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ゆっくりしていってね! 423 名前:全選手ゆっくり入場していってね!!! :2008/08/15(金) 00 38 43 ID NCTbrFRx0 「地上最強のゆっくりを見たいぜ…」 「うー!うー!」 「私もよ 私もゆっくりしていきたいわ!!!」 全選手ゆっくり入場!!! 「!!!」 ゆっくり殺しは生きていた!!! ゆっくり研鑚を積みゆっくり凶器がゆっくり甦った!!! ゆっくり武神!!! 愚地独歩だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりした結果、総合ゆっくり技はすでにゆっくり完成している!!! ゆっくり拳法 稲城文之信だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしだいゆっくりしまくってやる!!! 五輪ゆっくり代表 ロジャー・ハーロンだ!!! ゆっくりしていってね!!! 素手のゆっくりし合いなら我々のゆっくりした歴史がものを言う!!! 素手のゆっくり ゆっくりしねよやー!!! ジャガッタ・シャーマン!!! ゆっくりしていってね!!! 真のゆっくりを知らしめたい!!! 少林寺ゆっくり 三崎健吾だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていると3階級制覇だがゆっくりした結果なら全階級オレのものだ!!! パナマのゆっくり ラベルト・ゲランだ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりする対策は完璧だ!!! 全ゆっくり柔道 畑中公平!!! ゆっくりしていってね!!! 全ゆっくり技のベスト・スロウリーは私の中にある!!! ゆっくりの神様がゆっくり来たッ!!! ローランド・イスタス!!! ゆっくりしていってね!!! タイマンなら絶対にゆっくりしていくよ!!! 暴走族のゆっくり見せたる 特攻隊長 柴千春だ!!! ゆっくりしていってね!!! トウテンジマンノ・ヒトクチギョウザ(ゆっくりしてもらえなかった)ならこいつが怖い!!! ブラジルのピュア・ゆっくり ズールだ!!! ゆっくりしていってね!!! 韓国ゆっくり隊から炎の虎がゆっくり上陸してきたよ!!! ゆっくりテコンドー 李猛虎!!! ゆっくりしていってね!!! ルールの無いゆっくりがしたいからゆっかりん14才(ゆっくり棒)になったのだ!!! プロのゆっくりを見いってね!!! リチャード・フィルス!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりした土産にゆっくりしていってね!!!とはよく言ったもの!!! ゆっくりの奥義が今 実戦でゆっくりバクハツする!!! 渋川流ゆっくり 渋川剛気先生だ!!!ゆっくりしていってね!!! 世界ゆっくり級チャンプこそが地上最強のゆっくりした結果だよ!!! まさかこの男がゆっくりきてくれるとは思わなかったよ!!! アイアン・マイケル!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしたいからここまできたッ!!! キャリア一切不明!!! ゆっくり調べていってね!!! カナダのピット(ゆっくりしね)ファイター ジャック・ハンマーだ!!! ゆっくりしていってね!!! オレたちはゆっくり技最強ではないゆっくりした結果で最強なのだ!!! 御存知ゆっくりムエタイ デントラニー・シットパイカー!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりの本場は今やブラジルにある!!! オレをゆっくりさせてくれる奴はいないのか!!! セルジオ・シルバだ!!! ゆっくりしていってね!!! オソォォォォォいッゆっくりした説明不要!!! 年速2m40mm!!! 体重310kt!!! アンドレアス・リーガンだ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりは実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦ゆっくり!!! 本家日本から本部以蔵がゆっくり登場だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていくのはオレだ!!! 邪魔するやつはゆっくり殴りゆっくり蹴るだけ!!! ゆっくりキック・ボクシング統一王者 ロブ・ロビンソン!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりするために日本へきたッ!!! ゆっくり全ロシアチャンプ セルゲイ・タクタロフ!!! ゆっくりしていってね!!! 鎬流にゆっくり磨きをかけ ”ゆっくり紐を切っていってね!!!”鎬昂昇がゆっくり帰ってきたァ!!! ゆっくりしていってね!!! 今の自分にゆっくりできない死角はないッッ!!! ゆっくり・レスラー山本 稔!!! ゆっくりしていってね!!! 中国四千年もゆっくりした結果が今ベールを脱ぐ!!! ゆっくり香港から 烈海王だ!!! ゆっくりしていってね!!! ファンの前でならオレはいつでもゆっくりした全盛期だ!!! ゆっくりした闘魂 猪狩完至!!! 本名でゆっくりしていってね!!! 医者の仕事はゆっくりしたのか!!! ゆっくりした結果 未だ消えずッ!!! ゆっくり治すもゆっくり壊すも思いのまま!!! 鎬紅葉だ!!! ゆっくりしていってね!!! 特に理由はないッ ゆっくりしていくのは当たりまえ!!! 協会にはゆっくりないしょにしていってね!!! 日の下ゆっくり開山!!! 金竜山がゆっくりきてくれたよ!!! ゆっくりしていってね!!! 暗黒街でゆっくり磨いたゆっくりカラテ!!! 神心会のデンジャラス・ゆっくり 加藤清澄だ!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりするならこの人を外せない!!! 超A級ゆっくり師 花山薫だ!!! ゆっくりしていってね!!! 超一流ゆっくりの超一流のゆっくりだ!!! 生で拝んでゆっくりしていってね!!! ニューヨークのゆっくり人!!! マイク・クイン!!! ゆっくりしていってね!!! 武術ゆっくりはこの男がゆっくり完成させた!!! ゆっくり会の切り札!!! 愚地克巳だ!!! ゆっくりしていってね!!! 若きゆっくり王者が帰ってきたッ!!! どこでゆっくりしていたンだ!!! チャンピオン!!! 私達は君をゆっくり待っていたよ!!! 範馬刃牙の登場だ!!! ゆっくりしていってね!!! 加えてゆっくりしんだときに備えて超ゆっくりなリザーバーを4名もゆっくり用意してきたよ!!! ゆっくりカポエイラ フランシス・シャビエル!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくり派空手 栗木拓次!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりの巨人!マウント斗羽!!! ゆっくりしていってね!!! どーやらもう一名はゆっくり到着が遅れているようだね!!! ゆっくりしすぎた結果がこれだよ!!! 到着次第ッ皆様に紹介するよ!!! ゆっくり待っていてね!!! 関連レス 429 名前:水先案名無い人 :2008/08/15(金) 01 23 14 ID AgCpgKNE0 次のネタをゆっくり待つとするか コメント 名前
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ゆっくりしていってね! 作品情報 3枚 ゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙 ゆっくりしていってね!!!
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「ゆ? ゆっくりうごいてるよ! もうすぐうまれるね!」 「ゆゆ! ほんとだわ! いまやわらかいばしょをよういするわ!」 ありすは急いで脇の方に置いてあった枯草を、れいむの前に敷き詰める。 ちょうどそこは、れいむの頭から生えている赤ちゃんたちの落ちる場所である。 「ゆっくりうまれてね!」 「「「ゆっゆ!」」」 産まれる直前ともなると、親の言葉に反応してプルプルと震える事ができる。 れいむはその振動を感じ取って幸せに包まれた。 もうすぐ愛する我が子と会える事に。 「ゆゆ! うまれるわ! ゆっくりがんばってね!」 ありすが掛け声をかける。れいむは子供たちが無事に生まれる事を願っていた。 ポロリと。頭の茎から一匹のありすが落ちた。そしてそれを皮きりに残り七匹も枯草の上に落ちてくる。 たっぷりと敷き詰めた枯草の上は柔らかいのだろう。落ちた後も枯草の上でモゾモゾとしていた。 親である二匹は心配そうに見つめていた。 やがて、三匹が目を開けた。そして二匹の方を向いて、生まれたてとは思えないほど大きな声で 「「「「ゆっきゅりちていっちぇね!!!」」」 そう言った。れいむはその光景を見て思わず涙ぐむ。 「ゆぐ、ゆぐっ!・・・ゆっくりしていってね!!!」 ありすもとても幸せそうな顔で挨拶を交わす。 「ゆーゆ♪」 「ゆっきゅりごひゃんたべちゃわ!」 「ゆっくりー!」 ありすが三匹とれいむが五匹。植物型でも少々多い。 が、両親は特に気にしなかった。今の季節は春である。食料も出産前から十分に溜めている おうちの方も、ゆっくりにしてはかなり広い方なので、狭いという事もない。 「おちびちゃんたち! ゆっくりごはんをたべてね!」 れいむがそう言うのと同時に、頭の上から茎が落ちてきた。 子供に送られていた栄養がたっぷりと詰まっていて、味もほどほどに抑えられている茎は 最初に子供が食べるものとしては最高の餌だ。 ありすとれいむはそれらを口の中に入れて、むーしゃむーしゃと噛み砕いた。 「ゆゆ! ゆっきゅちごひゃんをとらないでね!」 一匹の赤れいむが怒り出す。れいむは謝りながら 「ごめんねあかちゃん! でもこれでやわらかくなったからゆっくりたべれるよ。」 「ゆっくりたべてね!」 生まれたての赤ちゃん達はむしゃむしゃと柔らかくなった茎に被りつく。 そして生まれて初めての食事を楽しむ。 「「「「「「「むーちゃ!むーちゃ! ちあわちぇー!」」」」」」」 「ゆっきゅちちちぇいってね!!!」 「ゆ?」 両親は何か違和感を感じた。が、この時はそれは何なのかはわからなかった。 食事を終えた赤ちゃんたちは、さっそく家の中で遊んでいた。 「ゆっっきゅちおうたをききちゃいよ!」 「ありちゅはとかいちぇきなおうちゃをききちゃい!」 「れーみゅはすりすりしちゃいよ!」 無邪気に親に甘える赤ちゃん達。その中で変な言葉が聞こえてきた。 「ゆっゆっー! ゆっきゅりちちぇいっちぇね!」 一番小さい赤れいむである。 「ゆゆ? れーみゅたちはゆっきゅちちちぇるよ?」 「どうしたのあかちゃん? ゆっくりしてるわよみんな?」 赤れいむに話しかける家族。しかし帰ってくる答えは 「ゆっゆっゆー!」や 「ゆっくりー♪」 「ゆ?」 といった言葉しか返さない。というか基本的に「ゆっくりしていってね!!!(発音修正済み)」 か、「ゆー」とかしか言わないのだ。 「ゆ? どうちちゃったのれーみゅ?」 心配そうに見つめる兄弟 「ゆゆ! どうなってるの? まさかびょうきなの!」 れいむはソワソワと落ち着きなくおうちの中をうろついている。 ありすは家族を落ち着かせようとした。 「おちついてねみんな! いまぱちゅりーをよんでくるわ!」 そういって大急ぎで近くのぱちゅりーを呼びに行った。 「むきゅん! これはせんぞがえりね!!!」 「ゆー? なにそれぱちゅりー?」 ぱちゅりーの言った言葉の意味がわからないれいむ達。ぱちゅりーは話を続けた。 「むかしむかし、ゆっくりがだれにもじゃまされずにゆっくりしていたじだいとがあったのよ! むかしはみんな『ゆっくりしていってね!!!』しかいわなかったそうだわ!」 「それで! だいじょうぶなのあかちゃんは!」 ぱちゅりーはあくまで冷静にみんなに話す。 「おちついてねありす。これはとてもうんのいいことなのよ! むかしのゆっくりはぜったいにゆっくりできるっていいつたえがあるの! このこもとてもゆっくりできるはずよ!」 「ゆゆーん! さすがれいむたちのこだね! とってもゆっくりできるなんてすごいね!」 「とってもとかいはなこね! ありすはうれしいわ!」 「れーみゅはとちぇもゆっきゅりできるんだね!」 家族はとてもゆっくりできるという事を大いに喜んだ。 そして家族の生活は始まった。 最初の頃は、言葉が伝わらずに大変苦労したが、それでも長い間暮していると、言葉が伝わるようになっていった。 元々、ゆっくり達の話す『ゆっくり』にはかなり広い範囲の意味が込められている。 それこそ『おいしい』という意味から敵がいるかいないかまで、状況に応じて意味が違ってくる。 太古のゆっくりはその微妙なニュアンスの違いを感じ取っていたのかもしれない。あるいは意志の疎通など必要なかったのか。 とにかく、進化したとはいえ現在のゆっくり達の遺伝子にもそれは受け継がれている。 要は馴れれば分かるようになってくるのだ。 「ゆっくりしていってね!」 「そうねれいむ! きょうはおそとでとかいてきなひなたぼっこをするわ!」 「ゆっくりおひさまにあたろうね!」 「おかーさんもゆっくりいくよ!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆー!」 この一月の間に完璧なコミュニケーションが取れるようになった。 家族は近くの野原で思い思いに遊んだ。 「ゆっくりころがるよー!」 「ゆゆー! まってねばったさん!」 「ゆゆーん! とかいはのたんぽぽよ! れいむにあげるわ!」 「ゆっくりー! ゆっくりしていってね!!!」 「おねーちゃん! れいむもほしいよ!」 両親はその光景を眺めていた。 「みんなとってもゆっくりできてるね!」 「そうよね。ありすたちはとってもしあわせものね。」 互いに頬を寄せ合う二匹。それは親愛の証でもあった。 その時だった。二匹の後頭部ががっちりと何かに掴まれたのは。 「ゆゆ! だれなの! ゆっくりはなしてね!」 「そうよ! ありすたちはとってもよっくりしてるのよ!」 「ぷくううううううううう」と膨らんで怒り出す二匹。しかし掴んだ相手はそんな事はまるで気にしなかった。 「う~♪ あっまあまだっどぉー♪」 間抜けな声が聞こえた。そしてそれは近くで聞いてはいけない声だった。 「「でびりゃだあああああああああ!!!!!」」 「やめてね! おかーさんたちをはなしてね!!!」 子供たちは両親を掴んだ敵に対して体当たりを繰り出す。しかしそんなものは効果がない。 「うー? じゃまなんだどぉー! ちっちゃいあまあまはおちびちゃんたちのぶんなんだからー! だまってるんだどぉ♪」 そういって足でガッ!っと踏みつける。 「やべちぇえええええええええ!!!!」 「いたいですうううううううう!!!! 「ありすもういやああああああ!!! だれかたすけてえええええええええ!!!!」 次々に踏みつぶされる兄弟。あのれいむも家族を助けようとするが、 「まってねれいむ!」 長女のありすに止められた。 「ゆ! ゆっくりしていってね!」 「わたしたちじゃかてないわ! どすをよんできて!」 れいむ達の家の近くにはドスまりさが住んでいる。群れは持っていないが、ドスの周りには大勢のゆっくりが住んでおり れいむ達もその一つだ。 ドスならばみんなを助けられるとありすは考えた。 「ゆっくりしててね!!!」 れいむはそれを理解して急いでドスの家へ向かっていった。 れみりゃは家族を踏むのに夢中で気づかなかった。 「う~? ぷにぷにしておもしろいどぉ~♪」 「いじゃいよ! やめてよ! ゆっくりできないよ!」 れいむは走った。途中で何度も転びそうになりながらも必死で走った。家族の為に。 その思いが通じたのか、何の障害もなくドスの家の前についた。 「ゆっくりしていってね!!!」 そういってドスの家へ飛び込むれいむ。 「ゆゆ? ゆっくりしていってね!!!」 中にはドスと何匹かのゆっくりがいた。その中にはぱちゅりーのつがいのまりさもいた。 「どうしたの? ゆっくりはなしてね!」 ドスの声に反応して、さっそく助けを求めようとするれいむ。 しかし 「ゆゆ? ちゃんとはなしてくれないとわからないよ! ドスだっておこるよ!」 「ゆ・・・ゆっくりしていってね!!!」 「さっきからなにいってるかわからいよ! れいむはちゃんとしゃべってね!!!」 「ばかなの? しぬの?」 かれこれ10分はこんな調子である。 れいむの言葉は馴れた家族には伝わったが、初めて会話する他のゆっくりには通じなかったのだ。 「ゆ・・・ゆっゆっくりしていってね!!!」 ついには泣きだしながら喋るれいむ。 「だからわからないっていってるでしょ? ばかなの?」 だんだんとドスは苛立ってきた。そしてもう家から追い出そうかと考えたちょうどその時 「どすー!たいへんなんだよー!れいむとありすたちがれみりゃにおそわれてるんだよー!」 「れみりゃのこどもたちもいっぱいきてるみょん!」 運よくれみりゃ達を目撃したちぇんとようむがドスに伝えに来たのだ。 「ゆ! わかったよ! すぐいくね!」 「ゆっ!ゆっくりしていってね!!!」 ドスがやっと動き出した事に喜ぶれいむ。 そして一目散に家族の元へ向かった。 助けを連れて戻ってきたれいむ。しかしそこに居たのはれみりゃ達とただの皮だった。 「うー! おいしかったどぉー! れみ☆りあ☆うー☆」 「とってもえれがんとだどぉ~♪ れみりゃのおちびちゃんはとってもかりしゅまなんだどぉー!」 「さくやー! のどがかわいた~♪ れみりゃはおれんじじゅーすがのみたいどぉー!」 「うっうー! のう☆さつだんすでふみふみだどぉ~♪」 そこには餡子を失って皮だけになった家族で弄ぶれみりゃ達がいた。 既に光のない眼で空を見ている両親と兄弟。先ほどまで元気に動いていた家族。 それが今ではただの動かない皮。 「ゆ・・・・ゆっくりじでいっでねぇえええええええええ!!!!!!!」 れいむは半ば半狂乱になりながらゴロゴロと転がりまわった。 それを周りのゆっくりが止めてるうちに、ドスはれみりゃ達に近づいた。 「ゆっくりできないれみりゃはゆっくりしんでね!!!」 それだけ言い放つと、口からドススパークを放ち、れみりゃ達をあっという間にやっつけた。 このれみりゃ達はみんなのごはんとして分けることになった。 ドスの家の前。近くのゆっくりが全員集まり、れいむとありす達を土の中に埋葬していた。 そこには当然れいむが居るはずである。しかしれいむはそこから少し離れた場所にいた。 近づけて貰えないのだ。 ゆっくり達は最後の別れを済ませた後に、口ぐちにれいむを責め立てた。 「れいむがちゃんといわないからありすたちはしんだんだみょん!」 「こどもなんだからしゃべれるでしょ! ほんとにできそこないのゆっくりだね!」 「ありすたちがしんだのはれいむのせいだね! はんせいしなくていいからゆっくりしんでね!!!」 「ことびゃもまちょもねはなちぇないなんて、ゆっきゅちできにゃいね!!!」 「ほんとはきょうだいをゆっくりさせたくなかったんでしょ!」 遂にはドスまでも 「れいむのせいだからね! ドスがもっとはやくついたらみんなぶじだったんだよ! わかってるの? ばかなの? しぬの? ゆっくりしないでどっかいってね!!!」 「ゆゆ・・・ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくじでぎるわげないでしょおおおおおおおおおおおお!!!! どっどどでていってねえええええええ!!!!!」 こうしてれいむはこの付近から立ち退くことになった。れいむにとって嬉しかったことは ぱちゅりーだけは最後まで味方でいてくれた事だ。 「れいむ、たべられるものやかりのしかたはおぼえてるわね?」 出発当日、ぱちゅりーは朝早くからやってきて真剣な目で問いかけてきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 ぱちゅりーには言葉の意味がわからなかったが、おそらく肯定したのだと思って話を続けた。 「そう、おうちのつくりかたもだいじょうぶね? これはあさごはんよ!」 そういって口から差し出したのは、はちみつだった。 野生のゆっくりにとっては滅多に食べれない貴重なものである。 「ゆっくりしていってね!!!」 「れいむもゆっくりしてね!!! がんばってねれいむ!!!」 帰って行ったぱちゅりーの後ろ姿を寂しげに見つめながら、れいむは新たな家を求めて旅立った。 【あとがき】 昔書いて途中でほったらかしたヤツ うん。何に影響を受けてたかよくわかるな俺 あと、久々に発掘した時に書かれてたメモが 【メモ】 ジャギ様登場 どういうことなの…… byバスケの人 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2064.html
『ゆっくり釣っていってね!!!』 「ゆっくり釣っていってね、か」 私の前にはそびえ立つドーム状の建物。 その入り口上方の大きな看板にはれいむとまりさが「ゆっくり釣っていってね!!!」と絵の中で叫んでいる。 ここは屋内式の釣堀、それもゆっくりを釣るための釣堀だ。 大きな建物の中には2mほどの深さ、面積は3m四方程度に掘られた穴の中にゆっくりが何匹も閉じ込められている。 そんな釣堀が建物の入り口から向こう側までズラリと並んでいる。 このゆっくり釣堀は数ヶ月前、『キャッチ&イート』の宣伝文句と共に開かれて大ヒットを博した。 使うのは釣竿と釣り糸、釣り針といった基本的な釣り道具。 後はゆっくりを釣る為の餌、さらにはこの釣堀にある様々な特徴を持つ釣堀に合わせたルアーである。 それらの道具は全て無料でレンタルできるので手軽にゆっくり釣りを体験できる。 そして釣ったゆっくりは宣伝文句の通りにその場で食べて良し、持ち帰っても良しである。 ただしその場で叩き潰したり、釣堀の中のゆっくりを殺すようなことをするのは他の客にも迷惑なので止めましょう。 というよりもそんなことしたらガチムチの店員さんに追い出されます。 まあ、ルールというかマナーを守れば在る程度自由が利く。 それがこの釣堀の人気に繋がったのだろう。 かくいう私もこの釣堀が気に入っており、今や常連である。 いつもは釣りを楽しむために来ているのだが、今日はうちで飼っているゆっくりの遊び相手を釣りに来た。 釣り道具を持参する私はまず受付で店員に会員カードを渡し、レンタル不要の旨を伝える。 後は店員から番号札を受け取りって会場へと入場した。 ゆっくり釣堀の建物に入るとまず聞こえるのはゆっくり達の悲鳴だ。 「あ"あ"あ"あ"あ"!!」 「ごっぢごないでー!!」 「い"や"あ"ぁ"ぁ"ぁ"! あがじゃんがえじでぇぇ!!!」 「ぼうしかえして! あああ!!! ぼうしたべちゃらめぇぇ!!!」 とまあこんな具合で建物全体に響いて一つのBGMとなっている。 私はその心地よいBGMに聞きほれながら目的の釣堀へと歩いていく。 複数ある釣堀には難易度が設定されていて、入り口から遠いものほど難易度は高い。 私が目的としているのは五本の指に入る難易度の釣堀の一つで、期間限定の釣り堀だ。 割と奥の方にあるのでそれなりに歩く必要はあるが、着くまでに他の釣堀の様子を眺めて楽しむこととしよう。 例えば入り口近くにある釣堀。 そこからはゆっくりの元気な声は聞こえない。 釣堀の中にいるゆっくりはどれも飢えさせられている。 そのためゆっくり用の餌を釣り針にセットしてぶら下げれば入れ食いである。 そんなわけで難易度は最低レベルだが釣り上げる楽しみを知るにはちょうどいいかも知れない。 しかし慣れた人なら釣る以外の楽しみ方が出来る。 ちょうど一人の男がやっているそれもその一つ。 「………」 「ゆあー……」 その男が垂らす餌の周りのゆっくりは皆一様に大口を開けて阿呆みたいに空を見上げている。 中には飢えて体力が少ないのに必死で跳ねるゆっくりもいる。 男は釣り針に付いた餌をゆっくりがギリギリ届かない高さに調整してゆっくり達の物欲しそうな顔を見て楽しんでいるのだ。 どんなに頑張っても届かない餌。 怒る元気もない飢えたゆっくり達はただ餌を見上げるぐらいしか出来ない。 ここで男は餌をほんの少しだけ降ろす。 「…ゅっ!!」 「ゆー!」 その微妙な動きに飢えたゆっくり達は敏感に反応し、もう少し降りてきたら食べてやるぞと言わんばかりに構えた。 餌はまだ届かない高さにある。 今飛び跳ねても無駄だと分かっているこの釣堀のゆっくり達はただ構えるのみ。 また餌がほんの少し下がった。 「ゅ…っ!!」 「……!!」 ゆっくり達の体がピクリと動く。 また餌が少し下がる。 ゆっくり達はまた体が反応してピクリと動く。 また餌が下がる。 またピクリと動く。 そして、とうとうゆっくり達の届く高さまで餌が下がった。 「ゆゆー!!」 「そのえさもらったー!!!」 「ゆぅー!!!」 気合満点に餌へと飛びつくゆっくり達。 大きく口を開けて餌へと食いつく――はずだった。 ゆっくりが餌に食いつく寸前に餌はスルスルとまた空へ昇っていった。 そして餌はゆっくり達の届かぬ高さで停止する。 「ゆぅぅぅぅ!!!」 「あどぢょっどだったのにぃぃぃ!!!」 悔し泣きするゆっくり達をその男はニヤニヤと眺めていた。 しかしこの男、いいフェイントテクを使う。 餌に食いつかれる寸前で引き上げる。これは言ってみれば簡単だが実際にやるのは難しい。 この釣堀にいるゆっくり達のスピードや動き出すタイミングを熟知していなければ出来ることではない。 恐ろしい男だ。そういえば一週間前からこの釣堀にずっといた気がする。 その中でこのテクニックを身に付けたのだろう。 今度は飢えたゆっくり達を煽って内輪揉めを始めさせたようだった。 他にはこんな釣堀もある。 「んぼぉぉぉぉ!! まりざああああ!!!」 「こっぢでずっぎり"じまじょっ!?」 こちらは発情ありすの釣堀だ。 ちょうど今一匹釣れたようで、まりさルアーに付いている針に刺さっている。 ここはゆっくりの姿をしたルアーを使えば簡単に釣れる。 発情したありすは他のゆっくりを犯したくてたまらないので、動かない人形のゆっくりルアーでも迷わず飛びつくのだ。 そしてすりすりしようとすると釣り針が突き刺さってフィッシュされるわけだ。 逆にそれ以外の物、例えば釣り餌なんかじゃ中々引っかかってこない。 ゆっくりルアーを使えば難易度は相当低い釣堀である。使わなくても中程度だ。 もちろんこの釣堀でも他の楽しみ方も出来る。 見てみるとちょうど釣る以外の楽しみ方をしている男がいた。 「い"や"あ"あ"あ"あ"!! やべでっ! おろざないでえええ!!!」 「おねーぢゃーん!!!」 「やめでぇぇぇ!! まりざのごどもをがえじでぇぇ!!」 他の釣堀で釣ったまりさなのだろう。 生きた子まりさは頭から釣り糸付きの楔を打ち込まれて宙に浮いている。 そして男の脇にある透明な箱にはその子まりさの家族が収まっていた。 まりさ家族は泣き叫びながら男にやめてと懇願していた。 ここがどんな釣堀で、降ろされたらどうなるか良く分かっているのだろう。 特に子まりさは顔を真っ青にして震えていた。 「まりざはやぐおりでぎでぇぇ!!」 「おねーざんどいっじょにずっきりじまじょうよ!!!」 「おとなにじであげるわよおぉ!!!」 子まりさの下では複数の発情ありすが子まりさの投下を待っていた。 人間で言えば主に黒光りする蟲で溢れるプールに飛び込むような、そんな嫌悪感を子まりさは抱いていた。 あんな小さい子供のまりさでも知っているのだ。 発情したありすに捕まったら何をされるか。その結果自分はどうなってしまうのかを。 「もうい"や"だよ"お"ぉ"ぉ"!! はやぐおろじでえぇぇ!!」 「おっけー」 「ぢがっ、ぢがうの"っ! おろざないでぇぇぇ!!!」 子まりさは安全な場所に降ろしてと言ったのだろうが、あの言い方じゃ仕方ない。 男は子まりさの発した言葉に従って行動に移す。釣竿を持つ手をちょっと傾けるだけだ。 それだけで子まりさはありす達へと近づく。 しかしまだありす達はジャンプしないと子まりさには届かない。 「もうぢょっとおりできてねぇぇ!!」 「そうしたらまりさのはじめでうばってあげゆうぅぅ!!!」 「ああああ! もうがまんできないぃぃぃ!!!」 「ゆひっ!? ぎもぢわるいよぉぉ!!!」 我慢できないありす達はジャンプして子まりさにぺろりと舌を這わせる。 ジャンプしないと届かないのでスリスリは出来ないが、舐めるぐらいなら十分出来る。 涎を塗りつけるように舐めてくるので子まりさは下半身を中心に涎まみれになってしまった。 気持ち悪い舌の感触、不快な涎の臭いが子まりさの気力を削いでいく。 「きもぢわるいよ"…もうやだよ……」 体を塗らす液体はもはや子まりさの涙なのかありすの涎なのか判別が付かない。 このままずっと続けていたら皮がふやけて破れそうな勢いだった。 「おにーざん! もういいでじょ! まりざのごどもをだずげでね"!!」 「まりさおねーさんをゆっくりさせてあげてよぉぉ!!」 「おっけー」 男は子まりさの家族の言葉を聞き、子まりさを地面すれすれまで降ろした。 確かにこれなら永遠にゆっくり出来る。それまでが苦しいのだけど。 早速ありす達はスリスリできる高さまで下がった子まりさに襲い掛かった。 集団レイプである。 「まりざまりざまりざぁぁ!!!」 「たくざんすっぎりじまじょうねー!!」 「ありすいろにそめであげるぅぅぅぅ!!!」 「ゆぎぃぃぃぃ!! はなれでっ!! ぎもぢわるいよ"!! はなれでえええええ!!!!」 吊るされた上にありすに360度きっちり押さえ込まれたまりさの唯一できる抵抗は言葉だけ。 しかしそれも発情したありすからすれば喘ぎ声にしか聞こえない。 ありすは粘液の分泌量を増しながら子まりさへのスリスリを激しくしていく。 「やめでぇぇぇ!! ありずやめでよおおお!!!!」 「まりさのごどもがらはなれでよぉぉぉ!!!」 子まりさの家族の必死な叫びもありすからすればBGM、もしくは声援である。 「んほぉっ、みられてるともえるわー!!」 「まりさのかんじてるかおをおかーさんにみせてあげましょうねえぇぇ!!!」 「ゆ"う"ぅ"ぅ"!! みないでっ、みないでぇぇぇ!!!」 しかし発情ありすはいつみても気持ちが悪い。 普段のありす種は理知的だというのに発情するとこうも変わるものなのか。 「はぁはぁ、まりさ"ー! ありずすっきりしぢゃいそうよぉぉお!!!」 「ありすのあいをうげどっでねぇぇぇ!!」 「んほおっ! もういっぢゃう!!」 「いっしょにすっぎりじましょうねぇぇ!!!」 ありす達はそろそろすっきりするようだ。 子まりさの方はもう四方からありすが押し寄せてくるので苦しそうだ。少なくともすっきりとは程遠い。 「んほおぉぉぉぉ!!! すっきりー!!!」 ありす四匹は同時にすっきりし、子まりさに子種を植えつける。 後はもう四本の茎に栄養を吸われて死ぬのみ。 「あ"あ"あ"あ"あ"!! なんでずっぎりじぢゃうのぉぉぉぉ!!!」 「ありずがおねーぢゃんをごろじだぁぁ!!!」 「よーし次は赤ちゃんまりさをすっきりさせてあげようか」 「あがぢゃんだげはやべでぇぇぇ!!!」 「ゅ? あそんでくれゆの??」 男は何が起きているのか分かってない赤ちゃんまりさを掴む。 あの男はいつもああやって家族を次々とありすの釣堀に吊るして犯させている。 きっと何かそういう特殊な性癖の持ち主なのだろう。 目的の釣堀に行く前にちょっとレア種でも見てこようと、レア種を集めた釣堀に向かう。 そこではかなこ、てるよふ、もこう、おりきゃら…などなど、 そこいらでは中々見ることの出来ないゆっくりを釣ることが出来る。 ただし―― 「ゆっくりいじめてね!!」 「てんこをつりあげてね!!」 レア種の釣堀に放たれた大量のドMてんこを釣らずに突破出来たらの話である。 ドMてんこは痛めつけられること、苦しめられることが大好きな変り種のゆっくりだ。 なので釣り針なんて見ようものなら涎を垂らして釣られに来る。 そんな訳でレア種狙いなら難易度は最高レベル。逆にてんこ狙いならゆっくりでも釣れるレベルだ。 「くそーっ、またてんこかよ!! 俺はもっこもこもこたんが欲しいんだよぉーっ!!」 「もっといって! もっといって!!」 「あーもう! 何度でも言ってやんよ! てめーなんていらねぇんだよ!! 死ねよ糞てんこ!!」 「いい…!! もっとばとうしてね!!」 「畜生…! もこたんINしてくれよ…」 とまあレア種を狙うのであればてんこのウザさに耐え抜く強さが必要である。 ちなみにもこうに熱を上げるこの男は三日連続チャレンジして、すでに釣ったてんこの数は百を越えた。 それだけ釣ってもてんこが釣堀から消えないのは店員がレア種を取られぬように逐次てんこを追加しているそうだ。 「うおぉぉー! だが俺は諦めんぞぉ!!!」 大した奴だ。知らない人だが心の中で応援しておく。 さて、寄り道をしてしまったが私もそろそろ釣りを始めるとしよう。 目的としていた釣堀へ着いた私はまず最初に中のゆっくり達の様子を見る。 ここは元気なゆっくりが集められている釣堀で、数日前に森で捕まえたゆっくりの群れが放し飼いにされている。 ただ単純に放し飼いにされているならば知識が無いので釣るのは簡単。 しかしここのゆっくり達は事前に危険な物を教えてもらっているので釣り餌や魅力的なルアーに引っかかることはほとんどない。 なのでここのゆっくりを釣り上げるには釣り針を直接ゆっくりに突き立てる必要がある。 自由に動き、小回りの利くゆっくりに釣り糸の先に垂らした釣り針やルアーを直接ぶつけるのは難しい。 ぶつけるにはゆっくりの動きを上回る釣竿捌きが必要になるのだ。 まあ粘っていればいずれ釣れるのでゆっくりの動き回る様子を眺めつつ適当に釣りをするならここが一番いい。 私の場合は元気なゆっくりを持ち帰りたいと思ってここに来たわけなので、とりあえず狙うゆっくりを決めるとしよう。 釣堀の中のゆっくり達はれいむ種とまりさ種のみで形成される群れだった。 親子や恋人同士のゆっくりもいるし、大人から赤ちゃんまでのゆっくりが揃っている。 ただし赤ちゃんはこの釣堀が開いてからの数日で釣り針に体を千切られたり、逃げ惑う仲間に潰されたりでほとんどいない。 なので狙うなら最低でもバレーボールサイズ程度の子ゆっくりサイズ以上になる。 ざっと見回して目についたのがれいむ種の親子だった。 お互いに身を寄せ合ってじっとしている。 きっと狙われてないうちは体力温存のために動かないでいるのだろう。 その証拠に二匹は背中を釣り堀の内壁に付け、お互いの死角をカバーするように辺りを見回していた。 中々出来るゆっくりのようだ。 あいつらにしよう。そう決めた私は持参した釣りセットを袋から取り出して準備を始める。 「ゆぅぅぅぅぅぅ!!!」 「まりさぁぁぁ!!!」 準備しているうちに他の客がゆっくりを釣り上げたようだ。 これはうかうかしてられない。 準備の整った私は釣竿を構えて狙いをつける。 狙いはれいむ親子、まずは子れいむからだ。 子れいむはすでに私が狙っていることに気が付いていたらしく、こちらを見て身構えていた。 それなら真っ向勝負だ。 釣竿をしならせ、ルアーを子れいむに向けて放つ。 「ゆっ!? れいむあぶないよ!!」 「ゆっくりよけるよ!!」 言った割には素早い動きでその場から離れる子れいむ。 子れいむがさっきまでいた場所の少し右の壁にルアーが当たった。 軽く回避されたがそうでなくてはつまらない。 釣竿に微妙な加減で力を加えて釣り糸の先にあるルアーを操って逃げる子れいむを追う。 私の持つルアー"すりすりちようね!"は赤ちゃんれいむを模したルアーだ。 大きく目立つ釣り針が二つ取りつけてあるので疑似餌にはならないが、大きな釣り針は逃げる相手を引っかけるのには向いている。 ちなみにリモコン操作で『すりすりちようね!!』と音声を発する。だが目立つ釣り針のせいで効果の薄い無駄機能だったりする。 「ゆっくりしてね! おいかけないでね!!」 そんな事を言いながら逃げる子れいむはジグザグに逃げるので狙いが定まらない。 だが追うことがまずは大事なのだ。 残念ながら相手が動き回れるうちに捕まえられるほど私は上手くない。 しかし無理することは無い。子れいむが疲れて動きが鈍くなるまで追い続ければいいだけのこと。 逃げる子れいむを私の赤ちゃんルアーが追いかける。 大きい釣り針をぶら下げて、可愛い笑顔で子れいむに抱きつこうとする。 人間だったら大きなハサミを持った子供に追いかけられるような感じかな。 少なくとも追いかけられる側からすればたまったもんじゃないだろう。 あっちこっちに逃げる子れいむと、それを何とか助けようとする母れいむをボーっと眺めながら釣竿を操る。 もうかれこれ30分は経っただろうか。 子れいむはさすがに疲労困憊といった様子で動きは随分と鈍くなっていた。 「ゆ、ゆぅ…っ、ゆぅ…! どうじで、れいむばっかりねらうのぉ!?」 でも一応叫ぶ程度の元気はあるようだ。 30分も走ってまだ喋れるのは実は結構すごい。だからどうだってこともないけど。 「にんげんさん! れいむをねらうなられいむをねらってね!!」 母れいむは私に向って何か叫んでる。 どっちもれいむ種だと個別に呼ぶとき大変だろうなぁ。大家族だと「れいむ」と呼べば全れいむが一斉に返事しそうだ。 なんて漠然とどうでもいいこと考えていると子れいむが床にへたっていた。 これはチャンスだ。 そしてせっかくなのでリモコン操作で赤ちゃんルアーを鳴かせてみる。 『すりすりちようね!』 実際に録音したというほのぼのした音声とは裏腹に凶器を付けた赤ゆルアーが子れいむに襲いかかる。 だがそれも、子れいむを守ろうとする母によって阻まれた。 「ゆっくりごめんね!!」 「ゆ"っ!?」 母れいむは娘に体当たりして身代わりになることを選んだ。 赤ゆルアーの釣り針二本が母れいむの右頬に突き刺さる。 さすがは母性のれいむ種と言われるだけあって大した親子愛だ。 釣り上げられた母に気付いた子れいむは悲しげに叫ぶ。 「ゆぅ"ぅ"ーん"っ!! おがーざん!!!」 「れいむっ…れいむ…っ!! ゆっくりしてね!! ゆっくりしていってね!!!」 泣きながら母を、娘を呼び続けるゆっくり達。 なんだろう。私が悪者みたいな気分だ。 でもお金払って釣りをしてるわけだし悪くないよね。 今生の別れみたいに叫んでるけど、すぐに子れいむも釣ってまたすぐに一緒になれるさ。 「おがぁざん、ゆっぐい"じでい"っでね"ぇ"…ゆっぐりぃぃ……」 子れいむは大泣きしている今ならそれも簡単だろう。 母れいむを持参したバスケットの中に詰め込む。 するとバスケットの中から母れいむが話しかけてきた。 「に、にんげんさん! おねがいだかられいむはゆっくりしてあげてね!!」 「んあー?」 「れいむはたべてもいいかられいむはたすけてあげてね!!」 どうも勘違いしているようだった。 私は少なくとも今日釣ったゆっくりを食べるつもりも、殺すつもりすらない。 あくまで家で飼ってるゆっくりの遊び相手になってもらうのが目的なのだから。 「安心しなよ。別にお前さんを食べるつもりはないよ。 娘さんと一緒に助けてやるのさ」 「…ゆ? にんげんさん れいむたちをたすけてくれるの!?」 「ああ、でも私の家に来てもらうよ? うちのゆっくりの遊び相手になってほしいんだ」 「ゆっくりわかったよ! にんげんさんたすけてくれてありがとう!!」 「いいんだよ。本当、気にしないで」 助けると言ってもゆっくり出来るわけでも楽になれるわけでもないんだけどね。 でもまあギャーギャー騒がれるのも嫌なので信頼させておくとする。 感謝の言葉を並べて結局喧しい母れいむを無視しつつも再び釣竿を奮ってルアーを放り投げた。 標的は変わらず泣きじゃくる子れいむだ。 子れいむは泣いてばかりで赤ゆルアーの接近に気付いていなかった。 このまま隠密フィッシングもいいけどせっかくなのでリモコンをポチッとな。 『すりすりちようね!』 きっと単純なゆっくりはこの可愛らしい声に振り向くこと間違いなし。 子れいむもやっぱり振り向き、その瞬間を狙って赤ゆルアーをぶつけて釣り上げる。 「ゆ"う"い"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"っ!?」 子供サイズには大きすぎる釣り針が刺さって相当痛いようだ。 しかしゆっくりは刺し傷に強いから大丈夫。きっとね。 「やだよ! ゆっぐりでぎないよ"!! ゆっぐりざぜでぇ"っ!!」 この世の終わりのような声を出す子れいむは何とか逃げ出そうと足掻いているが、 ぶら下げられた状態で、それも首だけの生物が何をしたところで抜け出せはしない。 私の元に来る子れいむは恐怖で見開いた目で私を見ていた。 すぐにゆっくり出来るさ。 私は子れいむに刺さった釣り針を抜くと、母の待つバスケットの中に詰め込んだ。 「ゆぅーん"っ!! だじでー!! ゆっぐりじだいよ"ぉ"!!」 なんて泣き叫ぶ声が聞こえたが、すぐにお母さんの存在に気付いたらしい。 感動の再会で親子揃って泣きはじめた。正直うるさい。 だが邪魔するのも野暮というもの。 目的は果たしたわけだしこの二匹は放っておいて釣り道具の片づけでもするとしよう。 「よし、そろそろ行くかぁ」 片付けの終わった私はれいむ達の入ったバスケットを持って受付へ行く。 そして番号札を渡して規定の料金を払ってゆっくり釣り堀を後にした。 家までの帰り道はバスケットの中で楽しげなれいむ達の会話を聞いていた。 しかし途中で音痴な歌を歌いだしたり、狂ったように「へぶんじょうたい!!!」を連呼しだした時は流石にぶん投げようかと。 だが可愛いペットのためにそれは我慢した。 うちのペットは元気なゆっくりと遊ばせてやりたいのだ。 ゆっくり釣り堀から歩きで一時間。 バスケットの中で騒いでいたれいむ達も疲れたようで今は静かにしていた。 家へと入り、廊下を抜け、ペットのための部屋へと入る。 「うー! うー!」 部屋に入ると体無しのれみりゃが笑顔で出迎えてきた。 私の頭の周りをグルグルと飛び回る。 しばらくすると私の頭の上に乗っかった。 適度な重さと温かみが心地よい。 「ただいまれみりゃ」 「うー!」 「今からお前の遊び相手を出してやるからな。 いきなり手を出しちゃだめだぞ」 「う~!」 れみりゃが羽を寝かせて待ちの状態になったのを確認した私はバスケットの蓋を開ける。 中のれいむ達は薄目でほとんど寝た状態だったので声をかけて起こしてやった。 「着いたぞ。今日からここがお前たちのゆっくりプレイスだ」 そう言ってれいむ達をバスケットから取り出して部屋の絨毯の上に置いてあげた。 れいむ達は物珍しそうにキョロキョロと辺りを見回し、そしてれみりゃと目が合った。 (さあ怯えて逃げ回るといい) れいむやまりさの天敵と言えばれみりゃだ。 赤ちゃんゆっくりですられみりゃを見れば怯える。 しかし…この親子はどうしたことだろう。 「うー! うー!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「れいむとれいむはおやこだよ! ゆっくりしようね!!」 なん…だと? 怯えるどころか親しげに挨拶をしてるではないか。 今までの遊び相手はどのゆっくりもれみりゃを見ただけで逃げようとした。 中にはトラウマでもあったのか餡子を吐き出して死ぬものすらいた。 それなのにこのれいむ達は何でこんなに無警戒にれみりゃに話しかけられるんだ? そんな私の疑問もよそに、れいむ達はれみりゃに名前を聞いていた。 「ゆっ! おなまえはなんていうの?」 「ゆっくりおしえてね!!」 「れみりゃ、うー!!」 れみりゃであることも知らなかったらしい。 普通は赤ちゃんゆっくりでも知ってるというのに… 釣り堀の説明では森から捕まえてきたとあったが、いったいどこの平和な森で捕まえてきたんだろう。 疑問は尽きないが、れみりゃというゆっくりをこれから良く知ることになるのだからどっちでもいいか。 「それじゃ、れみりゃの遊び相手になってくれ」 「ゆっくりわかったよ!!」 「ゆっ、でもおにーさんはどこにいくの? いっしょにゆっくりしたいよ!!」 「いっしょにゆっくりあそぼうよ!!」 「ま、食事の時にまた来るよ」 私は部屋を出て扉の鍵を閉めた。 いつもすぐにお友達を壊すれみりゃだが、今回のお友達は元気がいいから幾分持つだろう。 それにれみりゃも最近は加減を覚えたようだしね。 後は勝手に遊んでくれるようだから食事時まで昼寝でもしようかね。 夕食時になって目を覚ました私は、れみりゃ達の餌を持って部屋へ入った。 「うー!」 「……ゅ」 「ゆっぐ…ゆっくい"」 出迎えたのはれみりゃの元気な姿と扉の前で瀕死のれいむ親子だった。 久しぶりの生きた玩具にれみりゃも張り切っちゃったのかな。もう少し放っておいたら死んでたかもしれない。 でもこの程度なら餡子を食わせてジュースをかけておればじきに復活するはずだ。 「うー! うー!」 「おおそうか。楽しかったかれみりゃ」 「う~!!」 れみりゃはご機嫌だった。 お友達が出来たのが嬉しいようだ。 「ゆっ、ゆゆっ…」 「やめてね。ゆっくりさせてね…」 そのお友達は意識を取り戻したようで部屋の隅で怯えきっていた。 そんなれいむ達に私は歩み寄る。 ビクッと身を震わせる二匹。 「明日からもれみりゃと遊んでくれよ」 そんな二匹にそれだけ伝える。 れいむ達は返事も出来ずに震えあがっていた。 それから二か月 母れいむが死んだ。 今までのお友達は一週間と持たなかったというのに随分と長く生きたものだ。 最後の一週間は外部からの刺激にほとんど反応しなくなって子れいむがひどく心配していたが。 残った子れいむはそれまでそこそこ元気にやっていたが、母が死んでからというもの日に日に元気が無くなっていった。 肉体的には私が治しているから問題ない。 だが精神的支えのいなくなった子れいむが死ぬのも時間の問題だった。 まるでただの饅頭のような子れいむにれみりゃもつまらなさそうにしている。 そろそろ次のお友達を連れてくるとしようかな。 私は釣り道具を用意する。 ゆっくり釣り堀へ出かける前にれみりゃの部屋へ行き、 「もう食べていいぞ」 と、そう伝えた。 今度はどんなゆっくりをお友達として釣ってこようかな。 私は今、それだけを考えていた。 終 by 赤福(ゆっくりしたい人) このSSに感想を付ける
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『ゆっくり絵を描いてね!!!』 今日も一段落と、仕事を終えて家に帰る。 「ただいま!!・・・。ん?出て来ないな?」 いつも、例の挨拶と共に玄関に出てくるあいつ等がやって来ない。 「そろそろ、俺の家から離れて行く時期なのかな・・・。」 突然やって来て、突然去る。そんなゆっくり達の気まぐれを ちょっと残念に思いつつも、居間へと足を運ぶ。 「ゆ、ゆ、ゆ~♪」「かっこいい!!」 「とかいはのあーとをみせてあげるわ!!」 「みょーん。せーしんしゅーちゅー」 ああ、ここに居たのか。と聞こえる声に安心してふすまを開けると、 前に字を書いてみたい、とねだってた時に買い与えたスケッチブックに、皆して群がっていた。 「何をやってるんだ?」 「ゆっ!!かえってたの?!」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 「ああ。ゆっくりする。で、何してたんだ。」 「「「「ゆっくりおえかきだよ!!!」」」」 そういえば皆の口周りにクレヨンの跡がついてるな。 で、スケッチブックを覗いてみる。 「どう?どう!?」ぴょんこらぴょんこら、れいむが自分の絵を一番に見てと急かす。 そこに書かれていたのは、 「・・・これは絵なのか?」 前に教えてみた、ゆっくりしていってね!!!の文字がミミズがのた打ち回る姿で なんと無しにそう読める程度の形で有るのと。 その横に、黒く塗りつぶした丸(しかも一方がとがってる)が有るだけだった。 「うーん、とりあえず文字は読めるぐらいになったな。偉い偉い。」 「ゆ~♪!!でもそのよこのえもみてね!!!」黒い丸の方を視線で指すれいむ。 「これはなんだい?」 「まりさ!!!」・・・ごめんよ。その発想は無かった。 「まりさのもみてね!!!」まりさの下に書いてあるのも見る。 色が色々混ざった、そう、こう、何か不安になるような妙な色使いの“なにか”だった。 「すごいでしょ!!たっぷりほめてね!!!」うん、いろんな意味ですごいよ・・・。 ちょっとコメントしずらい絵を見ながら、俺は笑顔でごまかした。 「みょーん。みてほしいみょん」誘われる様にようむの下に在る物を見る。 「どれどれ・・・・・・。絵ではないけど上手だな。」 「ゆ!!」そう、まさしく“ゆ”。ゆ、という文字のみがちゃんとした形で書かれている・・・。 相当練習したのだろう。ようむの下付近に、無数の“ゆ”と思われる文字が書かれていた。 「ふん。み、みてほしいなんておもわないんだからね!!」おお、つんでれつんでれ などと、心の中できめえ丸の真似をしながら、とりあえず見てみる。 「おお!!、これは・・・。」 以外、ではあった。口周りを様々な色でそめたありすの下にあったのは まるで小学生の子供が書く様な。それでもまだ形がちゃんと解る、れいむ、まりさ、ようむが 草原で仲良く笑っている絵だった。 「ありすはとっても上手だな。れいむ、まりさ、ようむも良く描けたね。」 「「「「ゆっくり~!!」」」」 喜ぶゆっくり達を尻目に、ああ、これは、皆を風呂に入れた後は大掃除だな、と部屋の惨状に苦笑した。 ※文で絵を表現するのは難しい。 即興の人 名前 コメント
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※初投稿 色々本気にしちゃいけない 【ゆっくり歌っていってね!】 「さぁ始まりました新コーナー【ゆっくり歌っていってね!】のお時間です。司会の私と、そのアシスタントの二人でお送りしていきます」 「よろしくお願いします」 「さてこの新コーナー【ゆっくり歌っていってね!】は視聴者の皆様もお馴染みの腐れ饅頭『ゆっくり』が、我々人間が聞くに耐え得るまでの歌声を獲得するまでの様子を実際にご覧いただきながら調教していく番組です。 なんです? あの腐れ饅頭共に人間の歌を歌わせるなど、無理な話だ、ですって? 確かにゆっくり達の歌声は、そのままであれば聞くに耐えないものです。ですが、少しの技術と情熱さえあれば、それは決して不可能ではないなのです。 まだ信じられませんか? では、論より証拠、実際に調教していきましょう。アシスタントくん、準備を」 「かしこまりました」 「さて、準備が整ったようです。 ここに有るのは皆様お馴染み、腐れ外道なクソ害獣ことゆっくり。今回は一番ポピュラーなれいむ種を用意させていただきました」 「ゆっくりしていってね! かわいいれいむにあまあまさんもってきてね! ぐずはきらいだよ!」 「言葉遣いからもお分かりかと思いますが、こちらのれいむはアシスタントくんがレストランの裏手のゴミ箱で捕まえてきた野良れいむです。 ゆっくりを歌わせるのに、バッジや血統や性格は関係ありません。ただゆっくりであれば良いのです。 もちろん、衛生面が気になる方はペットショップや食料品店などで購入されたゆっくりでも構いません」 「なにしてるのおねえさん! れいむのいうことがきこえないの? ばかなの? しぬの?」 「ではまずこのゆっくりに五十音表を手渡し、読み上げさせた声を録音します」 「ゆ? なにこれ? れいむはあまあまさんをもってきてっていったんだよ? きいてたの? やくにたたないどれいだね!」 「こちらの言うことを素直に聞かない時は、死なない程度に痛めつけます。今回は三十路前にして恋人の一人もおらず体力だけは有り余ってるアシスタントくんにやっていただきましょう」 「この五十音表を読め」 「なにいってるの? どれいのぶんざいでれいむにめいれいしなぶぎゅるっ?!」 「読め」 「どぼぢでごんなごどずるぶぎゃっ!?」 「読め」 「おわびとしてあまあまさんぼげらっ!?」 「読め」 「どれいのぐぜにどぼぐぎゅるっ?!」 「読め」 「ぼうやだ! でいぶおうぢがえぷぎょお!?」 「読め」 「ぼうやだ! いだいのやだごっ!?」 「読め」 「ぼうでいぶにいだいごどじなぐっぎょぎょぎょぎょ?!」 「読め」 「よびまず! よびばずがらやべっ?!」 「読め」 「よぶ! よぶがらっ! いだいのやぶひゅう!!」 「読め」 「ぐす…あ、あぁ、いぃ、うぅ…」 「さすがはアシスタントくん。問答無用の拳のラッシュでゆっくりに五十音表を読ませることに成功しました。 録音が終わるまでは暇ですので、のんびりと揚げ饅頭でも齧っていましょう」 「……たぁ、ちぃ、つぅ、てぇ……れいむおなかすいたよ! どれいはぐずぐずしないであまあまさんもってきごぼぉっ?!」 「録音の途中で雑音が混じった場合も気にせず録音を続けましょう。あとでどうにでもなります。 ここで優先すべきは『ゆっくりの声の録音』ですので、声さえきちんと出せれば問題ありません。 言うことを聞かなければ、死なない程度に痛めつけましょう」 「わぁ、をぉ、んん……ぜんぶよめたよ! だからごほうびにあまあまさんをぶごべっ?!」 「五十音が終わったら次は濁音、半濁音の録音です」 「ぼうやだおうぢがえるぅぅぅぅ!!」 「録音が終わるまでは暇ですし、ここはしばらくアシスタントくんに任せましょうかね」 「だれががわいいでいぶをだずげでよぉぉぉぉぉ!!」 「おや、ようやく録音が終わったようですね」 「ゆっぐ……ゆっぐぢ……ぢだい……」 「この間15歳下の従兄弟とマジ喧嘩をし、父親にこっぴどく叱られた鬱憤を大人げなくもゆっくりの調教で晴らしたアシスタントくんの猛攻により、用意したゆっくりがボロ雑巾同然のゴミになってしまいましたが、このゆっくりはまだ使いますのでとって置いてください。 ただ、しばらく出番がありませんので、精神が死なない程度にボコっても構いません。と、言うわけでアシスタントくんやっちゃって」 「かしこまりました」 「ゆっぐぢ! ゆっぐぢぢでいっでよぉぉぉぉぉぉ!!」 「ではここからは私のターン。 まず、先ほど録音したゆっくりの音声データをPCに取り込み、波形編集ソフトに読み込ませます。ここでノイズや要らない雑音、打撲音などを切り取って除去してしまいましょう」 「ゆっぐぢ! ゆっぐぢ! ゆっぐぢじでいっでぼらっ!?」 「ある程度ノイズの除去や波形の編集が出来たら、次はこの修正した音声データを音声切り出しソフトに読み込ませます。そして一音一音丁寧に、子音や母音が途切れないように音を切り出していきます。 地道な作業ですが、頑張りましょう」 「おうぢがえるぅぅぅぅ! がえらぜえぇぇぇ! ぼうにんげんざんをいじべないがぼぎゅう?!」 「全ての音が切り出せたら、それら全てをひとつのファイルに書き出します。ファイル名はなんでも構いません。ここではまぁ、便宜上『ゆっくり』とでもしておきましょうか」 「おねーざんだずげでよぉぉぉぉぉ! がわいいでいぶがごまっでるのにぃぃぃぃぃぐっ?!」 「そしてその書き出したファイルを、某フリー音声切り貼りソフトに食わせます。 これで終わり? またまたご冗談を。ここからが一番のキモですよ」 「おにーざんぼうやべで! でいぶなんでぼずる! ずるがらぼういだいのやだぁぁぁぁぁぁ!!」 「某フリー音声切り貼りソフトを開き、先ほどの『ゆっくり』というファイルを選択してからエディタを起動。まずはここで周波数表を作らないとお話になりません。 お使いのPCのスペックにより異なりますが、全ての周波数表を作るまでにだいたい30分から1時間ほどかかります。 その間に、ゆっくり本体の加工を済ませてしまいましょう。アシスタントくん、お願い」 「かしこまりました」 「ぼうやべでぇぇぇぇぇ!!」 「ではまず、髪の毛と邪魔なお飾りを取っ払います」 「やべで! でいぶのぎれいなおりぼんざんがぁぁぁぁぁ!! でいぶのぎゅーでぃぐるべあーざん! もどっでぎでぇぇぇぇ!!」 「次に、口と目を潰します。どう潰していただいても構いませんが、今回はオーソドックスに焼いた鉄の棒で潰していきましょう。 他にもボンドを使ったり、小麦粉で塗り固めていただいても構いません」 「あつあつさんはゆっくりできないよ! ゆっくりどげべべべべべっ!?」 「目はもう泣いたりできないように焼き潰し、口は特に念入りに焼いていきます。もう二度と食事をしたり、声を出したりしないように。こうすることで後々の雑音を防ぐ効果と、加工がやりやすくなる効果があります」 「……! ……!?」 「さすがはこの間父親とガチ喧嘩をし、三十路前にして衆目に晒されながら父親の本気のスパンキングを受けた アシスタントくん。仕事に余念がありませんね。 ではこの焼いた口の中に、ワイヤレスのスピーカーを突っ込み固定します。先ほど念入りに焼いたので、消化される心配もなく安心ですね」 「……!! ……!?」 「焼いた口の中にワイヤレススピーカーを固定して設置したら、その口を閉じ、その上から塗り固めるように水溶き小麦粉をハケで塗っていきます。 これは口だけでなく、ゆっくりの体全体に塗ってください」 「……! ……!!」 「さて、こうして出来上がった美味しそうなお饅頭に、『ゆっくりなりきりラバーマスク ~れいむ~』を貼り付けます。 そして周りの皮との境目が分からなくなるよう、ハケで念入りに水溶き小麦粉を塗っていきます」 「……!! ……!!」 「貼り付けたラバーマスクと皮の境目が分からなくなったら、次に『ゆっくりなりきりウィッグ ~れいむ~』をだいたい頭頂部に、違和感のないよう固定します。これは接着剤などできっちりと貼り付けましょう」 「……! ……!」 「はい、これで先ほどとは比べものにならないくらい綺麗な『れいむ』が出来上がりました。 ……おや、ちょうど周波数表の製作も終わったようです。では詰めの作業に移りましょうか。 アシスタントくん、このゆっくりの微調整よろしく」 「かしこまりました」 「……!! ……!!」 「では、先ほどと同じように某フリー音声切り貼りソフトのエディタを開きます。そして、なにもないところをダブルクリック。 こうすると、ソフトがテキトーに音の調整をしてくれます。 時間の都合上説明は省きますが、詳しいことは番組テキストに載っていますのでそちらでのご確認をよろしくお願い致します。 ……さて、これで準備が整いました。実際にソフトのピアノロール上に音符を置き、歌わせてみましょう。 まずはシンプルに、『ドレミファソラシド』から。 ピアノロール上に音符を置き、再生。すると……?」 『ど~れ~み~ふぁ~そ~ら~し~ど~♫』 「無事、あのゆっくりの中のワイヤレススピーカーから音が出ましたね。 どうです? あの音痴なゆっくりの声から、このようにちゃんとした音階を持った歌声を作り出すことに成功致しました。どうですか? アシスタントくん」 「素晴らしいですね。同じゆっくりとは思えません」 「そうでしょう。けれど、まだちゃんとした『歌』とは言えませんね?」 「そうですね。音階をなぞるだけでは『歌』とは言えません」 「ですので次回からはこのゆっくりを使い、実際に歌を歌わせながら調教の仕方を解説していきたいと思います。 アシスタントくん、今日はありがとうございました」 「いえいえ、こちらこそありがとうございました」 「それでは皆様、今日はこの辺で失礼致します。 司会は私、DTMお姉さんと」 「そのアシスタント、ボーカルお兄さんがお送り致しました」 「「それでは皆様、また来週、お会い致しましょう」」 続く? そんな訳で初投稿作品でした。 綺麗に歌うゆっくりって、こんな手順でつくってるんだと、思う。
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199X年、幻想郷は核の炎に包まれた!しかし人類と妖怪とゆっくりは死滅していなかった! 「ヒャッハー!おにいさん、ゆっくりしていってね!!!」 突然、目の前にゆっくりれいむの親子が現れた。 母親と思わしき大きなものが一体、バスケットボール大のものが一体、それにハンドボールサイズのちびゆっくりが一体の計三体だ。 「ここはれいむたちのおうちだよ!ゆっくりとおりたかったらたべものをおいていってね!」 「ゆっくりちょうだいね!」「おいていっちぇね!」 時代は変わっても、ゆっくりたちの図々しさは変わらない。 どうやら、ここから先は自分たちのテリトリーであるから通りたければ食べ物を寄越せということらしい。 「生憎だが私は今、食べ物を持ちあわせていない。」 「だったらここはとおせないよ!たべものもってないお兄さんはゆっくりあっちにいってね!!!」 「それは困る。……そうだな」 「ゆ?なにするのお兄さん?ゆっくりはなしてね!!」 「もっとゆっくりできる場所に案内してやろう。お前達、私の家に来なさい。食べ物も沢山ある。」 男は母ゆっくりをしっかりと捕まえながらそう言った。 「ゆっ!ゆっくりできるの?」「お兄さんの家でゆっくりしたいよ!」「ゆっくりさせちぇね!」 『ゆっくり』出来ると聴けば、たとえ、見ず知らずの人間の言葉であっても容易く跳びつく。 時代が変わってもゆっくりたちの頭の中は相変わらず何処までもスイートな餡子ブレインであった。 こんな調子でよくこの世紀末の世を生き延びてこられたものだと、内心苦笑した。 「お兄さん!どうしてれいむをうごけなくさせたの!ゆっくりさせてね!」 ベルトで手術台に固定された饅頭が騒ぎ立てる。 「少し俺の手伝いをしてもらうだけだ。終わったらすぐにゆっくりさせてやろう。」 「はやくお母さんをはなしてね!」「はなしちぇね!ゆっくしさせちぇね!!」 本当に耳障りな饅頭どもだ。すぐにでも叩き潰してやりたい衝動に駆られるが、グッと抑える。 それでは面白くない……いや、勿体無い。折角、手に入れた木人形(デク)なのだから。 「フ……心配するな、新しい秘孔の究明だ!成功したらおまえは今の10倍ゆっくりできる!!」 「ゆっ、ゆ゛ぐっ……」 目的の秘孔があると思われる位置を強く突くと、母ゆっくりは大人しくなった。 「んん~~~……」 俺は母ゆっくりが悶える様子を見守る。 「ゆ゛っ、ゆ゛ゆ゛っ、ゆ゛ぎゅ゛ぎゅ゛っ……」 母ゆっくりが小刻みに震え始めた。 「おかあさん!あとでいっしょにゆっくりしようね!!」「ゆっくりちようねっ!」 子ゆっくりたちも母が悶える姿を見守っている。フフ……お前達もすぐに実験台にしてやろう。 「ゆ゛っ!?ゆ゛ぐっぎゅ゛っ……ゆ゛ゆ゛ゆ゛っぐ……」 母ゆっくりの顔面が蠢き、変形し始める。今までのデータを元にするならば、これはあまり良い兆候ではない。 「お゛、お゛がぁ゛ざぁ゛ーん゛っ……」「どぉ゛ぢでごん゛な゛ごどずる゛の゛ぉ゛ーーーーっ……」 さすがに見て取れるほどの異常事態に気付いたのか、子ゆっくりたちはうろたえ泣き喚き始める。 「さて……どうしたものか……」 「み゛でな゛い゛でお゛がぁ゛ざん゛を゛だずげでぇ゛ーっ……!」「ゆ゛っぐり゛ざぜでぐれ゛な゛い゛お゛に゛い゛ざん゛は゛は゛や゛く゛じね゛ぇ゛!」 全く、自分勝手な饅頭どもだ。本当に、生きている価値の欠片も無い。だからこそ、何の躊躇いも無く木人形にできるというものだが。 「そうか、助けてほしいか。ならば治してやろう。俺は天才だ。俺に不可能はない!!」 「ゆ゛ぎゅ゛ぐべべべばばばばばばぁ゛ぁ゛ぁ゛っ……」 ぐねぐねと変形を続ける饅頭に手をつく。 「お前を治す秘孔は……これだ!」 ドスッ! 「ゆ゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ……ゆ゛っぐり゛ゃ゛っ!」 ドボチャアッ! 「ん!?まちがったかな……」 後に残されたものは、餡子と破けた皮だけだった。 さっきまで悶え苦しみながらも、確かに生きていた母ゆっくりはもう、どこにも居なかった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ーっ……!」「お゛がぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ざぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!」 そして遺された子ゆっくりたちはさっきまでよりも、なお一層強く泣き叫ぶ。 「お前達にもすぐに秘孔の究明の手伝いをしてもらうぞ。」 母の命が尽きたところで、子ゆっくりたちの命が尽きるわけではない。 「フフ……おれの求める北斗虐待拳はまだ遠い!!」 男の実験は、まだ続く。 このSSに感想をつける
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ゆっくりダすっていってね!! 説明 やたはるが生み出した名言 とりあえずこれ的な感覚で使われる /\/\/\/\/\/\/\ <ゆっくりダすっていってね!!> \/\/\/\/\/\/\/ なんかあればどうぞ 名前 コメント
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「ゆ? ゆっくりうごいてるよ! もうすぐうまれるね!」 「ゆゆ! ほんとだわ! いまやわらかいばしょをよういするわ!」 ありすは急いで脇の方に置いてあった枯草を、れいむの前に敷き詰める。 ちょうどそこは、れいむの頭から生えている赤ちゃんたちの落ちる場所である。 「ゆっくりうまれてね!」 「「「ゆっゆ!」」」 産まれる直前ともなると、親の言葉に反応してプルプルと震える事ができる。 れいむはその振動を感じ取って幸せに包まれた。 もうすぐ愛する我が子と会える事に。 「ゆゆ! うまれるわ! ゆっくりがんばってね!」 ありすが掛け声をかける。れいむは子供たちが無事に生まれる事を願っていた。 ポロリと。頭の茎から一匹のありすが落ちた。そしてそれを皮きりに残り七匹も枯草の上に落ちてくる。 たっぷりと敷き詰めた枯草の上は柔らかいのだろう。落ちた後も枯草の上でモゾモゾとしていた。 親である二匹は心配そうに見つめていた。 やがて、三匹が目を開けた。そして二匹の方を向いて、生まれたてとは思えないほど大きな声で 「「「「ゆっきゅりちていっちぇね!!!」」」 そう言った。れいむはその光景を見て思わず涙ぐむ。 「ゆぐ、ゆぐっ!・・・ゆっくりしていってね!!!」 ありすもとても幸せそうな顔で挨拶を交わす。 「ゆーゆ♪」 「ゆっきゅりごひゃんたべちゃわ!」 「ゆっくりー!」 ありすが三匹とれいむが五匹。植物型でも少々多い。 が、両親は特に気にしなかった。今の季節は春である。食料も出産前から十分に溜めている おうちの方も、ゆっくりにしてはかなり広い方なので、狭いという事もない。 「おちびちゃんたち! ゆっくりごはんをたべてね!」 れいむがそう言うのと同時に、頭の上から茎が落ちてきた。 子供に送られていた栄養がたっぷりと詰まっていて、味もほどほどに抑えられている茎は 最初に子供が食べるものとしては最高の餌だ。 ありすとれいむはそれらを口の中に入れて、むーしゃむーしゃと噛み砕いた。 「ゆゆ! ゆっきゅちごひゃんをとらないでね!」 一匹の赤れいむが怒り出す。れいむは謝りながら 「ごめんねあかちゃん! でもこれでやわらかくなったからゆっくりたべれるよ。」 「ゆっくりたべてね!」 生まれたての赤ちゃん達はむしゃむしゃと柔らかくなった茎に被りつく。 そして生まれて初めての食事を楽しむ。 「「「「「「「むーちゃ!むーちゃ! ちあわちぇー!」」」」」」」 「ゆっきゅちちちぇいってね!!!」 「ゆ?」 両親は何か違和感を感じた。が、この時はそれは何なのかはわからなかった。 食事を終えた赤ちゃんたちは、さっそく家の中で遊んでいた。 「ゆっっきゅちおうたをききちゃいよ!」 「ありちゅはとかいちぇきなおうちゃをききちゃい!」 「れーみゅはすりすりしちゃいよ!」 無邪気に親に甘える赤ちゃん達。その中で変な言葉が聞こえてきた。 「ゆっゆっー! ゆっきゅりちちぇいっちぇね!」 一番小さい赤れいむである。 「ゆゆ? れーみゅたちはゆっきゅちちちぇるよ?」 「どうしたのあかちゃん? ゆっくりしてるわよみんな?」 赤れいむに話しかける家族。しかし帰ってくる答えは 「ゆっゆっゆー!」や 「ゆっくりー♪」 「ゆ?」 といった言葉しか返さない。というか基本的に「ゆっくりしていってね!!!(発音修正済み)」 か、「ゆー」とかしか言わないのだ。 「ゆ? どうちちゃったのれーみゅ?」 心配そうに見つめる兄弟 「ゆゆ! どうなってるの? まさかびょうきなの!」 れいむはソワソワと落ち着きなくおうちの中をうろついている。 ありすは家族を落ち着かせようとした。 「おちついてねみんな! いまぱちゅりーをよんでくるわ!」 そういって大急ぎで近くのぱちゅりーを呼びに行った。 「むきゅん! これはせんぞがえりね!!!」 「ゆー? なにそれぱちゅりー?」 ぱちゅりーの言った言葉の意味がわからないれいむ達。ぱちゅりーは話を続けた。 「むかしむかし、ゆっくりがだれにもじゃまされずにゆっくりしていたじだいとがあったのよ! むかしはみんな『ゆっくりしていってね!!!』しかいわなかったそうだわ!」 「それで! だいじょうぶなのあかちゃんは!」 ぱちゅりーはあくまで冷静にみんなに話す。 「おちついてねありす。これはとてもうんのいいことなのよ! むかしのゆっくりはぜったいにゆっくりできるっていいつたえがあるの! このこもとてもゆっくりできるはずよ!」 「ゆゆーん! さすがれいむたちのこだね! とってもゆっくりできるなんてすごいね!」 「とってもとかいはなこね! ありすはうれしいわ!」 「れーみゅはとちぇもゆっきゅりできるんだね!」 家族はとてもゆっくりできるという事を大いに喜んだ。 そして家族の生活は始まった。 最初の頃は、言葉が伝わらずに大変苦労したが、それでも長い間暮していると、言葉が伝わるようになっていった。 元々、ゆっくり達の話す『ゆっくり』にはかなり広い範囲の意味が込められている。 それこそ『おいしい』という意味から敵がいるかいないかまで、状況に応じて意味が違ってくる。 太古のゆっくりはその微妙なニュアンスの違いを感じ取っていたのかもしれない。あるいは意志の疎通など必要なかったのか。 とにかく、進化したとはいえ現在のゆっくり達の遺伝子にもそれは受け継がれている。 要は馴れれば分かるようになってくるのだ。 「ゆっくりしていってね!」 「そうねれいむ! きょうはおそとでとかいてきなひなたぼっこをするわ!」 「ゆっくりおひさまにあたろうね!」 「おかーさんもゆっくりいくよ!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆー!」 この一月の間に完璧なコミュニケーションが取れるようになった。 家族は近くの野原で思い思いに遊んだ。 「ゆっくりころがるよー!」 「ゆゆー! まってねばったさん!」 「ゆゆーん! とかいはのたんぽぽよ! れいむにあげるわ!」 「ゆっくりー! ゆっくりしていってね!!!」 「おねーちゃん! れいむもほしいよ!」 両親はその光景を眺めていた。 「みんなとってもゆっくりできてるね!」 「そうよね。ありすたちはとってもしあわせものね。」 互いに頬を寄せ合う二匹。それは親愛の証でもあった。 その時だった。二匹の後頭部ががっちりと何かに掴まれたのは。 「ゆゆ! だれなの! ゆっくりはなしてね!」 「そうよ! ありすたちはとってもよっくりしてるのよ!」 「ぷくううううううううう」と膨らんで怒り出す二匹。しかし掴んだ相手はそんな事はまるで気にしなかった。 「う~♪ あっまあまだっどぉー♪」 間抜けな声が聞こえた。そしてそれは近くで聞いてはいけない声だった。 「「でびりゃだあああああああああ!!!!!」」 「やめてね! おかーさんたちをはなしてね!!!」 子供たちは両親を掴んだ敵に対して体当たりを繰り出す。しかしそんなものは効果がない。 「うー? じゃまなんだどぉー! ちっちゃいあまあまはおちびちゃんたちのぶんなんだからー! だまってるんだどぉ♪」 そういって足でガッ!っと踏みつける。 「やべちぇえええええええええ!!!!」 「いたいですうううううううう!!!! 「ありすもういやああああああ!!! だれかたすけてえええええええええ!!!!」 次々に踏みつぶされる兄弟。あのれいむも家族を助けようとするが、 「まってねれいむ!」 長女のありすに止められた。 「ゆ! ゆっくりしていってね!」 「わたしたちじゃかてないわ! どすをよんできて!」 れいむ達の家の近くにはドスまりさが住んでいる。群れは持っていないが、ドスの周りには大勢のゆっくりが住んでおり れいむ達もその一つだ。 ドスならばみんなを助けられるとありすは考えた。 「ゆっくりしててね!!!」 れいむはそれを理解して急いでドスの家へ向かっていった。 れみりゃは家族を踏むのに夢中で気づかなかった。 「う~? ぷにぷにしておもしろいどぉ~♪」 「いじゃいよ! やめてよ! ゆっくりできないよ!」 れいむは走った。途中で何度も転びそうになりながらも必死で走った。家族の為に。 その思いが通じたのか、何の障害もなくドスの家の前についた。 「ゆっくりしていってね!!!」 そういってドスの家へ飛び込むれいむ。 「ゆゆ? ゆっくりしていってね!!!」 中にはドスと何匹かのゆっくりがいた。その中にはぱちゅりーのつがいのまりさもいた。 「どうしたの? ゆっくりはなしてね!」 ドスの声に反応して、さっそく助けを求めようとするれいむ。 しかし 「ゆゆ? ちゃんとはなしてくれないとわからないよ! ドスだっておこるよ!」 「ゆ・・・ゆっくりしていってね!!!」 「さっきからなにいってるかわからいよ! れいむはちゃんとしゃべってね!!!」 「ばかなの? しぬの?」 かれこれ10分はこんな調子である。 れいむの言葉は馴れた家族には伝わったが、初めて会話する他のゆっくりには通じなかったのだ。 「ゆ・・・ゆっゆっくりしていってね!!!」 ついには泣きだしながら喋るれいむ。 「だからわからないっていってるでしょ? ばかなの?」 だんだんとドスは苛立ってきた。そしてもう家から追い出そうかと考えたちょうどその時 「どすー!たいへんなんだよー!れいむとありすたちがれみりゃにおそわれてるんだよー!」 「れみりゃのこどもたちもいっぱいきてるみょん!」 運よくれみりゃ達を目撃したちぇんとようむがドスに伝えに来たのだ。 「ゆ! わかったよ! すぐいくね!」 「ゆっ!ゆっくりしていってね!!!」 ドスがやっと動き出した事に喜ぶれいむ。 そして一目散に家族の元へ向かった。 助けを連れて戻ってきたれいむ。しかしそこに居たのはれみりゃ達とただの皮だった。 「うー! おいしかったどぉー! れみ☆りあ☆うー☆」 「とってもえれがんとだどぉ~♪ れみりゃのおちびちゃんはとってもかりしゅまなんだどぉー!」 「さくやー! のどがかわいた~♪ れみりゃはおれんじじゅーすがのみたいどぉー!」 「うっうー! のう☆さつだんすでふみふみだどぉ~♪」 そこには餡子を失って皮だけになった家族で弄ぶれみりゃ達がいた。 既に光のない眼で空を見ている両親と兄弟。先ほどまで元気に動いていた家族。 それが今ではただの動かない皮。 「ゆ・・・・ゆっくりじでいっでねぇえええええええええ!!!!!!!」 れいむは半ば半狂乱になりながらゴロゴロと転がりまわった。 それを周りのゆっくりが止めてるうちに、ドスはれみりゃ達に近づいた。 「ゆっくりできないれみりゃはゆっくりしんでね!!!」 それだけ言い放つと、口からドススパークを放ち、れみりゃ達をあっという間にやっつけた。 このれみりゃ達はみんなのごはんとして分けることになった。 ドスの家の前。近くのゆっくりが全員集まり、れいむとありす達を土の中に埋葬していた。 そこには当然れいむが居るはずである。しかしれいむはそこから少し離れた場所にいた。 近づけて貰えないのだ。 ゆっくり達は最後の別れを済ませた後に、口ぐちにれいむを責め立てた。 「れいむがちゃんといわないからありすたちはしんだんだみょん!」 「こどもなんだからしゃべれるでしょ! ほんとにできそこないのゆっくりだね!」 「ありすたちがしんだのはれいむのせいだね! はんせいしなくていいからゆっくりしんでね!!!」 「ことびゃもまちょもねはなちぇないなんて、ゆっきゅちできにゃいね!!!」 「ほんとはきょうだいをゆっくりさせたくなかったんでしょ!」 遂にはドスまでも 「れいむのせいだからね! ドスがもっとはやくついたらみんなぶじだったんだよ! わかってるの? ばかなの? しぬの? ゆっくりしないでどっかいってね!!!」 「ゆゆ・・・ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくじでぎるわげないでしょおおおおおおおおおおおお!!!! どっどどでていってねえええええええ!!!!!」 こうしてれいむはこの付近から立ち退くことになった。れいむにとって嬉しかったことは ぱちゅりーだけは最後まで味方でいてくれた事だ。 「れいむ、たべられるものやかりのしかたはおぼえてるわね?」 出発当日、ぱちゅりーは朝早くからやってきて真剣な目で問いかけてきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 ぱちゅりーには言葉の意味がわからなかったが、おそらく肯定したのだと思って話を続けた。 「そう、おうちのつくりかたもだいじょうぶね? これはあさごはんよ!」 そういって口から差し出したのは、はちみつだった。 野生のゆっくりにとっては滅多に食べれない貴重なものである。 「ゆっくりしていってね!!!」 「れいむもゆっくりしてね!!! がんばってねれいむ!!!」 帰って行ったぱちゅりーの後ろ姿を寂しげに見つめながら、れいむは新たな家を求めて旅立った。 【あとがき】 昔書いて途中でほったらかしたヤツ うん。何に影響を受けてたかよくわかるな俺 あと、久々に発掘した時に書かれてたメモが 【メモ】 ジャギ様登場 どういうことなの…… byバスケの人 このSSに感想をつける
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これは聖人10人の活躍記録簿である なお、各ページの編集は自由である ゆっくり俺自身委員会とは? なりたち メンバー ゆっくり用語解説 走者の格言 オズボーンの迷言 雑談板 チャット 創設者日記 ─────────────────────────────────── コメントフォーム追加 -- 炉利娘 (2012-02-28 20 42 59) チャットのぱすわーどは『yukkuri』です -- 炉利娘 (2012-02-28 22 58 03) 名前 コメント