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僕の名前はブースター。 とあるお店の寝具売り場にいる。 僕にはあるこだわりがある。 それは、寝具。 僕は寝るのが好きだ。 だから、そのための環境にはこだわりたい。 そんな僕にとって嬉しいニュースがあった。 家の近くに、有名な量販店がオープンしたのだ。 中に入ると、そこは。 明るく綺麗で、落ち着いた雰囲気。 心地よい自然の香りが広がっていた。 「あっ。」 しゅううぅぅぅーーー…… おしっこ漏れちゃった……。 新しいお店はトイレも綺麗だ。 二つある個室の片方に入って、鍵をかけた。 広い個室に、白い洋式トイレ。 おむつを取り出して、カバンは荷物置きに。 「さてと。」 おむつ替えも、ここではゆったりと出来た。 まるで、お風呂上りのパジャマを着るように。 ふたの上に置かれたズボンとおむつ。 黄色く濡れたおむつを手に取った、その時。 バタンッ! 隣の個室のドアが閉まり、鍵がかかった。 ズボンとパンツを脱ぐ音、そして。 ミチチチチ……ブリリリリ…… ぷすっ 「はあ……///」 健康的な排泄音と、気持ちよさそうな声。 僕と同い年くらいの男の子。 かなり我慢していたようで、まだ出ている。 まさか隣の個室にいるポケモンが おむつ替えをしているとは思わないだろうな。 おむつ替えを終えて、足取りも軽やか。 寝具売り場に戻って、目的を思い出す。 そうだ。 おねしょシーツを買いに来たんだ。 「すみません。」 「はい、何かお探しですか?」 探したけど見つからなくて、店員さんに声をかけた。 「シーツを……。」 「ご案内いたします。」 寝具売り場に戻ってきた、けど。 「こちらは新作となっていまして……。」 「あ、あの!」 恥ずかしいけど、言わなきゃ。 「そうじゃなくて、その……。」 小さな声、だけどハッキリと。 「おねしょシーツ……///」 真っ赤な顔と、穏やかな笑顔。 「防水シーツはこちらです。」 恥ずかしくても、こだわりは忘れない。 よく見て選んで、納得したものを手に取った。 「あっ、お客様。」 「は、はい。」 「お客様におすすめの商品があるのですが。」 次に案内された場所。そこにあったのは……。 「これって……///」 「はい!オリジナルブランドのおむつです!」 家具とインテリアのお店がおむつって。 ていうか、店員さんなんか楽しそうだし。 パジャマも寝具の一つ。 安心して寝るために穿くおむつもまた同じ。 というわけで……。 「ありがとうございましたー!」 ブースターの部屋 まさかおむつも買うことになるとは。 でも、やっぱり気になるし。 パジャマのズボンとパンツを脱ぐ。 新しいおむつを袋から取り出して、両手で広げる。 「わあ……。」 感動的な穿き心地だった。 これは、最高のおむつかもしれない。 新しいシーツ、新しいおむつ。 その肌触りが、たまらなく嬉しかった。 「ふあぁ……。」 その日の夜は、ぐっすりと眠れた。 東の空が白み始める頃。 ベッドの上で、安らかな寝息を立てる。 ひんやりとした空気に体が震え、そして。 「んっ……。」 しゅいいぃぃぃーーー…… 「はあ……///」 このまま、もう少しだけ。 優しい温もりに包まれて、僕は眠るのだった。
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澪「?そっか、なら良かったよ」 律「唯があんな事してるからだぞ」 唯「面目ないです…」 澪「その話はいいから// それに律、さっきから唯を責めるなよ 唯は悪くないんだから ほら、おまえ等もさっさと服を着ろ!風邪ひくぞ」 律「(何だよ…私はお前の事を思って…)」 紬「(澪ちゃんは私の事心配してくれてるのに… 八つ当たりしちゃってる…ダメだな…)」 寝床 ~夜~ 律「ふぁ~そろそろ寝るか」 澪「というか唯は寝てるぞ」 唯「ムニャムニャ…スー」 律「早!!!さっきまで一緒にUNOやってただろ…」 澪「唯のやつちゃんと布団かけなきゃ風邪ひいちゃうだろ」スッ 律「何かさっきから妙に唯に優しいよな…」 澪「ん?友達なんだから当たり前だろ」 紬「(唯ちゃんオムツ履いたのかしら?)」 ポンポン 澪「さて、私達もそろそろ寝よっか」 律「…あーそうだな明日もいっぱい遊ぶために今日は早めに寝るか」 澪「練習するんだ!」 律「忘れてた!!」 澪「お~い!」 紬「2人とも唯ちゃんが起きちゃうから静かに」シー 律「おっとそれもそうだな」ボソッ 澪「ごめんムギ」ボソッ 紬「じゃあ私も寝ますね、お休みなさい」ペコ 律澪「お休みなさい」ペコ バサ シーーーン 律「…なぁ澪」 澪「何だ?あんまり大きい声で話すなよ」ボソッ 律「…一緒に寝てやろうか?」ボソ 澪「な、なに冗談言ってんだ//さっさと寝ろ」ボソ バサッ シーーーン 律「…冗談じゃないっての」ボソ 2時間後 ~寝室~ パチクリ 澪「(うぅ…トイレ行きたくなっちゃった)」 バサ そ~っと ガチャ 澪「(暗いな…うぅ怖くない怖くない怖くない)」ブルブル ~トイレ前~ 澪「(ふーたどり着いた…電気はどこだ?)」 パチ キーーガチャ 澪「(やっと明るくなった…さっさとしてみんなのところに帰ろう しかし今日は散々な目n)」 キーーガッ 澪「ひぃ!!!!(人の手!!!!)おば、おば、おば!!!(お化け!!!!)」アセアセ スッ 律「私だよ」 澪「り、律!驚かすなよ!また…」 律「また…何だよ?お漏らししそうになったのか?」 澪「う…律はなんでこんなところにいるんだよ!トイレならちょっと待ってろ」 律「澪が出て行くのが見えたからさー で?また漏らしそうになったのか?子供だな澪は」 澪「むっ!べ、別に関係ないだろ!私はしたいんだから用がないならトイレから出ろよ」 律「何だよ出ろって…ちょっと来い」 グッ 澪「うわ!バカ私はトイレに行きたいに」 ダッタタタ 1分後 ~露天風呂~ 澪「バカ律!何でこんなところに連れてきたんだよ!私はトイレに…」モジモジ 律「なぁ澪…さっき唯に触られてどうだった?」 澪「え!?な、何だよ突然…」 律「気持ちよかったか?」 澪「はぁー//バカな事言うなよ//気持ちいい訳ないだろ」 律「嘘つけよ、あんなに声だしてたくせに」 澪「あれは…//まぁ…ちょっとは//」 律「気持ちよかったんだな…お前友達に触られて感じてたんだな、変態」 澪「へ、変態って!しょ、しょうがないだろ…//だいたいあrんーー//」 律「んー…レロ……ん」 澪「んーー//……ぷぁ……や、んぷ//…辞めろ」 バッ 律「…ハァハァ」 澪「な、何突然キキ、キスしてるんだ!?//」 律「…やっぱり唯が好きなんだな」 澪「え?何言ってるんだよ//私が唯をって…」 律「うるさい!!」 モニュ 澪「うわぁ//律…む…ねは…」 律「こうやって唯にもまれて感じてたんだろ!」 澪「ふぁ//や…め……ん、ぁ//」 律「澪は誰に揉まれても感じる変態だな!こんな乳首も固くしやがって」 ギュッ 澪「きゃっん//ぃたい…やぁ、止めて…」 律「何が痛いだ!痛いやつがそんな声だすかよ!ほらもっとデカくなるようにのばしてやるよ!バカ乳」 澪「ぅわ//いや…んふぁ…あ!(このままじゃ漏れちゃう)」 グッ 律「何だおまたおさえて、漏れそうなのか?アハハこりゃいいや、漏らしちゃえよ。 そしたら唯をここに連れてきて澪が変態お漏らしだってとこ見せてやるからな」 ギュッギュッ 澪「んぁ…りちゅ、らめて…ひゃ//」 律「うるさい!変態な澪を愛してるのは私だけなんだ…澪のオシッコまで好きなのは私だけなんだからな! 唯になんか嫌われちゃえばいいんだ!! ちゅぱっ……くちゅ…ペロ」 澪「んぁっは//くび…すったら…めだ//(ダメだ我慢できない…)」チョロ 律「だしちゃえ変態」 ギューーー 澪「ダッ!!うわぁ//はぁ~~」 ジョロジョロ 律「ハァハァ…まだ出しただけじゃ止めないからな」 バッ 澪「ふぁ!!!いや!!まだ…」 律「アハハ、パンツぐちゃぐちゃだな。オシッコまだでてるぞ」 澪「ら、やめろ~」 律「ほら」 クチュ 澪「ふぁ///」 律「オシッコだしながら感じるのか?」 クチュ…クチュ 澪「ち、ひゃ//う…」 律「だったらだし終わったのにどんどん濡れてきてるのは何でなんだよ」 澪「り、ちゅ//やめ…て」 律「言えよ!!!何でこんなに濡れてんだよ!」 澪「…お…んぁ…もらし…したから//」 律「それだけじゃないだろ!ほら言えよ」 澪「…ふぁ//ひゃっ…きもち…りょくて…ふぁ//」 律「気持ちよかったらこんなに濡らすのかよ! 好きじゃないやつに触られてもこんなに濡らすのかよ!」ウルウル 澪「(律が泣いてる…)んはぁ//ち…がう…りつが…しゅき…だから//ふぁ」 律「嘘つけ!私の事はグス…嫌いなんだろ!!」 クチュ…クチャ… 澪「ふぁ//ほ…んとう…んぁ//…だ(律私は…)」 律「違う!澪は唯が…グスン…みお゛はヒッグゆいがずぎなんだぁ~グスン」 澪「ちが…う…んぁ//…りちゅが…すき…だひしゅき…」 律「グスン…ほんとうか?本当に好きか?一番か?」 クチュ… 澪「んぁ//ハァハァ…一番好きだ//」 律「グスン澪にヒドいこと…してるのにかヒッグ」 澪「…それでも一番好きだ…バカ律//」 律「うぇ~みお゛グスンわだじ…ヒッグごべんなさい」 澪「律ごめんな、不安な気持ちにさせて」 律「グスン…澪…私も好きだー」 ダキツキ 澪「うわぁ!」 ドボーーン……… 数分後 ~露天風呂~ 律「いや~まさか風呂におちるとわな。けど澪も体洗えて良かった良かった」 澪「良かったわけないだろ!」ゴツン 律「アイタ!頭叩くなんてヒドいぞ」 澪「まったくお風呂の近くで飛びつくなんて、おかげで私も律もずぶ濡れじゃないか」 律「アハハ、ちゃんと受け止めちゃダメだぞ澪」 澪「りーつー」ゴゴゴゴ 律「アハハ…すいませんでした」土下座 澪「はぁ~」 チラッ 律「……怒ってる?」 澪「…怒って…ない」 律「お漏らしさせたことは?」 澪「…それはちょっと怒ってる」 律「ごめんよ、澪…けど私、唯と澪見てたら不安で」 澪「もういいよ…こっちこそ不安にさせて悪かったな」 律「いひひ~」 澪「こら笑うな!!//もう帰るぞ」 スタッタ 律「あ!待てよ~ゆっくり歩いてくれ~」 澪「どうした?さっきのでどこかケガしたか?」 律「違う違うちょっとトイレ行きたいんだよ」 澪「え?」 律「実は澪が起きた時私もトイレに行きたかったんだよ、だから今けっこうピンチなんだよね、アハハ」 澪「………」 律「いや~しかし澪のお漏らしシーンはいつみてもいいな~ ん?どうした澪?」 澪「………ここでしろ」 律「え?」 澪「ここでおしっこしろ!!!」 律「な!?そんな恥ずかしいことできるかーー!!……は!?」 澪「お前恥ずかしいことって私にはさせただろ!! よく考えたら私がお漏らししちゃってるのって全部律が原因じゃないか! 小さい頃もびっくり箱持ってきたり 怖いビデオ持ってきたり 昼間もさっきも……」フルフル 律「き、気づいちゃったかな…アハハ、いや~澪の顔が可愛くってさ…」 澪「今日という今日は同じ目に合わせてやる」フルフル 律「み、澪ちゃ~ん目が怖いぞ~」タジタジ 澪「律が悪いんだからな!」 バッ 律「うわぁ!」 ドテッ 律「いっつー…み、澪危ないだ…ろ…」 澪「ハァハァ…ハァハァ」 律「澪?」 澪「律…ん//」 律「ん~//クチュ…ふぁ…ん//…」 澪「り…つ…ん//」 律「ぷはぁ…ハァハァ」 澪「…ハァハァ…律今お腹おしたらどうなる?」 律「うわーやめろー止めてくれ//」ジタバタ 澪「大丈夫だ、律が自分でお漏らしするまでやらないから」ニヤ 律「み、澪キャラ変わってるぞ//」ゾクゾク 澪「そういえば律は私の胸をバカ乳って言ってたな…」 律「違うんだ澪、あん時は…」 澪「じゃあ律の胸がどんなに立派なのか見てやるよ」 ヌガシヌガシ 律「バカ!何やって//見るなー」 澪「…へーこれが律の胸なんだ」 律「やめろー見るなー//」ジタバタ 澪「ちっちゃいな」ボソッ 律「うぅ…うるへー」グスン 澪「……ペロ」 律「うわぁ//何!!」 ピチャピチャ…ペロペロ 律「な、な…ふぁ//…なめる…な//」 澪「お前にバカ乳っていわれて傷ついたんだぞ」 ペロペロ…ピチャピチャ 律「うぁ//ん…あ//みおごめん…なはい//」 澪「律がいっぱいつねるから今もヒリヒリするんだからな」 律「みお…んぁ…ごめんなさ…い…きらいに…ふぁ//ならな…ひで…」ウルウル ゾクゾク 澪「(律…いつもより可愛い//)どうしよかっかな~」 ペロペロ 律「んぁ//いや//きらわれたら…ふぁ//しんじゃう…」 澪「(何だ…何か楽しい//)じゃあ私の痛くなったとこ舐めてよ//」 ボイン 律「うん…はむ」 チュウチュウ 澪「ぁ//はぁ…律赤ちゃんみたい…」 律「チュパ…チュウチュウ…あからん…みおのあかちゃん」 澪「いい子だね、律は」 ヨシヨシ 律「はぁう//チュウチュウ」 6
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数分後 ~野外水場~ 律「大丈夫か澪?」 澪「うん…パンツがビチャビチャしてる」 律「じゃ、じゃあ私がキレイにしてあげるからな」 澪「ありがとう律ちゃん//」 律「(あ~可愛いぞ~澪~)じゃあちょっとだけ触るな//」 ピタッ 澪「んん…恥ずかしいよ…それにそこは汚いよ」 律「澪の体に汚いところなんてないよ (や、柔らかい)」 モミュ 澪「うふぁ~律ちゃん揉んだらダメだよ」 律「も、もみ洗いしないと汚れ落とせないんだぞ、だからちょっと我慢しなきゃダメだ」 モミュモミュ 澪「ん…がま…ん…する…ふぁ」 律「(澪っておっぱいだけじゃなくてここも柔らないんだな//) つ、次はパンツ脱がして中を綺麗にするぞ//」 澪「ん…え?けどここお外だよ…は、恥ずかしいよ…」モジモジ 律「ちゃんと拭かないと汚れとれないだろ(ここまできたら…)」 澪「けど…お外はいや…」ウルウル 律「(可愛いーーじゃないな…) えっと…じゃ、じゃあ家の中ならいいんだな」 澪「…律ちゃんしかないなら…いいよ//」 律「(よっしゃーーー)」 数分後 ~紬別荘寝室~ 律「じゃ、じゃあ水着脱がすぞ」 澪「うん//あんまり見ないでね…」 律「お、おう//」スルッ 澪「恥ずかしい//」 律「(これが澪のか…//キレイだな…)」 澪「律ちゃんあんまりジロジロ見ちゃイヤだよ…早く拭いて…」 律「そうだな!よし!(覚悟を決めて、いただきます)」ペロ 澪「ひゃっふん///律ちゃん何で舐めてるの!?」 律「これが一番キレイにできるんだよ(澪のオシッコの味がまだする//)」ペロペロ 澪「いや……ダメ…だよ//汚…いよ」 律「ペロ……おいひいよ…ペロ…澪…」 澪「ふぇ…しゃべっりゃ…だめ… …あ!…律…離れろ…また…でちゃう…でちゃうから」 律「ペロ…ペロ…チュパ」 澪「だ…メ…すったら…ん…ふぁ…でちゃう…オチッコまたでちゃう…」 プシューーー 律「ん!?!?…………コクッコクッ……」 澪「ひゃっ//りちゅが…のんでゆ…私のオチッコのんでりゅよ…ふぁ~」 律「コクッコクッ」 澪「ま…だ…でゆ…と…まらない…」 チョロチョロ…チョロ… 律「コクッコクッ………プッハーー!!ゴホゴホ」 澪「ハァハァ…りちゅ…だいじょうぶか?…ハァハァ」 律「ハァハァ…うん大丈夫大丈夫!ちょっとビックリしただけだから… って澪!?私の事律って呼んでないか!?」 澪「ハァハァ…あたり…まえだろ」 律「い、いつから?」 澪「別荘に戻ってからは…全部覚えてる//」 律「そ、そっかーアハハ!なら言ってくれたらいいのに、何で言ってくれなかったんだ?(恥ずかしすぎる//)」 澪「うぅ…たまには律に甘えたかったから//」 律「(反則的に可愛い//)」 澪「けど…まさかこんな事に…」 律「い、嫌だった?」 澪「恥ずかしかったけど…い、嫌じゃない//」ボソッ 律「(今なら死ねる)」 澪「ごめん、その~またしちゃって…しかも律がいるのに… あんなの飲んだら律病気になっちゃうかな…どうしよう」フルフル 律「あ!ああ大丈夫!美味しかったし!」 澪「バカ!変なこと言うな//」 律「いやだって…ホントの事だしさ」 澪「うぅ//」チラッ チュ 律「うぇ?み、澪//」 澪「こ、今度はおおお前の口が汚れてるから私がそ、掃除して…やる//バカ律」 律「可愛いぞ澪ーー」 ダキツキ 澪「うわ!くっつくな//」 律「なー澪?」 澪「な、何だ?」 律「またオシッコしてるとこ見せてくれ」 澪「バ、バカ律ーーー//」 同時刻 ~ビーチ~ 唯「りっちゃん達戻ってこないね~」 紬「そうね…ちょっと心配になってきたわ」 唯「私達もそろそろ戻ろっか!」 紬「うん、あ!けどその前に唯ちゃん」 唯「ふぇ?」 紬「いつものお願いしていい//」 唯「おう!トイレだね了解しました そういえばさぁ~ムギちゃんは狭いとこらがダメなんだよね?」 紬「そうだけど…」 唯「じゃあ今しちゃえば海の中で!」 紬「えぇ!?」 唯「だってここなら広いしちょどいいじゃん」 紬「ダメよ!海でなんて…唯ちゃんにも泳いでるしお魚だって…」 唯「別に私はムギちゃんのオシッコならいいよ~」 紬「え//(ど、どういう意味!?)」 唯「しちゃいなよ~ムギちゃん」ウリウリ 紬「(しちゃおうかな…) や、やっぱりダメよ!海はみんなのものなんだから 私の…私の汚物で汚せない!」 唯「え~ムギちゃんのは汚くないのに… う~んそれならビーチの砂浜でしようよ」 紬「えぇ!」 唯「だって海はみんなのものだけどビーチはムギちゃんのお家のでしょ?」 紬「そうだけど…外でなんて…」 唯「ムギちゃんいつも狭いところで頑張ってるんだから、 今日くらい広いところでしてみなよ~ きっとたくさんでるよ~」 紬「(唯ちゃん私の事を思って) …分かったわ、私砂浜でします!」 唯「わーーい!やったー♪」 数分後 ~砂浜~ ガサガサ 唯「ムギちゃんここなんていんじゃない?」 紬「(私間違った選択をしたんじゃないかしら… 外でおトイレなんて変態さんがすることよね//)」 唯「おーいムギちゃん!」 紬「え?な、何?」 唯「ここにしようよ~」 紬「そ、そうね(周りには唯ちゃん以外いないけど…ここで私オシッコするの//)」 唯「じゃあ決定だね!私はあっちの方で待ってるから」 唯「だって私がいなくてもこれだけ広ければできるでしょ? ムギちゃん私に見られていつも恥ずかしそうだし」 紬「そ、そうね(唯ちゃんが言ってることは正しいのに何でこんなに残念なんだろ)」シュン 唯「(ん?悲しそうな顔?)あ!そっかそっかわかったよムギちゃん」 紬「え?」 唯「そうじょうこうかってやつだね! 広い場所で人もいたら効果は二倍だもんね アハハ私バカだったよ! よし、いつもみたいに私はムギちゃんのを見て応援するね」ニコ 紬「あ、ありがとう唯ちゃん (よくわからないけど見てくれるんだ//…な、何で私こんなに嬉しいのかな//)」 唯「そうと決まればさっそくしようムギちゃん」 紬「うん/// (あれ?ちょっと待って! ここでするって事は私いつもみたいに座るんじゃなくて、しゃがんでするんじゃ……)」 唯「どうしたのムギちゃん!ほらしゃがんで」 紬「ちょ、ちょっと待って!唯ちゃん今日はどこにいてくれるの?」 唯「ふぇ?いつも通り正面だよ」 紬「(そんな事したら丸見えじゃない//) 唯ちゃん今日は後ろにいてくれないかな? (いくらいつも見てもらってるからって前からなんて//)」アセアセ 唯「えー後ろはイヤだな…」 紬「お願い唯ちゃん前はダメなの!!」 唯「う~んなら横ならいい?」 紬「横?(横からなら見えないよね…)うん…それなら」 唯「やったー♪」 ストン ウキウキ 紬「(唯ちゃん何か楽しそう?)ごめんなさい、ちょっと目を閉じてもらっていい?」 唯「うん!」ギュッ ヌギヌギ 紬「(私砂浜で下半身露出なんて…しかもこんな近くに唯ちゃんがいる// …何だろ…ちょっとだけほんのちょっとだけイヤじゃない//)」 ストン 「い、いいわよ唯ちゃん」 唯「ほーい!あ!ムギちゃんちょっと焼けてるね」 紬「そうかな?」 唯「うん、脱いだところと肩でちょっと色違うよ」 紬「あんまり見ないでね//」 唯「えへへごめんね、けどムギちゃんの肌真っ白でいいなー」フニッ 紬「ちょっと唯ちゃん///触っちゃダメよ!」アセアセ 唯「そうだね!オシッコしなきゃいけないんだもんね!集中しなくちゃね」 紬「(そういう事じゃないんだけど…)じゃあするね」 唯「いいよ~けど良かったよ、ムギちゃんの横にいれて」 紬「ん…え?」 唯「だって後ろじゃ顔みれないもん、 私ムギちゃんのオシッコする時の顔可愛くて好きなんだ」 紬「ふぇ//」 チョロ 紬「ちょっと…ぁふ//…唯ちゃん… (可愛いって…私の事…好きって///)」 プシューーー 紬「いや……やだ…なにか(いつもと違う)ふぁ…」 唯「ムギちゃんいつもより気持ちよさそうだね!凄い勢いででてるよ」ジーーー 紬「んぁ…だめ//…み…ない…ふぁ(直接見られてる…唯ちゃんに私の見られてる いや…いつもよりすごい//)」 唯「頑張ってムギちゃん! あ!お腹さすってあげるね、よいしょ」 ナデナデ 紬「ひゃふ!…い…ふぁ…ゅゆい…ちゃん…こわ…い…(唯ちゃんダメ…私触られてたら変になっちゃう)」 ナデナデ 唯「大丈夫だよ~そばにいるから怖くないよ~」 紬「んぁ//(すごい…何かきちゃう//これって…)ゆいちゃん//わた…し」 唯「ムギちゃんたくさんでてるよ!大丈夫」ナデナデ 紬「ん//は…いや…ちが…うの//きちゃ…んぁ//うの、ゆいちゃん…いっちゃ…はぅん」ビックビック チョロチョロ 唯「け、痙攣!?大丈夫ムギちゃん?」 紬「はぁはぁ…ゆ…い…ちゃん…大…(好き…)」クラッ 唯「うお!ムギちゃん!大丈夫!?大丈夫ムギちゃん?」 数十分後 ~ビーチ~ 紬「ん…(あれ?ここは…)」 唯「あ!?気がついた!ムギちゃんわかる?」 紬「ゆ、唯ちゃん!顔が近い//」 唯「アハハごめんね、けど良かった~ムギちゃん倒れちゃったからビックリしたよ~」 紬「あれ柔らかい…(これ唯ちゃんの膝枕//)…何で私?//」 唯「ムギちゃんが倒れそうになった後ここまで運んできたんだ あそこで倒れたらオシッコまみれになっちゃうし」 紬「あ//(そうだ…私…おしっこしてる時に気持ちよくなって//いっちゃ…) ち、違うの唯ちゃん!あれはそういう事じゃなくて 何て言うか…気持ちよくなっt…あ~違うの唯ちゃんごめんなさい私は…(私何言ってるの//)」アセアセ 唯「顔真っ赤だよムギちゃん、暑いのかな? ちょっと待っててね…はい、濡れタオルだよ。 ごめんね、あんまり冷たくなくて」 紬「あ、ありがとう (唯ちゃんさっきの事気づいてないのかな…) あ!ごめんなさいいつまでも唯ちゃんの膝に」 唯「いいよ~ムギちゃんの髪の毛柔らかくて気持ちいいもん」 紬「唯ちゃん//」 唯「そうだ見てみてこれ!」 ⊃ケータイ写真 紬「コレって…まさか…」 唯「ムギちゃんのオシッコの跡だよ! 水の跡が北海道みたいだよね、記念にとったんだ! さすがムギちゃんはアーティストだよ♪」 紬「早く消して唯ちゃん//(恥ずかしい…)」 唯「えーせっかく上手にできてるのに!」 紬「そういう問題じゃなくてー//」 唯「ちぇっ!せっかくの北海道なのに バイバイ北海道」 →[消去] ピッ 唯「じゃあムギちゃんも元気になったところでそろそろ戻ろっか!」 紬「はい」 スッ 紬「(あれ?そういえば…)唯ちゃんちょっと聞きたいんだけど?」 唯「なーに?」 紬「私倒れたとき…下履いてなかったわよね?」 唯「そうだよ」 紬「けど今は水着履いてるんだけど…」 唯「私が履かせたよ」 紬「(やっぱり//)履かせてもらったのは嬉しいだけど…その…」 4
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ワイワイタウンにある、ポケモン調査団。 夜中、二人が過ごす寝室で、僕……ピカチュウは目が覚めた。 (おしっこ……。) 隣で気持ちよさそうに寝息を立てるイーブイを起こさないように、静かに部屋を出る。 (夜は冷えるなぁ……うぅ、トイレトイレ……。) 寒さに身を縮ませながらトイレに向かう、その途中。 ガチャッ…… 「ブイゼル……?」 「わ、わわっ……!///」 途中通ったお風呂場で、物音がして。 気になって覗いてみたら、その……。 「何でおむつ穿いてるの?ブイゼル、もう大人なのに……。」 「う、うぅ……うえぇ……!///」 「ご、ごめんっ!」 おむつを脱ごうとしていたブイゼルに会っちゃって。 泣かせちゃって、慰めて、体を洗うって言うから出ていこうとしたとき……。 (あれって……。) お風呂場を出てドアを閉める間際に見えた、ブイゼルの姿。 濡れたおむつを脱いで、部屋の端にある大きなゴミ箱にそれを捨てていた。 『ブイゼル』と書かれた蓋付きのそれが何なのか、誰に聞いても教えてもらえなかった。 笑ってはぐらかされたり、ヒミツと言われたり、ブイゼルが慌てて止めに入ったり。けど……。 (そういうことだったんだ……。) 翌朝 「おはよう、クチート。」 「おはよう、ピカチュウ。」 「あれっ、それって……。」 朝の挨拶をしたクチートは、大きくて重そうな袋を持っていた。 「もしかして……ブイゼルのおむつ?」 「……分かっちゃった?」 「う、うん。実は夜中にね……。」 クチートに夜中あった出来事を話す。 黄色く濡れたおむつを穿いたブイゼルが、恥ずかしそうに後処理をするところを。 「そんなことが……って、よくあることだけどね。」 「いつもこれ、クチートが捨ててるの?」 「うん。みんなに見られるのが恥ずかしいって言って聞かないから。」 「ブイゼルのおねしょのことなんて皆知ってるんだし、そんなに気にすることないとも思うんだけど。」 黒いビニールで中身は見えないけど、僕には分かる。あの中にはきっと、大量のおむつが詰まっているんだ。 (ブイゼルが……こんなにたくさん……///) 朝礼が終わって、クチートがブイゼルを呼び止めた。 「昨日は大変だったみたいだね、ブイゼル。」 「な、何で知って……ハッ!」 「ご、ごめん。言っちゃった……。」 「おねしょしたときは私に言うようにって、約束だよね?」 「今週もう3日連続だから、恥ずかしくて……///」 「そんなに……。」 僕のその一言を聞いて、ビクッと跳ねて慌てふためくブイゼル。 「え、あ、いや、これは、その……!///」 「ハイハイ、言い訳しない。3日連続でおねしょしちゃって、怒られるのが怖くて黙ってたブイゼルくん。」 「ち、ちがっ……!///」 「そんなキミにはお仕置きが必要だね。と、いうわけで……。」 洞窟、1階 「ねぇ、ピカチュウ。これって……///」 「うぅ……///」 罰としてブイゼルは今日一日、僕たち二人の調査に付き合うことになった。 ちなみに、クチートとダンチョーが昨日のこととか普段のこととか……色々と話して、イーブイも事情を把握済み。 「ピカチュウだけでも恥ずかしいのに、何で女の子のイーブイまで……。」 「わ、私は気にしないから!大丈夫だよ!」 「オレが気にするんだよぉ……///」 そう話すブイゼルは、おむつ姿。これから洞窟を歩く格好とは思えない。 『ブイゼルは調査中もすぐにトイレに行きたがりますから』って、ダンチョーは言ってたけど。 それにしたって、最初からおむつ穿いて調査する人なんていないんじゃないかな……。 「は、早く行くぞ!」 恥ずかしがるブイゼルを先頭に、僕たちは歩き出した。 順調に調査を終えて、帰り道の半分くらいまで来たところ。 「ちょっとブイゼル、歩くの速いよぉ。」 「そ、そんなことないぞ!?普通だよ、普通!///」 (ねぇ、イーブイ……あれ絶対おしっこ我慢してるよね……。) (うん。それにもう……。) ブイゼルはたぶん、焦っていた。 (早く、早く!トイレトイレトイレ!) きっともう、おしっこが漏れちゃいそうで。 けれど僕たちは、ダンジョンを汚すわけにはいかない。なるべく出発前にトイレを済ませて、帰るまで我慢するんだ。 ブイゼルもちゃんと済ませてたはずだけど、ダンチョーの言った通り。本当にトイレが近いんだ。 「ブイゼル、トイレ行きたいの?」 「なっ!?い、行きたくない!トイレ……なんて……!」 「隠さなくても分かるよ、そんなにモジモジしちゃって。」 「して……な……あぁ……!」 じゅじゅっ……じゅううぅぅぅ…… 「今だってほら、おむつ膨らんで……もうトイレまで間に合わないんじゃない?」 「ちょっと、ピカチュウ。」 イーブイが止めようとするけど、止まらない。僕の言葉も、ブイゼルのおしっこも。 どうして僕はこんなことを……いや、理由なんて分かってる。ブイゼルが、かわいいから。 「んっ……くぅぅ……!」 後輩の前なのに。子供の前なのに。大人なのに、子供みたいにおしっこ我慢してる。 必死で前を押さえて、ジタバタ足踏みして、もう歩けないくらい辛そうに。 ブイゼル、もう我慢しなくていいんだよ。 「おしっこ、もう全部出しちゃおっか……しーしー……。」 グッ…… お腹の下の辺りをグッと押してあげると、ブイゼルはガクガクと震えた。そして……。 「や、やあぁ……!」 しゅっ……しょわあぁぁぁーーー…… 「はぁぁーーー……///」 薄暗くて静かな洞窟に響き渡る、おもらしの音。気持ちよさそうな声。 カッコいい大人のはずのブイゼルの、赤ちゃんみたいなかわいい姿。 ぽた……ぽた…… 「悪い子だなぁブイゼルは。洞窟をおしっこで汚しちゃうなんて。」 「う、うぅ……うあぁぁぁ……!///」 ちょっと意地悪しすぎたかな、泣いちゃった。イーブイは何が起きたのか分からないって感じで、真っ赤な顔で固まってる。 「ごめんねブイゼル。けど大丈夫。僕たちはブイゼルがおもらししちゃっても、笑ったりしないから。」 カバンから新しいおむつと、タオルを取り出す。「必要になると思うから」って、クチートがくれた物。 「そのままじゃ気持ち悪いでしょ?おむつ替えてあげるから、横になって。」 「うぅ……///」 これからは僕がずっと、お世話してあげるからね。
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――ふあぁ。授業、早く終わらないかなぁ……。 そんなことをぼんやりと思い浮かべる、ボクはイーブイ。小学4年生の10歳。 今は5時間目、これが終われば帰りの時間だ。それまで頑張って起きてないと。 「なぁ、イーブイ。眠いのか?」 そうやって話しかけてきたのは、ひとつ後ろの席のピカチュウくん。 運動が得意でいつも元気な、ボクとよく遊んだりおしゃべりしてくれる友達だ。 「うん、少し……」 「へへっ、オレも。ご飯食べると眠いよな。ふあぁ……」 そう。午前の授業は体育で疲れたし、給食も食べてとっても眠たい……早くお家に帰って……寝たい……。 ……すぅ……すぅ。 ――くん。イーブイくん。 あれ、なんだか遠くから声がする……。 そうしたら、身体をゆさゆさされる感覚。 「イーブイくん、起きなさい。あとピカチュウくんも。授業もそろそろ終わりですよ~?」 頭を上げるとサーナイト先生の顔。困ったような、ちょっと微笑んだような顔。 クラスのみんなも、ちょっとクスクス笑ってる。後ろを見れば、ピカチュウくんはよだれを垂らして目をごしごし。 ボクもピカチュウくんも寝ちゃってたんだ……いけない……。 「先生、ごめんなさ……っ!」 そう言いかけて気付いた。お尻が暖かい。じっとりと濡れている。 うぅ……おねしょしちゃった……。 けど、みんなにはバレてない。だってボク、学校にもおむつをして通ってるから……。 昔からボクはおトイレが近くて、よくおトイレに間に合わずにおもらししちゃって。 おむつを濡らしちゃったり、体育の授業の時は、保健室でお着替えをしてるから、知ってるのはお父さんとお母さん、学校の先生だけ。 おむつをしてても、バレなくても、みんなの前で漏らしちゃうのが恥ずかしいのはずっと変わらない。 だからいつも顔が熱くなって、ソワソワしちゃって……。 「……イーブイくん、顔色が悪いけど、大丈夫?」 事情を知ってる学校の先生は、そうやっていつも気にかけてくれる。いつものおもらしと一緒で、おねしょもきっとお見通しだ。 「……ごめんなさい。保健室、行っていいですか……?」 ボクもいつも通り、そうやって漏らしちゃったことを伝える。 「ええ、いいわよ。保健係の子……マリルちゃんね。イーブイくんを保健室まで送ってあげて?」 「はーいっ。イーブイくん、行こっか?」 「う、うん……」 そうしてボク達が教室を出る時、ピカチュウくんと先生のこんなやりとりが。 「……先生、トイレ行っていいですか?」 「いいですよ、だけどサボらないようにね?」 「分かってるってば!」 ピカチュウくんは時々トイレに行くと言ってサボったり、さっきみたいな居眠りはよくある。 サーナイト先生の指摘で、去り際の教室からまたみんなの笑い声が聞こえた。 ――クラスのみんなに、具合が悪いことが多すぎるって言われたこともあるけど、大体の子はボクを心配してくれてる。 特に保健係……4年生になってからだと、マリルちゃんには一番お世話になってて。 でも、保健室へ行く理由が具合の悪いことじゃなくて、おもらしだなんて。いつもみんなにウソをついてるみたいで胸が苦しくなる。 「イーブイくん、大丈夫? 保健室に行く時、いつも最初より顔色も悪くなってくし、苦しそうだし……」 「あ、う、うん。平気だよ……」 「ホントかな……無理しないでね? 悩みがあったら、あたしでよければ相談のるよ?」 マリルちゃんの気持ちは嬉しいんだけど……4年生なのにまだ学校でもおむつをしてるなんて、恥ずかしくて絶対言えない。 「あ、ありがと……でも、ホントに大丈夫だから……」 みんなが笑わないなら本当は相談したい。けど恥ずかしいから、こんなところでもウソをつかないといけない。 そんな自分がとっても嫌になるし、冷えてきたおむつの中の感触は、いつだってボクの情けなさを煽ってくる。 そんなことを考えていると、いつの間にか保健室の前。 「そっか……あ、保健室。いつも通り、ここまで送ればいいんだよね?」 「うん。いつもありがとね」 「ううん、どういたしましてっ!」 マリルちゃんが走って教室へ戻るのを見届けて、保健室の扉を開ける。 「あら、イーブイくん。やっちゃった?」 そう尋ねてきたのは、保健室のタブンネ先生。1年生の時から、ずっとお世話になっている。 「うん……ちょっとうたた寝したら、おねしょしちゃって……」 「そっかそっか、よしよし……」 そう言ってタブンネ先生が書き始めるのは、ボクのおもらしの記録をしているノート。お父さんとお母さん、病院の先生に見せるための記録だ。 何日もおもらしの記録が付けられてて、今日の日付には「5時間目、うたた寝でおねしょ」とメモされた。 ……やっぱり、何度見ても恥ずかしくなる。 「それじゃあ早くおむつ替えよっか。濡れてて気持ち悪いでしょ?」 「うん……」 そう言って、ボクのズボンが先生に下ろされて、おむつが露わになった、その時。 ガラッ。 と、物音がした。保健室の扉、その隙間が開いた音。 そこには、頬を赤くして手をパタパタさせている、ピカチュウくんの姿。 ……いや。見ないで……見ないで……! 「う、うえぇぇぇぇん……!」 ボクの目からは勝手に涙が溢れ、前脚は自然とタブンネ先生にしがみつく。 「ピ、ピカチュウくん!? 授業はまだ終わってないはずなのに……」 「えっと、オレ、イーブイがいつも急に調子悪くなるの、心配で……なんでだろって思って、こっそりサボって…… でも、こんな……/// オ、オレ、誰にも言わないからっ! だからイーブイ、嫌わないで……ひっく……!」 「そっか、それで……本当に誰にも言わないこと、いい?」 「はい……ぐすっ」 「イーブイくん、ピカチュウくんもこう言ってるけど……大丈夫?」 そう尋ねられる頃にやっと、ボクは少し落ち着いて、今まで聞こえてきたことを頭の中で整理できた。 涙を抜き、ピカチュウくんの方を見ると。 ……泣いてる……ボクみたいにじゃないけど……。 「……恥ずかしかったけど、いいよ。だからピカチュウくん、泣かないで……」 「うん。ひっく……うぇぇ……」 改めて考えると、ピカチュウくんがこんな風に泣いちゃうところ、初めて見たかもしれない。 いつもみんなにウソついてたボクみたいに、悪いことしちゃったって思ったのかな。 「……あら。イーブイくん、泣いてる間にまたやっちゃったかな?」 「えっ? ……あっ///」 「……!///」 タブンネ先生に言われてようやく気付いた。おむつの中がさっきよりぐっしょりで、温かくて……水たまりができてる。 ピカチュウくんの前で、泣きながらおもらししちゃった……しかも、おむつから溢れて、ズボンまでびしょびしょ……。 「オ、オレ、なーんにも見てないし……はやく着替えた方がいいぞっ///」 そういうピカチュウくんの顔は、さっきより赤くなってる。前から思ってたけど、ピカチュウくんウソへたっびだよ……。 けど、今はそこまで恥ずかしくない。ウソをついておもらしを隠してた時より気持ちも楽だ。 だって、ボクのおむつのこと、おもらしのこと、笑わないでいてくれる親友ができたから。 お着替えと後片付けの間、色んなことを話した。 ピカチュウくんもたまにおねしょをすること。学校のお泊りでおむつをしようと考えていたこと。 一緒にいるときにボクがおもらしをしたら、ピカチュウくんにも保健室について行ってくれるようにすること。 学校以外で遊んでいる時だったら、ピカチュウくんにおむつ替えを手伝ってもらうようにしたこと。 ピカチュウくんとクラスをこれから一緒にするよう、先生が頼んでみるらしいこと。 これからは、ピカチュウくんにはホントのことが言える。 それだけで、学校に行くのがいつもより少し楽しく感じられるようになった。 ちなみに、ピカチュウくんは担任のジャローダ先生にいつもより長いサボりのことでちょっとお説教されてた。 あとこれはその次の日、今日あったことなんだけど……2つあって。 1つ目なんだけど……マリルちゃんも、ボクのおむつ替えを見て真っ赤になったこと。 昨日の帰りにボクのズボンが替わってるのを見てもしかしてって思ったらしくて、ピカチュウくんの時みたいにこっそり覗いてたところで音を立ててバレたの。 またボクは恥ずかしくて泣いちゃったけど、先生から説明されて、さらに気が楽になった。 マリルちゃん、夜はボクと同じでおむつをしてるみたい。夜だけでも、ボクと一緒でおむつをしているって知って嬉しかった。 あと、おむつから溢れるくらいおねしょしちゃうこともあるって打ち明けられたんだけど、思わずそんなマリルちゃんの姿を想像しちゃって…… なんだかボクの方が恥ずかしくなって、頭をブンブン振った。 こんなこと知ってたなら、相談してもよかったかなって思ったし、マリルちゃんも、相談できる子が増えて嬉しいって言ってた。 これからはもっとおねしょのこととか話し合ってみようかな。 2つ目は、学校の帰り道でおもらししちゃって、早速公園のトイレでピカチュウくんにおむつ替えを手伝ってもらったこと。 お着替え前にピカチュウくんが少し赤くなりながら「おむつ触っていい?」って聞かれて「いいよ」って言ったけど、あんなにもちもちするなんて聞いてなかったから、とっても恥ずかしかった。 でも、なんでか少し気持ちよくて、ピカチュウくんにそう伝えたら、真っ赤になって固まったかと思ったら「は、早く着替えるぞ!」って焦ってた。 ……ボク、何かヘンなこと言ったのかな……?
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唯「あ!大丈夫だよ目はちゃんとつぶってたから! けど見えなかったからいろんなとこ触っちゃった//ごめんね」 紬「(いろんなとこ!?)そ、そう、ありがとう唯ちゃん//」 唯「えへへどういたしまして、じゃあ行こっか…うぅ」クラッ 紬「大丈夫唯ちゃん!?」 唯「うん…さっきから目の前がチカチカするだけだから」クラクラ 紬「(唯ちゃんこんな暑い中ずっと私に膝枕しててくれたから日射病になっちゃったんだ)ごめんなさい唯ちゃん、私のせいで…」 唯「ムギちゃんのせいじゃないってばー 少し休んだら治るよ」 紬「ごめんなさい、ごめんなさい (最低だ…唯ちゃんに迷惑かけちゃうなんて… それにいやらしい事ばっかり考えて)」 唯「謝らないでよムギちゃん…私ね…」 律「おーいどうした?」 唯「あ!りっちゃん達だおーい」 澪「唯どうかしたのか?」 唯「うん… ちょっと遊びすぎて日射病になっちゃった! 今ムギちゃんに看病してもらってたんだ」 紬「(唯ちゃん私をかばって…)」 律「唯らしいな」 澪「大丈夫?歩けそうか?」 唯「もう少し日陰で休んでるよ、澪ちゃんこそ大丈夫だったの?」 澪「うぇ!あ…大丈夫だぞ//」 唯「何で照れてるの?」 律「何でもないぞ//よ~し澪~木陰に唯を運ぶぞ」 澪「おーう///」 唯「りっちゃんまで変なの、ね~ムギちゃん」チラッ 紬「唯ちゃん…ごめんなさい」 唯「ピースvへへっ大丈夫だよ」 同日夕方 ~ビーチ~ 唯「復活であります」 紬「唯ちゃん…私」 唯「もう謝らないでムギちゃん、またしたくなったら言ってね」ボソ 紬「(私のせいなのに唯ちゃんは全然怒らない… …私唯ちゃんの事本当に)唯ちゃん…わたs」 律「よし!唯も復活したな、そろそろ戻るか」 紬「………」 澪「まだまだ」 律「お!いつの間にスイカなんか」 唯「うお!スイカ様」 澪「せっかく海に来たんだから思う存分遊ばないとここまで来た意味が…」 唯律紬「…………」 澪「あー練習!!!」 同日夜 ~露天風呂~ 唯律「うぉーーー」 ザッブーン 澪「飛び込むな」ゴツン 律「アイタッ!何で私だけ」 唯「うへーーまさか露天風呂まであるとわね」グデー 紬「(唯ちゃん元気になって良かった)ジーーー」 唯「ん?どうしたのムギちゃん?」 紬「…何でもない(唯ちゃんの裸//)」 唯「ふ~ん?あ!もしかしてトイレ?」ボソ 紬「(近い//)大丈夫、大丈夫だから//」 律「何だ?こそこそ話か?」 唯「えへへ~バレたか」 律「私もまぜろー」 ダキ 唯「りっちゃんぐるじい」 ブクブク 紬「(唯ちゃん…)」 数分後 ~露天風呂~ 唯「ふふふ、やっぱり音楽っていいね♪今日みんなと初めて合わせてみて楽しかったもん」 ギュッ 澪「唯…」 唯「合宿しようおって言ってくれた澪ちゃんのおかげだよ。ありがとう」 澪「うえ!?あ…その…」 律「澪の奴照れてるぞー」 澪「違うのぼせただけだ//」 律「まったまたー」 澪「だから違うつってんだろ!」 律「お!澪が怒った」 澪「この!待て律!」 唯「仲いいね~」 紬「そうね(私も唯ちゃんと)……唯ちゃんあのね……(私唯ちゃんの事)」 唯「ん?」 紬「…ううん何でもないの (言っちゃダメ…私のせいで軽音部がおかしくなっちゃう)」 唯「変なムギちゃん。あ!澪ちゃーん」 澪「何だー?」 律「み゛お゛はなじでー」バタバタ 唯「合宿やろうって言ってくれたお礼に体洗ってあげるよー」 律澪紬「え!?」 澪「何言ってるんだ!それくらい自分でやるよ」 唯「いいからいいから」 グイ 澪「うわ!ひっぱるなー」 唯「私得意なんだよ!憂にも誉められるし」 律澪紬「(一緒にお風呂入ってるんだ//)」 唯「はーい座ってくださいお客様」ニコニコ 澪「ちょっと唯…私は…」 唯「そんなに嫌かな…お願いだよ澪ちゃん 私澪ちゃんにお礼したいよ~」ウルウル 澪「ん…(ここでむげに断るのも可哀想だな、恥ずかしいけど…)特別だぞ//」 唯「うわーい♪では髪の毛から洗いまーす お客様目を閉じてください」 ザバー 律「唯のやつノリノリだな(何だよ澪の髪は後で私が洗ってあげようと思ってたのに…)」 唯「澪ちゃんの髪って長いのに綺麗だよね」 ワシャワシャ 澪「そうか//(人にやってもらうって気持ちいいなー)」 唯「いいなーうらやましいよ、黒光りしてるし!」 ワシャワシャ 澪「…黒光りは何かやめてくれ」 紬「(私も唯ちゃんに髪の毛洗って欲しかったな…)」 律「(何か澪のやつも嬉しそうだな…)」 唯「じゃー流すよー」 ザバー 澪「うぅ…」 唯「お客様次はコンデショナーいきますね」 澪「よ、よろしくお願いします」 律「何かあいつら楽しそうだな」 紬「そうね~(いいな…)」ボー 律「唯は意外に美容師とかむいてるかもな、アハハ…」 紬「そうね~(うらやましい)」ボー 唯「またまた流すから目を閉じてくださーい」 ザバー 澪「ふー気持ちよかった、ありがとな唯」 唯「澪ちゃん本番はこれからだよ、次は体を洗ってあげるね」 律澪紬「なにーー!?」 律「ゆ、唯何考えてるんだ!」 紬「そうよ唯ちゃん!そんなうらやま…じゃなくて、恥ずかしい事ダメよ」 唯「そんなー私こっちの方が得意なんだよ!憂も気持ちいいって言ってくれるし」 律澪紬「(憂ちゃん//)」 唯「お願いだよ澪ちゃん!私本当に上手いよ!絶対気持ち良くなるから」 澪「気持ち良くって//」 唯「澪ちゃんお願い!私澪ちゃんに喜んでほしいんだ」ペコ 律「(断れ澪)」 紬「(断って澪ちゃん)」 澪「(唯も悪気があるわけじゃないし、私の事を思ってだしな)うぅ…分かったお願いするよ//」 律紬「…………」 唯「やったーじゃあさっそく背中から洗いますねー」 ゴシゴシ 澪「(やっぱりちょっとはずかしいな//)」 唯「お客様、キレイキレイしましょうね♪」 ゴシゴシ 澪「ふ~(確かに気持ちいいな~)」 唯「はーい腕あげてくださーい」 コシコシ 澪「ひゃっふん//ゆ、唯脇は辞めてくれ//」 唯「ダメダメ!汗かきやすいところは念入りにやらないと!」 コシコシ 澪「ひゃい//…ふぁい……ゆ…くっ…い//」 唯「次は反対側だよ~」 コシコシ 澪「あ//…くすぐったい//」 律「(あいつ何て声だしてんだよ)」イライラ 紬「(何か落ち着かないわ)」イライラ 唯「は~い手と脇は終了です。次は足を洗うよ~」 澪「ハァハァ…ふぇ?ちょっと待て前に回るな! み、み、見え…」 唯「アハハ、大丈夫だよ~湯煙で見えないから」コシコシ 澪「ひゃっふん//」 唯「澪ちゃんって足もキレイだよね!美脚だよ美脚♪ あ!ついでにマッサージしてあげるよ」 モミモミ 澪「え?ふぁ~~(めちゃくちゃ気持ちいい~)」 唯「どう?気持ちいい?」 澪「…うん//上手いな唯」 唯「えへへ誉められた」 律「(何が上手いな唯だよ…何だよ澪のやつ喜んで変態かよ)」イライラ チラッ 紬「…りっちゃん怒ってるの?」 律「あん!怒ってるわけないだろ!」イライラ 紬「…ごめんなさい」 律「あ!違うんだよ別にムギに対してどうとかじゃなくて…ごめん大きい声だして」 紬「いいのよ (りっちゃんやっぱり怒ってるんだ…私も嫌な気持ちになってる 唯ちゃんにとって私は特別じゃないのかな…)」 唯「足も終了で~す」 澪「ふぅ~唯気持ちよかったよありがとう、流すのくらいは自分でやるか…」 唯「え!まだ終わってないよ、じゃあ次いくね」 澪「次ってもう洗うとkひゃうん//」 唯「うんしょうんしょ♪」 モミモミ 律紬「(おっぱい揉んでる!!)」 澪「ばか//なに…してる…いる…んだ//」 唯「ここ汗かくもんね!澪ちゃんのおっきいし私頑張って洗うよ」 澪「が、がんばら…うぁ//…なく…て…いひ…ゃぁん//…それに……にゃんで…直接// (ヤバい…唯上手過ぎ//)」 唯「憂がね柔らかいところは手でやらないと傷ついちゃうって言ってたんだ!」 澪「(憂ちゃんなに考えて//)んぁ…ふぁ」 唯「ちょっとくすぐったいけど我慢してね!」 モニュモニュ コリッ 澪「ふぁん!!さき…いゃめ…いったう// (力入らないから、おしっこでちゃう…) んぁ…」 唯「ここが終わったら下もやってあげるからね♪頑張って澪ちゃん」 澪「(下!!!/下ってどこの事//)ゆ…ひぃ…りゃめ//…て(もう我慢できない//)」チョロ ダッタタタ 律「やりすぎた」ゴツン 唯「いったーー!」 澪「ふぁっ//ハァハァ…ハァハァ」トローン 律「お、お前いったい何考えてんだ!?」 唯「もうりっちゃん痛いよー」ショボーン 律「殴られて当たり前だ!澪にあんな事して最低だぞ!」 唯「え!?いけないことなの!?」 律「そりゃそうだろ…」 唯「ご、ごめん澪ちゃん…あたし」 澪「ハァハァ…い、いんだよ唯。私に…お礼してくれたんだろ?ハァハァ」 唯「うん…」 澪「…私も唯の気持ちは嬉しかったから気にするな(気持ち良くて死ぬかと思った//) けどこういうことは本当に好きな相手にしかしちゃいけないんだぞ//ハァハァ」 唯「私澪ちゃんの事好きだよ」 紬「(ズキッ)」 チャポン 律「ゆ、唯!お前なー」 澪「律! ふーありがとな唯、 上手く言えないけど唯の言ってる好きとは多分違うと思うんだ。唯にもそのうち分かると思うぞ」 唯「そっか…何か難しいね。澪ちゃんごめんね…あとりっちゃんも」 律「わ、私は澪がいいなら別に…私も殴って悪かったな…」 澪「そろそろあがろうか、このままだとのぼせちゃうよ あれ?ムギは?」 律「ムギならさっきまで風呂にいたけど…先にあがったんじゃないか?」 唯「ムギちゃん…(おトイレかな?)」 同時刻 ~脱衣場~ 紬「はぁ~(そうよね、私の事を可愛いって言ってくれたり、好きって言ってくれたのも全部友達としてだよね 唯ちゃんの中では澪ちゃんやりっちゃんと何も変わらないんだ それなのに私1人で舞い上がって… 律「あんな事して最低だ」 …私が唯ちゃんにしてもらってる事もいけないことなのよね)」 唯「あ!ムギちゃんいた」 紬「唯ちゃん…」 唯「大丈夫?おトイレ行く?」ボソ 紬「ううん大丈夫よ…」 唯「ムギちゃん?(元気ないな…)」 律「ムギおいてくなんてヒドいぞ」 紬「あ!ごめんなさい…ちょっとのぼせちゃって」 澪「大丈夫かムギ?」 紬「澪ちゃん…うん大丈夫(今は澪ちゃんの顔みたくない)」プイ 5
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5月、吉日。 私こと田井中律は、学校生活における最大のイベントの一つである修学旅行に参加していた。 気心の知れた友人達と過ごす2泊3日の小旅行。否が応にも気分は高揚していた。 初日の集団行動を終えた私たちは、それなりの食事に舌鼓を打ち、大浴場にて旅の垢を流した。 布団を敷き、取り止めのない話で笑い転げていると、就寝時間はあっという間に迫っていた。 担任の山中女史の叱りつける声も心楽しく、消灯をしてもなお私たちのおしゃべりは続いた。 この時はまだ…この部屋の誰一人として、数時間後に訪れることとなる惨劇を予見し得なかったろう。 ある者、を除いては。 一番初めに眠りに落ちたのが誰なのかはわからない。ただ、私ではないことは確かである。 なぜならこの耳に、誰かの穏やかな寝息のリズムを感じた記憶があるからだ。 先ほどまでは小さく騒いでいた皆が、その寝息を聞いて後ははたと黙ってしまった。 友が眠りについた以上、おしゃべりは自粛すべし。それくらいの良識と思いやりは、誰しも持っていた。 私は小さく「おやすみ」と呟いてから、天井の木目をわずか見つめ、まぶたを下ろした。 旅の疲れかあるいははしゃぎ疲れであるか、私の意識はスポンジに水が吸い込まれるがごとく、急速に闇に呑まれていった。 どれほど眠っただろうか。私は微かな尿意を覚え、ゆるりと目を覚ました。 豆球も消されていたため、部屋の中は実に暗い。明かりといえば障子紙を透かして入るわずかな屋外灯の光のみだ。 これではとてもトイレまでは行けぬ。が、耳を澄まさずとも、友人達の寝息は耳に飛び込んでくる。 明かりをつけるわけにもいかない。私は携帯電話の液晶の輝きを頼りに部屋を出ようと決めた。 手探りで携帯電話を発見し、かぱりと開く局地的な光源に、何とはなしに安堵のため息が漏れた。 と、その時だった。 複数の寝息の中に混じって…すすり泣く声のようなものが聞こえたのである。 私はてっきり友人の誰かがホームシックにでもかかったものかと思い、小さく苦笑した。 だが、このメンバーとは何度か合宿などで、家以外の場に宿泊したことがある。ホームシックというには妙である。 私は確認しようと思い、携帯電話で照らしつつ顔を右に向けた。 そこで、私は見た。 窓際に一人の髪の長い女がうつむいて、私に背を向けるかたちで正座をしている。 肩が小刻みに震えているところをみると、すすり泣きく声の出所はどうやらここらしい。 「澪か、それともむぎかな?」 すぐに私は二人の友人の名を思い浮かべた。どちらも髪が長い。 が、次の瞬間。私は気付いた。 澪もむぎも布団に包まって、携帯電話の光を浴びつつ寝息を立てていることを。 …じゃあ、あの女は誰だ? 澪でもむぎでもないのなら…残る一人、唯だろうか。しかし唯はあんなに長い髪を持ってはいないはず…。 「んぅ~、あずにゃん…」 そこで私の耳に飛び込んできたのは、紛れもない唯の寝言だった。 あの、窓際の女は、私の友人達ではない。 そう確信した瞬間、私は全身の毛穴が開くような恐怖を感じた。 やばい。わからないが、わからないがあれはやばいものだ。 そんな直感が私の全身を貫いた。その時。 すすり泣く声が止んだ。そして。 女は正座をしたままゆっくりと、首をこちらに向けて動かし始めた。 私は蛇に睨まれた蛙のごとく、全身を硬直させて、身動きがとれずにいた。 ゆっくりと、女の顔が動く。 横顔が見えた。いや、正確には、横顔があるべき箇所が見えた。 正座の姿勢のまま、首から上だけが、ありえない角度にまで動いている。 女の顔は、右半分が、まるで抉り取られたように欠損していた。 私はそのまま意識を失った。 私が再び覚醒したのは、下半身に奇妙な違和感を覚えたためだった。 冷たい。重い。不快感。 知っている!私はこの感覚を知っている!とうの昔に別れを告げたはずの、あの行為がもたらす感覚! 「げ、おねしょ…?」 私は思わず、小さく呟いた。そして、いまだ右手に固く握られたままの携帯電話で布団の中を照らした。 シーツの上には、湿り気をふんだんに含んだ世界地図が広がっていた。 「メルカトル…」 気の利いた言葉は出なかった。 まずい。実にまずい!修学旅行先でおねしょ!?高3なのに!受験生なのに!? 私はとりあえず、この並々ならぬ量の尿をどうにかせねば、と思った。 ふき取る、ふき取らねばならないだろう。確か箱のティッシュがあったはずだ! 携帯電話をかざして部屋の中を見回す。 あった!あったが…! ティッシュの箱に辿り着くためには、すやすや眠る澪を越えなければならないようだった。 私は意を固め、すっくと、音もなく立ち上がった。 ジャージの股から聖水が滴った。 どうやらジャージにもたっぷり尿が染み込んでいるようだ。重い。 このまま移動すれば、ヘンゼルとグレーテルよろしく、滴る尿で跡が出来てしまう。 私は一瞬の逡巡の後、皆がぐっすりと眠っていることを耳と目で確かめた。 覚悟が出来た。 私はジャージとショーツに手をかけ、一気にずり下ろした。 そこには、修学旅行先の宿で下半身を丸出しにした少女の姿があった。 ぶるりと全身が震えた。寒い。 だが、寒いのはきっと、気温のせいばかりではない。 幸い股間の周辺にしか尿はついていないようだ。 私はジャージのすそで股にこびりついた残尿を拭い取った。不思議と清々しい気分である。 「さて、ティッシュを取りに行くか…!」 己の心に強く言い聞かせ、右足をゆっくりと前に踏み出す。 音を立ててはいけない。 振動は極力抑えねばならぬ。 体を踏むなど言語道断だ。 慎重に、慎重に、携帯電話の明かりを頼りに、私は布団と畳を踏んでいく。 ふと目線を下げると、いかにも気持ちよさげに眠る幼馴染の顔があった。 この娘は、今、枕元に下半身だけすっぽんぽんの親友が立っていることを知らない。 ここにきて、生来の茶目っ気が顔を出した。 あるいは深夜のテンションがなせる業か、あるいは脳内麻薬の賜物か。 私は腰骨に手を当てて肩幅に足を開き、ぐねぐねと腰を回し始めた。 ダンスだ! 腰を回し、尻を振り、突き出し、引っ込め、左右に揺らす。 玄人はだしのダンス。誰も見ていないからこそできる、しかし誰かに見てもらいたい、そんなダンス。 時間にすればほんの1分足らずであったろうが、実に充実したダンス・タイムだったと心から思う。 何気なく、眠る澪の顔に目をやると、その顔には点々としぶきが落ちていた。 ふき取りきれていなかったのか、あるいは尿道に残っていたものか。 私は心の中で澪に謝ると、そのままティッシュのところまで行き、見事箱ティッシュと、近くに落ちていたビニール袋を入手した。 確保したティッシュで布団をぬぐい、ビニール袋に押し込む。何度か繰り返すうちに水気はあらかた無くなった。 「ふう、これで何とかなったな!」 空元気を出して小さく叫ぶ。そうだ、何とかなったわけがないのだ。 掛け布団と敷布団に描かれた壮大なる世界地図と、そして臭い。これをどうにかせねばならぬ。 時刻は4時を過ぎたころだった。起床までは2時間強しかない。 私はぺたりと布団に座り込むと、腕を組んで考えた。 何とかこのままうまいことスルーできないものか…? ああ、この宿に止まるのが今日が最後であれば…押入れに無理矢理突っ込んでそ知らぬ顔で帰路につけたものを! 水をこぼしたことにするのはどうだろう? いや、駄目だ。それでは臭いも色もごまかせぬ。 旅行の疲労もあってか、私の漏らした尿は異常に黄色く、また臭いも強かったのである。 臭いの強い飲み物も、色の濃い飲み物も手元には無い…! ああ、どうすればいい!?どうすれば私は救われるのだ!? 神よ!父よ、母よ!聡よ!梓よ!誰でもいい、私の一世一代の窮地を救ってくれまいか!? 私は天井を仰ぎ、木目を眺めながら熱い涙をほとばしらせた。 その時である。 「りっちゃん…おはよ…」 唯が、目覚めた。 心臓が飛び出そうになる、とはこういう時のことを言うものか。 私は驚愕し、かつ絶望した。 見つかった…見つかってしまった!ああ、何と悠長に構えていたのだ、私は! 私はがくりとうなだれる。太ももに熱い雫が滴っては弾けた。 が、ここで意外なことに、唯は私になど目もくれず、ふらふらと部屋を出たのである。 なるほど、トイレに起きたのだ。ならば何とかこの場は取り繕えようて。 私は布団に潜り込んだ。足に触れる尿の染みがひんやりと気持ち悪い。 5分ほど経過して後、唯はゆらゆらとした足取りで戻ってきた。 そして…! 部屋の入り口に座り込むと、そのまま眠ってしまったのであった。 私の心の中には3人の田井中律が棲んでいる。 小悪魔的な性格が魅力の律。 頭は固いが心根は優しい田井中さん。 そしてひたすら怠惰なりっちゃん。 この3人が私の中でせめぎ合い、絶妙の拮抗状態を作り上げることで、私という人格は形成されている。 だが、この時、優等生である田井中さんと怠惰なりっちゃんは夢の中にいた。 しかし小悪魔律は、昼の日中と変わらず活動をしていたのである。 小悪魔は、保身のために友を犠牲にせよ、と囁いた。 抗えよう筈が無い。 私は布団からゆっくりと這い出すと、唯の元へと歩み寄った。 耳元に唇を寄せ、柔らかな声音で囁く。 「唯、こんなところで寝ちゃ駄目だぞ?布団に戻ろうな?連れてってやるからさ」 私の言葉に、熟睡の手前にいた唯は、微かな声でこう答えた。 「んぅ…りっちゃん…ありがとぉ…」 胸が痛んだ。だが、私自身が傷むよりは…ましだ。 私は半分以上眠っている唯を抱え起こすと、布団へと運んだ。 唯のではなく、私の布団へと。 唯を私の布団に優しく寝かせる。ジャージ越しであれば布団の湿り気はさほど感じないはずだ。 案の定、私の描いた世界地図の上に寝かされても、唯は気にせず、完全に眠ってしまった。 我が意を得たり。だが、これではまだ不十分だ。 私はペットボトルに残しておいたお茶を取り出した。 そして慎重に、慎重にその中身を、唯の股間にゆっくりと落としていった。 息遣いが荒くなるのが自分でもわかる。 汗がとめどなく流れた。 数分後、3分の1ほど残っていたお茶は、全て唯のジャージと布団に吸い込まれていた。 幸い唯はその間、全く反応せずひたすら眠りこけていた。 「…よし」 私は小さく呟いて、カバンから替えのショーツとジャージを取り出し履くと、唯の布団へと潜り込んだ。 そこからは一転して睡魔との戦いとなった。 それから約1時間、私はまんじりともせずにひたすら時間を無駄に潰していた。 時計の針があと少しで6時をささんとするころに…私は最後の仕上げをするために布団を跳ね除けた。 唯は相変わらずぐっすり眠っている。 澪も、むぎも眠り続けている。 よし…! 私は足音を殺して唯の元へと急いだ。そして、唯の掛け布団をゆっくりとめくり、望む形に整えた。 お膳立ては整った。 後は…自分の演技力を恃むのみだ! 奮い立て、田井中律! 2
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1 2 3 2011/12/21 澪と律 ※澪ちゃん http //engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324394035/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 隠蔽工作が可愛いww -- (名無しさん) 2014-02-05 03 30 34 >澪「…」キリッ >澪「うん、どうみてもおねしょした人には見えない」 かわええww てかりっちゃん自分のパンツ履かれるの別にいいんだw -- (名無しさん) 2013-06-13 05 14 08 これは酷い -- (名無しさん) 2012-07-06 06 02 34 あんまり面白くないな 百合でもないし こっちでもいいとか言ったヤツは作者か? -- (名無しさん) 2012-06-04 17 40 29
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1 2 3 4 5 6 7 8 梓憂編 梓憂編2 さわ和編 唯紬 律澪 ※聖水ネタ 2009/11/25 http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1259147658/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 微エロ、マニアックな内容に人を選ぶかもしれないが、カプの愛情深さは随一。 -- (名無しさん) 2016-10-31 18 21 12 こういうライトなスカならまだ綺麗でいいかな。 雰囲気も可愛らしい。 -- (名無しさん) 2016-05-12 21 58 17 読む人間を選ぶが、純愛だ。 -- (名無しさん) 2016-01-09 22 34 05 全く、これも名作だ。 -- (名無しさん) 2014-07-07 00 44 50 確かにこれは名作です。 私がけいおんSSを読み始めた初期に読んだのですが、聖水云々よりも 唯ムギの絆の強さ、誰も損しないところなどに感心させられたものです。 -- (名無しさん) 2014-01-11 00 07 49 初期の唯紬の名作と言えば王子様や春夏秋冬が よく挙げられるけどこの話も入れて欲しいと思う 聖水ネタなので人を選んじゃったかな -- (名無しさん) 2014-01-10 23 36 57 本当嫉妬りっちゃんはいいものですね -- (名無しさん) 2014-01-07 11 44 48 この露天風呂で唯澪に嫉妬する律ちゃんのシーンがぐっときた -- (名無しさん) 2014-01-07 01 57 09 互いを思いやる唯とムギがいいと思いました ちょっと誤字が多いかな -- (名無しさん) 2013-12-21 12 29 23 これ、けいおんSSで初めて読んだのなんだよな。 僕は好きです、これ。 -- (名無しさん) 2013-02-28 21 49 54
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澪律「おはよー」 紬「あ!2人ともおはよ// (こちらも顔をまともに見れない)」 律「早いな2人共」 紬「えぇ…目が覚めちゃって」 律「唯も普段は寝坊助なのにこういう時は早起きなんだな」 唯「……」 律「ん?おーいどうした唯ーー」 唯「あ?りっちゃんおはよ」 律「どうした?何か元気ないぞ」 澪「体調悪いのか?昨日も日射病になったんだし、ムリするなよ」 唯「うん!大丈夫だよ~お腹すいちゃって」 律「何だそりゃ。よし唯にはりっちゃん特性の朝食を食わせてやろう」 唯「おぅ!りっちゃん頼んます~」 律「よし付いて来い唯」 唯「了解しました、りっちゃん隊員」 ガヤガヤ 澪「あいつら朝から元気だな…」 紬「……(唯ちゃん)」 澪「唯と何かあったのか?」 紬「え?そんな事ないわよ」ニコ 澪「(ムギ?)」 紬「私達も行きましょ澪ちゃん」 澪「あぁ…(今の笑顔気になるな…それにさっきの唯の顔…)」 3日後、合宿最終日 ~スタジオ~ ジャシャジャーン♪ 律「うへぇ~疲れた~」 澪「こら律!怠けるな」 律「だってこの3日間ほとんど遊ばず練習してるんだぞ」 澪「私達は軽音部なんだから当然だ、それに練習するためにここに来たんだぞ」 律「せっかく合宿の最終日なのに~遊びたい~」 澪「1日目散々遊んだろ?」 律「え~なぁ唯も遊びたいだろ?」 唯「ふぇ?うん…そうだね」 律「あれ?どうした唯?」 唯「な、何でもないよ! 私も遊びたいでありますりっちゃん隊員」 律「だよな~!なぁ~澪~」 澪「はぁ~しょうがないな」 律「よっしゃーー」 紬「あの~ごめんなさい、私はちょっと休んでていい?」 澪「どうしたムギ?」 律「何か顔赤くないか?」 紬「ちょっと夏バテみたいで…ごめんなさい。」 澪「いやこっちこそ無理に練習付き合わせて悪かったな、1人で動けるか」 紬「大丈夫…ごめんねみんな。みんなは遊びに行ってかまわないから」ニコ ガチャ…バタン 澪「ムギ大丈夫かな?」 律「そういえばムギのやつ朝ご飯もあんまり食べてなかったな…」 澪「…唯は何か知らないか?」 唯「し、知らないよ!私ムギちゃんが心配だからお家に残るね」 律「私達もムギに悪いし私達も家にいるか」 澪「(唯のやつ本当に知らないいのかな…)」 律「なぁ澪?」 澪「ん?そうだな、じゃあ律は引き続き練習な」 律「ひぇーーーー」 数分後 ~別荘裏庭~ 紬「ん…(痛い!)」 チョロ 紬「(ダメ、ちょっとしかでない…溜まってる感じはあるのに… ビーチでして以来トイレじゃほとんどできないから外でならって思ってやってみたのに…何ででないの… それに体も熱っぽいし これじゃあみんなの迷惑になっちゃう やっぱり唯ちゃんに…… ううん、唯ちゃんに頼らないって決めたんだから…)」 ガチャ 紬「(はぁ~頭が少しクラクラする…ちょっとベッドで横になろ)」 唯「ムギちゃん!」 紬「ゆ、唯ちゃん!どうしたの? (もしかして今の見られてた…)」 唯「何でお外にでてたの?」 紬「ちょっと気分転換にね…(良かった見られてなかった) ごめんなさい、私ベッドで休んでるね」 唯「待ってよムギちゃん!おトイレちゃんと行けてるの?」 紬「(ギクッ!)いけてるわよ、治ったって話たでしょ?」 唯「本当に治ったの?何か辛そうだよ…」 紬「ただの夏バテだから心配しないで(気持ち悪くなってきちゃった…)」クラクラ 唯「…本当?わたし……の………」 紬「(あれ?唯ちゃんの声が…)」クラクラ バタッ! 唯「ムギちゃん!ムギちゃんしっかりして!ムギちゃん!」 数時間後 ~病院~ 紬「………………ん?ここは…」 「気がつきましたか?」 紬「え?斎藤…何であなたが?それに私…」 斎藤「お嬢様が別荘で倒れられたので、軽音部の皆様が救急車を呼び私にも連絡していただいたのです」 紬「そうなの…(私唯ちゃんの話を聞いてるときに…)」 斎藤「お疲れのところ申し訳ありませんが、少しお話ししてもよろしいですか?」 紬「えぇ」 斎藤「失礼します。 病状は軽度の腎炎だそうです、そのために熱がでて倒れたとの事でした 他には吐き気や排尿時の痛みなどがありますがお心当たりはありますか?」 紬「…ええ、あるわ」 斎藤「医者の話では7~10日間の入院は必要とのことです。 手術はありませんが、抗生物質などで経過をみたいとの事です 後…お嬢さんのがよろしければカウンセリングをしてみないかとの事です」 紬「(カウンセリング…)先生に話してくれたのね、ありがとう…お願いするわ」 斎藤「紬お嬢様申し訳ありませんでした」 紬「なぜ斎藤が謝るの?」 斎藤「私がお嬢様の病気をもっと早めに対象していればこんな事にはなりませんでした 琴吹家の執事として本当に恥ずかしく…」 紬「やめて斎藤…私があなたに口止めしてたんじゃない ごめんなさい心配かけてしまって お父様達には?」 斎藤「…旦那様には連絡し、先ほど飛行機で日本に向かったと連絡がありました このぶんだと明日の早朝には着かれるかと、 旦那様も奥様も大変心配してらっしゃいました」 紬「大事になっちゃったわね…軽音部のみんなは?」 斎藤「先ほどまでいらっしゃったのですが夜も遅くなってしまったので 車でお帰りいただきました」 紬「みんなにも迷惑かけちゃった…せっかくの合宿だったのに」 斎藤「…では私も一度屋敷に帰らせていただきます。また明日朝伺います」 紬「ありがとう…私も寝るわ」 斎藤「紬お嬢様…」 紬「何?」 斎藤「これは余計な事かもしれませんが、 軽音部の方で1人紬お嬢様を大変心配している方がいらっしゃいました…」 紬「え?」 斎藤「私がここに着いた時、お嬢様は治療中だったのですが その方は他のお二人に治療の邪魔になるからと止められながら、それでもお嬢様の方に行こうとしていらっしゃいました」 紬「……」 斎藤「その時その方と目が合ったのですが、 どうやら私を紬お嬢様の父親と勘違いしたのか次は私に向けて 泣きながら謝ってこられまして 私のせいでこんな事になってごめんなさいと… 治療が終わる間ずっと謝っておられました 治療が終わって病室に来たときも 彼女は病室には入らずずっと部屋の前で泣きながら謝罪しておられまして、他のお二人も部屋に入るよう言ってるのですが今は会えないと…」 紬「…な…何で…(唯ちゃん…)」 斎藤「私はあれほど人の為に涙を流せる方を今まで見たことありませんでした… どんな事情があったか分かりませんがいいお友達ですね… 他のお二人も大変お嬢様を心配しておいででしたよ …話が長くなって申し訳ありませんでした それでは失礼します」 ガチャ…バタン 紬「何で……唯ちゃん…何で…(何であなたが謝るの…)」 2日後 ~病室~ コンコン 紬「はい」 ピョコン 律「私だよん」 紬「りっちゃん!!」 澪「こら律、病院なんだから静かにしろ」 紬「澪ちゃんも来てくれたのね、ありがとう。…合宿中止になってごめんなさい」 澪「何言ってんだよ、謝らなきゃいけないのはこっちだ ムギが苦しんでるのに気づかなくてごめんな」 律「ごめんなムギ、辛いのに遊ぼうとか言って…部長として失格だよ」 紬「謝らないで私がいけないんだから…」 澪「今は体調は大丈夫か?苦しいとこないか?」 紬「ええ、今は経過待ちだから あと1週間くらいで退院できるってお医者様は言っていたわ」 律「1週間か~始業式はギリギリだな…」 紬「ごめんなさい文化祭前に練習しないといけないのに」 律「いいっていいって!私も夏休みの宿題で練習どころじゃないし」 澪「律は毎年私に泣きつくよな…」 律「バラすな!!」 キャッキャ 紬「(2人は仲良くていいな…)…あの~今日唯ちゃんは?」 律「あ!唯…はなぁ~ちょっと…野暮用でな…来たいって言ってたんだよ! しかし野暮用がなあってだな」アセアセ 澪「り、律…もう少し上手く」ボソッ 紬「…もういいのよ、ありがとうりっちゃん」ニコッ 律「あ…いや…本当になあいつは野暮用で…」 澪「ムギ、唯と何があったんだ?」 律「おい澪!それは聞かないって…」 澪「分かってるけど… 病院での唯は異常なくらい泣いてムギに謝ってたぞ 昨日唯とお見舞いの話をするために会ったんだけどその時も私は行けないって… けどムギがどうだったか後で教えてくれって言ってたんだ なぁ?何で唯はムギにあんなになるまで謝ってるんだ?」 紬「…ごめんなさい」 澪「それは答えられないって事か?それともムギにも分からないのか?」 紬「両方かな…ごめんね」 澪「そっか…無理に聞いて悪かったな ムギが答えたくないならそれでいい、 ただ私にできることがあるなら何かあったら言ってくれよな」 律「そうだな、私達友達だろ。なんでも言えよ」 紬「ありがとう2人共」ニコッ 律「よしじゃあさっそく…2人共宿題教えて下さい」土下座 澪「こら律ーー!」 紬「ぷっフフ」ニコニコ 澪「ムギ…ふふ」 律「えへへ、じゃあ…」 澪「宿題は自分でしろよ」 律「えぇーー頼むよ2人共ーー」 始業式当日 ~病院~ 斎藤「紬お嬢様準備できましたか?」 紬「ええ、結局始業式には間に合いそうにないわね」 斎藤「学校に一度寄りますか?」 紬「今日は午前で終わりだからそのまま帰るわ (あの後もりっちゃんと澪ちゃんは来てくれたけど唯ちゃんは… やっぱり会いづらいな…)」 数分後 ~病院正面入口~ 紬「お世話になりました」ペコ 斎藤「お嬢様…私は車をまわしt…」 紬「どうしたの?」チラッ 唯「!!」ガサガサ 紬「ゆ、唯ちゃん!!何でここに!?」 唯「にゃーにゃー」 紬「(さすがに無理があるわよ…)でてきて唯ちゃん!」 ガサガサ 唯「…えへへ…来ちゃった」 紬「今日始業式よね…学校は?」 唯「へへ~サボっちゃいました… 今日ムギちゃんが退院するってムギちゃんのお父さんから聞いたから、どうしてもお話ししたくて」 紬「お父さん…(斎藤!!)」キッ 斎藤「私は車をとってまいります、平沢様もご一緒にご自宅までお送りいたしましょうか?」 唯「どうもどうも……」ヘコヘコ 紬「(斎藤のあの顔知ってたのね!)」 唯紬「…………………」 紬「(どうしよう//久しぶりに唯ちゃんに会えて嬉しいんだけど…何を話せば//)」 唯「病気はどう?まだ痛い?」 紬「あ…うん、大丈夫。もう平気よ」 唯「そっか!お、お見舞い来れなくてごめんね」 紬「い、いいのよ」 唯紬「………………」 紬「(会話が続かない…どうしよう…もっとお話ししたいのに)」 キーッ 斎藤「お嬢様、平沢様どうぞお乗りください」 紬「(ナイス斎藤!)唯ちゃん乗って」 唯「うん!おっきい車だね」 ブーーン 数分後 ~車中~ 紬「(車に乗ってから一言も話してない…)」 唯「………」 紬「唯ちゃん…」 唯「何!!!!!!!」 紬「え!?あ…話したい事って何かな?」 唯「えっ!ここじゃ…ちょっと…」チラッ 紬「(斎藤を気にしてる…)」 唯「2人っきりでお話しできない…かな?嫌かな?」フルフル 紬「い、イヤじゃないよ!私も唯ちゃんとお話ししたい」 唯「はぅ…良かった…よがっだ…グスン」 8