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ホシゾラ/2006年07月19日/風邪かなぁ… #blognavi
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第6話の967氏によるプレミアまとめ 金文字全般 レインボー全般 鉄板 エリカリーチ ドデカ連続331、387、296 夜桜背景 お風呂背景 ドデカさくら水着 ダチョウ7ゾウの獣王の確定ナビ エイリやん サクラ3&Ⅴのキャラ全般 ジャンポール全般 ニャンニャン全般 殺女、ミカエル、織姫&レニ幼少期PUSHムービー トーチャンと米田、トーチャンと幼女さくら、前作ダストシュートのカットイン 【960氏情報】 確確 全回転 エリカ ミッション変動×4・復活演出 レインボー系予告 ドデカアクション(時短・確変中予告) レバ確(潜確は×、豪華絢爛モード、光武モード改の時) 群予告 次回予告 薔薇組変動
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エディタ エディタの見方、役割、画面遷移について説明します。 基本画面 起動時に表示される基本的な画面。 No. 名称 機能説明 1 メニューストリップ ファイル設定・表示設定・演奏設定等、エディタのあらゆる設定を変更できます。 2 ツールストリップ エディタの設定を変更できます。メニューストリップからも設定可能な項目が殆どですが、再生位置設定及びシークはこちらからのみ行なえます。 3 左側タブ(便利タブ) 各種定義を読み込んだり、ヘルプを参照したり等々、サクラ作曲における各種便利機能が使えます。 4 エディタ ここにテキスト(命令)データを書き込みます。 5 下段タブ コンパイル時エラーメッセージ及び、演奏時に出力されるテキスト情報が表示されます。 6 ステータス 簡易ヘルプ表示、コンパイル時ステータス情報等が表示されます。 各種サブ画面 名称 イメージ 機能説明 簡単サクラ・ウィザード - 鍵盤入力 - 音符入力 - リズムボックス - 演奏モニター - 検索ダイアログ - 置換ダイアログ - 指定行へ移動 - 設定 - ショートカットキーの割り当て - エディタの詳細な設定 - 画面遷移図 どのボタンを押したらどのサブ画面が表示するのか、など。 その1 ツールストリップから その2 メニューストリップから コメント 名前 コメント
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■PlayStation2 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■サクラ大戦~ミステリアス巴里~ 櫻大戰物語~神秘之巴黎~ ■「攻略・參考」資料 □攻略のーと:サクラ大戦 ~ミステリアス巴里~ ■「裏技・攻略」情報 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■PlayStation2
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ホシゾラ/2006年06月13日/TW語り3 ホシゾラ/2006年06月13日/TW語り2 #blognavi
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ホシゾラ/2006年07月18日/orz ホシゾラ/2006年07月18日/第一回キャラ当てクイズ! #blognavi
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ホシゾラ/2006年07月23日/戦闘方法&証拠写真 ホシゾラ/2006年07月23日/ぷよぷよフィーバー15周年記念ッ! #blognavi
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編集ガイド ページ編集作業方針を説明します。 ページの作成時 (右上 @メニュー▽)から、新規ページの追加が出来ます。 どなたでも御利用いただけます。 [新規ページ作成] から、完全新規のページ作成が出来ます。 [新規ページ作成(その他)] から、他のページを流用してページ作成が出来ます。 ※テンプレートページを作成しましたので、御利用下さい。 階層わけについて ページ作成の際ページ名の手前に"特定ページ/"を付加すると、作成したページは、"特定ページ"の階層下扱いとなります。 例えば、"基本機能" 階層下に "ストトン"を作成するのであれば、下記となります。 基本機能/ストトン ※あらかじめ作成したい階層まで移動しておくと、階層名が自動で挿入されるので便利です。 階層名が自動で挿入されるのは、”このページをコピーして新規作成”した場合のみです。 以下に、階層構造とそれぞれの役割について示します。 階層 役割 下位階層 トップページ トップページです。 テキスト音楽「サクラ」とは ソフトの特徴解説を行ないます。 インストール インストール方法解説を行ないます。 基本機能 サクラに元々ある機能の解説を行ないます。フォーマット統一のため、ストトン、MMLの解説ページについては当サイトについて/新規ページ用テンプレート/各種命令解説向けテンプレートをコピーして使用してください。 エディタ、ストトン、MML TW-MUSIC2 TW-MUSIC2 の解説です。この項目は検討段階です。 DLS お役立ち情報 基本機能を組み合わせたテクニックを中心に解説を行ないます。 初級テクニック、上級テクニック、MMLテンプレート、拡張インクルードファイル 当サイトについて その他。 編集ガイド、新規ページ用テンプレート、御意見・御要望 @wiki には、階層下のページを表示する機能があります。(→#ls プラグイン) ページが増えた場合もこれらの機能を有効に利用できるよう、新規作成するページは、なるべくいずれかの階層に属するようにしてください。 ページの編集時 (右上 編集▽)から、ページの編集が出来ます。 編集方法については、編集作業ページの下段に説明があります。 ページのプレビューについて 編集画面では[ページ保存]をクリックするとページを保存しますが、[プレビュー]をクリックすることで保存前に状態を確認することができます。 編集中の確認や、保存前の最終確認などに活用してください。 ファイルアップロードについて (右上 編集▽)から、ファイルのアップロードが出来ます。 アップロードしたファイルは、アットウィキの機能で利用することも出来ます。 例えば、画像ファイルであれば ref プラグインを用いて表示することが出来ます。 重要 ウィルスを含むファイルがアップロードされた場合、ウィキは凍結されます。 ファイルアップロードの際はウィルスチェックを行なう等、充分に注意してください。 よく使う構文 サクラウィキの編集に良く使う構文です。 表記 説明 記述例 ** 見出し2を記述します。 **見出し2 *** 見出し3を記述します。 ***見出し3 **** 見出し4を記述します。 ****見出し4 - リストを作成します。 -リスト-リスト || テーブルを作成します。 |テーブル|テーブル||テーブル|テーブル| ---- 区切り線を表示します。 ---- // コメントアウトします。 //コメント [[]] リンク 記述例については リンクの構文 参照 リンクの構文 [[リンク]] サクラウィキ内の”リンク”のページへリンクを貼ります。 [[URL]] URLへリンクを貼ります。 [[別名リンク リンク]] ”リンク”のページへ別名でリンクを貼ります。これは、URLでも同じです。 サクラウィキの編集に良く使うプラグインです。 表記 説明 記述例 br() 改行します。 br() ref() 画像ファイルの表示 ref(画像ファイル名) strong() 強調表示 strong(){強調表示したい文字列} サクラウィキで編集に使える、divclass /divid用 CSS 設定です。改行して記述することが出来ます。 表記 説明 記述例 divclass(mml) 等幅フォントを使用できます。 divclass(mml){{cdefgabc}} divid(expository_table) 解説向けのテーブルです。 divid(expository_table){{|項目|項目||項目|項目|}} divclass(groupbox) より記事を見やすくしたい場合に。 divclass(groupbox){{内容}} ※mml等を記述するときは、 divclass(mml){{mml文字列}} のように記述してください。 中カッコをひとつにするとうまく処理できないことがあります。 ※divid はページ中に二回以上使用しないで下さい。 ※その他の構文については、@wikiご利用ガイドを御確認下さい。 コメント欄について 各ページへの意見・要望を記述できるように、各ページには必ずコメント欄を作成してください。 アットウィキモードであれば、下記の書式でコメント欄を追加できます。 "#comment(vsize=3,nsize=75)" (記述の際は "" は外してください) ※テンプレートページには、デフォルトでコメント欄が付いています。 メニューの編集・ページ名の変更・ページの削除 これらについては管理者か登録メンバのみ行なえます。 下記から、御依頼下さい。 →御意見・御要望 コメント 名前 コメント
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私の舌は私の敵 ■ Профиль 名前:コーロコル・サクラメント 所属:ポイエーシス・オルガノン “三月兎” 年齢:18歳、或いは36歳 身長:160cm 体重:47kg 種族:不明(恐らくは人間) 能力:屍操作 肩甲骨ほどの長さの灰色の髪に群青の瞳をして、顔半分に仮面をつけた少女。 黒のニット帽を被っていたが、最近キャスケットに変えたらしい。 服装はころころ変わるものの、気配と付随するように腐敗と枯草の香りを漂わせているので分かりやすい。 甘ったるく語尾を伸ばす喋り方が特徴。 弟がいる。 年上で年下の弟。唯一の血の繋がりは、それなりに重い。 気紛れに優しくて、気紛れに悪くて、気紛れに殺して、気紛れに守って。 気紛れに愛したら、後に引けなくなった。 手放せないものだけが増えていく。 ■ Фигура 性格。 基本的には“悪党”だが、それに対してのプライドがあるタイプではない。 烙印は後から押されたものであり、正義を毛嫌いしてるかと言われればそうでもなく、 ただ自分の性根には悪が合っているのだと、そういう理由で此方側を選んだようだ。 自主性は薄く、流される儘に生きていきたい。そういった所もあるらしいが、 ……この先の選択肢によっては、そんなことは言ってられないのかもしれない ■ Инвентаризация 銀の横笛。 ゲーティアの所持品を頂いたもの。 笛は吹けないので楽器として使用されることはなく、近距離戦闘能力を持たないため大鎌としても使えない。 なので本来の使用用途が忘れ去られていたりするが彼女自身が妙に嬉しそうなのでいいのだろう。多分。 以前の戦いで召喚の際に使用するハンドベルを無くしてしまったので、 現在ではこれに魔力を流してハンドベルの形を作ることで戦闘を行っている。 ■ Владение 彼。 手放せない。手放したくない。離れても追い詰める。 僕だけのもの。 (所有物であり、不純物) ■ Способность ≪ audience KILLER LOOP ≫ 元々の彼女の能力はあらゆる屍とよばれる『物体』操作であり、召喚自体は技術である。 柩を召喚する陣はその内部のみを『墓地』に変化させる特性を持ち、魔術的干渉に関して少女以外との全回路を隔絶しているため、 召喚自体を阻むのであれば魔術で陣へ干渉するよりも少女自体を攻撃した方が確実に容易い。 戦闘方法は腐乱死体の召喚獣を操って戦わせるスタンダードなもの。 死体をどこで調達しているのかは不明だが、稀に旦那の召還獣をリサイクルして使用している姿が確認された ■ прошлого 昔話。 彼女は生まれた時、意識が芽生える前に亡くなった。 理由は分からない。病気かもしれない、事故かもしれない。なんらかの不幸かもしれない。 とにかく彼女の人生は、何かを楽しんだりする前に一度終わり――次に眼を醒ました時、彼女は弟の存在を認識した。 守護霊。一般的にそう呼ばれる存在へと変化していた少女は、なんら疑問を持つこともなくそれを受け入れ、まだ幼い弟の傍で時を過ごしていた。 (その時間が『幸福』であったのかどうかは分からない。弟は、母親の愛は重すぎたと言っていた) (彼女の口から親に関する話が零れたことはない。記憶にも薄いのかもしれなかった) その後、主人に拾われて肉体を得る。 どのような経緯があり、どんな方法で作られた身体なのかは定かでないが、少なくとも彼女の過去の大筋はこういったものだ。 ■ что-то необычное 近況。 旦那を発見し、デレデレタイムだったがようやくお仕事突入。 弟と一緒にテロを行うも、自分自身を狙われてあえなく敗走。のちに弟に罵倒されまくる結果となった。
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966 :サクラの不幸な一日:2013/11/30(土) 23 19 59 提督たちの憂鬱のキャラがギアス並行世界(オリジナルギアス世界)に転生。 モニカルート。 嶋田さんとモニカの結婚後。 短編ネタ。 子供達の話。 オリジナルキャラのみの話。 213氏のネタである『鏡じゃないよ』のお話しを前提とさせて頂いております。 ご使用がNGで御座いましたら後々削除依頼を出させて頂き、内容を変えての再投稿をさせて頂きます。 967 :サクラの不幸な一日:2013/11/30(土) 23 21 00 サクラの不幸な一日 生物には親から子・孫に、また細胞を単位とみてその次の世代に身体の形や肌の色など、個々に持つ特徴が伝わっていく遺伝と名付けられた現象を起こす機能が備わっている。 それは容姿であったり髪質であったり性格であったり、時には癌などの重い病気となりやすい体質までと様々だが、良くも悪くも二親の特徴を受け継ぐ形でこの世に生を受けるのだ。 そうやって生まれてきた子は成長と共に二親のどちらかと似通ってくるものなのだが、極々希に、完全に同じ、正に生き写しとしか言えない姿形となっていくことがある。 瓜二つとなるのが特徴の一卵性双生児などは一つの受精卵から分たれることで遺伝子血液型などまったく同じになり、背格好・容姿共に僅かに差が出たとしてもほぼ鏡写しとなることで知られていたが、親と子の間でそこまで似通うというのは滅多にない。 しかし、滅多にないというだけであって絶対にないという訳ではなかった。 100億に迫る人口飽和の時代にあって、双子以外で瓜二つとならないというのは、逆にその方が可能性としては薄くなるものではないだろうか。 100億通りの容姿がある、というのは考えようによっては非現実的とも言える。 今はまだ100億だが、遥か未来に於いては1000億、兆、京、最終的には無量大数へと達するかもしれない人間全てが違う容姿となれば、これはもう科学では解明できない領域となるのではないか。 尤も、無量大数にまで達する以前に人間という種が絶滅したり、増えすぎたところで本能が調整しようとするかの如く出生率の大幅な低下が始まったりすることも考えられるので、未来というものがどうなるのかは分からないのだが……。 ただ一つ言えることは、100億人の人口しか居ない現時点でも、世界中に瓜二つな人間は複数存在していると確認されている。 時折行われるバラエティ番組のスペシャル枠で、そっくりな人間を集めるという、意味があるのか無いのかよくわからない企画をしているが、そんな番組に出てくるそっくりさんの中には一卵性双生児ではないのかと思われるほどに良く似た人が居たりするのだ。 娯楽のための番組でも探し出せるほどにはそっくりさんというのは多いという話でもあり、他人で探すのではなく、親族内で探せば更に多くのそっくりさんが見つかるのではないかと思う程には存在しているという証拠であろう。 つまりはそっくりさん、自分と瓜二つな人間は存在しているのが当たり前のことであり、何ら不思議な話ではないのだが、似ている相手によっては嫌な思いをする事もあれば変な期待をされてしまい、期待に添う結果が伴わなければ陰口を叩かれたりして嫌な思いをする事とてある。 そして今、日本とブリタニアのそれぞれにある実家の内、母方の実家であり祖父と祖母の家でもある神聖ブリタニア帝国クルシェフスキー侯爵領領主のお屋敷で、そのしがらみが絶えないそっくりさんの一人は自室に備え付けられている大きな姿見に写る自分の姿を見て深い溜息を吐いていた。 「はァ…、」 溜息を吐くと幸せが逃げていく。ジンクス・言い伝えの類であるその言葉は良く知っていたが、今は溜息の一つも吐きたい気分なのだ。 その原因というのは往々にして鏡に映る自分の姿にあった。 目の上、眉が隠れるくらいの位置で切り揃えられた前髪。 少し幼げな印象も受けるしとやかな風貌。空の色を思わせる碧く澄んだ瞳。 腰の位置よりも更に下、臀部に掛かる長さがある癖のない真っ直ぐな金色の髪。 寸分違うことなく憧れのあの人と同じ容姿。それ故に比べられてしまうあの人と自分。 あの人と自分は違うというのに周りが勝手に期待しては失望していく。 士官学校へと進んだばかりのときもそう。やれ『戦女神の再来』だ。やれ『次期ラウンズ候補筆頭間違いなし』だとか煽っておいて、実力があの人には遠く及ばないと知ると『まがい物か』『どうせ親の七光り』など、心に棘となって突き刺さる言葉を囁いてくる。 一度、あまりにあの人と比べられてストレスの限界から持ち出したハサミで髪をばっさり切ってしまおうとしたことさえあった。 自分で伸ばした髪。あの人を尊敬し憧れているから、強く美しいあの人みたいになりたいと伸ばしていた髪。それを切ってしまえば、あの人と比較される事もなくなるのではないかと。 所詮、髪など切ったところでまったく同じ容姿である以上意味が無いというのに。 そんな子供でも分かりそうな事にさえ気が付かないほど精神的に追い詰められていた。 968 :サクラの不幸な一日:2013/11/30(土) 23 21 38 あの時、逃げる方向に向かわなかったのは、厳しい母と対になるような優しい父が居たからだ。 偶然にも自分の様子を見ていた父が『危ないから髪を切るなら美容院に行きなさい』と止めようとしたのか、背中を押そうとしたのか、よくわからない感じの言葉を掛けてきたのだ。 あの人が厳しいからか、父の前ではつい弱音を吐いてしまう自分は、周りがあの人と自分を比較する。自分はあの人じゃないのにどうして比べられないといけないのかと、当時既に16であったのにも拘わらず、まるで駄々っ子のように父に泣きついていた。 すると父は――『周りにどう思われようといいじゃないか。周りから評価されるためにあの大きすぎる背中を追ったのか?』 そう言って、自分が選んだ道で、その結果の今ならば、それでいいじゃないかと励ましてくれた。 あの人の教育方針や自分が進もうとする道について何も言わない父は、一つだけいつも同じ事を言っていた。 自分らしく生きてくれたらそれでいい。周りの評価を気にするな。クルシェフスキーでも嶋田でもなく『サクラ』としての人生を歩めと。 改めて同じ言葉を父から貰った自分は、手にしていたハサミを取り落として、父に縋り付き泣いた。 いつも『サクラ』を見てくれている人が居る。 こんなにも優しくて温かい父が居てくれる。 父は決してあの人と自分を比べたりなんかしない。 考えてみたら父も妹も弟も。そしてあの人も。 誰一人自分の家族は自分と誰かを比べたことはなかった。 あの人はよく怒る厳しくて怖い人だけど、一度たりとも自分と同じ様になれと言ったことはない。 クルシェフスキーの名を背負う者としての教育。 それ以外ではいつもただの『サクラ』を見てくれていた。 ずっとずっと思い詰めて、溜まっていたストレスと周りの声を気にしすぎていたせいで、いつも自分を見てくれていた家族の存在すら、あの時の自分には『比べようとする者達』に見えていたのかも知れない。 その後は暫くの間父に縋り付いたまま甘えていた。16にもなってみっともないと思いはしたけど、父の傍はとても安心できるから。 あの人が父の騎士となり護ろうとしたこの温もりは、娘である自分の物でもあるような、自分も包まれていて良いような気がしたから。 だからつい、自分も妹も弟も。家族ですらやらない『補給』という行為を父に対して行ってしまったのだが―――やっている最中に帰ってきたあの人に酷い目に合わされてしまった。 969 :サクラの不幸な一日:2013/11/30(土) 23 22 22 『姉さま、補給をして良いのは母さまだけなんだよ』 あの人に折檻されて寝込んでしまった自分を心配して、側に居てくれた妹に諭されてしまうという、ちょっと格好が付かない思い出まで付いてきたのは、あの人が抱く父への愛情の深さを見誤っていた自分の落ち度だと思う。 相手が誰であれ、あの人に許可無くあの人以外の女が、父に対し『補給』を求めるのだけは許さないというのを失念していた。 小さい頃なら許してくれたのに、成長するにつれて許されなくなっていったのを考えると、例え家族であっても嫉妬するということなのだろうか? 未だ恋をしたことがないこの身では理解する術がなく、分っているのはあの人のタブーは父に関する全てで、父のことをとても深く愛しているのだという事だけだ。 あの人が父に関して嫉妬深く独占欲が強いのは知っているけれど、それほどまでにあの人から想われている父は、戦女神とさえ称されるあの人よりもっと凄い人で、俗に言う『いいおとこ』なのかも知れない。 でも、誰かに理想のタイプは?なんて聞かれて父の名をあげようものなら、本当に殺されてしまいかねないから気を付けないと……。 そんな自分は、あの日を境に周りの目と評価を一切気にしなくなった。 気にするべきは家族の眼差しと暖かさ。そしてあの人との距離。 それに、あの日を境に更に厳しくなったあの人の教育の前には、くだらない声などで悩んでいる暇など一切無かった。 『私と比較されるというのなら、比較しようと考える者達こそが疎かなのであると言うことを教えてあげましょう』 一度だけそう言った母は、自身が持つ権力を行使してボワルセル士官学校から自分を一時呼び戻して、次期皇帝となる第一皇位継承者に科せられるかの如く厳しい帝王学と修練を科してきた。 一度終わったクルシェフスキー侯爵領後継者教育を短期間の内にやり直させるという、無茶苦茶な教育プログラムを組まれてこの世の地獄を味わった。 すると、今までまがい物、七光り、そう言って蔑んでいた人達の声が『頑張れ』『逃げられるなら逃げろ』と激励の言葉へと変わっていった。 その声は嬉しくて頼ったり甘えたりしそうになるものであった。だけど……もう自分は逃げない。逃げようとは思わない。 どんなに辛く厳しい修練であったとしても、あの人は『私』を見てくれているから。家族はいつも『私』を見てくれているから。 だから私は耐え抜き、打ち勝ち、そしていつの日かあの人の―― “偉大なる我が母、モニカ・S・クルシェフスキーの背中に追いつき追い越してみせる” 970 :サクラの不幸な一日:2013/11/30(土) 23 23 03 「はァ…、」 少し前の事、いい思い出という物を思い出していても吐いてしまう溜息を止めることが出来ない。 思い出に逃げるのもまた現実逃避という物なのであろうか? もしそうなら、それを現実逃避の定義に含めた人を嫌いになる自信があった。 「……本当に……そっくりですね」 改めて姿見の自分を目にした私は思った。そう、全ては……。全てはあの人とそっくりな自分が問題なのだ。 どうやったらここまで、小さい頃に見たアニメに登場するコピー人間のように瓜二つとなってしまうのか? 優しい父の遺伝子はどこへ消えたのだろうと考えれば思い当たったのが苦労を背負い込む体質。厄介事に巻き込まれてしまう巻き込まれ体質。厄介事を持ってくる人が近くにいるという環境。 「遺伝とか関係ありませんし」 ああ、身内に甘くしてしまう性格なのかも。 「……17時」 2時間で帰ってくると言ったあの子がそろそろ帰宅する時間。 私と同じ様に母の命を受けた家臣が今頃手ぐすね引いて待ち構えているとは露知らない弟は、発売されたばかりの新作ゲームソフト片手にほくほく笑顔で帰ってくるに違いない。 せめてあの子は逃がしてあげたいと考えたけれど、その後が怖くて行動不能。 「携帯電話も取り上げられてしまいましたし」 せめて妹が、忍が居れば――。 「…………いいえ逃げますね……あの子も」 あの子は危機回避と察知力、所謂感というものが人並み外れているから、何となく空気を察して私や弟に近寄ろうともしないだろう。 家で母を恐れていないのはクルシェフスキーの祖父母と。それに父だけ。 妹も弟も、当然私もみんな母が怖い。本当に何もないプライベートな時間ではとても優しいけど、一度怒らせてしまうと……弟が良く口にする鬼のようになってしまう。 先ほどから鏡に写った自分の姿を見ながら、怒った母を前にしても平然と居られる自分で居ようと練習していたがダメだった。 幾ら同じ顔でも母の放つ空気や気配と私とでは雲泥の差があり全くの別人だ。そもそも鏡に写っているのはどうやっても自分でしかないのだから空気が違うのは当たり前なのだが、それでも少しはと考えてしまう自分は辺り相当混乱しているのだと思う。 長年クルシェフスキー家と嶋田家に仕えている家臣やメイド、家政婦の中には一目で私と母を区別できる人も居るので、その人間個人が持つ空気や気配というものは早々変えられないという事らしい。 971 :サクラの不幸な一日:2013/11/30(土) 23 23 59 「お母さまがご帰宅なされるまであと……2時間」 2時間。15時頃に出て行った弟が17時までの2時間で帰ってくるなら大丈夫だと思ってしまった自分はなんという愚か者だったのか。 まさか自分が使った『忘れ物を取りに帰ってきた』という嘘が本当になってしまうとは。 母が忘れ物をしていたなどというのは完全に予想外だった。それさえ知っていれば母に成り済まして弟を外に出すなどというバカな事をしたりはしなかったというのに。 今まで何度かやっていたことまで知られてしまったら……。 「あの子に手を貸したのは大きな間違いでした……」 『サクラ姉さんは母さんとそっくりだから成り済ましも余裕だよね』 つい甘やかせてしまう弟のお願いを聞いてしまったが故に危機的状況に立たされている。 二十歳となり大人であるにも拘わらず、状況判断の甘さが目立つ。 大丈夫かも知れないとはいえ“あの”母を怒らせてしまうリスクを伴った計画に加担した挙げ句、“本当に”忘れ物を取りに帰ってきた“本物の”母にひっ捕まってしまうなんて……。 『モニカさま如何なされました?』 『忘れ物を取りに帰ってきたらこの子が私と同じリボンを髪に結んでいたので何をしていたのかと問い質したところ、一繁を外に連れ出したと白状した物ですから……。真面目なこの子がよもやこの様なことをしていたとは考えてもみませんでした』 『あのう…。お母さま。私はもう大人ですからこの子などと呼ばれる年齢では──“お黙りなさいッ!!”ひうっ!?』 『え? ええッ? あ、あれ? と、申されますと……。モニカさま……。ひ、ひょっとしてさっきのはサクラさまだったのですかっ!?』 『あぅぅぅ……』 『そういうことです。ということで、私が帰るまでの間この子を一繁と同じ部屋に閉じ込めて置いて下さい。窓から外に出られないよう庭にも2,3人衛兵を貼り付けておきますので』 『いッ、Yes, My Lord!!』 『さて、サクラ』 『ひゃいッ!』 『帰ったら一繁共々ゆっくりとお話しを聞かせて頂きますからそのつもりで。それと、万に一つでも逃げ出そうとしたのならば、私の御機嫌はとても宜しくなくなりますのでその辺りはしっかり肝に銘じておきなさい……いいですね?』 『あぅぅぅ』 「……2時間前の自分に忠告してあげたいものです」 今の時刻は17時。両親祖父母が帰ってくる予定の19時までのこの2時間が、まるで死刑を言い渡された囚人が刑を待つ時間のように感じる。 「こんな事になるのならば私もあの子に付き合ってポートランドに行っていれば良かった……」 972 :サクラの不幸な一日:2013/11/30(土) 23 26 30 終わりです。 皆さんの意見やお話しに「サクラはモニカとそっくりで黒目」というのがあったので、それならばいっそと目の色も含めて全てモニカと同じにしました。 モニカとの相違点としてはリボンを結んでいないの一点のみとなりますが、長年嶋田家やクルシェフスキー家に仕えている人間なら雰囲気の違いで大体区別が付きます。 皆さんの議論やお話しで次女の名前は忍。長男の名前は一繁。というのを多々お見かけ致しましたスレの総意と今更変更するのも何ですから正式に採用させて頂きます。 基本的に年齢差はサクラと忍の間が2歳差。忍と一繁の間が4歳差。 サクラはクルシェフスキー侯爵家の後継者。忍は嶋田家の後継者。一繁はフリーとさせて頂きます。 異論・御意見が御座いましたら宜しくお願い致します。