約 1,919,082 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2635.html
『オモイコミ ノ チカラ』 12KB 日常模様 妊娠 戦闘 駆除 息抜きに・・・ _____________________________________________________________ 諸君おはよう!! 俺は州で一番強いと言われている最強のお兄さんだ!! もちろん、格闘技とかそういうのじゃなくて対ゆっくり戦闘限定だがな!!! ガーッハッハッハッハ!!! 「はなちぇ~~~くちょぢぢ~~~~~!!!」 いやぁ~今回も市長からゆっくり駆除の依頼をされちゃってね。 一晩かけてやっと駆除が終わりそうなんだよ。 辺り一面、飛び散った餡子やらお飾りが散乱して酷い有様だ。 今俺の手の中で暴れてる子まりさが最後の一匹ってワケ。 『おいおい、俺はじじいって呼ぶにはまだ若すぎるだろォ??』 「うっちゃいよ!このくじゅ!!ぺっ!」 子まりさが最後の悪あがきなのか、唾液を俺の顔に飛ばしてきやがった。 左の頬がベットリしている。 「ゆっへん!ばきゃなぢぢいにいっしむくいてやったのぢぇ!!」 『こんの……くっそチビが!!』 パシッ 俺は左手で子まりさをしっかりと掴み、右手でビンタを食らわせた。 「ゆぎゃ~~~ん!!!いちゃいよぉ~~~~~~!!」 『調子のってたクズがビービー言ってんじゃねぇ!!ッヒャア!!!』 泣き喚く子まりさに数回ビンタをして、地面に叩きつける。 「ゆびゅ!!」 落下の衝撃で子まりさの口から餡子が漏れ出す。 実に汚らしい光景だ、ああ。 『ほれ~さっきの勢いはどうしたんでちゅか~~???』 「………………………」 『んっん~~~~~~~~~???』 「ゆ゙ っ ぐ ぢ い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙!!!!!!!!!」 子まりさがあらん限りの声で叫んだ。 あまりに大きな、騒音というより爆音に近い音に、思わず耳を塞ぐ。 「い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙」 『うっせえんだよ!!!』 グチュッ 「い゙んっ」 爆音の発生源となっている子まりさを風船を踏みつけるようにして潰す。 ドロリとした後味の悪い感触が足に残っている。 『…………あ~、うるさかった。 あんな叫び声初めて聞いたぜ……ま、今日の仕事は終わりっと。』 大量の餡子が散乱する現場は処理班に任せて、俺は寝よう。 夜通しの駆除はさすがに疲れるぜ! ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「まりさ、いまのこえ………」 「ああ、しっかりときこえたのぜ。」 「だいじょうぶ?」 「………あんしんするのぜ。まりささまはさいっきょうなのぜ!」 「……そうね。ぱちぇもさぽーとしてあげるわ。」 お兄さんのいる町から遠く離れた山奥。 そこにいたゆっくりたちは子まりさの断末魔を最後まで聞き届けていた。 お兄さんに黒い影が近づいている。 空が明るくなっていく。もうじき夜が明け朝が来る─── ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 今日の任務は山奥に住んでいるゆっくりの群れの壊滅だ! ハイキングに来た客が度々ゆっくりの襲撃にあっているから駆除してくれ、との事。 『ん~、ちょっと引っかかるんだよなぁ…。』 というのも、本来ゆっくりは人間に勝てる程強くないのだ。 それが人間を襲う程の強さになっているとは…一体どういう事なのだろうか。 『ま、俺は最強だから関係ないけどな!ガハハハ』 「おい、そこのにんげん!!」 林道の中央に、俺を待っていたかのように成体のまりさがいた。 「このまえゆっくりをいじめたのはおまえなのぜ?」 『ん?ああ、確かに町のゆっくり共を駆除したのは俺だが?』 「にんげんだからってゆっくりをいじめるのはゆるさないのぜ!」 こんな山奥のゆっくりがどうして俺の事を知っているのだろうか? 『まぁいい、最近人間を襲ってるゆっくりっていうのはお前か?』 「そのとおりなのぜ!なかまのさいごのさけび、しっかりときいたのぜ!!」 『なぁ、もしかしてあの子まりさの叫び声ってここまで聞こえてたのか?』 「”ゆんまつま”はどんなにとおいばしょにでもきこえるのぜ!そんなこともしらないのぜ?」 ”ゆん末魔”(ゆんまつま) ゆっくりが敵にやられ命尽きる寸前に、怒りと憎しみを込めて発する特殊音波。 その叫び声には深い憎悪と悲しみが入り混じって、どこまでも響き渡る。 ゆん末魔を聞いたゆっくりは仇を討とうとする。 ゆっくりが何故このような行動をとるのかは未だに不明。 (出典:めーりん書房『でいぶでもわかるゆっくり大辞典』より抜粋) 『つまり、お前はあの子まりさ……いや、あの町のゆっくりたちに代わって俺を倒そうというわけか。』 「そのとおりなのぜ!このやまでいちばんさいっきょうのまりささまがにんげんをせいっばいしてやるのぜ!!」 自信満々の表情でまりさがおさげをブンブン振っている。 どうしてゆっくりっていうのはこうも自信過剰なヤツばっかりなのだろうか…。 最強の俺様に勝てるハズないのにな!! 『おおーまりさはつよいのかー(超棒読み)。それじゃあ試しにかかってこいっ!』 全身の力を抜いてヘラヘラと笑い、まりさを挑発してみる。 「ゆぎぎいいいぃぃぃ~~~~っ!!!!まりさをばかにするな゙ぁ~~~~!!」 まりさがあっさりと怒りの頂点に達したようだ。 体から金色のオーラがあふれ出ている。 ……ん?オーラが出てるってどういう… 「にんげんはゆっくりするなぁ~~~~~~~~!!!」 それは一瞬の出来事だった。 全身からオーラを発していたまりさが新幹線のような超高速で俺に突進してきた。 油断しきっていた俺は回避どころか防御する事もできずに、まりさの頭突きを腹に食らってしまった。 『グプゴォッ!?』 俺の腹に何かが触ったと思った次の瞬間、全身をとてつもない衝撃が突き抜けた。 体がくの字に折れ曲がり、地面に放り投げられる。 『…………ぁ……?』 顔が地面とくっ付いている。 立ち上がろうとしても力が入らない。 これじゃあゆっくり目線じゃあねぇか…… 『な…………おま…え………』 目の前でまりさがニヤリと笑ったのを見て、俺は意識を失った。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 遠くから何か音が聞こえる……。 『……ってオイぃ!?』 体を起こすと、俺が布団の上で寝ていたのがわかった。 一体何がどうなってるんだ?? 「あら、きがつきましたか。」 真横から声が聞こえたのでそちらを向く。 そこには天使のような美しい女性が…… 『……エンジェール………』 「あらあら、あたまでもぶつけましたか?」 そう言って女性は部屋の外へと出て行ってしまった。 いや、あの白い髪に特徴的な衣服は………えーっと、そう、えーりんだ。 俺が天使と言ったのは胴付きえーりんだった。 「からだのぐあいはどうです?」 えーりんが水の入ったコップを持って入ってきた。 歩く度に大きな胸がたゆんたゆんと揺れている。サイズいくつだろ……。 「ひみつですっ。それよりあなた、あんなところでなにをしていたんですか?」 『ん、ああ。この山のゆっくりが人間を襲うから駆除してくれって言われてね。 退治しに来たんだけど、返り討ちにあっちゃったんだ。 ここのゆっくりはみんなあんなに強いのか?』 「そんなことないですよ。いちぶのゆっくりだけです。」 『あのまりさは例外だったってわけか。それにしてもどうして……』 「”ゆんやーせん”のえいきょうです。」 『”ゆんやー線”?何だそれは?』 「それはですね………」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 『つまり、この山には”ゆんやー線”っていうよくわからないエネルギーがある。 それがゆっくりの思考を現実に反映させる、つまり”思い込みの力”を増強させてる。 だから思い込みが激しいゆっくりほど強くなってるって事か。』 「だいたいそんなところです。わたしもはっきりとしたことはわかっていないので……。」 『それにしても、えーりんはどうしてこんな山奥でゆんやー線の研究を続けてるんだ?』 「じょせいのかこをせんさくするおとこはきらわれますよっ。」 『おっと失礼。 ところで、その”ゆんやー線”っていうのはゆっくりにしか影響しないのか?』 「わたしのよそくだと、にんげんにもえいきょうはあるはずです。 ただ、ゆっくりのようなおもいこみのはげしいにんげんがいるのかどうか……。」 『じゃあ今俺が”俺は空を飛べる”って思ったら空を飛べるの?』 「よっぽどおもいこみがはげしければとべるとおもいますよ。」 ほほう、さいっきょうの俺様なら余裕で飛べるに違いない。 俺は座布団の上で空を飛べると思い込んだ。 すると… ふわ・・・ ふわ・・・ 足が地面から離れ、重力から開放されたように俺は宙に浮いた。 しかも体から紫色のオーラも出ている。 『あれ、けっこうすぐ飛べるんだね。』 「しんじられない………。 ふつうのにんげんさんはこころのどこかでほんのすこしはうたがうものだわ。 ゆんやーせんがこうかをだすのはいってんのくもりもないじゅんすいなこころ……。 いいかえればじしんかじょうってことになるのに…。 あのひと、よっぽどじぶんによってるのね……。」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 空が明るくなり、山の向こうから太陽が新しい一日を知らせる。 えーりんと共に一晩を過ごした俺は、再びまりさ討伐へ向かう事にした。 もちろん、前回のように簡単にやられる為ではなく、あのまりさを倒す為。 「いってしまうのね………。」 『ああ。俺には大切な任務がある。それを果たさねば。』 「………ねぇ、そんなことなんてわすれて、ここでわたしと…」 『おっと待った。』 えーりんが何か言おうとするのを遮る。 『男は一度誓った約束は絶対に守らないといけないんだ。』 「……………そう……。」 『だからえーりん。俺、これを最後の仕事にしようと思う。 この仕事が終わったらえーりんに言いたい事があるんだ。 だから、俺が帰ってくるのを待っててくれないか。』 「……ええ、まってるわ。わたし、ずっとまってるわ。 だから………かえってきてね。」 『ああ。』 左手でお腹をさするえーりんに見送られながら、俺は森の中へと足を進めた。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 『まりさああぁぁぁ!!!出てこぉぉい!!』 以前俺がまりさと会った場所で、思いっきり叫ぶ。 「ゆっふっふ。よわいにんげんのくせにまだいきてたのかだぜ。」 茂みからまりさが姿を現した。すでに金色のオーラがガンガン出ている。 「ゆぷぷ、またやられにきたのぜ?」 『あん時は何も知らなかった上に油断していたが、今回は違うぜ? ………ぬああぁぁああ~~~~~~~』 自分の全神経を集中させ、己に秘められた内なる力を解放する。 赤紫色のオーラがつま先と指先から発生し、徐々に全身を包んでいく。 『ああぁぁぁああ~~~~~~~……………ぬぅんっ!!』 オーラを全身にまとい、ゆんやー線とえーりんの力を得た俺は覚醒した。 今の俺は誰にも負けない、ハッキリと断言できる。 「ゆゆうっ!?あのおーらは!」 「むきゅ!?あのにんげんもまりさとおなじおーらを!?」 いつの間にかまりさの横にぱちゅりーがいた。 たぶん、前回も茂みの影から見ていたのだろう。 「だいじょうぶなのぜ!ぱちゅりー!! にんげんをやっつけたらいっしょにゆっくりするのぜ!!」 「まりさ……」 「あぶないからかくれるのぜ。こんかいはちょっとてこずりそうなのぜ。」 「むきゅう………きをつけてね。」 そう言ってぱちゅりーはポヨンポヨンと跳ねてどこかへいった。 「………ぱちゅりー。」 『……まりさ、お前も守るものがいるのか……。』 「そのとおりなのぜ!このやまのむれとぱちゅりーはまりさがまもるのぜ!!」 まりさはこちらを向くと、さっきとは違う、決意を固めた表情になっていた。 大切なものを見つけた者の顔だ。 『まりさ……。もし違うカタチでお前と出会っていたら……。』 「…………にんげんさんも、このまえとはなんだかふいんきがちがうのぜ。 ……なにかみつけたのぜ?」 『ふっ………、まあな。』 俺とまりさはお互いに敵だ。 なのに何故だろうか。長い時間を共にした友人のような、そんな親近感がある。 はたして、昔の俺はゆっくり相手にこんな感情を持っただろうか? この山に来てから俺は色々と変わった気がする。 それもこれも、このまりさのおかげなのかな………。 『………それじゃあ』 「…………ゆっ」 『いくぜえええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!』 「ゆおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」 光の速さで俺とまりさは無限の空へと舞い上がった。 今、俺の最後の仕事が今始まる─────── _____________________________________________________________ 最近の10作 anko1990 続・スタンドゆっくり anko2008 俺と水上まりさとこれからの夏 anko2065 ゆっくりシティの攻撃 anko2066 ゆっくりシティの戦い anko2067 ゆンボー anko2100 俺と守矢ゆっくり anko2150 ゆっくり自転車に乗ってね! anko2160 ゆ虐の拳 anko2181 ゆっくりとチュッチュするよ! anko2367 あー虐待したいなぁ ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/757.html _____________________________________________________________ ・アッサリした読みきり作品を書いてみたい。何も考えないで読み通せるような。 ・描写を上手くするにはたくさん作品を読むのが一番なのかな… ・anko2367 あー虐待したいなぁ の挿絵を本スレでいただきました!ありがとうございます! イラストをもらえるととってもうれしいです! ・感想をもらえると作者が成長しようと頑張ります by お受験あき ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1280375581/
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3275.html
『根本的な間違い』 18KB 制裁 自業自得 お家宣言 番い 赤ゆ 現代 11作品目。チャレンジ精神で書きました。 注意書きです。 1 駄文です。 2 他の作者様の作品と内容が似ている可能性があります。 3 スジが通っていない可能性があります。 それでもOKという方のみ、どうぞ。 「ゆっへっへ!ここはなかなかのおうちなのぜ!」 「ゆふふっ!まりさのいったとおりだね!やっぱりくそにんげんのおうちはりっぱだね!」 「ゆゆ~ん!とっちぇもひろいにぇ!」 「まりちゃしゃまのゆっくちぷれいしゅにふしゃわしいんだじぇ!」 「……」 俺は今、自宅のリビングでただ立ちつくしていた。 今の状況を簡単に言えば、俺の家の中に、見知らぬゆっくり達がいた。 そのゆっくり達は体や髪の毛、髪飾りなどあちこちが汚いので、恐らく野良ゆっくりだと思う。 れいむ、まりさ、赤れいむ、赤まりさ、計四匹の、スタンダードな組み合わせの家族だ。 リビングの窓ガラスは割られていて、その近くに大き目の石が転がっていた。 多分、あの石で窓ガラスを割っんだろう。 今日は休日なので、リビングの隣の自分の部屋で昼寝していたら、窓ガラスが割れる音で目が覚めた。 最初は泥棒かと思って、金属バットを握りしめ、リビングに駆けつけた。 ……そして、今に至る。 「ゆっへっへ!くそにんげんのくせに、こんなりっぱなおうちにすんでいるなんて、なまいきなのぜ!」 「そうだよね!こういうおうちは、れいむたちがつかうのがいちばんだよね!」 「おうちをひとりじめしゅる、くしょにんげんにゃんて、ちにぇばいいにょににぇ!」 「くしょにんげんにゃんて、まりちゃしゃまにかかれば、いちころなのじぇ!」 「……」 ゆっくり達は俺の存在にまだ気付いていないらしく、好き勝手ほざいている。 「まりさ!おちびちゃん!にんげんさんがいないうちに、はやくいおうよ!」 「ゆへへっ!そうなのぜ!おちびたちも、いっしょにいうのぜ!」 「「ゆゆっ!ゆっくちりかいしちゃよ(のじぇ)!」」 そう言うとゆっくり達は一呼吸置いて、高らかにこう宣言した。 「「「「いまからここを、れいむ(まりさ)たちのおうちにするよ!」」」」 そう言い終えたゆっくり達は、全員ドヤ顔で微笑んでいた。 ……これは、あの有名な『お家宣言』ってヤツか。 実際に目の前でやられると、潰すか半殺しにしたくなってくるな。 「お前ら、俺の家で何やってんだ?」 「「「「ゆゆっ!?」」」」 俺がそう言うと、ゆっくり達がこちらを振り向き、全員驚愕の眼差しで俺の事を見た。 今さら気付くなんて、相当鈍感なんだな、ゆっくりって。 「もう一度聞くぞ?『俺の家』で、何やってんだ?」 「ゆ……?なにいってるのぜ……?ここが、くそにんげんのおうち……?」 「え……?それ、ほんきでいってるの?」 れいむとまりさは『こいつ大丈夫か?』といった表情をしながらそう言った。 「本気も何も、どう考えても、ここは俺の家だろうが」 「「ゆ……、ゆっひゃっひゃっひゃ!!」」 「「ゆぴゅぴゅぴゅ!!」」 すると、ゆっくり達は突然笑い始めた。 「ゆっひゃっひゃっひゃ!くそにんげんは、やっぱりおおばかものなのぜ!ここはとっくにまりささまたちのおうちなのぜ!」 「ゆっふふ……、そうだよ!もう、とっくに『おうちせんげん』したからね!」 「あちゃまだいじょうぶ?びゃかにゃの?ちにゅの?」 「まりちゃしゃまでもわかるのに、はじゅかちくにゃいのじぇ?」 「……ふーん、そっか、『お家宣言』か。そう言ったから、ここはもうお前達の家だって事か?」 「あたりまえなのぜ!」 「そんなの、とうぜんだよ!」 「「びゃーか!びゃーか!」」 「……はぁ。あのなぁ、お前ら。それ、本気で言ってんの?本気で言ってるなら、馬鹿なの?死ぬの?」 「「「「……ゆ?」」」」 「だってさ、それ、お前らゆっくりの中でのルールでしょ?何で人間にまでそんなルール押しつけようとしてるの?」 「「「「……え?」」」」 ゆっくり達は俺の発言の意味を理解しきれていないらしく、固まったままだ。 恐らく、反論されるとは思っていなかったんだと思う。 「お家宣言がお前らのルールでも、俺達人間には、そんなルールは無いんだよ。だから、そんなルールを守る必要なんて無いんだよ」 「「「「……はあぁぁぁぁっ!?」」」」 「何?納得出来ないの?だってそうだろ?何で自分の家をゆっくりに譲らなくちゃいけないの?それこそ馬鹿なの?死ぬの?だろうが」 「ばかはくそにんげんのほうなのぜぇっ!!」 「そうだよっ!!おうちせんげんしたとき、くそにんげんはなにもいわなかったでしょ!?」 「しょーだよ!だから、ここはれいみゅたちのおうちにゃんだよ!?」 「よこどりにゃんて、じゅるいにょじぇ!」 ゆっくり達は口々に反論するが、そんな反論で人間が引き下がる筈が無い。 「何も言わなかったから成立?横取り?何、そのドラ○もんのジャイ○ンもびっくりの暴論。どう考えてもこの家を横取りしようとしてるのは、お前らじゃん」 「「「「ゆゆっ!?」」」」 「お前ら、あの窓ガラスを割って中に入って来ただろ」 「「「「ゆ?」」」」 俺が割れた窓ガラスを指差すと、ゆっくり達は『何だ、そんな事か』と言わんばかりの表情になった。 「このおうちにはいろうとしたら、とうめいなかべさんが、じゃましたからなのぜ!」 「れいむたちは、あのとうめいなかべさんを、せいっさいっしただけだよ!」 「その透明な壁さんってのはな、お前らみたいな野良ゆっくりが勝手に入ってこないように守っている壁さんなんだよ。その壁さんを勝手に制裁して、勝手に侵入して、勝手に家乗っ取ろうとして、何様のつもり?」 「「「「ゆっ!?」」」」 ゆっくりに窓ガラスの事を言っても理解出来そうに無いと思ったので、極力分かりやすく言ってみると、再びゆっくり達は固まってしまった。 「お前らが透明な壁さんを制裁したから、透明な壁さんは死んじゃったんだよ。つまり、お前らはただ、誰かの家を乗っ取ろうとして、透明な壁さんを殺したゲスなんだよ」 「まりさはゲスなんかじゃないのぜぇっ!!」 「わけのわからないことをいって、ばかなの!?しぬの!?」 「「ゆっくちちにぇ!!」」 「じゃあさ、お前らはどうなの?もし、自分達がいない間に、自分の家を勝手にお家宣言されて乗っ取られたら、それで納得出来るのか?」 「「ゆぐっ!?」」 「出来ないだろ?だから俺も、そんなのは納得出来ないから、こう言っているだけだよ。……あぁ、それとも、こう言った方が分かりやすいか?」 ゆっくり達にこれ以上ウダウダ言わせないように、はっきりと、拒絶の言葉を口にする。 「誰かの家で勝手にお家宣言する、悪いゲスの言う事なんて、通る訳が無いんだよ。理解出来た?」 「……くそにんげん。いいかげんにしないと、おんこうなまりささまも、だまっていなのぜ?」 「まりさはとってもつよいんだよ?はやくせいいをみせたほうが、くそにんげんのためになるよ?」 「どれいにしちぇあげりゅ!」 「しゃっしゃとあやまりゅんだじぇ!」 「何だよ、今度は脅しか?言う事聞かないと、痛い目見るってか?」 「ゆっへっへ!そうなのぜ!これは、せいっとうっぼうえいなのぜ!まりさたちにせいぎがあるのぜ!」 ……何が正当防衛だ。 守るどころか、そっちから喧嘩売ってるじゃねぇか。 それとも、内容が理解出来ないから、こうなったら力づくってか? まぁ、どちらにせよ、こうなるかもとは思っていたが。 「そうか、そうか。つまり、俺を殺せば、全部丸く収まるって事ね?」 「ゆっへっへ!くそにんげんにしては、なかなかものわかりがいいのぜ!どうするのぜぇ?いまなら、どげざでゆるしてやることもないのぜぇ?」 一体どこにそんな余裕があるのか、まりさはそんなふざけた事までほざき始めた。 他の家族もニタニタ笑いながら、俺の事を見下しているようだ。 ……と言っても、実際は見上げているのだが。 「力づくか。その方が分かりやすいな。それじゃあまりさ、お前と俺、一対一で勝負しようか」 「ゆ……、ゆーひゃっひゃっひゃっ!!とうとうくそにんげんもおかしくなったのぜぇ!!じぶんからしににいくなんて、おおばかにもほどがあるのぜぇ!!」 「ゆぷぷぷっ!!それだったら、まちがいなく、このおうちはれいむたちのものだね!」 「ただな、お前らに何もリスクが無いのは不公平だ。……そうだな、俺はこの家を、お前は自分と家族の命を、でどうだ?」 「それでいいのぜぇ?まぁ、まりささまはぜったいにまけないから、かんけーないのぜ!!」 「じゃあ決定な。それじゃ、お互い何も武器無しでやろうか」 俺は握りしめていた金属バットを床に置いた。 「ゆっへっへ!ただでさえよわいのに、ぶきをすてるなんて、おおばかものなのぜ!こうかいするんじゃないのぜぇ!!」 そう言うなり、まりさは俺の足に体当たりを仕掛けてきた。 ボスッ、ボスッ。 「ゆっ!ゆっ!どうなのぜ!まりささまのさいっきょー!あったくのあじは!」 「やっちゃえー!まりさー!」 「おとーしゃん、ぎゃんばれー!」 「ぶちころしゅのじぇ!」 れいむとガキ共が口やかましく応援しているが、今は手を出さないでおこう。 ボスッ、ボスッ。 「ゆへへっ!いたいのぜぇ?いたいにきまってるのぜぇ!」 「……」 ボスッ、ボスッ。 「ゆ、ゆへへっ、やせがまんしたって、なんにもならないのぜぇ!」 「……」 ボスッ、ボスッ。 「ゆっ……!さ、さっさとたおれるのぜぇ!!」 「……」 ボスッ、ボスッ。 「ゆへぇ……、ゆへぇ……」 「……」 ボスッ、ボスッ。 「なんでなのぜえぇぇぇぇっ!?なんでまりさのひっさつわざがきかないのぜえぇぇぇぇっ!?」 「……それで終わりか?『必殺(笑)』の割には大した事無いな」 まりさは一分程俺の足に体当たりし続けたが、途中で根を上げたようだ。 根性無しにも程がある。 「ゆっ……!ゆぎいぃぃぃぃっ!!こうなったらおくのてなのぜえぇぇぇぇっ!!」 まりさはそう言うと、頭を振りだし、帽子の中から何かを取り出し、口に咥えた。 ……それは、所々に汚れや破損部分がある、ペーパーナイフだった。 「おいおい、武器は使わないってルールじゃないのか?」 「うるさいのぜえぇぇぇぇっ!!おまえはいためつけるだけじゃきがすまないのぜえぇぇぇぇっ!!これで、いきのねをとめるのぜえぇぇぇぇっ!!」 まりさはそう言うなり、目を血走らせながら、再び俺の足に突っ込んできた。 ガスッ! 「ゆーっひゃっひゃっひゃ!!これならくそにんげんもおだ「俺が死ぬとでも?」なんでいきてるのぜえぇぇぇぇっ!?」 「当たり前だボケ。人間がペーパーナイフ如きでそう簡単に死んでたまるか」 薄皮のゆっくり相手なら効果的かもしれないが、人間なら当たっても少し痛い程度だ。 そんな物で人間が殺せると思っているなんて、餡子脳らしい。 「それじゃ、武器を使ったから、お前の反則負けな。約束通り、お前とお前の家族を殺すからな」 俺はそう言って、まりさを応援していたれいむを鷲掴みにした。 「なにするのっ!!はなしてねっ!!」 「やめるのぜぇっ!!そんなやくそくなんか、しったことじゃないのぜぇっ!!」 「うるせぇなぁ。約束は約束だろうが。少し黙ってろお前」 ドゴォッ!! 「ゆぼわあぁぁぁぁっ!?」 「ばりざあぁぁぁぁっ!!」 「「おとーしゃあぁぁぁぁんっ!?」」 少々まりさがうるさいので、蹴り飛ばして黙らせる事にした。 まりさは数回バウンドして、リビングの隅の角の方まで吹っ飛んだ。 「ゆ……、ゆぐぅ……。ば、ばりざの、かっごいい、はがぁ……」 今の蹴りでまりさの前歯はごっそり折れたようだ。 ……まぁ、飴細工の歯なんて、所詮脆いものだ。 「やめろぉっ!!きたないてでれいむをさわるなあぁぁぁぁっ!!」 「くちょにんげんは、しゃっしゃとやめちぇにぇ!!」 「やめりゅのじぇ!くちょにんげん!!」 「お前自身十分汚ぇだろうが」 俺はれいむの髪を掴み、持ち上げると、顔面を思い切り殴りつけた。 ボゴォッ!! 「ゆごぉぉぉぉっ!?」 「「おきゃあしゃあぁぁぁぁんっ!?」」 殴る、殴る、とにかく殴る。 ドゴッ!ガッ!ボゴッ!ドガッ! 「ゆぶっ!?ゆべっ!や、やべでえぇぇぇぇ……」 「「やめりょおぉぉぉぉっ!!」」 殴る、殴る、結構殴る。 ガッ!バキッ!ガスッ!ボスッ! 「ゆびゃあっ!?ゆびぃっ!!たずげでっ!!だずげでえぇぇぇぇっ!!」 「「おかーしゃんがちんじゃうぅぅぅぅっ!!」」 殴る、殴る、まだまだ殴る。 グチャッ!ベチャッ!グチッ!ブチャッ! 「……ま、こんなもんか」 れいむを持ち上げているのも疲れてきたので、れいむを床に投げ捨てた。 「ゆべっ……」 「「おきゃあしゃあぁぁぁぁんっ!!」」 「れ、れいぶぅ……」 れいむの顔面はお岩さんのように腫れ上がっていて、歯も全て折れ、右目が潰れ、とにかく見るに堪えない状態になっていた。 「ゆひゅー……、ゆひゅー……」 れいむは家族の問い掛けに答えられるほどの体力も気力も残ってはいないようで、もう虫の息だ。 「さーて、ガキ共。お前の父ちゃんと母ちゃんはリタイアしたみたいだから、次はお前らだ。……それじゃ、まりちゃ様からいってみるか!」 「ぴゃあぁぁぁぁっ!?にゃにしちぇりゅのじぇ!?おとーしゃん!おきゃーしゃん!はやきゅこのくちょにんげんをころちゅのじえぇぇぇぇっ!?」 「ボロボロの親にやらせんなよ。つーかさ、まりちゃ様は最強なんでしょ?だったら自分でやったら?」 「……や、やっちぇやりゅのじえぇぇぇぇっ!!まりちゃしゃまがやっちぇやりゅのじえぇぇぇぇっ!!」 とうとうヤケになったのか、赤まりさは俺の足の親指に噛み付いた。 「ゆっぎいぃぃぃぃ……」 「いいよまりちゃ!きいちぇりゅよ!」 赤まりさは体中真っ赤にしながら俺の親指を噛み千切ろうとしているが、全く痛くない。 赤れいむも、俺が何も言わないもんだから、効いていると勘違いしている。 ゆっくり特有の残念さは、赤ゆになると一際際立つな。 「あー、痛いなー。痛いから、振りほどくわぁ」 そんな心にもないセリフを棒読みで言いながら、親指に噛み付いている赤まりさを振り払った。 「ゆぴゃあぁぁぁぁっ!?まりちゃしゃまのかちのありゅはぎゃあぁぁぁぁっ!?」 「まりちゃあぁぁぁぁっ!?」 振り払った際に赤まりさの歯が数本抜けてしまったらしい。 ……どんだけ弱いんだよ、赤ゆってさ。 「何だ何だ、全然弱いじゃねぇか。これのどこが最強だ?嘘吐きは制裁しないとなぁ?」 「ぴゃあぁぁぁぁっ!!はなちぇ!!はなちえぇぇぇぇっ!!」 俺は赤まりさを摘まみ上げると、親指と人差し指で赤まりさを押さえ、万力のように徐々に力を込め始めた。 「ちゅ……、ちゅぶれりゅう……!」 「やめちぇあげてにぇ!!いたがっちぇりゅよ!?」 「じゃあお前が代わりなよ」 「ゆ……!しょ、しょれはいやぢゃよ!まりちゃ、ぎゃまんしちぇにぇ!」 「ゆびゅうぅぅぅぅ……!?」 とうとう自分の餡子を分けた姉妹にも見捨てられたか。 ご愁傷様、赤まりさ。 「つーかさ、親よりも体が小さい、ピンポン玉位の大きさしかないのに、何で自分は最強だって思ってんの?最強なら、親に戦わせないで、自分がやればいいじゃん」 「ゆ……、ゆびゅ……」 「お前、誰かと戦って勝った事ある?親には?野良猫や野良犬には?人間には?……無いだろ?勝った事も、戦った事もさぁ」 「ゆび……」 「結局、お前の妄想なんだよ、最強なんてのはさ。お前みたいな赤ゆはさ、蟻にも勝てないよ。数十匹で食われるのがオチだ」 「びゅ……」 「じゃあな、史上最弱まりちゃ様」 赤まりさに別れの言葉を告げると、俺は両指に本気で力を込めた。 「ぴゃ」 あっと言う間に赤まりさは潰れ、赤まりさが被っていた帽子がピラピラと床に落ちた。 「お、おちびいぃぃぃぃ……!」 「ぴいぃぃぃぃ……」 自分の姉妹が殺される様を見ていた赤れいむは、恐怖からおそろしーしーを漏らしていた。 「さて、ようやくお待ちかね……」 「まっちぇにぇ!にんげんしゃん!れいみゅ、ていあんがありゅよ!?」 「あ?」 「れ、れいみゅをかいゆっくちにしちぇにぇ!」 「……は?」 「れいみゅ、とっちぇもきゃわいいんだよ!?やきゅたたじゅのくしょじじいやくしょばばあや、ばきゃなまりちゃよりも、きゃわいいよ!?」 「ゆひゅー……、ゆひゅー……」 「お、おぢび、なにいっでるんだぜぇ……!」 れいむの方は全く反応が無いが、起きていればきっとまりさと同じ反応をしているだろう。 「にんげんしゃんが、れいみゅをかいゆっくちにしゅれば、とっちぇもゆっくちしちぇあげりゃれるよ!?いいはなちでしょ!?」 赤れいむは汗か何か分からない液体をダラダラ流しながら、体や尻をウネウネ振って必死に可愛さ(笑)をアピールしている。 「ほー、そうかそうか。可愛いお前を飼えば、俺もゆっくり出来るか」 俺は赤れいむを手の平に乗せて、赤れいむに訊ねた。 「ゆっ!しょうだよ!ゆっくちできりゅよ!!」 「成る程なぁ。確かにゆっくり出来そうだ」 「ゆゆ~ん!これでれいみゅはかいゆっくちに」 「んな訳無ぇだろ糞饅頭が」 ズブッ!! 「ぴ……?……ぴゃあぁぁぁぁっ!?れいみゅのしんじゅのようにゃおみぇみぇぎゃあぁぁぁぁっ!?」 赤れいむの提案(笑)にイライラMAXになった俺は、赤れいむの両目に指を突き刺し、潰した。 「お前、自分の姿見た事あるか?親そっくりの不細工で汚い赤ゆを誰が飼うんだ?あぁ?」 「いぢゃいぃぃぃぃっ!!にゃんにもみえにゃいぃぃぃぃっ!!」 「それにな、自分の家族を売って媚びて、体ウネウネ振ってさぁ……、そのアピールのどこに可愛さの要素があるんだよ?」 「れいみゅはきゃわいいんだあぁぁぁぁっ!!」 「つーか、野良赤ゆ、しかも赤れいむの時点で、可愛さなんかゼロどころかマイナスなんだよ。親だけなんだよ、お前見て可愛いなんてほざくのは」 「うちょだうちょだうちょだあぁぁぁぁっ!!」 「それじゃ他のゆっくりにも聞いてこいよ、地獄でな」 そう言うと、俺は赤れいむを思い切り床に叩きつけた。 ……結果、赤れいむは辞世の句を言う間も無く、餡子の染みとなった。 「ゆ……、ゆへへ……、あんなおちびは、しんでとうぜん、なのぜ……」 まりさは先程の赤まりさの時とは全く真逆の反応を見せている。 まぁ、裏切られたから当然と言えば当然か。 「おーい、れいむ、起きろ」 さっきから全く反応を見せないれいむを軽く蹴ってみた。 「……ゆ……?」 寝ていたか気絶していたか分からないが、起きてくれたようだ。 「あのな、お前のガキ、二匹共ちゃんと殺しておいたから」 「……ゆ?お、おちびちゃん……?」 「そ。赤まりさは俺が潰した。赤れいむの方は、ほら、床の染み、見てみろ。あれがお前のガキだよ」 「ゆ……、ゆわあぁぁぁぁっ!?なんでえぇぇぇぇっ!?なんでころしたのおぉぉぉぉっ!?あんなにゆっくりしたおちびちゃんたちだったのにいぃぃぃぃっ!?」 「どこにゆっくりした要素があるか分からんけどな、俺とまりさが一対一で勝負する時、言ったじゃん。まりさが負けたら、お前らの命は無いって」 「ゆぐっ……!」 俺がそう言うと、まりさは顔をしかめた。 「あーあ、まりさが負けなきゃ、この家も手に入れて、お前のガキ共も死なずに済んだのになぁ」 「お、おちびちゃん……」 「何でこうなったんだろうなぁ?人間に勝てもしないくせに、誰かが人間の家を乗っ取ろうって言ったせいかもしれないなぁ?」 「……ばりざあぁぁぁぁっ!!ぜんぶっ!!ぜんぶおばえのぜいだあぁぁぁぁっ!!ばりざがだいじょうぶだっでいうがらしんじだのにいぃぃぃぃっ!!」 「ゆっ!?ゆうぅぅぅぅっ……!?」 「れいむがこうなっだのもっ!!おちびちゃんがしんだのもっ!!ぜんぶっ!!おばえのぜいだあぁぁぁぁっ!!じねえぇぇぇぇっ!!おばえなんが、じねえぇぇぇぇっ!!」 「わ、わるくないのぜえぇぇぇぇっ!?まりさはなんにもわるくないのぜえぇぇぇぇっ!?」 「のろっでやるうぅぅぅぅっ!!のろいごろじでや「じゃあ手伝ってやろう」ぶびゅっ!?」 俺は口汚く騒いでいるれいむの顔面を思い切り、踏み潰した。 れいむの顔面は完全に潰れ、もはや永遠にゆっくりしているのが一目で分かる。 「誰かを呪い殺すなら、幽霊にでもなれば良いよな。あれ?饅頭も幽霊になるっけ?……まぁ良いか」 俺はリビングの隅で震えているまりさに近寄り、まりさの髪の毛を掴んだ。 「ゆ……、ゆるして……、くださいぃぃぃぃっ!!」 「なぁ、まりさ。何が間違いだったと思う?」 「ひっ……!?」 「何が、お前にとって一番間違いだったと思う?」 「ま、まちがい……?」 「五秒待ってやる。正解を言ったら、助けてやる。それじゃあ、ごー。 「ゆっ!?ゆ!?ど、どうめいなかべざんをせいっさいいしたこどでずうぅぅぅぅっ!!」 「よーん」 「にんげんざんのおうぢにかっでにはいっだごどでずうぅぅぅぅっ!!」 「さーん」 「おうちぜんげんじまじだあぁぁぁぁっ!!」 「にー」 「にんげんざんにけんかをうりまじだあぁぁぁぁっ!!」 「いーち」 「わがらないぃぃぃぃっ!!なんなのおぉぉぉぉっ!!なにがまちがいなのおぉぉぉぉっ!?」 「しゅーりょー。答えられなかったから、まりさは地獄行きでーす。それじゃあ正解を発表しまーす。正解は……」 俺はそう言うと、腕に力を込め、大きく振り……。 「いやだあぁぁぁぁっ!!だずげでえぇぇぇぇっ!!あやばりまずがらあぁぁぁぁっ!!」 「お前らがこの世に生まれてきた事だよ、糞饅頭」 まりさの顔面に、渾身の一撃を叩き込んだ。 「……あちゃー。ちょっとやりすぎたか?」 俺はリビングの惨状を眺めながらそう呟いた。 あちこちにゆっくりの死骸やら、餡子の染みやらが飛び散っていて、余計汚くなってしまった。 「こりゃあ窓ガラス含め、時間がかかるかなぁ……」 こうなってしまっては仕方ない、まずは体を動かさなければ。 そう思いながら、俺は割れた窓ガラスの破片を回収しようと、ホウキとチリトリを取りに玄関へ行く事にした。 「やっぱ、問答無用で殺しているのが、一番の正解だったかもなぁ」 次から、この間違いを教訓にしようと心に決め、玄関へと急いだ。 END あとがき 今回の作品は少し短め、ポピュラーにしてみました。 ですので、かなり味気無い作品になっていると思います。 最近というか私の作品は必ず愛でよりの内容になっているので、今回は新しいジャンルに挑戦してみました。 これからも、精進していきたいと思います。 ご感想、お待ちしています。 作者:ぺけぽん 感想用掲示板はこちら http //jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/ ミラーはこちら http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/1395.html 今までに書いたSS anko1656 クズとゲス anko1671 うにゅほのカリスマ求道記 anko1767 あなたは、食べてもいい○○○○? anko1788 そんなの常識ですよ? anko1926~1928 二人はW ~Yは二度と帰らない~ anko2079 しんぐるまざー anko2750 無意識だから anko2786 ともだち anko3189 おちびちゃんは大切だよ! anko3210 バクユギャ
https://w.atwiki.jp/wolfpedia/pages/561.html
コンサートやイベントをひそかに録音し、ろだ等にうpされたもののこと。 2009-03-29 19 33 56 (Sun)編集 タグ
https://w.atwiki.jp/testest-umigamedb/pages/2557.html
2022年5月14日 出題者:げんげん タイトル:「天才の工夫」 【問題】 男は、ある資料を管理している。 とても難しいことが説明されている上に分厚い資料なのだが、 男の工夫により、それを借りた人のほとんどは時間をあまりかける事なく、 内容を理解しながら最終ページへと到達するという。 いったい、なぜ? 【解説】 + ... 難しくて分厚い資料の右下に、パラパラ漫画を描いた男。 ほとんどの人はそのパラパラ漫画が目当てであり、 パラパラ漫画ゆえ、漫画の内容を理解しながらでも、最終ページへと到達するには十秒程度で十分なので、 借りてその場で読んで、返していくのだ。 配信日に戻る 前の問題 次の問題
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/595.html
私の家にはまりさがいる。 家に来たばかりの頃は手の平に乗るサイズだったが、今や1・5メートルほどの大きさに成長したため、 庭に仮設小屋を建てて、そこに住まわせている。 床暖房完備だ。なにぶんゆっくりは寒さに弱いのだ。防寒対策はしておかなければならない。 そのため、電気代はバカにならない。 「おはようまりさ」 「「ゆっくりしていってね!!」」 実を言うと、巨大まりさの他にもう一人体付きまりさがこの小屋で一緒にすんでいる。 「いや、これから学校だからゆっくりもできん、これがな」 「「ゆがぁぁぁん!!」」 しかし、片方(体付きゆっくりまりさ)が途中からやってきたのに、見事にハモるコイツ等って相変わらず凄いな。 「まぁ、放課後になったらすぐに帰ってくるからさ? 夕方ぐらいまで我慢してくれ! って、もうこんな時間!? 行ってきまぁす!!」 「「ゆっくりいってきてね!」 という声を聞きながら」 「ゆっくりできねぇ!!」 と返答をかえし、学校へと私は一路走っていった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「おにぃさんもたいへんみたいだね、まりさ」 『そぉだね、まりさ』 お兄さんの父母も仕事場に言ってしまい、プレハブ小屋に残った二人。 なんというか、判りにくいとお思いだが、前者は巨大まりさ、後者は体付きまりさである。 『あれ? なにかふくろさんがおちてるね』 「おちてるねぇ……、たいへんだよまりさ! これはたいいくぶくろだよ!!」 『たいいくぶくろ?』 「これをきないとにんげんさんはうんどうができないんだよ! このふくろさんをもっているということはにんげんさんたちのうんどうのひなんだよ!!」 かなり語弊があるが学校の体育だけを考えると間違えてはいない考察をする巨大まりさ。 『ゆゆっ!それはたいへんだねまりさ! このままじゃうんどうできなくなっちゃうよ!!』 「とどけにいかないといけないね!」 『そうだね!』 二人ともお散歩の途中で学校は何度も通っているから行く事自体はお手の物だ。しかし、問題があった。 巨大まりさが持って行こうとすると袋はベトベトになってしまう。口で咥えざるを得ないから当たり前である。 『べとべとじゃふくさんをきるきにはなれないよ、まりさ!』 「それはこまるね!」 一方体付きまりさが持って行くにも問題があった。今度はまりさにとっては重すぎたのだ。 引きずっていくしかないのだが、それでは袋が破れてしまう。 『なにかかたいものがはいっているよ!』 「たぶんひつようなんだよ! どうしようまりさ!!」 『どうしようまりさ!!』 しばらく二人とも黙り込み 『そうだ!!』 と、体付きまりさは巨大まりさの頭によじ登り、袋をまりさの上に引き上げた。 「ゆっ?」 『こうすれば、ふたりでいっしょにおにぃさんのところにもっていけるよ!』 「あたまいいね、まりさ! じゃぁ、とどけにいこうね!!」 巨大になってもティンティンと軽い足音を弾ませ、まりさ達は学校へと跳ねていった。 (戸締りは体付きまりさが責任をもって行いました) それにしてもこの箒を持っている体付きまりさがのった巨大まりさ、実にスライムナイトである。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 場面変わってとある高校。 「ヤバッ……」 本人はとてもとても困っていた。 「どうしたんだ?」 騒いでいる張本人を見てその友人は怪訝な顔をする。 「体育着……忘れた」 「今日テストだぜ?おめでとう、補習だな」 「うわぁぁぁぁ!! それはイヤだぁぁぁぁぁぁ!!」 「さぁてあと三時限後だなぁ体育………」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 ということをやっていた。 ふと窓の方で何か騒いでる声がする。 「「ゆっくりしていってね!!」」 「おい見ろよ校庭に何かいる……ってゆっくりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「デカッ!!めっちゃデカッ!! 何食わせりゃあんな大きさになるんだよ!?」 「頭に子供が乗ってるぞ!?」 「バカ、アレもゆっくりだ! なんというゆっくりナイト……」 「うん?運動着の袋持ってるぞ?」 それを聞いて、合点がいったのか、校庭へと走っていく影が一人。 「あぁっ! おにぃさんだよ!」 『そうだねおにぃさんだね!』 「よぉっし、まりさズ(複数形)! グッジョブ!!」 「「ゆっへん!!」」 二人して実に誇らしげそうであった。そして、また乗ったまま帰っていった。 まりさ達が帰った後、お兄さんが先生に少しばかり説教されたのは別の話である。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ただいまぁ」 「「ゆっくりおかえり!」」 帰ってきたら体つきまりさはまだ巨大まりさの上に乗っていた。よほどこのポジションが気に入ったらしい。 「良いのかまりさ」 「まりさのひとりやふたりもんだいないよ!!」 『もんだいないよ!』 「…飯の時はどうするんだ?」 『もちろん降りるよ!』 「それなら良し!」 このお兄さんも結構アレな人である。 「じゃぁ、散歩に行こうか」 「「ゆっ!!」」 今日も平和な光景だった。明らかに一部のゆっくりの大きさに違和感があるが。 「・・・・・・やっぱまりさ降りなさい。運動にならないでしょ」 『ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!』 終わり ゆっくりないと が あらわれた! -- 名無しさん (2009-07-16 15 11 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/170.html
「むっきゃっきゃっきゃきゃっ!ばかなゆっくりどもからさくしゅして、むしゃむしゃするごはんはたまんねええええええええ! むーじゃ!むーじゃ!し、し、し、しあわぜええええええええええええええええ!むっきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!!!」 銀行の本部となる洞窟の奥にて大量の食料をガツガツと口に入れるぱちゅりー。 もはやその醜悪なゲスの本性を隠そうともせずにくっちゃくっちゃと醜く音を立てながらバカ食いをし、大声で笑い声を上げている。 「むきゅきゅきゅ!それにしてもあのうつむいたままなにもできずにくやしそうにしているおさのかおったらなかったわね! いいきみだわー!そもそもいだいなけんっじゃであるこのぱちぇをさしおいて、あのむのうがおさをやっていることじたいがおかしいのよ!」 だがそれもまあ今だけの話だ。 今にこのかんっぜんむけつのけんっじゃであるぱちぇが群れを支配する事になる。 そう。全ては計算通り。すべて順調に進んでいるのだ。 全てのきっかけは、この洞窟だった。流石にこの洞窟を自力で発見したことだけは幸運によるものだと、ぱちゅりーも認めざるを得ない。 だがその後の一連の流れは全てぱちゅりーの策略によるものだ。 まずぱちゅりーはいつまで経っても働かないような、がらの悪い不良ゆっくりたちに声をかけた。 今から自分の教えるゆっくりは、昼間おうちには居ないから、ためてある食料が盗み放題だよ、と。 事実簡単に空き巣行為を成功させることができた不良ゆっくりたちは大喜びだった。 その後もぱちゅりーはそのゆっくりたちを指示し続け、大量の食料と不良たちの信頼を得ていった。 好都合だったのは、自分達のほかにも便乗して空き巣を働くゆっくりたちが複数いたことだ。 まあずさんな下調べのせいで何匹かは捕まったりしたようだが、目くらましとして大いに役立ってくれた。 そしてある程度時期が来たのを見計らって、ぱちゅりーは不良ゆっくりたちに次なる策を提案をする。 このまま空き巣を続けていても、毎度毎度おうちに忍び込んで食料を運ぶのは面倒ではないか? それに、最近は警戒して、つがいの片方をのこすゆっくりも増えてきた。 それよりも、自分たちは働かずに、勝手にゆっくりたちが、食料を持ってくる方法があるのだが協力しないか? この提案をぱちゅりーのことを信用していた不良ゆっくりたちが断るはずもなかった。 こうして出来たのがぱちゅりー銀行だった。 始めは銀行という形態をとり、面倒な管理の手間をかけてまで、食料の預金を預かった理由は二つある。 一つは、今まで盗んでためてきた食料を隠すため。 木を隠すには森とはよく言ったもので、洞窟に大量に食料があれば、どれが盗んだものでどれが預かったものか区別はつかない。 二つ目は、当面の貸し出し分の食料を得るためである。 流石に盗んだ分だけでは、群れの子どもがいるつがい全員分の食料を貸し出すことは不可能である。 どうしても、大量に食料を集める必要があった。 だがその分、いったん集めてしまえばこっちのものだとぱちゅりーは思っていた。 この群れは、子どもがいるゆっくりに対して、子なしゆっくりのほうが圧倒的に多い。 よって子なしゆっくりたちから食料を集められれば、子どもがいるゆっくりに貸し出すぶんには、出たり入ったりする分を考慮しても十分すぎる量が確保できるというわけだ。 食料さえ確保できれば、後はバカなゆっくりたちをそそのかして、借金漬けにするだけだ。結果はご覧の通りである。 だが偉大な賢者の計画はこれからが本番だ。 いま群れに存在しているほとんどの子ゆっくりたちはぱちゅりーに大量の食料の借金をし、奴隷となっている。 と、いうことはだ、これから先この子ゆっくりどもが成長し、また子どもを作れば、自動的にそいつらもぱちゅりーの借金を負うことになるのだ。 今はスッキリ制限のせいで、子どもが作れないが、そのうち上の老ゆっくりの連中が死ねば規定数に空きができて子ゆっくりが増えるだろう。 そうなればまた、ぱちゅりーの奴隷がどんどん自動的に増えるという算段だ。 群れの若い世代を支配するということは、群れの将来を支配するということなのだ。 自分は何にもしないでも、かってに奴隷どもが、決して返済する事のできない借金を返すために必死で食料を運んでくる。さらに奴隷どもは自動的にその数を増やしていくのだ。 こんな愉快な事があるだろうか。 まあ、最近は噂が広がって、新たにぱちゅりー銀行に食料を借りにくる輩はいなくなったが、対策は既に考えてある。 その対策とはこうだ。 まず、つがいになり、身ごもった一家を探し出す。 当然だが、身ごもっていないほうのゆっくりは、狩りに奔走していることだろう。 そのゆっくりを奴隷ゆっくりを使い、秘かに亡き者とするのだ。 残された身重のゆっくりは途方に暮れるだろう。なにせ自分はにんっしんして動けないのに、つがいは死んでしまっているのだ。 そこでぱちゅりー銀行の出番だ。シングルマザーのゆっくりに食料を貸し出す提案をするのだ。 まあ、初めは嫌がるかもしれない。だがやがて気づくだろう。自分と、おちびちゃんが生き残るには、食料を借りるよりほかに方法はないということに。 と、まあこんなふうに食料を借りざるを得ない状況を奴隷を使って故意に作り出していけばいいのだ。 この完璧な計画に死角はない! 「むっきゅっきゅっきゅきゅ!いだっいなけんっじゃのぱちゅりーさまのまえに、すべてのゆっくりがひれふすひもちかいわね! ああ!ゆかい!ゆかい!むきょきょきょきょ!」 洞窟内にてぱちゅりーのゲスな笑い声がこだました。 「うう、いったいどうすれば……」 長ありすは自分のおうちでどうすればこの事態を収めることができるか必死に考えていた。 あのぱちゅりーは自分が正義などとのたまっていたが、そんなことは絶対にない。あのゲスは悪いことをしている。それは間違いない。 だというのになぜか反論できない。やはりこの辺の思考の低さが野生のゆっくりの限界なのか、長ありすはどうなっているのか訳がわからないのだ。 いっそのことあの奴隷たちや群れの仲間をつのってぱちゅりー銀行を攻撃するか? いやだめだ。あそこは、みんなの食料を預かっているのだ。そこを力ずくで潰すとなれば当然反発が起こるだろう。当然ぱちゅりー亡き後は誰がどれだけ食料を預けていたかで揉めることになる。 何より掟を破ったわけでもないのに、暴力に訴えては、群れというルールの概念自体があやふやなものとなってしまう。力だけが正義ならみんなで協力する意義が失われてしまうのだ。 だが、このまま悠長にあのぱちゅりーを放っておいても結局同じことのように思える。 長ありすは気づいていた。群れのほとんどの子ゆっくりたちが、すでに借金漬け状態になっていることに。 このまま群れの未来を担うはずのおちびちゃんたちが成長していったとしたら、きっと群れはぱちゅりーの所有物同然になってしまうだろう。 それだけはだめだ! やはり自分が全ての罪を被り、あのげすぱちゅりーと刺し違え、銀行を崩壊させるより他に手はないだろう。 その後群れは秩序を失い、完全なる弱肉強食の時代になるだろうが、今のままよりはましなはずだ。 「ゆうう!もうこれしかてはないわ!」 長ありすは覚悟を決めた。 と、そのときである。 「あー、こんちわ長。群れの視察にきたよっと」 「むきゅ!こんにちわ長」 長ありすの覚悟とは対称的な呑気な男の声がおうちの外からかけられたのであった。 この危機的状況を脱することのできる救いの声が! 「ふーん。成る程ねえ、そいつぁ難儀なこって」 長ありすから事情を聞いた男がそう感想を呟く。 この男と連れのぱちゅりーは、定期的に人間との協定が守られているかどうかチェックするためにやってくる国営機関の人間であった。 最近のゴタゴタですっかり長ありすは忘れていたが、もうそんな時期だったのだ。 だが長ありすにとってこれはまたとない僥倖。さっそく相談を男に持ちかけるのであっつた。 「にんげんさん!なんとかならないかしら?このままじゃむれがあのぱちゅりーにのっとられてしまうわ!」 長ありすは必死になって男に訴える。 もうこの群れの状況を打開するには人間の力を借りるしかないと思っていたからだ。 だがしかしそこへ、 「そこまでよ!むっきょきょきょきょ!はあはあぜえぜえ……」 突然、今話題にしているゲスぱちゅりーがおうちの前に現れたのだった。 慌ててやってきためか、若干息切れしている。 それもそのはずで、群れへ人間がやってきたという情報を聞いてから急いでこの場へやってきたからだ。 ゲズぱちゅりーもまた、もし今の自分の計画が覆されれるとしたら、人間の介入しかありえないと考え、 いつ人間が視察に来てもいいように、長ありすのおうちを他のゆっくりに見張らせていたのだ。 強いものにはしっかりと媚を売ろうとするところがいかにも小悪党を思わせる。 「おさ!いわれのないちゅうしょうを、にんげんさんにふきこむのはやめてもらおうかしら! ぱちぇはなんらむれのおきてにふれるようなことはしていないわ! むしろ、げすなゆっくりは、むこうのほう!なにせ、かりたものもかえせないんですからね! そのけっかとして、すすんでぱちぇのどれいになるのはとうぜんのことだわ! ばかで、くずなゆっくりには、にはそれくらいしかつかいみちがないものね!むっきょきょきょきょ!」 ふふんと胸を張ってそう主張するゲスぱちゅりー。 「なに言ってるの!ぱちゅりー!あんなたいりょうのりしをはらえるわけないじゃない! こんなふざけたけいやくは、むこうよこのいなかもの!」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!すべてそうほうのどういのうえでのけいやくよ! それとも、いちむれのおさともあろうものが、ぼうりょくでむりやりなかったことにするつもり? こっちは、こういでしょくりょうをかしてあげたのに、そっちのかってなつごうで、ふみたおすき? それじゃどろぼうとおなじね!おお、げすいげすい!このむれのおさはとんだどげすね! おさがげすじゃあ、むれのゆっくりたちがげすなのもしかたないわね! やはりここはけんじゃなぱちぇがむれをしはいするのがただしいのよ!むきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!」 「なんですってー!いわせておけばぁ……」 「お前らちょっと黙れよ!」 「ゆひっ!」「むきゃ!」 再び長ありすがゲスぱちゅりーに噛み付こうとしたそのとき、男の一喝が二匹を縮み上がらせる。 「あー、話は大体わかったよ。まあ何だ、この場合はぱちゅりーが正しいな。 事前に借りる前に、双方で契約内容の同意があったなら、それをあとからゴチャゴチャ言うのはルール違反だわ」 男は静かに言う。 「むっひゃひゃひゃひゃ!さっすがかしこいにんげんさんは、はなしがわかるわね! このむれにいるむのうなゆっくりたちとはおおちがいね!むっきゃっきゃっきゃっきゃ!」 「そっ、そんな!にんげんさん……」 勝ち誇ったように笑うゲスぱちゅりー。 それとは対照的にがっくりと意気消沈してうなだれる長ありす。 「まあ、とは言えさ、もちょっと負けるなり何なりしてくれてもいいんじゃないか?借りた連中はもうはじめにもらった食料の程度は返してるんだろ? もうちょっと利子を緩めてもお前さんはもう損をしないわけなんだしさ」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!いくらにんげんさんのたのみでも、それだけはきけないわ! けいやくは、かならずまもられなければならないものよ! それともにんげんさんも、このげすなおさとおなじように、ちからずくでぱちぇのぎんっこうをつぶかんがえかしら?」 「まさか。約束するよ『オレ』は『お前』に何もしないとね」 男はしっかりとした口調でゲスぱちゅりーに約束する。 「むっきょきょきょきょ!それでこそかしこいにんげんさんだわ!にんげんさんとはいいかんけいをきずけそうね! つぎにしさつにくるころには、ぱちぇがむれのおさになっているとおもうから、そのときはよろしくね!むっきゃきゃきゃきゃ!」 それだけ言うと、自分の計画が脅かされることがないと安心したのか、満足げな表情で、ゲスぱちゅりーは去っていった。 その姿が、見えなくなったところで、 「はっ、小悪党が、ヘドが出るねぇ」 そうぼそりと男は呟いた。 「むきゅ!人間さんはやっぱりあのぱちゅりーを何とかする気なの?」 それを聞いて、男に尋ねるぱちゅりー。 「まあね。このまま放っておいたら、借金に追い詰められた奴隷ゆっくりたちが、集団で麓の村へ食料を奪いにくるなんて自体も考えられなくもないしね。 人間にしろゆっくりにしろ、借金に追い詰められたやつは基本ろくなことしないからねぇ。今の内に潰しといたほうがいいだろう」 そう連れのぱちゅりーに答える男。 「え?え?どういうことなのにんげんさん? ありすにきょうりょくしてくれるってことなの? でもさっきぱちゅりーがただしいって、それにあのげすぱちゅりーにはなにもしないってやくそくしたような…」 頭にクエッションマークを浮かべなら男に質問する長ありす。 「ああ、それはさ、オレが動くまでもないってことさ。 あのバカは致命的なミスを犯している。オレに言わせりゃ今までもってたほうがおかしいくらいだよ。 まっ、そんなわけで、極めて合理的にあのクソ銀行を叩き潰す手段をお前さんに教えよう」 「ほんとなの!にんげんさん!」 長ありすは驚いた。あの完璧とも思えるぱちゅりー銀行を潰す手段があるというのか。 「まあね。ルールで相手を縛ろうとする者は、自分もまたルールに縛られるものさ」 男はそうぼそりと呟いた。 そして次の日。 「みょん!たいへんだみょん!ねてるばあいじゃないみょん!」 銀行である洞窟の奥にて、呑気に寝ているゲスぱちゅりーを、慌てた様子の社員ゆっくりが起こしにきた。 「……ふぁあああ!いったいなんのさわぎなの!このけんっじゃの、すーぱーおひるねたいむをじゃまするなんて、 よっぽどのじたいなんでしょうね!」 気持ちよく寝ていたところを無理やりに起こされ、すこぶる不機嫌な声で言うゲスぱちゅりー。 「それがたいへんなんだみょん!むれのゆっくりがしょくりょうをひきだしにきたんだみょん!」 「はああああああああ!そんなことで、けんじゃのぱちぇをおこしたのおおおおおおおおお! ふざけるなああああああああ!そんなのさっさとはらってやればいいでしょおおおおおおお! そんなこともわからないの?いくらばかだからって、げんどってものがあるわよ!」 銀行にゆっくりが食料を引き出しにくるのは当然の事である。 だったらその分の食料をさっさと渡してやればいいだけのことだ。そんなことまでいちいちぱちぇが指示しなければならないのか! まったく自分がけんっじゃなのは当然としても、周りの連中がここまで低脳だと、いちいち指示を仰がれるのもわずらわしいものだ。 と、バカにしたような顔でみょんを見るゲスぱちゅりー。だがしかし、実際の事態はそんな悠長なことを言っている場合ではなかった。 「ちがうんだみょん!ぎんっこうにあずけてたすべてのゆっくりが、いっせいにしょくりょうをひきだしにきたんだみょん! もうぎんっこうには、しょくりょうのひかえがないんだみょん!」 「な、な、な、なんですってえええええええええええ!」 「さっさと、れいむのあずけたしょくりょうをもってきてね!すぐでいいよ!」 「はやくもってきてね!えいっぎょうじかんないなら、いつでもひきだせるってやくそくだよ!」 「あずけたしょくりょうが、ひきだせないってどういうことなの!さっさとせきにんゆをだしてね!」 ぱちゅりーが洞窟の入り口近くまで来てみると、そこには食料を引き出そうと詰め掛けてきた群れのゆっくりで溢れ返っていた。 今はまだかろうじて社員ゆっくりがなだめているが、いつ暴動に発展してもおかしくないほど殺気立っている。 それも当然だろう。自分の預けた食料が返ってこないかもしれないのだから。 「む、むぎゃぎゃ、これはいったい…」 騒然とざわめく目の前の光景に直面して、放心したように呟くゲスぱちゅりー。 昨日までは何の問題もなかったはずなのに、いったいどうしてこんなことになってしまったのか。 いったい何が起こっているのか、ゲスぱちゅりーにはさっぱりわからなかった。 「ゆゆ!でてきたわねぱちゅりー!さあ!このじたいをせつめいしてもらおうかしら! あずけておいたしょくりょうがおろせないとは、いったいどういうことかしら?」 洞窟前に出てきたゲスぱちゅりーを、目ざとく見つけた長ありすが鋭く問う。 「ありす!このさわぎは、あなたのしわざね!」 ぐぬぬぬと歯軋りしながらゲスぱちゅりーは長ありすを睨みつける。 「ゆゆ?なんのことかしら?ありすたちはただ、せいっとうなけんりをようきゅうしているだけよ! そんなことよりも、はやくありすがあずけたしょくりょうをもってきなさい」 「ゆぐぐぐぐ!」 何か言い返したいのに、唸る事しかできないゲスぱちゅりー。 (ゆふふふ。にんげんさんのいったとおりになったわ!) 胸の中でそう感想をもらす長ありす。 しらばっくれてはいたが、勿論この事態を引き起こしたのは長ありすの仕業である。 昨日、ゲスぱちゅりーが、長ありすのおうちを去った後、男はこうアドバイスをしたのだ。 「群れ全体にさ、噂を流すんだよ。 あのぱちゅりー銀行はキケンで今にも潰れそうな状況だ。 ぱちゅりーたちが必死になって借金を取り立てているのは、自分たちがみんなの預けてある食料を食っちまったせいで、 首がまわらなくなったせいだ。 このままあの銀行に預けたままにしておくと、今に取り返しのつかないことになる。 つまり、預けておいた食料が帰ってこなくなるかもしれない。そうならないように、いまの内に全食料を引き出しておいたほうがいい。 と、まあこんな感じの銀行の危機を煽るような噂をさ」 長ありすは、この男のアドバイスに従い、これらの噂を群れ中に流した。 そして噂はあっという間に群れ中に広がっていったのだった。 それでなくとも、ゲスぱちゅりーたちがかなりあくどい取立てを行っていることは有名であったし、 調子に乗って群れの広場で公開制裁なんぞ馬鹿なことをやったせいで、借金をしてない群れのゆっくりたちからの印象も最悪だったのだ。 そしてこれらの要素は、どうやら噂どおりあの銀行に預けたままにしておくとなんかやばいかも、と群れのゆっくりたちに思わせるには十分だった。 その結果が今朝のこの事態の原因である。 ちなみに、噂が群れを駆け巡っている最中、当のゲスぱちゅりーはというと、 洞窟の奥で大量の食料をがっつき「けんじゃ!けんじゃ!」と叫びながら、 自分が群れを支配したときのことを妄想していたので、今朝になるまでまったく気づかなかったという。 「さあさあ、ぱちゅりー!さっさとみんなのぶんのしょくりょうをこのばにもってきなさい!」 「そうだ!そうだ!」 げすぱちゅりーに詰め寄る長ありすと、その他のゆっくりたち。 「ゆげげげどうするんだぜぱちゅりー!」 「みょん!もうしょくりょうのあきがないみょん!なんとかするみょんぱちゅりー!」 「わからないよー!このままじゃやばいんだよー!」 取り巻きの社員ゆっくりたちもぱちゅりーを急き立てる。 「む、む、む、く、むぎゃ、むんっと……」 ぱちゅりーは必死になって打開策を考えるが、まったくもって良案は思い浮かばない。 そりゃそうであろう。 いまぱちゅりー銀行に起こっている事態は、俗にいう取り付け騒ぎというやつだ。 これは金融機関などが信用不安に陥った時などに預金者が銀行に殺到して騒ぎになる現象のことである。 ゲスぱちゅりーたちが行ってきた行為は、言ってみればヤミ金業者のそれに近いが、建前上は銀行と同じ形態を取っている。 銀行や保険といった、実際になにか物を作り出しているわけでない商売でもっとも大切なものは信用である。 何故ならば、銀行はその構造上、預金者が一斉に預金を引き出せば、嘘みたいにあっけなく潰れるのだ。だからこそ銀行経営者は信用に気を使う。 銀行などが実際は別として、昔からお堅いイメージを持っているのはこのためなのだ。社員のスキャンダルなどもってのほかである。 だがぱちゅりー銀行はというと、信用などどこ吹く風で、借金をしたゆっくりにやりたい放題、ぱちゅりーや社員はゲス行為をしたい放題である。 ゆえに、ちょっとした噂の揺さぶりで、こうして簡単に崩壊する。 ゲスぱちゅりーの策は別に完璧でも何でもなかった。男に言わせれば、むしろ今まで破綻しなかった方が不思議なくらいなのだ。 「いいかげんにしてね!やっぱりぱちゅりーたちが、あずけておいたしょくりょをほとんどたべちゃったってうわさはほんとうだったんだね! こんなとんでもないげすをしんようして、しょくりょうをあずけたれいむがばかだったよ! にどとこんなことがおきないようにこのげすはみんなでせいっさいするよ!」 「そうだ!そうだ!」 「かまうことないよ!やっちゃえ!」 いつまでもまごまごと口ごもるゲスぱちゅりーを前に、とうとう殺気立ちはじめるゆっくりたち。 「むぎゃぎゃぎゃ!ま、まってねみんな!べつにぱちぇたちがしょくりょうをたべてしまったわけではないの! あずかったぶんのしょくりょうはちゃんとあるの! どれいゆっくりたちから、しょうらいてきにとりたてるぶんをこうりょにいれれば、りょうてきにはぜんぜんもんだいないわ! だ、だからちょっとだけまってちょうだい!そうだ!おくれたぶんは、それだけりしをつけるわ! ね!それでもんくないでしょ!だからきょうのところはかえってね!けんじゃのおねがいよ!むきゅ!」 気持ち悪いウインクをしながら、必死になって取り繕うゲスぱちゅりー。 ゲスぱちゅりーの言っていることは、まあ正しい。 現在借金をしているゆっくりたちからの取立てを計算に入れれば、今食料を引き出しにきているゆっくりたちに返済を終えたとしても、 なお有り余るだろう。そもそも元の貸し出しが、預けられた食料を元にしているのでそれは間違いない。 だが所詮それは書類上の架空の食料というやつで、今のところは現実にないも同然なのである。 そしてそんな不確かなものを引き合いに出してきた以上、この場に食料がないことを認めたも同然だった。 「ふざけないでね!あずけたしょくりょうはえいぎょうじかんないならいつでもひきだせるってけいやくでしょ! そっちのかってなつごうでけいやくをへんこうするき?ずいぶんむしのいいはなしじゃないの! たしか、けいやくをやぶったげすは、すすんでどれいになるのがあたりまえなんじゃなかった?」 長ありすが昨日の意趣返しといった感じでゲスぱちゅりーに対して一気にたたみかける。 「あとでかえすなんて、あずかったしょくりょうをたべちゃうようなげすはしんようできないよ!」 「ゆゆ!これだけのりょうはどれいになったってかえせっこないよ! それよりもこいつらをせいっさいしないと、れいむのきはおさまらないよ!」 「そうだ!そうだ!みんなのしょくりょうをだましとるようなげすはせいっさいしろ!」 ゆっくりたちの殺気は凄まじい。 まあ人間の場合でも、銀行に預けてある全財産が、ある日突然、すいません投資で失敗してちゃったのでなくなりました、と言われたときのことを考えればその怒りも理解できようものだ。 「ゆげえ!ま、まつんだぜえ!」 このまま制裁されてはたまらないと、一匹の社員ゆっくりであったまりさが大声で叫びだす。 「ま、まりさもひがいゆなんだぜえ!こんなことになるなんてぜんぜんしらなかったんだぜえ! まりさたちは、ただこのげすぱちゅりーのしじにしたがっていただけなんだぜえ!」 出た!ゲスまりさのお家芸!裏切り行為だ! おそらくぱちゅりー一匹に罪をなすり付け、自分だけは助かろうという算段なのであろう。 「なにいってるのおおおおおおおおお!おまえだってよろこんできょうりょくしてたでしょおおおおおおおおお! くだらないこといってないで、けんじゃであるぱちぇをたすけなさいいいいいいいいいい!」 突然のまりさの裏切り行為に激昂するゲスぱちゅりー。 だがそれにかまわずまりさの発言は続く。 「うるさいんだぜ!このげす!むのうゆっくり! もとはといえば、おまえがまりささまたちにあきすをしじたのがすべてのはじまりなんだぜえ! あれのせいであとにはひけなくなってしまったんだぜえ!」 「なっ!いったいそうれはどういうことなの!」 まりさの口から出た聞き捨てならない台詞に思わず質問する長ありす。 「ことばのとおりなんだぜえ!このげすは、まりささまたちに、ひるまだれもいないおうちをおしえて、あきすをしじしたんだぜえ! そのあと、いうことをきかないと、このことをばらすってまりささまをおどしたんだぜえ!」 「いいかげんにしろおおおおおおおおお!じぶんがなにをいってるのかわかってるのかこのばかゆっくりいいいいいいいい!」 まりさの告白に顔を歪めて絶叫するゲスぱちゅりー。 まりさは気づいていない。自らの告白がゲスぱちゅりーはおろか、自分自身さえも窮地に追い込んでいるということに。 だがもうなにもかもが遅い。 「なんてことなの!ひとむかしまえのあきすさわぎもこいつらのしわざだったなんて!」 「わかるよー!それでじぶんのぎんっこうにあずけるようにしむけたんだねー!」 「こんなげすみたことないよ!」 「ゆう!それじゃにども!にどもれいむのしょくりょうをうばったってことに!このげすめえええええええ!」 ゆっくりたちの怒りのボルテージはもはや最大にまで上がりきっていた。 「ゆゆ!そうなのぜ!ぜんぶこのげすぱちゅりーがわるいのぜ! だからまりさはわるくないのぜ!みんなまりさといっしょにこのげすをせいっさいするのぜ!」 「そ、そうなんだみょん!みょんたちはりようされてただけだみょん!」 「そうだよー!ちぇんたちもひがいゆなんだよー!わかってねー!」 まりさにならって、次々にゲスぱちゅりーを裏切る社員ゆっくりたち。 「お、おまえら!このばかどもがああああああああ!ゆっがっは!えれえれえれ!」 あまりの怒りに興奮しすぎたせいか、急に顔色を悪くして口から少量のクリームを吐き、えれえれとやりだすげすぱちゅりー。 次の瞬間、この混乱した事態に収拾をつけるべく長ありすの号令が周囲に響き渡った。 「みんな!もうまようことはないわ!むれをみだすこのげすどもをつかまえて、せいっさいすることにするわ!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」 長ありすの号令を受けて、一斉にゲスどもに飛び掛る群れのゆっくりたち。 「なんでなんだぜえええええ!」 「わからないよおおおおおお!」 「ゆっげ…えれえれえれえれ!」 混乱するゲスぱちゅりー一味をよそに、容赦のない攻撃を仕掛ける群れのゆっくりたち。 「よくもれいむたちがいっしょうけんめいあつめたしょくりょをうばってくれたなああああああ!」 ドン!と勢いよくまりさに体当たりするれいむ。 「ゆぎゃは!いだいいいいいいいいい!」 しばらく狩りをせずになまっていたまりさは、あっさりと吹っ飛ばされ苦悶の声を上げる。 「あずかったしょくりょうをかってにもちだすなんてしんじられないよ!」 高く飛び上がってベチンとみょんを思い切り踏みつけるまりさ。 「みょおおおおおん!やべでええええええ!つぶれれるううううううううううう!」 上からの圧力に、歪に潰れながら悲鳴をあげるみょん。 「このいなかものがあ!」 ありすは、ちぇんのしっぽに噛み付いたかと思うと、勢いよいよくそれを引きちぎった。 「いぎゃあああああああ!ちぇんのしっぽがああああああああ!わがらないよおおおおおおおおお!」 自慢のしっぽを引きちぎられ、金切り声をあげるちぇん。 「この!この!なにがけんじゃだこのげすめ!ただみんなにめいわくかけただけじゃないの!このしゃかいのごみめ!」 集団で四方から細い木の枝で突かれるげすぱちゅりー 「ゆぎゃあああああああああ!もうやめてええええええええ!ぷすぷすしないでえええええええ! ぱちぇはけんじゃよおおおおおお!えれえれえれえれ!」 「おらおらこんなもんじゃないよ!もっといためつけてやる!」 「ゆゆ!むれのひろばにつれていって、さらしもんにするよ!しゃっきんをしているゆっくりたちもうらみがあるだろうからね!」 ……こうしてゲスぱちゅりーの完璧(笑)な計画であるぱちゅりー銀行は、男が群れにやってきてから一日と持たずしてそれはそれはあっけなく崩壊した。 群れの広場の中心にて、長い木の棒によって丸い物体が貫かれたいくつかの奇妙なオブジェが立っている。 ぱちゅりー率いる銀行の一味の成れの果ての姿だった。 その身体にはまるでサボテンのように大量の細い木の枝が身体中に突き刺さっており、今も凄まじい苦痛を与えていることだろう。 そして何よりも不幸なことは、これだけやられてもまだしばらくは生き続けることだろう。 簡単に死なないように急所は上手く外してあるのだ。これから毎日長い間、群れのゆっくりたちに痛めつけられ続けることとなる。 「やれやれ、小悪党の成れの果てとはいえ、無残なもんだね」 「むきゅ、そうね」 広場を通りかかった男はそう感想をもらす。群れのゆっくりの数の確認も終わり、もう引き上げるところだった。 「に、にんげんさん…」 と、男が通りかかったのに気づいたのか、ブルブルと苦痛に耐えながら、必死に言葉をつむぐゲスぱちゅりー。 「た、たすけって…ぱ、ぱちぇは…けん、じゃよ、きっとにんげんさん…のやくにたつわ…」 男に見当違いな助けを求めるゲスぱちゅりー。 あるいは男がぱちゅりーを連れているので、もしかしたらという期待があったのかもしれない。 「どうしてオレがお前を助けなきゃいけないのやら理由が一つでもあれば教えてもらいたいもんだ。 とは言え理由があってもだめだけどね。オレはお前に対して何もしないと昨日約束しちまったからな」 「そん…なの…」 「自分に有利な約束は守るように強要しておいて、自分に不利な約束は知らんってのはちょっと虫がよすぎるよな。 結局お前さんがこういう目にあっているのもそれが原因だしね。 お前さん攻撃はそこそこだったけど防御がダメダメだったわけだ。まあほんとどうでもいいけど。 それじゃあな。せいぜい早く死ねるように祈っといてやるよ。当分無理だろうけどさ」 それだけ言うと、あっさりと踵を返す男。それに続く連れのぱちゅりー。 「ゆ…うううう!どうして…けんじゃが、こんなめに…」 痛みに苦しみながら呆然と呟くゲスぱちゅりー。 これから続く長い苦しみのゆん生の中で、ゲスぱちゅりーが男の言ったことを意味を理解することはなかった。 おしまい 以下全然読む必要のない後書き。 こんな拙い文章を最後までよんでくださってありがとうございました。 ここのところゆっくりってレベルじゃねーほど忙しかったせいで、だいぶ期間が空いてしまいました。 そのせいで今回のコンペは結局不参加に。一応ネタは考えていたんですが、まあしかたないですね。 えーと、それと、前回の話を書いたとき、感想掲示板のほうで、名前について質問してくださった方がいましたが、 一応ナナシが名前です。名乗るほどの者じゃない的な意味で。 まあもうしばらくしたら、前回考えてもらった名前を使わせてもらうなり何なりして新しく名乗るかもしれませんが、 正直あまり頻繁に投稿しているわけでもないし、沢山書いたわけでもないので、しばらくはナナシでいいかなぁと思ってたりします。 と、まあそんなわけで、また次の機会があったときはよろしくお願いします。 ナナシ。 過去作品 anko1502 平等なルールの群れ anko1617 でいぶの子育て anko1705 北のドスさま 前編その1 anko1706 北のドスさま 前編その2 anko1765 北のドスさま 後編その1 anko1766 北のドスさま 後編その2 anko1845 お飾り殺ゆ事件 前編 事件編 anko1846 お飾り殺ゆ事件 後編 解決編 anko1919 とってもゆっくりできるはずの群れ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4308.html
ゲス登場 元ネタあり 子ゆっくりを引き連れ人里までやってきたゆっくりれいむ。 人目も憚ることなく、大きな声で子ゆっくりへ言い付けている。 「おちびちゃん、ままのいったことはおぼえているよね?」 「うん!はたけのおやしゃいしゃんをたべちゃだめらよ!」 「にんげんしゃんのおうちにはいっちゃいけまちぇん!」 「にんげんしゃんにおねだりするのもいけにゃいよ!」 このゆっくり達の所属する群れにはドスまりさが居り、里の人間達と上手くやって行く為に、色々な約束事が取り決められていた。 そのうちの一つが野菜を盗み食いするゆっくりは潰されても文句は言えないというものだ。 しっかりとそのことを子ゆっくりに教えておけば、人間の里は安全な餌場だった。 又、人の良い者が余り物を恵んでやったりする事もあるので、それが目当てであるという面もあったが。 なにはともあれ、人里へやってくるゆっくりはそれほど珍しい存在ではなかった。 「ゆっくりよくできました!それじゃあ、じゆうにゆっくりしてもいいよ!」 人間の里は初めてではなかったので、子供達には自由に行動させることにしたようだ。 子供たちは言いつけをしっかりと胸に留めておきながら、思い思いに草花や虫を口にしていった。 そんな時、一匹の子ゆっくりが好奇心から畑に近付いたときだった。 「このおはなしゃんをみちぇよ!とってみょゆっきゅりしちぇいるよ!」 畑の側に生えていた、数本の花々をとてもゆっくり出来ると評し、他のゆっくりを呼び寄せたのだ。 「こりぇはたべちゃいけにゃいおはなしゃんじゃにゃいよね?」 「ゆっきゅりいたたきまちゅをしようにぇ!」 「「「ゆっきゅりいただきましゅ!!!」」」 子ゆっくり達は奇麗な花に心奪われ、その食欲を満たさんと花にかぶりつきだした。 「むーちゃむーちゃ、ちあわせー♪」 「こりぇはとってもゆっくりしちぇるね♪」 むーしゃむーしゃと舌鼓を打っていたが、その花の生えていた場所がいけなかった。 「このくそ饅頭がぁ!なにしてやがる!」 遠方から鋤を持った農夫と思われる一人の男が砂煙を巻き上げながら、子ゆっくりの元へやってきたのだ。 「にゅううううううう!?」 すさまじい剣幕でやってきた人間に気圧されたのか、逃げる事も、弁明する事も出来ない子ゆっくりはその場に立ち竦んでしまった。 「おらっ!」 「にゅべっ!?」 男の持っていた鋤が振り下ろされると、一匹の子ゆっくりの命を奪った。 「にゅわあああああ!?いもうちょがああああ!?」 「にゃんでこんにゃひどいこちょするにょおおお!?」 何も悪い事をしていないと思っている子ゆっくり達は、目の前の惨劇に恐怖しつつも抗議している。 「うるせえ!あの世でしっかり悔い改めろ!」 「にゅぎょ!」 「ゆぴゃあああ!?」 言いながら振りかぶった右手は再び大地へ向かって振り下ろされ、また一つ子ゆっくりの命を奪った。 「みょうやだぁ!おうちきゃえる!」 姉妹二匹が無残にも潰されることで、やっと逃げ出す決断が出来た子ゆっくり。 しかし子ゆっくりの足では人間に叶うはずも無く、あっという間に射程県内に捉えられた。 「逃がすかぁ!」 最後の一仕事を終えんと鋤を振り上げながら子ゆっくりヘと向かって行ったその刹那。 「ゆっくりやめて!」 草陰から一匹のゆっくりが飛び出し、男の太ももへ体当たりをかましたのだ。 不意を疲れた一撃に男は体制を崩し、尻餅をついてしまった。 「おちびちゃんはおうちにもどってね!」 親れいむは子供にそう促すと、男が起き上がるのをじっと待っていた。 人間の怖さを知っているからこそ、その身を張ってでも我が子を、群れを守ろうとしたのである。 「いってぇ…てめえがあの糞玉の親か!」 「どうしておちびちゃんをいじめたのおお!?」 「俺の畑の野菜を食ってたんだ!殺して文句を言われる筋合いはねえよ!」 「れいむはおちびちゃんにそんなことさせないよ!」 「それじゃあ俺の畑でむーしゃむーしゃしてたのはどういう事だ!?」 「それは…なにかのまちがいだよ!ゆっくりしんじてね!」 「それじゃあこの野菜は…あれ…なんとも…ねえな…」 「だからいったでしょおおお!?」 「…そもそもだな!おまえのチビどもがこんな所でむーしゃむーしゃしているのがいけなかったんだよ!」 「ゆっ、ゆわああああぁぁん!れいむのおちびちゃんがあああああ!?」 「ああぁ、くそっ!どうしてこう面倒くさいことに…」 自分のしでかした失態に、居た堪れなくなった男は泣き喚くれいむをそのままに、里の長の元へと歩いていった。 一方命からがら逃げ出した子れいむは、無事に群れまで辿り着き、ドスまりさへ事の次第を報告していた。 「おはなしゃんをたべてちゃら…にんげんさんが…おきゃあしゃん…いみょうちょが…ゆわああああん!」 「ゆうう…もしかしておやさいをたべちゃったの?」 「れいみゅはそんなこちょしないもん!おやさいはたべちゃだめだって、しっちぇるよ!」 「ゆう、これはにんげんさんにもはなしをきかないといけないね!」 子ゆっくりの話だけでは埒が明かないと、直接もう一人の当事者へ話を聞くために人里へと降りていった。 ドスが数匹のゆっくりを引き連れながら里へ向かうと、広場では長を含めた数人が集まっていた。 「おお、やはり来たか」 「おちびちゃんをゆっくりさせなかったのはだれ?」 ドスまりさは、その体を膨らませ、大きい体を見せて威圧する。 仲間を引き連れていることもあってか、ずいぶん強気な態度で臨んでいる。 「まあまあ、そう怒りなさんな。こっちの言い分も聞いてくれ」 「…ゆっくりきくよ」 訝しげな表情をしながらその身を縮める。 「つまり、おちびちゃんがおやさいさんのそばで、おはなさんをむーしゃむーしゃしていたから、かんちがいしちゃったのね?」 「そうだよ!おちびちゃんはわるいことしてないんだよ!わるいのはにんげんさんだよ!」 殺された子ゆっくりの母れいむも、人間が非を認めてくれた事に少し安堵したが、それでも子を失った悲しみは拭えなかった。 「…侘びと言っては何だが、野菜をあげるからここは一つ、丸く治めてくれないか?」 長が合図をすると、里の者が引いてきた大八車には幾ばくかの野菜が積まれていた。 どすまりさは少し考えた後、 「ゆっくりわかったよ、おやさいさんはもらっていくね!」 笑顔で帽子に野菜を詰め込み、そそくさと森へと帰っていってしまった。 「おちびちゃんは…おちびちゃんは…」 ドスが去った里では、長と村の男集で話し合いが行われた。 「おまえも早とちりな行動は慎んでくれたまえ」 「でもよお…暫くおっかあの面倒見なくちゃいけなくてよ…畑に出るのも久しぶりだったもんで…」 「分かっている、だからこそ、少し考えた行動をして欲しいんだ」 「…すいません。それに、皆も、迷惑かけちまって…」 「気にすんな、困った時はお互い様って奴だ」 群れに帰るゆっくりの一団は、野菜を貰えた事に喜びを隠せなかった。 正に棚から牡丹餅である。 「ゆゆ~ん♪おやさいさんいっぱいもらえてよかったね!」 「…おやさいさんはもらえても、おちびちゃんはかえってこないんだよぉ!?」 そんな一匹のゆっくりの発した軽率な言葉に、怒りを露にする親れいむ。 母性が強いと言われるれいむ種らしく、未だに亡くなった子ゆっくりのことが頭から離れないのだろう。 そんなれいむを横目で見ていたドスだったが、突然とんでもない事を言い出した。 「それじゃあ、おちびちゃんもかえしてもらおうか?」 「ゆううう!?どういうことぉ!?」 「ほんとう!?おちびちゃんがかえってくるの?」 「れいむはおちびちゃんをうしなって、とってもつらいんだよ!だからおちびちゃんもちゃんとかえしてね!」 翌日、ドスまりさが再び人里へとその姿を現した。 しかも死んだ子ゆっくりを生き返らせろという、とんでもない要求を突きつけに。 「流石にそれは…生き返るものならそうしたいんだが…」 「いいわけはききたくないよ!おちびちゃんをかえしてあげてね!」 ドス自身も死んだ者が生き返るとは思っていない。 相手の落ち度に付け込んで、もっと野菜をもらおうと考えたのだろう。 突如起こった事故ではあったが、それを上手く利用できればたっぷりとゆっくり出来る。 まさしくゲスそのものの、いやらしい頭の回りを発揮したドスであった。 「とりあえず今日のところは帰ってくれないか?こっちも色々準備が必要だからな」 長は里の者に野菜を差し出すようにと言い、里の者も苦々しく思いながらも僅かばかりの野菜を持ってきたのであった。 「明日、こちらから出向くので、お前の群れでゆっくりと待っていてくれ」 ドスまりさは積まれた野菜を目にし、しょうがないなという顔を作りつつ野菜をその頬に収めていった。 「ちゃんとおちびちゃんをかえしてよね!」 去り際まで野菜のことを口にしないでドスは去って行った。 里に背を向けたドスの表情は、芝居が上手く行ったと思ってにやついた表情をしていた。 ドスが去った里では男衆が皆、肩を落としていた。 「生き返らせるって…そんな無茶な」 「すんません、長…俺が…俺があんなことをしちまったから…」 「…さあ、竹薮に行くぞ」 「長?もうたけのこの旬は過ぎちまって…」 「誰もたけのこを採りに行くとは言ってないぞ?」 ゆっくりはその名の通り、ゆっくりとしているので朝は遅い。 未だ日が差さず、薄暗い森の中は鬱蒼としている。 木の洞や洞窟に巣を構えるゆっくりだが、その中でもひときわ大きい洞窟、そこにドスまりさが寝ていた。 「ゆぴぃ~♪おやしゃいさん、もうたべられないよう…♪」 夢の中で山盛りの野菜を食べているのだろう、その寝顔はしあわせ満面だった。 しかし、そんなゆっくりとした時間ももうすぐ終わりを迎えることになる。 森の中を人影が、木から木へとその身を隠すように動いている。 その人影が目指す先はゆっくりの群れの中にある一際大きな洞窟の中。 影が全て洞窟の中に納まると、その中の一人の男が周りの者に目配せをすると、 巣の中で眠りこけるドスまりさへ向かって皆同じような構えを取る。 「いーち、にーの、さん!」 そして掛け声と共に両手が繰り出され、その手に持った竹やりはドスの体を貫いた。 突然襲い掛かる激しい痛みに、ドスの目の前から野菜の山は消え去ってしまった。 「いだあああああい!どうなってるのおお!?」 苦痛により夢の世界から現実へと引き戻されたドスまりさが目にしたのは、野菜の山ではなく人だかりの山であった。 「やあ、夢の中で食べる野菜は美味しかったかい?」 その中から声をかける者、それはドスが野菜をせしめ取った里の長の声だった。 「どぼちでこんなことするの!?」 何本かの竹やりが口中を貫いており、ドスは喋るのがやっとの状態の為、ドススパークを打つこともままならない。 ドスの抗議にも、長はそれを無視するが如く、淡々と言葉を述べていった。 「君達のおちびちゃんの事なんだが…私らには生き返らせる力が無いんでね、 申し訳がないんだが、閻魔様に君から直接頼みに行って貰いたいんだ。 私からも頼みますと、一筆したためておいたから、安心してゆっくりして行ってくれたまえ」 「いやだぁ…そんなのゆっくりできないよぉ…」 「まったく、ちびちゃんを返せといったのはお前だろ?」 これは最初に子ゆっくりをつぶした男の声だ。 「もうおちびちゃんかえさなくていいから…たすけてよ!」 「身勝手などすまりさだな。あの母ゆっくりの気持ちを考えてやれよ」 「ころしたのは…にんげん…さんでしょおぉ…?」 「ゆっくりと人間じゃ行く先が違うかもしれないんでね。ゆっくりのことはゆっくりに任せるのが一番なのさ」 「そん…な…もっと…ゆ…」 断末魔を最後まで言うことなく、ドスまりさはその生涯をおえた。 この騒ぎを聞きつけたゆっくりがドスの巣へとやってきたが、不思議と仇を取ろうと行動を起こすものは居なかった。 何故かというとこのドスまりさは、 「あしたはいっぱいおやさいがもらえるから、きょうはドスがいっぱいたべるよ!」 とぬかして、貰った野菜を一晩で全部平らげてしまったのだ。 そんな業突く張りは三途の川を渡れるはずも無く、閻魔様に会うことさえ叶わなかった。 オワリ & あとがき 元ネタは愛の前立てでお馴染みの、あの人の逸話です。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1719.html
ムシゴロウ王国3 6KB 虐待-いじめ 愛で ギャグ パロディ 自滅 希少種 自然界 虐待人間 愛護人間 鉄は熱いうちに打っておきます。思いつきと勢いで書きました。 3作目です、ムシゴロウさんの解説はほとんどが自説で適当なことを言っているだけです。 独自設定は特にないです。余裕があれば王国編も書きたいと思っています。 こんばんは、ムシゴロウです。今日はこの山にゆうかの畑を探しにやってきました。 ゆうかはほかのゆっくりと違って花や野菜を育てたりするんですねー これはですね、一説によれば花や野菜を目当てにやってきたほかのゆっくりを食べる為に育てているなんて説もあるんですね。 興味深いですねー 「おぉ、あわれあわれ」「ゆわわあぁぁぁ!きめえまるだあぁぁぁ!!!」 あの鳴き声はきめぇ丸ですね、このあたりの山には貴重なゆっくりが多く生息しているそうなんですね。 いやーたのしみですね。ゆうかに会えると良いですね。 「うっうー」「ゆぎゃあぁぁぁぁぁ!!れみりゃだあぁぁぁぁ!!!」 いやー賑やかですね、この山が豊かな証拠なんでしょうね。 この山で生息が確認されているゆっくりは数十種類といわれています。 数少ない貴重なゆっくりが多く確認されていることもあり、ゆっくり保護法で護られている山なんですね。 れいむやまりさは増えすぎると害獣扱いされることもありますが、ここでは捕食主の餌として重宝されているんですね。 「ゆぎゃあぁぁぁぁ!ばでぃざをたべでもおいじぐないんだぜぇぇぇぇぇ!!」 「かわいいれいむをかまないでね!たべるならおちびちゃんにしてね!!」 ゆっくりんピースの人間が聞いたら即講義を上げそうな鳴き声ですねー でも、ここを保護区にしたのは彼らなんですねーこれも自然界の掟なんですね。 厳しい自然界でたくましく生きていくゆっくり、いいですねー 花畑が見えてきましたねー、これは何者かが手入れをしている花畑ですね。 こういった畑の近くにはゆうかがいることが多いんですよ。しばらく周りを探して見ましょう。 「ん…にんげんさんこんにちは、ゆうかにゃんのおはなばたけになにかごよう?」 いましたよ、これは胴付のゆうかにゃんですね。愛好家の間でも人気の高いゆっくりですねー ゆうかは胴付のものが確認されていますが、その中でも胴付のゆうかにゃんは貴重なんですね。 いやー本当にこの山は素晴らしいですねー僕は感動していますよ。 「にゃふん、にんげんさんやめt……ふにゅぅ………」 どうやらこのゆうかにゃんは脇が弱いようですね。あっという間におとなしくなってしまいました。 胴付はどういうわけか服のようなものを身に着けているんですね。 これはゆっくりの飾りと同じで自然発生的に現れるもののようなんですねー不思議ですねー 「ん…やめて…ゆうかにゃんのぱんt……」 見てください、ひまわり柄のパンツをはいていますねー 胴付ゆうかはパンツをはいている者とはいてない者がいるそうなんですが、 その違いの原因は何者かにパンツを奪われたのではないかとの研究成果があがっているようですね。 パンツの柄や模様はは固体によって異なるそうで、これは人間で言う指紋のようなものだそうです。 ご自宅で胴付ゆうかを飼われている方はかくにんしてみるといいかもしれませんね。 「ふゅにゅん……にゃう……きゅんっいだいいだいいだいやめてえぇぇぇぇ」 ゆうかにゃんはですね、耳の付け根辺りを押さえるとこのように大変痛がるんですねー 言うことを聞かないゆうかにゃんにはこれが一番聞くんですね。 でも、意味もなくやってはいけませんよー嫌われてしまいますからね。 「ゆふーやっとついたのぜ!ここはまりさたちのゆっくりぷれいすにするよ!!おはなをひとりじめするゆうかはでていってね!!」 花のにおいに誘われてゆっくりの群れがやってきましたね。 通常なら単独か家族単位で畑にやってきて食べられてしまうんですが、 これは群れ単位ですから、ぐったりしたゆうかにゃんでは勝ち目がないですねー 「ゆゆっ!にんげんがいるよ!!にんげんはさっさとでていってね!!」 「まりささまのゆっくりぷれいすにことわりもなくいいどきょうなのぜ!どうしてもというならどれいにしてやるのぜ!!」 「おとうしゃんはちゅよいんじゃじぇー!にげるならいまのうちじゃじぇー!!」 「でもにがさないよ!おとなしくれいむたちのどれいになってね!!」 いやー元気のいい群れですねー可愛いですねー、このまりちゃなんか「まりちゃ物語」で使ったまりちゃにそっくりですね。 あの時も沢山のまりちゃに協力してもらっていい映画ができたんですよ。なつかしいですねー(回送中) おっと、ゆうかにゃんがいませんねー群れに気を取られていた隙に逃げられちゃいましたね。 でもゆうかは基本的に自分の畑を捨てることは稀なので、またここに戻ってくるでしょう。 「おいにんげん!きいているのかだぜ!!しをえらぶかどれいになるか、どっちかにするんだぜ!!」 「おとーしゃんきゃっこいいー!!」 いやー自然界のゆっくりは元気が会って良いですね。たくましいですね。可愛いですねー せっかくなのでこの群れと遊んでみることにしましょう。 「やい、じじい!むしするなだぜ!!さっさと…………ゆぎゃあぁぁぁぁぁぁ!いだいいぃ!はなすんだぜえぇぇぇぇ!!」 元気よく暴れていますねー自然界のゆっくりは人に触れられたことがないのでビックリしたんでしょうね。 このまりさはおそらく群れのリーダーでしょう、見てください頬のあたりに傷跡がありますね。 帽子もよく見ると小さな傷が目立ちますねー、このまりさはいろんな相手と戦ってきたんでしょうね。 「まりさのおぼうしかえしてね!かえしてね!」 可愛い鳴き声ですねーゆっくりは飾りを取られると可愛く鳴くんですね。 これは飾りから出ている臭いに影響しているそうなんですね。 この臭いをかぐとゆっくりは鳴かずにはいられないそうなんですが、詳しくはまだこれから調査されるでしょう。 「ちーんぽ!!ぺにぺにぺに(怒」 「みんなーおさをたすけるんだよーわかるねー」「ゆっゆっおー!!」 群れのゆっくり達が体当たりをしてきましたね。これは自分達もかまってほしいとじゃれているんですねー 可愛いですねー僕もこれに答えなくてはいけませんね。 「ゆべぶっ!」「ゆぐぼっ!」「どがいはっ!」「ぺにす!!」「わがらなっ!」 元気がいいゆっくりですねー楽しいですねーゆっくりは遊ぶのが大好きなんですね。 遊んでもらって嬉しいんですね、可愛いですね。 少し数が減ってきたようですが、これは遊びつかれて帰っていったんですね。 「おちょーしゃん、きょわいyゆぶべえぇ!!」 まりちゃが可愛く鳴いていますねーお父さんは先に帰ってしまったんですかね? 気がついたらゆっくりも数匹が震えているだけですね。寒くなってきたんでしょうか? ゆっくりは人間より寒がりで有名ですからねー 「おでがいじばず!でいぶをみのがじでぐだざいぃぃぃぃ!!」 「あでぃずはなにもわるいごどはじでないわあぁぁぁ!こんなのどがいはじゃないぃぃぃぃ!!」 「むぎゅぅ!エレエレエレ………」 「だずげでよおぉぉぉ!わがらないぃぃぃぃ!!」 「おぉ、あわれあわれ」 おや、きめぇ丸が鳴いていますねー、随分時間が経ってしまったようですね。 楽しい時間もあっという間ですね。名残惜しいですが今日はこの辺で帰ることにしましょう。 次回は王国のゆっくり達をお見せしましょう。それでは。 このあとゆうかにゃんはスタッフと美味しくいただきました。 一応公共放送なのでお見せできないのが残念です。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆうかにゃんの中身なんなん? -- 2016-09-04 15 56 23 ゆうかにゃぁぁぁぁぁぁぁん -- 2014-06-26 20 20 06 希少種優遇のゲス作者さんちーっす。 ワンパターンで毎回つまんないもの見せてもらってます。 -- 2012-11-26 13 02 04 >3の2011-08-24 13 16 50 お前一回黙ろうか? -- 2012-11-20 14 57 06 ゆうかにゃああああああん!!!!! -- 2012-03-24 17 23 48 まりちゃ物語に激しく興味をそそられたw 一体何匹川に流したんだろうかww -- 2011-10-02 23 43 46 野郎ぶっ殺しゃあああああああ! この後おじいさんは保護団体によって保護されませんでした。 おじいさんが苦しむ様をきめぇ丸に見せられなかったのが残念です -- 2011-08-24 13 16 50 出来ればゆうかの四肢ももぎ取れば良かったんだがなぁ… -- 2011-07-06 05 11 14 美味しくいただいた・・だと・・・!? -- 2011-05-21 21 28 35 >このあとゆうかにゃんはスタッフと美味しくいただきました。 イラッ・・・ -- 2010-08-18 16 07 54
https://w.atwiki.jp/testest-umigamedb/pages/2987.html
2022年9月19日 出題者:げんげん タイトル:「合うよね!」 【問題】 シュークリームの隣にあるワサビを見て、男はとても共感した。 いったい、なぜ? 【解説】 + ... コンビニエンスストア内で、レジ待ちの列に並んでいる男。 並んでからすでになかなかの時間が経っている上、 自分の番はまだまだ来ないだろうと思いイライラしていたところ、 シュークリームの棚のところに置かれているワサビが目に入った。 この店舗がこの時間帯によく混むことを知っていた男は、 そのワサビは恐らく、自分と同じイライラした人が業を煮やして置いていったものであろうと想像できた。 自分ももう買うのを諦めようか悩んでいたところだったので、 商品を元の場所に戻さないのはどうかと思いつつも、 ワサビを置いて行った人の気持ちに、男はとても共感できたのだった。 配信日に戻る 前の問題 次の問題
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1286.html
子供たちが誘拐されてから一週間後の朝、れいむは自分のベットで寝込んでいた。 ベットとして使ってる専用の箱は、れいむとパートナーのまりさの二人が寝るには明らかに大きかった。 家族全員で寝るためにおにーさんに作ってもらったものである。れいむはそのベットで布を全身に被り、ずっと塞ぎこんでいた。 目を瞑るたびに子供たちが攫われたシーンが浮かんできた。もう何日も睡眠を取ってないなかった。食事も喉を通らない。 ふっくらとした体形は痩せ細り、目も虚ろになっていた。 「れいむ・・・おにーさんがみつけてくれるよ!だからしっかりごはんむしゃむしゃしようね!」 まりさがクッキーを持ってきた。まりさは誘拐された日から、毎日朝から晩まで子供たちを探していた。 相当疲れているだろうが、その疲れを微塵も表に出さずにれいむを毎日励ましていた。 「ゆ・・・わかったよまりさ。れいむむしゃむしゃするよ。」 喉から辛うじて出した声で返事を返すれいむ。そのままベットから出ると、食べやすく二つに砕かれたクッキーをむしゃむしゃと食べ始めた。 美味しいクッキーの筈なのに全く『しあわせー!』にはならなかった。 ご飯を食べ終わったころ、 「ただいま。」 「ゆっくりおじゃまするよ!!!」 おにーさんの声が聞こえた。もしかしたら子供たちが見つかったのかもしれない。 なにかゆっくりの声が聞こえた気がしたが気にならなかった。 「ゆゆ!いまいくよ!れいむもはやくいくよ!」 まりさはれいむの後ろを押して、声のする玄関の方へ向かっていった。 その日の昼、ドスは子供たちと群れのみんなと近くの川に来ていた。ドスは子供たちに水の怖さを教えたり、まりさ種には帽子を使って水の上に 浮かぶ方法を教えていた。他の子供たちは群れの監視の下、川で遊んでいた。 「ぼうちにいればゆっきゅりできりゅね!」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー♪れーみゅどちゅのこにあんれちぇよきゃったよ!」 「ありすのまえのおかーさんは、はちみつもむしさんもとってこれないいなかものだったわ!」 「むのうなんだねーわかるよー」 ドスのそばでゆっくりとしすぎたせいか、元の親の事を愚痴りながら遊び子供たち 大半は浅瀬で遊んでいたが、たまに深いところに行こうとすると、 「う~みずにはいりすぎたらだめだど~♪」 そういって群れのれみりゃに掬われる。生まれてすぐ誘拐されたれみりゃは群れのゆっくりを食べるなどという考えは微塵も持っていない。 「むきゅ~きもちいわー」 「ゆ~どちゅはおきゃーしゃんよりゆっくちできゅるのね!」 ドスの頭の上で日向ぼっこをしているれいむがそう言った。 「ゆ~みんなゆっくりできてまりさうれしいよ~♪」 ドスは子供たちの遊ぶ姿を見て嬉しそうだ。機嫌が良いのか大声で歌い始めた。 傍から見れば、ゆっくりとした楽しい群れに見えるだろう。一部を除いては 「ゆ・・・ゆっきゅちできにゃいよ~」 「ごひゃんもまずいちね!はやくおきゃーしゃんたちのとこにかえりちゃいよ!」 誘拐されたれいむとまりさは不満げな顔でみんなとは離れた場所に居た。確かにドスの群れは野生のゆっくりにしてみれば 最高のゆっくりプレイスかもしれない。しかし生まれた時から人間の家で育てられた二人にしてみれば、寝床、食事、遊び場、安全 全てにおいて自分たちのおうちよりずっと劣っていた。なにより、母親と父親、そしておにーさんと一緒じゃないだけでここはもう地獄の様なものだ。 かといって二人で森を抜けられるかと言えば無理だと分かっていた。だからこうしてひたすら待っていた。みんなが来る事を。 二人が仕方なくすりすりしていると、森の奥から何かがやってくるのが見えた。 ガサゴソと木々をかき分けてきたのは大きな荷物を背負った数人の男たちだった。 「「ゆぅ・・・ゆ?ゆっくりしていってね!!!」」 人間に慣れていた二人は元気に挨拶をした。おにーさんの家に居る時も、家にやってきた人には母親と父親が挨拶をしていたのを思い出した。 人間達はこちらをジロジロと眺めると 「ん?ああ、ゆっくりしてるよ。・・・で、こいつらでいいんですよね旦那?」 人間達の後ろから誰かがやってきた。見覚えのある顔は・・・ 「ドス~たいへんなんだよー!にんげんがきたよー!」 「ゆ!にんげんさんがきたの!ゆっくりしないでにげるよ!」 ちぇんの声を聞いたドスはあわてて子供たちの方へ向かった。人間とはなるべく関わらないのがドスの方針だった。 人間の強さはドスも知っていた。前に空で白黒の人間が自分のドススパークより遥かに凄いスパークを撃っていたのを見た。 全員じゃなくてもあんな事ができる人間が一人でもいる時点で、ドスは自分に勝ち目などないことを理解した。 故に子供たちには人間の里に近寄らないことを昔から教育し続けた。時には畑の近くまでいって、畑を襲ったゆっく達の末路を見せてやったりもした。 人間に関わるとゆっくりできない。こちらから関わらなければゆっくりできるのだと教えた。 それでも畑を襲う子供たちが居たのは残念だが、きちんとした教育のおかげか、全員無事だったのは幸運だった。 「みんな!はやくにげるよ!!まりさがうしろにいるからはやくにげてね!」 ドスはみんなを先に逃がして、自分が囮になるつもりだった。なんとか時間を稼げば子供たちは逃がせるだろうと踏んだのだ。 しかし安全というぬるま湯に浸かりきっていた子供たちには、危険という物がまるでわからなかった。 「ゆ!にんげんしゃんははちめてみるよ!ゆっきゅりちていっちぇね!」 そういって始めてみる人間に興味心身な物が半分も居た。残りの半分は人間の怖さを知っているのか我先にと逃げた。 「なにしてるの!!!はやくにげないとだめだ・・・?」 ドスは人間たちの中に見覚えのある子供を見た。あれは確か一週間前に来た子だったはずだ。 ドスは子供が人間に捕まったのと勘違いをした。そして人間に対して明確な殺意が湧いた。自分の子供に手を出した人間に。 「にんげんさん!ゆっくりそのこをはなしてね!まりさのこどもをはなさないとおこるよ!いまならまだゆるしてあげるよ! あかちゃんたちまってね!いまたすけるから!」 人間の前に立ちふさがると、睨みつける様な目でそういったドス。しかし子供から帰ってきた返事はドスにとっては意外な物だった 「どちゅがなにかいっちぇるよ!はんざいちゃのくちぇに!」 「こどもをゆっきゅりちゃちぇないなんてぇ。おお、おばきゃおばきゃ。」 明らかに侮蔑の目でこちらを見てくる子供たち。ドスは何が起きてるのか全くわからなかった。 「ゆ!なにいってるの?まりさはこどもたちみんなをゆっくりさせてるよ?ゆっくりできないこなんていないよ! わかったよ!にんげんさんたちがなにかしたんだね!ひどいことするにんげんさんはゆっくりしね!」 そういってドスは口を開いた。そこから発射されるはドススパーク。あの白黒の人間ほどの威力はないが、下手に当たれば即死もありうる威力である。 幾多の敵を葬ったその切り札を使おうとして、ドスは横から何かで刺されたことに気づいた。 「ゆがぁ!!!」 鈍い痛みがドスを襲った。ドスの横に刺さったのは杭であった。先を尖っているそれはドスの表皮を容易に貫く。 痛みで一瞬気を失った隙に、ドンドンと杭が刺さる。 「いぎゃい!やべでね!ばりざぼんぎでおごがぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ドスはドススパークを放とうとするが休みなく続く攻撃で不可能だった。ドススパークは放つまで少々時間がかかるものである。 そして一度方向を定めると変えることができない。直線の攻撃は正面きってらなば恐れるほどのものではない。 更に数の上でも負けているのだ。当然の結果とも言えた。 背中から地面へ斜めに刺さった杭で、完全にドスは身動きが取れなくなった。 痛みがジリジリと伝わってきている。男たちはさらに、ドスの皮を伸ばすと皮に杭を突き刺し、地面に張り付けたような状態にした。 「いぎゃいなにずるの゛・・・ばりだぢな゛に゛も゛じでな゛い゛い゛」 そんな泣きそうな声を無視して、男たちは子供を抱いた男へ話しかけた。 「これからどうするんすか旦那?」 「とりあえずこの子達だけを家に返します。ちょうど村のうーぱっくも来ましたし。・・・ああ、逃げたのは私がなんとかしますので先に帰っていてください。」 落ち着きはらった態度でそういうと、旦那と呼ばれた男は、近くに来たうーぱっくに二匹を乗せた。 村で飼っているうーぱっくである。飼いゆっくりの証であるシールを体に付けていた。 「先に帰るんだよ。二人とも待ってるからね。」 「「ゆっきゅりりかいちたよ!」」 そう言うと同時に、うーぱっくは静かに飛び去って行った。 「ばりざのあがち゛ゃん゛がぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!がえ゛ぜえ゛え゛!!」 涙目でそう言ってくるドス。ここまで来ると逆に尊敬できるものだ。 「とりあえずこのまま殺すんすか?」 「んあ、そうだな。よいしょっと。」 男たちは各々武器を取りだすと、思い思いにドスを痛めつけた。 片目が槍で貫かれ、斧で左頬は裂かれた。背中を包丁で切り開かれ、歯は一本一本抜かれた。 ある程度痛めつけると、男たちは武器をしまった。 「後は動物かゆっくりが食べるだろ。」 「最後に口でも縛りましょうか?針と糸持ってきたんすよ。」 「ああ、だな」 そうして口も塞がれたドス。男たちが去っていくのを片目で見ていたドスは、死の淵にある自分よりも群れや子供たちの心配をしていた。 (みんなゆっくりにげれたかな・・・おうちにはごはんがあるけど・・・ちゃんとなかよくたべてるかな・・・ あのふたりのこが・・・たすけたかったな・・・・まりさのこどもたちは・・・みんなゆっくり・・・) 思い出すのは楽しかった日々。すりすりしたり、ご飯を食べさせたり、みんなでピクニックに出かけたり、時には子供をを攫おうとするゆっくりをやっつけてご飯にしたりした。子供たちの笑顔見るたび、嬉しくてたまらなかった。 気づいた時には、周りをゆっくりで囲まれていた。見覚えのあるゆっくりだった。自分が子供たちをゆっくりできないゆっくりから 保護させるために使っているゆっくりたちだった。 「おお、ぶざまぶざま。」 「はんざいしゃはゆっくりしぬんだぜ!」 「じゃおおおおおおおんんん!!!」 「うー!うー!」 みな積年の恨みを晴らせるためか、生き生きしていた。ドスはそのままゆっくりと目を瞑った。 (みんあゆっくりするんだよ・・・それがまりさがゆっくりできるゆいいつの・・・) ある意味ドスは幸せかもしれない。結局最後の最後まで勘違いをしたまま死ねたのだから。 過去作 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3 お兄さんとドスれいむ 鬼意屋敷殺人事件 どすの加工所 幻想樹の迷宮 幻想樹の迷宮Ⅱ 徹夜でゆっくりしようぜ! 徹夜でゆっくりしようぜ!2 地震 ゆーうーかい