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トップページ 幼馴染 苺ましまろ スタンガン 太郎ログ嫁 なんかでスレタイ検索すると見つかるシリーズスレのまとめサイト。 主人公は感電とオナニーが大好きなログを読まない変態高校生だよ。 2007/8/25 太郎の報告ktkr!! 綾乃が無事日本に帰ってきますたよ!! 現行スレ VIP板 : 現在は立っていません。 避難所:【幼馴染に苺ましまろ貸してあげたら】 避難所 避難所【治ってくれ】幼なじみに苺ましまろ貸してあげたら【綾乃】 避難所【祈り続ける】幼なじみに苺ましまろ貸してあげたら【太郎と綾乃】 避難所【祈り続ける】幼なじみに苺ましまろ貸してあげたら【綾乃の為に】 避難所【もうすぐ帰る】幼なじみに苺ましまろ貸してあげたら【綾乃と共に】 避難所【帰ってくる】幼なじみに苺ましまろ貸してあげたら【綾乃と太郎】 びりびり! ※携帯電話からの観覧を考慮して、AAはギャラリーに移動しました。 折鶴 - 羽 ヽ1〆ヽ1〆ヽ1〆 Today - Yesterday -
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2008.05.11 20 52 野良(--) ――15―― 「クルルルルルルルル……っ」 あぎと 刃の牙が覗く顎から、漏れる風洞めいた音。 鋼の肉はしなやかに、剣の四肢を繋いでいる。 唸る姿は野の犬狼を、鈍い銀で覆った怪異。 赤い単眼を無数に燈した、刃獣の群れがそこにいる。 「な、なんだぁ?」 「これが、刃の獣……っ!?」 「「グルオオオオオアアア!!」」 ちゅうちょ そして、躊躇の欠片もなく、その爪牙を生ある者たちへと向けて いた。 「こん、のぉぉ!」 メイス 「く、くそ、矢じゃ効果がない。戦棍で打て……!?」 「うあああああっ」 突如として場を埋め尽くし、そして襲いかかってきた刃獣の猛威 ガード クォレル を前に、衛兵士たちは完全に浮き足立っていた。放つ太矢、投げる ボウガン メイス ほんろう 石弓、叩きつける戦棍も意味を成さず、ただ翻弄されるばかり。獣 の威力もさることながら、植えつけられた恐怖と恐慌が、彼等に戦 いの術を忘れさせているのだろう。 「っええい!」 前と左右。三方から飛び掛ってきた刃獣に向けて、シェリルは刃 ひらめ を閃かせる。鋼の音も響かせず、蒼き歪みを宙に残した剣閃は、瞬 時に三つを斬り割いていた。 ひる 「怯むなっ。冷静に対処すれば敵わぬ相手ではっ……!」 そして叱咤を飛ばすのだが、言葉は最後まで繋がらず、交えた刃 の響きに散らされていた。 グレート・ソード フランの振り落としてきた、大剣の重圧に。 「貴様っ」 「……」 シェリルはそれを力任せに跳ね除けると、間髪入れずに剣を振るっ まと ていた。横に一つ、斜めに二つ。刃に炎を纏わせた加減のない神速 の剣は、しかし敵を捉えてはいない。 グレート・ソード フランは大剣の重さも感じさせない軽やかさで、後ろに飛びの退 き地に下りていた。 「っどけ!」 「行かせない」 絡みあう、炎の熱さと刃の鋭さ。互いの視線は交わったまま、次 の瞬間には距離をなくす。 はし 宙を疾る炎の剣。唸りを返す巨大な刃。 二つは重なり威力を散らし、そして即座に位置を変える。輝きと 歪みを後に残し、止まることなく、果てしなく。 とどろ 打ち合う鋼の轟きは、散り消える力の歪みと共に、場を縦横に駆 け巡っていった。 ラディはただ駆けていた。ギルへと向かってまっすぐに。 「止まれっ」「このアマ!」 「ツっ」 ふさ ガード メイス 途中を塞ぐ衛兵士の戦棍を、鋼化した腕で受け止める。 「邪魔よっ」 「ぬぉっ?」「がっ!」 逆の手を、刃と化して振り抜いて。 たやす 一撃は二人の胸を裂き、容易くその命を奪う。 返り血を派手に浴びながらも、ラディは表情を崩さない。 「こ、のぉ!」 横から迫る新たな一人に、鋼の腕を突き伸ばす。何もなかった掌 ダガー から、埋めていた短剣を撃ち放つために。 たやす それは容易く弾かれていたが、ラディの狙いは思いの通り。 「死、ねぇ?」 「グルオオオオッ」 「うぐぉ!?」 ガード ダガー 迫った衛兵士は駆けてくるその勢いのまま、短剣が変じた獣の身 に潰されていた。 ぞうふ むくろ 四肢を貫き、臓腑を砕いた新たな骸が、地にさらなる赤を撒く。 わず あまりに凄惨なその様に、ラディの顔が僅かに歪んでいた。 「……ふふ、はは」 小さな、笑みの表情に。 「ラ、ディ……?」 「っ、ギルっ?」 そして、聞こえてきた震える呼びかけに振り返る。向けた視線の 先で、殴られボロボロになってはいたが、ギルは確かな意識を取り 戻していた。 少しだけ、青い瞳を揺らしながらも。 「今助けるわ。少し、頭を下げていて」 「あ、あ?」 答えが返ってくるより早く、ラディは右手を振り薙いでいた。置 ためら かれた鉄の檻に向け、躊躇うことなく、まっすぐに。 音もなく、抵抗もない。 重い鉄の格子はその姿を変えることなく、斜めに断ち斬れていた。 「これ、は……」 「さあ、行きましょ」 「ラディ、おま……」 ギルに手を差し伸べて、向けられた小さな驚きに、それが刃のま まだと気づく。 だが、大したことではない。 ユージス ラディが意識を集中させると、瞬きの間も要さずに、それは人の 肌と柔らかさを取り戻していた。 「ラディ。お前……」 「大丈夫よ、ギル。アタシはアタシのままだから。ふふ、ようやく わかってきたの……」 きょうがく ほほえ 向けられた驚愕に、ラディは微笑みを返していた。なんの迷いも うれ 憂いもない、心の底からの清々しさを。 うた 両腕で自身を抱きながら、謳うように言葉を紡ぐ。 「この力はアタシの力。アタシ自身であり、他の何者でもない。怖 がる必要なんてなかったんだわ。これは、魚が泳げるのと同じぐら い当たり前のことなんだから」 「ラディ……」 「これで、アンタを守ってあげられる。もう誰にも、なににも奪わ せたりしない。どんな強い力であっても、例えそれが神だとしても、 アタシは……」 せんりつ 誇ろうとしたその瞬間、ラディは戦慄に振り返っていた。 一際重く鳴り響いた、鉄塊を砕いたような音に。 自然と、視線がその源を求めて動く。 グレート・ソード 目を向けたその先で、フランが大剣もろとも右腕を斬られ倒れて いた。 燃え輝く剣を持つ、赤い女騎士の足下で。 「ひっ……」 シェリルが宿したその力に、ラディは恐怖を思いだしていた。尋 ゾーン すく 常ならざるその威力は、魔王の力を備えた身をも竦ませるほどで、 直前までの大言をも忘れさせる。 エクセリオン それほどの、圧倒的な破壊の力を、『七封剣』は備えていた。 白く焼かれた思考にしかし、回復の間は与えられない。 荒げた息を飲みこんだシェリルはすでに、烈火の勢いでラディに へと迫っていた。 「ラディールっ、貴様ぁ!」 「クっ、獣よっ!」 だからとむざむざ斬られるわけにはいかない。後ろには、動けぬ ギルがいるのだから。 王の呼び声と振られた腕に、残っていた刃獣が動いていた。手近 ふさ なモノから次々と、シェリルの進路を塞いで埋める。 かたまり そび 鋼の群れは塊となって、文字通りの鉄壁をなしていた。一瞬で聳 えて立った堅牢な城砦以上の存在は、竜の威すらも凌ぐ重圧を示し てみせる。 だが、火閃の進撃は止まらない。 「オオオオオオオオ!!」 獣を思わせる咆哮と共に、シェリルは縦横に刃を振るっていた。 それは闇を散らす光のような鮮やかさで、妨げる刃獣の群れを斬り 裂き砕く。 みじん いやま 駆ける勢いは微塵も減じず、むしろ速さを弥増して、瞬きの間で ラディの眼前にへと達っしていた。 光の刃を振り上げた姿で。 まと おご 神々しさすら纏ったその姿に、ラディは己の驕りを悟った。 手に入れた力への過信と、広い世の深すぎる不条理を。 迫る圧倒的な破壊の力に、出来るのはせいぜいが、両の腕を重ね て上げることぐらい。 無情にも振り下ろされる刃を前に、ラディは目を閉ざしていた。 横からの影にも気づかぬままに。 「な……?」 かす わず 微かに聞こえた驚きの声と共に、力が僅かに遠ざかる。 直後に振り下ろされる、そして今通り抜けた力が。 瞬間、ラディの上に熱さが散った。それは目を閉ざしたときに予 感した、炎を思わせる血の熱さ。 だが、覚悟した痛みは訪れなかった。 あまりの威力のため、ではない。 恐る恐る目を開けて、ラディは己の身が傷ついていないことを知っ た。 確かに身は、体だけは。 「あ、あ……」 ちり 痛みは後から襲ってきた。それは身を断たれる痛みなど、塵とし か思えぬ心の痛み。 「……なん、で……?」 眼前で鮮血の華を咲かせ、崩れ落ちていく姿がその源。 見ているはずの光景が、歪んだ悪夢にしか思えない。 まぎれもない現実であるはずが、音を立てて崩れていく。 「ギルっ!」 叫んだ自分の声ですら、虚ろにしか聞こえなかった。
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概要 所謂中世ファンタジー(+若干一部地域にアジアンテイスト)。 文明レベルの基本は中世ヨーロッパくらいだが、 魔法、錬金術、古代の遺産などの存在により、一部現代科学に勝るとも劣らないところもある。 人間のほか様々な異種族が存在。 各地には様々な国家、集落が存在している。支配地域や王の種族、形態などは様々。 文明関連 大陸共通語なる言語が一般的に使われている模様。 紙および新聞が配れる程度の印刷技術が存在。 魔術理論、体系、技術はある程度確立されており、学院などで個々人の資質に合わせて教育を受けることが出来る。 炎精霊を封じた『炎霊石』(火種等の代わり。炎だけでなく熱量も生み出せる)、水精霊を封じた『水霊石』(水や冷気を生む)といった魔法具が存在。 魔術技師が魔法能力を付随した、人工の魔法剣が存在。 土地の権利問題という概念が存在する。しかるべき手続きを踏む売買も行われている。 魔術に関して重要な霊脈を有する土地は、『魔術協会』によって『霊地』指定されることがある。 宗教法人、司法取引という概念がある。 時間と暦 1日は24時間であり、それは午前と午後に分けられる。7日で1週間となり、4週間で1ヶ月となり12ヶ月で1年となる。 現在は“虹陰暦”999年である。 アルコ・イリス独自の"虹蛇の導き(ユルングライン)"は、夜に現れ、朝に消えることから、昼夜の区別を表すもののひとつ。 [月] 1の月~12の月 [週] 第1巡り~第4巡り [曜日] 赤の日 橙の日 黄の日 緑の日 青の日 藍の日 紫の日 魔法 宗教 星と虹を司る古い女神アルコ・イリスなる存在の伝承がある 法王と呼ばれる存在が居る。少なくともこの法王を戴く宗教系列に置いては司祭になるのに資格が要る。 神の使徒・天使は実在(愛の天使など)。 元法王の名前はイットー。様々な奇跡を行える強い力を持ち、神殿内での影響力は今だ衰えていないが、老若男女問わず愛を育む(しかし飽きっぽい)困った方。 法王が存在する宗教系列には、異教徒や反対勢力と交戦する実働部隊『黒衣衆』が存在。 “沈黙の輪” という、名の通り、秘密を共有し、沈黙を守ることで恩恵が受けられるという新興宗教がある。 【戦神シュヴェー=アト=エルター】 北方に信仰者が多い戦と鍛冶の神。その名前は古い言葉で"剣の産み手"を意味する。 求道、鍛錬の神でもあり、信徒は生きる上での苦難は神の与える試練でありそれを超えていくことで己を高め、強く在ることが善しとされる。 より強き者との戦い、試練に自ら赴くことも奨励され、力に任せて弱者を踏み躙るような行いは唾棄される。 戦に置いて取る手段に関しては教義による規定はなく、"己の心根に問いかけ術を選ぶべし"、とされる。 概ねこの神を信奉する聖職者は一定の戦闘能力を有するが、中でも戦士としても聖職者としても一人前であると認められたものは"闘司祭"の称号を賜る。 ホーリーシンボルは、十字を模した銀剣をペンダントトップに据えた首飾り。 神像は筋骨隆々たる壮年の男性の姿で現され、剣を鎚で持って鍛える姿で描かれる。 また、戦神信仰の一宗派として剣王派と呼ばれるものが存在する。 剣王アゾット──戦神の御子であり、神代の世にこの世のあらゆる武器を制約にて縛ることであらゆる武器から傷つけられることなく、暴虐の限りを尽くした邪悪なる古竜を討ち滅ぼしたとされる。 戦いの中で、邪竜を殺す手段を人に与えるべく、己の身を根源に投じ"剣でありながら剣でないもの"へと変え、勇者の手に身を委ねることでこの偉業をなしたという。 伝説の真相はわからねど、あらゆる意思ある武具から敬われるというアゾットなる神剣が北方の神殿に現存していることは確かであり、"剣王派"は戦神と共にこの神剣を奉り、力によって他者を不要に侵し脅かすものと闘い、人々を守ることを信条とする一派である。 種族 国家 【蓬莱】 東大陸に存在する、所謂中華系の国。東大陸の国家の例に漏れず、独自の魔術体系、文化、思想を有している。 【ワローニア共和連合】 大陸中央部に広がるワローニア平原とその周辺地域を治める大国が、ワローニア共和連合である。 対外的には統一された主権国家として振る舞っているが、その実体はほぼ連邦制に近い。 首都はイル=ド=ワローニア。連合首相はエノー公シャルル=ロワ。 国土の大半をワローニア平原が占め、気候は概ね温暖である。 北部高原で新エフタル汗国を臨み、東部ではアルコ・イリスとその周辺領に接する。 ワローニア共和連合の興りは、虹陰暦610年に遡る。 長く平原一帯を領していたサリー朝ワローニア王国は、数代の王による放漫財政が祟り、王権には陰りが見えつつあった。 決定的な国家崩壊は、時の王・サリー8世が幼い王太子オーギュストを副王に指名したことに始まる。 かねてより諫言を聞き入れなかった王に対する、家臣団の不満が爆発。 サリカ8世が求めた副王オーギュストへの忠誠宣誓を拒否する事態に発展し、 主立った重臣は王都を捨てて所領で挙兵、ワローニア王国は内乱に突入した。 始めは兵力で圧倒していた王国軍だが、時間が経つにつれて家臣や武将が次々と離反、反乱軍に合流するようになる。 2年に及ぶの内乱の末、前大臣イゼール公フレデリクを中心とした南部同盟軍が王都を包囲、 サリー8世と副王オーギュストの自死によってサリー朝ワローニア王国はその歴史を閉じる。 戦後、イゼール公を議長とした列候会議が開かれ、「旧ワローニア王国領は今後もひとつの国として団結する」 「地方自治権はこれを大幅に認める」「王を戴かない共和政統治を行う」などからなる「九ヶ条共和宣言」を採択。 内乱期に活躍した22人の貴族、4人の豪商・大地主らが王国領をそれぞれ地方自治体として分割統治し、 その26人を議員とする中央政府「諸侯院」が発足する。 610年4月、イゼール公が初代首相となり、諸外国にサリー朝ワローニア王国の終焉と、 新たな国家「ワローニア共和連合」の誕生を宣言した。 その後共和連合は周辺地域の領主や豪族の加盟を受け入れ、また初期の地方自治体も分割されたため、 現在では95の自治領と諸侯、11の準領土に分かれている。 産業はワローニア平原での農業が主で、小麦の生産高は列強でも随一である。 また南部のダンドール山脈では鉱業が盛んで、鉄鉱石と鉛、ミョウバン、硫黄、石材を産している。 工業の規模はあまり大きくないが、北部高原方面やアルコ・イリスから羊毛を輸入し、 毛織物に加工する繊維業が比較的盛んである。 ワローニア共和連合の中央政界に参画できるのは、旧来からの貴族階級出身者やその近親にほぼ限られている。 地方自治領によっては、参政権の拡充や人民議会の開催など、民主的な方策をとっている場合も散見されるが、 原則として中央と同じ制度を運用している自治領が大多数である。 このため近年、民主活動家から「共和制とは名ばかりの封建的寡頭制である」との批判を受けている。 今のところ共和連合政府が、地方領主たちの諸侯院による統治システムを改革する気配はなく、 地方によっては貴族階級と一般民衆の対立の気運が生まれつつある。 【世界の根源】 意思のある、純粋な力の塊。絶えないので、源泉と言ってもいい。 世界の密度が高い場所にいくつか存在する。アルコ・イリスにももちろん存在する。 存在そのものがその場所の繁栄の証のようなもの。 数十世紀に一度、その滞在場所を変えると言うが、期間が期間なため立証されてはいない。 しかし、移動自体は可能なよう。 大地に根付くように地中深くにあるとも、ほんの少し時空のずれた異空間にあるとも言われる。 鉱物・宝石 幻想鉱物図鑑 その他 【ラッティちゃん】 アルコ・イリスからは離れた海洋都市を中心に人気を博している、マスコット・キャラクター。 ピンクの毛皮を持つ、つぶらな瞳の猟虎妖精。 血の繋がらない海豹妖精のアルガスくん。 ニヒルなビーバー妖精のスネイルさん。 我侭な海豚妖精のメイザースさまなども、人気が高い。 実は亡国の姫君であり、悪魔に魅入られ、父王に叛旗を翻した兄を救うべく、その命を奉げた――と云う設定。 姫の優しさに心打たれた海の神様によって、可愛らしい猟虎としての人生を与えられた――と云う設定。 彼女を主役にした人形劇や舞台も大盛況である。 長寿シリーズであり、現在は、シリーズ最新作の『海洋魔法冒険憚リリカル☆☆☆ラッティちゃん☆☆☆(トリニティ・アギオン)』がいよいよ物語の華僑を迎えている。 第2期シリーズの最終回で壮絶な爆死を遂げた筈の、ライバル猟虎妖精ことレッティちゃんが、まさかの記憶喪失で再登場を果たし、アルガスくんと急接近。 今後の展開に注目が集まっているとか何とか。
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――――――――――― 『パーフェクトスター』 ●第3章「貴方の存在」Aパート ――――――――――― 予期せぬ言葉で自我が一気に吹き飛びかけて、私はそのまま立ち尽くしていた。 携帯の受話口からみゆきさんの声が聞こえるけど、今の私には何も届いていない。 だって最初になんて言ったの、みゆきさん。 ── つかさが? 事故に? どうして? 思い浮かぶこと全部に疑問符を含んでおり、私は何一つ分からない。 最後にかろうじて残っていた冷静な部分が、事を整理して私に理解させようとする。 ―― 仮につかさが事故に遭ったとする。じゃあ、つかさは? とりあえず仮定することで状況をつかむ。そこから広がった“最悪の状況”は。つかさの── 『 ──さん、泉さん!』 最後に思考が及ぶ前、受話口から自分の名前を強く呼ばれ、ようやく私の自我は現実に戻った。 同時に、今まで止まっていた感情が一気に溢れ出し、気づいたときには携帯を強く握りしめ、電話の相手に叫んでいた。 「あ、あの、つ、つかさは!!」 『落ち着いてください、泉さん!』 「でも」と言いかけた私に、受話口のみゆきさんがそれを制止するように言葉を重ねる。 『泉さん、安心してください。つかささんは生きてます。話の切り出し方に不備がありましたね、申し訳ありません…』 言葉の続きは私が望んでいたものでもあり、さっきまで考えていた最悪の状況を完全否定するもの。 それとこんなときでも他者を気遣うみゆきさんらしさが、私の高ぶった感情を少しずつ下げてくれた。 「よかった…生きてたんだ…」 『ええ、私も状況が状況だっただけに事を詳しくは聞いてはいないのですが、 命に別状はなく、意識もしっかりあるとのことです』 これがドラマのひとこまだったら、命に別状はないなんて曖昧だよね、と突っ込みをいれたかもしれない。 けど、その言葉をうける当事者となった今の私には大切な言葉だった。 『あの話を続けさせていただいても大丈夫ですか?』 「あ、うん。ごめんね、みゆきさん」 言葉の届く状態なのを確認したみゆきさんは、仕切り直す意味を兼ねて『それでですね』一言置く。 『面会の許しも出ているということでしたので、明日つかささんのお見舞いを、 泉さんもよければご一緒しませんかということでして』 「そりゃぁもちろんいくよ!!!」 最後まで話を聞かずに私は即答する。 その勢いに、きっとみゆきさんは電話口で困ったような笑みを浮かべてるんじゃなかろうか。 私の名前を呼んでいたときと打って変わって、柔らかい声色で『では』と話を続けていた。 そして、明日の待ち合わせ時間と場所を固めてその電話は終了した。 そっと携帯を閉じる。 強く握り締めていたのもあって、携帯には手のひらの汗がみっちりついていた。 ── 事故に遭ったけど、つかさは生きてて、明日はみゆきさんとお見舞いにいくんだ。 得た情報を脳内で整理しつつ、べたべたになった携帯と手を服で拭うと、汗とはちょっと違う雫が手の甲に落ちてきた。 雫の正体は解らないけど、行動で改めて自分が落ち着いたことを実感していた。 「こなた…?」 後ろからかがみの声がする。その声には心配の色が見え隠れしていた。 私は忘れていることがあった。 ── ああそうだ、かがみと一緒に帰ってきた後だったんだよね。 帰宅直後に声を荒げた始めたら、それは心配もするはずだと。 心配の種を除いてあげようとかがみに振り返ると、かがみの目が大きく見開かれた気がする。 「ごめんね、急に大きな声出したりして。高校の友達からの電話でさーちょっと色々あってねー」 あくまで普段通りに言ったつもりが、ちょっとだけ声が震えてる気がする。 なんでだか私には解らないけど、かがみが答えをくれたのはその後だった。 「こなた…あんた、自分が泣いてるの気づいてないの?」 「…へ?」 そう言われて咄嗟に目元に触れると、確かに私の目は濡れていた。 「あ、あれぇ?おかしいね、泣くような事なんかなかったはずなのに。」 事実と反して私には泣く理由はないはずなのに。 拭っても拭っても止まらない涙の理由は私にはわからなかった。 ――――――――――― Interlude ――――――――――― “私”は、一番最初に出逢えた人がこの子であって本当よかったと思ってる。 名前を思い出してから、ずっと傍にいてくれた子。 マイペースでだらしなくて、冗談言って私をからかったり、時々マニアックでよくわからないことも言うけど、 あの子がくれる笑顔は、記憶が一向に戻る気配のない“私”に、ここに居てもいいという安心感を与えてくれた。 この子に抱く気持ちは、家族や友人、または親友のどれかに向けられるものに近いのかは、記憶のない“私”には分からない。 もしかしたら、全く違う存在に向ける気持ちなのかもしれない。 ただ一つだけ、確信を持っていえることがある。 それは、たった2週間という短い時間しか経っていなくても、今の“私”にとってこの子はかけがえの無い大切な存在だ、と。 そんな大切な人が今目の前で泣いているのに“私”は何もできないのか。 いや知っているような気がする。大切な人が涙を流しているとき、助けられなくても何かを与えられる方法を。 身体に残っていた行動の記憶を再生すると、“私”の身体が勝手に動いていた。 ――――――――――― Interlude OUT ――――――――――― 視界がさっきより狭く暗い。気づいたら涙を拭い続けていた腕ごと抱きしめられていた。 不思議とその腕を振り払おうという思考はない。 「…か、かがみ?」 「状況はわからない。けど、こなた。あんたが今流してる涙は少なくとも悲しいものじゃないと思うから」 その言葉とともに、かがみは私の頭をさらに胸へと引き寄せる。 それは“我慢しなくていいよ”と言われているようで。 かがみの想いが私の心の深い部分に届いたとき、知らぬ間にかけていた感情の箍が壊れていくのを感じた。 抑えるものがなくなった感情が一気に溢れ出し、かがみの胸元を濡らしながら、私は声を挙げて泣いていた。 しばらくは私の泣き声だけが響く部屋の中、かがみがくれた温もりの中で涙の理由に思い当たる。 みゆきさんの一言で、私は“つかさ…大切な人の喪失”を妄想し、勝手に不安を募らせて。 そして事実は別に存在し、妄想は妄想のままである解ったとき、心から安心していた。 その不安も安心も自分の思っていた以上に大きかった、ただそれだけのことだった。 私の嗚咽が小さくなり、本当の意味で落ち着きを取り戻したころにかがみの優しい声が耳に届く。 「こなた、少しは落ち着いた?」 落ち着いたという意思表示をするため、かがみから身体を離す。 優しいかがみの目には真っ赤な目をした私がしっかり映り込んでいて、 目を反らしたい衝動にかられたけど、想いを伝えたい言葉があるから、ここは我慢してかがみの目を見続けた。 温もりと安心感をくれたお礼を、彼女に── 「ありがとね、かがみ」 * * * 私がお礼を口にした後、かがみは優しく微笑んだ。 数秒後。 未だ私の肩に置いてある自分の手に気づいたかがみは、微笑みを一瞬で崩して慌てて手を離した。 何故かかがみの顔は赤い。 ── ノリと勢いで抱きしめてくれたんですか、かがみさん? パーフェクトスター 第3章Bパート へ続く コメントフォーム 名前 コメント
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舌根を下げた時に起きた様々な現象。 おもいっきり下前に引っぱるとゲロが出そうになってスイッチが入る。結構外れにくい。 張り上げようとしても強制ミックスになった。ミックスなのに表返らない時がある。唇と頬でのどちんこ拒否で仮声帯が鳴らしやすくなる。 鼻に掛かるようになって鼻で伸展できる。(あくまでイメージ)。閉鼻感は無い。開鼻の体感は無い。どっちか決めろと言われれば開鼻を選ぶ。閉鼻でも開鼻でもない独特の感覚。アタックとリリースで開鼻装飾が出しやすい。鼻でふんばれる。吸気発声っぽい感覚があるが実際は呼気であろうことはわかる。 HiHiA手前までが楽に出る。 押さないとHiHiAが出なくなった。 スーパーヘッドを見失った。 ホイッスルが出なくなった。 喉仏の位置が指で感じにくくなる。 下がっているであろう事はわかる。 喉仏が勝手に上がらなくなる。 HiA程度ではビクともしない。 そのかわりロウラリで頑張れなくなる。 MilkyWayが楽に出る。仮声帯も制御しやすい。そのかわりロウラリ頑張りより細い。 HiCの指は試してない。 強制ミックス外れかけ状態でHiBでいい具合に仮声帯が鳴る。馴れてしまうとHiCに上がってしまう。もっと馴れてしまうと強制では鳴らなくなる。 他の発声法に比べてHiAは太い。HiC以上は細い。HiC以上はロウラリ頑張りの方が太い。 スケールの上の方を試してない。下の方の感覚を維持して音色が変わる位置を上に伸ばす練習は喉締め拒否のいい練習になりそうだが試してない。 しゃーぷpcomment(submit_text=かきこむ,vsize=10,below,reply,enableurl,size= 100,nsize=27) - 名前
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「先輩」 「何だ?スバル」 タスクは、ハジメと共にWAXAへ皆を送ろうとして歩いていた。 「何であんな強いのに、最初から戦ってくれなかったんですか? 僕は死ぬかと思いましたよ?」 「あー・・・それはさ、・・・雰囲気だよ」 「どういうことですか?僕を殺す気ですか?」 「まぁ そう怒るな」 「ていうかそもそも何で変身できるんですか」 「えーと説明するとだな・・・ オレはジョーカープログラム、ハジメはエースプログラムを持っていて・・・ うーんなんかこう・・・ん?わかんねーや」 「俺が説明するよ」 「ハジメ先輩」 「まず、俺達の血の10パーセントくらいは俺達の血じゃないんだ」 「な、何ですかそれ じゃあ残りの10パーセントは?」 「俺の場合はエースのプログラムを物質化して、 それを人工血液にとかしたものでできてるんだ タスクはジョーカーのプログラムだけどな」 「へぇー」 「それによって、あのエースの姿になるのさ」 「何で白いんですか?」 「それはWAXA仕様だからさ やたら白い服とかじゃん 隊の人は それと同 じだ」 「あ、もう帰ってきたぞ、WAXAに」 ハジメの方を向いて、タスクは言った。 「そうだな もう今日は解散だ みんな、またな」 「あ、そうだスズカ メアド教えてくれない?」 「え・・・はい」 「サンキュー」 「タスク」 「何、ハジメ」 「あのあそこに立ってるのってコウキじゃない?」 「お・・・マジだ!コウキ!!おーい!」 コウキと呼ばれたその少年は、何やら長官に報告しているようだ。 そして、タスクとハジメがコウキに近づいていった。 「おい、コウキ」 ハジメは、コウキに話しかけた。 「お・・・久しぶりだな」 「今回の出張どうだった?」 「アメロッパに行ったんだろ」 「あー暑かったよ 蒸した場所で・・・おい、あそこにいるのって・・・」 「ああ、スズカとミソラな オレ スズカのメアドゲットしたんだ」 「・・・マジで?タスク、お前落とす気か?」 タスクは親指を立ててグッジョブ!のポーズをした。 「俺達2人ともサイン色紙もらったんだ」 ハジメは得意げにサイン色紙をとりだした。 「・・・いいなぁお前ら よっしボクもサインもらっちゃお」 「おーいスズカ― ミソラ―」 ハジメは珍しく人を呼ぶ、という動作をとった。今日は機嫌がいいようだ。 「何ですかー」 「ちょっとこっち来てくれ」 スズカ、ミソラは呼び出された。 「あれ、1人増えてますね タスクさん」 「メガネキャラだ・・・」 「自己紹介でーす ボクの名前は 剣 コウキ! 一応この2人より立場は上です WAXAで! よろしくね」 「・・・これだけですかタスクさん」 「いや、彼にもサインあげてくれ」 ハジメが言った。 「じゃ、書こっか、スズカ」 「うん」 サラサラサラ・・・ 全く手慣れた手つきである。 「はい、どうぞ」 「できました」 「サンキュー やったぁ!ボク、ミソラの大ファンなんだ」 「ありがとうございます」 「ねぇ、メアド教えてよ、二人とも」 「あ、俺忘れてた」 「オレミソラのヤツ教えてもらってなかった」 「作業大変だね、ミソラ」 「うん」 色々会話も弾んだが、5分後・・・ 「じゃあ今度こそ解散!!!またな」 ハジメが言うと、 「さよなら」 「タスクさん、また会いましょう」 と言って、2人は帰って行った。 「いやー暇だなー」 「どーするよ」 「ボクなんかお腹減った」 と、そこにハートレスが通りかかった。 「おい お前の花嫁だぞ」 「う、うるさいなぁ ほっといてくれ」 「え・・・ハジメとハートレスさんってデキてたの?ボク、知らないよ」 「あ、そうだ ハートレスさん!」 「何だ、とうとう告白か?まさか・・・プロポー・・・」 ハジメはタスクの頭にチョップを加えた。 「ぐはぁ」 「僕たちは今、歴史的瞬間を目撃しようと・・・」 「るっせ」 「ぐはぁ 僕の脳細胞をどうしてくれる」 「あの・・・フォルテって何なのか、わかりました?」 「ああ、ちゃんと調査したわ これが資料よ」 「あ、俺にも見してよ、ハジメ ・・・コウキは見ないのか?」 「ん?ああ、別にいいよ ボクは」 「なになに・・・ フォルテ・ かつてP・E・Tが存在していた時代(ウェーブスキャナーよりさらに前)、 <電脳世界の破壊神>と呼ばれており、何度も電脳世界を絶望的、かつ壊滅的 状態へと陥れたナビ(今で言うウィザード)。一生強さを求め続けたが、伝説の 蒼いナビとの 何度も起こった戦いでデリート・行方不明・・・か」 ハジメは読みあげた。タスクもそれを聞いていた。 一方・・・ RRRRR!! コウキは、歩いてWAXA内の自分の部屋へと歩いて行った。 そして、スーツから着替え始めた。その時、電話が鳴った。 「うーん ハンター鳴ってるなあ もしもし」 「・・・私だ」 誰かが電話をかけてきた。部屋が薄暗く、モニターは確認できないほどだった。 「・・・こんばんは 出張から帰りました」 「どうだ、計画は?」 「順調です あと少しかと・・・」 「ほう・・・期待しているぞ」 「はっ・・・」 電話が切れた。 ツー ツー ツー・・・・・・ 「そろそろフィナーレとしゃれこもうじゃないか、WAXA・・・いや、タスク、ハ ジメ」 翌日・・・ 「ふあぁ 起きちまった」 タスクは自らのベッドから起きた。 タスク、ハジメ、コウキは親がいなかったので、WAXAの個人ルームで生活していた。 「まだ6時?ああ・・・学校あるし・・・だるいなぁ ヒマだしハジメのトコに 行くかな」 -ハジメの部屋- 「何だ、こんな朝早くに」 「起きてんじゃねーか 入るぞ」 ガチャッ 「何の用だ」 「ヒマなんだ」 「・・・そんだけか」 「うん」 「じゃ、出てけ」 「何でそう冷たいんだ」 「出てけぇ」 「ちくしょう冷たいなぁ」 「・・・あ、そういえば結局<フォルテ>の資料スバルに見せてないや」 「呼ぶか」 10分後 「おはようございます こんな早くに何の用ですか」 「フォルテの資料を見せようと思ってな」 「ああ・・・調べたんですか」 「ハートレスさんがね 渡しておくよ」 タスクはスバルに資料を渡した。 「じゃ、帰りますんで」 「いやぁもうヒマなんだよ 帰んなよ」 「僕眠いんですよ」 「俺だってなぁ・・・」 その時だった。 ウー ウー ウー!!! 「緊急事態!緊急事態!WAXAノコンピュータニ不正アクセス確認!繰リ返シマス!」 「ちっ 何だよ 朝から タスクがうぜえと思ったらよ」 「うぜえって何だよぉ」 「早く行きません?オペレートルーム」 3人はオペレートルームに着いた。何やらモニターが勝手に作動している。 「何が起こってる?」 ハジメが言った。 「どうせモニターになんか映ってヘンなこと言うんだろ?」 タスクは緊張感が無い。 「この2人って面白いよね」 「ふあぁぁぁ そだな スバル」 「あ、ロック起きたんだ そういえばムゲンとツヴァイは起きてるんですか?」 「もち」 「ろんだぜ」 「ふーん・・・ てかモニター見ましょう」 3人がモニターを見ると、そこには意外な人物が映っていた。 「やぁ、諸君 俺の名はジェミニ・スパークB Δ」 「やぁ、諸君 僕の名はジェミニ・スパークW Δ」 モニターに映っていたのはジェミニΔだった。 「おい、ジェミニ!<アンドロメダのカギ>はどこへいった?」 スバルは思わず声を張り上げた。 「おい、落ち着けって ちゃんとここにあるって」 ジェミニBがそういった後、ジェミニWは<アンドロメダのカギ>をとりだした。 「これだろ、君が言ってるのは」 ジェミニWは懐からアンドロメダのカギをとりだした。 「返せ!ケフェウスのために!」 「やーだね さらにだ! 君達の中には裏切り者がいてな・・・ どうなるかな!? ククク・・・」 「何だと」 ハジメは驚いた。 「そして諸君・・・宣戦布告だ 今日の昼12時 コダマスタジアムに来い そこで会おう 来なければ・・・アンドロメダを起動する!」 「マジかよっ!!」 「ククク・・・! さぁ! 始めようじゃないか ゲームを!」 「ゲームだと・・・この町を・・・人を・・・命を・・・何だと思ってるん だ!!!」 スバルは怒りに声を荒げた。 「ははは 君達はこれで行かざるを得ない 始めようか 21世紀最大の戦争ゲーム・・・『流星サーガ』を!!!!!」 「じゃあな コダマスタジアムで会おう」 ブツッ・・・ツー・・・ツー・・・ツー・・・ 通信が途絶えた。画面は元通りになった。 「ふざけやがって・・・」 ハジメが言った。だが、一番キレていたのは・・・ 「何が戦争だ」 「ん?どうしたスバル?」 「何がゲームだ 人を・・・ケフェウスを不安にさせて・・・何が面白いんだ!! 絶対に許さないぞ、ジェミニ・スパーク!!!!!」 スバルだった。 こうして、<流星サーガ>は幕を開けた・・・。 前 目次 次
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概要 固有称号一覧 通常称号一覧 リンク 概要 称号とは ”定期大会や対戦会などで、顕著な成績を収めた方へ栄誉を称えるために贈られるものです。 嫁カードの裏面で確認することができます。 通常の称号の他に、「特別称号」「固有称号」という特別な称号も存在します。 ”(リンク先より抜粋) 固有称号一覧 ID 名前 称号名 戦績 備考 10057 流琴さん 不死鳥のる~こと使い 第1回桜華杯/る~こと統一/本戦出場 予選をる~こと6体のみで突破 12705 野良みすちんさん もう歌しか聞かせない 第5回桜華杯/決勝Nミスティア全選出/ベスト4 決勝のみ選出 10025 ジャッキーさん パーフェクトフリーザー 第8回桜華杯/氷属性統一/ベスト4 氷属性のコダマ6体のPTで予選突破、ベスト4 10759 ベコーさん 無色のベコー 第8回桜華杯/無属性統一/優勝 無属性のコダマ6体のPTで予選突破、優勝、コダマに阿求含む 14002 ルフリさん 満ち溢れる星の光 第10回桜華杯/D・H・Nスター固定/準優勝 予選、決勝PTのコダマのうちD・H・Nスター(の3体とA霊夢、N明羅、AD妹紅の計6体)が固定 10185 さくなべさん 大ちゃんといっしょ 第11回桜華杯/A・H・N大妖精固定/ベスト4 予選、決勝PTのコダマのうちA・H・N大妖精(の3体とりざーどん、D天子の計5体)が固定 15718 ガイアさん ようせいといっしょ 第12回桜華杯/ようせい4体&D鈴仙&H聖固定/ベスト16 予選も固定 13049 AQNさん 煌めくオーパーツ 第13回桜華杯/A神子全選出/準優勝 予選も選出 11307 zomaさん 玉神楽お寺パ推進委員会のゆっくり 第13回桜華杯/星蓮船統一/ベスト4 予選と決勝を称号「命蓮寺の主」の構成コダマのみで突破(準々決勝のみマミゾウ含む) 10018 とえんさん 桜華心綺楼囃子 第15回桜華杯/心綺楼統一/ベスト4 予選と決勝を称号「心綺楼祭囃」の構成コダマのみで突破、Sこころ全選出 11611 あまくだりさん 須臾の従者 第16回桜華杯/S輝夜全選出/優勝 予選も選出 11400 レレクさん よしかちゃんといっしょ 第16回桜華杯/A芳香全選出/ベスト8 予選も選出 10389 風炎さん 素い恋人 第18回桜華杯/ADてゐ全選出/ベスト8 予選も選出 11794 sheepさん 破滅的な金剛力 第20回桜華杯/N勇儀全選出/優勝 予選も選出 10742 幻想少女さん モノクローム 第21回桜華杯/Nタイプ単属性統一/準優勝 予選、決勝PTがN霊夢、N橙、N朱鷺子、N妹紅、N穣子、Nアリスの6体で統一 26503 ユマユマさん 伝家の宝塔 第24回桜華杯/T星全選出/準優勝 予選も選出 15595 桜(七色天道)さん 昆虫王者 第28回桜華杯/虫属性統一/ベスト4 予選、決勝PTがSリグル、Nヤマメ、A幽々子、Nリグル、T紫、A大妖精の6体で統一 23066 ハントン@ロモナさん 百獣の王 第28回桜華杯/動物統一/優勝 予選、決勝PTがAD藍、T星、Tマミゾウ、Tナズーリン、Aはたて、S空の6体で統一 29565 はいげたさん 常識的に考えて 第28回桜華杯/D早苗全選出/ベスト8 予選も選出 29565 はいげたさん 人外魔境 第29回桜華杯/人間統一/ベスト4 予選、決勝PTが蓮子、メリー、S霊夢、D魔理沙、A咲夜、D早苗の6体で統一 10611 雨傘さん ポイズンボディ 第29回桜華杯/毒属性統一/ベスト8 予選、決勝PTがH雛、Tルーミア、Hメディスン、Tメディスン、D雛、Hヤマメの6体で統一 23066 ハントン@ロモナさん 狐の手を借る虎 第30回桜華杯/S藍全選出/ベスト8 予選も選出 39472 BINZさん メイガスナイト 第33回桜華杯/D魔理沙全選出/ベスト8 予選も選出 37475 ヤリザさん 桜華のフラワーマスター 第33回桜華杯/樹属性統一/ベスト8 予選、決勝PTがT妖夢、A幽香、A雷鼓、D輝夜、Nスター、S静葉の6体で統一 11335 めい☆おうさん 蓮メリんげ 第34回桜華杯/比翼or秘封全選出/準優勝 幻月と夢月、蓮子とメリーのどちらかの組み合わせを予選も選出 37475 ヤリザさん 地獄極楽滅多切り 第34回桜華杯/A妖夢全選出/ベスト8 予選も選出 固有称号の基準について 基本的に、桜華杯ベスト8が最低条件である(2016年2月現在)。 また、予選・本戦を通じて、パーティー6体のコダマを一度も入れ替えていないことも条件である。 縛りがきつすぎる場合には、本戦出場程度で称号がもらえる可能性もある。 縛りを大まかに分けると以下のようになる。 同一系統のコダマでPTを構成する スター3種類、大妖精3種類など。進化先全てをPTに含めることが、称号をもらう上では望ましい。 PTに空き枠がある場合、そこでPTのバランスを補完することが出来る。 注意として、縛り対象であるコダマを全試合に選出する必要はない(一体も選出しなくても良い)。 同一属性のコダマでPTを構成する 氷属性統一、無属性統一など。 一見無謀に思えるものの、縛りの属性次第ではPTのバランスを維持することが可能である。 また、相手の選出を縛りやすいというメリットもあり、それなりに戦える。 縛りがきついと思われる属性として、樹統一、虫統一などがある。 一つ以上のコダマを全試合で選出する 一つ以上のコダマを選出し続ける。たとえ選出したら不利になると分かっていても、とにかく選出する。 このように、選出時に目の前にある勝ち筋を放棄する/負け筋に立ち向かう強い心が求められる。 注意として、選出し続けるコダマは、メジャーな属性(鋼など)で簡単に受けられてしまうことが、称号をもらう上で望ましい。 逆に言うと、ほとんどの相手に等倍以上の攻撃が可能であるコダマ(神闘属性、神地属性、ナイヘ持ちコダマなど)では、全選出の称号はもらえない可能性が高い。 原作で共通点のあるコダマでPTを構成する 星蓮船統一、心綺楼統一など。自由度が高く、PTのバランスを調整しやすい。 他の縛りと比べると難易度が低く、狙いやすい称号である。 通常称号一覧 通常称号とは ”特定のコダマを、特定の組み合わせでパーティーに入れた状態で 定期対戦会またはレンタルデッキ対戦会の対戦会場1~30にて 規定勝利数を達成することで獲得できます。 ”(リンク先より抜粋) PT構成に関係なく勝利回数のみで得られる称号 称号名 規定勝利数 (PT構成回数最大のコダマ)は俺の嫁※桃色の称号 101 ○十人斬り百戦錬磨豪傑戦闘狂戦神神仙天仙※緑色最上段の称号 10の倍数+110120130150110012001 以下は緑色二段目以降の称号。規定勝利数は20で固定。 約70の称号があるようである。 東方原作での繋がりに関係する称号 称号名 PT構成条件 備考 東方自機組 霊夢、魔理沙、早苗、咲夜、妖夢、鈴仙の6体 正式ナンバリング作品の単独自機 紅魔館の主 美鈴、小悪魔、パチュリー、咲夜、レミリア、フランの6体 紅魔館在住 マヨヒガの主 紫、藍、橙の3体 八雲一家 迷いの竹林の主 輝夜、永琳、鈴仙、てゐ、慧音、妹紅の6体 永遠亭とそこに関わりの深い二人 花は幻想のままに 映姫、小町、幽香、メディの4体 東方花映塚初登場自機 妖怪の山の主 文、はたて、椛、にとり、雛の5体(文、はたては天魔でも可) 妖怪の山在住 守矢神社の主 早苗、諏訪子、神奈子の3体 守矢神社の3柱 地獄街道の主 キスメ、ヤマメ、パルスィ、勇儀の4体 東方地霊殿前半ステージ登場 地霊殿の主 さとり、燐、空の3体 地霊殿在住 地底探検隊支援組 紫、文、萃香、アリス、パチュリー、にとりの6体 地霊殿自機サポート 命蓮寺の主 ナズーリン、響子、一輪、村紗、星、聖、ぬえのうち6体 命蓮寺在住(小傘は対象外、マミゾウは要検証) 神霊廟の主 芳香、青娥、屠自古、布都、神子の5体 東方神霊廟後半ステージ登場 輝針城の主 わかさぎ姫、赤蛮奇、影狼、弁々、八橋、正邪、針妙丸、雷鼓のうち6体 東方輝針城に登場 旧作自機の集い 靈夢、魔梨沙、魅魔、ユウカの4体 東方旧作で自機になった 地獄巡り人 神玉、魅魔、キクリ、コンガラの4体 東方靈異伝地獄ルート登場 魔界巡り人 神玉、マガン、エリス、サリエルの4体 東方靈異伝魔界ルート登場 靈魔殿の主 里香、呪い子、明羅、魔梨沙、魅魔、魔天使の6体 東方封魔録登場 夢時空をかけるコダマ使い カナ、る~こと、ミミちゃん、ちゆり、夢美、小兎姫の6体 東方夢時空登場 夢幻館の主 くるみ、エリー、ユウカ、夢月、幻月の5体 東方幻想郷登場(幽香、オレンジは対象外) 魔界の主 神綺、夢子、ユキ、マイ、ありす、ルイズ、サラのうち6体 東方怪綺談登場(魔界でもサリエル、エリスは対象外) 黄昏パイオニア こころ、天子、衣玖、萃香、大ナマズ、非想天則、E魔理沙のうち6体 黄昏フロンティア作品で初登場(ゴリアテは対象外) 心綺楼祭囃 こころ、霊夢、魔理沙、一輪、聖、布都 、神子、にとり、こいし、マミゾウのうち6体(こころは必須) 東方心綺楼自機 原作ゲーム上での立ち位置に関係する称号 称号名 PT構成条件 備考 1ボスの集い ルーミア、レティ、リグル、穣子、ヤマメ、ナズーリン、わかさぎ姫、里香、オレンジ、サラのうち6体 幽々子は対象外 2ボスの集い チルノ、橙、ミスティア、雛、パルスィ、小傘、赤蛮奇、明羅、くるみ、ルイズのうち6体 響子は公式に記載なし(要検証) 3ボスの集い 美鈴、アリス、慧音、にとり、勇儀、一輪、芳香、影狼、エリー、ありすのうち6体 慧音はEx仕様でも可 EXボス連合 フラン、藍、妹紅、諏訪子、こいし、ぬえ、マミゾウ、雷鼓、里香、夢月、幻月、ありすのうち6体 紫は対象外 中ボス連合 大妖精、小悪魔、リリーホワイト、てゐ、静葉、椛、キスメ、屠自古、呪い子、魔天使、輪妖精のうち6体 チルノは対象外 キャラの種族、職業、見た目に関係する称号 称号名 PT構成条件 備考 吸血鬼幻想 レミリア、フラン、くるみの3体 吸血鬼キャラ フェアリーマスター 大妖精、リリーW、リリーB、チルノ、サニー、ルナ、スター、輪妖精、ゾンビFのうち6体 妖精キャラ 月の住人 輝夜、永琳、鈴仙、レイセン、豊姫、依姫の6体 月が故郷のキャラ 魔女達の舞踏会 魔理沙、魔梨沙、アリス、ありす、パチュリー、聖、エレン、ユキ、マイ、フラン、ルーベルのうち6体 魔女・魔法少女キャラ ドールクルセイダーズ メディスン、ゴリアテ、非想天則、る~ことの4体 人形キャラ 付喪同盟 こころ、小傘、弁々、八橋、雷鼓、メディスンの6体 付喪神キャラ(なぜかメディを含む) プリズムリバー楽団長 ?? プリズムリバー4姉妹(騒霊三姉妹はルナサ・メルラン・リリカの代替の1人にできる) エルダーシスターズ ルナサ、静葉、さとり、レミリア、豊姫、幻月、弁々、聖、みとりのうち6体 姉キャラ リトルシスターズ リリカ、穣子、こいし、フラン、依姫、夢月、八橋のうち6体 妹キャラ ぽけもんますたー ぽけもん6体 玉櫛印の福袋から出るキャラ メイドマスター 咲夜、ビビット、夢子、夢月、る~ことの5体 メイドキャラ(VIVITは不可) 眼鏡マイスタ 霖之助、理香子、マミゾウの3体 メガネキャラ センスオブエレガンス 豊姫、こころ、幽々子、紫、文の5体 扇子持ちのキャラ 東方の姫君 豊姫、依姫、映姫、わかさぎ姫、小兎姫、輝夜、パルスィのうち6体 名前か職業が姫のキャラ 東方羽衣伝説 衣玖、レイセン、青娥、星の4体 羽衣を纏うキャラ ゲートキーパーズ 神玉、くるみ、エリー、サラ、美鈴の5体 門番キャラ 幻想セイラー 小町、布都、村紗、ちゆりの4体 船乗りキャラ 二次創作での繋がりなどに関係する称号 称号名 PT構成条件 備考 地獄の三丁目で呑み放題コース 勇儀、萃香、伊佐美の3体 酒豪キャラ バカルテットの保護者 チルノ、ミスティア、ルーミア、リグルの4体 バカルテット してんの!の5人目 萃香、勇儀、華扇、コンガラの4体 ふーかでぃあ氏の漫画『してんの!』繋がり、鬼キャラ 四季家の居候 映姫、小町、リリーホワイト、幽香、穣子、静葉、レティのうち6体 喇叭氏の漫画『東方四季家』繋がり アドベントカーニバル AD進化のコダマ6体 牛木義隆氏の同人誌『ADVENT CIRNO』繋がり 人里のスター 阿求、慧音2種、霖之助、小鈴の5体 人里在住?(慧音はEx仕様でも可) 玉神楽でのコダマの性能に関係する称号 称号名 PT構成条件 備考 死んでもいっしょ N,H村紗、N,S呪い子、N幽々子、Hレイラ、ぎらてぃな、むうまーじのうち6体 道連れスペル持ち クリティカッター Eルーミア、ナズーリン、映姫、フランの4体 急所率上昇スキル持ち フリージングビューティー N,Dチルノ、輪妖精、Hレティ、ふりーざーの5体 天候変化:ダイヤモンドダストのスペル、スキル持ち 2種キャラ統一称号 称号名 PT構成条件 備考 ?? 魔理沙または魔梨沙のうち6体 夢想封印 靈夢、先代の巫女を含む霊夢系のうち6体 四季のフラワーマスター 幽香とユウカ5体 もこけねは神の国 妹紅と慧音の6体 配分制限なし ?? 文とはたて6体 天魔は不可 ?? 穣子、静葉、秋姉妹のうち6体 「秋姉妹」のコダマは1体扱い、非常に難易度が高い 古明地姉妹の想い人 さとり3体とこいし3体 こいしはどの3タイプでも可 夢幻姉妹の想い人 夢月、幻月全タイプ4体 1種キャラ統一称号 称号名 PT構成条件 妖魔夜行 ルーミア全系列 まるきゅー チルノ全系列 色鮮やかに虹色なコダマ使い 美鈴全系列 大図書館の司書長 小悪魔全系列 ?? パチュリー全系列 ?? 咲夜全系列 亡き王女の為のセプテット レミリア全系列 フォーオブアカインド フランドール全系列 クリスタライズシルバー レティ全系列 ティアオイエツォン 橙全系列 ブクレシュティの人形師 アリス全系列 幽人の庭師 妖夢全系列 優雅に咲かせ、墨染の桜 幽々子全系列 すきま妖怪の式の想い人 藍全系列 割と困ったちゃん 紫全系列 もう歌しか聞こえない ミスティア全系列 幸運のコダマ使い てゐ全系列 ルナティックレッドアイズ 鈴仙全系列 ?? 永琳全系列 永遠と須臾の罪人 輝夜全系列 ポイズンボディ メディスン全系列 つるぺったん 萃香全系列 にとりすと にとり全系列 ?? 早苗全系列 地殻の下の嫉妬心 パルスィ全系列 ハルトマンの妖怪少女 こいし全系列 ?? ナズーリン全系列 圧倒する妖怪行者 一輪全系列 ?? 聖全系列 ?? 布都全系列 宇宙を司るコダマ使い 神子全系列 追加報酬について 緑色二段目以降の称号(東方自機組など)を獲得すると、追加報酬がある。 1個ごとに浮遊石、5の倍数獲得ごとに追加で霊殻が嫁カード画面から受け取れる。 ”???”について 何らかの称号を満たす条件が発生した場合、自分の嫁カードの欄に ”???????(累積勝利数)” といった項が加わる。この項は自分のIDからでしか見ることが出来ない。 規定勝利数に達すると、”十人斬り”などの称号に置き換わり、他のIDにも公開される。 公開された称号は、非公開に設定し直すことも可能である。 その他 試合でどのコダマを選出するかは称号に影響しない。 (例:紫、藍、橙をPTに入れておけばそれ以外の3体を選出しても「マヨヒガの主」がカウントされる) 属性統一、進化霊珠統一、○ボス統一といった称号は今のところ存在しない。 ○ボス統一については2014/04/13以降、順次追加されてきている。進化霊珠はADのみ統一称号が存在する。 進化前のコダマ(ちびコダマ)は通常称号条件に含まれない。(○○は俺の嫁にすることはできる) 複数称号の同時進行は可能?(要検証) キャラ統一称号は「キャラ○人」と紹介されているが、同じ進化タイプが複数いると不可?(要検証) 称号が存在する組み合わせのヒントは、公式ツイッター(リンク参照)に載っていることがある。 リンク 称号について:http //www.tohofes.com/yome/title.html 公式ツイッター:https //twitter.com/tohofest
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119話 死の魅力と生きる苦痛/か弱き戦力 「氷川様……傷の具合と疲労の程は如何でしょうか?」 「大分良くなってきた。こうして落ち着けるのもお前の護衛あってこそだ。 実に頼もしい限りだよサマエル……」 氷川は表情を少し和らげながらサマエルの功労を労い、悪魔は主の言葉を素直に喜んだ。 先の戦闘での負傷とスクカジャの反動による疲労も全快へと至った。 しかし氷川は時計に目を通し顔にしわを寄せ顔を歪ませる。 スクカジャの反動が沈静するのに大幅な時間を要した為に現在11時半、 つまり彼の狩りの許された残り時間は30分しかないのだ。 「全くなんという勿体無き事だ……しかし致し方あるまい。いや寧ろ良かった方だ。 あれだけ荒稼ぎをしてた最中にデカジャを使う悪魔も見当たらなかったしな。」 最初の悪魔を始末した後、氷川は余り遠くへは行かず魔女等の場所に通じる会談付近で 悪魔の探索、及び狩りに勤しんでいた。万が一の事態にオセの待機するロビーへの逃走経路から遠ざからない為だ。 その行為を繰り返す内にMAGも溜まり、サマエルを召喚してからは奥の方へと向かった。 それが調子に乗ってしまったのか強力な戦力に頼る安心感から慎重さに欠いた行動を起こしていた。 その結果として腕の負傷を犯してしまったのだろう。退き所を見誤ったのだ。 「氷川様、先程の貴方様は以前の姿勢と大幅に異なっております。嘗ての冷静さと慎重さはどうしたのです?」 サマエルが不安と心配を交えて氷川に発する。まさか主がそこらにいる凡人に成り下がったのか。 悪魔の脳裏に良からぬ想像を抱く。あれほど優れた主の落ちた姿など見たくもない。 「フフフ……私も自分がどうしたのかよくわからんのだよ。 オセの前で嘗て失った信念を取り戻し、以前の私に帰った……気がしていたんだが……ね。」 氷川は苦笑を浮かべながらサマエルに語りだす。信念こそ取り戻したものの、まだ自身の完全ではないのだと。 全くといって良いほどに思いあたりが・・・そう言えば人修羅に敗れた時にあったあの気分、感覚、感情・・・ 人修羅に敗れた時、その空間は静けさに包まれた。それは自身の死を迎えにきた、静寂の理念とは似て非なる虚無。 彼はあろうことか偽りの静寂に安らぎを覚えていたのだ。静寂に似た虚無……死の魅力に…… 敗北した氷川に理想達成への可能性は潰え、当初の理想さえ尽き果てその心は自暴自棄と化していた。 その弱った心に付け込まれ、彼は選択したのだ。虚無という死の安息を。 終わりゆく中、彼は思った。ああ、遂に来たのだ 静寂が 偽りなれど満たされてしまった、我が心に…… シジマの世界は個を無くした世界。故に自分の才能、能力、信念、性格は無用の長物。 氷川は新世界創造の到来と共に今までの自身を捨てたかったのだ。 不毛の歴史の世界で汚れ、歪み、疲れ果てた自分を。 虚無に包まれた時、彼は今までの自分を形作った全てを失い、ただの人となったのだ。 「フフフ……よもや虚無に抱かれ、その幻想に踊らされ、嘗ての私を忘れるとは愚かな己だ。」 自分を非難しフウ、とため息をつく。 「完全な私を取り戻すには、敵を切り裂き血で汚れ続けた果ての錆びた剣の様にならなくては・・・ ……生きる苦痛をこの身に再び染み込ませねば・・・な。」 氷川の顔に影が落ちた。 再度決意を固め、控え室を出ていった。 「あと25分ほどか……あと10分程度は狩りを続けよう。」 「氷川様……ご無理はなさらずに……」 「分かっている。もうなるべく無理はしないでおくよ。」 先程の結果を再現させぬ為にも氷川は自分の負傷していた腕を見つめ戒めた。 「氷川様……! 前方より何かが来ます!」 「早速か。戒めを忘れずに戦えるといいものだな。」 お互い構えを強め、到来する敵を待ち受けた。が、彼らの目にしたものは…… 「死ネ! 死ネ死ネ死ネ! ゾジデソド死肉ヲオデニ提供ォォォォォ!」 「早くしなさい! 食われるわよ!」 「アンタみたいなイケてないヤツになんか食われませんヨーだ!」 マッドガッサーに追われるピクシーとカハクが必死こいて逃げている。 余りの必死さとマッドガッサーの方に顔を向けてるため、我々の存在に気づいてないようだ。 ……こちらに気づいた様だ。ピクシー、カハクは驚いた表情で荒げた口調で喋り出す。 「ギャーさっきのものっそ強人間! 殺されるゥゥゥー! 「挟み撃ち……私の生涯……終わった……」 彼女達は腰が抜けたのかヘナヘナと地にへたり込み泣き出した。 「サマエル……やれ」 サマエルは氷川の指示を受けた瞬間、体を回転させながら突進してゆき マッドガッサーの胴体を一瞬でバラバラにした。氷川はその残骸に近づきMAGの回収を終えると 足元にいる悪魔達に目をむけた。彼女等は酷く怯えていっそう泣き出した。 「ワーン私達この人に殺されるんだわ!」 「酷いわ!こんな終わり方なんて理不尽よアーン!」 ……五月蝿い……幼女は五月蝿くて敵わないな。 どうしてこんなのを可愛いと思えるのだろうか。弱くて我侭で五月蝿いこれが…… 氷川は素直にこう思った。取り敢えず泣き止ます必要があるので私はこう言ってやった。 「……私は君達の命を消すつもりはないんだよ。だから泣き止んでくれないかな?」 その一言に悪魔達の震えは止まり、涙一杯の顔も少しはみれるものになった。 「え? 殺さないの?」 「ああ殺さんよ。それよりもどうだね? 私の仲魔になってみないか?」 自分達を殺そうとしてた―一方的な思い違いだが――人物の申し出に暫く黙った。 そうすると男は話を進めてきた。サマエルが横で驚愕している。 「私はね。今、とっても困っているんだ。情報もないし戦力も少ないし手持ちも余り豊かとは言えない。 だから私は君達が何を知ってるのか知りたいんだよ。しかしここでそれを聞く時間もないのだ。 そこで私の仲魔になって話を聞かせてはくれないだろうか?」 ピクシー、カハクなどと低級な悪魔を使役する!? 氷川様が!? あの氷川様がこんな雑魚悪魔を使役する!? 使役……使役……使役…… 頭の中でパニックを起こすサマエル。幾ら情報と戦力が欲しいとは言え あの氷川がカハクやピクシーを使役する光景が衝撃的だった。 想像さえもしたことのないサマエルには無理からぬことである。 そんなサマエルの心情とは無縁に彼女等は自分の意見を言い出した。 「うん!いいわ! なってあーげる♪ 命も助けて貰ったからタダでなったげる!」 「アタシもさんせーい! あんたイケてるし強いから文句なしよ。こっちからお願いしたいくらいだもの!」 「そうか……ありがとう。感謝するよ。」 氷川がお礼の言葉を言う。サマエル、ますます唖然、呆然に尽くす。 「どうしたサマエル? 行くぞ。そろそろ彼女達と会う時間だ。」 「ハッ!お待ちください氷川様!」 【氷川(真・女神転生Ⅲ-nocturne)】 状態:正常 装備:オセの魔剣 鉄骨の防具 所持品:死肉を詰めたビン×7 古めの腕時計 傷薬×10 魔石×3 4000MAG 仲魔: 邪神サマエル 地霊カハク 妖精ピクシー 現在地:スマルTV二階通路 行動方針:魔女と合流 Back 118 Next 120
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「-----っ黒服が!?」 「組織」の黒服だと言う少年から、黒服と望の絶望的な未来を聞かされて以来、ずっと警戒はしてきていた だと言うのに……まんまと、黒服を、捕えられた その事実に、翼は己の至らなさを実感する 何故、もっと警戒しなかった 何故、ずっと傍にいなかった …後悔しても、意味などない そんな事をする前に、すべき事はある 聞かされているタイムリミットは、黒服の誘拐から、二日の間 今日、黒服が拉致されたのならば……今日中に、決着をつける! 『どうやら、相手は彼を餌に、望ちゃんをおびき出そうとしているようだな』 電話の向こうで、直希が淡々と…だが、どこか焦りを含んだ声で、そう言って来た 黒服が拉致された事を、翼にたった今伝えたのは、この直希だ 彼が、どんな情報網を持ってして、それを知る事が出来たのか…翼は、知らない だが、翼は友人である直希を信じている だから、今、この直希の言葉を信じるのだ 「黒服の居場所、わかるか!?」 『西区の廃工場だ、場所は……』 直希から場所を聞きながらも、翼はもう、動いている 上着を羽織り、そこに向かおうとしている 『…翼、まさかだが、君一人で行くつもりか?』 「時間がないんだよ」 そうだ、時間がないのだ 早く 早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く 早く、助け出さなければ 脳裏で、最悪の状況がフラッシュバックする 真っ赤な光景が蘇る 駄目だ そんな事は、絶対にさせない 黒服も望も、死なせてなるものか! 『僕も、行く。頼むから、一人で突っ込むのは………っ』 げほげほと、受話器の向こうで咳き込む声が聞こえてきた 翼は小さく苦笑し、告げる 「お前、今、風邪拗らせてるんだろ?いいから、ちゃんと休んどけ。栄養あって消化にいいもん食って温かくして寝とけ。汗かいたらちゃんと着替えろよ?」 『っこれくらい、大丈夫、だ、だから』 「………直希」 今は、まだ、辛うじて友人を気遣えるだけの余裕が、ほんの僅か、ある だが、それももうそろそろ、限界で だからこそ、最後に翼は直希を気遣い、こう言う 「…ありがとうな。俺は、大丈夫だから。あの時みたく………お前には、迷惑かけないから」 『-----ッ翼、待て!!』 珍しく声を荒げた直希の言葉を遮るように、ぶちり、通話を切る そのまま、携帯の電源も切った これでいい これで、いいのだ ちゅう、と、ケージから勝手に抜け出してきたノロイが、ちょろちょろと翼の足を登ってきて、肩まで乗ってきた じ、とつぶらな瞳で翼を見つめ、首を傾げてくる 翼は小さく苦笑すると、ノロイを摘んで、テーブルの上に降ろした 「…ノロイ、お前は、詩織の傍にでも、いてやってくれよ」 ちゅちゅちゅ、と翼に付いていこうとするノロイ だが、翼はそれを制する 「……必ず、黒服も、望も、連れて帰ってくるから」 強く 強く、決意を込めて、そう言って 翼は、家を飛び出した 家の中、ノロイだけが残されて ちゅう……、と心細そうに、鳴いた 殺してやる 殺してやる、殺してやる、殺してやる 憎悪が、翼の中に渦巻く 相手の目的など、知った事か 過激派の目論見など、知った事か そんな事はどうでもいい ただ、どんな理由があろうとも、黒服と望を傷つけることは許さない 家族に手を出す事など許さない!! 「首塚」は、復讐を肯定する もし、狙いが復讐ならば、それを否定するつもりはない だが、だからといって、家族が傷つけられるのを黙ってみているつもりなどないのだ 他人の復讐の対象が護るべきものならば、それを全力を持って阻止する それが、「首塚」構成員側近組としての考えであると同時に、翼の考えだ 大切な相手を護る為ならば、この手がどれだけ血に染まろうが構わない 大切な相手を傷つけようというのなら、殺そうというのなら、そいつは敵だ 敵ならば、殺す ただそれだけ、非常にシンプルで単純だ 翼の心が、憎悪に染まる 護りたい家族を護る為に、その家族を殺そうとする相手への憎悪が膨れていく 翼の中の力が、憎悪に染まり力を増していく …それは、一歩間違えれば、翼自身をも焼き尽くして、全てを巻き込んで燃え広がり続けそうなほどに 「翼………翼!?くそ、あいつ、携帯の電源まで切ったな………!?」 げほげほと、再び咳き込みだす直希 ベッドにもぐりこんだその状態から、咳き込みながらも起き上がろうとして 「いけません、我等が主」 しかし、「光輝の書」から勝手に出てきたザフキエルに、止められた 他の天使達もわらわらと出てきて、直希を強引にベッドに寝かせる 「っ放せ、ザフキエル、ザドキエル!僕も、翼のところに……!」 「いけません。熱が何度あると思っていらっしゃるのです。この状態で動くなど、自殺行為ですよ」 「-----ッ僕の命など、どうでもいい!」 自分を気遣ってくる天使達の言葉に、直希は半ば叫ぶようにそう言った その拍子に、また咳き込んでしまい…確かに、天使達の言うとおり、この体調で動くなど、自殺行為だ 元々、直希は体が丈夫ではない 「光輝の書」との契約により、辛うじて日常生活が送れるレベルまで回復しているものの……本来ならば、その命、とうの昔に消えていたはずのもの 今でも体は弱く、こうやって風邪を引けばすぐにこじらせ、寝込んでしまう …そんな自分の体の弱さが、直希は恨めしい そのせいで、こんな大事な時に、動く事ができないなど… 「…どうでもいいなどと、仰らないでください、我等が主」 「本当の、事を言ったまでだよ………あぁ、そうさ。翼の力になるのなら…………僕の命など、どうでも…いい」 苦しげに咳き込みながら、ぼそぼそと、口惜しげに直希は呟く 「…翼の、心を傷つけてしまった、償いを………僕は、まだ、果たせていない。だから……翼の、力になって……償い、たいのに」 力になりたくて だから、友人であるモンスの天使契約者 門条 天地から得た情報を、翼に流した だが、それだけでは足りないのだ 戦いに赴くであろう翼の、力になりたい……! 痛々しいほどに、自分の身など省みず起き上がろうとする直希を…見て、いられなかったのだろう 「……申し訳ありません、我等が主」 そっと、ザドキエルの手が、直希の額に触れた 慈悲の天使の手は、直希の朦朧とし始めていた意識を包み込み、半ば強引に眠りへと付かせた そうでもしなければ、直希はいつまでも翼の元へ行こうとし続けて、治る風邪も治らなくなってしまう 傷つけてしまった、と後悔し続けている 自分のせいで、と後悔し続けている だからこそ、その償いをしようと焦り続けて だが、結局、まだ償えていないと嘆き続ける もう、とっくに許されているのに 自分はまだ許されてはいけないのだと、あがき続ける もう、許されてもいいのだと ようやく彼自身が認めるまで、あとどれくらい? to be … ? 前ページ次ページ連載 - 首塚