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最近、ゆっくり関連商品販売で圧倒的なシェアを占める「ゆっくりカンパニー」がゆっくり専用紙幣“ゆーろ”を発行した。 もっとも、紙幣と言っても利用可能なのはゆっくりカンパニー系列の店舗のみであり、正確には引換券のようなものなのだが。 系列店で買い物をして、500円ごとにスタンプを一つ押してもらえるカードのスタンプを20個集めると100ゆーろ10枚と交換してもらえる。 この“ゆーろ”は1ゆーろ1円相当の価値があり、系列店利用者の多くがゆっくりを飼っていることを考えると事実上の1割還元だ。 一部の人々からは「紙の無駄。それなら1割値引きしろ」という声も上がっているが、このサービスはおおむね好評だった。 しかし、何よりもこの“ゆーろ”の最大の成果は「野良ゆっくりに与えることが出来る」という点だろう。 第一次ゆっくりブームの最盛期ごろから徐々に問題化しつつあった捨てゆっくり。彼女らの多くは人間と生活していたために貨幣の価値を理解していた。 そして、その多くは頑張って歌などを聞かせてお金を恵んでもらおうとするのだが、脆弱なゆっくりにお金を与えると、大抵は人間に巻き上げられてしまう。 だが、“ゆーろ”はゆっくりか、ゆっくり同伴の人以外は一切使用できず、また(表向きは)換金も出来ないため、人間に奪われる心配が大幅に減少。 結果として拾って飼う事は出来ないが紙幣を与えることで「ゆっくりを助けた」という満足感を得られる。 最も安い餌は3日分(1匹分)が100円で買える事もあって、この仕組みによって何とか日々の糧を得ることの出来たゆっくりは少なくない。 そんな便利な紙幣がゆっくり達の間でも十分な知名度を得ると、野良ゆっくりの暮らし向きは大きく変わり始めた。 「ゆゆっ!おねーさん、これとごはんをゆっくりこうかんしてね!」 「えっと、確認すると・・・アンタはこのお金をあそこの通りで自分の歌で稼いだんだな?」 「ゆゆっ!そうだよ!おねーさんもれいむのおうたきく?」 「いや、お仕事中だから。それよりも、これ」 満面の笑みを浮かべるれいむが差し出した100ゆーろ紙幣3枚を受け取った女性店員は、丁寧に箱から取り出し、封を切ったゆっくりフードをれいむに渡す。 このれいむはこの店の常連と言ってもいいゆっくりで、誰に飼われているわけでもないただの野良だが、非常に歌が上手いため人間からゆーろを貰って何とか生計を立てている。 彼女は稼いだゆーろで買ったゆっくりフードを袋ごと咥えると、元気良く飛び跳ねて家路を急ぐ。 「ゆっ!おきゃーしゃんがかえっちぇきたよ!」 「「おきゃーしゃん!ゆっくちおかえり!」」 「あかちゃんたち!ゆっくりしていってね!」 さっきの店を後にしてから30分後、れいむはようやく可愛い赤ちゃん達の待つダンボールで出来たボロい我が家に到着した。 赤れいむ3匹と赤まりさ2匹はとてもゆっくりとした笑みを浮かべて元気良く挨拶や返事をしながら、跳ね回って母の帰宅の喜んでいる。 それから母の持ち帰ってきた餌を見て「これでゆっくちできりゅね!」と言いながら、家の中に入っていった。 「ゆゆっ!さあ、あかちゃんたち!ゆっくりたべてね!」 家に中に入るとれいむはすぐに貰ってきたばかりの餌を租借してから、吐き出す。 そうして柔らかくなったそれを赤ちゃん達に食べるように促すと、赤ちゃん達は元気良く飛びついた。 「ゆ~、ちゅごくおいちいよ!」 「「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇ~!」」 「「うみぇ、こりぇみっちぇうみぇ!」」 隙間風の入ってくるあばら家。保温用の枯葉や紙くずなどもあまり多くはなく、少し寒い。 それでも一家の心は暖かく、ゆっくり出来て、とても幸せだった。 もう片親のまりさが居ないのは少し残念だけど、それでもやっぱり幸せだった。 「ゆ~ゆ~、ゆゆんゆ~♪」 翌朝、れいむはいつもと同じように人の多い大きな通りで自慢の歌声を披露する。 かつての飼い主の歌の大好きなお姉さんに色々指導してもらったれいむの歌唱力は本物で、時々人間が足を止めて聞き入るほどのものだった。 野良のまりさとすっきりしてにんっしんしてしまって捨てられたけれど、この歌声のおかげで子ども達を養っていけるのは紛れもない事実。 だから、れいむは今でも彼女に感謝している。 それと同時に、れいむはどこかに消えてしまったまりさにも感謝していた。 捨てられた原因はまりさとすっきりしたからで、「こどももれいむもまもってあげるぜ!」と言っていたのに失踪した事は今でも少し腹立たしい。 けれど、赤ちゃんに囲まれて、お歌で生計を立てる暮らしに満足感を覚えている今なら「あかちゃんをくれてありがとう」と言えそうだ。 「ゆ~ゆ~ゆ~~・・・♪」 パチパチパチ・・・ 歌い終わったれいむにはまばらながらも拍手が送られ、空き缶にゆーろが放り込まれる。 覗いて見るとその額はなんて500ゆーろ。今までに稼いだ中でも1回で得られた報酬としては最高の額だった。 それはつまり、れいむのお歌が人間に相当高く評価されたということ。その事実がれいむはとても嬉しかった。 もっとも、実はゆっくりカンパニーは5000円以上お買い上げの客を対象にしたキャンペーンを行っていたため多額のゆーろ所持者が一時的に増えたからに過ぎないのだが。 「わ~い、きょうはすごくたくさんのおかねがもらえたよ!」 人々が行きかう通りの隅っこで、誰に話しかけるでもなく叫んだれいむはその喜びを笑顔と跳躍を用いて全身で表現する。 それからも頑張って歌い続けて最終的に2300ゆーろを稼ぎ、大喜びで家路に着いたれいむが彼女を見つめる邪な視線に気づくことはなかった。 ゆーろに救われたのはれいむだけではない。他にも沢山の野良ゆっくりがゆーろのおかげで何とか生活できている。 例えば、れいむが食べ物を貰いに行くゆっくり商品専門店の前にダンボールを敷いて、そこに座っているぱちゅりー。 ひ弱で、多少知能が高いとは言え所詮ゆっくりレベルの彼女は本来ならば人間の庇護を失った時点で死を待つ以外に道はなかった。 「むきゅ~・・・おにぃさ~ん、おねぇさ~ん・・・ぱちゅりーにゆーろをめぐんでね~!」 そう言って媚びた、それでいてやや卑屈な笑顔を浮かべる彼女の目には涙が浮かんでいた。 自分の力ではまともに餌を集められないことも、他の手段でゆーろを得ることもできないことを自分自身が一番よく理解している。 それと同時に、なまじ知能が高いため変にプライドも高く、自身を見ず知らずの誰かより下に置く行為に屈辱を感じているのだ。 だからこそ、今のみすぼらしく、その上尊厳のかけらもない自分の姿が悔しかった。 「ふ~ん、あそこのれいむみたいに歌を歌ったりしないのか?」 尋ねるのは頭にゆっくりありすを乗せた、今しがた店から出てきた男性。 この手の質問は今までにも何度か聞かれたことがあり、ぱちゅりーはその度に答えている言葉を口にした。 「ぱちゅりー、にんげんにしてあげられることなんてなにもないのぉ・・・」 そう言いながら俯いて落ち込む。若干演技も混じってはいるが基本的には本当に落ち込んでいる。 もちろん、奉仕精神が云々というような高尚な理由ではなく、ただ一方的に恵んでもらうだけの自分の惨めさゆえ、だが。 しかし、どのような理由で落ち込んでいようと、ゆっくりが好きな人にとって彼女の哀れっぽい姿は十分に同情を誘うもの。 「そうか。じゃあ、こいつを使えよ」 「ゆゆっ!おにーさん、ありすのおかしかってくれるっていったのに!」 頭上のありすは抗議の声を上げるが「同じゆっくりが困ってるんだからそれくらい我慢しなさい」の一言で一蹴されてしまった。 しゅん、という音が聞こえてきそうなくらい悲しげな表情で俯いて落ち込んでいるありすにもどこか同情を誘うものがあるが、流石にお菓子では同情できない。 当然ながら、ありすの飼い主の男性は目の前の食うや食わずのぱちゅりーにゆーろを手渡した。それもありったけの1000ゆーろを。 「むきゅ~・・・ありがとう、おにいさん!」 そう言ってぱちゅりーは元気良く、しかし他のゆっくりと比べれば弱々しく跳ねて去ってゆく男性に感謝の意を表した。 その後、一部始終を見守っていた店員にゆーろと餌を交換してもらうと、寝床にしている近くの建物の床下に帰っていった。 他のゆっくり達も各々何とかゆーろを得ることに躍起になっていた。 通りではせいぜい物乞いやダンス、歌唱程度だが、裏通りに入ればゆっくりの商いは遥かに多種多様なものになる。 「ありずううう!いぐよおおおお!いっぢゃうよおおおおお!」 「まりぢゃあああ、ぎでえええええ!」 「「んほおおおおおおおおお!すっきりー!」」 例えばこのゆっくりありす。 珍しくレイパーでない個体なのだが、不運にも繁殖目当ての男性に飼われたために非レイパーであることを理由に捨てられてしまったのだ。 そうして野良ゆっくりになった彼女が手を付けた商売は俗に言うところの売春だった。 非レイパーのゆっくりありすはネコとして極めて人気が高い。 理由はいくつかあるがとにかく感じやすいのでテクニシャンになったような優越感を味わえることと、 ありす種の美しい容姿、なまじ都会派淑女気取りなのでゆっくりが嫌がることの多いネコに徹するなどが主なところだろう。 「ゆふぅ・・・ありす、きょうもさいこうだったぜ?」 「ゆぅ・・・し、しごとでやってるだけなんだからっ!」 「ゆーろはここにおいておくんだぜ?」 そう言うとまりさは1回300ゆーろであるにも関わらず、100ゆーろだけ置いてどこかに去ってしまった。 しかし、ネコを受け持ち、さらに茎と赤ちゃんに餡子を奪われたために疲労感でいっぱいの彼女にそのまりさを追いかける体力はなかった。 そのまま眠りについた彼女の頭上では、生まれる前に間引かれる運命にある赤ちゃん達が無邪気な笑顔を浮かべて体を揺らしていた。 「「おきゃーしゃん、やめちぇ!やめちぇよおおお!」」 「うるさいよ!れいぱーのこどもはぎゃくたいされるべきなんだよ!」 「お~、いいプレスだ。そうだそうだ、もっと罵れ!」 そこに居るのは2匹のゆっくりありすの赤ちゃんとその親と思しきゆっくりれいむ、そして虐待お兄さんだった。 そう、このれいむはありすに強姦された結果生まれた赤ありすを虐待し、それを見せ物にしてお金を得ているのだ。 もちろん相手が虐待お兄さんである以上、上手くいかないことも多い。 しかし、まれに「ゆっくりが人間のシステムに従い、ゆっくりらしさを失う姿に快感を覚える」と言う理由で惜しげもなく1万ゆーろを差し出すもの好きも居たりする。 そんな訳で、今となっては母れいむはノリノリで我が子を虐待していた。 「ははは・・・面白いショーだったよ。500ゆーろで良いか?」 虐待ショーを満喫した虐待お兄さんは足下に置かれていた空き缶に500ゆーろをねじ込むと、母れいむの虐待の余韻に浸りながら家路に着く。 しかし、お兄さんが去っても相変わらず母れいむは虐待を続けていた。 体当たりで弾き飛ばし、噛み付いては皮を千切り、圧し掛かっては苦悶の声を上げる子ありす達に「さすがれいぷまのこどもだね、こたないこえだよ!」と罵る。 そうしてひとしきり2匹の子ありすを嬲り終えたところで、れいむは500ゆーろを咥えて、愛する子れいむの待つ我が家へと急ぎ、 母れいむから遅れること10分、ようやく動けるようになった子ありすは痛む体を引きずって、自分を散々痛めつけた母の後を追いかけた。 「ゆぅ・・・ありす、きょうもゆっきゅりがんばったよぉ・・・」 「しょうだね・・・これでいもうちょ・・・れいみゅたちがおなかしゅかせじゅにすむね・・・」 ありす達は信じていた。きっとお母さんは日々の糧を得るために仕方なく自分を虐めているのだ、そしてその役目を引き受けるのが自分なのは信頼されているからなのだと。 そして、いつの日にか沢山のゆーろを集めてこれ以上お仕事をする必要がなくなった暁には今までの分も自分に優しく頬ずりしてくえるに違いないと。 その証拠におうちに帰ればちゃんと入れてくれるし、ご飯だって他の家族より少ないけれどちゃんとくれる。 だからおうちに帰ったら、ちゃんとご飯を食べて、ゆっくり眠って、明日のお仕事に備えよう・・・そんなことを夢想しながら、ありすは家路に着いた。 彼女が母れいむが本当に自分を全く愛していないことに気づく日はきっとありすにとってこの世界で最後の日になるだろう。 とにかく全ての野良ゆっくりが「ゆーろを手に入れるために何をすればいいのか」と言うことばかりを考えて生きている。 それによってゴミを漁ったり、人間の物を盗もうとするゆっくりが減ったのも、人間に飼われているゆっくりが襲われることが減ったのもゆーろの成果だろう。 しかし、それによって今までの野良ゆっくりの社会では見られない変化が生じていることに人間はまだ気づいていなかった。 それだけならさほど問題ではないのだが、重要なのは貯金という安定して食料を確保するための手段であってしかるべきそれが、目的になってしまったものが居ると言うことだろう。 たとえば、このダンスの得意なゆっくりれいむ・・・ シャンシャンシャン! 「ゆっ~、ゆゆっゆっゆ~・・・」 「「「おお~・・・!」」」 シャララララララララ!シャン! 「ゆんっ!ゆゆ~!」 「「「あのれいむ、やるなぁ・・・」」」 飼い主が自分を捨てたときに一緒に持たせてくれたタンバリンを上手に鳴らしながらくねくねと体を動かす。 その動きにはゆっくりらしからぬ機敏さがあり、時には人間で言うところの側転のような仕草を見せ、天高くタンバリンを放り投げたりしている。 彼女はこの辺りでは有名な野良のゆっくりの踊り子れいむで、なんと1日に3000ゆーろ以上を軽く稼いでしまうほどの実力派だった。 ちゃんとした飼い主が居たならば面白ペットとして有名になっていたかも知れないし、ゆっくり関係の店でダンサーとしての仕事を得る機会もあったかもしれない。 もし、人間に生まれていたら星の数ほどの人を魅了するダンサーとして名をはせていたかも知れない。 それほどに彼女の踊りは素晴らしく、「ゆっくりらしからぬ」という言葉がふさわしい代物だった。 その後、更に2,3度ダンスを披露したれいむは3200ゆーろを稼ぎ、意気揚々と住処にしているダンボールハウスに帰って行った。 住処に戻ったれいむは部屋の奥の空き缶に詰め込まれた大量のゆーろを眺めながら頬を緩める。 その額なんと32万8600ゆーろ。しかし、食べ物に換えるでもなくただ大量に集まったゆーろを見てれいむはニヤニヤしている。 そう、ゆーろの浸透によって現れた変化の一つは「貯金を趣味とするゆっくりの出現だった。 食費を切り詰めてでもゆーろを溜め込むゆっくり達の姿は今までのゆっくりのイメージからはあまりにかけ離れていた。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「ゆっくりしていってね!ゆゆっ!こんなよなかにどうしたの?」 「ゆっへっへ・・・れいむのゆーろをもらいにきたんだぜ!」 真夜中にれいむの住処に押しかけてきたゆっくりまりさとゆっくりありす、そしてゆっくりちぇんの3匹は突然おうち宣言ならぬ強盗宣言をすると、 なんの断りもなしにれいむの住処に置いているものを片っ端からなぎ倒しながら物色し始めた。 「ゆゆっ!なにするの!?やめてね!ゆっくりやめてね!!」 「うるさいんだぜ!ゆっくりしないでゆーろをよこすんだぜ!」 「いやだよ!れいむがもらったゆーろだよ!!」 「ごちゃごちゃうるさいんだぜ!」 「ゆぎゅ!?」 業を煮やしたまりさは体当たりを仕掛け、れいむを弾き飛ばす。その間にもありすが住処の入り口付近に置かれている元飼い主に貰ったタンバリンをひっくり返し、 ちぇんがゆーろの入った空き缶のある住処の奥のほうへとぴょんぴょん跳ねながら進んでゆく。 それに気づいたれいむが痛みを堪えてよたよたと起き上がり、「やめてね!そっちにいかないでね!そっちにはなにもないよ!」と叫ぶが逆効果。 「こっちにあるんだねー、わかるよー!」 「ゆっへっへ・・・」 「あら、もうみつけちゃったのね!だったらありすすっきりしてもいい?」 「かまわないんだぜ!れいむとすきなだけすっきりするんだぜ!」 それだけ言い捨てるとれいむに対する興味を失ったまりさはちぇんと一緒に部屋の奥へ向かい、多額のゆーろを見つける。 れいむは「やめてね!もっていかないでね!それはれいむのゆーろだよ!」と必死に叫ぶも、ありすに圧し掛かられてとめに入ることはおろか身動き一つ取れず、 ただありすが乱暴に体をゆするたびに与えられる快感と苦痛の表情をゆがめながら、気色の悪いありす汁の海の中で無意味な抵抗を続けるばかり。 「でいぶううう!ぎもぢいいよおおおおおおおお!!」 「やべでね!はなぢでね!!」 「づんでれでいぶがわいいいよおおおおおお!!」 「ゆううううう!やめてよおおおお!すっぎりぢだぐないよおおおおお!?」 「ぞんなごどいって、がんぢでるぐぜにいいいいいいい!!」 案の定、すでに発情モードのありすに何を言っても暖簾に腕押し。 ちぇんとまりさがれいむが必死になって集めたゆーろを持ち出す光景をただ陵辱されながら見つめることしかできなかった。 そして、ゆーろを運び出したまりさとちぇんがれいむの住処に戻ってくる頃にはれいむは無数の茎を生やした黒い塊になっていた。 「・・・情報収集ぅ?」 「そうだよ!れいむたちはゆっくりたんていだんなんだよ!」 「そうかそうか、じゃあおうちに帰っていつまでもゆっくり推理してなさい」 「ゆゆっ!おねーさん、まりさたちのおはなしをきいてね!」 「今仕事中」 「ぢーんっぼ!?」 「んあ?強盗?」 早速だがとりあえず状況説明から始めたいと思う。 私は近くの大学に通うごく一般的な女子大生だ。 敷いて違うところをあげるとすればペットのゆっくり曰く「おむねがどす」と言う点らしい。 「おーい、サボってないでレジに入れ!」 「みょんの接客代わってくれるんなら行きますよ!」 「すまん、俺が悪かった!」 現在はゆっくり関連商品を専門に取り扱うゆっくりショップの店員として生活費を稼いでいる。 最近、この店の母体のゆっくりカンパニーが最近ゆーろなるものを取り扱い始めたせいで私や他の従業員はゆっくり相手に接客せねばならなくなった。 饅頭に向かって笑顔でいらっしゃいませなんてとてもじゃないが正気の沙汰とは思えない。 「みょん?ちーんっぽ!?」 「ん?ああ、何か知らんけど判るんだよ」 その中でも最も接客しづらいのがゆっくりみょんと呼ばれる種だ。 理由は簡単でゆっくりのくせに人語を喋れないから。 にもかかわらずこっちの言葉は理解できるらしく、目の前で迂闊なことを言うと突然怒り出す。 「ゆゆっ!みょんのことばがわかるなんて、おねーさんゆっくりしてるね!」 「とってもゆっくりしてるよ!」 「で、用事はなんなんだよ?え、何も無い?何となく呼んでみただけ?そうかそうか、じゃあ暗くなる前にさっさと帰れ」 喋れないってだけなら「れみりゃ」や「めーりん」など他にも数種類ほど確認されているのだが、みょん種のように鳴き声が卑猥出ない分大分マシ。 何せみょんと話していると道行く人々が「なあにあの女?ちんぽちんぽ鳴く変な饅頭と漫談してるわ」とでも言いたげ目で見てくるのだ。 で、何故か知らんがゆっくりとのコミュニケーション能力が異常に高い私は頻繁にこの貧乏くじを引かされる羽目になった。 「「ゆゆっ!ゆっくりまってね、おねえさん!」」 「・・・はぁ、ゆーろの引き換え以外は基本的に相手にしないんだ。さっさと用件を言わないなら締め出すよ?」 ・・・・・・10分以上かけて聞いた話をまとめると、こういうことらしい。 この辺(この店から半径2kmくらい)でゆーろを狙った強盗が多発している 犯行時刻は主に夜間 被害ゆは軒並み死亡している 被害ゆはどこぞの軒下の物乞いぱちゅりー、ダンスれいむ、お歌れいむ 近くには他のゆっくりもおり、これらの被害ゆだけが狙われた理由は不明 まりさ、れいむ、みょんの3匹は犯人の凶行を食い止め、事件を解決しようとしているらしい。 で、今はそのための情報収集を行っていて、被害ゆの多くがこの店でゆーろ交換を行っていたことからここに事件解決の鍵があるとにらんだそうな。 愛好家の人なら「なんて正義感に満ち溢れたゆっくりなんだ!」とか言って付き合ってやるんだろうけど、残念ながら私は愛好家でも何でもない。 「ここらへんは夜になると結構な数のれみりゃが徘徊するし、この店にも来るからさっさと帰んな」 「ゆゆっ!れみりゃがでるの!?ゆっくりできないよ!?」 「れいむたちはゆっくりかえるよ!!」 「ちーんっぽ!」 そんな訳で、これ以上「じじょーちょーしゅ」とやらにつき合わされるのも面倒なのでれみりゃの名前を出して半ば脅すような格好でお引取り願った。 「ねえ、まりさ!きいた?れみりゃがいるんだって!」 「だったらふつうのゆっくりははんにんじゃないね!」 「ちーんっぽ!」 結論から言えば事情聴取は大成功だった。 と言うのも、犯人を追い詰める上で重要な情報が入手出来たからだ。 夜にはれみりゃがこの辺りを徘徊しているとなると普通のゆっくりは犯人になりえない。 また、ゆっくり関連の店でしか使えないゆーろを奪うメリットの少ない人間も除外して良いだろう。 もちろん、ゆーろを使用できない犬や猫は最初から論外である。 となると、犯人は決まったも同然。 「はんにんはれみりゃだね!」 「きっとそうだよ!ゆっくりできないおばかだもん!」 「ちーんっぽ!」 その後、このゆっくり探偵団は手近な石や木の枝で武装してれみりゃに挑み、当然のごとく返り討ちにされた。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ ゆラディエーターでゆっくり用の通貨と言うのを見て思いついた即興ネタです ちなみに真犯ゆのまりさ達はあの店のある店員の飼いゆっくりで、飼い主が裏で手引きをしていました。 被害ゆは比較的ゆーろ収集能力が高く、貯蓄していた ダンスれいむのタンバリンは野良やれみりゃにはまたとない玩具で、持ち帰らないことに違和感を覚える 店でゆーろの入手方法を確認しており、不自然な言動をするものがいれば把握している 店から2kmくらいというのはその範囲内に巣を構えるゆっくりにとってこの店が最も行き来しやすい範囲 (それより外側に行くともっと近くに他のゆっくり専門店があったりする) などの情報を元にゆっくり達が犯人を突き止めて、やっつけようとするも返り討ちに遭うわ、 なおかつ、野良饅頭を潰しても法的に罪は無い、人間に害を及ぼした饅頭はすぐに処分が通例 という理由で保健所に連れて行かれるわでゆっくり探偵団が悲惨な目に遭う話になる予定でした。 が、俺にそんなものを書く文章力はねぇ!と言う理由でこんな形に・・・ byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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かなーり俺設定です 虐待要素少なめ 未来世界 というかゆっくり要素もあんまないかも 東方関係ない? ゆっくりをしゃべらせるのも苦手 初投稿 かの不可思議な饅頭。ゆっくりが発見されてから何世紀も立ったある時代の物語 人類はほぼゆっくりを制圧する事に成功し、野生のゆっくりのむれが100を超えることはほとんどなく、防犯もしっかりしている為害虫としてすら認識されなくなっていた。 そして人類は宇宙へ道を進めた。人類は月面に都市を建設して月面2世、3世が生まれていた。宇宙にしろ月にしろ酸素なしで生きられるゆっくりは理想の非常食であった。ちょっと栄養に偏りがあるが非常食、飢えをしのぐには十分であった。そのためどんな月面都市にも、宇宙船にもゆっくりがいるのであった。餌もゆっくりを潰したものを与えればいいので自給自足できる。そんな世界だ 〜火星軌道〜 「あと1時間で火星軌道に移民船団が到着します」 「火星に小規模な都市が出来て早2年、大分発展してきたな」 人類は火星に降り立ち、生活を始めていた。200万人の第1次移民は特に問題もなく火星地表で生活をし、人口酸素とゆっくりによる自給自足も一応は可能な状況だ。 都市開発が進みさらに400万人分の住居が完成し今300万人の第1次移民船団が到着しようとしている。 全長800mを超える移民用の宇宙船が300隻ほど火星の中央宇宙港に到着する。海賊対策に100mほどの警備艇が6隻、ついており火星に到着後そのまま火星に配属されるのだという。 火星の移民司令部は6ヶ月に及ぶ長い旅を窮屈な移民船でやってきた移民たちをもてなすべく準備中であった。だが悲劇は起こった。 船団左翼に位置する警備艇「はやぶさ」のクルーが叫ぶ 「せ。。。船団左舷に巨大な影が…ああ、接近してくる」 「何事だ、レーダーは何も捉えられなかったのか!?」 艇長も驚いている。 「何も映っていません。あぁ、未確認物体から熱源反応!!」 レーダーには何もない場所から指向性を持った光が伸びてくるのが表示されていた。 ズズズズズズズッッ!! 「艇長、移民船に被弾しました。損傷は軽い模様」 「むぅぅ、直ちに全警備艇に連絡、移民船にはパニックを起こさないよう注意を払うように言うんだ!!」 というか既に被弾した船ではパニックが起こっていた。いきなり巨大な振動が船全体に伝わったのである。 被弾した箇所はゆっくり貯蔵庫、蒸発したゆっくりの香ばしいにおいが漂う。 「艇長、未確認物体がメインパネルに投影できる位置まできました」 「映せ」 今まで丸い球体としか認識できなかった未確認物体の実態が明らかになる。 それは巨大なゆっくりちぇんであった。 「これは・・・ゆっくり!?ゆっくりなのか!?」 ゆっくりちぇんはまたもやどこからともなく熱線を乱射する。それは狙いも何もない当てずっぽうであったが幾らかの移民船に命中した。 直径250mほどの巨大なゆっくりちぇん… 警備艇隊の司令である中佐から命令が入る。 「船団に被害が出た。死者もいるんだ。これは正当防衛である。そっこく巨大ゆっくりを撃破せよ」 左翼と後部についていた3隻の警備艇が反転、海賊捕獲用の重力魚雷を放つ。これは破壊力をもたず特殊な重力磁場を発生させ船の移動を止め、海賊を拿捕する為の武器である。 しかしちぇんはそれをものともせず前進、あいかわらず移民船に損害が出る。 3隻の警備艇はそれぞれ射程に入り次第荷電粒子砲を撃ち始める。ちぇんはなにやら叫んでるようだが宇宙なので響かない。苦しそうな顔をしながらも前進してくる。 幸いなのはその速力がかなーり遅いということである 応援に火星に駐留していた8隻の警備艇も出撃したがまもなくちぇんは沈黙した…ように見えた。 「後続に球体多数を確認!!、あいかわらずレーダーでは補足出来ません」 ちぇんを倒した3隻の警備艇を40を越える巨大なゆっくりが襲った。 8隻の警備艇や船団残りの3隻なども応援に向かおうとする、だが前方には100匹ほどの巨大ゆっくりがいるのである。 「っ・・・挟まれた!?」 各警備艇奮闘したが数の暴力になす術もなく全滅した。 生存者がいないので定かでは無いが14隻の警備艇は立ったそれだけの数で合計40ものゆっくりをあんこに変えたという。 もちろんゆっくりするわけにはいかない。戦闘のさなか移民船団はゆっくりに集中的に襲われた。非武装の移民船に挟み撃ちはなす術も無く火星にたどり着いたのは30隻に過ぎない。火星への航路であったこの宙域はスペースデブリという名の餡子と船の残骸で溢れた。 火星の移民本部はもうてんてこ舞いである。この事件については地球に連絡しなければならない。 そして数日後火星はこの無数のゆっくりに襲われた。200万いた火星の都市は全長300m程度のゆっくりに潰され、壊滅した。移民本部の幹部に生存者なし。先の戦いで生き延びた30隻の移民船も潰され、宇宙に逃げたものもゆっくりの熱線によって損傷を受け、ほとんどが地球にたどり着く前に息絶えた。 地球に無事生還できたのは大型貨物船に乗って多大な損傷を受けながらも月にたどり着いた数千人だけである。 地球本部はあせった。火星の人工衛星によるとこの巨大なゆっくりは地球へ向かう様子である。その人工衛星からの通信も途絶えた。 何も分からない。ゆっくりは何故襲ってきたのか? 何故あんなに巨大なのか? そもそも何で宇宙にゆっくりがいるのか? 火星から地球までゆっくりは何日でたどり着けるのか? 何より地球には宇宙軍が存在しなかった。連邦とかいう統一政府も無く、現状としては2010年と変わらず190近くの国がそれぞれ別々に政治をしているのだ。ただ各国はかなり仲良くなっているが。 地球に存在する戦力は各国連合で作られている宇宙警察だけだ。 早急に宇宙軍が結成、ゆっくり対策本部がおかれた。宇宙軍といっても警察の警備艇を寄せ集め、艦隊に仕立て上げただけの代物である。旗艦はEUが試験的に運用していた空間戦闘型巡洋艦「ジュネーブ」である。 対策本部は現在分かっている事をとにかく何でも並べた。主な情報源は火星の人工衛星からである 巨大ゆっくりは通常種で編成されている事、ちぇんが直径250mほどで、その他が最大300mほど、赤ゆっくりの30mから成体の300mまでサイズは様々 ゆっくりはとにかく遅いこと。でかい図体で鈍足の移民船にすら追いつけなかった。(ただし今回は挟み撃ちにより壊滅した 無数のビームを放つ事 ゆっくりのビームは威力が低い、非武装の移民船で何十発も耐えたし警備艇もかなり耐え抜いた模様 ゆっくりの防御力は高い、防御力というより耐久力が、何発も荷電粒子砲をぶち込んでようやく沈黙する あれ?そんな怖くなくね? というのが対策本部の結論である。敵のゆっくりは100ちょっと、こっちにも警備艇が100席以上居るのである。警備艇一隻で大体3匹を撃破できるようだ、怖くは無い そういうわけで対策本部は解散、やったことといえば民間の宇宙船に巨大ゆっくりを見かけたら報告する事、余裕があれば自衛用に武装の一つ二つつけることであった。 ただこれはいい機会という事で宇宙軍用の艦艇の開発が始まった。 ==〜16ヵ月後〜== もはや誰もが巨大ゆっくりのことなど忘れかけていた。覚えていたのは火星移民本部くらいであった。 「民間の小惑星帯に資源採掘に向かう輸送船が地球と火星の間…かなり地球よりのところで連絡を絶ちました」 「海賊か?」 「いえ、ゆっくりです」 オペレーターの報告に上官らしき人物は冷や汗を流す。 「まだ状況が分からん、警備艇に偵察に行かせろ」 月面の早期警戒基地から2隻の警備艇が発進する。宇宙軍に編入されてから哨戒仕様に改造され、速力、航続力の向上、対ナマモノレーダーをつけた新型だ。 まもなくこの警備艇は地獄を見る。見るだけで体験しなかったのは幸いだ。 「司令、偵察部隊から報告です」 「嫁」 「はっ…えっ? ゆっくりの一群を確認したとの事です…あ、あぁっ・・・・・・」 「予想していたことだろ、何故そんなに青ざめる?」 「ゆっくりの数、成体だけで1000を超え、小さいのも含めて4000を超えるとの事です」 「…………」 ゆっくりは16ヶ月の間、地球へ向かっている途中、何度もすっきりーをしていたのである。 「月軌道への接近は1週間後との事です」 「5日後までに宇宙軍の全警備艇に第4ルグランジュ地点へ集結と伝えろ、一定の武装を持つ民間船にも参加するよう呼びかけろ、いや徴用しろ、強制にだ!! 海賊にも協力を要請するんだっ!!」 7日の間緊張がずっと走っていた。宇宙軍が集める事に成功した船舶は以下の通りである。 宇宙警備艇、147隻 艦隊の中核をなす艦、重力魚雷を換装した宇宙魚雷2基と2門の荷電粒子砲を装備 ジュネーブ級宇宙巡洋艦 14隻 試験艦ジュネーブを量産した艦、まったく新しい攻撃兵器であるイオン・キャノンを連装2基と宇宙魚雷4門、レーザー機銃を備える アドミラリティ・S級宇宙駆逐艦 27隻 宇宙警備艇を大型化、宇宙軍の目的に合わせた艦、高速でイオン・キャノン2門と宇宙魚雷6門を備える 武装商船 165隻 多くが貨物スペースに荷電粒子砲や実体弾を1門、多くて3門ほど装備した貨物船、ほとんどが300mを越える巨艦&鈍足、装甲なしである 武装商船(小) 327隻 機関砲レベルの武装を施した小型の貨物船、戦力になるか不明 海賊船 42隻 装備は様々、高速で宇宙軍の警備艇と対等に渡り合える物も多く中にはジュネーブ以上の戦闘力を持つものもある 良くこれだけ集めたものである。 連合艦隊は戦闘に突入した。ゆっくりは何も考えていないのかむやみやたらに突撃してくる。相変わらずわけの分からないレーザーを乱射しながら。 まだ結成してから日の浅い宇宙軍は連携が上手くとれずにいたがそれでもゆっくりに比べ優勢な能力をもって奮戦した。 ゆっくりもまた地球にいる頃の性質を忘れていないようで子ゆっくりを盾にして突撃する親と思われるれいむや安全地帯に味方を踏み潰して避難するまりさなど、様々である。 相当数撃破したのに一向にゆっくりの勢いは止まらない。 それもそのはず、500近くのゆっくりが後ろですっきりーをしているのだ。 生まれたゆっくりはすぐに投入される。実際ゆっくりの群はほとんどが子供になっていた。そんななか1kmを超える巨大なまりさがやってきた。 「ドスまりさかっ!? あいつまで等しく大きくなったのかよっ…!?」 ドスを見た兵士は誰もが同じ嫌な予感を持った。 戦力の中核である宇宙警備艇が40隻ほど、まとめて吹き飛んだ、ドススパークによって。ジュネーブに搭乗する連合艦隊の司令官はすぐさま散開を指示する。 しかし火力の密度が薄くなると今度は大量のゆっくりが隊列に侵入、乱戦となった。 相打ちを恐れないゆっくりと恐れる人間、相変わらずゆっくりの攻撃はへぼビームだけであったが効率的な宇宙軍は攻撃が出来ず被害を増していった。 さらに恐ろしい事態が起こった。ゆっくりはその巨体の有効性に気付き始めてしまった。宇宙軍に向かって体当りを仕掛けてくる。成体の直撃を受ければ一瞬で沈みかねない。赤ゆっくりの体当りでさえ相当な威力で、衝突した衝撃で慣性の法則が働き近くの味方に衝突する事もあった。 ついに司令部は撤退を決意、それに伴いアメリカに長い間封印されていたとある兵器が目を覚ます事となった。 核である。 長らく凍結されていた核が始動した。撤退しながら艦隊はゆっくりを核の射程に追い込む。1000ほどのゆっくりがついてきたがすっきり担当の500匹が来ない。 手馴れた海賊船達はゆっくりをうまく纏め上げると離脱した。世界に残されたたった数個の核が弾道ミサイルに積まれ、惜しげもなく全て発射された。 助かった… 誰もがそう思った。500匹のゆっくりは冷静にも撤退を開始したようだ。ぱちゅりーでもいるのだろう。 しかし生き残った500が再び数を増やして攻めてくる可能性は高い… 今回の戦いで宇宙軍は8割の損害を出した。 今後を考えて戦力が増強される事になる。 ゆっくりの特攻による4隻、ドススパークで3隻が失われただけとなったジュネーブクラスが高く評価された。対ゆっくりの主力艦として大量に建造される予定だ 宇宙警備艇も従来通り建造が進められた。これはどちらかというと本来の任務である海賊対策のために そして成体ゆっくりを一瞬で蒸発させる事のできる3連装パルサー・ショックカノンを装備した宇宙戦艦「ラースタチュカ」クラス等が今後建造される事になる …・・・・・・ ゆっくりは数年に一度地球に攻め込んでいる。 回数を重ねるにつれ数が増えている。10回目の攻撃となる今回はついに成体だけで10000匹を超えた 密集するとドススパークの餌食に、散開すると火力濃度が落ちて接近戦によるカミカゼを許してしまう、この憎たらしい饅頭、今まで何度も撃退してきたが毎回おびただしい数の…全体の6割近い損害を出している。一度攻めてくるとその後数年来ないのが救いだがこのままでは地球には宇宙戦士がいなくなってしまう。第1次海戦の旗艦ジュネーブの10回目の戦闘でついに餡子に潰された。火星への移民も当分先送りである 巣を潰さなければこの戦いは永遠に続くだろう… あとがき はい、ぐちゃぐちゃでした。もし読んでくださる方がいれば感謝です。 直径300mの饅頭、恐怖ですね。結局ゆっくりは一度もしゃべりませんでした。スミマセン ちなみに第1次海戦のどすまりさですが、こいつ、艦隊が散開した時点で乱戦となり、相打ちを恐れてドススパークを撃つ事が出来ずに集中砲火を浴びて意識不明、鹵獲されてしまったようです。 また巨大ゆっくりの正体。 かなーり昔に実験の一環として木星に向かって飛ばした無人調査機のスペースに紛れ込んでいたゆっくりが宇宙に適応、大型化したという設定。 攻めてきた理由は地球というなのゆっくりプレイスを取り返すため、及び非常食という非ゆっくり道的な扱いをされている地球のゆっくりを助ける為です。 タイトルはトップを狙えを想像して 評価次第では続編も書くかもですよ? 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無垢なゆっくりの虐待注意。 Dear ○○ お久しぶりです。お返事遅くなってしまい申し訳ありません。 ○○さんはお変わりなく優雅に虐待を嗜んでいらっしゃいますでしょうか? 私は最近は仕事に追われて、なかなか満足するほど心行くまで虐待、 とはいかない日々を送っております。 (私個人の名誉の為に付け加えさせていただきますと、 返事が遅くなった理由も多忙により手紙に書くような虐待ネタを仕入れられなかったからで、 決して筆不精ゆえのものではなかったと釈明させていただきます) そんな充実とは言いがたい虐待ライフを過ごしていた私ですが、 先週末の虐待では中々のネタを仕入れることができましたので、報告しようかと思います。 あなたに虐待趣味に染められてから半年が過ぎようかという11月23日。 そろそろ私も虐待の基本としての殴る蹴る千切る燃やすの暴行から ステップアップしたいな、なんて思いながら虐待のネタを考えていると、 ふと、料理に使っている白ワインのボトルが目に付きました。 それで閃いたんです。今度の虐めは、毒にしようって。 あ、「酒が毒って子供じゃないんだから」なんて思いませんでしたか? アルコールを舐めてはいけませんよ。 エタノールを摂取した時に中間代謝物として生成されるアセトアルデヒドは、 最近話題になっているシックハウス症候群の原因物質で、発ガン性もある強い毒物なんです。 人間には脱水素酵素の働きでアセトアルデヒドを酢酸に分解する機能がありますが、 ゆっくりはどうでしょうか。考えるだけでもわくわくしてきませんか? なんて、教養豊かな○○さんには余計な説明だったでしょうか。 能書きを垂れるのはこの辺にして、実践の報告に移ろうと思います。 今回の虐待では、ターゲットはゆっくりれいむにしました。 ほら、何となくまりさ種ってれいむ種よりお酒に強そうな気がしません? まずは手始めに普通に飲ませてみます。 「お姉さん!これがゆっくりできるジュースなの?」 なんて、疑いもせず目を光らせて聞いてくるれいむを見ていると、早速ゾクゾクしてきます。 こんな純粋で無垢なれいむがこれから虐められるなんて、可哀想。 でも、ゆっくりは生きている事が罪ですからしかたありませんよね(笑)。 「そうだよ、これを飲むとすっごくゆっくりできるんだよ」 と私が言うと、 「飲ませて飲ませて!」 って愚かにもねだってきます。扱いやすいなあ。 「ほんとだ。このジュースすっごくゆっくりできるね!」 今回は子供でも飲めるようなかなり甘口のワインを使ってみました。 半分ジュースみたいなものですからゆっくりにも好評のようです。 ゆっくりが美味しい思いをするかと思うと多少腹も立ちますが、 死刑囚に与える最後の食事みたいな物だと思えば、まあ悪くないかなって。 れいむは瞬く間にボトル1本分を飲み終えてしまいました。 「お、お姉さん~、目がゆっくりま、まわるよお~」 かなり軽い酒とはいえ、ゆっくりの体重を考えればボトル1本は相当の量です。 器官が単純な事もあってか、すぐに酔いが回っていきました。 何を食べても餡子にしてしまう出鱈目な生命体ということもあり不安だったのですが、 どうやらゆっくりも呑めば酔うようです。 そうとわかれば、後はじっくり観察させてもらうだけです。 人間と同じなら、呑みすぎた後には地獄の苦しみが待っているはずですから。 30分もすると、早速れいむは苦しみ始めました。 「ゆぅ~、お姉さん~、気持ちが悪いよう~。助けて~」 ふらふらと千鳥足で歩きながら助けを求めるれいむ。ソソります。 せっかくですから酔いが更に回るように思いっきり転がしてみました。 「ゆ、ゆぅ~!?お゛ね゛えざん、ゆっぐりやべでね~」 酔いのせいで踏ん張る事もできずに向こう側の壁にぶつかるまで転がるれいむ。 「びどいよ、おね゛えざ……ゆ!?お゛え゛ぇぇえ゛~」 目も虚ろで視点も定まらないれいむ。ついには餡子を吐いてしまいました。 愉しくなって参りました。いいゆっくりは苦しんでいるゆっくりだけですからね。 しかし、吐かれてはせっかく飲ませたアルコールが無駄になりかねません。 「れいむ、これを飲めば気持ち悪くなくなるよ」 それを防ぐ為、もう1本用意しておいたワインをとりだし、れいむに差し出します。 「ゆぅ~、ゆ、ゆっくり飲ませてね~」 よしきた。ゆっくり飲ませますよ。 「ゆ!?れいむこのジュースはもう飲みたくないよ!?」 うるさい。黙れ下等生物♪ れいむの悲鳴を無視してワインを更に注ぎ込みます。 「ゆ゛、ゆゆ゛ぅう゛~~!!やべでね~~!!」 さすがに注ぎすぎたのか、皮はぱんぱんに膨れ上がり、中からはたぷたぷと音が聞こえます。 まあそのうち餡に馴染むでしょう。ゆっくりですし。 さらに待つこと10分。れいむは本格的に苦しみ始めます。 「ゆげえ゛えぇぇぇ!お゛え゛えぇぇ!」 ううん。いとをかし。と、いうには少し汚い光景でしょうか。 「お゛ね゛えざん、だずげで~、げいぶ、ごのばばじゃ、死……ゆげえ゛ぇぇえ」 わかるわかるよー。呑み過ぎたときって本当辛いですからね。 自らの吐瀉物で出来た餡溜まりの中を転げまわるれいむ。 絵面的にも露骨に悲惨で中々いいですね。あ、同封してある写真はこの時に撮ったものです。 「お゛があざぁぁん゛、ぐるじい゛よ~、だずげで~」 ついにはここには居ない母親にまで助けを請い始めました。 おいおい。もうとっくに独り立ちした成ゆっくりでしょうに、情けなくないのかしらん。 「う゛ぅぅぅ。いっぞ、だれ゛が、ごろじでえ゛ぇぇぇ、ゆげえ゛ぇぇえ」 あまつさえ死を求めるなんて。いつもアルコールランプで炙ったりしてもそう簡単には 殺してなんて言わないのに。でも何となくわかります。 酔いの苦しみって心ごと弱っていくような感覚がありますもんね。 「も゛う゛いやぁぁあぁ!ゆげっ、ごぷぅわぁっ!」 晴れやかな気持ちで眺めていると、れいむは一際大量の餡を吐き出しました。 いくらあれだけの量飲ませたとはいえ、 あんなに吐いたらそろそろ死んじゃうかもしれませんね。 というより、度重なる嘔吐で餡の逆流防止弁が壊れたのでしょうか。 単に酔って吐く量としては異常です。 実際、れいむの頬は落ち窪み、ワインを飲ませる前より体積が減っている気もします。 そう思ってみると、うめき声も、単に気持ち悪いというより、 痛みを苦しがるものが混じっているように感じますね。 では、そろそろ止めと行きましょうか。 私はえいっと、れいむを軽く蹴飛ばしました。 「ごぷっ、かはっ、げぼぉうぁあ゛ぁぁぁ」 酔いが回りきっている状態で餡子脳を揺さぶられたれいむは更に盛大に餡を吐き出します。 経験上そろそろ致死量と思われる量の餡子を吐き出してもまだ嘔吐が止まりません。 大量のアルコールが混じった餡を吐き出すことで顔色そのものはよくなってきていますが、 これだけ出餡してしまっては先は長くないでしょう。 「ゆ、ゆっくりしたかった……よ……ごぷっ」 あ、死にましたね。お疲れ様でした。 以上です。いかがでしたでしょうか? ゆっくり虐待に関してはベテランの○○さんには、今更って感じかもしれませんが、 私は初めての経験だったのでとても楽しむ事ができました。 いつもみたいにギャーギャー悲鳴を上げるのもいいですが、 今回みたいにグデングデンになって苦しむゆっくりも非常に趣があるものですね。 ちなみに、今回のゆっくりの死体も一口いただきましたが、 フルーティな風味の中にお酒の香りもして、中々に美味しかったですよ。 1粒で2度美味しいこの虐待、まだでしたら試してみてはいかがでしょうか? P.S. 今度仕事の関係で○○さんの住所の近くまで出張するのですが、 もしよかったら会えませんか? お宅の地下にあるという、ゆっくり虐待施設を見せていただけたらなー、なんて。 あ、嫌だったら全然断ってくれておっけーですよ。でも気が向いたらお願いしますね。 Your friend ×× (完) 初めての虐待SS。 というかこの長さの文を書いたのも初めてなので、 色々未熟な所が隠せませんね。 しかもネタとしては激しく既出なんだろうな。 2日酔いネタもやろうかと思ったのですが、 結局れいむが呻き苦しむだけで助長かとも思い、省きました。 皆様のお口に合えばいいのですが。 このSSに感想を付ける
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『お目覚めはゆっくりと』 ※現代にゆっくりがいる設定です 東京近県の衛星都市。 比較的地価の安いこの地域は、学生やフリーター、若手の新入社員達が多く住んでいる。 だから、専門学校を卒業して間もないような人間でも、 このあたりで部屋を借りつつ、"ゆっくり"と暮らすのも可能だった。 * * * 8畳フローリング・ロフト付き。 そんな間取りの部屋の中央で、1匹のゆっくりれみりゃが座っていた。 その傍らには、クレヨンや画用紙や積み木といったものが散乱している。 れみりゃは、大好きな玩具に囲まれながら、 幸せそうにだらしのない下ぶくれスマイルを浮かべていた。 「うー♪ ぷっでぃーん♪」 自然と口から漏れるのは、大好きな言葉。 れみりゃは、この部屋の主の人間とともに暮らし、実にゆっくりとしていた。 その証拠に、れみりゃの体は標準的なものに比べて、はるかに"ふとましかった" ふくよかな四肢ははちきれんばかりにプヨプヨしており、 お腹はぷっくら膨らみ、下ぶくれ顔にはさらに二重顎のおまけがついている。 「うー♪ ぽかぽかしてきたどぉー♪ そろそろだどぉー♪」 太陽から差し込む温かい光。 ポカポカの陽気を受け、部屋の中はエアコン無しでも温かい。 れみりゃは、その気温と太陽の光を確認してから"うーしょ、うーしょ"と重たそうに立ち上がり、 小さな黒い羽をパタパタ動かして、重たい体を浮き上がらせた。 「ぱたぱた~♪ う~☆」 れみりゃが、ご機嫌で飛んでいく先、 そこは部屋の角にあるベッドの上だった。 「おねぇーさーん♪ あさだっどぉー♪」 ベッドの上には、部屋の主である人間が眠っている。 れみりゃには、この部屋で"ゆっくりする"ためにいくつかの対価……すなわち勤めが課されていた。 朝になったら起こすというのも、比較的夜行性のれみりゃの役目の一つだ。 「……ん、うん……すぅ……すぅ……」 ベッドで寝ている人間は、わずかなリアクションだけをして、また健やかなな寝息をたてはじめてしまう。 その寝顔に下ぶくれ顔を近づけ、ぬぼぉーっと覗くれみりゃ。 れみりゃは、起きない人間のために、次なる手段をとることに決めた。 「しょーがいなどぉー♪ とくべつさーびすだっどぅ♪」 人間を踏まないように、れみりゃはよいしょとベッドの上に着地する。 短くて柔らかい足は、ちょうと人間の首を中心にして、左右に置かれていた。 れみりゃは、それからドスンと、まるで尻餅をつくように尻から座り込む。 大きなお尻の下には、ちょうど人間の顔があった。 「……うぷっ」 それまで定期的な寝息を立てていた人間の口から、反射的な吐息が漏れた。 それから、れみりゃは尻を顔に乗せたまま、左右に尻を振るように体重を移動する。 それはまるで、尻を顔に擦りつけるような所作だ。 「でびぃーのかわいいおじりぃー♪ あさから、くんかくんか☆できるなんてしあわせもんだどぉー♪」 ご機嫌満悦の微笑みを浮かべる、れみりゃ。 "うーうー"とリズムを刻みながら、お尻を揺らしていく。 「……うぁ?」 ふと、れみりゃはお尻のあたりがムズムズしているのを感じた。 れみりゃは、そのムズムズに促されるように、少しだけいきむ。 「あーぅあぅー♪ でび☆りゃ☆ぶぅーーー♪」 "ばっぶぅーーーー!" 豪快な音をたてて、れみりゃの尻から黄色いガスが勢いよく放出された。 「うー♪ でちゃったどぉー♪」 れみりゃは、照れながら、それでいてどこか得意そうに、顔を赤らめて笑う。 その直後、れみりゃの体はゴロンと前転して、布団の上に着地した。 「うー!」 驚き、目を見開くれみりゃ。 何が起きたかわからず左右をきょろきょろしてから、 れみりゃは背後へ振り向いて元気に叫んだ。 「うっうー☆おはようさんだどぉー♪」 そこには、気だるそうに上半身を起こして、片手で頭を押さえている部屋の主がいた。 「……おはよう、れみりゃ」 "自分のおかげで、今日も部屋の主が起きられた" そう考えているれみりゃは、どこか誇らしげだ。 大好きな人間に構っても追うと、朝の支度を始める人間のまわりをピョコピョコついて回る。 一方の当の人間はというと、れみりゃを適当にあしらいながら、洗顔に着替えにと、テキパキすませていく。 「……物騒な事件が続くなぁ」 人間は、新聞を開いて、ジャムを塗ったパンと野菜ジュースを口にする。 "未確認ゆっくりまた出現!" "未確認ゆっくり第4号、第21号と交戦" "ゆっくりと人間の共存は可能なのか?" "鏡の中に現れたゆっくりが人間を襲う!?" 記事を流し読みで済ませて、オートマティックな所作で朝食を終える人間。 テキパキ食器を洗い終えて、ふと一息。 この後、温かいコーヒーを一杯飲んで家を出るのが、この人間の毎日だった。 コーヒーに、ふーふー息を吹きかけて、人間は今の時間を確かめようと机の上へ視線を移す。 「……あれ、時計は?」 そこには、置いてあるはずの時計が無かった。 いわゆる電波時計という奴で、仮にれみりゃが起床役を忘れていても、きちんとアラームが鳴る代物だ。 量販店で買った安物ではあったが、あるはずのものが無くなっているというのは何とも気持ち悪い。 コーヒーを冷ますのをやめて、人間はあたりを探し始めた。 すると、人間の様子から事態を察したのだろう。 れみりゃが、机の上に立ち、人間の前にバンザーイと両手を上げた。 「う~~♪ あのゆっくりできないジリジリは、でびぃーがぽぉーいしといてあげたどぉ♪」 "ぽぉーい♪" その言葉を聞いて、人間は溜息をついた。ああ、またやってしまったのかと……。 人間は肩を落として、ゴミ箱の蓋を開ける。 すると、中には探していた電波時計が確かに入っていた。 「あれもぽぉーい☆これもぽぉーい♪ ゆっくりできないものはみんなぽいするのぉー♪ ぽぉーい♪」 「ぽーいぽーい♪」と物を投げ捨てるジェスチャーを織り交ぜながら、 "うぁうぁ"楽しげに踊り出す、れみりゃ。 それとは対照的に、人間は電波時計と一緒に捨てられていたものを見つけて、顔を青くした。 「ああっ、ボクのケータイ!!」 人間は、最近買い換えたばかりの携帯電話が乱雑に捨てられていたのを見て、慌ててそれを取り出す。 液晶をオンにすると、待ち受け画像と今日の日付、それにアラームが鳴っていた履歴が表示された。 どうやら、れみりゃはアラームが鳴ったものをまとめて、"ぽーい"してしまったらしかった。 壊れていないことにほっと胸を撫で下ろしてから、人間はケータイ電話をポケットに移す。 れみりゃはといえば、相変わらず誇らしげに胸をはり、人間の足下でニコニコしている。 どうやら頑張ったご褒美を欲しがっているらしい。柔らかくて短い手で、人間の服の裾を引っ張っている。 「でびぃーがんばってぽぉーいしたどぉー♪ ごほうびに、ぷっでぃ~ん☆ふたちょもってきてぇ~ん♪」 れみりゃからすれば、全くの善意の行動だったのだろう。 怒られるという不安は全く感じていないようだった。 本来ならば、しっかりここで教えておくべきなのだが、 ケータイに表示された予想外の時刻の前では、そんな余裕は無かった。 人間は冷蔵庫を開けてプリンを取り出すと、それをれみりゃに手渡す。 れみりゃはプリンを掲げて喜び、部屋の中央に座ってプリンを開ける。 「はぁ……いってきます……」 「うーうー♪ ゆっくりおつとめしてくるがいいどぉー♪」 プリンをがっつきながら、れみりゃは靴を掃き終えた人間に手を振った。 そうして、プリンを食べ終わると、れみりゃはパタパタ飛んで、ロフトの上に向かう。 ロフトの上には、収納用の段ボール箱と、ゆっくり用のおもちゃ箱、 そして人間の赤ん坊用のベビーベッドが置かれていた。 ベビーベッドには、ひも付きの札がひっかけてあり、 そこには汚い平仮名で大きく"こーまかん"と書かれていた。 「でびぃーはこれからおねむするどぉー♪ おやすみだっどぉー♪」 れみりゃはそのベビーベッドで横になり、目を瞑る。 それから、うぴーうぴーと鼻提灯を出しながら眠り始めるのに、さして時間はかからなかった。 * * * それから、数時間が経った。 れみりゃはタオルケットにくるまりながら、相変わらず寝息を立てている。 幸せそうにヨダレを垂らしているれみりゃ。 その顔に、突如"こぶし"がめり込んだ。 「ゆっくりしね☆」 「う、うびぃー!?」 いきなりの痛みに、れみりゃは起きあがり、 赤くなってヒリヒリジンジン痛む顔に手をあてる。 「うぁ~~! でびぃーのえれがんとなおかおがぁ~~~!」 目が覚めるとともにより明確になる痛みに、れみりゃは涙を浮かべて叫んだ。 「うー! おねぇーさま、ようやくおきた! おそい!」 「う、うぁ!?」 涙でにじむ視界の中、れみりゃの視線の先には、ゆっくりフランがいた。 このフランもまた、れみりゃとともにこの部屋に住んでいるゆっくりであった。 「うー! おねぇーさまをいぢめるふらんは、でびぃーがやっづげでやるどぉー!」 れみりゃはグシグシ涙とヨダレををぬぐってベビーベッドから出ると、 その手をぐるぐる振り回して、フランの下へドタバタかけていく。 だが、フランはそんなれみりゃの姿を見て、 キランと目を輝かせたかと思うと、手に持った棒で逆にれみりゃを殴り飛ばした。 「くりゃえ~☆ れ~ばてぃん☆」 「!!??」 "れーばてぃん"の直撃を受けたれみりゃは、叫ぶことさえできずに、床に倒されてしまう。 フランはそんなれみりゃの上に馬乗りになると、べしべしその頭をたたき出す。 「うーー! ふらんちゃん、やべでぇーー!」 「うー☆しねしね! ゆっくりしね!」 れみりゃの戦意は、あっという間に粉砕されてしまった。 だぁーだぁー泣き叫び、フランに許しを請うのが精一杯だ。 「うー! もぉーぶただいでぇー! でびぃーは、ゆっぐりおねむしてただけだどぉー!」 一方、フランは電波時計をれみりゃの前にドンと置いて指を指す。 時刻は午後4時。ちなみにれみりゃの起床時間は、午後3時と決められていた。 「もうおきるじかん! おねぇーさま、ゆっくりおきる! そしてしぬ☆」 「ぷんぎゃー!」 フランは最後に大きな一発をれみりゃにお見舞いすると、 "うー☆"という天使の笑顔に戻って、"こーまかん"と名付けられたベビーべッドへ上る。 「う、うぁ、うぁぁ……」 れみりゃは、痛む体を何とか起こして、 ベビーベッドでタオルケットをかけるフランに抗議の叫びをあげた。 「う、うー! そこはでびぃーのこーまかんだどぉー! ふらんちゃんはつかっちゃだめだどぉー!」 「うー、ゆっくりねる……つぎのしごとまで、しえすた……」 れみりゃの我が侭などどこ吹く風。 フランは涼しい顔を浮かべたまま、健やかな眠りに入っていく。 れみりゃは、何とか"こーまかん"を取り戻して再び眠ろうと考えたが、 先ほどまでの攻防の後では、フランに逆らうほどの勇気も無かった。 「さくやぁー! さくやぁどこぉーー! ふらんちゃんがいぢめるどぉーー!!」 れみりゃに残された手は、泣いて助けを呼ぶことだった。 なお、この部屋を借りている主、すなわち現在働きに出ている人間の名前は"さくや"ではない。 無償の愛で自分に尽くしてくれる存在、さくや。 れみりゃ種にとって、その名前を叫ぶことは本能的なものであった。 故に、仕方の無い側面もあるのだが、これから眠ろうとするフランからすれば、その騒音はたまったものではない。 それに、あまり五月蠅くしては、アパートを借りている人間にも迷惑がかかる。 困り者の姉が我が侭を言った時、ブレーキ役となるのが自分の役目だと、フランは考えていた。 故に、フランはベビーベッドから出て、 前のめりでわんわん泣いているれみりゃの尻を蹴飛ばした。 「ゆっくりしね☆」 「ぶひぃー!」 フランのその考え自体は間違っていないのだが、 そのやり方は少々過激で、主の人間からも度々注意はされていた……。 しかし、れみりゃに対して過激な言動に出てしまうのは、 れみりゃがさくやを呼ぶのと同じく、フラン種にとっての本能だ。 れみりゃへの愛情・愛着・信頼があったとしても、 あるいは、そういった感情があればこそ、フランはれみりゃに対して過激な行動に出てしまう。 「うぁぁーー! うぁぁー! でびぃーのぷりてぃーなおじりがぁーー!!」 「おねぇーさまもちゃんとしごとする……そうじとせんたくしなきゃだめ」 両手で尻をさするれみりゃに対し、冷静に告げるフラン。 それに対し、れみりゃは仰向けになると、泣きながらダバダバ手足を振り回し始める。 「でびぃーはおぜうさまだからいいんだもぉーん! そんなのさくやがやってくれるもぉーん♪」 フランは、大きく息をはいた。 しかし、それは残念だからでは無い。 聞き分けの無い姉に対して、今日もこれから"姉妹水入らずの肉体的コミュニケーション"を行える喜びからだ。 「う、うぁ!?」 キラーン☆と光るフランのルビー色の瞳に、れみりゃは反射的にビクっと体を震わせた。 「かぞくのるーるをまもれないやつは、ゆっくりしね!」 フランはそう叫ぶと、段ボール箱の中に入っていた小さな"あまあま"のヌイグルミを、れみりゃの口に押し込んだ。 口を塞がれ、"んーーんーー"とさくやの名を呼ぶこともできないれみりゃ。 その様子を確認して、うんうんと頷くフラン。 そうしてフランは、背中をゾワゾワ走る愉悦に身を任せるのだった。 * * * 薄暮の空の下、れみりゃ達の主の人間は、自転車を横に歩いていた。 自転車のカゴの中には、近所のスーパーで買った食品や日常雑貨が入っている。 「まいったなぁー、もう遅刻できないよ……やっぱり分担を変えるしか……」 主の人間は、結局今朝遅刻してしまい、上司からたっぷりしぼられてしまった。 元々、この人間は朝に弱く、遅刻をしがちだった。 より確実に起きられるよう、れみりゃにお願いをしたが、どうにも成果は上がらない。 妹のフランに頼めばより確実なのだが、 フランは、昼頃まで夜~朝シフトのバイトに出ており、それは難しい。 バイトといっても、いかがわしいものではなく、深夜のラジオ出演や雑誌関係の仕事が殆どだ。 いわゆる、タレントペットならぬ、タレントゆっくりなのだ。 その出演料は意外とバカにならず、"共同生活"を行う上で大いに助かっている。 実のところ、仕事が忙しい月に関して言えば、この人間の正規の月収さえ上回ることもあった。 そんな折、一人だけ働くフランに負い目を感じてか、それとも姉としてのプライドがあってか、 れみりゃにも家事という名の仕事を与えてみたが、なかなか上手くはいかない。 予想はしていたが、目覚まし係というのも向いていなかった。 「……うん?」 ふと、とある光景が目に止まり、人間は足を止めた。 自転車をアパート共有の駐輪場に置いてから、小走りでその現場へと向かう。 その現場は、アパートの目の前の電柱だった。 そこに、数人の小学生らしき子ども達が集まっている。 思い思いのバッグを持っていることからすると、学校帰りというよかは、塾帰りなのかもしれない。 そして、彼らの中心には、縄跳びのロープで電信柱に巻き付けられた、ゆっくりれみりゃがいた。 れみりゃの体はしっかり固定されており、うびーうびーと濁った寝息を立てている。 そのふとましい姿、何かあった時のため帽子に刺繍したアップリケ型の飼育証明を見て、 "間違いなく我が家のお嬢様だ"と主の人間は確信した。 「おい、こいつなんだよ?」 「こいつ、ゆっくりだろ? どっかのペットかな?」 「これ見てみろよ! 眠っていたらつねって起こせってさ」 少年が指差した先、電柱に一枚のメモが貼り付けられている。 そこには、平仮名で"ねてたらつねっておこす。それいがいしたらゆっくりしね"と書かれていた。 その文字を見て、主の人間には察しがついた。 姉妹喧嘩……というには一方的な、フランの制裁が行われているのだと。 そんなことを知らない少年の一人が、むぎゅーとれみりゃの頬を引っ張った。 その痛みには、寝ぼけ眼でれみりゃが目を覚ます。 「う~~! でびぃーのきゅ~どなほっぺがじんじんするどぉ~~!」 赤く腫れた頬をさすろうとするが、手はロープで固定されているため動けない。 しばらく"うーうー"難儀した後、れみりゃは痛みから逃げるように目を瞑って浅い眠りへ落ちていく。 「おっ、起きたぞ」 「でも、また寝ちゃったぞ?」 「なんか面白いな、こいつ♪」 少年達は、次々にれみりゃの頬を抓ったり、引っ張ったり、叩いたりしていく。 見ると、れみりゃの頬にはあちこちに赤く腫れた後がある。 おそらく、この少年達の前にも、同じようなことをした人がいたのだろう。 最初はおそるおそるだった少年達も、 起きてはまたすぐ寝てしまうれみりゃに対し、徐々に警戒感を無くして力を入れていく。 「うぁぁー! やめるんだどぉーー! さくやぁぁーーー!!」 れみりゃはとうとう泣き叫びだし、目の前の少年達へ敵意をあらわにしだした。 れみりゃのボリュームの大きな声に、びくっと後退する少年達。 少年達は、れみりゃが動けないのを再確認してから、れみりゃへ文句を言い始めた。 「なんだよ、このデブ! ここに起こせって書いてあったから起こしてやったんだぞ!」 「うー! でびぃーはおでぶさんなんかじゃないどぉー! こういうのは"ふとましい"っていうんだどぉー♪ これだから、ものをしらないしょみんはいやなんだどぉー♪」 説明してやれば美的感覚の無い少年達も、自分の凄さを認めるに違いない。 そして、あふれだすエレンガントさとカリスマにひれ伏して、ぷっでぃ~んを持ってくるに違いない。 れみりゃはそうとでも考えたのか、余裕の笑みを浮かべはじめた。 しかし、そんな事が起こるはずもなく。 少年の一人が、怒りの形相でれみりゃへ向かい、拳を振り上げる。 ここに来て、ようやく危険を感じ取ったれみりゃは、本能に従って絶叫した。 「なんだと、この!」 「さくやぁぁーー! たすけてぇぇーーー!! ああああーーー!!」 さすがにこれはやりすぎだ。 距離を置いて見ていた主の人間は、そう判断して、すたすたとれみりゃ達の下へ歩いていく。 その際、主の人間は、物陰に隠れているフランの姿を見つけた。 おそらく、ひどいめにあっている姉の姿を楽しみつつも、適度なところで助けに入るつもりだったのだろう。 主の人間は、やれやれと心中で肩をすくめた。 フランは頭の良いゆっくりであり、事実その能力もゆっくりとしては最上級のものだが、 自分の力を過信しすぎてしまうのが困ったところだ。 本当の危険が迫った時には、いかにフランといえどどうすることも出来ないのだ。 現に、この少年3人の前にフランが現れたとしても、いざ喧嘩になってしまえばフランに勝ち目は無い。 後でちゃんと話そう。 主の人間がそう決めたと同時に、れみりゃが主を発見して希望の声をあげた。 「う、うぁ! お、おねぇーさんだどぉー♪」 泣き叫んでいたのも忘れ、あっという間に喜色満面になるれみりゃ。 一方、驚いたのは少年達だ。 「「「え?」」」 少年達は、れみりゃに接していたのとは異なり、すっかり萎縮してしまっている。 少年達にも、れみりゃが飼いゆっくりであるのは何となく理解できていた。 もし自分たちがいじめていたのを見られていたら。 もし、さらに電柱に巻き付けたのまで自分たちだと思われたら……。 目の前のお姉さんに、親に、先生に、しかられる光景……。 いやそれ以上に、せっかく勉強したのに受験に影響するかもしれない、 損害倍賞の裁判を起こされ支払いを命じられてしまうかもしれない……。 なまじさかしかったが故に、少年達は最悪のケースを連想して震え上がっていた。 「え、あの、ご、ごめんなさい」 「こいつ……じゃない、このゆっくり、お姉さんのものなんですか?」 萎縮する少年達に無かって、主の人間は微笑んだ。 ただし、目だけは笑わずに。冷たく見下ろす視線を心がけて。 「うん、確かに。そのれみりゃはボクの家族だよ」 少年達は、目の前の女の冷たい目と威圧感、それに"家族"という言葉に恐怖した。 そこから、どれだけ自分たちへ怒りを持っているかを察し、 このまま見過ごしてはくれないだろうことを覚悟した。 「うー♪ ばかなしょみんも、これでゆっくりわかったどぉー♪ でびぃーをこあいめにあわせたぶん、たっぷりおねぇーさんにいぢめられるがいいどぉー♪」 一方、れみりゃはすっかり調子に乗っていた。 「うー♪ これでようやくぐっすりできるどぉー♪」 フランに少年達に、自分を襲った理不尽な恐怖は取り払われた。 これでもう安心だと、れみりゃはすっかり気を抜いていた。 だから、突如お尻に走ったムズムズ感を押さえることもできなかった。 "ばっぶぅーーーー!" 驚いて少年達が振り向き、さらに一様に鼻を押さえる。 れみりゃは、豪快な放屁を放って、恥ずかしそうに赤面した。 「う~~♪ あんしんしたら、でちゃったどぉ~~♪」 どこか誇らしげな、れみりゃの笑顔。 その笑顔を見ているうちに、主の人間の中にふと芽生える感情があった。 「……ねぇ、みんな。最近このれみりゃ運動不足なんだ。良かったらもう少し遊んであげて」 何気なく放たれた、主の人間の言葉。 少年達は目を丸くし、れみりゃは耳を疑いながら冷たい肉汁の汗をダラダラ流した。 「う、うー?」 「でも、ひどいことしたらダメだよ! ボクの大切な家族なんだからね!」 主の人間は、それだけ言うと、れみりゃに背を向けてアパートの方へ歩いていく。 「お、おねぇーさん? おねぇーさんまつんだどぉー!!」 れみりゃは必死に叫ぶが、それが聞き入れられることはない。 主の人間の姿は、そのままアパートの自室へ消えていった。 その代わりに、れみりゃの視界に入ってきたのは、ニヤニヤと不気味に笑う少年達だった。 * * * 「うー、おねぇーさま、だいじょぶ?」 人間が部屋に入ると、窓からフランが入ってきた。 仕掛け人の割には、姉のれみりゃのことを心配してソワソワしている。 「大丈夫だよ。それより仕事までちゃんと寝といた方がいいよ?」 「うー、わかった」 人間は、フランの頭を撫でてやり、それから冷蔵庫を開けた。 そこからプリンを3個と、オレンジジュースの入ったペットボトルを取り出す。 それから風呂場へ行き、桶を持って出ると、 そこに冷蔵庫から取り出したものとタオルも入れ、短い廊下を歩いて玄関へ向かった。 扉の外からは、れみりゃの声が今も聞こえていた。 "おねぇーさんたすげでぇーー! ごぁいひとがいぢめるよぉぉーー!!" ああ、この声だったらきっと自分もすぐ起きられるんだろうな。 主の人間は、そんなことを思いつつ、玄関のドアを開けた。 おしまい。 ============================ 自分の憧れのライフスタイル(?)を書いてしまった結果がコレだよ! まぁ近所の子どもにいじめられていたら助けると思いますが。 たぶん、子ども相手に大人げなくマジギレしちゃうかもです; あと一部に特撮ネタが無駄に入っていますが、ご容赦を。 『仮面ライダーゆケイド』とか妄想してました。 by ティガれみりゃの人 ============================
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ゆー血鬼 ※俺設定全開 ※外の世界のちょっと昔の農村、みたいな 1、始まり 「ゆぎゃあああああ!」 暁にはまだ早い時間、夜空にゆっくりの悲鳴が響く。 「あまあま~☆」 悲鳴の出所は崖の中腹にある横穴。ゆっくりれみりゃの巣の中だ。 れみりゃは、はしたなくも“おやしょく”を召し上がっていた。 この間の狩りが大猟だったので、気まぐれに一匹のゆっくりれいむを“ぷりざーぶ” しておいたのだ。れいむの足、底部をかじって巣の奥に放置しただけだが、 恐怖と苦痛によって餡の味は随分と良くなっていた。 それでもおぜうさまの気まぐれには敵わない。 「れでーのおやしょくはひかえめ~。おまえはもうぽーいだどぅ♪」 巣から放り出されたれいむは崖下へと落ちていった。それを見ていたのは、金色の満月だけ。 餡の大部分を失って痙攣するれいむを、月のスポットライトが照らしていた。 もうすぐ夜が明ける。れみりゃにとっては眠りに就く時だ。 「うう…まんまぁ…」 ひとり横たわり、身を丸める。眼尻にはうっすらと涙が浮かんでいた。 このれみりゃはたったひとりで暮している。 近くには他のれみりゃも、ふらんも、さくやもいない。 家族と過ごした遥か昔を思い出せるのは、眠りの中でだけ。 目覚めればあっと言う間に消えてしまう。 ゆっくりを襲う時、れみりゃが味わう高揚。そこには姉妹と遊んだ思い出、 仲間が欲しいという渇きが隠れているのだ。あのれいむをしばらく生かしておいたのも、 巣に置いてあげれば遊んでくれるのではないか…そんな思いがあったのかもしれない。 だから今夜も、れみりゃは狩りに行く。 「おはようだど~☆ きょうもたくさんあそぶど~」 巣から飛び立つと、すぐ下に丸い影が見えた。ゆっくりだ。こんな時間、こんな場所にいることは 普段ないのだが、れみりゃは全く気にしない。まっすぐそのゆっくりへ向かうと、両手で抱えあげた。 「うー! とったどー!」 今夜は絶好調! と思ったれみりゃだったが、奇妙なことにそのゆっくりは抵抗もせず、 泣き叫びもしなかった。 「うー?」 くるっと回して顔を見てみる。 「ゆー! ゆー!」 ふてぶてしい笑顔。れみりゃに捕まっても怖がる様子すらない。それどころか楽しそうだ。 「おまえ…なんだどぅ~?」 こんなゆっくりを見たことはなかった。 ゆっくりれいむにそっくりだが、目が赤い。肌が青白い。そして、口元からのぞく小さな小さな牙。 「れいむはれいむだよ!」 それは、れみりゃが半分食べて捨てたれいむだった。 れみりゃに餡を吸われながらも生きていたことと、満月の光によって、 れいむはゆっくりの吸血鬼―――ゆー血鬼になったのであった。 「れいむはおぜうさまとゆっくりしたいよ!」 おぜうさま! そう呼ばれ、れみりゃの体が熱くなる。 それはれみりゃを絶対的に肯定する言葉であり、れみりゃの中に眠っている吸血鬼としての本能を 呼び起こす鍵でもあった。 崖の下の開けた所で、れみりゃとれいむは遊んでいた。 「ぽ~いぽ~い☆ たかいたか~い☆」 「おそらをとんでるみたーい!」 れみりゃがれいむを、バレーボールのように投げ上げる。ぼよよん。ぼよよん。 ゆっくりにしては規則的な動きが、ふと横にぶれた。 「ぎゅっ!」 張り出していた木の枝で、れいむの頬がざっくりと切れてしまった。 れみりゃが慌ててれいむを受け止める。 「れいむ~!」 れいむの傷口から、赤味がかった餡…ワイン餡がこぼれ出た。 「うあー! じんじゃだべー! れいぶじんじゃだべー!」 「ゆ…もっとゆっくりした…ゆゆっ!?」 れいむの頬の皮がジュワジュワと音を立てて泡立ち、みるみるうちに傷口を覆っていく。 れみりゃがれいむの頬を恐る恐る拭うと、もちもちとした皮にはもう痕さえ残っていなかった。 「じゃーん!? ゆっくりなおっちゃったー!?」 これにはれみりゃもびっくりである。れいむもびっくりしている。 それからのひと月、れみりゃと“ゆー血鬼れいむ”―――鬼れいむは楽しく過ごした。 駆け回って、踊って、空を飛んで、月の光をたっぷり浴びて。 でも決して、鬼れいむは他のゆっくりを食べようとはしなかった。れみりゃが狩りをする時は 巣穴でじっと待っていた。“おみやげ”のゆっくりには背を向けて、その顔を見せなかった。 “おみやげ”たちはそんな鬼れいむへの呪詛を吐きながら、れみりゃに食われていった。 そのゆっくりたちの悲鳴よりも、鬼れいむの押し殺した嗚咽の方が、れみりゃにははっきりと 聞こえていた。 れみりゃにはわかっていた。鬼れいむも、ひとりきりなのだ。れみりゃは決して物覚えがいいとは 言えない頭に、れいむが鬼れいむになった夜のことを刻みこんでいた。 忘れないように忘れないようにと、毎晩思い出して。 夜ごとに月が膨らんでいき、ついにまん丸になった。 「れいむ…れいむのおうちにいきたいど…いいど…?」 鬼れいむは無言でうなずいた。これからする事がいい事か悪い事かなんて、れみりゃにはわからない。 ただ、もう二度と寂しい思いはしたくなかった。 鬼れいむを抱え、空を飛ぶ。鬼れいむを捕まえたのは川べりだったので、 巣がどこにあるかれみりゃは知らなかった。鬼れいむが時折進路を指示する他に、会話はなかった。 「この下がれいむのおうちだよ。れみりゃはかくれててね」 鬼れいむをそっとおろし、れみりゃは木の上に身をひそめた。 「…」 鬼れいむにとってはひと月ぶりの故郷。辺りには誰もいない。みんな巣の中で眠っているのだろう。 故郷の森が、月の光と夜の眼ではっきりと見える。でもその景色がよそよそしく感じられて、 鬼れいむの餡がきゅっと痛んだ。 鬼れいむは何度か深呼吸すると、全身を震わせる大声で叫んだ。 「 ゆ っ く り し て い っ て ね ー ! 」 「「「ゆゆゆっ!?」」」 森のあちこちから戸惑いの声がする。こんな夜中に一体何だろう、と。 「れいむだよ! れいむがかえってきたよ! ゆっくりしすぎてごめんね!」 ちらりちらりと、鬼れいむの姿をうかがうゆっくりの影。 その中から、とんがり帽子が一匹、歩み出た。 「れいむ…? 本当にれいむなの…?」 鬼れいむ…いや、かつてのれいむと一番仲が良かったまりさだ。 「ゆっくりぷれいすをさがしてたら、おそくなっちゃった」 その言葉に、まりさの目から涙があふれ出した。鬼れいむに飛びつく。 「れいぶのばがあああ! ばがああああ! れいぶのいないゆっぐりぶれいずなんで ゆっぐりぶれいずじゃないよおおおお!」 ぼむっ、ぼむっと体をぶつける。鬼れいむはそれを優しく受け止め、目を閉じた。 小さな涙が、鬼れいむの頬を伝っていった。 「ごめんね、まりさ。でも、ゆっくりぷれいすをみつけたよ」 涙でぐしゃぐしゃに乱れたまりさの顔に、鬼れいむはそっと口づけをした。 「いっしょにきてくれる?」 「うん…いぐよ…もう、おいでがないで」 見つめ合い、互いの将来を約束する。 にわか一陣の風が吹き―――満月の光が、鬼れいむの赤目と牙を光らせた。 ※ ※ ※ 2、幸福 とてもゆっくりしたゆっくりの群れがいた。その群れはとても変っていた。 『夜が怖くない。怪我がすぐ治る。すっきりし過ぎても死なない。 自分たちはなんてゆっくりしてるんだろう!』 確かにゆっくりしているだろう。だがそれはもはやゆっくりではなく、ゆー血鬼の群れだった。 夜の森に響く享楽の声――― 「むきゅうん、むきゅっ、むきゅうぅぅ!」 「んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んんんんんんんほおおおぉぉぉぉぉ―――――っ!」 なんと鬼ぱちゅりーが積極的にすっきりしている。しかも鬼ありすを相手に。 鬼ぱちゅりーの貴重な喘ぎ声は実になまめかしいが、鬼ありすの雄叫びで台無しである。 どうやらすっきりしてもにんっしんっしない体質が、彼女らの性欲を完全に開放させているようだ。 「さあ、おめしあがりになって!」 「きょうもありがど~☆ たーべちゃーうど~☆」 こちらでは、なんとゆー血鬼どもが自らをれみりゃに捧げている。れみりゃは手近な鬼ありすを 抱えると、その下膨れに牙を立て、中身を吸い出す。 「ゆはあああああああん…」 しぼみながら、なんともピンクな声を上げる鬼ありす。青白い肌がほのかに火照っている。 「ありすあまあま~♪ おいしかったど~☆」 れみりゃの手から離れると、鬼ありすの顔に生じていた皺が、しゅるしゅるっと内部に 引き込まれるようにして無くなった。 「とかいはとしてさいこうのえいよです! またおめしあがりくださいませ!」 鬼ありすは一回り小さくなったが、活動にはまったく支障が無いようだ。 れみりゃの周囲には、吸われる順番待ちの列ができていた。鬼めーりんが仕切っている。 喋れぬのは変わらぬようだが、彼女をいじめる者はいない。 本家本元よりきびきび働いているように見えるのは、気のせいか。 そこに勢いよく、二匹のゆー血鬼がやってきた。 「れみりゃ、にんげんのはたけがあるんだぜ!」 「まりさとれいむがみつけたんだよ!」 あの“さいしょのれいむ”とまりさだった。 二人が強奪してきた野菜を見て、ゆー血鬼たちは歓声を上げた。 何故か胸をちくりと刺されるような感触を覚えたれみりゃだったが、すぐに忘れてしまった。 二人の報告から数分後、全会一致で人間の里を襲うことが決まった。なにしろこちらはゆー血鬼。 人間なんかちょろいちょろいと思っているのだ。 「よーし、いくさだど~! ぜん☆ぐん☆とつげき~♪」 ※ ※ ※ 3、戦い 森からほど近い人里。ここでは“夜やってくるゆっくり”の話題でもちきりだった。 ゆっくりが畑を荒らすのは昼間と相場に決まっている。だから夜間は見張りもいない。 だが夜中のうちに、野菜を盗んでいくモノがいた。罠や棘の柵があっても平気で乗り越えている。 現場に残っているのは、赤黒い物体。初めは血肉かと驚いたが、よく調べると、 それは紛れもなく餡だった。 餡ならば、ゆっくり。確実な証拠である。実はれみりゃに報告されるまでに、 こっそり野菜を盗んでいたゆー血鬼どもがいたわけだ。さらにそのうちの一匹が、昨夜捕獲されていた。 薄暗い土蔵の中。 「ゆっゆっゆっ! まりささまになにをしてもむだなん…ぎゅべっ!」 縛り付けられたゆっくりまりさの、頭半分が吹っ飛ぶ。 夜番の一人が畑で捕まえたゆっくり―――の形をした何かだ。 ジュワジュワジュワ…醜悪な音とともに、破壊された部分が完全に再生する。 ゆっくりは多少動植物の常識を無視した性質を持っているが、これは尋常ではない。 「だからむだ…ごびょっ!」 縛った上に何本もの杭で板に打ちつけられ、なんとか固定されている。 だがそれも、目を放すと再生した餡と生地によって抜けそうになる。 逃がさないように破壊し続けているのである。 「もうやべで…ぶぎゅるっ!」 “吸血鬼”と名乗るこいつは、いったい何なのだろうか? 年を経たゆっくりが特殊な能力を持つ。そういった話は聞いたことがある。 しかし今回のゆっくりはそれとは違う、禍々しささえ感じさせる何かだ。まさか本当に吸血鬼か? 吸血鬼だとしたらいったいどうすればいいのだろう―――何ができるというのだろう――― 朝から寄り合いが開かれたが、話が進まぬまま日が落ち、また夜になった。 「やつらが! ゆっくりの大群が森からやってきます!」 伝令に、里全体がざわつく。みな、覚悟はしていた。この僻地、助けを求められる相手はいない。 だがなんとしてもこの里だけで被害を食い止める。そう、もし自らが“吸血鬼”になったならば…。 一組の男女が、最後になるかもしれない会話をしていた。 「実は俺、ゆっくりを虐待してたんだ。黙ってたけど…」 男の表情は苦渋に満ちていた。 「でも、あいつらが来たのはあなたのせいなんかじゃないわ!」 「そうかもしれない。けど俺はただ、新しいゆっくりを虐待してみたい。 こんな時なのに…血が騒ぐんだ」 罪悪感を持ってなお、男は罪を重ねることを止められずにいた。 「…そう、止められないのね」 女は懐から銀のペンダントを取り出し、男の首に掛けた。 「私の母のものよ。一応銀製だし、十字架だから…」 吸血鬼に十字架、それは迷信かもしれない。だが、女は信じることにした。 「…ありがとう。こうか? こんなの着けるの初めてだな」 「全然似合わないわね。…必ず、返してよ」 「ああ。汚れても怒んないでくれよ」 櫓の鐘が乱打される。いよいよバケモノどもが里に近づいてきたのだ。 戦いに向かう青年の胸元で、銀の十字架が光っていた。 ※ ※ ※ 残された者の中でも、比較的動ける者は里の外れ、森との境界地で野営を張っている。 そうでない者は里の中心部、最も堅牢な建物に集まって隠れていた。 女子供も含め、全員が刃物を持っている。自害の為である。 息を潜め、朝が来るのを身じろぎもせず待っていた。 かなたから聞こえる声も、いつしか消えていた。 やがて、何人もの足音が森の方から響いてきた。野営地に据えられたかがり火が照らしだしたのは、 全身を暗赤色に覆われた青年たちの姿だった。血を思わせるその色が、見る者の心を絶望に染める。 「そんな…みんな…嘘でしょ…」 膝をついたのは、あの十字架の女。青年の帰りを待っていたのだ。それを止める者はいなかった。 「違う! 俺だよ俺! ほら、これ」 紅色の餡に覆われた青年が示したのは、首にかけた銀の十字架。“吸血鬼”ではない証。 戸惑う人々。青年たちは顔を見合わせると、餡だらけの顔をくしゃくしゃにして、大声で笑い始めた。 「えーっと…ゆっくりは吸血鬼になってもゆっくりだったわ」 そう言った青年に、女が抱きつく。 「ったく…こっちはこんなのだってのに。不公平だねぇ」 別の青年が、腕の中に抱えたものを里長に差し出した。 「びどりはやだ―――! れびりゃのどもだぢがえぜ―――!」 紐で縛られ、麻袋に入れられたれみりゃ。じたばたと暴れている。 「そいつが元凶か」 「ええ、おそらく」 「こんなものが…」 里長がため息をつく。他にも、数匹のゆー血鬼が生け捕りにされていた。 「びゃあああああ―――! がえぜ――――!」 顔を見合わせる村人たち。 声が枯れても、れみりゃは袋の中で泣き続けた。 ※ ※ ※ 4、終わり れみりゃはひとりではなくなった。きれいな家に住んで、おいしいご飯をもらう。 満月の晩ごとに、人間が連れて来たゆっくりをゆー血鬼に変える。 その子たちとは次の満月までしか一緒にいられないけれど、それでもれみりゃは幸せだった。 れみりゃにとってもはやどのゆっくりも同じだったから。 でも、あの“さいしょのれいむ”の事を思い出す時だけ、なんだか不思議な気持ちになる。 あの穴ぐらに住んでいたころの気持ちに。 生け捕りにされたゆっくり…ゆー血鬼たちから自身の秘密を聞き出した里長は、 それを遠くの街の“加工所”に売り渡すことにした。 うまくワイン餡を生産できればかなりの収入になると思ったものの、 里の者には荷が重いと判断したのだ。 その時の報酬は農具や建物の修繕などに当てられ、相変わらずの長閑な生活が営まれている。 里の外れにひっそりとたたずむ小さな石碑。たまに、里の者が野の花を添えているのを見られるという。 作 大和田だごん スレで出ていたHELLSINGネタより。 このSSに感想をつける
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ゆっくりと共同生活 ソファにもたれてテレビを見る俺の周りで、ゆっくり一家がくつろいでいる。 「ゆゆぅ……ゆぅ……」 鼻息を漏らして寝ている、拳ぐらいの子まりさもいれば、 「ゆー……ゆっくち! ゆっくち!」 「ゆんゆん! ゆきゅっ♪」 にらめっこをして、にこにこ笑っている、ピンポン玉ぐらいの赤れいむもいる。 そしてあぐらをかいた俺の膝の上には、母れいむと母まりさが居座る。 「ゆぅ……すーりすーり! ……ゆぅ」 呼吸に合わせておだやかにふくらみ、ときどき頬ずりしている。 その様子は、幸せそのもの。 「れいむ、とってもゆっくりしてるね……」 「ゆー、まりさもだね……」 「赤ちゃんたちも、ゆっくりしてるね……」 「ゆっくち!」 ゆーゆーという相槌が上がる。あふれんばかりの団欒っぷり、ラブラブっぷりだ。 二匹の母親は、ほっぺたをもちっと押し合いながら、俺を見上げる。 「おにーさん、ありがとうね……」 「こんなにゆっくりできるお兄さんのおうちにいられて、れいむしあわせだよ!」 「「ゆっくりしていってね!」」 「そうだね」 俺は左右のゆっくりを交互に撫でる。 饅頭たちがぽよぽよと嬉しそうに揺れる。 「ちょっと降りてな。飲み物、持ってくるから」 「ゆうっ!」 二匹は、ぼよんと跳ねて、だぷっとカーペットに降りる。 バスケットボールぐらいある成ゆっくりだから、かなりの存在感だ。 「おかーしゃんだ!」 「まりさとゆっくちちてね!」 「だめだよ、れーむとゆっくちちゅるの! ゆっくち!」 集まってきた子供たちが、ゆっくちゆっくち、と声を上げる。 「ゆー、みんなでゆっくりするよ! おちびちゃんたち!」 「ゆーん!」 「おかーしゃん、ありがちょう!」 「ゆっくちちゅるー!」 母れいむもご満悦だ。すりすり、すりすりと頬をこすり付けあう。 ゆっくりにとって、「ゆっくり」は命のことば。 ゆっくりするのが大好きだし、それを言うだけでも幸せになれるのだ。 これからの人生で、ずうっと使うことば「ゆっくり」。 だから、なんでもないときでも、どんどん口にしてしまう。 ゆっくりを飼っていると、一日に千回ぐらいゆっくりを聞くことになる。 もちろん飼い主の俺も、その言葉が大好きだ。 そうでなければ、ゆっくりなんか飼ってられない。 「おかーしゃん!」「まりちゃも、まりちゃもー!」 机の陰や棚の下からも、ぞろぞろ、ころころと赤ちゃんたちが出てきた。 母れいむだけではすりすりが追いつかず、母まりさも出動する。 「みんな、まりさもゆっくりしてあげるんだぜ!」 「わーい!」「まりさおかーしゃん、だいちゅき!」「すーりすーり♪」 盛大なゆっくり大会になった。 そこらじゅうが小さな丸いころころで一杯。まるでスーパーのトマト棚だ。 それもそのはず、うちには30匹以上の子ゆっくりたちがいるのだ。 これだけ多いと、親たちも数を把握していない。 俺は立ち上がりながら、三匹ほどの赤れいむと赤まりさを摘み上げた。 広げた手のひらに乗せて、なるべく周りが見えるように運んでやる。 「ゆゆっ? ゆっくりのぼっていくよ!」 「おちょら、おちょら!」 「すーいすーい!」 喜ぶ赤ちゃんたちを連れて、にぎやかなゆっくり大会から離れ、キッチンに入る。 引き戸を閉めて、流しへ向かった。 手鍋をコンロに置き、ころころんと三匹を入れる。 「ゆっくちころがるよ!」「まぁるいおへやだよ!」 「はーい、おちょこだよー」 キャッキャと喜ぶ赤ちゃんたちの真ん中に、お猪口をひとつ、逆さまにして置いた。 「おちょこ、おちょこ!」「れいむたちみたいだね!」 形が気に入ったのか、赤ちゃんたちはさらに喜ぶ。 俺はカチンとコンロの火をつけて、食器棚へ向かった。 「ゆっ? ぽかぽかだよ!」 「あっちゃかくなってきたよ!」 グラスを選び、冷蔵庫から氷を取り出して、入れる。 スコッチの蓋を開けて、注ぐ。 トクトクと溜まる琥珀色の液体を、適当なところで止めて、蛍光灯にかざした。 いい色だ。そんなに高い酒じゃないが。 「ゆっ、ゆっ、あちゅい、あちゅいよ!」 「ゆっくちできない、ゆっくちできないよ!」 「つまみはー、っと」 水割りにしてから、菓子箱を漁った。いいものがない。 食べかけのスナック菓子があったが、開けたらしけっていた。 「あぢゅいい! あぢゅいよぉぉ!」 「たしゅけて、おにーしゃん! かぢだよぉぉぉ!」 「ちんぢゃう、まりちゃ、ちんぢゃうう!」 ぴょむ、ぴょむ、と小さな音の聞こえる鍋の横を通って、冷蔵庫の前に戻った。 その上のかごを下ろして調べると、チキンラーメンが見つかった。 ちょっと塩分とカロリーが高すぎだが、まあ仕方ない。 俺はチキラーを割って、皿に盛った。 饅頭側の焼ける香ばしい匂いが漂い始めている。 「どいて、どいでねっ!」 「れいむの! れいむのゆっくりぷれいちゅだよ!」 「ゆーっ、まりちゃのだよ! どかないとまりちゃがちんぢゃうよ!」 ぽにょん、ころん、びちょっ、ぷにょっ、びぢょん ぢゅうぅぅぅぅぅっ……。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!」 「おかあぢゃぁぁぁん!」 最後はもちろん、ゆっくりたち用の飲み物だ。 俺はれいむやまりさたちの喜ぶ顔が見たくて、二日に一度はオレンジジュースをやる。 もちろん無果汁の激安品だが、これほどゆっくりを可愛がっている飼い主はそういまい。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆぢっ、ぢゅっ」 「もっちょ、ゆっくちちたかっ……ばぢゅっ」 ゆっくりは便利だ。セリフで焼け具合がわかる。 広い皿にオレンジジュースを満たして準備を終えると、ちょうど赤れいむたちの断末魔が聞こえてきた。 俺は火を止め、手鍋を覗いた。 赤れいむと赤まりさが一匹ずつ、焼きあがっていた。 全身ほどよく焦げ目がつき、ほこほこと湯気を立てている。 開いたままカリカリに焦げた口の中からは、沸騰した餡子がミチミチと漏れていた。 お猪口の上という、一箇所だけの安全地帯を巡って、壮絶に体当たりしあったのだろう。 そのゆっくりプレイスには、生き残ったまりさが一匹。 五分前まですりすりしあっていた姉妹たちの、凄絶な死にざまに、恐怖の顔で固まっている。 最愛の姉妹たちとの醜悪な争いは、無垢な心に、一生残る傷をつけたことだろう。 もっともその一生とは、あと一分もないのだが。 「ゆっ?」 わなわな震えていたまりさが、ふと俺の顔に気づいた。 その顔がくしゃくしゃと崩れ、愛くるしい泣き顔になる。 「ゆっ……ぇぇぇん! ゆえぇぇぇぇん! ゆえぇぇぇぇん!」 「おうおう、まりさ」 俺は手を伸ばしてまりさを救ってやる。ぴょんと飛び乗った赤まりさが、手のひらにすりすりする。 「れいむもまりさも、ちんぢゃったよお! バチバチってはねて、ちんぢゃったよお!」 「よしよし、こわかったな……」 「おにーしゃん、おしょかったよぉぉぉ! もっとはやくたちゅけてよぉぉ!」 生き残ったまりさの、涙に濡れた頬。 そのプニプニした感触を、指でつついて楽しみながら、俺は声をかける。 「ごめんな……俺、おまえたちのことが大好きなんだわ」 「ゆぇぇぇぇん! ゆぇぇぇぇぇん! ……ゆっ?」 まりさが不意に、ぴたりと泣き止む。 その目が、口が、恐怖に見開かれる。 つぶらな二つの目に映るのは、大きく開かれた俺の口腔。 白く硬い歯並び。 はむっ。 <なにちゅるのっ? ゆっくちやめちぇね!> 閉じた口の中で、もたもたと小さな球が跳ね回る。耳骨に叫びが伝わってくる。 <ちゅぶれりゅ! まりちゃ、ちゅぶれりゅよ! だちてね! ゆっくちだちてね!> ぱくっ、と口を開けてやった。「ゆっ!」と赤まりさが飛び出してくる。 すかさず俺はそれを手のひらで受け止める。 ぺちゃん、と着地したまりさが、振り向いてほっぺたをふくらませた。 「ぷくぅううう! おにーしゃん、ゆっくちあやまってね!」 「はっはっは、ごめんごめん」 「まりちゃ、こわかっちゃよ! おにーしゃんのばか! ばか!」 「そっか、こわかった?」 「ちゅっごくこわかったよ! おかーしゃんにちかってもらうからね!」 「ほんとごめんな。もうしないからな」 指先でころころとくすぐってやると、黒帽子のちいちゃな金髪まりさは、 「ゆふっ、わかればいーよ♪」 と微笑んだ。 「ありがとな」 俺はそう言うと、そのまりさをもう一度口に入れて、前歯でプチンと五分の一ほど齧り取った。 そして、凄まじい悲鳴を上げて舌の上でピクンピクンと跳ね回る感触を楽しんだ。 焼けまりさと焼けれいむをつまみ、口に入れてもぐもぐと咀嚼しながら、酒とつまみとオレンジジュースのトレイを手に取った。 それから、引き戸を足で開けてリビングへ戻った。 遊んでいた親ゆっくりたちが振り向く。 「ゆっくりよういしてくれた?」 「まりさたちも、のどがかわいたんだぜ!」 その声が聞こえたのかどうか、口の中の生まりさが、ビクンと強く跳ねた。 俺はそれをよく噛んでこね回し、とても甘い餡を味わった。 ごくんと飲み込む。 「おう、お待たせ。いつも通り五匹ずつね」 そう言って、床にトレイを置いた。 「みんな、ゆっくりのもうね!」 「「「ゆ~~~!」」」 母れいむの指示通り、赤ゆっくりと子ゆっくりたちが広い皿の周りについて、行儀よくぺーろぺーろと舐めだした。 甘いジュースに喜んで、ぱあっと感動の顔になる。 「「「「ちあわちぇー♪」」」」 涙を流し、ぷるぷる震える。母れいむが俺にすりすりする。 「こんなにおいしいじゅーすをのめて、れいむたちほんとにしあわせだよ!」 俺はいやいやいやと手を振って聞き返す。 「俺の幸せはおまえたちのゆっくりだよ。どう、子供たちはみんなゆっくりできてる?」 子供たちを振り向いたれいむが、力強くうなずく。 「ゆっくり! ゆっくりしているよ!」 「いっぱいいるけど、みんな大丈夫?」 「だいじょうぶだよ! このおうちは、こどもがいっぱいふえてもゆっくりできる、ふしぎなゆっくりプレイスだよ!」 「そうかあ、よかったなあ」 俺はにっこり笑って、腰を下ろす。 「これからも、どんどんすっきりして子供産んでいいからな」 「ゆっ、ありがとう!」 「ありがとうだぜ!」 「「「ありがちょうね!」」」 子供たちもいっせいに声を上げる。 俺は水割りを口にして、残っていた甘味を飲み込んだ。 fin. ============================================================================= 何かこう自然体のホラーを書きたかった。 YT このSSに感想を付ける
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注意* かなりぬるめの虐待です。 「おい皆、今日は面白いものもって来たぞ!」 部屋に入り開口一番そう声を上げる俺。 ここは俺の家のゆっくり達の遊び場だ。 俺の手には数本のビデオが握られている。 「むきゅ?ただのビデオのようだけど?」 「それがおもしろいものなの?」 「うー?なにがうつってるんだどぉー?」 「とかいはなありすでもとうぜんたのしめるんでしょうね?」 百科事典を読んでいたぱちゅりー、ごろごろしていたまりさ、おもちゃで遊んでいたれみりゃ、都会派きどりのありす。 返事をした四匹は俺の自慢の飼いゆっくり達だ。 「ふっふっふ、見れば分かるよ。」 不敵な笑みで答える俺。 ああ…今俺すげえキモい顔してるだろうな…。 「もったいぶらないではやくみせてね!」 まりさの催促されるまでも無く俺はすでにビデオデッキにビデオを差し込んでいる。 テレビに映った映像、それは子ぱちゅりーだ。 「むきゅ!?」 その映像を見てぱちゅりーが声を上げる。 無理も無い、そのぱちゅりーは彼女なのだから。 だが彼女が反応したのは自分が写っていたからではない。 『むきゅ!このごほんもなかなかきょうみぶかいわ!』 そう言いながら子ぱちゅりー読んでいるそれは八百屋のチラシだ。 『へえ…くっ、その本には何が書いてあるんだい?』 そう問いかけるのは半分笑い声な俺の声だ。 ビデオを回しながら笑いをこらえるのに必死な自分のが目に浮かぶ。 『むきゅ!むちなおにいさんにせつめいしてあげるわ!これはとってもきちょうなけんきゅうのしりょうなのよ!』 「むぎゅううううううううううううううううう!!!!!やめてえええええええええ!!!!!!」 泣きながらビデオを止めろと懇願するぱちゅりー。 今では百科事典を愛読するぱちゅりーも飼い始めた当初は野生と変わらぬ程度の知識しか持ち合わせてはいなかった。 これはそのころ撮った映像である。 『ぷくく…、へえ!ぱちゅりーは流石だなあ!おにいさんそのご本を読んでもそこまで理解できなかったよ!』 『むきゅ!ぱちゅりーははくしきなのよ!うやまいなさい!』 「むぎゅうううううう!!!!!」 それを見ながら一人と三匹はいい笑顔でニヤニヤしている。 俺らキメエ。 『それじゃあその本の内容を聞かせてくれるかな!』 『む、むきゅ!い、いいわ!このけんきゅうしりょうはね!じつにかっきてきなゆっくりのしかたがかかれているのよ!』 「むぎゅううううううううう!!!!それはやおやのチラシよおおおおおおおお!!!!」 映像の中の自分に突っ込みを入れるぱちゅりー。 ありすは相変わらずのニヤニヤ笑い、まりさはすでに限界が近く必死で笑いを我慢している。 俺とれみりゃはというと堪えきれず腹を抱えて笑っている。 『へえ!すごいな!さすがぱちゅりーだ!ごほうびにお菓子をあげよう!』 『けんきゅうしりょうかいせきのせいとうなほうしゅうね!』 「むきゅうううううううう!!!!おにいさああああああああああああん!!!!!わらってないでとめてえええええええええ!!!!!」 その後ぱちゅりーへの羞恥プレイは一時間続いた。 「さて、次はこれを見るとしよう。」 今まで写っていたビデオを新しい物と取り替える。 「む、むきゅ…。」 「ぱちゅりーにもかわいいころがあったのね。」 「ゆっゆっゆ、チラシをごほんだってさ。」 「だいじょうだどぉ~?」 最早叫ぶ気力すらなくなったぱちゅりーを介抱しているのはれみりゃのみ。 お前さっきあんだけ笑ってただろうが。 まりさとありすは相変わらずのニヤニヤ笑い。 くっくっく、だがその笑いもいつまで持つかなぁ? 新たに画面に映し出されたのは一匹の子まりさだ。 『ゆ!おにいさん!ここはまりさのおうちだよ!ゆっくりでてってね!』 「ゆ!?」 言うまでも無くこの子まりさはうちの飼いまりさだ。 こいつ何とペットショップから買ってきたその日におうち宣言をしやがったのである。 『残念ながらここはお兄さんのおうちなんだ。そしてまりさは俺のペット、分かる?』 『なにいってるの?ここはまりさがみつけたからまりさのおうちだよ?ばかなの?しぬの?』 「ななななんてこというのおおおおお!!!!ここはおにいさんのいえでしょおおおおお!!!!」 まりさは青ざめて大声を上げている。 『はっはっは、困ったな…とんだ粗悪品掴まされた…。返品効くかな…。』 俺の物騒な呟きまでマイクに入ってるな。 このころのまりさはとんだやんちゃ者で野生のゆっくりもかくやというほど聞き分けが悪かった。 血統…というか餡子統がよかったのかその後の躾できちんと去勢できたものの一時は本当に返品を考えていたものだ。 てか返品効かなかったんだがな。 誰かこの世界にクーリングオフという言葉をスキマから運んでくれ。 「むきゅ、おうちせんげんなんてかいゆっくりのかざかみにもおけないわね!」 「これはいくらなんでもひどいんだどぉ~…。」 「あらあらまりさったらうふふ。」 三者三様の反応を返す、特にぱちゅりーは散々いわれた後だけあってまったく容赦がない。 しかし次に映し出された映像で凍りつく。 『しょうがない、ありす、面倒見てやれ。』 『まままままままままりざあああああああああ!!!!!!!!!』 映し出された子ありす(当然うちの飼いありすである)は見るに耐えない顔をして発情していた。 『うお!どうしたお前!』 『いやあああああああ!!!!!やべでええええええええ!!!!!』 『まりさはつんでれなのねええええええ!!!!うしろからでよがるなんてとんだいんらんねええええええええ!!!!!』 「な、なんなのこれは!」 「なんなのじゃないでしょ!ありすははじめてあったときいきなりまりさにおそいかかったんだよ!おぼえてないの!?」 「むきゅん。あれはひどかったわね。」 このありす、実はもともとは野良のゆっくりだったのだ。 すでにぱちゅりーを飼っていた俺は友達がいないと寂しいだろうと思い野良のゆっくりを一匹拾ってきた。 それがありすだ。 意外とまともな奴だったので結局飼っていたのだが新たにまりさを買ってきたとたんに本性を表したのだ。 『こら!やめろ!いくら去勢してるからってレイプはよくない!』 『むきゅううううう!!!!ありす!やめなさい!』 必死でまりさからありすを引き離す映像が写っている。 そのままありすはケージの中へぶち込まれた。 『なにするのよ!とかいはなありすのじゃましてただですむとおもってるの!』 『こいつも明日朝一で去勢しにいくか。』 『むきゅ、それがいいわ。』 『おにいざあああああん!!!!ありがどおおおおおおおお!!!!』 泣いて俺に感謝するまりさ。 この件と躾によりまりさは比較的まともになった…というのは先ほど話したとおりだ。 ありすはというと去勢されると自分がまりさを襲ったことも忘れて仲良くしていた。 少しばかりお金を出して性欲の元を断つ特殊な去勢処置を施してもらったため性欲に身を任せていたときの記憶はすっかり忘れていた。 餡子には記憶されたままだが都合の悪い事なので忘れてしまったらしい。 「あのときのありすはほんとうにひどかったわよ。」 「おおしきましきま。」 「うー…。」 「あ…あう…。」 最早返す言葉も無いありすだった。 「おにいさん!まりさたちだけじゃふこうへいだよ!とうぜんれみりゃのもあるよね!」 「そ、そうよ!」 「むきゅ!」 「う~♪れみりゃはゆうしゅうだからこんなむかしのことはないどぉ~♪」 「「「ゆぐぐ…。」」」 れみりゃはもともと俺の友人が飼っていたゆっくりだ。 友人が飼えなくなったため俺が譲り受けたのだ。 れみりゃはうちに来た時点ですでに躾が行き届いた優秀なゆっくりだった。 れみりゃの自信満々な表情とは裏腹に俺は 「はっはっは、もちろんれみりゃのもあるぞ!」 「うっ!?」 そもそも俺がゆっくりの映像を撮り始めたのはれみりゃの元飼い主の影響だ。 そいつはゆっくりの映像を撮るのを生きがいとしており、今はプロとして地元を離れさまざまな場所で撮影を行っている。 予想外の事態に戸惑うれみりゃ、俺はさらに追い討ちをかける。 「なんとれみりゃのビデオは5本もあるぞ!さあ皆!れみりゃの可愛い姿を見てあげようじゃないか!」 「うぁ~!!!!!!!!」 ただでさえゆっくりの中でも頭の悪いれみりゃだ。 当然その恥ずかしい映像は大量にある 長いので以下ダイジェストでお楽しみください。 『ここはおぜうさまのこうまかんだどぉ~♪わかったらさっさとぷでぃ~んもってくるんだどぉ~♪』 「…さっきまりさにおうちせんげんはひどいっていってたのはだれだっけ?」 「ひとのこといえないわね。」 「うぁーーー!!!!」 『うっう~、うあうあ~☆』 「むきゅ、へたくそなうたね。いまとはおおちがいだわ。」 「おおへたくそへたくそ。」 「うあああああああ!!!!!!」 『れみ☆りあ☆う~♪』 「だんすもへたくそだったのね。」 「ゆっくりのダンス教室に通わせてようやく見れるレベルになったらしいぞ。」 「むきゅ、でもしょうじきにいっていまでもあんまりうまくないわよ。」 「う゛あ゛ああああああああ!!!!!!!!」 『う~♪ぷっでぃ~んおいしいどぉ~♪』 『こら!スプーンを使えと何度教えたら分かるんだ!』 「おなじこといわれるのなんかいめかしら。」 「むきゅ、もうじゅうにかいめよ。」 「すごくゆっくりしたものおぼえだね!」 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 「お前の元ご主人は今隣町で食用ゆっくりの撮影してるよ。」 さて楽しい映像会が終わりゆっくり達は今夢の中だ。 俺はというと自室で彼女達には見せなかった一本のビデオを見ていた。 『おら!おら!おら!おら!おらあああああ!!!!』 『ゆべ!ゆべ!ゆべ!ゆべ!ゆべ!』 映像はまだ少年だったころの俺がゆっくりをいたぶっているものだ。 「自分だけ見せないのもずるいと思って用意していたけどこれはさすがに見せらん無いよなあ。」 苦笑しながら自らの若気の至りを観賞する。 昔は虐待なんてやっていたが今ではいたって普通のゆっくり愛好家だ。 いやはや人生どう転ぶかわからないね。 ──────────────────────────────── 過去書いたもの 奇跡のゆっくりプレイス 醜い男 生きるための選択 体つきゆっくり愛好家 ありすの戦い byデストラクション小杉 このSSに感想を付ける
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ゆっくり虐待士 このSSにはドス系を含みます。 俺設定ふんだんに使ってます。 初SSで文才0の俺なので駄文になる可能性大です 私はゆっくり虐待士養成学校というところを卒業したばかりの虐待士見習いの田村というものです その学校はゆっくり加工所とゆっくり関連の各種企業が資金と技術を提供しあって作り上げた学校で校長には、 八雲 紫氏が担当することになった(と言ってもほとんど藍さんがしてたようなものだが)。 そしてこの学校は特殊でゆっくりが冬眠する冬に卒業式を挙げる。なんでもゆっくりたちが冬眠中なので色々と準備して春から活動したほうが都合がいいとのこと。 ちなみに河童や加工所などの製品のレンタルも自由に出きるので虐待の幅はかなり広がるのも利点である。 そして卒業したときに関連企業への就職、村の用心棒などの進路があったが、私はあえて故郷に戻ることにした。 理由は両親がゆっくりの被害にあってるからである。 村へ着くと幼馴染の虐待お兄さん2人が出迎えた、なんでも私の着く2週間前にドスまりさとそれに金魚のフンのようについてきた群れが来た。 条約・・・とか色々言っていたが村長の顔色を見るとかなりひどい条約だと分かったらしい。 そこで正義感の強い2人はドスへ戦いを挑もうとしたが村人に「今戦えばこっちにも死人が出る」と言われとめられたらしい。 今ではおうち宣言されて12家族中3家族の家にゆっくりが住み着いてるらしい。 このままではゆっくりに村をつぶされる…と2人が嘆いてたところ私が帰ってきたということだ。 「なんとかできないか?」とお兄さんAが私に聞いた。 私は首を縦に振りながら「なんとでもなる」と答えた。 今は冬眠中なので巣を見つけてさっさと退治してしまうのもいいがそれだとこの2人は満足しないことを知っていた。 なのでまずは村をゆっくりに入れないようにしようと考えた。 ~会議中~ 虐待お兄さんA(以後A)「どうやってゆっくりたちを村に入れないようにするんだ?」 田村(以後田)「簡単なことです。まずは村の周りに幅25M、深さ5Mの溝作ってください」 虐待お兄さんB(以後B)「ふむふむ」 田「それと近くの川とその溝を繋げて、違う川にまた繋げてください」 B「その川のバイパスと今回の虐待は何の関係性が?」 田「それは春になってからのお楽しみです」 ~一方冬眠中の巣~ 「ゆゆ、はるになったらあのにんげんのさとにいくよ!!」とドスが言い出してる。 周りも「にんげんはれいむたちをゆっくりさせるためだけのそんざいだよ!!」やら「まりささまのゆっくりぷれいすをかしてやってるんだから春に返してもらんだぜ!!」 とか言っている。 春にはまだ遠いというのに・・・さすが餡子脳。 そして準備が始まった。堀のほうも完成し、おうち宣言してたゆっくり一家30匹ほどを拘束した。こいつらも後々使い道があるので今は生かしておく。 そして最後の仕上げのため私は山に入った。もちろんドスの巣に用はない。 狙いはドスの巣の近くにある「うーパックの巣」である。 この作戦の穴は「空からの攻撃や進入に弱い」ということだ。 消すにしても、利用するにしてもドスのところにうーパックを置いておくのは危険である。 そして巣は分からないのでお兄さんに案内を頼んだ。 「うーうー」巣から泣き声がする。 さて交渉に移りますか。 うーパックの巣に入った。もちろん威嚇してるがお菓子をあげると警戒しなくなった。 そしてうーパックたちに「いい契約があるよ」というとあっさり承諾した。ちなみに以下の文が契約である。 ①人間はうーパックたちは人里に寮を用意する。 ②うーパックたちは人間から預かった荷物を輸送し、その報酬は里から餌として支払われる。 というもの。 もともと契約という言葉に弱いのと餌と家と何より安全が約束されるこの契約を前にうーぱっくたちは迷いはなかった。 そして早速空き家を寮として開放した。後のうーぱっくの郵便局、略して「うー便局」の誕生である。 さて…私も準備しますか、と早速虐待士連盟に打診した。 虐待士連盟…それは養成学校から卒業した虐待士たちには欠かせない施設である。 虐待道具の貸し出しや購入、企業の最新虐待アイテム情報や虐待士同士の交流ができる。 そこで私は以下のアイテムを借りた(ちなみにレンタル代はどんなに借りても一律3000円) 河童印の拡声器 河童印の水中活動キットX2 大型扇風機 それとは別に購入したもの(全部で3200円) 巫女もびっくりホーミングアロー20箱(12本入り) 拡散型わさび玉、からし玉X5個ずつ そしてすべての準備を終わり、「春ですよ~」と弾幕ばら撒く妖精がフラフラと飛び回ってた。 ドスたちはうろたえていた。地続きだった村は川に囲まれていたのだ。だか声の大きいドスは叫んだ。 「おいじじいどうじでむら゛にはい゛れ゛な゛いの゛!!」 拡声器で村長の代わりに私が応じた「気が付いたら川ができてたんですよ、ゆっくり理解してねっ!!」 さすが河童の開発品だな、よく声は届く。 「ゆゆっ!まりさがむらをせいあつするんだぜ」と意気込んで帽子を水に浮かべ進んできた。 しかしまりさたちは知らない…水中に潜む2つの悪魔の存在を… そして突然悪魔が牙をむいた。水中のお兄さんがこっそりまりさの帽子を引っ張った。 「ゆっくりすすむよっ!!…ゆぐぅぅぅぶくぶく」 水中に引き込まれたまりさは死ぬ直前まで何が起きたか分からなかった。 そして死ぬ直前にまりさ見たのは、河童印の酸素ボンベを背中に背負った2人の人間である。 「もっと…ゆっくりしたかった…」と心の中で言いながら溶けて消滅した。 そしていつまでも上がってこないまりさを心配するドス。 しかしその悪魔は水上に顔を出した…死んだまりさの帽子を掴んで。 しばらくの沈黙、そして餡子脳でもここで分かった、まりさは死んだと。 「「「「ゆががががががが!!」」」」と発狂するゆっくりたち 「ばり゛ざーゆ゛ぐり゛ででぎでよ゛ー!!」と叫ぶれいむ。おそらくつがいだろうか。 ドスは放心状態である。 なんであのにんげんはまりさのぼうしをもってるの? どうしてあんなりうれしそうなの? どうしてまりさは出てこないの? どうして…とぶつぶつとうわごとを言っていた そして仲間のまりさたちが「「「「ゆっくりまりさのかたきをとるよっ!!!」」」」といいながら帽子を水に浮かべて2人の悪魔へ突撃した。 悪魔…もとい虐待お兄さんたちもそれに気づきナイフを片手にいつもの台詞を叫んだ「「ヒッハァー虐待だっ!!!」」 お兄さんたちは本体はあえて斬らず帽子に穴を開けていく。 「お゛に゛い゛ざん゛だずげでぐれ゛だぜ」 「ばり゛ざのお゛ぼう゛じがっ!!!」 「い゛ま゛だずげでぐれだら゛ゆ゛る゛じであ゛げる゛ん゛だぜっ!」 などと戯言が聞こえているが気にしない悪魔たちは全ての帽子に切れ目を入れたらそのまままた水中に潜った。 「どずっ!ばや゛ぐあ゛い゛づら゛や゛っ゛げでね゛っ!!」最初につがいを失ったれいむがドスに叫んだ。 「ゆ!わかったよ、みんなはなれてね」どうやらドスパーク発射体制に入ったようだ。 「ゆゆ!こうさんするならいまのうちだねーわかるよー」と群れのちぇんが言ってたが田村は涼しい顔をしていた。 ドスは降参しないと見るや否や「ゆっくりしねっ!!!」と叫びながら発射した。 水中にいるお兄さんたちには当たるわけはなく通り過ぎた。 しかし届く前にドスパークはみるみる小さくなり届く前に消えた。 村人は何が起きたか分からないと思ったのか田村が説明した。 「ドスパークの有効射程はせいぜい16M程度が限界だからこの25Mの溝越しに撃っても届くわけがないよ」 ドスに聞こえるようにわざわざ拡声器で解説した。 これは加工所の研究データによるもので平均15M最長で20Mぐらいだったが25Mを超える距離は出せないの判明してる。 群れの中はパニック状態である。 すかさず田村はドスを罵倒した。 「それにしても、ドスパークを無駄うちして楽しいの?馬鹿なの?死ぬの?」 少しずつだかドスの顔が赤くなってきた。 「仲間のまりさが死んだのに後ろでびくびくおびえてるドスはゆっくり死ぬといいよ」 この一言がきっかけになったのか「ゆ゛っ゛ぐり゛じね゛っ!!!」と叫びながら帽子を浮かべて突撃してきた。 ドスは勝利を確信していた。ゆっくりオーラという特殊能力で悪魔たちをゆっくりさせて向こうの村に行ってゆっくりするんだ。 しかし悪魔たちは帽子に取り付きナイフで切り取りを始めた 「やめてねっ!まりさのぼうしをきらないでねっ!」と言いながらオーラを使った。 しかし悪魔たちはゆっくりせずに作業を進めてる。 「どう゛じでゆ゛っ゛ぐり゛じな゛い゛の゛おぉぉぉ!!」 その理由も田村が解説した。 「ドスまりさのゆっくりオーラも確かに厄介だけど対策はできる。まずは水中の人間には通用しないこと、それと風が吹いてるとオーラが届かないことだね。」 ドスオーラの正体は未だ調査中だが先ほどの2つの方法で無力化できるのは加工所調べで確かである。 お兄さんたちは水中だし、私は大型扇風機で風を送ってるのでゆっくりしなくて済んでる。 そうこうしてるうちにどんどん水没してくドス、それを見て邪悪な笑みをこぼす2人の悪魔…。 では…私も虐待しますか~。 と冒頭で生かしておいたゆっくりたちを連れてきた。 「ここから出せー!」やら「ゆっくりできないぃぃ」などと言ってるが無視。 そしてもうひとつ…村の備品の迎撃用大砲が一門。 頭の賢い読者様ならお分かりでしょう。 つまりこの大砲でゆっくりを射出して地上に呆然としてるゆっくりたちに返すのだ。 さて一発目を装填します。「ゆゆっ!助けてくれるの?ゆっくりありがとう」 どーん 発射しましたが…残念ながら群れの少し前に餡子をぶちまけて散っただけであった。 最初はびっくりしてたゆっくりだがそこに残った髪の毛とリボン(射出したのはれいむ種だった)を見て何が飛んできたか分かったらしくさらにパニック状態になった。 そして2発目からはどんどん撃っていった…。 まりさ種は水しぶきを上げながら粉々になった。 ようむ種は木に激突して餡子をばら撒いて果てた。 ちぇん種は地上のゆっくりたちに派手に激突して汚い花火を上げた。 そうこうしてる内にゆっくりたちは沈みゆくドスまりさだけとなった。 田村は「何か言い残すことはない?」と告げた。 ドスは「どうじでごん゛な゛ごどを゛ずる゛の゛」と叫んでる。 うーんうーんと考える振りをして田村は答えた。 「私の両親を困らせたから…かな」と。 そしてドスは「もっと…ゆっくり…したぶくぶぐぶぐ…」と沈んだ。 ドス攻防戦(?)はドスたちが壊滅する形で終息した。 村は平和になっただけでなく、うー便局や周りの水路、そしてドスたちの残した帽子などの生地により村に活気があふれた。 お兄さんAはうー便局の局長となりうーぱっくたちに調教やら運営をしている。(虐待お兄さんだが制裁派なので何もしないうーぱっくたちは比較的に愛でていた) お兄さんBは私のような虐待士になるべく養成学校への入学試験のために猛勉強している。 そして私は、村の救世主ということで個別の館が建設されてそこで虐待のデータ取りや次の虐待依頼などの募集などをしてる日々です。 今日も平和だな~とつぶやく私と「「「「「ゆっくりできないよ…」」」」と叫ぶゆっくりたちだった。 あとがき ここまで見ていただいてありがとうございました。 この田村は私のSSではレギュラーキャラにしようと思います。 それと…田村の性別は読者様が想像できるように男でも女でも違和感のないように文にしました。 続編は今書いてますのでしばらくお待ちを・・・。 このSSに感想を付ける
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「うー!ここからだすんだどぉーー!!さくやーー!!」 「うー!くそじじいここからだせぇぇぇ!!!」 「ええい、うるさい肉まん共が、人様の畑を滅茶苦茶にしておきながら よくそんな大きな口が叩けるなぁおい。ついでに俺はこないだ二十になったばかりだ。」 この体つきゆふらんは俺の畑でゆっくりゃを虐め、畑がそのとばっちりを食らった。 収穫間近であったその畑の様子には呆然としたが、すぐに二匹に制裁を与えることを考え、 二匹とも捕まえて家に持ち帰った。そして今どういった制裁を与えてやろうかと考えていた所だ。 「羽や四肢を引きちぎるのは…なんかつまらんな 少しひねったものは無いだろうか。」 そう考えていると、子供のころ遊んでいたおもちゃが目に入った。 パーツを組み替えて遊ぶコマのおもちゃだ。 「パーツの組み換えねぇ…よし、これでやってみよう。」 どういった制裁を与えるかを決めた俺はすぐに準備に取り掛かった。 そして、小麦粉と水、包丁を用いた制裁を始めた。 まずはゆふらんからいくとしようか、箱からゆふらんを取り出s 「じねーーー!!じねくそじじい!!!はやぐごごがらだぜぇーー!!!」 箱を開けたとたんに耳をつんざくこの大声、耳がキーンとなったが 泣き喚くゆふらんを取り出し、うるさい口を手でふさぎ 狙いを定めて… ザクン 「うー!!!!!」 「おし、上手くいった」 狙いを定めて振り下ろされた包丁は見事に頭と体が別れた。 「う゛ーー!!!い゛だい゛ーーーー!!!」 頭と体がサヨナラしたゆふらんは喚きちらしていたが まだゆっくりゃの作業もあるため、頭だけ箱に戻した。 次に、別の箱からゆっくりゃを取りd 「うーーー!!!さくやーーーー!!!だずげでーーーー!!!」 ゆふらんに劣らない大声を出し、また耳がキーンとなった。 ゆふらんと同じ要領で黙らせ、よ~く狙って… ザグン 「うーー!!?」 自分の身にいきなり襲ってきた痛みが何なのか、 理解できないゆっくりゃは白目をむいて泡を吹き気を失ってしまった。 「さて、こっからが本番だな」 俺は気絶しているゆっくりゃの頭と、先程頭とサヨウナラした ゆふらんの体を、小麦粉と水を練ったものでくっつけた。 くっつけてから、上手くいったのだろうかと考えていると ゆっくりゃが目を覚まし 「うー?おじさんだれだどぉー?ここはれみりゃおぜうさまのおやしきだどぉー♪」 目覚めて早速おうち宣言ですか、はぁ と呆れていると、ゆふらんの体を手に入れたこのゆっくりゃは 何事も無かったかのようにお得意ののうさつだんす(笑)を踊りだしたではないか!! 「れみ☆りゃ☆う~♪」 しかもいつも見る踊りよりもキレのある踊り…のような気がする!!! ゆっくりゃは普段からのろまで、飛んでものろまである。 ゆふらんは身体能力に優れ、飛ぶとゆっくりとは比べ物にならない速さである そんなゆふらんの体を手に入れたのだ、踊りにキレがあってもおかしくは無いだろう のうさつだんす(笑)を見ながらそういったことを考えていたが、 ゆっくりゃのだった体をみて、箱のゆふらんを思い出した。 箱から出したゆふらんは喚きつかれたのか寝ており、また起きて喚く前に さっさと頭とゆっくりゃのだった体をくっつけ、目を覚ますのを待った。 「…うー…!くそじじい!」 おお、起きた 「うー!!くそじじい!!しねーーー!!!」 手足をバタバタさせて喚くゆふらん、どうやら制裁は上手く与えることができたらしく 二匹の体を組み替ることができた。 「「!」」 と、ここで二匹の目が合い、ゆっくりゃは怯え、ゆふらんは笑みを浮かべ始めた。 するとゆふらんが飛び掛り、ここでいつもの虐めが始まるのかと思ったが それは違った。 「うーー!?なんでおいつけないのぉぉぉ!!?」 「うーー?なんだかはやいどぉー♪」 ゆっくりゃはスイスイ飛び回るのに対し、 ゆふらんはのろのろと低空飛行をしていた。おお、ぶざまぶざま。 「うーー!!うーー!!」 「うー♪はやいどぉー♪さすがはこーまかんのおぜうさまだどぉー♪」 昨日畑を荒らしていた時とは全く逆の光景だ、ゆふらんが泣き喚き、 ゆっくりゃが笑顔で飛び回っている。 「うーーー!!ゆっぐりじねぇぇぇ!!!!」 ぽこ 「うー?」 飛んで追いつくのをあきらめたゆふらんは、俺が鼻をかんで丸めたティッシュを 投げ、偶然にもゆっくりゃに当てた。 「うー!なにするんだどぉー!れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉー!」 「うー!!うー!!ゆっぐりじねぇぇぇ!!」 俺の鼻水つきティッシュを投げつけられ怒ったゆっくりゃは、 昨日虐められたことを忘れたのか、ゆふらんに向かって突進した。おお、はやいはやい。 「うー!おぜうさまにひどいことをしたこと、おもいしるんだどぉー!」 ずぶにゅ 「!!?うー!!?」 普段自分がやってる突進を、己の身で知ったゆふらんはただ痛がるしかなかった (なんで?どうしてゆっくりとしかとべないの?どうしてあいつにやられるの? なんで?どうして?なんで?どうして?) 呆然としているゆふらんだが、ゆっくりゃは調子に乗り、二度目の突進をした。 「うー!はやくてきもちがいいんだどぉ~~♪」 「……うー…う!?」 またゆっくりゃが自分に向かってきているのに気づいたゆふらんは ギリギリの所で避け、俺が開けっ放しにしていた窓から飛び去ってしまった 「あ!しまった開けっ放しだったのかよ!」 ゆっくりゃだけは逃がさんと思っていたが、ゆっくりゃもゆふらんを追って 窓から飛び去ってしまった。 「う~♪まつんだどぉ~♪」 「/(^O^)\」 「うー…ゆっくり…しねぇ…」 その後、ゆふらんは森の中で上手くゆっくりゃを撒いたが それまでに何度か突進を食らっていたこともあり満身創痍となっていた。 さらに、昨日から何も食べておらず、このままだと死ぬのでは悟ったゆふらんは 食料となるゆっくりを探していた、すると運良く 「「「みゃみゃ、きょうもごむーちゃむーちゃちてゆっきゅりちようね!」」」 「「ゆっくりしようね!」」 「うん!ちびちゃんたちといっしょにむーしゃむーしゃしてゆっくりしようね!」 赤ゆ3匹子ゆ2匹親ゆ1匹のれいむ一家が巣から出てきた、これから食料を探すのだろうか。 これはチャンスと感じたゆふらんは、今の自分に出せる 精一杯の速さで赤ゆっくりを捕まえに行った。 「うー!」 「ゆ!ふらんだよ!みんなはおかあさんのうしろにかくれてね!!!」 精一杯とは言え、傷ついた、しかもまだそれほど馴染んでないゆっくりゃの体だ、 親ゆっくりが気づかないほどの速さで向かったとゆふらんは思っているだろうが、 実際その速さは、ゆっくりが普段跳ねて移動する程度の速さしか出てなく さらに「うー!」なんて声も出すものだから親ゆっくりはすぐに気づいた。 「うー!」 だが、遅いとはいえゆふらんはゆふらん、体のある相手に勝てるわけがないと 思った親ゆっくりは死を覚悟した。 ぶにゅ 「う?」 「ゆ?」 親ゆっくりが思っていたよりもゆふらんの突進は弱く、これなら勝てるのではないか と親ゆっくりは思い 「みんな!このばかなふらんをやっつけるよ!」 「「「「「ゆー!」」」」」 子供たちに一斉攻撃を指示し、ゆふらんを殺し始めた。 「うー!うー!うー!」 「そんなこうげきでれいむたちにかてるとおもったの?ばかなの?」 「「「「「おお、ぶざまぶざま」」」」」 ゆっくりゃの攻撃によってすでに満身創痍だったゆふらんが抵抗できるはずも無く、 ただただれいむ一家に叩きのめされるだけであった。 「ゆっきゅりちね!」 「ゆっくりしね!」 「ゆっきゅりちね!」 「ゆっくりしんでいってね!!!」 「ゆっきゅりちね!」 「ゆっくりしね!」 それから大分時間がたち、ゆっくり一家は肉まんのペーストを むーしゃむーしゃしながらゆっくりしていた。 「「「みゃみゃ!これとってもおいちいよ!」」」 「「すっごくゆっくりできるよ!」」 「みんなしっかりたべておおきくなってね!」 一家がゆっくりした時間を過ごしていると、一匹の赤ゆっくりが 少し離れた所でうんうんをし始めた。 「ゆー!ちゅこちちゃべちゅぎちゃったからうんうんするりょ!」 ~お食事中の方、大変失礼しました~ 「ゆー!ちゅっきりー!」 すっきりした赤ゆっくりは家族の所へ帰ろうとした、すると 「ゆ?」 いきなり何かにつかまれ、赤ゆっくりは空を飛んでいた。 「ゆ~!おちょらをとんでるみちゃい!」 そうやって赤ゆっくりが喜んでいると 「う~♪うまそうだどぉ~♪」 ゆっくりゃだ この赤ゆっくりはゆっくりゃを見たことは無いが、親から 『ちびちゃんたち!へんなぼうしをかぶったあかいゆっくりにはきをつけてね! そいつはとてもゆっくりできないゆっくりだよ!』 そう教えられていた…が、所詮小さな餡子脳、そんなことは忘れており 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」 お決まりの台詞を言う。 「いただきますだどぉ~♪」 そして食われる。 「ごちそうさまだどぉ~♪」 完食。だが髪飾りは嫌いだったのか 「う~♪ぽいするどぉ~♪」 ポイ捨てした。捨てられた髪飾りは親ゆっくりに上手いこと当たり 「ゆ!?これはちびちゃんの!?」 赤ゆっくりが一匹足りないことに気づいた親ゆっくりは 叫んで赤ゆっくりを探し始めた。 「ちびちゃんどこなのぉー!?でてきてぇー!?」 その叫びがゆっくりゃの腹の中でペーストとなっている赤ゆっくりに 聞こえるわけが無く、代わりにゆっくりゃがご馳走の存在に気づいた。 ゆふらんの体を手に入れたゆっくりゃは、ゆっくりゃとは思えない速さで ご馳走に近づき、赤ゆっくりと子ゆっくりを一匹ずつ手にし、また空へ飛んでいった 「ゆゆ!?またちびちゃんがいないよ!?どうなってるの!?」 親ゆっくりはまた子供が減ったことには気づいたが、連れ去られたことには 気づいておらず、なんだか紅いものが横切ったことは覚えていた。 「いただくどぉ~♪」 そしてまた手につかんだ赤ゆっくりを食うゆっくりゃ、 それをもう一方の手につかまれ、間近で見ている子ゆっくりは 「ままー!!たすけてぇーーー!!!」 力いっぱいに叫ぶが、 「どこなのぉぉぉぉ!!!ちびちゃんでてきてぇぇぇぇ!!!」 あろうことか自分の親の叫びに自分の叫びがかき消されてしまっていた。 「ごちそうさまだどぉ~♪」 そんなことをしているうちに赤ゆっくりは腹の中に逝ってしまい、 ついに子ゆっくりも食われ始めた。 「ままぁぁぁ!!!いたいよぉぉぉぉ!!!たすけてぇぇぇ!!!」 子ゆっくりの必死の叫びも 「どおじてでてこないのぉぉぉぉぉぉ!!!」 親の叫びにかき消され、いつしか親の叫びしか聞こえなくなっていた。 「う~♪あとはおうちにもってかえるんだどぉ~♪」 おなかがいっぱいになったのか、ゆっくりゃは 残っているゆっくりを巣に持ち帰ることにした。 「ゆぅぅ…ちびちゃんたち…」 親ゆっくりはすっかり意気消沈し、残った子ゆっくりと赤ゆっくり一匹ずつと 巣へ帰ろうとしていた 「みゃみゃ、おねぇちゃんちゃちどこいっちゃの?」 「ゆぅぅ…」 子供の問いかけにも答えなくなっていた親ゆっくり、 するといきなり、体が上へ引っ張られてゆくのを感じ、 気が付くと空を飛んでいた。 「ゆうう!?!?ど、どうなってるのぉぉぉ!!?」 親ゆっくりが混乱していると、自分の上から 「まま、おそらをとんでるみたいだよ!」「みちゃいだよ!」 聞きなれた子供の声が聞こえ、上を見るとちゃんと自分の子がいた。 「ゆ!ちびちゃんたちだいじょうぶ!?」 「だいじょうぶだよまま!」「みゃみゃ!」 ホッとした親ゆっくりだが、その子達の上に大きなゆっくりがいるのに気づいた。 「ゆ?だれなの?」 そう問い、返ってきた返事は 「う~♪おいしそうだどぉ~♪」 「ゆううぅぅ!??どぼじてれみりゃがいるのぉぉぉ!!?」 ゆっくりゃがすぐ近くにいるのを知り、少しでも早く距離をとりたいと 思った親ゆっくりは暴れ始めた。 「ゆうぅぅぅ!!れみりゃはゆっくりいそいではなれてね!!!」 「うー!あばれるなどぉー!」 いきなり上へひっぱられ、空を飛んだことに、この親ゆっくりは ゆっくりゃにつかまれて自分が空を飛んでいること知らず、今はただゆっくりゃから 離れることだけを考え暴れていた、そして 「ゆ!やっとはなれたよ!これでゆっくりでき」 それが親ゆっくりの最後の言葉となった。 「ゆぅぅ!!たすけてぇぇぇ!」「たすけちぇぇぇぇ!」 親ゆっくりに鏡餅のように積まれていた子ゆっくり達も親と一緒に落ちていたが 「う~♪にがさないどぉ~♪」 ゆっくりとはいえぬ速さで子ゆっくり達に近づき、両手でそれぞれつかみ 「う~♪これでゆっくりできるどぉ~♪おうちにかえるどぉ~♪」 と、ノリノリで巣へ帰っていった。 両手にそれぞれつかまれた子ゆっくりと赤ゆっくりは 泡を吹いてとても大人しくしていた。 そして自分の巣が見えてくると、ゆっくりゃは窓に向かい勢いを増して飛んでいった。 「ああ…もったいなかったなぁ…あの二匹…」 せっかく手に入れた二匹をあっさりと逃がした農家のお兄さん(20)は 家で一人ベイブレードをしながら嘆いていた。 「まったく…なんでこんなこt」グワッシャーン「!!?」 いきなり窓が割れる音がして、その部屋へ急いでいくと、その部屋の壁には 頭が潰れて絶命したであろうゆふらんと、その両手には泡を吹いて死んでいたゆっくりれいむの 子と赤子がつかまれていた。 「なんじゃこりゃ?」 いきなり我が家に起こった出来事に呆然としていたが、 よくよく見ると、体はゆふらんなのにペーストに混じって見える帽子は ゆっくりゃの物であった。 「もしやこいつ…」 俺はあのゆっくりゃが、目が覚めていきなりおうち宣言をしたことを思い出した。 「/(^O^)\」 ~終~ このSSに感想を付ける
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ブロンティストが多いようなので… ガイシュツだったらドメストとサンポ買って来る 「ゆっくりしていってね!!」 俺が闇系の仕事を終えて家に帰って来たらなんか変な事を ほざいてる金髪の雑魚が俺の椅子に3匹ばかり乗っかってた こいつらは最近この辺に現れるようになった新種の生物ゆっくりというらしい 黒帽子を装備してる金髪の生首がデカイ奴1匹と小さい奴が2匹 ゆっくりまりさとかいう種類の家族ずれのようだ 「何いきなり話かけて来てるわけ?」 といいよくよく部屋をみわたしてみると 窓が破壊されていたし俺が帰ってから食べようと思ってたお菓子が ズタズタに食い散らかされて机と床にむざんな姿になって転がってた 「ゆ!ここはまりさたちのおうちだよ!おにいさんはでていってね!」 「そうだよ!ここはまりさたちのおうちだよ!」 「でていかないならおかしをよこしてね!」 別に俺はゆっくりが嫌いではないしよく見るとなかなか可愛い お菓子くらいなら別に許してやろうかと紳士で知的な対応をしようかと思ったが 「ゆっくりでていってね!でていかないならゆっくりしね!」 なんと親ゆっくりが無謀にも俺に向かって体当たりをしてきたが 俺はすばやく反応し隙を見せなかった 「ゆっくりできないおにいさんはまりさがころすよ!わかったらでていってね!」 とか良いながら今度はかじりついてきたおいやめろ馬鹿 これで俺はゆっくりが嫌いになったな そこですかさず俺は 「お前それでいいのか?」 というと今度はまた体当たりしてきた だが俺のガードは固く全く隙を見せなかったしかも向かってくるゆっくりに対して 足のつまさきを向けゆっくりは自ら俺のキックに向かってくる結果となった 見事なカウンターで返した調子に乗ってるからこうやって痛い目にあう 「ゆぅ!!おにいさんなにするの!」 「おかあさんをいじめるおにいさんはしんでね!」 「ゆっくりおかあさんにころされてね!!」 「お前ハイスラでボコるわ…」 といってポケットからカッターを取り出して刃をだしてたら 「ゆ?それなに?おかしなの?」 おかしいのはお前の頭だと言いたいところだがここで一歩引くのが大人の醍醐味 力を溜めて目の前の汚い生首目掛けて 「ハイスラァ!!!」 と袈裟斬りをかましたら 顔と背中が一刀両断されて多分リアルでビビッたんだろうな、、 さっきまで調子こいてた後ろの小さい雑魚どもまで目を見開いてこっちを見つめていたが 「ゆぐ・・・!ゆ"ゆ"ゆ"ゆ"!!」 「おがあざあああああん!!」 「ゆ"う"う"う"う"う"!!おがあざんをい"じめな"い"で"ね!!!!」 とか命乞いしだした流石にここまでされると調子に乗ることはなくなったから 「ほう、経験が生きたなジュースを奢ってやろう」 といってカッターを戻し、きょうきょ風呂場から 洗面器を持ってきてその中にズタズタにされた親ゆっくりを入れて上から 部屋に常温で保存してあるオレンジジュースをかけてやった 「ゆぅー・・・ゆっくりなおるよ・・・」 ハイスラ→オレンジジュースのコンボがよほど効いたのかゆっくりは 俺の足元ですっかり大人しくなったが いつのまにか後ろで黙ってみていた小さい雑魚どもが近寄ってそのオレンジジュースを舐めてた 「うっめ!これめっちゃうめえ!」 「ゆう!おいしいね!!おにいさん!まりさがほめてあげるよ!! もっとおいしいたべものをたくさんもってきてね!!」 ちょとsyレにならんしょこれは・・? いい加減にしろよてめーぶっ殺すぞ こっちが礼儀正しい大人の対応してればつけあがりやがってよ ムカついた俺が小さい子ゆっくりを一匹摘み上げると 「ゆっ!おそらをとんでるみたい!」 とかほざいてた浅はかさは愚かしい 俺はカカッと台所から深めの鍋を用意し部屋にもっていった 片手に子供片手に鍋の姿を見た親ゆっくりはなにがはじまるか気づいたみたいで かなり青ざめてた多分さっきの俺のハイスラが餡子脳に刻まれて本能的に恐れてるんだろうな このまま野生に話したら長生きしそうだな俺を強いと感じてる奴は本能的に長寿タイプ とか考えてたらもう片方の子ゆっくりが 「ゆっ!?おねえちゃんをはなしてね! そんなことよりはやくまりさたちにおやつをもってきてね!」 ここで俺の怒りが有頂天 封印が解けられた! すばやくカッターをとりだしハイスラをお見舞いした 今度は目と目の間を一刀両断しかもついげきの足払いをかましてやった 「いだいい"い"い"い"い!!」 「お"に"い"ざん!!ばりざのごどもをいじめないでえええええ!!!」 「どぼじでぞんなごとずるのおおおおおおおおおお!!」 「うるさい。気が散る。一瞬の油断が命取り」といいながら5回くらい足払いしたら 死を感じたのか 「も"っと"・・ゆ"っ 言い終わる前に近づいてハイスラ投げをお見舞いしてやった 床にぶちまけられて餡子だけになった饅頭だったものにさらにギロチンのハイスラがダブルで入れた 終わる頃にはもとの体を欠片も残していない金髪の雑魚がいた 「ばりざのこどもがあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ!!!」 「ばりざのいぼうどがああああ!!」 親子のゆっくりが汚い悲鳴を放つが俺は華麗に無視した 親ゆっくりはまだ傷が回復しきってないのに大声をだしたせいで切り口から微妙に顔がずれてた そういえばまだ子ゆっくりの片方を片手に持っていたままだったのですばやく鍋にいれる 鍋の中の子ゆっくりに「ジュースを奢ってやろう」というと 「ゆっ?」 もう妹の死を忘れたのか嬉しそうな顔をする子ゆっくりに本日2本目のオレンジジュースを お見舞いすると 「ゆー!あまあま美味しいよ!」 完全に油断していた男ならコレくらいチョロイ事 親ゆっくりのほうはまだ完全に信用していないらしく俺をぎわくの目で見ていたが 俺が一睨みするとすばやく俺から視線をはずした そのせいでまた切り口から顔がずれていったみたいだった 更に俺が「ジュースを奢ってやろう」といって3本目のオレンジジュースを鍋に投入 「うっめ!これめっちゃうめえ!!」 俺はかまわず「ジュースを奢ってやろう」といって更にオレンジジィースを鍋に投下したら 「うっめ!これめっがbっ」 オレンジジュースの投入量が消費量を遥かに上回っているため 鍋の底にはオレンジジュースがどんどん溜まっていって子ゆっくりの口を埋めるほどには 水面があがってきてた俺は 「9本でいい」 といって5本のオレンジジュースを同時に 鍋に投入しだした 「おにいざっbご!がぼぶぼぉっ!」 「なにじてるの!?ばりざのごどもをいじめるのをや"めて"ね!」 さっきまで動かなかった親ゆっくりが顔真っ赤にしてこっちに向かってきてた 「がぶごぼ!ばびばばばばば…」 鍋のほうは完全にオレンジジュースが子ゆっくりを浸す形になってきていたので 俺はこっちにせまってくる親ゆっくりに向かって 「俺はこのままタイムアップでもいいんだが?」 というといままで這って動いてたのがようやく必死な顔してこっちにジャンプしてきた しかし挑発に軽々と乗ってくる馬鹿には確実な死が待っていた 「ゆ"っ!? せなかが痛いよ!?」 「な"に"ごれえ"え"え"え"え"ええ"ええ!!???な"んでばりざのぜながが な"い"の"お"お"お"お"お"お"お"お"!!!!???」 「がぼぼぼぼ…」 ハイスラの傷がまだ完全には回復していなかったから無理に動き回った親ゆっくりの体は ジャンプしたショックで完全に顔部分と背中部分でまっぷたつになってた 当然その勢いで餡子も大量に流れ出てたので親ゆっくりは致命的な致命傷を負っていた 「ぼっぼぶっぐ…ごぽっ」 「ゆ"っばりざあ"あ"あ"い"ま"だずげで…!あげるがらね…!」 もはやオレンジジュース漬けの饅頭の塊になった子ゆっくりに向かって 顔だけになった親ゆっくりがアワレにも這いずって歩を進めるが 時既に時間切れ、体内の餡子が開いた背中部分から全て流れ出てしまった 「も"っと"・・ゆ"っぐりじだがっ…」 その後適当に部屋を片付けて綺麗にしてやった 餡子臭い空間になったので俺はファブリーズを吹きまくったが多分ゆっくり界で伝説になってる このSSに感想を付ける