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登録日:2016/09/05 Mon 20 57 48 更新日:2024/03/06 Wed 23 20 40NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 STAR_WARS お茶目 アレック・ギネス オビ=ワン・ケノービ オールラウンダー コメント欄ログ化項目 ジェダイ ジェダイ・マスター スター・ウォーズ ドゥークーの系譜 ブラ=サガリ ブラスター嫌い ベン・ケノービ ユアン・マクレガー 何故かなかなか立たなかった項目 将軍 師匠 戦後のジェダイ 戦闘機嫌い 故人 森川智之 「待っていたぞオビ=ワン・ケノービ。やっと再会できたな。これですべてが幕を閉じる。かつてお前の弟子だった俺が、フォースの支配者になるのだ」 「そうはさせんぞこの悪魔め」 「力も衰えたようだな」 「わしには勝てんぞ。たとえ倒してもわしは無限の力を与えられて蘇るのだ」 オビ=ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenobi)とは、映画「STAR WARS」シリーズの登場人物。またの名をベン・ケノービ(Ben Kenobi)。 同シリーズにおける重要人物の一人である。 エピソードⅠ~Ⅵまでの全てに登場する非ドロイド及び非クリーチャー(要するに人間)キャラは、彼とヴェイダー(ヴェイダーになる前も含む)のみ。 このことからも重要キャラであることがうかがえる。 演:ユアン・マクレガー(エピソードⅠ.Ⅱ.Ⅲ)/アレック・ギネス(エピソードⅣ.Ⅴ.Ⅵ) 吹替:森川智之(エピソードⅠ.Ⅱ.Ⅲ、クローン大戦、クローンウォーズ、反乱者たち)/納谷悟朗(THE STORY OF THE STAR WARS、ソフト版)、河原崎國太郎(劇場公開版)、滝田裕介(日本テレビ版)、宮川洋一(テレビ朝日版)(以上、エピソードⅣ.Ⅴ.Ⅵ) ●目次 【人物】 【経歴】◇前歴 ◇ナブー危機 ◇クローン大戦 ◇戦後/帝国期 ◇新たなる希望とともに ◇死後 【ライトセーバー】 【ジェダイとしての強さ、能力】 【トリビア】 【人物】 共和国末期から帝国期にかけて活躍したジェダイの騎士で、最高位はジェダイマスター。クローン大戦後期にはジェダイ評議会のメンバーも務めた。 性格は温厚、対話による交渉で物事を解決する事が多いが、対話ができない相手とは“ライトセーバーによる交渉(どぎつい交渉と訳されたことも)”を行う。 ジェダイ・マスターの中でも熟達した人物で、他のマスターも含め、多くのジェダイから敬意を払われ絶大な信頼を寄せられている。 ジェダイの規律には厳しい一方、法系が型破りな一門であるせいもあってかジェダイの教えに従いながらもその範疇においては柔軟。 日頃から非合法な裏世界との人脈なども持ち合わせて活用しており、時にはジェダイ内部の情報よりもそちらを信用することもある。 というか、優等生ぶってるわりには割と破天荒な行動に出ることが多い。恋愛遍歴もあったりする。 シリーズの主人公たち、スカイウォーカー親子の師であり、銀河の歴史に大きくかかわった人物でもある。 【経歴】 ◇前歴 オビ=ワンの幼少時代についてはあまり知られていない。 しかし、ジェダイの中でも曲者のクワイ=ガン・ジンを師に持つことから、なんらかの才能を見出されたと思われる。 レジェンズ分類となった過去設定では、なかなか目が出ずあわや落第して集団農場に送られかけたが、無理やりクワイ=ガンについていった先でザナトスの陰謀を破るのに貢献したため、弟子になれたという。 クワイ=ガンの下で弟子として修業を積みながら、師匠とともに銀河の各地を飛び回っていた。 師弟の仲自体は良好であったものの、オビ=ワンはジェダイとしてはアウトローである師を真に理解していたとは言い難く、クワイ=ガンの行動や考えには眉根を顰めることも多かったという。 一方で自分を低く見ているのか、かねてからクワイ=ガンより「一人前」のお墨付きをもらいながらもいまだに修行不足と考えパダワンにとどまる等、なんだかんだ言って師匠離れできずにいた。 ◇ナブー危機 そんなオビ=ワンの運命を変えたのが、通商連合のナブー封鎖事件であった。 元老院議長の要請を受けたジェダイ評議会により、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワンはこの事件の調停役の特使として派遣されるも、通商連合はナブーの占領とジェダイの排除という強硬姿勢に出る。 二人はナブーのアミダラ女王らと共にナブーを脱出して共和国首都コルサントへ向かう途中、宇宙船の修理のために惑星タトゥイーンへ立ち寄ることになる。 そこで二人が出会ったのがアナキン・スカイウォーカーであった。 圧倒的なミディクロリアン値を持つアナキンをクワイ=ガンは「フォースにバランスをもたらす者」と確信、これを機にオビ=ワンをちゃんと独立させ、新しいパダワンとしてアナキンを迎えようとする。 当然の事ながら、オビ=ワンにとっては面白い訳でもなく、評議会でこの件に関する報告を行うときは「覚悟はできています」と言いながらも語気がかなり荒く、 一応冷静になってからクワイ=ガンにナイト推薦への感謝は告げたものの、当初はアナキンを諸手を挙げて歓迎しているわけではなかった。 なお、この時評議会はアナキンの力や将来を不安視し、ジェダイへの加入を許可しなかったためオビ=ワンの独立も保留となった。 しかし、シスの戦士ダース・モールの出現によって状況はさらに変化を迎える。 ダース・モールの力は二人を圧倒するもので、特に年老いて持久力に欠けるクワイ=ガンには相当に厳しい相手であった。 再び訪れたナブーでの戦いにおいて二人掛かりで戦うも、シールドでクワイ=ガンとオビ=ワンが寸断された際にクワイ=ガンはダース・モールに敗北。 オビ=ワンは辛くもモールを倒してクワイ=ガンを看取り、今わの際のクワイ=ガンから彼が弟子にしようとしていたアナキンのことを託される。 師の遺志を継いだオビ=ワンは、事件後ジェダイ評議会によって正式にジェダイ・ナイトへ昇格。 同時にオビ=ワンとクワイ=ガンの意思を汲んだヨーダが評議会を説得する形でジェダイに迎えられたアナキンを弟子に取る。 これが銀河の未来を左右する師弟の誕生であることを予見できたのは極一握りの者だけであった。 以降約10年間、アナキンを指導すると共にオビ=ワン自身も修練を重ね成長を遂げ、パダワン時代の堅物な気風を残しつつも柔軟さも備えた先述のような性格へと変化していった。 ちなみに髪を伸ばし髭も蓄えるようになったのもこのころからである。 ◇クローン大戦 クローン大戦がはじまる直前には、血気盛んなアナキンに振り回されつつも、いざとなれば呼吸がぴたりと合い、師弟というよりは歳の離れた兄弟、あるいは親子のような関係になっていた。 そのころ、パドメ・アミダラ議員の暗殺未遂事件が発生。オビ=ワンはアナキンとともに彼女の護衛任務に就くこととなる。 二人はなおもパドメの命を狙う暗殺犯を追跡するも、犯人は口封じのため殺害されてしまった。 しかしオビ=ワンは暗殺犯殺害に使われた武器が惑星カミーノ製であること突き止め、パドメの護衛をアナキンに任せてカミーノへ赴く。 そこで彼が見たものは、マンダロリアン出身賞金稼ぎジャンゴ・フェットのクローンを利用した120万人ものクローン軍団であった。 クローン軍団を発注したのがすでに死亡したジェダイマスター、サイフォ=ディアスであると知らされたオビ=ワンは恐るべき陰謀が進行している事を感じ、重要参考人であるジャンゴ・フェットを追って惑星ジオノーシスに向かう。 上手くジオノーシスに潜入し、そこで「腐敗した銀河共和国からの離脱」を訴える分離主義勢力の会合を目撃。そして通商連合が暗殺事件の黒幕であったことを知る。 オビ=ワンは一連の事実を報告し……たかと思ったが、シスに転向した元ジェダイ・マスターで分離主義者のリーダー、ドゥークー伯爵に発見され、捕らえられてしまった。 (余談だが、このときドゥークーから「元老院はすでにシディアスに支配されている」と割と重大な真実を打ち明けられ、仲間になるよう説得されている) 同じく捕らえられていたアナキンとパドメ共々処刑されかかるが、援軍にやってきたジェダイとクローン軍によって救出される。 その後はアナキンと共にクローン軍を率いて星々を飛び回り、紛争の解決に当たった。 武力ではなく、対話による解決を多く成功させたことから『調停者』と呼ばれるようになる。 このころにはナイトからジェダイ・マスターへと昇格している。 また、分離主義者のドロイド軍総司令官であったグリーヴァス将軍と幾度も相対し、ついに彼を討ち取るなど、大きな戦果も挙げている。 余談だが、ニモーディアンの故郷ケイト・ニモーディアではキノコ畑で胞子を吸い込みラリって騒いでた。 これでしばらくアナキンからからかわれている。「ケイト・ニモーディアのことは忘れろ!」(*1) しかしクローン大戦末期。 任務で離ればなれになっている間にアナキンはシスの誘惑に曝された末に暗黒面へ堕ちてしまい、 あまつさえパルパティーン最高議長によってジェダイは「共和国の敵」に仕立て上げられ、ジェダイへの大虐殺・オーダー66が実行されてしまう。 オビ=ワン自身は間一髪のところで生存するが、その後アナキンが幼い訓練生たちを含む大勢のジェダイを手にかけたことを知ってしまう。 当初は信じようとしなかった(信じたくなかった)が、ジェダイとして使命を果たすべく奮起。 単身ムスタファーの戦いに臨み、最後は自らの手でかつての弟子ダース・ヴェイダーを打ち倒し、去っていった。 その後、ともにジェダイの数少ない生き残りとなったヨーダやオーガナ議員の力を借り、帝国の監視から逃れる。 そして、アナキンの息子であるルーク・スカイウォーカーを連れて惑星タトゥイーンへ向かい、アナキンの異父兄弟であるオーウェンとベルー夫妻にルークを預け、自身もタトゥイーンでの長い隠遁生活に入りルークの成長を見守り始める。 ◇戦後/帝国期 時期は定かではないが、隠遁中にオーガナ議員のルート等から「オビ=ワンは死んだ」という偽の情報を流してもらい、自身は「ベン・ケノービ」と名乗るようになる。 ヴェイダーやウィルハフ・ターキンもそれを信じるようになった一方、タトゥイーンの元締めジャバ・ザ・ハットと小競り合いを起こしたこともあるらしい。 また、隠遁中にフォースの霊体となった師クワイ=ガンから、死後の霊体化の術を学んだ。 その頃の一部を描いたドラマ「オビ=ワン・ケノービ」では日雇いの精肉工場員として時に肉の一部をちょろまかし、ペットに与えながら世捨て人の如き生活を送るという、かつての誇り高きジェダイ・マスターだった頃の面影は殆ど無いうらぶれた姿は多くの視聴者に衝撃を与えた。 ジェダイ騎士団の壊滅、アナキンとの決裂、そして未だに引きずっていたクワイ=ガンの落命が彼の心に深い影を落としてしまった故であり、フォースとの縁も絶ってしまってジェダイとしての能力も見る影もない程に弱くなってしまっていた。 それでも最後の希望たるルークを数少ない心の拠り所として陰ながら見守り続けていたが、ある日オーガナ議員からレイアが誘拐され、助力を求められた事に応じて救助に向かった結果尋問官達や、弟子であったアナキンことベイダーまで巻き込んだ事態に発展していき、その中でベイダーがサイボーグと化して尚生き延びていたアナキンだと知ることになる。 オーウェンからはジェダイの存在がアナキンを暴走させた原因であるとして嫌われてしまったらしく、ルークとの接触を禁じられてしまう(*2)。 オビ=ワンも思うところがあってか、なるべく接触しないようにしていた。 ◇新たなる希望とともに かつて自分が連れてきた少年ルークが、タスケン・レイダーによって襲われているのを見つけて救出。 この時ルークと同行していたR2-D2から反乱同盟軍への助力を乞うレイア・オーガナのメッセージを見せられ、二十年来止めていた歯車を動かすことを決意。 ルークに父親の事やジェダイについて話し、かつてアナキンが使っていたライトセーバーを授ける。 ただしこの時、アナキンの現在の動向については言葉のあやで誤魔化している。 自分の助けを必要とする反乱同盟軍に協力することを決め、オーウェン夫妻を喪ったルークたちと共に宇宙へ出ることにし、モス・アイズリーの酒場では宇宙への足としてハン・ソロを雇った。 そして同盟軍の拠点がある惑星オルデランに向かう途中、急場ではあるがルークにジェダイとしての基礎的な手ほどきをした。 しばらくするとオルデランの座標に到着するが、オルデランは既に存在せず、近くにあったデス・スターに引き寄せられてしまう。 そしてデス・スター内で、かつての弟子ダース・ヴェイダーと9年ぶりに再会(冒頭の会話はこの時のもの(*3))。 既に肉体の全盛期を過ぎていながらなんとかヴェイダーの剣撃に持ち堪え渡り合うが、別行動をしていたルークが脱出可能となったことを悟ると構えを解き、ヴェイダーのセーバーの一閃を受けた。 しかしその瞬間、死と共に肉体を消失させ意識のみのフォースの霊体へと変化。ルークに助言を与え続ける意志となり、ヤヴィンの戦いにてデス・スターの破壊に導いた。 ◇死後 以後も霊体としてルークを導き続け、惑星ホスにおいてルークに惑星ダゴバへ向かうよう指示し、彼をジェダイとして成長させるためにヨーダの下へと導く。 ルークの態度に落胆するヨーダをなんとか説得し修行にこぎ着けたものの、ルークは仲間たちの危機を予感して修行の途中に飛び出したうえ、ヴェイダーに敗北するとともに父親の真実を聞かされてしまう。 オビ=ワンは絶望の淵に立たされたルークの呼び掛けには応えず、以後ルークが一人前に成長するまでは姿を見せなかった。 その後、修行を終えたルークの前に再び現れ、ヴェイダーとの対決が避けられないこと、双子の妹が居ることを告げ、彼に未来の選択を委ねた。 そして、ルークが父アナキンを救った後、戦勝パーティーが開かれている惑星エンドアにヨーダ、そしてライトサイドへ帰還したアナキンと共に姿を見せ、ルークたちを見守った。 【ライトセーバー】 ライトセーバーはほぼ一貫して青色のライトセーバーを使用している。 最初のライトセーバーはダース・モール戦にて喪失、モールへのとどめは師匠のセーバーを使用した。 2本目のライトセーバーはジオノーシスで捕まった際に取り上げられ、そのまま行方不明となった。 ジオノーシスの戦いでは援軍でやってきたジェダイたちから、スペアのセーバーを受け取っている。これはドゥークー戦でアナキンに手渡した直後に破壊された。 ちなみにこの1本目と2本目はデザインの差異がほぼ無い。 3本目のライトセーバーはクローン大戦から帝国期まで使用した。肉体の死後は行方不明となっている。 ライトセーバーを「洗練された武器」と考えており、逆にブラスターなどは「野蛮」「こんな武器」ということも。 そのためアナキンに「ライトセーバーはジェダイの命だ」と言っており、EP2ではセーバーの扱いでアナキンに説教する一幕もあった。 ……が、その割には当の本人もセーバーを落とす描写が多い。 また、エピソードⅠのカットされたシーンでは、ライトセーバーを故障させている。 【ジェダイとしての強さ、能力】 ジェダイには、それぞれ得意分野や苦手分野が存在することが多い。その中にあってオビ=ワンはアナキンのような圧倒的なフォースや操縦技術も、ヨーダのような膨大な知識も、メイス・ウィンドゥのような卓越した剣技の才も持っていない。 しかし、それらを全てハイレベルでこなすことの出来る稀有な存在であることは間違いない。実際、アナキンをして「マスターヨーダのように賢く、マスターウインドゥのように強い」と言わしめている。 戦闘機の操縦技術も本人曰く「飛ぶのは嫌いだ」と言いながらも、シリーズ最強のパイロットアナキンと肩を並べることが出来るだけのものを持っている。 (ちなみに、本人的には戦闘機よりも動物のほうが好みらしい。逆にアナキンは動物に乗るのは嫌がるとのこと) フォース自体も修練によってかなり強力な力を持ち、怒りで冷静さを失っていたとはいえアナキンとのフォースのぶつけ合いで引き分ける程の能力を発揮した。 体術も優れており、手錠をさせられた状態で猛獣や番兵を圧倒している。 上述通り野蛮と嫌うブラスター銃撃もかなりの腕前で、片手で落ちぬように崖っぷちを掴んで身体を支えながらという極めて苦しい状態から的確にグリーヴァス将軍を仕留める、賞金稼ぎに扮しての任務では(フォースの加護も多少はあるものの)ブラスター・ライフルを用いた狙撃で一発も外さないと寧ろシリーズ中でも上位レベルの射撃の腕前である。 上述のように性格も基本温厚で冷静沈着かつ慎重、人望もあって交渉を得意とするのも彼の優れた点を象徴する例の一つ。 彼の弟子であるアナキンが暗黒面に落ちたことについては、多少の要因(特にパルパティーンの陰謀)もあるが、 なによりもアナキンは才能面は飛びぬけている一方で明らかにジェダイの騎士に向いていない精神の持ち主で、問題行動も結構していたことも描かれており(最後の行動のように実のところシスの暗黒卿にも向いていなさそうだが)、そこから脱却できなかったアナキン自身の問題が大きい。 オビ=ワンはむしろアナキンが真っ当な道を歩めるようにかなり頑張っていたと言える。 ライトセーバー戦においては防御に重点を置いた型、フォーム3「ソーレス」を用いる。 彼が卓越している数少ない才能であり、メイス・ウィンドウから「ザ・マスター」の異名を賜ったソーレスの達人。 対ブラスター戦に強い防御型を極めただけあって、当然の様にブラスターによって傷つけられたことはなく、ライトセーバー戦でも多くのジェダイやシスが身体を斬られたり、刺されたりしているなか、オビ=ワンは「Ⅱ」のドゥークー伯爵戦を除いて、目立った外傷を負っていない。 さらにオビワンは弟子であるアナキンが用いる攻撃的なフォーム5「シエン」「ド・ジェムソ」から影響を受ける形で、ソーレスを更に発展・昇華させており、元来のソーレスの欠点である攻撃面を高いレベルで克服したものとなっている。 ソーレスを極めているだけではなく、冷静で慎重な性格を生かした心理戦も持ち味と言える。 不利な戦況でも忍耐強く戦い続け、地の利を生かしたり、危機的状況(何かにぶら下がる羽目になるなど)に陥っても、それを逆手に取り、機転を利かせた攻撃を行う事が多かったり、戦闘中の台詞や掛け合いに現れるように心理的な揺さぶりをかけて勝ち筋を開くこともある。 「反乱者たち」シーズン2でダース・モールとの決着をつける際、普段のソーレスの構えから弟子時代に使用していたアタールの構えに変えてモールを迎え討ったが その際の剣技はアクティブに動き回るとされるアタールのそれではなく半歩引いて相手の攻撃をリーチギリギリで避け、返す一太刀で決めるというソーレスの主体である防御・カウンター重視の動きであった。 「Ⅳ」ではついに斬られたものの、その瞬間に霊体化を果たしたため結局「負傷」はしていないといえるかも。 むしろ老いて衰えた状態でヴェイダー相手に身を守りきれたというのも考えてみればすごいことだといえる。 ただ師匠筋であるドゥークー伯爵とは相性が悪いのか、「Ⅱ」では殺さない程度の優しさ交じりの剣術で打ち負かされ、「Ⅲ」ではアナキンと二人掛かりだったのにフォースの念力で吹っ飛ばされて敗北した。 以上のように、多くの分野でNo.1になることはなくても、それに準ずる能力を持ち合わせており、シリーズ屈指の優秀なジェダイであることに疑う余地はない。 【トリビア】 新三部作で行動を共にしていたR2-D2やC-3POを、エピソードⅣでは初めて見る顔だと言っていた理由は、現在まで公式の回答は無い。 新三部作でオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーは、旧三部作でウェッジ・アンティリーズを演じたデニス・ローソンの甥である。 エピソードⅦでは直接登場していないが、音声出演という形でアレック、ユアン二人の新旧オビ=ワンが共演している。つまり、声も含めればオビ=ワンはエピソードⅠ~Ⅶの全てに登場していることになる。 旧三部作の制作当時と、新三部作の制作結果によって、大きな設定のズレが起きたキャラクターでもある。当初の設定では、オーウェン・ラーズはオビ=ワンと兄弟であった。しかし新三部作の流れで、オーウェンはアナキンの義理の弟(母の再婚先の連れ子)という結果になった。 当初の設定では、EP4時点で65歳ぐらいという設定であった。白髪白鬚でやつれた老人であるのはそのため。しかしEP1時点で25歳と設定してしまったため、EP4時点で58歳になってしまい、どう見ても老けすぎとネタにされた。設定上EP1のクワイ=ガン(享年60)よりも年下なのである。ヴェイダーも同様で、旧三部作ではオビ=ワンとは五歳ぐらいしか変わらない設定だったらしい。邦訳でヴェイダーがEP5あたりから「わし」と老人のような口調(現行設定45歳)になったのはそのせいだとか。 追記、修正はチノ=リを得て、ブラ=サガリを決めてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 記事の中でライトセーバー戦で目立った外傷を負っていないとあるけどエピソード2のドゥークー戦で腕着られて太腿刺されてるからセイバー戦で傷を負ってる。まぁ対ライトセーバー戦の達人であるドゥークー以外に切られてないって時点で凄いんだが。 -- 名無しさん (2016-09-13 21 00 58) ↑伯爵の型はブラスター相手が苦手になる位対ライトセーバー特化だもんな。 -- 名無しさん (2016-09-13 21 24 02) ドゥークはまあともかくとしても、フォースでふっ飛ばされることがそこそこに多い気がする。あと映画だとピンチも演出しないと面白くないからって理由もあるのか、セイバー落としたりする凡ミスが多い。ブラ=サガリっていうネタはその結果生まれたものだし -- 名無しさん (2016-09-13 21 36 23) ライトセイバーにこだわりがあるのに度々逃してしまうのは肝心なものは失ってしまう人生の現れなのか -- 名無しさん (2016-09-13 22 50 06) 反乱者たちを見ているとオビ=ワンの強さがよく分かる -- 名無しさん (2016-09-14 01 34 33) ↑5 ドゥークーに関しては師匠の師匠だし、経験値とか技術の引き出しの差もでかいような気もするがな -- 名無しさん (2016-09-14 04 53 38) 切られたわけではないんだがグリーヴァスとの戦いでは不意を突かれて殴られたり蹴られたり投げられたりと格闘戦では結構ダメージ貰ってたりする。グリーヴァスは素でフォースで強化したジェダイ並のパワーを持つ上に身体が戦艦の装甲に使われるような軽くて堅い金属で出来てるから打撃貰うだけで相当なダメージ受けるからダウンしかけた事も。因みにグリーヴァスには旗艦を二度沈められてたり、一度目は作戦上仕方なくだが二度目はグリーヴァスの艦隊に奇襲を受けて艦を捨てる羽目になってたりする。 -- 名無しさん (2016-09-14 20 45 55) ブラスターを「野蛮」と言いながらも、射撃も上手い -- (2016-09-14 21 44 35) 上手いと言うか、トップクラスじゃね?狙撃が得意な賞金稼ぎに化けるエピソードで動く的をブラスター使って狙撃してるけど百発百中だったし -- 名無しさん (2016-09-15 20 17 54) すでに書かれてるがジェダイランキング的なものを作ったとして、大体どの分野においてもベスト3には入っているというオールラウンダーなとこが強みかな。しかも1位が規格外なだけで、実際3番目だとしてもびっくりするくらいスゴイ。総合すると一番働けるジェダイがオビワン。ジェダイになれるなら是非ともマスターはこの人がいい -- 名無しさん (2016-10-27 16 32 36) 3は無理じゃね?5ならわかるが…例えば剣術だとトップにメイスとヨーダがくる、んで他にもキット・フィストー、シン・ドローリグ、アナキン・スカイウォーカー等剣術強いジェダイは数多くいる、その辺全部押しのけてオビワンが入れるかな。 -- 名無しさん (2016-11-02 20 43 44) メイスとアナキンはともかくヨーダとオビワン(エピソード3の時代)だとどっちが強いかはわからんぞ。ヨーダが圧倒してるのはフォースの強さだから。それくらいだからベスト3にも十分入る可能性ある -- 名無しさん (2016-11-02 22 54 29) ヨーダは剣術も強いんじゃないの?戦闘中身体能力をフォースで強化するのはヨーダに限らずジェダイ全員がしてるんだし。EP2で剣術でドゥークー圧倒してるしシディアスとも戦えてる。シディアス側にオビワンが行ってたら殺されてるらしいしオビワンより強いんじゃないかな。 -- 名無しさん (2016-12-12 20 35 26) オビ「ライトセーバー落とすなよ」アナキン「あんたがそれ言う?」 アナキン「辛抱が大事です」オビ「お前がそれ言うか」こんなやり取りしてた仲なのになぁ -- 名無しさん (2016-12-17 09 59 59) オビ=ワンはアソーカに関する一連の事については後で「私たち(評議会)は間違っていた」とアナキンに語ってはいるんだよな -- 名無しさん (2017-01-07 19 13 20) 収め所を心得てるって言えばいいけど、ある意味なぁなぁってか、犠牲は出ても波風でない所で収めちゃうのが悪い癖・・・・かもしれん、立場もあるしあれ以上求めるのも酷かもしれんけど -- 名無しさん (2017-01-07 19 36 42) ↑我儘に振る舞っていい程軽い立場じゃないからしゃあない。プロクーンですら謝罪はできても引き止められなかったんだし。 -- 名無しさん (2017-01-14 14 22 23) 反乱者たちで見せた剣技凄い良いね。あの一瞬のモールとのやり取りにオビワンがジェダイとして積み重ねた全てが凝縮されたように感じた -- 名無しさん (2017-03-21 13 14 10) スピンオフドラマが楽しみ -- 名無しさん (2019-12-22 13 03 16) 上から2番目:青・緑・赤の3色使ったことあるのはアナキン(ヴェイダー)もじゃない? -- 名無しさん (2019-12-22 15 40 24) 一門そろってぶっ壊れしかおらんのほんと草 -- 名無しさん (2020-01-11 19 42 43) カイロ・レンの本名「ベン・ソロ」は、ハンやレイアがベン・ケノービにあやかって名付けたんだろうか? -- 名無しさん (2020-01-11 21 30 15) ↑そうらしいよ -- 名無しさん (2020-05-17 01 52 11) コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2021-01-25 01 42 06) ログ化しました -- (名無しさん) 2021-12-08 19 37 48 IIIから10年でとんでもなく弱体化したな -- (名無しさん) 2022-06-05 15 04 23 オビ=ワンを「本当に苦労した人」と評するコメントがあったけど、言われてみれば「いよいよ積もり積もった永年の問題のツケを払わされる羽目になった旧共和国及び行き過ぎた保守主義に凝り固まった歪みが降りかかったジェダイ騎士団末期の世代かつ、師匠は数少ないジェダイ騎士団の問題点に気付ける先見の明の持ち主だったけどその結果ジェダイらしくない振る舞いに振り回される羽目になり、師匠の遺志を継いで至らぬ身ながら師が見込んだ少年を弟子に迎えてみれば素質を見る目は確かだったがとんでもない跳ねっ返りで最後は道を誤りやむを得ず自ら手にかける苦い決別、帝国の恐怖政治に辺境に身を潜め未来への希望を密かに見守り続けるしかできず、最期は大いなる宇宙の理との合一の境地に達し受け入れたものの皮肉にも決別でトドメをさせなかったことを境に銀河中の帝国の力と恐怖の象徴たる冷酷な暗黒騎士に成り果てた元弟子と相対することに」とか苦労人ってレベルじゃねえ人生だな…… -- (名無しさん) 2022-06-22 21 09 30 ↑2弱体化どころかさらに強くなってたね。ド・ジェムソ使うとは -- (名無しさん) 2022-06-23 19 35 51 オビとアナキンの子弟揃ってライトセーバーをポロポロ落とすから、ストラップ付けろみたいなこと書かれてたの見て流石に草だった -- (名無しさん) 2022-10-19 09 22 08 オビワンっていい意味でも悪い意味でもジェダイだよなぁ -- (名無しさん) 2023-03-24 18 24 45 名前 コメント すべてのコメントを見る
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勘違いとすれ違い、そしてテラカオス化という不幸によって仲間を殺してしまったユーノと、その結果を招いてしまったなのは。 その二人は今、渋谷109にいる。 都庁の地下を抜け出してからかれこれ二時間以上経つ。 だが二人は動くことができなかった。 理由はいくつかあり、まず激戦区である東京は強力なマーダーやDMC狂信者が跋扈しており、接触すれば戦闘はまず避けられない。 戦闘そのものはともかく、開戦と同時にユーノが再び怪物となってしまう危険性があった。 なのはとしてはユーノが恐ろしい怪物と化すことは認めることができず、ユーノとしてはもう一度怪物化した場合になのはを殺さない保証がないので変身するわけにはいかなかった。 ……そして何よりも仲間であるハス太を殺してしまった/死なせてしまったという罪の意識が二人にはのしかかっている。 それでも時が来れば戦わざるおえないだろう。 そうなれば都庁へ向かったエリカたちの救援は、周囲がDMC狂信者に包囲されている以上は期待できない。 ついでに言えば自分が未来を伝えなかったことで仲間を殺させたことをエリカたちに恨まれている恐れやユーノの尻が掘られる恐怖がなのはにはあって、とても都庁に戻る気がしなかった。 そして、109に来客者が現れた。 無用な戦闘を避けたい二人は即座に大量の衣服によって構成された森の中に隠れた。 コツコツコツと複数の足音が聞こえる。 (どっちだ……? 対主催か? 殺し合いに乗ったマーダーか?) (お願い、今はユーノ君を戦わせたくない。早くどこか行って……!) 身を潜ませてやり過ごすことを望んだ二人の男女だったが、侵入者の内の一人の若い男の声が耳に入った。 「隠れたって無駄だぞ。そこに二人分の気配を感じられるからな」 「「!?」」 ものの数分も経っていないにも関わらず、侵入者はこちらの存在に気づいていた。 動揺を隠せないユーノとなのは。 (クソッ……ヤるしかないのか!) (ユ、ユーノ君!?) 「!!」 ユーノが戦闘を考慮した瞬間、体内のテラカオス因子が反応したのかユーノの指から怪物の如く長い爪が生えており、目は複眼、黄色い体毛もビッシリと生えていた。 驚くなのは、そして敵意を感じ取った侵入者の一人も急ぎ剣を構える。 ユーノ自体は抑えようとする意思が見えるが、それよりも戦意となのはを守らねばという意識が強まり、とうとう交戦に踏みきってしまう。 「ウグググ……なのはヲ……マモル!!」 「ダメッ! ユーノ君、ダメェ!!」 半獣人のような姿になったユーノを抑えようと叫ぶなのはだったが、敵わずに衣服の茂みから飛び出すユーノ。 「ユーノ君? なのはちゃん?」 「え……」 「その声は……」 飛び出したユーノであったが、侵入者の一人を見た瞬間に戦意が抜け落ち、怪物化は徐々に解除されて人間の姿に戻っていた。 ユーノに続いて出てきたなのはも、覚えのある姿を見た瞬間、安堵感から思わず涙を流しつつその女性に抱きついたのであった。 「はやてちゃん!!」 「なのはちゃん!!」 その女性、八神はやてもまた親友が無事であったことを知り、先の戦闘の悲劇も相まって涙して抱き合うのであった。 お互い心身共にボロボロであり、ここに行くつくまでに悲しく辛いことがあったんだと推察できた。 「はやてがいるって事は……あなたたちは敵ではないのか?」 「そうなるだろうね」 先ほどまでの戦意が抜け落ちたユーノは、はやてと行動を共にしていた二人の男に声をかける。 若い男であるアナキンは構えていた双剣を下ろし、柔和そうな老人のブリーフは肩から荷を降ろしたようにため息をついてから笑顔になる。 「友達同士であるはやては説明するまでもないね。 僕の名前はアナキン、アナキン・スカイウォーカー。こっちはブリーフ博士」 「よろしくじゃな」 天魔王軍を撃滅した後に狂信者の集団から逃げるためにXウィングに乗って空へと飛んだはやてたち。 都庁への合流を一時は考えるも周辺をモブ狂信者が弾幕でガードしているために侵入できない。 ならば違う対主催組織との合流を考えるが、飛行中にはやてが覚えのある魔力を渋谷上空で感知し降り立ったのだ。 結果としてはやてはなのは・ユーノとの涙の再会を果たすのだった。 ◆ アナキンは天魔王軍から奪った支給品の中から回復アイテムを使って一行の傷を治し、なのはとユーノはブリーフ博士によって首輪が解除された。 その後に、婦女子が裸にローブ一枚のままでは可哀想であるというアナキンの提案によりはやてはなのはと一緒に適当な服を探し、試着室で着ることになる。 その際になのはは、治療の時にはやての裸をたまたま見てしまうのだが…… 「はやてちゃん……あの血の跡って……」 「あちゃー、見られてもうたか……」 返り血にしては明らかにおかしい位置にある股からの血。 そして軽めの口調に反してはやての浮かない顔。 これが意味するものを想像することがなのはには怖かった。 ただただ親友が汚されたことを思うと悲しく怒りがこみ上げてくる。 「……」 「そんな顔せんといてなのはちゃん。 少なくとも私に酷いことをした奴らは全員死んでるんや。 なのはちゃんまで恨む必要はあらへん」 友に向けてそう言ったはやてだが、やはり好きでもない男に抱かれたのは精神的にこたえているのか、悔みの涙は出ていた。 支給された飲料水で返り血の汚れを洗い流す手も止まる。 そこへフヨフヨと宙を浮きながら、手のひらサイズの物体がはやてとなのはの下へやってくる。 「なにあれ?」 「大丈夫やで、あれはアナキンさんのフォースで浮いているだけや。 ……私の下へ向かってきてるちゅうことはアレを私に取れってことやねんかな?」 自分に向けてゆっくりと飛んでくる物体をはやては手にとった。 それは避妊薬の入ったピルケースであった。 好きでもない男の子供など産みたくないだろうと、アナキンなりの気遣いらしい。 その気遣いにはやては悔しさとは違う涙を流した。 「――!」 「はやてちゃん」 「なのはちゃん、私はここに来るまでこの殺し合いで付き添ってくれた多くの仲間を失ったんよ。 マミゾウさんにタロウ……その人たちを失ってブリーフ博士を奪われかけ、私自身も汚されていく屈辱の中で殺されかけたその時に、ある人が流星の如く現れて私と博士を救ってくれたんや」 「その人がアナキンさん?」 「そうや、絶望しかけた私に希望を与えてくれたんや。 あの人がいなかったから私はさっき死んでいて、首輪を外した天魔王軍が横暴を振るっていたに違いあらへん。 ……今があるのは全部、あのジェダイの騎士様のおかげや」 アナキンと会ったのは一時間ほどしか経っていないが、既に強い信頼感を抱いていた。 そんなはやてを見て、なのはは一言。 「はやてちゃん……ひょっとしてアナキンさんに恋してる?」 「ちょ、何を言い出すんやなのはちゃん!?」 「にゃははははは」 常に飄々としていて狸女と言われるほど掴みどころのないはやてであったが、そんな彼女が顔を赤くしてうろたえている姿を見て面白く感じ、久しぶりの笑顔を見せるなのは。 「恋する気持ちって素敵だよね。私もユーノくんに恋してるから」 「え、なのはちゃん……今なんて」 「うん、あの人を本気で愛してる」 なのはの恋のカミングアウトにギョっとするはやて。 ユーノとは確かに親しげであったが、どちらかと言えばフェイトの方に気があるように見えるくらい男っけのないと思われた友人がユーノを確かに愛していると言ったのだ。 「私もあの人の知恵がなかったら危ない場面は多々あったし、彼がいなかったらフェイトちゃんやヴィヴィオの死に立ち直ることもできず、殺し合いを止めようとする気さえ起きなかったかもしれない」 「……」 「ちょうど、あなたに対するアナキンさんのようにね」 実際になのははユーノのおかげで心身共に支えられてきた。 彼なしではどこかで命を落とし、そうでなくとも心を壊していただろう。 今のなのはにとってユーノはかけがえのなく、誰よりも尊い存在に見えていた。 ……恋かどうかは別として、少なくともはやてのアナキンを見る目は同じである。 「恋……なんかなあ? でもアナキンさんは信用できるし、あの人には死んで欲しくないって気持ちは確かにある」 「その気持ち、大切にね」 「そうやな……おっと、お喋りに夢中で時間食いすぎてもうた。早よ着替えてアナキンさんのところに戻らなきゃ」 これ以上待たせるとアナキンたちに失礼だと思い、はやては新しい服を着て試着室を出る。 そしてなのはと共に男たちの待つ部屋に向かった。 はやての手にはアナキンから渡されたピルケースが大事そうに握られている。 ◆ 中身9歳児の19歳魔法少女と25歳の魔道士が着替えている最中に、男たち三人は別の部屋でそれぞれのすべき事をしていた。 ユーノとブリーフは互いにこれまでのことを情報交換し、アナキンはその横で倒した天魔王軍の不明支給品を調べて使える支給品や使えない支給品を仕分けし、使えない支給品を火にくべて処分していた。 ……というのは表向きであり、アナキンの謀略はここでも動いていた。 (よし、あの女は上手いこと騙せているみたいだな。 ピンチの時ほど優しそうな男に惹かれるようになる……吊り橋効果というものはあながち眉唾じゃなさそうだ) シスの暗黒卿でもあるアナキンはフォースで他の四人の心の動きをこっそりと読んでおり、少しでも信頼度を上げるために普通はハズレアイテムである避妊薬をフォース越しに渡すことで、あたかも気を効かせたように演出。 さりげない気遣いとして四人からの好感度を上げる。 特に八神はやての心が大きく揺れるのを感じ取っていった。 まさか先ほどの仲間たちの喪失はアナキンが大きく絡んでいることも知らず、狸が狸に化かされているのだった。 (僕としてはあの女がどうなろうと知ったことじゃないが、今後のためにも仲間を作って置くことは無駄じゃないだろう。 乙女心を弄びたいってわけじゃないが、僕のために頑張ってもらうよ。 結果的にこの世界のためにもなるんだから、悪く思わないでくれ) 側にいるユーノとブリーフはそんなアナキンの思惑など知らずに話を続けている。 アナキンとしてはどうしてもユウキ=テルミ退治と救済の予言の謎を解くまでは仲間が必要なので、好意も信頼も利用できるものは何でも利用する必要があった。 もっとも、ユウキ=テルミは常人には二つの意味で及びも付かない敵と方法で二時間前に死んでいるのだが、他の対主催に悟られる危険を考慮してココら主催仲間からの情報を絶っているので、知るのは次の放送になるだろう。 「なるほどのう……そういうことがあったのか」 「じゃあ博士、僕の体はその瘴気に侵されて……!」 「可哀想に……それにしても第二の大災害が迫ってるとはね」 お互いに情報交換をし、驚きを隠せないユーノとブリーフ、そしてアナキン。 ちなみに主催の人間であるアナキンは概ねのことは当然理解しているため、目新しい情報は特になかったので驚いているのは演技である。 しいて言うなら、これまで遅々として進まなかったユーノのテラカオス化進行度が暴走したベジータとの戦闘により急上昇して因子が開花したことくらいか。 「ベジータくんが……そんなまさか」 「ブリーフ博士、気をしっかり」 ブリーフは衝撃を受けていた。 信頼していたベジータがマーダー化して都庁となのは組に牙を向いたこと。 見覚えのある光線を見た時の最悪の懸念が現実になってしまった。 ユーノによってベジータが殺されなければ(ユーノが一度倒した時点ではまだ生きていたが)、同盟を組んだ都庁が壊されかねなかったと思うと、なおさら心が痛くなった。 状況から察するにベジータは妻であるブルマの死に心を痛めて狂ってしまい、狂信者の真似事を始めたのだろう。 信頼していた男の暴走と落命は、ブリーフ博士にとって娘の死と同じくらい受け入れがたい事実だった。 「すいません……ブリーフ博士」 「……君が謝ることはない。君が彼を殺さねば都庁が壊滅し、なのは君たちも犠牲になっていただろう」 謝るユーノを宥めるブリーフだったが、その顔に元気はない。 状況が状況だけにユーノを憎んでこそいないが、娘・仲間・義理の息子の死という悲劇が立て続けに起きていたので頭ではわかっていても心で割り切れないのだろう。 「……クソッ!! これも全部ダース・ベイダーたちが瘴気をばら撒いたせいだ! 瘴気さえなければ、ハス太が死ぬことだって……!」 一方でユーノは怒りに打ち震えていた。 主催が支給品の飲み水に混ぜてばら撒いたらしい瘴気のせいで自分の肉体は変化し、仲間を殺すハメになってしまった。 怪物にならなければベジータによって全員が死んでいた、は結果論である。 そもそもの話として殺し合いそのものがなければ誰も死なず、ベジータも暴走しなかったのだ。 ユーノの中で自分やなのは、多くの罪のない参加者を殺し合いの渦に巻き込んだ怒りが膨れ上がっていく、 「ぬ!?」 ブリーフ博士はユーノの腕が一瞬のうちに毛がびっしりと覆われ、鋭い爪が生えていくのを見て驚く。 どうやら怪物化は彼の怒りに反応して発言するようだ。 「落ち着くんだユーノ」 「アナキンさん……」 「悪いのは全てダース・ベイダーたちであって君は何も悪くない。 無論、ベジータだって殺し合いの犠牲者だ……だが、今は怒りや悲しみに飲み込まれてはいけない。 獣になっている自分の手をよく見てみるんだ」 「あ……」 「どうやらその力は君の怒りに反応するみたいだ。 怪物になるとなのは以外は認識できないんだろ? 君はもう仲間を傷つけたくないだろうし、僕らも君と戦うのは御免こうむるよ」 「すいません……」 ユーノの憤りを感じ取ったアナキンが彼を諭す。 別に彼自身を助けたいわけではないし、ユーノが新たなテラカオスになるのは望むところだが、少なくとも今はそのタイミングではない。 暴走の結果、誤って予言解明のための頭脳であるブリーフが失われでもしたら大損害であるからだ。 ユーノの手綱はしっかりと握っていく必要がある。 続けてアナキンは悲しみに暮れているブリーフにも揺さぶりをかける。 「ブリーフ博士も家族の喪失や暴走への悲しみは痛いほど理解していますが、今は堪えて欲しい。 あなたの頭脳が主催がばら撒いた瘴気を晴らし、日本にいる全てのものを救う手立てになるかもしれないのです。 心に鞭を打つようで恐縮だけど今は伏せている暇はないんです」 「……すまない。アナキンくん。 私は科学者として人々のために立ち続けなけらば先に死んでいったブルマたちに申し訳が立たんしな」 このまま朽ちるまで悲しみ続けるやもしれなかった老科学者もアナキンの助けにより心の息吹を吹き返したのだった。 怒りや悲しみで我を失いかけたユーノとブリーフは、正気に戻してくれた男へ感謝の目線を送る。 まさか、その男こそ主催の実質的リーダーであるダース・ベイダーであるとは気づかずに。 「おまたせ、ユーノ君」 男たちがひと悶着あった直後に、なのはとはやてもやってきた。 新しい服を手に入れたはやては借りていたローブをアナキンに返却しつつ小声で例を言う。 (……ありがとうアナキンさん) (ん? なんのことかな?) (ふふ♪ アナキンさんたら) わざとらしくすっとぼけるアナキンにはやては微笑み顔を浮かべるのだった。 五人全員が揃ったところで再び一行は情報交換を始める。 ◆ ユーノとなのはから、瘴気によって怪物化したユーノ自身のこと、千年タクウによって見た未来における世界滅亡――二度目の大災害。(ついでにユーノが都庁のセルに尻を掘られる件) はやてとブリーフから、主催がばら撒いた瘴気及び大災害の原因と思われる謎のエネルギー「TC」。 アナキンからは「噂で耳にした」という名目で救済の予言。 天魔王軍が情報操作で自分たちの罪を都庁の魔物に擦り付けていた件も話された。 捕虜にしたニャル子についても話されたが、死んでしまった上にろくな情報がない……強いて言うなら特務機関員は人質を取られてやむなく従っている者もいるくらいか。 まずは大災害の真偽を確かめるために、はやて・ブリーフ・アナキンの三者が未来を見ることのできる千年タクウに触れる。 「なんていうことや!」 「これは恐ろしい……まさか二度目の大災害も来るとは」 「……」 タクウの見えるヴィジョンの中ではかつての日本以外の土地と同じく、最後の生存の砦である日本が沈む姿が映された。 まさに阿鼻叫喚であり、はやてとブリーフは思わず声を荒げる。 次の大災害が来るとは知っているアナキンでさえも「絶対に阻止しなくては」という意思を再確認するのだった。 「でも博士、これで大災害がなぜ起こるのかわかりました。 地殻変動のような天災じゃなかったんだ!」 「このTC値が原因なのね」 一方で大災害の原因までは掴めてなかったユーノとなのはは、はやてたちのもたらした過去の大災害の映像もといTC値を見ることで頭の中でようやく一つの符号ができあがる。 「大災害を起こしたのは主催なの?」 「知っているのは確かなようじゃが、それは考えにくい…… 自分たちにも必要な土地やその他諸々を失うかもしれないのに、TCを使って日本以外を滅ぼすメリットは全くない。 逆に世界を滅ぼしたいのなら日本だけ残した理由がわからん。 そもそもこのTCを制御できるようなら首輪などつけずとも反乱した参加者をひとまとめに殺害することもできるだろう。 TCは宇宙から来ているらしく、対抗策なしでは宇宙船を作って他の星へ脱出するのも危険じゃし。 未知のエネルギーを弾く材質を探すなど、たった数日で見つけて作り出すなど土台無理な話じゃ」 「僕が聞いた噂によると日本間の移動に限ったワープ移動はまだしも、異世界やタイムスリップもできないようだ」 「そんな……それじゃあどこへも逃げられないじゃないですか!」 参加者を怪物に変える例の物質『瘴気』は主催による手のものである可能性は濃厚だが、破壊のエネルギーと思わしきTCは主催の手によるものでないことは五人の考えの中で固まる。 TCの強大さも理解できるがために焦りが募る……特になのはの慌てようは目で見てわかるレベルだ。 焦りが募る中、続けてアナキンが口を開く。 「みんな落ち着いて、希望になるかどうかはわからないけど僕が噂で聞いた救済の予言…… 【九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂】【全てを虜にする歌】【巫女の祈り】【器たりえる巨像】【不屈の精神を持った勇者】 【全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる】というものが一部の参加者の中で広まっている」 「そのままだと荒唐無稽で意味不明、眉唾にも聞こえるんやけど」 「だが少なくとも、野球チームが試合をすると浮かび上がる謎の紋章の目撃例もあり……そして試合後の会場の土には高濃度の生体エネルギーらしきものが溜まっているのをフォースで確認した。 これはそこらの術師では取り出せないようになっているらしい」 「誰かの悪戯と切って捨てるにはあまりにも凝りすぎているな」 「予言がどこまで信用できるかは疑問だけど、大災害を避けるための手立てとして探る余地はあるかもしれない」 アナキンが持ち出した救済の予言。 それについての考察を始める一行。 「全てを虜にする歌はDMC狂信者を大量に生み出したクラウザーとか当てはまりそうな気がするんやけど……」 「それはなさそうだよ。 僕の知り合いには彼のアンチがいるし、ヒーローとして有名なキン肉マンも吐き気がするくらい大嫌いと公言している。 億単位の信者がいる一方で彼の歌を嫌っている人も相当多いんだ。 クラウザー当人は既に死んでいるし、全てを虜にする歌は最低限彼を上回る歌でないとダメらしい」 「そんな歌うたえる人おるんかなあ……」 「そして器たりえる巨像」 次にアナキンがはやてから借りた携帯の画像から都庁に現れたフォレスト・セルや上空から東京を見下ろしている九州ロボ、他にもオーバーデビルやガメラなど突如殺し合いに現れた巨像っぽいものを見る。 「探せばまだありそうだけど、該当しそうなのはこれくらいか? また伝承によるとこいつらを動かせるのは女性もしくは巫女である必要があるらしいから、制御できた女性は巫女の祈りの部分にも当てはまるかもしれない」 「都庁から出た怪物は戦い方を見るに都庁の味方なのは確かやし、都庁の誰かが巨像を制御できたのかもしれへんなあ」 最後に勇者。 「あとは不屈の勇者……これはちょっとわからないな。 解釈次第では誰でも該当しそうな気はする」 こうして【九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂】【全てを虜にする歌】【巫女の祈り】【器たりえる巨像】【不屈の精神を持った勇者】までの節がアナキンの口から説明される。 突然現れた野球チームや試合に伴う呪紋の出現、明らかに異常なDMC狂信者の誕生、各地で現れた巨像またはそれらしき生物……それらが殺し合いの後に現れたのはユーノたちには偶然とは思えなかった。 故に予言を荒唐無稽とするにはあまりにも存在が大きするのだ。 「何より僕が気になるのは【全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる】だ」 「争いの淀み……まさにこのカオスロワの状況そのもの」 「そこから生まれた化身ってまさか食人鬼の風鳴翼や今のユーノ君みたいな……!?」 「ユーノ君やなのは君の懸念通り、可能性はゼロとは言い切れん」 「救いの神に転じる……まさに次の大災害で滅びようとしている私たちにとっちゃ必要不可欠な存在やで」 そして最重要と思わしき予言最後の一節。 争いの淀みから生まれた化身、おそらく怪物に転じた参加者が儀式・歌・巫女・巨像・勇者を揃えることで大災害から人々を救う神に変化させられると四人が共通認識ができた。 隠れ主催であるアナキンの場合はTCホールから放たれるTCを防げるのはテラカオスだけだと知っているので、なおさら争いの淀みより生まれた化身・救いの神はテラカオスを指すのだとわかる。 もちろん、必要以上に口出しすると正体がバレる危険や、目的達成までは計画を口外すべきでないとアナキンはわかっている上、予言がどこまで宛になるのかもわからないのでそれ以上口にしなかったが。 「となると、この殺し合いは大災害と予言を知っていた主催が救いの神を呼び出すために開かれたってことやろか?」 「人を怪物に変える瘴気や九州ロボが主催の手によるものの件もそれで説明がつきそうだけど……」 大災害から世界を救うために必要悪的に殺し合いを始めたのではないか? とはやて・なのはの頭によぎるが、その件は男性陣によって否定される。 「いや、それなら他はまだしも、野球チームを保護しない理由がわからない。 予言を知っていれば放送で野球チームを攻撃した参加者の首輪を爆破するなり宣言して守ることもできたハズだけど、奴らはそれをしていない」 「確かに巨像は九州ロボ、歌・巫女に該当している者は我々の知らないところで殺し合いが始まる前から主催がどこかで確保しているとも考えられるが、儀式を妨害するDMC狂信者のようなマーダーがいるのに主催が守ろうとしない意味がわからんな」 「殺し合いだって何も日本全国を巻き込まなくても、やりたい奴だけ一箇所にかき集めてやっても良かったハズだ。 そうすれば争いの淀みから化身だって無駄な犠牲もなく生み出せたかもしれない……ヴィヴィオやフェイト、ハス太だって死ぬ必要はなかった。 主催はなのはやはやてが考えるような必要悪なんかじゃない、むしろ人を怪物に変える瘴気は偶然予言に当てはまっただけで、参加者を怪物に変えて自分たちの戦力に加えて日本の支配を強固にしようと考えてるのではないかと僕は考えている。 アナキンさんだってそう思わないですか?」 「そうだよ(便乗)」 要となる野球チームを保護しない点やあまりにも犠牲を強いすぎている殺し合いの点からブリーフとユーノは主催の必要悪説そして予言を知っている件に対して否定的な見方であった。 大切な人を失ったり自ら手にかけてしまったこともあって、主催への憤りがあったことで彼らが世界のために頑張っていると思いたくなかったこともある。 一方、ユーノの意見に便乗したフリをしたアナキンは、もちろん主催の事情を知っている。 世界を救うテラカオスはただ生み出すだけではなく莫大なTCに耐える強度が必要なので、殺し合いをやりたい連中だけかき集めた最小限の犠牲の殺し合いではとても足りなかったのだ。 テラカオスで世界を救う気であったのは確かだが、予言を知ったのはつい最近であるし、先に知っていれば野球チームに歌手や巫女候補の保護にも走った。 だが安倍に本拠地を乗っ取られている現状ではそれもできない。 二人の推理は半分合っていて半分外れていると言える。 ユーノもブリーフも知能面では優れているが、この世で唯一TCを吸収できるテラカオスの特性を知らないために答えが見えてないのである。 「主催の目的と救済の予言……繋がるようで繋がらへんな」 「確証を得るための情報が足りんようだ。 ニャル子を見る限り配下である特務機関員はほとんど何も知らんようじゃから、安倍かリーダー格であろう五大幹部を捕まえる必要があるな」 「安倍の放送に嘘がなければ残っているのはダース・ベイダー、ココ・ヘクマティアル、ジャック・Oの三人か」 「真実を知る鍵はその三人……できれば八つ裂きにしたいけど」 「ユーノくん、あなたをそんな体にしたベイダーたちに憤る気持ちはわかるけど今は抑えて」 「ごめん、なのは」 奇しくも同じ対主催である都庁同盟軍と同じ答えにたどり着いた五人。 真実を知りたいのならばまずは主催のトップ陣営を捕獲する必要があると結論づけた。 「しかし、三人の捕獲は一筋縄じゃいかんじゃろ。 更なる状況整理と戦力を整えるためにも一旦都庁に戻ろうと思う」 ある程度、状況を整理したところでブリーフ博士は都庁に戻ることを提案する。 都庁はモブ狂信者に包囲されてアナキンのXウィングですら突破不可能の弾幕が張られていたが、都庁側も先ほど反撃に出て数を減らしているらしいと携帯のネットに書かれていた。 今頃、モブ狂信者は掃討されているかもしれない。 五人はアナキンを除いて戦力的に疲弊しており、これ以上の探索は困難だ。 次の大災害はエリカ・桑原両名のおかげで知ってるだろうが、予言の件は知らない可能性が高い。 少なくともあちらとの敵対はありえないので戻った方が良いだろう。 「ええ、都庁に戻るの!? そんなことをしたらユーノ君のお尻が!!」 「ど、どうしたん、なのはちゃん!? おしり?!」 (あー、ひょっとして……) 都庁に戻ると聞いて焦ったのはなのはである。 都庁に行くとユーノの尻が掘られて怪物(セル)に寝取られる未来をタクウに教えられたからだ。 それはユーノのテラカオス化を治す治療なのだが、なのはは恋人がア○ルファックされるインパクトがでかすぎて覚えていない。 他の四人はセルの触手プレイこそユーノ治療の鍵とは知る由もない。 「僕も都庁に戻るのは反対だ」 「アナキンさん、僕はなのはの安全のためなら自分のお尻の穴ぐらいは犠牲に……」 「ダメだよ! いや、でも、それを渋ったからユーノ君が怪物になっちゃったんだっけ。でも、でもお! ユーノ君の心とお尻が奪われるのは」 「ユーノ! 君の恋人が話の腰を折ってくるんだが、少し黙らせてくれないか!」 「はい……」 都庁帰還によるNTRを恐れるなのはの口にユーノは手を当てて静かにさせる。 「都庁に戻る危険があるのはユーノの穴がほじられるからじゃない。 今、自分たち以外の情勢を知るために携帯でカオスロワちゃんねるを開いて見つけたんだが、これを見てくれ」 アナキンが四人に見せたのは一つの情報。 ダイジョーブ博士によって各掲示板に緊急拡散された都庁の世界樹=ヘルヘイムの森という誤情報であった。 もちろん、この五人は世界樹がヘルヘイムではないことや、都庁の魔物がインベスでないことは承知している。 だが掲示板には多くの参加者が今までとは比べ物にならないほどの大バッシングを都庁に行っていた。 【拡散】都庁の大木=ヘルヘイムの森スレ【希望】 16 14:名もないサッカー部員 おい、やべえやべえよ……なんだよコレよ 都庁のアレとヘルヘイムの特徴が見事に一致してんじゃねえかゴルァ!! 15:名もない死神代行 おまえら、怪物が怖い怖いと引きこもっている場合じゃねえぞ 都庁の大木をぶった切らねえと世界が終わんぞ!! 16:ドリアン これであの人……呉島貴虎が狂信者と手を組んでまで都庁を破壊しようとした意味がわかったわ 早急に戦力を集めましょう ヘルヘイムは拳王連合軍やDMC狂信者以上に放置できるものではないわ! いかなる犠牲を払っても潰さないと! 17:名もない自分をひろしと思い込んでいる精神異常者 俺には家族がいるんだ……家族をヘルヘイムから守るためなら俺は怖くても戦うぞ!! 「なんていうことや……」 「いけない! 大半の人が都庁をヘルヘイムと思い込んどる!!」 都庁同盟軍にとっては最悪の展開であろう。 自分たちや狸組を除いたほぼ全ての参加者が今まで以上に敵意を向けている。 今まではセルを含めた超大な戦力を持つために、弱者は怯えて戦おうとしなかったが、ヘルヘイムによる世界の滅亡をチラつかせた途端、自爆覚悟でも都庁の魔物と関係者を殺そうと決意しだしたのだ。 そうでなければヘルヘイムをどうにもできない世界に絶望してDMC狂信者になっている。 誰も致命的な勘違いに踊らされているとも気づいていない。 「ブリーフ博士、この情報を流したダイジョーブ博士が嘘をついている可能性は!?」 「アレは変わり者だが少なくとも嘘をつくタイプではないし、最初の内はともかく最近はメキメキと実力を上げて強化手術成功率ほぼ99.9%の手腕でスポーツ業界に貢献していた。 それだけに彼を知る者なら信頼されている人物なのだ。 彼がどこでヘルヘイムとやらを知ったのかは疑問だが……」 「とにかくみんなの誤解を解かんと! 対主催同士で殺し合うハメになってまう!」 はやては急いでネットに都庁の世界樹はヘルヘイムではないことをレスする。 ところが、世間の反応は冷ややかであった。 誰も話を信じてもらえず、逆に叩かれる始末であった。 001:名もない狸 都庁はヘルヘイムなんかじゃない! 立派な対主催組織や! 059:名もないブルーベリーアイ 1 こいつ、ヘルヘイムの回しもんじゃね? ヘルヘイムには人間の協力者もいるらしいでアイ 081:名もない長岡 1 都庁のクソ野郎!! 大阪を守ってくれたおっぱい……プリキュアと都庁に向かったらしい正義の乳神様をどこにやりやがった!! 放送には流れていないからたぶん死んではいないだろうけど、地上には出ていないところからして協力者になったとも思えん つまり…… 720:名もない生徒会役員共 081 慰み者にされているなら助けにいかねば…… 望まぬプレイを強要されているなら尚更だ 809:名もない狸 ちょ、ちょっと待って、スレが炎上しすぎて書き込む暇が…… 1から解説するからちょっとレスを止めてや! 810:名もないレの兄貴 809 F〇CK YOU ヘイ構わん、殺すぞ 900:名もない炭酸 809 前からグリーン豆とか、シー猟犬みたいなエコテロリストって好きじゃなかったんだよなー 俺も過去にテロリストに赤っ恥かかされた経験あるし 自然があーだこーだ言ってもどうせ自分たちの利益が目的の破壊集団だろ 死ね 氏ねじゃなくて死ね 「ダメや! みんな頭に血が昇っていて話を聞いてくれへん!! ん……? なんだか携帯が照れてるみたいに急に熱くなったで?」 1000:名もないネットナビ 1 ムカつくからハッキングでこいつの居場所特定と同時に端末ぶち壊しとくぜ 「まずい……携帯を離すんだはやて!!」 「え?」 「早く!」 携帯の異変に気づいたアナキンははやてに指示を出し携帯から手を離すとフォースで携帯を109の外まで飛ばす。 すると携帯は人間の腕くらいなら軽く吹き飛ばせそうな爆発を起こした。 「携帯が爆発した!」 「高度なハッキングで携帯端末を爆破するように仕向けられたらしい」 「あの携帯には主催陣営やTCのデータも入ったUSBメモリも挿してたんや! あれも破壊されたらネットで謎の物質や大災害のことを拡散することもできへん! 本当に……なんてこった!!」 携帯爆破と同時に貴重な情報が入ったUSBも消失。 主催陣営やTCのことは五人の頭に入っているとはいえ、他の参加者にネットごしでヘルヘイム退治よりも大事な大災害の事実を教え、真実を探るために主催陣営の面子を手伝ってもらうことはできなくなってしまった。 「最後のレスに居場所特定とか不穏なことが書かれていたけど、ひょっとするとこのまま109に留まると対主催に襲撃される危険もあるかも……」 「狂信者やマーダーはまだしも同じ対主催と戦いたくはない……しかし、このまま都庁に戻っても僕らもヘルヘイムの協力者として対主催の敵に思われる危険が有る……」 都庁に帰還すること自体はできるが、マミゾウの時のように化けさせる程度の能力で正体を隠しながら都庁に接近しない限りは対主催から敵視されて攻撃される。 マミゾウは先の戦いの時に戦死しており、前と同じように誰にもバレないように都庁と接することはできない。 今戻れば、自分たちまで人類の敵と認識される。 仮にユーノの治療ができても、他の対主催全てが敵になる危険があるので救済の予言解明に乗り出せる余裕がなくなってしまう。 「都庁はダメ、ここに留まってもダメ。いったいどこに行けば良いんだ……」 「……いや、大丈夫そうなところがまだある」 「アナキンさん、それはどこ?」 「千葉県のどこかにいるらしいイチローチームとドラゴンズだ。 さしたる危険性もなく一定の実力を持ち、疑われていない真っ当な対主催集団。 何よりも予言に必要な最良の戦士たち……野球チームだ」 「接触する価値はありそうですね」 「……というか、ここがぐらいしか接触できるところがないんだけどね」 イチローチーム&ドラゴンズ(現在は併合してイチリュウチーム)。 彼らは度重なる戦闘で大きく疲弊はしているが、人格面では間違いなく危険のない野球チーム。 何より首輪さえ外せばユウキ=テルミですら余裕で勝つこともできるかもしれない強豪ぞろいである。 都庁を除く集団で、極悪集団であるDMC狂信者・拳王連合軍との接触は論外。 地下に隠れたイナバ製作所社長率いる対主催集団はあまり存在を知られていない。 戦力面でも人格面でもまともと思われた聖帝軍は、先ほど巨大なロボットを使って立川市に対して大量虐殺を行ったらしく、対主催の皮を被ったマーダーであると動画で発覚(この映像はホモどもの工作混じりだが)、真偽は不明だが都庁=ヘルヘイムに次ぐバッシングがネットで行われているので接触は危険。 消去法的にイチローチームしか安全に合流できる集団がないのだ。 「そうと決まれば時間が惜しい。さっそく出発しよう」 「待ちたまえアナキン君、Xウィングに五人も乗れるスペースはないぞ」 「僕となのははセットアップすれば飛べるけどデバイスは一個しかないし、僕が戦闘で怪物化してしまう危険もある。 それに複数人で飛ぶとそれだけ敵に発見されやすくなってしまうよ」 「その点は大丈夫だ、博士とユーノとなのはにはこの亀の中に入ってもらう」 「なんで亀って、ええ?!」 アナキンが支給品の中からXウィングと同時に一匹の亀を出して甲羅に鍵を挿すと、亀の中に三人が吸い込まれた。 「アナキンさん、その亀は?」 「ココ・ジャンボ。Mrプレジデントというスタンドを使う亀で、中に複数人を収容できるスペースがあるらしい。 さっき、天魔王軍から奪った支給品の中に混じっていたんだ。 この亀の中にしまえば五人を乗せられるし、中はディパックよりも遥かに快適だ。 はやてはさっきと同じく、Xウィングの上にある穴に入ってフォローを頼む」 「了解や……それとさっき携帯が爆発する時、助けてくれて本当にありがとう」 「仲間なら当然さ」 「助けられてばかりで本当にすんまへん」 (……君にはまだ利用価値があるからな) しれっとはやての好感度を上げたアナキンはXウィングに乗り込み、109の屋上から飛び立った。 それから間を置かずに109は名もない対主催集団か、それらのタレコミを受けた狂信者による砲撃で爆散し炎上した。 「ッ……!」 「早々と脱出して正解だった」 居城にしていた109が一瞬で廃墟と化したことにゾッとするはやてとアナキン。 元々天魔王軍による情報操作によって勘違いされていた都庁の魔物だが、ダイジョーブが拡散した情報によって多くの参加者の勘違いがピークに達しており、もはや危険な領域に突入している。 都庁の誤解を解くためには都庁にいてはいけない。 外張りを埋めるようにイチローチームの説得から始めないといけないようだ。 そして渋谷上空からイチリュウチームがいる千葉へ向かうXウィング。 その時、アナキンは強く禍々しいフォースの流れを感じた。 「ぐわっ!! なんだこれは!」 「アナキンさん大丈夫……ってなんやアレ!?」 アナキンの次にはやてが気づく。 沖縄方面の空がいつの間にか暗雲に包まれており、あからさまにヤバイ異常気象を起こしていたことに。 「異常なフォースを感じる……とてつもなく危険な奴だ」 「あれは次の大災害の予兆なんやねんか!?」 「わからない……だが、おそらく」 同時刻、世界を破滅に導くTCを纏ったテラカオス・ディーヴァ・シャドウが出現。 危険な力を持つそれをフォースとしてアナキンは感じ取ったのだ。 「世界を救うこと……本当に急がなくてはいけないな」 それははやての気を引くための演技ではなく、主催であるベイダーとしても参加者アナキンとしても嘘偽りのない本音であった。 一方、ココ・ジャンボの内部。 ホテル並に快適な空間の中でユーノに異変が発生する。 敵もいないのにユーノの顔から冷や汗が吹き出し、体は既に半獣化していた。 「ユーノ君!?」 「ユーノ君、いったいどうしたの!?」 「ワ、ワカラない……ケド、敵が迫ってイルノヲ本能で感じルんだ!!」 テラカオス候補者であるユーノは内部に宿す因子から遠くに居るシャドウの危険を感知したのである。 ちょうどテラカオス・ディーヴァが本能的にシャドウを敵視したように。 「南西ホウメン……距離テキには沖縄のアタリ……ソコニ敵ガイルとホンノウが告げている!! がはっ!! これ以上ハダメだ!! 怪物にナッテシマウ!! 麻酔を……アナキンさんからもらった睡眠薬をボクにクレ!!!」 「ユーノ君! しっかり!!」 「わかった口を開けてくれ、今から薬飲ませるぞい」 シャドウ出現に呼応して暴れだしたテラカオスの本能に飲み込まれんと必死に足掻くユーノだが、このままでは限界を超えてなのは以外の仲間を皆殺しにしてしまうと悟り、自身を薬で眠らせるように獣化した口を開けて懇願した。 催眠薬入りアイスティーがブリーフによって流し込まれ、お茶の仄かな甘味を感じつつユーノは昏睡。 昏睡と同時にみるみる内に人間の姿に戻っていった。 「ユーノ君!」 「大丈夫だ、眠っただけじゃよ。しかし……外で何が起きてるのじゃ?」 眠ったユーノに抱きつくなのはを尻目に、ブリーフはココ・ジャンボによって作られた部屋の天井を見上げる。 ココ・ジャンボに入っている自分たちの様子からしてアナキンとはやてが誰かと交戦状態に入ったとは思えない。 そしてユーノは沖縄に敵がいると言った。 禁止エリアに指定されたハズの沖縄にどんな敵が出現したのか、それがブリーフには気がかりであった。 【二日目・14時45分/東京・渋谷上空】 ※現状ではネットを使って都庁=ヘルヘイムの誤解を解こうとしても、モブ参加者は信じてくれません ※渋谷109が倒壊しました 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 【状態】健康、19歳の身体、深い悲しみ、首輪解除 【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王 【道具】なし 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:今ははやてちゃん・アナキンさんについていく 1:死んでしまったヴィヴィオたちのためにもこの殺し合いを終わらせる 2:救済の予言で世界を救えるのかな? 3:都庁に行ったエリカたちが心配 4:ユーノ君がいれば何も怖くない……と思っているけど…… ※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました ※未来の自分が使っていた技の一部が使用可能です ※レオリオの死をまだ把握してません ※TC値と救済の予言の内容を知りました 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 【状態】麻酔により一時的昏睡、19歳の身体、テラカオス化進行度(大)、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:昏睡中 1:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい 2:救済の予言の謎を解く 3:野田総理の死の原因を探りたい 4:いかなる理由があってもなのはを悲しませた主催者たちは絶対に許さない 5:沖縄に『敵』がいると本能で感じている ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました ※PSP版の技が使えます ※テラカオス化進行によって巨大フェレットに変身する能力を得ました あらゆる攻撃を防いでエネルギーを吸収し、威力を数倍にして返す魔力の塊を発射できます ただし現状では変身すると暴走状態に陥り、敵味方に関係なく襲い掛かります またTCを扱うシャドウの危険を本能的に察知できます ※レオリオの死をまだ把握してません ※TC値と救済の予言の内容を知りました 【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】 【状態】健康、精神不安定、非処女、死んだ仲間たちへの深い悲しみ、アナキンへの好感度(大)、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは、アナキンからもらったピルケース 【思考】基本:死んだ仲間たちの為にも主催を倒す 0:今はアナキンに従い、仲間を守る 1:主催者打倒と大災害阻止のために、情報と仲間を集める 2:他の参加者の都庁=ヘルヘイムの誤解を解きたい 3:恩人であるアナキンを全面的に特別な感情 ※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません) ※PSP版の技も使えます。 ※カオスロワちゃんねるより、風鳴翼の情報を少し入手しました ※アナキンの正体に気づいていません ※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました また、沖縄の天候がおかしくなっていることに気づきました 【ブリーフ博士@ドラゴンボール】 【状態】精神疲労(大)、深い悲しみ、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、機材一式、風鳴翼の右腕 【思考】基本:対主催 0:今はアナキンと行動を共にする 1:TC値と謎の物質の調査のために、自分以外の科学者とも合流したい 2:対主催参加者と出会えたら、首輪を外す 3:ユーノ君は沖縄から何を感じ取ったんじゃ? 4:恩人であるアナキンを信頼 5:亡くなったブルマや殺生丸くんたちのためにも技術者として戦い続ける ※首輪解除が可能となりました ※風鳴翼の右腕は四条化細胞とナノマシンの塊です。うまくいけば抽出できるかもしれません ※現在所持している道具では抽出不可。どこからか調達するか設備のある場所を訪問する必要があります ※情報交換により、風鳴翼(テラカオス・ディーヴァ)の能力の一部を知りました ※情報交換により、謎の物質(ナノマシン)の存在および危険性を知りました ※アナキンの正体に気づいていません ※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました 【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】 【状態】健康、不安、若返り、ジェダイ風衣装、首輪解除 【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ 【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、Xウィング・ファイター@STAR WARS、ライトセーバー@STAR WARS、闇のルビー、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、大量の不明支給品(アナキン確認済み) 【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する 0:イチローチームと合流し予言の調査及びユウキ=テルミの討伐 1:対主催への信頼を得るためにブリーフ博士を利用する 2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す 3:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる 4:ユウキ=テルミを殺す前に、テラカオスや救済の予言について知っているなら吐かせる 5:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る 6:沖縄のフォースから世界の破滅の危機を察知。色々と急がねば…… ※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました ※まだテルミの死を知りません ※沖縄のフォースの乱れからテラカオス・ディーヴァ・シャドウ(後のシャドウだったもの)の存在を感知しました
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優勝:リューキさん 2位:黒いのさん 3位:ケロリンさん <試合結果> 1回戦 ケロリン ○1-0× ぶらっき トリル ○3-0× タカちゃん チェリ ○1-0× Kazuya 幻影 ○1-0× 黒いの リューキ ○2-0× アナキン 2回戦 トリル △3-3△ リューキ(接続できず) ケロリン ×0-1○ 幻影 チェリ ×0-1○ ぶらっき 黒いの ○3-0× Kazuya アナキン ○3-0× タカちゃん 3回戦 幻影 ×0-2○ リューキ 黒いの ○2-0× トリル アナキン ×2-3○ ぶらっき(対戦相手の投了) チェリ ×0-3○ ケロリン Kazuya ○1-0× タカちゃん <参加者/使用メンバー(五十音順、敬称略、左が先発)> ■アナキン ボーマンダ、ミカルゲ、ヒードラン ■Kazuya ムウマージ、クチート、マニューラ ■黒いの ムクホーク、ハッサム、ランターン ■ケロリン ドンファン、ルカリオ、ジーランス ■幻影 クロバット、キングドラ、カブトプス ■タカちゃん フワライド、カバルドン、ハピナス ■チェリ ジュペッタ、マスキッパ、ランターン ■トリル ギャラドス、ハッサム、ランターン ■ぶらっき チャーレム、ミミロップ、ヤドラン ■リューキ ユキノオ-、ガブリアス、ヨノワール
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千葉県の某遊園地。 休息を続けながら、ダイゴはパソコンで情報収集を続けていた。 イチリュウチームの中では単純な防御力は低い彼の傷は未だ完治していない。 「これは……」 歯がゆさを覚えるが、それでも自分にできることをしよう。 鵜呑みが危険なのはギムレーのおかげで理解できたが、おおまかな戦況ぐらいわかるだろう。 そうして続けている情報収集だが、数時間前と比べてその情報は減っていた。 まず掲示板が完全な炎上状態であり、冷静な書き込みが極端に減っている。 都庁をどうにかしろ、聖帝軍を許すな、クラウザーさんに縋るしかない。 そして…… 「拳王軍にドラゴンズのドラゴンが特攻、痛手は与えるが白髪の女に惨殺された……」 その書き込みを見た瞬間、ダイゴは大きく落胆した。 自分のこの傷の原因であるリオレウス。だが彼を恨むことはできなかった。 大切な存在を殺されて狂おしい程の殺意に捕らわれてしまったリオレウスもまた、犠牲者なのだ。 そして彼を助けることはできず、落命してしまった。 詳細はわからないが、炎上する掲示板の中でもリオレウスを称えるコメントは多かった。 『やられちまったけど、一人で拳王軍に挑むなんて勇気あるな……』 『ドラゴンズの仲間が助けに入ろうとしたのを、拳王軍の連中は徹底的に邪魔したらしいぞ』 『そして見せしめのためにドラゴンを微塵切りだろ!? そこまでやる必要ねえだろうが!』 『ヘルヘイムと聖帝もクソだが、やっぱり最初っからクソな拳王軍は今もクソなままと』 『それと比べて、馬鹿にしてたけどドラゴンズは実はまともだったんだな……』 『やられちまったドラゴンはチキンなんて呼ばれてたらしいが、今もそんなこと言う奴いたらぜってえ許さねえ』 「リオレウス……」 察するに、リオレウスの最期は相当な惨さだったようだ。 不幸中の幸いと言うのは不謹慎かもしれないが、せめてもの救いは止めに向かったナッパ達は無事らしいことぐらいだろうか。 この情報、仲間に伝えるべきなのか否か。 『ドラゴンズはイチローチームと一緒に千葉県で休息してるらしいが、どうにか手助けできねえかな?』 『馬鹿野郎! 迂闊にまともな人達の場所晒すな! 狂信者にでも見られたらどうすんだ!?』 その書き込みを見た瞬間、ぞわりと寒気を感じるダイゴ。 自分達が情報収集に使用しているということは、敵も同じことをしている可能性が高い。 見た所珍しい善意の書き込みのようだが、それは本人の意図しない事態を引き起こすこともある。 ただでさえ、狂信者の兵量と情報伝達速度は異常なのだ。 そんな時、空から高音――戦闘機の音が響いた そして着陸音。 いくら夢の国とはいえ、機能していない遊園地に遊びに来る物好きはいない。 高速機を用いてわざわざこんな場所に来るというのは、自分達を探しに来たもの以外ありえないだろう。 ダイゴは思わず固唾を飲んだ。 ◆ 「よかった、無事やった! ドラゴンズとイチローチームの人やな!?」 「……おっと、それ以上は近づかないで貰おうか。君たちは何者だ?」 「僕はアナキン、こっちははやて。安心して欲しい、僕らは対主催だ」 「……(こいつ、あのホモ監督と同じ、いや遥かに上回るきな臭さを感じるな) 「君たちと敵対する気はないよ(驚いた、特に何もしていないのに警戒されるか)」 「……僕はギムレー。生憎とチームリーダーのイチローもオシリスも不在でね。 代わりに僕が要件を聞こう(まともに戦えるのは現状僕だけ。事を荒立てるのは愚策だが……)」 「君たちも救済の予言を知っているんだろう? そのことで話があってね(凄まじい闇の力、心を読み切れないとはね。今は争うことはないだろうけど……)」 「なるほどね。わかった、とりあえず今残ってるメンバーを呼ぼう(あの戦闘機を先に落とせば、逃走ぐらいはできるか?)」 「あ、私たちもまだ仲間がおるんよ。呼んでくる!(平和な筈なのになんか妙に空気張りつめてへん……?)」 遊園地に降り立ったのはXウイング。アナキン率いるチームであった。 対応にあたったギムレーは表情は変えないまま、この突然の来訪者に警戒を強めていた。 見た所、首輪を外した相当な実力者。 しかし彼に関する情報は、掲示板でも見かけることはなかった。 鵜呑みにできない掲示板とはいえ、力を持つ対主催ならばこれまでにその活躍や評判などがあってもいい筈だ。 仮に対主催の皮を被ったマーダーだとしても、危険人物として名は上がるだろう。 (ありえるのか? あれだけの力を持ちながら、どちらの情報も挙がらないなんてことが) 歩きながら、ギムレーは思考を続ける。 (戦争地域すら実況する馬鹿が溢れる掲示板だ。対主催にしろマーダーにしろ、力を持つ者は縋られるか警戒される) (どちらの評判もないというのは、余程の僻地で息を潜め続けでもしない限り不可能だ) (だが地上はどこも既に破滅一歩手前の惨状。考えうるのは地下だが、あいつの力でそこまで念入りに隠れる必要があるのか?) 仲間の待つ部屋まであと少し。 (掲示板を炎上させつつも、構造や人員の情報がまともに出揃わない都庁の者? いや、なら戦闘機より龍を駆るだろう) (狂信者? これもない。奴らはこんな回りくどい手は使わない。もっと大軍を連れてこの遊園地を狙うだろう) (そうなると、残るのは……。……少し、探りを入れてみるか。場合によっては……) 部屋に辿りつくと同時に、ギムレーは思考をまとめ終える。 ドアノブを回す手。手袋の下では汗が滲み出ていることは自覚していた。 ◆ 「これでどうかのう? 味方だと信じて貰えただろうか?」 「アリガトウゴザイマス、ブリーフ博士!」 「マジ感謝っすよ! まさかこんな時に首輪を外せるなんて予想外の僥倖っす!」 「首輪解除可能な博士を匿っていたのか。感謝するよ(これは確かに想定外の幸運だ。しかし……)」 「いや、当然のことをしたまでさ(こいつだけ首輪が外れて戦闘力が跳ね上がったが……信用を得るためだ、やむをえない)」 「予言のことも話したいけど、まずはお互いの情報交換からでいいかな?」 「ああ、構わないよ(僕としては早く予言をどうにかしたいけど)」 「助かるよ(如何にも善人な立ち振る舞い……反吐がでる。首輪が外れた神軍師の眼、甘く見るなよアナキン?)」 そしてアナキンチームとイチリュウチームはついに邂逅を果たす。 ブリーフ博士の手により首輪が外され、ラミレス達は歓喜の声を上げる。 柔和な笑みを浮かべるアナキンにギムレーも笑みを浮かべる。 両チームのメンバーは実質的なリーダー同士がいい雰囲気のため、安堵の表情。 まさか水面下で思惑が渦巻いているなど、知りもしない。 (神軍師の眼の力は、定めた相手のおおまかな戦闘力と装備品、スキル構成を見抜く。 アナキン自身の戦闘力は確かに高いが、それ以上に所有武器もとんでもない代物。 そして『フォース』……? 知らないスキルじゃ名前しかわからないが厄介そうだ) 「なんか久々にホルたち以外のまともな人に出逢ったホル。もうどこもかしこも怪しすぎて参ってたホルよ」 「こっちも助かったで。あ、あとネット上はあんなやけど、都庁の人も信用できるで!」 「ホルゥ!?」 (ほう、これはまた想定外だが、いい情報を持っていそうだね。少なくともここで都庁の真偽だけでもはっきりさせておきたい) 舞い降りたアナキンチームの情報は、予想外の方向からもイチリュウチームの追い風となった。 疑惑の都庁の情報を握っている参加者というのは、現在においては非常に希少だろう。 「疑う形で済まないが、とりあえずあれを見て貰おう。ダイゴ、保存した例の動画を」 「オーバーロード動画か。よし」 「なぁ!? これレストさんやないの!? なんでサクヤちゃんの格好なん!? ちょ、あぶな……おおぅ、平気なんかいっ!!」 動画を見るなり表情を忙しく変えたはやては最終的につっこみで感想を終えた後、少し安心した様子で溜息をついた。 (都庁の門番の本名、そして衣装の本来の持ち主を知っているか。この反応は、直接彼らと面識があるとみて間違いなさそうだ) 「疑って悪かったよ。だがおかげで確信が持てたよ。信頼できそうな君たちと都庁の話を聞かせてくれるかな?(一人除くけどね)」 「信頼してもらえて何よりだ。話ははやてからして貰った方がいいかな?(こいつ、相当用心深い。面倒な相手にならなければいいけど)」 「ええで。もともと私は狸組として動いてたんやけど――」 はやてはこれまでのことを語り出す。 狸組としての行動、訪れた都庁で行った情報交換。 世界の支配を目論んでいた天魔王軍との戦い。 そしてその戦いの最中、不幸な事故からブリーフ博士以外の仲間は皆殺しにされてしまったこと。 そこに颯爽と駆けつけてくれたアナキンの勇姿。 その後本来の仲間であるなのは達との合流できたこと、だが未来に控える大災害を知ってしまったこと。 「マジやべえ」 千年タクウを順繰りに渡されたイチリュウチームは大災害の情報に軽くパニック。 (妙とは思っていたが、都庁でまとめて首輪解除された原因は博士だったか。おかげで情報は少ないし、テラカオスを倒しかねない危険な存在だな) ほぼ全てを知るアナキンだが、都庁の首輪が外れた理由を知り、テラカオスを倒すだけの戦力を持つであろう都庁への警戒を強める。 (この情報は大きい。戦局を変えるに足るいい情報だ。とはいえ、一手のミスが命取りになりそうだ……) そしてギムレーは、己の考えをより深めるのであった。 ◆ 「救済の予言は、未来の大災害を回避するためのもの……」 「ホルホル、しかし都庁がまともって、やっぱり信じられんホル。あの女装男と麒麟以外には誰かいなかったホルか?」 「えーと……あ、仲よさげに話とる儚げな巨乳の子おったよ」 「都庁に行くのも吝かじゃないホル」キリッ 「シカシ申シ訳アリマセン、コチラハ情報ラシイ情報モ、予言ノ解明モ進ンデイナクテ……」 「大丈夫さ、同じ志を持つ者が増えただけでも大きい」 「君がさっきの話にあった、怪物に変わりかけたっていう? まさか瘴気がばら撒かれてるとは思わなかったけど…… 実は俺とゼロもそんな奴を見たんすよ。しかもその瞬間に勝手に首輪まで外れてさらに驚きという」 「でも、ユーノ君の首輪はブリーフ博士に取ってもらったよ?」 「……もしその光景が事実なら、主催者はやはり意図的に怪物を作り出そうとしている。 完成の瞬間、不要になった首輪が外れる仕組みなんだろう」 「そうか! じゃあやっぱり、まだユーノ君は元に戻れるんだね!」 アナキンチームとイチリュウチームの交流は続く。 久々の対主催同士の交流。特にイチリュウチームにとっては首輪解除に謎解きに多くの進展があった。 迫る大災害とそれに関係するだろう救済の予言。 生前、ホルスの黒炎竜が解明できればヒーローと言っていたが、冗談抜きでそうなりそうな内容だ。 アナキンチームは情報面の進展こそ少なかったが、仲間が増えたというのは大きな進展。 さらに都庁の誤解も解けたとなれば、目的の一つであった外堀埋めもできたことになる。 「ところではやて、君の仲間だったという殺生丸が使っていた刀はあるかい?」 「あー……さっき言った事故の時に小汚いおっさんに盗られてもうて、その後助けてくれたアナキンさんが叩き折ってな? バラバラになってもうたし、急いで逃げてきたから回収もできてへんけど、刀がどうかしたん?」 「ああ、ごめんごめん。ほら、僕の今の武器は見ての通りただの鋼の剣でね。 この後も戦いが続くとなると、いい剣が欲しいと思っただけだよ。ないならいいよ、魔導で頑張るだけさ」 腰に差していた鋼の剣をコンコンと叩いて見せるギムレー。 その後に魔導書を握りしめる姿を見たはやては、彼が魔法寄りの魔法剣士なのだろうと気にも留めなかった。 それはアナキンチームのメンバーも、イチリュウチームのメンバーも同じく。 いい武器はすぐに諦めて、話題は別のことに移る。 「聖帝軍の情報は?」 「それはわからない。僕らも彼らが虐殺を行ったという情報はみたけど……」 (……ホルスの主人、そして風鳴翼を斬った都庁の番人、レスト。話を聞く限り、殺生丸に渡されたのはそいつの使用してた刀だ) (食人鬼を一撃で切り伏せ、天魔王軍の首輪のない邪装兵器とも打ち合える名刀。それを叩き折った?) (さらに天魔王すら一撃で倒すだって? 大層な武器をお持ちのようだが、それは本当にただの支給品か?) (はやての着ていたたぬきスーツは使用制限があった。強力な支給品には制限があるんじゃなかったのか?) (全てが妙だ。天魔王と渡り合える大妖が武器を手放すか? 救援のタイミングがよ過ぎないか?) (――なあ、アナキン? 例えばだが君が精神支配で殺生丸の身体を操ったとかはどうだ?) (ありえない話じゃないだろう? 僕だって……ルフレだって、ギムレーの力で無意識に操られてしまった) (そして最も信頼する親友、半身――憎き聖王クロムをこの手で刺し殺してしまったんだから……) 会話を続ける仲間達から少し距離を置き、それとなくアナキンとはやて達を見やる。 首輪の外れた今、ギムレーは屍兵の大量生産以外の能力は自由の身だ。 先刻の神軍師の眼も、その本来の眼力を取り戻しているがその眼にはまだ秘密がある。 (……なのはとユーノは支援S相当、両想い。対してこれは初めて見るな。はやてからアナキンへのみ支援A相当。恋心に近い) その力は支援関係の把握。 恋人や友人と共に戦う、それだけで意外と人間というものはいつも以上に力を発揮することができる。 眼ではみえない信頼、絆。本来は不可視のそれを神軍師は把握できるのである。 器たるルフレは軍の中では恋のキューピッドでもあり、その身体と記憶を継いでいるギムレーにも当然に引き継がれていたわけだ。 余談だが、見据えた相手が既婚者の場合は配偶者と子供の名前まで見抜ける。 (これじゃあ、アナキンを怪しめと言っても逆に僕が疑われるな) (状況だけを聞けば、絶望の中に現れた希望の光。聖王のように慕われ人々を魅了するのだろう。それはわかる) (だがこいつは、断じて聖王ではない。救援がもし本当に仕組まれていた場合、それはこの状況を実現させるためなんだろう) (突然現れた、圧倒的力を持つ勇者。何も知らない人間なら考えもせず崇めるだろうが、少しでも頭が回る奴なら不自然さに気付く) (はやては後者。だからこそ絶望の最中で助けた。絶望が深ければ深い程、腹立たしい程に希望もまた輝くことを我は知っている) (盲信に近い信頼、恋心を勝ち得ることで、不自然さを塗り潰して己の居場所を作りだすか、この男は) 「どうかしたのかいギムレー?」 「いや、別に」 (その力、支給品と偽った強力過ぎる武器、これまで掲示板に一切挙がらなかった名前、女性の気持ちも利用するその狡猾さ……) (間違いない。こいつは今まで、ほとんどの参加者が近寄れなかった九州ロボにずっといた――主催者側だ) 表情は冷静なまま、ギムレーはアナキンの存在をそう結論付けた。 (心が読めない……いや、そもそもこのギムレーという男。魂が二つ内包されているのか? 闇以上にそれが原因だと言うのか?) アナキンも表情は変えないまま、ギムレーへの警戒を続けていた。 フォースを持ってしてもギムレーの心を覗けないが、他の仲間と比べて明らかに自分は見られている。 その原因はわからない。しかし本能的にしろ直観にしろ、警戒されているということは感じ取れた。 (何が狙いだアナキン。はやて達は主催の情報を奪ったというが、そこにアナキンの名前はなかった) (ボロは出していない筈なんだがな。何を考えているギムレー?) (ルフレも経験済みのことだが、軍全員の情報を一冊の名簿にまとめるとそれを盗まれた際大惨事が起きる。分割されていたとみるべきか) (まあお前がどれだけ僕を怪しもうとも、はやて達がいる以上何もできないだろうけどね) (僕らへの接触、考えられる一番の可能性は救済の予言。問題はこの男が予言を達成したいのか破壊したいのかどちらなのかということ) (せいぜい僕の、世界の役に立ってくれ) (だがこいつが主催者側なのは間違いない。警戒と監視は必須。今は無理でも、そう、都庁の者と合流し取り押さえられたら或いは……) 変わらぬ青年たちの表情。 しかしその下に渦巻くは腹の探り合い。それが語られることもない。 アナキンのチーム内における信頼は強固なもの。どれだけ切れ者であろうとも、ギムレー一人では崩すことはできない。 それ故に警戒する。 ギムレーは、腹にいくつも抱え込んでいそうなアナキンを。 アナキンは、いずれこちらに損害を与える可能性のあるギムレーを。 二人は、賢すぎたのだ。それはいいことだ。 現にその知略でもってアナキンもギムレーもここまでやってきた。 しかしどれだけ賢い者でも、神ではない。そもそも神ですら完璧ではない。 神軍師の眼、その最大の能力は戦場を広範囲に渡って把握しきれること。 フォース、その最大の能力はそのままあらゆる力の流れを感じ取れること。 しかし眼はアナキンに集中し過ぎていた。 フォースはギムレーに集中し過ぎていた。 「あ、そういや首輪外れたってことは? ゼロ、もうルナミラクル使えるんじゃ!?」 『そ、そうだ! 行けるぞDAIGO!』 「安心してくれなのはちゃん。首輪が外れた今、ゼロの力で混沌の力は浄化できるぞ!」 『あの触手だけが特別だったんだ。今度こそ、きっちりと決めてみせよう!』 「ほんと!? やった、やったよユーノ君!」 ( し ま っ た あ あ あ あ あ あ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !?!? ) 明るく響いたDAIGOの声を聞いた瞬間、アナキン大絶叫。心の中で。 叫ばなかったのはひとえにギムレーの前でボロを出すまいと普段以上に気を張っていたおかげだろうか。 叫ばなかった自分を褒めてやりたい反面、殴り飛ばしたくもなった。 策士アナキン、最大のミス。 予言やテルミ、未来の大災害。決して無視できないどころか最重要課題の塊だ。 当然思考はそちらに多く割かれる。 安心して接触できる対主催はイチリュウチームしかなかった。ここまではいい。 首輪を外すのも、信頼を得るためには止むをえなかったし、そもそも止めてもブリーフ博士は絶対に首輪を外しただろう。 ギムレーに何故か怪しまれたが、すぐには行動に移せないだろう。 このイチリュウチームにおいて気をつけるべきなのはギムレーのみ。 そうではない。視野もフォースも狭まりすぎていた。 どうして忘れていたのか。 このカオスロワにおいて、テラカオスキラーは複数存在するということを。 絶対的な力で文字通りテラカオスや候補者を容赦なくをキル(殺す)ご存知ハクメン。 アナキンは詳細を知らないが、多種多様なものを浄化するフォレスト・セル。 だが片や融通効かない侍、片や見た目ヤバすぎるクリーチャー。 対して第三のテラカオスキラー、ウルトラマンゼロ。 彼のルナミラクルの力は、柔らかな光で広範囲を浄化できるのだ。 『凶』として討たれることも、尻を犠牲にする必要もない。安心と信頼のウルトラマンブランド。 最も平和的かつ確実な混沌の浄化。 その力は首輪により大きく制限されていたが、今まさにアナキンはそれを外してしまったのである。 都庁やハクメンがテラカオスを倒しそうだとか、そんなことを気にしている場合ではなかった。 目の前にいる存在こそ、プロジェクト・テラカオス最大の天敵なのだから。 本当にどうして今まで気がつかなかったのだろう? (こ、これは迂闊だった……っ! 不味い、すぐにでもゼロを止めなければユーノどころか他の候補者まで浄化されてしまう!) 焦るアナキン。当然と言えば当然である。 全てを知るからこそ、テラカオスがこの世に必須とわかるアナキンはともかくとして。 それを知らない者からすれば、混沌の治療或いは討伐は誰もが望むことなのだ。 「ちょ、苦しいよなのは!」 「あはは、ユーノ君、ユーノ君!」 見ればなのははユーノを抱きしめて笑っている。 朱くなっているユーノも満更ではなさそうだ。 化物から人間に戻れる、恋人と共に生きられるのだ。中身はまだ若い少年、嬉しくないわけがない。 (どうする……!?) ここに来て、勝ち取った信頼が邪魔をする。 下手に断れば、築き上げた気の利く好青年のイメージにひびが入る。ならばフォースでDAIGOとゼロを殺す? (くそ、ギムレーの手前で手の内は見せたくない! もし防がれた場合は全てご破算だ!) だが自分を怪しんでいるらしいギムレーの前で迂闊には動けない。 首輪を外した邪竜ギムレー。それはつまり、彼の本来の力である半不死身能力の帰化。 『TC』に汚染されている以上、おそらくはその力も弱まり、本来の唯一の死亡方法である自殺以外でも死は迎えるだろう。 だがギムレーが絶望の使者とされる所以は、半不死身以前に死ぬ気がないとしか思えないその巨体ととんでもない硬度。 たとえ邪剣と聖剣であっても、でかすぎてどこをどう斬れば死ぬのか? さらに言えば先程感じた複数の魂。万が一小さい方の魂をダミーで食わされたら? アナキンは確かに強者である。 だが現時点において、複数の参加者を怪しまれずに同時に始末する手段までは持ち合わせていない。 ゼロとギムレーを瞬時に無力化できない以上、下手に動くのは危険すぎる。 だがこのままでは最強安全のテラカオスキラーが降臨してしまい、それは大災害を防ぐ手段の消滅をも意味する。 (本部で何故か股間のライトセーバーを全開にした時並の窮地だ!) (……奴め、僅かな焦りの感情が見えるが一体何を?) 「ゼロの力が自在に使えるようになったなら、これ以上頼もしいことはない。 けどギムレー、悪い知らせだ。リオレウスが拳王軍惨殺されたと……」 アナキンはもはやギムレーだけでなく、DAIGOとゼロという最大の問題の前に思考がパンク寸前であった。 ギムレーもまた、アナキンの警戒を続ける中ダイゴからもたらされた情報に思わず耳を傾けてしまう。 知略に優れた者も完璧ではない。 そして知略は時に、暴力の前に為すすべもなく踏み躙られることもある。 ああ、どうして忘れていたのだろう? アナキンは、はやては、渋谷にいた時点で半ばヘルヘイムの仲間として逆探知され命を狙われていた。 イチリュウチームは、休息地の場所が明かされていた。 対主催の合流。それは主催に抗ったり予言を考察する者にとっては望ましいが……逆の立場の人間からは面白くない。 それと同時に――狙い時でもあるのだ。 爆音と共に、Xウイングが大破炎上した。 「「なっ!?」」 アナキンチームも、イチリュウチームも。 余りに突然のことに目を疑った。 幸いXウイングにもう仲間は乗っていない。あの爆発で誰かを失うことは無いが―― その爆発は確実に全員の注意を惹きつけるには十分過ぎた。 直後、今度は乾いた音が連続で響き渡る。 「え――?」 それが狙撃音だとわかった頃にはもう遅い。 何が起きたのか理解するよりも前に、ダイゴが血を撒き散らして力なく倒れる。 【ダイゴ@ポケットモンスター】 死亡確認 「ダイゴ!?」 仲間の命が失われたことに誰かが叫び声をあげる。 しかしこれは惨劇の始まりに過ぎない。 そしてある男にとってこれは、千載一遇のチャンスでもあった。 無言のまま、しかし激情を滲ませたギムレーのトロン、雷の砲撃が報復として銃弾の射線上に放たれる。 狙撃手はそこにいるのだから。 「「ぐわああぁぁぁぁ!?」」 「残念、おじさんはもうこっちなんだよねぇ」 雷が炸裂する。 しかし聞こえてきたのは予想外の複数人の断末魔。 そしてそれに続く様に、人を小馬鹿にしたようないやらしい男の声。 「まずい、DMC狂信者だっ!」 複数個所への同時攻撃。徒党を組んだ対主催潰しのマーダー。 それの正体に感づいたアナキンは声を張り上げて叫んだ。 それと同時に。 「マジで――」 ごしゃりと何かが潰れる音が響く。 炎上したXウイングがさらに爆発を起こし、飛来した大きな残骸がDAIGOを叫ぶ間もなく圧し潰したのだ。 まるで狙い澄ましたようなそれはDAIGOだけでなく、ブレスレットの中にいたゼロの命までも奪っていた。 【DAIGO@現実?】 死亡確認 【ウルトラマンゼロ@ウルトラマンサーガ】 死亡確認 「……っ! くそ、狂信者めぇ!」 続け様に起きた惨劇に、アナキンは狂信者への敵意を露わに叫ぶ。 (感謝するよ、全く。どうやら天は僕に味方してくれているらしい) そして、心の内では全く反対の感情を持っていた。 ダイゴの件は完全に想定外であり、反応が遅れた。その瞬間ではまだ敵の正体もわからなかった。 だが敵の正体などどうでもいい。大事なのは『自分達の敵』が現れたこと。 それ即ち、先刻の天魔王の様に利用し、責任をなすりつけられる存在がいればいい。 ギムレーの意識が完全に狙撃手を殺すことに偏った瞬間。 硬い彼を不意打ちで殺すことは出来ずとも、ウルトラマンになる前のDAIGOとゼロなら始末は容易い。 あたかも爆発で飛んできたかのように、フォースで操った残骸を叩きつけてやるだけでいいのだから。 結果、見事アナキンの作戦は上手く行き、最も邪魔であった二人を殺すことができた。 すぐに対主催らしく叫び、狂信者の仕業だと仲間達に刷り込むことも忘れない。 (さて……) とはいえ、これはアナキンにとっても諸刃の刃かつ、彼にとってこの襲撃は幸運であると同時に不運でもあった。 (あの二人は仕方がなかったとはいえ、ダイゴまで殺されたのは予定外だ。人数があまりに減りすぎては、今度は野球ができなくなる!) アナキンが狂信者に向けた感謝の感情は一瞬。以後は言葉通りに敵意を向ける。 予言の全容はわからないが、野球チームが滅び去ればそもそも予言は絶対に完成しなくなる。 そればかりは避けたいことであり、また何も知らない狂信者はお構いなしにこの場の全員を殺しにくるだろう。 「ぐおおおおぉぉぉぉぉっ!」 「駄目、ユーノ君!」 「博士、さがって!」 「いかん、囲まれておるぞ!」 「やばいホルやばいホル! とりあえず監督はホルに乗るホル!」 「ウウ、スミマセンホルスサン……!」 ユーノは怒りからか再び半獣化しかかっている。 本来であればテラカオス化の促進は望ましいことだが、今ばかりはアナキンは喜べない。 ユーノはその力をコントロールできず、なのはが戦おうとすればユーノが意地でも前に出るだろう。 ブリーフ博士は戦えず、はやても以前ならともかく今は満足には戦えない ラミレスは片足を失っており、野球で戦うことはもうできない。ホルスも彼を背に庇っていれば動きは制限される。 (くそ、数が多すぎるぞ!? みんなを庇いながら戦うなんて、とても無理だ!) アナキンは剣を抜くが、その額には汗が滲んでいた。 自分一人ならば、フォースで身を固めればこの場を切り抜けることはできるだろう。 しかしそれでは、折角作り上げた自分の居場所と野球チームを犠牲にしてしまう。 そしてアナキンにとって不運であったのは、この狂信者がただの雑魚ではなかったということである。 「油断はするな。この作戦には第二段階があるのだからな。先程の痴女ドラゴンの様に取り逃がすことは許されないぞ」 「奴らの機体は破壊した。偵察ドローンの情報から、現時点で飛行可能なのはあの炎隼のみ。 体躯からして全員を乗せて飛べはしないだろう。ここで確実に仕留める」 天才ゲームメイカー鬼道有人が考案した、隙のないフォーメーション。 さらに常に冷静で油断ということをしない優れた指揮官ワイルドハント。 「任せなって!」 「可愛い子がいないのが残念だけど、これもクラウザーさんのためってねぇ?」 エピオンとすら殴りあえるという、とんでもない超人AKYS。 そして先程見事にダイゴを射殺し、一番槍をこなしてみせた葛城蓮。 そんな彼らを慕う狂信者は、近接戦闘と遠距離戦闘ができる部隊がしっかりと分けられていた。 迫真空手部に通っていたのは野獣先輩だけではないし、師範が狂信者ならその下も狂信者になるに決まっている。 葛城の戦い方に憧れた者も当然狂信者だ。 遊園地を襲撃したのは、かつて福生市で活動していたワイルドハント率いる狂信者だったのだ。 その実力は既に証明されているが、彼らが強いのは個々の力もさることながら、的確な指示と状況判断できる指揮官がいるからだ。 かつての狭間と大和が率いた部隊と同じように、彼らは狂信者の中でも特に統率のとれたエリートSATUGAI部隊と言える。 「ドリスコルさんの報告では、ヘルカイザーの報告以上に野球チームはしぶといという。 それはたかが痴女一匹に逃げられた点からも皆が理解していると思う。彼らが分断されている今こそがチャンスなのだ」 鬼道が冷静に狂信者を鼓舞する。 渋谷に潜伏していた対主催チームの詳細は知らないが、真面目な対主催のイチリュウチームと合流するぐらいなのだ。 放置すれば、きっとSATUGAIを邪魔してくる存在なのは間違いない。 (円堂……お前は、最期までクラウザーさんのために戦ったのだろう? ならば俺も迷いは捨てる!) 友は最期まで戦い拳王軍に敗れたという。 拳王軍、野球チーム。それと同じイチリュウチームも、手負いとはいえ強敵なのは間違いない。 迷いを持ったままでは勝てないと、全力で二つの対主催組織をSATUGAIするのだと、友とクラウザーさんに誓った彼は強い。 「クラウザーさんのために!」 「「クラウザーさんのために!」 「SATUGAIせよ!」 「「SATUGAIせよ!」」 わぁっとさらに勢いを増す狂信者。 だが彼らは狂っているが、ワイルドハントの作戦は冷静だ。 このまま質と数で押し切れずとも。仮に敵が逃げたとしても。 空路が塞がれている以上、彼らは陸路で逃げる。 広大な遊園地、地理に疎ければ迷うもの。 そして様々なアトラクションは、罠や伏兵を仕掛ける場所の宝庫。 優秀な指揮官に率いられた狂信者に隙はない。 だがやはり――知略は時に、暴力の前に為すすべもなく踏み躙られることもあるのだ。 「――ムシケラが」 ただ一言。 たったそれだけの言葉は狂信者の咆哮すら掻き消すように、その場の全員の耳に届き、恐怖の感情を芽生えさせる。 『◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆――ッ!!!!!』 直後、耳を塞ぎたくなるおぞましい咆哮と共に辺り一帯が闇に閉ざされた。 何が起きたのかと、それを理解するよりも先に失禁している者すらいる。 それは、絶望の顕現。 『我はギムレー……破滅と絶望の竜……拳王軍、そして狂信者よ……』 『ある意味では感謝してやる。数々の破壊活動、流れた無数の血に夥しい屍の山、絶望の世界。我の力をこれ以上ないくらい高めてくれる』 関東全域を覆い闇に閉ざしたのは、邪竜化し天へと昇ったギムレーの身体であった。 その巨大さは、かつてヘルカイザーから逃れる際に変化した時以上となっていた。 首輪の制限もあったが、ギムレーは破滅と絶望を糧にその力を増していく。 この殺し合いの世界はギムレーにとってはまさに望む世界であり、狂信者は誰よりもそれを加速させたのだ。 『だが貴様らは――断じて許さん。我の、僕の仲間を殺し続けるその罪。死んで償え』 「あっ(察し)」 葛城は、いや彼に限らず全ての狂信者は己の死を察した。 残された本能から、この絶望の化身は殺せずともせめて頭数を減らしてやろうとするも。 長大にして強固なギムレーの尾はしっかりと、残された仲間達をぐるりと囲んで守っていた。 そして。 「◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆!!!!!」 ギムレーの眼が赤く輝いた次の瞬間。 邪竜のブレスは尾で囲われた場所以外、遊園地も狂信者も何もかも全てに破滅をもたらし、等しく滅ぼし尽くした。 【ワイルドハント@ニンジャスレイヤー】 死亡確認 【鬼道有人@イナズマイレブンシリーズ】 死亡確認 【AKYS@COAT作品】 死亡確認 【葛城蓮@ACCEED】 死亡確認 「な、なんて力なんや……」 思わずはやてはそう零した。 突然現れた邪竜の尾。視界は全てそれで覆われていて、その外側がどうなっているのかわからない。 だが上空から響く怒りの咆哮と、膨大な破壊の力が降り注いでいるのはわかる。 (これがギムレー本来の力か……確かに、絶望と破滅の使者を名乗るだけの力。おかげで悔しいが助かったことは認めよう) (だが、この力さえ大災害の前には全くの無力なんだ。なんと言われようと、僕はこの道を歩み続けるだけだ) 目の当たりにした破滅の力。 しかしそれさえ足元にも及ばないことを知っているアナキンは、ただ冷静に去った危機に感謝し次の事を考えるのであった。 【二日目・18時00分/千葉・遊園地跡地】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 【状態】健康、19歳の身体、深い悲しみ、首輪解除 【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王 【道具】なし 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:DAIGOさん…… 1:死んでしまったヴィヴィオたちのためにもこの殺し合いを終わらせる 2:救済の予言で世界を救えるのかな? 3:都庁に行ったエリカたちが心配 4:ユーノ君がいれば何も怖くない……と思っているけど…… ※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました ※未来の自分が使っていた技の一部が使用可能です ※レオリオの死をまだ把握してません ※TC値と救済の予言の内容を知りました 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 【状態】疲労(大)、19歳の身体、テラカオス化さらに進行、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:もっと力があれば…… 1:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい 2:救済の予言の謎を解く 3:野田総理の死の原因を探りたい 4:いかなる理由があってもなのはを悲しませた主催者たちは絶対に許さない 5:沖縄に『敵』がいると本能で感じている ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました ※PSP版の技が使えます ※テラカオス化進行によって巨大フェレットに変身する能力を得ました あらゆる攻撃を防いでエネルギーを吸収し、威力を数倍にして返す魔力の塊を発射できます ただし現状では変身すると暴走状態に陥り、敵味方に関係なく襲い掛かります またTCを扱うシャドウの危険を本能的に察知できます ※レオリオの死をまだ把握してません ※TC値と救済の予言の内容を知りました ※まだ自分が完全なテラカオスにはなっていない=元に戻れる可能性を知りました 【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】 【状態】健康、精神不安定、非処女、死んだ仲間たちへの深い悲しみ、アナキンへの好感度(大)、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは、アナキンからもらったピルケース 【思考】基本:死んだ仲間たちの為にも主催を倒す 0:イチリュウチームまで犠牲者が…… 1:主催者打倒と大災害阻止のために、情報と仲間を集める 2:他の参加者の都庁=ヘルヘイムの誤解を解きたい 3:恩人であるアナキンを全面的に特別な感情 ※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません) ※PSP版の技も使えます。 ※カオスロワちゃんねるより、風鳴翼の情報を少し入手しました ※アナキンの正体に気づいていません ※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました また、沖縄の天候がおかしくなっていることに気づきました 【ブリーフ博士@ドラゴンボール】 【状態】精神疲労(大)、深い悲しみ、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、機材一式、風鳴翼の右腕 【思考】基本:対主催 0:なんということじゃ…… 1:TC値と謎の物質の調査のために、自分以外の科学者とも合流したい 2:対主催参加者と出会えたら、首輪を外す 3:ユーノ君は沖縄から何を感じ取ったんじゃ? 4:恩人であるアナキンを信頼 5:亡くなったブルマや殺生丸くんたちのためにも技術者として戦い続ける ※首輪解除が可能となりました ※風鳴翼の右腕は四条化細胞とナノマシンの塊です。うまくいけば抽出できるかもしれません ※現在所持している道具では抽出不可。どこからか調達するか設備のある場所を訪問する必要があります ※情報交換により、風鳴翼(テラカオス・ディーヴァ)の能力の一部を知りました ※情報交換により、謎の物質(ナノマシン)の存在および危険性を知りました ※アナキンの正体に気づいていません ※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました 【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】 【状態】健康、不安、若返り、ジェダイ風衣装、首輪解除 【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ 【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、ライトセーバー@STAR WARS、闇のルビー、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、大量の不明支給品(アナキン確認済み) 【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する 0:ギムレーは警戒。オシリスとイチローとは合流したいが…… 1:対主催への信頼を得るためにブリーフ博士を利用する 2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す 3:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる 4:ユウキ=テルミを殺す前に、テラカオスや救済の予言について知っているなら吐かせる 5:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る 6:沖縄のフォースから世界の破滅の危機を察知。色々と急がねば…… ※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました ※まだテルミの死を知りません ※沖縄のフォースの乱れからテラカオス・ディーヴァ・シャドウ(後のシャドウだったもの)の存在を感知しました サンゲキトツイゲキ 後編へ
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登録日:2012/05/17 Thu 02 58 16 更新日:2024/03/14 Thu 23 33 07 所要時間:約 60 分で読めます ▽タグ一覧 CMキャラクター STAR_WARS docomo どうあがいても絶望 どうしてこうなった どうしてこうなった → ただ一つの愛ゆえに アナキン アナキン・スカイウォーカー ガスマスク サイボーグ シス シスの暗黒卿 ジェイク・ロイド ジェダイ ジェームズ・アール・ジョーンズ スター・ウォーズ セバスチャン・ショウ ソウルキャリバー4参戦 ダークサイド ダース・ベイダー ダース・ヴェイダー ディズニーヴィランズ デヴィッド・プラウズ ドゥークーの系譜 フォース フォースにバランスをもたらす者 ヘイデン・クリステンセン マント ライバル ラスボス 中ボス 主人公の親 予言の子 人気者 元奴隷 加害者にして被害者 名悪役 哀しき悪役 大平透 大幹部 天才 帝国のマーチ 弟子 弱体化 悪のカリスマ 悪の美学 悪堕ち 悪役 悪役の鑑 憎めない悪役 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 改心 改造人間 暗黒卿 楠大典 浪川大輔 涙腺崩壊 父親 真の主人公 矢島晶子 義肢 裏主人公 解せぬ 銀河帝国 闇堕ち 「所詮は人間が作った物だ。過大評価せん方がいい。惑星を跡形もなく破壊し得る力があろうとフォースに比べれば物の数では無い」 「馬鹿げた魔法で我々を脅そうと言うのかヴェイダー卿?お尋ねしたいが、君のご自慢のフォースとやらで盗まれた設計図を取り戻す事が出来たのかね?同盟軍の秘密基地がどこにあるのかぐらい探り当てられた、の、か……? ぁ………………」 「………………」 「ァ……が…………ぅ…………!!!」 「フォースを侮辱する者は許せん」 ダース・ヴェイダー(Darth Vader)は、映画『STAR WARS』シリーズの登場人物。 シリーズの顔と言ってもいい存在であり、米国内外問わずにCM等への出演も多く、言わずと知れたSF界の悪役の代表格である。 日本語表記では、以前は「ダース・ベイダー」の方が一般的であり、現在でもそうなっている場合も多い。 「ダース・ベーダー」という表記も一部で見られる。 【概要】 鎧兜のようなマスクに、全身黒ずくめの衣装を身に着け黒いマントを羽織っているのが特徴。(*1) 実はマスクは呼吸補助装置の役割をしており、ヴェイダーの代名詞とも言える不気味な呼吸音はここから発せられている。何故なら、その体は過去の負傷により半分が機械化しており、自力では呼吸もままならなくなってしまっているから。 なお黒い仮面のうち、目に当たる部分のみがわずかに赤黒くなっている。 銀河帝国皇帝シーヴ・”シディアス”・パルパティーン個人に師事したシスの暗黒卿であり、帝国内でも強い実力と発言力を持つ。 但し、登場当初の階級は帝国軍の正規の最高幹部・グランドモフ(大総督)よりは明確に下であり、それに続く大幹部のモフ(総督)或いは帝国軍将官とも、お互いにタメ口同士と判断の付きにくい微妙な所。 実際、項目冒頭にも書かれたやり取りの通りで、フォースを操る暗黒卿なんて一般の人間には胡散臭いだけだろうし、ヴェイダーの側からしてもフォースに通じていない俗物共等は取るに足らない存在と見えていただろうから、軍の階級なんてものを重要視していたとは考え難い。 仮にも帝国の中枢部でそれはいいのかと思わないでもないが、これについては皇帝その人の思惑があったらしく、暗黒卿特有の師弟関係の行く末として、自身に向けられたヴェイダーの野心を皇帝が見抜いている故に直属の弟子ではあるが権力が集中し過ぎないようにしていた……といった面もある模様。 ただし、皇帝の思惑がどうあれ、例外的に初代グランドモフであったウィルハフ・ターキンは正当にヴェイダーを評価し、ヴェイダー自身もターキンのことだけは本心から尊敬していれば、そもそも役割も違うとして立場上は下でいることにも不満は持っていなかったようなので、その辺でバランスは取れていたとも考えられる。 しかし、ヤヴィンの戦いにてターキンを初めとした高官達が第一デス・スターと共に戦死。 ヴェイダーは運良く生き延びたものの一時はそれらの失態を理由に、反乱軍の危険性を正しく評価し皇帝に認められたカシオ・タッグ大将軍の配下に付けられてしまっていた時期もある。 その後、復活したジェダイを旗頭に勢いを増してきた反乱軍との戦いが激化していく中でヴェイダー自身が最高司令官の地位に就けられることになり、以前よりも強い“あらゆる法や規制に縛られない”特権と、旗艦である全長19kmのスーパースターデストロイヤー“エグゼクター”と、これに付き従う5隻のインペリアル級スターデストロイヤーで構成された「死の小艦隊(デス・スコードロン)」を与えられ、名実共に帝国の象徴となった。 シスの暗黒卿ということもあってか、個人としての武力も帝国全体でも抜きん出たもので、先述のフォースによる念動力、ブラスターの雨を悉く弾き返す正確無比な赤いライトセーバーによる剣術、更には専用機TIEアドバンストX1の操縦桿を握らせれば単機で平然と敵艦隊を戦闘機諸共全滅に追いやることすら可能な操縦技術を備える。 性格は極めて冷酷非情。 彼に異を唱えたり任務で失態を演じたりした部下は、帝国軍の将官であろうと容赦なくフォース・チョークで絞殺される。 これを止められるのは、上述のように個人的な主君にして師匠であるパルパティーン皇帝か、上官の中で唯一尊敬するターキン大総督のみ。 EP4当時から、かつて帝国により駆逐されたジェダイの騎士であり、ベン・ケノービことオビ=ワン・ケノービの弟子だったことが語られていたが……。 シリーズ全体でもその特徴的かつ威圧的なビジュアルと冷酷な言動は悪役として非常に人気が高く、人気投票でも度々1位に輝いており、本編未視聴の人からも高い知名度を誇る。 その他、登場時などに流れる威厳たっぷりの重厚な「帝国のマーチ」はあまりに有名。 日本では「帝国はとても強い~戦艦はとてもでかい~♬」なんて歌詞を付けられたりやる気のないリコーダーアレンジが生まれたていたり、果ては盆踊りのBGMにされたりしたこともあるけど卿には内緒ね。 以下ネタバレ注意 「I'm your father」 (お前の父親はワシだ!!) 「Nooooo――!!」 (嘘だぁーーっ!!) その正体は「EPⅠ」~「EPⅢ」の主人公、アナキン・スカイウォーカー(Anakin Skywalker)。 ただし「EPⅣ」~「EPⅥ」の《特別篇》の際に録音された吹き替え版では「アナーキン・スカイウォーカー」と呼ばれている。 「EPⅣ」~「EPⅥ」の主人公ルーク・スカイウォーカーの父親である。 + 目次 【概要】 【経歴】EPⅠ EPⅡ EPⅡ〜EPⅢ(クローン戦争) EPⅢ~EPⅣ以前 EPⅢ以降〜EPⅣ以前ゲーム『フォールン・オーダー』 ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』 ??? アニメ『反乱者たち』 ローグ・ワン A STAR WARS STORY EPⅣ EPⅤ EPⅥ スター・ウォーズ:アソーカ 【ライトセーバー】 【戦闘法】 【血縁】 【余談】 【演者】 【経歴】 EPⅠ アナキンは辺境の惑星タトゥイーンで、ジャンク屋を営む商人ワトーの下で母シミと共に働く奴隷の少年だった(ワトーの前にはガーデュラ・ザ・ハットに所有されていた時期もある)。 好奇心旺盛で活発な子供だが、ワトーに店番を任されたりと歳の割にはしっかり者。 機械いじりが得意で、自前でポッドレースというスポーツレース用のマシンをこっそり作成していたり、C-3POをくみ上げたりしていた。 ワトーも口うるさくはありながらもアナキンの技能を信用しており、母子共に奴隷としてはかなり良い待遇の下で働かせていた。 一方でアナキン自身は唯一の肉親である母への深い愛情を抱いており、いつか自分を含む奴隷たちが解放され自由の身となれる日を夢見ていた。 そしてある時、通商連合に追われた惑星ナブーの女王パドメ・アミダラ一行が、故障した宇宙船の修理のためにタトゥイーンに立ち寄った際に、ワトーのジャンク屋で一行と出会う。 人間の身でポッドレースに参加する反射神経や、ヨーダをも超えるミディ=クロリアン(生命の源とされる細胞で、この数値が高いほどフォースの潜在能力が高いとされる)の数値を見たジェダイの騎士クワイ=ガン・ジンは、アナキンこそがジェダイの予言にあるフォースにバランスをもたらす者であると確信。(尚、アナキンは母であるシミ一人から生まれており父親が居ない。これは、フォースの意思による誕生。と説明しているが……?(後述) そして彼にジェダイの訓練を受けさせようと決意、レースの勝敗を巡りワトーと賭けをする。 スタートこそ優勝候補選手のセブルバに妨害され遅れたものの、ジェダイの素質を伺わせる驚異的な反応速度と操縦技術により、アナキンは見事優勝。 奴隷の身分から解放されたアナキンは、クワイ=ガンと共にジェダイの訓練を受けるため故郷を離れる事になったが、 それは唯一の肉親である母シミとの別れを意味していた。 この時アナキンは、立派なジェダイの騎士となっていつか母を迎えに行く決意をした。 タトゥーインを発ったアナキンは、コルサントのジェダイ聖堂でジェダイのトップメンバーである評議会の面々と対面し、驚異的なフォースの才能を認められる。 しかし、アナキンの未来が不透明である事、そして年齢を理由にジェダイの訓練を受ける事は許されなかった。 (ジェダイ候補生は通常、生後半年以内にジェダイに引き取られる) その後、ナブー軍と通商連合との戦いが勃発。 クワイ=ガンに「戦闘機のコックピットの中にいろ」と言いつけられたアナキンは、コックピットに入った後味方を援護しようとトリガーを探してうっかり児童操縦自動操縦装置を起動してしまいそのまま出撃。 しばらくして被弾してしまうが、フォースに導かれるように通商連合のドロイドコントロール船のハンガーベイに侵入。R2-D2がエンジンの応急修理を終えると反撃に転じ、ハンガーベイ内に増設されていたリアクターを破壊して船を撃墜し、ナブー軍を勝利に導く。 この功績が認められ、シスとの戦いで戦死したクワイ=ガンに代わり、 彼の弟子であり師の仇を討ったオビ=ワン・ケノービの弟子としてジェダイの騎士を目指して訓練を受ける事になる。 EPⅡ ナブーの戦いから10年後、やんちゃな少年だったアナキンは師とともに幾多の冒険を乗り越え、ジェダイの青年として成長していた。ついでにものすごいイケメンになった。 この頃にはやんちゃではあったが素直でもあった少年時代とは打って変わって、年相応の反抗期と並外れたフォースの才能も合わさって、時には師の命令を平然と無視するのも辞さない活発な行動力(ジェダイ的には問題行動)を発揮していた。 だが言うことを効かない一方で、内心では自分の方がフォースでは勝る事実を認識していてもオビ=ワンの事も師として、そして親友以上の父や兄に等しい存在として尊敬し、 同時に、「敬愛する兄に等しいオビ=ワンは能力的に多少頼りないから、能力で勝る自分がフォローしてやろう」と思ってもいた。 アナキンはオビ=ワンと共に、かつての惑星ナブーの女王で、現在は銀河共和国元老院の議員となっていたパドメ・アミダラの護衛として招かれる。 その頃銀河共和国は、元ジェダイであるドゥークー伯爵(*2)が先導する分離主義運動によって揺れており、その関係でパドメは命を狙われていた。 オビ=ワンがパドメの命を狙う黒幕を探す間、アナキンはパドメと共に彼女の故郷であるナブーへ向かう。 ナブーでイチャイチャ蜜月の日々を過ごす内に、アナキンとパドメの間には深い愛情が芽生えていた。しかし、ジェダイにとって心を惑わしかねない恋愛はご法度であった。 ジェダイの掟とパドメへの愛で板挟みになる中で、アナキンは母が死ぬという悪夢を見る。 アナキンはパドメ護衛の任に就く少し前からこの夢に悩まされていたが、ジェダイとしての責務と半人前のパダワンの身分を弁えて必死で忘れようと努力してきた。 しかし、とうとういても立ってもいられなくなった彼はパドメの「自分がタトゥイーンへ向かい、その護衛という形でついていけばよい」という提案に乗って、彼女とともに故郷タトゥイーンへ向かう。 そこで母が奴隷の身分から解放されて嫁いだ事と、砂漠の強盗と呼ばれるタスケン・レイダーに連れ去られた事を知る。 アナキンはタスケン・レイダーのキャンプへ向かうもそこで母の最期を看取り、 怒りと悲しみに駆られた彼はその場でタスケン・レイダーを女子供もろとも皆殺しにしてしまった。 この出来事は彼に暗い影を落とし、 「オビ=ワンがもっと自由に修行できる許可をくれれば、母親を助けられるだけの力を備える事もできたのではないか。オビ=ワンは能力で劣る癖に自分を過小評価している。或いは、劣るからこそ嫉妬して自分の足を引っ張ろうとしているのではないか」 「オビ=ワン、ひいてはジェダイ・オーダーが、悪夢を見始めた段階で一時的にでも帰郷する許可を与えてくれれば、母親が危機に陥ることすら恐らくなかった」 という、兄か父のように慕うオビ=ワンへの心の奥底にこびりついた小さな不信は、後に大きな影響を及ぼす事になる。 母を弔ったアナキンは、立て続けにオビ=ワンが分離主義派に捕えられた事を知る。 アナキンは母を喪ったばかりで、さらに師であり父であり親友であるオビ=ワンまでを喪う可能性を無過ごすことができず、感情的になってオビ=ワンが捕えられている惑星ジオノーシスにパドメと共に潜入。 が、結局捕えられてしまう。 オビ=ワン、パドメと共に処刑されそうになるが、すんでのところでジェダイ率いるクローン軍団が到着し、大乱戦となる。 アナキンはオビ=ワンとともに、分離主義運動の指導者ドゥークー伯爵と対峙し戦いを挑むが、一人で突っ走ってしまい敵わず敗北。 この時片腕を失い、義手となる。 どうにか生き延びたアナキンは、ナブーでパドメと密かに禁断の結婚式を挙げる。 のちにドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の回想シーンにてこの時期のオビ=ワンとアナキンによる模擬戦も描かれている。 この時点で既に純粋な剣技の腕では師匠たるオビ=ワンを上回っていたが、強すぎる勝利への執着ゆえの隙をオビ=ワンに突かれる形で敗北しており、総じて能力は既に一人前以上だが精神面では未熟さが大いに残る時期であった。 EPⅡ〜EPⅢ(クローン戦争) 『クローン・ウォーズ』シリーズではもちろんレギュラーキャラとして登場する。EPⅢでグリーヴァスと初対面という設定があるせいで戦いたがっていても毎度毎度ニアミスする ナイトへの昇格を果たし、クローン達を率いる将軍として優れた手腕を発揮し、如何にして「英雄」と呼ばれるまでになっていくかが描かれるが、特筆すべきはパダワンとしてアソーカ・タノを鍛えることとなったことであろう。名コンビとして数々の困難な任務をこなし、弟子を持つことで当初は精神面の不安定さも改善に向かっていた。 その一方で、ジェダイ評議会・騎士団に所属するうち、 オビ=ワン暗殺偽装事件の内情を最後までアナキンに隠そうとする(*3)、愛弟子であったアソーカの冤罪事件を雑に処理した結果彼女のジェダイ脱退を招く、といった、 ジェダイ側のさまざまな硬直性、事なかれ主義、迷走ぶりを目の当たりにし、ジェダイへの憧れや忠誠心が致命的なほど揺らぐ事態にもなっている。 EPⅢ~EPⅣ以前 ジオノーシスの戦いから2年後、クローン戦争を戦い抜き、幾多の戦功を挙げて成長したアナキンは恐れを知らない英雄としてその名を轟かせていた。 半年に渡るアウターリムでの遠征ののち、分離主義勢力あらため独立星系連合による共和国の首都コルサントの強襲と、パルパティーン最高議長の拉致という一大時に駆けつけ、敵旗艦「インヴィジブルハンド」に乗り込むアナキンとオビ=ワン。 オビ=ワンが敗れる傍ら、アナキンは暗黒面のフォースを引き出してついにドゥークー伯爵を討ち取り、独立星系連合に誘拐されたパルパティーンを救ったものの、 タスケンのときのように「感情に任せて我を忘れてしまい殺した」のではなく「両腕を失い無力化したドゥークーを、自らの意思で冷徹に殺した」事で、 「無力化すれば敵でさえ無闇に殺してはならない」 というジェダイの根本たる教義に真っ向から背いてしまう。 ただこの際、パルパティーンの「kill him(ドゥークーを殺せ)」に対し「I shouldn't(殺すべきでない)」と答えており、「したくない」というニュアンスは一切含まれていない。 先述の『クローン・ウォーズ』でも、必要とあらば不意打ちで敵を殺害することに躊躇しない面が描かれており、元々ジェダイの掟に縛られすぎていては勝てる戦いも勝てなくなると考えていた節はある。(近い内容の発言をしたウィルハフ・ターキンに同意を示すシーンもある。) そういった理由からアナキンは苦悩しつつも 「両手を失っただけでドゥークーが無抵抗だったとする根拠は乏しく、『ジェダイの道は常に正しいと限らない』」というパルパティーンがもたらした尤もらしい助言に傾くようになる。 その後、さらなる吉報として「子供ができた」とパドメに告げられる。 幸せの絶頂にあったアナキンだったが、そのころから今度はパドメが死ぬ悪夢を見るようになる。 母を喪ったときのことを思い出して心乱れるアナキンは、母親のときのような悲劇だけは絶対に繰り返さないと固く誓い、アナキンなりに救済の方法を模索し始めた。 ちょうどそのころになって、パルパティーンは 「ジェダイもまた権力に固執するようになってしまった。シスとの違いなどあるのだろうか」 「シスは己の欲望、願望に正直だから悪とされるが、そもそもそれの何が悪いのか。人を愛することすら悪なのか。愛することを否定するジェダイは正義なのか」 などとアナキンのジェダイとしての価値観の根幹を揺るがす問いかけを、アナキンに対して投げかける機会を増やしていき、 「シスにはあらゆる生命を救う秘術がある」と禁忌の術の存在を示唆してアナキンを魅了し、さらに自らの私的代理人として重用するようになる。 こうしてジェダイ評議会に名を連ねたアナキンだったが、ジェダイ側にもアナキンを議長へのスパイとして利用する意図があった。 また、 評議員に名を連ねるのは認めるが、ジェダイ・マスターの称号は与えない ドゥークー伯爵亡き後、独立星系連合の指導者となったグリーヴァス将軍の討伐をアナキンではなくオビ=ワンに任せる などといった冷遇に、アナキンの中で、 「ジェダイ・オーダーは自分を認めないだけでなく、自分の権力の固持を最優先する下劣な集団に過ぎないのではないか?」 「自分が慕うオビ=ワンですら、そんなジェダイたちだけの秩序を優先している。結局は同じ穴の貉なのか?」 といったジェダイに対する不信感が増大していく。 映画では省かれていたが、アナキンはこのとき、 「ジェダイ・マスターになれれば、マスターのみが閲覧できるホロクロンにアクセスして、パドメを救える古代の情報を探れるかもしれない」と一抹の希望も抱いていたので、 評議会の処遇はアナキンに不信感を通り越した確固たる拒絶の意を抱かせた。 ・パドメを救う事を全力で邪魔しつつ、叔父のように慕う恩人を裏切ることを強要する。ジェダイはそういう利己的な外道の群れに過ぎない。 ・ジェダイ達は、潜在能力で圧倒的に勝る自分への嫉妬を拗らせて、権威に固執する為に足を引っ張ることしか考えていない。という、自分の疑念は正しかった。母を見殺しにすることを強要したタトゥイーンの時のように、今再び、パドメと腹の中の子供達を見殺しにさせようとしているのだから こうして、これまで押し殺してきた不信感は、今やジェダイを見限る致命的なきっかけとなった。 また、これと並行して、パルパティーンは 「ジェダイがクーデターを企む際に、2000人の元老院議員を協力者として抱き込んだ。その中にパドメも入っている。残念ながら『今後の態度次第』で、パドメも投獄ないし処刑せざるを得ないかもしれない」 「オビ=ワンはジェダイであるにもかかわらず、パドメと不貞な関係を結び、その関係に付け込んでクーデターの協力者に仕立て上げたらしい」 という疑惑を吹き込んだ。 実際には、この2000人は、議長の暴走を危惧して連名の嘆願書を出した、共和国の最後の良心に等しい議員たちだった。 オビ=ワンとパドメの関係も、薄々アナキンとパドメの夫婦関係を察していたオビ=ワンが、アナキンが心配だからパドメに一層の気配りを懇願しに行き、 アナキンとパドメの夫婦関係が露呈して愛弟子が不利益を被らないようにと、オビ=ワンとパドメの二人だけの秘密にした、という経緯に過ぎなかった。 しかし、オビ=ワンがパドメ宅を訪れたのは、フォースを通して気配の名残を探ったアナキンには既に分かっていることなのに、それでもオビ=ワンとの密会を誤魔化すパドメに対して不信を募らせていく。 それでも 「パドメと我が子を濡れ衣から救うためには、自分がより一層、議長に対して誠意を見せて、パドメの免罪を嘆願しなければならない」 と考えて、救いたい妻すら信じられなくなっていく中で、精神的に更に追い詰められていった。 そして、パルパティーンは報告に訪れたアナキンに対し自身こそがシスの暗黒卿であると明かした。 しかし、絶対正義と信じていたジェダイに不信感を募らせていた上、「ジェダイに限らず正しい道はありえる」と信じ始めていたアナキンは、 自分に対して善良な親友であり続けた目の前のシス卿が、ジェダイの都合で悪人と定義されただけで、人道的に見れば善良な人間であるという可能性を否定できなくなっていた。 さらにパルパティーンは、「現状でパドメを救えるのは暗黒面の力しかない」と誘惑する。 後にEP3と同時期を描く『クローン・ウォーズ』シーズン7後半にて、元弟子であるアソーカがマンダロア包囲戦の最中「シディアスがアナキンを狙っている」ことを知り、このシーンと全く同じ時間帯にアナキンへそれを伝えようとしていたことが明かされた。 しかしジェダイに連絡がついたのは報告のためアナキンが離席したほんの数十秒後であった。 後の展開からしてメイスに伝言を頼むなどすればまだ希望はあったのかもしれないが、アソーカもまたジェダイへの不信を抱えていた故にその選択をしなかった(ヨーダは伝言があるなら引き受けようと自ら申し出たが、それも断っている。)のはなんとも皮肉なことである。 結局アソーカが自分を救うため動いていたことを知らないままアナキンはパルパティーンがシスであったことをメイスへ報告し、 待機する間も苦悩し続け、長らく迷いはしたもののその決断をする決定打となる事件が起こる。 もはや正規の手段では抑えられないと判断したジェダイ評議員メイス・ウィンドゥが腕利きのジェダイを率いて強行逮捕を乗り出す事態が起こる。 その情報を聞いたアナキンが2人の決戦の場に辿り着いた時には、いかにもマスター・ウィンドウが暴走して無力化され力尽きた老人を暗殺しようとしているように見え、 武力でもってパルパティーンを排除しようとしたウィンドゥを手にかけ、パルパティーンを救った。 たが、実際には無力な老人を装ったパルパティーンに同胞殺しを仕向けられていた。とアナキンが気付いた時にはもう遅かった。 このときもはやジェダイに戻ることはできない(戻ればパドメを救えなくなる)、今の自分ではまだシスには叶わないと悟り(将来的にはシスを超えられる)、 今は彼の弟子として生きるしかないと諦観し、同時に暗黒面への魅力も捨てられず、転向を決意。 この時よりダース・ヴェイダーという名を、シス卿から授かる事となった。 なおこの際、タッチの差で間に合わなかったアソーカ以外では唯一ストッパーとして機能できたであろうオビ=ワンはグリーヴァス将軍討伐のために出払っていた。 オビ=ワンではなくキット・フィストーあたりを派遣して、オビ=ワンと腰を落ち着けて話す時間を得られれば、アナキンの中の不信は払拭されて、結果は変わっていたかもしれない。 だが、そうはならなかった。 長い戦火によって多くのジェダイが失われた結果でジェダイ側の人手が不足していたこと、この時点で最も多くグリーヴァスと戦ってきたのはオビ=ワンであったことや、あらゆる型を混ぜ込んで使用する攻撃的なグリーヴァスの相手は防御とカウンターに長けた型を扱うオビ=ワンが一番安定するであろうことから、 全てがパルパティーンの掌の上であることを知りえなかったゆえにグリーヴァス打倒が最優先であった評議会にとってはオビ=ワンの派遣が最も妥当な判断だった。 (アナキンにだけはその素振りを見せない)パルパティーンにも、このことは確実視されており、この師弟が銀河の命運を分ける瞬間に分断されることも、それに起因する後の顛末も、やはり運命だったと言えるだろう。 その後、部隊を率いてジェダイ聖堂を襲撃。 多くのジェダイはおろか、まだ幼く無力に近いジェダイ候補生の子供たちまで皆殺しにした。 この時には、オビ=ワンら評議会のメンバーにも並び称されるシン・ドローリグなど、強力なジェダイを片手間で切り捨てるほどの力を持ち、 単なる戦闘力だけを見ればシリーズ内にて銀河最強を謳われたこともあるヨーダやパルパティーンすら凌ぎ全盛期にあったという。 次なる指令として、火山の惑星ムスタファーでパルパティーンにとって用済みとなったヌート・ガンレイら独立星系連合幹部を抹殺する。 不平不満をぶつける対象であるジェダイと、忌むべき戦争を巻き起こした首謀者たる分離主義派の抹殺は必要不可欠な義務であり、それさえ成せばもはやなにも危惧するものはない。 ……自分にそう言い聞かせてきたアナキンだったが、実際には、それが暗黒面に堕ちた自分への欺瞞であることを心の底で自覚していた。 独り涙を流す彼の心は、自分の犯した過ちから目を逸らすために更なる現実逃避の道へ突き進む。 その後、ムスタファーに駆けつけたパドメと再会したアナキンは、議長を倒して2人で銀河に君臨しようと告げる。 が、罪の意識からの逃避と万能感による傲慢さに支配されたアナキンを目にしたパドメは彼を拒絶。 それと同時にオビ=ワンが現れた事で、アナキンは、パドメがオビ=ワンと結託して自分を売ったとアナキン自らが勝手に勘違いした。 「まさかオビ=ワンとの不倫関係は本当だったのか。弟子の妻を寝取り、不誠実な行為を強要するような外道を不倫相手に選んで、そいつのために夫を売ったのか」 「自分はひたすらパドメを救う為に方々手を尽くしてきた。これだけ愛しているのに、何故パドメはそれが理解できない」 誤解から生じた猜疑心を燃やし、一方的な激情に駆られ、彼女を手にかけてしまう。 さらに、オビ=ワンがパドメに裏切りを唆したと誤解したアナキンは、そのままオビ=ワンと対決。 ドゥークー戦や聖堂襲撃の時と違って、愛するパドメへの誤解やオビ=ワンへの複雑な未練で精神状態がいつになく不安定、 かつ互いの癖を知り尽くし、お互いの長所を取り入れた相手同士だった上に、オビワンの知略と徹底した忍耐を武器にする戦闘スタイルにより、剣技的に苦手な不安定な足場での打ち合いに引っ張り込まれ、 フォースの戦力は圧倒的に上回っていたにもかかわらず戦況は拮抗。泥沼の長期戦にもつれ込む。 アナキンは圧しつつも攻めきれず、延々と続いた死闘の果て、最後には自信過剰から来る慢心で墓穴を掘って、四肢を失い、マグマの炎に全身を焼かれた。 ……しかし、それでもなお憎悪を糧に生き延びていたアナキンは、パルパティーンに命を救われ、半身機械の黒きサイボーグ、ダース・ヴェイダーとして生まれ変わったのだった。 ※メタな話だが、サイボーグ化手術のシーンは特殊メイクを受けたヘイデン・クリステンセンが自ら演じている。さらに目覚め後のぎこちない立ち歩きも、ヘイデン本人がベイダースーツを着込んで演じた(ヘイデン自身も長身であるが、ヴェイダーの背丈が足りないので上げ底ブーツ)。 ヘイデン曰く、マスクが重なってきた時「悪魔が降りてきたと思った」。(*4) 「ベイダー卿よ…、余の声が分かるか?」 「…はい。マスター…」 「…パドメはどこです?」 「…無事でいますか? ………無事なのですか?」 アナキンがサイボーグとなって目覚めた時、まず考えたのはパドメの安否だった。 一時の激情に駆られて過ちを犯しても、それでもアナキンにとって何より大切だったのは、愛妻と自分の赤ん坊だったのだ。 「…そなたの、激しい怒りが、彼女を殺した…」 が、パルパティーンから告げられたのは「パドメはアナキン自身が殺した」という無情な現実。 そこで遂にアナキンは自分がパルパティーンに踊らされていた事、そして自分が取り返しのつかない道を選んでしまった事に気付くが、もはや全ては遅すぎた。 そ…そんなバカな! あり得ない! 彼女は生きていたぁぁぁぁぁ!! フォースの力を解放して何もかも壊そうとしたものの、フォースとの親和性が極めて低い機械に肉体のほとんどが変わってしまった事で、 本来のそれに遥かに及ばない程度しか力を行使できず、パルパティーンにはとうてい逆らえないところまで堕ちてしまった。 生身のままフォースを究めていけば、ヨーダやパルパティーンをも軽く凌駕して、宇宙全体のフォースを制御しバランスを保つわけの分からない超常の一族「ザ・ワンズ」の後継者(*5)にもなれた素質も、 肉体の損壊によるミディ=クロリアンへの影響や、フォースとの親和性が最悪な機械に生命維持の大半を委ねたことで失われてしまった。 何しろ、四肢欠損に留まらず、眼球や呼吸器官、消化器官等、脳を除くほぼ全ての臓器まで炭化するか灼けて機能不全に陥っていた。並のフォースの使い手ならば再起不能という他ない惨事である。(*6)。 具体的に言えば、EPⅢ直前のアナキンは、ドロイド数十~百体程度が戦闘出来る規模の広大なドームを、 (*7)気分がノってる時に少々の怒りとともにフォースの怒号を解放すれば、そのドームをあっけなく崩落させ、そのさまにドゥークーも戦慄する、という程だった。 が、機械化直後に至っては、周囲の手術用ドロイドを破壊する程度の規模でしかフォースを操れなくなってしまった。 この時点で、パルパティーンからもシスの正統後継者としては実質見限られ、シスの権威を誇示する芸術品、置物の類とみなされるようになる。 愛する妻を母のように失いたくがないためにジェダイの道に背くのを承知で暗黒面に墜ち、同じジェダイの仲間達やか弱く幼い候補生らも殺し、誰よりも敬愛し、兄でもあり父でもあったオビ=ワンさえも裏切った。 だが、それらも含めて最初から自分を手駒にするための罠であったと、あの時踏みとどまっていればこうならずに済んだと後悔した。 しかし、気付いた時には力だけでなく妻も、師も、弟子も、仲間も全て失った後であった…。 「…嘘だぁぁぁーっ……!!!」 動くもののない手術室に虚しく響く慟哭。 それは人間アナキン・スカイウォーカーの断末魔であり、そしてシス卿ダース・ヴェイダーの産声でもあった。 その側でパルパティーンはこれで良し、と言わんばかりの邪悪な微笑みを浮かべてそれを眺めるのであった。 EPⅢ以降〜EPⅣ以前 こうして皇帝打倒はもはや眼前になくなり、流れに流されるまま暗黒面の力を少しでも磨く修行をしながら、ヴェイダーはパルパティーンの手足として働くようになる。 また、パルパティーンが善良な友人を装っていた頃から、相対する者に対して詭弁は弄して多少の認識の齟齬を丸め込むことはあれど、完全な嘘をつくことはなかった。 その姿勢と知見の広さによって、パルパティーンの指示に従うのが一番確実だというある種の信頼を維持していたのも、この師弟関係が続いた理由の一つである。 銀河帝国建国後は、時に配下の尋問官を率いて銀河中に散らばったジェダイ残党を始末して回った。 しかしこの頃のヴェイダーはパドメを失ったトラウマがまだ強く精神が不安定な所が見受けられ、その象徴たるのが恋愛関係にあった二人の尋問官のイチャラブっぷりに完全に八つ当たりで粛清しようとして暴走。 結果、コルサントの官庁街に甚大な被害を齎した挙げ句その尋問官らはおろか無関係な多数の死傷者を出し、その中にはパルパティーン直々から銀河帝国の計画について教えられる程の親密な間柄であった元老院議員も含まれていたという途轍もない大失態を犯してしまった。 流石のパルパティーンもこれには激怒し説教しただけでなく、懲罰とそれによる暗黒面の習熟の手助け、何よりコルサントでまたこんな事を起こされては最悪の場合政治基盤に関わりかねんとの考えから、居城であった「ヴェイダーズ・パレス」と共に住処を因縁の惑星ムスタファーへ移されている。 パルパティーンが意図的に粗悪な改造を施したせいで(*8)、当初ははるか格下のジェダイにすら苦戦する始末だった。 パルパティーンもまた、憤り焦るヴェイダーに対して、 「ムスタファーに現れたのがヨーダだったら、結果は違うものになっていた。 あの敗北はヴェイダー自身の心に問題があり、その問題さえ克服出来ればシス卿として一皮剥ける」 と辛抱強くなだめる羽目になった。 とはいえ、自ら粗悪な改造を施したパルパティーンのこの方便もまた、詭弁混じりではあれど嘘偽りではなかった。 確かに、フォースとの親和性が少ない機械の身体の所為でフォースの加護は受け難くなり、潜在的な出力も大きく落ちた。 しかし、不快な生命維持装置の呼吸音や不自由な関節など、ヴェイダーを苛む欠陥を敢えて多く残したことで、ヴェイダーの怒りや憎悪は常日頃刺激されて増幅し、暗黒面のフォースの習熟を大いに助けた。 そして、親和性が低くフォースによる身体能力の増幅のような柔軟性は望めずとも、機械をフォースで補助すること自体は不可能ではない。何より、機械そのものの馬力は生物のそれを大きく凌駕するものでもある。 これらの機械の特性を加味した戦い方に適応することで、フォースの欠落をある程度は埋めることが出来た(*9)。 それらを駆使することで、機械の身体なりの戦い方や暗黒面のフォースの練りなどの細かい技術はむしろ向上していき、全盛期ほどではないにしろ、ダース・ティラナスを始めとするかつてのシス卿に勝るとも劣らないレベルにまで力を戻すことに成功する。 ルーカス監督によれば、EPⅣ以降の時点でパルパティーンの8割程の実力があったとのこと。 あのドゥークーですら「ダース・モール程の戦士と組めばシディアス卿相手でもワンチャンいけるかも…」と語っていた、逆に言うと彼ほどのダークサイドの使い手ですらモールと組んでやっと勝機が見えるレベルなので「パルパティーンの8割」というのは実に規格外な強さである。 この辺りの力を取り戻していき、名実共に帝国の恐怖の象徴となったヴェイダーの姿は、ディズニーのコンテンツとなった後の作品にて描かれている。 近年では、それらの八面六臂の活躍を鑑みて“機械の身体はフォースと親和性が低い”……という考え方は必ずしも正しくはないとの意見もあるが、それは間違いである。 実例として、下半身が機械となった後のダース・モールは下半身のフォースの加護が薄いのを見抜かれて、脚を集中的にブラスターで狙撃され始めた途端に、まともに防げずに脚に被弾して窮地に陥ったことがあった。 ヴェイダーの容態でフォースを扱う困難さは、耳が聞こえない人間が楽器を弾き作曲する芸当にも例えられるが、それを実践出来た彼が 極めて 稀有で非凡な存在だったというだけの話である。 実際、過去に必要とあらば既存の弟子を直ぐに切り捨て、躊躇なく優秀な人物に乗り換えてきた冷酷極まるパルパティーン=ダース・シディアスが、 力を失いあまつさえ粗悪な改造を施した後のヴェイダーを長年に渡り弟子として置いていたのも“それに替われる存在”が居なかった程に力を取り戻していたからであり、 このことはオーダー66を生き延びたヨーダやオビ=ワンすらも帝国に挑むことを躊躇わせ、新たな希望たるルークが成長するまで隠遁を余儀なくさせる結果となった、と解説されている。 更には、ヴェイダーが予想以上に力を取り戻した故なのか、狡猾にヴェイダーを支配している側である筈のシディアスもまた隙を見せればヴェイダーが殺しにくる……という、過去の自分の行い(*10)にも起因した恐怖に取り憑かれて眠ることが出来なくなっていたとか。 劇中でも不自然にも師弟が直接の対面をしていなかったのには、実はシディアス側に理由があったのかも知れない。 そして、愛する人と肉体の大部分を失い絶望の縁に追いやられ、一人の人間としては死んだも同然となったことが、皮肉にもアナキン時代の野心や過剰な自尊心を克服し、冷静な精神をはぐくむ結果となり、EP4でのオビ=ワンとの再戦での勝利にも繋がった(オビ=ワンは斬られる前提でその先を見据えていたが)。 また、その反動で部隊を率いる指揮能力も向上。シスの哲学を学んでからは冷酷な判断を下せるようになったので、戦術能力も過去の大戦時に務めた将軍の時よりも格段に向上している(ジェダイ時代も有能な将軍だったが、すぐに前線に出て自分で何とかしてしまうタイプだったので、後方から指揮を執ることは少なかった)。 同時に、以前から軍人として一目置いていたターキン総督と任務を共にすることが多くなり、彼の指揮ぶり・統治方針から学ぶところも多かった模様。 ただ、あくまで「アナキン時代よりマシになった」という状態に近く完全に冷徹になりきれたわけでないようで、後述のように何かしらの理由で動揺した時は痛手を被っている。 そういった点では血縁者にも弟子にも欠片も情を見せないシディアスと比べると、やはりシスとしても不完全であるといえよう。 裏を返せばそれらは人間味が残っている証ともいえ、だからこそ息子の存在を認めてからはヴェイダーが人間らしい感情を取り戻し、シスらしくシディアス師への反抗を再び決意したとも言えるだろう(それ以降はフォース・チョークによる部下の粛清もやらなくなったとか)。 かつてのアナキンに匹敵する力を秘めたルークの存在は、ヴェイダーにとっても、皇帝にとっても待ち望んでいたものであった。 なお、パイロットとしては全盛期からまったく衰えぬ化物だった模様。 肉体喪失も戦闘機を操る意味ではあまり関係ないのが幸いしたようだ。 EP4でも自らの専用機で反乱軍のパイロットの大半をたった1人で撃墜し、壊滅寸前までに追い込むまごうことなき化物である。 実は娘レイアがいる惑星オルデランにも一度任務で立ち寄り、彼女とニアミスした事があるのだが、 オルデランの環境がナブーに非常に似ていたために自らが手にかけたパドメの事を嫌でも思い出し、凄まじい葛藤に苛まれたために二度と近寄らなくなった。 この辺りはヨーダの狙い通りである。 また、娘と認識していない内から捕らえられたレイアを利用価値がある、として処刑されないようにターキンに進言しており、自身でも気付いていない内にフォースに動かされていた、とも言われる。 正確な時期は不明だが、かつて自分を倒したオビ=ワンが死亡したという情報を入手し、それを信じることになっていた。 この情報の精査確認をしなかったのは先述のレイア同様オビ=ワンが隠遁潜伏していたタトゥーインが元故郷であり、葛藤やトラウマを刺激する為、意図せず忌避していた可能性が高い。 ゲーム『フォールン・オーダー』 EPⅢの5年後。 主人公カル・ケスティスを保護した元ジェダイのシア・ジュンダがかつて帝国に捕まった際に、拷問に屈しなかったシアを一瞬にして屈服させた「黒い男」として中盤から存在が示唆されている。 本人は最終ステージの衛星ナーにラスボスとして登場するが、絶対に倒せず逃げ切ればクリアになる仕様でありラスボス戦が負けイベというまさかの展開となっている。 凄まじいフォースで建造物をめちゃくちゃに破壊し瓦礫を飛ばしまくりながらストームトルーパーを巻き添えにしつつカルを執拗に追撃する様は、フルパワーアップしたカルでさえ一端のジェダイに過ぎないという現実を思い知らせてくる。 このゲームがソウルライクであるが故の手強さと相まって強烈。というかもはやここだけホラーゲームである。 一方で、かつての弟子を眼の前で殺されたばかりで怒りを爆発させたシアの猛烈な暗黒面のフォースには片膝を突かされ時間稼ぎを許しており、それに対し「お前ならいい尋問官になっただろう」と評している。 ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』 EPⅢの10年後。 新三部作でアナキンを演じたヘイデン・クリステンセンが再演し大きな話題を呼んだ。 冷徹な悪のカリスマとして描かれる従来のヴェイダーから一転して、溢れんばかりのオビ=ワンへの憎悪を滾らせ、苛立ちのまま部下に対し感情的に声を荒げる姿は必見。 そして…… 「なんて姿になった…!」 「お前が作ったのだ。今のこの私を。」 3話にてオビ=ワンとの再戦に臨む。 アナキンを転落させた自責に苛まれマインドトリックも使えないほどに衰えていたオビ=ワンを苦もなく片手で圧倒。 炭鉱のケージを倒して燃料をばら撒いてライトセーバーで着火し…… 「今度はお前が苦しむ番だ。オビ=ワン。」 「お前の苦しみは始まったばかりだ。」 オビ=ワンをかつての自分と同じように火で炙る拷問にかける。 しかし、すぐには殺さずなるべく苦しめようと部下に捕らえに行かせた隙を突かれて彼の協力者であったターラがブラスターで襲撃。 歩くことすらままならず運ばれて難を逃れたオビ=ワンを、ヴェイダーはただ黙って見つめていた。 続く4話では誘拐されたレイアを救うためオビ=ワンが尋問官の拠点である衛星ナーに侵入するのだが、当初ヴェイダーは不在であり娘であるレイアとの絡みも無い。無意識下で忌避していた可能性も考えられるが果たして… 終盤にようやく到着し、オビ=ワンをみすみす逃した尋問官サード・シスターを激しく糾弾。しかし、彼女がタダでは転ばずレイアに発信機を仕込むことでオビ=ワンとそれに協力する初期反乱組織「パス」を纏めて追跡できる状態にしていたことを知り処罰を取り下げた。 5話ではサード・シスターを次期大尋問官に昇格させ、オビ=ワンとパスの殲滅作戦を開始。 パスの脱出船の発進をフォースで無理やり引き止めて強制着陸させそのまま念力でバラバラに解体する猟奇的なまでの芸当を見せるが、その脱出船自体がフェイクであり、隠れていた本命の脱出船を逃してしまう。 さらに仕えるふりをしてジェダイ時代の同胞の敵討ちを狙っていたサード・シスターからその隙を突かれて不意打ちを受けるが、彼女の思惑はすでに看破しており、抜刀すらせず丸腰で圧倒し返り討ちにしする。 そのままサード・シスターに追放を言い渡し、復帰した大尋問官と共に去っていった。 そして最終話では、パスの脱出船から単独で離れたオビ=ワンをパス以上の脅威であるとわがままを言って追跡。間違いとも言い難いが完全に私怨のための建前であり、命令を受けた大尋問官は苦虫を噛み潰すような表情であった。 そして元弟子と向かい合い引導を渡す覚悟を決めたオビ=ワンと、部下を引き連れることなく単身で対決。 今度はオビ=ワンが万全であったこともあり、3話での対決のようにはいかず互角の勝負を繰り広げる。互いに全盛期から衰えながらも、ムスタファーでの決戦に劣らぬ激しい剣戟を交え、再びオビ=ワンを圧倒する。 「どうやら力が戻ったようだな。だが弱さが━━まだ残っている!」 「本気で勝てると思っていたのか?」 「とんだ間違いだ…"マスター"。」 地面を陥没させてオビ=ワンを突き落とし、岩石を次々と投げつけて瓦礫に生き埋めにする。 だがそれでもオビ=ワンはフォースを強めて立ち上がる。 再び激しい打ち合いになり、今度はヴェイダーが次第に劣勢へ陥っていく。 ヴェイダーが感情的になればなるほどオビ=ワンの動きを捉えられなくなる。パダワン時代の模擬戦と同じように。 ヴェイダーは憎悪を止ませることなく突進を続けたがことごとく見切られ、呼吸機へ殴打を受け、背中を斬りつけられ、ついにはマスクの左半分を破壊される大ダメージを負う。一説にはこれがEPⅥまで残る頭の傷の正体であると言われている。 しかし露わになったヴェイダーの素顔を見て、オビ=ワンの手が止まる。弟のように愛し育て上げた弟子の成れの果てがそこにいた。 「アナキン……!」 「すまない……私が悪かった。何もかも。」 かつてムスタファーで「教育を誤った」と突きつけた元弟子に対し、ジェダイの過ちを認めた心からの謝罪であった。 「悔いる必要はない(I m not your failure)。オビ=ワン。」 「アナキン・スカイウォーカーを殺したのはお前ではない。」 「私だ。」 「同じようにお前も葬り去ってやる。」 だが、何もかも手遅れであった。 目の前にいるのはかつての弟子でも友でもない、別人と成り果てた何かであった。 後年ルークに「ルークの父はヴェイダーに殺された」と告げたのは、まさに本人がそう言ったから… アナキンは自ら抱えていた闇に食い破られたからであったのだ。 「我が友は本当に死んだようだ。」 「さらばだ。"ダース"。」 引導を渡すべき相手はとっくに死んでいた。 そう悟ったオビ=ワンは、シスの暗黒卿をアナキンともヴェイダーとも呼ぶことなく、その場を去っていった。 後年の再戦でも、オビ=ワンは彼をダースと呼び続けた。 「オビ=ワン…!!」 「オビ=ワン!!!」 ただ一人、ボロボロになり取り残されたヴェイダーの憎悪と嘆きの叫びだけが虚しく響き、悲しき再戦は幕を下ろした。 治療を受け復帰したヴェイダーは師ダース・シディアスと謁見。 動揺を見透かされるもそれを否定し、オビ=ワンへの復讐と師への従順を誓うのであった。 暗黒面に浸りながらも感情的になるヴェイダーの姿は、数十年後の孫と(おそらく意図的に)重ねられており、 大軍を連れながらも元マスターと単身対峙したり、師匠に未練を見透かされても取り繕おうとする様は血筋を感じずにはいられない。 一方で、この記事にも綴られているような、 機械化と暗黒面に順応して安定性を獲得したヴェイダーは、ヨーダを始めとする残党ジェダイ達にとっての、超えるのが困難な強大な壁となっていた」 真の暗黒卿としての己を確立した皇帝やヴェイダーには、 旧世代の価値観のジェダイでは対抗できない 。だからこそ、新世代のルークとレイアに望みを託した ……辺りの今作以前での解釈と裏腹に、オビ=ワンに固執するあまり激情に振り回されるシスとしてまだ不完全なヴェイダーを描いた(尤も、今作からさらに5年以上経っている『反乱者たち』の時点でも冷徹になりきれないことが描かれていることは留意すべきだろう) 銀河の平和の為にはジェダイの教義を曲げてでもヴェイダーを仕留めるべき局面で、オビ=ワンはまたもや見逃した。 ことなど、その衝撃的な敗北の描き方は本国を含めかなり賛否の意見が分かれている。まぁここで倒してしまったらEPⅣ以降が続かなくなっちゃうし ??? EPⅢの10年後 『フォールン・オーダー』の続編『サバイバー』の終盤、ジェダに秘匿されていたパスの拠点に帝国軍が襲来。 帝国軍のジェダ侵攻を許したのはある「裏切り者」が拠点の位置をリークしたからであり、主人公カルはその「裏切り者」を追跡に出て不在であるため、このジェダ防衛戦フェーズではシアを操作することとなる。 そしてヴェイダーは、復元されたジェダイ・アーカイブの破壊・およびパスの創設メンバーにして前作で取り逃がした因縁の相手であるシア抹殺のため、ジェダ防衛戦の最終ボスとして現れる。 前作の出来事を経て「恐怖を解き放った」シアは暗黒面の力を制御下に置いており、前作でヴェイダー自身も認めた素養に違わぬ力を発揮。一対一でヴェイダー相手に劣勢ながらも奮戦する。 さらに一瞬の隙を突いて燃えるアーカイブをヴェイダーに向けて崩すことで生命維持装置に損傷を与えた。 この負傷で一気に余裕を失ったヴェイダーは、アーマーを赤熱させ呼吸音を荒げながら燃えるアーカイブの中でシアと激闘を繰り広げる。 ヴェイダーは最終的に勝利こそしたもののダメージは大きく、立ち去る際もよろめきながら壁に手を突いて歩くほどの紙一重の勝利であった。 脅威を排除したヴェイダーが去り帝国軍が撤収した後、帰還したカルはシアの亡骸からセンス・エコーでその記憶を追体験し、その壮絶な最期を知る。 この出来事はオーダー66と同等かそれ以上の影をカルの心に落とし、その原因となった「裏切り者」への怒りと憎しみがカルを更なる闇へと導くこととなる…。 なお、『サバイバー』はドラマ『オビ=ワン・ケノービ』と同じ年の出来事であり、制作時期も近い。 初期反乱組織「パス」の登場や、シアとオビ=ワンがヴェイダーに放った最後の一撃が共に刺突であるなど、随所がリンクしているが、年内でどちらが先にあった出来事なのかについては不明となっている。 アニメ『反乱者たち』 EPⅢの15年後以降を描く。 圧倒的なカリスマと実力で存在感は抜群。帝国軍を指揮しつつジェダイの残党狩りに精を出しており、その情報を求めて反乱者たちを追う。 この時点で暗黒面の力は研ぎ澄まされており、崩落してきた巨大なウォーカー2機をフォースで軽々と持ち上げた。 ライトセーバー戦においても主人公のエズラとケイナンの二人掛かりでも全く歯が立たず、配下である尋問官たちとは次元の異なる敵として描かれている。 TIEアドバンストX1に乗り込んでの宇宙戦も披露しており、宇宙空間で突如エンジンを切るとともに反転、慣性を利用して後ろ向きに飛行しながら、追いかけて来ていたAウイング2機を撃ち落とすというとんでもない芸当を見せている。 シーズン2ではかつての弟子であるアソーカ・タノとの予期せぬ邂逅を果たし、終盤には彼女と死闘を繰り広げた。 この際、アソーカには「他のジェダイの居場所を教えれば見逃す」と述べており、身内への甘さを見せている(対照的なのがジェダイから追放後は反乱軍に与さなかったイース・コスで、ヴェイダーとしての活躍を描いたコミック『シスの暗黒卿』において、粛清を生き延びて家庭を築いていたコスが「他のジェダイの居場所を教えるから家族は見逃して欲しい」と懇願しても、問答無用で殺害している)。 それまで圧倒的な力量差を見せ付けていたが、ジェダイ時代の直弟子だったアソーカには一太刀入れられている。その際にマスクの右半分を破壊され、生身の顔が晒された。しかしその顔はまだ老化の進んでない当時のアナキンの物だった。 「…アソーカ」 「…!?」 「…アソーカ…」 「…アナキン…!?」 この時のヴェイダーの声は、マスクを通さないアナキンとしての声も混じっており、ファンの心中を抉って余りあるものである… 「もう貴方を一人にはしない! 絶対に…!」 「……」 かつてのパダワン、自分にとって最高のパートナーの一人であった彼女からのその言葉にヴェイダーの、アナキンの目が泳ぐ。 だが、それでも何もかも遅すぎた。 「…では死ぬがいい(Then you will die)」 「…!」 その後はアソーカと再び切り結ぶが、シス寺院の爆発に共に巻き込まれ… ローグ・ワン A STAR WARS STORY EP4開始直前までを描く本作でも僅かながら登場。デス・スター開発担当のクレニックに喝を入れたり、ターキン総督の要請を受けて反乱軍狩りに赴いている。 「SW屈指のラスト10分」と評される一連のシーンではヴェイダーによる多数の反乱軍兵士の虐殺シーンが密度の濃い短い殺陣の中で描かれ、大きな話題を呼んだ。 EPⅣ 「何かを感じる! 長いあいだ忘れていた何かを……!」 それから時は流れ、銀河帝国の究極兵器デス・スターの設計図を盗んだ銀河帝国元老議員のレイア・オーガナを拘束。 彼女が逃がしたドロイドを通じ、レイアを助けに来たかつての師、オビ=ワンとデス・スター内部で対峙。年老いたオビ=ワンを終始圧倒して殺害する。 一方のレイアはオビ=ワンの死と引き換えに反乱軍の基地がある衛星、ヤヴィン4の基地(*11)へと帰還。 まあウィルハフ・ターキンが基地を見つけるためにわざと逃がしたんだが。 彼女が持ち帰った設計図を基にデス・スター破壊作戦を実行する反乱軍部隊から、強いフォースを感じたヴェイダーは、 TIEファイターのカスタマイズ機TIEアドバンストX1を駆り、反乱軍部隊の迎撃に参加する。 (一機だけ左右のパネルが内側に折れ曲がったTIEファイターがそれ。このときヴェイダーはやたらと操縦桿のスイッチをキリキリ回している) しかしあと一歩のところまで反乱軍を追い詰めたものの、ハン・ソロのミレニアム・ファルコンの乱入もあって迎撃は失敗。 ミレニアム・ファルコンの攻撃で宇宙に吹き飛ばされたヴェイダーのTIEアドバンストx1は単機どこかへと飛び去って行った…… EPⅤ 前作の後、無事友軍と合流できたらしく映画序盤のホスの戦いから登場。 「帝国のマーチ」をひっさげて登場するようになったのは実は今作から 。 帝国のナンバー2、ウィルハフ・ターキンが前作で死亡したことと、反乱軍が帝国の脅威足り得る存在となったことでより鎮圧する為の力が求められ、ヴェイダーの権力基盤は拡大し、前述のように彼が前線の最高指揮官として、皇帝に次ぐ帝国の実質ナンバー2の地位にまで就いている。 もっとも、デス・スター防衛失敗の責任の一端は間違いなく彼にもあり、一度は失脚しかけたらしい。 前作ではスター・デストロイヤー「デヴァステイター」一隻を有する程度だったが、 今作からスーパー・スター・デストロイヤー「エグゼキューター」を旗艦とする「死の小艦隊」を率いている。 反乱軍を舐めてかかったあげく、無駄な損害を出した艦隊司令のオッゼル提督をモニター越しにフォース・チョークで処刑したりする一方、 皇帝と面会するシーンでは皇帝を恐れていることを伺わせる様子も。 EPⅣ〜Ⅴの間を描くコミックでは反乱軍との戦いを通し、件のデス・スターを破壊したXウィングのパイロットの正体を知る過程が描かれており、 そこではサイムーン1の兵器工場アルファに潜入していた件のパイロットと正体を知らぬまま交戦し、彼を圧倒したことがあったが、反乱軍の突入により逃走を許す。 この際、彼が握っていたライトセーバーがかつてのアナキンのものであったことに気づいていた。 後にジャバの宮殿へと"交渉"に赴いた際、プライベート下で借り受けた2人の賞金稼ぎのうち片方、ボバ・フェットへの捜索依頼の結果、それが存在しないと思われたパドメの落し子…すなわちルーク・スカイウォーカーであったことを知る。 この時ヴェイダーが抱いた感情は激しい怒り。皇帝がパドメを利用し、自身の力を利用するために嘘をついていたと知った憤慨であった。その後に、ルークを手に入れ、マスターを殺し、帝国を我が物にするという決意が残った。 そして本編。ホスではあと一歩のところで取り逃したミレニアム・ファルコンを「ルークがいる」と踏んで執拗に追い回す。 しかしそのルークはXウイングでヨーダのいる惑星ダゴバへ向かっており、ヴェイダーの読みは大外れであった。 紆余曲折の末、惑星ベスピンのクラウド・シティでルークと相対し、ヴェイダーはルークに自分こそアナキン・スカイウォーカーであり、ルークの父親であると告白。 フォースの暗黒面と父の元へと誘惑し、親子で力を合わせて皇帝を倒し、戦乱の時代にも終止符を打って、銀河に秩序をもたらし、父子で世界を支配しようと訴える。 「ルーク! お前なら皇帝をも倒せる。このわしと二人でな! それがお前の運命なのだ!」 「わしとお前と、親子で力を合わせ、銀河系を支配しようではないか!!!」 「手を伸ばせ……! それしか道はない……!!」 しかしルークはヴェイダーを拒絶、反乱軍の戦士として戦うことを選択する。だが、にもかかわらずヴェイダーはとうとうルークを手にかけなかった。 ルークの想像以上の反撃(*12)を受け片手を切り落としてしまったが、これはヴェイダーとしても予想外の事故に近い。 そして、それを見てルークは「ジェダイの騎士としてのアナキンの心はまだ生きている」と直感する。 EPⅥ 「憎しみを捨ててお父さん! 自分に戻るんです!!」 「……今さら……何をしても手遅れだ…………皇帝がお前にフォースの真の姿を見せてくださる。お前も陛下に仕えるのだ!」 「………………父は完全に死んだわけだ……!」 「………………………………」 エンドアの戦いと前後してルークは敢えて帝国軍に投降し、ヴェイダーに会ってジェダイの心を取り戻すよう呼びかけるも、ルークの言葉はヴェイダーには届かなかった。 そして2人は皇帝と謁見する。 皇帝の前で親子はライトセーバーの刃を交え、戦いのなかで反乱軍の指導者として命を狙っていたレイアが、ルークの双子の妹で自分の娘であることを知る。 戦う前は、極力ルークを傷付けないように手加減しようと考えていたが、すでに大きく成長していたルークの腕前はヴェイダーの想像を大きく超えて成長しており(*13)、殺さずに勝利して味方に引き込むなどということはもはや不可能であった。 そこで「ルークが暗黒面を拒むなら、レイアを引き込む」と宣言。 挑発してルークの自分への憎悪を煽り、暗黒面へと誘うつもりだったが、 ルークは想像を遥かに上回る力を爆発させ、気圧されたヴェイダーの方がルークに殺される寸前まで追い込まれる。 その心の隙を突いて皇帝はルークを暗黒面に引き込もうとするが……斬り落としたヴェイダーの腕が自分の機械の右手と「同じ」と気付いた瞬間、暗黒面に染まろうとしていた自分自身を俯瞰しルークはシスの導きを拒絶した。 「お前の負けだ皇帝。僕はジェダイだ。かつて、父がそうだったように。」 暗黒面に引き込めない以上ルークは障害にしかならないと皇帝は判断し、ルークをフォース・ライトニングで殺そうとする。 しかし、激痛に苛まれながら父に助けを求める息子の叫びはとうとうヴェイダーの心に届いた。 「……やめろおおおおおお!!!!」 ヴェイダーのフォースをもってしても皇帝のフォース・ライトニングは防ぎ切れないので、 彼の電撃を間近で浴びることは、生命維持装置の機能を破壊され確実に死ぬ事を意味する。 が、それでも父として相打ち覚悟で突撃し、核融合炉に投げ落とすことでついに皇帝を裏切り打倒。 そして最期はマスクを通さない自分自身の目で息子の顔を見る事を望んで息を引き取った。 長年マスクを外せず生命維持装置無しでは生きる事もままならない状態の為、生身の部分は疲弊消耗して実際の年齢より老化が進み、真っ白な肌の醜い老翁となっていたが…それでも彼は最期の一時だけではあるがようやく鋼鉄の怪物・ヴェイダーから人の父親・アナキンに戻る事ができた。 かくして旧ジェダイ・オーダーとシスの両方を滅ぼした彼は、予言通り、フォースにバランスをもたらす者となった。 この顛末は後の歴史に、伝統と規則で硬直化して人間性を失い多数化した故にライトサイドの力を薄める結果となっていたジェダイと、師弟だけで力と欲望を先鋭化させ続けた結果、本来のシスの教義であった「光も闇も差別なく己の物とする」という意図から外れ、歯止め無く暗黒面に傾倒していったシスの暗黒卿の双方に問題があった、と纏められている。 デス・スターⅡの陥落・消滅後、自身は死んでフォースとひとつとなり、肉体は消滅した。 空っぽになった自身の装甲服はルークの手でエンドア衛星へと運ばれ、ブライト・ツリー村の外れにてひっそりと火葬された。 火葬が終わった後に残されたのは、灰とプラストイドとわずかな金属片、そして炎の熱で髑髏の様に歪んだヘルメットの残骸だけだった。 そしてその魂はフォースと一体となり、最後のエンドア衛星での宴にて霊体となって登場。 本来あったであろう健康かつ健全な父親のジェダイ、アナキン・スカイウォーカーの姿で、オビ=ワンやヨーダと共に息子達の未来を見守っていた。 だが、死後もなお強い影響力を残しており、EPⅦではベイダーを信奉する「ある人物」が登場している。 その人物はドロドロに溶けたマスクを眺めていたが…。 スター・ウォーズ:アソーカ 「恐れるな 学んだことを忘れず、直感を信じろ。」 「…お前ならできる、アソーカ」 第7話「再会と別れ」にてアソーカがライトセーバーの訓練をしている際、ホログラム映像としてクローン戦争時代のアナキンが登場している。 グリーヴァス将軍やドゥークー伯爵、サヴァージ・オプレスら強敵と戦い生き残るためにライトセーバーのフォームも学ぶことの重要性を説き、愛弟子を励ましていた。 なお、その前の第4話と第5話では…… 「こんなに早く再会できるとは思っていなかった」 ベイランに敗北して崖下の海に転落し、気がつくと「世界の狭間の世界」にいたアソーカの前に、なんとEP3の時、即ち全盛期の姿で登場。アソーカが敗北した事を言い諭し「最後のレッスン」と称してアソーカにライトセーバーを起動して切り掛かり、数度切り結んだ後、足場を破壊してアソーカを「世界の狭間の世界」の深淵へと叩き落とす。 その後、場面がクローン戦争の「ライロス解放戦」「マンダロア包囲戦」と移り変わりながら、少女に戻ったアソーカを導く。(*14) 「では最初に戻ろう。生きるか……死ぬかだ」 それでも尚、何も教えを理解していないアソーカに痺れを切らしたのか、容赦無くアソーカに切り掛かる。シス卿の証である真紅のライトセーバーを起動して。 「信念に欠ける奴め……さあ、死ぬがいい」 再び場面は「世界の狭間の世界」に戻る。現在の姿に戻ったアソーカに、アナキン……ダース・ヴェイダーは熾烈な斬撃を叩き込み、アソーカのセーバーを大小共に吹っ飛ばす。だがアソーカは十八番である無刀取りを披露してヴェイダーのセーバーを取り上げ、彼の首に突きつける。 「私は生きる事を選ぶわ」 「……なら、まだ希望はある」 だがアソーカはヴェイダーにトドメを刺さなかった。彼女はヴェイダーのセーバーを放り捨て、決意に満ちた目を見せる。それに満足したのか、ヴェイダー……アナキンは笑みを浮かべ、幻のように消えていった。 直後、アソーカは意識を失い、気がつくとヘラ配下の兵士の手で引き上げられているところだった。 この件がきっかけで、アソーカはサビーヌを導く事に対する恐れを払拭し、和解する事ができた。 そして最終話…… 「………」 「どうしたの?」 「…なんでもない。星明かりか何かだと思う」 スローン大提督の策謀に敗北し、ペリディアに取り残されたアソーカとサビーヌ、そしてヒュイヤン。これからどうしようかとアソーカとサビーヌが頭を悩ませていると、ふとサビーヌが何かに気づく。訝るアソーカに対し、サビーヌは気のせいと告げた。 「………」 サビーヌが先ほどまで見ていた方の先には、なんと、霊体のアナキン・スカイウォーカーその人が立っていた。 【ライトセーバー】 ライトセーバーは基本的に青色と赤色を使用している。 1本目 アナキンにとって最初のライトセーバー。刃の色は青。 ジオノーシスの工場で機械に巻き込まれた際に壊れてしまい、刃が出なくなってしまう。 ジオノーシスの戦いでは援軍によって届けられたライトセーバーを使用していた。刃の色は緑。これはドゥークー戦で破壊された。 2本目 ジオノーシス脱出後に製作。作中では一番長く使用され続けているライトセーバー。刃の色は青。 ダース・ヴェイダーと化してからも使用していたが、ムスタファーでの敗北後はオビ=ワンによって持ち去られ保管されていた。 EPⅣでルークに受け継がれるが、クラウド・シティの一騎打ちではヴェイダー自らの手によって失わせている。 その後、経緯は不明だが回収されてマズ・カナタの城で保管されており、EPⅦでフィン、そしてレイの手に渡る。 数十年間ものブランクを挟もうとも普通に起動するあたり流石である。 レジェンズでは帝国の手の者によってルークの右手と共に回収され、ルークの右手から生まれたクローンであるルウウクが武器として使っていた。 ルークがマラ・ジェイドと共にクローンを倒すとルークの手元に戻ったが、そのままマラにプレゼントしたため、以降は彼女の武器として使用された。 3本目以降 ダース・ヴェイダーとして機械化手術を受けてからは赤い光刃のライトセーバーを使用している。 詳細な設定が明かされていないものの、EPⅣ、Ⅴ、Ⅵではそれぞれグリップのデザインが異なっている。 EPⅥのルークとの一騎打ちによって自身の右腕を切断された際、そのまま第二デス・スターの核融合炉へと落下して行った。 【戦闘法】 ヴェイダーが使用するフォームは攻撃力と制圧力に優れ、動作の一つ一つが攻撃に繋がるフォーム5のシエン。 アナキン時代はその発展型のドジェム=ソを使用。 ドジェム=ソはその特性故に足場を固定しなければならないので足元が疎かになる、機動力低下という弱点があるが、シエンよりも攻撃力に優れ、生物の関節を最大に利用した動作の為にシエンよりもスピードがあり、高い威力と手数を誇り、変則的な斬擊により相手を圧倒する事が可能。機動力の低さは相手に切り込む初太刀の部分をアタールの技法を盛り込む事で対処していた。 機械化後は機械部分の関節の硬さや可動角度の制限からドジェム=ソが不可能になったため本来のシエンに戻し、スピード重視の剣技から機械のパワーを活かした一撃の威力を重視した剣技に変えている。 総合力で言えばアナキンの頃より劣るが、一撃の威力、重さだけならアナキンの頃より上回っている。 またアナキン時代の傲慢さ、迷いなども(完全にではないが)大幅に払拭されたため、昔の様な状況によって「実力が発揮できなくなる」という事も減り、アナキン時代と比べて安定性がかなり上がっていると言える。 フォースもアナキンの頃よりも生身由来の潜在的な力は圧倒的に低下したが、シスの体系だった技法を学び、機械化の状態でもフォースを最大限に活かせる様に修練を重ねた結果、フォースの多様性、精密な技術などはアナキンの時より向上している。 特にフォースの念力はかなりのもので、周囲の物体を浮かべて相手にぶつける、ライトセイバーを投げつけるなどの戦法に使ったりするほか、首を絞め上げるフォースチョークは艦隊単位で離れた通信越しの相手にすら届く凄まじい射程を誇る。 さらにEP5ではライトセーバーも抜かず、手を向けるだけでブラスターのビーム弾を跳ね返すという離れ業も披露した。 一方で、シディアスやティラナスが得意としたフォースライトニングは使わない。 理由は不明だが、ヴェイダーは胴体に生命維持装置が設置されているため、下手にライトニングを放つと自滅する危険が大きいものと思われる。 【血縁】 母親はシミ・スカイウォーカー。幼い頃から母の愛情を受けて育ったものの、その愛情が逆にアナキンを暗黒面へと誘ってしまう。 父親は存在しない。フォースそのものによって生まれた存在である。 レジェンズでは、ダース・プレイガスによるミディ=クロリアンを用いた生命創造の実験で生まれた可能性が示唆されている。この場合、シスはジェダイだけでなく、自分たちをも滅亡させる存在を自らの手で生み出してしまったことになる。 妻はパドメ・アミダラ。彼女への愛もまた、暗黒面へと堕ちるきっかけになってしまう。 息子/娘は言わずと知れたルークとレイア。 しかし、2人が生まれた頃には既にダース・ヴェイダーとなってしまっており、出会うのは20年以上のちのこと、それも敵同士として出会うことになる。 EPⅦ以後のネタバレ 孫はレイアとハン・ソロの間に生まれたカイロ・レン= ベン・ソロ 。 祖父をヴェイダーとして崇めており、祖父を真似てマスクを装着したり、火葬されて歪んだヴェイダーのマスクを手元に置いていたり、 フィンが持っていたアナキンのライトセーバーに執着している。お祖父ちゃんっ子 【余談】 新三部作前後での描写の変化 EPⅥ完全版ではラストシーンの霊体として出てくる際の顔が、ヴェイダー化後の老いた姿ではなくEPⅢ頃の姿(演:ヘイデン・クリステンセン)に差し替えられている。 これは「ジェダイの姿になるべきだから」という監督の意向であるが、 「人の父親として息子を救い、怪物からの『ジェダイの帰還』を果たしたのになんで若造の姿で出るんだよアホか」 「というか差し替えたヘイデンが全然笑ってないから、ケノービと笑いながら息子を見守る感動シーンが台無し」 と手厳しい評価が多い。 一方で、(差し替え前の)霊体として現れたアナキンの姿が死の直前に見せたヴェイダーを連想しにくかったために、 「最後に出てきたおっさん誰やねん」 「今まで敵だったくせに、最後だけ笑って出てくるのって虫がよ過ぎね!?」 となった観客も少なくないため、ヘイデンへの差し替えを妥当とする意見もある。 さらに言えば、EPⅥ当時に想定していたアナキンの年齢と、実際に新三部作で登場したアナキンの年齢が離れすぎていたと言うのも理由の一つだそうだ。 (これはオビ=ワンも同様。というかむしろ顕著。最終的に、オビ=ワンがEPⅣで57歳になってしまったのである。あの顔で57……) 出生について アナキンは母シミが処女受胎で生んだ子であり、父親というものが存在しない。 これについては上述したとおり、「生命を操る術」を持っていたダース・プレイガスがミディ=クロリアンを操作して生み出した存在であることが示唆されていた。 この真偽のほどは不明だが、結果としてアナキンはヨーダをも超える、他に類を見ないほど強い潜在的なフォースを持って生まれることとなった。 だが、生まれ持ったあまりに大きな力は成長するに従って彼にある種の全能感と過信を抱かせる要因となった。 更に寄る辺となるべき父親という肉親の不在、幼少期に経験した奴隷としての日々とそれに抗うため抱いた仄かな力への渇望……様々な要因が暗黒面への土壌となり、彼の人格形成と人生に大きな影響を及ぼしたことは事実であろう。 つまり、アナキンにも匹敵する力を秘めると言われていた息子のルークにも同じ危険性があったということだが、ルークの場合は実の父親ではないものの、愛情を注いでくれた叔父夫婦(*15)に育てられ、ハン・ソロやレイア・オーガナといった固い絆で結ばれた仲間に加え、 オビ=ワン・ケノービとヨーダという強力な師のバックアップもあったおかげで暗黒面を拒絶できた。 アナキンという前例があったからこその徹底した注意と運命の導きの賜物と言えるが、これもフォースのバランスのもたらした流れだったのだろうか。 EPⅤのクライマックスシーンについて ジョージ・ルーカスはヴェイダーがルークの父親であることが公開前に関係者から漏らされるのを防ぐために、 最初は「お前の父は私だ!」という台詞を「オビ=ワンがお前の父を殺したのだ!」として収録し、公開直前に台詞を本来のものに差し替えた。 ヴェイダー自身はスーツアクターが演じて、台詞が後撮りである(*16)ことを利用した妙手はさすがである。 しかもタチの悪いことに、「アナキンという人間」にとどめを刺したのはオビ=ワンであることにも違いないため、この台詞も全くの嘘ではないのである。 このことを知っていたのはルーカス以外ではルークの演者マーク・ハミル、ヴェイダーの声優ジェームズ・アール・ジョーンズ、監督のアービン・カーシュナーだけであり、 ヴェイダーのスーツアクター、デヴィッド・プラウズですら試写会で初めて知って「最初から知っていればもっと違う演技をしたのに」とコメントしている。 撮影中も上記四名以外の全員が偽のセリフを前提に動いており、唯一本物の台本をもらっていたハミルは「今からデヴィッドが台本と違うことを言うけど気にしないで続けてくれ」と指示されていたという。 なお、ヴェイダーとルークの衝撃の真実を巡るやりとりは瞬く間に有名となり、パロディーとして多くの作品で用いられている。 ”皇帝”ダース・ヴェイダー PS2のゲーム「STAR WARS エピソード3 シスの復讐」では、クリア後のオマケとしてダース・ヴェイダーがムスタファーでの戦いでオビ=ワンに勝利し、遅れて駆けつけたダース・シディアスをも殺害して銀河の支配者として君臨する…というIFエンディングが用意されている。まあシディアスのほうはそれでも本望だったかもしれないが 現実での活動 スターツアーズがあるせいで、各地のディズニーランドにも着ぐるみ?が出没している。 時々トゥモローランドでお供のストームトルーパーを引き連れてグリーティングをしている。 運が良ければスターツアーズ内に乗り込んで視察する姿も見られるかもしれない。 デザインについて 衣装モチーフは伊達政宗(戦国武将)の黒漆五枚胴具足であることが関係者の証言で明かされている。 しかし、公式に触れられたことはないが、ラフスケッチには胸のマークなど『変身忍者 嵐』の血車魔神斎によく似たものがある。 (アメリカで放映されたことがない作品なので、日本の資料として『全怪獣怪人百科』みたいなの見せられたのではないかという説も) そして2015年。 雛人形や五月人形の飾り物を作り続けて創業300年の老舗、「顔がいのち」の吉徳大光さんがこのデザインをまさかの逆輸入。「銀河帝国暗黒卿 甲冑・兜飾」を商品化した。 首から下はおおむね伝統的日本甲冑だが、面頬はベイダー卿のマスクそのもの。 本品、2020年現在も「予約受付中」の表示。つまりずっと受注生産が続いている。 【演者】 原語版の俳優 ジェイク・ロイド(EP1) ヘイデン・クリステンセン(EP2、EP3、完全版EP6ラストシーン、オビ=ワン ※スーツアクター兼任、アソーカ) デヴィッド・プラウズ(EP4~EP6 ※スーツアクター) ボブ・アンダーソン(EP5、EP6 ※剣戟スタント) ジェームズ・アール・ジョーンズ(EP3~EP6 ※機械音声) セバスチャン・ショウ(EP6 ※素顔) マット・ランター(反乱者たち シーズン2 ※一部シーン) シリーズを通して様々な姿で描かれているためそれに応じて複数の俳優がいる。 特にサイボーグ化後の動きづらいスーツでのアクションも必要だった中、メインアクターだったプラウズは剣戟アクションが苦手でセーバーのプロップを何度も叩き折ってしまい、EP5からアンダーソンと二人一役で演じることになったのは有名な話。 主な日本語吹き替え 矢島晶子(EP1) 浪川大輔(EP2、EP3、クローン大戦、クローンウォーズ、反乱者たち シーズン2) 大平透(ソフト版EP4~EP6、EP3 ※サイボーグ化後、反乱者たち シーズン1、その他多くのメディア) 楠大典(反乱者たち ※シーズン2以降、ローグワン)※大平からの引継いだ専属 吹き替え版ではサイボーグ時を大平氏、楠氏、青年時を浪川氏が演じている。 ただし『反乱者たち』では仮面の一部が壊れた際、一時的に青年時の声を担当した浪川氏が声をあてた。 大平氏については大平氏が吹き替えたヴェイダーをルーカスが気に入ったことで専属となった。(*17) それまでに吹き替えられた劇場公開・テレビ放送については石田太郎など別の人物が演じている。 派生作品 ゲーム『スター・ウォーズ フォースアンリーシュド』においては、スターキラーことギャレン・マレックをシスとしての弟子に取っている。 追記・修正は体をサイボーグにしてからお願いします。 スーコー △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ シリーズを追っていくとこの人の人生ってなんだったんだろうと思えてくる。フォースに関わらなければ幸せになれたとは言わないが -- 名無しさん (2020-01-10 01 45 48) ↑VIまではちゃんと流れが出来てますやん。……VIまでは。 -- 名無しさん (2020-01-10 05 52 31) ↑1,2 このこともあってEP7以降はSWファンが製作した外伝だと自分は思ってる。 -- 名無しさん (2020-01-27 13 03 01) ↑6 別に予言が外れたわけじゃない。共和国時代は光が強過ぎたし、帝国時代は闇が強すぎた。シディアスが復活するまではスノークとルークでフォースのバランスは保たれてた -- 名無しさん (2020-01-27 13 43 59) ↑2 ある意味リアルではあるんだがな。歴史は打ち上げ花火みたいなスペクタクルで永遠にハッピーなまま固定されたりはしないし、気高い人の思いも後世で都合良く歪められたり、それを全く理解していない馬鹿が台無しにしたりする。…それを踏まえても無理にSWの続編が見たいとは思わないが -- 名無しさん (2020-02-12 19 52 51) 孫の代にしてやっと『肝心な時に大事な人を救えない呪い』から解放されたけどあの瞬間アナキンはどう思ったんだろうな -- 名無しさん (2020-04-11 13 54 44) コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2020-04-13 05 30 18) ダースベキダー -- 名無しさん (2020-05-26 23 47 25) よく悪落ちしてなければ~みたいなの見るけど、ジェダイもシスも一旦リセットをかけなきゃフォースのバランスが取れなかったんだからバランスを齎す者としてはこの歩み方になるんだよな。だからこそパルパティーンが生きてましたっていうのはほんと蛇足 -- 名無しさん (2020-06-25 15 30 12) ↑本来はアナキン位の才能が無ければ手を出しちゃいけない領域の力を何だかんだと弄くってきたのがジェダイやシスとも以前の設定では言えるので、本当に纏まりがいいんだよねⅥまでならさ。結局、続編ってのは前作の否定から入るのが楽とはいえ、それは同時に大きな矛盾しか生まない。擁護できても面白いからとかいう浮わついたもんにしかならんし。 -- 名無しさん (2020-06-25 18 26 31) ep1から見始めた世代なので、アナキンじゃなくてヴェイダーとして紹介されてるのが悲しい。クローンウォーズのラストシーンを見た直後だからなおさらというのもあるかもしれないけど -- 名無しさん (2020-08-28 23 36 41) クローンウォーズの最後は悲しいよな。アソーカカラーの501大隊のクローントルーパーの墓標に背を向けて去っていく=アナキン時代との決別なんだろうね -- 名無しさん (2020-08-30 09 39 22) プラウズさんが亡くなられたが、やっぱり時代を感じるな -- 名無しさん (2020-11-29 20 03 26) コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2021-01-25 01 41 13) ログ化しました -- (名無しさん) 2021-08-24 21 11 47 ベイダーのスーツは関節や着心地が悪い反面、ブラスターでは壊せない装甲や色んな環境に適応できる温度調節機能も装備しているあたり、長所と短所が極端だと思う -- (名無しさん) 2021-12-13 10 09 39 ↑シスがメインの小説によると生身故の不便さ、不自由さからも解放されたらしいね -- (名無しさん) 2022-05-22 23 13 25 プリクエルでじっくりキャラが掘り下げられただけに演者の力不足で苦悩というより「やっちゃった感」の方が強いのが残念。 演者が本作以外にこれといった代表作がないのも単なるスターウォーズのジンクスじゃないだろう。 -- (名無しさん) 2022-05-24 19 36 10 マンダロリアンのルークとの対比もあるんだろうけど、ローグ・ワンのヴェイダーの絶望感は計り知れないものだった。いかにローグ・ワンが完成された映画であり、いかにヴェイダーが完成された悪役であるかを存分に感じることができるシーンだった。 -- (名無しさん) 2022-06-25 23 06 34 ドラマのオビワンは明らかにやらかしちまった展開だな。矛盾しか生まれない -- (名無しさん) 2022-07-23 22 30 25 ギャグ作品代表ことレゴ・スターウォーズでは誰もが夢見たIFをやってくれたのが胸熱 -- (名無しさん) 2022-09-01 21 16 56 レジェンズに登場したダース・マルガスもサイボーグだけど、見た目が「素顔むき出しのダース・ベイダー」に酷似してたな -- (名無しさん) 2022-10-19 10 44 24 >気分がノってる時に少々の怒りとともにフォースの怒号を解放すれば、そのドームをあっけなく崩落させ、そのさまにドゥークーも戦慄する、という程だった。 -- (名無しさん) 2023-03-17 22 50 10 ↑こんな描写なくない?クローンウォーズに -- (名無しさん) 2023-03-17 22 50 54 ジェダイサバイバーでは前作では全く太刀打ち出来なかった事への反動か壁に手を付いて辛そうに歩く位にまでは追い詰められる(結果的には負けイベなのは変わらないけど)。火達磨になりながらも立ち上がるのは前作とは別ベクトルでホラー感凄い -- (名無しさん) 2023-04-29 08 24 10 シークエル始まったころは「なんだかんだで滅茶苦茶強いです」みたいな扱いだったけど、ここ数年はオビワンに完敗したりゲームキャラに敗北寸前まで追い込まれたりで、EP3終わり頃の何とも言えない扱いに戻りつつあるな -- (名無しさん) 2023-05-08 15 00 10 なんというか、ジェダイの硬直ぶりを見てきたうえに周囲が自身を認めようとしない中で、共和国の最高議長という銀河のトップにいる人物から我が子同然に可愛がられていたら、そりゃそっちに付きたくなるよねと思う -- (名無しさん) 2023-09-14 20 41 02 ↑2それを上書きするかの如くダースヴェイダーにフォームチェンジして暴れてみせたアソーカ出演の霊体アナキンいいよね -- (名無しさん) 2023-10-14 21 38 55 旧三部作の中の人、198cmもあったのか。物理的にばかでかかったのね。 -- (名無しさん) 2023-11-18 06 12 42 『アソーカ』5話でライロスの前にテスの戦いも入ってるんじゃないだろうか、色合いやAT-TEとの行軍を考えたら -- (名無しさん) 2023-12-10 04 29 10 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「Lyrical」 意味=叙情詩調、叙情的な、感情豊かな、熱情的な、ひどく感激して、大喜びで、(歌声が)軽やかな ―――― 「お腹の中……ユーノくんでいっぱい……」 「なのは、僕の欲望でこんなに汚してしまって……」 ギムレーという防壁に囲われた浦安市。 そこにある病室の一つでなのはは呟いた。 彼女の全身はユーノの放った白濁液塗れで艶めかしさが更に足していた。 恋人を汚し尽くしたことは、男であるユーノにしてみたら非常に強い征服欲が満たされていた。 股間のマーラ様もディアラハンをかけられたかのごとく、ムクムクと再成長している。 「ここで時間が止まって、ず~っとユーノくんと気持ちいいことができたら良いのに……」 「ああ、そうだね」 結ばれた二人が望むは永遠……その願いは共通し、何度目かのキスを交わす。 「……だけど、もう時間切れみたいだ」 「ユーノ……くん!?」 だが愛し合う者への永遠への望みは届かない。 愛では混沌に勝つことはできない。 何かを悟ったようなユーノの表情と同時に彼の体は急速に獣化が始まる――テラカオス化だ。 しかもこれまでにないレベルで強烈なもの、テラカオスへの進化が始まろうとしていた。 その様を間近で見ていたなのはの表情が絶望で陰る。 ユーノがなのはと抱いたのもまた、最期の時を恋人と一緒に過ごしたかった意味があるのだろう。 「ッ……まずい! ブリーフ博士! 早く来てーー!!」 「え……? なんで萃香ちゃんがここに!?」 しかし、時間切れに絶望するにはまだ早かった。 予め霧化して浦安中で待機していた萃香が病室で具現化。 アナキンたちと薬を作っているブリーフ博士への最速と同時に、今にも暴れだしそうなユーノを抑え込んだ。 なのはは萃香が見張っていたことを知らないので、いきなり現れたことに困惑している。 さらに言ってしまえば萃香の鼻からはちょろっと鼻血が出ていた。 「お待たせしたぞいユーノくん」 「薬は今さっき完成したところですわ」 萃香によるナースコールを聞いたブリーフ博士とサラマンディーネが病室に急いで入ってきた。 博士の手の中には治療薬が入ったカプセルが握られていた。 なお、ユーノとなのはが夜の営みをしていた痕跡が随所に見受けられたが、今は緊急時なので無視した。 「ハ、ハカセッ……!」 「さあ、飲むんじゃ、ユーノくん。これでおまえさんは助かる!」 既に肉体の80%は獣化が進んだユーノ。 ブリーフ博士は怪物フェレットと化した彼の口にカプセルを放り込んだ…… 病室の外にはアナキン、はやて、ギムレー、ツバサの四人がいた。 「アナキンさん、ユーノくんは助かるんやろか」 「助かるさ、なにせ僕と博士、サラが作った特効薬だからね」 「…………」 不安そうなはやてをなだめるアナキン。 そして他の仲間たちには教えていないとはいえ、アナキンこそテラカオス化ナノマシンを現代に復活させ、騒動を巻き起こした張本人であることを知るギムレーはジト目で二人を見ていた。 この場でアナキンの正体をバラさないのは先ほど彼と交わした密約と、大災害の黒幕は別にいるからだ。 密約を反故にすれば、両方に多大な被害が出る上に最悪“大災害”や“黒幕”に敗ける結果につながってしまう可能性がある。 そもそも、はやては自分とブリーフ博士以外の仲間を間接的に皆殺しにされているため、未だに精神不安定である彼女に教えたら最後、暴走する危険を孕んでいる……彼女だけでなく、他の仲間もアナキンとの衝突も発生するだろう。 せっかく主催との貴重なカードを手に入れたのに、ここで捨てると致命傷になりかねない。 アナキンを捨てるのは主催なしでこの窮地を乗り切れると確証を得るか、または彼が裏切る素振りを見せてからでも遅くない。 「しかし、驚きました。瘴気の正体が菌やウィルスじゃなくてとても小さな機械だったなんて」 「正確にはナノマシンだね」 ブリーフ博士の研究でわかったことは日本中を覆っている目に見えない瘴気の正体は、極小の機械ナノマシン。 これが体内に入ることで適正のある存在がテラカオスという怪物になることがわかった。 もちろん、主催であるアナキンは最初から知っているのだが、この場は初めて知ったようにはやてやツバサに答える。 ギムレーもまた、いちおう合わせるように答えた。 「……なるほど、首輪を取ったハズの仲間の名前が呼ばれたわけだ。 首輪はあくまで制限装置と盗聴器とオマケの爆弾に過ぎない。正しい首輪は体内に宿っていたナノマシン。 これ自体が出す識別信号で主催はどこにいても参加者の状態を把握できるんだ」 「首輪を取る意味がないというわけやあらへんけど、真に殺し合いから解放されるにはナノマシンをどうにかするしかあらへんのやね」 瘴気の存在を知った参加者はその正体がウィルスか呪いか何かと思っていたが、実際には肉眼では捉えられない機械。 ブリーフ博士が見つけた事実である。 「博士の薬のカプセルは、ツバサの親元である風鳴翼の腕から採取した変異した細胞を元に戻す薬、そしてナノマシンの停止コードも入っている。 ユーノの怪物化……これからはテラカオス化と統一して言っておくか。 テラカオス化を解除することができる」 「すごいお薬やね……それを作ってまうブリーフ博士も」 「ああ、横で一緒に薬作りをしていたからわかるが、あの人は頭脳方面で怪物だ。 僕とサラは補助ぐらいしかできなかった。 あの人が祐一郎のような危険人物だったら、僕ら対主催はとっくの昔に終わっていてもおかしくはない」 改めてブリーフ博士の恐ろしさを実感するアナキン一同。 参加者から主催まで使っているホイポイカプセル一つとっても、あるべき質量保存の法則を無視しているのだから、その技術力は計り知れない。 「じゃあ、あのお薬を大量生産すれば、もっと多くのテラカオス化した人を助けることができるんやね!」 「いや、あの薬はユーノ限定用に調整されて作られたものだから他の参加者に投薬しても意味がない」 「そうなんですか……」 「薬はあくまでユーノが君の吸収能力でも治せない能力を持っていたから作っただけだ。 君自体の力を高めるためにも他の参加者はなるべく因子吸収で治してもらいたい」 「確かに薬で治すとテラカオス因子も消えてしまいそうですからね」 薬の力でテラカオス化に苦しむ人を救うことができると思ったツバサだが、アナキンの言葉により俯く。 その様子を見たはやてが彼女の暗い表情をどうにかするつもりで別の良い話題を振ることにした。 「そういえばさっきホルスから聞いたんやけどギムレーさんは都庁の皆とコンタクトが取れたんやってな? どうやら向こうは」 「うん、ああ。 二度手間をしたくないから、ユーノが治療されたら、全員に改めて詳細を教えようと思っていた。 向こうにいるオオナズチのおかげで沖縄の異常気象の正体、聖帝軍が立川を焼いた本当の理由、ベルナドットが示したカオスロワちゃんねるの管理人の危険性もわかった。 特に向こうが予言の鍵となるテラカオスと野球選手以外は手に入れていたのは大きい。 僕らは都庁の逆で野球選手とテラカオス兼勇者であるツバサが揃っている。 早急な合流は確定だね」 「すごい! 短時間でそこまで行けるなんて」 予言の完遂までの道筋が見えてきたことに、暗くなっていたツバサの表情がパアッと明るくなった。 「しかしギムレー、ツバサ暗殺のために襲いかかってきた死者の件も含めて余談は許せないな。 なんとしてもツバサを護衛し、都庁と合流しよう」 「言われずともさ……まずはユーノの治療次第だ」 「今はテラカオス化で余裕あらへんけど、彼の頭脳は有用や。 友達としても未来のためにもブリーフ博士には助けてもらいたいで!」 イチリュウチームが浦安から都庁へ移動するにはユーノの治療が不可欠であった。 多くの者が仲間として彼のテラカオス化の浄化を望んでいた。 ブリーフ博士が作り上げた薬だけが彼の治療への希望であった―― 「……あれ?」 「ん?」 「どうしたんやツバサちゃん? アナキンさん?」 「フォースの流れが……」 「ユーノさんのテラカオス因子は確かに消えていっているのに……これは一体」 「うわああああ!」 「ふぐッ!」 ツバサが疑問を口にした直後、何者かに投げつけられるように病室の扉をぶち破って出てきた萃香とサラを皮切りに、安息は打ち砕かれた。 「な、なんだと!?」 病室の前にいたアナキンたちに戦慄が走る。 気絶したサラ、目を回している萃香を尻目に大慌てで病室に入るとそこには衝撃の光景が広がっていた。 病室にユーノやなのはの姿はなく。 代わりに巨大なフェレット似の怪物がブリーフ博士の頭を大きな腕で鷲掴みにし、今にも握りつぶさんとしていた。 『グルルルルル』 「やめろ……やめるんじゃ、……くん」 「まずい、ブリーフ博――ッ!」 一番前に出ていたアナキンがフォースの念動力で博士を救おうとするが、巨大フェレットはフォースの魔力を吸収して反射し、口から光弾として即打ち返した。 幸い、フォースの力は控えめにし、返ってきた光弾も威力が低かったのでソウルキャリバーで防ぐのは簡単であった。 「なぎゃッ」 が、アナキンが防いだ数瞬の内にブリーフ博士の頭は大きな腕によって無残に握りつぶされた。 栗の花の匂いが広がっていた病室が瞬く間に生臭い鉄のような香りに支配され、その病室の中心に赤い泉と頭を無理やり圧縮されて潰れたザクロのようになったブリーフ博士の死体が転がった。 【ブリーフ博士@ドラゴンボール 死亡確認】 「いやああああああああああああああああ、ブリーフ博士ぇーーーー!」 信頼していた科学者の死にはやては絶叫をあげる。 無論、博士の突然の死に戦慄したのはアナキンやギムレー、ツバサとて同じだった。 「ユーノの治療が失敗した!?」 「薬が効かなかった、そんな……まさか!」 思わず、アナキンの正体を唯一知るギムレーは彼に疑いの目線と殺意を向けかける。 博士と一緒に薬作りをしていたアナキンなら細工して治療させないことも可能だったから。 「待ってください! この人はユーノさんじゃありません!」 「なに!?」 「どういうことなんだ!?」 ツバサの言葉にギムレーは驚いた。 それどころか彼が疑っていたアナキンでさえ、本意から驚いていた。 「もうやめるんだ!」 『正気に戻ってください!』 「ユーノ! レイジングハート!」 先程は部屋が暗くてわかりづらかったが、フェレットの怪物の長い尻尾にはユーノとレイジングハートが捕まっていた。 さらに言えばユーノは全裸であることを除けば元の真人間の姿をしていた。 となるとユーノ以外の、この部屋にいるべき人間がテラカオス化したことになる。 ということは……なまじ頭がいいだけにギムレーの中に嫌な想像が思い浮かぶ。 「ユーノ、その怪物はまさか!」 「……なのは、だ」 ユーノの漏らした言葉に、四人は戦慄し困惑する。 「なんでや?! ユーノくんはともかくなのはちゃんがテラカオス化する兆候なんてなかったで!?」 (なのはのテラカオス化は極陰性だ、テラカオスになれるはずがない……九州ロボにいた時に確かに確認したハズだ!) 「ユーノ自体のテラカオス化は確かに治ってる。薬のせいじゃないとしたら、一体どうやって……?」 「さっきまでなのはさんにはひとかけらのテラカオス因子もなかった……どうして? なんでユーノさんの進行状態をなのはさんが引き継いでいるの!」 ―――― この状況に至る経緯を解説しよう。 はやてが言ったとおり、高町なのはにはテラカオス化の兆候など一切なかった。 アナキンが覚えているとおり、なのはのテラカオス化は陰性なのだ。 どれだけ殺し合いのストレスを与えてもテラカオス化などしない。 では、どうして? ブリーフ博士たちが薬を持ってくるまでになのはとテラカオス候補者たるユーノは性交をしていた。 それは肛門すら使う、ディープなプレイだった。 しかし、その愛のための行為が行けなかった。 ユーノから放たれる精液の中身にもテラカオス化を誘発させる細胞及び因子が入っている。 なのはは子宮に、肛門に、口に全身の肌に彼の精を浴びてしまった。 ほぼ全身を汚染されたと同じである。 されど、それだけならなのははテラカオス化しない。 先にも言ったとおりなのはのテラカオス化は陰性、重度に進行していたユーノの射精とはいえ精子を浴びただけではテラカオスにはなれない。 もし浴びただけでなれるなら、序盤のホテルの時点でテラカオス化が始まるだろうし、そもそもテラカオスであるツバサが合流した時点で異変に気づく。 ユーノと浦安の病院で交わるまでは確かに彼女は人間だったのだ。 ――しかし、世の中には例外たるものが存在する。 読者は四条化細胞たるものを覚えているだろうか? 四条貴音から生まれたテラカオス化しない陰性の者ですら強引にテラカオス候補者にしてしまう魔の細胞。 ツバサの前身たる善玉だった風鳴翼も、灰を浴びたら最後、問答無用で修羅に変えさせた。 クリスなど、幾人もまた四条下細胞により怪物と化している。「 ところが、ユーノは翼のように四条化細胞の塊である灰を浴びたり、肉を喰ったりはしていない。 では、どこで四条化細胞を得たのか? 読者には数話だけ振り返ってみて欲しい。 浦安にてユーノとツバサが合流した際、ツバサは彼を治療するために因子を吸収しようとして逆に吸収し返される失敗をした。 途中で止めたので吸われたテラカオス因子自体は多くはなかったが、確かに吸収されてしまったのだ。 ツバサの中に眠る因子……風鳴翼が持っていた「四条化細胞の因子」を。 こうしてユーノの細胞にも四条化細胞が宿ったのだ。 幸い、時間はあまり経ってなかったの本能にも似たような感情でなのはは絶対襲わないようにしていたため、ユーノ自身が四条化細胞に侵されることはなく、それも薬によって浄化された。 ところが、四条化細胞に汚染された精を受けたなのはは違った。 テラカオス化が活発であったユーノの体内でツバサの体内では休眠状態だった四条化が活性化。 精子を通じて四条化細胞によってなのはは、テラカオス化への反応が陰性から陽性に作り替えられるように肉体を、本人も気づかない内に作り変えられた。 しかも、ユーノが今まで進行していたテラカオス化因子もそのまま引き継ぐ形で、なのははテラカオス候補者になってしまったのである。 ユーノでさえ恋人以外には抑えつけているとはいえないテラカオス化を、彼よりも精神的に弱いなのはがいきなり受けて耐えられる道理はない。 そして彼女は野獣と化し、ユーノを捕まえ、サラと萃香に不意打ちを与え、ブリーフ博士を殺した。 全ては「愛の感情」がもたらした、惨劇。 ―――― 『オナカスイタナノ……ユーノクンイガイ、タベル』 「な、なのは……!」 怪物なのはは、亡骸となったブリーフ博士をさっそく大きな口で丸かじりした。 信じられないような瞳をしたユーノの表情が、口から飛び散ったブリーフ博士の血で赤く染まる。 「クソッ、状況の検分は後回しだ! 今はとにかく、なのはを止めてユーノを助けなければ!」 何がどうなってなのはがユーノがかつてなっていた怪物フェレットになっていたかは、今の切迫した状況では確かめることはできない。 被害を抑えるためになのはを止める方が先決だ、とアナキンは判断した。 「でも、どうやって!? なのはちゃんもユーノ同じくエネルギーを跳ね返す技が使えるみたいやで!?」 「それは……」 どうやら、先ほどフォースを跳ね返したように。 今のなのはにはユーノと同じ魔力・エネルギーを吸収増幅反射する技が使えるらしい。 これでは天魔王すら倒したアナキンのフォースも、世界の破壊者すら一撃粉砕したギムレーの魔法さえ危険である。 当然、ツバサによるテラカオス因子吸収治療も受け付けぬだろう。 「簡単だ、私に任せろ」 「萃香!」 「さっきは油断と不意打ちで遅れを取ったけど、今度はそうはいかないよ!」 不意打ちを受けて倒れていた萃香が起き上がり、なのはに飛びかかる。 怪物なのはは長く鋭い爪で萃香を仕留めようとしたが、萃香は瞬間的に霧になって回避。 そしてなのはの後ろに回り込んで実体化、さらに鬼の超怪力で尻尾に絡められていたユーノ及びデバイスであるレイジングハートを救助した。 若干、痛かったのか怪物は悲鳴をあげる。 『ナノオオオ!?』 「ここは私に任せて行け! 大丈夫だ、おまえの女房を殺しはしない!」 「すまない、ありがとう……」 萃香に助けらたユーノは急いでアナキンたちのところに滑り込み、合流する。 怪物なのはは逃げるユーノには追撃は加えなかった。 ただし、その分逃がした萃香への怒りは大きいようだが。 『カエセ、ユーノクンヲ!』 さっそく尻尾や爪の攻撃、バインドによる拘束魔法をも、密と疎を操る程度の能力で霧化して躱していく萃香。 そして今度は背後に実体化し、目の前の怪物を凌ぐ怪力を持って背中から抑え付け、強引に床にダウンさせた。 『ナノオオオオオ』 「暴れんなよ、暴れんなよ……」 優勢たる萃香の様子を見て、ギムレーは考察を呟く。 「なるほど……魔力やエネルギーに関係ない物理攻撃は普通に効く。 そして回避や防御以外で一切の魔力を使わなければ、増幅反射技も使えない。 後は怪力に優れた者を宛てがえば捕獲も可能か」 ギムレーの言葉通り、拳などの物理攻撃は魔力を帯びてないので吸収できない。 さらに防御や回避のためのエネルギーは、流石に吸えないのようだ。 結論から言えば、怪物なのは(及び怪物ユーノ)が無敵なのは「エネルギー」を主体とした「攻撃」だけである。 捕縛するなら怪力で抑え付けるのが最良に思えた。 「ならば、物理攻撃にも優れた僕やアナキン、ツバサ、イチローやナッパでも彼女を捕まえようはある! はやて! 気絶したサラを連れて急いでイチローたちを呼んできてくれ!」 この中では最も非力なはやてにギムレーは指示を飛ばした。 一方、はやては…… 「ああ……ああ……」 「はやて、しっかりするんだ!」 「は、はいアナキンさん!」 はやては博士の死に未だにショック状態で動けなかったが、アナキンに激を飛ばされて持ち直し、意識がないサラを担いでなんとか部屋の外へと走っていった。 そして、ギムレー、アナキン、ツバサは武器を構える。 それを見て慌てるユーノ。 「ちょっと待ってくれ、彼女を傷つける気か?!」 「安心しろ、峰打ちに留める……ただ新しい薬を作り出すまで気絶はしてもらうけどね。 それよりもユーノは彼女に声をかけてやれ、『まだ』正気を取り戻せるかもしれない」 アナキンが言ったとおり、三人と萃香になのはを殺す気はない。 ただ、重度のテラカオス化が進行しているため、手を抜けるほどの相手ではないと知っていた。 角度は違うが、それぞれテラカオスの危険性を知っているからこその行動である。 少なくとも無傷での捕縛は無理であると察していた。 とにかく、今は力に優れた者たちが必要であった。 大切な仲間たちのために―― ――だが、『混沌』は常に人々の予測の上を行く。 シスの暗黒卿、邪竜、テラカオスの申し子、そしてかつてテラカオスの因子をその身に宿していた青年を嘲笑うかのように。 「よし、後はナッパたちが来ればコイツを捕まえることが――」 ズブッ 「え?」 怪物なのはを床に抑え付けた萃香の腕が、突然の違和感に襲われた。 まるでローションの塊の中に手を突っ込むような異様な感覚。 萃香が自信の両腕及び怪物なのはの体を見ると……… なのはの体が水色のスライム状に変化し、萃香の腕はその中に捕らわれていた!
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"You don't know the power of the dark side…" (お前はダークサイドの力を知らない…) (辞めてえ…) リーマン向けネタが多いのは世代のせいか + 日本語吹替声優(Wikipediaより引用・改変) ダース・ベイダー 辻村真人 『エピソード4』(レコード版) 南原宏治 『エピソード4』~『5』(劇場公開版) 鈴木瑞穂 『エピソード4』(日本テレビ1983年放送版)、『エピソード5』~『6』(日本テレビ版) 石田太郎 『エピソード5』(テレビ朝日版) 坂口芳貞 『エピソード4』(日本テレビ1985年放送版)、『エピソード4 特別篇』(日本テレビ版) 大平透 『エピソード4』~『6』(ソフト版)、『エピソード3』『ダース・ベイダー降臨』 『レゴ スター・ウォーズ』『ロボットチキン』『スター・ツアーズ』、NTTドコモのCM、『反乱者たち』(シーズン1)、『ソウルキャリバーIV』 大友龍三郎 『ギャラクティック・バトルグラウンド』 銀河万丈 『ローグ スコードロン』シリーズ(『II』以降) 土師孝也 『ヨーダ・クロニクル』『フィニアスとファーブ/スター・ウォーズ大作戦』『ドロイド・テイルズ』『フリーメーカーの冒険』 楠大典 『反乱者たち』(シーズン2以降)、『第66回NHK紅白歌合戦』『ローグ・ワン』『スカイウォーカーの夜明け』 『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『LEGO スター・ウォーズ/ホリデー・スペシャル』 中村浩太郎 『バトルフロント(2015)』『フォールン・オーダー』 アナキン・スカイウォーカー 矢島晶子 『エピソード1』『ギャラクティック・バトルグラウンド』『クローン大戦』『ダースベイダー降臨』 浪川大輔 『エピソード3』、『反乱者たち』(シーズン2 第21話の一部シーンのみ) 櫻井孝宏 『ギャラクティック・バトルグラウンド』 福圓美里 『ロボットチキン』 後藤ヒロキ 『ヨーダ・クロニクル』 河本啓佑 『バトルフロントII』 映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場するライバルキャラ。英語表記は"Darth Vader"。 帝国の爵位を持っていると言う事なのか「ベイダー卿」(-きょう)と呼ばれる事も、アメリカの映画史において最も有名なキャラクターの一人。 『シスの復讐』公開以降は原音に合わせて「 ヴェ イダー」と表記される事も。 逆にかつては「ベーダー」と表記されており、後述する「アカンベーダー」や「ダース・ベーロー」等のパロディは当時のものである。 大柄でがっちりとした体型に全身黒ずくめの衣装、顔を隠すマスク、「コー…ホー…」という特徴的な呼吸音、 彼のテーマ曲でもある「帝国のマーチ」と、要素一つ一つのインパクトが凄まじく、 一度見たら絶対に忘れられないと言われるキャラクターで、『スター・ウォーズ』のまさしく顔役的存在。 今や「ルーク? ハン・ソロ? 誰それ?」でも「ベイダーなら知っている」という方々は少なくないだろう。 その圧倒的な存在感から、威圧的・高圧的人物や悪の大ボス等の代名詞とされる事も多い (後述するように劇中での彼は所謂「ラスボス」ではないのだが)。 元々はアナキン・スカイウォーカーというジェダイの騎士であった。 + 原作ネタバレ。新三部作であるEP1『ファントム・メナス』~EP2『クローンの攻撃』まで 少年時代は、母シミ・スカイウォーカーと共に惑星タトゥイーンでスクラップ屋の店主の奴隷として暮らしていたが (父親は不明だが、シミ曰く「子を授かる様な真似はしていない」とのことなので処女受胎で生まれた謎の子である)、 タトゥイーンを訪れたジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンに見出され、自由の身となる。 その後ジェダイのテストを受け、フォースの潜在能力は凄まじいが「未来が曇っている」として入門を断られる。 しかし、クワイ=ガンと共に惑星ナブーに行き、ひょんな事からスターファイターに乗って戦闘に参加。 ナブーを侵略していた通商連合の司令船を爆破して、全てのドロイドを機能停止させる大活躍を見せ、見事にナブーを勝利に導く。 だがこの戦いでクワイ=ガンは敵の刺客によって戦死し、彼の弟子であるオビ=ワン・ケノービの弟子として、 ジェダイの修行を受ける事を認められた。 その後の青年期にて、幼少期から憧れていたナブーの女王パドメ・アミダラの護衛に就き、彼女と恋仲となる。 だがこれは、個人への執着が不安・恐れ・嫉妬・憎悪といったダークサイドへ繋がるとされるジェダイの掟に反するものだった。 組織や政治への立場を踏まえて、最終的に二人は秘密裏に結婚する。 また強力なフォースに裏打ちされた予知能力によって、自分が予見した未来(母の死)に平静で居られなくなる。 結局アナキンはタトゥイーンへ急行し母の救出を図るが、母を救う事ができず、怒りに駆られた彼は母を拉致したタスケン達を皆殺しに。 この時感じた激しい怒りの感情や、アナキンの自立を認めようとしないオビ=ワンへの不満、 そして大切な人を死から救いたいという強い力への渇望が、後に起きる悲劇へと繋がっていく。 元々、善良で純粋な心を持っていると同時に、奴隷という抑圧された境遇にあった為か、 生存への欲求や上昇志向も並外れて高かったのも一因だと思われる。 クローン大戦が始まると、オビ=ワンと共に各地で共和国軍を勝利に導き、ジェダイ評議会に功績を認められ、弟子から騎士へと昇格。 (尤も、戦時だったため優秀な騎士を必要としていたのも昇格の一因ではある) その後も単独で、或はかつてのマスター、オビ=ワンと共に分離主義者の侵攻に苦しむ多くの惑星を開放し続け、 アナキンは何時しか人々から「恐れを知らない英雄」と呼ばれる様になる。 + 原作ネタバレ。EP3『シスの復讐』 その後、クローン大戦の修羅場を幾度も潜り抜けてきたアナキンはかつてよりも格段に強くなっていたが、 「シスの暗黒卿」であるパルパティーン議員に唆され、抵抗する意思を失った敵の中ボス・ドゥークー伯爵を殺害。 無抵抗の者を殺すというジェダイとしての一線をまたも踏み越えてしまう。 その戦闘後、帰還を喜び合う妻パドメから妊娠を告げられ、アナキンはこの上ない幸福に満たされる。 しかし、パドメが出産によって死ぬという悪夢を見てしまい、彼女を死から救うための強大な力が欲しいという思いを募らせる。 心の揺れを払拭できないアナキンに、パルパティーンはアナキンを暗黒面に引き入れようとアナキンへの工作を開始する。 一方、任期が過ぎても権力の座に居座るパルパティーンに不審の目を向け始めていた評議会は、 アナキンにパルパティーンを監視する逆スパイの働きをさせる為にアナキンの評議会参入を認めるが、 マスターへの昇格は認めなかった。アナキンは、これに屈辱を感じながらも渋々受け入れる。 だがアナキンが自分にパルパティーンへの逆スパイの役目が課せられている事を知ると、 この時点で不公平な扱いをしながら「清廉潔白で共和国の為に尽くしている」とアナキンがすっかり信じ込んでいる パルパティーンへの信義に背く任務を担わせる評議会に強い不信感を抱く。 その後パルパティーンは自分の正体がシスである事を明かしながら、ジェダイ評議会がアナキンの力を恐れて シスの秘密を隠している事や、ジェダイが私利私欲の為に銀河元老院を牛耳ろうとしている事、 シスとジェダイは解釈を変えれば同じ様な存在である事等の虚偽に満ちた言葉を巧みに並べ立て、 さらに「愛する妻が死の運命にあり、自分ならそれを救う力を教えてやれる」と暗黒面に誘い込む。 そしてアナキンの心中の動揺を見抜いた評議員メイス・ウィンドゥは、アナキンに待機を命じる。 パルパティーンがシスであると知りながらも、自分の望む愛する妻を救う力が失われようとしていると思ったアナキンは、 命令を無視してパルパティーンの元に急行。そこで彼が目にしたのは、ウィンドゥが丸腰のパルパティーンを追い詰めている所だった。 アナキンは、必死に命乞いをするパルパティーン(もちろん演技)に止めを刺そうとするウィンドゥの腕を激情に駆られて切り落とし、 その後ウィンドゥは本性を表したパルパティーンの攻撃で空の彼方へと吹き飛ばされ、意識を失い落下した。 超えてはいけない最後の一線を越えてしまったアナキンは、パルパティーンに師弟の誓いを立てる事によって暗黒面に墜ちる。 シスの暗黒卿へと転向したアナキンは、その後ジェダイ聖堂を襲撃。ジェダイの騎士達を容赦なく殺害する「ジェダイ狩り」を行う。 まだ幼い童子等も一人残らず皆殺しにするという非道なものであった。 さらに惑星ムスタファーでは独立星系連合の幹部達を抹殺。「ジェダイの反乱」を口実に、 皇帝に即位したパルパティーンが絶対権力を握った形で戦争を終結させる。 この時点でアナキンの望みは銀河の単独支配へと移行しており、彼の身を気遣って訪れたパドメに 「皇帝をも倒し、二人で銀河をその手に握ろう」と持ちかける。 しかしパドメはフォースの暗黒面に魅了され様変わりしてしまった彼を否定し、誘惑を拒絶。 更に意図せずとはいえ、オビ=ワンを連れて来てしまっていた事から、アナキンは逆上。 アナキンはパドメに対しフォースグリップを行使、生きる意思を殆ど失った状態でパドメを失神させる。 これによりパドメは、医学的には健康体でありながらも、精神的に衰弱。 前三部作の登場人物、ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナを出産した後、命を落とした。 その後、かつての師オビ=ワンに怒りの矛先を向けて一騎打ちを挑むも、チノ=リによって左手と両足を切り落とされ敗北。 溶岩流の近くに落下した際に全身に大火傷し、自発呼吸も不可能な重症を負ってしまった。 "I hate you!!" (あんたが憎い!!) "You were my brother, Anakin. I loved you!" (弟と思ってた。愛してた!) そしてフォースによってアナキンの危機を察して駆け付けた皇帝パルパティーンにより救出され、 サイボーグ化手術を施されて一命を取り留めた。 そう、あの有名な黒衣の騎士「ダース・ベイダー」の姿そのものとなったのである。 だがパルパティーン自らが自身をも超えると期待したフォースの潜在能力は、 火傷により生身の肉体の大半を失った為、開花する事なく失われた。*1 身体の殆どをサイボーグ化して蘇ったアナキンは、パドメがまだ生きて自分の傍にいると思っていたが、 皇帝の口からアナキン自らが彼女を死に追いやった事を告げられるに至り、 自分が取り返しの付かない道を選んでしまった事に気付き、悔恨と絶望の雄叫びを上げた。 アナキンは、もはやダース・ベイダーとして生きるより他に道は残されていなかったのである。 + 原作ネタバレ。前三部作であるEP4『新たな希望』~EP6『ジェダイの帰還』まで その後、銀河皇帝に即位したパルパティーンの右腕として、あらゆる政治的束縛、手続、規制を受けない特権を与えられる。 その行動は冷徹かつ迅速確実で、帝国の重要人物でありながら自ら進んで戦線に立つ事も多く、 『EP4』では同盟軍の戦闘攻撃機によるデススター総攻撃に際し自身の専用TIEファイターに搭乗して同盟軍機を迎え撃つ。 また、失態を犯した部下は容赦なくフォースグリップで処刑している。八つ当たりでも殺す 前述の通り、肉体の殆どを失った事で本来の潜在能力は失われたが、化け物じみた宇宙戦闘機の操縦技術は健在であり、 ライトセーバーの腕も機械の体に適応させてきたため依然として高い。 スピンオフアニメ『反乱者たち』では同じ元シスの暗黒卿であるモールも、 「ベイダーは俺一人で勝てる相手ではないがこの4人(モール・エズラ・ケイナン・アソーカ)がかりなら……」と述べており、 そのモール自身もダース・ティラナスことドゥークー伯爵に「非常に優れた戦士」と高く評価されていることを踏まえると、 機械化された状態でなお、歴代のシスの暗黒卿に比べても高い実力を持っていたようだ。 最初の直接対決ではほとんど片手だけでルーク・スカイウォーカーを軽々とあしらってみせた。 妻であったパドメの時と同じく、息子であるルーク・スカイウォーカーをフォースの暗黒面に引き込み、 皇帝を倒し銀河を支配しようと誘う。 だが、後に皇帝の誘惑を拒絶しフォースの雷撃に撃たれるルークの助けを求める叫び声がきっかけになって、 自らにとって一番大事で救いたいものを思い出し、フォースの光明面の体現者であるジェダイに帰還。 ジェダイ騎士「アナキン・スカイウォーカー」として、皇帝を片手で持上げて巨大な換気口に放り投げて倒す。 だがその際に皇帝のフォース・ライトニングの巻き添えによって、生命維持装置が破壊されてしまう。 その後、自らの死を悟ったアナキンは息子ルークに自分のマスクを外させて初めて素顔で息子と向き合い、 彼に看取られてこの世を去る。*2 (ポン!)「おっと!ああ…ゴメンね…」「ちょっと、コツがいるんだ…」 皮肉にも彼の苦悩と裏切りの生涯が、硬直化を始めていたジェダイに新たな息吹を吹き込み、 シスによる暗黒時代の到来をわずか25年で終息させる結果となったのである。 「フォースにバランスをもたらす選ばれし者」という予言はある意味で正しかったのかも知れない。 事実、皇帝を殺す事で全ての戦いに終止符を打ち、「フォースの均衡を取り戻した」のは、予言通り彼だったのだから。 なお第6部のラストは、肉体の死を迎えフォースに還った彼が、かつての師達と共に在るシーンで締め括られた。*2 (以上、Wikipediaより抜粋、改変) 前三部作においてはミステリアスな佇まいと絶大なパワーとカリスマから多数のファンを獲得。 その後新三部作においてシスの暗黒卿となるまでの過去が語られたが、彼の末路と息子の勇姿を知っている旧作ファンにしてみれば、 「ああ、立派な息子に比べて親父は未熟だったんだなぁ…」というようにも見えてしまい、 人間味を感じる者もいれば幻滅した者も少なからずいたと思われる。 …尤も、ジェダイ評議会が規律ばかりを重んじて硬直化し、アナキンはその優れた資質を開花させ、 多くの人々を救いながらも「ジェダイの在り様とは異なる」という理由でその功績を認められなかった事や、 何より、愛する者の死を二度も予見するという境遇があった為、一概にアナキンが未熟なだけが原因だったとは言い切れない。 ジェダイの硬直化はグランドマスター・ヨーダも認めている所であり、 後にルークが再建したジェダイ騎士団は恋愛や結婚の自由を認める等かつてのそれよりも規律が緩くなっている。 どちらにしろ彼が『スター・ウォーズ』6部作の軸になる重要人物という事は疑いようがない。 その後の小説版においても「ダースベイダーの右手」を巡って、帝国およびシスの残党と、ルークの息子達が戦ったりしている。 登場から長年を経ても、多数のグッズやサイドストーリーを作られ、今なお商業的に愛されている存在である。 + EP7『フォースの覚醒』では 先述の通り、『EP6』で既に死亡しているため自身こそ登場しないものの 作中に登場する暗黒面のフォースの使い手カイロ・レンに信奉されており、歪んだベイダーのマスクを彼が眺めるシーンが存在する。 また、黒い外套を身に纏い、ベイダー同様声を変えられるマスクを着用している等、外見もベイダーをリスペクトしている。 カイロ・レンは「ベイダーが始めたが果たせなかった事を終わらせる」ために 銀河帝国残党「ファースト・オーダー」の指揮官として共和国との戦いに身を投じているのだが、 作戦が失敗するとライト・セイバーやフォースグリップで身の回りの物や部下に八つ当たりをするなど、 大分精神的に不安定でヒステリックなキャラクターとして描写されていた。 公式で「スターウォーズ史上最も弄られたキャラ」扱い このようにネタキャラとして扱われることが多いキャラだが、 「悪に堕ちた存在だが良心を捨て切れない」という繊細で複雑な役回りを演じ切った演者のアダム・ドライバー氏は、 後に多くのハリウッド映画の主演を務めることになる。 + カイロ・レンに関するネタバレ 本名はベン=ソロといい、ハンとレイアの間に産まれた息子、つまりベイダーから見て孫にあたる。 ルークは伯父にして師匠であり、元々は彼率いるジェダイの訓練組織に属していたのだが、 ベイダーへの崇拝からとある事件を起こし、謎の暗黒卿スノークに仕えるようになってしまった。 上述のように彼自身はフォースの暗黒面の力で戦うがその心には良心も僅かながら残っており、精神的に不安定な面はそこに由来している (故に、彼はジェダイの道を外れたがシスでも無いフォースの使い手「ダーク・ジェダイ」として扱われる)。 『EP7』終盤、説得にやってきた父ハン・ソロと一戦を交えた末、その言葉に耳を貸し説得に応じたように見えたが……。 + スピンオフ作品『ローグ・ワン』では 2016年公開、『EP3』と『EP4』の間に位置する時系列の映画『ローグ・ワン』にも登場。 かつてオビ=ワンに敗れた忌まわしき地であるムスタファーに拠点を構えている。 失敗続きであったクレニック長官が謁見に訪れた際、彼に対してフォースチョークで喝を入れ、 出番にして僅かだがその冷酷っぷりと存在感を視聴者に遺憾なく見せ付けた。 劇中終盤には多数の同盟軍兵士のブラスター一斉射撃を見事なライトセイバー捌きで無効化・反射し、 フォースグリップとライトセイバーで次々に葬って行く姿は正に圧巻。 なお、本作で2代目専属吹替の楠氏が演じるベイダー卿が初めて銀幕作品に登場している。 + こんなサイドストーリーも ジョージルーカス氏公認の元、もしもアナキンが親として自分の子供達の子育てに奮闘していたら…というif設定の 『ダース・ ヴェ イダーとルーク(4才)』と『ダース・ ヴェ イダーとプリンセス・レイア』という絵本が出版されている。 ルーク編はダースベイダーと幼少期のルークとの触れ合いが描かれているのだが、 ダースベイダーの格好で、幼少のルークと接している図面はなんというか色々カオス。 レイア編は幼少期のレイアだけでなく、大人になったレイアやルークとの交流も描かれており、 ティーンエージャーになったレイアに振り回されるダースベイダーの姿はシュールの一言。 元々不器用な彼ゆえか二冊とも味のある内容で息子には時には厳しく、時には優しく接してあげているのに対し、 娘には『EP6』で着た踊り子服に苦言を呈したり、ハン・ソロといちゃついているのを見て叫び声を上げていたり、 完全に親バカとてもほっこりする内容の絵本となっている。 あと何故かこのダースベイダー、やけにダース・モールを息子に薦めていたりする んでもってこの作品の随所には前三部作の名シーンのパロディや、劇中でのダースベイダーの名台詞などが盛り込まれており、 元ネタを知っている人なら思わずクスリとする事間違いなしである。 また、この度日本語訳も出版された。 なお、vaderはオランダ語の「お父さん」であり、つまりその名は「暗黒お父さん」だったりするらしい。*3 ちなみに彼自身は伊達政宗の鎧兜「黒漆五枚胴具足」を元にデザインされている。 アメリカで発売された設定資料にはダース・ベイダーのヘルメットと伊達政宗の兜の写真が並んで表示されているものもあった。 なお元々ベーダー役は監督もファンだった世界的な日本人俳優三船敏郎氏にオファーをかけていたのだが (そもそもエピソード4は三船敏郎主演の『隠し砦の三悪人』が元ネタと明言されている。三船は主人公役だが…)、 断られたため氏の印象もヘルメットのデザインに残しているとか。 旧三部作ではマスクが左右非対称で歪んでいるのが特徴となっており、立体物ではこれが再現されているかどうかがコアなファンに評価される。 いつも同じ姿に見えるが、実は作品ごとに生命維持装置などの細部が変わっている。 強敵、黒衣、主人公の父親などの要素が印象的なためかパロディ、オマージュ、モチーフとしてもよく使われている。 ちなみにMUGEN入りしているキャラだと、クレヨンしんちゃんのTVスペシャル回で「クレヨンウォーズ」とタイトルで内容の想像が付く話があるのだが、 ちゃんとダース・ベイダーのポジションはしんのすけの親父のひろしであった。 ゲーム分野ならば『FINAL FANTASY IV』のゴルベーザ、『聖剣伝説3』の黒曜の騎士のように外見やキャラ設定をパロったものが有名か。 しかしナムコ製作の公式認可済ゲーム『スターウォーズ』では、「○○ベイダー」というボスがおり、ライトセイバーでの戦闘の後、 名前通りの怪獣に変身する(例:サソリベイダーの人間形態に一撃を加えると、巨大サソリになって襲ってくる)。 節子! それベイダーやない! デンジマン のベーダー怪物や! 格ゲーに関係した所では、これまたナムコの3D格ゲー『ソウルキャリバーIV』のPS3版に プレイヤーキャラとして参戦していた(Xbox360版にはヨーダが登場。DLCを購入すれば両方が使用可だったが、現在は販売終了)。 同時期に発売された『スター・ウォーズ フォース・アンリーシュド』の主人公であるベイダーの弟子「アプレンティス」も登場している。 技性能は並程度だが、ガード不能の衝撃波や念動投げ、フォースを使った特殊ブロッキングからの瞬間火力などが特長。 敵を抱え上げてリング外に放り捨てる通常投げがあり、皇帝っぽいクリエイトキャラを作って対戦すると、ちょっと原作再現気分になれる。 残念ながらスター・ウォーズ勢の戦闘スタイルはキャラクリで選択不可能なので、ライトセーバーを使うジェダイっぽいキャラを作ることはできない。 ストーリー面ではフォースの乱れによるソウルキャリバー世界への扉の開放を感じ取り、自ら調査に赴くorアプレンティスに調査に向かわせるという設定。 自身のストーリーのエンディングでは戦いの果てにソウルキャリバーとソウルエッジ両方を手に入れてスター・ウォーズ世界に帰還する。勝てる気がしない…。 アプレンティスのエンディングでは帰還したアプレンティスに下剋上を起こされてしまった。 他にも、『月華の剣士』極カラー(ないしそれから取った『東方非想天則』の妖夢の5Pカラー含む)など、 「赤い刀身+黒一色」といったモチーフは現在でも各所に見られる。 + 他作品におけるベイダー卿の系譜(?) 超メジャー映画の大物キャラだけあって、その存在感は非常に大きく、キャラ造形に与えた影響はマイナーなものも含めれば枚挙に暇が無い。 『ドラえもん』の「天井うらの宇宙戦争」というエピソードでは「アカンベーダー」と言う悪役が登場してドラえもん達と戦っている。 『ドラえもん』的には平常運転 このエピソードは原作時点でアカンベーダー以外にもレイア姫もどきやストームトルーパーもどきが登場するなど、 モロにパロディを前面に押し出した話だったのだが、 わさドラ版でアニメ化した際にはどこからどう見てもライトセーバーな赤いレーザーの剣を持ってのび太が振るう電光丸と剣劇を繰り広げるという、 よりド直球なベイダー卿と化している。アカンだろ 余談だがこの電光丸、超高度なセンサーと自動運転装置によって握っているだけで剣が的確に動いて相手に絶対に勝てるというひみつ道具であり、 万全の状態なら劇場版ラスボスにすら勝利した実績すらある一方で、 その強さ故にしょっちゅう電池切れを起こしたり、対処不能な遠距離攻撃を喰らったりして無力化されたりすることが多いのだが、 なんとこのアカンベーダー、十分な余力を残した上で電光丸に正面から完勝するという快挙を成し遂げている。 アニメスタッフもダースベイダーへのリスペクトは根強い様子。 なお、タイトーのSTGにも『あっかんべぇだぁ~』という作品が存在するのだが、 こちらは自社の『スペースインベーダー』が元ネタなので無関係である。……多分。 この他、タツノコプロ製作の『スター・ウォーズ』と『ターザン』を足した2で割ったようなアニメ『OKAWARI-BOY スターザンS』には、 「ダース・ベーロー」というダース・ベイダーっぽい見た目のキャラが登場していた(ちゃっかりCVも大平透氏である)。 SDガンダムシリーズでは『スーパーGアームズ』にダース・ベイダーモチーフのベルガ・ギロス(元々ベイダー似)「ダースベルガ」がいる他、 『新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』の幻魔王バイスガンダムと魔竜剣士ゼロガンダムの関係がスカイウォーカー親子そのまんまである (ただし、こちらは寄生虫に取り付かれて洗脳されている)。 特撮作品『五星戦隊ダイレンジャー』においてもまんまの展開があったりする(しかも息子の危機に際し上司へ反逆する展開まで一緒)。 ディズニーの『トイ・ストーリー』のバズ・ライトイヤーと皇帝ザーグの関係も同様のネタだろう (なお『スター・ウォーズ』がディズニー版権になる前の作品である)。 ルーカス公認のパロディ映画『スペースボール』では「ダーク・ヘルメット」というキャラがベイダーポジションである。 公認パロディギャグ作品だけあってマスクを付けたままだと逆に窒息するなど本家ベイダー卿の威厳は皆無だが、 主人公ローンスターからすると彼の父親の兄の甥の従兄弟のルームメイトであるという因縁を持つ。要は赤の他人である MUGEN入りしているパロディキャラとしては、有井製作所のパチモンプラモ『宇宙ブラックロボ』の「ガルマイヤー総督」や、 海外製の格ゲー『Fight 'N' Jokes』の「Dirty Father」が存在する。 + 帝国のマーチまとめ アニメ版『あずまんが大王』のBGMを作曲した栗コーダーカルテットによるウクレレ・リコーダーアレンジ。 通称「やる気のないダース・ベイダーのテーマ」として有名。 やる気満々、というかノリノリのダース・ベイダーのテーマ やる気以前のダースベイダーのテーマ MUGENにおけるダース・ベイダー サンダーマスクやアーマージャック等の製作者であるgoogoo64氏製作の物が有名。 性能はぶっちぎりの狂キャラである。通常立ち状態からして食らい判定がかなり胡散臭く、 さらにダッシュ中や食らいモーション中に至っては足元にしか食らい判定が無くなる。 攻撃面も、火力こそ(狂キャラとしては)それほど高くないものの、 0F発生の打撃技をはじめとして一瞬で画面端まで届くビームや巨大ロボットの召喚、 画面内に長時間残る攻撃判定の塊である皇帝召喚や悪霊召喚、数百ヒットする突進技を持ち、 挙句の果てには威力こそ非常に低いが発生0F、ガード不能、全画面判定の通常技である「ブラックホールへの導き」などやりたい放題。 初見は確実に( ゚д゚)←になる事請け合いである。 どうしてこうなった。 ちなみに、これらの技は全て発動から技終了まで完全無敵である。当然、隙などというものは存在しない。 というか彼の攻撃は一部の特殊技を除いて全て食らい判定が存在しない。ちなみに、その特殊技は移動技である。 1ゲージ超必殺技として「メテオ」があり、自身の頭上から前方へと曲線を描きながら飛んでいく無数の光弾を発射する。 弾道はある程度制御可能。光弾はある程度拡散しながら飛んでいくので弾幕としての密度は高いが、 一発あたりの威力は低めなため、技の中では遠距離では大した脅威ではない(とはいっても、運が悪いと削りだけで3割持っていったりするが)。 ただし、密着状態でフルヒットするとよくて5割、最悪即死というとんでもない威力となる。 また、発生が非常に速い上に暗転もないため見切り辛く、ガードできても削りが凄まじく、 当然のように発動から技終了まで完全無敵という悪夢のような技である。 鳳凰天空舞氏によるAIも公開されている。 自ら積極的に攻めてくる事は少ないが、ブラックホールやライトセーバーで尽く相手の攻撃を潰し、 悪霊召喚や皇帝召喚で相手の動きを阻み、メテオやダースマインドで容赦なく削り殺してくるという、 不気味かつえげつないAIとなっている。 付け入る隙自体はない事もないので、腕に自信のある方は挑戦してみてはいかがだろうか。 参考動画 また、海外(ドイツらしい)の方が製作した『スター・ウォーズ』のコンプゲームもあるが、 リードミーに「ミニゲームに過ぎないので期待しすぎないでください」とある通り、 全キャラクター共通で、弱攻撃、強攻撃、ジャンプ攻撃の3つの攻撃しかない。 音声は全てカンフーマンのもの、というような簡素な作りになっている。 上記2体の他にDan Hollandsworth氏製作のベイダー卿も確認されている。 ベースは滅界覇王信長。モーションが割とまんまのせいか頻繁に二刀流になるのはご愛嬌 ライトセーバーを用いた攻撃の他、『EP6』で披露したライトセーバーを投げ付ける技や、 ガードしても異様に削られるTIEファイターを召喚する3ゲージ技を持つ。あと全体的に火力がおかしい。 AIも搭載されてはいるが、ゲージ技を絡めてゴッソリ体力を奪ったかと思えば突如棒立ちになったりと、動きに妙なムラがある。 なお、現在入手可能な物は音声ファイルが破損しており、終始無音という非常に寂しい事になってしまっている。 プレイヤー操作(1 26~) 出場大会 春の狂キャラタッグ大会 大乱闘!強以上際限無しトーナメント【強~神クラス】 普通の師範による小規模なリーグ 第4回遊撃祭 仁義なき戦い 桜田門の変 凍結 門番ぐらいまでランセル大会 削除済み 地上最強トーナメント 凶以下狂以上 改造も人力TASも無いなら…追加ルールしかないじゃない!大会 プレイヤー操作 水没&逆流withとっつき娘(mission84、Dan Hollandsworth氏製) *1 「何故肉体の損傷とフォースが関係しているのか?」というと、 『スター・ウォーズ』世界には生物の細胞内に共生しているミディ=クロリアンと呼ばれる知性を持った微生物が存在し、 体内に一定量以上のミディ=クロリアンが存在する共生者には我々にフォースとして知られている、 普遍的なエネルギー力場を感知する能力を与えると言われている。要はパラサイト・イヴ つまりフォースは一般的な超能力と違い意志の力そのものではないし、脳改造(例:サイボーグ001)とかでも手に入らない。 そのため、ジェダイ評議会はジェダイ候補を探す方法として、 ミディ=クロリアンの細胞あたりの数「ミディ=クロリアン値」を調べるための血液検査を行っており、 銀河帝国期にもジェダイ狩りの手段としてこの検査方法は引き継がれた。 アナキンはこのミディ=クロリアン値が歴史上で最も多かった人物であり、 その値は通常の人間が一つの細胞あたり2500以下なのに対し、アナキンは実に20,000を超えていたという。 肉体の損傷により大幅に目減りしたとはいえ、初期値が桁違いであるが故に、 彼は依然最強のシスとして君臨する事ができたのである……完全な肉体を備えた息子の登場するその日までは。 なお、アナキンのこの異常なミディ=クロリアン値の理由として彼が「ミディ=クロリアンによって創られた人間であった」という説も存在していた。 上記の通り、彼は母親の処女受胎という異常な出生をしており、そこに何の作為も無かったというのはむしろ不自然と言えよう。 実際にかつてダース・シディアス(銀河皇帝パルパティーン)の師匠であったダース・プレイガスが、 フォースによるミディ=クロリアンへの働きかけによって生命を創造する技術を研究しており、 それは人間すら創造できる可能性があったいう事実もあわせると、その疑惑はにわかに信憑性を帯びてくる。 ……が、当のプレイガスが弟子に殺害され、その弟子のシディアスも討たれ、さらに諸々の事情でこれらの設定が一旦保留にされた後では、 真相を確かめる術は無いと言っていい。 ちなみにシスの暗黒卿が弟子に殺害されるのは一般的な事であり、逆に言えば師匠を殺害しなければ一人前と見なされない。 そのためシディアスはいつか自分を超えたアナキンに殺されるなら本望とも思っていたようだが、 不完全な肉体と成ってしまったアナキンは自分を殺すに値しないと見なしたのか、それとも皇帝になった事で命が惜しくなったのかは不明だが、 サイボーグ化の際にはわざと粗悪な機械化で弱体化させている(既にクローン技術が発達しているので生体部品の移植も可能だったはず)。 しかもこの際、雨ざらしにして運んだり、麻酔なしどころか覚醒状態にして施術させている。 現在ではレジェンズ(非正史)扱いの作品だが、小説『暗黒卿ダース・ヴェイダー』では暗黒卿になりたてのアナキンが、 スーツの「お粗末なデザイン」と弱体化への苛立ちをシディアスにぶつけては宥められたり、閉所恐怖症の発作に何度も襲われたりと、 精神的に追い詰められて人間性をすり減らしていくいく姿が描かれている。 *2 余談だがこの二つのシーンはセバスチャン・ショー氏が演じているが、 2004年にでたデジタルリマスター版DVDでは、息子達を霊体として見守るシーンのみ、 新三部作でアナキン役だったヘイデン・クリステンセン氏に差し替えられている。 また、素顔を見せるシーンは流石にそのままだが、目と睫毛の色がCG合成でヘイデン氏と同じものになっている。 このセバスチャン氏演じるアナキンが拝めるのは劇場公開版のビデオか限定版の劇場公開版DVDのみである。 *3 しかし、主人公の名がアニキン・スターキラーで実のお父さんケイン・スターキラーと一緒に暮らしている初期稿の頃にも、 ケインを殺しに来る刺客としてダース・ベイダーは登場するため、最初から設定に合わせて命名された名かどうかは疑問が残る。
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登録日:2013/08/15 Thu 21 24 27 更新日:2024/04/19 Fri 00 51 20NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 STAR_WARS サミュエル・L・ジャクソン ジェダイ スター・ウォーズ ソーラ・バルク ダース・ヴェイダー ハゲ メイス・ウィンドゥ メイス百烈拳 ライトセーバー ヴァーパッド 玄田哲章 百烈パンチ 「パーティは終わりだ!」 【概要】 メイス・ウィンドゥはスター・ウォーズシリーズの登場人物。 映画では新3部作(エピソードⅠ、Ⅱ、Ⅲ)に登場する。 演:サミュエル・L・ジャクソン/日本語吹き替え:玄田哲章 演じたサミュエル氏はスター・ウォーズシリーズのファンであるらしく、 「ノーギャラでもいいからヨーダと共演させてくれ」と監督に頼みこんでメイス役を手に入れたという。 また、クローン・ウォーズの原語版でもメイスの声を担当している。 ●目次 【概要】 【人物】 【本編】『エピソード1/ファントム・メナス』 『エピソード2/クローンの攻撃』 『エピソード3/シスの復讐』 3Dアニメ『クローンウォーズ』 【レジェンズ】アニメ『スター・ウォーズ クローン大戦』 【人物】 「我々は交渉のため、人質になるつもりはない!」 共和国時代末期において「ジェダイ評議会の長(マスター・オブ・ジ・オーダー)」を務めていた、ジェダイ指折りの実力者(*1)。 ただ権限を実質的に行使して評議会をまとめていたのは同じく「ジェダイ評議会の長(マスター・オブ・ジ・オーダー)」であり、なおかつ「ジェダイ・オーダーの長(グランド・マスター)」でもあるヨーダであり、 メイスはヨーダにお伺いを立てる一評議員の立場に過ぎなかった(*2)。 とはいってもこうなっているのは重要な判断を下すのに優れ、かつ最重要な判断以外は基本的に現場判断に任せるヨーダの裁量を踏まえれば自然そうなるもので、別段不遇だったり本人もこれといった不満を抱いているわけではない。 実際、言葉よりも行動という性格であるという(*3)。 かつては、アナキン・スカイウォーカーに対しても、下記の能力によって彼がジェダイの予言にある「選ばれし者」であると直感したので、修行をつけることに賛成するなど、多少の柔軟性があった。 ライトセーバーの光刃はジェダイにしては異色の紫色であるが、その原因はライトセーバーのクリスタルにある。 普通のジェダイはライトセーバーを作るとき、自然のクリスタルを自分で採掘するが、 メイスが使うライトセーバーのクリスタルは友に友情の証としてもらったもので、そのクリスタルが紫だったためである。(*4) そのライトセイバーを使った戦闘能力は当時のジェダイでもトップクラスで、師のヨーダや先輩のドゥークーと肩を並べた。 特に、単純な剣術の腕前ならその二人をしのぎ、ジェダイ最強であったともいわれている。 しかし性格面では保守派……と言うよりも頑固で固陋な面があり、ドゥークーやクワイ=ガンの訴える共和国およびジェダイの腐敗とそれに対する改革を受け入れることはついにできなかった。 【本編】 『エピソード1/ファントム・メナス』 「予言にある“フォースにバランスをもたらす人物”……それがその少年なのか?」 ジェダイ評議会の大物議員として初登場。明らかに他のジェダイマスターとは雰囲気の違う大物として描かれていた。 クワイ=ガン・ジンが引き取ってきたアナキン・スカイウォーカーに対してフォース感応者のテストを行いその成績に括目し、 クワイ=ガンのいう「選ばれしもの」という意見にも無言で賛同したものの、掟があるとして修業をつけることには反対した。 もっとも、あくまで掟ではということで本心では賛成だったらしい。 一方、シスの復活に対してはクワイ=ガンの戦死まで懐疑的で、当初は「生き残っていたとしても我々が気づかぬはずがない」という、 後になって考えれば「傲慢ゆえに見えるものも見えなかったか」と言われても仕方のない発言をしている。 ちなみに、この当時40歳。 評議会に入ったのがいつかは資料によって変わるが、だいたい28~30歳ぐらいの時期らしい。 『エピソード2/クローンの攻撃』 「ジェダイに共和国を守る力はありませんぞ。我々は兵士ではないのです」 当初は評議会に残り、議会との折衝やオビ=ワン・ケノービたちの報告を受けていた。 ここ十数年で勃興していた分離主義運動に対しては、当初は「彼らが離れたいならそれでいいではないか。無理に引き留めることもない」と考えており、現にパルパティーン最高議長にも進言していたが、 その想像以上の進展と事態の急変により、自ら200人ものジェダイを率いて惑星ジオノーシスに出向き、独立星系連合との激戦に身を投じることになる。 そのアリーナの戦闘ではオビ=ワンさえ苦戦するベテランの賞金稼ぎジャンゴ・フェットを討ち取り、さすがの貫禄を見せつける。 しかしかつての同胞だったドゥークー伯爵の転向には全く気付いておらず、当初パドメ・アミダラが「自分を襲った暗殺者はドゥークーの差し金ではないか」といったのを慌てて否定している。 またアリーナの戦いも、最終的には彼が率いたジェダイ部隊は壊滅するという、苦い結果に終わっている。 『エピソード3/シスの復讐』 「あの若者には無理だ! 信用できない!!」 ドゥークーが死んでも終わらない戦争や、影は見えても姿は掴めぬシディアス卿の存在に翻弄され、精神的にだいぶ参っていたらしい。 また、パルパティーン最高議長の権力集中や、彼がアナキン・スカイウォーカーをジェダイ最高評議会に推薦したことに過剰なまでの嫌悪感を示しており、 他のマスターたちとの通信で「グリーヴァスを討ち取り戦争の流れが変わっても権力を手放さないならば、パルパティーンを追放してジェダイが元老院を掌握する」というクーデターまでやむを得ないと考えるようになっていった。 (なお、これはメイスだけの意見ではなく、キ=アディ=ムンディやヨーダすらも肯定していた) そんな折り、アナキンからパルパティーン最高議長こそがシスの暗黒卿ダース・シディアスであると伝えられる。 真実を知ったメイスは、去就に不安の残るアナキンに謹慎を命じたうえで、現在聖堂に残るジェダイから特に腕利きである三人、すなわちキット・フィストー、サシー・ティン、エージェン・コーラーの三名を伴い、自ら最高議長の逮捕、場合によっては殺害に赴いた。 「銀河共和国元老院の名において!! 議長あなたを逮捕する!!!」 対するパルパティーン最高議長、いやダース・シディアスもその本性を現し、同伴した同僚のマスター三人が立て続けに殺される。 そんななかメイスはひとり奮戦し、激闘の末にあともう少しで打ち破れそうなところまで追いつめた。 しかし、「無力に見えるよう演技をするパルパティーンを問答無用で斬殺」しようとした結果、 巧みに慈悲を乞うダース・シディアスの言葉によって冷静さを欠いたアナキン・スカイウォーカーに腕を切り落とされてしまったメイスは、その隙をダース・シディアスに突かれて渾身のフォースライトニングを浴び、コルサントの都市のなかへと吹き飛ばされてしまう。 この青い雷鳴のなか、メイス・ウィンドゥは静かに落命した。享年53歳。 このメイスたちによるパルパティーン暗殺未遂劇は、パルパティーンが彼らが来るのをフォースの中できっちり把握していたため、 (劇場版では割愛されたが)襲いかかる4人のジェダイマスターと、彼らの襲撃に怯える(演技をしながらジェダイマスターを虐殺する)パルパティーンの声を録音した音声記録として残されてしまい、ジェダイが共和国転覆を狙ったという確固たる証拠と扱われた。 これにより、世論は共和国の崩壊・解体とジェダイへの不信・抹殺へと決定的に傾いてしまう。 いわば、ジェダイの滅亡はメイスの敗北から始まったのである。 なお、当のシディアスは対決自体は真面目だったようだが、まだ戦えるなかで始めた命乞いは演技だったことが明かされている。 さらに、クローン戦争開始後ではアナキンへの不信を最も強調していたジェダイマスターでもある。 数々の応対や、パルパティーンがシス卿であることを報告したアナキンに「それが事実ならお前を信用する」などと発言していることからも窺える。 特にこの発言は、いわば最も慎重になるべき場面で「お前を全く信用していない」とアナキンに告白したに等しく、 アナキンに関する発言や行動には、慎重になり過ぎて肝心なところでむしろ軽率にすら見える、焦りや驕り、怖れに似た反応が目立つ。 また、上記の「問答無用で無力らしい人間を殺そうとした」様子も、実情から言えば正解なのだが、 かねてよりジェダイ不信を植え付けられていたアナキンにとって、パルパティーンの言うジェダイ陰謀論を肯定する現象と映ってしまった。 まあ、全部パルパティーンの長年の計略に誘導されていた結果だというのもあるけれど。 シディアスとフォースライトニングの押し合いをする以前と以後で言動のニュアンスが変わっているのも注目点。 剣術で勝った直後は余裕があったのか「逮捕する」と宣言していたが、稲妻を浴びて初めて暗黒面に触れたショックか「殺す」ほうに突如変わった。 アナキンからも「ジェダイの掟に反する」と止められたが、顔をぐちゃぐちゃに歪めながら斬りかかっており、この時点でメイスも暗黒面に呑まれつつあったようだ。 3Dアニメ『クローンウォーズ』 3Dアニメのクローンウォーズでは彼に対して懐疑的なSWファンが大量生産されている。 冤罪で指名手配される事となったアナキンの弟子アソーカ・タノを信用せずに結果的に彼女をジェダイから離反させる原因となったことが明らかになる。 この時はメイスだけでなく評議会全員が悪かったのだが、メイスは「またとない試練だったが、よく乗り越えた」とアソーカへの所業を試練という言葉で片付けてしまった。 メイスの発言でアソーカは一気に表情を変え、腕組みという拒絶反応を示したことからも、この発言の重大さが明確に描写されていると言える。 これ以外にもクローンウォーズではメイスのこの手の描写(ぶっちゃけ無能)がやたらと強調されており、色んな意味で賛否両論あるキャラとなった。 もっとも、これらの描写からメイスを裏切ったアナキンの心境が物凄く理解できるようになっており、 メタ的視点から鑑みると、当時のジェダイの傲慢さや硬直性を(本編でもその片鱗はあったとはいえ)後付けで補完するに当たり、 ジェダイの象徴として一手に引き受けさせられる立場にされてしまったキャラだともいえる。 また、当時の情勢を俯瞰すると「共和国を守ろうとする側」と「共和国を帝国に変えようとする側」の争いだったといえるが、 この場合メイスとヨーダは前者の総司令官であり、つまりはシディアスに完敗した「敗軍の将」であった。 ヨーダとメイスは指導者としての能力でシディアスに劣り、それゆえに敗れたのである。 それを考えると本人には気の毒ながら、敗北を招いた指導者として厳しい評価が下されるのはやむを得ないだろう。 無論悪い面ばかりでもなく、作品時系列的には精神的余裕がまだあった時期なので、メイス個人の良い人柄も垣間見える。 アナキンと軽い口調で談笑したり、ジャンゴ・フェットの面影を見出して物思いに耽ったり、といった彼なりの柔軟さも垣間見えるのだが…… 「彼らにいい刺激を与えたかったんですが」 「いい格好をしたかっただけだろ?」 「まさか! それが彼らにとって刺激になる! 生きた教訓です!」 「お前らしいな」 ジャー・ジャーに掻き回されて目を白黒させながらも、彼の騒がしさの底に不断の明るさを見出してほほ笑むシーンは、メイスにもジャー・ジャーにも重要なシーンだろう。 「勝つのは正しき者! だよね? マスターメイス!」 「! ……そうだ!」 ジャー・ジャーとメイスの会話、この問答の時、メイスはとても嬉しそうな表情をしていた。 なんやかんや言われている彼だが、平和と正義を愛しているジェダイであることには間違いないだろう。 だが、フォースの意志から見た正しき者は… EP3を見るととても悲しくもあり、皮肉が効いている台詞である事が分かる… 一方、ソーラ・バルクなど「メイスのライバル」が登場しなかったために、登場回数に見合わずメイス自身の戦闘シーンが少ないという事態も生じたり…… あってもドロイドなど雑兵相手やトラップがほとんどで、ドゥークーやグリーヴァスなどの実力者とは未交戦。唯一の大物相手となったマザー・タルジン戦も、メイスの交戦シーンは数秒で画面から見切れてしまった。 それでもライトサイドのフォースでは難しい生物(ジャージャー)を遠くまで吹っ飛ばしたり、多勢に無勢な中、平然と無双したりと強さの片鱗を見せつけてもいる。 「これぐらいなら他のジェダイでもできそうだなあ……」と言うシーンしか見られなかったのが返す返すも残念である。 【レジェンズ】 惑星ハルーン・コル出身で、幼い頃、まだ自分の名前さえも与えられてもいない頃に、故郷ハルーン・コルの危険なジャングルで両親を失い孤児となる。 やがてメイスは彼の属するゴーシュ(*5)の名前、ウィンドゥを与えられ、丁度生後6ヶ月のときにジェダイ・オーダーに引き渡された(*6)。 規律に厳しく冷静な判断を行うことで知られる。 強大な戦闘能力を持ちながら、言葉の対話の力を信じて話し合いを重んじる人柄。 元老院議会や議長のオフィスにも足繁く通い意思の疎通を図り、「政治」とジェダイ騎士団のパイプ役としても、その外交術を活かした。 ただフォースに仕えるために特定の対象に執着せず、教義に忠実で自制心の強いジェダイとして知られていたが、共和国は愛してしまっていた、とも評されている。 銀河共和国の影響の及ばないアウターリムは生物の負の側面で満ちた無法地帯であり、そんな闇を食い止めて、国民を千年に渡って守ってきた光こそ共和国である。 そうした考えゆえに、共和国の腐敗に対してもある程度目を瞑り、ただ惑星間の紛争を調停によって治めて、共和国の維持に専念してきた。 しかし、クローン戦争によって共和国が広範囲にわたって蝕まれ、共和国の人々が凄惨な目に遭い、盟友や弟子が暗黒面に呑まれていったその様を目の当たりにするうち、 この惨状の一因である共和国の腐敗を看過できなくなり、ジェダイによる一時的なクーデターさえも辞さない危険な思想に傾倒していってしまった。 (この場面ではオビ=ワンさえが内心で「彼はもうかつてのメイスではない」と絶望しかけていた) 戦争の闇に呑まれかけた人物の一人でもある。 彼を語る上で特徴となるのは二点。「『破砕点』を探る能力」と「ヴァーパッド」である。 フォースと一口にいっても、様々な恩恵を生物に与え、それは能力として発現する。 例えば、身体能力の強化や物質の浮遊など間接的干渉、未来予知、はるか彼方の事象や物体の探知、他の生物に幻覚を見せたり、強制的に新陳代謝を下げて死に追いやる。などである。 彼は中でも特殊な能力を持っており、フォースの中で、蜘蛛の巣のように絡み合う断層線、そしてそれを切り離し得る要所となる「破砕点」を見ることが出来る。 それらは過去や現在、未来につながる事象の因果関係や、対人間の繋がりの強さなどを示しており、 メイス自身がその意味を理解するには注意深い考察が必要だが、単純な敵の物理的弱点のみならず敵対勢力の心理的弱点などを見出す手助けになる。 当wiki的に分かり易く言えば、いわゆる点穴の類や探偵ゲームでのヒント機能に近く、チ=ノリ的な意味でも状況打開策を彼に授けてくれる。 一見便利なこの能力だが、全てを見通す力ではなく「完全には構造を把握できてない爆弾を、手探りで解体処理する作業」に近い。 そのため、一歩間違えると事態の悪化に拍車をかける博打要素がある。 作中においては「選ばれし者」であるアナキン・スカイウォーカーと疑惑の政治家パルパティーン議長が過度に深い交流を持っていることがこの能力で一層感じ取れたために、 この二人を切り離そうと強硬な方法に出てアナキンの反発が一層強まってしまったことがその一例として挙げられる。 もう一方の「ヴァーパッド」は、彼と友人のソーラ・バルクが編み出した新しい剣術である。 これはライトセーバーの7種類の型のうち、修得難度が最も高い7番目の「ジュヨー」を更に好戦的にしたもの。 戦闘を楽しむ心境に自分を追い込むことで、不規則で苛烈な連続攻撃を可能にする。 フォースは感情に起因し、更に自身の力に直結してしまうので、この「戦闘を楽しむ」という姿勢はそのまま暗黒面へと転げ落ちる危険性も孕んでいる。 このヴァーパッドを体得したジェダイはメイスの他にソーラ・バルク(共同開発者)、デパ・ビラバ(メイス自身のパダワン)、クインラン・ヴォス(ソーラが伝授)の三名がいたが、みな見事に暗黒面に取り込まれてしまった。 実質、危険視されながらも黙認された禁じ手に近い。 暗黒卿との戦いにおいて彼は自分の激憤を抑えきれず無抵抗(に見える)人間に手をかけようとしてしまったメイスもまた、ある意味ヴァーパッドの魔手から逃れることは出来なかったと言える。 アニメ『スター・ウォーズ クローン大戦』 メイス無双。それも半分ギャグに片足突っ込む勢いで。 惑星ダントゥインではライトセーバーを手放してしまう事態に陥ってしまうものの、フォースを駆使して周囲を取り囲むスーパーバトルドロイド軍団を薙ぎ払う。その後、残りのバトルドロイドを拳ひとつで粉砕する場面も見せている。 硬い装甲もなんのその、掌底・足払い・さらには百烈拳も繰り出し粉砕。さらには一体のバトルドロイドを分解した後、バラバラになった部品を石礫のように操って無数のバトルドロイドにぶつけて撃破した。 グリーヴァス率いる分離主義勢力がコルサントに急襲した際にはこれに応戦。 自身のジェダイスターファイター(もちろん紫色)を撃墜されても、敵のドロイドスターファイターを乗っ取ってカウボーイさながらに乗り回したりとやりたい放題。 終盤では、ターミネーターさながらにジェダイたち相手に無双や追跡を繰り広げたグリーヴァス将軍がライトセーバーを展開して戦闘態勢に入ったのに対し、フォース一発で腹を握りつぶしてグリーヴァスを戦闘続行不能状態に追い込んだ。 このアニメにてこれでもかとさんざん無双していたグリーヴァスを一発で追い込む実力はまさにジェダイ最強。 パルパティーン誘拐は阻止できなかったが、グリーヴァスがエピソード3で度々せき込んでいたのはこの時の損傷が原因とされていた。 追記・修正はジェダイマスターになってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 仮にアナキンが「パルパティーンはシス皇帝」ってオビワンに相談できたらどうなったんだろうな。オビワンはアナキンがそんなことを冗談でもいうわけないと信用してるし、パルパティーン追いつめても斬らないだろうし、オビワンが殺されたらアナキン激オコだろうし -- 名無しさん (2016-01-20 20 17 11) ↑多分オビ=ワンがいることでもう少し冷静な判断が下せたかも、結果的に議長の部屋に乗り込むことになってももう少し議論したりアナキンの心を落ち着かせようとするはず -- 名無しさん (2016-01-20 20 36 08) マジでアナキンと一騎討ちしてほしかった。あの終わり方はない -- 名無しさん (2016-01-20 20 46 34) パルパルがグリーヴァスの居場所をリークしたのはオビが派遣されるのを見越してたんだろうな。アナキンと評議会の間の不信感を煽ってたからアナキンがハブられるのも織り込み済みで -- 名無しさん (2016-01-27 21 02 31) スターウォーズ版エスカデである(両者とも旧来のシステムに囚われていた) -- 名無しさん (2016-02-06 14 32 31) アナキン視点なせいもあって色々悪い部分担当として描かれたからな(ヨーダにやらせるわけにもいかんし)まぁ一番悪いのは工作を重ねて追い詰めたパルパだけど -- 名無しさん (2016-02-07 18 06 19) 破砕点を読んでメイスのファンになってた少数派としては彼をジェダイの害悪担当にしたクローンウォーズが逆に嫌いになった。しかもそっちが正史で自分の思い入れある作品が非正史扱いなのが輪をかけて残念。まあエピソード3でアナキンを信用してない時点で、破砕点ラストの独白とは相当なズレがあるんだけども。ともあれメイスの別の一面を見てほしいので破砕点は一度読んでほしい。 -- 名無しさん (2016-03-18 10 37 26) 掟に忠実過ぎるんだろうな、で頭が堅い。もしかしたら本心は違ってたりするのかもしれんがポーカーフェイス過ぎて全くわからんからフォローもしにくい。例えばヨーダはアソーカ脱退の事件の際に時々思い悩むような表情になる時があったけどメイスはそれが一切ないから表情から察する事も出来ない -- 名無しさん (2016-03-21 16 28 38) コメント欄リセットしました -- 名無しさん (2016-09-08 04 26 13) バランス感覚に欠けるんだろう。やらねばならないことをする上で微妙に配慮が欠ける -- 名無しさん (2016-09-08 04 37 00) 一応クローンウォーズではアナキンとのコンビ回あったんだよね。実力面では彼なりにアナキンを認めていたように感じた。 -- 名無しさん (2016-11-08 10 49 24) 元々「自分たちの過ちを認めリビングフォースを受け入れるくらいには柔軟性のあったヨーダ。頑なにアナキンを認めようとしない典型的な頭コチコチのジェダイのメイス」ってのは映画の時点で描かれていたことではあったからねぇ。それをわかりやすくしたのがCWのアレだったんだろうけど、もうちょっとオブラートに包んでもよかった気もする -- 名無しさん (2016-12-06 10 53 32) アナキンの味方してやりたい 実は師匠や弟子と同じく根っこは結構アウトローなオビワンが話してると密かにストレスたまりそうな人って気がせんでもない。オビワン自身もアナキンの評価まあまあ厳しいけど(ただお兄ちゃん目線からだから愛情はあるが) -- 名無しさん (2016-12-06 11 55 21) 自分も破砕点で強面で正義感の塊のような頑固人間だけど実は周囲への愛情が深いメイスのファンだったからなぁ ケイナンをデパの弟子設定にしたのは破砕点を完全否定するためだったのかも 自分が教えた剣術が原因で、しかも自分の故郷で弟子が暗黒面に落ちてたらクローンウォーズみたいな態度とってないだろうし -- 名無しさん (2016-12-24 10 26 06) クローン大戦で多くを失い過ぎたことが、Ep3で頑なになり過ぎた原因なのかもしれないな -- 名無しさん (2016-12-24 10 43 35) 正直EP3まではこの人はこの人で好きだった。小説版のヴァーパッドの影響で暗黒面に近づき過ぎた故にシディアス卿の正体を感知できなかったことを悔やむシーンとか気に入ってた。しかし後付の正史ですっかりただの無能権力者に成り下がったな…そこはかなり残念だ。 -- 名無しさん (2017-01-14 19 35 20) モール同様に実は生きてましたとかならないだろうか -- 名無しさん (2017-01-14 20 44 05) ↑役者さんは生きてると思ってて、ルーカスに言ったら「別にそれでもいいんじゃない?」って返されたそうな -- 名無しさん (2017-01-30 07 53 02) 無能無能と言われているけど有能すぎて草 悪いところしか見ないのか -- 名無しさん (2017-05-09 21 47 10) 有能すぎるせいでかえって運が悪くなったと言えるな -- 名無しさん (2017-05-09 21 49 49) 能力はあった、あったからこそ背負い込みすぎておかしくなっていったって意味では人間臭いかな、正気を保つためにどんどん狂ってく、一種ヤク中のジレンマ -- 名無しさん (2017-05-09 21 58 17) 純粋なライトセイバーの実力ではシディアスより上でいいんだっけ? -- 名無しさん (2017-05-09 22 01 10) ↑ 不明。そもそも「マスター4人をあっさり殺した凶悪なシス」ではなく、「無力な老人を斬殺しようとするジェダイ」をアナキンに見せる必要がある。つまり「アナキンが来るまで最低1人は生かしておくのが必要条件。アナキンを揺さ振る為には、ジェダイの方が優勢な状況の方が尚良し」更に、シディアスの方はフォースの探知が使い放題な環境で、アナキンが来るまさにその時に剣戟戦が丁度良く終わっているから、シディアスの方が手加減して敢えて剣を破壊させた可能性も大 -- 名無しさん (2017-05-09 22 24 16) ぶっちゃけアナキンが若さと素養と境遇と諸々不安定過ぎてメイスたちがどう扱ってもシディアスの思惑から逃れられる気がしないのよね。 -- 名無しさん (2017-05-09 22 41 11) スノークの正体説が囁かれている -- 名無しさん (2017-05-13 16 56 53) 俳優さんの都合なんだろうけど、パルパも含めて殺陣がどうにももっさりしすぎて全然強そうに見えない……あれならまだモールやクワイ・ガンやドゥークーのほうが強そうというか、ヨーダ戦と比べるとあからさまにパルパが手を抜いたようにしか見えん…… -- 名無しさん (2017-06-02 21 31 21) ↑いや、アニメのクローン大戦とかはスゲー強いんだけどさ。B2バトルドロイドを北斗百裂拳で破壊しやがったし。 -- 名無しさん (2017-06-02 21 32 39) あのアクションはサムライジャックのゲンディ・タルタコフスキー監督ならではだよね。個人的にはそこらへんも追記したいけどどう表現したらいいかわからない… -- 名無しさん (2017-09-25 15 43 27) ↑2 型の違いかな 悪く言えば遊びのない地味な剣術だが、斬ることには特化してる型 ヨーダでも無理だったシディアスを追い詰めたのもこの戦い方によるものかも -- 名無しさん (2017-12-15 02 09 10) シディアスが手抜きに見えるのは、ヴァーパッドの高過ぎる攻撃性能と即座に隙を見抜ける破砕点の能力の為に、多少なれ隙を晒す必要のあるアタロがほぼ無意味であるためと思われる。と、いうか、アナキンを暗黒面に誘うためならそもそもよりによって一番強いメイスを残して置く理由が全くない。フォースライトニングもセイバーで完全に受け止められていたし。 -- 名無しさん (2018-03-06 20 13 57) ↑ 完全には受け止め切れてない上に、実際昔の設定でもあの4人はそんなに実力が離れてる訳でも無い後発のクローンウォーズ込なら、そもそも本気出せば二刀流、ないし予備持ってるから別に追い詰められても無い。メイスも梃子摺るタルジンでも、シディアスには歯が立たないという設定まで加わる -- 名無しさん (2018-03-07 00 26 08) その辺は相性問題もあるとは思うけど(オビワンはドゥークーに相性悪いけどアナキンは相性いい、みたいに) -- 名無しさん (2019-02-19 00 50 32) ↑2二刀流ってモール兄弟の時以外にあったっけ。 -- 名無しさん (2019-05-26 21 10 58) というか、この人一番古いデータだと28歳から評議会入りしてる。享年も53歳。組織の長の一人として、または人を導く立場としては若すぎたのかもしれない。 -- 名無しさん (2019-06-08 14 15 19) CWでもっと戦闘が見たかったな。CGなら人間の限界を無視してヴァーパッドの凄まじさを表現できたはずだし。 -- 名無しさん (2019-06-08 14 34 16) 登場人物が多すぎて仕方ないかもしれないが、もっといい使われ方をしても良かったと思えるキャラクター -- 名無しさん (2019-09-03 14 15 59) レジェンズだとメイスは「誰よりも真実に近い位置にいたが故に暗黒卿の駒とならざるを経なかった」キャラなのに、クローンウォーズでは単に「傲慢故に見えるものも見えていなかった」キャラに貶められたんだよな。酷いネガキャンレベルのキャラの歪曲だけど、最近ではそっちの解釈がファンにも浸透しているようで心底残念だ。 -- 名無しさん (2020-01-30 20 14 44) 監督「アカン、このままでは役者のモチベが保たん!何か手を打たねば・・・・・・す、好きな色のライトセイバー使っていいよ?」役者「マジ!?えっとねー、紫!」 -- 名無しさん (2020-01-30 20 23 34) 前線で戦うマスター・ウィンドゥ好き 頭の固い評議会ウィンドゥあんまり好きじゃない -- 名無しさん (2020-02-12 19 08 15) 結局解説されなかった「続三部作のフィン君は何故あそこまでフォースが使えるのか」の答えを「メイスの血がどこかに流れてる可能性」に求めていくとかいう発想があるとかないとか -- 名無しさん (2020-04-27 14 40 41) EP2公開時のインタビューで、演者のジャクソン氏はこう言った。「俺(メイス)がEP3で死ぬのは分かっているけど、ジョージには『無駄死にだけはさせないでくれ』と言ってある。俺は壮大な死に方を期待しているんだ。ドロイドに背中を撃たれてバタン、じゃつまらない。俺を殺すだけの力量のあるキャラにしか殺されたくないね。例えばベイダーとか」 -- 名無しさん (2020-08-28 00 03 49) アナキンとパルパティーンに倒される贅沢な退場ではあった -- 名無しさん (2020-08-28 00 11 58) 実際ヴェイダー誕生に繋がる重要なシーンで死んだよね。本人が望むような壮大さがあったかは別として -- 名無しさん (2020-09-15 01 29 31) EP9観た後でEP3を思い返すとあのシーン、パルパティーン仕留められる可能性が高かったんだな… -- 名無しさん (2020-09-15 01 55 25) 実写であんまり強そうに見えないのはそもそもヴァーパッドをどう表現すればいいのか分からんかったからではないかな。そもそもアタロ以外の演じ分けがされてるのって異質すぎるモールくらいだけど、メイスの場合はさらにオリジナルフォームなんて設定が入ってるせいでどうにもならんかったんだろう。 -- 名無しさん (2020-10-02 06 05 49) ps2ゲームのシスの復讐の対戦モードでことごとく相手から紫なんて趣味が悪いって罵倒される台詞があって笑った -- 名無しさん (2021-01-21 05 16 09) メイスのsage描写が多いのってCWのスタッフが彼の事が嫌いだからだと -- 名無しさん (2021-03-14 01 33 30) カートゥン版じゃ記事の通りメチャクチャで「お前なんでシディアスに負けたの?」レベルだしレジェンズで正解かもしれない -- 名無しさん (2021-05-02 13 08 08) アナキンが止めずにメイスがそのままパルを斬り殺してた場合、暗黒面に落ちたメイスが銀河皇帝になってしまったような気がする -- 名無しさん (2021-08-24 21 19 11) まあ、生徒指導担当の体育教師(上がりの教頭)なんて、嫌われてなんぼってところもあるしね -- 名無しさん (2022-02-13 12 41 04) ドラマオビワンで帝国軍の施設に保管されてる死体の一つがメイスっぽい見た目なんだが本人なんだろうか -- 名無しさん (2022-06-12 22 33 23) レジェンズはageすぎた設定に映画本編の描写がおいつていない。でもクローンウォーズはちょっとdisりすぎじゃない?って感じかなあ。「破砕点」みたいなメイスが見たかったな -- 名無しさん (2024-01-20 14 21 58) シディアスの剣技をまるで挑発するように避けるシーンはあーなるほど高揚感に身を任せてるわと思ったものだが -- 名無しさん (2024-04-19 00 51 20) 名前 コメント
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オビ=ワン・ケノービ 最後にしれっと最終禁断奥義を入れてんじゃねぇwww -- 名無しさん (2016-09-05 21 34 26) 実は劇中(アニメ含め)で青・緑・赤の三色のライトセーバーを使った事のある唯一の人物 -- 名無しさん (2016-09-05 21 56 01) ↑2ないなーと思ったらここかよw -- 名無しさん (2016-09-05 22 07 36) 正直、ライトセーバー戦では、アナキンよりも目立ってた気が。その分、例のネタもある訳だがw -- 名無しさん (2016-09-05 22 11 02) ステータスで言うとSはないけど全部の項目がAとかそう言うタイプ。けど味方と一緒に戦うと弱体化するのは何故なのか。 -- 名無しさん (2016-09-05 22 21 16) 防御関連はS以上だと思う。VSベイダーは映像技術上しょうがないけどクワイガンやドゥークーよりしょぼいのが悲しい。まあベイダーはずっと一線で戦い続けてて自分は隠居じゃしょうがないけど… -- 名無しさん (2016-09-05 23 29 52) エピⅣは互いにフォースの技術が洗練されているから下手な動きは読まれると後付け脳内妄想をすると納得する。でも漫画版みたいな激しいセイバー戦は見てみたいかも -- 名無しさん (2016-09-06 00 23 43) 地の利を得たぞ! -- 名無しさん (2016-09-06 01 09 05) 個人的なイメージではるがゲームのようなステータス表記したら攻撃C⁺防御SスタミナBメンタルBフォースA⁻で固有スキルカウンターAってなイメージ。 -- 名無しさん (2016-09-06 01 29 42) にわかのオレはオビ=ワンの強さが場面によってだいぶ違うなという疑問からフォースの型に相性があることを理解した -- 名無しさん (2016-09-06 12 19 32) it's over anakin!. i have the high ground! -- 名無しさん (2016-09-06 13 33 40) アレック・ギネスさんはオビワン演じたことが嫌いだったんだっけ?なんでだろう -- 名無しさん (2016-09-06 14 50 43) SWファンが大真面目にオビワンはダメ教師であるという論文書いていたのは笑った -- 名無しさん (2016-09-06 14 53 21) ↑↑SWファンの追っかけがひどくなり過ぎたのが原因。死神博士の天本さんも「いい歳して仮面ライダーに騒ぎ過ぎ」と無礼なファンに苦言をしている -- 名無しさん (2016-09-06 16 00 34) 模範的なジェダイってイメージのせいで弱く見られがちだよね。実際にはむちゃくちゃ強いんだけど。 -- 名無しさん (2016-09-06 16 43 10) この人がもっとアナキンの苦しみとか理解してればあんな事にはならなかったかも… -- 名無しさん (2016-09-06 16 52 05) ↑それは流石にアナキンに甘すぎだよ。この人は師と兄(父になるには若い)なんて無茶な役割をよく果たせてたほう -- 名無しさん (2016-09-06 16 55 44) アナキンに関しては自業自得と言えるが… まぁジェダイ評議会も問題があったしオビワンだけの責任とは言えない -- 名無しさん (2016-09-06 17 05 21) クローンウォーズでアソーカがジェダイ聖堂を去るとき、プロ・クーンに止められたけどオビ=ワンも後を追おうとしたんだよな。なんというか、あそこでプロ・クーンを振り切って追わない(追えない)ところでオビ=ワンの限界が見えたような気がする -- (2016-09-06 20 18 12) 良くも悪くもジェダイでありすぎた -- 名無しさん (2016-09-06 20 58 00) 模範的に振舞おうとしつつも、実際はかなりの型破りで現場主義者だよね。 -- 名無しさん (2016-09-06 21 32 51) 初めての弟子がアナキンってのがまず難易度高すぎると思う、オビ=ワンは寧ろよくやってると思う。EP2小説版によるとアナキンと一緒にいる時は意識して模範的なジェダイらしく振る舞ってた模様、クローン戦争中はそういうポーズは崩れてたが。 -- 名無しさん (2016-09-06 21 38 19) EP1のときには真面目な好青年という感じでアナキンの良き兄貴分になると思ってたけど、EP2以降では、確かにかなりの時間が流れてるだろうけど、しっかり師匠してるのには驚いた -- 名無しさん (2016-09-06 22 16 34) ダース・モールとかグリーヴァス将軍、ダース・ヴェイダー(EP3)とか格上相手にきっちり勝ちを収めて何故かドゥークー伯爵には負ける・・・。ダース・モールには殺されててもおかしくなかったけども。EP3ではかなり洗練されてる強さだったな。 -- 名無しさん (2016-09-06 22 21 19) ↑伯爵は師の師で、年季の差と、型の相性とか諸々の要素が重なって不利なんだよ。でも伯爵からみたオビ=ワンは「歴史上稀に見るソレスの使い手」「新しく弟子にするならアナキンよりオビ=ワン」と思うくらいには評価してる -- (2016-09-06 22 25 50) 他は兎も角グリーヴァスは格上って程では…勝ったり負けたり繰り返してるし同格か最終的に勝つ事からちょい劣るくらいのライバルだろう。いや、将軍分離主義勢力の中でもトップクラスに強いけどね。 -- 名無しさん (2016-09-06 22 32 52) ↑↑伯爵からすればアナキンは粗暴な若者、オビワンはジェダイの伝統を正しくおさめているうえに柔軟性もそれなりと理想的だからねえ。 -- 名無しさん (2016-09-06 23 01 20) 伯爵戦は二回ともぶら下がれる場所なかったのが敗因じゃないかな -- 名無しさん (2016-09-07 00 10 09) アナキンがパドメとイチャコラしてるの黙ってやったりとか、色々兄としても気を回してあげてはいたんだが…まあこれで師匠としてしっかりして、なおかつ父性愛も満たせってのはハードル高すぎだわ。アナキンにアソーカっていう弟子ができた時は心底嬉しそうだっただけにあの話は師弟全員が可哀想でしかたない。やはり直接アナキンを師事せんでもいいから、せめてみんなのお父さん的ポジションのクワイガンさえ生きていれば… -- 名無しさん (2016-09-09 03 03 26) ↑申し訳ない、編集と被って一度コメント消してしまった…orz -- 名無しさん (2016-09-09 03 09 27) もちろん進展しなかったけど、なんやかんやでレジェンドやアニメでラブロマンス手前な関係はちゃんとあったりする -- 名無しさん (2016-09-09 09 25 20) ↑↑↑つまり常にぶら下がり健康器を背負って戦えば無敵…!? -- 名無しさん (2016-09-09 11 41 50) ↑×2 結局死別してるけどね、しかも目の前で殺されるって形で。あれでダークサイドに堕ちないんだから凄いわこの人。 -- 名無しさん (2016-09-09 22 38 24) オビワンのメンタルって本当、凄いよね。弟同然に思っていた存在が暗黒面に落ちたり、仲間のほとんどを失ったり、帝国による支配の中で隠遁をよぎなくされたりと、彼自身がダークサイドに引きずり込まれてもおかしくない状況。そんな中でも、ひっそりと修行に励み、霊体化の秘術を身につけるんだもんなぁ。 -- 名無しさん (2016-09-09 22 55 55) パドメすら「信用ならない政治家」と見る辺り、ネゴシエーターとしては優秀だよな -- (2016-09-09 23 01 58) 結局評議会に振り回された感はある。割と持論と独断を重要視するんだが足並み乱しちゃいけないって常識感覚が良くも悪くも決定的な行動に出れない感じ -- 名無しさん (2016-09-13 03 13 17) 建前と現実の落し所というか妥協点の計算力が高すぎたのかもしれんね、自律と経験で磨くしかない能力だし、これはこれですごい力ではあるんだけど -- 名無しさん (2016-09-13 04 33 08) 記事の中でライトセーバー戦で目立った外傷を負っていないとあるけどエピソード2のドゥークー戦で腕着られて太腿刺されてるからセイバー戦で傷を負ってる。まぁ対ライトセーバー戦の達人であるドゥークー以外に切られてないって時点で凄いんだが。 -- 名無しさん (2016-09-13 21 00 58) ↑伯爵の型はブラスター相手が苦手になる位対ライトセーバー特化だもんな。 -- 名無しさん (2016-09-13 21 24 02) ドゥークはまあともかくとしても、フォースでふっ飛ばされることがそこそこに多い気がする。あと映画だとピンチも演出しないと面白くないからって理由もあるのか、セイバー落としたりする凡ミスが多い。ブラ=サガリっていうネタはその結果生まれたものだし -- 名無しさん (2016-09-13 21 36 23) ライトセイバーにこだわりがあるのに度々逃してしまうのは肝心なものは失ってしまう人生の現れなのか -- 名無しさん (2016-09-13 22 50 06) 反乱者たちを見ているとオビ=ワンの強さがよく分かる -- 名無しさん (2016-09-14 01 34 33) ↑5 ドゥークーに関しては師匠の師匠だし、経験値とか技術の引き出しの差もでかいような気もするがな -- 名無しさん (2016-09-14 04 53 38) 切られたわけではないんだがグリーヴァスとの戦いでは不意を突かれて殴られたり蹴られたり投げられたりと格闘戦では結構ダメージ貰ってたりする。グリーヴァスは素でフォースで強化したジェダイ並のパワーを持つ上に身体が戦艦の装甲に使われるような軽くて堅い金属で出来てるから打撃貰うだけで相当なダメージ受けるからダウンしかけた事も。因みにグリーヴァスには旗艦を二度沈められてたり、一度目は作戦上仕方なくだが二度目はグリーヴァスの艦隊に奇襲を受けて艦を捨てる羽目になってたりする。 -- 名無しさん (2016-09-14 20 45 55) ブラスターを「野蛮」と言いながらも、射撃も上手い -- (2016-09-14 21 44 35) 上手いと言うか、トップクラスじゃね?狙撃が得意な賞金稼ぎに化けるエピソードで動く的をブラスター使って狙撃してるけど百発百中だったし -- 名無しさん (2016-09-15 20 17 54) すでに書かれてるがジェダイランキング的なものを作ったとして、大体どの分野においてもベスト3には入っているというオールラウンダーなとこが強みかな。しかも1位が規格外なだけで、実際3番目だとしてもびっくりするくらいスゴイ。総合すると一番働けるジェダイがオビワン。ジェダイになれるなら是非ともマスターはこの人がいい -- 名無しさん (2016-10-27 16 32 36) 3は無理じゃね?5ならわかるが…例えば剣術だとトップにメイスとヨーダがくる、んで他にもキット・フィストー、シン・ドローリグ、アナキン・スカイウォーカー等剣術強いジェダイは数多くいる、その辺全部押しのけてオビワンが入れるかな。 -- 名無しさん (2016-11-02 20 43 44) メイスとアナキンはともかくヨーダとオビワン(エピソード3の時代)だとどっちが強いかはわからんぞ。ヨーダが圧倒してるのはフォースの強さだから。それくらいだからベスト3にも十分入る可能性ある -- 名無しさん (2016-11-02 22 54 29) ヨーダは剣術も強いんじゃないの?戦闘中身体能力をフォースで強化するのはヨーダに限らずジェダイ全員がしてるんだし。EP2で剣術でドゥークー圧倒してるしシディアスとも戦えてる。シディアス側にオビワンが行ってたら殺されてるらしいしオビワンより強いんじゃないかな。 -- 名無しさん (2016-12-12 20 35 26) オビ「ライトセーバー落とすなよ」アナキン「あんたがそれ言う?」 アナキン「辛抱が大事です」オビ「お前がそれ言うか」こんなやり取りしてた仲なのになぁ -- 名無しさん (2016-12-17 09 59 59) オビ=ワンはアソーカに関する一連の事については後で「私たち(評議会)は間違っていた」とアナキンに語ってはいるんだよな -- 名無しさん (2017-01-07 19 13 20) 収め所を心得てるって言えばいいけど、ある意味なぁなぁってか、犠牲は出ても波風でない所で収めちゃうのが悪い癖・・・・かもしれん、立場もあるしあれ以上求めるのも酷かもしれんけど -- 名無しさん (2017-01-07 19 36 42) ↑我儘に振る舞っていい程軽い立場じゃないからしゃあない。プロクーンですら謝罪はできても引き止められなかったんだし。 -- 名無しさん (2017-01-14 14 22 23) 反乱者たちで見せた剣技凄い良いね。あの一瞬のモールとのやり取りにオビワンがジェダイとして積み重ねた全てが凝縮されたように感じた -- 名無しさん (2017-03-21 13 14 10) スピンオフドラマが楽しみ -- 名無しさん (2019-12-22 13 03 16) 上から2番目:青・緑・赤の3色使ったことあるのはアナキン(ヴェイダー)もじゃない? -- 名無しさん (2019-12-22 15 40 24) 一門そろってぶっ壊れしかおらんのほんと草 -- 名無しさん (2020-01-11 19 42 43) カイロ・レンの本名「ベン・ソロ」は、ハンやレイアがベン・ケノービにあやかって名付けたんだろうか? -- 名無しさん (2020-01-11 21 30 15) ↑そうらしいよ -- 名無しさん (2020-05-17 01 52 11) コメント欄が長くなったので、コメント欄をログ化したいと考えています。 -- 名無しさん (2021-01-25 01 42 06) ログ化しました -- (名無しさん) 2021-12-08 19 37 48 IIIから10年でとんでもなく弱体化したな -- (名無しさん) 2022-06-05 15 04 23 オビ=ワンを「本当に苦労した人」と評するコメントがあったけど、言われてみれば「いよいよ積もり積もった永年の問題のツケを払わされる羽目になった旧共和国及び行き過ぎた保守主義に凝り固まった歪みが降りかかったジェダイ騎士団末期の世代かつ、師匠は数少ないジェダイ騎士団の問題点に気付ける先見の明の持ち主だったけどその結果ジェダイらしくない振る舞いに振り回される羽目になり、師匠の遺志を継いで至らぬ身ながら師が見込んだ少年を弟子に迎えてみれば素質を見る目は確かだったがとんでもない跳ねっ返りで最後は道を誤りやむを得ず自ら手にかける苦い決別、帝国の恐怖政治に辺境に身を潜め未来への希望を密かに見守り続けるしかできず、最期は大いなる宇宙の理との合一の境地に達し受け入れたものの皮肉にも決別でトドメをさせなかったことを境に銀河中の帝国の力と恐怖の象徴たる冷酷な暗黒騎士に成り果てた元弟子と相対することに」とか苦労人ってレベルじゃねえ人生だな…… -- (名無しさん) 2022-06-22 21 09 30 ↑2弱体化どころかさらに強くなってたね。ド・ジェムソ使うとは -- (名無しさん) 2022-06-23 19 35 51 オビとアナキンの子弟揃ってライトセーバーをポロポロ落とすから、ストラップ付けろみたいなこと書かれてたの見て流石に草だった -- (名無しさん) 2022-10-19 09 22 08 オビワンっていい意味でも悪い意味でもジェダイだよなぁ -- (名無しさん) 2023-03-24 18 24 45