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スパイダーマン マウス操作 右上のskipを押してすぐスタート
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究極の美術を悪夢に描き、あらゆる者の命中を低下させ、眩暈状態にする術式 ステータス 効果 攻撃 属性 冷気 タイプ アクティブ ターゲット 遠全自味敵 ソース 魔力 対象 命中 起動条件 - レベル 係数 反復 命中 クリティカル ディレイ 隙 リキャスト Lv1 100 1 0 0 1000 100 99 Lv10 120 800 属性強化 状態変化 眩暈 付与 ファミリー 所持モンスター サキュバス(潜在) コメント 名前 コメント
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3つの大きな氏族の名前は、クウェンヤでヴァンヤール、ノルドール、リンダールである。この中で最も古い名前はリンダールで、この名は間違いなくエルフの分裂よりも前にまで遡ることができる。他の2つはおそらく同じ時期についたものであるか、もしくは幾分遅れて付けられたものと思われる。これらの名前のオリジナルの形はPQでwanjā、ñgolodō、そしてlindā /glindāだと思われる。(覚書13. p.411) アマンのエルフ達とシンダールの間で、ほぼ同一の形として残されている伝説によると、原初の3つの氏族は、エルフの3人の父祖に由来するものであるという。父祖の名前は、イミン(Imin)、タタ(Tata)、そしてエネル(Enel)であり(それぞれ1,2,3の意)、各々が自分たちの郎党を選んでいった。そのため、当初の3つの氏族の名はシンプルな形で、ミンヤール(Minyar)・‘第1の者達’、タトヤール(Tatyar)・‘第2の者達’、そしてネルヤール(Nelyar)・‘第3の者達’であった。最初に目覚めたエルフの数は144人で、各氏族の内訳は、それぞれ14人、56人、74人であり、この割合は、エルフの分裂の時まで、おおよそ維持された(1)。 氏族の中でも少数であるミンヤールは、誰一人アヴァリにはならなかったと言われている。タトヤールは等分された。ネルヤールは3つの氏族の中でも、最も湖の畔にある故郷を立ち去ることに気が進まなかった。しかし彼らは非常に団結力があり、彼らの氏族が分裂することをひどく気にしていたので、その為彼らの首長であるエルウェとオルウェが出発を決意し大多数の支持者を得ると、当初はアヴァリに加わっていた者達の多くも、彼らの血族と離れ離れになるよりはと、エルダールの側に身を投じた。ノルドール達が実に主張するところによると、‘テレリ’の多くは心の底ではアヴァリであり、エグライン(Eglain)のみがベレリアンドに残されたことを本当に悔やんでいた。 ノルドールの歴史家によれば、(アマンへの)行進が始まり、エルダールとアヴァリに分かれていった頃、144人の中の割合はおおよそ以下の通りである。 ミンヤール 14: アヴァリ 0 エルダール 14 タトヤール 56: アヴァリ 28 エルダール 28 ネルヤール 74: アヴァリ 28 エルダール 46 > アマンヤール テレリ 20; シンダールとナンドール 26 この結果ノルドールは、アマンにおけるエルフの中で最大の氏族となり、中つ国に残ったエルフ達(アマンのクウェンヤでいうモリクウェンディ)はアマンヤールたちよりも、割合にして82:62で数で優ることとなった(2)。 叙述的な氏族の名前であるwanjā、ñgolodō、そしてlindāがアヴァリの間でどのように保たれてきたのかは今は分からないが、古い氏族の存在は覚えており、また特別な血族関係が彼らの元々の氏族との間にあったため、アマンへ去ったにせよ、中つ国に残ったにせよ、まだ認識することが出来た。ベレリアンドでエルダールが再び出会った最初のアヴァリは、彼らが使った名前であるノルド(Noldo)がアヴァリ語で認識できた記録はないけれども、(アマンから)追放された者達との間に血縁関係があることを認められるタトヤールであったと称されている。彼らは実際にはノルドールに対して非友好的であり、彼らよりも高貴な血族を妬み、その傲慢さを非難した。 この反感はエルダールの(アマンへの)行進の前のディベートにおける辛辣さから来たもので、また疑いようもなく後のモルゴスの策謀によっていや増していった。しかしこれはまた、大概のノルドールが持つ激しい気質に光を当てることとなった――特にフェアノールに。テレリ達が言うには、アマンのノルドールの多くは心中ではアヴァリであったが、中つ国に戻った時彼らはそれが間違いだと気づいた。つまり、彼らは仲違いするための場所を必要とした。対照的に、西方のリンダール的要素のあるアヴァリはエルダールに友好的であり、進んで彼らから学んだ。シンダール、ナンドール、リンダール的アヴァリの残余者との血族関係は非常に近い感覚だったため、後のエリアドールやアンドゥインの谷間では、しばしば互いに合流し一つになっていった。 (1) イミン、タタ、そしてエネルの伝説より。p.420参照。 (2) アマンの年代記に見られる、モルウェ(Morwë)とヌルウェ(Nurwë)の血族がヴァラールの召出しを拒絶し、アヴァリになった(X.81-2, 88, 168)というストーリーは破棄された。 誤訳やもっと良い訳ありましたら、ガンガン修正しちゃって下さい。 -- 名無しさん (2013-02-15 21 15 48) 補足。PQは原始クウェンディ語(Primitive Quendian)の略、Eglain(単数形Eglan)はEgladhrimともいい、見捨てられた者達の意味で、シンダール(特にファラスのエルフ達)を指すものらしいです。 -- 名無しさん (2013-02-15 21 24 15) モルウェはタトヤール・アヴァリのリーダーで、ヌルウェはネルヤール・アヴァリのリーダーだそうです。 -- 名無しさん (2013-03-04 14 19 47) なまえ: コメント
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進化アイテム フェブラリーステークス|高松宮記念|桜花賞|皐月賞|天皇賞(春)|NHKマイルカップ|ヴィクトリアマイル|オークス|日本ダービー|安田記念 宝塚記念|スプリンターズステークス|秋華賞|菊花賞|天皇賞(秋)|エリザベス女王杯|マイルチャンピオンシップ|ジャパンカップ|ジャパンカップダート|阪神JF 朝日杯FS|有馬記念|川崎記念|かしわ記念|帝王賞|ジャパンダートダービー|マイルチャンピオンシップ南部杯|JBCスプリント|JBCクラシック|全日本二歳優駿 東京大賞典|フロリダダービー|ケンタッキーダービー|プリークネスS|ベルモントS|サンタアニタダービー|トラヴァーズS|アーリントンミリオン|BCクラシック|BCターフ BCマイル|英2000ギニー|英ダービー|仏ダービー|愛ダービー|パリ大賞典|コロネーションC|エクリプスS|キングジョージVI世 QES|ジャック・ル・マロワ賞 英インターナショナルS|凱旋門賞|英チャンピオンS|クイーンエリザベスⅡ世S|ドバイワールドカップ|ドバイシーマクラシック ジャパンダートダービー 入手方法 ジャパンダートダービー 水曜限定中級G1プレイバック 使用ホース 図鑑番号 レア ホース名 ★ 0270 [SS] カネヒキリ ★3 0309 [A] サクセスブロッケン ★3 0351 [B] グレープブランデー ★3 0370 [SS] カネヒキリ ★4 0384 [S] フリオーソ ★4 0552 [S] ゴールドアリュール ★3 0553 [S] ゴールドアリュール ★4 0758 [A] ウイングアロー ★4 0887 [A] サクセスブロッケン ★4 1917 [S] カネヒキリ ★4 2347 [B] ノンコノユメ ★3 3185 [SS] フリオーソ ★4 3186 [SS] フリオーソ ★5 4085 [S] ハタノヴァンクール ★4 4226 [SL] ゴールドアリュール ★5 4514 [SS] ノンコノユメ ★4 4515 [SS] ノンコノユメ ★5 4550 [SS] グレープブランデー ★4 4551 [SS] グレープブランデー ★5 4577 [S] グレープブランデー ★4
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「ゴールデンアームズ! 黄金の果実!」 【名前】 仮面ライダーマルス 【読み方】 かめんらいだーまるす 【声/演】 片岡愛之助 【登場作品】 劇場版 仮面ライダー鎧武 【詳細】 「コウガネ」が変身するアーマードライダー。形態名は「ゴールデンアームズ」。 葛葉紘汰が迷い込んだ「サッカーの世界」の支配者になり、現実世界の支配も目論む。 更に分身が集まった「炎の馬」を操る。 正体は「オーバーロードインベス」により創り出された「知恵の実」を超える存在。 秘めた力が創造者達の闘争心を暴走させる結果となり、「サッカーの世界」でラピスと呼ばれていた「オーバーロードインベス」に封印された。 現在で研究データを得た戦極凌馬の前で復活、「邪悪の種」と呼ばれる力で「サッカーの世界」のアーマードライダーの闘争心を駆り立て枯れ果てた者達の力の吸収を行う。 その後、極アームズとなった鎧武と馬上での激しい攻防を繰り広げ、パワーアップした「炎の馬」となるも「火縄大橙DJ銃・大剣モード」の斬撃で敗北。 大ダメージを負った所為で吸収していた複数のアーマードライダーを逃がしてしまう。 最終決戦で先の大ダメージによって自身の本体が露になり、集結したアーマードライダー10人と冠シルバーアームズがボールとなってサッカーの要領で戦い、極アームズによりシュートされた冠シルバーアームズが変化したボールを自身の本体を守るのに腹部に受けながら、最期はボールが仮面ライダー鎧武極アームズの「無頼キック」を受けた事で威力を増し、ゴールポストの中心にある本体めがけてゴールされ本体と共に爆散した(その際は「俺は神だぞ!それがなぜ貴様らなんぞに」と発言。)。
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「コウモリ!発動機! エボルマッチ! アーユーレディー!? バットエンジン! フッハッハッハッ!」 【ライダー名】 仮面ライダーマッドローグ 【読み方】 かめんらいだーまっどろーぐ 【変身者】 内海成彰 【スペック】 パンチ力:43.5tキック力:50.8tジャンプ力:ひと跳び73.3m走力:100mを1.3秒 【声/俳優】 越智友己 【スーツ】 中田裕士 【登場作品】 仮面ライダービルド(2018年)ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年) 【初登場話】 第38話「マッドな世界」 【詳細】 内海成彰が「バットフルボトル」と「エンジンフルボトル」をエボルドライバー(2機目)にセットし変身した仮面ライダー。 エボルドライバー、ビルドドライバー、スクラッシュドライバーで変身を行う、どのライダーシステムとも異なるエフェクトで変身する。 通常レバー操作後、ドライバーからフルボトルの成分がチューブ状のパーツを通してビルダーを形成、スーツを構成するが、 このマッドローグはペインライドビルダーを形成し、変身者の周囲をまるで蜘蛛の巣のようにチューブが出鱈目に走り、変身者に巻きつき、蠢いてスーツ形成が完了する。 身体スペックはクローズマグマやエボルらに劣るが、体の各部に組み込まれたエンジンによるパワーブーストと、 コウモリの羽を形成することによる飛行能力、及び暗闇の中での戦闘に適した機能を有する。 またエボルドライバーに既存のフルボトルとライダーエボルボトルをセットすることで「クリエーション」の能力を使用でき、 フルボトルの成分に対応したベストマッチウェポンを作り出すことが可能。 さらにスチームブレード、ネビュラスチームガンといった武器も扱い、ライフルモードも変わらずに使えるため、 マッドローグそのものの能力と、様々な武器を組み合わせた戦法を構築でき、数値に囚われない柔軟な戦い方を取る。 隠し玉としてハザードレベルではなくエボルと同様に自力でフェーズを上昇させることによって赤熱化して攻撃力をあげたり、高速移動を繰り出したりと、短時間で飛躍的に戦闘能力をあげることが可能。 この能力には油断していたエボルを一時的に圧倒したが、肉体への負担が大きい上にオリジナルのエボルの領域には達しておらず、彼と同等のフェーズ4に移行しようとした瞬間に限界を向かえてオーバーヒートを起こした。 2機目のマッドローグバージョンのドライバーで変身するが、その出自は不明(『仮面ライダー図鑑』では葛城忍作のドライバーと記載)。 内海もエボルトに問いかけたが、はぐらかされてしまった。 【各部機能】 頭部は翼を広げたコウモリとエンジンを組み合わせたようなマッドローグヘッド。 並外れた強度を有する防爆ブロック装甲、サイバットアーマーで保護され、戦闘の影響で各部に組み込まれたエンジンが爆発してもスーツ内部までダメージが及ばない。 紫色に染まったマッドシーカーアイは暗視機能を備え、動態反応や熱源反応を瞬時に察知。 超音波センサーが組み込まれているため無視界状態でも普段と変わらない戦闘能力を発揮する。 メタルバットブレードは変身者の思考をクローンスマッシュやハードガーディアンに伝達する司令装置となっており、大量の戦闘部隊を意のままに操ってしまう。 額に赤く光るMRシグナルはデータ収集装置であり、戦闘データをリアルタイムで集約。 シグナルを上下になぞることで内部モニタの位置や視界を微調整する機能があり、メガネを着用している内海の動きの癖が戦闘に活かせるようなカスタマイズとなっている。 口元には敵の物理攻撃に対しその衝撃を打ち消す波動を放つMSフェイスガードがあり、同じ機能を持つエボル同様、 ダメージの無効化が可能。 その左右にはエアフェイスダクトと呼ばれる吸排気装置があり、周囲の空気を取り込む際有害物質を取り除き、有害な気体を排出する。 全身はMRアンリミテッドスーツが覆い、肉体のリミッターを解除すると共に、メックヴァイラスと呼ばれる特殊な微小体が肉体を強化する。 スーツ内部にはこのメックヴァイラスと変身者の親和性を高める特殊な薬液で満たされているという。 マッドローグの紫や白の装甲は並外れた強度を持つサイバットアーマーであり、各部のエンジンが爆発してもスーツ内部への影響は無い。 腕の装甲には特殊な蒸気を用いて戦闘能力を強化するMRスチームジェネレーターが搭載され、一定時間あらゆる動作を高速化することで攻撃の威力を高める。 背面からはマッドナイトフライヤーと呼ばれる爆撃飛行ユニットを展開することも出来、地上を攻撃しながら飛び回るほか、 必殺技発動時にも展開する。 フルボトルの成分を燃料とするエンジン、駆動装置が組み込まれたハイバーストラッシュアームは高圧縮成分を相手に叩き込み、 攻撃対象の内圧を急激に上昇させ崩壊させる。 脚部も同様のハイバーストラッシュレッグとなっており、揃えた両脚から高圧縮成分を叩き込む双発炸裂キックで対象の内圧を急激に上昇させ崩壊させる。 マッドヴェンジェンスグローブは格闘攻撃に特化した形状を持ち、指先に超硬穿孔クローを備え、これを利用した連続突きを特異としている。 攻撃対象への敵意や憎しみが高まるに連れてパンチ攻撃の威力が上がるという特性も持つ。 バトルシューズであるマッドヴェンジェンスシューズもまた対象への敵意、憎しみが高まるに連れキック攻撃の威力が上昇、 フットワーク最適化機能も持ち、足裏に射出型の穿孔クローを格納しているためクローから神経毒を相手に流し込む。 腕部にはナイトレイドエッジと呼ばれる鋭利な刃が装着され、戦闘エリアが暗いほど切断力が上昇。 暗闇となったエリアにおける一撃はわずかに触れただけでも致命傷に成り得る威力にまでなり、マッドローグは暗闇でも問題なく行動できるため、 煙幕を展開した状態で相手の視界を一方的に奪った上での一撃必殺の攻撃が可能になるだろう。 両肩のバッドスチームショルダーは全身各部に組み込まれた内燃機関の発する熱を放出し、稼働状態の維持と管理を担う。 フルボトルの成分を利用して有毒気体、煙幕を散布可能で特殊弾の打ち上げも可能。 必殺技はエボルドライバーのレバーを回して発動する「エボルテックアタック」。 背部装甲からマッドナイトフライヤーを展開、ハイバーストラッシュレッグの機能により高圧縮成分を相手に叩き込んで内圧を上昇し崩壊させる。 他、上記のようにクリエーションの能力でベストマッチウェポンの作成が可能。 【活躍】 第38話にて初変身。 第39話では仮面ライダーたちと戦い、ローグを圧倒した。 その後、ハードガーディアンと共にグレートクローズ、グリスを追い詰める。 第45話ではエボルトが憑依した状態の内海が変身し、ライダーたちと交戦して更に変身した状態で内海を排した直後にエボル(フェーズ1)へと改めて変身した。 第47話で難波への忠誠心を捨てていないことが発覚、ローグと共に複製エンジンブロスとリモコンブロス、合体したヘルブロスと戦う。 更にかつてローグ=氷室幻徳から受けた傷が元でサイボーク手術を施されていたことが明かされた(アバンのメタネタを本編で拾ってくる形となった)。 『仮面ライダーグリス』にて桐生戦兎が新たなガス処置を行うことで、旧世界の記憶を取り戻し変身した。 ダウンフォールに属するファントムクラッシャーやガーディアンと戦う。 【余談】 スーツはナイトローグの改造。頭部のみ新造かもしれない。
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前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 25.Paradise[sahara Carac Agaialor ] あなたへ。機密なのですが王宮で少々困った事が起こりました。 ですのでしばらくそちらに帰れそうにありません。 追って手紙を出します。カリーヌ 今より少し前、カリーヌは王宮に戻って短い文章の手紙を鳩にくくりつけて飛ばした。 先ほど、暫定処置としてグリフォン隊の隊長に任命されたところである。 マザリーニの懐刀であるワルドが、裏切り者だとは誰も思っていなかった。 それ故今回の件は、王宮中で混乱が起こる事態となっている。 当然グリフォン隊の面々も驚きとまどっているが、 彼女が新しい隊長だと言われたら、はいとしか言えないだろう。 姫殿下がさらわれてしまったものの、影の中に消えたという証言から、 どこに行ったかなぞ分かるはずもない。 議会の中には目撃者であるカリーヌを疑わせようと画策する者もいたが、 かの『烈風』だと知ると、瞬時に黙り込んだ。 マザリーニは近衛三隊に首都近辺の探索を指示、そして現在に至っている。 「しかし、カリーヌ隊長。姫様が見つからなければ我らは一体どうすれば良いのでしょうか?」 グリフォン隊副隊長がカリーヌに問うた。彼らは現在トリステイン北西側を探索中である。 グリフォン隊は今回の件で一番面倒な事になった部隊である。 何せ隊長が姫殿下付きの女官を殺害し、アンリエッタ姫をさらってしまったのだ。 彼らに疑いがかかるのは仕方が無い。故に隊員の内の何人かが不穏な動きを見せるなら、 誘拐の阻止が出来なかった『烈風』が仕留めよ。 今回の暫定的な人事は、そうした意味も含まれている。 「貴族はただ王家に従うのみ。本来ならばマリアンヌ様に従うのが習わしだが、 今はマザリーニ様に従う他無い。急ぎ姫殿下を見つけねばならぬ。 ゲルマニアとの同盟は歯がゆくて仕方が無いが」 古き貴族として、今回のゲルマニアとの婚姻はどうしても嫌な物である。 私がアルビオンを落としてきます。とマザリーニに言った所、 頼むからそれだけはどうかやめて下さいと、 念を押されて待機を命じられてしまった。昔王にも引退してから、 ゲルマニア取ってきますから行かせて下さいと願った所、 いや、いいからヴァリエール君と仲良くしといて。と言われた事があった。 彼女を下手に動かせば国の分け隔て無く総力戦が起こる可能性がある。 最近のガリアとロマリア、そしてその他の周辺国家の動きは不穏だ。 彼女は国にいてもらわないと困る。そうマザリーニは考えている。 一種の抑止力と言う奴だ。一方、王の方はただ面倒事になりかねないからやめてと言った。 「各員!北東へ向かうぞ。遅れるな!」 カリーヌのマンティコアが東へ進路を取り、疾風のごとく風を切って飛ぶ。 何故かグリフォンが追いつけない。使い魔も伝説級か。流石は烈風だ! とまだ一度も彼女の訓練を受けていない隊員達は、 彼女の指揮下に入れた事をただ喜んでいた。 後にマンティコア隊の連中から、 訓練終了後はどの薬なら効果があるかを聞くことになるが、 それはまた別のお話。 所戻りタルブ。現在かなり気まずい状況下なのは家の二階と一階。 二階はマチルダとフォックス。一階はシエスタとルイズがその原因である。 「何もしやしないよ。ちょいとどいてくれないかい?マスター」 「その目じゃ信用できん。せめてテファが話してからにしろ」 ああ、そうかい!と毒づいてようやく彼女は下へ降りていった。 ふうと彼は息を吐く。 「俺は自分から。あいつはしたくもなく、か」 共に貴族でありながら盗賊となった二人。 そこに共通点も見え、単独で捕まらない様に色々と教えているが、 なりたくもなくこれをするというのは辛い事だ。 その原因となった野郎に殺意が沸くのも無理は無い。 「やれやれ、何でこんな所まで来てお家騒動に絡まねばいかんのだ」 思えばアンヴィルの街はそういうのに関して問題は無かったな。 港町として栄え、その気風からか街の雰囲気も悪くない。 教会が化け物に襲撃されたり、変な事叫び出す爺さんが突然現れたり、 幽霊屋敷として有名なベニラス邸や幽霊船があったりするのは、 日々の暮らしを彩るちょっとしたアクセントだ。特に問題無い。 帝都では珍しく腐敗しておらず、珍しく灰色狐が本当にいると信じ込む、 若き衛兵隊長ヒエロニムス・レックスも、 この街に計画的に左遷された事によって刺々しさが無くなったらしい。 むしろ灰色狐どころの騒ぎではないからだろうか? 「帰りたいなぁ。誰にも分かられなくてもあそこから海が見たい」 ボソリと誰に聞かれるでもなく呟く。そんな時下から騒々しい声が響いた。 「また何かやらかしたのか?」 「えーと、そのですねミス・ヴァリエール…」 「何も言わなくていいわシエスタ。あなた最初からそうだったのね?」 気まずい沈黙が流れる。マーティン他は見ているだけしか出来ない。 先ほど迎えに来た盗賊に着いて行った家の中に彼女がいた。 ルイズからしてみれば、学院に行ってから初めて普通に話せる仲になって、 友達だと思っていたのに裏切られた様な物で、酷く嫌な気分になった。 「まぁ、半分はそうです」 「なら残りの半分は?」 そうですねぇ。と考え込んでシエスタは明るく答えた。 「お友達になろうかと思って」 「…はい?」 面食らったルイズに畳みかけるようにシエスタは喋った。 「諦めず、前に進む意志を持つ人って少ないです。 特にあそこの貴族様達って敬われて当然と思ってる人が殆どでした。 ミス・ヴァリエールはその中で、私には輝いて見えてたんですよ?」 ルイズは真っ直ぐにシエスタの目を見た。嘘偽りの無い瞳で見つめ返される。 彼女は誉められるのに慣れていない。耐性が無いからとても弱い。 だからちょっとばかり嬉しくなってこう何というか、嬉しくなった。 でも裏切られたんだから誠意見せてもらわないと駄目よね。 うん駄目だわだからおだてられただけで調子のらせたら駄目なのよ。 数瞬の思考の内ルイズは答える。 「おおおだてにはのらないわよ?」 顔を赤くして言っても説得力ないですよーと頭で思いながら、 シエスタはルイズに近寄った。 「今まであなた様達に黙ってこちらの仕事を優先した事は謝ります。 でもそれもちょっと事情があって…」 「事情って?」 公爵家だからお金持ってそうとか?とルイズが聞くとシエスタは首を横に振った。 「あなたが『虚無』かもしれないからです…その、本当かどうか調べようにも、 ここに呼び出す訳にもいきませんし」 「…冗談ならもうちょっと楽しいのにしてよ」 そんな訳ないのは学院にいたシエスタなら良く分かっているでしょ? そうルイズが言うが、シエスタはいいえとやはり首を横に振った。 「本当なら盗賊がそういうのには関わらないですし、 実際フーケさんは気にしていませんでした。 グレイ・フォックスの個人的な頼みというか。 ティファニアさんが『虚無』なものですからね。 彼女も魔法が使えなかったんです」 「え」 ルイズは驚き、シエスタをじっと見た。 「確かめる方法があります。今、ティファニアさんが持ってきてくれます。 あ、ノクターナル様はしばらくお待ち下さい。今準備中ですから」 露骨に嫌そうな舌打ちをして、姫をそこら辺に置いてどこかへと消えた。 あれ本当に神様なのかしら?人間じゃないのは分かるけど。 ルイズはそんな事を思いながら「確かめる方法」とやらを聞いた。 「はい、今ティファニアさんが持ってきてくれます」 音もなく、いつの間にか彼女はそこにいた。 「お待たせしました。えと、初めまして。ヴァリエール様」 そこに現れるは夜の女王と同じ様なローブを纏いフードを外して現れた人は、 とても美しい女性だった。流れる金色の髪、透き通るように白い肌、 そして水晶の様な碧眼の目。これだけ聞けばハイエルフの様な高身長を思い出すが、 ダークエルフより少し小さく、ウッドエルフより大きいくらいの程よい背丈。 そして、 「え、エルフゥゥゥゥ!?」 エルフ特有の長い耳。最大の特徴はもう少し後になってからゆっくりと書き記したい。 できればそれだけで残りを終わらせたい。 「これが…エルフ?いや、本当に定命の存在なのか?」 マーティンは呟いた。彼の目から移った彼女の姿は、 九大神である美の女神ディベラに祝福され、愛の女神マーラがこの世の全てから愛されるように、 エセリウスに住み、竜の形をした主神アカトシュと婚姻を結んでいる彼の神が、 自身の芸術の才能を極限まで、惜しげもなく発揮させて創りだしたのではないか。 そう錯覚させる程の美貌を誇っていた。唯一この女性の美に敵うかもしれない相手は、 コロールの街で書店を経営しているレノア氏しか思い浮かばなかい。 尚、ある石碑の祝福を受けると「マーラの慈愛」と「マーラのミルク」という加護の力が使える様になる。 どちらとも一日一回しか使えないが、とても強力な回復の魔法である。 ミルクが自身に、慈愛が他者への回復を促し、それらは魔法力を使わずに使用できる。 「は、はい。ハーフエルフです」 フードを取った理由は、先に誤解を解いておく為である。 口が立たなくなるのは問題だが、これ以上騙していても、 何も良い事が無いのだ。なら、先に出せる情報は出しておこう。 そう決めて彼女はこの姿を晒した。もちろん、彼女に危害を加えようものなら、 近くの盗賊達は掟を無視して攻撃するだろう。 「人とエルフの子…?」 ルイズは驚いてティファニアをじっと見る。オカートを見た時もそうだけど、 エルフってそこまで怖くもないのね。怖いくらい綺麗だけど。顔から段々と視線を落とすと、 そこには何か不可思議な物があった。ちょうど胸部に積載されたそれは、 ローブの下からでもつんと上を向き、大きく自己主張をしている。 ぐぁし。ルイズは効果音を鳴らしながら、冷たい目で「それ」を掴んだ。 ローブ越しだったが、柔らかく形を変え、ルイズの手の中で一部が歪んだ。 ひぃとテファは呻いたが気にしない。慈愛?そんな気持ち皆無である。 なによこれ。ありえないわありえないわありえないわ 人様への冒涜よ。ていうよりこれが胸?ありえないわありえないわ 「何?これ」 ミシミシと鳴りそうなくらい強く掴んで、ルイズは氷点下の声で言った。 八つ当たりでしかないが、しかし誰も止められない。 というより盗賊達にとってその行為は本格的に、こう、いいね!と言える物だったから。 「あー、ルイズ。とりあえずおちつ」 「マーティンは黙ってて!これは何!?なんなのよ!!」 「む、胸です…」 尚更力が込められた。 「これが、これが胸ですってぇぇぇぇ!?」 フォックスが聞いた騒々しい声の正体はこれである。 ルイズは怒った。何故か?シエスタの件もある。『虚無』の件もある。 だが違う。正確にはアルビオンからそこら辺りまでで溜まったストレスが、 今ありえぬ存在を見たことにより爆発したのだ。 八つ当たりでも気にしない。おっきいにも限度がある。 「ルイズ…ごめんよ」 マーティンは魔法をかける。以前彼が話した『幻惑』の系統。 それに属する沈静化の呪文だ。 荒ぶる怒りを静め、落ち着かせるのに効果があるこの呪文は、 しかしルイズには全く効かない。怒りが強すぎたようだ。 頭の中のどこか冷静な部分で、これが何かを真剣に考える。 そう言えば砂漠にはラクダといわれる動物がいて、 それの背中には栄養をため込む貯蔵庫があると聞いた事があるわ。 そうかこれは胸ではなく「コブ」なのね。フタコブエルフとかそんな種族なんだわ。 でも柔らかいわねやわらかいコブなのね。段々冷静な部分も消えているようだった。 議題自体が冷静でないともいえる。 「みとめないわみとめられないわこれがむねだなんてありえないわちぃねえさまでもここまでいってないわよ」 「お母さんはこれより大きかったですよぉ。それが普通だって言われましたよ?」 涙目でテファは言ったが、それが尚更火を付けた。ルイズ、それといい顔で見ていた伯爵に。 マーティン以外誰も止めようとしない。美しい二人の女神と表す事が出来る二人が、 くんずほぐれつで争う。止めたいか?まさか、このままここで見るのが下々のやる事だ。 神様の争いを人が止めるなんて野暮な事してはいけない。 綺麗なものに目がない盗賊の思考なんてそんな物である。 シエスタはどうしたものかと場を静観していた。 「諸君。今の言葉は聞いたか?」 盗賊達に語りかけるようにモットは両手を上げて言った。 神聖なる儀式の中、天啓を得た教主の様に。 男達は皆首を縦に振る。皆アレ以上なのか。ならば、ならば。 そう思いながらモットの次の言葉に耳を傾ける。 「我らの命題が今天から与えられた。諸君、フネは私が用意しよう。我らは行かねばならぬ。サハラの砂漠…いや、「楽園」へ!」 その楽園が異世界でない事は間違いない。行っても自分の意志で帰る事ができる安全な楽園だ。 「ヌマンティア!自由!」 「我らの聖地へ!ガイアル・アレイタへ!」 誰かが叫んだ。皆口々に喜びの言葉を叫び出した。 一部どこかの赤装束集団の魂が乗り移ったのかもしれない。 何かを信仰するという点では同じだ。そしてこちらの方が絶対にずっと良い。 「伯爵様。頼みますから世迷い事は余所でやって下さい」 シエスタはあきれ顔で言った。ジュール・ド・モットはため息を付く。 まるで彼女の頭の出来に失望したかのように。 「シエスタ君。君は何も分かっていない。 初めての朝以来、我らが望む物は砂漠で輝いていたのだ。 理解できたであろう?サハラこそ我らが還るべき所なのだと」 いや、本当に何言ってるのか分かりません。 熱弁を止めようとしないモットの声は、勝手に耳から入ってくる。 「始祖にどうしてサハラが侵略できようか?彼はただ帰りたかったのだ。 彼が望む世界に、全能なる神が創りたもうた者達が住む「楽園」に。 自らに問うがいい!何故偉大になれなかったのか――」 コホンと咳をしたシエスタの拳が鳩尾を突き、モットはあっけなく倒れた。 「胸だけが全てじゃあないの!分かった?」 ギラっとシエスタは周りの男達を見る。盗賊達はこくこく頷いた。 ルイズは手を「胸の部分に付いたコブ」から離し、シエスタの方へ行った。 「そそそそうよね。むねだけじゃないわよね!」 「そうです。さぁ仲直りしましょうミス・ヴァリエール」 そんなこんなで握手を交えて休戦条約。後に彼女たちは名前で呼び合う仲になる。 フーケが下に降りてまた何かやらかしたのかい? と、男共をたしなめた後になって、ようやく本題に入る事が出来た。 恐るべきは胸力。それは全ての存在を狂わせる偉大なる力なのだ。 「えーと、わ、悪かったわね」 ようやく冷静さを取り戻したルイズは、顔を真っ赤にして謝った。 彼女の顔だけをしっかりと見る。下は見ない。おそらくまた暴走してしまう。 「え、ええ。初めての経験だから驚いたけれど、いいんです。そんな事よりこれを」 取り出されたのは古ぼけたオルゴール。年代物なのか、 少々ほころびがあったり、黒ずんだりしている。 「これは、各々の王家とロマリアに伝わる四つの秘宝の一つ『始祖のオルゴール』です」 これから流れる音を耳にすると、魔法が使える様になりました。そう彼女は悲しげな笑みで言った。 「ええっ!?」 ルイズは驚き、もう一度そのオルゴールを見る。 ただ古ぼけているだけのそれが、6000年以上経って残る品だとは思えなかった。 「騙されたと思って曲を流してみて下さい。指輪を持っていますね?それを指に嵌めて」 大切に入れていた袋から水の指輪を取り出す。よく見れば彼女の指にも同じ様な物が見受けられた。 「これと風の指輪は盗ませてもらいました。元々、その、私の所の物でしたから」 「どういう意味なのかは、後で聞かせてもらってもかまわないかしら?」 「ええ。その前に、まずはこれを」 オルゴールを手渡される。指輪を嵌めたルイズは、息を吸って己を落ち着かせた。 マーティンははルイズの側で見守る事にした。 もし、私が前に言った通りなら、これらがキーとなるはず。 なら、彼女の不名誉なあだ名も今日で終わりになるだろう。 だが、この強力な力は一体何者が創りだしたのだろう? 魔法の神であるマグナスならば、我々の魔法も使える様に創るはず。 そもそも、エセリウスの加護無くして魔法を使っているということは、 エイドラではなくデイドラ由来。つまりここに住まう人々は―― いや、まさかな。マーティンはデイドラの性質を思い出した。 つまり、不死であるということを。 ルイズが何かを聞いているらしい仕草をする。 やはりマーティンには聞こえなかった。 「デイドロスなのだ!ハルケギニアはデイドロスなのだ!」 誰もいない部屋にて青いローブを纏ったウッドエルフと混血のハイエルフが叫ぶ。 本来、種族的な特徴は母親側に似るものだが、例外というのはいつの時代だってある。 己の声に恍惚としている様で、自分に酔いしれているのが良く分かる。 「この世界が、なぜ神格や不死身の存在が争う戦場でないのかわからんのだ?」 狂信的な様で一人演説を続ける。その名はマンカー・キャモラン メエルーンズ・デイゴンの熱狂的信奉者にして、赤き装束を纏うカルト宗教団体、 「深遠の暁(Mythic Dawn)」の教祖である。また、タムリエル帝国の皇帝ユリエル7世を、 信者に暗殺させた張本人でもある。マーティンが死ぬ事になった件の、定命側の黒幕だ。 彼は、確かに古きタムリエルの英雄である、マーティンの友に敗れて死んだ。 だが、死とは必ずしも終わりではないのだ。だから彼はここにいる。 「真実は生まれて以来眼前にあり続けるというのに!デイドラこそがこの世の真の神々なのだというのに!」 何故分からんのだ!信者にすら完全には理解されなかった事を延々と叫び続ける。 場所はロマリアの一室。魔法で防音加工されているので、どれだけ声を張り上げても大丈夫だ。 「ブリミルだ!忌まわしき愚者め!この『暁の美石』を、ロル――」 コンコン、とドアをノックする音がした。まだ言い足りない事はあったのだろうが、 マンカーはとりあえず演説の練習をやめて扉を開いた。 「ああ、マンカー殿。お加減はいかがでしょうか?」 ドアの前にいたのは、やはり同じくらい熱狂的なブリミル教の教皇ヴィットーリオ。 またの名を聖エイジス三十二世だ。 「ええ、もうすっかり良くなりました。あなたに呼び出されてからというもの、 随分と良く扱っていただけ、まことに感謝しております」 何故、教皇がエルフに対しこの様に接するか?神聖なる召喚の儀式は、 すなわち神の思し召し。エルフであるといえども、この存在を我らが主から与えられた。 ならば、何故この方にその様な感情を抱けるのだろうか? つまり簡単に言って、宗教関係者というものは天啓というものを都合良く考えるからだ。 「いえ、未だにあなた様の耳の事で眉をひそめる者がいます。 始祖が神より与えられし力によって呼び出されたのだというのに、 まことに今の信仰は地に墜ちていて。 あなた様には心苦しい生活を強いて本当に申し訳ありません」 ピクリと長身のエルフの耳が動く。彼が嫌いなのはエイドラといわれる、 彼曰く「神に成りすました何か」。そしてエイドラは先祖も含まれる。 即ち、ヴィットーリオが語る神とその代弁者であるブリミルも、 当然彼の敵となるわけだ。 「いえいえ何をおっしゃられます。こちらの読み書きを教えて頂き、 そしてさらにはこちらに流れ着いた様々な物を見せて頂けて、 これ以上何を望めと言うのですか?」 笑顔で答える。何らかの方法で通常、決して知り得ぬ事を知っているこのハイエルフは、 忍耐強い部分も当然ある。今ここで事を起こした所で何も出来まい。 あの神機があったのだ!しかも二つとも何故かある!動力源が無いのは悲しいが、 しかしタイバー・セプティムの部下は修復できたのだ。 かの腐敗した、神々を裏切りし何かを信ずる連中に出来て、私に出来ぬはずがない! 狂信者。それはいけない魔法使いなんて話で済む度合いの連中ではない。 ちょっとした勘違いで、タムリエル全土をメエルーンズ・デイゴンに献上しようとした男は、 この世界をオブリビオンと勝手に解釈した。だって彼の中ではエセリウスもオブリビオンなのだから。 ちゃんとした専門的機関で学習しなければこの様な事も起こりうる。 コールドハーバーはモラグ・バルの領域であり、 クアグマイヤーはヴァーミルナの領域だ。 そしてムーンシャドーはアズラの領域なのだ。 何故それを一々メリディア、ペライト、メファーラの物だと間違える事が出来るのか? シロディールはアルケイン大学の生徒に対してそんな事を言ったら、 あらん限りの罵詈雑言で、祝福の言葉をもらえるだろう。 独学で学んだデイドラについての勘違いっぷりはもはや神の所業と言える。 何せ全てのデイドラ王子の領域と、そこを統べる主の名を間違って覚えているのだ。 下手をすると、その性質まで間違って覚えているのかもしれない。 デイゴンはその事について知っているが、おもしろいのであえて訂正しない。 「それは良かった。そろそろ昼食の時間です。運んできますので少々お待ち下さい」 丁寧に頭を下げて教皇は去った。 いずれ、いずれこの連中をまとめてデイゴン様へと献上しよう。 今はまだその時ではない。待たねばならん。 狂信者の体にはルーンが刻まれていない。腕にも頭にも、そして胸にも。 キスはたしかに行ったというのに。だが、マンカーは何故そうなのかを理解していた。 確かに痛みはあった。体のある部分に。 かのシャーマットと私は同じになった!だが、狂う訳にはいかぬ。私は選ばれたのだ! この地に正しき導きを施す為に!力を使いこなせるようにならねば… 「いずれ必ずこの地に神デイゴンを!我らの楽園を築きあげるために! AE!HERMA MORA!ALTADOON!PADOHOME!LKHAN!AE!AI!」 宗教団体が絡むとろくな事がない。神などという訳の分からぬ連中を信じるより、 大いなる二つの山脈を信奉する方がとても健全ではないだろうか。 勿論、美麗なる平らな平原を愛しても何の問題も無い。どっちが好きかは人それぞれだ。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
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エルダル・イルディッツをお気に入りに追加 エルダル・イルディッツのリンク #blogsearch2 エルダル・イルディッツとは エルダル・イルディッツの89%は度胸で出来ています。エルダル・イルディッツの5%は魂の炎で出来ています。エルダル・イルディッツの4%は柳の樹皮で出来ています。エルダル・イルディッツの2%は回路で出来ています。 エルダル・イルディッツ@ウィキペディア エルダル・イルディッツ エルダル・イルディッツの報道 gnewプラグインエラー「エルダル・イルディッツ」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 エルダル・イルディッツのキャッシュ 使い方 サイト名 URL エルダル・イルディッツの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ エルダル・イルディッツ このページについて このページはエルダル・イルディッツのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるエルダル・イルディッツに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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マーダーマスク No.473 ★★☆ ◆ M2 敵ナカマ1体の HPを2Pにする。 『伝説の殺人鬼のごとくきょうきに、とりつかれるマスク』 解説 説明文に謎の空白がある。製作者のミスだろう。 入手方法
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前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 11、死霊術師と姫と王 父上に言われたの。今のお前は優秀とは言えないが、 このクスリを飲めば、とっても優秀になれるんだって。 本当にそうだった。飲んだら眠くなって、 気が付いたら、とっても凄い魔法がたくさん使えるようになったの! とても速く空が飛べるし、飛びながら魔法が使えるし、 それに炎も、氷も、風系統の「ライトニング・クラウド」まで使えちゃう! それ意外にも、変わった呪文をたくさん教わったわ! しかも先住魔法らしいから全部杖がいらないの!ゴーレムも創りたかったけどね。 全部父上が呼んだマニマルコから教えてもらったの。嬉しいなぁ。 これでもう誰も私を馬鹿にしない。これで誰も私を嘲ったりしない。 これでもう誰も私を能なしと言わない。これで誰も私に逆らわない。 これでもうエレーヌを嫌いにならない。これでエレーヌを好きになれる。 これでこれでこれでこれで―― え、なんですか父上?はい。分かりましたわ。 羽の亜人を殺してくればよろしいのですね?いってきまーす。 「お前はどうしようもないな。ジョゼフ」 自分の娘にあんな事をさせるのを許すのは、人間とは言えなかろう。 そう、王の対面で座っている、明らかに人の事が言えなさそうな女が言った。 かすかに死臭が漂っている。自身からではない。服からだ。 ニルンの地では、生まれた月の星座によって、皆何らかの特殊能力を宿す。 本来、黄昏月(11月)生まれの精霊座以外なら、 誰もが出来る能力、大気中の魔法力(マジカ)を吸収し、 それを自己の魔法力として使用する事が、この世界の連中は出来ない。 代わりに体内で代用の『精神力』なる物を生成し、使いすぎれば気絶する。 精霊座の生まれは、何らかの薬品を使うか、相手から魔法を掛けられて、 それを吸収するか以外回復の方法は無い。また、魔法力が切れて気絶等誰もしない。 そんな風に、全く違う魔法の術式とそれらの使用方法に、最初は少々とまどったが、 こちら側の技術で色々と体をいじれば、意外にこちら側の魔法が使える様になった。 体そのものは、どこかの神が我々を真似て創ったのだろう。女は今の所そう考えている。 「何を言うか余のミューズよ。お前が出来の良い素体が欲しい。そう言ったのだろうが?」 まるで散歩中、のんきに世間話でもしているかのように言う。 二人は飲み物を脇に置いてチェスをしていた。 すっかり自分の娘がどうなるか気になって、 ジョゼフは余所に置いた姪の事をあまり考えていなかった。 一応王家の血族だから、おそらくそこらのデクよりはマシかと思っていたが、 よもやこれほどの逸材になるなど、彼は思ってもみなかったのだ。 しかし、なったのだから本人の希望通りに役に立ってもらうべきだろう。そう考えていた。 「たしかに、素晴らしい。あそこまで良いのに何故こちら側で無能扱いなのか、 まるで分からん。しかし、これで念願の夢だった事の一つが叶った」 恍惚とした口調で女は言った。 即ち、死霊術師が目指す最終形態であるアンデッド、リッチ。 それに、人工的に古代エルフ族、アイレイド並の魔法力を持たせ、 しかも見た目が人間と変わらず死臭もしない物――の作成。 できれば、筋組織の増強と圧縮による、見た目の変わらぬまま筋力の増強も。 以前、自分自身にもこれらの術式を施したが、 少々頭の方までカバーできるかどうか不明だったので、色々と削った。 その結果、あの忌々しい『メイジギルド』の現会長、 (アークメイジ)ハンニバル・トレイブン。 あいつに、あいつのお気に入りに殺されてしまった。 まさか、こちらの死霊化の呪文の対抗策を練っているとはな。 もしもの時の為に新しい体を創っておいて良かった。そう、男だった女は思う。 ガレリオンの時もそうだが、連中は学習をしない。 これで真理の探究者を自称するのだから笑い話だ、とも。 「『あれ』は量産できるのか?」 ジョゼフが聞く。女は少し憂鬱そうに答える。 「素体の質次第だな。しかしあれと同じ物をまた創ろうとするには、 時間も手間も金もかかる。お前の娘をあの状態に持って行くのに、 1年かかったのだぞ。エルフの地にヒストが生えていて良かった。 あれのお陰でお前の娘は痛みを感じない」 他人を無自覚にリッチにしようとすると、どうしても拒絶反応が出てしまう。 故に、ヒストと呼ばれる主に麻薬等に使われる木の、特殊な成分の樹液を利用し、 彼女は本来とは違う器にある為に起こる、魂の痛みや体の痛みを感じなくなった。 しかし定期的に投入しないと、痛みどころか気分まで躁から鬱になる。困った物だ。 結果、少々頭の方がお花畑のようだが、言うことは良く聞くので問題ない。 「ふむ、アルビオンが落ちればある程度質は下がるが、どうにでもなる訳か」 死体の山が手に入るからな。そう言って、ジョゼフはあくびをしながらコマを進める。 チェックだった。久しぶりに、これとやるチェスはおもしろい。彼はそう思った。 「全く、俺がメイジの為に働くとはどういうことだろうな」 「ナメクジ人間よりはマシかと思うが?マニマルコよ」 そうかもしれないし、そうでないかもしれない。 虫の王マニマルコ。ガレリオンと同じ時期に、 サイジック会で魔法を学んだエルフであり、 禁忌とされていた死霊術を新しい学問として概念を創りだし、 初めてリッチとなった男。 その後、メイジギルド創設者ガレリオンがサイジック会を抜け、 山を震わせる程の魔法合戦の末にマニマルコを倒したが、 新しく創っておいた体によって彼は復活した。 その後、メイジ達や帝国の支配圏外のサラス諸島に住みついた彼は、 スロードと呼ばれる亜人達の下で死霊術の研究をしつつ、 シロディール地方のメイジギルドの動きを見ていた。 そして、ついにその時だと約4年前にシロディールに現れ、 奪われていた魔法具を取り戻そうとしたが失敗。 自身の力を増幅させていた魔法具が無いため、 実力が出せぬまま、現在のメイジギルドの腕利きに倒された男である。 だが、彼の目的は達成された。 それは、シロディール内での死霊術師達の掃討と、 サラスとタムリエルの関係悪化である。 そもそも、シロディール地方の死霊術は遅れている。 タムリエル東部地域のモロウウインド地方の様に、 ちゃんとした死霊術の研究機関が存在しないため、 独学でしか学ぶ事が出来ないのだ。故に未だに死霊術を、 ただの死体いじりと勘違いしているメイジが多い。 残念ながら、死霊術師内ですらいたずらに死体を切り刻んで遊ぶ者が、 かの地にはいるのだ。証拠に死霊術師が潜んでいる砦には、 ご丁寧にも人の切り刻まれた死体が吊されていることが多い。 その様なまがい物を「死霊術師」と呼ぶ訳にはいかないので、 マニマルコはサラスから誰も配下を連れずに、 はなからシロディールのまがい物を全て駆逐するつもりで、 メイジギルドの面々と戦いを始めたのだ。 残念ながら全てとは言えなかったが、 しかしある程度は消せたことに満足していた。 また、マニマルコはスロード達から、サラスの英雄とも呼ばれている。 と言うのも、サラスに住まうスロードはナメクジの亜人である。 故に、水辺以外の場で生活が出来なかったが、 死霊術によって生まれたアンデッドを利用することにより、 比較的水気の無いところでも、生活が出来るようになったのだ。 生活範囲を広げたマニマルコや死霊術は、 スロード達にとって無くてはならない存在である。 それを倒したとなると、タムリエル帝国とサラスの関係が悪化するのは、 明白な事である。メイジギルドは帝国の庇護下だから言い逃れは出来ない。 元々敵対関係だったが、これを期に一気に攻め入る予定なのだ。 ただでさえ、現在タムリエル帝国は末期状態なのだ。 現在、各地方とは緩やかな支配関係(モロウウインドのみ同盟関係) が形成され、シロディールを中心とした帝国として成立していた。 しかし、それを利権拡大の為に中央シロディールが、 派兵による各地域の占領強化を行ったのである。 それにより起こる北方地方スカイリムの反乱。 オカートが、デイドラ達との決戦時に援軍を派遣できなかったのは、 これを鎮める為であった。利権確保も視野に入れていたが。 モロウウインドも反帝国の勢いが盛んになりつつあり、 南西のサマーセット諸島では、 シロディールの輸出商品の不買運動が始まっている。 貿易で利益を上げる中央からすれば相当な痛手であり、とてもまずい。 その他の地方も次々と、 今までの鬱憤やらなにやらを吹き出し始めようとしている。 マーティンは帝国を救ったが、 残念ながら、その以前から滅亡は秒読みだったのだ。 これらは、シロディール内では噂でしか広まっていない為、彼は知らなかった。 惜しむらくはマーティンの父上であるユリエル7世が、 もう少し武帝としてではなく、まともな治世を施すべきだったのかもしれないが、 しかし、もうどうしようにも無かったのかもしれない。 帝国は、戦争によって領地を増大させる方法でしか、 今の状態を維持できなくなっていたのだ。 そんな帝国に、マニマルコは自身が倒された時のことを想定し、 自分が死んだ件をトドメとして国ごと、 メイジギルドを潰そうとしたのだ。 少々時間はかかるが確実性のあるやり方であった。 まさか自身がシロディールに来たのと同じタイミングで、 オブリビオンの門がタムリエル全域に開くなんて想定外だったし、 それに死んで魂が別の体に入り込んで後、 こんな異世界に来るなどとは夢にも思っていない。 様々な想定外すぎる要素が絡み、 現在タムリエルがどうなっているか、 マニマルコには分からなかった。 壊滅している事を願っているのは違いないが。 「まぁ、お前の頭がスロードよりもマシである事を願うぞ?」 半分、負け惜しみだ。チェス如きで頭の良さなど分かる物か。 自分を否定するメイジ達が、この世で最も嫌いなマニマルコ。 この世を破壊して感情を震わせたい男と組むのに、 これ以上最高で、最悪の組み合わせはないだろう。 高笑いするジョゼフと、それを見てほくそ笑むマニマルコ。 その姿は、別の世界ではシェフィールドと呼ばれるだろうが、 たまたま創った時に、最高の素体がそれだっただけである。 彼にしてみれば、姿形等どうでもいいのだ。良い素体か、 または悪い素体か。それだけであり、たまたまその時に手に入り、 最も質の良かった体が人間の女なだけである。 ただ、彼女はジョゼフも嫌いである。無能王に協力する理由は、 メイジは権力者である、というこの世界の理が気にくわなかったのと、 スポンサーとして絶大なバックアップをしたからである。 今はその時ではない、いずれ必ず葬り去ろう。これも「メイジ」なのだから。 「では、イザベラが戻ってきたら、アルビオンの方へ戻ってくれ。戦果など、期待しなくても期待できるから、な。」 ジョゼフは、新しくおもちゃを買ってもらう子供のような笑顔を作り出す。 「ああ、待っていろ。すぐに終わらせてくる」 あのアンドバリの指輪は便利だ。あんな犬ですら死体が操れる。 それに水の精霊――言うことを聞かせる為に色々やったが、 あれはあれでおもしろい研究対象だ。デイドラらしいが少し違う。とマニマルコは思う。 彼に恐怖など、ない。自身の真理の探究の為なら何だってする。 例えそれの為に墓場から遺体を盗もうが、 人が死のうが、疫病で村が潰れようが関係ないのだ。 それで人が助かる研究をしたり、延命治療等に活かせるなら、 発展のちょっとした犠牲という奴になる。そういうものだ。 それを、良しとするかどうかは、その人次第と言うことだ。 良しならば、本来の意味での死霊術師に、無理ならば、メイジというわけである。 少なくても、タムリエルのシロディール地方では。 数時間経って、髪の毛や体が真っ赤に染まったイザベラが帰ってきた。 何らかの化け物と勘違いされて、亜人にも村人にも抵抗を受けたらしい。 面倒だから両方とも始末してきたそうだ。可哀想に。 体に着いた血を、何も言わなくなった侍女達に洗わせ綺麗にしてから、 マニマルコは、またアルビオンへイザベラと共に旅立つのだった。 テストは上々。ついでに村人までいなくなってしまったが。 まぁ、後で手の者が取りに行ってくれる、とジョゼフが約束してくれた。 まともなのがあると良いが。そう、思いながら。 行ってきます、父上。戦争なんて、すぐに勝って帰ってきますから―― もはや一歩間違えれば何が敵で、何が味方すら分からない狂戦士の様相を示して、 マニマルコと共に戦場へ赴き、全て壊しかねないイザベラだった。 これが、だいたいマーティンが来た辺りの、ガリア王国の状態である。 時と場所が戻る。オスマンからの話も終わり、自分がガンダールブだと知るマーティン。 どこかで聞いた事ある話だなぁ。と思いながら、 何か伝説の戦士みたいじゃないですか。と言う伝説的英雄行為をした彼に、 「いや、そうなんじゃよ。マーティン君。伝説っぽいのぅ」 とのほほんと答える、伝説の何かを持っていたオスマン。 そして、ああ、駄目だこいつら。と思う伝説の剣だった。 伝説ずくめである。大安売りすると価値が下がらないか心配になる。 先ほど、疾風のギトーに吹き飛ばされたり、 馬を代わりに引いたりして疲れたから、 マーティンは深いところまで考えたくなかったのだ。 後でそれについての本をもらえますか?とオスマンに尋ね、 ついでだからコルベール君に色々そっちの事教えておくれ。 君と話合いそうだから。と古そうな本の代わりに頼まれた。 ちなみに、フーケはおそらく死んだだろうと言うことになり、 ギトー教諭に、シュヴェリエの爵位が送られることとなった。 フーケ本人からしてみたら、棚ボタである。 表での死人ほど、仕事がしやすい者はいないのだ。この業界は。 衛兵にバレない様にやり口を変えれば、賞金首の取り消しになるから、 今後の仕事も精神的に楽になる。そんなわけでロングビルは辞表を提出。 本格的に泣きそうになるオスマンであった。 少し経って、フリッグの舞踏祭は現在終わりつつある。 ギーシュは二人とかわりがわりに踊り続け、幸せそうだったと言う。 マーティンも麗しいご主人様と踊って、場違いではないか、と心配になったようだ。 ギトー先生と踊りたがったキュルケだったが、未だに気絶しているようだ。 一日一回というのは伊達では無かったらしい。 ふと、オスマンが会場から離れる。そこには着飾った衣装のロングビルが居た。 「どうしても、行くのかね?」 寂しくなるのぅ。と言った。 「ええ、ついでですから、グレイ・フォックスも捕まえて見せますわ」 笑って言う。オスマンは気負いしないでかまわんよ。と言った。 「えーとフォックスと言えば、何じゃったか、し、ああ、しゃどーはいちゅーだったかの?」 何かそういうのが巷で流行っているらしいと聞いた。とオスマンは言う。 「へぇ、そうなのですか」 「うむ。綺麗な娘さんに教えてもらってのー。フード被ってたからどんなのかは分からんかったが。 しかし、あの、くぅ、今思い出してもたぎる物が――」 ゴーレムの腕がオスマンの背後の外壁から現れ、そのまま床にたたきつぶす。 妹をそんな風に見たのか、お前は。修羅の顔だった。 何故怒られたのか、よく分からないオスマンであった。 数日過ぎたある日の午後、んんん…とマーティンは悩んでいた。 主にアミュレットが何なのか、について。 左手の事はコルベールからも聞いたが、 どうにも情報が少ないのだ。 ベリナルの伝説も昔の話だから、 本当に光っていたのか知っている者はいない。 「それが、前着けていた『王者のアミュレット』?」 夢で見たのと形違うけど。とルイズは言った。こちらの方が小振りである。 「ああ、そうなんだが――しかし、オスマンさんは着けられなくて、私には着けられる」 ちょっと貸して、とルイズがマーティンから、 小さな赤い石が着けられたアミュレットをもらい、首に掛けた。 「着けられるじゃない」 「と、言うことは――ええと、確か、ルイズの家と言うのは」 「ヴァリエール家よ。トリステインの王家に連ねる名門公爵家なの」 なるほど。と言ってマーティンは続ける。 「すると――、そこは始祖ブリミルと血が繋がっているとか?」 「ええ、3つの王家、アルビオン・ガリア・トリステインは始祖から血がずっと続いているって話よ」 「おそらく、そのアミュレットは始祖ブリミル由来の物だろう。確信はないけど、君が着けられたんだ。着けておくと良い。」 少々私には似合わないしね。とマーティンは笑った。 ルイズは笑ってありがとう、と言った。贈り物をもらって嬉しくない女性はいない。 少なくともそれらがちゃんと好みに合っているのなら、だが。 「と、言うことは、それをアカトシュが創ったとして。ふーむ…」 普通、エセリウスの神々は、オブリビオンの事について口出しすることはあり得ない。 そう言う物だ。死ぬかもしれない神が、いちいち死なない神に文句を言うだろうか? しかも、不死のデイドラ王達が、オブリビオン内に持つ自分たちの国、 通称『領域』と呼ばれる世界では基本的に、 領域の主が誰にも負けるはずの無い強さを得る。 ここがオブリビオンだとした場合、 このアミュレットがアカトシュ由来で無くなるから、 それだと私が着けられる理由が無い。ならばここは、ニルンと言う訳か。 マーティンはそう結論付けた。 最初の八人いたエイドラの一人、 創造を司るロルカーン(またはロークハン) が創りだしたとも言われる、 何らかの神が創りし定命の世界、ニルン。 ある神話では、それを創った事で他の神から罰せられ、 ロルカーンは死んだと言う。 そして後に、人間から神になった二人を入れて、 現在それらは九大神と呼ばれる存在となった。 全く知られていない新しい大陸。 そう考えてみると、なかなか凄い発見である。 とりあえずはここの事を調べて、東方に行くとしよう。 そして、どこかでタムリエルの噂を聞くだろうから、 それからひょっこり戻って、皆を驚かせばいい―― ルイズが卒業してから、何をしようか着々と計画を進めるマーティンだった。 ちゃんとルイズには許可を取ってある。 というより、むしろ今からそうするべきだと勧められたのだ。 何度説明しても、未だにマーティンが死んでからここに来たと思ってくれない。 どうにかデイゴンを倒して、何かが起こってしまってこっちに来たと思っているのだ。 できれば、その時事情をちゃんと説明していただけるとありがたいのだけれど。 そう言ってしでかした事に縮こまるルイズは、 マーティンに笑みを浮かばれつつ、君は末代まで語られる聖女になれるよ、と言われ、 そんなこんなで、いつもの調子に戻るのであった。 彼女はまだ知らない。幼なじみが近々学院に来ることを。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア