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はじめに ネタの引き出しに役に立てればと思い作成いたしました(管理人より 2014/12/14)。 公式のタブンネ 図鑑情報 種族名 タブンネ 全国図鑑No. 531 タイプ ノーマル 身長(公式の図鑑) 1.1M 体重(公式の図鑑) 31.0Kg 性別比 ♂:♀=1:1 たまごグループ ようせい 特性1 いやしのこころ 特性2 さいせいりょく 隠れ特性 ぶきよう いやしのこころ…自分以外の味方の状態異常がターンごとに1/3の確率で治る さいせいりょく…戦闘から引っ込むとHPが最大の1/3回復する ぶきよう…持っている道具の効果を受けない 技:なげつけるを使用できない 進化系列 タブンネ→メガタブンネ(メガシンカ) メガタブンネ時はタイプがノーマル・フェアリーになり、特性は「いやしのこころ」固定になる。 種族値 種族値 HP A B C D S 備考 タブンネ 103 60 86 60 86 50 メガタブンネ 103 60 126 80 126 50 持ち物「タブンネナイト」固定 出現場所 第5世代 BW 全地域の草むら(揺れる草むら) 最低レベルはLv2(1番道路) 最高レベルはLv55(ジャイアントホール) BW2 19番道路を覗く全地域の草むら(揺れる草むら) 最低レベルはLv2(20番道路) 最高レベルはLv64(BW2・ヤグルマの森) 第6世代 X・Y 6番道路(黒い影)・フレンドサファリ(ノーマル) 6番道路の出現レベルはLv10前後 フレンドサファリはLv30固定・夢特性出現あり ΩRαS マボロシの場所(島・森など) サーチ無しの出現レベルはLv38前後 第7世代 SM 出現しない(ポケバンク経由のみ) USUM ウルトラスペースゼロ(緑ホール) Lv60固定。マップ到達時に色違い判定が決まる。 第8世代 剣盾 カンムリ雪原全域のポケモンの巣、固定シンボルと通常の野生で出現する。 公式での扱い 第5世代 初登場。単ノーマルのいわゆる「かわいい枠」なだけのはずなのだが、いろいろな付加価値が付いていた。 ゲーム内 揺れる草むらからのみ出現するポケモン。後述のトレーナー以外は使用せず、基本的に狙わないと会えないポケモンである。 倒すと大量に経験値が貰えるポケモンである。ラッキー系列には劣るが、これらはBWでは野生で出現しない。 NPCの発言の中には「たっくさん 経験値が もらえるの! なんだか 優しい ポケモンよね!」と言われており、攻略本でも「タブンネを倒して経験値をたくさん手に入れよう」と書いてある。 BWではクリア後のライモンドームの中でLv65のタブンネ1匹を繰り出すドクターとナースがおり、このタブンネに対して条件を整えれば、親が自分のポケモンで合っても10万もの経験値を得る事が出来る。これは前作(第4世代)の「ギャラボム」の効率の10倍ほどの効率があった。 各メディアなど アニメの中ではポケモンセンターでジョーイさんと共に働くポケモンである。 現実のポケモンセンターでも、マスコットポケモンの一つとして配信されていた(バースデータブンネ)。 第6世代 過去世代のいわゆる「かわいい枠」らのポケモンの多くがフェアリータイプを会得するなか、タブンネには付かなかった。 かわりにΩRαSにて、第5世代出身ポケモンの中で唯一のメガシンカを獲得し、メガシンカ形態でフェアリータイプが付加された。 ゲーム内(XY) XYでは野生出現の地域が大きく下がり、レベルも低下したため稼ぎには利用できなくなった。 「経験値を多く貰えるポケモン」の枠としては変わっていないのか、バトルシャトーで戦えるふりそでがタブンネのみを2,3匹繰り出してくる。基本レベルは35(2匹)と45(3匹) ゲーム内(ΩRαS) 日替わりやすれちがい通信によって現れる「マボロシの場所」のみに出現する。出現する島はいくつかあるが、どれも孤島である。 メガシンカのための「タブンネナイト」の入手は、バトルリゾートのハンサムの2回目の会話からとなる(ΩRαS) 各メディアなど XYでは全く触れられていない。 ΩRαSでは、新たにメガシンカするポケモンの1体として挙げられる。 第7世代 SMでは出現せず、USUMのウルトラホールでのみ出現する。 「仲間呼び」や自然の厳しさを感じられる図鑑説明など、美味しいネタが豊富だっただけに残念である。 ゲーム内 SMでは出現せず、タブンネナイトも配信でしか入手できなかった。 USUMでもウルトラホール内でのみ出現する固定シンボルなので仲間呼びはなく、出現そのものがランダムなので稼ぎには使えない。 なお、ラッキーのほうはUSUMにて仲間呼びが可能かつ高レベルで出現するので、引き続きキャラは立っている。 第8世代 DLC冠の雪原にて解禁。 メガシンカが廃止されたためメガタブンネもなくなっているが、 バトルレギュレーションマークの実装により、7世代以前のタブンネもランクマッチで使用することが出来る。 ゲーム内 当初はデータに存在しないリストラ枠だったが、DLC冠の雪原で解禁された。出現Lvは60代前半。 今作はフィールド上でのポケモンとの遭遇がシンボルエンカウント式となっているため、ポケモンごとに特徴のある動きを見ることが出来る。 フィールドにいるのタブンネはプレイヤーを見つけると一目散に逃げだすという特徴があり、このタイプのポケモンは時間が経つと消えてしまうというもの。 逃げ足は遅いので簡単に追いつくことが出来るのだが、遅い足で必死にトコトコと逃げる姿はとても可愛らしく、タブ虐住民でなくともニヤニヤできること間違いない神演出である。 公式からの明言こそ無いものの、「タブンネが人間達によって刻まれた恐怖」とも取れなくもない演出は解禁当時に少し話題になった。 ポケモンの巣でも登場し、カンムリ雪原全域の細い光(赤色)で低確率で見つけることが出来る。☆は3~5。 巣からのマックスレイドバトルで倒すとけいけんアメをたくさん貰えるので、レイド周回による稼ぎであればマックスこうせきが入手できる分鎧の孤島のハピナスの上位互換の稼ぎ場となっている。 ただし、実際は同じ量のアイテムを狙いつつ低確率でドリームボールを入手できるデリバードを周回した方が良いため、自然発生した巣穴を処理する際にタブンネが出てきたらラッキー…という程度の地位になっている。
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「ミッミッ!ミィミィミッ…」 クチャクチャと音を立てて木の実を食べるタブンネ。 タブンネが食べているきのみは農家から奪ったきのみである。 幸せそうな表情、とてもかわいい。 しかし、そんな幸せもいつか終わりが来て、いつもの地獄の日々が始まる…。 タブンネ達が巣に戻ると、巣が荒らされていた、恐らく野生のピッピの仕業だろう。 人の農地を荒らした罰である。 冬の飢えを凌ぐための食料や木の枝、布などは全て無くなり、残っていたのはピッピの足跡と人里から持ってきたであろうゴミだけだった…。 途方に暮れるタブンネ達、子タブンネは泣き叫び、その鳴き声だけが巣に響きわたる。 絶望した表情で巣からタブンネは出ると小さなヨーテリーが可愛らしい鳴き声を上げた。 「クウーン」 タブンネは今日を生きるためにヨーテリーを補食することにした。 「ミッミッ!」 タブンネはヨーテリーにすてみタックルを当てに行った、しかしヨーテリーは俊敏で鈍足なタブンネでは攻撃を当てることが出来なかった。 「キュウーン」 ヨーテリーは草むらの中に逃げていってしまった。 更に落ち込むタブンネ、その表情はいつものかわいい顔とは違い絶望の表情である。 タブンネは世間からは可愛らしい妖精のようなアイドルポケモンのイメージが有るが、それは大きな間違いである。 肥えた腹部に短足単腕鈍足、そのくせ食い意地ポケ一倍、そのせいかポケモンの生態系の底辺である。 並外れた繁殖力のおかげで数は大量でまともな食事にありつけるのはごく一部、大半のタブンネは食糧難から農家などを荒らして生活しているのである。 またタブンネは経験値が高いことで有名であり、経験値目的のトレーナーから襲撃をよく受けることがある。 イッシュ政府は並外れた繁殖力のせいで被害が出ているためタブンネ狩りを公式的に公認しており、イッシュで唯一保護法が適用されていないポケモンである。 しかしそれでも被害と生息数は年々増えており、可愛さゆえに餌付けをしてしまう人間がいるために政府は頭を悩ませている。 またタブンネの繁殖が進んでいる原因にはもう一つある。 それは大手マスコミによるタブンネの印象操作である。 今イッシュではタブンネによる被害も増えているが人気も凄まじく、まさに空前絶後のタブンネブームなのだ 。 マスコミはタブンネ愛護団体ミィーシェパードから献金を受け取りタブンネの印象操作を日々行っている。 タブンネの被害や悪事をテレビの前で告発したジャーナリストが手厳しいバッシングを受け、一家共々行方不明になったこともあるという。 それほどにタブンネの人気はイッシュを盛り上げているのである。 今は保護法が適用されていないタブンネだが、最近はタブンネ愛護団体ミィーシェパードがマスコミを使ってイッシュ政府に対して圧力をかけ始めた。 その結果、1ヶ月後にはタブンネ特別保護法が制定される予定である。 タブンネ特別保護法の中身は酷い物であり、タブンネを虐待した者は無期懲役を課せられるとの噂もある。 他にもミィーシェパードによるタブンネの生活を脅かしているポケモンの駆除も検討されているらしい。 先ほどのピッピなども駆除される恐れがある。 ミィーシェパードの勢力は凄まじく、イッシュだけでなくカントーやジョウト、ホウエンシンオウにも近々支部を置く予定である。 ある日、とあるジャーナリストたちはミィーシェパードがタブンネを別の地方に売買している様子を目撃した。 「ミィミィミィ!」「ミッミッ!」 檻の中に入れられた無数のタブンネたち、可愛らしい鳴き声を上げて船に積まれていく。 「しかし随分かわいいポケモンですね~」 「これがイッシュに生息するタブンネというポケモンか」 カントー地方の船乗りは感心していた。 「絶 対 に 大切にしてあげて下さいね」 ミィーシェパードのメンバーは念を押して車でその場を去っていった。 ちなみに車は高級な外車でタブンネマネーで買った車だそうだ。 ミィーシェパードはこうしてタブンネを様々な地方に売り飛ばし、大量のマネーを得る。 果たして売り飛ばされたタブンネ達の運命やいかに…。 「あのイッシュのアイドルタブンネちゃんがカントーにやってきた!」カントー地方のテレビではこのニュースが連日連夜放送されていた。 恐らくミィーシェパードがテレビ局に圧力をかけたのだろうか、タブンネはすっかり国宝扱いされていた。(マスコミが勝手に) カントー政府はまず入国してきたタブンネたちを最大級のもてなしで歓迎した。 「ミッミッ!」 すっかりアイドル気取りのタブンネたち、その人気がミィーシェパードとマスコミによって作られたものだとも知らずに。 その後カントー政府はタブンネをカントー図鑑のNo152番に制定し、大量のタブンネたちを野に放った。 そしてタブンネ特別保護法を制定してしまった。 こうしてカントー地方はすっかりミィーシェパードの支配下についた…。 一年後には予想を上回るペースで繁殖し、その生息圏を広げていった。 ミィーシェパードの企みは成功し、ジョウトやホウエンも同じ様にマスコミを使った印象操作でタブンネは他地方での繁殖を次々に続けていった。 しかし、ただ一つ、シンオウ地方だけは状況が違っていた…。 ミィーシェパードはシンオウ地方にもタブンネを送り込み、そしてミィーシェパードの圧力でマスコミを操りシンオウ地方も征服を企んでいた。 しかしシンオウ地方には新興宗教ギンガ教というシンオウ最大級の団体があり、シンオウのマスコミを支配下に置いているのもギンガ教だったからだ。 ミィーシェパードはギンガ教を潰そうとしたが、シンオウの住民の九割がギンガ教を信仰しており、とてもではなく支配下に置けるものではなかった。 それでも一応タブンネを大量に送り込むことは成功したが、元々経験値の塊であり、トレーナーに次々に狩られてあまり繁殖は進まなかった。 ミィーシェパードのシンオウ征服は成功しなかったのである。 ミィーシェパードはシンオウ征服が進まないことに苛立ち、イッシュ政府はシンオウ地方に戦争を仕掛ける体制をとることを決めた。 イッシュの政権はミィミィ党が一党独裁状体である。 またミィミィ党はカントー、ジョウト、ホウエンにも協力を求めた。 もちろんそれらの地方はそれを承諾し、シンオウ地方との戦争に突入していった。 シンオウ地方はガブリアス部隊を国境近くに配備、数は少ないが有事の際には頼りになるエリート部隊である。 対するミィーシェパード率いる連合軍はもちろん数でごり押しのタブンネ部隊。 しかも人間に甘やかされたタブンネ達なので戦力になるかは疑問だが。 それでも強力なわざマシンを使い強化されたタブンネ達はミィーシェパードには頼もしく見えたという。 そしてある日、カントー前線基地から出撃したタブンネ部隊はシンオウ征服へ乗り出した…。 国境近くに近づいたタブンネ達、向こう側にはガブリアスがタブンネ達を睨みつけている。 「ミィィ!」 一匹のタブンネがガブリアスにれいとうビームを放った、戦争開始だ。 「ウキ!」 タブンネがガブリアスにれいとうビームを放った時それを草むらから飛び出してきたゴウカザルが受け止めた。 「ウキィィィ!」 草むらから大量のゴウカザルが飛び出し、タブンネ達に火炎放射を浴びせた。 「ミギャァァ!」「ミィィ!ミッミィィィ!」 瞬く間に燃えていくタブンネ達、燃えたタブンネ達にゴウカザル達の容赦ない追撃が始まりました。 「ミブォファ!」「ミギャウェ!クェェ!」「ブヒィィ!」 焼き爛れた体に突き刺さるインファイト、ドラゴンクロー、血が血を洗い流し国境の土地は汚れた体液で覆い尽くされた。 「ミィィィ!」 生き残っていたタブンネは逃走を図ったがガブリアスに追いつかれ、補食されてしまった。 この戦闘をきっかけに、シンオウ軍はカントーに進行を始めた。 カントーに進行を進めるシンオウ軍、中でも大惨事がおこったのがタマムシシティ、ヤマブキシティである。 この街はミィーシェパードによって街の人間は全て退去させられ、タブンネの植民地になっていた。 街は糞尿にまみれ、異常な臭気を発していた。 さらにタブンネの繁殖力のせいで街はタブンネまみれになり、与えられた食料の奪い合いになることが多い。 そのためタブンネ達による共食いが多発、タブンネの残骸が街にしばしば見られるらしい。 そんな街にシンオウ軍が攻撃を仕掛けた。 軍が街にやってきた途端、タブンネ達は人間が食料を持ってきたと勘違いしたのかミィミィと媚びた声で鳴き始めた。 媚びた表情で軍に近づくタブンネ達、そんなタブンネを軍隊は火炎放射器で焼き払った。 「汚物は消毒だ~!」 軍人がそう言うと、タブンネ達の掃討作戦が始まった。 「ヒャッハー!この街は人間が居ないから好きに暴れられるぜぇ!」「豚祭りだぁ!」「満足させてくれよ!」 軍人たちは狂喜の表情でタブンネ達を焼き払っていく。 「ミィ!ミィィィィィ!」「ミッミッ!ミッミッ!」 我先にと地獄の業火から逃れようとゲートから街の外へ逃げようとするタブンネ達、しかし空から空気の振動がタブンネの体を引き裂いていきました。 「ミブォ!?」 空からトゲキッスがエアスラッシュでタブンネ達を攻撃しています。 どこにも逃げ場が無くなったタブンネは絶望の表情で刈り尽くされてしまったようだ。 こうしてカントー、ジョウトは1ヶ月で焼け野原となり、特にタブンネの個体数は大幅に減少した。 また、カントーを中心にミィーシェパードに対する不信感が強まり、住民はタブンネたちを迫害し始めた。 タブンネたちは草むらや街を歩く度に住民からお前のせいだと石を投げつけられたそうだ。 こうしてようやく害獣タブンネの駆除に乗り出したカントー、ジョウト地方。 ミィーシェパードは当然抗議、弾圧をしたが、戦争によって勢力や資金が衰えていたため、徐々にその影響力は薄れていった。 また、イッシュ地方にも新しい風が吹き始めていた。 ミィーシェパードの本拠地であるイッシュ地方は影響力が物凄く、タブンネを虐めようものなら最悪極刑も有り得る狂気の地方だが、そんな中タブンネ虐待派が陰に隠れて活動を始めた。 特にイッシュ地方の様々な街で行われたタブンネミキサーショーは大好評だったという。 日々タブンネ虐待派はその勢力を増していき、初めこそはミィーシェパードによる厳しい弾圧が入ったが、タブンネ虐待に目覚めたミィーシェパード会員の裏切りもあり、ついにはミィーシェパードと同等以上の勢力を持つようになっていた。 こうなるとイッシュを動かすのはミィーシェパードでは無くタブンネ虐待派となった。 タブンネ虐待派はマスコミも支配下に置き、タブンネ虐待グッズの販売も始めた。 特に人気の商品はタブンネ用ミキサーである、このミキサーはタブンネの肉を綺麗に抉れる用に出来ており、またタブンネの悲鳴がよく聞こえるように出来ているのだとか。 他の人気商品はタブンネホイホイ、特に農家の間で人気だという。 タブンネ虐待グッズはイッシュ地方で飛ぶように売れ、莫大な経済効果を生み出した。 ミィーシェパードが支配していたときよりもイッシュの雰囲気はよくなり始め、タブンネ虐待ビジネスは成功を収めていた。 タブンネ虐待派は虐待ビジネスで稼いだ金をカントー地方やジョウト地方に復興の為に寄付したという。 そのおかげでカントー地方やジョウト地方は徐々に回復の兆しが見え始め、またカントー地方、ジョウト地方に住み着くタブンネは元々その地方にいたポケモンたちに生息圏を取り替えされてしまい、姿を消していった。 また唯一戦争の被害を受けずにすんだホウエン地方はミィーシェパード最後の砦であった。 ミィーシェパードの勢力が衰えたイッシュ地方からミィーシェパード会長はホウエン地方に拠点を移し、ホウエン地方で勢力を立て直そうとしていた。 未だにミィーシェパードの勢力が強いホウエン地方、だがホウエンの港に着いたときにイッシュのミィーシェパード会長は絶句した。 そこでは人間とタブンネ達が本当の意味で笑い合い、友情を築いていた。 本当の意味で人間と対等なタブンネ、ホウエン地方では人間タブンネと無邪気に遊んだり、げしげししたり、冗談混じりでタブンネに軽いいたずらをしたりしていた。 もちろんタブンネは純粋な笑顔であり、嫌がった表情はしていなかった。 「ミィミィ♪」 真の意味で喜びの鳴き声を上げるタブンネ、それを見てミィーシェパードの会長はこう言った。 「私は愚かなことをしていた…タブンネを愛護するだけでタブンネたちと笑い合い、愛する事を忘れていた…」「そう、タブンネを本当の意味で愛していなかった…」 後悔した表情で泣き崩れるミィーシェパード会長。 「私たちはタブンネを過保護にする事に固執し、欲望のままに戦争までしてしまった…」「そんな私たちを許してくれるか?タブンネちゃん…」 そう言うと会長はタブンネの肩をたたいた。 「ミッミッ!」 タブンネは笑って返事をした、どうやら許してくれているらしい。 「そうか…ありがとうタブンネ…」 会長はタブンネに感謝した、その後会長はこう言った。 「あ、あの…後でタブンネちゃんとSMプレイがしたいんだか…いいかな?」 「ミッミッミィ!」タブンネは承諾した、恐らくこのタブンネは真性マゾなのだろう。 「ミッーーー!」 そしてその夜、タブンネの嬉しい悲鳴と鞭の音が夜空に響いた…。 その後会長や会員の改心の結果ミィーシェパードという団体は消滅し、「タブンネちゃんファンクラブ」という団体に生まれ変わった。 タブンネちゃんファンクラブではミィーシェパードとは違い、タブンネの様々な愛し方、虐め方を検討する団体である。 会長の実は隠れた趣味であるタブンネとのsmプレイはホウエン地方で大流行したという。 タブンネ虐待によりホウエン地方で増えすぎたタブンネの生息数も抑えられ、ちょうどいい数になった。 イッシュ、ホウエンは虐待の聖地イッシュ、もふもふなでげしげしの聖地ホウエンと呼ばれるようになり、いろんな需要でのタブンネ目的の観光客が増えていった。 本当の意味でお茶の間の人気者になったタブンネちゃん。 あの頃のような過剰な愛護はなく、虐待アイドルタブンネちゃんとしてタブンネは新たな生き方を始めた。 そう、タブンネへの愛情は様々なのである…。 fin ミィシェパードはタブンネに食料を与えにヤマブキやタマムシに行って共食いや食料を奪い合うタブンネを見て何も思わないのか -- (名無しさん) 2014-04-21 12 43 52 蓄え -- (名無しさん) 2015-07-31 11 00 18 名前 コメント すべてのコメントを見る
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マランネ タブンネに類似した亀頭のような形状をしたポケモン? 元ネタ→マはマジキチのマ
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イッシュのポケモンセンターでは多くのタブンネたちがナースとして働いています。 彼らは決して器用ではありませんが、いやしのはどうを使ってケガを治療したり、 触覚で患者の気持ちを理解したりすることで、できる限りのことをしています。 それに、ピンク色の柔らかい体とふわふわの白い尻尾、いつも浮かべている優しい笑顔は、 ポケモンセンターにやって来る人たちを明るい気持ちにさせてくれます。 イッシュ地方のポケモンセンターにとって、タブンネは必要不可欠な存在なのです。 しかし、タブンネたちはいつまでもポケモンセンターで働くことはできません。 どんなポケモンだって、生きている以上は歳をとります。 ポケモンセンターで働くタブンネたちも例外ではありません。 歳をとると、素早い動きができなくなったり、考える力が弱くなったりしてしまいます。 あまり器用でないタブンネたちがそうなった場合、治療中にミスをしてしまうかもしれません。 万が一にも事故が起こってしまったら、ポケモンセンターの信用にも関わってきます。 しかし、人間やほかのポケモンのために働いてくれたタブンネたちを放り出すのは、 タブンネたちにとってあまりにもかわいそうなことです。 そこで、イッシュの各地にある施設が建てられました。 それが、タブンネたちの老後のお世話をする「タブンネ療養センター」です。 ここには、ポケモンセンターで働いていたタブンネたちはもちろん、人間の家でペットとして 暮らしているうちに、歳をとってお世話することが難しくなったタブンネたちも入ることができます。 人間とともに暮らし、歳をとったタブンネたちの多くがここで余生を過ごすのです。 どういった場所なのかを見ていきましょう。 ここはある療養施設です。 施設の床にはふかふかのマットが敷かれています。 これなら、タブンネたちが転んでもケガをすることはありませんし、柔らかいマットの上でリラックスし、 タブンネたちはゆったりと過ごすことができるのです。 目の前にいるのは、今日この施設にやってきたばかりのタブンネたちです マットの上に寝そべってタブンネ同士でにこにこ笑いながら何かおしゃべりをしています。 ご飯の時間になると、タブンネたちにご飯が運ばれてきます。 このご飯を持ってくるのは、まだ若くて元気いっぱいのタブンネたちです。 ポケモンセンター以外にもこうした場所でタブンネたちは働いています。 ちなみに、今日のごはんはオボンの実をすりつぶしてペースト状にしたものです。 これなら、歯が弱くなっているタブンネたちでもおいしいオボンの実を食べることができますね。 ご飯を食べるタブンネたちはとても嬉しそうで、幸せな自分たちの姿にタブンネたちは喜びを感じるのです。 ……このときはまだ。 それから1週間後。 タブンネたちの様子は大きく変わっていました。 マットに寝転がったり、壁に寄り掛かったりしたままで、ぼんやりと過ごしています。 ご飯が運ばれてきても、もそもそと機械的に口の中に運ぶだけで、そこには何の感情もありません。 1週間前はみんなで楽しそうにしていたのに、いったい何があったのでしょうか。 実はこの施設、怪我を防止するためのマットが敷かれている以外は何もないのです。 テレビも、おもちゃも、そして窓さえも。 何の刺激もなく、外の景色を見ることもできず、漫然と日々を過ごすことでタブンネたちは、 だんだんと活力と感情を失っていきます。 ただ食べて、ただ眠る。 この施設に来たタブンネたちにできることは、それだけしかありません。 もちろん、こうするのには理由があります。 タブンネたちが大人しくしている方が世話をしやすいのです。 ご飯や排泄のお世話をするのは、器用とはいえないタブンネたちです。 彼らの負担を少しでも減らすために、あえて、この方法がとられているのです。 ここは別の街にある療養施設です。 この施設には、病気や怪我をしている高齢のタブンネたちがやって来ます。 ここにやって来たタブンネたちはベッドの上で過ごしながら、病気や怪我が回復するのを待つのです。 先ほどの施設とはちがい、この施設の中にはタブンネたちの声が満ちています。 ただし、その声は明るいものではありません。 苦しみ、恨み、悪態。 その声は今の自分の境遇を呪うものばかりです。 タブンネのための療養施設なのに、どうして、このようなことになっているのでしょう。 たしかに、この施設はタブンネたちの病気や怪我が回復するのを待つ施設です。 ただし、ほんとうに待つだけなのです。 根本的な治療は一切行われず、そのため、タブンネたちの体が良くなることはありません。 いつまで続くかもわからない苦しみの中で、タブンネたちは老後を過ごすのです。 1匹のタブンネが激しくせき込み始めました。 のどの血管が切れてしまったのか、飛び出す唾液は赤く染まっています。 すると、部屋のドアが開き、数匹の若いタブンネたちが入ってきました。 この施設で働いているタブンネたちです。 タブンネたちはベッドの周りに集まると、両手をかざし「いやしのはどう」を放ちます。 すると、あれほど激しかったタブンネのせきはピタッと止まります。 しかし、ベッドの上のタブンネには感謝の気持ちなどありません。 若いタブンネたちに向かって涙を流しながら訴えます。 やっと死ねると思ったのに、と。 実はこの施設、根本的な治療は行いませんが、できる限りタブンネたちを死なせないようにしています。 そうした方がお金になりますし、何より、タブンネを預けた人たちがそう願ったからです。 自分たちと暮らしてきたタブンネを少しでも長生きさせてあげたい。 かつて家族だった人間の優しい願いがタブンネたちを苦しめているのです。 今回は2つの施設を見ましたが、こうした施設はイッシュ各地に存在しています。 中には、タブンネたちを実験動物として扱うところや、ほかのポケモンの経験値稼ぎに使っている施設もあります。 今回見てきた2つの施設は、まだ良い方なのです。 人間とともに暮らすタブンネ。 その最期は、必ずしも幸せであるとは限らないのです。 (おわり)
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ジョウト地方のくらやみのほらあなに、一匹のタブンネがいた 本来ならこんな場所に居るはずもないポケモンだ 真っ暗で辺りは何も見えない、タブンネは隅の方でビクビクと怯えながらしゃがみこんでいた 遠くでズバットが羽ばたく音が響き渡り、タブンネは身を強張らせる ──怖いよ、怖いよ、助けてご主人様── タブンネは涙をぐっと堪えながらいつか迎えが来ると信じていた しかし、その迎えが来ることは一生ない、このタブンネは捨てられたのだ そんなこととは露ほども知らず、タブンネはじっとその場で迎えを待ち続けた そしてそれから2日立った、水分補給には事欠かなかったが、食料はなくタブンネは飢えで苦しんでいた 二日前より少しやせ細ったタブンネは壁に寄りかかり、目を瞑る ──ご主人様、早く来ないかな── タブンネは眠りにつこうとすると薄らと光が近づいてきた そしてその光はだんだんとタブンネの方へ近づいてくる タブンネは目を覚まし、その光源を見つめる ずっと暗闇の中でいたので目が少し痛んだがそれでもその光源とその隣にいる人物を視認することができた 何度か見たことがある黄色いポケモン、サンダース そしてタブンネが愛して止まなかったタブンネの"元"トレーナーだった タブンネは歓喜しながら急いでトレーナーに駆け寄った トレーナーは近くまできたタブンネを見て驚いたようにこう続けた 「なんだ、お前まだ生きてたのか」 その言葉がどういう意味を持つのか、タブンネには理解できなかった ヘラヘラと緊張感のない笑顔を浮かべトレーナーに撫でられるのを待っている その姿に嫌気がさしたトレーナーはサンダースに攻撃を指示した サンダースは指示通りタブンネに10万ボルトを放つ 洞窟内に電気が勢い良くはじける音が響いた タブンネは10万ボルトをくらい叫び声をあげ、片膝を付く 何が起こったのか理解できていない様子で、呆然とした表情でトレーナーの方を見つめた ──なんで‥‥どうして‥‥?── タブンネはひきつった笑顔を浮かべて鳴き始めた その姿にトレーナーは苛立ちを覚えて、再びサンダースに10万ボルトをするよう命令した 力強い電流がタブンネを痛めつける、タブンネは再び電撃をくらいその場に仰向けに倒れた もともとのレベル差もあったが、それ以前に珍しいからという理由で捕獲されただけのタブンネと 交配を重ねて強い個体を戦闘のために育てたサンダースとでは力の差は歴然だった トレーナーは倒れたタブンネの顔に痰を吐きかける その瞬間タブンネは大声で泣き始めた、タブンネのけたたましい鳴き声が洞窟内に反響する トレーナーは最後の最後までタブンネに対して敵意を向けながら来た道を戻り始めた それに気付いたタブンネは起き上がり、追いかけようとする しかしタブンネは体に力が入らず、そのままうつ伏せの状態で倒れこんでしまった 両手を伸ばし、泣き叫び、かつてのご主人様に助けを求めるが、トレーナーはその場を去った後だった より大きな声で泣き叫ぼうとした瞬間背後から突風が吹いてきた あまりの風の強さにタブンネは回転しながら吹き飛ぶ、突風が吹いてきた方には興奮状態のクロバットが居た クロバットは翼を大きく羽ばたかせ鋭い眼光でタブンネを睨みつける タブンネは危ないと直感で理解したが、先ほど受けたダメージもあり動けずにいた 神速とも呼べるその速さでクロバットはタブンネに近づき、怪しい光を浴びせた 淡い球体上の光がタブンネの周りを彷徨い、タブンネの目の前で弾ける その瞬間タブンネの中で記憶がフラッシュバックした かつてイッシュ地方で捕まえられて、可愛がられたこと 何度か戦闘に出されたが負けて、戦闘に出るのを嫌がったこと ご主人様に蹴られて殴られてサンドバッグにされたこと ジョウト地方についてからは碌に相手にもされず避けられたこと 見捨てられ、洞窟の奥深くに捨てられたこと ご主人様のサンダースに攻撃されて、そのまま見捨てられたこと ──違う!こんなの嘘だよ、こんなことされてない── タブンネは混乱によって生じた記憶と本当の記憶がない交ぜになってわからなくなっていた 目を瞑り耳をふさぎながら頭を左右に思いっきり振り続けるタブンネ その姿は自分の記憶すべてを否定しているようだった しかしそんなことをしていてもタブンネの頭の中では記憶がフラッシュバックしていく そしていよいよ脳がそのストレスに耐えきれなくなり、タブンネの精神は崩壊した タブンネは一際大きな叫び声をあげ、目を見開き血涙を垂れ流す そしてヘラヘラと笑いながらその場に崩れ落ちた 満足したクロバットは再び羽ばたきながら眠り始めた 羽音を立てずにまるで忍者のようにスッと消えるクロバット くらやみのほらあなに、再び静寂が戻った
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ここ、1番道路は比較的野生のポケモンが根付きやすい土地とされている 草花や木の実などが豊富で、近くには広く大きい水場がある その水場に一匹のタブンネが居る、どうやらオレンの実を採った後喉をうるおすためにここに来たようだ タブンネは水を両手で一掬いし、口の中に流し込む 音を立てて飲み込んだ後タブンネは口元を拭き、その場を後にしようとした その瞬間、何かが水面から上がるような音がタブンネの背後から聞こえてきた タブンネが後ろを振り向くと、そこには一人のトレーナーと、青い体が印象的なポケモン、シャワーズが居た なみのりを終えた後なのだろう、体を振り体に付いた水滴を飛ばしている タブンネは自分が見たことのないポケモンに興味津津だ 先ほど手に入れたオレンの実を差し出し、挨拶をする ──はじめまして、あなたはだあれ?── トレーナーとシャワーズは一瞬困惑する、その様子を見てタブンネも少し困惑しているようだ しかしトレーナーはすぐさまシャワーズに命令を行った シャワーズはすぐに構えに入って、口から熱湯を勢いよく噴出した 熱湯がタブンネに振りかかる、熱湯が顔面に直撃したタブンネはその場で悶絶した タブンネは顔を抑えて、地面でのたうち回る、その隙にシャワーズはタブンネが落としたオレンの実を食べ始めた シャワーズがオレンの実を食べ終えた頃にはタブンネも落ち着いていた 火傷し、より一層醜くなった顔でシャワーズとトレーナーを見つめるタブンネ ──どうして、どうしてこんなことするの── タブンネは涙ながらにそう鳴いた、しかしそれがトレーナーの耳に届くことはなかった トレーナーが合図をすると再びシャワーズは臨戦態勢に入る その姿に恐れを抱いたタブンネはその場にへたり込んでしまった 逃げることは不可能、そう判断したタブンネは媚びたような鳴き声でミィミィと鳴き始めた どうやら見逃してくれるよう懇願しているようだ、タブンネは涙を流し縋りつくように鳴き続ける それに苛立ちを覚えたトレーナーはシャワーズに再び熱湯をするように命令した 先ほどと同じように口から熱湯を噴き出すシャワーズ、今度はタブンネの体全体に当たった 体中に火傷を負って再びもがき苦しむタブンネ、その姿はあまりにも無様だった シャワーズは地面に倒れているタブンネの頭を踏みつける タブンネはただ弱く鳴くことしかできなかった ──痛いよ、体が痛いよ── トレーナーはシャワーズをどけると、タブンネの頭を乱暴に掴んだ ズルズル、とタブンネを引き摺り、水辺まで近づけるとしゃがんでタブンネの顔を水につけた タブンネは息ができず苦しむ、体をじたばたとさせて必死で水から顔を出そうとする しかし力強く頭抑えられて、更に弱っている状態のタブンネにはどうすることもできなかった タブンネの抵抗は次第に弱くなっていく、その瞬間トレーナーはタブンネの顔を水から引き揚げた 苦しそうに肩で息をするタブンネをトレーナーは再び水につけた タブンネは先ほどよりさらに大きな動きで暴れる、しかしその分ばてるのも早かったようだ 全くと言っていいほど動かなくなったタブンネを見てトレーナーは頭から手を離し立ち上がり、その場を後にした タブンネは一瞬気を失ったがすぐさま意識を取り戻し水面から顔をあげる 体にたまった水を吐きだし、肩で息をする ──助かった‥‥助かったよ‥‥── タブンネは涙を流しギュッと自分の体を抱きしめた タブンネは恐怖心と安堵で体の震えが止まらなかった しばらくし、体の震えが止まったタブンネは傷をいやす為に住みかに戻ろうとする そして振り返ったその瞬間水流をまとった尻尾がタブンネを直撃した 胴体にモロに喰らって遠方へと吹き飛ばされるタブンネ そこには先ほどのシャワーズが、その少し遠くにはトレーナーが居た 実はトレーナーはその場を離れたわけではなかったのだ 水面に叩きつけられ、溺れるタブンネをトレーナーは指さして笑う そして一頻り笑った後トレーナーはシャワーズと共にその場を後にした タブンネは散々もがいた甲斐もなく、水の中へと沈んでいった ──なんだか、眠くなってきたな── 水の中で緩やかに死を迎えるタブンネ、その横をヒンバスが何匹か通り過ぎる ──次に生れてくる時は、水ポケモンがいいな── 自由に泳ぐヒンバスの群れを見て、タブンネは目を瞑った そんなタブンネに巨大な何かが近付く 巨大な何かはタブンネに近づくとその足に噛みつき、そして水面へと勢いよく上がっていく 急に勢いよく引っ張られたタブンネは再び意識を取り戻した 水面から美しいポケモン、ミロカロスが飛び上がる ミロカロスはキラキラと光を反射する水滴をまとい、その姿はまるで人魚のようだった ミロカロスは水に潜るのと同時に先ほど捕まえたタブンネを水面に勢いよく叩きつける おおよそコンクリートに叩きつけられたのと同じくらいの衝撃をタブンネは喰らう 背面を叩きつけられ背骨や頭蓋骨が砕け、タブンネは水に浮きながら絶命した ミロカロスは異物が気に入らなかったのであろう、その姿に若干の不満を残しつつも再び水中へと潜った そこにはおおよそ水ポケモンとは無縁な、タブンネの水死体が残っただけだった
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タブンネさん@wikiにようこそ ここは2ch・タブンネさんスレで書かれたSSのまとめサイトです ※ 過度な暴力表現のあるSSもあります、閲覧にはご注意ください 作品は全てフィクションです。実在の人物・事件・団体などとは無関係です SSまとめ メニュー 1スレ目 2スレ目 3スレ目 4スレ目 5スレ目 6スレ目 7スレ目 8スレ目 9スレ目 10スレ目 11スレ目 12スレ目 13スレ目 14スレ目 15スレ目 16スレ目 17スレ目 18スレ目 19スレ目 20スレ目 21スレ目 22スレ目 23スレ目 24スレ目 25スレ目 26スレ目 27スレ目 28スレ目 29スレ目 30スレ目 31スレ目 32スレ目 33スレ目 34スレ目 35スレ目 36スレ目 37スレ目 38-42スレ目 43スレ目 44スレ目 45スレ目 46スレ目 47スレ目 避難所まとめ 長編SS タブンネさんAA スレ投下イラスト - - ポケモン板 タブンネさん避難所 管理ページ
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「これでよし、と」 あるトレーナーが自宅で自分のポケモンたちにアクセサリをつけ終える 着飾りの終えたポケモン達はどこか嬉しそうだ 白をベースとした人に近い姿をしたポケモン、サーナイトはその隣にいる薄紫色をした愛らしいポケモン、エーフィをぎゅっと抱き寄せる 二匹とも通常のサーナイトやエーフィに比べ毛並みや体つきもよく、トレーナーの日ごろの努力が垣間見れる エーフィは体をくねらせサーナイトから解放されると、鏡の前で愛嬌のあるポーズを取り出した 実はこの二匹は今日ライモンのミュージカルに出場する予定なのだ 幾度か出場経験があるサーナイトは初めてで緊張しているエーフィを見て微笑んでいる トレーナーはCギアを見て時間を確認する、そろそろ時間のようだ サーナイトとエーフィに声をかけ、トレーナー達は家を後にした ライモンの外れに住んでいるトレーナーは草むらをいくつか通らないとライモンへはいけない 草むらに入る前に入念にスプレーをかけて野生のポケモンに出会わないようにし、草むらを通っていく そんなトレーナーを遠くから不思議そうに見ているポケモンが居た そのポケモンはガサガサと草むらを揺らし、トレーナーの方に近づく そしてトレーナーと目が合わさった、ピンク色の寸胴体系のポケモン、タブンネだ タブンネはトレーナーを見るとにへらっっと緊張感のない笑みを浮かべ挨拶をする ──こんにちは!はじめまして── 野生ポケモンと極力関わり合いになりたくないトレーナーはサーナイトとエーフィを連れタブンネを無視し、正面突破を試みた 迂回するとスプレーが足りなくなるからだ、いちいち時間をかけてる暇はないと判断したトレーナーとポケモン達はタブンネの横を素通りしようとした しかしそううまくいかなかったようだ、タブンネは後ろから気配を隠すつもりもなく鳴きながら付いてくる さらに無視すると、タブンネ今度はトレーナーのズボンの裾をひっぱった ──ねぇねぇトレーナーさん、私と遊びましょ── どこまでも警戒心の薄く、なれなれしいタブンネにトレーナーは苛立ちを感じ始めていた エーフィとサーナイトはそのトレーナーの様子を不安げに見つめている 見つめられているのをわかったトレーナーは心配をかけまいと無理に笑顔を作り、また歩き始めた タブンネは自分に気づいていないのでは、と思いトレーナーに突進を繰り出した 背後から肉の塊の突進を受けてトレーナーは思わず前のめりに倒れる 自分のポケモンがミュージカルにでるのだからと多少着飾った服が泥まみれだ エーフィとサーナイトはトレーナーに近づき気遣う トレーナーは何とか大丈夫と言ったようにサーナイトに手を借りて立ち上がった タブンネは遊んでいるつもりだったのだろう、トレーナー達に先ほどの気の抜けた笑顔を向ける 緊張感のかけらもなくこちらに歩み寄ってくるタブンネにトレーナーはもちろんのことエーフィもサーナイトも怒りが爆発寸前だった サーナイトはトレーナーにいやしのはどうをし、傷口を治した後泥を払う エーフィは怒りで我を忘れてタブンネに攻撃を開始した まず手始めにエーフィは念力による球体を作りだし、そしてそれをタブンネにぶつけた 精度の高いサイコショックはタブンネに決して悪くないダメージを与える 腹部にサイコショックを喰らったタブンネはその場に跪き、腹部を抑え苦しみ始めた ──お腹痛いよ、どうしてこんなことするの‥‥?── タブンネは涙目になりながらエーフィに訴える エーフィは聞く耳持たずと言った風に今度は瞑想を始めた その姿を見たタブンネは腹部を抑えながらも立ち上がり、そしてノロノロと逃げ始めた まるでナットレイのような遅さで逃げるタブンネ、そんなタブンネにエーフィが一瞬で追いつくのは明らかだった 瞑想を終えたエーフィは軽快な身のこなしでタブンネの前に入り込み、タブンネを睨みつける 急に脇からエーフィが現れタブンネはその場にへたり込む エーフィはそのまま再び先ほどより少し大きくなった念力の球体をタブンネに放った サイコショックはタブンネの鳩尾に当たり、破裂する タブンネはトレーナーとサーナイトが居る方へ大きく吹き飛ばされた 鳩尾を強打されたのと背面を強く地面に打ち付けたのとでタブンネは胃液のようなものを吐きだす そして薄らと目をあけるとそこには怒髪天を衝く程に怒っているトレーナーと 瞑想で極限まで精神を研ぎ澄ませたサーナイトが居た その姿を見てタブンネは歯をガチガチと鳴らし、恐怖する 胃液まみれの口元を拭くこともなく、トレーナーとサーナイトの方に向き直り命乞いを始めた その顔を恐怖一色に染め上げてタブンネは助かりたい一心でミィミィと鳴き続ける ──ごめんなさい!ごめんなさい!命だけは助けてください!!── サーナイトはその言葉を理解し、そしてトレーナーに伝える、シンクロによる意思疎通はエスパータイプの十八番である トレーナーはその旨を理解すると、サーナイトに命は奪うな、と指示し、そしてそれをあのタブンネに伝えるように言った サーナイトはタブンネにそういう風にテレパシーを送ると、タブンネは先ほどとは一変歓喜の表情に変わった ──ありがとうございます!ありがとうございます!── タブンネは涙や鼻水を垂れ流しながら鳴き続ける、その姿はあまりにも醜悪だった サーナイトはタブンネに微笑みかけると手を宙にかざし、力を一点に集中させ始めた 膨大な力の塊はその周囲に突風を巻き起こす 異常を察知した周囲のポケモン達はすぐさま尻尾を巻いて離れていった タブンネは一瞬あぜんとしたが、すぐさま理解した 感じ取ったのだ、トレーナーとサーナイトのこれ以上ない悪意を 涙を流し鼻水を垂らしながらタブンネは近づいてくる力の塊を見つめる その顔はやはり、絶望に歪んでいた 力の塊が当たったタブンネはまず最初に全身をミンチにされた 大きな力はタブンネの肉という肉をズタズタに引き裂き、吹き飛ばす 全身の肉が吹き飛ぶのはものの数秒だったが、タブンネにとっては何時間にも長く感じられていた 次いで行われたのは内臓の機能を最低限残したまま傷つけることだ 内臓自体に痛覚はないが、心臓や肝臓、胃などありとあらゆる内臓が傷つけられ、そのたびにタブンネは苦しんだ もはやその時点では叫び声をあげることすらできなかった 力の塊が終息するとタブンネだった肉塊はその場にどちゃりと崩れ落ちた 何より恐ろしいのは気道は確保され、心臓や肺等の臓器と血管はその形を保ち、活動をやめていないのに対し 全身の肉はズタズタに刻まれ目は抉られ嗅覚聴覚はもはやその形を保っていなかったことだ 全てを外界から隔離されたタブンネは、そのまま餓死するまでの長い時間をここで、過ごすことしかできなかった 自慢の再生力も細胞そのものを死滅させられているので意味をなしていなかった 「ごめんなエーフィ、サーナイト」 トレーナーは満足したのか、サーナイトとエーフィに謝罪の言葉を発し、その場を後にする 時間もかかり、何よりこのような格好では参加できないと判断したトレーナーは今日のミュージカルの出場を断念するようだ エーフィは頭を振る、気にするなと言っているようだ トレーナー達は本意ではなかったが、しかしそれでも幸せそうに帰路についた ──暗いよ‥‥何も見えないよ‥‥助けて‥‥助けて‥‥── その場には、ただただ誰にでもなく助けを求めるだけの哀れな肉塊だけが残った
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氷雪が吹き荒れる街、キッサキシティ、そこに一人の中年のベテラントレーナーが訪れた 三十路を過ぎ、どこか味の出ているコートを羽織ったそのトレーナーはやせ細った畑で頭を抱えている農民を見つけた 男は農民に近寄り、そして何か困っているのかを訪ねた 農民はこの街では最近農作物が盗まれる被害が多発していることを話した シンオウの土地でもキッサキシティは近くの街から圧倒的に離れていて尚且つ周りは一面銀世界だ 週に何度か船で物資が届けられるが、それを含めても作物がないと困る と農民は矢継ぎ早に説明した トレーナーは顎に手を当て物思いに拭ける そもそもの話、氷雪地帯に木の実や野菜を好むポケモンが根付くはずがないのだ ニューラ等は肉を喰らうのに対しユキカブリなどはその辺の雑草を雪ごと食べる なのにどうして被害がでるのか‥‥ 「この問題、私に解決させてもらえないだろうか」 興味がわいたトレーナーは農民たちに対し、そう言い放った その日の晩、トレーナーは農民たちの畑の周りに自分のポケモンを配置させる ちょうどその日はあられが吹き荒れていて、雪がくれの特性を持つ二匹にはちょうどよかった あられの中で身をひそめる2匹のポケモン、その姿は夜なのもあってか視認することは不可能だった その時だった、農民の畑にいくつかの影が現れた この地方ではめったに見ることはないピンク色の寸胴体系のポケモン、タブンネだ 複数のタブンネ達は農作物を手当たりしだいに千切りとり、そしてその場を後にする 一匹のポケモンがふわりとした挙動でそのタブンネ達を追いかけていった もう一匹のポケモンはポケモンセンターで待機してあるトレーナーを呼びに行く ポケモンセンターのドアが開く、すると吹雪いている夜の暗闇から水色のポケモン、グレイシアが現れた トレーナーはグレイシアの姿を確認するとすぐさまコートを羽織り、そしてポケモンセンターを後にした トレーナーが先ほどの畑に行くとそこにはふわりと怪しげに舞う白いポケモン、ユキメノコが居た ユキメノコは先ほどのように身をひそめておらず、トレーナーでも容易に視認することができた トレーナーはユキメノコの傍に立ち寄るとユキメノコは先ほどタブンネ達の巣へとトレーナーを案内した キッサキシティをでて、場所は217番道路、トレーナーは切り立った崖に巣穴のようなものを確認する このような場所に近づくことはないし、近づかなければ見つけることもできなかっただろう 巣穴の入り口はあまり大きくなく、さらに入り組んでいるのでどうやら人間は入れそうにもなさそうだ そう判断したトレーナーはグレイシアとユキメノコに巣穴の中のタブンネ達を全滅させるように命令した まず最初にグレイシア、そしてそれに続いてユキメノコが巣穴へと侵入した グレイシアとユキメノコが入り組んだ巣穴を進んでいくと広まった場所へと出た そこには数匹のタブンネ達が身を寄せ合い、盗んだ作物で空腹を満たしていた グレイシアが現れたことによりその場に居るタブンネ達は酷く困惑し始めた ──みんな落ち着け、ここは俺が引き受ける── うち一匹のタブンネがグレイシアを撃退しようと戦闘態勢に入る 体を構えて、グレイシアに突進するがそれよりも早くグレイシアはあられをおこした 巣穴の中に小さな雲が現れ、辺りにあられが吹き荒れる 突進を行ったタブンネはいつの間にかグレイシアを見失い、その場で無様にこけてしまった タブンネはすぐに体を起き上がらせ辺りを見渡す しかしどこを見渡しても周りはあられが吹き荒れるだけだった あられにより少しずつ消耗していくタブンネは焦りが生じたのか辺り構わず突進をしはじめた 一方でグレイシアはと言うと奥の方に隠れているタブンネの残党共の目の前に居た あられの中で喜劇を演じるタブンネを余所にグレイシアはタブンネ達を見下す 子供が2匹に成体が3匹、どうやらこのタブンネ達は親子のようだ グレイシアは一匹の子供に対してれいとうビームを放つ れいとうビームを喰らった子タブンネはその場で氷漬けにされ、動かなくなった 氷漬けにされたタブンネを見て一同が叫び出し、絶望した グレイシアは再び口に冷気をため、れいとうビームを放とうとする すると一匹のタブンネがグレイシアの前に立ちはだかり、家族を守ろうとした ガクガクと体を震えさせ怯えているタブンネに対し、グレイシアは足元に冷気のビームを放った 胴に対して短すぎる足がすべて冷却される 身動きが取れなくなったタブンネを余所にグレイシアは後のタブンネ達に目をつけた ──お願いします、子供達は助けてあげてください── 足を氷漬けにされた母タブンネはその場でグレイシアに懇願する しかしグレイシアがそれを聞きいれることはなかった、残りのタブンネに対して吹雪を放ち、一斉に凍らせる 吹雪を終えた後には趣味の悪い氷漬けのオブジェが完成していた 生き残ったタブンネはその場に崩れ落ち、泣き叫んだ その直後あられが晴れて中からボロボロになったタブンネが現れる タブンネは辺りを見渡し、そして趣味の悪いオブジェと崩れ落ちる伴侶 悪魔のような笑みを浮かべてオブジェを尻尾でなでるグレイシアを発見した タブンネは呆然とし、その場から一歩一歩ゆっくりと歩ゆみ寄る ──どうして‥‥どうしてこんなことに‥‥── タブンネは誰に言うわけでもなくつぶやいた グレイシアはその場を後にする、その後再びただ立ち尽くすタブンネの夫妻を霰が覆った 霰が吹き荒れる中からすっと母タブンネは何者かに抱きつかれる ユキメノコだ、ユキメノコは母タブンネをマイナス50度の冷気で凍らせ、消えていく その姿を見た父タブンネは必至に追いかける、しかし追いつくことはなかった 伴侶をさらわれ子は失われ、父タブンネは失意に満ち崩れ落ちた その瞬間、小さい、本当に小さい鼓動をタブンネは聞き捕らえた 一番最初に凍らされた子タブンネはまだ生きていたのだ 氷漬けの子タブンネを抱き、そして氷を溶かそうとする しかし抱きついただけで溶ける氷でもなく、その小さな命はその生命を終えようとしていた そうはさせない、と決意に燃える目で氷を削っていく、しかしそれでは間に合わない 最終手段としてタブンネは氷漬けになった子タブンネを地面に思いっきり叩きつけた バキンという音が鳴り、氷が砕けちる それと同時に凍っていた子タブンネも砕け、その幼い命は実の父によって奪われた 最後の最後まで彼は哀れな喜劇役者だった 巣穴からグレイシアと手ぶらのユキメノコがでてくるとトレーナーは巣穴を大きな岩でふさぐ そしてグレイシアとユキメノコに吹雪を撃たせて、それを固定した これでもう二度とやつらはでてくることはないだろう そう思ったトレーナーは217番道路を後にした 結論から言うと、タブンネ達はどうやらイッシュ地方出身のトレーナーに捨てられたようだ 極寒の地で彷徨っているとそこにちょうどいい住みかがあり、そこに根付いたと思われる 理由がわかって満足したトレーナーはキッサキシティから船に乗り、ファイトエリアへと向かった 街を覆い尽くす雪雲の上には、太陽が輝いていた
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数百年も昔の話である。当時は飛行機などはなく、海で隔てられた国と国とを行き来するのに船が使われていた。 船旅には時間がかかる。特に、当時の主要な二つの国の間を移動するのには、かなりの長い期間が必要だった。 時間がかかればその分コストとリスクが付いて回るため、船乗りや商人たちは考えた。なんとかこれを短縮できないか。 ある時、研究によって逆廻りの航路を利用すれば大幅にその移動時間を短縮できるということが分かった。 その二つの国も、逆廻りで旅を成功させたものに莫大な賞金を出すとしたため、多くの船乗りがこれに挑戦した。 しかし、当然その航路に関する情報はなく、出発した船のほとんどがすぐに帰港するか、そのまま行方知れずになった。 やがて挑戦する船乗りは誰もいなくなり、この航路は数十年もの間封印されていたのだった。 ある時、新進気鋭の若い船長がこの逆廻り航路のことを知り、僅かな船員を連れてこれに挑戦することとなった。 このことは大きなニュースになったが、世間の目は達成できるはずなどないと冷ややかなものだった。 しかし、若者の船は同じ時期に出発した順廻り航路の船が向こうへ到着する前に、交易品を積み込んで戻ってきた。 挑戦は大成功を収めたのだ。若者は一躍英雄となった。彼は莫大な賞金を受け取り、世間では成功を讃える歌が流行した。 彼が言うには、今回の挑戦が成功したのにはあるピンク色の生き物の存在が大きかったらしい。 船は出発してから陸伝いに補給を続けて進んだが、それも数週間で途切れてしまい、海を突っ切ることになったらしい。 とはいえそこで陸地が途切れることは知られていたので、それからは予定通りひたすら伝え聞いた方角へ進んだそうだ。 彼は食糧の確保に細心の注意を払っていたが、なんと最後に立ち寄った港町で仕入れた缶詰には、木屑が詰められていた。 戻るのにも十分な食糧は残っておらず、彼には進むしかなかった。船員は栄養失調に罹り、病に臥せるものもでてきた。 もはやここまでかと思った時、目の前に陸地が見えた。目的地に到着したのかと思ったがそうではないらしい。 どうやら無人島のようだ。上陸してみると、そこは温暖で様々な果物がたわわに実る天国のような島だったという。 しかし何より船員たちの興味を惹いたのは、今まで見たこともないピンク色で丸々と太った奇妙な動物だった。 身の丈およそ1m。人間に対する警戒心は持っていないようで、人間か近づいても気にせず木の実を貪っていたという。 理由は不明だが、この生き物はタブンネと名付けられた。天敵がいないからだろうか、タブンネは簡単に捕まえられたそうだ。 試しに捕まえた一匹を殺し、その肉を食べてみると、上等な牛肉にも勝る舌が蕩けるほど素晴らしい味だったらしい。 そのため若者はこの生き物を集めて絞め、保存がきくよう干し肉を作った。同時にここで水と果物を補給したそうだ。 更に、長い船旅の間、獣欲を発散するために何匹かのメスのタブンネを捕えて積み込んだそうだ。これが正解だった。 タブンネは縛って床に転がしておくたけで、全く抵抗できずに涙を流して弱々しい鳴き声を上げることしかできなかったそうだ。 また、それらは生命力が強く、果物の皮や芯を与えるだけで生き続け、果物が腐りだしてからはその腐った果実も貪るように食べた。 これによって、乗組員たちは本来の目的に加え、向こうにたどり着くまで新鮮なタブンネの肉を口にすることができたという。 彼の成功を知った両国は、これまでの航路を使った交易を取りやめて逆廻り航路を利用するようになった。 航海中の補給にはこの島が利用された。当然タブンネは狙われるようになり、次々に殺されていった。 タブンネは傷ついた仲間を見つけると、助けようと集まってくるそうだ。特にメスが傷つくとこの行動は顕著になるらしい。 そのためメスのタブンネを見つけて棍棒で頭を叩き割って放置しておけば、効率よくタブンネを集められるということだ。 こうして捕えられたタブンネは加工されたり縛られたりして船に積み込まれ、船乗りの蛋白源や欲望の捌け口になるのだった。 また、のろまなタブンネを殺すことが船乗りにとっての娯楽になった。一日で何百匹ものタブンネを仕留めたという記録も残っている。 タブンネが狩りつくされるのにそう時間はかからなかった。最後に目撃されたのは今から200年も前のことである。 ひと組のつがいが数個の卵を温めていたところを見つけたので、卵を奪い取って残らず踏みつぶし、親を絞め殺したというものだ。 これ以降の目撃情報はない。島中にいたタブンネは、最初に人間に発見されてから僅か数十年で絶滅したと考えられている。 タブンネがいなくなってからもこの島の重要性は変わらず、多くの船乗りがこの島で水や食料を補給していた。 そして次第に人が住みつき、作物を作るようになる。以降この島は補給基地として大いに発展していくのだった。 しかし、飛行機械の発達に伴ってついにはその役割を失い、今はリゾート地としてバカンスには多くの観光客を集めている。 補給基地として栄えていた時代に、当時の人間が建てたタブンネの立派な銅像は、現在でもしっかりと海岸に佇んでいる。 だが今となっては訪れる観光客のほぼすべてがその由来を知らない。