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Solatorobo それからCODAへ 【そらとろぼ それからこーだへ】 ジャンル アクションRPG 対応機種 ニンテンドーDS 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 サイバーコネクトツー 発売日 2010年10月28日 定価(税5%込) 通常版 5,040円 限定版 コレクターズエディション7,140円 プレイ人数 1~4人 セーブデータ 1個 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント 登場キャラは全て犬や猫を模した獣人難易度易しめでサクサク進む王道的なストーリーしかし物語は短めでやり込み要素もさほどない「構想に10年、制作に3年、ワゴン売りに1週間」世界観(?)は素晴らしく「雰囲気ゲー」との声あり今に至るまでの嗜好層による根強い支持 予想外の真エンド リトルテイルブロンクスシリーズテイルコンチェルト / Solatorobo / リトルテイルストーリー 戦場のフーガシリーズ1 / 2 概要 プロローグ 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 プレイステーションで発売された『テイルコンチェルト』の流れを受け継ぐスピンオフ。構想に10年、制作に3年をかけている。 前作同様キャラクターデザイン協力及びメインビジュアル制作に『天空のエスカフローネ』や劇場用アニメ『宇宙戦艦ヤマト2119』で有名な結城信輝を起用し、メカニックデザイン協力に『サモンナイトシリーズ』や『スーパーロボット大戦シリーズ』のデザインワークに携わった谷口欣孝を起用している。 『テイルコンチェルト』との共通点は、「犬の特徴を持つイヌヒトと猫の特徴を持つネコヒトの2種類のヒトが存在する世界観」と「ロボットに乗って戦う」という点だけでストーリーは直接はつながっていないが、前作では明かされなかったロストテクノロジーについて明かされるなど後継作を意識した部分が多い。 ストーリーはつながっていないが同じ世界を舞台にしていることもあり、前作のキャラクターがゲストとして登場する。 プロローグ ある重要なファイルを入手してほしいと依頼されたレッドは、それが保管されている貨物船・ヒンデンブルクに潜入する。首尾よく目的のものを手に入れたうえに、船内にあったメダリオンをみやげがわりに持ち去ろうとするレッド。だがその瞬間、レッドは目を疑わんばかりの光景を目にする。天を突くような巨像が突如として現れ、彼の乗るヒンデンブルクに激突したのだ。船はみるみる炎上し、墜落は時間の問題であった。火の粉を振り払いながら脱出を試みるレッドは、崩壊が進む船内で倒れているネコヒトを発見する。この出会いが、のちに世界を揺るがす壮大な戦いの幕開けであった。(※取扱説明書より) 特徴 大筋の内容 本作を形作る要素として、第一に人間ではなく犬や猫を模した獣人のキャラクターが登場するということ、第二に冒険小説的なところ、これら2つを挙げることができる。 前作のジャンルがアクションゲームだったが、ジャンルがアクションRPGに変更された事で大幅に仕様が変更された。それによりシステムが開発元の前作にあたる「.hack//G.U.」がベースになっている。 本編は話のまとまりごとに1話、2話と分けられており全20話構成である。 1話あたり賞味1時間ほどであり全編通して20時間ほどでクリアとなる。 各話の中でのストーリー進行は基本的にクエストを受注するという形式となっていて本編を進めるためのものの他、横道にそれるものも存在する。 また、本編クリア後にプレイできるようになるクエストも存在する。これらのほとんどはDSをネットに接続してダウンロードするという形式であるため、ネット環境がないとプレイできないがどれも無料である。 本作はアクションRPGであるが、そのアクションの基本は「掴んで投げる」ただそれだけである。ダンジョンの探索においてもボス戦においてもこれは変わらない。 主人公は基本ロボットに乗って移動し探索し戦闘する。 そのため強化の対象は主人公本人ではなくロボットになる。 え、このゲーム獣人のRPGじゃ…… グラフィック関連 背景は3Dで人物の立ち絵は2Dといういわゆる2.5Dを採用している。 またDSというハードの特性上グラフィック自体は粗いのだが、それゆえに1ドットも無駄にはしないという職人技的な作りがなされている。 しかし、立ち絵のドット絵が等倍で表示される場面は少なく、縮小状態が多いためつぶれていることが多い。 評価点 演出面 ジャンルがアクションからアクションRPGに変更された事により全体的なイベントシーンの量が増加。 前作では犯人を追いかけるためにダンジョンを攻略していくと言う淡白なもので、全体的なイベントシーンも少なく浮島の人々の関わりも少なかった。今作では全面的に改善され、主人公のレッドがハンター(傭兵稼業)と言う設定のため、基本的にはクエストを受注し、人助けをしながら目的を達成していく物となる。クエストの種類は多岐に渡り、人探しから男女の復縁の手伝い等の身近なものから犯罪者を拘束する物まで短いながらも飽きさせない物となっている。 DSのインターフェイスの使い方も非常に良好。 上画面にマップを表示しながらメイン・サブのクエスト問わずに目的地が必ず表示されるので、RPGでよくある「イベントの趣旨が分からずに何処に向かえば良いか分からない」と言う引っ掛かりが少ない。メニューの表示も下画面に即表示されるので処理の重さや引っ掛かりも全くない。また、DSのゲームで失敗しがちな『タッチペンの導入による操作面での煩わしさ』等は一切無く、最初から最後までボタン操作で進行するために操作感は非常に安定している。 依頼人の性格も様々で、悩みや困難にぶつかっていても主人公レッドがクエストを通して問題事を解決すれば肯定的な気持ちになって感謝してくれる。クエストで出番が少なかった不遇なキャラでも何らかの肯定意見が存在し、この手のゲームでよくある後味の悪い結末等は極力抑えられている。その反面、依頼人が良い感情ばかり示す訳では無くクエストの進行を怠ったりすれば素直に怒る等の感情豊かな一面が強い。 当然ながら一部を除いて登場人物の大半が獣人 。妙な味を出している。 個性豊かで根強い人気を誇る獣人たち 登場キャラクターはごく一部を除いて全て獣人であるのは上記の通りである。だからこその、いわゆるケモナー層からの評判が高く、「ゲーム内容は知らないもののキャラは知っている」層を生み出し、ひいてはシリーズの興味関心を現在に至るまで惹きつけている事実が確認できるほどに軒並みその道からの支持は非常に厚い。公式アンソロジーや設定集が後年になって発刊された点からも、キャラ人気の高さが窺える。また、結城信輝氏と谷口欣孝氏描く公式キービジュアルも評価が高く、結城氏が描く いわゆるメスケモ から発せられる色気が凄いと定評があり、谷口氏描くメカビジュアルはいわゆる「機動戦士」的な格好良さが十分に発揮されている。 緻密な街並み 前作がフル3Dだったが、美術も非常に簡素な物でプレイ時間の短さも相まって行けるロケーションも少なかった。しかし今作では「.hack//G.U.」の美術全般を担当した岡部寛正が全面的に携わっているため、町やロケーションの量が増加。戦争の残骸の上に町が成り立ってる「バゼット」や空魚と呼ばれる奇妙な魚が浮遊する漁村「シーリハム」や鉱山を掘り当てながら危険と隣り合わせで生計を立てる町「シェットランド」など町やダンジョンが個性的になった。RPGでありがちな火山ステージ等は 浮島にはマントルが存在しない と言う設定から排除されている。 一方でフル3Dが廃止され、町の美術も板ポリゴンにイラストを張り付けた描き割りに近いものとなり、カメラワークも固定化されてしまったが、複雑で迷いやすいマップ移動が解消された。高所からの落下によるダメージも廃止されたので、些細なミスで体力が奪われる事も無くなった。 改善された戦闘パート 前作では敵の投げた弾を跳ね返して攻撃するカウンター技でしかダメージを与える事が出来ず、跳ね返した弾の軌道が直線的に飛んでいくため、命中させるのでさえ難しかった。今作では大幅に改善され、接近してダハーカの両腕で相手を拘束し腕力ゲージをボタン連打で最大まで上げると敵の防御が崩れて投げ飛ばす事が出来る新要素が追加された。腕力ゲージはダハーカの基本ステータスの一つである「ちから」の高さによって上昇率が変動し、低ければ相手の防御を崩すのに時間が掛かり、拘束している間はスキが多くなってしまう。防御を崩してしまうとダハーカの投げ技が使用可能になり、 フルスイングやプロレス技を仕掛ける事が可能になる。 前作にあった跳ね返し技も続投され、一度跳ね返すと近くの標的に向かって飛んでいくホーミング仕様に変更されたので命中しやすくなった。 盛り上がりのあるシナリオ 序盤こそ小さな異変に立ち向かう物語だったが、異変は徐々に大きなものへと変化していく物語の変化は秀逸。特にラスボスとなる物語の元凶は主人公レッドと大きな関りを持つ人物となり、序盤から中盤までクエストを通して関係性を深めた人物達が結集し、終盤の総力戦に参加するシーンは概ね熱いものとなっている。 充実したミニゲーム 本作には飛行レースゲーム「 エアロボグランプリ 」と特定の場所でプレイ出来る「 ヤドカリ釣り 」等のミニゲームが附属している。前者は本作が浮島である事を最も活かしていると言える出来映えであり、文字通り空を飛ぶ爽快感を味わえるレースゲームである。後者は 雲海に住む戦艦の残骸に寄生した巨大ヤドカリを釣る と言う非常にインパクトの強いものとなっている。その他にも「.hack//G.U.」を踏襲したフリーバトルが楽しめる「デュエルシップ」や制限時間内に指定された残骸を全て破壊するクエスト等、寄り道要素も少なからずあるので、やり甲斐のあるものとなっている。 高クオリティなアニメパート 前作と同様に第1部と第2部それぞれにopアニメーションが挿入されており、制作を担当したマッドハウス(*1)が本作の映像化を実現している。ゲーム本編では職人芸が光るもののローポリゴンの粗いグラフィックだった為、ファンにとっては新鮮に感じる。 作画に関しても安易な止め絵では無く、獣人キャラは可愛らしく生き生きと動き、ロボットは機動戦士の如くカッコよく躍動する。 続編に当たる作品ではopアニメが自体が廃止された為、(現時点で)本作以降の作品はアニメパートが実装されていない。 + 登場人物について レッド・サハラン (CV.柿原徹也) 本作の主人公。前作の主人公ワッフルとは打って変わって、妹分の少女ショコラと共に住居兼飛行船のアスモデウスを構え傭兵稼業を営む17歳の青年ハンター。物事に対して柔順な地方公務員のワッフルとは対照的に性格は絵に描いた様な傲慢さを持ち、気に入らない依頼人に対しても遠慮無く嫌味を言う素行の悪さを持つ。しかしワッフル同様、根は真面目であり、困ってる依頼人のためなら何だかんだで嫌味を言いつつ助けようと尽力する情の厚さを持つ。男らしい反面、異性に対してはふしだらで配慮が無く、とある出来事が切っ掛けでヒロイン・エルからビンタされる。 第2部のとある事件が切っ掛けで自分の正体を知ってしまい、 それまで持前であった明るさを失って極端なヒステリーを起こす唐突な展開を迎えてしまう。 その後、仲間たちの助言を受けて徐々に立ち直って行くが、「主人公の挫折から立ち直り」と言う展開は王道的だがやはり唐突感は否めない。 とはいえ、職務に忠実で個性が控えめだったワッフルや終始戦争の被害者で出番も見せ場もあまり無かったマルトよりも主人公としてのポテンシャルは十分にあるので、好感が持てる主人公として人気は高い。 エル・メルゼ (CV.後藤沙緒里) 本作のヒロインその①。 この世界に突如現れた巨神ラーレスを封印するために旅をする14歳のネコヒトの少女。序章のとある事件が切っ掛けでラーレスを封印するためにハンターであるレッドと契約を結び、協力関係になる。最初はレッドとの関係は疑心暗鬼の関係だったが、少しずつ性根は真面目なレッドを見直して行くが、彼女の本当の目的は 「契約した相手の命を犠牲にしてラーレスを封印する事」 だったので、第1部の序盤でレッドを殺しかける事になる。その後、彼女の旧知の仲であるベルーガによってレッドの生贄は阻止され、何とか諫められる事になる。そうした衝突を経てレッドと関係性を深めていき、次第に恋仲に発展していく。 外見年齢は14歳程だが、巨神を封印する事を使命とする不老不死の一族「契約者の一族」であり、 実年齢は300歳 。序盤の影のある印象もそれが原因だろう。 序盤は男性として性別を偽っていたが、序盤のとあるクエストで体を汚してしまい 「レッドに断りなしに勝手にシャワーを浴びた所を目撃され、性別がバレてしまう」 と言う唐突なイベントシーンが挿入され、本作をプレイしたファンに衝撃を与える事となる。ちなみに無断でシャワーを浴びた動機については一切語られず、 性別がバレた事に逆上してレッドにビンタをするあんまりな結末を迎える事になる。 補足すると態度が軟化した影響だと思われるが、 猫が住処に馴れてしまったせいで気を許してオシッコを漏らしてしまった習性が由縁なのだろうか? 一応タオルで体の大部分は隠しているが、CERO.Aにしては少々際どい描写である。 ショコラ・ジェラード (CV. 阿澄佳奈) 本作のヒロインその②。 レッドと共にハンター稼業を営む13歳のイヌヒトの少女。アスモデウスの操縦とレッドの補佐+ 金銭管理 を担当し、ゲーム中ではくの無線通信の甲斐あってゲームの進行が分かりやすくなっている。物語序盤でレッドと共にエルと協力関係になるが、疑心暗鬼に疑うレッドとは対照的にエルとの対立は少なかった。背負い込む性格のエルや感情的なレッドとは異なり、彼女は深く悩む事無く性格は理性的で従順。良くも悪くも二転三転する本作のストーリーに置いて彼女の存在感は非常に安定感のあるものとなっている。 レッドとは孤児院時代からの付き合いで、序盤の事件がきっかけでアスモデウスに滞在するエルと3人で共同生活を送る事になったが、この手の展開で良くある 三角関係のドロドロ等の関係には発展しなかった。 後に発売された設定資料集の補足で 彼女には恋愛感情と言うものは存在しない と言う驚きの回答がなされた。 いいのかそれで・・・・。 彼女の声を担当した阿澄佳奈氏はフランス語の音声で On y va!(オニヴァ) と発するが、作中では もにゅぱー★ としか聞こえずに、ファンの間ではネタにされている。 賛否両論点 衝撃的な展開 前作が開発元のデビュー作であったため、力量不足も相まって世界観も深く語られずに獣人も浮島の由縁についても全く触れられなかった。しかし本作はスタッフの前作に当たるSF色が強い「.hack//G.U.」を踏襲しているために終盤にSF要素が絡んでくる事が明かされる。 + 第2部に関するネタバレ注意 主人公レッドは、第2部の序盤において 純粋な獣人ではなくラスボスであるとある人物から生み出された旧人類、つまり人間のクローンであることが明かされる。 ラスボスはとある計画のために獣人に擬態出来る特殊な超能力をもった人間を育成していて、能力を完全覚醒させる事が自身の計画の遂行に繋がると言う訳らしいが、レッドは覚醒能力の低さから幼少期に研究施設から追放される事が決定されてしまう。孤児となった彼は孤児院に流れ着き、師匠と呼ばれる人物に育てられ数年後ハンターとして生きる事になる。 この事実はファンの中で最も賛否を巻き起こし、 『懐かしき獣人が総登場するRPG』と言う触れ込みの本作に期待して購入したユーザ―から拒否反応を示す声も多かった。つまり、「 レッドは悪役の手先であって本当の獣人では無かった 」と言う事であり、シリーズの概念を根幹から破壊しているとも受け取れるあんまりにも無茶な設定である。 一応補足すると、主人公のレッドの変身能力は不完全な物で、特殊な条件が揃わないと変身出来ないので、能力が使えない時は獣人のままである。「獣人でなきゃ意味が無い」と異を唱えるファンも未だに存在するが、これに関しては発売から10年以上経った現在でも賛否両論である。 第2部の8話でラスボスの世界撲滅計画を阻止するための方法を得るために伝説の古代獣の力を借りて浮島と地上を隔てるプラズマ雲海を突破する主人公レッド達だったが、降り立った先に見えたのはかつての オーストラリア大陸 だった事が判明する。そびえ立つ巨塔に住むAI「ユルルングル」から本作の世界が 現実の世界から4000年後の滅亡した地球 だと言う事が明かされる。彼女の話によると一度滅んだ地球を元通りに復活させるにはナノマシンで汚染された海洋を全て浄化させて、地球上を覆う大陸も浄化が全て完了するまでにナノマシンの力で浮遊させないなければいけないと言う事。 獣人達は大陸が浮遊した後に生まれた人間と動物の因子が混合して生まれた新種の人類 で、計画が完了すれば浮島は元の大陸に戻り文字通り新しい地球が誕生すると言う事らしいが、 この事実が判明するのはメインシナリオの終盤であり、 この前作で明かされ無かった怒涛の新設定ラッシュは賛否両論を受ける事となる。 前作で明かされなかった設定を掘り下げるのはシリーズの視野を広げるものとして非常に意欲的だと受け取れば良いが、本作からの大幅な路線変更によって 人類の破滅意識が獣人達にも受け継がれている と言う救いの無い事実が浮き彫りになってしまい、どんなに表層上で物語を明るく描いても破滅的である事には変わり無いと言う事である。本作の続編にあたる作品ではその救いの無さが押し出されていたが、その方向性は今作の時点で示されていたと言える。 第2部最終話で主人公レッドはラスボスと対峙し、激闘の末にラスボスと和解する。改心したラスボスは別の次元に姿を消し、別の次元から獣人達の行く末を見守る事になる。 全てのクエストをクリアするとDLCで配信されたとあるクエストが受注可能となり、浮島と地上を隔てたプラズマ雲海が消滅しかけている事実が明かされるが、種族の代表としてレッド達は『 浮島を地上に還さずに世界をそのまま存続させていくか 』『 浮島を地上に還し地球を元の状態に戻すか 』の選択を突き付けられる事になるが、 回答は自分達ではなく次の世代に託す と言う何とも次回作を示唆する局面で締められている。 一応の区切りは付いたものの、本作の結末は端的に言うと『 真の宿敵=旧世界を滅ぼした人類であり、彼らに打ち勝つ事で獣人達は地球の支配権を得られる 』と言うもので、目的を達成出来ずに次の世代に自分達の想いを託すのは苦味の残る切ない締めとなっている。 誰でも簡単にクリアできるという長さと難易度であること 難易度が低いため、いわゆる「ハマリ」がなくポンポンとテンポ良くストーリーは進行する。 これは操作系がシンプルであるのと同時にシビアな操作を必要とする場面もほとんどないからである。 一応補足しておくと快適性はDSのRPGでは随一であり、序盤はダハーカを強化するカスタムパーツが入手し辛いために敵の攻撃を受けやすくバランスにおいてはシビアである。パーツが揃えば自然と難易度は下がる。 ただしゲームとしての手軽さは歯ごたえと引き換えとなっているため評価の分かれるところである。 その他 ロボ騎乗時と非騎乗時の2つの操作状態があるのだが、使い分ける場所がほぼ決まっており、あまりゲーム性としては機能していない。 前作に比べてイベントシーンの量が増加したが、反面、平成一桁世代の様な展開や回りくどく少々押し付けがましい展開が増えてしまい「感動した」とも「前作の淡白な方が良かった」と双方の意見どちらも見られる。特に後者は前作にあった素朴な動物擬人化物を期待していた客層であり、後半になると無理矢理勢いでSF路線に舵取りし、ストーリーを急展開させたのが作用して人によっては不快感を感じる事もある。 前作にあったフルボイスの廃止 前作は短いながらもキャラクター全員にプロの声優によるフルボイスが当てられ、熱演もあって盛り上がるものとなっていた。しかし今作ではイベントシーンのフルボイス化は廃止され、 代わりに日本人の声優によるフランス語発声のパートボイス が採用されている。これは本作の舞台がフランスと関係してると言う設定故の仕様らしいが、全体的に演技力が低く非常に聞き取り辛いものとなっている。世界規模で売り出す事を考慮しての実装だと思われるが、ボイスの量も非常に少ないために何処か需要がズレている感は否めない。 『テイルコンチェルト2』ではない 本作はテイルコンチェルトの続編的位置づけだが、正確に言うと同一世界観の新規タイトルであり、システムの大部分は継承されているが、テイルコンチェルトと直接的な繋がりはない。 そのため、前作にあった素朴で淡白な世界観が大幅に改変され『スーパーロボット物の要素や変身超能力物』等の外連味の強く刺さる人には刺さる濃ゆい作風となっている。しかし、前作との整合性が取れてないのは事実であり、 嚙み合わないSF要素を導入するのは改悪だと批判する声も多い。 前作のキャラも一部のクエストで登場するが、前作のヒロインであるアリシアはテロ活動に加担した事を反省し黒猫団も解散させたが、 本作では黒猫団を再び結成し、本作の舞台であるジェパルト共和国でテロ活動を再開している 等、改悪と言うべき部分も見られる。つまり、 前作で折角更生したヒロインが本作では犯罪者集団の内の一人に戻っている (*2)と言うことであり、いわゆるサブキャラ扱いなので出番も非常に少なく、とあるクエストでは黒猫団と対決する事になるが倒しても特に更生する事は無く逃走するだけである。 一方で、前作の主人公ワッフルとシリーズの内の一つである 『福岡県防災キャラクターまもるくん』 も一部のクエストで登場し、レッドと協力関係を結ぶなど優遇されている。 ワッフルとのクエストをクリアすると、本作に付属している飛行レースゲーム『エアロボグランプリ』で使用できるワッフルの専用機体をベースにした『ポリスジャイロ』が使用可能になると言うファンサービスも。 元々防災広告でしかなかったまもるに関しても専用のクエストが用意され、防災チラシを配るクエスト等の元ネタを意識した要素もあり、ゲストとしての登場ながらも存在感は大いにある。しかも、スタッフロールに 『キャラクター利用協力 福岡県』 と言う記載まである徹底した権利表記も。 前作の直接的な続編にあたる『テイルコンチェルト2 大航海時代』も2003年頃に企画が立ち上がったが、製品化まで辿りつかずに凍結となっている。枝分かれした本作とは異なり、ワッフルを主人公にした続編だったらしく、空中戦がメインのゲームだったとか。 問題点 シンプルすぎるアクション 敵のスキをついて掴んでぶん投げるというのはわかりやすいが、戦略性は低く飽きやすい。一応、敵機体から銃を奪って射撃したり特定のイベントでは砲台を操作して敵の飛行船を狙撃する等の要素もあるが、弾数制限も相まって爽快感はあまりない。また、敵機体のバリエーションも少なく攻撃も大振りなので回避は容易である。 単調なクエスト 本作では本筋のストーリーにおいてもクエストを受注するという形式をとるが、これにはサブクエストも一定数こなしておく必要が常にあるため、本編のクエストのみを追っていくことができない。 そのサブクエストも大半がお使い程度。基本的にはレッドと依頼人との掛け合いを見ながら目的を達成するだけなので、やりこみ用のサブイベントと言うよりはイベントシーンの付いたフリーバトルに近い物なのでどうしても全体的に浅く感じてしまう。特定のダンジョンに潜ってアイテムを回収してクエスト完了と言うものばかりである。 ただしイベントシーン自体の完成度は高く、ある謎の人物から廃船の調査を依頼されるプレイヤーの涙腺崩壊を誘うクエスト 「あの船を探して」 やアイドル・ココナが乗る飛行船を空賊から護衛し、 侵入してきた空賊たちの意外な犯行動機が明かされる 「アイドルの護衛」 等の評価の高いクエストも存在する。 個性的な獣人達だが、ほぼ固定のイベントでしか出会う事が出来ないため、クエストを消化し過ぎると 大抵の獣人と会う事が出来なくなる 。一応、メインキャラとは特定のとある場所のみで会話する事が出来るが、扱い的には街にいるモブキャラと変わらないために会話のバリエーションも少なく、愛着のあったキャラでもクエストを完了させると姿を現さなくなるのでやはり寂しい。つまり、 ゲームをやり込む程プレイする意義が無くなり、町に行っても特に何もする事が無くなると言う事である。 一応、特定のクエストは何度も受注出来る様になっており、制限時間内にクリアすると特定のアイテムや報酬額が変化するが、使い道が余り無いために何度も受注する必要が無いと言える。 ボリュームに関する問題 2部構成でメインシナリオは10時間程。サブイベントを含めても計20時間程のボリューム程しか作り込まれていない。厳密に言うと前半にあたる1部の方が寄り道要素が多く、2部に突入するとそれまで豊富だったクエスト等が激減し、操作不能のイベントのみが展開する話が多くなってしまう。 極めつけはラスボスとの一騎討ちのみの最終話で、道中のSTGパートとラストバトルしか実装されてないため、実質的なゲーム要素が撤廃されたイベントバトルとなっている。 多くの要素をそれほど長くないストーリーで消化しようとしているためか展開がかなり急ぎ足である。特に登場人物各々の心理描写は、あまり掘り下げが行われない場合も多く、丁寧さを欠いている。 ダハーカの別機体の収集や、オマケ要素である「特定条件を満たすと徐々に解禁されるライブラリ」や前作から続投されている写真集めなどの全ての要素をコンプリートしてもそこまでのボリュームはない。 おまけ要素も「ひたすら金策をして高価なアイテムを購入」という物だったりと単調で面白みは無い。 DLCに関する問題 発売当初に配信されたDLCはクリア後の後日談と言う位置づけで、全部で2時間程のボリュームしか無いが、登場人物のその後を補完する重要な物ばかりである。 しかし2014年5月20日にWi-Fiコネクションのサービスが終了し、DLCの入手が不可能となってしまった。 何らかの再配信を望むファンは多いが、未だに2024年現在でも公式からのアナウンスは無い。 総評 前作の問題点を改善し、丁寧に練り上げられた世界観やビジュアルとシンプルなアクション、誰でもクリアできる難易度、そしてサクサク進む王道的なストーリーが特徴と言える本作。 ゲームそのものは無難に遊べるものである反面、特徴的な世界観や低い難易度などは、プレイする側の趣味嗜好によりはっきりと好き嫌いが分かれてしまう点といえる。 ただし、後述のファンブックが後年になって発売されるほど、いわゆるケモナー層からしてみれば「国産ケモノキャラ天国」と言えるくらいの、その道を一斉に網羅せんばかりのキャラなどが揃っており、合う人にはとことん合うものであることが窺える。これらの点から本作は、世界観や雰囲気を楽しむためのゲームという見解で概ね落ち着いている。つまり本作は RPGと言うよりはアクションパートの付いたADVに近く 、獣人キャラの紙芝居イベントの合間にロボットを操縦するアクションパートが挿入されている二重構成をしていると言えるが、(それでも前作と比べて大分改善はされてるものの)練り込み不足のアクションパートのせいでゲーム自体が浅く感じでしまうのが非常に惜しい所であり、折角の詰まりにくいテンポの良さがゲーム性にあまり貢献していないのである。 一方で要となるADVパート自体も獣人好きには受け入れられる物となっているが、 満足すればそれまでで、繰り返し見続ければ次第に飽きてしまう と言う浅い物だと言う事が分かってしまう。本作で新たに導入されたSF要素も試みとしては変化球であるが、行き当たりばったりな展開が作用したせいで前作にあった 「牧歌的な動物擬人化世界」を求めるファンから大きく賛否を呼ぶ結果となってしまった。 また、一部回収されてない謎も存在し、評判が芳しくなかったせいか本作を機にリトルテイルブロンクスの家庭用ゲームでの新作(*3)は発売されておらず、悪く言えば ゲーム要素の削減と無理矢理な迷走展開によりシリーズの息の根を止めたタイトル と、失敗作の烙印を押されてしまったと言えよう。 完成度故に本作の知名度も高くなく万人向けとは言えないが、世界観に惹かれるものを感じたのなら、是非一度は手に取って見てはいかがだろうか。 余談 その後のシリーズ展開 2011年頃に続編の企画が立ち上がったが、諸事情により凍結状態になっている。企画の概要をみると本作を発展させた宇宙飛行士物だったらしく、実現していれば本作の悔やまれた部分も改善されていたかもしれない。ゲーム部分は完全に非公表だが、数枚の背景画と後年に発売された本作のファンブックで主人公の容姿が公開されている。 2014年に配信されたソーシャルゲームRPG『リトルテイルストーリー』は本作以来のリトルテイルブロンクス新作と位置付けられているが、『イヌヒト』『ネコヒト』『ハイブリッド』等の一部の固有名詞が続投されているだけの本作との繋がりは薄い別物と低評価され、シリーズの根幹である浮島やロボが全く登場しない 武器を持った獣人キャラがモンスター相手に戦闘するだけ のよくあるスタミナ制ソーシャルゲームとなってしまい、ゲーム自体の評判も悪く僅か半年でサービス終了してしまった。ただし、前2作とは異なり単調なロボットのアクションを廃止し、RPG要素に注力するなど改善された部分もある。 その他 本作最大の売りはその世界観であるが、設定資料集は発売されておらず、コレクターズエディション付属のものが唯一(サントラも同様)である。 2011年5月以降公式ファンブック・グッズなどが続々発売された。だが価格についてはファンブックは一冊2,000円弱×7巻分、資料集は一冊5,000円×3巻のセットであり、ソフト自体の価格に対して非常に比率が高い。製本の資料集はプレミア化しており入手困難。現在ではKindle版が配信されており、入手がし易くなった。 設定資料集は1巻辺り300ページ分のボリュームであり、ゲーム中で簿かされていた部分も詳しく回答されているのでファンにとっては概ね好評である。 特に3巻目の本作の前史にあたる部分の世界観の構想は必見。 意外な事実が見えてくる。 反面、本作の初期案にあたる部分を読むと発売元からの承諾が得れなかったせいで製品版では多くの案が削られた事が分かる。難易度の低さとボリュームの薄さの要因だと思われ、それが問題点に直結してることが悔やまれる。結局の所本作の問題点の多くは 開発元と発売元の折り合いが付かなくなった 事が要因にあり、この問題点は第2部の突貫工事と思わしき展開にも影響及ぼしてると思われる。 売れ行きは芳しくなく「構想に10年、ワゴン売りに1週間」とネタにされてるが、実際は出荷数が極端に少なかったために2023年現在では 中古価格9000円台 と入手ハードルが非常に高くなっており、WiiUバーチャルコンソール等のDL版も配信されてない。 そもそも、この構想に10年と言うのは「10年間練りに練ったゲーム」と言う意味ではなく、「10年前に考えついたが諸事情でなかなか実現に至らなかったゲーム」と言う意味である。企画案の改定が何度も行われたお陰で前作の多くの問題点が改善されたが、反面本作で実現出来なかった部分も数多く存在している。PS1末期から始まり10年以上頓挫し続けた企画なので 「悪く言えば今更感のする時代遅れの古臭いRPG」 と言う率直な感想は否めない。 後年に発売されたファンブックの開発者同士の座談会では 本作の反省会と直喩すべき様な対談 が掲載されており、開発元が既にHD開発の体制に移行した弊害で携帯機での小規模開発に苦戦した事が明かされている。 また、本作の売り上げが振るわなかった事に関しても苦言し、 「次回作はいつお届け出来るか分からないがビジネスとしてしっかり成立するプランを考えてお客様にお届けする」 と言う身も蓋もない発言で締めくくられている。(*4) ライブラリーと写真で使われている画像は後に発売された設定資料集ですべて収録されてるため、 ゲーム内で収集する意義が無くなってしまった。 発売前に大々的に濃密な世界観を誇ったゲームとして宣伝され、現在は休刊している「電撃ゲームズ」でも毎月特集が組まれるほど期待されていた。 本作発売から11年後の2021年7月29日に本作の前日譚にあたり、事実上の続編となる『戦場のフーガ』(Switch/PS4/PS5/One/XSX(S)/Win)がダウンロード専売で配信された。本作で問題視されていたボリュームの薄さとゲームバランスの調整不足さが大幅に改善されたが、シリーズの要である獣人要素の縮小や重いストーリーが起因し、賛否両論を醸し出している。 これによりシリーズの再出発は果たせたが、権利関係では完全に切り離されているため、 世界観は共通しているものの、本家リトルテイルの流れを受け継ぐ全く異なるシリーズ と言う微妙な扱いとなった。本作(とテイルコンチェルト)の今後の展開については公式では「 パブリッシャーであるバンダイナムコエンターテインメントさんの裁量次第です 」と発言され、2024年現在でも家庭用ゲーム機での再始動は未だに白紙状態である。
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基本データ 曲のカテゴリ ポップン/BEMANI アーティスト パーキッツ(ふじのマナミ) 基本BPM 127 最低BPM-最高BPM 127 説明 難易度・譜面作成者 難易度 EASY BASIC ADVANCED EXPERT MASTER Re MASTER レベル 0 0 0 8 10+ 0 作成者 ノーツ別データ TYPE→ LEVEL↓ TAPTOTAL NORMALTAP STARTAP HOLD SLIDE BREAKTAP TOTAL EASY - - - - - - - BASIC - - - - - - - ADV - - - - - - - EXP - - - - - - - MST - - - - - - - Re M - - - - - - - 譜面データ title=それから freemsg_4=OFFSETは5.2です freemsg_5=パーキッツ(ふじのマナミ) wholebpm=127 lv_1= lv_2= lv_3= lv_4=8 lv_5=10+ lv_6= lv_7= seek= wait= first=5.2 des_1= des_2= des_3= des_4= des_5= des_6= des_7= inote_1= inote_2= inote_3= inote_4= inote_5= (127){16} 5,6,5,6,5,,,,72,,,,81,,,, 3,4,3,4,3,,,,7h[8 3],,8,,1,,2,, 5,6,5,6,5,,,,73,,,,51,,,, 3,4,3,4,3,,,,7h[8 3],,6,,5,,4,, 5,6,5,6,5,,,,72,,,,81,,,, 3,4,3,4,3,,,,7h[8 3],,8,,1,,2,, 5,6,5,6,5,,,,73,,,,51,,,, 3,4,3,4,3,,,,7h[8 3],,6,,5,,4,, 7,8,7,,1,2,1,,{4}5b-8[12 1]/4b-1[12 1],, {4} 3pp6[4 1.2],,,, 8q5[8 2]/2p5[8 2],,,, 6qq3[4 1.2],,,, 1p4[8 2]/7q4[8 2],,,, 3qq6[4 1.2],,,, 8q5[8 2]/2p5[8 2],,,, 6pp3[4 1.2],,,, 1p4[8 2]/7q4[8 2],,,, {8} 7h[16 3],,8,8,2h[16 3],,1,1, 7h[16 3],,5,5,2h[16 3],,4,4, 6h[16 3],,8,8,3h[16 3],,1,1, 7h[16 3],,5,4,2h[16 3],,4,5, 7h[16 3],,8,8,2h[16 3],,1,1, 7h[16 3],,5,5,2h[16 3],,4,4, 6h[16 3],,8,8,3h[16 3],,1,1, 7h[16 3],,5,4,2h[8 3],6b,4b,8b, {16} 8,1,,1,8,,72,,4,5,4,,4,5,4,, 4,5,,5,4,,63,,8,1,8,,8,1,8,, 8,1,,1,8,,72,,4,5,4,,4,5,4,, 2,2,,6,6,,48,,7,8,7,,7b/2b,,,, 8,1,,1,8,,72,,4,5,4,,4,5,4,, 4,5,,5,4,,63,,8,1,8,,8,1,8,, 8,1,,1,8,,72,,4,5,4,,4,5,4,, 2,2,,6,6,,48,,7,8,7,,7b/2b,,2b,, {32} 1,2,3,4,5,6,7,8,1,2,3,4,5,6,7,8, 1,2,3,4,5,6,7,8,1,2,3,4,5,,,, {8} 8b,8b,8b,,8b/4b,,2b/6b,, {4} 5-2[8 1]/4-7[8 1],,2^7[8 1],, 5-2[8 1]/4-7[8 1],,7^2[8 1],, 5-2[8 1]/4-7[8 1],,2^7[8 1],, 5-2[8 1]/4-7[8 1],,7^2[8 1],, {4} 7V53[8 1],,8q2[8 1],, 2V46[8 1],,1p7[8 1],, 7V53[8 1],,8q2[8 1],, {8} 7,8,1,2,34,,5b/6b,, {4} 5-2[8 1]/4-7[8 1],,2^7[8 1],, 5-2[8 1]/4-7[8 1],,7^2[8 1],, 5-2[8 1]/4-7[8 1],,2^7[8 1],, 5-2[8 1]/4-7[8 1],,7^2[8 1],, {8} 7,7,8,8,12,,,, 7,8,1,2,56,,3b/4b,, {8} 8h[16 3],,1,1,8,6,4,2, 7h[16 3],,2,2,5,6,7,8, 8h[16 3],,1,1,8,6,4,2, 7h[16 3],,2,2,78,12,7,8, 1b/2b,,,,,,,, inote_6= inote_7=
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行間 夢見:王都への旅路だなー。魔剣使いが魔剣使うのも多分この辺。 魔剣使い:「――拾った」 イソップ:「ひろ……っ、なんですかそれ! ぺっしなさいぺっ!」(笑) 魔剣使い:「――装備から、外れないのだ」 イソップ:「かんっ……全に呪われてるじゃないですかあ!」 アカタ:「うわぁ、すごい瘴気……。え、大丈夫なの、正気?」 魔剣使い:「――今の、ところは」 アカタ:「今のところは……って」(困惑) イソップ:「大丈夫なんですかそれ!? 急に僕のこと斬ったりしませんよね!?」 魔剣使い:「――今の、所は?」 イソップ:「心配だなあ……」 グリム:「その子……凄く、あなたのこと、気に入ってるみたいだよ?」 魔剣使い:「――そうか。気に入られているのか、俺は」 レゼド:「剣の声まで聞こえるのか……」 グリム:「血が欲しい、って言ってる」レゼド&イソップ:「やっぱ魔剣じゃないか(ですか)!?」 魔剣使い:「――まぁ。魔物の一、二匹でも切れば、落ち着くだろう」 グリム:「うん。それでいい、って言ってるよ」 魔剣使い:「――そうか。ならば、そうしよう」 夢見:魔剣ちゃん は 魔剣使いさんのことが 大好き だよ! イソップ:「不安だなあ……不安だなあ……(笑) まぁでも大丈夫でしょう!」不安を忘れる才能に関しては一流。 夢見:魔剣使いさんと魔剣ちゃんの関係は、魔剣使いさんが「あぁ、お前が喜ぶなら」って言って色々やって、魔剣ちゃんが、(ここまでして貰う必要はなかったんだけど……でも嬉しいことは嬉しいんだよなぁ)っていうそんな関係 ああああ:なるほど? 夢見:魔剣ちゃんはヤンデレだけど、甲斐甲斐しく尽くす系のヤンデレなので。魔剣使いさんがぼろぼろの瀕死の重傷を負ったところを魔剣ちゃんが魔剣パワーで助けて魔剣使いさんもそれに絆されるような関係ですよ ああああ:いいカップリングだ 夢見:そう。「――お前のおかげで助かった。なら、その恩は、返そう」って言って段々と修羅道に足を踏み入れていく(笑)そうなって欲しかったわけじゃないけど剣の本分としてそれは嬉しい魔剣ちゃん ああああ:なるほど 夢見:魔剣ちゃん一度人の血を吸うと人の血が欲しくてたまらなくなるんだけど、それは我慢して抑えようとするんだけど魔剣使いさんがその衝動があることに気付いて「ならそうしよう」って言ってそうしてしまうので。魔剣ちゃんはやめてやめてって言いたくはあるんだけどあんまりにも美味しくて……本能には逆らえない ああああ:あー 夢見:そんな関係です ああああ:あと1、2エピソード。なんだろう……グリムに何か素敵なものを見せたい 夢見:大事な行間だもんなあ ああああ:本当にここくらいしかない 夢見:ああ、晴れ! 晴れた空! ああああ:いいですねえ! グリム:「お日様……あれが、そうなんだ……。綺麗……」 レゼド:「本当に久しぶりだ……何年振りだろう」 アカタ:「うん。いい天気だ。うん。今日は良いことがありそうだね、レゼド!」 レゼド:「……あ、あぁ。うん!」 アカタ:「グリムもほら、こんなに喜んでる!」 レゼド:「そうだな。グリムは初めてだもんな。……あれがお日さま。あれが”晴れ”だ」 グリム:「きらきらしてて……世界が輝いてる! みんな気持ちいい、って言ってる! 凄い、凄いね!」 夢見:彼女にとってこの太陽は、皆が久しぶりのもので喜んでるから……喜びが溢れてるんだよ、晴れの日は! みんなを笑顔にするものが好きなんだよなあ、グリムは。 ああああ:勇者もそれを見て、陰り始めているSAN値が回復しているw グリム:「すごいね、おひさま! とっても凄い! 楽しいね!」……確認。確認するんだなあ、この子。自分の意見じゃないんだ。 レゼド:「グリムが喜んでるのが、俺も嬉しいよ」 グリム:「うん。私も!!」 私も……って。ほんと同じなんだなあこの二人。 ああああ:根が同じなんだなあ。結ばれるべくして結ばれる二人。 夢見:なんていうようなところでこまごま事件を解決したり? ああああ:うむ。……ん? イソップ:「あ、待って、太陽!? 太陽だめ!! キノコが、キノコが干からびる!! あー!! 布、布取って下さい布!!! なんでもいいので!!」 魔剣使い:「――これで、いいだろうか」 イソップ:「ふぅ。良かった……助かりました。ところでこれなんの布ですか?」 魔剣使い:「ん? あぁ。その」 イソップ:「それ! それ僕らが使ってるテントの!!!?」 魔剣使い:「何でも良い、と言っていなかったか」 イソップ:「言いましたけど! 言いましたけど!!!」 夢見:相変わらずだなあ、というような ああああ:笑って眺めている一同 夢見:平和だなあ ああああ:平和ってこの世界にあったんだなあ。 夢見:大事な行間だもん。ティアラちゃん的には……というかグリムちゃんもこういう行間とっても大事。 ※ティアラちゃん……GM陣の間で事あるごとに話題になる「異世界迷宮の最深部を目指そう」のキャラクター。アクは強いが名作。 夢見:いやでもそう。こういうところが後世に語られないのは、語っているのはロアちゃんだからです。ロアちゃんにとってこの辺はあまり大事じゃない。 ああああ:そうね、ロアちゃんあまり興味ない(笑)でもそれだとほんへでグリムがPCに語るときこの辺ばかり語ることになるのでは? 夢見:……いや。それでも、グリムは自分が楽しいところと、他人に語るところは違う。話すときは、自分が好きなひとが凄い話をちゃんとするんだな。 ああああ:ああ、なるほどなるほど。そんなところかな。 夢見:それにやっぱりグリムちゃんは最大多数の幸福好きだからね。勇者自身に思うところはあっても、勇者が世界を救っていく話は、総体として好き。 夢見:あとはなんじゃろなあ。行った先で有名になっていつつある話とかか。 村人:「おぉ、貴方がたはもしや、最近噂の!」 バルド:「お、俺らも段々と、名が売れて来た、ってことかね」 レゼド:「恥ずかしいな、少し」 バルド:「はっはは。ま、そういう評価は受け取っとくもんだ。いわゆるところの有名税、って奴だ。その方が報酬もふんだくれるしな!」 レゼド:「はは……」と苦笑いして イソップ:「そうですよ、利用できるものは利用しないと!」とか横から好き放題言う アカタ:「もお! 夢のない話ばっかりして!」 バルド:「悪い悪い……。でも、嫌いじゃねえだろ? アカタも」 アカタ:「そりゃあ……まぁ。そうですけど?」 夢見:冒険してるな! ああああ:グリムに釣ったお魚を食べさせてあげる勇者 夢見:グリムおさかな好き。おさかな、お肉、野菜……グリム、食べるという行為が能力的なものでもあるからな。取り込むことが好き。多分沢山食べる。やたら食べる ああああ:弥子くらい食べる ※弥子……魔神探偵脳噛ネウロ。わざわざ解説するまでもない気もする 夢見:そう。 レゼド:「まだ食べるのか……。いや、良いことだ。でも、もっと沢山食料を取ってこないとな」暫くするとグリム用の鍋、とか用意され始める。 夢見:美味しい、まずいは分かるけど、食べることが大事。 ああああ:ゲテモノも食べたりする グリム:「これ、美味しくないね」もぐもぐぱくぱく レゼド:「美味しくなかったなら無理して食べなくていいんだぞ……?」 グリム:「これもご飯だもん。美味しく食べなきゃ、もったいないよ?」 レゼド:「美味しくないんだろ……?」 グリム:「うん。美味しくない。レゼドもどう?」 レゼド:「要らないよ!?」 グリム:「そう。残念」ぱくぱく バルド:「嬢ちゃんは食べるのが好きなんだな」 グリム:「うん。なんだか幸せな気分になるの」グリムの語彙もこの辺から堪能ですね。3話辺りまではたどたどしかったのが。 ああああ:ここで半年くらい経ってるからね。成長だ。 夢見:この辺でもうそろそろ10レベルくらいかしら ああああ:そうね。グリムは15くらいだけれど。勇者も成長速いから 夢見:あー。勇者とグリムが並ぶくらいなんだな ああああ:アカタはレベル低いけど、ペンダントがチートだからな。 夢見:このペンダント、回数制限なしで《プロテクション》のコスト下げて追加効果発生させるって書いてあるんだけど ああああ:やば 夢見:プロテクションのコストを1にし、大量の追加コストを払うことでバッドステータスを受けない効果、レベルを倍として計算する効果、ついでに回復する効果辺りがそれぞれ追加できる。 ああああ:は? 頭おかしい。こんなんチートや、ビーターや。 夢見:あと災厄の獣もっかいくらいきますね、この辺で。 ああああ:行間で。なるほどな。 夢見:各地で現れては色々なものを破壊しているのだ。……なんか風の噂でいつぞやのポーションの村滅んでたりしそうですね。獣の目的的に。 ああああ:ありえる 夢見:しかし、この時点で既にアカタの天真爛漫さに大分陰りが見え始めている。3話が大きい。 ああああ:分かる。レゼドも一話しか明るくない。助けて欲しい 夢見:そうw レゼド:ほんと一話しか明るくない。空が晴れてたときもこれ、つかの間の暖かさを噛みしめるときの笑顔なんだよなあ。心の底からの笑顔じゃねえんだよなあ 夢見:そうねw 既にw 幕間の魔女さんは地味に役立ってるなあ、きっと。 ああああ:しまった、幕間で魔女描いてないなあ 夢見:魔女さん多分セージなんで、凄く地味に役立ってるので、凄く地味。 ああああ:魔女の魅力描かないとなあ 夢見:なんかパーティインした魔女、パーティの足りなかったところ埋める存在なんだよなあ。 ああああ:アカタの知識、必要に応じてあったことになってるけど、大分ないからね 夢見:アカタの知識は偏ってる。妖魔に。アコライトとして。 ああああ:実利的なものしかない。 夢見:でもこの辺の魔女大分抑圧的だからな……一歩引いたところにいて、ふと気が付くと手助けに入っているような。 ああああ:そういうの描けるシーンとか 夢見:ないなあ。野営のシーンとかで シャロン:「手伝うよ。こっち持ってるね」 夢見:とか、そんなことすっとやってすっと入ってすっと出ていく。 ああああ:地味w 夢見:地味だよ。いることに意味があって、いなくなって初めてその価値に気付くようなそんなキャラ。でも最後までいるんだよなあこの子 ああああ:分からされる。 夢見:実は真の仲間だからなあ、このメンバー唯一の。 ああああ:真の仲間。 夢見:だって魔女、ロア、無能でしょ? ラストパーティ。バルドもアカタもグリムもいないw ほんと闇だなw ああああ:そうだねww 魔女がパーティ一番長いんだなあ 夢見:そう。魔女が勇者の一番近くに居て、一番の理解者まである。アカタより勇者のこと理解してるんじゃねえの ああああ:あー。アカタと勇者の関係、初恋であってこう、互いにちょっと自分と違う点に恋してるみたいなところあるから、分かり合って好きとかそういうんとは違うんだよね 夢見:そうね。表面的な凄い部分を好きになってる、互いに。だから深い部分までを理解できないから、アカタが旅をやめることに、レゼドはきっと驚くし。 ああああ:分かる。グリムは成長がこれからもっと先だから、今はまだ精神的に未成熟だし。魔女が一番の理解者というのは分かるわ。 夢見:ロアちゃんは? ロアちゃん ああああ:(間髪を入れず)憧れは理解から最も遠い感情だよ 夢見:wwwwww ※憧れは理解から……ああああはブリーチがジャンプ漫画で一番好きまである ああああ:ロアちゃんはPTの中で一番勇者の事”好き”の熱量が高いけど一番勇者の事理解してないし、理解していないことを理解している。痛いほど 夢見:ロアちゃん……w 愚者は腐れ縁、って感じだしな。バルドは居なくなるし。 ああああ:ロアちゃん勇者に恋してるからなあ 夢見:グリムは大事ではあっても好きはないからなあ。 ああああ:グリムは純愛はあっても恋はないからね。 夢見:そういう論点で言うとシャロンさん、恋も愛も枯れてるからなあ。 ああああ:恋も愛もなく、間違った幸福への、意思がある。 夢見:依存、が近いのかなあ。依存したいしされたい。でも勇者は依存の対象じゃない。依存されるのはまんざらでもないのだけど。でも勇者は ああああ:しないからなあ 夢見:そうだね。そんな感じだ
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サークルCRAVEで作成した「スタンダード恋愛ADV」です。 Vector様よりダウンロードできます。
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2010年10月28日発売 Solatorobo それからCODAへの攻略サイトです。 公式HP → http //www.solarobo.channel.or.jp/ まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ゲーム最新情報&攻略 おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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『ある男とメリーさんと、それからヘンタイバカ』 A:男性。ノリがいいように見えて、案外すぐ冷めちゃう人。 B:女性。メリーさん。メリーさん可愛い! C:男性。筋肉フェチ。友情フェチ。汗の匂いフェチ。 (※SE 携帯電話の着信音) A01「もしもし」 B01『あたしメリーさん。今ゴミ捨て場にいるの』 A02「なっ……」 (※SE 『ツー、ツー、ツー』という通話の切断音。間を置かず2度目の着信音) B02『あたしメリーさん。今マンションの入口にいるの』 (※SE 通話の切断音。携帯電話の着信音) B03『あたしメリーさん。今2階の階段前にいるの』 (※SE 通話の切断音。携帯電話の着信音) B04『あたしメリーさん。今あなたの部屋の前にいるの』 (※SE 『ピンポーン』という玄関の呼び鈴。Aは無視しようとするがさらに数回鳴らされる。 覚悟を決めて『ガチャッ』とドアを開ける) A03「なんだ、誰もいないじゃないか……」 (※SE 携帯電話の着信音) B05『あたしメリーさん。今あなたの後ろに』 C01「ふはははは!残念だったなァ!!」 A04「俺とこいつの男同士!肌を寄せ合い背中をくっつき合わせていれば、メリーさんの忍び寄 る隙など無し!!」 B06「なっ……何よそれ!あなたいったい何者!?」 C02「俺か?俺はこいつの親友。心の友と書いて、友達だ!!」 A05「ああ、友達だ。間違いなく友達だ。それ以上でもそれ以下でもない」 B07「ちょ、ちょっと離れなさいよ!そこは私の場所よ。てゆーか、どうして上半身裸なわけ? このヘンタイ!」 C03「それはもちろん、俺のこの筋肉をみんなに見てもらうためさ!ぬっははははは!」 B08「いいからどきなさいよ、ヘンタイ!」 (※以下、CのセリフにかぶせてAのツッコミが挿入される) C04「バカめ!俺と親友の(A06「友達な」)仲を引き裂こうだのと、貴様には百億万年早いわ。 俺と親友の(A07「友達」)間には何者にも侵せぬ絆がある。それが、漢と漢の間柄という ものよ!!(A08「気持ち悪いこと抜かすなバカ野郎」)……何だ、親友、エラくノリが悪 いじゃないか」 A09「協力してくれるのはありがたいが、正直、俺はお前の同類だと思われたくない」 B09「……な、何よ、ふざけちゃって!メリーさんを甘く見ないで。私が本気を出せば、こんな 隙間くらい簡単に」 (※SE 『ふにょん』って感じの柔らかいイメージのSE) A10「あっ、柔らかい」 B10「ひっ」 (※SE 『ふにょん』) C05「はっは。鍛え方が足りないな」 B11「ひゃああっ。……な、なにさ、このヘンタイども!」 C06「ふはははは!だから言っただろう、これが、漢と漢のヌワァ」 (※SE 『ゲシッ』とAがCを蹴り倒す音) A11「気持ち悪いこと言うなっつーの」 B12「……はっ。今だ、今が背中に回り込むチャンス!」 A12「なあ、お前さ」 B13「何、今さら命乞い?もう遅いわ、私は絶対に」 A13「メロン、好きか?今冷蔵庫に冷やしてあるんだけど。何なら生ハムメロンもできるぞ」 B14「……網目模様の?」 A14「網目模様の。桐の箱に入ったやつ」 B15「……食べる」 A15「オーケー。そこに座ってな。あと窓開けといてくれ、汗臭くてかなわん」 (※気絶中のCがうわごとを呟く) C07「ふ、ははははは。汗は漢の香水よ。漢のスメルに包まれた花園。おお、芳しきは俺とお前 とお前と俺。愛と友情の千年王国、ここに、あり」 (※SE 『ゲシッ』とBがCを蹴り飛ばす音) A B『寝てろ』
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【書きかけ】夏目漱石「それから」(1908) それから (新潮文庫) 評価 ひとこと 分類 小説(日本人作家) 長編 気になる表現 メモ 参考 主人公 長井代助
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.------------------------------ 第15話 「それから日が経ちました。」 …陰が小笹に告白している頃… 朝美「ご主人様…」 珍しく、朝美が真剣な面持ちで話しかけてきた。 「ん?」 朝美「実は…」 朝美の話はこうだ。 俺に調教されてから、朝美は一般生活でも少しはおとなしくなった。 しかしその変化に気づいた女がいた。 その女は当初、おとなしくなったのは偽加藤事件のせいかと思ったらしいのだが、朝美の親友を自負するだけあり、 見破り、朝美を問い詰め、朝美は自分のものだとばかりに襲ったのだという。 「…朝美、明日、付き合え。」 朝美「え?」 朝美は何がなんだかわからないといった表情をしている。 「…俺とデートしようといっているんだよ。どうだ?」 朝美はぱあっと表情を明るくした。 「…ククク、それとこれを下に着て来い。朝からな。」 俺は紙おむつ(改造して横漏れ・臭い漏れをしなくした)と、時間を止めて作った『机の引き出しの中に保管していた、 奪って引き出しにしまっておいた朝美の汁がたっぷり染み込んだ下着数枚(無論もう乾燥してる)を解いて作ったシャツ』を渡した。 朝美はその臭いに気づき、ものすごく恥ずかしそうな顔をした。 明日は平日。朝からということは学校にいるときも着ているということである。 (ククク……明日はそのくさいのを着せたまま街中を引き回してみるか。) そんなことを思いながら、俺はあらかじめ日記に『その女が明日、俺と朝美のデートを尾行する』と書いた。 ……… 翌日。一般的な下校時間、陰は国立安房国里見高校の入り口付近に立っていた。 当然、小笹を待っての事である。 ……そのころの朝美… 人ごみの中で。 「朝美、ここで歩きながら小便を漏らせ。何事も無いようにな…」 朝美「えっ?」 「何の為にオムツをはかせたと思ってるんだ?」 朝美「う…うぅ…はい…」 朝美(あぁ…酷いです…これを穿いているのは、朝美の恥ずかしい汁が街中で垂れ流しにならないようにと、 ご主人様が気を使ってくださったんだと思ってたのに…) ……どうやら朝美の脳の腐食度はどんどん上がっているらしい…… … …… ……… 「おい、そこのお前」 陰「…僕の事ですか?」 「お前しかいないだろう。そこで何をしている?」 陰「人を待っています。」(といいつつ『構うんじゃねぇ! 本気で殺すぞ!?』といわんばかりの殺気を開放) 「(ビクッ!)…し…失礼しました…」 なんてことを三回ほど繰り返したところ、待っていた人物が姿を現した。 すばやく、彼女の前に立ちふさがる。 陰「……あの…」 小笹「あ…貴方…もしかして…陰?」 緊張した声で答える。 陰「……は…はい。」 小笹「……なんてカッコしてるんですのよ…」 陰の格好は普通だった。街中を歩いている普通の高校生のようであった。 ………首から下は。 陰「なるべく、違和感の無いようにしたつもりなのですが…」 首から上は、包帯で覆われていた。ミイラ男である。昔の透明人間である。 小笹「街中でその志々○真実みたいな頭は違和感ありすぎですわよ。」 陰「…そ…それもそうですが…袋よりは違和感ないかと…それに、ここ(学園)の前で外して奴と間違えられるのも…」 小笹「……あ…」 その理由にやっと気づいて固まった小笹に、質問をぶつける。 陰「そ、それで…あの…回答は…」 小笹「あ、ああ、あれね。あれは……… 八房と鉢合わせしちゃったら嫌でしょう? だから、別な場所で話しましょう。」 陰の手を掴み、グイッと引っ張り、そのまま走り出す。 タッタッタッタッ…… 陰(て…手を握られてしまった…) 精神年齢はまだまだ未熟な陰君。はてさて、どうなることやら。 ……その頃の主… 人通りの少ない路地の中… 「朝美、今度はここでうんこを漏らせ。無論、歩きながらな…」 朝美「そ、そんな…」 「いやならいいぜ? ここでうんこ座りのポーズで漏らさせるだけだから。」 朝美「あう…でも…」 「大丈夫、朝美は浣腸が大好きな変態なんだからここで漏らすくらい、やろうと思えば出来るさ。」 朝美「わ、わかりました…」 ん、と朝美は力を入れ始める。 朝美「んん…あぁ…見ないでください…」 俺は「乳首 起ってこないかなー」と、朝美の胸を見ながら、朝美の尻をもんだ。 朝美「ひゃうぅっ? いやぁ…」 「どうした、早く漏らせよ。」 朝美「あうぅ…」 ムリュリュ… 生暖かく、やわらかい感触が手に伝わってくる。 朝美「んはぁ~…」 「ククク…気持ちよかったか?」 朝美「……」 朝美は黙りながらも、コクン、と首を縦に振った。 ……… 小笹「ま、ここでいいでしょう。さあ、包帯を取ってくださいまし」 陰「…そうですね。よいしょ…っと。」 数分後、二人は喫茶店の前にいた。 小笹「ここは喫茶店という奴ですわね。入るのは初めてですわ。」 陰「僕は…外に出たのが昨日が初めてです。」 小笹「あら、そうでしたの?」 普通に話すように普通じゃない会話を交わし、店内に入った。 ズズッ… 二人してコーヒーを飲む。 無言で向き合い、たまに目線が合い、慌ててそらす。 陰(え、えーと…これってデートだよな? …てことはOKなんだろうか? いやいやいや、いたわりこめたさよならのつもりか? ええい、ままよ!) 陰「あの…」 カランカラン 店員「いらっしゃいませー」 陰が口を開いたその時、入り口から客が入ってきた。カップルとおぼしき二人組みだった。 陰は女の顔を見たことがあるような気がした。男の顔はものすごく見覚えがあった。 陰は固まった。 小笹「どうしたんですの?」 陰「しっ!」 黙るようジェスチャーするとカップルの位置を確かめ、テーブルの真ん中に顔を寄せる。 陰(振り向かないで。今、小笹さんの後ろ側の奥の席…) 小笹(な、何ですの?) 陰(……主がいる) 小笹(え?) 陰(主と朝美さんがいらっしゃる。) 小笹「え…むぐっ!」 声を上げそうになるところを慌てて押さえる。 小笹(なんでまたこんなところに…) 小笹の体が子刻みに震えだす。 陰(大丈夫、手出しはさせません。それに、まだ気づかれていません。) 小笹(でもなんで…朝美さんとデートなのかしら?) 陰(……いえ…主がそんなことをするとは思えません。詳しくは知りませんが、いわゆる羞恥プレイというやつでは?) 小笹(……うっ…(顔を真っ赤にして)それは…ありえるかも…) 主はニヤニヤしながら朝美に何か話しかけ、朝美は顔を真っ赤にしながらうつむいている。 それは注文の品を食べているときもそうだった。 陰(とにかく、気づかれないよう、おとなしくしましょう。) 小笹(わかりましたわ……でも、後姿で気づかれたら…) 陰(ぽりぽり…) 陰は何かを考えるようにし、頬をぽりぽりとかくと… がばっ! いきなり小笹を胸に抱き寄せた。 小笹(え…なにっ…?) 陰(えーと…その…あの…ほら…あれですよ…) 小笹(…あれ?) 陰(そう…その…僕の胸に隠れていてください……) 小声でそう言うと、陰は顔をトマトのように真っ赤に染めた。 結局、何とか気づかれぬままやり過ごすことができた。 「「はぁー…」」 主たちが出て行くのを確認すると、二人して大きなため息をついた。 そして、気づいてしまった。 二人を追いかける少女の姿があることに。 陰(……… 警告してあげたいけど… あの子の行動も、主の遊びの一つだったら…) 陰はその少女を止めることをしなかった。 陰にとって世界とは、小笹が主の魔の手に渡らなければいいというだけなのだ。 次話に進む 戻る 小説保管庫に戻る
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