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元スレURL きな子「サイクロンで無効にするっすw」 千砂都「きな子ちゃん、それできないよ」 概要 遊戯王は難しいっす~ タグ ^桜小路きな子 ^Liella! ^虹ヶ咲 ^短編 名前 コメント
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元スレURL 千歌「栞子ちゃん!!今日は何の日なのだ!?」栞子「せつ菜さんの誕生日です」 概要 誕生日SS…? タグ ^高海千歌 ^三船栞子 ^短編 ^コメディ ^カオス 名前 コメント
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あたまのねじ【】 水瀬家の全員が欠けているもの。 「あの一族は頭のねじがゆるんでいると言うか、ねじそのものが欠けている」とは羽山のセリフ。 あの【】 ルシフェルが水瀬を諭した時に使用。 「あのね?今、下手にもめ事おこしたら、マスコミに何て書かれるか考えた方がいいよ?私たちの場合、「あの近衛の」って、その上、「あの」に点々がついちゃうのよ?」 水瀬曰く「そこで一緒にして欲しくはないけど、言いたいことはわかったよ」 涼宮ハルヒの憂鬱 朝比奈みくる (1/8スケールPVC塗装済み完成品) 天原組【あまのはらぐみ】 指定広域暴力団(ウソ) 正しくは土木会社(本当に登記済) 「ナイトメア」で教頭が地下回廊再建を依頼しようとした先。 ドワーフが組員。 石造りの建築専門だが、建築費がかなり安い。 皇居地下施設もこの組の建築。 というか、ドワーフへ建築の仲介を行った神音が味を占めて始めた副業がこれ。 教頭と神音の繋がりは不明だが、自宅を建築してもらったのは神音からの賄賂であることは明白。 天原骨董店【あまのはらこっとうひんてん】 魔法アイテムを取り扱う骨董品店。東京某所にあるらしいが、普通の人が立ち寄れる場所でもない。 人間界・魔界、時折は天界からのお客まで相手に商売している。 お客が少なくていつも赤字営業……。 このシリーズにおける諸悪の根元。 アメリカ合衆国【あめりかがっしゅうこく】 略称USA。 南北戦争における北軍所属側地域の国家。 立憲君主制ですら独裁とみなす、過激な民主主義・キリスト教原理主義国家として知られる国。 ユダヤ資本により支配される国家のため、JUSAと茶化されることも。 王制国家及びイスラム教国家とは敵対的関係にある。 1940年に旧南軍支配地域に武力侵攻、45年までにこれを併合した。 その後、世界各国の資源国に対して、「民主主義を広める」という美辞麗句・大義名分の元攻め込んでは支配地域を広げている。 中華帝国と双璧をなす、この世界で最も迷惑な国。 現実世界同様の諸悪の根元。 アメリカ共和国【あめりかきょうわこく】 南北戦争における南軍支配地域。 1945年に合衆国の武力侵攻を受け滅亡。 日本帝国を始め、王制国家とも協調姿勢をとっていた。 アメリカ戦争【あめりかせんそう】 1940-45年 別名第二次南北戦争。 合衆国軍が勝利し、共和国軍が敗北。 共和国側の企業や資本が合衆国に没収された。 安産祈願の御守【あんざんきがんのおまもり】 「刀と嫉妬と看板娘」で水瀬が綾乃用の対霊防御の護符の詰め合わせを入れた袋。 アンパンマンのマーチ【】 水瀬がクラスマッチで自分のテーマソングとして流したもの。 水瀬の携帯電話の着信音もこの曲。 水瀬お気に入りの一曲。 アルメキア イーリスの出身国。 東欧の小国。政治体制は立憲君主制。 山ばかりの目立った産業はない、小さな国で、緩やかな王政が敷かれ、宗教はキリスト教。 牧畜と農業で生計を立てる国民が住む、のどかさで知られる国だった。 アメリカの政治介入が発端で泥沼の内戦を経験。 現在は王政復活により平和を取り戻したが、住民達のアメリカ人に対する憎悪はすさまじく、アメリカ人観光客20人を、教会神父主導の元、「悪魔」として虐殺するなどの報復事件が後を絶たない。 アメリカがテロ国家と名指しで非難する国(アルメキアからすれば、「我々にテロをさせているのはアメリカ自身」となる) 阿波事件【あわじけん】 米軍による病院船撃墜事件。 病院船は国際的に保護されるべき存在のため攻撃を受ける心配はほとんどないはずだが、1990年、近衛が湾岸戦争に病院船を派遣した際、米軍機の攻撃を受けてペルシャ湾に墜落。乗組員及び、収容していた米負傷兵及び米軍から派遣されていた看護兵225名計650名全員が死亡もしくは行方不明に。 再建された病院船「氷川」他、王制国家所属の病院船に限り、国際法の特例措置として、「対米自衛用」に対空火器を搭載・使用することを認めさせた事件。 アンヌ村の虐殺【あんぬむらのぎゃくさつ】 アルメキア内戦に介入した米軍による住民虐殺事件。 アンヌ村住民は全員が殺害され、アメリカに対する国際的非難があがったが、その後はうやむやに。 シスター・マリアが狂うきっかけになった事件。
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元スレURL 侑「えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…」 侑「さあ何があった?」 概要 从c*•ヮ•§ 銀座で食うカレーうどんの汁は跳ねるのか?の巻 関連作 前作:ことり「えっウソー!あんなガンコだったンミチェアーが…」 ことり「さて何があった?」 次作: 綴理「えっウソー!あんなガンコだったこずが…」綴理「さて何があった?」 タグ ^高坂穂乃果 ^園田海未 ^高海千歌 ^高咲侑 ^上原歩夢 ^ウィーン・マルガレーテ ^顔文字 ^コメディ ^カオス 名前 コメント
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大日本帝国とアメリカ合衆国――― 政治・経済、そして軍事的な意味合いにおいて、その結びつきは強い。 それは、この世界でも同じだが、この世界ならではの違いがある。 主力戦闘機がその最たる証明になるだろう。 米軍の主力戦闘機は、F-18やF-15。 そろそろF-22が投入された頃。 対する大日本帝国海軍航空隊の主力戦闘機は、Su-37。 ……つまり、どこにも緊密さがない。 大日本帝国軍は、少なくとも戦闘機の分野において、米国とはむしろ犬猿の仲に近い存在といえるのだ。 米国が、帝国の兵器を自国製にしたいのは山々だ。 帝国も、米国製を望んでいる。 これは本当だ。 だが、自国が莫大な投資をして開発した航空技術を帝国に奪われることと、帝国軍の戦闘機のスタンダードを自国製にすることによる軍事的・経済的な利益とを、天秤にかけた場合、現実世界と傾く方向が少しだけ違ったのだ。 赤色戦争終戦当時、ジェット戦闘機開発に失敗した帝国に対し、米国は莫大なコストと引き替えに、ジェット戦闘機の技術を売りつけようとして、費用だけもらってから様々な難癖をつけて、結局、技術を渡さなかったことがそもそもの始まりだ。 それ以来、米国は、数度に渡る帝国軍主力戦闘機更新に際して、帝国による自国開発を徹底した方法で拒むと同時に、ついでといわんばかりに、自国からの戦闘機売却でさえ、認めなかった。 常に米国航空産業界の保護を名目としていたのだ。 「日本人に売ると損害になるのか!?」という日本人からの批判は、黙殺され続けた。 日本人に売りつけると、本国製よりスゴい戦闘機になってしまうことは、帝国軍独自改良を施した、帝国軍戦闘機の性能を見れば明白。 米国は、それを転売されることで世界的マーケットにおける被害を恐れたのだ。 それでも、帝国軍が導入を求めるほど、米国の戦闘機は、実戦に裏打ちされた性能で常に魅力的ではあった。 だからこそ、帝国軍主力戦闘機の更新に際しては、常に筆頭に米国製戦闘機がリストアップされたのだ。 F-14 F-15 F-16 F-18 そして、F-22 ……。 全て実現したためしがない。 せいぜい、米国が「この程度ならいいか」とか、「他国でも大量に使われてるし」といった理由で認めた「フリーダムファイター」に類する戦闘機や、F-4程度が例外としてあげられる程度だ。 その程度しか、米国が引き渡しに応じないのは前述の理由によるが、帝国側が断念するのも理由はあるのだ。 全ての交渉において、帝国は、引き渡される戦闘機を、「実戦投入可能な状態の戦闘機」と要求した。 買い手としては、至極当然な要求だ。 だが、対する米国は、アビオニクス全てをブラックボックスとして引き渡しに応じない姿勢を崩さず、加えて、不当なまでに高額なライセンス費用を要求し、時には騙しまでする。 1960年代、どういう経緯か、帝国軍が当時の米軍最新鋭戦闘機のライセンス生産を要求したにもかかわらず、成立してみたらレシプロ攻撃機「スカイレーダー」の製造権だったことが発覚した際は、激怒した帝国軍がハワイまで機動部隊を進出させ、世論に反応弾(核)武装さえ認めさせたほどだ。 さらに、帝国軍がF-14導入を検討した頃には、他にもこんなエピソードが残っている。 帝国軍の高官が、米国側代表に、こう、問いかけた。 「貴国から引き渡されるF-14を、そのまま我が空母のカタパルトから撃ち出したら?」 対する米代表の回答。 「コスト的に割に合わない。棺桶二人分を撃ち出した方がよい」 ……間違ってもらっては困るのは、この米高官が、F-14を本気で売るつもりだったことだ。 結局、米国軍で採用されたジェット機で現在、帝国軍に籍を置いているのは、米軍で退役した後、貿易問題解消のため買わされたA-10くらいなものだ。 そのせいで、帝国軍は実に多彩な戦闘機を保有した国として知られている。 国土防衛こそ最優先任務であり、スウェーデン軍を参考にする陸軍は、有事の際一時的に滑走路からの離着陸可能、10分以下での再給油/再武装が可能という垂涎の特性を持つ「サーブ35 ドラケン」を、さらに後年、この後継機である「サーブ 37 ビゲン」を導入。 双方とも、開発国を上回る規模で生産・配備した。 また、前述のA-10も、すでにフェアチャイルド社から中島飛行機がライセンス譲渡を受けている関係で、海に向かっては対艦ミサイル運搬。陸に向かっては、対地攻撃・対戦車掃討兵器というローテクにして万能の攻撃機として、大量生産・導入されている。 対して空母機動部隊の運用を主眼に置く海軍は、当初こそF-4で我慢していたが、後にミラージュ海軍型に乗り換え、最終的には、その長大な国土を防衛するために開発されたロシア帝国製戦闘機「Su-27」シリーズを経てSu-37を導入。 日本製のアビオニクス、複合素材、エンジンを与えられた日本製Su-37(Su-37IJ)は、お披露目となった合同演習において米軍F-15をミサイル戦・格闘戦双方で圧倒して米政府上層部を青くさせて以来、“世界最強の第四世代戦闘機”として不動の地位を確保している。 なお、ロシア帝国スホイ社からの戦闘機導入は対立する中華帝国や大韓帝国にSu-27シリーズ導牽阻止の意味が込められていることも忘れるべきではない。 海軍のF-14導入、陸軍のF-15双方の導入失敗に見てとれるように、帝国とのパートナーシップを建前にしても、結局自国の利益のみに固執する米国の姿勢が、帝国歴代の為政者達にとってさえ、信じるに値しないと見なされていることと併せて……。 だからこそ、ロシアをはじめ、日本に売り込みに来る航空機メーカーの営業達は、むしろ首を傾げるのだ。 「これほど売りやすい国に、何故米国は手こずるんだろう」 売り込みに来た国に対する帝国の要求は、それほど難しくはない。 帝国独自の工業規格に部品(ボルト等)を合わせろ。 帝国独自の改良・開発を認めろ。 徹底的に安くしろ。 ……この程度だ。 ちなみに、最後の要求については、各国軍・メーカー幹部達が、空母機動部隊や反応弾よりおそれたとさえ囁かれる、主婦達により構成される値切り専門の交渉部隊「オバサンダーズ」、別名「化粧をしたバケモノ共」により値切られまくることを意味する。 そして、F-22の時代。 すでに中華帝国もSu-27やSu-30を導入する(これはこれで「ロシアの背信行為」と、かなりの外交問題になった)に至り、戦術的に有利な後継機を模索する帝国が「ダメモト」で目をつけたのが「戦域支配機」とされるF-22だ。 帝国独自の自国完全開発も想定されたが、コストの高騰や、ある程度の頭数をそろえるのに時間がかかることを懸念して頓挫しかけた矢先、親米派とされる当時の栗林総理が、F-22導入の一歩手前までこぎ着けたのは事実だ。 だが、またも米国に手のひらを返され、F-35を買わされそうになった当てつけとして、首相はその場でスホーイ社が自社予算(プライベート・ベンチャー)で開発したSu-47を、次期主力戦闘機と指定(この決定が行われたのは、各国機が出そろった航空ショーでのこと。Su-47が一番目立ったからだというのが通説)。 開発・製造元のスホーイ社と、その場で完全な自国改良自由、つまり、Su-47そのものの製造権を買い取る契約を結び、ステルス性能やスーパークルーズ機能など、帝国の最新鋭技術を湯水の如く注ぎ込んだ次期主力戦闘機「F-47」の開発をスタートさせた。 米国からの抗議に、「飛ばない戦闘機に何の用がある!」と栗林首相が怒鳴ったというエピソードは……まぁ、どうでもいいだろう。 だが――― これほどまでにして揃えた航空機が、何の役にも立たないのが、今回の戦争だった。 現代の航空機は、いわば電子装備の塊がジェット噴射で空を飛ぶようなものだ。 操縦桿の操作一つまでが電子装備で管理されている。 それが、現代の航空機。 だから――― 狩野粒子影響下では飛ぶことが出来ない。 ミサイルを無効化されれば、戦えない。 ないない尽くしの役立たず。 それが、この戦争での戦闘機―――いや、航空機なのだ。 航空機の運用を最大の戦闘手段として定義してきた海軍は、これに冗談ではなく、恐怖した。 陸軍が、狩野粒子下で運用可能な戦車の開発をスタートさせたと知るや、陸軍への対抗心が加わったこともあり、始末におえなくなった。 何を企画したのか? 狩野粒子下で運用可能な航空機の開発。 ―――これだ。 「大体、何と戦えというんですか?」 メーカー技術者まで集められた上での会議の席上、メーカーの技師からそんな声が挙がったのも無理はない。 「どんな敵と戦うことを想定しているんですか?」 この問いかけに、誰も答えられないのだ。 妖魔。 それはわかる。 だが、それがどんな相手で、どんな弱点があって、どんな兵器が有効なのか、彼らはほとんど知らないのだ。 「海軍の要求するところは一つだ」 海軍側の席から立ち上がったのは、大柄な体格をした男。階級章は大佐だ。 厳つい顔つきに走る火傷と深い傷跡。 彼がどんな人生を歩んできたかを、その顔が語っていた。 「すでに別チームが無電子装備―――NEE(ニー・Non-Electronic Equipmentの略)規格のヘリを開発中なのは知っているだろう。その護衛、そして、対地攻撃任務に投入できれば良い」 「そんな代物を投入するのは、パイロットを死にに送るようなものです!」 メーカー側の技師の一人が目を見開いた。 「海軍は正気ですか!?」 「―――正気だ」 大佐は頷いた。 「細かい要求はともかく、もっと具体的に要求を言えば、想定する敵は、ヘリ部隊を襲うだろう飛行可能な小型妖魔。 こいつらの実在を、海軍は確認していないが、近衛他のルートから、それとおぼしき存在に関する情報は入っている。 そこで、こいつらのヘリ部隊襲撃時に、阻止出来る兵力がほしい。 ヘリ部隊に随伴可能。 ヘリ部隊から降りた歩兵を上空から火力支援も出来るのは当然だ」 「ジェットでは無理です」 メーカー側の技師で最年長の男が言った。 「我が社の独自研究では、A-10でさえ、アビオニクスをはずしたジェットエンジンを搭載した場合、燃料消費調整がきわめて困難で」 「赤色戦争から朝鮮戦争当時の戦闘機でも……ヘリ随伴護衛は……かなり厳しいです」 「―――そうだろうな」 「技術的改良を試みる前に帝国が滅びます」 「そうだ」 「しかも、大佐」 女性技師が挙手の後、言った。 「ヘリ部隊を海軍が?」 「陸(おか)の上では、海軍が出る幕はこの程度だ」 大佐は自嘲気味に笑った。 「海軍が飛行艦を導入していれば、話は別だろうが」 「―――レシプロ」 最年長の男は、思いついたように言った。 「ターボは無理か?……大佐、ジェットは無理ですけど、プロペラ機なら何とかなるんじゃないか……そう、言いたいんじゃないですか?」 「図星だ」 大佐は悪びれもせずに頷いた。 「さらに具体的に海軍の要求を伝える―――“烈風”および“スカイレーダー”を改修、NEE(ニー)規格に適合した機として欲しい。しかも、武装と防御は強化、さらに量産性の向上、製造コストの低減は言うまでもない」 これを受け、メーカー首脳が協議した結果は、 「個別開発は全てにおいて無駄」 これだ。 メーカーがおそれたのは、これ以上において戦域が拡大し、自社へ被害が及ぶこと。 それはとりも直さず、帝国が潰れることと同義語だ。 メーカーは、プロペラ機開発経験のあるベテランと公募した若手技師を集め、四つのチームを組むことにした。 烈風担当をA、Bチーム スカイレーダー担当をC、Dチーム チームを競わせることで開発をより良きものにしようという配慮が、そこにはあった。 ベテランと若手、共にこのプロジェクトには目の色を変え、こぞって志願した。 自分達の技術で、死んでいった国民の恨みを晴らしたい! 自分達の技術で、これ以上、国民を死なずに済ませることが出来れば! そんな一心で志願する者の中には、申請書を血文字で書き上げ、志願を訴えた者までいたことが、技師達にとってこのプロジェクト参加の意義が大きいかの証拠となるだろう。 日本航空機産業の超エリート達が選りすぐられ、一カ所に集められたのは、大佐の会議からわずか1週間後のこと。 新聞では、陸軍が開発した八式戦車への搭乗を、戦車兵達が拒否したと報じていた。 「こいつか」 Aチームに配属された中に、中島飛行機から派遣された若手技師・貴水(たかみ)一也がいた。 彼の目の前では、飛行可能なレシプロ戦闘機―――A7M「烈風」が、爆音を轟かせている。 「よく残っていたなぁ」 「帝国軍事博物館がレストアしたものよ」 横に立っていたのは、浅倉南(あさくら・みなみ)。 光菱重工から派遣されてきた、帝国航空業界若手のホープとまで呼ばれる航空技師。 貴水は、その端正な彼女の横顔を羨望のまなざしで見つめながら言った。 「XF-47とは違いますか?」 「あっちはジェット―――こっちはレシプロ」 「浅倉技師は、何故、この機の開発に?」 失礼だとは思いながら、貴水は訊ねた。 「確か、XF-47の主任開発技師の一人だったはず」 それが貴水にはわからない。 XF-47はアメリカどころか、世界中が注目し、警戒する第五世代戦闘機。 一部では、「第六世代戦闘機」とまで囁かれるモンスターマシンだ。 その基本設計は―――目の前の女性によってなされたことを知っている。 つまり、XF-47は、この女性なしには生まれない。 ―――XF-47という胎児を宿した母胎。 それが、この女性なのだ。 「理由が必要?」 浅倉はため息混じりにそう言った。 その視線は、烈風から離れはしない。 「出来れば」 「―――娘の敵よ」 「……娘?」 「もし、魔族相手に47が通用するなら、ここにはいない。私が深空(みそら)の敵を討つには、この機を戦場へ送り出す必要がある。それじゃ、理由にならない?」 「失礼しました」 貴水は、そう答えるしかなかった。 「機体はカーボンコンポジットで製造―――パーツ分割は最小限度にとどめ」 「通信装置は真空管を使用」 「機銃は25ミリを提案する」 始まった会議。 それは、各開発担当者同士による機体重量の奪い合いと、 「推力が弱すぎる」 「そんな程度で、実戦で役に立つのか?」 エンジン開発担当者へのつるし上げに終始した。 機体と武装双方の総合担当者である浅倉と、エンジン専門担当の貴水。 特にこの二人の対立は深刻だった。 浅倉は、25ミリ4門計2,000発、さらにこの状態で他武装2.5トンまでを要求してきたのだ。 対する貴水は、時速750キロ―――かつての烈風の最高速度700キロの更新を目指す。 「戦闘速度に何の意味があるのよ!」 「航空機の速度はそのまま戦闘力に―――」 浅倉の怒鳴り声に、貴水は弱々しい反論に終始する。 弁舌巧みな浅倉が、疎ましい反面、羨ましい。 「あなたね!」 浅倉がテーブルを叩きながら怒鳴る。 「こいつの任務は何!?高速度での戦闘なんて、要望書のどこに書いてあるの?どこ!?」 「……し、しかし」 「対地攻撃任務が主眼でしょ!?なら、重武装にこそ神経を注ぎなさいっ!それから、こんなに構造を凝ったら整備性が落ちる!現場の整備兵のことも考えなさいっ!あなた、要望書、ちゃんと読んでるの!?」 「……」 「何睨んでるのよ!悔しかったらやってみせなさい!」 やってやる! 深夜、設計図を前に、貴水は唸った。 あのアマ、絶対、ヘコませてやる! 整備性は――― 出力は――― 耐弾性は――― 貴水は連日、徹夜で設計図面と向き合った。 試作型の組み上げと同時のテスト――― 「駄目だっ!」 貴水は怒鳴った。 「こんなスペックじゃ使えないっ!」 ベンチマークテストの結果は貴水を満足させなかった。 「タービンを見直す!」 エンジンを停止させ、整備兵達にエンジン解体を命じる貴水に同僚がうんざりした顔で言った。 「おい、中島さんよぉ。―――懲りすぎるなって、光菱の浅倉さんからも言われてるだろ?」 「この程度は必要の範囲内です!」 こうやって貴水によって産み出されたエンジン。 タ-46 エンジン開発という点から見れば、タ-46エンジンは驚異的短期間で開発された割に、恐るべき高性能エンジンとして知られる。 整備性 耐久性 信頼性 全てにおいて前人未踏の世界最高峰のレシプロエンジンと言えた。 その開発を一手に引き受けた貴水が倒れたのは、海軍によるエンジン検証の結果、採用が決定したことを聞いた直後だった。 「―――え?」 机に座っていたはずだ。 貴水はそう思って首を傾げた。 目の前にあるのは、どう見ても見知らぬ天井。 しかも、昼間だったはずなのに、何故か真っ暗だ。 どうしたんだ? 起きあがろうとするのに、体が思うように動かない。 「―――寝てなさい」 横からの声に、貴水は声の主を捜した。 声の主は知っている―――浅倉だ。 「過労で倒れたのよ」 カーテンの仕切の向こう。 浅倉の声がする。 「―――浅倉技師も?」 「似たようなもの―――早く復活しなくちゃ」 不思議と消毒液の匂いが鼻をつく。 「早く、烈風を戦場に送らなくちゃ―――深空(みそら)に会わせる顔がない」 「……浅倉技師は、力みすぎですよ」 貴水は言った。 「もう少し、肩の力を抜いた方がいい―――俺、新人の時、先輩技師からよく言われましたよ」 「……あの子は」 浅倉の声は、どこか晴れ渡ったような、不思議な色を含んでいた。 「まだ3つだった―――空を見るのが好きな子で……長野の実家に送った私のせいで……死んだ」 「……」 「私から深空を、私の空を奪った魔族が憎い。あの子の敵を討ってあげなくちゃ、私の罪は消えはしない―――これ以上、深空のような子を、増やしちゃいけない」 その声は、貴水の耳には、背筋が震えるほど澄み渡って聞こえた。 「烈風の翼は―――子供達を護るための翼にしなくちゃ……いけないのよ」 「―――そう、ですね」 本当に、口べたは損だ。 こんな時、気の利いた言葉一つ、思いつくことの出来ない自分に嫌気がさす。 「エンジン、見事だったわよ?」 しばらくした後、浅倉が言った。 「よく工夫されている。あれと張り合えるレシプロエンジンは、ちょっと思いつかない」 「あ、ありがとうございます」 「ふふっ。もっとうれしそうな声出しなさい」 「は、はぁ……」 「私も、25ミリ機銃、どうにかしなくちゃ」 「何か問題でも?」 「機体に組み込んで射撃すると、機銃の射撃軸がズレるのよ」 「あっ!それって」 貴水は思いついたことがあった。 「俺、答え知ってます」 「えっ?」 「中島の先輩から聞きました。機銃固定の方法に問題がある。特に、光菱の場合、防振板が薄いし、単なるゴムだから駄目だって」 「……中島の方法、図面で頂戴」 「はい」 貴水はベッドから起きあがった。 「何?もう動けるの?」 「浅倉技師からのご命令ですから」 「ふふっ……若いって羨ましい」 「浅倉技師だって」 「私はもう三十路越えてるわよ……ありがとう。後で飯村技師に渡しておいて」 「はい」 「上手くいったらお礼してあげる―――何がいい?」 「デートしてください」 「ストレートね」 「ははっ……じ、冗談ですよ」 「……ま、いいでしょう」 「えっ!?」 「どうせ、未亡人ですからね」 「……」 「哀れまないでね?―――さ、私は少し休ませてもらう。さっきの件、よろしく」 「はい」 ベッドの下にあった靴を履き、立ち上がった気配に気づいたのか、浅倉は言った。 「カーテンは絶対に開けないで」 「何故です?」 「女の寝顔は見るもんじゃないわ」 貴水は、 そういうものか。 そうとしか思わなかった。 だが――― 翌日、出勤した貴水は、妙に騒がしい職場にとまどった。 「ど、どうしたんですか?」 「おう!貴水か!」 飯田技師が青い顔で貴水に振り返った。 「浅倉さんが」 「?」 今、何て言われた? 貴水は、それが理解できなかった。 いや、理解を拒んだのだろう。 だが、飯田技師は確かに言った。 「ついさっき、息を引き取ったそうだ」 浅倉は、病院に過労で担ぎ込まれたんじゃない。 事故で担ぎ込まれたんだ。 25ミリ機銃調整中の暴発事故。 一人の技師が25ミリ砲弾に体を砕かれ、浅倉は跳弾の破片を全身に浴び、左足を切断された。 カーテンは絶対に開けないで。 あれは、自分のそんな姿を、誰にも見られたくなかったからだったんだ。 「……」 貴水は、職場の騒ぎを、ただ呆然として見つめるしか出来なかった。 ギィィィィィンッ! 超低空進入する烈風が、白いターゲットに機銃掃射を浴びせ、急上昇して飛び去る。 ターゲットへの集弾性能は申し分ない。 航空技師浅倉の最後の作品となった機銃は、作り手の性格そのままに、まっすぐに目標を砕く。 ―――これなら、大丈夫だ。 貴水は胸のすくような思いで空を見上げた。 「浅倉さん」 空の向こうにいるはずの浅倉と、その子に、貴水は語りかけた。 「―――さすがです」 それから二ヶ月後――― 「ブラボーワンよりブラボー全機!急降下爆撃、続けっ!」 魔族の弓兵が放つ攻撃が機体をかすめる。 三番機が直撃を受けて四散するが、そんなことを構っている余裕はない。 「そんな弾にぃっ!」 急降下がもたらすG。 機体の振動と、内蔵が体内を上下するような奇妙な感覚に耐えながら、パイロット達が目指すのは、地上の敵。 「引き上げろっ!」 操縦桿を力任せに引き、地面を逃げまどう妖魔達めがけて、胴体にぶら下げたハイパーナパームを投下。 炎のドームが妖魔達を焼き尽くす。 「ブラボー全機、反転して機銃掃射にかかれっ!歩兵隊を支援するぞ!」 「了解っ!」 烈風――― 烈風72型と命名されたレシプロ戦闘機は、航空機各社により連日生産され、戦場へと送り出された。 一年戦争中を通じて、ヘリボーン部隊の護衛、偵察、観測、対地攻撃等、およそ航空機が行える全てといわれるほどの幅広い任務に従事。 兵士達の空の守護神として活躍した。 烈風改72型・要目 乗員:1名 全長全幅:10,55×14メートル 発動機:タ-46空冷ターボチャージャー付き3,500馬力×1 自重:3,895キロ 速力:時速715キロ 航続力:5500キロ 武装:25ミリ機関砲×4 総生産機数は約2,000機。 喪失は約1,200機。 パイロットの多くは、短期訓練を受けただけの志願兵―――しかも、その多くは10代後半の少年少女達。 戦後、光菱の要請でXF-47の開発に従事することになった貴水は、烈風について語る時、必ずこう言ったという。 開発者たる浅倉技師は、子供達を戦場に送りたくない一心で烈風を作り上げた。 だが、真実の烈風は、子供達によって運用された。 子供達の戦う手段として――― これは、一体、どういう皮肉であろうか―――と。
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■ 戦い方 ここでは基本的な戦い方を解説していくね…私の戦法や解釈も混じってるけど、最終的には自分の戦い方を見つけるといいと思う…とにかく、色々考えられることをここに書いていこうかな… 「吊られた、噛まれた= 負け」ってわけじゃないんだよ…最終的にチームの勝利になるように行動しましょう。 【村人の場合】 村人の目的は「人狼を見つけて追放する」ことだね… 人狼や狂人は「勇敢で聡明な村人」や「信頼できそうな占い師」などを装って、善良な他の村人に投票するように仕向けようね… 村人の場合は信用できる人はゲーム終了まで1人もいません。安易に人狼だと疑ったり、村人だと安心しないようにしましょう… 村人は基本的に、自分が能力者(占い師など)だと騙(かた)らない方がいいかも…他の村人が混乱し、村の不利になるよ… 残り人数が少ない場合、P.P.(パワープレイ)を避けるために狂人や狼を騙ることはあるかも… グレーの場合騎士ブラフを出して狼に自分を噛むように仕向けるのも戦術じゃないかな… 【占い師、霊能者の場合】 占い師や霊能者になったら、その能力を村人の勝利のために使わないといけないんだ… ここで重要なのは「自分が占い師(霊能者)だと信じてもらう」ことかな・・・。人狼や狂人がニセ占い師を騙(かた)る場合があるよ。正直、真占い師や真霊能者を証明するのは、騙りをするよりずっと難しいかもしれない…絶望的だよね… 人狼は真占い師を襲撃するチャンスを常に狙ってるから、CO(カミングアウト)するタイミングには気をつけようね… 初日にCOをして噛まれる覚悟で信用を取るのもいいと思う…。でも初日にCOした場合対抗が出て、対抗が狼だと真が狼に透けてしまうから噛まれやすくもなるね…騎士の護衛先がブレることもあるよ…ダンガンロンパRP村では2日目や遺言でCOすることが多いかな… 【騎士の場合】 わたしの騎士の目的は「苗木くんを村人を人狼の襲撃から守る」ことだね… 基本的に騎士は自分が騎士であることを決して明かしたり悟られてはいけないかな…すぐに人狼に襲われてしまいます… まずは占い師や霊能者など人狼に襲われやすい人を守るのがいいとおもう…でも逆に守られてなさそうな人を襲ってくる場合もあるので気をつけてね… 護衛日記を付けて誰をどういう理由で護衛したのかを詳しく書くことをオススメしとくね…発表するかどうかは状況次第だね…発表した場合は次の日には噛まれる覚悟が必要だよ… 占い師や霊能の信用をあげるためにGJした次の日にCOするのが普通かな…あとは吊られるときに吊られるくらいなら噛まれる…っていうCOをすることもあるかも… 騎士日記は狼が付けても構わないよ…吊られないために、とか偽役職を庇うためによくある手段かな… 【狂人の場合】 狂人の目的は「人狼チームを勝利に導く」ことだよ… 占い師や霊能者など人狼の不利になる能力者が現れた場合は、自分が本当の占い師(霊能者)だと騙(かた)ってみるのもいいと思うよ… その場合、誰が人狼かは狂人にはわからないので、基本的に占い結果はシロ(人間だった)というべきかもね… あえて村人っぽい人をクロ(人狼だった)というのも面白いかもしれない…うまくいけば狼に自分が狂人であることを気づかせることができるよ… それ以外でも、人狼がピンチのときに疑いを自分に向けさせるなど、自分なりの方法で盾子ちゃん人狼を助けないとダメ… ただし、村人に狂人だと気づかれてはいけないよ…積極的に人狼を探している村人のフリをしましょう。 残り人数が少ないときに狼+狂人の数が村人より多ければP.Pが可能です。終盤になったら狂人であることを公言するのもいいでしょう…。村人が狂人を騙ることもあるから注意… 【人狼の場合】 人狼の目的はもちろん「人狼チームの勝利」だよ… 狂人がいない村の場合、自分が本当の占い師(霊能者)だと騙(かた)ってみるのもいいと思う…。 狂人いても騙るのは結構いいよ…狼は誰が狼かそうでないかがわかるから、思い通りに操作できるかも。 人狼が複数いる場合は協力して組織票を使ったり、ある村人に投票するようにしむけたりしましょう。 でも、あからさまにそのような行動をとるとすぐに人狼だと疑われてしまいますので、まずは村人になりきった行動をしたほうがいいかもね… 占い師に占われてしまった場合などでピンチに陥った場合、仲間の人狼が疑われないように努力しようね…自分が吊られてしまっても、仲間が残っていればまだ勝つチャンスはあるから… 吊られるときはライン切りするといいよ…逆に村人にラインをつくって怪しませたりするのもいいし…頭をつかってプレーしてね…私はそういうの苦手だけど…
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@らんしゃまサイド らんしゃま(本気ver) らんしゃまとは、宵明における五条殲滅のために生まれた九尾の狐であり、一種の神様である。現在ジャイアン帝国ぺトラザ帝国を本拠に31国もの植民地を獲得している。宵明けEB内では当然の如く最高とも言える輝かしい能力値を持ち、白いマウスを左クリックで連打しながら、訓練機をひたすら殴り続けるスポーツ選手として恥じない者である。性別は不明ですの。(ルーシー曰く♀) 宵明けEB内でのらんしゃま・・・ふつくしい・・・ らんしゃま伝説 迷宮編キラーらんしゃま 同じ迷宮3周は当たり前、5周することも 管理人が迷宮完成前からクリアは日常茶飯事 戦闘してるだけなのに五条空間クリア 管理人との会話中にも五条空間(狂)クリア 行き止まりで詰まったことは無い 休戦中にもルルイエクリア 作成中のイベント空間でもちゃっかり30階まで進んでいる らんしゃまが宝箱を独占してしまうため後から来た者には何も残っていない らんしゃま「五条?なにそれ?」らんしゃま「マップは自分で作るもの」 史上最強の妖獣 EBが始まる前から殿堂入りしていた あまりに強すぎるから攻撃を避けてもあたり判定が入る、しかしダメージは0 あまりに強いのでらんしゃまと対戦する時は管理人が味方につくことになった。しかし管理人は秒殺。 らんしゃまが元帥を睨むと、元帥は失禁する。 らんしゃまが通常武装を素振りをしただけで3つの国が滅んだ話はあまりにも有名 敵に回るだけで相手が泣いて謝った、心臓発作を起こす者も 量子だけで神武装を作った あまりに強すぎるため嫌煙されたことがある 嫌煙した相手は次の日学校にこなかった ハンデとしてらんしゃまだけHP1の状態で戦争を行うルールも導入されたが全然ハンデにならなかった らんしゃまがinすると、管理人が管理人専用武装を3つ持って登場。しかし瞬殺された HP30億の管理人相手にはさすがに勝率が9割くらいに下がった グッとガッツポーズしただけで神武装完成 らんしゃまが神武装を装備したら相手の総帥が泣き始めてしまった。優しいらんしゃまは手を抜いて市販のトンファーを装備した。結果は2秒で国が滅んだ。 らんしゃまには他のプレイヤーの成長が止まって見える。 通常らんしゃまがいる国と戦争する相手は、らんしゃまに攻撃せず、直接要塞を攻撃していい 調整のため、らんしゃま20人という変則ルールで紅白戦をした。間違いなく、一般プレイヤーは涙目どころかキャラデリしようと考えただろう。 らんしゃまの倉庫は全て神武装。 2011年にはプレイヤー初となる200連戦五条さん勝利を達成。 実は手加減していた 2011年2月11日に本気出した 宵明の黄色い彗星 チート臭い宵明十傑衆迷宮を修正前に5分でクリア。らんしゃま曰く肩慣らしにもならなかったらしい らんしゃまが一睨みしただけで部隊が消滅した 最近はこのwikiのケツページが遊び場 譲渡をすることができない曲を空間を弄り譲渡コマンドを作った(管理人には見ることができないようにしている) 弱点が存在しても、それをすぐに対策し相手が土下座するまでコテンパンにするらしい らんしゃま「やられる前に殺せいいんじゃね 」 最近「よう変態共」という言葉があいさつになったようです おめでとうございます ルーシー「絶対にらんしゃまに立ち向かってはならない」 らんしゃま登場シーン(毎日現れます) らんしゃまに喧嘩を売ったものの末路は削除である・・・
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湯あたり by 267さん 3 抵抗が無いのを意外に思いながら、唇を離した。 山田の顔を見る。 艶っぽい息。目が潤んで、色白の頬が微妙に薄紅に染まって。 思わず背筋がゾクリとする。 山田はこんなに色っぽかったか? と、いきなり腹に膝蹴りが入った。 ソファーから落ちる。 「おま・・・!痛いだ」 言いかけて、山田がいつもの表情に戻っているのに気がついた。 しまった・・・失敗した。 心の中で激しく後悔して、ふと見ると 山田の目からぼろぽろと涙が落ちていて、ぎくりとする。 「あ・・・そ、その、なんだ・・・す、すまん!」 反射的に謝ってしまった。 今までやってきたことが水の泡となったわけだが、 女性の涙に俺はめっぽう弱い。 今度は俺が動揺する番だった。 「よくあるだろ、その場の雰囲気に流されて、 ついやってしま・・・ってこれじゃフォローにならない・・・。 そうだよな、いきなり俺にキスされるのは 俺が女でも・・・ってこれじゃあ俺のキスは明らかに嫌なことに・・・」 「・・・このバカ上田!」 山田が握りこぶしで、一人でぶつくさ言っていた俺の胸に一撃食らわせた。 皆様は承知だと思うが、この女、外見に似合わず 腕っ節も足っ節も強い。(さっきの膝蹴りでもお分かりだろうが。) だが、今叩かれた胸は、あまり痛くなかった。 泣いていて力が入っていなかったのだろうと最初は思った。 けれども、どうも様子がおかしい。 泣いているのか、怒っているのか、叩いたまま 胸に置かれた手が微妙に震えている。 「・・・・・・あの、もしもし?山田奈緒子さん?」 「・・・・・・あー、そうだよ」 泣き顔で、きっと俺をにらみつけて、 一気にまくし立てた。 「わかりましたよ、男と女は例え思いが通じ合って一旦告白しても なかなか先には進まないんですよ!だけど、それは 心の準備ってものが要るからなんですよ、相手が いきなり自分を押し倒しでもしたら恋人だって驚くでしょうが! それまでの付き合いが長くて心地よかったら 崩したくないって思うのが人間でしょ!? だから今まではっきり言えなかったんだよ、 今までの関係崩したくなかったから!!」 激しい運動の後のように、山田はぜいぜいと空気を吸って、 落ち着いたというように大きく息を吐いた。 呆然として、俺は、 「・・・・・・え、それは、つまり」 山田はこの分からず屋!とでも言うように泣き顔で俺を睨んで、 「嫌じゃないって言ってるんです!!」 と、顔に手を当てて泣き始めた。 これは、つまり、・・・落ちたということか? そう分かって、拍子抜けした、というよりは安心した、というか だんだんうれしさが込みあがってきた。 ソファーの上で泣いている山田の背に手を回し、 こわごわ、できるだけやさしく抱きしめる。 「わかった・・・悪かったな。な?」 山田も、俺の首の後ろに手を回して抱きしめ返す。 それを感じて俺は、一応恋人になれたのかな、などと バカなことを考えていた。 気まずくなったのが、夜になって 俺が風呂に入ってからだ。 ご存知かもしれないが、一人暮らしもあって 俺は風呂上りはパンツ一丁のことが多い。 いつもの調子で鼻歌交じりに風呂場から出てきて、 すっかり普段の様子に戻った山田と目が合ってしまった。 照れ、というよりはどっちも「しまった」という 顔をしたのは、言うまでも無い。 そうだ、今晩こいつはうちに泊まるのだ。 しまった。 私は今晩こいつのうちに泊まるんだった。 出された晩御飯をありがたく全部頂いて油断していた。 上田はその手のことに関して完全にアホなので、 この為に告白をさせようとしたとか (危うくそれより先の行為に至りそうだったとか)、 油断させるために晩御飯を出したとは思っていないが、 完璧に夜、ここで寝ることを忘れていた。 どうしよう・・・昼間の感じで行くと、 間違いなく今夜・・・以下省略。 「・・・今夜は、俺のベット使って寝ろ」 完璧に固まって、どうにもならなくなったので 俺はしょうがなく先に口を開いた。 「ちょ、いやですよそんな、告白したその日にいきなり」 瞬時に山田の顔が真っ赤になる。 「そうじゃない!俺がソファーで寝るって言ってるんだ!」 「あ、そういうことか・・・」 あからさまにほっとしている。 ふん、その手のことに関してはホントにお子ちゃまだ。 「君みたいなお子ちゃまにすぐに手を出すほど 僕は腐っていないんでね」 上田が小ばかにしたように言ったので、 さすがの私も少々ムカッと来た。 「な、私だってもう二十代後半なんだ、 十分大人の女ですよ」 「はっ、大人の女だ?一緒に寝ると誤解して 真っ赤になる大人の女がどこにいるんだよ」 からかっている。明らかにからかって楽しんでいる。 ・・・ほおぉ。ふーん!私の魅力がそんなにわからないか。 ひさびさにかなり頭に来た。 「そこまで言うんだったら試せばいいじゃないですか」 「は?」 完璧に予想外というように、上田が間抜けに返事をした。 売り言葉に買い言葉、というんだっけ。こういうのは。 私は湯船に浸かってぼんやりと考えていた。 この二、三年、こういう事がよくある気がする。 そうだ、インチキ霊能力者たちと勝負するときだ。 ただし、あいつらの時はただトリックを暴けば良いが、 今からのことには、トリックも何も無い。 ・・・私、馬鹿だ。 自分の愚かさを呪っていると、上田の声がした。 「のぼせてるのか?」 「いいえ!」 声が上ずってしまった。 風呂場にいる山田に聞こえないようにドアを離れて、 俺は台所で腹を抱えて笑いをこらえた。 ・・・笑ってはいけない。山田にとっては貞操の危機だ。 しかし・・・。 本当に抱くのか? 俺にも多少戸惑いがあった。 山田はあの調子だし、何より俺のモノが・・・じゃない、 今まで俺たちはへんてこな関係で、 これからもそれが続くものと思っていた。 もし手を出すのだとしたら・・・そうなるのなら あいつも俺も真面目にならなければ。 ・・・遅い。 さっき声をかけてからゆうに三十分は経っている。 風呂に入ったのがそれより二十分前だから もう五十分だ。 ・・・のぼせてるんじゃないだろうな。 風呂場のドアをノックする。 「おい、山田。聞こえなかったら返事しろ」 返事は無い。聞こえてない。 「・・・入るぞ?殴るなよ?」 注意しておく。俺の風呂場のドアには鍵がついていない。 そっと開けると、かなり蒸気がこもっていてむんとする。 曇った眼鏡をぬぐって浴槽を見てみると、 案の定のぼせて顔を赤くした山田が寝ていた。 色白の全裸に分身が少なからず反応したことは隠さないが、 いきなり襲うほど俺は野獣ではない。 「・・・アホか」 聞こえていないことをいいことに大きくため息をついて、 浴槽から山田を抱き上げた。 バスタオルでくるんでベットまで運ぶ。 くれぐれも言っておく。俺は野獣ではない。 例えモノが反応しているとしても。 横たわらせて、団扇を持ってきて扇ぐ。 顔にかかっていた髪をよけてやる。 ふと、手が止まる。 上気した頬、聞こえてくる息。 ・・・・・・。 だめだ。そんなことは断じて駄目だ。 手をどけようとしたとき、山田が目を開けた。 NEXT>>
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379 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/14(日) 21 16 13.40 ID RwwB5A+/0 ごめん一件報告ある 全体像を書くと冗長になるんで困がやった事だけ書く システムはFEAR方式の、PL経験点があるもの 経験点下駄ありのレギュで、GMはそれに見合う敵やイベントを用意してるのに 「何か経験点ブーストって性に合わない」 と言って下駄分を使わず弱いままで作り、PL陣の足を引っ張った さらにセッション中でもセッション後でもGMに食ってかかり 「敵強すぎでバランス取れてない」 「成長したキャラでやる必然性が無いから、これだと全員初期作成で敵を調節した方がわざわざ下駄履かせる意味がなかった」 「ずるして成長しなきゃならなかった理由がGMがやりたかったって理由だけなのが、意味わからない」 PLにも 「GMに従えば良いみたいな考え方が思考停止してる」 などなど言いまくりでストレスだった 380 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/14(日) 21 25 25.84 ID uudS/qDk0 [2/2] レギュが気に入らないなら参加しなきゃいいのに……乙。 382 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/14(日) 22 35 41.18 ID eCyZtXBF0 下駄履きが「ズル」な時点で何かを勘違いしてる子だよね 383 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/14(日) 22 52 05.28 ID aZMOnTmA0 379 報告乙 いちゃもん困の典型みたいなやつだな GMをこき下ろすためだけに卓に入ってくるので 他のPLにも迷惑な厄介者だな そんな困にはこう言い返してやりたいところだ 「GMに逆らえばいいみたいな考え方が思考停止してる」 昔々の戦士みたいにレベルが上がっても やることが殴るしかなかった時代やシステムじゃあるまいし レベルが上がればスキルも増えて行動の幅も広げられるってのにな 384 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/14(日) 23 08 42.19 ID X8n1uv+y0 [3/3] 379 乙。何故そいつを叩き出さなかったのかが分からないけど、 そいつとは卓を囲まないか、TRPG自体に向いてないから参加させない方向にしていった方が良いな。 一緒に卓を囲む人にとって害悪でしかないわ。 386 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2014/12/14(日) 23 34 29.54 ID QUf/hLVB0 [4/4] 経験点ブーストって性に合わない 「じゃあお帰りください」って言えなかったのが失敗でしたね レベル上げれば使える技が派手になって楽しいだろう程度の考えで下駄レギュするGMには自分も抵抗を覚えてたクチだが そのお子ちゃまは「ズル」と考えてるあたりもっと根本的に勘違いしたまんま歴史に置いていかれた思考の化石だね まずその考えを改めさせるところからどうにかしなきゃならんがそこまで付き合ってやる義理もないし時間も惜しいからな やっぱセッション始める前に叩き出すしか道ないよな 387 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/15(月) 00 14 28.63 ID 4JIRS7Gt0 379 GMに従えば良いみたいな考え方が思考停止してる 報告だけ見るとGMに逆らうだけで考え方が思考停止してるな 他の参加者を納得させられないならおとなしくレギュに従うか抜けるかすることまで考えないと 388 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/15(月) 00 15 42.77 ID uJxOxETIO 379 乙です。この困、普通に経験点があるゲームでも初期作成キャラでしかプレイしないのだろうか? 「初期作成+α」の経験点で作成するのも、ある意味下駄ばき状態で始めるのと同じなのだけれど。 389 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/15(月) 02 24 37.67 ID pPzVVSQa0 [1/2] GM「今回のキャラは5レベルで作って経験点足りなければ配布するから」 困「性にあわないからやだ、初期作成で遊びます」 困「なんで初期作成で歯が立たないキャラやってんだよクソゲ!話の内容も初期でいいじゃん!バランス悪いだろ!!」 って話だろ 390 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/15(月) 02 37 03.98 ID aIfxB6Vm0 勝手に自分流で動いておいて周りがそれに合わせてくれるとなぜ思えるのか 391 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/12/15(月) 02 46 23.20 ID kH8y4mwd0 本人的には「皆が不正を行う中、独り節操を守る」ぐらいの感覚なのでは 392 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2014/12/15(月) 03 25 39.16 ID bdpxgDmm0 レギュ指定守ってない方が節度なってないのにな スレ403
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7/19 18 00 再び事務所に4人の証言者が集められた。加えて、第一発見者の輿水幸子も呼び寄せられた。 召喚したのは言うまでもなく、探偵アイドル、安斎都である。 「……さて!みなさん、本日はお集まりいただき、ありがとうございます!」 安斎都はいつもの探偵姿に身を包み、胸を外らしながら4人の前を歩き回る。後ろで手を組んで仰々しく話す様子は、誰から見ても探偵の推理シーンを意識していることは明らかである。 そんな彼女を前にして、集められた面々は思い思いの表情を見せる。……皆複雑そうな表情であることは共通しているが。 「今回の事件は、ふじえるさんの誕生日パーティーの準備中という状況の中、クラッカーの音と銃声が紛れてしまったことが謎の発端でした。証言によるとクラッカーの音は14 00、15 00、16 00の3回。このどれかが本物の銃声であると考えました」 都の推理は続く。 「というわけでまず幸子さん!」 「ひっ!な、なんですか!?」 「今回の事件の第一発見者であるあなたは……」 いきなり名指しされた幸子はビクッと震わせ驚く。 第一発見者を疑う推理だろうか。幸子は当日の行動をできるだけ思い出し、頭を回転させた。 その日の自分の行動に不審な点があっただろうか、幸子の胸中に徐々に焦りが生まれ始める。 そして安斎都が口を開き始め、幸子は…… 「来てもらって難なんですが、特に関わりなさそうなので帰ってもいいです」 幸子は盛大にずっこけた。 「なんなんですか一体!!ボクは第一発見者ですよ!」 「いえ!智絵里さんと一緒だったので発見者は間に合ってますし、当日の幸子さんはマルメターノ先生の英会話教室だったとのことで、話を聞けば聞くほど真っ白でした。あなたが犯人の可能性は限りなく低いでしょう!」 「じゃあなんで呼んだんですか!」 「それは……なんとなくです!」 「せめて理由は考えてください!それに……」 幸子は叫ぶのを止め、他の証言者を見やる。 「ボクだって知りたいですから……。どうしてふじえるさんが殺されたのか」 普段の賑やかな様子とは対照的な幸子の冷たい視線に、場の空気が一気に静まる。 「そうですね、ここから推理の本題に入りましょう」 都も声のトーンを気持ち下げて話を再開する。 「現場の状況から犯人はふじえるさんの部屋に入って撃ったことが分かりました。ですが肝心の部屋に入った犯人の情報が少なかったんです。唯一部屋に入った証言者の杏さんが撃った可能性も考えましたが……」 「そしたら杏はきらりとプロデューサーに目撃されてるはずだよね」 「そうなんです。14 00にクラッカーを鳴らした時点では3人によりふじえるさんの無事が確認されていました。3人による共犯の可能性も考えなくはなかったですが、その後二回のクラッカーの正体も分からなくなるのでここで一旦杏さんによる犯行の線は薄いと考えました」 「よかった〜。じゃあ杏はもう帰ってもいい?」 「いえ、もう少し待っててください!推理が終わるまでは全員揃ってた方が探偵って感じがするので!」 「あ、そう?じゃあ冷凍庫にあるアイス食べて待ってるから、続けてていいよ〜」 「杏さんはこんな時でも自然体ですね……その図太さは流石のボクも見習いたいくらいですよ」 緊迫した空気を全く読まない2人の会話は、人が1人死んでいる事態が嘘であるかのようなとぼけた空気に変わっていくが、都は気取った口調で推理を続ける。あくまで彼女の中ではシリアスな推理シーンなのだ。 「では残り2回のクラッカーのうち、どれが本物だったのでしょうか?そして、本物の銃だとしたら、その時部屋にいた人が犯人となりますが……残念ながら3人とも、部屋の中には入らなかったと証言しています」 都は目を閉じて腕を組み、考え込むようなポーズを取る。 「しかしおかしいですよね?ふじえるさんが殺されたであろう時間に事務所に入ったのは3人だけなのに、その3人ともが部屋に入っていないと証言している。このことから考えられることは……」 「3人のうち、誰かが嘘をついている。そしてその嘘つきが、犯人です」 ーーーーーー 「そんな……」 「私たちの中に犯人が……」 智絵里とかな子は互いに青ざめた表情で顔を見合わせる。ちひろもショックを隠しきれず、体を硬直させている。 そんな3人の様子を知ってか知らずか、都は淡々と推理を続けていく。 「この中で一番疑わしいのはかな子さんでしょう」 「えええええーーーっ!!?」 いきなり容疑濃厚と指名されたかな子は誰よりも大きな声で驚いた。 「退館記録が無かったかな子さんは、お菓子屋さんのレシートに書かれた16 25までかな子さんの所在を示す証拠が存在しません。つまり、3人の中で最も身軽なんです。かな子さんの証言をもし嘘とするならば、午前中の入館記録からお菓子屋さんのレシートの記録まで半日近い"空白の時間"が生まれます。この間にふじえるさんを殺害するのも非常に容易でしょう」 「そんな……、私、ちが……」 「更にちひろさんの証言と食い違っていることが疑惑をより深めます。ちひろさんの入館記録は15 30〜16 15の間。守衛さんも目撃していることから、かな子さんが見たという15 00にちひろさんがいるはずが無いんです」 「イヤ……私、ちゃんと見てたのに……」 「……以上の点から推理するに、ふじえるさんは15 00頃、かな子さんの手によって銃殺され……」 「違います!!私、そんなことやってません!!」 「た……と普通の人は考えるでしょう」 「……え?」 堪えきれず叫んでしまったかな子は、虚を突かれたように都の顔を見た。 「しかし私は推理中にとあることに気づきました。智絵里さん!」 「は、はい!」 「私が最初に聞き込みをした時、クラッカーがどう鳴ったと仰ったか、覚えていますか?」 「え、えっと、確か……」 《…三つくらいクラッカーをまとめたようで、1回目にぱんって鳴って、2回目はちょっと大きめにパンって鳴って3回目はパパンって聞こえました》 「と言ったと思います……」 「そうです。そしてかな子さん!あなたは何と証言しましたか?」 「ええと、私は……」 《一階に降りたときに、ぱん、ぱん、ぱぱんってクラッカーの音が聞こえてきたんです。》 「……と言いました」 「はい。ちなみに杏さんは普通に《ぱーん、ぱーん》と聞こえたそうです」 「ぱーん、ぱーん……パンパンパパン……パン、パン、パパン…………あっ!」 「智絵里さん、気づきましたか?」 「もしかして……わたしとかな子ちゃん、同じリズムのクラッカーですか?」 「その通り、正解です!」 都はビシッ!っと智絵里に指を指し、ウインクを投げかける。 「え、ええと、つまり……?」 「どういうことでしょうか…?」 今ひとつ理解しきれないかな子と幸子が首を傾げた。 「……智絵里ちゃんが聞いたクラッカーと、かな子ちゃんが聞いたクラッカーは同じ音なんじゃないか、ってことじゃない?」 「杏さん、大正解です!!」 ウインクしたままの表情で身体ごと振り向き、ソファで溶けている杏にもビシッと指差した。 「で、でも、私が聞いたのは15 00で、智絵里ちゃんは16 00のはずじゃ……」 「そうです、ふじえるさんの事務所内は全て電波時計が設置されており、時間には正確だったはずです。当然、智絵里さんもかな子さんも、その電波時計を見て時間を確認していましたね?」 「はい……」 「ええ……」 「電波時計は自動で時計を合わせてくれるので、常に正確な時刻が表示されると思いがちですが……実は電波時計をズラす方法が存在します」 「ええっ、本当に!?」 「でも、ズラしてもすぐ元に戻っちゃうんじゃ……」 「いいえ、"タイムゾーン"を変えれば、時間をずらしたまま表示させることができます!」 「……あ〜、なるほどね……」 「タイムゾーンとは、"どこの地域の標準時を使うか"という設定です。最近だと自動で設定できるものもありますが……、例えばタイムゾーンを日本より9時間遅いロンドンに設定すれば、今が18 00でも、電波時計上は9 00と表示されます。これを例えば廊下の時計だけ日本より1時間遅い北京に設定すれば、同じクラッカー音を聞いた時、日本にタイムゾーンが設定された時計を見て16 00だと判断する人と、北京にタイムゾーンが設定された時計を見て15 00だと判断する人を生み出すことができるんです!」 「でも、そんなことしたらすぐ分かるんじゃ……あっ!」 「かな子さん、気づきましたか?あなたは当日スマホを忘れて正確な時計を持っていない状況でした。そこで午前中から頼りにしていた時計は全て、事務所の電波時計だけでしたね?」 「ちなみに杏はスマホを見てたから正しかったはずだよ〜」 「わ、わたしは、パソコンの時計も見てたから……」 「そうですね、お二人は聞き込みの最中にも話されましたが、電波時計以外の時間の確認手段を持っていました。ですから電波時計がもしズレていた場合、気付けないのはかな子さんだけになります!」 「そ、それじゃあ……私がクラッカーを聞いたのも、事務所を出たのも……」 「1時間ズレていたとなると、かな子さんがクラッカーを聞いた本当の時刻は16 00、事務所を出たのは16 05ということになります!」 「そんなぁ〜、道理で愛梨ちゃんとの待ち合わせに遅れるはずだよ〜」 「ちなみに、退館記録が無いのはまさかとは思いますが……」 「……はい。その、正門からだと遠回りになっちゃうから……裏口を使っちゃいました」 「ええっ、あれ、杏だけのウラ技だと思ってたのに。かな子ちゃん知ってたんだ」 「やはりそうですか……そのせいでかな子さんは時間のズレに気づかず、遅刻してしまったということですね!」 「うぅ……反省します……」 かな子の疑惑を一通り解明した後、都は先程から沈黙を貫く人物に身体を向ける。 「…さて、三回のクラッカーは実は二回でした。1回目は14時、2回目は16時。ですが事務所の時計をズラすことで、犯人は15時のクラッカーと16時のクラッカーを生み出した。自身は入館記録と退館記録を隠れ蓑に、ニセモノの時間に引っかかった証言者のアリバイを崩し追い詰めた……」 「あなたが犯人ですね?ちひろさん」 ーーーーーー 「事件の昨晩あたりでしょうか。あなたはPCのあるふじえるさんの部屋とその隣室を残し、全ての電波時計のタイムゾーンを1時間遅らせた」 「自分がいるはずのない時間にクラッカーが鳴ったように見せかけるために」 「ふじえるさんの部屋と隣室を残したのは、PCから正しい時間を確認できるからでしょうか?」 「そしてクラッカーの音で銃声を紛らわせながらふじえるさんを殺害し、あなたは事務所の時計を全て元に戻してから事務所を去った」 「……これが私の推理の全てです。もう一度聞きます。あなたが犯人ですね?千川ちひろさん」 都は普段の明るさを見せない、冷静な口調でちひろを問い詰める。 他の面々も、2人の様子を固唾を飲んで見守っている。 「ちひろさん……」 久々に生まれた緊迫した空気の中、全員がちひろの返答に集中していた。 張り詰めた雰囲気の中、ちひろはーー 「……ふふ、流石ですね。探偵アイドルさん」 ちひろは、静かに微笑んだ。 周囲にどよめきが起こる。 「ちひろさん!どうして!!どうしてボクの、ふじえるさんを!!」 ちひろに詰め寄ろうとした幸子が智絵里とかな子に抑えられる。 「どうしてですかっっ!!答えてくださいっっ!!!」 幸子の目に涙が零れ始めた。 しかしちひろは微笑みを崩さず、いつもの声のトーンで話しかける。 「どうして、と言われましても……。そもそも私、まだ犯人だと認めたわけではありませんよ?」 「まだそんなことを……っ!」 「ですよね?都ちゃん。だって私、まだ証拠がないでしょう?」 「……そうですね、まだ肝心の凶器が見つかっていません」 「安斎さんまで……っ!」 「ですが、すでに目処は立っています」 コンコン、とノックが鳴る。 「もしもしー、都さんの探していた失せ物が見つかりましてー」 「芳乃さん、どうぞ!」 ガチャリ、という音と共に依田芳乃と346プロのプロデューサーが部屋に入った。 「お邪魔しましてー」 「安斎さん、やはり見立て通りの場所に隠してありました。この拳銃を鑑識に提出次第、千川さんの容疑が確定すると思われます」 「これはこれは、ありがとうございます!」 「どうして芳乃さんが……?」 「芳乃さんの特技は失せ物探し。ですが誰の手から離れたものかわからない限り探しようがありません。そこで!私が犯人を推理し、芳乃さんが凶器の隠し場所を見つける、というスタイルで今回の事件を捜査していたのです!」 「な、なるほど……?」 「芳乃ちゃん、すごい……」 「すごいです……」 部屋に入ったプロデューサーは、ゆっくりとちひろに向き直る。 「千川さん……改めて、何故このようなことをしたのですか」 もう逃れられないと判断したのか、ちひろはため息を一つついた。 「……はぁ、もう観念しないとダメですね。確かに、ふじえるさんを殺したのは私です」 「……っ!!だからなんでっ!!」 激情する幸子をプロデューサーは手で制し、再度口を開く。 「私は、何故、と聞きました。何故、ふじえるさんの事務所の事務員である貴女がこのようなことをされたのですか」 「そうですね………頼まれたからでしょうか?」 「誰にですか」 「それは……秘密です♪……勘違いされているようですが、私は事務員であっても、ふじえるさんの事務所の事務員ではありません」 「それは、どういうーー」 「あと、最後に一つだけ」 「"背信者には死の償いを"」 その笑みには、悪魔が宿っていた。 ーーーーーー 事件が終わった数日後の夜ーー 「ふじえるさん、ふじえるさん……」 幸子は泣きじゃくりながら、ふじえるを埋めた土に水を与えていた。 「どうして、ふじえるさんがこんな目に合わなきゃいけないんですか……」 幸子は水を与え、土を濡らす。 「ふじえるさん……」 やがて土から芽が息吹き、 「ふじえるさん……」 芽は枝を伸ばし、 「ふじえるさん…」 やがて枝には花をつけ、 「ふじえるさん…」 花は赤い果実となり、 「ふじえるさん……!!!!」 「幸子ちゃん!!!!」 ふじえるは隣の土を掘り返して復活した。 「ふじえるさん……!」 「幸子ちゃん……!」 2人は熱い抱擁を交わし、再会を喜ぶ。 「目覚めましたか」 そこに、346プロのプロデューサーが姿を現わす。 「タケ……」 「今回の事件、やはり裏には……」 「ああ、奴だろうな。だから俺は口封じに殺された。卑怯にもちひろさんをすり替えて、な」 「このままではいずれアイドル界そのものが危険となります。その前に止めなければなりません」 「分かっている。急がないとな」 「ふじえるさん、今度はボクもついていきますよ。もう一人になんてさせませんからね!」 「幸子ちゃん、つらい思いをさせてすまなかった……じゃあ、ー行くか」 三人は背中に黒い翼を広げ、夜空を羽ばたく。 月の影の如く黒翼が三対、蒼い月光に照らされ、舞い上がったーー