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ギラーミンたちは逮捕され、行方不明だったバーンズ博士も戻ってきた。 コーヤコーヤ星の人々は再会を喜んでいた。 カモラン「よくご無事で……」 博士「モリーナが心配をおかけしました……」 ジャイアン「おーい、のび太!」 ドラミ「お兄ちゃん、早く帰らないとドアが消えそうよ!」 のび太「お別れの時がきたみたいだね……」 ロップル「ありがとう。のび太くん、ドラえもん……」 モリーナ「私はお父さんとあの星を開拓することに決めたわ。本当にありがとう……」 ロップル「忘れないよ、いつまでも……」 のび太「僕もだよ」 2人は手を取り合う。 チャミーはドラえもんのヒゲを引っ張る。 チャミー「帰っちゃダメ! あんな汚い星に帰ることない」 ロップル「チャミー…… よせってば。のび太くんたちには地球がふるさとなんだよ……」 ドラえもん「チャミー、元気でね……」 そこへクレムが花を持ってやってくる。 クレム「これ、私だと思って大切にして……」 のび太「ありがとう、宝物にするよ……」 チャミーがドラえもんにキスをする。 ドラえもん「ハァーン……」 一同「あははは!」 しずか「さようなら!」 のび太「元気でね!」 3人「さようなら!」 こうしてのび太たちは地球に帰ってきた。 スネ夫「あっ、見て!」 畳の入り口がいつの間にか消えていた。 のび太「元に戻っちゃった……」 ジャイアン「せっかくスーパーマンになれたのになぁ……」 しずか「素敵な星だったのに……」 ドラミ「のび太さん……」 ドラえもん「みんな元気でやってるよ」 のび太「うん……」 ジャイアンの母「武! 店番!」 ジャイアン「のび太、行くぞ」 のび太「おう!」 ジャイアンの母「ったく、いつもこうなんだから。あっ、いらっしゃい……」 のび太「今日、雪の花が咲いた…… 大切にするよ。僕の宝物だもの……」 (終)
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第二話「準備」 二人はタイムマシンに乗り込み、早速起動させた。 「で、どうやってギガゾンビを追いかけるの?どこに行ったかも分かんないのに」 「それはそれ、今のぼくたちにはこれがある…<CPS>!」 CPS。もはや何度も説明したことではあるが、異世界間すら自在に移動できる超常の装置。ある男の手によって開発 され、今はのび太やその仲間たち数人が所有している。 「これの機能を応用して、ギガゾンビが移動した時空間内の痕跡を探る。そして、そこから追いかけるんだ」 「そして、ギガゾンビとの戦闘開始だね!」 「その通り。今回はぼくとのび太くんの二人だけだけど…覚悟はいいね?」 「もちろん!ジャイアンたちなんていなくたってヘッチャラだって所を見せちゃうもんね!」 「OK。じゃあいくよ…新たなる大冒険の始まりだ!」 タイムマシンを起動させ、二人は旅立っていく。目指すは因縁の敵―――ギガゾンビの元へ。 ―――そして、辿り着いた世界。そこは見渡す限りの竹林だった。 風がそよぐたびに、さわさわと笹の葉が揺れる。一見、のどかな風景だった。 「へえ…中々いいところじゃない?」 「うーん、美味しい空気だ。この世界は自然が豊かな場所みたいだね」 思いっきり伸びをして、胸一杯に澄んだ空気を吸い込む。世の中のしがらみから解き放たれ、心身ともに清められていく ようだ。二人はとてもリラックスできた。 「よし…じゃあ、ドラえもん!」 「ああ、のび太くん!」 「気分もすっきりしたところで帰って昼寝しよう」 「ちぇりおー!」 どっかが間違った掛け声と共に、文字通り鋼鉄の拳をのび太の顔面に叩き込んだ。陥没したのび太のみっともないツラに 向け、情け容赦なく罵倒する。 「だから君はバカでアホで間抜けだというんだ!悪党を倒しにやって来て、いきなり家に帰りたがる正義の味方がどこに いるんだ!」 「わ…分かってるよ。ちょっとした冗談じゃないか…」 顔面陥没から復活し、よろよろ立ち上がるのび太。如何にギャグシーンとはいえ、特筆物の耐久力だった。 ―――その時だった。 「ねえ、ドラえもん。何か…声がしない?」 「え?…ほんとだ。なんだろう、子供の泣き声?」 「ま、まさか、幽霊とかじゃないよね…」 不審に思いながら声のする方に向けて足を運ぶ。すぐに、その声の主は見つかった。 太い竹の根本で膝を抱えて座り込んでいる、まだ三歳かそこらの少女だった。 肩まで伸びた青い髪、頭の天辺には小さな角。弾けるような笑顔が似合いそうなその顔は、今は涙でしわくちゃになって しまっている。 「…どうしたのかな、あの子」 「さあね。迷子かなあ?」 ひそひそ話をする二人。少女の頭の天辺に角があることは気付いているが、別にそこについては気にする風もない。彼ら の交友関係のグダグダさ加減から考えれば、今さら頭に角くらいでは驚かないのだ。 少し迷ったが、のび太たちは少女に近づいていった。 放っておいてもよかったのかもしれないが、そうする気にはなれなかった。その少女には、自然と何か、お節介をして あげたくなる―――そんな雰囲気があったのだ。 「ねえ、君、どうしたの?」 少女は泣き止もうとしなかったが、問いかけは聞こえたようで、ゆっくりと顔を上げる。 「ぐす…おにいちゃんたち、だれ?」 「誰って言われると困るけど…怪しいやつじゃないよ」 「ひっく…あやしいもん…とくに青い方が…」 酷い言われようだったがドラえもんは何も言わなかった。彼も数々の心無い言葉(タヌキ、地蔵、青玉etc…)によって 精神的に鍛えられているのだ。 「まあ、怪しいんだったら怪しいでいいけどさ、何で泣いてるのかなって思って」 「えぐっ…父さまと母さまが、どっか行っちゃった…」 「どうして?」 「ぐすっ…わるい人たちがわるいことしてるって…だから、その人たちをしかってあげないといけないって…それで… それで、ひいおじいちゃんのとこに置いてかれちゃった…」 言葉足らずだったが、のび太たちには理解できた。ギガゾンビ―――彼はやはり、この世界で侵攻を始めたのだ。 この少女の両親は、それに対して立ち上がったということだろう。 胸のうちに、怒りが湧き上がる。ギガゾンビに一体何の権利があって、こんな小さな女の子を泣かせるというのか。 「…大丈夫だよ。きっとすぐに、君のお父さんもお母さんも戻ってくるよ」 「えっく…でも、そのわるい人たち、すっごくわるくてすっごくつよいって…父さまも母さまもすっごくつよいけど、 だけど…」 「大丈夫、ぼくたちも行くから」 のび太は決然と言い放った。 「何を隠そう、ぼくたちはその悪い人たちを懲らしめにやってきた通りすがりの正義の味方なのさ!そうだよね――― ドラえもん!」 「ああ、その通り!」 ドラえもんも頷く。 「ぼくたちに任せれば何が起きてもへっちゃらさ!出前迅速落書き無用、どんな事件もチョチョイのチョイだよ!」 やや大げさすぎだったが、逆に少女の目には頼もしく映ったらしい。 「ほんと?ほんとにおにいちゃんたちが、わるい人たちをやっつけてくれるの?」 「ああ、ほんとだとも。そうすればお父さんやお母さんもすぐに帰ってくるから、だから、君も泣いてなんかないで。 そんな顔じゃお天道様に笑われるよ。さあ、笑顔に戻って、あの青空に向かって走り出すんだ!」 ドラえもんは(うわ、古くさっ!)と思ったが、口には出さなかった。 「うん―――分かった。泣かないで、父さまと母さまをまってる」 少女はすっくと立ち上がり、やっと笑った。それはこの年頃だけに許された、何の混じりっ気もない、純粋な笑顔だ。 駆け出した少女は、そしてのび太とドラえもんに向かって叫んだ。 「…ありがとね、おにいちゃん!それに…青いネコさん!」 そして、あっという間に姿が見えなくなった。のび太はそんな少女を微笑ましく思いつつ―――隣にいるドラえもんの 様子に面食らった。 「ちょ、ちょっとドラえもん…泣いてるの、君!?どうしたのさ!?」 そう、ドラえもんは某巨人の星もびっくりなくらいに感動の涙を流していた。 「だって、だって…のび太くん、あの子、ぼくのこと…ネコだって…ネコだって、分かってくれたんだよ…!」 「あ…そういえば、青いネコさんって…」 「そうだよ、のび太くん!やっぱり純真な子供は分かってくれるんだよ、ぼくがネコだということを!」 どちらかというとドラえもんをネコと即答したあの子の感性の方が問題な気もしたが、折角ドラえもんがこんなに喜んで いるのだから、のび太は口には出さなかった。 「…けど、そんなに喜ぶことかなあ…」 「ふふ、悪かったね…ただ、日々言葉の暴力に傷ついている身としてはね…」 「そっか…ま、とにかく、ギガゾンビは確かにこの世界にいるらしいことは分かったんだ」 「そうだね。あの子のためにも、何としてでも止めなければ!今回のぼくは最初っからクライマックスだぜ!」 それにしてもこのドラえもん、ノリノリである。テンションが変な感じだ。 「じゃ、恒例のぼくの道具を出すとしよう。今回はちょっとしたコネですごいものを用意してきたんだ」 「すごいもの?」 「ふっふっふ…見て驚くなよ。ずばり、これだ!」 ドラえもんがポケットから、異形の物体を取り出した。 それはもふもふした毛皮で覆われた、クマとも何ともつかぬ、謎の生物を模した着ぐるみ――― 「はい!<ボン太くんスーツ>~!」 「…………」 のび太は三点リーダ四回を返答として、スタスタと歩み寄り、どこからか取り出したハリセンでドラえもんの後頭部を ぶっ叩いた。 「な、何をするんだ!」 「それはこっちのセリフ!何そのふざけた道具、ふざけてるの!?」 <ふざけた>と二回も言った。そんくらい、その道具は確かにふざけている。 「う…ま、まあ確かに…けれど見た目はともかく、性能は本物だよ?二十二世紀のマイアミ市警ではこれが正式な装備に なってるくらいなんだから!」 「二十二世紀のマイアミで一体何が!?ていうか、どうやってそんなのを調達してきたのさ!?」 「うん、セワシくんのお隣さんがカナメさんっていう美人なお姉さんなんだけど、その人の友達がこのボン太くんスーツ の開発者なんだ。名前はえーっと、ソウスキー・セガールだったっけ?ちょっと違う気もするけど…まあとにかく、ぼく にも護身用にと格安で譲ってくれたんだよ。彼はその時こう言っていた。 <身の危険というものはいつどこに転がっているか分かったものではない。いざ危機に直面した時にああ、十分な準備を していれば―――と後悔しても遅いのだ。俺の実体験を例に挙げよう。中東において極秘作戦に従事していた時のことだ。 敵は凶悪なテロリストではあるが小規模で、武装は貧弱なものだ。そうタカをくくった同僚は、最低限の装備だけでテロ グループのアジトへと潜入した。だが違った。奴らは確かに小規模だったが、使用する兵器や機器の類は最先端とまでは いかずとも、決して貧弱なものではなかった。結果同僚はあっさりと捕虜となり、俺たちに助け出されるまで肉体的にも 精神的にもおよそ考えうる限りの残虐にして凄惨な拷問を受けた。 俺が言いたいのはつまり、いつそのような事態に陥ったとしても即座に対応できるだけの準備はして然るべきということ だ。そこでこのボン太くんスーツを君にお勧めしよう。これは市街、密林、海中、果ては宇宙まで、あらゆる状況に適応 したパワードスーツだ。そしてどこからどう見てもただのマスコットにしか思えない外見。まさかこれが敵兵だとは誰も 露とも思うまい。まさにこれこそ新時代の平和と治安を担うにたる兵装なのだ>ってね」 「絶対危ないよ、その人!」 のび太は力の限り怒鳴った。 「敵兵がどうこう以前に戦場でこんなもんが歩いてる時点で怪しさ大爆発だよ!ぼくが敵兵ならこいつを発見した時点で ミサイルをぶち込むよ!」 「まあ、そういう疑問はそっちに置いといて…実際にぼくも試してみたけど、これはすごいよ?何なら実演しようか」 そう言ってドラえもんはボン太くんスーツを着込みだした。そしてのび太に向けて一言。 「ふもっふ!ふもふも!もふもふもっふる!もっふもっふ!(訳・全く、何たるザマだっ!貴様はウジ虫だっ!ダニだっ! この地球上で最も劣った生き物だっ!ぼくは貴様を憎み、軽蔑する!) 「な…何言ってるのか分かんないけど、すっごい屈辱的なことを言われた気がする…つーか、普通に喋れないの?」 「ふもふもふも!(訳・残念ながら仕様だよ…まあいいや。お気に召さないというなら、これはやめとこう)」 結局ドラえもんはスーツを脱いで、仕舞いこんだ。 「けれど予言しておこう…のび太くん、君はいつかボン太くんスーツによって命を救われるだろうとね」 「そんな嫌な伏線張らないでよ…ほんとになったらどうするんだ。それよりもっとまともな道具出してよ」 「分かったよ…じゃあまずはこれ、スペアポケットだ。使い方はいうまでもないね」 「ドラえもんの四次元ポケットのスペアで、同じように道具を取り出せる…だろ?」 「その通り。そして、これだ―――」 ドラえもんはポケットから、昔風の衣服と、二丁の拳銃を取り出した。 「―――<MUSASHIセット>!これは未来世界で大人気を博したアニメのキャラクターの衣装なんだ。身につけるだけ で本来の数十倍から、場合によっては数百倍の身体能力を発揮できる上に、例え空中であっても自在に戦うことができる 重力制御装置<フォーリング・バトル・システム>、自動的に全く無駄のない、その場に応じた最適な動きを行うための <タクワン・ダンス・システム>、そして、専用の特殊弾に加えて、ありとあらゆる銃弾を撃ち出すことができる究極の 二丁拳銃<GUN鬼の銃>―――それら<MUSASHIクオリティ>と呼ばれる数々の特殊機能を搭載した、戦闘に関して 言えば、まさに最強の秘密道具さ!モニターが爆発したかのような臨場感あるバトルが期待できるよ!」 「…なんか、各方面から色々言われそうな道具だね…」 「言うなって。未来世界の子供たちの間ではMUSASHIごっこが大流行なんだよ。みんなおんみょうだんをくらえ~と 楽しそうなんだから」 「嘘くさっ!…まあ、ボン太くんよりはマシか」 のび太は手早く<MUSASHIセット>を着込むのだった。 「さて、それではまたしても恒例<たずね人ステッキ>で行く道を決めようか!」 「うーん、行き当たりばったりだなあ…」 「そうは言っても手がかりも何もない状態だから仕方ないよ。よし、あっちだ!行くよ、のび太くん」 「了解!」 のび太とドラえもんはタケコプターを付けて、異世界の空を行くのだった。
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「ドラえもーん!」 野比家の金庫をピッキング中のドラえもんに、のび太が泣きついた。 やれやれ、またか。テストで0点とっただのジャイアンに殴られただの トラブルのない日は一日としてない。進歩のなさもここまでくると一つの才能だ。 「なんだいのび太くん、またジャイアンにいじめられたのかい?」 「僕、しずかちゃんにレイプされちゃったよー!」 グシャ!! 嫌な音が響いた。 肉が、骨が、何かが潰れた様な音だ。 そして視界は赤に支配されてい そして 最後に 見えるのは 狂気の笑みを浮かべながら空気砲で僕の頭を打ち抜いたドラえもんの姿だった ------数分後----- 「ひどいよ、ドラえもん!!いくら僕がドラえもんの麻雀教室のパクリをしたからって いきなり空気砲で頭を粉砕する事はないだろう?タイム風呂敷がなかったら僕死んでたんだから!!」 顔を真っ赤にして怒り狂うのび太、対するドラえもんは・・・・ 「ふ~ん・・・・。わるかったよ」 興味なさそうに死んだ目のまま反省の色を表さずに平謝り この態度は誰だってキレル、クラス一の温厚な人間でも顔を真っ赤にしてキレル 「わかれば良いんだよ。ドラえもん、次は勘弁してよ」 訂正、どうやら頭の一部がイカレた少年のび太は例外のようだ。 とそんなこんなでいつも道理の平凡な日常の中 ジリリリリリ!!!!! ドラえもんの四次元ポケットから突然の大音量 これにはのび太もドラえもんも飛び上がるようにして驚く。 「一体何なんなんだ!!この五月蝿い音は!!」 耳を抑えながら音に負けじと大声を出すのび太 「静かにして!!」 のび太の大声以上の声を発するドラえもん この迫力にのび太は黙ってしまう。 音の正体はもしもボックスの呼び出し音だった。 この道具はパラレルワールドを想像できる以外にも未来との通話も可能 つまりこの呼び出し音は未来からの通信を意味している。 「またドラミかな?」 と大音量に最初はびびっていたドラえもんも楽観的な思考で もしもボックスに入り可愛い妹との会話を楽しむドラえもん の筈が 驚愕の表情を浮かべるドラえもん、それを防音ガラス越しにみつめるのび太 そして数分後扉を開けてでてくるドラえもんに近寄って 「どうしたの、ドラえもん?未来で何かあったの?」 と心配するのび太、そしてドラえもんは重い口をあけて 「よく聞いてほしい、のび太君・・・・僕は数日で・・・・・この世界から消える」
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広い荒野にある家でアリスがボールで遊んでいた。 するとボールがロビーの方に転がる。 アリス「ロビー、取って!」 ロビー「はいはい。お嬢様……」 そこへドロイド兵がロボホースを引き連れて現れる。 アリス「ロビー!」 ドロイド兵「作業ロボットX-01型。女王陛下の命により、改造工場へ連行する!」 アリス「ロビー!」 ロビー「お嬢様!」 ロビーがドロイド兵に連行される。 アリス「ロビー!」 一方、マリアとポコもドロイド兵に追われていた。 マリア「ポコ。あなた1人に似合っても逃げるのよ!」 ポコ「ママと一緒じゃなきゃやだ!」 ドロイド兵のビームが岩を破壊。 その破片がマリアの動きを止める。 ポコ「ママ!」 マリア「私に構わず逃げるの!」 ポコ「ママ!」 そこへドロイド兵が追いついてくる。 ドロイド兵「E-01、02…… 改造工場へ連行する」 ロボドッグがポコに襲いかかる。 マリア「ポコ! ポコ、逃げるの!!」 ドロイド兵とロボドッグがポコを追いかける。 ポコ「ママ!」 ポコは橋を渡ろうとする。 するとロボドッグが襲いかかるが、谷底に落とされてしまう。 ドロイド兵のビームがポコに炸裂。 ドロイド兵「E-02、止まれ…… 止まれ」 するとポコとドロイド兵は超空間に入ってしまう。 ポコ「ママーッ!!」 地球。 スネ夫がロボット犬のアソボをあやしていた。 スネ夫「おすわり、おすわり……」 アソボはスネ夫の言う通りにする。 のび太「わあっ!」 スネ夫「どーお? 僕のペットロボット」 しずか「かわいいわ……」 スネ夫「はい、お手。お手…… お手!!」 するとあアソボはスネ夫の頭を叩いてしまう。 スネ夫「イテッ。痛いじゃないか! もう! あははは。今度パパの会社で発売するロボット犬のアソボだよ」 ジャイアン「いいなぁ、スネ夫は……」 のび太「羨ましいなぁ」 しずか「でも私は、コアラのペットロボットが欲しいわ……」 ジャイアン「俺は断然、ライオンのペットロボットだな。ガオーッ!! ってすごいやつがいい」 のび太「僕はね、僕は……」 ジャイアン「のび太はカエルが似合うよ」 のび太「カエル? 違うよ!」 ジャイアン「じゃあ何がいいんだよ?」 のび太「うーん…… クラゲ!」 3人「あははは!」 ジャイアン「のび太らしいや」 スネ夫「ママに買ってもらうんだね、クラゲのロボット……」 3人「あははは!」 その後、のび太が家に帰ってくる。 のび太「ただいま……」 ママ「お帰りなさい」 のび太「ねぇ、ねぇママ。僕もペット……」 ママ「ペットはダメですよ」 のび太「違うよ。ペットロボット!」 ママ「ペットボトルならあるでしょ?」 のび太「あちゃ…… 違うよ。ペットロボットだってば!」 ママ「ダメです。それより宿題は済んだの?」 のび太「はーい…… やっぱりドラえもんに出してもらおう!」 のび太の部屋。 ドラえもん「ペットロボット? ちょっと、僕という猫型ロボットがいるというのに!」 のび太「ドラえもんはペットって感じじゃないし、第一、僕のいうことちっとも聞いてくれないじゃないか……」 ドラえもん「あーあ。情けない…… 僕はね、のび太くんを立派な大人にするために22世紀からやってきたんだぞ! なんでもはいはいいうことを聞いていたら……」 のび太「ほら、またお説教だ……」 ドラえもん「なんでも出せる自動販売機じゃないんだぞ。もう、どいて×2! 僕は今忙しいんだ。お待たせ……」 窓の前にミイちゃんがいた。 ミイ「ミャーン……」 ドラえもん「ごめんね。のび太くんのわがままでつい……」 のび太「ドラえもん!」 ドラえもん「じゃあ行きましょう!」 ドラえもんは「タケコプター」を取り出し、ミイちゃんを連れて飛び去る。 のび太「ねぇドラえもん! 忙しいって、ミイちゃんとデートじゃないか。ん? そうだ!」 のび太は押し入れを開け、布団の下を探る。 ドラえもん「あった! スペアポケット」 のび太がポケットの中を探る。 するとデート中のドラえもんがくすぐったがる。 ドラえもん「あははは! やめて。くすぐったい、くすぐったい! やめて。のび太くんだな? 僕のスペアポケット…… ふふふ! あーッ!!」 ドラえもんが屋根から落ちてしまう。 ミイ「ミャーン……」 のび太がポケットから道具を取り出す。 のび太「あった! これだ。『未来デパート通信マシン』!」 店員「毎度ありがとうございます。ご注文をどうぞ」 のび太「えーと。ロボットのカタログは…… あっ、出た。クラゲのペットロボットはないのかなぁ?」 すると画面がランダムに切り替わる。 のび太「ああ、あら。と、止まんないよ! もうどうなってんの? 適当に押してやれ。注文!」 店員「毎度ありがとうございます……」 宙に電磁波が広がる。 すると注文したロボットたちが穴から降ってくる。 のび太「うわああっ! このロボットたち、何とかしてよ。ドラえもーん!!」 ドラえもんのび太とロボット王国
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フー子の捨て身の犠牲によりマフーガは消滅した。 それと同時に空が晴れる。 一同「ああっ!」 民たち「おおっ!」 のび太「あっ……」 空から落ちてきたのはフー子のぬいぐるみだった。 のび太「フー子……」 これまでのフー子との思い出の記憶が蘇る。 のび太は涙ながらにそれをキャッチ。 のび太「フー子…… ううっ……」 ジャイアン「のび太!」 スネ夫「ジャイアン! そっとしといてやろうよ……」 ジャイアン「そうだな……」 ドラえもん「のび太くん」 しずか「のび太さん……」 ストーム「くうっ! なんということだ!」 ストームのタイムマシンが逃げようとする。 ドラえもん「あっ、ストームが!」 ジャイアン「ドラえもん、『空気砲』を!」 ドラえもん「任せた!」 ジャイアン「テムジン、頼む!」 テムジン「OK!」 ジャイアンとテムジンがフー子を入れたカプセルに乗ってストームを追う。 ジャイアン「ストーム、逃がさないぞ。ドッカーン!!」 ジャイアンの撃った「空気砲」が炸裂。 タイムマシンが墜落してしまう。 テムジン「すごいぜジャイアン!」 ジャイアン「ヘッヘッヘ。どんなもんだい!」 キャスター「ただいま入りましたニュースです。発生した超大型台風は突然消えてしまいました。この謎の台風についてこれからも調査研究が待たれます」 客「すいません……」 ジャイアンの母「はいいらっしゃい。聞きました? よかったねぇ、奥さん」 風の船には「ドラ・で・カイト」がくくられていた。 カンジン「ああーっ……」 船のそばにタイムパトロール隊が到着。 ストームが逮捕されていた。 隊長「ストームは22世紀で捌きます」 ストーム「とほほ……」 隊長「ご苦労様でした!」 タイムマリンがタイムマシンと一緒に22世紀に消える。 長老「風の村へ出発じゃ!」 民たち「おおーっ!!」 風の村。 スネ夫「僕はウランダーじゃないよ。骨川スネ夫!」 ジャイアン「ウランダーの方がいい名前じゃん。はっはっは!」 テムジン「また遊びに来いよ」 のび太「うん……」 テムジン「元気出せよ……」 のび太「うん。ありがとう」 のび太はドラえもんたちのいる空き地へ向かっていた。 のび太「(フー子は消えてしまった。でも、さびしくなんかない。僕のそばにはいつもフー子はいるんだから……) ねぇみんな!」 ジャイアン「遅いぞのび太!」 のび太「今そこでね、フー子にあったんだ!」 2人「えっ?」 スネ夫「のび太、昨日も言ってたじゃない」 しずか「そうよね……」 のび太「今度はホントだよ!」 ジャイアン「夢でも見たんじゃないのか?」 のび太「夢じゃないってば!」 ドラえもん「のび太くん、顔に畳の跡がついてるよ」 一同「あははは!」 (終)
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のび太たちはもう1枚の「神様シート」で昆虫だけが暮らす地球を作った。 そして役目を終えて元の地上に戻ろうとしていた。 ビタノたち「ありがとう!」 一同「さようなら!!」 ドラえもん「元気でね!」 大統領「さようなら!」 エモドラン「後は僕に任せて!」 ドラえもん「頑張って!」 飛行船は穴を抜けて地上に戻る。 ドラえもんたちはそれを降りていた。 のび太「もう神様は必要ないよね!」 ドラえもん「立派な星が2つ、これから未来に向かって新しい歴史を作って行くんだ……」 しずか「さぁ神様、絵日記まとめましょう……」 のび太「ええっ? 昼寝しようと思ったのに……」 ドラえもん「そんなこと言ってると、新世界や昆虫世界ののび太くんに笑われるよ?」 スネ夫「そうだよ。ちゃんと仕上げないと!」 ジャイアン「共同研究だからな! 忘れるなよ」 のび太「わかったよ……」 一同「ははは!」 (終)
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のび太たちはもう1枚の「神様シート」で昆虫だけが暮らす地球を作った。 そして役目を終えて元の地上に戻ろうとしていた。 ビタノたち「ありがとう!」 一同「さようなら!!」 ドラえもん「元気でね!」 大統領「さようなら!」 エモドラン「後は僕に任せて!」 ドラえもん「頑張って!」 飛行船は穴を抜けて地上に戻る。 ドラえもんたちはそれを降りていた。 のび太「もう神様は必要ないよね!」 ドラえもん「立派な星が2つ、これから未来に向かって新しい歴史を作って行くんだ……」 しずか「さぁ神様、絵日記まとめましょう……」 のび太「ええっ? 昼寝しようと思ったのに……」 ドラえもん「そんなこと言ってると、新世界や昆虫世界ののび太くんに笑われるよ?」 スネ夫「そうだよ。ちゃんと仕上げないと!」 ジャイアン「共同研究だからな! 忘れるなよ」 のび太「わかったよ……」 一同「ははは!」 (終)
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ドラミが読んだタイムパトロールによってギガゾンビは逮捕され、ヒカリ族も無事に日本に送り届けられた。 ドラえもん「もうみなさんを襲う人は誰もいません。クラヤミ族も自分たちの場所へ帰りました……」 長老「ありがとうございます…… ドラゾンビ様には本当にお世話になりました」 タジカラ「今度こそ、立派な村を作ります!」 しずか「ここからが日本という第1歩を踏み出すのね……」 ジャイアン「俺たちのご先祖様か……」 スネ夫「記念すべき瞬間だね」 のび太「ククル……」 のび太はククルに犬笛を返す。 のび太「これ、犬笛が僕の命を救ってくれたんだ」 ククル「のび太にあげるよ……」 のび太「えっ?」 ククル「その代わり、僕のこと、忘れないで……」 のび太「うん! 忘れるもんか!」 のび太とククルが手を合わせる。 するとタイムパトロール隊の隊長がのび太に近づく。 隊長「のび太くん……」 のび太「はい」 隊長「その3匹の飼い主は君ね?」 のび太「そうです! 僕の自慢のペットです」 隊長「残念だけど、この子たちを空想サファリパークへ引き取らせてもらうわ……」 のび太「えっ? どうして⁉︎」 隊長「架空の動物はどんな時代にも存在してはいけないのよ……」 しずか「そんな……」 のび太「いやだ! 僕がみんなのお母さんなんだ! ずっと一緒に暮らすんだ……」 ドラえもん「のび太くん…… 気持ちはわかるけど、ペガたちに取ってなにが1番幸せかを考えなくっちゃ……」 ジャイアン「のび太……」 しずか「のび太さん……」 スネ夫「のび太……」 するとのび太は隊長の元に向かう。 のび太「ドラコは…… 食いしん坊だから、食べ過ぎに注意してください…… グリは、木の枝をとってくるのが好きなんです。それから…… ペガは、ペガは……毎晩ブラシをかけてください!」 ドラえもんたちももらい泣きしてしまう。 隊長はサングラスを外す。 隊長「わかったわ…… しっかり伝えておきます」 のび太「うっ、ううっ……」 ペガたちを乗せた船が浮上する。 ドラミ「無事に送り届けるわ‼︎」 しずか「さようなら!」 ドラえもん「頼んだぞ、ドラミ!」 ジャイアン「あばよ!」 スネ夫「忘れるなよ‼︎」 扉が閉まる前にペガが咆哮をあげる。 のび太「ペガ——ッ‼︎ グリ、ドラコ! 未来の子供たちに可愛がってもらうんだぞ‼︎ きっと会いにいくからね」 のび太は追いかけるが途中でこけてしまう。 のび太「僕は…… 僕も頑張るからね‼︎」 ククルがのび太の方に手をおく。 船はワープして22世紀に旅立っていった。 21世紀。 パパはハムスターを持って部長の元へ向かおうとする。 パパ「じゃあ、行ってくるよ……」 ママ「部長さんによろしく」 パパ「ああ…… 行ってきます!」 ママはのび太の部屋に向かう。 ママ「……のび太、遅刻するわよ?」 ドアを開けるとのび太は眠っていた。 ドラえもん「しーっ。あと10分だけ……」 机を見るとのび太が予習した跡があった。 ママ「のび太…… 家出は終わったの?」 ドラえもん「多分ね……」 ママ「おかえり、のび太……」 おしまい
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ドラえもんとマリアを乗せたロケットは猛スピードで小惑星に向かっていた。 それをどうすることもできず、のび太たちは悲しみに暮れる。 クルリンパ「まだ衝突したわけじゃないっパ!」 しずか「先生、電送装置を使いましょう!」 のび太「そうだ!」 チャペック「だが、ロケットは猛スピードで移動している。2人のいる位置がわからなければ無理だ……」 するとポコの耳にマリアの声が響く。 ポコ「ママ。ママが話してる…… 先生! 僕、ママのいるところがわかる」 一同「ああっ!」 ロケットがもう直ぐ激突しようとしている。 ポコは電送装置を頭につける。 チャペック「これでよし!」 ポコ「ママ……」 クルリンパ「早く。衝突するっパ!」 チャペック「転送!」 ロケットが衝突、爆発。 すると装置が作動。 そこから出てきたのはデスターだった。 チャペック「デスター!」 デスターは倒れ、仮面が真っ二つに割れる。 さらに、装置からドラえもんも出てくる。 ドラえもん「みんな!」 4人「ドラえもん!!」 ドラえもん「のび太くん!」 続いてマリアも転送される。 ポコ「ママ!」 マリア「ポコ!」 ポコ「ママ!! ママ……」 マリア「ポコ……」 ジャンヌ「ううっ……」 マリア「ジャンヌ!」 ジャンヌ「ママ! ううっ……」 ドラえもん「よかった。本当によかった……」 チャペック「トロイ、デスターを連れて行ってくれ」 トロイ「はい。立つんだデスター」 デスターを起こすともう半分の仮面が取れ、その素顔がチャペックと瓜二つだった。 チャペック「デスター、観念しろ!」 スネ夫「チャペック先生にそっくり……」 ジャイアン「本当だ……」 チャペック「そう。こいつは私の弟なんだ……」 一同「ええっ!?」 チャペック「私と同じ科学者だったが、進む道が間違っていた」 トロイとコニックがデスターを連れて行く。 空には虹が2つかかっていた。 しずか「見て。虹が……」 のび太「本当だ。2本重なってる」 ジャンヌ「父上…… ここに新しい虹の谷を作れとおっしゃるのですね?」 一同「ああっ……」 そして、いよいよ別れの時がやってきた。 ジャンヌ「どうしても帰ってしまうの?」 ポコ「もう少しいてよ。のび太くんたちがロボットと人間が仲良くやって行くお手本なんだから……」 のび太「うん。僕たちだって喧嘩はするし……」 ドラえもん「そうそう……」 のび太「ドラえもんに頼ってばかりいるし、それに……」 ポコ「それに?」 のび太「なんだかポコたち見てたらママに……」 ジャイアン「俺も母ちゃんに」 しずか「私も」 スネ夫「僕も……」 ドラえもん「ふふふ。みんなママに会いたくなったみたい」 タイムマシン「出発しますよ。早くしないと日が暮れちゃうよ!」 ドラえもん「わかった×2!」 ジャイアン「はいはい。早く入って」 のび太「じゃあね、ポコ……」 ポコ「うん。さようなら……」 のび太「さようなら……」 野比家。 のび太がママの元に走ってくる。 のび太「ママ!」 ママ「ど、どうしたの? のび太……」 のび太「ママ!」 ママ「なんなの?」 のび太「ううん。なんでもないけど、ママのそばにいたいだけ……」 ママ「変な子ねぇ……」 ドラえもん「いいなぁ。みんなママがいて……」 ママ「何言ってるの。ドラちゃんだって私の子供よ」 ドラえもん「ううっ…… ママ!」 ドラえもんもママに飛びつく。 ママ「はいはい。2人とも一体何があったのよ?」 のび太「なんでもないったら。ねぇ?」 ドラえもん「ねぇ!」 しずか「パパー!」 スネ夫「ママー!!」 ジャイアン「母ちゃーん!!」 (終)
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11ページ目 未来へ戻り、ドラえもんのいる研究室へ向かう。 のび太「アルジャーノンの様子はどうだい?」 ドラえもん「ああ、元気だよ。でもなんだか元気すぎる気もするんだ」 迷路を進む際、勢い余って壁に激突するということが多々あるらしい。 あの手術は身体能力を活性化させる作用もあるのだろうか。 ドラえもん「のび太くん、明日の話なんだけど……」 明日はドラえもんと学会へ赴き、手術についての論文を発表しなくてはならない。 もちろんアルジャーノンも一緒だ。 学会になど行くべきではなかった。 あの科学者達は何の知識も持ち合わせていない。 ただ上辺ばかり難しそうなことを言いあって勝手に満足しているだけだ。 それに彼らはまるで元々の私、IQ60だった『野比のび太』をまるで人間扱いしていない。 彼らにとって白痴は人間ですらないのだ。 そうこう考える内に怒りは大きくなる。 自然と私の手はアルジャーノンが入ったケースの蓋にかけられていた。 アルジャーノンを逃がせばこの学会は目茶苦茶になるだろう。 次へ トップへ