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221 名前:パンドーラー6 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/11/04(月) 23 36 10.41 ID CJ92gqF5 [2/7] 「―――昨日の小テスト―――」 「いや―――でもあれは―――」 マキは壁に耳を当て、隣部屋の音を盗み聞きしていた。 隣はトシヤの私室だ。 防音設備はある程度とられているものの、壁に耳を当てれば声が聞こえるくらいにはなる。 どうやらトシヤは電話の最中のようだ。 「(相手は誰?やっぱり紅保ユリコかしら…)」 マキはトシヤとユリコの仲が、気が気ではなかった。 「(どうしよう、どうしよう…。あの二人が付き合ったら…。嫌!そんなの絶対嫌!!)」 気付くとトシヤは電話を終えていた。 ―――静かである。 どうやら眠りに入ったようだ。 「はあはあ…」 マキはどこからともなくアルバムを取り出した。 二人がまだ幼かった頃に撮られたものである。 そして、まだ洗ってないトシヤのシャツを取り出し、口に咥えながらオナニーを始めた。 「(トシヤ…トシヤぁ…)」 最近はトシヤの洗い物を部屋にまで持ち込むようになってきた。 そうなると、どういうことになるのか…。 トシヤにバレる危険が一層増すのだ。 しかし、マキはそれすらも快楽のスパイスにしていた。 写真に写る笑顔のトシヤ。 「(ゴメンね、ゴメンね―――)」 マキは心では謝りながらも、手を緩めない。 下着に突っ込まれた右手は自身の敏感な部分に触れて激しく動いていた。 左手は胸の突起をねじりつね上げる。 「―――!―――!!―――!!!」 声にならない快感を味わい、果てた。 222 名前:パンドーラー6 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/11/04(月) 23 37 07.96 ID CJ92gqF5 [3/7] 時期は秋から冬へ移りゆく季節だ。 中学三年生ともなると、高校受験に向けて勉強に励む者が多くなってきた。 「(また…やっちゃった…)」 登校中、マキは険しい顔をしていた。 「(勉強…出来なかったな…)」 夜はオナニーに明け暮れて、翌朝、後悔することが毎日のように続いていた。 そして自己嫌悪に陥るのだ。 「(私達、なんで―――姉弟なの?)」 その問いに答えられる者などいるはずもない。 マキが悶々としたまま時間は午後に移った。 この日のホームルームは下期の委員会決めのようだ。 全く興味がなかったマキは適当に決めることにした。 誰も名前を書いていない箇所が一つ。 人気がない図書委員だ。 本の貸出しの受付をやらなければいけないので誰もやりたがらないのだ。 「(家じゃ勉強にならないし…、いっそ図書室で受付しながら勉強するのもいいかもね)」 ホームルームの終わり頃になり、一通り決まったようだった。 男子の図書委員は――― 「やあ。初めまして」 「ええ、短い間だけどよろしく」 「えっと…たしか弟がいたよね?トシヤっていう…」 「いるけど?」 「部活で一緒だったからさ。あと最近は妹とも仲がいいみたいだから」 ふと、黒板に書かれた名前を見ると“紅保ユウイチ”とあった。 「(こいつ…あの紅保ユリコの兄か…)ああ、ユリコちゃんのお兄さんだったのね。」 「あ、やっとわかってくれた。トシヤにお姉さんがいるってこの間知ったからさ―――」 マキはこいつを利用してやろうと思った。 ユリコの情報を得るために…。 223 名前:パンドーラー6 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/11/04(月) 23 38 36.39 ID CJ92gqF5 [4/7] 早速今日から受付をやるはめになった二人は、図書室にいた。 「向田さんはなんでこの委員にしたの?」 「適当にやったから」 「適当って…まあ俺もそんな感じだけど」 「受験前に委員会の仕事を押し付けるって何様かしらね」 そういいながら参考書を広げるマキ。 とりあえず遅れてる分は挽回しなければならない。 「じゃあ俺も、っと…」 ユウイチも同じようにしていた。 案外真面目なんだろうか…? しばらくはシャープペンの音が図書室内に響いていた。 「ねえ、ユリコちゃんのことで聞きたいんだけど?」 「うん?」 ノートに向かったまま、マキは聞いた。 ユウイチも顔を上げずに答えた。 「うちのトシヤのことが好きなのかな…?」 「うーん………え?!」 思わず顔を上げたユウイチ。 「そう…なのかな…?仲が良いだけに思えるけど」 「だっていつも一緒じゃないの」 マキは顔を上げずに言った。 ユウイチはしばらく考え込んだ。 224 名前:パンドーラー6 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/11/04(月) 23 39 22.01 ID CJ92gqF5 [5/7] 「うん…、うん、そうかもね」 「なんか煮え切らないようだけど…」 「正直、ユリコのことってよくわからないんだよね」 「兄妹なのに?」 そう言ってマキは自分もそうじゃないかと心中で戒めた。 「顔は可愛いし、態度も親切丁寧だけど…、何を考えてるのかわからないことがあるんだ」 「そういえば…」 マキが実際に言葉を交わしたのは数回だけだったが、掴み所がないように思えた。 「最近は向田さんのことも話したかな」 「私?」 「うん、なんかいい人そうだって…」 「………」 なんなのよ、あの女…。 「紅保君はトシヤとは仲が良い?」 「部活中は結構話したけど、引退してからはあまり話さないかな」 「ふーん…。あとで言っておくわ。紅保君が寂しがってるって」 「まあよろしく」 「(それにしてもユリコは何が狙いなの?)」 マキは紅保ユリコの行動は明らかに何らかの意思があると確信していた。 そう感じたのは、理屈めいた証拠よりも―――女の勘がそう告げていたのだ。 キーンコーンカーンコーン――― いつのまにか下校時刻のベルが鳴っていた。 225 名前:パンドーラー6 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/11/04(月) 23 40 09.14 ID CJ92gqF5 [6/7] 午後七時。 マキとトシヤは夕食を囲んでいた。 父親はまた出張のようだ。 「今日、あんたの先輩に会ったのよ。ユリコちゃんのお兄さんに」 「紅保先輩?」 「最近つれないってぼやいてたからさ」 「上級生の人って、引退しちゃうと会う機会ないんだよね」 「そこで話題になったんだけど、ユリコちゃんってどんな娘?」 「うーん。聞かれてみると…よくわかんないや。紅保先輩もわからないって?」 「ええ、可愛いとか言ってたからシスコンかって思ったわ」 「まあ実際可愛いからね…」 「そうね…」 可愛い―――か。 トシヤのその言葉に少なからずショックを受けたマキだった。 とりあえずは、紅保ユリコにトシヤを渡さないようにすること。 それが目標だった。
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施設防衛用として開発された1号機に自走用の車両を装着したのが本機である。 太陽エネルギーの劣悪な変換効率についてはまだ研究の余地があると思われる。 ――"Handbook of Artifacts" ステータス ※個体値0のステータスを表記しています。 No ファミリー モンスター名 種族 タイプ アビリティ 武装 分解パーツ 284 人造 ソーラーフラワーmk2 軽装火力種 車両型 後攻神眼 ソーラービームソーラーパネル [[]] カード 原/亜 レア レベル HP エナジー 攻撃 魔力 防御 命中 敏捷 属性耐性 状態耐性 原種 銀 Lv.1 2000 100 1400 600 100 1000 100 物耐性20虚耐性-20 毒耐性10睡眠耐性10魅了耐性10恐怖耐性10 Lv.50 3162 3500 1500 250 2500 250 亜種1 金 Lv.1 2100 100 1500 700 200 1200 200 物耐性30虚耐性-30 Lv.70 3637 4500 2100 600 3600 600 亜種2 金 Lv.1 2000 100 1500 600 100 1300 300 Lv.70 3464 4500 1800 300 3900 900 Illustrated by dys 入手方法 通常個体ショップ:期間限定ショップ 備考 軽装化力種一覧 レラージェ バルバトス ソーラーフラワーmk2 グシオン イチャリポス アモン コメント 名前 コメント 人造 後攻 神眼 車両型 軽装火力種
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《蒼神龍リキューラー》 蒼神龍リキューラー C 水文明 (4) クリーチャー:ポセイディア・ドラゴン 3000 相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) 自分のターンのはじめに、自分の手札が1枚もなければ、カードをさらに1枚引いてもよい。 フレーバーテキスト DMO-12 「王龍物語(ドラゴンズ・サーガ)」 収録セット DMO-12 「王龍物語(ドラゴンズ・サーガ)」 参考 [[]]
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シレイッドの封魔テキーラー コモン 水 3 2000 グランド・デビル/エルドラード ■自分の「遠征」付きクリーチャーがバトルゾーンから山札の一番下に置かれる時、かわりに山札の一番上に置いてもよい。 ■このクリーチャーは攻撃されない。 (F)孤立していく自然の勢力を尻目に、水が手を取り合ったのは、意外にも火の大地アグラであった。 作者:まじまん 攻撃されない3マナ2000という、コスパも種族も優秀なクリーチャー。 ついでに遠征サポーターでもあります。 収録 「王金編 第2弾 太陽の島(ゴールデン・エルドラード)」 評価 名前 コメント
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エル・ドラード エル・ドラード ユニット- ゴーレム 使用コスト:緑2無3 移動コスト:緑1無1 パワー:5000 スマッシュ:1 タイミング クイック このカードがプレイされてスクエアに置かれた時、あなたはバトルスペースにある対象のユニットを1枚選び、ターン終了時まで、パワーを+2000し以下の能力を与える。 『加速(このカードは、第1バトルステップでダメージを与える。その後、第1バトルステップにダメージを与えていないユニットが、第2バトルステップでダメージを与える。)』 共鳴(このターンの間、あなたのユニットが移動してスクエアに置かれたならば、以下のテキストが有効になる。) あなたはこのカードを使用コスト[緑2]でプレイできる。 新たに猛威を振るう可能性のある1枚。 以後、相手が[緑2]余力を残していると「+2000&加速」を警戒しなければならない。 「ロサ・フェティダ」や「白き淑女マリーセシール」等、前進時に隙のあるユニットの保護にも使える。 また、共鳴に拘らなければ相手ターンの迎撃にも使っていける。 「妖魔の勇者」と同コストだが、こちらはまんまと返り討ちにすることで頭数自体を減らせるという違いがある。 収録セット サード・センチュリー エキスパンション 敵陣を貫く疾風(063/100 シルバー) イラストレーター 獅子猿 関連リンク 種族 ゴーレム(緑) 参考外部リンク
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テージョーラーシウシュニーシャ コウジュブッチョウの別名。
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オーラーヴ(2) オーラーヴル(2)の別名。
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336 名前:パンドーラー11 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/04/21(月) 01 25 52.79 ID 1S+WdrkA [2/7] 某所の喫茶店。 昼下がりに来店したマキとユリコは、勉強会を開いていた。 中学生のユリコが高校生のマキに教わっているのだ。 ―――というのは名目で、実際はお互いの監視対象の報告だった。 テーブルには参考書やノートが広がり、一見そんな話をしているようには見えなかった。 「あなたのお兄さんは問題ないわね。逆に周りの娘達は気になっているみたいだけど、 お兄さんは私のことを含めて眼中にないみたい」 「当然です。色々“努力”してますから」 どんな努力だ…とマキは心中で毒づいた。 実際にユリコの兄、ユウイチは次第にシスコンと化しているようだった。 会話するといつも妹についての自慢が含まれるからだ…。 「それでこちらはトシヤ君なんですが…」 「どうも最近怪しいのよ」 「以前に言っていた女の臭い…ですか」 「本当に学校内で何もないの?」 「はい、何も。恐らく学校の外での事なんでしょう」 “外”のことはお互いに監視しないことになっている。 「勘違い…ではなさそうですね」 「証拠もないけどね、でも―――わかるのよ。トシヤに近づく雌がいる…!」 ユリコはそう呟くマキを見て、微笑ましく思った。 やはり彼女は自分と同じ種類の人間なのだ、と。 「―――お姉さんは、パンドラの箱をご存知ですか?」 「開けてはいけない宝箱、だったかしら?」 「はい、元々は神話からで、神が地上に様々な厄災をもたらすために箱につめて 一人の女に持たせたそうです。ある日、女は好奇心に負けて箱を開けてしまい…」 「へぇ、そうなの。でもその話が一体…」 「私は、来年の自分の誕生日をXデーにしています、その日に行動するつもりです」 「―――お兄さんに思いを伝えるのね」 「兄さんの返答は関係ありません。YESだろうと、NOだろうと、 必ずこの思いを成就させます」 「凄いわね…」 「で、お姉さんのXデーはいつなんですか?」 「っ!」 「思うだけでは、一歩も進みませんよ」 「…」 「―――私達の、この思いもパンドラの箱と同じ…とは思いませんか?」 「そうね…」 「怖がっていたって、結果はわかりません。行動しないよりしたほうがいいです」 「ありがとう、まさかあなたに説教されるとはね」 「それはどういう意味ですか?」 そんな二人の会話に聞き耳をたてる者が一人――― 337 名前:パンドーラー11 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/04/21(月) 01 26 54.45 ID 1S+WdrkA [3/7] 数日後、世間はGWに入り、快晴もあいまって各地で人が多く出歩いていた。 そしてこの日、トシヤはミコトとのデートだった。 待ち合わせ時間より早めにきていしまい、挙動不審に携帯を弄っている。 「トシヤ君、ゴメン待たせちゃった?」 「あ、いや大丈夫です」 「とりあえず、お昼にしようか」 「は、はい」 二人は街中でのデートを予定していた。 ミコトのおススメのイタ飯屋に赴く。 「雰囲気がいいですね」 「味だって保証するよ」 いわゆるカントリー風の店内であり、陽気な音楽もまた癒しの効果を与えていた。 「さて、どれにする?」 「そうですねぇ…」 メニューを見た直後から、トシヤは混乱していた。 値段が異様に高いのだ。 マキにあげたネックレスでさえ、予算オーバーだった。 その上、この支出は中学生のトシヤには致命的である。 「(そういえばミコト先輩って親が資産家なんだっけ…)」 「トシヤ君?」 「―――は、い…」 「大丈夫かい?」 「値段以外は…」 「…すまない、無理言って付き合わせて。君の懐を考えてなかった」 「はは…いいですよ。僕はお冷だけで、ミコト先輩は遠慮しないで下さい…」 「お詫びとして、ここは私が奢ろう」 「いや!それは!!」 「私としてはデートに付き合ってくれたことだけで満足だ。だから奢らせてくれ」 「…はい」 ミコトの進学祝いとしてのデートなのに、これでは面目が潰れてしまった――― トシヤはそう考え落ち込んでいた。 そんな彼を見てミコトは微かに笑みを浮かべた。 「さぁ、何でも頼んでくれ。どれも本当に美味しいから」 338 名前:パンドーラー11 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/04/21(月) 01 28 03.67 ID 1S+WdrkA [4/7] 昼食を終えて街を歩き、服屋、雑貨屋、ゲームセンター、本屋、 カラオケ、と巡り気が付けば西日が色濃くなる時間になっていた。 夕焼けに照らされたビル群が一日の終わりを告げているかのようだ。 「ふう、今日はありがとう、楽しかったよ」 「いえ、こちらこそ。お昼の代金はいずれ返しますよ」 「クス、そうだね…、じゃあ代わりに今日の晩御飯をご馳走してくれないかな♪」 「はい―――え?」 カチッ! ボオォォォ… コンロから火が勢いよく燃え上がり、乗せられたフライパンを温める。 手際よく油を引き、野菜が投入される。 さらに塩コショウも入れ、ヘラで炒められていた。 「ご馳走ってこういうことだったんですね」 調理しているのはトシヤだった。 ミコトのマンションの台所でその腕を奮っていた。 「ええ、トシヤ君の手料理なんてなかなか食べられないだろうからね」 「大げさですよ、僕だってしっかりした料理なんか作れませんよ。せいぜい野菜炒めぐらいとかそんなもんですね…」 マキが引っ越してくる前はトシヤが調理をしており、自分の食う分を自分で 賄っていた。 「はい、どうぞ」 大皿に盛りつけられた野菜炒めがテーブルに置かれた。 他には、炊き立ての御飯、インスタントの味噌汁、箸休めの漬物といった没個性的な 献立である。 「じゃあいただきます」 ミコトはまず御飯から食べ始めた。 湯気だった米が箸に掬われ、そのまま口の中へ…。 次に野菜炒め。 仕上げにソースで味付けられており、御飯と共に口の中で咀嚼される。 味噌汁や漬物も等間隔で食べて――― 339 名前:パンドーラー11 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/04/21(月) 01 29 35.05 ID 1S+WdrkA [5/7] 「―――美味しいわ、本当に美味しい…」 「そう言ってくれると作った甲斐があります」 ミコトは本当に美味しいと感じていた。 生まれて以来、こういった食事はしたことがなかった…。 外食か、コンビニでの惣菜が主だった。 テーブルを囲んでの食事もほとんど無かった。 両親は多忙で、あまりミコトを気に掛けなかったのだ。 そのうちに彼らはミコトに生活費だけ渡すと、彼女に近寄らなくなった。 二人共、夫婦生活が破たんしており、それぞれに愛人を作っては好き放題やっているのだ。 ―――それは現在進行形で続いていた。 「そういえばミコト先輩、部屋を模様替えしたんで?」 「え?!あぁ、そうね。なんか飽きてきていたからね」 実際は先日、嫉妬まかせに部屋の物に八つ当たりしたからだ。 トシヤが来る日までにはすっかり片付けていたが。 「ごちそうさま」 「おそまつさまでした。―――あの、そろそろ時間も遅いようなんで皿洗いしたら 帰らせて…」 「待って、今日は…泊まっていって…」 「いや、でも…」 元旦のマキの様子を思い出し、トシヤは帰宅を決意していた。 これ以上、無用な心配は掛けたくなかった。 だが… 「お願い…、私、トシヤ君のことが好きなのよ」 「?!!」 突然ミコトから告白されたトシヤ。 もしや、という考えはあったが、自惚れだろうとも思っていた。 「あの…姉が心配していると思うんで…」 「―――トシヤ君はお姉さんにいつまで甘えているのかな?」 「えっ?」 「きっと、お姉さんも自立してほしいに決まっているよ。そうしないと 今度はお姉さん自身が人生を謳歌できない」 「!!!」 340 名前:パンドーラー11 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2014/04/21(月) 01 30 49.72 ID 1S+WdrkA [6/7] 甘え…? 自分は甘えていたのか? マキ姉さんは、自分を気に掛けていてくれた…、だがいつまでそうなのか? 普通の姉弟らしく過ごていこうと思っていた。 だが、最近の姉さんを見ていると―――。 もし、自分に恋人が出来たら、姉さんも安心するのだろうか。 姉さんは晴れて高校生になれたんだ、姉さんには姉さんの人生を…。 「じゃあ、メールだけしておきます」 「…うん」 トシヤが背を向けて携帯を取り出しているとき、ミコトは笑いを堪えきれなかった。 彼女はある確信を持っていた。 向田マキと向田トシヤはただならぬ関係にある、と。 そして、姉であるマキが一線を踏み切れないでいることを先日の喫茶店で知った。 トシヤのことは中学入学当初から目を付けていた。 俗にいう一目惚れであった。 そして、トシヤについて調べていく内にその好意が強まっていった。 ミコトはいわゆるストーカーであった。 無味乾燥とした自らの人生が初めて色づいたのだ。 “彼”は渡さない――― メールを打つトシヤの背中に近づき… 「ふう、終わりました、よ?」 抱きしめた。 「トシヤ君…」 色っぽい声で耳元で囁く。 「―――!」 トシヤも限界だった。 さっきミコトは夕食に媚薬を混ぜたのだ。 それは、自分の分を含めて。 明かりを落とした一室。 マナーモードにしたトシヤの携帯が虚しく光り輝いていた。 着信、メール受信は頻繁に行われていたが、それを取るべき持ち主は そこにいなかった―――
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202 名前:パンドーラー5 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/10/20(日) 23 42 32.17 ID 7dxGdHtj [2/7] 九月に入っても残暑が抜けきらず、不快な気候が続いていた。 あの一夜からというもの、マキとトシヤの関係は激変したかに思われたが… 「鍵持った?」 「うん、今行くよ」 バタン、ガチャ。 「マキ姉さん、クラスには慣れた?」 「そうねぇ…。まあまあかな、友達…はできたかも」 「そう、よかったよ」 「でも、休み明けテストは参ったわね」 「そうか、範囲全然違うんだ」 そこにいるのは極普通の姉弟だった。 まるで、あの夜の出来事が嘘のように…。 実際は全て起こったことで夢なんかではない。 マキがトシヤを襲った翌朝、マキ自身が泣いて謝罪したのだった。 母親の死で混乱していたこと、疲労していたこと、トシヤに会えなくて寂しかったこと…。 トシヤの方もそれを充分に理解し、マキの謝罪を受け入れた。 そして今まで離れていた分、姉弟として過ごそうと提案したのだ。 当然、マキは承諾した。 本来なら絶縁されてもおかしくないことをしてしまったと後悔していたからだ。 暮らし始めて一か月、二人の仲は順調だった。 203 名前:パンドーラー5 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/10/20(日) 23 43 40.69 ID 7dxGdHtj [3/7] 「おはよう、向田君」 後ろから声がかけられた。 「やあ、おはよう」 「お姉さんもおはようございます」 「え、ええ…おはよう」 声の主はあの日にトシヤと共に歩いていた少女だった。 名前は、紅保ユリコ。 トシヤのクラスメイト。 トシヤとは友人関係であり仲は良好。 …傍から見れば恋人同士に見えなくもない。 トシヤとユリコが楽しげに話すのをマキは見つめていた。 トシヤはマキを仲の良い姉としか見ていない、当然だ。 間違いはあったが、もう一度姉弟の関係をやり直すと誓ってくれたからだ。 だが、マキの方は…。 昼休みになり、それぞれがくつろいでいる時間。 マキは蒸し暑さから逃れるために廊下で涼んでいた。 景色を無意識に眺め、ふと、下を見るとトシヤとユリコが荷物を抱えながら、 中庭を歩いていた。 雑用だろうか…? いや、そんなことはどうでもいい。 またあの二人…。 「(あそこにいるのが私だったら…)」 そう思いかけて… 「(何考えてるんだろう。もういい加減吹っ切れなきゃ)」 頭を振り、雑念を消した。 204 名前:パンドーラー5 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/10/20(日) 23 45 13.20 ID 7dxGdHtj [4/7] 「(こうしてトシヤと暮らせるだけで私は幸福なのに…、何なのよ…)」 マキは強く自制した。 普通の生き方をしなくては…。 もっといい相手を見つけて、恋に落ちて、いずれ結婚…。 しかし、それはトシヤも同じように過ごすのだろう。 あの紅保ユリコか、また違う相手か――― まだ中学生の身で考えが早すぎるマキ。 それもまた思春期特有のものなのだろう。 しかし、それだけ、なのだろうか―――? マキには別の問題も迫っていた。 高校進学である。 元々貧しかったために、中学卒業後は働くつもりだったマキ。 しかし、状況は一変し自身の将来を考えなければならない。 さしあたり進学校に通う予定であった。 マキは学力はそこそこあり、進学できる学校は多く選べた。 だがそこで思い立ったのが“トシヤはどうするか?”である。 「で、トシヤはどうなの?」 「そう言われても…。まだ二年生だしなぁ」 「こういうことは早いほうがいいわ」 「ん~、…わからないなぁ」 「私と同じ高校には通いたくない?」 「同じ高校?」 「そうよ。私が先に進学すれば、その高校の特色や勉強も教えてあげられるわ」 「あ、それはいいかも」 「じゃあ決まr「でも…、それでマキ姉さんが学校のレベルを落とすのも…」 トシヤはマキに比べて、学力が劣っていた…。 205 名前:パンドーラー5 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/10/20(日) 23 46 26.53 ID 7dxGdHtj [5/7] 「私のことは…気にしなくてもいいわ。…そうね、償いとでも考えてくれれば」 「償い?」 「あの夜のことの…」 「マキ姉さん、それはもう済んだことだ。今更気を使う必要はないよ」 「でも私自身の気が済まないのよ…」 本当にそうだろうか? マキは自問自答していた。 ただ、弟と居たいだけでは? 「いいんだよ、マキ姉さんは自由に生きて。僕は僕で何とかするさ。じゃあお風呂お先に」 そう言って、その場を後にしたトシヤ。 マキとトシヤの父は仕事で多忙を勤めていた。 マキが越してきてからは、一層家に帰らなくなった。 それはマキに対する後ろめたさもあったかもしれない…。 なので大体は二人だけで生活をしていた。 マキはトシヤに先に風呂を進めていた。 こういうことは女性が先では?とトシヤは聞いたが、マキは構わないと言って聞かなかった。 脱衣所で服を脱ぐマキ。 洗濯機にはすでにトシヤの服が脱ぎ捨てられていた。 マキはしばし考え、そして―――今日もトシヤのシャツを手に取り顔を埋めた。 汗臭さと、トシヤの体臭…。 それだけでマキは絶頂に達した。 家事の内、炊事洗濯はマキが担当した。 引き受けたのは元々得意なこともあったが…、こうしたことの証拠隠滅も楽だったからだ。 206 名前:パンドーラー5 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/10/20(日) 23 47 16.29 ID 7dxGdHtj [6/7] 今日で最期にしなければいけない…。 こんなことはおかしい。 何処の世界に弟のシャツで快感に浸る姉がいるのだろうか…。 そんな考えが常に頭にはあったが、それを塗りつぶす快楽と本能がマキを行動させていた。 まるで麻薬中毒者さながらのように…。 シャツだけではない。 ハンカチや靴下…そしてパンツを手に取り… 「ハァハァハァ…」 口に含んだ。 「―――!!!」 声が漏れないように必死に堪えながら、マキは一心不乱に吸い、舐め、トシヤの味を確かめた。 「ふー、ふー」 顔が紅潮し、何度も絶頂を味わう。 そして、今日一番の快楽を迎えた。 「ふ、ぅん―――!!!…………っぷはぁ…」 後に来るのが、後悔と自責の念。 今日も抑えきれなかったこと。 いつまで続けるのかということ。 もし、トシヤにバレたら――― マキは泣きながら傍にいないトシヤに謝った。 「―――うぅ、ぐす、ご、めんな、さい…」
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カーディーラーの仕事 車の仕入れや販売を行います。 市が販売する車両よりも、少し安く販売することができます。 車を買いに来た方の対応や、営業などもして頂きます。 営業成績の良い方には店長からボーナスが頂けるかも...?