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「これでよし、と」 あるトレーナーが自宅で自分のポケモンたちにアクセサリをつけ終える 着飾りの終えたポケモン達はどこか嬉しそうだ 白をベースとした人に近い姿をしたポケモン、サーナイトはその隣にいる薄紫色をした愛らしいポケモン、エーフィをぎゅっと抱き寄せる 二匹とも通常のサーナイトやエーフィに比べ毛並みや体つきもよく、トレーナーの日ごろの努力が垣間見れる エーフィは体をくねらせサーナイトから解放されると、鏡の前で愛嬌のあるポーズを取り出した 実はこの二匹は今日ライモンのミュージカルに出場する予定なのだ 幾度か出場経験があるサーナイトは初めてで緊張しているエーフィを見て微笑んでいる トレーナーはCギアを見て時間を確認する、そろそろ時間のようだ サーナイトとエーフィに声をかけ、トレーナー達は家を後にした ライモンの外れに住んでいるトレーナーは草むらをいくつか通らないとライモンへはいけない 草むらに入る前に入念にスプレーをかけて野生のポケモンに出会わないようにし、草むらを通っていく そんなトレーナーを遠くから不思議そうに見ているポケモンが居た そのポケモンはガサガサと草むらを揺らし、トレーナーの方に近づく そしてトレーナーと目が合わさった、ピンク色の寸胴体系のポケモン、タブンネだ タブンネはトレーナーを見るとにへらっっと緊張感のない笑みを浮かべ挨拶をする ──こんにちは!はじめまして── 野生ポケモンと極力関わり合いになりたくないトレーナーはサーナイトとエーフィを連れタブンネを無視し、正面突破を試みた 迂回するとスプレーが足りなくなるからだ、いちいち時間をかけてる暇はないと判断したトレーナーとポケモン達はタブンネの横を素通りしようとした しかしそううまくいかなかったようだ、タブンネは後ろから気配を隠すつもりもなく鳴きながら付いてくる さらに無視すると、タブンネ今度はトレーナーのズボンの裾をひっぱった ──ねぇねぇトレーナーさん、私と遊びましょ── どこまでも警戒心の薄く、なれなれしいタブンネにトレーナーは苛立ちを感じ始めていた エーフィとサーナイトはそのトレーナーの様子を不安げに見つめている 見つめられているのをわかったトレーナーは心配をかけまいと無理に笑顔を作り、また歩き始めた タブンネは自分に気づいていないのでは、と思いトレーナーに突進を繰り出した 背後から肉の塊の突進を受けてトレーナーは思わず前のめりに倒れる 自分のポケモンがミュージカルにでるのだからと多少着飾った服が泥まみれだ エーフィとサーナイトはトレーナーに近づき気遣う トレーナーは何とか大丈夫と言ったようにサーナイトに手を借りて立ち上がった タブンネは遊んでいるつもりだったのだろう、トレーナー達に先ほどの気の抜けた笑顔を向ける 緊張感のかけらもなくこちらに歩み寄ってくるタブンネにトレーナーはもちろんのことエーフィもサーナイトも怒りが爆発寸前だった サーナイトはトレーナーにいやしのはどうをし、傷口を治した後泥を払う エーフィは怒りで我を忘れてタブンネに攻撃を開始した まず手始めにエーフィは念力による球体を作りだし、そしてそれをタブンネにぶつけた 精度の高いサイコショックはタブンネに決して悪くないダメージを与える 腹部にサイコショックを喰らったタブンネはその場に跪き、腹部を抑え苦しみ始めた ──お腹痛いよ、どうしてこんなことするの‥‥?── タブンネは涙目になりながらエーフィに訴える エーフィは聞く耳持たずと言った風に今度は瞑想を始めた その姿を見たタブンネは腹部を抑えながらも立ち上がり、そしてノロノロと逃げ始めた まるでナットレイのような遅さで逃げるタブンネ、そんなタブンネにエーフィが一瞬で追いつくのは明らかだった 瞑想を終えたエーフィは軽快な身のこなしでタブンネの前に入り込み、タブンネを睨みつける 急に脇からエーフィが現れタブンネはその場にへたり込む エーフィはそのまま再び先ほどより少し大きくなった念力の球体をタブンネに放った サイコショックはタブンネの鳩尾に当たり、破裂する タブンネはトレーナーとサーナイトが居る方へ大きく吹き飛ばされた 鳩尾を強打されたのと背面を強く地面に打ち付けたのとでタブンネは胃液のようなものを吐きだす そして薄らと目をあけるとそこには怒髪天を衝く程に怒っているトレーナーと 瞑想で極限まで精神を研ぎ澄ませたサーナイトが居た その姿を見てタブンネは歯をガチガチと鳴らし、恐怖する 胃液まみれの口元を拭くこともなく、トレーナーとサーナイトの方に向き直り命乞いを始めた その顔を恐怖一色に染め上げてタブンネは助かりたい一心でミィミィと鳴き続ける ──ごめんなさい!ごめんなさい!命だけは助けてください!!── サーナイトはその言葉を理解し、そしてトレーナーに伝える、シンクロによる意思疎通はエスパータイプの十八番である トレーナーはその旨を理解すると、サーナイトに命は奪うな、と指示し、そしてそれをあのタブンネに伝えるように言った サーナイトはタブンネにそういう風にテレパシーを送ると、タブンネは先ほどとは一変歓喜の表情に変わった ──ありがとうございます!ありがとうございます!── タブンネは涙や鼻水を垂れ流しながら鳴き続ける、その姿はあまりにも醜悪だった サーナイトはタブンネに微笑みかけると手を宙にかざし、力を一点に集中させ始めた 膨大な力の塊はその周囲に突風を巻き起こす 異常を察知した周囲のポケモン達はすぐさま尻尾を巻いて離れていった タブンネは一瞬あぜんとしたが、すぐさま理解した 感じ取ったのだ、トレーナーとサーナイトのこれ以上ない悪意を 涙を流し鼻水を垂らしながらタブンネは近づいてくる力の塊を見つめる その顔はやはり、絶望に歪んでいた 力の塊が当たったタブンネはまず最初に全身をミンチにされた 大きな力はタブンネの肉という肉をズタズタに引き裂き、吹き飛ばす 全身の肉が吹き飛ぶのはものの数秒だったが、タブンネにとっては何時間にも長く感じられていた 次いで行われたのは内臓の機能を最低限残したまま傷つけることだ 内臓自体に痛覚はないが、心臓や肝臓、胃などありとあらゆる内臓が傷つけられ、そのたびにタブンネは苦しんだ もはやその時点では叫び声をあげることすらできなかった 力の塊が終息するとタブンネだった肉塊はその場にどちゃりと崩れ落ちた 何より恐ろしいのは気道は確保され、心臓や肺等の臓器と血管はその形を保ち、活動をやめていないのに対し 全身の肉はズタズタに刻まれ目は抉られ嗅覚聴覚はもはやその形を保っていなかったことだ 全てを外界から隔離されたタブンネは、そのまま餓死するまでの長い時間をここで、過ごすことしかできなかった 自慢の再生力も細胞そのものを死滅させられているので意味をなしていなかった 「ごめんなエーフィ、サーナイト」 トレーナーは満足したのか、サーナイトとエーフィに謝罪の言葉を発し、その場を後にする 時間もかかり、何よりこのような格好では参加できないと判断したトレーナーは今日のミュージカルの出場を断念するようだ エーフィは頭を振る、気にするなと言っているようだ トレーナー達は本意ではなかったが、しかしそれでも幸せそうに帰路についた ──暗いよ‥‥何も見えないよ‥‥助けて‥‥助けて‥‥── その場には、ただただ誰にでもなく助けを求めるだけの哀れな肉塊だけが残った
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氷雪が吹き荒れる街、キッサキシティ、そこに一人の中年のベテラントレーナーが訪れた 三十路を過ぎ、どこか味の出ているコートを羽織ったそのトレーナーはやせ細った畑で頭を抱えている農民を見つけた 男は農民に近寄り、そして何か困っているのかを訪ねた 農民はこの街では最近農作物が盗まれる被害が多発していることを話した シンオウの土地でもキッサキシティは近くの街から圧倒的に離れていて尚且つ周りは一面銀世界だ 週に何度か船で物資が届けられるが、それを含めても作物がないと困る と農民は矢継ぎ早に説明した トレーナーは顎に手を当て物思いに拭ける そもそもの話、氷雪地帯に木の実や野菜を好むポケモンが根付くはずがないのだ ニューラ等は肉を喰らうのに対しユキカブリなどはその辺の雑草を雪ごと食べる なのにどうして被害がでるのか‥‥ 「この問題、私に解決させてもらえないだろうか」 興味がわいたトレーナーは農民たちに対し、そう言い放った その日の晩、トレーナーは農民たちの畑の周りに自分のポケモンを配置させる ちょうどその日はあられが吹き荒れていて、雪がくれの特性を持つ二匹にはちょうどよかった あられの中で身をひそめる2匹のポケモン、その姿は夜なのもあってか視認することは不可能だった その時だった、農民の畑にいくつかの影が現れた この地方ではめったに見ることはないピンク色の寸胴体系のポケモン、タブンネだ 複数のタブンネ達は農作物を手当たりしだいに千切りとり、そしてその場を後にする 一匹のポケモンがふわりとした挙動でそのタブンネ達を追いかけていった もう一匹のポケモンはポケモンセンターで待機してあるトレーナーを呼びに行く ポケモンセンターのドアが開く、すると吹雪いている夜の暗闇から水色のポケモン、グレイシアが現れた トレーナーはグレイシアの姿を確認するとすぐさまコートを羽織り、そしてポケモンセンターを後にした トレーナーが先ほどの畑に行くとそこにはふわりと怪しげに舞う白いポケモン、ユキメノコが居た ユキメノコは先ほどのように身をひそめておらず、トレーナーでも容易に視認することができた トレーナーはユキメノコの傍に立ち寄るとユキメノコは先ほどタブンネ達の巣へとトレーナーを案内した キッサキシティをでて、場所は217番道路、トレーナーは切り立った崖に巣穴のようなものを確認する このような場所に近づくことはないし、近づかなければ見つけることもできなかっただろう 巣穴の入り口はあまり大きくなく、さらに入り組んでいるのでどうやら人間は入れそうにもなさそうだ そう判断したトレーナーはグレイシアとユキメノコに巣穴の中のタブンネ達を全滅させるように命令した まず最初にグレイシア、そしてそれに続いてユキメノコが巣穴へと侵入した グレイシアとユキメノコが入り組んだ巣穴を進んでいくと広まった場所へと出た そこには数匹のタブンネ達が身を寄せ合い、盗んだ作物で空腹を満たしていた グレイシアが現れたことによりその場に居るタブンネ達は酷く困惑し始めた ──みんな落ち着け、ここは俺が引き受ける── うち一匹のタブンネがグレイシアを撃退しようと戦闘態勢に入る 体を構えて、グレイシアに突進するがそれよりも早くグレイシアはあられをおこした 巣穴の中に小さな雲が現れ、辺りにあられが吹き荒れる 突進を行ったタブンネはいつの間にかグレイシアを見失い、その場で無様にこけてしまった タブンネはすぐに体を起き上がらせ辺りを見渡す しかしどこを見渡しても周りはあられが吹き荒れるだけだった あられにより少しずつ消耗していくタブンネは焦りが生じたのか辺り構わず突進をしはじめた 一方でグレイシアはと言うと奥の方に隠れているタブンネの残党共の目の前に居た あられの中で喜劇を演じるタブンネを余所にグレイシアはタブンネ達を見下す 子供が2匹に成体が3匹、どうやらこのタブンネ達は親子のようだ グレイシアは一匹の子供に対してれいとうビームを放つ れいとうビームを喰らった子タブンネはその場で氷漬けにされ、動かなくなった 氷漬けにされたタブンネを見て一同が叫び出し、絶望した グレイシアは再び口に冷気をため、れいとうビームを放とうとする すると一匹のタブンネがグレイシアの前に立ちはだかり、家族を守ろうとした ガクガクと体を震えさせ怯えているタブンネに対し、グレイシアは足元に冷気のビームを放った 胴に対して短すぎる足がすべて冷却される 身動きが取れなくなったタブンネを余所にグレイシアは後のタブンネ達に目をつけた ──お願いします、子供達は助けてあげてください── 足を氷漬けにされた母タブンネはその場でグレイシアに懇願する しかしグレイシアがそれを聞きいれることはなかった、残りのタブンネに対して吹雪を放ち、一斉に凍らせる 吹雪を終えた後には趣味の悪い氷漬けのオブジェが完成していた 生き残ったタブンネはその場に崩れ落ち、泣き叫んだ その直後あられが晴れて中からボロボロになったタブンネが現れる タブンネは辺りを見渡し、そして趣味の悪いオブジェと崩れ落ちる伴侶 悪魔のような笑みを浮かべてオブジェを尻尾でなでるグレイシアを発見した タブンネは呆然とし、その場から一歩一歩ゆっくりと歩ゆみ寄る ──どうして‥‥どうしてこんなことに‥‥── タブンネは誰に言うわけでもなくつぶやいた グレイシアはその場を後にする、その後再びただ立ち尽くすタブンネの夫妻を霰が覆った 霰が吹き荒れる中からすっと母タブンネは何者かに抱きつかれる ユキメノコだ、ユキメノコは母タブンネをマイナス50度の冷気で凍らせ、消えていく その姿を見た父タブンネは必至に追いかける、しかし追いつくことはなかった 伴侶をさらわれ子は失われ、父タブンネは失意に満ち崩れ落ちた その瞬間、小さい、本当に小さい鼓動をタブンネは聞き捕らえた 一番最初に凍らされた子タブンネはまだ生きていたのだ 氷漬けの子タブンネを抱き、そして氷を溶かそうとする しかし抱きついただけで溶ける氷でもなく、その小さな命はその生命を終えようとしていた そうはさせない、と決意に燃える目で氷を削っていく、しかしそれでは間に合わない 最終手段としてタブンネは氷漬けになった子タブンネを地面に思いっきり叩きつけた バキンという音が鳴り、氷が砕けちる それと同時に凍っていた子タブンネも砕け、その幼い命は実の父によって奪われた 最後の最後まで彼は哀れな喜劇役者だった 巣穴からグレイシアと手ぶらのユキメノコがでてくるとトレーナーは巣穴を大きな岩でふさぐ そしてグレイシアとユキメノコに吹雪を撃たせて、それを固定した これでもう二度とやつらはでてくることはないだろう そう思ったトレーナーは217番道路を後にした 結論から言うと、タブンネ達はどうやらイッシュ地方出身のトレーナーに捨てられたようだ 極寒の地で彷徨っているとそこにちょうどいい住みかがあり、そこに根付いたと思われる 理由がわかって満足したトレーナーはキッサキシティから船に乗り、ファイトエリアへと向かった 街を覆い尽くす雪雲の上には、太陽が輝いていた
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(注)タブンネと関係のないものは削除します 現在、paint_bbsプラグインはご利用いただけません。
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最近タブンネ狩りにはまった。ここ数ヶ月はタブンネを狩るために毎日草むらに入っている。 タブンネを見つけては倒し、見つけては倒し……その繰り返しだ。 今日も相棒のカイリキーを連れて草むらに入る。すると、いつものように草むらがガサゴソと揺れた。 ――毎日毎日狩り続けているのにいつも草むらが揺れる。タブンネには学習能力が無いのか?脳味噌が糞になってるのか?―― などと考えながらカイリキーを揺れる草むらに向かわせた。この頃はタブンネがエンカウントする時に見せるあの顔にイライラしてきたので草むらに直接攻撃している。 しかしカイリキーは草むらに入ったまま出てこず、そのうち草むらは揺れるのを止めた。 まさかやられたのでは、と不安になった。サイコキネシスを使う野良タブンネに会ってしまったのかと思いながら動かない草むらに入る。 すると思いがけない光景が目の前に広がった。 「ピュッピュッ♪ピュッピュッ♪」 なんと、耳と手の無いタブンネのようなポケモンがカイリキーの尻に出入りを繰り返していた。カイリキーは気絶している。 『あ!やせいのマランネがとびだしてきた!▼』 これがマランネか……噂は聞いていたが本当にいるとは思わなかった。 このままでは自分も危険だ。カイリキーに夢中になっているマランネにクイックボールを投げる。 『やったー!マランネをつかまえたぞ!▼』 『マランネのデータがポケモンずかんにとうろくされます!▼』 ……実際は図鑑には登録されなかった。都市伝説レベルのポケモンだから当然である。何しろデータ以前に存在が確認されていなかったのだ。 しかし、かといってこいつを研究所に送って研究材料にさせるのも何故か気が引けた。 奇妙だが、狩りを楽しんでいたはずの自分なのにマランネに情を移してしまったようだ。 とりあえずこいつを家で育てることにした。餌や生態が気にかかるところだが……。 『マランネはそのフォルムから、神話の世界においてはアルセウスの性器であるとされ……』 『マランネが初めて発見されたのは17世紀のフィオレ地方と言われています。サマランドの遺跡に……』 『マランネ様の精力をあなたに!今なら限定100名様にマランネ様グッズを……』 ネットで調べたが、マランネ自体はそれなりに知られていても詳しい情報は誰も知らないようだ。 どうにも信憑性に欠けるところが多い。大体フィオレ地方にタブンネがいるわけねーだろ。それに何だマランネグッズって。 「ミッピュッ♪」 「ニタァ……」 「ミ゚ュッピュッ♪」 当のマランネはマッギョの上に乗って無邪気に遊んでいる。見た目はアレだが可愛らしい。 「キェェェェェェァァァァァッ!!!!!!」 「ピュッーーッ!!」 マッギョが放電するとマランネの頭から白濁液が飛び散る。掃除するのが誰かをわかってほしいものだ。 萎びたマランネを尻目に再びマウスのホイールを回すと、興味深いサイトを見つけた。 『マランネに認められるその特異性』 このサイトを見て、マランネに対する疑問や不安が解消した。 『マランネは基本、タブンネと同じように木の実を食する。研究者ミイミイハウスの実験によるとオボンの実に……』 『マランネは陰部に膣を持ち、陰茎は持たない。ただし頭部が陰茎状になっており、交尾の際は……』 『マランネの腕部は肩から消失しており、これは繁殖を助けるための合理的……』 『また耳が耳管ごと消失しているが、これについては皮膚からの振動により音を……』 『脳と海綿体が同化しており、陰茎状頭部の収縮で思考やホルモン分泌を……』 このSSだけの嘘設定なのであまり気にしないで欲しい。 なるほど、マランネは卑猥なこと以外はタブンネと同じような生態というわけか。 気づいたらもうこんな時間だ。パソコンの電源を切り、マッギョの上で寝ているマランネの頭を拭いてやる。 そして湯冷ましを飲み干してからソファの上で本を読んでいるといつの間にか寝息を立ててしまった。 続く。 朝が来た。タブンネを狩りに草むらに行こう。 草むらの中にはいつものようにガサガサと揺れているところがあった。 今日は珍しく、ポケモンを出さずに揺れる草むらへ向かった。 いつもならすぐに攻撃するのだが、もしかするとマランネの仲間がいるかもしれないと思うと気が進まなかったからだ。 「ミッミッ!」 『あ!タブンネがとびだしてきた!▼』 なんだタブンネか、遠慮なく狩ってやろう。 『いけっ!カイリキー!▼』 目の前の1メートル弱ほどのタブンネにカイリキーが突っ込んでいく。そして真っ直ぐに爆裂パンチを喰らわせるのだ、いつもなら。 タブンネの体が青白い光を纏った瞬間、カイリキーは大きく吹き飛ばされていた。 『タブンネのサイコキネシス!きゅうしょにあたった!こうかはばつぐんだ!▼』 『カイリキーはたおれた!▼』 よく見るとタブンネの左耳に「タブちゃん」と書かれた汚いタグが付いていた。タブンネはそれ以上に汚い笑みを浮かべながら得意気にしている。 「ミッミッミィ♪」 そういえば『やせいのタブンネ』と表示されていなかった。こいつは野良タブンネだ。 大方、飼い主の手に余るようになって捨てられたのだろう。醜い脂肪が醜い顔をさらに醜く歪ませている。 妖精・天使・純心などというタブンネらしさはこいつには最早微塵も見られなかった。 カイリキーを回収し、新しくキリキザンを出す。鋼の体と悪の刃には猪口才なエスパー技など通用しない。 キリキザンは獲物を前に嬉しそうに抱き締めるようなポーズを取った。スライスしてやるつもりらしい。 タブンネは「ミィィィッ!!」と叫びながら突っ込んできた。 キリキザンは、マヌケめ……とでも言いそうな顔でタブンネを待ち構える。 しかし、捨て身タックルをしてくるという読みは外れた。 タブンネが突っ込んできたのはタックルするためではない。至近距離から確実に「獲物」を仕留めるためだった。 『タブンネのかえんほうしゃ!きゅうしょにあたった!こうかはばつぐんだ!▼』 『キリキザンはたおれた!▼』 「ミッミッ!フミィィィン!!」 想像してほしい。 タブンネに手持ちのポケモンを2体も倒されたのだ。 そいつは金切り声のような勝利の雄叫びを上げながら持っている木の実をグジャグジャと貪っている。 こんなカスみたいな奴に手持ちのポケモンが2体も倒されたのだ。 こんなことをされて頭に来ないトレーナーなど、果たしているだろうか? 何としてもこのゲスを八つ裂きにしてやりたいが、悔しいことに手持ちで今戦力になりえるポケモンはもういなかった。 タブンネは――お前なんかいつでも殺せるんだぜ――とばかりに「ミヒヒッミッ」といやらしく笑いながら近付いてきた。 そして反撃のチャンスを与えない無慈悲なタブンネの私刑が始まった。 短い腕だが急所を正確に狙ってくる。鳩尾を打たれて立てない人間に容赦無く攻撃をするタブンネは邪悪そのもの。何度も何度も殴り付けてきた。 強力なサイコキネシスで地面にめり込まされ動けない。すると周りの草むらや木の影から夥しい数のタブンネの群れが現れた。 「ミッミッ!」 「ミッミッ!」 「ミッミッ!」 殺せ!殺せ!殺せ!……と言っているようだった。その声に更に増長したゲスタブンネは手に赤い光を集める……。 目の前が真っ暗に……。 「ピュッピュッ!」 「ミィッ!?」 目を開けると、そこにはマランネが立ち塞がっていた。まだレベルは低かったが、その勇姿は伝説のポケモンのように気高く、雄々しく、そして剛直だった。 「ミブィヒヒヒヒヒィィィ!!」 タブンネ達はマランネに嘲笑を浴びせた。ゲスはニヤリと口角を上げ、マランネに迷わず火炎放射を浴びせた。 マランネの体が炎に包まれた。ゴオゴオと燃え盛るマランネを見てタブンネ達は勝利を確信した。 しかしマランネは依然として倒れることは無く、その姿は崇高ですらあった。 マランネは火の矢の如くゲスに一直線に飛び出し、なんと性器へ頭を突き刺した。 「ブギギャアアアアアアアッ!!」 一瞬にしてゲスは炎上した。マランネのピストン運動に合わせて性器がビヂビヂと音を立てながら裂ける。ちなみにゲスタブンネはオスである。 そして、マランネが「ピュッ!」と小さく鳴くとゲスは急に静かになった。 歯を食い縛り目の焦点が合っていない顔がベゴンと歪むと頭頂部から大量の白濁液を噴き上げた。周りのタブンネ達が凍り付く。 降ってきた白い雨を浴びるとマランネを包んでいた炎が消えた。マランネは余り皮が少し煤けただけで無傷だった。 タブンネの「さいせいりょく」と「だっぴ」のような治癒効果を併せ持つマランネだけの特性、「じかはつでん」。マランネは射精する度にどんなダメージも回復してしまうのだ。 タブンネ達はパニックに陥り逃げ出そうとしたが、ゲスの放った火が草むらを囲むように燃え移り、既に逃げ場を無くしていた。 「ピュッピュッピュ---ッ!!」 マランネは怒りに満ちていた。かつて自分を迫害したタブンネへの怒り。そして初めて自分を必要としてくれた人を傷つけられたことへの致命的な怒りだった。 マランネは一匹のタブンネに頭を突っ込み射精した。するとタブンネの体がみるみる膨らみ水風船のようになった。 放たれた風船タブンネは破裂するまでに大勢の仲間を滅茶苦茶に叩き伏せ、仲間もろとも生臭いミンチになった。 残りのタブンネ達にマランネが襲いかかり、一匹一匹に死の極太注射をする。 最後の一匹に風呂釜一杯分ほど射精して大爆発させるとマランネはすっきりしたようで頭が萎びてきた。 草むらも全焼、近隣のタブンネは皆殺しだ。 「守ってくれてありがとう。これからもよろしく、マランネ」 「ピュッピュッ♪」 ヌルヌルする頭を撫でて笑いかけたが、カイリキーとキリキザンのことを思い出したのですぐにイカ臭い焼け跡を後にしてポケモンセンターへと向かった。 こうして人間とマランネに友情が生まれた。彼らはこれからも仲良くタブンネを狩り続けるだろう。 「ピュッピュッ♪」 「ミギャャアアアアアアッッ!!」 おわり マランネさんカッコイイなぁ、惚れるぜ♂ -- (名無しさん) 2012-05-18 12 12 31 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ここ、1番道路は比較的野生のポケモンが根付きやすい土地とされている 草花や木の実などが豊富で、近くには広く大きい水場がある その水場に一匹のタブンネが居る、どうやらオレンの実を採った後喉をうるおすためにここに来たようだ タブンネは水を両手で一掬いし、口の中に流し込む 音を立てて飲み込んだ後タブンネは口元を拭き、その場を後にしようとした その瞬間、何かが水面から上がるような音がタブンネの背後から聞こえてきた タブンネが後ろを振り向くと、そこには一人のトレーナーと、青い体が印象的なポケモン、シャワーズが居た なみのりを終えた後なのだろう、体を振り体に付いた水滴を飛ばしている タブンネは自分が見たことのないポケモンに興味津津だ 先ほど手に入れたオレンの実を差し出し、挨拶をする ──はじめまして、あなたはだあれ?── トレーナーとシャワーズは一瞬困惑する、その様子を見てタブンネも少し困惑しているようだ しかしトレーナーはすぐさまシャワーズに命令を行った シャワーズはすぐに構えに入って、口から熱湯を勢いよく噴出した 熱湯がタブンネに振りかかる、熱湯が顔面に直撃したタブンネはその場で悶絶した タブンネは顔を抑えて、地面でのたうち回る、その隙にシャワーズはタブンネが落としたオレンの実を食べ始めた シャワーズがオレンの実を食べ終えた頃にはタブンネも落ち着いていた 火傷し、より一層醜くなった顔でシャワーズとトレーナーを見つめるタブンネ ──どうして、どうしてこんなことするの── タブンネは涙ながらにそう鳴いた、しかしそれがトレーナーの耳に届くことはなかった トレーナーが合図をすると再びシャワーズは臨戦態勢に入る その姿に恐れを抱いたタブンネはその場にへたり込んでしまった 逃げることは不可能、そう判断したタブンネは媚びたような鳴き声でミィミィと鳴き始めた どうやら見逃してくれるよう懇願しているようだ、タブンネは涙を流し縋りつくように鳴き続ける それに苛立ちを覚えたトレーナーはシャワーズに再び熱湯をするように命令した 先ほどと同じように口から熱湯を噴き出すシャワーズ、今度はタブンネの体全体に当たった 体中に火傷を負って再びもがき苦しむタブンネ、その姿はあまりにも無様だった シャワーズは地面に倒れているタブンネの頭を踏みつける タブンネはただ弱く鳴くことしかできなかった ──痛いよ、体が痛いよ── トレーナーはシャワーズをどけると、タブンネの頭を乱暴に掴んだ ズルズル、とタブンネを引き摺り、水辺まで近づけるとしゃがんでタブンネの顔を水につけた タブンネは息ができず苦しむ、体をじたばたとさせて必死で水から顔を出そうとする しかし力強く頭抑えられて、更に弱っている状態のタブンネにはどうすることもできなかった タブンネの抵抗は次第に弱くなっていく、その瞬間トレーナーはタブンネの顔を水から引き揚げた 苦しそうに肩で息をするタブンネをトレーナーは再び水につけた タブンネは先ほどよりさらに大きな動きで暴れる、しかしその分ばてるのも早かったようだ 全くと言っていいほど動かなくなったタブンネを見てトレーナーは頭から手を離し立ち上がり、その場を後にした タブンネは一瞬気を失ったがすぐさま意識を取り戻し水面から顔をあげる 体にたまった水を吐きだし、肩で息をする ──助かった‥‥助かったよ‥‥── タブンネは涙を流しギュッと自分の体を抱きしめた タブンネは恐怖心と安堵で体の震えが止まらなかった しばらくし、体の震えが止まったタブンネは傷をいやす為に住みかに戻ろうとする そして振り返ったその瞬間水流をまとった尻尾がタブンネを直撃した 胴体にモロに喰らって遠方へと吹き飛ばされるタブンネ そこには先ほどのシャワーズが、その少し遠くにはトレーナーが居た 実はトレーナーはその場を離れたわけではなかったのだ 水面に叩きつけられ、溺れるタブンネをトレーナーは指さして笑う そして一頻り笑った後トレーナーはシャワーズと共にその場を後にした タブンネは散々もがいた甲斐もなく、水の中へと沈んでいった ──なんだか、眠くなってきたな── 水の中で緩やかに死を迎えるタブンネ、その横をヒンバスが何匹か通り過ぎる ──次に生れてくる時は、水ポケモンがいいな── 自由に泳ぐヒンバスの群れを見て、タブンネは目を瞑った そんなタブンネに巨大な何かが近付く 巨大な何かはタブンネに近づくとその足に噛みつき、そして水面へと勢いよく上がっていく 急に勢いよく引っ張られたタブンネは再び意識を取り戻した 水面から美しいポケモン、ミロカロスが飛び上がる ミロカロスはキラキラと光を反射する水滴をまとい、その姿はまるで人魚のようだった ミロカロスは水に潜るのと同時に先ほど捕まえたタブンネを水面に勢いよく叩きつける おおよそコンクリートに叩きつけられたのと同じくらいの衝撃をタブンネは喰らう 背面を叩きつけられ背骨や頭蓋骨が砕け、タブンネは水に浮きながら絶命した ミロカロスは異物が気に入らなかったのであろう、その姿に若干の不満を残しつつも再び水中へと潜った そこにはおおよそ水ポケモンとは無縁な、タブンネの水死体が残っただけだった
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ジャイアントホールの内部の草むらを一匹のポケモンが子を抱え逃げ回る そのポケモンを二匹のポケモン達が追いかけていた 一匹は黒をベースとしたポケモン、ブラッキー、もう一匹は黄色をベースとしたポケモン、ピカチュウだ それぞれトレーナーから指示を受け、共に狩りをしている最中だ 逃げ惑っているポケモンは熱を出し辛そうにしている我が子の額を撫でながら息を切らし逃げ惑う しかしピカチュウに回り込まれ、逃げ道をふさがれてしまった 逃げ回っていたポケモン、タブンネは一瞬たじろぐが、すぐさま方向を変え逃げようとした しかしそれは遮られてしまった、背後でブラッキーがくろいまなざしを使った 普段の目の色とは違う、どこまでも深い暗黒のような眼でブラッキーはタブンネをじっと見つめている これによりタブンネはピカチュウとブラッキーから逃げられなくなってしまった タブンネが後ろを向くと、ピカチュウとブラッキーは少しずつにじりよって来ていた ──逃げられない‥‥どうして‥‥っ!?── タブンネはその場にへたり込み、恐怖した するとピカチュウとブラッキーの後ろから一人の人間が現れた ピカチュウとブラッキーのトレーナーだ、トレーナーはピカチュウとブラッキーの間を遮りタブンネへと近づく その顔には微笑みが浮かんでいて、タブンネは一瞬安堵した しかしそれもつかの間だった、タブンネはトレーナーに顔面を蹴られその場に倒れてしまった トレーナーはその際に熱を出し苦しむタブンネの子供を汚物のように掴みとる まだ片手で持てそうなほどの大きさの子タブンネは顔を紅潮させて、息を切らしていた タブンネはすぐさま立ち上がりトレーナーの足に縋りつく ──お願いします、この子だけは助けてください── 鼻血を垂れ流しながらタブンネは懇願するが、ポケモンの言葉など人間に分かるはずがない トレーナーはタブンネを振りほどき、再びブラッキーとピカチュウの間を通り、二匹の後に立った 「子供を返してほしかったらその二匹を倒して見ろ」 その言葉が通じたのかどうかは知らないが、タブンネは立ち上がりピカチュウへ捨て身タックルを繰り出した それをピカチュウはひょいと避ける、反動で無様に転んだタブンネだがすぐさま立ち上がり再び捨て身タックルを繰り出した しかし何度やっても捨て身タックルは当たらない、愚鈍なタブンネがどれだけそれを繰り出したところでピカチュウにそれが当たることはなかった ピカチュウは必死なタブンネをまるで闘牛のようにもてあそぶ、ひらりひらりと華麗に避けるその様はまるで本物の闘牛士のようだった 必死なタブンネをもてあそんで数分たった、肩で息をしながらそれでものろのろとすてみタックルを繰り出すタブンネにピカチュウはいささか飽きたようだ ため息を一回つくと、ピカチュウは尻尾を鋼鉄のように硬くし、そしてそれをタブンネの腹部に叩きこんだ 見事にアイアンテールが決まり、鈍い音が鳴ってタブンネは上の方へ飛ばされた 鋭い弧を画きタブンネは地面に叩きつけられる、倒れこむと腹を抑えその場でのたうち回り始めた トレーナーとピカチュウはそれをみてケラケラと指をさし笑った タブンネは悔しさと不甲斐なさと恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだったが、それでも子のため、再び立ち上がった トレーナーの手の中で苦しそうにあえぐ子供の姿を見て、タブンネは奮起する その前に、最大まで鈍いを積んだブラッキーが立ちはだかった 素早さを犠牲にし、肉体を鍛え上げたブラッキーは、その威圧感だけでタブンネの心をへし折る 先ほどの奮起はどこへやら、タブンネはその場にへたり込み、そして助けを求めた ──お願いです、子供を返してください、助けてください── ミィミィと涙を流しながら懇願するタブンネ、その姿を見てトレーナーは厭らしい笑みを浮かべた トレーナーはブラッキーにくろいまなざしを解除するように指示する ブラッキーはくろいまなざしをやめ、タブンネははれて自由の身になった 身にまといつく何かが消え去り、タブンネは希望に満ちた表情でトレーナーの方を見る しかしその顔はトレーナーを見て一変した タブンネの視線の先のトレーナーは大きく振りかぶり、そして勢いよく子タブンネを遠くへ投げたのだ 緩やかな弧を画き遠くへと飛んでいく子タブンネ タブンネがそれを追いかけようとした瞬間強烈な衝撃がタブンネの背中を襲った 背骨はメキメキと音を立て粉砕し、内臓が風船のように破裂していく タブンネは肉片混じりの血を吐きだしながらその場に前のめりに倒れた、腹部がまるでミンチのようになっており、もはや助かるすべはなかった 息切れしたタブンネよりもゆっくりとした動きで、ブラッキーはタブンネに近づく ブラッキーが追い打ちを行ったのだ ブラッキーはゆっくりとタブンネの上に乗り、そして腰を据えた タブンネはもはや苦しむこともできなかった、薄れていく意識の中で、ただ最後まで我が子を心配していた そんなタブンネは微弱な電気ショックが流れる 絶命しかけたタブンネはショックで目を覚まし、倒れた状態で見上げる そこには子タブンネを口に咥えたピカチュウが居た タブンネは目を見開き、我が子へと手を伸ばす それを見たピカチュウは子タブンネを空中へと放り投げた 緩やかな動きで宙に浮くタブンネにピカチュウは雷を放った 小さな雷雲から雷が落ちる、それは雷雲の真下に居た子タブンネへと直撃した 空中で雷を喰らった子タブンネは叫び声をあげることもなく、落ちてきた 黒ずんだ炭になった我が子を見てタブンネは目を見開き、絶望の中その命を落とした ブラッキーとピカチュウはそれぞれトレーナーの元に駆け寄る トレーナーは二匹にミックス・オレを与えて、ジャイアントホールを後にした
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*** バラの香りのシャンプーで体をきれいにしてもらって、タブンネにピッタリのかわいいベッドで眠ったらすぐに朝になったんだ。 朝食はタブンネだけみんなより大きなオボンの実。 今日からおしごとするからいっぱい食べなきゃね。 他のタブンネさんはまだ緑がかった熟してないオボンの実をたべて、お外に出たよ。タブンネもついてくとおそとにご主人様が立ってたの。 畑にタブンネさんが一列に並んでて、そのタブンネさんたちの子どものタブンネちゃん達はお外にある水がたぷたぷに入ったプールの中にシビルドンさんと一緒にひとまとめに入れられてたの。 きっとシビルドンさんは保母さんなのね。 あれ?でもみんな目をつぶって震えてるミタイ。 ご主人様は大きな声で、 「タブンネ共、あなをほれ!」 そのかけ声に大人のタブンネさんたちは一斉に畑に潜ったよ。 肉体労働してご主人様に恩返しするんだね。タブンネはナースさんでよかった。 穴をほりながら畑をたがやしてるけれど、みんな次第に疲れてきてペースが落ちちゃってきてるみたい。 すると、ご主人様は穴をほっていたタブンネさんたちがみている前で、子どもタブンネちゃんたちがいるプールのほうに向かって、 「シビルドン、放電だ!」 っていったの。 え?!そんなことしたら… チビちゃんたちは… 「ミギャァァァァァ!!!!!!!」 「ピヒャァァァァァァァァァァ!」 ち一斉に悲鳴をあげたの! もちろん大人タブンネさんたちも「やめてぇぇ!!!子どもだけは…!」って泣きながらさけんでる。 子どもタブンネちゃんたちはシビルドンさんの放電でおててやあんよがピリピリしびれてるみたい! するとご主人様は、 「働かざる者食うべからず!しっかり耕せ!」 って怒鳴って、また大人タブンネ達に穴をほらせたの。 ご主人様…こわいよぅ… タブンネはチビちゃんたちにいやしのはどうをしてあげたけど、みんなまたすぐに震えちゃってるの、どうしよう…どうしよう… いやしのはどうじゃ、体力は回復してもまひはとれないんだ! どうしよう…うまく泳げなくて溺れかけてるチビちゃんがいっぱいいるの! 「ミィバァ!」「ミボッ!」「ミュヒ!」「ミィビ!」「ミバァ!」「ミ!」「ミ!」 あちこちで溺れたチビちゃんたちの悲鳴がこだましてる、なんとかしなくちゃ… 一番手前にいた沈みかかったチビちゃんを抱きかかえてタブンネが微笑んであげたの。 そうしたらタブンネのいやしのこころでしびれがみるみるとれたみたい!ヨカッタ。 すると他のチビちゃんたちも「わたしも!わたしも!」っていうようにタブンネのほうに手をバチャバチャさせてるの。 「ちょっとまってねぇ」って声かけながらひとりずつ抱き上げようとしいたんだけど、ご主人様がタブンネの腕をギッチリにぎってるの! なんで?!早くしないとチビちゃんが… 「タブンネちゃん、みんなでせっかくプールで遊んでるんだから邪魔しちゃダメだよ!ほら、いますぐその子をプールにもどしなさい!」 って命令するの!そんな…この子たちは苦しんでるんだよ?今プールに戻したら… 「あれ?言う事聞けないの?じゃ、タブンネちゃん、ナース失格だ!あいつらと一緒に穴ほりしてもらおうか…?!」 そういってニヤって笑うの…いやいや!タブンネはママとおんなじナースさんでいたいの、穴ほりなんてムリ…。 タブンネはさっき救い上げたチビちゃんをそっとプールに戻したの。 チビちゃんは「やーー!プールやー!ママーーパパーー!」って泣いてるの。 ごめんね…。 背後からは大人タブンネさんたちの怒鳴り声があちこちから聞こえてくるよ…。 「やめて!プールにもどさないで!死んじゃうじゃない!」 「なんで全員助けてやらないんだ!ナースだろ!」 「いやしのはどうのせいで苦しむ時間が増えてるだけじゃないのか!」 みんなみんなタブンネを責めないでよ…タブンネだって苦しいの…。 「さすがトクベツなタブンネちゃん!主人の言う事をちゃんと聞いて、エライね。」 そういってご主人様は笑顔でタブンネの頭をナデナデしてくれたけど…。 大人タブンネさんたちはタブンネのことみて睨んでる…こわいよぅ…。 ご主人様は、 「今から2往復!遅かったヤツのガキにシビルドンの放電を再度くらわす!ガキの為にもしっかり耕せ!!」 ご主人様の言葉を合図に一斉に大人タブンネさんたちは穴をほりだしたの。 パパタブンネさんたちは早いけど、ママタブンネさんたちはみんな1往復終えたあたりでヨロヨロしてるみたい。 タブンネはいやしのはどうをつくってみなさんに届きますようにって気持ちを込めて投げたんだけど、ご主人様が… 「ナースタブンネちゃんからのプレゼントで元気になっただろう!もう1往復追加だ!しっかり働け!」 って叫んだの!そんな…大人タブンネさんたちは一様に「余計なことすんなよな、ナースタブンネ!」っていう顔でタブンネをひと睨みしてまた穴を掘り出したの…。 タブンネは…タブンネは…みんなの疲れをいやしたかっただけなのに…。 3匹のママタブンネさんだけがまだあと1往復残ってる。 がんばって!タブンネは見守るしかできなかったの。 ママタブンネさんは最後になるまいと必死、なってるけど結局全員同着だったの。 この場合は全員シビルドンさんの放電はなしなのかなっておもったら… 「なさけない、お前らの仲間はこんなに愚鈍なのか!あきれたぜ。バツとして、連帯責任で全員のガキに放電だ! 文句あるならこいつらに言え!シピルドン、放電しろ!」 そ、そんな!!みんながんばってたのに…。 シビルドンさんはチビちゃんたちに無関心みたいで平気なカオで放電したの! 「ミギャァァァ!」「ピィヤァァァァ!」「ミュヒィィィィ!」 チビちゃんたちの悲鳴は畑じゅうに響き渡り、その声を聞いた大人タブンネさんたちも、 「イヤーーー!」「まだ、まだ赤ちゃんもいるのよ!」「やめてーーーー!」「心臓が破裂しちゃうわー!」 って叫びながら、土の上で気を失ったり、倒れたたりしてる! タブンネのいやしのこころは張り裂けそう…。 ご主人様は、 「さ、ガキタブンネと親タブンネのケア、ヨロシクネ。」 そう言い残してシビルドンさんとどっかいちゃったよ、そんな…。 ひとまずタブンネはチビタブンネちゃんたちをまずプールからひきあげていやしのはどうをしたけれど、タブンネのいやしのこころじゃ、しびれがとれない子もいたの。 どうしよう。お薬もないし…くすん。くすん。 大人タブンネさんたちにもいやしのはどうをしてあげたけれど…。 気がついてタブンネが微笑みかけてもプイッてするの…なんでなの? プールの外で「ミシュン!」「ミシュン!」ってくしゃみしてるチビちゃんたちをつれてみんなお家に帰っていったけど、誰ひとりタブンネに「ありがとう」っていってくれるひとはいなかったの。 タブンネのママはいやしのはどうをしてあげるとみんなに感謝されてたのにナ…。 *** 夜になってお布団で寝ていたけど、タブンネさんたちの声が聞こえて目が覚めたの。 窓のそとをのぞくとトラックが止まってたけど…あれは? ご主人様と知らない人間の声が聞こえてきたので耳をすましてみたら、 「この4匹は筋肉と脂肪のバランスがちょうどいい頃かな、これ以上育つと肉質が落ちる。今が一番だな。」 「いやぁ~、ここのタブンネは本当に素晴らしいです!野生のタブンネでは到底つかない筋肉と、それを包む脂肪! この脂肪も良質な木の実を食べないとできませんからね!フーズじゃ薬臭くてありゃダメだからなぁ。助かります。」 その二人の会話を聞いてる4匹のタブンネさんたちは 「子どもがいるの!」「いやーーー!赤ちゃんとはなれたくない!」「おねがいだから、逃がしてくれぇ!」 と叫んでる!お外のトラックはもしかして………。 「じゃ、高値で引き取らせていただきます。」 そういって4匹に催眠術をかけてトラックに運びだしてしまったの! そんな、そんな! その4匹の子どものタブンネちゃんたちにご主人様は、 「一生、会う事はないんだ、最期に声でもかけてやれ」 というと、チビちゃんたちは一斉に 「ママーー!ママー!」「パパいかないでぇ!」「ママー!」「パパおきてぇ!」 って泣きながら必死になって叫んでるの。 タブンネはキュッとお耳をふさいで目を閉じたけどポロポロ涙がこぼれてくるの。 チビちゃんたちの鳴き声はいつまでもいつまで続いていて、苦しいよぅ。 ピカっとライトがついてトラックが走り去ってもチビちゃんたちの鳴き声はやまないまま朝を迎えちゃったの…。 *** ご主人様の畑は、半分がオボンの実が植えられていて、残りの半分は何も植えていない畑。 今日はオボンの実のなってる畑のほうでお仕事するみたい。 大人タブンネさんたちは夫婦一組でカゴを持たされてる。 チビちゃんたちはそれぞれの子どもごとに瓶にいれられているの。一応小さな空気穴はあるみたいだけれどみんな苦しそう…。 昨晩親を失ったチビちゃんたちは、 「親のかわりに今度はお前らが畑にでろ!」 といわれてちいちゃな体で畑の方に向かわされてるの…。チビちゃんたちの中にはまだヨチヨチ歩きの子もいるのに…。ご主人様は、 「カゴにオボンの実をありったけつめろ。一番少なかったヤツの子どもは、瓶の中にスカタンクのどくガスをまく! 昨日親ナシになったチビどもは10個以上とれなかったらオマエらも瓶づめにしてどくガスだ!いいな!」 その言葉を合図にみんな一斉にオボンの実の採取をはじめたの。 大人タブンネさんたちは我先に実をむしりとっていくけど、チビちゃんたちは採ろうと手を伸ばすとすぐ他の大人タブンネさんたちに採られちゃって結局1つしかカゴにいれられなかったみたい。 「ごめんなさい!」「やーーー!やーー!」と泣きわめくチビちゃんたちをご主人様はスカタンクさんといっしょに瓶にいれ、 「スカタンク、どくガスだ!」 といって命令したの!チビちゃんたちは走り回って体力もおちてるのにスカタンクさんのどくガスでみるみる青い顔になっていっちゃってる! しんじゃう…このままじゃしんじゃうよ! 「…ッミ…ミ……」「ミヒュ…ミヒュゥ…」 チビちゃんたちのうめき声がタブンネのアタマの中でサイレンみたく鳴り響くの… タブンネは瓶越しにいやしのはどうをするけれど、ガラスが邪魔してチビちゃんたちに届かないよぅ…。 せめてタブンネのいやしのこころでどくがとれれば!っておもって瓶にすがりついたけど、タブンネの思いは届かなかったみたいでチビちゃんたちは瓶の中で折り重なるように倒れていったの…。 この子達には心配してあげるひとがタブンネしかいないのに…タブンネなにもできないよ…。 どんどんどくがまわりだして、瓶の中のチビちゃんたちの心臓の音、弱くなっていってるの!しんじゃう!しんじゃうよう…! ご主人様が全部の瓶のふたをあけてくれたけど、どくが回ってるチビちゃんたちだけは起き上がってくれないの…。 いやしのはどうをしても、すぐにまたぐったり…。 ご主人様、おねがい、お薬あげてちょうだいよぅ…って涙目でご主人さまの足元にすがりついたけど、 「それはキミのおしごとだよ。いやしのこころがちゃんと発動したら、どくは消えるだろう?がんばって!」 そういって他のタブンネさんたちとお部屋に入って行ったの。 ご主人様、この子たちにはママもパパもいないのよ…。 タブンネはなきながらいやしのはどうを撃ち続け、なでなでしてあげたけど。 4匹中、1匹の坊やだけは回復してくれなくてそのまま冷たくなっちゃったの。 タブンネ…ママみたくみんなを治せないよ…ママ、お知恵をかしてほしいよぅ。 冷たくなっちゃった坊やをタブンネのお部屋にコッソリつれていってタブンネはいっぱいいっぱい泣いたの…。 サファイヤみたいなタブンネの自慢の瞳はルビーのように赤くなっちゃった…。 *** ご飯の時間だけど、タブンネはお部屋を離れるわけにはいかなくてご主人様のノックを無視してたの。 でもそんなタブンネの様子にご主人様は気付いたみたい…。 ドア開けられないように必死になって手でおさえたけど、ご主人様の力には勝てなくてお部屋にはいってきちゃったの。 どうしよう… 「タブンネちゃん、この子、冷たくなっちゃったねぇ。どうしてかな?」 ご主人様の声がいつもと変わらず優しい。タブンネは上目遣いして涙をポロポロこぼしながらご主人様を見つめたの…。すると、 「タブンネちゃん、ナースさんのお仕事、いやだったのかな?」 って。タブンネは首を横にふってちがうちがうってしたけれど、 「大事な大事な子タブンネちゃん、死なれちゃ困るんだよね…」 わかってる!タブンネだって坊やに生きていてほしかったの!だけど… 「そうだ、僕ね、明日誕生日なんだ!僕にも、バースデータブンネ、手に入るんだ。キミみたいな無能な子じゃないといいんだけどね。」 え……どういうこと…?それじゃナースがふたりになるの??? タブンネがオロオロしてると、 「同族を殺すようなナースじゃ困るから、キミは明日から畑に出てもらうし、この部屋も新しいバースデータブンネちゃんのお部屋にするから、とっとと出てけ!」 そんなそんな、まだタブンネ、新米ナースさんだよ?イヤイヤ、ナースさんでいたいよぅ! ご主人様にすがりついたけど、ご主人様はタブンネのあたまにちょこんとのってるナースキャップを強引にはずして 「キミはもう、トクベツなタブンネじゃないんだよ」 っていってタブンネをお部屋から引きずりだしたの。 いやぁ、タブンネのナースキャップ、タブンネのなのにぃ!!!! 泣きながらお部屋を追い出されたタブンネは他のタブンネさんたちのお部屋に入れられたの。 とてもせまいへや。周りを見ると、みんなタブンネに背を向けてる。 タブンネも仲間にいれてよ…。 さっき助けたチビちゃんがいたからニッコリ笑ってみせたけど、 「おにいちゃんを殺しといてヘラヘラすんなよ!」 っていって他の大人タブンネさんたちの中にはいっていっちゃったの。 くすん…タブンネたすけてあげたのに…坊やのことだって助けようと一生懸命だったのに…。 タブンネが泣いてると、体格のいいママタブンネさんが、 「子どもがやっと寝たのに、アンタの鳴き声でおきちゃったじゃないの!そんなんだからナースもクビになるのよ!」 そう怒鳴ると、他のタブンネさんたちも「そーだ!そーだ!」っていってタブンネを笑い者にしたの。 息ができないくら悲しくてつらくて、いやしのこころが粉々にくだけちゃいそう…。 タブンネはバースデーリボンをキュッて握りながら、みんなの笑いが止むのを待つしか出来なかったの。 窓の外からその様子をみていたご主人様はすごく嬉しそう。 なんで?タブンネが仲間はずれにされてるのに…。 *** ご主人様はタブンネの大事な「いやしのはどう」を忘れさせて「あなをほる」を覚えさせたの。 またタブンネのちいちゃなおててからはあのあたたかくてやさしいはどうはでなくなっちゃってる…。 他にも「ふぶき」や「あまごい」「にほんばれ」をおぼえさせられて、タブンネさんじゃないみたいだよ…くすん。ご主人様の、 「ようし!穴をほれ!」 を合図に穴を掘り始めたけど、目や口に土がはいって気持ち悪くてすぐに地上に顔出しちゃった。その度にご主人様は、 「勝手にやすんでんじゃねぇ!」 っていってタブンネのあたまを土の中にグイッて押し込むの! ケフン!ケフン!土が鼻にはいってくるしいよぅ…。 そんなタブンネの姿を他の大人タブンネさんたちは嬉しそうに見て、わざとタブンネのほうに土がかかるように掘ったりするの…。 どうしてこんなひどいことするの?タブンネはナースさんじゃやなくなっちゃってすごく悲しいのに。 ご主人様は 「新しい穴ほりタブンネちゃんが全然はたらかないから、連帯責任!タブンネ、にほんばれしろ!」 タブンネはご主人様がこわくて震えるお手で初めて「にほんばれ」をしたの。 そしたら天気が燃えるように熱くなって立ってるのがやっとなくらいのカンカン照りに。 チビちゃんたちはちいちゃなビニールハウスの中に入れられていて、遠くから、 「あついよー!あついよー」「お水ほしいよー!」「ハァ…ハァ…」 っていう声が聞こえてくるの。大人タブンネさんたちはみんな 「おまえのせいで子どもが死んじゃうじゃない!」 「自分は子どもがいないからって平気な顔してんじゃねぇよ!」 っていってタブンネのほうにドロダンゴをベチャベチャなげつけてくるの…。 タブンネ平気な顔なんてしてないよ? おねがいやめてちょうだい!みんなのココロがトゲトゲしていてタブンネ、悲しいよぅ。 ご主人様は、 「3往復!!一番遅かった奴に全員でおうふくビンタだ!」 そのかけ声でみんなまた穴をほりだしたの。 タブンネも頑張ったけど、うまく進めなくて結局ビリになっちゃって…。 それからおうふくビンタをいっぱいされたけど途中で意識を失っちゃって気付いたら、夕焼けの畑の中にひとりでいたの。 目が覚めなければよかったのに…。 *** お部屋に入ると、バースデーリボンをつけたご主人様のバースデータブンネがいたの。 あ、タブンネのいもうとなんだね。タブンネは泥だらけのリボンを手で払ってみせてあげたけど、その子はタブンネのことみて悲しい顔をしたの。ご主人様が、 「あの子、お姉ちゃんたちに意地悪して、元のご主人様に捨てられたキミのおねえさんだよ!」 って言ったの!そんな…ひどいタブンネなんも悪いことしてないよ? タブンネは、 「そんなことしてないよ!信じて、お姉ちゃんの事信じて!」 って訴えたけど、いもうとタブンネは、 「ジョーイさんもママもボロボロのリボンみて泣いてたもんタブンネも悲しい。」 そういってポロポロ泣き出しちゃった!え! 「いもうとちゃんは優しくていいこだね、やっぱりナースさんにピッタリだ!」 その言葉をきいたいもうとはニコって笑ったの。 みんなタブンネのこと仲間はずれにするって思ったらタブンネ悲しくて、こっそりこのお家を出ようと決心したの。 ゆっくりゆっくり扉をあけて…見上げたらお月さまがタブンネにニッコリ微笑んでくれたよ。 ここを出て、ひとりで暮らすの、寂しいしこわいけど、きっとタブンネのこと大事にしてくれるひといるはずだもん、だいじょうぶ! って思ったのに、お外には見張りのヨルノずくさんがいっぱいいて、タブンネのバースデーリボンのエンブレムがキラッて光っちゃったから見つかっちゃったみたい! ヨルノズクさんたちの空気のやいばがタブンネの体中を切り裂くの! いやいやいやぁ、タブンネの体ボロボロなんだよ?やめてぇぇ!! タブンネの声を聞きつけたご主人様がやってきて、 「そんなに走りたいなら、明日はタブンネちゃんひとりで耕してもらおうか。」 そういってタブンネの尻尾を掴んで引きずりまわしたの。 いやぁぁ!タブンネ今ケガしてるのに!バイキンが傷口からはいっちゃうよぅ… う…う… タブンネ自慢のベビーピンクのカラダは汚れたぬいぐるみみたくなっちゃったよ…。 ツヤツヤな毛並みだったのに… *** 朝になってタブンネだけが畑に立たされたの。 他のタブンネさんやいもうとたちはご主人さまのうしろに並んでタブンネをみながら笑ってる…。 タブンネ、体中がボロボロなのに…立ってるのがやっとなのに…今すぐママにいやしのはどうしてもらって、あったかいブランケットに包まれながらねんねしたいのに…。 「今日はお前ひとりで畑を耕すんだ。お前はグズだから待ってたら夜中になる。だから、お前のあと追うように後ろからマンムーが歩く。 モタモタしてると踏みつぶされるから覚悟しろ、いいな。」 後ろをふりむくと目の周りが青くて大きなマンムーさんがのしのし地ならしをしてるの。 こわい、こわいよぅ。 「タブンネ、穴をほれ!」 う…ケホケホ…。土が目に入っていたいよぅ。傷口に土が入ってしみるよぅ。お耳の中にもドロが入ってきて気持ち悪いよぅ……。 でも、タブンネの後ろから地鳴りのような音をたててズシンズシンってマンムーさんがくるの。 いや!いや!土の中で死んじゃうなんて…。 苦しくて息つぎに顔を出したら、すぐ後ろにマンムーさんがいて、あわててまた土の中に入っちゃったからうまく呼吸が出来なくて苦しいよぅ…。 たすけて!ママ…ジョーイさん… 苦しくてミパッ!って息つぎに顔をあげたらマンムーさんの足がタブンネの体全体にのしかかったてきたの! いやぁぁぁからだ…タブンネのカラダ…バラバラになっちゃうよぉ………… 目をさますといもうとがいやしのはどうをしたあとみたいでなんとか起き上がる事ができたの。でも… 「ようし、マンムー、畑で頑張るタブンネにふぶきだ!」 そのかけ声でタブンネにむかって冷たい冷たい雪が突き刺さるように吹いたの! イヤァ…手が、手がカチコチになってるよぅ!タブンネのピンクの毛はつららみたく固まってるし、畑も固く冷たくなっちゃってるよ。 「タブンネ、穴をほれ!マンムーおいかけろ!」 タブンネが地中に入ろうとしたけど土がかたくてほれなくて… タブンネは何度も何度もマンムーさんに押しつぶされて、 その度にいもうとのいやしのはどうで起こされて…またつぶされての繰り返しで、 タブンネの体はまっすぐに歩く事もできないし、指先の感覚もないの…。 ぐすん…。ぐすん…。 かわいいピンクの肉球はつぶれていびつに変形してる…ポケモンセンターのみんなにナデナデされてたハートの肉球…くすん…。 大事なリボンはマンムーさんにつぶされちゃってエンブレムがボコボコになっちゃったの。 うう…タブンネ…なんでこんな目にあわなきゃいけないの…。 幸せになりたいだけなのに…。 ご主人様は畑の中で泣いてるタブンネの方にむかって歩いてきた。 今度はなにするの!? 真っ赤なプレシャスボールをもってタブンネの顔を覗き込んで、 「キミにひとついいことをおしえてあげよう。キミは自分はなんでこんなに不幸なの? って思ってるみたいだけど、その答えはひとつしかないんだよ。」 「それはキミが運がないだけ、ただそれだけなんだ。キミに限らず、 ポケモンはみんな運次第で幸せになるか不幸せになるかきまるんだ。 ジョーイさんの子どもだからトクベツなんてことはないんだよ。 現にキミは最初のトレーナーに捨てられたね。 もし、産まれてくるのが双子のいもうとより遅ければ違ったかもしれない、 キミの個体値が優秀だったら捨てられなかったかもしれない。」 「それから、バースデータブンネは誕生日を迎えたひとに贈られるタブンネなんだ。 だから他のひとが主になったって、その主が誕生日を迎えたら、主の為のバースデータブンネがあらわれる。 最初の主に捨てられたタブンネはがんばったって一番大事にされることはないんだよ。 キミのようにね!」 「あ、トラックがきた。唯一キミのこと必要としてくれる人が迎えにきたよ」 あれは、あれはいつかきたトラック…そんな、そんな… いやぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! END
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流石に家が無くなると食べてる余裕もないんだね。近くに物陰が無い所を見ると狩られる立場でありながらそうとう目立つ場所にいたという危機感の無さはさすがタブンネ -- 名無しさん (2013-03-16 02 54 06) ママンネとチビンネのどちらが先に凍えてアボンするかしら -- 名無しさん (2013-03-18 20 31 06) せっかくデカイ焚き火があるんだから暖まればいいのにね。(52から)間もない日数だとすると中から香ばしい匂いが漂ってきそうだけどwww -- 名無しさん (2013-03-19 00 03 52) ヘビンネがやりました。 -- 名無しさん (2022-05-23 11 51 57) ママンネが死んだら火事は消えるよそしたらベビンネさんが燃えてくれます -- 名無しさん (2022-10-21 16 49 40) 名前 コメント
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このタブンネたちには何一つ救いがないな -- (名無しさん) 2013-10-19 13 28 26 歳をとってもタブンネに幸せがないことがよく分かるな -- (名無しさん) 2014-02-23 02 59 03 歳を取ってもやっぱりタブンネはタブンネだな -- (名無しさん) 2017-05-10 10 11 39
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ある日、ヒウンシティで奇妙な事件が起きた。 砂まみれのタブンネの集団が、列を成してヒウンシティに進入してきたのだ。 十数匹はいるであろうタブンネ達は、目は虚ろで、長い間何も食べていないのか、ひどく弱っていた。 おそらくタブンネ達は野生ポケモンとの競争に破れ、安泰の地を求めここまで来たのだろう。 街を行き交う人々は、その奇妙な光景に驚きを隠せないでいた。 人々は道を譲るかのようにタブンネ達を避けている。 噴水のある広場についた時、千鳥足のタブンネ達は甘い香りに襲われた。 「ミィ…ミィ…ミィ?ミィミィ!」 匂いの元はクレープの出店だった。人々は、車の中にいる店員からクレープを受け取り、美味しそうに食べている。 それを見たタブンネ達は今までの疲れはどこへやら、出店に向かって一斉に走り出した。 「ミィミィ!ミィミィミィ!!」「ミィ~ミィミィ!」 車の周りに並んでいた人々に割り込み、店員に向かって両手を差し出し必死にミィミィと鳴き始めた。 一瞬の出来事に客は困惑の表情を浮かべ、足下で店員に必死に媚び、餌をねだるタブンネ達を凝視していた。 店員も完全に困ってしまい、1分ほどあたふたした後、一つのクレープをタブンネの集団にひょいと投げ入れた。 するとタブンネ達はクレープに群がり醜い争いを始めた。一匹のタブンネがクレープを取ると、他のタブンネ達がそのタブンネにのしかかりクレープを奪おうとする。それが何回も続いた。 やがて残ったのは砂と埃まみれになったグチャグチャのクレープだった。タブンネ達も傷だらけで、体力を消耗しただけだった。 「ミィィイイイイイ!!!!」 怒り狂ったタブンネが、クレープを持って唖然としていた少年に襲いかかった。 それを見た他のタブンネ達も、チャンスとばかりに少年を襲い始めた。 体中を足跡だらけにされクレープを奪われた少年は地面にひれ伏していた。 それを尻目に、タブンネ達はクレープに食らいつき、あっと言う間に食べてしまった。 イッシュ地方のとある森にタブンネさんの集落がありました。 その集落はイッシュ地方では有数の勢力を誇る群れです。 「ミッミッ!」「ミィミッミッミィ!」 どうやらこのタブンネさん達はヒウンシティに集団で突撃することを計画しているようです。 近年の大寒波による影響で主食の木の実が取れなくなっているのでしょう。 タブンネさんたちは大量の食べ物を求めて人間から略奪することを決めました。 そして作戦当日・・・ 大量のタブンネさんたちは深夜にこっそりと橋を渡りヒウンシティにつきました タブンネさんたちの生と死をかけた略奪作戦が幕を開けた・・・ 「ミィィィィィィッーーー!」 ヒウンシティに着いたタブンネさんのリーダーは雄叫びをあげました。 興奮するあまりに大声を出してしまったのでしょう。 「うるせーぞ!この糞豚!」 一人の通りかかったサラリーマンが罵声を浴びせました。 どうやらよほどあの甲高い声が耳ざわりだったのでしょうか。 「何時だと思ってやがんだゴミ豚がぁ・・・」 サラリーマンがそう言ってタブンネの集団に近づいていくと 「ミィィィッ!」 何とタブンネのリーダーは口から火炎放射を吐いたのです 「ぎゃあああああっ!」 サラリーマンは瞬く間に燃え上がり、火だるまになってしまいました。 「ミィミィ!」「ミィィ!」 火が鎮火すると、タブンネ達はクロコゲになったサラリーマンを集団で取り囲み、荷物や衣服をあさりました 「ぐっ・・・やめろ・・・」 タブンネの集団に襲われ抵抗できないサラリーマンは掠れた声をあげるも、荷物や衣服をタブンネ達に取られてしまいました。 「ミッミッ!」 タブンネ達は物陰に逃げていきました。 一日目からこの収穫に大喜びのタブンネさん、日が昇った時にどんな悪行を見せてくれるのでしょうか。 日が昇り、朝を迎えました、町の奥深くに巣を作り、そこを拠点に生活していくつもりでしょう。 ちなみにその元々の持ち主はヤブクロンたちの巣で、餌を取りにいっている親分のダストダスが居ないのをいいことに ヤブクロン達の巣に夜襲を仕掛けて巣を横取りしたようです。 「ダス?」 どうやら親分のダストダスが帰ってきたようです。 「ミッミィ?」 呑気にも豚ケツを晒しながら寝ていたタブンネさんたちはその異臭で目覚めました。 「ダスーーー!」 周囲には子分のヤブクロンの死体が転がっていて、巣を強奪されたダストダスは怒りに燃えていました。 「ミィィィッ!」 リーダーのタブンネはサイコキネシスを繰り出し、ダストダスの動きを封じました。 なぜこのリーダータブンネはこんな高レベルの技が使えるかというと、このリーダータブンネは元々捨てタブンネであり しかも個体値は5v、努力値もSとCに振られており技構成も強力な技で固めた強力なエリートタブンネだからです 「ダ・・ダス・・」 そしてダストダスの息の根を止め、そろそろ町に略奪しに行く時間になりました。 町にはすでに人間であふれ返っており、餌には困らない、そう思ったタブンネさんたちは町に出向く準備を始めました。 まずタブンネさんたちは5チームほどに分かれて行動することにしました、糞豚にしてはよく考えましたね。 リーダータブンネを中心にした集落の上層部で固めたチーム 父親タブンネを中心にしたチーム 後は対して力のないタブンネで固めた捨て駒チーム といった感じに分かれました 「ミッミッ!」 そう鳴くと最後かもしれない挨拶を交わし町に飛び出して行きました。 「ミィミィ・・・」 捨て駒タブンネ達は途方に暮れていました。 何せ能なしの豚なので人間から略奪するやり方を実践できず戸惑っています。 町の郊外の人気が少ない公園でタブンネ達は一人で迷子になっている5、6歳の子供を見つけました。 「パパとママはどこに行っちゃったんだろう・・・」 この弱そうな子供ならいける!、そう思ったタブンネ達は子供にたいあたりを仕掛けました。 「いたっ!」 タブンネの体当たりを食らった子供は転んでしまいました。 「ミィィィ!ミッミッ!」 タブンネは集団で子供を取り囲み、そしておやつを奪い取ってしまいました。 「たぶんねはやさしいぽけもんのはずなのに・・・」 子供は泣き出してしまいました。 そしてその横でドヤ顔で勝ち誇るタブンネさんたち。 この捨て駒害獣に天罰は下るのか!? 「コラァー!うちの子供に何をするー!」 どうやら子供の父親が現れたようです。 「ミィッ!?」 父親は意地汚いタブンネの尻尾をつかみ地面に叩きつけました。 「ミギャッ!」 「この豚がァ!意地汚い手でうちの子供に触りやがって!」 そう言いながらタブンネを何回も地面に叩きつけた後、思い切り顔面パンチを喰らわせたようです。 「ミィッ!」「ミギャァァァッ!」 タブンネが殴られているのを見て他のタブンネ達は一目散に逃げ出してしまいました。 「ミィィィィ!!!!」 恐怖と絶望に駆られながら必死に逃げていく姿はとっても滑稽です。 ドン! 「ミィッ!?」 「あでっ!」 どうやら必死に逃げている最中に一人の男性とぶつかってしまったようですね。 「何やこの糞豚ァ!」 そう言うと男はタブンネに全力の蹴りをお見舞いしました 「ミヒィィィィィ!」 気持ちのいい音がして吹っ飛びましたねぇ、いやぁ愉快愉快。 「ミィィィッ!!!」 そうしている間にどうやら男は糞豚に囲まれていたようです ホントにタブンネというのは弱い相手を集団でボコることしかできないんですねぇ、正に豚にふさわしい戦法です。 「ミッミッミッ!!」 一匹のタブンネが男に飛びかかりました、しかし男はすぐさまモンスターボールを取り出しポケモンを繰り出しました。 「出番や!ボーマンダ!」 モンスターボールから現れたボーマンダは男を乗せて宙に舞い上がりました タブンネさんはこいつにも勝てないと思い、また逃げ出してしまいました、ワンパターンにもほどがある、さすが単細胞。 「調子に乗ってるタブンネには罰を与えないとなぁ・・・なぁボーマンダ?」 「グルルルゥ・・・」 ボーマンダが軽くうなずくと、男はボーマンダに流星群を命じました 「ミィィィィィ!」「ミヒィィィィ!」 必死に逃げるタブンネ、しかし・・・ 「ミギャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」 バシュウゥゥ!と言う快音と共に薄汚い豚の断末魔が響き渡ります ほぼ全てのタブンネに流星群が直撃し、タブンネは息絶えました 「ミィミィ・・・」 どうやら1匹だけゴキブリ並みの生命力で生き残っていたようです。 男に助けを求めましたが、頭を踏みつぶされ、息絶えてしまいました。 「マンダのりゅうせいぐんはつよい」 そう男は言うと、横たわっている屑肉を後にして町の中へ入って行きました。 「ミィミッ・・・」 必死に逃げるタブンネ達、そんな害獣達が行きついたのは町のゴミ捨て場でした。 「ミィ!」「ミッミッ!」 何とゴミ捨て場のゴミ袋には沢山のまだ食べられる残飯があるではありませんか! 「ミィミッミッミッ・・・♪」 必死に残飯を貪り食うタブンネ達、しかしそこに二人の男が現れたようです。 「来てるなぁ・・・今週も哀れなタブンネ達が」 「先輩、とっととこんな豚片づけて仕事終わらせましょうよ」 今日は水曜日、タブンネの日だったのです。 「ああ、そうだな・・・」 男達はタブンネに手をかけゴミ収集車に入れようとします 「ミィィィッ!」 タブンネさんは生意気にも男をひっかき始めたのです 男はそれにキレたのかタブンネにラリアットを与えました 「汚い手で触るな!豚!」 「ミギャァァァァァ!」 その光景を見て他のタブンネ達は恐怖のあまり固まってしまいました。 「先輩、そういえば今週からタブンネを回収するときには両耳と両手を切って収集車に入れろって言われてましたよ」 「そう言えばそうだったっけなぁ・・・めんどくせぇな…」 そしてタブンネたちの両手両耳の切断が終わると次々に男達はタブンネ達を収集車に入れていきました。 「ミィィィィィィッッッ!!!」「ミッミッ!」 豚の声が響く中、子タブンネ達はなぜか無事でした 怯えながらどうして自分たちは手と耳を切られないんだろうと不思議に思っていたら 「お前たちは明日回収してやるからな、楽しみに待ってろよ」 そう男が言いました、子タブンネの日は明日だからです 「それじゃあ先輩、行きましょうか」 もう一人の男がそう言うとミィミィと泣き叫ぶ子タブンネを尻目に収集車は去って行きました。 一方、食料を求めて町の港方面に到着した父親タブンネ達、子タブンネも一緒です。 父親タブンネ達が取った戦法はなんと物乞いをすることでした。 自分たちの可愛さによほど自信があるのでしょうか、それに子タブンネも一緒だと同情をして貰えるとでも思ったのでしょう。 「ミィミィ・・・」「ミィ・・・ミッ・・・」 わざとらしく道端に同情を誘う泣き声を上げて座り込むタブンネ達、その瞳はまさしく食べ物を下さいとでも言わんばかりの目でした。 「かわいそうに・・・」「ほら、オボンの実だよ」 なんと道行く通行人は媚びたタブンネ達に騙されたのか次々にタブンネに餌を与えるではありませんか。 世の中チョロいな、内心タブンネ達はそのようなことを思いながら餌を貰っていたそうです。 そんな中、媚を売り続けるタブンネさん、しかし1匹の媚豚の前に一人の青年が姿を現しました。 「ミィミィ・・・」 タブンネは他のタブンネと同様に可愛らしい鳴き声で助けを求めました。 「(これはタブンネ・・・大方町に居るのを見ると恐らく物乞いに来たのだろう・・・)」 そう青年は思うとタブンネに手を差し伸べました。 「おいで、タブンネ」 「ミッミッ!」 タブンネは嬉しそうな鳴き声を上げ、青年に抱きつきました。 「(随分面白そうな玩具が見つかったな・・・少しこの豚で遊んでやるか)」 タブンネを抱きかかえながら悪巧みをする青年、そして少し歩くと公園に着きました。 そこには大量のタブンネの残骸と泣きながら身を寄せ合っている子タブンネ達が居ました。 「ミィミィ!」 タブンネはその光景に驚きます、何せ自分たちの同胞の残骸が有ることに。 「ほう・・・」 青年はとあることを思いつきました。 「ミィ!ミィミィミッ・・・」 タブンネはとても自分達はかわいそうだよと言いたげな様子です。 「いや、タブンネちゃんはとても幸せだよ、こんなに沢山のおやつが食べられるなんて」 そう青年はタブンネの残骸を指さしながら言いました。 「ミィィィィィィ!?」 そう甲高い豚声を上げると、こんなものが食べられるか!と怒り始めました。 「いやぁ、とてもタブンネちゃんは幸せ者だなぁ」 青年は笑っています。 「ミッミッ!ミッミッ!」 タブンネは怒りながら帰ろうとしました、しかし・・・ 「わがままだなぁ、タブンネちゃんは、お仕置きをしないと」 青年はそう言うと、キノガッサを繰り出し、そしてタブンネに向けてタネマシンガンを命じました 「ミギャァァァァッ!!!」 どうやら急所に当たったようですね。 「ミィミィ・・・」 タブンネは青年に土下座を始めました、当然青年は許しません。 必死になって許してもらおうと土下座を許してもらおうとするタブンネ。 しかし青年はタブンネの謝罪を無視してキノガッサで殴り続けます。 「いいサンドバッグだ」 青年は快楽の表情に満ちていました。 「ミガァァァァァァァァ!」 遂にタブンネは逆上してしまいました、青年とキノガッサに向かってすてみタックルを放ちます。 「無駄だ!ナットレイ!」 青年はモンスタボールからナットレイを繰り出しました。 タブンネはナットレイに激突してしまいました。 「ミギャァァァァァ!」 タブンネの体に鉄のトゲがぐさりと突き刺さる、すでにタブンネは血まみれだ。 「おい糞豚、そこでうずくまっている子豚たちを俺の気がすむまで殴れ、そうしたら命だけは助けてやる」 青年は恐怖に怯えうずくまっている子タブンネを指さした。 「ミッミッ!」 タブンネはイヤイヤと首を横に振る。 「キノガッサ!やどりぎのたねだ!」 タブンネの体にやどりぎのたねが植え付けられた。 「早くしないとお前まで死んじゃうぞー♪」 青年はタブンネにそう告げると、タブンネ 必死になって許してもらおうと土下座をしてを許してもらおうとするタブンネ。 しかし青年はタブンネの謝罪を無視してキノガッサで殴り続けます。 「いいサンドバッグだ」 青年は快楽の表情に満ちていました。 「ミガァァァァァァァァ!」 遂にタブンネは逆上してしまいました、青年とキノガッサに向かってすてみタックルを放ちます。 「無駄だ!ナットレイ!」 青年はモンスタボールからナットレイを繰り出しました。 タブンネはナットレイに激突してしまいました。 「ミギャァァァァァ!」 タブンネの体に鉄のトゲがぐさりと突き刺さる、すでにタブンネは血まみれだ。 「おい糞豚、そこでうずくまっている子豚たちを俺の気がすむまで殴れ、そうしたら命だけは助けてやる」 青年は恐怖に怯えうずくまっている子タブンネを指さした。 「ミッミッ!」 タブンネはイヤイヤと首を横に振る。 「キノガッサ!やどりぎのたねだ!」 タブンネの体にやどりぎのたねが植え付けられた。 「早くしないとお前まで死んじゃうぞー♪」 青年はタブンネにそう告げると、タブンネは子タブンネを殴り始めました。 「ミギャ!ミギャ!」「ミィィィィィィ!」 生き残るために必死に子タブンネを力いっぱいぶん殴るタブンネさん、その姿はとても哀れです。 そして、1時間ほど経った頃、青年はタブンネに子タブンネを殴るのをやめさせました。 「もう止めていいぞ、汚らわしい豚ども」 「ミッミッ・・・」 タブンネは安堵の表情を浮かべます、しかし、そこに青年はさらに追い打ちをかけるのでした。 「地獄でも幸せにな、やれ、ヨノワール」 青年はボールからヨノワールを出しました。 ズズズズ・・・ 鈍い音がすると、ヨノワールの後ろに暗黒空間が現れました。 そして、ヨノワールはタブンネと子タブンネをつかみ、暗黒空間に連れて行こうとします。 「ミィィィィィィィ!」「ピィピィ!ピィピィ!」 泣き叫ぶタブンネ達、タブンネには野生のカンなのか、暗黒空間が何を意味しているのかが何となくわかってしまうのでした。 タブンネは必死になってヨノワールの手から逃げようとしますが、ヨノワールの握力は凄まじく、豚がどうにも出来るものではありませんでした。 「ミィィィィィ!ミィィィィィィ!」「ピィィィィィィィィィッ!」 そして、タブンネ達は暗黒空間に呑まれてしまいました。 害獣たちは、二度とこの世に戻ってくることはないでしょう、タブンネ。 「いいストレス解消になったな、行こうぜ皆!」 こうして、公園に居た捨て駒タブンネ達は全て善良な市民によって駆除されたのでした。 リーダータブンネ編 「ミッ!ミィィィィィィッ!」 リーダータブンネ達は街に出るととても興奮し、街中を見渡します、何せ初めての大都会です。 今までに小規模の村や、町などを襲撃して来たことはありますが、今回はスケールが違います。 「ミィミィ・・・」 さて何を奪おうか・・・そう考えていると、タブンネ達は甘い匂いを嗅ぎつけました。 「ミッミッ!」 甘い匂いのする方に行ってみると、そこでは美味しそうなヒウンアイスの屋台がありました。 「まだかなぁ」「とても美味そう!楽しみ!」 屋台の前には沢山の人間が並んでいました。 これだ!と思ったタブンネ達は我先にとヒウンアイスの屋台に突撃を開始しました。 「ミィミッミッ!!!」「ミガァァァァァ!!!」 タブンネ達は、行列を無視して屋台の店員にアイスをねだり始めました。 「こらこら、いくら可愛いからって割り込んじゃだめだぞ、タブンネちゃん」 店員はそう注意すると、タブンネを退かそうとしました。 「ミィィィッ!ミッ!!」 リーダータブンネは逆上し、冷凍ビームを店員に向かって放ちました。 「グブッ・・・」 冷凍ビームは店員の腹部に直撃し、店員はその場に横たわってしまいました。 「キャアアアアアア!」 屋台の周りは大パニック、その間にタブンネ達はアイスをたくさん抱えて一目散に逃げて行きました。 「ミヒヒヒヒッ!」 とても悪い顔で屋台から逃げていくタブンネ達、正に糞豚ポケモンです。 「ミィミィ~♪」 横たわる店員の前で店員を馬鹿にするように尻尾を振るリーダータブンネ。 そして、タブンネ達は街の物陰に逃げて行きました。 「ミッミッ!」「ミィ~!」 リーダータブンネは巣に戻り、仲間の帰りを待ちました。 しかし、いつまでたっても捨て駒タブンネの帰りはありません。 物乞いをしていた父親タブンネと子タブンネの姿はちらほらありましたが、捨て駒タブンネは一匹も帰ってきませんでした。 「ミッミッ・・・」 使えないやつらめ・・・とリーダータブンネは思いました。 「ミィミィ!ミィミィ!」 子タブンネが叫びました、どうやらお腹がすいているようですね。 リーダータブンネは子タブンネにアイスを与えました。 「ミィミッ♪」 幸せそうな表情でアイスをむさぼる子タブンネ。 「ムニャムニャ・・・ミィミィッ♪」 そして、今日は疲れてしまったのか子タブンネたちは寝てしまいました。 夜も更ける頃、リーダータブンネも寝床に着きました。 明日の夜には森へ帰ろう、そうリーダータブンネは考えていました。 リーダータブンネ達は朝になると、スーパーマーケットに向かって歩き始めました。 「ミッミッ!」「ミィミィ!」「ミィミッミッ!」 今日は何と残ったタブンネたちによる総力戦のようですね。 そんな中、街中ではタブンネ達の噂が飛び交っていました。 「タブンネに気をつけろ!」「あのかわいいタブンネが害獣だったなんて・・・」 街中は厳戒態勢、特にリーダータブンネはお札付きみたいですね 「このタブンネは…」 リーダータブンネの写真を見て、一人の青年が何かを思い出したように言いました。 「耳にある少し目立つ傷、間違いない」 どうやらこの青年はリーダータブンネの元トレーナーのようです。 「昨日少しタブンネ達を可愛がってやったが、あいつの手下だったわけか…」 「ちょうどいい、あの糞豚を始末してやるか、糞豚は経験値だけは高いしな、いいトレーニングになるだろう。」 青年はそう言うと、ふと何かを思い出しました。 「おっと、今日は友人のお見舞いに行く用が有ったんだ、糞豚狩りはそのあとだ」 青年は急いで病院に向かいました。 「すまんな、遅くなって」 青年は友人に送れたことを謝罪しました。 「いやいや、大丈夫だよ」 友人はそう言うと、青年が質問をしてきました。 「しかしなんで全身を火傷したんだ?」 青年がそう聞くと、友人はこう答えました。 「タブンネにやられたんだ、クソッ、あの贅肉だけが取り柄の糞豚のくせに…」 友人はとても悔しそうに答えました。 「タブンネだと!まさかそのタブンネ、耳に目立つけがをしていなかったか?」 青年はさらに友人に質問をしました。 「ああ、そんな感じだったような…」 友人はそう答えました。 「おのれ糞豚、もう許さん…」 青年は怒りに燃えていました。 「そんなこともあろうかと、今日は害獣狩りのスペシャリストを呼んでおいたんだ、よかったら君も手伝ってくれないか」 友人はそう言うと指パッチンを鳴らし、合図を出した。 ガラガラッ! ドアが開くと、一人の男が現れました。 「どうも、Mですわぁ…」 Mと名乗った男は友人に狩猟対象を確認してきた。 「このタブンネというポケモンで宜しいでしょうか」 Mはタブンネの写真を友人に見せつけた。 「ああ、憎たらしい顔してるだろ、このポケモン」 友人はそう言うと、青年を指さしこう言いました。 「こいつはおれの親友、とても腕利きのトレーナーだ」 「よろしく」 Mは青年の方を見ると、青年に挨拶をしました。 「ああ、よろしく頼む」 青年は挨拶を返すと、Mと共にタブンネ狩りに出かけました。 「よろしく頼むぞ、二人とも」 友人はそう言うと、二人を見送りました。 「ところでタブンネはどちらにいるのですか?」 青年はMに聞きました。 「さっきスーパーマーケットの近くで見かけましたわぁ…」 Mはそう答えました。 「あ、あれは!」 青年たちがスーパーマーケットに着くと、そこには20匹ほどのタブンネがいました。 「ミィミィ!ミィミィ!」 タブンネ達は、店の前を桃色の贅肉で塞いでいます。 「ミッ!ミッミィ!」 どうやらタブンネ達は店員に食べ物を要求しているようですね。 「どうしましょうか、このポケモン…」 店員は困った様子でタブンネを見ていました。 「少しかわいそうだけど、力ずくでどいてもらうしか…」 もう一人の店員がそう言うと、タブンネを退かそうとしました。 「ミィィィィィィィ!」 リーダータブンネが逆上し、店員に冷凍ビームを発射しました。 「ギャアアアアアア!」 店員に冷凍ビームが炸裂すると、タブンネ達は店のドアから一斉に店の中に入って行きました。 「ミィィィッ!ミッミッ!」 店の中は大パニック、タブンネ達は食料めがけて猛突進。 「まずい!あいつら食料を…」 青年はそう言うと、店の中に突撃していきました。 「タブンネ狩りの始まりですわぁ…」 こうして、人間対タブンネの戦いが始まった。