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780通常の名無しさんの3倍2019/04/24(水) 00 47 16.57ID rgthAr8r0 シロー「なぁ、セレーネ姉さん知らないか?」 ロラン「姉さんなら部屋でガーガー寝てますよ。どうかしたんですか?」 シロー「いや、アイナからちょっと提案されてて…」 アムロ「サハリン家にセレーネを嫁がせる!?」 シロー「アイナ、ギニアスに伴侶が出来れば俺たちへの執着も無くなるかもって考えて…お見合いとか色々させてたみたいなんだけどなかなか上手くいってないみたいでさ。ほら、イシュー家のあの人とか」 ドモン「で、兄と面識のある姉さんに白羽の矢が立ったと」 ロラン「そりゃ姉さんが結婚するのはいいと思うんですけど、ギニアスさんで大丈夫ですかね…?」 ガロード「虚弱体質なのに巨大MAで大暴れするヤベー奴じゃないの?」 シロー「それは俺にだけだよ…はぁ…」 アムロ「まぁ、考えてみればギニアスくんはなかなかの優良物件かもしれないぞ」 ロラン「と、言いますと…?」 アムロ「あのセレーネの結婚相手はやはり、研究に理解ある同業者じゃないと務まらないだろう?そこを考慮すると悪くない」 マイ「僕も技術者としてギニアスさんはなかなかにトリッキーで非凡な才能があると思いますよ」 アムロ「しかもギニアスくんとセレーネは同級生で旧知の仲なんだ」 ガロード「あれ、なんか意外な展開」 ジュドー「もしかしてギニアス×セレ姉ワンチャンある??」 シロー「よし!早速アイナに連絡を!!」 シン「本人達の意思ガン無視かよ…」 シュバルツ「ちょっと待った!!」 ガロード「ギャー!!床下から出てきた!」 ドモン「フ…やはりな。来ると思っていたぜ」 シュバルツ「そう簡単にセレーネを他の男にやってしまわれたら困る!!」 ガロード「え、まさかシュバルツって…」 アムロ「はっ!そうか…」 シュバルツ「私ではないぞ。ドモンと長兄は気付いているな?忘れるなキョウジを…過去スレでちらほらセレーネとフラグが立っていたうちのキョウジの事を!」 ドモン「そうだ。同じく同級生で!!奇特にも姉さんを好いてくれているキョウジ兄さんの真心を踏みにじる行為は!この俺が!キングオブハートの名にかけて許さん!!」 アムロ「いや、言っちゃ悪いがキョウジくんがもっとしっかり決めててくれればそもそもこんな話にならなかったんだけどな」 シュバルツ「そう言ってくれるな。キョウジは奥ゆかしいのだ」 アムロ「セレーネを嫁にしたいなら一言うちに挨拶に来てくれればそれでいいのに…」 ガロード「キョウジさんとセレ姉付き合っても無いのにいいのかよ…」 ドモン「兄さんには悪いが…キョウジ兄さんの恋路を邪魔する奴は、風雲再起に蹴らせて地獄に落とすしかない」 シロー「お前は本当にキョウジさんを慕ってるんだな…仕方ない、アルレット姉さんに勧めてみるか…」 シュバルツ「悪く思うな。私の魂はキョウジと共にある。キョウジの幸せは私の幸せなのだ」 アムロ「それはいいんだが、早いところ決めてくれないとセレーネの婚期がどんどん延びてしまうだろう!肝心のキョウジ君は何をしてるんだ」 シュバルツ「キョウジは大事な学会に行くと言っていた。だが!そんなことはどうでもいい!!!!」 シロー「な!覆面を取った…!?」 ドモン「シュバルツの容姿はまさしくキョウジ兄さんのそれ…ま、まさか!」 シュバルツ「そうだ。これでセレーネに私がプロポーズしてしまえばいい」 アムロ「いやおい!名案だ~!とはならないだろ!!」 シロー「DG細胞が脳まで行っちゃったんじゃないのか?」 シュバルツ「私はキョウジの容姿、思考そのままのコピーアンドロイド。つまり私がプロポーズすればキョウジがプロポーズしたことになるだろう」 ガロード「え、そ、そうなのかな…」 ジュドー「キョウジさん勝手にそんなことしたら怒るんじゃね?自我?芽生えてるだろコレ」 アムロ「そんなアホな案がまかり通るか!」 781通常の名無しさんの3倍2019/04/24(水) 00 48 08.16ID rgthAr8r0 シュバルツ「通る通らぬは試せばわかる!!セレーネはこの部屋だな?」 ロラン「あっ待ってください!開けちゃダメです!!」 シュバルツ「開けるのがダメなら壁抜けするまでよ!!…待たせたなセレーネ!!つがいになろう!!俺と結婚してk」 アムロ「声が途切れた…?」 ドモン「迂闊だった。姉さんの魔窟に呑まれたのか…」 ロラン「だから言ったのに…シロー兄さん、これって捜索願出した方がいいやつでしょうか…」 シロー「そこまで面倒見きれないぞ…」 ドモン「まぁシュバルツなら自力で出られるだろう」 セレーネ「んん~…?ねぇ、今キョウジ来てた?」ガチャ ロラン「あ…姉さん、起こしちゃいましたね」 セレーネ「大事な学会ほっぽって私が寝てる所に来るなんてあいつ頭沸いてんのかしら」 アムロ「はぁ…結局キョウジ君の評価下げただけじゃないかあの忍者は…」 後日 キョウジ「セレーネいるか?この前の学会の資料を…」 セレーネ「あら、むっつりスケベのキョウジ」 キョウジ「は!?俺がむっつりだって…?」 セレーネ「私の寝込みを襲おうとしてたじゃない。俺とつがいになれって」 キョウジ「」 ドモン「キョウジ兄さん!?どうしたんだボロ雑巾のようになって!?!?まるでDGのコックピットだ…」 セレーネ「勝手になったのよ。なんでこいつの方がショック受けてんのかしら」 シュバルツ「酷い目にあった…こんな魔窟に住まう女を好きになるとは、キョウジも物好きだな」ガチャ キョウジ「…あぁ…シュバルツ俺はもうダメだ…無意識のうちにセレーネを襲うなんてDG細胞に侵されてる…」 シュバルツ「お、キョウジ。お前がDG細胞に?それはないだろう」 キョウジ「何でそう言い切れ…ん?なんでお前がここに居る?というかなんでセレーネの部屋から…ま!まさかお前が!!!!!!?」 シュバルツ「あ」 キョウジ「この淫乱アンドロイド!!俺と同じ顔してセレーネに盛るんじゃない!!!!」 シュバルツ「ま、待て!!私はお前のためを思って…!!!!」 セレーネ「ほんとなにやってんのよアンタたち…」 ドモン(恋路もここまで拗れると訳分からんな…俺はレインにちゃんと告白できてよかった」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガンダム一家 キョウジ・カッシュ シュバルツ・ブルーダー セレーネ・マクグリフ
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563 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/11/11(日) 23 04 31.27 ID ??? ハム「カタギリ!フラッグの整備だが、右肩の辺りがガキュギュン!という感じだったので グィっとやったらドギン!という感じになるようにカスタマイズしてくれることを所望したい!」 ビリー「はいはい、合点承知」 ロディ「今ので分かるんですか!?」 ビリー「ははは、まあ長い付き合いだからね」 アセム「ロディ、AGE2の調整なんだけど、変形時のライフルの車軸を0.5度…いや、0.9度…… あ、でも0.7度ぐらいにした方が……ああ、兎に角ズレてるんだ。数字はちょっと待っててくれ、考えておくから」 ロディ「んー…この感じだと0.5度でいいと思うぜ」 アセム「そうかな?」 ロディ「ああ、問題があったらまた言ってくれよ」 アセム「済まないな、ロディ」 キッド「兄ちゃん優柔不断って言われない?」 アセム「うっ…」 ガロード「おいキッド!DXのスラスターだけど歪んでねぇか?」 キッド「坊やの扱いが悪いからだろ!」 ガロード「なんだと!」 キッド「直しておけばいいんだろ。そこにおいときな!」 ガロード「むぅ……左に0.3度修正だぞ」 キッド「あいよ」 アストナージ「って、お前修正は左に0.3度じゃなかったのか?それ方向も角度も違うだろ」 キッド「坊やの感覚よりキッド様のメカニックの勘と経験ってね!」 アムロ「参ったな。たまには埃被ってるディジェを使ってやらないとって思って、コイツで出社してきたのに まさか地球に降りなきゃならなくなるなんて。どうするかな……今からシャトルのチケット間に合うか?」 アストナージ「10分あれば大気圏突入できるように改造できますよ」 アムロ「流石だな、アストナージ」 ビリー「いやはや、ムチャぶりってレベルじゃないよコレは。同じメカニックとして尊敬しちゃうな」 アストナージ「いや、アンタも大概なもんだろ。あのマスラオだかいうMS作った話、聞いたぜ」 ヒイロ「……と、このように完成されたメカニックというのは困難な任務を達成できる人材だ」 デュオ「俺のデスサイズのパーツを盗んで整備しやがった言い訳がそれかヒイロ」 ヒイロ「俺は俺の仕事を完璧に仕上げただけだ」 トロワ「万事が徹底している。ヒイロ・ユイのすることは……」 デュオ「ちくしょぉぉぉぉ!!」
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410 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/11/16(火) 18 10 32 ID ??? 思い出はいつもキレイだけど、それだけじゃおなかがすくネーナ 妄想は刹那と夜なのに どうしてかしら。あの人の笑顔を思い出せないの 417 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/11/16(火) 21 42 14 ID ??? ネーナ「ソバカスなんて 気にしないわ♪」 ハマーン「ほぉ…よくそんな古い歌を知っていたな」 ネーナ「懐かしのアニメソングとかいうテレビでやってたんです」 ルイス「先生はリアルタイムで見てた人ですよね?」 ハマーン「おい待て…私をいくつだと思っているんだ」 ネーナ「あれ?ミンキーモモってのに憧れてその髪型にしてたんじゃ…」 ルイス「確かあれも同じくらいの時代よね」 シーブック「キュベレイに追われるドライとレグナント…もう見慣れた光景だな」 カミーユ「さて今日は何分逃げ続けられるかな」 418 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/11/16(火) 22 23 56 ID ??? フロスト兄弟「さあ、Betの締め切りまで後一分です。賭けるならお急ぎください」ディーラー服 419 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/11/16(火) 22 28 03 ID ??? かなり繰り返して再放送されてたのも確かだが、一期モモ(キシリア様)よりもさらに古いぞw シーマ様かマネキン「准将」がぎりぎり本放送知ってるか?って年代。 多分再放送は見てると思う。幼稚園や小学校の運動会で踊r 422 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/11/17(水) 01 44 28 ID ??? レビル「白黒アトムを知ってる年代も存在する! それをネタに爺さんだのおばさんだのと卑下する連中の、なんと浅はかな発想か! ありとあらゆる年代が融合してこその、ガンダム兄弟スレのはず!」 グラハム「な、なんという愛!これこそが私が求めていた愛だ!全員、レビル将軍に、敬礼!」ビシッ デギン「ジェネラルめ、何か言ったようだな」 ギレン「フフフ。では父上も、何か行動を起こされてみてはいかがですかな?」 423 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/11/17(水) 19 51 59 ID ??? 418 ガロード「変態兄弟、大丈夫なのか?賭け事なんてして」 シャギア「フ…そろそろ冬の備えもしないといけないからな」 ガロード「…あそこにEz-8がいるぞ」 フロスト兄弟「…!」 ガロード「嘘だってのに…さてと、ティファのクリスマスプレゼントを買うためにバイトでも増やすか」
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283 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 1/13 :2011/05/01(日) 01 41 24.23 ID ??? 【―― 奸計】 「どういうことだよ! あの光はサテライトキャノンだろ!?」 「向こうMSの中にガンダムDXが居たのは確認していたが、まさか撃ってくるとはな」 「DXだぁ!? ガロードがそんなことする筈がねえ!!」 「取り乱すのは止めろ。味方を失って私も動揺している」 詰め寄るガンダムパイロットの少年に対し、ジャックは悲痛な顔をしてみせた。 ガロードに説明したように、サテライトキャノンに呑まれた輸送船は空である。 だが、友軍であるギュネイやカラトにはその事は伝えていない。デュオも知る由もない。 今オーストラリアを席捲しているブグの部隊は、本来は宇宙に存在している事になっているのだ。 「クソッ……ガロードだってのか……ガロードだってんなら……っ!」 「お、おい!!」 「何かの間違いなんだ! 確かめてくる!!」 自分を止めようとするギュネイの声は、デュオには届いていない。 デュオはジャックが出発するとき、謎のカプセルを持っていた事を気にしていたが 彼が帰還した時、ブグの手にそれが無かった意味を考える余裕を失っていた。 そして、黒いガンダムは激突することになる。 【―― 戦場(2)】 オーストラリアに初めて足を踏み入れたとき、ゼロにはその乾いた赤土が血の色に見えた。 身体の中に滾る血ではなく、流れ出て焼けるように熱い血だ。 そんな嫌な感懐は暫く忘れていたというのに、大地を揺らすMSの駆動音を聞いていると思い出してしまった。 「オォォォオオォ!!」 組み付いたブグを振り払い、海中に蹴り落とす。 ビームサーベルを抜き、ミサイルを横薙ぎに払う。 ビームライフルの照準を合わせ、弾切れに気づいた。 「ちっ……」 ライフルのカードリッジと一緒に、ゼロは口の中に溜まった血を吐き捨てる。 ガンダムMk-II 試作0号機は人間の乗るMSではない。複雑な操作と、コクピットにかかるGはパイロットの神経と肉体を蝕む。 身体能力を強化した人間であるゼロだからこそ、扱える。 だがそれも、ゼロが十全の状態であることが前提だ。 「オマエ達なんかに、ニュータイプであるボクを倒せるものか!!」 哮りをあげ、ゼロは銃爪を弾いた。 彼を無視し、エネルギープラントに侵攻しようとするブグが爆散する。 「このボクを無視して、行こうというのかい! そんなこと、させるかよ!!」 ブッシやディザードザクしか残っておらず、ただ悪戯に撤退に時間を使う友軍に比べ ゼロのMk-IIはただ一機で戦線を支えていた。 284 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 2/13 :2011/05/01(日) 01 42 16.96 ID ??? 「なんだ?」 熱した鉄の糸を歩くような戦いを続けるゼロは、戦場の空気が一瞬変わるのを感じた。 僅かだが、セツルメント国家議会軍の動きが鈍ったのだ。 だがそれはゼロの奮戦によるものではない。それは当事者であるゼロが一番感じている。 「この無機質な殺気はなんだ!!?」 一瞬の停滞、その後にゼロを襲った感覚は巨大な敵の存在だった。 この停滞は戦況に対する反応ではない。戦闘方針の切り替わりによるものだ。 数多の戦場を知るゼロには、それが理解できた。いや、当然か。目の前に新手が現れれば、誰でもそう思う。 「最優先目標ヲ確認スル。機体名・ガンダムMk-II 試作0号機、パイロット・ゼロ=ムラサメ……」 NZ-000クィン・マンサ 最強のNT専用MSが、強化人間の宿命を背負った少年の前に立ちはだかる。 【―― 激突】 「なんで撃った!!」 「こっちにだって事情があるんだよ!!」 「俺にも言えない事情かよ!!」 「言えるんなら言ってるってんだよ!!」 DXを援護しようとデスサイズHにライフルを向けるガルスJを、ガロードは制する。 しかし、デスサイズHの後ろにはギラドーガとノブッシが既に展開していた。 ゼブラゾーンの住人達は、ガロードの制止を聞かなかった。やらねばやられる。 何より、ガロード自身がサテライトキャノンで火蓋を切ってしまった以上、制止に説得力がない。 「ガロード!!」 「頼む、引いてくれデュオ!! お前と戦いたくねえ!!」 「そりゃコッチの台詞だ!」 ビームライフルの軌跡が乱れる宇宙空間で、デスサイズHはアクティブクロークを広げていない。 それは防御を優先している現れだった。 「コロニーを……ゼブラゾーンのみんなを助ける為なんだ、信じてくれ!」 「ソイツらを助ける為に、アイツが……ゼロの夢が犠牲になっていい訳がねえだろうがよ!!」 ギラドーガのビームマシンガンをガロードが避ける。 ドライセンのトライブレードをデュオが切り捨てる。 戦場で、ただ二人だけが他を傷つけることを躊躇っていた。 「お前が俺の立場なら、信じられるのかよ! 自分達に喧嘩売ってきた俺を!!」 「信じるに決まってんだろ! ダチじゃねえかよ! お前は違うってのかよ、デュオ!!」 「違わねえよ! 今だって、お前のことを信じてらぁ!!」 ガロードは、近づいてきたギラドーガのビームアックスの柄を刈り取り、ブレストランチャーで頭部を破壊する。 デュオは、ガザCのナックルバスターをものともせず弾くと、バスターシールドで上半身と下半身の接続部を貫く。 「けどさ!」 「でもよ!」 「「ここは譲れねえんだぁぁぁぁ!!!!」」 285 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 3/13 :2011/05/01(日) 01 43 21.31 ID ??? 【―― 戦場(3)】 背後に回ったクィンマンサのファンネルに、片腕を失ったMk-IIが反応する。 桃色の粒子が漏斗の真ん中を貫き、空中に鉄片を散らす。 だがその瞬間、別のファンネルがMk-IIの頭部を破壊した。 「このボクが……キサマのような雑魚に!!」 クィンマンサの胸部が発光する。メガ粒子砲だ。 ゼロは回避の為にバーニアを噴かした。 だが…… 「燃料切れ!?」 ガンダムMk-II 試作0号機の欠点の一つに、稼動時間――継戦能力が低いという事があった。 燃費はいつだってMS開発を悩ませる要因だ。MS戦が行われるようになって戦艦の価値は相対的に低下した。 旧世紀の大戦で航空機に戦艦が為す術もなく敗れたように、MSにとって戦艦はただの的であった。 MSの戦闘区域に戦艦が近づくことは死を意味する。しかしMSの輸送、そして補給の為に戦艦は不可欠であった。 その為、MSの活動時間が長ければ長いほど、戦艦と主戦場との距離を離すことができる。 あるいは補給までの時間が長ければ長いほど、戦力の入れ替えというウィークポイントを減らすことができる。 試作機として予算を度外視して性能を追求したMk-II0号機は、この基本法則に反していた。 「死ぬのか…?」 自分に狙いを定める黄色の光をゼロは茫然と見つけた。 恐怖や無念は確かにある。引きつった情けない笑いが、コクピットの中で反響している。 その一方で不思議と「こんなものだ」とゼロは認められる気がした。 コロニー落としの原体験がそうさせるのかも知れない。 あの時も……人の命は一瞬で消えていったのだから。 『諦めるな!!』 脳に直接響いた男の声は、ゼロを諦観から引きずり上げた。 Mk-IIの脚部を自ら破壊しろ。その爆風でメガ粒子砲の射線から外れるんだ!――男の声が響く。 NT同士の共振……ゼロにも経験がないわけではない。 だがその男の意志は、彼が今まで触れてきた誰の意識よりも健やかで真っ直ぐだった。 「クロス…ボーン……?」 ゼロが視界に捉えたその男は、その男が駆るMSの額には海賊を示す骨十字が在った。 「所属不明機ヲ敵機ト認定。排除スル!」 招かざる客人へ、クィンマンサがファンネルのもてなしを行う。 だがマントを羽織った海賊は、レーザーの雨をモノともせず潜り抜けると、巨大な剣でファンネルの群を砕き薙いだ。 「シナプス、いやアンドル=パークウェスト!! こんな戦いは終わらせなくちゃならない! じゃないとお前は、彼女の所へ戻れなくなるぞ!!」 286 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 4/13 :2011/05/01(日) 01 44 39.01 ID ??? 【―― 兄弟(3)】 ムサカの艦橋で不機嫌に座る上司に、部下は訊ねた。 「出撃しないのですか?」 ギュネイはその自身よりも一回りは年上の男を軽蔑するように見返した。 デップリと太った体型からして、この男は一度もMSに乗った事などないのだろう。 「ミノフスキー粒子が散布された状況で、サテライトキャノンの狙いがついた それがどういう意味なのか分からないのかよ!?」 「は?」 「ガイドレーザー代わりのMS、あるいは戦闘機が接近していたと考えるべきだろうが! そいつを叩かない限り、第二射、第三射の可能性があるんだ! 俺がアイザックを出撃させたのを見て分からなかったのか!」 頭ごなしに年下の男に無知を指摘され、部下の男は顔を引きつらせた。 実際、ギュネイの着眼点は悪くない。事実はジャックがガロードに座標を教えたからであるが 断片的な状況から出した答えとすれば及第点であろう。しかし、人の上に立つ者としては落第であった。 シャアやナナイが、ギュネイを抜擢しながらも部署の長としてではなく手元に置くのは こういう部分を自分たちの近くで矯正させる為であったのだが、ギュネイ本人はそれに気づいてない。 「レーダーに反応!」 「やはり居たな! 照準合わせろ、撃ち落としてやる」 「待って下さい! これはウェイブライダー……MSZ-006Ζガンダムです!?」 「何……? いや、DXがいるならΖガンダムが居てもおかしくない!」 「ですが、信号は中立です。ホワイトフラッグも……通信を要請しています」 ギュネイは暫し考え、通信を許可した。 ムサカのモニターに、Ζガンダムのパイロット・カミーユと黒髪の少女の姿が映る。 黒髪といってもカミーユの幼馴染みであるファ=ユイリィではない。 その少女は、先日ソーラーパネルを盗み出したゼブラゾーンの少女だった。 「戦いをやめろ、ギュネイ=ガス!」 「弟から先に説得したらどうだ?」 頭ごなしに停戦を要求され、ギュネイは苛立つ。 元より、彼はカミーユが好きではない。カミーユが天然のNTであるという事もあるし、 シャアが彼を評価しているということに(本人は認めないだろうが)嫉妬を覚えている。 ただ……カミーユの頬に真っ赤な手形がついてることに触れてやらないのはギュネイの優しさだろう。 「それは仕組まれていた事なんだぞ!」 「仕組まれていた?」 「お前は、人間は宇宙空間に投げ捨てるような人でなしの口車に乗せられて戦っているんだ! それはいけないことなんだ!! 大尉がお前にそんな事を期待したのかよ!!」 287 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 5/13 :2011/05/01(日) 01 46 44.17 ID ??? 【―― 機械】 「なんとぉぉーーー!!」 クロスボーンガンダムの大型スラスターは、木星の高重力化での機動力を確保する為に設計されたものだ。 当然、木星よりも低い重力である地球上でも、その推進力を大いに発揮することができる。 四基のスラスターを自在に使い、常識外の軌道でクィンマンサの巨躯を飛び越えながら、その肩をシーブックは斬りつける。 「反応ガ上ガッタ?! データ修正、攻撃ヲ再開……」 「機械のすることではぁぁーー!!」 メガ粒子砲を潜り抜け、クロスボーンガンダムのビームザンバーがクィンマンサの動力部に袈裟懸けに食い込む。 「マタ反応速度が上昇!? 理解不能! 理解不能!」 「簡単な事だよ。初めは本気じゃなかった。俺の80%をお前は100%だと勘違いした。 そして、90%、100%、120%と力を出す俺に対応することができなかったのさ!!」 「120%ダト!?」 「忘れたのか? 人間ってのは、100%以上の力を出せるんだぜ?」 「何故ダ……?」 「そりゃぁ……」 クロスボーンガンダムのバーニアが青白い光を吹き上げる。 ビームザンバーがクィンマンサの装甲を押し溶かし、その巨大な身体を二つに分けた。 「夢とか誇りとか友情とか……愛とかが、そうさせるんだ」 「愛……?」 「だから、人間は機械なんかに負けはしないのさ」 ヒビ割れた大地に機械の巨人が砂煙を巻き上げ、唸りをあげて沈む。 しかしそれは戦いの終わりを告げる陣太鼓ではなかった。 「何……!?」 赤茶けた崖の上を埋め尽くす無数の褐色の機体。 昆虫から進化したような、異星人を思わせるグロテスクなソレは しかし何も感じず、何も与えない無機質な二つの目で、シーブックを見下ろしていた。 「戦闘プロ…グラム"シナプス"ノ…インストール…ガ終了シタヨ…ウダ……」 「シナプス? シナプスはお前自身のことじゃないのか!?」 「"シナプス"ハ、"MWレイ"ノ戦…闘プログラムノ、ノ、ノ……」 「クソッ、この機械壊れやがった……ッ!」 MWレイと呼ばれたその機体は、次々を崖を降りシーブック達に迫ってくる。 無機質な機械とはいえ、その行動目的――敵意は明確であった。 「ゼロ、君は下がっているんだ」 「人間は、機械なんかに負けないんだろ? キンケドゥ。 Mk-Ⅱはこんな状態だけど、砲台ぐらいならできる。 感謝しろよ、海賊。このボクが援護してやるんだからな!!」 ゼロの説得を諦めたシーブックは、ビームザンバーを構えた。 シーブックは目の前の大軍と戦う以外の選択肢を考えていない。 自分が受けた依頼は「婚約者を捜して欲しい」なのだ。 シナプスはレイチェルの捜しているアンドルではないのだから。 彼が元に戻る為の方法、それはこのモビルウェポンの先にある――シーブックの海賊としての勘が、そう告げていた。 「いくぞ! 海賊らしく……頂いていく!!」 288 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 6/13 :2011/05/01(日) 01 50 28.56 ID ??? 【―― 強敵】 DXのビームライフルが、デスサイズHのアクティブクロークに弾かれる。 四枚の外套を器用に一枚だけ動かして本体への傷を防ぐ。だが、それが一瞬の死角を生み出すことをガロードは熟知している。 スロットルを全開にして、加速Gに耐えながらデスサイズHの懐へと飛び込むガロード。 デュオも自機の特性はガロード以上に理解している。バルカンの牽制を交えながら、DXのビームサーベルを受ける覚悟を決める。 覚悟を決めれば、その衝撃に備えることができる。衝撃に対する動揺を抑えれば、それだけ次の一手が早く打てる。 「肉を切らせてぇ、骨を断つってやつだぁ!!」 接近すればするほど、長柄のツインビームサイズは取り回しが悪く不利になる。 しかしデスサイズHにはバスターシールドというもう一つの刃があった。 シールドからビームを発生させながら拳を叩き上げ、デュオはDXの腰を抉り斬った。 「骨を切らせて内臓殺しぃ!!」 破損により機体バランスを崩したDXだったが、ガロードはそれすら利用して鉄拳をデスサイズHのコクピットにめり込ませる。 予測してない衝撃に、デスサイズHの中のデュオは脳を揺さぶらせられる。 僅かな間、視界がブラックアウトする。その時間が致命的だとデュオは知りすぎる程知っていた。 「ガンダムファイト第一条、頭部を破壊されたモノは失格ぅぅ!!」 ビームサーベルを握ったまま、ガロードはデスサイズHの頭部を殴打した。 DXのビームサーベルはナックルガードが付いている為に、邪道ではあるが打撃武器としての使い道がある。 「やってくれるじゃねえか、ガロード!!」 デュオは上部に展開しているアクティブクロークを稼働させ、DXの肩を打擲した。 これも本来の用途とは異なる、想定外の使い方だ。現にアクティブクロークは衝撃に耐えきれずひしゃげている。 しかし、だからこそ奇襲になりえる。 「うぉおらぁぁぁぁあ!!」 「くっ!!」 289 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 7/13 :2011/05/01(日) 02 04 05.95 ID ??? 衝撃で互いに弾け飛んだことで二機の間に距離が生まれる。それはツインビームサイズの距離だ。 デスサイズHの二刃の鎌がDXを狙う。 それを防ごうと向けたDXディフェンスプレートは、あえなく両断された。 だが、DX本体がデスサイズHの間合いから逃げ出す時間稼ぎはしてくれたようだ。 漆黒の宇宙を駆け上がるDXを見上げ、デュオは不敵な笑みを浮かべた。 それは強者への尊敬と、それと戦うことに対する高揚の現れだった。 「地球育ちとは思えねえぜ、ガロード!」 無重力空間でのバランス感覚、それは訓練でも中々養うことができない天性のモノだ。 デュオは同じガンダムパイロット達の中で最も宇宙空間での戦闘に優れている。 天賦の才を持ち、さらにその人生の大半を宇宙で過ごしてきたという経歴が、彼にバランス感覚という武器を与えた。 そのデュオにガロードは食らいついている。 ガロードもまた、天に才能を与えられた者であったとしても、デュオとの経験差を埋めたもう一つの要因が必要だ。 それはおそらく、直感力だろう。 生身でMSを相手にするような綱渡りの生き方をしてきた結果かも知れない。同じく、物心ついた時には戦場にいた トロワがガンダムパイロットの中で最も直感力に優れているように。あるいは、NTの兄弟の中で育った影響かも知れない。 兎に角、ガロードはその類い希な直感力で、デスサイズHのハイパージャマーによる計器の誤差すら埋めてくるのだ。 「へっ……」 ステルス機であるデスサイズHが、メインモニターを破壊されては世話ない。 それもここ二日で二回もだ。厄年なんじゃないかと、デュオは牧師らしく非科学的な事を考えてみたりする。 基本的に口に出そうと出すまいと諧謔に溢れているデュオの性格は、戦場という空間に於いては心に余裕を与える。 これもまた、デュオの才能の一つだろう。 腰部にダメージを受け動きが鈍いDXを、不鮮明なサブカメラの画像で追いながらデュオは操縦桿を握った。 「そういや、ガチで喧嘩したことってなかったよな!!」 291 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 8/13 :2011/05/01(日) 02 06 01.61 ID ??? 【―― 介入】 ビームダガーをMWレイの頭部に沈める。 シーブックが撃破したレイの数はこれで17機になる。 しかしそれでもレイの総数から言えば一毫にも満たない。 既に何十機ものレイがシーブックとゼロの防衛ラインを超え(というより無視し)、エネルギープラントへ向かっていた。 ゼロの家族達や、ネオジオン社やネオジャパンの技術者達はもう既に海へ脱出しただろうか…… シーブックは歯を食いしばりながら考えた。その間にも敵は自分に群がってくる。 既にABCマントはその意味を成さず千切れ消え、クロスボーンガンダムの身体には無数の傷がついている。 「こんのぉぉぉぉ!!!」 やけくそ気味にビームザンバーを振り回す。 レイを2、3機巻き込んだ代償に、無防備になったクロスボーンガンダムは敵の突撃を受け、地を転がった。 「ッ!?」 追撃を仕掛けようとしたレイが、ビームの攻撃を受けて爆散する。 そのビームは、友軍であるゼロがいる方角とは別の方向から発射された。 「無様じゃないかぁぁキンケドゥゥーーーー!!!」 「X2? ザビーネか!?」 「キンケドゥさん、一度撤退して補給を受けて下さい!」 「トビアか!!」 二機の海賊が、地平線を埋め尽くすMWの大群に穴を穿つ。 その穴を広げるように、ビームの雨が戦場に降り注いだ。 「なっ……」 銀色のガンダムの一団が弧を描きながら、クロスボーンガンダムと連携し、レイを破壊していく。 彼らはクロスボーンバンガードの仲間ではない。キンケドゥであるシーブックがその存在を知らないからだ。 彼らの名は―― 「僕達はイルミナーティ。平和の番人、影ながら戦いに介入し、闘争の火種を消す者さ」 白鷺を思わせるような細身と鋭角のシルエットのガンダムは、Iセイバー――別名、イリュージョンと呼ばれる機体だ。 そのイリュージョン部隊のリーダー、クロスボーンガンダムのモニターの向こうでサムズアップをしている男 ――フィリッペ=サン==シモンこそ、トビア達の依頼人であった。 「モビル・ウェポン計画は続いていた。それは阻止しなければならない。 だが、"どこで"続いているか……それを掴むまでに随分と時間がかかってしまった」 292 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 9/13 :2011/05/01(日) 02 07 16.58 ID ??? 【―― 真相】 コロニー落としによって忘れられた大地と化したオーストラリア――… 考えてみれば、これほど秘密実験に適した場所はなかった。 セツルメント国家議会軍は、ここで新型MS・レイの開発と そのレイに搭載する戦闘プログラムの開発を行っていた。 戦闘プログラムのモデルに選ばれたのは歴戦の軍人であるアンドル=パークウェスト。 しかし、MWは人が操縦しない事を前提とした兵器である。 人に可能な事を機械が行っても、それは既存の兵器を超える事にはならない。 そこでMW計画の責任者であるジャック=ヘイル中佐は、さる凍結されたプロジェクトに目を付けた。 シナプス計画……その目的は機械兵士を完成させること。 人から感情を切り捨て、合理的な判断を下す脳を 人から限界を切り捨て、壊れることのない肉体を そうして人の枠を超えた兵士は、MWの戦闘プログラムとするのに相応しい存在だった。 一人の軍人を犠牲にし、シナプス―MW計画は狂気をパートナーにステップを踏んでいく。 × × × × × 計画も佳境に差し掛かった頃、何度目かの模擬戦闘実験での事だ。 「シ、シナプス機、ロストしました!」 「何!?」 プロジェクトの要であるシナプスを見失った彼らは、何度か捜索隊を出した。 シナプスの相手に用意した無人機は破壊されて見つかったが、シナプスとレイの姿はどこにもなかった。 それでも広大なオーストラリアの地を、MS一機で脱出するのは不可能だとジャックは高をくくっていた。 ゼロがオーストラリアにエネルギープラントを作る計画を打ち立てるまでは。 公にできない秘密裏のプロジェクトを理由に、ゼロの計画を妨害することはできない。 結果として、既に量産されプログラムを搭載する段階であったMWレイの工場は隠蔽、封印することにし エネルギープラント開発にセツルメント国家議会も参加することで、工場の監視とシナプスの探索を続ける事になった。 293 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 10/13 :2011/05/01(日) 02 10 30.47 ID ??? しかし、セツルメント国家議会に割り当てられた区画を幾ら捜してもシナプスの姿を見つけることができなかった。 とすれば、他の区画に存在している可能性が高い。シナプスの乗るレイが発見されたという報告は聞かないが もし見つかれば世論はセツルメント国家議会を許さないだろう。 ジャックはゼロやネオジオン社、ネオジャパンを排除して、セツルメント国家議会がエネルギープラント開発計画を担う、 あるいは計画自体が頓挫し、彼らがオーストラリアから撤退する……そういう状況を作り出し オーストラリア全域にMSを動員しても懐疑を受けない状態を作ろうと、シーバルチャーや傭兵を利用してきたが、それも上手く進まなかった。 元より、タカ派のこの男はまどろっこしい事が苦手であり、軍事力でオーストラリアを制圧し、シナプスを確保するべきという考えを持っていた。 シナプスを確保してしまえば、彼のデータを工場で待機しているMWレイにインストールし、その戦力で世論を黙らせることもできる。 それを行わなかったのは、単純に現地の戦力ではネオジオン社とネオジャパンの戦力に敵わないからであった。 × × × × × 「彼女をジャック=ヘイルは利用したんだ。オーストラリアの守りを薄くする為に!」 「確かにフィルターを盗んだことは悪かったよ! でも他の事は濡れ衣だ! 私達はやってない!」 Ζガンダムのコクピットから告げられた真実に、ギュネイは無言で頷いた。 カミーユの通信と前後して、地上に残った部隊からセツルメント国家議会軍の攻撃を受けたという連絡が入っていた。 ムサカにΖガンダムから送られてきた資料が届く。シナプス―MW計画の全容だ。 それはキラが探り出したものを、カミーユが奪ってきたものだった。 偶然とは恐ろしいものだ。NTの修羅場から逃げ、隠れる為に偶々キラの部屋に転がり込んだカミーユは そこで弟が妙な事件に首を突っ込んでいるのを目撃した。 シンと並んで兄弟一沸点が低い兄・カミーユに問い糾されて、キラはあっさりとガロードを売った。 「弟には俺からキツく言っておく。だから今は……」 「ふん! お前の弟やそこの女の事なんて構っていられるか! 勝手にしろ」 今から地球に戻っても遅い。だが幸いにして、シナプス-MW計画の頭であるジャックは宇宙にいる。 ギュネイは愛機ヤクトドーガのコクピットへとその身を走らせた。 294 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 11/13 :2011/05/01(日) 02 13 04.93 ID ??? 【―― 親友】 ジャック=ヘイルはガンダムが嫌いだ。 それは、彼のかつての部下・マーク=カランがガンダム乗りであるという、そんな子供じみた理由だった。 マークは有能なパイロットだった。大人しく自分の命令を従う駒であったのであれば 自分は今頃もっと上の地位に居ただろうし、マークは自分の片腕として十分な名誉と富を得ていただろう。 それをマークは事あるごとに自分とぶつかった。自分が欲する者をマークは欲しなかった。 だというのに、マークは誰からも愛された。 ジャックはそれが理解できない。正しくは許せないと言うべきだが、その自覚はジャックに無い。 だからジャックは自分の言うことを聞くマーク=カランを欲した。 彼が見るマーク=カランとは、ただのMSの操縦に優れたパイロットであり、それは機械で代用できる筈であった。 今、ジャックの目の前でガンダム同士が戦っている。 マークと同じ、人よりも優れた力を擁しながらも、その力の使い方を知らない愚か者だ。 愚かだから、こうして自分の手の平で転がされ、戦いあっている……ジャックは哄笑した。 「これからはモビルウェポンの時代なんだよ! ガンダムなどは滅びればいい!」 死神と呼ばれたガンダムがツインビームサイズを逆手に構え、加速する。 15年目の亡霊と呼ばれたガンダムがビームサーベルを振りかぶり、突進する。 両者の装甲に剥げていない所などどこにもない。 両者の戦いに手加減など一度もない。 音を介さない真空の宇宙空間であるのに、その二機がぶつかり合う瞬間だけは 二人の少年の咆哮が聞こえた気がした。 「うぉおおぉーーーーーー!!!」 「でやぁぁあぁあぁーーーー!!」 × × × × × ガンダム同士の戦いは終わりを迎えた。 ノズルが焼き溶けんばかりに噴かしていたバーニアは停止し、敗者は無重力の海にその身を任せる。 「………はっ」 「………へっ」 ビームの出力を切ったサイズを振り抜いたデスサイズHの姿が、ガロードの前にある。 ビームの出力を切ったサーベルを振り下ろしたDXの姿が、デュオの前にある。 「はっ、ははは……」 「へっ、へへへ……」 最後の瞬間、二人は共に自分が敗者になることを望んだ。 そうして黒いガンダムの戦いは、二人の敗者を生むことで決着したのだった。 「ったくよ、人の善意を無駄にしてくれやがって」 「お前の善意なんて気持ち悪くて受け取れるかっての!」 「その言葉、熨斗つけて返すぜ」 決して自分の役割が間違っているとは思わない。ドブ臭い役をやるために相棒と戦い続けてきた。 それでも、ガロードにならその相棒を壊されてもいいと思った。 決して自分の道が間違っているとは思わない。我が道をただひたすら走ることに疑問はない。 それでも、デュオになら殴られてもいいと思った。 「「お前はそういう奴だからな」」 スッキリとした顔で、悪ガキ二人は笑い合った。 295 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 12/13 :2011/05/01(日) 02 21 16.54 ID ??? 【―― 王手】 「なんだ、それはぁ!!」 ブグがDX目がけてサーベルを振るう。 だが、デスサイズHのビームサイズに阻まれる。 「おいおい、不意打ちは卑怯だぜ、ジャックのおっさん」 「悪役は何してもいいんだよ!!」 「デュオ!!」 蹴り飛ばされたデスサイズHを受けとめるDXの姿に、ジャックは唾を吐く。 「敵同士で馴れ合ってるんじゃぁない! どうしてガンダム乗りは俺の言うことを聞かないんだ、ガンダァァアム!!」 「どんなMSに乗ってようと、人質を獲る奴の言うことなんて聞くもんかよ!」 「人質?!」 「あ、ヤバっ……」 口止めされていた事を思いだし、ガロードは慌てて口を押さえる。 ちなみに、昔ガロードもティファを人質にしてたよね?というツッコミは無しだ。無しったら無しである。 「ゼブラゾーンのガキなら、もうとっくに捨ててしまってるんだよ! ハッハッハ!!」 「なっ……テ、テメエ!!」 「犯罪者に人権なんてあるわけないだろう!!」 「お前が決めることかよ!!」 「決めるんだよ! 世界の法は、セツルメント国家議会が決める!」 「それがお前の野心か、ジャック=ヘイル!!」 296 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.03) 13/13 :2011/05/01(日) 02 22 16.01 ID ??? 「カ、カミーユ兄?!」 ヤクトドーガを乗せたウェイブライダー、そこから聞こえる声は間違いなく兄の声だった。 それだけでガロードは未来を予知した。修正されると。 カミーユが「宇宙を乱す物の怪め!」だとか「お前の存在そのものが鬱陶しいんだよ!」だとか 言葉の暴力を連打する間、ガロードはこの後どうやってトンズラするかをひたすら考えていた。 「ガンダム兄弟だけにいい格好させるかよ!」 説教タイムに痺れをきらしたギュネイが、なにか死亡フラグっぽいセリフと共にファンネルを飛ばす。 不規則な軌道を描き、ヤクトドーガのファンネルはブグの死角を取るように動き回った。 「ぐっ!」 ジャックは回避を試みるが、三発目を避けたところで被弾、そのまま体勢を立て直せずに嬲られた。 コクピットにビームサーベルを突き付けられ、ジャックは自身の敗北を認めざるをえなくなる。 「これでお終いだな、ジャック中佐。言いたいことがあるなら法廷で話すといい」 「エンディングだと? すでにモビルウェポンは動き出しているんだ! 停止権限は私にある。だが、オーストラリアの基地で直接私が停止命令を行わなければ停止しない仕掛けだ。 指紋、網膜、声紋の三重の照合で私本人だとメインコンピューターが判別してなぁ!!」 地球にジャックを連れてトンボ帰りをしなくてはならない。 しかしゼブラゾーンは地球からは遠すぎた。それに大気圏突入可能の戦艦、MSを用意する必要がある。 ジャックを押さえれば戦いは終わると踏んでいたギュネイやカミーユは、誤算に頭を抱えた。 「ハッハッハ! 私を捕虜にするならもう少し丁重に扱って貰おうか! いずれガーノー総督が私の身柄を要求するはずだ。 いや、その頃にはガーノー国家議長かな? ふふふ……セツルメント国家議会が地球圏の覇権を握るんだ! わかるか?」 勝ち誇るジャックに、ギュネイはビームサーベルをコクピットにそのまま突き刺したくなる衝動を堪えた。 ここでジャックを殺しても、なんの解決にもならない。 そんなギュネイの様子にジャックは一層気を良くし、スピーカーが通信を拒絶したくなるような気持ちの悪い笑いを続けた。 「オートマチックの戦争をするってことはなぁぁ人の本能を眠らせるってことだろぉがぁ! そんな考えで、地球圏の覇権なんざ握れるわきゃぁねぇぇだろぉぉぉぁぁぁぁ!!!」 そんなジャックの馬k…高笑いを遮り、突如現れた翡翠色のMSから絶好調な子安ボイスが放たれた。果てしなくウザい。だがそれがいい。 「なっ…」 「ギンガナムのおっさん?!」 「それに……エンジェルハイロゥ!?」 > To be continued...
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GX-9901-DX ガンダムDX(ディバイダー) [部分編集] 放たれた刃 UNIT U-X101 茶 2-6-2 R ガンダムX系 MS 専用「ガロード・ラン」 プリベント(5) 戦闘配備 バルチャー 範囲兵器(5) 《(1)》特殊兵装〔ハモニカ砲〕 《[2・6]》換装〔ガンダムDX〕 (自動A):このカードは、セットカードがセットされている場合、「高機動」「範囲兵器」+1を得る。 宇宙 地球 [5][3][5] 大量の特殊効果を持ったガンダムDXのバリエーション機。 戦闘配備にバルチャー、範囲兵器に特殊兵装と山積みであるが、セットカードのセットで高機動まで追加される。 特殊兵装のハモニカ砲は勿論、キャラクターのセットでも自動Aは起動する。高機動で交戦しにくいため、ガロード・ラン《DB7》との相性が良い。 また、捨て山の利用はお手の物である茶に属するため、特殊兵装を持つことも大きなメリット。 キョウジ・カッシュも存在する色の為、組み合わせ次第ではかなりの制圧力を持つ。 換装も持っている。コストは同じのため早出しはできないが、ガンダムDX(Gファルコン装備)と一緒に使うことで、毎ターン換装することも可能。 関連 ハモニカ砲 兵装
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206 名前:委員長登場1/3 :2014/04/01(火) 19 41 50.42 ID ??? 兄弟が出てこない+自分設定なので気に食わなかったらパラレルパラレル~ 量が多くなったので3つくらいに分けます とある日の喫茶M&S ソーマ・ピーリスとフェルト・グレイスは、友人であるティファ・アディールに相談したい事が あると呼ばれていた。 ソーマ「しかし、ティファが私たちに相談とは珍しいな」 フェルト「そうね、どちらかと言えば私たちが相談することのほうが多いものね」 ティファは天然で少し抜けたところがあるものの、大抵の困ったことは恋人であるガロード・ラン に相談することが多く、むしろソーマ達二人のほうがその人脈を頼みにしている節が会った。 少しして店の入り口からティファが入って来た。 ティファ「遅れてしまって、ごめんなさい。待たせちゃいましたか?」 ソーマ「いや、私たちが早く来すぎただけだ。あなたが気にする必要はない」 と定番のやり取りをしていると、ティファの後ろに見慣れない少女が一人立っていた。 207 名前:委員長登場2/3 :2014/04/01(火) 19 43 58.34 ID ??? ティファ「さぁ、あなたも座って」 ティファは後ろの少女に座るよう促すと、少女を二人に紹介した。 ティファ「彼女は、チナ・コウサカさん。美術部の後輩なんです」 チナ「どうも初めまして。チナ・コウサカです。ティファ先輩にはいつもお世話になっています」 ソーマ「こちらこそ初めまして。ソーマ・ピーリスだ」 フェルト「私はフェルト・グレイス。よろしくね」 そんなやり取りをしているとティファが口を開く。 ティファ「実は相談をお願いしたいのは私じゃなくて、彼女の事なんです」 ティファが言うには、彼女はある男子に片思いをしているのだが、自身の性格が災いしていまひとつ 積極的になれず、どうしたらその男子と仲良くなれるか解らず困っているらしい。 そして、彼女が悩んでいる事を察したティファが声をかけて、相談に乗ったのだが、自分だけでは 力不足と感じたため、今回二人にも相談することになったのである。 ソーマ「確かに片思いという状況はティファとは無縁だものな、私たちを頼るのも解る」 ティファとガロードの仲の良さは近所でも有名だが、ガロードが積極的に動いた結果としての今の 関係であり、ティファ自身が恋心を自覚した時にはすでに両想いだったため、こういった相談には 不向きであった。 208 名前:委員長登場3/3 :2014/04/01(火) 19 52 59.04 ID ??? フェルト「それで、相手の男の子っていうのは誰か聞いても良い?」 チナ「あ、すみません言ってませんでした。同じクラスのセイ・イオリ・ガンダム君です」 その姓を聞いて二人は(また、あの一家か)と思いつつ、初めて聞く名前に二人は困惑した。 ティファの恋人であるガロードの兄弟であり、近所でも有名なガンダム家とは二人も個人的に付き合いが あり、何人かとは知り合いであるが、大半が一癖も二癖もある人物でまた、兄弟の数も多いため、全員 知っているわけではなかった。 フェルト「そのセイ君っていうのはどんな子なの?良かったら教えて」 チナが言うには普段はとっても優しくて真面目なんだけど、ガンプラバトルの大会が近付くと授業中 だろうと新作の事ばっかり考えてしまう、そんな癖のある子らしい。 ソーマ「相手の好きなものが解っているのなら話は早い。貴女もガンプラバトルを体験してみるといい 私たちも協力しよう」 フェルト「相手と同じ趣味があるとそこから会話が繋がるから仲良くなるのも早いものね」 二人のその言葉によって、チナはガンプラバトルの世界へと足を踏み入れるのであった。 続かない
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450 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/02(水) 14 13 54.21 ID ??? このまま技術的な番組SS書くかな ほこ◯てネタでいいか? 452 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/05/02(水) 16 08 51.10 ID ??? ヒイロ「矛盾といえばヴァイエイト・メリクリウスだな」 デュオ「あれは俺がデスサイズヘルでぶった斬ったけどな」 トロワ「そういえばカトルを説得するのは苦労したな」 カトル「あの時は、ほんとゴメン」 五飛「くそっ 話の輪に俺は入れない」 458 名前:450 :2012/05/02(水) 19 00 31.14 ID ??? ロラン「では行って来ますね」 マイ「あ、僕も仕事に…」 ガロード「沙慈にジャンクの在り処を教えてもらったんだ!ちょっくら行ってくる!」 アムロ「ロランが久々の遠出か…最後の遠出はいつだったっけ?」 シャギア「一ヶ月と20日前の月に行ったっきりだ」 ララァ「ふふふ、空中分解対決楽しみね」 「ほこ×た◯」 ガロード「なんでCMのカットにシャギアがいるんだ!」 キャプテン「変態なのでロランの行動を知っているからという確率68.6419%」
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833 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/29(日) 21 08 01 ID ??? モノマネ大会 リボンズ「僕が1番上手くガンダムを扱えるんだ!」 リジェネ「人が、安心して眠る為には!」 ティエリア「了解した、シュウト」 ヒリング「あんたは口を挟まないで、ホイサッサ」 ブリング「エレガントに」 リヴァイヴ「美しい…」 ディバイン「君も死んだ方がマシな口かね?」 ジュドー(似てる……って言ったほうがいいのか?) ガロード(んなこと言ったらロラン兄はともかくアムロ兄が超絶に怒りそうだろ…) コウ(一部誰も知らない人の真似なかった?) シーブック(あとお前達、ひそひそ話していてもジュドーからアムロ兄さんにもう漏れてるぞ) 834 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/29(日) 21 12 57 ID ??? 828 せっちゃんが目を輝かせてそうだなw せっさんはわからないけど 835 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/29(日) 21 16 23 ID ??? ジュドー「あ、アムロ兄ちゃんから伝言きた」 ガロード(携帯要らずかよ) ジュドー「『モノマネばかりしてないで自分のセリフでしゃべれ、これだからイノベーション(創造性)のないムノベーターは』だって」
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1時ごろ部屋で…。 コウ「暇だ…。休みなのは大学生だけ…。宿題も終わらせたし…やる事がない…。 アルも友達と遊んで遅くなるとか言ってたし…暇だしキースに電話を…。」 しかし、何処をどうかけまちがえたのかシーマにかかる。 シーマ「良いタイミングだねぇ。私も暇だったんだ。あんたの家に逝かせてもらうよ。 3時間後くらいにつくからねぇ…かくごをしときよ。」 コウ(まぁ…暇だったし…いいか。) この日、偶然皆が皆友人を呼ぶとは流石のコウも思っていなかったようだ。 そして、3時間後…。 シーマ「来てやったよ。暇だったんだろう?」 コウ「…はい。」 シーマ「こうやって人の家に地上げ以外で上がるのは久しぶりでねぇ…。楽しませてもらうよ。」 コウ「…はぁ…。」 シーマ「もっとしっかりおし!それだから目立たないんだよ。…誰か来たようだよ。」 カミーユ「ただいま~」 ファ「おじゃまします。」 コウ「どうぞ。 …ところでカミーユ、他の皆は?」 カミーユ「ジュドーとガロードは学校で花火暴発させて掃除、シーブックはバイト、ウッソは不明。 キラとロランとシーブックは多分もうすぐ…。」 シーマ「若い頃から男作って良いねぇ…。大事にしなよ。お互いさ。そうしないとこうかいするよぉ?」 カミーユ「…わかってます!そんな事は…。」 ファ「カミーユ、そんなきついいい方失礼でしょ。」 シーマ「なーに、気にすることはないよ。若いうちはこれくらい元気があった方がいいってもんだよ。」 カミーユ「この不快なプレッシャーは…キラはもうあの女とは別れたはずだ!ありえない!」 その10分ほど前…。 フレイ「あら、ウッソ君じゃないの。」 ウッソ「フレイさん、こんにちわ。久しぶりです。」 フレイ「何か用事でもあるの?貴方の家とはずいぶん違う方向みたいだけど…」 ウッソ「いえ、商店街の酒楽の近くを通ると危険なんでいつも遠回りしてるんです。 ちなみに今日は暇ですよ。」 フレイ「貴方の家に遊びにいって良い?」(チャンスね。これは) ウッソ「いいですよ。」 ウッソ「ただいま~」 フレイ「お邪魔します~」 カミーユ(…あの女か…不用意に怒らせると厄介だから当り障りの内容に…。それにしてもウッソは全く…。) コウ「あ、ウッソか。誰をつれてきたん…って!」 シーマ「あら、随分派手な服を着た子ね。服に着こなされている感じで。」 フレイ(怒りたいけど…ここで起こったら計画台無しよ。当てこするように…当てこするように…。) 「あら、そんな事はないわよ。それに、私は年増なのに地味に攻めるよりはましだと思ってるわ。」 シーマ「誰が年増ですってぇ?小娘にしては中々言ってくれるじゃないの。お茶をおねがいできるかしら?」 カミーユ(この悪意の充満した空間から早く逃げたい…。)「分かりました。」 ファ「随分険悪ねぇ…。」 ウッソ(襲ってこない綺麗なおねぇさんが3人もいる…幸せ…。) フレイ「…事実を言ったまでよ。いけない?」 コウ(これはどうやれば収まるんだ…?誰か来てくれ…。) シーマ「ケツの青い餓鬼が言ってくれるねぇ…。そんなに後悔したいのかい?」 フレイ「後悔?私が?笑わせないでよね。」 シーマ「生意気言ってると後悔するよぉ?」 脇で ファ「…一体何がおこってるの?聞いてたけど分からなくなってきた…。」 コウ「2人とも気が強いから…」 ウッソ(フレイさん…気が強くてなんかカッコ良い…) ジュドー「ただいま~…なんか剣呑な雰囲気だけどどうしたんだ?」 ガロード「今帰ったぜ~」 ハマーン「失礼する。」 カミーユ「…2人…にハマーン先生?こいつらが又なんかやらかしました? ささ、奥にどうぞ。」(この先生ならこの空気をどうにかできる…。) ハマーン「分かった。」 フレイ「…ハマーン先生!」 ハマーン「お前は…フレイ=アルスターか。」 シーマ「お、これは又熟年の方が来たねぇ…。まぁ仲良くやろうじゃないの。」 ハマーン「貴様と一緒にするな、年増。」 シーマ「言ってくれるねぇ…。あんたもそう年齢は変わらないはずだけどねぇ…。」 ハマーン「私は20だ!俗物が!」 フレイ「そうよ、ハマーン先生はあんたと違って若いんだから!」 ガロード「俺…ニュータイプじゃないけどさ…なんか凄いプレッシャー感じるんだけど…。」 カミーユ「…ああ…酷い事になってきたな…。」 ジュドー「すまねぇ…兄ちゃん。俺がガロードと昼食早食い競争からの大喧嘩なんてしなければ…」 ガロード「御免…。」 カミーユ「それ以前の問題だった。気にするな。」 ファ「あの人達…怖いわ…カミーユ…。」 コウ(何でこんな事になっちゃったんだろう…?ここは…地獄だ…。) ウッソ(綺麗なおねぇさんだらけ…幸せ…。) シーマ「大体、二人揃って赤髪にしちゃって、だらしないったらありゃしないよ。 どっかのアイドルにでも憧れたのかねぇ。」 ハマーン「これは地毛だ。」 フレイ「それに何であんな横恋慕女に憧れなきゃならないのよ!」 シーマ「お、なんかあの女に因縁でもあるのかえ?」 フレイ「貴方には関係ないでしょ?」 ハマーン「…横恋慕くらいでうろたえるとは…これだから俗物は。 もし好きな男がいるなら恋人がいようが婚約者がいようが奪い取るのが 女と言うものであろう。」 ファ「…聞き捨てならない…。」 カミーユ「え?」 ドモン「久々に帰ったぞ。」 レイン「お邪魔するわね。」 カミーユ「兄さん…どうにかして向こうの収拾を…」 ドモン「女の闘いには関わらんと決めた。あの陰湿なノリはついていけん。」 フレイ「そんな訳無いわ。横恋慕なんて卑劣以外の何者でもない行為よ。」 ファ「そうよ。最低の行為だわ。」 シーマ「これだからあまちゃんは…。そんなこと言ってると寝取られて泣くだけだよ。 寝取られる前に寝取る。これが女ってもんやぁね。」 ハマーン「そして、寝取られそうになったら男に嫌がられるくらいでも良いから 手段を選ばず捕まえて離すな。そう…今のフレイのようにな。」 フレイ「…そうなの…?」 レイン「騙されては駄目よ。横恋慕をされそうになった時は相手の女自身に文句を言い、 その上で男を引っ張ってくぐらいじゃ無いと駄目。捕まえて離さない程度なんて甘すぎるわ。」 ファ「…そうなの…?」 ガロード「どうなってるんだ?あれ。」 ドモン「女の闘いはいつ見ても怖いな…。」 ジュドー「フレイはキラ兄さんの事と重ね合わせてるだけ。昔は利用目的だったけど今はキラ兄さんが好きになった。 でもそれに気がついた時は兄さんはとっくにラクスさんの方へ…という訳。 多分ウッソに近づいてるのは将をいずんばまず馬を…って奴だろうな。 で、ファさんはカミーユ兄さんに関しての自分を重ね合わせてる。フォウさんの事があるからね。 シーマさんはどうせコウ兄さんを狙ってるだけ。正直柴豚はたいした障害にならないだろうけどね。 ハマーン先生はよく分からないけど、レインさんもファさんと似たようなパターンじゃないかな。」 ガロード「なるほどな。ま、説教されないですみそうだしいっか。」 (ハマーン先生はあんた狙いだっての。) …そして、夜…。 アムロ、シローが仕事が終わって帰宅、キラとシーブックがバイトを終わらせて帰ってきたときには、 家は凄い事になっていた。 シーマ、レイン、ファ、ハマーン、フレイ、そして偶然キラに PCのセキュリティを強化して貰った物を受け取ろうとして来たカガリ、ウッソが部活をサボった ことに憤慨して突入してきたファラ、ウッソをモドラット部に勧誘しに押しかけてきた カテジナ、ロランにお料理を教わりに来たソシエ、ガロードに商談を持ち掛けに来たパーラ、 更には職権乱用で美男子揃いのガンダム家連中に手を出そうと思って来たナタル、 等が大喧嘩を繰り広げていた。 アムロ「一体…」 シーブック「これは…」 シロー「何が…」 キラ「おこったんだろう…。」 カガリ「あ、キラじゃないか。まえ頼んでたあれ、完了したか?」 キラ「あ…ああ…。ところでこれは一体…」 フレイ「ちょっと、私のキラにちょっかいかけないでよ、男女!」 カガリ「てんめぇ、だーれが男女だ!大体キラはお前を避けてるだろうがどう見ても。」 ナタル「そこ、不穏当な発言をしていると異性間不純交際と見なして停学にするぞ!」 ファラ「それは職権乱用だろうが!!」(ナタルにギロチン延髄蹴り) アムロ「まさに修羅場だな…。」 キラ「いつ頃収まるんだろう…?」 コウ「はぁ…。」 因みにこの一件は、アルの偶然呟いた、 「そう言えばもうすぐバレンタインだね。楽しみだなぁ…。」 という発言で総員我に帰って帰っていって収まった。 勿論この後家族会議で、二股をかけている者、 及びそれに類する状況の者は当日それなりに工夫をする というルールが決められた。 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ガンダム一家 シーマ・ガラハウ ヒロイン ファ・ユイリィ フレイ・アルスター レイン・ミカムラ
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556 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 20 27 53 ID ??? セイラ「……兄さん、アムロ」 シャア「おぉ…アルテイシア…何の用だ?」 セイラ「お二人は明日退院です、おめでとうございます」 アムロ「セイラさん、まだまだ治ってませんよ!」 セイラ「その……院長が」 インチョー「603号室のエドワウさんとジョンさんな…明日退院だ」 セイラ「しかし…まだ完治していませんよ。医師として…」 インチョー「分かっている…だがな…苦情が相次いでいるのだよ…これを見たまえ」 『夜中に変な女の声が聞こえて来て眠れない』 『弟さんたちがやかましい』 『変な見舞客ばかりで怖いです』 『チクショウ!女ばかり見舞にきやがって!!』 セイラ「(最後の…これ、兄さんの字かな?)…わかりました。その旨を伝えます」 インチョー「すまないな……」 セイラ「……と言うことなんです」 シャア「(´・ω・`)」 アムロ「(´・ω・`)」 セイラ「弟さん達にも電話して、明日には帰れる準備をしておいて下さい…本当にすみません…では…」 シャア「……ぬう」 アムロ「……あ、頭が…」 558 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 21 02 46 ID ??? つ レイン レイン「おかしいわね、ドモンならこの薬で治るのに……」 アムロ「………………!!」 ←悶絶中 シャア「………………」 ←再起不能 559 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 21 04 30 ID ??? 結論:アムロ兄さんが入院すると結局ろくでも無いことになる 566 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 21 35 55 ID ??? ○月××日 間違った処方をされた薬を飲んだ両名は後日 青い目と髪をした女性が微笑んでるを見たらしい。 ○月×○日 再起不能状態から回復、もうじき退院出来そうだ。 両名はれいの女性が去っていくのを見たらしい。 ○月×日 両名が退院した日、病室の床が分解した。 568 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 22 23 33 ID ??? 566 テクス「・・・と言う訳で2人が健康に退院するまで。2人及びその関連人物を預かる事になった。」 ジャミル「しかしあの2人を預かるというのは・・・。船に多大な影響が出る恐れがあるのだが・・・。」 テクス「なに、たいていの問題はコーヒー一杯を飲んでるうち無くなるものさ。それ相応の謝礼も手に入ったし、 万一問題が起きればミンチにしようが、Tトロワすれに追放しようが、ポータブルD.O.M.E.に にしてもかまわないとの内諾を得ている。」 ジャミル「・・・解かった。君に任せる。」 テクス「ところで君もそろそろ身を固める気にはならないのかね。なんだったら実務に優秀で家庭内でも君にあった女性を紹介できるのだが。」 ジャミル「ありがたいが、せめてティファがガロードと身を固めるまでは私はフリーデンのキャプテンとしての責務はまっとうするつもりだ。」 テクス「やれやれ、頭が固いのは相変わらずか。」 ジャミル「すまん。」 テクス「まあ、いいさ、気がむいたら私に声をかけてくれたまええ。君は幸せになる義務があるのだから。」 ジャミル「・・・・・・。」 テクス「という訳だ。すまないな。2人とも。」 トニア「せんせい、もっとキャプテンにサラのことをアピールしてよ!!」 ティファ「(私がガロードと結ばれればサラさんにもきっかけが・・・きっかけが・・・(赤面)ハウ。」 トニア「ち、ちょっとティファしっかりして!!」 テクス「やれやれ、ガロードに連絡だな。」 574 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/17(月) 23 10 56 ID ??? セレーネ「473で兄さんたちには休んでもらうはずだったのが、全然休めてないわねw」 ウッソ「むしろネタにされてますよ」 シン「入院すれば俺だって!」ボカスカ コウ「コウ・ウラキ、着替え持参で入院します!」ボコスカ ジュドー「やられてやるぜ!」ボカスカ キラ「やめてよね、腕っ節の弱さで僕に勝てるはずないだろ」スカポコ カミーユ「修正だ!修正してくれ!」ボカスカ ガロード「ケンカ買うよ!」ボカスカ ヒイロ「病院行きになるには俺はどれだけ殴られたらいい。ゼロは何も教えてくれない」ドカドカ セレーネ「ところで、何故コウとカミーユとキラとシンとヒイロとガロードとジュドーが殴りあい宇宙になってるの」 ウッソ「 461で2ケタ落ちして危機感を持って、無理やりケガしてでも病院ネタを作ろうとしてるんでしょうw シロー兄さんとシーブック兄さんとアルとシュウトは出番はこんなもんだと達観してますし、 ドモン兄さんは本気で暴れたらしゃれでは済まないので自重してますけどね」