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《ささやかな犠牲による召喚》 速攻魔法 自分のデッキと手札から攻撃力が0のモンスターを任意の枚数選択し、 捨てる。 その後、 墓地へ送ったモンスターの守備力の合計よりレベルの低いモンスターを 自分のデッキまたは手札から1枚選択し、 特殊召喚する。 part22-234 作者(2007/11/10 ID 99nlhZzD0)の他の投稿 part22-249 コメント 名前 コメント
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紬「今日は唯ちゃんと梓ちゃんの為にケーキを持って来たの」 梓「ありがとうございます、ムギ先ぱ…え?ちょっと大き過ぎないですか?」 紬「一生に一度のことだもん。ふたりのために気合い入れちゃった♪」 梓「(言い間違い?)いえ、一年に一度しかないです」 紬「え?!じゃあ毎年やってくれるの?唯ちゃんと一緒よね?」 梓「は?まぁ、そうなりますね(同じ十一月だし)」 紬「どんとこいですッッッ!!!」 梓(いつもながら可哀相な人だな、頭が) 和「ちょっと律、講堂の使用申請書が出てないじゃない!当日になるまで忘れてるなんて…もうオードブルの運び込みも始まってるわよ!」 梓(え?講堂使用だから突発ライブかと思ったのに違うの?) 澪「ごめん、和。私のほうで代筆しとくよ。律はほらあの通りだから」 律「ほ、ほんじ、本日はお日柄も三つの袋が祝い船!」 和「初めての仲人でしかも挨拶ありだものね。さすがの律でも緊張するか。澪は大丈夫?」 澪「私は律の隣りにいるだけだからなんとか…」 恵(とか言いながら照れる澪様ハァハァ…しかし田井中律、おめーはだめだ!) 梓「一体何が始まろうとしてるんですか…」 さわ子「もちろんあんたたちの為のパーティーよ?」 梓(たかがバースデーパーティーにここまで力入れなくても…)唯「あ、あずにゃ~ん…」 梓「唯先輩、ちょうどいいところに…って、なんですか、どうしてタキシードなんか着てるんですか?超カッコいいです!」 唯「わかんないけど、HR終わると同時にさわちゃん先生に捕まって無理矢理着せられて…」 さわ子「私の最高傑作のひとつよ!」 梓「意味がわからないって言うか、貴様、私の唯先輩の柔肌に触れたんか。そうなんか」 純「ま、それはそれとして…」 憂「おめでたい日なんだから怒らない怒らない」 梓「へっ?な、なんでふたりして私の腕を掴んで…って、さわ子先生?!なんですか、そのウエディングドレス?!」 さわ子「あら?ちゃんと猫耳完備よ?なにか問題が?」 梓「質問に質問で返すバカ発見!じゃなくて意味がわからない!」 憂「ほらほら、梓ちゃん。早く着替えないと間に合わなくなっちゃうよ」 梓「もう間に合ってるよ(カオスな情況は)」 アナウンス「間もなく平沢家中野家の結婚披露宴のお時間となります。ご来賓の皆様は講堂へお入り下さい」 紬「私からのささやかなバースデープレゼントよ♪」 律「よかったな、唯、梓」 澪「幸せになるんだぞ。わ、私と律みたいに」 唯「なんかよくわかんないけど…幸せになろうね、あずにゃん」 梓「………とりあえずキスしましょう、唯先輩。話はそれからで」 おいwwwww -- (名無しさん) 2010-02-13 11 23 32 さて俺の来賓席はどこかな -- (名無しさん) 2010-07-12 22 08 22 もちろん俺の来賓席もあるよな? -- (名無しさん) 2010-08-05 09 01 57 御祝儀はいくら持参すればいいんでしょうか? -- (名無しさん) 2010-08-09 04 30 06 とりあえず二人が幸せになれることを全力で祝おうぜ!! -- (名無しさん) 2010-08-30 13 57 43 なんか不条理なコント見てるみたいだったwww -- (名無しさん) 2011-02-03 21 10 42 私の席は中央か…。とにかく幸せにね?じゃないと許さないから。 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-21 02 38 01 俺は予定で行けない・・・ -- (名無しさん) 2017-05-12 00 13 54 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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分類:短編小説 初出:「解脱増刊SUN・SUN」1995年春号 雑誌時挿絵:柳澤健一 収録短編集:『さざなみの家』 あらすじ 午後になり滝江がパートに出ようとしたところへ、速達でその手紙は届いた。 吉川様。 封筒の表には住所と名字しか書かれていない。裏には差出人の名前もなかった。 吉川家に届いた差出人の名前のない手紙。滝江が封を開けてみると、便箋には「家を棄てる決心はつきましたか」と書かれていた。四年前に浮気の前科がある夫、不倫疑惑のある息子、大学生の娘、やたら着飾って福祉センターに出かける姑……家族四人の誰に届いた手紙なのか? 登場人物 吉川滝江主婦。 吉川達哉滝江の夫。サラリーマン。 吉川勝広滝江の息子。サラリーマン。 吉川夏美滝江の娘。大学生。 姑達哉の母。 牧田滝江の高校時代の交際相手。 解題 (スタブ) 関連作品 『さざなみの家』収録作「成人祝い」 「何となく……」 「一年の赤」 「わき役」 「トマト色」 「夏のかけら」 「レタスの芯」 「母二人」 「「集一クン」」 「嘘それぞれ」 「苺のダイヤ」 「アルミの春」 「風の言いぶん」 「秋風のとげ」 「小姑」 「桜前線」 「ネクタイの結び目」 「真心サービス」 「箱庭の家」 「窓」 「卵のカラ」 「大きな傘の下」 「もみじの春」 名前 コメント
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<ささやかな幸せ> -対象ユニット- 味方フィールドにこのユニットが存在する時、【ジャンル:いい大人達】のユニットによってダイス判定が発生した場合、1つの出目を【+2】または【-2】してもよい。
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ふと、その日きまぐれで外に出た 冷蔵庫の中身を買うため・・・というのもある だけれど今日は、外に出たかった気分だった 出ると、積もらない程度に降っていた雪が溶け出したのか道路が濡れて光っている しっかりと歩かないとすべってころんでしまいそうだ 気をつけながら、いつもより慎重に進むことにした 「ありがとうございました」 いつも買い物に来る大江戸マートから出ると、中と外の温度差に身震いした さぶっ・・・と、小さくつい呟いてしまう もう春だから冬本番のときほど寒くはないが、一応厚着して正解だったらしい 白い息を吐きながら、来た道を戻った と、そのときだ キキィィィィィィ!と言う凄まじい音が辺りに響いた それはまるで、車が急ブレーキを踏んだ時の音だ 普段は無視していくのだが、ふと気になって音がしたほうへ近付く 周りにはすでに人だかりが出来ていて、俺はそれを退けながら前に出た そして目に見えた光景は、大惨事というほどでもなく、車ももう無い だが、人だかりが出来ている理由があった。 1匹の、いや1羽の大きな鳥が血だらけで横たわっていたのだ 見たところ、鷲のようなその鳥はぐったりとし、目を瞑ったまま動かない 次第に人だかりは消えていく 時々何だ鳥ごときかなどと聞こえた 俺も、その人だかりに紛れ、さっさと帰ろうとその鷲に背を向ける こんな寒いなか、ずっといると風邪を引くのはこっちだ だが、その背中から何か・・・鋭い視線を感じふと振り返る 人はもうすでに消え、視線を発するものなど無い 気のせいかとまた背を向けるとまだ視線を感じる 俺はまた振り返って探し、ふと視線を下に降ろす そこにはさきほどの鷲が横たわっているのだが、その鷲は、俺を見ていた 鷲はその鋭い目で何かを訴えているようだった 喋れない、人間と違い言葉という手段を持たない鷲は、俺に目で伝えようとしている 決して逸らさず、きりっとした目で見続ける その視線は、俺にはこう感じた。 『まだ生きたい』と。死にたくないと。 その視線が、あの時の戦争の死にゆく仲間のことを思い出させた 仲間達もまた、最後のときにこんな目をしたやつもいた。 俺はまだ、生きたい死にたくないという目。 「・・・しょうがねぇな・・・」 誰でもどんな生き物でも、死ぬのはやっぱり怖い。 俺もそうだ、死ぬ覚悟をしていても、やはり怖いものは怖い。 生きたい、そう思うのは人間だけではない。 わかっている。 戦争を体験したからこそ。 俺は鷲の気持ちを無駄にはしたくなかった 俺自身思っていたのかもしれない 死なせたくない、まだこの世で生きていてほしいと。 傷に触らないように鷲を手で包み込む そして、持っていたマフラーを鷲に軽く巻いて、保温をする 早く手当てをしないと。 そう思うあまり、自然に早足となっていた 「たでぇま~。と、新八ぃ、救急BOXねぇか?」 「え、ありますけど・・・。銀さんどこか怪我したんですか?」 「いや、俺じゃねぇよ。とにかくこっちへ持って来い早くな」 入って早々、そんなことを早口で口にしていた 新八は最初困惑していたが、救急BOXを持って玄関に来た 「でも銀さんじゃないってじゃぁ誰が・・・?」 外に出て行ったのは1人だけなのに。 新八が疑問を含ませながら、問うた 俺は言葉には出さず、マフラーを解く 「鷲・・ですか?」 「あぁ」 「・・・変な銀さんですね。いつもなら放っておくのに」 そう言いながらも新八はくすりと笑う そして救急BOXを開けて包帯を取り出した 「まぁいつもだったらな・・・」 普通に可哀想と同情するだけだ だけれど、こいつの目は生きるのを諦めていなかったから。 放っておけなかった。 あの時、取りこぼした命の数は知れない ならこの小さな命だけでも生きるのを諦めていないなら。 救ってやりたいと思っただけだ 「でも、もしかしたらこの小さな命なら、救えるかもしれないだろ?」 そう言うとそうですねと鷲の翼に包帯を巻きながら、新八は言った 何だかんだで、新八も鷲を救いたいのだ 一生懸命なその目でわかった ある程度処置をしてから、此処から少し遠い動物病院へ向った 病院の結果では、少し翼が折れただけと、擦り傷だけなのですぐに野生に戻れるだろうとのこと。 その間は預かろうにも預かるようなところは開いていないので、俺たちが家で看病することになった 獣医に色々と言われて、この薬を傷に塗りこめやら何やら言われる 全部MEMOしておき、俺はそいつを動物病院でもらったケースに入れて帰った その後、1週間か2週間ほどで鷲は翼が完全に治り擦り傷も傷跡は残れど、元気になった 最初は近寄っても来なかった鷲もいつの間にか俺や新八、神楽や定春の肩や頭に乗るようになっていた 鷲はもう、野生へ帰れる体になっていた 「もう、定春29号とはお別れアルか・・・?」 悲しそうに、神楽は言った 定春29号というのは神楽が勝手につけた名前だ それだけ1、2週間という間に、この鷲に対して愛着がわいたのだ だけれど、元々野生だった者は野生に戻さなければならない 「・・・元々こいつぁ、野生で生きていく、野生の世界で生まれたやつなんだ」 ポンと神楽の頭の上に手を乗せて励ます 今にも泣き出しそうな目を、涙を溜めている目を擦る 「うん・・・そうだよネ・・」 消え入りそうな声。 だが辛いのは一緒なんだ 新八も俺も神楽も。 だから強がって、そうだと言う 「じゃぁ向うぞ」 「・・・はい」「分かったアル」 いつものような元気はない 別れはとても辛いものなのだ 鷲をあの時のケースにいれて、バイクに乗る 新八がケースを持ち、神楽は定春にのって。 近くの森へ走らせた そして森に着く 生まれ故郷なのかはわからないが、森ならまた事故に会うということもないだろう 森はきっと、野生にとっての故郷。 新八がケースを持って、地面に置いた 「じゃぁ・・・開けますよ」 その言葉に無言で頷く 新八も了承を得たと思ったのかこくりと無言で頷いて、開けた 途端鷲は飛び出した 少し前までは羽ばたかせも出来なかったその大きな翼を力強く羽ばたかせて。 羽が舞う 鷲は一度も振り返らず、森の奥へと行ってしまった 3人はその背中をずっと見ていた そして翌日 「新八ぃ!早くするアル!」 「おっせぇぞ~」 「待ってくださいよ~!!」 お花見が出来るほど満開に咲くということでお花見に行くことにした 俺が食料とかを持って、神楽がレジャーシート、新八は姉に頼まれたらしい何か。 新八の用意がやっと終わって、扉をガララとあけた 「ん?」 「どしたアルカ?」 「どうしました?」 「これ見てみろよ」 銀時がしゃがんで、持ったものは1枚のキレイな茶色い羽。 そして何故かネズミの死体が置いてあった すると上空でピ~ヒョロロロという鳴き声が響いた その鳴き声に気付き、上を見ると1羽の大きな鳥が輪を描きながら飛んでいた それは、鷲にとってのささやかなお返し ☆あとがき☆ 動物にも命はある。感情もある。性格も違う。それは生きている証拠、生きている命 人間と同じ命を持つ生き物。人間よりも儚い小さな命。 動物はただの物じゃない。動く「物」じゃない。命を持つ同じ者。 そう伝えたかったんですけど・・・微妙ですねぇ^^;というかなんてべたな(笑 次のページは動物虐待についてものすごく長く語っているので見ないほうがいいかも(笑 動物虐待に語るともうとめられない←
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「ミィ♪」「ミッミッ♪」「ミィ♪」「チチィ♪」 巣の中では4匹のタブンネがオレンの実を食べています。 お父さんとお母さん、そして2匹の兄妹。 とても仲の良い家族で、いつも幸せそうにしています。 やがて、子どもたちはお腹がいっぱいになると、こてんと転がります。 横になった2匹をお父さんとお母さんがやさしく毛づくろいし始めました。 毛づくろいされている子どもたち。その姿はとても似ています。 短い手足、くるんとした触覚、ふわふわの尻尾。……タブンネだから当たり前ですね。 しかし、この子どもたちはある部分がちがっています。 お兄ちゃんの方はタブンネ特有の、良く目立つピンク色の体毛をしています。 もう1匹の妹の方はタブンネらしくない紫色の体毛をしています。 そう、この兄妹は片方が色違いなのです。 ちなみに、お父さんとお母さんはピンク色の体をしています。 しかし、体の色が違ったところでかわいいわが子。 体の色など気にすることなく、たくさんの愛情をそそいでいます。 ところが、子どもたちはそうではありません。 お兄ちゃんのほうは、家族の誰とも違う妹の色を特別だと感じ、うらやましく思っています。 一方、妹のほうは、家族と同じ体の色をしているお兄ちゃんを、うらやましく思っています。 2匹はお互いに、相手の色になりたいなぁと思っていました。 ある日のこと。 子どもたちが2匹だけで、巣の近くで遊んでいます。 3日前にご飯を探しに行ったお父さんが帰って来なくなりました。 そのため、今日はお母さんがご飯を探しに行くことになりました。 子どもたちはお留守番です。 仲良く遊んでいると、がさがさという音が聞こえてきました。 2匹はびくっと動きを止めると、音のする方に視線を向けます。 「ミィィィィッ!」 やぶの中から叫び声を上げながらつるっとした感じの紫色のタブンネが飛び出してきました。 そのまま2匹の前を走り抜けて、別のやぶの中に消えていきます。 なんとなくお父さんの声と似ている気がしました。 でも、お父さんはピンク色で、さっきのタブンネは紫色の体をしていました。 紫色のタブンネが消えていった方を見つめていると、ふたたび、がさがさという音がしました。 そっちの方に目を向けると、1人の人間がやぶの中から出てきました。 「くっそー、逃げられたか。まあ、どうせ使い物にならなくなってから別にいいか」 やぶの中から出てきた人間はくるりと向きを変えて、出てきたやぶの中に戻ろうとしました。 そこで、2匹と、人間の目があいました。 「……天然モノの色違いかー。サンプル程度には使えるかな」 そういうと人間はしゃがみ込み、何かを取り出して2匹に差し出します。 「ほら、オボンの実だよ。こっちおいで」 これまでオレンしか食べたことのない2匹には、それは未知の木の実でした。 しかし、そのにおいはタブンネとしての本能においしいよと語りかけてきます。 オボンを食べると、2匹は人間にすっかりなつきました。 人間に体をすりつけ、思いっきり甘えています。 人間は2匹をなでながらお兄ちゃんの方に聞きます。 「体の色、紫色にしてみたくない?」 お兄ちゃんにとって、それは願ってもない提案でした。コクコクとうなずきます。 「ミィ! ミィ!」 そのとき妹の方が人間に何かを訴えかけてきます。 「ああ、君はピンク色になりたいんだね」 この人間はタブンネの言葉がわかるのか、紫色の言葉をしっかりと理解しています。 「いいよ。2匹ともおいで。」 そう言って2匹を抱きかかえると人間はそのまま、どこかへ歩きだしました。 2匹は大きな建物に連れてこられました。 白くて、灰色で、冷たそうで、とてもかたそうな建物。 これまで森の中に暮らしていた2匹にとってはまったくなじみのないものです。 人間は2匹を連れてその建物の中に入っていきました。 建物の中に入ると、人間は一つの部屋に入りました。 ぽかぽかしたお日様の光がとどかない冷たい明るさの部屋です。 人間はお兄ちゃんを台の上に寝かせると、動かないように押さえつけます。 「ミィッ!?」 混乱するお兄ちゃんを押さえたまま、手に持った機械のスイッチを入れます。 ウイイイイイイン! 「動かないでねー」 大きな音に驚くお兄ちゃんを無視して、人間は機械を体にあてて動かしていきます。 ジョリリリリリリ! 「ミッッヒィィィィィ!」 大きな機械音とお兄ちゃんの叫び声が部屋の中に響きます。 「はい、終わったよー」 数分後。 そこには、尻尾をのぞく全身の毛をきれいに刈り取られたお兄ちゃんの姿がありました。 うすいピンク色の肌をむき出しにされて、涙をながしてゼイゼイとあえいでいます。 人間はお兄ちゃんをそのままにして、妹の姿をさがします。 「はいはい。尻尾見えてる。尻尾見えてる」 ゴミ箱の陰にかくれたものの、ふわふわの尻尾がぽわんと飛び出していては意味がありません。 人間は妹を捕まえると、お兄ちゃんの隣で妹を押さえつけます。 「チィ! チィ! チィィ!」 「暴れなければすぐに終わるからねー。がんばろー」 そう言って機械のスイッチを入れ、妹の紫色の毛を刈り取り始めます。 「チヤァァァァァァァァン!」 ジョリリリリリリィ! 「さて見てごらん」 人間は2匹の前に鏡をおきました。 2匹はそれを見て愕然とします。 ピンク色の地肌をさらした姿はとてもみすぼらしく、タブンネの愛らしさなど見当たりません。 体の毛がなくなったことで、ぽっこりした下っ腹がはっきりとわかり、みっともない印象を受けます。 あまりにも情けない自分たちの姿に2匹はめそめそと泣き出してしまいました。 皮肉なことに、今のみっともない姿は、この色の違う兄妹が一番似ている姿でもあります。 「あっははは! 泣いてる泣いてる!」 人間はそう言うと刈り取った毛を2匹の前に置きます。 妹のものだった紫色をお兄ちゃんの前に。 お兄ちゃんのものだったピンク色を妹の前に。 「今からこの色にしてあげるから。だから泣かないで」 2匹はその言葉を聞いて、ほんの少しだけ表情が明るくなりました。 自分が願っていた色になれる。そのことに期待が膨らみます。 「よし。たのむよリオル」 人間が1匹のポケモンを出しました。 お兄ちゃんより一回り大きい青いポケモンです。 初めて見るタブンネ以外のポケモンにお兄ちゃんは興味津々。 リオルのことをまじまじと見つめています。 と、そのとき。突然、お兄ちゃんの顔にリオルがパンチを打ってきました。 「ミキャッ!?」 殴られたことで大きくのけぞるお兄ちゃん。右目のあたりが早くも腫れてきました。 「こらこらリオル。ダメだろ」 人間がリオルのことを怒っています。 お兄ちゃんはざまあみろと言わんばかりに「ミヒヒ」と笑みを漏らします。 そして右目を押さえながらリオルのことをにらみつけています。 「もっと強く殴るように教えただろう?」 リオルはその言葉にうなずくと、先ほどよりも強い力でお兄ちゃんのことを殴り始めます。 顔にはじまり、お腹や手足。さらに倒れたときは背中やお尻を休むことなく殴り続けます。 「ミキャァ! ミッヒ!? ミャァン! ミヤアアアッ!」 お兄ちゃんにとってはたまったものではありません。 なぜ殴られるのかという疑問を持つことさえできないまま、全身を殴られているわけですから。 「その角度だ。そう! えぐり込むんだ!」 人間はリオルに指示を出して殴られるお兄ちゃんの様子を観察します。 すでに顔は腫れ上がり、一部の色は青く変色し始めています。 もはや泣き声を上げる気力すらないのか体を丸めて痛みに耐えています。 「よし、そのまま15分間続けて。インターバルは10分。死んだ場合は呼んで。生き返らせるから」 そう言うと人間は妹の方に向かいます。 「……君は学習しないねー」 お兄ちゃんが殴られている光景を見たい妹はゴミ箱の陰に隠れて震えていました。 今回もふわふわの尻尾がはみ出していてすぐに見つかってしまいます。 「よし。行って来いブビィ」 人間は新たなポケモンを出すと大きく離れます。 全身が炎のような小柄なポケモンが妹に近づきます。 そのまま妹の後ろに来ると一気に抱きつきます。 「チッギャァァァァァァァァ!」 ブビィの体温は約600度。 むき出しの皮膚にそんな高温のものが抱きついてきたのです。 その熱さと痛みは想像することもできません。 「やっぱり熱いなー。ブビィ、前の方もお願い。」 指示を出されたブビィは妹をくるりと回すと、体前面を覆うようにやさしく抱きつきます。 「――ヒッ―――ヘハッ――」 妹はもはや声を出すことすらできません。 さらに息を吸うたびに熱い熱気が体の中にも入ってきます。 全身はあっという間にやけどし、くりくりの青い目も白く濁り始めています。 「はい、いったんやめてー」 人間からの指示が飛ぶと、ブビィは妹から体を離します。 ぴくぴくと痙攣する妹に人間は近づくと、青みがかった液体を妹の体に塗っていきます。 さらにそれを霧吹きに入れると、妹の口のなかに突っ込み、霧状になったものを妹に吸わせていきます。 「チクッ…チギィ…」 妹は少し体が楽になったのを感じました。体の中の暑さも随分とやわらいだのがわかります。 実はこの液体、チーゴの実から抽出したもので、やけどを治すのに効果があります。 人間はその液体をガラスでできた水槽の中になみなみと注ぐと、妹をその中に浸します。 「ブビィ、今から10分、この子はこのまま。溺れたら呼んで。生き返らせるから。 そして10分経ったらここから出して全身をまんべんなく30秒抱きしめて。 そしたらこの中に漬け込んで。あとは、それの繰り返し。 そのうち薬の効果がうすくなると思うから、焦げたら呼んで。剥ぐから」 それから3日後。 ポケモンを変え、方法を変えの実験は終わりを告げました。 全身の毛を刈り取られ、地肌の薄いピンク色だった兄妹は見事に紫色とピンク色になっていました。 しかし、人間はそれを見て不満そうです。 「地肌の色を変えて、それを体毛の色に反映させようとしたんだけどなー。 着眼点は悪くなかったと思うんだけど、毛根が死ぬのは予想してなかった」 頭をガシガシとかくと、兄弟の方を向いて言います。 「まあ、それなりに有意義だったよ。役に立つかどうかは置いといて せめてものお礼に前いたところに戻してあげるよ」 お母さんは心配していました。 ご飯を取りに行って、帰って来てみれば愛するわが子が巣にいなかったのですから。 あのあと、危険を冒して森中を探しまわり、時にはほかのポケモンの縄張りにも入りました。 それでも子どもたちは見つかりませんでした。 お父さんがいなくなり、子どもたちもいなくなった。 心配と寂しさと不安で、3日間まともにご飯を食べることも眠ることもできませんでした。 激しい疲労でお母さんの意識は今にも落ちてしまいそうです。 ミィ… チィ… お母さんが意識を手放そうとしたその瞬間、かすかな鳴き声を捉えました。 いとしい、いとしい、わが子の声。 どれだけ疲れていても聞き違えるはずがありません。 お母さんは顔を上げると、巣を飛び出しました。 巣からでると、少し離れたところに小さな2つの影が見えました 色はピンクと紫。 まちがいありません。愛する子どもたちが帰ってきたのです。 遠目に見ても2匹が弱っているのがよくわかります。 お母さんはあわてて駆け寄ると2匹を抱き上げました。 「ミィィッ♪」 「ミィヤァァァァァァァァァァァァァァアァァァアァァァァァァ!!」 「チッピィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」 お母さんが大喜びわが子を抱き上げたとき、2匹は森中に響き渡るような悲鳴を上げます。 さらに、お母さんの顔や体をを叩いたり蹴ったりしながら、イヤイヤと首を振ります。 「ミィッ!?」 子どもたちの反応にお母さんは思わず子どもたちを落としてしまいます。 地面で「ミィィ…」「チィィ…」とうめくわが子を見て、お母さんは違和感を感じました。 タブンネは聴覚に優れたポケモンです。子どもの声を聞き違えることなどありえません。 しかし、目の前の光景はどういうことでしょうか? 「ミィ」と鳴くのはお兄ちゃんのはずです。しかし、そのタブンネは紫色の体をしています。 「チィ」と鳴くのは妹のはずです。しかし、そのタブンネはピンク色の体をしています。 そして、お母さんは気付きました。 2匹の体には毛がなく、その体の色は肌の色だということに。 3日間にわたって殴られ続けたことで、全身がアザによって青紫色になったお兄ちゃん。 そのアザは2度と引くことがなく、わずかな圧迫だけで全身に苦痛が走ります。 3日間にわたってやけどと治療を繰り返し、焦げた部分を強引にはぎ取られた妹。 全身の皮膚のほとんどを失い、ピンク色のお肉が露出してしまっています。 常に神経をむき出しにしているような状態で、わずかな刺激が激痛となります。 お母さんは愕然としました。 触覚で確認する必要もないほどのわが子の惨状に。 もはや抱き上げることも、体をなめてあげることも子どもたちの苦痛にしかならない現状に。 お母さんは地面にぺたりと座り込むと呆然と苦しむわが子を見つめています。 がさがさ やぶの中から一人人間がでてきました。 お母さんはぼんやりとした目で人間のことを見つめます。 人間はお母さんの方を見るとニヤリと笑います。 「もしかして、この子たちのお父さんかお母さん? それとも赤の他人? まあ、なんでもいいんだけどね。 ここ1週間でいくつかの収穫があったから実践してみたいんだよね。 大丈夫だよ。うまくいけば色違いになってモテモテだから」 そして、人間はお母さんをモンスターボールで捕まえるとその場を後にしました。 そこには、地面でうめく色違いの兄妹だけが残されました。 お互いの色になりたいという兄妹のささやかな願いはかなえられました。 しかし、その願い事のために支払った代償はすこし大きすぎたようです。 (おわり)
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TL/W37-066 カード名:“ささやかな応援”モモ カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《宇宙人》?・《植物》? 【自】 [あなたの山札の上から1枚をクロック置場に置く] あなたのクライマックス置場に「秘密の花園♥」が置かれた時、前列にこのカードがいるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を上から2枚まで見て、コスト0以下のキャラを2枚まで選び、舞台の別々の枠に置き、残りのカードを控え室に置く。 がんばってくださいね、リトさん レアリティ:U 15/09/15 今日のカード ・対応クライマックス カード名 トリガー 秘密の花園♥ 2
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2011/03/11に発生した東北・関東大震災の影響AC版BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT CSIIのプレイヤーズギルドのサーバーが停止。 アーク公式HPおよびブレイブルー公式HPの更新停滞 CSII発売記念女子会及びPSP・3DS体験会が中止 ツバキ誕生日祝いの延期 2011/04/25に起きたPSN障害による影響5/12にDLCキャラクターとして配信される予定だったプラチナの配信が延期 ささやかな話次回作でμ-12のアストラルヒート作り直し? レイチェルフィギュアの次はマコトフィギュア発売予定。 2011/03/11に発生した東北・関東大震災の影響 AC版BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT CSIIのプレイヤーズギルドのサーバーが停止。 森P「<告知>ブレイブループレイヤーズギルドのサーバーが仙台にあるため、現在完全にダウンしている状況です。復旧の目処が現在立っておりません。何卒ご理解の程宜しくお願いいたします。<告知>」 ソース 2011年3月30日現在では既に復旧している。 アーク公式HPおよびブレイブルー公式HPの更新停滞 森P「アークシステムワークス及びブレイブルー公式HPを管理している会社が仙台にあるため、通常の更新が困難となっております。申し訳ありません。女子会及びPSP・3DS体験会は中止となります、申し訳ありません。」( ソース ) CSII発売記念女子会及びPSP・3DS体験会が中止 森P「アークシステムワークス及びブレイブルー公式HPを管理している会社が仙台にあるため、通常の更新が困難となっております。申し訳ありません。女子会及びPSP・3DS体験会は中止となります、申し訳ありません。」( ソース ) ツバキ誕生日祝いの延期 森P「ブレイブルー、ツバキファンの方々へ。ご存知の通りHPの更新等が滞っている状態でもあり、現状祝ってあげるのも難しい状態にあります。後日別の形で何か致しますのでご理解よろしくお願い致します。」( ソース ) 2011/04/25に起きたPSN障害による影響 5/12にDLCキャラクターとして配信される予定だったプラチナの配信が延期 いつになるかは不明 CSIIへのアップデートはそのまま行われる ささやかな話 次回作でμ-12のアストラルヒート作り直し? 森P「ここでさり気無く宣言・・・もし次回作が出せたのなら、μ-No.12-のアストラルヒートは必ずつくり直そう・・・うん・・・マジで。」( ソース ) レイチェルフィギュアの次はマコトフィギュア発売予定。 森P「・・・結構前から・・・次回のフィギュアはマコトだよと、何気に告知しとります・・・。」( ソース 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ささやかな幸せ「悠木 陽菜」 読み:ささやかなしあわせ「ゆうき はるな」 カテゴリー:Chara/女性 作品:FORTUNE ARTERIAL 属性:水 ATK:2(+2) DEF:3(+3) [自動]このキャラが登場かレベルアップかオートレベルアップした場合、自分の手札2枚を控え室に置いてもよい。そうした場合、自分の控え室の OS:オーガスト のイベントカード1枚を手札に加える。 私も……もう少し一緒にいたいなって、思って illust:オーガスト AU-111 C SC 収録:エクストラパック 「OS:オーガスト1.00」
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「ミィ♪」「ミッミッ♪」「ミィ♪」「チチィ♪」 巣の中では4匹のタブンネがオレンの実を食べています。 お父さんとお母さん、そして2匹の兄妹。 とても仲の良い家族で、いつも幸せそうにしています。 やがて、子どもたちはお腹がいっぱいになると、こてんと転がります。 横になった2匹をお父さんとお母さんがやさしく毛づくろいし始めました。 毛づくろいされている子どもたち。その姿はとても似ています。 短い手足、くるんとした触覚、ふわふわの尻尾。……タブンネだから当たり前ですね。 しかし、この子どもたちはある部分がちがっています。 お兄ちゃんの方はタブンネ特有の、良く目立つピンク色の体毛をしています。 もう1匹の妹の方はタブンネらしくない紫色の体毛をしています。 そう、この兄妹は片方が色違いなのです。 ちなみに、お父さんとお母さんはピンク色の体をしています。 しかし、体の色が違ったところでかわいいわが子。 体の色など気にすることなく、たくさんの愛情をそそいでいます。 ところが、子どもたちはそうではありません。 お兄ちゃんのほうは、家族の誰とも違う妹の色を特別だと感じ、うらやましく思っています。 一方、妹のほうは、家族と同じ体の色をしているお兄ちゃんを、うらやましく思っています。 2匹はお互いに、相手の色になりたいなぁと思っていました。 ある日のこと。 子どもたちが2匹だけで、巣の近くで遊んでいます。 3日前にご飯を探しに行ったお父さんが帰って来なくなりました。 そのため、今日はお母さんがご飯を探しに行くことになりました。 子どもたちはお留守番です。 仲良く遊んでいると、がさがさという音が聞こえてきました。 2匹はびくっと動きを止めると、音のする方に視線を向けます。 「ミィィィィッ!」 やぶの中から叫び声を上げながらつるっとした感じの紫色のタブンネが飛び出してきました。 そのまま2匹の前を走り抜けて、別のやぶの中に消えていきます。 なんとなくお父さんの声と似ている気がしました。 でも、お父さんはピンク色で、さっきのタブンネは紫色の体をしていました。 紫色のタブンネが消えていった方を見つめていると、ふたたび、がさがさという音がしました。 そっちの方に目を向けると、1人の人間がやぶの中から出てきました。 「くっそー、逃げられたか。まあ、どうせ使い物にならなくなってから別にいいか」 やぶの中から出てきた人間はくるりと向きを変えて、出てきたやぶの中に戻ろうとしました。 そこで、2匹と、人間の目があいました。 「……天然モノの色違いかー。サンプル程度には使えるかな」 そういうと人間はしゃがみ込み、何かを取り出して2匹に差し出します。 「ほら、オボンの実だよ。こっちおいで」 これまでオレンしか食べたことのない2匹には、それは未知の木の実でした。 しかし、そのにおいはタブンネとしての本能においしいよと語りかけてきます。 オボンを食べると、2匹は人間にすっかりなつきました。 人間に体をすりつけ、思いっきり甘えています。 人間は2匹をなでながらお兄ちゃんの方に聞きます。 「体の色、紫色にしてみたくない?」 お兄ちゃんにとって、それは願ってもない提案でした。コクコクとうなずきます。 「ミィ! ミィ!」 そのとき妹の方が人間に何かを訴えかけてきます。 「ああ、君はピンク色になりたいんだね」 この人間はタブンネの言葉がわかるのか、紫色の言葉をしっかりと理解しています。 「いいよ。2匹ともおいで。」 そう言って2匹を抱きかかえると人間はそのまま、どこかへ歩きだしました。 2匹は大きな建物に連れてこられました。 白くて、灰色で、冷たそうで、とてもかたそうな建物。 これまで森の中に暮らしていた2匹にとってはまったくなじみのないものです。 人間は2匹を連れてその建物の中に入っていきました。 建物の中に入ると、人間は一つの部屋に入りました。 ぽかぽかしたお日様の光がとどかない冷たい明るさの部屋です。 人間はお兄ちゃんを台の上に寝かせると、動かないように押さえつけます。 「ミィッ!?」 混乱するお兄ちゃんを押さえたまま、手に持った機械のスイッチを入れます。 ウイイイイイイン! 「動かないでねー」 大きな音に驚くお兄ちゃんを無視して、人間は機械を体にあてて動かしていきます。 ジョリリリリリリ! 「ミッッヒィィィィィ!」 大きな機械音とお兄ちゃんの叫び声が部屋の中に響きます。 「はい、終わったよー」 数分後。 そこには、尻尾をのぞく全身の毛をきれいに刈り取られたお兄ちゃんの姿がありました。 うすいピンク色の肌をむき出しにされて、涙をながしてゼイゼイとあえいでいます。 人間はお兄ちゃんをそのままにして、妹の姿をさがします。 「はいはい。尻尾見えてる。尻尾見えてる」 ゴミ箱の陰にかくれたものの、ふわふわの尻尾がぽわんと飛び出していては意味がありません。 人間は妹を捕まえると、お兄ちゃんの隣で妹を押さえつけます。 「チィ! チィ! チィィ!」 「暴れなければすぐに終わるからねー。がんばろー」 そう言って機械のスイッチを入れ、妹の紫色の毛を刈り取り始めます。 「チヤァァァァァァァァン!」 ジョリリリリリリィ! 「さて見てごらん」 人間は2匹の前に鏡をおきました。 2匹はそれを見て愕然とします。 ピンク色の地肌をさらした姿はとてもみすぼらしく、タブンネの愛らしさなど見当たりません。 体の毛がなくなったことで、ぽっこりした下っ腹がはっきりとわかり、みっともない印象を受けます。 あまりにも情けない自分たちの姿に2匹はめそめそと泣き出してしまいました。 皮肉なことに、今のみっともない姿は、この色の違う兄妹が一番似ている姿でもあります。 「あっははは! 泣いてる泣いてる!」 人間はそう言うと刈り取った毛を2匹の前に置きます。 妹のものだった紫色をお兄ちゃんの前に。 お兄ちゃんのものだったピンク色を妹の前に。 「今からこの色にしてあげるから。だから泣かないで」 2匹はその言葉を聞いて、ほんの少しだけ表情が明るくなりました。 自分が願っていた色になれる。そのことに期待が膨らみます。 「よし。たのむよリオル」 人間が1匹のポケモンを出しました。 お兄ちゃんより一回り大きい青いポケモンです。 初めて見るタブンネ以外のポケモンにお兄ちゃんは興味津々。 リオルのことをまじまじと見つめています。 と、そのとき。突然、お兄ちゃんの顔にリオルがパンチを打ってきました。 「ミキャッ!?」 殴られたことで大きくのけぞるお兄ちゃん。右目のあたりが早くも腫れてきました。 「こらこらリオル。ダメだろ」 人間がリオルのことを怒っています。 お兄ちゃんはざまあみろと言わんばかりに「ミヒヒ」と笑みを漏らします。 そして右目を押さえながらリオルのことをにらみつけています。 「もっと強く殴るように教えただろう?」 リオルはその言葉にうなずくと、先ほどよりも強い力でお兄ちゃんのことを殴り始めます。 顔にはじまり、お腹や手足。さらに倒れたときは背中やお尻を休むことなく殴り続けます。 「ミキャァ! ミッヒ!? ミャァン! ミヤアアアッ!」 お兄ちゃんにとってはたまったものではありません。 なぜ殴られるのかという疑問を持つことさえできないまま、全身を殴られているわけですから。 「その角度だ。そう! えぐり込むんだ!」 人間はリオルに指示を出して殴られるお兄ちゃんの様子を観察します。 すでに顔は腫れ上がり、一部の色は青く変色し始めています。 もはや泣き声を上げる気力すらないのか体を丸めて痛みに耐えています。 「よし、そのまま15分間続けて。インターバルは10分。死んだ場合は呼んで。生き返らせるから」 そう言うと人間は妹の方に向かいます。 「……君は学習しないねー」 お兄ちゃんが殴られている光景を見たい妹はゴミ箱の陰に隠れて震えていました。 今回もふわふわの尻尾がはみ出していてすぐに見つかってしまいます。 「よし。行って来いブビィ」 人間は新たなポケモンを出すと大きく離れます。 全身が炎のような小柄なポケモンが妹に近づきます。 そのまま妹の後ろに来ると一気に抱きつきます。 「チッギャァァァァァァァァ!」 ブビィの体温は約600度。 むき出しの皮膚にそんな高温のものが抱きついてきたのです。 その熱さと痛みは想像することもできません。 「やっぱり熱いなー。ブビィ、前の方もお願い。」 指示を出されたブビィは妹をくるりと回すと、体前面を覆うようにやさしく抱きつきます。 「――ヒッ―――ヘハッ――」 妹はもはや声を出すことすらできません。 さらに息を吸うたびに熱い熱気が体の中にも入ってきます。 全身はあっという間にやけどし、くりくりの青い目も白く濁り始めています。 「はい、いったんやめてー」 人間からの指示が飛ぶと、ブビィは妹から体を離します。 ぴくぴくと痙攣する妹に人間は近づくと、青みがかった液体を妹の体に塗っていきます。 さらにそれを霧吹きに入れると、妹の口のなかに突っ込み、霧状になったものを妹に吸わせていきます。 「チクッ…チギィ…」 妹は少し体が楽になったのを感じました。体の中の暑さも随分とやわらいだのがわかります。 実はこの液体、チーゴの実から抽出したもので、やけどを治すのに効果があります。 人間はその液体をガラスでできた水槽の中になみなみと注ぐと、妹をその中に浸します。 「ブビィ、今から10分、この子はこのまま。溺れたら呼んで。生き返らせるから。 そして10分経ったらここから出して全身をまんべんなく30秒抱きしめて。 そしたらこの中に漬け込んで。あとは、それの繰り返し。 そのうち薬の効果がうすくなると思うから、焦げたら呼んで。剥ぐから」 それから3日後。 ポケモンを変え、方法を変えの実験は終わりを告げました。 全身の毛を刈り取られ、地肌の薄いピンク色だった兄妹は見事に紫色とピンク色になっていました。 しかし、人間はそれを見て不満そうです。 「地肌の色を変えて、それを体毛の色に反映させようとしたんだけどなー。 着眼点は悪くなかったと思うんだけど、毛根が死ぬのは予想してなかった」 頭をガシガシとかくと、兄弟の方を向いて言います。 「まあ、それなりに有意義だったよ。役に立つかどうかは置いといて せめてものお礼に前いたところに戻してあげるよ」 お母さんは心配していました。 ご飯を取りに行って、帰って来てみれば愛するわが子が巣にいなかったのですから。 あのあと、危険を冒して森中を探しまわり、時にはほかのポケモンの縄張りにも入りました。 それでも子どもたちは見つかりませんでした。 お父さんがいなくなり、子どもたちもいなくなった。 心配と寂しさと不安で、3日間まともにご飯を食べることも眠ることもできませんでした。 激しい疲労でお母さんの意識は今にも落ちてしまいそうです。 ミィ… チィ… お母さんが意識を手放そうとしたその瞬間、かすかな鳴き声を捉えました。 いとしい、いとしい、わが子の声。 どれだけ疲れていても聞き違えるはずがありません。 お母さんは顔を上げると、巣を飛び出しました。 巣からでると、少し離れたところに小さな2つの影が見えました 色はピンクと紫。 まちがいありません。愛する子どもたちが帰ってきたのです。 遠目に見ても2匹が弱っているのがよくわかります。 お母さんはあわてて駆け寄ると2匹を抱き上げました。 「ミィィッ♪」 「ミィヤァァァァァァァァァァァァァァアァァァアァァァァァァ!!」 「チッピィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」 お母さんが大喜びわが子を抱き上げたとき、2匹は森中に響き渡るような悲鳴を上げます。 さらに、お母さんの顔や体をを叩いたり蹴ったりしながら、イヤイヤと首を振ります。 「ミィッ!?」 子どもたちの反応にお母さんは思わず子どもたちを落としてしまいます。 地面で「ミィィ…」「チィィ…」とうめくわが子を見て、お母さんは違和感を感じました。 タブンネは聴覚に優れたポケモンです。子どもの声を聞き違えることなどありえません。 しかし、目の前の光景はどういうことでしょうか? 「ミィ」と鳴くのはお兄ちゃんのはずです。しかし、そのタブンネは紫色の体をしています。 「チィ」と鳴くのは妹のはずです。しかし、そのタブンネはピンク色の体をしています。 そして、お母さんは気付きました。 2匹の体には毛がなく、その体の色は肌の色だということに。 3日間にわたって殴られ続けたことで、全身がアザによって青紫色になったお兄ちゃん。 そのアザは2度と引くことがなく、わずかな圧迫だけで全身に苦痛が走ります。 3日間にわたってやけどと治療を繰り返し、焦げた部分を強引にはぎ取られた妹。 全身の皮膚のほとんどを失い、ピンク色のお肉が露出してしまっています。 常に神経をむき出しにしているような状態で、わずかな刺激が激痛となります。 お母さんは愕然としました。 触覚で確認する必要もないほどのわが子の惨状に。 もはや抱き上げることも、体をなめてあげることも子どもたちの苦痛にしかならない現状に。 お母さんは地面にぺたりと座り込むと呆然と苦しむわが子を見つめています。 がさがさ やぶの中から一人人間がでてきました。 お母さんはぼんやりとした目で人間のことを見つめます。 人間はお母さんの方を見るとニヤリと笑います。 「もしかして、この子たちのお父さんかお母さん? それとも赤の他人? まあ、なんでもいいんだけどね。 ここ1週間でいくつかの収穫があったから実践してみたいんだよね。 大丈夫だよ。うまくいけば色違いになってモテモテだから」 そして、人間はお母さんをモンスターボールで捕まえるとその場を後にしました。 そこには、地面でうめく色違いの兄妹だけが残されました。 お互いの色になりたいという兄妹のささやかな願いはかなえられました。 しかし、その願い事のために支払った代償はすこし大きすぎたようです。 (おわり) 名前 コメント すべてのコメントを見る