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※舞台は何故かゆっくりが当然のように存在している外界です。 数年前に突如現れ、急速に社会に浸透していった(ような気のする)ゆっくりと呼ばれる謎の生物。 人間の生首が膨張したような容姿のそいつらは饅頭のクセに生きていたり、どこから来たのは全く不明だったりとあまりに謎が多すぎるゆっくり達。 が、目新しいものや珍しいものを好む人々はその「ゆっくりしていってね!」とか「ゆーっ!」などと珍妙な鳴き声をあげる未知の存在をあっさりと受け入れた。 そして俺はそんな不思議に満ちた生命体の研究や飼育用の商品の開発に携わっている“ゆっくりカンパニー”のしがない一社員だ。 現在、俺はゆっくりの条件反射に関する実験を行っている。 実験内容は恐ろしく古典的なものでパブロフの犬そのまんま。 餌を与える前に音を聞かせて、実験体に内蔵された遠隔操作できるライターを点火するときにも音を聞かせる。 この実験で使用するゆっくりは生まれたてのゆっくりれいむの赤ちゃんが4匹。 赤ゆっくりれいむAには餌を与えるときにも、点火する時にも何の前触れもなしにいきなりそれらの処置を施す。 赤ゆっくりれいむBには餌を与えるときには何の音も聞かせず、点火するときにだけ録音した親の「ゆっくりしていってね!」という鳴き声を聞かせる。 赤ゆっくりれいむCには餌を与えるときに「ゆっくりしていってね!」という録音した親の鳴き声を聞かせ、点火するときには何の前触れもなし。 赤ゆっくりれいむDには餌を与えるときにも、点火するときにも事前に親の鳴き声を聞かせる。 つまり、「ゆっくりしていってね!」という音声に対して条件付けを行うのがこの実験の目的だ。 【実験開始】 赤れいむA 「ゆ~ゆゆ~、ゆぎゃっ!?」 仲間こそ居ないが遊具は十分に用意されている実験用のマジックミラーケージの中で機嫌良く遊んでいた赤れいむは俺が思いつきで点火した瞬間に短く悲鳴を上げた。 「ゆっぎゅりいいいいいい!ゆっぎゅりいいいいい!!」 突然、内側を火であぶられた赤れいむAの表情は苦痛と恐怖に歪んでいる。 「ゆううううう!ゆうううううう!」 大きな声で泣きじゃくり、跳ね回って助けを求めるが誰も助けになど来るはずがない。 「ゆううううう!ゆううう・・・」 痛みが引いたのか、それとも諦めたのかは定かではないし、この実験の趣旨とは関係がないので気にするつもりもないが、やがて泣くのを止めて再び遊び始めた。 しかし、親ゆっくりサイズのやわらかいボールに頬ずりしたり、滑り台から滑り降りたり、トランポリンに乗って跳ねたりしている様子に点火される前のような活発さはない。 「ゆー・・・ゆー・・・」 そんな見ているほうが虚しくなるような現実逃避じみた行動でも、30分も続けていれば遊びの楽しさが恐怖や孤独を慰めてくれるらしい。 「ゆ~、ゆ~ゆゆゆ~♪」 気がつけば内部を焼かれる前の元気さを取り戻していた。 それから1時間ほど1匹で遊んでいる赤れいむAを観察し、餌を与えてやる。 「ゆ!ゆっくり~!」 すると、お腹の空いていた赤れいむAは早速餌に飛びついた。 「む~ちゃむ~ちゃ、ちあわちぇ~!」 目に涙をためながら、本当に嬉しそうに餌を食べている。このタイミングで点火しようかと考えたが、変な条件付けが成立して食事をしなくなると都合が悪いので、それは次の食事に回すことにした。 10分ほどで餌を食べきった赤れいむAはしばらくその場でゆっくりしていたが、やがて眠くなったのかウトウトと舟をこぎ始めた。 そして、気がつけば「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」と可愛らしい寝息を立てている。 が、食後の安眠は突然の痛みによって終わりを告げることになった。 「ゆうううううううう!?」 幸福を打ち砕く2度目の点火。唐突かつ理不尽な痛みに赤れいむAは思わず飛び跳ね、床を転げ回った。 「ゆぎゅううううううううう!ゆぎゅううううううううう!」 それから、さっきと同じようにじっと観察する。 「ゆぎゅううううううう!ゆうううううう!!ゆぅううう・・・」 先ほどより大分早く痛みから立ち直った赤れいむAは再び眠ろうとするが、なかなか寝付けない様子ですぐに目を覚ましてはぶらぶらとそこらじゅうを歩き回っていた。 恐らく、眠っているときにまた点火されることを恐れているのだろう。 幼い身で頼るものもいないたった1匹の世界に放り込まれた孤独なゆっくり。その様子を見かねた俺はケージの中に甘いチョコレートを放り込んだ。 「ゆぅ?・・・む~ちゃむ~ちゃ、ちあわちぇ~!」 赤れいむAは本当に幸せそうに口元が汚れるの気にせずチョコレートを頬張る。 その表情を眺めながら、俺は3度目の点火を試みた。 赤れいむB 赤れいむBはすやすやと寝息を立てていた。しかし、そのことは実験に何の影響も及ぼさない。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりしちぇっちぇね!」 何故なら、ゆっくりにはこの言葉を聞かされると反射的に返事をしてしまうからだ。 その行動は本能の領域に突入しており、食事中でも、睡眠中でも、交尾中でも反応してしまう。 「・・・?・・・ゆぅ?」 突然響き渡った声の主を探す赤れいむB。その様子を確認したところですぐさま点火する。 「ゆぎょおおおおおおおおおおお!?」 さっきの赤れいむA同様に痛みで悶絶する赤れいむB。目からは涙がぼろぼろと零れ落ちていた。 「ゆうううううう!ゆうううううううう!!」 これまたさっきの赤れいむAと同じように転げまわりながら助けを求めるが、当然のように誰も助けてはくれない。 その光景を俺は無感動に眺めていた。 不思議とさっきほどの罪悪感も同情の念も湧き上がってこない。 「ゆっぎゅちいいいい・・・ゆうう・・・」 これまたさっきの赤れいむAと同じように落ち着き始めると、せわしなくそこらじゅうを歩き始めた。 「ゆー、ゆー・・・」 しかし、この実験は条件付けをするためのものだ。落ち着いてきた頃合いを見計らって、再びあの音声を再生する。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっくりしていってね!」 音声に対して反射的に返事したれいむが再び声の主を探そうときょろきょろ首を振り始める。 「ゆっぎゅぢいいいいいいいいい!ゆぎいいいいいいいい!」 それからきっちり5秒後、躊躇うことなく2度目の点火を行った。 「ゆっぎゅぢいいいいい!ゆぎぃいいいいいいい・・・・・・」 俺は淡々と観察を続ける。やはり、赤れいむA同様に2度目のほうが立ち直りが早かった。 たった2例に過ぎない。しかし、一度目は誰かの助けを期待していて、二度目はその期待がない立ち直りが早かったのだと思う。 次のCとDでは点火時間を調整して、一方がより大きな痛みでも同様の結果を得られるのか確認すべきだろう。 「ゆっぐ・・・ゆっぎゅりいいいいいい・・・」 そんなことを考えている間に赤れいむBは痛みから立ち直った。もっとも、まだ呼吸は荒いが。 呼吸が整い、落ち着くのを待って今度は何の前触れも無しに餌を与える。 その匂いをかぎつけた赤れいむBはすぐさま餌に飛びついた。 「ゆ!ゆ~!・・・・・・む~ちゃむ~ちゃ、ちあちぇ~!」 赤れいむAもそうだったが、本当に幸せそうに餌を食べている。食べ方が少々意地汚いが、それもまた愛嬌なのではないだろうか? 「ゆ!ゆっくり~!ゆゆゆ~~♪」 そうしてお腹の膨れた赤れいむBは楽しそうに歌い始めた。 俺はその決して上手くない歌にゆっくりと聞き惚れ、それが終わると同時にあの音声を流した。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっくりしていってね!・・・ゆうううう!?」 3度目の正体不明の声。赤れいむBが声の主を探すよりも先に怯えだしたことを確認した俺は、5秒後に3度目の点火をし、次のケージに向かった。 赤れいむC 赤れいむCはケージの中で楽しそうに跳ね回っている。子ゆっくりサイズのボールがお気に入りらしく、その上に飛び乗っては、滑り落ちてを繰り返していた。 「ゆっゆゆ~♪ゆ~ん!ゆーっ!」 ポヨンっとボールに体当たりを仕掛けてはプニッと地面に着地する。実に可愛らしい。 俺は赤れいむCが跳躍した直後を見計らって、いきなり内蔵ライターを点火した。 「ゆっぎゅうううああああああああ!うううう!!ゆぎゃっ!?」 空中で突然の痛みに襲われた赤れいむCはボールにぶつかり、反動で弾き飛ばされて地面に叩きつけられた。 「ゆぎょううううううう・・・!ゆぎゅあああああ・・・!」 今までの赤れいむ2匹と違って床に叩きつけられた分のダメージがあるせいか、少しだけ口から餡子を吐き出してしまった。 しかし、致命傷には程遠いらしく、元気に地面をのたうち回っている。 「ゆううううう・・・ゆうううううううううう・・・」 それでもさっきの赤れいむたちと男歩同じくらいの時間であっさりと立ち直った。 「ゆぅ・・・」 とは言え、さすがに餡子を吐き出した分でぐったりしている。 このままでは次の点火の際に面倒なことになるかもしれないので、もう一つの実験も兼ねて例の音声を鳴らす。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちちぇっちぇね!・・・ゆぅ?」 出所不明の声に困惑している赤れいむCのそばにさっと餌を落とす。 「ゆ・・・!む~ちゃ・・・むーちゃ・・・」 やはり吐血、もとい吐餡の分が効いているのだろうか。他の赤れいむより目に見えて食事のスピードが遅い。 「む~ちゃむ~ちゃ・・・ちあわちぇ~!」 それでも回復力が売りのゆっくりだ。存分に食事を堪能し終えたころには点火によって受けたダメージはすっかり消えてしまっていた。 そして、傷の癒えた赤れいむCは何をするでもなく地面に寝そべってごろごろと転がり始めた。 そこですかさず2度目の点火。非常にゆっくりしていた赤れいむCは突然の熱と痛みで飛び上がる。 「ゆうううううう!」 そして、これで6度目になる変わり映えのしない苦しむ姿を俺の前に晒した。 唯一つだけ違うことがあるとすれば、他の赤れいむたちの時にはすでに消えていたライターの炎が今もなお萌え続けていることくらいだろうか。 「ゆ゛き゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 ざっと今までの3倍の点火時間。先ほどの点火とは比べ物にならないダメージを受けた赤れいむCは白目を剥いて床を転げまわっている。 口からは餡子と泡を吹き体中から妙に粘着質な液体が分泌されている。恐らく脂汗みたいなものだろう。 どうやらダメージが大きすぎたらしく、ぴくぴくと痙攣している。さすがに死なせるとあとあと問題になるので、蘇生のためにこっそりとオレンジジュースを飲ませた。 「ゆぅ・・・?う!?ゆっぎゅぢいいいいいい!」 意識は取り戻したがそれでもやはりまだ痛いらしい。またしても悲鳴を上げながら転がっている。 しかし、そのうち回復することは明らかなので赤れいむCの苦悶なんてお構いなしに再びあの音声を再生した。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちちぇっちぇね!・・・ゆきぃいいいいい・・・!」 声の出所を探す余裕はさすがにないらしい。再び痛がりながら涙を流す。 が、餌を置くとのろのろと起き上がると、餌の元へと向かっていき、むしゃむしゃと食べ始めた。 「む~ちゃ、む~ちゃ・・・む~ちゃむ~ちゃ・・・ちあわちぇ~!」 ようやく食べ終わり、元気を取り戻したところで、もう一度あの音声を再生する。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっくりしていってね!」 その言葉の直後に誰かを探すのではなく、モノ欲しそうに辺りを見回す赤れいむCの姿が確認できた。 適当なお菓子をケージの中に放り込んで、赤れいむDのケージへと向かっていった。 赤れいむD このケージの中の赤れいむDに関してはとにかく『ゆっくりしていってね!』を聞かせなければ始まらない。 よって俺はそのケージの前に来た瞬間に中の赤れいむDの様子を確認することもせずに例の音声を再生させた。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちぇっちぇね!・・・ゆぅ?」 ここまではほかの赤れいむと全く同じ展開だ。しかし、この後の展開はやや違う。 赤れいむDが返事してから5秒後に点火。ただし、通常の2倍の時間点火し続ける。 これ以上やりすぎると赤れいむCのときのように致命傷を与えかねないので、あくまで2倍程度に収めておいた。 「ゆぎゅいいいいいいいいいいいいいい!ゆぐうううううう!」 とはいえ、幼い身には十分すぎるダメージなのだろう。白目を剥いて必死に跳ね回っている。 「ゆぎょおおおおおおお!ゆぎょおおおおおおおおおおお!」 目からは涙がぼろぼろ零れ落ち、我を忘れて叫んでいるため口からは涎が垂れ流しになっている。 その様子を落ち着くまで観察し続ける。 落ち着くまでの時間は最初の2匹より若干長いような気もしたが、誤差の範囲内といった程度。 落ち着きくと、他の赤れいむ同様に弱りながらも逃避行動的な遊戯を始める。 滑り台で遊んだり、ボールとじゃれたりしているうちに徐々に心身ともに充実してきたらしく、やがて元気になった。 そこで二度目になる音声を聞かせる。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちちぇっちぇね!・・・ゆぅ?」 またしても声の出所をきょろきょろと探している赤れいむDの近くにチョコレートを置く。 「ゆゆっ!ゆ~っ!」 これまた他の赤れいむと同じような反応を示し、元気良くチョコレートに飛びついた。 「む~ちゃむ~ちゃ、ちあわちぇ~!」 と、ここですかさず3度目の音声。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちちぇっちぇね!・・・ゆぅ?」 5秒ほど赤れいむDが声の出所を探している様子を観察したところで2度目の点火。 「ゆぎぃいいいいいいいいいいいいい!ゆううううううううううう!」 どうやら白目を剥くのは危険信号だったらしい。他の赤れいむたちと同じ時間の点火ではその兆候は見られなかった。 と言っても、当然痛いものは痛いわけで。赤れいむDは呻きながら床を転げまわっている。 しかし、これまた他のゆっくりと大差ない時間で痛みから立ち直り、また遊び始めた。 立て込んでいるのでさっさと4回目。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちちぇっちぇね!・・・ゆっ!?」 赤れいむDは明らかに警戒していた。怯えきった表情であたりの様子をせわしなく伺っている。 そうして警戒しているうちに俺が置いたお菓子の存在に気付き、元気良く食べ始めた。 で、食べ終えたところで5回目の音声再生。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちちぇっちぇね!・・・ゆぅぅ?」 赤れいむDは喜ぶでもなく怯えるでもなく、その音にどういう意味づけをして良いのか分からず困惑していた。 それは他の赤れいむでは見られなかった反応だ。 俺はとっとと3度目の点火を行って、その場を後にした。 【1週間後】 赤れいむA いつ何時点火されるか分からない赤れいむAは他の赤れいむとは比較にならないほど衰弱していた。 点火回数は他の赤れいむと殆ど一緒だから肉体的にはさして他と変わりないはずなのだが、やはり常に痛みに怯えなければならない生活が堪えたのだろう。 しかし、それ以上に面白い発見があった。不思議なことに赤れいむAは滑り台を使わないどころか使おうともしないのだ。 理由は2度ほど滑り台で遊んでいるときに点火されたことがあるから。自分の中で勝手に条件付けを行っているらしい。 「ゆっきゅちーゆっきゅちー・・・」 弱々しく鳴きながらずるずると地べたを這いずる赤れいむA。 跳ねないのは跳ねているときに点火されて大怪我をしたことがあるからだ。 「ゆっきゅちちちゃいよー・・・」 虚勢を張って「ゆっくり」と鳴いていてもゆっくり出来ていないことは重々承知しているのだろう。 時々そんな悲しげな声が漏れる。 しかし、この赤れいむがゆっくりできる日は永遠に来ないだろう。 寝るときには、いつ痛みに襲われるか分からない恐怖で眠りが浅くなる。 食べるときも、食事中に点火されて窒息しかけた経験から急いで食べ物をかき込み、食べているときに点火された食材には怖くて口がつけられない。 遊ぶときにも、痛みを恐れで元気いっぱい跳ね回ることも滑り台で遊ぶことも、ボールと喧嘩することもできない。 ・・・いつ痛みに襲われるかわからないことを学習してしまった赤れいむには自由と余裕がなかった。 「ゆっぐ・・・ゆぅううううう・・・」 そして、何の前触れもなしに泣き出す。赤れいむAは情緒不安定になってしまったようだ。 赤れいむB 「ゆー!」 赤れいむBは殆ど鳴かなくなった。 少なくとも「ゆっくり」という言葉をあの音声が再生されたとき以外に口にすることはなくなっていた。 点火の際の痛みが「ゆっくりしていってね!」の直後に来ることを学習した結果だろう。 「ゆぅ!ゆぅ!」 しかし、それ以外の点では到って元気であった。 ボールにタックルして跳ね飛ばされたり、勢い良く滑り台から滑り降りてそのまま転がって行ったりと非常に楽しそうに遊んでいる。 表情も満面の笑みといった感じで、本当に楽しそうだ。 しかし、例の音声を再生すると・・・ 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっきゅりちていってね!・・・ゆぎいいいいいいいい!!?」 点火される前から気が狂ったんじゃないかと思ってしまうほど怯え始めてしまった。 きっと、赤れいむBは群れの中に放り込んだら“ゆっくりできないこ”として爪弾きに遭うだろう。 赤れいむC 「ゆっくりしていってね!」 赤れいむCはその鳴き声をきっちりと習得していた。 この子の中では例の音声は美味しい餌やお菓子と結びついているのだから当然だろう。 「ゆっくり~!ゆっくり~!」 が、その元気さのわりには動きは非常に慎重で、あまり跳ねることをしない。 恐らく赤れいむAと同じように、いつやってくるか分からない痛みに警戒しているのだろう。 「ゆっくりしていってね!」 元気良く鳴きながら自分より一回りだけ大きいボールに頬ずりして遊んでいる。 もちろんどんなに元気な声を出していても跳ね回ったりする様子は一切見せない。 「ゆっくり!ゆっくち!」 それでもこんな風に元気でいられるのは「ゆっくりしていってね!」という言葉を心の支えにしているからだろうか? もっともそれはある種の信仰に近いものであり、そんな高度な精神活動をゆっくりがするのかは少々疑わしいところだが。 そんなことを考えながら音声を再生した。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっくりしていってね!・・・ゆう~♪」 赤れいむCはその言葉が聞こえた瞬間、本当に嬉しそうに飛び跳ねた。 赤れいむD 赤れいむDには少し変わった変化が見られた。 「ゆっくりしていってね!」という鳴き声をきちんと習得したという点は赤れいむCと変わらない。 しかし、その言葉を聞かされた時の反応が全く違っていた。 『ゆっくりしていってね!』という音声を聞かされた赤れいむDはその場でじっと固まって動かなくなる。 そして点火された場合、その直前にしていた行為をあまりしないようになる。 逆に餌を与えられた場合にはその直前にしていた行動を積極的に行うようになった。 つまり、音声を自分自身に注意を促すものとして認識したが、餌とも痛みとも結びつかなかったということだ。 そして点火された場合は自分が悪いことをしたから痛い目にあっていると考え、餌を与えられたときには良いことをしたと考えているらしい。 だから、あまり美味しくない餌を吐き捨てたときにあの音声を再生してみた。 『ゆっくりしていってね!』 「ゆっくりしていってね!・・・ゆ!」 その表情にはゆっくりらしからぬに緊張感があった。 3秒ほど様子を伺ってから、お仕置きの意味合いも兼ねて点火する。 「ゆぎゅううううううううううううう!ゆううううううううう!」 しばし苦しそうに転げまわるが散々味わって来た痛みであり、実験開始時よりは大分大きくなっていることもあってすぐに立ち直ると、むしゃむしゃとさっき吐き捨てた餌を食べ始めた。 【追加実験】 実験で使用した4匹を母親のいるケージに放り込んでみました。 「ゆ!れいむのあかちゃん!ゆっっくりしていってね!」 母れいむは1週間経ってなお赤れいむたちのことを気にかけていたらしく、非常に嬉しそうに挨拶をした。 「ゆっくちちちぇっちぇね!」 一度たりともその挨拶を聞いたことのない赤れいむAは舌足らずながらも本能に従って元気良く返事した。 「ゆっくちしていってね!・・・ゆぎいいいいいいいいいいいいいい!」 赤れいむBは母れいむから遠ざかり、ケージの隅で震えていた。 「ゆっくりしていってね!・・・ゆううう~!むしゃ!」 赤れいむCは満面の笑みを浮かべて母れいむに噛み付いた。 「ゆっくりしていってね!・・・ゆ!」 赤れいむDはキリッとした表情で固まっていた。 とりあえず、全員の内蔵ライターを点火しておいた。 【報告】 赤れいむDを見る限り、最も人間に従順なペットとしてゆっくりを調教するためにはとにかく痛めつけることが重要だと言えるでしょう。 ---あとがき--- この実験は点火なしで餌だけを与えて条件付けを試みないとあんまり意味がありません。 あと、特定の行動をしたときにだけ点火する形での悪戯に対する条件付けも行わないと意味がありません。 まあ、ノリだけで考えたアホ実験なので細かいところは気にしないでください。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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『ゆーびぃとの出会い』 ここはゆっくり達の住む森。 ゆっくりれいむがぴょんぴょんと元気に飛び跳ね、ゆっくりとお散歩してます。 すると、目の前にゆっくりゆゆこ・・・見た目はそうなのですが、 ピンク色の小さな手足が生えた少しおかしなゆゆこ?が倒れているではありませんか。 「ゆゆ~・・・」 「ゆ!!どうしたのだいじょうぶ?」 目をグルグル渦巻きにした弱りきった姿にれいむは心配そうに話しかけます。 「ゆゆぅ~・・・。」 「ゆ!!!おなかすいてるんだね!!!わかったよ!!!」 ちょっとおかしな感じではありましたが、こんな違いはゆっくりには良くある事。 ゆっくりゆゆこの仲間なんだと思ったれいむは、きっとおなかが空いて倒れてしまったのでないかと思ったのです。 「ゆっくりまってね!!・・・さあ、おたべなさい!!たべないと・・・。ふえちゃうぞ!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 れいむがいきなり半分に割れたかと思えば、すぐに元の丸型に戻ると二人に増えました。 二人のれいむが向き合い、頷き合うと後から増えた方が目の前に立ち 「さあ、おたべなさい!!!」 と顎を上げ自慢げにアピールします。 そんなれいむからはとても甘くて食欲をそそる、よい香りが漂い始めました。 その臭いに釣られたのか、ゆゆこ?は先程とはうって変わり目を輝かせ口を大きく開けて 「すぅーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 「おなかのなかでゆっくりしていくねーーーーーーーーー・・・・。」 とアピールしていた方のれいむを丸呑みにしてしまいました。 「ゆっくりしていってね・・・。」 片割れを誇らしげに見守っていたれいむですが目には少し輝く物がありました。 しかし、そんな姿のれいむの前で先程までうれしそうにしていた手足のあるゆゆこに変化が有ったのです。 見た目には髪にれいむのリボンと髪飾りがいつの間にやら着いていて 「ゆっくりしていってね!!!」 しかも、その言葉を口にしたかと思えば、なんとそのセリフ自体が実体化したではありませんか。 それをみていたれいむは「すごい、すごい!!!」と実体化したセリフに飛び乗って大喜びです。 この不思議なゆゆこが気になるれいむは「そういえばあなたはだれ?」と尋ねました。 「ゆーびぃ。ゆーびぃ!!!」 「ゆ!きいたことのないおなまえだけどかわいいおなまえだね!!!」 ゆっくり同士だとれいむ、といっただけで人間には解らないイントネーションで名前の区別をするのですが、 ゆゆこ、と返ってくる物だと思っていた名前はまったく別の音でした。 でも、ゆっくりはそんな些細な事を気にしません。 名乗った後にれいむに楽しそうに懐いて来る“ゆーびぃ”は、もうすっかり一緒にゆっくり出来るお友達になったのです。 二人は追いかけっこやかくれんぼをしたり、実体化するゆっくりしていってね!!!のセリフを積み木にして遊んだり、 ゆーびぃが空気を吸って膨らみ空を飛べば、れいむも負けじと膨らみ、そのまま二人でしばらく空のお散歩。 新しい仲間と、とてもゆっくりとした日々を過ごす事になったれいむのある晴れた日の出来事でした。 即興の人 あれは れいむゆーびい!! -- めたないと (2012-08-27 17 01 33) 名前 コメント
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各キャラ紹介文 霊夢・魔理沙 ここは れいむあんどまりさの AAを ほかんする ぺーじ。 したの りんくから とんでね _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくり補完していってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 基本形態はベーシックを読んでね!!! ゆっくりしていってね!!! _▲_ | | ξ( ゚ヮ゚) (゚ヮ゚ ))) +れ.霊夢・魔理沙1 れ.霊夢・魔理沙1 ■泣き顔 ■大口 ■… ■目をつぶる ■震え ■ゆっくりした結果 ■カッコイイまりさとカワイイれいむ ■ゆっくり体操 ■ゆっくりしてる場合か!!! ■ヤザワきづきました ■エラー ■くさってやがる! ■青空の見える丘でゆっくり ■ゆっくりしね!!! ■売却 ■逮捕 ■プーックスクス ■ブラクラ ■いじめ ■ゆっくりうめてね ■ヒゲ? +い.霊夢・魔理沙2 い.霊夢・魔理沙2 ■ゆっくりしていく予感 ■頭がフットー ■キルゴア中佐(地獄の黙示録) ■本物侵食 ■発芽 ■衝突 ■ちゅるや化 ■ゆっくりキュア ふたりはプリキュア ■ゆっくりしたいの? ■核家族 ■ゆっくりお菓子を食べませんか!!! ■ふとましい ■ニコニコ ■卵をチン ■正面+胴体 ■ゆっくりしていってヌェーー ■ドラム缶風呂 +む.霊夢・魔理沙3 む.霊夢・魔理沙3 ■手紙物語 ■気化 ■がんばれいむ ■ふっくらしていってね!!! ■ゆっくりフォーマット ■そこまでだ! ■ゲラゲラゲラ ■エージェント ■変色マスパ ■ドッキリなんだぜ ■東方板◆7の 262参照 ■あの世でも ゆっくりしていってね!!! ■ぷんぷん +と.霊夢・魔理沙4 と.霊夢・魔理沙4 ■きれいなれいむ・まりさ ■ロシアンルーレット ■魔理沙は大変な(ry ■早く扉を開けてね!!! ■二人は合体融合体!!! ■おわり ■ゆっくり轢いてってね!!! ■ゆっくりおちついてね!!! ■乾杯!!! ■愛のうた○ぶち壊し ■びっくりしていってね ■髭 ■魔理沙を爆破 ■めんどくさがった結果がこれだよ!!! ■博麗だんご +ま.霊夢・魔理沙5 ま.霊夢・魔理沙5 ■饅頭でもどうぞ ■日の出 ■面接 ■ゆっくりバイクで走り出す ■焼き大福 ■とことん行儀悪い ■夜景 ■なにこのAA ■夏だぜ!!! ■交通事故 ■飲酒運転 ■茹饅頭 ■輸送 ■帽子をチェンジ ■饅頭革命,霊夢がバーン!!! ■モアイ ■カオス ■バリカン +り.霊夢・魔理沙6 り.霊夢・魔理沙6 ■KOF yukkuri ■やさぐれた二人 ■怒り饅頭 ■お風呂ですっきりー!!!○草津ってやがる!ゆっくりしすぎたんだ ■ふくれた2人 ■家系図 ■さよなら霊夢 ■さよなら魔理沙 ■ツンデレ ■ファミコン風 ■ゆっくりしていってね ■幻想郷には無いけどどっかの海を渡る ■ (● ●) ■結婚した途端にこれだよ!!! ■EIGO ■阿吽の呼吸 +さ.霊夢・魔理沙7 さ.霊夢・魔理沙7 ■ブロック崩し ■世界のゆっくり○英語 ○ロシア語 ○ポルトガル語 ○中国語 ■つながりっていいね!!! ■ゆっくり霊夢、メキシコに消ゆ ■ハマーン霊夢 ■腹黒 ■何待ち? ■静葉の影 +で.霊夢・魔理沙8 で.霊夢・魔理沙8 ■ラジオ進出 ■おお、こわいこわい ■放射能でこわいこわい ■一本釣り ■ケロ帽 ■うわああああ ■輸送中に変形 ■犬小屋 ■おお、おわりこわい ■冷めた饅頭 ■永夜抄4ボスコンビ ■レントゲン ■ロシ(コシ)アンルーレット再び ■しゃれならんて ■5y ■炊飯 ■月でも ■まずおまえらがゆっくりしろ(結婚談義) ■トイレ ■おわり 豪華版 ■シグルイ ■カレー作り +ゆ.霊夢・魔理沙9 ゆ.霊夢・魔理沙9 ■カワイくてゴメンネ ■萎えた苺ましまろ ■犬じゃないだろう ■ダークサイド ■ベアード・・・様・・・? ■桃白白 ■うつむく ■ニューウェーブうどんげミックス ■ふくれいむまりさつねり ■逃亡 ■約束したじゃないですかァーッ ■ゆっくり長生きの秘訣 ■ゆっくりとSG ■噛んじゃった★ ■カビ大福 +っ.霊夢・魔理沙10 っ.霊夢・魔理沙10 ■データクラッシュ ■回る回る ■誤爆に対して ■シベリアン ■秒速5センチメートル ■ゆーたいりだつ ■北斗の拳ごっこ ■きめぇ化 ■GUN道 ■成長 ■ゆっくりなのに高速移動 ■目が点 ■妄想 ■コロッケ ■脅し +く.霊夢・魔理沙11 く.霊夢・魔理沙11 ■地霊殿仕様饅頭達 ■二人の星座と一つの影 ■ゆっくりした結果が ■『どろろ』 かと思ったら… ■キスしてあーげない ■新境地開拓へ ■出て行ってね ■ヒゲダンス ■殿下 ■ヘビ ■プンスカ ■上をむいてキス ■対決 +り.霊夢・魔理沙12 り.霊夢・魔理沙12 ■今日は母の日 ■変態あらわる 扇風機 ■ピーナッツ ■お断りします ■どっぷくれ饅頭 ■つぶれ饅頭 ■将棋 ■なんだってー!!! ■ユックリカメラ ■レモンの入浴剤 ■一頭身に手足 +し.霊夢・魔理沙13 し.霊夢・魔理沙13 ■浮気 ■ゆっくり産んでね!!! ■旭化成 ■自己犠牲自爆呪文 ■お手、って言われても… ■あかちゃんがきたよ ■某ゆっくり漫画ネタ ■起こしてはいけない ■ゆっくり伝説マリサ ■狂気の沙汰ほど面白い・・・!!! ■キレるな魔理沙… ■CARゆっくり ■阿吽の呼吸 ■牢獄 ■テレビ +て.霊夢・魔理沙14 て.霊夢・魔理沙14 ■放送禁止的な何か ■削除します ■洗濯中 ■げっそり ■ダイエット ■反転 ■ご冥福をお祈りします ■キレ饅頭 ■対照的 ■薄れる存在感 ■ゆっくりjpgをオートトレースしたら酷い事になった ■エイリアン ■2人の場合 ■なんだかガラの悪いゆっくり ■オーロラ ■博麗神社ゆっくり事件 ■筋肉はパワーだぜ ■黒コゲ魔理沙 ■迫力UP +い.霊夢・魔理沙15 い.霊夢・魔理沙15 ■SEXY ■海水浴準備 ■比較級と最上級 ■ゆっくりの架け橋 ■和式便器!!! ■インディジョーンズ!!! ■ピンチ ■ゆっくり打ち込まれて行ってね!!!(ドット絵) ■H2Oでゆっくりしていってね!!! ■アトラス ■超極小 ■間違い探し ■赤ちゃんが乗っています ■シム東方はすべからく火災オチでしたね ■次スレへ移動 ■SAN値直葬 +っ.霊夢・魔理沙16 っ.霊夢・魔理沙16 ■少女綺想曲 ~Capriccio ■ゴッツイゆっくり ■誰かに見られている ■食べれるかな? ■ロケットダイブ!!! ■偽まりさの見分け方 ■オプーナとゆっくり ■アヘ顔テンプレ ■三人揃えば ■しおり +て.霊夢・魔理沙17 て.霊夢・魔理沙17 ■帽子の交換○スカーレット姉妹と交換 ○空・燐と交換 ■ほっぺすりすり○ヘヴン状態 ■これはなんでしょう?(マイケル スリラー!) ■毛玉 ■周囲から浮いてる○空飛ぶれいむ ■ウロボロス状態 ■近づきすぎ ■舶来霊夢と小さめ魔理沙 ■それはひょっとしてギャグで(ry +ね.霊夢・魔理沙18 ね.霊夢・魔理沙18 ■むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!! ■対 紫用煽り ■挟んでもいいのよ? ■棒人間 ■僕らの勇気 - 未満都市 ■後ろの正面 ■さとれいむとさとまりさ ■いじめ その2 ■喧嘩するほど仲がいい○ずっとくっついていようね!! ○塊魂 ■ニヤニヤ ■きみ、頭大丈夫? +!.霊夢・魔理沙19 !.霊夢・魔理沙19 ■プロの技○その後 ■突然のコンビ解散 ■ゆっくり気球 ■ハンターチャンス ■Tomak ■TENGA ■生産地はハルビン ■寝袋○就寝 ■被り物漫才 ■宇宙へ ■釣り ■絵画 ■でっていう ■誰…? ■お前の母ちゃん… ■ニダー +!.霊夢・魔理沙20 !.霊夢・魔理沙20 ■神主への反逆 ■ゆっくりの秘密 ■こっちみんな ■クレイジー ■2人でエビフライ ■松岡修造 ■ワイリーーーーッ!!! ■巨大魔理沙と巨大霊夢の襲来 ■暁に死す ■映画化されるほどの名シーン ■門松 ■ゆっくりの上のゆっくり ■カップヌードル +!.霊夢・魔理沙21 !.霊夢・魔理沙21 ■クリスマス ■こたつでみかん ■ビデオ鑑賞 ■寝不足 ■メリーさんの電話 ■ブレブレブレブレ… ■地震 ■200○年○月○日 ゆっくりスレにて ■ゆっくり銭湯 ■キス ■東方封魔録? ■釣りその2 +!.霊夢・魔理沙22 !.霊夢・魔理沙22 ■説得力皆無 ■ξ・∀・) ■ゆっくり寿司 ■たかしの人気に嫉妬 ■年越しそば(蕎麦) ■私達はもうゆっくらない ■門松(お正月) ■中の人などry ■横向き ■……ゴクリ +!.霊夢・魔理沙23 !.霊夢・魔理沙23 ■シャブおじさんの帽子取り ■第6回東方シリーズ人気投票 ■赤化 ■かわいい主人公ズ ■CPUも(・∀・)スッポン! ■鬼太郎 ■空を飛ぶ程度の能力 ■かわいくてごめんね!!! ■細目 ■いい笑顔 +!.霊夢・魔理沙24 !.霊夢・魔理沙24 ■にしこり ■こやつめハハハ ■霊夢エモン ■セリフ落下 ■インフルエンザ ■巨人小笠原 ■すいません、ちょっと通りますよ… ■進化する髪型 ■くっきりしていってね!!! ■フ霊夢 ■バンブーブレード ■四角いゆっくり ■靈夢と魔梨沙(封魔録版) ■まりさーーー!!! ■おそろい ■満天の星空 ■口吸い +!.霊夢・魔理沙25 !.霊夢・魔理沙25 ■もっふりしていってね!!! ■強面 ■二人乗り? ■ハイジ ■鹿と熊の被り物 ■ハロウィン ■エース ■積雪 ■こっちみんな ■バランス調整 ■200万ヒット記念 ■融合 ■吸い込み ■パペットマペット ■のっぺらぼう ■やさぐれ ■ヨコハマ魔理沙とヨコハマ霊夢 ■ゆっくりした結果がこれだよ!!! ■何かおかしい霊夢 ■偽者 ■みんな~ ■レスを跨いだら違う世界 ■香霖堂炎上 +!.霊夢・魔理沙26 !.霊夢・魔理沙26 ■茨華仙 ■華扇テンプレ ■少女瞑想中... ■ともだち ■二次元ゆっくりコンビ ■銘菓 ゆっくりまんじゅう ■age ■異変は解決したけど、あの人にはまた会えなかった ■ゆっくりwikiにアクセスできない理由 ■東大生のポエム ■kanoso ■ハロウィン ■ゆっくりしていいとも ■ゆっくりのことわざ +!.霊夢・魔理沙27 !.霊夢・魔理沙27 ■幻想郷ですら幻想入り ■悪どい笑顔 各キャラ紹介文 霊夢・魔理沙
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ねことれいむ 薄暗いところで、にゃあにゃあと鳴いていた。はじめの記憶はそんなところである。 それにつかれ、隣を見てみれば、なにか良くわからない首のようなものが寝ていた。 人間の生首のようだ、だとか、饅頭だとか言われるゆっくりというものを見たのはこれがはじめてである。 もっとも、ゆっくりの下に体がついているという風に見える人間に対する違和感を、未だに拭えないのは、先に見たのがこちらである、という事に尽きるだろう。 同居人殿は不安ではないのだろうか、とつついてみたが、ゆっと寝言めいたことを言うばかりで、いっこうに目覚めない。 苛々としながら、もう一度強く押してみると、ころりと転がっていく。そこで、初めてそれは目を開いた。 「ゆっくりしていってね!」 ゆっくりしていってね、とは何だろう。 とそのとき自分はそんな事を考えていたように記憶している。ひとしきり考えながら首を捻るが、わからないので丸まって寝る事にした。 薄目を空けて、ちらとみてみれば、同居人殿は私を見ながらみょうに腹立ちを覚える例の笑顔を浮かべ、ふんぞり返っていた。 ゆっくりさせた、という満足感なのだろう。 今では分かるが、そのときは何故こんなに偉そうなのだろうか、という感想を持っていた。 ただ、その同居人殿は、こちらを見てふくれっつらをして跳ねている。 「そこはれーむのゆっくりぷれいすなの!ゆっくりどいてね!」 あくびをして無視を決め込むが、こんどは体当たりをしながらどいてね、ゆっくりどいてね!と言っている。 何の痛痒も覚えなかったので知らん顔を決め込んでいたが、終いには泣き出してしまった。 「どうじでどいでぐれないの゛―!」 どうしてと言われても、なんで動かなくてはいけないのだろうか。 ぼくは当時、かなり意地を張って、そう抗議していたように記憶している。 「ぼくはどく心算はない、そっちこそ、なんでぼくをどかそうとするんだ」 そう言ってしまったが最後、涙の勢いがより増し、わあわあと大声まで出す始末で、辟易した。 それがよかったのか悪かったのか、ざくざくという音とともに、人がやってきた。 いや、今ではそれが人ではなく、妖怪の類であったというのはわかるのだが、なにぶんそういうものを見たのがはじめてだった、というのもある。 やさしそうな目をしている。 初めて見たときはそういう感想だったが、なんでこの同居人殿と同じような形をしているのに、からだが有るのだろうか。 ひょっとして分離して移動するのがこの同居人なのだろうか、と益体も無いことを考えていた。 爾来、人には悪魔の館と言われるところに私は住むこととなった。 飼い主は優しい目をした妖怪の主人で、どうして白猫なんだ、とぼくの毛並みにしばしばけちをつける。 いささかむっとしたが、黒猫なら似合うのに、というのが主人の言い分らしい。勝手なものだ。 れーむとかいう同居人殿は、大層気に入られてほおずりされていたが、それに変な意図を感じ取ったらしく、あまり寄り付かなくなった事を主人は嘆いていた。 そりゃああんな変な目で見ていれば、近づきもしなくなるだろう。 と独り言を言ったところ、主人の向かい側で、紅茶なるものを飲んでいた魔女殿がむせていた。 どうやら、魔女殿はぼくの言葉が分かるらしい。どうでもいいことだが。 さて、れーむとやらはどこに行ったのだろうか、と考えた。 どうもあっちこっちをうろうろとしているのは分かるのだが、ああ小さくては踏みつけられないのだろうか、と自分を棚に上げて考えてしまう。 そう考えて、主人の膝から飛び降りて、あっちこっちをさがした。とちゅう、厨房の鼠に心惹かれるものはあったが、断腸の思いで諦めた。 メイド長とかいう御仁がその鼠にナイフを突き立てたから、というのも有ったが。 果たして、れーむは見つかった。ぼくとれーむが入れられていた段ボールというものの中で、ふんぞり返っていたのである。 「ゆっくりしていってね!」 なるほど、ここが元同居人殿が腰を落ち着けた場所らしい、という事は分かった。 ぼくの寝転がっていた場所で、その上でぴょんぴょんとはねている。悪いことをしてしまったものだ。 「ゆっ! しろいのはゆっくりできないねこだね!」 しろいのとは何だ、しろいのとは。まあ、確かによくシロと呼ばれているが、断固としてこれが名前だとは思いたくない。 白いからシロとはなんだ、シロとは。 「ぼくはゆっくりしてるつもりだ」 そういって寝転がる。疲れたのもあるが、なんとなくこうしなくてはならないと言う気分になったからだ。 「ここはれいむのおうちだよ! ゆっくりでていってね!」 「主人のうちだろう。それに、その箱はぼくのうちでもある」 「ちがうよ! れーむのおうちだよ!」 「ぼくのうちだ!」 「れーむのおうちだよ!」 にらみあう。 今から思えば、何を低次元の争いをしているのか、と思わないでもなかったが、ぼくにとっては一大事だった。 なにより、ぴょんぴょんと跳ねているれーむのふくれっつらが面白かったからだ。 ただし、ぼくは相手をなめていた。 爪も持っていないし、牙も無い。そんなものにどうこうされるとは考えて居なかった。だが、その認識は誤りだった。 「ゆっくりしね!」 泣きながらこちらに飛び掛り、ゆうう、などと言いながらこちらのひげを引っ張る。このときばかりは、真実悲鳴を上げてしまった。 思わず暴れたが、ぼくのひげをいつまでも離さないれーむは、いつの間にか一本、自慢の髭を抜いて、頭の上でふんぞり返っていた。 「痛いじゃないか! なにをするんだ!」 「ゆゆっ!」 けらけらと笑いながら、頭の上をぴょんぴょんと飛び跳ねている。 前足で跳ね除けようとするが、首の辺りをかくだけで、ちっとも届かない。今にして思えば、頭を垂れるだけで終りだとは分かるのだが。 諦めて、その場から退散するが、いつまでたってもれーむとやらはぼくの頭からどかなかった。はてな、と思って聞いてみる。 「どうしてぼくの頭からどかないんだ?」 「ここはれーむのゆっくりぷれいすだよ! すごくゆっくりできるよ!」 つまり、ぼくの頭の上でゆっくりする事に決めたらしい。 ぼくは、何度か下ろそうとしたが、そのたびに自慢の毛をむしられるものだから、辟易して諦めた。 それ以来、このれーむとぼくとは、ずっと一緒だった。 ものを食べる時に、ぼくの頭にぼろぼろとこぼすのだけは勘弁してほしかったが、それ以外の点では、いい遊び相手だった。 けんかもしたし、おやつをとりあったりもした。 どっちが主人に可愛がられるか、というしょうもない勝負をして、一緒にメイド長に怒られたりもした。魔女の膝の上で、一緒に内容も良くわからない絵本を読んでもらった。拾ってくれた門番殿にお礼を言いに言ったりもした。 そこで色々な人と勝負する門番殿の戦いぶりを見てともに心を躍らせたものだ。 だが、ぼくはともかく、だんだんとれーむの方は外に出るのをおっくうがるようになり、ゆっくりさせてね、と頭の上で寝ている回数が増えるようになっていった。 それが増え続け、れーむは動かなくなった。 憎たらしい笑顔も、ゆっくりしている時の幸せな顔も、涙を流してぼくと大喧嘩することも、無くなった。 だから、ぼくはいまもにゃあにゃあと暗いところで鳴いている。 ひょっとしたら、れーむがとなりで寝息を立てて、いつものあの台詞を言ってくれるかもしれない、そう思ったのだ。 『ゆっくりしていってね!』 そう言ってくれるのだ、と。 了 あとがき なんとなく、れいむが猫の頭の上に乗って、自慢げな表情をしてたら可愛いだろうな、と思って書いてみた。 猫は悪戯でゆっくりを殺してしまいそうだって?いやいや、猫は甘みを感じ取れないんですよ、これが。 ……むしろれみりゃとかのほうが危ないんじゃないか、などと無意味な危惧を抱いたり抱かなかったり。 .「^ヽ,ry'^i ,ゝ"´ ⌒`ヽ i Lノノハノ)」 λ.[i ^ヮ^ノi!/^l ,-‐-y'"゙"''゙゙"´ | ヽ、,;' ・ ω ・ ミ ミ====[==]=l==ミ ミ ヽ) つ;; ';, ミ ;;,, ,;; ∪"゙'''"゙∪ AAが上手く貼れてるといいんだが……イメージとしてはこんな感じ。 異種族の友情物良いなぁ。ねことゆっくりの関係がいい。二匹の日常を想像して最後読んだら地味に涙腺に来た。 -- 名無しさん (2008-08-21 21 25 46) ねこたん、れいむたん イイ!! -- ゆっけの人 (2008-10-20 20 12 39) 名前 コメント
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「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 朝、特に意味無く集まったゆっくり達が挨拶を交わしています。 微笑ましい光景ですね。 そこへめーりんがやってきました。 「ゆっ、ちゅーごくだよ!ゆっくりしていってね!」 「ちゅーごく、ゆっくりしていってね!」 みんなは次々にめーりんに挨拶をしました。 しかしめーりんは顔を真っ赤にして叫びました。 「ちゅーごくじゃないよ!めーりんだよ!はやくおぼえてね!」 挨拶も返さずに大声をあげた失礼なめーりんに対し、みんなは怒ることなく笑顔で返しました。 「わかったよちゅーごく!」 「ちゅーごくもゆっくりしていってね!」 「ちゅーごく!」 「ちゅーごっぐ!」 「なんともないぜ!」 「う、うわあああああああああああん!」 ちゅーごくは泣きながら帰ってしまいました。 「う、うわあああああああああああん!」 「あら、どうしたのめーりん。そんな6行上のをそのままコピペしたような泣き声をあげて。 みんなにちゅーごくって呼ばれて自分はめーりんだと主張したのに分かってもらえず ちゅーごくと呼ばれ続けたような顔をしてるわよ」 「その通りの事があったんだよ!うわああああああああん!」 めーりんは泣きながらさくやさんに訴えました。 「そう、それは辛かったわね。ジュースでも飲んで落ち着きなさいな」 そう言ってさくやさんはジュースを差し出しました。 「単純なめーりんの事だから、ジュースでも飲めばすぐに泣き止むだろう」と考えているのです。 さすが、しょうしゃなゆっくりは考える事が違います。 「うん!ありがとう!」 やっぱりめーりんは単純でした。すぐに笑顔になってストローに口をつけ、ジュースを飲み始めました。 ちゅ~~~~~~………… ごくっ! 「うわあああああああああああああ!」 名前 コメント
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「創作スレ一周年企画」ゆっくらいだーディケイネ 第9話 迫り来る脅威 「緊急事態が起こりました 緊急事態が起こりました。 非戦闘員の皆様はゆっくり落ち着いて地下シェルターに避難してください。」 最初に起こったのは小さな地響き、 その直後に、けたたましいサイレン音と共にアナウンスが部屋中に響き渡った。 おいおい、何が起こったんだよ。 「う、うわぁあああああああああ!家事だ!地震だ!親父だ!お姉さんだ!」 うわ、まりさがサイレンを聞いてパニック起こしてるよ、 「つか私は災害の中には行っているのかい!」 ゲシッ! 「ぐはッ。」 とりあえず、私はこいつの頭にチョップをかますことでこいつを大人しくさせる。 放っておいたら、何をしでかすか解らないし。 「あらあら、今回は思ったより早いわね。」 とよひめは割と冷静にアナウンスを聞いている。 同じゆっくりなのに、この違いは何処から来るのだろう。 育ち方の違いとか? 考えたら何だか空しくなった。 「皆さん!緊急事態です!シェルターに案内しますからこちらに来てください!」 と、部屋の入り口のほうから誰かが呼びかけてくる。 見ると、そこには大型のボードに乗ったうさ耳ゆっくりの姿があった。 ボードはとても薄く、どういう理屈なのか宙に浮いている。 とても不安定に見える。 「案内するって、一体どうやってよ!?」 「ボードの後ろに乗ってください!後は私が案内します。」 そういってうさ耳ゆっくりは身体全体でボードの後ろに乗れって合図を出す。 とりあえず、乗れって言うのなら素直に乗ったほうが良いんだろう。 私は籠に入っていた作務依を手に取ると、ボードの後ろのほうに乗った。 ・・・おお、思ったよりゆれない、立っていても安定している。 見た目は空中に浮いている所為もあって不安定に思えるが、安定性はかなりのものだ。 「ちょっと、そこ詰めてくれません?凄く窮屈なのよ。」 おお、とよひめいつの間にかボードに乗っている。 私は「あ、ごめんごめん、と言いながらはしに詰めると、まりさをボードの上においてやった。 「皆さん乗りましたね、それじゃあ、地下シェルターへ急ぎますよ!」 そういうと、ボードの前の方にある光る床の上に載った居るうさ耳ゆっくりが前傾姿勢をとった。 なるほど、あの光る床でこのボードを操作するのか・・・。 ギュウウウウウンッ! 「って、うわあああああっ!」 ちょ、予想以上に加速が付きすぎじゃないの!? 私は思わずバランスを崩しそうになったわよ!マジで。 「ちょ、ちょっとゆっくり出来ないスピードだぜ~!」 まりさの余りのスピードに脅えて必死にボードにしがみついてる。 すると、運転しているうさ耳ゆっくりがこういった。 「落ちないように気をつけてくださいよ、時速100キロは出てますから、これ!」 「じ、時速100キロ・・・。」 仮にも建物の中で出すスピードじゃない。 「ちょ、ちょっと待った!建物の中でそんな速度を出したら絶対ぶつかっちまうぜ! この乗り物、安全なんだろうな!」 不安に思ったまりさがそう叫ぶ。 「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。」 と、そこでとよひめがそう話しかけてくる。 さっきから混乱しっぱなしのまりさとは逆に非常に落ち着いてるな、このゆっくり。 「え?そうなのか?」 まりさが顔色を蒼くしながらそう問いかけてくる。 「何しろ運転手が只者ではありませんから。 彼は今までこれを運転していて居たら勢いあまって 時には窓ガラスを10枚ぐらい突き破ったり壁にぶつかる所かぶち破ってしまったり、、時には泥酔運転をしてその結果スィ~10台を巻き込んだ 大事故を巻き起こしたりしていますが、それら全ての事故から全て無傷で生還している伝説の運転手ですよ!」 ・・・・確かに伝説だ、それだけの大事故を起こしたのだから。 「まりさはおりるぜぇええええええええ!」 それを聞いて完全にパニック状態に陥ったまりさであった。 「ハイハイ、時速100キロで動く乗り物からムリに降りたら、とんでもない事になるわよ~。」 そう言ってまりさの上に載るとよひめ。 「・・・グェッ。」 ちょっと潰されて苦しそうだなまりさ。 「もうすぐシェルターに着きます!皆さん、受身の姿勢をとってください!」 と、そこで運転していたうさ耳ゆっくりがそう叫んだ。 ・・・・受身の姿勢をとれ?今こいつ確かにそういったよな? 「ちょッと、今のはどういう。」 「ハイ、到着!」 キキイ~ッ! いきなりそう言って急ブレーキをかける運転手! その弾みでボードの後部が急に浮き上がる! ブワッ! 「う、うわあっ!?」 後部が急に浮き上がった反動で、私もまりさもとよひめも、中に投げ出されてしまった! 「ゆわぁあああああああ!?」 いきなり空中に投げ出されて絶叫するまりさの顔が視界に入る。 かなりの面白顔で、思わず携帯で写真を撮りたくなったが、今はそんな事してる場合じゃない! どさあっ! ・・・・ふう、とっさの受身のおかげでダメージはないようだ。 全く、あんな乱暴な下ろし方はないんじゃないろうか。 「・・・い、痛い・・・顔面が痛い・・・。」 まりさの方は受身に失敗して、顔面から地面に着地していた。 こりゃ予想以上にダメージがありそうだな。 「ふう、何とか避難できたみたいですね。」 その横でとよひめが優雅にそんな事を行っている。 その余裕はさすが姫というだけはある。 ・・・・さてとりあえず、バスローブから作務依に着替えなおして改めて辺りを見回してみる、 そこには沢山のうさ耳ゆっくり達の姿があった。 周りの壁は頑丈な鉱石(見たこと無い種類だから多分月独特の金属製。)で囲まれた無機質な部屋。 入り口は私たちが入ってきた(放り込まれたというほうが正解か)一つだけでうさ耳ゆっくりが見張っている。 「ちょっと出してよ!おやつを家においてきたんだ!」 「ハイハイ!カンパンやるから大人しくしている!」 一匹のゆっくりがそこから出ようとして、見張りのゆっくりに押し戻されている。 どうやら、本当にここはシェルターの中らしい。 シェルターの中のうさ耳ゆっくり達は、みんな不安な顔で上のほうを見ている。 「あ、おねーさんにまりさ!」 と、遠くから聞きなれた声が聞こえてくる。 声の主は、うさ耳ゆっくり達の群を掻き分けて現れた。 「む~しゃ、む~しゃ。」 「・・・れいむ、あんた何食っているのさ・・・。」 カツ丼を食いながらこっちに来たれいむ見て、私は呆れるしかなかった。 って言うか、食べているどんぶりの他にも頭にもまだあけてないと思われるどんぶりが乗っかってるし。 「食べられるときに、食っておかないとね!」 ほっぺにご飯粒をつけたれいむがそう力説する。 妙に説得力があるように思えるのは・・・気のせいだと思いたい。 「れいむ!その頭の上にあるものをまりさにも食わせるんだぜ!」 「ゆ!これはゆっくり渡すわけにはいかないね!」 頭の上のどんぶりを巡って、醜い争いを繰り広げるれいむとまりさ。 結構普通じゃない状況なのに、こいつら良くやるよ・・・・。 「うわぁああああああああ!」 「たすけてぇえええええええ!」 ・・・・ん?何かあっちでうさ耳ゆっくりたちが騒いでいるけど・・・。。 気になった私は叫び声のするほうへと行ってみる。 れいむとまりさは・・・まだ醜い争いをしているので放っておくことにした。 とにかく、声のする方に向かった私が見たものは! 「はぁああああああ!待ってぇええええええぇぇぇん!その耳モフモフさせてぇえええええええ!」 ・・・・見なかったことにして良いですか?え?だめですか・・・。 うさ耳ゆっくりを追い掛け回している変な女の子の姿があった。 ・・・・つーかアイツ、こんな所で何をしてるんだ。 「怖いよぉおおおおおお!」 「こら!シェルターの中じゃあ大人しくするのが鉄則だろ!」 「こんな怖いお姉さんとゆっくりできないよぉおおおお!」 「ふぉおおおおおおおおおおっ!」 ・・・・何かゆっくり達が脅えているし、少女は興奮の余り、発情期みたいな声を上げてる、放って置いたら私にも被害が来るかもしれない。 とりあえず私はその少女に向けてバスローブをブン投げる。 ・・・・投げられそうな手ごろな物がそのバスローブしかなかったのだ、悪いか? バフッ! 「きゃあッ!?突然目の前が真っ黒に!それと、何か微かに加齢臭が!」 「何で加齢臭がするのよ!」 頭にバスローブをかぶり、パニック状態の少女に私は思わず飛び蹴りをかましてしまった。 ・・・・いや、だって加齢臭だよ、私はまだそんな年じゃない。 「うう・・・誰よ!変なのを投げて飛び蹴りをかました奴は!」 すぐに起き上がった少女は怒りに任せてバスローブを顔から剥ぎ取る。 最初に彼女の目に入ったのは、私の顔だった。 「あら、あんたも来てたのね、こんな地球から離れた所までお疲れ様。」 「あんたもこんな所で恥ずかしい真似してるんじゃないわよ。でんこちゃん。」 私は半ば呆れながら少女にそう言った。 ・・・・このやり取りを見れば解るだろうが、私はこの少女の事をしっている。 こいつが病的にゆっくりが好きなことと、私と同じく変身できる事も、だ。 「失礼ね!これだけのゆっくりに囲まれたら誰だって追い掛け回したくなるわよ! 後、でんこじゃなくて私は伝子(つたこ)って言うのよ!」 「普通は追い掛け回さないわよ、でんこちゃん。」 「だからでんこじゃない!」 ・・・・はぁ、あの二匹だけでも疲れるってのに、その癖、また余計に疲れる娘がここに居るとは・・・。 って言うか、何でここに居るのよ、こいつ。 そう考えてると、とよひめが伝子の傍までやってくる。 「あら、伝子さん、貧血の方はもう大丈夫のようですね。」 「あ、とよひめさん!おかげさまで無事に元気になりました!」 とよひめの呼びかけにそう答えて、伝子はハッスルポーズをとりまくる。 頼む、少しは落ち着いてくれ、私が見てるだけでイラつくから。 「・・・あんたこいつの事知ってるの?」 「ええ、この方は貴方達より前に月の宮殿に連れてこられたのよ、 穢れを落としてあげたら鼻血を出して気絶しちゃって、集中治療室に運ばれたんだけど。」 「・・・穢れ落しって・・・私と同じ事をこいつにもした訳?」 「ええ、そうよ。」 ・・・・つまり、こいつも全裸に向かれてうさ耳ゆっくり達に全身を洗われたわけか・・・。 なるほど、こいつにとっては鼻血で出血多量を起こすほどの天国だったんだろうな・・・。 「あれはこれ以上はない至福の体験だったわ・・・・。」 あ、何か悦に入ってる、ちょっと鼻血出しているし。 ・・・・こいつの事はもう、放っておくか。 それより、とよひめに一つ聞きたいことがある。 「ねえ、とりあえず成り行きで私達は避難したわけ何だけど、一体何が起きたの? ケガレが襲撃したって言ってたけど、何が起こっているわけ?」 とよひめにそんな質問を投げつけてみた。 「・・・そうですね・・・あれを言葉で説明しても、地上の物にはわからないでしょう。」 とよひめはそう言うと、また何処かに移動し始める。 姿が見えなくなったので追いかけようかと思っていたら、すぐに戻ってきた。 頭の上にはあの水を張った洗面器を載せている。 ・・・・どうやられいむの尋問室の様子を見せてくれたときと同じように、あれで外の様子を見せてくれるようだ。 「・・・これからケガレの姿を見せます、心してみてください。」 そういうと、彼女はゆっくりと目を閉じた。 すると、洗面器に張られた水面によりひめの姿が映し出された・・・。 ~☆~ よりひめは、月の都の扉の前に立っていた。 その表情は、ゆっくりとは思えないほど真剣である。 そんなよりひめにレイセンが飛びよってくる。 「よりひめ様!全ゆっくり、所定の位置につきました!」 レイセンはよりひめにそう報告する。 よりひめの目の前にはキレイに陣どったうさ耳ゆっくりたちが並んでいた。 「フン、丁度あちらさんも準備完了のようだな。」 よりひめは陣取ったうさ耳ゆっくり達の向こう側を見て、そういった。 ・・・・・敵は、もう月の都のすぐ傍まで来ていた。 うぉおおおおおん・・・うぉおおおおおん・・・ぬぉおおおおおおおおん・・・。 その不気味は黒い影は鳴き声とも泣き声とも思える声を上げながらゆっくりと月の都へと向かっていた。 時には人の肩を取り、時には獣のような形を取りながら。 その黒い物体は月の荒野を闇に染め上げながら月の都に向かっていく。 ・・・・まるで、日食のように・・・。 「もう何度も見た光景ですけど、いつ見ても恐ろしいものですね・・・・ケガレの大行進。」 「何だレイセン、お前は怖いのか?」 「怖くない・・・といえば嘘になります。」 「・・・当然だ、あれを見て脅えぬものは居ない、 そして、その恐怖を乗り越えた先に、勝利への道があるのだ。」 そういって黒いものを真っ直ぐ見据えるよりひめ。 彼女は既にその恐怖を乗り越えていた。 「みなのもの!行くぞ!忌まわしきケガレを月の都に入れるな!!」 『オーッ!』 うさ耳ゆっくり達はストローを片手に高らかに叫んだ。 ~☆~ 「何?あのへんてこりんな黒い化け物は!」 水面に映った不定形の黒い物体を見て私は思わずそう叫んでいた。 それについてはとよひめが丁寧に説明してくれました。 「あれこそがケガレ・・・かつて私たちが体から捨て去ったケガレが意思を持ったものと言われてるけど詳しいことは解らない、 確かなのは私たち月のゆっくりに襲い掛かってくるという事だけ。 我々月のゆっくりにおける、最大の脅威よ。」 はぁ、あんたらあれとといつも戦ってるわけですか。 「へぇ・・・ポリポリ・・・。」 「あんなのが居るなんて大変だね・・・ポリポリ。」 横でれいむとまりさがカンパンを食いながら水面を見ている。 「・・・あんたら、そのカンパン何処で貰ってきたのよ。」 まぁ、当然の疑問なんで問いかけてみる。 「カツ丼を巡って争っていたら「これあげるから大人しくしていなさい」と渡されたんだぜ!」 「まったりしていて、それで居てしつこくないお味だよ!」 そういいながらカンパンをポリポリ食べ続ける二人のゆっくり。 食べ物で起こった争いを食べ物で解決する辺り、ゆっくりらしいというか何と言うか。 どうでも良いけど、さっきから食ってばっかだな、この二人(特にれいむ)。 「あら、戦いが始まったみたいよ。」 と、とよひめがそう言うので私は慌てて洗面器に視界を落とした。 ~☆~ 「全軍、突撃!」 水面に映っていたのはよりひめの号令を受けて黒い塊、ケガレに突撃するうさ耳ゆっくり達。 うさ耳ゆっくり達は、黒い塊まで二メートルかそこらの所で立ち止まる。 「ストロー構え!」 全員、ケガレに向かってストローを構える。 「発射!」 「ぴゅー!」 うさ耳ゆっくり達はケガレに向かって白い液体を飛ばす。 液体はケガレに当たらずにそのまま地面に飛び散ってしまう。 私はその光景を見て、思わず駄目じゃん、と思ってしまった。 その次の瞬間! シュワァアアアアアアア! 白い液体から白い煙が一斉に立ち昇る! 「・・・・!」 ケガレはその白い煙に驚いて怯んでいく。 「よりひめさま!ケガレが煙にひるんで後退を始めました!」 「よし!そのまま飛び掛れ!」 「はい!」 よりひめの指示にうさ耳ゆっくり達は力強く返事をした。 そして、怯んでいるケガレに向かってジャンプした! 地上の六分の一の重力はうさ耳ゆっくりたちを大きくジャンプさせ、ケガレの上に着地させた。 「それ!ゴ~シゴシ!」 「「「「ゴ~シゴシ!」」」」 ケガレの上でうさ耳ゆっくりたちは身体をこすり始める。 うさ耳ゆっくり達の身体から、大量の泡が出始めた。 その色はケガレの色をすっているためか、若干黒く汚れている。 「・・・・!・・・・!」 身体をうさ耳ゆっくりに洗われたケガレは段々弱り始めていた。 「5分後退で後退しろ!コツに攻撃の隙を与えるな!」 「了解です!」 うさ耳ゆっくり達はよりひめの指示通りに五分間ケガレを洗うと、ケガレから大ジャンプで飛び降りる。 その直後に他のうさ耳ゆっくりがケガレに飛びついて、全身を使ってケガレを洗っていく。 「・・・・・・・・・・。」 その繰り返しを受けて、ケガレはその身体を泡まみれにして少しずつ弱っていった。 「中々凄い光景だぜ、この黒い化け物が泡まみれになって弱っていくのは。」 カンパンを食いながら水面に映るケガレとうさ耳ゆっくりの戦いを見ているまりさは、さながらお昼のテレビを見ている主婦のようであった。 まぁ確かに、うさ耳ゆっくりと比較して明らかにでか過ぎるケガレがうさ耳ゆっくりの団結によって弱っていく光景は 中々ものすごい光景であるである。 内心、ここで洗面器越しに見ているより実際にその目で見てみたい、 まぁシェルターを見張っているうさ耳ゆっくりが居るのでそう簡単には出られないんだろうが。 「はぁあ・・・あの黒い怪物をごしごししているゆっくりかわいすぎ・・・私もごしごしされたぁあい・・・」 ・・・・・何か後ろで誰かが気持ち悪いことを言っているので、振り向いてみたら、伝子がむっちゃ興奮状態で洗面器を見ていた。 こいつ、騒ぎすぎなんですけど、つーかいつの間に私の後ろに移動してるんだよ・・・。 吐息がうなじにあたって気持ち悪いので、私はとよひめのお隣に移動する。 「ケガレは見ての通り、巨大な汚れのような物、あんな風に清潔にされると段々と弱っていくのです。」 とよひめが私達にそう説明する。 「ふぅん、でもなんでうさ耳ゆっくり達は身体をこすり付けるだけであんなに泡が出たりするの?」 と、れいむがそこでとよひめに質問する。 ああ、それは私も気になっていた。 全身洗われたから解るんだけど、うさ耳ゆっくりは身体をこすり付けるだけで簡単に泡を出してきた。 何でそんな事ができるのか、少しは疑問に思っていたのだ。 それに対するとよひめの答えはこうだった。 「それは、月のゆっくりの身体がスポンジと洗剤で出来ているからよ。」 うわぁ、凄い答えが返ってきた。 とよひめの説明に寄ると、月のゆっくり達はれいむ達の皮に当たる部分がスポンジで、 餡子と言った中身に当たる部分が洗剤で出来ているんだそうだ。 だから身体にちょっと力を込めるだけで全身から泡を出すことが出来る。 この泡で床との摩擦係数を限りなくゼロにすることで遠距離を滑るように移動出来たり。 ストローを使ってシャボン玉を大量に敵に吹き付けて混乱させる事が出来るんだそうだ。 「スポンジかぁ、確かに抱きしめたときに独特の手触りだったわね。」 説明を聞いた伝子がうさ耳ゆっくりを抱きしめたときの事を思い出して悦に入ってる。 その手つきは正にセクハラ親父のそれだ。 「じゃああの煙は何だぜ?」 と、今度はまりさが問いかけてくる。 「種類の違う洗剤を混ぜるとでてくる煙があるでしょ、あれです。」 とよひめはニコリと笑ってそう答える。 ・・・・それって、無茶苦茶有毒だった気がするんだけど、 あいつら、何ちゅーもんを吸わせるんだ。 「まぁとにかく、いつもならこれでケガレは逃げ帰っていくはずなんですけど・・・。」 とよひめは何だか心配そうな様子で洗面器を覗き込む。 そして、ゆっくりには珍しい真剣な口調でこう呟く。 「何だか、妙な胸騒ぎがするのよね・・・。」 うさ耳ゆっくり達の努力の甲斐あって、ケガレは最初と比べると、半分ほどまでに小さくなっていた。 「よし!あと一息だ!」 「頑張れ~!頑張れ~!」 うさ耳ゆっくり達は力を会わせてケガレを洗っていく。 「よりひめ様、あと一息ですね!」 「わかってる、お前ら、一気にカタを付けろ!」 「了解しました!」 そして、うさ耳ゆっくり達がラストスパートをかけようとしたその時! ゴォアッ! ケガレを洗っているうさ耳ゆっくりの頭上に巨大な黒い塊が降ってきた! 「え!?」 いきなり頭の上にふってきた黒い塊に、うさ耳ゆっくり達は固まってしまった! このままでは、うさ耳ゆっくり達は黒い塊に押しつぶされてしまう! 「よ、よりひめ様!」 戸惑うレイセンに対してよりひめが叫ぶ。 「お前たちは後ろに下がっていろ!」 そして、よりひめは大きく飛び上がった。 落下中の黒い塊の目前までよりひめは跳ね上がる! それと同時に、よりひめの身体から黒い煙がわいてきた。 これぞ、よりひめの特別な力、 よりひめは身体の中身を自在に変えることが出来るのだ。 月のゆっくりに取っての基本的な中身である洗剤は勿論、 先ほどれいむを捕まえたときのように液体窒素、 その気になれば餡子にだって中身を自在に入れ替えること出来るのだ。 そして今回は・・・。 「燃えろッ!」 ゴォアアアアアアアアアアッ! 中身をニトリグリセリンに変え、歯を火打石代わりに引火する! よりひめは口から真っ赤な炎を吐き出した! 黒い塊は一瞬にして炎に包まれ、灰となって風に流される。 「よ、よりひめ様、助かりました!」 「お前ら!今すぐケガレから飛び降りろ!」 「は、はい!」 ケガレを洗っていたうさ耳ゆっくりは慌ててケガレの上から飛び降りる。 ケガレはうさ耳ゆっくりが全員飛び降りるのと同時に、進んできた方向を逆走していった。 飛び降りたうさ耳ゆっくり達の横によりひめも着地する。 「みんな!無事か!?」 着地したよりひめはうさ耳ゆっくり達にそう問いかけた。 「よりひめ様のおかげで、全員無事にケガレから降りられました!」 うさ耳ゆっくりの一人がそう報告する。 「そ、そうか・・・。」その報告を聞いて、よりひめはホッと一安心した。 しかし、次の瞬間、顔面を真っ青にしてレイセンが叫ぶ。 「た、大変ですよりひめ様!!」 「何だ!?」 「ち、地平線の向こうから・・・・。」 レイセンはそこまで言って黙り込む。 恐怖の余り、舌が上手く動いてくれないのだ。 よりひめは直接見たほうが早いと思い、双眼鏡を取り出して地平線を眺めてみた。 ・・・・地平線が、動いている。 いや、動いているのではない。 ケガレの黒が、空の黒に溶け込んで、地平線が動いているように見えているだけだ。 「ばかな・・・。」 よりひめはそれを見て絶望する。 地平線を埋め尽くすほどの、いまだかつてない巨大なケガレの出現に・・・。 「よりひめ様!あんな巨大なケガレは見たことありません!」 レイセンはパニック状態でよりひめにそう問いかけます。 巨大なケガレを見て、呆然としていたよりひめは、そんなレイセンの言葉で正気に返る。 「うろたえるな!ケガレとの距離はまだはなれてるんだ!すぐに体勢を・・・。」 よりひめが指示を出そうとしてその時だった。 ゴゴゴゴゴ・・・。 遠くから、地響きが聞こえてくる。 「・・・こ、今度は何だ!?」 これ以上どんなやばい状況になると言うんだ、 よりひめはそう思いながら、辺りを見回した。 音の正体はすぐに判明した。 ドドドドドドドド! こっちに向かって、黒い四肢を持った化け物が迫ってくる! ケガレは己の一部を分離し、それを黒い四肢の怪物にして月の都に向けて突進させたのだ! 黒い四肢の怪物―仮に馬ケガレと名づけておこう。 その馬ケガレは想像を絶する速さで月の都に突撃してくる! 「う、うわ!こっちにつっこんでくる!」 いきなり突撃してきた馬ケガレに、うさ耳ゆっくり達は体勢を整えられない! どぉ~ん! 「うわぁああああああ!」 何人かのうさ耳ゆっくり達は馬ケガレの体当たりをまともに食らってしまった! 「く!各自、馬ケガレを足止めしろ!」 突撃してきた馬ケガレに戸惑いながらもよりひめは指示を出す。 それと同時によりひめは身体の中身を一瞬にして変える。 今度はかなりの強度を誇るチタン合金だ。 ウォリャアッ! よりひめは突撃して来た馬ケガレの足に体当たりをかます! スポンジに包まれているとは言え、チタン合金の体当たりを食らったの馬ケガレは横倒しになって倒れる。 倒れた馬ケガレに対して、うさ耳ゆっくり数匹が飛びついてケガレを洗っていく! 「・・・・・・!」 身体を洗われた馬ケガレは悶え苦しみ、そして消えていった。 しかし、一匹消えたくらいではこの戦況は変わりはしない。 相手は周りにいるだけで数十匹、しかも、増援は次々に駆けつけているのだ。 「・・・・・・!」 「ま、まて~!」 「は、早すぎて追いつけない~!」 他のうさ耳ゆっくり達も馬ケガレに飛びつこうとするが馬ケガレの素早さに翻弄されている。 ガスッ!ガスッ! 「うわ!アイツ月の都の壁に体当たりしてるぞ!」 「みんな、アイツをを止めるんだ!」 「・・・・・・!」 グォオオオッ! 「うわあああああああっ!」 月の都の壁に体当たりを繰り返す馬ケガレを止めようとして、逆に体当たりを食らううさ耳ゆっくり。 戦況は、時間と共に悪化している。 「よりひめ様、このままでは月の都への侵入を許してしまいます!」 「・・・諦めるな!!全員しがみついてでもケガレを止めろ!」 よりひめは大声でそう叫んでケガレの群に飛び込んでいった。 ~☆~ 「・・・これ、もしかして最悪な状況なんじゃない・・・ポリポリ?」 洗面器越しに見えた状況を見てまりさはそう呟いた。 「確かにそうね・・・って言うかいい加減カンパンを食うのをやめなさい!」 私はまりさに向かってそう指摘する。 緊迫した状況なのに、それを食べる音が脱力感を誘うのだ。 「食えるときに食っておくべきだぜポリポリ!」 「それには同意だね!ポリポリ!」 ・・・・もう勝手にしてよ・・・。 「あれだけケガレが積極的に攻めてくるのって初めて見たわ これは最悪、月の都に侵入を許してしまうかもしれないわね。」 とよひめが洗面器を見て冷静に喋り続ける。 「・・・考えたくないけど、もし、そうなったら。」 「一応、最後の守りとして月の宮殿の周りに何匹か精鋭を置いてあるけど、 それでも足止め程度にしかならないわ・・・・。 最悪、月の宮殿に突入してくる、 そうなったら私達は安全なところに逃げるだけね。」 「安全なところに逃げる?」 「この地下シェルターはいざという時にシェルターごと中に居るゆっくりを逃がすことが出来るのよ、 どうしようもなくなった時の最終手段としてね。 月の都はケガレたちに滅茶苦茶にされるでしょうけど、私たち全員がやられるよりはまし・・・そうでしょ。」 「その場合、外に居るゆっくり達はどうなっちゃうの?」 と、そこで伝子が口を開いた。 さっきの問うな鼻血流したりのだらしない表情ではなく、とても真剣な口調で。 「…聞くまでもないでしょ。」 「見捨てるって言うの!?あの中には貴方の妹もいるんでしょ!」 伝子は悲痛に満ちた表情でそう叫ぶ。 ゆっくりを深く愛する彼女にとって、ゆっくりを見捨てるなんて、冷酷な行為に感じるのだろう。 「…多数の仲間を助けるために、少数を斬り捨てる…上に立つ物は常にその決断をしなくちゃいけない。 よりひめも、ここのいるゆっくりが犠牲になる位なら自分を犠牲にするわね。」 とよひめはそんな伝子に冷たい返事を返す。 「…そう、それが貴方の答えなのね…。」 そう言うと伝子はゆっくり立ち上がった。 「…貴方、何処に向かうつもりなの。」 「…悪いけど、私はゆっくりを見捨てるなんてマネは出来ないわ。」 「…今更貴方一人行った所でどうにもならないわ、無駄死にするだけなのは目に見えてる。 行かせる事は出来ない。」 そう言って伝子の進行方向に立ちはだかるとよひめ。 「…退いて、退かないなら力づくでも通るわよ。」 そういってととよひめを睨みつける伝子。 とよひめと伝子のにらみ合いは暫く続いた、そして・・・。 「…解ったわ、どうやら貴方には何を言っても無駄みたい。」 先に折れたのはとよひめの方だった。 「あんたの妹も仲間たちも全員助け出してあげるから、お風呂の準備をしていなさい! 勿論、身体を洗ってくれるうさ耳ゆっくりもよ!」 そんならしい台詞をとよひめに向かって言うと、伝子は地下シェルターを飛び出した。 「待っててね、かわいいゆっくりちゃ~ん…ウフフフフフフフ…。」 ……頼むから去り際までシリアスで居て欲しかった。 「…さて、じゃあ私も行くかな。」 そう言って私も立ち上がる。 何故かって?…まぁ、言うまでも無いって言うか。 「おねーさん、ハイ!」 と、横でれいむが頭に何かを載せている。 それはウェストポーチとペンダント…ああ、そう言えば忘れてた。 私はウェストポーチを腰につけ、ペンダントを首からぶら下げる、何だかんだで、これをつけると何だかやれる気がしてくるから不思議だ。 「まさか、紅里さん、貴方まで行くつもり!?」 とよひめが私の様子を見て慌てた様子でそう問いかけてくる。 「…言っとくけど、おねーさんはアイツより頑固者だからね!」 「…止めても無駄と、言いたいんですね。」 れいむの言葉を受けて全てを悟るとよひめ。 「そういう事!世界一の石頭なんだよ、頭突きグランプリがあったら優勝候補のけーねを抑えてチャンピオンになれるくらいに!」 それは誉めてるのか?れいむ。 「まぁ、そう言う訳だから、風呂に入れてくれたお礼のつもりで行って来るわ。」 「…解りません、たまたま立ち寄っただけのこの場所を守ろうとするの?」 とよひめがそんな質問を投げかけてきた。 「まぁ、こういう性分としか言いようがないね。」 私は頭をポリポリ欠きながらそう答える。 「…地上の者の思考回路はホントによく解らないわね。」 そういって笑うとよひめの顔は、確かに笑っていた。 そして、こう呟く。 「…でも、嫌いじゃないわ。」 さて、ここでいつまでもグダグダ話してもしょうがない、 「そいじゃあ、行って来る!」 「…御武運をここで祈らせてもらうわ。」 「…じゃあれいむも祈ってるよ、「ごぶうん」を。」 二人に見送られ、私は戦場へ…。 「頑張ってね~~~~ぽ~りぽり。」 向かう前にUターンしてまりさに軽くチョップをかましてから私はシェルターを飛び出した。 全く、れいむでさえ空気を呼んだのに、あいつと来たら・・・・。 ■Bパートへ進む 名前 コメント
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「ゆっくり~!俺だ!すりすりさせてくれ!」 「お客さん、ヒゲ剃り跡が青々としてますね。申し訳ないがしょ~りしょりはNG」 「あれ?今朝ヒゲ剃ってきたんだけどなあ」 「ブラウンで剃ってみましょう・・・トントン。ほらこんなに」 「おっかしいなあ、今朝ブラウンで剃ってきたのに」 ・・・ 「これは新型なんだよ!」 「なあんだそうかあ」 買わなきゃ -- 名無しさん (2013-10-09 11 12 47) 名前 コメント
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「ときにまりさよ」 「なぁに、おにいさん!」 「ここに二つのコーヒーがある」 「こーひーはゆっくりできるよ!」 「片方はMAXコーヒーを更に甘くした脳天一撃AX(アックス)コーヒー、 もう片方は泥のように濃いブラックコーヒー。選べるのは一回だけだ」 「おにいさん、ヒントをちょうだいね!」 「ヒントをやったらどっちだ?にならないだろ、頑張れ。ちなみに菓子受けはチョコクッキーだから苦くても大丈夫だ」 名前 コメント
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ゆっくり魔法図書館 図書館-短編区画 短編集22 お燐の人気投票結果 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ……… ,;, ) ( ウ( ,,,,......... / ;ヽ フ ヽ r--ウ ''''''''''. ..ヽ | )''( \ ノ|,.--―─‐- 、 フ \...--.../  ̄ ̄ フ っ '. )\ \ ....| /,,, ) ヽ r',,.iニニニニニニ;;‐、⌒ ヽ ___フ............ヽOノ........ フ つ っ 」) )/"""""ヽ ヽ ) /⌒ \\ ヽ. \/ \ フ );;./ 「 \( / 7 / / i \丶 ! /==─ 人 ─==ヽ<> / r ヽ { } / ノ イ 人 r"v''ヽi ノ ノ ヽ ヽ< /| r | | /( ) 彳 ノノノイノレ'⌒ヽノ|ノ \/ ヽノ_ノ_ノ/ゝ、 /ヽ _ヽレレ人 ヽノ人__,../人....人ノ\_ノノノ.( ) 彡ハ -┰ ─┰ ノ ) 丶 ゝ 人(ヒ_] ヒ_ン )人 ヽ. ヽノノ (ヒ_] ヒ_ン )ノノ ( ) / {// ///ノ イ イ 丿ヽ |// ,___, ///| ゝ ( ) "" ""7) ( )  ̄'彡ゝ -~ 彡_.ノ ヽ ) / / 人 ヽ _ン ,' ヽヽ ( ) ( ヽ // ( ) ∠ヽ>‐-- -‐< j/ノヽノノ / >,、.._____, ,.イ \ ( ) >.、_ ,.イ/ ( )/ ,;, ) (<さとりさま!私すごい!? / ヽ ..,,,,......... / )''( | /.. .'''''''''' / (,,,ヽ |.... / /( .'<お空はすごいわねぇ ( / r""""\( (L 「 \ )/ 7 \.;;( さとり様…お空… ヽ { } / ヽ ヽ /( )ヽ|. | | ヽ |\ 二人を祝ってあげたい…… ( ) |ハハ,/人...人ノ、__人...ヽ/ ( ) ヽレ ,__, ,_,ヽヽノ けど本当はあたいも一緒がいいよ…… ( ) ( "U '( ) ( ) ヽ -=- ) ( ) 「 \( ) >.、_ ,イ ( ) ヽ ( )/ 7. ヽ~人 ̄ ̄i'' ( ) _人人人人人人人人人人人人人_ _人人人人人人人人人人_ > 呼ばれて飛び出て!!! < > じゃじゃーん!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ,;, ) ( ビクッ __,,,...,,,__ / ヽ ..,,,,......... γ ___,∧"´ ト-、∧‐ァ 7`>ゝ / )''( | /.. .'''''''''' ○O、_ __ ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、 (,,,ヽ |.... / /( .' -――C○ィ )  ̄ ̄\ ., 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!, / r""""\( (L ̄ヽ ゝ○o _ ヽ / キア'" ', 、`フ 7 \.;;(//\ / \`L_ ', 三 三 ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y/ ヽ ヽ ゝ、__,..-、\  ̄`i う) i '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ |. | | ヽ |\ イ ,ヘ ヽ \ ` し' | ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、(| ハハ,/人...人ノ、__人...ヽ/ナ ル ヽ、ナ‐- ',ヽ、 ハ ! \ 三 三 ( ソ'´ Vi rr=-, r=;ァ ハヘノ'レ ( ヒ_] ヒ_ン)ヽヽノ∧{ rr=-, r=;ァ i} リ `T ‐ヽ y'´ ! !. '" ̄ ,___, ̄"'ノノハ( "U '( ) ム!" ̄ ,___, ̄""/ !_」 ,' ! , ヽ、_,ゝ'"'" ヽ _ン ' ,ハ !ヽ ,--、 ) ( )ノ人 ヽ _ン ∠ノ | 三 三 '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ >.、_ ,イ ( )ー‐ >, 、 _,. <_Z_ /ノ/ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ7. ヽ~人 ̄ ̄i'' ( )/ ̄_ヽ`ー-一'イ==≠二 何シケたツラしてんのよ ,;, そんなんじゃ幸せが逃げるわよ? ) ( __,,,...,,,__ / ヽ ..,,,,......... γ ___,∧"´ ト-、∧‐ァ 7`>ゝ / )''( | /.. .''''''''''、_ __ ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、 (,,,ヽ |.... / /( .'―C○ィ )  ̄ ̄\ ギュム , 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!, / r""""\( (L ゝ○o _ ヽ / キア'" ', 、`フ 7 \\ / \`L_ ', ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y ヽ ヽ ゝ、__,..-、\  ̄`i う) i '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ|. | | ヽ |イ ,ヘ ヽ \ ` し' | ギュム ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、(ハハ,../人...人ノ、__人ナ ル ヽ、ナ‐- ',ヽ、 ハ ! \ ( ソ'´ Vi rr=-, r=;ァ ハヘノ' ( ヒ_] ヒ_ン)ヽ { rr=-, r=;ァ i} リ `T ‐ヽ y'´ ! !. '" ̄  ̄"'ノノハ "U ' ,ム!" ̄  ̄ ""/ !_」 ,' ! , ヽ、_,ゝ'"'" 'ー=-' ' ,ハ ! ) ′ )ノ人 'ー=-' ∠ノ | '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ >.、_ ,イ ー‐ >, 、 _,. <_Z_ /ノ/ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ7.ヽ~人 ̄ ̄i'' / ̄_ヽ`ー-一'イ==≠二 私達の間になったのも何かの縁 私達があんたをゆっくり界のスターにしてあげるわ え?あの… ,;, ) ( __,,,...,,,__ / ヽ ..,,,,......... ___,∧"´ ト-、∧‐ァ 7`>ゝ / )''( | /.. .''''''''''__ ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、 (,,,ヽ |.... / /( .'C○ィ )  ̄ ̄\ , 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!, / r""""\(L ゝ○o _ ヽ ギュイ / キア'" ', 、`フ 7 U \/ \`L_ ', ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y ヽ ヽゝ、__,-、\  ̄`i う) i '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ | | ヽ |,ヘ ヽ \ ` し' | ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、(ハ,../人...人ノ、__人ナノ ヽ、ナ‐- ',ヽ、 ハ ! \ ギュイ ( ソ'´ Vi rr=-, r=;ァ ハヘノ( ヒ_] ヒ_ン)ヽrr=-, r=;ァ i} リ `T ‐ヽ y'´ ! !. '" ̄  ̄"'ノノハ'" ,___, " ',ム!" ̄  ̄ ""/ !_」 ,' ! , ヽ、_,ゝ'"'" 'ー=-' ' ,ハ ! ) ー'⌒ー' )人 'ー=-' ∠ノ | '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ .、_ ,イー‐ >, 、 _,. <_Z_ /ノ/ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ7.~人 ̄ ̄i'' / ̄_ヽ`ー-一'イ==≠二 あたいはお空達と一緒ならそれで…… . ,;, ) ( __,,,...,,,__ / ヽ ..,,,,......... . ___,∧"´ ト-、∧‐ァ 7`>ゝ /)''( | /.. .''''''''''_ . ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、,,,ヽ |. .. / /( .'ィ )  ̄ ̄\ . , 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!,/ r""""\(L ゝ○o _ ヽ ギュウゥゥ / キア'" ', 、`フ 7 U \ \`L_ ', ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y ヽ ヽ__,-、\  ̄`i う) i '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ | | ヽ | ヽ \ ` し' | ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、(ハ/人...人ノ、__人ナ'ヽ、ナ‐- ',ヽ、 ハ ! \ ギュウゥゥ ( ソ'´ Vi rr=-, r=;ァ ハヘノヒ_] uヒ_ン)rr=-, r=;ァ i} リ `T ‐ヽ y'´ ! !/// ̄  ̄//ノハ" , -- 、 u/ ̄  ̄//./ !_」 ,' ! , ヽ、_,ゝ 'ー=-' ,ハ ! )ー'⌒ー' )、 'ー=-' ∠ノ | '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ、_ ,イー >, 、 _,. <_Z_ /ノ/ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ7人 ̄ ̄i''  ̄_ヽ`ー-一'イ==≠二 有名なコピペ 初出 【長編】東方AA作品スレ 第22巻【短編】 先日見たできごと。 ,-' ヽ ( ( ̄ ヽヽ .------. ヽ ヽ ... | _/ . '''' ̄''ヽ ヽ ,.-''"´  ̄'"" ヽ ) ) /==─ \. ノ ノ !? ノ ( \ ヽ "ヽ_ノ_ノ-ノ_ハヽ--ヽヽ\_フ ) _ノ | (ヒ_] ヒ_ン)';/ヽ ヽ ヽヽ_ノ i"" "ノ | '\ \ 人 O フ ノ ) "'ヽ...>.. ..,____,,イ'ノ/ .ノ...,ノ小さい女の子を連れた船長と、ゴスロリを着た楚々としたおばあさんが寺の境内で話していた。 __ ,- 、 , --'. ', ---- 、 ぬるぽ ) キヽ-、... ...... ガッ! / --- ヽ ノ '-' ) ). --、 ノノ ノ ヽ ヽ ノ ノ .ノ =-、 / / ノ ノ ノi 人 | }. / // } = , { ( ( / / ゝ,ノ ノノ /)/) ノ )'ウ ウ -'' ) = =/) =人 = ) 人 . .ノ ( (ヒ_] ヒ_ン / . .ノ/ ( = = ノ_ノ/ ノノレ '. / ( )( 人''' ,___, '' ノ ) . ( ( ,ノ /(ヒ_] ヒ_ン) ノ7 ( ) )ノ . . ) ヽ _ン ( ノ . ノ ヽ フ !"" ,___, "" i / ヽ ノ ( ) (>.., ______ ._イノ ( . . . . \ フ 人 ヽ _ン 人 ) (' '' ) i=====i ノフ フ ノフ >.., ____,, ._イ ノ子供は照れているのか船長のかげに隠れ、 おばあさんが話しかけても恥ずかしそうにするだけだった。 ,,. ' "´ ̄`',--、 + , '´ -ヽ-⌒-' `ヽ、 + + // / / 丶 〉 ノi / / ,' 人 '、 ヽ ( ( ,,彡ノノ__,ノノノ ヽルイ ' .i + _ ( ヽ + ) i´/( ィ== ==、) i ヽ /./ ヽ ヽ. (´( ''""ヽ"" ___ ""ノ イ ノ. / / _,ノ ヽ. ノ ノ ノ ',) ヽ _ ノ イ i ゝ ヽ _/ . ヽ._ ⊂二_ ,ト、___,(_ノ_{ ノ>‐--‐イ{ ',__ヽ_.,\ , -‐' !.! / ノ `二⊃ , -─ '_ . ヽ ヽヾ、 ぃ i.! Y !-三三-! Y ! // / ぃゝ,_ 、 \ ー ¨/, _,..ノ、! l i i リ ノ ;''======''; ! リ.! i ! i | レ´ \ ヽ. ヽ-’ ー' / / | ! | i ぃ リレイ ! ^\/^ l レリイ,i !.| l |´ | ! ヽ_}ヽ_〉 ‐' トト ,〃 __;;-rー{ |\/\/| }};〃__;;; ぃ // ヽ.ヽ/; (´ .! . .'; |/\/\| ;'. . ! `)゙.ー- ;;ヾ.、´/ `´ ソ ,'. . . .'; ', /\ ノ' ;'. . . ', 〈  ̄……! ノノ y´⌒ヾ、⌒゛ー-´ く≦ 」⌒l ,,' ; '; '; ; ヾヘ っ l O\ i ! ; '; '; ', ) ) ;ス つ っ .r'´ノ\\!ソ ;ノメ;;,、 ソ ンノヾ;' ' ;ノ) //」⌒l .\ノ」 ノゝ、 ヾノ / ヌリ ' }^ヽ lノ l O\:: イ (ヒ_] ヒ_ン ).レ; }ノ ハ } .r'´ノ\ )イ|/// ,___, ///,ノ ノ l } //,ヘ、\ノ ', イ _ノ\lノ} lノ ヾ、 ヽ、 ,ノ ノ l } `ー-≧;;;;` ー--─ ´;;;;/ lノそしたらおばあさん、何を思ったか突然、超人みたいな動きをしつつ子供のまわりを軽快に回りながら叫んだ。 ` 、\_ ,  ̄ ヽ 三 二_ _ // \\  ̄ ―7て \、\ ヒュッ // \ ヾ / / / ガッ ' / / ' /// ザッ/, ' / , --'. ', ---- 、 / --- ヽ 二二 ノ ─==ニ / / ノ ノ ノi 人 ― ニ ― { ( ( / /ゝ,ノ ノノ /)/) ノ )'ウ _人人人人人人人人人人人人人_ -= __ .ノ ( (ヒ_] ヒ_ン `_ ̄二 > オッス ! オラババア ! よろしくな ! < ( )(二人''' ,___, '' ノ ) . ( (  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄― 三二 )ノ . . ) ヽ _ン ( ノ . ノ ヽ ノ ( ) (>.., ______ ._イノ ( . . . . \ (' '' ) i=====i ノフ フ二その瞬間、私の横でベンチに座っていた毘沙門天が勢いよく鼻からコーヒーを吹き、目の前に置いてあったおばあさんのエア巻物をコーヒーと鼻水まみれにした。 |\ 、..,,_ ヽー-.| ト-/|_ <\ \ァ‐く__∠,_ ァ;'´ `'ー弋_ノ-<`¬ / / ,ハ / イ レ ∠/ / / / ハ i ハ i .| ; ヽ ━━┓┃┃ イ / リ ハ,ゝ、ハ/ !ハ/ i iノヽ. ┃ ━━━━━━━━ ノ/ ホ / (○)` (○)!/!」 ┃ ┃┃┃ ハ シ| " _____ "' i__{ _,,. ┛ `ー'iヽ、ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ , 。≧ 三 ==- rィ;ヽ`-ァ, ≧=- 。ゝ'i へ、 !,=イレ,、 >三 。゚ ・ ゚ /⌒i、._Y ||_≦`Vヾ ヾ ≧ ! iノi 7 。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・ /iヽ-イ| .i ハ ハ!おばあさんの突然の行動と、鼻水とコーヒーを垂らし咳き込みつつ謝りまくっている毘沙門天の姿に、船長、女の子含めた周囲は爆笑。おばあさんは孫(?)が笑っているのを見て嬉しかったのか快く毘沙門天を許し、なんか和やかな雰囲気で三人連れ立って去っていった。 ,ヽ./{ }ヽノヽ ノ ノ ヽ / ) } , 超許す 'ヽi ')ヽ oOoノ /{ V } , --'. ', ---- 、 ) ''V 'o. '''' .oノ ノ ノ / --- ヽ , -' '-/ヽ__ノ.- '' ヽ'ヽ ノノ ノ ヽ ヽ /..-''' r ';' { . ' 'ヽ. / / ノ ノ ノi 人 | }. 、_/. '' r '{ { \ ヽ ' . ヽ ヽ {ヽ { ( ( / /ゝ,ノ ノノ /)/) ノ )'ウ ' -{./ / 人 ヽ ヽ ヽヽヽ } } ( ' ノ 人 . .ノ ( r=ミ r=ミ/ . .ノ/ ノ( ( ( ( ノ )ノ '')/ ''\ 、ノ ノ 入 ( )( 人''' ,___, '' ノ ) . ( ( ノノ ) i ( >//////< )ノ. ) ) )ノ . . ) ヽ _ン ( ノ . ノ ヽ ノノ | | | ,___, | |"'| ノ入 ) ノ ( ) (>.., ______ ._イノ ( . . . . \ )/'人.| | 'ー⌒ー' | | イノV '' (' '' ) i=====i ノフ フ ノ>.、____ ,. イヽ + ,-- 、 ) キヽ-、 ... ...... + + .ノ 'ー' ) ). -..、 + + ノ ノ .ノ =-、 + + / // } = . ', + `ー─''´ ) = =/) =人 -=) + + + 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ,ノ / r=ミ r=ミレイ ソ + + フ ! xxx ,___, xxxiノ 〈 + ノィ 人. ヽ _ン 人 ) ヽイレヘ >、.., ____,, ._イレノ´ ノノ y´⌒ヾ、⌒゛ー-´ く≦ ♪ 」⌒l ,,' ; '; '; ; ヾヘ / l O\ i ! ; '; '; ', ) ) ;ス .r'´ノ\\!ソ ;ノメ;;,、 ソ ンノヾ;' ' ;ノ) //」⌒l .\ノ」 ノゝ、 ヾノ / ヌリ ' }^ヽ lノ l O\:: イ ⌒ ,___, ⌒. レ; }ノ ハ } .r'´ノ\ )イ|/// ヽ_ ノ ///ノ ノ l } //,ヘ、\ノ ', イ _ノ\lノ} lノ ヾ、 ヽ、 ,ノ ノ l } `ー-≧;;;;` ー--─ ´;;;;/ lノ ぬえ対きめら丸 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! y´⌒ヾ、⌒゛ー-´ く≦」⌒l ,,' ; '; '; ; ヾヘ .,ィつryl O\ i ! ; '; '; ', ) ) ;ス、ノ // ン. //フ_ なじむ・・・実に馴染むぞこの体!´ノ\\!ソ ;ノメ;;,、 ソ ンノヾ;' ' ;ノ)ノ ノィ斗、/// /ゥ 」⌒l .\ノノ」 ノゝ、 ヾノ / ヌリ ' ‐ . /`ハ / / / / ラ l O\:: イ (ヒ_] ヒ_ン ).レ }l彡"ィノ/}}/ / / /∠っ,, -z― 、r'´ノ\ )イ,|"" ,___, "" ,ノl11`o' / ,'))入,,/r≦z'' . .ーニ\/,ヘ、\ノ ', ヽ _ン イ ルィ`○ ,))))) }ニ,ン´' . ≠ 、≠=`丶/´"^`丶、 ヾ、 ヽ、 ,ノ 三=メ/′爻彡"=ニフ. = , ' ヽ ''''ニ三ヒン` \ -≧;;;;` ー--─ ´;;;; ミ≡'ゞy 爻彡ヘ>`z = / ';, / ヽ、ミ) .彡 . . `,.. . . . . ミ  ̄ ̄ ̄`.ミ 'ノ__ / / V" 彡 . .. . . ミ .. ゙V'_`丶 (__,> 彡 . . . . ミ _., `ヽ `ヽヽ `, _,,...,_ , |メ!川!,ハ'i |ー´`ヽ .|ヽ / │`、,./" .r=ァヽ (~⌒~i !~⌒~} \, `i | ノ` ヽ (´ r=‐ ,ィ' <オオナジムナジム i`""i i""゛i 〕 | | / `一-ヾ, '=彡'',) . . ,_ . /7 「l /'. ノ ;, ,' ト | / ( |, "、_,_',ノ ` ヽ, 「 l // ヽ, | l _/"ニニン' / | | `丶 | ( | i' 丶,` -' '-..,「 | ,└''"´ ̄^`ヾご/ヽ、 ∠ | ノ `、 丿 / .| `i  ̄ ̄ヾ/´ 、、 ヽ ヽ/ノ ノィ _ノ=´レV`,i- 厶ス /`v`〉 (,,/゛ ,i´ ./ ノ lヽ j /、lヽ ト、 .'l. ‐ //´^ / ノ 《レ' i " `iノ く_/ h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ }l彡"ィノ/ 体盗られた・・・ `'ー-^ー'´ `ー'ー'´ {,}'ヽ.,l .r=- U l11`o' .。レ1ヽ'、 ー=┰ 人ルィ`○ ,) o′ レ~7' .、 ┃ ノ ○' . . ,_ . /7 「l /'.` ヽ, 「 l // ヽ, | l _/"ニニン' 丶,` -' '-..,「 | ,└''"´ ̄^`ヾご/ヽ、  ̄ ̄ヾ/´ 、、 ヽ ヽ/ノ ノィ ノ lヽ j /、lヽ ト、 .'l. ‐ h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ }l彡"ィノ/ だが・・・ {,}'ヽ.,l .r=- l11`o' .。レ1ヽ'、 ー=┰' 人ルィ`○ ,) o′ レ~7' .、 ┃ ノ ズボッ! ○' /,ィ(ノノ_ノ _//∧N| ヽ` 、 〉〉 //'、ヽ ///l .l ∧ iヽ、、ヽ、___,,.. .-'ノ // )λ l i l 〉' 人ヽ| )トヽ__,,.. .-‐ ''" / / (( υ レ'l|V 入 V ,ヘ i l// i i レ1/ / )l 7 ムノ ソ ∨ レ' L|〈 ,.-、 ( ○),-、 / / ノ /( ○ヽ / / ./ ./ __,,.. -‐''"´ ,' /o∧ } / / ./ ./ / -=ニ..,,,__o_oノ| |/ / ノ / / / ./ ./ / / . . ,_ . /7 「l /'. |// ̄ヽ / く `、/ ./ ,/ /` ヽ, 「 l // ヽ, | l _/"ニニン' / ./ ̄へ\ ` 、 ./、./ / 丶,` -' '-..,「 | ,└''"´ ̄^`ヾご/ヽ、 . | | \\ / /、 `/  ̄ ̄ヾ/´ 、、 ヽ ヽ/ノ ノィ ! !-----く `7{ (,.r--∠ヽ、 /ノ lヽ j /、lヽ ト、 .'l. ‐\, / ./─--、. \/ `ヽ_,へ'_/ ,へ どうということはない 〈.,,ih'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ }l彡"ィノ// ,,r、/ / ' `i,ノ⌒} !´{,}'ヽ.,l .r=- l11`o' '丿 ! / _ _,r'ー-ノ ヘ.。レ1ヽ'、 ー=-' 人ルィ`○  ̄ノ ;. |_/\;゙ ;゛- r-、'´ヽ__ノ__ o′ レ~7' .、 ノ,. ;; 〈´ ゙ \ ヽ-┐ ) ヽ 丿 ;; 。゙ヽ ○' '-ゝ !'7ア´「ト、| ヽ;;ノ l ;, ' く /ト,_r'‐''´ ヾ i´ ト-‐く_ |/ /l_」、 \ _,;/ l ,!( ⌒; i, '゙ \/´ ,.|`''`、 ゙ー '゙ / ノ V ` ヽ.,__/{|o|}ー _... '゙ ⌒ V .、. !;;;;;;;;;;;;;;;Y´ ヽ ;.イ - _丿 ,i゙ ''゙ メ ,r'´.' ., _.. |゙ ノ;;;;;;;;;;;;;{ ゙、;;;;;;;;;;;;;/ヾ゙、 j´. ト、 ,i' ,._.,., i゙.、i`,゛゙ ' ' ....、^ {;;;;;;;;;;;;;;;;! `、;;;;;;;;{ . . . . .,,イ. rァ У ,i' '゙、- ー''` ' 、 _ ,.i゙ `i;;;;;;;;;;;/ `゙、 . . . . ゙、y=-一‐‐く . // ;'、_.、 ‐ '`  ̄ _|;;;;;;;;;/ _゙、. . . . } _.,r''; (, ゙ヘ ヾ⊥;;/ (! . { . .i . . ノ ;´`__/ ン ! , , `フ ,./ ー'く \_,ゝ、ノ ( r‐'{`V´ ,} 〝 i,,,ノ`ソ' ノノ y´⌒ヾ、⌒゛ー-´ く≦ 」⌒l ,,' ; '; '; ; ヾヘ l O\ i ! ; '; '; ', ) ) ;ス .r'´ノ\\!ソ ;ノメ;;,、 ソ ンノヾ;' ' ;ノ) //」⌒l .\ノ」 ノゝ、 ヾノ / ヌリ ' }^ヽ lノ l O\:: イ圷旡≧/ /≦乏.レ; }ノ ハ } <鵺の体だよ!返してね!! .r'´ノ\ )イ|"| |/ / / / | | ,ノ ノ l } //,ヘ、\ノ ',| | , -- 、 | | イ _ノ\lノ} lノ ヾ、 )>,、ー'⌒ー'_,.イノ ノ l } `ー-≧;;;;` ー--─ ´;;;;/ lノ . . ,_ . /7 「l /'.` ヽ, 「 l // ヽ, | l _/"ニニン' 丶,` -' '-..,「 | ,└''"´ ̄^`ヾご/ヽ、  ̄ ̄ヾ/´ 、、 ヽ ヽ/ノ ノィ ノ lヽ j /、lヽ ト、 .'l. ‐ h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ }l彡"ィノ/ <それがどうしました? {,}'ヽ.,l .r=- l11`o' あなたにできることは他の誰かにもできるということですよ .。レ1ヽ'、 ー=-' 人ルィ`○ ,) o′ レ~7' .、 ノ ○' ,- 、 ) キヽ-、... ...... ノ '-' ) ). --、 むらさーむらさー> ノ ノ .ノ =-、 / // } = , ウ -'' ) = =/) =人 = ) ( = = ノ_ノ/ ノノレ '. / ,ノ /(ヒ_] ヒ_ン) ノ7 ( フ !"" ,___, "" i / ヽ<その声は・・・鵺! フ 人 ヽ _ン 人 ) ノフ >.., ____,, ._イ ノ ,.-、 ( ○),-、 / / ノ /( ○ヽ / / ./ ./ __,,.. -‐''"´ ,' /o∧ } / / ./ ./ / -=ニ..,,,__o_oノ| |/ / ノ / / / ./ ./ / / ノノ /'.|// ̄ヽ / く `、/ ./ ,/ / y´⌒ヾ、⌒゛ー-´ く≦ン'/ ./ ̄へ\ ` 、 ./、./ / ,,' ; '; '; ; ヾヘ . | | \\ / /、 `/ i ! ; '; '; ', ) ) ;ヾ ! !-----く `7{ (,.r--∠ヽ、 !ソ ;ノメ;;,、 ソ ンノヾ;' ' ;ノ)/ ./─--、. \/ `ヽ_,へ'_/ ,へ 体をパワーアップして返してもらえたよー ノ」 ノゝ、 ヾノ / ヌリ ' ;ソ ,r、/ / ' `i,ノ⌒} 从 イ (ヒ_] ヒ_ン ) レ、 }丿 ! / _ _,r'ー-ノ )ノ i"" ,___, "" ,ノ ノノ ;. |_/\;゙ ;゛- r-、'´ヽ__ノ__ ヾー イ人 ヽ _ン イ ノ 〈´ ゙ \ ヽ-┐ ) ヽ 丿 ;; 。゙ヽ '`ーz >、.,___,,..イ / l ;, ' く /ト,_r'‐''´ ヾ i´ ト-‐く_ |/ /l_」、 \ _,;/ l ,!( ⌒; i, '゙ \/´ ,.|`''`、 ゙ー '゙ / ノ V ` ヽ.,__/{|o|}ー _... '゙ ⌒ V .、. !;;;;;;;;;;;;;;;Y´ ヽ ;.イ - _丿 ,i゙ ''゙ メ ,r'´.' ., _.. |゙ ノ;;;;;;;;;;;;;{ ゙、;;;;;;;;;;;;;/ヾ゙、 j´. ト、 ,i' ,._.,., i゙.、i`,゛゙ ' ' ....、^ {;;;;;;;;;;;;;;;;! `、;;;;;;;;{ . . . . .,,イ. rァ У ,i' '゙、- ー''` ' 、 _ ,.i゙ `i;;;;;;;;;;;/ `゙、 . . . . ゙、y=-一‐‐く . // ;'、_.、 ‐ '`  ̄ _|;;;;;;;;;/ _゙、. . . . } _.,r''; (, ゙ヘ ヾ⊥;;/ (! . { . .i . . ノ ;´`__/ ン ! , , `フ ,./ ー'く \_,ゝ、ノ ( r‐'{`V´ ,} 〝 i,,,ノ`ソ' ,-- 、 ) キヽ-、 ... ...... ノ 'ー' ) ). -..、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = . ', `ー─''´ ) = =/) =人 -=) 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ━━┓┃┃ ,ノ / ( ○) ( ○)レイ ソ ┃ ━━━━━━━━ フ ! "" ,_`ミ 。 ゚ 。 ・ ┃ ┃┃┃ ノィ 人. ゝ'゚ ≦ . ゚。 。 ┛ ヽイレヘ >、.._。≧ 三 ==- __ァ, ≧=- 。 /イレ,、 >三 。 ゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 【本を棚に戻す】
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「ゆっくりしていってね!!!」 なんか目の前の四角い物体が俺に話しかけている。しかもやたら声は大きく、にこやかな笑みを浮かべている。 OK神様神綺様。落ち着こうか。まず目の前の物体を観察することにしよう。 見た目は正方形。簡単に言えばサイコロだ。大きさは1mほど。そして俺の正面の面には顔が付いている。 それと上の面に描かれている帽子を見る限り、おそらくこいつはゆっくりまりさだ。 しかし俺の知っているまりさとは形が全く違う。あのプ二プ二した饅頭ボディはどこにいったのだろうか。 「ゆっくりしていってね!!!」 俺からの反応を催促するかのようにもう一度話しかけてきた。 「ん?ああ、ゆっくりしていってね。」 とりあえず適当に返事を返した。 さて、どうしようこれ。とりあえず何か聞いてみるか。 「なぁまりさ?まりさでいいんだよな?」 「ゆう? まりさはまりさだよ!」 「ああそうだよな、わるかった。」 これでまりさなのは確認した。次はどうしてそんな姿なのか聞いてみる 「どうしてそんなに四角いんだい? 他のゆっくりとずいぶん形が違うみたいだけど。」 「まりさはうまれたときからしかくいんだよ! まりさはとくべつなまりさなんだよ!」 そーなのかー 次はベタベタと触ってみることにする。 おそらく頬の部分に当たるであろう面をペタペタと触ってみた。どう触っても箱ですねこれは。 いやまあ薄々分かってはいたのだ。だって顔が全く動かないしね。 おそらく中にまりさが入っているのだろう。 「なあまりさ。なんで箱の中に入ってるの?」 「ゆゆぐぅ! な、なにいってるのおにーさん! まりさはボックスまりさなんだよ!」 そんな名前なのかこれ。 「ふーん、まあいいや。話は変わるんだが、オヤツでも食べるか?ちょうどケーキが余ってるんだが?」 「ゆゆ! ゆっくりたべるよ!」 食い付いたようだ。さっそく台所からケーキを持ってきた。 そしてそれを帽子が描かれている面の上に置いた。 「まりさー頭の上に置いておくぞー。」 これならまりさは不用意に箱から出れまい。入口であろう面にケーキを置いたのだから。 下手に出てくればケーキが倒れる。さぁどうでるまりさ! パカンと何かが倒れる音がした。振り向くと、顔の描かれていた面が倒れていた。 そしてそこから出てきたのはまりさだった。 「ゆっへん! うえがいりぐちだなんて、まりさはひとこともいってないんだぜ!」 したり顔でこちらを見るまりさ。なにやら堂々と顎を突き上げている。誇らしげだ。 「・・・わかった。どうやら俺の負けのようだなまりさ。それじゃケーキを食べようか。ちょうどいいからこの箱をテーブルにするね。」 俺は敗北に打ちひしがれつつ、目の前に二つあるケーキを食べ始めた。一個はまりさの分である。 「ゆゆ! ゆっくりたべるよ! ゆゆ? とどかないよ! ぜんぜんとどかないよ!」 ポヨンポヨンと跳ねているまりさ。しかしケーキの置いてある位置までは飛べないようだ。 「むーしゃ! むーしゃ!しあわせー!」 「おにーさんだけしあわせー!はずるいよ! まりさもゆっくりさせてね!」 プンプンと怒りながら足元でケーキを要求するまりさ。折角なので俺が食い終わるまでは、おわずけにしよう。 そうやって今日もグダグダな午後は過ぎていった。 「そういやなんで箱に入ってたの?」 「あのはこはまりさのたからものなんだよ! どんなところにしんにゅうしてもみつからないんだよ!」 「ほんと?」 「ぱちゅりーのとしょかんも、ありすのおうちにはいってもきづかれなかったよ!」 「・・・本は返してきなさい。」 初投稿です。 実は最後を書きたかっただけです。 何かダメダメな点がございましたら指摘して貰えると作者は喜びます。 こういうの好きだぜ。 -- 名無しさん (2009-02-20 08 43 18) ゆっくりとはいえ魔理沙は魔理沙だなぁw -- 名無しさん (2011-12-11 12 07 37) 名前 コメント