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エターナルシティ2史上最悪な事件。 様々な人々に打撃・絶望・混乱を招き、栄光からの堕落を辿ったEternal Shelters ※編集者は特に慎重に編集した方が良い(真相に詳しい人の加筆者・修正者求む) 青翼連合の中でも問題のなく、人気・実力・良識の三拍子を揃えた連合……それがEternal Shelters(略ES)だった。 しかし、とある連合員が運営のバグを利用し錬金術が出来る事を編み出してしまい大問題となった。 事の発端は公式掲示板にて書き込みによるものからこの事件が発覚する。 偶然このバグを発見したとしEternal Sheltersの連合長カレン・ミストラルはこの事を重く見た為、運営にバグとしてメールにて報告していた。 しかし、運営が一向に対応せず、痺れを切らした連合員のりばるが錬金術に関する記事を投稿したことにより 「ESが錬金した後に報告したのでは?」という勝手な憶測が飛び、終いには反ESとして 連合員へ誹謗中傷するささやき、全チャでの脅しとも取れるような発言が始まった。 当初ESでの弁明では、 錬金術はりばる当人が勝手に載せた事であり、連合員は錬金には一切荷担はしていないと回答している。(ただその監督責任の立場から連合長は混乱を招いた事で陳謝した。)※ES公式掲示板より それによる不穏な噂や問題となる態度など、連合自体の人気がガタ落ちてしまった。 その為今後の活動が危ぶまれていたが 名誉挽回を願う人や復活を希望する元連合員やファンの熱い声援が後押し、ESは見事に復活を果たすのであった。 今現在、Eternal Sheltersの公式サイトは再開し、連合も現在活動中であるが 錬金騒動の発端となった張本人は、姿を現していない。 なお、この出来事はEternal Shelters唯一人の問題ではなく、運営の問題もあり、Eternal Sheltersのみを責めるだけで終わらない。 ESの公式掲示板へ匿名を利用した悪質な書き込みも卑怯以外の何ものでもない。
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[部分編集] ZF錬金術展示館 ▽ 自慢の逸品をみんなに紹介しよう! 錬金第1展示室 満室 錬金第2展示室 空き 錬金第3展示室 空き 錬金第4展示室 空き 錬金第5展示室 空き 錬金第6展示室 空き 錬金第7展示室 空き 錬金第8展示室 空き 錬金第9展示室 空き 【自慢の錬金術アイテムを紹介しよう】 画像を添付して、各項目を書き込めば、いつでも自慢の錬金術の品をみんなに紹介することができます。 ※投稿する画像は、JPEG形式、GIF形式、PNG形式のいずれかをご用意いただけると助かります。BMP形式のものは、正しく表示されないことがあります。 ※画像のアップロードの方法はこちら ページトップへ [部分編集] サンプル No.0 ディバイダーEX 投稿者 しのぶちゃん 投稿日 20yy年mm月dd日 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ディバイダー01.JPG) 生産物名 ディバイダーEX 性能1 ***** 分類 装備品 性能2 測量+1行軍+1 必要スキル 錬金術9鋳造9 素材アイテム ディバイダー 材料 材料1 魔術の刻印10材料2 沈没船の断片地図30材料3 素材の入手方法 沈没船から 方針 特性開花 装備効果 航行速度上昇R5航行速度上昇約5% 【投稿者コメント】 苦労してつくりあげた錬金術の逸品を みなに自慢するコーナーです。 材料集めや 作成ポイントなど 紹介してもらえるといいですね。 製作してくれたのは「しのぶちゃん」です。 【みんなの感想】 名前 コメント ★★ 選択肢 いいね No.0 [] (1) ページトップへ [部分編集] ひな型フォーム これより下には、新規ページ作成時用のコピペフォームを貼りつけておきます。 上の「編集」→「ページ編集」から該当箇所をコピペしてお使い下さい。 第◯展示室 展示品スライド « » var ppvArray_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c = new Array(); ppvArray_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c[0] = http //w.atwiki.jp/zero-flora/?cmd=upload&act=open&page=ZF%E9%8C%AC%E9%87%91%E8%A1%93%E5%B1%95%E7%A4%BA%E9%A4%A8&file=%E9%8C%AC%E9%87%91001.jpg ; ppvArray_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c[1] = http //w.atwiki.jp/zero-flora/?cmd=upload&act=open&page=ZF%E9%8C%AC%E9%87%91%E8%A1%93%E5%B1%95%E7%A4%BA%E9%A4%A8&file=%E7%84%A1%E9%A1%8C.png ; ppvArray_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c[2] = http //w.atwiki.jp/zero-flora/?cmd=upload&act=open&page=ZF%E9%8C%AC%E9%87%91%E8%A1%93%E5%B1%95%E7%A4%BA%E9%A4%A8&file=%EF%BE%83%EF%BE%9E%EF%BD%A8%EF%BE%8A%EF%BE%9E%EF%BD%B2%EF%BE%80%EF%BE%9E%EF%BD%B001.jpg ; window.onload=function(){ ppvShow_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c(0); }; function ppvShow_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c(n){ if(!ppvArray_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c[n]){ alert( 画像がありません ); return; } ppv_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c$( ppv_img_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c ).src=ppvArray_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c[n]; ppv_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c$( ppv_link_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c ).href=ppvArray_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c[n]; ppv_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c$( ppv_prev_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c ).href= javascript ppvShow_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c( +(n-1)+ ) ; ppv_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c$( ppv_next_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c ).href= javascript ppvShow_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c( +(n+1)+ ) ; } function ppv_0_bf91a46cec538710fe04ea2914c9bd9c$(){ var elements = new Array(); for (var i = 0; i arguments.length; i++){ var element = arguments[i]; if (typeof element == string ) element = document.getElementById(element); if (arguments.length == 1) return element; elements.push(element); } return elements; } ≪≫を押すことで、当ページの船画像がスライドできます。 ★お気に入りの展示品に「いいね」を贈ろう!★ ※ログイン必須。IDPWを知らない方は商茶で聞いてね♪ [部分編集] No.0 ***** 投稿者 ***** imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (*****.JPG) 生産物名 ***** 性能1 ***** 分類 ***** 性能2 ***** 必要スキル 錬金術 素材アイテム ***** 材料 材料1*****材料2******材料3***** 素材の入手方法 ****** 方針 ****** 装備効果 ***** 【投稿者コメント】 【みんなの感想】 名前 コメント 選択肢 いいね NO.* (0) ページトップへ
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【生産スキル】 素材アイテムを加工して様々なアイテムを作成する生産スキル。 物理法則に則るもの、物理法則に反するもの、魔法による加工を介在するもの、その全てを操作する。 Lv向上に従いより高度なアイテムの作成が可能となる。 ※作業には別途道具が必要な場合があります。 ※一部のアイテム作成には魔法スキルの習得が必要です。 サモナー初期取得スキル。 装備の修理やアイテムの短縮生産、召喚モンスターの融合などを行う。 初出:1話 メイキング技能(6話より) 練成 物質を全く異なる物質へと変性すること。物理常識は無視される。 合成 物質を化学反応に従って異なる物資に変質させること。物理常識に従う。 抽出 混合物である物体から特定の物質のみを取り出すこと。 希釈 水溶液濃度を溶媒で薄める。 濃縮 水溶液濃度を高める。 破砕 物体を粉々にする。 濾過 液体中の固体を濾し取る。 分析 物質の持つ効能・特性を見極める。 酸化 酸化反応を起こす。 還元 還元反応を起こす。 恒温 物体温度を一定に保つ。 恒湿 気体湿度を操作して一定に保つ。 液化 気体を液体に凝縮させる。 気化 液体を気体に蒸発させる。 固体化 液体を固体に凝固させる。 溶融化 固体を液体に融解させる。 昇華 固体から気体へと一気に変化させる。 反復 一定の工程を繰り返す。 反応促進 反応速度を加速する。 作業記憶 一連の工程を記憶する。一度自分自身の手で全工程を実施する必要がある。 短縮再現 作業記憶した工程を再現する。 融合識別 召喚モンスター等の融合可能な組み合わせを見極める(Lv10で追加) 修復 アイテムの耐久度を回復。273話で呪布を授けられて追加。 魔力付与 呪布から触媒と依代となるアイテムを使って、マジックアイテムを生み出す事が出来る。273話で呪布を授けられて追加。(その時Lv.12) 魔力吸収 273話で呪布を授けられて追加。 体力回復 273話で呪布を授けられて追加。 魔力回復 273話で呪布を授けられて追加。 魔素融合 魔力を伴うアイテム同士を融合する。(Lv35で追加) 精製を進める事で品質が上がる場合もある。 また、別のアイテムとなる可能性もある。 魔素抽出 アイテムに備わる魔力を抽出、魔石、魔晶石、魔水晶、魔結晶に移してしまう技能。 錬金術のLv.を上げれば獲得できるらしいが、キースは師匠にそのための敷物をもらった。(622話) 呪符生成 無音詠唱、詠唱破棄がLv.上限の60に達した際に追加。(623話) 適当な紙に呪文を封じ込んで、呪文詠唱無しにいつでも使用出来るもの。 以下上位職限定メイキング技能 重量測定 (239話)
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錬金術道具 Alchemical Tools 錬金術道具は戦闘、ダンジョン探索、あるいはその他の錬金術アイテムの作成を含む様々な状況において、非常に便利であることが証明されている冒険用アイテムである。〈製作:錬金術〉技能を使用すれば、キャラクターはこれらの道具を全て作成することができる。それぞれのアイテムを製作する際のDCは錬金術道具の表に記載されている。 錬金術道具 アイテム コスト 重量 〈製作〉DC ブラッドヴァイン製ロープ 200gp 5ポンド 30 ガラガラ薬 50gp ― 25 焼失インク(1ビン) 40gp ― 25 摩擦液 25gp 1ポンド 20 ツグミ飴 50gp ― 25 模倣臭気瓶(動物用) 25gp ― 20 模倣臭気瓶(人型生物用) 50gp ― 25 模倣臭気瓶(魔獣用) 100gp ― 30 達人油 50gp 1/2ポンド 25 標石 50gp 1ポンド 25 試験紙 1gp ― 15 追跡嗅ぎ煙草 200gp ― 30 追跡粉 30gp ― 25 嘔吐カプセル 12gp ― 15 ウォウド塗料(1ブロック) 60gp ― 30 ウォウド塗装用具 300gp 1ポンド 30 ブラッドヴァイン製ロープ Bloodvine Rope 市価 200gp; 重量 5ポンド この軽く頑丈なロープは50フィートの長さで、錬金術で処方したブラッドヴァインから作られている。ブラッドヴァインは緋色の珍しいつる植物で、温暖なジャングル環境にのみ生育する。耐久性の高さから登山家に珍重される一方で、ブラッドヴァインはクリーチャーを拘束する際にも使用することができる。ブラッドヴァイン製ロープは硬度5、10ヒット・ポイントを持ち、DC30の【筋力】判定で破壊することができる。ブラッドヴァイン製ロープで縛られたクリーチャーはDC30の〈脱出術〉判定か、DC30の【筋力】判定に成功すれば抜け出すことができる。 ガラガラ薬 Gravelly Tonic 市価 50gp; 重量 ― この薬はドロドロで、その臭いは鉄くずに似ている。ガラガラ薬を飲むと1時間の間声が低くきしむようなものになり、〈威圧〉判定に+5の錬金術ボーナスを得る。 焼失インク Light Fire Ink 市価 40gp; 重量 ― この錬金術で作られたインクは、読んだ後に秘密の文書が破壊されることを保証してくれる。乾かした後にこのインクが光にさらされると、おおよそ1分以内に試薬が自然と燃え始める。火は小さなものだ――紙以外のものを燃やせるほど大きなものではない。このインクが石や木のような材質に使用されると単に文字が消え、何かが書かれていた痕跡は残らない。このインク1瓶には、150文字までの短い文章10個を書けるだけの量が入っている。 摩擦液 Liquid Traction 市価 25gp; 重量 1ポンド このガラス瓶はネバネバしたもので満たされており、甲板の摩擦力を高めるために船乗りに珍重される。履き物に塗って1時間乾かすと、摩擦液は平衡感覚を保つために行う〈軽業〉判定に+2の錬金術ボーナスと、突き飛ばしに対するCMDに+2のボーナスを与える。摩擦液は氷やグリースといった滑りやすい面や不自然に粘つく面では効果を持たない。 ツグミ飴 Lozenge of the Songbird 市価 50gp; 重量 ― この蜂蜜でコーティングされた飴は、飲みやすい試薬で作られている。この飴を食べると1ラウンド後に効果を現し、以降1時間の間、全ての〈芸能:歌唱〉判定に+2の錬金術ボーナスを与える。 模倣臭気瓶 Masking Scent 市価 さまざま; 重量 ― 動物 25 gp; 人型生物 50 gp; 魔獣 100 gp このアイテムには様々な臭いが入っており、それぞれ動物、人型生物、魔獣のいずれか1種類に合うものとなっている。瓶1つを中型サイズのクリーチャー1体に振りかけると、以後8時間の間、その臭いが模倣臭気瓶に合わせたクリーチャーのものに変化する。 達人油 Oil of the Masters 市価 50gp; 重量 1/2ポンド この淡い金色の油は木くずのような臭いがする。弦楽器の弦や木管楽器の胴体部に塗ると、楽器の音質がより良いものとなる。1時間の間、この楽器を演奏するものは、適切な〈芸能〉判定に+2の錬金術ボーナスを得る。 標石 Pathstones 市価 50gp; 重量 1ポンド このアイテムは陽光棒に似た特性がある。この白い小石には錬金術による手が加えられており、こすりあわせると柔らかな光を放つ。この光はかすかなものだ――石が光っていることが分かる程度にわずかなものでしかない。有効な光源として扱うほど明るくはないが、後から付いてくる人に示すよう、単文を意味する形で配置したり、経路を示すことができる。 試験紙 Reagent Paper 市価 1gp; 重量 ― この紙は液体を識別するのに役立つ。酸性、アルカリ性、魔法的といった基本的な特徴に合わせて、色が変化するのだ。これにより、ポーションやその他の液体を識別するために行う〈呪文学〉及び〈製作:錬金術〉判定に+2の錬金術ボーナスを与える。 追跡嗅ぎ煙草 Tracker s Snuff 市価 200gp; 重量 ― このきめ細やかに挽かれた煙草は錬金術で処方されており、吸引すると感覚、とりわけ嗅覚を鋭くしてくれる。これにより吸引したものは1時間の間、鋭敏嗅覚能力と〈知覚〉判定に+2の錬金術ボーナスを与えてくれる。しかしこの効果が終了すると、関節が固くなり、奪われるような酷い痛みに苦しむことになる。そのため、使用者は1d2ポイントの【敏捷力】ダメージを受ける。 追跡粉 Tracking Powder 市価 30gp; 重量 ― このとても細かく青白い粉を地面に振りまくと、以降48時間の間、この範囲を通過したクリーチャーもしくは個体の足跡が明らかになる。この粉は追跡する際に行う〈生存〉判定に+10の錬金術ボーナスを与える。〈生存〉が未修得であったとしても、〈生存〉の代わりに〈知覚〉を用いることで、粉により足跡を残したクリーチャーの経路を1マイルまで追跡することができる。1回分で60平方フィートまでの範囲を覆うことができる。追跡粉は小さな革製のポーチに入れられ、ポーチ1つで10回分が入っている。 嘔吐カプセル Vomit Capsule 市価 12gp; 重量 ― この小さいカプセルには、凝縮させた吐き気を引き起こす薬草が収められている。このカプセルを使用するには、使用者は噛み砕き中身を飲み込まなければならない。そうすると、使用者は即座に吐瀉物を撒き散らす。嘔吐は1全ラウンド持続し、使用者はこの間別のアクションを行うことができない。その後のラウンドでは使用者は完全に回復し、一切不利益な効果を受けない。このカプセルは興味を引くために用いられ、その間にローグ働きをする場合がほとんどである。あるいは偽りの病気を引き起こす目的にも用いられる。これによりボクシングで戦いから逃げ出したり、犯罪者が逮捕されている時に混沌とした状況を作り出したりする。 ウォウド塗装用具 Woad Painting Kit 市価 300gp; 重量 1ポンド ウォウド(ホソバタイセイ)を連想させる、この青いペースト状の錬金術の構成要素は、非常に様々な使い道がある。呪文の物質構成要素に混ぜ込むと、術者の肉体を直接青く塗り上げ、その呪文に《物質要素省略》を適用したかのようにその呪文を発動することができる。また、10分かけてウォウドで身振りを象徴するデザインを描き、15+呪文レベルに等しいDCの〈呪文学〉判定に成功すれば、君はその呪文に《呪文動作省略》を適用したかのように呪文を発動することができる。君はこの方法で同時に呪文を1つだけ描いておくことができ、準備した呪文を発動したり何らかの形でこの模様が取り除かれてしまうと、ウォウドの模様の効果は失われる。(更新) ウォウド塗料は小さく凝縮されたブロックで売られる(それぞれ60gp)。使用するには木製または石製のパレットの上に粉状にしておき、この粉と水少量、それに呪文の物質構成要素を混ぜ合わせてペースト状にしなければならない。一般的な用具にはパレット1つと小さな塗料が5ブロック入っている。ブロックは10個分の構成要素の模様を塗るか、《呪文動作省略》用の模様1つを塗るのに十分なものだ。ウォウド塗料は呪文の使い手でないものには何の利益もない。
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第2章 前編 「Buongiorno!(おはようございます!)」 爽やかな朝、爽やかな挨拶を、爽やかな笑顔で、爽やかな使い魔が、御主人様へ申し上げる。 ……返事が無い。ただの屍(?のようだ。 「朝ですよ! 起きて下さい!私の可愛い御主人様!」 「…おーい。 …朝ですよー」 「早く起きないと食べちゃうぞー(性的な意味で)」 「……(まだ夢の中か? オイ)」 少しイラっときたが、我慢々々。これもコミュニケーションの一つだ。 『やりたい事をやりたい時にやる』 『”明日”のため”今日”我慢する』 『両方』やらなくちゃあならないってのが『人間』のつらいところだな。 大きな『矛盾』も、楽しめればそれで良し! とはいうものの、流石に無反応は面白くなく、ちょっとだけ悪戯することに決めた。 「朝ですよー」 プニ (お やわらかい…) 幸せそうに眠っている御主人様の頬をつつく。 「…うにゃ」 !? 「…朝ですぜー」 プニプニ 「…うにゃあ」 (こ、こりは!?) お も し ろ い ! 「朝朝朝ー」 プニプニプニ 「…うににゃあ」 (もう起きてんじゃねぇのか? これ…) でも反応が”おもしろい”ので、もっと続けることにした。 「右からつつく。 左からつつく。 つまり……挟み撃ちの形になるな」 プニー 「…ぷー…」 「あぶなァーい! 上から襲って来るッ!(小声)」 鼻を上からプニー 「…むー…」 (絶対起きてるし、絶対”わざと”だ…。 しかし…) 何だこの感情は? こう、心が満たされるというか… 癒されるというか… 自分に新たな嗜好が生まれ出る瞬間に戸惑う。 「うーん…」 (お? 流石に起きるか?) 寝返りをうっただけで、起きようとしない。 「…やれやれだぜ?」 両手の人差し指を、御主人様の頬へ近づける。 「オラ オラ オラ オラ」 プニプニプニプニプニプニ…… 「…UUU、UREEYYYYYYYYYッ!!」 まるで、人間を辞めたかのような咆哮でベッドから飛び起きるルイズ。 「何すんのよ! もっと普通に起こしなさいよ!」 両手で頬をさすりながら、使い魔を怒鳴る。 「スイマセェェン……。 余りにも”可愛らしい”寝顔だったのでつい……」 遊んでしまいました。 「……ま、まあ、素直に謝ったから今回は許してあげる! でも、次はちゃんと起こしなさい!」 ほ~んの少しだけ嬉しそうな顔で、簡単に許すルイズ。 …もしかして「可愛らしい」って言ったから? だとしたら…。 なんて不憫な子……。 オレがもっと褒めてあげないと。 「可愛い」程度で満足したらもったいない。 この娘は御世辞抜きで可愛いのだから。 もっと輝いてもらうためには、少々のことで満足してはイカン! 『自信』を持つことは、強く美しく生きていくためには欠かせないのだ。…自信過剰は困るが。 わずか1秒弱で御主人様への感想と決意を固めたスクアーロだった。 そんな使い魔を尻目に、背伸びをして目を覚ましているルイズ。 「ウーン…… そんじゃ、服」 椅子にかかった制服を、ルイズへ手渡す。 ネグリジェを脱ごうと、裾を掴んだ。そこで動きが止まる。 「…あっち向いてなさい」 スクアーロに命令する。 ……恥ずかしくないんじゃ? 「いいから! あっち向いてて!」 「へいへい」 「返事は『ハイ』! 次、下着! クローゼットの一番下の引き出し!」 言われた通り、引き出しを開ける。 その中から”今日の気分”で選び出すスクアーロ。 (色気のあるヤツがないな…) 少しションボリしながら、選び終える。 「とっとと渡しなさい。 こっちを見ずに」 「相手を見ずに、物を渡すのはマナー違反だと…」 「うるさい」 しぶしぶ下着を投げ渡し、次の指示を仰ぐ。 「着せましょうか? 服」 「…いいわ。 自分でやる」 「そんな! フツー、使い魔とか召使いに手伝わせるだろ!?」 「自分を知れ… そんなオイシイ話が…… あると思うのか? おまえの様な(スケベな)使い魔に」 「…ヤッダーバァァァ…」 声にもならない声で、心の叫び(?をゴミ箱になげかけるスクアーロであった。 部屋を出ると、赤い髪の”bella donna ベッラ ドンナ”がいた。 bella donna(伊:美人) 特に胸がグンバツな美女が。 「おはよう。ルイズ」 ルイズは顔をしかめると、嫌そうに挨拶を返した。 「おはよう。キュルケ」 「あんたの使い魔って、これ?」 何故か自分の隣にいるスクアーロを指差す。 スクアーロは、手をキュルケの腰へまわしつつ、キュルケの手にキスをする。 「Buongiorno! あなたほどの『炎のように激しく、熱を持った美しさ』は初めてです。 お嬢さん♪」 「あら? お上手ね。 わかってるじゃない?あんたの使い魔さん♪」 「ダァッシャッ!!」 キュルケが言い終えると同時に、使い魔へA・猪○ばりの延髄蹴りを決めるルイズ。 さん付けにランクアップしたことを喜ぶ暇も無く、床を泳ぐ鮫。 「あらあら」 「ごご、ごめんなさいね? まだ躾がなってなくて。 すす、すぐに床に寝てしまうのよ。困ったものだわ」 肩を小刻みに震わせながら、使い魔に止めを刺す寸前のルイズ。 どこと無く全身にオーラを纏っているような……。 「だけど、『平民』を使い魔にするなんて、やるじゃない”ゼロ”のルイズ?」 怒りのスーパーモード状態のルイズを目の前にしても、動じることも無く挑発するキュルケ。 (後頭部とか首はヤバイだろ。常識的に考えて…) 瞬時に当たり所をずらして、即死だけは防いだスクアーロ。だが当然、床の上に寝ている。 「でも、どうせ使い魔にするなら、こういうのがいいわよねぇ~。 フレイムー」 のそのそと、赤い何かがキュルケの部屋と思われるドアから出てくる。 「! …これって、サラマンダー?」 ルイズが悔しそうに尋ねる。 そうよー。火トカゲよー。と自慢するキュルケの足元で、フレイムと呼ばれたサラマンダーが行儀良くしている。 「…Buongiorno……。 使い魔どうし仲良くやろうや」 「きゅるきゅる…… きゅるきゅる?」 「…ありがとよ。 元気いっぱいだぜ?」 なんとなくだが、意思疎通に成功したことに満足するスクアーロ。 フレイムとの挨拶を終えた鮫はぼんやりと、タイプの違う2人の美女のおしゃべり(?を聞く。 「―――あなた、お名前は?」 御主人様同士の会話が終わり、ゆっくりと起き上がろうする平民使い魔へ問いかける。 「スクアーロ。 オレのクニで”鮫”って意味だ」 「すくあーろ? 珍しい名前ね」 「だろうな」 「ま、よろしくね。使い魔さん。 じゃあ、お先にし・トゥ・れいィィィ~」 …キュルケがとっびきりのギャグを披露しながらいなくなると、ルイズは拳を握り締めた。 「ぐーやーじ~~! (さっきの”し・トゥ・れいィ”も”ゼロ”と”れい”をかけて馬鹿にしてんだわ!)」 「別にいいじゃないか。 気にしたらイカンよ?」 「よくな~いッ! メイジの実力をはかるには使い魔見ろって言われるぐらいよ!」 「『平民』と『サラマンダー』では比較にならない?」 「当然でしょ! 人間同士でいえば『平民』と『貴族』ぐらい違うわよ!」 「……(他の『パッショーネ』のメンバーなら、ぶっ飛ばされてんぞ?)」 未だ興奮冷めやらぬルイズに問う。 「なあ、さっき話してた微熱とかゼロって『二つ名』ってやつか?」 「……そうよ」 「ふーん」 「……聞かないの?」 「何を?」 「二つ名の由来」 「君が教えてくれるなら」 「……。 ……行くわよ」 (やっぱり。さっきの会話からじゃあ、あんまりいい意味じゃなさそうだよな) ご機嫌ナナメの御主人様の後を、さっきのダメージの後遺症か、ナナメに歩きながらついて行く。 (やっぱり自信を持たせないと。) この娘には色々頑張ってもらわなければ…。 帰る方法を調べてもらうっていう大事な仕事があるからな。 それに何より……。 「美人は笑顔が一番ッ! これは真理だッ!」 ……今の鮫には親衛隊だった頃の獰猛さは全く感じられない。 ……異性に対する貪欲さは増しているが……。 「The Story of the "Clash and Zero"」 第2章 ゼロのルイズッ! 前編終了 To Be Continued ==
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アルメ - 錬金術士 アルメ - 錬金術士転職クエスト 特徴 魔法士に比べ瞬発力はかなり落ちるがパワーにおいてはグランドチェイス全キャラクターの中で最も優れています。 爆弾、地雷、毒ガスなど瓶の中からいろいろな物を取り出して敵を攻撃することもできるし 瓶の中に入っているアイテムをランダムでひとつ取り出すこともできます。 また、味方の治療、味方のシールドなどチーム支援も同時に行うことができ、機動力が劣る面を除けば使い勝手のいい職業です。 錬金術士の黒魔法は相手の目には見えない地雷設置、毒ガス散布、バズーカ砲を撃つなどワンランクアップした攻撃ができ 白魔法は近くにいる味方を治療して防御シールドを張るなど防御の幅も広がりました。 転職クエスト 戦闘錬金術士に転職するためには転職証明書が必要で転職証明書を得るためにクエストを遂行しなければなりません。 → ガドセン退治作戦
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ブラウザードの錬金術師wiki (wild_catsギルド私家版) トップページ FAQ目次一覧 FAQ目次(ペット関連) Q11 どのペットを同伴すればいいか迷います。同伴の判断基準は何でしょうか(概要編) Q11 どのペットを同伴すればいいか迷います。同伴の判断基準は何でしょうか(概要編) A11 第1に「Lv1の時点で死後復活スキルを持っているペット」、第2に「成長率 1.10以上のペット」を同伴するのがおすすめです。 (情報提供 SGRーBokeさん、appleさん、いなばさん) 図11-01.ペットの冒険レベルがLv1の時点で「死後復活スキル」を既に持っているペットの例 1.スキルの重要性について ペットに関しては成長倍率よりもスキルの方が大事だと思います。 特に復活スキルは重要です。身代わりが1回増えるわけですから さらに麻痺系スキルを引けるとかなり使えます。 というより与えるダメージはあまり考えていません。 ちなみに私のセレクトの仕方は初期スキルが復活か麻痺系になるまで開放します (情報提供 いなばさん) 2.ペットの成長率の重要性について ペットですが、同じペットでも成長率は異なるようです。 ペットの成長率が高い方が強くなります。 なるべく成長率が1.10以上のペットを同伴と、きめて下さい。 成長率は、普通のペットだと最高1.1、ボス?だと1.15とかもあるという感じですよね。 成長率が高い方が強くなりますが、なかなか1.1にはめぐり合えないですよね・・・。 1.1より上のものはまだめぐり合ったことないです^^; トレーニングすれば成長率変えられますけど、課金するかインスタンスの宝箱でゲットするか、になりますね。 宝箱でゲットしたのでやってみましたけど、1.0が1.05になりました。 ペットはステータスの★も重要ですよね。 自分の基準に合うもの以外はすぐ解放してしまってます。 ★が見合ったものであることを重要視しているので、成長率は低いのも育ててますね^^; 育てた結果、スキルが気に入らないものも解放しちゃってますし、 無課金ユーザーとしては気長にやっていくしかないですねぇ・・・。 (情報提供 apple さん) -
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「…ッ!…が…ッ!!」 「…ふにゃ……うるさぁ~~い…!」 明け方妙に音がするので寝起きが壊滅的に悪いルイズですら目を覚まし音源の方向を見る。…見たのだが、ヤバイものを見た。 「グレイトフル・デッ…」 「ちょ、ちょっと!なに寝ながら危ない事口走ってんのよ!!」 「……クソッ…!またか…」 広域老化発動ギリギリで起きたプロシュートが頭を押さえながら壁に背を預ける。 全身から嫌な汗が流れ気分も最悪というところだ。 「凄いうなされてたけど…大丈夫なの?」 「ああ…」 生返事はするものの、最近例の夢を見る頻度がかなり高くなってきていてヤバかった。 (あいつらは地獄から人を呼びつけるようなタマじゃあねぇんだがな…) 原因の検討は付いているがその手段がいまのところ存在しないのが問題だ。 「こいつはダメだな…」 結果がどうあれ、イタリアに戻りそれを己の目で確かめないことには、この夢は消えないであろうという事も。 「…邪魔したみてーだな。寝直す気にもなれねぇ…外に出てくる」 「ま、待ちな…!」 それを言い終わる前に先に外に出られた。 「もう…最近調子悪そうだし…もしかして、病気にでも罹ったんじゃないんでしょうね…」 「俺が見る限り、どっちかっつーと精神面みたいだな」 鞘から少しだけ刀身を出したデルフリンガーが答える。 「精神面?プロシュートが?…ダメ、とてもじゃないけど想像できないわ」 「んーそういう柔な理由じゃなくて、イタリアってとこにスゲー重要なやり残した事があるんだろうな」 イタリアと聞いて思い当たる事はあった。 「んで、それが夢か何かに出てきてあんな風になってるってわけだ」 「そういえば…ラ・ロシェールの宿屋で仲間が命を賭けて闘ってるって言ってた」 「そりゃあ戻りてぇだろうなぁ…」 イタリアに戻る…その言葉に戸惑う。 今のところ戻る手段は見付かっていないが、見付かればプロシュートはどうするのだろうか。 迷わずその手段を用いてイタリアに戻るのか…それともここに残り使い魔としていてくれるのか。 今のルイズの心情は非情に複雑だった。 フーケやワルドに殺されそうになった時も自分が見失っていた道を照らし出してくれたような気がしたし シルフィードの上でプロシュートが気を失って自分に向けて倒れてきた時も何故か安心感があった。 確かに、かっこいいところはある。ボロボロになりながらもワルドから助けてくれた時や、自分の魔法を信頼してくれた所も。 「…もしかして兄貴に惚れたのかぶらばァッ!」 デルフリンガーの刀身目掛け爆発を起こしとりあえず黙らせる。 「そ、そんなんじゃないわよ!たた、確かに頼りになる所もあるし何回も助けてもらったけど!考え方が妙に物騒なのが問題よね…誰にでも遠慮しないし」 初対面のキュルケや、今は亡きギーシュ。そして姫様にすら容赦しなかった。 「メイドの娘っ子と馬で出かけた時に俺をハムに刺しといてよく言うわらば!」 「だ~から!好きとかそんなんじゃないつってんでしょ!」 「…じゃあなんなんだ?」 「分からないけど…こう…」 「こう?」 「結構頼りになるし…『成長しろ』…とか言ってくれるし……年上の…兄妹…みたいな…」 「あー、つまりアレか。『お兄様』って呼びたいわけダッバァァァァアア!」 三回目の爆破によりデルフリンガーの口を封じる。 「し、知らないわよ!わたしだってエレオノール姉様とちぃねえ様しか姉妹が居ないんだから!!」 そう叫びベッドに潜り込んだが心臓の鼓動音がやたら大きく聞こえて中々寝付けなかった。 (イテェ…本気で折れるかと思った…しかしまぁ…俺も『兄貴』って呼んでるから分からないでもねぇが) 「戻る方法が見付かってるわけでもなし…八方塞ってやつか」 日が出て明るくなってきた頃、プロシュートが一人庭を歩いている。 「ジジイが30年前に会ったヤツは…どうやってここに来たんだ…? 使い魔としてなら本体ってわけじゃねぇが呼び出したヤツも……いや、オレが良い例だな。常に行動を共にしてるとは限らねぇ」 そうして思考の渦に漬かりきっていたので後ろから近付く気配に気付けなかった。 「わっ!」 「ハッ!?………向こうじゃ攻撃されてんぜ…オメー」 「この前、驚かされたお返しです」 後ろからシエスタが大声で驚かすという古典的な手段だったが、一瞬列車内でブチャラティに奇襲された事を思い出し攻撃しかけそうになった。 が、スタンド使いは居ないと認識していため何とか踏みとどまる。 「で、わざわざオレを驚かせるためだけに、こんな朝っぱらからきたってわけか?」 「あ!いえ…お洗濯物を洗いに行くところでお見かけしたので…その、この前のお礼もしてませんでしたし」 「礼される事をした覚えはねーな。アレはモット伯と護衛のメイジの問題なんだからよ…」 その言葉には『バレるからあまり話すな』という意味が含まれているのだが、そこは一般人であるシエスタ。謙遜してるようにしか受け取れない。 「そんな!助けていただいたのは事実ですし、もう少し遅ければ………」 モット伯に胸を揉まれていたことを思い出すと赤くなり口ごもると同時にゾッとした。後2~3分遅ければ洒落になっていなかっただろうから。 俯き加減にもじもじしながら何か小さく言っているが、このまま待っても時間がかかりそうだったし何よりまぁ言いたい事もあったのでとりあえず軽く一発叩く事にした。 「大体だ、連れてかれる三日前にそういう事があんならオレかルイズあたりに言ってりゃもっと楽に済んでんだよ。人質が居ると居ないとでは大分違ってくるんだからな…」 かなり綱渡り的任務だったはずだ。 最初の時点で、衛兵が金に釣られなければその時点で失敗。 モット伯が部下の顔を全て把握していれば、魔法を使われか叫ばれるなりして他の連中にこちらの存在がバレた可能性もある。 そして、殺害ではなく捕獲命令を出していれば老化させていたとはいえ、アレがモット伯だとバレるかもしれなかった。 正直、よくこうも上手くいったものだと思う。 本来、攻めでこそ本領が発揮される能力であり、こういう守り・奪還に適した能力ではないのだ。 「……す、すいません…」 言いながら恐る恐る顔を上げたが、予想に反してプロシュートの顔は苦笑いだった。 「……怒ってないんですか?」 「これがペッシならブン殴ってるとこだが…まぁオメーはギャングでもメイジでもねーしな。今ので勘弁しといてやるよ」 「す、すいません」 「……もう一発か」 「へ?あの…?うひゃぁぁぁぁ」 「いたた…それで、その…お礼なんですが」 「…オメーも結構しぶといな」 シカトして戻っちまおーかとも思ったが目を見て止めた。 何かに似てると思ったが…借金だ。それも金利がバカ高いやつ。 借金なら色々な手で揉み消せない事も無いが礼を揉み消すというのもなんなので早い段階で清算しておく方が良策だと判断した。 (後にすればするほど膨れ上がって収拾が付かなくなるタイプだな…) 「そうだな…この前オレんとこの故郷の話したからオメーのとこの話聞かせてくれりゃあそれでいい」 「わたしの故郷ですか?タルブの村っていって、ここから、そうですね、馬で三日ぐらいかな…ラ・ロシェールの向こうです」 「三日?えらく遠いな」 「それでも、もっと遠くから来ている方もいますし。何も無い、辺鄙な村ですけど… とっても広い綺麗な草原があって、地平線のずっと向こうまで季節ごとのお花の海が続いて、今頃とっても綺麗だろうな…」 (ダメだな…いいとこ麦畑しか浮かばねぇ) 花畑に立つ暗殺者というものほど矛盾した存在はあるまいと失笑気味だが、自分自身が常に死の中に居る。 生き方的な問題だけではなく、能力的な問題だ。生物なら全て無差別に朽ち果てさせる能力。 花畑なぞに入っても自分の周辺だけその花が枯れ果てている姿を想像し思わず自嘲的な笑みが零れた。 それを見たシエスタだが、その笑みが普通に微笑んでいるようにしか捕らえられずさらに話を続ける。 「この前、お話してくれた…そう!ひこうきとやらで、あのお花の上を飛んでみたいんです」 「勘違いしてるようだが言うが、鳥程自由には飛べねーからな」 目を輝かせるようにして思い出話に浸っているシエスタだが 村に来て欲しい事、草原を見せたい事、ヨシェナヴェなる料理がある事。まぁこれはよかった。 「………プロシュートさんはわたし達に『可能性』をみせてくれたから」 「可能性を見せた…?くだらねぇな…」 「く、くだらなくなんかないです!わたし達なんのかんの言って、貴族の人達に怯えて暮らしてて そうじゃない人がいるってことが、なんだか自分の事みたいに嬉しくて…わたしだけじゃなく厨房の皆もそう言ってます!」 「可能性ってのは、自分自身ががそこに向かい成長しようと意志さえあればいくらでもあんだよ。他人の成長を見ても自分の可能性ってのは掴めるもんじゃあねぇ」 同じスタンド使いがいねぇようにな。 さすがに、スタンド使い云々に関しては口に出さなかったが。 「…難しいですね」 「簡単に分かりゃあ誰も苦労しねーよ。ここのマンモーニどもも、魔法が使えるってだけで分かってねぇのが殆どだしな」 「また、今度…それを教えてくえませんか?」 これがペッシとかならギャング的覚悟を叩き込むのだが、この場合はどうしたものかと悩んだ。なので一応の答えで場を濁す事にしたのだが…それが不味かった 「オレの分かる範囲でなら…な」 肯定と受け取ったのかシエスタさんのスイッチが入ったご様子。 「是非お願いします!あ…でも、いきなり男の人なんか連れていったら、家族の皆が驚いてしまうわ。どうしよう… そ、そうだ。旦那様よって言えば…け、結婚するからって言えば皆、喜ぶわ。母様も父様も妹や弟たちも……」 ……… …………… (シエスタは…『壊れた』のか…?いや違う…ッ!こいつは『素』だッ!明らかに『素』の目をしている……ッ!) 今にもシエスタの後ろに効果音とかが現れそうだったが、引き気味にそれを見ていたプロシュートに気付いて我に返って首を振る。 「あ、あはははは!ご、ごめんなさい…!そ、そんなの迷惑ですよね…あ!いけない!お洗濯物を洗いにいかないと…それじゃあ失礼します!」 「…手遅れか…トイチってとこだな」 収拾が付かなくなる前に清算を済ませるつもりだったがスデに金利が膨れ上がり手の付けられないとこまで突入している事にようやく気付いた。 まぁかなり前から手遅れなのだが、それは兄貴。 誰でも対等に扱おうとするが故に平民と貴族が区別されているここにおいては、それが類を見ない事である事に気付けてすらいない。 少し引いていたが、今はイタリアに戻るという事が最優先事項だ。 リゾット達がボスを倒しているのなら、その姿だけ見届けどこかに消える。途中脱落した自分にそれに加わる資格は無い。 だが、もしリゾット達がボスに敗れ全滅しているのなら…成すべき事は一つ。 「…考えたくはねぇが…ボスにその報いを受けさせる…ッ!」 死んだ事になっているのならば少しはボスの事も探りやすくなるはずだ。 暗殺チームの誇りと矜持に賭けて、それこそ『腕を飛ばされようが脚をもがれようが』何があろうとボスを殺す。 だが、現状は戻れる気配すら掴めていない。 「チッ…戻れる当てがねぇのにボスを殺す事なんざ考えても意味がねぇな」 そう呟き、頭を掻きながら空を見上げると、その事は一時頭の片隅に追いやり今は使い魔としての任務を果たすべきだと切り替えルイズの部屋に戻った。 そろそろルイズを叩き起こそうとドアを開けながら声をかけたのだが、反応は実に意外だったッ! 「起きろ」 「え、ちょ、ちょっと待ちn」 「珍しく起きてんのか」 特に気にした様子もなく後ろ手でドアを閉め視線を部屋に向けると…着替え途中で産まれたばかりの状態一歩手前のルイズが固まっていた。 「……ぅぁ…っぁ…ぁぁ……」 「ようやく自分でやる気になったか…まぁ今までやらなかった方がおかしい事だったんだが」 特に気にした様子も無く、デルフリンガーと新しいスーツの上着を掴むと外に出るべく固まってるルイズに背を向ける。 普通なら、まぁ見た方が焦って慌てながら後ろ向いてしどろもどろになって逆にいい感じに発展するというのが王道パターンなのだが この場合、一片の動揺すら見せず何時もと同じような扱いをしたのが『逆に』不味かったッ! もっとも、この前まで着替えさせていたというのに急に変えろというのが無理がある事なのだが。 「……み…み…みみみみ見た…見たわね…?」 「あ?この前まで着替えやらせといたマンモーニが何を今更」 気だるそうにかつどうでもいい風にそう答えたプロシュートにルイズの何かがキレかかった。 「…って…出てって!」 「今やってんだろーが…ま、自分でやる気になったんだから少しは『成長』したんだろうな。褒めといてやるよ」 この場合当然、精神的成長なのだが、キレかかっているルイズは、まぁその何だ、肉体的な意味の成長と受け取ったらしい。主に胸とか。 「……だだだ、誰の胸がすす、少ししか成長してないですってぇーーーーーーーーー!!」 「…なッ!誰もんなこたぁ言って「兄貴…そりゃ俺もそう思うが本人の前で言うのはヒデーと思うぞ」」 否定する前に空気の読めないデルフリンガーの一言。これで完全にルイズがキレた。 「で、出てってーーーーーーーーーー!!」 ドッギャァーーーーーz____ン 「なによ…見ておいて…いつもと変わりないなんて…わたしを対等に見てないってことじゃない…!」 さすがに泣きはしないが、信頼していると言われていたのに、対等に扱って貰えないという事が今のルイズにはそれが無性に悲しかった。 一方、間一髪爆破に巻き込まれる前に部屋の外に逃げたが再び部屋を追い出される事になりプロシュートがデルフリンガーを冷めた目で見ていた。 「あ、兄貴…俺なんかマズイ事言ったか…?」 「…じゃあこれからオメーがされる事を説明すんのは簡単ってわけだ…さっきオレが言ってないと言っている途中で余計な事言ったよなオメー」 「あ、兄貴ィ!ま、まさかッ!!」 ……… …………… ズッタン!ズッズッタン! 「うんごおおおおおおおおおお!!!」 ズッタン!ズッズッタン! グイン!グイン!バッ!バッ! 「うんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」 ズッタン!ズッズッタン…… ゼロのルイズ―しばらく引き篭もる事になる。 デルフリンガーパッショーネ伝統拷問ダンスを食らいしばらく鞘から出てこなくなる プロシュート兄貴ー再びフリーエージェント宣言&ザ・ニュースーツ! ←To be continued 戻る< 目次 続く
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前ページ次ページゼロのアトリエ トリステインの城下町、ブルドンネ街では派手に戦勝記念のパレードが行われていた。 聖獣ユニコーンにひかれた王女アンリエッタの馬車を先頭に、高名な貴族たちの馬車が後に続く。 その周りを魔法衛士隊が警護している。 そして、荷馬車を装飾して急遽作られたお立ち台の上に、イーヴァルディの勇者。 アンリエッタの馬車のすぐ後に、引きつった愛想笑いを浮かべて手を振るシエスタと、 豪華に着飾り、不承不承笑みを返すマチルダ・オブ・サウスゴータの姿があった。 狭い街路にはいっぱいの観衆が詰め掛けている。 通り沿いの建物の窓や、屋上や、屋根から人々はパレードを見つめ、口々に歓声を投げかけた。 「アンリエッタ王女万歳!」 「トリステイン万歳!」 「我らがイーヴァルディに栄光あれ!」 観客達の熱狂ももっともである。 なにせ、王女アンリエッタが率いたトリステイン軍は先日、 不可侵条約を破って侵攻してきたアルビオン軍をタルブの草原で打ち破ったばかり。 あの伝説の『イーヴァルディの勇者』と共闘し、 数で勝る敵軍を完勝に近い勝利で叩きのめした王女アンリエッタは、 まさに『聖女』と崇められ、いまやその人気は絶頂であった。 この戦勝記念のパレードが終り次第、アンリエッタには戴冠式が待っている。 母である太后マリアンヌから王冠を受け渡される運びであった。 これには枢機卿マザリーニを筆頭に、ほとんどの宮廷貴族や大臣達が賛同していた。 隣国のゲルマニアは渋い顔をしたが、皇帝とアンリエッタの婚約解消を受け入れた。 一国にてアルビオンの侵攻軍を打ち破ったトリステインに、強硬な態度が示せるはずもない。 ましてや、イーヴァルディの勇者の存在を力技で証明されては、同盟の解消など論外だ。 アルビオンの脅威に怯えるゲルマニアにとって、トリステインは今やなくてはならぬ強国である。 つまり、アンリエッタは自分の手で自由を掴んだのであった。 賑々しい凱旋の一行を、中央広場の一角でぼんやりと眺める敗軍の一団がいた。 捕虜となったアルビオン軍の貴族たちだ。捕虜といえど、貴族にはそれなりの待遇が与えられる。 杖こそ取り上げられたものの、縛られる事もなく、思い思いに突っ立っている。 周りには見張りの兵が置かれたが、逃げ出そうなどと考える者はいなかった。 貴族は捕虜となる際に捕虜宣誓を行う。その宣誓を破って逃げ出そうものなら、名誉と家名は地に落ちる。 何より名誉を重んずる貴族たちにとって、それは死に等しい行為なのだ。 その一団の中に、日焼けした浅黒い肌が目立つ精悍な顔立ちの男の姿があった。 ルイズの『二重奏』の中で炎上沈没した巨艦レキシントン号の艦長、サー・ヘンリー・ボーウッドである。 彼はやはり同じく捕虜となった傍らの貴族をつついて言った。 「見ろよホレイショ。ぼくたちを負かした『聖女』たちのお通りだぜ」 ホレイショと呼ばれた貴族は、でっぷりと肥えた体を揺らしながら答えた。 「ふむ…イーヴァルディの勇者とやらがどんな化け物かと思えば、可愛らしいものではないか。 女王の即位は前例のない事でもあるし、大丈夫なのかね?未だ戦争が終ったわけではないのだがな」 「君は歴史を勉強すべきだよ。かつてガリアで一例、トリステインでは二例、女王の即位があったはずだ」 ボーウッドにそう言われて、ホレイショは頭をかいた。 「歴史か。してみると、我々はあの『聖女』たちの輝かしい歴史の一ページを飾るに過ぎない、 リボンの一つと言うべきかな。戦場を包んだあの虹と、我らを操った何とも心地よい旋律!驚いたね!」 ボーウッドは頷いた。レキシントン号の上空に輝いた虹の魔法陣は、見る間に拡大し… その後にやって来た二重奏が、全てを決した。彼等は自ら艦を壊し、戦いを放棄したのだ。 何より驚くべき事は…その二重奏は誰一人として殺さなかった事である。 艦隊は彼ら自身によって破壊されたが、艦に乗っていた者は全て生きながらえている。 「まさに『奇跡』だね、全く。あんな魔法は見たことも聞いたこともない。 いやはや、我が『祖国』は恐ろしい敵を相手にしたものだ!」 ボーウッドは呟いた。そして近くに控えた、大きなハルバードを持ったトリステインの兵士に声をかける。 「きみ、そうだ、きみ」 兵士は怪訝な顔をしたが、すぐにボーウッドに近寄る。 「お呼びでしょうか?閣下」 敵味方を問わず、貴族には礼が尽くされる。至極丁寧な物腰で兵士はボーウッドの言葉を待った。 「ぼくの部下達は不自由していないかね。食わせるものは食わせてくれているかね?」 「兵の捕虜は一箇所に集められ、トリステイン軍への志願者を募っている最中です。 そうでない者は強制労働が課せられますが…ほとんど、我が軍へ志願するでしょう。 あれだけの大勝利ですからな。まあ、胃袋の心配はされなくても結構です。 捕虜に食わせるものに困るほど、トリステインは貧乏ではありませぬ」 胸を張って兵士は答えた。ボーウッドは苦笑を浮かべると金貨を取り出し、兵士に握らせる。 「これで聖女達の勝利を祝して、一杯やりたまえ」 兵士は直立して、にやっと笑った。 「おそれながら閣下の健康のために、一杯頂く事にいたしましょう」 立ち去っていく兵士を見つめながら、ボーウッドはどこか晴れ晴れとした気持ちで呟いた。 「もしこの忌々しい戦が終って、国に帰れたらどうする?ホレイショ」 「もう軍人は廃業するよ。なんなら杖を捨てたってかまわない。あんなものを聴かされてしまったあとではね」 ボーウッドは大声で笑った。 「気が合うな!ぼくも同じ気持ちだよ!」 枢機卿マザリーニはアンリエッタの隣で、にこやかな笑顔を浮かべていた。 ここ十年は見たことのない、屈託のない笑みだ。 馬車の窓を開け放ち、街路を埋め尽くす観衆の声援に、手を振って答えている。 彼は自分の左右の肩に乗っかった二つの重石が軽くなった事を素直に喜んでいた。 内政と外交、二つの重石である。その二つをアンリエッタに任せ、自分は相談役として退こうと考えた。 マザリーニはそのために、残った懸案を―― まず、すぐ後で手を振っているマチルダ・オブ・サウスゴータをちらりと見て、アンリエッタに問うた。 「殿下。かの者の処遇ですが…本当によろしかったのですか?事情があったとはいえ、盗賊は盗賊。 彼女を公的に許し、『イーヴァルディの勇者』の仲間と認めるということは、国法の原則を曲げること。 将来的に禍根を残す結果になりはしないかと…」 「マザリーニ」 アンリエッタは国民に優しげな笑顔を向けたまま、きっぱりと告げた。 「わたくしはかの錬金術師の献策を採用すると決めました。土くれのフーケはあの戦場のいずこかで死に、 通りすがりのマチルダ・オブ・サウスゴータが『イーヴァルディの従者』となったのです」 言い切ったアンリエッタの自信と威厳に満ちた態度に、マザリーニは思わず追従したくなったが、 この場はこらえてもう一つ、本命の懸案事項を問いかけた。 「その『錬金術師』とやらにしてもです!ヴァリエール殿の発案とはいえ、未知の『錬金術』とやらを公的に認め、 国家としての支援を約定するなどあまりにも厚遇が過ぎまする!他の貴族たちに示しが…」 「マザリーニ」 アンリエッタは一瞬国民に答える手を止めると、マザリーニに向き直って宣告する。 「わたくしにルイズを信じよと言わなくて、誰を信用しろというのです? これが以前のルイズであれば、わたくしもあのような提案を受け入れはしません。 戦場で見事に己を示し、確固とした芯を持った今のルイズだからこそ言えるのです。 それに、救国の伝説に対する答礼としては、これでもあまりに過小だとは思いませんか?」 それだけ言うと、アンリエッタは道を埋め尽くす国民に再度、挨拶を返し始めた。 「姫様!だとしても、おさまらぬ事情というものがあるのです!政治というものを知っていただきませんと、 これから先は『姫』であるだけではやっていけない事態も待ち構えているのですぞ!」 「まあ、大変ですね。でも、その調整のためにあなたたち政治家という職があるのでしょう?頑張ってはくれないのですか?」 「姫様!」 冗談か本気か。くすくすと含み笑いを漏らすアンリエッタに釣られて笑っている自分に気付き、 おそらく生涯現役を貫かねばならぬなと、決意を新たにするマザリーニ。 「どうせルイズに救われた国。ならば、そのルイズに未来を託してみるのも良いかもしれません」 アンリエッタの誰に言うでもない呟きを聞きながら、窓の外を見上げる。 そこにはあの日とは違う、雲ひとつない青空が当たり前のように広がっていた。 ゼロのアトリエ 34 ~望郷の小夜曲~ さて一方、こちらは魔法学院。戦勝で沸く城下町とは別に、表面上はいつもと変わらぬ雰囲気の日常が続いている。 タルブでの王軍の勝利を祝う辞が朝食の際に学院長のオスマン氏の口から出たものの、 他にはとりたてて特別な事も行われなかった。やはり学び舎であるからして、一応政治とは無縁なのだ。 ハルケギニアの貴族にとって、戦争はある意味年中行事であり、いつもどこかとどこかが小競り合いをしている。 始まれば騒ぎもするが、戦況が落ち着いたらいつものごとくである。 そんな中、学院外の草原でとある儀式が行われようとしていた。 巨大な魔法陣と、そこここに配置された竜の砂時計。 あの勝利から既に何日経っただろうか、ヴィオラートたちが協力して作り上げた秘儀の祭壇。 キュルケ、タバサ、コルベール。ギーシュと使い魔、そしてルイズとヴィオラート。 ヴィオラートに縁があり、また、錬金術に興味を持った彼らが一堂に会し、行うのは…召喚の儀式。 ヴィオラートは美しい鈴を鳴らし、その動作を確かめていた。 一人だけ錬金術に縁のなかったギーシュが、自分だけ心持ち浮いているような感触を味わいながらも問う。 「それで、その…『神の浮船』ってやつを操るわけかい?」 「うん、エスメラルダさんから受け取った『フォルグロッケ』に、効果を上乗せしてあるから…」 ヴィオラートは効果に納得したのか、その『フォルグロッケ』をしまいこむと、まずコルベールに向き直った。 「コルベール先生、お世話になりました」 「あ、ああ。うん。貴女が行ってしまうと寂しくなりますね…ああ、いや、別にその、 残って欲しいとかそういうのではなく、技術の発展に有意義な話ができたというのが、 私としても正直稀なる僥倖であったわけですが」 コルベールは奥歯に物の挟まったようなつかみどころのない言葉を連ねると、 ヴィオラートと魔法陣をちらちらと見比べ、他の皆の視線に気付いて、取り繕うように言った。 「えーおほん!それでは、実証試験を執り行いましょう。皆さん、砂時計を取ってください」 ルイズ達は肩をすくめると、それぞれ一つの砂時計を手に取り、何かの呪文を唱え始める。 魔法陣が輝き、その上空…魔法学院の塔の先端より遥かに高い空に、天を隠す巨大なゲートが姿を現す。 「開いた…これが、『時空の扉』というものですか…」 感嘆するコルベールをよそに、ヴィオラートは開かれた『扉』に『フォルグロッケ』を向け、 一定のリズムで鳴らした。 まるでそのリズムに操られたかのように、中から巨大な船が音もなく現れて、進み出る。 「すごい…」 言葉を失う一同の中で、コルベールだけがようやく一言を発して、その船を観察する。 その船…『神の浮船』は皆の驚きなどどこ吹く風でゆるゆると降下を始め、 学院そばの草原に船底を横たえる。 かの『レキシントン』の何倍あるのだろうか。 皆が『神の浮船』の大きさ、あるいは神秘的なたたずまいに心奪われる中、 ヴィオラートはしずしずと歩を進め、巨大な船の傍らに手を触れる。 手を触れた場所に穴が開き、ちょうど人が通れるぐらいの大きさに広がって、固定化した。 ヴィオラートが開いた『入り口』の前に立ったその時、 最後の最後まで迷っていたコルベールの口をついて、秘めていた言葉が飛び出した。 「私も…連れて行ってはくれないだろうか?」 「先生!?」 ルイズ達は驚いて、コルベールとヴィオラートを交互に見比べる。 「私も、錬金術というものの全てを学んでみたいのです!ミス・プラターネ!」 熱の篭ったコルベールの言葉は、それを見る者の心に例外なく彼の覚悟を感じさせたであろう。 だが、しかし。ヴィオラートは黙って首を振る。 「コルベール先生には、頼みたいことがあるんです」 コルベールに真摯な眼差しを向け、ヴィオラートは言った。 「ルイズちゃんを、支えてください」 コルベールが、いやこの場にいる皆がその意味を図りかねて、沈黙が辺りを包む。 「そうだ。タバサ、あなた、ヴィオラートに報告したい事があるって言ってたわよね?」 空気を変えるキュルケの提案にタバサがぴくっと反応し、 そのまま、迷いを振り切るように前に進み出て、 独特の鱗のような模様の付いた容器を両手で掲げ、ヴィオラートに見せた。 「できた」 短く言って、ヴィオラートの反応を待つ。 「うわあ、タバサちゃんが作ったの?凄いじゃない!秘薬ウロボロスを作るのは、もっと後になると思ってたけど…」 にこやかに喜ぶヴィオラートを前に、タバサは小さな唇を震わせて、呟いた。 それは、親しい人間を作ろうとしなかったタバサが一歩踏み出すことを決めた、ほんの少しの勇気。 「…が…とう…」 「ん?」 ヴィオラートのいる間、命がけの戦いの最中でさえ表情を変えなかったタバサの顔が崩れた。 「…あり…が…とう…」 眼鏡に溜まるしずくを一顧だにすることなく、目の下を手でこすって、幼子のように泣いた。 「ど、どうしたの?タバサちゃん?」 しゃくりあげるタバサをどう扱っていいかわからず、ヴィオラートは思わずキュルケに助けを求めた。 「貴女の錬金術が、タバサを救ってくれたって事よ。あたしからもお礼を言わせてもらうわ。ありがとう、ヴィオラート」 「そ、そうなの?なんだかよくわからないけど、どういたしまして」 なんだか要領を得ないので、とりあえずタバサの頭に手を置いて、優しく撫でてみる。 少しずつ泣き声はおさまり、タバサはまた、いつもの無表情に戻る。こころなしか、顔を赤らめているようだ。 また、しばしの静寂の後、ルイズが我に返って呼びかける。 「…ヴィオラート!」 ヴィオラートはあらためて振り返り、ルイズの顔に浮かぶ別離の哀しみを見て取って、ある魔法を使った。 それは、魔法でない魔法。知恵と優しさを兼ね備えた者だけが使える、ありふれた魔法のタネ。 「もう、そんな顔しなくてもいいじゃない」 「でも…この世界には帰ってこないんでしょ?元の世界で、暮らすんでしょ?」 泣いてこそはいないが、悲しみをこらえてうつむくルイズに、 ヴィオラートはこれまでにない慈しみを含ませた声で、語りかけた。 「うん。あたしは、自分が帰るだけで精一杯。自分でもう一度この世界に来ることは、多分ないと思う」 ヴィオラートの言葉を待ち、ルイズは俯くのをやめる。 「あたしにはできなかった。それなら…」 そこで言葉を切ると、ヴィオラートは顔に満面の笑みを浮かべて、タネを明かす。 「ルイズちゃんが、あたしを超える錬金術師になったら?」 世の人はそれを『希望』とでも言うのだろう。 それ一つで、今生の別れを予感していた場の空気が一変した。 その言葉に、ルイズははっとなって顔を上げる。 コルベールもキュルケもタバサも、ヴェルダンデさえ空気を読み取って、一斉にルイズへと視線を向けた。 「皆、少なくとも、この鈴と砂時計を作る技術を身につけることはできると思うんだ。 これの作り方はちゃんと錬金術書に残してあるから、それが理解できるようになって、材料を揃えられたら…ね? これが、あたしがルイズちゃんに教えられる最後の課題。言ってみれば、卒業試験ってとこかな?」 そうだ。ヴィオラートにできなくても、未来永劫できないと諦めることはない。 ヴィオラートがせっせと書き溜めた錬金術書に、要素は全て残されている。 それさえあれば、少なくとも今行っている儀式を再現する事は可能かもしれない。 再現できなければ代用となる手段を探し、また、新たな可能性を作る。 そうだ、あの日悟った可能性に満ちた世界、ルイズがそれを体現できるかどうか。 それを改めて実証する機会がやってきたのだ。 「別の何かに理想を求める前に。ルイズちゃんなら変えられるはずだよ、この世界を!」 一度忘れたはずの諦めに侵食されていた事に気づいたルイズは、ぷるぷると頭を振って答える。 「そう。そうよね。貴女にできなくても、私にできないとは限らないわよね。 見てなさい、貴女がいなくたって、この世界の皆で乗り越えてみせる」 ルイズは…ヴィオラートに出会う以前とは別人のように成長したルイズは、 ヴィオラートに挑むような視線を送りつけて、全身全霊をかけた誓いを世に放った。 「きっと創り出してみせるわ!二つの世界の架け橋を!」 ルイズのその言葉にヴィオラートは勇気付けられ、 初めて出会った時のような…お日さまのような微笑を浮かべると、 しずかに…音もなく、神の浮船に足を踏み入れる。 「皆、今までありがとう。それじゃ…」 「またね」 神の浮船は ゆっくりと空を巡り、掌に収まるぐらい小さくなって… そして…消えた。 ルイズの進む道は、この日決められた…いや、ルイズ自身が、己のあるべき姿を選び取った。 皆が寂寥感を漂わせながら一人、また一人と去って行き、草原が静寂と二つの月の光に包まれた後も。 ルイズだけが、神の浮船が消えた空の彼方を見つめていた。いつまでも、いつまでも。 前ページ次ページゼロのアトリエ
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•【ゲーム】マナケミア~学園の錬金術士たち~(PS2) •【作者名】チャコ •【完成度】完結 •【動画数】90 •【part1へのリンク】 •【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/16282090 •【備考】