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最近、ゆっくり関連商品販売で圧倒的なシェアを占める「ゆっくりカンパニー」がゆっくり専用紙幣“ゆーろ”を発行した。 もっとも、紙幣と言っても利用可能なのはゆっくりカンパニー系列の店舗のみであり、正確には引換券のようなものなのだが。 系列店で買い物をして、500円ごとにスタンプを一つ押してもらえるカードのスタンプを20個集めると100ゆーろ10枚と交換してもらえる。 この“ゆーろ”は1ゆーろ1円相当の価値があり、系列店利用者の多くがゆっくりを飼っていることを考えると事実上の1割還元だ。 一部の人々からは「紙の無駄。それなら1割値引きしろ」という声も上がっているが、このサービスはおおむね好評だった。 しかし、何よりもこの“ゆーろ”の最大の成果は「野良ゆっくりに与えることが出来る」という点だろう。 第一次ゆっくりブームの最盛期ごろから徐々に問題化しつつあった捨てゆっくり。彼女らの多くは人間と生活していたために貨幣の価値を理解していた。 そして、その多くは頑張って歌などを聞かせてお金を恵んでもらおうとするのだが、脆弱なゆっくりにお金を与えると、大抵は人間に巻き上げられてしまう。 だが、“ゆーろ”はゆっくりか、ゆっくり同伴の人以外は一切使用できず、また(表向きは)換金も出来ないため、人間に奪われる心配が大幅に減少。 結果として拾って飼う事は出来ないが紙幣を与えることで「ゆっくりを助けた」という満足感を得られる。 最も安い餌は3日分(1匹分)が100円で買える事もあって、この仕組みによって何とか日々の糧を得ることの出来たゆっくりは少なくない。 そんな便利な紙幣がゆっくり達の間でも十分な知名度を得ると、野良ゆっくりの暮らし向きは大きく変わり始めた。 「ゆゆっ!おねーさん、これとごはんをゆっくりこうかんしてね!」 「えっと、確認すると・・・アンタはこのお金をあそこの通りで自分の歌で稼いだんだな?」 「ゆゆっ!そうだよ!おねーさんもれいむのおうたきく?」 「いや、お仕事中だから。それよりも、これ」 満面の笑みを浮かべるれいむが差し出した100ゆーろ紙幣3枚を受け取った女性店員は、丁寧に箱から取り出し、封を切ったゆっくりフードをれいむに渡す。 このれいむはこの店の常連と言ってもいいゆっくりで、誰に飼われているわけでもないただの野良だが、非常に歌が上手いため人間からゆーろを貰って何とか生計を立てている。 彼女は稼いだゆーろで買ったゆっくりフードを袋ごと咥えると、元気良く飛び跳ねて家路を急ぐ。 「ゆっ!おきゃーしゃんがかえっちぇきたよ!」 「「おきゃーしゃん!ゆっくちおかえり!」」 「あかちゃんたち!ゆっくりしていってね!」 さっきの店を後にしてから30分後、れいむはようやく可愛い赤ちゃん達の待つダンボールで出来たボロい我が家に到着した。 赤れいむ3匹と赤まりさ2匹はとてもゆっくりとした笑みを浮かべて元気良く挨拶や返事をしながら、跳ね回って母の帰宅の喜んでいる。 それから母の持ち帰ってきた餌を見て「これでゆっくちできりゅね!」と言いながら、家の中に入っていった。 「ゆゆっ!さあ、あかちゃんたち!ゆっくりたべてね!」 家に中に入るとれいむはすぐに貰ってきたばかりの餌を租借してから、吐き出す。 そうして柔らかくなったそれを赤ちゃん達に食べるように促すと、赤ちゃん達は元気良く飛びついた。 「ゆ~、ちゅごくおいちいよ!」 「「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇ~!」」 「「うみぇ、こりぇみっちぇうみぇ!」」 隙間風の入ってくるあばら家。保温用の枯葉や紙くずなどもあまり多くはなく、少し寒い。 それでも一家の心は暖かく、ゆっくり出来て、とても幸せだった。 もう片親のまりさが居ないのは少し残念だけど、それでもやっぱり幸せだった。 「ゆ~ゆ~、ゆゆんゆ~♪」 翌朝、れいむはいつもと同じように人の多い大きな通りで自慢の歌声を披露する。 かつての飼い主の歌の大好きなお姉さんに色々指導してもらったれいむの歌唱力は本物で、時々人間が足を止めて聞き入るほどのものだった。 野良のまりさとすっきりしてにんっしんしてしまって捨てられたけれど、この歌声のおかげで子ども達を養っていけるのは紛れもない事実。 だから、れいむは今でも彼女に感謝している。 それと同時に、れいむはどこかに消えてしまったまりさにも感謝していた。 捨てられた原因はまりさとすっきりしたからで、「こどももれいむもまもってあげるぜ!」と言っていたのに失踪した事は今でも少し腹立たしい。 けれど、赤ちゃんに囲まれて、お歌で生計を立てる暮らしに満足感を覚えている今なら「あかちゃんをくれてありがとう」と言えそうだ。 「ゆ~ゆ~ゆ~~・・・♪」 パチパチパチ・・・ 歌い終わったれいむにはまばらながらも拍手が送られ、空き缶にゆーろが放り込まれる。 覗いて見るとその額はなんて500ゆーろ。今までに稼いだ中でも1回で得られた報酬としては最高の額だった。 それはつまり、れいむのお歌が人間に相当高く評価されたということ。その事実がれいむはとても嬉しかった。 もっとも、実はゆっくりカンパニーは5000円以上お買い上げの客を対象にしたキャンペーンを行っていたため多額のゆーろ所持者が一時的に増えたからに過ぎないのだが。 「わ~い、きょうはすごくたくさんのおかねがもらえたよ!」 人々が行きかう通りの隅っこで、誰に話しかけるでもなく叫んだれいむはその喜びを笑顔と跳躍を用いて全身で表現する。 それからも頑張って歌い続けて最終的に2300ゆーろを稼ぎ、大喜びで家路に着いたれいむが彼女を見つめる邪な視線に気づくことはなかった。 ゆーろに救われたのはれいむだけではない。他にも沢山の野良ゆっくりがゆーろのおかげで何とか生活できている。 例えば、れいむが食べ物を貰いに行くゆっくり商品専門店の前にダンボールを敷いて、そこに座っているぱちゅりー。 ひ弱で、多少知能が高いとは言え所詮ゆっくりレベルの彼女は本来ならば人間の庇護を失った時点で死を待つ以外に道はなかった。 「むきゅ~・・・おにぃさ~ん、おねぇさ~ん・・・ぱちゅりーにゆーろをめぐんでね~!」 そう言って媚びた、それでいてやや卑屈な笑顔を浮かべる彼女の目には涙が浮かんでいた。 自分の力ではまともに餌を集められないことも、他の手段でゆーろを得ることもできないことを自分自身が一番よく理解している。 それと同時に、なまじ知能が高いため変にプライドも高く、自身を見ず知らずの誰かより下に置く行為に屈辱を感じているのだ。 だからこそ、今のみすぼらしく、その上尊厳のかけらもない自分の姿が悔しかった。 「ふ~ん、あそこのれいむみたいに歌を歌ったりしないのか?」 尋ねるのは頭にゆっくりありすを乗せた、今しがた店から出てきた男性。 この手の質問は今までにも何度か聞かれたことがあり、ぱちゅりーはその度に答えている言葉を口にした。 「ぱちゅりー、にんげんにしてあげられることなんてなにもないのぉ・・・」 そう言いながら俯いて落ち込む。若干演技も混じってはいるが基本的には本当に落ち込んでいる。 もちろん、奉仕精神が云々というような高尚な理由ではなく、ただ一方的に恵んでもらうだけの自分の惨めさゆえ、だが。 しかし、どのような理由で落ち込んでいようと、ゆっくりが好きな人にとって彼女の哀れっぽい姿は十分に同情を誘うもの。 「そうか。じゃあ、こいつを使えよ」 「ゆゆっ!おにーさん、ありすのおかしかってくれるっていったのに!」 頭上のありすは抗議の声を上げるが「同じゆっくりが困ってるんだからそれくらい我慢しなさい」の一言で一蹴されてしまった。 しゅん、という音が聞こえてきそうなくらい悲しげな表情で俯いて落ち込んでいるありすにもどこか同情を誘うものがあるが、流石にお菓子では同情できない。 当然ながら、ありすの飼い主の男性は目の前の食うや食わずのぱちゅりーにゆーろを手渡した。それもありったけの1000ゆーろを。 「むきゅ~・・・ありがとう、おにいさん!」 そう言ってぱちゅりーは元気良く、しかし他のゆっくりと比べれば弱々しく跳ねて去ってゆく男性に感謝の意を表した。 その後、一部始終を見守っていた店員にゆーろと餌を交換してもらうと、寝床にしている近くの建物の床下に帰っていった。 他のゆっくり達も各々何とかゆーろを得ることに躍起になっていた。 通りではせいぜい物乞いやダンス、歌唱程度だが、裏通りに入ればゆっくりの商いは遥かに多種多様なものになる。 「ありずううう!いぐよおおおお!いっぢゃうよおおおおお!」 「まりぢゃあああ、ぎでえええええ!」 「「んほおおおおおおおおお!すっきりー!」」 例えばこのゆっくりありす。 珍しくレイパーでない個体なのだが、不運にも繁殖目当ての男性に飼われたために非レイパーであることを理由に捨てられてしまったのだ。 そうして野良ゆっくりになった彼女が手を付けた商売は俗に言うところの売春だった。 非レイパーのゆっくりありすはネコとして極めて人気が高い。 理由はいくつかあるがとにかく感じやすいのでテクニシャンになったような優越感を味わえることと、 ありす種の美しい容姿、なまじ都会派淑女気取りなのでゆっくりが嫌がることの多いネコに徹するなどが主なところだろう。 「ゆふぅ・・・ありす、きょうもさいこうだったぜ?」 「ゆぅ・・・し、しごとでやってるだけなんだからっ!」 「ゆーろはここにおいておくんだぜ?」 そう言うとまりさは1回300ゆーろであるにも関わらず、100ゆーろだけ置いてどこかに去ってしまった。 しかし、ネコを受け持ち、さらに茎と赤ちゃんに餡子を奪われたために疲労感でいっぱいの彼女にそのまりさを追いかける体力はなかった。 そのまま眠りについた彼女の頭上では、生まれる前に間引かれる運命にある赤ちゃん達が無邪気な笑顔を浮かべて体を揺らしていた。 「「おきゃーしゃん、やめちぇ!やめちぇよおおお!」」 「うるさいよ!れいぱーのこどもはぎゃくたいされるべきなんだよ!」 「お~、いいプレスだ。そうだそうだ、もっと罵れ!」 そこに居るのは2匹のゆっくりありすの赤ちゃんとその親と思しきゆっくりれいむ、そして虐待お兄さんだった。 そう、このれいむはありすに強姦された結果生まれた赤ありすを虐待し、それを見せ物にしてお金を得ているのだ。 もちろん相手が虐待お兄さんである以上、上手くいかないことも多い。 しかし、まれに「ゆっくりが人間のシステムに従い、ゆっくりらしさを失う姿に快感を覚える」と言う理由で惜しげもなく1万ゆーろを差し出すもの好きも居たりする。 そんな訳で、今となっては母れいむはノリノリで我が子を虐待していた。 「ははは・・・面白いショーだったよ。500ゆーろで良いか?」 虐待ショーを満喫した虐待お兄さんは足下に置かれていた空き缶に500ゆーろをねじ込むと、母れいむの虐待の余韻に浸りながら家路に着く。 しかし、お兄さんが去っても相変わらず母れいむは虐待を続けていた。 体当たりで弾き飛ばし、噛み付いては皮を千切り、圧し掛かっては苦悶の声を上げる子ありす達に「さすがれいぷまのこどもだね、こたないこえだよ!」と罵る。 そうしてひとしきり2匹の子ありすを嬲り終えたところで、れいむは500ゆーろを咥えて、愛する子れいむの待つ我が家へと急ぎ、 母れいむから遅れること10分、ようやく動けるようになった子ありすは痛む体を引きずって、自分を散々痛めつけた母の後を追いかけた。 「ゆぅ・・・ありす、きょうもゆっきゅりがんばったよぉ・・・」 「しょうだね・・・これでいもうちょ・・・れいみゅたちがおなかしゅかせじゅにすむね・・・」 ありす達は信じていた。きっとお母さんは日々の糧を得るために仕方なく自分を虐めているのだ、そしてその役目を引き受けるのが自分なのは信頼されているからなのだと。 そして、いつの日にか沢山のゆーろを集めてこれ以上お仕事をする必要がなくなった暁には今までの分も自分に優しく頬ずりしてくえるに違いないと。 その証拠におうちに帰ればちゃんと入れてくれるし、ご飯だって他の家族より少ないけれどちゃんとくれる。 だからおうちに帰ったら、ちゃんとご飯を食べて、ゆっくり眠って、明日のお仕事に備えよう・・・そんなことを夢想しながら、ありすは家路に着いた。 彼女が母れいむが本当に自分を全く愛していないことに気づく日はきっとありすにとってこの世界で最後の日になるだろう。 とにかく全ての野良ゆっくりが「ゆーろを手に入れるために何をすればいいのか」と言うことばかりを考えて生きている。 それによってゴミを漁ったり、人間の物を盗もうとするゆっくりが減ったのも、人間に飼われているゆっくりが襲われることが減ったのもゆーろの成果だろう。 しかし、それによって今までの野良ゆっくりの社会では見られない変化が生じていることに人間はまだ気づいていなかった。 それだけならさほど問題ではないのだが、重要なのは貯金という安定して食料を確保するための手段であってしかるべきそれが、目的になってしまったものが居ると言うことだろう。 たとえば、このダンスの得意なゆっくりれいむ・・・ シャンシャンシャン! 「ゆっ~、ゆゆっゆっゆ~・・・」 「「「おお~・・・!」」」 シャララララララララ!シャン! 「ゆんっ!ゆゆ~!」 「「「あのれいむ、やるなぁ・・・」」」 飼い主が自分を捨てたときに一緒に持たせてくれたタンバリンを上手に鳴らしながらくねくねと体を動かす。 その動きにはゆっくりらしからぬ機敏さがあり、時には人間で言うところの側転のような仕草を見せ、天高くタンバリンを放り投げたりしている。 彼女はこの辺りでは有名な野良のゆっくりの踊り子れいむで、なんと1日に3000ゆーろ以上を軽く稼いでしまうほどの実力派だった。 ちゃんとした飼い主が居たならば面白ペットとして有名になっていたかも知れないし、ゆっくり関係の店でダンサーとしての仕事を得る機会もあったかもしれない。 もし、人間に生まれていたら星の数ほどの人を魅了するダンサーとして名をはせていたかも知れない。 それほどに彼女の踊りは素晴らしく、「ゆっくりらしからぬ」という言葉がふさわしい代物だった。 その後、更に2,3度ダンスを披露したれいむは3200ゆーろを稼ぎ、意気揚々と住処にしているダンボールハウスに帰って行った。 住処に戻ったれいむは部屋の奥の空き缶に詰め込まれた大量のゆーろを眺めながら頬を緩める。 その額なんと32万8600ゆーろ。しかし、食べ物に換えるでもなくただ大量に集まったゆーろを見てれいむはニヤニヤしている。 そう、ゆーろの浸透によって現れた変化の一つは「貯金を趣味とするゆっくりの出現だった。 食費を切り詰めてでもゆーろを溜め込むゆっくり達の姿は今までのゆっくりのイメージからはあまりにかけ離れていた。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「ゆっくりしていってね!ゆゆっ!こんなよなかにどうしたの?」 「ゆっへっへ・・・れいむのゆーろをもらいにきたんだぜ!」 真夜中にれいむの住処に押しかけてきたゆっくりまりさとゆっくりありす、そしてゆっくりちぇんの3匹は突然おうち宣言ならぬ強盗宣言をすると、 なんの断りもなしにれいむの住処に置いているものを片っ端からなぎ倒しながら物色し始めた。 「ゆゆっ!なにするの!?やめてね!ゆっくりやめてね!!」 「うるさいんだぜ!ゆっくりしないでゆーろをよこすんだぜ!」 「いやだよ!れいむがもらったゆーろだよ!!」 「ごちゃごちゃうるさいんだぜ!」 「ゆぎゅ!?」 業を煮やしたまりさは体当たりを仕掛け、れいむを弾き飛ばす。その間にもありすが住処の入り口付近に置かれている元飼い主に貰ったタンバリンをひっくり返し、 ちぇんがゆーろの入った空き缶のある住処の奥のほうへとぴょんぴょん跳ねながら進んでゆく。 それに気づいたれいむが痛みを堪えてよたよたと起き上がり、「やめてね!そっちにいかないでね!そっちにはなにもないよ!」と叫ぶが逆効果。 「こっちにあるんだねー、わかるよー!」 「ゆっへっへ・・・」 「あら、もうみつけちゃったのね!だったらありすすっきりしてもいい?」 「かまわないんだぜ!れいむとすきなだけすっきりするんだぜ!」 それだけ言い捨てるとれいむに対する興味を失ったまりさはちぇんと一緒に部屋の奥へ向かい、多額のゆーろを見つける。 れいむは「やめてね!もっていかないでね!それはれいむのゆーろだよ!」と必死に叫ぶも、ありすに圧し掛かられてとめに入ることはおろか身動き一つ取れず、 ただありすが乱暴に体をゆするたびに与えられる快感と苦痛の表情をゆがめながら、気色の悪いありす汁の海の中で無意味な抵抗を続けるばかり。 「でいぶううう!ぎもぢいいよおおおおおおおお!!」 「やべでね!はなぢでね!!」 「づんでれでいぶがわいいいよおおおおおお!!」 「ゆううううう!やめてよおおおお!すっぎりぢだぐないよおおおおお!?」 「ぞんなごどいって、がんぢでるぐぜにいいいいいいい!!」 案の定、すでに発情モードのありすに何を言っても暖簾に腕押し。 ちぇんとまりさがれいむが必死になって集めたゆーろを持ち出す光景をただ陵辱されながら見つめることしかできなかった。 そして、ゆーろを運び出したまりさとちぇんがれいむの住処に戻ってくる頃にはれいむは無数の茎を生やした黒い塊になっていた。 「・・・情報収集ぅ?」 「そうだよ!れいむたちはゆっくりたんていだんなんだよ!」 「そうかそうか、じゃあおうちに帰っていつまでもゆっくり推理してなさい」 「ゆゆっ!おねーさん、まりさたちのおはなしをきいてね!」 「今仕事中」 「ぢーんっぼ!?」 「んあ?強盗?」 早速だがとりあえず状況説明から始めたいと思う。 私は近くの大学に通うごく一般的な女子大生だ。 敷いて違うところをあげるとすればペットのゆっくり曰く「おむねがどす」と言う点らしい。 「おーい、サボってないでレジに入れ!」 「みょんの接客代わってくれるんなら行きますよ!」 「すまん、俺が悪かった!」 現在はゆっくり関連商品を専門に取り扱うゆっくりショップの店員として生活費を稼いでいる。 最近、この店の母体のゆっくりカンパニーが最近ゆーろなるものを取り扱い始めたせいで私や他の従業員はゆっくり相手に接客せねばならなくなった。 饅頭に向かって笑顔でいらっしゃいませなんてとてもじゃないが正気の沙汰とは思えない。 「みょん?ちーんっぽ!?」 「ん?ああ、何か知らんけど判るんだよ」 その中でも最も接客しづらいのがゆっくりみょんと呼ばれる種だ。 理由は簡単でゆっくりのくせに人語を喋れないから。 にもかかわらずこっちの言葉は理解できるらしく、目の前で迂闊なことを言うと突然怒り出す。 「ゆゆっ!みょんのことばがわかるなんて、おねーさんゆっくりしてるね!」 「とってもゆっくりしてるよ!」 「で、用事はなんなんだよ?え、何も無い?何となく呼んでみただけ?そうかそうか、じゃあ暗くなる前にさっさと帰れ」 喋れないってだけなら「れみりゃ」や「めーりん」など他にも数種類ほど確認されているのだが、みょん種のように鳴き声が卑猥出ない分大分マシ。 何せみょんと話していると道行く人々が「なあにあの女?ちんぽちんぽ鳴く変な饅頭と漫談してるわ」とでも言いたげ目で見てくるのだ。 で、何故か知らんがゆっくりとのコミュニケーション能力が異常に高い私は頻繁にこの貧乏くじを引かされる羽目になった。 「「ゆゆっ!ゆっくりまってね、おねえさん!」」 「・・・はぁ、ゆーろの引き換え以外は基本的に相手にしないんだ。さっさと用件を言わないなら締め出すよ?」 ・・・・・・10分以上かけて聞いた話をまとめると、こういうことらしい。 この辺(この店から半径2kmくらい)でゆーろを狙った強盗が多発している 犯行時刻は主に夜間 被害ゆは軒並み死亡している 被害ゆはどこぞの軒下の物乞いぱちゅりー、ダンスれいむ、お歌れいむ 近くには他のゆっくりもおり、これらの被害ゆだけが狙われた理由は不明 まりさ、れいむ、みょんの3匹は犯人の凶行を食い止め、事件を解決しようとしているらしい。 で、今はそのための情報収集を行っていて、被害ゆの多くがこの店でゆーろ交換を行っていたことからここに事件解決の鍵があるとにらんだそうな。 愛好家の人なら「なんて正義感に満ち溢れたゆっくりなんだ!」とか言って付き合ってやるんだろうけど、残念ながら私は愛好家でも何でもない。 「ここらへんは夜になると結構な数のれみりゃが徘徊するし、この店にも来るからさっさと帰んな」 「ゆゆっ!れみりゃがでるの!?ゆっくりできないよ!?」 「れいむたちはゆっくりかえるよ!!」 「ちーんっぽ!」 そんな訳で、これ以上「じじょーちょーしゅ」とやらにつき合わされるのも面倒なのでれみりゃの名前を出して半ば脅すような格好でお引取り願った。 「ねえ、まりさ!きいた?れみりゃがいるんだって!」 「だったらふつうのゆっくりははんにんじゃないね!」 「ちーんっぽ!」 結論から言えば事情聴取は大成功だった。 と言うのも、犯人を追い詰める上で重要な情報が入手出来たからだ。 夜にはれみりゃがこの辺りを徘徊しているとなると普通のゆっくりは犯人になりえない。 また、ゆっくり関連の店でしか使えないゆーろを奪うメリットの少ない人間も除外して良いだろう。 もちろん、ゆーろを使用できない犬や猫は最初から論外である。 となると、犯人は決まったも同然。 「はんにんはれみりゃだね!」 「きっとそうだよ!ゆっくりできないおばかだもん!」 「ちーんっぽ!」 その後、このゆっくり探偵団は手近な石や木の枝で武装してれみりゃに挑み、当然のごとく返り討ちにされた。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ ゆラディエーターでゆっくり用の通貨と言うのを見て思いついた即興ネタです ちなみに真犯ゆのまりさ達はあの店のある店員の飼いゆっくりで、飼い主が裏で手引きをしていました。 被害ゆは比較的ゆーろ収集能力が高く、貯蓄していた ダンスれいむのタンバリンは野良やれみりゃにはまたとない玩具で、持ち帰らないことに違和感を覚える 店でゆーろの入手方法を確認しており、不自然な言動をするものがいれば把握している 店から2kmくらいというのはその範囲内に巣を構えるゆっくりにとってこの店が最も行き来しやすい範囲 (それより外側に行くともっと近くに他のゆっくり専門店があったりする) などの情報を元にゆっくり達が犯人を突き止めて、やっつけようとするも返り討ちに遭うわ、 なおかつ、野良饅頭を潰しても法的に罪は無い、人間に害を及ぼした饅頭はすぐに処分が通例 という理由で保健所に連れて行かれるわでゆっくり探偵団が悲惨な目に遭う話になる予定でした。 が、俺にそんなものを書く文章力はねぇ!と言う理由でこんな形に・・・ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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「たっだいまぁ♪」 と言いながら誰もいない家に帰ってきたのはあるお姉さん。 仕事から帰ったばかりで疲れているはずなのに、今日のお姉さんはやけに明るい。 その原因は今日の晩御飯、大好物のとんかつである。それはお皿の上にくれらっぷでくるんで置いてある。 お姉さんは仕事から帰ってから、必ず規則正しく7時30分からテレビを観る。 帰宅が7時頃になるお姉さんは、帰ってから夕飯を作っていたのでは間に合わないのだ。 それでお姉さんは日課へのこだわりとして、毎朝夕飯を作っている。河童印のラップのおかげで保温はもちろん、味だってばっちりだ。 しかし、そのるんるん気分と日課はあっけなく壊されることになる。 「ゆっくりしていってね!!!」 と叫ぶゆっくりがいた。それを見たとたん、お姉さんはへなへなと床に崩れ落ちる。 なんととんかつがきれいに片付けられてしまっているではないか。 「ここはれいむのおうちだよ!しらないおねーさんはごはんをおいてさっさとどっかいってね!!!」 「このさくさくはすごくおいしかったよ!だからかわいいれいむにもっとさくさくをもってきてね!!!」 ゆっくりれいむがなんかほざいているが、お姉さんには聞こえていない。 一か月に一回の楽しみだったのに! パン粉だってこだわって小麦からつくったのに! お肉だって最高級の奴を買ってきたのに! この日の為にソースだって新しいのをかけておいたのに! ん…、ソース………? 「おねーさん!はやくれいむにあのさくさくをもってきてね!!!いわなきゃわかんないなんておねーさんはぐずだね!!!」 ソース…。……フフ………。 お姉さんは声もあげずわずかに笑いながら立ち上がり、家を後にした。 (ゆっへっへ!さくさくを取りにいったね!このばかなおねーさんはりようできるね!まいにちあのさくさくをもってこさせるよ!) どうやらこのれいむにはゲスの素質があるようだ。 お姉さんは10分もかからず帰ってきた。何やらたくさんの小袋を箱詰めにして運んでいる。 「ゆゆ!おねーさんおそいよ!れいむをまたせるなんてゆっくりしすぎだよ!!!」 お姉さんは聞いちゃいない。箱から小袋を取り出し、開封し、れいむに差し出す。当然れいむはゆっくりならざる速さで飛びかかる。 「はふはふ!うっめ!めっちゃうめえ!ぱねえ!」 あっという間も無く完食した。 お姉さんが箱買いしてきたのはとんかつを模した30円の伝説の駄菓子、「ゆッグカツ」である。意外とソース味が濃く、実にリアル。 だがそれは駄菓子。肉ではなく魚のすり身を揚げた物なのだが、ゆっくりブレインでは気づくはずがない。 とんかつを大量に買い込む金などないお姉さんはそう踏んで、わざわざ「ゆッグカツ」を買い込んできたのだ。 「ゆゆ!おねーさんはゆっくりできるね!おれいにれいむにさくさくをまいにちもってこさせてあげるよ!!!」 いやお礼にもなってないし。そう突っ込むのをこらえ、お姉さんはれいむに初めて声をかける。 「ええ。そうさせてもらうわ。」 れいむはゆへーん!とえばりながら体を膨らませた。お姉さんはそれを見て、またもやわずかな笑いをみせた。 (フフ…。あなたがそのサクサクの味に悶えるのはいつかしら…。) 次の日の朝。 お姉さんが起床するなりれいむはゆッグカツを要求したのでお姉さんは言われるままに台所に行き、お皿の上にゆッグカツを几帳面に乗せる。 だがそこから。お姉さんはゆッグカツにソースを少しだけ追加してかられいむに差し出す。 もちろん、仕事に行っている間に部屋を汚されてはたまらないので床一面に文々。新聞を敷き、高いところのものは全部片付けた。 そうして彼女は出勤する。お姉さんを見送ったれいむはゆッグカツに行儀悪くかぶりつく。 (せいぜい今のうちに楽しむといいわ…。) その次の日の朝。 お姉さんは昨日よりもさらにもう少しソースを増やしてれいむに差し出した。 その次の日もソースを増やす。 また次の日もソースを増やす。 そのまた次の日もソースを増やす。 さらに次の日もソースを増やす。 さらにその次の日もソースを増やす。 さらにそのまた次の日もソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 ソースを増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 増やす。 れいむは、日に日に真黒になって出てくるゆッグカツに気づくよしもなかった。 そんなある日。 「ゆゆ!おねえさん、れいむのどがかわいたよ!さっさとおみずをもってきてね!!!」 れいむはお姉さんが持ってきた水に口をつける。 「ごーくご……ゆぼぶえぇっ!!??このおみずまずいよ!こんなののめないよ!おいしいおみずをもってきてね!!!」 毎日毎日味の濃いソースカツ(もどき)を食べていたれいむにただの水が飲めるはずがなかった。 「そう…。じゃあこれは?」お姉さんは何やら黒い液体を器に少しそそぐ。 「ゆゆ?なにそのおみずは!」 「これはね…、”そーす”っていう飲み物なの。おいしいから飲んでみて。」 れいむは半信半疑で未知の飲み物、”そーす”を口に流し込む。 「ゆゆ!さくさくとおなじあじがしておいしいよ!これからはあのさくさくとこのそーすをいっしょにもってきてね!!!」 れいむは喉の渇きも忘れてそう喜んだ。 しかし、れいむの舌は強いソースの味に冒され、完全におかしくなっていた。 お姉さんの笑いはゆっくり、少しづつ、大きくなっていった。 さらにさらに次の日。 (ウフフ…。そろそろとどめといきましょうか……。) お姉さんはゆッグカツにソースをかけずにれいむに差し出した。 「むーしゃむー……ひ、ひぎい゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!???」 今までと比べて明らかに薄い味付けに、れいむは耐えられなかった。 「ぢょっ゛ど!!れ゛い゛む゛に゛ごん゛な゛も゛の゛を゛だべざぜる゛な゛ん゛でどう゛ゆ゛う゛づも゛り゛!!!!!」 「あれ?おいしくなかった?じゃあソースを飲んでお口直しをしなくちゃね。」 お姉さんはソースを二、三本まるまると持ってくる。 れいむは早くふしあわせーな気持ちから逃れるため、大量のソースを一気に、ラッパ飲みした。 「ごーくごーく、しあわゆ、ゆぎゃあ゛あ゛あ゛!!!の゛どが!!の゛どががわ゛い゛だよ゛お゛お゛!!!も゛っどぞーず、ぞーずも゛っでぎでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 塩分の高いものを一気に摂取したせいで、れいむの血中濃度ならぬ、餡中濃度が極端に上がってしまった。 その濃くなった餡子を薄めるため、体が水分を求めているのだ。餡子が失われたわけではないのでこれで死ぬことはない、多分。 お姉さんは悶えるれいむを見るなり、まるでエステの受付嬢のごとくさわやかな笑顔で、優しい口調で声をかける。 「あれー?ソースいっぱい飲んだのにどうしてかなぁー?もっと持ってくるね。」 れいむの前にさらに数十本のソースが置かれる。 まさか自分で自分の首(?)を絞めているとも思わず、のどを潤すためにソースを飲み干すれいむ。しかし当然 「どぼじでの゛どががわ゛ぐの゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 お姉さんは笑いをこらえるのに必死である。ク…クッ……とすでに笑いが漏れかけている。 「喉っ…ック…かわっ…いたならっ……、み…水…、…プッ…の…飲む…?」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛!!!お゛み゛ずはい゛や゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「そっ…なっら……どうしようも…ないっね…」 その後もソースを飲み続けてさーすてぃーな気持ちになったれいむは、食事をするどころではなかった。 そして、最後まで喉の渇きに苦しみ、悲鳴をあげながら死んだ。 「私のソースとんかつを横取りするからそんな目に遭うのよ。」 と、数ヶ月後、お姉さんはとんかつにかぶりつきながら、思い出したように言ったそうだ。 「うーん!やっぱり自分へのご褒美はこれに限るわね♪」 _______________________________________________________________ ビッグカツをつまみにしながらジンジャーエール飲んでたら思いついた。 普段は明るい、何かあると病むお姉さんを目指して書いてみた。 ちなみに虐待スレのSSに出てくるお姉さんは俺の中では黒髪のショートヘアです。 食べ物の恨みは恐ろしいよ! このSSに感想を付ける
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※色々注意 蒼い水の星、地球。 そこに一つの飛来物があった。 勿論地球には常に星屑が吸い寄せられて、落ちてきている。 だが違う。それは星屑でも、ましてや隕石でも人工衛星でもなかった。 それは、宇宙船だ。 草木も眠る丑三つ時、とある山奥にそれは落下していった。 幸運にもそこの周囲には人家は無い。 よって衝突の爆音が騒ぎになるようなことも無かった。 クレーターの中、その中央にいまだそれの姿がある。 何たる強度か。相当の速度で地面に衝突したというのに、それには傷一つ見られない。 人類の常識では測れない未知の物質、または科学。 突然、それに動きが見られた。 涙滴型の宇宙船から伸び始めたのは、アンテナともとれる細い茎状の何か。 にょきにょきと天を目指し、そして不意に止まる。 刹那、光を放つ。 細いレーザーを幾重にも束ねたようなそれは、まるで光のカーテンだ。 それはぐるぐると、まるでレーダーのように回転し始める。 宇宙船の周囲、そこに生える木々を捉え、飲み込み、通過していく。 この光はどうやら無害のようだ。その証拠に、この光に晒された木々は何の変化もしていない。 ゆっくり、ゆっくりと回っていく光のカーテン。 そしてそれは一つの動く者を飲み込み、そして消えていった。 トラン○フォーマー ゆっくりうぉーず 今日も今日とて良い天気。 俺は日の光に誘われるようにして、散歩に出た。 特に目的は無い。ただなんとなくそこらじゅうをぶらぶらするだけだ。 そうしたらなんかいきなりゆっくりの集団に出くわした。 なんか懐かしい。最近はこうやっていきなりゆっくりと遭遇する事なんて無かったからなぁ。 まぁそんなことなどどうでも良い。どうせだから虐待でもしてやろうかと考え・・・・・・? なんだこいつらは。 なんとなく様子が変だ。まずゆっくりの集団と言ったが、正確にはゆっくりれいむの集団だ。 どいつもこいつもれいむばかり。大きさもほぼ同じ。 どうやら家族というわけではなさそうだが。 そして何より、一匹のれいむに対して複数のれいむが擦り寄っている。 一匹のれいむに夢中で、他のれいむ達は押し合いへし合いを繰り返す。 まるでバーゲンのときのおばさん達のような感じだ。 「れっれいむ!!れいむはれいむとゆっくりしようね!!」 「なにいってるの!!れいむはれいむとゆっくりするんだよ!!れいむはあっちいってね!!」 「れっれっれいむ!!れいむは・・・れいむは・・・んほおおおおお!!!」 「おさないでね!!れいむがれいむとすーりすりできないよ!!!」 「やだああああ!!!れいむがれいむとすりすりするのおおおお!!れいむはあっちいってねええええ!!!」 『・・・・・・・・・・・・』 なんだかすごく紛らわしい。 やれれいむがどうとか、れいむがこうとか・・・れいむしか言ってないじゃないかコイツら。 ちなみにれいむ達の意中のれいむはむっつりとした顔で押し黙っている。 見ていても面白いのだが、どうせだからちょっかいを掛けてみよう。 そう思いついた俺は、れいむ達に近寄っていく。 接近した俺に気付くれいむ達。 「ゆゆ!!にんげんさんだ!!」 「ゆっくりしていってね!!!おにいさんはゆっくりできるひと?」 「ゆわあああああああにんげんだああああああ!!ゆっぐりでぎないいいいいい!!!!」 「ゆ!!にんげんだね!!かわいいれいむにあまあまもってきてね!!」 「ちょっとおにいさんはひっこんでてね!!いまれいむたちはれいむのことでおはなしがあるんだよ!!」 「んっんほおおおおー!!れいむー!!んほおおおおおー!!」 それぞれの反応を返すれいむ達。 ゲスかったりそうで無かったりと様々な反応だが、それはまぁいい。 さて、件のれいむの反応は如何か。 『・・・・・・ぬ!?君は一体何者だね!?』 喋った。 いや喋るなら別に普通の事なのだが、なんか違う。 まず声がおかしい。れいむ種のあのなんともイラつくような声ではない。 もっと男らしく、それでいてセクシーな・・・・・・なんとも形容しがたい良い声だ。 「え、あ、あれ?なにこの声?れいむじゃない・・・・・・?誰・・・?」 思わずうろたえる俺。 もしかしてコイツはガ板ゆっくりと言う奴であろうか。 まさかの事態に動揺を隠せない。 『む、君は言語が通じるのか。良かった、今このまわりにいる生物はなんとも意思疎通がし辛くて・・・・・・』 つらつらと喋っていく謎のれいむ。 一言喋るたびにその口からは魅惑のヴォイスが流れ、俺を虜にしていく。 見れば周囲のれいむ達もその声に夢中なのか、全員がうっとりした顔つきで謎れいむを見つめていた。 『・・・・・・すまないが、私の話を聞いているかね?』 「へっ、はい!?聞いてます!!聞いてますとも!!」 反射的に声を上げる俺。 まずい。全然話聞いていなかった。 一体このれいむ、何者なんだ。 『申し遅れたが自己紹介をしよう。私は―――――』 瞬間、謎れいむの顔(というか身体全体)に黒い線が走った。 いや、これは亀裂だ。謎れいむの身体が開いていく。 中身は・・・・・・機械!?餡子ではない。 ガシャガシャという機械音と共に、謎れいむは変形を繰り返していく。 この姿・・・・・・。饅頭から人型への変形・・・・・・。そして機械の身体・・・・・・。 もしや。 『私の名は、コン○イ。レイムコ○ボイだ、よろしく』 知っている。 俺はこの姿、この者のことを知っている。 昔テレビで見た勇姿。まさか本当にいただなんて。 そう、俺の目の前には、鋼の巨人がその姿を現して――― 「って小せええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 思わず絶叫する俺。 今目の前に立つ○ンボイは、せいぜい40センチほどの身長しかなかった。 それも当然だろう。れいむの身体は30センチ。元が小さければそりゃ変形しても小さいまんまだわな。 「ゆわあ!れいむがなんかすごくへんになっちゃったよ!!」 「かかか、かっこいいいーーーーー!!!」 「ゆぅ・・・このすがたのれいむもせくしぃーだよぉ・・・・・・」 「んんんん、んほおおおおおおおお!!!」 「とってもゆっくりしたかっこうだね、れいむ!!」 周囲のれいむどもも大騒ぎ。 つーか紛らわしい。お前らが言ってるのはれいむじゃなくてコンボ○だろ。 『小さい・・・?元々私のサイズはこれくらいだが・・・?』 「あ、なんでもない。こっちの話です」 とりあえずコ○ボイの疑問をスルーさせる。 一体何がどうなってるのか、聞いてみなくてはならない。 「あの、なんでそんなけったいな格好をしてるんですか・・・・・・?」 『ああ、この姿は・・・・・・まず、私達がこの星にやってきたところから話さねばなるまい』 そうして、レイムコン○イは話し始めた。 要約すると彼らはデスト○ンの宇宙船を追うも交戦状態になり、未知の惑星、即ち地球に墜落してきたとの事だ。 地球にはなんかすごいエネルギーが働いてて、そのままの姿では活動に適さなかったらしい。 そこで彼らは周囲をスキャン、惑星の環境に合わせた変身体(ゆっくりモード)を手に入れたのだ。 『ちなみに、エネル○ンの反応は君達が"ゆっくり"と呼ぶこの生物から出ている』 「マジで!?」 驚いた。 ゆっくりは不思議なナマモノだがまさかそんなエネルギーまで持っていたとは。 と言うかそんなものに擬態するなよお前、と突っ込みたくなる。 『我々の目的はただ一つ、この地球のどこかにいるデス○ロンの捕縛、回収だ』 「へぇー」 『良ければ、君達に力を貸してもらいたいのだが・・・・・・協力してもらえるだろうか?』 協力の申し込みをされる。 どうせ暇だし、手伝っても良いか。 「ああ、いいよ。俺でよければいくらでも協力させてもらう」 「れいむたちもきょうりょくするよ!!!」 「さっさとおしごとかたづけて、れいむたちとゆっくりしようね!!」 「んほほーーっ!!」 まわりのれいむ達も賛成の声を上げる。 ていうか五月蝿い。別にお前らなんか糞の役にも立たないだろうに。 『フッフッフ・・・・・・。そうはさせんぞ、サイバ○ロン!!』 「っ!?何だ、一体!?」 『その声は・・・・・・まさか!!』 背後を振り返る。 そこにはゆっくりまりさの集団がいた。一匹のまりさがずずいと前へ進み出ている。 まさか。 「ゆっへっへ。おまえら、まりささまたちのつよさにおどろくのぜ」 「そうなのぜ。にんげんはころされたくなかったらあまあまもってくるのぜ」 「さぁまりささま!いっちょそのかっこいいおすがたをみせてあげてくださいなのぜ!!」 『ふっふっふ・・・・・・。メガ○ロン、変~しっん!!』 「やっぱりーーー!?」 やはりまりさの顔が割れ、そこから機械の身体が覗いている。 ガシャンと言う機械音と共に、人型へと変身を遂げるそいつ。 ○ンボイの永遠のライバル、破壊大帝メ○トロンだ。 『貴様とはつくづく縁があるらしいなコン○イ!!まさかここまで早く逢えるとはなぁ!!』 『メガトロ○、貴様・・・・・・!!』 『おっと、今は貴様と戦うつもりは無い。俺様の目的は・・・・・・』 なんか問答を始めた二人。いや二体? とりあえず邪魔をするのも悪いので突っ立って傍観する。 『・・・・・・貴様の協力をしようという、そこにいる地球人の抹殺よ!!』 「え、俺!?」 いきなり話を振られて驚いた。 というか俺が標的だと!? ヤバイ。 『こいつらに協力されては少々厄介なのでなぁ~。早々に始末させてもらうわ!!』 『危ない!!伏せろ!!』 ○ガトロンが俺に向かって右手の山高帽子、そこから覗くレーザーライフルを俺に向ける。 しまった。いまからでは回避が間に合わない。 このままでは、撃たれる。 『死ねぇ!!』 メガ○ロンからレーザーが発射された。 くそ、いきなりこんな所で俺の人生終了か。急すぎる。 目を瞑り、腕を前に組み襲い来る攻撃に備えて・・・・・・。 ぴっ。 じゅっ。 「熱っぢ!!!」 熱っちぃ。 腕がちょっと焦げた。思わず涙目になる。 ってあれ?もしかして、今のレーザーってこんなもん・・・・・・? 『な、なにぃ!?バカなどういうことだ!!』 『良かった、無事だったか!!』 「ゆえっ!?どういうことなのぜ!!」 「おにいさんだいじょうぶーー!!?れいむがぺーろぺーろしてあげるね!!」 俺の無事を知ってどよめく外野。 あれ、もしかしてこれは・・・・・・。 こいつらゆっくりに擬態しちゃったから能力もゆっくりナイズドされてる? そうとわかれば最早怖くない。 つかつかとマリサデス○ロンに歩み寄り、足を上げる。 『むっ、何者だ貴様!!何故俺様のレーザーを喰らって生きて・・・ぐあっ!!!』 蹴る。それだけで全長40センチのメガトロ○はすっ飛び、木に叩きつけられた。 すげぇ弱い。なんか抱いていた幻想を壊されてすごい悲しくなってきた。 『今だ!!サイバト○ン全軍、突撃ーっ!!』 「「「「ゆっゆおー!!!」」」」 すかさずコ○ボイの激に応え、れいむ達は突進していく。 いつの間にれいむ達はサ○バトロン軍に入っていたんだ。 『く、くそっ!!デ○トロン全軍攻撃ーッ!!』 「「「「ゆっくりしねぇぇぇぇ!!!」」」」 負けじとデス○ロンも突撃する。 途端に泥沼の混戦模様となった。 『カーッ、ペッ!』 『私が、主役だああああァァァァッ!!』 「のろまなれいむはゆっくりしねぇっ!!」 「いばってるまりさはゆっくりできなくするよぉっ!!」 「ゆぎゃあ!ばりざ、ごべんなざいいいいいいぃぃぃ!!」 「あやまっても!ゆっ!おそいんだぜ!ゆっ!このまま!ゆっ!じねっ!ゆっ!」 「ばりざよりあっぢのばりざをごろじでねえええぇぇぇえ!!?」 「だめだよ!!ゆっくりできないまりさはゆっくりしね!!」 「んほおおおおおおおおおお!!!!」 「どぼじででいぶに礼ぱーがいるのおおおおお!!!?」 「ゆっくりしようね!」 「いっしょにゆっくりしようね!!」 果て無くうぜぇ。 しかし暫くすると均衡は崩された。 やはり司令官がダメージを追っていた分、サイバ○ロンが優位になってきたのだ。 『○ストロン軍、撤退、てったーい!!』 「「ゆっくりにげるよ!!!」」 「にげおくれたまりさはそこでしんでね!!」 「「「どぼじでぞんなごというのおおおお!!!?」」」 あっという間に草むらの影に消えていくデスト○ンとまりさ達。 残ったのは見捨てられたまりさ達の死骸と、大半が傷ついて動けなくなったれいむ達だった。 『むぅ・・・・・・勝ったはいいものの、こちらにも多くの犠牲が出てしまった』 「いだいよおおぉぉぉぉ・・・・・・」 「じぬ・・・・・・じんじゃう・・・・・・」 「むじろ・・・・・・ころじで・・・・・・」 ゆっくりモードに戻りながら眉をひそめるレイムコン○イ。 軽傷のものは痣ができる程度、重症はそれこそ身体の半分を失うといった状態など様々だ。 とりあえず見ているだけなのもアレなので、口を挟むことにしよう。 「大丈夫だと思うよ。こいつら数だけはいるから補充はすぐに利くって」 『いや、そういうことではなく・・・・・・』 「ほら、そうこうしている間に新しいれいむがやって来た」 「ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!!!」 がさりと草むらをかき分け、新顔のれいむがやって来た。 そしてレイム○ンボイを一目見て、惚れる。 コ○ボイの注意が逸れている間に怪我したれいむ達を踏み潰しておいた。 「ゆゆっ!!とってもゆっくりしたれいむだね!!なにかれいむにてつだえることはない!?」 『それならば、サ○バトロン軍に入隊してもらえば嬉しいのだが・・・・・・』 「ゆっくりりかいしたよ!!れいむそのなんとかっていうところでがんばるね!!!」 勧誘成功。 こんな調子で集まったれいむ達を口説き、あっという間にサイバト○ン軍は人員の補充を完了した。 忙しいコ○ボイは既につぶれた饅頭のことなど覚えていないようだ。哀れである。 『我々は絶対にデス○ロンに負けてはならない!!それがこの星を守るためにも重要なことなのだ!!』 「「「「ゆっゆおーーーー!!!!」」」」 「おー・・・・・・」 こんな調子でレイムコン○イとれいむ達と俺の奇妙な戦いの日々が始まった。 果たしてコ○ボイはデス○ロンを捕まえることが出来るのか!? この地球は一体どうなってしまうのか(彼らごときにどうにかなるとは思えないが)!? それはこれからわかる。まだまだ戦いの日々は戦ったばかりである!! 戦え!超ゆっくり生命体トラ○スフォーマー! 以下に、戦闘の様子を(あまりにも低レベルな争いなので)台詞だけ抜粋する。 『私にいい考えがある』 「ゆゆ!?みんなー!れいむがゆっくりしたさくせんをかんがえたってー!」 「いかんその台詞はフラグだ」 『なんだとデスト○ン』 『こいつらはただの饅頭だと言ったのだこの愚か者め!』 「「「「「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおぉぉぉ!!!?」」」」」 『よーし皆、目を瞑れ。 饅頭を食べた人は正直に手を上げなさい。正直に言えば私は怒らない』 「「「「「・・・・・・・・・」」」」」 『誰もいない!先生怒るぞ! 本気と書いてマジで怒るぞ!!いいのか!!!』 「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」 余談だが、後に俺達はドスまりさサイズのユニ○ロンと戦ったりした。 (主に俺が)ユニク○ンをフルボッコにするのだが、それはまた別のお話。 おわれ ――――― 書き溜めです。 もうすぐ映画公開だしムラムラして書いた。反省している。 レイムコ○ボイ(CV:子安○人)、マリサ○ガトロン(CV:千○繁)でお送りしました。 このSSに感想をつける
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※パロディです ※童話風もしくは絵本風にかかれています ※虐待お兄さんが出ます ※すべてひらがなです ※ゆらしまたろうといってもゆっくりではありません ※虐待要素がほとんどありません 「ゆらしまたろう」 むかしむかしあるところにゆらしまたろうというわかものがすんでいました。 ゆらしまたろうはつりがだいすきで、つりでつったさかなをいちばにうってせいかつをしていました。 きょうもゆらしまたろうはおいしいたべものをもらうためにさかなをつりにいくと 「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「「「きゃっほぅ!しゅうだんりんちだぁ!!」」」 というこえがきこえました。 こえのするほうをみると なんということでしょう!3にんのこどもがきしょうしゅであるゆっくりにとりをいじめてました。 それをみた ゆらしまたろうはとてもおどろきました。 ただでさえゆっくりにとりはかずがすくないのでここでにとりがしんだらまたにとりのかずがへってしまうだろう! そうおもったゆらしまたろうはすぐにとめにいきました。 「こらこら おまえたち! にとりをいじめたらいけないだろう?」 「「「えー!?」」」 「いいじゃん。」 「べつに。」 「おもしろいからいいんだよ。」 「「「と、いうより、ゆらしまさんもぎゃくたいだいすきじゃん!!!」」」 「む・・・たしかにそうだが だが!にとりしゅはいま、きちょうないきものなんだぞ!! ぎゃくたいするならじぶんでふやすか、しぜんにふえてからにしなさい!」 とゆらしまさんがせっきょうをするとこどもたち「は~い」といいしぶしぶかえりました。 こどもたちがかえったあと、ゆらしまさんはにとりのからだをきれいにしました。 きずもなおしてもらいきれいになったにとりはうれしそうに「かっぱっぱー♪」とないていました。 しかし、よくみるとにとりのからだがぱさぱさになりはじめました。 それにきづいたゆらしまさんは 「おお、そうだったな。」 とゆらしまさんはにとりをみずのなかにいれてやりました。 するとどうでしょう!にとりのからだがぱさぱさおはだからつるつるおはだにかわっていくではありませんか! 「にんげんさんありがとう!」 「いや、いいんだ・・・」 「にんげんさんにおんがえしがしたいよ! ついてきてね!」 とにとりがあんないしようとします。 が 「でも、おまえでりくでながくうごけるの?」 「・・・あ!お、おにいさん。 つつなんてない?」 「あ・・・あるけど・・・」 ゆらしまさんはつつにみずをいれそこににとりをいれました。 にとりのさすほうこうにすすむとそこにははいせんがあってまだうごくようなのでにとりのさすほうこうにふねをすすめました。 するとめのまえにしまがみえ、そこにふるいこやがありました。 ふねをとめるとにとりがなかにはいってねというのでなかにはいるとめのまえにとびこんできたのはたくさんのゆっくりたちでした。 「ゆゆっ!おにいさん!りゅーぐーじょーにようこそ!」 「「「「「ようこそっ!」」」」」 れいむがあいさつをするといっせいにほかのこがあいさつをしました。 「おにいさんがにとりをたすけてくれたんだね!ありがとう! それと、にとり、だいじょうぶ?」 「だいじょうぶだよ!」 「ならいいね!みんな!おもてなしのじゅんびをしてね!!」 「「「「「ゆっくりおもてなしするよ!!」」」」」 「かっぱー!」 とゆっくりたちがぴょこぴょことゆらしまさんをへやのなかへあんないしました。 なかはびんぼうくさいつくりでくものすなどがはられていました。 「れいむ、ほんとうにここでだいじょうぶかい?」 「だいじょうぶだよ!へやはきたなくてもれいむたちはまんぞくだよ!せいいっぱいおもてなしするからまっててね!」 「はいはい。」 それからすうふんご しょくじがはこばれてきました。 「おにいさん!ごはんだよ!ゆっくりたべてね!」 しかし、そのはこばれたしょくじがごうせいとはいえませんでした。 なんとはこばれたしょくじは むかで だんごむし ちょうちょなど、ゆっくりしかたべることができないしょくりょうでした。 「な・・・なんだこれ!!」 「ゆ?むしさんだよ!ふるこーすだよ!おいしくてえいようまんてんなんだよ!」 「いや、おれ、むしくえないから」 「すききらいはよくないよ!ゆっくりできないよ!」 「いや、すききらいとかそういうもんだいじゃないから」 「ゆ!?まさかまいやうたさんをまってるんだね!?」 「いや、はなしをかえないで」 「じゃあ、みんな!はいってきてね!」 「ちょ、おま・・・ひとのはなしを・・・」 「ゆっ、ゆー!!」 とれいむのかけごえとともにゆっくりたちがはいってきました。 よくみるとそのゆっくりたちははっぱなどでおめかしをしたゆっくりでした。 はいってきたゆっくりたちはかくじでうたい、おどりはじめました。 「「「ゆっくり れいむたちのびぼうでよいしれてね!!」」」 「「「とーかーいーはー♪」」」 「「「まーりさーはさーいきょう つーよいーこー♪」」」 「「「ゆゆゆゆっくりゆっくりゆー!!」」」 「「「ゆっくりのひ~♪ゆったりのひ~♪まったりのひ~♪」」」 そのまいとうたはひどいものでした。 みんなばらばらでうたい、いっぴきいっぴきのこえがよくきこえないうえにすごいおんちなのでゆらしまさんはとてもふかいにおもえました。 それにまいはぴょこぴょこはねまわっているだけ、みているだけでもいやけがさしてきます。 「・・・」 「どうしたの?おにいさん」 「おれ・・・もうかえるわ。」 「ゆ!?もうかえるの!?まだうたもまいもおわっていないのに」 「いや、はっきりいうとな。 うたはめちゃくちゃでおんていはずれまくり まいっていってもぴょんぴょんはねるだけじゃん。 それでおもてなしのつもりなの?ばかなの?しぬの?」 とばせいをはなちかえろうとするゆらしまさんをれいむがとめました 「ゆっ・・・ あ、あとおにいさん!」 「こんどはなに!?」 「ゆっくりだいをちょうだいね!」 「はぁ!?」 「おしょくじと・・・まいと・・・うたとで・・・ゆんゆんゆん・・・ しめてひゃくまんえんだよ! はやくちょうだいね!」 「な・・・なにを・・・・てかそれぼったくりだろ!」 「ゆ!?ただでゆっくりするつもりだったの? いまのじだいはおかねがすべてなんだよ! これだけとるのはじょうしきだよ! そんなこともしらないの!?ばかなの?しぬの?」 「はやくおかねをちょうだいね!!」 「おかねもくれないじじいはしね!!」 「しね!」 「しね!」 「しね!」 とゆっくりたちはゆらしまさんにばせいをはなちました。 しかし、ゆらしまさんのがまんももうげんかいです 「やっぱゆっくりはしんようならねぇぜぇ! ひゃぁ!」 「ゆぅっ!おにいさんごらんしんー!・・・ぶぇっ!」 まずちかくのれいむをふみつけて。 つぎにまりさをはいせんのおーるでなぐったり。 ありすをうみになげこんだり ちぇんのしっぽをひきぬいたり みょんのからだにきのえだをぶっさしたりしてりゅーぐーじょーのびゆっくりたちはみなごろしにされ そしてそのあとりゅーぐーじょーはあんこのにおいでうめつくされ、なんどきれいにしてもあんこのにおいがおちなかったそうな めでたしめでたし。 (おまけ それをゆっくりに読み聞かせた後) 「ぜんぜんめでたくないよぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!」 「ん?そうか?俺的にはめでたいものだが あ、ついでにこの本は浦島太郎が作ったってうわさだ(嘘です)」 「しらないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」 「でもゆっくりとかでていいじゃないか」 「でもさいごころされちゃうでしょぉぉぉぉおおおおおおお!!」 「でも虐待描写少ないじゃん」 「でもやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!」 「そうか・・・ゆらしまたろうのお話は駄目か・・・ じゃあ、どんな話がいい? ゆんたろう? あかゆきん? それともしらゆっくりひめ?」 「どれもやだあああああああああああああああああああああああああ!! ゆっくりかんけいいやだああああああああああああああああああ!!」 「じゃあ、ゆらしまたろうと浦島太郎どっちがよかった?」 「そんなものよりもうらしまたろうさんのおはなしのほうがもっともいいよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!! かわいぞうながめざんだずけでっ! おいじいごばんもむーじゃむーじゃじでぇっ! じあわぜそうだっだよー!!」 「・・・でも最後爺さんになって幸せそうじゃなさそうだったが?」 「ゆッ゛」 本当に終わり あとがき ゆっくり太郎を作り終え、あ、ゆっくり太郎があるならゆらしまたろうもありだなと思い作った童話シリーズ第二弾 でもゆらしまたろうとか言っておきながらお爺さんにはならなかったけどね! byさすらいの名無し このSSに感想をつける
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無垢なゆっくりの虐待注意。 Dear ○○ お久しぶりです。お返事遅くなってしまい申し訳ありません。 ○○さんはお変わりなく優雅に虐待を嗜んでいらっしゃいますでしょうか? 私は最近は仕事に追われて、なかなか満足するほど心行くまで虐待、 とはいかない日々を送っております。 (私個人の名誉の為に付け加えさせていただきますと、 返事が遅くなった理由も多忙により手紙に書くような虐待ネタを仕入れられなかったからで、 決して筆不精ゆえのものではなかったと釈明させていただきます) そんな充実とは言いがたい虐待ライフを過ごしていた私ですが、 先週末の虐待では中々のネタを仕入れることができましたので、報告しようかと思います。 あなたに虐待趣味に染められてから半年が過ぎようかという11月23日。 そろそろ私も虐待の基本としての殴る蹴る千切る燃やすの暴行から ステップアップしたいな、なんて思いながら虐待のネタを考えていると、 ふと、料理に使っている白ワインのボトルが目に付きました。 それで閃いたんです。今度の虐めは、毒にしようって。 あ、「酒が毒って子供じゃないんだから」なんて思いませんでしたか? アルコールを舐めてはいけませんよ。 エタノールを摂取した時に中間代謝物として生成されるアセトアルデヒドは、 最近話題になっているシックハウス症候群の原因物質で、発ガン性もある強い毒物なんです。 人間には脱水素酵素の働きでアセトアルデヒドを酢酸に分解する機能がありますが、 ゆっくりはどうでしょうか。考えるだけでもわくわくしてきませんか? なんて、教養豊かな○○さんには余計な説明だったでしょうか。 能書きを垂れるのはこの辺にして、実践の報告に移ろうと思います。 今回の虐待では、ターゲットはゆっくりれいむにしました。 ほら、何となくまりさ種ってれいむ種よりお酒に強そうな気がしません? まずは手始めに普通に飲ませてみます。 「お姉さん!これがゆっくりできるジュースなの?」 なんて、疑いもせず目を光らせて聞いてくるれいむを見ていると、早速ゾクゾクしてきます。 こんな純粋で無垢なれいむがこれから虐められるなんて、可哀想。 でも、ゆっくりは生きている事が罪ですからしかたありませんよね(笑)。 「そうだよ、これを飲むとすっごくゆっくりできるんだよ」 と私が言うと、 「飲ませて飲ませて!」 って愚かにもねだってきます。扱いやすいなあ。 「ほんとだ。このジュースすっごくゆっくりできるね!」 今回は子供でも飲めるようなかなり甘口のワインを使ってみました。 半分ジュースみたいなものですからゆっくりにも好評のようです。 ゆっくりが美味しい思いをするかと思うと多少腹も立ちますが、 死刑囚に与える最後の食事みたいな物だと思えば、まあ悪くないかなって。 れいむは瞬く間にボトル1本分を飲み終えてしまいました。 「お、お姉さん~、目がゆっくりま、まわるよお~」 かなり軽い酒とはいえ、ゆっくりの体重を考えればボトル1本は相当の量です。 器官が単純な事もあってか、すぐに酔いが回っていきました。 何を食べても餡子にしてしまう出鱈目な生命体ということもあり不安だったのですが、 どうやらゆっくりも呑めば酔うようです。 そうとわかれば、後はじっくり観察させてもらうだけです。 人間と同じなら、呑みすぎた後には地獄の苦しみが待っているはずですから。 30分もすると、早速れいむは苦しみ始めました。 「ゆぅ~、お姉さん~、気持ちが悪いよう~。助けて~」 ふらふらと千鳥足で歩きながら助けを求めるれいむ。ソソります。 せっかくですから酔いが更に回るように思いっきり転がしてみました。 「ゆ、ゆぅ~!?お゛ね゛えざん、ゆっぐりやべでね~」 酔いのせいで踏ん張る事もできずに向こう側の壁にぶつかるまで転がるれいむ。 「びどいよ、おね゛えざ……ゆ!?お゛え゛ぇぇえ゛~」 目も虚ろで視点も定まらないれいむ。ついには餡子を吐いてしまいました。 愉しくなって参りました。いいゆっくりは苦しんでいるゆっくりだけですからね。 しかし、吐かれてはせっかく飲ませたアルコールが無駄になりかねません。 「れいむ、これを飲めば気持ち悪くなくなるよ」 それを防ぐ為、もう1本用意しておいたワインをとりだし、れいむに差し出します。 「ゆぅ~、ゆ、ゆっくり飲ませてね~」 よしきた。ゆっくり飲ませますよ。 「ゆ!?れいむこのジュースはもう飲みたくないよ!?」 うるさい。黙れ下等生物♪ れいむの悲鳴を無視してワインを更に注ぎ込みます。 「ゆ゛、ゆゆ゛ぅう゛~~!!やべでね~~!!」 さすがに注ぎすぎたのか、皮はぱんぱんに膨れ上がり、中からはたぷたぷと音が聞こえます。 まあそのうち餡に馴染むでしょう。ゆっくりですし。 さらに待つこと10分。れいむは本格的に苦しみ始めます。 「ゆげえ゛えぇぇぇ!お゛え゛えぇぇ!」 ううん。いとをかし。と、いうには少し汚い光景でしょうか。 「お゛ね゛えざん、だずげで~、げいぶ、ごのばばじゃ、死……ゆげえ゛ぇぇえ」 わかるわかるよー。呑み過ぎたときって本当辛いですからね。 自らの吐瀉物で出来た餡溜まりの中を転げまわるれいむ。 絵面的にも露骨に悲惨で中々いいですね。あ、同封してある写真はこの時に撮ったものです。 「お゛があざぁぁん゛、ぐるじい゛よ~、だずげで~」 ついにはここには居ない母親にまで助けを請い始めました。 おいおい。もうとっくに独り立ちした成ゆっくりでしょうに、情けなくないのかしらん。 「う゛ぅぅぅ。いっぞ、だれ゛が、ごろじでえ゛ぇぇぇ、ゆげえ゛ぇぇえ」 あまつさえ死を求めるなんて。いつもアルコールランプで炙ったりしてもそう簡単には 殺してなんて言わないのに。でも何となくわかります。 酔いの苦しみって心ごと弱っていくような感覚がありますもんね。 「も゛う゛いやぁぁあぁ!ゆげっ、ごぷぅわぁっ!」 晴れやかな気持ちで眺めていると、れいむは一際大量の餡を吐き出しました。 いくらあれだけの量飲ませたとはいえ、 あんなに吐いたらそろそろ死んじゃうかもしれませんね。 というより、度重なる嘔吐で餡の逆流防止弁が壊れたのでしょうか。 単に酔って吐く量としては異常です。 実際、れいむの頬は落ち窪み、ワインを飲ませる前より体積が減っている気もします。 そう思ってみると、うめき声も、単に気持ち悪いというより、 痛みを苦しがるものが混じっているように感じますね。 では、そろそろ止めと行きましょうか。 私はえいっと、れいむを軽く蹴飛ばしました。 「ごぷっ、かはっ、げぼぉうぁあ゛ぁぁぁ」 酔いが回りきっている状態で餡子脳を揺さぶられたれいむは更に盛大に餡を吐き出します。 経験上そろそろ致死量と思われる量の餡子を吐き出してもまだ嘔吐が止まりません。 大量のアルコールが混じった餡を吐き出すことで顔色そのものはよくなってきていますが、 これだけ出餡してしまっては先は長くないでしょう。 「ゆ、ゆっくりしたかった……よ……ごぷっ」 あ、死にましたね。お疲れ様でした。 以上です。いかがでしたでしょうか? ゆっくり虐待に関してはベテランの○○さんには、今更って感じかもしれませんが、 私は初めての経験だったのでとても楽しむ事ができました。 いつもみたいにギャーギャー悲鳴を上げるのもいいですが、 今回みたいにグデングデンになって苦しむゆっくりも非常に趣があるものですね。 ちなみに、今回のゆっくりの死体も一口いただきましたが、 フルーティな風味の中にお酒の香りもして、中々に美味しかったですよ。 1粒で2度美味しいこの虐待、まだでしたら試してみてはいかがでしょうか? P.S. 今度仕事の関係で○○さんの住所の近くまで出張するのですが、 もしよかったら会えませんか? お宅の地下にあるという、ゆっくり虐待施設を見せていただけたらなー、なんて。 あ、嫌だったら全然断ってくれておっけーですよ。でも気が向いたらお願いしますね。 Your friend ×× (完) 初めての虐待SS。 というかこの長さの文を書いたのも初めてなので、 色々未熟な所が隠せませんね。 しかもネタとしては激しく既出なんだろうな。 2日酔いネタもやろうかと思ったのですが、 結局れいむが呻き苦しむだけで助長かとも思い、省きました。 皆様のお口に合えばいいのですが。 このSSに感想を付ける
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「うー!ここからだすんだどぉーー!!さくやーー!!」 「うー!くそじじいここからだせぇぇぇ!!!」 「ええい、うるさい肉まん共が、人様の畑を滅茶苦茶にしておきながら よくそんな大きな口が叩けるなぁおい。ついでに俺はこないだ二十になったばかりだ。」 この体つきゆふらんは俺の畑でゆっくりゃを虐め、畑がそのとばっちりを食らった。 収穫間近であったその畑の様子には呆然としたが、すぐに二匹に制裁を与えることを考え、 二匹とも捕まえて家に持ち帰った。そして今どういった制裁を与えてやろうかと考えていた所だ。 「羽や四肢を引きちぎるのは…なんかつまらんな 少しひねったものは無いだろうか。」 そう考えていると、子供のころ遊んでいたおもちゃが目に入った。 パーツを組み替えて遊ぶコマのおもちゃだ。 「パーツの組み換えねぇ…よし、これでやってみよう。」 どういった制裁を与えるかを決めた俺はすぐに準備に取り掛かった。 そして、小麦粉と水、包丁を用いた制裁を始めた。 まずはゆふらんからいくとしようか、箱からゆふらんを取り出s 「じねーーー!!じねくそじじい!!!はやぐごごがらだぜぇーー!!!」 箱を開けたとたんに耳をつんざくこの大声、耳がキーンとなったが 泣き喚くゆふらんを取り出し、うるさい口を手でふさぎ 狙いを定めて… ザクン 「うー!!!!!」 「おし、上手くいった」 狙いを定めて振り下ろされた包丁は見事に頭と体が別れた。 「う゛ーー!!!い゛だい゛ーーーー!!!」 頭と体がサヨナラしたゆふらんは喚きちらしていたが まだゆっくりゃの作業もあるため、頭だけ箱に戻した。 次に、別の箱からゆっくりゃを取りd 「うーーー!!!さくやーーーー!!!だずげでーーーー!!!」 ゆふらんに劣らない大声を出し、また耳がキーンとなった。 ゆふらんと同じ要領で黙らせ、よ~く狙って… ザグン 「うーー!!?」 自分の身にいきなり襲ってきた痛みが何なのか、 理解できないゆっくりゃは白目をむいて泡を吹き気を失ってしまった。 「さて、こっからが本番だな」 俺は気絶しているゆっくりゃの頭と、先程頭とサヨウナラした ゆふらんの体を、小麦粉と水を練ったものでくっつけた。 くっつけてから、上手くいったのだろうかと考えていると ゆっくりゃが目を覚まし 「うー?おじさんだれだどぉー?ここはれみりゃおぜうさまのおやしきだどぉー♪」 目覚めて早速おうち宣言ですか、はぁ と呆れていると、ゆふらんの体を手に入れたこのゆっくりゃは 何事も無かったかのようにお得意ののうさつだんす(笑)を踊りだしたではないか!! 「れみ☆りゃ☆う~♪」 しかもいつも見る踊りよりもキレのある踊り…のような気がする!!! ゆっくりゃは普段からのろまで、飛んでものろまである。 ゆふらんは身体能力に優れ、飛ぶとゆっくりとは比べ物にならない速さである そんなゆふらんの体を手に入れたのだ、踊りにキレがあってもおかしくは無いだろう のうさつだんす(笑)を見ながらそういったことを考えていたが、 ゆっくりゃのだった体をみて、箱のゆふらんを思い出した。 箱から出したゆふらんは喚きつかれたのか寝ており、また起きて喚く前に さっさと頭とゆっくりゃのだった体をくっつけ、目を覚ますのを待った。 「…うー…!くそじじい!」 おお、起きた 「うー!!くそじじい!!しねーーー!!!」 手足をバタバタさせて喚くゆふらん、どうやら制裁は上手く与えることができたらしく 二匹の体を組み替ることができた。 「「!」」 と、ここで二匹の目が合い、ゆっくりゃは怯え、ゆふらんは笑みを浮かべ始めた。 するとゆふらんが飛び掛り、ここでいつもの虐めが始まるのかと思ったが それは違った。 「うーー!?なんでおいつけないのぉぉぉ!!?」 「うーー?なんだかはやいどぉー♪」 ゆっくりゃはスイスイ飛び回るのに対し、 ゆふらんはのろのろと低空飛行をしていた。おお、ぶざまぶざま。 「うーー!!うーー!!」 「うー♪はやいどぉー♪さすがはこーまかんのおぜうさまだどぉー♪」 昨日畑を荒らしていた時とは全く逆の光景だ、ゆふらんが泣き喚き、 ゆっくりゃが笑顔で飛び回っている。 「うーーー!!ゆっぐりじねぇぇぇ!!!!」 ぽこ 「うー?」 飛んで追いつくのをあきらめたゆふらんは、俺が鼻をかんで丸めたティッシュを 投げ、偶然にもゆっくりゃに当てた。 「うー!なにするんだどぉー!れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉー!」 「うー!!うー!!ゆっぐりじねぇぇぇ!!」 俺の鼻水つきティッシュを投げつけられ怒ったゆっくりゃは、 昨日虐められたことを忘れたのか、ゆふらんに向かって突進した。おお、はやいはやい。 「うー!おぜうさまにひどいことをしたこと、おもいしるんだどぉー!」 ずぶにゅ 「!!?うー!!?」 普段自分がやってる突進を、己の身で知ったゆふらんはただ痛がるしかなかった (なんで?どうしてゆっくりとしかとべないの?どうしてあいつにやられるの? なんで?どうして?なんで?どうして?) 呆然としているゆふらんだが、ゆっくりゃは調子に乗り、二度目の突進をした。 「うー!はやくてきもちがいいんだどぉ~~♪」 「……うー…う!?」 またゆっくりゃが自分に向かってきているのに気づいたゆふらんは ギリギリの所で避け、俺が開けっ放しにしていた窓から飛び去ってしまった 「あ!しまった開けっ放しだったのかよ!」 ゆっくりゃだけは逃がさんと思っていたが、ゆっくりゃもゆふらんを追って 窓から飛び去ってしまった。 「う~♪まつんだどぉ~♪」 「/(^O^)\」 「うー…ゆっくり…しねぇ…」 その後、ゆふらんは森の中で上手くゆっくりゃを撒いたが それまでに何度か突進を食らっていたこともあり満身創痍となっていた。 さらに、昨日から何も食べておらず、このままだと死ぬのでは悟ったゆふらんは 食料となるゆっくりを探していた、すると運良く 「「「みゃみゃ、きょうもごむーちゃむーちゃちてゆっきゅりちようね!」」」 「「ゆっくりしようね!」」 「うん!ちびちゃんたちといっしょにむーしゃむーしゃしてゆっくりしようね!」 赤ゆ3匹子ゆ2匹親ゆ1匹のれいむ一家が巣から出てきた、これから食料を探すのだろうか。 これはチャンスと感じたゆふらんは、今の自分に出せる 精一杯の速さで赤ゆっくりを捕まえに行った。 「うー!」 「ゆ!ふらんだよ!みんなはおかあさんのうしろにかくれてね!!!」 精一杯とは言え、傷ついた、しかもまだそれほど馴染んでないゆっくりゃの体だ、 親ゆっくりが気づかないほどの速さで向かったとゆふらんは思っているだろうが、 実際その速さは、ゆっくりが普段跳ねて移動する程度の速さしか出てなく さらに「うー!」なんて声も出すものだから親ゆっくりはすぐに気づいた。 「うー!」 だが、遅いとはいえゆふらんはゆふらん、体のある相手に勝てるわけがないと 思った親ゆっくりは死を覚悟した。 ぶにゅ 「う?」 「ゆ?」 親ゆっくりが思っていたよりもゆふらんの突進は弱く、これなら勝てるのではないか と親ゆっくりは思い 「みんな!このばかなふらんをやっつけるよ!」 「「「「「ゆー!」」」」」 子供たちに一斉攻撃を指示し、ゆふらんを殺し始めた。 「うー!うー!うー!」 「そんなこうげきでれいむたちにかてるとおもったの?ばかなの?」 「「「「「おお、ぶざまぶざま」」」」」 ゆっくりゃの攻撃によってすでに満身創痍だったゆふらんが抵抗できるはずも無く、 ただただれいむ一家に叩きのめされるだけであった。 「ゆっきゅりちね!」 「ゆっくりしね!」 「ゆっきゅりちね!」 「ゆっくりしんでいってね!!!」 「ゆっきゅりちね!」 「ゆっくりしね!」 それから大分時間がたち、ゆっくり一家は肉まんのペーストを むーしゃむーしゃしながらゆっくりしていた。 「「「みゃみゃ!これとってもおいちいよ!」」」 「「すっごくゆっくりできるよ!」」 「みんなしっかりたべておおきくなってね!」 一家がゆっくりした時間を過ごしていると、一匹の赤ゆっくりが 少し離れた所でうんうんをし始めた。 「ゆー!ちゅこちちゃべちゅぎちゃったからうんうんするりょ!」 ~お食事中の方、大変失礼しました~ 「ゆー!ちゅっきりー!」 すっきりした赤ゆっくりは家族の所へ帰ろうとした、すると 「ゆ?」 いきなり何かにつかまれ、赤ゆっくりは空を飛んでいた。 「ゆ~!おちょらをとんでるみちゃい!」 そうやって赤ゆっくりが喜んでいると 「う~♪うまそうだどぉ~♪」 ゆっくりゃだ この赤ゆっくりはゆっくりゃを見たことは無いが、親から 『ちびちゃんたち!へんなぼうしをかぶったあかいゆっくりにはきをつけてね! そいつはとてもゆっくりできないゆっくりだよ!』 そう教えられていた…が、所詮小さな餡子脳、そんなことは忘れており 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」 お決まりの台詞を言う。 「いただきますだどぉ~♪」 そして食われる。 「ごちそうさまだどぉ~♪」 完食。だが髪飾りは嫌いだったのか 「う~♪ぽいするどぉ~♪」 ポイ捨てした。捨てられた髪飾りは親ゆっくりに上手いこと当たり 「ゆ!?これはちびちゃんの!?」 赤ゆっくりが一匹足りないことに気づいた親ゆっくりは 叫んで赤ゆっくりを探し始めた。 「ちびちゃんどこなのぉー!?でてきてぇー!?」 その叫びがゆっくりゃの腹の中でペーストとなっている赤ゆっくりに 聞こえるわけが無く、代わりにゆっくりゃがご馳走の存在に気づいた。 ゆふらんの体を手に入れたゆっくりゃは、ゆっくりゃとは思えない速さで ご馳走に近づき、赤ゆっくりと子ゆっくりを一匹ずつ手にし、また空へ飛んでいった 「ゆゆ!?またちびちゃんがいないよ!?どうなってるの!?」 親ゆっくりはまた子供が減ったことには気づいたが、連れ去られたことには 気づいておらず、なんだか紅いものが横切ったことは覚えていた。 「いただくどぉ~♪」 そしてまた手につかんだ赤ゆっくりを食うゆっくりゃ、 それをもう一方の手につかまれ、間近で見ている子ゆっくりは 「ままー!!たすけてぇーーー!!!」 力いっぱいに叫ぶが、 「どこなのぉぉぉぉ!!!ちびちゃんでてきてぇぇぇぇ!!!」 あろうことか自分の親の叫びに自分の叫びがかき消されてしまっていた。 「ごちそうさまだどぉ~♪」 そんなことをしているうちに赤ゆっくりは腹の中に逝ってしまい、 ついに子ゆっくりも食われ始めた。 「ままぁぁぁ!!!いたいよぉぉぉぉ!!!たすけてぇぇぇ!!!」 子ゆっくりの必死の叫びも 「どおじてでてこないのぉぉぉぉぉぉ!!!」 親の叫びにかき消され、いつしか親の叫びしか聞こえなくなっていた。 「う~♪あとはおうちにもってかえるんだどぉ~♪」 おなかがいっぱいになったのか、ゆっくりゃは 残っているゆっくりを巣に持ち帰ることにした。 「ゆぅぅ…ちびちゃんたち…」 親ゆっくりはすっかり意気消沈し、残った子ゆっくりと赤ゆっくり一匹ずつと 巣へ帰ろうとしていた 「みゃみゃ、おねぇちゃんちゃちどこいっちゃの?」 「ゆぅぅ…」 子供の問いかけにも答えなくなっていた親ゆっくり、 するといきなり、体が上へ引っ張られてゆくのを感じ、 気が付くと空を飛んでいた。 「ゆうう!?!?ど、どうなってるのぉぉぉ!!?」 親ゆっくりが混乱していると、自分の上から 「まま、おそらをとんでるみたいだよ!」「みちゃいだよ!」 聞きなれた子供の声が聞こえ、上を見るとちゃんと自分の子がいた。 「ゆ!ちびちゃんたちだいじょうぶ!?」 「だいじょうぶだよまま!」「みゃみゃ!」 ホッとした親ゆっくりだが、その子達の上に大きなゆっくりがいるのに気づいた。 「ゆ?だれなの?」 そう問い、返ってきた返事は 「う~♪おいしそうだどぉ~♪」 「ゆううぅぅ!??どぼじてれみりゃがいるのぉぉぉ!!?」 ゆっくりゃがすぐ近くにいるのを知り、少しでも早く距離をとりたいと 思った親ゆっくりは暴れ始めた。 「ゆうぅぅぅ!!れみりゃはゆっくりいそいではなれてね!!!」 「うー!あばれるなどぉー!」 いきなり上へひっぱられ、空を飛んだことに、この親ゆっくりは ゆっくりゃにつかまれて自分が空を飛んでいること知らず、今はただゆっくりゃから 離れることだけを考え暴れていた、そして 「ゆ!やっとはなれたよ!これでゆっくりでき」 それが親ゆっくりの最後の言葉となった。 「ゆぅぅ!!たすけてぇぇぇ!」「たすけちぇぇぇぇ!」 親ゆっくりに鏡餅のように積まれていた子ゆっくり達も親と一緒に落ちていたが 「う~♪にがさないどぉ~♪」 ゆっくりとはいえぬ速さで子ゆっくり達に近づき、両手でそれぞれつかみ 「う~♪これでゆっくりできるどぉ~♪おうちにかえるどぉ~♪」 と、ノリノリで巣へ帰っていった。 両手にそれぞれつかまれた子ゆっくりと赤ゆっくりは 泡を吹いてとても大人しくしていた。 そして自分の巣が見えてくると、ゆっくりゃは窓に向かい勢いを増して飛んでいった。 「ああ…もったいなかったなぁ…あの二匹…」 せっかく手に入れた二匹をあっさりと逃がした農家のお兄さん(20)は 家で一人ベイブレードをしながら嘆いていた。 「まったく…なんでこんなこt」グワッシャーン「!!?」 いきなり窓が割れる音がして、その部屋へ急いでいくと、その部屋の壁には 頭が潰れて絶命したであろうゆふらんと、その両手には泡を吹いて死んでいたゆっくりれいむの 子と赤子がつかまれていた。 「なんじゃこりゃ?」 いきなり我が家に起こった出来事に呆然としていたが、 よくよく見ると、体はゆふらんなのにペーストに混じって見える帽子は ゆっくりゃの物であった。 「もしやこいつ…」 俺はあのゆっくりゃが、目が覚めていきなりおうち宣言をしたことを思い出した。 「/(^O^)\」 ~終~ このSSに感想を付ける
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かなーり俺設定です 虐待要素少なめ 未来世界 というかゆっくり要素もあんまないかも 東方関係ない? ゆっくりをしゃべらせるのも苦手 初投稿 かの不可思議な饅頭。ゆっくりが発見されてから何世紀も立ったある時代の物語 人類はほぼゆっくりを制圧する事に成功し、野生のゆっくりのむれが100を超えることはほとんどなく、防犯もしっかりしている為害虫としてすら認識されなくなっていた。 そして人類は宇宙へ道を進めた。人類は月面に都市を建設して月面2世、3世が生まれていた。宇宙にしろ月にしろ酸素なしで生きられるゆっくりは理想の非常食であった。ちょっと栄養に偏りがあるが非常食、飢えをしのぐには十分であった。そのためどんな月面都市にも、宇宙船にもゆっくりがいるのであった。餌もゆっくりを潰したものを与えればいいので自給自足できる。そんな世界だ 〜火星軌道〜 「あと1時間で火星軌道に移民船団が到着します」 「火星に小規模な都市が出来て早2年、大分発展してきたな」 人類は火星に降り立ち、生活を始めていた。200万人の第1次移民は特に問題もなく火星地表で生活をし、人口酸素とゆっくりによる自給自足も一応は可能な状況だ。 都市開発が進みさらに400万人分の住居が完成し今300万人の第1次移民船団が到着しようとしている。 全長800mを超える移民用の宇宙船が300隻ほど火星の中央宇宙港に到着する。海賊対策に100mほどの警備艇が6隻、ついており火星に到着後そのまま火星に配属されるのだという。 火星の移民司令部は6ヶ月に及ぶ長い旅を窮屈な移民船でやってきた移民たちをもてなすべく準備中であった。だが悲劇は起こった。 船団左翼に位置する警備艇「はやぶさ」のクルーが叫ぶ 「せ。。。船団左舷に巨大な影が…ああ、接近してくる」 「何事だ、レーダーは何も捉えられなかったのか!?」 艇長も驚いている。 「何も映っていません。あぁ、未確認物体から熱源反応!!」 レーダーには何もない場所から指向性を持った光が伸びてくるのが表示されていた。 ズズズズズズズッッ!! 「艇長、移民船に被弾しました。損傷は軽い模様」 「むぅぅ、直ちに全警備艇に連絡、移民船にはパニックを起こさないよう注意を払うように言うんだ!!」 というか既に被弾した船ではパニックが起こっていた。いきなり巨大な振動が船全体に伝わったのである。 被弾した箇所はゆっくり貯蔵庫、蒸発したゆっくりの香ばしいにおいが漂う。 「艇長、未確認物体がメインパネルに投影できる位置まできました」 「映せ」 今まで丸い球体としか認識できなかった未確認物体の実態が明らかになる。 それは巨大なゆっくりちぇんであった。 「これは・・・ゆっくり!?ゆっくりなのか!?」 ゆっくりちぇんはまたもやどこからともなく熱線を乱射する。それは狙いも何もない当てずっぽうであったが幾らかの移民船に命中した。 直径250mほどの巨大なゆっくりちぇん… 警備艇隊の司令である中佐から命令が入る。 「船団に被害が出た。死者もいるんだ。これは正当防衛である。そっこく巨大ゆっくりを撃破せよ」 左翼と後部についていた3隻の警備艇が反転、海賊捕獲用の重力魚雷を放つ。これは破壊力をもたず特殊な重力磁場を発生させ船の移動を止め、海賊を拿捕する為の武器である。 しかしちぇんはそれをものともせず前進、あいかわらず移民船に損害が出る。 3隻の警備艇はそれぞれ射程に入り次第荷電粒子砲を撃ち始める。ちぇんはなにやら叫んでるようだが宇宙なので響かない。苦しそうな顔をしながらも前進してくる。 幸いなのはその速力がかなーり遅いということである 応援に火星に駐留していた8隻の警備艇も出撃したがまもなくちぇんは沈黙した…ように見えた。 「後続に球体多数を確認!!、あいかわらずレーダーでは補足出来ません」 ちぇんを倒した3隻の警備艇を40を越える巨大なゆっくりが襲った。 8隻の警備艇や船団残りの3隻なども応援に向かおうとする、だが前方には100匹ほどの巨大ゆっくりがいるのである。 「っ・・・挟まれた!?」 各警備艇奮闘したが数の暴力になす術もなく全滅した。 生存者がいないので定かでは無いが14隻の警備艇は立ったそれだけの数で合計40ものゆっくりをあんこに変えたという。 もちろんゆっくりするわけにはいかない。戦闘のさなか移民船団はゆっくりに集中的に襲われた。非武装の移民船に挟み撃ちはなす術も無く火星にたどり着いたのは30隻に過ぎない。火星への航路であったこの宙域はスペースデブリという名の餡子と船の残骸で溢れた。 火星の移民本部はもうてんてこ舞いである。この事件については地球に連絡しなければならない。 そして数日後火星はこの無数のゆっくりに襲われた。200万いた火星の都市は全長300m程度のゆっくりに潰され、壊滅した。移民本部の幹部に生存者なし。先の戦いで生き延びた30隻の移民船も潰され、宇宙に逃げたものもゆっくりの熱線によって損傷を受け、ほとんどが地球にたどり着く前に息絶えた。 地球に無事生還できたのは大型貨物船に乗って多大な損傷を受けながらも月にたどり着いた数千人だけである。 地球本部はあせった。火星の人工衛星によるとこの巨大なゆっくりは地球へ向かう様子である。その人工衛星からの通信も途絶えた。 何も分からない。ゆっくりは何故襲ってきたのか? 何故あんなに巨大なのか? そもそも何で宇宙にゆっくりがいるのか? 火星から地球までゆっくりは何日でたどり着けるのか? 何より地球には宇宙軍が存在しなかった。連邦とかいう統一政府も無く、現状としては2010年と変わらず190近くの国がそれぞれ別々に政治をしているのだ。ただ各国はかなり仲良くなっているが。 地球に存在する戦力は各国連合で作られている宇宙警察だけだ。 早急に宇宙軍が結成、ゆっくり対策本部がおかれた。宇宙軍といっても警察の警備艇を寄せ集め、艦隊に仕立て上げただけの代物である。旗艦はEUが試験的に運用していた空間戦闘型巡洋艦「ジュネーブ」である。 対策本部は現在分かっている事をとにかく何でも並べた。主な情報源は火星の人工衛星からである 巨大ゆっくりは通常種で編成されている事、ちぇんが直径250mほどで、その他が最大300mほど、赤ゆっくりの30mから成体の300mまでサイズは様々 ゆっくりはとにかく遅いこと。でかい図体で鈍足の移民船にすら追いつけなかった。(ただし今回は挟み撃ちにより壊滅した 無数のビームを放つ事 ゆっくりのビームは威力が低い、非武装の移民船で何十発も耐えたし警備艇もかなり耐え抜いた模様 ゆっくりの防御力は高い、防御力というより耐久力が、何発も荷電粒子砲をぶち込んでようやく沈黙する あれ?そんな怖くなくね? というのが対策本部の結論である。敵のゆっくりは100ちょっと、こっちにも警備艇が100席以上居るのである。警備艇一隻で大体3匹を撃破できるようだ、怖くは無い そういうわけで対策本部は解散、やったことといえば民間の宇宙船に巨大ゆっくりを見かけたら報告する事、余裕があれば自衛用に武装の一つ二つつけることであった。 ただこれはいい機会という事で宇宙軍用の艦艇の開発が始まった。 ==〜16ヵ月後〜== もはや誰もが巨大ゆっくりのことなど忘れかけていた。覚えていたのは火星移民本部くらいであった。 「民間の小惑星帯に資源採掘に向かう輸送船が地球と火星の間…かなり地球よりのところで連絡を絶ちました」 「海賊か?」 「いえ、ゆっくりです」 オペレーターの報告に上官らしき人物は冷や汗を流す。 「まだ状況が分からん、警備艇に偵察に行かせろ」 月面の早期警戒基地から2隻の警備艇が発進する。宇宙軍に編入されてから哨戒仕様に改造され、速力、航続力の向上、対ナマモノレーダーをつけた新型だ。 まもなくこの警備艇は地獄を見る。見るだけで体験しなかったのは幸いだ。 「司令、偵察部隊から報告です」 「嫁」 「はっ…えっ? ゆっくりの一群を確認したとの事です…あ、あぁっ・・・・・・」 「予想していたことだろ、何故そんなに青ざめる?」 「ゆっくりの数、成体だけで1000を超え、小さいのも含めて4000を超えるとの事です」 「…………」 ゆっくりは16ヶ月の間、地球へ向かっている途中、何度もすっきりーをしていたのである。 「月軌道への接近は1週間後との事です」 「5日後までに宇宙軍の全警備艇に第4ルグランジュ地点へ集結と伝えろ、一定の武装を持つ民間船にも参加するよう呼びかけろ、いや徴用しろ、強制にだ!! 海賊にも協力を要請するんだっ!!」 7日の間緊張がずっと走っていた。宇宙軍が集める事に成功した船舶は以下の通りである。 宇宙警備艇、147隻 艦隊の中核をなす艦、重力魚雷を換装した宇宙魚雷2基と2門の荷電粒子砲を装備 ジュネーブ級宇宙巡洋艦 14隻 試験艦ジュネーブを量産した艦、まったく新しい攻撃兵器であるイオン・キャノンを連装2基と宇宙魚雷4門、レーザー機銃を備える アドミラリティ・S級宇宙駆逐艦 27隻 宇宙警備艇を大型化、宇宙軍の目的に合わせた艦、高速でイオン・キャノン2門と宇宙魚雷6門を備える 武装商船 165隻 多くが貨物スペースに荷電粒子砲や実体弾を1門、多くて3門ほど装備した貨物船、ほとんどが300mを越える巨艦&鈍足、装甲なしである 武装商船(小) 327隻 機関砲レベルの武装を施した小型の貨物船、戦力になるか不明 海賊船 42隻 装備は様々、高速で宇宙軍の警備艇と対等に渡り合える物も多く中にはジュネーブ以上の戦闘力を持つものもある 良くこれだけ集めたものである。 連合艦隊は戦闘に突入した。ゆっくりは何も考えていないのかむやみやたらに突撃してくる。相変わらずわけの分からないレーザーを乱射しながら。 まだ結成してから日の浅い宇宙軍は連携が上手くとれずにいたがそれでもゆっくりに比べ優勢な能力をもって奮戦した。 ゆっくりもまた地球にいる頃の性質を忘れていないようで子ゆっくりを盾にして突撃する親と思われるれいむや安全地帯に味方を踏み潰して避難するまりさなど、様々である。 相当数撃破したのに一向にゆっくりの勢いは止まらない。 それもそのはず、500近くのゆっくりが後ろですっきりーをしているのだ。 生まれたゆっくりはすぐに投入される。実際ゆっくりの群はほとんどが子供になっていた。そんななか1kmを超える巨大なまりさがやってきた。 「ドスまりさかっ!? あいつまで等しく大きくなったのかよっ…!?」 ドスを見た兵士は誰もが同じ嫌な予感を持った。 戦力の中核である宇宙警備艇が40隻ほど、まとめて吹き飛んだ、ドススパークによって。ジュネーブに搭乗する連合艦隊の司令官はすぐさま散開を指示する。 しかし火力の密度が薄くなると今度は大量のゆっくりが隊列に侵入、乱戦となった。 相打ちを恐れないゆっくりと恐れる人間、相変わらずゆっくりの攻撃はへぼビームだけであったが効率的な宇宙軍は攻撃が出来ず被害を増していった。 さらに恐ろしい事態が起こった。ゆっくりはその巨体の有効性に気付き始めてしまった。宇宙軍に向かって体当りを仕掛けてくる。成体の直撃を受ければ一瞬で沈みかねない。赤ゆっくりの体当りでさえ相当な威力で、衝突した衝撃で慣性の法則が働き近くの味方に衝突する事もあった。 ついに司令部は撤退を決意、それに伴いアメリカに長い間封印されていたとある兵器が目を覚ます事となった。 核である。 長らく凍結されていた核が始動した。撤退しながら艦隊はゆっくりを核の射程に追い込む。1000ほどのゆっくりがついてきたがすっきり担当の500匹が来ない。 手馴れた海賊船達はゆっくりをうまく纏め上げると離脱した。世界に残されたたった数個の核が弾道ミサイルに積まれ、惜しげもなく全て発射された。 助かった… 誰もがそう思った。500匹のゆっくりは冷静にも撤退を開始したようだ。ぱちゅりーでもいるのだろう。 しかし生き残った500が再び数を増やして攻めてくる可能性は高い… 今回の戦いで宇宙軍は8割の損害を出した。 今後を考えて戦力が増強される事になる。 ゆっくりの特攻による4隻、ドススパークで3隻が失われただけとなったジュネーブクラスが高く評価された。対ゆっくりの主力艦として大量に建造される予定だ 宇宙警備艇も従来通り建造が進められた。これはどちらかというと本来の任務である海賊対策のために そして成体ゆっくりを一瞬で蒸発させる事のできる3連装パルサー・ショックカノンを装備した宇宙戦艦「ラースタチュカ」クラス等が今後建造される事になる …・・・・・・ ゆっくりは数年に一度地球に攻め込んでいる。 回数を重ねるにつれ数が増えている。10回目の攻撃となる今回はついに成体だけで10000匹を超えた 密集するとドススパークの餌食に、散開すると火力濃度が落ちて接近戦によるカミカゼを許してしまう、この憎たらしい饅頭、今まで何度も撃退してきたが毎回おびただしい数の…全体の6割近い損害を出している。一度攻めてくるとその後数年来ないのが救いだがこのままでは地球には宇宙戦士がいなくなってしまう。第1次海戦の旗艦ジュネーブの10回目の戦闘でついに餡子に潰された。火星への移民も当分先送りである 巣を潰さなければこの戦いは永遠に続くだろう… あとがき はい、ぐちゃぐちゃでした。もし読んでくださる方がいれば感謝です。 直径300mの饅頭、恐怖ですね。結局ゆっくりは一度もしゃべりませんでした。スミマセン ちなみに第1次海戦のどすまりさですが、こいつ、艦隊が散開した時点で乱戦となり、相打ちを恐れてドススパークを撃つ事が出来ずに集中砲火を浴びて意識不明、鹵獲されてしまったようです。 また巨大ゆっくりの正体。 かなーり昔に実験の一環として木星に向かって飛ばした無人調査機のスペースに紛れ込んでいたゆっくりが宇宙に適応、大型化したという設定。 攻めてきた理由は地球というなのゆっくりプレイスを取り返すため、及び非常食という非ゆっくり道的な扱いをされている地球のゆっくりを助ける為です。 タイトルはトップを狙えを想像して 評価次第では続編も書くかもですよ? 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https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2756.html
れいむが逃げて行った直後、まりさはありすと共に絶頂を向かえ、望まぬ我が子を頭に宿すことになった。 「ゆっぐ・・・ゆぅううぅ・・・どうぢでばりざが、ゆっ・・・」 「んほおおおおお!ばでぃさああああ!もっどずっぎぢぢまぢょおおおおお!!」 「ゆ゛っ!やべっ!やべでぇ!?もうずっぎぢぢだぐないいいいいい!?」 必死で抵抗しようとするも、すっきりさせられたショックと子どもに餡子を奪われた疲労で抵抗することすらままならない。 ありすのなすがままに犯され、注がれ・・・4度目の絶頂を迎えるその直前に、まりさは黒ずんで朽ち果ててしまった。 「もっと・・・ゆっくり、したかったよ・・・」 「ゆふぅ・・・すっきりー」 もはや物言わぬ饅頭となったまりさを相手に最後のすっきりをしてありすは満足した。 「ゆぅ?まりさったら、すぐにへばっちゃうなんて、いなかものね!」 「・・・・・・ゅぅゅぅ」 「ゆほっ!かわいいあかちゃんがいるわ!」 そして賢者モードに突入したありすはまりさの事など気にも留めずに、我が子の誕生を喜んだ。 それは母になる喜びでは断じて無かった。 可愛いまりさがいっぱい、4本の蔦に4匹ずつ、あわせて16匹も居ることが嬉しかったのだ。 すぐに死んでしまう赤ちゃんでも1回くらいはすっきり出来るから、まりさで16回もすっきり出来る。 「ありすのとかいはなあかちゃん、ゆっくりいそいでうまれてきてね〜」 勿論、ありすをすっきりさせるために。 ありすのほうはどうしようか? そうだ、れいむにでも育てさせてあげよう。 あの子は可愛いものが大好きだから、きっと泣いて喜ぶに違いない。 それから、ご褒美に1回くらいすっきりの相手をしてあげよう。 「ゆふふふっ」 すっきりがいっぱいのありすの素敵な未来予想図。 想像するだけで涎が溢れ出てくるような最高の生活。 しかし、それが叶うことは永久になかった。 「うっうっー♪」 「ゆがっ!?」 「うー」という聞き慣れない鳴き声とともにありすを襲撃したのは幼児体系の胴体を持つゆっくりそっくりの顔をした生き物だった。 ゆっくりれみりゃ。ゆっくりでありながら災厄とともに封印され、昨夜、箱から解き放たれたその怪物はゆっくりを好んで喰らう恐ろしい存在である。 まるっとした2本の腕を伸ばしてありすを掴み、鋭い牙の生えた口へと彼女を誘う。 大きく開いた口はありすにとっては地獄の入り口も同然。 ひとたび閉じてしまえば、彼女は二度とこちらの世界に帰ってくることが出来なくなってしまった。 「うまうま〜♪」 「がっ・・・い゛っ、やべでぇ・・・いだい゛いぃぃぃいい・・・!?」 「うるさいんだど〜、がぶっ☆」 「あ゛っ・・・もっど、どど・・・い゛っ・・・」 ゆっくりにとっての悲願であるゆっくりすること。 それに対する悲壮なまでの欲求を如実に表すあの断末魔を口にすることさえも許されずに、れみりゃの口の中へと収まった。 「う〜・・・ちいちゃいのはもってかえ゛っ!?」 ありすを食べ終えて満足したれみりゃは赤ゆっくりを生やしたまりさを巣にもって帰ろうとする。 が、彼女は失念していた。自分もまた脆弱なゆっくりであり、しかも他の動物を惹きつけやすい匂いを放っているということを。 ワォーン!とでも記述すればいいのだろうか。 とにかく、そのような鳴き声とともに姿を現したのは群れることのない変わり者のあの野犬だった。 最初の奇襲同然の一撃だけでれみりゃの右腕を食いちぎり、思いっきり突き飛ばして近くの、木の幹に叩きつけた。 「うぶふっ!?」 失った腕から、そしてたたきつけられた時に背の低い木の枝に刺さり、そのまま千切れた右足から、そして口から肉汁を漏らす。 そう、ゆっくりの多くが饅頭であるように、れみりゃは動く肉まんであった。 立つことはかなわない、反撃することも当然不可能。なす術のないれみりゃは取った行動は・・・ 「ごーばがんのおぜおうさばになにずるんだどー!?」 実際にはここまではっきりと喋れていない。 痛みと恐怖でろれつが回らず、ぼろぼろになった口内は思うように音を発してくれなかった。 よって、犬には「ぼーばばんほおへーふぁふぁ、ひ・・・はひふはほー!?」くらいにしか聞こえていない。 もっとも、ちゃんと喋れたところで言葉は通じないのだが。 「うぎゃああああああ!?」 問答無用で今度は左手を噛み千切る野犬。 それから左足を、背中の羽を噛み千切り、痛みで気を失って静かになったところでれみりゃと傍にあったまりさだった饅頭を巣へと持ち帰った。 れいむがちぇんの巣に到着した時、巣の入り口付近にぱちゅりーが横たわっていた。 「ぱ、ぱちゅりー!どうしたの、ゆっくりしてねっ!?」 「む、むきゅう・・・れいむ、く・・・るしいわ・・・ゲフッゲフッ!?」 ぱちゅりーは喋るたびに咳き込み中身のクリームを吐き出す。 辺りを見てみるとちぇんの巣の傍にあるぱちゅりーの巣からクリームの跡が点々と続いていた。 恐らく、ちぇんに助けを求めるために、まともに動くこともかなわない身体でここまで這いずってきたのだろう。 「ぱちゅりー!ゆっくりしてね!ゆっくりしてよー!」 「む、むきゅぅ・・・・・・ゲフゲフ!?」 喋るたびに、ではなかった。 苦しみのあまりに呻くたびに咳き込み少量ながらも中身を吐き出してしまう。 なのに、これだけ入り口で騒いでいるにも関わらず、ちぇんが姿を現す気配は一向にない。 「ぱちゅりー!ゆっくりしようよー!?」 そう言ってぱちゅりーの頬をさするれいむ。 そうやって刺激を与えることが危険なのだが、混乱しているれいむにそのことに気付く余裕はない。 「やべ・・・やべtゴホッゲホッ!?」 「ぱ、ぱちゅりー!?」 ぱちゅりーは今までの中で一番盛大にクリームを吐き出した。 そして二度と彼女が喋ることも、動くことも、咳き込むこともなかった。 涙と吐き出したクリームに塗れ、長い髪はくしゃくしゃで、げっそりとやつれた正視に堪えない死に顔だった。 「ぱちゅりいいいいいいいいいいい!?」 「だめだよ!ゆっくりしないでゆっくりしようね!」 「ゆっくりしちゃだめだよ!ゆっくりしてよー!?」 「ゆっくりしたらゆっくりできないよおおおおお!?」 「ゆっくりしようね!ゆっくりー!?」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってねー!?」 「ゆっくりー!ゆっく、ゆっぐりぃ・・・・」 れいむはぱちゅりーだった饅頭に頬擦りをし、顔を舐めながら呼びかけるが、彼女が返事することはなかった。 そして、数十分後。 れいむは頬を膨らませながらちぇんの巣の中に入っていった。 当然、入り口でぱちゅりーがゆっくり出来なくて苦しんでいるのに助けようとしなかったことを叱るために。 「ちぇん!どうしてぱちゅりーを・・・?」 が、巣の中の光景を目の当たりにしたれいむは怒ることを忘れてしまった。 食い散らかされた餌、巣の中に散乱するちぇんの宝物。そして、部屋の隅でぶるぶると震えるちぇん。 何か恐ろしい化け物にでも襲撃されかたのような惨状。 「ちぇ、ちぇん・・・?ゆっくりしていってね!」 「ゆ゛っ!ゆっぎぢぢでいっでね!?」 反射的に返事したちぇんだったが、れいむの顔を見るや否や恐怖に青ざめて再び震え始めた。 「ちぇん、どうしたの?」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 「おこえがちいさいよ!それじゃゆっくりきこえないよ!」 そう言いながらちぇんの傍に這いずって近寄るれいむ。 ようやくちぇんの言葉が聞こえたとき、れいむはまたしても呆然とする事しか出来なかった。 「ぎゃくたいおにーさんがくるよー、わからないよー」 「おにーさんがぎゃくたいおにーさんだねー、わかるよー」 「ちぇんはぎゃくたいされたくないよー、わかってよー」 「すっきりさせられるんだよー、わからないよー」 「ちぇんもすきですっきりしてるんじゃないよー、わかってよー」 「すきだけどそーじゃないんだよー」 「どうしてちぇんにゆっくりできないこというのー、わからないよー」 「やめてねー、あかちゃんいぢめないでよー」 「ちぇんはあかちゃんとすっきりーしたくないよー」 「やらないところすんだねー、わかるよー」 「したくてすっきりしたんじゃないんだよー、わかってよー」 「しんだらゆっくりじごくにいっちゃうんだねー、わかるよー」 「ゆっくりじごくはもっとゆっくりできないんだねー、わかるよー」 「どうしてもゆっくりできないよー、わからないよー」 「うまれかわってもきっとゆっくりできないんだよー、わからないよー」 何がなんだかよく分からないが、途轍もなくゆっくり出来ないことをぶつぶつと口走っていた。 結局、れいむはちぇんが怖くなって、巣からそそくさと立ち去った。 れいむは森の中を必死で駆けていった。 何故か森の中は全然ゆっくり出来なかった。 見たこともない体つきのゆっくりが、そいつと良く似た空を飛ぶゆっくりがれいむ達を襲い喰らっていた。 昨日まではれいむ達に食べられるばかりだった虫さんが、群れを成してれいむ達を食べていた。 濁った目をしたまりさ種がれいむ種を犯し、蔦になった子ども達を食い漁っていた。 焦点の定まらない目をしたありす種が涎を垂らしながらまりさを犯し尽くし、犯されたまりさは黒ずんで死んだ。 ぱちゅりー種は道端でクリームを撒き散らしながら野垂れ死んでいた。 そして、その亡骸に幼いちぇん種やみょん種が我先にと喜び勇んで食いついていた。 「「「んほおおおおおおおおおおおおおおお!」」」 「やべぢぇええええええええええええ!?」 「なにいってるの!?れいむはかわいそうなんだよ!」 「れいむをゆっくりさせないれいむはゆっくりしね!」 「いなかものをすっきりさせてあげるありすはすごくとかいはだわ!」 「「ばりざああああ!ありずごずっぎぢぢましょおおおおおおおおお!!」」 「「ずっぎぢぢだぐないんだじぇえええええええ!?」」 「「「うっう〜」」」 「やめちぇね!れーみゅたべにゃいでにぇ!?」 「たべりゅんなられーみゅにちてにぇ!?まりしゃはにげりゅよ!」 「「「どほちちぇしょんなこちょいうにょーーーーー!?」」」 「「「うっめ、これめっちゃうめぇ!」」」 「「「「おきゃーしゃんのきゅじゅ!にょろみゃ!おきゃーしゃんにゃんてゆっきゅちちね!」」」」 「そんなこというゆっくりできないこはれいむのこどもじゃないよ!ゆっくりしね!」 「「どほぢちぇしょんなこちょいうにょおおおおお!?」」 「むきゅぅ・・・もってかないでー・・・」 「「むーしゃむーしゃ、しあわせ〜!」」 「「「ちーんっぽ!!」」」 もはや、れいむの住んでいた森はかつての最高のゆっくりプレイスではなくなっていた。 同族が同族を傷つけ、家族同士で罵りあい、他の種族や生き物に蹂躙される脆弱なゆっくり達。 それを尻目にれいむは必死に逃げた。 お兄さんに助けてもらうために。お兄さんとゆっくりするために。 「おにーさあああああん、こわいよおおおおおおお!?」 あまりの恐怖にいつの間にか涙は垂れ流しで見栄も体裁もない有様になっていた。 それでもれいむは必死に跳ねる。 川まで行けば少しはゆっくり出来る。川を流れていけばお兄さんに会える。 その願いに一縷の望みを託し、れいむは運良く川まで到着した。 が・・・・・・ 「ゆゆっ!なんだかへんだよ!?」 「どほぢででいぶどげでるのおおおお!?」 「ごんなのどがいはじゃないわあああああ!?」 「まりささまはぼうししゃんにのるぜ!・・・どうほぢでおみずさんはいってぐるのおおおお!?」 川も全然ゆっくり出来ない有様へと変貌してしまっていた。 穏やかな流れに浮かぶ無数の饅頭はどれもふやけ、やがて破れていった。 破れた饅頭からは餡子やカスタードが漏れ出し、川を醜く染めている。 「ゆゆっ・・・さすがまりささまだぜ!おぼうしさんで・・・やべでええ、ばりざをたべないでえええ!?」 「「「「うーうー」」」」 運良く、何かの上に乗ることのできたゆっくりも上空を飛び回る顔だけのれみりゃ達の餌食となった。 その光景を、絶望に満ちた面持ちで見守ること約10分。 れいむ達はすっかり忘れていたことだが、れみりゃ達は日光を嫌う。 れいむは幸運にも、見つかる前に日の光が降り注ぎ、れみりゃ達は森の奥深くへと退散していった。 「ゆ・・・ゆぅ・・・かわさん、どうぢでゆっくぢしてぐれないのぉ・・・」 川の中のの地獄絵図を目の当たりにしたれいむにそこに飛び込む勇気などあるはずもなかった。 数時間後、れいむはお腹を空かせながら、底部の痛みで涙目になりながらもなんとかお兄さんのおうちまでたどり着くことが出来た。 とっくに昼を過ぎ、日も沈み始める頃、お兄さんはいつものように軒先でのんびりとくつろいでいた。 「ゆぅ・・・やったぁ、これでゆっくりできるよぉ・・・」 そう呟く彼女の頭の中にかつての友人達の存在はない。 忘れたいのか、ゆっくり欲が全てを忘れさせているのか、そんなことは定かではないが。 それともお兄さんに会えた喜びで記憶が軽く飛んでしまったのか。 重い足を引きずって、ゆっくりゆっくりとお兄さんの家へと這いずって行く。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆっくりついたよぉ・・・」 数十分後、れいむはようやくお兄さんの家の目の前へと到着し、ほっとため息を吐いた。 が、そこで、れいむは信じられないものを目撃することになる。 「ゆ゛っ・・・・・・!?」 お兄さんの家と畑の周りにはゆっくりの死体が散乱していた。 成体も子どもも赤ちゃんも、れいむもまりさもありすもぱちゅりーも、皆ぼろぼろのぐちゃぐちゃの酷い有様だった。 「ゆひぃ・・・・・ゆっ・・・」 耳を澄ませば、死体の中から嗚咽のようなものが漏れてくる。 が、駆け寄ってみるとどのゆっくりもいつ死んでもおかしくないような姿だった。 目はうつろで、餡子が大量に漏れ出している死体同然の仲間達。 助けを求められても、れいむは足がすくんで何も出来なかったし、すくまなくても結局何も出来なかっただろう。 「おい、クソ饅頭」 唖然とするれいむの頭上から聞こえてくる声。 それは紛れもなくれいむの大好きなお兄さんのもの。 しかし、今までに聞いたことのない餡子が凍りつきそうな冷たい声だった。 「お、おにーさん・・・ゆっくりしていってね!?」 「うるせぇんだよ!!」 振り返って、何とか笑顔を浮かべたれいむは問答無用の蹴りが浴びせられ、そのまま意識を失った。 夕暮れ時の薄暗い森の中を男は歩いていた。 彼の向かう先にあるのはゆっくり達の集落だった場所。 「ゆゆっ!ばかなにんげんさん!ここをとおりたかったら、ゆげぇ!?」 行く手をさえぎり通行料を要求しようとしたまりさを踏み潰し、男は歩き続ける。 それから、いちいち絡んでくるれいむを、ありすを、みょんを踏み潰し、男はあるゆっくりの巣へと到着した。 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね・・・どうぢでおにーざんがいるのー、わがらないよー!?」 「勿論、虐待しに来たのさ。れいむがあんまりいい声で泣くものだから目覚めちゃったよ、ははは」 「あわないようにおうぢにいだのにー!」 それだけ告げると問答無用にちぇんの尻尾を掴み、巣を後にした。 が、その時、男はどこからか妙な声が聞こえてくることに気がついた。 「ん・・・?」 耳を住ませてみると、その声はかなり近くから聞こえてきている。 そして、夕暮れ時にこんなところまでやってくる男は言うまでもなく物好きの部類であり、それゆえにその声に興味を示した。 「お前は・・・・・・」 声の出所をたどって到着した洞窟にはあの野犬の姿があった。 男の姿を確認した野犬は低い声でうなる。が、男とて森に入る以上用心のために農具の一つくらい持っている。 その得物の恐ろしさを野生の勘で理解した野犬は決して飛び掛ってこない。 ただ、じっと男の出方を伺っている。 ((((((((((いにゅしゃん・・・ゆっきゅちがんばっちぇね!)))))))))) 赤ゆっくり達が目を覚ました時、そこには夜の闇と薄暗い洞窟と、ふさふさの体毛をもつ野犬の姿があった。 赤ゆっくり達はまりさ種が16匹とありす種が16匹の計32匹。 対する野犬は成体が1匹とその子どもと思しき小さな犬が5匹の計6匹。 仔犬は母親に目いっぱい甘え、母親もまんざらでもなさそうな様子で対応している。 その幸せそうな光景を見ながらまりさ達は思った。 まだ喋ることもできないけれど、まだ動くことも出来ないけれど。 生まれたら真っ先におかーさんに甘えよう。 何度も何度も「ゆっくりしていってね!」って挨拶しよう。 みんなで一緒にずっとゆっくりしよう。 そして、今、目の前では野犬が大きな生き物と対峙している。 その大きな生き物の手にはありす達と同じゆっくりが握られていて、とてもゆっくり出来ない表情をしていた。 これだけの状況証拠があれば十分。 きっと、犬さんはありす達を守ろうとしてくれているんだ。 そう勘違いしたありす達は心の中で野犬にエールを送る。 「ん・・・?」 しかし、野犬は突然、男に背中を向けて洞窟の中へと戻ってゆく。 ((((((((((ゆゆっ!いにゅしゃん、はやきゅあいちゅやっちゅけちぇね!)))))))))) (((((ときゃいはにゃありしゅたちのいうこちょをきいちぇね!))))) (((((やきゅたたじゅはゆるしゃにゃいよ!ぴゅんぴゅん!))))) そんな野犬の行動を訝しがる男と赤ゆっくり達。 そんな両者を尻目に犬はまりさの頭の蔦の一本を食いちぎった。 (((((((((ゆぴゃあ!?))))))))) (((((((((どうちちぇしょんなこちょするのおおおおお?!))))))))) 赤ゆっくり達は物言えぬ口で悲鳴を上げ、あるいは必死に抗議する。 が、その声は誰の耳にも届くことなく、野犬は男にその蔦と、蔦に成った赤ゆっくりを差し出した。 「・・・くれるのか?」 くぅーん・・・と、野犬は肯定するように鳴いてみせる。 その振る舞いにただならぬものを感じた男は農具を下ろし、目をこらして洞窟の奥を見て、全てを理解した。 「そうか、お前・・・子どもが居たんだな・・・」 そう呟き、一気に差し出された赤ゆっくり達を食べると、口内に上品な甘みが広がった。 野犬はれみりゃという安定して手に入る食料を得たことで男の畑を荒らす必要があまりなくなった。 男もまた、ゆっくりという非常食を得たことで多少畑を荒らされても笑って許せるようになった。 もっとも、最近では野犬が男の家に来れば、犬の食べられそうなものをあげる関係になっているので、荒らされる事など全くないのだが。 「お、今日はれみりゃの腕を持ってきてくれたのか?」 「じゃあ、ちょっと洗って、温めるからそこで待っててくれよ」 男は野犬の持って来たれみりゃの腕を抱えて台所へと駆けていく。 5匹の仔犬を連れた野犬は涎を垂らしながらも男が戻ってくるのをお利口に待っている。 一緒に美味いものを食べ、持ちつ持たれつの関係を気付いた一人と一匹と、その子ども達は今では最高の友人同士だった。 「「ゆっくりしたいよぉ・・・・・・」」 「「「「「「「ゆぴぇーん・・・どうちちぇゆっきゅちできにゃいのー・・・」」」」」」」 「「「「「わきゃらにゃいよー・・・」」」」」 そんな両者の幸せそうな姿を底部を焼かれて身動き一つ取れないゆっくり達が羨ましそうに見つめていた。 【おまけ?】 「どほぢではござんあげぢゃっだのおおおおおおお!?」 ゴッドスまりさはれいむの愚考に怒り心頭だった。 せっかくゆっくり出来ないものを全て封印してあげたのに。 我を忘れて怒り狂うゴッドスまりさはどすんどすんと飛び跳ねる。 「鬱陶しいぞ、まりさ?」 そう言いながら、何者かが跳ね回るゴッドスまりさの頭を掴んだ。 恐る恐る振り返ると、封印にクレームをつけた別の神様が陰険な笑みを浮かべている。 そこでようやくゴッドスまりさは彼が何の神であるかを理解した。 かつて、きめら丸を拳一つで倒した男がいた。 彼は生涯のうちに318匹のドスまりさを己の肉体だけで痛めつけ、102匹のりおれいむを嬲り殺した。 年老いてなお森の賢者ぱちゅりーを、ティガれみりゃを、ありとあらゆる巨大種を虐待し続けた。 勿論、通常種も伝説とすら呼べるほどの勢いで殺し尽くした。 死後、彼はゆっくり虐殺の咎で地獄に落とされた。 しかし、それでも彼は地獄を抜けだしてはゆっくり地獄に赴き、ゆっくりを殺し続けた。 その常軌を逸した虐待中毒ぶりは、鍛えすぎた肉体も相まって鬼すらも手が付けられず、秦広王を苦笑させた。 初江王も、宋帝王も、五官王も匙を投げ、閻魔王の長い説教すらもどこ吹く風だった。 そして、五道転輪王の「ここまで来るとある意味悟りを開いてね?」という一言によって彼は人を超えた存在としての地位を得た。 そう、彼こそ虐待お兄さんの神だったのだ。 「ひゃっはー、我慢できねぇ・・・虐待だぁ!!」 「ごれぢゃゆっぐぢでぎないよぉ!?」 ちなみに、他の神様達は関わるのも馬鹿馬鹿しいので無視を決め込んだ。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ パンドラの箱の中に残っていたのはもっとも恐ろしい災いで「それが外に出なかったことだけが唯一の希望」という解釈があるそうです。 で、そのもっとも恐ろしい災いというのが絶望であり、もっと詳しく言うと予兆、つまり未来を知ってしまい、なおかつそれが不可避であることを理解してしまうことだそうな。 ちぇんがラリっていたのはその最後の災いを食べてしまったからです。もっとも、元々ゆっくりに予知能力なんてないような気もしますが。 この説明で訳が分からないという人はJOJO6部のブッチ神父の最後のスタンドのを思い出すと分かりやすいかも。 あのスタンドの発想はニーチェか仏教に通じるものがあるような気がするが、何にせよ神父が口にする主義・主張ではないんだよー。 というか、そんな壮大な絶望を覚悟一つで吹き飛ばせるわけがないんだよー。 byゆっくりボールマン
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ゆっくりいじめ系3106 ゆっくりの生態 都会編 ~ハプニング~1 から 一昔前は住居侵入が深刻な問題であったが最近ではそのような問題は滅多に生じていない。留守中に侵入されるケースは年数件あるが。 そもそもゆっくり如きに侵入されるような住宅や防犯意識であるならとっくに泥棒が入っている。ある意味恥である。 ガラスを割って侵入というのも最近のガラスの強度とゆっくりの力から考えればほぼ無理だ。 住居侵入と並び問題だった庭荒らしも庭へ侵入することが困難になったため激減している。 以前は庭に植えてある花や菜園に被害が集中していた。花や野菜が植えてありゆっくりが侵入し易い所…。 都会にもそんな場所がまだあった。 「このおはなさんかれてるよ」 「おかあさん!!あのおおきくてきいろいおはなさんたべたいよ!!」 「ゆぅ…たかすぎて…ゆ!!ゆん!!とどかないよ…」 それは小学校だ。一昔前は自由に行き来できたが最近物騒な事件が増えているため監視の目が多い。 だがゆっくりであればこっそりと侵入することができる。 「ゆ!!ゆ!!ゆぅ……たかすぎるよ…」 「おかあさん!!がんばって!!」 ゆっくり達が今狙っているのは向日葵の花だ。低学年の小学生は理科の授業でアサガオや向日葵を育てることが多い。 その他にも小学校では花壇に色々な花が咲いていたりヘチマなどの野菜を育てている所が多々ある。 しかも虐待お兄さんのような大人もあまりいない。まさに小学校は野良ゆっくりのゆっくりプレイスになりえる場所なのだ。 『ああっ!!オレのひまわりがぁ!!!』 『えーーん!!!わたしのあさがおがぁ!!!!』 虫食い虫なんて可愛いものだ。ゆっくりは葉っぱの一部を拝借、なんてことはしない。葉も花もボロボロになるまで食い散らかす。 被害に遭うのは子供達だ。学校側も自治体も早急に対策を打ち出した。 「あなたたち!!!いったいなにをしているの!!!」 「ゆ!!!!」 「ご…ごめんざいい!!!!」 「ま…まりさはわるくないんだぜええ!!」 不意に注意されたゆっくり達は向日葵から離れた。 「ゆ?」 「ゆうかだ!!おどろかさないでね!!れいむはいまいそがしいんだよ!!」 注意したのはゆっくりゆうかだった。 「いそがしい?なにしてるかわかってるの?」 「そうだよ!!れいむはあのおはなさんをおちびちゃんたちにあげるんだよ!!」 「おいしそうだよ!!」 「おかあさん!!ゆっくりしないでがんばるんだぜ!!」 れいむはぴょんぴょんと跳ねた。ゆっくりの跳躍力ではどうやっても届くはずがないのだが。 「ゆっくりしないでしねぇ!!!!」 「ゆびゃあああ!!!!」 ゆうかはれいむに体当たりを喰らわせた。れいむは吹っ飛んだ。 「おかあさん!!しっかりしてえ!!」 「このゆっくり、ゆっくりできないんだぜ!!」 「かわいいれいむになにするの!!あやまってね!!あやまらないといたいめにあうよ!!」 れいむはぷくぅっと膨れた。子ゆっくり達も膨れている。 「よわいゆっくりほどよくほえるものよ」 れいむを小馬鹿にするゆうか。 「もうおこったよ!!れいむがせいさいするよ!!」 ゆっくりというのは安い挑発に乗りやすい。れいむはゆうかに向かって突進した。 「おかあさんがっばってね!!」 「おかあさんにかかればゆうかなんてひとひねりなんだぜ!!」 子れいむと子まりさはゲラゲラと笑っていた。 「ゆう!!!……ゆびゅっ!!!」 突進するれいむをゆうかはひらりとかわした。れいむはすっ転んだ。 「それでこうげきしたつもり?いい、こうげきってのはこうするのよ!!」 ゆうかはれいむに体当たりをした。 「ゆびょっ!!!い…いだいよお!!!!」 「まだよ。まだこれからよ!!」 ゆうかはれいむの底部に噛みつき思いっきり皮を引き千切った。 「ゆぎゃああ!!!!れいむのあんよじゃんがああ!!!!」 ゆっくりの弱点は底部、つまり足だ。ここを怪我すると強さが一気に半減する。 「もういっかいやっておこうかしらね」 「い…いやああ!!!ゆるじでええ!!!!ゆるじでええ!!!」 「うるさい!!!」 「あぎゃああ!!!いだっ!!ゆぎぃいいいい!!!」 れいむの底部に2か所餡子が見えるほどの傷ができた。これで動けない…というわけにはならないが素早く動くことは無理だろう。 「お…おかあざあああん!!!」 「ゆびゃああ!!!ま…まりさはにげるんだぜえ!!」 子まりさが逃げ出した。 「にがすかあぁ!!!」 ゆうかはあっという間に子まりさを捕まえた。 「この!!」 「ゆああ!!かえじでええ!!!まりさのおぼうちかえじでええ!!」 ゆうかは子まりさの帽子を取り上げ親れいむが倒れているところへ放り投げた。 「おぼうちさんまってよお!!!」 子まりさは親れいむのもとへ走っていった。 「じっがりじでよお!!!!おがあざああん!!!じんじゃやだよおお!!」 子れいむは親れいむに寄り添って泣いていた。 「さぁて…あんたたち!!このままですむなんておもってないでしょうね!!」 親れいむ、子れいむ、子まりさの3匹の前で仁王立ちするゆうか。3匹は震えて謝っていた。 「すびばぜんでじだああ!!!でいぶがわるがっだでずう!!!ゆるじでえええ!!」 「ごめんなざい!!ごめんなざい!!」 「ごわいよお!!!ゆるじでええ!!!まりさをいじめないでえ!!!」 ゆうかは子れいむのもとへ近づいた。 「ごないでええ!!!ゆるじでよおぉ!!もうしないがらあぁ!!!」 「あんただったわね…。このおはながすきなんだって?」 「すきじゃないでずう!!!ぎらいでず!!!ぎらいだがらああ!!!」 「おでがいだがらああ!!!そのごをゆるじであげで!!!お…おなかがずいで!……だがら…そ……」 「いいわ」 親れいむと子れいむの話を遮ってゆうかが言う。 「あんたたちはそこでまってなさい」 「ま…まづっで??」 「ゆ…ゆるじでぐれるの?」 一瞬ゆっくり達の顔色が良くなった。 「ばかね」 ゆうかは呟くと子まりさの底部を咥えた。 「おろじでえええ!!!ゆるじでぐれるんじゃながっだのおお!!???」 逆さまになった子まりさが泣き叫ぶ。 「だれがゆるすっていった?」 ゆうかは子まりさをパクリと口の中に入れた。 「ゆぎゃびゃああ!!!がばないでええ!!!いじゃいい!!!ゆぎゃっ!!!たびぇ……」 「でいぶのおちびぢゃんがあああ!!!」 「おねぢゃあああああん!!!!」 ゆうかはごっくんと子まりさを飲み込んだ。忘れられがちだがゆうかは捕食種だ。ゆっくりを食べることは珍しいことではない。 「どぼじでたべぢゃうのおお!!!!?」 「まんじゅうだから。なにかほかにりゆうがあるの?」 「おねえぢゃんはまんじゅうじゃないよぉ!!!!」 「ああうるさいうるさい。みんなのおべんきょうのじゃまになっちゃうわ」 ゆうかは動けないでいるれいむと怯えている子れいむのリボンを引き千切り転がっていた子まりさの帽子と一緒に何処かへ持っていった。 「にげるならいまのうちよ」 「ゆがああ!!!がえじでえええ!!!!」 「おりぼんしゃんがえじでよぉぉ!!!!ゆっぐりでぎないよおおお!!!」 数分後ゆうかが戻ってきた。小皿を口に咥えている。ゆうかは小皿を置いた。 「えらいわね。じゃあおのぞみどおり…」 ゆうかは子れいむを咥えた。 「おろじてえええ!!!!ころさないでえ!!!ゆああああ!!!!」 「おでがいじまず…おちびぢゃんを…ゆるじで…ゆるじであげでええ!!」 「なにいってるの?あのおおきなおはなさんがすきなんでしょ。あのたかいところにいきたいんでしょ。のぞみをかなえてあげるわよ」 ゆうかは子れいむを口の中に入れた。 「いやああ!!!だべないでええ!!!!だじでええ!!!!ゆっぐりざせでえええ!!!!」 ゆうかはむしゃむしゃと子れいむを噛み砕いた。だが飲み込む気配はない。 「いじゃっ!!!!だじd…ゆびょおお!!!ゆぎゃあ!!!あぎゃあ!!!いぎぃ!!!」 「たべないでええ!!!おちびぢゃんをだべないでえ!!!!ゆるじでよお!!!ゆるじでえ!!!!だずげでええ!!」 口の中から子れいむの声がしなくなったところでゆうかはペッと小皿に口の中のものを吐き出した。 「ね、たべてないでしょ」 小皿には黒い塊が盛られていた。何やら赤い切れ端も見える。 「ゆぎゃああ!!!へんじじでえええ!!!!おちびぢゃあん!!!おちびぢゃあん!!!」 「まだたりないわ」 泣き叫ぶれいむの頬にゆうかは思いっきり噛み付いた。 「ゆびゃああ!!やべでえ!!かまないでえ!!!いだいい!!!」 「うぇぇ…まっず…」 咀嚼してからペッと吐き出した。 「もうちょっといただくわよ」 「どぼじでぞんなごどずるのお!!!!??いだいよぉ!!!おうぢにがえらぜでよおおお!!!!」 「あんたたちはあのおはなさんのごはんになるのよ。あんたたちのえいようがあのおおきなおはなになるのよ」 「いやああ!!!じにだぐないよおお!!!!ゆるじでえ!!!ぼうゆるじでえええ!!!!」 「もっとなくといいわ!!すこしはおいしくなってよね」 ゆうかはれいむを攻撃してからもう一度齧り付いた。 「ゆびゃあ!!!!い…いじゃああ!!!!……ゆぎぃいい!!!!あっ…ひぎゃあああああ!!!」 「ん~、すこしはおいしくなったわね。たべないけど」 小皿に吐き出した餡子も山盛りになった。これだけあれば肥料には十分だ。 「ごくろうさま。これであのおはなさんもよろこぶわ」 「ゆひぃぃ……ぼ…ぼう…じゅ…うぶんで…じょ…。ゆるじで……ここがらだじでぇ……」 ぐったりとれいむが呻く。 「そうね。もうじゅうぶんよ。だから……」 「もう……おはなざん…どらないがら……ゆるじで……」 ゆうかの顔に少し影が差した。日当たりが悪くなったのか中身の餡子が透けているのやら。 「ようずみよ。ごみはごみばこにすてないとね」 「ぞんなぁ……ゆるじで……おちびぢゃん……じんじゃっだのにぃ……ゆっぐ……えっぐ…」 ゆうか種は捕食種だ。数匹のゆっくりであれば難なく撃退することが可能である。それに希少種らしく知能も中々良い。 さらに特筆すべきはゆうか種は草花を愛しており花や野菜を育てることに生き甲斐を感じている点だ。 学校にある花壇や菜園は用務員が世話をするがやるべきことはこれ以外にも沢山ある。ゆっくりの駆除も四六時中できるわけではない。 そこでゆうかに草花の手入れ兼ゆっくりの駆除を任せることにしたのだ。 『おねえさん、おみずのやりすぎよ』 『これで大丈夫なの?』 『だいじょうぶよ。これくらいでちょうどいいわ』 草花の手入れが大好きなだけあって子供達に的確なアドバイスもする。クールなところもあって今やゆうかは小学生のアイドルだ。 「ほら!!すこしはじぶんであしでうごきなさい!!」 「ゆぼぉっ!!いだいっ!!!ぶべっ!!」 ゆうかはれいむを押し飛ばしながら何処かへ向かった。 「だじでええ!!!ここがらだじでえ!!!」 「ごめんなざいい!!!!ゆるじえぐだざいい!!」 「ゆっくちできにゃいよおお!!!!」 「あんよしゃんがいじゃいよおお!!!」 ゆっくり達の悲鳴が聞こえる。 「ゆ、ゆっぐりでぎないよおお!!!!ごわいよおお!!!」 その悲鳴にれいむが叫びだした。 「あそこにごみばこがあるのよ。すてられたらにげてもいいのよ。まぁそのあしじゃむりでしょうけど」 れいむの目の前に大きな穴が見えた。ボロボロになったゆっくり達が沢山転がっていた。 「いやああ!!!ゆるじでええ!!!なんでもずるがらああ!!!!おぢだぐないいい!!!」 「ほれほれ!いまからにげだしてもいいのよ!」 ゆうかはわざと力を抜いて少しずつれいむを押した。 「ごんなのどがいはじゃないわああ!!!ゆがああ!!!じにだぐないい!!!じにだぐないい!!!」 れいむの隣でありすが落とされた。落としたのは別のゆうかだった。 「あ、それって」 そのゆうかがれいむを見て言った。 「これ?このまんじゅうがどうかしたの?」 「いいなぁ。わたしがつかまえたのってくりーむだから。これじゃひりょうにならないのよ」 「じゃあこれあげるわ。あとしまつはちゃんとやってよね」 「ありがたくうけとるわ」 れいむは再び中身を抜かれることとなった。 「ぼういやだああ!!!!ずわないでええ!!!いだいのはいやだあああ!!!」 「あっちのこにもあげようかしら?なかなかいきのいいひりょうね」 「ゆるじでええ!!!はなじでえええ!!!!おうぢがえらぜでええ!!!」 れいむが捨てられたときには皮と僅かな餡子だけが残っていた。 「ゆうかたちのおはなさん!!ゆっくりそだってね!」 向日葵の前でにっこりとゆうかが微笑んだ。かくして子供達の花はゆうかによって守られたのであった。 「だれもいないね?ゆうかはもうねたよね?」 「だいじょうぶよ。だれもいないわ。いまのうちよ…」 深夜、街灯の灯りを頼りに2匹のゆっくりが小学校に侵入した。ゆっくりが学校を狙うのはお昼だけではない。 「「そろーり…そろーり…」」 ゆっくりと、静かに2匹は花壇に近づいた。昼間ここを見張っていたゆうかはいない。 「だいじょうぶだよね?ありす」 「ええ。ゆうかはいないわ」 流石のゆうかも夜は眠っている。 「おちびちゃんのためにもがんばってごはんをあつめるよ!」 「がんばってまりさ。ありすはみはってるわ」 まりさの狙いは大きく実ったトマトだ。このままでは子供達が作った野菜が荒らされてしまう。 「ゆ?」 「どうしたのまり……ゆゆ?」 突然2匹は底部に違和感を感じた。何かに触れている感覚がしないのだ。 「ど…どうなってるの!??」 「ゆ…ゆゆ…ゆ…」 おろおろする2匹。と、声が聞こえた。 「うっうー!」 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 「れみりゃだああああ!!!ゆぎゃああ!!!」 「ゆがああ!!!!ふ…ふらんだああ!!!!」 れみりゃとふらん。この2種は捕食種でありゆっくりの天敵である。夜行性で昼間は寝ている。夜になると空を飛びながら餌を探すのだ。 「うっうー♪あまあま~」 「おねえさま!あまあま!!」 「おろじでええ!!!!たべないでええ!!!」 「ゆるじでええ!!!ごべんなざいい!!!」 れみりゃとふらんの大好物は甘いものだ。つまりゆっくりは最高の餌なのだ。さらに好き嫌いが激しく野菜は嫌いなのだ。 このためれみりゃとふらんに草花の見張りをやらせても野菜をこっそり齧るなんてことはしないのだ。 「うっうー。うまうま~。ちゅーちゅー」 「ちゅー。おいしい!」 ゆっくりに噛み付き中身を吸い上げるのだ。これがゆっくりの食べ方である。 「ゆぎゃあああ!!ずわないでええ!!!!ずわないぢぇええええ!!!!!!!」 「じにだぐないい!!!おちびぢゃああん!!どがいはああ!!!どがいはああああああ!!!!」 徐々に小さくなる2匹。そして皮だけになった。 「っぽいするんだど~」 「ごみはいらない!!ぽいするの~」 昼間はゆうかが、夜はれみりゃとふらんが子供達の草花を守る。子供達がゆっくりのせいで泣くこともなくなった。 「ゆびょおおおおおお!!!」 「かばないでええ!!!いだあああいい!!!」 「おろちちぇええ!!!!きょわいよおお!!」 また違うところからゆっくり達の悲鳴が聞こえる。それだけ小学校はゆっくりにとって魅力的な場所なのだ。 「うっうー!」 「れーばてぃん!ゆっくりしね!!」 食べるのに飽きると空から落としたり木の枝で叩いたりしてゆっくりを虐める。 「どぼじでれみりゃがいるのおお!!!!」 「いじゃいい!!やべでええ!!」 捕食種の宴は夜が明けるまで続いた。 「う~。おぜうさまはもうねるんだど~」 「つかれた~。ふらんもうねる!」 朝になるとれみりゃとふらんは巣に戻り眠りにつく。太陽が昇り明るくなった花壇の周りにはゆっくりの死骸が転がっていた。 「柵を強化するかな…毎日毎日よく来るよ」 ゆっくりの死骸を片づけながら用務員の男性が呟く。目を覚ましたゆうかも巣から飛び出し早速草花の世話をしている。 「おにいさん!おにいさん!」 「おや、ゆうかじゃないか。どうした?」 「かざりいっぱいあつめたからまたこうかんしてちょうだい!」 ゆうかは彼の前に駆除したゆっくりの飾りを並べた。リボン、カチューシャ、帽子…大小合わせて10個ほどだ。 「よくやったな。ほれ、どれとこうかんしたい?」 「えーっと……じゃあこのたねをいただくわ」 ゆうかは嬉しそうに種の入った袋を持ち帰った。 また会う日まで by 虐待おにいちゃん このSSに感想を付ける
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注意 「」はゆっくりの発言です。 『』は人間の発言です。 ゆっくりが死にはしませんが、ひどい目にあいます。 独自設定があります。 「ゆっくりめをさますぜ。…ゆ?」 ゆっくりまりさは目が覚めた。そして周りを見渡す。 見たことがない場所だった。コンクリート打ちっぱなしの床、壁、 そして壁の大人のゆっくりでも届かないところに窓がある。 窓とは反対の方向は人間が座る用の椅子がある。 そしてその向こうには曇りガラスのずらすタイプの扉がある。 この景色にまりさには見覚えはなかった。 「ゆっくりめをさますよ。…ゆ?」 番であるゆっくりれいむが起きたようだ。 「れいむ ゆっくりしてってね!」 「ゆっくりしてってね! ここはどこなの?」 「わからないぜ。」「おちびちゃん どこなの?」 まりさたちは周りを見渡しおちびちゃんを探す。 いた。子まりさと子れいむ。生存している2匹の子供も近くで寝ていた。 よくみると自分たちの下にはバスタオルが引かれていて冷たくはない。 一安心するまりさだが、次に考えたのは「自分たちがなぜここにいるか」である。 昨日の夜は、家族と公園の片隅の段ボールのおうちで、 「ゆっくりおやすみなさ~い」 をしたはず。それがなぜ? 「「ゆっくりおきるじぇ(よ)。…ゆ?」」 二匹の子供も両親と同じような反応をする。 ここがどこだかわからないのだ。 季節は初春。春とはいえ、外である公園は寒い。しかしここは暖かい。 そしてタイル張りと曇りガラス。 まりさは餡子の奥にある記憶を引っ掻き回す。 「! もしかしたらここは…。」 「にんげんさんの…」 「「ごはんしゃんがあるのじぇ(よ)!」」 子供たちの視線の先には、たしかにお皿の上に乗ったゆっくりフードがあった。 一目散に駆け寄る子供たち。後からついていく両親。 少し警戒をする両親、だがお腹の空腹には勝てない。 「「「「いただきまーす むーしゃむーしゃ…しあわせ~」」」」 久々に食べた生ゴミでも雑草でもない食事に舌鼓をうつ親子。 「ゆゆゆ もうなくなっちゃのじぇ…」「ごはんしゃんいじわるしてないででてきてにぇ~」 しかし、その量は決して満足できるものではなかった。 「おちびちゃんたち ごはんさんはここまでだよ」 多くはなかったとはいえ、久々の安定した環境下での食事後に、 まったりとする両親。二匹はこの場所がどういう場所であるかを確信していた。 「「きょきょを まりしゃ(れいみゅ)たちの ゆっくりぷれいすにするのじぇ(よ)」」 親二匹の考えは子二匹の宣言で中断された。 「ちょ ちょっとまつのぜ おちびちゃんたち」 「そ そうよ ここは にんげんさんの ゆっくりぷれいすよ」 「にんげんさんの?」 親たちの考えはこうだ。 ここは人間の家。自分たちがここに入った記憶がないっていうことは、 自分たち一家はここの家の人間に拾われたということ。 そして飼いゆっくりになったのだと。 ただ、人間の家でおうち宣言をしたゆっくりがどうなるかは 昔から嫌というほど話を聞いていた。 「にんげんさんの おうちで おうちせんげんは ダメなんだぜ」 「どうして?」 「それはね…」 そこで曇りガラスの扉がガラガラと空く音がした。親子は扉の方を見る。 そこには一人の人間の青年が立っていた。 「「きょきょはまりしゃ(れいみゅ)たちの ゆっくり…むぎゅ」」 青年に早くもテンプレ発言をしようとした子供たちを抑え、 親たちは青年の前に移動する。 「まりさたちを かいゆっくりにしてくれて ありがとう。」 昔の癖で人間の前だと、話し方を変えるまりさ。 「すみません おちびちゃんたちは まだあまりにんげんさんに なれていないので」 すると青年は 『いやいやいや、僕は飼い主じゃないよ』 とにっこり笑いながら右手を振る。その笑顔はとてもゆっくりしているように見えた。 「「ゆ?」」 『えっと、そうだなぁ。僕はお客さんといったところかな。』 青年は左手で自分の顎を触りそう答える。 『さて、おちびちゃんにはお近づきの印としてあまあまさんをあげよう。』 というと青年はポケットからお菓子の袋を出し、子供たちにお菓子を与えた。 「「あまあましゃーん!」」 子供たちはよろこんで食べ始めた。 「「むーしゃ、むーしゃ、にゃんだきゃにぇみゅい…zzzzzzzzz」」 子供たちは眠りに落ちた。両親にはわからなかったが、青年があげたのはラムネである。 「お おちびちゃん!?」 『安心してくれ、毒じゃない。ちょっと眠ってもらうだけだよ。さて、僕は君たちに話をしに来たんだ。』 青年はそういうと人間用の椅子に座る。 『僕と話を聞いてくれたら…』 青年はそこで言葉を区切ると持っていたリュックサックから何かを出す。 『おいしいあまあまさんをあげよう』 それはゆっくりフードの箱だった。箱は金色に輝いている。 「ゆゆゆ! あれはきんいろのゆっくりフードさん!」 れいむが驚く。 「知ってるの? れいむ!」 「にんげんさんが たべさせてくれる フードさんのなかで いちばんしあわせーできる フードさんだよ でもれいむはまだたべたことないよ」 れいむが答える。 『よく知ってるね。』 青年は感心する。まりさも番を褒められて悪い気はしない。 『さっきの僕への対応でも思ったんだけど、もしかして君たちはもと飼いゆっくりだったのかい?』 「「ゆゆゆ! どうしてわかるのぉ!?」」 まりさとれいむは、また驚いた。 青年の指摘通り二匹は金バッチの飼いゆっくりだった。 しかし同じ家で飼われていたわけではなく、隣同士で飼われていた。 二匹とも家の外には出られなかったが、晴れている日には庭で遊ぶことができた。 ある日、まりさは隣の家への金網がほつれていて隣の家の庭にいけることがわかり、 探検がてら庭に行ってみる。 そこには見た目麗しき美ゆっくりがいた。それが今の番のれいむだった。 「それは うんっめいっのであいだったよ!」 まりさは鼻息(?)を荒くして語る。 まりさはれいむに一目ぼれし、それから家人には内緒でちょこちょこと遊びに行った。 ところでこの二軒の家、仲は良くなかった。 それはペットであるゆっくりたちにもわかるほどだった。 二匹は憂えた。そして二軒の仲を良くするための方法を思いついた。 二匹はある日、まりさの家の人にれいむの額から生えたおちびちゃんたちを見せた。 これでまりさの家の人はゆっくりする。そしたら次はれいむの家の人をゆっくりさせよう。 そうすれば二軒の家の人たちは仲良くできる。 『でも、人間は理解してくれなかったわけだね。』 青年は腕を組んで残念そうにいう。 結局2匹そろって捨てられることになった。 おちびちゃんが生まれるまで家の倉庫に居られたのは、家人のせめてもの情けだったに違いない。 そのあとは野良落ちし、公園で生活をはじめるも野良生活に慣れていなく、 はじめは5匹いたおちびちゃんも2匹になってしまった。 まとめるとこういった話なのだが、ゆっくりの話だ。そんなに上手く伝えられるはずもなく、 たくさんの時間もかかったのだが、青年の誘導もありなんとか伝え終わった。 おちびちゃんはというと、まだすーやすーや眠ったままだ。 『なるほどね。君たちはおちびちゃんでそれぞれの家を仲良くしようと思ったんだね。 君たちはゆっくりのロミオとジュリエットだよ!』 青年は目をきらきら輝かせる。 「ろみおさんとじゅりえっとさん?」 『お話の世界だけど、人間でも君たちと同じようなことをした人たちがいるんだよ。 まあ、最後は悲劇だったんだけどね。…さて、今度は僕の話を聞いてもらおうか。』 青年はリュックの中からお茶のペットボトルを取り出すと、キャップを開けて一口飲む。 『君たちは、“愛で派”と“虐待派”って知っているかな?』 「まりさは ならったことあるよ ゆっくりにたいして かわいがってくれるにんげんさんと いじめてたのしむ にんげんさんのことでしょ?」 『そうだった。君たちは元飼いゆっくりだったね。 その“愛で派”なんだけど、ゆっくりを飼いたいが、 お家が、ゆっくり禁止のアパートだったり、ゆっくり嫌いの人間と同居していたりと いろんな理由があって飼えない人がいる。 そういう人たちのために、ゆっくり達と触れ合える場所があるんだ。』 ここで青年はまたお茶を飲んだ。 青年の話をまとめるとこうである。 「ゆっくりカフェ」 ここは、“愛で”派でゆっくりを飼えない人がゆっくりと触れ合えるゆっくりプレイス。 来店したお客が好きなゆっくりを指名し、一緒にお菓子を食べたり、遊んだり、おしゃべりしたりできる。 場所代はかからず、料金がかかるのは自分の飲む飲み物と、ゆっくりに与えられるお菓子類なんかだ。 この話を青年はゆっくりにもわかりやすく丁寧に教えてくれた。 「おにいさん ゆっくりかふぇさんには れいむはいるの?」 れいむは尋ねる。 『ん~、残念ながら普通のれいむ種やまりさ種なんかはいないね。 胴付きれいむなら見たことあるけど。』 青年は残念そうに答える。 基本種でいるのは少し珍しいちぇん種や、ゆっくりにしては頭がいいばりちゅりー種である。 しかし人気はにとり種や、もこう種、ちるの種などの希少種なんだそうだ。 キモカワイイの評判のきめぇ丸、 じゃおーんしか言えないが人懐っこいめーりん種も人気と聞いてまりさは少し驚いた。 ゆっくりの中での人気と違っていたからだ。 「ゆっくりかふぇさんでは みんなゆっくりしているの?」 というまりさの問いに、青年はちょっと考えて、 『ま、大体ね』と答えた。 『今度は“虐待派”の話だ。』 “虐待派”は“容認”はされているが、“歓迎”はされていない。 “虐待派”であることは、おおっぴらに世間に公表できないのである。 就職面接で、「私はゆっくり“愛で派”です。」といえば、 同じ“愛で派”の会社の人と話が合うかもしれないが、 「私はゆっくり“虐待派”です。」といっても、 「いやあ、実は私もなんだよ。」なんて言ってもらえるわけはなく、 ドン引きされて試験も落とされるのがオチである。 せいぜい入社した後の同期の飲み会なんかで お酒の勢いに任せてカミングアウトすれば、 「俺も俺も」って言ってくれる人がいるかもしれないといった程度だ。 虐待も大変である。 まずは場所。ゆっくり達の中身で場所が汚れてしまう。 これらはシートを引くなどすれば少しは軽減できる。 次に騒音。赤ゆぐらいなら環境によっては問題なかったりするが、 成体ゆっくりの悲鳴は防音の環境でないと隣の家まで響いてしまう。 そして処分。終わったあとのゴミをゆっくり専用のゴミ入れに入れなければいけないが、 これが意外とめんどくさい。 そして掃除を完璧にやらないと虫が寄ってきて大変である。 ふき取り忘れの餡子に蟻がたかり、うわぁぁとなってしまう。 虐待用具をそろえるのもお金がかかる。 これも青年がわかりやすくまりさ達に説明した。 ここでまりさは違和感を感じた。体の中枢餡をちくっと刺されたような感じ。 (にんげんさんは なんでこんなはなしをするんだぜ?) 社会的地位のある人、教師などの虐待派がバレると名誉が傷つく人もいる。 “愛で派”と同じように虐待できる環境にない人もいる。 虐待してみたいが、どうしたらいいかわからない人もいる。 『そんな人たちのためにあるのが、通称「ゆっくりハウス」なんだ。』 青年は語る。 ここではもちろん秘密厳守。 入り口で受付しお金を払い、部屋に案内される。中には、ゆっくりがいる。 そのゆっくりをどうしてもいいのだ。 まりさの違和感は徐々に大きくなっていく。 それは既に違和感というよりは悪夢の予感というべきか。 『料金はゆっくりの数や種類なんかで決まるけど、親二匹子二匹の平均的は家族の値段は8000円だ。』 そこで青年は一呼吸置く。両手で隠している口元が歪んだ、気がした。 『君たちは10000円だった。』 「え? どういうこと? いちまんえんさんって?」れいむはわかっていないようだ。 まりさは言葉を出すことができなかった。 『平均よりも少し高いんだよ。なぜだかわかるかい?』 「ねえ しかとさんはゆっくりできないよ。」 「……」 まりさは答えられない。 青年はれいむの発言を無視して話を続ける。 『お店がお客のニーズに合わせて、どんなゆっくりがいいか決めてくれるんだ。 ゲスなゆっくりを制裁したい人、善良なゆっくりを虐殺したい人、 希少種を虐殺したい人なんかもいる。まあ、希少種は値が張るけどね。』 そして青年は壁をペタペタと触る。 『この壁だと壁や床に餡子やクリームがついても丸ごと水洗いできるんだ。 もちろん洗うのはお店の人だけどね。』 「にんげんさん さっきから はなしが…」 そんなれいむの発言を遮って、まりさが口を開く。 「にんげんさん もしかしてここは ゆっくりハウスさんなの?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 青年はまりさの発言に驚く。 『その通りだよ。まりさ。』 青年はまさかゆっくりの方からそう言ってくるとは思わなかったのだ。 『素晴らしい、素晴らしいよ。この時点でわかるなんて、まりさ君はなんて頭がいいんだ! さて、ここで僕は宣言する。君たちが僕に襲い掛からない限り、僕は君たちに危害を加えない。』 ここで青年はれいむの方を向いた。 『れいむ、君にも説明しよう。ここは人間が君たちゆっくりをいじめて殺す。そんな施設さ。 もっとわかりやすくいうと、君たち家族はえいえんにゆっくりする。 すぐにではないけど、おそらく今日中にはね。』 「お おちびちゃんも?」 流石にれいむも状況がわかったようだ。とはいえ、ゆっくりとしてはこれは平均的だろう。 『うん、そうだね。』 「どぼぢでーーーーーーっ」 『あんまり大きな声を出すと、おちびちゃんが起きちゃうよ。 それともこの話、おちびちゃんにも聞いてもらうかい?』 「おにいさん それはおちびちゃんがゆっくりできないから やめてね。」 『まあ、僕がわざわざ起こすことはしないよ。…そうだな。』 青年は一旦虐待ルームから外に出るとあらかじめ置いてあったモノをとってまた戻る。 青年は右手で持っていた、虐待グッズの基本である透明な箱(Sサイズ、防音仕様)を 床に置き、ラムネですやすや眠っている2匹の子ゆっくりを起こさないように 慎重に透明な箱の中に入れ、蓋をしめる。 さらに、透明な箱(Lサイズ)を床に置き、その中に親ゆっくり二匹と子ゆっくりが入った 箱も入れる。ただ蓋は開けたままにしておく。 「おちびちゃんになにをするの!?」れいむが抗議の声をあげる。 『いや、おちびちゃんが起こさないように、音が聞こえない箱の中に入れてあげたんだよ。』 青年は説明した。 「れいむ おにいさんは まりさやおちびちゃんに ひどいことはしないっていってくれから だいじょうぶだよ。』 『危害を加えないって言ったんだけどね。まぁいいや。』 青年は、2匹の目の前に扉の外から持ってきたものを置いた。 また、リュックの中かられいむ種のぬいぐるみを取り出す。 『さて、ここにあるのは皆、君たちのあんよさんを動かなくさせてしまうモノだ。』 青年はチャッカマンを取り出し、火をつける。 「ゆゆゆ ひさんはゆっくりできないよ」 子供を起こさないようにか、まりさが小さくつぶやく。 青年はぬいぐるみの持ち上げ、その底部にチャッカマンを当て『カチッ』と口で言う。 『こうして念入りに足を焼いてしまうと、君たちは動くことができなくなってしまう。』 「ぬいぐるみさんが いたがってるよ やめてあげてね」 同じ種のぬいぐるみだからか、れいむがぬいぐるみを労わる。 『本当に焼いてるわけじゃないってば。…次だ。』 今度はホットプレートを二匹の前に出す。 『これもさっきのと同じように、君たちのあんよさんを動かなくさせてしまうようなもんだ。 ホットプレートさんだよ。』 ホットプレートのスイッチをひねる。もちろんコンセントを入れてはないので温度は変わらない。 また、さっきのぬいぐるみを持ち上げ、ホットプレートの上で押しつける。 『ジューーーー。ジューーーーー。』青年は口真似をした。 ぬいぐるみを細かく揺らす。 『あじゅい! あじゅいよ! あんよさんがあじゅいよー!』 青年はゆっくりの物まねをしながらぬいぐるみを押しつける。 「おにいさん ほっとぷれーとさんがゆっくりできないのはわかったからやめてね」 今度はまりさがいう。 その声はもちろん青年には届いている。だが、 『あじゅいよ! いちゃいよ! やめてね! やめてね!』 青年は続ける。そしてホットプレートからぬいぐるみを離すと床に置く。 その場でぬいぐるみを左右に揺する。 『あんよさん! うごいてねっ! ゆっくりしないでうごいてねあんよさん!!』 ちらっとゆっくりの方に視線を動かすと、れいむはおそろしーしーをしている。 「おにいさんもういいよ! ゆっくりしないでやめてね!」 まりさは顔を振って懇願する。 『その質問に1回だけ答えるよ。断る。…だけど、実際に君らを虐待はしない。 安心してくれ。さて、君たちのあんよさんを動かなくさせるのはこれだけじゃない。』 青年はそれから部屋にある虐待道具を、ぬいぐるみに虐待する振りをしながら説明をした。 聞きたくない音は人間だったら、手のひらで耳を覆うなど何かしらの対抗手段を取れる。 だが、ゆっくりには耳がない。全身で音を聞いているともいわれている。 だから聞きたくない音への対抗手段は遠ざかるしかない。 しかし、親ゆっくり2匹は透明な箱で囲まれているので逃げる手段もない。 青年が一通り虐待道具を説明し終わった時、 れいむは青年と反対方向を向いていて、顔の下にはしーしーと思われる液体がこぼれていた。 動いていないところをみるとまた気絶してしまったのかもしれない。 このれいむは先ほども餡子を少し吐いて気絶してしまったが、 青年によって餡子を口の中に入れられ、オレンジジュースで強引に回復させられた。 まりさは帽子を目深にかぶって視界を消しているが、しーしーは漏らしていないようだ。 『君たちゆっくりがこの世界で見つかって、一番売れるようになったものは何かわかるかい? オレジンジュースだよ。今ではソフトドリンクで一番売れているそうだ。 他にもホットプレートやチャッカマン、鉄串などの売り上げも急上昇したそうだ。 これらを作っている企業はウハウハなんじゃないかな。 そこの企業で働いている人は、とてもゆっくりできることを君たちに感謝しているかもしれないね。』 青年はもはや何のリアクションも示さない親ゆっくりに向かって語る。 『さて、君たちがこれからどうなるか教えてあげよう。 僕がこの部屋から去ると、次にこの部屋に人間さんがやってくる。 だけどこの人間さんはゆっくりハウスの人で君たちには危害を加えない。 君たちの様子を見に来るだけだ。そのあとは少し間があくだろう。 そのあとに来る人間。彼らは君たちを虐待するつもりで来る。 その時が君たちのゆん生が終わる時だ。…ここまで話を聞いてくれたお礼だ。 約束通りさっきのおいしいゆっくりフードさんをあげよう。』 青年は横に置いてあった、ゆっくりフードヘブン味の袋を開ける。 「おにいさん おねがいがあるよ」 まりさに声をかけられた。 『なんだい?』青年は手を止めてまりさの方を向く。 「まりさとれいむは しかたないけど おちびちゃんはたすけてほしいよ」 (まあそもそも何が仕方ないのかわからないが、いいところをつくな)青年は思う。 たしかに、ゆっくりハウスで処置を施し、自宅に持ち帰って放置したり、 公園の野良に制裁させたりするためにゆっくりの持ち帰りはOKである。 だから、おちびちゃんだけじゃなくて家族そのまま持ち帰ることはできる。 『あー、それはダメなんだわ。僕は実家暮らしだし、親がゆっくり嫌いだから。 ここから連れ出してほしいっていうなら聞かないことはないけど、 そのままゆっくり用ゴミ箱に入れるだけだよ。どっちがいい?』 青年がそういうと、まりさは深くため息をついた。 「…おちびちゃんは まりさたちといっしょでいいよ」 『んじゃ、先にれいむを起こすかな。また気絶してるかな?』 青年がれいむの正面に回るとれいむは餡子を吐いて再び気絶していた。 青年は先ほどと同じように、餡子を口に押し込みオレンジジュースで起こす。 「ごべんだざいごべんだざいごべんだざいごべんだざい。」 何故か知らないが、れいむはいきなり謝り始めた。 『いやいや、君たちは何も悪いことはしてないから。落ち着いてね。』 青年は手を振る。 「れいむ おにいさんのはなしは おわったからだいじょうぶだよ。」 まりさはれいむの頬に頬を寄せすーりすーりする。 「ううううううううううぅぅぅぅぅぅ」 れいむは震えている。 『さて、今度はおちびちゃんに目覚めてもらうよ。』 青年は子ゆっくり二匹が入っている透明な箱を開けると、 寝ている二匹をタオルの上に置き、気付けがわりにオレンジジュースを一滴ずつ垂らした。 「ゆ? ゆっくりおはようだよ。」「ゆ? ゆっくりおはようだじぇ。」 二匹に目覚めるが、隣で震えている母親に驚く。 「お おかーしゃん ゆっくちちてね ゆっくちちてね」 二匹は泣きながら母親をぺーりょぺーりょする。 青年はそんなゆっくりたちに構わず、ゆっくりフードを開け、お皿の上に載せる。 『ここにフード置いておくよ。ということで僕はここで帰るから、後は家族でゆっくりしてってね。』 青年は「ゆっくりしてってね」の声を背に部屋を後にした。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― (今回はまた新たな楽しみ方ができたな。) 青年は帰りの電車で回想する。 青年がゆっくりハウスを利用するのは3回目であった。 1回目は、要領が良くわからず、虐待用具の説明がうまくゆっくりに伝わらなく 襲い掛かってきた親まりさを叩き潰してしまい、あとはもうグダグダになってしまった。 2回目は、前回の反省をふまえ、ゆっくりのぬいぐるみを用意した。 部屋にいたのはゲスで、最初こそ威勢よく「さっさとあまあまもってこい!」と勢いこんだものの、 虐待用具を説明するうちに態度を変え、最後は「たすけてほしいのぜ」と土下座する様に満足した。 ただ、子供を隔離をしなかったので、子供を非ゆっくり症にしてしまい、 間接的とはいえ、子ゆっくりを殺すことになってしまった。 青年はこうして恐怖を植え付けたゆっくり達がどうなるのかを店員に聞いたことがある。 「生き残った分は、またハウスに入れたままにしますよ。 恐怖を植え付けられたゆっくりたちは人間を恐れるんですよ。 人間を見ると震えて逃げる。そんなゆっくりたちを虐待するのを好むお客さんがいるんですよ。 まあただ、他の人間の手がかかってしまっているので値下げをさせてもらいますけどね。」 (しかし、面白いなこれ。また給料が出たら来ようっと。) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ゆっくりカフェ「ゆっとぴあ」内―― シュッシュッシュ 「どうも! 清く正しくきめぇ丸です。」 『わはは、今日もキモカワイイよ、きめぇ丸』 「おお、恐縮恐縮」 土曜日の午後ということもあり、お客さんがたくさん入っている。 青年は、トレイにコーヒーと砂糖水、そしてクッキーを載せて運んでいる。 『お待たせいたしました。アイスコーヒーに砂糖水、クッキーでございます。』 青年はトレイに載っていたものをテーブルの上に置いた。 『おお、ありがとう。』 『ご注文は以上ですか?』 『あ、はい。』 『それではゆっくりしてってくださいね。』 『めーりん、今日はクッキーを頼んだから、一緒に食べようよ。』 「じゃおーん、じゃおーん」めーりんが甘えるようにお客さんの胸に飛び込み頬をこすり付ける。 『こらこら、コーヒーこぼしちゃうだろう? もー。』 青年はテーブルから離れた。 ちなみにクッキーは基本的にはゆっくり用だが、人間も問題なく食べられる。 問題ないどころではない。甘さ控えめでおいしいのである。 青年はトレイを脇に挟み、次の注文を運ぶために調理室へ戻る。 調理室へ近づくと声が聞こえる。 「ちょっと、私のお客さんが注文したアイスティーまだ?」 青年がどうしたんだろうと思い入ると、 店のゆっくりである胴つきゆうかが青年の後輩店員に怒っているところだった。 『すいません。すぐ作ります。』 青年はこれまたお店の子ゆっくりのらんの面倒を見ているところだった。 このらんは下痢状態で、誰かが面倒を見ていなければならない。 どうやら昨日、お客さんの持ち込んだ食べ物を食べてこうなってしまったらしい。 本来、お客が自分で持ち込んだお菓子などをゆっくりに食べさせるのは禁止だが、 その禁止事項を破ってしまったお客さんがいたらしい。 本ゆんは大変そうだが、あにゃるからおかゆを出す様はシュールである。 『僕がすぐ作るよ。ゆうかさん、ちょっと待っててくださいね。』 青年が素早くアイスティーを作る準備を始める。 「お早くお願いしますね。」 ゆうかはぷりぷり怒りながら戻っていった。 「ぽんぽんいちゃいよー」子らんが苦しそうにいう。 『はぁ~』後輩はため息をつきながら、うんうんの処理をする。 『お前も大変だな。』青年は同情する。 この後輩は一番後輩ということもあり、 また本人の性格上ゆっくりにあまり強く出られない性格ということもあり、 どうしてもゆっくりからナメられ易い。 特にさっきの胴つきゆうかから目をつけられている。 (そうだ、彼にゆっくりハウスを紹介してみようかな。 それで無事に仕事ができれば何より、副作用が起こったらそれはそれで面白いかもしれないぞ。) 青年は密かに思うのであった。