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注意書き 人間に飼われるゆっくりがいます うーぱっくが登場します さらにうーぱっくは自分の脳内設定全開です あとすこし人間、飼い主虐めな部分もあるかもしれません では、本編行きます 「おにいさん!まりさはゆっくりいってくるよ!!おひさまがしずんだころにはかえるからね!!」 「ああ、ゆっくり気をつけてな」 畑で農業をやっているお兄さんに大切に飼われているこのまりさは毎日朝ごはんを食べた後は夕方、日没まで外で遊ぶのが日課になっていた。 「ゆゆ!きょうもゆっくりたんけんするよ!!」 このまりさは人間に家から出してもらえない飼いゆっくりのために家の外の楽しいもの、面白いもの、怖いものを見聞し、ゆっくり集会で発表するのが楽しみだった。 今日もその集会のネタ探しのために里のはずれの野原まで跳ねていった。 「ゆ~、おひさまがちもちいいね!!」 目的地の原っぱについたまりさは原っぱのど真ん中で日向ぼっこをしていた。 ここは飼いゆっくりや野生のゆっくりがたまに訪れるゆっくりプレイスであり、ここに来る野生のゆっくりは温厚なものが多いため野性と飼いゆっくりの衝突もほとんど起きていなかった。 今日は自分以外のゆっくりがいないな?そうまりさが思ったとき、自分の後ろから声が聞こえた。 「う~、たべちゃうぞ~」 「れ、れみりゃだぁー!!」 なぜ昼間にれみりゃが居るんだ? まりさにはその理由は分からなかったがそこにれみりゃがいることは確か、まりさは全力で森の中へ逃げ出した。 このれみりゃは昨日の夜から餌を探していたが餌が見つからなかった、一日ぐらいなら我慢できたが二日も餌が見つからないと空腹で辛くなる、 そのためれみりゃは本来活動時間ではない昼間も起きて餌を探していたのだ。 ちなみにれみりゃが白昼堂々飛んでいるのを見た周囲一帯のゆっくりみんなが巣にこもってしまい逆に餌が取りにくくなったことは言うまでもない。 まりさは何とかれみりゃの攻撃をかわしていた。 もともとれみりゃは旋回性能が低い、全速力で飛んでるときは致命的なまでに。 河に流されていたれいむを救ったれみりゃが目の前の電柱をかわしきれない…そんな絵はかなり有名なので見たことがある人も多いと思う。 そのためれみりゃは「たべちゃうぞ~」とゆっくり達の恐怖心を刺激し、恐怖したゆっくりは直線コースでしか逃げようとしないためれみりゃにつかまってしまう。 だがある程度成長したゆっくりや、飼いゆっくりはれみりゃの欠点を知っているためれみりゃの進行方向に対し垂直に動くことでれみりゃの攻撃をかわすことができるのだ。 「う~逃げると食べちゃうぞー!!」 何度も自分の突撃をかわすまりさにしびれを切らしたれみりゃは全速力で突っ込んできた。 「まりさはれみりゃになんかたべられないよ!!ゆっくりしね!!」 れみりゃの牙がまりさに刺さる直前、まりさは横にはねた。 「う~?うああぁぁぁぁ!!!」 目の前にいたまりさがいなくなったと思ったら目の前には切り株、れみりゃはよけることも止まることもできずに正面から激突してしまった。 「う~…」 そのまま白目をむいて気絶するれみりゃ、これで一安心だ、しばらくは目を覚まさないだろう。 「ふぅ、これでやっとゆっくりできるよ…ゆ?」 そのとき、まりさはある事に気づいた。 「ここ゛どこ゛お゛ぉぉぉぉ!?!?」 そう、まりさはれみりゃから逃げるのに夢中になり、森の奥深くに入った結果、道がわからなくなってしまったのだ。 さらにもう夕方じゃないか、このまま日がくれればれみりゃの時間になる、もし複数のれみりゃに襲われれば自分は簡単に食われてしまうだろう。 お兄さんとの約束を破って怒られるのは怖くなかった、悪いのは自分だからだ。 でもお兄さんにもう二度と会えないと思うと震えが止まらなかった、れみりゃに食われることよりもお兄さんの方が大事だったのだ。 その時、饅頭に神がいたかどうかは知らないがまりさのすぐ近くを通りがかったうーぱっくがいた、あれに乗ればゆっくりできる!そう思ったまりさはうーぱっくを呼びとめた。 「ゆゆ!そこのうーぱっく、ゆっくりとまってね!!」 「う~?」 「まりさはみちにまよっちゃったの!かえりたいからゆっくりのせてね!!」 「うー!うー!」 うーぱっくから了承を得たまりさはうーぱっくの上に飛び乗った。 うーぱっくが上昇してくれたおかげでまりさはなんとか里の方向を特定した、まりさはうーぱっくに目的地と方角を告げるとうーぱっくの中へ入って行った。 「ゆぅ…これでゆっくりできるよ…」 これで家に帰れる、つく頃には真っ暗になっているかもしれないがそれで怒られるのなら仕方がない。そうまりさは思った。 そういえばうーぱっくにあげるお礼、持っていないな…お兄さんにお願いしなきゃ… そのまままりさはうーぱっくのなかで眠ってしまった、きっと精神的な疲れと肉体的な疲れがどっと溢れたのだろう。 「まったく、まりさのやつ遅いな…いったい何をやっているんだろう?」 お兄さんはそう呟きながら家の前を左右に何往復もしていた。 いままでまりさがこんな遅くまで帰ってこないことはなかった、もしかして怒られると思ってすぐ近くで様子をうかがってるのかもしれない、まったく自分には起こる気なんてないのに… 「おい、まりさー!!出て来いよー!!俺は怒ったりはしないぞー!!」 うん、出てこない。 もしかしたら本当になにかあったのかな?お兄さんは胸騒ぎのようなものを感じた。 その時、満月をバックにこっちに飛んでくる物体が目に入った。あれはうーぱっくだ、あの特徴的なシルエットは鳥とか蝙蝠ではないだろう。 「あの糞段ボール…ついに来たか!!」 男は急いで家の中に「ある物」を取りに行った。 うーぱっくは目的地の人間の家を視界に収めた、載せているまりさのいった特徴そっくりだからあそこで間違いないだろう。 「うー、うー!」 うーぱっくが中で寝ているまりさを起こそうとしたとき、自分のすぐそばを何かが通過した。 「う?」 気がつくとうーぱっくの角が削れていた。 「う、うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 その悲鳴でまりさも飛び起きた。 「ゆゆっ!?どうしたのうーぱっく、ゆっくり!!ゆっくりしてね!!」 「糞段ボールがぁ!!こっちに来るんじゃねぇよ!!」 パチンコを連射していたお兄さんが叫んだ。 彼は飼っているゆっくりを愛してはいるがゆっくり愛護派というわけでもない、畑を荒らすゆっくりは今まで撃退しているし、罠にかかった野生のゆっくりは加工所に売り飛ばしている。 しかしうーぱっくはゆっくりを載せ、畑のど真ん中に着地、そのまま畑を荒らし、飛んで去っていく。今までの対ゆっくり用の罠の殆どがうーぱっくのせいで無効化されるのだ。 彼はまだこのうーぱっくを使った畑荒らしの被害は受けたことはなかったが、知り合いから話を聞いて何時自分のところにも来るかと警戒していたのだ、 そして対策用ネットの準備が整うまでの間パチンコで迎撃することにしていたのだ。 当然あのうーぱっくの中には畑を荒らそうとする糞饅頭が入っている、お兄さんはそう信じて疑わなかった。 ふつう畑荒らしの際、うーぱっくは野菜を持って帰る個体が随伴する、つまり最低でもうーぱっくは二匹いるのだが…知り合いから話を聞いただけのお兄さんは知らなかったのだ。 「うー!うー!」 「ゆっくり!!ゆっくりしてねー!!」 うーぱっくは何とか体を左右にずらし回避行動をとろうとするが飛んでくるパチンコ玉はどんどん近くを通るようになってくる。 「う、うー!!」 うーぱっくは引き返そうと思った、指定の位置に積み荷を降ろせないことはうーぱっくの沽券にかかわることだがこのままあの家の前に着陸しようものならあの人間に殺されかねない。 中のまりさには悪いが少し離れた所から歩いてもらおう、そう思い、高度を上げて離脱しようとした。 「逃げる気か糞段ボールが!!」 しかし、人間は許してくれなかった。 「直撃させる!!」 なんか額から火花のようなものを出しながら放ったパチンコ玉。 お兄さんの全力全開のパワーを一身に受けたそのパチンコ玉はうーぱっくの後頭部を突き破り、中のまりさの後頭部を突き破り、眉間から飛び出て、うーぱっくの目と目の間から飛び出した。 「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…」 「まり゛さの゛な゛か゛み゛があ゛あ゛ああ゛あ゛ぁぁぁぁ…」 うーぱっくは飛行能力を失い近くの小川へ墜落していった。うーぱっくのほかにゆっくりまりさの悲鳴も混ざっていたがお兄さんには聞こえなかった。 「ふぅー、すっきりしたぜ!!」 うーぱっくが逃げようとしたときはどうしようかと思ったが撃墜できてよかった、あの高度から落ちたんだ、中のゆっくりも死ぬだろう… 「しかし…まりさは遅いな…」 明日になって帰ってこなかったら、近所の飼いゆっくり達にまりさを見なかったか聞いてみよう、そう思いお兄さんは家の中に入っていった。 結局、飼いゆっくり達の捜索作業にもかかわらずまりさは発見できなかった。 最愛のゆっくりを失ったお兄さんはこの後、堕落していくことになるがそれはまた別のお話 あとがき 自分の脳内設定うーパックについて少し… 内部は空洞、飛行中も中に乗ったゆっくりはうーぱっくの頭の上に乗って周りの風景を見ることができます。 このSS内では説明不足の部分もあるかと思うのでその時は質問してくだされば大抵のことにはこたえようと思います。 8月31日 0111 セイン このSSに感想を付ける
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「…せッ!…せッ!…せッ!」 暗闇の中円周上に配置された篝火の光の中心には四方を杭に結わえ付けられたロープで囲まれた空間だけが浮かぶ 周囲をぼうっと篝火に照らされる空間を熱狂しながら凝視する人間の顔だけが浮き上がらっせ、その光景は太古の神を祀る儀式を思わせる 「殺せッ!殺せッ!殺せッ!」 老いも若きも男も女もが狂ったように同じ言葉を繰り返す 人々の視線の先には互いの肉を食み、血を啜り合いながら殺しあう2匹の獣 …ならぬゆっくりの姿があった 里の野外に特設された即席のリングの中には1匹のゆっくりまりさとゆっくりフランが向かい合っている ゆっくりまりさは目と口の部分に穴が開いた底部以外顔全体を覆う派手なマスクを被っており、 そのマスクのそこらかしこはフランに切り裂かれたのか無残にも体までにもその裂傷は達して致命傷ではない物の餡がポタリポタリと垂れて 大きくその体を伸縮させて息をついている 方やゆっくりフランは素顔で、顔に自分の傷から漏れた餡とまりさの餡で汚れながらも、 その目には狂気の色が宿り口を大きく開いてこびりつく餡をなめると笑みを浮かべた ルチャゆっくり 最近考案されたゆっくりを使った娯楽のひとつ、早い話がゆっくりを使った賭け格闘技である。 リングで戦うゆっくりはゆっくりドールと呼ばれ相手が戦意を失うか・気絶するまで行われる… しかしゆっくりは本来温厚で臆病な性格なので捕食種を除け自発的に戦うことはない だが、彼らやその親しい者の危機には勇敢に立ち向かうケースもある その事から人間が野生の比較的体格がいいゆっくりを見つけると家族や親友を攫いそれを人質として戦いに赴かせるのである 場合によっては無理やり子供を孕ませてそれを利用する 負けたり・無様な試合をすれば人質の命は主人の気分ひとつ次第 故に戦うゆっくり達に躊躇いはない ……常にガチ勝負且つゆっくり特有の肉体の脆弱さもあいまって死者は耐える事はない 死の恐怖に抗い勝ち続けるゆっくりにはマスクが与えられ、そして更に勝ちぬいたマスクゆっくりは自由を勝ち取る事ができる マスクは数多の同族の屍を踏み越えた強者の証、それを脱ぐ時は敗北を意味する マスクを剥がれたゆっくりはそのマスクを捨て新たにマスクを得るまで再び戦いを続けなくてはならない ゆっくりドールにとってマスクは頭の飾りや帽子以上の価値、命そのもの ゆっくり達にとっては語源のルチャリブレよろしく自由を勝ち取るための戦いであるのだ このまりさはルチャゆっくりでは現在一番人気の花形ゆっくりドール。 デビュー以来負け知らずで特に華麗な空中技に定評がある ルチャゆっくりの中では殿堂入り確実の生ける伝説ゆっくりドールである かたやフランのほうは中堅クラスであるものの高い戦闘力と凶暴性で最近のし上がって来た実力派、決して楽勝な相手とは言い難い 今現在餡子が漏れているマスクまりさは体力的にも長期戦は不利、しかしフランは警戒を奇襲し徐々にコーナーへ追い詰めて行く いくら手負いとてマスク持ちは百戦錬磨の猛者、迂闊な攻撃は仕掛けない辺りフランも並みのゆっくりドールではない マスクまりさがコーナーポストに背をつきの呼吸が乱れかと思うとと体を僅かに傾けるのを見るや雷のごとく飛び掛った 「ますくとられてゆっくりしね――ッ!」 だがマスクまりさは睨み付けたまま動かない。 コーナーに居る以上フランの突進を下手に回避しようとしても逃げれず、リング外に逃げようとしてもその隙に無防備な部分を晒すだけという事を知っている。 そしてコンマ一秒の世界のタイミングで避ける事を決意した マスクまりさは息一つすると極限まで集中する。 一つ息を吐くと空気を震わす観客の歓声がフッと消え、今まで気にならなかった生暖かい風の張り付く感触を感じ、 目の前に向けられたフランの鋭い牙がスローモーションビデオを見てるかのごとくゆっくりと近づく 5センチ... 3センチ... 2センチ... 1センチ... フランは勝利を確信していた 牙は確実に柔らかい皮膚を突き破り餡を抉った後奴は豚のような悲鳴を上げるだろうと カチン!! だがフラン確信とは裏腹に牙のぶつかる音だけが響いた 「うっ!?うーっ!?」 いつの間にか眼前のまりさは霞のごとく消えていた まりさの見せた隙はフェイクだったのだ 後悔したところでもう遅い 次の瞬間頭部に強烈な衝撃が走り地面に叩きつけられると目の前が餡で真っ黒に染まり何がおきたか理解できぬまま事切れた フランだったものから飛び出した餡子の山からムクりとマスクまりさが立ち上がる お互いの鎬を極限まで削る我慢比べにまりさは勝ったのだ ――すたーだすとればりぇ マスクまりさの得意技の一つ 敵の攻撃を極限までひきつけてコンマ一秒のタイミングで敵の頭上に飛び上がりそのまま全体重をかけて敵を地面に叩きつける その一連の動作は流星の如く華麗でそれ見た誰もが魅了される程の高難度の空中技 「ウィナーッ!エルゥ――ッマリィーサァ――!!」 審判が勝者の名前を告げると観客席からは悲鳴のような歓声と怒声が起き周囲に紙吹雪が舞った 「まりさー!よくやったぞ!」 一人の若い男がロープを潜りリングにうつ伏せに寝転がっているまりさの元へ駆け寄る 「おにー…さん…まりさ…がんば…たよ」 ずり落ちた帽子を力なく少しだけ挙げて顔半分をセコンドの男のほうに向けるとにこりと微笑んだ 「ああ…頑張ったとも!後10勝だ!!後10勝てばお前は自由になれるんだぞ」 「うん…でも…まり…さだめ…かも…」 「何言ってんだ怪我はたいした事ないぞ!休めばすぐ治るからな!」 男がまりさを優しく抱きかかえて顔を見るとハッとしたと表情を見せると途端に真っ青になった 何とまりさの左目を両瞼が縦にぱっくり切れ眼球から透明な液が漏れている すたーだすとればりぇを決める為に跳躍した際、満身創痍のまりさはタイミングが少し遅れたため運悪くフランの牙が目を掠ってしまったのだ 「もう…まりさは…あかちゃんのために…たたかえないの…?」 後10回とはいえ戦う相手はどれも強敵ぞろい、片目で戦うには余りにも手に負えなさ過ぎる さりとて傷が癒えても片目に慣れるまでまでじっくり休養する時間などまりさには与えられない 「あ…今すぐ治療するからな!だからじっとしてろ!!」 男はまりさをマスクを丁寧に脱がし、しっかりとまりさを抱えると揺れぬ様急ぎ足で幕舎の中へ入るとベッドにおろして くすり箱をひっくり返すと治療を施したが潰れた目はどうにもならなかった 「畜生…なんてことだ…」 男がまりさを見下ろして項垂れていると幕舎の中に恰幅のいい中年の男が不機嫌な顔をしながら入ってきた 「全く何てことだ!あれだけ投資してやったのにこれからって時にしくじるとはなぁ!!」 どうやらまりさの主人はこの人物らしい 「お…御館様、こいつは片目をやられだけです再起不能になった訳じゃないんです!あと十勝なんです!!どうか見捨てないでやってください!!!」 「饅頭ごときに情が移ったのか?動ける動けねぇじゃねぇよ!確実に勝てるようなじゃなきゃ駄目に決まってんだろうが! 怪我をしてもう使い物にならんなんて知れたら商品価値は無いも同然なんだよ!」 中年男は腕を組むと幕の中を言ったりきたりしながらブツブツと何かをつぶやている 「そうだ…コイツとかなことの試合を組もう。目は形だけ直しとけ、眼帯とか包帯はつけるな。 伝説の終焉って売り込みでコイツには華々しく最後の花道を飾らせてやろう!次の試合だ!わかったな!」 そう捲くし立てると中年男は近くにあった水瓶をけり倒してがっくりと崩れ落ちる若い男を尻目に出て行った ふかんぜんねんしょー 複数の重賞を勝利した競走馬達もその最後は決して安らかじゃないんだってね byおれまりさとかイワレタ人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1334.html
※変態お兄さんが登場します。すなわちR-18です。 ※変態お兄さん兼虐待お兄さんなのでかなり不快な野郎です。 ※この作品はfuku2091.txtの続きです。 メイドキャップ付きの銀髪三つ編みのカツラを被った変態お兄さん改め鬼畜お兄さんが洞窟最奥がにんっしんゆっくりゃのいる部屋にたどり着くと、そこには生まれたてのゆっくりゃが数匹転がっていた。 また、さきほど先に奥の部屋に行って交尾するように命令しておいた子どもたちが黒ずんで動かなくなっている。 どうやら素直に言うことを聞いて、約束通り姉妹で交尾をして朽ち果てたのだろう。 その死体の頭にはまだ茎が残っていて、中指ほどの大きさしかない体つきのゆっくりゃがまだ数匹そこに成っている。 しかし、どのゆっくりゃも声を発することすらままならずに死んだ魚のような目であたりをきょろきょろ見回しているだけだ。 「ほ~・・・体つきは体つきのまま生まれるんだな・・・」 「なにしにきたんだどー!ここはれみりゃのおやしきだどー!!」 「・・・・・・で?」 鬼畜お兄さんはにんっしんゆっくりゃの文句を聞き流し、周囲にいる生まれたて、それも子ども同士から生まれたがゆえに未熟児同然の赤ん坊ゆっくりゃの様子を伺う。 声一つも上げられないのはやはり未熟だったことと衰弱していることが原因なのだろうか? 「はやくでていくんだどー!!」 「ぎゃおー!たべちゃうどー!!」 「おやしきにいたかったらたべものをもってくるんだど-!!」 勿論、その間もにんっしんゆっくりゃが抗議を続けているが、無視を決め込んで、未熟児ゆっくりゃを回収しているお兄さんには何の効果もない。 「れみりゃのあがしゃんにさわるなーー!!」 「ふむ・・・きちんと生まれたものでも手のひらサイズか・・・」 「しかし・・・流石は痛めつけられると従順なゆっくりゃだな。まさかどっちの頭にも茎が4本も生えるまで交尾し続けるとは・・・」 「未熟児サイズが14匹と茎に残っていた中指サイズが6匹か」 その生まれたての赤ん坊達を回収し終えたお兄さんは、すぐに死んでしまいかねない赤ん坊達の口に母体となった子ども達の中の具を含ませる。 それすらも出来そうにない個体に対しては少し傷をつけてそこから具を流し込む。 「でびりゃのあがぢゃんになにするんだどーーーー!!」 状況を飲み込めないなりにも、突然交尾を始め、死んでいった子どもの残したものを育てようという感傷でも持ち合わせているのか。 それともただそこにいる赤ちゃんは自分のものだと主張したいだけなのか。 どちらなのかは定かではないが、にんっしんゆっくりゃはお兄さんを必死に赤ちゃんから遠ざけようとする。 実はこの行為は救命・延命措置なのだが、ゆっくりゃにそんなことを理解しろというのは恐らく酷というものだろう。 「・・・う?」 「・・・・・・うぅ~?」 「うっう~♪」 「・・・あう~」 その措置が功を奏して赤ん坊達は次々に産声を上げていく。 手の平サイズの未熟児だけではなく、中指サイズの未熟児とさえ呼べないような個体までも意識を取り戻し、ゆっくりと動き始めた。 「あ、ああ・・・あがぢゃんがうごいだどおおおおおおお!!」 叫び声の主はくわっと目を見開いて部屋の中央に鎮座しているにんっしんゆっくりゃ。 流石にこのサイズなら今までに出産経験もあるだろう。 動けない赤ん坊がそこにいるのに何もせずじっとしていたのは経験則からすぐに死ぬことを理解していたからなのだろうか。 もしかしたら、あれだけのコミュニティを持ちながらにんっしん出産をしているのも赤ん坊の生存率を重視しているからかもしれない。 真意を知る術は無いが、赤ちゃんが動き出したことににんっしんゆっくりゃは感極まって涙を流していた。 全員焦点が合っておらず目は機能を果たしていないし、さっきの無反応を見た限り耳も殆ど使い物にならないだろう。 それに今後建って歩けるようになるものは皆無だろうが、母ゆっくりゃはその事実を知る由もなく、ただ赤ん坊達が生きていたことに感涙している。 そんなゆっくりゃの方へ振り返り、お兄さんは優しく微笑んだ。 「これで赤ちゃんたちは元気になったよ」 「うっう~♪おじさん、ありがとうだどー!おれいににれみりゃのめしつかいにしてあげるどー♪」 どうやらこのゆっくりゃはまだ他のゆっくりたちがこのお兄さんに全滅させられていることに気付いていないらしい。 確かにこの部屋からでは入り口付近で起きた惨劇なんてあまり見えないだろうが、あれだけの叫び声を聞いておいてなんとものんきなものである。 「そうか。じゃあ、れみりゃくんが俺の主人なんだね?」 「うー!そうだどー!」 「それじゃ、主人として召使の性処理をしないといけないなぁ・・・!」 一瞬にして今までしぼんだ状態にさせていたお兄さんのモノがむくむくと膨れ上がっていく。 そして鋼の如き硬さを帯びたそれをゆっくりとにんっしんゆっくりゃの前に差し出した。 「うっうー!れみりゃはこうまがんのおぜうさまだどー!めーれーなんてされないんだどー!」 「ごちゃごちゃやかましいぞ!」 「ぎゃ!?」 お兄さんはイチモツを力強く振りかぶると、ゆっくりゃのにんっしんによって普段の倍近くにも膨れ上がった頬を殴打した。 その一振りはビシッと軽快な音を立ててにんっしんゆっくりゃの顔を揺らす。 「なにするんだ、どっ!?」 「君に!」 いきなりの攻撃に対して怒りに任せて抗議しようとするゆっくりゃだが、お構いなしに次の攻撃を打ち込まれる。 バシッ!! 「いだいーー・・・いっ!?」 「与え!」 痛さと理不尽さのあまりに目に涙が浮かんでくる。しかし、お兄さんは止まらない。 ベシッ!! 「ぎゃっ!?」 「られた!」 良く見てみると口から肉汁が滴っている。叩かれているときに喋るから噛んでしまったのだろう。 ズビシッ!! 「やべ、でっ!?」 「選択!」 ついに我慢の限界に達したらしく、涙があふれ出す。もっとも、それは攻撃をいっそう激しくする結果を招くのだが。 ズバシュ!! 「ぎゃっ!?」 「肢は!」 涙に嗜虐心をそそられたお兄さんは加速させすぎてぺにぺにで斬撃を放ってしまったらしく、ゆっくりゃの頬が少し切れている。 ザシュ!! 「いだ、いっ!?」 「咥え!」 2回目の斬撃によってゆっくりゃは反対側の頬にも切り傷をつけられる。さっきの一撃より鋭いそれはゆっくりゃの皮をかなり深く抉っているようだ。 「ぎゃおおお、おっ!?」 「るか!」 自重したお兄さんは斬撃を止め、再びビンタに戻す。しかし、切り傷に触れられるためさっきまでのビンタよりもずっと痛い。 ビシッ!! 「ぎゃっ!?」 「咥え!」 今度はかなり深く切りつけられた頬への一撃。ついでにお兄さんは「赤ちゃんは大丈夫かな?」と尋ねてみる。 バシッ!! 「あがじゃん、がっ!?」 「ないで!」 またしても肉汁が滴っている。赤ちゃんのことに触れられ、喋ろうとしてしまったのが災いしたようだ。 ベシッ!! 「ぎゃっ!?」 「死ぬ!」 涙と肉汁を撒き散らすゆっくりゃ。今度はお兄さんのイチモツによる下からの突き上げが襲い掛かる。 ズビシッ!! 「うぎゃ!?」 「かっ!」 突き上げと同時に跳躍したお兄さんは落下の勢いに任せて白目を剥いているゆっくりゃの頭部へぺにぺにを叩き込む。 ガスッ!! 「でび、りゃっ!?」 「ふたつに!」 着地と同時にお兄さんはゆっくりゃの横を駆け抜けざまにラリアットの要領でゆっくりゃの下あごを強打する。 ガッシ!! 「うぎゃ!?」 「ひとつ!」 そして、座ったままであるにも関わらず勢い良く吹っ飛ばされたゆっくりゃに向かってとどめの突きをお見舞いする。 ボッカ!! 「いだい、ぎゃっーーーーー!?」 「だっ!」 その一撃によってゆっくりゃは洞窟の壁面に後頭部を叩きつけられ、そこからだらだらと具がこぼれる。 「いだいーーーーーーーーーーー!!いだいーーーーーーーーーーーーー!!」 「さあ、どうするんだい?咥えるかい?死ぬかい?」 極上のスマイルを浮かべたお兄さんは再びゆっくりゃにモノを突きつける。そこには平仮名で「ないふ」と書かれている。 「ざぐやあああああああ!!ざぐやああああああああああ!!」 「やれやれ、全く話を聞いていないな」 が、恐怖でお兄さんの話など耳に入ってこないゆっくりゃは必死にいるはずもない従者の名前を呼びながら後ずさる。 「なんでしょうか~、おぜ~うさま~!」 勿論、さくやでも咲夜でもない。声の主はメイドキャップ付きの銀髪三つ編みのカツラを被った全裸の鬼畜お兄さん。 「ぢがううううううううう!!おばえはざぐやじゃないどおおおおおおおおおおおおお!!」 「ひどいですわ~、おぜ~うさま~!」 「ごっぢにぐるなああああああああ!!」 「そんな事いうおぜう様にはお仕置きが必要ですわね~♪」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!?・・・う、うばれりゅ!!?」 散々殴られたせいかどうかは知らないが、いきなりゆっくりゃが産気づいた。 「よし、じゃあ、さっさと産んでお仕置き続行ですわ~♪」 言うが早いか、お兄さんは産道をこじ開け、手を突っ込むと中ですくすくと育っていた子ゆっくりゃを引きずり出した。 「うぎゃあああああああああああ!!いだいーーーーーーーーーーーー!!」 その乱暴な行為が母ゆっくりゃの表情をまたしても歪ませる。 「いぢゃいーーーーー!!」 一方、産道の中の子ゆっくりゃも乱暴に頭を掴まれ、産道から力任せに引きずり出される痛みで泣き喚いている。 しかし、お兄さんは問答無用。空いている手でにんっしんしているゆっくりゃの頬を掴むと勢い良く子ゆっくりゃを引きずり出した。 「ぬぅん!!!」 その一声と同時に子ゆっくりゃは産道から引きずり出され、洞窟の地面に打ち付けられ、3,4メートルほど転がって背中から壁にぶつかり、再び悲鳴を上げた。 「うぎゃああああああああああああああああああああ!!」 「しゃらっぷ!!」 即座に跳躍したお兄さんは着地の際に子ゆっくりゃの両脚を踏み潰すと前のめりに倒れ、手を突いたついでに両腕を破壊した。 「―――――――ッあああああああああああああああ!!」 「でびりゃのあがぢゃんーーーーーーーーーー!!」 唐突に四肢を破壊された子どもと母親の絶叫が洞窟の中にこだまする中、お兄さんは先ほど蘇生させた20匹あまりの赤ん坊を子ゆっくりゃのお腹の上に置く。 「う~」 「おいちいど~♪」 「うっう~」 「むしゃむしゃだど~」 「いぎゃああああああああああああ!!でびりゃをだべるなだどおおおおおおおおおおお!!」 「うぎゃああああああああああああああああ!!」 母と子がいくら悲鳴を上げたところで目も耳も使い物にならない赤ん坊たちには何の意味も成さない。 四肢を失った子どもが体をゆすって抵抗するも、動けば傷が痛むし、思った以上に赤ん坊たちは力強く、なかなか落ちてくれない。 「ざぐやああああああ、だずでえええええええ!!」 「な~んでしょうか~、おぜうさま~♪」 くどいようだが返事をするのはお兄さん。「おばえなんがざぐやじゃないいいいい!!」と喚く母ゆっくりゃにつかつかと歩み寄ると、さっきの連続ビンタで少し腫れてしまった頬を強く握る。 そして、母子の阿鼻叫喚の二重奏をBGMにお兄さんは本命と言っても過言ではない、母ゆっくりゃの産道への挿入を開始した。 慎重に狙いを定め、徐々に閉じつつある産道に「ないふ」と書かれたモノをねじ込んで、再びこじ開ける。 「ぬふぅ・・・こ、これは・・・!」 「ざぐやあああああああああ!!だずげでえええええええ!!」 「用があるなら早く言ってくださいね、お~ぜうさま~!」 そう言いながら問答無用に腰を振るお兄さん。しkし、内心こう思った・・・がばがばじゃないか、と。 「ざぐやい゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ざぐやなんであっぢいげえええええええ!!」 「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ! ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ! ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」 思った以上に締まりが悪かったとこに失望した鬼畜お兄さんは始めてしまった以上最後までやらねばという意味の分からない義務感だけで腰を振りつづける。 もっとも、考えてみればアレだけのサイズの子どもが出てくる道が締まりの良い訳がないのだが。 さっさと済ませたい一心で腰を振るお兄さんにはもはやゆっくりゃへの興味など微塵もない。 「ぬんっ!!」 産道に精液を流し込むと、出し切る前に引っこ抜き、さっき四肢を潰した子ゆっくりゃのほうへ歩いていく。 射精してやることを済ましてしまえばこれ以上ここにいる理由はない。 しかし、自分をぬか喜びさせた母ゆっくりゃにはお仕置きをしないと気がすまないお兄さんはさっき生まれた子どもと赤ん坊20匹を産道にねじ込んでその場を後にした。 ついでに赤ん坊を産んだ親の屍骸もねじ込んでから、きっちり産道の入り口を封印しその場を後にした。 鬼畜お兄さんが洞窟を後にしてから数時間後。 「ゆ!ここはすごくゆっくりできそうなばしょだよ、まりさ!」 「ほんとうだね、まりさ!あかちゃんたちもゆっくりついてきてね!」 ゆっくりゃたちの巣の前にやってきたのは2匹のゆっくりまりさ。 1匹は鬼畜お兄さんに子どもを持って行かれた母まりさで、もう一匹はゆっくりゃと何度もすっきりさせられたゲスまりさだった。 2匹の連れている子どもは胴体なしのゆっくりゃが42匹とまりさが51匹のあわせて93匹。 「さっきのおにーさんがここにはたべものもいっぱいあるからすごくゆっくりできるっていってたよ」 「あやまったらまりさのこともゆるしてくれたし、いいおにーさんだったね」 わいわいがやがやとお喋りをしながら巣の中に入る一家。 そのお兄さんが言っていた通り、そこにはたくさんの食料があった。 両手両脚を縛られ、内側から子まりさに具を食べられ続けるしにぞこないのゆっくりゃ。 魔改造によって異常に長い胴体と4本の腕を得てしまった、立ち上がることもままならない赤ちゃんゆっくりゃ。 同じく魔改造によって異様に短いうえに足しかない胴体を与えられ、座ることも出来なくなった赤ちゃんゆっくりゃ。 そして6匹のゆっくりゃ種が連結され、ひとつになってしまったもの。 大量の子どもや赤ちゃんをねじ込まれ、頭部が重くなりすぎた結果、頭をゆかにこすりつけたまま身動きが取れ中なったもの。 動くことのままならない個体が10匹以上。 ここなら餌を取りに行かなくてもずっとゆっくり出来そうだと一家は思った。 ---あとがき?--- 鬼畜お兄さん。虐待お兄さんと違ってゆっくりと交尾します。 また、変態お兄さんと違ってゆっくりを虐待・虐殺します。 言動や思考はすさまじく身勝手で他のお兄さんからも煙たがられています。 俺だってこんな奴とは関わりたくありません。 今度はゆっくりをひたすら魔改造する作品とか書いてみたいな。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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近年、ゆっくりを扱うペットショップは増え 躾の行き届いたゆっくりは高値で取引されていた。 ブリーダーにより一般的な社会常識を叩き込まれたゆっくりから うんうんやしーしーをしないゆっくりまでペット業界の競争は更なる転機を迎えていた。 『ゆっくりは人語を話すから虐待される』 これは、ゆっくり加工場ペット開発部の愛と虐待の記録である。 「ふがふがふが・・・ふがふほほほふ・・・!」 円筒状の耐熱ガラスに囲まれた実験槽の中には、バスケットボールサイズのゆっくりれいむがいる。 このれいむには歯が一本もない。 最近、歯が抜かれたか溶かされたかしてまだ痛むのだろう。 狭い実験槽の外を遮る耐熱ガラスにしきりに体当たりをしたり喚いている。 「ふがふがふっふふー!ふひひひひふぼふぼぉ!」 (れいむの歯を返してね!それから馬鹿なジジイは死んでね!) 確かにこれなら人の神経を逆なでするような暴言を吐くことはあるまい。 だが、ペットとしての最低条件である可愛さが決定的に足りない。 実験槽の外には白衣を着た男が首を左右に振り、隣にいる作業服の男に合図を促すと コクリとうなずいて赤いスイッチに手をかけた。 キュイィィイインっとモーター音が鳴り響き、実験槽の床が開くと幾重も刃のついたプロペラが覗いて回転を始める。 歯なしれいむは、回転する刃の危険性を察知しその場でポインポインっと跳んでかわそうとするが 当然、着地で刃に切り裂かれた。 外側から見ると、それはまるで大きなミキサー 本物のミキサーであるなら一思いに数秒で餡子と化すところだが、刃はれいむの足部分を切ると一旦回転を止める。 「ふがふひひぃー!」 数秒おいて、また刃は回転し今度はぺにぺに付近まで切り裂く。 「ふひ!ふひ!ふfheiadca・・・!」 ゆっくりと、甘い餡子に加工されるれいむ。 姿を完全に失うと、実験槽に取り付けられているポンプから餡子がチューブを伝ってどこかへ流れていく。 再び実験槽の上部が開き、ゴロンゴロンっと1匹のゆっくりまりさが転がり落ち 先ほどまでれいむがいた位置に落下する。 「・・・・・・!」 (ゆべっ!) このまりさは、産まれる前の実ゆっくりの段階で口内をハンダゴテで焼かれており しゃべることも食べることもできない。 そんな、まりさが成体サイズまで成長していることには秘密がある。 頭頂部に蓋がついていて、そこへ生ゴミなり有機物をいれることで燃料補給が可能な 一応は商品化が有力視されているホープだ。 「・・・・・・!・・・・・・!」 (ここはどこなの!まりさをゆっくりおうちにかえしてね!) 涙目いっぱいでガラス越しに男たちに目で訴えかけている。 白衣の男は腕を組んで、しばらく考え込んでいた。 確かに犬や猫が人語を解していたら憎たらしいだろうが、かといって泣き声一つあげずに ただジッと飼い主を恨めしそうに見ていたら到底、愛でられまい。 燃料補給に頭頂部に蓋がついているというのもどうにもグロい。 それを誤魔化すために帽子を被っているまりさ種を選んだが結局は失敗だったようだ。 「・・・・!・・・・!」 (まりさをどうするつもりなの!まりさはいいゆっくりだからたすけてね!) ぴょんぴょんっ! 白衣の男の様子を伺っていた作業服の男が赤いボタンに手を掛けた。 その時、白衣の男が作業服の男の前に待て!と手で制する。 「・・・?・・・・!」 (ゆゆっ?ゆっくりしていってね!) まりさは精一杯自己アピールをするためピョンっと跳んで 昔ながらのあの”ゆっくりしていってね!”の動きをする。 もし、れいむと一緒であったなら綺麗に決まったであろう。 白衣の男が作業服の男に何かを伝えると、作業服の男はハッと何かに気がついて 青いほうのボタンを押す。 すると実験槽の上部の蓋が開き、そこからウィィィンっと機械音を響かせながらアームが伸びてきた。 そのアームはまりさのお帽子を掴むと、左右に振って 被っているまりさだけをはたき落とす。 「・・・!・・・・!・・・!」 (やめてね!まりさのお帽子をとらないでね!やめてっゆべ!) 成体サイズのまりさの帽子は人間も被ることが出来る。 巷ではこのまりさのお帽子がブームで、饅頭商品以上に人気があった。 更に、どんな素材よりも水に浮くという特性で水上スキー用の板代わりに お帽子を足にはめる水上スキーヤーも少なくない。 ただ水に浮くだけでなくスィーっといったお帽子だけがもつ爽快感があると言うのだ。 お帽子の回収作業が終わると 先ほどのれいむの同じように地面からプロペラが出現し、まりさもゆっくりと餡子となった。 実験槽は再び空になり、上部の蓋が開くと今度は数匹のゆっくりが転がり落ちてくる。 「ゆー!、ゆーゆーゆー!」 「「「ゆーゆーゆー!」」」 成体サイズのゆっくりれいむに、その子ゆっくりが3匹。 白衣の男は、これだ!っと今までとは表情を変えた。 人語を解さないからといって、それだけでは愛玩動物にはなりえない。 この「ゆーゆー!」いう泣き声なら新商品となりうる、そう確信した。 その時、子ゆっくりの1匹がしゃべりだした。 「おかーしゃん、れいみゅはいつまでゆーゆーいってればいいの?」 バリバリバリッ その子れいむの体内から突如放電が始まる。 「ゆびびびびびび!」 「おちびちゃんたち、ゆーゆー以外しゃべっちゃだめだよ! しゃべると、ビリビリしてゆっくり出来なくな・・・ゆびびびびび!!」 「ゆー!ゆゆゆー!」「おかーしゃん、おねーちゃんゆっくり・・・びびびびび!」 親れいむ1匹と、子れいむ2匹は心臓の役目をする餡子中枢が電気ショックで停止し 白目をむいて舌ダランっと垂らし、泡を吹いた。 それから、今度は先ほどよりも強い電気ショックがバチンッと実験槽の外まで聞こえると 親れいむは息を吹き返した。 「ゆ・・・ゆーゆー・・・」 子れいむ2匹にもバチンッと電気ショックが起きるがまるで反応がない。 何度もバチンッ、バチンッと続くうちにプスプスと黒煙があがり、とうとう黒ずんでしまった。 親れいむと子れいむは2匹に寄り添って 「ゆー・・・」「ゆゆー・・・」っと泣いている。 体内に埋め込まれた機械が、「ゆー」以外の発声を行うと拷問のような電流を流し罰を与える。 そして心臓停止(中枢餡子の機能停止)を感知すると、それを心臓マッサージの要領で蘇生させるメカニズムだ。 このまま商品として出荷されることはなく、あくまで世代を重ねて「ゆー」以外をしゃべらないゆっくりを作ることが目的である。 このシステムは排泄を行わないゆっくりを作る途上で考案されたが 心臓停止するたびに仮死状態でうんうんやしーしーを垂れ流してしまうためお蔵入りとなってしまった。 うんうんをして電気ショックで心停止し漏らし、蘇生した瞬間に結局センサーにお漏らしと認識されて電流を流されて それは酷い拷問だったそうだ。 虐待が目的でないため職員はすぐに助けようとしたが、いかんせん電流が流れっぱなしなので手が出せず 死んでは生き返りまた死に生き返っては結局死ぬというサイクルを待つしかなかった。 白衣の男は、再び腕を組んで考え込むと 親れいむが成体にしてもサイズが不自然に大きいことに気づく。 しもぶくれなのは元々だが、それにしても一際膨らんでいるのだ。 「ゆー・・・ゆー・・・」 親れいむが子れいむを舌で舐めてあげている。 本当は「ぺーろぺーろ」とか「すーりすーり」と声に出して言いたいのだろう。 「ゆっ?ゆゆ!?」 親れいむの産道が開き、ポーンっと子れいむが飛び出てくる。 ガラスの内側に当たると跳ね返り転がり、黒ずんだ子ゆっくりがクッションとなった。 「ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆーゆー!」 「ゆー!」 電流が流れる機械は手術によって、埋め込まれているもので生まれたばかりの子れいむには内臓されていない。 「ゆゆ?ゆっくちちていっちぇね!」 親や姉が、自分の挨拶に返事をしてくれない事で子れいむは不安がりもう一度挨拶をした。 「ゆーゆー!」 「ゆゆーん!」 親と姉は精一杯の返事をする。 「ゆっくちちぇいっちぇね!ゆっくちちぇいっちぇね!」 「ゆゆーん!」 「ゆー!」 「ゆ!どうちて、ゆっくちちてくれにゃいの!ぷんぷん!」 「ゆー・・・」 「ゆー!ゆー!」 「れいみゅのおやなら、ゆっくちちぇくれるはずだよ!ゆっくちちていっちぇね!」 「ゆー・・・」 「ゆゆー・・・」 「ゆーしかいえにゃいの?ばきゃにゃの!」 「ゆ・・・」 「ゆゆ・・・」 「ばきゃはれいみゅのおやなんかじゃないよ!ゆっくちちんでね!」 「どぼじでぞんなごどをいぅのぉおお!」 「ゆ!?ゆゆー!」 とうとう、親ゆっくりが「ゆー」以外をしゃべってしまった。 バリバリバリバリ 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃ・・・ゆー・・・ゆー・・・」 そして、放電によって白目をむいてグッタリと心停止する。 「ゆ!きょわいよぉおお!へんなゆっくりはちねー!」 「やめてね!れいむがおかーさんに変なこというからゆっくりできなく・・・びびびびびび・・・!」 子れいむの方も放電が始まり泡を吹く。 数秒してバチンッと音がすると、親れいむは蘇生するが、子れいむは泡を吹いたまま動かない。 バチンッバチンッと音が続いて、先ほどの2匹の子れいむ同様に黒煙を噴きながら黒ずんでしまった。 「へんにゃゆっくちはちねー!ちねー!」 子れいむは親ゆっくりに体当たりを始める。 「やめてね!おかーさんに触ると危な・・・びびびびびび!」 「ゆっ?・・・びびびびび!」 放電した親れいむにに体当たりしたため、子れいむも感電してしまった。 幸い直接体内からではなく体外から感電したため絶命にはいたらない。 しかし、バチンッ!っと親れいむの蘇生が始まると傍にいた子れいむも感電し 「ゆびゃ!」っと悲鳴を漏らした。 「ゆゆ・・・おちびちゃん・・・おかーさんからはなれ・・・びびびびび!」 「たちゅけ・・・びびびびび!」 バチンッ 「ゆびゅ!」 度重なる、心停止の連続で親れいむはとうとう息を吹き返さなくなった。 バチンッ 「ゆぴゅ!」 バチンッ 「ゆぴゃ!」 バチンッ 「ゆびゃ!」 感電し続ける子れいむも親れいむから離れる前に電気が流れるので逃げることが出来ず 一定の間隔で悲鳴を漏らす。 バチンッ! 「ゆびっ!」 バチンッ! 「ゆっ・・・!」 バチンッ! 「ゆ・・・!」 バチンッ! 「・・・」 やがて、悲鳴はやんだ。 白衣の男は作業服の男に赤いボタンを押させたかったが、体内に機械が入っている事を考え 青いボタンを押させた。 過去の作品 ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ! ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味 ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編 ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編 ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生 ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋 ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権 ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり 作者:まりさ大好きあき
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※『森のお医者様』 ]]『村のお医者様』の続きですので、そちらのほうを読んでから このSSを読んでいただかないと話の流れが分からないと思うので、上記2作を読んでいない方は、お手数ですが 上記2作を読んでからこのSSを読んでください・・・ 勝手ですが、作者からのお願いです。 (ちなみに、 青年=えーりんを飼っている男、幼馴染=青年の幼馴染である虐待お兄さん、男=めーりんを飼っている男、と分けていますです。 えーりんは、幼馴染の言葉にしばし呆然となった。 えーりんは呟いた。 「・・・どうして?」 どうしてなのだ。自分がぷれいすを離れたのはあいつらに言われたことが原因だというのに。あんまりにも身勝手すぎる。 「おい」 えーりんの飼い主の青年は呼びかける。幼馴染は顔を向ける。 「マジで?」 「こんな微妙な嘘つくわけねえだろアホか」 「・・・めんどくせえなぁ・・・えーりん、どうするんだ?」 ガリガリと頭を掻きながら青年はえーりんに問いかける。 「いかないというわけにもいかないでしょう」 「そうか・・・」 その会話に、怪我をして先程治療を受けに来ためーりんを飼っている男が口を挟んだ。 「あー、その・・・行く必要は無くなったみたいだぞ」 「え?」 二人と一匹は男に顔を向ける。 男は、青年の家の窓から少し離れた位置から、地面を見下ろしている。 その方向には・・・ 「「「「「えーりんをかえしてね!!ぷんぷん!!!」」」」」 「「「「「ぷきゅーっ!!」」」」」 地面には5匹の成体ゆっくりと、同じく地面に5匹の赤ゆっくり達が固まっていた。 成体ゆっくりのうち2匹(れいむとちぇん)は、腹が膨らんでいる。にんっしんっしているのだろうか。 赤ゆっくりは、まりさが2匹ありすが2匹、みょんが1匹。 その全てが、頬を膨らませて威嚇している。 「そういやあこの家って森に一番近いんだったっけな・・・」 幼馴染は呟く。 えーりんは黙って家の窓のふちまで跳ねていき、そこからそのゆっくり達を見下ろした。青年達はそんなえーりんの後姿を見守っていた。 「ゆ!えーりんだぜ!!」 まりさの一言に弾かれたように、ゆっくり達は威嚇を止めて、 「えーりん!れいむたちのゆっくりぷれいすにもどってきてね!!」 「おねがいするわ!あなたがいないとふあんでゆっくりできないのよ!」 「ちーんぽ!」 「わかってねー」 成体5匹は口々にこう言う。赤ゆっくり達は目を輝かせて「ゆぅ~」と言いながらえーりんを見つめている。 それを見たえーりんは、目を細め、不機嫌そうな表情で、突き放すように言った。 「・・・いやよ」 それを聞いたゆっくり達は、 「「「「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」」」」」 と、涙を撒き散らしながら声をそろえて嘆く。 「いまさらぷれいすにかえるきになんてならないもの」 「なにいっでるのぉぉぉ!!!えーりんはありずだぢのゆっくりぷれいすのおいしゃさまでしょぉぉぉ!!」 そう言うありすに向けて、えーりんは答える。 「それはちがうわ。 わたしはゆっくりのおいしゃさま。あなたたちだけのものになることはできない」 「ぞんなごどいわないでねぇぇぇ!!!」 「えーりん!おねがいなのぜ!かえってきてほしいのぜ!」 そう言うまりさに、えーりんは顔を向け、 「あなたがそれをいうの?どのくちでいってるのよ?」 そこまで言ってから一呼吸置き、さらに咎めるような口調で言った。 「ねえまりさ。あなた、どうしてわたしがぷれいすをはなれたのかわかってるの?」 「・・・ゆ?・・・ぷれいすがゆっくりできなくなったから?」 「うん。じゃあゆっくりできなくなったげんいんは?わかる?」 えーりんは静かに、しかし強い口調で、まりさに言葉をぶつけていく。 このまりさは、ぷれいすが捕食種達に襲われた次の日に、治療をするえーりんを罵倒したゆっくりの一匹である。 頬につけられた、治りかけている大きな傷が目印だ。 そのときに言い放たれた言葉を、えーりんは未だにはっきりと覚えている。 「えーりんなんてえいえんにゆっくりできなくなっちまえなのぜ!!!」 そうまで言ってのけたまりさが、今こうしてえーりんを連れ戻そうと説得しているのは、ひどく滑稽に思える。 「・・・わからないのぜ」 まりさは数十秒間悩んだが、答えを導き出すことができなかった。 自分に都合の悪いことは忘れてしまうという通常ゆっくりの性質を、えーりんは改めて確認した。 「そう。まあ、あなたがおぼえていたとしてもわたしはぷれいすにもどったりすることはないけどね」 「どういうことなのぜ?」 「ねえまりさ。わたしがぷれいすをでていったのは、あなたにもげんいんがあるのよ」 「ゆ!?・・・なにいってるのかわからないのぜ」 「はぁ・・・」 えーりんは溜め息をついた。 えーりんを見上げていたゆっくり達も、折れないえーりんを見て、すっかり元気を無くしてしまっている。 数秒の沈黙の後、えーりんは振り向いて、青年達に向かって、 「こいつら、どうおもいます?」 と問いかけた。 「勝手だな」 「しつこい」 「いじめまくりたい」 と、青年、男、幼馴染の順に言った。 「・・・さいごいがい、わたしもどうかんです」 えーりんは言う。 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!??」 幼馴染は叫ぶ。 「・・・おにいさんのおともだちさん、ゆっくりがそのごしゅみをりかいするわけにはいかないのです」 「・・・そうか・・・」 「そのごしゅみは、ぐたいてきにどういうことをするのかは、どすゆかりんからきいています」 「なんでそんなこと知ってるの君のところのドスは・・・」 「しょうじき、そのごしゅみのたいしょうがわたしにむけられたら・・・とおもうと、すごくこわいです。 まあ、でも、そのごしゅみのたいしょうをわたしにむけられることがなければ」 「なんだそうか。安心しろ、君を虐めたいなんて思わないから」 幼馴染は満足げに頷きながら言う。 「というか、そのごしゅみじたいなくしていただけると、ほんとうにあんしんできるのですが」 「すまぬ、それは無理だ」 「・・・まあ、それはともかく、こいつら、なんとかしていただけませんか?」 「え?マジ!?」 「あ・・・その・・・わたしがおねがいしたいのは、こいつらを、 おにいさんたちのほうからもとのぷれいすにもどるようなんとかしていただきたいというだけです。 いじめたり、えいえんにゆっくりできなくなるようなことはしないでいただけますね?」 「ゆ・・・?」「え、えーりん、なにいってるの?」 ゆっくり達と同様に、青年達も困惑した。 「・・・いいのか?その、言うこと聞いてやらなくて」 幼馴染は確認する。それに、えーりんは頷く。 「いいんです」 「そうか。あ・・・その、さ、君のとこのドスからなんか報復されたりする可能性があるのかもしれないのが心配」 「だいじょうぶだとおもいます。どすはわたしがぷれいすからはなれることにはんたいはしませんでしたし、 こいつらは、どうせどすからのきょかもとっていないでしょう。どすがこんなおおぜいをよこしてくるとはおもえませんから」 ちなみに、許可を出された?のはまりさ一匹だけである。 「ドスねえ・・・君のとこのドスって、そんな優秀なのか?」 再び聞いてきた幼馴染に、またえーりんは頷く。 「どすは・・・きびしくもありますが、どすのいうとおりにすれば、どんなこともうまくいくんです。」 「・・・そうか。ドスには怒られ、さらに時間を割いて村まで来たのにえーりんを連れ戻せなかった、じゃあ 得することがなんも無くなっちまうから、絶対にえーりんを連れ戻さなくちゃいけないわけだ」 「・・・わたしにはなんともいえませんが・・・そうなのかもしれませんね。こんなにしつこいのは」 「ハハッ、こいつらも馬鹿だな。苦しんで殺される位なら怒られるほうがマシなのに」 「え?」 「いやなんでもない」 彼は、少々心が痛むが、えーりんに言われたことを守るつもりは無い。 幼馴染は、猛スピードで玄関へ向かい、青年の家から飛び出して、頬を膨らませるゆっくり達を捕まえようとした、その時・・・ 「ま、まって、ください!にんげんさん!!」 という声が聞こえた。 えーりんとゆっくり達と幼馴染は、声のした方向に顔を向けた。こちらに向かってきたのは・・・ 「「「「「「「らん!」」」」」」」「らんとは。珍しい」 群れの幹部の、あのらんであった。 「はぁ、・・・はぁ・・・」 「らん、どうしたのよ?!」 えーりんはぽいんと窓から降りて、らんに尋ねる。青年はそれを追うように窓に歩み寄って、窓から地面を見下ろす。 らんは、息を切らしながら告げた。 「・・・っ、そいつらを、つれもどしに、きた」 「?」 「ら、ら、らんだぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆっくりできないわぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆっくりごろしがれいむにぢがづがないでねぇぇぇ!!」 「ちっ、ちんぽ!!」 「・・・」ガタガタ 叫ぶ4匹、みょんの背後に隠れて震えるちぇん。五匹の普通ではない反応と、そしてれいむがらんに向けて言った言葉が、えーりんは気にかかった。 「らん、あなた、なにをしたの?」 「・・・」 らんは俯きながら黙っている。 「らんは・・・らんは、れいむをえいえんにゆっくりできなくさせちゃったんだぜ!!!」 まりさが叫ぶ。その言葉に、えーりんはにんっしんっれいむを見ながら首を傾げる。 「れいむならそこにいるじゃない。なにいってるの?」 「そうじゃないぃいいい!!!もうひとりれいむがきてたのぉぉぉお!!!」 「ああ、そういうことね・・・でも、」 えーりんの知っているらんは・・・というか捕食種でないゆっくりなら当然のことだが、 無闇に他のゆっくりを殺したりはしない。らんは群れの幹部をやっていけるくらいなのだからなおさらのことだ。 らんが我を忘れてそんなことをするとは、ただ事ではない。恐らく・・・ 「そのれいむが、らんをおこらせるようなことをしちゃったんでしょ?」 「ゆ・・・まあ、それは・・・」 「やっぱり」 「それよりらん、れいむのあかちゃんはどうしたのよ!?まさかおきざりに・・・」 らんは黙ったまま尻尾で帽子を上げて頭頂部を見せる。そこに、 「ゆぅ~・・・」「ゆぴー」 あの3匹の赤れいむ達がいた。グッスリと眠っている。目に隈が出来ている。泣き疲れてしまったのだろうか。 「あぁ・・・」 五匹は安堵の溜め息をつく。 それを見てから、らんは口を開く。 「れいむのことは、ほんとうにすまなかった。ばつはかならずうける。 おまえたちといっしょにぷれいすにもどってからな」 「・・・」 「だからたのむ、ぷれいすにもどってくれ、みんな」 「えーりんは・・・どうするの?」 ちぇんはえーりんのほうを向いて尋ねる。 「なんどいえばわかるの?」 「わっ・・・わかるよ~・・・ごめんなんだよ~」 「っていうかあなたたちなんでわざわざおちびちゃんたちまでつれてきたのよ?あしでまといじゃない?」 「ゆ・・・それはね・・・」 れいむはまりさのほうをちらりと横目で見る。 まりさは口を開いた。 「おちびちゃんはゆっくりできるものだぜ!かわいいぜ! だからおちびちゃんたちをみせればにんげんもめろめろになって、えーりんをつれてかえってもひきとめられないだろうとおもったのぜ!」 それを聞いた青年は呟く。 「ゆっくり理論は理解出来ん・・・」 それを聞いたえーりんが振り向き、青年を見上げて、そして苦々しげに笑いかけ、言った。 「しょうがないです。にんげんさんとわたしたちはちがいますから」 「そうだな」 青年とえーりんは笑いあった。 「えーりん、なにしてるのぜ?」 まりさの呼ぶような声が背後から聞こえたので、えーりんはまた振り向いた。 「なんでもないわ。それより、いつまでここにいるつもりよ?」 「えーりんがまりさたちといっしょにぷれいすまでかえるけっしんをつけるまでだぜ」 それを聞いたらんは、イライラしたような声でまりさに言い放つ。 「・・・まりさ」 「ゆ?」 「いいかげんにしろ。もうすぐひがくれる、れみりゃやふらんがあらわれるじかんだ。はやくもどらないといけないぞ」 「そうなったら、にんげんのおうちをうばえばいいのぜ。そんなこともわからないのぜ?」 「えっ」 「何それ怖い」 まりさの言った言葉に、青年と幼馴染は反射的に呟いた。 それに対し、まりさはこう言った。 「ゆ?なにまぬけなかおしてるの?まりさたちにできないわけないでしょ?」 「「「「・・・」」」」 青年と男とえーりんとらんは、心底呆れたような顔でまりさを見つめている。 「な、なんなのぜ?できないとでもおもってるのぜ?」 それに対して、幼馴染が答える。 「何なの?出来るとでも思ってんの?」 「あたりまえだぜ。にんげんがたばになってかかってきてもまりさにかなうわけないでしょ」 「いつも思う。その自信の根拠はどこから来るのかと。お前今まで人間に会った事あるか?」 「これがはじめてだぜ」 「えっ・・・おかしいって思ったことは無いか?」 「ないぜ。でも、まりさはもりのなかならつよいほうにはいるとはおもってるぜ!」 「えっ・・・その、もう一回聞くが、ゆっくりが人間に勝てると思ってるのか?」 「そうだぜ!ひとめみてわかったぜ!にんげんにまりさがまけるわけないぜ! おおきさなら、にんげんとまりさはおなじくらいなのぜ!!」 どうやらこいつは頭の大きさで敵の強弱を見極めるタイプのゆっくりのようだ。 「ああ・・・なるほどね。でもさ・・・本気で思ってる?」 「あたりまえだよ!!!なんかいいわせるの!?」 「えぇ~何コイツ思考回路おかしいよ絶対・・・えーりんに診てもらうべきだろ・・・」 と嘆く青年に、幼馴染は諭すように言い始めた。 「まあそう嘆くな我が友よ・・・ ゆっくりにも個性ってものは当然ある。その個性が形成されていく過程で、ゆっくりは色んなことを吸収していくわけだ。 親のからの知識だったり、自分の体験からだったりな。 そんで、このまりさはたまたま、自分と同じくらいの大きさの敵に勝ち続けてきちまったんだ」 「れみりゃにぼろぼろにされちゃったことはわすれたみたいですけどね」 「・・・だから、ゆっくりの基準なら、特別頭がおかしいってわけじゃないのさ。こんなこと言うゆっくりはたくさんいるぜ。 それに、さっきえーりんが言ってただろ。人間とゆっくりは違うって」 「・・・ふーん。ためになるお話をありがとう」 青年は、別になんとも思っていないような表情で幼馴染に礼を言った。 「・・・で、らん、どうするのよ?」 えーりんは、無表情のままらんに問う。 それに対し、らんは、呆れ顔で言った。 「・・・さっき、もりのなかでわたしのいったことをおぼえてないようなら、わたしと、れいむのあかちゃんだけでぷれいすにもどる」 「「「「ゆ!?」」」」「ら、らんしゃま?」 「・・・らん、ぷれいすにかえるの?」 えーりんは確認する。 「そうだな。もうかえる。・・・ゆかりんさまから、つれもどしてこいとしれいをうけていたのだがな。 そのけっかがあかれいむさんにんだけとは、もうしわけないきもするが」 「どすになんていうつもり?」 「ありのままをはなすしかないだろう」 「そう。・・・らん、たっしゃでね」 「ああ」 「・・・あ、らん。いつもの、わすれてたわね」 「え?」 「ゆっくりしていってね」 「・・・ああ。ゆっくりしていってね!」 えーりんと別れの挨拶を交わしたらんが後姿を見せた瞬間、ちぇんはその後を追おうとした。 「ちょ、ちょっとまってらんしゃま!まって、おいてかないで!!」 「・・・どうしたのちぇん?にんげんさんはこわくないんじゃなくて?」 えーりんの問いに立ち止まって、振り向いて、ちぇんは答えた。 「・・・らんしゃまは、どすがあいてをしてもにんげんさんにはかなわないっていってたよ~・・・はじめはしんじられなかったけど、 らんしゃまのいうことはいつもただしいんだよ・・・だから、いまさらだけどこわくなってきたよ・・・それに、」 「ん?」 「らんしゃまにみすてられるのも、おなじくらいこわいよ~・・・ゆっくりできないんだy・・・ゆ?」 「・・・」 そこまでえーりんに向けて言ったとき、ふと、ちぇんは、まりさの様子がおかしいことに気付いた。 「まりs」 どうしたの?と続くはずだったのだが・・・ 「ゆっくりでぎないえーりんはゆっぐりじねぇぇぇぇぇぇ!!!」 まりさはそう叫び、えーりんに体当たりをした。 「ゆ゛っ!?」 えーりんはそのまま幼馴染の足元まで転がる。 それを見たちぇんは・・・いや、まりさ以外の、そこに居合わせた全ての生き物が驚愕した。 叫び声を聞きつけたらんがこちらまで戻ってくるのが見えた。 「ちょ、ちょっとまってねまりさ!えーりんをゆっくりできなくさせちゃだめだよ!!」 れいむはそう言うが、まりさは怒りの形相のまま再び叫ぶ。 「なんでえーりんはまりさたちのいうことをきいてくれないのぜ!?いうこときいてくれないと、まりさおこるのぜ!! まりさをおこらせるといたいめにあうんだよ!!またいたいめにあいたくないなら、いまのうちにぷれいすにもどるけっしんをしてね! でないと、まりさがえーりんをえいえんにゆっくりできなくさせるよ!!!」 その言葉を聞いた他の4匹はうろたえた。 「・・・ふふっ」 えーりんは、横になったまま砂だらけの顔に笑みを浮かべるだけだ。 「えーりん!さっさt」 「このばかまりさがぁぁぁぁ!!!」 「ゆべっ」 その時、らんがまりさに体当たりをして突き飛ばした。まりさの帽子が舞い上がる。 突き飛ばされたまりさのほうに、成体4匹は跳ねていく。 落ちてきた帽子を咥えて横に置くと、らんはまりさに向かって言い放つ。 「じぶんのいうとおりにならなければゆっくりできなくなれだと?・・・きさまがそんなわがままだとはおもいもしなかったぞ」 「ら、らん・・・」 「それにまりさ・・・いつもいつも、もじどおり『みをけずって』けがをなおすえーりんがいたみになれていないわけがないだろう。 こうげきでえーりんをおることはできん。 そんなちょうしだからえーりんにあいそをつかされるのだ」 「ゆ・・・」 「まりさ、こんごいっさいぷれいすにはもどってくるな。このぼうしはつかえなくしておく」 「ゆぅ!?」 言い終えたらんは、まりさの帽子を尻尾に引っ掛けたまま、今度こそ森の方向へ去っていった。 「ち、ぢょっどまっでぇぇぇぇ!!!ばりざのおぼうじぃぃぃぃ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!がえじでぇぇぇぇ!!!」 まりさは横になったまま顔を歪めて号泣するが、らんが振り向くことはなかった。 そんなまりさを、周りの成体4匹は冷ややかな目で見つめていた。 えーりんは、玄関から外に出てきた青年に抱きかかえられたまま、5匹を見下ろしていた。 いたたまれなくなったちぇんはらんの向かっていった方向に顔を向ける。既にらんの姿は見えなくなっていた。 ちぇんは口を開いた。 「みんな・・・かえろうよ・・・」 まりさ以外の3匹は、その言葉に無言で頷いた。 4匹は、抱きかかえられているえーりんを見上げ、一斉に言った。 「「「えーりん、にんげんのむらでゆっくりしていってね!!!」」」「ちーんぽ!!!」 その言葉に、えーりんは答えた。 「ゆっくりしていってね!!!」 と。 「なんか日本語として成立してない気がするんだが」 「だから人間とゆっくりは違うんだってば」 「いや、きっと今のえーりんの『ゆっくりしていってね』は『ゆっくりしていくね』って意味なんだろ」 「なら『ゆっくりしていくね』って返せばいいじゃん」 「それは『ゆっくりしていってね』って言われたから仕方ないことさ。これが定番だし」 「えっ・・・俺初対面のとき『ゆっくりしていくよ』って返しちまったんだが」 「まあそれは、お前は人間だから気にしなくていいんだよ。俺なんて『うるせえ死ね』って返すし」 「「それは無いわ」」 頭上で繰り広げられる『ゆっくりしていってね』についての議論に耳を傾けながら、 らんと同じ方向へ去っていった4匹をえーりんは見送った。 「・・・そう。分かったわ。残念だけれど」 「もうしわけありません」 運よく、捕食種に出会うことなくぷれいすに帰ったらんは、元の親れいむの家の中に、食料を添えて赤れいむ3匹をそっと置いた後、 ドスゆかりんの巣穴に戻り、今回のことのありのままを報告した。 「らん、あなたもゆっくりだから、もちろん失敗することもあるのはわかるわ。とは言えど、今回が初めてよね。失敗したのは」 「はい」 「正直、意外だったわ」 ゆかりんは笑いながららんに言う。 「私は『なんとしてでも連れ戻して来い』って言ったのにね。あなたが私の指令を破るなんて思ってもみなかったわ」 「ほんとうに、もうしわけありませんでした」 「良いのよ、気にしなくて。ま、ゆっくり殺しの件の罰は考えておくけれど」 「はい」 「今日は、あとはゆっくりおやすみなさい」 なんとも妙なことだ。数時間前と言っていることが違っている。 「はい。おやすみなさいませ」 「ええ」 自室に戻るらんの後姿を見送り、ゆかりんは考える。 (人間さんと交流をなくしてしばらくすれば、こういうことは必ず起きるっていうことを覚えとかなくちゃね) 思えば、森の奥にぷれいすを移してから2年が経っている。 ちなみに、群れの創立は6年前、らんが幹部になったのは3年前である。 (群れのゆっくりがまた減ったのは大変だけど、よく考えたら結構簡単に私たちは数を増やすことができるし、 このぷれいすに住んでるわけじゃない他のゆっくりがここに住み始めることはちょくちょくあるのよね) 事実、らんが人間の村に行っている間にも、一匹のまりさが、このぷれいすでおうち宣言をさせてもらったりしている。 (大丈夫だと思っておこうかしら。きっとあのまりさ達はもう帰って来ないだろうから、もう人間さんに関わろうなんて誰も思わないだろうし。 あのまりさ達には申し訳ないけど、誰かがこういう目に会わないといけなかったのよね。 ・・・でも、食料調達のとき以外は、しばらくは群れの外出を制限しようかしらねぇ・・・) そこまで考えたとき、外から、数匹のゆっくりの声が聞こえてきた。 声の雰囲気からすると、なぜだか知らないが、安堵したような様子である。 なにやら良い予感がしたゆかりんは、隙間をつなげて、上空からぷれいすを見下ろした。 ゆかりんの視線の先には、成体ゆっくり4匹と、その子供達が映っていた。 (・・・らん。これだけ帰らせてきたなら、十分に仕事はしてきてくれたみたいね。 外出制限じゃなくて、代わりに人間さんについての勉強が必要になっちゃうでしょうけど) ゆかりんとらんが居る限り、このぷれいすは安泰だろう。 いつものとおり、村のゆっくりの診察をし、夕食を食べ、そしてまた診察をし、 と言った調子で過ごしたこの日の夜。 「えーりん、本当に良かったのか?」 青年は布団にえーりんを入れながら尋ねる。 「はい?」 えーりんは首をかしげる。 「ぷれいすに戻らなくてさ・・・必要とされてるんだぞ?」 「いいんです。・・・ここにもひつようとしてくれるゆっくりがいます。それにわたしは、ここのほうがゆっくりできるんです」 「・・・そうか」 「はい。とっても」 「・・・」 「それに、このむらにすんでるひとたちもやさしいですしね」 「・・・そうか」 「はい!」 えーりんは笑顔で言う。 そんなえーりんを見て、青年は思った。 (なら、絶対にあいつに手は出させないようにしないとな。飼いゆっくりに手を出したことは無いって言ってたけど、それでも心配だ) 「それと、えーりん」 「はい?」 「君でも怒ることがあるんだな」 「・・・うふふっ、あたりまえですよ」 「そうか」 「ええ」 「おやすみ、えーりん」 「はい、おやすみなさい。おにいさん」 一人と一匹は夢の世界へ入っていった。 「ひゃ、ひゃめるのふぇ!まりふぁにほんなことひないでほひいのへ!!」 部屋の中には、頬を膨らませた帽子の無い成体まりさと、一人の男がいる。 「やめるわけねーだろカス。とっととその口ん中のお前の子供吐き出せよ。それともその口、二度と開けないようにするか?」 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」 口を閉じて涙を撒き散らしながら首・・・?身体を振るまりさに平手打ちをしているこの男は、 先程のえーりんの飼い主の幼馴染だ。彼は筋金入りの虐待家なのだ。 「喋れ。どうして欲しいのか言ってみろ。子供を吐き出して自分だけは助かりたいのか。 それとも子供を飲み込まざるを得ないような口にさせられて、子供だけは俺の手に触れさせないようにして、あと自分は餓死したいのか」 「ん゛ん゛っ」 どちらに対しても首を振るまりさを見て、にやりと笑った彼は、今度は拳を握り締めて、まりさの顔面を殴りつけた。 「ゆ゛っ!!」 嫌な音と共に、まりさは壁に激突した。その拍子にまりさは横になり、あんよを晒した。 真っ黒に変色している。つまり、このまりさはもう動くことはできない。 つまり・・・まりさのゆん生は、いわゆる『詰み』に嵌ってしまっているのだ。 近づいてくる彼を見るまりさの心に、絶望が広がっていった。 次の日、大きな餡子の塊が入ったゴミ袋が、ゴミに出されていた。 あとがき 結局、全体的にあっさり気味になってしまった。 あと、本当はあの5匹とその子供達も虐めたかったんだけれど途中で飽きたのでこんなんになっちゃいました。 まあ、そんなことより、 何回も地の文とか台詞を書き直してるせいか、書いてる最中「えーりん」の文字がゲシュタルト崩壊した。 byめーりん萌え このSSに感想をつける
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◆ゆっくり親子の窯焼き◆ あつあつの鉄板にゆっくりれいむの親子を一匹ずつおきます。 当然じゅうじゅう熱されるので 「あづいよ!!! じんじゃうよぉおおお!!!」と喚きます。 ぴょんぴょん飛んで親子で仲良く逃げ出そうとするのでフライ返しで丁寧にブロックします。 さて、そのままでは子供の方が先に焼かれてしまいます。 「おがあさぁああああん!! あづいよぉおおお!!!」 「ゆ゛っ!! あがじゃん ゆっぐりおかあさんのなかにはいっでねえぇええ!!!!」 親の美しい愛情です。おかあさんれいむは少しでも灼熱地獄から 子供を守ろうと、口の中へまねきいれます。 そこですかさず親の口をホッチキスで留めます。 「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛」 これで子供が逃げ出す心配はありません。あとは思う存分熱します。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「ゆ゛っゆ゛っ おがさぁああん!!! だいじょうぶぅうう!!??」 子供も子供でおかあさんの事を気遣います。素晴らしい親子愛です。 「だいじょうぶぅう!! だいじょうぶだよぉおお!!! あ゛ん゛じんじてねぇええええええ!!! だいじょうぶ……… だいじょうぶ……… ………やっばりだいじょうぶじゃないぃいいい!!! じんじゃうよぉおおおおお!!!!!」 死ぬ寸前、ゆっくりれいむは暴れまくります。 ここで中の赤ちゃんを潰さないように焼くのが腕の見せ所です。 フライ返しをさっきより芸術的に上手く使わないと、中身がつぶれてしまいます。 さて、どんどん熱していくと、当然親ゆっくりの方が先に死にます。 顔の底は焼け焦げて真っ黒になり、目は茹で上がって白濁し、凄い事になっています。 しかし問題ありません、親の方は食べないのです。 親が死んだ事を確認したらここからが本番です。 ここからは、火を中火~弱火のトロ火にして、じっくり、ゆっくりと焼きましょう。 ここでしばらく待ちます。 「ぴっぎゃぁああああああ!!!!」 おっと、赤ちゃんの悲鳴が聞こえてきました。 親が生きている時は口の中は一定の温度でしたが、親が死ぬ事で 熱が口の中まで伝わっていき、蒸し焼きとなるのです。 「あぢゅぃよぉおおおお!! おがぁさんだずげでえぇえええええ!!!!」 おかあさんはもうとっくに死んでいるので助けられません。 その事を知らない赤ちゃんゆっくりは、必死に救助を求めます。 「おがあざあぁあああああん!!!!どおじてだすげてぐれないのぉおおお?!!!! あづいよぉおおおお!!! じんじゃうよぉおおおおおお!!!!」 そのうち声は段々と小さくなり、最後には聞こえなくなります。 声が聞こえなくなった後、ホチキスで留めた親の口のスキマから水蒸気が出てくれば完成です。 お皿に盛り付けて、ホチキスを外し、ポテトなどを添え、お客様の前に持っていきます。 食べる時はお客様が、ナイフで口を開きます。 お客様が切開する事で、熱が逃げず、 直前まで蒸されているアツアツのゆっくり料理を食べる事ができるのです。 口を切り開いていくと、まずモワッと水蒸気が出てきます。 蒸気の中から出てきたのはあかちゃんれいむ、窯となった親の口の中で じっくりと蒸し焼きにされて、目はカッと見開き 舌がでろんと伸びている、ものすごい形相のまま死んでいます。 その顔にナイフをいれると、まるでクリームを切っているかのように すっと一切の抵抗なく切り分けられます。 もともと赤ちゃんゆっくりは皮ごと丸ごと齧れるほど柔らかいのですが この蒸し焼きになった赤ちゃんは口の中ですぐにとろけるほど柔らかいのです。 普通に蒸したりしてもこうはいきません。 親の美しい愛情でゆっくりと蒸し焼きになるから、こうなるのです。 今日はゆっくり料理専門のお店 ゆっくり亭の人気レシピをお届けしました。 著:Wizardry このSSに感想を付ける
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『野良ゆっくり根絶計画 2』 -農村部編- 農村部は都市部に比べゆっくりが多い。飼いゆっくりはほんの僅かでありほとんどが野良である。都会のゆっくりに比べ体格がよく運動能力も高く また我侭で下種であった。被害は都市部よりも深刻であり農場荒らしに家屋侵入が主な問題であった。 「ゆぅ~はたけさんになんにもないよ~」 「むきゅ、ふゆさんがもうじきくるからね。あきらめておうちにかえりましょ」 「おうちにもたべものさんがいっぱいあるからだいじょうぶだよ!」 今年は早めに全ての野菜を収穫しておいた。秋ごろからゆっくりは越冬のため食糧を集め始める。野菜はゆっくりの大好物でありよく狙われていた。 農場を荒らすゆっくりはおめでたいお頭であった。野菜は勝手に生えてくると信じきっているのだ。ではなぜ畑だけに生えて巣の近くには生えてこないんだ? と質問すればそれは人間が独り占めしているからだと頓珍漢な回答をする。全くの馬鹿ではなく中途半端に知能があるため罠を張っていてもそれを突破して 野菜を奪い畑を荒らすゆっくりもいる。ゆっくりの死骸をぶら下げておけばゆっくりは恐れて畑に寄り付かなくなるという話もあったが代が変わるにつれ 効果は無くなった。人間に捕まったゆっくりは馬鹿だからとむしろ死骸を見てあざ笑っていた。 「ゆ!なんではたけさんにおやさいさんがはえているんだぜ?」 「れいむがたべるよ!だいこんさんはれいむのだいこうぶつだよ!」 ある日突然何も無かった畑に野菜が生えていた。キャベツ、大根、ニンジン…どれもゆっくりが大好きな野菜であった。 「むきゅう…あきさんはもうすぎたのに…おかしいわ」 「どうでもいいんだぜ!はやくおやさいさんをもっていくんだぜ!!」 ゆっくり達は畑に侵入し野菜を食べ始めた。 「「「むーしゃむーしゃしあわせー!!!」」」 「きっとゆっくりしているれいむへのぷれぜんとだね」 「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするよ」 ここだけではなく農村部の全ての畑に突如として野菜が生えた…のではなく昨夜のうちに農家と加工所職員が埋めたのだ。善意ではない。 野菜の中には痺れ薬や毒が混入されている。 「ゆゆ!なんだかからだがじんじんしてきたよ!!!」 「なんだかゆっくりできないんだぜ!さっさとにげるんd…なんでからだがうごかないのおおおお!!!!!!!」 「ゆべえええええ!!!!」 「おきゃーしゃん!あんきょしゃんはいちゃりゃだm…ゆげえええ!!!!」 天国だった畑は一瞬して地獄と化した。あるゆっくりは餡子を吐き出して死んだり気絶した。あるゆっくりは逃げようとしたが体が痺れて動けない。 「だじげでえええええ!!!!」 「らんじゃまー!!!!うごげないよおおおおお!!!!!!」 「ゆっぐりでぎないいいいい!!!」 農村部にゆっくりの悲鳴が響く。遅れて畑にやってきたゆっくりの大半はこの様子を目の当たりにして逃げ出した。一部のお馬鹿なゆっくりは 「そうやっておやさいさんをひとりじめしようなんてあまいんだぜ!まりささまにはおみとおしなんだぜ!!」 「おやさいさんをひとりじめしたばちがあたったんだよ。わかるよー」 と自ら罠に嵌っていった。ある程度ゆっくりが集まったところで職員が袋を持ってやってきた。 「おじさん!!れいむをたすけてね!!たすけてくれたらおうたをうたってあげるよ!!」 「そんないなかもののゆっくりじゃなくてとかいはなありすをたすけてね!!」 「まりさはとってもあたまがいいんだぜ!!おにいさんをゆっくりさせてあげるからはやくたすけてほしいんだぜ!!」 農村部のゆっくりは都心部のゆっくりに比べ自分勝手であるため好き勝手喚いている。まるで自分達は助けてもらう権利があるかのように。 どこがどう頭がいいのかと?一緒に罠に嵌ってるのになぜお前だけ田舎者ではないのかと?職員は内心不愉快だった。 しかし職員は何も答えず黙々とゆっくりを袋に詰めていく。 「ゆ!!!おじさんはばかなの?れいむのいうことがわからないの?しぬの?」 「ゆっくりしないではやくたすけてほしいんだぜ!!」 もう少し自分の立場を分かったらどうなんだ?だが職員はゆっくりには喋らない。加工所職員は経験で分かっている。ゆっくりと会話するだけ無駄だ。 たいしたことは言っていない。相手したらこっちが不愉快になるだけだ。 職員がゆっくりを1袋分詰め終わり新しい袋を取りにトラックに戻ったところでゆっくりはようやく罠であったことに気付いた。 「おでがいじまずうううう!!!!!でいぶをだずげでぐだざああいいいい!!!」 「ばりざにはがわいいおちびじゃんがいるんでずうううううう!!!!!だがらおやざいざんをどっだんでずうう!!!」 「ゆるじでぐだざあいいいい!!!!あじずはいながものでいいでずがらああ!!」 助けてくれる者など誰もいない。数十分後畑にいたゆっくりは全て回収された。彼は新しい毒入り野菜を畑に埋め次の場所へと向かった。 1日にこれを3回。職員が来る度に大量のゆっくりが回収されていく。餡子脳では警戒心が無いのだろうか。 「にんげんさんはずるいよ…こんなおおきなおうちをひとりじめするなんて。ここをまりさたちのゆっくりぷれいすにするよ」 全く勝手な言い分である。家屋侵入は都市部に比べ農村部では深刻であった。都市部の住宅に比べ農村部の住宅はゆっくりに侵入されやすい。 一番多いのは窓ガラスを石で割って中に侵入するというものであった。都市部では強化ガラスを使っているため石を投げたところで割れたりしないが 農村部では普通のガラスであったため割れやすかった。そこで農村部の全ての住宅のガラスが取り替えられた。ドアも頑丈なものに換えられ補強もされた。 費用は全てタダ。胡散臭い団体から没収した財産から全て賄われている。戸締りを忘れて侵入されるケースもあったがそれは住人の責任も少しある。 「ゆ!!!!おかしいよ!!!!なんでこわれないの!!!」 「まりさ、れいむがかわるよ。ゆ!!!!どうじでこわれないのおおお!!!!」 何度も石を投げてもガラスは割れない。いつもだったらとっくに家の中に侵入できていたのに。数十分後住人が帰宅した。 「ゆ!!おじさんここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!!」 「ゆっくりしないでででってね!!!!」 住人は黙ってまりさの帽子とれいむのリボンを奪い取った。 「なにするの!!!りぼんがないとゆっくりできないよ!!」 「ぼうしかえしてね!!!じじいはゆっくりしね!!!」 彼は帽子とリボンをビリビリに破いてしまった。 「「どぼじでぞんなごどするのおおおお!!」」 彼は何も答えずに今度はまりさを捕まえ髪の毛を乱暴に抜き始めた。 「いだいよおおおお!!!!なにずるのおおお!!!!」 「ばりざああ!!!!ばりざのぎれいながみのげがあああ!!!」 れいむは彼に体当たりをするが全く通用しない。まりさを禿饅頭にすると今度はれいむを捕まえ皮をちぎっていった。 「いだい!!!いだいい!!!でいぶのずべずべなはだをがえじでええええ!!!!」 「ゆ…ゆっぐりじないでばりざはにげるよ!!!!」 彼はれいむを放り投げると逃げるまりさを捕まえ底部を鷲掴みにし思いっきり破った。 「ゆぎゃあああああ!!!!!ばりざのあんよがああああああ!!!!!」 その後彼は思う存分ゆっくりを虐待しゴミと一緒に焼却処分した。 家屋侵入は一気に減っていった。それでも軒下の侵入したり倉庫に侵入するゆっくりもいる。特に冬が近づいていたため軒下を巣にしたいのだ。 「よいしょっと、うわっ!」 「「「ゆ!!!」」」 軒下を点検すると大抵の住宅でゆっくり家族が見つかった。虫の死骸やどこから拾ってきたのかくず野菜に石ころ、葉っぱなどが集められていた。 「なにするの!ここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!!」 「さっさとでていってね!」 「おきゃしちょーだいね!!」 1匹として人間の住処に勝手に侵入したことを謝るゆっくりはいない。 「お願いします」 「はい」 農村部にも各家庭に加工所の職員が派遣されている。彼はトングでゆっくりを掴み袋に入れていく。 「はなちぇええええ!!!」 「おちびちゃんをはなしてね!はなさないとおこるよ!」 職員は力を込めた。 「いちゃああああいいいいい!!!!やべちぇええええええ!!!!!!!!」 「おでがいじまずうううう!!!!!でいぶのおちびじゃんいじめないでええええ!!!!」 「じじいはゆっくりしないでしね!しね!じねえええ!!」 彼は黙々と3匹のゆっくり家族を袋に詰めると軒下に集められたゴミを掃除した。 「念のため倉庫も見ておきましょう」 「お願いします」 昔は倉庫に食糧を保管する人が多かったがゆっくりが倉庫に忍び込むケースが増えてきたため最近では食糧は頑丈で鍵がなければ入れない場所に保管されている。 大抵の倉庫には農具等が保管されているがやはり住処として忍び込むゆっくりは多い。 「整理終わりました」 「ご苦労様。ゆっくりはいましたか?」 「ここの倉庫にはいませんでしたね。ここの前の家では5匹の家族が住んでましたよ」 「それはそれは」 「念のために毒入りの団子を入れておきました。ご注意ください」 「ありがとうございます」 ゆっくりは都市部と同様に原則回収であった。餡子の後処理の他に確実にゆっくりを捕獲するという目的があったからだ。痛めつけこれで死んだだろうと 思っていても意外とゆっくりの生命力は強く生き残っているケースがある。そのため痛めつける場合は確実に殺せというのが加工所からの通達だった。 農村部では虐待鬼意山というゆっくりを虐待するのが大好きな人が多くいたためかなりの人が見つけたゆっくりを虐め殺していた。 回収されたゆっくりは村の広場で焼かれていた。キャンプファイアーの如く大きな炎を上げている。 「「あづいよおおおお!!!!!!!だずげでぐだざいいいい!!!!!」」 「「ごんなのどがいはじゃないわああああああ!!!!!!!」」 「「「ぼうわるいごどじまぜん!!!!!!がっでにおうぢにはいっだりじまぜんがらああああ!!!!!」」」 「「「「「ゆっぐりじだいいいいい!!!!!」」」」」 中には串刺しにされたゆっくりを炙っている者もいる。 「あじゅいよおおおお!!!!おきゃあざんだずげでええええ!!!」 「いだいよおおおお!!!!!」 程よく焼けたところで串に刺さったゆっくりを食べ始めた。 「まだゆっくり余ってる?」 「無くなるどころか増えてるよ。ほれ、あそこの箱に入ってるから」 赤ゆっくりや小さめの子ゆっくりが串に刺さって箱の中に入れられていた。箱には"ご自由にお食べください"と書いてあった。農村部のゆっくりは都心部のゆっくりに比べ 汚れてはいなかったため水洗いをすれば食べることができる。生で食べる者もいれば焼いて食べる者もいた。辺りは焼饅頭の美味しそうな匂いが充満していた。 甘い匂いと暖かい空気に誘われて多数のゆっくりがやってくる。 「あったかいね!!れいむもここでゆっくりさせてね!!」 「おちびちゃん!!あったかいね」 「ちょってもゆっきゅりできるね!おきゃーしゃん」 すると誰かがれいむを持ち上げた。 「ゆゆ!おそらをとんでるみた~い」 「いいにゃ~。おきゃあしゃんだけじゅる~い」 ポイッ 「ゆぎゃあああああ!!!!!!!あづうううういいいい!!!!!」 れいむを焚き火に投げ入れられた。 「ぎゃああああああ!!!!」 「おきゃああじゃあああんん!!!!」 「おちびちゃん!ここはゆっくりできないよ!!ゆっくりしないd…おそらを…ゆぎゃああああああああ!!!!!」 「やめちぇね!りぇいみゅをもやさにゃいでにぇ!!!」 赤れいむは焚き火に投げられず代わりに串刺しにされた。 「いじゃああああいいいいい!!!!!!!ぬいてね!!はやくりぇいみゅをたじゅげでね!!!!」 赤ゆっくりはゆっくりのなかでは餡子の甘みが丁度よく皮の食感がもちもちしているため食用として人気があった。赤ゆっくりと小さめの子ゆっくりが 串刺しにされて食用として箱に入れられていたのはそのためである。 「しっかしこれじゃあ焼却しきれないな」 「こっちで処分する量は減らせないのか?今度はお汁粉にでもするか」 「残りのゆっくりどうなってるんだ??」 「確かゴミ焼却場で焼かれてるってさ。毎日物好きの見物客が来てるってよ」 「そいつらここに来て食べてくれないかね」 「ここ農村なんだから潰して肥料にでもするか?」 「それは大きいところでやるってよ。ここじゃこうやって燃やして食べるしか処分方法は無いよ」 数週間もやっていると農村部でもゆっくりを見なくなった。野菜トラップも引っかからない。どうやらどこかに逃げたようだ。 なかなかゆっくりが見つからなくなったところで加工所は農村部でも都市部同様ゆっくり1匹10万円で引き取ることとした。 ここでも人々は朝から晩までゆっくりを狩るようになった。山へ狩りに行こうとする人も多かったがバリケードが引かれていて山へ入れなかった。 もうじき山間部での駆除を行うらしく何か準備をしていた。ゆっくりの逃げ場はもう山しかなかった。都会へ逃げようとするゆっくりもいたが 都会から逃げてきたゆっくりから話を聞き都会をあきらめ山へ逃げていった。都会へ向かったゆっくりは待ち構えていたトレジャーハンターによって 加工所に売り飛ばされた。 残るは山間部だけ。ゆっくり根絶も最終局面を迎えることとなった。 つづく by 虐待おにいちゃん
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パチュリー×ゆっくり系 ゆっくり誕生秘話4 地下室で高らかな笑いを浮かべるはパチュリー・ノーレッジ。 動くけど二つ名は動かない大図書館だ。 そこには奇妙な光景が広がっている。見た目は白い饅頭なのだが、ふてぶてしい瞳、 不敵な笑みを浮かべる口が掘り込まれており、はげ頭の人間を模したようであった。 乾燥を防ぐため透明なケースがかぶされ、全部で8個テーブルの上に並んでいる。 パチュリーがキッチンへ向かうと、翌日の食事の仕込みをしている咲夜に会うことができた。 「パチュリー様・・・どうなさったんです!?」 そう言われるのも無理は無い。実時間にして1ヶ月程不眠不休で実験に勤しんでおり、 目の隈がひどく、小麦粉で服が真っ白な有様だ。 「さすがに着替えて少し休むことにするわ。それとお願いがあるんだけど・・。」 パチュリーは4本の300mL三角フラスコを見せた。それぞれ約3分の1の液体の培地らしき液体で 満たされており、その上に数本ずつ髪の毛らしき物体が入っていて、 R、M、A、Pと書かれていた。「このフラスコ内の時間を早めておいて欲しいのよね。 そして液が減ってきたらこれを足しておいて欲しいの。」 そして緑色の液体で半分ほど満たされた、2L容量フラスコを指差した。 「はっ・・・わかりました。それよりもパチュリー様、早くお休み下さい。」 ふかふかの布団で1ヶ月振りの休息を取る。3日間眠り続けた。 そんなに短くて済んだのは、実験結果が気になって仕方がないからだ。 「どう咲夜・・?頼んでおいたモノはどうなった?」 「これです。」フラスコを差し出した。 中を見ると、Rには黒、MとAには黄、Pには紫の髪の毛がびっしり生えていた。 「さすがにちょっと気持ち悪いわね・・。」 そう言って地下室に戻ると、フラスコ内の残った液体を捨てて滅菌水で洗浄し、 紙タオルを敷き詰めたテーブル上に髪の毛を広げた。 「Mはこれぐらいで、AはMより短くて・・。PはMよりちょっと短めかな。」 『文々。新聞』のバックナンバーを片手に、パチュリーは紙にペンを走らせていた。 「Rが難しいわね・・。長めに作って後で調整しよう。」 髪の毛を忘れ去られていたハゲ頭に植え付けていく。『文々。新聞』の写真記事を 元に、持ち主を再現していく。 「Pは簡単だわね。ここにいるし。 Aはちょっとウェーブ気味かなぁ MとRは・・・整えるのリボンが出来てからにしようかな・・。」 そういうとパチュリーは麻布にペンで一通り下書きを施すと鋏で切り抜いていった。 「こういうのは咲夜が得意そうね・・」 更に飾りを縫い付けていく。 「ようやく出来たわ。」 Rと書かれた箱には大きな赤いリボンと、赤い筒状の飾り Mには大きな白いリボン、内側に白いレースのついた黒い帽子と、小さな赤いリボン Aにはカチューシャ Pには自分とそっくりな、三日月のマスコットがついた薄紫の帽子が入っている。 「Mの帽子が一番大変だったわ・・。」 幸い実物が近くにあったため苦労しないで済んだ。 髪飾りが出来たあとは、取り付けてヘアーアイロンで形を整えていく。 少しずつ切っていき微調整。終わったら薬品をかけて髪形が変わらないようにする。 ちょっとした美容師さん気分だ。 「ふうう・・・。ようやく形が整ったわね・・。」 そこには、幻想郷の英雄たちに似た、ふんぞり返り不敵な表情をした饅頭が4種類×2個の 計8個がテーブルの上に並んでいた。 「ここから最後の仕上げよ!」 「まずは・・・」 もう一つのテーブルで、黒い紙に紫色の筆で六芒星を描く。色はどうでもいいのだが 気分の問題。そして外側の頂点に6本のろうそくを立てて中心に自分の被っていた帽子を 置いた。 「#>$%&‘?☆・・・」 何やら呪文を唱えると、帽子から青白いエクト・プラズムが昇ってきた。 これが主に大切にされたモノに宿る魂だ。 「そおい!」 叫ぶと、魂を2つに分裂させ、自分そっくりな饅頭に送り込んだ。 生命エネルギーは物理的な要因に頼っているので、魂の個数による変化はない。 続いて、リボン、人形にも同じ作業を施した。 ただ魔理沙から奪った帽子だけは、違う反応を示した。 「白いリボンと、黒い本体から別々のプラズマが・・」 ちょうど器は2体あったので、それぞれに送り込む。 「これで遂に完成よ・・!やっとゆっくり寝れる・・!」 あとは起動するだけ。起きてからにしよう、とパチュリーは再び布団に潜り込んだ。 「遂に来たわ・・!」 紅魔の実は動く大図書館、パチュリー・ノーレッジは実にノリノリであった。 と言うのも、苦心に苦心を重ねた実験がようやく功を奏しそうだからである。 おなじみ、薄気味悪い饅頭が並ぶテーブルの前に立つと、彼女は何やら目を閉じて 集中し始めた。 「・・・・・・」 何やら饅頭たちに気を送っているようだ。 最初は穏やかであったが、徐々に手の振るえが大きくなり、表情が険しくなっていく。 祈祷は最終段階のようだ。 「さぁ・・・目覚めよ・・!我がしもべたちよっ・・・・・・!」 「ゅ・・」「ゅ・・」 饅頭どもの目が少し動いたようであった。 「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」 呆気に取られるパチュリー。確かにこんな目つきにしたのは私だけど・・。 実際にしゃべらせてみると煩いことこの上ない。 気を取り直してサンプルRに話しかけてみる。 「あなたのお名前は?」 「ゆっ?わたしのなまえはれいむだよ!!!おねえさんはゆっくりできるひと?」 なんなんだこの物体は・・。こいつらはパチュリーの予想を145°ぐらい下回った 生物に過ぎないのだった。 「私はパチュリー。あなた達の生みの親ってところね。」 「ゆゆっ?まりさたちにはおかあさんなんていないよ?おねえさんばかなの? それよりおなかすいたからはやくごはんもってきてね。」 腹立たしさなら予想斜め上を大幅に更新した。私の苦労は一体・・ 一体・・・・ これじゃあ図書館の守りなどとてもできそうにない。 いくら腹立たしいとはいえ、実作業時間一ヶ月以上かかって作り上げた作品なのだ。 簡単にひねり潰すことなどできるものか・・。 「仕方が無いからデータだけでも集めて、論文だけでも投稿しようかしら・・。」 そうね・・まずは・・。 れいむのほっぺたをひとちぎり。 「ゆ゛っ」 餡と皮に分けて、半分はにとり製作所製ガスクロマトグラフィに放り込み、 半分は口の中に放り込んだ。 「味は・・普通の餡子とかわらないわね。」 成分分析もほぼ元の餡子と変わらないようだ。 番人としての機能は無くとも、食料としての望みはまだあるかもしれない。 「おねえさんなにするの!?ばかなの!!?ゆっくりあやまってよね!!!」 一々気に障る言い方をする奴だ。どうしたらこう尊大な態度が取れるのだ。 とりあえずこいつは無視して、分析を続けることにする。 次はサンプルMだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!おねえさんおなかすいたよ!!!」 なるほど、これは彼ら共通の挨拶のようだ。 次に無言でサンプルMの頬をちぎり、質量分析機放り込む。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛・・・!!!ま゛り゛ざのほっべだがああああああ ま゛り゛ざのほっべだあああああああ!!!」 そう叫ぶと両目から滝のような涙を流す。 このままでは脱水症状に陥りかねないので、グルコース水溶液を与えて 涙も質量分析に回す。 「そういえば、サンプルMは2種類のエクトプラズムを放り込んだんだったわね。」 今のは白いリボンから取り出したエクトブラズムのものだ。こいつはM1としよう サンプルRと比べると大人しく、弱虫な性格なようだ。 次は黒い帽子からエクトプラズムを抽出したサンプルM2。 予想はついているので無言で頬をちぎる。 「なにするんだぜ!!!まりさのじまんの『ぷるるんっ』なほっぺがだいなしだぜ!!! ゆっくりできないおばさんははやくしね!!!」 おばさんってあんた・・。怒りを通り越して呆れるばかり。 成分、味ともR、M1、M2の間で差は見られなかった。 「れいむのほっぺはやくかえしてね!!!そしてれいむたちのへやからはやくでていってね !!!」 「そうだぜここはまりさたちのゆっくりぷれいすだぜ!!!いたいめにあいたくなかったら ばかなおねえさんははやくほっぺをもとにもどしてゆっくりしね!!!」 更に自分の場所宣言をし始めた。ゆっくり研究した結果がこれだよ!!! さて、ほったらかしになっていたサンプルAに目を向ける。 「あなたのお名前は?」 「わたしはとかいはのありすよ!!!べ、べつに話しかけてもらえなかったからって さびしくなかったんだからね!!!」 何なんだこの性格は・・。本人の斜め上を行き過ぎていて笑いが止まらない。 そしてかまわずほっぺを引きちぎる 「ゆ゛っ!い゛っい゛だい゛っ・・・ なにするのよ!!! ゆっくりできないいなかはの おねえさんはありすにゆっくりとかいはのしょくじをもってきてね!!!」 味はと・・。カスタードクリームの甘みが口いっぱいに広がる。売り出すとしたら 子供や女性向けによく売れそうだ。この生意気さを除けば・・。 最後にサンプルPに目を向ける。 「むきゅっ」 「あなたのお名前は?」 「わたしはぱちゅりーよ!おねえさんはぱちゅりーのためにごほんをもってきてね!!! むりならむっきゅりしんでね!!!」 なんということだ・・。大図書館と呼ばれる私の分身ならば、少しは知恵を持っているのかな とも思ったが、他と大して変わらないようだ。知的好奇心がある以外は。 とりあえずサンプルに死なれても困るので、食事を用意するとしよう。 紅魔館の農園でとれたリンゴを振舞う。 「うめー!めっちゃうめー!!おねえさんははやくつぎのたべものをもってきてね!!!」 「むーしゃむーしゃむーしゃ!!しあわせー!!!」 「あ、ありすはとかいはだからしかたがなくたべてあげてるんだからね!!! つぎはもっととかいはのたべものもってきてね!!!」 「むきゅむきゅむきゅー!!」 おーこわいこわいこわい。 どうしたらここまで威張れるのかが不思議だ。 紅魔館の主達はおろか、スキマ妖怪でも、蓬莱ニートでも、閻魔の山田様でも 無理ではないか。意地汚い上に食べ方も汚い。 彼奴らのいうゆっくりというのは、自分にとって都合の良いことなんだろうか。 ありすの言うとかいはって、全く以って意味が分からない。 しかも自分の分身が最も頭悪そうなのが気に食わない。素直だからよしとするか・・。 「こいつらどうしようかしら・・。粗方データ集めたら外に捨てよう。」 パチュリーは溜め息を漏らした。 「パチュリー様ー!お客様ですよー。白黒のー。」 咲夜の声が地下室まで響き渡る。饅頭どもを段ボールの箱に閉じ込めて。 「せまいよー!!」「くらいよー!!」「ゆっくりできないよー!!」 「はやくまりさをそとにだしてね」「おねえさんははやくしんでね!」 「とかいはのありすにこんなしうちするいなかはのおねえさんははやくしね!」 「むっきゅりしね!!!」 白黒の奴今更何しにきたんだ!と心の中で叫んではいても、左腕にはしっかり 黒の大きな三角帽を握り締めていた。 階段を駆け上がると。二人の金髪の少女、魔理沙とアリスが立っていた。 疲れている様子だったが、二人とも笑顔だった。 「へっへー、パチュリーすまなかったな。本はこの通り読み終えて全て返すぜ。 アリスも苦労させてすまなかったな。お前がいなかったらどうなってたかわからないぜ。」 「べ、べつに友達として当然のことをしたまでよ!」 なんてことだ。私が苦労に苦労を重ねた一ヶ月間は一体・・!? これからはアリスもついているし、好き勝手に本を持っていくことは無くなるだろう。 しかし、寂しい気もしてならない。 それに、苦労して生み出した饅頭ゴーレム達はお世辞にも警備役としては勤まりそうにもない。 尊大な態度、体力も知力も皆無に等しく、食肉用の家畜として飼われるのがオチか・・。 かと言って自分の手で潰すのも嫌だし、紅魔館の住人達にも生み出したのが自分だとは 知られたくない。結局外に放すのが一番のようだ。 「さぁて外もそろそろ暗くなってきたし、帰るとするか。」 「ねぇ・・魔理沙。また遊びに来てくれるよね・・?」 私はうつろながらに問うた。 「あぁ・・。気が向いたらな。」 その瞬間私の心の中で何かが壊れたような気がした。 「これとこれとこれ貸してあげるから!!絶対返しに来なさいよ!! 返す気が無かったら私が行ってでも返してもらうんだから!! 約束しないと、帽子返してあげないんだから!!!」 自分がどんな顔をしているかなんて考えたくも無い。 このまま会えなくなっちゃうような気がして、自分の不甲斐なさに情けなくなって・・。 「ど、どうしたんだよ突然・・。疲れてるんじゃないか・・?」 「ご、ごめんね・・。あなたはアリスに手伝ってもらったとはいえ、 帽子のためにここに来たんじゃない。素直に本を返したいと思ってここに来た。 あなたの表情を見ていたらわかるわ。でも私ったら、私ったら・・。」 気づいたら魔理沙とアリスを抱き寄せていた。 私は魔理沙を追い返そうとしていた。散々苦労して生まれた低俗な饅頭を使って。 それに帽子を返すと約束したのは私ではないか。自分から約束破ろうとしている・・。 私の目から熱いものが、行き場を無くしてとめどなく溢れている。 「はい、約束の帽子よ・・。やっぱ帽子が無いとあなたらしくないから・・。 そしてアリスの人形よ。痛めてはいないわ。」 「んー、確かに私の帽子なんだろうが、ちょっと違う雰囲気がするぜ。」 「・・・・・」 そう言われるのも仕方が無い。私がこの帽子から魂を奪い、あの愚図饅頭どもに 植えつけたのだから。 「何言ってるのよ、このリボンに、このレースに、どう見てもあなたの帽子よ。」 多分幻想郷、いやこの世界中探しても、同じもの1つか2つ見つかるかどうかってところよ。」 いや、彼女は人形の異変に気づいているはずだ。でも弱りきっている私をかばって あんなことを・・。そして彼女のセリフが覆されるまで長い時を要さなかったのは後の話。 「そうだ、アリス!今晩一緒に泊まっていこうぜ!」 「ええっ!でも・・?迷惑じゃないの?」 「歓迎するわ。なんか・・、気を使わせちゃったみたいでごめんね・・。」 「いいってことよ。何があったかよくわからないけど、泣きたくなるなんて誰でも あること。困った時は一人で悩んでちゃだめだぜ。」 そう言うと魔理沙はいたずらっぽく笑って見せた。釣られてアリスと私も笑顔になる。 しかし心の安住も長くは続かなかった。数日後、恐るべき事態に陥るわけだが その話はまたの機会にでも。 私は覚悟を決めてあいつ等を処分しておけば良かったのだ・・。 おまけ 1.ゆっくりれいむ 性格 基本的には能天気で優しい性格。 しかし知能は飛びぬけて低く騙されやすい。 →過去に霊夢がつかっていたリボンから抽出したエクトプラズムを使ったことで、 幼少期の霊夢の性格が色濃く出ていると考えられる。 2.ゆっくりまりさ 性格 ゆっくりの中では体力、機敏さに長けており、 リーダーシップを持つが狡猾で自己中心的。 →帽子の中でも、白いリボンには幼少期の記憶、黒い本体には 抜け目の無い性格が残ったと考えられる。 後にも狡猾なものと臆病者が観察されているとのこと。 結局のところゆっくりに移してしまえば、悪いところしか見えない。 3.ゆっくりありす 性格 プライドが高く、過剰なとかいはの意識。何を意味するのかはよくわかっていない。 基本的に知能は高いが、性欲が大きく(特に対まりさ種)見境なく行為に耽ることもある。 →だいたい本人の性格と似通っている。 それにしても、この人形何に使ってたんだ? 4.ゆっくりぱちゅりー 性格 知識欲は旺盛。しかし体力は弱く、ゆっくりなので知能もそれなり。 知力に対するプライドだけは高い。 →確かに知識欲はあるものの、他のゆっくりと比較しても知恵があるとは思えない。 駄作中の駄作。後に知力が高まっていくことから、代々受け継がれていくものと考えられる。 すみません、ありすの項書きたかっただけですヘ(゚∀゚ヘ) パチュリーにこの人形を渡したのも・・? このSSに感想を付ける
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オレ設定に注意 ゆっくりゆうかの一生 人里より少し離れた場所には小さな花畑が存在している どれも色とりどりの花を咲かせ、それには精一杯生きようとする意志が感じられる そんな花畑にゆっくりが一匹、ひょこひょこと動いてる 緑髪をしたゆっくりゆうかだ ゆうかは花を育てて愛でる事で「ゆっくり」できる そのためかゆうか種は生まれて子ゆっくりまで育つと自分から土を弄り、花を育てようとする 彼女の父も母も姉もそうであった ゆうか種は基本的に単独でいる事を好み、群れになることを嫌うゆっくりだ 他のゆっくりはせっかく育てた花を食べてしまう上に 花も野菜も食べられるものはなんでも生えていると思っているためかゆうかはゆっくりが大嫌いであった 「ゆゆ!はながたくさんはえてるんだぜ!」「なかなかいいところなんだぜ!」「まりささまのゆっくりプレイスにするんだぜ!」 そして花畑にやってきたのはゆうかの大嫌いなゆっくり それもゲスまりさと呼ばれるまりさ種だ 本来まりさ種はスタンダートタイプを初めとしたれいむ種と同じく数多くの変種が存在する その中でも最も嫌われ、ドスすら手を焼くのがゲスまりさだ 自分が危なくなると裏切りは当たり前 家や食料を奪い、自分のものにしようとする窃盗 快楽を求めて無垢なゆっくりの強姦 自分が最も楽にゆっくりできるのようにする他のゆっくりにはない悪知恵 根拠無き自信で人間に立ち向かう無謀さ そして彼らは例外無く、その自信で自滅を繰り返し、何処かで新たなゲスが生まれていく まるで世界がそれを必要にしているように生まれるのだ 「ゆっくりおはなをたべるんだz「ゆっくりしね!!」ゆぷぁ!?」 元気よく咲いた花に近づき大きな口を開いて食べようとする しかしそれを邪魔したのはゆうかだ 基本的のゆっくりの中では身体能力に優れていても隙だらけになっているまりさを攻撃するのは簡単だ まともにゆうかのたいあたりを喰らったまりさは二回三回と引っくり返る 「ゆ゛ゆ゛!なんでまりささまのおしょくじをじゃまするんだぜ!」「くうきのよめないゆうかなんだぜ!」「おしおきがひつようなんだぜ!」 三匹のまりさは自分の食事を邪魔されて大変ご立腹のようだ しかし腹の中が煮え返っているのはまりさではなくゆうかでないことに気づかない 「いっかいはみのがしてやる…ゆっくりでてけ」 「なにいってるんだせ!ここはまりささまがみつけたゆっくれプレイスなんだせ!」 「はなをひとりじめするなんてゆっくりできないゆうかなんだせ!」 「ゆ!ゆ!ゆ!このゆうかはひとりでまりさたちにいどむきなの?ばかなの?しぬの?」 まったくの聞き耳持たず しかしそれを予測しているゆうかは驚きなど無い。むしろ自分勝手のゆっくりとして当然の反応だ 危機感能力を持つある程度賢いゆっくりならばすぐに謝って逃げていただろう しかしゲスまりさを初めとした能天気のゆっくりにはゆうかの怒りが気づかない 「…そう。ならゆっくりしね」 一匹のまりさの頬が噛み千切られた 「ゆ………?」 皮という壁を失ったまりさは内臓であり、血液であり、脳である餡子が漏れる 「ゆゆゆ…?」 それは一瞬の事。ゆっくりであるまりさにはそれは気づけない 「ゆ゛、あ゛ああ゛あ゛あ゛?!ばりさ゛さ゛まのぼっぺがあ゛あぁ゛ぁ゛?!!」 ようやく気づいた。痛みと餡子の漏れる恐怖にまりさは震えた 「い゛ばい゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!ばん゛ござんがも゛れ゛る゛ぅ゛!!」 頬の千切れる痛みと餡子の漏れる恐怖にのたうち回る その結果、傷を広げる状態になり、餡子は更に漏れる形になった 「ゆ゛びぃ゛、ゆびぃ゛…ぼぐも゛や゛っだな゛ぁ゛!」 すでにだぜ口調ではないまりさ。それはゲスまりさが余裕ではなく命の危険を示す証だ それを見逃すゆうかではない 「ゆっくりつぶれろ」 「ゆ゛ぶしっ!」 重量の乗せたゆうかの押しつぶしでまりさは原型を留めず潰れた 残るは二匹。しかしそれらはすでに逃げる準備を始めてる 「ゆっくりにげるんだぜ!」「ドスにたすけてもらうんだせ!」 自分の力では適わずと判断したまりさはドスに頼んでゆうかを殺してもらおうと考える ドスは優しい。人間の里で畑を荒らしても少々怒られるだけですぐに許してくれる 言い換えれば上に立つものとして優しすぎる馬鹿とも言えるがだからこそ利用しやすい 自分を被害者として伝えれば簡単にドスは信用し、ゆうかを殺しにかかるだろう だが、それはゆうかから逃げればの話である 「ゆっくりにがさない」 ゆうかは口内にあるキノコを噛み始め、力を収束させる そして口を大きく開くと一気に解き放つ! ゆうかの口から光線が発射されたそれは本来はドスのみが使えるドスパークだ しかし威力は人間でも黒炭にしかねないがゆうかのドスパークは火傷をする程度 それでも饅頭であるゆっくりに対しては十分の威力がある 「ゆ゛ぎあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!?ま゛り゛ざざまの゛あ゛んよ゛があ゛ぁぁ゛ぁ゛」 「いたい゛ん゛だぜえ゛ぇ゛!あ゛る゛げな゛い゛ん゛だぜぇ゛ぇ゛ぇ゛!」 元々ゆうか種は足が遅いのが多い そこでゆうかは離れている敵に攻撃する手段が必要であった のうかりんの猟銃があるように、ゆうかの離れた敵に攻撃する手段はドスパークとなったのだ しかしこれには色々な説がある ドスの使うドスパークのオリジナルは本来、ゆうかの技である説があるのだがことの真相は不明である まりさの底部は火で焼かれたように黒焦げになっている ゆうかのドスパークは正確にまりさの足を狙い打ったのだ 底部を焼かれたゆっくりは二度と跳ねたり歩いたりすることが出来ない 野生のゆっくりだとそれは一生ゆっくりできないと言っていい 何せ天敵が多く、ちょっとした天候ですら簡単に死んでしまう。最悪群れごと全滅という脆弱さだ 足を焼かれる=死ぬという図式がゆっくりの中では常識なのだ 「ゆ゛っぐり゛み゛のみじでぼじいん゛たぜ!ま゛り゛さ゛はびっし゛にあ゛やばるん゛だぜ!」 「だずげでぐれ゛だらずっぎりもじであ゛げるんだぜ!お゛はな゛さ゛んも゛だぐざん゛たべでぶげるんだぜ!」 この期に及んで命乞いである。おお、ぶざまぶざま さり気無く厚かましいお願いをしているのはゲスたる由縁か ゆうかはゆっくりと底部を焼かれたまりさ達に近づく ニッコリと可愛らしい笑顔をまりさに向けるとまりさはほっとした 助けてくれると思ったのだろう。そんなわけない 「いいひめいをあげてゆっくりしね」 ゆうかは花を育て、他のゆっくりに敵対する習性を持つ そしてそれ以外にも捕らえたゆっくりを生かさず殺さず拷問して楽しむ習性がある ゆっくりふらんは獲物を嬲り殺すに似ているが、ゆうかの拷問はそれこそ死ぬ事が許されない 全ては己の快楽のために自分のつがいとなったゆうか以外のゆっくりですら虐めるのだ そこからまりさ達の地獄が始まった 皮を餡子が出ない範囲に齧り取られ、帽子をばらばらに噛み千切り、汚物塗れにされて捨てられ 眼球を抉られ空洞となった目に枝を突っ込まれて餡子をかき混ぜられ、金色の髪の毛の一本一本を抜き取られ 丁寧に、ちまちまと、それでいて永遠に続くであろう痛みは続き、まりさが苦しむ度にゆうかの笑い声が花畑に響いた ゆうかの拷問は長くて一週間は続く それはゆっくりの体力と精神が一週間しか持たないからだ まりさは三週間も続いた 三週間も続く拷問はもはやまりさとしての姿を留めていない もちもちとした皮は既にぼろぼろで所々餡子が洩れ、眼球のない目は何も映さず奥の餡子が見えるだけ さらさらとした髪の毛も既に数本しか生えていない。側から見れば波兵頭に見える 精神も完全に破壊されている 一匹のまりさは言葉がはっきりと喋れていない。「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ」と呻くだけである もう一匹は「ゆっくりしていってね!」としか言わなくなった ゆうかはこの二匹に飽きてきた ある程度の拷問をし、精神が壊れて反応を示さなくなったからだ ゆうかはこの二匹を花畑の近くに埋めた 埋葬ではない。花の肥料として使うからである 風が吹いた。花が風で揺れると同時に花の生えた地面が見える 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ?」「わかわかわかわかわかるよよーよー??!」「ちんぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽう」「ゆ゛ぐりゆぐりゆぐり」 「くぎゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅ」「ととゆかいゆいはぁぁぁ??」「おはおはおはおななななさん」「ゆひひひひひ」 数多くのゆっくりが埋められていた これはゆうかの花畑を襲いゆっくりプレイスにしようとした群れの末路だ みな、ゆうかに拷問を受け、精神が壊された後に埋められ、そのままになっているのだ 中には既に物言わずの饅頭になっているゆっくりもいるがそれは幸せなほうだろう 拷問を受けず、精神も異常のない状態で埋められ、だんだんと生きたまま花の肥料になり、精神が壊されたものもいるのだ 花も育てられてゆっくりも虐められる ゆうかは「ゆっくり」していた とても「ゆっくり」していた 大嫌いなゆっくりを苦しめる事が出来てとても満足していた 再びこの花畑を求めて馬鹿なゆっくりはやってくるだろう そしてその度に虐め、嬲り、蔑む ゆうかは笑っていた とてもいい笑顔で それはゆっくりが「ゆっくり」をしている証拠であった 森にある洞窟 そこにはゆっくりの群れが住んでいる ただの群れではない。巨大饅頭であるドスが管理する群れだ ドスは悩んでいた 食料が足りないのだ 普通の群れなら足りるだろうがドスの管理下におかれた群れは爆発的にゆっくりの数が増えてしまう 命の危険が極端に減ってしまい、ドスが群れの数を管理しようとしても自分勝手のゆっくりは聞き耳持たず 勝手にすっきりをして大量の赤ゆっくりを実らせ産んでしまうのだ それを殺して数を揃えようにもドスは優しすぎた。むしろ群れが増えた事で喜んだ その結果、群れの数は増える一方で食料が森の食べ物だけでは足りないのだ 人間さんに頼んで食料を貰うべきか… しかしその考えは最後の手段だ 人間はゆっくりに険悪している 一部は愛で派もいるらしいがそれでも畑に被害を与え、 自己中心的の害虫であるゆっくりは人里にいるだけで殺されてしまうほどだ ドスなら人間に勝てるかもしれない しかしそれは一対一の条件でだ 数、知恵、力 人間に敵対するとゆっくりはゆっくりできなくなってしまう なぜなら人間はゆっくりにはない力を持っている。知恵も持っている 下手に刺激しては群れを壊滅させられる危険性もある どうしようか… ドスは悩んでいた。いっその事増えすぎたゆっくりを潰せばいいのにドスにはそれが出来なかった 以前、それを進言してきたゆっくりできないぱちゅりーを永遠にゆっくりできなくしてやった 仕方ない、ゆっくり食料を探すよ 考え付いたのは少し離れたところまでの食料探しだ 食料を探すチームと共にゆっくりと洞窟から出る ドスは洞窟の奥から指示を出したり巣に進入した外敵から群れのゆっくりを守ったりとする しかし今回は食料がチームだけでは集まらないのだ ドスの大きい体を生かした距離稼ぎとたくさんの食料を運ぶためにドス自ら食料集めに出たのだ ドスと食料チームは食べ物があるであろう道に進んだ そしてその行き先はゆうかの花畑であった 『すごい!たくさんお花さんがはえてるよ!!』「ゆっくりできるね、ドス!」「これでおちびちゃんのごはんがとれるんだぜ!」 ドスの辿り着いたのはたくさんの花が生えた花畑だ 美味しそうな花がたくさん生えている事にドスはとても喜んだ よかった。これでみんなとゆっくりできるよ 全ての花を集めても三日で消え去るだろうが餡子脳は目先の感動で気づかない 『みんな!ゆっくりお花さんを取って巣に運ぶよ!』 「わかったんだぜ、ドス」 「ゆっくりはやくすにはこぶよ!」 食料チームはドスの帽子から飛び降りると頬にたくさんの空気を詰める そうすると地面に落ちたとき、痛みがなく、ゆっくりと地面に付く事が出来る 「ゆっくりでてけ!」 ゆうかだ。おそらく花目当てのゆっくりがいる事を察したゆうかは土いじりをやめて急いで駆けつけたのだろう 『ゆ!ゆうかだね!ゆっくりしていってね!!』 「うるさい、ゆっくりはゆっくりでてけ!」 『ゆゆ!?ゆっくりできないゆうかだね!』 話が噛み合っていない ゆうかは早く帰って欲しかった ドスとの体格差の分、勝てないと判断したのだろう 『実はね、ドスの群れのご飯が少ないからお花さんを取ろうと思ってるの!』 「!はなはゆうかがそだてたんだ!ゆっくりにあげるはなはない!」 ドスの発言に怒りが支配する これは敵だ。花を害する敵だ 「ゆっくりはこぶんだぜ!」 「おはなさん、ゆっくりたべられてね!むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 「だめだよ、れいむ!かってにたべちゃ!」 ドスとの口論の間にゆっくりと花が抜き取られ、食べれていく ゆうかはそれに気づくと口内のキノコを齧るとドスパークの準備に入る 「ゆっくりし『ゆっくり我慢してね!』ゆぶぅ!?」 ドスがゆうかの体を押しとめた 言っても聞かないゆうかがめんどくさくなり、このような強攻策に出たのだろう 「ゆ゛ゆ゛う゛!」 体が動かない。大きく重いドスの重量でゆうかの体はまったく身動きが取れなかった 口内にはドスパークのエネルギーが残っている 「ゆっくりしね!」 自分の乗っかかるドスに向けて発射した 『ゆゆ!ちょっと熱いよ!』 まりさの底部を黒焦げにしたゆうかのドスパーク しかしドスにはちょっと焦げ目を作る程度で終わったのだ 『本当にゆっくりできない子だね!お仕置きだよ!』 ドスはゆうかから離れると威力を抑えたたいあたりをゆうかにぶつける 体格の差があるゆうかとドスでは威力を抑えてもまるで人間に蹴られたようにぶっ飛んでいく 「ドスにさからうなんて…おお、おろかおろか」 「おはなさんをひとりじめするゆうかにはいいきみなんだぜ!」 「さすがドス!れいむにできないことをへいきにやってのける!そこにしびれるあこがれるぅ!」 数十分程時間が経っただろうか ドスはその間にゆうかに「お仕置き」を、チームは花を取っていく 花の下にいる埋もれたゆっくりはゆっくりに気づかないようだ 「ドス!おはなさんをぜんぶとったよ」 「ゆっくりすにもどるんだぜ!」 『ご苦労様!じゃあ、みんなでゆっくり帰ろうね!それとゆうかはちゃんと反省してね!』 ドスは大量の花とゆっくりを帽子に乗せるとゆっくりと洞窟に帰ろうとする 後に残されたのはぼろぼろになったゆうかとゆっくり達に荒らされた元花畑であった ゆうかの目には涙が浮かんでいた なんでこんな事になったんだろう 自分勝手に荒らすゆっくりを倒せず無様に返り討ちにされた その結果、大事に育てていた花は全て取られてしまった ゆうかの父も母もそうであった まだゆうかが幼い頃、ゆっくりの群れに両親の育てた花を荒らされ、数の暴力で強かった両親は殺されてしまった それからだ。ゆうかが極度にゆっくり嫌いになったのは ゆっくりをゆっくりできなくしてやる拷問に磨き上げ、ゆうかはその快楽に酔っていた 自分と両親をゆっくりできなくしてやったゆっくりをこの手でゆっくりできなくする ゆうかはだんだんと意識が薄れていった 脳裏に廻るは大好きな両親と生き別れになった姉 ゆうかの最後は「ゆっくり」する事無く、この世を去っていった (おわり) 今まで書いたもの のうかりんランド①、② ぺにぺに饅頭 あとがき 肉まんあんまん姉妹を書くと言いながらなに別のを書いてるの?馬鹿なの?死ぬの?作者は ごめんね、まじでごめんね 次回こそ書いてみせるよ! ここから↓は「ドスの行いにストレスでマッハ」な方のおまけです ゆうかが息を引き取って数分後、黒い翼を持つゆっくりがそれに近づいた 「…!なるほど、これは…」 そのゆっくりはゆっくり嫌いで有名な体つきのきめぇ丸だ 小ばかした顔にシェイクをしてゆっくりをゆっくりしてやらないきめぇ丸だがその顔は怒りに燃えていた きめぇ丸はゆうかが好きだった。それは愛しているという感情ではなく、友達という感覚に近いだろう ゆっくりをゆっくりできなくさせるその巧みにきめぇ丸はゆうかを尊敬してる部分があった 「いったい誰が…」 きめぇ丸は辺りを見回す 犯人は害虫饅頭であるゆっくりで確定してるきめぇ丸 だがゆっくりはそこらにいて犯人の特定は難しい しかし 「おお、ぶようじんぶようじん」 それは足跡だ 大きな袋で地面を擦りながら移動したそれはドスサイズだと判る 「おお、かたきうちかたきうち」 きめぇ丸はゆうかを抱きかかえると空高く飛ぶ 全ては友のため、害虫駆除をしなければ満足に逝けないだろう きめぇ丸の翼が羽ばたくとドスのいる住処に飛んでいった ゆうかがドスに襲撃されて三日の日が流れた ドスの群れでは食料不足になっていた ゆうかの花を食いつぶした挙句、またもや赤ちゃんを増やしたのだ 『ゆぅ…もう足りないよ』 「ドス!ごはんがないちちびちゃんがげんきでないんだぜ!」 「ごはんがほしいよ!れいむのおなかがぺこぺこだよ!」 もうドスの群れの周辺には食べられそうなのはほとんどない 増やして食べて増やして食べての結果である 全てはドスの決断力の無さが起きたことであった 『ゅぅ…人間さんに食料を分けてもらいにいくよ』 群れに衝撃が走る あれだけ人間は関わるべきでないと教えていたドスが人間に食料を分けてくると言ったのだ 「ドス!ドスはにんげんさんがゆっくりできないっていったよ!」 「そうだぜ!わざわざきけんをおかすひつようはないぜ!」 『でも、このままじゃ食べ物が足りないよ。大丈夫!人間さんも分かってくれるよ!!』 「ほう、ナニが分かってくれるんだ、糞饅頭」 自信たっぷりの答えに質問する声がした ゆっくり達は声のしたほうに振り向く そこには… 「に、に、にんげんだあぁぁぁ!」 人間がいた。しかし、それは唯の人間ではない ゆっくりを虐待し、それを生きがいとする男 その名も「虐待お兄さん」であった 「おにーしゃん、ゆっきゅりできゅりゅ?」 「おにーさん、ゆっくりしていってね!」 そして人間の怖さを知らぬ赤ゆっくりと子ゆっくりが近づいていく 人間が巣に来るのは予想外だったが子供達の可愛さに人間もメロメロだ 親ゆっくりは真剣にそう思っている。しかし、ドスは違った 『赤ちゃん、ゆっくりにげ』 「おらぁ!」ぶちゅべちゃぐちゅ お兄さんは踏み潰した。躊躇いも無く、踏み潰されたそれはただの饅頭となった 「ゆ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あかちゃんがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆ゛ヴぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!な゛んでづぶぢじゃんの゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「んー、いい叫びだ。だがまだ足りないなぁ…」 お兄さんはいい感触のする赤ちゃんを踏み潰し、それを叫び、悲しむゆっくりに大変すっきりとしている しかしまだ足りない。極限まで虐待してからこそ満足できるのだ 『ゆ゛ゆ゛ゆ゛!お兄さん!赤ちゃんを殺した罪は重いよ!一人で来たのが間違いだったね!!ゆっくりし「別に一人じゃねーぞ」』 言葉を遮るお兄さん 広いドスの部屋から続々と人間が入ってくる そう、それはきめぇ丸はドスのいる地図が書かれた手紙をゆっくり虐待をする者に適当にばら撒きまくったのだ 何の因果から「ドスを虐められると聞いてやってきました」と外の世界からやってきたお兄さんもいる 村一番の虐待お兄さんがいた 初心者の虐待お兄さんがいた 虐待の真髄を極めた虐待お兄さんがいた 外の世界からやってきた虐待お兄さんがいた ゆっくり虐めに目覚めた虐待妖怪がいた 虐待する事で快感を覚える虐待お姉さんがいた 傷だらけの虐待お兄さんがいた 服を着ていないHENTAIお兄さんがいた 足技で虐待する虐待お兄さんがいた そして─── ゆっくりを虐待する事を日常とする虐待お兄さんがいた 「「「「「「「「「「「ヒャア!虐待だぁ!!」」」」」」」」」」」 世界から集う虐待お兄さんの虐待 ドスを含むゆっくりの悲鳴はすぐに上がり、それが止まる事はなかった 「おぉ、ゆっくりゆっくり」 きめぇ丸はゆっくりの来ない眺めのいい場所でゆうかを埋葬した そこには一輪の花が咲かせている 「おぉ、きれいきれい」 それはとても綺麗だった きめぇ丸は細い目で花を見つめると顔を上げ、空に飛び上がる。何処かに飛んでいった 姿がだんだん見えなくなるきめぇ丸に花は静かにきめぇ丸を見守っているように見えた (おわり) このSSに感想を付ける
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ゆっくり剥製 ※虐待成分は殆ど無しです。 男は幻想郷では珍しい剥製製作の技術を持っており、それで生計を立てていた。 男の仕事はまず材料であるゆっくりを見つける事から始まる。 ゆっくり達が起き出す頃合を見計らって森に分け入り、出会ったゆっくりをためつすがめつし、自分の作品に相応しいゆっくりであるか検分するのだ。 まずは輪郭。ゆっくりの特徴である下膨れの顔。その曲線のラインを見定め、時に曲線をなぞって感覚で確かめる。 基本的に体の無い生首饅頭であるゆっくりにとって下膨れの曲線の美しさこそがゆっくりの美醜を決める要因の一つになる。当然でっぷりと見苦しく太ったゆっくりなどもっての外である。 大抵のゆっくりは嫌がるが、「可愛い」とおだててやり、心ばかりの野菜くずを渡すと掌を返したように協力してくれる。つくづく単純なものだと男は時々思う。 次に髪。これは人間と同じで、傷んでなく、サラサラで色素の濃いものがいい。当然、クセっ毛はアウトだ。 最後に髪飾り。男にとってはゆっくりの髪飾りなどはどうでもいい物なのだが、依頼してくる客の殆どはゆっくりがもともと身に着けていたものでないと困る、と言う。 何がどう違うのか男にはサッパリだが、とにかくキズや汚れが少ないものを身に着けているゆっくりを選ぶ。 幸い、とある群れでメガネに叶った一匹のれいむ種を見つける事ができた。 ゆっくり達に話を聞いてみると、そのれいむは群れで1,2を争うほどの器量良しなのだとか。 ゆっくり達からも太鼓判を押されたため、男はそのれいむを「作品」にすることに決めた。 群れから連れ出す事をゆっくり達に説明すると、群れからもれいむ本人からも嫌がられた。 男にとってはそういう対応をされるのは想定内のことなので、適当に言いくるめておく。 「私もこのれいむの美しさの虜になってしまってね・・・。私の家でもっときれいにしてから必ず返すからそれまで待っていてくれないか?」 勿論賄賂代わりの野菜くずも忘れない。れいむにも特別に餡子(以前の作品を作った時に出た物)を食べさせ、納得させる。 そうして群れから材料であるれいむを連れ出し、家へと連れ帰る。 材料を確保した事でようやく本格的に男の仕事が始まる。 まずは、れいむに何でもいいから食べさせる。大抵の場合は以前の作品を作る時に出た餡子だ。 直接食べさせようものなら間違いなく汚く食い散らかし、口の周りに餡子がついて製作の際に要らない手間がかかってしまう。 その為、匙で餡子を掬ってれいむに食べさせてやる。 肝心のれいむはというと男が自分の美しさの虜になっていると完全に信じ込んでいるため、匙で食事を与えられる事が当然と思っている。つくづく調子のいい生き物だ。 食べ始めの頃は「うっめ!これめっちゃうっめ!!」だの「まじはんぱねぇ」だのテンプレ通りのセリフをほざきながら食べているが、次第に声に力が無くなり、眠るように意識を失う。 当然である。餡子の中には睡眠薬が混ぜてある。量にして人間でも軽く1日は眠り続ける程度。ゆっくりが飲もうものなら良くて仮死状態、悪くて永遠に眠る事になるだろう。 れいむが動かなくなった事を確認すると、男は別室の作業場へと移動する。 まず、ホルマリンに漬け込み、防腐処理を行う。他の動物や魚とは違い、ゆっくりは饅頭である。その皮は水分に弱く、長時間漬け込んでいると皮が崩れて台無しになってしまう。 逆に言えばホルマリンが皮に染み込むまでそれほどの時間がかからないということでもある。 閉じていたれいむの目を開き、だらしなく開いていた口をいつものふてぶてしい笑顔の形にしてホルマリンに漬け込む。 ボーダーラインは5分である。十分に成熟したゆっくりなら皮全体にホルマリンが染み込むまでにそれほどの時間で済む。 ホルマリンから引き揚げ、れいむの体が固まっている事を確認する。 そして、メスで底部に切れ込みを入れ、そこから体内の餡子を掻き出す。 仮死状態でも血肉とも取れる餡子が減っているのがわかるのか、時々「ゆ゛っ、ゆ゛っ」と小刻みに震える。 そして、完全に餡子を掻き出すと、空っぽになった皮の中に石綿を詰めていく。ここで気を抜くと折角ホルマリンで硬直した皮の形が崩れてしまう。男の顔が険しくなり手つきも慎重になる。 れいむの中身が石綿に置き換わったら、目をくり抜き、ガラスで出来た義眼を埋め込めば完成である。 「いやぁ、あなたの作る剥製は見事だ!いまにも生きて跳びはねそうだ!」 依頼主は完成したれいむの剥製を見てご満悦のようだ。 ちなみに依頼主の殆どは所謂ゆっくり愛で派と呼ばれる人種である。 「かわいいゆっくりをいつまでも可愛いままで飾っておきたい」という歪んだ、しかしある意味では共感できなくも無い理由である。 とにかく男はこれで生計を立てている。依頼主の事情には興味は無い。 ただ、自分の技術を用いて最高の作品を作る。ただそれだけである。 あとがき 多くの虐待SSに触発され、自分もそれっぽいものを書いてみました。 他の先達の皆様の様に直接的な虐待描写が浮かばないため、こんな形で間接的に虐待してみました。 ちなみに剥製製作については専門的な知識を持っていないため、多少無理があるところが多いと思います。 下手にツッコまずに、スルーしていただけたら幸いです。 このSSに感想を付ける