約 4,025,652 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12665.html
登録日:2010/03/04 Thu 21 23 30 更新日:2021/11/09 Tue 23 08 17 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 SFC かつての邪な女神達 ちびうさ アークシステムワークス キャラゲー ゲーム スーパーファミコン ダブルドラゴン ハリセン バンダイ ファイナルファイト ベルトスクロールアクション 不都合な名作 神ゲー 美少女戦士セーラームーン 美少女戦士セーラームーンR アークシステムワークス開発、バンダイ発売の、アニメ『美少女戦士セーラームーン』を題材にしたゲーム。機種はスーパーファミコン(以降SFC)。 SFCではセーラームーンを題材にしたゲームがいくつか存在するが、今作が初作品。 ジャンルは『ファイナルファイト』や『ダブルドラゴン』のようなベルトスクロールアクション。 セーラームーンのゲームが発売される時、まさかセーラー戦士達が雑魚敵を倒しまくる爽快感溢れるゲームになるとは誰が想像しただろうか。 演出も凝っておりキャラを選択すると変身アニメーション・新しいステージの度に選択したキャラのアイキャッチがある。 二人同時プレイも可能で友達と一緒にプレイ可能。 コンテニューが制限(オプション調整で最大5回)されており、さらに難易度が高い・パスワード無しなので、一人プレイだとかなり難しい。 キャラゲーなのに幼女向けの難易度に作られていないので遊ぶ時は、二人同時プレイで遊ぶ事を強くオススメする。 (遊ぶ時は恥ずかしいかもしれないが、恥を承知で友達を誘おう) 「かんたん」というイージーモードがあるのだが、この状態で遊ぶと二面クリアしたらエンディングになる。 裏技で「なかよし」という難易度もあり、こちらはHP消費の必殺技をいくら使っても減らないモード。 敵の強さも「かんたん」ぐらいの強さなので、コンテニュー回数を5にすれば、一人でもクリア出来る難易度になる。 コマンドはパンチとキックはYでジャンプはB。 『ファイナルファイト』のように投げ技やジャンプ攻撃も可能。 必殺技(Y+B)はHPを削って発動する。 Yボタンを押しっぱなしにするとタメ技もだせる事が出来、こちらはゲージが貯まれば無限に発動可能。 隠し武器でハリセンもあり、二人プレイだとこの武器を巡って友達とケンカする。 使用キャラクター セーラームーン パンチ攻撃はリーチが短いのだが隙が少なくて扱いやすい。タメ技や必殺技は発動が遅いので、隙を作りやすい。 投げ技とパンチのコンボのプレイがオススメ。 セーラーマーキュリー 攻撃は低いのだが、セーラームーンと同じく、連続攻撃がだしやすい。タメ技も必殺技も速度が高く扱いやすいのだが、後半は敵が堅いため少しキツくなる。 亜美ちゃんファンが多いからなのか選ぶプレイヤーが多い。 セーラーマーズ 通常攻撃が蹴りであり、ヴィーナスの次にリーチが長く、方向転換がしやすい。 必殺技も範囲が広く、タメ技も悪くはなくどれに置いても平均的に使えるので初心者にオススメ。 リーチが長いのが特徴なのだがそれが欠点で、敵に割りこまれて攻撃を受けることがある。 助けをくれる仲間がいなかったら、雑魚敵にフルボッコにされることも。 ジャンプ中に方向キー→or←+Yで竜巻旋風脚がだせる。 セーラージュピター 攻撃力が高く、『ファイナルファイト』のハガー市長のようにバッタバッタ敵を倒していける。 タメ技の速度や必殺技は五人の中では平均的な方。 弱点は移動と通常攻撃の振りの速度が遅く、敵の攻撃に割り込まれることが多く、余計なダメージを受けやすい。 セーラーヴィーナス 五人の中で唯一通常攻撃が武器。 悪魔城ドラキュラよろしく敵を「ヴィーナスラブミーチェーン」という鞭のような武器で敵を倒す。 リーチが反則的に長いが、通常攻撃が低い・コンボが出しにくい・方向転換が遅いので後ろ側に近づいて来た敵に対応しづらい・ 攻撃の振りがジュピターよりも遅く一方的に攻撃を受けやすい等弱点もが多いので、上級者向けで使いこなすのが難しい。 ジャンプ中に方向キー下+Yで近くの敵も攻撃出来て、その隙に投げ技や攻撃に繋げる事も出来る。 必殺技は範囲が広く五人中一番強いので、上記にある後ろ側の敵の問題にも対応可能。 ちなみに続編で『セーラームーンR』があり、基本的なシステムは前作と同じだが以下の変更点があった。 ハリセンの廃止 各キャラのバランス調整(ヴィーナスの通常攻撃が素手になった等) ちびうさモード・対戦の追加 HP消費の必殺技が従来のコマンドとAボタンだけになり即時に発動出来る Xボタンで回数制限の攻撃範囲がとても広い超必殺技の追加 クリアする度にタキシード仮面の笑顔と励まし(※効果には個人差があります)の言葉 必殺技のモーションは当時が格ゲーブームだったからなのか『ストリートファイターⅡ』をオマージュした動きをしている。 ちびうさモードを選ぶと「俺TUEeeeee!」なチート性能を持つちびうさを操作出来る(1人プレイ専用。裏技で2Pも可)のだが、 このモードに慣れた状態で他のキャラクターで遊ぶとかなり難しく感じる。 ファイナルファイトのパチモンと言われる事があるがタメ技、各キャラの性能の違い等、このゲーム独特のシステムが結構備えているので、 原作を知らなくてもゲーマーなら一度プレイしてほしい。 「追記・修正しないと、おしおきよっ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 初めて見たときは度肝を抜かれた。こんなバイオレンスだったか?と。今のプリキュアだったら納得いくが -- 名無しさん (2014-06-26 19 00 55) マーキュリーは7連撃だったんだよな…すげえ殴ってた -- 名無しさん (2014-06-26 20 12 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/51.html
―― とある男の報告書。 記憶の断片を拾うことができない黙示録は近親者の顔さえほぼ覚えていないに等しかった。 それでも自身の半身と自国の女王については鮮明に覚えており、近親者は名を告げられた瞬間に記憶が戻った所を見て 一度枝葉に凍結案件として王国の関係者のリストを入れていたと判断する。 黙示録は整理を続けており、現在アークスシップ内で特定の情報を集めながら 自身の欠けた記録を補完していると思われる。 何にしろ、出会わせてはならない。 答えに、導いてはならない。 ―― 断片は枝葉を消去します。必要事項以外は抹消し、それ以外の記録は全て《サーバー・アルカディア》に保管を要請。 ―――…《サーバー・アルカディア》アクセス完了。 《サーバー・リオキシス》内から必要情報を破棄します。 「君の能力は酷く便利に見えて、とてもじゃないが利用しにくいものだね」 「何です、同情したような目で見ないでください。僕はこれが当たり前の世界の住人なんだ。 貴方とは違う、僕は私は、システムなのです」 「面白い事を言う。人の姿をしたシステムだと君は言うか」 「ええ、それ故に。僕は…私は、この広大に広がる情報の海を愛し。 感情の波を愛惜しむ事が出来る。前サーバーのキチェル・エノバとは違う」 「それでも君は、一体自分が誰なのかさえいずれ分からなくなるんだろう。残念だ、その姿を認識できなくなることが」 「そう、ならば貴方は私を覚えていて。僕が私を忘れても、貴方の記憶から消えませんから」 □■ 足元が酷く不安定だった。管制官の女性は「あー、すみません」と間の抜けた声で返事を返してくる。 あの女、いずれ絶対にしばき倒す! そう呟いたのは自身の妹と同行してくれている同じチーム所属の男だった。 優しげな仕草で妙に犬っぽい所があるが、彼はとても紳士的である。 それに引き換え、敵味方関係なくテクニックで吹っ飛ばす妹に頭を抱えるしなかった。 「シトリー」 「どうした、シュリ」 「何とかならんか、それ」 「何を指して何とかならんと言ってるのか、私には理解できない。もっと分かりやすく言え、端的に話すな。 もっと人間味を強調しろ」 「シトリー、あのね。仲間巻き込んでテクニック使うのやめて、ね?」 「善処する」 駄目だ、こいつ。 そもそも前線で戦っているチームメンバーと実の兄を巻き込んでいることをそろそろ気付いてほしいが 如何せんそういう所に気の回る妹ではない。 元より出来は自身より遥かに良い。 高スペック・チート、最強伝説。そんな言葉が非常に似合う実の妹であり双子の半身だが、性格だけはどうも難ありだ。 豪快に龍族を吹っ飛ばした後、にこりと笑って「さぁ、次!」と大手を振って歩く様は 修学に付く学生以下に見える。 「クロは、あれ…ちょっと怖い」 「僕も怖い、実の妹なんだけど、怖い」 足元の安定しない大地に住まうのは、火山洞窟の上空に広がる浮遊大陸と称される場所だ。 実際、この土地は惑星アムドゥスキアに住まう龍族からは《テリオトー》と呼ばれる場所であり 龍族のランクとしては上級の者が住まうらしい。 もっとも自身らからすればどれが上級で、それが下級など知った事ではないのだが。 以前の調査で告げられた言葉を反芻している。 あれから長い間、他の任務にかまけてこちらにこられなかったのを悔やむが、まだ彼女はいるのだろうか。 この地に、いるのだろうか。 「そういえば、シュリ。お前はどうしてここに?」 「ちょっとした用事があってね。シトリーも珍しいね、足場が不安定なところは嫌だったのでは?」 「まぁ、クロが一緒に来てくれると言ったのでね。あと、久々に双子で歩くというのもいいかなと思って」 にこりと笑う彼女もまた自身と同じように因子を入れて無理矢理体を変質させたデューマンだ。 元々ヒューマンである体を変質させているのだから、それなりの覚悟はあったであろうし 強い力を制御することを強いられるのは理解しているはずであった。 シトリーには優先順序を正しく認識する能力がある。 それは彼女が古来より引き継いでいる能力を持ち得ている証であるが、シトリーにとってその能力など正直どうでもよいのだと思う。 自分自身は、国を愛している。家族の事もだ。 あのときからずっと続く、闇の侵食を受け入れるわけにはいかなかった。母のような人を作るのは―――。 そんなことは嫌だった。 母のように目の前で闇の中に呑まれていく姿を見たいと思わない。荒廃した国を見たいと願ったりはしない。 現国王であるイズハルアは予見している。 母星にある自国エノワスは終わる。終焉は迎えられ、システムは崩壊するだろう。しかし、その崩壊を、終端を。 どれだけ緩やかにできるのか。 それが彼女の目的であり、自分がアークス船に乗った理由でもある。 ダーカーからの侵食で終わることだけは避けなければならない。イズハルアの見た未来は。 彼女の写しだした未来の先は。 「シュリ、空に龍がいるぞ」 「…どこに?!」 シトリーには分かるまい。彼女を探す意味も何もかも。 どんどんと遠のいていった声。予見できない未来の形。 変速する記憶空間の歪みが既に半身を追いこんでいることなど。 彼女を見つけなければ、あの声を探さなければという意識だけが先行して動いているのは分かっていた。 「蒼…?」 その色を見たならば。 その美しい翼を見たならば。 「……パラセノス!」 声を上げずにはいられないほどに。 駆けだした足は速かった。こんなに早く走れるわけがないとそう思っていたのに。 出現するダーカーを消し去った光は妹のテクニックだろう。 走り抜けるその先に、昔どうしてだか見たことのある景色が映っていた。 妹とクロの姿はまだ無い。 飛来するその蒼を、声をあげて呼んだとしてもその言葉が返ってくることはなかった。 万物の定義は、その記憶に呼応する感情を保存することで鮮明な状態を保つことができる。 最善とは個人の中での定義。 最速とは個性の中での物理。 故に記録に残す感情というものではなく、事象のみが送信と受信を繰り返されている。 ―――アーカイブに接続。忘れないで、忘れないで。違う、忘れない。僕は、私は、絶対に。この記憶を… 《サーバー・リオキシス》から《サーバー・フェリクリウス》へ情報保管の移動を申請。 ……サーバー、承認しました。 これよりサーバーの再起動に伴い、管理者の記憶データの整理と情報データの補完を行います。 何度も交わした言葉があった。 声にならない声で、その龍は幾度となく呼びかけてくれている。 記憶の中にそのデータが無いのは、自身が凍結したデータとしてサーバーが保管しているからだ。 こんな記憶でなければいけないのが歯がゆい。本来ならば脳の中に、個人の記憶として持ち続けることができるそれを。 思い出を。 たかがデータと割り切られ管理されるシステムが本当に憎かった。 それでも彼女の声が耳に残っているのだ。やわらかい海の音。ヘッドフォンから聞こえてくるのは弟の歌う優しい歌だった。 「君を探してたんだ、どうして? どうして僕を」 言葉は返らない。雄弁かつ美しい響きの言葉を持ったかの龍が話すことはない。 それでも彼女はきっと言うのだろう。 『お前が望んでいることを、叶えることはできたか?』と。 目の前の蒼き龍が以前自身に問うたのはこの言葉だけだったように思える。 イズハルアの予測した未来を変えるために。国を滅ぼしたとしても、民を救うために。惑星を救うために。 彼女の予見した未来は二つだった。 一つは【国を滅ぼす代わりに、母星を救うこと】 これは長く続くエノワスという国の死であり、それに付随するシステムの死だ。 もう一つは【国のシステムを残す代わりに、母星を失うこと】 形はどうであれ、王国の知識やシステムが残るのはこちらの選択肢。 幼き頃から予見の力を持ち合わせたイズハルアにとって、この真実こそ変えるべき未来だった。 変えられるならば、どんなことでもすると言った彼女に協力するためにアーカイブたる自身はその力を捧げたはずだったのに。 いつからだっただろうか。 そんな従妹の願いなどどうでもよくなって、母の研究にのめり込み、自分自身の物差しと然るべき未来を失ったのは。 イズハルアの予見は、予言は絶対ではない。 絶対になっていくルートを辿れば、それは絶対と呼べるのかもしれない。 しかし所詮未来を書き変えるためにその力を使うならば、イズハルアの見た未来を変えることはできるはずなのだと。 彼女も自身も思っているはずだったのに。 「パラセノス、僕は…まだ見つけられないんだよ、僕の答え。僕がどうしたらいいのか分からないんだ」 声を漏らしても、それに返事が無くても。 一度繋がったはずの精神ならば彼女には届くだろうと信じてやまない自分がいるのに。 どうしてその声は返らない? 「ねぇ、パラセノス、どうして?! どうして僕に応えない?!」 振りかざした槍が堅い皮膚に食い込むのを見逃さない。 ダーカーに侵食されている様子はない。 しかし明らかにこちらを敵だと認識して戦う姿に違和感すら覚えるのに。 自身を掠める閃光に目を細めながら、龍族がこんなことで死ぬことはないのだと分かった上で戦っている自身がいる。 こんなにも傍にいるのに、彼女に届かない理由が分からない。 振りおろした先、龍が身を引いたのに気付いた。 『[やはり、出来ぬ]』 「…パラセノス?」 『[いくら、カミツ様のご命令でも][出来ぬ]』 「…何の話を?」 ゆるゆると近付いてくる龍は目の前まで来て立ち止まると、まるで頭を下げるように首を動かした。 何の話なのかは分からない。 自身の後ろからも近付いてくる足音が聞こえる。この軽い足取りはきっとシトリーのものだ。 『[かの龍に][縁ある者][名を聞こう]』 「…何を言ってるの? 僕は、シュトリ、シュリだよ?」 『[そうか][ならば真実を]』 龍の声は酷く静かだった。 彼女に良く似たその声を持った龍は、ゆるりと言葉を吐く。 『[かの龍は][もういない][魂は戻れず][かの地にもいない]』 「……え…?」 『[かの龍の][縁者よ]。[残念ながら][お前の探す龍は][もういない]』 何を言われているのか分からなかった。サーバーに問い合わせの連絡を入れ続ける。 優秀な《サーバー・リオキシス》が凍結したデータからその真相を引き出すまでの時間は そうは掛からなかった。 管理者が思い出した時にだけ、その凍結を。 真実に巡り合った時にだけ凍結を解除するという条件で保管されたそのファイルの名を―――。 ―どうして、この目の色は青に変わってしまったのか。 ―どうして、彼女との会話ができないのか。 ―どうして、その姿を追う事を誰もが止めたのか。 思い出される隣人たちとの関わりと共に見えるのは。 自身の中にあったはずのダーカー捕食因子が、ダーカーの侵食に負けた事実と。 それを救うために、自らがその侵食対象を喰らった龍の。 そんな簡潔なデータが、つらつらと報告書のように並んでいる。 「嘘だ」 『[酷な事をしてしまった][カミツ様を責めないでほしい][以前のお前と][約束][それを守った]』 「じゃあ…僕の中にあるこの記憶は何? 彼女が死んでいるのに、彼女の死を理解しながら、それでも彼女を探すといっているこの記憶は―――」 叫び散らした声と共に、後ろから近づいてくる足音は止まった。 どうしてクロはいないのか。 目の前の龍はどうして半身たるシトリーを敵視しないのか。 憤りとともに震える手には能力の暴走が見えた。これではまたダーカーの侵食を抑えきることができない。 でも良かった。この真相に辿り着いたのならば、彼女のいない世界を望む意味など―――。 ではどうしてこんなにも、自分はあの龍を求めていたのだろう。 「嫌だ、シトリー。お願いだ、僕の記憶を…」 「【追随と創現の記手】において、絶対の管理を行う。記憶の整理をサーバーに問おう。 かの龍との記録データ、及び関係各所の枝葉全ての情報を削除申請。―――応えろ」 「……《サーバー・リオキシス》は【追随と創現の記手】の改竄を許可します。 記録の削除を選定、枝葉のブロックを固定。 サーバー内における指定データの削除を開始します。 それに伴い、管理者の思考データと記憶データ修正のため、再起動と補完の許可を」 「許す」 「―――サーバー承認完了。十五分後、管理者の再起動を行います」 自身の記憶とそれに付随するサーバーに強制的な書き込み・消去を行えるのはシトリーだけだ。 これがシステムとしての管理方法ならば、どうしてこんな知識が、こんな能力が存在してしまっているのだろう。 要らない、これはいらないものなのに。 それでも、あの龍の姿をまだ探している。 「……シトリー…?」 「シュリ、御免なさい。先に、カミツという存在に接触し、情報を得ていたことは謝る。 でも、私は…シュリが真実を知れば死を受け入れることを選ぶとそう思っている。 生きる意味が無い世界に、シュリは望みを持ったりはしない。 システムとして生きる理由が無いシュリは、前システムの管理者とは違う。 その記憶がある限り、優しい私の半身には戻れない。 国に帰ろう?一緒に、帰ろう。もう良いんだよ、戦うことなんていらなかった」 「お願い、システムに撤回の指示を」 「その龍の記憶も、アークスのしての記憶も、母が死んだ記憶も、全部全部お前にはいらない。 パーツが揃えば死に急ぐ、そんなお前を見てられないんだよ、私は」 妹が泣いている。 気丈な妹が泣いている。 どうして、そんな顔をするのか、本当は分かっているはずなのに。 「ごめんね、シトリー。それでも」 僕はこの記憶を失いたくなかった。 ■□ 《サーバー・リオキシス内における結晶竜の死に関するデータの削除が終了しました》 情報は繰り返される。何度も何度も同じように繰り返されていくのだろう。 目が覚めると、当日のスケジュールがぎっちりと詰まった予定表が表示されていた。一体何をしていたんだっけ。 ああ、今日はチームのメンバーと一緒に遺跡へ出かけるんだった。そうだった。 コンソールを叩くと、そこには見慣れた従妹の顔がある。 『シュリ、お早う』 「あー、ハルア。お早う。どうしたの?」 『今日は何をしてくるんだ? シュリ』 「え、遺跡にいってくる。すごい綺麗だよ、画像送るね。きっと君は好きだと思うよ。 あと、時間があるなら…彼女を、彼女を探しに行かなくちゃ」 にこりと笑うと「そうか」という声が返ってくる。 最近こまめに連絡をくれる従妹に、一体どんな心境の変化が起こっているのかは分からない。 ヘッドフォンを身につけ、耳から聞こえる海の音と歌声にもう一度笑った。 彼女を探さなくては。 ずっとあの声を聞いていない。 研究所から出る前から、ぱたりと聞こえなくなってしまったあの結晶竜を探している。 研究所で何を行っていたのか、誰のデータを集めていたのかは分からない。 サーバーの凍結事象として自身の記憶からは整理されてしまったいるのだろう。 まったく面倒なシステムだと思うが、これがなくては情報収集も記録の保全も上手くできない。 全ては国のシステムを守るため、そして民を、家族を、皆を守るための力として。 「ちょっと、シュリさん。いつまで寝てるの、いくよ?」 「あ、はーい、ミルヒさん待ってください~、置いていかないで~」 コンソールのボタンを一つ叩き、そのまま部屋を後にした。 Next open ? yes or no . 聞きなれないざらりとした音声に船の距離が相当離れていることが分かった。 見慣れたその顔はいつみても変わらない姿のままだ。 『連れないね、情報を売ってほしいという連絡だったのに』 「あ、そうなの、知らなかった。ごめんねぇ、沢山のデータを扱ってるからメール見てる暇が無くて」 『どれくらい包めば情報を分けてくれるのかな、《サーバー・アルカディア》』 「お前の好きな女の3サイズとかは聞くなよ、50億メセタ積まれても調べられんぞ」 『変わらず苛烈で最高に横暴だ。ねぇ、君の今の居場所は? その情報を買いたい』 「……えー、まぁ、座標くらいなら。3千万メセタで手を打ちましょう」 『……ぼったくりだねぇ。いいよ、それくらい支払ってあげるよ。どうせ君の事だ、近くにいるとか、そんな具合だろう?』 「はぁーい、確かに。現在地は○△×※あたりかな」 『嘘だろう…? 随分遠いレベル…ではないね。全く、酷い話だ』 「じゃあ、忙しいからまた」 一方的に切った通信はきっと相手の機嫌を損ねることになるだろう。 しかしそんなことは大いに関係ない。今は《サーバー・リオキシス》内に起こっている解除不可能の凍結事項を確認しなければ。 管理者の仕事を増やした挙句に、面倒な処理ばかりを残してくれた案件となってしまった。 「しかし、シトリーの奴め。酷い事をしてくれたもんだ。これで104人の僕や私は皆彼女の記憶を失うことになる」 それでも所詮は代わりのきく何かであっても。 魂の無い器に感情は宿る訳もないと、言い聞かせなければ始まりもしない。 「《サーバー・アルカディア》に接続。アーカイブの再修正を開始、演算を停止し新しい素体の準備を」 宇宙に一つ、ぽつりと浮かぶ白銀の船。 遠く離れた恒星の光が届かなくなれば、システムごと停止してしまう脆く儚いそんなものでも。 「何人死んでも、何回殺されたとしても。シュリがシュリであることに代わりはない」 ひとちぼっちの戦いを、続けて行くその存在として。
https://w.atwiki.jp/aikatsu-photo/pages/381.html
[セーラードリーミング]天羽 まどか No. レアリティ PR タイプ キュート キャラクター 天羽 まどか 初期オーラ 1900 最大オーラ アピール プレミアムエンジェルアロー アピールポイント 19750 スキル オールスコアUP!(Ⅳ) ブランド Angely Sugar ドレスアップ後 入手方法 スペシャルおでかけ 実装日 2016年10月7日 ドレス カテゴリー 星座ロマンスドリームBOOM ドレス名 ブランド トップス - ドリームセーラートップス Angely Sugar ボトムス - ドリームセーラースカート Angely Sugar シューズ - ドリームセーラーシューズ Angely Sugar アクセサリー - ドリームセーラーリュック NO BRAND
https://w.atwiki.jp/horror_vip/pages/237.html
ディセント それは未体験の絶対恐怖。 冒険好きなサラは、全米川下り選手権出場に向けて女友達とトレーニングをした帰り道、トラックとの衝突により最愛の夫ポールと娘のジェシカを失い、喪失の日々を送っていた。 事故から1年後、ベスを初めとした友人ジュノ、レベッカ、サム、ホリーの5人が悲しみに暮れる彼女を全米洞窟探検選手権に誘った。 冒険好きの彼女達は、ガイドブックに載っている洞窟を探検しようと、重装備でその洞窟探検選手権に挑むことにした。しかし、ガイドブックに載っていると思われたこの洞窟は、ジュノが冒険心から嘘をついたもので、名もない未知の洞窟であったのだ。そして、彼女達6人しかいないはずのこの洞窟で、コスチュームの封が解かれたセーラーハゲの気配を感じ取る。 セーラー服を脱いだセーラーハゲは、もはやただのハゲなのか?そして、6人はこの洞窟に潜むハゲの正体を暴くことが出来るのだろうか?! セーラー服を懸けた決死の闘争が今始まる。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/552.html
313 名前:NPCさん :04/07/22 14 29 ID ??? 以前コンベンションで困ったちゃん二人組に会ったんです。 他のPLは真面目に装備選びとか考えてるのに、その二人は外見だけで装備選ぶんです。そのせいで能力的には完全な足手まといキャラに。 プレイ中は、僕達は真面目にやってるのに、その二人は漫才のようなやり取りをしたり、敵の攻撃をワザと食らって自分からピンチになったり、敵とラブコメをしたり、好き放題だったんです。 おかげで他のPLは戦闘でしなくていい苦戦をしてしまいました。 最後には、PLの一人がその二人のロールプレイの相手をしてる間に、マスターが僕達とラスボスの戦闘を済ませてくれました。 遊びとはいえ、もっと真剣にやってもらいたいですね。 341 名前:313 :04/07/22 15 19 ID ??? すまん、313は釣りだ。どうせ報告者が叩かれるならと思ってつい遊んでしまった。 でも、報告自体は事実。 システムが福袋に載ってたセーラームーン風TRPGだったんだよ。 件の二人は漢らしく趣味をさらけ出してキャラ作ってるのに、他三人はひたすら効率重視。名前もマスターに適当につけてもらったり、その癖二人に対してキモオタ呼ばわりするような発言したり。 プレイ中は、マスターの言うとおりの場所に行ってマスターの言うとおりにダイスを振るだけ。 俺はタキシード仮面風の役所のPLだったんだけど、途中こっそりマスターと話して、敵に洗脳されたという設定でサブマスとして二人の相手をさせてもらった。 こっちが熱く盛り上がってる間、向こうは淡々とダイス振るだけのラスボス戦やってて、マスターにちょっと申し訳なかった。 まぁ、下手な釣り仕掛けて悪かった。夏だからって事で勘弁して。 350 名前:NPCさん :04/07/22 15 30 ID ??? 341 コンベでの昼休みに会場に残っていたら、 5人ほどに取り囲まれ、 セー○ームーンの話を30分ほど無理やり聞かされたことがあった。 午後は鬱になり、記憶がほとんどない。 そんなことを思い出した。 スレ26
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/3373.html
■ヒーラーボール 世界樹の迷宮1に登場するモンスター。第二階層のボス、ケルヌンノスのお供。 戦闘開始から登場するのではなく、ケルヌンノスのHPがある程度減ると呼び出される。その名の通り回復能力を持ち、ケルヌンノスのHPを回復させてしまうので呼ばれたら速攻始末するべき。 実は初っ端から呼ばれることも。回復の他に甲羅の守りで防御上昇までしでかす。 回復能力の説明は諸欝版に書いてあった 名前からして回復するよ!臭がプンプンする。 まじか。ってなることうけあい。いやまじで・・・・ 4では従う相手を変えての登場となった。ころがされている。 4では酷い役回りにされている上、図鑑説明まで救いが無い…… ただ、4での連携攻撃はかなり強力。属性バーストやルンマスでさっさと倒すべき 一家に一体ほしいモンスター。 4の扱いはほんとひどいw。使い方間違ってるだろw しかしあの技はいったいどうやって回復するんだ まさかの再登場! と思った次の瞬間にはhageていた 思いっきりぶん投げてストレス解消!HP回復!!みたいな?w むしろ部下をいぢめて快感を得るとか…どう見てもドSですほんとうに(ry 狒々王「ヒーラーボールを相手のドタマにシューーーーーッ!!超!エキサイティンッ!!!」 投げられて衝撃を喰らったヒーラーボールが回復液を撒きちらすのではないかと。もちろん効果があるのは魔物オンリー ↑クリオネアンかよwwwww 図鑑見たときの「やっぱり投げられてしまう」に全冒険者が涙した 小説にも主たるケルヌンノス共々出張、地味に出番がある Ⅳではヒール使ってくるから頭縛ればいいんだろ?と初代経験者を騙す憎いやつ 倒してもまた出てくるⅣのプレイに怒れるボウケンシャー,名乗り出よ!くそお倒せねえ 今日も転がる、戦う、呼ばれる、そして 投げ~られる 新世界樹でもケルヌンノスに付き従い登場。物理耐性がある上に属性防御を上げてくる様になった。 ↑ヒールの回復量は200弱 さっさと倒すか1体残しで呼ばれないようにするかあるいは放置するかはそれぞれの冒険者のお好みで。 ケルヌンノスに呼ばれて後列に登場する構図は、森王さんのガチムチさと併せて否応にも狒々ドッヂを思い出させてガクブル。 新だとカスメに眠らさせてた。だって妙に硬いんだものこいつら...... 本ボスにかまけて倒し忘れると図鑑に載らない(当たり前)。こいつのために再戦というのも面倒なので、一匹は倒しておくと良いと思う。 ↑再戦できるだけノーブルビーよりマシだろう それでもゲーム内時間でケンヌンロスが14日後再出現するので、ある程度戦力に余裕ができたら、また挑むのも手。パリング☆を習得してるならまず負けない ヒーラー「エトリアからタルシスに出張したら扱いが酷過ぎて泣いた。早く森王様の元に帰りたい… 」 ↑不覚にも泣けた。早く帰っておいで!! 上司に恵まれないと不幸だね… 掴んだ時の弾力に癒し効果があるに違いない 新2のDLCでも律儀にお供として登場。その回復力は最早「キュア」どころではない かいふくさせる・・・おとも・・・ボール・・・スターマジシャン? ↑黄金の太陽か・・・ ↑あれはリフレッシュボールだっけ? セブンスドラゴンのオルグドラゴニスorミレクーラオウガも似たようなのを従えます 黄金の太陽思い出すよなw こいつ:150×2 シルルス:350 ホムラちゃん:450 やっぱりおかしい クロスでは元の上司のとこに戻ってきた、しかしタルシスの印象が抜けず「投げられないの?」とか思ってごめん… ヒーラー「久しぶりに森王様の元に帰ったら、そこはタルシスの樹海でした、やっぱり森王様お優しい…」 ひっくり返ったにぎり寿司にしか見えなくなってきた いまさらだけどコイツとケルヌンは共生関係なのだろうか。ヒーラーボールの外敵をケルヌンが排除して、ケルヌンは傷を治してもらうみたいな。 しんせかでは「おら! 神秘のヴェール★ だせ!!」言って上司共々いじめてごめんね 新天地では羽音聞かせておとなしくさせてあげるからねえ 古参の見分け方を見つけた。古参はヒーラーボールを見ると全体攻撃してくるのではないかと身構える。 それはむしろ新参では? Ⅳのコイツは自前の強化・回復技を持たない(上司をサポートしない)あたり、森王と狒々王の人(?)望の違いがわかる。 コメント ■関連項目 ケルヌンノス(モンスター) 剛腕の狒狒王(モンスター)
https://w.atwiki.jp/kakite3/pages/335.html
周りが全くの無人だと紛うほど静かな場所で、俺は考える。 なんと言うことだろうか。 まさか書き手3に参加できるなんて思わなかった。 っていうか、良いのか? まだ4作しか書いてないぞ?(2009/3/22現在) 第一放送までまだだし。これはどうなんだ、まさかイレギュラー? 「…………まぁいい」 と、いろいろなことを考えながらも、口数自体は存外極少……そんな俺は今、群馬県にいた。 ああ、申し遅れた。自分はラノオルタ書き手「◆MjBTB/MO3I」である。 俺のその姿は何故か土屋康太……そう、バカテスの「ムッツリーニ」となっている。 うん……えっと、うん。ど う し て だ ろ う ね ? 「…………まぁいい」 だが、そう。しつこいがそれはまぁどうでも良い。 呼ばれてしまったものは仕方が無いのだから。 そう、仕方ない。仕方が無いのさ。 運悪く支給品がセーラー服だけだったとしても。 というわけでまとめ。 今は上記の通り今自分は土屋康太の姿で群馬県にいる。 支給品は「涼宮ハルヒシリーズ」出典の「北高の制服」のみ。 周りには誰もいない。マジ誰もいない。 以上。 「…………畜生」 つまり早い話が、どう見ても無防備です本当にありがとうございました。 セーラー服一枚で戦えるわけ無いじゃないですか。もしいてもそんなのは化け物だ。 運が悪いとか言うほか無い。ああ、せめて自分がキノの師匠とか朝倉涼子の姿だったなら。 ――――と、そんなことを考えていたら凄く切なくなってきた。正直、今俺はまさしく人恋しかった。 誰かいないか。ぶっちゃけ寂しい。独りでこんなところで死ぬなんて嫌だ。 こうやって俺が参加させられたんなら――――どうせ参加するんなら、一騒動起こしてから死にたい。 ムッツリーニの姿なんだ。なんかこう、エロ展やるとかさぁ。 ああ、こんなこと考えてるからこんな姿にされたんだろうな俺……。 「…………ッ!?」 と、その時だった。何者かの足音が聞こえた。 俺の体の中の何かが即座に聴覚を刺激、反射的にその方向へと首を向けさせた。 普段の俺ならば聞き落としたかもしれない。考え事もしていたし、余計にだ。 だが何故だか体はビンビンに超反応を起こしていた! 足音がどこから近づいているのかもわかる。 一体どうして――――とか考えてる間に、足音はその音量を増していく。 そして、物陰から何者かが姿を現した。 「たすけて……そ、そこのお兄さんっ! 助けてぇっ!」 足音の正体が発覚した瞬間、「あ、なるほど。俺の超反応は土屋のエロパワーのおかげね……」と、そう確信した。 何故なら視線の先には、俺にとってはストライクゾーン――土屋康太にとってはどうかは知らないが――な幼女がいたからだ。 ◇ ◇ ◇ 前略、皆様お元気でしょうか。ラノオルタ書き手の◆MjBTB/MO3Iです。 セーラー服を一枚掴まされ、群馬県のどこかも知れない場所に放り込まれ、絶望を感じていた◆MjBTB/MO3Iですよ。 さて、そんな俺ですが――――今、正直幸せです。 だってほら、こんな可憐な幼女が俺を頼るなんてそうないでしょうからね。 「お願いっ、怪しい人に……怪しい人に追われてるの……っ!」 「…………わかった、まずは落ち着いて」 だが、そんな俺の性癖は一応は脇においておこう。 好みでも好みでなくても関係ないだろう。だって目の前の幼女は困っておいでなのだから。 どうやら彼女は非常に錯乱しているようで、冷静になれと言っても聞いてくれない。 むしろ彼女は俺のそんな言葉を聞けば聞くほど錯乱度を増していっているようだ。 ああ、そんなに辛そうな瞳を覗かせないでくれ。少なくとも俺はきゅんと来るじゃないか。 「おねがいっ! 一緒に逃げてえ……っ!」 切り揃えられた金色の髪、ショートボブと呼ぶべきであろうそれを忙しなく揺らしながら、幼女は混乱のままに叫ぶ。 幼女(年齢的な意味で)が珍しいラノオルタでは見られないであろうその姿が美しいと、正直そう思う。 やはり俺も書き手なのだなぁと痛感。と同時にこんなロワに呼び寄せられても仕方が無いなと思う。 それどころか幼女になんぞ惹かれおってからに……そりゃ土屋康太の姿にもなるわな。 「…………どこかに隠れよう」 「かく、れる……?」 「…………こっち」 とりあえず近くに民家があったのでそっちに行くことにする。 一向に落ち着かない幼女の手を引き、無理矢理にでも連れて行く。 一応は「逃避」であるという事を理解してくれたのだろうか。反抗はしてこなかった。 ああ、叫びつかれたのかもしれない。どちらにしろ助かるのだが。 ――――とか考えているうちに到着。 手をかけたドアの鍵は幸運にも開いていたので、侵入は容易だった。 なんかこの展開どっかで見た、っつーか俺の書いた話でもそうだったな。 まぁあの時は別にスネークする為に民家を描写したわけではないが……。 「…………一旦、ここに隠れよう」 「う、うん……ありがとう……」 幸いここは住宅地だ。ぶっちゃけ民家など腐るほどある。 追っ手がピンポイントでこちらに向かってくるということもそうはあるまい。 機を隠すなら森の中。家を隠すなら……最早何も言うまいて。 このなかなかの良策に希望を見出してくれたのか、幼女の声量は抑えられていた。 先程のように錯乱の一途を辿っている様子は無い。無い、のだが。 「はぁっ……はぁ、ぁう……っ」 おかしい。目の前の幼女は未だに息を乱れさせている。 慣れないマラソンで体を苛め抜く素人を見ているようだ。 それに顔も紅潮していて苦しそうだ。まさかとは思うが、持病か何かを患っているのか? 「ごめん、なさい……迷惑……よね……」 「…………別に」 「あのっ、私……私、今すごく変なの……」 「…………変?」 息を切らしながら、顔を紅潮させながら、途切れ途切れに言葉を紡ぐ幼女。 一体彼女に何があったのかわからない。だがそれはまるで「あの」欲に狂う「オンナ」の様に……。 いや、待て。その考えは流石にヤバいぞ。土屋康太の姿でもこれは許されん。っていうか土屋にもヒかれるぞこれは。 いかんいかん。イエスロリコン・ノータッチ。厳守せよ俺、厳守せよ俺。 ふぅ……ちょっと動じてしまったが、どうにか幼女との会話を続けねば。 何か重大なことを言いそうな気配あるもの。冷静に考えたら何かフラグ生みそうな切り口じゃん。 さぁ、大丈夫。俺は大丈夫だ。よし良いぞ名も知らぬ幼女よ、何が変なのかお兄さんに言ってごらん。 「私、さっき怖い人に追いかけられて……っ! それでっ、変なおくすりを……!」 ◇ ◇ ◇ 前略、皆様お元気でしょうか。ラノオルタ書き手の◆MjBTB/MO3Iです。 セーラー服を一枚掴まされ、群馬県のどこかも知れない場所に放り込まれ、絶望を感じていた◆MjBTB/MO3Iですよ。 さて、そんな俺ですが――――今、ピンチです。 まさか幼女が俺に対してこんなスキンシップを取り始めるとは……そう、スキンシップ……スキンシップゥゥゥゥゥゥ!? 阿呆かァァァァァァ! そんな甘いもんじゃないわボケェェェェェェェ! ガチロリコンなら卒倒しとるわァァァァァァァ!! 「んっ……ふ……っ、ん……」 皆の者、冷静に聞くのじゃ。 えー、うん。今、金髪幼女が俺の右手の人差し指を……口に含んで舐めまくっております。 待って下さい先生。俺の指は棒キャンディー的なあれじゃないんですけど。 俺の心と体が、沸き上がる欲情をどうにか押さえつけているが、なんかちょっとキツい。 どうしよう。これ。っていうか何があったの? なんでこうなったんだっけ。 「ぷは……はぁっ、はぁ……ごめ、なさ……こうしなきゃつらいの……」 幼女のおしゃぶり代わりとなっていた人差し指が開放された。 涎でベトベトなそれは、久々の外気に触れてスースーする。 ねぇ、本当何があったのよ。変なおくすりって一体何なんスか? 「あのね、変なおくすりをね、飲まされたの……!」 「…………無理矢理にか」 「そしたらね、そしたら私……こんな、なんかきぶんがへんなになってっ……怖いの、こわいよぉ……っ」 「…………これが、その薬?」 「うん……っ、怖かったけど、逃げるときに取ってきたの……!」 幼女が開封済みの包みを俺に渡してきた。病院帰りに渡される粉薬の包みようなそれの中には、まだ薬が沢山入っている。 ってちょっと待て。薬品、そしてこの幼女の乱れた姿……はて? 俺はこの流れをどこかで見たことがある。 そうだ、俺は確かにこんな感じの状況をどこかでひあやっひゃぅ! 「んぶっ……ふぅ…………んんー……」 先程散々しゃぶりまくっていた俺の人差し指が再び幼女の中に呼び寄せられていた。 今度は中指も巻き添えにされている! あっはーん! 何が起きてるのー!? いや、喜ぶな俺! どんだけ変態なんだ! 何プレイだよ! 何の店なんだよこの民家は! ってちょっと、やめてええええええ! 今何か思い出しそうだったのにィ! 「……ほえん、なふぁい……ん、ん、ふっ……」 いや良いから! そんな言葉になってない謝罪は良いからもうあちしの指しゃぶらないでー! なんでこんな欲情してんのよこの子! いや待て、欲情? そうか、わかったぞ! 薬品にこの少女の乱れっぷり……LSロワの「けんぜんなたたかい」関連だ! 「うむ、はむぅっ……んぅ…………」 それにこの子どっかで見たことある! そうだ、あの子だ! LSロワにおける「一時は教祖だと思われてたけど別にそうじゃなかったぜ!」に定評のあるタバサだ! 金髪に緑色のリボン、そして今は恍惚に満ちたこの蒼い両目……間違いない! やっちまったなぁ! つまり今彼女は、襲い来る性欲――見た目からして未知のものだろう――の恐怖と戦っていたわけね! だってそうでしょ、謝罪してんだもん! つまりこの幼女の行動は、性欲に打ち勝てなかった故の本能からの行動か! 畜生やられたぜ……つーか、冷静に考えればこの幼女もどこかの書き手なんだろうな。 FFDQ3rdあたりか? 様子から推理するに、おそらく俺と違い思考能力も厳重にトレースされているんだろう。 そうじゃなければここまで狂わされることも無いはずだ……不幸だ、不幸すぎる……! 「…………んんっ……ぅう……」 そうか、わかったぞ。俺がこのロワに呼ばれた理由は判明したぜ! 俺はこのロワの中で他の不幸な書き手を救うために降臨した救世主となるべくっはあぁぁぁん! らめぇぇぇぇぇ! シリアス展開に戻そうとしてるのにその舌使いはらめぇぇぇぇぇ! 集中出来ないぃぃぃぃ! はぁぁぁぁぁぁん!! ――――何分、経った? いや、時間をどれくらい書けたなどというのはどうでもいい話だ。重要なのは結果だ。 そう、幼女が部屋に響かせるこの魔笛の音をBGMに……俺はどうにか自分の指針を決めることに成功した。 これから俺はこの幼女を始めとする「ピンチになっている」書き手を助けてみせる! まだ俺はラノオルタ書き手としては始まったばかりだが……やれることはあるはずだ! だからうん……とりあえず今はこの幼女を好きにさせてあげよう。 なんだよその目は。違うぞ、性癖に負けたわけじゃないからな? いいか? これはあくまで可愛そうな子供を助けるためのだなぁ……あれだよ、リハビリ? 「……っは…………はぁっ、はっ……はあ……」 「…………落ち着いたか?」 ほら、見てみろ諸君。この幼女は遂に俺の指を解放してくれたぞ。 俺が抵抗せずにいたおかげだ。被害にあったのはせいぜい俺の指二本じゃないか。 しかも涎まみれなだけで、外傷があるわけではない。この方法は正しかったんだ。 薬によって引き起こされた衝動を、俺みたいな素人が落ち着かせられるとは思えんからな。 だから無抵抗だった俺をそんな目で見るな。やめろ、俺を犯罪者みたいだとか言うな。 そりゃみくるの登場話はあれだったけども。 「お兄さんっ、ごめんなさい……ごめん、なさい」 ほうら、幼女だって立派に謝罪しているじゃないか。大丈夫、もう俺の指には眼中は無かろう。 え? さっきも謝罪した上で指を口に突っ込んでただろって? いや、そりゃそうだが。 だがもう流石に大丈夫なはずだ。子供の性欲なんて大した事無いだろ。 な、そうだろ幼女さん。もう満足したよな? 「……ご、めん……さ……」 いや、もう良いよ謝るのは。大丈夫だ、俺は何も怒ってない。 君の事は決して傷つけはしない。俺が護ってやるからもう大丈夫だ。 心配するなよ、心配するな。だから謝らなくていいんだ。 「やっ……変なの、くる……っ!」 ……あん? え、何この空気。何? 嫌な予感しかしないわよ? 「いっちゃい、そうなのぉ……っ」 バカァァァァァァァァ! 何がだよ! いっちゃうって、一体何がだよ! いや、っていうか待て待て待て待て! お前はここをどこだと思ってんだァー! え、民家? んなこたわかっとるわ! それ以前にここは「書き手ロワ3rd」ですよォォォォォ!? コ○ックL○とかメ○○トアとかそんなんじゃないんだからね!? ないんだからさァァァァァァ!! ああ、そんな事言ってたら幼女が俺をまるで押し倒そうとしているかのように近づいてくるるるるる! 何をするだァー! 俺はどうにかして抵抗しようとするが、その瞬間に「……バイキルト」と幼女が呟く。 すると不思議なことに幼女の力がいきなり強まりやがった! 軽く二倍ってとこか!? 遂に男の俺をいとも簡単に押し倒し、マウントポジションをゲットしやがった! まずいよまずいよ。だってホラ、なんかこの構図ってさ……男として終わってない? 「もう、だめ……いっちゃ、う……」 ああ、もう何が何だか。 解ることは、俺これから犯罪者と化しちゃうんだろうなって事くらいです……世間からなんて言われるか。 本当、なんかおかしいよこれ……本当おかしいってば! 「ヒャド」 ――――だが、おかしいのは、それだけじゃあなかった。 ◇ ◇ ◇ 前略、皆様お元気でしょうか。ラノオルタ書き手の◆MjBTB/MO3Iです。 セーラー服を一枚掴まされ、群馬県のどこかも知れない場所に放り込まれ、絶望を感じていた◆MjBTB/MO3Iですよ。 さて、そんな俺ですが――――今、そんな事を言ってる場合ではありません。 痛い、痛い、痛い。死にそうだ、死にそうなんだよ。何で、こんな事になってるんだ。 「あは……"言"っちゃった……」 ヒャド。それはDQの呪文だ。氷の刃が敵を刺し貫くという物騒なもの。 そこから更に「ヒャダルコ」「ヒャダイン」「マヒャド」と続く氷雪呪文の基本中の基本。 DQ5の主人公の娘――FFDQ3rdとLSロワでタバサと呼ばれている少女――の得意呪文だ。 その刃が今、俺の腹に刺さっている。そして幼女が嬉しそうに笑っている。何故、なんだ。 「もっと楽しみたかった、んだけど……ごめんね、もう"言"っちゃった……」 そう、か。"言"っちゃったのかお前は。 俺の指を気持ちよさそうにしゃぶりながら、攻撃呪文の名を"言"っちゃいそうなのを我慢していたのか。 やられたぜ、エロ展は布石か。まさか薬に溺れたふりをしていたなんてな……なんて役者だ、こいつめ。 未だに俺からマウントポジションを取っている少女は、顔を紅潮させたまま笑っている。 これも、演技なのか。 「違う、よ……今、おくすりで変になってるのは本当。違うのは追いかけられてなんか無い事と、望んで飲んだ事。 敵意を霞ませたくて、あなたの体を使わせてもらったけど……流石に大げさだったかな? でも、仕方ないよね。 騙し討ちするなら徹底的に騙さないと駄目だもん……相手だってロワの書き手なんだから。あなたもそう思うでしょ?」 そうかよ、騙し討ちかよ……本当にやられた。 だが、なんでここまでしやがるんだ……何の、為に。 「だって腐ってもLS書き手だもん。えへへ、これくらいしないと……ね。それに目立ちたいし……。 そうだ、最期に教えてあげる。私ね、"二人で一人"なの。私と真逆の女の子が、もう一人いるの」 ……どういう事だ? 「私の中にはずっともうひとりの私がいる。それはね、私がLSロワで事象を逆転させたから。 タバサはゲーム脳なんていう枠組みから外され、可憐で可愛そうな少女になったわ……。 そして可愛そうなお人形さんだっただけの蒼星石は、タバサの心を抉る存在となった。 そう、そうやって事象を逆転させた。だから"僕達は二人いる"というわけだよ、お兄さん」 彼女の突然の長台詞。それを聞いている最中にまず、俺は先に両耳を疑った。 最後の言葉。詳しく言えば「そう、そうやって」から。そこから、彼女の声が別の者のそれに変わっている。 次に俺は自分の両目をも疑った。マウントポジションを取っていたはずの少女は、いつの間にか姿を変えていた。 ショートボブの金髪、そして緑色のリボンはどこに行った? 桃色の服はどこへ行った? 今の彼女は蒼い服を着た少年のような姿と化している。頭にはリボンではなく、シルクハットが。 これを見たまま信じるならば――――彼女は今、タバサから蒼星石へと変化した! 「変化じゃない、"逆転"さ。あのね、LSにおけるタバサと蒼星石はまさに真逆なんだよ。 危険人物から護られる存在へ逆転したタバサ。護られる人物から危険人物へ逆転した蒼星石。 僕を形成するならこの二人は確かにベストだ。それに結構便利なんだよ、この体。 タバサはマゾヒズム、蒼星石はサディズム……俗っぽく言えば受と攻を姿別で分担するから、こうやって色んなプレイが……」 蒼星石の姿をしながら、その身長はタバサとそう変わらない。ははっ、不思議な気分だ。 とまぁ……ぶっちゃけ今の俺は意識が遠のきそうなのを堪えるので必死な為、俺は話を聞けていなかった。 せいぜい視覚から入る直の情報を咀嚼していられる程度か。弱い、弱すぎるぞ俺。 とりあえず解ったのは、俺はこいつに殺されるんだろうってこと。 そして少しずつ薬の効果が薄れてきたのか、相手が呂律が回りだしていたこと。 ……なんかプレイっていう言葉が聞こえてきたのも追加しておこう。 ふと、名前が気になったので力を振り絞って尋ねてみた。 「言霊の女教皇(ハイプリエステス・ロゴス)。トリップは◆wlyXYPQOyAだ……さて、もう良いかな。 話を聞いてもらいたかったからわざと即死は免れさせたけど……そろそろ死んでもらおう。 素面じゃあ乗らないからちょっと待っててね、用意する……動けないと思うけど、動いちゃやだよ?」 そう言うと、この女教皇とやらは……薬の入った小袋を口へと傾け、続いて水で流し込んだ。 袋は予め破られていたので手早い。満足したのか「ふふ……飲んでみるかい」とか訊いてくる。 こちとら腹が痛くて余計な事答える暇なんかねぇよ馬鹿が……! 「僕ね、LSロワに感謝してるんだ……皆と書けたおかげで、前より遥かに文章が上達したから……。 まぁ代わりに、えっちぃ感じに調教されちゃったけどね……えへへ、エロ展なんて専門外だったのになぁ。 今の僕は立派にやれてるかなぁ? 今、あのドS聖人達みたいになれてるかな? 調教は、効いてるかなぁ?」 相手はデイパックから刃物を取り出す。 そしてやっぱり、予想通り。俺の胸に一撃喰らわせてきやがった! 痛い、痛い痛い痛い痛い痛い! 死ぬ、もう死ぬ……! くそっ、最初はエロ展入りのギャグ話だったはずなのに……まるっきり変わってやがる……! シリアスに殺されるなんて思わなかった……完全に、完ッ全に油断したァ! 土屋なら逃げられただろうに……容姿に性格が追いつかなかった俺の負けか……! ◇ ◇ ◇ 言霊の女教皇がこのバトルロワイアルに降り立った時の話をしよう。 彼女はごく普通にロワに呼ばれ、ごく普通に支給品を確認していた。 最初こそ、テンプレ登場話になって空気と化すのではないかと彼女は危惧していた。 だがその不安も支給品のおかげで一掃されてしまう。 結果、彼女はとんでもない存在と化す事となったのである。 彼女の支給品の中にあったそれは、LSで有名であるあの事件を発生させた魔具だった。 魔具。それは現実出典の刺身包丁……ではなく、LSロワ出典のあやしいおくすり「5-MeO-DIPT」。 しかも小さな袋に分けられ、大量に支給されている。袋の数は50はある。 恐る恐る、袋を一つ開いてそれを口にしてみた。効果の怖さは知っていたので、まずはほんの少しだけにする。 強烈な苦味も相まって、ほとんど飲めなかった。説明書曰く「一袋10g」だそうなので、2g分くらいか。 それでも水でどうにか流し込み効果を待つ。「量も少ないから、切れるの早いかなぁ」等と考えながら。 ――――さて問題。彼女は何故そんな事をしたのだろう。 答えは至極簡単。つまりは、彼女は結局LS書き手の一人なのだ。 ◇ ◇ ◇ 「えへへ……あ、来たかな…………」 再びその身に訪れる衝動を感じながら、言霊の女教皇は笑う。 既にマウントポジションは解いている。相手の支給品だったらしいセーラー服も回収し、こうなるともう民家に用事は無い。 後は哀れな獲物を探すまでだ。 そして、もしもLS書き手に出会えたら尋ねてみよう。 "自分は他のLS書き手と肩を並べられる程、力をつけられただろうか?" と。 そして、もう一つ。 「ねぇ、僕とっ……僕とまた、リレーしてくれる……?」 と。 【1日目・黎明・群馬県】 【言霊の女教皇@LSロワ】 【状態】薬中、蒼星石状態 【装備】刺身包丁@現実 【道具】支給品一式、5-MeO-DIPT(49/50・1つ10g)、北高のセーラー服@アニ1 【思考】 基本思考:とりあえずマーダー。 0:えへへー……。 1:移動 2:LS書き手に会いたい。 【備考】 ※外見は「タバサ(主人公の娘)@DQ5」と「蒼星石@Rozen Maiden」です。気分で使い分けられます。 【◆MjBTB/MO3I@ラノオルタ 死亡】 時系列順で読む Back Maruta s Mystery Tour Next うっかり解除 投下順で読む Back 通りすがりの○ロワ書き手だ。覚えておけ! Next そして教会はなくなった 言霊の女教皇 続・温泉少女/続・○○少女 ◆MjBTB/MO3I
https://w.atwiki.jp/yamakami/pages/19.html
弟一話 咎 愛知県へと続く森の中で二人の女性が話をしていた。 片方のセーラー服身に着けている女性は何やら嬉しそうに話をしている。 その話を聞く片方の女性は金髪の髪をなびかせ、結構露出の多い服を着ている。 「良かったです、ミサさんがゲームに乗っていなくて…」 セーラー服の女性…朝比奈みくるは嬉しそうに金髪の女性に話しかける 「私も最初はびっくりしたけどみくるちゃんがゲームに乗っていなくて良かったわ」 二人はここに跳ばされてすぐに出会った。 最初はみくるが最初に出会った参加者なのでミサを警戒したが、 ミサがゲームに乗る気は無いと、伝えるとみくるはすぐに警戒を解いた。 そして軽い自己紹介の後、とりあえず落ち着ける場所を探そうと言うミサの提案に従い、二人は現在地から一番近く大きな街のある愛知県へと歩いていた。 「ところでミサさんの支給品はなんでしたか?」 みくるは歩きながらミサに尋ねる。 「う~ん…。私はたいした物はなかったけど…みくるちゃんはどう?」 そう言われみくるはバッグから剣を取り出す。 「これなんですけど…私は剣なんて使えないんですよ。ミサさんは使えますか?」 「私も剣なんて使ったことないなあ…。その剣ちょっと見せてくれる?」 特に警戒もせずミサに剣を渡す。 「…テレビ収録で何度か、刀を見たことあるけどこんな剣見たことない…」 剣を受け取ったミサが感心したように言う。 その様子を見ていたみくるは何故か違和感を感じた。 (今、ミサさん笑った…?) 一瞬、ミサの顔が歪んだような気がした。 もう一度ミサを見るが特に変わった様子は無い。 (うん…きっと気のせいよ…) 疲れているんだ、早く街を探して休もう。 再び歩き始めようとしたときミサが声を出す。 「みくるちゃん…あれなんだろう?」 ミサが遠くを指さす。 「……?別になにも……」 ザクッ ミサが指さした方向を見た瞬間、みくるは背中に衝撃を感じた。 背中が熱い、背中から大量に血が流れているのがわかる。 「助けて…キョンくん…」 「まだ息があるのね。」 みくるの頭上から声がする。 「大丈夫よ、今、楽にしてあげるから」 剣がみくるの心臓めがけて突き刺された。 「ごめんね、みくるちゃん…私は月を守りたいの。」 ミサは絶命したみくるを見てつぶやく。 ミサの最愛の人物…夜神月。 このゲームは一人しか生き残れない… だから決めた、月以外の参加者を殺し、自分はそのあと死ぬ、そして月を生き残らせる… 自分は月のために人を殺す…それが自分の存在価値。そうミサは決めた。 月のことを愛しているから。 やがて咎人となった彼女はゆっくりと歩き出す。 愛する人を守るために。 全ての人を殺すために。 【長野県/朝】 【弥海砂】[MP残量:100%] [状態:正常] [装備:マスターソード@ゼルダの伝説] [道具:???・???・???←本人確認済み・荷物一式×2] [行動方針:参加者を殺し、月を生き残らせる] [思考1:月以外の参加者を全て殺しそのあとに自殺する] [思考2:愛知県に行く] [現在位置:長野県の南部] 【朝比奈みくる@ハルヒ 死亡】 備考:みくるの荷物はミサが持ち去りました。 みくるの死体は長野県に放置してあります。
https://w.atwiki.jp/shfarts/pages/1441.html
セーラーヴィーナス -美少女戦士セーラームーンCrystal-(ZERO) 商品画像 情報 登場作品:美少女戦士セーラームーンCrystal 定価:5,400円 受注開始:2016年09月09日(金) 13 00 受注締切:2016年11月07日(月) 23 00 発送開始:2017年02月23日(木) 商品全高:約190mm セーラームーン スペシャルページ 付属品 その他:台座 キャラクター概要 商品解説 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 セーラームーン-美少女戦士セーラームーンCrystal- セーラームーン-美少女戦士セーラームーンCrystal-ZERO セーラーマーキュリー -美少女戦士セーラームーンCrystal-ZERO セーラーマーズ -美少女戦士セーラームーンCrystal-ZERO セーラージュピター -美少女戦士セーラームーンCrystal-ZERO セーラーウラヌス -美少女戦士セーラームーンCrystal-ZERO コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/usagi-yakai/pages/23.html
か行 【け】 ☆原作版セーラームーン ☆劇場版セーラームーン ☆ケンカ ☆劇中の歌