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少し寒いな、なんて思いながら息を吐いた。吐いた息は白くて、目の前が少しだけ霧がかる。 渡されたアルミ缶、温かいミルクティ。最初は熱いくらいだったけれど、もう私を温めてくれている。 ペコ、と軽い音。きっと無意識。手に力が入っていた。振り返って、見上げる。 数字。見慣れた数列。小さな事務所。私を育ててくれた場所。 もっと、もっと出来る。もっと頑張れる。もっとやれる。もっと居れる。もっと話せる。もっと歌える。もっと、もっと、もっと。 でもそれは全部私の我がままで、きっと規則は変えられなくて、きっとあの人も望まなくて。 だから私は背を向けて、温かかったミルクティも少しずつ冷めてきていて、でも私の体は温かくて。 だから私は、駅を目指した。 滑り込んできた電車は、乗り慣れた銀色。赤のライン。乗り込んで、空いていた席へと腰掛ける。 いつも繰り返してきたルーチンが、なんだかとても貴重なものだと感じる。思わず外の景色を眺めた。 奇麗な夕焼けが眩しくて、それでも目は逸らさない。刻みつけようと思った。 電車が鉄橋に差し掛かって、少しだけ川の水面が見て取れた。きらきら夕日に輝いて、けれどそれも、夜になれば無くしてしまう。 きっと、こんなにきらきら輝いている毎日も、夜が来れば終わってしまう。 そんな夜が、来なければ良いのに。 聞き慣れた駅名を告げたアナウンスに立ち上がり、改札は定期券。あと何回使うんだろう。 駅前の風景は今も昔も変わらないのに、なのにどうして、こんなにも違うんだろう。 家までの距離はそんなに無くて、けれど陽が沈むのはもっと早い。夜が怖くて、走り出した。逃げたかったのは、何からだろう。 「雪歩君のお別れコンサートの計画書、読んだよ」 タイムカードを切ってすぐ、高木社長に呼び止められた。 彼の表情は何となく複雑そうで、何か問題があったのだろうかと考える。特に思い当たる節は無い。 「あの、何か問題がありましたか?」 「いや、問題無い。それよりも」 彼が目を伏せる。何か言い辛そうにする仕草に、見当が付いた。 「1年のタイムリミットを設けた私が言うのも可笑しな話だが、雪歩君からこの仕事を奪って良いのだろうかと、そう思えてならない」 君ならわかるだろう、と同意を求められる。 「1年前のあの子は、もっと小心者だった筈だ。この1年、彼女の成長を支えたのは確実にこの仕事と君の力だろう」 「恐縮です」 「そんな子から仕事と君を奪ってしまうのが心苦しくてな、すまない」 言い訳がましいな、と言う彼の自嘲染みた笑みを見ながら、雪歩との1年間を思い返す。 思い返して、ひとつの結論に至った。 「大丈夫ですよ」 あの子は大丈夫だ。 「あの子は、確かに変わることが出来たのですから」 部屋のベッドに腰掛けて、詩集を綴る。綴ろうとしていた。いつもははかどるそれも、今日は上手くいかない。 昔、似たようなことがあったと思う。いつだっただろう。こんな風に、詩集を綴れなかった日。 そうだ、雨が降っていた。 プロデューサーが太陽みたいだなんて思ったあの日。あの日も、こんな感じだった。 ベッドの上、身をよじって窓を見上げる。沢山の星、大きな月。 でもそこには太陽は無くて、暗い暗い夜空。 嫌いだ。あの人の居ない夜なんて。あの人の居ない毎日なんて。 気が付けば、携帯電話を握り締めていた。 液晶パネルに、彼の電話番号。躊躇いなんて無かった。コール音、3回、4回。 お願いです、出てください。私をひとりにしないで下さい。 『もしもし?』 祈るような気持ちに、彼の声が答えてくれる。 家に着いてすぐ、携帯電話が鳴り始めた。 こんな時間に誰だろうと考えて、それでも答えは出なかった。 どこに仕舞ったっけ、ジャケットのポケットを漁った所で、目当てのものを見つける。 軽い音を立てて開いた携帯電話は、相手の名前を騒々しく提示していた。 雪歩。 電話を掛けてくるのは珍しい相手の名前に、少し驚く。驚いて、電話を取る。 「もしもし?」 『・・・』 無言。代わりに、息を吐く音。 「もしもし?雪歩、どうした」 『・・・プロデューサー』 聞こえた雪歩の声は小さくて、注意しないと聞き取れない。 そんな声が震えているようにも聞こえるのは、気のせいだろうか。小さくて、聞き取りきれない。 『・・・私、もっとやれます』 その言葉に押し黙り、それでも雪歩は話を進める。 『・・・もっと頑張れます。もっと歌えます』 「・・・」 『もっと出来ます。もっと話せます。もっともっと、頑張りますから』 「ああ」 『だから、プロデューサー・・・』 だから? 控え室はとても広くて、けれど居るのは私だけ。 鏡の先に居る私を捉える。それはきっと本当の私で、本物の私。 1年前、あの頃の私は、もう居ないんだろう。それは望んでいたことだから、だから私はここに居る。 意識して呼吸を整えようとして、目を閉じる。いくらかの緊張を振り払う。ドームなんて、プロデューサーも人が悪い。今更そう思う。 私は人前に出るの、得意じゃなかったのに。控え室の扉が開く音。 「大丈夫か?」 男性の声。その声は、いつもの彼の口ぶりで、優しい声。 「はい」 目を閉じたまま肯定する。声が、少しだけ震えていた。 場数を踏んでも、緊張が無いはずが無い。数万人規模の、一大イベントなのだから。 不意に、頭に何らかの感触を得る。それは、彼の手のひら。 「雪歩なら、大丈夫だ。落ち着いて」 そう言う彼の声はどこまでも柔らかく、頭を撫でられるのは心地よい。 この人は、もう。 目を閉じたまま、その感触を心に刻み付ける。 「はい」 私には、プロデューサーがついてくれている。だから、どんなことでも恐るるに足りない。素直に、そう思えた。 「じゃあ、行ってきます。プロデューサー」 緊張が無いと言えば嘘になる。でも、もう私は大丈夫。 「ああ」 だから彼もわかってくれる。私をいつもみたいに送り出してくれる。 「頑張ってこい」 浮かべてくれる、いつもの笑顔。この笑顔と、この声があるから私は、私は。 「はい!」 私は、頑張ってこれたんだ。 もっと、もっと出来る。もっと頑張れる。もっとやれる。もっと居れる。もっと話せる。もっと歌える。もっと、もっと、もっと。 でもそれは全部私の我がままで、きっと規則は変えられなくて、きっとこの人も望まなくて。 だけど私は、私は。 「だから、プロデューサー・・・」 『だから、もっとアイドルを続けていたい?』 「・・・はい」 そうだ。私はもっと、この仕事を続けていたい。プロデューサーに、導いてほしいんだ。 『さっきさ、社長に言われたよ』 強引な話題の切り替えと、咳払い。 『雪歩君からこの仕事を奪って良いのだろうか、だってさ』 「・・・あまり似ていないです、プロデューサー」 低くなった声は、きっと社長の物まね。うるさいなぁ、なんて笑い声。 『でもさ、雪歩。俺はお別れコンサート、やりたいと思う』 「・・・」 『どうしてだと思う?』 きっとプロデューサーは望まない。そんなこと、わかっていた。わかっていたのに。わかっていた筈なのに。 「・・・わ、私とは、もう、一緒にやりたくない、から・・・」 わかっていた筈なのに、涙が出てくる。否定したかった。そんなこと、絶対にないんだって。 プロデューサーは私を支えてくれる人で、そんな人が、そんなこと、絶対に考えないって。 電話の向こう側から、笑い声がする。 優しげな、大好きな笑い声。 『バカだなぁ、雪歩』 「・・・」 『俺だって雪歩のアイドル活動、ずっと見守っていきたいよ』 え? 「だ、だったら・・・」 だったら、ずっと私をプロデュースして下さい、そう思う。 でもそれは、きっと違うんだ。何が? 『雪歩はさ、昔、自分がこんな風になっているなんて想像できたか?』 ほら、と彼が続ける。 『出会ってすぐの雪歩ってさ、話しかけてもびっくりするだけで、目なんて全然合わせてくれなかったし』 「・・・あれは、男の人が怖くて、です」 『昔は何をするにも恥ずかしいとかなんとか、なかなか踏ん切り付かなかったよな』 「・・・ごめんなさい」 声が震えている。ちゃんと謝れたかどうか疑問に思うけれど、必要なのは謝ることなんかじゃなくて。でも、何? 『でも、そんな雪歩がだぞ?今はちゃんと自分で意見できるし、あまつさえアイドルなんて職業をもっと続けたいって言ってるんだろ?』 思い出しなよ、彼の声は真剣なもの。 『雪歩の、アイドルを目指した理由は?』 あ。 「・・・わ、わたし、の」 そうだ。私の、アイドルになった理由は? 「―――臆病な性格を、変えたかった」 シーツを握りしめて、涙がまた落ちた。皺になっちゃうなぁなんて、頭のどこかで考える。でも、そんなことは問題じゃなかった。 『変われていないか?今の、萩原雪歩は』 どう思う、雪歩。その問いに、答えようとする。でも、答えたら。 答えたら全て終わってしまうような気がして。 『アイドルって職業はさ、華やかだけど、自由はあまり無いんだ。スケジュール然り、マスコミ然り』 それは、私も良く知っている。この一年、あまり気の休まる日は無かった。 『それを人生の柱にしてほしくない。折角掴んだ新しい萩原雪歩がさ、そんなところにずっと居るのは可哀想だ』 「・・・」 『もう一度、新しい視点で普通に生活してみないか、雪歩』 「・・・」 『毎日学校に行ってさ、友達と遊びに行ったり、あとは受験して、大学受かって、就職して・・・ああ、そうだな。結婚して』 「・・・」 『そんな普通だって、今の雪歩からしたら可能性の塊みたいなものじゃないか。どうだ』 どうだ、って言われても。すぐにピンと来る話ではない。幸せそうではあるし、楽しそうではある。魅力的ではあるけれど。 でも、でも。 「でも、そこに・・・そこにプロデューサーは、居てくれないじゃないですか・・・」 そうだ、そんな毎日に、プロデューサーは居ないじゃないか。 『何だ?俺が居ないと駄目なのか?』 甘えん坊め、と笑われる。誰のせいだと思ってるんですか。涙が落ちる。シーツには、皺ができる。 『別に俺なんてただのプロデューサーなんだからさ、いつでも呼べば良いじゃないか』 「・・・?」 『携帯だってあるし、いつでも会えるだろ。事務所に遊びに来たっていいじゃないか。もう家みたいなものだろ、あそこは』 それに、ほら、と突然プロデューサーの歯切れが悪くなった。涙をぬぐいながら、言葉を待つ。 『その、なんだ、お前に会えないのは、俺も寂しい』 滅多に言わないような台詞を吐いたおかげで訳のわからない気恥ずかしさに苛まれる。 勘弁してくれよとか思いつつ、でもそれは、確かに本心で。 互いに無言のまま沈黙し、でも電話の向こうからの呼気が漏れた。 「こら、笑うな雪歩」 『だ、だって、プロデューサーが私と同じ事を考えてくれてたのが、嬉しくて』 あの、プロデューサー、と彼女からの問いかけ。息をひとつ吐いて、切り替えた。 『私は、まだわかりません。このままアイドルを続けたいなと思う私と、プロデューサーの言う通り、元の生活を取り戻してみたいと思う私と、どっちが本当の私なのか』 「そうか」 『だから、私は』 私は、と雪歩が反芻して、答えは急かさない。 『・・・私は、プロデューサーを信じます』 「・・・そうか」 『でも、プロデューサー』 しゃくり上げる音。まだ涙は止まらないようだ。泣き虫なのは、変わらなかったな。 『私がアイドルを辞めても、絶対に会って下さいね』 「ああ」 『絶対ですよ、約束ですよ』 「約束する」 『あと、その、あの・・・』 「何だ?」 『お別れコンサートのあと、その―――』 「ねぇ、雪歩さぁ」 「え?」 「何だか、去年より可愛くなったよね」 仲の良い友達との帰り道、そんなコトを言われて少しだけ照れてしまう私が居る。 「そ、そうかな・・・えへへ・・・」 「勿体ないなぁ。もっとアイドル続けてれば絶対トップに・・・って、トップだったか」 こんなどこにでもある風景をくれたのは、紛れもなくあの人で。毎日を心に刻みつけていく。 「あ、もしかしてアレですか?恋をすると女の子は可愛くなるってヤツですか?」 「ぅ、え!?」 「え?嘘、図星?あの雪歩が?」 相手は!どんな人!どこで知り合ったの!そんな質問攻めだってきっと、どこにでもあるんですよね? メールの着信音。飛びつくように確認すると、たった3文字。自然と顔が綻ぶ。 「・・・『事務所』?何これ、そっけないメールだなぁ」 「うぅ、見ないでよぅ」 ごめんごめん、悪びれる様子もない彼女に、もう、と怒る。でも、顔はやっぱり綻んでしまう。 「良く分からないけど、そんなに良いメールなの?」 「うん!」 少しだけびっくりされて、へぇ、とニヤニヤされる。 「雪歩、変わったなぁ」 「え?そ、そうかな」 「うん、変わった。悪くないよ。昔のオドオドした雪歩も、ちっこくて可愛かったけどさ」 こんな感じで、と昔の私を再現してくれる。びくびくおどおど、懐かしい私。 「やっぱりその『プロデューサー』のおかげなのねぇ」 携帯電話を指さされる。どうやらメールの差出人までバレたらしい。むぅ。 「で、雪歩。喫茶店、寄って行く?」 「ご、ごめん、ちょっと用事が出来ちゃって」 「『事務所』?」 「う、うん・・・」 そっかー、とまたニヤニヤされる。少し恥ずかしいけれど、そんなに悪い気分でもない。 「じゃ、駅に行くのか。ついて行きたいけど、ここでバイバイかな」 邪魔しちゃ悪いですからね、とおどける彼女。 「頑張りなよ、恋する乙女」 「う、うん・・・」 「否定しないんだ」 「ぅ・・・」 言い訳を考え付く前に、じゃあね、と手を振って行ってしまう。仕方ない。明日、また会える。 もう陽の傾く時間で、駅までの距離はそんなに無くて、けれど陽が沈むのはきっと早い。早く会いたくて、走り出した。会いたいのは、誰にだろう。決まってる。 辿り着いた駅前の風景は今も昔も変わらないのに、なのにどうして、こんなにも違うんだろう。決まってる。切符を買って、改札をくぐる。 滑り込んできた電車は、乗り慣れていた銀色。赤のライン。乗り込んで、空いていた席へと腰掛けた。走り出す。外の景色を眺めてみる。 奇麗な夕焼けが眩しくて、それでも目は逸らさない。刻みつけようと思った。本当に綺麗。 使い慣れた駅で降りれば、あとは一直線。数字、見慣れた数列がそこにある。 彼に会える。それはとても嬉しいことで、別れ際の友達の一言を思い出して、顔が熱くなってしまう。 ひとつ、ふたつ、深呼吸。 今日は、学校の事を話そう。沢山の友達の事も、最近流行っているらしいお菓子のことも。 あの人がくれた毎日を、楽しんでいることを伝えよう。 だから私は、事務所につながる階段に足を掛ける。彼の元まで、一気に駆け登って行くんだ。
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最近はこどもと一緒に英語の勉強をしています。 すべてはこどもをバイリンガルにするためです。 今はこんな感じでこどもバイリンガルを作る方法があるんですよね http //educationchild.hatenablog.com/ こどもは昔から英語に興味を持っていたのでこの才能を捨てさせるわけにはいかないと思いまして一緒に英語を勉強することにしました。 ゆくゆくはバイリンガルになってくれると将来的にはとってもありがたいんですが、バイリンガルとはいわずにトリリンガルとかにもなってくれたら正直うれしいですね。 そんな私は英語が苦手なんですが親は苦手というイメージはされたくないと思い私も一緒に英語の勉強をすることに。 久々に英語の勉強とかしますね!学生時代を思い出します。 さてそろそろブログは終わって明日の準備をしなければいけないのでこの辺で!また更新しますね!
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ころんでも、いたくないおくすり 概要 ビールのことである。 2009年3月合宿、野沢温泉のレストハウス『パスタディパスタ』で生まれた単語 引地氏班と上見氏班がレストハウスでビールを呑み、その後、クラッシュの痛さもゲレンデの寒さも感じなったという事象に基づく。 『ジャンプ失敗して腰を強打しましたが全然痛くないです。』 『俺も。』 『-2℃?なんだか暖かいな。』 などの発言が飛び交った。 このページはこれまで - 人が勉強に来ました。 名前 コメント メインページ か行
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あなたと出会ったあの日から……わたしはあなたを愛した。 あなたのことを深く知りたいと思った。 その思いは今も変わらない。 むしろ時を重ねるごとに大きくなっていく。 ときどき、あなたはすごく苦しそうにしていた。 わたしには分からないその苦しみの理由を知りたいと何度も思った。 でも……結局そうはしなかった。 あなたへの裏切りになると思ったのか……それとも、怖かったのかもしれない。 だから、わたしはただあなたの側にいることを選んだ。 それがわたしにできることのすべてだと思ったから。 ――あれから、本当に色んなことがあったね。 もう会えないかもしれないと思ったこともあった。 だけど、今は信じたい。 あなたへの愛が永遠に続くと。 こんな風にずっと腕を組んで笑い合っていられると。 この空いっぱいの星に誓う。 あなたへのわたしの愛は永遠に変わりえぬ真実だと――― あなたはいつも本当に優しくて……当然のように温かだった。 こんなわたしに対してさえ、いつでも、どんなときでも。 でもその優しさや温もりがわたしを苦しめていたこと、あなたは知ってた? …ううん、そういうあなただからこそ、わたしはあなたを愛して…そして苦しんだんだよね。 だけど、あなたはわたしに本当にたくさんのことを教えてくれた。 ただ側にいてくれるだけで。 楽しそうに話を聞いてくれるだけで。 それだけで……わたしは救われた。 だから、わたしはずっとあなたの側にいたいと思った。 叶うはずもない願いだと分かってはいたけれど。 ――あれから、本当に色んなことがあったね。 あなたの笑顔を見ることはもう二度とできないと覚悟したこともあった。 だけど、今は信じてる。 二人一緒にずっといられると。 あなたのその明るい笑顔が永遠に隣に在ると。 この空一面の星に誓う。 あなたへのわたしの気持ちは永遠に変わらない本物だと―――
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【スレ33】とんでもない派遣社員 このページのタグ:事件・事故・受難 会社員 683 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 20 54 30 ID B8OLlKbI 派遣会社の中の人いますか? たまーに来るであろうとんでもない人(社会不適合と言いますか・・・)の エピソードを教えてほしい。 684 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 21 26 42 ID CfsDHOdO 683 ■世間知らず系■ 「なんで給料から勝手に税金がひかれるんですか!?法律違反なんじゃないですか!?」 「20代でアルバイト経験が(2〜3ヶ月ずつ)10社以上あります!時給1800円くらい欲しいです!」 「(↑翌日)なんで仕事の話がこないんですか!?私が若いからナメられてるんですか!?」 「てめぇぶっ殺すぞ、なんだその口の聞き方は!俺を誰だと思ってるんだ!?(20代フリーター男性)」 ■狂言系■ 「すみません…殺されそうなんです。今から支店に行くので、かくまってください」 「わたし、担当営業の○○さんと今度結婚することになりました〜(←事実無根)」 「派遣先の人にレイプされました。どうしてくれるんですか!責任とってください!」 ■病気?系■ 「記憶喪失になったので就業先の場所がわかりません」 「隣席の方からの騒音が酷いんです…(そこは空席だそうですが?)私には聞こえるんです!」 685 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 21 38 22 ID 8V9kEvSF 684 世間知らず系…最近の若者という言い方はしたくないけど そういうの増えてて怖え。 686 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 21 51 36 ID IzMro7/I 683 派遣される側なんだけど、 ・「集団でラジオ体操をするのがイヤ」→2日目から会社に来ない ・仕事場がほこりっぽい→2日目から会社に来ない 687 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 22 28 21 ID FHpisE3G 683 「ここの制服可愛くないから」といって30分で辞めた女ならいるw 688 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 23 09 41 ID slTHUHbB 684 686 687 彼らは恥を感じることなんてないんだろうな ある意味自由奔放で羨ましい 689 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/14(月) 01 38 21 ID 47LUB2Q4 684 あ・・・アタマイタイヨー!! こういうことを素で発言する人種は、日本語通じない人達なんじゃなかろうか? 696 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/14(月) 14 02 18 ID GHQ0vD+c 686-687 それってバッドウィルやフルキャ系の日雇い単純作業派遣じゃない、 それなりの審査もして、多少長めの期間勤める方だよね…。 そういうすっ飛んだDQNでも入れるあたり、わかんないもんなんだな。 よほど第一印象だけはいいのか? フルキャで登録してたとき、自宅から出発連絡→派遣部隊のリーダーが 集合場所出欠の流れだったのだが、ある日自宅からの出発連絡はあったのに 集合場所に現われず連絡もつかない奴が1人発生、 現場リーダーが昼休み返上で事務所と電話して右往左往してた。 その後は知らない。
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唯「うーいー」ゴロゴロ 憂「どうしたの?おねえちゃん」トタトタ 唯「あついよ~あついよ~」 憂「夏だからね。こんなにも天気がいいし」 唯「あ~つ~い~」ゴロゴロ 唯「うーいーあいす~。あいす食べるの~」 憂「はいはい。ちょっとまっててね」 憂「はい。チューペット」 唯「あ~り~が~と~」 唯「おりゃ」ポッキン 唯「ういと半分こ」ニコ 憂「えへへ……ありがとう、お姉ちゃん」 梅雨も明け、お布団を干すのにもってこいな天気になりました。 セミの鳴き声が響き渡り、この声を聞くと……夏だ!と感じさせられますね。 暑くなるとお姉ちゃんは家から殆ど出なくなるので一緒に過ごせて嬉しい気分です。 好きな人と一緒の時間を共有できるのが幸せいっぱいで、ついつい笑顔になってしまいます。 ずっと一緒にいたい。そう思う毎日です。 唯「うーいー」ペロペロ 憂「な~に?」 唯「水浴びしよう!」ガバッ! 憂「み、水浴び?」 唯「そうだよ~。水浴び、冷たくてきもちいいよ~」イエイ 憂「うん、そうだね(笑顔が眩しい……!)」 唯「さっそく準備だね!」 やると決めたら行動は早いようでお姉ちゃんは一目散に3階に駆け上がっていきました。 しばらくして下りてきたお姉ちゃんは 空気の抜けたビニールプールを両手抱え、スクール水着に着替えていました。 唯「よさこい!」 憂「スクール水着持ってたの!?」 唯「この前部室にあったの使って返し忘れてたんだ~」 唯「このビニールプールで遊ぼう!」 唯「ういも早く着替えて遊ぼう~」グイ 憂「うん、ちょっとまっててね」 唯「これに空気入れておくね~」 この歳でビニールプールで遊ぶことになるとは思わなかったけど お姉ちゃんは楽しそうだし、可愛いからいいかなって思っちゃうね。 憂「お姉ちゃんおまたせ~」 唯「うーいーできたよ~。水入れてみず~」バタバタ 憂「はいはい」シャー 唯「うひょ~冷たい気持ちいい~」 憂「よかったね~」 唯「ういも入った入った」チョイチョイ 憂「うん」 憂「う~冷たい~」プルプル 唯「うーいー」ダキッ 憂「きゃっ」 唯「水に慣れるまでくっついていよう」ペター 憂「う、うん」 後ろから抱きしめられる形になり 冷たいけど暖かい感触が気持ちよくて、しばらくお姉ちゃんの手を握り余韻に浸ります。 水がプールいっぱいになるころ、後ろからかすかな寝息が聞こえてきました。 憂「お姉ちゃん?寝ちゃだめだよ」ユサユサ 唯「ふえ……」 唯「は!気持ちいいから寝ちゃった!ゴメンゴメン」テヘ 唯「水いっぱいになったし、これの出番だ!」ジャーン 憂「あ、水鉄砲」 唯「てっぽう!水入れて~、おりゃ!」ピュー 憂「きゃっ……!もう!」 憂「お返し!めっ!」ピシュ 唯「わっぷ……!」パシャ 唯「指で飛ばすなんて、こっちも負けないよ!」 お水でお姉ちゃんとじゃれあうだけ。 それなのにお姉ちゃんと一緒だと、時間が経つのを忘れて夢中になってしまいますね。 唯「あはは~」キャッキャッ 憂「えへへ~」ニコニコ 唯「う~ん、やっぱビニールプールはちょっと狭いね」 憂「昔は私たち小さかったからね」 唯「もっと大きいのが欲しい~」グデーン 憂「大きいのなら市民プール行った方がいいよ」 唯「市民プール……」ボー 唯「ああ!それがあったね」ガバッ 唯「えへへ、忘れてたよ。今度一緒に行こうね」 憂「うん!」 … 唯「うーいーおなかすいたよ~」グー 憂「そうだね。ご飯作ろうか。プールも片付けちゃおう」 唯「ほいさ!」 唯「かたづけ~おかたづけ~」フンフン 憂(ノッてるお姉ちゃん可愛い!) 唯「お~な~か~す~い~た~」ゴロゴロ 憂「お姉ちゃん~ご飯できたよ~」 唯「待ってました!」フンス 唯「おー冷麦!おにぎり!」 憂「いっぱいあるからね~」 … 唯「いただきます!」 憂「いただきます!」 唯「おいひーねー」チュルチュル 憂「うん」ツルツル 唯「ムムム」ピクッ! 憂「どうしたの?」 唯「こ、これは……!赤いのが一本入っている~!」パンパカパーン 唯「今日はいい事がある日だね!」ブイ 憂「よかったね、お姉ちゃん」ニコ 唯「う、うー……。たべすぎた~」ゴロン 憂「お姉ちゃん、お腹で出てるよ~みっともないよ」 唯「えへへ……」 唯「く~る~し~い~」ゴロゴロ … 唯「ふう……疲れてお腹いっぱいで眠くなるね」コクコク 憂「お昼寝時間?」 唯「お昼寝タア~イム」 唯「ういーお昼寝しよう」 憂「ん~、私は眠くないからお姉ちゃんだけで寝ていいよ」 唯「え~」ブンブン 憂「寝るまで見ててあげるから」 唯「じゃ~、ずっとここにいてね」 憂「うん」 唯「ふわ~」ベター 唯「……」 唯「うーいー」 憂「どうしたの?」 唯「あついよ~」 憂「う~ん、ちょっとまっててね」 憂「はい、扇いであげる。これで涼しくなるよ~」パタパタ 唯「お~、さすがういだね!」キラーン 憂「えへへ」ニコ 唯「ういー涼しいよ~、そのままそのまま……」 憂「はいはい」パタパタ 憂「……」パタパタ 唯「……」 憂「……」パタパタ 唯「……」 憂「……」パタパタ 唯「……」スー 憂「……」パタパタ 憂「おねーちゃーん?」ボソ 唯「……」ピー 憂「寝ちゃったかぁ」パタパタ 憂「私も横にっと」ゴロン 憂「……」ジーッ 憂「もう少し近くに……」ズイズイ 憂「……」パタパタ 憂「……」 憂「……」 お姉ちゃんの顔をじっと見つめる。 日焼け止めクリームが足りなかったのかな、少し赤くなってるなぁ。 お姉ちゃんと私は顔がソックリとよく言われるけど、ちゃんと違うんだよね。 皆よく見ないから、ちゃんと見れば違いに気づくんだよ。 私のほうが少し輪郭丸いし、目も少し垂れてるかな。 髪はお姉ちゃんの方が少し濃くてふわふわしている……。 あぁ可愛いなぁ……。 憂「……」ジーッ 唯「あいす~」スー 憂「寝言……アイス後でね。いっぱいあるから」 憂「……」 憂「汗が出てきてるね……」 憂「拭いてあげるね……」 憂「ポンポン」 憂「額も、頬も、首も、腕も、お腹も、足も」 唯「う~ん」ムニャムニャ 憂「はい、終わり」 憂「ふ~、私も眠たくなってきたなぁ」パタパタ 憂「う~ん少しお休みなさい」 夢だ……。 お姉ちゃんがギターを弾いている。 はじける笑顔で。 私は側で見ているだけ。 でも見ているだけで満足。 お姉ちゃんの笑顔が私を幸せにしてくれるから。 だから私はお姉ちゃんの側にいる。ずっと一緒にいる。 そんな夢だ。 憂「夢か……」パチ 憂「暑い……」 憂「わぁ……寝汗ですごいことに……」 憂「って、もうこんな時間!お布団しまわないと」 憂「お姉ちゃんまだ寝てるの?涎たれてるよ」 唯「ギー太ぁ……」ムニャムニャ 憂「よく寝るね。お布団しまってご飯の準備しないと」 憂「うーん……」ギュッ 憂「よし、やっちゃおう」 お布団しまって、買い物行って、ご飯の準備。 少しめまぐるしいけど、お姉ちゃんに早くご飯を食べさせてあげるんだ。 あの笑顔を想像するだけでこっちまで笑顔になっちゃうよ。 憂「よし、ご飯できた」 憂「お姉ちゃんは……まだ寝てる」 憂「おねーちゃんー。起きないと~」ユサユサ 唯「う~ん、あいす~」パク 憂「お姉ちゃん。私の手はアイスじゃないよ」 憂「夜だから、ほら起きて~」 唯「う……よ、る……」 唯「は!」ガバッ 唯「あう!あいたた……頭いたーい」 憂「大丈夫?ちょっと寝すぎたかな」 憂「ご飯出来たけど、食べれるかな」 唯「ご飯!?たべるーー!」 … 唯「う~ん、午後丸々寝てるとは思わなかったよ~」パクパク 憂「疲れちゃったからかな」 唯「もっと遊びたかったのになぁ」 憂「まだ日曜日あるから平気だよ、お姉ちゃん」 唯「そうだね~明日は何しようかな~」 どんな時でもニコニコ笑顔のお姉ちゃん。 また寝汗をかいてたみたいで、額や首元には汗が垂れてるのが見えました。 憂「お姉ちゃん。ご飯食べたらお風呂入れるから入ってね」 唯「うん。今日あつかったからね~。汗いっぱい出ちゃった」ニヘラ 唯「夢でギー太と演奏してて楽しかったんだぁ~」 憂「私も途中で寝ちゃって夢を見たんだぁ。お姉ちゃんが演奏している夢」 唯「わあ、ういも夢を見たんだ。同じ夢かな……さすがうい!」 憂「お姉ちゃん、可愛くて格好よかったよ」 唯「それほどでも~」テレテレ 憂「ほら、お姉ちゃん髪乾かすからこっちに」 唯「うーいーありがとう~」 憂「はーい」ブオーーー 唯「う~ん、気持ちいい」パタパタ 憂「あんまり首動かしちゃダメだよ~」 唯「ほーい」 唯「ふーさっぱり」 憂「はい、アイスだよ~」 唯「ありがと~」シャリシャリ 憂「じゃ、私もう寝るね?」 唯「うん、私もあと少しで寝るよ~、おやすみ~」 憂「うん、おやすみ~」 憂「ふぅ……」ギシィ 憂(今日も一日が終わっちゃった……。寂しいなぁ) 憂(この先どのくらい一緒にいられるのかな……。大学は一緒のところに行くからいいとして、就職がどうなるのかな……) 憂(お姉ちゃんOLになっちゃうのかな。お花屋さん?バスガイド?ウェイトレス?お菓子好きだからパティシエになるのかな) 憂(ミュージシャンになったら……マネージャーになろうかな……) 憂(それいいなぁ……。一日中一緒にいられるから) 憂(何かあっても直ぐ駆けつけて慰めるんだ) 憂(一緒に出かけて、一緒にご飯食べて、一緒に帰れるなぁ……) 憂(う~ん、お姉ちゃん楽しそうだけどプロになりたい訳じゃなさそうだから無理かな) 憂「う~ん」ゴロン 憂「頭の中グルグル回る……」 憂「お昼寝しすぎたかな」 憂「喉も渇いちゃった……」 憂「……」トテトテ 長いこと考えてたみたいで、いつも寝る時間をとっくに過ぎていました。 お姉ちゃんを起こさないようにゆっくり2階へと下りていきます。 リビングが明るい……、まさかお姉ちゃんずっと起きてたのかな……? 憂「おねーちゃーん……?」ソー 唯「あ、うーいー」ブンブン 憂「お姉ちゃん起きてたの?」 唯「いや~、一回寝たけど寝れなくてさっきリビングに来たんだぁ」 憂「そうなんだ、私も寝れなくてね。あ、何か飲み物だすね」 唯「ありがと~。ういも私もお昼寝しすぎちゃったからかな、まだ目がすごく冴えているよ~」 憂「うん、お姉ちゃん今何かしてたの?」 唯「ん~、ただ星を見てただけだよ。晴れてていっぱい見れるよ~」 憂「本当だ……すごいね」トテトテ 憂「はい、オレンジジュース」コト 唯「ありがとう~」 憂「明るい……いっぱいだね」 唯「キレイだよね~」 憂「……」 唯「……」 憂「……」チラ 憂「ねぇお姉ちゃん、そっち行ってもいい?」 唯「いいよいいよ~、隣空いてるから来て来て~」チョイチョイ 憂「えへへ~……」チョコン 唯「ほら、もっとピッタリに」グイ 憂「うん」ピター 隙間もない位ぴったりお姉ちゃんとくっついちゃった……。 お姉ちゃんの肩に頭を乗せる。少し甘えるけどいいよね。 静かなリビングの中でお姉ちゃんの息遣いを感じます。 しばらく無言で星を眺め続けました。 憂「ねぇお姉ちゃん」 唯「ん~?」 憂「この先、進路とか考えている?」 唯「も~、ういまでそんなこと言うの~?」プンプン 憂「ごめんね、気になっちゃって」 唯「う~ん、大学は皆と同じところだしなぁ」 憂「うん、就職はどうなるかなって」 唯「えへへ、まったく分かんないや」テレ 唯「ういはどうするの~?」 憂「私は……」 憂「お姉ちゃんと一緒にいたいなぁ」 唯「私と?」 憂「うん、離れるのは寂しいよ……」 憂「大学だって一緒の所に行く。就職だって……」 憂「離れたくないよ……」 お姉ちゃんはずっと一緒にいてくれると言いました。 自分でもこれが簡単にいかない事は分かっています。 でも一日でも長く一緒にいられるために私は頑張るんだ。 お姉ちゃんが一緒にいるから頑張れるんだ。 唯「うーいーこのままここで寝ちゃおう~」 憂「ここで?部屋に行かないの?」 唯「うん、今はまだ離れたくないんだ」 唯「だからここで一緒にね」 憂「うん……今日はこのままでいいかな」ゴロン 唯「う~ん、程よい眠気になったよ~」ゴロン 憂「私もだよ、お姉ちゃん」 お姉ちゃんの手を握って横になります。 少し汗ばんでいるけど気にしません。 このまま寝たらまた寝汗がすごいことになりそうだけど、今日だけはいいかな……。 横を見ると星の光に照らされて、眩しいほどの笑顔なお姉ちゃん。 少しドキっとしてしまいます。 唯「じゃ……寝ようか、うい?」 憂「うん。おやすみ、お姉ちゃん」 唯「うん。おやすみ、うい」 憂「お姉ちゃん、ずっと一緒にいようね!」 おしまい 戻る
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岡田麿里の仕事を、彼女の経歴から考える 経歴 1976年 埼玉県出身 1996年 ビデオシネマで脚本家デビュー 1998年 「DTエイトロン」以降はアニメが中心になる (はてなキーワードより) 考察 ビデオシネマで脚本家デビューと謳ってはいるが、作品名等の情報が一切無しという非常に曖昧なものである 唯一判明しているのは、2000年にからん 花嫁は冷たい瞳というピンク映画の脚本を担当していたという事実だけである 題名 役割 備考 からん 花嫁は冷たい瞳 脚本 監督:市川徹 ところで1998年から2001年に活動していた1人のシナリオライターがいる 名前はマロ☆ガッツ マロは下記のVシネマだけでなく18禁パソコンゲームのシナリオも手がけている マロ☆ガッツのVシネマ作品一覧 年 題名 役割 備考 1998 人妻の性8 内緒でグショグショ 脚本 制作:市川徹 OLの性10 マタ、あえる日を楽しみに! 第1・3・4話脚本 第2話監督:市川徹 OLの性9 オフィスは秘密の花園 第1・2話脚本 - 1999 OLの性 パワーアップ版 百花繚乱!オッパイイッパイ。 監督 - 人妻の性10 家庭外恋愛 脚本 制作:市川徹 実録 「レイプ裁判」 脚本 監督・制作:市川徹 花の女子アナ☆KINZANより愛を込めて 脚本 監督:市川徹 人妻の性9 夜のマン華鏡 脚本 監督:市川徹 2000 愛する二人と別れる二人 脚本 - 愛する二人と別れる二人2 脚本 - 人妻調教 OLの性 脚本 監督:市川徹 実録 「レイプ裁判」 II 脚本 監督:市川徹 過激・人妻の性 奥サマは痴女 脚本 - 過激・OLの性 愛のカリスマたち 脚本 - 過激・OLの性2 麗しのガチンコOLたち 脚本 - 復活!OLの性・人妻の性1 脚本 監督:市川徹 復活!OLの性・人妻の性2 脚本 監督:市川徹 2001 新OLの性・人妻の性 淫らな5人の女たち 脚本 総監督:市川徹 復活!OLの性・人妻の性3 濡れてる桃色図鑑 脚本 監督:市川徹
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終わらない夏 【投稿日 2006/08/22】 カテゴリー-現視研の日常 荻上会長の下、無事に終了したコミフェス後のこと、お盆も過ぎて 日暮れとともに涼しくなるかと思われたが、暑い日々が続いていた。 「予約していた9人っすけど……。あと、焼き網も2つお願いします。」 「お待ちしておりました、テーブルこちらになりますので、ご案内いたします。」 半袖カッターにネクタイを外した姿で、斑目を先頭にゾロゾロと歩いて 案内された席に向かうのだった。屋上にテーブルと椅子が並んだホールには 少し時間が早いのか、まだ斑目たち以外は2組ぐらいしかお客は来ていない。 荻上さんが斑目のすぐ後ろを付いていく。 「斑目さん、ココはよく来られるんですか?」 「あー、まぁ、先月会社で来てネ――。ところで笹原遅れるけど来れるって?」 「ええ、あと1時間ぐらいで来られるそうです。」 「集合時間を遅くしても良かったかねぇ。」 「いえ、仕事が終わる時間も確定して無かったそうですから。」 そんな斑目と、荻上さんの後ろから歩いてきてた春日部さんも話に入ってくる。 「平日の夜だし時間も早いし、最初に言い出したアタシの都合だかんねぇ。」 「俺はだいたい定時に帰るから良いけどサ。コーサカも休みだって?」 「遅い盆休みなんだよ。後ろで歩きながら寝てっけど(苦笑)。」 椎応大にほど近いデパートの屋上のビアガーデン。コミフェスで顔を 会わせたりしたが、飲み会では久しぶりに集まる現視研の旧メンバー達だった。 「お料理お飲み物、バイキング形式でセルフになっております。 こちら焼き網になりますので、肉とお野菜もあちらにございます。 それでは閉店22時まで飲み放題になりますので、ごゆっくりどうぞ。」 暑い中かっちりと洋食のウェイトレス姿をした店員の説明を受け、 各自まずは料理やビールを取りに行くのだった。 朽木はビールを皆の分まで注いできたが、泡が半分以上だったので 春日部さんは自分で注ぎ直しに行こうとしている。 「あぁ、俺が注いで来るよ。朽木君も教えてあげるからおいで。」 そう言って田中がビールサーバーの方へ向かった。 二人で運んできたジョッキには、綺麗な泡の比率が出来ていた。 「こういうサーバーだと本当はあんまり難しくないんだけどなぁ。」 「ありがとうございますっ!感謝感激にょ~。勉強になりました。」 そこへ大野さんと荻上さんがサラダや点心、焼き鳥などを。恵子と斑目が生肉を 持って戻ってきた。高坂は枝豆や刺身を確保していた。 2往復ぐらいでとりあえずは乾杯となる。 「ゴホ…、我々は一人の英雄を失った!―――。」 思わず左手を胸に当て、右手を掲げた演説ポーズを取りかける。 「おいおい!早くしないと呑めないぞー。」 田中から素早くツッコミが入る。 「いやいや、じゃなくって……(苦笑)。んじゃ、まぁ、 OB会?の開催とお互いの残暑見舞いの為に、乾杯―――。」 「「「乾杯~~~。」」」 現会長の荻上ではなく、斑目の音頭でそれぞれジョッキを掲げるのだった。 カルビやハラミ、ウインナーやイカなども焼き始め、しばらくして肉の臭いと 煙が立ち昇ってきた。だんだんと周りの席も騒がしくなってきた。 「あー、今日は適当なシャツ着てきて良かったよ。なんか風向きで 煙がこっち来るかんね。屋外だけど。」 「咲ちゃん、席変わろうか?」 そんな二人の様子を目の端に映しながら、荻上や恵子と話す斑目だった。 「で、最近どうなの?現視研は?俺はたまに昼休み行くのと 朽木君や笹原から聞くぐらいなんだけど。」 「部員は2人入ってきましたけど、それよりもうすぐスーが来るのが 心配というか、不安というか―――ですね。」 「アメリカの子だっけ?あたし初めてだけど、なんつーか 向こうにも オタクって居るんだねぇ。しかも女の子って…やっぱホモ好きなの?」 「なんでそこに直結するんですかっ!」 「えーーだってそうじゃん。あたしだって読むしさぁ。」 「スーが引っ越して来たら歓迎パーティーしましょうね!」 テーブルの向こうから大野が言ってくる。地獄耳か。 「ん?大野―――。その左手の包帯、どうした?」 「え?まあこれはおいおい話しますぅ。」 そう言ってジョッキを一気に空けるのだった。 しばらく呑み進み、焼き網に焼き過ぎた肉の成れの果てである炭の塊が 数個出来てきた頃になって、春日部さんが立ち上がって提案した。 「さてそれじゃあ、皆はコミフェス?行って会ってるだろうけど アタシは久しぶりだから、近況報告と暑気払いも兼ねて、最近有った 涼しくなるような話か怪談でも一人ずつ言ってみようか?」 「はーーい、じゃあワタクシめが一番槍でっ!」 「あー、クッチー=(イコール)寒い芸風だもんねぇ。」 春日部さんのツッコミで既に出オチ状態だ。 「朽木学ことクッチー、現視研の風物詩と言いますか毎年恒例ですが また、就職が決まっておりませんっ!」 「………名前とあだ名の『こと』の前後が逆じゃねぇか?」 「彼の中ではクッチーが真の名なんですよ、きっと(笑)。」 「勝手に風物詩にしないで欲しいですね。人聞きの悪い。」 「うーん、なんかキレが無くなったような気がするね。最近どうなの?」 「知りませんよ。私も最近会ってませんでしたから。」 数秒の沈黙の後、皆口々に就職出来ていないことそのもの以外について 批評し始める。すごい滑りっぷりだ。 (うわーーー僕チンの心はブリザードですぅ~~~。) 一応、クッチー自身の納涼は果たされたようだ。 その後、春日部さんが近くの峠の古寺に深夜ドライブに行って 一人減った話や、恵子がトンネルでの人柱と血の手形の話など、 生暖かい夜の風と焼肉の中、屋上ということで少し雰囲気が 有るような無いような感じで、定番の怪談を披露した。 そしてビールや黒ビール、酎ハイなど呑み進み、だんだんと一同ともに 酔いが回ってきた。 斑目の寒い話もダブルオチが効いている。朽木に負けていない。 「えー。ネタがマジで何もアリマセン………。」 「うそー?」 「空気読めよ。」 「で、オチは?」 皆のツッコミの冷たさもかなりのものだ。 「あ、そういえば、誰も久我山呼んでねえの?俺も忘れてたけど………。」 その斑目の一言で、予定調和的な滑り芸の域を一気にブッチギリだ。 どうやら今日は本当に誰も久我山に連絡してなかったようである。 斑目は灰になったジョーのようにテーブルの端の席に座ってしまい、 横目で少し心配そうに荻上さんがチラ見している。 そこへ田中が話し始める。 「あー、じゃ、じゃあ次は俺ね。洋裁でミシンを使ってるとね、色々と―――。」 「ストップ!!もうオチは判ったから!」 今日も春日部さんはツッコミに大忙しだ。 「ん?俺はわからねぇけど?」 「ほらほら、聞きたがってるよ。えー、指の爪をね…。」 「だからヤメロつってんだろ!」 立ち上がって春日部さんのチョップが炸裂する。 「おおーーっ、久しぶりに見たっ。」 男子諸氏の歓声が上がる。 「あつつ。こういうのって斑目や朽木君の役回りじゃないか?」 「俺かよ!しかしお前の話もう俺もわかったぜ。痛い話はゾクっとするからなぁ。」 「おい、斑目。なんか羨ましそうじゃないか?」 「馬鹿かおめーわ!俺がドMみたいな事言うんじゃねーよ!」 そして殴られた田中をジト目で眺めていた大野さんが立ち上がった。 「では私の話を。コミフェスのあと、山に撮影に行ったんですけど 田中さんたら『クヌギの樹液の匂いがする』とか言い出して、 どんどん林に入っていったんですよ。それで本当にクワガタを 見つけたのは良いんですけどね―――。」 話が始まるやいなや、田中は新たにビールを注ぎに席を離脱してしまった。 「私は知らなかったんですけど、樹液ってスズメバチも居るんですね。 それで何故か私だけ襲われて…。それでこの左手ですよっ! あとから『黒いものが襲われるから』とか 『香水の匂いに寄るらしいよ』 とか、知ってるなら先に言って下さいって話ですよ!」 そこへ冷や汗なのか暑さなのか、汗を流して田中が戻ってきた。 「だから埋め合わせはするって―――。ま、まあ呑んでよ。 ハーフ&ハーフ作ってきたからサ。」 そう言われて田中からジョッキを受け取ると、グビっと呑んで座る大野さんだった。 「あうー。そう言ってから何日経つんですかぁ。」 「……なんだこの夫婦漫才。」 今日、何回目かわからないツッコミを入れる春日部さんだった。 そこへ遅れてやってきた男が登場した。 「お待たせ―――。荻上さんに、みんなも。しかし暑いねぇ。」 「あぁ、笹やん久しぶり。」 「えーと、春日部さんだけ久しぶりかな。こないだコミフェス有ったから。」 当然のように荻上さんの横の席に移動するかと思いきや、まず田中の方へ 歩いていく笹原だった。荻上さんだけが少し不思議がる。 「田中さん、この荷物ですか?例の。やー楽しみですね。 俺も少し恥ずかしいですけど―――。」 「任せてよ。これは俺自身の為でもあるからな。」 「「何の話をしているんですか??」」 大野さんと荻上さんがハモって疑問を投げかける。 「え?俺が蛍野先輩のコスプレしたら、荻上さんが鍬形ハサミの コスプレしてくれるって聞いて来たんだけど。」 「言ってません!!!」 0.5秒で否定する荻上さん。 「いえ、是非やってください!田中さんGJ!」 その否定に0.5秒で被っていく大野さんだった。 「えーーもう、早く二次会のカラオケボックスで披露しましょうよ~。」 ジョッキを空けながら笹原は少しのんびりしている。 「もうちょっと呑んで食べて良い?俺まだ腹ペコなんだけど。」 「あーもう、笹原さん弱スギ!!そんなの一気に詰め込んでください! それよりも荻上さんをもっと詰めて下さいよ!見たくないんですか!」 「え―――?『きっと可愛いヨー。俺も見たいなー。』こんな感じ?」 相変わらずのヘタレっぷりが健在なようで、それを見て少しホッとする 斑目と朽木であった。希望の星でありながら身近な存在であって欲しい。 複雑な男心とともに、残暑の夜は更けていくのであった。
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889 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウ Sa35-QZf3)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 10 39 22.29 ID luPd0Kvga プチ報告 報酬アップ系のスキルを取ってキャンペーンに臨んでいたのだが 実際のところは「報酬アップしたからこの価格」と言って増やしてなかったGM これ自体の是非は兎も角として、明らかに毎回報酬が少なくてアップしてもカツカツだったので せめてルールにある標準額は欲しいと言ったら 「出さないよ、だってPC強くしたくねーし」と言われた なんとGMはゲームバランス云々のためではなく、他所でPL参加してる自分のPCやその仲間のPC達を俺らが超えないように イベントでの待遇や報酬その他で冷や飯を俺らに食わせ続けてた事が問い詰めたら発覚したのだ! それ以来やらなくなったのは言うまでもない 890 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウ Sa35-j70e)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 11 19 50.64 ID A2q3fhDta なんだその裏ドラ大爆撃なオチ 891 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 1c5b-MXHb)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 11 45 22.25 ID mRxU9ts40 そこで争う事に何の意味があるのかわっかんねえなあ 892 名前:ゲーム好き名無しさん (スプッッ Sd78-kdTr)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 11 49 49.09 ID S353LupHd 乙。別に共演するわけでもないのに、自分PC達より強くしたくないってのが意味不明だな(共演すればいいってわけじゃないけど) 強くしたくないならそもそもGMすんなよ・・・。 893 名前:ゲーム好き名無しさん (ガラプー KK96-PemF)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 12 34 15.21 ID ExteXiAjK 寧ろ、他の所と比較された時に「ケチでセコいGM」と言われる方がキツいはずなのだけど 結局、他と比較されて開き直り、報告者に見捨てられたし 「他の所で使ったキャラも可」というレギュレーションで身内セッションをやった(自分がGMで挑戦)時に、自分達の身内のGM(後に 28をした者)が如何にセコいかと分かった時はショックだった 894 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイW 1c5b-Te6E)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 12 41 03.05 ID waInRxne0 乙…また一人アホなGMが。いやもしかしたら二人か? わりと取得スキルの無意味化させるってのも問題行動に思えるが、マジで他所のPCと比較してどうすんだっつー 100歩譲って後に同卓させたいと思ってたのならまあ、差がつかないようにって思えもするが、明らかにそんな様子じゃねーし そんなくだらん虚栄心に巻き込まれたくないわな。まあそのGMは自分のPCより強くなることがなくなって喜んでるだろう 895 名前:ゲーム好き名無しさん (ドコグロ MMb4-j70e)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 22 34 23.26 ID Cccp0IZVM え、わりとマジでなんでGMしてたんだそいつ? まさかGMしてたの自体も冷や飯食らわせるため? 896 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 745b-tq+X)[sage] 投稿日:2016/09/10(土) 23 54 42.66 ID ja4e//5A0 GMのこの手のせこさってPLやってるときも出るんじゃないか。 強いだけで人柄が伴ってないとか。 897 名前:ゲーム好き名無しさん (スプッッ Sd78-kdTr)[sage] 投稿日:2016/09/11(日) 10 02 51.00 ID fg0TPj7ud [1/2] 自分の所のPCより弱い奴らを見下したいのもあるかもしれないけど自分がそこのGMやってたら意味ないしなあ 同じような時期に始めたのだとしたら自分たちのPCより強くなられるといい気分しないというのは分からなくもないけどやり方がセコすぎる・・・。まだ「用事がある」とセッション数減らした方がマシ スレ441
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「麻子……大丈夫?」 あれからどれだけ時間がたっただろうか。 数十分、数時間泣き続けていたような気がする。 だが、実際スマートフォンを見ると十五分程度しかたっていなかった。 いっその事このまま四日間たってくれたら良いのに。 いつもみたいに寝坊してそのまま四日が終わってくれたら、何も考えずにいられるのに。楽なのに。 いつまでもここにはいられない。 これからどうするか。何とどうやって戦うのか、きちんと決めなければならない。 「……静かだな」 「え?」 「何も変わらない、いつも通りの町だと思ってな。 こうやってぼーっとしてると、いつもと何も変わらないように思える」 本当にそうだったら良いのに。 なのに、現実は。 「麻子……」 聞き慣れた声。 今の私にとっては沙織の声だけが日常で。 今、この町で確実に信じられるのは沙織しかいない。 「チーム、組も?」 こんな異常事態でも私を頼ってくれる。私と一緒にいたいと言ってくれる。 うれしかった。 生き残るんだ。沙織と、みんなと。 誰も殺し合いなんか望んじゃいない。みんなで生きて帰れるなら帰りたいはずだ。 だから、私は。 「悪い……ちょっと考えさせて欲しい」 「えっ……そ、そっか」 沙織の誘いには乗れない。 「そうだよね。麻子も自分の考えがあるもんね。私なんかと組んだら、邪魔だよね。 ほら、私ってドジだし、いざって時何もできないから足手まといになるって言うか……ね。 ごめんね、こんなときまで無茶言っちゃって」 「違う」 「えっ……?」 違う。前提からして違う。 私だってできることなら沙織とチームが組みたい。 でも、それじゃダメなんだ。 絶対にどこかで詰まって、終わってしまう。 もし、私たちが本当に生き残りたいならチームは組んではいけない。 「沙織は……人を殺せるか?」 大事な確認だ。背嚢に目をやりながら問う。 そこには当然銃やナイフあるいはそれに準ずるものが入っているはずで、沙織も確認しているだろう。 酷な問いだとはわかっている。 ただ、本当に生き残りたいのならここではっきりさせないといけない。 「……無理」 「そうか、分かった」 「麻子は……麻子は殺せるの!?」 「……殺せない、と思う」 本当は、分からない。 もし、目の前に人殺しがいたとして私はそいつを殺せるのか。人殺しになるのか。 その覚悟があるかはその時にならないと分からない。 ただ、殺意のない人間にまで手を出すなんて事は決してない。 沙織もそうでよかった。 きっと、今から私が言うことにも納得してくれるはずだ。 「よし、一つ決まった」 「何が決まったの……?」 「生き残るための方針だ」 私たちが生き残るために、そしてみんなが生き残るために。 私たちは前に進まないといけない。 「沙織は、この殲滅戦でチームを組むってことがどういう事か分かるか?」 「えっと……お互いに連絡を取りあって敵の位置や情報を交換したりするってことでしょ? 通信士と一緒で」 「もちろん、それもある。でも、他には?」 「……他?」 そう。大事なのはそこじゃない。 このルールは、そんなに単純じゃない。 目の前で沙織は頭を捻って考えているが、表情からこの事について考えていなかったのが分かる。 「分からない……ねぇ何なの麻子?」 「もし、チームを組んだ状態で別の人間と出会ったらどうなる?」 「それは、一緒に行動しちゃえばいいんじゃないの?」 「じゃあ別のチームと出会ったら?」 「それも、なんとか話し合って一緒に……」 「生き残れるのが三人なのにか?」 「それは……」 生き残れるのは最大三人。変えることができないルールだ。 おそらく、今後何があったとしても変わることはない。 「チームを組むってことは、チームを組んだやつ以外と敵対するって宣言になりかねないんだ。 二人チームを組むと、二人以上の相手に、三人チームを組むと全員に敵対宣言したのと同じなんだよ」 「そんなことないよ! ほら、例えばみぽりんが誰かとチームを組んでたとしても、私は一緒に行動できるよ!」 「ダメだ。それが一番危ない」 「そんなっ、どうして!」 チーム。友達。 こんな絶望的で孤独な状況だと、どうしてもすがりたくなる。 でも、ダメなんだ。それじゃあ。 「四人だと一人が欠ければ三人になる。 生き残れる人数の限界だ。 私と西住さんと沙織ともう一人が行動を共にしたとして、 西住さんと一緒にいたのが他の学校のやつだったらどうしてもその空間に居心地の悪さを感じる。 そいつが、自分が殺されるんじゃないかって疑い始めたら……もう終わりだ」 「でも、そんなことって……一緒に戦った仲間じゃん! そんな事起こらないよ!」 「沙織はプラウダやサンダースの三人のなかに入っても自信をもって同じことが言えるのか?」 沙織の表情が目に見えて曇る。 意地悪な質問をしてしまった。だが、そう言うことだ。 いくら他の学校と一緒に戦ったといったって、素性を深くまで知っているわけではない。 それで本当の信頼関係を結べなんて無理な話だ。 「だから、四人の中で一人孤独になるのだけはダメなんだ。危険すぎる。 孤独を恐れた一人が裏切りかねないし、三人の側もそれを恐れて警戒しないといけない。 そうなってしまったらチームを組んだ意味がなくなってしまう。」 「……でもそれならどうすれば!」 そう、四人ならダメだ。 チームを組む段階でお互いに警戒しあわなければならない。 だから、 「六人だ。六人集めれば何とかなる」 「六人……?」 「ああ。六人いればこれは起こりにくい。集団として裏切る方向にはいきにくいし、団結の方に行く」 六人だと個人としてよりも集団としての意識が働く。故に裏切りも起きにくい。 何よりもこの状況で人数がいれば安心できる。 敵に襲われても自分が狙われる確率は低いし、なんなら返り討ちにもできる。 その状況を自ら壊すほど愚かな人間はいないだろう。 「でも、六人って! さっきよりも難しいんじゃないの? だって、三人チームを二つも引っ付けなきゃいけないし……」 「方法はある。私と沙織がいったん別れて、二人のチームとそれぞれ出会う。 そして、集合場所を決めてもう一回集まればいい」 「確かにうまくいけば良さそうな案だけと……」 無茶だ。自分でもわかってる。 「……どうなるかは分からない。殲滅戦に乗ったやつに途中で出会うかもしれない。 二人チームじゃなく、三人チームと出会えばめんどくさいことになりかねないし、 そもそも三人のチームを組めたところでこの話に乗ってくれるかもわからない。でも」 そど子は一人でも抗おうとした。 この理不尽に対して声をあげて抗おうとしたんだ。」 「少しくらいリスクを負わなければ、みんなで日常に戻るなんて無理だ。 だから、協力してほしい」 これが今の最適解。 私に考えられる精一杯だ。 人数を集めて団結し、この殲滅戦を主催してる文科省に対抗する。 私たちみんなが生き残るにはこの方法しかない。 「分かった。要は、私と麻子が別々に動けばチームをたくさん組めて敵が減るってことでいいんだよね? うん、大丈夫。私、頑張ってみる」 「……ありがとう。沙織」 沙織の声は震えていた。 もしかしたら、私の声も震えていたかもしれない。 何が正しいのかなんて状況次第で変わるし、 たとえ何人で組んだところで、文科省に対抗できないという意識が強くなればどうしても裏切りは出てきてしまう。 でも、屈したくない。簡単にあきらめたくない。馬鹿げてる。 だから、抗う。 動くなら早い方がいい。 まだ、きっと人殺しが少ない今のうちに。 疑心暗鬼の芽が生まれるその前に。 今ならまだ間に合う。 「さ、麻子。行きましょ。今度会うときは仲間も一緒でね」 立ち上がった沙織が私に手を差しのべる。 沙織なりに決意を固めたようだ。その目にはもう迷いはなかった。 大丈夫だ。 最後に勝つのは私たちだ。 こんな目を出来る人間が負ける世界なんてあってたまるか。 最後にはきっとみんな笑っていられるんだ。 「ああ、行こう!」 その手を取って立ち上がり、扉を開け、外に出て―――― ――――ドゴォン! 「ひっ!」 「なっ……!」 爆発音が鳴り響く。 戦車に乗っていても警戒するくらいの近さだ。 ましてやカーボンの守りもない今ならなおさら警戒せざるを得ない。 「麻子……」 戦車に乗っていたら沙織を守れたかもしれない。 いくらでも敵から逃げてやる。 でも、私たちは今生身だ。 私たちを守ってくれるものは何もない。 怖い。身体が震える。 先程までの決意が揺らぐ。 ダメなのに。動かないと何も進まないのに。 沙織の方を見やると、私と同じく震えていた。 「ごめん、麻子……無理…… やっぱり一人は怖いよ……」 その声は震えていた。 怖い。動けない。何もできない。身体が言うことを聞いてくれない。 ああ、いつもみたいにこれが夢だったら。 寝ている間にすべてが終わればいいのに。 どうして今日はこんなにも、目が冴えているんだろう。 【C-4・商店街の建築資材屋/一日目・午前(朝の直後)】 【冷泉麻子@フリー】 [状態]健康、深い悲しみ、恐怖 [装備]大洗女子学園の制服 [道具]基本支給品一式、不明支給品(ナイフ、銃器、その他アイテム) [思考・状況] 基本行動方針:みんなで学園艦に帰りたい 1:チームを組んで殺し合いを止めたい……けど怖い 2:沙織や仲間達を死なせたくない [備考] ※水道が生きていることを把握しました ※C-4での爆発音を聞きました 【武部沙織@フリー】 [状態]健康、悲しみ、恐怖 [装備]大洗女子学園の制服 [道具]基本支給品一式、不明支給品(ナイフ、銃器、その他アイテム) [思考・状況] 基本行動方針:みんなで学園艦に帰りたい 1:チームを組んで殺し合いを止めたい……けど怖い 2:麻子や仲間達を死なせたくない [備考] ※水道が生きていることを把握しました ※C-4での爆発音を聞きました 時系列順 Back 暴走銀輪 Next it s me 投下順 Back it s me Next 鉄血/マルマン・チェッダ 登場順 Back Name Next 003 残された命 冷泉麻子 026 飛翔、旅立ちの時 003 残された命 武部沙織 026 飛翔、旅立ちの時