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このページはこちらに移転しました これが俺の韻 作詞/うんこちんちん 作曲/粂田 YEAH! YO! 夜更かし組 俺が 日本一 YO! ガラクタ組 これが 本物 行くぜBABY グラマラスな衣装で登場 度肝抜かす デンジャーな因縁で勝負 ズブリ刺さる 気分上々で 空気清浄で マイク握る 多分散々で グラスクラッシュで ホウキ握る 脇に構えたライムが凶器 覆った顔に注ぐ言葉の矢 突き刺さる 2008 刻んだ日 下らねえ JAP FUCK 2008 刻んだ日 腹切れ BABY ダンサーもポーザーも一緒 刀抜く 高く振り上げ切るは一瞬 真っ二つ 2008 刻んだ日 下らねえ JAP FUCK 2008 刻んだ日 腹切れ BABY 音源 これが俺の韻
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GlibGosling さんで うっかり踏んだ… 地雷バトンです。見たらタイトルを「これが恋?」にして答えること! ●現在使用中のメアドの意味は? 墨東警察4号 セカンドシーズンのミニパトの番号 そのうち7に変える予定 ●現在の着信音は? ケータイは相棒の2ndシーズンと、3rdシーズンと、4thシーズン使い分け PHSはデフォルト そのうち久我声でも作るかと画策中(結局忘れてた ●待ち受け画像は? 今は自分とこの表紙 逃避したくなると目に飛び込むように(苦笑 ●短髪?長髪? すげー短い ●背は小さい? 低め ●何でも頼れる?ちょっと頼りない? すげー頼りねぇ ●積極的?消極的? 場合によっては積極的 ●眼鏡?コンタクト? めがね ●ずっと盛り上がりっぱ?落ち着いている? たまにハイ 基本ロー ●デ-トするなら遊園地?ショッピング? 遊園地! ●くせ毛?ストレート? くせっ毛 ●優しい?近付きがたい? やさしいのか? ●天使?悪魔? 小悪党(違 ●普通?変わってる? 変わってる ●髪色は? 黒 ●香水は? つけない 知らない ●オタク?ヤンキー? おた ●自分の名前を呼ばれるとしたら本名?あだ名? なんでも ●性格は真面目?馬鹿? …バカ? ●不器用?几帳面? 不器用 ●眉は太い?細い? どーなん? ●エロい?普通?興味なし? エロ(笑 ●痩せ気味?ぽっちゃり? わりと太い ●子供っぽい?大人っぽい? がき(胸を張って 死ぬまでがき! ●好みのタイプは、年上?年下?タメ? 年下! ●恋人にバレンタインをあげるなら? あげるために会いに行くほうが重要なんじゃね? いじょ!
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このスレはバイト店員 ◆nu5hikSjHQ が立てる。 このスレで登場したコテ ルイーダ皇帝 ◆ALfUhCSQbg 注トリップが無い者は略させていただきます。 このスレで行われた空爆 空爆2回・・・・やほーへの空爆 珍しく空爆が行われコテ、名無し共におおはしゃぎなこのスレ。 久しぶりの空爆に溜まり溜まった鬱憤大爆発。 やほーからは新しい規制方法が取りこまれ一同困惑。 (IDを登録したメアドごと規制にかけられるというもの) 空爆ではまぁ 私 大 活 躍 でしたがね! 風水師さんとか死霊の騎士さんとかもう目も当てられない! このスレの中腹くらいで風水師さん脱退宣言。 風水師さんの脱退宣言は「いってきまーす」っていうくらいのレベルなんで 気にせずスルーの方向で!というのが最近判明したのはみんなと俺の内緒な! その後「故風水師追悼空爆」を俺が企画。 実質参加人数2人、応援1人というすごい展開! でも俺頑張った、俺出来る子「イフリート」、友達居ないってのは みんなと俺のないsy(ry…。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン さて楽しかった前スレとこのスレですが次はどうなる事やら… お楽しみに…
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このスレはひのきの棒◆FJgKING2が立てる。 ルイーダには珍しく1Pハァハァという出だしで始まり 今までのスレとは一味違った半角らしさで始まった。 名無しの間では1P=女説が物凄くツボったらしく 名無しの一人が別板にゆりか専用スレまで立てる。 その異常なまでの盛り上がりに歴史作ってる本人はビビってました。 アイテム大王 ◆k.ePGGIoの登場で今でもアイテム制度が流行ってる。 流行ったけどやっぱりイ…のアイテムは無し。 このスレ中盤でルイーダ◆50zrdOp6の正体が三位一体とばれる。 風水師 ◆EUIcBapEの誤爆によって全ての謎が明らかになった。 900レスを超えた所で汚水処理係 ◆4GMMnlgMの脱退表明。 このスレで登場したコテ 鉄仮面 ◆IiLceZPk 姫の教育係 ◆fHqLS/is アイテム大王 ◆k.ePGGIo 注トリップが無い者は略させていただきます。 このスレで行われた空爆 ゆりか祭り 500レスくらい 結果 SM板に専用スレが立つ
https://w.atwiki.jp/tothelegend/pages/38.html
このスレはゴブリン ◆dvEDxKsIが立てる。 このスレではコテを的確に見抜いてアビリティをつけるというものが流行った。 竜騎士の復活問題により1pと勇者の意見が分かれる。 復活賛成の勇者と反対の1p。 結局竜騎士は復活ならぬまま… 2ちゃん全板トーナメントの時期も重なりゴブリン ◆dvEDxKsIがスレを立てる。 ルイーダ総動員でトーナメントを盛り上げる。 後々と裏でROMを続ける809 ◆fKWrRHIUが誕生。 この頃から痛い所を急角度で抉り込むようなトークをかます。 このスレで登場したコテ ルイ万世 ◆RUI.g7e6 809 ◆fKWrRHIU 注トリップが無い者は略させていただきます。 このスレで行われた空爆 空爆無し
https://w.atwiki.jp/tothelegend/pages/31.html
このスレは名無しが立てる。 ここでは前スレで勃発した問題が解決に向かいます。 スレ9とスレ10は前にも説明しましたが本当に大事な問題です。 今いるコテも古参コテもいつまでも忘れないように心がけてください。 手抜きっぽいですが語る事よりも見てください。 このスレで登場したコテ このスレでは1発屋が多かったので今回は無しです(・∀・)アヒャ! 注トリップが無い者は略させていただきます。 このスレで行われた空爆 空爆無し。
https://w.atwiki.jp/tothelegend/pages/24.html
当時流行った「裏2ちゃんねる」騒動で前スレがdat落ちしたように思え ウェイター 黒鳥坂 ◆m9C5th3Yが緊急に立てたスレ。 急に立てた事もありスレ名が【ルイーダの店~4号店~】となっている。 この名前は後にも先にもこのスレしかない。(番外スレは除く) まぁ、記念と言えば記念でもあるが… このスレでは1P脱退、勇者脱退と色々な事件が起きた。 Dirty Santa ◆V9WxNHVてな輩が到来し いきなり「よし!じゃあ俺が1Pだ。」と名乗る。 名無しやコテに叩かれ別スレ【ルイーダと闘おう!祝、Santaの店開店!】を設立する。 彼の作戦の甲斐もあり、推薦勇者が颯爽と復活。 ただ彼を引き金としルイーダを良く思わぬ輩がまた別スレを立てた… その件については次スレ紹介で書かせていただきます。 このスレで登場したコテ 町長 ◆masTERg. イフリート ◆zKjTJd5o 黒西園寺 ◆L5MBi3X6 ネチケットじいさん ◆iQzDVRAk 帝王 ◆i7HH6AIg Dirty Santa ◆V9WxNHV 注トリップが無い者は略させていただきます。 このスレで行われた空爆 半角内空爆(ルイーダと闘おう!祝、Santaの店開店!) 結果;推薦勇者の復活。
https://w.atwiki.jp/tothelegend/pages/21.html
そのスレは一人の名無しの書き込みより始まった。 「我々は何かと恨まれている。しかし私はここが好きだ。 吹き溜まりで、ひっきーなんかもいて・・・。でも好きなんだ。 みんなが好き。2chが好き。というわけで、2chの敵を募集。 我々を敵視する、人物、団体の情報、キボーンヌ 」 という書き込みより冒険は始まる。 最初は誰も乗ってはこなかった。 ただレス番号43の名無しが先導しだした。 「とりあえずヤホーの掲示板でしょ。 あそこに1つ2ch用のスレ作るか? 」 この書き込みが伝説への道と成って行く。 このスレで登場したコテ 1プレイヤー(武道家) ◆1xo5/UJQ 推薦勇者 ◆6LlqZOVU 半熟 ◆moujqRHk 半熟(偽) ◆FH8j0CFo オーリン( ◆z7SStByY ホイミン ◆K6E55cxk WЖ大佐 楠 明一 ◆DgbzBzaE 帝王 ◆i7HH6AIg 二等兵 ◆GArFXRlg ジャイアン ◆mNaLdS5g ピサロ ◆FRkX67bI 吟遊詩人 ◆5umTLxaA 後方支援 ◆eBATiceI モナさん ◆d2DNhRvM 料理人 ◆FYAR5c0g 注 トリップが無い者は略させていただきます。 このスレで行われた空爆 やふー×2回 結果 戦果はなかったが初の空爆。
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このスレはフランス書院 ◆Tenin9k8L6が立てる。 フランス書院が名無しに叩かれてます、ものすごい勢いで。 空爆開催、ただ中途半端な盛り上がり方で終わる… フランス書院が禁句を発言し脱退。 しかもその脱退を決めたのが風水師に化けたDirty Santaでした。 風水師さん、トリップのだだ漏れはどうかと思いますよ。 コソーリとイフリートタイーホ祭り開催。 2ch内バトルロワイヤルに参加。 それに伴い1P参上。 ゴブリンさん久方振りの参上。 ルイーダ内のコテはお祭り&ネトゲ好き。 バトロワ内で十二分に目立たせていただきました。 いやはや気持ちよかった。 二等兵さん復帰です。 このスレで登場したコテ 無敵将軍 ◆4C2rd.uN22 注トリップが無い者は略させていただきます。 このスレで行われた空爆 空爆一回・・・やほ~(探索中
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/167.html
自分でも呆れるほど早かった。ラプソーンを倒してから、ものの五分もかからなかったと思う。 オレが自分を見失うまでの時間のことだ。 レティスの背中に乗りトロデーンに向かう途中、ゼシカが口にした言葉で、オレはわかりきっていたはずのことに、改めて気づかされた。 「ふう・・・。これでやっとポルクとマルクに報告できるわ。あと、サーベルト兄さんにも、ちゃんと報告しなきゃ・・・。私、自分の信じた道を進んで、ここまで来たのって」 ゼシカには故郷があって、旅の目的を果たした今、その大事な故郷に戻るべきなんだってことだ。 急速に自分の中の何かが冷えていくのがわかった。 だけど皆が喜んでるっていうのに、それに水を差すこともできなくて、何とか言葉を振り絞る。 「・・・やれやれ。我ながら、とんでもないところまでつきあわされたもんだな」 スカした口調で、キザったらしく前髪を掻き上げる。 「さすがのおっさんも、ここまでは来られないようでがす!」 ヤンガスの言葉に笑い声をあげる仲間たち。 だけどオレの心だけが取り残されて、一緒に笑うことができなかった。 少しずつ、ゆっくりと剥がしてきたはずの冷たい仮面は、外すためにかけた時間をあざ笑うかのように、あっさりと元に戻ってくれていた。 姫様やトロデ王が元の姿に戻り、城も、城の住人も呪いから無事に解放された。 それは素直に良かったと思えるけど、宴を楽しむ気分にはなれない。 せっかくドニの安酒とは段違いの上等なワインが振る舞われてるっていうのに、城の壁にもたれて、それをグラスの中で遊ばせてるだけだ。 『終わった後の事を考えろ』『それもできるだけ楽しいこと』 偉そうにゼシカに忠告してきたくせに、いざ戦いが終わってみたら自分がこのザマだ。 最後にもう一つ付け足すのを忘れてたのが失敗だった。 『ただし、現実味のあることにしておけ』ってやつをな。 ラプソーンを倒して目的を果たしたら、ゼシカに想いを打ち明けるつもりでいた。そして・・・。 そして? 笑い話だ、その後を考えてなかった。 戦いが終わった時に、ゼシカの頭に真っ先に浮かんだのは故郷のこと、そして兄のサーベルトのこと。そこにオレの入り込む余地なんてない。 本当に筋金入りのブラコンだよな。まあ、だからってゼシカの兄になりたいとも思わんがね。 トロデ王は嬉しそうに宴を仕切り、エイトは同僚らしき奴らに、次から次へと話を聞かれてる。ヤンガスはとにかく食いまくり。ミーティア姫は飲み慣れてないのか、顔を赤くしながらワイングラスを傾けている。 そしてゼシカは子供になつかれて、魔法を見せてやってるようだ。 そういえば故郷のリーザス村でも、ずいぶんガキ共に慕われてたみたいだもんな。 ゲルダの家みたいなところで一人で暮らしたいなんて言ってるけど、ゼシカには無理だ。 何だかんだいって、あいつも寂しがりやだからな。オレも同じだからよくわかる。 やっぱりゼシカは故郷に帰るのが一番いいんだ。 「あの・・・」 声のした方に顔を向けると、栗色の髪を後ろで束ねた女性がワインのボトルを持って立っていた。どうやら注いでくれるつもりらしい。 女性の勧めを断るのは失礼だから、とりあえず今グラスに入ってる分は飲み干した。 「私、エイミといいます。このお城の厨房で働いています。・・・あなた、まだこの城が茨に覆われていた時に、エイトと一緒にいらしたことがありませんか?」 ワインを注いでくれながら、その女性が訊ねてきた。 「ああ、ここの図書室に用があったりで、何度か」 「その時、祈ってくださってましたよね?」 「どうして、そのこと・・・」 まさか、あんな姿に変えられながら、この城の人間には意識があったっていうのか? その可能性に気がついた途端、胃の辺りを何かにつかまれたような気分になった。 苦しいなんてもんじゃなかったろう。一体オレたちは何カ月、時間を無駄にしてきた? ああ、でも大半はエイトの寄り道のせいだ。いいヤツではあるんだけど、度外れたマイペース野郎なんだよな、あいつ。 「ああ、やっぱりそうでしたか。私、呪われていた間、ずっと夢を見ていたんです。真っ暗な世界で一人で取り残されていました。でも、あなたが祈ってくださった時、世界が急に明るくなったんです。 エイトやお仲間の姿も見えました。そうしたら、自分を助けてくれようとしている人達がいるんだってことが伝わってきて、とても勇気づけられたんです。 すぐにまた真っ暗な世界に戻ってしまいましたけど、そのことはずっと私の支えになってくれました。こうしてお礼を言える日が来るのを信じることが・・・。本当にありがとうございます」 あの時のあれは、別にそういうつもりじゃなかった。もちろん助けたいとは思ったさ。でもその手段は戦ってドルマゲスを倒すことであって、祈ることなんか気休めにしかならないと思ってた。神頼みなんか意味がないと思った。 でも・・・ああ、認めるよ。本当は祈ることは、ガキの頃からずっと嫌いじゃなかった。気は休めてくれるんだ、確かに。焦りや恐れは薄めることが出来る。根本の部分は解決されないにしても、その安らぎが必要な時だってあったんだ。 そんな自分のための祈りに、支えられたなんて言われると、正直ちょっと困る。 「少しでも・・・お役に立てたのなら何よりです」 騎士の礼をとって応えた。ラプソーンを倒したら騎士は廃業だと思ってたのに、身に染み付いたものは、なかなか取れない。 目を上げると、エイミさんは何やら様子がおかしくなっていた。何ていうか、オレを見る目がさっきまでとは違う。 「・・・何か?」 声をかけるとエイミさんは驚いたように飛び上がり、持っていたボトルが手を離れた。 下は芝生が生えているから割れはしないと思ったのに、運の悪いことにそのボトルは、剥き出しになっている石畳の上に落ちて砕け散った。 咄嗟にエイミさんの身体を引き寄せ、ガラスの破片から守る。 「す、すみません、大丈夫ですか?」 服のすそに少しワインがかかった程度で、今更ガラスでケガするほどヤワじゃない。慌てるエイミさんに、オレは笑顔を向ける。 「このくらい平気さ。それよりエイミさんは?」 「ええ大丈夫です。あなたがかばってくださったから・・・」 まただ。エイミさんの瞳が熱を持ち、そわそわと落ちつかなげだ。 ・・・ああ、そうか。何のことはない。この美貌と、洗練された立ち居振る舞いで魅了しちまっただけのことだ。 このところ、あんまりにも靡いてくれない女のことばっかり考えてたから、これが一般的な反応だってことを忘れてた。 「キミにケガがなくて良かった。美しいレディを守るのが、騎士の務めだからね」 「やだ、そんな、美しいなんて・・・」 その時だった。オレンジ色の火の玉がとんできて、すぐ横の壁に見事な黒焦げを作ってくれたのは。 どうしてゼシカは、こう乱暴者なんだろうな。 潔癖なゼシカにしてみりゃあ、女性と見れば誰にでもいい顔するのが気に入らないんだろうが、もう力を合わせなきゃならない戦いは終わったんだ。オレが何しようがゼシカには関係ないはずだ。 「ゼシカ! そうやって簡単に人に向けて・・・」 『魔法なんて放つな』そう言うつもりだった。 だけどゼシカの方を振り返ったオレは、言葉を失った。 気の強い顔で、軽薄な男に嫌悪と怒りを示している姿をオレは予想していた。 だけど今、オレの目に映っているゼシカは、悲しいような恨めしいような目をして、唇を噛み締め、スカートのすそを握り締めている。 今にも泣き出しそうなその姿に、オレはようやく気づいた。 ・・・ゼシカ、まさか、オレのことを・・・? 「ごめんなさい! 本当にごめんなさい」 さっきからゼシカはあちこちに謝りまくりだ。 オレやエイミさんはもちろん、城を焦がした件でトロデ王やミーティア姫に。驚かせたからって、周りにいた人たちや子供たちに。 これに懲りて、人間に向けて魔法を放つのは控えるようになってほしい。自分の魔力がシャレにならないレベルだってこと、わかってないんだもんな。 ちなみに、エイトとヤンガスにはオレが怒られた。鈍いのにも限度があるってな。 あいつらに言われるのは腑に落ちないけど、確かにそれはその通りだった。 オレはまだ諦めグセが直ってなかったんだ。 気持ちを伝える前からゼシカの気持ちを決めつけて、拒絶されることを怖れて勝手に諦めた。 つくづく自分の鈍さに呆れる。 ちゃんと意識してゼシカの様子を見ていたら、好きでもない男には絶対しないだろう言動のオンパレードだった。思えば結構前からそうだった気がする。 ゼシカ自身に自覚がないらしいのが、せめてもの救いだ。 ・・・今更気づいたところで、もう遅いからな。 三日三晩続いた祝宴も終わりを告げ、それぞれが元の生活に戻ることになった。 エイトはもちろんトロデーンの復興に。ヤンガスはエイトと一緒にいるのかと思いきや、パルミドに戻った。もちろんその前にゲルダの所に怒りの鉄球を返しに行くって言ってたけどな。 いい加減観念して、そのまま住み着いちまえばいいのによ。 そして今、オレはゼシカと二人で世界を回ってる。 リブルアーチや聖地ゴルド、焼け落ちてしまったメディばあさんの家。その他にも暗黒神に命を奪われた人達に、敵討ちが終わった報告と墓参りをして回りたいとゼシカが望んだからだ。 ゼシカは全部の場所に花束を供え、オレは一応僧侶として祈りを捧げる。 失われた命は決して戻ってこないけど、ラプソーンを倒す前よりは、静かな気持ちでその場に立つことは出来た。 ゼシカも同じように感じてると思う。悲しみは伝わるけど、救えなかった人達への罪の意識や、それがもたらす痛みは大分薄れてるとわかる。 こんな華奢な女の子が、よくあんな化け物と最後まで戦い抜いたと思う。それどころか、最後の方は間違いなく人類最強だったからな。 ・・・こうしてると、自分がラプソーンを倒した後、どうするつもりだったのか、漠然と考えてはいたのに気づく。 きっとこんなふうに二人で世界を旅したかったんだ。墓参りなんかが目的じゃなく、気の向くままに、自由にな。・・・ほんと夢みたいな話だぜ。 移動方法はほとんどルーラだから、三角谷で一泊しただけで、行きたいとこには全部行くことが出来た。 かなりハイペースだったとは思うけど、出来るだけ早く済ませちまいたかったからだ。 ルーラでリーザス村の入り口に着いた時も、まだ陽は落ち切っていなかった。 「ありがとう、いろいろ付き合ってくれて。私、ルーラ使えないから助かったわ。疲れたでしょう? 少しうちで休んでいって」 せっかくのゼシカの勧めだけど、オレは首を横に振った。 「いや、そんな疲れてもないさ。遠慮しとくよ」 今は少しでも早く、この場を離れたい。オレが取り返しのつかない行動に出る前に。 本当は、こんなふうに二人きりになることも避けたかった。 でもゼシカ一人で世界を回らせるなんて出来るわけがなく、オレがお供するって言ったらゼシカも喜んでくれて、他に選択肢なんて無かった。 「・・・あの、ククール? だいぶ前になるけど、覚えてる? 敵討ちが終わったら、リーザス村に来ること考えてほしいって約束したの・・・考えておいてくれた?」 ・・・この話が切り出される前に、姿を消したかったんだ。 考えたさ、もちろん。この何日か、そのことばかり考えてたって言ってもいいくらいな。 でも何度考えたって答えは変わらなかった。 オレには無理だ。この村で暮らす自分なんて、とてもじゃないが想像つかない。 気づく順番が逆なら良かったんだ。ゼシカの、故郷や兄への思いと、オレへの想い。そうしたらゼシカを離しはしなかった。リーザス村になんて近づきもせずに、二人でゆっくり気ままに世界中を旅して回ってた。 そうしてる間はうまくやっていける自信はある。つまらないことでケンカしたりもするだろうけど、それでも仲良く過ごせただろう。 だけど、そんな時間はいつまでも続かない。いつかはどこかに落ち着きたくなる日が来て、そして思い出すんだ。大事な人が暮らしてる、生まれ育った故郷があったってことを。懐かしんで、帰りたくなる日がきっと来る。 でもきっとそうなっても、オレはこの村では暮らせない。 どうしてなんだか理由はわからないが、ゼシカの母親にも嫌われてるみたいだしな。 いや、理由なんて簡単だ。普通に考えて、母親として娘に近づいてほしくないタイプの筆頭だよな。軽薄な女好きで、なまじ美形なもんだから女の方からも寄ってくる根無し草。 そんなのが、美人で世間知らずで、男に免疫のない良家のお嬢様の相手なんて、どこかの捻りの無い芝居の脚本みたいで、本気だなんて受け取ってもらえるはずがない。 そして板挟みになって辛い思いをするのは、ゼシカだ。そんなことにはさせられない。 「・・・考えてはみたけどさ、やっぱりやめとくよ。こんな酒場も無いような健全な村で、オレが暮らせると思うか? どう考えても無理だろ? 気持ちだけもらっとくよ」 ゼシカもオレの答えは予測してたんだろう。少し寂しげではあるが、ショックを受けた様子はない。 「うん・・・そうよね。でもたまには遊びに来てね。そりゃあ遊ぶところなんて無いけど、私、いつでも待ってるから」 このまま何も考えず、何もかも振り切って、どこかにゼシカをさらって行きたい衝動にかられる。 でも、ゼシカの身体越しに教会が目に映り、ふと会ったこともない男のことが頭をよぎる。おかげで頭は冷えてくれた。 思いを馳せたのは、ゼシカの兄のサーベルトのことだ。 仲の良かった妹が、か弱い女性の身で、暗黒神なんてものを倒すために命懸けの戦いに身を投じる。 お嬢様育ちなのに、野宿もザラな旅を続けて、周りにいるのは空気読めない寄り道好きの呑気者と、思考がメルヘンなむさ苦しい悪人顔と、下心のある何やらせても半端な頼りない男。 そして可愛い妹がそんな道を選んだのは、自分が死んでしまったことが発端だなんて、たまったもんじゃなかっただろうな。 つまらないことで嫉妬して、ブラコン呼ばわりしてゼシカをいじめたりして、本当に悪かったと思ってる。 生きて力を貸せたことが、どれほど幸運なことか、わかってなかった。 辛いよな、死んじまったら何もできない。大事な人間が傷ついてても泣いてても、そばにいてやることさえ出来ない。 そんな簡単なことに今になってようやく気付けるほど、オレは勝手な人間なんだ。 ・・・ちゃんと返すよ、あんたの大事な妹。 『守る』なんて大口叩いたけど、オレはほとんど上手くやれなくて、それでも何とかなったのは、ゼシカ自身が強かったからだ。逆にオレの方が随分救われてきた。本当に感謝してる。 「サーベルトは・・・死にたくなかっただろうな。可愛いゼシカを残して」 オレがサーベルトの名前なんて出すもんだから、ゼシカは少し驚いてる。 「でも、幸せだったとも思う。その大事な妹が、自分を慕ってくれたこと。・・・その点だけは羨ましいよ。オレもゼシカみたいな妹、欲しかったな」 オレにとっては嘘つくことなんて簡単なことで、自分の本音を晒すことの方がずっと難しかった。でも今は、こんな心にもないことを言うのが、やけに苦しい。 まっすぐ見つめてくるゼシカの視線が耐え難くて、逃れるためにゼシカの前髪を掻き上げ、その額にそっと口づけた。 「・・・何?」 ゼシカはとまどったような顔をしている。 「ラプソーンと戦う前、生きて帰ってきたら、キスしていいって言ってただろ? まさか忘れたのか?」 「・・・あれは、キスしていいなんて言ってない。そういう話は帰ってからにしてって言っただけよ・・・」 悲しそうな、困ったような顔。オレの態度に混乱してるのがわかる。 結局オレはこうなんだな。ゼシカを戸惑わせる存在でしかない。オレと一緒にいたってゼシカは幸せにはなれない。 わかってたはずだ、棲む世界が違うって。それなのに、すっかり忘れて勘違いして、一緒に生きていけるもんだと思い込んだ。 ・・・でも無かったことにはしたくない。 顔だけが取り柄じゃないと言ってくれたこと。いつも心配してくれてたこと。迷わずに信頼してくれたこと。たくさんの小さな優しさ。そしてこんなふうに誰かを大切に思える気持ち。 ゼシカはオレに大切なものをたくさんくれた。それだけでもう充分だ。オレの全てを捧げると思う気持ちに変わりはない。たとえそばにはいられなくても。 「しばらくはドニの町にいるから、何か困ったことがあったらいつでも来いよ。必ず力になるから。ゼシカはほっとけないからな・・・世話のやける可愛い妹みたいでさ」 数秒しか経ってないのに、さっきよりずっと楽に嘘が言えた。 「ゼシカ姉ちゃ~ん!」 いつも村中走り回ってるガキ共がゼシカの姿に気づいて、走りよってきた。 「ポルク、マルク」 ゼシカもそれに気づいて振り返る。 「じゃあな、ゼシカ」 そのスキにオレは数歩後ろにさがる。もう一度あの真っすぐな瞳に見つめられたら、抑えが効かなくなってバカなマネしちまいそうだ。 「えっ、ちょっと待って・・・」 ゼシカに止める間も与えず、オレはルーラの呪文を唱えた。 お互いのためにこれが一番いいんだと、自分に言い聞かせて。 そして-後編