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◎肉球みゃーみゃ 中央がすっごいぷにぷにしているハンド武器! 格闘/スタン/防御低下 装備可:アナ スキル習得364 (にくきゅーOD技有り) 触れたが最後、ユーキャントストップ! その危険性から、主要七カ国による、 ニキュ拡散防止条約が組まれ、 現在は世界的に使用が禁止されている生物兵器だ。 猫にも兎にも犬にもあるが、やっぱり猫のが柔らかい。 あと強く押すと、爪がにゅーって出る。 不思議。
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いつも卑下にされているみゃーたんが 実はゆんたゃとえみるたそにとても愛されている事実が発覚した歴史的な事件 詳細は以下を参照 ぶち切れ事件 関連ワード みゃーたん ぶち切れ ぶち切れ事件 絡み辛い
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宮古島の方言で「ようこそ」の意味。2004年の春合宿、某隊で流行して 食事の前や綺麗な景色を見るたびに口にしていたが、決して美味いという 意味ではない。
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このwikiは? このwikiはみゃーさくによる詐欺行為とその後の返金についてまとめたwikiです。 注意点 このwikiはみゃーさく氏への違法な嫌がらせを支持していません。 あくまで詐欺の情報と違法行為について触れます。 晒しアカウント https //archive.md/pb5Tl https //archive.md/8juYq
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【夜祭みゃーこのありふれた夜】 文責:夜祭 みゃーこ AM.00 30 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.01 00 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.01 30 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.02 00 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.02 30 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.03 00 チクタクチクタクチクタク――ピ ……。 耳を、すます。 寝息が聞こえる。 この寝息は果たしてどちらのものだろうか。 野波さんか、はたまた雛代さんか。 ……。 そもそも寝ているのなら雛代さんは意識を保っておらず、ただの人体模型に戻っているのではないだろうか。 気になるところだが、いざベッドを覗いてみたら中に人体模型が転がっていたでは、覚悟していても心臓に悪い。 見ないことにする。 まあ、ともかく。 少なくとも二人は寝ているらしいと当たりをつけてできるだけ音を建てないようベッドから身を起こす。 次いで視線を向けるのは右掌に巻いた腕時計と、ストラップを通して左掌にがんじがらめに固定した懐中電灯。 その様を目にした生徒や同僚からはみゃーこ先生は心配性過ぎると言われるいつものセットだが……。 うん、大丈夫。アレしてない。 どうやら今回も無事、一眠りできたらしいことに安堵する。 ……自分でも、逆効果では、と思うことも何度かあった。 浅い眠りを取っては起きて確認し、とっては起きて確認し。 これでは日頃から眠気がたかってうっかりしてしまいかねないのでは、と。 眠りが浅いと夢を見やすいと言うし、夢の中でアレしてしまい起きたら現実でも……なんてことにもなりかねない、と。 ……けど、仕方ないじゃないか。 こうでもしないと眠れない。 子どもの頃は寝ようとも寝ようとも悲鳴を上げては飛び起きてよく家族を心配させたものだ。 言うなればこれはアレしてないかの安全チェック以上に、少しでも眠るための折り合いの付け方なのだ。 それに。 これから数日は特に気が休まることはないだろう。。 宿泊学習に修学旅行と、十年以上も教員を続けていれば、生徒と同室で寝ることも慣れたものだが。 それでも、どうしても、家で一人で寝るよりも。何倍も、何十倍も、心が休まらない。 もしも子どもたちの中に寝相の悪い子がいたら。 もしも子どもたちの中に寝ぼけて私のとこに潜り込んでくる子がいたら。 もしも……そんな子たちにこの手で触れて、無意識にアレをしてしまったら。 ……。 一人は、気楽だ。 目覚ましもかけ放題だし、手に固定しておくものだって他人の目を気にしないで適当な選別でいい。 アレしてしまったところで、最悪でもアパートがもう一軒増えるか、或いは、ギリギリ責任を取れると言えなくもない――が増える止まりだ。 教員採用試験をわざわざ実家から遠く離れた地方でばかり受けたのも、早々に家から出るためだった。 でも、誰かと一緒の旅行は違う。 自分だけではどうにもできない不確定要素も。 絶対にアレしてはならない存在も。 すぐそこにいるのだ。 ……。 いや、なんで私、教師やってるんだろ? 宿泊学習に修学旅行がない学校とかそうそうないからね!? まあ、うん。うん。 そんなセルフツッコミは置いておこう。 結論なんて、なんで私がアレのせいで教師できないなんてことになってたまるか、ボケがああああああああああああああああ! になるんだし。 昔そう叫んでうっかり同僚の先生起こしちゃって、またですか、って目で見られたことあったし。 うん。 「はぁ」 たまらず、声に出してしまい慌てて口を塞ぐ。 生徒には聞かせられない声。 疲れたとか、しんどいとか、そういうのが籠もった声で。 ……いやまあ雛代さんには散々聞かれてたから今更なのだけど。 それでもこれ以上は聞かせたいとは思わない。 しかもこの疲れたやしんどいは完全に私個人に由来するもので、子どもたちは全く悪くないのだ。 これで自責させたり、気遣わせてしまうなんてことになったら……。 ……なったら? なっていいわけないでしょが、このアホンダラ? やめよう。 なっていいわけがない以上は、このまま気落ちしているわけにはいかない。 いつものように平然と、朝起きなければならない。 だから。 手を伸ばす。がさごそと暗闇の中、旅行かばんを漁る。 お目当てのものはすぐに見つかった。 花酒 どなん いくつかは家に送っておくよう手配しておいたが、こんなこともあろうかと手元に残してたものもある。 流石にいつものように一升瓶丸ごととはいかないが、生徒もいるしそこは我慢だ。 酒気が苦手な子だっているだろう。 明日の朝、起きてそうそうみゃーこ先生お酒臭い、なんてなった日には申し訳ない。 ……えっと、雛代さん、流石に呼気センサーとか搭載してないわよね? そ、そこまで行くとお手上げなんだけど……? 自分は呼吸してないのにそういうのだけは搭載しているとかすごいありそうなんだけど!? ……う、うん。大丈夫ということにしよう。大丈夫だと思おう。 このまま堂々巡りだと、次の睡眠ローテーションに入れなくなる。 よし。 ぐっと小瓶を掴む。 せっかくの沖縄のお酒だ。 本当はお猪口にでも入れてお洒落に飲むべきなのだろうが……。 お猪口は持ってきてないし、コップを取りに行こうにも、その動きで子どもたちを起こしてしまうなんてのは避けたい。 なので普通にそのまま口をつけて、コポコポと口の中に流し込む。 あまり褒められたものではないだろうが、どうせ今すぐ飲み切るのだから衛生面では問題ないだろう。 とぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅ 「あ、美味しい……」 情緒もヘタっくれもない飲み方に反して、とろっとした舌触りが心地いい。 それにとてもなめらかだ。このまま一気飲みしても特に問題ないだろう。 あー、うん。おトイレには気をつけなきゃだけど。 とぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅ 「ふぅ……」 瓶から、口を離す。 適当に振ってみるも水音はなく、どうやら飲み干してしまったらしい。 美味しかっただけに量が少なかったのは物足りなく感じてしまうが、仕方ない。 これ以上瓶を開けても酔えそうにはないし、偶然起きた雛代さんや野波さんに目撃されてしまう危険性も否応に増す。 ……あ、あれ? も、目撃と言えばこの部屋に棚元さんも……。 ……。 メガネはかけないままでいよう、うん。 とりあえず精神的には誤魔化せたからとっとと手洗いに行って、もう数ルーチンこなさないと。 そろり、そろりと足音を消して歩く。 トイレに入って腰を下ろそうとして、ふと、小窓の向こうの景色を目にする。 綺麗な、星空。 空気が澄んでいて、とっても近くに思える。 まるで手を伸ばせば掴めてしまいそうなくらいに。 それは、なんて ――怖いんだろ 大丈夫 大丈夫 大丈夫 私は大丈夫 地球は大丈夫 私は星を掴めない だから大丈夫 今日も私は大丈夫 今日も地球は大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫 …… … しゃー、からから。じゃー。ぱたん。そろり。そろり。 とぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅ とぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅとぽごきゅ AM.04 00 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.04 15 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.04 30 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.04 45 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.05 00 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.05 15 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.05 30 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.05 45 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.06 00 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.06 15 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.06 30 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.06 45 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.07 00 チクタクチクタクチクタク――ピ AM.07 15 チクタクチクタクチクタク――ピ むくり、がさごそ。ごろごろ、ペ AM.07 30 「お、おはよう、野波さん、雛代さん、棚元さん。いい朝ね。きょ、今日も、楽しみましょう!」 life goes on.
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解説 みゃー姉とは、アニメ「私に天使が舞い降りた!」の主人公、星野みやこの事である。 ちなみに「みゃー姉」と呼んでいるのはみやこの妹のひなたである。 星野みやこを演じているのは女性声優の上田麗奈さんであり、 転じて、上田麗奈さんが演じているキャラ全般について使われる事が多い。 ・みゃー姉(星野みやこ)とは? コスプレ衣装作りが趣味の女子大生。 大学1年時の5月に妹のひなた(女子小学生)が連れてきた友達・白咲花に一目惚れしてしまう。 以来何とか彼女と仲良くなりたいと行動を起こす。 「私に天使が舞い降りた!」は、まんがタイムきらら原作アニメのような日常系作品に分類される。 また、原作が「コミック百合姫」に連載されている事もあり、掲載紙が同じ「ゆるゆり」のようなゆるい百合要素のある作品である。 …しかし、この星野みやこ、とんでもない残念キャラであった。 コミュ障気味で人見知りが強い性格。家族以外とは会話もろくにできないレベル。 ↑の性格のせいで、1人で買い物へ行くのはコンビニが限界。個人の商店では1人でまともに買い物すらできない。 重度のインドア派であり、大学の講義等を除いて外出の頻度は極端に少ない。その引き篭もり同然の生活スタイルから、花からはニートと思い込まれ、ひなたは大学に通っている事すら知らない始末であった。 実の妹のひなたから「みゃー姉に友達はいないぞ!!」ときっぱり言われるほどのぼっち。 唯一の同世代の(自称)友人(=松本香子)が極度の変態ストーカー。 家では高校の時のジャージを着て過ごす事が多い。ジャージ姿が実質的な普段着と化している。 裁縫が得意で、自分の服やコスプレ衣装を作っている。既製品の服はほとんど買わない。 料理やお菓子作りが得意。 その他一通りの家事は問題なくこなせる。 白咲花に一目惚れして以来、ロリコンを発症する。以来、花をはじめとした小学生の女の子達に自作のコスプレ衣装を着させて恍惚気味に写真撮影をするのが日課となっている。その姿はどう見ても変質者そのものである。意中の人である花からは気持ち悪がられたり警戒されたりしている。 花やその友人達に大量のお菓子を食べさせてしまい、母親に(夕食が食べられなくなるからという理由で)こっぴどく叱られ、母親に布団に簀巻きにされて吊るされていた。 アニメの夏祭り回で、花をはじめとした女子小学生達を物陰からスマホで盗撮し、警察に職務質問されていた(前科1犯目)。 アニメ第11話の文化祭回で、小学校の校門前をサングラス&マスク&フード姿という、どう見ても不審者としか思えない格好で徘徊し、またもや取り調べを受けていた(前科2犯目)。 中学・高校時代に中二病を発症しており、長めのマフラーを巻いたり、眼帯やカラーコンタクトを着用していた時期があった。現在の本人にとっては黒歴史である。 …と、日常系アニメの主人公にも関わらず実質前科2犯という、かなりのヨゴレキャラであった。 つまり、「汚いみゃー姉」というより、そもそも「みゃー姉の時点で既に汚い」のである。 ・上田麗奈(みゃー姉の中の人) ・「汚いみゃー姉」の代表キャラ それでは、「汚いみゃー姉」は、一体どのようなキャラが該当するのだろうか? みゃー姉本人の時点で実質軽犯罪前科2犯という、既にかなり汚いキャラである。 しかし、みゃー姉は(現時点では)職務質問止まりで、警察に逮捕されるまでには至ってはいない。 つまり、「汚いみゃー姉」に該当するキャラは、彼女以上の汚いキャラ、 作中で警察に逮捕されるレベルの犯罪行為を行った悪役キャラが該当するだろう。 ・「みゃー姉」と同レベルの汚さの代表キャラ ・「綺麗なみゃー姉」の代表キャラ 雑談
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【検索用 ふみゃーちゃん 登録タグ ふ イラストなし】 ふみゃーちゃんとは、フレンズのキャラクターである。 概要 年齢 一人称 ふみゃー 二人称 ふみゃー 好きなもの リト リトの頭 怪物のお肉 苦手なもの 立場など 雑食の子猫 誕生日 作成日 不明 登場作品 フレンズ 見た目 人物 能天気な子猫。 しかし、どんな怪物も倒せる力を持っている。 水の上も空もどんな所でも歩ける。 倒した怪物は食べる。 リトの頭の上が好きで、よくそこで寝ている。 兄弟がいる。 「ふみゃー」「ふみゃーふみゃーふみゃみゃみゃーみゃー」 技など 技など 内容 どこでも歩ける なんでも食べる
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513 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/14(月) 13 34 46 ID lcTWIr7c 黒崎美弥子 残念なことに、彼女は諦めてくれなかった。 この先に待つ道は二本しかない。一本は龍ちゃんが彼女の想いを断る道。 もう一本は彼女の想いを受け入れ、私がそれをずたずたにしてしまう道。 「龍ちゃん、部屋に入っていいかしら?」 「…どうぞ。どうしたの?こんな時間に。もう夜中だよ。」 「今日は龍ちゃんとお話しながら寝たい気分なの。だめかな?」 「わかった。何か理由があるんだろ。」 私は龍ちゃんの布団に潜り込んだ。正面を向くのが恥ずかしいのか彼は 背中をむいている。私はそこに顔をつけ話し始めた。 「こうやって一緒に寝るのも三年ぶりかな。」 「みゃー姉にはすっかり騙されてたよ。何年も。」 「随分と悩んでいるみたいね。」 「お見通しか。実はずっと友達…いや、親友と思っていた人から告白された。」 「それでどうしようと思っているの?」 「みゃー姉はどうしたらいいと思う?」 「貴方なりに考えて、貴方のいいと思うとおりに行動すればいいと思う。 私はどんな答えを出したとしても、龍ちゃんの味方だから。」 心にもない台詞…。後ろを向いててくれているのが本当に有難い。 嫉妬に狂いそうな今の顔は余り見せたくない。キスのことを思い出すと 煮えくり返ってくる。だけど、義姉の言葉を盲信して何も決めれない駄目な男には したくない。それは私の望むところではない。 「でも、付き合うとなると恋人の振りはできないね。 楽しかったのだけど少し残念。」 「そうだね…でもいいの?」 「ええ。龍ちゃんがそれでもし幸せになるのなら。安心して。家族はずっと一緒だから… 私は消えたりはしないから。安心しておやすみなさい。」 出来れば断って欲しい。傷は少しでも浅い方がいいから…。 でも、どんなことになっても悪役は私が引き受けてあげる。 既に破滅の種は植え付けた。後は育つのを待てばいい。 514 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/14(月) 13 35 42 ID lcTWIr7c 白沢龍彦 眠れないかと思いきや、熟睡できたらしい。さっぱりした朝だ。 珍しく一人で起きるとみゃー姉は朝の準備を始めていた。 答えは決めていた。 一つしか年齢が変わらないのに本当に頼りっぱなしだと苦笑してしまう。 いつか僕は彼女を守れるようになるのだろうか。 今日は昨日と違い普通に並んで登校する。そういえば今まで並んで学校に 登校したのは昨日と今日だけだった。いつもみゃー姉は朝早くに出てた。 「みゃー姉。今日は昼、別で食べるから。」 「そう…。決めたんだ。じゃあまた後でね。」 義姉は今まで浮かべたことのない種類の表情、寂しそうな微笑を 浮かべて自分の教室へ去っていった。その顔が何故か心を抉った。 教室に入ると相沢さんの姿を探す。 「おはよう。相沢さん。」 「お、お、おはようっ!白沢君」 「昨日の返事。すぐに恋人らしくって無理かもしれないけど僕でよければ喜んで。」 そういうと相沢さんの顔が真っ赤に染まって、笑顔になる。 わたわた腕を振り回してあせっている姿は見ていて楽しい。 「で、でも、黒崎先輩は?」 「いいんだ。僕がいつまでも頼ってたら姉さんに迷惑だからね。」 「じゃあ、これから名前で呼び合うところから始めようね。」 彼女の明るい笑顔は本当にかわいい。 これでよかったのだと思う。 だけど、最後に見たみゃー姉の微笑を思い出すと、胸のざわめきは止まらなかった。 515 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/14(月) 13 37 09 ID lcTWIr7c 相沢祥子 嬉しい嬉しい嬉しい! 夢が叶った。あたしを選んでくれたんだ。 追い詰められたけどあたしがあの人に勝ったんだ。 何にも変えがたい幸せ。絶対に離したくない。 クラスの友人たちも祝福してくれた。 「龍彦君、一緒にかえろ?」 「あ、でも僕は晩御飯の食材を買って帰らないといけないから…。」 「じゃあ、買い物付き合うよ。」 少しでも一緒にいたいし、寧ろ嬉しい。 「そう、ありがとう。ああ、祥子さんがもし良かったらうちで食べてく? 二人分作るのも三人分作るのも変わらないしね。晩御飯は僕が作ってるんだ。」 どうしよう、龍彦君とは一緒にいたいけどあの人がいる。 出来れば顔をあわせるのは避けたい。 最後の別れ際は目を瞑ると今でも浮かんでくる。 何を考えているのか全然わからない。 「どうかした?やっぱり駄目かな。」 「ううん。龍彦君の料理の腕前をぜひ見たいっ!」 ま、いいか。先輩にもう彼はあたしのものだって見せ付けるのもいいかもしれない。 昨日の仕返ししなきゃ。 先輩にきっちり諦めさせないと。 恋人はあたし。わからせておかないとね。 516 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/14(月) 13 40 23 ID lcTWIr7c 黒崎美弥子 今日は流石に憂鬱な気分。 いつもなら龍ちゃんの作る夕食を楽しみにしながら授業の復習をしているけど それも手がつかない。朝の態度を考えると恐らくは受けるつもりだろう。 この先に起きることは大体予想できる。私はそれを早めるように動けばいい。 問題は… 湧き上がる焦り、龍ちゃんへの欲情、奪われることへの怒り、その他諸々の感情を 抑えきることができるか…だ。自分の想いに焼き尽くされるのが先か、相手を 焼き尽くすのが先か。そういう戦いだ。冷静に冷静に。 家のチャイムがなった。どうやら龍ちゃんが帰ってきたらしい。 「ただいまー。今日はお客様連れてきたよ。」 「お邪魔しますー。」 っ!!?? 龍ちゃんに続けて聞こえた声。一瞬で思考が焼ききれそうになる。 龍ちゃんのファーストキスを盗んだだけじゃなく私と龍ちゃんだけの聖域にまで 進入するなんて…この雌猫…保健所に連れてって駆除しなきゃ… 「姉さん、どうかした?」 心配そうに聞いてくる暖かい龍ちゃんの声でふと我に返る。頭で考えている以上に これは辛いかもしれない。だけど安易に直接手を出すのは最後の手段だ。 目的は雌猫排除よりも龍ちゃんゲットなんだから。 「晩御飯の買い物ご苦労様。相沢さんもいらっしゃい。龍ちゃん、下ごしらえ手伝うわ。 ほんとは、私が一人で作ればいいんでしょうけど。」 「気を使わなくていいよ。でも助かる。さっさと作ろう。ああ、祥子さんには紅茶と お菓子を出すな。暫く待っててくれ。」 「龍彦君ありがとう。私も手伝おうか?」 龍彦君……。名前で呼ぶなんて馴れ馴れしい。 今だけだから…そんなに勝ち誇っていられるのも。 「…いいのよ。貴女はお客さんなんだから。ゆっくりしてて。」 これ以上私の二人きりの楽しみを奪わせてなるものか。 私は龍ちゃんと料理をして会話を楽しみ至福の感情を感じながら、 この先の計画を練り始めた。 517 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/14(月) 13 41 20 ID lcTWIr7c 白沢龍彦 この食事会は失敗したのかもしれないと僕は思った。 祥子さんにはこれを機会にみゃー姉とは仲良くして欲しかったのが すっかり当てが外れてしまった。 みゃー姉と二人で料理を作り終えるころには祥子さんはすっかり不機嫌な 様子だった。待たせすぎたかな? 「ごめん、祥子さん。おまたせ。今日は肉じゃがを中心に作ってみた。」 「料理作るの楽しそうだったね。」 彼女が何に怒っているのかわからないので普通に返答する。 「え、ああ。家事は結構好きなんだよ。料理とか食べてくれる人がいると思うと 特に楽しくてね。口に合えばいいんだけど。」 「うん、美味しいよ。あたし料理とか出来ないから…尊敬する。」 「料理を覚えたいなら私がいつでも教えてあげるわよ?」 夕食は和やかに進んでいるけど、祥子さんはみゃー姉と目を合わせようとしない。 みゃー姉は普段どおりなんだけど…合わないのかな。なんだか武道の試合のときよりも 空気が重い。やっぱりいきなり自宅って言うのはまずかったんだろうか。 「龍彦君ご馳走様。それじゃお姉さんも…失礼します。」 「ああ、送っていくよ。夜ももう遅いしね。姉さんいってくるよ。」 「ええ。気をつけて。ね…ゆっくり付き合えばいいのよ。ふふ…ずっと一緒に いるんだから。」 その言葉は祥子さんに向けられたもののようだ。 みゃー姉は今日の様子を気遣ってくれてるらしい。相変わらず優しい人だ。 だけど、帰りの祥子さんの様子は上の空でどうにもおかしかった。 何かに怯えているような…?
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412 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/11(金) 12 07 07 ID V2sJVJEI 白沢龍彦 雨の音が聞こえる…。 僕は夢を見ていた。雨の日に必ず見る夢。 実際には見ていないはずの両親を失う夢。 今は怖くない夢。 いや、 耐えることが出来るようになった夢。 雨は嫌いだった。悪夢を見るから。 今は結構好きだ。家族の優しさを感じることが出来るから。 叔父さんに引き取られてから暫くした雨の夜、夜中にノックの音が聞こえた。 「龍彦君、入っていいかしら?」 「うん。どうしたの?美弥子お姉ちゃん。こんな夜中に」 僕は、最近義姉になってくれた人を部屋に招きいれた。 「ごめんなさいね。お姉ちゃん、恥ずかしいんだけど一人で夜眠れなくなる ことがあるの。」 枕を抱え顔を真っ赤に染めて恥ずかしそうに告白する義姉。 「そのとき一緒に寝てもらえない?」 僕は初め何も気づかず、しっかりした義姉の意外な一面に困惑しつつ 単純に彼女に頼られることが嬉しくて快諾した。 僕が真相に気づいたのは一年後、義姉が修学旅行で不在の日に雨が 降ったときだった。 隣の部屋の義姉は判っていたのだろう。雨の日に僕が苦しんでいることを。 中学生になった日、僕は貯めていたお小遣いで特大のぬいぐるみを 義姉にプレゼントした。 もう大丈夫、ありがとう。とメッセージを添えて。 僕は義姉のような優しい人になろうと努力している。 413 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/11(金) 12 09 31 ID V2sJVJEI 黒崎美弥子 「飽きないわ。本当にかわいい寝顔。」 朝、彼の目覚ましが鳴る前までの10分間は至福のとき。 私は二人分の朝ごはんとお弁当を用意して龍ちゃんの寝顔を 眺めるのが毎朝の日課だ。 雨の日の朝でも気持ちよく寝ている彼を見ると成長したんだなあと、 感慨深い。 龍ちゃんが一人で寝ることが出来ると宣言したとき嬉しかったけど…。 「ちょっと…寂しいよね。それに…」 その頃には一緒の布団で寝ていると身体が熱くなって、 龍ちゃんの匂いは催淫効果を私にもたらしていると信じていた。 龍ちゃんは一度寝ると絶対に朝まで起きないので、龍ちゃんの手で 自分を何度も慰めたこともある。始めてのときは触れただけで イッてしまった。もし、このことがばれて離れたんだとしたら、 恥ずかしすぎて死ぬしかない。 もう少し続けていれば私は彼を襲ったかも。 そう…それもよかったかもしれない。 「そろそろ時間か…。残念。じゃ、今日も頑張りましょうか。」 目を覚ます前に、龍ちゃんの頬に軽くキスをする。 同時に目覚ましのベルが鳴り響き始めた。 「朝ですよ。龍ちゃん。起きないと遅刻しますよ。」 今日はきっと大変な一日になるから頑張らないと。 私と龍ちゃんが幸せになるための第一歩だ。 414 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/11(金) 12 11 39 ID V2sJVJEI 白沢龍彦 「そう、叔父さんと叔母さんはまだ一ヶ月近くかかるんだ。」 「少しこじれちゃったみたいね。暫くは二人っきりよ。」 よかった。いつもどおりだ。と朝食を取りながら僕は思った。 昨日、みゃー姉は思いつめたような表情をしていたから。 今日の朝食は和食。平日は朝昼をみゃー姉が、夜は僕が担当している。 姉の味噌汁を啜る。相変わらず絶品だ。僕も料理は得意だが、 どう材料を使ってもみゃー姉の味は出ない。 前に聞くと愛情が隠し味と冗談っぽく笑っていたが隠し味は僕の分だけらしい。 「ところで龍ちゃん。ちょっと聞いていい?」 「何を?」 「恋人っているの?」 僕は飲んでいた味噌汁を吹きかけた。 「ごほっごほっ!いきなり何をっ…びっくりしたじゃないか。何でそんなこと聞くんだ。」 「ほら、昨日いたじゃない。相沢さんとか。」 「あの子は…ただの幼馴染みたいなもんだよ。向こうもそう思ってるん じゃないかな。みゃー姉と違って僕はもてるわけでもなし、 取り柄も無いから恋人なんて出来ないよ。そっちこそ恋人作らないの?」 何とか思ってることをいうとみゃー姉は微笑んだ。 作らない自然な微笑み。 「私は自分から好きにならないとダメだからね。龍ちゃんよりいい男は 今のところいないから。」 「からかうなよ。恥ずかしいし、僕よりいいやつはいっぱいいるよ。」 「恋人がいないなら龍ちゃんにお願いしたいことがあるんだけど。 聞いてくれる?」 「僕がみゃー姉のお願いを断るわけないだろ。」 「暫く恋人の振りをして欲しいの。」 「はっ?」 「最近ストーカー紛いの人もいて…一人だと少し怖いの。 彼氏がいるってことにすれば殆どの人は諦めてくれると思うし。ダメかな?」 「でも僕たち姉弟だし…釣り合わないから誰も信じないんじゃ…」 みゃー姉が目を潤ませて上目遣いで覗き込んでくる。僕はこれに弱い。 普段の凛々しい表情とのギャップが…。 「わ、わかったよ。どうせ寂しい一人身だし喜んでやらせていただきます。」 「ほんと?龍ちゃん大好き。姉弟って学校で隠しててよかったよかった。」 義姉には一生勝てそうに無い。 415 名前:龍とみゃー姉 ◆x/Dvsm4nBI [sage] 投稿日:2007/05/11(金) 12 17 42 ID V2sJVJEI 相沢祥子 通学路を歩きながら考える。昨日は最低の一日だった。 黒崎先輩は合気道部の先輩で、技も型も後輩の指導も上手い憧れの人だった。 大人っぽくて美人で優しくて賢くて強い。 まさかよりにもよって白沢君の近くにいるのがあの人なんて。 「はぁ…こんなことなら、強引にでも告白しておけば…」 白沢君のことは好きだ。自分に言い訳はしない。 元々、あたしはこの学校に来る学力が無かった。彼と三年間一緒に 過ごすために泣きながら努力してきたんだから。 彼を守るなんておかしな使命感だったけど一緒にいると楽しいし 優しい彼が大好きなのだ。 でも、相手があの人ならあたしも諦めたほうが… 「ちょ、美弥子先輩!わざわざ腕組まなくても!」 「ほらほら。これくらいで慌てない慌てない。恋人なら普通なんだから。」 どくん… 「うう、高校生にもなって恥ずかしいなあ…」 「これでも距離をあけているのよ。本当ならこうはぐっって感じで…」 黒崎先輩はあたしに気づいてる…見せてるの? なんのために? 何故?あそこにいるのは、 何故、 あたしじゃないんだろう。 あたしじゃだめなのかな。 やっぱ諦めきれないよ。絶対に諦めない。 彼は誰にも渡さない。あたしが手に入れるんだ。 彼はあたしのものなんだから。 あの人が彼を盗もうとするなら、盗んだとしても取り返して見せる。 あたしは拳を握り締めると学校への道を早歩きで歩き出した。