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ソースロンダリング(情報源洗浄)[報道ロンダリング] ソース(情報源)が曖昧で信憑性の乏しい情報やデマを、社会的に信用や権威のあるメディア・人物を介して伝播する事で、他者に信用させるだけの信憑性を補完しあたかも真実のように既成事実化する手段。情報源洗浄。 こうした行為を行う者は、イデオロギーに関らず捏造やデマなどで敵対する人物・組織に風評被害を与える事を最終目的とする。情報源の秘匿を盾に「官邸筋」「事情通」などの特定する事が出来ない人物から知り得た情報として紹介、転々と話を広めることで、大元の情報の出所や受益者を分からなくしようとする。またあくまで「紹介」するだけなので、紹介することでデマの信憑性を補完する役割を担う者には文責や立証責任が存在しない為、無意識に荷担してしまう事も多い。 ( Irregular Expression から引用) 報道に疑問感じた毎日新聞社にも電話取材 マスコミの歪曲報道をただした市民メディア(2) http //www.news.janjan.jp/media/0806/0806169763/1.php 結論から言うと「記事は毎日新聞が責任を持っており、正しい報道をしているので、記者本人に確認を取ることはしない」とのことであった。そして、最後は「あなたと話をしていても堂々巡りなので、忙しいから切ります」と言われて、切られてしまった。 しかし、私はYさんとの電話での会話から、次のことを学びました。 1.毎日新聞社は、社の責任において正しい記事を報道している。しかし、その根拠を読者から訊かれても、教えないこと。 2.事実の確認を求めても、取材源は明かせないという方向に一方的に持っていかれること。 「……『9・11テロは米国の自作自演』と発言していたことが分かった。」 と今回の記事に書かれていることに対して、どのようにして分かったかというソースは、明らかにしないとのことである(別に取材源に迷惑がかからないのなら、明らかにしてもいいと思うのであるが、そう思うのは私だけなのか)。 情報ロンダリングの構造 847 :名無しさん@九周年 :2008/07/04(金) 13 20 57 ID 2MUoJFwQ0 情報ロンダリングの構造 1.毎日が変態記事を配信 2.90パーセントがジョークと思い、10パーセントが半ば本気にする 3−1.90パーセントの一部が悪意を持って本当のこととして伝える(引用元は日本の新聞だ!) 3−1.10パーセントの中のさらに一部が本当のこととして引用する(本当かわからないが引用元は日本の新聞だ!) 4.3−1と3−2を読んだ90パーセントは本当と思う 5.その中の一部が引用する 6.それを読んだ90パーセントが本当と思う → 以下繰り返し 最後 7.最初に信じなかった人が、他の人から伝えられ、 「あれは本当だったのか!」と思う(ソースロンダ完了) ソースロンダリングの事例 『イクイク病』関連 「日本の女性はイきすぎて性的に病んでいるでは、雑誌記事を使いまわしたものをさらに毎日が取り上げた。 ソースロンダリングの時系列詳細は『イクイク病』について 人身売買関連 アニータに関する記事はその一部にslaveという「奴隷」という表現が含まれていたために、日本での人身売買の証拠として米州機構が取り上げた。 詳細は米州機構が公式文書にてライアン・コネルの記事引用。 出会い系サイトの暗号関連 「女子学生売春婦たちはセックスのために暗号を使う」では、出会い系サイトを通じた少女売春の摘発に関連して、出会い系サイトで使用された暗号例を取り上げている。 この暗号例だけが一人歩きして転載されている。 詳細は「女子学生売春婦たちはセックスのために暗号を使う」へ。 関連ページ Craracked.com Tabloid Tidbits Schoolgirl sex sellers use codes for carnality サイトマップ 毎日新聞の余罪・隠蔽工作 用語集 紙媒体時代のWaiwaiコーナー 記事が及ぼした影響
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抗菌薬の使い方 岩田健太郎 検索 目次 1.ペニシリンの使い方 2.セファロスポリンの使い方 3.血液培養について 4.ESBLについて 5.ST合剤 6.重症感染症とempiric therapy 7.抗菌薬と薬理学 8.投与量について 9.アミノグリコシドについて 10.キノロン系抗菌薬について 11.高齢者への投与法 12.抗菌薬と腎臓 13.マクロライドの使い方 14.その他の抗菌薬 15.目の感染症 今日 - 昨日 - 総計 -
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目次 - 頭のいいお金の使い方より はじめに 第1章 貪欲にお金を使おう 収入の範囲内で生活する発想をやめる お金を使うことだけが贅沢ではない お金を使う人がなぜ幸せを手に入れられるのか? 同じお金を使って「死に金」にする人、「生き金」にする人 借金のプレッシャーに勝つ あなたの行動は誰かに支配されている 今日からお金を使おう お金で人生の余裕を買う 投資はGIVE&GIVE&GIVEN&SHARE 第2章 自分投資にお金を使おう 収入の半分は自己投資に充てる 20代は貯金をしてはいけない 一流の経験にお金を使おう 財布に10万円入れておく 自分のブランドづくりにお金をかける 気になった本は迷わず購入 勉強への投資を無駄にしないために 新しいツールへの投資はメリットが大きい 考えないとカモられる 人生のレンタル係数を増やす 税金の勉強をする 投資をするなら、心の余裕を与えてくれるものにする 第3章 他人のためにお金を使おう 他人からも投資されて生きていることを知る 相手を儲けさせれば自分も儲かる 気持ちよくオゴり、気持ちよくオゴられる 常連客ではなく、上得意客になる 第4章 自分基準の価値にお金を使おう 買ったものは徹底的に使い倒す 世間相場や常識に振り回されない 本気なら一流品を買う 値引き交渉は高度なワザ サンクコスト整理術でモノへの執着を捨てる 計画性と自制心をもつ 加入している生命保険があなたのファイナンシャル・リテラシーのレベル 金融商品の不都合な真実 第5章 子供より、まずは自分自身にお金を使おう お父さんの小遣いはもっと増やすべし 子供が20歳になったときに仕事でブレイクする準備をしておく 教育費のポートフォリオは適正か? 無駄遣いをしてはじめてわかるお金の使い方 第6章 お金が集まる人の習慣を自分のものにしよう お金という道具を自在に操る 収入格差はモラル格差 好奇心に蓋をしない 感動と好奇心にお金を使う 大人のおもちゃを買う お金持ちはなぜベンツをローンで買うのか? 見た目に投資する 住む場所に投資する お金のKY お金は感謝の印 お金の多さで価値観がゆらがない あとがき →儲けることより儲けさせることを考えた方がいいと思う
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評価ロンダリングは複数のサイトなどで互いに評価を引用し合い、 世間一般の評価であるように標榜、あるいは偽装すること。 もともと実態が伴わない評価であるため評価粉飾のための 捏造やダブルスタンダードを暴走させていくのが特徴。 意図的に行われる物やファンのボランティアで自発的に行われる物などがある。
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らぶろんだりんぐ【登録タグ towaco はどはど ら 曲 重音テト】 作詞:towaco 作曲:はどはど,towaco 編曲:はどはど 唄:重音テト 曲紹介 ピュアやか 歌詞 (ピアプロより転載) 突き抜けた心のまんま Like a Love Song 瓶詰めのSong いぇいいぇい 落ち込んでたってどうしたって ほら 笑ったほうがヘルシーって上々 ハジけていっそ ハダカのまんま 真っ白に ラヴ・ロンダリング 始めましょう 靴にシシャモを詰めてやろうか エンピツ前後から削ってやろうか イライラってよくありませんの 知ってるけどねどうしろっての カバンの中で育ててやろうか 謎の生物(せいぶつ)育ててやろうか イライラってどうしようもない 脳に効くよなクスリくださいよ 楽しいだけで生きていけたならば こんなに俯くことも無かったでしょうね きっと 涙なんて私らしくないでしょう 元気出そうって思う気持ちは 与えられるものじゃないわ 喩えようもないほどの Like a Love Song 嘘吐きのSong うぉううぉう 叫んでたってそうしたって ねえ 上向いたほうがテンションも上々 夢見ていっそ 少女のまんま 真っ白に ラヴ・ロンダリング いかがでしょう 首から上を晒してしまえ カラス辺りの餌になっちまえ 誰ともなくどうしようもなく 歪(ひず)みばっかでやんなっちゃうわ あいつのせいだ靴を埋めてやる なぜか発芽して注目を浴びろ 遠い背中まだ眺めちゃって やれやれ私のくすんだ恋心 今さら気付いて痛み始めたのね 後悔噬臍(こうかいぜいせい)溜息じゃ癒せない きっと 涙なんて性に合いませんことよ 前を向こうって心の意思は 私の為にあるんだわ バットを買うのは明日する 包丁とロープは今週中 人体の急所を調べるのだけ今日中にやろう 突き抜けた心のまんま Like a Love Song 瓶詰めのSong いぇいいぇい 落ち込んでたってどうしたって ほら 笑ったほうがヘルシーって上々 ハジけていっそ ハダカのまんま さぁさぁさぁ! 棄てちゃえ全部 Odd Love Song 骨折り損 うぉううぉう 落ち込んでたってそうしたって ねえ 前向いた方が復讐心(ハート)も全開! 恋してもっと 少女のまんま 真っ白ね ラヴ・ロンダリング ざまあみなさい!! コメント 名前 コメント
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Top 三題噺 * 108 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00 02 33 ID 4Kip+NQi [1/7] 長めになっちゃいました。ネタスレなのに、すいません。 109 名前:木賃宿・妖怪・マネーロンダリング[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00 11 02 ID 4Kip+NQi [2/7] 日が沈みかけた夕方、とくに何をするでもなく、俺は部屋でぼんやりとテレビを見て時間を無為に過ごしていた。 ここはネットで見つけた木賃宿。山あいの田舎にあるところだ。信じられないくらい格安の宿だった。 だがその分、部屋は狭い上に障子も壁も薄汚く汚れている。テレビなんかもう何年前の物なのかわからない。 俺は何をやっているんだろう……。テレビの音声は耳に届いているが何も感じられない。 楽しいと思えない。だがチャンネルを変える気にもならない。 それも全て、この目の前にあるトランクケースのせいだ。 この中にあるものが俺の心を空っぽにしたんだ。なぜ俺は、こんな仕事に手を出さざる負えなくなってしまったんだろう。 110 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00 12 32 ID 4Kip+NQi [3/7] 思えばバカな人生を送ってきたものだ。 ネオン街の女、パチンコ、麻雀……。これらに溺れた俺はあっという間に借金を重ねてしまった。 借金が借金を呼び、気がつけば3000万の負債を抱えていた。とても俺個人で返せる額ではない。 俺の経済力では高額な利子を払うことすらできやしなかった。 そして俺は迷いに迷ったあげく麻薬組織に入った。上の命令に従って、麻薬取引の一端を担うだけでいい。 莫大な報酬を貰うことができる上に、楽な仕事だという話だった。 実際その通り。初仕事であるにも関わらず俺の仕事はあっけないほど簡単に終わった。 あとは、この大金の入ったバカでかいトランクケースを明日、隣街まで運べばいいだけ。 マネーロンダリングは別の人間がやってくれる。これで俺は報酬として数百万貰えるのだ。 だが良心の呵責がないわけではない。俺はテレビを消して立ち上がると、夕日が沈みかけている山の端を眺めた。 茜色に染まった景色が心に染み入る。これで俺は完全に犯罪者になったのだ。 ふぅーっと溜め息ひとつついて、俺は上着をはおった。夕飯までに時間はある。 このへんはのどかな田舎街で、懐かしい気分にさせられる。散歩でもして気分を変えよう。 111 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00 13 45 ID 4Kip+NQi [4/7] 大金の入ったトランクケースが多少気掛かりだったがトランクにも部屋にも鍵は掛けてあるし 宿泊客は俺以外にいない。何が入ってるかなど誰にもわからないだろうし盗まれる心配はないだろう。 「おじさん、どこ行くの?」 廊下に出ると、小さな女の子が声をかけてきた。さっきも見掛けたが、どうやら宿の子供らしい。 「ちょっと散歩にね……」 「やめた方がいいよ。昼から夜に変わるこの時間はね、妖怪が出るの」 「妖怪……?」 「そう妖怪!怖いんだよ、やめた方がいいよ」 真面目な顔で女の子は言った。このあたりにそんな伝説でもあるんだろうか。 「そうか、それは恐ろしいな。じゃあ、外の風を浴びたらすぐ帰ってくるよ」 「絶対だよ。出歩いたりなんかしたら妖怪に襲われちゃうからね」 「わかった、忠告ありがとな」 俺は女の子の頭の上にポンと手をのせた。女の子の真剣で、不安気な眼差しがまだ俺に向けられている。 俺はバイバイと手を降ると玄関に向かって歩き出した。 112 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00 15 50 ID 4Kip+NQi [5/7] 外は割と寒かった。気温が低いというのもあるのだろうが、吹きつける風が余計に寒さを感じさせる。 「妖怪か……。本当にいるなら見てみたいもんだな」俺はポケットに手を入れたまま呟き、茜色に染まった田舎道を歩き出した。 歩き始めて10分くらい経っただろうか。俺は宿の裏手にある小高い山の中を歩いていた。 山、とは言っても神社の境内に続く道だ。入り口のところにそう書いてあった。 夕闇が迫る時間帯になった上に、伸び放題になっている木々がうっそうと茂っていて、辺りは大分暗くなっていた。 足下もよく見えなければ道もよく見えない。周囲の景色が闇に呑まれていくように見える。 帰ろうか、という気持ちになった。夕飯もそろそろだろうし、トランクケースが気にならないでもない。 でも俺は歩みを止めるようなことはしなかった。神社の前で手を合わせたかった。 神を信じるほどの敬虔な心は持ち合わせていなかったが、麻薬取引に手を出してしまったという背徳感があったからなのだろう。 間もなく、俺は狭い敷地にある境内についた。当然のことながら人影はない。所々が欠けた狛犬が忘れ去られたように鎮座していた。 開けた場所になっているので多少明るく感じたがそれでもやはり暗い。早く用を済ませて帰ろう。 そう思った俺は急ぎ足で、簡素な造りの古めかしい社殿に向かった。 113 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00 17 08 ID 4Kip+NQi [6/7] 「珍しい。こんな時間に、ここを訪れる人がいるなんて」 ふいに背後から女の声がした。心臓がビクッと跳ね、反射的に振り返った。 そこには、妖艶な笑みを浮かべた若い女が立っていた。 薄暗くてもわかるほどの真っ白なワンピース。腰まで伸びる真っ直ぐで艶やかな黒い髪。 明らかに場違いなその様に対して、俺の本能が警告を発していた。危険だ、と。 だが蛇に睨まれた蛙のように足が動かない。なぜだ。 俺の目の前にいるのは、いかつい顔をした巨体の男ではない。 美しい顔をした小柄な娘なのに……。 「何で化け物をみたような顔をしてるのよ。失礼ね」 女は怒ったような口調で言った。それから薄く笑い、長い髪をかきあげた。 「あんた……何者だ?こんな時間にこんな所で何してる?」 俺はそう問掛けた。得体の知れない恐怖に、体が小刻に揺れる。 「それを聞きたいのは、こっちも同じよ。ここはあなたみたいなイイ男が来ても、面白いモノなんてなーんにもないと思うけどな」 女は少女のような無邪気な笑顔を浮かべながら、じりじりと歩み寄ってきた。 「やめろ……来るな」 「なんで?」 俺の顔を見上げるようにしながら女は言った。 「綺麗な顔ね」 「な……?」 「綺麗な顔。私の好みのタイプだわ」 女は両手で、俺の頬を優しく包みこんだ。細い指から伝わる冷たさに、顔がこわばる。 「な、なにを……」 脂汗が背中をつたって滴り落ちた。 「ふふ……あなたからは何をもらおうかな……」 次の瞬間、糸がぷつりと切れるように、俺の意識は闇に閉ざされた。 114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/23(火) 00 18 46 ID 4Kip+NQi [7/7] 途中で切ってすいません。続きは明日投下します。まだ未完ですが明日には書き終わるはずなんで。 (ケータイです。読みにくかったらごめんなさい) 119 名前:木賃宿・妖怪・マネーロンダリング[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 05 57 15 ID GxZ1zxqV [1/12] 続きいきます 120 名前:木賃宿・妖怪・マネーロンダリング[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 05 58 26 ID GxZ1zxqV [2/12] 朦朧とした意識の中、俺は手足を縛られたまま、固い床の上に寝かされているのに気がついた。 腹筋に力を込め上体を起こそうとしたが、後ろ手に縛られているせいで、うまく身を起こせない。 そのせいで周囲を見渡すことが難しい。それでも、ここがどこなのかは瞬時にわかった。 洞窟の中だ。熊の寝床よりは遥かに大きいのだろうが、八畳間程度のこぢんまりとした空間。 外の気配をまるで感じとることができず、出口へと続いているらしい一本の道は、先が暗くてまるで見えない。 「あら、起きちゃった?」 その通路の先からコツコツと、ゆっくりと近づいてくる足音が聞こえ、次第に闇の中に女の輪郭が浮かびあがってきた。 「気に入ってくれたかしら?ここは私の寝室なのよ」 さっきの女だ。吸い込まれそうになるほどの透明な瞳で、俺を見下ろしている。 「俺をどうするつもりなんだ……?」 「あら、そんな敵意のこもった目で私を見ないでよ。私はあなたを気に入っているっていうのに」 「冗談言うなよ。人をこんなところに連れこんでおいて……」 「仕方ないじゃない。ここじゃないと、私の力は使えないんだもん」 121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 05 59 36 ID GxZ1zxqV [3/12] 「力……?」 俺は弱々しく呟いた。 「そう。私の"盗み"の力。私はね、自分が生まれたこの場所なら、力を使って目の前の人間のモノを何でも盗み出すことができるの」 「へーそうか。で、俺からは何を盗むつもりなんだ?生憎だが財布には小銭しか入ってないぜ」 「うーん、そうだな……。まだ決めてないんだけどね……」 女はそう言って微笑みながら俺のそばに腰を下ろした。そして、考え込むような仕草を見せながら独り言のように呟いた。 「あなたのトランクケースの中に入ってるお金にしようかな」 全身を衝撃が貫き、寒感が走った。なぜ知ってるんだ……?!誰にも見られてはいないはずなのに。 「麻薬取引、うまくいってよかったわね」 「……あんた、何者だ?」 俺の虚ろな声が、洞窟内に響きわたった。 「私?私は神よ。里には私のことを"妖怪"だなんて失礼なことを言う人もいるけどね」 「神か……」 まんざら冗談にも聞こえない。一種独特な雰囲気を醸し出しているし、何より金のことを知っているのだ。 「神のくせに人様の金を盗もうってか……」 「ふふ、人にだって良い人と悪い人がいるように、神にだって善良な神とそうでないのがいるものよ」 一拍置いてから、女は笑いを含んだ声で言った。 「ちなみに私は後者かな」 122 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 00 50 ID GxZ1zxqV [4/12] 「悪い神様ってわけか……」 「でも極悪非道ってわけじゃないのよ。今までもたくさん盗んできたけど、ただ盗むんじゃなくて、代わりのモノをちゃんとあげるようにしてるんだから」 俺は言葉を失ってしまった。どうも頭が状況についていかなくなってきた。しかし、女は構わず言葉を続ける。 「例えば、この顔を盗んだときは私の顔を代わりにあげたの。 この顔ほど綺麗ではなかったけど、醜いわけでもなかったし、今も不自由なく暮らせてるはずよ」 「顔まで盗めるのか……」 「ついでに言うと、この声も貰いものなの。透き通るような透明な声でしょう?」 軽く鼻唄を口ずさむと、女はいたずらっぽく口元に笑みを浮かべた。 「あなたからは何を盗もうかな。いくらでも盗めるわけではなくてね 一度に盗める数は決まってるのよ。だからいっつも迷っちゃうのよね。」 俺は全身が脱力していた。それが精神的にまいっているせいなのか、女に何かされたせいなのかはわからない。 確かなのは抵抗が無駄だということくらい。何しろ相手は神なのだから。 仔猫を撫でるような仕草で、女は俺の頭を撫ですさると、ゆっくりと立ち上がった。 「もう少し眠っててね。何を貰うのか決めるのにもう少し時間がかかりそうだから。 大丈夫、何を盗んだとしても代わりのモノはちゃんとあげるわ」 そして俺の意識は、再び暗い奈落の底へと落ちていった。 123 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 01 57 ID GxZ1zxqV [5/12] 悪夢から逃れるように、俺は勢いよく跳ね起きた。 視界に飛込んできたのは、布団をかぶった自分の下半身と見慣れない、古い和室。 そうだ。俺は昨夜、宿に泊まったのだ。そして……。 少しずつ記憶が蘇ってくる。古ぼけた境内。謎の女。穴蔵のような洞窟。 だがその全てが遠い過去の記憶のように、曖昧で霧がかっている。 夢だったのか……。よかった……。心底安堵した俺は、布団から抜け出すと窓を開け、朝の爽やかな風を浴びた。 気持ちがいい。あとはトランクを持って山を下り、隣町まで行くだけ。 ……トランク。俺の脳裏に思い出したくない言葉がよぎった。 『あなたのトランクケースに入ってるお金にしようかな』 やめてくれ。冗談だろ?あれは夢だったんだ。ただの悪夢さ……。そう思いながらもガタガタと体が震えだし、止まらない。 俺は部屋の隅に置かれた真っ黒なトランクケースのもとへ歩み寄った。 心臓が音をたてて鳴っている。俺は震える手でトランクケースの取っ手を握り締めた。 ひと呼吸おいてから、手に力を込めた。頼む……、そう思いながら……。 124 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 03 26 ID GxZ1zxqV [6/12] 重い……。トランクケースは重かった。大金を中にぎっしり詰めたときに感じたのと同じ重み。 ふっ、と体の力が抜けるのを感じた。そうだ、やはりあれは夢だったんだ。だいたい、いくら神と言えども 遠く離れた場所にある金を盗めるはずがないじゃないか。 俺は今まで真剣に心配していた自分を鼻で笑った。 さて、出発するか。俺はトランクをとりあえず畳の上に置いた。 汚れた金は早くマネーロンダリングに回したほうがいい。 でも、隣町まで運ぶ前に念のために中を確認しておくか……。 軽い気持ちだった。軽い気持ちでトランクを開けたのだ。 中を見た瞬間、全身の血の気が失せ、視界がぐにゃりと歪んだ。 トランクケースの中に入っていたのは小石と木の葉。万札の代わりに、それがぎっしりと詰まっていた。 再び女の声が蘇る……。 『ただ盗むんじゃなくて、代わりのモノをちゃんとあげるようにしてるんだから』 これか……この葉っぱと石が札束の代わりか……。全身を包んだのは、怒りよりも、絶望に似た感情だった。 何しろ、これで人生が終わったのだ。俺は組織の大切な金を失ってしまった。 幹部に何て謝ればいい?「神様に盗まれちゃいました、ゴメンナサイ」とでも言うか。 だめだ、殺される。いや、どんなふうに謝ったところで殺されるだろう。 125 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 04 32 ID GxZ1zxqV [7/12] 俺はくすんだ色の天井を仰いで大きな笑い声をあげた。 逃げたって無駄だろう。麻薬組織と借金取の集団に終われて逃げ切れるはずがない。 俺は空っぽの心のまま机の上のケータイを広いあげた。正直に話そう。何をしても無駄なのだ。 それならせめて、最後くらいは正直に生きよう。 俺は覚悟を決めて携帯電話の電話帳を開いた。 ……ない。どこにも組織に通じる番号はなかった。続いて俺はリダイヤルをしようと試みた。 しかし、やはり番号は消えていた。俺が組織と通じていたという形跡は何もなかった。 どういうことだ……まさかあの女は組織の電話番号を「盗んだ」というのか? 俺は車に乗り込んだ。とにかくトランクを運ぶ予定だったはずの所へ行ってみよう。 そうすれば、何が起こったのかわかるはずなのだから。 キーを差し込み、エンジンをかける。俺はシートベルトを締めることも忘れてアクセルに足をかけようとした。 126 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 07 50 ID GxZ1zxqV [8/12] そのとき、助手席に一枚の封筒が置かれていることに気がついた。全く見覚えのない、宛名書きのない茶色の封筒。 俺は気になって、封を切り、中を見た。 「色々と悩みましたが、あなたからは以下の物を盗ませてもらいました」 昨日見た女の秀麗な顔が頭に浮かんだ。盗んだのは、金だろ?そう思いながら文字を下へと追って行く。 「あなたの"仕事"」 俺は、はっとして目が覚めるような感覚を覚えた。 そういうことか……。あいつは俺の金を運ぶという仕事そのものを奪ったわけだ。 それならば電話番号が消えていたわけもわかる。あいつは俺と麻薬組織の関わりを絶たせたわけだ。 俺はくつくつ、と笑った。さすがは神様。人を正しい道へと導いたわけだな。 だが、これで、俺は組織から報酬を受け取る機会を失った。まともな仕事に就いているわけでもないのに あの莫大な借金を返さねばならない……。悪事から手を引けたことに、ある種の安心感を覚えていた。しかし、この後、俺はどうすればいいのか……。 完全に意識が手紙の外へ行っていたことに、はっとして、再び視線を手紙に落とす。 「それから、もうひとつ」 なんだ、いったい?もう俺にとって盗ませて困るものはない。何を盗まれていたとしてもショックは受けまい。 127 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 10 30 ID GxZ1zxqV [9/12] 「あなたの借金」 俺は言葉を失った。そして、しばし呆然とした後、ようやく我に帰った。 借金が盗まれた……?それは借金取りから自由になったということか。 あの女は俺のことを気に入ったと言っていた。どうやら冗談ではなかったらしい。 「悪い神様どころか……俺にとっては女神様じゃないか……」 俺はひとりごちた。では、代わりにもらったものは何だ? 「まぁ、何でもいいか……」 男はアクセルを踏み、車を発進させた。今なら何だってできる気がする。 田んぼの脇の畦道を、太陽が明るく照らしていた。 代わりにもらったもの……それはひょっとしたら、燦然と輝く"未来"なのかもしれない。 128 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 33 04 ID GxZ1zxqV [10/12] 「ふふふ……」 洞窟内に女の笑い声が木霊していた。暗い穴蔵の中で女は腰かけ、一人の男の頭を撫でている。 「あなたは今、どうしてるのかな……」 うっとりとした恍惚の表情を浮かべながら、膝の上に置かれた虚ろな男の顔をのぞきこむ。 「あなたは永遠に私のものよ……。嬉しい?」 魂の抜け殻となったような男は当然、返事はしない。ぐったりと女の膝にもたれかかったままだ。 「あなたからは色々もらっちゃな……何でかしら。いつもは数の制限があるのに今回はなかったの……だからね……」 女は口元を緩め、宝物を数えあげるように静かに語り始めた。 「あなたの仕事でしょ、それに借金。ふふ、盗んだことをあなたに教えたのはここまで」 女は、その細く美しい指で、男の頬を優しくつついた。 「あとはね……あなたの命。だってあなたが欲しくなったんだもの。仕方ないじゃない。でもね、大丈夫……」 女は目を細め、再び男の頭をゆっくりと撫で始めた。 「あなたの記憶も盗んでおいたわ。命を盗まれたこと……つまり、死んだことなんて覚えていない。だから、あなたの亡霊は生き続けるはずよ」 女は歌うような口調で言った。 「本物のあなたは……永遠に私のもの……」 言い終えると、静寂が洞窟内を包んだ。しっとりと湿った土壁の中は、幸せな空気で満ちていた。 129 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 06 34 54 ID GxZ1zxqV [11/12] 以上で終わりです~ 名前 コメント ページ最上部へ
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ファンダリンの町 ストーンヒル・イン 宿屋 バーセンのよろず屋 雑貨屋 獅子盾商会 武器防具卸売 幸運の社 町長事務所 クエスト掲示板 オールダーリーフの農園 食材 エダーマスの果樹園 高級酒 ファンダリン鉱夫交易場 鉱石換金 新バタースカル牧場 牛馬、乗り物販売 トップページ
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