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無理のないバイオⅤ? 制作者:125氏 制作ツール:RPGツクール2000 概要 無理のないシリーズⅠ~Ⅳまでの世界を舞台にしたミッション制ゲーム。 今作の主役はのび太ではなく、その仲間たち。 達成した実績の数に応じてアイテムを持ち込めるなどの特典がある。(2週目以降) 実績機能が搭載されており、2週目以降でなければ果たせない実績も存在する。 シナリオの中には条件を満たさなければプレイできない物もある。 本家からの変更点 マップの改変・キャラの変更など、多数。 その他 現時点で本編は未完成であるため、実績コンプリートは不可能である。 間違っても実績解除の仕方が判らない等、スレで質問しないように。 現在は無理のないバイオⅤ コード・ベロニカ(聖奈Ⅴ)シナリオの途中までプレイできる。 製作された最後の部分まで到達すると、強制イベントで楽屋に飛ばされる。それ以降は進行不可能。 自衛隊及びリシングスキーシナリオは廃止され、代わりにのびハザTとして分割された(リシングスキーシナリオはまだ製作されていない)。 無理のないバイオⅢ 出木杉及びドラえもん、無理のないバイオⅤ コード・鳥柴はまだ製作されていない。 白峰シナリオ及び最終シナリオ(125の最後)は廃止された模様。 作者のコメントによると無理シリーズは今作のⅤで完結との事。 無理Ⅳオリジナルキャラの鳥柴さんのグラに変更あり。 最新版が公開されてから、五年以上更新がない。作者が失踪している可能性があります。
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ー外伝ー 「のび太の覇道」 僕の名はのび太。自然公園でジャイアンを始末しようとしたら改造爺ガンテツに阻止された。 そして、僕はここ、ヒワダタウンに来ている。理由はもちろん、ガンテツを消すため。 「やあ、ガンテツ。遊びに来たよぉ。」 「またお前か。わしにはPARがあるから勝とうだなんて考えるな。」馬鹿なじじい。 「そのPARは何処にある?ケケッ!」 「ま……まさか!無い!ちょwwwwwおまwwwww」 勝った。 「イシツブテ。40秒後に大爆発だ。」 僕はそういい、逃げた。コガネシティまで。 「ここからエンジュシティまでひとっ走りするか!」 エンジュシティ 「ウソッキー捕まえたぜ。これでウソッキーを持つのは俺だけだ。」 それから僕は誰よりも早く8つのバッジを集めてポケモンリーグに挑戦した。もちろん、勝った。 そして改造青ワタルの座を奪い取り、チャンピオンになった。 いずれ来るだろうジャイアンを待っている。来るまでずっと。 ー外伝2ー 「一世代前の戦い」 この物語の主人公は今ポケモンの世界(初代)で戦っている少年少女の親たちだ。 のび郎、トラだもん、昌子(剛田)、しずこ(源)、スネ一郎(骨川)、小五郎(明智=後の出木杉)。 彼らはあの子供達と同じ理由でポケモンの世界に入ったわけではない。トラだもんの作ったコンピューターによって無造作に選ばれたのだ。すべて偶然にして。 のび助は走っていた。トラだもんから逃げながらチャンピオンロードを抜けるという一石二鳥をするために。 この世界に来たときはトラだもん以外はポケモンなんてものは知らなかった。今ではすごく上達している。 明智はカンナに挑んでいた。 明智のパーティのバランスはすごく良い。そして頭脳プレイで敵を完璧に打ち負かす。 そしてスネ一郎はグレンタウン。みんなの中では一番遅いが、Lvは均等でかなり高い。 しずこははキクコと戦っていた。 以外にもじわじわと苦しめるタイプ。 トラだもんはのび郎に所持金(64870円)全部取られたので追いかけているところだ。 そして剛田母。彼女は完璧なプレイスタイルで敵を翻弄していく。敵によって作戦を変えるなどと、明智を超える頭脳を持つ。 ー外伝3ー 「あの後のしずか」 私は今異次元空間にいる。 こんな事になったのは虎のようなロボットのせい。 奴はトラだもんと名乗っていたわ。 ドラちゃんに似ているのは名前だけ。姿も性格も全然違うわ。最も、性格はあまり分からないけれど。 私は彼に負け、彼の不思議な力で異次元に飛ばされたわ。彼が手にガンテツという名前が書かれたシールの張られた何かを持っていたのはおぼえている。 正規に送られたわけではないのでドラちゃんのいっていた痛みや苦しみはないけど、すごく退屈。 どれくらいたったか分からないけど死ねないのが苦痛。 私のポケモン達は飛ばされなかった。 私はここで永遠に生きる。 運命がそう決めたから。
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【ゲーム】ドラえもん のび太のBIOHAZARD(PC) 【作者名】終太 【完成度】完結(08/08/11~08/08/31) 【動画数】9 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7926963 【備考】 はああああああああああああ -- なみ (2010-01-05 14 49 21) konnbannwa -- 7735 (2010-04-09 20 11 31) 名前 コメント
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改造のやり方の説明です。 注意事項 ※このページは改造方法の一例を挙げているだけです。 このページは改造を助長するためのものではありません。 はじめに のびハザを改造するには、基本的なツクールの使い方をマスターしておく必要があります。 ツクールの使い方については、 やどっと 辺りを参考にするといでしょう。 元々のびハザはRPGツクール2000のゲームですが、 2003、VX、VXAce、MVでも作ることは可能です。 のびハザの改造に係わる基本的な疑問は、制作関係の質問を参照。 質問スレはのびハザの攻略などの質問をする場所ですので、 ツクールの基本操作については他所で質問してください。 新米作者が手軽に改造の基礎を学んだり、最新の技術を習得できるように、 改造の教本として製作された改造版もあります。 ドダイ版は基本的な製作の知識が身に付くよう解説がされているほか、 主人公の交代や武器の追加等が、スムーズに行えるようなシステムも導入されています。 改造はやってみたいけど、何から始めればいいのかわからないと悩むなら、 これを利用してみると良いでしょう。 また、新訳版やG版の様な、派手なアクションゲームを作りたいという方は、 高速戦闘のびハザ製作ツールを利用してみるのもいいかもしれません。 これはその名の通り、本家のびハザよりも高速でスタイリッシュな戦闘が可能な、 戦闘システムのモデルとして製作された改造版です。 弾丸システムや戦闘アクションの管理などが一元化されており、 武器やキャラクター等を追加し易い構造になっているのも特徴です。 製作に行き詰ったときは、先人たちの作品をツクールで覗いてみるのもいいでしょう。 最初はソースの意味が分からなくても、少しずつ手を加えながら試行錯誤していけば、 少しずつでも内容を理解できるようになっていくはずです。 なにはともあれ、根気強くベースとなるシステムを理解していくことが改造の第一歩です。 初心者が改造版製作を始めて数週間で、まともな改造版を完成させることは無理だと思います。 手馴れた作者であっても、wikiに掲載されているレベルの作品を製作するには、 短くても3ヶ月、長ければ2年以上かかることもあります。 (※参考までにaaa氏は本家のびハザ2の製作に対して、構想段階を含め10年近くもの歳月をかけています) あまり焦らずに、半年、一年とじっくりと腰を据えて製作に取り掛かりましょう。 ゲーム製作というのは、そういうものです。 なお、のびハザ特有のソースに関してどうしても分からないことがある場合に限り、 のびハザ掲示板 内のドラえもん のび太のBIOHAZARD制作関係質問所にて随時質問を受け付けております。 ※本スレ、質問スレ等、該当スレッド以外のスレッドで製作関係の質問をするのは立派な運営妨害行為になりますのでご遠慮願います。 用意する物 RPGツクール製品版(RPGツクール2000Value版、2003、VX、VXAce、MV等) 改造ベース(本家リマスター版、Arrange mode等。バグが少なく、システムが安定しているものが望ましいです) 素材(なくてもいいです。使いたい方はこちらをどうぞ) 改造するときの注意 「改造したいがやり方が分からない。」「よく機能が分からない」 と言う人がいますが、分からないのなら作らないでください。 少々言葉がきついかとは思いますが、こういう人には作ってほしくないです。 どうしても作りたいならまず短編のゲームを作ってみましょう。 ハンドブックをよく読みなおしてみたり使い方をまず学びましょう。 最低限でも スイッチの使い方、変数の使い方、イベントの作成を学びましょう。 改造するときの注意を言います。 挫折しない事。 スイッチの使い方等などを学ぶ事。 これであなたものびハザの改造ができるようになりました。 あとはシナリオ、新キャラ等などはメモ帳などにお書きください。 のびハザを取り巻く環境の変化と課題 のび太のBIOHAZARDを取り巻く環境も随分と変化してきました。 RPGツクール2000が公開された当初は一般に流通していたOSの殆どが32bitのものであり、 ハード面でもシングルコアが一般的でした。 ですが今現在、ツクール2000発売から既に十年余りが経過し、 当時最先端だったWindows XPも公式のサポート外となり、64bitのOSも一般に普及してきました。 ハード面ではデュアルコアは最早一般化し、クアッドコア等それ以上のマルチコアの流通量も増えてきました。 これによりのびハザをプレイするにあたっても、環境の変化に合わせた対応が必要になってきています。 とくにRPGツクール2003で製作された作品については、 文字化けなどにより正常なプレイができない という報告もあります。 またRPGツクール2000製の作品であっても、 Xキー押しっぱなしによる向き固定移動が正常に動作しない という問題があります。 これはプレイそのものは可能ですが、操作性を著しく落とす要因に成り得ます。 動作環境によってその程度は様々のようで、数回に一度向き固定が途切れる程度の場合もあれば、 そもそも向き固定移動自体がまともにできないレベルの場合もあるようです。 流石にそのレベルまでいくと、ゲームのシステムとして機能していません。 これは前述したマルチコア、即ち複数のCPU(PCの計算を司る部分で、人間では脳に当たるもの)を持つPCが普及したことが原因です。 マルチコアはその名の通り複数のCPUを持つため、同時に複数の処理を行うのに適しています。 また同一の作業でも複数のCPUで分担することにより一つ一つのCPUにかかる負荷を下げ、 PCそのものの寿命を延ばす働きや熱暴走を防ぐ強みもあります。 このようにマルチコアPCというのは非常に便利なものなのですが、 元々シングルコア(CPUが一つだけのPC)が一般的だった当時に作られたRPGツクール2000は、 マルチコアの仕組みに対応しておらず、CPUが切り替わる際に一時的にキー入力処理が途切れてしまうようです。 これが原因で、CPUの切り替え回数が多ければ多いほどキーの「押しっぱなし」が「連打」と認識されてしまい、 Xキー押しっぱなしによる向き固定移動や、Shiftキー押しっぱなしによる武器構えが安定しない原因となってしまいます。 本来ならこのような不具合は、プラットフォームであるRPGツクール2000側で対応すべき事柄なのですが、 Windows 7以降にも対応させた最新のバージョンでも、この点に対する対応はされていないのが実情です。 ツクール側で対応してくれない以上、プレイヤー側か、製作者側で対応するほかありません。 そこでプレイヤー側で可能な対策として、 タスクマネージャーから使用するCPUを固定する 方法があります。 しかしこの対策は、ゲームを終了するたびにリセットされてしまうため、起動するたびに設定する必要があり非常に面倒です。 またタスクマネージャーの設定を変更する必要があるため、家族等と共用のPCを利用していて管理権限がない場合は、 この方法を使うことすらできません。 このように決して万人に勧められた方法ではないので、やはり製作者側で事前に対応策を取っておくのが無難だと思われます。 しかし現状この問題に対して対策を行っている作品はVX系列の作品ばかりで、200X系列では新訳くらいです。 この不具合に対してシステム的な対策が可能であるということ、それ以前にこのような問題があることすら作者側にあまり周知されていないようです。 ここでは、この「押しっぱなしが連打になってしまう」不具合に対応した、向き固定移動システムの導入方法を解説したいと思います。 連打処理対策の方法 では、対策を施したソースを具体的にRPGツクール上の表記を模して表してみます。 (ここでは、 リマスター版(ver.1.06以降) で導入されたソースを元に解説していきます。) ◆キー入力の処理:[0014 歩行キー] ◆条件分岐:変数[0014 歩行キー]が1以上 ◆キー入力の処理:[0010 向き固定キー] ◆変数の操作:[000X 連打処理対策キー入力]代入, 変数[0010]の値 ◆条件分岐:変数[0010 向き固定キー]が6 ◆条件分岐:スイッチ[0006 向き固定移動]がOFF ◆キャラクターの動作指定:主人公, 向き固定, スイッチON ◆ :分岐終了 ◆ :それ以外の場合 ◆条件分岐:変数[0010 向き固定キー]が0 ◆条件分岐:スイッチ[0006 向き固定移動]がON ◆ウエイト:0.0秒 ◆キー入力の処理:[0010 向き固定キー] ◆条件分岐:変数[0010 向き固定キー]がV[000X]と同値 ◆キャラクターの動作指定:主人公, 向き固定解除, スイッチOFF ◆ :分岐終了 ◆ :分岐終了 ◆ :分岐終了 ◆ :分岐終了 ◆条件分岐:変数[0010 向き固定キー]が0 ◆条件分岐:スイッチ[0006 向き固定移動]がON ◆ウエイト:0.5秒 ◆キー入力の処理:[0010 向き固定キー] ◆条件分岐:変数[0010 向き固定キー]がV[000X]と同値 ◆キャラクターの動作指定:主人公, 向き固定解除, スイッチOFF ◆ :分岐終了 ◆ :分岐終了 ◆ :分岐終了 ◆ 以上が連打対策を施したコモンイベントの内容です。 色が変化している部分が、本家のコモンから改変されている部分なのですが、 まず、赤い部分を見てください。 [000X 連打処理対策キー入力]という新しい変数が追加されています。 この変数は名前の通り、連打処理対策の為の変数なのですが、変数のIDと名称は自由に設定して構いません。 000XというIDはあくまで仮のものなので、実際に利用可能なIDを設定してください。 さて、この変数を利用することで連打処理の対策を行えるわけですが、 この変数を追加しただけでは何の効力もありません。 実際に利用する方法についても見ていきましょう。 赤い部分では、この変数に[0010 向き固定キー]の値が代入されていますね。 この変数処理を覚えておいてください。 次に、青い部分を見てください。 0.0秒のウエイトが追加されていますね。 0秒のウエイト?意味がないじゃないか!と思われる方も居いるでしょう。 しかし、このウエイトにはれっきとした意味があります。 実はツクール上では、この0.0秒とは1/16秒として処理されており、 最も短いウエイトを使いたい場合、これを利用します。 そしてその次に二回目の[0010 向き固定キー]へのキー入力処理と、 そして[0010 向き固定キー]が[000X 連打処理対策キー入力]と同値かどうかの条件分岐があります。 さて、やっと上で設定した[000X 連打処理対策キー入力]が役立つときが来ました。 なぜここで、既に設定したはずの[0010 向き固定キー]へ二度目のキー入力をしたかというと、 先にキー入力を確認してから1/16秒後に、キー入力が変化しているかどうか確認するためです。 [000X 連打処理対策キー入力]には、1/16秒前の[0010 向き固定キー]の値が記録されているため、 これと現在の[0010 向き固定キー]の値を比べることで、極短期間の間のキー入力の変化を確認できます。 通常の人間の操作では、1/16秒という速さで連打することは困難ですから、 秒速16回の連射で スイカを割るような強者 もいましたが この速度で値が変化していた場合、機械的な操作の可能性が高いですね。 この条件を満たした場合、プレイヤーが意図しない操作だと認定し、 キー入力の処理を無視するように設定してあります。 緑の部分の内容も、青い部分とほぼ同様です。 唯一異なるのは、ウエイトが0.5秒に変更されていることです。 0.5秒?なんでそんなにウエイトを長くするんだ?と思われる方も居いるでしょう。 これにもやはり意味があります。 青い部分が配置されているコモンの列の上にある、条件を見てください。 「変数[0010 向き固定キー]が0」となっていますね。 これはつまり、向き固定キーが押されていない、ニュートラルな状態で機能する部分ということです。 さて、ここで気づいた人も居るかもしれません。 そうです、この部分はゲームをプレイしている間、ほぼ常に並列処理されることになります。 そのような部分で0.0秒しかないウエイトで並列処理した場合、 ゲームに負荷がかかって動作が重くなったり、PCがフリーズする原因となってしまいます。 ここではそういった無用な負荷を避ける為、あえてウエイト時間を先ほどより少し長くしているのです。 このテクニックは、様々は並列処理コモンに応用できるので、覚えておくと良いでしょう。 連打対策用コモンの解説は以上です。 長々と解説しましたが、内容自体は至極単純なものなので、 慣れてしまえば簡単に使いこなせるようになると思います。 押しっぱなし処理の不具合という問題が広く認知され、 この記事がその対策に少しでも役立てたなら幸いです。 新武器作成方法 新武器作成の例を試しに書いておきます 例・敵を攻撃すると体力が回復する武器 データベースの与えるダメージ ◆条件分岐:のび太がパーティーにいる ◆スイッチの操作:[0011 クリティカルショット]をOFFにする ◆変数の操作:[0008 攻撃力]代入,のび太の攻撃力 ◆変数の操作:[0009 ダメージランダム]代入,乱数[0~10] ◆条件分岐:のび太が××を装備している ◆HPの増減:のび太の体力をV[0008]回復させる ◆ :それ以外の場合 ◆変数の操作:[0019 クリティカルP]加算,1 ◆ :分岐終了 データベースのアイテムで新武器の追加。 (攻撃力や装備可能の有無など基本的な設定) データベースのコモンイベントの「アクション」にて、新武器のアクションを追加。 (武器の構え、構えからの解除) データベースのコモンイベントの「攻撃」にて、新武器の攻撃方法を追加。 (弾丸装填数、発砲アクション、撃つ弾丸の種類の選択など) データベースのコモンイベントの「与えるダメージ」にて、新武器の特殊な効果などを追加。 (常時クリティカル、与えたダメージ分HP回復、実際の攻撃力以上のダメージにするなど) マップイベントのイベントナンバー1「こうげき」と2「こうげき2」が実際の弾丸になるので、 それぞれの弾丸のアクションを追加、設定する。 (弾丸の速度、弾丸の種類、弾丸の軌道、ほか特殊効果など) 簡単ではありますが、以上の項目を必要に応じて追加、変更すれば新武器の完成です。 よく分からないときは、それぞれのイベントの中身をよく見てみよう。
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Blu-ray 映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~ スペシャル版【初回限定生産】 Blu-ray発売日:12月7日 「ひとつになれば、大きな力が目を覚ます。」 ドラえもん、新時代突入!地球の未来を守るため、みんなで鉄人兵団に立ち向かえ! [特殊内容/特典] ・デジパック+クリアスリーブ仕様 ・設定資料集を収録した豪華ブックレット(48P予定)付属 2011年公開。のび太の人魚大海戦に続く新シリーズ第6作。第7作にのび太と奇跡の島 ~アニマルアドベンチャー~がある。 http //doraeiga.com/2011/ 監督 寺本幸代 原作 藤子・F・不二雄 脚本 清水東 キャラクターデザイン 金子志津枝 美術監督 土橋誠 色彩設計 吉田晴絵 撮影監督 岸克芳 3DCGI 福田寛 編集 小島俊彦 録音監督 田中章喜 効果 糸川幸良 音楽 沢田完 アニメーション制作 シンエイ動画 絵コンテ 寺本幸代 矢嶋哲生 演出 山岡実 総作画監督 浅野直之 作画監督 栗尾昌宏 名倉智史 桝田浩史 たかのあや やぐちひろこ 岡野慎吾 メカ・エフェクト作画監督 鈴木勤 オープニングアニメーション やすみ哲夫 大武正枝 ■関連タイトル Blu-ray 映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ天使たち~ ブルーレイスペシャル版【初回限定生産】 映画ドラえもん超全集 ROBOT魂 ザンダクロス 主題歌 BUMP OF CHICKEN/友達の唄 小説版 瀬名秀明/ドラえもん のび太と鉄人兵団 ドラえもん サウンドトラックヒストリー2 ~沢田完 ドラえもん映画音楽集~ ジグソーパズル 108ラージピース 僕らの勇気が地球を守る! ROBOT魂 ドラえもん S.H.フィギュアーツ 野比のび太 フィギュア・ホビー:ドラえもん 原作コミック 藤子不二雄/大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
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前へ 「よし、よくやったぞ!ナエトル」 バトルで勝てるのかな、と危惧していたのがウソのように辺りのトレーナーを倒していく僕。 性格が似ているせいか、僕とナエトルのコンビネーションは中々のものだった。 『ここを抜ければコトブキシティか』 タウンマップを見て調べる僕。 何せ、僕はダイヤモンド・パールをプレイした事が無いのだ。 『とりあえず進もう。皆に遅れを取りたくないし』 僕がそう考えていた矢先、建物がずらりと並んでいる町が見えてきた。 コトブキシティだ。 ようやく町に着いた僕は、ひとまずトレーナーズスクールに入ってみた。 『なんだ、こんな事ぐらい全部知ってるさ』 今更習う事じゃないな、と感じた僕は、トレーナーズスクールを後にした。 そして僕が町の中心に来た時だった。 「あれは……スネ夫!」 僕の目に映ったのはスネ夫だ。 「あ、のび太じゃん」 丁度いい所に居合わせてくれた。 コトブキシティからは道が三つに分かれていて、どこへ進めばいいかわからなかったのだ。 ゲームをプレイした経験のあるスネ夫ならきっと知っている……そう踏んでの事だった。 それから数分後、僕は東の道を進んでいた。 スネ夫曰く、「東の道に行けばクロガネシティに着く。そこが一番目のジムだ」との事だ。 スネ夫にしては珍しく親切だと思ったけど……。 『今の僕とナエトルなら、ジムリーダーにだって勝てるかも』 僕は急ぎ足でクロガネゲートを抜けていった。 町に着くと、真っ先に耳に入ったのが威勢の良い人の声だった。 炭坑採掘で有名な町と聞く辺り、おそらくその手の仕事の人達の声だろう……。 『なんか、独特な匂いだよな』 僕は心の中でそう呟くと、目的地であるジムへと入っていった。 「ジム戦、お願いします」 僕の目に映ったのは、ジムリーダーのヒョウタ。 「また挑戦者か……いいだろう、受けて立つ」 ジムリーダー認定トレーナーの所を見ると、僕以外の全員の名前があった。 『皆進むの早すぎだろ……常識的に考えて』 僕が心の中で愚痴を吐くと、ヒョウタが1匹目のポケモンを出した。 「いけ、イシツブテ!」 それに合わせて僕もポケモンを繰り出す。 「頼んだぞ、ナエトル!」 初めてのジム戦とあって、僕の胸は今までに無い程高鳴っていた。 「ナエトル、はっぱカッター!」 僕の緊張とは裏腹に、ジム戦は終始僕の優勢で進んだ。 岩タイプのポケモンが草タイプのナエトルに勝てるハズも無い。 「負けてしまったか……ほら、これがバッジだ」 ヒョウタはそう言うと、僕にコールバッジを手渡した。 見事に勝利した僕は、ナエトルを回復させるべくポケモンセンターへと歩き出す。 足取りはもちろん、軽やかにだ。 その後ナエトルの回復を済ませた僕は、ふと窓越しに空を見上げた。 空は夕焼けによって赤みがかかっている。 「あれから大分時間が経ったんだな……」 そう考えると、体中に疲れがどっと押し寄せてきた。 「今日はもう寝ようか……」 ひとまず僕はポケモンセンターに泊まる事にした。 ポケモンセンターはトレーナー達の憩いの場でもあり、宿泊する事も可能なのだ。 ベッドの上で「あぁ、疲れた……」と呟くと、僕は深い眠りへ落ちていった。 皆の手持ち のび太(ナエトルLv15) 「ふわぁーあ……」 朝の日差しを直に受け、不本意に目を覚ます僕。 決して清々しい朝ではなかった。 『まだ眠いよ……』 そう思って僕が二度寝しようと思った時、不意にドラえもんの言葉を思い出した。 『確か最初にチャンピオンになった人が勝ち、だったっけ』 確かマサゴタウンへの道中にそんな話をしていた。 「よし、行こう」 僕は自分に言い聞かせるように呟くと、ポケモンセンターを出た。 町の人曰く、「北の道は自転車が無いと行けない」との事なので、僕は元来た道を戻ることにした。 おそらく、コトブキシティから抜ける違う道を行く事になるハズだ。 「あれは……?」 コトブキシティに戻った僕は、町の北側にナナカマド博士の姿を見た。 その隣には助手と思われる女の子、そしてその二人の前には変な格好をしている奴が居る。 『行かなきゃ!』 僕はボールを握り締め、走っていった。 「さっさと研究レポートをよこして下さい。そうしないとその助手を痛い目に合わせますよ」 変な格好をしている奴の一人が言った。 この状況を危険だと察知した僕は、博士の元へと駆け寄った。 「どうしたんですか?博士」 博士は僕を見ると安心したようで、落ち着きを取り戻して言った。 「君は以前の……。コイツ等はギンガ団、ポケモンを使って悪事を働く連中だ」 博士の言葉にハッとする僕。 『確かこの前、スネ夫がゲームで「鬱陶しいな、このギンガ団」なんて言ってたような……』 僕が考えていると助手と思われる女の子が言った。 「あなた、トレーナーよね?ダブルバトルでコイツ等をやっつけましょ!」 成る程、ポケモンバトルでやっつけるというワケか。 「わかった!いけ、ナエトル」 女の子の方はピッピを繰り出す。 対して、ギンガ団はケムッソとズバットを繰り出した。 それから程なくして。 「くそ!お前達……覚えてろ!」 「我々の邪魔をすると、痛い目見るぜ!」 ギンガ団の二人は小悪党らしい捨て台詞を吐いて去っていった。 話を聞くと、この女の子の名前はヒカリ。 僕の踏んだ通り、ナナカマド博士の助手を勤めているらしい。 「それじゃあ、僕は行きます」 二人に別れを告げると、僕は北の道を行った所にある洞窟へと走っていった。 『ギンガ団……そんなに気にする事じゃないよな』 そう考えた時、僕は既に洞窟を抜けていた。 そして、心地良い風が僕を包む――だが、それも一瞬だけだ。 直後に、ポツリポツリと雨が降ってきたのである。 「ああ、濡れちゃう……」 僕は降り注ぐ雨から逃げるように走っていった。 僕が数分走って着いたのは、至る所に草花が咲いている町――ソノオタウン。 その頃には雨も止み、名残の水滴が花びらから滴り落ちるだけだ。 『どうやら、この町にジムは無いみたいだな』 なら、いつまでもグズグズこの町に留まっている必要も無い。 僕は早くも町を出ることにした。 そして、それは僕が町を出てすぐの事。 「ねーねー、お兄ちゃん」 見ると、小さな女の子が僕の服を掴んでいた。 その子の用件はこうだ。 「私のパパが変な人達に連れ去られて、発電所に閉じ込められてるの。だから……」 つまりは、発電所にいるパパを助け出してくれ、というもの。 『助けたいけど、こんな所で遅れを取ってちゃなぁ……』 僕がそう考えた矢先、女の子は目に涙を溜めていた。 これで僕の選択肢はただ一つ……その子のお父さんを助けることだ。 「よし!お兄ちゃんに任せて!」 僕はそう言うと、勇んで発電所へ向かった。 「あ……!」 発電所の扉の前には、見覚えのある人物が居た。 先程戦ったギンガ団の一味の内の一人だ。 『コイツを倒して中に入るか』 僕は右手でモンスターボールを握り締めた。 それから僕はその下っ端を倒し、発電所の中に足を踏み入れた。 見ると、数人の下っ端が僕の周囲を取り囲んでいる。 『や、やばいかも……』 実際、その通りだった。 数人いる下っ端の半分を倒す頃には、ナエトルの体力は限界に達していた。 「トドメだズバット!噛み付く!」 そして、下っ端のズバットがナエトルにトドメを指そうとした時―― 「こ、これは!」 目を丸くして驚く僕。 突如ナエトルの体が光り始めたのだ。 「進化……したんだね」 そう、ナエトルはハヤシガメへと進化していた。 体が一回りも二回りも大きくなり、見るからに強そうだ。 「ハヤシガメ、はっぱカッター!」 進化したハヤシガメの力は、なるほど、確かにナエトルのそれとは段違いに強い。 僕は次々を下っ端を倒し、奥へと進んだ。 「あら、下っ端達を倒してきたのね」 奥に居たのは赤い髪をした女の人。 その服装や態度から見るに、ギンガ団の一味である事は間違い無い。 「中々やるようね……私はマーズ。ギンガ団幹部のマーズよ」 そう言うと、マーズはモンスターボールを放った。 マーズのボールから出てきたのは、太いネコ。 図鑑によると、ブニャットというらしい。 「ブニャット、だましうち!」 素早い攻撃で僕のハヤシガメを圧倒するブニャット。 やはり、ギンガ団幹部の称号は伊達じゃない。 しかも、僕のハヤシガメはさっきの戦闘で大分消耗している。 最早僕に勝ち目は無かった。 『もう……ダメか』 僕が諦めかけた、正にその時だった。 「おーい、のび太くーん!」 不意に、懐かしい声が耳を通る。 僕は考えるまでもなく察知した。 「ドラえもん!」 そう、傍らのムクバードを従えて立っていたのは……ドラえもんだ。 「ムクバード、翼で打つ!」 ハヤシガメが大分消耗しているとはいえ、実質二対一だ。 いくらギンガ団幹部でも、勝てる確率は限りなく低い。 結果僕達は見事に勝利を納め、マーズは発電所から去っていった。 ひとまず僕達はポケモンセンターに戻り、今までの事を話し合った。 「なるほど、ギンガ団がねぇ……」 神妙な顔をして頷くドラえもん。 ドラえもんも僕と同じくこのゲームは未プレイなので、当然ギンガ団の存在は知らない。 「多分、この後も何らかの形で接触する事になるだろうね」 そう言うと、ドラえもんは空を眺めた。 『この後も何らかの形で接触する……』 僕が一人考えに耽っていると、ドラえもんが言った。 「もう暗くなってるし、今日はここで泊まらない?」 僕は迷う事無く賛成した。 今日は色々あって疲れ切っていたからだ。 数時間後、僕達はベッドの上に居た。 「ねぇ、ドラえもん」 「何だい?のび太君」 「いや、何でもない。もう寝よう」 「うん」 僕はドラえもんに何か言おうとしたが、止めた。 『明日に備えて、寝るとするか』 僕は前座がてら欠伸をすると、ゆっくりと目を瞑った。 皆の手持ち のび太(ハヤシガメLv18) ドラえもん(ムクバードLv16 他不明) 翌日、僕等は朝早くに起床した。 「早く行かないと、ますます遅れるよ?」 と、ドラえもん。 確かに尤もな意見なのだが、どう足掻いてみてもまだ眠い。 僕は半ば睡眠状態のまま、ポケモンセンターを出た。 「眠いよ、ドラえもん……」 「すぐに覚めるって」 「はぁ……」 そんな他愛の無い会話をしている内に、不気味な森が見えてきた。 どうやらハクタイの森と言うらしい。 「は、入るの……?」 「当たり前じゃないか、のび太君」 おそるおそるハクタイの森へと入っていく僕達。 並居るトレーナー達をダブルバトルで倒し、出口に着く頃には僕もドラえもんもフラフラだった。 「ふう……やっと着いたね、ドラえもん」 「そうだね。どうやらこの町にはジムがあるらしいよ」 そのドラえもんの言葉を聞くやいなや、一際目立つ建物へと歩き出す僕。 「のび太君、どこ行くの?」 「ジム戦だよ、ジム戦!」 僕は疲れているにも関わらず、ジムの中へ入っていった。 何故だか知らないけど、勝てる気がしたからだ。 それから数分後には、トボトボとジムを出る僕の姿があった。 無論、負けたからだ。 「はぁ……やっぱダメだな」 弱点を突けないハヤシガメは中々決定打が出ず、数で押された末に倒されてしまったのだ。 『新しいポケモンを捕まえるしかない……か』 ひとまず僕は草むらを探索した。 すると…… 「あっ!……あれはホーホー?」 いつの間にか辺りは暗くなっていた。 これなら夜行性であるホーホーが居るのも頷ける。 『飛行タイプなら……丁度いいや』 僕はホーホー向かってモンスターボールを投げた。 それから暫くして、僕は再びジムの中へ入っていった。 結果は……快勝。 ドラえもんはと言うと、ムクバードの翼で打つで余裕だったそうだ。 「下のサイクリングロードに行くには自転車が必要らしいね」 メモ帳を見ながら言うドラえもん。 わざわざメモを取る所がドラえもんらしい。 「でも……自転車屋さんの店長はあのビル……ギンガ団のビルで囚われているらしいんだ」 「ギンガ団……だって?」 過剰に反応する僕。 僕達はポケモンを回復させると、ギンガ団の居るビルへと足を進めた。 月明かりが町を照らす中、冷たい夜風が容赦無く僕達を吹きつける。 「流石に寒いね、ドラえもん」 「そうだね……早くビルの中に入ろうよ」 このシンオウ地方は北の大地がモチーフとあって、かなり寒い。 僕達は急ぎ足でビルに入ろうとするが…… 「木が邪魔で入れないよ、ドラえもん!」 そう、ビルの前には僕達の行く手を阻む木が立っていた。 「どうしよう、ドラえもん……」 「どうにも出来ないよ……」 僕達が半ば諦めかけたその時、黒い服を身に纏った金髪の女の人がやって来た。 その人は名をシロナと言った。 どうやらポケモンの神話について研究しているらしい。 だが、肝心なのはそこからだった。 「まあ、あなた達はポケモン図鑑を持っているのね……」 僕達がポケモン図鑑を持っている事を知ったシロナさんは、ある物を渡してくれた。 「これは秘伝マシンのいあいぎり。ポケモン図鑑を完成させる為の助けになるわ」 とのこと。あっけにとられる僕達を尻目に、シロナさんは去っていった。 「もしや、これで中に入れるんじゃない?」 ドラえもんが秘伝マシンを見ながらボールを取り出す。 「出ろ、コロトック!」 ドラえもんは秘伝マシンをコロトックに使い、僕達は何とかビルに侵入する事が出来た。 中の様子は僕が予想していたものと殆ど同じだった。 「ホーホー、つつく!」 「ムクバード、翼で打つ!」 二人がかりでどんどん下っ端を蹴散らしていく僕達。 無論、下っ端如きに負けるハズも無い。 最上階で僕の目に映ったのは、紫色の髪をした女性だった。 『ギンガ団幹部だ!』 僕はすぐさま悟った。 だが、口を開いたのはドラえもんだった。 「お前、ギンガ団幹部だな!」 「あら、良く知ってるわね……そういえば、マーズから連絡が来てたわ」 マーズ……発電所で戦ったギンガ団幹部だ。 「メガネをかけた小僧と青いタヌキに負けちゃった、ってね……行きなさい、スカタンク!」 「僕はタヌキじゃない!猫型ロボットだ!」 「行くよ、ドラえもん!」 僕はホーホーを、ドラえもんはムクバードを繰り出す。 幸い二対一なので、相手が幹部とはいえ有利にバトルを展開出来る。 数分後、見事に幹部を倒した僕達は自転車をゲットしていた。 皆の手持ち のび太(ハヤシガメLv20、ホーホーLv16) ドラえもん(ムクバードLv20、コロトックLv15) 「う、うわああああああアッー!」 自転車に乗り、サイクリングロードを下る僕とドラえもん。 だが、面倒な事に僕達は二人とも自転車を上手く乗りこなせない。 やっとの事で下り終えた時の疲労は、町内を一周した時のそれを軽く上回っていた。 「タウンマップによると、次の目的地はヨスガシティらしい」 「それってどこ?ドラえもん」 「このテンガン山を抜けたとこ……かな。とりあえず行こう」 暫く歩いていると、やがて薄っすらとテンガン山が見えてきた。 「なるほど……あの山の洞窟を抜けるというわけだね、のび太君」 ドラえもんの先導により、僕達はテンガン山へと入っていった。 「ん?あれは……」 ドラえもんが斜め前方を丸っこい手で指している。 そこには青髪の男が居た。 見ると、こっちへ向かってきている。 「君達は世界の始まりを知っているか?」 何やら難しい事を言う男。 僕は意味がわからなかった。 「昔は争い事など無かった……争っても何の意味も無い。 君達もポケモントレーナーならその事を考えて欲しい」 そう言い残すと、男は首を傾げる僕達を尻目に去っていった。 その後僕達はテンガン山を抜け、やっとの事でヨスガシティに着いた。 「はぁ……疲れるよ、ドラえもん」 「そうだね……僕も限界だよ」 僕とドラえもんは既に息が切れている。 やっぱり僕って体力無いんだな……と改めて実感した瞬間だった。 暫くしてここのジムリーダーが居ない事を知らされた僕達は、別行動を取るようになった。 別行動といっても、この町の中での事だ。 「コンテスト会場に行ってみたいんだ」 と、ドラえもん。 僕は特にする事も無いので、町の中を散策する事にした。 「それにしても、この町は民家が多いなぁ……」 僕がそう呟いた時の事だった。 「やあ、野比君」 不意に、僕の後ろから聞き慣れた声がする。 間違い無い……出木杉だ。 「出木杉じゃないか」 そっけない返事をする僕。 僕は元から出木杉の事を良く思っていない。 「この世界に来てから初めて会うね……じゃあ、僕は先を急ぐよ」 特に話すことも無いから、と言いたげに去ろうとする出木杉。 だが、僕はそれを引き止めた。 「待ってよ、出木杉。僕と……勝負だ!」 僕に勝負を挑まれ、少し戸惑う出木杉。 『現実の世界では負けちゃうけど……ポケモンでなら勝てるかも知れない』 自分でも幼稚な考えだと思ったが、僕は引かなかった。 前々からこいつだけは気に食わなかった……静香ちゃんとの関係が一番の理由だ。 「いいよ、受けて立とう」 出木杉から返事が来た。 僕と出木杉のバトルが始まる。 「ユンゲラー、サイケ光線!」 「ああ、僕のハヤシガメ……」 勇んで切り出したまでは良かったが、そのバトル内容は酷いものだった。 勝負を挑む時の威勢が嘘のように静まってしまう僕。 自分でも情けなかった。 「それじゃあ、僕は行くから」 ユンゲラーを戻し、何事も無かったかのように去っていく出木杉。 僕はそれを遠い目で見るしか無かった。 『……畜生!畜生!』 宛も無くトボトボと歩いていく僕。 いつの間にか空には夕日が出ていた。 それから暫くして、僕はドラえもんに再会した。 「のび太君、何をしてたんだい?」 「いや、何にも……」 無論、真っ赤な嘘だ。 僕はさっき出木杉に負けた……だが、そんな事は口が裂けても言えない。 「ねえ、ドラえもん。今日はここに泊まらないかい?」 僕が提案する。 「えー?もうちょっと進んでからにしない?その方がいいって」 ドラえもんが反論するも、僕はわがままを押し通した。 だが、その理由は疲れたなんて安直なものじゃない。 夜の内にここを抜け出し、一人で旅に出る……それが本当の理由だ。 ドラえもんには悪いけど、何だか一人になりたかったのだ。 そしてこの町に泊まることを決めてから数時間……僕達はポケモンセンターに居た。 「もう寝ようよ、ドラえもん」 本当は寝る気なんて無いのに、わざと眠たそうな顔を作る僕。 だが、僕の心配とは裏腹に、ドラえもんはすぐに眠ってくれた。 夜空では星が幾つか輝いている……いよいよやる時が来た。 「ばいばい、ドラえもん」 僕は小声でそう呟くと、書き置きをドラえもんの枕の傍に置き、忍び足で抜け出した。 「……よし、行くぞ!」 僕は無理に自分を奮い立たせると、夜の草むらに足を踏み入れた。 いつに無く早足で進む僕。 この夜でなるべくドラえもんと差をつけたいからだ。 『追いつかれちゃったら面倒だしな……』 そんな事を考えていた矢先、高い塔が僕の目に映った。 一見するとただの不気味な塔だ。 『入ってみようか』 無性に好奇心が沸いてきた僕は、駆け足で塔へと入っていく。 「これは……お墓ばっかりじゃないか」 塔の中は、正に不気味という言葉がそのまま当て嵌まるような光景だった。 その奇怪さに比例して僕の足も震え出す。 『とりあえず一番上の階まで行こう』 震える足を押さえ込み、無理に階段を上っていく僕。 背筋に冷気が走っていくのが自分でもわかる。 そして、最後の段を上り終えた時…… 「のび太じゃないか……」 最上階に着いた瞬間目に入ったのは、あのスネ夫だった。 この世界で会うのは二度目になる。 「久しぶりだね、スネ夫」 僕が声をかけると、スネ夫はやけに真剣な表情で僕を見据えた。 「なあ、のび太。ギンガ団って知ってるかい?」 突然切り出すスネ夫。 「知ってるよ。旅の途中に戦ったからね」 僕がそう告げた途端、スネ夫は暗い顔になった。 「このタワーを上る途中にスキンヘッドが居ただろ? そいつのポケモン、ギンガ団に殺されたらしいんだ……」 「えっ……」 僕は驚きを隠せない。 『ギンガ団……そんなに悪い奴等なのか』 「僕は既に知っていたけど、いざこうして聞いてみると悲しいな……」 スネ夫の顔には紛れも無い怒りが表れていた。 「それじゃあ、僕は行くから」 そう言って、立ち去っていくスネ夫。 僕は棒立ちになってそれを見つめていた。 「僕も戻ろうか……」 やがて下の階へと下りていく僕。 だが、その足取りは重かった。 この塔が醸し出している雰囲気もあるが、一番の理由はスネ夫から聞いた話だ。 「あ、町だ……」 ふと窓を覗くと、小さな町――というより、村が目に映った。 幸い眠気が襲ってきた所なので、丁度良い。 僕はそこで一夜を過ごす事にした。 皆の手持ち のび太(ハヤシガメLv26、ホーホーLv19) ドラえもん(ムクバードLv25、コロトックLv22) スネ夫(不明) 次へ
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キャラクターファイル目次 久下 真二郎 出典:オリジナル 登場作品:Insanity Destiny Insanity Destiny 日本の警察官。初登場時の名称は「警官A」。 警官になったのは雇用が安定しているからで、人と比べ特に正義感などが強いというわけでもない。 アメリカ合衆国大統領の娘である、アシュリーの捜索のためアメリカ政府から派遣されたエージェント、レオン・S・ケネディに協力するため派遣された。 レオンと合流し、アシュリーらしき少女が最期に目撃された区域に向かうが、そこで暴徒化した市民に襲われレオンとはぐれてしまう。 この際に同僚の「警官B」が死亡してしまうが、彼はなんとか無事だった。 避難所に指定されていた学校まで逃げ延びたところ、のび太と一緒にいたレオンと再会、以降は彼らと行動を共にする。 操作キャラクターとしてはハンドガンしか扱えず、近接武器も持たないため能力的にはぱっとしない。 体力は比較的高めなので、盾役くらいにはなるだろう。特技の「早撃ち」を使用することで、瞬間火力はある程度補える。 キャラクターファイル目次
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ドラえもん のび太のドラビアンナイト 【どらえもん のびたのどらびあんないと】 ジャンル アクション 対応機種 PCエンジン(Huカード/スーパーCD-ROM2) メディア 4MbitHuカード/CD-ROM1枚 発売元 ハドソン 開発元 ナウプロダクション 発売日 (Hu)1991年12月6日(SCD)1992年5月26日 定価 (Hu)5800円(SCD)4800円 判定 なし ポイント アクションゲームとしてはごく普通の出来ドラえもんのリアクションが楽しいHuカード版はドラえもん以外のキャラが空気 ドラえもんシリーズ 概要 主なルール 評価点 問題点 総評 概要 1991年に上映された同名アニメ映画のゲーム化にあたる。メインジャンルはスタンダードな横スクロールアクションである。 他のアクションゲームとしてのドラえもんゲー同様にプレイヤーキャラはドラえもんが担当する。のび太など他のキャラはイベントシーンで登場するのみに留まる。 Huカード版とスーパーCD-ROM2版のマルチリリースとなっている。当時のPCEは同じゲームをHuカード、CD-ROM2系の2メディアにて発売する事が時折あった。 SCD版はHu版の上位バージョンの位置付けにあたる。ゲーム内容自体は両者共に特に相違はない。なお、SCD版の方が販売価格が1000円程安い。 SCD版限定として「アニメシーン導入やアニメキャストによるイベントフルボイス化」「エンディングに映画版のテーマソングが流される」といった演出が追加されている。 本作の約2年前に同じPCEソフトとして『迷宮大作戦』がリリースされたが、それとはストーリーはおろか、ゲームシステムも完全に別物化している。 よって、本作は単にドラえもんを題材とした単独のゲームである。 なお、PCEのドラえもんゲーは本作が最後のリリースとなった。 主なルール 一人プレイ専用。全5ステージ(17エリア)構成。 操作系統。 方向キーにてドラえもんの移動操作。ボタンは各自、攻撃ボタンとジャンプボタンに使用する。 方向キー左右で前後移動。 方向キー下でうつぶせ動作。キー斜め下でうつぶせしながらの前後移動もできる。ただし、うつぶせ中は一切の攻撃ができない。 攻撃ボタンを押すと今装備している武器型道具(下記)の攻撃を行う。 ジャンプボタンでジャンプ動作。ボタンの押す長さによってジャンプ距離が変わり、ジャンプ中に方向キー左右である程度の移動調整が可能。ジャンプ中の攻撃も可能。 時折道端に根っこが植えられている。それに接近して方向キー下 + ジャンプボタンを4回押すと、根っこを抜き埋められた"ドラ焼き"が入手できる(*1)。 洞窟や部屋の入り口などがある場面で方向キー上を押すとその中に入れる。 エリアによっては水中での戦いとなる場面がある。ここでの操作は方向キーでドラえもんの移動、攻撃ボタンで攻撃となる。うつぶせなどの操作は水中では行えない。 SELECTボタンを押すとひみつ道具一覧リスト画面へ切り替わる。この画面では今所持しているひみつ道具の確認や装備・使用などが行える。RUNボタンを押すとポーズができるが、一覧リスト画面もポーズの機能も兼ねるので、RUNボタンの使用意義はあまりない。 その他、状況によっては「崖上の段差をよじ登る」「キノコに乗って大ジャンプ」などの特殊動作を要する場面がある。 ステージ構成について。 本作は最終を除く各ステージが4つのエリアに分かれており、該当エリアをすべてクリアしないと先のステージへ進めない。 各ステージの1~3エリアはゴールポイントであるどこでもドアをくぐればクリア。4つ目のエリアは奥に待ち構えるボスを倒せばそのステージがクリアとなる。 ステージ5(最終)はエリアが1つしかなく、エリアの奥まで進めばラスボス戦となる。 本作は一本道のステージセレクト制を採用しており、先のエリアに進むだけでなく前のエリアへの後戻りも行える。 一度クリアしたエリアはステージMAP画面にて再挑戦が可能。ただし、初回のステージ5だけは強制進行となり、ステージMAP画面に戻る事はできない。 エリアが始まるとドラえもん後方にどこでもドアが置かれている(初回のステージ5は例外)。これにくぐればステージMAP画面に戻れるがクリア扱いにはならない。 初回のステージ5をクリアし、エンディングを迎えた後にタイトル画面に戻ってコンティニューすると、ステージ5を含むすべてのエリアが再挑戦可能となる。 ひみつ道具、及びアイテムについて。 ドラえもんには多種多様な「ひみつ道具」を複数所持する事ができる。 ゲーム開始時ではショックガンのみの所持だが、エリア内の様々な場所に配置されているアイテムを取得する事により、所持できるひみつ道具の数が増えていく。 手に入れたひみつ道具の多くは一覧リスト画面に追加表示され、その中の武器型・消費型道具に関してはその中から選択(装備・使用)する事が可能。 入手できる道具は主に「武器型」「消費型」「自動型」「即効型」「ネタ型」の5つの分類に分けられる。 「武器型道具」は装備する事でドラえもんの攻撃として使用できる。使用回数はすべて無制限で好きな時に武器型の切り替えが可能。 「消費型道具」は使用するとその道具が消費されてしまう。所持中の道具と同じ効果のアイテムを取った場合、強制的に効果が発揮されるが所持分はそのまま残る。 「自動型道具」はエリア内の特定場所に近づくと自動的に効果が発揮される。使用回数は無制限。 「即効型道具」は取得した時点で効果が発揮される。他のアクションゲームでいうところのアイテム効果とほぼ同じ感覚といえる。 「ネタ型道具」は何かしらのお遊び演出が拝めるだけで、特にゲーム的な意味での効力はない。 登場する主なひみつ道具(アイテム)の種類は以下の通り。 + ひみつ道具一覧 攻撃型道具 ショックガン 初期装備。前方1方向に連射可能で一部の敵の動きを止める弾を発射する。攻撃力は低く、敵によってはダメージすらも与えられない場合がある。 くうきほう ステージ1内にて入手可能。前方1方向に強力な弾を発射する。連射は効きにくいが、攻撃力が高く敵によっては前方に吹き飛ばせる(一撃で倒せる)性能も持つ。 アタールガン ステージ1ボスを倒すと入手可能。ドラえもんの近くにいる敵にサイトが表示され、攻撃するだけで誘導弾がサイトを追尾してくれる。しかし、連射が非常に効きにくい上に、弾の動きが鈍いという欠点も持つ。 ヒラリマント ステージ2ボスを倒すと入手可能。敵や敵弾を画面外へと吹き飛ばす近距離専用のマント攻撃。他の武器型道具に比べリーチが著しく短いものの、吹き飛ばした敵を他の敵に当てて倒す事ができる。 ? ラスボス戦途中で入手可能。ラスボス戦でしか使用できない特殊な武器型道具。ネタバレの可能性があるので名称と性能の説明は割愛。その性質上非常に強力な攻撃だが、ラスボス戦を抜けると一覧リスト画面から消えてしまう。 消費型道具 タンマウォッチ 使用すると一定時間敵の動きが止まる。 バリヤーポイント 使用すると一定時間ドラえもん周りにバリアが張られ、触れた敵を吹き飛ばせる。ただし、完全無敵ではないので状況によってはダメージをうける可能性あり。 バリヤーオマモリ 使用すると一定時間完全無敵になる。しかしその反面、バリアーポイントとは違って敵を吹き飛ばす効果はない。 ぎゃくどけい ライフがなくなった時、1度だけライフが全回復する。ただし、持っているだけでは効果が無く、あらかじめ使っておかなければならない。 プカリクリーム 使用すると水面のある地形に溺れずに浮かぶ事ができる。使用したエリアを抜けるまで効果は続く。 いなずまソックス 使用すると一定時間移動速度が速くなる。また滝の急流を登れる効果もある。 自動型道具 しんかいクリーム 水中エリアにて効力が発揮される。通常は移動にクセが発生してしまうが、これを持っていると水圧の抵抗を受けにくくなる。 オールマイティパスAオールマイティパスB AとBの2種類が存在し、通常ではお目にかかれない特定のひみつの扉が開かれる。AとBによって開かれる扉に相違があり、両方持っているとすべての扉が開く。 かいそくシューズ 砂漠エリアにて効力が発揮される。通常は移動にクセが発生してしまうが、これを持っていると移動がしやすくなる。 スーパーてぶくろ ステージ3ボスを倒すと入手可能。壷や壁などに近づくと自動的にそれを破壊する効果がある。 カラオケマイクチアガールてぶくろガードセット 説明書にてその効力が書かれていない自動型道具。諸事情により効力の詳細は割愛。 即効型道具 タケコプター 一定時間空中への高速飛行ができ、完全無敵ではないものの敵を体当たりで倒せる効果も付く。時間を越えると強制的に地面へ落下する。 クイック 一定時間移動速度が速くなり、タケコプター同様の敵体当たり効果も付く。 ドラ焼きフルパワー 前者はライフが1回復、後者はライフが全快する効果。 1UP2UP 前者は1UP、後者は3UP(*2)する効果。 ランダム 何かの消費型道具がランダムで入手できる。 ミニゲーム 「あみだくじ」「たからさがし」「シャッフル」のミニゲームのいずれかが発生し、その結果によって何かの即効型道具が入手できる。 ネタ型道具 道具の一例としては「水中はなび」「オトコンナ」などがある。ゲーム的な意味での効力はないのは前に述べた通り。 ミス条件について。 ライフ制と残機制を兼ねており、ライフが0になると残機を消費してステージMAP画面に戻されてしまう。 ドラえもんの最大ライフ値は常時4、消費ダメージは如何なる敵ダメージでも1で固定となる。 エリア(ステージ)をクリアしても、消費したライフは一切回復しないままでステージMAP画面に戻される。 本作には原則として即ミスする様な落とし穴は存在しない。水辺に落ちて溺れてもミスではなくダメージすら受けないため、近くの足場に移動すれば復帰できる。しかし例外として、一部のエリアに設置されている流砂(何も操作しないと下に沈んでしまう)にはまると即ミスしてしまう。また、あるステージに存在する、降りてくる壁に潰された場合も、即ミスになる。 エリア(ステージ)クリア、もしくはミス後の復活時でも、一部例外を除けば所持している一覧リスト画面のひみつ道具はそのまま引き継がれた状態で再開できる。 評価点 アクションゲームとしての土台はしっかりと作られている。 際だって完成度の高い内容ではないものの、プレイヤーを問わず手堅く遊べるアクションゲームといった印象。 様々なひみつ道具を駆使して、バリエーションに富んだエリア(ステージ)を攻略するのが楽しい。キャラゲーだからといって作りの手は抜いていない。 比較的低めの難易度ではあるが、ゲームバランスの調整はなかなかのもの。 極端な難易度の偏りは皆無で、先に進むにつれ正当に難しくなっていくという流れ。確実にプレイヤーの腕前がオールクリアへと近づく模範的アクションゲーム。 「難しいエリアでも消費型道具の多用で切り抜けられる」という、極端に難易度がぬるくなりすぎない程度の救済措置が与えられているのも嬉しい。 前作の『迷宮大作戦』では目立っていた、ゲームとしての深刻なマンネリが大幅に改善が成されたのも評価したい。 何気に操作性が良質な部類。 キーレスポンスはかなり軽快で、操作性の悪さによる無駄な苦戦を強いられずにドラえもんを動かせるのは美点である。 意外と思われるかもしれないが、当時のナウプロダクション開発のアクションゲームは操作性が良い作品が多い(*3)。 「ドラえもんらしさ」を表現したグラフィック・BGM周り。 当時のPCEの中でもグラフィックの書き込みは非常に優秀、かつ映画版の世界観を上手く表現できているのは純粋に素晴らしい。 SCD版では映画版を彷彿とさせるビジュアルシーンもあり、より映画版に近い雰囲気が堪能できる。 ゲーム中のドラえもんのリアクションがやけに豊富で動かしているだけも楽しい。 事ある度に変化のあるリアクションがあり、ドラえもんに愛着が沸いてくる。この辺は良い意味でキャラゲーライクといえる。 BGMのクオリティも非常に高く、ゲームを盛り上げてくれる。 なお、『迷宮大作戦』とは違って「ドラえもんのうた」を良アレンジしたメインステージBGMは存在せず(*4)、オリジナル楽曲がメインとなっている。 問題点 プレイが長期戦になりがち。 『迷宮大作戦』にあったセーブ・パスワード機能が本作には一切存在しない。 他のアクションゲームに比べ迷路的な道のりの場面が多く、1エリアあたりのクリアが長めになりやすい傾向にある。 そういった環境の全17エリアをぶっ通しでプレイしなければならないのが地味にきつい。なお、SCD版のみではあるが裏技でステージセレクトができる救済処置はある。 ミスしてしまうとステージMAP画面に戻されてしまうのも長期戦に拍車をかける。 特にボスのいる各ステージの4つ目のエリアは他エリアと比べさらに長い道のりになる事が多く、ボス戦前後でミスするとかなりだれてくる恐れがある。 幸いにも(?)ボス自体は全体的に弱いので、そこまで進むと何とかなる事は少なくない。あくまでもボスの行動パターンが理解できればの話だが…。 充実すらもしていないオプション。 オプションの類は全く用意されておらず、一度ゲームをクリアしてしまうとそれ以上のクリア目的が見当たらなくなってしまう。 『迷宮大作戦』では複数の難易度が用意されていただけに、この辺はボリュームダウンしてしまった感を覚えてしまう。 ゲームとしての不備。 ドラミちゃんのミニゲームの1つに、パネルをめくって出た矢印の向きに進んで、最終的に辿り着いたパネルの道具をもらえる、というものがあるのだが、実は 矢印の向きを無視してめくっても何のペナルティも発生しない ため、好き勝手にめくることができてしまい、せっかくの仕掛けが全く無意味になってしまっている。何も書かれていない白紙パネルの存在も意味不明。 2-1には3UPがあり、壁をどうにかできる道具を入手すれば取れるが、ステージを出入りすれば何度でも取れるため、いくらでも残機が稼げてしまい、ある意味ゲームバランスを崩しまくっている。 映画版のイベント演出が薄い(Hu版)。 Hu版のイベントにおいては、誰も会話をせずにキャラのジェスチャーのみの表現になっている。 このため、映画版を知らない人からしてみればどういうストーリーなのかが直感的に分かりにくくなっている。 また、Hu版はドラえもん以外のキャラの登場機会がかなり抑えられており、ドラえもん以外のキャラはほぼ空気といえる絵面となってしまった。 反面、SCD版はフルボイスによる会話とアニメ絵が挿入され、ちゃんとドラえもん以外のキャラもイベントで登場する機会が増えている。 ストーリーやキャラのやり取りを本格的に堪能したい場合はSCD版の方が向いているのは間違いないと思われる。 とはいえ、Hu版も表現としては頑張っているので、アニメ演出よりもゲーム的な表現で楽しみたいというならばHu版の味わい深さも捨てがたい。 アニメのゲーム化においてはあまり珍しい事でもないが、恐竜時代や弥生時代に行くなど、映画版と話の設定が全く違う。原作と同じアラビア世界はステージ4でようやく登場、ボス撃破後原作の王様やアブジル、カシムが唐突に現れるが、あまりにも無理矢理。 とはいえ、アクション重視のゲームなので、よほど映画版ストーリーにこだわらなければ大して気になる問題ではないだろう。 総評 アクションゲームとしての出来はごく普通としかいいようがないレベル。特別凄いというべきものも、クソゲーととれるような酷い部分も見当たらない。 ストーリーを楽しみたいならSCD版、余計な演出抜きで楽しみたいならHu版がおそらくは適任だと思われる。どの道、アクションゲームとしての出来は全く差はない。
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前へ 「勝負の方式はダブルバトル、使用ポケモンは二体だ」 俺はナギサジムの床に足を踏み入れている。 最後のジム戦……ナギサジムに挑戦しようとしているのだ。 「では行くぞ! 出て来い、オクタン、デンリュウ!」 「行け! ラグラージ、グレイシア!」 この二体ならば、電気タイプ相手に有利に戦うことのできるはず……勝負! 「オクタン、水の波動を乱れ撃ちしろ!」 オクタンは水の波動をそこらに乱射する。何か作戦があるのか? グレイシアに冷凍ビームを命じる、対象はデンリュウだ。 しかし、冷凍ビームは青い防御壁によって阻まれる。『護る』の技か。 なら今度はオクタンだ。 「ラグラージ、オクタンに瓦割りだ!」 オクタンに接近するラグラージ、オクタンのスピードなら回避するのは困難だ。 「エナジーボール!」 緑色のエネルギーがラグラージに命中する。その攻撃を受けたラグラージは苦しそうな表情を表す。 しまった……ジムリーダー程の実践を積んでいれば、 鈍いオクタンを攻撃されるシチュエーションなど、何度も経験しているはず…… だからこそあそこまで冷静な対処ができたのだ、油断した。 グレイシアの技では、オクタンに大きなダメージを与えることができない。 かといってラグラージで接近すれば、さっきの要領でカウンターを受ける。 一つだけ……一つだけ攻略法があるが……この方法は取れない。 「グレイシア、ラグラージ、デンリュウを集中攻撃しろ!」 二体のポケモンはデンリュウに接近する、護るは連続で使用できないから今度は…… 「デンリュウの援護に行けオクタン、エナジーボール!」 オクタンはラグラージに標準を定め、エナジーボールを発射する。 「目覚めるパワーで相殺しろ、グレイシア!」 紅い球を発射し、エナジーボールを相殺する。 「今だ、冷凍パンチ!」 デンリュウは冷凍パンチを受け、後方に吹っ飛ばされる。 「追撃だ、グレイシア、冷凍ビーム!」 「こっちも冷凍ビームだ!」 グレイシアが発射すると同時に、オクタンも冷凍ビームを発射し、巨大な氷塊が完成する。 「パワージェム!」 吹っ飛ばされていたデンリュウが、不思議な岩でグレイシアを攻撃する。 「グレイシア!」「まだまだ、ラグラージにエナジーボール!」 オクタンがエナジーボールを発射する。駄目だ、回避できない。それなら…… 「傍の氷塊をオクタンにぶつけてやれ!」 冷凍ビームの激突でできた氷塊、これをオクタンに向けて打ち込む。 ラグラージが氷塊を打ち込んだ瞬間、戦闘不能になる。 だが氷塊はオクタンの急所に命中し、オクタンも戦闘不能となった。 「よし、これで一対一だ……」 「残念だったな……この勝負、もう終わった。10万ボルト!」 「そんな位置から届くわけが……」 10万ボルトは、地面を伝ってグレイシアを襲う。その攻撃はグレイシアのHPを一撃で奪い去った。 「馬鹿な……なぜ10万ボルトがここまで……それに威力が強すぎる」 「最初の水の波動でフィールド全体が濡れていた…… 戦っているうちにその水がグレイシアにも付着して、10万ボルトの威力が上昇したんだ」 最初の水の波動乱射にはそんな意味が……… 「君……ポケモン達を労わりすぎてないか?」 「ど…どういう意味だ?」 「さっきの局面、接近せずにラグラージに地震を命じていれば、おそらく俺は敗北していただろう だが君は……グレイシアを気遣って使わなかったんじゃないか?」 そう……なのか?確かに地震を使っていれば、かなり有利に戦闘を進めれたはずだ。 だが無意識のうちに使うのを拒否した。それが…… 「……またの挑戦待ってるよ」 ポケモンを労わりすぎてるか…… ジムを飛び出して、俺は砂浜に足を進め、腰を下ろした。 確かにラグラージ、グレイシア共に相手に決定打を与えられない状況で 地震を使用していれば、一瞬にして状況は変化しただろう。 だが使えなかった……グレイシアを巻き込むのが怖かった、 結局、勝負にも負け、ポケモン達を傷つけた…… それならいっそのこと……駄目だ! それではスモモ戦の時に行った行為と変わらない。ポケモンを道具と見る行為。 そんなの……そんなの…… 思わず頭を掻き毟る。なんだか頭痛もしてきた…… 「どうかなさったのですか?」 背後に目をやる。そこには白いワンピースを着た、俺と同じくらいの少女が居た。 「……誰だ?」 「あたしはミカンと言います。ジョウトのアサギシティで、ジムリーダーをやらせていただいてます。あなたは?」 俺は名前だけを告げる。するとミカンは微笑みながら、俺にこう告げた。 「ここのジムリーダーの方に負けたのですか?」 「ど、どうしてそれを!?」 いきなり確信を突かれ、動揺を隠せない。心を見透かされたのか? 「あたしもジムリーダーです。あたしに敗北した方と同じような表情をしていましたから……」 なんだ……流石に心を見透かすなんてできないよな。 「でも…あなたはその人たちよりも難しい顔をしていますね。私でよければ相談に乗りますよ」 ……この人に相談すれば解決できそうな気がする。 俺は自分の悩みを洗いざらいに話すことにした。 「……そうなのですか、あなたはポケモン思いなんですね」 ポケモン思いか……本当にそうなのか? 自分では分からない。 「あなたのポケモン達を見せていただけますか?」 その質問に黙って頷き、五つのモンスターボールを宙に放り投げた。 ミカンは、しばらくの間俺のポケモンを凝視し続けた。 「どの子もいい目をしています。あなたのことをとても信用しているのですね」 ミカンの話を聞いていると、ルカリオと目が合った。 初めて旅立った時……リオルの頃と比べるとしっかりとした目をしている気がする。 他のポケモン達とも目を合わせる。皆、最初に会った時に比べると目が光っているような気が…… 「あなたのポケモン達は皆あなたを信頼しています。 それはあなたがポケモン達のことを思っているから…… そして、ポケモン達はあなたの期待に応えようとしています」 俺の期待?それは――― 「しかし、あなたはそれを受け取らなかった…… ポケモン達が、あなたの期待に応えようとしているのならば あなたもポケモン達の期待に応えなければならないのです」 ポケモン達の期待に応える……この言葉を聞いたとき、俺の中で何かが吹っ切れた。 「そうか…そうだよな……ありがとう、ミカンさん。またジムに挑戦しに行ってみる」 「そうですか……健闘をお祈りしていますよ」 ミカンは俺を見て再び微笑んだ。 俺は立ち上がり、そしてジムへと一歩ずつ進んでいった。 ナナシ ルカリオLv49、クロバットLv46、ロトムLv45、 ラグラージLv47、グレイシアLv45 「再戦しに来たのか、何か作戦でもできたのかな」 「さぁな、だが今回は絶対に勝利してみせる」 「ほぉ……ならそれを証明してみろ、勝負だ!」 デンジは二つのボールを放り投げる。出てくるのは前回と同じオクタンとデンリュウ。 俺が選択した二体も、前回と同じ、ラグラージ、グレイシアだ。 「同じ二体か……さっきのリプレイにならない様に注意するんだな。オクタン、水の波動を乱射しろ!」 さっきと同じか…… 「グレイシア、オクタンに向けて水の波動だ!」 グレイシアがリング状の水をオクタンに放つ。 それは命中したものの、オクタンはまるで効いていないような涼しい顔をしている。 だがデンジはそれと対照的に、苦い顔をしているのであった。 「大した威力じゃないのに、決定打を打ち込まれたような顔だな」 俺の一言でデンジは顔を歪ませる。 「俺は不思議に思った。なぜフィールドを水浸しにするのに 広範囲を一気に潰せる波乗りでは無く、水の波動を使用したか…… その答えは簡単。波乗りを使用すると、俺達のポケモンだけでは無く お前のポケモンまで濡れてしまうからだ。濡れれば、当然デンリュウの電撃を受けるからな だからお前は自分のポケモンに水技が命中するのは絶対に避けねばならなかった、どうだ?」 沈黙がジム内に訪れる。不思議と口元の筋肉が緩んでいく。 「まさか見抜かれるとはな……だがこれでデンリュウの電撃を防いだと思うな オクタン、冷凍ビームでフィールドを凍らせろ!」 オクタンが冷凍ビームを地面に発射する。濡れていた地面はみるみるうちに凍結していった。 「この隙を逃すか、デンリュウに攻撃だ!」 二体のポケモンがデンリュウに攻撃を仕掛ける しかし、青い防御壁に二体の攻撃は阻まれてしまった。 「このシチュエーションも何度と体験している、簡単に通ると思うな」 いつの間にか水浸しのフィールドは、透き通った氷のフィールドへと変化していた。 だがこれも計算の内……見てろよ 「デンリュウに接近しろ、グレイシア!」 グレイシアは氷の地面を駆け抜けていく。氷のフィールドの力が作用してスピードが上昇している。 「デンリュウ、パワージェムだ!」 宝石のような石を飛ばしが、足場の悪さで狙いを外してしまう。 「冷凍ビーム!」 冷凍ビームを命じると同時に、デンリュウが腕を十字にし体を丸める。 だが俺が狙ったのはデンリュウじゃない……オクタンだ。 不意を突かれたオクタンは、冷凍ビームを諸に受ける。 「不意を突いたつもりか? 効果がいまひとつだぞ」 「ダメージを狙ったわけではない、オクタンを見てみな」 デンジの目前には、下半身が凍結したオクタンが居た。 「体の向きを変えられない以上、デンリュウのサポートをすることはできない。これで事実上の二対一だ」 「ならデンリュウだけで二体倒してやる、掛かって来い!」 デンリュウも体を奮い立たせ、いかにもやる気のあるという面構えになる。 「行くぞ! 冷凍ビーム!」「10万ボルトだ!」 強力な冷気と電撃の押し合いが数秒続き、爆発が起こる。 それにより煙が発生し、ジム内を静寂と共に包み込んだ。 そんな状態が十数秒続く……そろそろだ。 『今だ! 一気に片付けてやれ、冷凍ビームだ!』 俺の声が木霊した数秒後、強力な光を煙の中で感じる。 その光が消えると同時に煙は晴れていった。そこには氷漬けのデンリュウが…… 「な……嘘だろ?」 デンリュウは青い防御壁に包まれている。護るか!? 「油断したな……煙が発生した時点から既に護るのバリアーを貼っていたのだ」 自信満々に笑みを浮かべるデンジ。それを見て手で顔を伏せる。 「ククク……やはりそう来たか、読んでたさ……あんたがこの局面で護るを使うことくらいな」 「な、なに!?」 「俺が見えないフィールド内で行いたかった行動は二つ…… まず一つはグレイシアを俺の近くに戻すこと… そして二つ目は……デンリュウに護るを使わせることだ!」 「まさか……次の攻撃が――」 「ラグラージに飛び乗れグレイシア!」 グレイシアは、ジャンプしてラグラージの頭に飛び乗る。 『地震!』 ラグラージが強大な地震を発生させる。 氷の地面に亀裂が走り、轟音と共に倒壊する。 そして、動くことのできないオクタン、防ぐ術を持たないデンリュウを容赦なく呑み込み 相手のポケモンを、一瞬にして戦闘不能へと追いやった。 「ふぅ……完敗だよ、君みたいなトレーナーには久々に会ったよ これがビーコンバッジ、最後のジムバッジだ」 ビーコンバッジを手渡され、胸の高鳴りを感じる。 これで……これで全てのバッジが揃った。 「ポケモンリーグはナギサシティの北にある海から――」 安堵していた俺の耳に爆発音が飛び込んでくる。 「な、なんだ!?」 爆発音は外から……リッシ湖の方から聞こえる 「緊急事態らしいな……ナナシ君、俺は先に行くから後から駆けつけてくれ!」 デンジはそう言うと急いで去っていく。それと同時にポケッチから電子音が聞こえた。 ナナシ ルカリオLv49、クロバットLv46、ロトムLv45、 ラグラージLv48、グレイシアLv45 ――キッサキシティ 俺は父さんの指令を受け、再びここへ訪問した。 指令の内容は「キッサキ神殿にある金剛玉と白玉を入手してこい」というものだ。 そして、俺はキッサキ神殿の入り口へとやってきた。 入り口には一人の女性が立っている。 「ここへ入らせてもらうぞ…」 「この神殿は、ジムリーダーのスズナさんに許可を得なければ入れません」 「……なら、仕方が無いか」 こうはしたくないが、任務は最優先させなばならない。 なるべく相手を傷つけることなく済ませよう。 「ここを通さなければ、少々痛い目にあってもらうことになるが……いいのか?」 傍にクロバットを待機させ、脅す。これで引き下がってくれれば―― 『嫌です! なにをされようとここは通しません!』 「ならクロバ――うっ」 俺の頭の中に血塗れのスネオが浮かび上がる。駄目だ…攻撃できない。 『待ちなさいっ!!』 雪の大地を物ともしない速度で走ってくるその女性は―――スズナ 「ギンガ団なんかは絶対にここには入れないわよ!」 ……こうなった以上、勝負は避けられない。 「波動弾だ、ルカリオ!」 ルカリオの発した波動弾が命中し、マンムーのその巨体は地にひれ伏す。 「そんな……なんて強さなの、私じゃ勝てない」 スズナのポケモン三体は既に全滅した、もう追撃は無いだろう。 「入らせてもらうぞ……キッサキ神殿」 物言わぬスズナを最後に見て、俺はキッサキ神殿内へと足を進めた。 ――キッサキ神殿内部 中は肌寒いうえに暗く、ロトムの明かりを頼りに先に進んでいる状態。 床が凍りついていて一回転倒した。頭が痛い。 下の階に行くごとに肌寒さは増して行き、床の凍りも大きくなっていく。 この下に二つの宝玉はあるのか……それにしては警戒心が無さ過ぎる。 おそらく最下層には何かがある、常に警戒態勢を取れ…… 吐いた息が白く染まる。多分次が最下層だな。 不自然な明かりが漏れ、肌寒さなどまるで感じない。 最下層はまるで別空間のようだ。 だがそんなことはどうでもいい、なぜなら俺の目の前には他とは比較にならないほどの物があるからだ。 そいつは俺より三倍ほども背丈があり、今までに無いような威圧感を受ける。 ……こいつはポケモンなのか?ピクリとも動かない。 動かないなら好都合、さっさと宝玉入手して立ち去るだけだ。 部屋の中央に宝箱のようなものがある、おそらくあれが―― 宝箱に手をかけた瞬間、地面の揺れと共に巨大な物体は動き出した。 そいつはゆっくりと迫ってくる。目標は間違いなく俺。 俺の身長ほどもある拳が迫ってくる、なんとか回避したものの衝撃で吹っ飛んでしまった。 こいつを何とかしなければ、宝玉は持って帰ることは出来ない。 「行け、ラグラージ!」 見た目からはタイプが全く想像できない。唯一つ分かるのはかなりの鈍足だということだ。 「地震だ!」 指示を受け地震を発生させるラグラージ。だがそいつは大してダメージを受けていないようだ。 このことからあの巨人は、飛行、電気、炎、岩、毒、鋼、の可能性は消えた。 「次だ、冷凍パンチ!」 冷凍パンチを命中させるが、先ほどの同じく平気のようだ。 これで、草、ドラゴン、地面、の可能性は消えた。 だが巨人の反撃を受け、ラグラージは痛手を負ってしまった。もう交代させよう。 「戻れラグラージ。行けルカリオ!」 ラグラージと交代にルカリオが姿を現す。 調べた中で残ってるタイプは、ノーマル、悪、格闘、エスパー、虫、氷、水、ゴースト。 その中で可能性的に高いのは、悪、エスパー、ノーマル、格闘、ゴーストの五つ。 この四つならば全てルカリオで探りを入れられるはずだ。 「悪の波動!」 禍々しい波動を巨人に命中させる。今までと大差が無い このことから、エスパー、悪、格闘、ゴースト、は除外される。 となると残りは一つ。ノーマルタイプだ。 『行け、波動弾!』 ――少しずつではあったが波動弾のダメージが蓄積して、ついに巨人を撃退することができた。 倒れている巨人を背にし、宝箱に手をかける。 中には黒い球と白い球、二つの宝玉が収められていた。 これを手に取った瞬間、地面が再び揺れる。 恐る恐る背後に目を向けると、倒したはずの巨人が復活をしていた。 「くそっ……波動弾だ、ルカリオ!」 巨人に波動弾を発射するが、弾かれてしまう。 そのまま突っ込んで――なっ!?早い!! 今までのスピードとは二倍近くの差がある。こんなのじゃ…… 巨人の一撃を受け、ルカリオは戦闘不能になる。 まずい、俺に迫ってくる。 「クロバット、催眠術だぁ!」 ボールから出てきて即座に催眠術を使用する。 そして、そのまま巨人は動きを止めた。 安心してる場合じゃない、催眠術だってすぐに解けてしまうかもしれない。さっさと立ち去ろう。 最後に巨人が追ってこないことを確認し、神殿の階段を登っていった。 ナナシ ルカリオLv51、クロバットLv46、ロトムLv45、 ラグラージLv48、グレイシアLv45 クロバットと共に神殿を出ると、いつの間にか雪が降り注いでいる。 数日前の遭難を思い出す、さっさと立ち去ろう。 『ユキメノコ、吹雪だ!』 突然、猛烈な吹雪が襲い掛かってくる。 「お前は……出木杉!」 出木杉がこちらを睨んでくる。まさか―― 「君の正体はのび太君達に聞かせてもらったよ、ナナシ君」 自分の名前を呼ばれ、体中の血液が冷たくなっていく。 これでもう全員に知られたか…… …こいつを突破するのは今の俺の手持ちでは困難、どうする。 「追撃だ、シャドーボール!」 黒い球体がクロバット目掛けて発射される。それを素早く回避するが 二発目が即座に飛んでくる。かなりの素早さだ、こうなったら…… 「黒い霧だ、この辺一帯を包み隠せ!」 「甘い、吹雪で霧を吹き飛ばすんだ!」 黒い霧で辺りが包まれたのも束の間、その僅か数秒後には霧は吹き飛んでしまった。 「そう簡単に僕から逃げれるなんて思わないで欲しいね、シャドーボール!」 ………出木杉は指示を出したものの。ユキメノコは動かない。 「どうしたんだユキメ――馬鹿な!?」 ユキメノコは戦闘不能になっている。だが出木杉の目に飛び込んできたのはそれだけではないはず。 間違いなく……出木杉の目には色違いの白いグレイシアが映っている。 「どうしてここにグレイシアが居るか?って顔してるな そいつは当然俺のポケモンだ、そしてさっきの黒い霧は囮 あれを処理するために、お前が吹雪を使ってくるのは読んでいた その隙にグレイシアを出し、めざめるパワーでユキメノコを仕留めたのさ 雪隠れの特性に加え、そのグレイシアの体色のせいで全く存在に気づかなかったんだな」 こう言うと、俺を乗せたクロバットは上昇を始める。 その光景を見て、出木杉は下唇を噛み締める。 「言っておくがこれを卑怯なんて言うなよ?これはポケモンバトルじゃない それが理解できていなかった時点で、お前の負けは決まっていたんだよ。じゃあな」 グレイシアをボールに戻すと同時に、クロバットは加速した。 ――ギンガトバリビル 「ごくろうだったナナシ、これは受け取っておく」 このビルの最上階には、前回と同じく俺を含むギンガ団重要人物五人が集合していた。 「これで……全ての準備が整った。アグノム、ユクシー、エムリットから 赤い鎖を作り出させ、二つの宝玉も我が手に……私の野望もあと僅かで達成する」 外を見て笑みを浮かべる父さん。これでギンガ団の『野望』も達成されるのか。 『アカギ様大変です!』 突然、部屋の中に一人の団員が入ってくる。息が完全に上がっている。 『どうしたのだっ!?』 「このビルに数名のトレーナーが乗り込んで来ようとしています! 既に周辺の警備をしていた団員は全滅しました!!」 『『『なにぃ!?』』』 周辺に居た団員は五十人近く居たはずだ。それをたった数人で…… 「くそっ……こんな時にぃ、全員で太刀打ちして時間稼ぎをしろ!」 「わ、分かりました!」 団員はそう言うと去っていく。父さんは苛立ちを隠せないようだ。 数人のトレーナー…まさか―― 「これより作戦変更をする、よく聞け!」 父さんの怒鳴り声に近い声で、三人の幹部と俺は前方に目をやる。 「マーズ、ジュピター、サターン、お前らはこれから私と一緒にテンガン山へ付いて来い」 この言葉を聞くと、三人の幹部は揃って返事をする。 「そしてナナシ、お前はここに残って侵入者の足止めをしろ」 侵入者の足止め!?そんなの一人で出来るわけが…… 「分かっている、お前一人では止められないことぐらいはな。 まず制御室で待機し、侵入者を防御壁などで阻む そして戦闘になり、万が一敗北した場合は、制御室からワープした部屋の先に テンガン山へワープできる扉がある、そこからこちらに向かうんだ。 一度転送したら、制御室のワープパネルは作動しないようになっているから安心しろ」 咄嗟の判断でそこまで考えてある……流石は父さん、抜け目がまるで無い。 「分かったな、では付いて来い、マーズ、ジュピター、サターン!」 ――数十分後、ギンガトバリビル制御室 防御壁のほとんどは侵入者に突破された、残された団員もほぼ全滅。 このビルももう終わりだな…… 周囲に目をやる、そこには緑色の液体が入ったカプセルに監禁されている三匹のポケモンが居る。 随分と虚ろな目をしている、思わず目を逸らしてしまう。 さっきから何度もこの行動を繰り返している…… ……侵入者四人のうちの一人がこちらに向かってきている。 決戦は避けられないだろう。リュックの中に入っている五つのモンスターボールを手に取る。 侵入者……その正体はなんとなく掴めている。 だが来て欲しくない、もう―― ……壁越しに足音が聞こえる。もう少しで勝負だ。 心臓の鼓動音は一段と高くなり、冷や汗が出てくる。 来るな――来るな―― その瞬間、爆発音と共に部屋の中に明かりが入ってくるのを感じる。 頑丈なはずの扉が破壊されたのか…… 侵入者の顔が俺の視界に入ってくる。 侵入者の正体は――のび太。 「ナナシ君……だよね?」 「………」 「その仮面外してよ……僕は君のこと知ってるんだから、仮面で顔を隠す意味なんて無いだろ?」 「………」 「……会話する気は無いんだね、じゃあはっきり言うよ」 『ナナシ君、僕は君をここで倒す!!』 暗い部屋にのび太の声が木霊する。 「……ほぉ、やれるものならやってみろ!」 俺はグレイシアのモンスターボールを宙に放り投げる。 「行け、グレイシア! 冷凍ビ―――」 「エテボース、猫騙しだ!」 突然現れたエテボースがグレイシアに攻撃を加える。 「続いてダブルアタック!」 猫騙しで怯んでいるグレイシアに、エテボースは尻尾で二回攻撃した。 二連続で攻撃を受け、グレイシアはゆっくりと崩れる。 「な……」 『僕は絶対に君に負けない……だから次のポケモンを出せ!』 ナナシ ルカリオLv51、クロバットLv47、ロトムLv45、 ラグラージLv48、グレイシアLv45 のび太 エテボースLv43 残りの手持ち不明 出木杉 ユキメノコLv46 残りの手持ち不明 倒れているグレイシアをボールに戻す。 「エテボースの特性は『テクニシャン』弱い技の威力が上がる特性… さらにタイプ一致+シルクのスカーフで、威力は数倍にまで跳ね上がっているんだ!」 道具まで使いこなすようになっていたか……ここの警備を突破できただけはある。 「ならこいつでどうだ! 行け、ルカリオ!」 フィールドに姿を現す波動の戦士、その波動に空気が震える。 「君の最強のポケモン……でも負けないよ、ダブルアタック!」 エテボースが軽快なスピードで接近し、尻尾で攻撃を加える。 「無駄だ! 反撃しろ、波動弾!」 尻尾の攻撃を難なく耐え切ったルカリオは、次の瞬間波動弾を発射する。 相性の悪い攻撃を受けたエテボースが、その攻撃を耐えられるはずが無かった。 「相性を考えるんだな、鋼タイプに対してノーマルタイプの攻撃は攻撃は効果いまひとつだ」 「分かってるさ、行け、ムウマージ!」 エテボースと入れ替わって出てきたのはムウマージ、不気味な笑みを掲げている。 「くくく、悪の波動だ!」 禍々しい波動がムウマージを襲う。その攻撃を受けムウマージは地に落ちてしまった。 「波動弾が効かないゴーストタイプを選んだつもりだったのだろうが、 油断したな、そのくらいは対策してあるんだよ」 「……君のルカリオを見てみなよ」 そう言われフィールドに目を移す、そこには魂の抜けたように倒れているルカリオが居た。 「ハッ……まさか」 「道連れを使わせてもらったよ。ごめんねムウマージ」 のび太はムウマージをボールに戻し、仕舞う。 こちらもルカリオをボールに戻し、次のボールを手に取った。 「ロトム!」「アゲハント!」 宙に姿を現す二体のポケモン、これで仕切りなおしだ。 「身代わりだ」 ロトムの体力を少量削り、身代わりの人形が出てくる。 そして、アゲハントはその人形に痺れ粉を吹きかけ始めた。 「補助技を使うことぐらい読んでたさ、そのための身代わりだ」 「なら身代わりを破壊するまでだよ、サイコキネシス!」 念力波が身代わり人形を襲う。それを受け身代わり人形は消滅した。 だが破壊している隙に、電撃波がアゲハントを貫いた。 ロトムはまた身代わりを作る。だがその光景を見てのび太は笑みを浮かべる 「やっぱりそう来たね……だけどこの技は防げないよ、吹き飛ばしだ!」 アゲハントが突風を引き起こす。その突風に身代わりもろともロトムは吹き飛ばされた。 「身代わり状態でも一部の技は通用するんだよ、その一つが吹き飛ばしなんだ」 ロトムと入れ替わりにクロバットが出てくる。 そして、次のクロバットの攻撃でアゲハントは戦闘不能になった。 「ありがとうアゲハント……行け、ライチュウ!」 ついに出てきた……おそらくこいつがのび太の切り札だ。 飛行タイプだから出したのだろうが、こちらの方が素早さは上だ。 一撃で倒せなくとも、次のポケモンに回せば倒せる。 予想通りクロバットが先に動き出し、ライチュウにクロスポイズンを命中させる。 そしてライチュウの10万ボルトで、クロバットは戦闘不能になった。 「ご苦労だった、行け、ロトム!」 HPがちょうど半分のロトムが姿を見せる。これでジ・エンドだ。 だが慎重に行こう……思わぬ反撃を受けるかもしれない。 「身代わりを作れロトム!」 この戦闘中見慣れた身代わり人形が出てくる。こいつを破壊するには最低でも二回攻撃を加えなければならない。 もう勝利は目の前だ。 「そう来るのは分かってたよ、アンコールだ!」 「なにっ!?」 ライチュウがロトムに拍手をする、これでしばらくは身代わり以外の技を出すことができない。 無意味な身代わりを繰り出している最中に、悪巧みを積むライチュウ。 次も同じ行為を続けるロトムの身代わりに、10万ボルトがヒットした。 当然これで身代わりは消滅する。 そして、次の瞬間には再びライチュウが強力な電撃をロトムに加え ロトムは瀕死になってしまった。 これで俺のポケモンは最後の一体、だがそいつはライチュウでは絶対に崩すことのできない壁。 「くくく……まさかこれほどまでに熱い勝負ができるとはな。だがこれで終わりだ!」 最後のモンスターボールを投げる。その中から出てくるのは――――ラグラージ。 水、地面タイプを合わせ持ち、電気タイプの攻撃を一切遮断する。 「くそっ……電光石火だ!」 素早く動きラグラージに体当たりを加えるが、まるでダメージが無い。 「地震だ、砕け散れぇぇえええ」 地震が発生し、ライチュウを呑み込む。 その威力は、もともとダメージを負っていたライチュウを瀕死にするには十分すぎる威力だった。 ライチュウをボールに戻すのび太。勝った……俺の勝ちだ。 「俺の勝ちだ、さっさと仲間と一緒に立ち去れ!」 「まだ僕は負けてないよ」 なんだと!?ライチュウは倒したし、他のポケモンだって……ハッ ライチュウが切り札だとは一言も言っていない。俺が勝手に勘違いしただけだ。 「まだ僕のポケモンは一体残っているんだ、それはこいつだ!」 のび太が宙にボールを放り投げる。 そこから発生した光はどんどんと広がっていく、一体の生物のシルエットを描く。 それはやがてシルエットでは無く、現実のものとなる。 その正体は―――カイリュー 「こいつが正真正銘僕の最後のポケモン、そして最強の切り札だ!」 なんて威圧感……まるで伝説のポケモンと対峙しているようだ。 だがこちらにも勝機はある、ラグラージは氷タイプの技『冷凍パンチ』を覚えている。 こいつを一発でもぶち込めば、カイリューであろうと一撃で倒せるだろう。 「ドラゴンダイブだ!」「滝登り!」 技と技の激突、まさに一触即発と言える。 やがてお互いが弾き飛ばされるが、すぐにカイリューは体勢を立て直し、ラグラージに突進する。 ドラゴンダイブが命中し、苦痛の表情を浮かべるラグラージだが、致命傷には至ってない。 「反撃だ、冷凍パンチ!」 この攻撃が当たれば――――しかしラグラージは動こうしない。 「さっきのドラゴンダイブで怯んだみたいだね、次の攻撃で僕の勝ちだ! ドラゴンダイブ!」 三度ドラゴンダイブの体勢をとるが、ラグラージの方では無く、のび太の方に突撃しようとしている。 「そ、そっちじゃないよカイリュー! 向こうだよ!」 のび太の指示に対応することが出来ず、結局カイリューはのび太の周辺の地面に突撃してしまった。 そうか、ドラゴンダイブはあまり命中率の高い技ではない。 だからのび太の方向に…… のび太はなんとか直撃は避けれたようだが、足を痛めてしまい、動けないようだ。 そしてカイリューも同じ、頭を強く打ってボンヤリしている。 「最後の最後に不運だったな、これで本当に終わりだ……ラグラージ、冷凍パンチ!」 右手に氷を宿し、動けないカイリューに突進するラグラージ。 これで今度こそ―――― この瞬間、頭の中にある静止画が浮かび上がる。それは血塗れになっているのび太。 ……今、ラグラージで攻撃したら、カイリューが吹っ飛んで後ろののび太にまで―――― ナナシ ルカリオLv51、クロバットLv47、ロトムLv45、 ラグラージLv48、グレイシアLv45 のび太 カイリューLv55、ライチュウLv47、アゲハントLv41、 ムウマージLv42、エテボースLv43 次へ
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無理のないバイオⅤ? 制作者:125氏 制作ツール:RPGツクール2000 概要 無理のないシリーズⅠ~Ⅳまでの世界を舞台にしたミッション制ゲーム。 今作の主役はのび太ではなく、その仲間たち。 達成した実績の数に応じてアイテムを持ち込めるなどの特典がある。(2週目以降) 実績機能が搭載されており、2週目以降でなければ果たせない実績も存在する。 シナリオの中には条件を満たさなければプレイできない物もある。 本家・ETからの変更点 マップの改変・キャラの変更など、多数。 その他 現時点で本編は未完成であるため、実績コンプリートは不可能である。間違っても実績解除の仕方が判らない等、スレで質問しないように。 現在は無理のないバイオⅤ コード・ベロニカ(聖奈Ⅴ)シナリオの途中までプレイできる。製作された最後の部分まで到達すると、強制イベントで楽屋に飛ばされる。それ以降は進行不可能。 自衛隊及びリシングスキーシナリオは廃止され、代わりにのびハザTとして分割された(リシングスキーシナリオはまだ製作されていない)。 無理のないバイオⅢ 出木杉及びドラえもん、無理のないバイオⅤ コード・鳥柴はまだ製作されていない。 白峰シナリオ及び最終シナリオ(125の最後)は廃止された模様。 作者のコメントによると無理シリーズは今作のⅤで完結との事。 無理Ⅳオリジナルキャラの鳥柴さんのグラに変更あり。 最新版が公開されてから、五年以上更新がない。作者が失踪している可能性があります。