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インドネシア ダンダウン(Dandaung) インドネシアの民話に登場する蛇。 参考文献 百瀬侑子『インドネシア民話の世界 民話をとおして知るインドネシア』66頁 百瀬侑子/渡辺政憲『続インドネシア民話の旅 小学生からおとなまで』29, 106頁
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ターンダウン ジャンプの技。 自転車を立てて、側面を前に向け、ハンドルを180度きる。 両脚がのびて、上半身がハンドルに覆いかぶさるようになる。 「折り畳む」の意味どおり、ヘッドチューブを中心に折り畳むような体勢になる。 関連項目 アンターンダウン タグ 「た」 ダートジャンプ 自転車用語
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■ドレインダウン (指定されたクリーチャーが召還されるとき、このクリーチャーをタップしても良い。そうした場合、そのクリーチャーを召還するコストを1少なくしても良い) 一度の召喚で一体以上同時に発動出来る。 コスト論で言えば、場合によるが1〜2が適切……か? 例に、『闇文明』で能力を作るとこうなる。 ■ドレインダウン (指定されたクリーチャーが召還されるとき、このクリーチャーをタップしても良い。そうした場合、そのクリーチャーを召還するコストを1少なくしても良い) DD-闇文明のクリーチャー 全体的にパワーは低めに設定するべきだと思う。 超細胞パエルニコス 超細胞パエラル 超細胞パエニタリア
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アンターンダウン ジャンプの技。 自転車を立てて、側面を前に向ける。 インヴァートは自転車が地面に並行気味で、ひざを折りたたんで自転車の向きを変えるのに対し、アンターンダウンは自転車が地面に垂直気味となり、脚は伸ばして自転車の向きを変える。 トップチューブがBMXに対して高いマウンテンバイクでは、前側の足をペダルに乗せたままだと脚がトップチューブに当たってしまうことがあるため、前側の足をペダルから離すワンフット…アンターンダウンとなることが多い。 ターンダウンと体制が似ているが、ハンドルを180度切る「ターンダウン(折りたたむ)」の動作がないため、アンターンダウンという。 関連項目 タグ 「あ」 トリック 自転車用語
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届いた手、届いた心 ◆0RbUzIT0To 城下町へ向かう事に決めてから数時間、ロザリーとサンダウン・キッドはゆっくりとその歩みを進めていた。 本来ならばロザリーの探し人を一刻も早く見つける為に急ぎたいところ。 実際、ロザリー自身ももっと歩みのペースを上げて欲しい旨をサンダウンに告げたのだが、彼は静かに首を振ってそれを否定した。 何せ彼らにはその身を守る為の武器が無い。 サンダウンは凄腕のガンマンであるが、そのガンマンも銃が無ければただの人。 唯一の武器が小振りのナイフ一つのみである以上、慎重に慎重を重ねなければならない。 「………」 ふとサンダウンは立ち止まり、懐から時計を取り出して時刻を確認する。 午前三時を回ったところだった。 このペースで行けば、城下町に辿り着くのは朝方――魔王オディオが言ってた『発表』の時刻の前には到着出来るだろう。 問題はその頃にもなると辺りが明るくなってしまい、やる気になっている者に見つかりやすくなってしまうという点だが……。 「サンダウンさん?」 「………」 心配そうに声をかけてくるロザリーを無言で制す。 余計な事を言って不安にさせてしまってはいけない――と、そこまで考えてサンダウンは思いなおした。 不安にさせてしまってはいけないと言ったが……思えばこの少女は道中ずっと不安な思いをしていたはずだ。 あれだけ熱心に自分に語りかけてきた話――。 己が為にこの殺し合いに乗ろうとしている者の動向を気にしていたに違いない。 ため息を一つ吐くなり、サンダウンはデイパックの中から三つの道具を取り出した。 一つは無骨な腕輪、一つは灰色のマフラー、そしてもう一つは小さな指輪。 何れもサンダウンの支給品であった。 「あの……?」 「……俺には不要だ」 「え?」 そう呟くと共に、ロザリーに向けてサンダウンはその三つの装飾品とそれらの説明書を手渡す。 困惑するロザリーは一体どうしたものかとまごついているが、サンダウンは黙して何も言わない。 サンダウンに何の思惑があるのだろうかと少しばかり考え、ロザリーは問いかける。 「あの……私にいただけるという……事でしょうか?」 「………」 やはりサンダウンは無言であったが、静かにゆっくりとその首を縦に動かした。 それは、サンダウンなりの気遣いだったのだろう。 ピサロの事を延々と考えて少し鬱屈していたロザリーの気を少しでも紛らわす為にと、 己に支給された装飾品の数々を渡してくれたに違いない。 「……いらないなら捨てて構わん」 「いえ……ありがたく頂きます。 ありがとうございます、サンダウンさん」 彼の不器用な優しさに思わず触れ、思わずロザリーの顔に笑みが浮かぶ。 少しだけだが、サンダウンとロザリーの探す彼とは似ているのかもしれない。 何も気にしていないような振りをしながら自分をよく見ていてくれている所。 不器用ではあるものの、本当は心優しい一面を持っている所が。 礼を言いながらロザリーは説明書を読みつつ、装飾品をつけていく。 サンダウンはそんな中でも、辺りを気にしつつだが書を読みやすく装飾品をつけやすくする為にランタンでロザリーを照らしてやっていた。 そしてロザリーがその支給品を全て身につけたその時。 遠くよりサンダウン達のいる方角に向かって、何かの音が近づいてきている事に気づいた。 「サンダウンさん……!?」 「………」 うろたえるロザリーを手で庇うようにして背後に回しながら、サンダウンはランタンを戻して音の方向へと神経を集中させた。 音はこちらへと急速で近づいてきており、一向に止まる様子を見せようとしない。 聞いた事の無いその音が近づくにつれて、地面が振動しているような錯覚まで感じる。 この殺し合いに乗ってる者か否か――どちらにせよ、あまりよろしくない状況だ。 「………」 緊張からか、いつの間にか掻いていた手の汗をポンチョで拭いながら眼差しを一層厳しくする。 今更逃げようにも遅い、音の主はもうすぐそこまで来ているのだ。 唾を飲み込み、息を殺してその主の姿を見ようとした瞬間――。 暗闇の中から、猛スピードでこちらへと向かってくる"何か"が見えた。 確かに速い――馬と同等か、はたまたそれ以上の速度を持っているであろうそれは、一直線にこちらに向かってきている。 サンダウンとロザリーはその速度にも驚いたのだが、それ以上に驚いたのは――その"何か"の形状だった。 「馬……なのか?」 それを見た時の第一印象は、『鉄で出来た馬』だった。 勿論鉄で出来た馬などある筈が無いのだからその認識は間違っているのであろう。 事実、それが更に近づいてきて形状がよりハッキリ見えるとサンダウン達もその認識を改めた。 まるで見た事の無い未知の乗り物。 その乗り物は非常に大型で、到底人が乗りこなせそうなものには見えない。 前方後方についた二つの車輪が回転する事によって前進をしているのだという事は辛うじてわかったが、それにしても奇怪な乗り物だ。 そして、サンダウンの目が車輪からその乗り物の『鞍』にあたる部分に移った時、彼は見た。 緑の髪をしたまだ年端もいかないであろう少女が、振り切られそうになりながら必死に二本の管を掴んでいたのを。 「サンダウンさん!」 ロザリーも気づいたのだろう、声を荒げて少女を指差す。 このままでは少女の身が危険だ。 あれだけの速度を出している乗り物から振り落とされれば、当然無事では済まないはず――。 馬上の少女はそれを理解しているのか、決して掴んでいる二本の管を放そうとはしていない。 が、問題はもう一つ。 仮に振り落とされなかったとしても、このまま木か何かに追突すれば大怪我――最悪は死に至るだろう。 「………」 しかし――と、サンダウン・キッドは考えあぐねる。 少女が殺し合いに乗っている乗っていないに関わらず、このままにしておけないというのは確かな気持ちであるが――。 彼女を止める術を自分達は持ち合わせていない。 或いは銃があればあの管を狙い撃って無理矢理あの少女を乗り物から引き摺り下ろす事は出来るかもしれない。 だが、それは一種の賭けであるしそもそも今のサンダウンの手元には銃が無い。 ならばあの乗り物を力づくで止めるか――というと、それも無理。 あれだけのスピードで駆けてくる乗り物を素手で止めようなど自殺行為に等しい。 サンダウンの仲間である高原の力やレイの素早さならばそれでも止める事が出来るのかもしれないが、生憎とサンダウンは彼らほど腕っ節に自信は無かった。 残念だが手は無い……歯噛みをしながら、サンダウンは一歩下がろうとする――が。 その時……ロザリーの手がサンダウンの背中を押し、下がろうとするサンダウンを引き止めた。 慌てて振り向くと、ロザリーは申し訳なさそうな面持ちをしながらも走り来る乗り物に向けて視線をくれている。 一体何のつもりなのだろう――? まさか、自分をこのままあの乗り物の前に押し出して轢き殺そうとしている訳でもあるまい。 自分に対し訝しげな目線を送るサンダウンに気づいたのだろう、ロザリーは慌てた様子で、しかし静かに告げる。 「サンダウンさん……あの子を助ける方法がひとつだけ、あります」 「……策があるのか」 「はい、でも……」 そこまで言うと、ロザリーは顔を俯かせて口を閉じる。 彼女には少女を救う策があると言う……しかし、その策を用いる事には消極的だ。 だとするならば、恐らくはその策というのは危険を伴うものなのだろう。 でなければ渋る理由が無い。 「……説明しろ、その策を」 「え?」 俯いていたロザリーに一言呟くと、サンダウンは再び前を向き迫ってくる乗り物を見やる。 「……助けたいのだろう? なら……危険を恐れている場合ではない。 手立てがあるのなら……行動すべきだ……説明しろ……時間が無い……」 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 緑の髪をした少女――ニノがその暴走するハーレーに身を預けて既に数十分が経過していた。 あまりのハーレーの暴走ぶりに何度その手を離そうかと思いもしたが、そうすれば死に至るとわかっている為にニノは決してその手を緩めない。 しかし、このままではいけないという事もニノ自身十二分にわかっている。 今までは運よく何にもぶつからずに走行出来たが、このままではいずれ何かに追突してしまうだろう。 追突しては当然これだけのスピードを出しているハーレーの事……衝撃で壊れてしまうだろうし、そうなれば乗っているニノだって当然無事で済むはずがない。 いや、仮に追突するのが木や岩だとしたら死ぬのはニノ一人だけだ……だが、もしも誰かを跳ね飛ばしてしまったら? ――それを考えた瞬間、ニノの顔が悲痛に歪む。 駄目だ、誰かを殺めてしまうだなんて……しかし、このままではどうしようもないのも事実。 ……いっそ勇気を出して取っ手を放し、地面に倒れこんでみようか。 そうすれば主を失ったハーレーは徐々に速度を落として停止をするだろう。 頑丈さにはそれほど自身が無いが、簡単な受身の取り方くらいなら知っている。 このハーレーに轢かれなければ、多少の怪我はするかもしれないが死ぬ事は無いはずだ。 「よし……!」 覚悟を決めて、力強く取っ手を握る手を徐々に弱めていく。 ――と、その時、ニノの目に信じられない光景が映った。 人が、すぐそこにいる。 暗くて顔までは見えないが、シルエットからして男性と女性の二人組みらしいという事だけはわかった。 このままではぶつかってしまう――咄嗟に避けるよう声を上げてみるが、声はハーレーの立てる爆音で掻き消されて二人には届いていないらしい。 なんとかしなければと考えるものの、すっかりブレーキの事など忘れてしまっていたニノの脳内には有効な打開案が浮かび上がってこない。 ただ胸の中でこのハーレーが止まってくれるように祈り続け――そして、気づく。 二人組が、しっかりとした眼差しでこちらを見ている事に。 何故逃げないのだろう、とニノが驚きながら考えた瞬間に――その二人は動き出した。 それを見て、更にニノは驚愕する。 一見細腕のように見えた女性が、軽々と片手で男性の方を持ち上げたのだ。 ここまでなら、まだニノはそこまで驚愕していなかっただろう。 男勝りな女傑は、沢山とは言わないまでもニノが所属していた軍に居た。 一見か弱く見えた女性が実際は力自慢な豪傑であったというだけなら……そこまで驚きはしない。 だが、問題はその後の女性の行動だった。 女性は片手で男性を持ち上げたかと思うと、すぐさま振りかぶってこちらに厳しい眼差しを送った。 そして、ニノが嫌な予感を感じた瞬間――その男性を思い切り投げたのである。 ニノへと向けて。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ それは、一か八かの賭けだった。 内容は至って単純――ロザリーがサンダウンを乗り物の僅か上空へ目掛けて投げ、今にも振り落とされそうな少女を抱えて着地するというものである。 無論、ロザリーは非力であった……男を持ち上げ、ましてやそれを投げるなどといった芸当が出来る人物ではない。 しかし、それはあくまでも何も身に着けていなかったらばの話――。 ロザリーがその策を実行出来たのは、ひとえに今身に付けている……先ほどサンダウンがくれたアクセサリーのお陰であった。 腕に嵌めたリングの名は"いかりのリング"――仲間を投げつける事の出来るアクセサリー。 首に巻いたマフラーの名は"パワーマフラー"――装着した者の力を上げる事の出来るアクセサリー。 その二つの力を借りて、ロザリーはサンダウンを乗り物の上へと投げつけたのだった。 投げられたサンダウンは、瞳を見開きながら少女へと近づいていく。 勝負は一瞬、一度きり――タイミングを誤り失敗すれば少女も自分もただでは済まないだろう。 二人の距離が確実に狭まっていく中、サンダウンは大きく腕を伸ばして少女へと差し伸べる。 「掴まれッ――!!」 一瞬の躊躇をした後、少女は迷いながらも片手を伸ばす。 その手をしっかり握り引き寄せると、少女は更にもう片方の手を離して乗り物から浮かび上がった。 サンダウンは少女を抱き寄せて胸の中に抱えると少しだけ後方を顧みる。 ロザリーは乗り物の進むだろう方向からちゃんと逃げ出していた。 後は自分達が上手く着地をするのみ――と、少女の頭を更に強く抱きしめて前方を見る。 「………ッ!」 地面へと右肩から落ち、一瞬激痛がサンダウンを襲うが口には出さずに胸元を見る。 少女は震えながら、サンダウンのポンチョをぎゅっと握っていた。 溜息を吐き、一応双方の無事を確認した後にサンダウンは静かに落ち着かせるかのように少女の頭を左手で撫ぜる。 後ろからはロザリーが二人の身を案じて駆けてくるが、無事を確認するとほっと安心したかのようにようやくその顔に笑みを浮かべた。 その時、寝転がるサンダウンと少女、そして立っていたロザリーの耳に巨大な爆音が聞こえ、次いで三人を熱風が包み込んだ。 一体何事かと後方を見れば、巨大な火柱が立ち上がり燃え上がっている。 そして三人は見た――もはや鉄のガラクタと化した乗り物が、その火柱の中心に在る事に。 それを見て何が原因で火柱が上がったのかわからぬほど三人も馬鹿ではない。 よくよく見ればガラクタは原型を留めぬ程に変形しており、巨大な岩へと乗り上げている。 恐らくはあの岩に追突した衝撃で乗り物の内部で発火現象が起こり、引火しやすい何かに火がついたのだろう。 もしも少女があのまま暴走をしていたなら――考えると、ぞっとする話だった。 「……動くぞ」 と、いつまでもその火を見ていたロザリーと少女へと言葉を向けながら、サンダウンは少女の手を離して立ち上がる。 今の爆音を聞いて、またはこの火柱を見て近くに居た誰かがここに来るかもしれない。 そうなる前に、三人は逃げ出さなければならないのだった。 「立てますか?」 「う、うん……あ……ありがとう……」 ロザリーに手を貸してもらいながら礼を言い、少女はよろめきながらも立ち上がる。 長時間振り回されていた為に、少々足は覚束無いがそれも数十秒ですぐに直った。 そんな少女に対してロザリーは優しく微笑み、少女も口元に微笑を浮かべる――が。 すぐにその顔を強張らせた。 「えっと……その……お姉さん達は……」 尻すぼみになっていく少女の言葉――しかし、それだけで少女の胸中をはかり知るには十分過ぎるものだった。 少女は二人がこの殺し合いに乗っているのか否かを不安視しているのだ。 それも当然と言えば当然……この殺し合いにおいて、誰かを信用するというのは何よりも難しい事なのだから。 それをわかっているからこそ、サンダウンもロザリーも決して声を荒げて否定する事なくただ優しく言い聞かせる。 「大丈夫、私もサンダウンさん――こちらの方も、誰かを殺すなんて事は考えてません。 だから安心して下さい」 「……そもそも殺す気ならば助けはしない」 ぶっきらぼうに言い放ちながら、サンダウンは未だ少女の顔を覗き込みながら諭すロザリーから自分の分のデイパックを受け取ると歩き出す。 「あっ、待って下さいサンダウンさん」 「………」 ロザリーの静止の声に、しかしサンダウンは歩みを止めない。 既にハーレーが炎上してより数分の時が流れている――これ以上ここに留まるのは危険だ。 それがわかっているからこそサンダウンは無言で歩みを進めてこの場を離れていこうとする。 少女はただおろおろしているだけで、去るサンダウンと留まるロザリーを今尚不安そうに交互に見ている。 ロザリーも早くその後を追わなければならないというのはわかっているが……このままこの少女を放っておく訳にはいかない。 意を決すると、ロザリーは少女の手を取ってサンダウンの後を追った。 「えっ、あっ、あの……」 「一緒に行きませんか? このままではサンダウンさんの言うように危険だし……それに、一人でいるより私達と一緒に居た方がきっと安全です。 勿論、一緒にいられない理由があるなら無理にとは言いませんけど……」 狼狽する少女へ向けて、尚も優しく告げるロザリー。 その言葉は、確かに少女にとっては願っても無いものだった。 一人でいるより誰かと一緒に居た方が遥かに安全であるだろうし、心も休まるだろう。 目の前の女性は優しく、歩き出した男性も危険を承知で自分を助けてくれた人だ。 恐らくは信用に足る人物であろう事は、少女にもわかっていた……しかし。 「でも……いいの? 私、足手まといになるかもしれないし……」 手元にある魔道書は、未だに読み解く事の出来ない高度なもののみ。 読み進めて理を理解すれば使いこなせるだろうが、それまでは戦う術を持たない赤子に等しい。 そんな状態の自分は何も役にも立てないのだと、やや自暴気味に吐き出す。 「だから私……」 「……気にするな」 声をした方向へ目を向けると、そこには尚こちらに背を向けているサンダウンの姿。 だがその足は少しだけ歩みを止めており――顔を僅かにこちらに向けている。 「……俺にしたって銃が無い以上、碌な護衛など出来はしない。 今更お前に何かを期待するという訳でも……ない」 それは不器用ながらにも、少女を気遣っての言葉だったのだろう。 もうこれ以上言うような言葉は無いと言わんばかりに、サンダウンは再び歩き出す。 その姿を見てロザリーも微笑み、無言でしっかりと少女の手を握る。 「あっ……ありがとう……お姉ちゃん……!」 その手を握り返しながら、少女もロザリーと共に歩き出す。 そして無言で歩く男の背中にも、言葉をかける。 「ありがとう……ありがとう、サンダウンおじさんっ!」 男は少女の言葉に答えるでもなく、ただ少し首を動かしただけで特にどうという風でもないらしい。 それから少女達は歩きながら遅れた自己紹介をした後、再び城へと向かう事に決めた。 少女の持ち物に銃器が無い事にサンダウンは少し落胆をしたようだったが、すぐに立ち直ると再び歩き出した。 少女――ニノの言う仲間、そしてサンダウンとロザリーの仲間がそこに居る事を願いながら。 ただ、その歩みを進めていく。 ――少女はまだその時、気づいていなかった。 隣を歩くロザリーの指に嵌められた指輪――それこそが、或いは自身が持つ神将器を扱いうる手助けになるかもしれない物だという事に。 その指輪の名は"導きの指輪"……魔道士である自身の能力を更に上げ、賢者となる事の出来る道具である事に。 【I-8 西部 一日目 黎明】 【サンダウン@LIVE A LIVE】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:エリクサー@ファイナルファンタジーⅥ、基本支給品一式 [思考] 基本:殺し合いにのらずに、ここからの脱出 1:ピサロの捜索 2:ひとまず城下町へ向かって情報交換 2:ロザリー、ニノの仲間(ユーリル、アリーナ、トルネコ、ミネア、ジャファル、フロリーナ、リン、ヘクトル)の捜索 3:自分の仲間(アキラ、レイ・クウゴ、高原日勝)の捜索(そう簡単には死ぬことはないと思っているので上記の人物よりは優先度は下) 4:銃がほしい [備考] 参戦時期は最終編。魔王山に向かう前です。 【ロザリー@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】 [状態]:健康 [装備]:いかりのリング@ファイナルファンタジーⅣ、パワーマフラー@クロノトリガー、導きの指輪@ファイアーエムブレム 烈火の剣 [道具]:エリクサー@ファイナルファンタジーⅥ、アリシアのナイフ@LIVE A LIVE、双眼鏡@現実、基本支給品一式 [思考] 基本:殺し合いを止める 1:ピサロ様を捜す 2:ひとまず城下町へ向かって情報交換 3:ユーリル、アリーナ、トルネコ、ミネアたちとの合流 4:サンダウンさん、ニノの仲間を捜す(レイ・クウゴ、アキラ、高原日勝、ジャファル、フロリーナ、リン、ヘクトル) [備考] 参戦時期は6章終了時(エンディング後)です。 【ニノ@ファイアーエムブレム 烈火の剣】 [状態]:健康 [道具]:フォルブレイズ@FE烈火、マタンゴ@LIVE A LIVE、基本支給品一式 [思考] 基本:全員で生き残る 1:ジャファル、フロリーナを優先して仲間との合流 2:ひとまず城下町へ向かって情報交換 3:サンダウン、ロザリーの仲間を捜す(レイ・クウゴ、アキラ、高原日勝、ユーリル、アリーナ、トルネコ、ミネア) 4:フォルブレイズの理を読み進めたい [備考]: ※支援レベル フロリーナC、ジャファルA ※無法松のハーレーはI-8で大破しました。爆音や炎の影響が近隣に出ている可能性もあります。 時系列順で読む BACK△007 癒しの乙女達と魅惑の支給品Next▼029 ストレイボウ、『友』を信じる 投下順で読む BACK△027 天魁星の意志Next▼029 ストレイボウ、『友』を信じる 019 そしてまた日は昇るのか? サンダウン 049 傍らにいぬ君よ ロザリー 025 鋼鉄のヴァルキュリア ニノ ▲
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そしてまた日は昇るのか? ◆BRxsUzTn5A その男は、木々が生い茂る森の前にたった一人でいた。 男の身につけている服は長年使い古していたのか、どこもかしこもボロボロで見てくれは非常にみすぼらしかった。 しかし、男がうつす眼だけはその風貌とは相反するかのように輝いていた。 サンダウン・キッドは考えあぐねていた。これからどうするかを。 サンダウンが本来いた世界では「殺し」は日常茶飯事である。死に場所を求めて荒野を放浪し、 自分を狙うならず者や賞金稼ぎたちの銃弾にいつ斃れるかもしれない死と隣り合わせの日々を送ってきた。 殺しには躊躇いがない。しかし、それは「決闘」という公正なルールの上での場合だ。 名簿を見てみると、明らかに女性らしきの名前が載っている。明らかに戦意のない人々を 襲うほど、サンダウンは愚かではなかった。 サンダウンはひとまず、ここから立ち去ろうとした。 ずっと立ち止まっていても、いずれ殺し合いにのっている者に発見される。 自分は銃を全て奪われてしまっている。襲撃されでもしたらこちらが不利になるのは明らかだ そう考えたサンダウンは小屋から離れるための一歩を踏み出そうとして それを止めた。 サンダウンはしばしその場に佇んだ後、ちょうど後ろにある木の幹に振り向いて言った。 「……そこにいるんだろ? 誰だかは知らないが、出てきた方がいい」 サンダウンが声をかけた木の陰から、桃色の髪をした女性がおそるおそる現れた。 「すみません、盗み見るような真似をして……」 桃色の髪の女性は申し訳なさそうな顔をする。 「いや、気にしなくていい……こんな状況だ。用心深くなるのも無理はない」 「でもよかった。殺し合いにはのっていない人間に出会えたのですから」 「……何故分かる」 「だって私の気配が分かっているのにもいきなり襲わず、声をかけたのですもの」 「声をかけて油断させようとしたのかもしれないぞ?」 「いいえ、あなたはそんなことをするような眼ではありませんもの。あのユーリルさんのような心正しき人でなければ そんな眼はしませんわ」 サンダウンの言葉に対し、凛とした表情で桃色の髪の女性は反論する 「すまなかった。困らせるような真似をして。私もあんたと同じようにこの殺し合いにはのってない」 「謝る必要なんてありません。ただ、一つお願い事を聞いていただけないでしょうか?」 「何だ?」 「私とピサロ様を捜してもらえないでしょうか?」 ピサロ……その言葉にサンダウンはどこかで見覚えがあった。 先ほど名簿に目を通した時に確かに「ピサロ」という名が書かれていたことを思い出した。 「……知り合いか?」 「はい、私の命の恩人……私のかけがえのない人。その人がこの地で自らの手を汚そうとしているのです。 ピサロ様は以前私を失った時失意に駆られ、人間達を滅ぼそうとしたことがあって…… あまり考えたくはありませんが、ピサロ様が私のために殺し合いにのっているのかもしれないんです。 お願いです、私と一緒にピサロ様を止めてはいただけないでしょうか……」 「………」 サンダウンは桃色の髪の女性の言葉を沈黙しながら聞いていた。 最初は軽くあしらう気だったが、彼女の哀願する顔を見るうちにだんだん彼女の話に耳を傾けるようになってきた なるほど、あの賞金稼ぎも女の頼まれて断れないと言っていたがが、どうもそれは的を射ているかもしれない。 「もし、それで私が命を落とすようなことがあれば……」 「もういい、分かった。あんたと一緒にそのピサロという奴を捜すのを手伝ってやろう」 「ありがとうございます!えっと……」 桃色の髪女性は名前を言おうとして、言葉に詰まる。 「サンダウンだ」 「ありがとうございます、サンダウンさん」 桃色の女性はサンダウンに深々と頭を下げた。 「私はロザリーと申します。これからよろしくお願いします」 申し遅れてすみません、とロザリーは付け加える。 「ところで、銃はもっているか?私の持っているものじゃ少々護衛は難しいのだが……」 「……じゅう? 何かの魔法アイテムでしょうか?」 「あんた、銃を知らないのか?」 ロザリーは首を縦に振る 「銃っていうのは鉄の筒のようなもので、引き金を弾くと弾丸が発射される武器なんだが……」 ロザリーは何のことだが分からないようにキョトンとした顔をしている 「……無いのならいいんだ」 「すみません、道具を入れる袋の中にも……これだけしか入ってないんです」 ロザリーは持っていたデイバッグの中から自分の支給されたものをサンダウンに見せる。 中に入っていたのは短い剣、小さな望遠鏡、そして液体が入ったビンのようなものだった。 「捜しながら見つけるしかない、か……」 「あ、でもその代りこの薬は2本あるので残りの一本はお譲りします。きっと何かの役に立つはずです」 「すまない、感謝する」 2人はそれから、ピサロの他にも捜索すべき人物の情報交換を行った。 ロザリーの知っている仲間はあのアリーナ、トルネコ、ミネア、ユーリルという天空の勇者という男 彼らも殺し合いを止めるのに役に立つ人物であるということだった。 サンダウンが知っている仲間はレイ・クウゴ、高原日勝、アキラ。かつてここに連れてこられる前に 共に旅をしていた仲間だということを彼はロザリーに伝えた。 「急ぎましょう。サンダウンさん、ピサロ様を捜しましょう。時は一刻を争います」 「待て、気持ちは分かるが闇雲に動いても見つかる保障はない。情報交換や私たちと協力してくれる戦力が必要だ」 「それもそうですね……道具の調達や町の人々から情報を入手して万全な状態で臨まないと、途中で何が起こるか分かりませんものね」 「地図によるとここから南にある城下町が近いな。ひとまずはそこへ向かおう」 「はい、分かりました」 こうして再び人を守る事を決意した男は一人のエルフとともに森の中に消えていった。 しかし、2人は知る術がなかった。 ロザリーの支給されたナイフはかつて"勇者"と呼ばれた男を拒絶し、一国の忌まわしき姫君が自らその命を絶つために使われた曰くつきのナイフだということ ピサロがすでにロザリーの説得にはおえない状態になっていること この2つのことを知る術はなかった。 はたして彼らのもとに朝日は再びやってくるのだろうか…… あるいはその名のように夕日に沈んだきり戻らぬままか…… 【H-7 森林 一日目 深夜】 【サンダウン@LIVE A LIVE】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:エリクサー@ファイナルファンタジーⅥ、未確認支給品(1~3、銃器の類は入っていない模様)基本支給品一式 [思考] 基本:殺し合いにのらずに、ここからの脱出 1:ピサロの捜索 2:ひとまず城下町へ向かって情報交換 2:ロザリーの仲間(主人公(勇者)、アリーナ、トルネコ、ミネア)の捜索 3:自分の仲間(アキラ、レイ・クウゴ、高原日勝)の捜索(そう簡単には死ぬことはないと思っているので上記の人物よりは優先度は下) 4:銃がほしい [備考] 参戦時期は最終編。魔王山に向かう前です。 【ロザリー@ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:エリクサー@ファイナルファンタジーⅥ、アリシアのナイフ@LIVE A LIVE、双眼鏡@現実、基本支給品一式 [思考] 基本:殺し合いを止める 1:ピサロ様を捜す 2:ひとまず城下町へ向かって情報交換 3:主人公(勇者)、アリーナ、トルネコ、ミネアたちとの合流 4:サンダウンさんの仲間を捜す(レイ・クウゴ、アキラ、高原日勝) [備考] 参戦時期は6章終了時(エンディング後)です。 時系列順で読む BACK△018 『アティの場合』Next▼020 沈黙のドザエモン 投下順で読む BACK△018 『アティの場合』Next▼020 沈黙のドザエモン GAME START サンダウン 030 届いた手、届いた心 ロザリー ▲
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登録日:2015/01/08 (木) 17 42 17 更新日:2023/07/12 Wed 04 21 01NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 METAL_GEAR_RISING_REVENGEANCE MGR TIA カリフォルニアの熱風 サンダウナー デスペラード社 デスペラード社のリーダー(笑) ハゲ メタルギア 二刀流 保身は完璧 戦争屋 最大の敵はヘリ 破滅を呼ぶ風 西田健 「なぜ太古から戦乱は絶えん?全て秘密結社の陰謀だとでも? 否!戦乱は人間の本質だ」 METAL GEAR RISING REVENGEANCEに登場するキャラクター。 CV:西田健 大手PMCデスペラード・エンフォースメントLLCに属する『破滅を呼ぶ風』(ウィンズ・オブ・デストラクション)の一人。 カリフォルニアに吹く熱風のコードネームを持つ。 建築物の支柱など重量物を軽々と振り回せる出力を持つ、巨体の特別性のボディを持つ全身サイボーグ。 破滅を呼ぶ風だけでなくデスペラード社の実質的なリーダーとして君臨しており、ワールド・マーシャル社と結託して『テクムセ作戦』と呼ばれる陰謀の実働部隊を指揮している。 主兵装として二本の大型高周波マチェーテ「人斬り鋏(ブラッドラスト)」を持ち、アームを介して6枚の爆発性反応装甲でできた盾を装備することも出来る。 この盾は外部からの衝撃を受けると爆発するという攻防一体の対サイボーグ兵器となっており、盾を振り回すことで 相手を吹き飛ばしたり、盾を展開した状態で体当たりを行うなど、防御だけでなく攻撃にも使用できる。 しかもこの盾、どういうわけか木刀で斬ろうとするとどこを切っても爆発する、また、普通のブレードを用いてもサンダウナーだけを斬ろうとしても爆発する。 装備状態では当世具足の草摺や袖のようになり、人斬り鋏の鞘としても機能する。 更に盾全てを完全展開するとデスペラード社のロゴが浮かび上がるという洒落た部分もある。 典型的なアメリカの白人低所得層生まれで財政的な理由から進学せずにアメリカ陸軍へ入隊、90年代には実戦を経験。2000年代初頭にPMCへ転向する。 米軍時代には捕虜虐待・死体損壊・民間人への無差別攻撃などさまざまな罪状を持っていた。 その後、PMCでの業務中にIED(即席爆発装置)により負傷して戦場から離れるもサイボーグ技術の普及により復帰。 軍人時代から行く先々を夕焼けのように血で染めたことから「サンダウナー」と呼ばれるようになった。 上記の生い立ち故かは不明だが、雷電のペットのパピー(サニー嬢視点)曰く「サンダウナーはやたらとインテリぶる傾向がある」という。 作中序盤で警護対象であったンマニ首相を雷電の目の前で殺害し、彼に屈辱を与える。 その後ワールド・マーシャル本社ビルに討ち入りしてきた雷電とサーバールーム(摘出された子供達の脳を集めてVR訓練を与える部屋)で再び対峙、屋上ヘリポートで彼と激突した。 「『戦争』のモチベーションは人間が持つ『残虐性』によってもたらされる」という理念を持っており、その本質において自らは雷電よりも純粋であると自称している。 「どうだジャック?ここなら商品に気兼ねせず遊べるだろう?」 ボスとしてのサンダウナーは倒すだけならぶっちゃけそんなに強くない。むしろ「破滅を呼ぶ風」最弱の男 それまで連打癖がついていたプレイヤーにとっては事故死率が極端に高いボスだが、逆に言えば、連打癖が無ければサンドバッグ化することも。 彼の装備している6枚の盾は、盾の接続コードを斬撃モードで斬ることで破壊することが出来るのだが、 盾を破壊しないまま戦うと、遅い動作の単調な攻撃と正面の攻撃をガードするだけという行動しかほとんどしてこないため、 攻撃する→ガードされたら後ろに回り込む→攻撃の繰り返し という手順で、高難易度でも勝ててしまったりする。 盾を全て破壊すると今まで遅かった動きが素早くなり、シノギ不能の攻撃を繰り出してくるようになる。 が、こちらもそんなに強くない。 鋏の両断攻撃を待ち、ジャンプで背後に回り、仰け反るまで弱攻撃を当てる→仰け反ったらカチアゲで打ち上げる→打ち上げたところにコンボ、さらにダウン後にもそのまま□で攻撃 というように対処すると、一気にダメージを与えられる。 また、チェックポイントが2回あるのでノーダメージクリアも比較的狙いやすい。 さらに、そのノーダメージクリアの方法も、サンダウナーの周りをニンジャランで走りながら□で攻撃するだけという簡単な方法。 そんなこんなで、正直本当に彼がデスペラード社の実質的なリーダーでいいのか?感が拭えない。 ……まぁ、同僚のミストラルやモンスーンに会計処理等会社経営の実務が担えるか怪しいものがあるから、そっち方面のリーダーなのか。 ぶっちゃけこの禿もそんなインテリには見えないが 戦闘時の曲は「Red Sun」。ドラムとベースの重低音がイカしたサウンドと、自然のあるがまま…つまり自分の残虐性に純粋でいる覚悟を示した歌詞が特徴。しかし、他ボスと比べてQTE演出が少いため、長く聴くには工夫がいる。 サンダウナーを倒すと、彼の武器である二本の大型高周波マチェーテ「人斬り鋏(ブラッドラスト)」がカスタマイズから購入可能になる。 マチェーテとしての性能は高く、さらに手首に装備された専用のアタッチメントにマチェーテを取り付けることで、巨大な鋏として扱うこともできる。 攻撃の前後の隙がとても大きいが、破壊力抜群の一撃を放つことができる。 その威力は並のサイボーグを一撃で吹き飛ばせるほど。 武器を購入した後に、スキルを購入することで、最大3回まで連続で攻撃できる。 更に各攻撃時にボタンを長押しすることで、鋏が展開し、強力な連続攻撃を放つことができる。装甲が薄い敵などは一撃で真っ二つにしてしまえる。 単体で使うと隙が大きくて扱い辛くも感じるが、刀と併用しつつ敵のモーションをじっくり見極めて使えば、実に頼りになる武器である。 「さらばだ。平和主義者!追記・修正!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 初回プレイは盾の攻略法が分からなかったから、ミストラルの槍でリーチギリギリからちまちま削って倒しちまったな -- 名無しさん (2015-01-08 18 07 41) 「俺の保身は完璧だ」←後ろからバッサリ斬られながら、はかなりのネタ -- 名無しさん (2015-01-08 19 04 12) 人斬りハサミは使っていて楽しい武器だけど、コンボ性能がなぁ… -- 名無しさん (2015-01-08 20 12 56) Red Sunがかなりお気に入りの曲なのと、あの盾ギミックに惚れたのでベストバウトなおっさん 実際の強さは・・・・うん とりあえずモンスーンともども記事の作成乙 -- 名無しさん (2015-01-08 22 21 58) [破滅を呼ぶ風]ってコブラ部隊やFOXHOUNDに比べると印象が薄い気がする。何でかな? -- 名無しさん (2015-01-08 23 23 41) 死んでから爆発しないから 冗談はさておきもう少し改行した方が読みやすいと思う -- 名無しさん (2015-01-08 23 26 55) ↑↑全員が一堂に会したことがないからだろう。一斉にメンバーが紹介されたこともないし。 -- 名無しさん (2015-01-09 09 59 06) あとインパクト抜群なクライマックスに塗りつぶされるというか… -- 名無しさん (2015-01-09 13 56 21) リッパー状態でやると無茶苦茶強い -- 名無しさん (2015-01-09 14 46 35) 本質に純粋といってたが、その本質って人は貧弱ってこといってんじゃ・・・ -- 名無しさん (2015-01-09 19 36 22) ↑×3確かにあのおっさんはいろんな意味でインパクトありすぎた -- 名無しさん (2015-01-09 20 57 04) ノーダメ撃破の鬼門はこいつより援護のヘリという ぶっちゃけヘリのが驚異 -- 名無しさん (2015-01-12 12 49 45) サムとモンスーンだけなぜか画像がついてるww -- 名無しさん (2015-01-12 14 34 01) まさかの名前間違い -- 名無しさん (2015-01-12 14 55 46) ケヴィン曰く、高校の成績は良かったらしい。 -- 名無しさん (2015-01-13 18 42 20) 一見ラスボスだけど実は中ボス、しかもしょぼいというね -- 名無しさん (2016-03-24 04 37 26) なぜこいつは設定やゲーム内の描写ではなく実際の強さで言われるんだ?そんなこと言うんだったらあの上院議員だってインパクトは抜群だが、ボスの中ではワーストレベルなのに。 -- 名無しさん (2016-06-03 00 53 11) ↑ 上院議員の場合はプレイ時の体感的な強さも上位レベルと言うのが多くの評価だがな。あと、何より技の派手さや入力のシビアさ諸々が違うのが要因。そして派手なQTEとか、サンダウナーさんの強さの描写が無いのもでかい -- 名無しさん (2016-06-03 02 27 56) ↑そうか、某wikiでは(ノーダメクリアでの難易度が)サンダウナーより下だったが、何か条件が違うんだろうな。にしてもサンダウナーは(悪い意味で)ネタにされすぎてる気もするが(-_-;) -- 名無しさん (2016-06-04 02 27 00) ↑ 真のボスキャラだの言われるハンマーヘッド先輩の弾幕が厄介だから、ノーダメクリア限定なら比較的難しい。ただ、それ抜きにしてサンダウナー当人のスペックを見るとryついでに言えば、上院議員はラスボスな分やたらやり込む機会も多いから体感難易度は減り易いし、素のクリア難易度は↑×2 -- 名無しさん (2016-07-10 05 17 21) 上院議員は辿り着くまでのステージが短いから挑戦しやすいしな -- 名無しさん (2016-11-13 22 37 26) ノーダメクリアの鬼門のハンマーヘッドも盾壊した後のチェックポイント後にリスタートすればいなくなるし -- 名無しさん (2018-09-08 00 00 09) テレビでカリフォルニアのニュース見たけど、あの熱風ってサンダウナーじゃなくってサンタ・アナって言うんだな・・・・・・(遠目) -- 名無しさん (2018-11-13 17 40 32) 中の人は別のジャックの仲間 -- 名無しさん (2020-05-02 08 51 58) 名前 コメント
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Justice ~それぞれの正義~ ◆SERENA/7ps サンダウン・キッドのマリアベルと別れてからの過程をここで説明しよう。 それはマリアベルと別れてから数十分。 ようやくハーレーのあった場所まで、半分の行程を過ぎたところだ。 ここまで慎重に移動していた理由は、サンダウンが身を守る手段に乏しいために移動に慎重にならざるを得なかったこと、 シュウと入れ違いになっても困るから、周囲への警戒を必要以上に行うという理由があってこそだった。 そして、偶然振り返って見たところ、目に入ったのはサンダウンの目にも見えるほど高く上がった大量の水。 それがウォータガとメイルシュトロームの激突の瞬間だとは分かる訳もないが、異常事態だと判断するには些かの不足もなく。 サンダウンはシュウとマリアベルたち三人のどっちに行くか迷った末に、シュウに申し訳ないと思いつつこちらを選んだのだ。 吹き飛ばされたカエルが体勢を整えて起き上がるまでの僅かな瞬間に、サンダウンはロザリーが護身用に持っていたナイフを持ち、言葉を続ける。 「エリクサーを……」 そう言われて、ニノはようやく我を取り戻して、出てきた人影をサンダウンの姿だと認識する。 ニノは近くにいたロザリーに駆け寄り、サンダウンはナイフ一本で果敢にもカエルに挑んでいく。 サンダウンの行動を蛮勇と見たカエルはとりあえずニノを無視し、サンダウンの迎撃に専念した。 「ロザリーさん!」 「あっ…ニノ、ちゃ……服、汚れ……」 「そんなことっ!」 どうでもいい。 そんなことはどうでもいいとばかりに、ニノは激しくかぶりを振ってロザリーの服を掴む。 ニノの服に、ロザリーの血が染み込んでいく。 ロザリーは切り裂かれた大腿部の痛みを抑えて走り、必死にニノを庇ってさらに腹を貫かれたのだ。 重傷に間違いない。 ロザリーを激しい痛みが襲うが、心優しいロザリーはニノの心配を優先させる。 ニノは今きっと、自分自身を責めているからに違いないから。 「……いいの。 ニノ、ちゃ…何も…悪……」 「違うよっ! あたしのせいで!」 ニノがカエルを無理に説得しようとしたせいでこうなった。 それは明白だ。 考えなしに、きっとなんとかなると楽観的な考えを抱いたが故に、迎えた結果がこれだ。 ニノにまた、家族を失ったときの記憶がフラッシュバックする。 あのときの再来を起こしてしまったことに、ニノは自分を激しく責める。 それを見ていたロザリーは、ニノを奮い立たせようと言葉を探す。 今のこの子に必要なのは、悲しみじゃなくて元気と勇気だと思うから。 「ニノちゃん……それをマリアベル…さん、に」 ハッとニノが自分の手に持っていたエリクサーに気がつく。 そもそもサンダウンに言われてこの薬を使うために、ニノはロザリーに駆け寄ったのだ。 エリクサーを使おうとするニノを止めて、マリアベルに使うように言いつける。 でもと言いかけたニノに、ロザリーはシュウがあと一個持ってきてくれるからと、心配のない旨も付け加える。 マリアベルの方が重傷だから、先に使ってあげてとも伝えた。 「うんっ! ロザリーさん、大丈夫だよね? 死なないよね?」 「指きりでも…しようか……?」 ニノを安心させるためのロザリーの言葉。 そうロザリーが言うと、ニノは急いでマリアベルの下へ走り出した。 頭部等、重要な場所は守っていたが、出血多量には違いないマリアベルを起こし、マリアベルの意識が残っていることを確認して声をかける。 「マリアベル!」 「ぬかったわ……どこの世界にボーッするやつがあるかと自分で言ったのにな……」 うめき声を上げてマリアベルが返事する。 声を出すのすら億劫で、口から血の塊が吐き出される。 しかし、マリアベルはニノがエリクサー使おうとするのを止めた。 何故かとニノが聞き返すが、マリアベルはそれに答えずに質問で返した。 「ロザリーは……何を、言って、おった?」 「え? 怒ってないから、マリアベルにこれを使ってあげろって……」 「そうか…ロザリーは怒らなかったか…」 なら怒るのは自分の役目だ。 そう思ったマリアベルは、ニノを頬を弱々しく平手でぶった。 ニノの頬に赤い血の跡が残る。 マリアベルとしては全力のつもりだったが、傷のせいで力が出ない。 でも、それでいいと思った。 ニノの心には、その痛みが確かに伝わっていたと感じたから。 「この……バカチンがッ!」 ニノのやったことは正しくもあり、悪くもある。 確かに、世の中には黒と白しかいないわけではない。 自分と意見を違えた者を片っ端から殺していけば、仲間になる人間もならないだろう。 でも、それは時と場合を考えないといけない。 他の人間の命も関わっている事態なのだから。 仲間にしたかったのなら、カエルの武器を奪ってから勧誘でもすればよかったのだ。 結果として、こうなったが、ニノの考えが間違っているのではない。 やり方が間違っていただけ。 ロザリーがそれは間違っている訳ではないと教えたのなら、今みたいに最悪の事態が起こり得るということも教えないといけない。 だから、怒った。 怒って、反省するように促した。 「ごめんなさい……」 素直に謝るニノ。 この子は純粋で、人の意見をちゃんと聞く耳も持っている。 だから、マリアベルもごめんなさいの一言を聞いた後は、もう怒ることはしなかった。 それ以上言わなくても、この子はもう同じ失敗は繰り返さないだろうから。 「ん。いい子じゃ……」 だから、マリアベルはニノの頬を血まみれの手で、今度は撫でた。 手のかかる、でも優しくて無垢な少女を撫でて、褒めた。 血が付くのを嫌がることもなく、ニノは自分の頬を撫でているマリアベルの手を取った。 「ニノ、仲間を傷つくのは見たくないか?」 「うん……」 「わらわたちに死んで欲しくないか?」 「うん!」 「なら、戦えッ!」 マリアベルが残された力を振り絞って、ニノの手を掴む。 サンダウン・キッドはみすぼらしいナイフで善戦はしているものの、それが限界だった。 血だらけで今にも倒れそうなサンダウン・キッド。 このままではカエルに徐々に追い詰められ、マリアベルやロザリーと同じような結果が待つだけだろう。 「ほら、このままではまた人の子が死ぬ……行くのじゃ……」 見れば、ロザリーも最後の力を振り絞ってか、魔力をため込んでいる。 元気なニノが、一人だけここで何もしないままでいい訳がない。 最後の賭けに出るため、マリアベルはニノにサンダウンの援護に行かせる。 ニノは矢も盾もたまらない勢いで走っていった。 「あやつめ……エリクサーを置いて行くくらいはしてもよかったろうに……」 ニノが急いでいるのは分かったから、マリアベルもそこまで文句は言わない。 そもそも、マリアベルはエリクサーを使う気は全くと言っていいほどないからだ。 代わりに、ニノに無断で少しだけ元気をわけてもらったのだが。 微量だったのでニノも気づいてないだろう。 とりあえず、治療がなければ、座して死を待つしかなかったマリアベルの寿命は数分延びただろう。 (まぁ、ニノのせいでこんな怪我をした罰金……というには軽すぎるがの……) マリアベルはロザリーと同じようにレッドパワーを使うべく力を込めるが、その作業は遅遅として進まない。 体力の消耗と、激痛による精神力の集中ができないからだ。 ロザリーもそのようで、中々作業がはかどらない様子。 ロザリーの選んだクレストはやはり使い慣れてきたヴォルテック。 何のレッドパワーを使うか迷いながら、マリアベルは魔力の構成を始めた。 決着の時は、近い。 ◆ ◆ ◆ 「サンダウンおじさん!」 ニノの声が響き、ゼーバーが飛んでくる。 バックステップしたカエルとサンダウンの間に距離が生まれた。 この距離、カエル、サンダウンともに好機と見る。 サンダウンが切り札の使い捨てのピストルを抜く。 カエルがバイアネットを構え、サンダウンに狙いをつける。 撃ったのは、カエルが先。 カエルがバイアネットから広範囲の敵を殲滅できるブラスターギルティを発射! もはや満身創痍のサンダウンは避けることもかなわず、奇跡的に避けたとしても、ブラスターギルティは広範囲に爆発するタイプの弾丸。 カエルの勝ちは確定のはずだ。 サンダウン・キッドは満身創痍ゆえ、銃を抜くのが遅れる。 シュウとの対峙の時に見せた、神速のクイックドロウが披露できない。 サンダウン・キッドは満身創痍ゆえ、銃を撃つのが遅れる。 銃は超高速の弾丸を放つ武器。 一瞬の遅れで勝負がつく。 そう、断言しよう。 サンダウン・キッドは明らかにカエルより撃つのが遅れた。 だが、しかし。 この勝負、サンダウン・キッドの勝ちだった。 「!?」 ブラスターギルティの弾が、サンダウン・キッドに到着する手前で、不可思議な爆発をする。 カエルの目には、何が起こったのかまったく理解できなかったであろう。 サンダウンはカエルの目線と銃口の向きを確認し、その狙いが自分に間違いなく当たると判断。 そこでサンダウンがとった行動は、まさに神業だった。 サンダウンは、自身の動作がカエルに遅れを取っていると判断し、狙う対象をカエルの放つバイアネットの弾そのものに変えたのだ。 銃口と視線を読んで、それに対する手段を取る。 銃というものをよく理解し、己の身を守る愛用の武器として親しんでいる、サンダウンだからこそできる芸当。 剣の勝負では、サンダウンがどうやってもカエルに勝てないように、銃での勝負ならカエルがサンダウンに勝てる理由はない。 そこで、カエルの目にさらに不可思議な事象が起こる。 それはロザリーの最後の力を振り絞った魔法。 ◆ ◆ ◆ (駄目……まだ死んでは駄目……!) 激痛に耐えながら、思う ピサロに出会うまで、ロザリーは死にたくない。 それはピサロに対して、純粋に思慕の感情を持っているためでもあり、また、ピサロが今どこで何をしているかが想像できてしまうから。 ロザリーが一度殺される前から、人間を滅ぼすと豪語していたピサロのことだ。 人間に虐待され、人間に殺されたロザリー。 奇跡を掴み取り、愛する人との平和なひと時を勝ち取れたからといって、この状況でピサロが人間を信用する理由もない。 むしろ、積極的に人間を狩っている可能性が高いだろう。 だから、止めたい。 (それに……) でも、ピサロのことよりも、今はニノやマリアベルのことが心配だった。 特にニノは今、失うことを極端に恐れている。 二度も家族を失った経験があるニノは、これ以上身近な存在が死ぬことは耐えられない苦痛なのだろう。 だから、今ロザリーが死ねば、ニノはきっと自分を責めるだろう。 それをさせてはならない。 そう思い、最後の力を振り絞って、ニノとサンダウンを援護するクレストを唱える。 (ニノちゃん……) この魔法に全てを託して―― (頑張って――!) 「ヴォル……テック!」 ロザリーの意識は闇に沈んだ。 ◆ ◆ ◆ 女の魔法の声が聞こえてきたかと思うと、突然爆炎を囲むように風の嵐が発生する。 そしてそのまま、爆発し上昇しようとしている爆炎と爆風が、まるで意思を持っているかのようにカエルに襲いかかってきたのだ。 荒れ狂う炎がカエルを焼き尽くさんと襲い掛かり、カエルはマントで自分の顔や体をできる限り覆い、炎に包まれる。 業火がカエルを覆い尽くすが、カエルは決して焦ったりはしない。 所詮、こけおどしだ。 炎はブラスターギルティと何かが爆発したときの炎が、こっちに向かってきているだけ。 爆発するための火種も燃料もないまま、こちらに叩きつけただけの、言わば残り香のような炎。 場所は石造りの民家が並んだ城下町。 木造住宅ならともかく、激しく燃えるような物も何もない。 故に、この程度の炎、すぐに消えさる。 カエルはそう判断する。 その判断通り、炎はカエルの皮膚をほとんど焦がすこともできないまま、消えていく。 (来るなら来い!) そう、カエルはこの炎は単なる目くらましだと考える。 だからこそ、大量の炎にも惑わされることなく、迎撃の準備をしていた。 ようやく、目を開けても大丈夫なほど炎が引いてきたころに、飛び出してくる影が一つ。 ナイフを持ったサンダウン・キッドだ。 「この程度で!」 カエルは冷静にサンダウンを迎え討つ。 そもそもナイフでの戦いではどうやっても勝てなかった男が、ナイフ以外何も持たないまま突進してくるのだ。 何か策があるはずに違いないと、カエルは冷静にそれを見極める。 そして、カエルの予測通り、今度はカエルの背後からニノが飛び出してくる。 挟み撃ちだ! だが、カエルは心の中で計算通りだと勝利を確信した。 今考えていた方法は、挟み撃ちに対する手段として、最も適切であったからだ。 ウォータガ。 一度だけ見せた大質量の水で、今度こそ二人揃って押し流す。 すでに呪文の詠唱も済ませ、発動するのを待つだけだ。 カエルが迎撃の準備を済ませていることをサンダウンとニノが気づくが、もう止まることはない。 片方が止まったら、片方に迷惑がかかるからと知っているから。 それはカエルにとって無謀であり、蛮勇であり、ありがたい行為でしかなかった。 カエルがウォータガを発動させようとしたその瞬間! マリアベルの介入があった。 (こんなレッドパワー、仲間を信じておらぬと使えぬわ……) マリアベルは攻撃系のレッドパワーを選択することはしなかった。 ノーブルレッドの真の強さの秘密は、数多くの属性を持つ攻撃用のレッドパワーにあらず。 数々のロストテクノロジーと、搦め手を攻めるようなトリッキーなレッドパワーの数々だ。 ロストテクノロジーは残念ながら今ここで披露はできないが、もう一つの強さは見せ付けねばならない。 それはトランプで言えば、ジョーカーでもキングでもエースでもない、8か7くらいの中途半端な手札。 でも、確かにその選択を間違ってない、今の状況においてはベストとも言える選択肢! そのレッドパワーを唱えて、マリアベルの意識も途切れた。 「バリバリキャンセラーッ!」 「……!? これは!?」 収束していたカエルの魔力が、カエルが何かした訳でもないのに、急に霧散していった。 カエルが驚愕している間に、さらにサンダウンとニノが突っ込む。 サンダウンはナイフを、ニノは直接ゼーバーを撃ち込もうとする。 気がつけば、カエルは二人の射程範囲内。 ウォータガを使えなくなったことで、サンダウンとニノのどっちを迎撃するかの判断に一瞬迷う。 そのカエルの思考を、サンダウンとニノは読み取る。 別段、サンダウンとニノが超能力者という訳でもない。 おそらく同じ状況に置かれた人間なら、十中八九その思考をするだろうから。 つまり、カエルの思考を読み取った二人の行動はまったく一緒。 どっちを先に迎撃するかって? そ ん な の ッ ! ! ! 「私に決まってる……!」 「ッ!?」 「あたしに決まってるよ!」 (俺が……負ける?) カエルが敗北の二文字を予想する。 こんなところで潰えるほどの夢だったのだろうか。 もう俺はここで終わりなのだろうか。 否、有り得ない。 カエルはサイラスのことを思いだす。 姫の笑顔を思い出す。 仲間であると同時に、ガルディアを継ぐ者であるマールのことも思い出す。 ガルディアに住む人々のことを思い出す。 それを思えば、今この状況など、窮地でもなんでもない。 (いや、負けられるか……!) 一度は諦めかけた体が動き出す。 カエルの中の熱い何かが、激しくカエルを突き動かす。 こんなところで死ねるものか、と。 バイアネットを振りかざし、サンダウン・キッドを袈裟斬りにしてしまう。 代償は、ニノのゼーバーによる左半身の負傷と、サンダウンのナイフによる刺し傷だ。 だが、それで終わりはしない。 サンダウンを完全に沈黙させたことを確認し、カエルは最後の一人ニノを殺そうと、返す刀でバイアネットを振るう。 地に伏した存在が三つ。 三者、いずれも動くことはなく、流れ落ちる真っ赤な液体がその者の運命を示していた。 三人を致命傷に至らしめたその凶器、 バイアネットをその手に抱えたまま、男はニノに向かって突進する。 その心に微かな自嘲の念を浮かべて。 彼はかつて、正義感あふれる勇気ある若者だった。 魔王の邪悪なる所業に怒りの炎を燃やしていた。 だが、彼は、魔王の甘言に耳を貸してしまった。 魔王の誘いに、心を動かされてしまった。 だが、もう今更躊躇うことはない。 すでに三人斬った。 後戻りはできない。 する必要などない。 守りたいものがある限り、カエルは何度でも立ち上がる、立ち向かう。 (―――そうだ、俺は決めたんだ。必ず、ガルディアを取り戻してみせると―――!) さしものカエルも体力が尽きかけるが、子供一人討ち取るのは容易い。 そう思っていた。 だが、ニノは健気に己を奮い立たせ、カエルに立ち向かっていく。 「まだ!」 ニノは諦めない。 サンダウンが斬られたとき、ニノは悲鳴をあげてサンダウンに駆け寄りたい衝動に駆られる。 でも、それはみんなの今までの行動を無駄にするものだと分かってたから、カエルと戦うことを優先した。 「クイック!」 身体能力を上げて、ゼーバーとメラの魔法を唱え続けて、カエルと戦い続ける。 ニノの双肩には、三人の命がかかっているのだ。 泣きたい衝動を抑えて、マリアベルは必死にカエルの攻撃を避け続ける。 みんなを失いたくないからこそ、ニノは頑張り続ける。 崩れ落ちそうになる足を叱り付けて、身も世もなく泣き叫びたい衝動を抑えて。 「負けない! 負けないから!」 弱い自分に負けたくないから。 カエルの猛攻を受けながら、叫ぶ。 ここで、またあたしのせいだと嘆くのは簡単だ。 でも、マリアベルは言った。 戦わないと、人が死ぬと。 ニノはもう誰にも死んで欲しくない。 家族を失ったときのような、つらい思いはしたくない。 自分を落ちこぼれじゃないと言ってくれた、ロザリーを死なせたくない。 足手まといでも一緒に連れて行ってくれた、サンダウンを死なせたくない。 だから、ニノは戦う。 ……でも、本当は今にも心が折れそうで。 だから、ニノは自分を勇気付ける言葉を唱える。 「へいき、へっちゃらッ!」 カエルの耳に、二人分の声が重なって聞こえたのは何かの気のせいか。 リルカ・エレニアックが唱えていた言葉をニノが真似する。 震えそうな心を勇気付けて、暖かくしてくれる言葉だ。 言葉にしてみると、本当に元気が出てくるような感じがする。 もう駄目だ、と思っていた心が、あと少し頑張ろう、という気にさせてくれる。 こんなすごいおまじないのような言葉を知っているリルカは、やっぱり自分よりすごいと思う。 だから、残り少ない魔力が枯渇する、まで待つしかなかった膠着状況を打開するため、ニノは最後の手に出る。 ニノの指が――不意に光った。 「ゼーバー!」 ニノが魔力を展開して、ゼーバーの魔法を使う。 対するカエルも、ニノが最後の手段に出たことを悟り、気を引き締めてかかる。 ゼーバーの魔法は放たれることなく、ニノの手で発射する準備だけを整えている。 何か策があるのかと、カエルが攻撃を繰り出しながら考えると、ニノがそれを避けながらもう一度叫ぶ。 「ゼーバー! え……って、あれ?」 見れば、ニノの手に展開してあったゼーバーの魔力が、宙に消えて無くなっていく。 ニノの脚が止まったこともあって、カエルはこれを相手の魔力切れと判断して、一気に勝負をかける。 カエルが銃床の部分で横殴りにして、ガードされたニノの華奢な腕ごと吹き飛ばす。 「あっ!」 「終わりだ」 体力の限界もあって、ニノは即座に起き上がることもできない。 チェックメイトだ。 せめてもの情けとして、苦しまず逝けるように心臓を一突きにしようとしたところ―― 「お前がな……」 怒りを胸に秘めた、男の低い声が響く。 ◆ ◆ ◆ カエルの足がピタリと止まる。 いや、止めさせられたのだ。 そこにいたのは両足でしっかりと大地を踏みしめ、リニアレールキャノンを構えるシュウの姿。 もしそこから一歩でもニノに近づけば、容赦なく撃つという意思がカエルにも感じられる。 「そんな物を隠していたか……」 「ああ、だが……あの時躊躇わずにお前に使っているべきだった……」 用心深いシュウは、以前ストレイボウとカエルに出会ったときに、この武器の存在は隠していた。 切り札はできるだけ見せないようにしていたからだ。 だが、シュウはその武器を使うことに躊躇を覚えていた。 図らずもその威力を間近で見たことがある存在、マリアベルにこの元艦載式磁力線砲の威力のすごさを教えられてしまったから。 本来の持ち主、ブラッド・エヴァンスでさえも、この兵器を使う対象は大型の怪獣や戦艦のみに限っていたから。 リニアレールキャノンにつけられた、「元艦載式磁力線砲」の肩書は決して名前だけのものではない。 しかし、その大きすぎる威力がネックなのだ。 一回しか使えない連射性能の低さが、この場合は仇となり得るのだ。 テロ組織オデッサが旗艦、ヘイムダル・ガッツォー。 全長数十キロの巨大要塞を一撃で半壊に追い込むその威力。 まさに対『人』兵器ではなく、対『艦』兵器の領域に当たる。 もはや、一人の人間に対して撃つものではない。 オーバーキルもいいところだ。 もし実際に撃つことになって、カエルに当たれば、間違いなくその死体すら残さずにこの世から消し去ってしまうであろう。 だからこそ、これを撃つ環境はもっと別のところにある、そう考えてしまう。 残り43人、この中に間違いなく他人と手を取り合うことを否定し、己が欲望のままに進んで殺しをする存在がいる。 強大な力を持ち、一人や二人が組んでも、傷つけることすら叶わぬ存在がいるかもしれない。 そういった強大な存在を撃つために、この武器は温存しておくべきではないか。 様々な可能性が浮かび、シュウはこの武器を撃つことに対して踏ん切りがつかなかったから。 大柄な体格のシュウと比しても、その兵器の巨大さは目立つ。 凶悪さは一目瞭然、威力も推して知ることができると言えよう。 おそらく、最初に出し惜しみをせずに全力で戦えば、長期戦になることもなく、勝負はついただろう。 やはり、カエルは最初にシュウと戦った時のいやな予感が当たっていたと確信する。 シュウと最初に戦ったとき、カエルは終始押されていたと言ってもいい。 まさかシュウが体術のみを駆使して戦い、しかもリーチの面において有利なカエルの懐に入り込み、バイアネットの弾を撃つことすらできないとは思ってもいなかったからだ。 そして、それがシュウのやけっぱちの奇策ではなく、これがシュウ本人の戦闘スタイルだと理解するのに時間はかからなかった。 しかし、それだけがカエルの圧倒されていた理由ではない。 単純な考えだが、距離を詰められてバイアネットの弾等を撃つ機会が削がれたのなら、距離を離して攻撃すればいいのだから。 それはしない理由とは何か? カエルが片腕につけた傷がハンデになっていた、というのもある。 長年戦ってきたカエルの戦士としての嗅覚が、何故だかこれがベストだと感じていたからだ。 シュウには出してないだけでまだ何かがあると、カエルは本能で感じ取る。 それを、カエルはシュウの戦い方、表面に現れた動作の機微だけで理解する。 必要以上に距離を離せば、その何かでやられると。 だから、接近戦で圧倒されながらも、ケアルガやヒールで根気良く回復し続け、戦い続けていたのだ。 カエルはニノに斬りかかる体勢から、冷静にシュウの方に向き直る。 焦りはしない。 シュウが無言のままにリニアレールキャノンを撃たなかったからには、その巨大さに見合った威力があると推測する。 そして、その威力故にニノの巻き添えを懸念したのではないか、と。 カエルの読みは当たりで、シュウが問答無用に撃てなかったのは一度も試射したことがない故に、その威力を測りかねたから撃たない。 一度も使ったことがない、性能を確かめることもできない兵器など、まるでいつ爆発するか分からない爆弾のようなものだとシュウは自嘲する。 「去れ……」 だから、シュウは勧告で済ませる。 いいのか?と聞くカエルに対して、シュウはお前にかまっている時間より、そこの三人の治療に時間を割きたいと答える。 現時点でリニアレールキャノンを使う気になれない理由を、もっともらしい理由で隠すことも忘れない。 ニノは何も言うことなく二人のやり取りを見ている。 カエルはニノから手を引くことで、逃がしてもらえる条件を呑んで去ろうとする。 体力もそろそろ限界だったし、問題ない。 最後に、一言シュウに言ってやった。 「俺の……勝ちだな」 「……」 苦虫を噛み潰したような表情をシュウがする。 今から再び、今度こそ出し惜しみなしでやりあえば、シュウが勝っていたかもしれない。 だが、事実はそうならず、カエルを逃がす代わりに、ニノの命をようやく救えたに過ぎない。 シュウがリニアレールキャノンを使わず慎重になりすぎた代償が、血だらけで倒れている三人。 そう、シュウは純粋な一対一の勝負では勝っていたかもしれないが、今回は負けたも同然なのだ。 「カエル……」 (そういえば……) カエルはいたたまれない気持ちになる。 そもそも、この男がいたからこそ、シュウとの戦闘は放棄したのだ。 自分とどこか似通っていると、そう思ったからこそ、去り際にアドバイスをした男がここにいた。 「ストレイボウか……」 「カエル……もうやめるんだ」 ストレイボウも悲痛な声を抑えることができない。 カエルがついに、人を手に掛けたのだ。 見れば、その中にはいたいけな女子供の姿もある。 かつての自分なら、その光景を見て笑ったかもしれないが、今はただただ胸が苦しかった。 「お前は、昔の俺と同じような道を歩んでいる……ッ」 「……そうかもしれないな」 「だったらッ!」 「だが、俺はもう戻らない。 分かるんだ。 俺はもう、誰を殺しても、なにをしても、何も感じることはないと」 「……悪いが、やるならよそでやってくれ。 時間が惜しい」 カエルとストレイボウの問答を聞いていたシュウが、未だリニアレールキャノンを構えたまま口をはさむ。 遠目にも、サンダウンたち三人が重傷なのが分かるからだ。 それを聞いたカエルは、背中を向けてマントを翻し、今度こそどこかへと去っていった。 「さらばだ……友よ」 そう、呟いて。 「何故だ……俺のことを友だって言ってくれるのに……どうしてッ!」 ストレイボウの嘆きが、ずっと聞こえてくるのが辛くて……。 カエルは、回復魔法を唱えながら逃げるように走り去っていった。 (カエルの耳とは……ずいぶんとよく聞こえる……) 戦いのときに役立っていたカエルの能力が、今はひどくうっとおしかった。 【I-9 城下町 一日目 午前】 【カエル@クロノトリガー】 [状態]:左上腕に『覚悟の証』である刺傷。 疲労(大) [装備]:バイアネット(射撃残弾1) [道具]:バレットチャージ1個(アーム共用、アーム残弾のみ回復可能)、基本支給品一式 [思考] 基本:ガルディア王国の消滅を回避するため、優勝を狙う。 1:ここから離れる。 2:仲間を含む全参加者の殺害。 3:できればストレイボウには彼の友を救って欲しい。 [備考]: ※参戦時期はクロノ復活直後(グランドリオン未解放)。 カエルが去った後は、三人で協力して、重傷の三人を横に並べて横たえた。 エリクサーを誰に使うかのが適切か、調べるためだ。 だが、残酷な結果が分かる。 サンダウン、マリアベル、ロザリー、いずれも重傷。 しかも、全員意識を失っている。 それどころか、このままだと数分もしない内に死ぬことが発覚する。 「あたしのせいだ……」 「いや、俺のせいだ」 「いや、俺が……」 ニノが暢気に、カエルが武器を持ったまま説得をしようとしたから。 シュウが慎重になりすぎて、リニアレールキャノンを使うのを躊躇ったから。 ストレイボウがバイアネットをブライオンと交換しなかったが故に、カエルを引き止めることができなかったから、マルチブラストなどの弾で悲劇が起きた。 各々がそれぞれの理由で自分を責めるが、それは無駄な時間を過ごしただけに過ぎなくて。 決断の時間を迫られていた。 さて、ここで一つクイズをしよう。 死んでさえなければ、どんな傷でも治せるエリクサーが二つ。 今にも死にそうな重傷の患者が三人。 人間、エルフ、ノーブルレッド。 さあ、あなたならどうする? 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ローダウン近況 目次 ボウリングは遅れている 他種目に追いつきつつある技能 ストローカーのレベルが高い日本のボウリング ボウラーのメンタリティー 実態と釣り合わない投球技能の評価 ボウリングは遅れている 陸上、体操、野球、サッカーなどメジャーな競技は トレーニング法が確立されており、練習メニューも どの部位を強化すべきかも明らかである。 およそ研究し尽くされすでに理論的に完成されているといっていい。 一方ボウリングでは下半身を鍛えようなどと書いてあっても 具体的にどの筋肉なのかは書いていない。 それは研究がおこなわれていないということもあるだろうが、 人によって投球フォームがかなり異なり、 またレーン、ボール、オイルの材質の進化とともに 投球フォームも変わってきたため、 トレーニング法も決めようがなかったのかもしれない。 競技内容によって身体能力を最大限引きだすための動作は おのずと決まってくるためフォームに多少の癖はあっても、 基本的に使う部位は同じであり 鍛えると邪魔になる部位も導かれる。 他の競技であればすでにそういった メカニズムは明らかにされているのだが、 しかしボウリングのように人によって フォームが大きく違えばそうはいかない。 ボウリングの場合、投げる以外は とくに練習方法が示されることはなく、 書いてあってもその理論的な裏付けはほとんどない。 腕立て伏せや腹筋などを勧めていても、 どの程度の負荷で何セットおこなうべきか、 そのメニューはどういった条件で何人に試験し、 どのような結果が得られたのか、 おこなったグループとおこなわなかった グループで違いはみられたのか、 また腕立て伏せで大胸筋を肥大させて 本当にそれは投球にプラスになるのか、 逆にマイナスになることはないのかなどは不明である。 (とはいえ器具を使わないトレーニングは低負荷であるから 一日100回やったところですぐに筋発達は止まり たいしたことにはならないであろうが。) ▲ 他種目に追いつきつつある技能 しかし現在の若手ボウラーのローダウンの投球は 技術的にほぼ極まっているようにみえ、 あくまで推測だが今後洗練されていくことはあっても、 大幅に異なる投法がでてくるようには思えない。 ローダウンで投げるためには身体能力を ほぼ最大限に引きだす必要があり、 そのためのメカニズムに従わざるをえない以上 さほどフォームに違いは出てこないはずである。 おそらくどの部位をどの程度強化すべきかなど 具体的なトレーニング法や投球理論は次第に確立されていくだろう。 その意味で「ローダウン」という言葉で示される投球ではじめて、 ボウリングの技術も他のスポーツと同水準になったといえる。 見方を変えればローダウンで投げるボウラーを目指すならば 自分は野球やサッカーの選手と変わらないアスリートであると考え、 それなりの負荷に耐える覚悟が必要ということになる。 ▲ ストローカーのレベルが高い日本のボウリング ただボウリングはレーンに合わせて投球し 倒したピン数を競う競技であり、さほど回転も球速もなくても ラインを出してはまってしまえば勝てる。 その技能レベルは投球技術だけに 比例しないことに注意すべきである。 またレーンコンディションによっては 板目を多く使うと不利になることもあり、 今後そのようなレーンが増加する方向に進めば 高回転の投球技術は必要なくなる可能性もある。 しかし現在はスポーツコンディションと称し、 より投球技術が高い方が有利なレーンコンディションを採用する方向にあり、 ストローカーもクランカーも対等な条件のレーンが増えていくはずである。 アウトサイド決め打ちの方がスコアになり、 少しでも開くと回転が邪魔になってどうしようもなくなるような レーンが作られることは少なくなるだろう。 無論それはより曲げたほうが倒れるというような単純なものではなく、 より投球技術を高めて、攻め方の幅を広げ、 内も外も投げ分けられるというようにライン取りの引きだしが多い方が、 有利になっていくであろうという意味である。 日本ではクランカーはあまり勝てないのにPBAが日本で投げれば 上位を総なめにされてしまうのは球威だけの問題ではない。 いまだ日本ではストローカーの方が技量が上だということである。 ▲ ボウラーのメンタリティー 上記のような状況に対応するためにも 投球技術を高めていく必要があるのだが、 ボウラーは総体的に単なる自分の技量不足を、 知識、体力など別の原因としたがる傾向が強い。 さらに「手の動かし方が違うからよく回転する」などの 先入観や固定観念に捕われており、 それを前提にしてすべてを解釈していくため、 結論も現実と乖離したものになるようである。 スポーツでは「己に勝つ」などの戒めがよくでてくるものであるが、 とりわけメンタルの比重が大きいボウリングにおいて 全く自分の考えを疑わないことは致命的といえる。 何度やっても期待している結果が出ないのならば 全く逆の発想を試みても良いはずである。 自分に言い訳をするために単純な問題をわざわざ複雑にし、 上達を妨げるような選択をするべきではない。 ▲ 実態と釣り合わない投球技能の評価 練習といえばいきなりボールを持ちアプローチにたって ストライクを狙って投げるという通常の投球をするだけであり、 ワンステップやシャドーなどの地味なものはほとんどやらない。 野球でいえば素振りもやらずに柵越えを狙ったフリー打撃のみで 大リーガー並のバッターになろうとしている状態といえる。 ローダウンで投げるPBA選手はオリンピック級の選手であって、 その投球は到底小手先でなんとかなるようなレベルではないのだが、 「自分はオリンピック選手と同じ投球をしようとしている」と思い至らない。 小手先でなんとかなるのならば皆ローダウンで投げているだろう。 ただボウリングという競技で練習やその技量が軽んじられるのは ボウリングがスポーツではなくレジャーであって 他の競技より簡単であるという社会通念に原因がある可能性もある。 実際ボウリングの練習でランニングをおこなっているのはプロでも一部だけである。 たしかにボウリングは老若男女楽しめるスポーツである。 しかしプロはやはり別格と思われてしかるべきであろう。 ボウリングの技能レベルや競技水準が上がっていけば こういった状況も時間とともに改善されていくはずである。 ▲
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ローダウン情報 ローダウン総論 華屋のボウリング「ローダウンワークショップ」 元祥のパーフェクトストライクボウリング SportsClick:ボールを投げる際の大事な3つのポイント 投球理論 ボールを回転させるために! リリース方式と回転数(第4稿) すみ光保のボウリングエッセイ:第34回/投げ方も時代と共に変化する 投球フォーム SportsClick:トミー・ジョーンズの投球分析 ボウリング・クリップ P★League Pリーガーは全員がローダウンである。 関連書籍/サイト 『ボウリング絶対上達-LEVEL-UP-BOOK』矢野金太(実業之日本社) ようやく日本のボウリングの現状にマッチした入門書が刊行された。 これまでのボウリングの入門書といえばその大半がページをめくると たちまち30年ほどタイムスリップした感覚に陥るような内容であり、 既刊の書籍を丸写ししただけではないのかと思われるものばかりであった。 そのようにボウリングの関連書籍の多くが第一次ボウリングブームの頃と ほとんど変わらない投球理論を用いているような土壌に PBAの投球映像などイメージだけは新しいものが輸入されてくるため まともにボールを持つこともできていないボウラーが 技術的な裏付けも知らないまま高回転リリースにとりくんでいるという うわべと中味がどうしようもないほどに乖離した状況であった。 初心者からPBAまでをつなぐための情報が欠落していたのである。 本書はその溝を埋める役割をはたしてくれるだろう。 ボウリングの技量の核心部分は伝統的な武芸のように 師弟関係によって受け継がれていたところが多く、 本当に重要な情報は一般に知らされる機会はなかったといえる。 だがこれまでシード級プロや全日本クラスのボウラーのあいだでのみ 共有されてきた情報の一部がこうして文章化されたのである。 今後刊行されるボウリング関連の書籍は本書を無視することはできない。 徐々に「ボウリングの常識」は変化していくことになるだろう。 『パワー獲得トレーニング よくわかるプライオメトリクス』有賀誠司(新星出版社) 『150キロのボールを投げる』竹内久外志、花岡美智子(ナツメ社) 『世界のボウリング100年の歴史と至難』大村義和(遊タイム出版) SportsClick:ムービングファストボールを投げるために リンク集/アンテナ ひこやんのボウリングアンテナ