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『加工所駆除課のお仕事』 21KB 虐待 戦闘 駆除 ドスまりさ 現代 独自設定 チート人間無双もの ゆっくりは不思議饅頭生物である。 それがいかにこの世界のルールを無視した場所にあるかは、今更説明する事でもないだろう。 その不思議な特性の一つに『ドス化』がある。 成体サイズでも平均して直径30センチ弱のゆっくりが一晩で全長2~3メートルになるという、「質量保存? なにそれ美味しいの?」な現象である。 この現象は特にまりさ種に多く見られ、巨大なゆっくりまりさがドスと呼ばれる事からそう呼称されている。 そしてこの現象は長年人々の悩みの種でもあった。 いくら元が脆弱な餡子脳生物とはいえ、ドス化したゆっくりは全長2~3メートルとそれに見合った重量を持つ。 さらにはドススパークだのゆっくりオーラだのといった特殊能力を持つ個体もしばしば発生し、甚だ危険な存在である。 更には、ドスの存在を背景に通常サイズのゆっくりが調子に乗る。 ゆっくりを外的から守った結果生態系のバランスが崩れて森が荒れる。 思い上がって人間を脅迫する。 ドススパークによる山火事が起きる。 なんか調子にのっててウザイ。 ……などなど、人間にとっては百害あって一利なしだ。 そのため、現在の人間社会においてその扱いは非常に簡潔なものとなっている。 すなわち『発見次第即排除』。 勿論、ドス級ゆっくり(主にドスまりさ)は先にも述べたように危険な存在であるため、それ相応の武器を持った複数人によって駆除が行われる。 ……と、考えるのが普通だろう。 だが現在において、ドス級ゆっくりの駆除はそんなに仰々しくは行われない。 それ相応の武器を持った数人ではなく、 それ相応の能力を持った人物によって行われる。 大した武器を持たず、個人でドス級ゆっくりの駆除を行うエキスパート達。 人は彼らを『ドスハンター』と呼ぶ。 【加工所駆除課のお仕事】 田畑の収穫が近づき、気温の低下も肌で感じられるようになった秋の日のこと。 「このむらでいちばんえらいひとをよんでね!」 とある小さな村の外れに、大勢のゆっくりが詰め寄せていた。 その先頭には、他の饅頭よりはるかに大きい黒帽子のゆっくり――ドスまりさがいた。 このまりさがドス化したのは、今年の夏、調度梅雨があけたあたりのころだ。 その時点で、このドスまりさは比較的運が良かったと言えるだろう。 何故ならもう少しドス化が早かったら、ドスまりさは長雨にやられて今頃山の栄養になっていたはずだからである。 いくらドスとはいえ、所詮はゆっくり。水が天敵なのは変わらず、多少の雨ならともかく長雨に耐えることは出来ない。 また、ドスまりさが入れるだけの巣穴が掘れる比較的柔らかい場所が存在していたのも幸運だった。 木偶の坊という言葉がピッタリなドスの住める洞窟など天然にはまず存在しない。 だから自分で掘ることになる。が、勿論ドスもゆっくりなので、柔らかい土を掘るのが精一杯だ。 ドススパークで洞窟を作る。なんて話もあるが、普通に考えてそれは不可能である。 なぜならドススパークとはつまり熱と光だからだ。とても洞窟作りには使えない。 大抵のドスまりさが巣穴を確保する前に雨にやられて永遠にゆっくりする中、このドスまりさは割りとあっさりそのハードルを越えた。 このドスまりさは、そんな幸運に守られてきたのである。 そして、ドスまりさの幸運はそこまでだった。 ドスまりさの誕生に、群れのゆっくり達は存在もしない諸手を挙げて喜んだ。 ドスまりさとはゆっくりの守護神、みんなをゆっくりさせてくれる存在だ。 だから思う存分ゆっくりしようと、群れのゆっくり達は競うように子作りをはじめたのだ。 そして二つ目の悲劇――悲しいかな、このドスまりさは典型的餡子脳の持ち主だった。 この先の事など考える事も出来ず、ただただ自分を慕う群れと大量のおちびちゃんの存在にゆっくりしていた。 ゆっくりが多くなれば食料が不足する事など考えもつかない。 それどころか群れがこんなにゆっくりしているのだからごはんさんの方からいっぱい食べられに来るに違いないとまで考えていた。 全く持って意味不明である。お前は大量のれみりゃがゆっくりしてたら自分から食べられにいくのかと小一時間問い詰めたい。 第三の悲劇として、参謀のぱちゅりーがこれまた典型的もりけん(笑)だった事もあって、この群れは破滅ルート一直線だった。 そしてとうとう、森で食料が取れなくなり、人間から野菜を分けてもらおうとこの村まで殆ど群れ総出で来たのである。 ここまでなら、「はいはいテンプレテンプレ」の一言で済ませられたかもしれない。 しかし、一つだけテンプレ展開と違うところがあった。 「にんげんさんはちょっとゆっくりしすぎだよ! でもドスはかんっだいだからゆるしてあげるよ!」 「ゆっ! ドスはやさしいんだぜ! ドスさまはきがみじかいからいーらいーらしてるんだぜ!!」 この群れのドスまりさは一匹ではない。 つい昨晩、もう一匹のまりさがドス化を起こしたのである。 ドスまりさと参謀のぱちゅりーも、人間が恐ろしく強いことぐらいは噂話で知っていた。 しかし、ドスが二匹だったら? 一つの群れにドスが複数いるなんて話は聞いた事が無い。 つまり前例が無い。これなら勝てるかもしれない。 それが長ドスとぱちゅりーの出した結論だった。 ちなみに、若ドスと群れの他のゆっくり達はもう勝った気分でいる。素晴らしきかな餡子脳。 しかしながら、ドスまりさ二匹の戦闘力は馬鹿に出来ない。 例えば奇襲で奪えるだけ奪うなら、それなりの損害を出す事も出来ただろう。 だが、全ては先ほど述べた通り―― 長ドスまりさの幸運は、とうに尽きていたのである。 ############################################# 「まさかドスが二匹もいるとはな……」 「いやあ、ヤツらが来るのがもう少し早かったら危なかったかもしれんのう……」 ドスまりさが人間の村に来るのは、だいたいが秋の事だ。 勿論用事は野菜の強奪で、理由は冬篭りの食料が足りないからである。 だからこの時期、集落に隣接する山ではドスまりさが発生していないかの見回りが行われる。 そして幸運を夏の初めに使い果たしていた長ドスは、その時にしっかりと見つかっていた。 当然駆除が行われることになり、その予定日が今日この日なのである。 飛んで火にいる夏の虫。本ゆん達は気づいていないが、ゆっくり達が置かれている状況はまさしくそれであった。 「そろそろ来るはずなんじゃがのう……」 老人はしきりに時計に目を向けている。 予定の時間まではもう少しあるが、あまり長く待たせるとゆっくり達がどんな行動に出るかは分からない。 この緊急事態に村役場の駐車場には、駆除課の人間を見ようと暇な野次馬達が集まっていた。 村の人たちもゆっくりと同様にすでに勝った気分でいるのだ。 ただ違うのは、こっちの予測が99・9パーセント正しく、ゆっくりの予想が99・9パーセント間違っている事だけだ。 「おお、あれじゃないのか!」 昔はよく猟銃片手に獣を狩っていたとある老人が指を指す方向から、舗装が未だされていない車がまっすぐ走ってきていた。 老人達がざわめき立つ。車が近づいてくるにつれ、その音量と色がちょっとずつ変わっていった。 歓喜の声が、段々と失望の色に染まっていく。 まあ、しょうがないだろう。 誰も彼も、軍人みたいな連中が火器を片手に映画みたいにゆっくりを蹴散らしてくれる事を想像していたというのに、 近づいてくる加工所の車はどう見ても軽自動車で、乗っているのは金髪の若い女性一人だけなのだから。 「どうもっす。加工所から来ましたー」 車から降りてきた女性は、とりあえず近くの老人に声をかけた。 女性の背はやや高いほうではあるが、体は細めで力があるようにはとても見えない。 胸のふくらみが地味な加工所の制服の下からも色気を演出しているが、ゆっくり駆除には関係の無い話だ。 目つきが悪く、白い帽子とあいまって獰猛なふらんのようにも見える女性だった。 「あーっと、村長さんいますかね?」 「あ、ああ。ワシがそうじゃが……」 慌てて女性に近づく村長。その背後では老人達が好きに話し合っている。 だいたいが目の前にいる女性に対する不安で、これには村長も肝を冷やした。 ここで女性が怒って帰ってしまったら、いったい誰を頼りにすればいいのか。 そう思うと村長の胃がキリキリと痛む。 しかしながら女性は平気な顔(デフォルトが不機嫌そうな顔だが)だった。 恐らくこのような扱いには慣れてるのだろう。 「ああどうも。アタシが今回の駆除を担当します。どーぞよろしく」 女性は名刺を取り出して村長に渡した。 そこには確かに、『加工所駆除課・ドスハンター』の肩書きが書かれている。 書かれている、のだが…… 「一人だけ……ですかの?」 「あー、言いたいことは分かりますけど。アタシ一人いればドス駆除には十分「じゃおーん!!」」 女性が軽い調子で答えたところで、車の中から特徴的な鳴き声が響いた。 「わりいわりい。お前もいたよなぁ。めーりん」 女性が車に戻り、声の主――女性が飼っているめーりんを取り出した。 「アタシとめーりんがいれば、ドス駆除には十分ですので」 「じゃおーん!!」 不安だ。と、とうとう村長の顔にその思いがはっきりと浮かんだ。 「いやあ、それがですがな……どうもドスまりさは二匹いたみたいで…」 「あ、そうですか。別に問題ないんで大丈夫です」 「え? ああ、そうですか…」 村長としては応援を呼んで欲しかったのだが、あくまで女性は軽い調子だ。 そのまま車に鍵をかける女性。後部座席やトランクから武器を取り出すのかと思ったが、それも無い。 「ええと…ドスまりさを潰すための道具なんかは…」 「アタシにそんなものは必要ないんで。なー、めーりん」 「じゃお! じゃおおおお!!」 胃がまたキリキリと痛む。 明日は病院に行こう。と、村長は思った。 ############################################# 「ゆゆっ! にんげんはどれいのぶんざいでドスさまをまたせすぎなんだぜ! いーらいーら!!」 「いくらなんでもにんげんさんゆっくりしすぎだよぉ…」 一方、ドスの群れは我慢の限界に来ていた。 最初に人間が待つように言ってからおよそ20分。 野生のゆっくりにしては相当持った方だ。 「もうにんげんなんかほっといておやさいをむーしゃむーしゃするんだぜ!」 「ゆっ! だめだよ! にんげんさんがいっていたでしょ! あとでたべるともっとしあわせーっ! になれるって!」 畑を目前にしたゆっくりがここまで我慢できたのは、長ドスに吹き込んだ話のおかげでもある。 『野菜には一番おいしくなる時期があって、その時までまたなくてはいけない。 独り占めはしないから、どれだけ分けるのかを話すために少し待っていて欲しい』 それが人間が時間稼ぎの為に吹き込んだ話だった。 「だいったいおやさいさんをにんげんにわけてやるのがおかしいんだぜ! ゆっくりしたおやさいさんはゆっくりにたべられるのがしあわせーっ! なんだぜ! ドスさまがにんげんをこのゆっくりぷれいすからおいだせばすむはなしなんだぜ!」 若ドスが大声で喚きたてる餡子脳理論に、周囲のゆっくり達もそーだそーだと声を荒げる。 この若ドスは典型的な荒くれ者で、長ドスや参謀ぱちゅりーとは違って人間の力が強いと考えていなかった。 勿論そのように考えるゆっくり達は多い。 今までは長ドスが言いくるめてきたから何とかなったが、若ドスの存在が増長を促していた。 (ゆゆっ…にんげんさんはやくしてね……もうみんなをおさえるのもげんっかいだよ…) 長ドスが困った顔をする。 一応、若ドスを力ずくで抑える事も出来なくは無い。 ドスとして過ごした時間が長ドスと若ドスで全然違うからだ。 しかし、それは出来ればしたくは無かった。仲間割れをしたらここぞとばかりに人間さんにやられるかもしれないし、なによりみんながゆっくり出来ないからだ。 「むきゅっ!にんげんさんがきたわ!」 長ドスのぱちゅりーが叫んだ方を見ると、めーりんを抱えた人間さんがこっちに歩いてきていた。 さっきの一番偉い人間さんとは違う人だが、きっとお野菜さん担当の人間さんなんだろう。 「ゆっ! にんげんさん! ゆっくりして…」 「ゆがああああ!! よくもドスさまをこんなところでまたせてくれたんだぜ! でもドスさまはかんっだいだからドスさまのおにゃるをぺーろぺーろしながらないてあやまればゆるしてやるんだぜ!! とっととするのぜ! このぐず!!!」 長ドスの挨拶を、若ドスのヒステリックにも近い叫びが遮った。 この20分は、若ドスの許容量をはるかに越えた時間だったのだろう。 (なんだぜなんだぜ! おさもぱちゅりーもにんげんごときにぶーるぶーるしちゃってなさけないんだぜ! あんなにちいさくてよわそうなにんげん、ドスさまがほんきをだしたらいちっころなんだぜ! にんげんはくずのめーりんといっしょにドスさまのどれいになるためにうまれてくるんだぜ!) 自らの実力を過信していたのか、それとも人間を侮っていたのか。 きっとその両方なのだろう。 そこから来る目の前の女性に対する侮蔑。 それが若ドスの寿命を少しだけ縮めた。 「うっせーよバカが」 次の瞬間。 風を切る音がした。 女性の抱えているめーりんがどこかにいってしまった。 なにかがなにかにぶつかる音が響いた。 若ドスの体の右上4分の1が、消えてなくなっていた。 「ゆ…ゆわああああああああ!!!!」 「ど…どぼじでどずがやられでるのおおおおおお!!!!???」 「で…でかまらー!!???? ながささんじゅうせんちのちーんぽぉ!!??」 「わからない、わからないよー!!??」 「んほおおおおおおおおおお!!!!!!!」 「えれえれえれえれ…」 突然起こった現象に、長ドスが、群れがパニックを起こした。 参謀ぱちゅりーに至っては殆ど致死量の中身を吐き出しているが、それに気づくものは全くいない。 パニックを起こしていないのは、かろうじて生きてる若ドスだけだ。 ショックの強さのあまり、パニックを起こす事すら出来なかったのだ。 「う…うそなのぜ……だってドスさまはにんげんをどれいにしてゆっくりプレイスをてにいれて… それでみんなをゆっくりさせる……せかいいちゆっくりしたドスにえらばれたはずなのぜ…? だからこんなことあるわけが」グチャ 若ドス最後の戯言が、なにか柔らかいものが潰れる音と共に止まった。 空から落ちてきた銀色のなにかが、若ドスのむき出しの中枢餡を直撃したのだ。 「じゃおおおおおおん!!!」 空から落ちてきたもの――それは、つい先ほどまで女性が抱えていためーりんだった。 女性のめーりんは、ある特殊能力を持っている。 一般に『あすとろん』と呼ばれる、ゆっくりが突如金属の塊になる不可思議な能力。 もしもの話、全力で蹴っ飛ばしたサッカーボールが勢いをそのままに突然ボーリング玉になったらどうなるだろうか? たった今若ドスに起こったこと。それがその答えである。 女性が全力で蹴っためーりんは、空中で『あすとろん』を発動。 若ドスの右上4分の1を弾き飛ばし、後ろの木に衝突した。 その瞬間めーりんは『あすとろん』を解除、衝突の勢いを利用して空中に高く飛ぶ。 再び『あすとろん』を発動させて若ドスの中枢餡に衝突した。 それが、たった今起こったことの全容である。 もっとも、それを把握したゆっくりは一匹もいないが。 「ゆがああああああああ!!! ドスをごろじたゲスにんげんはゆっぐりじねええ!」 それでも長ドスだけは、これが目の前の女性が引き起こしていた事を理解していた。 そしてその上でとった行動は、ドスまりさの最終奥義・ドススパークの発射。 素早くキノコを取り出し、咀嚼してエネルギーを発生させる。 「あやまってももうおそいからね! そこでおそろしーしーをたれながしながらしんでね!!」 決まった。と長ドスは確信した。 人間さんは震えながら動けなくなるか、逃げ出そうとしてドススパークに消し飛ばされると。 だが、世の中そうそう思い通りにはならない。ゆっくりならばなおの事。 女性がとった行動は、 「お断りだ木偶の坊」 「ゆっ!?」 女性はまっすぐ、全速力で長ドスのほうへと走っていた。 長ドスには理解できない。どうして逃げるでなく、命乞いでもなく、こっちに走ってくるのか? 長ドスが困惑する間にも女性と長ドスの間の距離は瞬く間に縮んでゆく。 「そらよっ!!」 そして、女性は長ドスの顎を思いっきり蹴り上げた。 そう、蹴ったのではない。蹴り上げたのだ。 「ゆべっ!!?」 ドスまりさが空中に、それも建物の3階程度の高さまで蹴り飛ばされる。 誰に話しても冗談としか思われない。実際に見てもやはり冗談にしか思えない。 だが実際に長ドスは高々と宙に浮き、ドスとなってから一度も発していなかったセリフを叫んだ。 「おそらをとんでるみだいいいいいいいいいいい!!!????」 長ドスはゆっくり出来ない速さで空中へと進んでいく。 少しだけ浮いた気がした後、重力に誘われるまま落下していった。 「ゆがあっ!?」 そして地面と正面衝突する。 歯が5、6本まとめて折れ、衝撃で中枢餡が激しく揺さぶられて今にも中身を吐きそうだ。 群れのみんなをゆっくりさせる象徴であるはずの帽子は、蹴り飛ばされたときにどこかに飛んでいってしまった。 「どぼじで…どぼぢでドズがごんなべに…」 泣き言を口にする長ドス。 そこに無言で近づく女性は、どうみてもドスを蹴り飛ばすような筋肉がついているようには思えない。 なのに何故このようなことが可能なのだろうか? 実は、ゆっくりが蹴り飛ばされる距離というものは単純に力によらない。 ゆっくりは非常に痛がりで、そのせいなのか重量の割に簡単にふっとぶ。 人間にとってはマッサージにすらならない同種の体当たりにでさえ弾き飛ばされることがあるといえばお分かりになるだろう。 そこに目をつけた研究者が実際にゆっくりとゆっくりと同じ重さ、大きさのボールで比較したところ、やはりゆっくりのほうが遥かに飛距離が出ることが判明した。 しかもその関係は比例関係ではない。つまり、ゆっくりが『飛びやすい』方法と『飛びにくい』があることが明らかになる。 そして研究の末に、やり方さえ完璧なら一人でもドスを投げ飛ばしたり蹴り飛ばしたり出来るような方法が編み出されたのだ。 もっとも、それをここまで完璧に使いこなす人間は恐らくこの女性ぐらいであろう。 特にゆっくりを蹴り飛ばす事に関して、女性は稀有な才能の持ち主だったのだ。 当然女性はめーりんを蹴るときにもこの方法を使う。 ゆっくりを蹴り飛ばす女性の技と、あすとろんを使いこなすめーりんの技が組み合わさる事によりあの異常な破壊力が生まれるのだ。 人はその威力に驚き、彼女の事をこう呼ぶ、 ”戦車”と。 「ゆ…ゆべっ…みんなにげて……」 ナメクジのように惨めに這いずる長ドス。 顔を上げると、そこには自身の状況と変わらないくらいの惨状が広がっていた。 「じゃおおおおおおおおおお!!!!!」 雄たけびを上げるめーりん。 それを囲む群れのゆっくり達。 そして餡子を撒き散らしながら潰れている、たくさんの丸いなにか。 長ドスにはそれがどんな状況なのか一瞬理解できなかった。理解したくなかった。 「げすめーりんはゆっぐりじないでじねえ!!」 「じゃおん!!」 回りを囲んでいたゆっくりのうち、一匹のれいむが体当たりを仕掛ける。 めーりんはそれに合わせて体当たりを仕掛ける。 ただし、ぶつかる直前であすとろんを使って、だ。 グチャ れいむ如きの体当たりでは金属の塊と化しためーりんは微動だにしない。 れいむはめーりんに弾き返され、そのまま潰された。 「もっど…ゆっぐり……」 「ゆがあああああ!! でいぶをごろじだめーりんはじねえええ!!」 れいむが潰れると今度はまりさが、 まりさが潰れると今度はちぇんが、 ちゃんが潰れると今度はようむが、 ようむが潰れると今度はありすが、 ありすが潰れると今度はれいむが、 次々と攻撃を仕掛け、そして潰されていく。 それは傍から見ると甚だ滑稽な喜劇だった。 「やべ、やべろおおおおおおお!!!!!」 しかし長ドスにとっては守るべき群れのゆっくりが次々に潰れていく悪夢の他なんでもない。 今すぐ目の前のめーりんをせいっさいしたかったが、体は動けるほど回復していなかった。 普段ならば、ここまでやられれば生き残ったゆっくり達は一目散に逃げ出しただろう。 逃げ出さなかったのはただ、ゆっくりしているはずの自分が普段見下しているぐずのめーりんに負けるという事にプライドが耐えられなかったからだ。 「めーりん」 長ドスは背後から聞こえた悪魔の声に呼吸が止まる思いをした。 女性は右手を横に動かすジェスチャーで、めーりんに指示を出す。 『そこをどけろ』と。 「じゃおじゃお!」 めーりんは元気に返事をしてその場から離れた。 「ゆっ! ぐずのめーりんがにげてくよ!!!」 「きっとまりささまがこわくなったんだぜ!!!」 「かったんだねー。わかるよー!!!」 「とうぜんよ! あんないなかものにとかいはのありすがまけるはずがないわ!!!」 思い思いに勝利宣言を挙げるゆっくり達。 女性はそんな愚かな饅頭を鼻で笑った後、 「よっと!」 軽く、まるで飛んできたサッカーボールを近くの子供に蹴り返すくらいの様子で、長ドスを蹴って、転がした。 「やめで…みんなにげでえええええ!!!!!」 何が起こるのかを長ドスが理解したときには全てが遅かった。 長ドスはゆっくり達に向かって転がり、そしてその巨体で次々と潰していった。 「ゆがああああああああああああああ!!!!!!!?」 全身にゆっくりの死骸をこびりつかせた長ドスは木にぶつかる事でようやく止まった。 「ゆっゆっゆ……」 死臭と餡子にまみれ、傷だらけで、帽子も無く、群れのゆっくりもいなくなった。 もはや長ドスには、存在意義であるはずのゆっくりなぞ欠片も残っていなかった。 「いよお。ドス。群れのみんなを自分で潰しちまった気分はどうだ?」 「ゆが…」 もはや息も絶え絶えな長ドスの前に、再びあの女性とめーりんが立っていた。 「ていやっ!」 女性が長ドスの顔面に蹴りを入れる。 今度は長ドスは吹っ飛ばなかった。 代わりに額から上唇までに一直線の傷が出来た。 「ゆわあああああああ!!!!??? どずのゆっぐじじだいげめんびぇいずがああああ!!??」 女性は露骨なしかめっ面で、大きく舌打ちをした。 「やっぱ課長みたいにはいかねえか……」 ゆっくりは『おたべなさい』をするときに真ん中から二つに割れる。 これはつまり、ゆっくりは元々そういう造りをしているという意味でもある。 だからゆっくりの中心線、通称『おたべなさい線』を上手く刺激してそれを誘発すれば、ドスまりさでさえ真っ二つになるのだ。 女性の場合、少しずれたために皮の一部だけが裂けたのである。 「やっぱりお前を使わないとなぁ。めーりん」 「じゃお!」 めーりんが女性の足に飛び乗ると、それを蹴り上げて両手でキャッチする。 実に息の合った動きだった。 「待たせたなドス。ようやく永遠にゆっくりできるぞ」 「どぼじでごんなごど……どずはわるぐないのに……」 「いやあ、悪いよ? 超悪い。何がって、人間に歯向かう頭が悪いし、人間に近いところに生まれた運も悪い。 アタシが思うに、頭が悪いのと運が悪いのは世界で3番目と2番目に悪い事だから、死んでも文句はいえねーよ」 長ドスがなにかを言おうとする。 それよりも早く、近代兵器に例えられる一撃が至近距離から長ドスに直撃した。 ############################################# 加工所の一室にある駆除課の事務室。 駆除の仕事が無い日は、だいたいここでだらだらしたり、何かしらの雑用を行うのが駆除課の仕事になる。 「たーだーいーまー」 「じゃおーん」 そこに女性とめーりんは戻ってきた。 今日は珍しく仕事の重なった日で、他の面子もドス級ゆっくりの駆除に行ったはずなのだが、帰ってきたのは女性が最後らしい。 「あらあら、お帰りなさい。遅かったのね」 紅茶を飲んでいた小柄なお嬢様風の女性、通称”鈴蘭”がねぎらいの言葉をかける。 大人しそうな外見と裏腹にかなりの年季を持った虐待お姉さんで、両手に染み付いたゆっくりの死臭を使った虐待を得意としている。 れいぱーありすなんか彼女に触れただけでEDになるというので、クイーンありすの駆除に回される事が多い。 その死臭を隠すために普段は白い手袋をしているが、これがまた加工所の制服にあっていない。 「場所が遠いんだよ。場所が。でもドス2体いたからな。その分儲けたぜ」 「羨ましい限りです。そういうところは、僕に回して欲しかったですね」 横から声をかけてきたのは、通称”お針子”と呼ばれる男性だった。 針を使ってゆっくりの中枢餡を刺激し、ゆっくりの状態を思い思いに操るという特技を持っている。 足りないゆっくりや奇形ゆっくりがお好みらしく、希少品を得るのに金を惜しまない変態だ。 「黙れ守銭奴。ところで、課長は?」 「見てませんね。まあ、課長の心配なんてするだけ無駄ですけど」 「そーねー。課長ですものねー」 ”戦車”は机について思う。 加工所駆除課、それはキツイ、汚い、危険、キチ○イで知られる仕事だ。 同室にいる二人や、課長の事を考えると確かにそうだと思う。 しかし自分は違う。ただのゆっくりを蹴るのが得意で、ゆっくりの悲鳴が好きなだけの一般人だ。 (アタシは絶対に同類になんねーぞ…) 加工所駆除課のドスハンター。通称”戦車”。 彼女の嫌いな言葉は、五十歩百歩である。 ############################################# 前回に引き続き、チート人間+チートゆっくりによる無双のお話。 個人的にはでいぶとかれいぱーありすなんかよりドスまりさの方が嫌いですね。 ドゲスとか最悪。 なんでこれからいくつかドスいじめを書いていきたいなーって思ってます。 思ってるだけにならないといいけど。 anko2458 どっちが本当? anko2461 街中の狩人 anko2480 たいせつにするということ anko2509 神は饅頭の信徒を裏切るか? anko2587 れいむ種に対する概論 anko2820 魔法使いのお姉さん
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概要 帽子と緑色の髪が特徴の少女、正義執行機関の研究課に所属し、λ、およびキュルカスの動向を探っている。 戦闘力はほぼ皆無ではあるが、ボスや様々な道具を用いて応戦することはできる。 機関に入り、多くの知識を学んだ。 彼女は「ジャパリパーク」で生まれ、そこで出会った多くのフレンズ達との交流により、彼女は「ヒト」として、そして「生きる者」としての大切な感情───思いやりを学んだ。 しかし、「とある事件」により、彼女はジャパリパークとフレンズ達とお別れすることとなってしまう。 そして、その事件の黒幕───キュルカスを追うべく、彼女は正義執行機関に参画した。また、ジャパリパークが崩壊し、機能停止しかけたボス達に新たな使命を与えた。 本編での立ち回り λにキュルカスがいるという情報を掴み、戦いを決意する。 工場街でキュルカスが子どもを攫っているという情報を聞き、駆けつけるも間に合わず。みすみす一人の少女が殺害され、千矢という少女が誘拐されてしまう。少女を埋葬後、工事街の周辺を捜索し、考察を行う。 その後、λが「高い魔力を持った子」を攫っているという結論に至り、各地で対策を取り始める。 麻生タロー、ミラー、イエイヌと研究室で談話していたところに、カーネル・サンダースの首が届けられ、悲しみに暮れる。そして、必ずλを倒すという決意を固める。
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『オモイコミ ノ チカラ』 12KB 日常模様 妊娠 戦闘 駆除 息抜きに・・・ _____________________________________________________________ 諸君おはよう!! 俺は州で一番強いと言われている最強のお兄さんだ!! もちろん、格闘技とかそういうのじゃなくて対ゆっくり戦闘限定だがな!!! ガーッハッハッハッハ!!! 「はなちぇ~~~くちょぢぢ~~~~~!!!」 いやぁ~今回も市長からゆっくり駆除の依頼をされちゃってね。 一晩かけてやっと駆除が終わりそうなんだよ。 辺り一面、飛び散った餡子やらお飾りが散乱して酷い有様だ。 今俺の手の中で暴れてる子まりさが最後の一匹ってワケ。 『おいおい、俺はじじいって呼ぶにはまだ若すぎるだろォ??』 「うっちゃいよ!このくじゅ!!ぺっ!」 子まりさが最後の悪あがきなのか、唾液を俺の顔に飛ばしてきやがった。 左の頬がベットリしている。 「ゆっへん!ばきゃなぢぢいにいっしむくいてやったのぢぇ!!」 『こんの……くっそチビが!!』 パシッ 俺は左手で子まりさをしっかりと掴み、右手でビンタを食らわせた。 「ゆぎゃ~~~ん!!!いちゃいよぉ~~~~~~!!」 『調子のってたクズがビービー言ってんじゃねぇ!!ッヒャア!!!』 泣き喚く子まりさに数回ビンタをして、地面に叩きつける。 「ゆびゅ!!」 落下の衝撃で子まりさの口から餡子が漏れ出す。 実に汚らしい光景だ、ああ。 『ほれ~さっきの勢いはどうしたんでちゅか~~???』 「………………………」 『んっん~~~~~~~~~???』 「ゆ゙ っ ぐ ぢ い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙!!!!!!!!!」 子まりさがあらん限りの声で叫んだ。 あまりに大きな、騒音というより爆音に近い音に、思わず耳を塞ぐ。 「い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙」 『うっせえんだよ!!!』 グチュッ 「い゙んっ」 爆音の発生源となっている子まりさを風船を踏みつけるようにして潰す。 ドロリとした後味の悪い感触が足に残っている。 『…………あ~、うるさかった。 あんな叫び声初めて聞いたぜ……ま、今日の仕事は終わりっと。』 大量の餡子が散乱する現場は処理班に任せて、俺は寝よう。 夜通しの駆除はさすがに疲れるぜ! ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「まりさ、いまのこえ………」 「ああ、しっかりときこえたのぜ。」 「だいじょうぶ?」 「………あんしんするのぜ。まりささまはさいっきょうなのぜ!」 「……そうね。ぱちぇもさぽーとしてあげるわ。」 お兄さんのいる町から遠く離れた山奥。 そこにいたゆっくりたちは子まりさの断末魔を最後まで聞き届けていた。 お兄さんに黒い影が近づいている。 空が明るくなっていく。もうじき夜が明け朝が来る─── ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 今日の任務は山奥に住んでいるゆっくりの群れの壊滅だ! ハイキングに来た客が度々ゆっくりの襲撃にあっているから駆除してくれ、との事。 『ん~、ちょっと引っかかるんだよなぁ…。』 というのも、本来ゆっくりは人間に勝てる程強くないのだ。 それが人間を襲う程の強さになっているとは…一体どういう事なのだろうか。 『ま、俺は最強だから関係ないけどな!ガハハハ』 「おい、そこのにんげん!!」 林道の中央に、俺を待っていたかのように成体のまりさがいた。 「このまえゆっくりをいじめたのはおまえなのぜ?」 『ん?ああ、確かに町のゆっくり共を駆除したのは俺だが?』 「にんげんだからってゆっくりをいじめるのはゆるさないのぜ!」 こんな山奥のゆっくりがどうして俺の事を知っているのだろうか? 『まぁいい、最近人間を襲ってるゆっくりっていうのはお前か?』 「そのとおりなのぜ!なかまのさいごのさけび、しっかりときいたのぜ!!」 『なぁ、もしかしてあの子まりさの叫び声ってここまで聞こえてたのか?』 「”ゆんまつま”はどんなにとおいばしょにでもきこえるのぜ!そんなこともしらないのぜ?」 ”ゆん末魔”(ゆんまつま) ゆっくりが敵にやられ命尽きる寸前に、怒りと憎しみを込めて発する特殊音波。 その叫び声には深い憎悪と悲しみが入り混じって、どこまでも響き渡る。 ゆん末魔を聞いたゆっくりは仇を討とうとする。 ゆっくりが何故このような行動をとるのかは未だに不明。 (出典:めーりん書房『でいぶでもわかるゆっくり大辞典』より抜粋) 『つまり、お前はあの子まりさ……いや、あの町のゆっくりたちに代わって俺を倒そうというわけか。』 「そのとおりなのぜ!このやまでいちばんさいっきょうのまりささまがにんげんをせいっばいしてやるのぜ!!」 自信満々の表情でまりさがおさげをブンブン振っている。 どうしてゆっくりっていうのはこうも自信過剰なヤツばっかりなのだろうか…。 最強の俺様に勝てるハズないのにな!! 『おおーまりさはつよいのかー(超棒読み)。それじゃあ試しにかかってこいっ!』 全身の力を抜いてヘラヘラと笑い、まりさを挑発してみる。 「ゆぎぎいいいぃぃぃ~~~~っ!!!!まりさをばかにするな゙ぁ~~~~!!」 まりさがあっさりと怒りの頂点に達したようだ。 体から金色のオーラがあふれ出ている。 ……ん?オーラが出てるってどういう… 「にんげんはゆっくりするなぁ~~~~~~~~!!!」 それは一瞬の出来事だった。 全身からオーラを発していたまりさが新幹線のような超高速で俺に突進してきた。 油断しきっていた俺は回避どころか防御する事もできずに、まりさの頭突きを腹に食らってしまった。 『グプゴォッ!?』 俺の腹に何かが触ったと思った次の瞬間、全身をとてつもない衝撃が突き抜けた。 体がくの字に折れ曲がり、地面に放り投げられる。 『…………ぁ……?』 顔が地面とくっ付いている。 立ち上がろうとしても力が入らない。 これじゃあゆっくり目線じゃあねぇか…… 『な…………おま…え………』 目の前でまりさがニヤリと笑ったのを見て、俺は意識を失った。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 遠くから何か音が聞こえる……。 『……ってオイぃ!?』 体を起こすと、俺が布団の上で寝ていたのがわかった。 一体何がどうなってるんだ?? 「あら、きがつきましたか。」 真横から声が聞こえたのでそちらを向く。 そこには天使のような美しい女性が…… 『……エンジェール………』 「あらあら、あたまでもぶつけましたか?」 そう言って女性は部屋の外へと出て行ってしまった。 いや、あの白い髪に特徴的な衣服は………えーっと、そう、えーりんだ。 俺が天使と言ったのは胴付きえーりんだった。 「からだのぐあいはどうです?」 えーりんが水の入ったコップを持って入ってきた。 歩く度に大きな胸がたゆんたゆんと揺れている。サイズいくつだろ……。 「ひみつですっ。それよりあなた、あんなところでなにをしていたんですか?」 『ん、ああ。この山のゆっくりが人間を襲うから駆除してくれって言われてね。 退治しに来たんだけど、返り討ちにあっちゃったんだ。 ここのゆっくりはみんなあんなに強いのか?』 「そんなことないですよ。いちぶのゆっくりだけです。」 『あのまりさは例外だったってわけか。それにしてもどうして……』 「”ゆんやーせん”のえいきょうです。」 『”ゆんやー線”?何だそれは?』 「それはですね………」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 『つまり、この山には”ゆんやー線”っていうよくわからないエネルギーがある。 それがゆっくりの思考を現実に反映させる、つまり”思い込みの力”を増強させてる。 だから思い込みが激しいゆっくりほど強くなってるって事か。』 「だいたいそんなところです。わたしもはっきりとしたことはわかっていないので……。」 『それにしても、えーりんはどうしてこんな山奥でゆんやー線の研究を続けてるんだ?』 「じょせいのかこをせんさくするおとこはきらわれますよっ。」 『おっと失礼。 ところで、その”ゆんやー線”っていうのはゆっくりにしか影響しないのか?』 「わたしのよそくだと、にんげんにもえいきょうはあるはずです。 ただ、ゆっくりのようなおもいこみのはげしいにんげんがいるのかどうか……。」 『じゃあ今俺が”俺は空を飛べる”って思ったら空を飛べるの?』 「よっぽどおもいこみがはげしければとべるとおもいますよ。」 ほほう、さいっきょうの俺様なら余裕で飛べるに違いない。 俺は座布団の上で空を飛べると思い込んだ。 すると… ふわ・・・ ふわ・・・ 足が地面から離れ、重力から開放されたように俺は宙に浮いた。 しかも体から紫色のオーラも出ている。 『あれ、けっこうすぐ飛べるんだね。』 「しんじられない………。 ふつうのにんげんさんはこころのどこかでほんのすこしはうたがうものだわ。 ゆんやーせんがこうかをだすのはいってんのくもりもないじゅんすいなこころ……。 いいかえればじしんかじょうってことになるのに…。 あのひと、よっぽどじぶんによってるのね……。」 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 空が明るくなり、山の向こうから太陽が新しい一日を知らせる。 えーりんと共に一晩を過ごした俺は、再びまりさ討伐へ向かう事にした。 もちろん、前回のように簡単にやられる為ではなく、あのまりさを倒す為。 「いってしまうのね………。」 『ああ。俺には大切な任務がある。それを果たさねば。』 「………ねぇ、そんなことなんてわすれて、ここでわたしと…」 『おっと待った。』 えーりんが何か言おうとするのを遮る。 『男は一度誓った約束は絶対に守らないといけないんだ。』 「……………そう……。」 『だからえーりん。俺、これを最後の仕事にしようと思う。 この仕事が終わったらえーりんに言いたい事があるんだ。 だから、俺が帰ってくるのを待っててくれないか。』 「……ええ、まってるわ。わたし、ずっとまってるわ。 だから………かえってきてね。」 『ああ。』 左手でお腹をさするえーりんに見送られながら、俺は森の中へと足を進めた。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 『まりさああぁぁぁ!!!出てこぉぉい!!』 以前俺がまりさと会った場所で、思いっきり叫ぶ。 「ゆっふっふ。よわいにんげんのくせにまだいきてたのかだぜ。」 茂みからまりさが姿を現した。すでに金色のオーラがガンガン出ている。 「ゆぷぷ、またやられにきたのぜ?」 『あん時は何も知らなかった上に油断していたが、今回は違うぜ? ………ぬああぁぁああ~~~~~~~』 自分の全神経を集中させ、己に秘められた内なる力を解放する。 赤紫色のオーラがつま先と指先から発生し、徐々に全身を包んでいく。 『ああぁぁぁああ~~~~~~~……………ぬぅんっ!!』 オーラを全身にまとい、ゆんやー線とえーりんの力を得た俺は覚醒した。 今の俺は誰にも負けない、ハッキリと断言できる。 「ゆゆうっ!?あのおーらは!」 「むきゅ!?あのにんげんもまりさとおなじおーらを!?」 いつの間にかまりさの横にぱちゅりーがいた。 たぶん、前回も茂みの影から見ていたのだろう。 「だいじょうぶなのぜ!ぱちゅりー!! にんげんをやっつけたらいっしょにゆっくりするのぜ!!」 「まりさ……」 「あぶないからかくれるのぜ。こんかいはちょっとてこずりそうなのぜ。」 「むきゅう………きをつけてね。」 そう言ってぱちゅりーはポヨンポヨンと跳ねてどこかへいった。 「………ぱちゅりー。」 『……まりさ、お前も守るものがいるのか……。』 「そのとおりなのぜ!このやまのむれとぱちゅりーはまりさがまもるのぜ!!」 まりさはこちらを向くと、さっきとは違う、決意を固めた表情になっていた。 大切なものを見つけた者の顔だ。 『まりさ……。もし違うカタチでお前と出会っていたら……。』 「…………にんげんさんも、このまえとはなんだかふいんきがちがうのぜ。 ……なにかみつけたのぜ?」 『ふっ………、まあな。』 俺とまりさはお互いに敵だ。 なのに何故だろうか。長い時間を共にした友人のような、そんな親近感がある。 はたして、昔の俺はゆっくり相手にこんな感情を持っただろうか? この山に来てから俺は色々と変わった気がする。 それもこれも、このまりさのおかげなのかな………。 『………それじゃあ』 「…………ゆっ」 『いくぜえええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!』 「ゆおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」 光の速さで俺とまりさは無限の空へと舞い上がった。 今、俺の最後の仕事が今始まる─────── _____________________________________________________________ 最近の10作 anko1990 続・スタンドゆっくり anko2008 俺と水上まりさとこれからの夏 anko2065 ゆっくりシティの攻撃 anko2066 ゆっくりシティの戦い anko2067 ゆンボー anko2100 俺と守矢ゆっくり anko2150 ゆっくり自転車に乗ってね! anko2160 ゆ虐の拳 anko2181 ゆっくりとチュッチュするよ! anko2367 あー虐待したいなぁ ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/757.html _____________________________________________________________ ・アッサリした読みきり作品を書いてみたい。何も考えないで読み通せるような。 ・描写を上手くするにはたくさん作品を読むのが一番なのかな… ・anko2367 あー虐待したいなぁ の挿絵を本スレでいただきました!ありがとうございます! イラストをもらえるととってもうれしいです! ・感想をもらえると作者が成長しようと頑張ります by お受験あき ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1280375581/
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私の家にはまりさがいる。 家に来たばかりの頃は手の平に乗るサイズだったが、今や1・5メートルほどの大きさに成長したため、 庭に仮設小屋を建てて、そこに住まわせている。 床暖房完備だ。なにぶんゆっくりは寒さに弱いのだ。防寒対策はしておかなければならない。 そのため、電気代はバカにならない。 「おはようまりさ」 「「ゆっくりしていってね!!」」 実を言うと、巨大まりさの他にもう一人体付きまりさがこの小屋で一緒にすんでいる。 「いや、これから学校だからゆっくりもできん、これがな」 「「ゆがぁぁぁん!!」」 しかし、片方(体付きゆっくりまりさ)が途中からやってきたのに、見事にハモるコイツ等って相変わらず凄いな。 「まぁ、放課後になったらすぐに帰ってくるからさ? 夕方ぐらいまで我慢してくれ! って、もうこんな時間!? 行ってきまぁす!!」 「「ゆっくりいってきてね!」 という声を聞きながら」 「ゆっくりできねぇ!!」 と返答をかえし、学校へと私は一路走っていった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「おにぃさんもたいへんみたいだね、まりさ」 『そぉだね、まりさ』 お兄さんの父母も仕事場に言ってしまい、プレハブ小屋に残った二人。 なんというか、判りにくいとお思いだが、前者は巨大まりさ、後者は体付きまりさである。 『あれ? なにかふくろさんがおちてるね』 「おちてるねぇ……、たいへんだよまりさ! これはたいいくぶくろだよ!!」 『たいいくぶくろ?』 「これをきないとにんげんさんはうんどうができないんだよ! このふくろさんをもっているということはにんげんさんたちのうんどうのひなんだよ!!」 かなり語弊があるが学校の体育だけを考えると間違えてはいない考察をする巨大まりさ。 『ゆゆっ!それはたいへんだねまりさ! このままじゃうんどうできなくなっちゃうよ!!』 「とどけにいかないといけないね!」 『そうだね!』 二人ともお散歩の途中で学校は何度も通っているから行く事自体はお手の物だ。しかし、問題があった。 巨大まりさが持って行こうとすると袋はベトベトになってしまう。口で咥えざるを得ないから当たり前である。 『べとべとじゃふくさんをきるきにはなれないよ、まりさ!』 「それはこまるね!」 一方体付きまりさが持って行くにも問題があった。今度はまりさにとっては重すぎたのだ。 引きずっていくしかないのだが、それでは袋が破れてしまう。 『なにかかたいものがはいっているよ!』 「たぶんひつようなんだよ! どうしようまりさ!!」 『どうしようまりさ!!』 しばらく二人とも黙り込み 『そうだ!!』 と、体付きまりさは巨大まりさの頭によじ登り、袋をまりさの上に引き上げた。 「ゆっ?」 『こうすれば、ふたりでいっしょにおにぃさんのところにもっていけるよ!』 「あたまいいね、まりさ! じゃぁ、とどけにいこうね!!」 巨大になってもティンティンと軽い足音を弾ませ、まりさ達は学校へと跳ねていった。 (戸締りは体付きまりさが責任をもって行いました) それにしてもこの箒を持っている体付きまりさがのった巨大まりさ、実にスライムナイトである。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 場面変わってとある高校。 「ヤバッ……」 本人はとてもとても困っていた。 「どうしたんだ?」 騒いでいる張本人を見てその友人は怪訝な顔をする。 「体育着……忘れた」 「今日テストだぜ?おめでとう、補習だな」 「うわぁぁぁぁ!! それはイヤだぁぁぁぁぁぁ!!」 「さぁてあと三時限後だなぁ体育………」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 ということをやっていた。 ふと窓の方で何か騒いでる声がする。 「「ゆっくりしていってね!!」」 「おい見ろよ校庭に何かいる……ってゆっくりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「デカッ!!めっちゃデカッ!! 何食わせりゃあんな大きさになるんだよ!?」 「頭に子供が乗ってるぞ!?」 「バカ、アレもゆっくりだ! なんというゆっくりナイト……」 「うん?運動着の袋持ってるぞ?」 それを聞いて、合点がいったのか、校庭へと走っていく影が一人。 「あぁっ! おにぃさんだよ!」 『そうだねおにぃさんだね!』 「よぉっし、まりさズ(複数形)! グッジョブ!!」 「「ゆっへん!!」」 二人して実に誇らしげそうであった。そして、また乗ったまま帰っていった。 まりさ達が帰った後、お兄さんが先生に少しばかり説教されたのは別の話である。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ただいまぁ」 「「ゆっくりおかえり!」」 帰ってきたら体つきまりさはまだ巨大まりさの上に乗っていた。よほどこのポジションが気に入ったらしい。 「良いのかまりさ」 「まりさのひとりやふたりもんだいないよ!!」 『もんだいないよ!』 「…飯の時はどうするんだ?」 『もちろん降りるよ!』 「それなら良し!」 このお兄さんも結構アレな人である。 「じゃぁ、散歩に行こうか」 「「ゆっ!!」」 今日も平和な光景だった。明らかに一部のゆっくりの大きさに違和感があるが。 「・・・・・・やっぱまりさ降りなさい。運動にならないでしょ」 『ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!』 終わり ゆっくりないと が あらわれた! -- 名無しさん (2009-07-16 15 11 47) 名前 コメント
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バレーボールサイズのれいむとまりさの両親。 子ゆっくりになりかけの、ごく標準の鶏卵と同じぐらいのサイズの赤まりさと赤れいむ が一匹ずつ。 計四匹のゆっくり一家が透明の箱に閉じ込められている。 箱は、とある民家の部屋の机上に置いてある。 「……」 そこへ一人の男が現れた。 「ゆひっ!」 と、ゆっくりたちは一斉に恐怖にまみれた声をもらしたが、親まりさとれいむが意を決 して呼びかけた。 「にんげんさん、ごべんなさい、もう二度と来ません。おうぢにかえらぜでぐださい」 必死に、体を前屈させて、いわば土下座のような姿勢で、許しを乞い続ける。 「だから、お前らが勝ったら逃がしてやる。あまあまもやるよ」 男は、そう言うと箱の蓋を開け、生ゴミを放り込み、ちらりと一家を一瞥すると、その まま何も言わずに出て行ってしまった。 一家は、先日、お引越しをした。 子供が二匹産まれてそれが成長し、それまでのおうちが手狭になったためだ。広くてゆ っくりできるおうちを探そうと森から出てきてすぐに見つけたのが人間の家だ。 周囲を巡って調べると、入り口があった。そこから入り込んで、 「ここをまりさたちのおうちにするよ!」 「れいむたちのおうちだよ!」 と、おうち宣言した。返事が無いことで、このおうちが自分たちのものになったことを 確信した一家は、早速ゆっくりし始めた。 「あ? ゆっくりか……」 そこへ、男が帰ってきた。男は、ゴミを捨てに行っていたのである。 「そういえば、ドアちゃんと閉めなかったかな」 忌々しげに呟いた。それは自分の迂闊さを恥じてのことだったが、それはそれとしてゆ っくりどもである。幸い、まだそれほどに部屋が荒らされていないのにほっとした男は、 さっさと出て行けと一家に言った。 「なにいってるの! ここはまりさたちのおうちだよ!」 「そうだよ! おうちをとろうとするのはゲスだよ!」 「ゆぴぃぃぃ、げしゅはこわいのじぇぇぇ」 「ゆわあああん」 「だいじょーぶだよ! おとうさんとおかあさんがついちぇるのじぇ! それにまりしゃ だっちぇ!」 と、怖がる妹たちに言ったのは、一家の長女である子まりさだった。野球のボールぐら いの大きさである。この子は同時に生まれた姉妹を全て失っており、二匹の妹たちにこと のほか愛情を持っていた。 「はいはい、だろーね」 男は、部屋から出て行った。それを見て、おうちを諦めたのであろうと思った一家は中 断されたゆっくりを再開するが、男はすぐに戻ってきた。その手に透明の箱を持って。 ひょいひょいと手近にいた子供たちを箱に入れる。 「れいむのおちびちゃんになにするのぉぉぉぉ!」 「おうちをあきらめないなら、まりさがせいっさいするよ!」 男は、はいはい、と馬鹿にしたように頷くと、いきなり前に出て、ぷくぅと膨らんでい た親まりさを蹴り飛ばした。 「い、いだぁぁぁい!」 「な、なにずるのぉ! まりさがいたがってるよ!」 「制裁するとか言っといて蹴られたらそれかよ。相変わらず暢気な生き物だよな」 男はそう言うと、今度は親れいむを蹴飛ばした。 「ゆぎっ! ど、どぼじでごんなごとするのぉぉぉ!」 どうしてさっさと箱に入れずに蹴飛ばしたかといえば、それはこの一家に自分たちと人 間との力の差を教えるためだ。そのために、男は一発で済まさず、致命傷を与えぬように 注意しながら両親を何度も蹴り付けた。 「ゆ……ゆ゛、せいっ、さいするよぉ」 「ゆっぐりでぎないにんげんは……じねえ」 もうこれ以上やったらオレンジジュース等での治療が必要だというぐらいに痛めつけた が、親まりさも親れいむも、敵意に満ちた目でにらみつけるのを止めなかった。 「ほう、けっこう根性あるじゃねえか。……いや、物分りが壮絶に悪いだけか」 男がにやりと笑う。 透明の箱を所持していることから察しがつこうが、この男、ゆっくり虐待を趣味にする 者であるが、最近は仕事が忙しいのと、虐待自体に飽き気味だったこともあって御無沙汰 であった。 しかし、こうして住居に侵入し、痛めつけても屈しないゆっくりを前に、持ち前の虐待 心が燃え上がっていた。 「ここからだしぇぇぇ! おとうしゃんとおかあしゃんをいじめるゲスはまりしゃがせい っさいしゅるのじぇぇぇ!」 箱の中から子まりさの叫び声が聞こえてきた。 「ようし、出してやる。制裁してもらおうじゃねえか」 男は、子まりさを摘み上げて床に置いた。 子まりさは選ばれてしまったのだ。 「ゆゆっ! まりしゃの体当たりをくらうんだじぇ!」 勇敢に男の足へ向かって飛ぶ子まりさは、一家に人間との力の差を思い知らせるための 「教材」として選ばれてしまったのだ。 ぽいん、と子まりさがぶつかった反動で後ろに飛んだ。 「ゆっ、もういっぱつなのじぇ!」 すぐさま体勢を立て直して体当たりを食らわせる。 「ゆふん!」 五回ほど立て続けに体当たりをした後に、子まりさは勝ち誇った顔で上を見た。そこに は激痛に歪んだゲス人間の顔があるはずであった。 「ほい」 しかし、子まりさの視界にあったのはにやけた男の顔であり、次の瞬間に視界を覆った のは男の足の裏であった。 「ゆぎゅ! ちゅぶれるぅ!」 思い切り踏まれて子まりさは潰れかかる。 「おし」 男は足の裏の感触で、子まりさが潰れる寸前に足を上げた。 「ゆ゛……ぎゅ……」 子まりさは少し餡子を吐いていた。目からこぼれる涙にうっすらと色がついている。血 涙ならぬ餡涙だ。 「おちびぢゃあああん!」 「やべでえ、ゆっぐりでぎないぃぃぃ!」 「おねえじゃんが、ちんじゃうよぉぉぉ!」 「ぎょわいよおおお、もうおうぢがえろうよぉぉぉ!」 ゆっくり一家は泣き叫ぶ。 「おうち? ここがお前らのおうちじゃなかったのか?」 男は言いつつ、赤ゆっくりの入った透明の箱に、両親も入れた。これで、子まりさ以外 は全て箱の中だ。 「さてと、時間がねえな」 男は時計を見つつ言った。仕事に行く時間が近付いている。 透明の箱を机の上に置き、その前に子まりさを置く。 机の引き出しを開けると、そこから剣山を取り出した。そこは、虐待に使う道具を入れ てある場所だった。 「これがいいな、動きも止められるし」 子まりさの底部を、剣山に押し付ける。 「ゆぎっ!」 子まりさが突如広範囲に生じた痛みに声を上げる。 「よっ!」 男が、ぐっ、と子まりさを掴んだ右手と、剣山を持った左手を胸の前で合わせて力を込 めた。 「ゆ゛っびぃぃぃ!」 底部にずぶりと剣山の針が刺さった。 「よし」 家族からよく見える位置にそれを置いて男は満足そうに頷いた。 子まりさのあんよに刺さった針は一本一本はそんなに太くないために、傷は小さく、さ らに刺さりっぱなしなので餡もほとんど流出しない。 これならば、激痛に苛まれながらも、夜までほうっておいても死にはしない。 「いぢゃいんだじぇぇぇぇ!」 子まりさは痛みに泣き叫ぶ、男はそれを尻目に着替えを済ませ朝食をとった。まだ今日 は食事をしていないらしく、それを見たゆっくり一家は涎を垂らしていた。 「まりさたちにも、ごはんちょうだいね!」 「そうだよ、一人だけむーしゃむーしゃしてずるいよ!」 「まりしゃもむーちゃむーちゃちたいのじぇ!」 「れいみゅだっちぇ!」 「あと、おちびちゃんをたすけてあげてね! 痛がってるよ!」 なんの効果も無い要求を大声で叫ぶ。力の差と、人間に逆らってはいけないことをまっ たく理解していないことを男に教えるだけの無駄な行為だ。 「おい、おねえさんとやら」 「ゆ゛ひぃぃぃ、ゆ?」 家を出る直前、男は子まりさに声をかけた。 「最初に言っておくけど、おれはお前を絶対に助けない。それどころか、仕事……まあ、 お前らにもわかりやすくいうとごはんを得るための狩りに行って帰ってきたら、いじめる だけいじめて殺してやろうと思っている」 「ゆ゛っっっ!」 「やめでね! そんなひどいごとじないでね!」 「そうだよ! おちびぢゃんがわいいでしょお! どぼじでそういうことするのぉ!」 「夜になるまでおれは仕事だ。ほれ、窓から外が見えるだろ。表が暗くなったらおれは帰 ってくる。そうしたら、お前は死ぬまで苦しい思いをして死ぬ。もうお前はゆっくりでき ない」 「ゆ゛びゃあああああ! やじゃああああ、まりじゃ、もっどゆっぐりしぢゃいのじぇえ えええ!」 ゆっくりにとっては、もう二度とゆっくりできない、という言葉は単純に殺すと言われ るよりも精神的にはダメージが大きい。 「たでゅけでえええ! おとうじゃん、おかあじゃん、たじゅげでええええ!」 「それだ!」 男が突然、子まりさを指差して大きな声を出した。 「おれは暗くなるまで仕事に行っていない。その間に、おとうさんとおかあさんに助けて もらえ」 「ゆ゛ゆ゛っ?」 「あいつらが、今お前を助けられないのは、そんなことしたらおれに蹴られるからだ。で も、おれがいなかったら、大丈夫だろ? な?」 と、男は両親に話を振った。 「ゆ、ゆゆゆっ! そ、そうだよ、ひどいことする人間さんがいないなら、大丈夫だよ!」 「ゆん! そうだね!」 「ゆっ、だいじょーぶらね!」 「おねえしゃん、だいじょーぶなんらね!」 男は、にやりと蔑みの笑みを漏らした。そこで、変に賢くて透明の箱に閉じ込められて いるのだから子まりさの救出は不可能だとか理解している連中ならばこの手は上手く行か なかったが、期待通りの馬鹿一家である。 「それじゃ、おれは行ってくるからな。おれが帰ってくるまでに助けてもらわないと、痛 くて苦しくてゆっくりできない思いをして死ぬことになるからな。でも、お前はおとうさ んとおかあさんに好かれてるし、大丈夫だよな! それじゃ、ゆっくり足掻いてね!」 「ゆ……いったね?」 「ゆゆっ……いったよ!」 男がドアを閉めてしばらく、ゆっくりたちは固唾を飲んでそのドアを見つめていたが、 男が戻って来ずに、本当に出かけてしまったようだと理解すると、ほっとしてゆっくりし た表情をした。 「ゆひぃ、はやぐ、だじゅげ、で……」 しかし、あんよの痛みで子まりさだけはゆっくりするというわけにはいかない。早速こ の痛みから救ってもらおうと両親に声をかける。 「ゆゆっ! それじゃゆっくりしないでおちびちゃんを助けるよ!」 「ゆん! まっててね、おちびちゃん!」 頼もしい両親の言葉に、子まりさは痛みに涙を流しながらも、安心した顔をした。 「ゆっ! ゆゆゆ!?」 「ゆっ! か、かべさんがあるよ! ゆっくりできないよ!」 「ゆゆゆ! ゆっ! いちゃいよぉ! まりしゃのたいあたりでもびくともしにゃいよ!」 「ゆん! ゆん! れ、れいみゅもらよ……」 「ゆーん、ゆーん、ゆーん……ゆぎぎぎぎ!」 「かべさんゆっくりこわれてね、邪魔しないでね!」 「ゆべっ! だ、だめだよ……かべさんどいてくれないよ……」 「まりさに、まかせてね! ゆべっ!」 そこで、ようやくこの透明の壁が自分たちではどうにもできぬと理解したゆっくりたち。 それでも一家の大黒柱の親まりさが何度も何度も体当たりをするが壁は微動だにしない。 このゆっくりを捕獲するために作られた透明の箱の強度は、ふらん種でも壊せないよう に設計されていて、いくらまりさ種の中で優れている個体でもとても歯が立つものではな い。さらに、初期の頃には中で何度も跳ねる度に少しずつ箱が移動して高いところに置い ておいた場合に落下してしまうという事例があったため、底の部分の重量を増してゆっく り程度の力では動かないようになっている。 「はやぐだじゅげでえええ! いぢゃいのじぇえええ!」 子まりさは、すぐにも助けてもらえると思っていたので、いつまでも家族が近付いても こないのに不安を覚えて泣き叫んだ。 「ご、ごべんね、おちびちゃん……かべさんがあって、そっちにいけないよ……」 「ゆぅぅぅ、まっててね! まりさが、このかべさんを!」 「ただいまー」 夜遅くになって男は帰ってきた。 「あれえ? まだ助けてないの?」 わざとらしく、透明の箱の中で疲労困憊している連中と、剣山の上でゆぐゆぐ泣いてい る子まりさに声をかける。 「おれが帰ってくるまでに助けないと、そいつ殺しちゃうよ、っておれ言ったよね? ね え、なんで助けなかったの?」 「ゆひぃ、ゆひぃ、だ、だって……」 「かべさんが邪魔して、おちびちゃんを助けにいげないよぉぉぉ!」 「ふぅーん、壁ねえ」 男は、持っていたビニール袋からペットボトルのオレンジジュースを取り出した。 「んぐんぐ、ふーっ、疲れてる時はこれだよな」 半分ぐらい飲んでから、子まりさに少しかけてやる。 「ゆ……ゆわわわわ、ゆっく、ち」 「おい、ちびまりさ。お前、助けてもらえなかったのか?」 「ゆ、ゆ、ゆ、か、かべさんのせいで、たじゅげでもらえな」 「ああ、そうなの。まあ、あんな壁を壊せない程度の愛情だったってことだな。お前…… 実はあいつらに嫌われてんじゃねえの?」 「そんなことないよ! へんなこといわないでね!」 「このかべをどかしてね! そうしたらすぐにおちびちゃんを助けられるよ!」 「んー、じゃ、もう一度チャンスをやろう」 男は、一度表に出ると、小さめの30センチ四方ぐらいの板と釘と金槌を持ってきた。 日中子まりさをどういじめてやろうかと考えていて、そういうものが物置にあったことを 思い出していたのだ。 板の上に、子まりさが刺さった剣山を乗せて、おもむろに帽子を取り上げた。 「ゆぴゃあああん! まりしゃのおぼうちかえすんだじぇえええ!」 「ほい」 子まりさの前に帽子が置かれる。 「ゆ゛っ……まり、じゃの、おぼ、うち……」 子まりさは舌を精一杯伸ばす。その舌先が帽子に触れたのを見て、男は帽子を子まりさ から遠ざかるようにずらした。 「ゆ゛うぅ!」 逃すまいと懸命に子まりさは舌を伸ばす。もう、限界まで伸びたであろうというところ で、男は帽子からは手を離し、その手に一本の釘を握った。 それを迷うことなく、子まりさの舌の先端に刺す。 「ゆ゛っ!」 舌の刺さった釘を板に突き立てて、もう片方の手で持っていた金槌で打ち込む。あっと いう間に、子まりさは舌をいっぱいに伸ばした状態で打ち付けられてしまった。 さらに、男は剣山を動かした。 「のーびのーび、さすがに限界かな」 ただでさえ伸びていた子まりさの舌は、これ以上無理に伸ばせば裂けてしまうという状 態になってしまった。 「いはぃぃぃぃ」 もう、まともに痛いと言うこともできなくなっている。 「さーてと、そんじゃ飯だ飯」 男はビニール袋から弁当を取り出す。ゆっくりたちに見せ付けるようにそれを食べる。 自分たちにも食べ物をよこせという要求はもちろん無視だ。 「んー、そんならこのちびには特別に少しやろうかな」 食事を終えた男は、子まりさの頭をぽむぽむと指でつつきながら言った。 「まりさだぢにもちょうだいね!」 「もうずっとむーしゃむーしゃじでないよ!」 「おねえしゃんばっかちずりゅい! まりしゃも!」 「れいみゅにもちょうだいね!」 男は醤油さしを手に取った。 伸びた子まりさの舌にそれを数滴垂らす。 「ゆ゛ぴ……ゆ゛っ!」 ゆっくりとっては毒にも等しい辛味に、子まりさは目をいっぱいに見開いて涙を流した。 吐き出そうにも舌を伸ばされた状態で舌も体も固定されているので不可能だ。少しでも痛 みを紛らわすために暴れようとしても、やはり体が剣山で固定されているので無理だ。 「ぎゃひゃい、ぎゃひゃぃぃぃぃぃ!」 どうやら辛い辛いと言っているらしい。 とめどなく涙が溢れ出す。釘が刺さった部分よりさらに先の、ほんの5ミリ程度の舌先 がうにうにと蠢いていた。そこぐらいしか動かせる場所がないのだ。 それを見て恐怖と悲しみに震える両親と妹は、二度と自分たちにもよこせとは言わなか った。 翌朝、男は子まりさの衰弱ぶりを見てオレンジジュースをかけた。 「じゃ、またおれは夜まで狩りに行って来るから、それまでにそいつ助けておくように… …今度こそ、本当に殺しちゃうよ」 「か、かべさんが邪魔でだずげられないよぉぉぉぉ!」 「このかべさんどかじでね! いじわるじないでね!」 「ゆぴゃあああん、おにゃかすいちゃよぉぉぉ」 「ちんじゃうよぉ、ゆぅ……ゆぅ……」 両親の訴えはどうでもよかったが、妹二匹のそれに男は足を止めてじっと二匹を観察し た。 「そろそろ限界か。餓死されちゃつまらん」 男は、冷蔵庫を物色していつ入れたのかも忘れてしまったような野菜を幾つか見つけ出 した。どうせ食わないで捨てるようなものだ。これ幸いとそれを少量、箱に入れていく。 「それじゃあな」 男が出て行くと、ゆっくりたちはまたじっとドアを見つめていた。 そして、男が戻ってこないようだと確信すると、一心不乱に野菜を食べ始めた。人間が 食べたら腹を壊しかねないがゆっくりにとってはご馳走だ。 「「むーしゃむーしゃ、し、しあわせー!」」 「「むーちゃむーちゃ、ち、ちあわちぇー!」」 久しぶりに食後の歓喜の声を上げてゆっくりする。 「ゆ゛ぴ……だ、ふげで……」 「ゆ゛っ!」 だが、そのしあわせーな気分も長くは続かない。子まりさがずっと苦しみ続けて助けて もらうのを待っているのだ。 「ゆゆっ! かべさん、どいてね!」 「まりさにまかせてね!」 「おとうしゃん、がんばりぇ!」 「おかあしゃん、がんばりぇ!」 はいはい餡子脳とでも言うべきか、昨日駄目だったのをすっかり忘れてしまったという わけでもないが、時間が経ったら、根拠もなく、今度こそはと思っているらしい両親たち は何度も何度も壁に体当たりした。 「ゆひぃ……ゆひぃ……」 「だ、だべだよ、やっぱりかべさんがどいでぐれないぃぃぃ」 で、昼頃にはようやく無理なのを再確認した。 「ただいまー」 そして、遂に男が帰ってきた。 「ゆ゛、れいぶ!」 「ま、まりざ!」 「ん?」 自分の顔を見た途端に親まりさとれいむが顔を見合わせるのを奇異に思った男が首を傾 げている間に、二匹はぐにっと体を前屈させて言った。 「ごべんなざい、まりざだちじゃおちびぢゃんをだずげられまぜん! にんげんざん、だ ずげでぐだざい!」 「ごべんなざい、れいぶたちをおうちにかえじでくだざい!」 「お、おねえじゃんをたじゅげでえ!」 「おうちにがえちちぇ!」 どうやら、ようやく自分たちの状況が「詰み」であることを悟り、男に許しを乞うこと にしたらしい。 「ああ、遅かったな。最初にそうしてくれてりゃな」 男は、ゆっくりたちが人間との力の差を理解したのに満足しつつも、そう言って笑った。 許すはずがない。 逃がすはずがない。 「お前らのおかげで、お前らを虐待する楽しさを思い出しちまったからなあ」 男の、自分たちをゴミ同然に思っている冷たい視線に射抜かれて、ゆっくりたちは身を 寄せ合って震え泣くばかりであった。 「やべひぇぇぇ!」 子まりさの舌の先端がうにうにしてるのを見た男は、ペンチを取り出して舌を打ち付け ている釘を抜いた。 「ゆ゛ひぃ、ゆ゛ひぃ」 助かったのか? 感じた瞬間、舌に激痛。男は釘を板からは抜いたものの、子まりさの 舌からは抜かずにそれを引っ張った。 「ゆ゛びぃぃぃぃ!」 男は姿勢を低くして、子まりさを横から水平に見て何かをはかっているようであった。 右手に釘を持ってそれを上下に調整しており、左手にはいつのまにか長い竹串があった。 「よし、ここだ」 男は、呟くと竹串の先端を、子まりさの舌の先端に刺し入れた。 「ゆ゛っっっ!?」 ずぶりと竹串が舌に侵入、やがてスムーズに入らなくなると、男は竹串を挟んだ人差し 指と親指をこすり合わせるようにして串を回転させて、さらにねじ込んだ。 そして、とうとう竹串は子まりさの舌を貫き、そのまま本体も抜けて、子まりさの背中 から突き出た。 舌を一杯に伸ばした状態でそこを竹串に貫通されてしまい、もはや先端をうにうにさせ ることすらできない。 「おい、痛いか。それなら舌を噛め」 「ゆひ?」 「舌噛んで死ねば楽になれるぞ」 「……ゆぅ、ゆぅ? ゆるひで……ゆるひで……」 しかし、人間ですら相当の覚悟を必要とする自決方法に、子ゆっくりが踏み切れるはず もない。 それに、これは男の罠でもあった。人間でも、舌を噛んだからといってそう簡単に死ぬ わけではない。ましてや無駄に生命力のあるゆっくりであるから、舌を噛んだ程度では中 枢餡に影響があるほどに餡は流出しないのですぐに死ぬことはない。 男は、子まりさが苦しみ、それを見て両親と妹が悲しむのをしばらく眺めていたが、や がて時計を見ると、 「はぁ……明日も仕事だ。ゆっくりできない」 と言って、部屋から出て行ってしまった。 「よし、もう一度だけチャンスをやろう。俺が帰るまでにこいつを助けたら逃がしてやる よ」 翌朝、男は仕事に行く前にまた言った。だが、もうこの透明の箱を突破して子まりさを 助けることなど不可能だと理解しきっている両親は、必死に謝り、許してくれるように懇 願した。 「まあ、がんばれー」 だが、男の返事はひたすら軽い。それらの態度からも、いよいよ男が自分たちの命など ゴミだと思っていることを突きつけられてゆっくりたちは絶望する。 「たっだいまー」 その日、夜遅くに男は上機嫌で帰ってきた。 「にんげんざん! もうゆるじでぐだざい!」 「おねがいじまず! おねがいじまず!」 「俺と勝負して勝ったら許してやるよ」 「「ゆ゛?」」 箱の中のゆっくりたちは、男の提案に警戒する。勝負と言っても、またハナっから自分 たちに勝ち目のないものではないかと疑ったのだ。 ちなみに子まりさはもう涙も枯れたのか、虚ろな目で竹串が貫通してぴんと伸びた自分 の舌を見ているだけで全く動かない。 「実は、お前らを全面的に駆除することになった」 「ゆ?」 「く、くじょ?」 「くじょってにゃあに?」 「にゃ、にゃんだかゆっくちできにゃいかんじらよ……」 「まあ、つまりはゆっくり……お前らの仲間をどんどんとっ捕まえて殺すんだ。人間とお 前らの戦争と言ってもいい」 男は、説明した。 ゆっくり害の拡大は既に社会問題になっていたが、このたび、とうとう国が大々的な駆 除を決定。ペットの飼いゆっくりや加工所などの商品となる産業ゆっくりや、野良でも愛 護団体の息がかかっているような半野良と言うべき存在を除く人間の管理下にない野良や 野生のゆっくりが対象になっていた。 「一週間で、ほぼ完了します」 と、このゆっくり殲滅作戦の担当者は事も無げに言ったそうだ。 「な、なにぞれえええええ!」 「ゆっぐりできないぃぃぃぃ!」 「ま、まりしゃたちも、くじょすりゅの?」 「ゆんやああああ、やじゃああああ、れいみゅ、ゆっくちちたいよぉぉぉ!」 「まあ、それでお前らが勝ったら、逃がしてやるよ。もう絶対に手は出さないし、それど ころか土産にあまあまをやるよ」 男の言う勝負とはそれであった。実のところ、仕事が忙しくて一週間ほど時間がとれそ うにない。その間、いちいち手を加えずとも放置することが虐待になるような方法をあれ これ考えていたのだが、そういえば大々的な駆除がもうすぐ始まると思い出し、それを利 用することにした。 もちろん、この「戦争」にゆっくりの勝ち目はないと男は確信している。 だが、囚われの一家は、その勝負を受けざるを得なかった。というか、受ける受けない を決められる立場にすらなかった。 しばらく、男は全く手を出さなくなった。 本当に仕事が追い込みで忙しくなり、家には寝に帰ってくるだけなのだ。だが、それで も寝る前に、ゆっくり駆除の様子を撮影した動画などを探してきて、それを一家に見せ付 けるぐらいのことはした。 「ゆ゛わあああああああ!」 「な゛、なにごれ……これ……ぜんぶ……う、うそだぁぁぁ! ゆっぐりでぎないよぉぉ ぉぉ!」 「ゆぴっ、……ゆ、ゆげえええ!」 「きょわいよぉ、きょわいよぉ、もうやじゃぁ……」 凄まじい数の同族が次々に右から左へと機械的に処理されていく映像、死体が山と積ま れた映像を見せられ、一家は恐怖した。 勝負に勝てば逃がしてもらえるどころかあまあまが貰える。 そう考えて、僅かの希望を抱いてゆっくりしないこともなかったのだが、それを見せら れて芥子粒ほどの希望すら打ち砕かれた。 あまり大きな数を認識できぬゆっくりたちにとって、積み上がったゆっくりたちはとに かくとてつもなくたくさん、だとしか思えず、もう自分たち以外の仲間は皆殺しにされて しまったのではないかと戦慄した。。 男が嬉々として、これなんかはまだごく一部で、もっとたくさんのゆっくりが同じ目に あっているのだと言うと赤ゆっくりの妹たちはともかく、成体の両親ゆっくりまでだらし なく失禁した。 そして、子まりさ――。 「ああ、お前にも見せてやるよ、ほれ」 映像を流しているノートパソコンが子まりさの位置からは見えにくいと気付いた男は、 子まりさを摘み上げて、移動させてやった。 「ゆ゛?」 最初、子まりさは何が何だか状況が飲み込めなかったようだった。延々と続く激痛に精 神が磨耗し、もはや家族や男の言葉などろくに聞こえていなかったようだ。 「ゆ゛ぅっ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ」 だが、とにかくそれが大量の仲間の死体なのだと気付くと、目を見開き枯れていた涙を 再び溢れさせた。 「……」 子まりさは、しばらくすると泣き止み、妙に落ち着いた表情になった。 「ゆ゛っっっ!」 口を大きく開けて、それを閉じる。 かちん、と上下の歯が打ち合わされる音。 とうとう、心底絶望しきった子まりさは、舌を噛んで死ぬ道を選んだのだ。 「い、いひゃああああ! ゆ゛びぃぁぁぁ!」 だが、そう簡単に死ねぬのは既に述べた通りである。さらには竹串が貫通しているため に、舌自体を噛み切っても切断面はくっついたままであった。 ここで、ゆっくりの中身が餡子であることが災いする。人間の血と比べて粘性な餡子は、 その状態ではあまり流れ出ないために、子まりさの苦しみは長引くことになった。 「お、おぢびぢゃん!」 「ど、どうじだの?」 「おねえじゃん、ゆっぐちちでえ!」 「もうやじゃ、もうやじゃ、もうやじゃああああ!」 突然痛がりだした子まりさに、家族は戸惑う。 それを見て、男は腹を抱えて笑っていた。 「あー、明日も仕事だ」 ひぃひぃと笑っていた男は、目尻の涙を指先で拭うと、晴れ晴れとした顔で部屋を出て 行った。 翌日の夜、男が帰ってくると、子まりさは死んでいた。 一家はゆんゆんと泣くばかり。 その悲しみに打ちひしがれる一家に、男はまた新たな映像を見せる。 人間とゆっくりの戦争の映像。 ただただひたすら殺されていくゆっくりたちの断末魔、死体の山。 翌日の一家の餌は、子まりさの死体だった。 男が竹串を掴んで無造作に箱に投げ入れて、 「今日はそれ食っとけ」 と言って、遅刻遅刻と呟きながら慌しく出て行ってしまった。 「おぢびぢゃああああん! ぺーろぺーろしてあげるがらね!」 「ぺーろぺーろ! ぺーろぺーろ! 目をあげでえ! ぺーろぺーろ!」 「おねえじゃん、しんじゃやじゃよぉ、まりしゃもぺーりょぺーりょすりゅよ!」 「やじゃよぉ……れいみゅ、もうやじゃ……やじゃぁ……」 既に死んでいるのを認めたくない両親と妹まりさは、必死に子まりさを舐めて治療しよ うとする。妹れいむは、既に精神が崩壊しかかっているようだ。 その日の夜は、特に男は疲れた表情で帰ってきた。シャワーを浴びると、ゆっくり一家 には構わずに寝ようとする。 それを呼び止めて、食べ物を要求するゆっくりたちだが、男は子まりさの死体がそのま まになっているのを見ると、 「それ食っとけって言ったろ。それ食わないうちは他の食い物はやんねえよ」 と言って、さっさと部屋を出て行ってしまった。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇぇぇ!」 翌朝、そんな幸せいっぱいの声に、両親と妹まりさは目を覚ました。 「「「ゆ?」」」 声は、妹れいむのものだ。すっかり弱っていた妹れいむのゆっくりした声に、一瞬とて もゆっくりしているね、と歓喜の声をあげそうになった両親は、妹れいむが何をしている のかを見て絶句する。 今、この箱の中にはむーしゃむーしゃできるものなど、一つしかないのだ。 「な、なにじでるのぉぉぉぉ!」 「やべでえええ! おぢびぢゃん、やべでえええ!」 「れ、れいみゅぅぅぅ! おねえじゃんをむーちゃむーちゃしちゃだめらよぉぉぉ!」 「むーちゃむーちゃ、むーちゃむーちゃ」 家族の制止など聞く耳持たずに、妹れいむは一心不乱に姉の死体を食い漁る。 「ちあわちぇぇぇぇ!」 何日かぶりのしあわせーな声をあげる。 やがて、妹まりさの喉がごくりと鳴った。 両親の喉が同じ音を立てるのにも時間はかからなかった。 そして、死んだ子まりさの分まで生きてゆっくりしよう、そのためにも……と理屈をつ けて、子の、姉の亡骸を喰らうのに、時間はかからなかった。 男はその後ろくに一家に構わなかった。帰ってくると、シャワーを浴びてベッドに直行 である。 そしてある日、苦虫を噛み潰したという表現がぴったりの表情で、男は帰ってきた。手 にはビニール袋を持っている。 既に懇願も哀願も無意味であることを悟った一家は、何も言わない。 「おい……」 男は、そんな一家に声をかける。びくりと震えた一家に、嫌で嫌でたまらないという顔 で搾り出すように言った。 「……お前らの勝ちだ」 はじめ、何を言われているのかわからなかった一家に、男は苛立った様子で説明した。 人間は、ゆっくりの大々的な駆除の終了を宣言した。 目的を達成したからではない。 いくら殺しても湧いてくるゆっくり、当初の予定期間を過ぎてもなお絶滅とは程遠いそ の繁殖力に、それを殺し続けることに要するコストを計算した結果の撤退であった。 つまり、ゆっくりは勝ったのだ。 「ゆ゛わああああああああ!」 「か、かっだ。まりさだぢが勝ったんだよ!」 「ゆわあああい、ゆっくりかっちゃよ!」 「ゆ? ゆ? おうち、おうちに、かえれりゅの?」 喜ぶ一家をさらに苦々しげに眺めていた男は、ええい、と一声叫ぶと、箱の蓋を開けて 一家を出してやった。 さらに、ビニール袋に入っていた大量の菓子を投げつけるようにくれてやった。 「ゆっ! それじゃおうちにかえろうね!」 「おうちであまあまをむーしゃむーしゃしようね!」 「ゆわぁーい、ゆっくちできりゅよ!」 「ゆっゆっ! ゆっくちぃ!」 意気揚々と戦利品を持って家を出て行く一家を、舌打ちして見送った男は、冷蔵庫から ビールを取り出して飲み始めた。 今日は仕事が一段落してその後始末のためだけの出勤なので仕事は午前中で終わり、明 日から三日ほど有給休暇をとっているので、本当ならじっくりとゆっくり一家を虐待する 予定であった。 しかし、そのめでたいはずの日に飛び込んできたのが人間の敗北のニュースだ。 奴らにくれてやるお菓子を買って帰宅した。 まったく最高から最悪の気分へと、この落差は辛すぎた。 祝い酒が自棄酒になってしまい、男は沈んだ表情で酒盃を重ねる。 ゆっくりのことを侮りきっていた男は、人間が本気になってもゆっくりを駆除しきれな かったことにショックを受けていた。種として、男が思っていたよりもゆっくりは弱くは なかった。 なんだか、自分があの一家に本当に負けた気がした。錯覚といえば錯覚なのだが、そう 思ってしまった以上、約束通りに甘い菓子を持たせて帰すべきだと思ったのだ。 だが、しばらくすると段々と後悔してきた。人間に勝ったと大はしゃぎしていた連中の ゆっくりした顔を思い出す度にむかむかしてくる。 「よし、明日は……」 この憂さ晴らしには、ゆっくり狩りしかない。 「ゆっゆっゆ~っ、ゆっくりのひ~」 「すっきりのひ~」 「ゆっくちのひ~」 「すっきちのひ~」 おうちに帰還したゆっくり一家は、早速お菓子をむーしゃむーしゃしておうたを歌って いた。 「まりしゃたちはにんげんさんにかったんだじぇ!」 妹まりさは、だじぇ言葉で誇らしげに言った。 「ゆん、そうだね、まりさたちは勝ったんだよ」 「ゆゆぅ、ゆっくりできるね」 「ゆっくち! ゆっくち!」 で、喉元過ぎればなんとやら、一家はすっかり人間に勝利したことでこれで未来のゆっ くりが約束されたと思い込んでいた。 これは、あの男が意識せずに施した一家への虐待であるとも言えた。 男が、人間とゆっくりの戦争だの、お前らの勝ちだのと言うから、ゆっくりたちはそん な勘違いをしてしまった。 決して、人間はゆっくりに降参したわけではないのに、いや、むしろ全力を挙げて駆除 しきれなかったからこそ、やはり放っておいたら奴らは増える一方だという確信を抱かせ ているというのに、自分たちは人間に勝ったのだというつもりのゆっくりたちがどんな運 命を辿るかは明らかなことであった。 「まりしゃたちは、にんげんさんにかったんだじぇ!」 「ゆぅ……しんじられないよ、にんげんさんは強いよ」 翌日、妹まりさは、早速出会ったれいむに、自慢していた。しかし、ここ数日、仲間を 次々に殺されたれいむには、とても信じられる話ではない。 「ほんとうなんだじぇ! にんげんさんがはっきりいったんだじぇ! まりしゃたちの勝 ちだ、っちぇ!」 妹まりさがどんなに言っても、やはりれいむは信じなかった。 「おっ、ゆっくりがいるぜ」 そこへ、十二、三歳ぐらいの少年が三人通りかかって言った。 「ゆひぃぃぃぃぃ! に、にんげんざんだぁぁぁぁ!」 れいむは、それと気付くと悲鳴を上げて必死にぽよんぽよんと逃げ出した。しーしーを 垂れ流しながら逃げるれいむを指差して少年たちが笑う。 「どーする? 追っかける?」 「いや、いーや、もう飽きた」 「そうだな」 少年たちは、既に相当な数のゆっくりをいたぶり殺していた。あの駆除作戦後、人間た ちのゆっくりへの見方がやや変わった。それまでは殺すまではしなかった者でも、息の根 を止めるようになった。放っておいてはゆっくりが増えすぎてしまうという危機感が多く の人間たちに生じたためだ。 少年たちはそれに乗ってゆっくりを殺し始め、いつしかあの手この手でゆっくりを痛め つけて殺すのにハマってしまった。それでもさすがにやりすぎて、最近では飽きが来てい た。 「ん? あれ?」 一人が、言うと、他の二人はその視線の先を追って、そこにぷくぅと膨らんでいる小さ なまりさを発見した。 「あれ? あいつ逃げないのか?」 「怖くて体動かないんじゃない?」 「ちっちぇな、まだ生まれたばっかりかな」 「でも、怖がってるわりにはぷくぅってやってるぜ。あれ、ゆっくりの威嚇だろ?」 「……あれ、見てるとイライラしてくんだよな」 「よし、潰しとこうぜ」 一人が妹まりさに近付いていく。あれこれやる気にはなれないので踏み潰して一発で殺 す気だ。 「まりしゃはにんげんさんに勝ったんだじぇ! つよいんだじぇ!」 「んん?」 「なに言ってんだこの馬鹿」 「お前なんかが人間に勝てるわけないだろ」 こんな小さなまりさよりもずっと大きいゆっくりを何匹もなぶり殺した少年たちには、 ただの妄言としか思えない。 「勝ったんだじぇ! にんげんさんがじぶんで言ったんだじぇ! まりしゃたちの勝ちだ っちぇ!」 しかし、なにしろ人間自身がはっきりと敗北を認めたのだ。妹まりさの中ではその「事 実」は揺るぎようが無い。 「よーし、じゃ、おれと勝負だ」 一人がしゃがんで右手を妹まりさに伸ばす。 「ゆっ! ぜったいにまりしゃ勝つのじぇ! まりしゃが勝ったらあまあま、ゆび!」 まりさが言い切る前に、少年は指でまりさを弾いた。 「ゆ゛ひぃぃぃぃ、い、いぢゃいのじぇぇぇぇ!」 額が凹んだまりさは声を限りに泣き叫ぶ。 「そんなんでどうやって人間に勝つんだよ」 「なにをどうやって勘違いしたんだろうな」 「あー、あれじゃね? ゆっくり殺せない人っているらしいじゃん。それが絡まれてさ、 あーはいはい、おれの負け、お前らの勝ちだよ、って感じで」 「おー、ありそうだな、それ」 少年たちは、まりさのことはほったらかして、なんでこの脆弱極まりない生き物が人間 様より自分は強いのだと勘違いしたのかと考察し始めた。 「ゆひぃ、ゆひぃ……ゆっ、ゆっ、ゆわあーん!」 まりさは痛みと悔しさに泣いていた。 今の少年の攻撃は、凄まじい威力であり、一発でとても勝てないと思い知らされるに十 分であった。おかしい、まりしゃはにんげんさんに勝ったのに、強いのに、なぜ? 「にゃんなんだ、じぇ……どぼちて……」 「なんでもなにも当たり前だろーが」 「人間に勝てるだなんて、ばっかじゃねえの」 「よし、そんじゃ潰すぞ」 少年が足を上げる。その靴の底を見ながら、まりさは死の恐怖を身近に感じてびくりと 震えた。 「お、おとうしゃぁーん、おがあしゃぁーん! たぢゅげちぇぇぇ!」 迫り来る死になす術も無い赤ちゃんのまりさにできることは、両親の助けを求めること だけであった。 「ん? 親か」 足を上げていた少年がそれを下ろす。 「まあ、こんなちっちゃいのが一匹で遠出しないだろうから、すぐ近くに家族がいるんだ ろうな」 「おい、お前のおとうさんとおかあさんは強いのか?」 「ゆ゛っ……つ、つよいよ! に、にんげんさんにだって勝ったんだよ!」 「へえー、じゃ呼べよ」 「ゆゆ?」 「その強いおとうさんとおかあさん呼べよ、そいつらとも勝負してやる」 「ゆ゛……ゆっへっへ、ふ、ふたりはとても強いんだじぇ」 助かる。 まりさの中で急速に希望が膨れ上がる。 確かに、自分はこの人間たちに勝てなかった。でも、おとうさんとおかあさんならば勝 てる。考えてみれば、この前の人間さんに勝った時は家族が一緒にいた。さすがに小さな まりさだけでは人間には勝てないようだが、二人ならば……。 「おどうじゃあああん! おがあじゃあああん! だーぢゅーげーぢええええ!」 大きな声で叫ぶまりさ。しばらくそうやって叫んでいると、繁みの中から声が聞こえて きた。 「ゆっ! おちびちゃんの声だよ!」 「ゆん! ……こっちだよ!」 ガサガサと繁みが音を立てて、丸いのが二つ姿を見せる。言うまでもないが、両親のま りさとれいむだ。 「おちびちゃん、一人でおうちから離れちゃ駄目だよ」 「そうだよ、ゆっくりできな……ゆっ、に、にんげんさん」 「ゆぴゃあああん、このにんげんさんたちがいじめるのじぇぇぇ! やっちゅけてほしい のじぇぇぇ!」 「ゆゆゆゆっ! れいむのおちびちゃんをいじめないでね!」 「そんなわるい人間さんは、まりさたちがせいっさいするよ!」 「よし、じゃ勝負だ」 少年が一人前に出る。他の二人は動かない。 「れいむたちは、人間さんに勝ったことがあるんだよ! 強いんだよ! ぷくぅぅぅ!」 「そうだよ! あやまるならいまのうちだよ! ぷくぅぅぅ!」 「うわー、こえー」 完全棒読みで少年が言い、他の二人は笑う。 「こわいんならあやまってね! 今のうちだよ!」 「そうだよ! それに、勝負に負けたらあまあまちょうだいね! たくさんでいいよ!」 「ひいいー、こわいよー、人間に勝ったゆっくりはやっぱり迫力が違うよー」 「ぷぷ、そうだな、他の連中とは一味違うよな」 「くくく、おい、最初から全力で行けよ、でないとやられちゃうぞ」 ぷくぅぅぅと膨れた親まりさと親れいむは、少年が自分たちを恐れながらも退くつもり が無いと見て取ると、顔を見合わせて頷いた。 「今あやまればゆるしてあげようと思ってたのに……馬鹿な人間さんだよ」 「ゆん、かわいそうだけど、馬鹿は死ななきゃなおらないよ」 「おとうしゃんもおかあしゃんもかっこいいのじぇ! ふたりとケンカするにゃんてばか にゃの? しにちゃいの? まりしゃたちはにんげんさんに勝ったのじぇ、しょうりしゃ なのじぇ! ケンカじゃなくちぇぎゃくちゃいになっちゃうのじぇ! いたいいたいにさ れちぇひれ伏すがいいんだじぇ!」 「ゆっ、いくよ、まりさ!」 「ゆっ、わかったよ、れいむ!」 ぽよん、と親れいむと親まりさが跳ねた。このまま跳ねて行って必殺の体当たりを喰ら わせる気だ。あの身の程知らずな馬鹿人間はふっ飛ばされて餡子を吐くに違いない。 「ゆっひゃあ! ぎゃくちゃいなのじぇぇぇぇ!」 まりさは、両親の勝利を全く疑っていなかった。 「うわー、こえーよー」 少年は言うと、踏み込んで足を振り、親れいむの顔のど真ん中に爪先をめり込ませた。 「ひゃあー、やられるまえにやってやるー」 間髪入れずに、親まりさを真上から踏みつける。 「ゆ゛ぎゃああああ!」 「づ、づぶれるぅぅぅぅ!」 転がった親れいむは激痛に転がり回り、プレスされた親まりさは悲鳴を上げる。たった の一発でこれである。 「おらおらおらおら!」 足を上げて、何度も何度も親まりさを踏みつける。 「ゆぶっ!」 親まりさは、とうとう口から餡子を吐いた。 「それそれそれそれ!」 今度は親れいむの方を踏みつける。 「お、どう、しゃん……おがあ……」 呆然とそれを見ているまりさ。 「いい勝負だな」 「ああ、今のところはこっちが押してるけど、油断してたら逆転されるぞ」 「おお、あのまりさとれいむ、強そうだからな!」 観戦していた二人の少年が、まりさに聞こえよがしに言った。それを聞いて、まりさは 今一度戦う両親の勇姿を見る。 「ゆべ! いぢゃ! や、やべぢぇ! ふまないで! だ、だずげで……」 「ゆ゛ひぃぃぃ、ど、どぼじて、どぼじて……れいむだち、人間さんより……強いんだよ、 ホントだよ……どぼじてぇぇぇ……」 踏まれ続けてみっともない醜態をさらしている親まりさとれいむ。 だが、まりさの目にはそれは虎視眈々と逆襲の機会を狙っているように見えた。 「ゆふふふ、おとうしゃんもおかあしゃんもまだよゆうだじぇ!」 「うん、そうだねー」 「ゆっくりゆっくり」 少年二人も同意――まりさの中では――したので、いよいよまりさの勝利への自信は揺 るがないものになった。 少年が、二人に「飽きた」と言い、二人が「よし、やっちゃえ」と言い、その次の瞬間 に、親まりさが踏み抜かれる時までは……。 「お、どうしゃ、ん?」 「死んだ?」 「まだ生きてるみたい。棒かなんか無い? 靴汚れちゃうよ」 「んー、ああ、石があるぜ、よいしょ、っと」 少年が屈んで持ち上げたのは、大きな石だった。 「よし、おれがやるわ」 その少年は石を持ったまま、体の真ん中に穴があいた親まりさのところまでやってくる と、手を振って、他の二人を下がらせた。 「それっ」 石を上に放り上げて、バックステップで下がる。 「ゆぎゃっ!」 石は、親まりさに命中した。餡子が飛び散るが、後ろに飛んだために顔や服につくこと はなかった。 「もっど、ゆっぐ……り……じだ……った……」 「おし、中枢餡を潰したぞ!」 親まりさが絶命したのを見て、狙い通りに当たったことを確認した少年は小さくガッツ ポーズをとる。 「う、うしょだ……おとうしゃんが……負けるわけ、にゃいの、じぇ……」 「こっちのれいむはどーする?」 「あ、あれやろうぜ、ほら、この枝」 少年の一人が、木の枝を指差す。 その木の幹は太く、従って枝もそこそこの太さだ。 「おー、それならできるな」 「よし」 と、少年が息も絶え絶えの親れいむを持ち上げる。 「にげ……で……おちび、ぢゃん……にげ……で……」 さすがに自分たちが人間よりも強いなどという壮絶な勘違いを修正せざるを得なくなっ た親れいむは、必死に言った。 「ま、まりしゃたちは、にんげんさんに勝ったんだじぇ! つよいんだじぇ! ばかでよ わいにんげんさんは、まりしゃたちにひれ伏すんだじぇ! あまあまもよこしゅんだじぇ! 」 しかし、まりさは、親まりさが踏み抜かれた瞬間に芽生えた、やっぱり人間さんは自分 たちよりも強いのでは、という疑問を押さえ込んだ。 そこは、ゆっくりの防衛本能が働いていた。とにかく、ゆっくりすることだ。自分たち は強い、勝利者だと思うことでゆっくりできる、というより、もはやそう思い込むことで しかゆっくりできないのならば、ゆっくりは簡単に思い込むことができる。 「ゆ゛ぎぃぃぃぃ! や、やべぢぇぇぇぇぇ!」 親れいむは、木の枝に刺された。その際に中枢餡を貫かれて、死んだ。 「おし」 「あのちっちゃいのはどうしようか」 「そうだなあ……」 少年が、まりさを摘み上げる。 「まりしゃたちは、つよいんだじぇ、にんげんさんに勝ったんだじぇ、しょうりしゃなん だじぇ、ばかでよわいにんげんさんは、まりしゃにひれ伏すんだじぇ、あまあまもってく るんだじぇ、まりしゃたちは、つよいんだじぇ!」 少年は、まーだ言ってるよ、といった感じの苦笑を漏らして、まりさを強く握った。 人差し指と親指で作った輪の部分に、まりさの右目が来るようにして少しずつ下の方、 つまり小指の方から締め付けていく。 「ちゅ、ちゅぶれりゅんだじぇぇぇ! やめるんだじぇ! まりしゃは、しょうりしゃな んだじぇ!」 そんな声も、圧迫が口にまで及ぶと出せなくなった。 「ゆ゛ーっ、んーっ、んんんんーっ!」 ぷちゅ、とまりさの右目が飛び出した。 「ゆ゛ぴゃああああん、ま、まりじゃのおめめぎゃあああ!」 「こんな弱っちいのわざわざ殺すことないよ、死ぬ寸前まで痛めつけてほっとこうぜ」 「放置プレイってやつ?」 「ゆぎぎぎぎ、まりじゃは、ちゅよいんだじぇ! しょうりしゃなのじぇ!」 ぺち、と指で眼球を失ってただの穴になった右の眼窩を叩かれて、まりさは激痛に呻い て歯を食いしばってそれに耐えた。 「そら!」 いつのまにか少年はまりさと同じぐらいのサイズの石を手に持っていた。それで思い切 り叩かれたのだからたまらない。まりさの前歯は一辺に折れ、或いは砕けた。 「ま、まりじゃのはぎゃああああ! い、いひゃいのじぇぇぇぇ!」 「あと命に別状なさそうなのは……」 「片目は残しておいてやるとして……」 「ああ、髪の毛」 ぶちぶちと、髪の毛が引き抜かれる。 「お、おぼうちかえずのじぇぇぇぇ! ゆっぐちできにゃいのじぇぇぇぇ!」 「ん? あー、そうか、こいつら帽子とか取られるの嫌がるんだ」 抜かれた髪の毛よりも、髪の毛を抜くために取り上げた帽子にまりさが異常な執着を見 せるのを見て、少年の一人が帽子を持った少年に、それを貸せと言った。 「お、なんか思いついた?」 「ああ……こいつを」 帽子を受け取った少年は、数歩歩いてしゃがむ。そこには親まりさの死体があった。 一度、そっとまりさの帽子を地面に置くと、親まりさの帽子を取り上げた。それを右手 に被せるようにする。そうすると、そこそこの大きさがある親まりさの帽子は、十分手袋 の代用品になった。 左手に拾った棒を持ち、それで親まりさの崩れた死体の一部を押さえて、手袋代わりの 帽子をはめた右手で、親まりさの死体を集めて、固めていった。 「おーし、復活」 むろん、皮は破れ餡子も流出し、生きていた頃のように元通りとは行かなかったが、そ れでも親まりさはだいぶ復元されて生前に近い姿になった。 いったいなにをするつもりなのかわからない二人の少年は、黙ってそれを見守っていた。 「おい、そいつによーく見せとけ」 「ん、おう」 言われて、まりさを持っていた少年がその手を前に出す。 「ゆぴぃぃぃ、おどうじゃん……ゆ! おぼうち!」 凄まじい苦悶の表情で死んでいる親まりさの死体に恐怖しているまりさの目の前に、先 ほど奪われたお帽子が現れた。 「ほーれ、見とけよー」 帽子をひらひらと振った少年は、それを親まりさの死体の頭頂部に置いた。踏み抜かれ たところをくっつけたところなので、そこの皮は破れて窪んでいる。 「ゆ゛っ、な、なにずるんだじぇぇぇ!」 親まりさの帽子をはめた右手で、それを押し込んだのを見て、まりさは絶叫する。 ずぶ、ずぶ、とまりさの大事なお帽子が、おとうさんまりさの死体の中に入っていく。 右手が抜かれた時、そこにお帽子は無かった。おとうさんまりさの死体の中に置いてき たのだろう。 開いた頭頂の穴を塞ぐと、少年はにっと笑ってまりさに言った。 「ほれ、帽子欲しかったら、親の死体を掘ってみな」 「うわあー」 「マジ外道じゃん」 と、他の二人もその意図がわかってゲラゲラと笑い出す。 地面に下ろされたまりさは、ゆわゆわと震える。 「お、おぼうち、まりしゃの、おぼうち……」 ずーりずーりと這いずっていくのをもどかしく思った少年がまりさのまだ残っていた髪 の毛を掴んで持ち上げて、親まりさの死体の前まで連れていく。 「お、おぼうち……お、おどうじゃん、ご、ごめんなのじぇ、でも、おぼうちがにゃいと、 まりしゃ、ゆっぐちできにゃいのじぇ」 親の死体を損壊するのにさすがに気後れがするのか、まりさは少し躊躇いつつ、大事な お帽子を取り返すために親まりさの死体に噛み付いた。 「ゆ゛? ……ゆぴゃあああん、は、はが無いのじぇぇぇ!」 そこで、前歯が全て喪失している自分には、噛み付くことで死体を削るようなことはで きないのだと気付いて泣き喚く。 「おお、おれの前歯折りがここで活きた!」 まりさの前歯を折った少年が嬉しそうに叫ぶ。 「ゆ……ゆぅ、ぺーりょぺーりょ、ぺーりょぺーりょ!」 しょうがなく、まりさは親まりさの死体の傷口に舌を入れて舌で餡子をすくいだそうと するが、遅々としてはかどらない。 「ゆひぃ、ゆひぃ、べろさんつかれたのじぇ……ゆひぃ、な、なんじぇなのじぇ、まりし ゃはちゅよいのじぇ、にんげんさんに勝ったのじぇ、それがにゃんでこんな目にあうのじ ぇぇぇ……」 「うーし、そろそろ行こうぜー」 「おう、そんじゃゆっくちがんばっちぇにぇ!」 「あはははは!」 少年たちは、去っていった。 まりさは舌を休めると、また必死に餡子を舐め取り始める。少年が放り投げた親まりさ の帽子が間近に落ちたのにも気付かなかった。 「ま、まりじゃああああ! ゆぴゃああああん!」 繁みから、姉妹のれいむが飛び出してきた。 れいむは、両親に繁みの中で待っていろと言われてそうしていたところ、凄まじくゆっ くりしていない悲鳴が聞こえたので、急いでやってきた。 そして、そこで繰り広げられる凄惨な両親の死と、姉妹に振るわれる暴力を、賢明にも、 繁みの中に隠れて震えながら見ていた。 そして、人間たちが去ったのを見て出てきたのだ。 「れ、れいみゅぅぅぅ、まりしゃの、まりしゃのおぼうじぎゃあああ!」 「ゆ、ゆぅぅ、れ、れいみゅもてつぢゃうよ……」 れいむは、まりさと違って歯がある。それを使って削り取るように親まりさの死体を掘 り進むことが可能だ。 「ゆっ、ゆっ、ごべんなじゃい、おどうじゃん、ごべんなじゃい」 「ゆっ、ゆっ、ぺーりょぺーりょ……にゃ、にゃんで、にゃんでちじょうさいきょーのま りしゃがきょんな目にあうのじぇぇぇぇ……」 人間さんより強いから地上最強へ、ひどい目に合えば合うほど自分内ランキングがなぜ か上がるまりさであった。 「おーおー、いい感じに刺さっとるなあ」 その時、声が聞こえてきた。 「ゆっ!?」 「ゆゆゆ、に、にんげんさん!」 一人の男が、何時の間にかやってきて、木の枝に刺さっている親れいむの死体を眺めて いる。 「ついさっき死んだみたいだな」 指先でつんつん突付いている男に向かって、まりさは叫ぶ。 「やめるんだじぇぇぇ! おかあしゃんにきちゃない手でさわりゅにゃぁ!」 「んん? こいつの子供か」 と、まりさを見下ろしたその顔。 「ゆゆ!」 「ゆっ!」 あの人間だ。 とてもやさしくゆっくりしていた姉のまりさを殺して、その後、勝負に敗れて負けを認 めたあの人間だ。 「ゆふぅ……」 まりさは、拍子抜けした。この人間なら、もう自分たちよりも弱いことはわかっている し、人間自身もそれを認めている。 「だれかと思っちゃら、この間のにんげんなのじぇ、おかあしゃんにさわるんじゃないの じぇ、せいっしゃいするのじぇ!」 「あ? なんだその口の利き方は」 「そっちこそなんなのじぇぇぇ! まりしゃたちに負けたくせに、えらそーにするんじゃ ないのじぇ!」 「負けた? ……あー」 と、男は、まりさとその後ろに隠れるようにしているれいむ、そして枝に刺さった親れ いむと、地面の親まりさを見て頷いた。 「お前ら、こないだの奴らか」 「そうなんだじぇ! おまえに勝ったまりしゃしゃまなのじぇ!」 「……口悪くなったな、お前」 言いつつ、明らかに死んでいる親まりさと親れいむを見てニヤニヤと笑う。 男はあれから、やっぱりあいつら逃がしたりしないでぶっ殺してやりゃあよかったと一 晩後悔に後悔を重ね、翌日、その憂さ晴らしにゆっくり虐待をするために外に出た。 人間様が「全滅させてやろうとしたけど無理でした」と音を上げるだけあって、あれだ けの大規模駆除があった後だというのに、野良ゆっくりはけっこう簡単に見つけることが できた。 何匹かをその場で虐待して殺して、今は、その帰りなのだ。 久しぶりにやってみると、やはりゆっくり虐待は面白く、以前の飽きたと言っていた自 分に工夫が足りないこともわかった。まだまだやりようによっては色々と楽しめることが わかった。そうなると、ゆっくり駆除作戦が成功して、虐待のために食用ゆっくりや捕食 種の生餌用のゆっくりを購入するようなことにならないでよかったと思った。 「くくく、そうか、一日もたなかったか」 自分で手をくだせなかったのに一抹の悔しさはあるものの、人間に勝ったと浮かれてい た親まりさとれいむが、おそらくはそれによって人間を恐れなくなり、そのために殺され たのだと思うと、いささか溜飲が下がった。 死体の状態を見ても、あっさり殺されたのではなく、執拗に打撃を加えられたようだし、 まったくもって気分がいいというものだ。 さらに気分がいいのは、自分で手をくだせる獲物が二匹も残っているということだ。 「で、お前らよく助かったな。こいつら人間にやられたんだろ?」 「ゆ……しょれは……」 まりさはなにがあったかを話す。人間さん――男よりも小さかったというから子供であ ろう――がやってきておとうさんとおかあさんを殺してしまったこと、さらにまりさをい じめて、お帽子を奪っておとうさんの中に埋め込んでからどこかに行ってしまったことな ど。 「へえー、そんな手があったか」 親の死体に大事なお飾りを埋め込んで、子供に親の死体を損壊させることを強いるとは、 なかなか将来有望な子供たちだ。 「はやく、まりしゃのおぼうちを出すんだじぇ!」 「は? ……え? 俺が?」 何を言ってるのかよくわからずに男は尋ねる。 「あたりまえなのじぇ! まりしゃに負けたにんげんは、まりしゃの言うこときくんだじ ぇ! しょんなこともわからにゃいのじぇ!? まりしゃはしょうりしゃなのじぇ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 男は頷いた。こいつの中では自分は敗者であり、勝利者であるまりさに従わないといけ ないらしい。 「うーん、でもさあ、お前ら、俺より小さい人間にやられちゃったんだろー」 思い切り、蔑むように言ってやる。 「ゆっ! なにいっちぇるのじぇ! まりしゃはお前には勝ったのじぇ!」 「いやいやいや、あん時は親がいたじゃん」 「まりしゃのほうがつよいのじぇ! まりしゃはしょうりしゃなのじぇ!」 「よし、じゃもう一度勝負!」 「ゆ?」 「だから、もう一度勝負だよ。まりしゃはつよいんだろ?」 「ゆっ! そうなんだじぇ! なんかいやってもまりしゃの勝ちなのじぇ!」 「……ホント、手軽に幸せになれる生き物だよな、お前ら。絶対なりたくないけど」 「うるさいのじぇぇぇ! まりしゃのたいあたりをくらうのじぇぇぇ! ぎゃくちゃいし てやるのじぇぇぇ!」 「そいや」 ぱん、と上から掌で叩いてやると、まりさはその一撃で餡子を吐いて泣き出した。 「弱えなあ、お前」 「しょ、しょんなはずないの、じぇ……まりしゃは、つよいの、じぇ……しょうりしゃ、 なのじぇ、さいきょー、なのじぇ……」 「ま、まりしゃぁ、ゆっくちちてえ」 まりさがやられたのを見たれいむが、ぽよぽよと跳ねて近付こうとする。おそらくはぺ ーろぺーろしてあげようとしているのだろう。 ぱん、と男の掌が今度はれいむを叩いた。 「ゆびっ! ……い、いぢゃぁぁぁい! ゆひぃぃぃぃ」 「ゆ゛っ! れ、れいみゅにひどいことすりゅにゃああああ! せいっしゃいするのじぇ ぇぇ!」 「うん、やれば」 男は、まりさの方を見もしないで、れいむを摘んで持ち上げた。 「よし、まりさとおそろいにしてやろうな」 にやりと笑うと、先ほど少年がまりさにしたように、右目の部分だけをさらして他の部 分を握って指で締め付ける。 「ゆ、ぎゅ……お、おめめぎゃ……やめちぇ……むぐ」 「や、やべるのじぇぇぇ!」 ぷちゅ、とれいむの右目もまた、まりさのそれと同じく、体から離れて宙に浮き上がっ た。 「れ、れいびゅのおべべぎゃああああ! まりじゃ、たぢゅげぢぇ!」 「やべるんだじぇ! せいっしゃいするのじぇ!」 「うん、だから、やりたきゃやれば? おれはれいむをお前とおそろいにしてるからさ」 「ゆひ!」 男の言った「おそろい」という言葉に、れいむは反応した。 「や、やべちぇ! れいみゅのはをとらにゃいでぇぇぇ!」 「は? ……は、って、歯か?」 それは、全く気付いていなかった男に、そのことを教えてやったようなものだった。 「お、ちょっと口開けろ、おら」 男は、空いている方の手でまりさを摘み上げると、指を口の中に突っ込んで無理矢理開 かせて、その前歯が悉く無いのを見た。 「そうか、さっきの子供にやられたんだな」 「まりしゃのおぼうちを、おとうしゃんからだしゅのに、れいみゅのはがにゃいとこまり ゅんだよ! だからやめぢぇ!」 なるほど、確かに前歯が無くては親まりさの死体を掘るのに苦労するだろう。 「そうか、わかった」 男は、石を拾い上げ、わかってくれたのだと希望に満ちた顔をしたれいむの口に、思い 切り叩き付けた。 「ゆびぃぃぃ、ゆ゛ああああ、はぎゃあああ、れいみゅの、はぎゃあああ!」 「よーし、これでおそろいだな」 「ゆっぎい! せいっしゃいするのじぇ! まりしゃをほんちょうに怒らせたのじぇ!」 「うん、だからやりたきゃやれって」 「ゆぐ、ゆぐ、れ、れいみゅ、まってるんだじぇ……れいみゅのことは、まりしゃが、ま もるの、じぇ……」 「はやくしないと死んじゃうぞ、こいつ」 ずーりずーりと這いずるまりさに見せ付けるように、男はれいむを踏みつけて徐々に徐 々に体重をかけていった。 「まりじゃぁ、たぢゅ、げ……ぢぇ……」 「いま、いぐよ……れいみゅは、まりしゃが、まも、るの、じぇ……」 「おう、がんばれー……待ってるからな」 「まりしゃ、は……つよいのじぇ……よわいにんげんはまりしゃに、ひれ伏すのじぇ…… まりしゃは、さいきょー、なのじぇ……」 「ちゅ、ちゅぶれりゅぅぅぅ、じにぢゃぐにゃい、れいみゅ、じにぢゃぐにゃいよぉ…… まりじゃ、はやぐ、はやぐ、だぢゅげぢぇ」 「ゆっ、ゆっ、まりしゃが、きたのじぇ、もう、だいじょーぶ、なのじぇ」 目の前に、まりさの姿を見出して、れいむはとてもゆっくりした笑顔になった。痛い苦 しい、でもまりさが来てくれた。もう大丈夫だ。 「ゆっぐちちで、ゆ゛っ!」 そこで、れいむの笑顔が爆ぜた。 餡子が、まりさの顔に降り注ぎ、れいむを安心させてやるために浮かべた笑顔を染める。 「れ、れい、びゅ?」 理解できない。 でも、れいむがそこにいる。あのおリボンは見間違えるはずがない。 「れ、れいびゅぅぅぅぅ! な、なんでなのじぇぇぇ! まりしゃは、まりしゃはつよい のに、さいきょーなのに!」 「この期に及んでそう思い込んでるのは本気で凄いと思うよ、うん」 「ゲ、ゲ、ゲスにんげんはせいっじゃいするのじぇぇぇぇ!」 「どうやって?」 「ゆ゛っ……ゆひぃぃぃ、どぼじで、どぼじでさいきょーのまりしゃが……ゆ゛ひぃ」 「さぁてと、そろそろ行くかな」 「ま、まづのじぇ! ま、まりじゃの、まりじゃのおぼうちぃぃぃ!」 「いや、お前が親の死体食って掘り起こせよそんなもん」 「まりじゃは、まりじゃはつよいのじぇ! だからいうこときくのじぇ! おばえは、お ばえはまりじゃに負けたんだじぇ!」 「またそれか、もう聞き飽きたから、それ」 「ばかでよわいにんげんは、さいきょーでしょうりしゃのまりじゃにひれ伏すのじぇ! めーれーをきくのじぇ! ひれ伏すのじぇ! ひれ伏すのじぇ! ひ、ひ、ひれ伏じでぐ だじゃぃぃぃ、まりじゃの、まりじゃのおぼうぢがえぢでえええ!」 「いや、ひれ伏してくださいって言われてひれ伏す奴はいねえだろ」 と、言いつつ、男は何気なく視界に入った木の枝に刺さった親れいむを見て閃いた。 「よし、ひれ伏しはしないけど、帽子を取り出してやるよ」 「ゆっ!? ほ、ほんちょなのじぇ?」 まりさは、いきなりすんなりと願いを聞いてくれると言った男にきょとんとしながらも、 目を輝かせた。 「ああ……そうか、手を汚さないために、親まりさの帽子を手袋代わりにしたのか」 餡子まみれの大きなまりさの帽子を見つけて、男は頷く。 男はさっきの少年のように、それを右手にはめてから親まりさの死体に手を突き入れ引 っ掻き回して、やがて、小さな帽子を発見して取り出した。 「ゆっ! ま、まりじゃのおぼうぢ! か、かえすのじぇ! まりじゃのめーれーをきい たから、ゆるじでやるのじぇ!」 男は、帽子を持ったまま立ち上がった。 「ゆ? おぼうぢ! おぼうぢかえずのじぇ!」 「よっ、と」 男は、右手を、枝に刺さっている親れいむに突き入れた。そこには、まりさの帽子が握 られている。 「……ゆ? ……ゆゆ? ……ゆわああああ! や、やべるのじぇぇぇぇぇぇ!」 いったい何をするのか悟ってしまったまりさが声を限りに絶叫する。 そう、男は、まりさの帽子を今度は親れいむの死体の中に埋め込んでしまったのだ。 「はい、ここに入ってるから、自分で取ってね。さいきょーなんだから簡単でしょ」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛……」 地面の親まりさの中ならば、時間をかければなんとかなっただろう。しかし、高いとこ ろにある親れいむの死体には全く触れる術が無い。 「そんじゃな」 「……ま、まづのじぇ! まづのじぇ! まりしゃの、まりしゃのおぼうぢがえずのじぇ ぇぇ!」 男は、まりさの声を無視して去っていった。 「……むーちゃむーちゃ、ごべんなのじぇ……」 数日後、まりさはまだあの場所にいた。 食事は、親まりさの死体を少しずつ食べていた。 そして、一日の大半を、潤んだ目で、親れいむの死体を見上げている。 なんの変化も無い、なんらなすことのない日々。それでも、大事な帽子がそこにある以 上、そこを離れるわけにはいかない。 そして、その日、変化が起きた。 「ゆ!?」 少し、親れいむの死体が動いたのだ。 「ゆゆゆ!?」 時間が経ち、さすがに重みによって死体が裂けていっているのだ。 まりさは、じーっと見ている。 その間に、少しずつ、少しずつ、親れいむの死体が近付いてくる。 「お、おぼうち! おぼうち! まりしゃの、おぼうち!」 まりさは、親れいむの死体を見上げながら叫んだ。 そして、遂に、親れいむの死体がぐらりと大きく動く。 落ちてくる! そう思ったまりさは、大事なお帽子を逃がすまいと真下に移動して受け止めようとする。 「おぼうち! まりしゃのおぼうち! これで、これでまたゆっくちできりゅよ! みん にゃのぶんまでゆっくちすりゅよ! だっちぇ……だっちぇまりしゃはつよいんだじぇ! さいきょーなんだじぇ!」 来る。 もうすぐにでも、お帽子が帰ってくる。 「ばかでよわくてゲスなにんげんは、まりしゃにひれ伏すんだじぇぇぇぇぇ!」 それがまりさの最期の言葉だった。 落ちてきた親れいむの死体に潰されて、死んだ。 終わり ようわからん話になったがぜよ(二回目) それにしてもだじぇまりしゃはかわいいのじぇ、このゴミが。 名前だけども、あれこれ考えたってしょうがねえから、前作のコメント欄にあった のるまあき、って名乗ろうと思うんだぜ。 つむりあき(仮)改め、のるまあき、なんだぜ。なんかゆっくりできない名前じゃ のう。
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「むっきゃっきゃっきゃきゃっ!ばかなゆっくりどもからさくしゅして、むしゃむしゃするごはんはたまんねええええええええ! むーじゃ!むーじゃ!し、し、し、しあわぜええええええええええええええええ!むっきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!!!」 銀行の本部となる洞窟の奥にて大量の食料をガツガツと口に入れるぱちゅりー。 もはやその醜悪なゲスの本性を隠そうともせずにくっちゃくっちゃと醜く音を立てながらバカ食いをし、大声で笑い声を上げている。 「むきゅきゅきゅ!それにしてもあのうつむいたままなにもできずにくやしそうにしているおさのかおったらなかったわね! いいきみだわー!そもそもいだいなけんっじゃであるこのぱちぇをさしおいて、あのむのうがおさをやっていることじたいがおかしいのよ!」 だがそれもまあ今だけの話だ。 今にこのかんっぜんむけつのけんっじゃであるぱちぇが群れを支配する事になる。 そう。全ては計算通り。すべて順調に進んでいるのだ。 全てのきっかけは、この洞窟だった。流石にこの洞窟を自力で発見したことだけは幸運によるものだと、ぱちゅりーも認めざるを得ない。 だがその後の一連の流れは全てぱちゅりーの策略によるものだ。 まずぱちゅりーはいつまで経っても働かないような、がらの悪い不良ゆっくりたちに声をかけた。 今から自分の教えるゆっくりは、昼間おうちには居ないから、ためてある食料が盗み放題だよ、と。 事実簡単に空き巣行為を成功させることができた不良ゆっくりたちは大喜びだった。 その後もぱちゅりーはそのゆっくりたちを指示し続け、大量の食料と不良たちの信頼を得ていった。 好都合だったのは、自分達のほかにも便乗して空き巣を働くゆっくりたちが複数いたことだ。 まあずさんな下調べのせいで何匹かは捕まったりしたようだが、目くらましとして大いに役立ってくれた。 そしてある程度時期が来たのを見計らって、ぱちゅりーは不良ゆっくりたちに次なる策を提案をする。 このまま空き巣を続けていても、毎度毎度おうちに忍び込んで食料を運ぶのは面倒ではないか? それに、最近は警戒して、つがいの片方をのこすゆっくりも増えてきた。 それよりも、自分たちは働かずに、勝手にゆっくりたちが、食料を持ってくる方法があるのだが協力しないか? この提案をぱちゅりーのことを信用していた不良ゆっくりたちが断るはずもなかった。 こうして出来たのがぱちゅりー銀行だった。 始めは銀行という形態をとり、面倒な管理の手間をかけてまで、食料の預金を預かった理由は二つある。 一つは、今まで盗んでためてきた食料を隠すため。 木を隠すには森とはよく言ったもので、洞窟に大量に食料があれば、どれが盗んだものでどれが預かったものか区別はつかない。 二つ目は、当面の貸し出し分の食料を得るためである。 流石に盗んだ分だけでは、群れの子どもがいるつがい全員分の食料を貸し出すことは不可能である。 どうしても、大量に食料を集める必要があった。 だがその分、いったん集めてしまえばこっちのものだとぱちゅりーは思っていた。 この群れは、子どもがいるゆっくりに対して、子なしゆっくりのほうが圧倒的に多い。 よって子なしゆっくりたちから食料を集められれば、子どもがいるゆっくりに貸し出すぶんには、出たり入ったりする分を考慮しても十分すぎる量が確保できるというわけだ。 食料さえ確保できれば、後はバカなゆっくりたちをそそのかして、借金漬けにするだけだ。結果はご覧の通りである。 だが偉大な賢者の計画はこれからが本番だ。 いま群れに存在しているほとんどの子ゆっくりたちはぱちゅりーに大量の食料の借金をし、奴隷となっている。 と、いうことはだ、これから先この子ゆっくりどもが成長し、また子どもを作れば、自動的にそいつらもぱちゅりーの借金を負うことになるのだ。 今はスッキリ制限のせいで、子どもが作れないが、そのうち上の老ゆっくりの連中が死ねば規定数に空きができて子ゆっくりが増えるだろう。 そうなればまた、ぱちゅりーの奴隷がどんどん自動的に増えるという算段だ。 群れの若い世代を支配するということは、群れの将来を支配するということなのだ。 自分は何にもしないでも、かってに奴隷どもが、決して返済する事のできない借金を返すために必死で食料を運んでくる。さらに奴隷どもは自動的にその数を増やしていくのだ。 こんな愉快な事があるだろうか。 まあ、最近は噂が広がって、新たにぱちゅりー銀行に食料を借りにくる輩はいなくなったが、対策は既に考えてある。 その対策とはこうだ。 まず、つがいになり、身ごもった一家を探し出す。 当然だが、身ごもっていないほうのゆっくりは、狩りに奔走していることだろう。 そのゆっくりを奴隷ゆっくりを使い、秘かに亡き者とするのだ。 残された身重のゆっくりは途方に暮れるだろう。なにせ自分はにんっしんして動けないのに、つがいは死んでしまっているのだ。 そこでぱちゅりー銀行の出番だ。シングルマザーのゆっくりに食料を貸し出す提案をするのだ。 まあ、初めは嫌がるかもしれない。だがやがて気づくだろう。自分と、おちびちゃんが生き残るには、食料を借りるよりほかに方法はないということに。 と、まあこんなふうに食料を借りざるを得ない状況を奴隷を使って故意に作り出していけばいいのだ。 この完璧な計画に死角はない! 「むっきゅっきゅっきゅきゅ!いだっいなけんっじゃのぱちゅりーさまのまえに、すべてのゆっくりがひれふすひもちかいわね! ああ!ゆかい!ゆかい!むきょきょきょきょ!」 洞窟内にてぱちゅりーのゲスな笑い声がこだました。 「うう、いったいどうすれば……」 長ありすは自分のおうちでどうすればこの事態を収めることができるか必死に考えていた。 あのぱちゅりーは自分が正義などとのたまっていたが、そんなことは絶対にない。あのゲスは悪いことをしている。それは間違いない。 だというのになぜか反論できない。やはりこの辺の思考の低さが野生のゆっくりの限界なのか、長ありすはどうなっているのか訳がわからないのだ。 いっそのことあの奴隷たちや群れの仲間をつのってぱちゅりー銀行を攻撃するか? いやだめだ。あそこは、みんなの食料を預かっているのだ。そこを力ずくで潰すとなれば当然反発が起こるだろう。当然ぱちゅりー亡き後は誰がどれだけ食料を預けていたかで揉めることになる。 何より掟を破ったわけでもないのに、暴力に訴えては、群れというルールの概念自体があやふやなものとなってしまう。力だけが正義ならみんなで協力する意義が失われてしまうのだ。 だが、このまま悠長にあのぱちゅりーを放っておいても結局同じことのように思える。 長ありすは気づいていた。群れのほとんどの子ゆっくりたちが、すでに借金漬け状態になっていることに。 このまま群れの未来を担うはずのおちびちゃんたちが成長していったとしたら、きっと群れはぱちゅりーの所有物同然になってしまうだろう。 それだけはだめだ! やはり自分が全ての罪を被り、あのげすぱちゅりーと刺し違え、銀行を崩壊させるより他に手はないだろう。 その後群れは秩序を失い、完全なる弱肉強食の時代になるだろうが、今のままよりはましなはずだ。 「ゆうう!もうこれしかてはないわ!」 長ありすは覚悟を決めた。 と、そのときである。 「あー、こんちわ長。群れの視察にきたよっと」 「むきゅ!こんにちわ長」 長ありすの覚悟とは対称的な呑気な男の声がおうちの外からかけられたのであった。 この危機的状況を脱することのできる救いの声が! 「ふーん。成る程ねえ、そいつぁ難儀なこって」 長ありすから事情を聞いた男がそう感想を呟く。 この男と連れのぱちゅりーは、定期的に人間との協定が守られているかどうかチェックするためにやってくる国営機関の人間であった。 最近のゴタゴタですっかり長ありすは忘れていたが、もうそんな時期だったのだ。 だが長ありすにとってこれはまたとない僥倖。さっそく相談を男に持ちかけるのであっつた。 「にんげんさん!なんとかならないかしら?このままじゃむれがあのぱちゅりーにのっとられてしまうわ!」 長ありすは必死になって男に訴える。 もうこの群れの状況を打開するには人間の力を借りるしかないと思っていたからだ。 だがしかしそこへ、 「そこまでよ!むっきょきょきょきょ!はあはあぜえぜえ……」 突然、今話題にしているゲスぱちゅりーがおうちの前に現れたのだった。 慌ててやってきためか、若干息切れしている。 それもそのはずで、群れへ人間がやってきたという情報を聞いてから急いでこの場へやってきたからだ。 ゲズぱちゅりーもまた、もし今の自分の計画が覆されれるとしたら、人間の介入しかありえないと考え、 いつ人間が視察に来てもいいように、長ありすのおうちを他のゆっくりに見張らせていたのだ。 強いものにはしっかりと媚を売ろうとするところがいかにも小悪党を思わせる。 「おさ!いわれのないちゅうしょうを、にんげんさんにふきこむのはやめてもらおうかしら! ぱちぇはなんらむれのおきてにふれるようなことはしていないわ! むしろ、げすなゆっくりは、むこうのほう!なにせ、かりたものもかえせないんですからね! そのけっかとして、すすんでぱちぇのどれいになるのはとうぜんのことだわ! ばかで、くずなゆっくりには、にはそれくらいしかつかいみちがないものね!むっきょきょきょきょ!」 ふふんと胸を張ってそう主張するゲスぱちゅりー。 「なに言ってるの!ぱちゅりー!あんなたいりょうのりしをはらえるわけないじゃない! こんなふざけたけいやくは、むこうよこのいなかもの!」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!すべてそうほうのどういのうえでのけいやくよ! それとも、いちむれのおさともあろうものが、ぼうりょくでむりやりなかったことにするつもり? こっちは、こういでしょくりょうをかしてあげたのに、そっちのかってなつごうで、ふみたおすき? それじゃどろぼうとおなじね!おお、げすいげすい!このむれのおさはとんだどげすね! おさがげすじゃあ、むれのゆっくりたちがげすなのもしかたないわね! やはりここはけんじゃなぱちぇがむれをしはいするのがただしいのよ!むきゃっきゃっきゃっきゃきゃ!」 「なんですってー!いわせておけばぁ……」 「お前らちょっと黙れよ!」 「ゆひっ!」「むきゃ!」 再び長ありすがゲスぱちゅりーに噛み付こうとしたそのとき、男の一喝が二匹を縮み上がらせる。 「あー、話は大体わかったよ。まあ何だ、この場合はぱちゅりーが正しいな。 事前に借りる前に、双方で契約内容の同意があったなら、それをあとからゴチャゴチャ言うのはルール違反だわ」 男は静かに言う。 「むっひゃひゃひゃひゃ!さっすがかしこいにんげんさんは、はなしがわかるわね! このむれにいるむのうなゆっくりたちとはおおちがいね!むっきゃっきゃっきゃっきゃ!」 「そっ、そんな!にんげんさん……」 勝ち誇ったように笑うゲスぱちゅりー。 それとは対照的にがっくりと意気消沈してうなだれる長ありす。 「まあ、とは言えさ、もちょっと負けるなり何なりしてくれてもいいんじゃないか?借りた連中はもうはじめにもらった食料の程度は返してるんだろ? もうちょっと利子を緩めてもお前さんはもう損をしないわけなんだしさ」 「むっきゃっきゃっきゃっきゃ!いくらにんげんさんのたのみでも、それだけはきけないわ! けいやくは、かならずまもられなければならないものよ! それともにんげんさんも、このげすなおさとおなじように、ちからずくでぱちぇのぎんっこうをつぶかんがえかしら?」 「まさか。約束するよ『オレ』は『お前』に何もしないとね」 男はしっかりとした口調でゲスぱちゅりーに約束する。 「むっきょきょきょきょ!それでこそかしこいにんげんさんだわ!にんげんさんとはいいかんけいをきずけそうね! つぎにしさつにくるころには、ぱちぇがむれのおさになっているとおもうから、そのときはよろしくね!むっきゃきゃきゃきゃ!」 それだけ言うと、自分の計画が脅かされることがないと安心したのか、満足げな表情で、ゲスぱちゅりーは去っていった。 その姿が、見えなくなったところで、 「はっ、小悪党が、ヘドが出るねぇ」 そうぼそりと男は呟いた。 「むきゅ!人間さんはやっぱりあのぱちゅりーを何とかする気なの?」 それを聞いて、男に尋ねるぱちゅりー。 「まあね。このまま放っておいたら、借金に追い詰められた奴隷ゆっくりたちが、集団で麓の村へ食料を奪いにくるなんて自体も考えられなくもないしね。 人間にしろゆっくりにしろ、借金に追い詰められたやつは基本ろくなことしないからねぇ。今の内に潰しといたほうがいいだろう」 そう連れのぱちゅりーに答える男。 「え?え?どういうことなのにんげんさん? ありすにきょうりょくしてくれるってことなの? でもさっきぱちゅりーがただしいって、それにあのげすぱちゅりーにはなにもしないってやくそくしたような…」 頭にクエッションマークを浮かべなら男に質問する長ありす。 「ああ、それはさ、オレが動くまでもないってことさ。 あのバカは致命的なミスを犯している。オレに言わせりゃ今までもってたほうがおかしいくらいだよ。 まっ、そんなわけで、極めて合理的にあのクソ銀行を叩き潰す手段をお前さんに教えよう」 「ほんとなの!にんげんさん!」 長ありすは驚いた。あの完璧とも思えるぱちゅりー銀行を潰す手段があるというのか。 「まあね。ルールで相手を縛ろうとする者は、自分もまたルールに縛られるものさ」 男はそうぼそりと呟いた。 そして次の日。 「みょん!たいへんだみょん!ねてるばあいじゃないみょん!」 銀行である洞窟の奥にて、呑気に寝ているゲスぱちゅりーを、慌てた様子の社員ゆっくりが起こしにきた。 「……ふぁあああ!いったいなんのさわぎなの!このけんっじゃの、すーぱーおひるねたいむをじゃまするなんて、 よっぽどのじたいなんでしょうね!」 気持ちよく寝ていたところを無理やりに起こされ、すこぶる不機嫌な声で言うゲスぱちゅりー。 「それがたいへんなんだみょん!むれのゆっくりがしょくりょうをひきだしにきたんだみょん!」 「はああああああああ!そんなことで、けんじゃのぱちぇをおこしたのおおおおおおおおお! ふざけるなああああああああ!そんなのさっさとはらってやればいいでしょおおおおおおお! そんなこともわからないの?いくらばかだからって、げんどってものがあるわよ!」 銀行にゆっくりが食料を引き出しにくるのは当然の事である。 だったらその分の食料をさっさと渡してやればいいだけのことだ。そんなことまでいちいちぱちぇが指示しなければならないのか! まったく自分がけんっじゃなのは当然としても、周りの連中がここまで低脳だと、いちいち指示を仰がれるのもわずらわしいものだ。 と、バカにしたような顔でみょんを見るゲスぱちゅりー。だがしかし、実際の事態はそんな悠長なことを言っている場合ではなかった。 「ちがうんだみょん!ぎんっこうにあずけてたすべてのゆっくりが、いっせいにしょくりょうをひきだしにきたんだみょん! もうぎんっこうには、しょくりょうのひかえがないんだみょん!」 「な、な、な、なんですってえええええええええええ!」 「さっさと、れいむのあずけたしょくりょうをもってきてね!すぐでいいよ!」 「はやくもってきてね!えいっぎょうじかんないなら、いつでもひきだせるってやくそくだよ!」 「あずけたしょくりょうが、ひきだせないってどういうことなの!さっさとせきにんゆをだしてね!」 ぱちゅりーが洞窟の入り口近くまで来てみると、そこには食料を引き出そうと詰め掛けてきた群れのゆっくりで溢れ返っていた。 今はまだかろうじて社員ゆっくりがなだめているが、いつ暴動に発展してもおかしくないほど殺気立っている。 それも当然だろう。自分の預けた食料が返ってこないかもしれないのだから。 「む、むぎゃぎゃ、これはいったい…」 騒然とざわめく目の前の光景に直面して、放心したように呟くゲスぱちゅりー。 昨日までは何の問題もなかったはずなのに、いったいどうしてこんなことになってしまったのか。 いったい何が起こっているのか、ゲスぱちゅりーにはさっぱりわからなかった。 「ゆゆ!でてきたわねぱちゅりー!さあ!このじたいをせつめいしてもらおうかしら! あずけておいたしょくりょうがおろせないとは、いったいどういうことかしら?」 洞窟前に出てきたゲスぱちゅりーを、目ざとく見つけた長ありすが鋭く問う。 「ありす!このさわぎは、あなたのしわざね!」 ぐぬぬぬと歯軋りしながらゲスぱちゅりーは長ありすを睨みつける。 「ゆゆ?なんのことかしら?ありすたちはただ、せいっとうなけんりをようきゅうしているだけよ! そんなことよりも、はやくありすがあずけたしょくりょうをもってきなさい」 「ゆぐぐぐぐ!」 何か言い返したいのに、唸る事しかできないゲスぱちゅりー。 (ゆふふふ。にんげんさんのいったとおりになったわ!) 胸の中でそう感想をもらす長ありす。 しらばっくれてはいたが、勿論この事態を引き起こしたのは長ありすの仕業である。 昨日、ゲスぱちゅりーが、長ありすのおうちを去った後、男はこうアドバイスをしたのだ。 「群れ全体にさ、噂を流すんだよ。 あのぱちゅりー銀行はキケンで今にも潰れそうな状況だ。 ぱちゅりーたちが必死になって借金を取り立てているのは、自分たちがみんなの預けてある食料を食っちまったせいで、 首がまわらなくなったせいだ。 このままあの銀行に預けたままにしておくと、今に取り返しのつかないことになる。 つまり、預けておいた食料が帰ってこなくなるかもしれない。そうならないように、いまの内に全食料を引き出しておいたほうがいい。 と、まあこんな感じの銀行の危機を煽るような噂をさ」 長ありすは、この男のアドバイスに従い、これらの噂を群れ中に流した。 そして噂はあっという間に群れ中に広がっていったのだった。 それでなくとも、ゲスぱちゅりーたちがかなりあくどい取立てを行っていることは有名であったし、 調子に乗って群れの広場で公開制裁なんぞ馬鹿なことをやったせいで、借金をしてない群れのゆっくりたちからの印象も最悪だったのだ。 そしてこれらの要素は、どうやら噂どおりあの銀行に預けたままにしておくとなんかやばいかも、と群れのゆっくりたちに思わせるには十分だった。 その結果が今朝のこの事態の原因である。 ちなみに、噂が群れを駆け巡っている最中、当のゲスぱちゅりーはというと、 洞窟の奥で大量の食料をがっつき「けんじゃ!けんじゃ!」と叫びながら、 自分が群れを支配したときのことを妄想していたので、今朝になるまでまったく気づかなかったという。 「さあさあ、ぱちゅりー!さっさとみんなのぶんのしょくりょうをこのばにもってきなさい!」 「そうだ!そうだ!」 げすぱちゅりーに詰め寄る長ありすと、その他のゆっくりたち。 「ゆげげげどうするんだぜぱちゅりー!」 「みょん!もうしょくりょうのあきがないみょん!なんとかするみょんぱちゅりー!」 「わからないよー!このままじゃやばいんだよー!」 取り巻きの社員ゆっくりたちもぱちゅりーを急き立てる。 「む、む、む、く、むぎゃ、むんっと……」 ぱちゅりーは必死になって打開策を考えるが、まったくもって良案は思い浮かばない。 そりゃそうであろう。 いまぱちゅりー銀行に起こっている事態は、俗にいう取り付け騒ぎというやつだ。 これは金融機関などが信用不安に陥った時などに預金者が銀行に殺到して騒ぎになる現象のことである。 ゲスぱちゅりーたちが行ってきた行為は、言ってみればヤミ金業者のそれに近いが、建前上は銀行と同じ形態を取っている。 銀行や保険といった、実際になにか物を作り出しているわけでない商売でもっとも大切なものは信用である。 何故ならば、銀行はその構造上、預金者が一斉に預金を引き出せば、嘘みたいにあっけなく潰れるのだ。だからこそ銀行経営者は信用に気を使う。 銀行などが実際は別として、昔からお堅いイメージを持っているのはこのためなのだ。社員のスキャンダルなどもってのほかである。 だがぱちゅりー銀行はというと、信用などどこ吹く風で、借金をしたゆっくりにやりたい放題、ぱちゅりーや社員はゲス行為をしたい放題である。 ゆえに、ちょっとした噂の揺さぶりで、こうして簡単に崩壊する。 ゲスぱちゅりーの策は別に完璧でも何でもなかった。男に言わせれば、むしろ今まで破綻しなかった方が不思議なくらいなのだ。 「いいかげんにしてね!やっぱりぱちゅりーたちが、あずけておいたしょくりょをほとんどたべちゃったってうわさはほんとうだったんだね! こんなとんでもないげすをしんようして、しょくりょうをあずけたれいむがばかだったよ! にどとこんなことがおきないようにこのげすはみんなでせいっさいするよ!」 「そうだ!そうだ!」 「かまうことないよ!やっちゃえ!」 いつまでもまごまごと口ごもるゲスぱちゅりーを前に、とうとう殺気立ちはじめるゆっくりたち。 「むぎゃぎゃぎゃ!ま、まってねみんな!べつにぱちぇたちがしょくりょうをたべてしまったわけではないの! あずかったぶんのしょくりょうはちゃんとあるの! どれいゆっくりたちから、しょうらいてきにとりたてるぶんをこうりょにいれれば、りょうてきにはぜんぜんもんだいないわ! だ、だからちょっとだけまってちょうだい!そうだ!おくれたぶんは、それだけりしをつけるわ! ね!それでもんくないでしょ!だからきょうのところはかえってね!けんじゃのおねがいよ!むきゅ!」 気持ち悪いウインクをしながら、必死になって取り繕うゲスぱちゅりー。 ゲスぱちゅりーの言っていることは、まあ正しい。 現在借金をしているゆっくりたちからの取立てを計算に入れれば、今食料を引き出しにきているゆっくりたちに返済を終えたとしても、 なお有り余るだろう。そもそも元の貸し出しが、預けられた食料を元にしているのでそれは間違いない。 だが所詮それは書類上の架空の食料というやつで、今のところは現実にないも同然なのである。 そしてそんな不確かなものを引き合いに出してきた以上、この場に食料がないことを認めたも同然だった。 「ふざけないでね!あずけたしょくりょうはえいぎょうじかんないならいつでもひきだせるってけいやくでしょ! そっちのかってなつごうでけいやくをへんこうするき?ずいぶんむしのいいはなしじゃないの! たしか、けいやくをやぶったげすは、すすんでどれいになるのがあたりまえなんじゃなかった?」 長ありすが昨日の意趣返しといった感じでゲスぱちゅりーに対して一気にたたみかける。 「あとでかえすなんて、あずかったしょくりょうをたべちゃうようなげすはしんようできないよ!」 「ゆゆ!これだけのりょうはどれいになったってかえせっこないよ! それよりもこいつらをせいっさいしないと、れいむのきはおさまらないよ!」 「そうだ!そうだ!みんなのしょくりょうをだましとるようなげすはせいっさいしろ!」 ゆっくりたちの殺気は凄まじい。 まあ人間の場合でも、銀行に預けてある全財産が、ある日突然、すいません投資で失敗してちゃったのでなくなりました、と言われたときのことを考えればその怒りも理解できようものだ。 「ゆげえ!ま、まつんだぜえ!」 このまま制裁されてはたまらないと、一匹の社員ゆっくりであったまりさが大声で叫びだす。 「ま、まりさもひがいゆなんだぜえ!こんなことになるなんてぜんぜんしらなかったんだぜえ! まりさたちは、ただこのげすぱちゅりーのしじにしたがっていただけなんだぜえ!」 出た!ゲスまりさのお家芸!裏切り行為だ! おそらくぱちゅりー一匹に罪をなすり付け、自分だけは助かろうという算段なのであろう。 「なにいってるのおおおおおおおおお!おまえだってよろこんできょうりょくしてたでしょおおおおおおおおお! くだらないこといってないで、けんじゃであるぱちぇをたすけなさいいいいいいいいいい!」 突然のまりさの裏切り行為に激昂するゲスぱちゅりー。 だがそれにかまわずまりさの発言は続く。 「うるさいんだぜ!このげす!むのうゆっくり! もとはといえば、おまえがまりささまたちにあきすをしじたのがすべてのはじまりなんだぜえ! あれのせいであとにはひけなくなってしまったんだぜえ!」 「なっ!いったいそうれはどういうことなの!」 まりさの口から出た聞き捨てならない台詞に思わず質問する長ありす。 「ことばのとおりなんだぜえ!このげすは、まりささまたちに、ひるまだれもいないおうちをおしえて、あきすをしじしたんだぜえ! そのあと、いうことをきかないと、このことをばらすってまりささまをおどしたんだぜえ!」 「いいかげんにしろおおおおおおおおお!じぶんがなにをいってるのかわかってるのかこのばかゆっくりいいいいいいいい!」 まりさの告白に顔を歪めて絶叫するゲスぱちゅりー。 まりさは気づいていない。自らの告白がゲスぱちゅりーはおろか、自分自身さえも窮地に追い込んでいるということに。 だがもうなにもかもが遅い。 「なんてことなの!ひとむかしまえのあきすさわぎもこいつらのしわざだったなんて!」 「わかるよー!それでじぶんのぎんっこうにあずけるようにしむけたんだねー!」 「こんなげすみたことないよ!」 「ゆう!それじゃにども!にどもれいむのしょくりょうをうばったってことに!このげすめえええええええ!」 ゆっくりたちの怒りのボルテージはもはや最大にまで上がりきっていた。 「ゆゆ!そうなのぜ!ぜんぶこのげすぱちゅりーがわるいのぜ! だからまりさはわるくないのぜ!みんなまりさといっしょにこのげすをせいっさいするのぜ!」 「そ、そうなんだみょん!みょんたちはりようされてただけだみょん!」 「そうだよー!ちぇんたちもひがいゆなんだよー!わかってねー!」 まりさにならって、次々にゲスぱちゅりーを裏切る社員ゆっくりたち。 「お、おまえら!このばかどもがああああああああ!ゆっがっは!えれえれえれ!」 あまりの怒りに興奮しすぎたせいか、急に顔色を悪くして口から少量のクリームを吐き、えれえれとやりだすげすぱちゅりー。 次の瞬間、この混乱した事態に収拾をつけるべく長ありすの号令が周囲に響き渡った。 「みんな!もうまようことはないわ!むれをみだすこのげすどもをつかまえて、せいっさいすることにするわ!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」 長ありすの号令を受けて、一斉にゲスどもに飛び掛る群れのゆっくりたち。 「なんでなんだぜえええええ!」 「わからないよおおおおおお!」 「ゆっげ…えれえれえれえれ!」 混乱するゲスぱちゅりー一味をよそに、容赦のない攻撃を仕掛ける群れのゆっくりたち。 「よくもれいむたちがいっしょうけんめいあつめたしょくりょをうばってくれたなああああああ!」 ドン!と勢いよくまりさに体当たりするれいむ。 「ゆぎゃは!いだいいいいいいいいい!」 しばらく狩りをせずになまっていたまりさは、あっさりと吹っ飛ばされ苦悶の声を上げる。 「あずかったしょくりょうをかってにもちだすなんてしんじられないよ!」 高く飛び上がってベチンとみょんを思い切り踏みつけるまりさ。 「みょおおおおおん!やべでええええええ!つぶれれるううううううううううう!」 上からの圧力に、歪に潰れながら悲鳴をあげるみょん。 「このいなかものがあ!」 ありすは、ちぇんのしっぽに噛み付いたかと思うと、勢いよいよくそれを引きちぎった。 「いぎゃあああああああ!ちぇんのしっぽがああああああああ!わがらないよおおおおおおおおお!」 自慢のしっぽを引きちぎられ、金切り声をあげるちぇん。 「この!この!なにがけんじゃだこのげすめ!ただみんなにめいわくかけただけじゃないの!このしゃかいのごみめ!」 集団で四方から細い木の枝で突かれるげすぱちゅりー 「ゆぎゃあああああああああ!もうやめてええええええええ!ぷすぷすしないでえええええええ! ぱちぇはけんじゃよおおおおおお!えれえれえれえれ!」 「おらおらこんなもんじゃないよ!もっといためつけてやる!」 「ゆゆ!むれのひろばにつれていって、さらしもんにするよ!しゃっきんをしているゆっくりたちもうらみがあるだろうからね!」 ……こうしてゲスぱちゅりーの完璧(笑)な計画であるぱちゅりー銀行は、男が群れにやってきてから一日と持たずしてそれはそれはあっけなく崩壊した。 群れの広場の中心にて、長い木の棒によって丸い物体が貫かれたいくつかの奇妙なオブジェが立っている。 ぱちゅりー率いる銀行の一味の成れの果ての姿だった。 その身体にはまるでサボテンのように大量の細い木の枝が身体中に突き刺さっており、今も凄まじい苦痛を与えていることだろう。 そして何よりも不幸なことは、これだけやられてもまだしばらくは生き続けることだろう。 簡単に死なないように急所は上手く外してあるのだ。これから毎日長い間、群れのゆっくりたちに痛めつけられ続けることとなる。 「やれやれ、小悪党の成れの果てとはいえ、無残なもんだね」 「むきゅ、そうね」 広場を通りかかった男はそう感想をもらす。群れのゆっくりの数の確認も終わり、もう引き上げるところだった。 「に、にんげんさん…」 と、男が通りかかったのに気づいたのか、ブルブルと苦痛に耐えながら、必死に言葉をつむぐゲスぱちゅりー。 「た、たすけって…ぱ、ぱちぇは…けん、じゃよ、きっとにんげんさん…のやくにたつわ…」 男に見当違いな助けを求めるゲスぱちゅりー。 あるいは男がぱちゅりーを連れているので、もしかしたらという期待があったのかもしれない。 「どうしてオレがお前を助けなきゃいけないのやら理由が一つでもあれば教えてもらいたいもんだ。 とは言え理由があってもだめだけどね。オレはお前に対して何もしないと昨日約束しちまったからな」 「そん…なの…」 「自分に有利な約束は守るように強要しておいて、自分に不利な約束は知らんってのはちょっと虫がよすぎるよな。 結局お前さんがこういう目にあっているのもそれが原因だしね。 お前さん攻撃はそこそこだったけど防御がダメダメだったわけだ。まあほんとどうでもいいけど。 それじゃあな。せいぜい早く死ねるように祈っといてやるよ。当分無理だろうけどさ」 それだけ言うと、あっさりと踵を返す男。それに続く連れのぱちゅりー。 「ゆ…うううう!どうして…けんじゃが、こんなめに…」 痛みに苦しみながら呆然と呟くゲスぱちゅりー。 これから続く長い苦しみのゆん生の中で、ゲスぱちゅりーが男の言ったことを意味を理解することはなかった。 おしまい 以下全然読む必要のない後書き。 こんな拙い文章を最後までよんでくださってありがとうございました。 ここのところゆっくりってレベルじゃねーほど忙しかったせいで、だいぶ期間が空いてしまいました。 そのせいで今回のコンペは結局不参加に。一応ネタは考えていたんですが、まあしかたないですね。 えーと、それと、前回の話を書いたとき、感想掲示板のほうで、名前について質問してくださった方がいましたが、 一応ナナシが名前です。名乗るほどの者じゃない的な意味で。 まあもうしばらくしたら、前回考えてもらった名前を使わせてもらうなり何なりして新しく名乗るかもしれませんが、 正直あまり頻繁に投稿しているわけでもないし、沢山書いたわけでもないので、しばらくはナナシでいいかなぁと思ってたりします。 と、まあそんなわけで、また次の機会があったときはよろしくお願いします。 ナナシ。 過去作品 anko1502 平等なルールの群れ anko1617 でいぶの子育て anko1705 北のドスさま 前編その1 anko1706 北のドスさま 前編その2 anko1765 北のドスさま 後編その1 anko1766 北のドスさま 後編その2 anko1845 お飾り殺ゆ事件 前編 事件編 anko1846 お飾り殺ゆ事件 後編 解決編 anko1919 とってもゆっくりできるはずの群れ
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10文字し~に しあーはーとあたっく じあえんそさんそーだ じあせとんあるこーる しあんかあんもにうむ しーえふでーはんばい しーえむぷらんにんぐ しーきんぐざごーるど じーくあんどるーさー じーくむんとふろいと じーぐむんとふろいと しーくれっとまつもと しーざーぱーくほてる しーさいどすとーりー じーてぃーえるでぃー しーてぃーすきゃなー しーでぃーでぃーぴー しーてぃーびーてぃー しーでぃーぷれーやー しーでぃーれこーだー しーなあんどろけっつ しーなあんどろけっと しーばすゆーえすえー しーびーあーるへいき じーびーえーえすぴー じーびーえーけーぶる じーぴーえすえいせい しーぴーゆーくーらー じーぶいえっちでぃー しーらいんとうきょう じーんずでにむめんず じーんろっでんべりー じぇいあーるえいぜい じぇいあーるぐるーぷ じぇいあーるざいらい じぇいえいきょうさい じぇいえいさんぎょう じぇいけいろーりんぐ じぇいけーろーりんぐ じぇいそんすてぃーる じぇいそんどーりんぐ じぇいそんはーときー じぇいそんぼーひーず じえいたいさんぶさく じぇいてぃーびーとう じぇいみーすぺんさー じぇいむすへいぶんす じぇーあーるえふゆー じぇーあいあいてぃー じぇーあいてぃーえー じぇーえーあーるあい じぇーえーあーるいー じぇーえーあーるえー じぇーえーぜっとえー じぇーえーぜんちゅう じぇーえーだぶりゅー じぇーえーでぃーえー じぇーえーてぃーぴー じぇーえすえーでぃー じぇーえすえっちぴー じぇーえぬてぃーえー じぇーえぬてぃーおー じぇーえむあーるえー じぇーだぶりゅーえー じぇーてぃーえすびー じぇーぴーあーるえす じぇーぴーえっちえー じぇーむずあんそーる じぇーむすいんぐらむ じぇーむずうぉーかー じぇーむずすたんりー じぇーむずすぺいだー じぇーむずばーなーど じぇーむずふぇるぷす じぇーむずふぉーりー じぇーむすまーふぃー じぇーむずわときんす じぇーんすたーりんぐ しぇーんばっはさぼー じぇにふぁーおにーる じぇにふぁーがーなー じぇふべっくぐるーぷ じぇふりーあーちゃー じぇふりーでぃーばー じぇふりーりーふぁー じぇらるどがーどなー しぇりーうぃんたーす しぇるびーうぉーかー じぇれみーあいあんず じぇれみーうぉーかー じぇれみーごんざれす じぇれみーさんぷたー しかいんぷらんとがく しがけんりつたんだい しかごげんごがっかい しかごたいぷらいたー しぎさんえんぎえまき しきょうすうききょう しきんかんりだんたい じぐずあんどりーるず しこくせんいはんばい しこくろうどうきんこ じこけいはつだんたい しさんかさんこばると しさんさんかこばると しずがたけのたたかい じぜんきょうぎせいど しぜんのせいいつせい じぜんほうどうるーる しだはいなんばいぱす じちそうごうせんたー しちゅうちゅうりゅう しちょうりつちょうさ しちりあとらっとりあ じっかいだいまんだら じっけんけいたいがく しっこういいんちょう じっこういいんちょう じっせんぱんふれっと じっそくせいぞんりつ じったいかんぜんせい しっちゃかめっちゃか しっぷそーんぱんなー じつぶつだいがんだむ してぃおんふぁいあー していせきけんばいき してぃたわーせんだい してぃたわーたかなわ していでんせんびょう じどうくうきぶれーき しとらすえんかうんと しにすたーみにすたー しぬことといきること しばたみなみばいぱす じぶらるたるとんねる しぷりあんかつぁりす しぼれーえくすぷれす しまねけんぜんけんく しまばらいちばんがい じみーいーとわーるど しみすかいうぉーかー じむくらすひーろーず しもうさこうざきえき しもうさまんざきえき しもんどもんふぉーる じゃーにーおぶほーぷ しゃーぷふぁいなんす じゃーまんういんぐす じゃーまんかもみーる じゃいあんとすいんぐ じゃいあんとせこいあ じゃいあんにぼえぼえ しゃいにんぐうぃんど しゃうととぅざろーど しゃおんふりーきっぷ じゃぐらーもんすたー じゃすてぃんでいびす じゃすてぃんとーます じゃすてぃんはいんず じゃすてぃんびーばー じゃすとだんすうぃー しゃだいほーすれーす じゃっきーうぃーばー じゃっくとだくすたー じゃっくんだくすたー じゃどうあんどげどう しゃどーきゃびねっと しゃどーすとらいかー しゃないえすえぬえす しゃないえふえーせい じゃぱんねっとばんく じゃぱんはーどうぇあ じゃぱんぴくちゃーず じゃぱんめんてなんす しゃぼんだまほりでー しゃみんろうどうとう しゃららなかれんだー しゃりーすぺんぺんこ しゃりきぶんとんきち じゃるだんでふるーる しゃるるあずなぶーる しゃるるぼーどれーる しゃるろっとちゃーち しゃれーどさーきっと しゃわーくらいみんぐ じゃんかるろでかるろ じゃんきゅうゆうぎき じゃんくやーどどっぐ じゃんぐるくらいまー じゃんぐるすうぃんぐ じゃんぐるふぃーばー じゃんくろーどえろわ じゃんくろーどるそー じゃんどのーとるだむ じゃんどめにこめすと しゃんはいくーでたー じゃんぴえーるせーる じゃんふらんこふぇれ しゃんぺんすてーくす じゃんぼーどりやーる じゃんぽーるごるちえ じゃんぽーるさるとる じゅういちばんちょう しゅうがいけいちゅう じゆうがおかこうこう しゅうかんきんようび しゅうかんもーにんぐ しゅうかんらんきんぐ しゅうぎいんぎちょう しゅうぎいんせんきょ しゅうきょうかきょく しゅうきょうせんそう しゅうきょうだんたい じゅうごねんせんそう じゅうごびょうるーる しゅうさんきせんたー じゅーだすぷりーすと じゅうたんさんそーだ しゅうだんすとーかー しゅうだんとうげこう しゅうだんりょうほう しゅーてぃんぐがーど しゅーてぃんぐげーむ しゅーてぃんぐすたー じゅうにんいいんかい しゅうのうでんびょう しゅうはすうかうんた しゅうまつへんずつう じゅうみんとうひょう しゅーめーかーちぇあ しゅうよういいんかい じゅうよんけんちょう じゅうろくぶきゅうふ しゅがーれいれなーど じゅぎょうけんきゅう しゅくぐんくーでたー しゅせいぶつがっかい しゅせいぶんぶんせき じゅぜっぺざっぺっら じゅぜっぺめあっつぁ しゅたーるふぇーだー しゅっけつりんぱせつ じゅっぷんかんかっと しゅつるんつぶんるい しゅぺるえたんだーる しゅらいかーおおさか じゅりーすぷりんがー しゅりょうごんぎょう じゅんいちあんどあや じゅんかんごがっこう しゅんかんぱずるーぷ しゅんさいだいにんぐ じゅんせいげんかーど じゅんちゃんたいやお じゅんでんきぶれーき じゅんにゅーとんほう しゅんようりょうすけ じょあんうっどわーど じょうえつみょうこう しょうがいきょういく しょうかくがたくうぼ しょうがくかんぶんこ しょうかどうべんとう しょうかぼうがいざい じょうかんぼうこうあ しょうぎょうえんげき しょうぎょうがっこう しょうぎょうぎんこう しょうぎょうきんゆう しょうぎょうこうこう しょうぎょうちょうぼ しょうぎょうとうきぼ しょうぎょうほうそう しょうきょうれんごう しょうけんちゅうとう しょうごいんさんのう しょうこうかいちょう じょうこうけっちょう じょうざぶぶっきょう じょうすいほんちょう しようずみねんりょう じょうせんいんちょう しょうせんきょくせい じょうぞうあるこーる じょうそうきょういく しょうたいちょうよう しょうてんきょうかい しょうとうかんりゅう じょうどさんぶきょう しょうなんきゅうこう しょうなんさぽーたー しょうなんぜみなーる しょうなんびようげか じょうにんいいんかい しょうにんよっきゅう じょうねつあごーごー しょうひょうとうろく しょうひんちょうたつ じょうほうかんきょう じょうほうきぎょうか じょうほうこんてんつ じょうほうさんぎょう じょうほうちかんほう じょうほうていきょう じょうほうぶんかがく じょうほうほぜんたい しょうみょうねんぶつ じょうむいいんちょう しょうゆちゅるちゅる しょうれんいんりゅう じょうろうにょうぼう じょーあれきさんだー じょーあれくさんだー じょーぐりーんうぇる じょーだんすぱーくす じょーでぃんていらー しょーとーぎゃらりー しょーとすとーりーず しょーとすとらんぐる じょーぱんとりあーの しょーぼんどけんせつ しょーんうぇいあんず じょーんおぶざたわー じょーんきゅーざっく しょーんくろふぉーど じょーんくろふぉーど じょーんさざーらんど しょーんぶらっどりー しょくいくきほんほう しょくかがくだいがく しょくぎょうこうこう しょくぎょうせんたく しょくぎょうだんたい しょくさんこうぎょう しょくどうきょうさく しょくばいさんざんき しょくひんあんぜんい しょくひんこうぎょう じょぜもうりにーにょ じょっきーますたーず しょっぴんぐせんたー しょっぷきゅうきゅう じょなさんあーちゃー じょなさんさんだーす じょにんけんとうそう しょるだーきーぼーど じょるだーのぶるーの じょんがーふぃーるど じょんかさぶらんかす じょんすてぃーぶんす じょんたーとるとーぶ じょんでぃくすんかー じょんどらまにまはま じょんびーちょっぱー じょんふぃりっぷろー じょんぶろーどうっど じょんめれんきゃんぷ じょんりーはんこっく しらなみごにんおんな しるばーえんでぃんぐ しるばーなまんがーの しろいうたあおいうた しろいかいのぶろーち しんあいなるあなたへ じんいとつぜんへんい しんいんひょうびょう しんえいたいぐんそう しんおいりおぐるーぷ しんおおみやばいぱす しんがぽーるおすすめ しんがぽーるかんこう しんがぽーるきぎょう しんがぽーるくうこう しんがぽーるけいざい しんがぽーるこうくう しんがぽーるさっかー しんがぽーるすりんぐ しんがぽーるせいかつ しんがぽーるだーびー しんがぽーるだいがく しんがぽーるちゅうか しんがぽーるにゅーす しんがぽーるぬーどる しんがぽーるふぁんど しんがぽーるぷーるず しんがぽーるりょうり しんかわやがいいちば しんかんせんぜろけい しんかんせんつうがく しんかんどっとねっと しんかんもんとんねる じんぎすかんりょうり しんぎょうとうりゅう しんくあんどふぃーる しんくたんくきょうと しんくばとらばとんこ しんくみおとくねっと しんけいかんさいぼう しんけいざいせいさく しんけいさいぼうたい しんけいざいれんめい しんけいせいでんてつ しんげきのばはむーと しんげつたんつきひめ じんけんもんだいいた じんこうかんみりょう じんこうこうごうせい じんこうちのうげんご しんこうみんうんどう しんごんさんぶきょう しんすーぱーぼーなす しんせいかつうんどう しんせいきでんまーず じんせいのけいけんち じんせいはぱらだいす しんせんけんりきほう しんせんごくばすたー しんぞうせいぜんそく しんぞくそうとうれい しんだいいちでないと じんたいかいぼうがく しんたいせいうんどう しんちゃくきーわーど しんちょうきょうりょ しんちょうせいちょう しんでれらすとーりー しんとうきょうたわー しんどうてんこうきょ しんとうひとりひとり しんとうむねんりゅう しんどうむねんりゅう しんどらーえれべーた しんにってつまええき しんにっぽんせいてつ しんにんげんかくめい しんのあいあーるえー しんぱくとれーにんぐ しんぱんさんにんせい しんぱんろくにんせい しんふぉにーきねんび しんふぉにーせんたー しんふくおかくうこう しんぷりーわんだふる しんぶんきゅうかんび しんぶんちょさくぶつ しんぼるえんかうんと しんまちちゅうとんち じんまちちゅうとんち しんみちけのひとびと じんみんげんかいかく じんみんだいかいどう しんもんれんごうかい しんやのおんがくかい しんようりすくかんり しんよこはまえきまえ 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すーぱーふぉーみゅら すーぱーふっとぼーる すーぱーへびーきゅう すーぱーまりおかーと すーぱーまりおぼーる すーぱーまりおらんど すーぱーまんののろい すーぱーらんなばうと すーぱーりーじょなる すーぱーりにあぼーる すーぱーれーるかーご すえこうとうがっこう すえぱーきんぐえりあ すおうおおしまちょう すかーれっとにーどる すかーれっとふれーむ すかいうぉーどそーど すかいらーくぐるーぷ すかいらいんせいふく すきだなんていえない すきみんぐせんりゃく すきゃなーだーくりー すくーるおぶふぃるむ すくーるかうんせらー すくなひこなじんじゃ すくらんぶるきゅーぶ すくらんぶるさんでー すくりーんきゃぷちゃ すけぼーこんぷりーと すこーるれおんはーと すこっとかーぺんたー すこっとまっけんじー すこっとらんどえいご すこっとらんどこうち すこっとらんどこっき すこっとらんどやーど すこっとらんどりーぐ すさみけんけんかつお ずしいんたーちぇんじ すじんてんのうりょう すたーおーしゃんつー すたーまんばいきんぐ すたーむりむりしょー すたーめーあーちゃー すたーらいとぱれーど すたーりんぐしるばー すたありんぐだいがく すたじあむじゃんぱー すたじおふぁんたじあ すだはちまんじんじゃ すたんだーどこーひー すたんだーどなんばー すたんだーどぶれっど すたんだーどみさいる すたんだっぷこみっく すたんふぉーどばにー すたんりーどんうっど すたんりーぷるしなー すちーふんいわさざい すちーむかかりちょう すちゅあーとぶらんど すちゅあーとべあーど すちゅーでんとぱわー すてありるあるこーる すてありんぐだんぱー すてぃーびーわんだー すてぃーぶあんそにー すてぃーぶしゃーりー すてぃーぶそれいしぃ すてぃーぶてぃっしゅ すてぃーぶんうぇばー すてぃーぶんぐーるど すてぃーぶんくらーく すてぃーぶんせがーる すてぃーぶんだーびー すてぃーぶんたいらー すてぃーぶんていらー すてぃーぶんどりゅー すてぃーぶんぱーしー すてぃーぶんはーぱー すてぃーぶんはんたー すてぃーぶんぴんかー すてぃーぶんもいやー すてぃーぶんりーぱー すてぃーぶんるーさー すてぃーるくろにくる すていしーきーぶらー すていばいまいさいど すてぃんがーみさいる すてぃんぐかんぱにー すてーじいちまるいち すてーぶういんうっど すてきにどきゅめんと すてっぴんぐもーたー すてぱーんばんでーら すてふぁにーしーもあ すとあどぷろしーじゃ すとーきんぐきゃっと すとーくおんとれんと すとーむぷらんにんぐ すとーんあくせさりー すとーんみゅーじあむ すとらっとたわーばー すとらんぐるほーるど すとりーとびゅーかー すとりーとふぁいたー すとりーとりゅーじゅ すとりーみんぐはーと すとりんぐふぃーばー すながわななばんえき すぬーぴーこんさーと すぬーぴーぬいぐるみ すのーたうんいえてぃ すばーるばるしょとう すぱいだーまんじぇい すぱむとらっくばっく すぴーどでーてぃんぐ すぴるばーぐかんとく すぴんふぃーばーつー すぷりーむこまんだー すぷりんぐおぶらいふ すぷりんぐふぃーばー すぷりんぐふぃーるど すぺいんじんせんしゅ すぺらんかーせんせい すぺんさーとれいしー すぽーつじゅうじゅつ すぽーつしんこうくじ すぽーつふぃっしんぐ すぽんさーだいありー すまーとこんしゅーま すまーとふぉーふぉー すまいれーじいべんと すまうらこうえんえき すみかたけだえんげい すみのえこうえんえき すみれこんごういんこ すむーとほーりーほう すりーいんわんもでる すりーでぃーえいぞう すりーでぃーぷりんた すりーばんとしっぱい すりーぴんぐふらわー すれいんとろいやーど すろーなあいがいいわ すわいんたーちぇんじ すわこういきれんごう すわじんじゃまええき すんだいようようしゃ せいかがーでんしてぃ せいがくいんだいがく せいかじょしこうこう せいかじょしたんだい せいかつじんしんしょ せいきょほういずほう せいこいんでぃっくす せいこんのくぇいさー せいさいのりぴえーの せいじしきんだんたい せいじてきふあんてい せいしゅんぐろーりー せいしゅんさんぶさく せいしゅんじゅうはち せいしゅんとどくしょ せいしゅんのいじわる せいしゅんらぶらんち せいしんあんていざい せいしんしょうりほう せいたいかんいしょく せいたいけいさーびす せいたいじんるいがく せいちょうかいちょう せいちょうさんぎょう せいちょうしょうがい せいなんがくいんだい せいばれんたいんでー せいはんざいたいこく せいはんざいたいさく せいぶえんゆうえんち せいぶがくえんぶんり せいぶぷろぱてぃーず せいぶぶんりだいがく せいふんしんこうかい せいぼじょしたんだい せいりょういんりょう せいわたんきだいがく せいんとえてぃえんぬ せいんとおくとーばー せーらーすたーそんぐ せーらーふくゆりぞく せーらーまーきゅりー せーらーまんねんひつ せーらーむーんあーる せおどあるーずべると せかいいさんけんてい せかいいちかわいいよ せかいからてれんめい せかいかんきょうでー せかいこうまんじかい せかいさんだいちんみ せかいさんだいやけい せかいさんぼれんめい せかいへいわだんたい せかいようかいかいぎ せがすーぱーすたーず せかんどすとらいかー せかんどふぁくとりー せかんどふぁんたじー せきいんたーちぇんじ せきじゅうじまええき せきゆふぁんひーたー せくしーおんなじゅく せくしーはにーばにー せくしーみゅーじっく せしうむしんりきょう ぜっきょうがっきゅう せっくすましんがんず ぜったーらんどよーこ ぜっとでぃーうんどう せっととっぷぼっくす ぜっぴんはんばーがー せつるめんとうんどう ぜにやったもんだった せにょーるここなっつ ぜねらるまねーじゃー せぶんいれぶんいがい せぶんいれぶんばいと せぶんてぃーんあいす せぶんてぃーんくらぶ せぶんらいふすたいる せらみっくはっしんし せるじゅげんすぶーる せるじゅげんずぶーる せるふぷろでゅーさー せるまらーげるれーぶ せれくしょんしっくす せれそんぶらじれいら せんいきんつうしょう ぜんいのだいさんしゃ ぜんかいのらぶらいぶ せんきゅうじゅうかた せんきょきょうりょく ぜんぎんきょうこーど せんけいけいかくほう せんけいこんじろーま せんけいれんぞくたい せんげーじらーにんぐ ぜんけんいにんじょう せんけんしんぶんしゃ ぜんこくいくじゅさい ぜんこくいしれんめい ぜんこくうんどうかい ぜんこくほいくしかい せんごはごにんおとこ せんごみんしゅしゅぎ せんじゃくあめほんぽ せんしゅうでんぎょう せんじゅおおはしえき せんしゅにゅうじょう ぜんしょういんちょう せんじょうじきかーる せんすいていきんぎょ せんたーおぶじあーす せんたーびるでぃんぐ せんたーぷるぶれーき せんだいいくえいこう せんだいえきまええき せんだいかだんだんち せんだいちゅうとんち せんだいとうぶどうろ せんだいべるふぃーゆ せんだんのきばしすじ せんたんはいてんこう せんとあんそにーたき せんとあんどりゅーす せんとうちょうりゅう せんとうびしょうじょ せんとうるすてーくす せんとじょーじみさき せんとぱとりっくでー せんとぴーたーぽーと せんとらるさーきっと せんとらるじどうしゃ せんとらるとれいんず せんとらるばいいんぐ せんとらるまーけっと せんとるいすぶるーす せんとるいすぶるーず せんとろーれんすがわ せんねんまえのまもの せんもうちゅうしょう せんもんけんしゅうい せんもんしょくがくい せんようきゅうじょう せんりゃくばくげきき せんりょうけいいんく せんりょうとうりょう せんりょうまんじゅう ぞいどいんふぃにてぃ そうかしょうがっこう そうかじょしたんだい そうごいんだくたんす そうごうかんぼうやく そうごうせんたくせい そうしようしょくぶつ そうじょうへんしょう そうじょうへんじょう そうせんきょせんばつ そうていのはんいない そうほうこうばんぐみ そーしゃるいんさいと そーしゃるきゃぴたる そーしゃるふぃるたー そーすしじょうしゅぎ そーどますたーやまと そーみんちゃんぷるー そーらーすとらいかー そーらーふろんてぃあ そーるすたいんばーぐ そーるぱーるまったー ぞーんごーさんきゅー そこつつのおのみこと そしきてきすとーかー そつぎょうけんきゅう そつぎょうしょうしょ そにーせみこんだくた そにーまーけてぃんぐ そにっくどりふとつー そのままのきみがすき そのままのきみでいて そふぃあのじゅんあい そふとしんせさいざー そふとばんくぐるーぷ そふとばんくしんしょ そふとばんくせんぱつ そふとばんくびーびー そふとばんくぽいんと そふとばんくほーくす そふとばんくゆーざー そぷらのかすとらーと そらがはいいろだから そるじゃーすとーりー そるじゃーふぃーるど そんえんほうしんのう そんきんふさんにゅう そんざいろんてきさい そんちょうよっきゅう ぞんびすとりっぱーず だーかーざんぶらっく だーくおぱーるばじる だーくはーとっぐとう だーくびっけんばーぐ たーげっとせぐめんと たーげっとふぃーるど たーげっとまーけっと たーこいずすてーくす だーじりんきゅうこう だーてぃーさいえんす だーととらっくれーす だーまあんどぐれっぐ だーりんとんせつぞく たーんてーぶるのよる だいあじあひがんのひ たいいくかんべいびー 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ちくまにほんぶんがく ちじょくしんさつしつ ちっぷいんばーでぃー ちねつはつでんしせつ ちのこうとうがっこう ちばけいあいたんだい ちばけいざいたんだい ちばけんがんせんたー ちばこうとうがっこう ちばだいがくいがくぶ ちほうかんりくうこう ちほうこうふぜいほう ちほうこうむいんほう ちほうぼうさいかいぎ ちほうりくうんきょく ちゃーりーかんぱにー ちゃーりずえんじぇる ちゃーるずおーくりー ちゃーるずがーらんど ちゃーるずすぺんさー ちゃーるずばーくれー ちゃーるずばくすたー ちゃーるずらんどりー ちゃーるずろーれんす ちゃいにーずたいぺい ちゃこーるふぃるたー ちゃれんじゃーとぅー ちゃんぴおんずりーぐ ちゃんべくさんみゃく ちゅうおういいんかい ちゅうおうおおどおり ちゅうおうこういかい ちゅうおうこうしょう ちゅうおうだいいいの ちゅうおうりゅうつう ちゅうかでんしこうし ちゅうかんかいきゅう ちゅうかんけいせんい ちゅうかんしゅくしゅ ちゅうかんしゅこーす ちゅうかんひんにょう ちゅうきょうぎんこう ちゅうきょうこうこう ちゅうきょうさんよう ちゅうきょうてんのう ちゅうごくぐんかんく ちゅうごくこうぎょう ちゅうごくこうじょう ちゅうごくじんかしゅ ちゅうさんかいきゅう ちゅうしょうきぎょう ちゅうしんこうごうい ちゅうでんこうぎょう ちゅーにんぐめーたー ちゅうぶうんゆきょく ちゅうぶおうだんどう ちゅうもんじゅうたく ちゅーりんげんしゅう ちゅーりんげんばると ちゅげんまんとうろう ちょうおんぱもーたー ちょうかいかざんたい ちょうきょうじょしゅ ちょうきんうんりゅう ちょうげんきのうほう ちょうこうこうきゅう ちょうこうどうりょう ちょうこっかきぎょう ちょうじかんろうどう ちょうししょうぎょう ちょうじつしょくぶつ ちょうじゅうかんりし ちょうじゅうほごほう ちょうしゅうりょうり ちょうじょうこうくう ちょうしょはたんしょ ちょうぜつしょうじょ ちょうせんおうりょう ちょうせんかいきょう ちょうせんつうしんし ちょうせんめいしよう ちょうたいしょうせい ちょうてつこうぎょう ちょうないせんじょう ちょうねんてんしょう ちょうねんてんねっと ちょうばついいんかい ちょうばっきせぎょう ちょうふきたこうこう ちょうふしんしおうじ ちょうふひこうじょう ちょうへんしょうせつ ちょうほうこうぶんか ちょうもんきょうえき ちょうやくじょうこく ちょうりょうこうこう ちょうろうきょうかい ちょこれーとこすもす ちょこれーとどーなつ ちょんくぅおーわーわ ちょんぶくもーたーず ちょんぶりーえふしー ちんぎんろうどうしゃ ちんぷれーこうぷれー ちんみはんばいぎょう ちんもくのくぉーたー つあーだうんあんだー ついーとくりえいたー ついーとくりえーたー ついぐんばいしゅんふ ついんかむえんじぇる ついんすぱーふれーむ ついんびーぱらだいす ついんびーぽーたぶる つーかーほんかんさい つうきんじゅんきゅう つうしょうきょうてい つうしょうきんしほう つうしょうじょうやく つうしんじぎょうしゃ つうしんせいこうこう つうしんぼうじゅほう つうしんろようりょう つうてんかくかんこう つーぷれいやーきゃら つーりすととろふぃー つがるじどうしゃどう つがるじょんからぶし つがるじょんがらぶし つきおかののたたかい つきちょうちょううお つきんぼうぎょぎょう つくばかがくばんぱく つくばわんわんらんど つじどうたいへいだい つしまさんしょううお つだいんたーちぇんじ つちうらちゅうとんち つちざきみなとみなみ つやまぶんかせんたー つよちゃんどうほんぽ つるいんたーちぇんじ つるぎしんようきんこ つるまきおんせんえき つんくたうんしあたー でぃあぼろじんじゃー でぃあろんりーがーる てぃーあーるぴーじー てぃーあーるれーだー てぃーあいさーきっと でぃーいーだぶりゅー てぃーうぇいこうくう てぃーえすえーろっく てぃーえすしーじぇー でぃーえぬえーけんさ でぃーおーえっちしー てぃーかっぷぷーどる でぃーしーあだぷたー てぃーしーえーかいろ でぃーしーこんばーた てぃーしーりょうほう でぃーじぇいにほんし てぃーじぇいらいなー てぃーたうりがたせい てぃーだぶりゅーあい てぃーねーじどりーむ でぃーぴーあーるけー でぃーぷすとらいかー てぃーぽいんとかーど でぃーわんだーらんど でぃーんうぃんたーす てぃーんえいじくらぶ てぃーんえいじゃーず てぃーんえいじらすと ていくいっといーじー ていしょうしゃりょう ていじょうじょうたい でぃすがいあふぁいぶ でぃすかうんとすとあ でぃすかばりーぱーく でぃずにーいーすたー でぃずにーおんあいす でぃずにーちゅーんず でぃずにーぱすぽーと でぃずにーぷりんせす でぃせんばーぼーいず でぃっくきんぐすみす てぃっくくあんどっく てぃっぴんぐぽいんと でいとなゆーえすえー てぃなぶらんふぉーど ていのうやくのうほう でいびぃっどとぅーぶ でいびーぼーいすみす でぃびじょんしりーず でいびっどあーもんど でぃぷすふぁんたじあ ていへんえすえぬえす てぃむせいんずべりー てぃむばーなーずりー でいらいとせーびんぐ でぃれくたーずすーつ でぃんけるすびゅーる てぃんばーかんとりー でーたくらすたりんぐ でーたじっこうぼうし でーたつうしんかーど でーたつうしんりょう でーたふくげんそふと てーぶるおふぃしゃる てーぶるふぉーとぅー てーまぱーくわーるど てーらーどじゃけっと てきさすちぇーんそー てきさすれんじゃーず てきしゅつしゅじゅつ てきようじぎょうしょ てきようせんげんしょ てくのいんすぺくたー でこれーしょんけーき でこれーしょんめーる でざいなーずじんじゃ てしかがひこうじょう でじぐあくあわーるど でじゅりすたんだーど てすためんとがんだむ てつがくじゅくかんと てっきんこんくりーと てっこんきんくりーと てつどううんゆきこう てっどくるーずすきー でとろいとたいがーす でとろいとぴすとんず でとろいとらいおんず てなもんやさんどがさ でぱーとめんとすとあ でびっどかーぺんたー でべんどらばんはーと でぼらかーらあんがー でみぐらすはんばーぐ てゅーらあだんまーく でゅおゆーあんどゆー てらざがんすりんがー でるびーかぴとりーの でるふぃんすとらんと てるまあんどるいーず てるみどーるここのか てれかくしししゅんき てれまんがひーろーず でわさんざんじんじゃ てんいあーるえぬえー てんいやーずあふたー でんえんちょうふえき でんかいかんげんすい てんかいちぶどうかい でんきつうしんえきむ でんきつうしんしょう でんきつうしんせつび でんぎょうかんじょう でんげきげーむぶんこ でんげきじーずぶんこ でんげきじーずらじお でんげんしゅうはすう でんげんふようげーむ てんじかいしょうほう でんししょうめいしょ てんしじょしたんだい でんしちらしさーびす てんしなんかじゃない てんしのささやきのひ てんしのすりーぴーす でんじはかびんしょう てんじょういんきさき てんじょういんふぶき てんしょうのりょうま てんじんそうかんせつ てんじんばしすじろく でんせつのさんじんぎ でんせつのしょうじょ てんせんとうぇいぼー てんだいじもんしゅう でんたるいんぷらんと てんちこんげんづくり でんつうきゅうしゅう でんどうさんりんしゃ でんとうほしゅしゅぎ てんねんあすふぁると てんねんがすすたんど てんねんぱーるぴんく てんねんほうしゃのう てんのうたんじょうび てんぱーるこうぎょう でんぱぼうえんきょう てんぴょうしょうほう てんふぃーとうんどう てんぽはんばいぎょう でんまーくぼくじょう でんまーくりゅうがく てんまくうじんきゃく てんよりもほしよりも てんりゅうきょうえき てんりゅうこうぎょう でんりょくりゅうつう でんりょくりょうけい どあみらーうぃんかー といこんてんぽらりー といたじょしたんだい どいつだいにていせい どいつぶつりがっかい どういだたいちしざい とういつじゅうしょう とういつてんぼうだい とういんがくえんだか とういんしかくていし どぅーくーはくしゃく とぅーつしーるまんす どぅーびーぶらざーず とぅーむれいだーつー とぅーゆーふぉーゆー とぅーるもんぱるなす とぅーろうふぉーぜろ とぅーんれんだりんぐ とうかいおうかしょう とうかいがくえんまえ とうがいこつこっせつ とうかいだいぼうせい とうかいだいぼうよう とうかいだいやまがた とうかいだいよんこう とうかいりかはんばい とうかくさんかくけい とうきじゅんそんえき とうきじゅんそんしつ とうきょううぉーかー とうきょうおりおんず とうきょうがいごかい とうきょうかいじょう とうきょうかれんだー とうきょうかんじょう とうきょうかんでんち とうきょうきっちょう とうきょうきゅうこう とうきょうぎょうこう とうきょうきょうだい とうきょうきららしゃ とうきょうきりぎりす とうきょうくうしゅう とうきょうげきじょう とうきょうこうきょう とうきょうこうじょう とうきょうこうちしょ とうきょうさんぎょう とうきょうじょうくう とうきょうしょうこう とうきょうしょうじょ とうきょうじょうやく とうきょうじょしだい とうきょうしんしゅつ とうきょうすきゃなー とうきょうすもーかー とうきょうすわろーず とうきょうせんきょく とうきょうそつぎょう とうきょうたいしょう 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にほんでんきひーたー にほんでんさんこぱる にほんでんさんさーぼ にほんでんさんしんぽ にほんでんさんりーど にほんでんしんでんわ にほんとしょせんたー にほんないかがっかい にほんねんきんきこう にほんのぼくしんぐし にほんばしほんちょう にほんびーるけんてい にほんひふかがっかい にほんひまんがっかい にほんびょういんかい にほんひょうじゅんじ にほんひるすこーひー にほんぶつりがっかい にほんぶんかせんたー にほんぶんかだいがく にほんぶんぐしんこう にほんぶんりこうこう にほんほんどぼうくう にほんますいがっかい にほんまんががっかい にほんもくろくきそく にほんもんきーぱーく にほんゆーすせんたー にほんゆうびんゆそう にほんりっちせんたー にほんりんしがっかい にほんわらいがっかい にゃくおうじじんじゃ にゅーあーくべあーず にゅうきんでんぴょう にゅーさまーおれんじ にゅーじーらんどあく にゅーじーらんどおき にゅーじーらんどだい にゅーじーらんどどる にゅーじーらんどはつ にゅーじーらんどむら にゅーしてぃーぴーす にゅーじゃーじしゅう にゅーすーぱーえいと にゅーすてーとめなー にゅーとんのゆりかご にゅーとんりゅうたい にゅーひーろーしょう にゅーふぁんどらんど にゅーぼーんちゃいな にゅーむーんどーたー にゅーめきしこしゅう にゅーよーくこすもす にゅーよーくじぇっつ にゅーよーくしじょう にゅーよーくだいがく にゅーよーくどーるず にゅーよーくりょこう にんぎょうげきぎるど にんぎょうじょうるり にんぎょうちょうえき にんげんかんけいがく にんげんこんちゅうき にんげんしっかくかい にんげんせいあくせつ にんげんたんきゅうは にんげんどきゅめんと にんげんふしぎふしぎ にんじゃまんいっぺい にんしょうだいめいし にんしょうほいくしょ にんちしんけいかがく にんていしほうしょし にんてんどうしんじゃ にんてんどーどりーむ にんてんどーぽいんと
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子供たちが誘拐されてから一週間後の朝、れいむは自分のベットで寝込んでいた。 ベットとして使ってる専用の箱は、れいむとパートナーのまりさの二人が寝るには明らかに大きかった。 家族全員で寝るためにおにーさんに作ってもらったものである。れいむはそのベットで布を全身に被り、ずっと塞ぎこんでいた。 目を瞑るたびに子供たちが攫われたシーンが浮かんできた。もう何日も睡眠を取ってないなかった。食事も喉を通らない。 ふっくらとした体形は痩せ細り、目も虚ろになっていた。 「れいむ・・・おにーさんがみつけてくれるよ!だからしっかりごはんむしゃむしゃしようね!」 まりさがクッキーを持ってきた。まりさは誘拐された日から、毎日朝から晩まで子供たちを探していた。 相当疲れているだろうが、その疲れを微塵も表に出さずにれいむを毎日励ましていた。 「ゆ・・・わかったよまりさ。れいむむしゃむしゃするよ。」 喉から辛うじて出した声で返事を返すれいむ。そのままベットから出ると、食べやすく二つに砕かれたクッキーをむしゃむしゃと食べ始めた。 美味しいクッキーの筈なのに全く『しあわせー!』にはならなかった。 ご飯を食べ終わったころ、 「ただいま。」 「ゆっくりおじゃまするよ!!!」 おにーさんの声が聞こえた。もしかしたら子供たちが見つかったのかもしれない。 なにかゆっくりの声が聞こえた気がしたが気にならなかった。 「ゆゆ!いまいくよ!れいむもはやくいくよ!」 まりさはれいむの後ろを押して、声のする玄関の方へ向かっていった。 その日の昼、ドスは子供たちと群れのみんなと近くの川に来ていた。ドスは子供たちに水の怖さを教えたり、まりさ種には帽子を使って水の上に 浮かぶ方法を教えていた。他の子供たちは群れの監視の下、川で遊んでいた。 「ぼうちにいればゆっきゅりできりゅね!」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー♪れーみゅどちゅのこにあんれちぇよきゃったよ!」 「ありすのまえのおかーさんは、はちみつもむしさんもとってこれないいなかものだったわ!」 「むのうなんだねーわかるよー」 ドスのそばでゆっくりとしすぎたせいか、元の親の事を愚痴りながら遊び子供たち 大半は浅瀬で遊んでいたが、たまに深いところに行こうとすると、 「う~みずにはいりすぎたらだめだど~♪」 そういって群れのれみりゃに掬われる。生まれてすぐ誘拐されたれみりゃは群れのゆっくりを食べるなどという考えは微塵も持っていない。 「むきゅ~きもちいわー」 「ゆ~どちゅはおきゃーしゃんよりゆっくちできゅるのね!」 ドスの頭の上で日向ぼっこをしているれいむがそう言った。 「ゆ~みんなゆっくりできてまりさうれしいよ~♪」 ドスは子供たちの遊ぶ姿を見て嬉しそうだ。機嫌が良いのか大声で歌い始めた。 傍から見れば、ゆっくりとした楽しい群れに見えるだろう。一部を除いては 「ゆ・・・ゆっきゅちできにゃいよ~」 「ごひゃんもまずいちね!はやくおきゃーしゃんたちのとこにかえりちゃいよ!」 誘拐されたれいむとまりさは不満げな顔でみんなとは離れた場所に居た。確かにドスの群れは野生のゆっくりにしてみれば 最高のゆっくりプレイスかもしれない。しかし生まれた時から人間の家で育てられた二人にしてみれば、寝床、食事、遊び場、安全 全てにおいて自分たちのおうちよりずっと劣っていた。なにより、母親と父親、そしておにーさんと一緒じゃないだけでここはもう地獄の様なものだ。 かといって二人で森を抜けられるかと言えば無理だと分かっていた。だからこうしてひたすら待っていた。みんなが来る事を。 二人が仕方なくすりすりしていると、森の奥から何かがやってくるのが見えた。 ガサゴソと木々をかき分けてきたのは大きな荷物を背負った数人の男たちだった。 「「ゆぅ・・・ゆ?ゆっくりしていってね!!!」」 人間に慣れていた二人は元気に挨拶をした。おにーさんの家に居る時も、家にやってきた人には母親と父親が挨拶をしていたのを思い出した。 人間達はこちらをジロジロと眺めると 「ん?ああ、ゆっくりしてるよ。・・・で、こいつらでいいんですよね旦那?」 人間達の後ろから誰かがやってきた。見覚えのある顔は・・・ 「ドス~たいへんなんだよー!にんげんがきたよー!」 「ゆ!にんげんさんがきたの!ゆっくりしないでにげるよ!」 ちぇんの声を聞いたドスはあわてて子供たちの方へ向かった。人間とはなるべく関わらないのがドスの方針だった。 人間の強さはドスも知っていた。前に空で白黒の人間が自分のドススパークより遥かに凄いスパークを撃っていたのを見た。 全員じゃなくてもあんな事ができる人間が一人でもいる時点で、ドスは自分に勝ち目などないことを理解した。 故に子供たちには人間の里に近寄らないことを昔から教育し続けた。時には畑の近くまでいって、畑を襲ったゆっく達の末路を見せてやったりもした。 人間に関わるとゆっくりできない。こちらから関わらなければゆっくりできるのだと教えた。 それでも畑を襲う子供たちが居たのは残念だが、きちんとした教育のおかげか、全員無事だったのは幸運だった。 「みんな!はやくにげるよ!!まりさがうしろにいるからはやくにげてね!」 ドスはみんなを先に逃がして、自分が囮になるつもりだった。なんとか時間を稼げば子供たちは逃がせるだろうと踏んだのだ。 しかし安全というぬるま湯に浸かりきっていた子供たちには、危険という物がまるでわからなかった。 「ゆ!にんげんしゃんははちめてみるよ!ゆっきゅりちていっちぇね!」 そういって始めてみる人間に興味心身な物が半分も居た。残りの半分は人間の怖さを知っているのか我先にと逃げた。 「なにしてるの!!!はやくにげないとだめだ・・・?」 ドスは人間たちの中に見覚えのある子供を見た。あれは確か一週間前に来た子だったはずだ。 ドスは子供が人間に捕まったのと勘違いをした。そして人間に対して明確な殺意が湧いた。自分の子供に手を出した人間に。 「にんげんさん!ゆっくりそのこをはなしてね!まりさのこどもをはなさないとおこるよ!いまならまだゆるしてあげるよ! あかちゃんたちまってね!いまたすけるから!」 人間の前に立ちふさがると、睨みつける様な目でそういったドス。しかし子供から帰ってきた返事はドスにとっては意外な物だった 「どちゅがなにかいっちぇるよ!はんざいちゃのくちぇに!」 「こどもをゆっきゅりちゃちぇないなんてぇ。おお、おばきゃおばきゃ。」 明らかに侮蔑の目でこちらを見てくる子供たち。ドスは何が起きてるのか全くわからなかった。 「ゆ!なにいってるの?まりさはこどもたちみんなをゆっくりさせてるよ?ゆっくりできないこなんていないよ! わかったよ!にんげんさんたちがなにかしたんだね!ひどいことするにんげんさんはゆっくりしね!」 そういってドスは口を開いた。そこから発射されるはドススパーク。あの白黒の人間ほどの威力はないが、下手に当たれば即死もありうる威力である。 幾多の敵を葬ったその切り札を使おうとして、ドスは横から何かで刺されたことに気づいた。 「ゆがぁ!!!」 鈍い痛みがドスを襲った。ドスの横に刺さったのは杭であった。先を尖っているそれはドスの表皮を容易に貫く。 痛みで一瞬気を失った隙に、ドンドンと杭が刺さる。 「いぎゃい!やべでね!ばりざぼんぎでおごがぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ドスはドススパークを放とうとするが休みなく続く攻撃で不可能だった。ドススパークは放つまで少々時間がかかるものである。 そして一度方向を定めると変えることができない。直線の攻撃は正面きってらなば恐れるほどのものではない。 更に数の上でも負けているのだ。当然の結果とも言えた。 背中から地面へ斜めに刺さった杭で、完全にドスは身動きが取れなくなった。 痛みがジリジリと伝わってきている。男たちはさらに、ドスの皮を伸ばすと皮に杭を突き刺し、地面に張り付けたような状態にした。 「いぎゃいなにずるの゛・・・ばりだぢな゛に゛も゛じでな゛い゛い゛」 そんな泣きそうな声を無視して、男たちは子供を抱いた男へ話しかけた。 「これからどうするんすか旦那?」 「とりあえずこの子達だけを家に返します。ちょうど村のうーぱっくも来ましたし。・・・ああ、逃げたのは私がなんとかしますので先に帰っていてください。」 落ち着きはらった態度でそういうと、旦那と呼ばれた男は、近くに来たうーぱっくに二匹を乗せた。 村で飼っているうーぱっくである。飼いゆっくりの証であるシールを体に付けていた。 「先に帰るんだよ。二人とも待ってるからね。」 「「ゆっきゅりりかいちたよ!」」 そう言うと同時に、うーぱっくは静かに飛び去って行った。 「ばりざのあがち゛ゃん゛がぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!がえ゛ぜえ゛え゛!!」 涙目でそう言ってくるドス。ここまで来ると逆に尊敬できるものだ。 「とりあえずこのまま殺すんすか?」 「んあ、そうだな。よいしょっと。」 男たちは各々武器を取りだすと、思い思いにドスを痛めつけた。 片目が槍で貫かれ、斧で左頬は裂かれた。背中を包丁で切り開かれ、歯は一本一本抜かれた。 ある程度痛めつけると、男たちは武器をしまった。 「後は動物かゆっくりが食べるだろ。」 「最後に口でも縛りましょうか?針と糸持ってきたんすよ。」 「ああ、だな」 そうして口も塞がれたドス。男たちが去っていくのを片目で見ていたドスは、死の淵にある自分よりも群れや子供たちの心配をしていた。 (みんなゆっくりにげれたかな・・・おうちにはごはんがあるけど・・・ちゃんとなかよくたべてるかな・・・ あのふたりのこが・・・たすけたかったな・・・・まりさのこどもたちは・・・みんなゆっくり・・・) 思い出すのは楽しかった日々。すりすりしたり、ご飯を食べさせたり、みんなでピクニックに出かけたり、時には子供をを攫おうとするゆっくりをやっつけてご飯にしたりした。子供たちの笑顔見るたび、嬉しくてたまらなかった。 気づいた時には、周りをゆっくりで囲まれていた。見覚えのあるゆっくりだった。自分が子供たちをゆっくりできないゆっくりから 保護させるために使っているゆっくりたちだった。 「おお、ぶざまぶざま。」 「はんざいしゃはゆっくりしぬんだぜ!」 「じゃおおおおおおおんんん!!!」 「うー!うー!」 みな積年の恨みを晴らせるためか、生き生きしていた。ドスはそのままゆっくりと目を瞑った。 (みんあゆっくりするんだよ・・・それがまりさがゆっくりできるゆいいつの・・・) ある意味ドスは幸せかもしれない。結局最後の最後まで勘違いをしたまま死ねたのだから。 過去作 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3 お兄さんとドスれいむ 鬼意屋敷殺人事件 どすの加工所 幻想樹の迷宮 幻想樹の迷宮Ⅱ 徹夜でゆっくりしようぜ! 徹夜でゆっくりしようぜ!2 地震 ゆーうーかい
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子供たちが誘拐されてから一週間後の朝、れいむは自分のベットで寝込んでいた。 ベットとして使ってる専用の箱は、れいむとパートナーのまりさの二人が寝るには明らかに大きかった。 家族全員で寝るためにおにーさんに作ってもらったものである。れいむはそのベットで布を全身に被り、ずっと塞ぎこんでいた。 目を瞑るたびに子供たちが攫われたシーンが浮かんできた。もう何日も睡眠を取ってないなかった。食事も喉を通らない。 ふっくらとした体形は痩せ細り、目も虚ろになっていた。 「れいむ・・・おにーさんがみつけてくれるよ!だからしっかりごはんむしゃむしゃしようね!」 まりさがクッキーを持ってきた。まりさは誘拐された日から、毎日朝から晩まで子供たちを探していた。 相当疲れているだろうが、その疲れを微塵も表に出さずにれいむを毎日励ましていた。 「ゆ・・・わかったよまりさ。れいむむしゃむしゃするよ。」 喉から辛うじて出した声で返事を返すれいむ。そのままベットから出ると、食べやすく二つに砕かれたクッキーをむしゃむしゃと食べ始めた。 美味しいクッキーの筈なのに全く『しあわせー!』にはならなかった。 ご飯を食べ終わったころ、 「ただいま。」 「ゆっくりおじゃまするよ!!!」 おにーさんの声が聞こえた。もしかしたら子供たちが見つかったのかもしれない。 なにかゆっくりの声が聞こえた気がしたが気にならなかった。 「ゆゆ!いまいくよ!れいむもはやくいくよ!」 まりさはれいむの後ろを押して、声のする玄関の方へ向かっていった。 その日の昼、ドスは子供たちと群れのみんなと近くの川に来ていた。ドスは子供たちに水の怖さを教えたり、まりさ種には帽子を使って水の上に 浮かぶ方法を教えていた。他の子供たちは群れの監視の下、川で遊んでいた。 「ぼうちにいればゆっきゅりできりゅね!」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー♪れーみゅどちゅのこにあんれちぇよきゃったよ!」 「ありすのまえのおかーさんは、はちみつもむしさんもとってこれないいなかものだったわ!」 「むのうなんだねーわかるよー」 ドスのそばでゆっくりとしすぎたせいか、元の親の事を愚痴りながら遊び子供たち 大半は浅瀬で遊んでいたが、たまに深いところに行こうとすると、 「う~みずにはいりすぎたらだめだど~♪」 そういって群れのれみりゃに掬われる。生まれてすぐ誘拐されたれみりゃは群れのゆっくりを食べるなどという考えは微塵も持っていない。 「むきゅ~きもちいわー」 「ゆ~どちゅはおきゃーしゃんよりゆっくちできゅるのね!」 ドスの頭の上で日向ぼっこをしているれいむがそう言った。 「ゆ~みんなゆっくりできてまりさうれしいよ~♪」 ドスは子供たちの遊ぶ姿を見て嬉しそうだ。機嫌が良いのか大声で歌い始めた。 傍から見れば、ゆっくりとした楽しい群れに見えるだろう。一部を除いては 「ゆ・・・ゆっきゅちできにゃいよ~」 「ごひゃんもまずいちね!はやくおきゃーしゃんたちのとこにかえりちゃいよ!」 誘拐されたれいむとまりさは不満げな顔でみんなとは離れた場所に居た。確かにドスの群れは野生のゆっくりにしてみれば 最高のゆっくりプレイスかもしれない。しかし生まれた時から人間の家で育てられた二人にしてみれば、寝床、食事、遊び場、安全 全てにおいて自分たちのおうちよりずっと劣っていた。なにより、母親と父親、そしておにーさんと一緒じゃないだけでここはもう地獄の様なものだ。 かといって二人で森を抜けられるかと言えば無理だと分かっていた。だからこうしてひたすら待っていた。みんなが来る事を。 二人が仕方なくすりすりしていると、森の奥から何かがやってくるのが見えた。 ガサゴソと木々をかき分けてきたのは大きな荷物を背負った数人の男たちだった。 「「ゆぅ・・・ゆ?ゆっくりしていってね!!!」」 人間に慣れていた二人は元気に挨拶をした。おにーさんの家に居る時も、家にやってきた人には母親と父親が挨拶をしていたのを思い出した。 人間達はこちらをジロジロと眺めると 「ん?ああ、ゆっくりしてるよ。・・・で、こいつらでいいんですよね旦那?」 人間達の後ろから誰かがやってきた。見覚えのある顔は・・・ 「ドス~たいへんなんだよー!にんげんがきたよー!」 「ゆ!にんげんさんがきたの!ゆっくりしないでにげるよ!」 ちぇんの声を聞いたドスはあわてて子供たちの方へ向かった。人間とはなるべく関わらないのがドスの方針だった。 人間の強さはドスも知っていた。前に空で白黒の人間が自分のドススパークより遥かに凄いスパークを撃っていたのを見た。 全員じゃなくてもあんな事ができる人間が一人でもいる時点で、ドスは自分に勝ち目などないことを理解した。 故に子供たちには人間の里に近寄らないことを昔から教育し続けた。時には畑の近くまでいって、畑を襲ったゆっく達の末路を見せてやったりもした。 人間に関わるとゆっくりできない。こちらから関わらなければゆっくりできるのだと教えた。 それでも畑を襲う子供たちが居たのは残念だが、きちんとした教育のおかげか、全員無事だったのは幸運だった。 「みんな!はやくにげるよ!!まりさがうしろにいるからはやくにげてね!」 ドスはみんなを先に逃がして、自分が囮になるつもりだった。なんとか時間を稼げば子供たちは逃がせるだろうと踏んだのだ。 しかし安全というぬるま湯に浸かりきっていた子供たちには、危険という物がまるでわからなかった。 「ゆ!にんげんしゃんははちめてみるよ!ゆっきゅりちていっちぇね!」 そういって始めてみる人間に興味心身な物が半分も居た。残りの半分は人間の怖さを知っているのか我先にと逃げた。 「なにしてるの!!!はやくにげないとだめだ・・・?」 ドスは人間たちの中に見覚えのある子供を見た。あれは確か一週間前に来た子だったはずだ。 ドスは子供が人間に捕まったのと勘違いをした。そして人間に対して明確な殺意が湧いた。自分の子供に手を出した人間に。 「にんげんさん!ゆっくりそのこをはなしてね!まりさのこどもをはなさないとおこるよ!いまならまだゆるしてあげるよ! あかちゃんたちまってね!いまたすけるから!」 人間の前に立ちふさがると、睨みつける様な目でそういったドス。しかし子供から帰ってきた返事はドスにとっては意外な物だった 「どちゅがなにかいっちぇるよ!はんざいちゃのくちぇに!」 「こどもをゆっきゅりちゃちぇないなんてぇ。おお、おばきゃおばきゃ。」 明らかに侮蔑の目でこちらを見てくる子供たち。ドスは何が起きてるのか全くわからなかった。 「ゆ!なにいってるの?まりさはこどもたちみんなをゆっくりさせてるよ?ゆっくりできないこなんていないよ! わかったよ!にんげんさんたちがなにかしたんだね!ひどいことするにんげんさんはゆっくりしね!」 そういってドスは口を開いた。そこから発射されるはドススパーク。あの白黒の人間ほどの威力はないが、下手に当たれば即死もありうる威力である。 幾多の敵を葬ったその切り札を使おうとして、ドスは横から何かで刺されたことに気づいた。 「ゆがぁ!!!」 鈍い痛みがドスを襲った。ドスの横に刺さったのは杭であった。先を尖っているそれはドスの表皮を容易に貫く。 痛みで一瞬気を失った隙に、ドンドンと杭が刺さる。 「いぎゃい!やべでね!ばりざぼんぎでおごがぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ドスはドススパークを放とうとするが休みなく続く攻撃で不可能だった。ドススパークは放つまで少々時間がかかるものである。 そして一度方向を定めると変えることができない。直線の攻撃は正面きってらなば恐れるほどのものではない。 更に数の上でも負けているのだ。当然の結果とも言えた。 背中から地面へ斜めに刺さった杭で、完全にドスは身動きが取れなくなった。 痛みがジリジリと伝わってきている。男たちはさらに、ドスの皮を伸ばすと皮に杭を突き刺し、地面に張り付けたような状態にした。 「いぎゃいなにずるの゛・・・ばりだぢな゛に゛も゛じでな゛い゛い゛」 そんな泣きそうな声を無視して、男たちは子供を抱いた男へ話しかけた。 「これからどうするんすか旦那?」 「とりあえずこの子達だけを家に返します。ちょうど村のうーぱっくも来ましたし。・・・ああ、逃げたのは私がなんとかしますので先に帰っていてください。」 落ち着きはらった態度でそういうと、旦那と呼ばれた男は、近くに来たうーぱっくに二匹を乗せた。 村で飼っているうーぱっくである。飼いゆっくりの証であるシールを体に付けていた。 「先に帰るんだよ。二人とも待ってるからね。」 「「ゆっきゅりりかいちたよ!」」 そう言うと同時に、うーぱっくは静かに飛び去って行った。 「ばりざのあがち゛ゃん゛がぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!がえ゛ぜえ゛え゛!!」 涙目でそう言ってくるドス。ここまで来ると逆に尊敬できるものだ。 「とりあえずこのまま殺すんすか?」 「んあ、そうだな。よいしょっと。」 男たちは各々武器を取りだすと、思い思いにドスを痛めつけた。 片目が槍で貫かれ、斧で左頬は裂かれた。背中を包丁で切り開かれ、歯は一本一本抜かれた。 ある程度痛めつけると、男たちは武器をしまった。 「後は動物かゆっくりが食べるだろ。」 「最後に口でも縛りましょうか?針と糸持ってきたんすよ。」 「ああ、だな」 そうして口も塞がれたドス。男たちが去っていくのを片目で見ていたドスは、死の淵にある自分よりも群れや子供たちの心配をしていた。 (みんなゆっくりにげれたかな・・・おうちにはごはんがあるけど・・・ちゃんとなかよくたべてるかな・・・ あのふたりのこが・・・たすけたかったな・・・・まりさのこどもたちは・・・みんなゆっくり・・・) 思い出すのは楽しかった日々。すりすりしたり、ご飯を食べさせたり、みんなでピクニックに出かけたり、時には子供をを攫おうとするゆっくりをやっつけてご飯にしたりした。子供たちの笑顔見るたび、嬉しくてたまらなかった。 気づいた時には、周りをゆっくりで囲まれていた。見覚えのあるゆっくりだった。自分が子供たちをゆっくりできないゆっくりから 保護させるために使っているゆっくりたちだった。 「おお、ぶざまぶざま。」 「はんざいしゃはゆっくりしぬんだぜ!」 「じゃおおおおおおおんんん!!!」 「うー!うー!」 みな積年の恨みを晴らせるためか、生き生きしていた。ドスはそのままゆっくりと目を瞑った。 (みんあゆっくりするんだよ・・・それがまりさがゆっくりできるゆいいつの・・・) ある意味ドスは幸せかもしれない。結局最後の最後まで勘違いをしたまま死ねたのだから。 過去作 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3 お兄さんとドスれいむ 鬼意屋敷殺人事件 どすの加工所 幻想樹の迷宮 幻想樹の迷宮Ⅱ 徹夜でゆっくりしようぜ! 徹夜でゆっくりしようぜ!2 地震 ゆーうーかい
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どすおい 10KB 虐待-普通 ギャグ 虐待人間 ※ネタかぶってます、長月さんすみません…誤字を見つけたので再UP ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 褌姿の男達が、1月のまだ冷たい池の中に入って行く。 この地方は滅多に雪は降らないが、それでもやはり冬は寒くなる。 あまりの冷たさに思わず顔を歪める者もいるが、気合を入れて片まで水に浸かる。 彼らはこれから行われる祭りの前に身を清めているのだ。 身を清め終わった彼らは登山靴や運動靴を履き、思い思いの準備運動を始める。 昔は草鞋を履いていたが、近年靴の使用が許可された。 これはこれから行われる祭りがあまりにも過酷なため、草鞋だと足を痛めるものが出るからだ。 どんどんどどどどんどどどんどどどどんどどん… 程なくして太鼓の音が鳴り響き始める。男達に緊張が走る。 ぷおぉぉぉん!ぷおぉぉぉぉ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 神事がほら貝を吹くと男達は一斉に山に向かって走り出した。 静かだった山が一斉にざわめき出す。 男達は山を駆けて行く。多少その身が傷つこうがお構い無しに走って行く。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 掛け声に驚いて鳥達が逃げる。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 男達が草木を踏み荒らす音を聞いて動物達が逃げ出す。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! そしてゆっくり達も巣穴でその声を、音を聞いていた。 「ゆゆ?なにかきこえるよ?まりさ、ゆっくりようすをみてきてね!」 「ゆーん…れいむがみてきてね…まりさはまだねむいよ…」 「さっさとしてね!ぐずはきらいだよ!」 「ゆぅ…わかったよ…ゆっくりようすをみてくるよ…」 まりさが重い腰(?)をあげ巣穴から外にでて周囲をうかがう。 この辺りに生息するゆっくりは本格的に冬篭りをしない。 暖かくて天気のいい日を見計らって狩りに出て食料を数日分溜め込み暮らしているゆっくりが殆どだ。 この番もそんなゆっくりだった。 「ゆゆっ?なにもいないみたいだよ?…れいむのきのせいだよ…」 「そんなことあるわけないでしょぉぉぉ?!もっとしっかりようすをみてね!」 「ゆーん、そんなこといわれても…なんにもいないよ?………ゆゆ?」 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ガサガサッ! ザッザッ! パキッ!パキキッ! ドドドドドド…… 「……ゆわわわ!れいむ!れいむ!たいへんだよ!にんげんさんがいっぱい『グチャ!』ゆごぼっ!」 「まりさ!なにがたいへんなの?まりさ?……まったく…まりさはつかえないね!ぐずだね! しかたないよ!れいむがようすをみにいくよ!ついでにまりさをせいさいしてあげるよ!」 まりさは男達に踏み潰されて息絶えていた。そんなとは知らず、れいむは巣穴から姿を見せる。 「うるさいよ!れいむはゆっくりやすみたい………なんなのぉぉ?!なんでにんげんさんがこんなに『グチャ!』ゆびゃ!」 「ラッソイ!ラッソイ!…何か踏んじまったぜぇ!ラッソイ!」 「くそ!俺もだラッソイ!」 「どうせゆっくりだろぉ?ラッソイ!そんな事くらい気にするな、ラッソイ!」 男達は山を登り、ある場所を目指してた。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「にんげんさんがいっぱいだよ!わからないよ?『グチャ!』ゆぎょ!」 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「さわがしいわね!まったくとかいはじゃない『グチャ!』ゆばっ!」 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「むきゅ!にんげんさんがいっぱいよ!いそいでかくれ『グチャ!』むぎゃ!」 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「うぉぉぉぉい!!どす穴がみえてきたぞぉぉぉぉい!ラッソイ!」 男達はこの山の中腹ほどにある「どす穴」と呼ばれる場所を目指していた。 「どす穴」は天然の洞穴で、毎年ドスまりさ沸くと決まってそこに住み着いていた。 去年の夏ごろから、新たにこの穴にドスが住み着いているのが確認されている。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「ゆん?なにかきこえるよ?…ゆっくりそとにでてみるよ!」 遠くから聞こえてくる男達の声に、ドスが気が付き巣穴から外に出る。 辺りを見渡すが何も見えない。 ただ、不思議な掛け声が聞こえるだけだった。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「ゆーん??なんなのこのこえは?だんだんおおきくなっているよ?」 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「…ゆん??あれはにんげんさん?」 林の中から数名の人間が姿を現した。 林からドス穴までは草原になっており、直線で100mほどはある。 「いたぞぉぉぉ!どおぉぉすだぁぁぁぁ!ラッソイ!」 「ゆゆゆ?!にんげんさんがどんどんふえていくよ!……いったいこれはなんなのぉぉぉ?!」 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! 「おらぁぁぁぁ!!どすぅぅぅぅぅ!ゆっくりしてラッソイ!!」 「どりゃぁぁぁ!!どすがぁぁぁぁ!ゆっくりしてラッソイ!!」 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!……… 波のように押し寄せてくる男達。 その様子にドスは恐怖した。 「………ゆわぁぁぁぁぁ!こっちにこないでぇぇぇぇ!どすはなにもわるいことはしてないでしょぉぉ?!」 「ラッソイ!ラッソイ!どぉぉぉす!ゆっくりしてラッソイ!!」 「ほぉぉぉら!つかまえたぞぉぉぉい!ゆっくりしてラッソイ!」 「ゆぎゃぁぁぁ!いだいぃぃぃはなじでぇぇぇぇ!!」 男達は次々にドスへと飛び掛る。 ドスは堪らず身を捩り、男達を振り落とす。 しかしそんな事では男達は止まらない。 ドスは男達に恐怖し、林の中へ逃げ出す。 「ゆがががが!どおしてどすをいじめるのぉぉぉ?!やめてね!はなしてね!…こうなったらゆっくりにげるよぉぉぉ!」 「おらぁぁぁぁ!まてやこらぁぁぁぁ!ゆっくりしてラッソイ!!」 「ドスが逃げるぞぉぉぉぉ!!おいかけろぉぉぉぉい!ゆっくりしてラッソイ!」 ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!! ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ドスは必死に林の中を駆け回った。 男達は振り落とされ、木に叩きつけられてもなお、ドスに向かっていった。 「ゆはー!ゆはー!…もうおこったよぉぉぉ!どすすぱーくをつかうよぉぉぉ!」 ドスは男達に纏わり付かれながらも、器用に帽子からスパーク用のきのこを取り出す。 それを口の方に転がし、舌で絡め取った。 その時だった… 「っしゃぁぁぁぁ!きのことったぞぉぉぉぉ!!ゆっくりしてラッソイ!!」 「ゆがーーーーん!きのこさんかえしてねぇぇぇ!それがないとどすすぱーくがうてないよぉぉぉ!!」 一人の男がドスの舌からきのこを奪い取った。彼はきのこをもってドスから離れていった。 この男はこれから一年間、「どす男」と呼ばれ、一年間の無病息災が約束されると言われている。 「おらぁぁぁ!これでおわりかぁぁぁぁぁ?あるならもっとだぜぇぇ!!ラッソイ!」 「ゆぎゃぁぁぁぁ!いだいぃぃぃ!ごめんなざいぃぃぃ!!それでぜんぶですぅぅぅぅ!!」 「なんだとぉぉぉう?!しけたドスだなぁぁぁぁ!ゆっくりしてラッソイ!」 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!! きのこが奪われた後もドスは走り続けた。 いや、走らされたと言うべきかも知れない。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ! 山が男達の声とドスの悲鳴で唸りをあげているようだ。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ゆはー!ゆはー!もうはしれな……ゆぎょばぁぁぁぁぁ! ドスは疲れ果て何度もその足を止めた。 しかしその度に男達がドスを殴り、叩くのでドスは必死に走り出す。 ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ!ラッソイ! ゆはー…ゆはー…ゆはー… ドスはいつの間にか山を下り、男達の村のそばまで来ていた。 その体は汚れ、あんよも帽子もぼろぼろになっていた。 疲れて動けないで居ると、今度は男達がドスの周りに集まり始める。 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! 男達の掛け声が変わる。 「ゆは…ゆは…お…おそらを…とんでる?」 ドスは男達に持ち上げられ、そのまま御輿のように担ぎ上げられた。 流石にもう抵抗する力も残っておらず、されるがままのドスだった。 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! 村の神社に近づくにつれ、人が増え賑やかになっていく。 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! 写真を撮るもの、一緒に列に加わり行進する者、 興味深そうにドスを眺める者、様々だった。 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! これは、この村で毎年この季節になると行われる祭り。 日本三大ゆっくり喧嘩祭りの一つとして数えられる荒祭り。 それがこの「どすおい祭り」である。 成人男性から参加資格のある祭りだが、 あまりにも過酷なため、毎年怪我人が後を立たない。 毎年「どす穴」に住み着いたどすを男達が村まで追い落とし、 ドスまりさを御輿として担ぎ村中を練り歩く。 最後は神社にドスを奉納して祭りは終了となる。 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ようやくドスが神社まで運び込まれた。 「ゆ…?ここはどこなの?……」 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ドスの目の前に注連縄で飾られた丸太が運び込まれた。 これはこの神社のご神体でもある御柱だ。 「ゆん?なにをするの?…やめてね!あにゃるにさわらないでね! こわいよ!ゆるしてね!………ゆっぽん?!ゆぎがぎがががが…」 男達がドスのあにゃるに御柱を押し込んでいく。 ドスは必死にもがくが、そこを別の男達に押さえ込まれる。 涎と涙を撒き散らし、苦悶の表情を浮かべるドス。 この表情がより苦痛に満ちているのが良いとされる為、男達は一切手加減しない。 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! 「ゆがげごごご?!あにゃるがさけるよぉぉぉぉ!!」 オォォォォォォォォォォォォ!!! 御柱がドスのあにゃるにねじ込まれると歓声が起こる。 ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆんゆんゆんやっさっ!ゆんやっさのゆんやっさ! ゆがががががが………… ドスは白目をむいて気絶した。 この村ではドスまりさは幸福の使者だとされている。ドスを村に追い込むことによって村に福を呼ぶ。 御柱はこの村に降りかかる災いの身代わりになってくれるのだそうだ。 厄をそのみに溜め込み、村を守ると言われている。 御柱に溜まった厄をドスに吹き込む事により、御柱にもう一度活力を与える。 この後ドスは山に返される、厄を吹き込まれたドスは何処かに去って行き村は守られる。 こうした伝説が元になった祭りだそうだ。 なお山に放されたドスは、二度と村周辺で見かける事はないそうだ。 完 ドスみこし…ネタかぶってますね… 少し遅いですが、餡娘ちゃん誕生日おめでとうございます。 餡娘ちゃんに「どすおい」をして福を呼び込み厄を払いたいと思います。 徒然あき 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る オンバァァァァァァスィィィィィらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!! -- 2013-07-21 04 53 57 ドスは他の群れとの横のコネクションがありそうだから、この祭りのことは分からんもんかねぇw -- 2012-09-14 12 50 59 わけもわからず追い込まれるドスがおもしろかった -- 2010-08-23 03 44 35 気持ち悪い。地元に似たような祭りがあるんで、馬鹿にされた気がした。 -- 2010-07-08 22 42 27 すこしは考えて物書いてほしい。 -- 2010-06-16 04 29 12