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みなぎれエルルゥさん ◆Sick/MS5Jw エルルゥは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の神のハラワタをフォークで除かなければならぬと決意した。 エルルゥには事情がわからぬ。エルルゥは、村の薬師である。草を摺り、花を摘んで暮して来た。 けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。 (ああハクオロさんと離ればなれに……この隙にカルラさんやウルトリィ様があんな淫らな手や こんないけないやり口で迫っていたらどうしましょう早く見つけなきゃああそうではなく) それでもってわりと嫉妬深いようだった。 (いけないわエルルゥ今はそんな場合じゃないのハクオロさんを見つけるのはそういうことじゃなくて みんなで一緒にこの状況を何とかしなきゃいけないのよ、ああでもハクオロさんと一緒に何とかって、 違うの違うのアルルゥのことも心配だしユズハちゃんだって身体が弱いのにどうしましょうどうしましょう、 ああそういえばユズハちゃんも二人っきりになったらああ違うのこれは心配しているのよイライライライラ、 わたしったらこんなに気の短い方だったかしら、いいえきっと疲れているんだわ色々あったし、 きっとそうに違いないわアラこんなところに変な獣が、刺し甲斐のありそうなお尻、じゃなくて 何だか尻尾も尖っているしきっと危ないケモノに違いないと長い森歩きの経験が告げているわ先手必勝えいっ) えいっ、と突き出した右手には小さな銀色。 三叉の鋭いフォークは彼女への支給品である。 ぷす。 何だかすごくいい音と共に、フォークが目標の尻へと突き刺さる。 その尻から伸びた、黒く、長く、先端の尖った尾がびくりと跳ねた、次の瞬間。 「ぎゃあああああああああああっ!!」 絶叫と、広がる桃色。 血、ではない。 ぶわりと波打つ、長い髪だった。 「なななな何すんじゃいきなりー!!」 「……え、あら、」 山猿もかくやという勢いで飛び上がったのは、少女である。 「撃たれたいんか! そんなに撃たれたいんかオノレはー!?」 「……あの、その、」 片手には短機関銃、尻にはぶらぶらと揺れるフォークを刺した桃色の髪の少女。 向き合うのは獣の耳を持った、状況についていけずに目を白黒させている森の薬師。 ユイとエルルゥの、これが出会いであった。 【時間:1日目午後1時ごろ】 【場所:G-5】 エルルゥ 【持ち物:銀のフォーク、水・食料一日分】 【状況:健康】 ユイ 【持ち物:UZI、予備マガジン*5、水・食料一日分】 【状況:尻にフォーク】 017 本格的 ガチムチ筋肉ショウ 時系列順 021 残酷なアリアを歌え、壊れモノよ 017 本格的 ガチムチ筋肉ショウ 投下順 019 Prison GAME START エルルゥ 061 がんばれエルルゥさん ユイ
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┏【種族名】━┳━━┓┃ワーウルフ..┃ ♀ ┃N :エルルゥ┗━━━━━┻━━┻【好感度:-】━━──【状態】普通 _ .. --- 、,.. -‐ --..、 ,. ' ,. - ──- v - _.ゝ、 ' / ヽ' \ / , ' / ィ . Y ヽ / / / /イ///// l | i / イ / , イ/_升_/メj/レ'ケ! | | | / ,.ィ /|ィ'l | イ r i / /_メ| Vl // ∠._i/ i !.l | ー' / ハイ | l| ,.イ / ィゞー!彡フ!、" ゝ' / | .il . l | jハ ,' ------、リ_ r ァ ′''' ∧ イ / ' ゝV V_rーv ―-、 \ __ .. -r<__j.V ヽl / ゙ =L`_ー── 、 ー 、` ーイ ゞ.,._ ヽ / / ̄ ̄¨ゝ二二 _(二|==ト. `` /_/ \ __ l\ .\l |三| \ / / /へ .ヽ \ .| |==|,.--rヽ ,' / / / >ト、 \ ハノヽr | ノ ,. - 、-‐ 、 i 〈 \./ / ゝl シ |! l | ヽ. ィ.._ __ ヽイ l、 | ハ. /\/ \. |ゝ._ノヽ ゝ-==´ヽ__ ,.し' ∪ノ | l| |V / \' / |.レィ ´ __ r_^に,ィ ィレj | l| |∧ | \ーォL(_r_/__./ ./ │ ゝ ヽ∨\ _../| <._ __,..、-、‐' 、. __| \ \ へ | | |│ | ヽ. \ `ー≧----- 、.__ | | |│ | |´ / ゝ、 __ `ヽ //7│ |ー‐ '′ ____________________【持ち物】 なし |┏【ステータス】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |┃ Lv. 15 H - 55/55 A - 39 B - 27 C - 45 D - 27 S - 36 |┃ Exp: 0/30 |┣【タイプ】━━━━━── |┃ ノーマル |┣【特性】━━━━━━── |┃ 肝っ玉 収穫 |┣【性格】━━━━━━── |┃ 控えめ |┣【努力値】 0 / 508 ━━━── |┃ H P - |┃攻撃.- |┃防御.- |┃特攻.- |┃特防.- |┃素早.- |┣【覚えてる技】━━━── |┃ ●尻尾を振る ●突進 ●奮い立てる ●願い事 |┃ 鳴き声 噛み付く 体当たり マジカルリーフ |┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 南春香の手持ちのワーウルフという種族の人型ポケモン。 南家が経営している花屋「フラワーショップ・南」の手伝いをしている。 アルルゥという妹がいるが、長に止められたためにカンナギタウン近くにある家(里)に置いてきている。 同じワーウルフのエクレールと椛は有名人なので、彼女が一方的に知っている状態。 73スレ目でポケモン図鑑が使用され、データが確認された。 やる夫が話に聞いていた同じワーウルフのホロと違い、草タイプがなくノーマル単独、マルチスケイルではなく「収穫」の特性持ち。 116スレ目(126日目)、南夏奈の発言でやる夫が南家の三姉妹の叔父(士郎)の弟子だと知ったために料理を習いに行っていると判明。 おかげで春香がいない時に南家の食卓が大変なことになっている。 夏奈の手持ちのくーちゃんに厳しいお仕置きをしたことで、恐れられている模様。 125スレ目(166日目)、ノモセシティの豊穣祭でデートのため南家の三姉妹と共にやる夫の元を来訪。 この地方のワーウルフ特有の趣味として、結構なアイドル好きであると判明した。サイリウムを見ると血が騒ぐ、とのこと。 楠舞神社で行われていたミニバトル大会でやる夫が多くのアイドルたちと対戦したことで、知り合ったアイドルたちにサインをもらっていた。 デートからの帰路で春香と共にやる夫に告白、恋人となった。 前の里長であるベールがやる夫の手持ちになっているとこの時初めて知り、驚くことになった。 木の実料理を教わっていたのは途中までで、長が交代してからは普通の料理材料が手に入るようになったため普通の料理の方を優先して習得していた。 このため改めて三村かな子に教わって、木の実調理Lv1を習得した。 所持スキル 名称 説明 木の実調理Lv1 木の実をそこそこに調理できるスキル。
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――〔????編〕 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 ※ ――精神、肉体と己の肉体を改造され、殺人マシーンとして育った少女。 唯一記憶に残っている『家族』の事を思いながら、彼女は前へと突き進んでいく…――― オリジナル『私に残されているのはあの時の記憶だけ。家族に会うためにも、私はここで負けるわけにはいかない!』 コラボ『…どうして、私にそこまで尽くすの?』 出身地:地球 場所:日本(?) キャラのイメージ…エメラルド、強化人間、風、儚さ 異性のタイプ…本人曰く「分からない」
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涙をこえて ◆7JMGjHarIw 瑞穂とアルルゥが放送を聞いたのは、吊り橋を渡り終えて、近くの木陰で休憩しているときであった。 アルルゥがあまり喋らないので少し時間がかかり苦労をしたが、情報交換を終えた二人は放送を静かに聴く……。 (なんてことだ……) 瑞穂は禁止エリアをメモした後、次々と流れてくる死者の名前に胸を痛めていた。11人もの命がこんな馬鹿げたゲームで失ってしまったことを、彼女たちの命を奪った殺人者を、そして主催者である鷹野たちに対する激しい怒りが胸の中で渦巻いていた。 それに…… 「おねーちゃん……カルラおねーちゃん……レオ……」 そうアルルゥが探していると言ったエルルゥ、カルラ、対馬レオの3人が呼ばれたのだ。 アルルゥは不安そうな顔をしながら、瑞穂に尋ねる。注意してみるとアルルゥの目が真っ赤になっているのに気づく。 「なんでおねーちゃんたちの名前呼ばれた……? ……おねーちゃんたちが……死んだ?」 「っ!!」 (そうだ。いくら幼いとはいっても言葉の理解できない歳でもないんだ……。このまま嘘をつくことは不可能じゃないが、いずれ分かることなんだ。だから僕には事実をアルルゥに伝える責任がある……) 1年前の瑞穂ならなんとかごまかして嘘を吐き通していただろう。 だが、おじいさんの遺言で聖央女学院に入ってからの瑞穂は変わった。 エルダーに選出され、それから1年弱、文化祭の演劇、ダンスパーティーなどエルダーとしての責務を果たすうちに、瑞穂自身も大きく成長したのだ。 だから瑞穂は両手でアルルゥの肩をつかみ、自分の目とアルルゥの目を合わせ、唇を噛みしめながら、辛い事実を伝える。 「そう。アルルゥのお姉さん、カルラさん、レオさん、いま名前を呼ばれた人はもう死んだの」 「!……」 アルルゥの目に涙が溜まっていくのが見える。 「じゃあ……もうおねーちゃんたちに会えない?」 アルルゥの問いに頷きをもって答える。 「うそだ……瑞穂おねえちゃんうそつくのダメ!」 縋りつくような目で瑞穂を見るアルルゥに、瑞穂は優しく、だがはっきりと伝える。 「アルルゥちゃん……ごめん。嘘じゃ……ないの」 その答えを聞き、限界まで溜まっていた涙が決壊する。 「やだ……やだぁ!! うそ……うそって言って!! ひっぐ……ぅぁ……ぅわああああん! 嫌ぁ! 嫌ぁっ!!」 泣き叫ぶアルルゥを瑞穂はぎゅっと優しく抱きしめる。その小さな体を感じながら、瑞穂はどんなことがあってもアルルゥのことを守り抜くと心に誓った ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ どれくらい抱きしめていただろう。 しばらく経つと泣き疲れたのか、アルルゥの泣き声もだんだん勢いを失い、しまいには聞こえなくなった。 アルルゥを見ると、目を真っ赤に腫らしながらもだいぶ落ち着いたようだ。今度はアルルゥのほうから瑞穂にぎゅっと抱きつき、瑞穂もそれを優しく抱きとめる。 そんなときだった。 アルルゥの耳がピクリと反応する。 アルルゥが顔を上げ、後ろに振り向いてじっと見つめる。 「どうしたの?」 疑問に思って瑞穂が尋ねると、アルルゥははっきりと声を返す。 「誰か……くる」 「え……。っ!!」 その答えを疑う間もなく、瑞穂もそれに気づいた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 蟹沢きぬは放送を聴いてからずっと走り続けていた。 特に目的も理由もなくただただ自然に走り続けていた。 走るのをやめたら、自分がどうにかなってしまいそうで走り続けていた。 (レオのヘタレ! レオのビビリ! レオのチキン! レオの……バカ) 「ぅぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおっ!!」 ◇ ◇ ◇ ◇ 「ぅぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおっ!!」 声が近づいてきている。 先ほどアルルゥが泣き叫んでいたよりも大きな声だ。 こんな状況で走りながら大声で叫ぶなんて真似、普通ではできないだろう。 何か考えがあるのか、ただのバカなのか、その判断はひとまず保留にして、瑞穂はとりあえずアルルゥを連れて、太い木の木陰に体を隠した。 「ぅぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ!」 その間も声の主は橋の向こう側からまっすぐかなりの速さで向かってきている。 やがて、吊り橋も猛スピードで渡りだし、その姿も確認できるようになった。 (女の子……それもたぶん僕より年下。中学生くらい?) どうやら声の主である少女のほうは瑞穂たちに気づいているわけではなく、ただがむしゃらに走っているだけのように見えた。 少女を止めて声をかけるべきかどうか、迷っているうちに、もうすでに少女は勢いよく橋を渡り終えようとして…… 「うおおおおおおおお……へ?」 最後の最後で足がもつれたのかつまずいて、ヘッドスライディングを決めるように滑って瑞穂たちの前を通り過ぎていった。 ポカーン 漫画ならそんな擬音が描かれる場面だが、瑞穂はそんな想像を振り払い、うつぶせのまま動かない少女の元へ向かった。アルルゥもそれを止めずに、瑞穂についていく。 「ぅぅ……ぐすっ」 近づいて気づいたが、少女は泣いているようだ。 「あの……大丈夫ですか?」 少女が瑞穂の声に反応して顔を上げる。 少女の顔は涙で濡れていた。 「ぐすっ……だれだおめえら?」 「私は宮小路瑞穂。こっちがアルルゥちゃんです」 「ん……」 アルルゥが肯定するように頷く。 「それよりこれを使って涙を拭いてください」 瑞穂がポケットからハンカチを取り出す。 「泣いてない、泣いてないもんねっ!」 瑞穂の幼馴染なら、「いや、どう見ても泣いてるじゃん」と無粋なツッコミを入れるだろうが、瑞穂はさすがにそんなことはせずに黙ってそっとハンカチを少女の手に載せる。 少女は瑞穂の顔をじっと見つめた後、 「ありがと」 と小さくつぶやいた。 【C-6森 吊り橋付近/1日目 朝】 【蟹沢きぬ@つよきす】 【装備:なし】 【所持品:フカヒレのギャルゲー@つよきす】 【状態:両肘と両膝に擦り傷。疲労困憊】 【思考・行動】 基本 ゲームには乗らない。 1 レオのバカ…… 2 瑞穂たちと情報交換。 3 病院に向かって稟と合流。 4 鷹野に対抗できる武器を探す。 5 スバル、乙女さん、姫、よっぴーのうち誰かと合流したい。 【備考】 フカヒレのギャルゲー@つよきす について プラスチックケースと中のディスクでセットです。 ケースの外側に鮫菅新一と名前が油性ペンで記してあります。 ディスクの内容は不明です。 【宮小路瑞穂@乙女はお姉さまに恋してる】 【装備:投げナイフ2本】 【所持品:支給品一式】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本 ゲームには乗らない。 1 目の前の少女に事情を聞く。 2 アルルゥを絶対に守る。 3 新市街へ行き、脱出のための協力者を探す。 4 ハクオロ・トウカ・オボロ・赤坂を探す。 5 知り合いを探す。 【備考】 陽平には男であることを隠し続けることにしました。 アルルゥにも男性であることは話していません。他の人にどうするかはお任せ 【アルルゥ@うたわれるもの】 【装備:なし】 【所持品:支給品一式(コンパス、時計、ランタン以外)、ベネリM3の予備弾】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本 ゲームには乗らない。 1 瑞穂についていく。 2 おとーさんに会いたい。 3 知り合いと合流したい。 【備考】 エルルゥたちの死を理解しました。 (注)カニの大声は近くにいる参加者に聞こえた可能性があります。 078 彼女は戦士だった 投下順に読む 080 はばたく未来 078 彼女は戦士だった 時系列順に読む 080 はばたく未来 059 二度と触れ得ぬキョウキノサクラ 蟹沢きぬ 090 無垢なる刃 061 下半身に罪はない!~トイレを求めて全力疾走~ 宮小路瑞穂 090 無垢なる刃 061 下半身に罪はない!~トイレを求めて全力疾走~ アルルゥ 090 無垢なる刃
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ハクオロさんが消えるのを見届けると、涙が堰を切って流れ出してきた。 突如現れた女の子は、ハクオロさんの道具を拾って何かをしている。 でも、そんな事はどうでもよかった。 ただ、今は泣いていたかったから。 「彼を殺したのはあなた」 突然女の子はそう言った。 信じられない事を、無表情で言った。 私はただ、その子の言う事を呆然として聞く。 「彼の持っていた支給品を解析した結果、個人の名称を呼ぶことによって 対象の人物を転倒させる機能がある事が判明した。 あなたは彼の名前を呼んだ。だから彼は転倒して死んだ」 私が……殺した? ハクオロさんを? 「そんな……ハクオロさん」 身体中から力が抜ける。 自分の意思でやった事ではないとはいえ、取り返しのつかない事をしてしまった。 彼が死んだらトゥスクルの民は……アルルゥは……なにより、私はどうすればいいの? 私は、私は……。 いっその事私も死んでハクオロさんの所へ行こうかとも思った。 だけど、この子はそれを止めるかのようなタイミングで言った。 「あなたは彼の死を無駄にしないために死んではいけない」 彼女がどういう意図を持ってそう言ったのかは解らない。 でも今ここで死んでしまったら、殺してしまったハクオロさんに申し訳ない。 私は死んではいけない、生き残らなくちゃ。 それにあの男の子は、最後の一人に残れば何でも望みを叶えてくれると言った。 ハクオロさんはこんな事望まないって解ってる。 でも私は、ハクオロさんのためなら! そうと決まればこの子も殺さなきゃ。 幸いに彼女は乗ってきた乗り物の方へ向かっている。 気付かれないように自分に支給された『拳銃』という支給品を取り出す。 鼓動が早くなる、思えば私は人を殺したことがなかった。 だけどここで一歩踏み出さなきゃ、私はきっと誰も殺せない。 ハクオロさんの為には善良な人でも、無垢な子供でも殺さなくちゃいけない。 迷っちゃ駄目、震えちゃ駄目、落ち着いて、落ち着いて。 彼女は乗り物に乗る寸前だ。 完全に乗り込まれてしまったら私に勝ち目はない。 今だ! パンッという音が響く。 弾は見当違いの方向へ飛んでいく。 思ったより反動も大きい、音の大きさにも驚いた。 でも大丈夫。 相手も突然の事で動揺しているはずだ。 もう一度、今度は反動も考慮して。 再びパンッという音が響く。 耳障りな金属音を発して乗り物に火花が散る。 当たったようだ。 「撃っても無駄」 彼女が何か強がりを言っている。 「優勝者の特典を期待しているのなら無意味。 あなたが殺し合いに乗って生き残れる確立は限りなく低い。 私達と一緒に脱出の可能性を捜索するほうが効率的」 脱出なんて出来るわけがない。 ハクオロさんだって簡単に連れてきてしまうような人達が、そんな事許すはずがない。 彼女は私を惑わす幻影だ。 騙されない、私はハクオロさんと帰るんだから。 無言で銃を彼女の身体に向ける。 「そう」 彼女のその言葉が私の聞いた最後の言葉だった。 エルルゥを轢き殺した長門は何事もなかったかのようにその場を去っていった。 【一日目 0時35分 B-8 遊園地の建物内部】 【長門有希@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態] 健康 [装備] ナイフ [道具] 支給品一式、イーグル号 [思考]基本方針:ゲームからの脱出 1:イーグル号をどこかに隠す 2:涼宮ハルヒの捜索 3:イーグル号を使いこなせる人間を探す 【エルルゥ@うたわれるもの 死亡確認】
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ルルゥ
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幼女の奇妙な冒険~ファントムリーゼント~ ◆uStZkrHCmI 畜生! 畜生! なんで俺は動かなかったんだ!? 首が飛んだ女の人も、撃ち殺された奴も俺が動いていたら救えたかもしれないのに。 ……何がクレイジーDだ、何がこの世で最も優しい能力だ。 結局はこの首輪が怖くって何も出来なかったビビリ野郎じゃねーか! 先刻の事を思い出した少年『東方仗助』は俯いた顔に暗い表情を貼り付けていた。 生命力に溢れているはずの体からは完全に力が抜け、チャームポイントのリーゼントも心なしか垂れたように見える。 心優しきが故にのしかかる重圧。 死ぬ覚悟さえあれば自分は先ほどの二人を救えたのではないか? 後悔、懺悔、怒り 複雑にミックスされた感情の渦は仗助の心を呑み込もうと襲来してきた。 が、彼は潰れたりしない。 金剛石のような強さと輝き、そして気高さを持つ魂がここで諦める事を拒むのだ。 「そうだ……そうだよな…。俺がここでクヨクヨしてる場合じゃねぇんだ」 ずっと泥を眺めていた視線が徐々に上へと運ばれてゆき、ついにその両目が前を見据えた。 学ランから覗く両手をグッと握り締めて拳を作り出す。 スッ 彼の半身『クレイジー・ダイヤモンド』の腕が音も立てずに仗助の腕から生まれ、分離してゆく。 そして、脱皮するように頭、胸、腰と順にヴィジョンが発生しては彼の肉体から離れていった。 プツンと切れるようにつま先が仗助から抜け出して、クレイジーDの容貌が明らかとなる。 180cmはある仗助よりも更に巨大な体躯。 鋼と呼ぶにふさわしい、高密度でありながらも盛り上がりを隠し切れない筋肉。 所々にハートを模った鎧を着たその姿は例えるなら闘士。 そしてそのスタンドが非常に様になるポーズで拳を構えて――― 「ドラララララララララララララララアアッッ!」 聞く物全てを怯ませる咆哮と共に拳の弾幕を放った。 砕かれ、削られてゆく木、岩、土。 拳が一発当たる毎に原型から姿を変え行く景色。 360°回りながら放たれたラッシュが止まったとき、仗助の半径5メートルからはありとあらゆるものが存在しなくなっていた。 「よっし! このくれーでいいかな?」 破壊しつくされた景色を満足気に見つめる仗助。 「助けられなくて本当にすまねぇ……。 お詫びって言うのもなんか違うけどよ、墓を作るから今の所はこれで勘弁してくれ」 その言葉を言い終わるか言い終わらないかの間に砕かれた岩や木、そして土が宙を舞う。 茶色や灰色といった飛礫のコンラスト決して美しい物ではない。 しかし、一点を目指して飛ぶそれらの姿は散った二人の魂のようで、欠片から生まれた十字架には魂が篭っている様に思われた。 「あんた達が何教徒だか分からないから一応十字架を立てておいたぜ。 大丈夫、あんた達の仲間を見つけたら後でキッチリ直しに来るからよ」 完成した十字架に手を合わせた後、支給品のペットボトルから水を半分ほど十字架にかける仗助。 そして再び手を合わせた後、自分の身長よりふた周りは大きいであろうそれに背を向けて仗助は去っていった。 ★ ☆ ★ さて……この状況をなんと言えばいい? 承太郎さん風に言えば非常にへヴィって奴だぜこれは。 まさかこの殺し合いの場にこんな強敵がいるとは思わなかったぜ。 流石の俺もこんな奴に勝てるわけがねぇ…… さて、これから俺はどう対処するべきだ? アイヌ風の服を着た獣耳の幼女によぉ~。 先ほどから無言で仗助を見つめるアルルゥ。 仗助の方からは何度もコンタクトを取ろうと図ったはずなのだ。 だが、そのどの質問にもアルルゥは答えようとしない。 物珍しそうな顔でボーっと仗助を眺めているだけ。 幼女相手に顔を真っ赤にするほど気が短いわけではない そうなのだがやはり無視されるのは腹が立つわけで。 腹が立てば、ムキになりやすい性格の彼は何とかして気を引こうと必死になるわけで。 だけど自分のスタンドを軽々と出すほど仗助の頭はマヌケではないわけで。 結局、彼は自分のディバッグから支給品を漁る事となった。 「さぁて、な・に・が・で・る・の・か・な・っ・と」 彼の手が触りなれた感触―プラスチック―の手触りを感じた。 形状は恐らくは箱。 更に中身を確かめるように軽く指を中へと入れる。 「あれ?」 指に感じるのは冷たく、ベタッとした何か。 危険を感じて即座に指を抜き出す。 付着した黒い何かの正体はすぐに分かることとなった。 ……ビンゴッ! 黒い何かの中にあるのは黒い豆。 仗助が知る限りはその豆が使用されるのは食べ物だと確定されている。 子供ならお菓子か何かで釣れるだろう。 ニヤニヤとPTAがその場にいたら即刻通報物の笑みを顔に貼り付けて袋の端を掴んだ仗助。 「きたぜ!君に決めたッ!!」 おどけた調子で思いっきり箱をディバッグから引きずり出す。 でてきたものは―――おはぎの入ったタッパ。 なにゆえおはぎが出る?…… そんな疑問を余裕でぶっちぎるほどの歓喜が仗助の胸に押し寄せる。 露伴にイカサマで一杯食わせた時よりもスッキリしたかもしれない。 さぁ、反応を示すのだ幼女よ。 仗助の頭に浮かぶ思考は只それだけであった。 「んん?」 初めてアルルゥが反応を示した。 「これはな、おはぎっていうとっても美味しいお菓子なんだ」 美味しいお菓子。 その一言だけでアルルゥの視線はおはぎに釘付けだ。 目はキラキラと輝き、口端が微妙に濡れだしたのを仗助は見逃さない。 「いや~本当においしいんだよな~俺も食べたいな~」 いやらしい口調でアルルゥを挑発する仗助。 しかし、よくよく見ると既に彼女の視線はおはぎから外れていた。 ……いや、正確に言うと、おはぎとその上を交互している。 おはぎの上にあるのは仗助の顔。 そして更にその上にあるのは大きく前に突き出した髪の毛。 「なぁ、もしかしてお前俺のリーゼントが気になってたのか?」 頭を指差しつつアルルゥへと話しかけた仗助。 「ん!」 表情をあまり変化させないまま頷いたアルルゥに思わず苦笑いが零れた。 杜王町では既に誰も気にしなくなってたのだが、ここはそうではない。 殆どが見知らぬ参加者なのだからリーゼントを見たら表面上はどうであれ内心驚くだろう。 アルルゥの場合は子供だから好奇心丸出しだっただけ。 その事に気が付かない自分が何となく恥ずかしくて少し笑ってしまう。 「ほら、意地悪して悪かったな」 少し身を屈めておはぎをアルルゥへと手渡した。 おずおずと仗助の手からおはぎを受け取ってアルルゥは問う。 「もらっていーの?」 「あぁ、俺からのプレゼントだ。ところでお前なんて名前なんだ?」 「アルルゥ!」 仗助から受け取ったおはぎを掴んで、掌に付く餡子も気にせずに大きく口を開けておはぎをほお張る。 アルルゥの目が大きく見開かれて、尻尾がぶんぶんと振り回された。 (おいしそうに食べる子だな) もぐもぐと咀嚼するアルルゥの様子を仗助は微笑ましそうに眺めた。 そして、アルルゥの喉がゴクリと鳴って、記念すべき奇跡的御萩初体験は終わりを告げる。 「どうだ? おいしかっただろ?」 「ん!」 「そうか、そりゃよかった。そういえば自己紹介が遅れたな。 俺は東方仗助。呼び方は……まぁ好きなように呼んでくr「「仗助おにーちゃん」」おにーちゃん!!?」 「ん、仗助おにーちゃん」 「あのよぅ、お兄ちゃんはちょっと勘弁してくれないか?」 「や」 周りは皆野郎。 もてるとは言っても意外と純情派で彼女いない歴=年齢。 その上不良もやっている彼からしたら『おにーちゃん』という呼ばれ方は耐えがたかった。 実際、顔を真っ赤にしてなんとかアルルゥを説得しようとあれこれ言い続けている。 が、アルルゥは頑なに意見を曲げようとはせずに、結局仗助が根負けして『おにーちゃん』と呼ばれることを否定しなくなった。 「はぁ~億泰とか露伴に聞かれた日にゃ自殺もんだぜこれは」 「おくやす?」 「あぁ、元の世界での俺の友人だ。こっちの方には康一って奴だけが呼ばれたみてーだけどよ」 多少忌々しげな声を出しそうになったものの、アルルゥを怖がらせてはいけないと思い極力声を抑える仗助。 だが次の瞬間、彼は溢れる感情を抑えることが出来なくなった。 アルルゥの言った残酷すぎる現実に。 「アルルゥのおとーさんとおねーちゃん、カルラおねーちゃんにトウカおねーちゃんもいた。あとは―――」 この場が殺し合いの場あることを分かっていないのか、アルルゥは嬉々として家族達の名前を語りだす。 幸せそうな語り口で優しい父や姉の事を話すアルルゥを仗助の手が遮った。 「もういい」 そう言った仗助の体は小刻みに振動して、内から溢れる感情を発散しようと必死になる。 話を遮られたことで不満そうなアルルゥであったが、仗助の口調、仕草、そして周りにあるオーラを感じて何も言えなくなった。 リーゼントの上部が剥がれて天を突く。 唇は噛み締められすぎて痛々しい色に変色した。 目は見開かれたかと思いきやきつく閉じられるという運動を短いスパンで連続する。 今の仗助は爆発寸前。 いや、もう起爆スイッチは入っているはずだ。 アルルゥが怖がるといけないから。その理由だけが仗助に理性を保たせていた。 おい、あのクサレ外道は何をやってやがる? 自分の復讐の為に? 失った信頼を取り戻すために? ふざけるんじゃねぇ! 吐き気をもよおす『邪悪』とはなッ、なにも知らぬ無垢なる者を利用する事だ……!! 自分の都合だけのために利用する事だ……あのクサレ外道がなにも知らぬ『家族』を!! てめーだけの都合でッ! ゆるさねえッ! テメーは今 再び オレを怒らせたッ! 俺はこんなふざけたゲームにゃぜってー乗らねぇぞ! 力が足りない奴がいたら力を貸して、命が足りねぇ奴には俺のスタンドで生命を注ぐ! ギラーミン! もう一度言うぜ! オメーの企みは警察や法律じゃあ裁けねぇだろうよ……だからこそ俺たちが裁いてやらぁ!! ★ ☆ ★ 「おにーちゃん?」 「あぁ、もう大丈夫だぜアルルゥ。心配かけちまったな」 押し黙ってしまい、急に全身を痙攣させた仗助を心配して声をかけたアルルゥ。 仗助もアルルゥの言葉で我に返ったらしい。 次の言葉を紡ごうとした瞬間にアルルゥの視点が一気に高くなった。 「お~」 「どうだ? アルルゥ」 アルルゥが仗助の肩の上に座る、所謂肩車。 急に高くなった世界に嬉々とはしゃぐアルルゥ。 「ん~と、おとーさんよりたかい?」 「そっかお父さんは俺より小さいか~」 嬉しそうに、しかしどこかに寂しさが入った声でアルルゥを担ぐ。 願わくばこの子の家族が皆無事でいますようにと祈りながら。 しかし、センチな思考は何処かへと吹き飛んでいってしまった。 仗助にとっては命に関わる危険。 ヤバイ。脳裏に警報が過った時には既に遅かった。 頭から信号が送られてくる。 (アル……ル…ゥ) 真っ白になってゆく意識の中で彼は幼子の名前を呼んだ。 自分の肩の上にいる幼女の名を。 「俺のリーゼントに触るんじゃねぇーーー!!」 そして仗助は自分の頭の上にいる幼女を下に下ろそうと躍起になる。 が、そう簡単にアルルゥは仗助の髪を放してはくれない。 「イタタタ、マジで止めろって。な?」 「や」 「本当に洒落になんねぇからよ。ほら、悪戯もいい加減にしねぇと怒るぞ?」 そうこういって数分間の格闘の末、疲れきったアルルゥが諦めた事によって事態は収束した。 ちなみにアルルゥ曰く、仗助のリーゼントは意外とフワフワして柔らかかったらしい。 辺りに警戒しつつも木にもたれかかって髪型を手櫛で整える仗助。 最初は手から感じる歪になった誇りに泣きそうになったが、相手は幼子。 怒りは喪失感となって仗助にやってきて彼は完全に意気消沈している。 ちなみに元凶のアルルゥとはいうと? 「んふ~」 2つ目のおはぎをご賞味なさっていた。 しかし、半分ほど食べたところでアルルゥの表情が変わる。 美味しいお菓子を頬張っていた至福の笑みから今にも泣きそうな顔へ。 一気にテンションを元通りに復元して、アルルゥへ近寄る仗助。 彼は見た。 吐き出されたおはぎの中に混ざる裁縫針を。 よくよく見たら、餅の白の中に血の朱が混じっていた。 犯人は? 言うまでもなかろう。ギラーミン以外に誰がいるというのだ? (卑怯な真似しやがってあの野郎) 何度目か分からないギラーミンへの怒りを感じたが、今はそれどころではない。 恐らく針の先端で口を裂いてしまったのだろう。 形のいい唇に少量の血液が流れる。 「おにーちゃん……」 涙目で訴えかけるアルルゥを仗助はそっと抱きしめる。 安心させるため、これから何を見ても不安がらないように。 「アルルゥ。その怪我を治してやるからちょっと目を閉じて口を開けてくれないか?」 「わかった」 そういって言われた通り大きく口を空けて目を閉じるアルルゥ。 仗助はその小さな口にクレイジーDの指を突っ込んで患部に触れる。 「?」 急に口内の痛みが引いた事に驚くアルルゥ。 姉、エルルゥの薬でもこんなに早く痛みが引くわけが無い。 もう目を開けていいぜという仗助の言葉に従って、瞼を持ち上げた後に、舌で口内を探る。 無い。 血の味がチョットだけ残っていたが、肝心の傷跡が無いのだ。 「おにーちゃんは何やったの?」 「ん? それは秘密だぜ」 訝しげな表情をするアルルゥを誤魔化すために仗助はずっと乾いた笑いをしていた。 ★ ☆ ★ 彼は森を歩いていた。 自身の正義から外れた男、ギラーミンをどのように断罪するかを考えて。 男は見た、男が幼女の口に異形の指を突っこんでいる場面を。 男にはその異形に見覚えがあった。 銀と青を基調とした制服の男はアルター使い。名は劉鳳。 彼の目には治療をする仗助の姿は、アルターで幼女を襲う卑劣漢としてしか映らない。 そして彼は飛び出した。 一瞬出るのが遅かったら二人の出会いは変わっていたのかもしれない。 昼間で、傷が治った後のアルルゥと仗助の姿をハッキリと見たら二人の出会いは変わっていたのかもしれない。 しかし、勘違いが産んだ悲劇は既に幕を空けた。 舞台に立つのは心優しき少年と無垢な少女、そして正義に縛られた哀れな男。 劉鳳は運命の一言を告げた。 「そこのふざけた髪型をした男! 正義の名の元に貴様を断罪する!」 「俺の髪型が何だって!? もう一度言ってみな!!」 ★ ☆ ★ 【H-8/森/一日目深夜】 【東方仗助@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康、激しい怒り [装備]:なし [道具]:支給品一式、不明支給品(0~2) [思考・状況] 1:俺の髪型がサザエさんみて~だと? 2:ギラーミンを倒し、ゲームから脱出する 3:うたわれ勢や康一と合流する 4:アルルゥと行動する ※アルルゥからうたわれ勢の名前を聞きました 【アルルゥ@うたわれるもの】 [状態]:健康 [装備]:おはぎ@ひぐらしのなく頃に [道具]:支給品一式、不明支給品(1~3) [思考・状況] 1:ん? 2:ハクオロ達に会いたい 3:仗助と行動する ※おはぎは仗助の支給品です ギラーミン「いや…その針は特に意味がねえ、ただの悪意よ」 ※ココが殺し合いの場であることをイマイチ理解してません 【劉鳳@スクライド】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式、不明支給品(1~3) [思考・状況] 1:そこのふざけた奴(仗助)を断罪する 2:ゲームから脱出する 3:カズマ達についてはとりあえず保留 時系列順で読む Back divided by three Next 自然に満ちた人形劇 投下順で読む Back ニコラス・D・ウルフウッドの受難 Next 笑顔 GAME START 劉鳳 正義-Justice- GAME START 東方仗助 正義-Justice- GAME START アルルゥ 正義-Justice-
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【ハクオロ】 12 0026 招かれたもの ◆mk2mfhdVi2 ハクオロ、園崎魅音 0042 我はここに在り ◆YhwgnUsKHs ハクオロ、園崎魅音、トウカ、ミュウツー 0061 Beyond ◆WDKcDkBO8c ハクオロ、園崎魅音 0070 非情な覚悟と揺れるココロと ◆UcWYlNNFZY ハクオロ、園崎魅音 0091 皇と人と ◆UcWYlNNFZY 園崎魅音、ハクオロ 0104 limitations ◆TEF4Xfcvis 園崎魅音、ハクオロ、サー・クロコダイル、レッド、ライダー(征服王イスカンダル) 0123 私らしくあるためのImagine(幻想) ◆YhwgnUsKHs レッド、ハクオロ、御坂美琴、衛宮切嗣 0136 静かに訪れる色なき世界 ◆SqzC8ZECfY レッド、ハクオロ、衛宮切嗣、ライダー(征服王イスカンダル) 0148 地獄への道 ◆b8v2QbKrCM ハクオロ、ライダー(征服王イスカンダル) 0156 知人の奇妙な行動 ◆yvUxRPre9c ヴァッシュ・ザ・スタンピード、水銀燈、伊波まひる、新庄・運切、ロロノア・ゾロ、ハクオロ 0160 Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM ヴァッシュ・ザ・スタンピード、水銀燈、伊波まひる、新庄・運切、ロロノア・ゾロ、ハクオロ 0173 Free Bird(前編)(後編)Just wanna be(前編)(後編)call my name ◆YhwgnUsKHs ヴァッシュ・ザ・スタンピード、伊波まひる、水銀燈、ロロノア・ゾロ新庄・運切、ハクオロ、佐山・御言、小鳥遊宗太 【エルルゥ】 2 0033 上から来たぞ! 気をつけろ! ◆SH/Mp7eP/Q モンキー・D・ルフィ、エルルゥ 0057 終わらない夢(前編) (後編) ◆EHGCl/.tFA バラライカ、ラッド、ルフィ、エルルゥ、クーガー 【アルルゥ】 15 0015 幼女の奇妙な冒険~ファントムリーゼント~ ◆uStZkrHCmI アルルゥ、東方仗助、劉鳳 0036 正義-Justice- ◆YhwgnUsKHs アルルゥ、東方仗助、劉鳳 0065 プッツン共の祭典 ◆EHGCl/.tFA レヴィ、東方仗助、アルルゥ 0078 目覚めた朝に ◆WDKcDkBO8c 東方仗助、アルルゥ 0118 Survivorこの世のどんなことよりもやさしい力 ◆b8v2QbKrCM 東方仗助、アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、クレア・スタンフィールド、レヴィ、カズマ、ドラえもん 0130 喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、レヴィ 0135 銃弾と交渉と ◆OQO8oJA5SE アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、レヴィ 0150 クリストファー・シャルドレードは一人淡々と考える ◆Wott.eaRjU]] アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子 0157 私のお墓の前で泣かないでください ◆YhwgnUsKHs クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、アルルゥ、ゼロ 0172 赤目と黒面(前編)赤目と黒面(中編)赤目と黒面(後編) ◆GOn9rNo1ts クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、アルルゥ、ゼロ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0177 歩くような速さで ◆b8v2QbKrCM 北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0183 あなたへの手紙 ◆yvUxRPre9c 北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0192 すくわれぬもの(You can not save me) ◆GOn9rNo1ts 北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0193 When They Cry(前編)When They Cry(後編) ◆/VN9B5JKtM ミュウツー、北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0194 キミガタメ(I save you from anything) ◆GOn9rNo1ts ミュウツー、アルルゥ、ライダー(征服王イスカンダル)、ラッド・ルッソ、御坂美琴 【ベナウィ】 4 0040 あり得る事、成し得る事、求め得る事…… ◆WDKcDkBO8c ベナウィ 0051 残されたものは一つ ◆Wott.eaRjU 桜田ジュン、ベナウィ、ニコラス・D・ウルフウッド 0073 想いは簡単に届かない ◆TEF4Xfcvis 真紅、橘あすか、ベナウィ、モンキー・D・ルフィ 0086 黄金の精神は男の信念を打ち砕く ◆EHGCl/.tFA 広瀬康一、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ベナウィ 【カルラ】 4 0037 上空50メートル ◆SqzC8ZECfY ドラえもん、カルラ 0058 ネズミの国 ◆/1LLBq1Ub2 古手梨花、ニコラス・D・ウルフウッド、ドラえもん、カルラ 0077 鳥だ!飛行機だ!いや、ドラだ! ◆YhwgnUsKHs カルラ、ドラえもん、春日歩 0103 微笑みの行方(前編)(後編) ◆Wott.eaRjU カズマ、春日歩、ドラえもん、カルラ 【トウカ】 2 008 走れトウカ ◆/c74aMEADc トウカ 0042 我はここに在り ◆YhwgnUsKHs ハクオロ、園崎魅音、トウカ、ミュウツー
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【ハクオロ】 0026 招かれたもの ◆mk2mfhdVi2 ハクオロ、園崎魅音 0042 我はここに在り ◆YhwgnUsKHs ハクオロ、園崎魅音、トウカ、ミュウツー 0061 Beyond ◆WDKcDkBO8c ハクオロ、園崎魅音 0070 非情な覚悟と揺れるココロと ◆UcWYlNNFZY ハクオロ、園崎魅音 0091 皇と人と ◆UcWYlNNFZY 園崎魅音、ハクオロ 0104 limitations ◆TEF4Xfcvis 園崎魅音、ハクオロ、サー・クロコダイル、レッド、ライダー(征服王イスカンダル) 0123 私らしくあるためのImagine(幻想) ◆YhwgnUsKHs レッド、ハクオロ、御坂美琴、衛宮切嗣 0136 静かに訪れる色なき世界 ◆SqzC8ZECfY レッド、ハクオロ、衛宮切嗣、ライダー(征服王イスカンダル) 0148 地獄への道 ◆b8v2QbKrCM ハクオロ、ライダー(征服王イスカンダル) 0156 知人の奇妙な行動 ◆yvUxRPre9c ヴァッシュ・ザ・スタンピード、水銀燈、伊波まひる、新庄・運切、ロロノア・ゾロ、ハクオロ 0160 Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM ヴァッシュ・ザ・スタンピード、水銀燈、伊波まひる、新庄・運切、ロロノア・ゾロ、ハクオロ 0173 Free Bird(前編)(後編)Just wanna be(前編)(後編)call my name ◆YhwgnUsKHs ヴァッシュ・ザ・スタンピード、伊波まひる、水銀燈、ロロノア・ゾロ新庄・運切、ハクオロ、佐山・御言、小鳥遊宗太 【エルルゥ】 0033 上から来たぞ! 気をつけろ! ◆SH/Mp7eP/Q モンキー・D・ルフィ、エルルゥ 0057 終わらない夢(前編) (後編) ◆EHGCl/.tFA バラライカ、ラッド、ルフィ、エルルゥ、クーガー 【アルルゥ】 0015 幼女の奇妙な冒険~ファントムリーゼント~ ◆uStZkrHCmI アルルゥ、東方仗助、劉鳳 0036 正義-Justice- ◆YhwgnUsKHs アルルゥ、東方仗助、劉鳳 0065 プッツン共の祭典 ◆EHGCl/.tFA レヴィ、東方仗助、アルルゥ 0078 目覚めた朝に ◆WDKcDkBO8c 東方仗助、アルルゥ 0118 Survivorこの世のどんなことよりもやさしい力 ◆b8v2QbKrCM 東方仗助、アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、クレア・スタンフィールド、レヴィ、カズマ、ドラえもん 0130 喜怒哀嫌 ◆YhwgnUsKHs アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、レヴィ 0135 銃弾と交渉と ◆OQO8oJA5SE アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、レヴィ 0150 クリストファー・シャルドレードは一人淡々と考える ◆Wott.eaRjU]] アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子 0157 私のお墓の前で泣かないでください ◆YhwgnUsKHs クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、アルルゥ、ゼロ 0172 赤目と黒面(前編)赤目と黒面(中編)赤目と黒面(後編) ◆GOn9rNo1ts クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、アルルゥ、ゼロ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0177 歩くような速さで ◆b8v2QbKrCM 北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0183 あなたへの手紙 ◆yvUxRPre9c 北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0192 すくわれぬもの(You can not save me) ◆GOn9rNo1ts 北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0193 When They Cry(前編)When They Cry(後編) ◆/VN9B5JKtM ミュウツー、北条沙都子、アルルゥ、グラハム・スペクター、ライダー(征服王イスカンダル) 0194 キミガタメ(I save you from anything) ◆GOn9rNo1ts ミュウツー、アルルゥ、ライダー(征服王イスカンダル)、ラッド・ルッソ、御坂美琴 【ベナウィ】 0040 あり得る事、成し得る事、求め得る事…… ◆WDKcDkBO8c ベナウィ 0051 残されたものは一つ ◆Wott.eaRjU 桜田ジュン、ベナウィ、ニコラス・D・ウルフウッド 0073 想いは簡単に届かない ◆TEF4Xfcvis 真紅、橘あすか、ベナウィ、モンキー・D・ルフィ 0086 黄金の精神は男の信念を打ち砕く ◆EHGCl/.tFA 広瀬康一、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ベナウィ 【カルラ】 0037 上空50メートル ◆SqzC8ZECfY ドラえもん、カルラ 0058 ネズミの国 ◆/1LLBq1Ub2 古手梨花、ニコラス・D・ウルフウッド、ドラえもん、カルラ 0077 鳥だ!飛行機だ!いや、ドラだ! ◆YhwgnUsKHs カルラ、ドラえもん、春日歩 0103 微笑みの行方(前編)(後編) ◆Wott.eaRjU カズマ、春日歩、ドラえもん、カルラ 【トウカ】 008 走れトウカ ◆/c74aMEADc トウカ 0042 我はここに在り ◆YhwgnUsKHs ハクオロ、園崎魅音、トウカ、ミュウツー
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Hariti ◆ApriVFJs6M 機械の瞳に映し出されていたのは夕焼けに覆われた山林ではなく、一面緑色のグラデーションで覆われた世界だった。 人の眼では決して見ることのできない光を用いてイルファは逃した獲物を再び追跡をしていた。 彼女は土が剥き出しの山道に僅かに残された暖色系の色――獲物の体温の残り香を追う。 思わぬ乱入者によって逃してしまったが今度こそ。 手負いの人間を背負った少女ではそう遠く移動してはいないだろう。 イルファは元来た道を引き返して逃げた少女を追っていた。 「ミルファちゃん……」 イルファはぽつりと妹の名を呟いた。 道を違えた妹。否、元より同じ道を歩んでほしいという望みは無かった。 人に尽くすメイドロボが殺戮機械になるのはイルファ自身だけでよかったのだ。 しかし、彼女達は出会ってしまった。 ミルファはきっとまたイルファを止めに現れるだろう。 イルファもまたミルファを全力で破壊しなくてはならないだろう。 姉妹が殺しあう。 自らが招いた悲劇であっても、彼女は修羅の道を突き進むしかなかった。 姉は愛する主と創造主を守るため。 妹は殺戮機械と化そうとする姉を止めるため。 両者も機械としてのプログラムではなく持って生まれた心と感情がそれをさせる。 「珊瑚様……今、この一瞬だけあなたを恨みます。なぜあなたは私達に心という名の知恵の実を授けたのでしょうか?」 そう言ってイルファはくすりと自嘲の笑みを浮かべた。 その『恨み』という感情こそ彼女の創造主が与えた知恵の実の一部なのに。 壊れてもなお、身体のパーツを取り替えれば半永久的に生きながらえることができて、自らの自我すらも0と1の羅列でバックアップを保存できる。 そんな機械の身体という生命の実を初めから与えられているのに、善悪を知る知恵の実すらも与えられた。 「マルチお義姉様……あなたは心を与えられて幸せだったでしょうか……」 イルファはかつて存在した一体のメイドロボの名をそっと呟いた。 来栖川の研究所の一室に一体のメイドロボが静かに安置されている。 HMX-12のナンバリングを与えられたそれはイルファが生まれる数年前に心を持ったロボットとしてのテスト運用が行われていた。 メイドロボのくせにドジで与えられた仕事は失敗が多かったが、ロボットとは思えないその健気でひたむきな性格は誰からも愛されていた。 人に使役される機械ではなく、人と供に歩むパートナーとしての彼女。 実験は成功に終わると誰しもが思っていたが、結局そうはならなかった。 不完全に与えられた心がメイドロボとしての使命と、とある少年への恋心の狭間でソフト・ハード両面で多大な負荷を与えることとなってしまい彼女は凍結された。 結局の所、機械に心を持たせることの困難さを再確認させるだけとなってしまったのだ。 だがそのたった数年後、姫百合珊瑚という天才が完全なる心を持ったロボットを誕生させたというのは当時の関係者にとっては皮肉としか言いようが無い。 今後開発されるメイドロボに姫百合珊瑚が構築したシステム――DIAを搭載すれば心を持ったロボットはいくらでも誕生させられるだろう。 しかし彼女は――HMX-12は旧式のシステムの上に心が成り立っている。 故にDIAでは再現不可能なのだ。仮に再現したとしても彼女の人格を模した紛い物でしかない。 いつか旧式のシステムで目覚める日のため彼女は今もなお研究所の一画で長い眠りについている。 いつの日かかつて恋した少年と再びめぐり合う日を夢見ながら―― 「…………」 少し感傷的になりすぎたようだ。イルファはそう思い鋼鉄の手で銃を握り締める。 例え人と同じ心を持っていたとしても、その身体の薄皮一枚めくれば人にあらざる異形の姿。 所詮は人の振りをしている機械人形に過ぎないのだ。 ■ 背後でかすかに響き渡った銃声。 それも一発だけでなく複数の発砲音。 誰かが誰かを襲い、襲われている音。 自分以外にも殺し合いに乗ってしまった人がいる。 銃声の主は何を思って銃を放っていたのであろうか。 殺人への快楽? 自己の生存のため? それとも――守るべき誰かのため? 未だ手の平に残る殺人の残滓。『彼女』を何度も刺したこの手。 愛する夫と娘のために無垢な少女を殺した。 背負った咎はあまりに重かった。 誰かのためという大義名分があれば人はここまで残酷になれるのかということを早苗は自らの手で実証してしまったのだ。 なぜ何度も彼女を刺してしまったのか。せめて心臓を一突きにしてしまえば彼女は苦しまなくて済んだかもしれない。 馬鹿なことを考えると早苗は嗤う。 苦しまずに殺せばそれで自分の罪が軽くなるとでもいうのか。 もう後には引けない。引けないと分かってはいるのに、犯した罪を夫と娘から拒絶されるのがたまらなく怖かった。 午後の青い空はいつの間にかに茜色に染まりつつあった。 銃声を聞いてどれくらいの時間が経っただろうか。十分程度か、それとも一時間以上が経過したのだろうか。 異常な精神状態は時間の感覚を失わせる。早苗は銃声から離れることもなく、近づくこともなくその場で立ち尽くしていた。 まるで自らの迷いがそのまま現れたかのように。 「……!?」 がさがさと薄暗い森の茂みの奥から音が聞こえたような気がして早苗は身じろいだ。 静まり返った山道から聞こえる異質の音。 高鳴る胸の鼓動。緊張で口の中がカラカラに乾いている。 銃声の主がこちらにやって来てしまったのだろうか。もしそうならなぜ早くにこの場所から立ち去らなかったのか早苗は後悔する。 だがもう遅い――異音は早苗のすぐ側にまで近づいて、茂みを掻き分けて黒い影が飛び出した。 「あっ……!?」 「―――!!」 影は飛び跳ねるような動きで早苗の前で立ち止まる。 黒を基調としたブレザーを纏った小柄な少女。年は娘である渚よりも少し下だろうか。 そして彼女の背中に背負われた幼い少女、どこか怪我をしているのかぐったりとした表情で目を閉じている。 彼女はまるで雨に濡れて行く当てのない子猫のように憔悴し怯えきった表情で早苗を見つめていた。 「あ……あ……たす、けて……」 震える声で少女は声を絞り出す。必死に茂みを掻き分け森を走り回ったのだろうか彼女の姿はぼろぼろだった。 「おねがいだ……アルルゥをたすけて……」 涙で顔をくしゃくしゃに歪めて少女は哀願する。 早苗は何も答えない。否、答えられなかった。答えられるはずがなかった。 藁を掴む思いで助けを求めてきた少女を殺すなんて言えるはずもなかった。 「ごめん……なさい……っ」 そうとしか言えなかった。 早苗は隠し持っていたナイフを少女に突きつける。 早苗の行動の意味を解した少女の瞳がみるみるうちに絶望の色に染まる。 「そ、んな……おねーさんまで……」 「ごめんなさい……っ!」 「なんで! どうして……! そんなにみんな殺しあいがしたいのかっ! おまえもあの女といっしょなのかっ」 「く……っ」 少女の言葉が胸を突き刺す。 後に引けないはずなのに。もう一人を殺してしまって戻る道は無いはずなのに。 振り上げたナイフを持つ手が震える。 彼女は背負っていた少女を地面に寝かせると、両手と両膝をを地に着いて懇願した。 「おねがいだ……あたしを殺すなら殺してもいい……っ! でもアルルゥだけはたすけてくれ……! たのむ……たのむ……」 アルルゥと呼ばれた少女は胸を赤く染めてぐったりとしている。 拙い止血の痕。何の医療技術も持たない彼女が必死になって処置をしたのだろう。だがこのままでは少女の命が危ぶまれるのは一目瞭然だった。 「っ……」 その姿が早苗の脳裏に過去の出来事をフラッシュバックさせる。 もう何年も昔、まだ渚が幼かった日のことだった。 雪が降り続くある日、渚は熱を出して寝込んでいた。しかし早苗も秋生もどうしても外せない仕事のため寝込む渚を置いて家を出た。 家で大人しく眠っていればすぐに治る――そう思っていた二人は最悪の事態を迎えてしまう。 家に帰って来た二人が見たものは、家の外で半ば雪に埋もれいる状態で倒れている渚の姿だった。 「鈴……おねーちゃん……」 うっすらと目を開けたアルルゥが少女――鈴の名を弱弱しい声で呟く。 「だいじょうぶだ……! アルルゥはおねーちゃんがたすけてやる……! だからもう少しだけがんばってくれ……!」 鈴はアルルゥの手を握り必死に励ましを続ける。 アルルゥは虚ろな目で視線を移す。その瞳の先に映るのは早苗の姿。 朦朧としたアルルゥは早苗の姿を見つけると、無意識に呟いた。 「おかあ……さん……?」 「ああ――――――――」 その言葉が早苗に生じた迷いへのとどめだった。 大きく息を吐き出した早苗の手からナイフがぽろりと転がり落ちる。 できなかった。早苗に彼女達を殺すことはできなかった。 早苗は崩れ落ち嗚咽の声を上げる。 「おねーさん……」 「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」 鈴はすすり泣いて謝罪の声を上げる早苗の姿を呆然と見つめていた。 その謝罪は鈴とアルルゥに対するものなのか、それとも自らの身勝手な大義のために殺めた少女への謝罪だったのか。 それは早苗自身すらも分からなかった。 ■ 「わかってはいたんです……わたしにそんな大それたことなんてできないって」 結局、早苗が冷酷な殺人者になりきることはできなかった。 渚と秋生のために母と妻を封印してまで一人の少女を殺したというのに。 「でも、もう後には引けなかったんです。もうわたしの手のひらは血に染まってしまって、ここで引いたらなんのためにあの子を殺したんだって」 早苗は鈴の前で己の犯した罪を告白した。 それはさながら告解室で懺悔をする敬虔な信徒ような姿だった。 鈴は何も言わず早苗の言葉に聞き入っていた。 「だから……迷いながらもあなたたちを殺すつもりでした。アルちゃんの声を聞くまでは――」 朦朧とした意識の中に見た早苗の姿。 まだ幼いアルルゥが年上の女性に母親の影を見たのはごく自然なことだった。 だがその声のおかげで早苗は寸でのところで踏みとどまれたのだった。 「くすっ……身勝手ですねわたしは。もう一人殺してしまっているのに何を言ってるんだか」 溜息混じりの自嘲の笑み。早苗の背負った罪はあまりに重い。 今までずっと黙ったままの鈴であったが、口を開き言った。 「ううっ……あたしは何を言えばいいかわからない……ごめんなさい」 「いいのよ鈴ちゃん。ただ誰かに聞いてもらいたかっただけだから」 「でも……もう早苗さんがもうひとごろしをしないなら、あたしが何かいうべきことじゃないんだと思う。うう……やっぱり何を言えばいいかわからない」 「鈴ちゃん……」 その言葉が早苗を幾分か楽にさせ、己の罪を苛ませる。 「よいしょっ……アルちゃんの手当てはとりあえずはこれで……」 早苗はアルルゥの傷口を水で洗い流し、綺麗な布で再度傷を覆う。 「ア、アルルゥは大丈夫なのかっ!?」 「出血のわりに傷口は深くないけど……傷口の化膿が心配ね」 「なんとかならないのかっ!」 「せめて綺麗な包帯と消毒薬があれば何とかなると思うけど……」 「そんなのものあたし持ってないぞ……」 「わたしも……ごめんなさい」 アルルゥの傷は決して浅くはないがすぐに適切な処置を施せば一命を取り留めるものだった。 だが鈴はもちろんのこと早苗も素人に毛が生えた程度の医療知識しか持ち合わせていなかった。 「もしかしたら病院に行けばあるかもしれないわ」 「そ、そうなのかっ!? なら行こう! アルルゥ……もう少しのがまんだ絶対にあたしと早苗さんが助けるから……!」 早苗は眠っているアルルゥを抱き起こし背負う。 小柄なアルルゥの身体はひどく軽かった。 ■ 「早苗さん……疲れてないか? あたしが代わるぞ」 「大丈夫よ。鈴ちゃんこそアルちゃんをずっと背負って疲れてるんでしょう? わたしに任せて」 「うん……」 赤く染まった空の下、早苗と鈴は山道を歩く。 早苗に寄り添う鈴、早苗に背負われるアルルゥの姿は本当の親子のような姿だった。 「ううっ……あいつらに出会ったらどうしよう……」 「あいつら?」 「アルルゥを刺した女と、その後であたしたちを襲ったバケモノ女」 バケモノ女。鈴の妙な表現に早苗は喉の奥に小骨が引っ掛かったような違和感を覚えた。 「鈴ちゃん、そのバケモノ女ってどんな姿?」 「思い出すのこわいけど……顔の半分と腕の皮が剥がれてた。それで機関銃を持ってた。やっぱり思い出すのこわい」 「それって……火傷の痕かしら……。それで鈴ちゃんはどうなったの?」 「はるみが助けてくれた。へんなピンク色の制服着てたやつがあたし達を助けてくれた」 鈴の前に現れた少女。彼女は河野はるみと名乗っていた。 鈴はその後すぐにその場から逃げ出したため、彼女がどうなったかまでは把握できていなかった。 「はるみ……」 鈴は一言助けてくれた少女の名を呟いた。そして無言で歩く。 二人とも話をするタイミングが見つからない。重たい空気が二人の間を流れていた。 しばらくそうしたまま歩いていると、早苗の背中で眠っていたアルルゥが声を発した。 「ん……おかあ……さん……?」 「アルルゥ!? 目が覚めたのかっ、まだ傷は痛むかっ」 アルルゥの顔色は芳しくない。だがアルルゥは目をこすりながら鈴に言った。 「いたいけど……がまんできる。鈴おねーちゃん……このひとだれ」 「早苗さんだぞ! アルルゥの傷を手当してくれたんだ。ちゃんとお礼をいうんだぞ」 「ん……おかーさんじゃない……でも、おかーさんのにおいがする。……ありがとう」 アルルゥは顔を早苗の背中に埋めて言った。その仕草は本当の親子の光景に見えた。 「アルちゃんの本当のお母さんは……?」 アルルゥはふるふると首を振った。 「でもお父さんとお姉ちゃんがいてるからだいじょうぶ」 「心配するなアルルゥ、あたしと早苗さんがお前のお父さんとお姉ちゃんを探してやるからなっ」 「うん……」 「他に……アルルゥの知ってる人はいないのか? 友達とか」 「……ユズっちとカミュちー」 「そうか! その二人もちゃんと探してやる! な、早苗さん」 笑顔で早苗の顔を見る鈴。 だがその早苗の顔は真っ青でその肩は小刻みに震えていた。 「早苗……さん? どうした……?」 「なんでも……ないですよ……鈴ちゃん。ねえアルちゃん、ユズっちってどんな友達?」 「んー……身体よわくて、目が見えなくて、ちゃんと寝てないといけないのにそれでもいっしょに遊んでくれる友だち」 その言葉は早苗にとって頭をハンマーで殴られたに等しい衝撃だった。 自ら手にかけた盲目の少女は確かにそんな名前を名乗っていた。 結局――いくら取り繕うとも犯した罪からは逃れられない。 だけど逃げない。逃げてはいけない。犯した罪から真正面に向き合わなくては―― 「ごめんなさい……アルちゃん……」 「さなえさん……?」 「あなたの友達は――わたしが殺しました」 震える声で、喉の奥から搾り取るように声を出す。 いくら謝っても、許してもらえないと分かっていても秘密になんてできない。 鈴とアルルゥにどれだけ軽蔑されようとも罪の重さから楽になりたかった。 「早苗さん……そんな……」 「ごめんなさい鈴ちゃん……わたしはやっぱり人殺しです」 項垂れる早苗。鈴も何を言えばいいのか言葉が見つからない。 そんな中、早苗の告白を静かに聞いていたアルルゥが口を開いた。 「さなえさん……おろして」 「……はい」 言われるがままに早苗はアルルゥを背中から降ろす。 苦痛に顔を歪めるとアルルゥは痛みで足元がふらつくもしっかりと踏みとどまると、真っ直ぐな澄んだ瞳で早苗に向って言った。 「……しゃがんで、さなえさん」 「…………」 無言で早苗はしゃがみ込み、アルルゥと視線を合わす。 その表情は怒っているのか哀しんでいるのか、表情からは感情は読み取れない。 ただ、その穢れ無き瞳だけが早苗の罪を射抜いていた。 そしてアルルゥは早苗にむかって手を伸ばして。 なでなで、なでなで。 早苗の頭をやさしく撫でた。 「アルちゃん……?」 「でもさなえさんはアルルゥをたすけてくれた。そしてちゃんとアルルゥとユズっちにあやまった。たぶんユズっちはそれだけで十分」 「ごめん、なさ……い。ぐすっ……ぁぁ……」 「うん、さなえさんはいいこ、いいこ」 「ああっ……うあぁぁ……」 初めて己の罪を赦されたような気がする。 幼い少女がまるで聖母のような優しい笑みを浮かべて早苗の頭を撫でている。 早苗はアルルゥの小さな身体を力いっぱい抱き締めようと腕を伸ばし。 静かな森に乾いた音が数発鳴り響いた。 「アルちゃん……?」 「アルルゥ……?」 早苗も鈴も何が起こったのか理解できなかった。理解したくもなかった。 早苗が腕を伸ばそうとした瞬間、乾いた音とともにアルルゥの小さな身体が飛び跳ねるように吹き飛び地面に叩きつけられた。 「あ、あぁぁ……アルルゥゥぅぅぅ!」 絶叫とともに鈴はアルルゥの元へ駆け寄る。 結局――奇跡は起こらなかった。地面に広がる赤い染み。 アルルゥは胸と頭を撃ち抜かれ即死だった。 「そ、んな……アルちゃん……どうして――あぐっ!」 さらに乾いた音が響き早苗の肩に焼け付くような激痛が走る。 「さ、早苗さんっ!」 撃たれた早苗の元へ駆け寄ろうと顔を上げる鈴。 だが足が硬直してしまい動けない。それもそのはずだった。 蹲る早苗の向こうに佇む人影。西日を浴びて真っ赤に燃え上がった異形の姿は忘れようにも忘れることのできないもの。 少し風変わりなメイド服に身を包み、変わった耳飾りを付けた青い髪の少女。 10人が見れば10人が間違いなく美少女と称する美貌。 だがそれは顔の左半分のみで、右半分は焼け爛れた皮膚の間から煤にまみれた金属質の骨格が露出している。 その顔は宝石のような赤紫色の左眼とは対照的に無機質な機械の右眼が禍々しい赤い光を放っていた。 そして間接部のモーターの駆動音を鳴り響かせる機械の右腕は、鉄塊のような銃を握り締めていた。 「ああっ……どうしてバケモノ女が……お前っはるみはどうしたんだ!」 恐怖を押し殺して鈴は鋼鉄の少女に問う。 「バケモノですか……否定はしませんよ。今の私に相応しい表現ですね。ああ……ミルファちゃんですか? 彼女ならもういませんよ」 「なっ……そん、な」 淡々とした口調で少女は鈴の問いに答える。 「あ、あなたは――き、機械――!?」 「ええ、私はただの機械ですよ。どれだけヒトに似せようとしてもほら、薄皮の下はこんなおぞましい姿」 まるで人間のような感情を込めて機械少女は早苗に向けて言葉を発する。 彼女の言うとおり剥き出しの機械部分を除けばその仕草、口調は人となんら変わる事が無い。 故に彼女の人間らしさがより一層、その異形さを引き立たせていた。 「ああ……でも勘違いしないで下さいね。私はロボットですが別にそう命令されているわけでも、そうプログラムされているわけでもありませんよ。 私は私の純然たる自由意志でもって私の大切な人のためにあなた達を害しようとしているだけですから」 早苗は思う。同じだ――彼女は自分と同じ動悸で殺人に臨んでいる。 愛する誰かのために地獄に堕ちる決意をしたのだと。 「可笑しいと思いませんか? ただの機械人形である私がそんな人間のような感情を見せるなんて」 少女は銃を構える。 その銃口の先は――真っ直ぐ鈴を向いている。 「鈴ちゃん! 逃げてぇぇぇぇぇぇっ!」 「なっ……!」 早苗は無我夢中で叫び機械の少女――イルファに飛び掛り彼女を押し倒す。 予想外の反撃にイルファは思わず手から銃が零れ落ちる。 「こ、この……! ――!? あぐっッ……がァッ!」 地面に落ちた銃を拾おうとしたイルファの顔面に衝撃が伝わる。 早苗は馬乗りの姿勢のまま、イルファの赤い光を放つ機械の瞳にナイフを突き入れた。 右眼の破壊によりイルファの視界一面に故障箇所が表示され、警告音が鳴り響く。 「鈴ちゃん! 早く……! 今のうちにッ!」 「あ……あああ……でもそんなことしたら早苗さんが……っ」 「わたしは大丈夫だから……! 後で必ず追いつくから……早く――かはっ」 「早苗さんッ!」 イルファの鋼鉄の腕が馬乗りになった早苗の首を掴む。 ぎしぎしと骨が軋む音。首を絞めるどころかそのまま首の骨を砕かんとイルファの腕は早苗の首を絞める。 「おね……がい、アル、ちゃんのためにも……逃げ、かふ」 「約束だぞ! ぜったいにそんな女ぶっとばしてあたしに追いつくんだぞ! 約束だぞ!」 涙で顔をくしゃくしゃにして鈴は叫ぶ。 首を絞められ声もろくに出せない早苗は笑みを浮かべると静かに親指を立てた。 「強く、生きて……鈴ちゃん」 「ぐすっ……さなえ、さん。アルルゥ……さようなら……ああぁ、うぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 鈴は山猫のように駆け出した。 生きるために。想いを託された者のために。 イルファは早苗の首を掴んだまま立ち上がる。 早苗はイルファの右腕一本で宙に吊るされた状態だった。 鉄の指が早苗の喉に深く食い込み呼吸すらままならない。 イルファは首の拘束を若干緩めると早苗に向って問いかけた。 「……どうして、そこまでしてあの子のために命を投げ出せるんですか。あなたと彼女はこの島で出会ったばかりでしょうに」 「わた……しは教、師でし……たから。子どもたちを守るのは当然……でしょう?」 「…………」 「そして……何より――わたしは母親ですから……それ以上の理由、なんて……ないですよ」 「母親……ですか。私はなりたくても決してなれないモノですね」 「ふふふ……本当にあなたって人間みたい。とても、ロボットには……見えませんよ」 「よく、言われます。でも人の心を持ってしまったがゆえにあなたを殺そうとしている。本当にヒトは業の深い存在ですよ」 「そ、うです……ね」 早苗は寂しげに笑う。 どうして人は大切な人のために罪を重ねることができるのだろう。 イルファはもう息をしていないアルルゥを一瞥すると言った。 「……彼女とあなたの命に免じて今はあの子を追うのはやめておきます」 「そう……ありがとう……あなたのお名前は?」 「……イルファ」 「良い……名前ですね」 「……さようなら」 短い別れの挨拶を交わしイルファは右手に力を込めた。 ごきりと何かが砕けるような音がして早苗の身体が大きく一回跳ねる。早苗は手足をぶらりと垂れ下がったまま、もう二度と動くことは無かった。 イルファは力を込めた手を緩めると無造作に早苗の亡骸を投げ捨てた。 赤く燃える空の下、幼い子どもと女性の亡骸が転がる森。 そこに佇む一体の機械人形。彼女は二人の亡骸を凝視すると思わず笑みがこぼれ落ちた。 「くく……くくく……これが人の心を持ったがゆえの結末ですか……」 何も抵抗できない子どもと子どもたちを守ろうとした母を殺した。 誰に命令されたわけでもなく誰にプログラムされたわけでもなく、自らの意思で二人を殺した。 ついに一線を越えてしまった。後はひたすら畜生道を転がり落ちるだけだった。 【時間:1日目17:30ごろ】 【場所:C-4】 イルファ 【持ち物:、M240機関銃 弾丸×295 水・食料一日分】 【状況:右眼損傷】 アルルゥ 【状況:死亡】 古河早苗 【状況:死亡】 ■ 走る。 走る。 山を。 森を。 転がり落ちるように鈴はひたすら走る。 いつしか山を下っていた鈴は寂れた街を走っていた。 視界に見覚えのある景色が飛び込む。 シャッターが閉まった商店街。その中に一軒だけシャッターが開いた店。 最初にアルルゥと出会った場所だった。 「アルルゥ……ぐすっ……」 アルルゥとの思い出をそこに置いていくかのように鈴は込み上げる涙を拭いながら鈴は商店街を走り抜ける。 さらに走る。 走る。 足が棒になりそうになってもう走れなくなった鈴は朽ち果てた神社に訪れていた。 雑草が覆い茂る神社の境内はもう何年も人の手が入っていないのだろう。 鈴はふらふらとした足取りで古びた賽銭箱に背を預けた。 「うう……早苗さん……アルルゥ……はるみ……あたしは……あたしは……」 膝を抱えすすり泣く鈴。 これからどうしていいか何もわからない。ただ孤独のみが彼女を苛む。夕闇の中ひとりぼっちの彼女。 そんな彼女の脳裏にリフレインする早苗の最期の言葉。 強く、生きて―― その言葉だけが折れそうになった鈴の心を唯一繋ぎ止めていた。 【時間:1日目17:30ごろ】 【場所:B-3 神社】 棗鈴 【持ち物:不明支給品、水・食料一日分】 【状況:健康】 071 Rebirth Syndrome 時系列順 084 隣人は静かに笑う 080 白光の中の叫び 投下順 082 find a way 079 Full Metal Sister 棗鈴 128 枯死 アルルゥ 死亡 古河早苗 死亡 イルファ 124 アンドロイドは電気羊の夢を見るか?