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ここは投稿された小ネタSSを更新順に纏めたページです。 下に行くほど新しい作品です 作品の後ろにある文字の説明はジャンルマークについてにあります。 創作wiki移転に伴い旧ジャンルマークは取り外されました。新ジャンルマークの設置にご協力お願いします。 ゆっくり愛で小ネタ1 ゆっくり愛で小ネタ2 ぼうしの味 ゆっくり愛で小ネタ3 ゆっくり愛で小ネタ4 ゆっくりじぞう ゆっくり愛で小ネタ5 ゆっくりとアイス ゆっくり愛で小ネタ6 ゆっくりと寿司 ゆっくり愛で小ネタ7 ゆっくり村 ゆっくり愛で小ネタ8 うーぱっく ゆっくり愛で小ネタ8 徹夜で勉強 ゆっくり愛で小ネタ10 お猪口で入浴 ゆっくり愛で小ネタ11 饅頭の恩返し ゆっくり愛で小ネタ12 俺の飼っているゆっくり ゆっくり愛で小ネタ13 ただ可愛がるだけの話 ゆっくり愛で小ネタ14 ドスまりさとけーね ゆっくり愛で小ネタ15 だよね!? ゆっくり愛で小ネタ16 博麗神社とゆっくりの日常 ゆっくり愛で小ネタ14 汚いゆっくりを見かけたので・・・ ゆっくり愛で小ネタ15 異変のテンプレ ゆっくり愛で小ネタ16 記憶を追って来るゆっくり ゆっくり愛で小ネタ17 いろんな場所別ゆっくり ゆっくり愛で小ネタ18 ゆっくりとコーラ ゆっくり愛で小ネタ19 なふだ ゆっくり愛で小ネタ20 ゆっくりの惑星 ゆっくり愛で小ネタ21 ゆっくりとの怖い話 ゆっくり愛で小ネタ22 無口なゆっくりとある日の休日 ゆっくり愛で小ネタ23 可愛がりスレのゆっくりはうろたえないッ! ゆっくり愛で小ネタ24 ゆっくり怪談「こんどは」 ゆっくり愛で小ネタ25 ゆっくり怪談「ままままままままままままま」 ゆっくり愛で小ネタ26 おやすみなさい ゆっくり愛で小ネタ27 楽園の主 ゆっくり愛で小ネタ28 口裂け女 ゆっくり愛で小ネタ29 真・女神転生ⅢーYUKKURI マリサクス ゆっくり愛で小ネタ30 真・女神転生ⅢーYUKKURI マリサクス2 ゆっくり愛で小ネタ31 お盆帰り ゆっくり愛で小ネタ32 ゆるーい夏の一日 ゆっくり愛で小ネタ33 ゆっくり怪談「百話目『ゆっくりの首』」 ゆっくり愛で小ネタ34 日傘の不思議 ゆっくり愛で小ネタ35 別に平気じゃね? ゆっくり愛で小ネタ36 日本全国ゆっくり音頭 ゆっくり愛で小ネタ37 ゆっくりウィルス ゆっくり愛で小ネタ38 つつく ゆっくり愛で小ネタ39 ゆっくりしないと死ぬ食べ物 ゆっくり愛で小ネタ40 食べ物を食べてるゆっくりが見たい ゆっくり愛で小ネタ41 調理実習とかで匂いに釣られた人間は多いはず ゆっくり愛で小ネタ42 軟体生物 ゆっくり愛で小ネタ43 ジハイドロジェンモノキサイド ゆっくり愛で小ネタ44 猛者 ゆっくり愛で小ネタ45 うーぱっくを見て ゆっくり愛で小ネタ46 5スレ目 ゆっくり愛で小ネタ47 けんけんぱ ゆっくり愛で小ネタ48 跳躍力 ゆっくり愛で小ネタ49 煮干 ゆっくり愛で小ネタ50 寝ちるの ゆっくり愛で小ネタ51 人間とゆっくりできるのか? ゆっくり愛で小ネタ52 かゆい ゆっくり愛で小ネタ53 面白川渡り ゆっくり愛で小ネタ54 むささびれいむ ゆっくり愛で小ネタ55 深緑のゆっくり妖精 ゆっくり愛で小ネタ56 ゆっくりのいない世界 ゆっくり愛で小ネタ57 うた ゆっくり愛で小ネタ58 ゆっくり散文 ゆっくり愛で小ネタ58 ゆっくり・バウンダー ゆっくり愛で小ネタ60 6スレ目 ゆっくり愛で小ネタ61 『ゆっくり絵を描いてね!!!』 ゆっくり愛で小ネタ62 『ぼうしのおじさん』 ゆっくり愛で小ネタ63 7スレ目 ゆっくり愛で小ネタ64 これがれいむのいっしゅうかん! ゆっくり愛で小ネタ65 ゆっくりサバイバー ゆっくり愛で小ネタ66 魔理沙的愛情 ゆっくり愛で小ネタ67 ユックリノカミサマ ゆっくり愛で小ネタ68 『ゆっくりみょんとゆっくりみすちーのかいわ』 ゆっくり愛で小ネタ69 ゆっくりちぇんを飼ってみた そのに ゆっくり愛で小ネタ70 ゆっくりミーツボーイ ゆっくり愛で小ネタ71 ゆっくりゆーぎ ゆっくり愛で小ネタ72 ゆっくりとお兄さん ゆっくり愛で小ネタ73 つまりふらんはツンデレか ゆっくり愛で小ネタ74 理不尽漫画のみすぎがコレだよ! ゆっくり愛で小ネタ75 簿記試験終わった童話描く ゆっくり愛で小ネタ76 実験 ゆっくり愛で小ネタ77 ~とあるオフィスの午後~ ゆっくり愛で小ネタ78 小ネタを思いついたので投下。 ゆっくり愛で小ネタ79 真冬の朝の夢 ゆっくり愛で小ネタ80 理不尽漫画のみすぎがコレだよ!2 ゆっくり愛で小ネタ81 理不尽な小ネタです。 ゆっくり愛で小ネタ82 理不尽な下ネタです。 ゆっくり愛で小ネタ83 理不尽な百合ネタです。 ゆっくり愛で小ネタ84 体付きのぱちゅりぃを見つけた ゆっくり愛で小ネタ85 ゆっくり裁判 ゆっくり愛で小ネタ86 ちぇんじゃらしを作ってみました。 ゆっくり愛で小ネタ87 なんとゆっくり達が… ゆっくり愛で小ネタ88 ゆっくりもこうが あらわれた! ゆっくり愛で小ネタ89 コタツとゆっくり ゆっくり愛で小ネタ90 ネタを書いてみた。 ゆっくり愛で小ネタ91 没にしたネタというか妄想 ゆっくり愛で小ネタ92 ゆっくりむーばー ゆっくり愛で小ネタ93 ゆっくりあやや? ゆっくり愛で小ネタ94 ゆっくりの酒 ゆっくり愛で小ネタ95 体付きまりさ ゆっくり愛で小ネタ96 きめぇ丸と一緒 ゆっくり愛で小ネタ97 ボヤ騒ぎ? ゆっくり愛で小ネタ98 まとりょーしか ゆっくり愛で小ネタ99 朝の公園で ゆっくり愛で小ネタ100 ある日起きたら ゆっくり愛で小ネタ101 「イマイキマース」 ゆっくり愛で小ネタ102 風が吹かなくても桶屋は儲かる ゆっくり愛で小ネタ103 ストリングプレイスパイダーベイビー! ゆっくり愛で小ネタ104 免許 ゆっくり愛で小ネタ105 ゆっくりゆーぎ2 ゆっくり愛で小ネタ106 小ネタこねこねおっけーね ゆっくり愛で小ネタ107 替え歌 ゆっくり愛で小ネタ108 れみりゃの足 ゆっくり愛で小ネタ109 おぉめりぃめりぃ ゆっくり愛で小ネタ110 おぉさんたさんた ゆっくり愛で小ネタ111 雪山 ゆっくり愛で小ネタ112 除夜の鐘 ゆっくり愛で小ネタ113 ゆっくりと年越し ゆっくり愛で小ネタ114 し、あ、わ、せ ゆっくり愛で小ネタ115 クリスマスのプレゼント ゆっくり愛で小ネタ116 真・女神転生ⅢーYUKKURI マリサクス 番外編 ゆっくり愛で小ネタ117 分裂 ゆっくり愛で小ネタ118 メキシコ ゆっくり愛で小ネタ119 すだち ゆっくり愛で小ネタ120 むきゅう、むきゅう ゆっくり愛で小ネタ121 おぉさむいさむい ゆっくり愛で小ネタ122 諸君 私はぱちゅりーが好きだ ゆっくり愛で小ネタ123 ゆかりごはん ゆっくり愛で小ネタ124 特撮好き ゆっくり愛で小ネタ125 図々しいれいむ ゆっくり愛で小ネタ126 戦隊モノ ゆっくり愛で小ネタ127 大岩 ゆっくり愛で小ネタ128 ゆっくりおん ゆっくり愛で小ネタ129 CM引用 ゆっくり愛で小ネタ130 ゆっくりの歯医者さん ゆっくり愛で小ネタ131 ゆっくりと悪代官 ゆっくり愛で小ネタ132 ふと思った。 ゆっくり愛で小ネタ133 ゆっくりの歯医者さん2 ゆっくり愛で小ネタ134 月に一度の光景 ゆっくり愛で小ネタ135 雪積もりすぎじゃね? ゆっくり愛で小ネタ136 しんすれ ゆっくり愛で小ネタ137 二択 ゆっくり愛で小ネタ138 東北人の節分 ゆっくり愛で小ネタ139 『せつぶん』てなんなんだどぉー? ゆっくり愛で小ネタ140 幸せ者 ゆっくり愛で小ネタ141 バレンタインが来るぞ! ゆっくり愛で小ネタ142 禁じられた歌 ゆっくり愛で小ネタ143 昔からてんこはどえむだった ゆっくり愛で小ネタ144 その柔らかさに君は何を見るか ゆっくり愛で小ネタ145 ○い ゆっくり愛で小ネタ146 ゆっくりの会社見学 ゆっくり愛で小ネタ147 兄の来襲とゆかりん ゆっくり愛で小ネタ148 うずうず ゆっくり愛で小ネタ149 遊園地のコーヒーカップ ゆっくり愛で小ネタ150 ゆっくり散文 ゆっくり愛で小ネタ151 ゆっくりのびるよ! ゆっくり愛で小ネタ152 ちょこをあげるよ! ゆっくり愛で小ネタ153 ゆっくり散文2 ゆっくり愛で小ネタ154 鳩 ゆっくり愛で小ネタ155 後一つ ゆっくり愛で小ネタ156 ゲームをしたがってるので ゆっくり愛で小ネタ157 比較 ゆっくり愛で小ネタ158 奥儀 ゆっくり愛で小ネタ159 レーシング らゆーん ゆっくり愛で小ネタ160 本格派モチモチリボンレスリング
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注意↓ パロ いじめてない 『全選手入場!! 子猫殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み饅頭凶器が甦った!!! ゆ神!! だぜまりさだァ――――!!! 総合ゆっくり技はすでに我々が完成している!! 日本ゆん法ゆっくりちぇんだァ――――!!! 組み付きしだい犯しまくってやる!! 魔法の森代表 レイパーありすだァッ!!! 素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!! 体付きのゆっくり ゆっくりふらん!!! 真の護身を知らしめたい!! ゆー林寺ゆん法 ゆっくりみょんだァ!!! ゆっくりさせるのは3階級制覇だがゆっくりするなら全階級オレのものだ!! 野原の紫饅 ゆっくりぱちゅりー!!! 打撃対策は完璧だ!! 全日本ゆー道 ゆっかりん!!!! 全ゆっくり技のベスト・ディフェンスは私の中にある!! ゆスリングの神様が来たッ ゆっくりめーりん!!! タイ饅なら絶対に敗けん!! 暴走族のケンカ見せたる 特攻隊長 ゲスまりさだ!!! バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!! 妖怪の山のピュア・饅頭 ゆっくりもみじだ!!! 魔法の森海兵隊から炎の虎が上陸だ!! ゆコンドー おれまりさ!!! ルールの無いゆっくりがしたいから畑荒らしになったのだ!! プロのゆっくりを見せてやる!! 害獣れいむ!!! めい土の土産にベルトとはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 実戦でゆっくりする!! 少女臭柔術 ゆっくりババアだ―――!!! 世界ヘヴィ級ゆっくりこそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの饅頭がきてくれるとはッッ くいーんありす!!! ゆっくりしたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!! チル裏のピット(ケンカ)ファイター うでまりさだ!!! オレたちは立ち技最強ではないゆっくりで最強なのだ!! 御存知ゆエタイ 体付きれいむ!! 信仰の本場は今や守屋神社にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!! ゆっくりさなえだ!!! デカァァァァァいッ説明不要!! 2m40!!! 310kg!!! ゆっくりれてぃだ!!! ゆー術は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦ゆー術!! 本家博霊神社からゆっくりれいむの登場だ!!! ベルトはオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!! キック・ゆクシング統一王者 体付きまりさ 自分を試しに人里へきたッ!! ゆンボ全妖怪の山チャンプ 体付ききめぇ丸!!! ゆのぎ流に更なる磨きをかけ ”揚げ饅”ゆっくりおりんが帰ってきた!!! 今の自分に(本当に)死角はないッッ!! シゅート・ゆスラー後頭部にまりさの顔があるれいむ!!! 中国四千年の拳技が今ベールを脱ぐ!! 香港から 騎馬めーりん(すぃー無し)だ!!! ファンの前でならオレはいつでも全盛期だ!! 燃える闘魂 ゆっくりもこう 本名で登場だ!!! 群れの統治はどーしたッ ゆっくりの炎 未だ消えずッ!! ゆっくりさせるもゆっくりさせないも思いのまま!! ドスまりさだ!!! 特に理由はないッ 姫様が働きたくないのは当たりまえ!! えーりんにはないしょだ!!! 蓬莱ニート! テルヨフがきてくれた―――!!! 暗黒街で磨いた実戦ゆラテ!! ゆんゆん会のデンジャラス・ねこさん ゆっくりちぇんだ!!! 実戦だったらこの人を外せない!! 超A級ゆっくり 胴体無しれみりゃだ!!! 超一流ゆスラーの超一流のゆっくりだ!! 生で拝んでゆっくりしやがれッ 幻想郷の鋼鉄饅!! アストロン・れいむ!!! 武術ゆラテはこの男が完成させた!! ゆっくり界の切り札!! ゆラディまりさだ!!! 若き王者が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ 俺達は君を待っていたッッッ 虐待お兄さんの登場だ――――――――ッ』 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「どぼじでおにいざんがでるのぉぉぉ?!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 ゆっくりは(ほとんど)死んだ。スイーツ。
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注意 この話はfuku1394.txt「大会に行こう! そして、それから…」と関係があります 俺設定が大量にでてきます 虐待は、ほとんどありません 若干の性的表現が含まれます お兄さんが主人公です 今回はIFストーリーです ふらんと暮らすようになって一年と三ヶ月が経った。 ふらんは今でも害ゆっくりの駆除の仕事をしているが、最近では巨大なゆっくりが出てきて大変らしい。 まあ、巨大種についてはその内に効率の良い狩り方が確立されるだろう。 ……チッ、またでかい奴か。 正直に言って私はこのでかいやつらが害ゆっくりの中でも、特にきらいだ。 理由はいくつかあるが何よりも、くじょがめんどうだ。それに、 「ゆぅっくりしていってねぇ!!」 この、他のゆっくりと比べておそく、低く、地面をゆるがすような声がかんにさわる。 「ここで何をしている?」 「ゆゆぅ?ここはまりさのみつけたゆっくりプレイスだよぉ。」 「そうか、なら死ね。」 「ゆゆぅ!たとえフランでもまりさにかてるとおもってるのぉ?ばかなのぉ?」 ……天罰決定! いかに巨大種といえど、しょせんは一ぴき、 まずは手刀で攻撃する 「ゆぅ!なんできれるのぉ!」 こいつらの皮はゆっくりにしてはかたいので、『ふつうの』ほ食種ではそうそう傷つけられない。 だが、私にとっては問だいにならない。 「まだまだいくよう!」 右目にぬき手をあびせる 「ゆ!ゆぐああああああああ」 手にアンコが付いたのでなめる 「うーん、ふつう」 「よ、よぐもやっだなあぁ!」 デブが体当たりをしてくる、が、当たるわけが無い。 そのままのいきおいで顔面から着地した。 「ゆぼおおお!」 このスキに一旦高くとびあがる、とどめをさすためだ。 「ゆぅ、フランがいない!どこいったぁ!」 体を起こしたデブが下でさわいでる。お前の真上だよ。 「ふふん!さてはにげたな?」 莫迦か?どうしてそうなるんだ? さっさと終わらせるために急こう下して、体当たりを食らわす。 「ゆべぇ!」 私がとつ入したあなと、だっ出したあなからせいだいにアンコをふき出すデブ。 「ゆべべべおおがががえ……うぺ……」 なんともきたないだんまつまを残してデブは死んだ。 「二度と会うことも無いだろう…」 おなかもすいたしそろそろ帰ろう。 たしか今日は外食だって言ってたっけ。 「うーん、ここにするかな、いや、それともこっちに…」 俺は夕飯をどこで食べようかと考えチラシを読んでいる…そこへ カランカラン 「ただいまー」 「おかえり」 ふらんが帰ってきた。 「だんな、夕食はどこにする?」 「ん?ふらんはどこがいい?」 「私は、マウンテンにいきたいなぁ」 「マウンテンはこの前行ったから他のところにしないか?そういえば、何であそこの店長はいつもマスクしてるんだろ?」 「マスク?何を言ってるんですか?それに、そんなこと私に聞かれても…」 「それもそうだな。…お、このゆ民って店はどうだ」 「どんなお店?」 「ちょっと前に出来たお店で、とても評判のお店らしい。ここにするか?」 「うん、そのお店に行こう」 俺達はゆ民で食事をして帰ってきた。 ゆ民の食事はおいしく、値段も親切だった。 これなら評判になるのは当然だ。 「おいしかったね、だんな」 「ああ、また行こうな」 「さて、おいしいもの食べたし…」 「ん?まさか…」 「食後の運動といきますか」 「やっぱりか」 「それにしても、お前本当に好きだなあ」 「ん…それは……あっ……だんなもでしょう……」 それにしてもあれだけ食べたのに一戦したらお腹が空いてしまった。 そうだ、ふらんを食べよう。 「ん…あ…だんな…だんな………ひあっ!?」 おお、締まった。 「うう…急にちぎらないでよう…」 「ああ、悪い。腹が減ってな」 そのまま千切った左手を食べる。 「だんな……私……おいしくないでしょ……」 「……」 「ふつうの子にくらべたら……私なんてああっ…」 食べ終えたのでもういちど千切った。 「もう、だんなったら……」 結局ふらんを食べながら行為を続けた…… 「ねえ、だんな……」 「どうした?」 「私ね……子どもがほしいの……」 「……よし、明日加工場で買ってきてやる」 「違うの……私、こどもをうみたいの……」 「……相手は誰だ?れみりゃか?フランか?」 もちろん他の誰かにふらんを渡すつもりは無い。 「もう!私がだんな以外とするわけないでしょ!」 「……ってことは……相手は……俺…?」 「うん」 「いや……しかし……人間とゆっくりの間に子供なんて……」 「う…う…でも……ヒグ……わたし……」 「あー、わかったから泣くな。なんとかならないか調べてみるよ」 「…ヒグ……うん…ありがと…だんな……」 こういったことは、あの人に聞くのが一番手っ取り早そうだ。 ………と、いうわけなんです」 うわ、なんか汚いものを見るような目で見られてる気がする。 「……ふう、最近そう言う相談が多いんですよ」 ホントかよ? 「結論から言うと方法はあります」 「本当ですか!」 思わず語気を荒げてしまう 「はい、近頃開発に成功したこのYエキスを使えば可能です」 「Yっていうのはやごk「ゆっくりです」 「……で、そのYエキスを使えば本当にできるんですね?」 「もちろんです。しかも妊娠確率はほぼ100%」 「おお、すごい」 「これは元々捕食種の量産のために開発された薬なんです」 「そうなんですか」 「あなたの所は確かフランでしたね」 「はい、そうです」 「それでは、こちらになります」 そう言ってビンを一本俺に渡した。 「ありがとうございます。えーとお値段は…」 「これぐらいです」 「これぐらいですか」 結構安い値段だ、俺は料金を払って家路を急いだ。 ………と、いうわけだ。喜べ、ふらん」 「本当!だんな!それじゃあ、さっそく…」 「ああ!いつでも来い!」 翌朝…… 「えへへ~だんな~」 ふらんがニコニコしながら扉で体を隠しながらこちらをみている。 その態度じゃバレバレだ。 「あのね……できちゃった//////」 そういって膨らんだお腹を見せてくる。 「おお、おめでとう」 「家族がふえるよ!」 「やったねふらん!」 ゆっくりの妊娠から出産までは早い。恐らく今日中には産まれるだろう。 「よし、今日は仕事を休んで俺もいっしょにいるよ」 「うん!ありがとう、だんな」 そして、出産のとき…… 「あ…だんな…いたい…いたい…」 「がんばれ!ふらん」 「あ…あ…うまれる!」 ポンッ まるでそんな音がしたかと思うとふらんは恍惚の表情を浮かべていた。 無事産まれたようである。そうだ、子供の方は……!! 「う~♪う~♪」 空気が凍るのを感じた… 「ど…どうして私とだんなの子どもがれみりゃなの!う…!」 「どうした!?」 「まだ…うまれるみたい……」 結局ふらんは三頭の子供を産んだが、その総てがれみりゃだった…… 「なんで…どうして…」 「ふらん…今日は…もう寝よう…」 「………うん」 次の朝 「……ふらん…本当に大丈夫か?」 「うん、大丈夫。一ばんねたらスッキリしたよ」 ウソだ。でもだんなは今日、大事な里のかいごうがあるんだ、 私のせいで休ませるわけにはいかない。 「…それじゃあ、いってくる……できるだけ早く帰ってくる」 「うん、いってらっしゃい」 本当は行かないでほしい。でも、そんなわがままをいえるわけが無い。 ……ああ、なんだかねむくなってきた… そういえば、きのう…よく……ねむれ………なかった……な……… ……ハッ! いけない、ついウトウトしちゃった。 そうだ、あいつらにエサをやらないと。 そう思いリビングに入ると、しんじられないこうけいが目に入った。 「なに…これ…」 へやはメチャメチャにあらされていた。 ゆうしょうトロフィーはたおされ、れいぞうこの中みはゆかにぶちまけられていた。 「「「う~♪う~♪」」」 この声は、まさか 「あ、ま~ま~、れみりゃがんばっだどぉ~」 豚が一ぴき、やぶれたしゃしんをふみながらこっちにきた。 …!あのしゃしんは私がここにきて一年のきねんしゃしんじゃないか! 「う~♪ま~ま~、いいこいいこして~♪」 どこでおぼえたんだ、そんなことば 「…これをやったのはお前らか?」 「う~?そうだどぉ~」 ……ブチ 私の中で何かが切れた。 「…おい、ちょっとこい」 「う~♪すぐいくどぉ~」 気持ち悪い笑みでよってくる豚の顔面めがけて… こんしんの… 拳を… ふりおろす! 「ぷぎゃ!」 顔にきたないしると皮と肉へんがとんできた。 そこで私のいしきはとだえた。 俺が会合から帰るとリビングが酷い有様になっていた。 「フ……フ…フ…」 ?ふらんか? 声のする方に行ってみよう…ってうわ! 足元に子れみりゃの頭の無い死体が転がっていた。 ……!まさか! 声のした場所ではふらんが笑っていた。 「フフフフフフフフフ」 その足元には子れみりゃの死体が二つ。 「ふらん、これはいったい?」 俺は恐る恐る尋ねた。いや、何が起こったかの大体の想像はついている。 「あ、だんな、フフフフフフフフフフ……」 「ふらん、まさか…」 「だんな、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」 「ふ、ふらん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」 ふらんは……壊れてしまった。 その後ふらんが治ることはなく、ベッドの上で壁を見つめ、 ごめんなさいを繰り返したかと思えば、急に笑いだす、 急に笑いだしたかと思えば、ごめんなさいを繰り返す。 そんな日々はふらんが死ぬまで続いた。 一方永遠亭では…… 「あ」 「どうしたんですか?師匠」 「ちょっとてゐ呼んできて」 「また、いたずらですか?」 「ええ、薬のラベルが張り替えられてたわ」 あとがき 例によって酔ったいk(ry 今回はIFの話なんで、続きを書くにしてもこの話の中での出来事は無かったことになります。 マウンテンの店長のマスクの話ですが、名古屋にある喫茶マウンテンの店長が 年中マスクを着けていることに基づくネタです。 久しぶりに行きたいな、マウンテン。 SSを書くに当たって、自分にインスピレーションを与えてくださった 他のSSの作者様に感謝の意を表したいと思います。 ゆっくりふらんは改造ゆっくりである。 ゆっくりふらんを改造したのは永遠亭に住む八意永琳である。 ゆっくりふらんが無邪気に笑う姿はもう見られない。 このSSに感想を付ける
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表示について 星の数はレア度を表す 最大で★5 ★1:N(通常種) ★2:PN(通常種~準希少種の間) ★3:R(準希少種) ★4:PR(希少種) ★5:SR(超希少種) 共通 〈通常時〉 ゆっくりしていってね!!! ゆっくり! ゆん! ゆん、ゆん、ゆん! にんげんさん、おはようございます!(善良種のみ) にんげんさん、こんにちは!(善良種のみ) にんげんさん、こんばんは!(善良種のみ) ねーねー、あそぼー、あそぼー?(愛で時、善良種のみ) もっとなでなでしてー(愛で時、善良種のみ) ゆっくりーのひー、まったりーのひー、らんらんらん! すーりすーりすーり(愛で時) こーろこーろ(旧バージョンのみ) ころころころー(旧バージョンのみ) ぜんそくぜんしーん!(ダッシュ移動中) わーい、まてまてまてー(ダッシュ移動中) わぁーい、ゆーっくりまってねぇ(ダッシュ移動中) わー、おそらをとんでるみたーい!(おそら) ぺーろぺーろ(他のゆっくりに対する慰め。食事時とは違い、イントネーションが観察日記におけるぺーろぺーろ) 〈おちび・家族関連〉 おちびちゃん、これからもずっといっしょだよ! いもうと、はやくおっきくなってね!(姉ゆ) おちびちゃーん! おかーちゃん! おとーちゃぁ〜! おねーちゃん! いもーとぉー! れいむぅー まりさぁー ありすぅー ぱちゅりー れみりゃー ふらぁーん ちるのぉー (みょん、さくや、ちぇんの名前呼びは未実装?) うまれるー、うまれるー!(出産時) 等 〈虐待時〉 やめてぇ!やめてね!やめてね! ゆんやぁゆんやぁゆんやー! ぷっくー!(ぷくー時) かえしてぇー かえしてよぅ(おぼうし没収) ごめんなさい、ゆるしてください!(善良種のみ) どうしてこんなことするのぉ!(基本ゲスのみ、子ゆを攻撃して怒らせると善良種も言う) やーじゃやーじゃ、おうちかえるぅ!(ゲスのみ) ゆっくりにげるよ(ゲスのみ) さむいーさむいよーだれかたすけてー(さむい…時) あついーあついよー!たすけてー!(炎上・あつい…時) もえてる〜もえてるよぉ(炎上・炎接近・あつい…時) どうしてほのおさんここにいるのぉ?(炎接近時) ほのおさんは、ゆっくりできないんだよぉ(炎接近時) ゲホッゲホッゲホッゲホッ(瀕死からの回復後) 等 〈食事時〉 わーい、ごはんさんだー! わーいわーい! ぺーろぺーろ むーしゃむーしゃ もーぐもーぐ ごはんさん、ありがとう!(善良種のみ) うめぇ!ぱねっ!(ゲスのみ) これめっちゃうめ(ゲスのみ) はっぱさんは、たべたくないんだよー(葉っぱ) これ、にがーい!(葉っぱ) なにこれ、すごーくまずいよ!(葉っぱ、ゲス) げろまず〜(葉っぱ、ゲス) おいしくないけど、がまんしようね!(葉っぱ、善良種のみ) くさーい! うんうん、くっさいよー!(うんうん) くさいよー! うんうんさんあっちにいってね!(うんうん) 〈空腹時〉 おなか、ぺこぺこー ゆんやぁゆんやぁゆんやぁ…(悲しい時とは別の泣き方) 〈うんうん体操〉 うんうんでりゅう〜 ゆっち、ゆっち ゆん! ゆん、ゆん、ゆん! 〈降雨時〉 あめさんだよー、ゆっくりできないよー あめさん、はやくあっちにいってねー とけちゃうよー、からだがとけちゃうよー 〈非ゆっくり時〉 おうちにかーえろっと! わーい、おはなさんだぁ! ゆっくりーのひー、まったりーのひー、らんらんらん! 〈非ゆっくりなりかけの時〉 やだやだやだぁ〜 やじゃやじゃおうちかえるぅ… おかーちゃん おとーちゃん 準共通 2〜4種間で共通のセリフ。 〈れいむ まりさ ちるの〉 ばーかばーか!(ゲス) 〈れいむ ぱちゅりー ちるの〉 もーっと、きもちよくしろー!(愛で時、ゲス) 〈ぱちゅりー ちるの〉 ごはんさん、ありがとうね(食事時、善良) 〈れいむ ふらん〉 あそんで、あそんでー!(愛で時) 〈ありす ぱちゅりー みょん さくや〉 はやくあやまりなさい!(ぷくー時 ゲス化) がんばりなさい、いまいくわ(他ゆへの虐待時) これはけんこうにいいわ!(食事時、葉っぱ) ごはんさんはどこかしら(狩り時) 〈ありす ぱちゅりー さくや〉 とーってもたのしいわぁ! 〈ありす ぱちゅりー〉 あまあまをはやくよこしなさい!(ゲス) そんなんじゃ、ぜんぜんかんじないわ!(愛で時、ゲス) そんなことしちゃ、だめなのよ(ぷくー時、善良) とってもおいしいわ!(食事時、善良) かりさんにいくわ!(狩り時) おなかがすいたわ(空腹時) 〈ぱちゅりー みょん さくや〉 わたしに、かわいいあかちゃんができたわ!(妊娠時) 〈れみりゃ ふらん〉 うー☆ うー☆うー☆うー☆ はやくあまあまをよこすんだどー(ゲス) ぎゃおー たーべちゃうぞー(ゲス ぷくー時 ゲス化) もうおこったどー(ぷくー時) どうしたんだどー、だいじょうぶかどー?(他ゆへの虐待時) とってもおいしいどー!(食事時、善良) ごはんさんどこだどー?(狩り時) おなかがすいたどー(空腹時) すごいどー、あかちゃんができたんだどー(妊娠時) れいむ 画像左側の個体が胎生妊娠形、画像右側の個体が植物妊娠形 通常種 レア度:★x1 1~9円(ランクC) 200~3000円(ランクB以上) 最もよく見かけるゆっくり。特徴は赤いリボンと2つのもみあげ。中身は漉し餡。 オプションパーツ(ランダムに装備する、プレイヤーが着脱させられない小物)はお花。左もみあげに握っている。王冠を被せると魔法少女ステッキに変化。 もみあげは長毛型・短毛型・わさ型の3種類があり、現行版では左右で種類が異なる場合もあるため、もみあげの形状だけでも合計9種類のバリエーションが存在する。(性格に影響は無い) 胎生妊娠形のれいむは黒髪で、植物妊娠型のれいむは茶髪。 主なボイス 通常時(全て善良種のみ) ゆっくりしようね! れいむね、しあわせだよー! れいむね、おうたがじょうずなんだよ! いっしょにうたおうね! れいむのもみあげさんをゆっくりみてね、すごーくかわいいでしょー? れいむのもみあげさん、おかーさんにほめられたんだー、れいむのたからものさんだよ れいむはしょうらいね、りっぱなおかあさんになるんだよ!そして、ずーっとずーっと、みんなとゆっくりしつづけるんだよ~! わぁーい、きーもちぃー!(愛で時) 等 れいむ種の通常時ボイスは善良とゲスとで完全に独立しており、共通のものは無い。 虐待時 たすけてー、れいむをたすけてー!(ゲスのみ、善良は固有ボイスなし) ゲス種 ここをれいむのゆっくりプレイスにするよ! このうんこどれい れいむ、おこるとすっごくこわいんだよ? れいむ、あかちゃんがいっぱいほしいよ!そしたら、みーんな、ゆっくりできるのにねー 等 ゲス種(愛で時) ぜんぜんきもちよくないよ? れいむはね、みんなのアイドルなんだよ れいむ、かわいすぎてごめんねー ぷくー時 れいむまけないもん! れいむ、おこるとすっごくこわいんだよ? ごめんなさいしようね!(善良種のみ) 他ゆへの虐待時 どうしたの、だいじょうぶ? がんばれ、がんばれー! ゲス化すると れいむまけないもん! れいむ、おこるとすっごくこわいんだよ? 等(いずれもゲス種、ぷくー時と共通) 食事時 おいしい! 狩り時 かりさんにいくよ! ごはんさんどこなのー? 空腹時 れいむおなかすいたよー? 妊娠時 あかちゃんができたよ!れいむにあかちゃんができたよ! おそら れいむはちょうちょさんだよー! かつてのれいむはもみあげが現在より若干上にあった まりさ 画像左側の個体が胎生妊娠形、画像右側の個体が植物妊娠形 レア度:★x1 通常種 2~15円(ランクC) 200~3000円(ランクB以上) れいむ種と同じく見かける頻度が高いゆっくり。 特徴は黒いとんがり帽子と片方だけ編まれたおさげ。中身は粒餡。 オプションパーツは木の棒(えくすかりばー) おさげに握っている。王冠を被せるとおもちゃの剣に変化。 現行版では長毛型・通常型・短毛型・めさ型(0.5a5~0.5b9では未確認)の4種類のおさげがある模様。 どの個体も語尾は「のぜ」となっており、いわゆる「だよまりさ」は存在しない。 胎生妊娠形のまりさは髪が黄土色で、植物妊娠型のまりさは髪が茶色っぽい。 主なボイス 通常時 まりさはおまえをぜったいにまもるのぜ! まりさはぼうけんのたびにでるのぜ! まりさはしょうらい、さいきょうのどすになるのぜ!おとーさんがそういってたのぜ! がんばるのぜ、がんばるのぜー!(うんうん体操中) おちび、はやくおおきくなるのぜ!(おちび保有時) まりちゃのちゃちゃちゃ~、まりちゃのちゃちゃちゃ~、まりちゃまりちゃのちゃ・ちゃ・ちゃ〜(愛で時) 等 善良種 まりさといっしょにぼうけんのたびにでるのぜ! まりさはしあわせなのぜ~ ゆっくりするのぜ きもちいいのぜ〜、くせになるのぜ〜(愛で時) もっとツンツンしてほしいのぜ(愛で時) 虐待時 まりさをはやくたすけるのぜ~!(ゲスのみ、善良は固有ボイスなし) ゲス種 おまえはゆっくりできないのぜぇ〜 まりさこのまえ、ひとゆでありさんをたおしたのぜ! まりさは、つよいてきとたたかいたいのぜ!もうありさんはらくしょうなのぜ! まりさは、けんかでまけたことないのぜ! まーりさーはつよいー、いーちばーんつよいー まりさはつよいのぜ ま・り・さ・は・つっよい・の・ぜ~! 等 ゲス種(愛で時) ツンツンがぜんぜんたりないのぜ もっとツンツンするのぜ! まりちゃのきゅーとなひっぷで、みんな、めろめろなのぜ! 等 ぷくー時 まりさはつよいのぜ まりさはおまえを、ゆるさないのぜー! まりさとしょうぶなのぜ!まりさはぜったいにまけないのぜ! はやくごめんなさいするのぜぇ? 等 他ゆへの虐待時 どうしたのぜ? がんばるのぜ まりさはおまえをぜったいにまもるのぜ! ゲス化すると まりさとしょうぶなのぜ!まりさはぜったいにまけないのぜ! はやくごめんなさいするのぜぇ? 等(いずれもぷくー時と共通) 食事時 とってもおいしいのぜ! まりさはこれで、がまんするのぜ!(葉っぱ、善良種のみ) これ、すごーくまずいのぜ(葉っぱ、ゲス) あまあまがたべたいのぜ!(葉っぱ、ゲス) ケーキ投与時 すごいのぜ~、ケーキさんなのぜ~ ケーキさんっ、ケーキさんなのぜー 等 狩り時 ごはんさんどこなのぜ〜? かりさんにいくのぜ! 空腹時 おなかすいたのぜぇー 妊娠時 できたのぜ!まりさにあかちゃんができたのぜ! ありす 画像手前側の個体が胎生妊娠形、画像奥側の個体が植物妊娠形(この画像ではみょんを妊娠) レア度:★x1 通常種 5~40円(ランクC) 800~6000円(ランクB以上) れいむ種やまりさ種の次によく見るゆっくり。 特徴は赤いカチューシャと金髪。中身はカスタード。 オプションパーツはお花。カチューシャの装飾として頭に付ける。 前作においてはゲス個体のありすが他のゆっくりを捕まえて強制的にすっきりーを行う「れいぱー」という仕様が存在した。 今作でもCランクはれいぱーとして描写されているが、それらしいセリフを言うのみで実際にゲーム内の行動としてれいぽぅを行う事は無い。 植物妊娠型のありすは髪色が茶色ぽく、胎生妊娠形の髪色は黄土色。 主なボイス 通常時 とっかい!とっかい! とかいは! ありすはとかいはよ すてきなであいがしたいわ! 等 善良種 すっごく、いいきぶんよ あなたとかいはね ありすとってもしあわせよ わたしがこーでぃねーとをしてあげるわ! わ!とーってもおしゃれね! 等 ゲス種 わたしのあいを、うけとりなさーい! んほぉお〜 んっほ、んっほ、んほぉお~ そこのあなた! そこのあなた、いっしょにあいしあいましょう! いいわ〜!もっともっとついてちょうだい!(愛で時) 等 食事時 とかいはなごはんをありがとう 妊娠時 ありすにたからものができたわ!すてきなあかちゃんよ〜 ぱちゅりー 画像左側の個体が植物妊娠形(赤紫色)、画像右側の個体が胎生妊娠形(青紫色) レア度:★x2 通常種 15~50円(ランクC) 1000~9000円(ランクB以上) ありす種とちるの種の中間ほどの頻度で見るゆっくり。 特徴は桃色の帽子と紫色の髪。中身は生クリーム。 オプションパーツはまどうしょ。口の下あたりの位置に固定されている。 森や海では出現率が上昇する。ぱちゅりー種を多量に用意したい場合は森を探すと良い。 観察日記と同様、他種より寿命が短く設定されている。(v0.29fまで) 胎生妊娠形のぱちゅりーは、髪色が青紫色で、植物妊娠型は、髪色が赤紫色。 主なボイス 通常時 むっきゅっきゅー! むきゅ、むきゅ! むきゅーぅ まどうしょによるとね ふむふむ、なるほどぉ 等 善良種 わたしにわからないことは、なにもないわ! わたしはしあわせものね からだのちょうしがいいわ! なんでもきいてね! 等 ゲス種 あなたはおばかさんなのね ゲホッゲホッゲホッゲホッ 等 ちるの 画像左側の個体が胎生妊娠形、画像右側の個体が植物妊娠形 レア度:★x2 飛行種 15~80円(ランクC) 1000~15000円(ランクB以上) おかざりによる追加特性を除けば非捕食種では唯一の飛行種であるゆっくり。 特徴は青いリボンと氷のような6枚羽。中身はアイスクリーム。 オプションパーツはカエル。頭の上に乗っけている。 飛行種の性質について 飛行能力を持ち、マップ内を三次元的に移動できる。挙動としては浮上(空中ジャンプ)と滑空を繰り返す形を取っており、空中で停止するような動きはできない。 手動操作モードではジャンプボタン(旧Aボタン)で飛行できる。ゆっくりと一緒にプレイヤーも移動するため、通常では登れないような高所に降り立つこともできる。 左右の髪の房(れいむ種のもみあげに相当する、破壊可能な部位)を破壊すると同時に羽も千切れ、飛行能力は失われる。 元ネタでは希少種扱いされる事も多いが、出現頻度はそこまで低くもない。 ゆっくり同士の戦闘において、攻撃時に相手を冷やす効果がある。逆にちるのは全ての寒冷効果を無効にする。 旧バージョンではぱちゅりー種と同様の寿命となっている(v0.29fまでクリーム系ゆっくりは寿命死が多かった) 胎生妊娠形のちるのは髪色が青で、植物型妊娠のちるのは髪色が水色。 主なボイス 通常時 さーいきょ! さいきょ、さいきょ! あたいったらさいきょーね! 等 ゲス種 おいおまえ! あたいのこぶんにしてあげる! あまあまもってこい! あたいにさからうの? 等 ゲス化すると あたいにさからうの? 等 食事時 さいきょうにおいしい! 空腹時 おなかぺこぺこぉ!(他種とはイントネーションが異なる) ちぇん 画像左右側の個体が胎生妊娠形、画像左側の個体が植物妊娠形。 レア度:★x4 準希少種 40~180円(ランクC) 8000~75000円(ランクB以上) 0.5にて追加 観察日記には登場しない、今作で新規実装されたゆっくり。 特徴は緑の帽子と猫耳。 少し出現頻度が低い。「わかるよー」が口癖。中身はチョコレート。 体の強度が低く、人間の攻撃などで1発攻撃すると2発分ぐらい食らう。ライトセーバーだと一発攻撃だけですぐに非ゆっくり症になる。 耳と尻尾は引き抜いてもロードを挟むと再生するため、他のゆっくりと同じようにいわゆる「ハゲ饅頭」にする事はできない。 植物妊娠型のちぇんは瞳の色が濃く、胎生妊娠形のちぇんは瞳の色が薄い。(v0.5から胎生妊娠形のゆっくりは瞳の色が変わった) 主なボイス 通常時 わかるよー、とーってもわかるよー? そうなんだねー ゆっくりーのひー、まったりーのひー、わっかるんだよー! ちぇんはかけっこがとくいなんだねー!だれにもまけないんだねー!わかるよー! とーってもきもちいいんだねー、わかるよー!(愛で時) もっとなでなでするんだね、わかってねー!(愛で時) うんうんがでるよーわかってねー!(うんうん体操中) 等 善良種 こんにちはなんだねー、わかるよー! こんばんはなんだねー、わかるよー! ちぇんといっしょにかけっこするんだねー!わかるよー! ちぇんはしあわせなんだねー!わかるよー! ちぇんはうれしいんだねー!わかるよー!(愛で時) 虐待時 どうしてこんなことするの~、わからないんだよ~ わからない〜わからないんだよ〜! ごめんなさい!わかってほしいんだよぉ!(謝罪形式だがゲス種でも発言する) かえすんだね〜すぐにかえすんだね〜!(おぼうし没収) あつい〜あついよ〜わかってねぇ!(炎上・あつい…時) さむい〜さむいんだね〜だれかたすけてほしいんだね〜!(さむい…時) ちぇんはにげるんだねー!わかってねー!(ゲスのみ) 等 ゲス種 ここはちぇんのゆっくりプレイスなんだねー!わかるよー あまあまをもってくるんだねー!わかれよー? ちぇんはさいきょーなんだねー!わかれよー? わからないよー? わかれよー! ちぇんにはさーっぱりわからないよー? ちぇんがかわいすぎてしかたないんだねー!(愛で時) 等 ぷくー時 わかるよー? ちぇんはもうおこったんだねー! 他ゆへの虐待時 だいじょうぶなんだね~、ちぇんがまもってあげるんだね~ がんばるんだね~、ちぇんがいまいくんだね~ 等 食事時 ちぇんはいっぱいたべるんだねー うんうんさんあっちにいくんだよぉ、わからないよー!(うんうん) ケーキ投与時 ケーキさんっ、ケーキさんなんだねー! 等 狩り時 ごはんさんでてきてねー?わからないよー? はっぱさんのにおいがするんだね、わかるよー?(葉っぱ) 妊娠時 ちぇんにあかちゃんができたんだね、わかるよー! おちびちゃんは、ゆーっくりできるんだねー、わかるよー おそら ちぇんはおそらをとんでるね、わかるよー ちぇんはつばさをてにいれたんだね、わかるよー 非ゆっくり時 わかるよーにんげんさんはちぇんのことがすきなんだよーわかるよー どうしてこんなことするの~、わからないんだよ~ みょん(ようむ) 画像左側の個体が植物妊娠形、画像右側の個体が胎生妊娠形 レア度:★x4 準希少種 100~200円(ランクC) 15000~90000円(ランクB以上) v0.28kで追加 ありす種、ぱちゅりー種、ちるの種よりも出現頻度の低いゆっくり。(観察日記の頃よりも更に出現しなくなった?) 特徴は黒いカチューシャと銀髪。中身は白餡。 オプションパーツは木の棒(はくろーけん) 口に咥えている。 原点では通常種扱いだが、このゲームでは希少種扱いなのか売値も極めて高い。また淫語しか喋れない「淫語みょん」は登場しない。 基本的に語尾に「みょん」と付くが、一部のボイスはありすやぱちゅりーと同じ女言葉の汎用セリフになっている。 植物妊娠型のみょんは髪色が白色で、胎生妊娠形は髪色が灰色。 主なボイス 通常時 みょんみょんみょーん ゆっくりのーみょーん、まったりのーみょーん、みょんみょんみょーん みょんはともだちだみょん(善良種のみ) うんうんでるみょーん(うんうん体操中) 等 ゲス種 みょんにかてるとおもってるみょん? みょん、そこのおまえみょん! はやくあまあまもってくるみょん! 虐待時 ごめんなさいみょーん(善良種のみ) ぷくー時 みょんとたたかうみょん! みょんにかてるとおもってるみょん? 食事時 とーっても、おいしいみょん! ごはんさん、ありがとうだみょん これはみょんのごはんだみょん(ゲス) 出産時 うまれるみょん、うまれるみょん さくや 画像左側の個体が胎生妊娠形、画像右側の個体が植物妊娠形 レア度:★x5 希少種 100~200円(ランクC) 25000~120000円(ランクB) 原点でも希少種とされているゆっくり。 特徴はプリムと銀色のおさげ。中身は(このゲームではそうは見えないが少なくとも原点では)プリン。 オプションパーツは歯ブラシ。口に咥えており、近くに汚れ状態のゆっくりがいると磨いて綺麗にする事がある。 今作ではみょんと同等以上に出現頻度が低くなっており、売値も最高クラスとなっている。 観察日記と同様、基本的にはゲス捕食種の捕食対象にならない。 植物妊娠型のさくやは髪色が白色で、胎生妊娠型は、髪色が灰色。(みょんと同様) 主なボイス 通常時 おじょーさま、おじょーさま おじょーさま! なにかごようですか あなたにちゅうせいをちかいます(善良種のみ) うんうんがでますぅ(うんうん体操中) 等 ゲス種 あなたはめしつかいね はやくおじょーさまにごはんをはこびなさい 等 食事時 とってもおいしいですね! すてきなおりょうりですね! これはわたしのごはんです(ゲス) 等 空腹時 はやくおりょうりしないと… 出産時 うまれますぅ、うまれますぅ れみりゃ(れみりあ) 画像左側の個体が胎生妊娠形、画像右側の個体が植物妊娠形 レア度:★x3 捕食種 60~150円(ランクC) 7000~50000円(ランクB以上) 廃墟でよく見かけるゆっくり。 特徴はこうもりのような羽と牙。中身は肉饅。 捕食種の性質について ランクC〜Bの捕食種は設定次第で他のゆっくりに対して、身体に噛み付いて引き摺り回し体力を吸収する「捕食」を行うようになる。羽の破壊やあんよ焼きなどで移動能力が損なわれている状態でも行う事ができ、与えるダメージ量は体格差によって変動する。 同じ捕食種であるふらん種も同様の性質を持ち、また捕食種同士は捕食の対象にならない。加えてさくや種も例外とされている。 設定についてはゆっくりにっきのステージ①の「タイトル画面」を参照 過去版では他のゆっくりと比べて移動速度・飛行速度が速かったが、現行版では個体ごとにランダムの模様。(他の種類のゆっくりも同様)また、0.5a~0.5a5では飛行できないバグがあった。 現行版では糸目型と丸目型の2種類のバリエーションがある模様。丸目の方が若干少ない。 胎生妊娠形のれみりゃは髪色が紫色で、植物妊娠形のれみりゃは髪色が赤紫色。 主なボイス 通常時 ゆっくりの~うー☆まったりの~うー☆れ・み・り・あ・うー☆ れみりあうー☆ もっとぷにぷにするんだどー(愛で時) 等 善良種 れみりゃといっしょにゆっくりするんだどー いっしょにあそぶんだどー れみりゃしあわせ〜(愛で時) とってもきもちぃーどー!(愛で時) 等 ゲス種 さくやぁ!さくやぁ! ぷにぷにがたりないどー(愛で時) 等 ふらん 画像左側の個体が胎生妊娠形、画像右側の個体が植物妊娠形 レア度:★x3 捕食種 60~150円(ランクC) 7000~60000円(ランクB以上) 廃墟でよく見かけるゆっくり。 特徴は枯れ枝に結晶が生えた様な羽と牙。中身は餡饅。 捕食種の為、設定次第でランクC〜Bは他のゆっくりを襲いはじめる。 れみりゃと共通するセリフは語尾に「どー(だどー)」とつく。 植物妊娠型のふらんは瞳の色が濃く、胎生妊娠形のふらんは瞳の色が薄い。髪の色も胎生妊娠型のふらんがべたっと塗ったような色をしており、植物妊娠型のふらんは胎生妊娠型に比べ、髪色が薄い。 主なボイス 通常時 おいかけっこしよ! いっしょにあそぼー!(善良種のみ) なにしてあそぶ?(善良種のみ) 等 ゲス種 わたしとあ・そ・べー! つまんない、つまんなーい! 等 過去版ではサイドテール有りの髪型がデフォルトだったが、現行版ではサイドテール無しがデフォルトとなっている。 コメント(編集できない場合やメモなどに) コメントログ 名前 昨夜は☆3じゃない?普通にレミフラと同じ頻度で出てくるし。 - え (2024-04-30 22 36 37) まりちゃにリンゴのかぶりものはよくにあうのぜ - 名無しさん (2024-02-20 17 27 34) 可愛いらしいでしょうか -  (2024-01-14 14 02 38) おいかけっこしよ -  (2023-12-29 16 45 59) ↓ゆっくすで合ってます。前作からの変更点はれいぽぅをやらなくなっただけで普通のゆっくすはやります - れみどん (2023-12-25 18 04 24) ありすを2ゆんくっつけてたらBありすがAありすの後ろに回ってBありすが腰?をめっちゃ振ってました。そしたらそれが終わった時に、Aありすが妊娠してました。これってゆっくすですか? - フシギダネ (2023-12-25 17 09 49) なんかとてもいい -  (2023-12-17 16 44 31) 捕食種はつい愛でちゃうな - ソンス (2023-07-18 10 42 10) 糸目れみりゃが死ぬとき目を開くことがある - 酒 (2023-07-17 12 12 40) お腹すいたときの台詞が可愛い - 名無しさん (2023-06-29 19 55 26)
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門番ゆっくり 11KB 観察 自業自得 引越し 群れ 赤子・子供 捕食種 ドスまりさ 希少種 自然界 現代 虐待人間 愛護人間 感想・批評・ツッコミを頂けると幸いです 僕の考えた最強ゆっくり注意 希少種優遇注意 虐待無し注意 門番ゆっくり 山の中の道を進んでいたバスは、昼過ぎに目的地に到着した。 乗客がバスを降り、駐車場に隣接する建物に向かう中、男は建物の横に設置された門を潜り抜けた。 門を抜けた先には、周囲を木々に囲まれたちょっとした野球場並みの広さを持つ広場があった。 上を見れば、放送用のスピーカーに加え、防犯用なのか四方に監視カメラや集音マイクが見える。 下を見れば、隙間なく草花が生え、暖かい日差しも相まって昼寝に丁度良さそうだ。 実際、広場ではゆっくりめーりんが気持ち良さそうに昼寝をしており、ゆっくりるーみあやゆっくりさなえ等、希少種と呼ばれるゆっくり達が人と戯れている。 広場から見える面に窓の無い建物の前には池と花壇があり、池の周りではゆっくりちるのが跳ね回り、ゆっくりすわこが水浴びをしている。花壇ではゆっくりゆうかが花や果樹の手入れをしていた。 まさにゆっくりを愛でることを好む人々が、思い描いたようなゆっくりぷれいすであった。 男は昼寝をしているめーりんに近寄り、その体を仔細に眺めた。 体は大きく、肌にはつやがあり汚れも無い、ただ帽子には傷があった。 ここはY町の施設、名前は無いがここを利用する人達からはゆっくりんランドなどと呼ばれている。 Y町は数年前までは特に見るところも無い、過疎に苦しむ町だったが、いまではゆっくりによって地域振興に成功した町として知られている。 ゆっくりんランドには愛で派のゆっくり愛好家がよく足を運び、町にお金を落としていた。 男はここで撮られたとされるある動画を目にして、興味と疑問を持ち、事情を詳しく知る管理人に話を聞く為にここに来たのだった。 広場を一通り見て回った男は、管理人に会う為に建物に入る。 建物の中の休憩所では、愛で派と思しき人達が思い思いにくつろいでいた。 あらかじめ電話でアポはとってあったので、受付で話をするとすぐに一室に通され、話を聞けることになった。 通された部屋で管理人は、個人的に知られる分には問題ないが、周知するようなことはしないで欲しい、と前置きしてここが出来た経緯を話し始めた。 「最初は一匹のゆっくりが役場に来て、山は誰のものか聞いた事から始まりました。 町のものだと話してやると、生えている花や茸は食べてもよいのかと聞き返してきました。 当時は特に手入れも利用もしていなかったから、誰も気にしなかったんでしょうな、いいよと返します。 するとそのゆっくり、山で取れた茸だと松茸やら何やらを取り出して、取引して欲しいと言い出したんです。 まあなんやかんやあって、町の損にはならないってんで取引することに決まりまして、で、取引する為の場として出来たのがここです。 ここの管理とゆっくり達との連絡役に私は雇われたんですな。住み込みで家族と一緒にゆっくりやっとりますよ」 「山のゆっくり全部と取引してるんですか?」 「いえ、取引を言い出したゆっくりの群れだけですよ。 取引し始めてから分かったんですが、この群れは他のゆっくりから爪弾きにされた連中の群れなんです。見た目が違う、行動が違う、数が少ないって理由でね。 邪険にされてるから満足に餌を集められない。だから、取引を思いついたんでしょうね」 「群れごと町の飼ゆっくりになったというわけですか」 管理人は首を横に振る。 「ゆっくり達はここで生活しているわけでも、飼われているわけでもないんです。他のところにある巣で暮らし、餌は自分で採ってますよ。 町がやっているのは他の人が連れて行かないように身分を保証したりね。欲しがる人が多いんですよ、希少種が多いから売る為に捕まえようとしたのもいましたね。 あと餌が足りなくなった時に収穫物の代金から餌を買ってやったり。ああ、あまあま―ケーキやお菓子を食べているわけではありません。ここに来る人も餌やりはやめてもらっています。 何かあって取引が御破算になっても生きていけるようにしてるんですな。賢い連中ですよ、娘のいい遊び相手です。長はどこかの飼ゆっくりだったんですかね、分を知ってます。 そうしていたら、何処から耳にしたのか人が見に来るようになりまして、形を整えたらこうなったわけです」 「動画のことなんですが…」 ここ、ゆっくりとの取引所の出来た経緯を聞き終えた男は、最も気になっていたこと、ここに来たきっかけとなった動画のことを聞き出そうとした。 「野生のゆっくりが近付いて来ています。事前に御説明した通り、広場や駐車場にいる方は建物の中に入って下さい。繰り返します…」 その時、スピーカーから放送が流れ、話が中断される。 「続きは観覧室で話しましょう」 男と管理人は部屋を移った。 管理人が案内した観覧室には複数の男女がいた。服装も年齢もまちまちで一見して何の集まりかは分からない。唯一の共通点はゆっくりを愛でていた表では誰も見なかったということだけだ。 部屋には大型ディスプレイ、スピーカー、テーブルと椅子が備え付けられていた。 壁の一面には細い溝らしきものが見える。溝には分厚いガラスが嵌め込まれており、そこから外が見えた。 外には先程までいたゆっくりや人の姿は見えない。放送を聞いて建物の中に戻ったようだ。 勧められた壁際の椅子に男が座る。 「そういえば、なんで野性のゆっくりが近付いて来ると分かったんです?」 隣に座った管理人が説明する。 「広場の外側に監視装置が設置してありますから、他のゆっくりが近付けばすぐ分かります。ほら、あそこ、来ましたよ」 管理人が示した先、森の奥から野生のゆっくりの一団が現れた。 ドスまりさを含む大小合わせて100匹程の群れだ。 広場のこちら側にはいつの間にかめーりん達が並んでいた。敵を迎え撃つ軍隊の如く隊列を組んでいる。 先程まで昼寝をしていた筈の帽子に傷があるめーりんも見えた。 「あのめーりん達は門番ゆっくりと呼ばれてます」 管理人は節々で解説を入れることにしたようだ。 広場に設置されたマイクがゆっくりの声をを拾い、部屋のスピーカーから流れる。 「ひろいね」「ゆっくりしてるね」「ゆっきゅりしちぇるね」「とってもとかいはだわ」「まりささまのゆったとおりなんだぜ」「まりさはすごいね」「しゅごいしゅごい」 はしゃいでいる。中でも偉そうにしているゆっくりまりさが群れをここに連れてきたようだ。 「ぐずのめーりんがいるよ」「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ」「ぐずのめーりんはどっかいってね」「ぐじゅーぐじゅー」 前の方にいるゆっくり達は、居並ぶめーりん達に罵声を浴びせながら、ゆっくりぷれいす宣言をしている。 「むーしゃむーしゃ、しあわせーっ」「おはなさんはゆっくりできるね」「ゆっくちころがるよ」「ゆーん、まっちぇー」 横や後方のゆっくりは、花を食べたり、じゃれたり、好き勝手にしている。 子ゆっくり、赤ゆっくりもいるところを見ると、群れ総出でここを奪いに来たようだ。 「小規模なものなら月に何回か、群れごとのような大規模なものは何ヶ月か置きに来ますよ。何時頃来るかは大体分かります。冬前には越冬準備に失敗した群れが来たりしますね」 「ぐずのめーりんのくせにまりさたちをむしするなんてなまいきだね」「せいっさいっするよ」「しぇーしゃいしぇーしゃい」 普段は喋れないことを馬鹿にするくせに、喋らないことが癇に障ったようだ。無言のままめーりん達に何匹かのまりさが体当たりを仕掛けようと跳ねて行く。 「「「ぐずのめーりんはゆっくりしねっ!」」」 一斉に飛び掛り、 「「「ゆべっ」」」 弾き返された。 それを見た後続のゆっくり達も加勢するが、隊列を保っためーりん達に弾き返される。 めーりん達はただ耐えるだけでやり返そうとしない。 「どすぅー、このぐずをやっつけるのぜぇー」 めーりん達の隊列を崩すことが出来ないまりさが、ドスに助けを求める。 「ゆっくりできないめーりんはゆっくり死んでね」 ゆっくりしている自分の群れが、さらにゆっくりする為に必要なゆっくりぷれいすを独り占めしているばかりか、 ゆっくり出来ないことをするめーりんから群れのゆっくりを守るべく、ドスは額に生えているきのこを噛み砕き、ドススパークを口中から放とうとする。 「大丈夫なんですか?射線上にここがありますけど」 ドススパークに不安を覚えた男が尋ねる。 「大丈夫です。この壁の強度はちょっとした要塞並ですよ。戦車でも持ち出さない限り貫けはしません。それに門番達がいますから」 それまでただ耐えていただけだっためーりん達に動きがあった。 壁を築くかの様に積み重なっていく。 ドスがドススパークを放った時、ドスと建物の間には重厚な盾が出来ていた。 盾―めーりん達にドススパークが突き刺さる。 盾が弾け飛んだ。めーりん達が焼け焦げ地面に散らばった。直撃を受けた者は当然即死している。余波を受けた者も軽くない傷を負っていた。 地面に散らばっためーりんの中にはあの傷ついた帽子のめーりんも見える。 「やったよ」「さすがドスだよ」「ぐずがまりさたちにさからえばどうなるかおもいしったのかぜ」「ちーんぽ」 吹き飛んだめーりん達を見て、ゆっくり達が歓声を上げている。 盾は崩れた。しかし、ドススパークはこちらに届かなかった。脆弱なゆっくりが大型動物でも食らえば只では済まぬドススパークを防いでのけたのだ。 生き残っためーりん達は素早く隊列を組みなおし、ドス達と向き合っている。 「むだなのぜ、ドスもういっぱつかますのぜ」「かなわないのがわからないの?ばかなの?しぬの?」「わからないんだねー、わかるよー」 それを見たゆっくり達は嘲り笑い、ドスは再度ドススパークを放とうとする。しかし、 「ふ、ふ、ふ、ふらんだーーーっ!!!」 後方のゆっくりが上げた悲鳴によって中断を余儀なくされた。 宝石の様な羽を持った捕食種、ゆっくりふらんがドスの群れの側面と後方に現れた。 ドスの群れは包囲され、完全に退路を断たれた状態だ。 めーりん達が耐えていたのは、ふらんが後方に回り込むまでの時間稼ぎ。ゆっくり達を退却不可能な場所に引き込む為だったのだ。 動画で見た光景だ、と男は思う。動画で見た時から浮かんでいた疑問が頭に浮かぶ。 窮鼠猫を噛むという言葉があるように、完全に包囲する必要は無いのではないか。いや、それどころかふらんがいるのであれば、それを示していれば他のゆっくりは来ないのではないか。 なぜこのゆっくり達はする必要の無い戦いを行うのか? 男は疑問を管理人にぶつける。 「襲ってきた連中は肥料や餌になります。その数は多ければ多いほどいい。群れの食料に余裕が出来ますからね。 前にも言いましたが、ここは巣ではないんです。いうなれば囮、敵を引きつけ巣を守る為の防衛線。ふらんがいるのが伝わるとゆっくりの行動が予測出来なくなりますから、殲滅するのは情報が伝わるのを防ぐ為でもあるんです。 それに、言うなればこの群れのゆっくりは死ぬことを当たり前だと考えているんです。まあ、ただ死ぬだけなら当然嫌がりますよ。 死ぬことに意味を付加したんですな。前に立ち、死に行くものは周りから認められ、優遇される。門番ゆっくりの名が与えられ、多く生まれることが出来る。埋葬もされる」 「埋葬?」 「墓を作るわけじゃありませんがね。草木の元に埋め一体となったと考えているようです。 上手い方法じゃありませんか。恵まれた環境で死ぬことが少なければ、個体の数は増え続ける。いつしか餌等の需給関係が崩れ、群れは破綻します。だから適度に死に、適度に生まれる。 この方法、これは人間が教えたわけじゃないですよ。少なくともここが出来た後ではないです」 管理人の解説を聞き終え、男は自分の疑問が解けていくのを感じていた。 ここではゆっくり達の戦いと死を見ることが出来る。愛で派が表でゆっくりと戯れるならば、虐待派はここでゆっくりの死ぬ様を眺める。 周りを見れば、表では見なかった虐待派の人達が戦いに釘付けになっている。 男は目を広場に戻す。 ふらんの登場を契機に戦場は大きく動いていた。 今まで隊列を維持していただけのめーりん達、その中の一隊がドスに向かって駆け出した。 ドスは近付くめーりん達を踏み潰そうとする。 めーりん達はドスのあんよを巧みに避け、ドスの顔を駆け上り、帽子を上に載っていたぱちゅりーごと地面に叩き落とした。 「ゆゆっ、ドスのおぼうしがぁーっ!」 続いて額のキノコを取り去った。 「ドスのキノコがぁーっ!」 ドスが頭の上に気をとられている隙に、数匹のふらんがドスのあんよを噛み千切る。 「いぎゃーっ、いだいーーっ!!」 ドスはもう満足に動けず、ドススパークも撃てず、帽子の中のものも使えない。クリームを吐いたぱちゅりーからは知恵も借りられない。 ただただ、自分の群れのゆっくり達が蹂躙される様を見続けるだけしか出来ない。ゆっくりが全滅するまでの間、悲鳴と助けを求める声と怨嗟を聴き続けなければならない。 何匹かが逃げ延びることを期待することも出来ない。 ふらんは逃げ散ろうとしているゆっくりを優先して狙い、めーりんは包囲を抜けようとしたゆっくりを中央に押し返す。どちらもゆっくりを逃しはしないからだ。 「どすぅーたすけるんだぜぇー」 群れを連れてきたまりさが、顔に穴を開け中身をぶちまけている。 「いやじゃー、じにたくないー」 泣き叫びながら逃げ惑っていたれいむは、めーりんに阻まれ、逃げようとしていた他のゆっくりに踏み潰された。 「やめちぇねやめちぇね」 ふらんに持ち上げられた子ゆっくりは、地面に叩きつけられ、自分が食べた花の代わりに餡子の花を咲かせた。 「やめてね、やめてあげてね」「ゆっくりさせてね」「ゆっくりさせてあげてね」 ドスはそんな有様を見ながら、ひたすらに願うだけだ。自分の群れを殺戮する憎むべきゆっくりに向かって。無力であるがゆえに、絶望と後悔で一切の思考が塗りつぶされたがゆえに。 「疑問は解けましたか」 管理人が問いかけてくる。 「ええ、しかしゆっくりと戯れる場でゆっくりの殺し合いが行われる。しかもそれを人に観させる。人によっては好ましくないものと考えるのでは?」 「町が仕組んだわけじゃないですよ。あくまでゆっくり達が生きる為に自分でやっていることです。利益を得ていることは否定しませんがね。あなたはそう考えるのですか?」 「いえ、ただおもしろいと思っただけですよ。表と裏の対比がね」 ドスの悲鳴が聞こえる。 他のゆっくりをすべて討ち取ったのか、ふらん達がドスに襲い掛り始めたようだ。 悲鳴は徐々に小さくなり、最後の呟きをマイクが拾った後は聞こえなくなった。 「もっとゆっくりしたかった…」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 所詮通常種はクズなのだ -- 2018-06-20 18 14 25 一般的なゆっくり設定だと、 ・多対一ならドスでも勝てない ・見た目が違うという意味なら、群に唯一匹の希少種もゆっくり出来ないゆっくりという扱いでは? ・めーりん種とふらん種は仲がいい ・種族の特徴としてぱちゅりー種は覚えがいいだけで、知能の高さには個ゆん差がある こんな感じだから矛盾は生じない。 虐待派は施設側が動向を監視しているけど、愛で派の横槍が入らないか心配だなww -- 2018-02-16 01 21 54 ゆ愛で派だけど希少種はゆっくりできないゆっくりなをじゃないかな?(たとえば早苗とか →お飾り無しだから) -- 2017-06-17 15 07 35 ↓↓↓↓スゲえなじっちゃん -- 2016-09-14 20 05 25 流石めーりん -- 2014-12-25 21 41 44 ゆっくりでも頭いい奴いるんだな(ぱちゅいがいの話) -- 2014-01-02 22 23 57 じっちゃんすげえ -- 2011-11-05 11 07 45 ↓そのじっちゃんはまさかドス3体を一人で倒したおいうあの伝説の!? -- 2011-11-05 00 18 49 「ドスは確かに一般的なゆっくりと比べるとかなり強いけど防御力は紙 普通に蹴られただけでも痛がるから案外大したことない」ってじっちゃんが言ってた。 -- 2011-10-16 01 51 07 ドスって捕食種よりつよいんじゃなかったけ。 人間に通用する唯一のゆっくりだし。 -- 2011-07-12 21 25 03 めーりん好きだから嬉しい。 こんな共存の道もあっていいのだろうなぁ -- 2010-11-15 02 12 39 自発的なゆっくり同士の戦いが見れるのか、これは面白いなw 喋れないだけで罵倒するは殺そうとするドゲス共に負けるな、めーりん達! -- 2010-10-30 20 26 32 おもしろい。ゆっくり同士が戦術とか用いて戦うのって 楽しいなぁ。 -- 2010-06-17 10 35 08
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「ここはまりさのおうちだよ!ゆっくりでていってね!!」 ある森の中、館と家の中間くらいの大きさの煙突がある家の前のことであった。 帽子をかぶったゆっくりが叫んでいる。 この個体はゆっくりまりさと呼ばれる。天邪鬼で意地っ張りな個体が多い種族だ。 ゆっくりまりさはいたずらを好む。好奇心が旺盛なためか、他者にかまってもらいたいのか、 いずれにしろよく悪さをしでかし、叱られることが多い。しかしこのまりさの行動はそれを踏まえてもありえないものであった。 他者の家に勝手に上がりこんでここが自分の家だと宣言している。 この家の主人であろうか、若い女性が苦笑いしている。 自分が留守にしていてしばらくぶりに帰ってきたらこの始末だったためである。 うっかり鍵を掛け忘れていたのを思い出す。長期間留守をするにしては間が抜けたものである。 そんな彼女はどうするべきかと悩んだしぐさをしている。 「ゆっくりしんでね!!」 あろうことがまりさは女性に向かって体当たりを仕掛けてきた。 しかし女性はひょいと身をそらしたため難なくよけられ、 まりさは逆にあっさりと捕まってしまい、押さえつけられることとなった。 女性は目の前のゆっくりは自らの力を把握できていないのだろうか。 そう思ってまりさをつねる。ひたすらつねる。女性はまりさが泣くまでつねるつもりであった。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ゛ぐ・・・」 しかしまりさは耐えている。更に力を込める。それでも泣かない。目に涙を浮かべて必死に耐える。このままでは千切れてしまう。 しょうがないので女性はまりさを外に放り投げて家の中に入った。 「ゆっくりいれてね!ここはまりさのおうちだよ!!」 しかし女性は聞き入れない。このまま家の奥へと向かっている。まりさは焦りを感じていた。 このままあの人間があの子をみつけたらどうなってしまうのかと思い、口に石をくわえ、窓から家の中へと侵入してきた。 砕けたガラスによって細かい切り傷がいくつもできたが、それでもまりさは飛び跳ねて体当たりを続ける。 なかなか根性があるというか図々しさに毛が生えているというか、傷だらけなことをまるで感じさせない挙動だった。 横で攻撃してくるゆっくりまりさの攻撃に女性は内心あきれながら無視して家の中を捜索していた。 まりさの攻撃を全て軽くかわす。勢いあまって壁に激突しても次の瞬間には飛び掛ってくる。 女性は段々と違和感を感じていった。家の中に何か大事なものがあるのだろうか。 この剣幕はただごとではなかった。攻撃性が少なく、 あまりにも弱すぎため無害なものが多い ゆっくり種がここまで攻撃的となる原因はなんだろうと興味を持った。 そしてある部屋の前に来ると扉の前にまりさが立ちふさがった。 「おねがいだからでていってね!!ここだけでもまりさのおうちにして!!」 放り投げてどける。扉を開けると、一匹のゆっくりがいた。あの青白い顔はゆっくりぱちゅりーである。 体が弱く、野生を生きる能力があまりないため、いつもじっとしている個体である。 しかしぱちゅりー種であることを踏まえても、その顔色は病的なまでの白さを誇っていた。 「むきゅぅぅ・・・。」 今にも力尽きそうなその姿。必死なまりさ、これらの状況から判断して、このまりさはぱちゅりーを守ろうとしたらしい。 「ゆぅぅぅぅぅ!!!!」 まりさはぱちゅりーの前にかばうように唸っている。 女性はどうしたものかと思案して、ぱちゅりーを介抱することにした。ここまで弱っているとほうってはおけない。 放り出すには目の前の命はあまりにも儚げで、今にも消え入りそうだった。 事情を知った女性はまりさの方をじっと見つめ、優しく両手で抱える。 「ゆ!?」 すると全力で窓の外に放り投げた。まりさはぱちゅりーを守るために警戒していただけだったが、 人の家に居座られて体当たりされたので、ちょっと気に入らなかったからこれくらいはしてもいいと女性は思った。 「むきゅぅ・・・、おうちにすませてくれてありがと・・おねぇさん・・・」 しかし一向に良くはならない。いくら喘息もちで死にやすいとはいえ、これは少しおかしかった。 女性は怒りが収まり、ぱちゅりーにお願いされたこともあったのでまりさを家の中に入れてやった。 まりさの体にあるガラスでできた傷は浅かったが、女性は一応手当を受けさせようとした。 「ゆっくりはなしてね!おねぇさんとはゆっくりできないよ!」 しかしまりさはそれを拒み、ぎろりと睨み付ける。 まりさはずっとぱちゅりーのそばにいた。 まりさはとても心配に思っていた。唯一の友達であるぱちゅりーが調子が悪い。自らの手で餌を食べることができなくなり、 一向に動く気配がない。以前自分達の家であった木の空洞にぱちゅりーをひとりにしておくと、 蛇などの動物が来たときに食べられてしまう。そのため、丈夫で安全で誰も住んでいない人間の家を探し出し、 ぱちゅりーを引きずって連れてきたというわけである。そこで留守にしていた人が帰って来たというわけであった。 女性は、この二匹を追い出して次の日玄関先で死なれたら目覚めが悪いと思った。 結局、女性はまりさとぱちゅりーを家に居候させることにした。 それから人とゆっくりの奇妙な共同生活が始まった。 まりさはぱちゅりーと四六時中いっしょにいる。女性は信用されていなかった。そのため、餌をとりにいくこともしていなかった。 まりさが留守の間にぱちゅりーと女性の二人だけが残されることを警戒していたのだろう。 いくらなんでもこれでは本末転倒だ。女性がこのままでは二匹が飢え死にしてしまうと思って食べ物を与えると、 まりさはまず毒見をしてからぱちゅりーに咀嚼した食事を与えた。 消化しやすくするためであろう。 まりさは明らかに人間不信であった。もしかしたら以前人間にひどい目にあわされたのかもしれない。 だからといって女性は特になにをするでもなく、二匹に餌を与え続けた。 「ゆっ・・・」 あるとき家の前に傷ついたゆっくりありすがいた。すぐに生殖行為に及ぼうとすることから、 ゆっくり達の間では嫌われているものが多い個体だった。けれども女性はありすを家の中に招いた。 驚くことにこのありすはまりさやぱちゅりーを見ても生殖行為を行わなかった。 最初は驚いたまりさとぱちゅりーだったが、辛い状況が続いたため、警戒心が養われていたためだろうか、 目の前のありすが他者に害を与えるような存在ではないと気づいた。 二匹はありすを受け入れた。 「ありすはきらいじゃないよ!ゆっくりしていってね!!」 「むきゅぅ、よろしくね」 「きやすくはなしかけないでよ。いわれなくてもゆっくりしていくわ!」 そういいながらありすは二匹の手伝いをした。まりさと共にぱちゅりーの看病をしていた。このありすは意地っ張りであるらしいが、 面倒見はいいようだ。ありす種に性欲がなくなるとこんな性格だとは意外であった。 いつからだったかわからないが、三匹は常に一緒にいた。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 「うっうー♪」 ある日女性はとんでもないものを連れてきた。攻撃的な種属のゆっくりふらんとゆっくりれみりゃだ。まりさたちは虐められると思い、 身を強張らせた。しかし 目の前の二匹は何かがおかしい。それもそのはず、ゆっくりふらんには羽が片方ついていなかった。 再生力が強いふらんだったが、 たぶん生まれつき羽がなかったら再生もできないだろう。ゆっくりふらんは飛ぶ性質を持つため、はねる動きは不得意なようで、 ずりずりとゆっくりともいえないほどの速さで這いずり回ることしかできていなかった。れみりゃは叫び続けるふらんのそばで飛んでいた。 こちらはしっかり羽がある。 しかし牙がなかった。 この二匹はたぶんほうっておいたら死ぬだろう。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 またある日女性はゆっくりれいむの家族を連れてきた。母れいむは行くあてがなく困っていたところらしい、 体中ぼろぼろで汚れていた。共に連れてきた子れいむ、赤ちゃんれいむも不安そうにきょろきょろと辺りを見回す。 そんな彼女達はまりさ達に受けいられた。家族が一気に増えた。 「わかるよーわかるよー」 「ちーんぽっ!」 「ケロ、ケロケロ!」 だんだんゆっくり達が増えてくる。いつしか家の中にはゆっくりたちがたくさん溢れていた。みょん、ちぇん、ふらん、れみりゃ、 ありす、ぱちゅりー、まりさ、そしてそのほかの様々な種類のゆっくりたち。 みんなこの家に来るとゆっくりしていた。 彼女達はけんかすることもあったが、そのたびに女性につねられ、叱られることで少しずつ仲良くなり、 いつしか家族の一員となっていった。 女性はあらゆるゆっくり達を家の中に招いた。ここで彼女達に狩りの仕方を教え、食べられるもの、農耕の仕方など、 様々な生きる術を教えていた。 それからまたしばらくたった。ゆっくり達がゆっくりさせてくれた女性への恩返しのため、皆一丸となって働いていた。 家の前には畑が広がり、ゆっくり達が道具を口で使って耕している。 このとき女性は驚いたが、ありすは農耕における用地の運用の仕方や、道具の効率的な使用法をあっという間に覚えていった。一度教えたことを更に発展させて考えることができる。 人間にも難しいことだった。女性はありすに家の中の本を与えて読ませた。女性が難しいからといって買ったまま積んでいた本をありすは次の日にはそらで言えた。 ありすは正直なところ女性よりも頭がよくなっていたかもしれない。ありすの知識は大いに役立った。 体力のあるものは狩りに出かけていた。 母れいむはきのこと山菜を取りに山を駆け回る。最も力があって重いものを持つためだ。途中で蛇や猪などの獣とかち合っても、護衛のみょんやけろちゃん、ちぇん、 ゆっくり達が追い払う。おいしい食べ物を待っている仲間がいるから、だから頑張れる。 そして、留守番をしているものは子守をしていた。 「ゆっくりしね!!!」 「ゆっくりするー!!」「わたしもー♪」「遊んで♪遊んで♪」「ふらんおねーちゃん♪」 「うー、うー♪」 なんとふらんがれいむの子供達にかこまれて遊ばれていた。ふらんは不機嫌だったが、 赤ちゃんれいむたちはお構いなしにふらんにつっかかる。そんな赤ちゃん霊夢にふらんは本気で威嚇しているが、 れいむ達は怪獣ごっこだと思っているようだ。動きの遅いふらんにつかまるほど赤ちゃんれいむはゆっくりしていなかった。 れみりゃはそばで無邪気に飛び回っている。 ふらんは終止不機嫌で、れいむ達に遊ばれた後見かねた女性になだめられていた。 「う゛ぅ゛・・・・・・・・・・・・・・・♪」 ふらんは甘えることにてれを感じているのか、女性と目を合わせなかった。 けれどもその横顔は頬がにやりと緩んでいた。 ある日昼ごろのことだった。女性がゆっくり達にいいことを思いついたと言って、ゆっくり達を庭に集めた。 彼女はときどき突拍子もないことをいいだす。 なにかな、どうしたの、ゆっくり達が皆庭に集まると、女性は背中に何かを隠してやってきた。 ふっふっふっと笑って、もったいぶっている。まるで悪役のような笑い方に、ゆっくり達は不安になった。 そこで女性はジャジャーン、といった擬音が聞こえそうになるぐらい、うれしそうに背中の物を目の前に 出した。それはギター。指でかき鳴らし、音楽を奏でる道具。 みんなで歌を歌おう。それが女性が考えたことだった。ゆっくり達はみんな今日のお仕事がまだ終わっていない と、ばつの悪そうな顔をしていたが、女性はあっけらかんとして、そんなこと気にしないでいいとでもいうように ギターを弾いていった。彼女はまりさに侵入されたとき、家に鍵をかけ忘れたことから考えられるように、 細かいことを気にしないというか、豪快というか、いい意味でも悪い意味でもいい加減というか、そんな人だった。 女性はみなを楽しませようと弾いた一曲。彼女の弾くギターはあまりいい腕ではなかったが、 その楽しそうな雰囲気によって、ゆっくり達はゆっくりせずに大はしゃぎしていた。 「ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー」 お母さんれいむは歌っている。音程は高く、以外に上手い。それにしてもこのれいむ、ノリノリである。 「おかーさんすごーい!」 「わたしもうたうー!」 「わたしもー!」 赤ちゃんれいむたちも一緒に歌う。 「へェーらろ・・・むりだわ、これ・・・」 ありすは完璧に歌えないと嫌なのか、早々と歌を止めた。 こういうところで変に意地っ張りである。 しかしそっぽを向きながら口をパクパクとさせ、次回に継げていた。次に歌うときのために必死に練習するであろう。 その顔は楽しそうだった。t 「うー、ゆっくりしね♪」 ふらんまでご機嫌だ。その周りには赤ちゃんれいむたちが集まっている。楽しいときには細かいことは気にしないものである。 姉のれみりゃは踊るように飛んでいる。 「ゆっゆー♪」 「あるーひー♪」 「ゆっくりー♪」「ヘロロォールノォーノオォー」「うっうー♪」「ちんちーん♪」「けろけろッ♪」 その日はゆっくり達の大合唱が森中に響き渡った。誰もがゆっくり平和にすごしていた。 いつしか女性はゆっくり達の母親のようなものになった。 「ぱちゅりー、たのしい?」 まりさはぱちゅりーに尋ねる。 もはや自ら動くことができなくなったぱちゅりー。そんなぱちゅりーは女性に抱えられて、みんなの姿がよく見える特等席に座らせてもらった。 「むきゅ♪」 ぱちゅりーはとても嬉しそうだった。まりさはぱちゅりーのこれほどまでに嬉しそうな顔をみるのは久しぶりだった。 そして、それが最期だった。 空気が澄んだ朝だった。ついにぱちゅりーが死んだ。最後には話すことさえできなくなり、 発作的に餡子を吐き出すようになっていた。ゆっくり達皆が心配そうに見つめる中、 まりさとありすはぱちゅりーのほほに自らのほほを当てて、その最後を看取った。 「ぱちゅりー、だいすきだよ・・・」 「ゆっくりしてね、やすらかにねむりなさい・・・」 ぱちゅりーは力なく微笑むと、 「むきゅ」 と返事をするかのように一言発し、事切れた。 ゆっくり達はこの家に来てはじめて家族を失う悲しみに涙した。 そして、女性はぱちゅりーを弔うことにした。火葬にしようかと思ったらまりさが強く反対した。 「あついのはよくないよ!もうぱちゅりーにいたいおもいをしてほしくないよ!!」 そんなまりさの姿を見て、ありすは何かを感じ取り、まりさをかばうように意見する。 「おねがい!ぱちゅりーがやかれるところをみたくないの!!」 結局、ぱちゅりーは土葬することにした。虫に食われないように厳重に箱につめて、家のそばに石を積み上げて墓を作った。 家のなかのゆっくり達はみな悲しんだ。別れはとても辛い。 それを見ていた女性はこうやってお墓を作ってあげると、いい子は天国にいけると女性はゆっくり達に教えた。 「てんごくってなに?」 「たべもの?おいしい?」 「ゆっくりできる?」 女性は教えた。天国とはいつまでもゆっくりできるところだと。ぱちゅりーはいい子だからそこに行けた、死んだ後には会えるから心配しなくていいよと言うと、 ゆっくり達は嬉しそうにしていた。 ちなみにわるい子は地獄という、ゆっくりできないところに行かされると釘をさしてしつけることもした。 まりさはぱちゅりーの帽子を形見としてとっておくことにした。 その日の夜、まりさは女性に向かって今までの行いをあやまった。 自分の事をずっと気にかけてくれていたぱちゅりー。 まりさが夜寂しい思いをしたとき、いつも体を寄せて寝てくれたぱちゅりー。 ぱちゅりーはまりさの全てだった。 ぱちゅりーが死んだことはとても悲しい。だけど彼女が幸せそうに死ぬことができたのが、うれしかった。 まりさだけでは、ぱちゅりーをあそこまでゆっくりさせることはできなかっただろう。 「おねぇざん・・・いまま゛゛でまりざはわるいごでごべんなざい・・・。おねぇざんのおうち゛をがっでにづがっ・・てて・・・、 まりざもうででぃぐね、ぱぢゅりーのこどありがどう、ありずをよろじぐね・・・」 まりさは初めて女性にあやまった。ぱちゅりーと共に生きるためとはいえ勝手にひとの家に上がりこんだこと、 それなのに追い返そうと体当たりをしたこと、それなのにぱちゅりーを弔ってくれたことなど、感謝をしてもしきれなかった。 女性は何も言わずまりさを手招きした。まりさはぱちゅりーがいなくなったから、外に放り投げられるのではないかと思った。 自分から出て行くつもりであったが、もし恩人にそのようなことをされたらと思うと怖くて仕方がなかった。 まりさは恐る恐るゆっくりと女性に近づいた。 ぎゅぅぅと、音が鳴る。つねられるときのように、しかしまりさはつねられていない。 女性は何も言わずにただまりさを抱きしめた。まりさは女性のあたたかさを感じた。 そして女性は膝の上に載せると子守唄を歌った。 ぽんぽんと優しく頭を叩きながら。 まるで人間の子供のおなかを叩いて母が歌うように。 その歌声は正直あまり褒められたものではなかったが、 まりさは耳を澄ませ、涙で真っ赤にした目を更に赤くしないように閉じて聞き入れた それはまぎれもなく母が娘をあやす姿そのものであった。 もうでていかなくていい。あなたもここのうちのかぞくなのだから。 そのような歌詞であった。 いつしかまりさの閉じた目から涙がつぅっと落ちていた。 まりさはこの日本当の家族になった。 「おねぇさん!これあげるね!おいしいやさいだよ!!」 ぱちゅりーが死んだ日からまりさは女性に対する不信感を完全に失っていた。 今では誰よりも女性の近くに擦り寄って、誰よりも働いている。 食事も女性からうけとるとき、 毒見をするようなしぐさをしなくなっていた。逆に畑で取れた野菜を女性にプレゼントするようになった。まりさは女性への感謝の気持ちでいっぱいだった ゆっくり達を受け入れてくれたこと、みんなが仲良くできるようにしてくれたこと、ぱちゅりーを弔ってくれたこと、 まりさは女性を母親のように感じていた。 それでも憎まれ口をたたいて女性につねられるのは相変わらずだった。 女性がまりさからもらった野菜を調理して、並んでご飯を食べる。まりさはとてもうれしそうだ。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 女性はそんなまりさをみて微笑む。まりさもつられてえへへと笑う。 そんなまりさでも女性の体の変化には気がつかなかった。 女性がまりさに気づかれないようにしていたためである。 それでも症状はゆっくり進行していく。 ゆっくり達が目を覚ます。寝ぼけた女性を数匹がかりで起こす。今まで誰よりも早く起きたのに。 みんなで協力して食事をつくる。女の人とは思えないくらい食べたのに。 太陽の下で働く。休む回数が増えた 眠る。眠ったらいくら呼んでも起きない。かとおもえば、一日中起きている日もあった。 こうなってくると、ゆっくり達も気がつく。女性の体が悪いんだと。 だけど女性は人間の医者のところには行かなかった。 軽い風邪だから大丈夫だと。 幸せな日々にもいつしか終わりがやってくる。それはあまりにも突然の事だった。ある日いきなり女性が倒れた。 顔を見てみると赤い斑点が出て、 常に苦しそうな表情を浮かべていた。 1日、2日、3日、1週間、女性はどんどん体が悪くなっていった。 それでも彼女は医者に見せなかった。 まりさ達はかわるがわる看病に努めた。ごはんを運ぶもの、身体を井戸水で冷やして氷嚢代わりになるもの、 女性が行っていた家の管理に務めるものなど、皆女性のために働いた。 それでも病気の進行は止められなかった。 心配するまりさをからかうようにつねる手の力がとても弱くなっていた。 はじめてあったときは泣きそうになるくらい痛かったのに。 女性はもうすぐ死ぬ。ゆっくりたちが女性のベッドの周りに群がっていた、 みな不安そうな顔をしている。 まりさとありすはかつてぱちゅりーに対して行ったように自らのほほを女性に当てていた。 「いままでありがとうね・・・。おかあさん・・・」 ありすが泣きながら女性に話しかける。女性は心配するなと笑顔でうなづいた。 このとき女性は気がついた。まりさの底の一部分が感触が固いと、それはまるでパンを一部分だけ焼いた後のようであった。 以前人間に虐待されたのだろう。火傷によって焦げてしまったに違いない。 女性はまりさがこの先みんなと一緒にゆっくりできることを願った。 女性はまりさに対して二つの望みをつぶやいた。最後の言葉だった。 自分が死んだらここをみんなのおうちにしてね。 ゆっくり達を守ってね 、と そして女性はゆっくり息を引き取った。 まりさがみんなを導いて、みんなが天国にいけるようなゆっくりとして生きていけることを願って。 遺体はゆっくり達の手でぱちゅりーの隣に埋められた。 「おねぇさん、てんごくでもゆっくりしていってね・・・」 それからさらに1ヵ月後、ゆっくり達は女性のいいつけを守って生活していた。女性がいなくなってもゆっくり達は今までどおり、 むしろそれ以上に頑張って生きていった。まりさとありすがリーダーとなり、ゆっくりたちをまとめていた。 女性が生前そうだったように、行き場のないゆっくり達を受け入れ、いつしか家はゆっくり達の楽園となっていた。 そんなある日の夜、人間が尋ねてきた。壮年の男が数人いた。ゆっくり達は突然の人間に驚いた。 しかし以前女性に対してとてもやさしくしてもらっていたことを覚えていたゆっくり達。みな口々に歓迎している。 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 まりさは以前人間に虐待されたことを忘れてはいなかったが、女性に心を開いたことで以前より人間の事を嫌ってはいなかった。 そして女性の最後の言葉を思い出し、その願いをかなえることにした。 「ここはみんなのおうちだよ!! ゆっくりしていってね!!!」 うん、ありがとう、ゆっくりさせてもらうね。 男はそう答えた。きれいな瞳をした男であった。 男達はこの場にいるゆっくり達を見て、何か話し込んでいる。牙と片羽のないふらん、牙のないれみりゃ、 その他様々なゆっくりたちをじっと見た。 特に驚いていたのは、ありすをみたときであった。男の一人がありすに振動を与えた。 「なにしてんのよ、えっち!!」 ありすは不機嫌そうな顔をして去っていった。男は信じられない顔をした。発情しないありすがいるなんてと。 ところでここに女の人は住んでいなかったかな? そう男のひとりがゆっくりに質問した。 なんでも男達は女性の知り合いらしい。ゆっくり達は女性の事を話した。皆バラバラに話すので聞き取るのに一苦労であったが 、男達は彼女がどれだけゆっくり達愛されていたのか理解した。そして彼女が病気によって死んだことを伝えると、男達は悲しそうな顔をした。 しばらくうなだれ、考え込んでいた後、男の一人が意を決したようにまりさに話しかけた。 「おねぇさんのお墓はどこにあるかな。お墓参りをしたいんだ。」 まりさは女性のお墓に案内した。 石を積み上げられたあのお墓に。 ここでおねぇさんが天国でもゆっくりできるようにいっしょにお祈りをしようと思っていた。 人間も自分達と変わらないと、 そう信じていた。 数刻後、男は女性の墓を掘り返していた。隣にあるぱちゅりーの墓も同時に掘られている。 まりさは何が起きたのか理解できなかった。なぜこんなことをしているのだろう。 死んでゆっくりしている人をなんで無理やり起こすのだろう。 おねぇさんもぱちゅりーも天国でゆっくりしているのに、ゆっくりさせてあげないなんて・・・。まりさとありすは男に飛び掛った。 「やめて!!どうじてそんなことをするの!!」 「やめてぇぇぇ!!」 男のひとりがまりさとありすを押さえつけながら、段々と墓が暴かれてくる。 ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、 悪臭がただよう。まりさは口から餡子を吐きそうになった。 まりさの頭にあったのは、生きていた頃のおねぇさんの美しい姿とぱちゅりーの青白い顔であった。 しかし、目の前にいるものは、 にてもにつかない ぱちゅりーってこんなくろかったっけ? どろだんご・・・ あのシろいむしってナに たくさんいるよ となりのオおきいのは ひと? もの? くろい あのおなkaカらでるデろでろってなに・・・ あnこ? 「あ・・・あ・・・あぐ・・ぐぺぇぇ゛ぇぇ゛ぇ゛ぇぇぇぇぇぇ」 「ひどい・・・、なんで・・・」 あまりの衝撃にまりさはおねぇさんがどのような顔をしていたのか思い出せなくなった。 全く面影がなければそれでよかった。しかし着ている物、髪、顔の無事な部分と ぱちゅりーのそばに埋めた影響か、ところどころ虫に食われた部分がまりさの思い出の中のおねぇさんと混ざり合ってしまった。 おねぇさんといえば、目の前のくろくて、ぐちゃぐちゃで、べちゃべちゃなものしかわからなくなっていた。 男達は辛そうな顔をしながら女性を引き上げ、顔の確認をした。 男達の数人が泣いていた。リーダーらしききれいな瞳をした男が彼らをなだめた。 そしてしばらく話し合った後、男達は何かを決意した顔をした。男はまりさとありすを家の中に入れて、外から閉じ込めることにした。 男達の目的はこうであった。 ゆっくりから他の生物に媒介するウィルス、 感染方法はゆっくりを食べることと、ゆっくりを食べて感染した生物からの血液、経口感染であった。 そのウィルスはゆっくりと時間をかけて体内に潜伏し、発症の際は死亡率が40%を越えていた。 このウィルスにかかったゆっくりは先天的な奇型・変化をもって生まれる。 病弱さに拍車がかかったぱちゅりー、羽のないふらん、発情しないありすなどがそれにあたる。 男達はここに住んでいた女性の友人と加工場の職員で構成されていた。 彼女がゆっくりを襲っている犬からゆっくりをかばって噛まれ、このウィルスに感染していた可能性があること、 そのために森のはずれにある家で最後を迎えようとしようと失踪したこと、ついに家の位置を探し当てたこと、 最近わかったことだがもし感染していたら死体を焼却しておかないと動物によって死肉を漁られ感染が広がること、 彼女のような犠牲者を増やさないために感染源の奇型・変種ゆっくり達を炎によって滅菌処分する目的でこの場を訪れていた。 加工場の人間達にとってゆっくりは食料。それ以上でもそれ以下でもない。里の人に美味しく餡子を食べてもらいたい。 それだけを考えて仕事に励んでいる。しかし目の前のゆっくりが他の生き物に害を及ぼすと知ったとき、人を守るために自らの仕事を失うことを躊躇しない。そこには私情は一切なかった。 対して、女性の知り合いたちは私情によって動いている。彼女がまだ生きていた頃、世話になった者達の一部である。 彼らは彼女のような犠牲者を出さないようにゆっくり達を駆逐しようとしていた。それが彼女の意思とはかけ離れたものと知りながら。そんな彼らがやすやすと目の前の仇を逃がすはずがなかった。 この二つの思想を持つ包囲網からは、決して逃れられないだろう。 まりさは家の窓から女性とぱちゅりーが焼却されるのを見ていた。 まりさの母がわりであるおねぇさんとぱちゅりーはゆっくり燃えていった。熱いのは苦しいと思ってまりさは火葬をしなかった。 その結果があのどろどろの物体だった。 静かに、ゆっくりと炎は一人と一匹を包んでいく。その空気は以前おねぇさんとぱちゅりーが死んだときのお葬式のようであった。 違うのは、おねぇさんとぱちゅりーが穏やかな顔をしていなかったこと。 しばらく後、一人と一匹の遺体は真っ黒に焼き尽くされていた。 ぎろりと、男達がゆっくりが住む家のほうを向く。 まりさはきれいな目をしていた男と目が合った。男の目はもう曇っていた。疲れたような顔をして、生気を感じさせない。 それでもふらふらと家の方に近づいてくる。幽鬼のように。そしてそれにつられて他の男達もついてくる。 手に持っているのはたいまつ。 百鬼夜行そのものだった。 そして男達は、まりさたちの住む家目掛けてたいまつを放り投げて火をつけた。本格的に滅菌作戦を開始した。 「みんな、にげてぇぇぇぇぇぇぇ!!」 まりさが叫んだ。まりさは火の怖さを知っている。昔人間に捕まったとき、仲間と一緒に網の上で火にあぶられたことがある。 熱さから逃げるためぴょんぴょんと飛び跳ねる。しかし跳ねてもはねても火に接している底が熱くなる。 ほんの少し火に触っただけなのに体がこんがりと焼ける。それを見ている人間達は笑っていた。 誰が速く死ぬか当てる遊びをしていた。 まりさは運よく最後まで生き残り、死なずにすんだ。仲間達は焦げ付き、食べられもせずに放置されていた。 あの時と違うのは、人間達が遊びではなく、殺すことを目的として火を使っていることであった。 皆逃げる。しかしどこに逃げればいいかわからない。 部屋の中をひたすらうろうろとするばかり。パニックを起こしたゆっくり達は、部屋の中から出ることさえ考え付かなかった。 「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ!」「ゆ゛ぐえぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ !!」 放り投げられた火の近くにいた数匹のゆっくりが悲鳴を上げる。体に直接火を浴びたため、髪の毛から引火して体中が火達磨になっていた。 それはある怪異を髣髴とさせた。 鬼火と呼ばれる、宙を舞い、駆けずり回る火の玉。 違うことは、それが地を這うことであった。 「ゆ゛っぎゅり゛でぎな゛い゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!」 「ゆ゛っぐぃざぜでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ!」 家の外に火達磨のゆっくり達が飛び出した。 もはや飛び跳ねることもできずにごろごろと地面を転がっている。 けれども火はゆっくり達の体を蹂躙するのをやめなかった。ごろり、ごろりと地面に向かって体をこする。けれども 全く効果がない。ひらすらに転がる。転がって転がって、何かにぶつかって止まる。それは男達の足であった。 ゆっくりにぶつけられた男は火にあおられ、熱さのあまりのけぞる。それをかばうように隣の男が火の玉を踏み 消す。その中にある命ごと 「ごぼっ!!」 「「ゆ゛っ!!!」 あっけない。あまりにもあっけない最期だった。これまで苦楽を共にしてきた仲間達。 同じ食事をし、共に笑い、泣き、一つ屋根の下に眠ってきた仲間達。ほんの数時間前までは隣で笑っていた。 ほんの数時間前までは。 今までこの家で体験した死とは違い、何の思いやりも見られない死は、ゆっくり達の心をぐちゃぐちゃに掻き回す。 仲間の悲鳴が現実から心を遠ざけ、炎の熱さが現実に心を引き戻す。ゆっくり達はパニックを起こした。 これから自分達にどのような運命が待ち受けているかをぼんやりと感じながら。 そう、悲劇はまだ終わっていない。これはほんの前奏にすぎないのだから。 「みんなはやくにげて!!ゆっくりしちゃだめだよ!!」 まりさはみんなを逃がすようにした。。 外には逃げられない。まりさは家の中の上の方へ、上の方へと 逃がすようにした。火は上に昇るが、地上は囲まれてしまったため、これ以外に逃げ道がないためである。 まりさは率先して皆を助けようと足掻く。懸命に足掻く。 おねぇさんに皆の事を頼まれたから・・・ 「ありすー、どこー!!でてきて!!にげるよ!!」 アリスの姿が見えない。はぐれてしまったのだろうか・・・。そういえば家の中に放り投げられたときから見ていない気がする。 ありすを助けに行くことも考えたが、まりさは目の前のゆっくり達を見て皆を逃がすことを選んだ。ありすならきっと大丈夫、 ありすが死ぬとは思えない。すぐにあの憎まれ口をたたいてくれるはずだ。 ゆっくり達は2階に上がり、1階より炎の進みが遅いことに皆少しほっとした。 しかしまりさは気を緩めない。皆に向き合って、大声で呼びかける まりさは火があっというまに広がることを知っていたので、皆を3階に誘導した。 「こっちだよ!うえにあがって!!うえにあがればゆっくりできるよ!!」 先陣を切り、階段の上に立って、ゆっくり達が階段を上ることを待っていた。 上が安全という根拠はないが、こうでもしないと皆パニックを起こす。 はやくこっちにくるように、恐怖に震えたゆっくりたちを励ます。 そのとき、 ビュッ!! ゴォォォォォォ!! いきなり外からたいまつが投げられた。窓ガラスを破り、階段を炎が包み込んでいく。ゆっくり達は散り散りになってしまった。 3階部分にはまりさしかいない。炎によって分断されてしまった。潜り抜けることは不可能だ。まりさにとっては不幸なことに、 皆を誘導するために急いで階段の前に行ったため、まりさのみ助かっていた。 まりさは階段の上から一部始終を見届けることになった。 「「「おがーざーん!だずげでぇぇぇ!!」」」 炎による恐怖で動けなくなった赤ちゃんれいむ達。 炎。それは母ゆっくりれいむの命への祝福をする優しいあたたかさとは違う、命を否定する激しい熱。 ぷるぷると振るえ、目の前の母をひたすら呼び続ける。 「わだじのごども”おぉ゛ぉ゛ぉ!!!」 母れいむは赤ちゃんれいむたちを庇おうと自らの口の中に入れた。 こうしておけばみんな一緒に逃げられる。そう思っての行動だった。 しかし誤算があった。口内に大量の子供達を含んだ母れいむはゆっくりとしか動けない。 はやく逃げなきゃこどもたちが死んでしまう、 はやく逃げなければ ぐらり そんな母れいむの思いとは裏腹に、母れいむの上に燃えた柱が倒れてきた。 大きい柱が ゆっくり、 ゆっくりと 「ん゛ん゛゛ん゛ん゛んん~~~~」 しかし子供達をくわえて動きの鈍った母れいむは更にゆっくりしていた。 ずりずりと這いずる様にしか動けない。 その目は落ちてくる柱をうつしていた。逃げようとすれば逃げ切れるようにも見えた。 じたばたともがき、目の前を見て、避けきれるまであと少し、あと少しのところまできた。 しかし、結局無理だった。あと1メートルほど進めば避けられたのに、それもかなわず柱が母れいむの頭を捕らえた。 ぐしゃり 母れいむは横に3倍ほど広がってしまった。悲鳴を上げる暇さえなかった。餡子が飛び散り、ぴくぴくと痙攣している。 口の中の子供達はつぶれて混ざり合っているだろう。 もう二度と母れいむの美しい歌声を聞くことはできない。 炎で分断された更に別の場所、移動の遅いゆっくりふらんは自分を助けようと近づいてくる子れいむたちとれみりゃを追い払っていた。 「ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!!ゆっくりしねぇ!!!」 鬼気迫る形相でこっちに来るなとひたすら吼え続ける。しかしそれでもゆっくり達はふらんにむかっていく。 ふらんをくわえると、少しでも火のない方向目掛けて引きずっていた。 「ふらんちゃん、ゆっくりしちゃだめだよ!」 「いっしょににげよ!」 「あきらめちゃだめだよ!」 「う゛~、ごぁい!こぁ゛い!いっしょににげる!おいで!!」 しかし炎は容赦なくふらんとゆっくり達を包み込む。 まるで焼き栗。炎の中で小さな塊がぱちぱちとはじけていく。それとも焼き芋とでも言おうか、餡子が焼けるいいにおいがあたりに広がっていた。 炎に慈悲はない。ただ全て燃やすだけ。そこには善意も悪意もない。 再生力の高いふらんとれみりゃはすぐには死なない。目の前でれいむ達が焼き死ぬところをゆっくりと見ることとなった。 最初はあまり気に入らなかった。自分がおもちゃにされているようでイヤだった。食べてやろうと思ったことも一回や二回じゃない。 だけど、だんだん一緒にいると楽しくなった。からかわれるのも悪くなかった。自分がからかわれるのに慣れてしまっただけなのか、 それともなにか別の理由があるのかわからない。ただ、ふらんはいつしかみんなの笑っている顔が大好きだった。 「あぢゅいよ゛おぉおぉ゛ぉ゛ぉぉ」 「ゆっぐりじでてよぉ・・・」 「ふら゛んおね゛ーじゃんっっっ!だずげでぇぇぇ」 そんな仲間達が、自分を助けようとしたから、ふらんを助けようとしたから、苦しそうな顔をして消えて行く。 真っ黒になりながら。そしてれいむ達が焼き死ぬと、今度はれみりやとふらんがゆっくりと死ぬ番だった。 「う゛・・・・、」 ふらんの目の前でれみりゃが焼けていた。普段の無邪気な表情とはかけ離れた苦悶の表情だ。 いつも自分の近くにいた姉。いつもへらへらとして弱そうで、ずっと姉扱いはしていなかった。 だけど、そんな自分を、ふらんをれみりゃは助けようとしてくれた。 れみりゃは紛れもなく自分の、ふらんの姉だった。 「ゆっくりしね・・・ゆっ・・・」 ふらんは何もできない自分がうらめしかった。 結局、最期まで姉扱いをしてあげることはできなかった。 生まれて初めてふらんは泣いたが、涙は蒸発してしまい、誰にも見られることはなかった。 炎が辺りを包み込み始めていた。 ゆっくりできないところが地獄なら、ここはまさにそれであった。地獄というコンサートホールでゆっくりの悲鳴の大合唱が奏でられている。 音の大きさはバラバラ、音程はバラバラ、リズムもバラバラ、共通しているのは苦痛を表現した歌だということ一点のみであった。 まりさはこのときほど自分手がないことをうらめしくおもったことはなかった。 耳がふさげないため、ゆっくり達の悲鳴があますことなく聞こえてくる。 「ゆ゛っぐり゛い゛い゛い゛ーー!!」「ゆ゛っぐり゛でぎる゛どお゛も゛っだどに゛い゛い゛い゛い゛い゛いい゛い゛い゛!!」 「ぐぉぼ!!」「ゆるじでぇ!! あづいよぅゆうぎゃあぁあ゛!!!」 「どおじでぇえ゛ぇぇっごんなごどずるのぉぉ゛お!!!」「ゆ゙ゎああああああああ」 「おねぇざんだずげでぇぇぇ」「ぶぎい゛い゛い゛い゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「わからないよ!!!わからないよおおおおお!!!」「ゆっぐりだずげでええええ!!!」 「 ゆ゛っぐり、じだい、じだいよおおおお!」「びゅっぐりゃぃぃぃ!!」「おぎゃぁぁぁざぁあぁぁん!!」 「いや!ゆっくりしてよう!や・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」「がぼッ、ガボボッ、い゛や゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 「し、じじにたくないよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」「なんで!なんで!!なんでえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!?」「んほおおおおおおおおおおおおお!」「う…うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 「ぢんぼぼぼぉおぉおおっ!!!」「う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!」 あ゛づい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「ゆーーー?!い゛や゛だぁぁぁぁぁぁ!?あづいいぃいぃぃいl?!」 「ひ゛ぃぃい゛い゛ぃあ゛あ゛あ゛あ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁぁぁあ゛ぁっ!」「ゆっぐりじだがっだよー!!!!!」 「……ゲロ゛ォォオゲロオォオオォっ!」 おがあざんどご!? み゛ん゛な゛どごぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!? みぇな゛いぃぃ!!!」 「 ゆ゛ゆ゛っ゛っ゛ーーーーーーーーー!!!!」「あ゛づ!! け゛む゛い゛よ゛お゛ォ!!!」 「おうち゛でみ゛ん゛な゛どゆっぐり゛じでだだげな゛のに゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」 そして大合唱が終わりを告げた。まるで焼ききれたカセットテープのようにぷつりと音が消える。 もう誰も生き残っていないだろう。 みんなと分断されてからあっという間の出来事だった。 だけど、みんながどう死んだか、その様子は全く同時の出来事だったが、全てまりさの目に映り、記憶に刻まれた。 目をそらせなかった。よって、一匹一匹、全てのゆっくりの死に様が余すことなく焼きついた。 結局おねぇさんとの約束を破ることになってしまったことになって、申し訳なかった。 そしてそれ以上にみんな大事な仲間だったのに、大好きだったのに守れなかったことを後悔した。 まりさは死を目の前にして、それでも火から逃げることを選んだ。 火は・・・・・・・・・・どうしても怖かった。 3階にたどり着いた。目の前にありすがいた。 いなくなっていたかと思ったありす。まりさが気がつかないうちに死んでしまったのかと思ってしまった。それは一番嫌だった。 とにかく無事でいてよかった。生きていてくれてうれしい。 「ありす!いままでどこにいってたの!!しんぱいしたんだよ!!」 「わるかったわね・・・、みんながにげるためのどうぐをつくっていたのよ。それよりみんなは・・・」 「しんじゃったよ・・・。れいむたちもふらんもれみりゃもみょんもちぇんもみんなみんな!!ひでやかれちゃったよ・・・」 ありすはまりさから目をそらした。生き残っているのはまりさとありすだけ、 ありすは一瞬呻いて、暗い顔をしたが、急がないとまりさたちも危ない、 ありすはまりさをある部屋に誘導した。煙突のある暖炉とつながっている部屋だ。 煙突の下にハンモックがあり、傘がついた大きな箱のようなものが乗っていた。 「まりさ、まずこのうえにのって」 まりさは箱の中に入れられた。結構広かった。 「ゆ?これからどうするの?えんとつからにげようとしても、そとにはにんげんがいるし、えんとつもふさがっているよ!」 「いいからここでじっとしていなさい!そうすればとおくににげられるわ!」 ありすの作戦は、まず煙突を発射台にするため、その中間あたりに箱とハンモックで弾を作り、 その下に部屋との仕切りをして、部屋の中を密閉する。 そうすると熱によって膨張した部屋の中の空気が逃げ場を求める。 下の仕切りが燃え尽きることで外に空気が逃げる。その勢いを利用して箱ごと飛び上がるというものであった。 性欲を失い、リミッターがはずれたためか、ありす種の知能は本来の力を発揮していた。まさに賢者そのものであった。 「よくわからないけどすごいね!はやくにげよう!いっしょににげようよ!!」 「まってて、まずこれ、ぱちゅりーのぼうし。こんなだいじなものをもっていかないなんてまりさったらほんとにばかね・・・」 「ゆぅ、まりさはばかじゃないよ・・・。でも、ありがとね!ぱちゅりーもいっしょだよ!」 「それから、これ、わたしのへあばんど、もしこれをなくしたらおぼえてなさいよ・・・」 「なんでありすのへあばんどをくれるの?ありすがもっていればいいのに!?」 「それから、あなたのこときらいじゃなかったわよ・・・。」 ありすはまりさのほほに自分のほほを触れさせた。人間が今生の別れの際の抱擁を行うように・・・ 「ありす、どうしちゃったの!!なんかおかしいよ!!ゆっぅ・・・ゆぅ!」 ありすはいきなりまりさ目掛けて体当たりをした。 「ゆぇ!」 ありすは泣きながら 「ゆ゛・・・」 何度も 「あ・・・ありす・・・」 何度も そしてまりさは動けなくなっていた。 「このしかけはね、だれかがふたをしたでしめるこがひつようなの・・・じゃあね、まりさ。そこでゆっくりしていってね・・・」 傷ついてこの家に来たありす。ここに来るまで、その生活は決して幸せなものではなかった。 一日の食事に泥水をすするのみのことが珍しくなかった。 ぼろぼろになって、体を治す暇さえなく這いずり回る日々。 だけど決して弱みを見せない。見せたくない。 そんなありすがゆっくりできたのがこの家。初めての仲間。最後に残った家族。 ありすは自分の命の使い方を決めた。 ありすは部屋の中に残った。まりさを助けるために。まりさは動けず、そんな彼女の姿をじっとみていることしかできなかった。 そして炎が部屋に侵入してきた。ありすは仕切りをした。まりさはありすの姿が見えなくなった。 姿が見えなくなってもありすの声が聞こえてくる・・・ 「ひぎゃぁ゛ぁ゛ぁっぁ゛ぁぁぁ!!!あ゛ぢゅ゛いぉよぉぉ゛ぉぉ!!」 まりさは知っている。火による熱さはは決して我慢しようとしてできるものではないと・・・ 「ぱじゅりぃ゛ぃぃだずげでぇ゛ぇぇ!!おねぇざあん゛ん゛ん゛んんん゛!!じにだくないよぉおぉ・・・」 絶対に聞きたくなかった声が聞こえてくる。ありすが今まで一度も出したことのないようなひどい声だ。 「ま、まりさ・・・ゆ・・・・ゅぅ・・・ゅ・・・ゅ・」 最期にありすの頭に浮かんだのは、女性に連れられ、まりさとぱちゅりーに始めて出会った光景だった。 そして仕切りが燃え落ちて、逃げ場を失った空気によりまりさは煙突から発射された。 ある木の空洞にまりさはいた。あの家に住む前に住処にしていた家だった。ここはまりさ『だけ』のおうちだ。 結局あの日まりさは逃げ切るのに成功した。 煙突より遠くに飛ばされ、気がついたらもう夜が明けていた。 皆と住んでいたあの家に戻ると、全てが灰になり、何も残っていなかった。 畑も、ギターも、そしてみんなの死体も。 まりさはあの日から、起きていると仲間たちの悲鳴を思い出すためにゆっくりすることができなかった。 まりさにとってゆっくりするために必要なものはおうちではなかった。 仲間が欲しかった。仲間さえいればどこでもゆっくりすることができる。 しかし今となってはゆっくりはまりさだけになってしまった。人間たちの滅菌作戦によりこの一帯のゆっくりは全滅した。 だれかと一緒にゆっくりすることはもうできない だからといって人間とはもう会いたくない。おねぇさんのようなやさしいひととおじさんたちのような怖い人、 どっちが本当の人間かわからなくなった。やさしくされた後に裏切られるのが怖くなった・・・。 だったら死んでしまえばいい。そう思ったことも何度もあった。しかしそのたびにまりさは結局死にきれない。 死ぬのは怖かった。おねぇさんのお願いであったみんなを守ること、それができなかったまりさは地獄に落ちるだろう。 でも、ぱちゅりーの帽子とありすのヘアバンドをかぶって眠るとみんなとの楽しかった日の夢が見れる。 起きているときは仲間達の惨たらしい最期しか思い出せなくなったが、夢の中では現実では決してありえない、幸せな光景がある。 まりさはおねぇさんに抱きしめられて、 ぱちゅりーが元気に外であそんで、 ありすが意地を張って、 れいむ親子が歌って、 ふらんがからかわれ、 れみりゃが飛び跳ね、 ゆっくり達みんなが笑っている。 そんな夢。 まりさは夢のほうがいいのなら、ずっと夢を見つつけることを選ぶ。現実なんかどうだっていい。 ゆっくりねむろうとまりさはまた夢をみようとしたとき、家の中に蛇が侵入してきた。うっとおしい。せっかくいい夢をみていたのに。 まりさはぼんやりと、二度と誰かに「ゆっくりしていってね」といえる日はこないと思った。 「ここはまりさのおうちだよ!ゆっくりでていってね!!」 ------------------------------------------------------------------- 平成20年8月17日 最後にケジメをつけるため、加筆修正しました。 これにてssを書くことを引退します。作者の方々のご活躍をお祈りして、 ゆっくりスレのこれまで以上の発展を願っています。今までありがとうございました。
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ギャグというかなんというか虐待が主眼じゃないので適当に読んでください。 私の名前は紅 美鈴。紅魔館の門番である。決して中国という名前ではない…筈である。 今日も私は門の前でシェスタ。だってやること無いんだもの。と夢うつつのなか突然頭に痛みを感じて飛び起きる。 「痛!!って、レミリア様に咲夜さん。どうしたんですか?」 「どうしたもこうしたもないわよ。あなたの仕事は何?」 青筋を浮かべてナイフを構えるのは咲夜さんこの館のメイド長である。 「いや門番ですけど。わざわざ紅魔館を襲いに来るやつなんてあの黒白ぐらいですよ~。最近は黒白もちゃんと客としてきていますし。」 「だからって寝てていいってことにはならないわ。あなたがだらけていると紅魔館もなめられてみられるのよ!」 「まあ、いいわ咲夜いつものことだし。それより美鈴ちょっと私の部屋までついて来てくれない?」 と、ここで私の主人であるレミリア様。この中で一番幼く見えるがこれでも500歳である。 「え?別にいいですが何か御用ですか?」 「ちょっとおもしろいものを手に入れたのよ。あなたもきっと気に入ると思うわ。」 見れば咲夜さんは何か荷物のようなものを持っている。またなんかレミリア様の思いつきかしら。 門番を妖精軍団にまかせ、そのまま2人といっしょに館の中へと入って行った。 「で、なんでしょうお嬢様?」 部屋に着くと早速尋ねる。 「美鈴あなた拳法使えるわよね?」 「ええ、一通りの拳法は使えますが…それが何か?」 「外の世界の拳法が幻想入りしたらしくてね。あのガラクタ屋でまとめて買ってきたのよ」 さっき咲夜さんのもっていた荷物を見ると数冊の本だった。どうやらこれが拳法の秘伝書らしい。 「はあ、外の世界の拳法ですか…」 正直気が乗らない。外の世界の拳法と言ってもすでに私は中国拳法を一通り心得ている。あまり新しいものは発見できないだろうと思っていた。 「これは何でも幻想の拳法らしいわ。きっとあなたも見たこと無いもののはずよ」 そんな私の心を見透かしたようなお嬢様の発言。確かに幻想の拳法というなら期待できるかも。 「とりあえず、ここで一冊決めて習得してみて。残りはパチェのところに運んどくから。」 「はあ、じゃあとりあえず見せてもらいますね。」 とりあえず一番上の本を取る。題名は・・・『退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!』なんじゃこりゃ? 「えーと第一章はと…」 拳法の心得は大体初めに書いてある。お嬢様を待たせるのも失礼なのでサクサクと決めてしまおう。 「ピラミッドの作り方?!」意味が分からないわ…とりあえず次 次の本は…『今は悪魔が微笑む時代なんだ!!』なんか怪しいタイトルね…第一章はと・・・「石油の掘り方」意味不明却下 三冊目は『サラダバー!!』題名からして駄目そうだ。内容もいきなり「精巧な人形の作り方」ときた。これはあの人形遣いにあげたほうがいいんじゃないかしら? 四冊目は『いてえよー!!!』全く期待できないが第一章目はと…「脂肪の付け方」私だって一応乙女である。これは勘弁してほしい。 「お嬢様…これ本当に拳法書なんですか…?」いつものお嬢様の悪戯じゃないかと不安になってきたので尋ねる。 「いいえ、これは確かに拳法書の筈よ…ほらこれなんてどうかしら?」 取り出してきたのは『せめて痛みを知らず安らかに死ぬがよい』これまた物騒なタイトルですね。と思ったが意外と内容はまともで第一章は「命は投げ捨てるものではない」だった。 これ以上待たせるのも失礼だし、面倒になってきたのでこれに決定。 「では、この本にしますね。」 「あらそう。じゃ、一月後には披露して頂戴」 「はい。できるだけご期待に添えるようにします」 退出して門番の仕事に戻る。やることもないのでさっそくこの拳法の練習でもしますか。 そして、2週間後 夕暮れの頃 「どうしようかしら…」 行き詰ってしまった。 本自体はわかりやすく理解は簡単にできた。所々別人が描いたらしく「ジョイヤー!」だとか「てめえらに明日を生きる資格はねえ!」とか書いてある場所もあったが。 元々気を扱うことが出来たため基本的技術は持っていたし、ここに書いてある当身技なども習得したのだが肝心要の技が問題だった。 「咲夜さんで試すわけにもいかないし…というか死んだら困るし」 この拳法元々は殺人拳らしく突くと体が爆発するだとか、確実に死に至るだとかろくでもない技が多いのである。 治療する技や無力化するだけの技もあるのだが、注意書きに「間違ったところを突くと死に至ることもあります!間違った時は素直に『んー?間違ったかな?』と謝りましょう」と書いてあってはおちおち試せない。 里の人間に手を出したらあの巫女が黙ってないだろうし、拳法の実験如きで人を殺すのも気分が悪い。 「あああ…あと2週間…」 もう諦めてお嬢様に謝ってこようかしらと思っていると目の前をゆっくりのカップルがはねていた。 「ゆっくりって見た目人間っぽいわよね…」 中身は餡子らしいが見た目が似てれば聞くかもしれない。それに他の手も思いつかなかったため早速試してみることにした。 「こんにちは。ゆっくりしてる?」 「ゆっ!おねえさん!ゆっくりしてるよ!」 「おねえさんもまりさたちといっしょにゆっくりしようね!」 「じゃ遠慮なくゆっくりさせてもらうわ。」 さっそく試させてもらうとしよう。ゆっくりまりさを持ち上げる。 「おねえさんあそんでくれるの?」期待に満ちた目でこっちを眺めてくるゆっくり。 心の中でゴメンネと呟いて秘孔を突く。 「ゆ゛っ!?」「おねーさんまりさになにしたの!」「ちょっとつぼを突いてあげただけよ。」 適当にあしらってそのまままりさをおろして様子を見る。 「ゆ~。おねえさん!いきなりなにするの!」「ごめんね。まりさがかわいいからぷにぷにしようとしたら強くやりすぎちゃったわ」「それならいいよ!こんどからはきをつけてね!」 本当なら三秒で爆発するらしいが、どうやら駄目だったようらしい。仕方ないから適当に遊んであげるかと思ったが… 「ゆ゛っ!ががっ!」突然まりさが苦しみだしたと思う間もなく、「ゆ゛べし!」と間抜けな声を上げるとそのまま爆発してしまった。 「ま゛!ま゛り゛ざあああぁぁぁぁ!ぐぷっ!」突然のパートナーの死にショックを受けたれいむ。餡子をまともに浴びたのもあったのかそのままショック死してしまった。 何故か効くのが遅かったが、ゆっくりにも秘孔は効くらしい。普通のゆっくりは頭しかないから突ける秘孔が限られるが、れみりゃ種の体つきを使えば実験できる幅はさらに広がる。 幸いにも、紅魔館周辺にはなぜか体つきのれみりゃが多い。実験のためにはある程度まとまった数を飼っておいたほうがいい。早速許可をもらうためそろそろ起きてくるであろうお嬢様の寝室へと向かった。 「許可するわ。咲夜も協力してあげなさい」 あっさりと許可は下りた。もともと自分を不細工にデフォルメしたれみりゃは嫌いだったらしく、妖精メイドも動員してその日のうちに(というかほとんど咲夜さんが時を止めて)ふらんが1匹、体つきれみりゃが1匹、それとゆっくりれいむとまりさの大家族が集まった。 ふらんと各れみりゃとゆっくり家族の5部屋に分け早速その日から実験を始めることにした。 サクサクと門番を済ませ、妖精組に交代。今日は刹活孔の実験にしよう。 まずゆっくりに残飯や野菜くずを与える。人間や妖怪が食べるものではないがゆっくりには相当上等なものらしくがっついてる。 その隙に一番大きい子どもを確保する。親はそのままにしておけばまた子供を生んでくれるらしいのでそのままにしておいた。 「ゆっくりはなしてね!おかあさんのところでごはんたべる!」 「ゆっくりしていってよー!」 成体一歩手前のゆっくりを3匹抱えながら各れみりゃの部屋へ。そのままゆっくり1匹づつ投げ込む。 「う~う~♪ごはんだど~♪」 「こーまがんのおぜうさまはのこさずたべるんだど~♪」 「まつんだど~♪おとなしくたべられるんだど~♪」 狭い部屋でしかも目の前に投げ捨てたのであっという間にゆっくりたちはれみりゃに捕まってしまい、餡子を吸われているようだ。 今のうちに隣の部屋から透明な箱に閉じ込めて置いたゆっくりふらんを持ってくる。 「やめでえええぇ゛ぇ゛!あんごずわないでぇぇ゛ぇえ!」 「まり゛ざはお゛いじぐないよぉぉ゛ぉぉ!」 「もっどゆっぐりじだがった…」 思い思いの断末魔をあげながら死んでいくゆっくりたち。じゃ、ゆっくりゃも満腹になったようだし早速実験開始と行きますか! 実験のため適当なゆっくりゃの部屋に入るといきなり「う~♪ここはおぜうさまのしんしつなんだど~♪もんばんはでてくんだど~♪」とゆっくりのデスマスクを投げつけられた。 ここでつぶしては実験にならないからさっさと済ませることにする。 「刹活孔!!」と叫びながらゆっくりゃの秘孔を突く。 「う~?ちからがつよくなったきがするんだど~!」刹活孔は命と引き換えに力を強くする秘孔。ただこのままではわかりにくいので早速隣の部屋から持ってきたふらんを外に出す。 「うー!ゆっくりしね!」「う~?いまならふらんにもまけないんだど~♪」 普通れみりゃはふらんには勝てない。だが刹活孔を突かれたれみりゃなら話は別らしい。 「うー!ゆっくりしね!ゆっくりしねええぇぇ!」「う~♪よわいんだど~♪」勝負は初めの一発で決まってしまった。 いつものゆっくりゃだと思って突っ込んだふらんへのカウンターパンチ。その一撃でふらんは地面におち、いまはゆっくりゃに食べられている。 「う~♪あまあま~♪」「ゆっ…くり…し…ねぇ…」最後まで「ゆっくりしね!」と言いながら死んでいった。というか語彙少ないわねゆっくりふらん。 「うっう~♪れみりゃのの・う・さ・つだんすだど~♪」それにしてもこのゆっくりゃノリノリである。 「そろそろかしらね…」強化については確認できた。次は副作用の確認のため、ゆっくり家族の部屋へ向かった。 部屋に入ると同時にさっき子供をいただいたれいむとまりさの夫婦が話しかけてきた。 「おねえさん!れいむたちのこどもがなんにんかいないの!」「ごはんをたべてるうちにいなくなっちゃったの!」 「そのことについて伝えようと思ったのよ。れみりゃがあなたたちのこどもを何匹か食べてしまったらしいの」 「「れみりゃが!?」」「ええ、そのれみりゃを捕まえたんだけど…あなたたちはどうしたい?」 「わるいれみりゃをたおすよ!」「れいむたちのこどもをたべたゆっくりゃはゆっくりしね!」 れみりゃの強さは知っているだろうにわざわざ挑むといってるあたり、流石の餡子脳ではあるが仇うちがしたいというあたり家族愛の強い個体のようね。 「じゃあ、こっちの部屋に閉じ込めてあるから連れてってあげるわね。」 「ありがとうおねーさん!」「ゆっくりしていってね!」 まあ子供を食べさせたのは私なんだけどね。 部屋ではれみりゃが相変わらずよくわからない踊りを続けていた。 「れいむ~まりさ~あれがあなたたちの赤ちゃんを食べたれみりゃよ~」 そのままれみりゃの目の前に2匹をおく。 「こどもをたべたれみりゃはゆっくりしね!」「ゆっくりしね!」 「う~♪もうおどってたらおなかがへったんだど~♪たべるんだど~♪」 いつもならゆっくりゃにとってれいむとまりさはただの餌に過ぎない。 「ゆっくりしね!」まりさがれみりゃに体当たりする。いつもならほとんど効かない攻撃の筈なんだけど… 「うあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!いだいー!!!」 効果は抜群だ! どうやら順調に刹活孔で弱っているみたいね。二匹もそれに気づいたらしく「ゆ!このれみりゃすっごいよわいよ!」「ふたりでやっつけるよ!」と体当たりをかましてる。 「うううう!! いだいーー!! ざぐやーー!! ざぐやーーー?!!」 咲夜さんの名前を呼んでいるがこのれみりゃは咲夜さんに会ったことがないはずである。やっぱり本能に刻まれてるのかしら? そんなこと考えているうちにれみりゃはただの肉片と皮になってしまった。れみりゃは高い再生能力を持つというが刹活孔で弱っていたんだろう。 「れみりゃをやっつけたよ!」「これでこどもたちもてんごくへいけるね!」 今日の実験はこれでおしまいなのでこの二匹を元の場所へと戻しておく。ゆっくりに秘孔が効くことは完全に証明できた。これで無事お嬢様にも見せられそうね。 そのまま気分よく眠りにつき、朝から門番業務をこなす。相変わらず退屈だが今日の夜のことを思うとあっという間に過ぎて行った。 それからの2週間はとても楽しかった。 昼のうちに咲夜さんとメイド隊が集めてくれたため実験台には困らなかった。 新血愁と心霊台の実験はあっという間に狂ってしまってただの動く饅頭になってしまったがちゃんと最後は肉汁を全身から撒き散らして死んでくれた。 残悔積歩拳では何故後ろに下がるか分からずに地面に激突するまで「ざぐやーー!! だずげで!ざぐやーーー?!!」と叫んでいた。それをみて咲夜さんは露骨に嫌な顔をしていたが。 大量にいるれいむとまりさ相手には一気にたくさんの相手の秘孔を突く技の練習台になってもらった。 そうしてお披露目の日。 「で?どんなのを見せてくれるのかしら?」 「外の世界の拳法とは興味深いわね。レミィの持ってきてくれた本を読んだけどやっぱり実際に見なくちゃね」 「お嬢様パチュリー様紅茶のおかわりはいかがですか?」 庭には大量のれいむとまりさがおかれそれをパラソルの下でお嬢様とパチュリー様が眺めておりそばには咲夜さんが控えている。 周りにはたくさんの妖精メイド。どうやら私の拳法お披露目は紅魔館一大イベントになったようだ。 「では!紅 美鈴いきます!」と宣言してゆっくり達の真ん中へ ゆっくりの位置を確認すると早速あぐらをかく。 周りのゆっくりは興味津々の様だ そして両手を横に構え気を発する「ゆっく~り~」「ゆ~ゆ~」どうやら気持ちいいようだ 。この技は相手に苦痛を感じさせずに葬る技なのだ。 そして全員に当たっているのを確認すると既に確認済みの秘孔をつく。 「せめて痛みを知らずに安らかに死んでね♪」 「「「ゆっくりしたよ~!」」」 全員笑顔のままぐちゃぐちゃになっていき、あたり一面餡子の海と化した。 「これは…凄いわね色々と」「あんまり気持ちのいいものではありませんね。」「百聞は一見にしかずね。いいものが見れたわ。」 どうやら好評だったようね。 「お嬢様どうですか?」 「う~ん1か月でちゃんと習得できると思わなかったわ。見くびってたわごめんね美鈴」 久々にほめてもらえた気がする。それだけで頑張ったかいがあったというものね。 「じゃ、さっそく新しい仕事よ。ここの餡子片づけてね」 やっぱり悪魔だった。 今日も紅魔館は平和である。 なんというか適当ですね。 もっといろいろ虐待は考えてあったんですが文章にして伝えることができずどうもうまくいかないので削ってしまいました。 もう最近はうまい職人さんが多すぎて、ほぼROM専です。アイデアは何個かあるので文章にすることができれば書きたいと思うのですが。 ああ、あとはじめにゆっくりがなかなか死ななかったのはそれが長すぎる3秒だからです。 ゆっくりハンターの人 このSSに感想を付ける
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※ゆっくりがゆっくりでは無い生き物に変化させられています。 ※レミリアによる、ゆっくりふらん性的虐待。言い逃れできない18禁エロ。 ※冒頭から延々とエロシーンです。スカ要素ありのアナルものです。 ※同意じゃない性行為は性的虐待である、と言う拡大解釈の元に書かれました。 ※前編fuku1514.txt、中編fuku1665.txtの続きです。 ※エロシーンと非エロを分割しましたので「後編その1」と言う形です。 ※後編その2はエロ無しです。今回読まなくても内容通じるように手を入れてます。 ※ある意味ではレミリア虐めかも知れません。キャラ性格の俺解釈ひどすぎるので。 ※「美鈴と森のゆっくり」の後日談的な感じとなっておりますが、これ単独でも普通に読 めるようにしたつもりです……一応。 ※当然のように俺設定満載な感じです。 ※原作キャラもゆっくりも俺設定要素多大ですので、イメージと大きく違う場合もござい ます。ご注意ください。 読む このSSに感想を付ける
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これはゆっくりいじめ系359 踏みにじられた花の勝手に書いた続きです。 読む前に踏みにじられた花をお読み下さい。 更に、初投稿なので拙い所もあるかと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。 めーりんが引き伸ばされ餓死した夜に、ある一匹のゆっくりふらんが死んだめーりんを見つけた。 最初は何か分からなかったが興味を引かれ近づくにつれ、見慣れた帽子や髪を見て慌てて近寄るが、既に死んでいためーりんにふらんは肩を落と し静かに泣く。伸ばされたお腹にゆっくりゆうかの死体があったが、ふらんにはどうでも良い事だった。 ふらん種にとってのめーりん種は母親に近い感情を持っている。 出会ったばかりの頃、めーりんはふらんを見るや齧られ投げられても、ニコニコして餌を取ってくれたり遊び相手になってくれる。 そんなめーりんにふらんも最初は疎んでいたが、自分を見る物は逃げ惑う者ばかりなのに変わらず側に居てくれるめーりんをふらんは家族に近い 感情で受け入れた。 それゆえに、ふらんはめーりんを襲うことは無い。それ所か子供が生まれたら自身が餌取りに出かける間、子供をめーりんに任せる位である。勿 論、子供を見てくれるめーりんの分のごはんも取らなければいけないが、安心して任せられるので苦にならない。 めーりんとふらんは実に良好な関係と言える。 そんな大好きなめーりんをこんな異常な殺し方をした犯人は許せないと、ふらんは泣き顔から一転憤怒の表情に変えて犯人を見つけ出して復讐す る事を決心する。 決心したは良いが犯人の検討がつかないふらんは困ったが、すぐそばの花畑でゆっくりの気配を感じそのゆっくりを捕獲する。 「ゆっくりわからないよー! ゆっくり離してねー!」 「うるさい! ゆっくり黙れ!!」 ふらんが聞くにはそのゆっくりはゆっくりちぇん家族で、子供が美味しいゆっくりスポットが有ると言うのでお腹が減って食べに来たと言う。 「おい!」 「ゆぅっ? 何っ?!」 ふらんは捕まえた親ちぇんをめーりんの所に連れてくる。子供達は親から助けたいのか逃げれば良いのに着いて来る。 「このめーりんをこんなにした奴を知らないか! 知っていたら殺さないでやる!!」 「ゆっくりわからないよー! ちぇんは今来たばかりだから何もわからないよー!!」 思わず睨む顔がきつくなる。手がかりを掴んだと思ったら何も知らないゆっくりだったからだ。今は潰す時間も惜しいので親ちぇんを捨てようと すると、周りで跳ねていた子ちぇんが大声を上げる。 「わっ、わかるよー! ちぇんはわかるよー!!」 「う?」 「ちぇんを此処に連れて来てくれたまりさ達がやっていたよー! 恐かったから近寄れ無かったよー!」 「そいつらが居る場所、分かる?」 「分かる、分かるよー! だからおねーちゃんお母さんを放してねー!」 手掛かりを掴んだと喜ぶふらんだが、親を助けたい為の出任せかもしれない。 「それじゃ、今からお前を掴んで空を飛ぶからそいつらの所に案内しろ!」 「ゆゆっ?!」 親ちぇんが抗議しようとするが掴む手を強めて黙らせる。 「ちゃんと案内出来たらお前達は殺さないと約束する。だから……頼む」 「ゆっ……」 親ちぇんも子ちぇんもふらんが命令からお願いに変わったのを聞いて、このめーりんがとても大事なものだと悟った。 「おねーちゃん、わかったよー! 案内するよー! ちぇんに任せてねー!!」 「……ありがとう」 ふらんはそっと親ちぇんを地面に下ろすと子ちぇんを両手で掴んで空に浮いた。 「凄いよー、お空を飛んでるみたいだよー!」 嬉しそうにはしゃぐちぇんに、みたいじゃなくほんとに飛んでるんだと言いたかったが案内を促す。 心配そうに見つめる親ちぇん家族を残し、ふらんは子ちぇんの案内の元犯人達へと急ぐ。 数分ばかり飛んだだろうか? ふらんは洞穴の前に居た。 子ちぇんが言うには此処だと言うが、確かな証拠が必要だ。勘違いで叩き潰しても良いが、本物の行方が掴めなくなっては困るからだ。 子ちぇんに静かにする様に言い含め地面に降ろし、洞穴の前で息を潜める。 洞穴のゆっくり達は餌をたんまり溜め込んでいる様で盛大に盛り上がっていた。恐らくあの花畑から持ち帰った物が殆どなのだろう。 声の様子から、中に居るのがゆっくりれいむ、ゆっくりまりさ、ゆっくりありす、ゆっくりぱちゅりーの四匹だと分かった。 「あのゆうかは馬鹿だよねー!」 「ほんとほんと、さっさとご飯を渡せば死なずに済んだのにね!」 「都会派ならご飯はお裾分けするのが常識なのにね!」 「むきゅむきゅ……」 ゆうか……? そういえばめーりんのお腹の上にゆっくりゆうかが居た気がする。そうか、あの花畑はゆっくりゆうかの物だったのか。 勝手な事を言う中の四匹に苛立ちを感じるが、ゆうかの事は自分とは関係ないと思い続きを聞こうとする。 「あんな最低のくずと仲良くしてるから死んじゃうんだよねー!」 「ほんとほんと、ゆっくり死んでー♪ ゆっくり伸ばされてー♪ そして~仲良く~ゆっくり死んでも一緒~♪」 「あの死んだ田舎物を伸ばしたくずの田舎物の上に落とすように指示したのはあなたでしょ? あなたのセンスはいつもながら冴えてるわ!」 「むっきゅきゅ♪」 関係無いと思っていたが大いに関係有った。めーりんとゆうかは仲良しだった。そしてこいつらに殺されたのだ。それが今の会話で全部分かった。 「いつもご飯を集めるしか脳が無いくずなのに、まりさを突き飛ばすんだもんね!」 「あれは許せなかったよ! 温厚なまりさも思わずカッとなっちゃったね!!」 「何が温厚なまりさよ~」 洞穴の中に楽しそうな笑い声が響く。それは入り口で潜むふらんにも伝わってくる。 こいつらを今すぐ殺してやりたい衝動に襲われるが、その前に約束を果たさなければならない。 見るもの触れるもの全てを噛み殺さんと歯を剥き出しにするふらんに、地面に居る子ちぇんは恐ろしさから小刻みに震えている。 ふらんは深呼吸をして自分を落ち着かせ、子ちぇんに精一杯の作り笑いを向け大事そうに両手で掴み花畑に戻る。 子ちぇんは笑顔を見た瞬間、気が抜けて思わず気絶しそうになった。 「「「ゆっくりおかえりー!!!」」」 花畑に降りたふらんを待っていたちぇん家族は待ちきれないとふらんに殺到する。 親ちぇん達の勢いに負けたふらんは尻餅を着くが、両手に持った子ちぇんを自分のお腹に乗っている親ちぇんの頭に返してやる。 「ただいまー! ちゃんと案内してきたよー!」 「無事帰って来てくれたんだねー! うれしいよー!」 親子の頬擦りに周りの子供達も加わり、静かだった花畑が賑やかになる。 「約束通りお前達は食べないよ、それじゃ!」 頬擦りを続けるちぇん親子達にそう告げるとふらんは飛び上がり洞穴に向かおうとするが、ふと思い立ち親ちぇんに声をかける。 「めーりんのからだは食べないでね、あとでこの花畑に埋めてあげるから」 そう言い残し、ふらんは返事を聞かずに飛び去る。 「ゆっ?! ゆっくり……わかったよー! ゆっくり任せてねー!」 その声はふらんに届かず闇夜に消えた。 ふらんは洞穴に向かいながらめーりんを殺した犯人達をどうやって殺してやるか考える。 『伸ばして殺されたのなら、伸ばして殺してやれば良い。』 そうだ、それで良い。自分がどんなに酷い事をやったのか思い知らせてやれば良いのだ。 ふらん達が洞穴の前にそっと降り立った時も、中ではまだ宴会を終わらず賑やかだった。 相手は四人でこちらは一人。負ける事は無いが逃がす事はしたくない。 なので作戦を考える事にした。 まず四つ身に分身する。 ふらん種は胴有り無しに関わらず、一時的に自分の分身を3つ作り出す事が出来る。 そして、まず一人が洞穴に押し入り一匹を捕まえて威嚇する。 他のゆっくり達は逃げ出すだろうから分身が待ち構えて捕まえる。仮に逃げ出さずに闘う姿勢を見せたら分身を呼んで中で捕まえてしまえば良い。 それぞれが一匹ずつ捕まえた後、痛めつけて動けなくしてから順番に引き伸ばして殺してやる。 決まってしまえば素早く行動するのみ、ふらんは分身を生み出し入り口に残し、自分だけ素早く飛び込み一番近くに居たれいむを捕まえ頭頂部に 頭突きをする。 「ゆっがぁっ?!」 余りの速さに呻き声だけ残し気絶するれいむ。 「ゆっ、何なんだぜ! れいむをはな……ふらんだー!」 「ふ、ふらん? いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「むきゅー! むきゅー!」 「うるさい! ゆっくり黙れ!!」 ふらんが三匹に怒鳴るとぱちゅりーはガクガク震え、ありすはまりさと捕まっているれいむをキョロキョロ見返すだけで逃げようとしない。まり さはふらんをじっと見つめ動かない。 ふらんは思わず評し抜けした。これなら外の分身を中に呼んで捕まえてしまおうかと、ふらんが考えた時である。 「まりさはゆっくり逃げるよ! 恐いふらんはれいむとありすとぱちゅりーを食べてね!!」 考え事をしたせいでまりさから視線が外れ、逃げるチャンスと考えたのかまりさが仲間を見捨てて外へ駆け出す。 「まりさひどいぃぃぃぃ!!」 「むっぎゅぅぅ!!」 置いていかれたぱちゅりーとありすがまりさを呼ぶが、まりさは構わず外に消える。 自分達も続こうとするが、目の前のふらんが恐いのか動けないで居る。 「びぎょうものぉーー!!」 「おいでがないでぇー!!」 「どんくさいありすやぱちゅりーはゆっくり食べられてね! まりさはゆっくりはやくにげぶぎゃっ!!」 だが、消えた瞬間まりさの悲鳴が洞穴に響く。 外に待たせた分身が捕まえたのだ。 ふらんは外に居る分身を全部洞穴の中に入る用に念じる。 まりさを抱えたふらんを先頭に残りのふらん達が洞穴に入ってくる。 「ゆっくり離してね! まりさだけでも助けてね!!」 「この裏切りまりさ! あなたなんか都会派じゃないわ!!」 「むきゅ~……」 一匹でも絶望的なのに三匹も来てはどうにもならぬとぱちゅりーは諦めるが、ありすは逃げたまりさを非難する事で忙しいのか現状を理解してい ない。 結局ありすはふらんに抱えられるまでまりさを非難していた。 全員を捕まえるのに成功したので、作戦通りまずは適当に痛めつけて自力で逃げられないようにする。 分身を含めた四人で同時に地面や壁に叩き付けて痛めつける。 死に易いぱちゅりーは手加減しないといけないのでふらん自身がやった。 「むぎゅぁっ! ぐがっ!!」 「いだっ!! だぁっ! ぎゃべっ!!」 「ぶぶぅ! ごがぁっ!!」 「ぶぎゅっ……、うぶぅ……」 叫ぶまりさ達とは対照的にふらん達は黙々と叩き付ける。 全員が動かなくなるのを確認したふらんは手近にいたありすから引き伸ばす。 ありすに含む所があったのではなく、ただ一番近かっただけである。。 「いだあああああぁぁぁぁぁぁ!!! だぶげでぇぇぇ!!!」 泣き叫ぶありすを分身たちと協力して引き伸ばす。 「だれっ、でもいっ、いがらだず――ぎぁっ!!」 限界が来たのか分身Aが持っている足の部分がブチンと千切れるが、中身が漏れ出す皮を再度掴ませさらに引き伸ばす。 「うぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃ……がっ!」 ふらんが持つ頭の皮が破れたことでやっとありすは死ねた。 残ったまりさ達はありすの惨状を見て震えるが、その引き伸ばされた様子を見てぱちゅりーは何故自分達が襲われたかを理解した。 そうだ、これは先日めーりんにやった事と同じだ。 豊富な知識を誇るぱちゅりーはめーりん種とふらん種の関係を思い出し、何故自分達を襲われたのか理解した。 「むきゅ! ご、ごべんなざい、ごぜんなざい……」 「ゆっ、ごめんなさいだぜ! 謝るからまりさを許してほしいだぜ! この通りだぜ!」 一歩前に出て鼻声でふらんに謝るぱちゅりー。その様子を見てまりさも謝るふりをする。れいむは変わらず震えている。 ふらんは伸ばされたありすを踏み越え、次はぱちゅりーを掴み引っ張り出す。 「むぎゅー! ごべんなざい!! いやぁー、伸ばざないでー!!」 ぱちゅりーは尚も謝るが、洞穴の前で一部始終を聞いていたので当然ぱちゅりーも許すつもりは無い。 今回はただ引っ張るだけでは許さない。 ありすの時とは違い四人で引っ張らず分身だけを使い、三角になる様にゆっくり引っ張り皮が千切れない様に余裕を残して暫く待つ。 「むぎゅぅ~~~~~、だずげでぇぇ~~」 その後、伸びた皮が安定したのを確認するとふらんはぱちゅりーから帽子を取り上げ口に突っ込み、伸びた皮を下から蹴り上げる。 「ゆっくり死ね! ゆっくり死ね!! ゆっくり死ね!!! ゆっくり死ね!!!!」 「むぐっ! むぎゅっ! むぅ~~!! むごぉ~~~!!」 口を塞がれ伸ばした背中を蹴り上げる苦痛にうめき声を上げるが、構わず蹴り続け段々力を強くする。 蹴られる衝撃で余裕が有った皮も耐え切れずに千切れるが、ありすの時と同じように千切れた部分は捨てて分身に再度持ち上げさせる。 「ゆっくり死ね!!!!! ゆっくり死ね!!!!!! ゆっくり死ね!!!!!!! ゆっくり死んでしまえ!!!!!!!!」 「むぎぃ!! むぎゃぁ!! むびゅっ!! むぎゅぁ――!!!」 最後の蹴りでふらんの足がぱちゅりーの口から飛び出し、皮を蹴り破られて帽子と一緒に餡子を撒き散らかしながらぱちゅりーは死んだ。 残るはれいむとまりさだ。 ふらんは先にれいむを始末しようと近づく。今度はどんな伸ばし方で殺してやろうか? 「ゆっ、もう充分だぜ! まりさを助けてほしいんだぜ!! ころさないでほじぶっ!!」 媚びた笑みを浮かべるまりさを蹴り飛ばし残酷な笑みを浮かべながられいむに立つが、さっきまで震えていたれいむがピクリとも動いて無い事に 気付くふらん。 「うー?」 様子を伺うと余りのショックに白目を剥いて死んでいた。思いっきり蹴飛ばしてみたが まだこいつには伸ばして居ない。なのに死んでしまった! 「うがー!! 死ね死ね死ね!! ゆっくりせずに死ね!!」 既に死んでいたが構わない。 苦しまない相手を引き伸ばしても意味が無いとばかりに、れいむの髪飾りを掴み壁に叩き付けるが、それでも癇癪は治まらない。 髪の毛ごと引き千切れるほど叩き付けた頃には皮だけになっていた。 漸く落ち着いたふらんは荒れた呼吸を整え、最後の一匹のまりさを殺そうと洞穴を見渡すがまりさが居ない。 「う? 何処?」 れいむを潰すのに夢中になってる隙に逃げられてしまったようだ。 だが、あの痛めつけられた体ではそう遠くには逃げられまい。 ふらんは素早く外に飛び出し分身を使って四方を探すと、花畑とは反対の方向に飛ばした分身が川の側で水を飲むまりさを見つけた。 水を飲むまりさの背後に分身が降り立つ。 「ゆぐっ! ゆっくり?!」 物音に気付いて振り返るまりさが見たものは、今まさに自分を捕まえようとする分身の姿であった。 「ゆっ、ゆっくり来ないでね! まりさは川を降って逃げるよ!!」 まりさは帽子を川に放り、それに飛び乗る。 普段なら慎重に乗るが、今はそんな場合ではない。乗った直後は落ちそうになったが、すぐに安定させ分身から遠ざかる。 「ばかなふらんだね! まりさはゆっくり逃げるよ~。ゆ~ゆっゆ~♪」 水の勢いは急では無かったが、飛んで追いかけるのは難しい速さだった。 まりさは追って来るが距離を離される分身を見て安堵する。 すでに失った仲間の事は忘れ、はやくゆっくり出来る場所が無いかと考えていた。 そんなまりさの前にふらんが待ち構える。 「なんでぇぇぇぇーーーー!!」 分身から念を拾って駆けつけようとしたのだが、まりさが川を降ってる事を知って川下で待ち構えたのだ。 帽子の船に乗って降ってきたのは、両手を広げるだけで捕まえられるからふらんにとって実に都合が良かった。 「逃がさないよ! 最後のお前は絶対に!!」 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 暴れるまりさを洞穴に連れ戻し再度叩き付けて、こいつをどうしてやろうかと考えるふらん。 伸ばして殺すのはありすでやった。ぱちゅりーは伸ばして蹴り殺した。れいむは……残念だった。 それ以上の殺し方は……と考えた時、ふらんのお腹が鳴った。 そうだ、いつもやってるやり方をしよう。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」 ふらんは千切れないギリギリの所までまりさを引っ張り伸ばす。 伸ばしたまりさをかつてまりさ自身がめーりんにやった様に固定して戻れないようにする。 「これで、お前はもう、ずーーーっと、伸びたままだ」 「いやぁぁぁぁ、もどにもどじでぇぇぇぇ!!」 暫くして戻らない事を確認したふらんはまりさを持って空に飛び立つ。 まりさは降ろせ降ろせと煩いがそれを無視してふらん達は手頃な棒を探す。 数分探した末にやっと見つけたのは、『この森はゆっくり達の森です』と書かれた立て看板だった。裏にゆっくりんピースと小さく書かれている。 ふらんたちはまりさをその看板の突き出た棒の部分に刺す。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!」 その際、餡子が漏れないように刺した部分を棒にくっ付けるように揉んで固定する。 「ゆぎぃ! ゆぎゅ! ゆぐぅ! ゆがぁ!」 「そこでゆっくり死んでいけ!!」 「いやだぁぁ、まりざをだずげでぇぇーー!!」 「煩い、ゆっくり食べられて死ね!」 「だずげでぇーー! だずげでゅぁ!!」 ようやく全て終わった事が分かると、ふらんは泣き叫ぶまりさの頭を最後に蹴飛ばしその場を飛び立つ。 お腹が空いていたが、その前に花畑に戻る。 めーりんを野ざらしには出来ず、ご飯の前に花畑に埋めてやろうと思ったのだ。 花畑に戻ったふらんは花畑で動くゆっくりを見つけたので、先に腹ごなしを済ませようか考えた。 「うー……」 だが、まずはめーりんの埋葬が先である。顔をパンパンと叩いて気合を入れてめーりんの所に向かう。 だが、めーりんの居た場所に降り立ってみるが、めーりんの死体が見当たらない。更にゆうかの死体まで無い。 「う? なんで? どこどこ?」 「おねーちゃん、おかえり~! わかるよー! 全部終わったんだねー!」 慌てて探すふらんのもとに、あの案内してくれた子ちぇんが現われてめーりんはこちらだと言う。 意味が分からないふらんは子ちぇんに着いて行くと、親ちぇんが穴を掘ってめーりんを埋めようとしているではないか。 「うぅ? 何してるの?!」 「わかるよー、埋めるんだねー。ちぇんはわかってるよー!」 ふらんは解らない。ここに戻ってくる事が解っていたのなら食べてしまう自分からは逃げてしまえば良いのに。 「いみがわからないんだねー、ちぇんはふらんが約束守って子供を帰してくれたからお礼をしてるだけだよー! わかってねー!」 お礼も何も、自分がやれと強要した事なのに……。 ふらんはそう思うが、親ちぇんにとっては一家全員が食べられててもおかしくない所を、お願いを聞いただけで助かったのだからお礼は当然だと 思っている。 ふらんは未だ分らない顔をしていたが、これがちぇん種なんだと無理やり理解した。 ちぇんに感謝したふらんは、これからはちぇん種は食べないようにしようと思い、親ちぇんと一緒にめーりんを穴へと運んだ。 そして、残されたまりさは――。 看板に固定されてすぐは夜だった為近づくものが居なかったが、朝になり鳥達が目覚め虫達が活動しだすと共に身を削られ餡子が付着した看板だ けが残った。 「ゆっぐりだべないでぇぇぇぇぇ……」 fuku1450.txtさん、作品をお借りしました。 このSSに感想を付ける
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☆注意書き 話の都合上、ゆっくりふらんとゆっくりすわこが姉妹になってます。(冒頭で説明がありますが) 虐待? と言うような話になってます。 それでも良いぞ! と言う方はどうぞ、お楽しみ下さい。 ――水の底にはナニが居るのだろうか? それは誰も知らない。くらい、くらい、仄暗い水の底からソレはやってくる―― ぽかぽかと暖かい春先。 そんな穏やかな日の川原でゆっくりふらんとゆっくりすわこ、二匹のゆっくりが仲良く遊んでいた。 捕食種であるふらんと、非捕食種であるすわこが何故仲良く遊ぶのか。 その理由は二匹共に何らかの理由で親を失ったゆっくりで、今にも死にそうな所をとある子育て好きなゆっくりに保護された。 種族や親が違えど育ててくれた親の家族になった二匹は、今は居ない一匹と共に仲良し三姉妹となった。 引き取られた順番から、すわこが長女でふらんが三女である。 保護された時は赤ゆっくりだったが、今では立派な子ゆっくりに成長しており餌集めを口実に川原で遊んでいるのである。 親はと言うと……、先日怪我をしてしまったもう一人の子ゆっくりと共に、巣でゆっくりしている。 「うー! つかまえるぞー!」 「ケロッ! こっちだよ~♪」 二匹は餌を川の側の木の根元に集め終え、追いかけっこをしていた。 すわこは小柄な体を活かしふらんの両手をサッとかわす。かわされたふらんは旋回して掴もうと急降下する。 これが将来の狩りの練習になっているのだが、当人達は遊びだと認識しているので一方的な展開になると勝ってる方が力を抜き、和気藹々とした 光景になっている。 因みに、他のゆっくりはおらず二匹しかいない。ふらんが居るので当然と言えば当然なのだが。 「つっかれった、ケロッ!」 小一時間追いかけっこを続けていたが、すわこが水に飛び込み休憩を申請する。 走り回って火照った体を水で冷やしご機嫌なすわこだが、相方のふらんはまだ遊び足りないのか、 「うー、もどってこーい!」 続きをしようと言うが、すわこは構わず帽子を浮き代わりにして、水の中でゆっくりする。他のゆっくりに比べて熱に弱いすわこは体が熱くなる とこうやって冷ます。 こうなったすわこは親が言わない限りは水の中から出てこないので、諦めてふらんも川辺で座って休憩する事にした。 「きもちいい?」 「け~ろ~、け~ろ~」 「う~~……」 水に入れば川が溶けてしまうふらんと違い、すわこは水の中でも生活出来る。ふらんはそれが羨ましい。姉と一緒に泳げたらどんなに楽しいだろ うか。ふらんは姉が水の中でゆっくりするたびそう思う。 お母さんに聞いてみても、すわこと同じ様に水に入れなくてもふらんには空が飛べる。それはすわこや私には出来ない事なのだから、と。 そう言われて確かに納得できるが、子供のふらんが羨ましい気持ちを捨てる事出来なかった。 尤も、もう一人の姉は水にも入れず空も飛べないのだから、贅沢な悩みなのだが。 「うー、そろそろあが――、うっ?!」 そろそろ休憩タイムも終わりだと、遊びを再開しようとふらんが声をかけた時、小石が落ちる様な音と共にすわこが帽子ごと川の中に沈んだ。 ふらんは姉の泳ぎの腕前は良く知っている。だが、急に沈むなど今まで無かった事である。 慌ててすわこの居た辺りを飛び回り、目を凝らして探すが川底は深く見つからない。 流れが緩やかだが、何らかの原因で流されたのかもしれない。 「うぅーー!! おねーちゃん、いまたすけるからね!!」 気合を入れ川下に向かって飛び立とうとするふらんだったが、その勢いが思わぬ場所で止められた。 「ケロッケロッケロッ♪」 「うぁ?」 ふらんの丁度右手側。つまりふらんが休んでいた場所の反対側の川辺ですわこが笑っていた。 何がどうなってるのか一瞬分らなかったが、ゆっくりの中でも頭が良い方なふらんは段々分ってきた。 要するに姉に一杯食わされたのだと。 「し、し、し――」 「し?」 「しんぱいしたんだぞー! このばかーー!!」 「ゲロッ!」 すわこに一直線に飛びつき、抱きとめて頭をポカポカ叩く。 勿論手加減はするが、痛くなるように叩いている。叩きながらもふらんは泣き出し、すわこも痛さと申し訳なさで謝りながら泣き出してしまった。 暫くふらんのポカポカが続いたが、疲れてしまったのかふらんがすわこを抱いたまま寝てしまった。 抱かれたままのすわこも逃げ出したりせず、抱かれたままゴメンと謝り目を閉じた。 数時間後、二匹が目を覚ますと辺りが薄暗く日が暮れかかっていた。 「ゆっくりかえるケロッ!」 「うん!」 寝て起きたらすっきり元気一杯になった二匹は、集めておいた餌の元に向かう。 ふらんは水面を飛んで、すわこは水面を泳いで。 大好きなお母さんと姉妹の待つ巣へ帰る。そして今日の事を報告しよう。 そんな幸せな思いを抱く二匹だったが、その思いは無情にも砕かれてしまう。 先に川を渡ったふらんが振り返ると、すわこはまだ中ほどを泳いでいた。 すわこが渡り終える前に餌を持てるだけ持っておこうと、餌を置いた木の方へ歩こうとした時、大きな水音がふらんの耳に飛び込む。 慌てて振り返ると、さっきまで泳いでいたすわこが居なくなっている。さっき怒ったばかりなのにまた潜って此方に近づこうとしてるのかと、ふ らんは内心ちょっとだけ怒りながら餌の元に向かい持てるだけかき集める。 残りはすわこが持つ分なので、自分は此処で座って待っていれば良い。そうやって待つが、一向にすわこが上がってこない。 流石に日が完全に沈んでしまっても顔を見せないすわこに、悪ふざけではない何かを感じたふらんは餌を放り出し水面に飛ぶ。 「う~、う~! どこ~?」 昼間と違い今は夜。本来夜行性のふらんにとっては、今の方が昼間より良く見える。 今度こそ流されたのかもしれない。川下は人里に向かって伸びているので、人間に捕まってしまうと食べられてしまう。 母親から教えられた人間は、強く、恐く、ゆっくりを食べてしまう怖い存在だった。 急いで川下に飛ぼうとしたふらんだが、水面の色が一点だけ違っている事に気付いた。 丁度ふらんの真下。すわこの居た辺りだが、そこだけ周りと違って色が濃い。 「う~……? あぁっ、おねえちゃん?!」 何事かと水面ギリギリまで顔を近づけて注視したふらんだったが、それが丸っこい形に見えて姉の帽子だと思い、掴み上げて向こう岸まで運んで やろうと両手を広げて水面で待機する。 すわこの帽子は最初こそふらんの肩幅より少し小さい位だったが、急速に水面に近づき今やふらんよりも大きくなっていた。だが、ふらんは運び 易いように餌のある場所を向こうと、体勢を変えていて気付かない。 後は掴むだけになったふらんが視線を水面に落とした時、もはやソレはすわこの帽子程度の大きさでは無くなっていた。 「うぅっ?!」 ふらんは自身の二倍もの大きさのソレを見て、本能的に危険を感じ急浮上して逃げようとした。 だが、逃げようとしたふらんを追いかけるようにソレも速度を上げ、水面に飛び出すと同時にふらんの足を掴み声を出す暇も与えず水中に引きず り込む。 ふらんは足を掴まれた時に抵抗しようと試みたが、一瞬で水中に落とされ大量の水を飲んで意識を失ってしまう。 そのままふらんを掴んだソレは、ふらんを連れて水底に沈んでいった。 何時間気絶していたのだろうか、顔に当たる水滴で目を覚ましたふらんは辺りを見渡して驚愕する。 そこは、何処もかしこも湿った岩肌の、真っ暗な洞窟だった。 「う? う~~?」 寝起きのふらんは此処が何処で、何故自分が此処に居るのか分からない。 自分の家で無いことは確かだ。こんなゴツゴツした岩肌ではなく柔らかい地面だし、何よりも優しい母と姉達が居ない。 「そうだ! すわこおねーちゃん!!」 一気に記憶が蘇ってきた。姉と一緒に餌を集め、姉と一緒に遊び、そして帰る途中で何かに水の中に……。 「どこー! いっしょにはやくかえろーよー!!」 あれが自分を引きずり込んだなら、突然沈んだ姉の原因に違いない。そして此処に連れてきてるはず! 光の無い暗黒世界だったが、夜行性のふらんには昼間よりもはっきり見える。 姉のすわこを探すため、辺りを見回したふらんはその便利な目で見慣れた帽子を見つける。 「そこに居たんだね、おねーちゃん!」 ふらんからさほど離れていない場所に背中を見せて動かないすわこにきづいたふらんは、駆け足で近づきいつもの様に帽子を持ち上げて此方を向 かせる。 だが、そこに居たのは――、 「うわあああああああああぁっ!!」 ――眼から下を失った、姉の姿だった。 絶叫を上げ、帽子を掴んだ状態から動けないふらん。 何故姉がこんな事になってるのか、何故自分達はこんな所にいるのか、何故なぜナゼ――? 混乱しながらも声を止められない。だが、ふらんに迫る過酷な状況はゆっくりさせてはくれなかった。 「うわっ、うわぁぁぁぁぁ――うぃ?!」 絶叫をも上回る突然の水音が洞窟内に響き、ふらんは動きを止めた。 否、止めざるを得なかった。 水音のした後方から、水にまみれた何かが這って来る音が聞こえる。 ずーり、ずーり、と。大きいものがゆっくりこちらに近づいてきている。 ふらんは直感的に分かった。音の主が此処の主であると。そして、姉を殺し、自分を此処に連れてきたのだと! ふらんは相手の姿をはっきり見ていない。水中から襲われ、すぐさま意識を失ったからだ。 だが、今は相手も水中から出ている。洞窟内も広く充分飛ぶスペースが有る。自分は捕食種の最高峰に位置するゆっくりふらんなのだ。自分の力 を最大限に使って姉の仇を取ってやる! 動かない姉のすわこを抱きしめ、相変わらずゆっくりと自身に近づく仇にふらんは振り向いた。 「ゆっくり……、し――?!」 仇を見たふらんは動かない。 いや、動けない。 聞こえる音から自分よりも大きいとは思っていた。だが、自分の力なら倒せると目論んでいた。 しかし、眼前に聳えるのは自身の四倍にもなる巨体。以前母に見せてもらったドスまりさと同じくらいかもしれない。 圧倒されてしまったふらんは、仇を前にして呆然とそんな事を思っていた。 ふらんを見た仇は動かない。 それは何故か? 生きた獲物の反応を楽しむ為だ。 獲物は五体満足だから、精一杯あがいてくれるだろう。そして恐怖してくれるだろう。 ふらんの仇は獲物が恐怖した時に旨みが増すのを知っていた。 だから、こうして生きたまま巣穴に餌を連れてくる事をよくした。 そして、いつもの様にふらんの仇は大きな口を開けて獲物に声をかけた。 「がっばっば、がっばっばぁ、に゙~ど~り゙ぃ~♪」 自身の二倍もの大きな口を見て、ふらんはそれまで抱いていた怒りが霧散し恐怖に囚われた。 濁った大きな眼、ヌメヌメした体、横から伸びる大きな手、そして大きな口。 「うっ……、うぁ……」 ふらんは眼を逸らす事が出来ずに、ソレを見ていた。膝は震え、姉のすわこを掴む手に必要以上に力が入る。 ソレは動きを見せない獲物をじっと注視していた。だが動かない獲物に飽きたのか、一飲みにする為に一歩前進した。 「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」 そのおかげで硬直の解けたふらんは、ソレに背を見せ洞窟内を足を使って逃げる。 飛ぶのを忘れさせ、走って逃げるふらんをニンマリ笑い、ソレはゆっくりと追いかける。 ソレは川底にとり。ゆっくりにとりの面影があるがそれとは別の、オゾマシイ化け物だった。 「うああああっ、おかーさん! おねーちゃん!! だずげで――ぶぇっ!」 無我夢中で走って逃げるが、普段空を飛び走りなれてないふらんがでこぼこした洞窟内で転ばずに居られるはずも無く、すわこを抱いたまま盛大 に転んでしまう。 「ぐぅぅ、いだいぃ~」 転んだ拍子にすわこを潰してしまうが、それに気を取られる暇を追跡者は与えてはくれなかった。 「がっばっば、がっばっばぁ、に゙~ど~り゙ぃ~♪」 「ひぅ?!」 慌てて後ろを振り返るが、姿は見えず声だけだ。どうやら大分距離を取ったらしいが、安心できないと痛みを堪えてまた走り出す。 「がっばっば、がっばっばぁ――」 「うるざいっ! ごっちぐるなぁ!!」 「――に゙~ど~り゙ぃ~♪」 どれだけ走っても声の大きさが変わらない。逃げても逃げても距離を離せない気がして、ふらんの精神はどんどん追い詰められていた。 見えない出口を求めてふらんは走るが、いくつかの曲がり角を曲がった時、無情にも行き止まりにぶち当たる。 壁を背に振り返るが、川底にとりの姿はまだ見えない。 「うぅ~、いやだよぉ~。こわいよぉ~、おねえちゃ~ん……、おかぁさぁん……」 走って、転んで、更に力一杯握り締めて潰れてしまった、姉を抱きしめうずくまる。 「がっばっば、がっばっばぁ、に゙~ど~り゙ぃ~♪」 尚も声は聞こえ、更に大きくなる。 辺りを見回すと、帽子やリボンの残骸がそこかしこに散らばっている。 此処に連れてこられた皆は、自分と同じく此処まで逃げて食べられたんだと知る。 自分も食べられてしまうんだろうなと思うと、泣きたいやら悔しいやら色々な感情がごちゃ混ぜになって訳が分からなくなる。 「がっばっば、がっばっばぁ――」 もうそこまで来ているような大声になって来た。ふらんは思う。お母さん、もう一人のお姉ちゃん、帰れなくてごめんね。ゆっくりし――、 「あっ!」 そこで背中の羽が壁に当たる感触に気付いた。 そうだ、自分は飛べたのだ。なら飛ぶ事でアイツの隙を着いて擦り抜け逃げれると! ふらんは小さな胸に希望の光が沸いてくる気がした。再び、家族に会えると。 だが――、 「――に゙~ど~り゙ぃ~♪」 顔を上げたふらんの眼前に、川底にとりが大きな口を開け、 「うっ、うわぁぁぁぁぁ――」 体ごと覆いかぶさり、その悲鳴ごと全てを飲み込んだ。 ――水の底には今も居るのだろうか? 知っている者は腹の中。くらい、くらい、仄暗い水の底に、ソレはいる―― ―終― 如何でしたでしょうか? ちょっとした補足を下に。 冒頭の保護者って? それ必要あんの? これは空を飛ぶゆっくりと、水に強いゆっくりが必要だったので、今書いてる途中のゆっくりをこっちに先に使ってしまいました。 川底にとりってなんぞ? ゆっくりにとりの突然変異で、何故川底にとりになったのかは一切不明です。 川底に巣をつくり、水中や水面に漂う獲物を引きずり込んで食べます。 主に、魚やゆっくりすわこ、渡河中のゆっくりまりさ。 容姿はUP報告した後、AAをスレに貼りますね。(TXTだとAAは潰れてしまうので) 以上です。読んで頂き、有難う御座いました。 このSSに感想を付ける