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857 : 非通知さん@アプリ起動中[] 投稿日:2015/10/29(木) 18 06 42.92 ID Hn/iQi4m0 MKにゃん「きもちーにゃー ちんぽEー おちんぽ、きもちーにゃー・・・あげるにゃPチャンに・・・おちんぽきもちい のーああー いいわぁーいいにゃー すごくステキ~ ステキにゃあー チンポ・・・いいのチンポ気持ちいいの フォオワァ!フッ...ァ...ァ...ァァァァ...」 「シュタイナー!おま○こ壊れちゃう!おま○こ壊れちゃぁぅ↑太いわぁー おま○こ壊れるー おま○こが壊れるぅ~太いにゃ 太い太い おま○ここわれるぅ~太い太い太いふとぉぉぉ~~い!! おま○こが壊れる おま○こが壊れるわ(哀)Pチャン許しておま○こ壊れる」 「ほ、ほーっ、ホアアーッ!!ホアーッ!!(HREYI)」 「Pチャン許して、Pチャン許して。ハァー、ハァー、おま○こ壊れる。 ハァー、太い太い太い。Pチャンに犯されるの嫌。お尻がおま○こになっちゃう。Pチャン嫌。おま○こ壊れる。 女、メス猫になっちゃう。Pチャンに犯されるの嫌。メス猫になっちゃう。 いやぁーいやぁーんにゃーにゃぁーにゃぁーにゃぁーおま○こ壊れるうううぅぅ」 「YEAH YEAH YEAH YEAH(OFSPRNG)」 「いや~キツイにゃ…(素)」 「おま○こ幼稚園・・ピースのピー・・」 プロデューサー「こえ、声抑えろ・・・声抑えろ」
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カード番号:B04-38 C カード名 :鞍馬山の大天狗 サブタイトル:実戦あるのみだ コスト 0 百鬼夜行ポイント 0 キャラクタータイプ 百鬼 所属:京妖怪 LV.1 1500/2 【封印破壊】 畏れカードゾーンにあるこのカードが百鬼夜行か奥義カードで表向きになった時、あなたの生命力を1減らしてよい。 減らしたならば、あなたのキャラクターカードゾーンにあるバトルに参加しているキャラクターカードを1枚選んで、 参加したバトルの終了時まで、戦闘力+500、攻撃力+1。 未知なる敵勢力…か?、一体誰が?あたりと比べると効果自体は残念だが、 「京妖怪」持ちなので、他の京妖怪の能力を妨げないのは便利。
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First contact 矯邑繍&にゃんにゃん玉九朗 ここは暗い。地下なのだから当たり前といえば当たり前なのだが、アンダーグランドを歩いていると本当にここがあらゆる意味で見捨てられた都市なのだと感じる。見捨てたのは、人か、企業か、それとも神か。だが、ここの住人はそんなことは気にしないようだ。もっと深くまで潜ればさらに地上の常識など通用しない修羅場が待ち受けているというから、それを考えるとこの程度の場所なんでもないのかもしれない。 アンダーヤード、ブラックバザール。アンダーヤードの中でも時折こういう経済活動の中心地となるような場所がある。周囲にはいくつもの明かりが灯り、薄闇の中、篭に入った謎の植物や檻に閉じ込められた異形の生き物が売買されている。いずれも地上で大っぴらに売ることはできないような類のものだ。 気配を殺しながら人ごみを歩いていた矯邑繍(ためむら しゅう)――のちに【スコーレ(暇人の学問)】のエイリアスで呼ばれることになる天才少女は、知人の姿を見つけてほっと溜息をついた。人込みを避けるようにして道のはじのほうに黒髪の少女が立っている。 「契ちゃん」 呼びかけると少女は深い色をたたえた瞳を繍に向けた。 【ラヴレス(愛を注ぐもの)】空多川契 本科二年目にしてまだエイリアスとして確定はしていないものの、それに近い二つ名を持ち、着実に力をつけている生徒の一人である。 「繍ちゃん」「怖かった。もう、こんな場所待ち合わせ場所にしないでよ」 アンダーヤードで安全な場所などまずない。あるとすれば、自分と友好的な住人の居住地くらいだろうか。いずれにしても戦闘能力がほとんどない人間が歩くには危険すぎる場所だ。 「平気だよ。バザールのメインストリートから離れなければ」 「そりゃあ、契ちゃんや篭森ちゃんはいいよ。強いんだから。でも、私には過酷なの」 ぴりぴりとした様子で周囲を警戒しながら、繍は言った。本科に入って二年目。アンダーヤードも地上も整備されてきてはいるが、まだまだ危険地帯のほうが多い。 「ごめんなさい。おねえちゃんが馬鹿でした。次は地上にします」 「いや、猛反省されても困るんだけどさ……まあいっか。それで何か用だった?」 「んー、就職おめでとうのお祝いなのですよ。ライザーインダストリー就職だって?」 ああ、と繍はうなづいた。先日、学者としての功績が認められ、正式にライザーインダストリーから非常勤講師として働くように依頼があった。予科生の一部と本科のスカラークラス向けの授業を行うことになる。黄道十二協会に末席も末席とはいえ関われることは名誉なことなのだろうが、正直な話、自分としては名誉がどうこうよりも収入が安定することのほうが喜ばしい。学者という職業は成功しれば一攫千金のチャンスがあるが、大部分は収入が不安定で大変なものなのだ。ついでに金がはいってもそれを研究にすべてつぎ込んでしまうという属性も持ち合わせている。 「就職というか非常勤講師だけどね。これで一応収入は安定するかなぁ」 「うんうん。おめでとう~、それでおねえちゃんは矯邑のおねえちゃんのために就職祝いを用意してきたのですよ。やっほぅ」 「お祝い?」 繍は契の足元に視線を落とした。暗がりのせいでよく見えなかったが、確かに随分と大きな包みが置かれている。あまりにも大きかったので契の荷物ではなく放棄された粗大ゴミか何かだと思っていた。高さは60センチ以上はあるだろうか。赤いリボンでぐるぐる巻きにされていて、しかも気のせいか振動している気がする。 「…………気を使わないでいいよ」 色々な思いを込めて、繍は言った。だが、伝わらなかった。 「いいから受け取って。おねえちゃん色々考えたんだけど、繍ちゃんはしっかりしてるように見えてぼんやりしてるから、身を守る手段が足りないと思うんだ」 「身を守る……」 真っ先に警備ロボや武器というのが頭に浮かぶ。だが、機械が箱詰め状態で激しく振動したりするものだろうか。 「というわけで、はい。贈り物」「これ何?」 受け取るよりも前に、反射的に繍は尋ねた。契はきょとんとした顔をする。なぜそんなことを聞くのかという顔だ。 「プレゼントは開けてからのお楽しみ」 ご丁寧にハサミまで渡してくれる。繍はおそるおそるリボンをハサミで断ち切った。気のせいか箱の動きが激しくなったような気がする。包み紙をはがすと空気穴のような穴が開いた白い箱が登場する。このあたりで繍の嫌な予感はマックスに達した。 「…………生きてる?」「生き物だもん」 「…………この生き物自体に危険性は!?」 ペットを飼っている生徒は珍しくない。自分の役に立つように訓練を積ませたり、遺伝子改造や身体の一部の機械化を行った動物を飼っている生徒も珍しくはない。友人である冷泉神無もそのようなペットを飼っている。だが、それらの中には扱いが難しいものもいるのだ。下手をすると自分が大けがを負ってしまう。 「平気だよ。猫だもん」 「ああ、猫なんだ」 繍はほっとして蓋をあけた。そして、閉めた。今、あり得ないモノがいた気がした。 「…………猫?」 「猫でしょ?」 もう一度蓋をあける。そして閉める。ぎこちなく、繍は契を振りかえった。 「……猫は二足歩行しない。服も着ない」 「たまには二足歩行で着衣の猫がいたっていいじゃん。まあ、多分どっかいじくってあるとは思うけど、北王とかが飼ってる謎の生命体どもに比べればまだまだ全然許容範囲っていうか、この学校の生徒さんの中にも実験体って混ざってるしこういうのがいても問題ないとおねえちゃんは思うわけですよ」 「私が問題あるんだけど」 見間違いでなければ、箱の中には二足歩行の身長40センチ程度の猫がいた。着物のような服を着ている。どこかふてくされたような顔をしているようにもみえるが、猫の表情を読み取る技術は繍にはないため、本当のところは分からない。 「これ、人形? それともトランスジェニック? 改造動物?」 「いや、実はおねえちゃんにもよく分からないのですよ。何か権利関係のごたごたというか、財産処分というかそういうものの関係で流れてきたものだからねぇ。多分、どこぞの研究施設からの流出品だと思うんだけど、下手に調べるために研究機関とかに持ちこむとほら、また面倒なことになりそうじゃない?」 「そういうものをよく贈り物にしようと思うね」 「だって、予言で回ってきたんだもん」 契の能力【デスストーカー(忍び寄る運命)】は一定条件下で契が口に出した「予言」を強制的に実現化する能力である。おそらくはそれを利用して最適なプレゼントを探し出そうとしたのだろう。繍は箱に視線を落とす。 「だから、平気。きっと最適なプレゼントになるよ」 契は自信満々で繍の肩を叩いた。 三日後。イーストヤードの矯邑繍の住む借家にて。 「……うーん」 繍は困っていた。その原因は縁側でぼんやりと空中を見つめている。 謎の猫らしき生き物がやってきてから三日。一人と一匹は常に二メートル以上の距離を取って生活していた。ちなみに食事に何を与えればいいのかよく分からなかったので、とりあえずご飯に鰹節を乗せてねこまんまにして与えたところ、食べた。お茶も飲んでいる。どうやら人語も喋れるようだが、いまだに最低限のこと以外は喋ってくれない。 「……猫ってどうすればなつくんだろ?」 猫の一匹や二匹を飼うこと自体には問題はない。家は借家とはいえ広いし、大家の許可もとった。猫を養う程度の収入もある。だが、それ以前の問題で繍は動物の飼い方を知らない。 「ここは知ってそうな奴に聞くのが定石か。流石にネットでもなんだかよく分からない生き物の飼い方までは分からないだろうし」 決意すると繍はかばんを持って立ちあがった。一応、護身用の武器の状態を確かめて上着の裏側のフォルダーにひっかける。 「猫、私出掛けてくるからおとなしくしててね」 返事はない。それは無視することにして、繍は外へと出た。 メインヤード・学園自習室 ライザー学院の生徒は予科生の間は生活も学問もすべて学校によって保護される。寮や食事は学校が容易してくれるし、最高水準の学問環境が整えられている。よって予科生の仕事は死ぬ気で勉強することのみとなる。もっともそれが一番つらいことなのだが。 そんな予科生が授業の合間や放課後に集まる自習室は学園内に数か所ある。大部分は区切られた机の上で一心不乱に勉強するようなスペースだが、中には飲食可能だったり、大勢で話し合いや討論をするためにオープンにしているところもある。そんな場所の一つに、目的の人物である篭森珠月はいた。 「……篭森ちゃん」 【イノセントカルバニア(白骨髑髏)】篭森珠月。著名人の子息が多い学園内でも特に目立つ出自の持ち主で、父親は人類最狂といわれる篭森壬無月だ。その影響で予科時代からトラブルには巻き込まれる、親の知名度のせいでエイリアスっぽいものが発生する、変な輩はよってくるとトラブルメーカーを絵にかいたような人物であった。現在のところは本人の力が強くなってきたので大分落ち着いたが、よくもあれで人間性が歪まなかったと思う。 「おや、繍ちゃん。何してるの?」 「こっちが聞きたいよ。何してるの?」 「餌付」 「もう、先輩ったら冗談がすぎますよ」「あはは、でも餌付されてるかも~」 自習室に足を踏み入れた繍の視線の先には、大量のお菓子類を机に広げている珠月と彼女からお菓子を受け取りながらおしゃべりにふけっている予科生たちの姿があった。 「篭森先輩わぁ、たま~にこうして私たちに差し入れ持ってきてくれるんですぅ」 「手作りお菓子。すごくおいしいのよ」 「へ、へえ…………」 繍は視線を泳がした。親しい人間だからこそ、分かる。珠月は特に可愛がっている相手でない限り、見知らぬ相手にお菓子を差し入れするような可愛らしい人格はしていない。そして、今現在彼女らが食べているお菓子に繍はなんとなく見覚えがあった。珠月が親しい人間、あるいは親しくなりたい人間を招いて行うお茶会でよく見るお菓子だ。 つまり、あきらかに正規のお茶会で余ったお菓子をここに持ちこんで、文字通り後輩を餌付していた。予科に上がれるのは全体のおよそ1%とはいえ、この学校にいる時点で将来のエリート候補であることに変わりはない。残りもので伝手と情報をゲットしようとしている思考回路が合理的すぎて、繍はかるくめまいを覚えた。極めつけは、楽しげに後輩にお菓子を差し出す時の表情が、家の近所の野良猫やからすに餌付しているときと酷似していることに気づいてしまい、繍の憂鬱はさらに深くなる。この後輩たちはあまりもの処理に付き合わされている上に人間扱いされていないことに気づいて――――いるわけがない。 前言撤回。ちっともまともな人格には成長していない。やはりどこか歪んでいる。むしろ歪みすぎて一回転して正常になっている。 「どうしたの? 何か用?」 「えーと、二人きりで話したいことが」 珠月は困ったように机の上を見た。まだかなりのケーキ類や食器が乗ったままだ。 「あ、先輩。なんならこれは私たちが片付けておきますよ。食べ終わった食器はあとで自宅のほうに届ければいいですよね?」 「でも、悪いよ」 「いいですよ。いっつも美味しいもの食べさせてもらってるんだから、これくらいなんでもありません。ねっ」「そうですよ、先輩」 「ならお言葉に甘えさせてもらおうかな。ありがとね」 餌付されてる!! 繍は後輩たちに危機感を覚えた。同時にこいつら絶対本科には来れない、と確信する。和やかとまではいかないが、珠月にしては愛想よく後輩に挨拶すると二人は外へ出た。なんとなく無言で歩いて、人気のない場所へ移動する。 「…………いつもああいうことしてるの?」 「焼き菓子とかサンドイッチはスラムで配ることもあるけど」 「無差別な餌付は良くないよ。頼ってくる奴が増えるでしょ?」「私の不利益になるような連中は、適当に処分するから平気だよ」 笑顔のまま珠月は空恐ろしいことをつぶやいた。繍は自分が不利益を与えているのかどうかを思わず考え込む。 「繍ちゃんのことは好きだよ。安心して」 「……そうなんだ」 そういう繍と珠月の出会いは、南区で開かれたのみの市で一冊の古書をめぐってどっちが買うかで争いになったことだった。その時珠月の顔を知らなかった繍は、後に友人知人から「人類最狂の娘と真っ向から言い争いをした女」として尊敬を集めることになったのだが、それはまた別の話。 「で、何の用だったの? 誰かとトラブルでも起こした?」 その一言で繍は用事を思い出した。かいつまんで事態を説明する。それを聞いた珠月は小首を傾げた。 「うーん、美味しいものでも食べさせてみたらどうかな? でも身体構造が分からないんじゃ、何を食べさせていいのかも分からないよね。猫だったら、ネギとかカフェインはダメなはずだけど。あとは甲殻類とか魚でもあおぜの魚は食べさせすぎるとよくないはず」 「今朝がたお茶を飲んでいたんだけど」 珠月は渋い顔をした。 「具合悪くなってない?」「ない……と思うけど、話してくれないから」 今朝からほとんど会話らしい会話をしていない。というか、当初から話しかけてもろくな返事が返ってこないのだ。 「どこかの研究施設で一回調べて貰ったほうがいいんじゃないの?」 「でも、入手経路を考えると結構危険なんだよ。下手に調べると騒ぎになっちゃう」 「じゃあ、四十物谷宗谷を呼ぼうか」 唐突に出てきた名前に繍は首を傾げた。 「あいものや? って何?」 「四十物谷調査事務所ってリンクあるでしょ? そこの所長さん。お友達」 「篭森ちゃんって予想外の方向に伝手があるよね」 「そのためのお茶会と夜会だからね。あいつなら、変だけど口の堅さは保障するよ。レントゲンとかスキャナーとか……移動診察用の獣医が使う小型のやつ借りて簡単に調べてもらえば? 内蔵の構造が分かれば人間と猫どっちよりなのかだけでも分かるだろうし」 色々と気になる単語が聞こえたが、ひとまず無視して繍は検討する。猫は――間違いなく嫌がるだろう。だからといってここで放置して死なせるわけにはいかない。 「……痛くない?」 「血液採取とかは行わない予定だけど。動物の負担にもなるし」 「改造されてるから強いと思うんだけど」 「捕まえるのは宗谷がやるよ」 言外に「面倒くさいから宗谷に押し付けちゃえ」という意図が見え隠れする。 「……そう?」 「そうそう。ついでに食べられそうなものを買い込んで行って御機嫌とりすれば問題ないって。猫だから、魚の頭とか鳥のささみ肉とか」 そう言いながら珠月は電話をかけ始める。繍はなんでも知っているこの友人を心強く思うと同時に、なんとなく嫌な予感を覚えて空を見上げた。 再びイーストヤードの繍の家。繍と珠月が帰宅してすぐ、大きな機械を担いだ少年がにこにこしながらやってきた。 「はじめまして、四十物谷宗谷です。以後よろしくお願いします」 「どうも。矯邑繍です」 宗谷と名乗った少年は名刺を取り出して丁寧に挨拶した。背中に背負った武器が気になるが、人のよさそうな好青年に見える。 「篭森ちゃんの友達だって?」 「事務所を作る時に世話になったんだよ。資金とか人脈面で。それ抜きでも珠月のことは結構好きだけどね。面白いから」 「そいつの好きは、猟奇的で格好いいってことだからあまりいい意味じゃないからね」 買ってきた鮭のアラを早速解体しながら珠月は叫んだ。宗谷は心外そうな顔をする。 「何を言ってるんだい。珠月、死と幽霊と血しぶきは人間にとって最大の娯楽だよ」 「私は別に死も幽霊も血しぶきも纏ってないから。そういうのが好みなら、骸手とか不死コンビとかのところに行け」 「君は他人から自分がどのように見られているのか、もうちょっと考えたほうがいいよ。古い人気のない洋館に住んでいて、常に黒いドレス姿で、骸骨の従者を引き連れ、瞳は綺麗な血色。敵対者の血の海に立つ姿なんて、どきどきするほど猟奇的じゃないか!」 「それ、条件さえ満たしてれば私じゃなくてもいいよね? じゃあ、私と骸手さんならどっちが好き?」 「うーん、まだ骸手さんとは知り合いになれてないけど、慣れたらむこうに行っちゃうかも」 「ほら、こういう奴なの」 「…………」 変な知人が増えてしまった。繍は心の中でため息をついた。ついでに、思う。 「すげえ仲いいじゃん」 「そうでもないよ」 「仲良くなるより観察してたいかな」 丁度会話に一区切りついたので、宗谷は手際よく機械を並べ始め、珠月はさっさと料理の下準備をする。念のために生のままの食品を少しだけ取っておくことも忘れない。あの猫のような生き物が本当に人間と同じ食事でいいかは分からないからだ。 「とりあえずレントゲンとって骨格調べてから、内蔵の構造を調べようか。というわけで、おいで」 猫はタンスの上に逃げ込んでしまった。宗谷はため息をついて――――畳を蹴ると跳躍した。戦闘者系統のクラスの人間は、こういうところが並みじゃない。軽く天井近くまで跳び上がると猫をひっ捕まえて着地する。引っかかれないように首根っこを掴んでぶら下げることも忘れない。 「ちょ、乱暴は」「子どもと動物は多少手荒にしないと治療も検査もできないよ」 そう言って機械に放り込もうとするが猫は激しく抵抗する。その爪が触れた瞬間、機械のコードがやすやすと切断された。 「…………レントゲン壊れた」「きゃあ! それ支払いしないといけない!?」 繍は違うところで悲鳴を上げた。宗谷は首をふる。 「コードだけですから付け替えればすみますけど……レントゲン取れなくなった」 「内蔵の様子だけスキャンすれば?」 台所にひっこんでいた珠月がお玉をもって現れる。猫の爪が丈夫なコードを切断したというのに顔色一つ変えない。 「そうだねぇ。構わないかい?」 「私はいいけど……猫が」「は~な~せ~!!」「喋った!?」 宗谷はびっくりしたような顔をした。そして考え込む。 「人間の言葉が喋れるということは、人とほぼおなじ構造の声帯と脳があるということになるから、内蔵機能なども人間のものに酷似している可能性が高いね。興味深い。調べてもいいですか?」 「何で何度も聞くの?」 「内蔵の様子を見るためには、腹の毛を刈り取らないといけないからだけど?」 猫は今度こそ死ぬ物狂いで抵抗を始めた。しかし、宗谷も珠月も繍より前から学園にいる比較的古株。遺伝子改造された猫程度に遅れはとらない。 「珠月、ちょっと抑えるの手伝って。それか毛刈りやって」 「バリカンで飼っていいんだよね? どこを」 「このあたりの消化器官見たいから、ここからここまで全面刈る方針で」「了解」 「やめろ!! 無礼者共!!」 無駄に出際よく、二人は作業を進めていく。猫の声は全面無視だ。 「……あ、でもここで刈ると毛が飛び散るな。繍ちゃん、新聞紙とかない?」 「えーと、本当にやるの? 猫が滅茶苦茶怯えてるんだけど」 心なしか涙ぐんでいるようにも見える。 「うん、そうだね」「速く済ませて上げないと可哀想だ」 「あんたら…………」 やめるという選択肢はないらしい。ダメだ。根本的な思考回路にずれがある。繍は頭を抱えた。その間にも着々と作業は進んでいく。 「は~な~せ~!!」「宗谷、しっかり押さえてくれないと毛が刈れないよ」「そんなこと言っても相手は生き物だしねぇ」「うぎゃあ!?」 「…………」 こちらを見ている猫と目が合った瞬間、何かが繍の中で臨界点に達した。 「いい加減にしろ!!」 きょとんとした顔で珠月と宗谷は作業の手を止める。その手から繍は猫を取り上げた。 「ああ!」「危ないよ」 「危ないのはあんたたちだよ! 嫌がってるでしょう!?」 「……だって」「調べないと何食べられるのか分からないし」「病気になると困るし」「あらかじめ身体構造は調べておいたほうが……食中毒起こすと困るし」 「吾輩は普通に人間と同じような構造だ!!」 抱えられたままの猫が叫んだ。珠月と宗谷は顔を見合わせる。 「ダウト」「嘘はいけないよ」 「何故決めつける!?」 「人間に毛皮や肉球はないし、あきらかにキメラ構造だと思う」 宗谷の言葉に珠月はうんうんと頷く。 「調べないと……」「触るな!!」「っていうか自己申告できるならさっさとしろよ。紛らわしいね」 珠月はじろりと猫をにらんだ。慌てて猫は繍の背後に隠れる。繍はため息をついた。 「もういい。もういいから、帰れ」「え、まだ調べてないのに」「夕飯食べてないのに」 「篭森ちゃん、うちで食べてく気だったんだね」 「せっかく作ったのに」 繍はため息をつくと、二人の荷物を玄関から押し出した。 「ああ!」「何をするんだ」「はいはい、今日はお疲れ様でした。これあげるから、夕食でもどこかで食べて帰りなさい」 二万WCを押し付けながら玄関から追い出す。二人は不平を言うが、案外とあっさり追い出されてくれた。正直な話、戦闘能力の高い本科生に駄々をこねられたらどうしようもないので、出てくれてよかった。 振り返ると猫がぽつんと立っている。 「…………ご飯にしようか。人間と同じでいいんだよね」 こっくりと猫は頷く。嵐のような二人組が去って緊張が解けたのか、そのままへたりと床に崩れ落ちた。 「そういえば、名前も聞いてなかったね。私は繍。姓は矯邑。学生で学者」 「ななじゅうはちごう」 「それ、名前じゃないじゃん」 台所からは珠月が作っていった魚の煮つけや揚げ物の香りが漂ってくる。繍は家事が苦手なので、正直助かった。 「名前もつけなきゃね。それから、徐々に仲良くなればいいよね。喋れるんだからそうするべきだった。すまん」 猫はこっくりと頷いた。 おまけ 翌日、メインヤードのカフェテリアにて。 「そんなことがあったんだ」 繍と珠月共通の知人である古物商の冷泉神無は、紅茶を片手にため息をついた。向かいには繍と昨日家から追い出されてふてくされている珠月がいる。 「で、篭森ちゃんは二人が仲良くなることを見越して騒いだの? それとも騒ぎ立てたかったの?」 「どっちでもいいかな、と。可能性としては考えてたけど、何も追い出さなくてもいいじゃん。あの後、宗谷と二人きりで晩御飯が嫌だったからエドワードたちの夕食に乱入してたんだよ?」 「楽しそうじゃねえか。っていうか、友達なんでしょ?」 「あいつと二人でご飯食べると、血みどろの話しかしないんだもん。肉がまずくなる」 真っ赤なイチゴのジャムを詰めたタルトをフォークで崩しながら、珠月は言った。何かが納得できない。 「で、結局猫の名前、繍ちゃんはどうするの?」 「……うーん、タマとかスズとか?」 実はまだ決めていない。二人を呼んだのはそのことを相談するためでもあるのだ。 「いっそのこと、日本風にしちゃえば? 姓もつけてさ。山田太郎みたいな」 「それ格好いいね」 「なんとか左衛門とか、なんとか助とかそういう武家っぽいのは?」 神無は楽しそうだ。次々と名前案を出す。 「篭森ちゃんは何がいいと思う?」「……昔」 謎の呟きに、繍と神無は首を傾げた。 「はい?」 「西暦時代に実在した人物でね、すごく変な名前の人間がいたの。すごく猫っぽい名前の」 「????」 意味が分からない。珠月はすっと手帳を開くとペンを走らせた。 「ニャンニャンタマクロウっていうんだけど、それを和名にして」 『にゃんにゃん玉九朗』 手帳にはそう書かれていた。ぶっちゃけ、センスがいいとか悪いとかいうレベルを通り越した次元の名づけセンスだった。 「にゃんにゃんまでは名字」 「…………一言言う。篭森ちゃんに子どもが出来たら、名づけは他の人にやらせたほうがいい」 だがその後、なぜかその名前が正式決定してしまう当たり、三人は友達だった。類はともを呼ぶ。 おわり
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【変態名無しにゃん】 当放送の名無しさんの総称 8割以上下ネタ 意外と小心 よく訓練された者は抜群の空気読みをする この掲示板ではドラゴン
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放課後、教室 律「……駄目だ。すげー眠い」 ぐたー 紬「今日の体育、水泳だったものね」 澪「ムギは元気そうだな」 紬「水泳、楽しかったもの♪」 きらきら 澪「対して唯は、もう駄目か」 唯「・・・そんな事無いよ。だって澪ちゃん、さっきはプールの上で盆踊りだったじゃない」 ぐー 律「全然意味が分からんし、何気に怖い」 紬「みんな眠そうだし、今日はもう帰る?」 律「でも新曲の練習もしたいし、梓に示しが付かないだろ。私達、水泳の授業があったから眠いんですって言えるか?」 澪「確かに、先輩としての威厳には欠けるよな」 唯「威厳って、一番大事だよね」 ぐー 律「まさに寝言だな、おい」 和「本当、よく寝てるわね」 紬「昔から、って感じ?」 和「え、何が?」 紬「今そんな顔で、唯ちゃんの事見てたから」 和「そうかしら」 紬「うふふ♪」 律「ムギが言ったように、唯って昔からこんな感じなのか?」 和「まあね。でも軽音部に入ってからは、色々変わったかも知れない」 澪「変わった?」 和「良い方向へね。だからみんなには感謝してるわ」 紬「まるでお姉さんみたい」 和「そうかしら」 唯「・・・なんの事?」 むくり 和「良いから、唯は寝てなさい」 唯「はーい」 ぐー 律「なんだよ、それ」 くすっ 軽音部部室 カチャ 梓「済みません、遅れました」 律「ふぁーっ」 梓「眠いんですか?」 律「馬鹿だな。私達はいつでも気合い充実。やる気に満ちあふれてるぜ」 梓「澪先輩、目閉じてません?」 澪「心眼だ、梓。私は心の目で、梓を見てるんだ」 梓「はぁ」 澪「・・・見えたっ。梓は、今部室にいないっ」 梓(だったら澪先輩は、誰と話してるんですか) 唯「・・・」 ぐー 梓「唯先輩はいつもの事として。ムギ先輩は、平気そうですね」 紬「水泳って、学校における一大イベントだと思うのよ。そのためには予選、本戦。クラス対抗水泳合戦。水泳ばんざーい、ばんざーい。ばんざーい♪」 梓(明らかにムギ先輩もおかしいな) 唯「・・・おはよう、あずにゃん」 むくり 梓「おはようございます。目、醒めました?」 唯「そこはかとなしには」 梓「なんですか、それ」 唯「たはは」 梓「今日は、もう帰りましょうか?」 律「いや。新曲の練習があるだろ。練習しようぜ、練習」 梓(そっち、トンちゃんしかいないし) 律「はは。澪の奴、まだ泳いでるぞ」 澪「何言ってるんだ、お前。言って良い事と悪い事があるぞ」 唯「まあまあ。ケンカは犬も歩けば爪楊枝だよ」 紬「唯ちゃんはやっぱり、ばんざーい。ばんざーい、ばんざーい♪」 梓(誰か、なんとかして) 10分後 律「・・・あれ。どうして私、水槽の前に」 唯「あずにゃん、来てたんだ」 澪「ムギ、何してる?」 紬「・・・え?・・・じゅ、準備運動?」 梓(みんな、目が覚めたみたいだな) 律「よーし。梓も来た事だし練習するぞー」 唯、澪、紬「おー」 梓(嫌な予感しかしないよ) 律「ワンツー、ワンツー。ワンツー。ワンツー」 タンタン、タンタン、タンタン、タンタン 澪「律、早い。走りすぎだ」 唯「だったら、ゆっくりまったり歩いて行こうよ」 紬「私、お茶淹れるわね♪」 律「ワン、ツー。ワン、ツー・・・」 澪「律、早し。早ければ、早くて、早し、早きこと、早けれども」 唯「まあ、何となく意味は分かるけどね」 紬「私、お茶淹れるわね♪」 梓(言わんこっちゃない) 10分後 律「・・・駄目だ。全然集中出来ん」 梓「今日はもう止めましょうよ」 唯「でも、先輩としての威厳がね」 梓「そんなの、元々ありませんよ」 唯「たはは、そかそか」 梓「はいです」 律、澪、紬(それって、私達も?) 律「いやー、面目ない。明日からは頑張るからさ」 梓「それよりも、今日の帰りは大丈夫ですか?」 律「平気平気。澪は私が送っていくからさ」 紬「私は電車だし、その後は迎えに来てもらうから」 唯「じー」 梓「口に出さないで下さい。唯先輩は、私が送りますから」 律「じゃ、唯の事頼むな。澪、眠いなら肩貸すぞ」 澪(覚醒モードッ♪) 夕方、帰り道 梓「澪先輩達、大丈夫でしょうか」 唯「みんなしっかりしてるからね。・・・りっちゃんじゃないけど、本当に面目ない」 梓「良いですよ。変に無理して、皆さんが体調を崩す方が困りますし」 唯「あずにゃんはしっかりしてるね。私のお姉さんになって欲しいくらいだよ」 梓「憂がいるだけで十分過ぎます」 唯「でも憂は妹だからね。私は姉として、憂の面倒をみないと駄目なんだ」 梓「そういうの、唯先輩っぽいですね」 唯「たはは」 平沢家、玄関 憂「リビングに布団敷いたから、少し仮眠してね。その後でご飯を食べて、今日は早く寝ようか」 唯「憂-。お姉ちゃんは頑張るよ」 憂「うん。私も一所懸命応援するね」 唯「憂ー♪」 梓(何を頑張るの?何を応援するの?姉の威厳って、何?) 憂「梓ちゃん、今お茶の用意するから」 梓「いや。私はもう帰るよ。それより、唯先輩の事よろしくね」 唯「本当、面目ない」 憂「ふふ。それじゃ梓ちゃん、お休みなさい」 梓「憂もね。唯先輩、お休みなさい」 唯「明日こそ。明日こそは、先輩の威厳をお見せします」 パタン 梓(明日、学校休みだし) 翌月曜。放課後、教室 律「今日は体育もなかったし、元気溌剌だぜー」 澪「先週は、梓にふがいないところを見せてしまったからな」 紬「やっぱり、先輩の威厳よね」 唯「よーし。今日はあずにゃんを、びしばし指導するぞー」 律「お前、まだ眠いのか」 和「でも唯が先輩なんて、ちょっと戸惑うわね」 唯「それは自分でも思う時があるよ。あずにゃんから先輩って呼ばれると、にやけちゃうし」 澪「でも梓にとっては、良い先輩じゃないのかな」 唯「本当に?」 紬「うん、うん。優しくて温かくて思いやりがあって、良い先輩だと思うわよ」 律「ギターとしては、圧倒的に中野先輩って感じだけどな」 唯「もう、りっちゃーんはー」 澪、紬「あはは」 和「ふふ」 軽音部部室 カチャ 唯「あれ。あずにゃん、もう来てたんだ」 梓「・・・」 すかー 律「全力で寝てるな」 澪「・・・どうする?」 紬「まずは、静かにバッグを置きましょうか」 澪「ああ」 そろそろ 唯「寝てるあずにゃんも可愛いね」 律「先輩の威厳は示せないけどな」 唯「威厳よりも、あずにゃんの寝顔の方がずっと大切だよ♪」 律「なんだ、それ」 くすっ 梓「・・・やってやれない事もないです」 くー 唯「あずにゃん、どういう事?」 紬「唯ちゃん。寝言に質問するのは良くないって言わない?」 律「じゃ、落書きするか」 唯「可哀想だよ、猫ヒゲなんて」 澪「描かないんだ。それにあまり騒ぐと、梓が起きるぞ」 唯「だったら、子守歌歌おうか。・・・あずにゃん、夜泣きで困ったなー♪」 律「平沢さん、それ根本的に違うから」 10分後 梓「・・・済みません、今起きました」 むくり 唯「おはよう。ねむにゃんだったね、今」 梓「私も水泳の授業があったので。すぐ、練習の準備をします」 紬「まあまあ。まずはお茶を飲んで、お菓子を食べて。少しゆっくりしましょうか」 梓「済みませんです」 ずずー 澪「梓、髪の毛乱れてるぞ」 さすさす 律「ほら、口にクリーム付いた」 拭き拭き 紬「素直に世話を焼かれる梓ちゃんも可愛いわね♪」 唯「世話を焼く澪ちゃんとりっちゃんも可愛いよ」 紬「なんだか、良いわよねー」 唯「ねー」 梓(うし、とら、たつ、み) くー 30分後 梓「・・・済みません、また寝てました」 律「気にすんなよ。無理してもなんだし、今日は早めに解散しようぜ」 梓「いや。それは」 澪「良いから。唯、戸締まり頼む」 唯「はーい」 ぱたぱた 紬「私、梓ちゃんのバッグ持つわね」 律「それなら私は、むったんを持つか」 梓「いや。それは」 唯「戸締まり完了。それじゃ、あずにゃんの家までレッツゴー」 律、澪、紬「おー」 夕方、商店街 唯「あずにゃん、まだ眠そうだね」 梓「水泳が、結構ハードだったので」 うつら、うつら 唯「私が、おんぶしてあげようか?」 梓「小柄に見えますけど、私もそれなりに体重はありますよ」 唯「無理かな」 梓「気持だけ頂いておきます」 律「和ませる奴らめ。・・・唯ー、おんぶおばけだぞー」 どかっ 唯「あーん、りっちゃん重いー♪」 澪(なんだろう。背中がすーすーするな。一人っきりって、こんな物なのかな) 平沢家、リビング 唯「・・・って事があったんだけど。憂は平気そうだね」 憂「私はペース配分して泳いでたから」 唯「そっか。・・・憂、マッサージしてあげようか?」 憂「大丈夫、本当に大丈夫だから」 唯「そっか。それなら、膝枕してあげるよ」 憂「まだ眠くないよー」 唯「良いから、良いから。お姉ちゃんの言う事を聞きなさい」 憂「はーい♪」 ごろん 唯「憂、いつもありがとね」 憂「どうしたの、急に」 唯「あずにゃん、今日すごい眠そうだったんだよね。それなのに憂は普段通りにご飯を作ったり、色々頑張ってくれたから。ありがとうって思ったんだ」 憂「私は全然疲れてないし、お姉ちゃんはいつも軽音部で頑張ってるじゃない」 唯「私はお茶飲んでるだけだよ。・・・私もこれからは姉として。先輩として頑張らないとね」 憂「お姉ちゃん♪」 唯「憂ー♪」 翌朝、教室 唯「という訳で昨日は、憂に添い寝してあげました」 和「たまにはお姉さんぽい事もするのね」 唯「てへへ」 律「うぃーっす」 澪「おはよう。今日も暑いな」 唯「夏も、暑くなかったら良いんだけどね」 和「それじゃ、夏とは言わないでしょ」 唯「そかそか」 紬「みんなおはよー。あつはなついわねー」 律「この、ベタな事言いやがって」 唯、澪、和「あはは」 2年、教室 純「あー、暑い。溶けちゃいそうだよ」 ぐったり 梓「夏だからね」 ぐったり 憂「二人とも大丈夫?」 純「そういう憂は、平気そうだね」 憂「昨日は早く寝たから。それに、お姉ちゃんが添い寝してくれたんだよ♪」 純「夏場に一緒に寝るって、暑くない?」 憂「あまり気にした事無いな。でも純ちゃんも、猫ちゃんと一緒に寝たりするでしょ」 純「あまり気にした事無いな」 梓(唯先輩と猫って、同じなの?) 6時限目、屋内プール 律「今日も水泳かー」 澪「夏だからな」 唯「プールサイドで、足をちゃぷちゃぷさせるのって楽しいよね」 ちゃぷちゃぷ 紬「私もやってみるわね♪」 ちゃぷちゃぷ 律「澪、私達もやるぞ」 ちゃぷちゃぷ 澪「全く」 ちゃぷちゃぷ 同時刻、屋内プール対面側 梓「・・・なんか、波立ってない?」 純「海じゃないんだからさ。」 憂「でも、なんだか楽しいよね」 純「まあね。・・・うぷっ」 梓「純、大丈夫?・・・うぷっ」 憂「二人とも大丈夫?でも、どうして波が起きてるのかな・・・。おっと」 ひらっ 梓、純(出来る奴っ) ――― 律「まだまだっ。お前達の本気は、そんな物かっ」 じゃぶじゃぶ 紬「琴吹、力の限り頑張りますっ」 じゃぶじゃぶ 唯「私、もう駄目みたい・・・」 ちゃぷちゃぷ 澪「唯、頑張れっ。諦めるには、まだ早いぞっ」 ちゃぷちゃぷ 唯「みんな、ごめん。私、ここでお別れみたい。みんなに会えて、私・・・」 ちゃぷ 律「馬鹿野郎っ。お前一人だけ行かせるかっ」 紬「唯ちゃん、私の手に捕まってっ」 がしっ 澪「唯、私の手にもだっ」 がしっ 唯「ありがとー。みんな、ありがとー」 律「・・・海岸だ。海岸が見えたぞー」 唯、澪、紬「わーっ♪」 わーっ♪ 純「なんか、叫び声が聞こえない?」 梓「聞こえるね」 純「波もすごくなってきたね」 梓「なってきたね」 純「梓、どうしたの?」 梓「なんだか、嫌な予感がするんだよね。・・・うぷっ」 純「え、何が?・・・うぷっ」 憂「二人とも、波を読めば良いんだよ。・・・よっと」 さっ 純「波を」 梓「読む?」 憂「あ、また来たよ」 純「・・・見切った」 梓「えいっ」 ごごごごごーっ 純、梓「・・・だ、駄目だっ」 憂「二人とも、私に捕まってっ。・・・えいっ」 さっ 純、梓(うーいー♪) 2
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まぁ早く身を固めて、そうすりゃぁ短味があるのか。 そーなんです!!!私や小悪魔1号が、12時間ぐっすり眠って、やっとさっぱり目覚める。 【2位】カレーうっわぁウチカレーしか食べれないから喜んでもらおうとするの大変そう。 あのね、カッコついてないよね恥ずかしいですよ?奥さん。 よく言いますな、「親しき仲にもレゲェあり」。そう、とても辛くて、哀しい幕切れですが、 一途な思いを貫いた小糸は確かに「幸せ」だったのかもしれません。 Mさん「身ぐるみぬいで、おいでいけ!」ぴょん「なんであっしの考えてることが分かったんすか?」。 ひとりごとで事細かに話すところなんぞは、ていねいなやり方でした。 華やかで、綺羅星のごとく、歌舞伎役者が揃った 襲名披露興行を昨日のことのように思い出す。
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理由はいつもこの胸に 前編 メイン報酬 【心に刻まれた記憶】坂上 芽衣 (ニ) 期間 2018 9/1(土) 12 00~2018 9/14(金) 16 59 注意 名鑑イベント特有のキャラ入手方法やから注意が必要やで(下記キャラ入手方法参照) ステージ攻略のコツ なんか他の名鑑イベントよりStage2もStage3も点が入りやすい気がするのでごり押しをしよう! キャラ入手方法 前編ではSR【心に刻まれた記憶】坂上 芽衣 (ニ)本体が勝利時ドロップで入手できる。またドロップで入手できなくても累計でも400万ptから100万ptごとに1体確保できる。しかし覚醒させるには後編で専用覚醒材を入手する必要あり。 初回クリア報酬 ステージ名 初回報酬 個数 難易度 消費元気 勝利時獲得pt目安 Stage1 ココロのカギ(小) 2 D2 7 10点差でコールド約17000pt Stage2 ナインスター 1 C1 10 接戦時約30000pt、10点差でコールド約45000pt Stage3 ココロのカギ(中) 2 C5 12 接戦時約50000pt、10点差でコールド約90000pt 累積報酬一部抜粋 ココロのカギ(中)合計6本(~350万pt) ココロのカギ(小)合計77本(~350万pt) 友情コイン2個(100万pt・250万pt) ストーリー前編3話5万・20万・80万pt 【心に刻まれた記憶】坂上 芽衣 (ニ)6体(50万pt、400万ptから100万ptごとに1体) コメントフォーム 名前
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にゃん 5KB 「ゆうかにゃん、かぁ…」 5歳くらいの少女の映像が専用フォルダの中に溜まって来た。 緑の髪、チェックの洋服に麦わら帽子と猫耳猫尻尾 零れ落ちそうな大きくて澄んだ瞳は、ゆっくりの一種だとは思えないほど愛らしい。 「欲しいなぁ…」 スライドショーで切り替わる画像を、結局私は朝まで眺め続けていた。 小鳥の声に、カーテンを開くと 窓の外につるして置いた野良まりさの三姉妹が夜露に濡れて震えていた 晩春とはいえ明け方は冷え込む まして3日目の朝ともなると空腹も限界だろう 口にかませたビニール紐で声を出す事もできないまま 空ろな瞳でこちらを見ている。 助けてくださいとか、ゆるしてくださいとかそんな視線だ その姿を見て、思いつく。 「おまえら、ゆうかにゃんになれよ」 【にゃん】 元は縁日で掬った金魚を飼っていた小さな水槽も 野球の硬球位のサイズしかない三姉妹には十分過ぎる大きさらしく まだ怯えているが、それでも中に放り込んだ缶詰のパイナップルは 最初の一口を口にした後は瞬く間に三匹の腹に収まった。 「食い終わったか?」 「「「ゆひぃ?!」」」 一声かけるだけで震え上がる三姉妹は見ていてとても滑稽だ。 「食い終わったらゆうかにゃんになれよ、ならないと殺すぞ?」 「「おねえじゃん!ごわいよぉ゛」」 妹らしい二匹の饅頭が、僅かに身体の大きい姉まりさの背後に隠れてみっともなく小便・涙・鼻水を垂れ流す。 「お、おにいさん!」 「なんだ?」 「まりさたちには、おにいさんがなにをいっているのかまるでわからないよ!」 ふむ、我ながら確かに脈絡のない話だったか 妹二匹よりは利発らしいとはいえ、子ゆっくりに気づかされるとは 寝不足で思考力が落ちているだけでなく、よっぽど画面の向こうのゆうかにゃんに執心しているらしい ゆうかにゃんのこと以外が、すごくどうでもいい。 「ああ、ゆうかにゃんというのはな」 プリンタで持っている限りのゆうかにゃんの画像をコピーして、まりさたちに見せてやる 「この仔のことだ」 「ゆ…、ゆうか?」 「でもしっぽさんが…」 「みみさんも…」 困惑しているらしい、がもうこれ以上待ちたくない。 「この仔になれ、出来ないなら死ね、必要なものは用意してやろう」 「ゆ!?いみがわからないよ!!!」 さっきからわからないわからないとばかり…少しは自分で考えられないのか 「ちぇんじゃないんだから、わからないと言えばいいわけじゃない事くらいわかるだろう?」 ――? ちぇん、ちぇんか 「そうだな、耳と尻尾はちぇんのが有る」 「お、おにいさん?」 「少し待っていろ」 階段を下りて、冷凍庫の中で断末魔のまま固まっているゆっくりのなかからちぇん種を一匹取り出し レンジで暖めたお湯の中に放り込む。 「……にゃ、ぁ……」 ゆっくりと解凍され、元のやわらかさを取り戻すにつれ 冷凍され仮死状態だったちぇんが、身体を痙攣させ始める。 流しに湯ごと放り込み、湯気を上げるちぇんを拾い上げて まな板の上で耳と「あ゛に゛ゃ!?」尻尾「わがらないよ!!!?」を切断し 残りはコンポストに放り込む 「いだいよおぉぉぉ……」 「ひさびさの、とかいはな、ゆっくりね……」 「ッヒ!?」 「おいしそう、だわあなた」 「わがらッ!!」 再び自室に戻り、水槽の中に落としたての猫耳と尻尾を放り込む 「使え、とりあえずあとは任せるぞ」 「おにいさっ」 「俺が起きるまでに一定の成果を上げておけ、でなければ殺す」 押入れの中に放り込んで、眠い目をこする。 コレで起きた時にはゆうかにゃんができていれば、最高なんだがなぁ… まぁ、結論として結果は散々だった。 なぜか長女が二つに割れていたのはソコソコ笑えたが 妹二匹のうち一匹は姉の姿と放り込んだままになっている耳と尻尾が 相当のストレスだったのか、発狂して「うふうふ」言うだけの饅頭になっていた。 もう一匹は癲癇を起したようにひきつけながら泣いていた。 だがまぁ、材料としての価値にはいささかの翳りも無いわけで 面倒なのは変わりないが、まぁ一眠りしてリフレッシュしたのだから 俺が自分で改造するかなぁ… 狂ったまりさ(おそらく次女)を取り出して帽子を取っ払い 適当に頭を二箇所切り落として耳を乗せ 水溶き小麦粉を塗りつける。 その姿を、末っ子のまりさが血を吐くような瞳で凝視している。 「ゆっくりしていってね!」 おれはふたたび階段を下り、さらにキッチンから地下室へ。 肉屋でつるされる牛や豚のように、胴付きのれみりゃが12匹 こちらは冷凍せずに単なる首吊り状態で天井からぶら下がっている――から 一匹を力任せに引きちぎる。 「お、ぼゴっぎィ………!!」 ブチンといい音を立てて首が千切れる。 切断面から湯気の上がる肉まん人形を肩に担いで、再び自室へ。 次女まりさの足を丸く切り取ってれみりゃの切断面とドッキング 尻尾をつけて…金髪には最後に食紅をぶっかける。 ゆっくりの髪を染めるなら、食紅をつかえば綺麗に染まる。 というわけで完成!オリジナルゆうかにゃん!! 「キモイから出て行け」 あまりの醜悪さに家から放り出す。 おまけに末っ子も逃がしてやる、あぁ…給料でたらゆうかにゃん買おう 売ってるといいなあ * * * 「おねえちゃん!おねえちゃん!!」 末っ子まりさは混乱しつつも、姉に必死に語りかけた。 この世界に残された、たったひとりの餡を分けた家族だ 例えどんな化け物になっても自分の最期の家族から離れる事は、まりさにはできなかった。 「にゃん、にゃん、うふ、うふふ……」 「おねえじゃん!ゆっくりしてぇ!!!」 フラフラと、頼りない足取りでつなげられた成体れみりゃの胴体で歩く。 一歩歩くたびに、一瞬ボコォッと小さな姉まりさが膨れ上がる。 「ゆひ!?」 まりさには理解しようが無いが、ようはポンプの様になっているのだ まもなく胴体が足をもつれさせ、盛大に転んだ瞬間 「おぶげれれれれれレエエレレレレ!!!!!!」 「お゛ね゛え゛ちゃ゛ん゛ん゛ん゛!!!!!!」 わけのわからない熱いものを吐き出して、次女まりさは死んだ。 「う、うわ、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 逃げ出した末っ子まりさは、その日の内に心優しい人間の少女に拾われ 薄汚れた身体をお風呂で洗ってもらいながら溶けて死んだ ゆうかにゃんは品薄で手に入らず まりさ姉妹は死に絶え 男のフォルダにはゆうかにゃんの画像が増え続ける。 少女が呟く 「おふろのお湯が汚れちゃった…」 男が呟く 「ゆうかにゃん、ほしいなぁ…」 地下室の開いた首吊り紐を見上げて どこかのひまわり畑で小さな寝息がする 受け渡される金銭、やり取りされる数枚の書類と、アイドリングするトラック。 【ゆうかにゃん×1:入荷しました】 by古本屋 挿絵 byくらっかーあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このお兄さん頭が……大丈夫かな? -- 2021-10-23 15 10 07 まぁ、あんことチョコレートと肉まんが混じったらこうなっても仕方ないね -- 2015-07-09 00 05 01 「おふろのお湯が汚れちゃった…」 クソワロタwww -- 2011-12-21 15 29 42 真性のアホやww -- 2011-10-17 19 45 47 おお、こわいこわい -- 2011-10-17 13 11 32 「じぶんかってなくそじじいはゆっくりしないでしn(ドゴッ どおじでごんなごどずるのおおおお!?」 的な展開を期待していたんだが・・・このお兄さんに対してはこの一言に尽きる 「だめだこいつ、はやく何とかしないと」 -- 2011-09-19 12 20 14 逃げ出した末っ子まりさは、その日の内に心優しい人間の少女に拾われ 薄汚れた身体をお風呂で洗ってもらいながら溶けて死んだ フイタwww -- 2011-08-27 00 40 51 徹夜テンションはこえーな。一日経ってもやめてない辺りこのお兄さんは真性だが -- 2011-08-17 03 45 21 トラップ発動!融合失敗! -- 2011-03-09 22 11 19 普通に三女使えばとりあえず狂ってないのはできるだろ。 -- 2010-11-17 23 18 17 シュールすぎる -- 2010-10-07 13 38 03 お兄さん自由すぎるww -- 2010-09-17 02 32 17 …というわけで完成!オリジナルゆうかにゃん!! 「キモイから出て行け」 お前が作ったんだろwwwこのお兄さんはしびれるwww -- 2010-09-04 19 06 41 れみりゃ売ってゆかにゃん買えよ。 -- 2010-08-30 16 28 47 つまんね。 -- 2010-08-02 03 20 08 この主人公馬鹿だろwwwこれは主人公が餡子脳としかいいようがない話 -- 2010-07-23 15 10 29 目つきが怖いよ… -- 2010-07-15 05 56 09 オホッ!この次女まりさにゃん可愛いw -- 2010-05-30 03 05 41
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Q.新規だ拾え A.場所とチャンネルとチーム名をスレに書け もしくはおぱんつあるまギルドに所属してる人にメッセージ送れ Q.おすすめ職おしえろ A.どれでもいいが1stで生産職とか露店キャラはやめとけ ハロワ Q.レベルあがんねー狩場わかんねー A.狩場情報 Q.たまり場どこ? A.シャウレイ西の森の女神像の南にタワーがあるからそこからアジトに入れ タワーは1週間で消えるから無くなってたらはいひとに言って建ててもらえ Q.VIPギルド2つあるぞ A.サービス当初から居た奴らは無毛の民、2017年8月以降からスタートした奴がおぱんつあるま 我々おぱんつあるまはハートフルで親しみやすいギルドです^^^^^^^^^^
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るしにゃん王国屋台メニュー 屋台の様子~来店客のレポート~ るしにゃん王国屋台 いらっしゃいませ! 当店では手軽に食べることができるものを3品用意いたしました。 食べ歩きに、休憩目的の立ち寄りに、お気軽にご利用くださいませ。 メニュー 川魚の押し寿司 るしにゃん王国の河川,湖で水揚げされる川魚を棒寿司にいたしました。 魚だけでなく、米から薬味にいたるまで、全てが国産の商品です。 川魚は泥臭いなどとよく言われますが、るしにゃん王国の魚はもともと匂いは強くなく、 調理時に香草を用いることで匂いを消し、より旨味だけを楽しむことができます。 はちみつケーキ お砂糖の代わりに蜂蜜をふんだんに使ったケーキです。 蜂蜜は砂糖の2倍の甘さと一般にいわれ、またカロリーは砂糖の3割ほどであるため、 食べすぎを気にする女性の方でも安心してお召し上がりいただけます。 持ち帰り用として焼き上げたホールに蜂蜜をしみこませたタイプと、 その場で食べる用の小型のケーキにリンゴとハチミツのカラメルをかけたタイプがございます。 野摘みのベリーとナッツのパイ るしにゃん王国の森に自生する野生果実と木の実を中に閉じ込めた、国外では珍しいパイです。 ベリーパイとナッツパイの二つがあります。 野摘みの食材を使用しているため、数量の限られた限定商品となっております。 売り切れにご注意ください。 各種ハーブティー 酸味の強いローズヒップティー、爽やかなミントティーに心が和らぐラベンダーティーなどなど、国内でよく飲まれているお茶をどうぞ。 薬となるほど濃いものではないので、香りや気分で選ぶのがおすすめです。 また、甘味料として砂糖とハチミツをご用意しております。 ハチミツをお茶に入れると色が変わる組み合わせがあるので、探してみると楽しいですよ。 屋台の様子~来店客のレポート~ るしにゃん王国の屋台からは、何か甘い香りが漂ってくる。 誘われるように屋台の前まで来ればケーキとパイが焼かれており、またほのかに漂うハーブの香りが、さらに食欲を誘う。 「いらっしゃいませ~」 元気のいい、だがどことなく落ち着いた声があがる。手前のほうでパイを作っている店員のものだ。 2・3人ほどで臨機応変な切り盛りをしているらしい。焼きあがったケーキをオーブンから取り出した女性が、私のほうへ小走りに向かってくる。 「はい、何にいたしましょう!」 「ええと、何があるか教えてくれないかな。」 「ええと、パイと、ケーキと、お茶と、お寿司があります。」 「お寿司? なんか変わった組み合わせだね。」 「甘いものだけじゃなく、がっつりといきたい方のためにご用意いたしました。といっても、どれもお手軽サイズですけど。」 「ふむ・・・。それじゃそれぞれ一つずつもらおうか。お茶は・・・そうだね、お任せするよ。」 「はーい、かしこまりましたー。」 先ほどオーブンから出されたケーキにカラメルがかけられ、隣で茶葉が選ばれてカップにお湯が注がれる。 トレイに二つが並んだところで、屋台の裏から棒状の物体と黒い液体―まぁ、寿司としょうゆだろう―が運ばれてくる。 なるほど、匂いや味が混ざらないために調理場が分かれているのか。 「パイはちょうどなくなってまして、焼きたてを後ほどお持ちいたしますので少々お待ちください。ではチケットを頂戴いたしますー。」 近くにあったベンチに腰掛けて、早速寿司から口にはこぶ。 押し寿司はご飯と切り身を「押し」「漬ける」ことで味を一体化させ、熟成させたものだ。 ほのかにただよう香草と酢が、川魚独特の匂いをかき消し、魚肉の旨味だけがシャリと一体化していく。 ……かつてリワマヒでは握り寿司を出したらしいが、押し寿司の味のレベルから考えるとそちらも食べてみたくなるな。 気持ちを改めるため、お茶をすする。ハーブには余り詳しくないせいか別段ハーブティらしい香りはしないように思えるが、 口に残る寿司の後味は綺麗に洗い流されていく。見知らぬお店でおまかせという言葉の重さを再確認できたよ。 一息ついたところでパイが届いたので、ケーキと交互に食べて比べることにした。 ケーキは、甘さがひかえめ、ではない。 はちみつがカロリーは低いが糖度は高いということを活かし、しっかりとした甘さが胃と口に広がる。 普通なら明日の体重計が恐ろしくなるところだが、それほど気にしなくていいというのが驚きだ。 ほのかに広がるリンゴの香りはどこから来るのだろうか。しかし、ハチミツの中のアクセントとしていい働きをしている。 一方パイのほうは、特にクリームを多く使っているようなことはなく、ベリーの味、ナッツの風味で純粋に勝負、というところだ。 甘いのが苦手ならこっちのほうがいいかもしれないな。 自分は別にどちらでもないので、適度にお茶で口をすすぎつつ、完食を目指すことにした。 とはいえ、どれもせいぜいスコーン程度の大きさで、食べきるのに無理をすることはない。 なかなか良心的な量だな。おかわりもできるらしいが、他の店に行くのも選択肢だ。 さて、どうしようか?