約 530,358 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/733.html
ゆっくりゆうぎ ある日、俺はゆっくりを放し飼いにしている庭で奇妙なゆっくりを見つけた。 「ゆっくりちからくらべしようね!そぉーれゆっくり!ゆっくり!」 そのゆっくりは額に角が生えていた。他のゆっくりを追いかけまわしている。 「ゆゆ!もっとゆっくりしてね!それじゃゆっくりできないよ!」 「なにいってるの!ちからくらべ!ちからくらべしよう!」 逃げ回るれいむに素早い動きで追いつき、激しくすーりすーりしようとする。 すりすりというよりはずりずりという感じだ。 「ゆぶっ!もっと……ゆっくり……」 「れいむはよわいね!ほらもっとゆっくりがんばってね!!」 「もうやめでええええ!!!」 「それそれ!ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!!」 何この新種。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぅぅぅぅ!!!」 「はーい、そこまでー」 俺は阿鼻叫喚のるつぼと化した庭へと踏み入った。 新種は今まで絡んでいたれいむを放り出しこちらを振り向く。 「ゆっ!ほねのありそうなにんげんがきたよ!ゆうぎとちからくらべしようね!」 新種は俺の足元へ跳ねてくると、足に対して攻撃してきた。 「ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!!」 「………」 やはり所詮はゆっくり。口で言うほどの力はないのだった。 「ていっ」 足を軽く振っただけで「ゆべふっ!!」と吹き飛ぶ新種。 「なかなかやるね!おもしろくなってきたよ!ゆっくりぃぃぃ!!!」 再度飛び掛ってくる。 「なんつうか……暑苦しい奴だな……」 * * * * 「ゆうぎのなまえはゆうぎだよ!ゆっくりちからくらべするよ!」 さっきからずっとこれだ…庭のゆっくり達はおびえて物陰に隠れてしまっている。 「おにいさん!そいつをゆっくりおいだしてね!」 「ゆっくりできないよ!」 「ゆっくりひとのはなしをきいてね!!」 それはお前らもだけどな。 「まあまあ、そんな事いわずに仲良くしてあげなさいよ」 俺は飛び掛ってきたゆうぎを手で掴むと、物陰で口を尖らせるゆっくりどもの方へ投げる。 「しょうぶ!しょうぶ!ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!」 「ゆあああんん!!!」 半刻ほども暴れた後、ようやくゆうぎは沈静化した。 「ゆゆゆゆゆ……」 「どぼちてゆっくりざぜてくれないのぉぉぉ……」 あたりは死屍累々たる有様だ。 「いいしょうぶして、すっきりー!!」 そりゃあお前はそうだろうがね。 「まずは、ゆうぎの鼻っ柱を折ってやることが第一と考えました」 誰に説明してるんだ?俺… ともかく、ゆっくりれみりゃを檻から出し、ゆうぎと対面させてみた。 「うー☆めずらしいゆっくりだどぅ~♪たっべちゃうどぅ~♪」 ぎゃお~☆と威嚇するれみりゃ。しかし、相手の反応はいつもと違うのだった。 「ゆゆ!あいてにとってふそくはないよ!わくわくしてきたよ!! ゆっくりぃぃぃぃ!!!!」 天敵であるはずの、自分より何倍も大きい体付きのれみりゃへ突進するゆうぎ。 「あう~?おちびちゃんのぶんざいでぐれいとなおぜうさまにたてつくなんておろかだっどぅぅ~☆ おもいしらせて……うぁ?」 あ、角が刺さった。 「う゛あ゛~!!いだいどぅ~!!」 「そぉれゆっくり!ゆっくり!ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!」 れみりゃはじたばたと逃げ惑う。 「い゛だい゛の゛やぁだどぅぅーー!!」 実際の痛みはそれほどでもないのだろうが、想定外の反攻に恐慌を起こし、 まるでふらんにいじめられている時のように縮こまってしまうれみりゃ。逆にゆうぎの方は気迫充分だ。 「おっきいくせにだらしないよ!もっとゆっくりちからくらべしようね!!」 「や゛へ゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛~!!」 勝負はあっけなく決した。 「う゛う゛う゛…」 「ゆうぎのかちだね!!」 「つ゛の゛つ゛の゛こ゛あ゛い゛どぅ゛……」 通常種に続いてれみりゃまでも心的外傷を負ってしまったらしい。 知り合いにはゆふらん持ちもいるが、この調子ではうっかり勝ちかねない。対面させるのはやめておこう。 「うーむ、与えられた特権的地位に安住するだけではいかんということさなぁ…」 憐れを誘うれみりゃの姿を見て、俺は無意味にそう思ったのだった。 それからどうなったのかというと。 「しょうぶ!しょうぶ!」 ゆうぎはそのまま家に定着した。 「やめてね!!ゆっくりできないよ!!」 大抵は一方的に勝負を持ちかけては周囲のゆっくりを困らせているが、 俺が相手をしてやって程よく勝負欲を発散したあとでなら、他のゆっくりとゆっくりすることもある。 俺は今まで隔離していたれみりゃも庭に放つことにした。 ゆうぎは俺に次ぐ実力者としてれみりゃを認識しているため、好んで勝負をもちかける。 そのため他のゆっくりの被害軽減に役立つのだ。 「ゆゆっ!れみりゃだ!!れみりゃしょうぶだよ!!」 「おぜうさまはいないいないだどぅぅぅ~!!」 頭をかかえて丸まり、いないふりをするれみりゃだがそんなことをしても無駄だ。 「ゆっくり!ゆっくり!」 なすすべもなくゆうぎの猛攻にさらされるれみりゃ。 「あ゛う゛ぅ゛~!!!」 「れ゛い゛む゛!!ま゛り゛さ゛ぁ゛!!た゛す゛け゛て゛ほ゛し゛い゛ん゛だどぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 通常種とれみりゃの間には、反ゆうぎ同盟とでも呼ぶべき協調体制が生まれていた。 「れいむのかわりにゆっくりあいてしてあげてね!!」 「まりさよりつよくておおきいれみりゃならだいじょうぶなのぜ!! めいしょうぶをきたいしてるのぜ!!」 この程度のものだが。っていうかまりさ煽ってんじゃねえ。 「そうだどぅ!とんでにげるっどぅ~!!れみりゃあたまいいどぅ~♪」 おお、よく気づいたぞれみりゃ。かれこれ三日も前から気づくのに期待してたんだが。 「ゆゆっ!!にげるとはひきょうだよ!!ゆっくりおりてきてね!!」 しかし心配はいらない。れみりゃを放すにあたり、敷地を覆うように網を張ってある。 いつまでも逃げ続けることはかなわないのだ。 いくらもしないうちに滞空能力の限界を迎えるれみりゃ。 「う゛ぁぁ~!う゛ぁぁ~!つかれたどぅぅぅぅ~!!」 「はやくおりてきてしょうぶしようね!!ゆっくりまってるよ!!」 泣き叫びながら懸命に翼を動かすれみりゃ。ヒャァ!たまんねぇ!これが見たくて三日も仕事休んだ甲斐があったぜ! 「や゛だどぅ!や゛た゛どぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」 だんだん高度が落ちてくる…あ、落ちた。すかさず突進するゆうぎ。 「もうやだどぅぅぅぅーーー!!!たずげでじゃぐやぁぁ~!!!!!」 「ゆっくりぃぃぃぃぃ!!!!!」 ゆうぎの勝ち鬨が、庭に響いたのだった。 おしまい。 □ ■ □ ■ このお兄さんは虐待にも飽きてしまった”観察”お兄さんです。 あまり自分では手を下さず、勝手に面白行動を取るゆっくりを眺めて楽しむ的な。 俺も庭にゆっくり飼って隠棲したいよ… 読了ありがとうございました。 今までに書いたSSです。よかったらどうぞ 豚小屋とぷっでぃーん 豚小屋とぷっでぃーん2 エターナル冷やし饅頭 れみりゃ拘束虐待 無尽庭園 ゆっくりできない夜 ゆっくりぴこぴこ 何かがいる 踊り師とれみりゃ 小ネタ-瓶ゆっくり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2020.html
オレ設定に注意 ゆっくりゆうかの一生 人里より少し離れた場所には小さな花畑が存在している どれも色とりどりの花を咲かせ、それには精一杯生きようとする意志が感じられる そんな花畑にゆっくりが一匹、ひょこひょこと動いてる 緑髪をしたゆっくりゆうかだ ゆうかは花を育てて愛でる事で「ゆっくり」できる そのためかゆうか種は生まれて子ゆっくりまで育つと自分から土を弄り、花を育てようとする 彼女の父も母も姉もそうであった ゆうか種は基本的に単独でいる事を好み、群れになることを嫌うゆっくりだ 他のゆっくりはせっかく育てた花を食べてしまう上に 花も野菜も食べられるものはなんでも生えていると思っているためかゆうかはゆっくりが大嫌いであった 「ゆゆ!はながたくさんはえてるんだぜ!」「なかなかいいところなんだぜ!」「まりささまのゆっくりプレイスにするんだぜ!」 そして花畑にやってきたのはゆうかの大嫌いなゆっくり それもゲスまりさと呼ばれるまりさ種だ 本来まりさ種はスタンダートタイプを初めとしたれいむ種と同じく数多くの変種が存在する その中でも最も嫌われ、ドスすら手を焼くのがゲスまりさだ 自分が危なくなると裏切りは当たり前 家や食料を奪い、自分のものにしようとする窃盗 快楽を求めて無垢なゆっくりの強姦 自分が最も楽にゆっくりできるのようにする他のゆっくりにはない悪知恵 根拠無き自信で人間に立ち向かう無謀さ そして彼らは例外無く、その自信で自滅を繰り返し、何処かで新たなゲスが生まれていく まるで世界がそれを必要にしているように生まれるのだ 「ゆっくりおはなをたべるんだz「ゆっくりしね!!」ゆぷぁ!?」 元気よく咲いた花に近づき大きな口を開いて食べようとする しかしそれを邪魔したのはゆうかだ 基本的のゆっくりの中では身体能力に優れていても隙だらけになっているまりさを攻撃するのは簡単だ まともにゆうかのたいあたりを喰らったまりさは二回三回と引っくり返る 「ゆ゛ゆ゛!なんでまりささまのおしょくじをじゃまするんだぜ!」「くうきのよめないゆうかなんだぜ!」「おしおきがひつようなんだぜ!」 三匹のまりさは自分の食事を邪魔されて大変ご立腹のようだ しかし腹の中が煮え返っているのはまりさではなくゆうかでないことに気づかない 「いっかいはみのがしてやる…ゆっくりでてけ」 「なにいってるんだせ!ここはまりささまがみつけたゆっくれプレイスなんだせ!」 「はなをひとりじめするなんてゆっくりできないゆうかなんだせ!」 「ゆ!ゆ!ゆ!このゆうかはひとりでまりさたちにいどむきなの?ばかなの?しぬの?」 まったくの聞き耳持たず しかしそれを予測しているゆうかは驚きなど無い。むしろ自分勝手のゆっくりとして当然の反応だ 危機感能力を持つある程度賢いゆっくりならばすぐに謝って逃げていただろう しかしゲスまりさを初めとした能天気のゆっくりにはゆうかの怒りが気づかない 「…そう。ならゆっくりしね」 一匹のまりさの頬が噛み千切られた 「ゆ………?」 皮という壁を失ったまりさは内臓であり、血液であり、脳である餡子が漏れる 「ゆゆゆ…?」 それは一瞬の事。ゆっくりであるまりさにはそれは気づけない 「ゆ゛、あ゛ああ゛あ゛あ゛?!ばりさ゛さ゛まのぼっぺがあ゛あぁ゛ぁ゛?!!」 ようやく気づいた。痛みと餡子の漏れる恐怖にまりさは震えた 「い゛ばい゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!ばん゛ござんがも゛れ゛る゛ぅ゛!!」 頬の千切れる痛みと餡子の漏れる恐怖にのたうち回る その結果、傷を広げる状態になり、餡子は更に漏れる形になった 「ゆ゛びぃ゛、ゆびぃ゛…ぼぐも゛や゛っだな゛ぁ゛!」 すでにだぜ口調ではないまりさ。それはゲスまりさが余裕ではなく命の危険を示す証だ それを見逃すゆうかではない 「ゆっくりつぶれろ」 「ゆ゛ぶしっ!」 重量の乗せたゆうかの押しつぶしでまりさは原型を留めず潰れた 残るは二匹。しかしそれらはすでに逃げる準備を始めてる 「ゆっくりにげるんだぜ!」「ドスにたすけてもらうんだせ!」 自分の力では適わずと判断したまりさはドスに頼んでゆうかを殺してもらおうと考える ドスは優しい。人間の里で畑を荒らしても少々怒られるだけですぐに許してくれる 言い換えれば上に立つものとして優しすぎる馬鹿とも言えるがだからこそ利用しやすい 自分を被害者として伝えれば簡単にドスは信用し、ゆうかを殺しにかかるだろう だが、それはゆうかから逃げればの話である 「ゆっくりにがさない」 ゆうかは口内にあるキノコを噛み始め、力を収束させる そして口を大きく開くと一気に解き放つ! ゆうかの口から光線が発射されたそれは本来はドスのみが使えるドスパークだ しかし威力は人間でも黒炭にしかねないがゆうかのドスパークは火傷をする程度 それでも饅頭であるゆっくりに対しては十分の威力がある 「ゆ゛ぎあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!?ま゛り゛ざざまの゛あ゛んよ゛があ゛ぁぁ゛ぁ゛」 「いたい゛ん゛だぜえ゛ぇ゛!あ゛る゛げな゛い゛ん゛だぜぇ゛ぇ゛ぇ゛!」 元々ゆうか種は足が遅いのが多い そこでゆうかは離れている敵に攻撃する手段が必要であった のうかりんの猟銃があるように、ゆうかの離れた敵に攻撃する手段はドスパークとなったのだ しかしこれには色々な説がある ドスの使うドスパークのオリジナルは本来、ゆうかの技である説があるのだがことの真相は不明である まりさの底部は火で焼かれたように黒焦げになっている ゆうかのドスパークは正確にまりさの足を狙い打ったのだ 底部を焼かれたゆっくりは二度と跳ねたり歩いたりすることが出来ない 野生のゆっくりだとそれは一生ゆっくりできないと言っていい 何せ天敵が多く、ちょっとした天候ですら簡単に死んでしまう。最悪群れごと全滅という脆弱さだ 足を焼かれる=死ぬという図式がゆっくりの中では常識なのだ 「ゆ゛っぐり゛み゛のみじでぼじいん゛たぜ!ま゛り゛さ゛はびっし゛にあ゛やばるん゛だぜ!」 「だずげでぐれ゛だらずっぎりもじであ゛げるんだぜ!お゛はな゛さ゛んも゛だぐざん゛たべでぶげるんだぜ!」 この期に及んで命乞いである。おお、ぶざまぶざま さり気無く厚かましいお願いをしているのはゲスたる由縁か ゆうかはゆっくりと底部を焼かれたまりさ達に近づく ニッコリと可愛らしい笑顔をまりさに向けるとまりさはほっとした 助けてくれると思ったのだろう。そんなわけない 「いいひめいをあげてゆっくりしね」 ゆうかは花を育て、他のゆっくりに敵対する習性を持つ そしてそれ以外にも捕らえたゆっくりを生かさず殺さず拷問して楽しむ習性がある ゆっくりふらんは獲物を嬲り殺すに似ているが、ゆうかの拷問はそれこそ死ぬ事が許されない 全ては己の快楽のために自分のつがいとなったゆうか以外のゆっくりですら虐めるのだ そこからまりさ達の地獄が始まった 皮を餡子が出ない範囲に齧り取られ、帽子をばらばらに噛み千切り、汚物塗れにされて捨てられ 眼球を抉られ空洞となった目に枝を突っ込まれて餡子をかき混ぜられ、金色の髪の毛の一本一本を抜き取られ 丁寧に、ちまちまと、それでいて永遠に続くであろう痛みは続き、まりさが苦しむ度にゆうかの笑い声が花畑に響いた ゆうかの拷問は長くて一週間は続く それはゆっくりの体力と精神が一週間しか持たないからだ まりさは三週間も続いた 三週間も続く拷問はもはやまりさとしての姿を留めていない もちもちとした皮は既にぼろぼろで所々餡子が洩れ、眼球のない目は何も映さず奥の餡子が見えるだけ さらさらとした髪の毛も既に数本しか生えていない。側から見れば波兵頭に見える 精神も完全に破壊されている 一匹のまりさは言葉がはっきりと喋れていない。「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ」と呻くだけである もう一匹は「ゆっくりしていってね!」としか言わなくなった ゆうかはこの二匹に飽きてきた ある程度の拷問をし、精神が壊れて反応を示さなくなったからだ ゆうかはこの二匹を花畑の近くに埋めた 埋葬ではない。花の肥料として使うからである 風が吹いた。花が風で揺れると同時に花の生えた地面が見える 「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ?」「わかわかわかわかわかるよよーよー??!」「ちんぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽう」「ゆ゛ぐりゆぐりゆぐり」 「くぎゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅ」「ととゆかいゆいはぁぁぁ??」「おはおはおはおななななさん」「ゆひひひひひ」 数多くのゆっくりが埋められていた これはゆうかの花畑を襲いゆっくりプレイスにしようとした群れの末路だ みな、ゆうかに拷問を受け、精神が壊された後に埋められ、そのままになっているのだ 中には既に物言わずの饅頭になっているゆっくりもいるがそれは幸せなほうだろう 拷問を受けず、精神も異常のない状態で埋められ、だんだんと生きたまま花の肥料になり、精神が壊されたものもいるのだ 花も育てられてゆっくりも虐められる ゆうかは「ゆっくり」していた とても「ゆっくり」していた 大嫌いなゆっくりを苦しめる事が出来てとても満足していた 再びこの花畑を求めて馬鹿なゆっくりはやってくるだろう そしてその度に虐め、嬲り、蔑む ゆうかは笑っていた とてもいい笑顔で それはゆっくりが「ゆっくり」をしている証拠であった 森にある洞窟 そこにはゆっくりの群れが住んでいる ただの群れではない。巨大饅頭であるドスが管理する群れだ ドスは悩んでいた 食料が足りないのだ 普通の群れなら足りるだろうがドスの管理下におかれた群れは爆発的にゆっくりの数が増えてしまう 命の危険が極端に減ってしまい、ドスが群れの数を管理しようとしても自分勝手のゆっくりは聞き耳持たず 勝手にすっきりをして大量の赤ゆっくりを実らせ産んでしまうのだ それを殺して数を揃えようにもドスは優しすぎた。むしろ群れが増えた事で喜んだ その結果、群れの数は増える一方で食料が森の食べ物だけでは足りないのだ 人間さんに頼んで食料を貰うべきか… しかしその考えは最後の手段だ 人間はゆっくりに険悪している 一部は愛で派もいるらしいがそれでも畑に被害を与え、 自己中心的の害虫であるゆっくりは人里にいるだけで殺されてしまうほどだ ドスなら人間に勝てるかもしれない しかしそれは一対一の条件でだ 数、知恵、力 人間に敵対するとゆっくりはゆっくりできなくなってしまう なぜなら人間はゆっくりにはない力を持っている。知恵も持っている 下手に刺激しては群れを壊滅させられる危険性もある どうしようか… ドスは悩んでいた。いっその事増えすぎたゆっくりを潰せばいいのにドスにはそれが出来なかった 以前、それを進言してきたゆっくりできないぱちゅりーを永遠にゆっくりできなくしてやった 仕方ない、ゆっくり食料を探すよ 考え付いたのは少し離れたところまでの食料探しだ 食料を探すチームと共にゆっくりと洞窟から出る ドスは洞窟の奥から指示を出したり巣に進入した外敵から群れのゆっくりを守ったりとする しかし今回は食料がチームだけでは集まらないのだ ドスの大きい体を生かした距離稼ぎとたくさんの食料を運ぶためにドス自ら食料集めに出たのだ ドスと食料チームは食べ物があるであろう道に進んだ そしてその行き先はゆうかの花畑であった 『すごい!たくさんお花さんがはえてるよ!!』「ゆっくりできるね、ドス!」「これでおちびちゃんのごはんがとれるんだぜ!」 ドスの辿り着いたのはたくさんの花が生えた花畑だ 美味しそうな花がたくさん生えている事にドスはとても喜んだ よかった。これでみんなとゆっくりできるよ 全ての花を集めても三日で消え去るだろうが餡子脳は目先の感動で気づかない 『みんな!ゆっくりお花さんを取って巣に運ぶよ!』 「わかったんだぜ、ドス」 「ゆっくりはやくすにはこぶよ!」 食料チームはドスの帽子から飛び降りると頬にたくさんの空気を詰める そうすると地面に落ちたとき、痛みがなく、ゆっくりと地面に付く事が出来る 「ゆっくりでてけ!」 ゆうかだ。おそらく花目当てのゆっくりがいる事を察したゆうかは土いじりをやめて急いで駆けつけたのだろう 『ゆ!ゆうかだね!ゆっくりしていってね!!』 「うるさい、ゆっくりはゆっくりでてけ!」 『ゆゆ!?ゆっくりできないゆうかだね!』 話が噛み合っていない ゆうかは早く帰って欲しかった ドスとの体格差の分、勝てないと判断したのだろう 『実はね、ドスの群れのご飯が少ないからお花さんを取ろうと思ってるの!』 「!はなはゆうかがそだてたんだ!ゆっくりにあげるはなはない!」 ドスの発言に怒りが支配する これは敵だ。花を害する敵だ 「ゆっくりはこぶんだぜ!」 「おはなさん、ゆっくりたべられてね!むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 「だめだよ、れいむ!かってにたべちゃ!」 ドスとの口論の間にゆっくりと花が抜き取られ、食べれていく ゆうかはそれに気づくと口内のキノコを齧るとドスパークの準備に入る 「ゆっくりし『ゆっくり我慢してね!』ゆぶぅ!?」 ドスがゆうかの体を押しとめた 言っても聞かないゆうかがめんどくさくなり、このような強攻策に出たのだろう 「ゆ゛ゆ゛う゛!」 体が動かない。大きく重いドスの重量でゆうかの体はまったく身動きが取れなかった 口内にはドスパークのエネルギーが残っている 「ゆっくりしね!」 自分の乗っかかるドスに向けて発射した 『ゆゆ!ちょっと熱いよ!』 まりさの底部を黒焦げにしたゆうかのドスパーク しかしドスにはちょっと焦げ目を作る程度で終わったのだ 『本当にゆっくりできない子だね!お仕置きだよ!』 ドスはゆうかから離れると威力を抑えたたいあたりをゆうかにぶつける 体格の差があるゆうかとドスでは威力を抑えてもまるで人間に蹴られたようにぶっ飛んでいく 「ドスにさからうなんて…おお、おろかおろか」 「おはなさんをひとりじめするゆうかにはいいきみなんだぜ!」 「さすがドス!れいむにできないことをへいきにやってのける!そこにしびれるあこがれるぅ!」 数十分程時間が経っただろうか ドスはその間にゆうかに「お仕置き」を、チームは花を取っていく 花の下にいる埋もれたゆっくりはゆっくりに気づかないようだ 「ドス!おはなさんをぜんぶとったよ」 「ゆっくりすにもどるんだぜ!」 『ご苦労様!じゃあ、みんなでゆっくり帰ろうね!それとゆうかはちゃんと反省してね!』 ドスは大量の花とゆっくりを帽子に乗せるとゆっくりと洞窟に帰ろうとする 後に残されたのはぼろぼろになったゆうかとゆっくり達に荒らされた元花畑であった ゆうかの目には涙が浮かんでいた なんでこんな事になったんだろう 自分勝手に荒らすゆっくりを倒せず無様に返り討ちにされた その結果、大事に育てていた花は全て取られてしまった ゆうかの父も母もそうであった まだゆうかが幼い頃、ゆっくりの群れに両親の育てた花を荒らされ、数の暴力で強かった両親は殺されてしまった それからだ。ゆうかが極度にゆっくり嫌いになったのは ゆっくりをゆっくりできなくしてやる拷問に磨き上げ、ゆうかはその快楽に酔っていた 自分と両親をゆっくりできなくしてやったゆっくりをこの手でゆっくりできなくする ゆうかはだんだんと意識が薄れていった 脳裏に廻るは大好きな両親と生き別れになった姉 ゆうかの最後は「ゆっくり」する事無く、この世を去っていった (おわり) 今まで書いたもの のうかりんランド①、② ぺにぺに饅頭 あとがき 肉まんあんまん姉妹を書くと言いながらなに別のを書いてるの?馬鹿なの?死ぬの?作者は ごめんね、まじでごめんね 次回こそ書いてみせるよ! ここから↓は「ドスの行いにストレスでマッハ」な方のおまけです ゆうかが息を引き取って数分後、黒い翼を持つゆっくりがそれに近づいた 「…!なるほど、これは…」 そのゆっくりはゆっくり嫌いで有名な体つきのきめぇ丸だ 小ばかした顔にシェイクをしてゆっくりをゆっくりしてやらないきめぇ丸だがその顔は怒りに燃えていた きめぇ丸はゆうかが好きだった。それは愛しているという感情ではなく、友達という感覚に近いだろう ゆっくりをゆっくりできなくさせるその巧みにきめぇ丸はゆうかを尊敬してる部分があった 「いったい誰が…」 きめぇ丸は辺りを見回す 犯人は害虫饅頭であるゆっくりで確定してるきめぇ丸 だがゆっくりはそこらにいて犯人の特定は難しい しかし 「おお、ぶようじんぶようじん」 それは足跡だ 大きな袋で地面を擦りながら移動したそれはドスサイズだと判る 「おお、かたきうちかたきうち」 きめぇ丸はゆうかを抱きかかえると空高く飛ぶ 全ては友のため、害虫駆除をしなければ満足に逝けないだろう きめぇ丸の翼が羽ばたくとドスのいる住処に飛んでいった ゆうかがドスに襲撃されて三日の日が流れた ドスの群れでは食料不足になっていた ゆうかの花を食いつぶした挙句、またもや赤ちゃんを増やしたのだ 『ゆぅ…もう足りないよ』 「ドス!ごはんがないちちびちゃんがげんきでないんだぜ!」 「ごはんがほしいよ!れいむのおなかがぺこぺこだよ!」 もうドスの群れの周辺には食べられそうなのはほとんどない 増やして食べて増やして食べての結果である 全てはドスの決断力の無さが起きたことであった 『ゅぅ…人間さんに食料を分けてもらいにいくよ』 群れに衝撃が走る あれだけ人間は関わるべきでないと教えていたドスが人間に食料を分けてくると言ったのだ 「ドス!ドスはにんげんさんがゆっくりできないっていったよ!」 「そうだぜ!わざわざきけんをおかすひつようはないぜ!」 『でも、このままじゃ食べ物が足りないよ。大丈夫!人間さんも分かってくれるよ!!』 「ほう、ナニが分かってくれるんだ、糞饅頭」 自信たっぷりの答えに質問する声がした ゆっくり達は声のしたほうに振り向く そこには… 「に、に、にんげんだあぁぁぁ!」 人間がいた。しかし、それは唯の人間ではない ゆっくりを虐待し、それを生きがいとする男 その名も「虐待お兄さん」であった 「おにーしゃん、ゆっきゅりできゅりゅ?」 「おにーさん、ゆっくりしていってね!」 そして人間の怖さを知らぬ赤ゆっくりと子ゆっくりが近づいていく 人間が巣に来るのは予想外だったが子供達の可愛さに人間もメロメロだ 親ゆっくりは真剣にそう思っている。しかし、ドスは違った 『赤ちゃん、ゆっくりにげ』 「おらぁ!」ぶちゅべちゃぐちゅ お兄さんは踏み潰した。躊躇いも無く、踏み潰されたそれはただの饅頭となった 「ゆ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あかちゃんがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆ゛ヴぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!な゛んでづぶぢじゃんの゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「んー、いい叫びだ。だがまだ足りないなぁ…」 お兄さんはいい感触のする赤ちゃんを踏み潰し、それを叫び、悲しむゆっくりに大変すっきりとしている しかしまだ足りない。極限まで虐待してからこそ満足できるのだ 『ゆ゛ゆ゛ゆ゛!お兄さん!赤ちゃんを殺した罪は重いよ!一人で来たのが間違いだったね!!ゆっくりし「別に一人じゃねーぞ」』 言葉を遮るお兄さん 広いドスの部屋から続々と人間が入ってくる そう、それはきめぇ丸はドスのいる地図が書かれた手紙をゆっくり虐待をする者に適当にばら撒きまくったのだ 何の因果から「ドスを虐められると聞いてやってきました」と外の世界からやってきたお兄さんもいる 村一番の虐待お兄さんがいた 初心者の虐待お兄さんがいた 虐待の真髄を極めた虐待お兄さんがいた 外の世界からやってきた虐待お兄さんがいた ゆっくり虐めに目覚めた虐待妖怪がいた 虐待する事で快感を覚える虐待お姉さんがいた 傷だらけの虐待お兄さんがいた 服を着ていないHENTAIお兄さんがいた 足技で虐待する虐待お兄さんがいた そして─── ゆっくりを虐待する事を日常とする虐待お兄さんがいた 「「「「「「「「「「「ヒャア!虐待だぁ!!」」」」」」」」」」」 世界から集う虐待お兄さんの虐待 ドスを含むゆっくりの悲鳴はすぐに上がり、それが止まる事はなかった 「おぉ、ゆっくりゆっくり」 きめぇ丸はゆっくりの来ない眺めのいい場所でゆうかを埋葬した そこには一輪の花が咲かせている 「おぉ、きれいきれい」 それはとても綺麗だった きめぇ丸は細い目で花を見つめると顔を上げ、空に飛び上がる。何処かに飛んでいった 姿がだんだん見えなくなるきめぇ丸に花は静かにきめぇ丸を見守っているように見えた (おわり) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2884.html
投棄所かな、これ?判断しにくいんですがどうでしょうか? ゆっくりは大根一本で一家族が3日間楽に生活できるとしてください。 虐待成分薄いです。描写はあえて飛ばしました。 騎馬めーりんがチョイ役で使われています。 た、たまには虐待お兄さん方が怒られてもいいよね! 近年突如現れた謎生物(なまもの)ゆっくり。 山林で主に数を増やしたこやつ等は人里に降りては村の畑を荒らしたりした。 野菜が生活の糧である農家にとっては洒落にならない事態であったので、即座にあ奴らは駆除すべきだ!という意見があがった。 が、しかし長は言った。 「いや、待て。あ奴らをつぶすのは容易い。だが、ゆっくり達と共存できる方法もあるはずだ」 「きょ、共存!!あ、あの野菜泥棒とぉ!?」 唐突過ぎるその発言に皆は色めき立つ。 「待て待て、あ奴らを野菜泥棒と決め付けるのは早いぞ」 と、若い農夫が声を上げる。村の長の息子だ。 「早いってどういうことだ?」 「あいつらは野菜を勝手に生えている、と思っている。それで俺達はそれを独占している、と思っているみたいなんですよ」 「なお悪いわ!」 「つぅか、人の苦労も知らずにあんたもあいつらも……」 この青年、あまり畑仕事をせずに山を登ったり、文書を遠方から送ってもらったり、と日頃汗水たらして働いている村人から見れば遊んでいるようにしか見えなかった。 「いや、だからさ。独占している、と思っているんならさ。何かと交換で野菜をやれば文句は無い、と思うんですよ」 「何かと交換~?あいつらが持ってるのはどうせ草やら葉っぱだろ?」 「だから、その草ですよ」 青年がいうには村の西にある台地に珍しい薬草があった。これは竹林に最近やってきた医師からのお墨付きを得ている。 しかし、この台地に行く細道はかなりもろく人一人通ることもできなかった。 そう人間ならば。 青年はゆっくりに薬草を持ってきてもらい、その代償に野菜を渡す、という物々交換を行うという提案だった。 「あいつらに野菜を持っていかれるのは……」 と村人は当初は渋っていたが 「だけど、ゆっくりに少量の野菜を渡すことでより高価な品を手に入れることができるんですよ?」 という青年の一言に屈した。 「まぁ、急にこうしろなんて言っても無茶な話です。ここは試しにやってみましょうよ」 青年はニコニコしながら話を結んだ。 「と言うことですから明日ゆっくりの群れにこの話してきますんで」 『まだしてなかったんかい!』 さすがにそれには皆がツッコミを入れた。 翌日のこと。ゆっくりの群れに数人の村人がやってきていた。 青年は長であるぱちゅりぃに例の薬草を見せて語りかける。 「コレを見たことはあるかい?」 「むきゅ、あのゆっくりぷれいすにあるにがいくささんね!」 「コレは人間にとっては凄く大事な草でね。それを持ってきてくれれば私達のゆっくりプレイスに生えている野菜さんを少しだけど分けてあげるよ」 「むきゅ!そ、それはほんとなの!?」 それを聞いてぱちゅりぃは顔色を変える。今までは美味しい野菜を手に入れるには命がけで、しかも手に入れることができるのは少量だった。 しかし、苦い草をある程度持っていけば、野菜をほぼ安全に一定の量が手に入る。この違いは大きい。 「ああ、本当だよ。その代わり畑からは勝手に野菜を取らないでくれ。もし盗った場合は そのゆっくりが何をされても文句は言わないでほしい。 その代わり、コチラも君達を苛めたりはしない」 「むきゅぅ……」 少し、ぱちゅりぃは考えて 「わかったわ! そのじょうけんでいいわ!」 「納得してくれて何より。 じゃあ明日からお願いするよ? この草以外でも交換できるものがあるからそれは交換所においておくからね。それを持ってきてもいいよ」 「むきゅ! まかせてね!」 さっそくこの提案を群れに伝達させてもらう。反対するゆっくり達もいたが、少しずつ理解してもらうことにしよう。 「じゃ、村の外れに交換所を作るからね?そこに草を持ってきたら野菜をあげるよ」 「わかったわ!」 実をいうとこれは、かなり穴がある提案だった。 交換所の村人が強欲で目盛りに細工をすれば多めに薬草を奪うこともできるし、 ゆっくりの側でも草を自分から取りに行かずとも草を採取し、 こちらに持ってくる途中に奪って自分が採ってきたと報告すれば野菜がもらえるからだ。 村人の側は青年が細工をすることを止めさせた。 「それで大量に持ってこられても薬草の値崩れ起こしますし、第一肝心の薬草が生えてこなくなったら大変じゃないですか」 「野菜の数は数えてるんで纏まった量を持ってきたらちゃんと渡してあげてくださいね?」 断っておくが青年は別に愛護派ではない。しかし、一度決めた約束はどんな動物にでも履行すべきだ、と考えてるだけである。 ゆっくりがいなかったら別の何かを探して、別の方法で契約をしていただろう。 ゲスゆっくり対策はゆっくり達の泥棒をなんとかしてほしい、という訴えが来てから対策に着手した。 まず被害にあったゆっくりまりさを交換所にこっそり配置してそのゲスが来るのを待つ。 そして「あいつだよ!」とまりさが叫んだゆっくりを即座に確保・即刻加工所か不当に得た野菜×規程の日数分人里で働くか(生ゴミ程度だが食事は出す)を選んでもらう。 人里でゆっくりが働けるものなどあるまい、とお思いだがある程度の大きさのゆっくりならば案外いろいろ働ける。 (監視は付くが)畑の雑草取り、狭いところの掃除などで案外使えるものだ。また、こういった制裁を受けたゆっくりには飾りにそれを示すマークを付け、再犯を防止する。 一度目は人間の手で裁くが、二度目は群れで裁いてもらうことになるわけだ。 そんなこんなで体制が整ってきたら村とゆっくりは比較的他より友好になった。 畑泥棒の頻度は大きく減少し、逆に手伝うようにまでなったのだからまぁ普通そうなる。 しかし、それが面白くない者たちも当然いた。虐待お兄さんである。 「くっそぉ、長のとこの放蕩息子のせいで俺らの楽しみが無くなっちまった……」 今までは畑泥棒のゆっくりを仕置きする、という大義名分を振るってゆっくり達を思う存分虐めることができた。 しかし、今ではそんなことをしたら村八分、そんな風潮が出来上がっていた。 こちらからダメならゆっくり側から仕向けさせようと目盛りに細工をしたが青年に釘をさされてそれもオジャンだ。 「面白くねぇ……うん?」 たまたま、森ですぃーに乗った騎馬めーりんの群れを見つけた。 「そうだ……」 虐待お兄さんの唇の端がニィと吊りあがった。 数日後 「え?いつも来るはずのゆっくり達が来ない?」 「はい、この時期は冬篭りが近いですから食料は多いに越したことはないはずなのに……」 交換所のお姉さんはオロオロしている。 「う~ん、じゃ、ちょっと群れの方を見てくるよ、もしかしたら纏めて持ってくるのかもしれないし」 そうして青年は数人ほどの村人を連れて森に向かった。 「こ、これは一体……!」 群れのいた場所はコレでもかというぐらいに荒らされていた。 長のぱちゅりぃだろう遺体も殆ど原型が残っていない。 すぃーの後があった事から騎馬ゆっくりの犯行と見られる。だが、 「騎馬ゆっくりは逆方向に向かっていたはずだ……、急に方向を転換するなんておかしい」 「若ぁ、まだあいつ等この辺にいるみたいです!」 「そうか………探し出すぞ」 数十分後、すぃーを止めて、休憩をしている騎馬ゆっくりの群れを発見した。 「ジャ、ジャオ!?」「い、いきなり人間が何の用だ!?と申しています」 「君達は逆の方向に移動していたはずなのに、なぜこちらに向かってきた?」 「ジャオォン!ジャオジャオ!」「ここらで悪さをするゆっくりがいるから懲らしめて欲しい、と人間に頼まれた、といっています」 「馬鹿な!? あの群れのゆっくりと私達の村は友好関係があったんだぞ!!」 「ジャ、ジャオン!?」「そ、それはどういうことだ!と言っております」 「君達は騙されたんだよ……、その人間に」 「ジャオ……」「ゴメンなさい、と言っております」 「………子供達は残っているかい? 確か君達は奴隷制があるから子供と赤子は残しているはずだ」 「ジャオ……ジャオジャオ」「ちゃんと残っている、とのことだ」 「その子達を返してくれ、それで君達の件はチャラにする」 「若!? いいんですか?」 「いいんだ、彼等は良かれ、と思ってやっただけだ。それに子供達にも薬草採りの手伝いをしていたものがいたはずだ」 薬草と交換制度を教えれば来年もこの友好関係を続けることはできる。 「ジャォォン……」「誠申し訳ない、とのことです」 「悪いのは君達じゃない、騙した人間だ。それと悪いと思っているなら一つ頼みがある」 「ジャオ?」 翌日虐待お兄さんが捕まり村八分に処された。 後書き どんなにいい提案でも遅かれ早かれこのプランは破綻してたんだと思います。 今回はたまたま人間側が引き金をひいただけなんです..
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1637.html
ゆっくりとニダーの共通点 「ここはまりさとれいむのゆっくりプレイスだよ! ゆっくりできないおじさんはおいしいおかしをもってこないならとっとと出て行ってね!」 「この駅前の一等地は戦勝国のウリ様達のパチンコ屋にするニダ! 敗戦国のチョッパリはとっとと権利書渡して死ぬニダ!(暴行→死亡者多数)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ゆゆっ!にんげんごときがむれでさいきょうのまりさにかとうなんてばかだね!ゆっくり死ね!」 「チョッパリなんかが半万年の歴史と輝かしい文化を誇るウリ達に勝てるはずないニダ!10年後には余裕で追い越してるニダ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ゆ「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」 鬼「ああっ!お前ら人のうちで(ry」 ゆ「ゆゆっ!おじさんばかなn(ry」 ニダ「キムチとマッコルリ食べるニダ!」 店員「お客様、当店への食事の持ち込みはおやめ下さい 特に臭いの強い食べ物を持ち込まれますと他のおky」 ニダ「ニダァァァァァ!ウリ達が何持ち込もうと勝手ニダ! これはシャベツニダ!謝罪と賠償を要求するニダ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お前らのせいで餓死者が出そうなんだよ糞饅頭が!」 「ゆ?でもにんげんがしんだってれいむたちにはなんのかんけいもないよ!ばかなの?しぬの?」 「子供が怪我を(ry」 「へー、子供がケガしたのか…でも日本人でしょ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ま゙り゙ざがわ゙いいよぉぉぉぉ!!!ん ほ お お お お お お お !!」 「70歳のババアでも構わんニダ!萌えるニダ!レイープするニダ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ま゙り゙さぁぁぁぁ!ここからだじでぇぇぇぇ!」 「おお、みじめみじめ。まりさはここでゆっくりするかられいむはそこでずっとくるしんでてね! まりさはおじさんからもらったおかしでゆっくりするよ!むーs(ry」 「韓国のことわざ:川に落ちた犬は棒で叩け」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 他にも腐るほどありそうだね。吐き気がするね! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1803.html
注意書き あまり虐待してません。 家にゆっくりが現れた に似たタイトルですが全然話のつながりはありません。 夜、家に帰ってくると、扉が半開きになっていた。 まさか、鍵をかけ忘れた?そんなバカな、鍵をかけ忘れてもドアを閉め忘れるバカはいまい。 まさか、泥棒?そんなバカな、泥棒だったらちゃんとドアぐらい閉めてる。 とりあえず自分は万が一のために、用心しながらドアを開けて中に入って行く、やっぱり俺の予想、読者さんの予想は当たった。 だが、中で起きていることは俺の予想外だったし、読者さんの予想外だったと思う。 「ゆっくりしね!!」 「はやくしぬんだね!!すくなくともゆっくりしないでねー!!」 「ちね!!ちね!!」 「おねーちゃんのかちゃきなんだゃよー!!」 「もうやべづんだぜ!!じんじゃぶんだべ!!」 「いやあああ!!どかいばらじぐないいぃぃぃ!!」 居間では夫婦と思われるちぇんとれいむ、その子供数匹が、これまた夫婦と思われるまりさとありすを攻撃していた。 まりさ達が抵抗したのか周囲につぶれた個ゆっくりらしきものが見えるが、数の暴力に押されたのか二匹とももうぼろぼろでろくに抵抗もできないようだ。 しかしなぜこんなことになっているのだろう?同じ家を自分の家宣言したため喧嘩になったのだろうか? そんな考え事をしている俺に気がついたのかまりさが俺に向かって叫んだ。 「お、ぼにーざん!!ばりざをだずけでほじぃんだぜぇぇ!!」 するとどういうことだろう?今までまりさとありすを攻撃していたゆっくり達が攻撃をやめ、二匹から離れた。 「さて、お前ら、俺の家で何をやっているんだ?」 「な、なにをいってるのかしら?ここはとかいはなありすとまりさのあいの…「だまってねー!!」げぶっ!!」 ありすが自分の家宣言する前にちぇんに妨害される、やっぱり自分の家争いだろうか? 「おにいさんのいえにこいつらがかってにはいったからこらしめてたんだよー!!」 「ゆっくりできないやつだったからみんなでゆっくりこらしめてたよ!!」 「しょーだよ!!このまりしゃおねーしゃんとありちゅおねーしゃんはゆっちゅりできにゃいやつだよ!!」 つまりこのれいむとちぇんは俺の家を守ろうとしていたのか?居間の惨状を見た限りではこいつらが介入したから散らかったようにも見えるが… 「れいむとちぇんはこう言っているが…こいつらの言う通りなのか?」 とりあえずまりさとアリスの意見も聞いておく、裁判はお互いの意見を聞かないとね。 「う、うそはっぴゃくだぜ!!」 「そうよ!!いなかものよ!!」 「ここはだれのおうちでもないからまりさとありすのあいのすにしようとおもっただけなのにこいつらがよこどりしてこようとしたんだぜ!!」 はい、確定。 「そうか…お互いの言い分は大体わかった、確かに人のゆっくりプレイスを奪うのは悪いことだよな!!」 そういった瞬間、まりさとありすの顔が百万ドルの夜景みたいな笑顔になる。 俺はそれを無視して窓を開けた。 「でもな」 「ぜっ!?」「んほっ!?」 ガっ!!という効果音をつけて二匹の頭をつかんだ、力は加えているけどゆっくりが死ぬほどの強さじゃない。 「残念だがここは俺の家、俺のゆっくりプレイス、つまり悪いのは俺の家を奪ったお前たちだ、そしてぇ!!」 俺は思いっきり両手を振りかぶり… 「愛の巣ってのは二人で一緒に作るから愛の巣なんだぜ!!」 思いっきり外に放り投げた。 「それなんてとかいはなのおぉぉぉぉぉ…」 「わかったんだぜえぇぇぇぇぇ…」 二匹はきれいな放物線を描き夜の闇の中に消えていった。まあ、あそこらへんは草地だったはずだから変な落ち方しない限りは死にはしないだろう。 「さすがおにいさん!!ゆっくりしてるね!!」 「せいぎはかつんだね!!わかるよー!!」 「ゆっちゅりー!!ゆっちゅりー!!」 れいむ、ちぇん、そしてその子供たちも俺を祝福してくれた。 「じゃあゆっくりしているおにいさん!!おにいさんのおうちをまもったれいむたちにごはんちょうだいね!!」 なんだそれ?お前らがいたから話がややこしくなったんだが…まあ、実際守ってもらったのは事実だから適当にクッキーでもやってお引き取り願おう。 「そしてごはんをあげたらこのいえをちぇんとれいむにわたしてねー、わかったねー?」 あん?なんだって? 「まったく、じぶんのいえをあんなわるいゆっくりにとられるなんておにいさんはばかだね!!」 「じぶんのいえをまもるぎむもはたせないおにいさんにこのいえはまかせれないから、いまからこのいえはじぶんでまもれるちぇんたちのものになったんだよー!!」 「わかったらゆっくりごはんをよういしてね!!よういしたらでていってね!!」 「でていっちぇね!!」 わぁお、ついにゆっくりずむもここまできたのか… 「良いよ、お前たちに最高のご飯をご馳走してやるよ…」 俺は手に持っていたクッキーの缶を棚にしまうとフライパンに油をひき、コンロに火をつけた。 続きません あとがき 子供の純粋さと大人の汚さ、醜さを集めたもの、それがゆっくりだと思うんだ。 なんか連続で似たような作風になってる気がする…何とかしなきゃ。 10月2日 1813 セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3573.html
『野良ゆっくり根絶計画 2』 -農村部編- 農村部は都市部に比べゆっくりが多い。飼いゆっくりはほんの僅かでありほとんどが野良である。都会のゆっくりに比べ体格がよく運動能力も高く また我侭で下種であった。被害は都市部よりも深刻であり農場荒らしに家屋侵入が主な問題であった。 「ゆぅ~はたけさんになんにもないよ~」 「むきゅ、ふゆさんがもうじきくるからね。あきらめておうちにかえりましょ」 「おうちにもたべものさんがいっぱいあるからだいじょうぶだよ!」 今年は早めに全ての野菜を収穫しておいた。秋ごろからゆっくりは越冬のため食糧を集め始める。野菜はゆっくりの大好物でありよく狙われていた。 農場を荒らすゆっくりはおめでたいお頭であった。野菜は勝手に生えてくると信じきっているのだ。ではなぜ畑だけに生えて巣の近くには生えてこないんだ? と質問すればそれは人間が独り占めしているからだと頓珍漢な回答をする。全くの馬鹿ではなく中途半端に知能があるため罠を張っていてもそれを突破して 野菜を奪い畑を荒らすゆっくりもいる。ゆっくりの死骸をぶら下げておけばゆっくりは恐れて畑に寄り付かなくなるという話もあったが代が変わるにつれ 効果は無くなった。人間に捕まったゆっくりは馬鹿だからとむしろ死骸を見てあざ笑っていた。 「ゆ!なんではたけさんにおやさいさんがはえているんだぜ?」 「れいむがたべるよ!だいこんさんはれいむのだいこうぶつだよ!」 ある日突然何も無かった畑に野菜が生えていた。キャベツ、大根、ニンジン…どれもゆっくりが大好きな野菜であった。 「むきゅう…あきさんはもうすぎたのに…おかしいわ」 「どうでもいいんだぜ!はやくおやさいさんをもっていくんだぜ!!」 ゆっくり達は畑に侵入し野菜を食べ始めた。 「「「むーしゃむーしゃしあわせー!!!」」」 「きっとゆっくりしているれいむへのぷれぜんとだね」 「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするよ」 ここだけではなく農村部の全ての畑に突如として野菜が生えた…のではなく昨夜のうちに農家と加工所職員が埋めたのだ。善意ではない。 野菜の中には痺れ薬や毒が混入されている。 「ゆゆ!なんだかからだがじんじんしてきたよ!!!」 「なんだかゆっくりできないんだぜ!さっさとにげるんd…なんでからだがうごかないのおおおお!!!!!!!」 「ゆべえええええ!!!!」 「おきゃーしゃん!あんきょしゃんはいちゃりゃだm…ゆげえええ!!!!」 天国だった畑は一瞬して地獄と化した。あるゆっくりは餡子を吐き出して死んだり気絶した。あるゆっくりは逃げようとしたが体が痺れて動けない。 「だじげでえええええ!!!!」 「らんじゃまー!!!!うごげないよおおおおお!!!!!!」 「ゆっぐりでぎないいいいい!!!」 農村部にゆっくりの悲鳴が響く。遅れて畑にやってきたゆっくりの大半はこの様子を目の当たりにして逃げ出した。一部のお馬鹿なゆっくりは 「そうやっておやさいさんをひとりじめしようなんてあまいんだぜ!まりささまにはおみとおしなんだぜ!!」 「おやさいさんをひとりじめしたばちがあたったんだよ。わかるよー」 と自ら罠に嵌っていった。ある程度ゆっくりが集まったところで職員が袋を持ってやってきた。 「おじさん!!れいむをたすけてね!!たすけてくれたらおうたをうたってあげるよ!!」 「そんないなかもののゆっくりじゃなくてとかいはなありすをたすけてね!!」 「まりさはとってもあたまがいいんだぜ!!おにいさんをゆっくりさせてあげるからはやくたすけてほしいんだぜ!!」 農村部のゆっくりは都心部のゆっくりに比べ自分勝手であるため好き勝手喚いている。まるで自分達は助けてもらう権利があるかのように。 どこがどう頭がいいのかと?一緒に罠に嵌ってるのになぜお前だけ田舎者ではないのかと?職員は内心不愉快だった。 しかし職員は何も答えず黙々とゆっくりを袋に詰めていく。 「ゆ!!!おじさんはばかなの?れいむのいうことがわからないの?しぬの?」 「ゆっくりしないではやくたすけてほしいんだぜ!!」 もう少し自分の立場を分かったらどうなんだ?だが職員はゆっくりには喋らない。加工所職員は経験で分かっている。ゆっくりと会話するだけ無駄だ。 たいしたことは言っていない。相手したらこっちが不愉快になるだけだ。 職員がゆっくりを1袋分詰め終わり新しい袋を取りにトラックに戻ったところでゆっくりはようやく罠であったことに気付いた。 「おでがいじまずうううう!!!!!でいぶをだずげでぐだざああいいいい!!!」 「ばりざにはがわいいおちびじゃんがいるんでずうううううう!!!!!だがらおやざいざんをどっだんでずうう!!!」 「ゆるじでぐだざあいいいい!!!!あじずはいながものでいいでずがらああ!!」 助けてくれる者など誰もいない。数十分後畑にいたゆっくりは全て回収された。彼は新しい毒入り野菜を畑に埋め次の場所へと向かった。 1日にこれを3回。職員が来る度に大量のゆっくりが回収されていく。餡子脳では警戒心が無いのだろうか。 「にんげんさんはずるいよ…こんなおおきなおうちをひとりじめするなんて。ここをまりさたちのゆっくりぷれいすにするよ」 全く勝手な言い分である。家屋侵入は都市部に比べ農村部では深刻であった。都市部の住宅に比べ農村部の住宅はゆっくりに侵入されやすい。 一番多いのは窓ガラスを石で割って中に侵入するというものであった。都市部では強化ガラスを使っているため石を投げたところで割れたりしないが 農村部では普通のガラスであったため割れやすかった。そこで農村部の全ての住宅のガラスが取り替えられた。ドアも頑丈なものに換えられ補強もされた。 費用は全てタダ。胡散臭い団体から没収した財産から全て賄われている。戸締りを忘れて侵入されるケースもあったがそれは住人の責任も少しある。 「ゆ!!!!おかしいよ!!!!なんでこわれないの!!!」 「まりさ、れいむがかわるよ。ゆ!!!!どうじでこわれないのおおお!!!!」 何度も石を投げてもガラスは割れない。いつもだったらとっくに家の中に侵入できていたのに。数十分後住人が帰宅した。 「ゆ!!おじさんここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!!」 「ゆっくりしないでででってね!!!!」 住人は黙ってまりさの帽子とれいむのリボンを奪い取った。 「なにするの!!!りぼんがないとゆっくりできないよ!!」 「ぼうしかえしてね!!!じじいはゆっくりしね!!!」 彼は帽子とリボンをビリビリに破いてしまった。 「「どぼじでぞんなごどするのおおおお!!」」 彼は何も答えずに今度はまりさを捕まえ髪の毛を乱暴に抜き始めた。 「いだいよおおおお!!!!なにずるのおおお!!!!」 「ばりざああ!!!!ばりざのぎれいながみのげがあああ!!!」 れいむは彼に体当たりをするが全く通用しない。まりさを禿饅頭にすると今度はれいむを捕まえ皮をちぎっていった。 「いだい!!!いだいい!!!でいぶのずべずべなはだをがえじでええええ!!!!」 「ゆ…ゆっぐりじないでばりざはにげるよ!!!!」 彼はれいむを放り投げると逃げるまりさを捕まえ底部を鷲掴みにし思いっきり破った。 「ゆぎゃあああああ!!!!!ばりざのあんよがああああああ!!!!!」 その後彼は思う存分ゆっくりを虐待しゴミと一緒に焼却処分した。 家屋侵入は一気に減っていった。それでも軒下の侵入したり倉庫に侵入するゆっくりもいる。特に冬が近づいていたため軒下を巣にしたいのだ。 「よいしょっと、うわっ!」 「「「ゆ!!!」」」 軒下を点検すると大抵の住宅でゆっくり家族が見つかった。虫の死骸やどこから拾ってきたのかくず野菜に石ころ、葉っぱなどが集められていた。 「なにするの!ここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!!」 「さっさとでていってね!」 「おきゃしちょーだいね!!」 1匹として人間の住処に勝手に侵入したことを謝るゆっくりはいない。 「お願いします」 「はい」 農村部にも各家庭に加工所の職員が派遣されている。彼はトングでゆっくりを掴み袋に入れていく。 「はなちぇええええ!!!」 「おちびちゃんをはなしてね!はなさないとおこるよ!」 職員は力を込めた。 「いちゃああああいいいいい!!!!やべちぇええええええ!!!!!!!!」 「おでがいじまずうううう!!!!!でいぶのおちびじゃんいじめないでええええ!!!!」 「じじいはゆっくりしないでしね!しね!じねえええ!!」 彼は黙々と3匹のゆっくり家族を袋に詰めると軒下に集められたゴミを掃除した。 「念のため倉庫も見ておきましょう」 「お願いします」 昔は倉庫に食糧を保管する人が多かったがゆっくりが倉庫に忍び込むケースが増えてきたため最近では食糧は頑丈で鍵がなければ入れない場所に保管されている。 大抵の倉庫には農具等が保管されているがやはり住処として忍び込むゆっくりは多い。 「整理終わりました」 「ご苦労様。ゆっくりはいましたか?」 「ここの倉庫にはいませんでしたね。ここの前の家では5匹の家族が住んでましたよ」 「それはそれは」 「念のために毒入りの団子を入れておきました。ご注意ください」 「ありがとうございます」 ゆっくりは都市部と同様に原則回収であった。餡子の後処理の他に確実にゆっくりを捕獲するという目的があったからだ。痛めつけこれで死んだだろうと 思っていても意外とゆっくりの生命力は強く生き残っているケースがある。そのため痛めつける場合は確実に殺せというのが加工所からの通達だった。 農村部では虐待鬼意山というゆっくりを虐待するのが大好きな人が多くいたためかなりの人が見つけたゆっくりを虐め殺していた。 回収されたゆっくりは村の広場で焼かれていた。キャンプファイアーの如く大きな炎を上げている。 「「あづいよおおおお!!!!!!!だずげでぐだざいいいい!!!!!」」 「「ごんなのどがいはじゃないわああああああ!!!!!!!」」 「「「ぼうわるいごどじまぜん!!!!!!がっでにおうぢにはいっだりじまぜんがらああああ!!!!!」」」 「「「「「ゆっぐりじだいいいいい!!!!!」」」」」 中には串刺しにされたゆっくりを炙っている者もいる。 「あじゅいよおおおお!!!!おきゃあざんだずげでええええ!!!」 「いだいよおおおお!!!!!」 程よく焼けたところで串に刺さったゆっくりを食べ始めた。 「まだゆっくり余ってる?」 「無くなるどころか増えてるよ。ほれ、あそこの箱に入ってるから」 赤ゆっくりや小さめの子ゆっくりが串に刺さって箱の中に入れられていた。箱には"ご自由にお食べください"と書いてあった。農村部のゆっくりは都心部のゆっくりに比べ 汚れてはいなかったため水洗いをすれば食べることができる。生で食べる者もいれば焼いて食べる者もいた。辺りは焼饅頭の美味しそうな匂いが充満していた。 甘い匂いと暖かい空気に誘われて多数のゆっくりがやってくる。 「あったかいね!!れいむもここでゆっくりさせてね!!」 「おちびちゃん!!あったかいね」 「ちょってもゆっきゅりできるね!おきゃーしゃん」 すると誰かがれいむを持ち上げた。 「ゆゆ!おそらをとんでるみた~い」 「いいにゃ~。おきゃあしゃんだけじゅる~い」 ポイッ 「ゆぎゃあああああ!!!!!!!あづうううういいいい!!!!!」 れいむを焚き火に投げ入れられた。 「ぎゃああああああ!!!!」 「おきゃああじゃあああんん!!!!」 「おちびちゃん!ここはゆっくりできないよ!!ゆっくりしないd…おそらを…ゆぎゃああああああああ!!!!!」 「やめちぇね!りぇいみゅをもやさにゃいでにぇ!!!」 赤れいむは焚き火に投げられず代わりに串刺しにされた。 「いじゃああああいいいいい!!!!!!!ぬいてね!!はやくりぇいみゅをたじゅげでね!!!!」 赤ゆっくりはゆっくりのなかでは餡子の甘みが丁度よく皮の食感がもちもちしているため食用として人気があった。赤ゆっくりと小さめの子ゆっくりが 串刺しにされて食用として箱に入れられていたのはそのためである。 「しっかしこれじゃあ焼却しきれないな」 「こっちで処分する量は減らせないのか?今度はお汁粉にでもするか」 「残りのゆっくりどうなってるんだ??」 「確かゴミ焼却場で焼かれてるってさ。毎日物好きの見物客が来てるってよ」 「そいつらここに来て食べてくれないかね」 「ここ農村なんだから潰して肥料にでもするか?」 「それは大きいところでやるってよ。ここじゃこうやって燃やして食べるしか処分方法は無いよ」 数週間もやっていると農村部でもゆっくりを見なくなった。野菜トラップも引っかからない。どうやらどこかに逃げたようだ。 なかなかゆっくりが見つからなくなったところで加工所は農村部でも都市部同様ゆっくり1匹10万円で引き取ることとした。 ここでも人々は朝から晩までゆっくりを狩るようになった。山へ狩りに行こうとする人も多かったがバリケードが引かれていて山へ入れなかった。 もうじき山間部での駆除を行うらしく何か準備をしていた。ゆっくりの逃げ場はもう山しかなかった。都会へ逃げようとするゆっくりもいたが 都会から逃げてきたゆっくりから話を聞き都会をあきらめ山へ逃げていった。都会へ向かったゆっくりは待ち構えていたトレジャーハンターによって 加工所に売り飛ばされた。 残るは山間部だけ。ゆっくり根絶も最終局面を迎えることとなった。 つづく by 虐待おにいちゃん
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/786.html
※現代にゆっくりがいたら、という話です。 ※某ゆっくりの飼い方のマンガに影響を受けてます。 ※虐め分はいつも通り軽いです。 『ゆっくりペットショップ』 ゆっくりペットショップの朝は早い。 部屋の明かりをつけ、窓のブラインドを上げる。 そして店内に並んでいるゆっくりの入ったケースに掛った暗幕を外していく。 「ゅ…ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 光に反応してケースの中のゆっくり達が目を覚まして鳴き声を上げた。 れいむ種とまりさ種がほとんどだが、他のゆっくり種も大抵取り揃えている。 レティ種やゆゆこ種、もこう種などのレア種はさすがに高価なので入荷できてない。 成体のゆっくりは基本二匹組でケースに入れ、子ゆっくりは最低でも5匹以上セットでケースに入れてある。 赤ちゃんゆっくりはある程度育つまで親ゆっくりと一緒に倉庫の飼育用ケースの中だ。 ゆっくりはさびしがり屋なので一匹だけではゆっくり出来ないし、 赤ちゃんゆっくりに至っては親がいないと食事もままならなず死んでしまうのだ。 「ゆっゆっゆっゆ」 「ゆっゆ~」 「ゅ~」 「ゆゆゆーっ」 ケースの中のゆっくり達は鳴きながらケースの中を自由に飛び跳ねている。 中に入れてあるボールで遊んでいるゆっくりもいる。 「ゆっくりしていってね!!」という定番の挨拶は感情が高ぶった時や挨拶時にしか言わない。 普段は「ゆっ、ゆっ」と鳴く。 インコみたいに簡単な言葉なら覚えるのだが記憶力の良い生物ではないので数日で忘れてしまう。 餌を持った皿をケースの中に入れてあげると中のゆっくり達は皿に殺到して餌を食べていく。 満腹になると幸せそうな表情を浮かべ、体を震わせて喜びを表現する。 この時に食べカスが散らかるが、放っておけばゆっくり達が舐めとるので掃除する必要がなくて楽だ。 後は給水器の水を取り換えて店内のゆっくり達の準備は完了だ。 次は倉庫の飼育ケースへ向かう。 倉庫の飼育ケースにはゆっくり家族のケースと子ゆっくりだけを集めたケースが複数あってこちらも皆ゆっくりとしている。 私がケースに近づくと親ゆっくりはこちらを向いて鳴いてくる。 「ゆっくりしていってね!!!」 それに続いて赤ちゃんゆっくり達も親を真似て鳴く。 「「「「「「ゆっくりちていっちぇね!!」」」」」」 まだ舌足らずな鳴き声だが、何度か繰り返すうちにちゃんと鳴けるようになる。 赤ちゃんのいる方のケースに餌を持ったお皿を入れると、お皿へは親ゆっくりだけが近づいてくる。 赤ちゃんゆっくり達はまだ親ゆっくりが咀嚼して柔らかくなった餌しか食べられないのだ。 「ゆむゆむゆむ…ゆぺっ」 親ゆっくりがお皿に柔らかくなった餌を吐き出すと今度は赤ちゃんゆっくりがお皿の周りに集まって食事しだした。 赤ちゃんゆっくりが食事する様子を親ゆっくりは優しい笑みを浮かべて見ていたのでこの時に親ゆっくりにも餌を手渡しで食べさせてあげる。 何せ親ゆっくりがいないことにはこの商売が成り立たなくなるので特に大事にしている。 まずゆっくりを大量生産出来ないし、赤ちゃんゆっくりを育てるのも親ゆっくりが一番上手い。 その調子で他のゆっくり家族にも餌を与え、水を取り換えてあげる。 次は親離れさせたばかりの子ゆっくりだけを集めたケースの世話する時間。 ゆっくりをペットとして売り出す以上、気性の荒いものや傷モノは店に出すわけにはいかない。 なので店に出す前に子ゆっくりだけのケースを作って生活させ、『選別』を行う。 この時間が何よりの楽しみである。 最初にれいむ種とまりさ種の入ったケースを見ると隅の方で震えているゆっくりれいむがいた。 特に外傷は見当たらない。親と離れたばかりで寂しいのだろう。もう数日待ってもこの調子なら処理が必要になる。 他を見ると複数のまりさが一人のれいむに飲み水を吹きかけて虐めていた。 ゆっくりは水に弱い。飲むのならば良いが体に長く吹きつけられると皮がふやけ、最終的に皮が破れて中身の餡子が漏れて死に至る。 水をかけられたれいむはというと起きてからずっと水を吹きかけられたのか皮がぶよぶよになって今にも千切れそうだ。 「ゅ…ゅ…」 体を小さく震わせて声にも元気がなくなっている。餡子が外に漏れ出してないが放っておけば死ぬだろう。 「ゆー!」 「ゆっゆ~」 対してまりさ達は弱い者いじめをして楽しんでいる。 ゆっくりは大抵親から離れたストレスからこうして他のゆっくりにストレスを発散することがある。 しかし周りのゆっくりもその様子を見て怯えているし、許せるレベル悪戯でもないのでまりさ達と死にかけのれいむをケースから取り出した。 小型のケースにまりさ達とれいむを分けて入れておいてまずはこのケースの餌と水を取り換えておく。 「ゆっゆっゆ」 「ゆむゆむゆむ…」 怯えていたゆっくり達もその原因のゆっくりがいなくなったので元気に食事を始めた。 小型のケースに入れたゆっくり達だが、残念ながらここまでだ。 悪戯するまりさ達はこのまま育っても気質は変わらないだろうし時間を割いてまで更生させるつもりもない。 れいむも同じでわざわざ治療する時間も勿体ないので『ミキサー』と書いてある箱の中に放り込んでおく。このれいむが死んでも代わりは居るもの。 まりさ達はミキサーする前にすることがある。 まりさ達を倉庫の水道近くへ運んでいく。 そこには子ゆっくりが入るぐらい直径のあるメスシリンダーを複数置いてある。 これは水を使って他のゆっくりを虐め、商品価値を無くさせた悪いゆっくりを処刑するための道具だ。 いくつかのメスシリンダーには水が満杯で、底には生気のない瞳をしたゆっくり達が沈んでいた。 棒でも差し込めばゆっくりの体は抵抗なく棒を通すことだろう。 試しにパチンコ玉を落としてみたらメスシリンダーの中が茶色に染まった。 このメスシリンダーの中に悪戯したまりさ達を一匹ずつ別々に入れる。 「ゆっ! ゆっ!!」 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆゆゆっ!!」 十分に動くことのできない場所に入れられてご立腹のようなので早速頭を冷やしてあげよう。 メスシリンダー上部にある蛇口の栓を少しだけ緩める。水滴が一滴ずつゆっくりと滴るように緩める。 ポツン 「ゅ?」 ポツン 「ゆー?」 水滴が帽子にかかって不思議そうにするまりさ達。 まりさ種にとって幸せなのはメスシリンダーの底に水が溜まり始めるまで自分の危機に気付かないことか。 しかし最後には例外なく同じ結末を辿る。 まりさの帽子に落ちた水滴は帽子の傾斜に従ってまりさの背中側へ流れていく。 「ゅ?」 背中に冷たい何かが当たってまりさはきょろきょろし始めた。 また水滴が落ちる。また背中側へ流れる。 まりさ達がその正体に気が付いたのはメスシリンダーの底に水が薄く張ってようやくだった。 「ゅゅ…? ゆゅーっ」 「ゆー! ゆー!」 ゆっくりにとっての足である体の底が濡れて危機感を覚えたらしく いつも餌をあげている私に向かって激しく鳴いてくる。 瞳には涙が浮かび、足元をひどく気にしている。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ」 一匹のまりさがジャンプし始めた。 ジャンプすることで少しでも水に浸り続けるのを避けようとしたのだろう。 だがそれは時間稼ぎにすらならない。そうしている間にも水滴が天から落ちてきて徐々に水かさは増していく。 時間さえあればずっと眺め続けていたいものだが、他の子ゆっくりの世話もあるのでこの場は放置しておく。 後でまた見にくることとする。 次はぱちゅりー種のケースを見る。 数匹中身を吐いて死んでた。 しかし体の弱いぱちゅりーにはよくあること。これ以上他のぱちゅりーにストレスを与えないためにも手際よく死体をミキサーの箱に放り込んだ。 ぱちゅりーはペットに申し分ない性格をしてるが体の弱さが玉に瑕(きず)だ。 ありす種のケースは安全だった。今日は、何事もないようだ。 というのもありす種は基本的に大人しい性格なのに荒れるときは激しく荒れる。 ひどいときはケース内のありす種が全滅していたこともあった。 なのでデリケートな飼育が必要だ。 れみりゃ種のケースには体無しのれみりゃが数匹いる。体ありのれみりゃは希少なので個人経営のこの店にはおいてない。 「うー、うー」 と上機嫌なれみりゃ達の中、一匹のれみりゃが他のれみりゃに噛みつかれていた。 牙は危ないので幼少のときに抜いているのだが、そうとう強く噛まれたようで中身が流れ出ている。 「う"ー、う"あー」 噛まれた方は顔をゆがませ、涙を流しながら逃げようと必死だ。 だが逃げるにはこのケースは狭すぎて逃げられずに何度も噛まれて体中至る所に噛み傷があった。 再生力の高いれみりゃ種なのでこの程度の傷は放っておいても治る。 噛まれた方は放っておいても良いとして、噛んだ方の悪いれみりゃをケースから取り出す。 「うー! うー!」 楽しんでいる所を邪魔されて不機嫌そうに唸り声を上げる。 そんなれみりゃを店の裏へと運んでいく。 店の裏にはすでにカラスが獲物を狙って待っていた。 他のゆっくりを噛む悪いゆっくりは啄まれて死んでもらう。 店の裏にある柵に囲まれた中にはリボンや帽子の残骸が散らばっている。ここがれみりゃの最後のおうちとなるのは言うまでもない。 「うー、うー♪」 柵の中に放たれたれみりゃは初めて味わう外の気持ちよさに機嫌が直っていた。 朝の暖かな日差しとケースの中では味わえない自然の風。そして見たことのない生き物。 「うー、うー、うあうあ♪」 これがれみりゃ式の挨拶だ。れみりゃは満面の笑みを浮かべて柵の中に降り立ったカラスへ飛び跳ねて近づいていく。羽は飾りなので飛べないのだ。 「うーう"っ!?」 再び楽しそうに鳴き声を上げたれみりゃの頭にカラスの鋭い嘴が刺さった。 二羽目のカラスが後頭部をつつく。三羽目は頬だ。 「う"っ、う"あ"っ!? ぅ"……ぁ"っ…」 瞬く間にれみりゃはカラスたちの波に飲み込まれた。苦しそうな鳴き声も徐々に聞こえなくなる。 たまに帽子の切れ端や髪の毛が辺りに散らばる。 5分もしないうちにれみりゃの生きていた証は帽子の切れ端と少しの髪の毛だけしか無くなっていた。 そんな調子で倉庫のゆっくり達の世話と処理を終えた。 後は店の出入り口の鍵を開けて扉にかかった看板を裏返し、『営業中』を表にして開店だ。 開店後しばらくするとお客さんがバラバラと来客してくる。 買いに来たもの3割。見に来ただけのもの5割。残りの1割は「うちのゆっくりが~なんですけど」と飼育方法を聞きにくる人だ。 誰もお客のいない時間はゆっくりを苛めていたいけどそんな所を見られたらイメージダウンもいいところ。 外ではゆっくり好きの店長さんで通っているのだ。 いや、内でもゆっくりは大好きだ。ただゆっくりのいろんな顔を見たいだけ。 愛なのだから仕方がない。 「ゆーっ! ゆーっ!」 「ゆっゆっゆ~」 「ゆゆゆ~」 昼時になると店内のゆっくり達が騒がしくなる。 飯はまだかと俺の方を向いて飛び跳ねるゆっくり達の元へ餌を持っていく。 後は朝と同じように餌を分け与えていくがここでもゆっくり達は悪さを行う。 「ゆー! ゆっくりしていってね!! ゆっくりしていってね!!」 「ゆゆゆゆ~♪ ゆっくりしていってね!!!!」 れいむ種がまりさ種の分まで餌を食べてしまったので涙ながらに抗議するまりさ。 そんなまりさに対してれいむは見せつけるように食べカスも舐めとっていた。 「ゆ"~! ゆ"~!」 悔しそうに泣くまりさとは対照的にれいむは勝ち誇って胸、いや顎を張っていた。 このケースのれいむとまりさのペアは、ここ数日いつもれいむがまりさを押しのけて餌を奪っていた。 ゆっくり種の食事の取り合いは珍しいことではないので一々処罰してもキリがない。しかし何度も餌を奪うようなら処罰せざるを得ない。 れいむをケースから取り出し、残ったまりさには餌を与える。 食事を奪ったれいむは倉庫へ連れていく。 ちょうど見ていたお客さんに「そのゆっくりをどうするの?」と聞かれたので、 「悪い子は躾をやりなおすんですよ。明日にはケースに戻ります」とだけ言っておく。 だが明日ケースに入るのは別のれいむだったりする。 倉庫の隅、仕切りで囲まれた中に大きめの机がある。 机の上には釘を脳天から貫かれて机に固定された数匹のゆっくりがいた。 「ゆ"っ…」 「ゅっゅっ……」 「ゅ"、ゅ"、ゅ"」 体を貫かれた痛みに苦しんで涙を流すもの、体をなんとか動かそうともがき続けるもの、焦点の合わない瞳で空を見ているだけのもの。 この机にいるゆっくりはどれも餌を奪った悪いゆっくりだ。餌を与えず運動も出来ない状態にしてゆっくりと餓死させている。 釘で刺して机に張り付けなくても透明な箱に閉じ込めれば済む話だが、釘で貫いたのは単なる趣味だ。 「ゆ、ゆゆ…ゆっくりしていってね!!」 れいむは腕の中で恐怖で震えながら鳴き声を上げた。仲間の苦しそうな姿が怖いようだ。 そんなれいむを机に設置させて釘を頭に打ち込む。柔らかい体なので釘は簡単に貫通する。 「ゅゅーっ!? ゆっゅゅぃ!」 突然の痛みに暴れだすれいむを押さえつけ、金槌で釘を打ちつけてれいむを机に固定した。 「ゆぅぅ…ゆっぐりじでいっでね…!」 泣きながら脱出しようと体をよじる。 「ゆ"っ!?」 動こうとすると貫かれた部分を中心に激痛が走り、悲鳴をあげる。 ここでれいむは痛みをかき消そうとしたのか体をさらに激しく動かした。 「ゆ"ゆ"ゆ"ゆ"ゆ"!! ゆ"ゆ"っ、ゆ"ゆ"っ!!!?」 少し動いただけでも激痛が走るのに激しく動けばどうなるのかは想像に難くない。 ここでれいむはやっと大人しくなった。 それでも断続的な痛みに苦しそうな顔をしてプルプルと震えてはいたが。 後はこれを放っておけば周りのゆっくりのように体の痛みよりも空腹感の方が苦しくなっていくのだ。 店を長く開けるのも良くないのでそろそろ店に戻ろうとしたが、空腹のゆっくり達が物欲しそうな顔でこちらを見ていることに気が付いた。 そう言えば自分の昼飯を食べていなかった。 せっかくなのでこのゆっくり達の目の前でおにぎりを食べることにした。 「ゆ、ゅ…」 「ゅっぐりじで、いっでね…」 「………」 「ゆぎ、ゆぎぃっ! ゆゅ」 ゆっくり達の反応は様々だ。 痛みで目の前のおにぎりどころではないゆっくり。 羨ましそうにおにぎりを見つめて涎を垂らすゆっくり。 おにぎりを見ているものの声も出せないほど衰弱したゆっくり。 そんなゆっくり達を見ながらの食事はなかなか乙なものだった。 お礼に動けないゆっくり達の目の前にご飯粒を置いてからその場を離れた。 最後に振り返ると、舌を必死に伸ばしてご飯粒を食べようと無駄な努力をしていたのでつい微笑ましくて笑ってしまった。 店に戻る前に、朝にメスシリンダーへ入れておいたまりさ達の様子を見ることにした。 「ゅ"…ゅぶぷ…!」 「ゆっぷっ! ゆっ…ぶくぶく」 「ゆっ……ゆっ……ゅっ…」 メスシリンダーに溜まる水はまりさの下半身ほどの高さまでになっていた。 ゆっくりの体型上そのままでは口が水の中に沈んでしまうので、まりさ達は必死に跳ねていた。 しかしその跳ねる高さは低い。 足代わりでもあるゆっくりの底がふやけたのも一因だし、そもそも水の中で飛び跳ねるのは相当体力を使うので子まりさには飛び跳ね続けるのは辛いだろう。 まりさ達のうち一匹なんかは跳ねて息を吸い込もうとして水も一緒に飲み込んでしまったらしい。 跳ねることが出来なくなり暗い瞳で宙を見ていた。 水滴が帽子に当たるとピクリと反応するからまだ生きているみたいだが、こんな状態ならもう沈めてやってもいいだろう。 そのゆっくりの上にある蛇口を緩めて一気に沈めてやることにした。 数秒もしないうちにそのまりさの入ったメスシリンダーは満杯になり、底には完全に光を失った瞳でこちらを見続けるまりさの姿があった。 そんな仲間の様子を見て隣のまりさ二匹は泣きながらジャンプしつづけていた。 しかしそんなまりさ達の努力は報われる訳もなく、一分もしないうちにまりさ達は水の底の住人となった。 店に戻るとちょうどゆっくりが喧嘩していた。喧嘩と言っても一方的なものだ。 子ゆっくり達の入っているケースでちぇん種がありす種に体当たりしている。 「わかるよー。わかるよー!」 「ゆっ、ゆ"っ! ゆ"ゆ"っ」 ちぇん種は他のゆっくり種とは違って「わかるよ」「わからないよ」の二通りの鳴き声を発する。 快適なら「わかるよー」と鳴き、不快なら「わからないよー」と鳴くだけで実際には何も分かってない。 ありすは涙をこらえながらちぇんの体当たりを受け続けている。 見るとちぇんの尻尾が荒れていて、床には尻尾の毛がハラハラと散らばっていた。 どうもありすがちぇんの尻尾を噛んだのが原因らしい。しかしひどいことをする。 尻尾が汚いちぇんはそれだけでも価値が下がる。このちぇんは尻尾の一部が禿げているのでもはや価値は無いに等しい。 よって処分だ。 体当たりしているちぇんを取り出してまたも倉庫へ連れていく。 ありすも処分しようかと思ったが今はありすの在庫が少ないので我慢する。 ちょうど来客したがきっと冷やかしだろうと決めつけてイソイソと奥へ。 過剰な暴力をしていたちぇんには体罰こそふさわしいだろう。 「わからないよー! わからないよー!!」 ちぇんは私の手に捕まえられて不満そうな声をあげてジタバタする。 尻尾をパタパタさせながら私の手の中でもがくちぇんが可愛いのでデコピンで顔を打つ。 「わか……わからないよ! わからないよぉぉぉ!!!」 デコピンされて一瞬何をされたのか分からず固まったちぇんだが、すぐに顔に響く痛みに泣き出してしまった。 二本の尻尾をピーンと立たせて泣きわめくちぇんの姿にに苛めたい感情が刺激され、さらにデコピンを続ける。 「わからな、に"ゃ!? わがらないに"ゃ!? わ"がっ!? に"ゃっ」 ちぇんが泣く暇もないほどのデコピンの連続。泣く隙はなくとも猫のような悲鳴で鳴いてくれる。 なおもデコピンを続けるととうとう人間で言う鼻の辺りから餡子が漏れ始めた。 「わ"がら"っ、な"い"…っ!!」 デコピンにも飽きたので今度は尻尾を握る。 尻尾の感触をいくらか楽しんだあと、二本ある尻尾のうち一本を引きちぎった。 「わ"、わ"がら"な"い"よ"!?」 大事な尻尾を千切られて、デコピンで潰れかけた顔をさらにゆがませて苦しそうな鳴き声をあげた。 もう一本の尻尾も引きちぎる。再び悲鳴が響く。 ちぇんの尻尾の生えていた部分からは中身が少しずつ流れ出てしまっている。 「わがら、わがらない…よ……」 尻尾が無くなって途端に元気、というよりも生気を失っていくちぇん。 そろそろ終わりにしようか。 左右の手の平でちぇんを潰していく。 「わ"っ、がっ、ら"っ、な"い"ぃぃぃ!!」 おてての皺と皺を合わせて幸せとはまさにこのこと。 手の平で押し潰したちぇんはもうわかることもわからないことも無くなった。 ちぇんの処理の終わり、もう用はないのでミキサーの箱に放り込んだ。 夕方の六時にゆっくりペットショップは閉店する。 店の出入り口を施錠して窓のブラインドを下げてゆっくり達の餌を替える。 この時にも喧嘩したり他のゆっくりの分まで餌を食べるゆっくりは処分する。 例えば他のゆっくりを押しつぶそうとしたありすは万力で押しつぶし、 ゆっくり苛めに参加した冷たい性格のゆっくりは冷凍庫に入れたりと色々だ。 ケースの中のゆっくりがゆっくりし始めたらケースに暗幕をかける。 「ゅ…」 「ゆっくりしていってね…」 「ゆー…ゅー…」 ゆっくり達は暗くなればすぐに眠りだす。暗幕をはずせばすぐに目を覚ますだろうけどゆっくりのストレスになるのでやめておく。 倉庫のゆっくり達も同じように寝かしつける。 ゆっくり親子のケースでは、私を見て寝る時間だと気づいた親ゆっくりが赤ちゃんゆっくりを自分の傍へと呼びよせる。 赤ちゃんゆっくりが集まると私の方を向くと合図の鳴き声を発する。 「ゆっくりしていってね!!!」 「「「「「ゆっくりちていってね!!!」」」」」 暗幕をかけると中からは早速寝息が聞こえる。 そんな感じで他のゆっくり親子も寝かしつけると倉庫には幸せそうな寝息と、苦しそうなゆっくりのうめき声だけが響いた。 ゆっくり達を寝かしつけたが私の仕事はまだ残っている。 明日のゆっくり達の餌を寝る前に準備するのだ。 ミキサーと書かれた箱の中には数匹のゆっくり達が詰まっていた。 大半は死んでいるが何匹かは力の無い鳴き声を上げて何とか生きている。 言うまでもないが、この箱に入ったゆっくりの結末はミキサーで刻まれることだ。 タイ焼き屋や工場なんかで見られる巨大なミキサーに箱のゆっくり達を放り込んでいく。 中に放り込まれたゆっくり達は明日の朝までゆっくりとかき混ぜられて他のゆっくりの餌になる。 一説には遺伝子が取り込まれるとかなんとか。 少なくとも恐怖を味わわせただけあって美味しい餌になるのでゆっくり達は残さず食べてくれている。 とにかくこれで今日の業務は全ておしまい。 自分の時間を過ごしたらもう寝よう。 何せゆっくりペットショップの朝は早い。 明日も問題を起こすゆっくりが出ることを願いつつ、私は眠りについた。 終 by ゆっくりしたい人 キャラに個性を出さないように虐めようかと思ったけど難しいものですね。 個人的には机に刺したゆっくりを一日中ゆっくりと眺めたいなぁと自分で書いてて思ったり。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/233.html
「ゆっくりサドンデス」 家に帰り、鍵を開けようとすると…何故か、鍵は開いたままだった。おかしい。朝、家を出ると きは確かに鍵をかけたのに。何より、蝶番に挟んでおいたシャープペンの芯が折れて、落ちている のだ。嫌な予感がする… 「なんだこれは?」 中に入ってみると、そこには無数の足跡のようなものがあった。しかし、普通の足跡とは違う。 少なくとも、人間の足跡ではない。形は…綺麗な円形だ。僕はこの足跡の主がどんな生き物か知っ ている。この数からすると…30匹ぐらいか。かなり多いな。 足跡はリビングまで続いている。ああ、おそらく僕の嫌な予感は的中するだろう。リビングに至 る廊下を歩き、ドアを恐る恐る開くと… 「これっ…はっ…!?」 言葉が喉に詰まった。大型液晶テレビ、高級ソファー、イタリア直輸入のガラス細工…他、部屋 中全体が荒らされていた。テーブルの上に用意しておいた夕食も、食べかすだけしか残っていない。 そして… 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 総勢30匹のゆっくりたちが、神経を逆撫でする台詞で僕を出迎えた。僕はこぶしを強く握り締め る。いったい何がどうなってるって言うんだ!?こいつらはどうやって家の中に!? そんな中、一匹のゆっくりれいむがゆっくり3匹分だけ前に出た。 「おかえりなさい!!ゆっくりしていってね!!」 「……!!」 全国模試一位の応用力がある僕は、すぐに理解した。 このゆっくりれいむは、僕が愛玩動物…兼虐待動物として3日前から飼っているやつだ。多少虐待 しても30分もすればケロリと忘れてしまうから、ストレス発散の対象として重宝している。 家を出るときは、あらかじめ用意した夕食にガラスケースを被せて辞書を2冊ほど載せておいた。 だから、ゆっくり1匹ごときの力では夕食に口をつけることなどできる訳がないのだ。毎日そうする ことで、食べ物が見えるところにあるのに食べられないという苦しみを味わわせ続けてきた。 そして今日。ゆっくりれいむは部屋を跳ね回って遊んでいるうちに、玄関の扉を開けたのだろう。 外に出たゆっくりは仲間を呼び寄せ帰って来た。30匹もいれば辞書2冊の重さなど問題にならない。 僕の夕食を食べつくした後は、30匹が思い思いに跳ね回ってゆっくりしたのだろう… 「くそっ、やられた!!」 床を思いっきり殴りつける。その大きな音に、30匹のゆっくり達はびっくりして跳ね上がる。 「おにいさん、どうしたの!?」 「びっくりしたよ!!ゆっくりできなかったよ!!」 「びっくりさせないでね!!ゆっくりさせてね!!」 ゆっくりめ…こんな屈辱は生まれて初めてだ!! 「おにいさん!!れいむのなかまだよ!!かわいいでしょ!!」 「かわいいでしょ!!かわいくてごめんね!!」 「それよりおなかがすいたよ!!ゆっくりごはんをもってきてね!!」 一匹でもウザったい害獣を30倍に増やしておいて、「かわいいでしょ」などとほざくゆっくりたち。 暴れまわったゆっくりたちは、空腹を訴え始めた。そして、この流れだと… 「れいむはここでずっとゆっくりするよ!!」 「ここはまりさたちのおうちだよ!!れいむもゆっくりしていってね!!」 「おにいさんはゆっくりできるひと?できないならでていってね!!」 ゆっくりたちの生態は知っている。都合のよい住処を見つけたら、まず食事を要求し…最終的に は“自分の家”宣言をするのだ。今すぐにでもバラバラにブチまけてやりたいが、それでは僕の 溜飲が下がらない。もっと……もっと苦しめて……!! 「おにいさん!!れいむの連れてきたともだちかわいいでしょ!!ゆっくり感謝してね!!」 「………」 3日間飼っていたゆっくりれいむが、僕の目の前で胸を張る。平手でぶっ飛ばしそうになったが、 歯を食いしばって何とか耐えた。 「れいむのともだちいっぱいいるから、おにいさんもさみしくないよ!!ゆっくりうれしいでしょ!!」 「…あぁ、うれしいさ」 僕のストレス発散の道具を、30倍に増やしてくれたんだからな… 「さて、ゆっくりしているところ悪いけど、別の場所に移動しようか」 「そこはゆっくりできるところ?」 「あぁ、こんなところよりずっと綺麗で、たくさんゆっくり出来るところだよ」 「やったあ!!みんなでゆっくりしていこうね!!」 「ゆっくりー!!たくさんゆっくりするよ!!」 「計画通り…」 僕の声が聞こえなかったのか、聞こえても気にならなかったのか、ゆっくりたちは反応しない。 そんなゆっくりたちは、列を成して空室に入っていく。 部屋の真ん中にゆっくりたちを集めて、周りを柵で囲む。見たところ、このゆっくりたちはまだ小さい らしいから、この程度の高さでも飛び越えることはできないだろう。 「どうしてとじこめるの!!ゆっくりできないよ!!」 「これから食べ物を持ってくるよ。それまではその中でゆっくり待っててくれ」 「わかった!!ゆっくりまってるよ!!」 多少窮屈でも、食べ物のためなら我慢する。そんなゆっくりの生態も、僕はよく知っている。だが、 僕が用意するのは食べ物ではない。食べ物の代わりに僕は五寸釘と金槌を持ってきた。 食べ物を持ってくるものと思っていたゆっくりたちは、僕が手にしているものを見て不平不満を口にする。 「おにいさん!!たべものはどうしたの?」 「おなかすいたよ!!ゆっくりできないよ!!」 「あー、もう少し待っててくれ」 「もうまてないよ!!はやくゆっくりもってきてね!!」 「おなかすいた!!おなかすいてゆっくりできないよ!!」 言っても分からぬ馬鹿ばかり… まあ、そんな馬鹿とももうすぐさよならだ。そして、僕はゆっくりを“かわいがりはじめた”。 「あーお腹すいたなー。お、ちょうどいいところにゆっくりがいるじゃないか」 「ゆっ!?ゆゆっ!!?」 「ゆっくりは甘くておいしいんだよなー。じゃあ今日の夕飯はゆっくりだ!」 僕の言葉を聞いて、うろたえ始める30匹のゆっくり。もう空腹などどこかへ飛んでいってしまったようだ。 「れいむはおいしくないよ!!ゆっくりたべないでね!!」 「まりさもおいしくないよ!!たべるなられいむをたべていってね!!」 「ゆーっ!!もうやだ!!おうちかえる!!おにいさんとはゆっくりできないよ!!」 「おにいさんあっちいって!!れいむをたべようとするおにいさんはでてって!!」 柵を越えて逃げようとするが、そんなことは無理だ。こいつらの体格でこの柵を乗り越えることはできない。 「お前達、食べられたくないか?」 「うん!!ゆっくりたべないでね!!」 「お兄さんはお腹が空いてるんだ…でもお前達が食べられたくないなら、しょうがないな」 「ゆっ!?」 期待に目を輝かせるゆっくりたち。このまま開放されるとでも思っているのだろうか。だが、そんなことは しない。全員食べるよりも酷い…地獄絵図をお前達に見せてやる。 「お前達、食べられたくなかったら他のゆっくりを食べろ。最後に残った一匹は食べないでやる」 「ゆっ………?」 足りない頭で何を言われたのか必死に考えている、という顔だ。中身が餡子じゃ無理もないか。 「へちゃむくれの饅頭にも分かるように言ってやる。生き残りたかったら、他のゆっくりを食い尽くせ!!」 「ゆ゛ーーーーーーっ!!!」 それがスタートの合図となった。一匹のゆっくりまりさが他のゆっくりに襲い掛かる。他のゆっくりに比べて ゆっくりまりさは生きるためなら手段を選ばない、一言で言うと悪い性格のゆっくりだ。 「いだいーーー!!!だべないでええええ!!!」 「うっ…うまっ…これうまっ!」 隣のゆっくりれいむをむしゃむしゃと食べるまりさ。それを見て他のゆっくり達も共食いを始めた。 「びゃああえがあああ!!どおじでえ゛え゛え゛え゛!!」 「ゆっぐりできな゛い゛よ゛お゛お゛お!!」 ここまでは普通の虐待。ゆっくり虐待においてセオリーとされている方法だ。 そして…今、最初のゆっくりまりさが一匹目を食い終えたところだ。 「ふむ、あいつが今のところ優勢だな」 僕は次の計画に移ることにする。 「すうっ……ゆっくりしていってね!!!!!」 「ゆっ!!??」 可能な限りの大声で、お決まりのフレーズで呼びかける。それに反応したゆっくりたちは皆、びっくりして 食い合いを止めてしまう。何が起こったのか数秒遅れで把握すると、僕の方を向き… 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 今まで醜い争いを繰り広げていたことも忘れ、僕に笑顔で応じる。こればかりは本能だから逆らいようが ないのだろう。つくづく馬鹿なやつらだ。馬鹿すぎてかわいそうになってくる。だが、これでゆっくりたちの 動きは止まった。やるなら今だ。 僕は柵に入って、先ほどのゆっくりまりさを見つけると、そこから動かないように手で固定する。 「ゆ!?ゆっくりだしてくれるの!?」 おそらく、一番がんばった自分は特別だから、特別に出してもらえると思ったのだろう。 餡子でものを考えるから、すべてを前向きにしか捉えられないらしい。確かに、特別であることにかわりはない。 …お前の考えてる“特別”とは、まったく逆だけどな。 「そおおぉいっ!!」 「うゆぎゅう゛う゛う゛う゛う゛!!」 ゆっくりまりさの頭上から、真っ直ぐ五寸釘を打ち下ろしてやった。ガンガンと打ち込んでいくたびに、 まりさはビクビクと痙攣したように震える。今、30匹のゆっくりたちの中で一番優勢だったゆっくりが、床に しっかりと固定されてしまったのだ。 「どおじでえええ!!ゆっぐりざぜでぐれ゛な゛い゛の゛お゛お゛お゛!!!」 痛みに暴れ狂うが、床に打ち込まれた五寸釘にど真ん中を貫かれているのだ…逃げられるわけがない。 そして、僕は他のゆっくりたちに呼びかける。 「おい、お前達、どうしたんだ?」 「ゆ゛ゆ゛っ!!?」 「早く食っちまわないと、お前達を食べるよ?」 「ゆ゛ゆ゛ーーーーーっ!!!」 捕食対象となるのは…当然、五寸釘に貫かれて動けないゆっくりまりさ。低脳なゆっくりたちも、 最小の労力で生き延びるにはどうしたいいか…それくらいはわかっているらしい。すべてのゆっくりが 一匹のゆっくりまりさに群がり、食い漁る。 「ぎゅあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はずしでえ゛え゛え゛え゛!!」 「まりさはゆっくりしんでね!!うまっ…これうまっ!!」 「まりざがああ!!まりざがだべるのお゛お゛bっぼばあ゛お゛!!!」 五寸釘に打ち抜かれさえしなければ、お前の勝ちだったのにな。あぁかわいそうかわいそう。 そのうちゆっくりまりさが食べつくされると、先ほどと同じように争いが始まった。一匹が他のゆっくりを 圧倒しているのを見ると、また先ほどのゆっくりまりさと同じように五寸釘で打ちつけ、 他のゆっくりたちをけしかける。 「うめ…これめっちゃうっm!みぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「その下品な言葉遣いは止めろ。食べるときは『サイン、コサイン、タンジェント』だ」 ぐりぐりと五寸釘をねじ込みながら、他のゆっくりたちをにらみつけて“教育”する。 僕だったら恥ずかしくてこんなこと言えないけどな。それ以降、他のゆっくりたちは口汚い言葉を吐かなくなり、 『サイン、コサイン、タンジェント』と優雅な言葉遣いをするようになった。恐怖を与えれば、ゆっくりたちは 一発でモノを覚える。 でも、食事のスピードで抜きん出るゆっくり…そいつらに五寸釘を叩き込む僕の手は緩まない。 「どおじでごんなごとずるの゛お゛お゛お゛お゛!!!」 と抗議の声が、まわりのゆっくりたちからも上がる。 「お前達が食われないように、強いゆっくりを懲らしめてやったんだ。やさしいだろう?」 同じことをしばらく繰り返す。そのうち、馬鹿なゆっくりたちも理解し始めた。 他のやつらを食べなければ、自分が食べられる。しかし、あまりに相手を圧倒してしまうと自分が五寸釘で 貫かれる。僕の“弱きを助け、強きを挫く”作戦に、ゆっくりたちはどうしたらいいのか分からなくなっていた。 「ゆっ…えぐっ……ゆっぐりざぜでよ゛お゛お゛!!」 食わなければ食われる。食いすぎても痛い目にあう。混乱のあまり泣き出すゆっくりもいた。そんなゆっくりも 僕は五寸釘でゴスンと打ち付ける。 「ゆぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「あんまりゆっくりしてるとおしおきだ。言っただろう?僕は“お腹が空いてる”って」 「どおじでえええ!!どおじだらい゛い゛の゛お゛お゛お゛お゛!!??」 ゆっくりしすぎても、食べ過ぎても…五寸釘の餌食になる。でも、食べなければ生き残れない。 そんな挟みうちの状況は、ゆっくりたちの精神を確実に蝕んでいた。そうだ、これが見たかったんだ!! 皆が僕の作ったルールに従い、そして苦しむ。ただ潰すだけじゃない。精神的に苦しめなければ意味がない! 数十分後、生き残りは2匹のゆっくり―――まりさとれいむだけになっていた。そのうちれいむの方は 偶然にも僕が今まで飼っていた、あのゆっくりれいむだ。 2匹だけになると、本当にどうしたらいいのかわからなくなるのだろう。 ゆっくりした方が打ち抜かれるのか、食べたほうが打ち抜かれるのか。そんなことを空っぽの頭で考えるから、 2匹は混乱してしまってその場をうろうろし始めた。 「よし、もういいだろう」 「ゆっ!?ゆっくりだしてくれる?」 「ゆっくりたすけてくれるの!?」 僕は2匹のゆっくりを持ち上げて、柵から出る。もうあのまま放っておいても面白くなさそうなので、 別の方法をとることにする。 一本の紐を用意し、両端を2匹のゆっくりにくくりつけて、ぴんと真っ直ぐ伸ばして床に置く。 ちょうど、綱引きと同じ状態だ。そして紐の真ん中に僕は顔を近づける。 「僕は目の前に来たほうのゆっくりを食べることにしよう。 食べられたくなかったら、その紐を思い切り引っ張るんだ」 僕が大きく口を開けると、その意味を理解した2匹は正反対の方向に逃げ出す。しかし、紐に引っ張られて 離れることができない。2匹の力が拮抗しているから、ぴくりとも動かないのだ。 「ゆっ…ゆっ…まりさはゆっぐりしてね!!」 「ゆっ…ゆっ…れいむがゆっくりじてね!!」 自分が逃げ延びるために、ぴょんぴょん跳ねながら相手にゆっくりすることを要求する2匹。 横に逃げることも思いつかない馬鹿だから、きっと力尽きるまで紐を引っ張り続けるのだろうな。 僕はちょっと手を加えることにした。 「そーれ、お前のほうが美味しそうだな」 僅かに優勢だったまりさの方をひっぱる。それに伴って、れいむは同じ距離だけ離れていった。 「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!まりざばおいじぐな゛い゛よ゛お゛お゛お゛!!」 「ゆっ…ゆっ…おにいさんありがとう!!ゆっくりしていってね!!」 ダメだこいつ…早く何とかしないと… 僕に助けられたと思ったれいむは、僕に感謝の言葉を告げる。3日間やさしくしてくれたおにいさんが 今回も自分の味方をしてくれたと思っているのだろう。本当に自分に都合のいい考えしか浮かばないやつだ。 そんなことをしているうちに、今度はれいむが優勢になり、まりさが僕の口に近づいてくる。すると… 「うーん、やっぱりれいむの方が美味しそうだな」 「ゆゆっーーー!!い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 れいむを自分のほうに引っ張り、まりさを遠ざけてやる。自分の努力が一瞬で水の泡になったれいむは、 絶望した表情を見せるがそれでも諦めずに跳ね続ける。 「おにいさん!!れいむをたべてゆっくりしていってね!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!だべないでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 数分の戦いの末、れいむが僕の口まであと数センチというところまで迫ってきた。 「おー、美味しそうな饅頭だな。いただきまーす」 「なんでええええええ!!!れいむおいじぐないよばお゛お゛あ゛お゛お゛!!!」 「おにいさん!!まりさといっしょにゆっくりしようね!!」 もう勝ちを確信したゆっくりまりさ。息も絶え絶えになり、愕然とした表情のゆっくりれいむ。そして… 僕は振り上げた拳を… 「ゆぎゅうううううあああああああお゛あ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」 優勢だったゆっくりまりさに振り下ろした。ふてぶてしい表情が一瞬で歪む。 一気に押しつぶされたまりさは、体中至る所から饅頭をぶちまけながら…絶命した。 「おにいさん!!たすけてくれてありがとう!!ゆっくりしていってね!!」 残った最後の一匹。ゆっくりれいむが飛び跳ねながら僕に近づいてくる。僕の計画も、残り僅かだ。 生意気にも寄り添ってきたれいむを、僕はデコピンで弾き飛ばす。 「ゆゆっ!?なにするの!!ゆっくりあやまってね!!」 「…おい」 「ゆっ…!」 ドスの聞いた僕の声に、れいむは震え上がる。 「これ、食べろ」 指差したのは、ゆっくりまりさの残骸だ。それをみたれいむは、ガクガク震えながら… 「むりだよ!!そんなのたべられないよ!!」 「どうしてだ?お腹すいてるんだろう?」 「たべられないよ!!それはまりさだもん!!たべないよ!!」 こいつ…ついさっきまで30匹の共食い競争をしてたのを忘れたのか? その口についてる餡子は、いったい何だって言うんだ? 「いいから食べろ。10秒以内に食べないと……お前も食べちゃうよ♪」 「ゆゆーーーっ!!!??」 「数えるぞー。10…9…」 「ゆっ!!たべる!!たべるよ!!だかられいむをたべないでね!!」 10秒以内と言っても、ゆっくりの頭じゃ分かるまい。しかし、早く食べないと自分が食べられることは わかったらしい。 「むしゃ…むしゃ…さいんっ…こさ…いんっ」 餡子の脳みそで、さっきのルールを覚えてたのか。思わず笑いそうになった。 あー、腹筋に来る笑いだね、これは。でも残念、そんなれいむとももうお別れだ。 「7…6…5…」 「たんっ…じぇんとぅ…さいっ…ん…こさいんっ…たん…」 「……4321ゼロー!!はい時間切れー♪」 「ゆゆゆっーーーー!!?ぎゃああらお゛い゛お゛い゛あ゛え゛お゛り゛な゛お゛ろ゛い゛がじょれ!!!!」 3日間一緒にいた仲だからな、最後は一思いにぶちまけてやった。僕って優しいな。 こうして悪いゆっくりを虐待し続ければ、いつしか馬鹿なゆっくりたちも気づくだろう。 “悪いゆっくりだけが酷い目にあっている”と。ゆっくりたちに僕の存在を知らしめるんだ。そして… 「僕は新世界の神となる!」 …なーんちゃって。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1186.html
人間じゃない生き物が主人公です。 そいつの独白とかはありませんが、それでも難点があるでしょう。 「ハチにそんな知能あるのかよwwww」とか「成長はええwwwwww」とか「毒は?wwww」とかですね……。 気になる方は多いと思われます。若干胸を悪くするような描写もあります。 また昆虫嫌いの方にはお勧めいたしません。それでもよろしければ、 色々と見逃しつつお楽しみください。 そのハチは困惑していた。そろそろ産卵しようと決めていたが、 未来の子供達のための、あたたかな寝床を見つけあぐねていたのだ。 ようやくしつこい雨があがって、涼やかな秋の風が吹き始めたため、 『彼女』はようやく、ねぐらを抜け出したのだった。 幻想郷の森にも、多様なハチが生息している。 大きなクマンバチから、猛毒を持つスズメバチまで。 一般にハチの巣というと、見慣れたあの形を思い起こすだろう。 人家や、樹木にぶら下がるようにしてある、球形のアレである。 しかし、このハチの場合は少し違っていた。 壮大な巣を地道につくりあげていくのではなく、 自らより弱い生き物をとらえ、毒を注射し、そこに産卵するのだ。 犠牲者はすなわち、幼虫達の寝床であり、食料でもあるのだった。 神経毒によって麻痺した獲物は、ハチの住処に引き摺りこまれ、 じわじわと、生殺しにされるというわけである。 体長2cmほどの小さなハチではあったが、捕食者としての能力には、 並外れたものがあると言ってよいだろう。 そして、そのハチ――ジガバチは、どこからともなく漏れ聞こえてくる、 ハチにとっても「間抜け」に思われる、珍妙なリズムを感じ取った。 「ゆっゆっゆ~♪ゆっゆゆ ゆっゆ ゆっゆ~♪」 「「「わぁおかあさん、おうたがじょうず!!!」」」 それはどうやら、巷で噂の「ゆっくり」の家族であるらしい。 『彼女』はたぐるようにして、いびつな調べの発生源へと向ってゆく。 あくまで静かなその様子は、まるでステルス戦闘機のようである。 「ゆっ!そろそろおゆうはんのじかんだね! ゆっくりごはんにしようね!!」 「「「ゆっ! おゆうはん!おゆうはん!」」」 『彼女』がたどりついたのは、大樹の根元にかまえられた、ゆっくり一家のねぐらである。 遠巻きに、一家団欒の様子をながめ、家族構成を調べる。 親れいむとまりさが一匹ずつ、子れいむとまりさがそれぞれ三匹ずつ。 計八匹の、中規模のゆっくり家族であることがわかる。 「きょうのごはんは そとにころがってた むしさんだよ! まるまるふとっておいしそうだね! ゆっくりあじわってね!!」 「「「ゆ~っ!おいしそう!!!」」」 「うっめ!これメッチャうっめ!」 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ~~~!!」 ゆっくりたちの晩餐がはじまる。あたりかまわず、食いかすをまき散らし、げっぷを連発。 小さな子供たちはまだしも、親である二匹まで、この有様である。しかし。 何より『彼女』の神経を逆撫でしたのは、昆虫にとってもクズに等しい「ゆっくり」どもに、 『彼女』の眷属たる、ハチや、たっぷりミツを湛えたミツアリたちが、既に絶命しているとは言え、 むさぼり食われ、はずかしめられているという事実であった。 にわかに『彼女』の心の中に、「こいつらに産み付ければ一石二鳥」という名案が浮かぶ。 普段狙いをつける動物よりも、その図体は何倍も大きいというリスクこそあったが、 連中は何より、理想的な栄養源たる、餡子のかたまりなのである。 動きは極めて鈍く、昆虫に対する警戒心も果てしなく薄い。思考力も乏しい。 むしろ、いつもより「ゆっくりとした」狩りになるのではないか。 『彼女』は、見苦しい食事を続ける一家の巣穴へ、ふわりと舞い込んでいった。 「ゆっ!? おかあさん、はちさんがはいってきたよ!!」 「ゆゆゆっ、ほんとう!こんなおそくに、まよっちゃったのかな?」 「はちさん、ゆっくりしていってね!!」 『彼女』の侵入に気付いた子まりさが、驚きの叫び声をあげる。 しかしながら、そこはゆっくりブレインである。まずはお決まりの文句をぶつけた。 「ゆぅ~っ、おうちをまちがえてるね!!」 暢気なゆっくりたちは、どうやら揃って満腹したようで、『彼女』を捕らえるつもりはないらしい。 むしろ、一人合点して、心配する素振りをさえ見せ始める。 「はちさん、こんやはまりさたちのおうちでゆっくりしてもいいんだぜ!」 「ゆっ、そうだね!ここはれいむたちのじまんのおうちだからね!!」 「「ゆっ!おきゃくさん!まりさたちのおうちにゆっくりとまっていってね!!」」 一日精一杯ゆっくりして、あたたかい巣に帰り、腹もふくれ、すっかり安心しきっているのだろう。 連中の言葉でいえば、まさしく「ゆっくりしている」状態だった。この状況を『彼女』は冷静に分析する。 「油断しきっているな」と。 「ゆっ、そろそろねるじかんだね!こどもたちはゆっくりおへやにもどってね!」 「ゆ~~っ、もっとはちさんとあそびたいよ!!」 だだをこねる子ゆっくりたち。しかし、遊び疲れた様子で、渋々自室へかえってゆく。 部屋といっても、扉などない、わずかなくぼみに過ぎないものではあった。 「ゆぅぅ~っ、すりすり♪れいむのほっぺはあったかいね!!とてもゆっくりできるよ!!」 「まりさだってとってもゆっくりしてるよ!!いっしょにゆっくりできるね!!」 そんな、あたたかいお部屋のなかで、ほっぺたをすり合わせ、今日一日の楽しかったできごとを反芻する。 こうしたスキンシップや回想も、ゆっくりたちにとって重要な作業なのである。 次第に夜はふけてゆき、まどろみ始めるゆっくり一家。 空高くにきらめく星たちが、一層輝きを増す頃、一家は完全なるノンレム睡眠のさなかにあった。 そして、狩人の時間が代わりに訪れる。積まれた枯れ枝の陰に息を潜めていた『彼女』が、静かに舞い上がる。 翌朝。小鳥たちの騒ぐ声で、いつものように、一番最初に目覚めたのは、母れいむだった。 数日前の悪天候もどこへやら、外はすっかり、爽やかな秋のムードに包まれているようだ。 ――だが。同時に母れいむは、自らの後頭部(?)に、言いようのない異物感をも感じていた。 「ゆっ!みんな、ゆっくりおきてね!きょうもはれたから、ぴくにっくにいくよ!!」 「…ゆぅ~っ」 「…ゆっ!ぴくにっく!」 「ゆゆっ、まだゆっくりねてたいよ…」 奇妙な感覚を忘れ去ろうとするかのように、母れいむは夫と子供たちを起こしにかかる。 その反応は様々だったが、「ぴくにっく」という、とてもゆっくりした単語を耳にし、むくり、むくりと起きはじめる。 母れいむが、夢心地の子供たちを引率し、おうちの外に連れ出していく。 しかし、「おへや」の隅にむこうを向いて寝転がったまま、ぴくりとも動かない、末っ子れいむに気付く。 「ゆっ?れいむ、どうしたの?ゆっくりおきてね!おいていっちゃうよ!!」 親まりさの呼び掛けにも、微動だにせず、眠りこける子れいむ。その後も、親の呼び掛けは続いたが、 一向に目覚める気配がない。痺れを切らせた親まりさが、子れいむに近付き、リボンをぐいぐいとひっぱり始めた。 「ふぇいふ!ふゃっふゃひょほひはいほほいへふほ!(れいむ!さっさとおきないとおいてくよ!) 親まりさが子れいむのリボンを引っ張った為、自然、ぐるりと体の向きが入れ替わる。 しあわせな夢を見て、実にゆっくりとした表情で眠っているのであろう。 いくばくかの微笑みを湛えて、わが子の安らかな寝顔を想像していた親まりさ。――しかし。 「れいむ、はやくおきな―――ゆ゛っっ゛!?れいむ゛?れ゛いぶっっ!??」 ごろん、と、力なく転がり、こちらを向いた子れいむの表情は、「安らかさ」とはかけ離れたものだった。 白目をむき、その目を見開き、歯茎をむきだしにしつつ、歯を食いしばっている。 よく見れば、その歯と歯のすきまからは、餡子色をした泡をさえ吹き出し、にじませているではないか。 いくら知能が低く、状況を認識・把握する能力を欠いたゆっくりでさえ、この、常識外れの苦しみを味わい尽くし、 地獄の大鍋の鍋底をさえ舐め尽したとでもいうような、苦悶の表情をうかべるわが子の様子からは、 異変を感じ取らざるを得なかった。 「でい゛ぶ!!!でい゛ぶぅぅぅぅっ゛!!!どぼぢだの゛おぉぉぉおっっっ゛!!!べんじじでよ゛ぼぉぉぉ゛っっ゛!!」 巣穴の奥からの、けたたましい悲鳴に驚いたのは、ピクニックの準備をすませ、 おうちの前で、ゆっくりと母と姉妹を待っていた、残りのゆっくり家族たちだった。 「ゆっ!?おかあさんのこえだよ!!」 「ゆぅっ、ふつうのこえじゃないよ!!なにかあったの!?」 にわかに、騒ぎ始める子ゆっくりたち。それを制する母れいむ。 「ゆっ、みんな、おかあさんはなかのようすをみてくるよ!おうちのいりぐちで、ゆっくりじっとしててね!!」 「「「ゆっくりみてきてね!!!」」」 いったい、何があったというのだろう。まりさは普段、とても温厚で、声を荒げたことなど一度もなかった。 「これからもずっと、ゆっくりとして生きていきたい」という思いに、影を落とすような不安を振り払うかのように、 母れいむは懸命に跳ね飛び、大きな、立派なおうちの奥、こどもべやを目指して駆けた。 そこで繰り広げられていたのは、想像を絶する惨状だった。 大切な、大切な子供たちの、ちょっと手狭で、寄り集まってゆっくりするには最高のおへやのなかでは、 同じくらい大切な、配偶者のまりさが、見たこともない泣き顔で、喉も裂けよと言わんばかりの声を張り上げ、 わんわん泣いていた。そのかたわらに転がっていたのは、すっかり冷たくなった、わが子の亡き骸であった。 見れば、尋常ではない表情を浮かべているではないか。急速に、母れいむのゆっくりブレインに、 「泣きわめきたい」という衝動がわきあがってくるが、家族のためを思い、必死にそれを制する。 「ばり゛ざ!!どう゛じだの゛!どう゛じでれい゛むのこどもがじんじゃったの!!!ゆ゛っぐり゛せつめ゛いじでね!!!」 「ゆっ…ゆ゛っ…ば…ばがら゛な゛びよおお゛ぉほぉぉっ!!!!い゛づまでもねてるから゛、ゆっぐりおごじだだげなぼびぃぃいっ!!!」 駄目だ、とても会話ができる状況ではない。母れいむは、こみ上げる涙に潤んだ瞳で、わが子を見つめる。 つい昨日までは、みんなで仲良く飛び跳ねて、とてもゆっくりと暮らしていたはずだったのに。どうして。どうして。 母れいむの頭のなかにぎっしり詰まった餡子の分だけ、この末っ子との思い出も詰まっている。 ゆっくりという種族は、記憶力が乏しいとは言え、家族間の絆は、極めて強固なのである。 母れいむの餡子脳が、楽しかった思い出を求めて、ぐるぐると回り始める。どうして。どうして…! 「ゆ゛うぅ゛っ……!!…………ゆ゛っ??」 泣きわめいていた母まりさが、しゃくり上げると同時に、ぴたりと泣き止んだ。死んでしまったとばかり思っていた、 子れいむの体が、ぴくりぴくり、とうごめきだしたからである。母れいむのほうも、空想に耽るのをやめて、 わが子に駆け寄った。 「れいむ!れいむ!!まだいきてたのね゛!!!よがっだ!!!」 「よ゛がっだあああぁぁあぁ!!でい゛ぶううっっ゛っ!!!」 助かった。子れいむは助かったんだ。二匹の心やさしい親ゆっくりは、ない胸を撫で下ろしたい気持だった。ところが、である。 ぴくぴくと、子れいむは、確かに動いているようである。しかし、おかしいのは、浮かべた苦しみの表情にまるで変化がなく、 自発的に「動いている」というよりは、むしろ誰かに「動かされている」という感じなのだ。訝しげな両親。 「ゆぅぅっ…れいむ、どうしちゃったの……」 もっと近くで、と母まりさが子れいむに近づいた、その時。母まりさは、わが子の皮膚の下でうごめく「何か」を見て取った。 「ゆ゛っ゛っっ!!?」 「ど、どうしたの、まりさ!!!ゆっくりれいむにもみせてね!!」 母れいむが飛び跳ねて、近寄り、うごめく「何か」凝視する。それは―― まさしく、子れいむの中に詰まった、餡子をむさぼるっていた。しきりに、もぞもぞと動いていた。 「ゆっぎゃぎゃああああああ゛あ゛あ゛ああああああああああああ゛ああああ゛!!?」 奇声ともいえる、珍奇な悲鳴を、大音声をあげる両親の目の前で、子れいむは何かに「食われて」いた。 それがいる部分の皮膚が大きく盛り上がって、そこから、音がしそうなほどの勢いで、ベコン、ベコンと、 愛しい娘の餡子が吸い取られ、むさぼられていた。丸々と肥えて、元気なゆっくりに育ちつつあった愛娘は、 見る見るうちに、皮とリボンと、つやのない髪を残して、その存在を消し去られてしまった。 「でい゛ぶの゛ごどぼ!!!!だびじな゛ごども゛があ゛あ゛ああああ゛あ!!がら゛っぼに゛な゛っじゃっだあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「でい゛ぶ!でびぶぶぶっっぽおおおお゛おお゛がががあががががが!!!」 堰を切ったように、両親の目から涙があふれ出した。さながら滝のようである。こどもべやをマイナスイオンが満たしてゆく。 「ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!でびぶぼごどぼ!!!でびぶのあ゛がじゃ゛ん゛!!!」 「ばびざぼごどぼ!!!!ゆ゛がががああがががが!!!!どぼじでええええぇぇえ!!!」 泣き叫ぶゆっくりたちを尻目に、成果を見届けた『彼女』は子供部屋を後にする。 そう、『彼女』は、油断しきったゆっくりたちが爆睡していた真夜中に、一匹一匹、ゆっくりと、麻酔を注射し、産卵していったのだ。 そうした卵は、遅かれ早かれ、数日と経たぬうち、孵化して、中から獲物を食い破ってゆくのである。 今回は、一晩で、一匹だけが犠牲となった。若干のタイムラグは、致し方ない。――そうこうしているうちに。 「おかあさんたちおそいね!ゆっくりしすぎだよ!!」 「ほんとだね!!まりさたちまちくたびれちゃったよ!!」 「…ゆぅっ…ゆぅっ……」 「おうちのいりぐち」で、待ちぼうけを食らっていた子供たち。中には、退屈してしまい、先刻の夢の中へ舞い戻っているものもある。 そんな子ゆっくりたちにも、むろん、分け隔てなく、卵は産み付けられているわけである。現在進行形で、卵は孵化しつつあるのだ。 「おうたでもうたおうね!!!」 「ゆっくりうたおう!!」 「「「ゆ~ゆ~ゆ~♪ゆっゆ~ゆっゆゆっゆ♪」」」 「ゆ~ゆ~……ゆごぺっ!!?」 突如、一匹の子まりさが、ゆっくりの生命にも等しい餡子を、もりもりと吐き戻しはじめた。顔面蒼白、餡子色の涙を流して。 「ゆっ!?お゛ねえぢゃん、あ゛んごはいじぢゃだめ゛えええ゛ぇぇ゛っ゛!!!!」 「ゆぅぅっ!?どうぢだの゛!!!!!????」 「ゆ゛ぎっ!!ごわい゛よ゛おぉぉおおっ゛!!!!」 泣き叫ぶ姉妹をよそに、子まりさは痙攣しながら餡子を吐き出し続ける。僅かだった体内の異物感が、ある瞬間を境目に、 爆発的に膨れ上がる、おぞましい感覚。猛スピードで、体内の餡子を食い荒らされて、ものの数分で、子まりさは息絶えた。 「ゆ゛あ゛っ゛!!ぼね゛い゛ぢゃん゛がじんじゃっだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 「ゆぐぐっ゛!!!ごわ゛いごわ゛いごわ゛いごわ゛いいいい゛いいい゛!!!」 当然のように姉妹たちは泣き叫ぶが、既に、それぞれの体にも、致命的な変化が起こり始めていた。 「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!ぼね゛え゛ぢゃ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!…ゆ゛!!ぶっ゛!???」 「ゆぎゃぴゆぴぃ゛ぃゅ゛ぃぃ゛!!!!!ぎゃ゛い゛い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!…ゆっく ぶびびるっ!!!!??」 「ゆ゛ぴっ!?ぶべるびばぼごぺっっっっっ!!!!!!ぶり゛ゅりゃ゛っ゛!!!!」 「おうちのいりぐち」は、もはや阿鼻地獄、叫喚地獄の様相を呈していた。子ゆっくりたちは皆、餡子を噴き出して、 滝のような涙を流し、思い思いに泣き叫び、両親の名前を呼び続けた。無慈悲に、ジガバチの幼虫たちが、 子ゆっくりたちを食べ尽くし、いりぐちは静まり返っていた。 「ゆ゛っ゛…ゆ゛っ゛…ゆ゛…お゛があ゛ざん、でい゛ぶを゛ゆ゛っぐり゛だずげで…!!!」 虫の息の子れいむが、両親のいるはずの、こどもべやへと這いずっていた。 どうやら、体内の幼虫の数が少なく、致命傷には至っていない様子である。その懸命さは、ゆっくりにあるまじきものだった。 こどもべやについたら、おかあさんたちに、きもちわるい虫を取って貰おう。 そして、おいしいごはんを沢山もらって、いっぱいほおずりをしてもらって、傷がなおるまで、 ずっとずっと、ずっとゆっくりしていよう。 子れいむの餡子脳の奥に、母と言う名の希望の光が燃えていた。 その輝きを原動力に、満身創痍で、ボロ雑巾のような体で這いずってゆく。 おへやの直前の角を曲がった、子れいむの目に飛び込んできた光景は―― 餡子脳が凍りつく、恐ろしいものを見たかのような、驚愕の表情を浮かべた、姉れいむの残骸と、 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!……」と、餡子のつまった頭部をむき出しにし、 うわごとのように、意味をなさない言葉を繰り返し続ける、母まりさの姿。 床には、餡子の海が広がっており、その中央には、既に絶命し、苦痛に歪んだ顔をした、母れいむの死骸が転がっていた。 あまりの惨状に、言葉を失った子れいむ。 小刻みに震え、白目を剥いてうわ言を繰り返す、母まりさの頭頂部から、すぽん、と音を立てて、丸々と肥えた、 『彼女』のいとし子が、勢いよく顔をだした。 ある意味滑稽なその音は、絶望の淵にいた子れいむを一押しして、地獄の底へと転げ落ちさせるのには、十分すぎるものだった。 母まりさのうわ言が断絶し、完全な沈黙が、幸福だったゆっくり一家の「おうち」の支配者になり代わる。 『彼女』は満足げな羽音を立てて、最良の繁殖法を見出したことを、喜ばしく思った。 若干、ゆっくりどものせりふが少なかったと後悔しています。 至らないことばかりで、申し訳ありません。 お読みいただいて、ありがとうございました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/474.html
ゆっくりいじめ系113 ゆっくり飾りゴージャス or fuku0708.txt ゆっくり飾りゴージャスの続き。 このssは以下の設定と、それに便乗したオリジナル設定で構成されています。 1.飾りがないゆっくりは苛められる。 2.死んだゆっくりの飾りをつけたゆっくりは殺される。 3.ゆっくりの飾りを盗ったものは死ぬまで付きまとわれる。 手元に、中サイズのゆっくりまりさの帽子が残っていた。 昨日の残りだ。 確か、これ食えるよな? 「おじさーん。まりさの帽子食う?」 「・・おまえ、それ、どうした?」 「パクった。いや、ちょっと違うか。トレードした」 「そうか、お前はそれに興味をもったか。皮の一種だから、問題なく食べられる。ゆっくりレミリアは残すけどな」 「若干硬いから?」 「たぶんそうだろう。みかんの白いやつと同じようなものだと思え」 そういうものなのか?まぁいいか・・食わずにおいておこう。 ・・ちょっと気になることが出来たので、帽子と油性ペン、あと加工場で余った餡子を袋に詰め、実験場に向かう。 実験場につき、お目当ての奴を探す。・・・いたいた。 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 昨日の帽子トレード元、ゆっくりまりさシスターズ、総勢8匹だ。 トレードしたやつは他の個体と比べて、帽子がでかいため目深になっている。 パッと見ではわからないが、家族と一緒だと比較しやすいな。 「おじさん、おかあさんしらない?」 挨拶の直後、でかいのがそう聞いてきた。・・あれ?こいつ俺のこと覚えてる? 「しらない。どうしたの?」 「「「ぼうしおいて、いなくなっちゃった」」」 うお、全匹泣きそうだ。 「おかあさんは別の場所でゆっくりしているよ!」 「ほんとー?」「おじさんうそついてないー?」「うそつくひととはゆっくりできないよ!」「ゆっくりほんとのこといってね!」 「ほら、君たちのおかあさんに言われてご飯もってきたぞー」 とりあえず餡子を与える。 「むーしゃむーしゃ」「おいしー」「うまうま」「おかあさんだけずるーい!」「まりさもゆっくりしたいー」 よし、ごまかした。 さてと、 「君と、君と君、ちょっといいかな?」 帽子のでかいのと、大体同じ程度にでかいのを2匹チョイスする。 「まりさもいっしょにいくー!」「まりさもゆっくりしたーい!」「おねえちゃんだけずるーい!」 ・・・まったくこいつらは・・・別にこの場でやってもいいか。 「うーん、わかった。でも」 足で地面にラインを書く。 「この線からこっちにきちゃダメだよ?こっちきたら・・」 「うつとうごく!」 言ってる傍から超えやがった。 さっそく、そいつをこないだの袋に詰めて口をしめた。 「いやあああああああだしてー!」 前回のトラウマが残っているのか、叫び始めるゆっくりと 「やめて!」「そんなことするおにいさんとはゆっくりできないよ!」「ゆっくりかえって!」「ゆっくりしね!」 その他ゆっくりども。あー、つぶしてやりたいです。 「その線を越えたらこうなります。わかりましたか?」 「「「ゆっくりさせて!ゆっくりできないよ!」」」 結局、残り4匹も袋の中にぶち込んだ。 「「「ゆゆゆゆ!」」」 チョイスした3匹が泣いている。うおーうぜー!ゆっくりした結果がこれだよ!! 「わかったわかった・・・ほら」 袋の口を開けて、外が見えるようにしてやる。 「いいか・・・その袋から出るなよ」 「「「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゆ゛っぐり゛ざぜでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」」」 「・・・・その袋の中ではゆっくりしていいから」 今、自分がどんな表情しているのか理解できない。眉間がひくひくしてるのはわかるんだが。 「「「ゆゆゆ?」」」 「その中では、ゆっくりしていいから、ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」「Zzzz」 やっと落ち着いたらしい・・・・・・うお、1匹寝てる奴がいる。きっと最初の奴だ・・・・おのれ・・。 「あい、お待たせ」 やっとでかい3匹の方に取り掛かれる。 ・・・待ちくたびれたのか、一斉に叫ぶ。 「「「ゆっくりしたけっかがこれだよ!」」」 上を向いてため息ひとつ。 ・・・ガッ!とおもむろに1匹とっ捕まえる。 「ゆゆゆ!」「ひどいよおにいさん!」「ゆっくりはなしてね!」 「勘違いするな・・・ゆっくりさせりゃいいんだろ」 撫で撫で。 「ゆっ・・・ゆっくり~」「いいないいな!おにいさんまりさも!」「ゆっくりさせていってね!」「「「ゆっくりしていってね!」」」 もういちいち相手にしてられん。油性ペンでゆっくりまりさの帽子と、人間で言う下あご?に【1】と書く。 次のには【2】、でか帽子には【3】と書いた。 「「「ゆっくり~」」」 もうちょっと大きかったら発情するのだろうか・・?ゆっくり3匹にその兆候は無い。 「「「ゆっくりしたいーー!」」」 そして袋の中の5匹。 「いいか・・・袋からでるなよ?」 「わかったよ!」「ゆっくりさせてね!」「ゆっくりしていってね!」「Zzzz」「Zzz・もうたべられない」 昼飯は寝てる2匹にしよう。そうしよう。 さて・・・ 「ゆっ!」「ゆっ!」「ゆゆゆぅ!」「「ゆ゛っ!」」 ナンバリングした3匹の帽子を奪い取る。 「ひどいよ!どうしてこんなことするの!」「ゆっくりかえしてね!」「おにいさんじゃゆっくりできないよ!」 体当たりしてくる3匹と 「「「・・・??」」」「「・・・Zzzz」」 困惑顔の袋の3匹、寝てる2匹。 ここで帽子を3つをシャッフルし、ちょっと遠くに置く。 「ほれ、とってこい」 帽子無しどもをけしかける。 「まりさのー!」「これまりさのー!」「まりさあああああああ!」 必死だな。 帽子を取り返して再度かぶる。そうすると、袋の中の3匹の表情が戻る。 これを10回繰り返す。3匹の表情が、灯ったリ翳ったり。 素直なのはいいことだが・・・もうちょっと可愛らしい表情してください。 さて・・・10回やって、10回とも、ゆっくりの番号と帽子の番号が一致。 こいつら、自分の帽子がわかるようだ。 ナンバリングには気がついていないようだ。ゆっくりだしな。 特に、でか帽子のやつ。でかいからすぐにわかるらしい。・・・いやそりゃそうだろうけどさ。 ここで、帽子を奪った後、でかい帽子と、もってきていた帽子を取り替える。 これで、場にあるのは【1】と【2】と番号無しの帽子・・さっきと同じようにシャッフルしてけしかけてみる。 すると、叫び出したのは、【3】のまりさ・・無論、でか帽子のだ。 「なんでえええええええええええええええまりさのぼうしがないいいいいいいいいいい!!」 「ごめんごめん、この帽子だったね。間違えちゃった!」 「がえ゛じでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 でかい帽子を返すと真っ赤になってぷりぷり怒っている。 「おにいさんはゆっくりできないよ!ゆっくりあっちいってしんでね!」 脳天にビキビキきながらも尋ねてみる。 「それ、お母さんの帽子じゃなかったっけ?」 「ゆっ?おかあさんのぼうしだけど、まりさのぼうしだよ!おにいさんへんなのー!」 何回か試してみたが・・・交換したらすぐにわかるらしい。 【3】のデカ帽子だけじゃなく、普通まりさの【1】【2】に試した回もあったが、結果は同じだった。 「まりざのぼうじどごおおおおおおおおおおおお!!」 「ぼうじがえじでえええええええええええええ!!」 毎回毎回こんな感じで泣き叫ぶ。 ・・・うるせえ。あと絶対嘘泣きだろこれ。 まぁ、死活問題だしな。袋の3匹の怪訝な表情を確認してしみじみ思う。 と、閃くものがあったので、【1】と【2】の帽子を交換した。 「ゆっ!」「ゆっ!」 ・・・・待つことしばし。 「ゆゅ?」「おじさんどうしたの?」「ゆっくりするの?」 ・・・・・あれ?交換したのに気がついてない? 「「「ゆっくりするの??」」」 ・・・試してみるか。 「ああ、ごめんごめん、ゆっくりしすぎちゃったよ」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 そして再度シャッフルしてみた。 その結果、【1】まりさは【2】の帽子に、【2】のまりさは【1】の帽子へと向かうようになった。 ・・これは、所有権がいれかわったのか? 【1】のまりさへ、【2】の帽子について聞いてみる。 「あの帽子、君のじゃないの?」 「ゆ?まりさのぼうしだけど、おねえちゃんのぼうしだよ!」 【2】が姉だったのか。いや、それはどうでもいい。 この反応を見るに、盗られても、自分が飾りをつけていれば満足なのか。 1つ、思いつくことがあった。 何度も何度も、【1】【2】【3】の帽子をシャッフルする。そう、大きい帽子も交えてだ。 数十回の試行が終った後、【3】に【3】の帽子を返して、こう尋ねた。 「ねぇ、その帽子、誰の帽子?」 「ゆっ?このぼうしは、まりさのいもうとのぼうしだけど、まりさのぼうしだよ!!」 思惑通りにいったことを知り、愉悦が止まらない。 ああ・・・こいつら・・・母親の帽子だということを、忘れやがった。 ものすごく哀れに思えてきたので、残りのゆっくりまりさにもナンバリングし、1番づつ帽子をずらしてやった。 今手元にあるのは、比較して一番小さかったゆっくりまりさの帽子だ。 もう満足し、哀れな姉妹たちに別れを告げた。 「ありがとう、ゆっくりしていってね!!」 「「「「ゆっくりまた遊んでね!!」」」」 ・・・こいつら、いったいどこまでゆっくりしているんだろう。 満足したので、いったん加工場に戻って昼食にすることにする。 さて、午後の部である。 ゆっくりまりさばっかり構っているのに気が引けたので、もうひとつ気になる方を消化することにした。 ゆっくりれいむの髪飾りについてだ。 あれってさ、リボンだよね? ・・あれをさ、解いたらさ、どう考えても、自分じゃつけられないだろ常考。 「いやあああああああああああああああああれいむのりぼんがあああああああああああ」 思ったときには、すでに行動は完了していた。 「ごめんごめん、手がすべっちゃったぜ!」 「いやああああああああああれいむのりぼんんんんんんんむすんでええええええええ」 「わかったぜ!!」 「できたぜ!」 「もう!ゆっくりきをつけていってね!!」 「わかったぜ!」 プンプン!と去っていく霊夢。風にたなびくリボンが尻尾のようだ。 せっかくなので、「俺より強いやつに会いに行く」スタイルにしてやった。俗に言う鉢巻。 無論、固結びなので、外れることはないだろう。 弾幕出るようにならないかなぁ。回転しながら回し蹴りとか、炎をまとってアッパーもいいよなぁ。 ボインボイン弾んでいく鉢巻れいむを観察する限り、どうやら、何でもいいから飾りをつけていれば苛められないらしい。 調子にのって、ポニテれいむ、たくましいなれいむ、おさげれいむ、鼻鉢巻れいむを作った辺りで飽きた。 個性豊かになって何よりだ・・・って、問題がずれた。 気になるのは、やつらが結べるかどうかだ。 さっそく、ゆっくりれいむを発見。しかも2匹。 姉妹かな?いつぞやのゴれいむサイズだ。大体10cmぐらい・・・よしよし。 まずは声をかける。 「ゆっくりしていってね!」 「「ゆっ!ゆっくりしていってね!!」」 スッ、っと1匹持ち上げる。笑顔を絶やさないように。【1】っと・・。 「ゆっ!?おじさんゆっくりできるひと?」「ゆっ?れいむをどうするの?」 ささっと、ペンでナンバリング。【2】っと・・・。 「ゆっ?くすぐったいよ!!」「おじさんゆっくりやめてあげてね!」 もう片方も同様にする。 「ゆっ?なにするの!?」「おじさんわるいひと?ゆっくりできないならやめてよね!」 ・・・2匹共を地面に置く。 「はっはっはっ、ごめんごめん、きみたちがかわいいからついやっちゃったんだ!」 「ゆっ!」「それならゆるしてあげるね!」 「はっはっはっはっ」 2匹の頭を撫で撫でしつつ・・・リボンの片端を確認する。 「ゆっくりー」「ゆっくりー」「はっはっはっ・・・はぁっ!!!!!」 そしてすかさず、2匹のリボンを解き放ち、ダッシュで逃げる!!! 「あああああああああ」「りぼんがあああああああああああ」 全力で逃げて・・・茂みに隠れて観察開始。 どちらも追ってこない。地面に落ちたリボンを咥えて泣き喚く。 「ああああああありぼん!りぼん!!」「むずんで!!むずんで!!!」「」 やはりというかなんというか、結び方を知らないらしい。 「「このままじゃゆっくりできないよーーーーー!!!」」 どーするんだろ。しばらーく観察していたが特に動きがない。 ・・・もう、他の個体で試すか? そう思ったとき、 「ゅっ!」「ゆ?」 【2】が、りぼんを口に咥えてボインボイン跳ね始めた。どっかに移動するつもりらしい。 「ゆっぐりづいでぎでね!」 「ゆっぐりづいでいぐよ!」 そしてどこかに移動し始める。 親元にでも行くのだろうか・・・。 しばらくついていくと、実験上の奥深く、山のふもとエリアまで移動した。 必死なのかゆっくりだからなのか、多少雑な尾行でも気がつかない。 と、前方に1匹のゆっくりがいる。 ・・・って、ちょっと待て。 「ゆっぐり!」「むきゅん?」「ゆっ?」 そんな!?この実験場にゆっくりパチュリー、通称ゆっちゅりーはいないはずなのに!! 「ばぢゅりーー!!」「むきゅん!どうしたの?」「ゆっぐりー!」 えーと、あれは【2】の方か?どうやらとゆっちゅりーと知り合いのようだ。 ゆっちゅりーの方は怪訝な顔をしている。やっぱり識別できないのか。 「りぼんとれちゃったのーー!!」「むきゅん!むすべばいいのね!むきゅん!」「はやくつけてええええええええ!!!」 ゆっちゅりーは、すごい病弱だから、こういう野放しな実験場にはいないはずなんだがなぁ・・・? 「ありがとうぱちゅりー」「むきゅん!ええと、こうりつてきなりぼんのむすびかたは・・・」「ありがとう!ゆっくりむすんでいってね!」 なるほど、ゆっちゅりーが結んでいたのか・・・すげえなゆっちゅりー。メモメモ・・・。 でも、口だけでリボン結びか・・・どーやるんだろ? wktkしながら見守ることにする。 ・・・少し前は、wktkしていた。今ではirirしている。 かれこれ、半刻ほど待ってるが、ちっとも終らねー!! 「むきゅん!むきゅん!ぜー、ぜー・・・むっきゅん!」「ゆっくりがんばってね!」「ゆっくりはやくむすんでね!」 もちろんリボンは唾でベトベト、心なしか、ゆっくりれいむの後ろ頭がふやけてきた気がする。 ああ・・・自分の考え違いを悟った。 ゆっちゅりーはりぼんを結べない。そりゃそうだよな・・・だって自身の飾りがリボンじゃないものな。 自分の目が死んでいるのがわかる。ゆっくりした結果がこれだよ! 帰ろうかな・・・・?と思い始めたとき、待っていたゆっくりれいむ・・・【1】の方がりぼんを地面に置いた。 まさか・・・おまえまさか!!? 「ゆっくりしたけっかがこれだよ!!」「むきゅん!!!」「ゆっ!!」 や、やりやがった!! 【1】がゆっちゅりーの帽子を、咥えて逃げた!! 「むきゅん!むきゅん!!」「そ、それはぱちゅりーのぼうしだよ!!かえして!!」 【2】とゆっちゅりーが【1】を追いかけ始めた!! ・・・・・・・・・が、ゆっちゅりーあっさり力尽きる。まさにゆっちゅりー。 「ゆっ!ゆっくりまっててね!」「おねがいいいいいいいいい!ぱちゅりーのぼうしがああああああああああ!!」 ボインボインと向こうに去って行く【2】をただただ見つめるゆっちゅりーと俺。 ただただ、しょぼーんとしているゆっちゅりーを見守る。 とばっちりだなぁ・・。かわいそうに。とニヤニヤしながら見守っていると、ゆっくりれいむが帰ってきた。 「ごめんぱちゅりー。ぼうしとられた」「ゆっ!ゆっ!ゆぐうううううううううううううう!!」 崩れ落ちるゆっちゅりー、慰めるれいむ・・・・。 でも、俺は見てしまった。 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ! 「帽子を盗んだゆっくりれいむを逃がしたのだと思っていたら、帰ってきてたのは帽子を盗んだ方だった」 な…何を言ってるのかわからねーと思うが、おれも何が起こったのかわからなかった… 奪い合いだとか、ミイラ取りがミイラにとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと恐ろしいゆっくりの片鱗を味わったぜ…。 パチュリーは気がついてない。 種族が違うからなのか、飾り無し状態で出合ったからなのか、区別がつかないようだ。 「むきゅん・・・むきゅん・・・」「ぱちゅりー、なかないでええええええ!」 場に残ったのは、2本のリボンとゆっちゅりーとゆっくりれいむ【1】。 どうするんだろうこいつら。 内心すげーモヤモヤしている。本音を言うと、ぶっ潰してあげたい。 心の中で評議会が開かれ、ぶっ潰そう派が大躍進しているのを感じつつ、ぼーっと微笑ましい様を眺めていた。 ようやく、泣き止んだゆっちゅりーが動く。 「むきゅんむきゅん。ついてきて」「ゆ?」 ゆっちゅりーがリボンを咥えて、ポインポインとどこかに行き始める。 ついていくゆっくりれいむ・・・とはいっても、ゆっちゅりーの移動速度の方が圧倒的に遅い。 どんどん奥の方に向かっていく。そろそろ結界際だろうか・・。 正直、さっきのポルポル現象以上に驚くことはないだろう。物凄い冷めた自分の心を感じながら、ゆっくりついていく。 どうやらさっきの評議会は時間切れになったらしい。 次の議題は「ゆっちゅりーこそ、ゆっくりオブゆっくりである」だった。 評議会が全会一致で可決され、万雷の拍手が脳内に鳴り響く頃、それは現れた。 「むきゅん!ゆっくりしていってね!」「ゆっ!!ゆゆゆっ!!ゆっくり!?」 挨拶するパチュリー。困惑するゆっくりれいむ【1】。そして、 『ゆっくりしていってね!!!』 とてもでかい、ゆっくりれいむが、そこにいた。 昔、1度だけ見たことがある、突然変異体。あれはゆっくりレティと同じサイズだった。おおよそ3m。 それほどではないにしろ、目の前のゆっくりれいむは大きかった。 ゆっくりれいむの成長限界は、世間一般によると「椅子に丁度いいサイズ」おおよそ50cmぐらいだろうか? しかし、目の前のは、俺の身長の半分・・・いやそれ以上、1mほどだろうか。通常の倍ぐらいはある。 こいつなら、赤ん坊を食える。間違いない。 『ゆっ!ぱちゅりーどうしたの!?ぼうしないよ!』 「むきゅん・・・とられたの」「ゆっ・・・ゆっ」 なんという威圧感・・・。 小れいむと俺は言葉も無い。 『ゆっ!ゆるせないよ!!ぱちゅりーのぼうしとったの・・・・れいむー?』 「ゆっ!ち、ちがうよ!!」「むきゅん!やめて、ちがうの!」 心の中で突っ込む俺。 そのとおりですがなにか? 「むきゅん!いいから、むすんでれいむ」 『ゆっ?』「・・ぱちゅりーには、りぼんしかないから」「ゆっ!?れいむもむすんでほしい!!」 『わかったよ!ゆっくりしていてね!!』 そこからの光景は、正直、目を疑わざるをえなかった。 どうして、その、ゆっくり丸呑みおいしいです。と、言えるほどのデカ口デカ舌で、リボンが結べるのですか???? 「むきゅん!ありがとうれいむ!」「ゆっ!ありがとうおおきいおねえさん!!」 『ゆっくりしていってね!』 ゆっくりれいむは、リボンが結べる。 その事実が確認できたものの、俺は衝撃のあまり身動きが出来なかった。 『ゆっ!よるになるよ。ゆっくりとまっていくといいよ!!』 「むきゅん。ありがとうれいむ!!」「ゆっ?ありがとう!!」 ふと気がつくと、夕焼けが目に眩しかった。 もうじき日が沈み、辺りに暗闇に覆われるだろう。 ・・・ゆっくり達が巣に向かうのを、俺はノロノロとついていった。 「「『ゆっくりしていってね!』」」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 巣の中に入る大きいゆっくりれいむ・・・・敬意を表して、マザーれいむと名づけることにした。 あとに続くのは、リボンゆっちゅりーとゆっくりれいむ【1】。 途端に中がにぎやかになる。何匹か子供たちがいるようだ。 ゆっくり達が夕食を迎えているころ、なんとなく、ただなんとなく、周辺を探ってみたところ・・・・見つけてしまった。 結界のほころび・・・木が倒れて結界にもつれ込み、その部分だけ、結界が避けていた。 結構範囲は広く、この分なら、マザーやゆっちゅりーが通り抜けるには十分だろう・・・。 余談であるが、加工場には1つの鉄則がある。 「ゆっくりを育てすぎない」 えさを与えれば与えるほど、ゆっくりはでかくなるが・・・でかいゆっくりは、餡子がパサパサしていて、はっきりいって不味い。 そのため、ある程度以上大きくなったものは、即座に収穫に回されるはずだ。それはこの加工場でも例外ではない。 せいぜいで20cm、初日の親れいむぐらいがせいぜいのはず。 ああ、間違いない。マザーとゆっちゅりーは、外から来た。 結界のほころびを、岩でふさいで、マザーの巣に戻ることにする。 ゆっくりアリスとか来てたら、もっととんでもないことになっていたから、まだよしとするべきだろうか・・。 巣に戻ってきたが、お客様が珍しいのだろうか、まだ騒ぎ声が聞こえた。寝静まるのを待つことにする。 結局、しばらく夜が更けてもまで騒いでいたが、マザーれいむの声が響く。 『ゆっくり眠ってね!』 「「「「ゆっくりおやすみなさい!!」」」」「むきゅん!ゆっくりおやすみなさい」「ゆっくりするよ!!」 ああ、なんという統率だろう。 加工場のゆっくりしか触ったことがなかったことを、悔やまざるを得なかった。 最後の号令から待つことしばし・・・・おもむろに巣を覗き込み、全てのゆっくりたちが眠っているのを確認する。 【1】とゆっちゅりー。マザーと他、【1】より若干大きいゆっくりたち6匹・・・合計9匹がそこにいた。 全匹にナンバリングする・・・マザーには【M】、ゆっちゅりーには【P】、残りは【2】~【7】の連番だ。 そして、ゆっちゅりーと、ゆっくりれいむ【1】~【7】からリボンを抜き取った。 あとは前回と同じ、ゴージャスゆっちゅりー、すなわちゴゆっちゅりーの出来上がりだ。 内心モヤモヤしたものを抱きつつ、寝ようとするが・・・きっと、前回のようにはうまくいかない。その確信で眠れなかった。 いったん、加工場の方に戻り、餡子と・・糸を、持って行く。色は赤。 使うようなことにならないといいけど・・・と、無駄なことを考えながら、巣の脇でゴゆっちゅりー入りの透明箱を抱いて眠る・・・。 加工場との往復で疲れたのか、どうにか眠ることが出来た。 そして、朝が来てしまった。 「「「ゆっくりしていってね!」」」の声で起こされる。 抱きかかえたゴゆっちゅりーも箱の中で目が覚めて、 「ゆっくりしていってね!」 そして連鎖して声が響く。 「ゆっくりしていってね」「ゆっくりしていってね」「ゆっ」「ゆゆゆっ!」 ざわざわと騒ぎになる。 「りぼんがないよっ!」「ゆっ!れいむのりぼんがない!」 「へんなのー!」「ゆ゛っ!!れいむもないよー!」「え゛ーっ!」 そう・・・ここまでは、前回と同じだった。 遅れて親れいむが反応する。 『ゆっくり落ち着いてね!』 「「「ゆっくりできないよーーーーーー!!」」」 『ゆっくり落ち着いてね!ゆっくり探してくるからね!ゆっくり待っててね!!』 ああ・・・くそ!!やはりマザーは餡子の容量が違うようだ。前回とは全く違うゆっくりっぷりに、歯を食いしばらざるを得なかった。 このままでは、マザーが表に出てしまう。遅ればせながら、ゴゆっちゅりーを巣の中に差し入れる。 「むきゅん!れいむーーー!」 『ゆっ!ぱちゅりー!』 それに気がつく親れいむと・・・ 「あ゛あ゛あ゛・・・ゆゆっ!!りぼん!!りぼんいっぱい!!りぼん!!りぼん!!!」 リボン無しの子れいむ達。 「むきゅん!!しらないひとがおそとにいるよ!ゆっくりほどいてね!!」 『ゆっ!わかったよ!!ゆっくりほどくよ!!』 「「「「ゆっくりはやくむすんでね!」」」」 ああああああああああああ、なぜゆっちゅりーをチョイスしてしまったのだろう。子れいむか、【1】にすればよかった!! 見ているうちに・・着実に、堅実に、結びなおされるリボン。 結んでいるマザーから聞こえる・・・鼻歌。 『ゆっゆっゆっゆっゆっ~♪ゆっゆっゆっゆっゆっ~ゆっゆっゆゆゆぅ~♪』 ああ・・・その歌を聴きながら、絶望と共に確信した。 ゴれいむは、ゆっくりなゆっくりにしか、加工場で育ったようなゆっくりにしか、通用しない。 俺の、初日の実験は、まったくもって、意味がなかった。 あ、あ、あ、・・・・ああああああああああああああああ!!!! 俺の何かが、音を立てて崩壊していく。 「ゆっくりしろモーニングああああああああああああああああ!!!」 「「「「『ゆっ!!』」」」」 マザーの巣はでかい。人間が入る分には十分だった。 「うおおおおおおおおおおおお!!!」 むすび直されたゆっちゅりーのリボンを真っ先に向かい、そのまま子ゆっくり達からリボンを抜き取る。 「うああああああああ!!」「おじさんゆっくりできないひとだね!!」「ゆっくりしね!!」『でていってね!』 ガフッ!!ぐぐっぐ・・・マザーの体当たりが顔面に直撃する。首がもげるかと思った。 「うおおおおおおおおおおお!!」 『ゆっ!!ゆっくりはなしてしね!!』「「「「ゆっくりしね!!」」」」 足を奥にいれこみ、マザーをがっちりホールドする。手は向かってくるゆっくりれいむ【1】~【7】から着実にりぼんを奪う!! 「「りぼんかえして!」」「ゆっくりできないひとはあっちいってしんでね!!」「ゆっくりしんでいってね!」 ボインボインボインボインと体当たりを食らいながら、奪ったリボンを持ってきた赤い糸で連結していく。分厚く重ねて解けないようにしつつ、雑に結んでいく・・・。 「おかおをねらうのよ!!」 ゆっちゅりーの指示が飛ぶ。 容赦なくアゴや顔を狙ってゆっくり達が飛び掛ってくる。ボイン!ボイン!!ボイン!!!ボイン!!!ゴッ! ・・・今のはいい一撃だった。二段ロケットのごとく、ゆっくりれいむのジャンプを利用し、鼻をめがけて飛んできたゆっちゅりーによって鼻血が吹き出た。 だがしかし、リボン改め、多数連結式鉢巻が完成した!!! すかさず親ゆっくりの頭に巻く!もちろん固結びでこれでもかというほどきつく結ぶ。 「ははははは・・これでも、お前に、りぼんが結べるのか?」 そう告げた。そこに油断はなかった。そのはずだった。 『ゆっくりーー!!!』 ドゴッ!! マザーの渾身の体当たりによって、巣から吹っ飛ばされる。 「うおおおおおおお??ガッ!!」 そのまま転がり、木にぶつかる。頭を打ったのか、一瞬意識が飛んだ。 そこに、 『ゆっくりして逝ってね!』 転がってくるマザー!! ゴシャァ!! いくらゆっくりが柔らかいとはいえ・・・木とサンドイッチされ、後頭部を強かに打ちつけた俺の意識は、あっさりと遠のいた。 「むきゅん!「「「「これじゃゆっくりできないよーーー!」」」」」 遠のく耳に届いたのは、マザー以外のゆっくりたちの声だった・・・。 意識が戻ったときには、すでに日が暮れていた。ものすごい吐き気と・・・自由にならない体。 そこらへんにあるようなツタで、木にがんじがらめに縛られている。きっとゆっちゅりーの差し金だろう。 「おれが遅い?おれがゆっくり??」 もっと準備を整えれば、もっとタイミングを見計らえば・・・。 脳内に、ジワジワとしみこむ、敗北の記録。 「・・・・・・俺は敗者だ!! 負け犬だああああああああああああああ!!!」 流れる涙を拭う事も出来ない。夜が更けるまでただただその場で泣き続けた。 その後だが・・・ 「ぐおおおおおおおおおお!!」 ツタは頑丈で、ほどけやしない。 「うおおおおおおおおおお!!」 無理やり、木と自分とのスキマをつくり、半転。 腕とかかっちり結ばれてたらどうなっていたことやら・・・。 次に、ツタを左右で引っ張って支えとしながら木を上る。 最後に、木からツタを抜き取って、どうにか開放できた。 夜間の作業で、かなり大変だった・・・。 「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」 この間、泣きっぱなし。 意外に血涙にはならないな・・・と、心のどっかが剥離したようにつぶやく。 「ゆるさんぞゆっくりどもめ!!ジワジワと嬲り殺しにしてくれるわ!!!」 涙を止めて、熱い決意と共に、目の前のマザーの巣に入った。 しかし、そこにいたのはマザー達ではなく、 「「「「ZZZZZZZ」」」」 よりにもよって、いつものゆっくり魔理沙シスターズだった。ナンバリングもそのままだった。 たぶん、空っぽの巣を見つけて、住み着いたに違いない。 ・・・ゆっくり理解する。逃げられた。ゆっくりした結果がこれだよ!!! 収まりつかなかったので、ゆっくり魔理沙シスターズの帽子を全部奪いとり、縦に重ね、赤い糸で結んでやる。 これぞ、多連装式ゆっくりまりさ帽子。せっかくなので、【3】のまりさにかぶせてやった。 朝にはまだ遠い・・・巣の脇で泣き寝入りすることにした。 「ぐぐぐぐっぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」 この屈辱、忘れるものか。 つづく。 今回の実験結果のように見えなくもないオリジナル設定: 1.ゆっくりの飾りには所有権があり、前の持ち主はわかるが、前の前の持ち主はわからない。 このことから、飾りを奪われた場合に「どのゆっくりが奪ったのか」まではわかる。 ちなみに、ゆっちゅりーさんの帽子は、 「奪って」「奪い返された」ので、もうゆっちゅりーさんにはわからない。 2.ゆっくり子れいむはリボンを結べない。成長すると結べる個体がいる。 3.野生のゆっくりはつよい。 4.ぱっちゅんは郊外型実験場ではレア。(病弱すぎるので、主に室内での実験用素体となるため) 5.ゆっくりれいむは加工場では50cmぐらいにしかならない。 すごいゆっくりはその限りではない。 遅くなってしまい、 ゆっくりいじめ系110 髪飾り or fuku0692.txt & fuku0779.txtの兄貴や、 ゆっくりいじめ系104 ゆっくりみじめ or fuku0680.txt の兄貴には申し訳ない。 あと、fuku0845.txt と fuku0779.txt には愛を。 大戦争「異端ゆっくりvsゆっくり」はやろうかと思ったけど、 望んだ結末にもっていけないので悩んでいたんです。 他の誰かがやってくれる。こんなにうれしいことはない。 ちなみに、ゆっちゅりーさんを出す予定は全くなかった。 fuku0787.txt の影響だと思う。いいよね・・・知識あるのに空回りするゆっちゅりーさん。 ゆっくりした結果が(ry このSSに感想を付ける