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ばいばい(⌒ー⌒)ノ~~~ (* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪ (⌒∇⌒)ノ""マタネー!! ヾ(* - *)マタネー♪ -~)ノ~~ ジャネ マタネッ(^ー^)ノ~~Bye-Bye! マタネッ(*^-゚)/~Bye♪ see you again!(*^- )/~☆Bye-Bye♪ see you agein.....(/_・、)/~~ ☆⌒(*^-゚)ノ~♪see you again♪~ヾ(゚-^*)⌒☆ フリフリ ~~~ヽ(゚▽゚*)Ξ(*゚▽゚)ノ~~~ バイバーイ♪ ヾ(=・ω・=)o☆バイバイ☆ヾ(=・ω・=)o ヾ(* - *)ヾ(* - *)ヾ(* - *) バイバイ!! ヾ(*^▽^*)oヾ(*^▽^*)oヾ(*^▽^*)o バイバイ♪ ヾ(。・ω・。)ヾ(。・Д・。)ヾ(。・ρ・。)バイバイ♪ ヾ@(o・ェ・o)@ヾ@(o・ェ・o)@ヾ@(o・ェ・o)@バイバイ♪ ( )ノ~( )ノ~( )ノ~~バイバイーッ!! βyё βyё...φ(・ω・ ) (〃⌒ー⌒〃)ノ゛゛゛゛~~~~~バイバァ~イ バイバ~~~~~~~~~~~~~イヾ(´・ω・`)ノ" (^_^)/~~サヨナラ o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪ ヾ(◎m◎)サラバジャ ☆\( ^ ^)/~〃。. * ・ °☆バイバイ! (=^ー^)ノ彡☆゜・。・゜★バイバイ (;_;)/~~キット マタアイマショ (A◇;)ノ~~~ マタアオウネー ヾ(^_^) byebye!! ((w(^∇^)w))バイバーイ ・△・)ノ バイバイ ヾ( ´ー`)ノ~ばーい Bye ((ヾ( ^-^)ゞ Byeー♪ さ(・O・)よ(・。・) おなら(≧~≦)=3 ブーッ! バイバイノバーイ!!-=Ξヾ(ヾ(ヾ(ヾ(ヾ(ヾ(*´▽`)ツ サヨーナラー(_´Д`)ノ~~.。・ * ・゚`☆、。・ * ・゚`★* (。・ω・。)ノ~☆ ・ *; ・ * ・ * ・ *; ・ * バイバイ☆ バビブベボー ヾ(◎皿◎)→ バイバイキーン [ティッシュ] フキフキ・゚゚・。 A( ;д; )/~~~マタネ Bye♪(oT-T)尸~~※.。・ * ・゚`☆、。・ * ・゚`★* (><*)ノ~~~~~サヨナラ (T∇T)ノ~~フリフリ (;д;)ノ~ 。・゚゚・さよぉなりぃ~・゚゚・。 ヾ(*T▽T*)ヾ(*T▽T*)ヾ(*T▽T*) マタネーン!! (T∇T)ノ~(T-T)ノ~(T∇T)ノ~(T-T)ノ~ サヨーナラー オミオクリ( )ノ~~バイバイーッ!! ヾ(^_^)マタネー ☆~~ヾ^-^) マタネッ♪ ☆~~ヾ・ェ・)o尸~ マタネ~♪ (* - )ノ* ・・ *マタネー* ・・ * (^-^)ノ~~マタネー☆’.・*.・ ★’.・*.・ ☆’.・*.・ ★ ヾ(@^▽^@)ノ~~~~~~~~~マタネー (@゚▽゚@)ノ~~~マタネ-☆ ~~~ヾ(○゚▽゚○) マッタネーン♪ またね~~♪(*^-^)ノ~~ ヾ|* ̄ー ̄|* ̄∇ ̄|/"マタネー♪ ( ̄ー ̄)ノ~~マタネー☆’.・.・ ★’.・.・ ☆’.・.・ ★" マタネー!!.....((((((○゚ε゚○)ノ~~ |出口| マタネ♪ヾ(゚-^*)≡(((((((*゚-)ノ |EXIT| バイバイ♪(*・v・*)/☆.。.:*・゚☆.。. *・゚☆.。. *・゚☆.。. *・゚☆ マッタニャーーーン(*^ー^*)・ ・‥…・・・★ (*^ー^)ノ~~☆ .・*.マ. タ. ネ. ー・*. (^ー^*)ノ~~☆ ヾ(* 0 *)マ!!ヾ(* O *)タ!!ヾ(* 。 *)ネ!! バイバイッ♪ヾ(* ー )* ー )* ー )/" |家|/・x・)/・x・)バイバーイ♪ │出口│ヽ(^ ∇^* )ツ....... バイバーイ♪ [壁]_・)チラッ。。。。。。。゙(ノ・_・)ノスタスタッ。。。。。コケッ!ミ(o_ _)oヾ(*^▽゚) byebye! ヾ(* o *)ヾ(* ▽ *)ヾ(* ー *) /~ マタネッ!!ヾ☆Bye-Byeヾ☆ バイバイヾ(*゚ー゚)ノ~~~☆キラン♪☆~~~ヽ(^ー^*)ゝマタネッ!! Bye♪ ヾ( - *)ヾ(* ー *)ノ(* - ) /~ Bye♪ バイバイ♪ヽ(* ー )* ー )* ー )ノ~~ ヾ@(o・ェ・)Uo・ェ・)゚Θ゚)^・x・)ノ~~~ババ~イ♪ (*^o^*)/~ バイ (*^-^*)/~バイ (*^▽^*)/~ マタネッ♪ バヾ(* O *)イヾ(* ◇ *)バヾ(* □ *)ーヾ(* □ *)イヾ(* - *) ヾ(* ̄▽ ̄*)Byeヾ(* ̄▽ ̄*)Bye (=⌒ー⌒=)ノ~☆・゚ * ゚バイバイ゚ * ゚・☆ヾ(=⌒ー⌒=) (* ̄ー ̄*)/~~☆ .・.・ ★ .・.・ ☆ .・.・ ★"ばいばい バイバイ♪・ * ・゚★,。・ * ・゚☆(@ ̄∇ ̄@)ノ~~~ See♪ ヾ( - *)oヾ(* ー *)ノo(* - ) /~ You♪ マタネッ ☆ .*^”ヾ(0⌒∇⌒0)ゞ^*.; ☆ マタネッ マタネッ(* ̄ー ̄)ノ彡☆゚・。・゚★・。・。☆・゚・ Bye-Bye!! ゚☆。. * ゚★゚ *ヽ(⌒ー⌒)ノ * ゚★゚ *. ゚☆。 マタネッ ★☆。. * ・"゚★βyёヾ(⌒∇⌒)ノβyё★。. * ・"☆★ *.♪。★*・゚・Bye!(ノ* - )ノBye!・*.♪。・゚・。.☆.* バイチャ♪ヽ(*゚∇゚*)ノ~* ・ ゚☆ ~~~ヾ(* ▽ *)o マタネー♪ マタネー o(*'∇')ノ▽””フリフリ (o・・o)/~マタネェ Bye ((ヾ( ^-^)ゞ Byeー♪ バイバイ!ヾ(・◇・)ノ フリフリ ヾ(・д・。)マタネー♪ "(@´▽`@)ノ""" バイバーイ (( ヽ(o^ー゚)フリフリ (〃⌒∇⌒)ノ~~)) フリフリ♪ ジャヾ(´ω` = ´ω`)ノ ジャ ンジャネ~♪εε~~(ノ゚▽゚)ノ♪シュワッチ! ☆。. * ・ ゜ヽ( ´ー`)ノ まったね~♪ マタネ ( ̄┏Д┓ ̄)/~~ バイw(●⌒∇⌒●)wバイ ヾ(*^▽゚) byebye!! ^(*・。・)ノ~~~βyё βyё♪ ヾ(゚εÅ) βyё βyё☆彡 δ ё ё y o μ ∀ g ∂ i η!(*^- )/~☆βyё-βyё♪ (=^∇^)ノ”ばいび~♪・ * ・・ * ・・ * ・ o(* ̄ー ̄)〇グッ♪o(* ̄∇ ̄)ノバーイ♪ o(*゚ー゚)〇"グッ♪o(*゚▽゚)ノ"バーイ♪ ヾ(*T▽T*)またねぇぇ またネェ~(≧◇≦)/゙゙゙゙ヾ ヾ(;ω;)Byeヾ(;ω;)Bye ヾ(TωT)Byeヾ(TωT)Bye ばいばい(/_;)/◇"パタパタ (TωT)ノ~~~ バイバイ ~(mToT)/~~~ サラバジャー (^0^)/~~see you again! (_ _ ,)/~~~たっしゃでー・・・。 ワカレハツライガεミヾ(;´д`)o尸~~サヨーナラー ・・・・・・・・~~~ヽ(^◇^))))))))))))))サササッ ほな、さいなら! ┃竹林┃_●)ノ゛ ササっとさいなら~ (^サ^)(^ヨ^)(^ウ^)(^ナ^)(^ラ^) (*^o^*)サ(*^_^*)ヨ(*^O^*)ウ(*^_^*)ナ(*^O^*)ラ ・・・・・・・・~~~ヽ(^◇^))) ほな、さいなら! o( ̄∇ ̄o)グッ!!(∇ ̄ )クル( )クル(  ̄∇)クル(o ̄∇ ̄)ノバーイ @(o・ェ・)@ノ~ バイバイ ウキキ♪ バイバーイ♪ヽ@(o・ェ・o)@ノ▽~~~ ウキ♪ ネジネジ ゙"8-( ・Θ・)ノ~ ピヨピヨ バイバーイ (/_・、)/~~ バイバイ!(゚▽゚*)ノ~~ ヾ(=^▽^=)ノバイバァイ ヾ( ̄◇ ̄)ノ))バイバイ ヾ( ̄― ̄)ノ◇"バイプ~~ ヾ( ̄ー ̄)ノ◇"バイプ~~ フリフリヽ(・-・)ノ▽"バイバイ ジャッ(・_・ )ノ ジャッ(・_・)ノ ジャッ( ・_・)ノ ( ̄ー ̄)ノ◇"ハンカチフリフリバイバイ♪ (・_・)ノ▽"パンティフリフリバイバイ♪ ♪(・_・)ノ●-●ブラジャーフリフリバイバイ ♪(・_・)ノ凹"トランクスフリフリバイバイ (; ̄ゝ ̄)ノ~凹 トランクスクサクサバイバイ♪ (・_・)ノ◇"ハンカチフリフリバイバイ♪ (・_・)ノ∞"ブラジャフリフリバイバイ♪ (・_・)ノ~=■°クロキャミフリフリバイバイ♪ (・_・)ノ~┳"ティ-バックフリフリバイバイ♪ ♪(*・д・)ノ●-●ぶらじゃぁフリフリばいばい~! 川* - *川/~○-○~ ブラジャーフリフリバイバイ♪ (メ゚皿゚)ノ"▼▼サングラスフリフリバイバイ バイバーイ♪(*^▽^*)ノ凹”~~~~~トランクスフリフリー♪ トランクスフリフリー~♪~~~~凹ヾ(^∇^*)byebye!! バイバーイ♪~~“凹ヽ(*^∇^*)ノ凹”~~トランクスふりまくり♪ (≧д≦)ノ▽"パンティヌギヌギバイバーイ! (;~∀~)ノ~┳"Tバックふりふりばいばーーい♪ (。・~・。)ノ▽" オシメフリフリバブバブ♪ ヾ(´¬`)ノ~●~*バクダンフリフリバイバーイ Uo・ェ・oUノε==3"ホネッコフリフリバイバイ♪ @(o・ェ・o)@ノγ"バナナフリフリバイバイ♪ ( ̄(エ) ̄)ノ ゚*))) 彡"オサカナフリフリバイバイ♪ |・ェ・)@ |ェ・)@ |・)@ |ノj ))バナナフリフリドロンッ *パッ♪ ≡・ェ・≡ノ州" タテガミフリフリバイバイ♪ (=^・ェ・^=))ノ彡☆シッポフリフリバイバイ♪ (´∇`)ノω"タマキンブラブラバイバイ ( ̄y ̄)ノξ" ウンチフリフリバイバイ♪ ミ( ;)ノ_オエェ... さよオナラ♪(-^(|)<))))))♪むわ~ん♪()x_x)きゅぅ・・・ サヨォナラ o(∇ ̄;)≡3<((((ばふっ!!))))>) ̄y ̄)ノクッサー! サイナラ ~~~ヽ(`◇´;))))))) サササッ ( -。-)スゥーーー・・・ ( ゚口゚)さらば~ サヨーナラァ・・(oT-T)尸~~ ジャァナー (キ▼O▼)/~~~~ ~~-v(▼、▼メ)┌了八"∃!! サヨナラサンカク(/ー゚*)ノ▽" マタキテシカク(゚▽゚*)ノ□" バイバイ!!ヾ(・・*)……□。_(..*)OFF! (^-^)ノ~ジャネ。。。。。。。ロ_ρ゛(・・ ) プチン バイバイ!( ̄▽ ̄)ノ~~ □。_(-_-*)OFF \_ρ( ー *)オチッ .....(((* ー *)ノ~バイバイ \_ρ( - *)オチッ♪ε=ε=ε=(o ▽ )ノ~バイバイ □_ρ(∇≦*)ポチッ♪ε=ε=ε=ヘ(*≧∇)ノ~サラバジャ! □_ρ(ー`*)オチッ♪ε=ε=ε=ヽ(*´Д`)ノ~バイバイ バイバイヾ(・ω・ ).....ポチッ! □_ρ"(-ω-;) ア、再起動シチャッタ・・
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「対人の心得」的なもの By Kanon みなさんこんにちは。Kanonです。 今回は、「狩りもいいけど、LVも上がってきたし、対人戦もしてみたいな」というような方を対象に、対人戦の心得的なものを書こうと思います。 ここに書くことはごく基本的なことです。対人慣れしている方にとっては当たり前のことかと思いますのでご了承ください。 武器オプションを適切に選ぶ! 物理防御力を重視せよ! 対人で使えるペットと罠ペット POTを使いこなせ スタン解除は2秒以内! ★武器オプションを適切に選ぶ!★ 武器についてです。対人戦用に使用する武器は、狩用のものと違って、専用のものを使用したほうがよいということを多くの方はご存知かと思います。では、具体的にどんな武器を使用するといいのでしょうか。 全職について共通して重要なことは武器オプションの選び方です。狩りに適したオプションと対人に適したオプションが存在しますので、詳しく見ていきます。 <狩りに適したオプション> エドネの涙(冠、指輪)・・・こちらはHP、MP吸収オプションです。対MOBには与えるダメージが大きいため非常に有効ですが、対人の場合は吸収効果が期待できるほどのダメージを与えることが容易ではありませんので、このオプションの効果は微々たる物となってしまいます。 ロハの旗・・・これは、物理防御力、魔法防御力が増加する効果があります。狩では防御力が数百変わっただけで相当のダメージ軽減効果がありますが、対人戦では防御力数百アップというのは誤差の範囲内です。したがって、対人戦でダメージを軽減したいならこちらよりもマレアの香炉のほうが効果があります。 <対人に適したオプション> マレアの香炉・・・これは、実際に受ける最終的なダメージを軽減する効果があります。対人戦では大ダメージを被ることが多いので、ダメージ減少の効果は非常に意味のあるものとなります。 ロハの旗とマレアの香炉の違いの簡単なシミュレーション(クリックで開きます) ※面倒な方は読み飛ばしてもらって結構仮に自分の物理防御力が2000と仮定します(エドでそれくらいかな?)。そしてオプションが何もない状態で武器換算攻撃力10000の相手から殴られる場合を考えます。受けるダメージは(10000-2000)/2=4000となります。①ロハの旗25%の場合(洗練を使わないMaxの乗りで25%)自分の防御力は2000*1.25=2500となります。したがって、受けるダメージは(10000-2500)/2=3750となります。②マレアの香炉35%(洗練を使わないMaxの乗りで35%)の場合受けるダメージは(10000-2000)/2*0.65=2600となります。ロハの旗とマレアの香炉の効果は歴然ですね。※表記中の攻撃力、防御力はすべて武器、防具換算です。詳しくは→ステータス補正の正しい計算方法(攻撃力編) ロハの槍・・・防御はいいからとにかく火力を上げたいというときに選択するオプションです。ロハの槍の効果は武器の攻撃力に掛かってきますので(ステ依存ではないので)LVの高い武器を使えば使うほど大きくなります。 ロハの槍の効果のシミュレーション(クリックで開きます) ※面倒な方は読み飛ばしてもらって結構5次石弓に槍を20%乗せた場合とそうでない場合を考えましょう。5次石弓の基礎攻撃力は696です。槍を20%乗せることで攻撃力が696*0.2=139上がります。これは武器依存の攻撃力なのでステータス(敏捷)に換算すると139/0.75=185となります。(計算の詳細はステータス補正の正しい計算方法(攻撃力編)を参照ください。)バフなどによって変わりますのでなんともいえませんが、これは結構大きいですね。 以上は一般論であり、職によってもかなり状況が変わってきます。しかし、香炉の万能さは全職に共通なので、迷ったらとりあえず香炉という選択肢をお勧めします。 ★物理防御力を重視せよ!★ 次は防具についてです。対人戦(特にタウン戦)においては物理防御力が最重要となります。誤解している人も多いのではないかと思いますが、魔法防御力は全くいらないです。 なぜかといいますと、対人戦において魔法攻撃を主に使用する職はDEのウォーロックと、エルフ、知能DKのみであり、ウォーロックと知能DKについては絶滅危惧種のためほとんどガチで当たることはありませんし(2鯖でタウンに出てるウォーロックは2人くらい?知能DKは知ってる人で3人くらい・・・)、エルフについては、魔法攻撃は知能や精神依存のため、こちらの魔法防御力が高かろうが低かろうがほとんど関係ありません。その他のH,D,DK,HE,TEM,Gはすべて物理攻撃のため、物理防御力の高い防具こそが、対人用として優れています。 つまり、例えばクエエドをがんばってそろえるより、物理特化のエドを作ったほうが対人においては強くなれるわけです。 ★対人で使えるペットと罠ペット★ 対人戦で使えるペットについて考えましょう。数多くの種類のペットが居ますが、対人戦に特化させて考えると使えるペットは限られてきます。Kanonが考える、使えるペットを紹介します。 <使えるペット紹介> メイドたん・・・この子は万能です。いい仕事してくれます。うるさいけどwwLV3なら15%の確率で完全ブロック。瀕死になったらHPを9000回復してくれます。お金がないよって方はLV1のメイドたんでも結構いい仕事してくれますよ。ただしバグがあるので注意。(自分のHP+メイドたんの回復可能HP)以上のダメージを食らうと以降機能しなくなります。出しなおしましょう。 うにこん・・・メイドたんの上位版です。メイドたんよりも高いブロック率、HP回復量を期待できます。しかし、おまけ機能のバフ時間短縮は現在機能していません。ただ、すっごく高いのでHPが10000前後の人はメイドたんLV3で十分です。 ハニーベア・・・LV3でHPを30%アップさせてくれます。HPの少ない人(10000前後)はメイドたんまたはユニコーンのほうがいいですが、体力キャラの人はHPが30000とか行きますので、30%ってのはでかいですね。最近はライオンの登場であまり見なくなりましたが・・・ ホーリーライオン・・・King of the Petといっても過言ではないでしょう。LV3でHP40%増加、被クリダメ20%減、おまけに攻撃速度20%UPと来ています。体力職にも攻撃職にも大変ありがたい効果がギッシリ詰まってますね。クリ職の人もジャガーよりこちらのほうがダメージが高くなります。ただし、こちらも非常に高いです。お金のない方はメイドたん、熊あたりで我慢しときましょう。 <罠ペット紹介> モクダック及びスイートフェアリー・・・ステータスが上がります。スイートフェアリーLV3でALL30上がりますが、対人戦においてステータス30UPというのは誤差に等しいです。○○%アップだったらよかったんだけどね; やはり、攻撃力を上げたいならライオン、防御力を上げたいならメイドたん、うにこん、万能のライオンと、使い分けた方が賢明です。 その他のペット全部w・・・ジャガーとホークは職によっては使えないこともないですが、両方ともライオンに完敗します。その他のペットはそもそも対人戦に有利な効果がないので意味がないです。追記 ロイヤルドラゴン(ソフトカト)はギルマスやレンジャー、などはつかまらなくするために有効だが、それ以外の人はあまり意味がない・・かな。by シェルティー ★POTを使いこなせ★ 次にHP回復POTについてです。ROHANの中にはHPを回復するためのPOTがあるわけですが、大きく分けて違った種類のものが3種類存在します。 ①HPポーション(~~HPポーションと最後につくもの、~~霊薬と最後につくもの全部) ②秘薬(~~秘薬と最後につくもの) ③高級ポーション(説明に「高級ポーション」と書かれているもの。お菓子全般) この3種類です。それぞれのPOTは別のリキャストタイムが設けられていて、同時に使用することができます。ただし、スタンや麻痺中に使えるものは秘薬のみです。 高級ポーションは意外な盲点ですが、一番お手軽なものはアナザーワールドで購入できる「ひなあられ」です。少し値段は張りますが、課金バフを使用するのに比べたら安いものでしょう。以上のことを表にまとめました。 POT種類 ディレイタイム 使用可能状況 ①HPポーション、霊薬 20秒 通常状態でのみ使用可 ②秘薬 40秒 いつでも使用可(スタン、麻痺、睡眠等含む) ③高級ポーション(お菓子) 2秒のものと40秒のものが存在 通常状態でのみ使用可 ポーションを使うタイミングは正直慣れないと難しいです。実践あるのみ! ★スタン解除は2秒以内!★ 対人戦においてはスタンや麻痺といったスキルをまずはじめに掛ける(掛けられる)ことがほとんどです。そのまま例えばスタンタイムが終わるのを待っているのはナンセンスです。できるだけ早く解除し、こちらの攻撃ターンに持っていくことが勝利のコツです。 そのために、スタン(ルート)解除スキルはできるだけすぐに使えるような位置に配置しておきましょう。 名前 コメント
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連絡手段 メッセンジャー 多人数というよりは個別に会話するために便利なツール。 ヤフー、MSN、ICQなど多数のメッセンジャーツールが存在する。 ファイルの送受信や音声通信モードを備えるものもある。 IRC リアルタイムチャットツールの総称であり、各人がこのツールを使用し発言することで、 サーバーから各人へメッセージが送られる仕組み。 掲示板のようにサーバー側にログは残らないが、INしていた各人がログを作成する事は可能。 重要メッセージには音を鳴らしたり、ウインドウを点滅させるたり、 指定の文字をマクロ登録し、すばやくGvG用指示を出したり、 人工知能による自動会話や言葉に反応して指定のメッセージを自動で返答する事が可能。 ROクライアントとは別のアプリケーションであるため、ROフルスクリーンモード時には使用できない。 スカイプ 基本的には音声による会話ツール。文字入力会話も可能。 音声で通信することにより、文字入力よりすばやい連携が可能になる。 ギルドHP内の掲示板 上記ツールたちと違ってリアルタイムでの会話はできない、 そのため時間がかかっても良い内容の連絡に使われる。(GvG出欠簿、砦宝箱内容報告等) 共通装備 服/鎧(不凍鎧) アンフロ(マルクcを挿した鎧)/ドル(イビルドルイドcを挿した鎧)服・鎧 これがないとSGやジョークで凍らされ、まともに動けない。まずはここから揃えよう。 挿す鎧の候補は、S水鎧/S風鎧/S火鎧/Dローブ/V鎧など高級装備が使われることも多い。 SフォーマルスーツやSシルクローブなどで、まずマルクc挿しを1着用意するのが一般的。 ドルは石化無効があるものの、リカバリーや、ヒール/サンクでの回復が受けられないデメリットもあるので、2着目以降に。 盾 タラ盾(タラフロッグcを挿した盾) 人間型からのダメージを30%軽減できる。 GvGにおいてほとんどすべてのダメージを30%カット出来るのはかなり有効。 火/水/闇/聖属性を20%軽減出来るV盾に挿すのが望ましいが、まずはガード他の既成品から揃えるのもあり。 今はアヌビスが人気なため、持っている人も多い? 頭 ベレー/あれ 人間型からのダメージを10%軽減できる。 ただのベレーならものすごく安価。 昔はあれを被るか否かの選択を迫られたが、今は帽子で済むため、かなり恵まれていると言える。 MDEFが上がり、精錬することが出来る羽のベレーもオススメ。 上記の3つ(アンフロ鎧/タラ盾/ベレー)は、GvGの基本となる装備である。 GvGにおいての3種の神器と言っても過言ではないだろう。 お金があるなら、5%軽減出来てカードを挿すことができる、たれカプラシリーズもあり。 たれテーリング(AGI+2/人耐性5%)は携帯サイトのゲームで入手出来るため、安価で手に入れやすい。 挿すカードは、ナイトメアc(睡眠耐性)やマルドゥークc(沈黙耐性)がオススメ。職によって選ぼう。 肩 GvGにおいては、狩場での重要装備であるレイドリック肩は有効でなくなる場面もある。 レイドリックcの効果は、無属性攻撃への耐性を20%上げるというもののため、 阿修羅/ADSを除く攻撃の殆どが属性攻撃であるGvGでは、他の装備の方が有用になることもある。 いかにレイドcと言えど、対属性攻撃においては0%軽減になり、何もささっていないのと同じである。 特にHPの少ない後衛では、阿修羅やADSの対策をする前に、他の攻撃でやられてしまうケースも少なくない。 GvGでのダメージの大半はストームガストのため、マルスc(水属性への耐性30%UP)や、 魔法に加えて、SBrやDSや#にADSまでも軽減出来るノクシャスc(遠距離耐性10%/無属性耐性10%)なども候補になってくる。 Wizはサバイバルマントと杖のセットが一般的だが、後衛でSGでやられてしまう人は、こんな装備も試してみては? 靴 マーターc/グリーンペロスc挿し靴 HPを上げる効果のある装備が一般的。 転生職なら高価なものはD靴/バリアントシューズになるが、 ウールスカーフ+タイダルシューズのセットや、後衛はV靴などで繋ぐのもいい。 アクセサリー 遠距離耐性5%のあるアリゲーターcも職によってはありだが、 一番持っておきたいのはスモーキーc(ハイディング使用可能)挿しアクセだろう。 SGをハイドで回避、不利な状況では隠れて様子を見る、敵に攻撃されていてもタゲを一旦リセットできる、詠唱の早さ次第では阿修羅を回避する、など色んな使い方の出来るアクセである。 他のアクセを付ける必要がある場合でも、持ち替えして使えるようにしておきたい。 挿すアクセサリーの候補がない場合は、1%とはいえ耐性の上がる、スモールブックペンダントがいい。 サイトやルアフ、ディテクティングのない職は、サイトの使えるホロンc挿しアクセor電球のヘアバンド、ルアフの使えるサテライトヘアバンドなどを持っておくと、隠れた敵を炙り出すのに便利。 武器 武器は基本的に、スケルワーカーcを混ぜたヒドラc挿し武器が人間へのダメージを出すのにはベストになる。 しかし、ダメージを与えて倒すことだけが有効な戦法ではない。 GvGでの火力の大部分を占めるSGを止めるため、Wizへの沈黙/スタンで攻撃を無効化する。 敵の動きを乱すため、呪いで足を遅くしたり、混乱で足並みを狂わせる。 前衛やプリなどはINTが低いケースが多く、睡眠対策をしていないことが多いため、眠らせる。 石化対策のしていないキャラクターに、大地の弓やストーンカースで足止めする。 などなど、ダメージも大切になるが、状態異常を使って相手を惑わすことは重要な戦法の1つである。 特に眠りと凍結、スタンはGvGでは重要。 しかし、下記の武器の登場で、使用機会は昔ほどではなくなっている。 また、DEX=VIT型などのSTRがないチェイサーは、あえて未精錬のナイフにプランクトンcを挿し、0ダメージの飛び蹴りで相手を起こすことなく睡眠を撒くことが可能。 装備破壊武器 GvGにおいて、アンフロ鎧は生命線である。これがないと、少しSGが当たっただけで凍ってしまう。 GvGにおいて、武器は相手を倒すために絶対必要なものである。素手では殆どの行動が出来なくなってしまう。 WSのスキル「メルトダウン」を使わずとも、敵をそんな状態にすることが出来る武器がある。 メイルブレイカー/ソードブレイカー である。 今はくじによって大幅に値下げされ、手に入れやすい値段となっている。 敵のWiz地帯に行ってメルブレMB(マグナムブレイク。剣士系以外はマリンスフィアーc挿しアクセサリーが必要)。 射程内の敵にシールドブーメラン。 盗作スキルでの飛び蹴り(ティオアプチャギ)。 Sが付いていれば白連玉c(呪い)/メタルラc(沈黙)/サベージベベc(スタン)/マリナc(凍結)/ゴーレムc(武器が壊れない)などを挿す選択肢もあるが、 なくても十分有用な武器である。 杖や鈍器は壊れないものが多いため、メルブレMBが一般的となっている。 鎧破壊を無効化するV鎧があるため、大手に通用しないと思ってしまうかもしれないが、 重量280のV鎧を運用出来るのは、重量に余裕がある限られた職だけである。 コートには弱い。が、コートを長時間、すべての人にかけ続けるのは、色々な面から見て、ほぼ無理である。 スタン無効の組み合わせ 精錬値+5↑のダークバシリウム(スタラクタイトゴーレムc挿し)+V鎧 この装備を剣士/シーフ/商人系が装備すると、スタンへの耐性が100%になり、 例えVIT1だとしても、スクリームが響き渡る戦場でスタンすることがなくなる。 ただし、スタンしなくなったとは言え、低VitのままではSGやBBなどの他火力に弱いため、注意が必要。 廃装備 共通知識 RO基本プレイ知識 金銭事情 GvGギルド運営について
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――ふいに目が覚める。 目を開けてもその光景は真暗く、僅かに物体の輪郭を覗かせるだけだった。 手を動かせば、柔らかい掛け布団の感触が指先に滲む。 ああ、そうだ。ここは自分の育った場所ではないのだ。 ふと目尻に霞んだものが移るのに気付いて、目を拭った。 覚えていない夢の内容は、あの苦しいけれど優しい日々の事だったのだろうか。 私は夜が怖い。 あの時間を感じさせないいつも薄明るい場所と違って、外には夜がある。 その渇いた暗い大気が、いつか自分を呑むのでは無いかと恐ろしかった。 けれど。 寝返りをうつと、一番大事な人の背中がある。 寝顔を見れないのは残念だけれど、こうやって起きた時も必ずそこに居てくれる。 その温もりが、夜への恐怖から私を守ってくれる。 それはあの檻の中には無い優しさだった。 ――私が、こうやって滑らかに思考を動かせるようになったのは最近の事だ。 けれども唇は中々そう動いてくれない。もしかしたら何か「そう」されたのかとも思う。 ひどく、もどかしい。 自分がどれほどその背中を大切に想っているのか、伝える事が出来ない。 その事が、苦しいくらい私のちっぽけな心を握り締めた。 そっと、その真白い髪に触れる。 「レオ」 これだけ光のない空間だと、私の髪と彼の髪は、とても似て見える。 「……大好き、だよ」 きっと、聞かれてすらいない言葉。 けれども私は満足をして、また目を閉じた。
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246 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 12 10 ID K43y8ILg 飛鳥が監禁(?)されている時同じくして、別のところではある少女が追われていた。 「はぁ…はぁ…」 「いたぞ!森に逃げ込むつもりだぞ!」 「ばかめ!森には対侵入者用のトラップが山ほどある。袋の鼠だ!」 少女は必死に走っていた。捕まればまた実験道具にされる。そのことへの恐怖心だけが少女の足を動かしていた。 「もう……だめ…。」 一本の木に身を委ね、へたりと座り込む。が、追っ手はすぐそこまで来ていた。 「見つけたぞ!囲め!」 「なんとしても逃がすな!なんなら足の一本や二本、折っても構わん!」 少女の恐れは最高潮に達した。そのとき、森は光……いや、夜の闇より暗い、闇色の光に包まれた。 男たちの断末魔が森にこだまする。あとに残されたのはただ一本だけの木と、少女だけだった。 「…行かなきゃ。"アスカ"のもとへ…。」 少女は、再びゆっくりと歩みだした。 247 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 12 57 ID K43y8ILg ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ ところかわってここは結意の自宅。 結局俺は朝まで結意と致しまくってた。…むしろ結意に一方的に搾り取られたようなもんだが。 「…うーん、今何時だぁ?」 「えっと…9時47分だよ。」 「はぁ…遅刻か。おい結意、今からでも学校行くぞ。」 「あっ、ちょっ、待って!」 「なんだ。」 「…立てないの。おなかに力はいんないのぉ…。」 ベッドにちょこんと座り込んでそう答える結意…またか。まてよ、これは好都合かもしれない。今の結意は自力では家から出ることすらできないだろう。 そうなると必然的に今日は自主休講、つまりサボらざるを得ない。ならば、俺だけ学校に行くふりして自宅に帰れる! 「…とか考えてるんじゃないよね?」 「なっ!?」 「言ったよね?飛鳥くんのことならなんでも分かるんだよ?あの女のところに行ったら………からね。」 最後の方がよく聞き取れなかったが…はっきりしない分逆に怖い。 でも、結意はなにをそんなに明日香のことを邪険にするのだろうか? 明日香はあくまで妹。だけど結意はもう恋人も同然だ。…さすがに妊娠してもおかしくないくらいシたのはまずったけど。避妊もしなかったし…。 何が言いたいのかというと、今さら俺は結意から離れる気はない。それはあいつだって分かってるはずだ。 だから取り越し苦労だってことをなんとか教えてやりたいわけだが…さて、どうしたものか。とりあえず…… 「結意……」 「なに…んっ」 キスをしてみた。ちなみに深い方。軽く舌を動かしたのち、唇を離してさらに追い討ちのひと言をかける。 「…愛してるよ、結意。」 あ…落ちた。うん、安らかな寝顔だ。こうしてれば可愛いんだよなぁ。っと、見惚れてる場合じゃない。 俺はそのまま結意の手足を、昨日俺を捕縛していた縄で固定し、猿ぐつわを噛ませた。よし…これなら心配ないだろう。 248 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 14 00 ID K43y8ILg 「…ん?んん―――!ん―――!!」 「って、はやっ!」 間一髪。結意のやつ…もう目を覚ましやがった。なにやら必死にもがいて涙目で俺を必死ににらみつけてる。たしかこういうときは…… 「…結意。このままおとなしく待ってられたら、 ご ほ う び あげるからな?」 「……?――!―!」 うんうんと犬のように首を縦にふる結意。…変態め。 そんなこんなでようやく結意の家から脱出できた俺はその足で自宅に向かった。 携帯は粉々だし…結局昨日は帰れなかったからなぁ…。明日香のやつ、俺がいなくて寂しがってるかもな。 そんなことを考えてるうちに、あっという間にに自宅に着いた。徒歩5、6分てとこか…やっぱ近いな。 がちゃりと鍵をあけ、中に入る。 「ただいまー。明日香、いるか?」 …返事はない。寝てるのか。明日香も遅刻か………な!? ふと、リビングに目をやってみる。そこは、悲惨な状態になっていた。 床には料理と砕けた皿が散らばっていた。さらに、カーテンはぼろぼろに切り刻まれている。電話の子機も真っ二つにへし折れていた。 まず俺が真っ先に疑ったのは強盗の可能性。…だが、財布や通帳は無事だ。じゃあいったい…? 明日香のことが心配になった。俺は慌てて二階へと駆け上がり、明日香の部屋に向かう。 扉を開け放つ。明日香は部屋の中にいた。だが…様子がおかしい。俺はそっと近づいて、声をかけてみた 249 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 14 37 ID K43y8ILg 「明日香………?」 「あ…おにいちゃん?」 明日香は俺の姿を視認するや否や、はじけるように飛びかかってきた。自然と、俺たちの体は重力の法則にしたがって床に倒れこむ形になる。 そのまま明日香は俺の胸元に顔をうずめ、荒く呼吸をしている。 「はー、はー…おにいちゃん…さびしかったよぉ……昨日帰ってくるって言ったじゃない…。ねぇ…なんでよぉ…なんで私を独りにするの…?」 「…ごめんな、明日香。もう大丈夫だから、な?」 涙ながらにそう訴える明日香に対し俺は、ありきたりな慰めの言葉しかかけられなかった。 が、明日香は…… 「あは…おにいちゃんの匂いだぁ……いい匂い…」 まるで昨日の結意のようなことを口走った。思わず、肩をつかんで距離をとろうとしたが、がっちりと抱きついて離さない。 その息遣いも、言動も、上気した表情も、結意そのものだった。いや…これは、俺に対して向けられたある共通の生理的反応……すなわち欲情。 「すーはーすーはー……もうだめ、我慢できない…。」 「明日香、やめるんだ!」 が、明日香はとどまるどころか俺のズボンのファスナーに手をかけ始めた。…もう、明日香が何をしようとしているのかは容易に予測できた。 「やめろ!俺たちは兄妹だぞ!」 「もう遅いよ……お兄ちゃん。お兄ちゃんが寝てる間にもう何度も何度もこうしてたんだよ?気づかなかった?」 「え…?うそだろ……それじゃあお前は…っ!」 250 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 15 19 ID K43y8ILg とうとう俺のモノをほおばりだした。獣のように一心不乱にしゃぶりついている。明日香はそれこそ子供のような体つきだ。払おうと思えばそれは簡単だ。 だが今の明日香からは不思議とオーラが漂っているようだ。あくまで感覚的なものであり、実際に見えるわけでもないのだが…そのオーラが俺にそれをさせない。 今の俺にできることといえば明日香に言葉で訴えることだけだった。 「…頼む、やめてくれ!お前は俺の妹なんだ!汚したくないんだ!」 「いいんだよ?私、お兄ちゃんにならどんなに汚されたっていいの。むしろ、いっぱいお兄ちゃんに汚されて、お兄ちゃんだけのものになりたいの…。だから…」 「……っ!!」 俺はついに限界を迎えた。明日香の口内を迸りの受け皿のようにしてしまった。明日香は、口いっぱいに放出された精液を余すことなく飲み干した。 それだけにとどまらず、俺のモノを舌できれいにせんと精液をなめとりだした。 「ぴちゃ…ぺろ…おいしぃ……お兄ちゃんの味だぁ…。」 「あす…か…何でこんなことを?」 「だって、私お兄ちゃんが好きだもの。いつもずっとお兄ちゃんのそばにいて、ごはん作ってお洗濯して、せーよくしょりだってしてあげたいの。 なのに…どうして?お兄ちゃんがいなくて私、気が狂いそうだったんだよ?もうどうしたらいいかわかんなくて、死んじゃおうとすら思ったの。 それなのに、お兄ちゃんは他の女と一緒で…私、お兄ちゃんに捨てられちゃったの?ねぇ…答えてよ。」 だが、何も言えなかった。今まで明日香が俺をそういう目で見ていたことなんて露ほども知らなかった。 それに、俺たちは血のつながった兄妹だ。俺には明日香を受け入れることはできない。 「……ごめんな、明日香。俺はお前の気持ちには応えられない。」 「なんで?私が妹だから?子供みたいな体で満足できないから?」 「そうじゃない…俺はお前が何より大事だ。お前が好きだよ。 でも、俺にとっては今まで一緒に過ごしてきた大事な家族なんだ。だからこそ、こんな風に汚したくないんだ。」 「…いやぁ!そんなの聞きたくない!私にはお兄ちゃんがすべてなの!…そんなこといわないで…お願い……。」 最後のほうは消え入りそうなほどか細い声だった。それだけで俺が明日香にとってどんなに残酷なことを言ってるのかがよくわかる。 だから、せめて…… 251 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 16 15 ID K43y8ILg 「お兄ちゃん……んっ…」 ちゅぱ……ぴちゃ……ちゅ… 「……ぷは…ごめんな明日香。俺には、ここまでしかしてやれない。」 「……あっ…あぁぁぁん…ふぁぁぁん…ぐすっ…」 大粒の涙を流す明日香。俺は、今にも壊れてしまいそうなくらい細いその肩を抱いてやることしかできなかった。 それから数時間後、なんとか明日香をなだめた俺は部屋の片付けをしていた。 …正直、複雑な心境だ。このまま明日香と二人で今までどおりやっていける自信がない。 いっそ、俺がいなくなれば……だめだ。それこそ明日香が発狂するかもしれない。 自惚れか、はたまた考えすぎかもしれないが…そう思えて仕方がないんだ。 俺は明日香とはひとつになれない。でも、明日香を失いたくない。誰か…教えてくれよ。 「ほんと、どうすればいいんだよ……?」
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大切なものを喪う悲しみ(中編) ◆hqLsjDR84w ■ やっと目的地に到着したか。 本調子ならばこんなに時間はかからなかったのだが、放送前に着いただけマシか。 哮天犬から降りて、義手の具合を確かめる。……やはり、普段と変わりなく動く。 それだけ確認して、哮天犬を腰紐の結び目に収納し、探知機をPDAに戻す。 探知機に映し出されていた光点の数は、五つ。 そして差こそあれど、その全てからなかなか強いにおいがする。 身体の修復を優先していたが、この場にいるのだったら仕方がない。 全員と戦い、俺の力を確かめるまで。 右腕にカセットを差し込み、近接戦闘用武器に変形させる。 そして、そのままにおいのする場所から少しズレた場所を殴り付ける。 不意打ちで相手を瓦礫に押し潰させて勝利など、つまらなすぎる。 右腕はいらん傷がついても困るので、この場に放置。 眼前に空いた風穴に飛び込み、修理工場内へと潜入。 すぐさま、金の鎧を纏った男が押しかけてきた。 思わず、嘆息してしまった。 修理工場内にいた五人は、全員が全員それなりに強者ではあったが―― 「貴様、かなり強いな?」 この男は、その中でも強い部類に入る。 M.W.S.をスペルブレードに変化させて斬り掛ると、男は持っていた剣で俺の攻撃を受け止めた。 やはり、俺の目に狂いはない。 俺の強さを証明する為、死んでもらう。 ■ 凱に遅れること、一分弱。 他の四人も、ナタクの侵入した部屋に辿り着いた。 しかし、その頃には既に開戦済み。 お世辞にも戦場向きとは言えない室内で、両者とも剣を得物に拮抗した勝負を繰り広げていた。 その熾烈さは、部屋の狭さと相まって他者の参入を許さなかった。 ナタクとは違って、最初は建物自体に危害が加わるのを躊躇していた凱だったが、すぐさま考えを改めた。 目の前の男は、周囲を気にしていて勝ちをもぎ取れるような相手ではない。 凱もそう判断を下した結果、凄まじい勢いで室内の備品は破壊されていった。 ナタク、M.W.S.を装着した左腕を大きく振りかぶって唐竹割り。 軽く右に踏んだサイドステップで、凱は回避。そのまま左手だけでグランドリオンを振り抜く。 迫り来るグランドリオンの刃を、M.W.S.のボックス部で受けるナタク。 狙い通りの結果に微笑を浮かべ、凱はグランドリオンに力を込める。 グランドリオンとM.W.S.の接触した箇所を支点とし、弾き飛ぶようにナタクから距離を取る凱。 仕掛けた凱は華麗に着地してみせるが、ナタクは体勢を崩してしまう。 その隙を逃さないと、凱はグランドリオンを両手で構え直して床を蹴る。 こうなってしまえば、凱の勝利は確定的に見えたが―― 「凱、離れろ!」 加速していく凱にかけられたのは、焦りが含まれた風見の声。 その意図を理解出来ないながらも、風見が考えなしに無駄な発言はしないだろうと、凱は急遽横っ飛びすることで方向転換する。 直後、凱が先ほどまでいた場所を数多の銃弾が貫いた。 凱の背筋に、氷塊が走り抜ける。 ナタクは機関銃へと変化した右腕をまじまじと見つめる。 「思うだけで変換できれば、なお戦闘向きなのだがな」 そう呟いてから、ナタクは凱へと銃口を向ける。 グランドリオンを握る力を強くする凱であるが、数秒の射撃で易々と壁を風穴とした威力にはたじろぎを禁じ得ない。 全弾回避しての攻撃は、考えるまでも不可。 あの連射性、避けたところで隙は生まれない。回避する暇があるのなら接近すべき。 被害を無視して接近、そのまま一気に攻撃するしかない。 決意を固めるも、凱の心から不安が消えない。 あの威力の弾丸を受け続けて、肉体が勢いを保てるのだろうか―― 風見は銃弾が放たれる前に割って入ろうとするものの、変身せずに銃弾を受ければ致命傷を負ってしまう。 かといって変身してしまえば、ナタクが気付かないはずがない。 警戒したナタクが、攻撃対象をこちらに変更されてしまったなら―― 風見自身はダメージは負うだろうが、改造人間の耐久力で耐え切れる。ナタクも、凱が一太刀の下に切り捨てるだろう。 しかし流れ弾が、近くにいる三人に当たる可能性が大きい。 ドラスはともかくとして、治療中のゼロとチンクがマシンガンアームの弾丸を受けてしまえば―― 意図せず、風見は歯を軋ませた。 いてもたってもいられずに前に出ようとするドラスを、ゼロが静止する。 渾身の一撃で風見に重症を負わせられないようでは、横槍を入れたところで足手纏いになるだけだ。 そう言われてしまえば、ドラスには何も言えなかった。 この言葉は、ドラスにだけ言った言葉ではない。 もはや階段を登るだけのことで左膝を激痛が走るゼロ自身にも、向けられたものである。 いつでも包帯を切り裂いて戦線に出る準備は完了しているとはいえ、その場合は左膝未修復のままの戦闘になる。 足手纏いは自分だけではないなと、ゼロは胸中で自嘲気味に呟いた。 ――そして、今にも銃弾が吐き出されようという時。 「何?」 二本のスプーンがドアの前で群がる三人をすり抜けるように、ナタクの眼前まで飛来する。 「――IS発動、ランブルデトネイター」 警戒するナタクをよそに、歌うように紡がれたチンクの言葉とともにスプーンが炸裂した。 「お前がコーヒーを用意したのが、吉となったな。無駄にナイフを消費せずにすんだ」 風見に声をかけるチンクの顔には、笑みが浮かんでいた。 どうだ、ちゃんと見ていたか? まるでそう語りかけているようで、風見は思わず苦笑した。 「チンクさん、すごいじゃあないか! 助かったぜ!」 「ふん、お前達があんなヤツに苦戦するとはな」 部屋から出てくる凱。 五人は、既に勝利を確信していた。 しかし、すぐにその余裕は崩壊することになる。 「消えた、だと……?」 誰かの口から漏れた言葉。 そう、少しずつ爆煙が薄くなり視界が明瞭になっているというのに、爆心地にいるべきナタクの姿が見えないのである。 「そんなバカな!」 静止も聞かず、ナタクのいた場所へと走っていくチンク。 そして―― 「――ッ!?」 声にならない声を漏らして、チンクまでも消えてしまった。 何とも言えぬ焦燥に駆られながらも、残された四人はその場に待機し――答えを知る。 それは、あまりにも簡単な思い違いであった。 ナタクも、チンクも、消えてしまったワケではない。 『落ちた』のである。 おそらくナタクは、チンクのISが発動する瞬間に目の前のスプーンの異変に気付いた。 すぐさま床に穴を開けて、落下することで爆発の直撃を避けたのだろう。 四者ともそこまで予想してから、気付いた。 ナタクとチンクが、二人とも同じ穴に落ちたのならば―― 「チンクお姉ちゃんが、危ない!」 思考が行き着いた途端に、床に空いた穴へと飛び込んでいくドラス。 仮面ライダーV3へと変身を終えた風見、凱、ゼロの順で、残った三人もドラスに続いた。 ◇ ◇ ◇ 「今の爆発は貴様だな」 自分が落下したのだとやっと気付いたチンクに浴びせられたのは、ぶっきらぼうな言葉だった。 チンクは敵意を剥き出しにして声の主を睨みつけるも、ナタクがその程度では動じるワケがない。 マシンガンアームを通常の状態へと転換させて、ナタクはM.W.S.を装着した左腕をチンクに向ける。 「くッ!」 ナタクから距離を取って、ナタクにスプーンを投擲するチンク。 またしても、数は二。 しかしそのスプーンは、M.W.S.より撃ち出されたビームランチャーによって粉砕。 接触の瞬間に爆破させるも、ビームランチャーの破壊力の方が上らしく、幾分細くなったが光弾は確かにチンクを追いかけてくる。 防御障壁を張ることで何とか光弾を防ぎきるが、防御障壁も霧散してしまう。 (ISで僅かとはいえ弱めた上で、この威力とは……ッ。あの弾丸が、床に穴を空けたものか……?) チンクの推測は、正解。 かつてT-800に捉えられた時と同じように、ナタクは床をビームランチャーで破壊したのである。 T-800の時との違いは、ビームランチャーの火力。 全力で放てば家屋が倒壊するのを、ナタクは知っている。 修理工場が倒壊してしまえば、困るのは自分自身である。 ゆえにナタクは、ちょうど床を一枚砕く程度の威力でビームランチャーを放ったのである。 「ISッ!」 ゆっくりと近付いてくるナタクに、スプーンを一本とナイフを三本投げつける。そして、すぐさまISを発動。 これはただの目眩ましである。 チンクが所持しているスプーンの数は、風見が用意したコーヒーと同じ数。即ち、五。 今まで四本消費してしまい、残りは一本。隠し持つナイフの数は、三。 その状態で、チンクは全てを煙幕代わりにして身を潜めるのを選んだ。 正面からのやり合いでは、勝ち目はないと踏んだのである。 ならば一度隠れて先ほどまでいた部屋に戻り、置いてきた金属片の詰まったデイパックを回収。不意打ちでISを発動、殺害する。 一回のぶつかり合いで、チンクは冷静に相手の力量を見抜いたのだ ――しかし、一見最良に見えたチンクの選択には穴があった。 「その程度で、俺から逃げ切れるとでも思ったか。なめるなよ」 「――――っ、あ!?」 忍び足で遠ざかっていたチンクの身体が、急に上昇した。 それが持ち上げられた為だとチンクが気付いたのは、背中にM.W.S.を押し付けられてからだった。 ――ナタクは視覚が奪われようと、『におい』で他人の位置を識別できるのである。 「きさ、ま……ッ!」 精一杯の抵抗か、足をバタバタと動かすチンク。 されど、その程度ではナタクは動じず。 「死ね」 その言葉とともに、M.W.S.からビームランチャーが―― 「離せ!!」 放たれようという時に、その場に現れたドラスが声を張り上げた。 「やっと来たか…………ッ!? ……何だと?」 ずっと無表情であったナタクが、ドラスの方を振り向いて目を見開いた。 同時にチンクの首根っこを掴んでいた力が緩まり、チンクが床に落ちる。 強烈な握力で首根っこを掴まれていたことに加えて、唐突な落下感に襲われたことで、チンクはかなりグロッキーな様子で床に横たわっている。 しかしナタクは既に興味をなくしたかのように、チンクを見ることすらしない。 ただドラスを下からゆっくりと見ていって、一言。 「――お前、宝貝人間か?」 ナタクは、ドラスから自分と同じ存在のにおいを感じ取った。 体内に核を宿した『宝貝人間』のにおいを。 昔なら感付くことはなかっただろうが、ナタクは金鰲島の宝貝人間に出会った。 そのにおいを、ナタクは忘れることはない。永久に。 「いったい何を……?」 「答えろ」 有無を言わせぬ口調のナタク。 そんなナタクの様子は、ドラスを苛立たせた。 いきなり凱に襲い掛かり、チンクを倒れさせておいて、何という態度なのか。 床の上で荒い呼吸のチンクに再度視線を向けた瞬間、ドラスの怒りは臨界点に達した。 ドラスが右腕をナタクに向けて伸ばすと、右掌の前に魔方陣が展開される。 ほうと溜息を吐くナタクへと、魔方陣から光弾が飛び出した。 ナタクを打ち抜かんとす三つの光弾、その全てはM.W.S.から吐き出されたビームランチャーによって相殺。 「俺の同類でありながら、この程度の力しか持たないワケがない。お前、力を隠しているな」 無意識のうちに、小刻みに肩を揺らしたドラス。 力を隠しているというのは真実だが、返答はしなかった。 その無言の意図をナタクは、推理する。 そして蘇るは、金鰲島の宝貝人間の対応。 彼はナタクが宝貝人間たる証拠を見せるまで、ナタクが宝貝人間だと信じようとしなかった。 元より他人との触れ合いなど殆ど経験したことのないナタクは、今のドラスの対応をその時と重ねた。 無言でカセットアームからカセットを抜き取り、通常時の形態に戻す。 その右手を自分の胸の前へと持って行き、思いっきり爪を立てる。 そこから胸に指を押し込み、力を込めて肉を剥ぎ取った。 ナタクの胸骨の奥に、溢れ出す血液の奥に、ドラスは目にした。 人間ならば心臓が存在する場所に鎮座する、白と黒の二色から成る球体――霊珠を。 「あ……」 自身の本体であるコアを思い出し、ついつい声を漏らしてしまうドラス。 その反応を、ナタクはドラスが宝貝人間であるゆえのものと判断した。 ナタクが剥ぎ取った肉を傷痕に押し込み終えた時、ドラス以外の三人も戦場を見つけて到着する。 しかしチンクがナタクの足元に倒れているため、飛び掛ることが出来ない。 相手の出方は分からないが、人質が取られているのと同じである。 「今は、貴様等に用はない――邪魔だ」 三人へとM.W.S.を向けるナタク。 その視線は、幼児が壊れた玩具へと向けるものと似ていた。 「う……うわああああああああああああっ!!」 「ふむ、それがお前の原型か」 どうにか状況を打破すべく、叫びながらドラスが怪人態へと変身する。 少女のような姿から、二メートルを越える体躯の銀色の異形への変化。 それにはさすがのナタクも驚いたようだが、すぐに妖怪仙人のことを思い出して納得した。 身体が変化するタイプの宝貝人間がいたところで、何らおかしいことはない。 「やめるんだ、ドラス君!」 ドラスが飛び掛ってナタクを刺激してしまえば、倒れているチンクに危機が及ぶかもしれない。 その理由で攻撃のしようがない凱が、ドラスに声をかける。 ドラスは足を止めるも、真紅の瞳でナタクを睨みつけるのを止めず――銀のボディの右肩が煌いた。 「……イヤだ。もうこれ以上、僕は家族に死んでほしくない!!」 絶叫とともに、ドラスの肩部から光線が射出される。 ――分子破壊光線、マリキュレーザー。 本来の威力には劣るとはいえ、その光線はナタクがいた直線上の部屋を三つ程消し飛ばした。 部屋の途中で床と壁は消え、外が見えてしまっている。 そのことに驚くこともなく、少年の姿に戻ったドラスは消え去ったナタクがいた近くに駆け寄って、チンクに声をかける。 幾度か揺らしながら声をかけると、チンクはすぐに目を覚ました。 ドラスに助けられたのだと感付き、項垂れてしまうチンク。 しかしドラスは彼女を責めることをせずに、むしろ後遺症がないことを喜んだ。 「凄まじいな……」 予想外の攻撃に驚愕していた三人が、誰ともなしに漏らした。 破壊力は勿論のことだが、真に驚くべきなのは精度。 あれだけの威力の光線でありながら、ナタクの近くにいたチンクには傷一つ付いていない。 「味方となれば心強いが、敵にすれば恐ろしいな」 「ドラス君に勇気を刻み付けた彼等に、改めて感謝しないとな」 変身を解除した風見の言葉に、通常形態に戻った凱が返す。 すると、聞こえてはならない声が彼等の鼓膜を刺激した。 「お前、家族を亡くしたのか?」 「――ッ!?」 その場にいた全員が、声のした方向――消滅した部屋があった空中――へと首を回す。 瞳に移ったのは、巨大な白い犬に跨ったナタクであった。 ナタクは、哮天犬をPDAに戻してはいなかった。 いつでも取り出せるように、小さくして腰紐の結び目に隠しておいたのである。 天才道士のヨウゼンが、普段服の中に隠しているように。 マリキュレーザーが発射されたと同時に、数多の戦闘経験からナタクはその能力を推定。 威力もさることながら、標準は明らかに霊珠に定められていた。 受けてしまえば致命傷は免れないと判断し、哮天犬を通常サイズに戻して自分へと体当たりをさせたのだ。 哮天犬の威力とて弱いものではないし、マリキュレーザーが壁に触れたことによる爆破には巻き込まれる。 それでも霊珠にマリキュレーザーが直撃するよりは、マシであるとナタクは判断したのだ。 歯を噛み締めてチンクの前に出るドラスに、もう一度ナタクは言葉を投げかける。 「答えろ。家族は死んだのか」 「……そうだよ。僕に力が足りなかったから、みんな死んでしまった。……でも、もう繰り返さない!」 決意の篭った視線をナタクに向けるドラス。 風見と凱もドラスに並ぶように前に出て、ゼロは背後でいつでも引き破れるように包帯に手をかけた。 皆が皆、空中のナタクに仕掛ける隙を伺っている。 そんな時、ドラスに予想だにしなかった質問が浴びせられた。 「……母親、母親はどうした」 ドラスは質問から意図を見出そうとするが、何も予想が出来ない。 ゆえに、ありのままの答えを告げる。 「母親なんて、最初からいない……」 「……そう、か…………」 ドラスの返答に、ナタクはどこか遠くを見るような表情になる。 ナタクから、急速に戦う素振りが消え去った。相対する者達も気付くが、警戒を止めはしない。 数刻の後、ナタクが口を開いた。 「ならば、ここは俺から引こう。お前が喪った家族に免じてな」 そう言って部屋へと入ってくると、哮天犬から降りるナタク。 全員がナタクの真意を読めないために、油断することなく近付きはしない。 「……どういうつもりだ?」 全員の思いを代弁して、ついにゼロがナタクへと声をかける。 「何を言っている」 「信用出来んということだ。襲い掛かってきておいて、急に戦意をなくしたなどとな」 「貴様、家族を持たないな」 「何……?」 ナタクの返答に、ゼロの中に疑問符が浮かぶ。 「家族がいるのならば、経験していなくともそれを亡くした喪失感くらい予想できるはずだ。 少なくとも、俺は分かる。俺とて、母上が倒れることがあれば―――― しかもそいつはまだ子供だ。感じている悲しみは、計り知れん。貴様等とは戦いたいところだが、そいつをさらに悲しませるのならば――俺は引く」 「いきなり仕掛けてきた貴様の言葉など、信じられるものか! どうせ、シグマの言いなりになって最後の一人なろうとしているが、案外こちらの人数が多かったので適当な嘘を塗り固めているのだろう!」 チンクの言葉に、ゼロや風見も胸中で頷く。 しかし当のナタクは、心底理解出来ないといった表情を浮かべる。 「俺があんな男の狗になるだと? 何を言っている。ヤツは俺が殺す。 そもそも、どこに俺が貴様等なんかに臆する必要がある」 それは、想像してもなかった答え。 しかし目的が同じであるのなら、過程が違うだけであるのなら、更正のしようがある。 そう考えて、凱がナタクへと語りかけようとする。 だが、ナタクの言葉は続く。 「となれば、俺達と目指すことは同じじゃないか! しかしいきなり襲い掛かるというのは、どういうことなんだ!? そんなことをしていては、シグマの思う壺だ!」 「知るか。俺は、お前を倒すことで自分の力を確かめようとしただけだ」 理屈が通じない上に、独自の理論を持っている。 先ほどナタクは、家族を失う悲しみを理解出来ると言った。 ナタクの好戦的な態度を見る限り、彼が引いたのには何らかの理由があったのだろう 家族関連の会話以外にナタクが引く要素がない以上は、彼の言い分は正しいように思われた。 つまるところ嘘を言っているワケではないと判断したのだが、ハカイダーやボイルドとは別の意味で説得が難しそうだ――風見は頭を抱えた。 その背後で、ゼロも同じく頭を悩ませていた。 「ところで、お前――名前は何と言う」 「え? えっと……」 いきなりの指名に、ドラスは困惑する。 チンクへの暴行は許す気はないが、ドラスも風見やゼロと同じように――ナタクが嘘を吐いていないと認識していた。 だからこそ黙秘する理由もなく、真実を伝える。 「ドラス、だけど」 「そうか。俺の名はナタクだ。 元来母親はいない上に、家族が死んだようだが、アイツと違って長い間ウジウジしたりはしないのか。 なかなか強い精神、気に入った。将来が不安だろうが、安心しろ――」 ドラスが家族を亡くしたと聞いてから、ナタクはずっと一人の少年を連想していた。 ナタクにはドラスが彼と同じ程度の年齢に見えたし、ドラスの性別も見抜いていた。 ドラスの持つ能力とは異なるが、彼もまたかなりのポテンシャルを秘めている――仙人骨を持った人間道士。 彼は名家の生まれで、元々は多数の家族と共に暮らしていたのだが…… 腐った王朝の中で、母親と叔母は自害。 かつて仕えた国を見限り父親と新たなる国へと移るも、その道中で多数の兄の内の数人が殺害されてしまう。 仙人同士の戦争に巻き込まれ、父親はかつての同僚を説得するも息絶えた。 残った兄の殆どは、今度は人間同士の戦争や病に倒れてしまう。 それでも、彼にはまだ一人だけ兄が残っていた。 沢山の兄の中で、彼が最も慕っていた兄。 他の家族が死んでも、彼を励ましてくれた兄。 仙人界で修行を積み、宝貝を持つほどになった兄。 だがその兄も、腐敗した国の王に一人で戦いを挑み――――死んだ。 その時、彼は全てを拒絶した。 皆いなくなるのなら、何もいらない―― そんな考えに至った彼を、ナタクは立ち上がらせた。 ナタクにしてみれば、戦意をなくした他人などどうでもいいはず。それなのに、その時だけは違った。 何故か――家族を失ったことこそなくても、ナタクにはその悲しみが理解できたのだ。 初めて出会った戦いたくない相手を自ら殺害したナタクは、大切なものを亡くした喪失感を知っていた。 そして何よりも――自分の命よりも、母親を愛するナタクはその時に考えたのだ。 仮に母親が死ねば、またしても似た喪失感を味わうのだろうと。 ゆえに、ナタクは兄を亡くした彼に優しい声をかけた。 強い自分と違って、子供の彼が喪失感に耐え切れないのは当然だと思ったから。 ドラスを前に、ナタクはその時と同じ感情を抱いていた。 だからこそ、その時と同じ言葉が彼の口から飛び出した。 「――お前は、俺が育ててやる」 瞬間、世界が凍った。 「な、何を言っている! ドラスは私の弟だぞ! 貴様には渡さん!」 狼狽しながらも、チンクが自分の立場を主張する。 それを聞いたナタクは、またしても理解できないといった視線をチンクに向ける。 ナタクは少し考えて、やっとドラスが『もう繰り返さない』と言ったのを思い出す。 「まだ家族が残っていたというワケか」 ドラスが首を上下させて、ナタクの言葉を肯定する。 「ということは、俺はお前の姉を羽交い絞めにしたことになるのか。 なるほど、あの怒りも頷ける。知らなかったからな、許せ」 本人以外には微塵も気を感じ取れない謝罪に、ポカンとなりながらドラスは頷いてしまう。 どうやら謝罪は本当にそれで終了したらしく、ナタクは視線をチンクへと向ける。 「貴様が死んだら、ドラスがさらに悲しむことになるぞ。 死ぬのは許さん。貴様が死のうものなら、俺は貴様を殺す」 どこか、理屈がおかしい。 とりあえず己が下に見られているのは理解したチンクが、口調を強くする。 「何だ、貴様は偉そうに! 言われなくても、簡単に死にはしない!」 「ドラスが来なければ、今頃死んでいたがな。 無論、もう俺は貴様を殺す気はないが、その調子ではどうなるか分からんぞ」 「ぐ……ッ」 言葉を詰まらせるチンク。実話ゆえに、反論のしようがない。 そんなチンクから風見へと、ナタクは視線を移す。 「ところで姿を変えていたが、貴様は城茂の知り合いか?」 「何ッ、茂に会ったのか!?」 思わぬところで後輩の情報が得られそうなことに、風見は思わず大きな声を出してしまう。 だが言った後で、風見は後輩の性格を思い出す――どう考えても、ナタクのような無愛想で我侭なタイプとは相性が悪い。 もしもナタクが、凱にやったように茂を襲撃していたのなら……和解などしそうにない。どちらかが倒れるまで戦い続けるとしか思えない。 風見は、思わず表情を顰めてしまう。 そんな風見の前で、ナタクは横にいる宝貝の名を呟く。 外へと飛んでいった哮天犬が、傷口が焼け焦げた右腕を銜えて戻ってくる。 「最初は下らんヤツだと思ったが、なかなか城茂は強かったぞ。 銀色に変わってからは、今の武器で相手にするのは厳しかった。 特に、この腕を引きちぎった回転しながらの蹴り。アレは、並の宝貝以上の威力だった。道中で義手を拾わねば、少し面倒なことになったな」 結城丈二のカセットアームを使っていたので、ナタクが隻腕なのは風見には分かっていた。 しかしその理由が後輩の技によるものであったのは、さすがの風見にも予想外であった。 「アイツと出会ったと聞いた時点で、やりあったのは予想できたが……それで茂はどうしているんだ」 ナタクとの戦闘の末、殺害されている可能性もある。 むしろ、その可能性は決して低くない。 予想できるからこそ、風見はそのことを尋ねる。 「痛み分けだ。日が暮れた頃に、スクラップ工場で再戦する約束をした」 ついついゼロと風見、彼等から話を聞いた凱が目を見開いた。 時間こそ違えど、ハカイダーが申し込んできた決闘と舞台が一緒だったからだ。 「――そうか」 ふと、ナタクの脳内に一つの考えが浮かび上がる。 「今の武装では、俺は銀に変わった城茂とは戦えん。そこで貴様達、宝貝という武器を持っていたらよこせ」 チンクは、ドクンと自分の中で高鳴るものを感じた。 ナタクの言った宝貝を、チンクは支給されている。 しかし説明を読んだところで、何に使えばいいのか。チンクには理解出来なかった。 だが使えない道具とはいえ、ただで支給品を渡すなどチンクにはお断りであった。 「それならば、持っているぞ」 「ほう」 ゆえに、チンクは風見の言葉に驚いた。 風見は宝貝など支給されていないし、そもそもPDAを落としている。 それなのに心当たりなど…… そこまで考えて、チンクはハッとする。 風見はチンクと出会った時に支給品を見せ合ったので、チンクの支給品を把握している。 となれば、心当たりは―― 「おい、カザミ」 「安心しろ、他人の支給品を餌にはしない」 チンクが背後から小声で風見に声をかけると、これまた小声で返って来た。 「ただでやるワケにはいかんな」 「ちッ、仕方がない。条件があるなら言ってみろ」 普段ならば力ずくで奪っただろうが、ドラスを悲しませるのは望まないため、ナタクは条件を問いかける。 「その犬を、俺達にくれないか」 「ふざけるな」 風見は――否、風見達は長距離を移動できる道具を欲していた。 それゆえの提案を、ナタクは秒にも満たぬ思考時間で切り捨てた。 「ならば、やれないな。この話はなかったことにしといてもらおう」 風見の言葉に、ナタクは喉を鳴らす。 哮天犬は渡せないが、宝貝は何としても必要なのだ。 ゆえに、一つの案を持ち出す。 「待て、貴様。哮天犬はやれんが、この道具ではどうだ?」 そう言って、ナタクは自分にとって必要のなかった支給品を転送する。 出現したのは、機械であった。 鉛色のエンジンに漆黒のタイヤ、それを包み込むは黄色のボディ。 黄色い車体のオートバイに付属するのは、これまた黄色く塗装されたのサイドカー。 よくよく見てみれば、黄色の中に時折赤いラインが入っていた。 オートバイの後輪とサイドカーの左後輪は、銀のフレームで括り付けられている。 サイドカー自体にエンジンは付属していないが、これならばオートバイに引っ張られることで移動できるだろう。 そのメカの名は、サイドマシーンと言った。 「俺は哮天犬に乗るので使わんが、これと宝貝を取り替えるのではいかんのか」 風見は、一目でサイドマシーンの秘めたる能力を見抜いた。 そして修理工場で拾ったPDAを取り出し、宝貝を転送する。 出現したのは、日本刀程度の長さの白い棒。ところどころに節目があって、その先端には白黒の球体。 その宝貝の名は、打神鞭。 それをよく知るナタクは、暫し唖然として―― 「やめだ。そんな宝貝いらん」 「……ッ、何故だ?」 「その宝貝は、俺には使いこなせん。……いや、使う意味がないというのが正解か。 貴様も、それはすぐに戻した方がいい。触れるだけでも、それは危険だからな」 ナタクにしては珍しいことに、それは純粋な忠告だった。 だというのに、あまりにも遅すぎた。 転送されて床に落下した打神鞭は、転がっていき――チンクに接触しようとしていた。 「ぐァ……!?」 それに気付いた凱が、打神鞭を掴んでチンクから引き離す。 苦悶の声が、勝手に零れ落ちる。 凱は力を吸い込まれるような感覚を覚え、戦慄する。 すぐに風見が再転送したので、一分弱ほどしか触れていなかったのだが――凱ともあろうものが、肩で息をしていた。 とても扱いきれる気がしない。 凱自身はそう判断したが、ナタクは違った。 「スーパー宝貝に触れて生きているとは……貴様、仙人か?」 「よく……分からないな」 打神鞭の先端に付いている玉は、仙人界に七つある最上位宝貝の一つ。 名は、太極図。 本来ならば、人間だけではなく並の仙人でも、触れるだけでエネルギーを吸い尽くされて干物になってしまうほどの代物だ。 しかし凱は、結構な時間触り続けることが出来た。 それは、シグマが何かしら仕組んだためであるのだが―― ナタクは、まだそれを知らない。 ゆえに、提案する。 「その宝貝は、滅多なヤツでは触れるだけで死に至る。 貴様とそれは相性がいいのかも分からんな。面倒だから、貴様が持っていろ。俺の近くで使ったら殺すがな」 凱は戸惑ったが、触れるだけで死に至るようなどと言われてしまったのである。 被害者を出さぬため、触れることが出来る自分のPDAにIDを登録することを決意した。 風見としても、その申し出を断る理由もなかった。 ちなみにこの宝貝は、ナタクの仲間のものであるのだが…… 自分のことを棚にあげて、ナタクは『他人に宝貝を奪われるような情けないヤツに、返してやる義理はない』などと考えていた。 「貴様の言っていた宝貝は、それだけか? だとすれば、これは戻させてもらうぞ」 PDAを右手に、ナタクは述べる。 返答はなく、残念そうにナタクはPDAを操作しようとして―― 「ま、待て!」 チンクに呼び止められる。 「宝貝という物なら、私も持っているぞ」 サイドマシーンが欲しいのは、風見だけではない。 風見を含む五人全員なのだ。 それを役に立ちそうもない道具で貰えるのならば、そんなに美味しい話もない。 ……かと言って、こんな道具で交換してもらえるのだろうか? チンクの胸中に、不安が宿る。 「ふむ、見せてみろ」 その言葉に、チンクは意を決してPDAのボタンを押す。 虚空より出現するは、朱色の布。 「何でもこれがあれば、水を振動させることが――」 どうにか能力をアピールしようと、性能を褒め称えようとしたチンク。 しかし言い終えるより早く――布が床に落ちるよりも早く、布はナタクに掴み取られていた。 「いいだろう。あんな機械は好きにしろ、くれてやる」 そう言うと、ナタクは朱の布――宝貝『混天綾』のIDをPDAに登録。 完了次第、腰に巻き付けるナタク。 チンクは信じられずに、狐につままれたような顔。 水を振動させることが能力の道具だというのに、どうしてああも易々と納得したのか―― ――混天綾は、ナタクが生まれし頃より所持していた宝貝だから。 正解はそんなシンプルなものなのだが、チンクに分かる筈もなかった。 「ドラス、ついてこい。修理工場にある設備の使用方法を教えてもらう」 そう言い捨てて、ナタクは部屋から出て行った。 ドラスは少し困惑していたが、他の面子に声をかけてナタクを追いかけていった。 「これで移動手段が増えたということか……」 そう呟くのは、ゼロ。 すぐさまチンクに使用していいか問いかけ、チンクも頷く。 それを見て、凱がサイドマシーンをPDAに登録。 再転送して一度戻すと、凱は説明を表示させる。 行を追っていくごとに凱の目が見開かれていったのだが、それには誰も気付かなかった。 「しかし、ナタクのことを信用できるか?」 ゼロの問いかけ。 暫しの間のあと、風見が口を開く。 「少なくとも、ヤツがドラスを手にかけることはないだろう。 あくまで推測でしかないが、家族を失ったドラスへの態度は嘘とは思えない」 「私の考えも、カザミのと同じだな。 あの手の性格のヤツが、何もなしに士気を削ぐとは思えん。となれば、ヤツの話は真実なのだろう。……気に入るかは別だがな」 二人の意見を募った後、ゼロが凱へと視線を向ける。 PDAを仕舞い込んだ彼は、少し考えてから切り出した。 「俺も、二人と同意権だ。『育てる』と言った時のナタクの目は、心からの決意が篭っていたように見えた。 断言してもいい。あれは、冗談なんじゃない。ドラス君の悲しみを察したナタクは、本気でドラス君を育てるつもりだったんだ。 口はよくないし、いきなり俺や城茂さんに襲い掛かったりしているが……ナタクの内面には他者の痛みを理解できる『優しさ』があると、俺は信じる」 ゆっくり、そして力強く断定した凱。 その口調には、一点の迷いもない。 「お前達がそう言うのならば、俺もナタクを信じるとしよう」 ゼロはそう言うと、そろそろ出発するぞと凱を促す。 風見は、改めてゼロと凱へと伝えるべきことを話し出す。 即ち、仮面ライダーZXこと村雨良の遺志を。 「――無茶なことを言っている。そう、思うかもしれない。しかし――」 風見の言葉は、最後まで語られることはなかった。 真剣な面持ちの凱が、割って入ったのだ。 「任せてくれ、風見さん。俺も……俺達も、村雨さんと同じことを考えていたんだ」 「何……!」 驚愕する風見に、ゼロが冷静な視線を投げる。 「しかし一度共闘したお前なら分かるだろうが、あれだけ悪の生き方に信念を持つ男だ。 その生き様を曲げない可能性は、低くない。その時は――――全力で以って倒すぞ」 「……それでいい。凱、ゼロ、感謝する」 風見は静かに答えながら、風見は歓喜していた。 この地にて、仮面ライダーのように正義を志す戦士に会えたことに。 そして、村雨の遺志が受け継がれたことに。 ハカイダーの件がどうなろうと、日付が変わる頃にスクラップ工場での再会を約束し、ゼロと凱は部屋を出て行った。 出て行く寸前で、ゼロがドラスの拾った金属片を取り出す。 それを見せ付けながら、風見とチンクへとアイコンタクト。 その意図を汲み取り、二人は無言で頷いた。 急に静かになった部屋から、一旦先ほどまで集まっていた部屋に戻ろうと足を動かしだした時。 不意に、風見が沈黙を破った。 「今更だが……チンク、あの支給品をナタクに渡したのはいい判断だった。礼を言う」 「――ッ、バカめ。あの状況で、私が最善の手を見抜けんとでも思ったのか」 何ともないように返答していながら、チンクの口元が緩んでいるのを風見は見逃さなかった。 ◇ ◇ ◇ ドラスは、ナタクに彼が知る修理工場の設備を教えていた。 とは言っても、ドラスも風見から聞いた分しか――メカ救急箱と回復ポッドしか知らないのであるが。 ドラスの知能は、ナタクの言い分に嘘がないと判別。一応は、謝罪もしたのだ。 かつて神を志していた彼に、スバルを陥落させた彼に、ナタクを責める理由などなかった。 何より、一瞬だが母親を気にするような発言をしたナタクに、自分と同じくコアのような物体を持つナタクに―― 当人でさえ気付かぬ内に、ドラスはどこか親近感のようなものを感じていた。 「使えんな」 ナタクは、メカ救急箱をそう扱き下ろす。 使用方法を説明してもらっておいて、あんまりな言い様である。 しかしその簡単な使用方法でさえ、ナタクにとってはひどく面倒に感じられたのは、紛れもない事実であるのだ。 「手間がかかりすぎる。もっと簡単なものはないのか」 「はは……じゃあ、もう一つの方に行こうか」 一階へと向かうドラスの後を追うナタクは、自身の斬り落とされた右腕を携えていない。 ずっと右腕を掴みながら着いてくるナタクに、ドラスが冷凍庫にて保存したらどうかと提案。 腐乱しても困るので、ナタクはそれに従ったのである。 「何だ、これは」 眼前にある回復ポッドに、ついついナタクはそんなことを呟く。 ドラスが使用方法を説明しようとした時、閉めた筈の扉が開いた。 凱とゼロが、今から出発すると伝えに来たのだ。 風見たちにそうしたように、再会の約束をしてゼロと凱は部屋を出て行く。 ――が、すぐに凱だけが戻ってきた。 凱はナタクの両手を握り締め、まっすぐナタクの瞳を見据えて一言。 「ナタク――俺はお前を信用する。ドラス君を任せたぜ!」 まさか襲撃した相手に信じられるとは思ってもおらず、呆気に取られたような顔のナタク。 すぐに平静を取り戻すと、クックと笑う。 「ふん、貴様に言われるまでもないな」 返ってきた言葉に、凱は笑顔を見せて再び退室していった。 それを見届け、ナタクは軽く口角を吊り上げる。 「アイツは、奇妙なヤツだな」 「うん。でも凱兄ちゃんは、とても優しくて強いんだ」 「だろうな。いずれ再び戦いたい」 その発言にドラスはぎょっとして、ナタクの方へ首を上げる。 しかし続く言葉に、ドラスは安堵した。 「だから、それまで死んでくれるなよ――凱」 含みなど篭められてなさそうな瞳。 思わず呆けたドラスを見て、ナタクは回復ポッドの説明を求めた。 時系列順で読む Back 大切なものを喪う悲しみ(前編) Next 大切なものを喪う悲しみ(後編) 投下順で読む Back 大切なものを喪う悲しみ(前編) Next 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) 風見志郎 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) 獅子王凱 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) ゼロ 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) ドラス 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) チンク 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 106 ARM――腕、或いは兵器 ナタク 114 大切なものを喪う悲しみ(後編)
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ウォークマン その曲が流れる場所で録音すると他の場所でも曲が聞ける。 サントラの売れ行きが悪くなる。 うみのふえ 通称フルーラの笛。吹くとルギアの体力が回復する。 エンジン 使うと乗っている自転車の速度が1.5倍になる。 オーキドのペンダント オーキド博士の写真が入ったペンダント。リフレクターと同じ効力を もつバリアアイテム。字余り。 カスミスペシャル 各種つりざおに付けるルアー。どこかのジムリーダーの持ち物。 サカキのしゃしん サカキの部屋にあった写真。傍らには赤髪の子供が写っている。 シニガミノココロ 死神が落としていったもの。 千年に一度取りに来るといわれる伝説がある。 拾ったものの心が分かる。 ショップカタログ 一番近い町のショップのカタログを教えてくれる。 ぜつえんグローブ マチス少佐の持っていたオープンフィンガーグローブ。数万ボルトの電気に耐えられる。 キュー モンスターボールを弾くのはもちろん、突き刺すと「ひらいしん」の効果が得られる。 ていさつき 敵のアジトに潜入する時に役立つ道具。シルフカンパニー製。 これを使うと自分の代わりに偵察機を動かし、中の様子を探れる。 波動の勇者に出てきた「偵察モジュール」がモデル。 ときのすなどけい ストーリー中に起きた出来事を思い出してバトルできる道具。 ポケモンは捕獲できないが、相手のレベルは上がっている。 バイク 殿堂入り後に入手可能。マッハ自転車より早く移動できる。 ガソリンをたまに補給しなければならない。原油の高騰が気になるところ。 ポケリンガル ポケモンの気持ちが分かる道具。シルフカンパニー製。 ポケモンの希望に合わせた行動をすることにより、なつき具合が上がり易くなる。 決してバウリンガルとは何の関係もない。 万歩計 主人公が今まで歩いた歩数がわかる(自転車は不可) むぎわらぼうし トキワの森に落ちていた物。謎の羽もついている。 ガードグローブ これをつけるとスナッチボールを弾けるようになる。シャドー系の組織の団員の落し物。
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書籍データ 書籍名 悪魔のような花婿 巻数 1〜 著者 松田 志乃ぶ イラスト 有村 安息日 出版社 コバルト文庫 発売日(1巻) 2010/7/1 11 :イラストに騙された名無しさん [↓] :2010/09/13(月) 06 32 48 ID 3FKkxNm2 先月のコバルトから出た 「悪魔のような花婿」 「月虹の鏡~胡蝶の園の寵姫たち~」 が良かった。 後者は新人さんなんでこれからに期待かな。 208 :イラストに騙された名無しさん [↓] :2011/04/18(月) 19 56 36.98 ID 1pMBDE0E 「悪魔のような花婿」読んでみた タイトルと表紙絵からは全く想像出来ない内容wだが負要素少なく 適度にお気楽、何よりバカップル全開で面白かった ここで話題に出てなかったら絶対手を出そうと思わなかっただろうから有り難い 名前 コメント
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