字架や聖水やニンニクなんかでヴァンプを退治しようとしたんだ。 そんなの迷信だってのに。ま、ニンニクは臭くて勘弁してもらいたいけどさ。 中には太い銀の杭を胸に刺されて殺されたヴァンプもいたらしい。 そんなの刺されたらヴァンプじゃなくても死ぬっつーの。 野蛮な種族だよ、人間ってヤツは。僕達ヴァンプから見たら、人間の方が化け物さ」 あまりに人の話を聞かないキャメリアに業を煮やしたチェリーが、 思いっきり助走をつけるとキャメリアにジャンピングパンチを叩き込んだ。 「痛ててててて、何すんだよ!!」 「あんたが人の話を聞かないから!!」 そこから繰り広げられる2人の痴話喧嘩を、微笑ましく見守るリリー。 「仲が良いのねあなた達」 「「仲良くなんかない!!」」 綺麗にハモったその返答が、リリーの言葉を見事なまでに肯定していた。 ようやく意識を取り戻したものの、 借りている身体の宿主であるリリーの意識が消えたわけではなく 里保の意思とは別に、変わらずにリリーとして喋りそして行動が続いている。 イメージとしては、上位人格と下位人格に分裂してしまった二重人格者という感じか。 下位人格は、上位人格があることを認識できないまま普段通り生活しているつもりだが、 上位人格は、人格が現出していない時も下位人格のことをしっかりと認識し、 その言動もすべて把握できているのだという。 普段決して体験できないなんとも不思議な感覚だが、 このまま傍観を続けていていいのだろうか。 おそらく遥も自分と同じように意識を取り込まれている可能性が高く、 すぐにでも探し出して回復させてやる必要があるのではなんてことを考えると、 居ても立ってもいられなくなってくる。 「シルベチカを見なかった?」 「シルベチカ?」 「昨日から見かけないのよ。部屋にも戻ってないみたいだし」 「シルベチカって……誰よ」 「誰って、シルベチカはシルベチカよ」 「シルベチカなんて娘、このクランにはいなかったと思うけど」 「何言ってるの? もしかして、2人であたしをからかっている?? 冗談でも笑えないよそれ」 「あんた、大丈夫? 頭でも打った?」 昨日もそうだったけど、リリーはシルベチカという娘を探しているらしい。 でも今の里保にとっては、遥を見つけ出すことの方がずっと重要だ。 今は身体をリリーの意識に委ねている状態だが、自分の意識を強く集中させれば 思い通りに動かせる――はっきり言えば乗っ取ることができそうだと感覚的にわかる。 あまり時間をかけすぎると完全に遥の記憶が取り込まれてしまう危険性が高いし、 いっそ今すぐにでもリリーのこの身体を乗っ取って探しに行くべきか……。 リリー達のいる広間に騒がしい声が響き、 ローズ、カトレア、ナスターシャムの3人が姿を現す。 勝手自由気ままにはしゃぎまわるカトレアとマイペースなナスターシャムに、 心配性のローズが手を焼いている印象だ。 「あんた達またやってんの」 「ああチェリーじゃない。あんたからも言ってやってよ、またこの2人が面倒臭くってさぁ」 「面倒臭いのはこっちも同じよ。またこの娘がおかしなこと言い出したの」 「この娘がおかしいのはいつものことじゃない」 ローズがリリーに呆れたような視線を送る。 『どぅーは大丈夫だからもっと信頼してあげて、 一度きりのチャンスを焦らずしっかりと見極めればいいのよ』 予想外の言葉に驚いてローズの顔を見返すと、彼女が見せる 人を魅きつけてやまない満面の笑みは、間違いなく鈴木香音のものだった。 そうだよ、自分が取り込まれそうだったからどぅーもそうだろうと勝手に思っていたけど、 どぅーが自分の力で意識を取り戻しているかもしれないし、 うちのように誰かの助言で意識を取り戻すことだって十分にありえる。 下手にリリーの身体を乗っ取って、勝手な行動で物語の流れを壊してしまったら、 余計な混乱を招いてバンシーを探すどころではなくなってしまう。 道重さんも、しばらくは物語の流れに身を委ねながらバンシーを探せと言っていたし。 香音ちゃんの言葉通り、チャンスは一度きりとタイミングを見計らって しばらくはリリーとともにこのリリウムの世界をじっくり観察していこう。 香音ちゃんの助言がなければ、危うく暴走してしまうところだった。 ありがとう、香音ちゃん……。 「ねぇ! シルベチカを見なかった?」 「シルベチカなんて知らないわ」 ○ いいですことみなさん、これから大切なことを教えます。よく聴いておくのよ。 はい! お姉様。 我ら若いヴァンプは例外なく、時が来れば特別な状態を迎えます。それが繭期なのです。 繭期って、なんだっけ? 繭期というのは人間でいう、思春期と同じことですが、 ヴァンプの繭期は人間のそれと、比べてとても深刻なのだ。 繭期を迎えたみなさんは、ものすごく情緒不安定になっちゃうの。 過去に幾度となく繭期のヴァンプが人間と諍いをおこし続けてきたのだ。 我ら吸血種の統率機関である血盟議会はその事態を重く受け止め、 繭期のヴァンプをひと時の間、隔離するための施設を設けたのだ。 それがこのサナトリウム・クラン。 このクランは特に重症の繭期のヴァンプを収容するために造られた場所。 このクランで繭期を過ごし、いつの日か立派な大人のヴァンプになるために。 お前達の毎日のお薬は、その繭期の症状を抑えるためになくてはならぬもの。 よく覚えておくように。 本日の講義はここまで。 規律を守り、友人を愛し、心を穢さぬよう血族の誇りを育みましょう。 我らの道が、純潔であらんことを。 純潔であらんことを。 ○ 講義を終えて一息つく監督生2人に、キャメリアが気軽に声をかける。 「やあ、竜胆、紫蘭。監督生は大変だね。 自分だって繭期のくせに、みんなの面倒みなくちゃならないんだから」 「他者に依存することは繭期の症状によくありません。 だからこのクランでは何より自律性が重んじられるのです。 そのための監督生制度ですことよ」 「そういうお前も男子寮の監督生であろう。さっさと自分の寮に戻らぬか」 いかにも軽薄な雰囲気を漂わせているキャメリア。 その落ち着いた口調からも思慮深さが窺える竜胆。 勝ち気な性格が表情にも表れている紫蘭。 同じ監督生という立場でも、三者三様で個性がはっきりと分かれている。 「そうカリカリしないでよ。ヒステリーは繭期の典型的な症状だ。 あ、もしかして薬が足りてないんじゃないか?」 「どうやら鞭で打たれたいようだのう!」 威嚇するように音を立てて鞭を振るう紫蘭にも動じることなく、 おどけながら怖がる素振りを見せる。 「この女子寮に何のご用ですか」 「……あれ? そういや僕、何しに来たんだろう」 何気ない竜胆の言葉に、驚くほど真剣に悩みだしてしまうキャメリア。 その思わぬ反応に、戸惑いの表情で竜胆と紫蘭が顔を見合わせる。 「お前こそ薬が足りてないんじゃないのか? この愚か者めが」 「紫蘭、口が悪いわよ」 「何か……大事なことを忘れてるような」 3人の間に流れる微妙な空気を破るように、 一人の少年が頭を抱えてよろめきながら入ってきた。 「ああぁぁぁぁぁぁぁうぅ」 「おいファルス、どうした?」 その少年――ファルスの様子に気づいたキャメリアが、手を貸して身体を支えてやる。 「大丈夫、いつもの貧血だ。心配ご無用」 「本当かよ」 「ちょうどいい所へ来たわ、ファルス」 心配そうな顔を向けるキャメリアの後ろで、 紫蘭とともに軽く目礼をした竜胆が、懐から一通の手紙を取り出した。 「なんだよ」 「今月のクランの生活方針について御館様からお手紙が届いていました」 そして念押しするように続ける。 『ちゃんと工藤遥としての記憶を取り戻しておくように』 その一言に動きを止めたファルスが、しばらくして目が覚めたような表情に変わる。 そんな様子を柔らかく見守る譜久村聖の笑みは、ほどなくして竜胆のものに戻った。 こうして里保に続いて遥もまた、聖の助言をきっかけにして ようやく自分の記憶を取り戻すことができたのだった。 ○ 「シルベチカ! シルベチカ! ……どこ行っちゃったのよ」 「あんたも懲りないわねえ。いもしないヤツをずっと捜してるだなんて」 「シルベチカはいるわ! あなたが忘れてるだけよ」 「はいはい、もう聞き飽きたわ」 呆れ顔のチェリーを気にすることもなく、リリーはシルベチカのことを探し続けている。 シルベチカとは一体何者なのか。 なぜリリー以外のみんなはその存在を覚えていないのか。 気になるところではあるけれど、それ以上に今の里保にも探すべき相手がいる。 まずは未だ合流できていない遥。ただにこれについては香音の助言に従い、 このまま物語の流れに身を委ねていればきっと会えるはずだと開き直ることにした。 そして、里保の本来の目的であるバンシーの存在。 以前書物の中に誘い込まれた時に遭遇したバンシーの顔を思い出そうとしてみたが、 真っ赤に泣きはらした燃えるような瞳に心を完全に奪われてしまったため、 容姿としての記憶がまともに残っていないのが悔しい。 これまで出会ってきたクランの住人の中に、もしかしたらバンシーが紛れ込んでいるかもと 注意深く観察してきたものの、残念ながらピンとくる人物には巡り会えていない。 とはいえ、ろくに手掛かりもなくほとんど直観に頼るしかない状況なので、 本当はもうバンシーと接触していながら里保が気づいていないだけという可能性もある。 もしかしたら、これまでずっとリリーのことを気にかけてくれているチェリーの正体が 実はバンシーということだって、ないとはまだ言い切れないのだから。 可能性で言えば、リリーが探しているシルベチカの正体がバンシーかもしれない。 行方不明の振りをして姿を隠し、こっそりとリリーそして里保のことを観察している。 手掛かりの少ない現状では、そんな妄想でさえ完全に否定する材料がないのが悩ましい。 「何か心配ごと?」 「え?」 困り顔で考え込んでいるリリーに、一人の少女がそっと近づく。 「浮かない顔してるから」 「ええ。友達がいなくなっちゃったの。でも、どこにも見当たらなくて」 「きっと……もう会えないわ」 「え?」 「嘘よ嘘」 真顔のまま声の抑揚も少ない静かな話し方で突然そんなことを言うものだから、 まったく嘘をついているような口調には聞こえない。 「あの……」 「何?」 「ビックリしちゃった」 「何が」 「だってスノウが急に話しかけるんだもん」 ベンチに独り腰かけ、静かに本を読む姿を何度か見かけたことはあったけど、 この娘の名前はスノウというのか。 硝子細工のような透明な美しさと、そして儚さを兼ね備えた少女。 「あたしがあなたに声かけちゃ悪い?」 「だって、あなたいつも独りでいて誰とも話そうとしないから」 「独りでいちゃ駄目?」 「いや、駄目なことはないけど」 「誰かと関わると、余計な思い出が増えてしまう。 思い出なんて所詮、いつかは消える……幻だもの」 「思い出が幻……」 「どうせ失うのなら、最初から手にしない方がいいのよ」 達観しているというのか、諦め顔というのか、なんとも表現しがたい 他の少女とは明らかに違う幻想的な雰囲気をまとっている。 「シルベチカを捜してるんでしょ」 「あなた、シルベチカのこと覚えているの?」 「あなただって覚えてるんでしょ」 リリー以外にシルベチカのことを知っている初めての娘。 シルベチカはもしかしてリリーの想像の中にだけいる幻の存在じゃないかなんて、 里保も密かに考えないではなかったものの、どうやら違ったようだ。 「でも、みんな忘れてしまってるんだ。 まるでシルベチカなんて最初からいなかったみたいに」 「みんなはあなたがおかしいって?」 「ええ」 「じゃあ、私もおかしいのかしら」 「おかしくなんかないわ! だって、確かにシルベチカはいたんだもの」 「じゃあ、おかしいのはみんなの方?」 「……わからない」 「あたしもあなたも、繭期で頭が狂ってしまったのかしら」 確かにシルベチカのことを覚えているくせに、 そんな煙に巻く様なことを言ってリリーを困惑させる。 「ねぇスノウ。シルベチカはどこにいったの?」 「そんなの私が知るわけないわ」 「……ごめんなさい」 「またそうやって、すぐに謝る」 かと思えば、リリーの問いかけをすげなくあしらうスノウ。 なんとも捉えどころのない会話に、里保の思考も整理がつかない。 「ねえリリー。シルベチカを捜すのはやめた方がいいわ」 「でも」 「シルベチカがどこに消えたのか。 それを知れば、あたし達は夢から覚めてしまうかもしれない。 それでも、あなたは知りたい?」 「夢から、覚める……」 「覚めない方がいい夢もあるのよ。たとえ、それがどんな悪夢であっても。 とにかく……シルベチカを捜すのはやめなさい」 謎めいた警句を残して立ち去るスノウの後ろ姿を、 リリーはただ呆然と見送ることしかできなかった。 シルベチカのことを覚えており、しかもリリーも知らない なんらかの秘密を握っている神秘的な雰囲気の少女スノウ。 リリーはきっと、スノウの言葉には従わずシルベチカのことを探し続けるだろう。 それが今後の未来にどのような影響を与えていくのか。 そして、この謎の多いスノウの正体が実はバンシーだなんてことはありえるのか。 半ば放心状態で佇むリリーの後ろから、不意に重い警告の声がかかる。 「あの娘に近寄っちゃ駄目よ!」 「マリーゴールド」 リリーが振り向くと、そこにいたのは暗い瞳をした少女だった。 「だってあの娘、きっとあなたを不幸にするわ」 「大丈夫なの?」 「大丈夫って……何が?」 「だって、最近繭期の状態が良くないって」 マリーゴールドの警告については触れずに、その身体のことを心配するリリー。 「ぜん~っぜん! 今日はすっごく調子が良いの! ほーら身体だってピンピンしてるわ! だからホント、私なんて死んだ方がいいのよ……」 「マリーゴールドものすごく不安定だよ!!」 「ごめんなさい。繭期って……メンドクサイ」 「もう少し休んだ方が良いよ」 ハイテンションでスクワットをして健康をアピールしたかと思えば、 次の瞬間には床に倒れこみ鬱々と死を口にする。 なるほどこれが繭期をこじらせている状態なのかと、里保は呆気にとられる。 「ねえ、リリー」 「何?」 「どうして私のこと心配してくれるの」 「どうしてって……。友達だもの、心配くらいするよ」 「そんなこと言ってくれるのはあなただけよ」 マリーゴールドは吸血種と人間のハーフであるダンピールとして生まれ、 そのどちらからも忌むべき存在として虐げられてきた。 このクランでもその扱いは同様で、クランの住人から石を投げられるマリーゴールドを リリーがかばう姿を、里保は実際に目の当たりにしている。 変わり者扱いされることの多いリリーにも親しげに接してくれるチェリーまでもが、 マリーゴールドに率先して攻撃していたのには、里保も少なからずショックを受けた。 ただその時のチェリーの瞳が、何かに怯えるような、抑えきれない悲痛を訴えかけており、 普段は裏表のない様に見える彼女の中に、何かトラウマのようなものが隠れているのかと、 そんな勝手な想像をしてみたこともあったのだが。 「私、あなたにお願いがあるの」 「お願い?」 「あの娘と喋らないで」 「え?」 「その何て言うか、あのね、私あなたとスノウに喋って欲しくないってゆーか、 スノウはほら、気味が悪いじゃない、いつも独りでいて、 まあ私もいつも独りだからお前が言うんじゃないって話かもしれないけど、 だから、まあ何と言うかとにかく!! ……スノウとは、話さない方が良いと思うの」 堰を切ったかように早口で言葉を紡いだかと思えば、一転して重々しく感情を込める。 これも繭期の症状からくる特徴的な喋り方なのか。 「でも……」 「お願いよリリー!! もうあの娘と喋らないで。じゃないと、私……」 「やっぱり顔色が良くないわ。あたし監督生のところに行って薬もらって」 明らかに尋常ならざるマリーゴールドの様子にその場を離れたとした瞬間、 マリーゴールドがリリーの手を掴み、一気に顔を寄せる。 「……マリーゴールド」 「私ね、怖いの。どうしてだかわからないけど あなたとスノウが話しているとどんどん不安になってくるの。 黒い塊が、私の胸の中に入り込んできて私の心を汚してくのよ」 「ねえ、やっぱり繭期の具合が良くないのよ。部屋に戻って休んだ方が」 鬼気迫る姿に圧倒されながらも、どうにか落ち着かせようするリリーだが、 その声がマリーゴールドにまともに届く様子はない。 「スノウに近づいたらあなたが不幸になる」 「!!」 マリーゴールドがリリーの身体を引き寄せ、強く抱きしめた。 「私は……。あなたに、幸せになって欲しいの」 その声は切実さとともに危うい妖艶さを伴い、リリーの耳元に迫ってくる。 危険を感じた里保が、瞬間だけでもリリーの身体を乗っ取って抵抗しようとしたその時。 今までに体験したことのない感覚に襲われ、里保が介入するその前に リリーがマリーゴールドを突き飛ばしていた。 「ごめんなさい、あれ、あたし、どうしちゃったんだろう! ……身体が勝手に」 突き飛ばした方も突き飛ばされた方も、予想外の事態に呆然自失で一瞬固まる。 リリーの言葉通り、突き飛ばしたのはリリーの意思によるものではなかった。 まるで何かに操られて勝手に身体が動いたような不思議な感覚。 「リリー……私は!」 「あああぁぁ、貧血が」 「え?」 マリーゴールドの言葉を遮るようにその場に乱入したのは、 うめきながらいきなり倒れ込んできた一人の少年だった。 「どうやら一人で歩けそうにない。申し訳ないけど、君……。 僕を医務室まで連れていってもらっても、いいかな」 言葉とは裏腹に平然と立ち上がると、リリーに接近していきなり頼み込む。 「ちょっと! 顔近い」 間近で少年の顔を見て、里保は確信した。 香音ちゃんが言ったとおり、ついに出会えた。 間違いない、どぅーが身体を借りているのはこの少年だ。 「お取り込み中のところ悪いね。この後お礼にお茶とかどう?」 状況の変化に対応できないままのマリーゴールドを残して、 リリーの手を引いて少年がその場を離れる。 こうしてようやく、里保と遥の2人がこのリリウムの世界で巡り合えたのだった。 ○ しばらくは為すがままに少年に手を引かれていたリリーだったが、 ようやく思考が戻ってきたのか慌てて静止の声をかける。 「ちょっと待って! ねえ、ねえ! ねえ待ってってば!!」 「何」 「あなた誰よ」 「あれ、自己紹介まだだっけ。……まあいいや。 僕はファルスだ。はじめまして」 やけに含みのある思わせぶりな口調が気にはなったが、 里保もようやくこの少年の名前を知ることができた。 問題は遥がちゃんと記憶を取り戻せているかだけど、一体どうやって確認すべきか。 「いきなりどういうつもりよ」 「何だよ、せっかく助けてあげたってのに。そんなに怒ることないだろ」 「どういうこと?」 「さっきの彼女、君のこと噛もうとしていた」 マリーゴールドの声が耳元に迫ってきた時に感じた危険は、そういうことだったのか。 「それが何だっていうのよ」 「はあ。繭期のヴァンプは物忘れが激しくていけないや。 僕達ヴァンプが同族を噛むということが、どういうことかも忘れるなんて」 「噛んだらどうだっていうのよ」 「イニシアチブだよ」 「イニシアチブ……」 どこかで聞いた単語。記憶を掘り返していくと、さゆみの言葉が蘇ってきた。 「吸血種同士で相手を噛むと、イニシアチブという主従関係が生じて 噛まれた相手が絶対服従となってしまう特殊能力がある」 つまりマリーゴールドはリリーを服従させ、支配下に置きたかったということか。 「はっ! 思い出したわ」 「これだから繭期は厄介なんだ」 「でも、どうしてマリーゴールドはあたしを噛もうとしたのよ」 「それは……。君の血が、美味しそうだからじゃないかなぁ?」 気障に決めて軽やかにリリーの顎を撫でるファルス。 その瞬間、リリーが繰り出したパンチが見事にファルスの顔面に炸裂した。 「痛って! 何すんだよ!!」 「それはこっちの台詞よ!」 「君はもう少しレディの品というものを学んだ方がいい!」 「あなたのような下品な人に言われたくないわ!」 「僕のどこが下品だよ!」 「レディの身体に断りもなく触れるなんて信じられない!」 「ちょっと触っただけじゃないか!」 「ちょっと触っただけでも駄目なの!」 普段は比較的落ち着いた雰囲気のリリーがこれだけ怒りを露わにするとは、 里保もこんな姿を見るのは初めてだった。 「もしかして……照れてるの?」 「はあ? 何言ってるの。……用がないなら、あたし帰るわよ」 ニヤリと笑ったファルスの意表をつく一言に、明らかに動揺するリリー。 そそくさと立ち去ろうとするところをファルスが一気に距離を詰め、 リリーを壁際に追い詰めると右手を壁に力強く叩きつけた。 「はっ、壁ドン!」 初めての体験に凍りつくリリーに、ファルスが嗜虐的な笑みを浮かべて顔を寄せる。 『鞘師さん! 意識を取り戻せていますか?』 そこでファルスの口から漏れた言葉は、意外にも遥のものだった。 どぅーもちゃんと意識を回復できてたんだと安堵するとともに、 一瞬だけ宿主の口を借りて話すという方法も可能なのかと感心する。 『うん、亜佑美ちゃんのおかげで目が覚めたよ』 「ねえ、ドキドキしたぁ?」 『ハルも譜久村さんに助けられました』 「す、する訳ないでしょそんなの」 ファルスとリリーの会話の合間を縫って無事を確かめあう。 ファルスの言葉に被せるように里保が喋り、リリーの言葉に被せるように遥が喋りと、 二重音声のような慌ただしいことこの上ない状況になっている。 『バンシーの手掛かりは何かつかめた?』 「ハハハハハ、ハハハハハハハ」 『まだですけど、さっき鞘師さんを噛もうとしてた娘って怪しくないですか?』 「何がおかしいのよ」 『マリーゴールドね、確かにあるかも……きゃ!』 「ごめんごめん、君ってさあ、可愛い……ぐぇ!」 ついにキレたリリーが華麗なアッパーカットを決め、ファルスが吹っ飛ぶ。 『だ、大丈夫どぅー!?』 「だから何で殴るのさ!!」 『……痛みは共有してないんで一応平気です』 「キモい!」 『なら良かったけど……』 「キモいって何だよ!」 『でもビックリした……』 「キモいからキモいって言ってんのよ!」 「キモくないよ!!」 「ちょ~キモ~い!!」 この後もリリーとファルスの低次元な言い争いはしばらく続き、 里保と遥は、今後も誰がバンシーかを慎重に見極めていこうとだけは、 喧嘩の合間にどうにか確認しあうことができた。 「ああああぁぁぁ~、リリ~~~~!!!!」 放っておくとといつまでも続きそうだったリリーとファルスの喧嘩を止めたのは、 取り乱し号泣しながらリリーに縋り付いてきたチェリーによってだった。 「チェリー! どうしたの!?」 「ねえ、私って……臭い? 私って、ドブネズミの臭いがする?」 「何言い出すのよ」 「ねえ正直に言って! 臭いなら臭いって言って~!!」 「くっさーい」 「ちょっと何言ってんのよ! そんなことないわよ」 「田舎臭い」 追ってきたカトレアとナスターシャムがローズの制止も聞かず追い打ちをかけ、 さらに激しく泣き出すチェリー。リリーは困惑の表情で頭を振る。 「ぜんっぜん話が読めない」 「マーガレットが、あたしのこと、ドブネズミのにおいがするってぇ!!」 「またマーガレット? あの娘の言うこといちいち真に受けちゃダメよ」 「だってえ……」 また里保の初めて聞く名前が出てきた。 しかしチェリーも、臭いと言われたくらいで動揺しすぎじゃないか。 もしかすると、何か本人にしかわからない傷跡を抉られているのかもしれないけど。 漠然とそんなことを考えていると、また新たな人物達が乱入してきた。 「ちょっとそこのお前さん達!」 「静かにしていただけるかしら!」 「シャ~ラップ、シャ~ラップ! 日本語で言うとお黙りなさい!」 「あなた達、誰よ」 「ジャスミン!」「クレマチス!」「ミモザ!」 「「「我らマーガレット親衛隊!!!」」」 「マーガレット親衛隊?」 「せーの! 姫姉様の、お通りよ」 「わ~~! 来た~~~!!」 3人の誘導で可憐な少女が姿を現し、チェリーがより一層の動揺を見せる。 その姿を確認した遥が、信じられないといった口調で思わず呟いた。 『ま、まーちゃん!?』 皆様 ご機嫌麗しゅう あたしのことをご存じかしら 皆様 ご機嫌麗しゅう 遠慮なさらずひれ伏しなさい 朝起きて目覚めれば 太陽が昇る それはあなたのこと プリンセス・マーガレット 夜が訪れれば 美しい月が光る それはあなたのこと プリンセス・マーガレット あたしはこの城のプリンセス (プリンセス プリンセス プリンセス・マーガレット) 世界中の民達が あたしのことを羨むの (プリンセス・マーガレット) あたしはこの城のプリンセス (プリンセス プリンセス プリンセス・マーガレット) 世界中の花達が あたしの美貌に嫉妬する (プリンセス・マーガレット) そうよ あたしはプリンセス みんながあたしを愛してくれるのよ! 3人の親衛隊を引き連れ、自由気ままに歌いそして舞い踊るマーガレットの姿は、 頭の上から足の先まで、どこをどう見ても佐藤優樹としか認識できなかった。 さゆみもエネルギー注入によって登場人物に干渉できるのはほんの一瞬だと言っていたし、 これまで助けてくれた仲間達も確かにそうだった。 ならばこのマーガレットと優樹が瓜二つなのは、ただの偶然ということ?? 「あら? なんだかドブネズミの臭いがする。 あ、チェ~リ~~!! あなたがいるからね!!」 あまりにも無邪気な口調で、あまりにも無慈悲な言葉を放つマーガレット。 無造作に虫の羽を毟り取る子供の残酷さにも似ている。 その言葉にまた一層泣き崩れるチェリーを、犬でもあやすかのようにリリーが慰める。 「なんだかこいつ、めんどくさいヤツだな」 「繭期をこじらせちゃってるのよ」 「自分をどこかの国のお姫様だと思い込んでいるの」 「きっと今に、『今夜は舞踏会よ』とか言い出すわ」 「今夜は舞踏会よ!!」 「ほらねえ」 強烈すぎるマーガレットのキャラクターに好奇の目を向けるファルスに対し、 ナスターシャムとカトレアが説明を加える。 どこまで本気なのかローズの皮肉通りの言葉を言い放つマーガレットに、 みんなただただ呆れかえるしかなかった。 「オ~ホホホホホホ!」 「めんどくさいヤツだなぁ」 「キャ~~!!」 同じセリフを繰り返すファルスにも構わず高笑いのマーガレットだったが、 ファルスの姿を認めた途端、顔色を変え甲高い悲鳴を上げた。 「なんだよ」 「お! お! 男よ~! バターンキュ~」 まさか自分で擬音を発しながら倒れるだなんて、 里保も唖然とするより先に思わず笑ってしまう。 「「「姫姉様!!!」」」 「姫姉様に何てことを!」 「姫姉様は男性恐怖症なのよ!」 「なんで女子寮に男がいるのさ!」 「そうよ、なんでいるのよ!」 「あ、いや、男子寮はむさっ苦しくてさ。 ここには可愛い女の子がたくさんいるだろ、だから、目の保養にさ」 「ファ~ル~ス!」 親衛隊3人とともに便乗するリリーにまで厳しく詰め寄られ、 しどろもどろになりながら誤魔化そうとするファルス。 そこに起き上がったマーガレットが、また金切声を上げる。 「爺や! 爺やはどこ! 早くこいつをお城からつまみ出してちょうだい!」 「爺やなんていないし」 「あ、そんなとこにいたのね。爺~や!」 「爺やじゃねえよ!!」 巻き込まれたローズの本気のツッコミも意に介さず、 ファルスのことを指さし睨め付けるマーガレット。 「あ~もう、男子なんて汚らわしいだけ。 ちゃんとその瞳を見ればどんなに隠してたってすぐにわかっちゃうんだから!! も~ドブネズミ臭い、このドブネズミ!!!」 ……なんだろう今の違和感は。何かとても重要な内容が紛れこんでいたような。 里保が内心で小首をかしげる。 「そんなこと言うヤツは、ろくな目にあわないぞ」 さすがに腹に据えかねたのか、ファルスがその腕を取り凄みを利かせると、 マーガレットがまた一段と大きな声を張り上げた。 「さ、さ、さ、触られた~~!!!!」 「「「姫姉様!!」」」 「急いで消毒しなくちゃ! タナベ! カガ! ササキ!」 「ジャスミンです!」「クレマチスです!」「ミモザです!」 「カミテに捌けるわよ!!」 「「「はいっ!!!」」」 そしてドタバタと騒がしい音をさせながら、嵐のようにマーガレット達が走り去っていった。 ひとつ間違えれば物語そのものを崩壊させかねないような、あまりに突拍子もない言動。 そして何よりファルス――工藤遥と絡んでいる最中のこの上なく楽しそうな姿。 一体どこからどこまでがそうだったのかはわからないけど、 これは佐藤優樹の意思がそうさせたものに違いないと、里保は確信した。 あれだけ自分も本の世界に入りたいのにと羨んでいたのが、 注入されたエネルギーが並はずれていたからか、 それともマーガレットとの相性がずば抜けてよかったからか、 まさかここまでリリウムの世界を存分に満喫してしまうとは……。 さすがはまーちゃんだと里保も素直に感心するしかなかった。 そんな里保の隣で、遥が焦ったような口調で独りごちる。 『やべっ、まーちゃんから何か助言もらったような気がするけど、 インパクトが強すぎてどれがそうだったかよく覚えてないや』 いつもと変わらないクランの情景。 仲間達と過ごした大切な時間。 でもあの時、すでにその大切な時間は壊れ始めていた。 ←第一章 第三章→
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『ゆっくり退化していってね!4』 36KB 観察 考証 番い 野良ゆ 赤ゆ 都会 現代 独自設定 退化 段ボールの巣の中で、まりさとれいむの子どもたちは親の帰りを待っていた。 「おとうしゃん……ゆっくちちてにゃいではやくかえってきてにぇ」 「ゆぅ……いっぱい、ごはんしゃんとってきてほちいにぇ」 「おかあしゃんがいないとさびちいのじぇ………ゆっくちできにゃいのじぇ」 「おそとであそびちゃいにぇ………。みんにゃでたのちくゆっくちちたいにぇ………」 お互いの薄汚れた頬をくっつけ、赤ゆっくりたちは悲しそうにタオルの中で丸くなる。 ほかに何もすることがない。 外は危険な光で満ちあふれ、とても遊ぶ場所にはならない。 ならば巣でゆっくりできるかというと、そうではない。 タオルは生ゴミの汁を吸い、すえた悪臭を放っている。 巣のすぐ外に捨てられたうんうんの悪臭が、ここまで漂ってくる。 先日の雨で、段ボールの屋根と床はじっとりと濡れ、不快な湿り気を帯びている。 とてもゆっくりと親の帰りを待てる状況ではない。 「おねえしゃん……ゆっくちちたいよにぇ………」 次女まりさが長女れいむにそう言うと、れいむも応じた。 「ゆぅん…まりちゃも?れいみゅ……もうじゅっとじゅっと……ゆっくちちてにゃいよ…………」 長女れいむの言うことは本当だった。 赤ゆっくりたちは、自分たちが最後に心の底からゆっくりできたのがいつなのか思い出せない。 過去を振り返っても、毒の草とまずいゴミ、そして恐ろしい日光ばかり思い出してしまう。 長女れいむが同意したので、次女まりさはさらに愚痴る。 「いちゅもごはんしゃんは……ごみしゃんなのじぇ。くちゃくてきたなくて……まりしゃ、あんこしゃんをはいちゃったのじぇ…………」 四女の中で一番食いしん坊の次女まりさにとって、食事が生ゴミというのが最もゆっくりできない。 以前はおなかいっぱい雑草と虫をむーしゃむーしゃし、腹が膨れ上がるまで食べたものだ。 食事のメニューが変わっても、まりさの食い意地は変わらない。 臭くて汚い生ゴミでもなるべく多く食べようとし、結果として次女まりさは餡子を吐いた。 「おそとはきょわいよぉ………。おひしゃまにあたるとじゅーってほっぺがやけて、しゅごくいちゃくてあちゅいよぉ……」 長女れいむの不満は外に出られないことだった。 今まで、長女れいむは子どもたちのリーダーだった。 お外を探検しに行くときは、れいむは先頭に立って妹たちを導いた。 河川敷の草むらを四匹で冒険するときは、自分が姉であることをとても誇りにしていた。 だが、今は外に出るのは乞食に行くときくらいであり、ほとんどの時間は巣の中でじっとしていなければならない。 あの恐ろしい日光を浴びたときの激痛は忘れがたい。 「ゆっくちぃ……ゆっくちちたいよぉ………おとうしゃんとおかあしゃんと、おねえしゃんたちといっちょにゆっくちちたいよぉ………」 次女れいむも、今の境遇に嘆く二匹の輪に加わって涙を流し始めた。 しかし、この湿っぽいなれ合いに加わらないものがいた。 長女まりさである。 「ゆぅん!そんにゃことにゃいよ!まりしゃたち、いっぱいゆっくちできてりゅよ!」 「おねえしゃん……?」 「おとうしゃんはおいちいびすけっとしゃんをにんげんしゃんからもらってきてくれたよ!おいちくてしゅごくゆっくちできたよ!」 長女まりさは負の連鎖に陥っている妹と姉の思考を一喝し、楽しいことを思い出させた。 親まりさの持ってきてくれたビスケット。 カリカリとした歯ごたえと、ほんのりと舌に感じる甘さ。 生ゴミとはかけはなれた、ゆっくりしたおいしさだった。 「ゆぅ……」 考え込む三匹。 さらに長女まりさは楽しいことを思いつく。 「おかあしゃんはいちゅもやさしいよ!まりしゃたちにしゅーりしゅーりして、あんこしゃんがほんわかしゅるよ!ぺーりょぺーりょしてくれりゅよ!」 「ゆっ………」 「おそとであそべにゃくても、おうちでみんなゆっくちいっしょだよ!たのちいよにぇ!ゆっくちできてりゅよにぇ!」 長女まりさは、苦境にあっても明るく振る舞おうとした。 それは報われる。 「ゆ……そうなのじぇ!まりちゃたち、しゅごくゆっくちできてたのじぇ!」 まずは言い出しっぺの次女まりさが、涙を拭って笑顔になった。 自分が言い出したくせに、いい気なものである。 「ゆ~ん!そうだにぇ!れいみゅはゆっくちちたゆっくちだったにぇ!」 続いて長女れいむが泣きやんだ。 やや固いが笑顔になって妹たちにすりすりする。 「ゆっくち!ゆ~ん!れいみゅゆっくちちてきたよ!ゆっくち~!」 最後に次女れいむの顔に笑顔が戻った。 全員が明るい顔になれば、辛い状況でもゆっくりできる。 今お互いをゆっくりさせてあげられることは、すりすりすることだけだ。 せめて、それだけでもしてあげたい。 「しゅーりしゅーりだよ!しゅーりしゅーりでゆっくちできりゅよ!」 「しゅーりしゅーり!」 「ゆっくち~♪」 「ゆっくちなのじぇ~♪」 四匹の赤ゆっくりは巣の中で、楽しそうにお歌を歌いながらすーりすーりを繰り返していた。 いきなり巣の外で、ガサッと音がする。 「ゆぴっ!」 「ゆぴゃっ!」 突然の大きな音に、次女二匹は悲鳴を上げて硬直する。 れいむはもみあげを、まりさはお下げを逆立てていることから、相当びっくりしたらしい。 「にゃ……にゃんな…の?だれか……いりゅの?」 こわごわ長女まりさが外をうかがう。 長女れいむは小刻みに震えながら、空気の匂いをかぐ。 両親の餡子があったかくなるような匂いではない。 「おとうしゃん……じゃ…にゃいよ………にゃんだか、へんなにおいがしゅるよ………」 「きょわいよぉぉぉぉ…………」 次女れいむが長女れいむの陰に隠れる。 のっそりと、匂いの主が姿を現した。 ボサボサの不潔な体毛と、毛のない尾。 小動物でありながら、全身から獰猛な気配を放っている。 じろりと、その動物は巣で縮こまる赤ゆっくりたちをにらみつけた。 まだ若いドブネズミだ。 「ね……ねずみしゃんだあああああああああああ!」 「ゆんやああああああああ!」 「ねずみしゃんはゆっくちちてにゃいよおおおお!」 「れいみゅきょわいいいい!」 一斉に赤ゆっくりたちは、下半身から細く絞りこまれたしーしーを噴射して飛び上がった。 しーしーは止まらない。 あまりの恐怖に、赤ゆっくりたちの下半身は意に添わず失禁を続ける。 自分たちがしーしーを垂れ流していることさえも気づかず、赤ゆっくりたちは絶叫するだけだ。 ドブネズミは何かをくわえていた。 新しい獲物を見つけたからか、それを口から離す。 地面に落ちたそれは、まだ震えていた。 「ゆー………ゆー…………ゆっ…………ゆぁ…………ゆーぅ…………」 赤ゆっくりたちは、恐怖によって覚醒した意識でそれが何かをはっきりと理解した。 うめきながらこちらに這ってこようとしている。 片方の目玉はない。 もみあげは両方とも引きちぎられ、餡子が漏れている。 口からは自分の痛みと、助けてほしいという願いが一緒にうめき声としてあらわれている。 それは体を半分食べられながら、まだ生きていた赤れいむだった。 「「「「ゆっんびゃああああああああああああああああああああっっっ」」」」 生まれて始めてみるスプラッター映像に、赤ゆっくりたちは声が枯れるほど叫んだ。 驚異的に運がいいことに、四匹はドブネズミのランチになる運命は免れた。 「おぢびぢゃあああああああああああん!」 「ねずみさんはがえれええええええええ!」 まさにそのとき、カラスやハトの襲撃をかいくぐって両親が帰ってきたのだ。 まりさとれいむは最後の力を振り絞って、愛しい子どもたちを狙うドブネズミに飛びかかる。 幸運だったのは、ドブネズミはすでに赤れいむの家族を惨殺した後だったので、ほぼ満腹だったことだ。 もしも本気になれば、まりさの家族はあっさりと餡子と饅頭皮の物体に変わっていたことだろう。 ドブネズミはわめきながら突進するれいむとまりさを一瞥すると、素早く赤ゆっくりをくわえて姿を消した。 「おとうしゃああああああん!」 「おかあしゃああああああん!」 「まりちゃきょわかったのじぇええええええええええ!」 「ちーちーもらちちゃったよおおおおおおおおおおお!」 危険が過ぎ去ったことを理解し、赤ちゃんゆっくりたちは泣きながら両親に飛び込む。 生まれて始めて、「永遠にゆっくりするかもしれない」と思った。 死ぬかもしれない状況に直面することが、これほど恐いとは思わなかった。 「だいじょうぶだよ!だいじょうぶだからね!もうだいじょうぶだよ!ゆっくりできるよ!」 「ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!ほら、おかあさんだよ!もうみんなあんしんだよ!」 まりさとれいむは顔中を口にしてわんわん泣く子どもたちを、何とかして落ち着かせようと努力する。 まりさは何度も何度も、「もう大丈夫だよ」と言い聞かせる。 れいむは一匹ずつ、心を込めると同時に急いでぺろぺろしてあげる。 「ゆっくちしちゃい!ゆっくちしちゃい!ゆっくりしちゃいしちゃいしちゃいしちゃいいいいいいいいいい!」 「ゆっくちできにゃいよおおおおおおおおおおおお!れいみゅゆっくちできにゃいいいいいいいいいいいい!」 「きょわいよおお!れいみゅしゅごくきょわいよお!きょわい!きょわい!きょわいきょわいいいいいいい!」 「ゆっくちできにゃい!ゆっくちちたいのにできにゃい!にゃんで!にゃんで!にゃんでにゃんでええええ!」 今までは、ちょっと痛い思いをしたりして泣いても、まりさが優しく呼びかけ、れいむがぺろぺろしてあげればすぐに泣きやんだ。 笑顔の絶えない一家だった。 けれども、今までとは桁が違う恐怖を味わった子どもたちは泣くのをやめられない。 引きつけを起こしたのか、四匹は巣で転げ回り、タオルに噛みつき、両親の顔に自分の顔をこすりつけて泣きわめく。 しーしーだけでなく、下痢気味のうんうんまでもがまき散らされる。 二匹は子どもたちの味わった恐怖がどれほどひどかったのかを理解し、心が痛んだ。 自分たちの味わった地獄と同じくらい恐ろしい思いを、おちびちゃんたちは味わったのだ。 「だいじょうぶだよ…。みんなだいじょうぶ……。まりさのだいじなおちびちゃんだよ……。だいすきだよ…………。だからゆっくりしようね…………」 「おかあさんがおちびちゃんたちをどんなことがあってもまもるからね……ゆっくりしていいよ……いっぱいゆっくりしようね…………」 まりさとれいむは届かないと分かっていながら、懸命に赤ちゃんゆっくりたちに呼びかける。 すりすりしても、ぺろぺろしても子どもたちは涙が止まらない。 我が子が苦しむのを見るのは、まりさにとって非常に辛いものだった。 家族が壊れていく。 あらゆるものからまりさたちは邪険にされ、ゆっくりできなくなっていく。 (まりさたちがなにをしたの?まりさたちがどんなわるいことをしたの?まりさたちはゆっくりしたいだけだよ。なのにどうしてみんないじわるなの?) まりさは誰かに問いかけた。 問いかけずにはいられなかった。 こんなことが許されるはずはない。ゆっくりできなくなるなんてことがあるあずがない。 そう思っていても、まりさの目の前の現実は何も変わることはなかった。 *** ゆっくりたちにとって嵐のような二週間が過ぎた。 ゆっくりたちの歴史の中で、これほど悲惨な十四日間はなかったのではないだろうか。 今まで食べていた草や昆虫はもう食べられない。 日光を浴びただけで体が焼ける。 見逃していてくれたカラスやネズミやネコは、恐ろしい天敵になった。 人間たちもこの変化に驚いている。 さすがに、ゆっくりの集団を襲う大量のカラスはインパクトがありすぎた。 市民からも「そろそろ我が街でもゆっくりの駆除をするべきではないか」という意見が寄せられてきたらしい。 今まで飼いゆっくりとそれなりに共存できていた野良だったが、ここに来て駆除という選択肢が姿を現し始めた。 あのカラスが飼いゆっくりを襲ったら。 もし人間の赤ん坊や幼児が巻き込まれたら。 次第に人々の目は、ゆっくりを危険なものとして見始めた。 俺はあのインタビューの後から、なぜかA主任の助手のようなことをしている。 「報酬あるから、ちょっと手伝って」とメールが来たのに応じて、カラスに食われそうになっていた一匹のれいむを研究所に届けたのが始まりだ。 A主任は、なぜゆっくりが突然鳥たちに襲われるようになったのか知りたかったようだ。 俺が届けたその日に、あっという間にれいむは解剖された。 『予想通りの結果だ。ドスまりさのゆっくりオーラがゆっくりではない人間に効果があるように、中枢餡が放つ超音波は他の生物に影響を与えていた。 これまで市販のネコ除けのようにゆっくりを動物から遠ざけていた超音波は、今となっては逆転している。 ゆっくりがいることを動物に知らせ、それを捕食させるようにし向けているかのようだ。寄生虫でもいるのか? カタツムリを中間宿主とするレウコクロリディウムについて知ってるかな。でも餡子にそんなものはいない。ウイルス?違う?何だこれは』 夜になってA主任から興奮気味のメールが届いたことからして間違いないだろう。 気になってそのレウコクロリディウムとかいうのをネットで調べてみたら、速効でグロ映像にぶち当たって鬱になったのは言うまでもない。 カタツムリの目玉が気持ち悪いイモムシみたいになってにょきにょき動いている映像は、どう見てもホラー映画のモンスターだ。 なんでも、この寄生虫は鳥の体内に移動するためにカタツムリを乗っ取り、鳥に食べられやすい場所に移動したり触角をイモムシみたいにするらしい。 生態からしてホラー映画に出ておかしくない。 A主任によると、ゆっくりはもともと中枢餡から人間に聞こえない超音波を出して、他の動物を遠ざけているらしい。 だから、あんなにか弱い饅頭生物でも野生で生きていけたのか。 でも、今カラスに襲われているゆっくりはその機能を失っている。 失ったどころか、逆に襲って下さいと言わんばかりに自分たちの存在を鳥たちに教えているのだ。 もしかしたら、自分たちを美味しい餌だとアピールまでしているかもしれない。 めちゃくちゃな話だ。 どの生物が、自分から殺されるように進化するだろうか。 逆に退化としても、もともと中枢餡は他の動物に襲われやすい信号を発していたが、進化の末に動物を遠ざける機能になっていたとでも言うのだろうか。 いくらゆっくりが思い込みの生物だとしてもおかしすぎる。 さらにA主任は俺に頼み事をしてきた。 今度は「この街のゆっくりの数を調べて欲しい」というものだった。 言われるがままに、俺はその日から一日中街を回ってゆっくりの数を研究員たちと一緒に数え続けた。 いったいA主任はどういうつもりなんだろうか。 データを報告してから、しばらくの間A主任から短いメールが断続して届けられた。 『この街のゆっくりの個体群密度は非常に高い。高すぎではないが、後一歩で高すぎる状態になる』 『野生のゆっくりが駆除される原因→数が増えすぎて人里の野菜を襲うから→結果的に間引きになる』 『ゆっくりに遺伝餡があることは知ってるよね。まだ全部が解明されていないけど』 『ゆっくりを生物として見ないで細胞として見ろというのか?』 『野生のゆっくりは行ったこともない加工場を恐れる。これはゆっくりが深層意識を共有しているという説がある』 『違う違う。中枢餡からの超音波で会話しているんだよ。「かこうじょはこわいよおお」という断末魔の悲鳴を聞いているんだ』 『どっちでもいいや。とにかく、これでこの街の野良ゆっくりが対象になったことは説明できる』 『飼いゆっくりと野良ゆっくりの間の溝は、やがて通常種と希少種の間の溝に匹敵する深さになるに違いない』 『出産制限をしない群れは指数関数的に子孫を増やしてあっという間に飽和状態になる』 『ゆっくりは個体群密度の上昇に危機感を抱かない。むしろ増えれば増えるほどゆっくりできると思いこんでいる。餌が枯渇するその瞬間まで』 『ガイアがゆっくりに囁いている。いや違う。ガイアじゃない』 相当A主任は研究に没頭しているようだ。 俺のケータイをツイッター代わりにしているんじゃないのか、この人? 日を追うに従ってA主任のメールは意味不明になっていく。 最後のガイアなんて、ゆっくりと何の関係もないと思うんだが。 『2001年7月12日付の○○新聞を見た?』 こんなまともなメールも届いた。 言われるがまま、俺は図書館で資料を漁ってみる。 そこにはこんな見出しと記事が掲載されていた。 「F市のN川にゆっくりが大量投棄?」 読み進めてみると、県境に位置するF市を流れるN川河畔に、前日から大量のゆっくりの飾りが流れ着いていると書いてある。 F市はN川の上流に位置する隣県のM市が、ゆっくり駆除の名目で川に投棄したのだとして、しっかり抗議すると息巻いていた。 M市という名前と、この日付には見覚えがあった。 たしかM市は、ゆっくりんピースが「全国初の完全ゆっくり保護市」を一方的に標榜して大々的な野良ゆっくりの保護を行った市のはずだ。 市民の無関心をいいことに、善人気取りのゆっくりんピースは野良ゆっくりに餌付けをし、段ボールハウスを作り、公園をゆっくりのコロニーに変えた。 家の花壇を食い荒らしたゆっくりを殺しただけで、その家に抗議のビラが届けられたという話も聞いたことがある。 さぞかし、甘やかされた野良ゆっくりたちは子どもを次々に産んで増殖したことだろう。 この街を上回る量のゆっくりが道路を闊歩する様子を、俺は想像した。 何とドスまりささえ、市のど真ん中で誕生していた。 市のゆっくりすべてを群れのメンバーとしたドスと、ゆっくりんピースのメンバーが嬉しそうに写っている写真はあちこちで公表されていた。 M市がゆっくりを駆除するはずがない。あそこの市長はゆっくりんピースから支援されていたはずだ。 騒動の結末を知りたくて俺はさらに調べたが、その結果に唖然とした。 M市そしてゆっくりんピースからの、F市の抗議に対する回答はなされていなかった。 M市のゆっくりんピース支部長が、児童買春の疑いで逮捕された記事が代わりに載っていただけだ。 そこから先はネットの出番だ。 データを漁ると、次々と流言飛語が出てくる。 「ゆっくりんピースの支部が置かれていたビルは暴力団の所有していた物件だった」 「支部長は暴力団から寄付金を受け取っていた」 「ゆっくりんピースの幹部たちは寄付金を流用して風俗に通っていた」 「加工場の陰謀でドスは暗殺された」 「児童買春じゃないよ!ゆうかにゃんだからノープロブレムだよ!どぼじでわがらにゃいのおおおおお!」 口さがないものたちは針小棒大に、どうでもいいことを吹聴する。 ゆっくりんピースは都合が悪くなったため、口を閉じてM市から逃げるように撤退した。 M市の市長本人はゆっくりに関心がなかったらしく、F市の抗議に何かした記録はない。 そのため、F市に流れ着いた大量のゆっくりの飾りが何だったのかは分からずじまいだった。 『君は齧歯類に死生観があると思うかい?ネズミが自分で死のうとするわけないじゃないか!』 完全に俺のケータイをツイッターと勘違いしているメールを最後に、A主任からの連絡は途絶えた。 俺は、A主任が何を考えているのか完璧に分からなくなった。 俺はゆっくりを生物学的にどうこう言える立場じゃないし、A主任が正しくても間違っていても別にいいと思ってる。 日陰で縮こまる、やせ細ったゆっくりたちを俺は録画していく。 怯えきった顔ばかりだ。 排気ガスとゴミで汚れて萎びかけた饅頭となったゆっくりたちは、一匹残らずゆっくりしていない。 生きるためのあらゆる手段が、退化によってことごとくふさがれたゆっくりたちだ。 「おにいさん……ごはんをください…………れいむたちに……ごはんをめぐんでください…………」 「まりさは…なんでもたべます…………。きたないなまごみを………まりさにたべさせてください………」 ずりずりと這って、れいむとまりさの番が俺に近づいてきた。 俺は日なたにいるから、一定の距離以上は近づけない。 乾燥して潤いのなくなった白玉の目が、俺を最後の希望として見つめている。 衰弱しきったゆっくりたち。 もうじき死ぬだろう。 「まってください……まってください………おねがいです………おねがいです…………」 「ゆっくりさせてください………ほんのちょっとでいいんです……ゆっくりしたいんです………」 俺はその顔をアップで撮ってから、脇をすり抜けて歩き出した。 蚊のような哀願が後ろから聞こえてきたが、どうせすぐに死ぬ。 助けるだけ無駄だし、飢えた野良をいちいち助けていたら俺は三日以内に破産する自信がある。 ゆっくりにこだわっている限り、野良ゆっくりは幸せになることはないだろう。 だが、野良ゆっくりから最大の幸福であるゆっくりすることを捨てさせることは不可能だ。 「じゃあ、野良ゆっくりは絶対幸せになれないじゃないか」 俺は自分の至った結論にぞっとした。 ゆっくりに生まれなくて本当によかった。 もし死んで、来世でゆっくりに生まれ変わったらと思うとぞっとする。 こんな歩く死亡フラグに前世の記憶を残して生まれたら、その場で頭かち割って死んでやる。 「おねがいじまず!おねがいじまず!ありずのがわいいおぢびぢゃんをだれががっでぐだざい!どっでもどがいはでず!ゆっぐりじでまず!」 貸店舗の前で、一匹の野良ありすが顔を涙とよだれでぐしゃぐしゃにして通行人に訴えている。 きっと、赤ありすか子ありすが度重なる心労と飢餓で死にかけていることだろう。 せめて子どもだけでも助けてほしいと、ありすは人間に懇願している。 「おねえざん!ゆっぐりじだおぢびぢゃんをみでぐだざい!ぎっどぎにいりまず!ずごぐゆっぐりでず!」 ありすは一人のOLの前に立ちはだかってわめいた。 彼女は無視して通り過ぎる。 熱意は伝わるのだが、あまりにもありすの懇願は一方的だ。 ただ「おぢびぢゃんをがっでぐだざぁい!」と叫ぶだけなら、餌をたかっているのと大差なく扱われて当然である。 「おにいざんだぢ!おねがいでず!ありずのいっじょうのおねがいでず!ありずのおぢびじゃんをもぢがえっでぐだざい!ごのどおりでず!」 ありすはあきらめなかった。 今度はちょっとガラの悪そうな若者三人組に土下座する。 泣きながら顔をアスファルトにぶつける姿を目にして、若者たちはげらげら笑ってありすをからかった。 「おいおいおいおい!何言ってんだよゆっくりの癖によお」 「一生のお願いです、だってよ。どーせ毎日そんなこと言ってんだろ?あぁ?」 「ぢがいまず!ぢがいまず!ぢがいまずうううううううう!いっじょうのおねがいでず!ありずのいっじょうのおねがいなんでずううううう!」 「ハイハイ。お前が何回土下座したって無駄なの。興味ねーから」 口は悪いが、若者たちの言っていることには一理ある。 ゆっくりが「いっしょうのおねがいです」と言ってきたところで信じられるだろうか。 昨日のことさえ忘れるゆっくりの言うことは当てにならない。 「お前の餓鬼なんか飼って俺らに得あんの?ねーだろ常識的に考えて」 「ありまず!ありまず!いっばいありまず!」 「だってよ。おいF、飼ってやれよぉ」 もしかしたら飼ってくれるかも、とありすの目が輝く。 F、と呼ばれた若者は慌てて否定した。 「はぁ?冗談きついって。なんで俺が飼わなきゃなんねーわけ?」 「おぢびぢゃんがいっじょだどゆっぐりでぎまず!どっでもどがいはでず!じあわぜーになりまず!だがらがっでぐだざいいいいいいい!」 急に、それまで意地悪そうに笑っていたFの顔が不機嫌なものになった。 「馬鹿抜かしてんじゃねーよ。そんなにゆっくりできて都会派で幸せだったらさあ、何で母親のお前がゆっくりしてなくて都会派じゃなくて不幸せなんだよ」 「ゆ?ゆゆう?ゆぶぶぶううううううううう!?」 ありすは無様な声を上げてぴたりとお願いを止めた。 正論である。 子どもを飼ってゆっくりできるなら、今子どもを抱えているありすがゆっくりしているはずだ。 現実は一目瞭然である。 涙とよだれでべたべたに汚れ、血走った目とぼさぼさの金髪のありすがゆっくりしているはずがない。 「あはははははっ!Fってばすっげー頭冴えてるって。マジ天才」 「ははっ!はははっ!固まってんよこいつ。どーせ図星なんだろ」 言い返すことができず、ぶるぶる震えながら硬直するありすを、残る二人はこれでもかとあざける。 「あーあー、嫌なもん見ちまった。行こうぜ」 「ああ。俺は家族を大切にしない奴は大っ嫌いなんだよ。じゃあな」 軽蔑の視線をありすに浴びせてから、Fは先を行く二人に追いつこうと足を早める。 取り残されたありすは、もくろみがおじゃんになったことを理解して絶叫した。 「ゆがあああああ!まっでぐだざい!まっで!まっでまっでまっでえええええええええええ!」 俺はありすに近づいた。 ちょっとこのありすの子どもに興味がわいたからだ。 どうせ死にかけた赤ありすだろうが、必死な親ありすと瀕死の赤ありすという組み合わせはいい被写体になる。 都会の野良ゆっくりを象徴する姿だからだ。 「おにいざん!すでぎでどがいはなおにいざん!おにいざんはがわいいおぢびぢゃんをがっでぐれまずよね!ぐれまずよねええええ!?」 ありすは懲りずに、俺を見つけるとぼよんぼよんと跳ねてきた。 動きからして不気味なゆっくりになっている。 「とりあえず、その子どもはどこにいるんだ」 俺の言葉に、ありすは長い舌を口から振り回し、がばっと天を仰いで叫んだ。 「どがいばあああああああああああ!どがいばっ!どがいばっ!ありがどうございまず!ありずはじあわぜええええええでず!」 俺はありすの子どもを飼う気など毛頭ない。あるはずがない。 ただ、子どもを見るだけだ。 ありすにとって、子どもに興味を示してくれた人間は俺が最初のようだ。 「ごっぢでず!ごっぢにがわいいおぢびぢゃんがいまず!ゆっぐりみでがらがっでぐだざい!」 ありすが俺を案内した先は、汚い路地裏にあるポリバケツの裏だった。 不潔な野良ゆっくりのすみかとしては、テンプレのような場所だ。 近づくにつれて、何だか妙な声が聞こえてきた。 「ぎっ……………ゆびょ………………びゃびゅ………………」 「びぇー………………ゆぶ………………ぱぶぃ………………」 ゆっくりの声らしいが、気持ち悪い声で鳴くものだ。 子ゆっくりの喋り方ではないし、赤ゆっくりの舌足らずな口調とも違う。 耳にするだけで不快になってくる。 「おちびちゃんたち!ままがかえってきたわよ!それにすてきなおにいさんもいっしょよ!」 ありすは先ほどまでの濁りきった声とは裏腹に、ごく普通の親ゆっくりのような顔と声で巣に呼びかける。 反応はない。不気味なうなり声が聞こえてくるだけだ。 「もう、おちびちゃんったらてれやさんね!でもすごくとかいはよ!」 ありすの場違いな物言いの後に、ようやく子どもたちは姿を現した。 びょんびょんと体を不規則に揺らせて、二匹の赤ゆっくりがポリバケツの裏から飛び出してきた。 二匹は出てくるなり、壊れたおもちゃのようにあらぬ方向を勝手に跳ね回る。 「ゆぎぇーびべーぢょ!べべゆびゃーびぇばーびゃ!」 「びびっぢぇ!ぢぇびー!ゆばーぎゅばー!」 俺は耳を疑った。 目の前には二匹のゆっくりがいる。 ゆっくりの口から、その音は聞こえたはずだ。 だが、俺はこんなに奇怪なゆっくりの声を聞くのは初めてだった。 「おちびちゃん!そっちはあぶないわよ!ほら、ちゃんとごあいさつしましょう?おにいさん、ゆっくりしていってねっていいましょうね」 ありすは白々しいまでに、ゆっくりした母ありすの役を演じている。 ありすには分かっているに違いない。 人間がこれを見て、ゆっくりした楽しい気分になることが絶対ないことを。 知っていてなお、ありすは図々しくそ知らぬ顔をする。 「ゆげっぐぐっぐ!ぎぇぢぇゆびー!ゆっぎぢ!ゆっぎぢ!ゆぎぇー!」 「ぢぇぱ!ぢぇゆばぁ!ゆーびぢゅー!ぶびーっ!ぶゆびぃいいいいい!」 ありすの二匹の子ゆっくりは異常なゆっくりだった。 かろうじて、一匹はれいむ、一匹はありすだと分かる。 いびつで所々が変に出っ張った体をしている。 壊れたバネのように、跳躍の仕方はでたらめでまっすぐ進まない。 饅頭皮のてっぺんに、雑草のような黒と金の髪がくっついている。 ありすの方はカチューシャらしきものがついているだけだが、れいむはリボン以外に貧相なもみあげのようなものをぐるぐると振り回している。 何よりも異常なのはその顔だった。 異様に大きな両目は白目の割に黒目がありえないほど小さく、右目と左目は別々の方向を見ている。 小さな口はだらしなく開かれ、細い舌と不揃いの歯がむき出しだ。 「おにいさん!すてきなおにいさんとであえてありすはしあわせよ!とかいはなおちびちゃんたちをおねがいね!いっぱいしあわせーにしてあげてね!」 ありすは一部始終を目にしていたはずだ。 親であるからには、二匹がどんな存在か分かっているはずだ。 しかし、ありすは俺に二匹を飼うように言ってきた。 二匹の異常を無視し、俺に押しつけようとしてきた。 「どうしたの?やくそくしたでしょ?おちびちゃんをかってくれるんでしょ!おにいさんとかわいいおちびちゃんでとかいはになってね!」 ありすはさらに畳みかける。 何でもいいから、俺にこいつらを渡そうという気が手に取るように伝わってくる。 優しくてゆっくりした母親の顔をしながら、内心は何としてでもお荷物をやっかい払いしたくて仕方がないのだ。 「いつ、俺が約束したんだ」 「ゆぅう!?」 「いつ、俺がお前の子どもを飼うなんて約束したんだ。俺は、どんな子どもか見たいっていっただけだ」 俺の発言は当然だろう。 俺は「子どもを見せてくれ」と言っただけで、「飼う」なんて一言も言っていない。 勝手に俺が子どもを引き取ると思い込んでいたありすは納得しなかった。 ありすはショックを受けた様子で固まっていたが、すぐに顔中を口にして口汚く叫ぶ。 「う……うぞだああああああああ!ぞんなのうぞだ!やぐぞくじだ!やぐぞくじだあ!おぢびぢゃんをひぎどるっでやぐぞくじだああああああ! ごごまでぎだのに!おぢびぢゃんみたのに!なんでいまざらがわないっでいうんだああああああ!うぞづぎにんげんがああああああああああああ!」 ありすは今までの取り繕った母ありすの顔から、下品なゲスありすの顔に豹変した。 俺はもう冷めていた。 ばかばかしいゆっくりの芝居につきあわされた気分だ。 さっさと写真だけ撮って帰ろう。 「そこまで言うんだったらそうなんだろうな。お前の思い込みだけどな」 「はやぐ!はやぐ!はやぐじろおおおおおおおお!おぢびぢゃんをひぎどれ!がえ!がえ!がえがえがえ!がえええええええええ!」 「嫌だね。うちはペット禁止なんだ。それに、野良なんて飼ってもいいことないって決まってるんだ」 俺がなによりも嫌だったのはありすの態度だ。 浅知恵というべきか腹黒いと言うべきか、とにかく気に食わない。 「ごんなおぢびぢゃんなんがありずはぞだでられまぜん!がわりにおにいざんがぞだででぐだざい!」と言われた方がよほどよかった。 ありすも子育てに苦労しているんだ、という気持ちは理解できたからだ。 このありすがしたことは違う。 異常なゆっくりを「ゆっくりしてとかいはでしあわせーになれるおちびちゃん」と偽って、俺を連れてきたのだ。 本当は追い出したくてたまらないのに、表向きは「立派な母ありす」を演じて善良ぶるその性根の悪さ。 しかも、化けの皮がはがれればただわめくだけ。 子どもを捨てられる機会を失ったことで、ありすは逆ギレした。 「いながもののぐぞがああああああああああ!じねええええ!ありずにぎだいざぜでおいでうらぎっだぐぞじじいはじねええええええええええ!」 俺は飛びかかったありすにカウンターで蹴りを食らわせた。 「ゆぎゃびぃっ!」 ありすは壁に激突し、ごろごろと日なたに転がり出た。 たちまちありすの体が日光で焼かれる。 「あがああああああああ!いだいっ!いだい!いだいいだいいだいいいいいいいいいいい!」 向こうでじたばたともがくありすを無視し、俺はデジカメで異常なゆっくりたちを撮影した。 れいむもありすも、親が痛めつけられているのにまったく関心を払わない。 「びょびりぃぃぃぃぃいいいいい!」 いきなりれいむの方が目玉をぐるぐる回しながら、奇声とともにあにゃるからもりもりと排泄し始めた。 「びげげげっっ!ゆぐぐぶぢぇっ!」」 ありすの取った行動は異常だった。 盛り上がっていく餡子のうんうんに顔を突っ込むと、やはり奇声とともにうんうんを食べ始めたのだ。 「ゆぢぇー!ぢぇぇえええええ!ぢぇぶううううう!」 「ゆぐぢぇ!ゆぐぢぇーぢぇ!ばびぇっぢりばびっ!」 排泄を終えると、れいむも一緒になってうんうんを頬張っている。 おそらく二匹は口に入るものなら何でも食べるのだろう。 うんうんを平気で食べる様子を見れば、ゆっくりが嫌がる腐ったゴミでも食べるのが想像できる。 ありすとは裏腹に、異常な二匹は弱っているようには見えない。 そもそも、どうしてありすは二匹を捨てなかったのだろうか。 親の愛情からか?たぶん違うだろう。 きっと、ありすは子どもを捨てたり殺したりすることで「とかいはなははおや」でなくなることが嫌だったのだ。 たぶん、他のゆっくりから「ありすはゆっくりできないおちびちゃんをそだててえらいね」と言われたのだろう。 もしかしたら「おかあさんのありすはすごくとかいはだよ」とまで言われたのかもしれない。 ありすは周りの評価を失いたくなかったのだ。 二匹を捨てたり殺したりして、「とかいは」と呼ばれなくなるのは避けたかったのだ。 自分で殺せば死臭が付くし、謀殺してもどこでほかのゆっくりが見ているか分からない。 人間に飼われてしまえば、都会派のままでいられる。 何としてでても、人間に押しつけなくてはいけない。 俺は数枚写真を撮ると、きびすを返して路地裏から出ていった。 もう、ありすたちには用はない。 後ろで正気に返ったありすが叫んでいた。 「ああああああああ!ごべんなざい!ひどいごどいっでごべんなざい!ありずはおがじぐなっでまじだ!ゆっぐりじでながっだんでず!」 さっきまでのことは許してくれ、と言っている。 どうでもいい。 俺が振り返らないからか、ありすの声はどんどんでかくなり、上擦っていく。 「ゆっぐりいいいいいいいい!いがないでぐだざい!だずげでぐだざい!ありずはゆっぐりじでないんでず!ゆっぐりじだいのに! ゆっぐりじだい!ゆっぐりじだい!ぜんぜんゆっぐりでぎない!ゆっぐりなんでない!どごにもない!どごにもないいいいいいい! あ゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙ん゙!ひどい!おがじい!ごんなのおがじい!ゆっぐり!ゆっぐり!ほじい!ゆっぐりほじい! ゆっぐりがほじいよおおおおおおおおおおおお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!」 結局ありすの本当の願いは、自分がゆっくりしたいことであって子どもを飼ってもらうことではなかったのだ。 ゆっくりがほしい、とありすはわめき続けている。 どれだけ望んでも、もうゆっくりたちにゆっくりする方法は見つからないだろう。 *** 悪臭で満ちた側溝の中で、れいむは目を覚ました。 「ゆっくり……あさだよ。おはよう…。ゆっくりしていって……ね………」 弱々しいれいむの声は、後ろに行くに従ってさらに小さなものになる。 それは独り言であり、れいむに応えるゆっくりなどどこにもいないからだ。 れいむの隣に、番だったありすの死体がある。 野良として生き抜いたありすの体は、ややしぼんでいてもいまだにれいむより二回りは大きい。 あちこちにかじられた痕跡があり、カビの生えた中身は五分の一ほどしか残っていない。 ありすの死体はあちこちに乾いたカスタードをこびりつかせ、ぴくりとも動かない。 「ありすぅ…ゆっくりしようね……ねえ、ゆっくりしていってね………ゆっくりしようよ」 れいむは死臭の塊となったありすにすりすりした。 自分のリボンと髪に死臭が染みつくのもおかまいなしだ。 もう、そんなものを嫌がる精神はとっくの昔に死んでいる。 「おちびちゃん…………」 れいむの目が動き、自分の後ろにあった三つの残骸を見る。 仲良く並んでいるのは、三つの干涸らびた饅頭だ。 ありすが一匹。れいむが二匹。 どの赤ゆっくりも、餓死したのが表情ですぐに分かる。 三匹の赤ゆっくりの顔は、干涸らびてはいるが苦悶で歪みきっていた。 最後の瞬間までゆっくりできないで、苦しみながら死んだのがよく見て取れる。 飢えて死んだ子どもたちをよそに、れいむだけはのうのうと生き延びた。 日光に追われ、ありすとれいむの家族が逃げ込んだのはこの側溝だった。 環境の変化に慣れる暇もなく、ありすはカラスに襲われて中枢餡に傷を負い、れいむの看護も空しく死んだ。 残されたれいむは、元飼いゆっくりだったこともあって餌を見つける才能はゼロだった。 飢えた子どもたちが泣き叫び、れいむはそれをどうすることもできずに見ていることしかできない。 人間に餌をたかることさえろくにできないれいむが行った最終手段は、番の死体を食らうことだった。 死んだありすの皮を食い破り、中の酸っぱいカスタードをずるずると啜った。 空腹のれいむは叫ぶ。 「じぇ!じぇ!じぁ!じあわじぇええええええへへへへへっっっ!」 うまかった。かつて飼いゆっくりだった時に食べたどんなあまあまよりも甘くて美味しかった。 涙を流してゆっくりできない自分に嫌悪しながら、れいむは久しぶりに満腹になった。 生きてゆっくりするためだ。れいむはありすの死体を食べるように、子どもたちに勧めた。 子どもたちは一匹残らず、それを拒否した。 「やじゃぁ……おかあしゃん…たべりゅのやじゃぁ…………」 「ゆっくちできにゃいよぉ………しょんなの…たべちゃくにゃい…………」 「おかあしゃん…おかちいよぉ……。どうちて…おかあしゃん…たべちぇへいきにゃの?」 子どもたちにとっては、死してなおありすはお母さんだった(まりさとは違い、ありすもれいむもどちらも「おかあさん」である)。 それを空腹になったからといって、食べることはできなかった。 どんなに勧めても、泣いてお願いしても、子どもたちは頑として死体を食べなかった。 口移しでカスタードを食べさせようとしたが、子どもたちは固く口を閉じて首を振る。 れいむの目の前で、三匹のおちびちゃんは苦しみながら衰弱していった。 れいむが死ぬのが恐くて番の死体をくちゃくちゃと噛み砕く横で、子どもたちは徹底的に苦しんで息絶えた。 残ったのは、無能なれいむだけである。 「みんな…いなくなっちゃったよ………。れいむ……ひとりぼっちだよ………」 罪悪感がれいむを苦しめる。 どんなにゆっくりしていた日々を思い出そうとしても、必ずありすが子どもたちを引き連れて妄想の中に乱入するのだ。 ありすは変わり果てた顔で、れいむの所業を罵る。 干涸らびた子どもたちは、じっとその様子をゆっくりできない顔で見つめる。 「れいむは……ゆっくりしてないよ…………。ゆっくりなんか…なくなっちゃったよ…………」 誰からも相手にされず、誰からも罰せられることもないれいむは、捨て鉢になって日なたに這い出した。 もうどうでもよかった。 死ぬのが恐くて番の死体を食べてまでして生きようとしたが、ゆっくりできない今となっては生きる意味もない。 「あ゙ぁぁあ゙…………!あづい……!あづいよぉぉおお……」 他の生物にとっては恵みとなる日光は、ゆっくり限定で苦痛の洗礼となる。 饅頭皮がまんべんなく炙られる痛みに、れいむは身を震わせた。 これが現実だ。 ゆっくりには苦痛に満ちたゆん生しか残されていない。 逃げ場はない。 「れいむは………ゆっくりしたいよぉ…………」 叶わぬ願いをれいむは口にする。 「でも……ゆっくりなんか、どこにもないよ………」 れいむは目を開けた。 直射日光はれいむの目を焼き、たちまち視界が異常な白に塗り潰されていく。 あまりの痛みに、自分が涙を流していることさえ分からない。 「ゆっくりしたい……ゆっくりしたい……ゆっくりしたい……ゆっくり…ゆっくり…ゆっくり…ゆっくり…ゆっくり……ゆっくりいいいいい!!」 言葉を忘れ、れいむは唾を飛ばしてゆっくりと叫び続ける。 それしか、れいむには残っていない。 れいむは、ほかの言葉がもう思いつかなかった。 「ゆっぐり!ゆっぐり!ゆっぐり!…………ゆっくちぃいいいいいいいい!!」 れいむの声のトーンが突然跳ね上がり、口調が赤ゆっくりのような舌足らずなものになる。 声を出していたれいむの顔が変わる。 両目から感情がなくなり、顔が痴呆のようになる。 れいむは非ゆっくり症を発症したのだ。 ゆっくりできないゆっくりがストレスのあまり発症する病気を、ついにれいむは発症した。 「ゆっくち!ゆっくち!ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちゆっくちゆっくちゆっくちいいいいいい!!」 れいむは自分の異常に気づいた。 だが、もうそれを表現することができない。 もはやれいむにできるのは「ゆっくち!」と叫びながら出鱈目に跳ねることのみだ。 あちこちから、同様の叫びが聞こえてきた。 ゆっくりできないゆっくりなど、この街に掃いて捨てるほどいる。 それらが一斉に非ゆっくり症を発症したらどうなるだろうか。 「ゆっぐぢいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 俺は叫び声で目が覚めた。 作業中にいつの間にか寝てしまったようだ。 「うわっ!……なっ!なんだ!なんだあ!?」 飛び起きるとキーボードがよだれで濡れている。 「ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちぃ!」 「ゆっくちぃ!ゆっくちぃ!ゆっくちぃいいいいい!」 「ゆっぐぢ!ゆっぐぢ!ゆっぐぢゆっぐぢゆっぐぢゆっぐぢぢぢぢぢぢっ!」 とりあえずパソコンをシャットダウンし、俺は窓のカーテンを引いた。 外では不気味に跳ね回りながら、三匹のゆっくりが叫んでいた。 見事にれいむ、まりさ、ありすの三種類がそろっている。 「ゆっくちぃ!ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちゆっくち!ゆっくちいいいいいいいい!」 俺に気づいたのか、れいむがぴょんぴょん跳ねて窓際に立つ俺に近づいてきた。 だが、れいむの口からテンプレ通りの飯をたかる言葉が聞こえてこない。 代わりにひたすら「ゆっくち!」とれいむは叫ぶ。 叫ぶ度に苦しいらしく、れいむは目をぎょろぎょろと動かして苦痛を訴える。 「非ゆっくり症……か?」 あまり見たことはないが、ゆっくりしかかからない特殊な病気だということくらいは俺も知っている。 多大なストレスを長期的に感じたゆっくりがかかり、発症すると「ゆっくち!」と赤ゆっくりのような声で昼夜を問わず叫び続ける。 最終的に衰弱死するまで「ゆっくち!」は止まらず、理性さえも失って狂ゆになるらしい。 「ゆっぐぢ!ゆっぐぢ!ゆぐぢ!ゆぐぢ!ゆぐぢ!」 「ゆぢいいいいいい!ゆぢい!ゆぢい!ゆっぢいいいいい!」 「ゆっくち……ゆっくち……ゆっくち……ゆっ…く…ち…」 「ゆっっっっぐぢいいいいいい!ゆっぐぢ!ゆっぐぢ!ゆっぐぢ!ゆっぐぢいい!」 外に出てみると、道路には既に何匹かのゆっくりが姿を現していた。 時刻は朝の七時。朝の遅いゆっくりにしてはずいぶんと早起きだ。 しかし、一匹残らずそのゆっくりは非ゆっくり症を発症していた。 発狂したかのように唾を飛ばしてわめくもの。 虚ろな目でぼそぼそと呟くもの。 涙を流しながら訴えるように叫ぶもの。 耳を澄ませば聞こえてくる。 街のあちこちから沸き上がる「ゆっくち!ゆっくち!」「ゆっくちぃいい!」というゆっくりの叫び声が。 食性、日光、捕食者、ありとあらゆる方法で自然はゆっくりをゆっくりさせなくなった。 この八方塞がりの状況は、ゆっくりにとってものすごいストレスなのだろう。 今までは、辛い状況でも耐えることができた。ゆっくりは何だかんだ言って野生動物だからだ。 けれども、ゆっくりは退化してしまった。もう、野生動物として生き抜く力を失ってしまった。 そういう風に考えることもできる。 生きることそれ自体がストレスの中、非ゆっくり症を発症してもおかしくない。 こうしちゃいられない。 俺は家に駆け戻った。 公園に行こう。あそこなら沢山ゆっくりがいる。どんなゆっくりの姿が写真に撮れるだろうか。 (続く)
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奴らがかじって駄目にした貴重な本の数々のことを考えれば、奴らの肉がずっと美味くなっていると思われるだろうね。 ――ラースのエヴィンカー、ダヴォール "For all the priceless tomes they have destroyed, one would think they would taste better." ――Davvol, Evincar of Rath ウルザズ・デスティニー このネズミらにとって敬意を表すべきものなんか何もない。何を見てもエサだと思うんだから。 Nothing is sacred to the rats. Everything is simply another meal. インベイジョン 第8版 第9版 第10版 本を食い散らかすのは始まりに過ぎない。次は司書の番だ。 Devouring books is only the beginning. The librarian s next. 基本セット2013 【M TG Wiki】 名前