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シードラゴン島の先住種族。頭部に角を持つ亜人種。強靭な肉体と豪腕で知られている。 南西の荒野を抜けた先にある谷にオーガの集落が存在している。
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多色カード ロサ・ギガンティア ユニット- ゴーレム/シードマン 使用コスト:白1緑1無2 移動コスト:白1緑1無1 パワー:7000 スマッシュ:1 タイミング クイック (テキスト無し) フレーバー:綺麗なバラには棘がある。 使用コストに複数の色("白と緑"等)を含むカードの総称。 ディメンション・ゼロでは全てのカードが"マナ"(MTG)や"G"(ガンダムウォー)の代用として エネルギーゾーンにチャージできる方式を採っているため、 エネルギーとして置かれた多色カードはそのままどちら"か"の色に該当するエネルギーとして機能する。 これにより、これまでの2色以上のデッキにありがちだった"エネルギーの偏り"を大幅に緩和できる。 自身のプレイに複数色のコストが必要ではあるものの、 双方の色の長所を活かした強力なカードが多い。 特筆項目 多色の種族 サラマンダー/ドール サキュバス/バードマン セイレーン/ライオン ゴーレム/シードマン コロボックル/フェアリー シャドー/ブレードマスター デビルクロック/ブリザード ペガサス/メタルロブスター フロッグナイト/ライカンスロープ アメーバ/フレイム 参考外部リンク 関連リンク
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レディ・ダイヤモンドダストがシードラゴン島の探索拠点とした地が発展してできた港町。 代表はエンリケ・ラディオン。 関連項目 ウィリアム何でも相談所 うぐいす隊 ラーメンいぶき ノワール スフィーダの店 シャーク ぱんだ庵
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ごぼっと血を吐いたエリックがゆっくりとその場に倒れる。 糸が切れた操り人形の様に、その動作には命の気配が感じられなかった。 ルノーの意識が白く染まる。 時間も、心も、彼女の中で一瞬何もかもが停止した。 そして次の瞬間に彼女の内側を一気に満たしたものは、抑えの効かない強い怒りと憎悪だった。 「てめえらぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!!」 叫び声を上げる。 同時に吹き上がったオーラは先程までのものとは比べ物にならない強さだ。 「・・・ぬ」 そのオーラの強さにビスマルクが思わず唸る。 しかし、次の瞬間ビスマルクはその衝撃より数倍強いショックを受け表情を強張らせた。 テラーが前傾姿勢を取り、両手を広げルノーへ向けているのだ。 ポン、と軽い打楽器の音が聞こえる。 それは東洋の太鼓の音だ。 同時に笛の音も聞こえてくる。 一瞬にして全身に冷や汗をかいたビスマルクが自らの絶対世界「フレイムへブン」を解除する。 ビスマルクは万一絶対世界が破られた時の為に、結界の位置を戦闘中にずらしてある。 現実世界に立ち戻った時、そこは銃士隊本部からはやや離れた場所になっていた。 高速でビスマルクがその場を離脱し、その場を一望できる建物の屋上へ一息に跳躍する。 そこまで離れて、ようやくビスマルクは顎から滴る汗を拭い、ふーっと大きく息を吐いた。 「・・・テラーめ・・・あれをやるなら予めそう言っておかんか。『キング・オブ・ペイン』・・・危うく俺まで精神を破壊される所だったわ・・・」 苦々しげな呟きがその口から漏れた。 太鼓に笛の音はルノーの耳にも届いていた。 しかし怒りに我を失っている彼女はその能楽にも注意を奪われる事が無い。 ・・・そして、その事が彼女の不幸だった。 ようやく耳に届く異様な和楽と呪文の様なもの(それは能の口上だったが、彼女はそれを知らない)に意識が向いた時、既にその音量は頭蓋を震わすほどの大きさになっていた。 「・・・がッッ!!! うあああああああああああああああ!!!!!!!」 両耳を押さえてルノーが絶叫する。 その音量に、ではなく・・・その音が染み込んできて自身の内部にもたらしているものへの恐怖にである。 意識が・・・記憶が・・・壊れていくのがわかる。 自分の内側から「ルーシーであったもの」がボロボロと崩れ落ちていく。 抗えない。・・・その方法がわからない。 精神の奈落へ落ちていく。 「自分」の失われる激しい喪失感。 そしてルノーの瞳は光を失い、虚ろに半ば開いた口元から意味の無い呟きが漏れ、彼女はその場に倒れた。 それを見届け、テラーが彼女へ向けていた両手を下ろす。 周囲は静まり返る。夜の音だけが静かに辺りを満たす。 テラーの隣にザッとビスマルクが着地した。 「そこまでやるほどの相手だったか?」 その問いにテラーは黙して返答しない。 ビスマルクも初めから返答は期待していなかったのか、足音を鳴らして倒れているエリックへ歩み寄った。 しゃがんで呼吸を確認する。 ・・・停止している。 それはもう、かつて人であったもの・・・命の残骸だった。 しかしそれでも納得できないのか、ビスマルクは消音機の付いた拳銃を取り出し、エリックの頭部へ向けて2発放った。 パスッ!パスッ!と軽い音が2回して、2つ薬莢が地面に落ちて跳ねた。 「これでもう奇跡すらあるまい」 フッとエリックを見下ろしてビスマルクが笑う。 そして振り返った彼は、ルノーを肩に抱え上げるテラーを見た。 「何をする気だ・・・?」 訝しげな表情を浮かべるビスマルク。 「・・・まあいい、好きにしろ。間違ってもその女から俺の事が他へ漏れるような扱いはしてくれるなよ」 カクン、と肯いてテラーはルノーを抱えたまま、ズズズズと影の中に沈んでいった。 それを見送るとビスマルクはフン、と鼻を鳴らしてかき消すように消える。 ・・・そして周囲には静寂と、物言わぬ骸となったエリックだけが残された。 セイグリース王国ティナンシアの都。 ここは森と湖に囲まれた平和な永世中立国だ。 そしてつい先日まで、この都で世界最高の意思決定会議とも言える四王国会議が開催されていたのだが・・・。 王立中央会議室は酷い有様だった。 まるで嵐の過ぎ去った後だ。 会議テーブルは砕け、椅子は壁に刺さり、壁には大穴が並んでいる。 「ふぅーム・・・・」 その会議室の中央、床に直接どっかと胡坐を掻いている獅子頭の獣人こそがツェンレンの国王、獣王アレキサンダーである。 肉の城砦とも呼ばれる威容である。座り込んでいて尚、他の立っている人々よりも大きい。 恐らく立ち上がればその身長は3m前後はあろう。 広大な筈の会議室も、獣王1人いるだけで狭くなったように見える。 「困った事になったな」 唸るようにアレキサンダーが言う。 「そうですね。・・・というか、困った事をしたのは貴方も一緒ですけどね」 その隣で椅子に座っているジュピターがいつもの落ち着いた声で言う。 「見てください、セイグリース王泣いちゃってるじゃないですか」 ジュピターの視線の先では、このセイグリース王国のリッツカイン老王がおいおいと泣き崩れていた。 歴史ある大会議場の惨状にである。 「この程度はツェンレンでは日常茶飯事なんだがな」 「こんな静かな国で貴方のとこみたいな超々肉弾国家の基準で動かれても困りますね」 ふぬぅ、と唸ってアレキサンダーが立ち上がる。 「後で詫び状とジャガイモと肉を届けておくわい!! 肉は当然ビィフ!!!!」 ぐわっとアレキサンダーが大声を出す。それだけで周囲の椅子ががたがたと後ろに倒れる。 「だがそれにしても腑に落ちんのはジェイムズの奴よ!!! 奴は野心家ではあったが易々と戦争を許容するような男では無かった!!!!」 叫びながらアレキサンダーは自らの傍らにいたインパラの獣人の補佐官を掴み上げるとパワーボムで床に叩き付けた。 「だからそれをやめなさいと」 補佐官が白目を向いて昏倒し、担架で運ばれていく。 「ワシは勝負や戦いは好きだ!!! だが戦争や虐殺は絶対に許容できん!!! できんのだジェイムズよ!!!」 叫びながらアレキサンダーは自らの傍らにいた山羊の獣人の秘書を掴んで抱え上げた。 そしてアルゼンチンッテドコデスカバックブリーカーを激しく決める。 背骨のあたりからゴキャッと嫌な音を響かせた秘書は意識を失い担架で運ばれていった。 「ワシは悲しい!! 悲しいぞ、ジェイムズ・アレス!!!」 「・・・貴方に今ぶっ壊された貴方の国の方々も相当に悲しかったと思いますよ」 ふう、と嘆息してジュピターは手にしたコーヒーカップを口元へ運んだ。 ズズーン!!と建物を震わせて再びアレキサンダーが床に座り込む。 「にしても・・・シードラゴン島か!!」 ジュピターの目元がスッと細まった。 「ですね・・・」 「貴奴は、力ずくで『神の門』を手に入れるつもりなのか・・・!!!」 声を荒げる獣王。 「財団の『神の門』研究に関する最高責任者だったカシム博士の身柄を彼らが確保しているとの情報があります」 「しかし知識と手段を手に入れようと、島にはまだ魔人たちがいるだろう」 アレキサンダーが言うと、ジュピターが静かに肯く。 「それについては・・・陸軍が虎の子と言われていた数名の士官に招集をかけたとの情報が。いずれの士官もその実力はうちの四葉やお宅の七星にも劣らないものだと思いますよ」 しかも・・・、とジュピターは声のトーンを落として言葉を続ける。 「その内の1人は・・・永劫存在(エターナル)であるらしいとも・・・」 「・・・!!!!!」 ガッとアレキサンダーがジュピターの襟首を掴む。 「ばっ、バカなああ!!!!!!!」 「むっ!!! 走馬灯ビジョンオープン!!!!!」 ズガーンとパイルドライバーで床に叩き付けられるジュピター。 そして妖精王も会議場から担架で退場していった。 そんな会議場の様子を、少し離れた場所から伺っている者がいた。 体格のいい銀髪のエルフ女性が、やや興奮気味に拳を握り締めている。 「うおおーっ! いいなぁお前んトコの王様!!! かっけーぜ!!!」 男言葉で喜んでいるエルフ女性。 軍人らしく、エストニアの紋章が刻まれた銀色のライトプレートで身を固めている。 彼女の名は、ヴァネッサ・ライムグリーン。エストニア森林王国の誇る天馬騎士団の四将軍、フォー・リーヴズ・クローバーの1人であった。 その隣にいるのは、女性と見まごうばかりの美貌に美しいブロンドの長髪を持つ半獣人の青年。 頭部には半獣人の証たる2本の立派な水牛の角が生えている。 ローブに身を包み、銀のハープを手にしたその出で立ちは、軍人というよりもまるで女神の様だ。 彼の名はジュノー・シュトラウス。ツェンレン七星の1人「麗角将」である。 「よろしければ差し上げますよ。いいえ、是非にでもお持ち帰り下さい」 にこやかな笑顔で言うジュノー。 そして彼は会議場の喧騒がまるで別世界の事でもあるかのように、座って優雅にハープを奏で始めた。 その2人をやや離れた場所に西部大陸北部地域代表として今回の四王国会議に参加していたノルン・クライフ旧帝國軍中将が座っている。 彼女は2国の将軍のやり取りも耳に入らない様子で、周辺の関係者達と慌しく意見をやり取りしている。 ・・・当然だ。 西部大陸北部地域は、黙示録兵団により帝國が分裂させられ、今も内乱状態なのだ。 元凶である兵団の駆逐は完了しているものの、今だ旧帝國の実力者達が各地で帝國の後継者権を主張し、その数名に生き残っている六剣皇達がそれぞれ肩入れする形で小競り合いが続いている。 このまま行けばやがて大きな衝突となるのも時間の問題であった。 その最悪の事態を避けるべく参加した四王国会議で、事もあろうにファーレンクーンツ共和国が内乱に軍事介入してくると言って来たのだ。 火に油どころの騒ぎではない。ダイナマイトの束を投げつけられるようなものである。 自体は悪化の一途を辿っている。 ノルンは内心の焦燥を押し殺し、関係者に指示を出し続けた。 (ライングラント王ゼファー殿にも連絡を取り援軍のお願いをしなくてはいけないわね・・・) 西部大陸北部にあって、ウィンザルフ共和国とライングラント王国は共に帝國と並ぶ大国である。 近年まで帝國とは戦争状態にあったウィンザルフと違い、ライングラントとルーナ帝國とは比較的友好な関係を維持してきている。 それでも戦争に肩入れしてくれる程かと問われれば、とてもそこまでの間柄ではないが、ライングラント王も北部地域でのファーレンクーンツ共和国の跳梁を良しとはしないだろう。 そこに交渉の余地は残されている・・・と今はそう信じたい。 使者には誰を送るか・・・。 ノルンは僅かな間無言で思案を巡らせ、やがてお付の武官に1人の部下を連れてくる様に、とその名を告げた。 第2話 3← →第2話 5
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ソル重工アンカー工場、技術研究棟地下。 そこは広い空間だった。 薄暗いその部屋には、様々な実験器具や装置が並んでいた。 シリンダー状の水槽に入れられた数々の生物が不気味に暗がりに浮かび上がっている。 人に似て人ではないもの、獣のようでもあり昆虫のようでもあるもの、魚にも鳥にも見えるもの・・・全て誰も見た事の無いような生き物ばかりである。 そしてこの部屋・・・ラボの主は今1つのシリンダーの前に立っていた。 骸骨の様に痩せた背の高い白衣姿の男である。 彼の名はネイロス。通称は「教授」(プロフェッサー) ロードリアス財団技術開発局局長・・・財団研究開発部の統括者。5人の大幹部の1人であった。 ラボの自動ドアがシューっという音を立てて開き、誰かが入ってきた。 ハイヒールが床を叩くコツコツという音がネイロスの背に近づいて来る。 「・・・教授、いる?」 「ここだ」 低い声で短くそう言うとネイロスが振り返った。 落ち窪んだ眼窩の奥の鋭い瞳が近づいて来る霧呼の姿を捉える。 「ツカサの様子はどう?」 いつもの微笑みを浮かべて問う霧呼に、ネイロスが無言で眼前のシリンダーを見上げた。 ボコっと断続的に泡を出している液体の中に白い裸身が浮かび上がっている。 『ハイドラ』の1人、ツカサ・ファルケンリンク。 「どこにも変調は無い。・・・まあ、先日の一件は小競り合い程度だったらしいがな」 そうね、と霧呼が頷く。 「交戦と呼べるほど本格的なものではなかったわね。この子に活躍してもらうのはもう数日先の事になるわ」 「・・・件の娘は・・・」 霧呼の言葉が終わる前にネイロスが言葉を発する。 「もう島へ来ているのだったな」 「ええ、今はウィリアム・バーンハルト氏の所よ」 別段気を悪くした風も無く、平然と答える霧呼。 そうか・・・とネイロスはツカサへ視線を戻した。 「楽しみだな、ツカサ。もうすぐに会えるぞ・・・お前の、『異母姉』に・・・クックックック・・・」 薄暗いラボの中に、ネイロスの笑い声は不気味に反響して消えていった。 オフィスビル2階のの資料室に、今朝から私とジュピターの2人は篭り切りであった。 先日、ジュデッカが命懸けでソル重厚アンカー工場の敷地内から持ち帰ったメモリークリスタルの解析をベルに頼んでいたのだが、今日そのデータを手渡されたのだ。 どうやらそのメモリークリスタルに保存されていたデータは「始まりの船」のものらしい。 「・・・これはまた、随分と巨大な船ですね」 ジュピターがデータを見て言う。 私もまったく同意見であった。 データを一通り見てまず驚愕したのはその船の規模だ。 「始まりの船」は円盤状の形状をしていた。 内部空間の広大さはこの世界の大国の首都クラスであり、実際にアンカーの町クラスの居住ブロックが内部四方の4箇所に存在している。 これはもう船というよりも巨大な空を飛ぶ巨大都市だ。 太古の昔に、始まりの船で空の彼方より飛来した人々の事を仮に「異邦人」と呼称する。 異邦人達は有史以前の昔に始まりの船でこのシードラゴン島へと降り立った。 そしてやむを得ぬ理由でか、それとも自ら望んでか再び空へと帰らずこの世界で生きていく事にしたらしい。 内部居住区の広さを見るに、恐らく何十万人という異邦人がいたと思われる。 彼らは皆、この地より世界中へと散っていったのだ。 「壮大な話ですねぇ・・・」 まったくだ、とジュピターと顔を見合わせる。 続いてのデータは・・・何々? 生体コード? 識別システム? 何だか急に複雑になった。意味がよくわからん。 「こっちのデータには注釈が付いていますよ。財団の研究者の物らしいです」 そういえばアタッシュケースの中にはメモリークリスタルの他に資料があったという話だったな。 ジュピターから数枚の紙を受け取る。 ・・・・・・・・・・・・・・。 目を通す。署名は財団研究開発部次元技術研究室室長カシム・ファルージャか・・・。 何々・・・? 異邦人達は超文明による優れた科学技術を有していたが、中でも特に目を見張るものは生物の「個」、或いは「カテゴライズされた生命体」の識別システムである、と。 要約すると、異邦人達は機械システムによって個人個人を識別する事ができたらしい。 このシステムは異邦人達がこの島に作った数々の遺跡にも利用されている。 転移装置に関係した数々の遺跡である。 始まりの船ならびに、遺跡の利用は「異邦人」及び「一定以上の濃度でその血を継承している者」に限られる・・・。 ・・・ふと、そこまで読んでいて気が付いた事がある。 初めてDDと出会った水晶洞窟の「裏側」の事だ。 あそこは間違いなく異邦人達の作った遺跡だろう。内部に転移装置があった。 私とDDはあそこへ立ち入る事が出来た。しかしエリスとカルタスは駄目だった。 「という事は先生とDDは『異邦人』の血を引いているという事ですね」 ジュピターに言われて驚愕する。・・・という事は私やDD、後先日の幽霊屋敷の一件から察するにエトワールやクラウス伯爵は異邦人の血が混じっているのか・・・。 まあ今更そう知った所で何がどうという話でもないが。 むしろ遺跡や船に立ち入る事ができる幸運を喜ぶべきであろう。 オフィスへ戻るとラゴールが私の席へ来る。 「ウィリアム、これを」 そう言ってラゴールは私の机に封筒をポンと投げ出した。 ・・・? 何だこれは? 開けて中を見てみると、チケットが出てくる。 「アンカーマジカルランド特待入場券」か。遊園地? そう言えば先日アンカーにそんな遊戯施設が完成したと新聞にあったな。 元々が観光地のアンカーの事、オープン直後という事もありかなりの盛況ぶりという話だが・・・。 しかし何でこんな物を急に? 「今日仕事で行った家が報酬と合わせて出してくれた。折角なので受け取ってきた。・・・ウィリアム、明日娘達を連れて行って来い」 ・・・そうは言ってもシフトに入っている者もいるだろう。 「それは残った者たちでフォローする」 ジュピターがやおら勢い良く席から立ち上がった。 「やった!遊園地ですね!! ・・・早速今から着て行く服を選んで・・・」 「お前は留守番だ」 パリーン!!とジュピターのメガネのレンズが粉々に砕け散った。 伯爵は口笛を吹きながら鏡の前で蝶ネクタイの位置を直している。 「よろしい。では我輩が明日は諸君らを紳士的にエスコートしようではないか」 「お前も留守番だ」 伯爵の蝶ネクタイとヒゲと眉毛がポロポロと外れて床に落ちた。 ジュピターと伯爵をばっさり斬ってラゴールが皆の顔を見回す。 「チケットは7枚しかない。ウィリアムと娘たちで行って貰う。異存のある者は申し出ろ」 「あ、あの~」 ジュウベイが恐る恐る手を上げる。 「何だミヤモト」 「異存を申し出るとどうなっちゃうのかなー、なんてハッハッハ・・・」 決まっているだろう、とラゴールがメガネの位置を直した。 その奥で鋭い瞳が冷たい輝きを放つ。 「血を見せる」 「非道ぅい!!!!!」 昼下がりのオフィスにジュウベイの絶叫とシイタケマンの放つブーイングの声が響き渡った。 ボコドカバキゴキメキ!!!! ・・・と思ったら静かになった。 アンカー市場は今日も盛況である。 様々な出店が軒を連ね、店主達が声を張り上げて客を呼び込んでいる。 そんな喧騒の中を買い物を終えたクリストファー・緑が抜けていく。 様々な食材を買い込み、それらは全て今の彼の滞在先、ソル重工の敷地内の宿舎へと配達させる手配をした。 宿舎への帰り道にリューがアンカー港湾公園を通る。 港湾公園は丘の上にある。港の方角からだと幅の広い長い石段を登らなくてはならなかった。 夕焼けの照らす石段を一段一段しっかりとした足取りでリューが登っていく。 そして半分ほど登った所で、リューは足を止め上を見上げた。 ・・・石段の頂上で夕焼けを背負い誰かが自分を待っている。 「待っていたわ。クリストファー・緑!!」 それは勇吹だった。 風が吹き、彼女の長いお下げがなびく。 「来ると思っていた」 表情を変えないまま静かに言うリュー。 「良い返事を持ってきた・・・訳ではなさそうだな」 「話が早いわね、リュー」 勇吹が構えを取る。 そしてリューを見る。 自分にはリューの考えている事がなんとなくわかる。 だからきっと・・・リューも自分の考えている事がわかるのだろう。 「俺とお前は言葉を交わし、丼も交わした。・・・だが、確かにまだ1つ交わしていないものがあったな」 ・・・それは「拳」・・・ ボキボキと指の骨を鳴らしてリューも構えを取った。 「・・・自らの力量で屠り捕獲できぬ食材は取り扱ってはならんと、わが師の言葉だ」 「奇遇ね! 私の師匠も同じこと言ってたわ!!」 勇吹が叫ぶ。 リューから感じる闘気は圧倒的だった。気を抜けば実際に拳を交える前に膝を屈してしまいそうになる。 勇吹はそれだけで、目の前の男と自分の戦闘能力の差は料理の腕以上に開いている事を感じ取っていた。 ・・・互いにあるのは料理だけに打ち込んできて、ラーメンを作る為に磨き上げてきた「武」 共に半生を厨房で過ごした似た者同士の2人が今、同時に相手に向け地を蹴った。 第24話 遥かに遠き森の落日← →第25話 2
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(光自然)(コスト6) (進化タマシード)(ジョーカーズ/レクスターズ) ■進化 タマシード1枚の上に置く。 ■究極シンカライズ:このタマシードがクリーチャーまたは進化クリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーまたは究極進化クリーチャーを置いてもよい。 ■自分のシールドゾーンから手札に加えるタマシード全てに「S・トリガー」を与える。 ■各ターン、はじめて自分のタマシードが出た時、自分の山札の上から3枚を見てもよい。そうしたら、そのうちの1枚をシールド化し、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を手札に加える。 ■このタマシードが離れる時、かわりにこの下にあるカードを1枚マナゾーンに置くかシールド化する。 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 即戦力 (0) 優秀 (2) 微妙 (0) コメント 名前 コメント
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「俺は、不死身だ!」 【ライダー名】 仮面ライダーエクシードギルス 【読み方】 かめんらいだーえくしーどぎるす 【変身者】 葦原涼(アギト)芦河ショウイチ(ディケイド) 【スペック】 パンチ力:15tキック力:30tジャンプ力:ひと跳び65m走力:100mを4.2秒 【基本フォーム】 仮面ライダーギルス 【声/俳優】 友井雄亮(アギト)山中聡(ディケイド) 【スーツ】 押川善文渡辺淳 【登場作品】 仮面ライダーアギト(2001年)仮面ライダーディケイド(2009年) 【初登場話】 第39話「ギルス咆哮」 【詳細】 仮面ライダーギルスの進化形態。 不完全なギルスながら、アギトの力を新たに得たことで、 胸部にはワイズマン・モノリスが発現し、安定した力のコントロールが可能となった。 アギトの力のコントロールが可能になったため、全身に有り余るエネルギーの影響を受け禍々しい色をした鋭利な爪が出現、元々高かった格闘能力が更に向上している。 また、背中に50tの破壊力を持つギルススティンガーと呼ばれる触手が出現、相手を拘束することも可能。 再生能力も獲得、劇場版では切り落とされた右腕の部位が再生し、その直後に覚醒する形で、この姿へ変身している。 必殺技は強化された脚力を用い、ヒールクロウをかかと落としの要領で相手に突き刺す「エクシードヒールクロウ」。 両脚のヒールクロウを同時に叩き込む「エクシードダブルヒールクロウ」も披露した。 初出は夏の劇場版だが、事前には発表されないサプライズ要素としての登場だった。 元々はギルスのパワーアップなどはスポンサーからの要請にはなく、制作スタッフの「ギルスに対する愛情」によって生まれたフォーム。 TV本編登場以前、発表された玩具紹介記事では「ギルス第2形態」という仮称で紹介されていた。 『ディケイド』ではアギトの不完全な姿という形で登場。
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自らが攻撃を受けた時、漆黒の種が芽吹き、自らの虚軸適性を1ターンだけ大幅に上昇させる技法 ステータス 効果 即効 属性 虚軸 タイプ トリガー ターゲット 近単自 ソース 固定値 対象 虚適性 起動条件 自 HP 1以上減少 レベル 係数 反復 命中 クリティカル ディレイ 隙 リキャスト Lv1 20 1 0 0 0 50 99 Lv10 属性強化 状態変化 ファミリー 所持モンスター ダークヤング(限定) コメント 名前 コメント 固定値 虚軸
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DQⅤ 【さんぞくウルフ】の上位種で、海にのみ出現するモンスター。 さながら海賊ウルフといったところ。むしろその名で良かった気もするが。 集団で現れる事が多く、【ゆうれいせんちょう】や【キャプテンクック】に呼ばれて出てくる場合もある。 手にした剣で斬りつけてきたりするが、ステータスも平凡ではっきり言って強敵とは言い難い。 何気にバギ・ヒャド・デイン・冷気系に強いが、メラ・ギラ・イオ・炎系には弱いので、さっさと焼き払ってしまおう。 確実に効くメダパニで同士討ちさせるのも手。 他の強い敵と一緒に現れた場合は、後回しにして構わないだろう。 落とすアイテムはのこぎりがたな。 マイナーなモンスターだが、漫画版「スライムもりもり」では準レギュラーとして妙に活躍している。 完全に作者【かねこ統】氏の趣味である。
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珍獣ハンティングを生業としている永遠の16歳。メイドの格好をしている。 幻の珍獣シードラゴンを追い求めている。