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前ページ次ページドラえもん のび太のパラレル漂流記 ――きっかけは、些細なことだった。 「おいきみ。おとしものだぞ」 ルイズの相手をするのが面倒で食堂に逃げてきたドラえもんが、 一人の貴族のポケットから落ちた香水の小壜を拾ってやったのだ。 しかしそれがきっかけでその貴族、ギーシュの二股がばれ、 それを逆恨みしたギーシュはドラえもんにいちゃもんをつけようとした。 「おい、どうしてくれるんだ。そこのタヌキく…」 「ぼ、ぼくはタヌキじゃなぁーい!」 だが図らずもNGワードを口にされ、悪口を言われる前にすでに怒り狂うドラえもん。 そうなると、きっかけなんてほんともう些細なことだった。 ていうかぶっちゃけ関係なかった。 「け、決とうだぁ!!」 ……ということで、言いがかりをつけようとしたギーシュがではなく、 タヌキと言われて(しかも悪口ではなく素で!)むかついたドラえもんがギーシュに決闘を申し入れ、 「む。なんか予想とはちがった展開だが、……よかろう。ここで降りれば貴族の名がすたる」 二股がばれていい加減ムシャクシャしてたギーシュもそれを受け入れた。 さらにギーシュはドラえもんを見つめ、今気づいた、というように眉を上げると、 「おや、よく見れば君はあのゼロのルイズのところの妙な使い魔じゃないか。 使い魔の分際で貴族にたてつくなんて主人と同じで愚か者だな。 ふむ、いい機会だ。僕がその身に使い魔の分というものを教えてやろう。 タヌキにも分かるように、はっきりとね。あははははは!」 分かりやすい哄笑と共に立ち上がり、 「ヴェストリの広場で待っている。コテンパンにされる覚悟が出来たら来たまえ。 待っているよ、タヌキくん?」 最後までキザな台詞を残し、食堂を去っていった。 ――かくして、すっかり頭に血が昇ったドラえもんの暴走によって、 タヌキ型…もといネコ型ロボット対貴族の異色の対決が実現する運びになったのだった。 「バ、バカ! なんてことしてくれちゃってんのよ! 使い魔が貴族に喧嘩を売るなんて…! なんであんたはよけいなことばっかりするのよ! バカ! この、バカダヌキ!」 「ぼ、ぼくはタヌキじゃなぁーい!」 「なによ! タヌキじゃない! どっからどう見てもタヌキじゃない!」 「け、決とうだぁ!!」 その後、騒ぎを聞きつけてやってきたルイズとドラえもんはさっそく不毛な争いを始め、 「お、おふたりとも、落ち着いてください。今はそんなこと言ってる場合じゃないですよ!」 その場にいたメイドによって、なんとか引き離される。 「そ、そうだったわ。わたしとしたことが、ついわれを忘れちゃって……。ところであんた誰?」 「あ、わたしはこの学院のメイドでシエ…」 と自己紹介をしようとするが、 「ていうかなんでいんの? あんた関係ないじゃない」 「あ、そういえばそうですね。どうしてでしょう。ずっと見てたからでしょうか、 なんだかわたしにも責任があるような気がしちゃって…」 と言ってすごすごと引き下がっていく。 「……へんなやつね」 ルイズは首をかしげるが、今はメイドなんぞに構っている時間はない。 不本意だが一応自分の使い魔ということにしているドラえもんが、貴族と決闘しようというのだ。 自分は主人として、この無謀を止めなければならない。……まあこの怒り具合を見れば、絶望的な気もするが。 とにかくルイズは諭すようにドラえもんに話しかけた。 「いい、ドラえもん。ドットとはいえ、魔法が使える貴族にただの平民や使い魔が勝てるはずないの。 そりゃ、使い魔と言ってもドラゴンとかなら話は別かもしれないけど、タヌ…、じゃなかった、ネコじゃ……」 今度は掛け値なしの親切心からルイズがそう忠告するが、怒り心頭のドラえもんにはやはり届かなかった。 「いいや。ぼくはもうゆるさないぞ。貴族だからってあんなにいばりちらして。 そ、それに、ぼくのことを、なんども、なんども、タヌキ、タヌキって……。 きょうというきょうは、めっためたにしてやる!」 ドラえもんはそう息巻いたかと思うと、 「そうさ。ぼくのひみつ道具でけちょんけちょんのコテンパンにやっつけてやる! くふ、くふふふふ!」 おもむろにポケットから様々な道具――腕くらいの太さの黒い筒や、オモチャの銃――を取り出し、 ぶつぶつと呪詛の言葉を呟きながら磨き始めた。 「そ、そう? じゃ、じゃあまあ、がんばりなさいよね」 尋常じゃなく頭の沸いている様子のドラえもんに、ルイズもさすがに引く。 「頭がかわいそうなタヌキさんなんですね…」 見れば、メイドのシエなんとかまでが、何かせつないものを見るような目つきをしている。 「こんな調子でだいじょうぶなのかしら…」 ルイズは首をかしげるが、こうなってしまったドラえもんを止める術はない。 内心やきもきしながら、道具の手入れをするドラえもんを眺めるだけだ。 そうして、決闘の時がやってきた。 「タヌキくん。もうしわけないが、本来なら君のような使い魔ごときに使う時間は僕にはないんだ。 だから、僕のワルキューレ七体で、すぐに葬らせてもらうよ!」 ギーシュの言葉と共に手に持った薔薇から花弁が飛び、それが次々と形を変え、 「さあこれで全部だ。この『青銅』のギーシュの力、思い知るがいい!」 なるほど、『青銅』の二つ名に恥じない見事なゴーレムを七体錬金してみせた。 一方で、ドラえもんが用意したのは、 「空気ほう~!」 小さな突起のついた筒一本。 それを手にはめると、こちらもこれで準備万端とばかりにギーシュに向き直った。 「ははははは! さすがゼロのルイズが喚び出しただけのことはある! 魔法の才能はなくても、人を笑わせる才能だけはあるようだね!」 ギーシュは笑い声をあげると、一気に勝負を決めるべく、ワルキューレに命じる。 「さあ行け! 僕のワルキュ「ドカン!」……え?」 自分が目にした光景が信じられず、ギーシュは目をしばたかせる。 それは周りで見物していた学院の生徒たちも、主人のはずのルイズですら同じだった。 みんなタヌキに、いや、キツネにつままれたような顔をしてドラえもんを見ている。 「な、ワルキューレ…?」 ドラえもんが「ドカン!」と口にした瞬間、手にはめた筒から衝撃波が飛び出し、 それがギーシュのワルキューレに直撃して吹き飛ばしたのだ。 しかもどれだけの威力があったのか、壁に激突したワルキューレはバラバラに壊されていた。 「ま、まだだ! まだ僕のワルキューレは六体いる! それに、もう一度錬金し直せば……」 ギーシュは残ったワルキューレに望みを託し、何とか巻き返しを図ろうとするが……。 それから先は、ほんの数秒の出来事だった。 「ドカン! ドカン! ドカン! ドカン! ドカン! ドカン!」 ドラえもんがドカンと口にする度、ドラえもんの手にはめた筒から衝撃波が出て、 ギーシュの作り出したワルキューレたちをただの鉄くずに変えていった。 ……結果。 「な、な……。こんなことが、僕の、ワルキューレたちが……」 瞬く間にワルキューレを全滅させられ、ぼうぜんと膝をつくギーシュ。 ――その目の前に、一つの丸い影が差した。 ジャキン、とドラえもんは至近距離からギーシュに空気砲を向ける。 「あ、あ……」 ギーシュの口から言葉にならないうめきが漏れた。 ……ギーシュにはもう戦意はなかった。 こんな相手に勝てるワケがない。それよりこれ以上逆らって、 大怪我でもさせられたらつまらない。 そう考えたギーシュが「参った」と言いかけた、その時だ。 「……ふう」 さんざん発砲してようやく正気に戻ったドラえもんがため息をつく。 コテンパンにしてやろうと思っていたのに、どうにも簡単にギーシュが折れてしまって、 やる気がなくなってしまったのだった。 ――もう勝敗は決した。このまま少し説教でもして、一度謝らせたら終わりにしよう。 ドラえもんはそう考えて、ギーシュに話し始めた。 「きみはまったくこんじょうがないなあ。心がよわいやつほ『ど、かん』たんに…」 が、事件はその時起こった。 ドラえもんの言葉に反応して、あらぬ方向へ向けて空気砲が発射されたのだ。 「わああっ!」 「きゃあっ!」 見物していた生徒たちが悲鳴をあげる。幸いにも、人に直撃はしなかったようだが、 その代わり、 「あ、あれは…!」 どこにひそんでいたのだろうか、爆風に飛ばされ一匹のネズミが広場に降って来て、 「ね、ネズミー!! ……きゅう」 ――ドラえもんは倒れた。 突然の状況の変化についていけず、ぼうぜんとしていたギーシュだが、 ドラえもんを助けにルイズが駆け寄ってくる段になって、ようやく口を開いた。 「あー。……この場合、決闘の勝者はどっちということになるのかな?」 ルイズはドラえもんのほおをぺちぺちとたたきながら肩をすくめた。 「どっちでもいいわよ、そんなの。……それとも、この状況になってもまだ あんたは勝ち負けにこだわるっていうの?」 ルイズに言われてギーシュが辺りを見回すと、さっきまで熱心に見物していた生徒たちは 明らかに拍子抜けした様子で帰っていくところだった。 もう、二人の決闘に注意を払っている者などいない。 それを見て、ギーシュは悟った。 この決闘の勝者がどちらなのか、この決闘が後にどういう影響をおよぼすのか、 そもそもこの騒ぎに何の意味があったのか、それは分からない。 ――だがなんにせよ、もう決闘は終わったのだった。 「うん、そうか。じつにその通りだな、うん」 納得して、ギーシュはうなずいた。 そもそもこれは、ギーシュにとって特にする意味などなかった決闘だ。 ネズミが出てくるまでは負けそうだったのだし、このままうやむやになってくれる方が ギーシュにとってはむしろ都合がいい。 ギーシュはしきりにうんうんとうなずいていたが、ふと気になってルイズに聞いた。 「そういえばさっきのネズミ、あれはなんだったんだ?」 「たぶん、学院長のモートソグニルじゃない? たしかこの前、ミス・ロングビルの足の下を入りこもうとして 思い切り踏んづけられてるのを見たことがあるわ」 「……なるほど」 そういえば学院長のセクハラネズミについてはギーシュも聞いたことがあった。 それが自分のピンチを救ったというのは微妙に思ったが、考えてみれば靴に踏まれたり、 爆風に吹き飛ばされたりとなかなか災難である。 「なかなかふびんな使い魔だな。今度、ナッツでも持っていってやるか」 ギーシュのその言葉は、何の気のなしに言った発言だったのだが、 「なら、今から行ってきなさいよ。善は急げだわ」 予想もしなかったことに、ルイズがそう促した。 「なに? 今かい? しかし、大した用もないのに学院長室を訪れるなんて……」 「そうじゃなくて、今日の報告をしてきたら、って言ってるの。 これだけの騒ぎになったんだし、使い魔が見てたんだもの。 きっと学院長はもうお知りになられてるわ。 だったら呼び出される前に自分で事情を説明した方がいいでしょ。 ……ま、勝手に決闘騒ぎ起こしたんだから、怒られるかもしれないけど」 そのルイズの言葉に、ギーシュはさらに戸惑った顔をした。 「その、それについては異論はないが……。このまま行ってもいいのかい? 君の使い魔、倒れているようだが」 「こいつはネズミを見て倒れただけよ。別にあんたのせいじゃないわ」 「しかし…」 なおも渋るギーシュに、ルイズははっきりと首を振った。 「こいつは、わたしの使い魔だもの。だから、わたしが連れて行くわ」 ルイズはみっともなくひっくり返っているドラえもんの姿を、どこか優しい目で見つめながら、 「たとえコントラクト・サーヴァントしてなくても、こいつを喚んだのはわたしだから」 と付け加え、ドラえもんのテッカテカの頭をなでる。 その姿を見て何か感じるところがあったのか、ギーシュはぽりぽりとほおをかきながら口を開く。 「その、なんだ、ルイズ」 「……なによ?」 「あー、今まで君のこと、ゼロだゼロだとバカにしていたが、その……」 「だから何よ。言いたいことがあるならはっきり言いなさいよね」 急かされ、ようやく覚悟を決めたのか、ギーシュは心持ち早口に言う。 「いや、その、つまりだね。……今の君の姿は、なんというかこう、とても貴族らしいと思ったよ。 魔法がどうこう、家柄がどうこう、ではなく、その態度というか、心が、ね」 「…え?」 ルイズはぼうぜんとギーシュを見返した。 なにそのキザな台詞、こいつ頭沸いてんじゃないの、と思ったワケではない。 今まで言われたことのないようなことを言われ、すぐには誉められたと気づかなかったのだ。 「さ、さて…」 するとギーシュはどうにも恥ずかしくていたたまれないとばかりに立ち上がり、 「で、では僕は行くよ。……あ、そうそう。そこのネコくんに、君は使い魔は使い魔だが、 勇気ある使い魔だ。侮辱して悪かった、と伝えておいてくれ」 そう言葉を残すと、顔を真っ赤にしたまま立ち去ってしまった。 「……なによ。伝えたいことがあるなら、自分で言えばいいじゃない」 小さくなっていく背中に、ルイズは小さくそう毒づく。 もう少し素直に喜べばいいのだが、慣れない誉め言葉を聞いて、ルイズも恥ずかしかったのだ。 それから、ルイズは倒れたままのドラえもんに向き直り、 「あんたはまあ、今日はがんばったわ。だから、ご主人様のわたしが部屋まで運んであげる。 きょ、今日だけ、今日だけ特別なんだから、感謝しなさいよね!」 誰が聞いている訳でもないのに、まるで言い訳するようにそう語りかける。 そして…… 「あああ! やっぱり誰かに頼めばよかったわ! 重い! こいつ重すぎる!」 ルイズはドラえもんの体をずりずりと引きずりながらそうぼやいた。 ギーシュだけでなく、あの後メイドのシエなんとかがやってきて「お手伝いしますわ」 とかなんとか言ってきたのだが、ルイズは意地を張って受け入れなかったのである。 「まったく、わたしより背もちっちゃいのにどうしてこんなに重いのよ。 こいつ一人で129.3キロくらいあるんじゃないかしら」 ぶつくさと言いながら、それでも何とかズルズルと数ミリずつ引きずっていくが、 こんなことをしていては部屋に着く前に日が、いやもうむしろ年が暮れてしまうだろう。 「こんな時、わたしにもレビテーションとか軽量化の魔法が使えたら……」 ゼロのこの身が恨めしい、とないものねだりの言葉を漏らし、 しかしそこでルイズは、名案を思いついた、とばかりに手をたたいた。 「そうだわ。サモン・サーヴァントは成功したんだし、錬金は無理でも、 レビテーションくらいなら使えるようになってるかも」 その言葉にはどんな根拠があったのか、とにかく楽をしたいルイズは ドラえもんに向けて杖を向け、朗々と呪文を紡ぐ。 そして、 「レビテーション!」 その後、ドラえもんの姿を見た者はいない…… 第三話 『めいよの決とう』GAME OVER 前ページ次ページドラえもん のび太のパラレル漂流記
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前ページとりすていん大王 とりすていん大王 エピローグ ルイズがお父さんとの奇妙な生活を経験してから数年の月日がたちました 今ではみんながそれぞれ様々な事をしています 「それでは、今日の授業はここまで」 「「「はい、ツェルプストー先生」」」 キュルケは魔法学院に残って教師になりました 生徒(特に男子)に人気です 「テファ、ちょっと子供達の様子を見てくるわ」 「はい、お姉さん、私もサイトの迎えにでますから」 フーケこと、マチルダさんはその後ウェストウッドに戻ってテファやサイトと孤児院を経営しています 「暇・・・」 「「「シャルロット女王様、ばんざーい」」」 タバサはイザベラ王女から正式にガリア国の王権を譲渡されて王座につきました そのイザベラ王女は退位した後に、ハルケギニア最大のアイドル事務所を運営し、成功を収めました そしてジョセフ王は多数のアイドルに関係する書籍を執筆、晩年はアイドルグッズに囲まれて幸せな老後を送りました 「ルゥイズ!!私は諦めないぞぉ!!」 「国際指名手配犯、ワルド、大人しく捕縛されなさい!!」 ワルドはお父さんに敗れた後、地下に潜り、犯罪結社『ネオ・レコン・キスタ』を組織、世界に闘いを挑んできました そしてルイズは王立軍に志願、偉大な母 『烈風カリン』 の娘として、または虚無の魔法の爆発になぞられて 『爆風ルイズ』の二つ名で有名になっていました そして・・・ 「いやぁ今日もいい天気だなぁ」 「ああ、大王様の像も輝いているしなぁ」 トリステイン・ガリア・ゲルマニア・アルビオン・ロマリア、そしてエルフが住むサハラ地方 その全てを滅ぼさずに纏め上げ、一つの国とした男に教皇は王族全てを纏めた功績として『大王』の称号を与えました 初代『大王』の功績を称えて、ハルケギニア王族連邦国の首都、トリステインには彼の青銅の像が立っています 街の中央の噴水の上から人々の生活を雄雄しく、優しく、にこやかな笑顔でその像は見つめます もちろんパンツ一丁で・・・ ハルキゲニア王族連邦国 初代『大王』 ギーシュ・ド・グラモン そしてその妻、モンモランシー 人々からは『裸の大王』や『もっこり様』などと呼ばれ広く慕われたそうです これは魔法と二つの月がある世界のちょっと不思議なお話し その世界を大きな瞳で見つめると大地が星に、月は星屑になり、 もっと大きな瞳で見れば、星は銀河になって広大な宇宙に幾つも広がります それは暗い宇宙で極彩色を放ち、決して宇宙が暗黒じゃない事を証明します さらに大きな瞳で見るとそれはまるである生き物の様に動きます その姿はまるで・・・・ 『ぶるぅわあああああああ!!』 とりすていん大王 ~お・し・ま・い~ 前ページとりすていん大王
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かつて、戦鬼と呼ばれた使い魔が居た。 頭頂高18.2メイルの巨体を持ち、破壊の大盾と呼ばれる攻防一体の武器を携えた強靱な ゴーレムと、その使い手。 その最期の戦闘は、アルビオン軍7万による追撃戦に置いて、今も尚語られている。 「……ギーシュ、ルイズ様を頼んだ」 睡眠薬によってその意識を刈り取られたルイズを彼女の級友、ギーシュに託すと、ノリスは直ぐに踵を返す、その後に続くのは、くたびれきり、空色の塗装も一部朽ち始めた 巨体……MS07-B3グフカスタム。 「ノ……ノリス大佐!それではあなたが……!」 ギーシュも一応は男である、男であるが故に、彼はその肌で感じ取ってしまった。 ノリス・パッカードは、この漢はこの戦場を墓石にするつもりなのだと。 「いけません!今出れば回収はできなく……」 「……貴族に貴族の誇りがあるように、戦士には戦士の誇りがあるのだ、ギーシュ・ド・グラモン、お前は夢を叶えた、立派なものだ」 大きな手、幾多の戦場を駆けたぼろぼろの手が、優しくギーシュの頭を撫でた 「兵達が一人でも多く脱出する事が我が主の望みなら、それを叶えて差し上げる事が軍 人として、使い魔としての自分の本懐!」 「大佐!」 声を遮るかのように、空色の巨人が動く。 ろくなメンテもできずあらゆる面に置いて本来の3割も力がだせないそれ。 彼の元居た世界でならそろそろ予備パーツ取り用にバラされていてもしかたのないそれが戦士の矜持を叶えられる事に打ち震え、喜ぶかのように力強く歩を進める。 「グフカスタム、出るぞ!!」 漢の叫びが、それだけが、響いた。 「旗艦級1、戦列艦3、空母擬き3……1つは真上だ」 モニターに写る情報をチェックし、呟く 「艦載の飛龍にはメイジ……!?足の遅い脱出艇には……脅威となる!」 空色の巨人に気付いた飛龍隊の何人かが、急降下しながらエアブレイクを、ファイアーボールを放つ。 たかがゴーレム1機に何が出来るものか、そう舐めきった温い攻撃だ。 だからこそ、彼等は着弾点に何もない事に驚き。 自分たちの母艦に絡めた「鞭」を足場に使い、自分たちよりも高く舞い上がる巨人の姿に呆然とした。 「ひとぉつっ!!」 主帆をヒート剣で切り裂き、船底に蹴りを入れて風石を叩き落とす、これでこの空母は「沈んだ」も同然だ 早くも沈降し始める空母からワイアーを外し、すぐさま近くを飛んでいた戦列艦にワイアーを巻き付ける。 そして、跳躍。 「ぬゥン!!」 着地の勢いのままに腕を振り下ろし、ヒートワイアーに絡んだままの戦列艦を主力騎歩兵隊のど真ん中に着弾させる。 ワイアーを外し、回収後すぐ射出、グフは再び跳躍した。 「なんだ!?何が起こっているんだ!!?」 レキシントンの司令室に、クロムウェルの声が響く。 しかし、現状を的確に説明出来る人間がこの場所のどこにいようか? 「18メイルはある巨大なゴーレムが鞭1つで艦隊を手玉に取っています」 要約すればそうとしか言い様はないし、事実でもあるのだが……到底そんな事は認められなかった。 散開して被害を減らせ。いや散らばるのは各個撃破されるだけだ、密集して防御しよう 倍返しだぁーーーー!、散弾を使え敵は一体だ、いや使う砲弾は対艦用の弾だ、散弾ではあの装甲は抜けない、全飛龍部隊は装備を対艦から対地に変更せよ 俺は、生きる!生きてアンと添い遂げる! どっちの弾を使うのかハッキリしろ!敵はもう目の前だぞ! いや敵艦が近くにいる、対地に換装した飛龍は対艦に戻せ 時間がありません、対地のまま艦隊を攻撃すべきです! このパーティーは30才以下の未成年は参加できんのだよ 戦場は、混乱の様相を見せ始めていた。 また一隻、戦列艦がグフカスタムのヒート剣に叩ききられて轟沈する。 「怯えろ!竦めぇ!持てる力を発揮出来ぬまま、死んで往けぇ!」 帆を失っても風石の力で浮き続ける船体に持ち上げられたまま、75ミリガトリングガンで最後の空母を蜂の巣にする 丁度出撃準備を整えた風龍とその乗り手が真っ二つに引き裂かれると同時に、防御用に積んであった弾薬が引火 空母は真っ二つに引きちぎれながら落ちていく。 まさにその姿は鬼神、7万の軍勢が何一つ成せぬまま恐慌状態に陥っている 「あ……あ……」 燃え落ちる、引きちぎられ、叩き付けられる。 砕け散り、焼き尽くされ、さしたる抵抗も出来ぬまま地上部隊をその道連れに落ちていく。 虎の子の艦隊が、トリステインを落とした後はゲルマニアの艦隊と渡り合うべき最強の艦隊が、ただ一体のゴーレムのために混乱状態に陥っている。 一方、グフカスタムの側も決して無事には済んでいなかった。 深刻でなかろうとも、ダメージは積み重なる、そして最悪の被害は最も重要な局面で叩き込まれる。 ヒートワイアーがついに損耗と負荷に耐えきれず引きちぎれた 運悪く接続部分にファイアーボールの直撃を喰らった肩パーツが脱落した、場当たり的に練金で作り出された青銅のコクピットハッチが歪んで落ちた。 「むぅ……!」 しかしそれよりもノリスを唸らせたのは…… 「……ゴーレムか、全く持ってご苦労な事だ」 グフカスタムと同程度の大きさに作られた、1体のゴーレム 「ふ……ルイズ様、合流はできそうにありません……自分は、死に場所を見付けました!」 ヒート剣に火がはいる、軽く腰を落とし、両手で剣を構える。 振り抜かれた拳を僅かなスウェーでかいくぐり、その腕を切り落とす。 「敵ゴーレム、足止めに成功しました!」 「天佑だ!全艦突撃!!トリステインのフネを全て沈めてやれ!」 それは、最悪の自乗だった。 ノリスがゴーレムに足止めされている、その僅かな間に最前線の艦隊が統率を取り戻し、紡錘陣を組んで漸く動き出したばかりの輸送艦群に突撃を敢行したのだ。 トリステインに残されたフネでは、その全てを押さえきる事はできない。 「いかんっ!!」 漸くその動きを止めたゴーレムに背を向け、跳躍しようとグフカスタムが身を屈める。 そして飛び上がるまでの刹那、極々短い、そんな言葉すら長すぎる一瞬に 「ぐぅっ!?」 吹き飛んだコクピットハッチのあった空間を裂いて、1本の矢が、ノーマルスーツ毎ノリスの胸を貫いた。 モニターの一部が拡大画像に切り替わり、その兵士を映し出す。 まだ幼い、少年兵と言って良い程度の傭兵が、がたがたと震えながら矢の無くなったボウガンを構えていた 「……見事!」 歴戦の老兵はそう口中で呟くと、愛機を、今まさに輸送艦をその射程に捉えようとしている戦列艦の前に飛び上がらせた。 目の前には、巨大な衝角。 だが避けない、もとより避けようなどとは思っていない。 「勝ったぞ!!」 ノリスの叫びをかき消すように、超巨大な質量が金属塊に激突する音が響き…… グフカスタムに残された最後の火器、35ミリ3連ガトリングガンが火を噴き……レキシントンを撃沈した。 旗艦被撃沈、首脳部全滅。 それが、全ての部隊が見ている前で起こった。 一度は収まりかけた恐慌状態が再びアルビオン=レコン・キスタ軍を包む。 「撤退だ……!」 誰かが呟いた声は、暫定司令部からの戦略指揮と誤解され、全軍に通達された 即ち、「全軍撤退セヨ!」 深刻な被害を受け、誤報によって全軍が撤退を始めたアルビオン軍にトリステイン軍を追う意志はなく。 その日、大会戦は終わりを迎える。 ルイズが眠りから覚めた時、全ては終わっていた。 使い魔の安否を気遣う彼女にギーシュが指し示した先には…… 胸部やや下……コクピットを中心に真っ二つに引き裂かれた空色の巨人と、枕を並べる 巨大戦艦の残骸。 そして……千切れ落ちた装甲の一部を使って作られた墓標。 かくして、トリステイン軍は脱出に成功し、大打撃を受けたアルビオン軍との睨み合い期間はより長く 取られる事になる。 歴史から、いや、戦略という観点から見ればこの戦鬼の働きさえ、戦場の一部に過ぎない。 尚、戦鬼の操縦者、ノリス=パッカード大佐は2階級特進し、少将とする。 -トリステイン軍首脳部記録より抜粋
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朝からルイズはそわそわしていました。いつも寝坊するのにおとーさんが来る前から起きていました。もっとも殆ど寝てないという方が正解ですが。 いつものように支度を済ませ朝食をとり・・・と行動したかったのですが手が震えます。それでも着替えはおとーさんがいつも通りに手伝ってくれるおかげでなんとかなりました。 食堂に行くとおとーさんに色々な人が話しかけてきました。コック長のマルトーはおとーさんの事を我等が剣と言い、メイド達はなぜかおとーさんを触りまくっています。 ルイズはちょっと怒りながらおとーさんをメイド達から引き離しましたが、今度は生徒達が触りまくっています。 「な、何なのよいったい・・・」 ルイズが不審に思っているとギーシュが現れました。 「やぁ、ミス・ヴァリエール。君の使い魔は・・・あぁ、やはりそうか」 指で顔を掻きながらギーシュが少し困ったような顔をしています。 「ギーシュこれはどういうことよ?」 この事態の原因がギーシュだと直感したルイズは詰め寄ります。 「おお。怒らないでくれミス・ヴァリエール。実はあの決闘の後、僕はモンモランシーに許してもらえてね仲直りする事が出来たんだ。 君の使い魔に負けたことで真実の愛がわかったんだ!!僕はモンモランシーをこれからもずっと愛していく!!」 いつの間にかギーシュの横に来ていたモンモランシーが頬を赤く染めています。そんな彼女をギーシュは優しく抱き寄せるとこう言いました。 「君の使い魔は僕たちのキューピットなんだよ」 「ふんふん、それを皆に言いふらしたのね」 ルイズはすこし眉をひくつけせながら言いました。 「あ・・いや、言いふらしたつもりは無いんだが・・・どうも違った方向に話しが広まった・・・かな?」 ギーシュはもみくちゃにされているおとーさんを見ながら弁解しました。 「と、とにかく僕は君の使い魔を憎んだりとかは一切無いよ。むしろ感謝してるくらいなんだ。このお礼は改めてさせてもらうよ」 ギーシュはそう言うとバスケットを持ったモンモランシーとどこかへ行ってしまいました。 取り残されたルイズは、ほとほと困っていましたが先生達が騒ぎを治めてくれたおかげでなんとか落ち着きました。 ルイズは朝食を取ろうとした時、おとーさんの食事を昨日と同じ質素な食事のままにしている事を思い出し自分の食事を分けようとしました。 ところが、おとーさんの食事はなぜかはしばみ草のフルコースでした。 (ななな、何よこれ!! 完全な嫌がらせじゃないの~~~!!) ルイズは真っ青になっていましたが、目の前からタバサが声をかけます。 「それは私から」 ルイズはタバサを睨み付けましたが、タバサは涼しげにこう言いました。 「喜んで食べてる」 ルイズは何を言ってとばかりにおとーさんを見ますが嬉しそうに食べてました。 (なんでタバサがおとーさんの好みを知ってるのかしら・・・) 腑に落ちないルイズでしたが、おとーさんが嬉しそうなので今度からはしばみ草をメインにしようかなとか考えていました。 朝食が終わってまた騒ぎになる前にさっさと部屋に戻ったルイズとおとーさんは扉の前に立っています。 「じゃぁ、おとーさん案内してもらうわよ」 朝の緊張もどこへやら、ルイズは貴族の威厳をかもし出しながら扉を開けました。 「え?靴を脱ぐの?なんで???」 おとーさんから靴を脱ぐように言われたルイズは困惑してしまいましたが、そういう風習なのかと考えて渋々扉の前で靴を脱ぎました。 扉の向こうは色々変わった部屋でルイズの興味を大いにそそりました。 草を編んだ物を敷き詰めた床 足が低く丸い形をしたテーブルとその周りに置いてある四角いクッション 木組みに白い紙を張っただけの扉 食料と冷気を中に閉じ込める白い鉄の箱 小さなドアノブの様な物を捻るだけで火が出る台 ネジの様な物を捻ると水が出る管 ジリリリリリリ~ン 黒いものが突然音を出すとおとーさんが近づき徐にその一部を持ち上げ耳に当てています。しかも何やら独り言を言っているようです。 「お、おとーさんそれなに??」 ルイズは訝しげにおとーさんに尋ねましたが「デンワ」と答えて終わりでした。 (黒い物の名前だと思うけど、どんなものだか教えてくれないとわからないじゃない) ルイズが少し不機嫌になっていると、おとーさんがテーブルの前のクッションに座るように言いました。 飲み物を持ってくるから待ってて欲しいとの事でした。おとーさんはさっきの白い鉄の箱を開けると何やらグラスに注いで持ってきました。 「お、おとーさんこれ飲めるの??」 グラスの中の液体は真っ黒でブクブク泡が出ています。以前にコルベール先生の授業で見せてもらったビンに入った液体を思い出したルイズは飲むのをためらっていました。 おとーさんから美味しいからと説明され意を決したルイズは一気に飲もうとして口と鼻から盛大に吹き出してしまいました。 「ゴホッゲホッ・・・やっぱり飲めないじゃないのよ!!!!」 咳き込みながら目から涙と鼻からコーラをたらしおとーさんに詰め寄るルイズでした・・・ その頃、キュルケは「犬が・・・破裂・・・触手・・怖い・・」と魘されていました
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ルイズはキュルケとの関係を食堂へ行く間におとーさんに説明しました。 「おとーさん、いい?わかった?これからキュルケとキュルケの使い魔とも話もしちゃだめだよ」 おとーさんはちょっと悲しそうにポツリと呟きました。 「・・・なかよく」 ルイズにはこの時おとーさんの呟きは聞こえませんでした。しかし、後にルイズはその言葉を聞くことになります。 アルヴィーズの食堂に着くと大きく豪華な食堂についての講釈をルイズが始めましたが、おとーさんはあまり聞いてはいないようです。その後椅子を引かないおとーさんをルイズは怒り説明します。周りの生徒はその様子を見ながらクスクス笑っています。そして、ルイズはおとーさんの食事を床に置かれた木箱の上の質素をはるかに下回るパンとスープであると説明しました。 (私は豪華な食事。おとーさんは床で質素な食事。これで上下関係をしっかり認識してもらうわよ) 始祖ブリミルへの祈りも終わり食事が始まるとおとーさんは汗を流しながら料理を見ています。そして、徐に口に運ぶと・・ 「う、うまい」 と言いながらごく普通に食べていました。 (もも、もっと質素にすれば良かったのかしら・・・) その様子を見ながらルイズは作戦が空振りだったなと思っていましたが、思いもよらぬ出来事が起こりました。 おとーさんが食事を終わった時、他の生徒はすでに食べ終えていました。しかし、ルイズは食べるのが遅くまだ食べていました。そんなルイズの元におとーさんが近づいてきました。そして、ルイズが食べ残していたサラダを指差すのでした。 「な、なによ」 「からだにいい」 「え? ほっといてよ!私このサラダ嫌いなのよ」 ちょっと怒っているルイズに対しておとーさんはさらに近づき。 「からだにいい!!」 おとーさんの迫力に押されてしぶしぶサラダを食べるルイズでした。ちなみに、ルイズも身体にいいならと、おとーさんにはしばみ草のサラダを食べさせました。もちろんさっきの仕返しのつもりです。しかし、モリモリと食べるおとーさんにそれ以上何もいえなくなりました。少し離れた席でその一部始終を見ていたタバサはおとーさんのはしばみ草の食べっぷりにはしばみ草の愛好家として物凄い親近感を覚えるのでした。 朝食が終わるとルイズはおとーさんを教室へ連れて行きます。 教室には生徒とその使い魔が居ました。もちろん、大きくて教室に入りきれない使い魔は外に居ましたが。おとーさんは使い魔なので他の使い魔と一緒の場所にいることになりました。 シュルヴルーズが教室に入ってきて授業が始まりました。ふと、ルイズはおとーさんの様子が気になりその方を見てみました。 すると、使い魔たちが一匹ずつおとーさんへ挨拶をしているような光景がそこにはありました。 (そういえば・・・今朝キュルケのサラマンダーににらめっこで勝ってたみたいだけど・・・結構強いのかしら?) そんな事を考えながらよそ見していた所を運悪くシュルヴルーズに見つかってしまいます。 「ミス・ヴァリエール、授業中によそ見とは余裕があるようですね。」 「え? あ、ははい」 完全によそ見していた事がばれてしまったルイズは錬金の魔法をするように言われました。他の生徒は口々にシュルヴルーズに対してルイズにさせる事が危険だと言います。ですがシュルヴルーズは再度ルイズに錬金するように言いました。ルイズは失敗しないように頑張っていつも以上に集中しました。使い魔の前で失敗したくなかったからです。生徒たちは机の下に隠れたり外へ避難したりしました。 そして、いつも以上に集中していた為にいつも以上の盛大な爆発が起こりました・・・
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+... 数日間JAVA開かなくて…いつ谷口を描かれてしまうかとヒヤヒヤしたぜ! -- ねこ (2008-05-22 15 28 52) なんという自演wwwwまあ谷口ならやりかねないwww -- 名無しさん (2008-05-22 15 29 43) 谷口逃げて!!ファイナルスパークとアルティメットバーストが飛んでくるから -- 名無しさん (2008-05-22 15 34 32) ↑いや、ファイナルスパークじゃなくてブレイジングスターとアルティメットバーストストリームに付け加え、画面外からSLB(若本的な意味で)が飛んでくるかも知れんぞw -- 箱王 (2008-05-22 15 36 54) もはや谷口の自重のしなさっぷりが心地よくなってきた -- 名無しさん (2008-05-22 15 40 57) ちょw台詞になってる -- 名無しさん (2008-05-22 15 48 37) 正に自作自演wwwww -- 名無しさん (2008-05-22 15 50 42) 涙流してまで見たかったのねwww -- 奈良鹿 (2008-05-22 15 53 20) ついでにKBCも「天皇陛下バンザーイ!」と攻撃してくるなw -- 名無しさん (2008-05-22 15 55 44) 蜘蛛糸で拘束した後にオトリヨセですね。谷口の未来は決まった……(合掌 -- 名無しさん (2008-05-22 15 57 40) 谷口「我が人生に悔いなし」 -- 名無しさん (2008-05-22 16 23 38) 自分で言ってるし・・・ -- 名無しさん (2008-05-22 16 31 33) バーストストリーム発射3秒前 -- 名無しさん (2008-05-22 16 44 57) 同時に間近ブレイジングスターと画面外スターライトブレイカーも発射3秒前 -- 箱王 (2008-05-22 16 47 07) アホの谷口っぷりをまざまざと見せ付けられたぜ・・・ -- 名無しさん (2008-05-22 17 06 02) BBSで言葉が不遇なキャラになっとるぞwww阿部さんにボブに谷口にセクハラされるとはwww -- 名無しさん (2008-05-22 17 08 11) ↑あと海馬にもwww -- 名無しさん (2008-05-22 17 14 38) 正に最終鬼畜全部谷口だな -- 名無しさん (2008-05-22 17 27 47) 谷口そうまでしてセクハラしたいのかww -- 名無しさん (2008-05-22 18 03 58) これをみるとスクイズの澤永を思い出すwww -- 名無しさん (2008-05-22 18 16 39) ↑×5 ある意味おいしいポジだと思う。w -- 名無しさん (2008-05-22 18 17 42) ↑そうかなwww不遇キャラの例を出すとwこなたがアニキにパンツ脱がされてスパンキングされるwなのははアニキとテニミュ3人にセクハラを受けるwハルヒが坊主Cにセクハラを受け、お絵かきBBSで800番台ぐらいから不遇キャラ扱いを食らうw琴姫は空気ヒロイン?wミクは例の1100番で・・・wそれに言葉が並ぶということになるぞw東方2人は優遇だと思う -- 女性陣はつらい運命ですよwww (2008-05-22 18 28 28) ↑いや、ポジショニングとしてはって話し。キャラがどうかは別w -- 名無しさん (2008-05-22 18 29 45) 谷口が混乱するとガチホモになる かと思った -- 名無しさん (2008-05-22 21 27 20) 谷口・・・無茶しやがって・・・ -- 名無しさん (2008-05-22 21 30 58) おお!復活されたんですね!良かった…と思いきやさっそくのこの谷口www -- ながれ (2008-05-22 21 32 53) 「谷口は混乱している!」が吹き出しになってるのコメ見て気づいた。こまけぇwwww -- 名無しさん (2008-05-22 21 34 50) 背景の社長wwwww -- 名無しさん (2008-05-22 22 41 24) さすが谷口、漢だぜ!!まあとりあえず全力で逃げることをオススメするww -- からあげ君 (2008-05-22 22 46 41) うまいwこの発想は無かったWA -- 鉄十字キラー (2008-05-22 22 53 39) 自演すぎるwww -- 名無しさん (2008-05-23 00 48 44) 言葉被害にあいすぎw -- 名無しさん (2008-05-23 01 40 29) これ、混乱っつーか暴走だろww普段の秘めた欲望を解き放っただけじゃねえかwwww -- 名無しさん (2008-05-23 02 45 35) どうでもいいが↑×12のコメントの仕方にイラッと来たのは自分だけかな 他のコメントでもそうだが無駄に草生やしすぎ -- 名無しさん (2008-05-23 02 52 02) ↑どうでもいいよ -- 名無しさん (2008-05-23 02 54 37) 普通にありえそうだから困るwwww ↑2気持ちは分かるが一々書く事でもないだろうに -- 名無しさん (2008-05-23 03 05 40) 谷口が混乱?いいえ、正常です。 -- 名無しさん (2008-05-23 13 01 18) 本当に混乱したらどうなるんだww -- 名無しさん (2008-05-24 02 52 48) ↑すっごい硬派になる。 -- 名無しさん (2008-05-24 10 24 27) ↑×2谷口「奥さん!貴女のために相手の攻撃力を下げておきましたよ!!」 -- 名無しさん (2008-05-24 10 30 38) 谷口……犯罪者だけど……お前は勇者だよ!(ぇ -- 名無しさん (2008-05-24 12 35 30) なんで、言葉は被害にあいやすいのに、ハルヒは合いにくいんだ?あとこなたも -- ロイ (2008-08-14 18 37 00) ハルヒ→キレるので減点 こなた→犯罪臭 -- 名無しさん (2008-08-14 18 51 00) ハルヒ→「悪いことは言わん やめとけ」 こなた→谷口は発育が立派な子が好みのようです -- 名無しさん (2008-08-15 12 47 24) 名前 コメント
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前ページ次ページゼロな提督 『ようこそタルブへ 道に迷った人は、オイゲン・サヴァリッシュをお尋ね下さい』 タルブの村の前、立て札にはそう書いてある。 内容は、オイゲン・サヴァリッシュという人が道案内をします、というだけ。タルブ村 の案内役の広告に見える。 ただ、問題はいくつかある。 ここが、どうやっても道に迷いそうにない村だということ。もう一つは、『ようこそタル ブへ』部分はハルケギニア語で書かれてるが、『道に迷った人は、オイゲン・サヴァリッシ ュをお尋ね下さい』という部分は銀河帝国の公用語で書かれている事。 これが示す事実、それはこの村にヤンやヨハネスの如く異世界から来た人がいるという こと。そして、その人は同じ世界から来た人に何らかのメッセージを送ろうとしているこ と。 そして、ヤンが知る限り、ヤン以外にハルケギニアへ来た異世界の存在は二つ。 一つは30年前、ヨハネスが乗車していた装甲車。ほとんどの乗員はエルフとの戦闘で 死亡。生き残ったヨハネスもオスマンの前で死去。 そしてもう一つは60年前、聖地から西へ飛び去った飛行物体。 ならば、この村にいる人物とは・・・。 第十八話 タルブ ヤンさーんっ!みなさーんっ! 遠くからヤン達を呼ぶ声がする。 村の方を見ると、草色の木綿のシャツに茶色のスカート、それに木の靴を履いたシエス タが手を振りながら笑顔で駆けてきていた。 「はぁっはぁ…お久しぶりです!ずっと待ってましたよ」 シエスタは、ヤン達の姿を見ると、笑顔がだんだんと真顔に変わっていった。 村の入り口の立て札と、顔を強張らせるルイズ達の間で視線を往復させる。何より、シ エスタを凝視するヤンを。 ヤンの半開きな口から、呻くように声が漏れる。 「・・・オイゲン・サヴァリッシュ・・・」 瞬間、シエスタの表情が変わった。 ヤン達が予想したのは驚きの表情。 だが、シエスタが実際に示した表情は、満面の笑顔。 「はいっ!曾祖父の名です!」 シエスタではなくヤンの顔が驚愕へと変化した。 「まさか…君は、最初から、全部知っていたのか!?」 「いえ、そんな事はないですよ。でも、曾祖父と近い国から来た、という事は気が付いて ました」 あんぐりと口を開けたヤン達に、シエスタは微笑みながら話し続ける。 「覚えてますか?ヤンさんが召喚された時、血で汚れて穴が開いた服を着てましたよね? 洗濯して穴を繕ったのは私達メイドですよ。その時、あなたの服に書き込まれていた文字 は、曾祖父が教えてくれた文字と沢山の共通点がありました。だけど、読めはしませんで した。 その時に気が付いたんです。ヤンさんは曾祖父の故郷と近い場所から来たんだって」 ヤンもルイズもロングビルも、二の句が継げなかった。 「お、おでれ~たぁ~」 デルフリンガーだけが継ぐ事が出来た。 「ただ、サヴァリッシュの掟で、その事実を部外者に語る事は許されませんでした。だか ら、その時点ではヤンさんにも話す事は出来なかったんです。 でも、その立て札を読めたなら話は別です。曾祖父の遺言ですから」 ヤンは、始祖ブリミルを呪う事にしていた。もし会ったらブラスターで穴だらけにして やると誓っていた。だが、もうそんな気すら失せてきた。 怒りを通り越して、呆れた。 一体、始祖ブリミルというのは偉人なのかバカなのか、意地悪なのか親切なのか。 ここまでご丁寧に、学院へ虚無の手掛かりを集めた上に、ヤンと同じ被召喚者の関係者 まで呼び寄せているとは。こんなもの、偶然なハズがない。明らかに故意だ。始祖の強大 な魔力によって仕組まれた運命の糸に、全てが引き寄せられたのだ。恐らくルイズは本当 に『虚無』の系統なのだ。 理由は薄々、予想が付く。強大な『虚無』の使い手に施された安全装置を、しかるべき 時期に「指輪と王家の秘宝」と接触させて解除しなければならないからだ。 これがティファニアのように王家の者であれば問題はない。自然と指輪にも秘宝にも触 れるだろう。だが、ルイズは王家に生まれなかった。このままでは指輪にも秘宝にも触れ る機会がない。 だから学院に全てを呼び寄せたのだ。明らかに物理法則を無視した『錬金』『召喚』すら も可能とする魔法。その起源たる始祖の力なら、この程度の網を数千年前から組む事すら 不思議ではないと認めるべきだ。 だが、だったらなんでこんな回りくどいやり方をするんだ!?おかげでどれ程の人がと んでもない迷惑をこうむっていると思うんだ!? と、ヤンは力の限りに文句を付けずにはいられない。 そんなヤンの煮えくりかえり過ぎて焦げ付いたはらわたに気付かぬように、シエスタは 話を続けた。 「その立て札を見て分かる通り、曾祖父は『自分と同じ国から来た人がいれば助けたい』 と話していたそうです。立て札の下の文は、『同じ国』から来たかどうかを見分けるための ものなのですよ。 そして、曾祖父の言葉は村の掟そのものです。この村に、曾祖父の言葉に逆らう者はい ません」 その言葉に、ようやくヤンは再び声を絞り出す事が出来た。 「それじゃ…まさか、君が、僕に、お茶の入れ方とか、洗濯の仕方とか、色んな事を教え て、くれたのは…」 「エヘヘ…サヴァリッシュの掟、というか教えなんです。ヤンさんのような異邦人には親 切にしてあげなさいっていう。おまけに曾祖父と近い国から来た人でしたから、多分曾祖 父と同じような苦労をしてるだろうなぁ、て」 ちょっと恥ずかしげに俯きペロッと小さな舌を出すシエスタ。 だがヤンには、そんな仕草を可愛いと思うような余裕はなかった。 「それじゃ!この、道に迷ったら尋ねてきなさいって!?僕に、何を伝えようと!!」 彼らしくない剣幕で詰め寄るヤンに、シエスタは笑顔を少し引きつらせてあとずさって しまう。 「あ、あの、その辺は村に言ってからしませんか?実は、ヤンさんの事は、恐らく村全体 にとって重要な話になると思うんです」 「分かったよ。すぐ行くよ!」 ヤンとシエスタは足早に村へと向かう。 取り残されたロングビルとルイズは、慌てて二人を追いかける。「こらー!俺を忘れてく なー!」というデルフリンガーの叫びを残して。 タルブの村は、見た目はごく普通の村だ。 ワインが特産というだけあって、山の斜面にはブドウ畑が延々と広がっている。その山 に囲まれた平地には緑の海のような草原が広がる。山の上にはちらほらと、オレンジ色の 屋根と白い壁の民家が見える。その麓には醸造所らしき、尖った屋根を持つ大きめの建物 も建っている。 ただ、それぞれの家は少し大きく、立派そうに見える。村の柵や道も整備が行き届いて る。なかなかに裕福らしい。 ヤン達がシエスタに案内された村の中心、広場では村長らしき初老の男が待っていた。 そして周囲の民家の間、窓から顔を出す人、家の前に並べた椅子に座る老婆が一行をみつ めている。彼等の視線は、明らかにヤンへ集中している。それは好奇心、疑惑、そして敬 意。だが表だって動こうとはしない。 村長が緊張した面持ちで一行の前に立った。 「初めまして、私はワイズと申します。このタルブ村の村長をしております」 村長は、貴族であるルイズやロングビルへ礼をする。だが、その視線だけは明らかにヤ ンへ向かっている。 そしてルイズにもロングビルにも、村長の貴族に対する非礼を気にしなかった。二人も ヤンへ視線を向けていたからだ。 彼は、村長の前に進む。 「初めまして、ヤン・ウェンリーです。こちらのミス・ヴァリエールの…執事見習い、を しています」 使い魔、と言わなかったのは彼のこだわりであり、人としてのプライド。 そのわりに「見習い」と言うのは気にしない。 「失礼ですが、村長の名は、本当はワイズ・サヴァリッシュですか?」 ヤンの問に、白髪混じりの村長は首を振った。 「平民ですので、家名はありません。この村の恩人たる父、オイゲン・サヴァリッシュも 生涯オイゲンとのみ名乗りました。この村で平凡な平民として暮らすため、父は家名を捨 てたのです」 「で、では、オイゲンという人は、一体どういう人物なのですか!?ここで何をしたので すかっ!?」 詰め寄るヤンを、ワイズはまぁまぁとなだめる。 「それについては長い話になると思います。ですので、まずは宿を決め荷物を運んでくる としましょう。では、シエスタよ」 「はい。ジュリアンに荷物を運ぶよう伝えて来ます。皆さんは、私の家でお泊まり下さい な。大したおもてなしは出来ませんけど、精一杯歓迎しますね!」 そう言ってシエスタは広場の隅で遠巻きに眺めていた子供達を呼び寄せ、その中の年長 らしい男の子に荷物を運んでくるよう言いつけた。彼がジュリアンなのだろう。兄弟らし き子供達は村の入り口へと飛んでいった。 そして一行はシエスタの家へと案内された。 ただの民家、というには少々大きく立派な家だった。シエスタを長女とする八人兄弟を 含め、サヴァリッシュ一族が十分に暮らせる広さを持っている。ルイズとロングビルに一 部屋、そしてヤンが泊まる部屋と、二部屋の余裕があるくらいだ。家に並んで立つ倉庫ら しき建物は恐らく、ワインの樽が並び、ワインの瓶を収める瓶架台と木箱が詰まっている 事だろう。 屋根も壁も綺麗で、ベッドも白く清潔なシーツをひいてある。使用人がいても不思議な い、というくらいだ。でもそういう人物は見えない。シエスタが学院でメイドをしている のだから、そこまでの富農ではないのだろう。 家のキッチン、というか食堂では家族がズラリと待っていた。 主人とおぼしき男が礼をする。 「ようこそいらっしゃいました。まさか、祖父が待ち続けた『迷い人』が、本当に来ると は…娘から聞かされた時には、全く驚かされました」 今度は明らかに無視された貴族二人は、やっぱり非礼を咎める気が湧かなかった。 ヤンも深々と礼をして、ルイズとロングビルを紹介する。ここでようやく主人は「おっ と、これは失礼しました」と二人に礼をする。 ハルケギニアの支配者階級であり、魔力を持たぬ平民の村人にとっては畏怖の対象であ るメイジすら失念させるサヴァリッシュと『迷い人』。その存在について、皆一様に疑念と 期待と好奇心を隠しきれない。 荷物を運び込んでもらった一行は、特にヤンは即座に部屋を飛び出した。置いて行かれ た事にブツブツと不満を呟くデルフリンガーを背負って。 家の前に立つ一行を見て、シエスタはちょっと困った顔をする。 「あの、この話はヤンさんにのみ、したいのですが…」 ルイズが肩をいからせて抗議する。 「何言ってンのよ!ヤンは私の執事であり、使い魔よ。主と使い魔は一心同体、ヤンの秘 密は私の秘密!」 ロングビルも鋭い視線でシエスタを睨み付ける。 「あたしらはもう、ヤンについて色々と知りすぎたのさ。今さら無関係と言われても通じ ないよ」 だが、ヤンはデルフリンガーを背から降ろし、ロングビルへ差し出した。 「ちょっちょっと待てよ!俺にも聞かせろよ!!」 だがヤンは、怒りと悲しみと不満で塗りつぶされた二人と一本に、強く言い聞かせる。 「これは、僕だけじゃなく村の秘密でもあるんだ。話が終わるまで、待ってて欲しい。話 せる事は後で僕から話すよ」 思いっきりふくれっ面なルイズ達を残し、シエスタとヤンは村を後にした。 山の斜面を埋め尽くすブドウ畑の中を、二人は歩いていた。 先を歩くシエスタが遠く見つめる先には、山の裾野から広がる草原がある。 「この草原、綺麗でしょう?ひいおじいさんは、この草原の彼方から、ふらりとやってき たんです」 そして視線を山並みへと移す。延々と続く、規則正しく並んだブドウの木が並ぶ斜面へ と。 「ひいおじいさんは、本当に変な人だったそうです。 文字をスラスラと読める学があるのに、厠の使い方が分からなかったり。 酔った荒くれ者を片手で投げ飛ばす腕っ節の元兵士なのに、馬に乗れなかったり。 町の商人が出来ない程の複雑なお金の計算を、あっという間にする方法を知っていて、 火を扱う方法を知らなかったり。 何より、メイジや魔法に関して、全くの無知でした。 つまりヤンさんと同じです」 ブドウ畑の間を歩きながら聞かされるオイゲンの話、全て自分にも当てはまる事だとヤ ンは納得した。 帝国だろうが同盟だろうが、トイレは水洗。汲み取り式便所なんて、古代を舞台にした 時代劇にしか出てこない。馬に乗る機会も無いから、馬の乗り方なんか知るはずない。学 校で連立方程式や三角関数は習っても、かまどの使い方は習わない。何より、魔法使いな んかいない。 シエスタは、両手を広げた。 「でも、沢山の知識を村に授けてくれました。その中の一つが、タルブの名産であるワイ ンなんです」 両手を広げたままクルリと回るシエスタ。ふわりと広がるスカートの周囲には、ブドウ 畑が彼方まで続いている。 彼女の細い、しかし田舎暮らしらしく華奢ではない指がブドウの葉を手に取る。 「ひいおじいさんは、遙か東から来たワイナリーだと言ってました。家を出て軍人になっ たけど、戦争中に道に迷い、放浪の末にここへたどり着いた。もう帰れなくなったので、 ここで雇って欲しいと。 そしてそのまま村で暮らし、家族を持ち、骨を埋めました」 「彼が来たのは、いつのことかな?」 うーん、と人差し指を顎に当てて考える。 「大体、60年くらい前の事だと思います」 シエスタの手の上のブドウの葉を見つめながら、ヤンは考える。 恐らくオイゲン・サヴァリッシュの家は帝国のワイナリーだったのだろう。ワイナリー というのは、ブドウ農家と醸造家を兼ねる職業。帝国と同盟の恒常的戦争状態が続く中、 彼は家業を継がず軍人になった。軍では当然ながら徒手格闘技術もナイフ術も学ぶのだか ら、酔っぱらいの素人では相手にならない。 そして60年前、運良く大気圏内での飛行が可能な機体に乗ったまま、聖地の『門』に 突っ込んだ。ビダーシャルの話とも一致する。問題は、その機体が今どうなっているかだ が。 シエスタは、手に取ったブドウの葉をヤンに示した。 「サヴァリッシュの教えは、あっと、ひいおじいさんの教えてくれた事を村の人はサヴァ リッシュの教えと呼んでいるんですけどね。それは本当に、もの凄く役に立つ知識ばかり でした。 例えばこの葉っぱです。ブドウ果への日照量をコントロールするために、葉っぱを間引 くんです。これによってカビの発生を防ぎ、着色が進むんですが、一房に何枚の葉が必要 なのか、すら細かく教えてくれました」 ヤンはブドウ農家でも醸造家でもないので、そこまでの知識はない。というか、かつて 酒と人類の歴史について論文を書こうとして、すぐに投げ出した記憶が有るような無いよ うな。酒好だけど、醸造家でもブドウ農家でもない。 と考えたところで、ヤンはある事を思い出して「あっ!」と声を上げた。 「そうだ!10日前くらいに、君が持ってきてくれたタルブのワインを飲んで、何か懐か しいと思ったんだ! そうか、あれはハルケギニアじゃなくて、僕らの世界の技術で作られたワインだったか らなのか…」 シエスタも頷く。 「恐らくそうだと思います。何しろ、サヴァリッシュの教えによって、この村のワインは 全く変わってしまったんですから」 そう言うと彼女は再びブドウ畑を見渡す。 「ブドウ畑は傾斜している方が日当たりが良い、土地が痩せている方が根を深くはりワイ ン用に向いたブドウが収穫できる、一年を通じての温度や雨の量、剪定の仕方に赤ワイン の色や味の変え方。スパークリングワインやロゼワインの作り方…。 これらサヴァリッシュの教えは、村の秘伝です。だから、ミス・ヴァリエールやミス・ ロングビルのような部外者には教えられないのです」 ヤンは納得しそうになって、ふと首を傾げた。 確かにワイナリーにとっては秘伝の技だろう。だが、それはワイン農家や醸造家として の教えだ。『道に迷った人は、オイゲン・サヴァリッシュをお尋ね下さい』という帝国公用 語でのメッセージが、まさか「一緒にワインを作りませんか?」という意味だというのだ ろうか。 その質問をぶつけると、黒髪を揺らいてシエスタはクスクス笑った。 「もちろんそんなワケありませんよ!ワイナリーとしての知識なんて、ひいおじいさんが もたらした物の、ごく一部にすぎないんです。 読み書き計算は言うに及ばず、債権債務の管理方法、水の魔法を使わない医療知識、そ のほか、本当に沢山の事を村にもたらしました。おかげで、町の商人に法外な利息の借金 で縛られた農奴の村は、見ての通りの繁栄を手にしたのです」 そう言ってシエスタが広げる腕の先、山の麓に村がある。大きく立派な家が並んだ、村 というより町に近いかも知れないタルブを 銀河帝国の教育水準は、貴族社会とはいえ平民でも最低限の水準は満たしている。ワイ ンの売買を通じ、信用買いや銀行からの融資とかも経験しただろう。まして士官学校出身 なら、戦場で必須となる救急医療術も学ぶ。ハルケギニアの医療を担う水系魔法は、科学 を超える効果を示すが、あまりにも高価で平民には縁がない。おまけに水魔法に頼ってし まうため医学が発展しない。 ならば、借金漬けの農村では水メイジに頼らない医学は重宝された事だろう。 再びクルリと振り向いた少女は、更に話を続ける。 「実は、曾祖父はワインの事業で成功してからは、書物を書き記したんです。それも、部 屋一杯の書棚を埋め尽くす程に。それらは村の秘伝として、なにより皆の安全のために秘 匿されました」 「安全?」 「ええ。農奴をすら富農に変える知識の山ですから、狙う者は数知れないでしょう。流れ 者の平民である曾祖父に後ろ盾はありません。書物の存在を村以外の者に知られたら、村 も終わりです。 曾祖父はサヴァリッシュの名を捨て、ただの平民を演じました。その知識はタルブの秘 伝です。記した書物は全て曾祖父の国の言語で書かれています。読み方は村長である祖父 や父、そして私達兄弟など、サヴァリッシュ直系にしか伝えてありません」 この地を治めるのはアストン伯。異教に目を光らす教会。徐々に富と力を付けるタルブ に嫉妬と警戒心を募らせる周辺の村々、ライバルのワイナリー達…。 ヤンにはルイズという強力な後ろ盾がいる。今なら枢機卿の保護を得る事も出来るだろ う。だがサヴァリッシュには無かった。 異邦人がここで生きる方法は少ない。有力者の後ろ盾を得るか、ただの平民としてひっ そりと生きるか。ヤンは召喚された時点で前者の立場にあった。サヴァリッシュは後者を 選んだ。 その平凡な平民の生活を持てる知識と能力で最大限改善した結果が、今のタルブ。そし てヤン達が村に来た時、村長以外誰も寄ってこなかった理由だ。再びサヴァリッシュと同 じ存在が来たとなれば、無視も派手な歓迎も出来ない。表向き、ただの平民として扱わね ばならない。 シエスタは村の民家へと指さした。それは、先ほど案内されたシエスタの生家だ。山の 上から見ると、村の大きくて立派な家々の中でも特に大きな建物が幾つも並んでいるのが わかる。 「私の家にサヴァリッシュの書が隠してあります。その中には、『迷い人が来たら読ませよ』 と言われた一冊の書があります。それは最後に記した書であり、サヴァリッシュから『迷 い人』へのメッセージです」 「君は、その書を読んだ事は?」 先に見える生家を見下ろしながらの問に、少女もそのまま頷く。 「あります。だからこそ私達は曾祖父と同じく『迷い人』を待ち続けました。本当に来る かどうかも分からない異邦人を。私達に書の内容を教えてくれる人を」 「内容を、教える?」 意味が分からず、ヤンはシエスタへ視線を向ける。サヴァリッシュは直系子孫に銀河帝 国公用語を教えたはず。なら全て読めるはずだ。 対するシエスタの説明は極めて単純明快。 「はい。なにしろ私達は、サヴァリッシュの書を読めるんですが、内容がわかんないんで す…難しすぎて」 てへっ、と恥ずかしそうに肩をすくめるソバカスの少女。言われたヤンはカクッと首が 斜めになった。 だけど、理解出来ないのは当然の事だろう。 例えばブドウ畑。最高品質のブドウを育てようと思えば、日照量・気温・降雨量・緯度 や経度まで正確に調べ、分析し、最良の世話をしなければならない。でも気象観測手段が ない、温度計がない、どの年にどのくらい雨が降ったかなんて正確には分からない。 これが医学になれば、さらに難しい問題だ。細菌やウィルスの知識がない人に、感染防 御は理解出来ない。免疫と炎症反応について記しても、白血球やT細胞と言われたって何 のことだか。 これらは口で教えても理解出来るものではない。顕微鏡が無い、気象衛星が無い、電池 もエンジンも何もない。これでは教えられるのは、基本的な知識だけ。サヴァリッシュの 教えを実現させるべき基礎科学が存在しないのだから、理解出来ないのは当前。そして既 にサヴァリッシュは死去し、彼の書に記された知識を紐解ける人物がいなくなった。 シエスタは胸の前に手を組み、正面から真っ直ぐヤンの目を見つめた。 「お願いします。サヴァリッシュ最後の書を読んで下さい」 少女は、深々と頭を下げた。 前ページ次ページゼロな提督
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どんなに物を盗もうと 土くれの心は満たされない どんなに魂を喰らおうと 虚無の中心は満たされない Zero s DEATHberry ――ゼロの死神 『The sword which talks ― master 』 『土くれ』 そう呼ばれる盗賊がいる、彼女は大いに困っていた。 事の発端は数日前にまでさかのぼる。 彼女が、トリステイン魔法学院に秘書『ロングビル』として、潜り込んだ事から始まる。 春の使い魔の召喚儀式から数日が経ち、異変が起きた。 使い魔を介して見た物は、学院のメイドが包丁を片手に構え、もう片方の手に小さな円筒を握っている姿 そして、それを使い魔の目の前に突き出して来る様子。 小規模な爆発があり、それ以降使い魔からの交信は完全に途絶えた。 そこで、新たに使い魔を召喚したのだが 『しなければ良かった』 そう思ってしまうほどに召喚されたそれは、奇妙だった 首から伸びた管のようなもの その先の出鱈目な骸骨と人の皮の様な物 骨の面の様な奇妙な貌 それら全てがはじめて見る物だった そして、自分は今から「それ」と契約をする 「・・・黒崎・・・一護・・・!!」 フーケに聞こえないように使い魔、グランド・フィッシャーが呟き その様子を一人のメイドが満足そうに見ていた 数日後 異変に真っ先に気が付いたのは、学園の人間ではなく使い魔だった 使い魔の名は『黒崎 一護』一応死神である ドドドドドドドドドド・・・・ (この霊圧・・・まさか・・・!! 即座に死神イヒして霊圧の元となっている地点に向かう 其処には、巨大なゴーレムで壁を破壊しようとしている黒服のメイジが居た (!?あいつじゃない? 疑問を持ったままゴーレムに『月牙』を叩き込む ゴーレムはゆっくりと崩れ、そして再び再構築される 暫くの間を空けてタバサ、キュルケ、そして一護の主人たるルイズが到着する タバサが無言でゴーレムの右腕を凍らせ キュルケがもう片方の腕を破壊する ルイズは頭部目掛けて魔法を放とうとして失敗したが、かえって大きなダメージを与えた しかし、やはりゴーレムは即座に再構築される そして壁に向かって止めの一撃が加わろうとしたとき ゴーレムの腕が爆発、その爆風により壁は崩れ落ちた キュルケ談 その時、盗賊はとても錯乱していました ひとまず彼を落ち着けるのが先決だと思い 彼がうわごとのように呟いていた『破壊の杖』を、手渡しました 実際のところ、私がもう少し落ち着いていればこんな事はしなかったでしょう・・・ ルイズ談 その時私はとても錯乱していたので、落ち着くためにとりあえず使い魔を杖で叩き続けました おかげで私はこうして落ち着きを取り戻せました、彼には本当に感謝しています こうして盗賊は目当てだった『破壊の杖』を手に入れ意気揚々と去っていきました 『破壊の剣、たしかに領収いたしました。土くれのフーケ』 という文字を壁面に残して 数刻後 「……それで、犯行の現場を見ていたのじゃな、ミス・ヴァリエール……詳しく説明してくれんかの?」 出来る訳無い 自ら壁に穴を開け、自ら秘宝を手渡し、笑顔で盗賊を見送った報告なんて たとえ皮を剥がれ、肉を裂かれ、骨を砕かれ、神経を解きほぐされようと 出来る訳が無かった 『それは、本能だ!!』とか聞こえたが、何、気にすることは無い そこで、到着したときにはすでに盗賊が去った後だということにしておいた 「追おうにも、手がかりはナシか……」 オスマンが諦め掛けたその時 「手掛かりならあります!!」 ミス・ロングビルが高らかに宣言する 「ミス・ロングビル居間まで何処に?」 心底心配そうにコッパゲが問い ロングビルが答えて曰く 「申し訳ありません、フーケの行方について調査をしておりまして。」 「仕事が速いの。で、結果は?」 「はい。森の廃屋に、黒いローブの男が入って行くところを見たという情報を手に入れました」 「では、捜索を私にやらせてください!」 会話にルイズが割り込む 先ほどの失態を如何にかして埋め合わせたいのである それにキュルケ、タバサと続く 「では、頼むとしようか。ミス・ロングビル、案内役を頼む。」 雨が降っていた・・・・・
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (8)虚無の目覚め ウルザの色眼鏡の奥、そこに収められたものからマナが迸り、ルイズへとその奔流が流れ込む。 強大な魔力の放出の余波を受け、ウルザの体も小さく痙攣する。 「そうだ、何もかもを忘れ…一つのことだけを考えるんだ…」 この娘の力を開放する二つの鍵、そのうちの一つを自身のもので代用する。 「それは雑念だ、ファイアーボールなど、使わなくていい…ただ、君の中にあるものを表に出したまえ」 少々強引だが、不完全な形での覚醒であっても構わない。 「そうだ、その中から…取り出すのだ、分離させるのだ、純粋なる力を」 ルイズの焦点の合わぬ瞳がゆっくりと開かれていく。 刹那 閃光が世界を支配する 「――――!っ!ハッ!ハアッ!わ、私、今…!今!今っ!まほ、魔法をっ!」 ―――そうだ、これは私の推測の重要な裏づけになるだろう! ウルザはただ、微笑むのであった。 翌朝、ルイズ、ウルザ、キュルケ、タバサの四人は院長室へ呼び出されていた。 院長室には既に、教員達が召集されていた。 恐る恐る、キュルケが口を開く。 「あ、あの…オールド・オスマン、私達は別に昨日は…」 「今日呼び出したのは、君達が昨日何をしていたかを問う為ではない。君達が、昨日宝物庫で何かを見ていないかを聞くためじゃ」 横にいた、コルベールがウルザの方を一瞥し、話し始めた。 「良いですか?この事はくれぐれも内密にお願いしますよ、皆さん。 実は昨日の夜、宝物庫の一部が破壊され、その中から貴重なマジックアイテムが盗み出されました。犯人は『土くれのフーケ』。最近巷を騒がしている盗賊です。 今日あなた方を呼んだのは、あなた方が荒らされる前の宝物殿に、一番近づいていたからです。」 これには流石のルイズもぎょっとして、慌てて意見する。 「ちょ、ちょっとミスタ・コルベール!それではまるで私達の中に土くれのフーケがいるようではありませんか!」 「いえ、ミス・ヴァリエール。別の生徒が学院から逃げるように去っていった黒いローブの人影を目撃していますから、私達もそうは考えていません。しかし、犯行現場を目撃したとしたらあなた達しかいないのです」 「そんな事言われたって…キュルケ、あんたは何か見た?」 「いいえ、見ていないわ。始祖ブリミルに誓って」 「他の二人はどうかね?何かに気付かなかったね?」 二人も首を左右に振るばかりであった。 「そうですか、分かりました。………しかし、参りました。これで手掛かりは途絶えてしまいました…」 「ミスタ・コルベール。それで、フーケに盗まれたというのはどのようなマジックアイテムなのですか?」 「それは………」 ルイズの質問に対し、コルベールが困ったようにオスマンを見る。 「『禁断の剣』と呼ばれるものじゃ」 「『禁断の剣』?」 「うむ、わしがこの学院の学長になる前、先代の学長の時代以前より学院に保管されておったマジックアイテムじゃ。世界の均衡を崩しかねない強大な力を秘めておると伝えられる品じゃ」 「な、何でそんな危険なものが学院にあるんですか!」 「学院だから、じゃよ、ミス・ヴァリエール。魔法学院に居るのはほとんどがメイジ、それに宝物庫には強力な固定化の魔法がかけられておった。 『禁断の剣』を保管にするに、トリステインでここより適した場所は無いと考えられておったのじゃ。 しかし、その油断を突かれたのぅ、まさか賊に襲われるなど、わしとて夢にも思わんかったからのぅ…」 世界を均衡を崩しかねないマジックアイテム、それが盗まれたこと、そしてその責任の所在が自分達であると追求されることを考えて教員達は青くなるのであった。 「ところで、ミスタ・コルベール、ミス・ロングビルはどこへ行ったのかの?」 「はぁ…それが、朝から姿がなく…」 「この非常時に何をしとるんじゃ…」 「すみません!!遅くなりました!」 噂をすれば何とやら、件のロングビルの登場である。 「ミス・ロングビル!どこへ行っていたのですか!?大変ですぞ!事件ですぞ!」 「申し分かりません!実は…今朝方からの騒ぎを聞きつけて急いで調査をしておりましたの」 「ほほう、流石はミス・ロングビル、仕事が早いのぅ」 「それで、結果は!?」 「はい、フーケの居所が分かりました」 その後、ロングビルの調査によって森の廃屋にフーケが潜伏していることが突き止められたと説明され、『禁断の剣』捜索隊を派遣することになった。 「では、我こそはと思うものは杖を掲げよ」 シーン 「どうした、フーケを捕らえて名をあげようという貴族はおらんのか?」 「ミセス・シュヴルーズ、あなた当直だったのでしょう!?」 「そうですが、ミスタ・ギトーもまともに宿直していました!?」 「そんな事おっしゃるなら、今までだって………!」 「私!やります!」 ここで、誰もが予想しなかった立候補者が現れたのである。 事情を聞くために呼ばれ、そのままなし崩し的に部屋にとどまっていたルイズであった。 すかさずシュヴルーズが反論する。 「あなたは生徒ではありませんか!ここは私達教師に任せて……」 「先生方はどなたも杖を掲げないじゃありませんか!でしたら…私が、私が行きます!」 「そ、それは………」 そこで、教員達は気付いた、この桃色の髪の少女から溢れる自信に。 昨日までのルイズ・ド・ヴァリエールにはなかったもの、それが今のルイズには溢れている。 「ルイズってば、何考えてるのよ……、しょうがないわねぇ――― あたくしも志願します。ヴァリエールには負けられませんわ」 「ツェルプストー、君まで――」 その横ですっと杖を掲げるタバサ。 「え!?タ…タバサ!?あんたはいいのよ?関係無いんだから、こんな馬鹿な事に付き合わなくても」 「私も行く………心配」 「では、この三人、いや四人に頼むとするかの。」 「反対です!生徒達を危険に晒すなんて!」 「じゃあ君が行くかね?」 「い、いえ、私は体調が優れませんので………」 「それに…」 オスマンが視線をタバサに向ける。 「ミス・タバサは”シュヴァリエ”の称号を持つ騎士だと聞いている。この若さでそれを持つ彼女の実力は確実なものじゃ。」 続いてキュルケ。 「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を数多く輩出した家系の出身で、彼女の炎の魔法もかなり強力だそうでないか」 そしてルイズ。 「ミス・ヴァリエールは……」 ちらりとその横の使い魔メイジを見やり、元に戻す。 「ミス・ヴァリエールは、数々の優秀なメイジを輩出したヴァリエール公爵の息女で、将来有望なメイジと聞いておる」 ウルザ。 「その使い魔、ミスタ・ウルザはトライアングルメイジだとも聞いておる。 彼の力を持ってすれば、土くれのフーケに遅れを取ることはあるまい」 そして最後に全員に。 「魔法学院は、諸君らの努力と貴族の義務に期待する!」 「「はい!杖にかけて!」」 私の計画は順調に進んでいる。今度こそ。 ―――ウルザ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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#blognavi オブジェ集 に「笠地蔵」が追加されました。 マスコットがなかなか合わない和風の家にも合いそうですね。 一番端の地蔵は笠をかぶせないで手ぬぐいを被ってる風にするのもありかもw カテゴリ [更新履歴] - trackback- 2009年03月07日 01 47 44 #blognavi