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毎日殴られて、蹴られて、碌な食事も与えてもらえず、家に監禁されて誰かに相談する事も出来なかった あいつ等は人でなしだ 育てる気が無いなら最初から産まなければ良かった むしろ堕胎してくれれば良かった 中途半端に育てておいて、飽きたからって今度は私を殺そうとする 憎かった どうしようも無く憎かった そんな時、あの男が現れた 冬に差し掛かったある日の夜、何時ものごとく碌に動く事もできない体でベランダに放置されている私の目の前に一人の男が現れた 真っ黒な服に身を包んだ男 そう、映画「メン・イン。ブラック」に出てきたのエージェントみたいな男 「生きたいか?悔しいか?」 男は私に問うた だから私は全力で頷いた 「なら、コレをやる」 そう言って男が差し出したのは一枚の紙 真っ赤な血文字で『都市伝説契約書』と書かれた紙 それを手に入れて私の世界は変わった その日も何時ものように殴られてた 殴られて倒れた時にわざと黒服から貰った1枚の100円玉を落とした それに気付いた男は何のためらいも無くその100円玉を拾って・・・私は叫んだ 「ソイツを殺せぇっ!!」 そして、あの男は死んだ 自分の妻に背後からバットで殴り殺された 「なんで!?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」 あの女がパニックに陥る あぁ、体は支配しても自我はあるのか・・・でも関係ないよね? 「ねぇ、お母さん」 多分始めて、心のそこから楽しい気持ちでこの名前を呼べたと思う 「あそこから飛び降りて・・・死んで?」 「え?あ、いや、何!?体が!?え?え・・・?」 ベランダの幣を本人の意思とは関係なしに戸惑い無く上る 「さ よ な ら」 腫れた顔じゃ上手く笑えないけど、私はその時点での最高の笑顔でその女を見送った 買って嬉しい はないちもんめ♪ 負けて悔しい はないちもんめ♪ あの子が欲しい あの子じゃわからん この子が欲しい この子じゃわからん そうだんしよう そうしよう
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いちもつ(88878)
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酷い目に有った・・・・・・ あの人体模型め・・・二度と会いたくないわ 少女「さて・・・何か・・・アレは!?」 優勝賞品は、数量限定”伝説大帝レジェンダーR”等身大フィギュア(プレミア品) ・・・・・・欲しい 普通に欲しい いや、何としても手に入れたい・・・!! 秋祭り恒例カラオケ大会? 人前で歌うのは趣味じゃない・・・けど! 少女「行くわよ・・・」 私にも童謡系都市伝説の契約者としての、歌を武器にする者としての意地がある・・・負けられない! 少女「かって嬉しい花いちもんめ 次々と売られる可愛子ちゃん 最後に残るは下品なぶす 誰にも知られずに泣いている♪」 試しに歌ってみる・・・よし、いける! そうして、私はカラオケ大会向けて走り出す 結果は惨敗だったと言っておこう・・・ 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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「?」 しまった、やり過ぎた 顎砕き飴の意識が落ちた・・・これじゃあ黒服の居場所が聞「く・・・」? 「クケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!!」 ぐるんと目を見開きこちらを向いてくる顎砕き飴 意識を取り戻した・・・違う 「退ケヨ」 顎砕きが指で弾いた飴が私の眼前でクルクルと回る 「しまっ」 ドォンッ 「がっ?!」 突然の事で爆発を諸に受けてしまう だけど、こんな至近距離で使ったらアイツだって! 「痛ェナァ・・・全クヨォ」 ゆらぁっと立ち上がる 案の定爆発を受けただろう胸から上がボロボロだ いや、今はソレよりも 「コイツは・・・悪魔の囁き?!」 黒い蛇が顎砕き飴の周囲を蠢いている 「誠に憑いていた奴以外にも居たなんて・・・」 「往生際ガ悪イヨナァ、オ前モヨウ オ前サエ居ナケレバ、宿主ハ幸セニナレタンダゼェ?」 「・・・・・・何?」 「オ前ガ宿主ノ父親ヲ殺シタ所為デ宿主ハ組織ノ契約者ニナッタノサ 信ジラレルカ?人生ノ半分以上ヲオ前ヘノ復讐ニ費ヤシテルンダゼ?」 そう、そう言う事・・・ 「なるほどね・・・妙に私に固執してると思ったらそう言う事か」 「そう、貴女が父さんを殺さなければ私は・・・何故!? 何故父さんが殺されなければならなかった!?」 意識を取戻していたのか顎砕き飴が叫ぶ 「何故だ!?」 ・・・・・・そうね 「私が貴女に言う事は二つ」 まずは一つ 「一つ目、貴女の父親を殺した理由・・・」 そんなに難しい話じゃない 「簡単よ・・・私が生きるのに邪魔だった、それだけ」 それ以上の理由なんて有りはしない 「そして二つ目」 そう、こっちが重要 「そんな下らない事に彼を巻き込んだ貴女を私は許さない」 私の放った言葉に顎砕き飴の目が見開かれ 「貴様ァァァァァァ!!!」 再び放たれるを鎖で弾き落とし 叫ぶ 「買って、嬉しいはないちもんめ!!」 購入者は当然私 買い取るのは、私自身の支配権! 再び放たれた飴に向かって走り、地面を蹴り、跳ぶ 「!?」 普段の私からは考えられない程の跳躍力 はないちもんめの操作能力で身体の能力を極限まで高めたドーピングの様な使い方 単独でも戦える様に、黒服達を守れるように編み出した戦術 能力の範疇を超えている為に負担は大きいが・・・それでもっ! そのまま私は顎砕きの背後に着地し 顎砕きの背に向けて駆け出す それとほぼ同時顎砕きもこちらを向き飴を放ち その、ほぼ全てが私に直撃し爆発した 「やっ「まだよ」!?」 爆炎を無視して突っ切る 服も皮膚も焦げ、所々抉れ、腕に関しては多分折れている けどそれらも操作能力による痛覚の遮断で無視 「馬鹿なッ?!」 「冗談ダロ!?」 悪魔の囁きの影響で確かに彼女は強くなったんだろう けどね・・・「悪魔の囁き」によるブーストは「はないちもんめ」のドーピングで五分と五分 ならば 「復讐の為に強くなったアンタが、生きる為に強くなった私に」 後は地力の差 「敵う訳が無いでしょう?!」 500円玉を持った私の掌が顎砕きの顎に叩き込まれ 「買って嬉しい」 私の紡ぐ歌と共に 「はないちもんめぇぇぇぇ!!」 顎砕き飴の四肢があらぬ方向に圧し折れた
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はないちもんめと合流より 少女「バカデカイ力?」 チャラ男「あぁ、心当たり無いか?」 少女「私の家吹っ飛ばしたやつ位しか心当たり無いわよ」 チャラ男「じゃあ、多分ソレだな」 本当に・・・住宅壊すなんてどんなバカよ・・・くそぅ できれば、どこかで服も整えたい 浴衣はもう引っかかってるだけで服として機能して無いし、チャラ男の上着は大きすぎて・・・その、街中でしていい格好ではない 少女「ハァ・・・・・・来た!」 前方に黒服2、後はジミニー・○ロケット・・・ピノキOのコオロギとカニのセバ○チャン・・・足キモイ チャラ男「俺が何とかするから下がってろ」 少女「侮らないで、私も戦えるわ」 傷はもう無いしね 少女「黒服は任せる!」 チャラ男「オイ!」 両腕から垂らした鎖を二体のマスコットに向け振るう! ジ○ニーには避けられたけど、カニの足は取った!! 少女「勝って嬉しいはないちもんめ!」 奪い取ったパレード達がジミ○―達に襲い掛かる!! チャラ男「ったく!!」 その光景を尻目にチャラ男も黒服へチェーンを投げ、黒服を焼き上げる 少女「流石ね、カニも任せて良い?」 チャラ男「おう!」 パレードの一部がカニを掴みチャラ男へ向け投げる チャラ男「らぁっ!!」 カニの顔面を鷲掴みにして、そこからじゅうっと焼ける音がする チャラ男「焼蟹になっちまえ」 私がジミ○―を始末する頃には、セバス○ャンはこんがりと香ばしく美味しそうに焼きあがっていた 少女「・・・そう言えば、私カニって食べた事無いんだけど・・・美味しいのかしら?」 チャラ男「俺も滅多に食わないけどそこそこ美味いぞ」 少女「ふぅ~ん・・・これ、食べれるかな?」 チャラ男「いや、無理だから」 ちっ、少し気になったんだけどなぁ・・・ 少女「で、これからどうする?一応パレードを潰していく方針で問題ないと思うんだけど・・・『組織』の企みも少し引っかかるの」 チャラ男「『鮫島事件』か・・・でも、俺等何一つ情報持って無ぇしなぁ」 少女「そうよねぇ」 どうしたもんかな・・・・・・ 取り合えず、私達は次のパレードを探す為に足を進めるのでした 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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東区 中学校前 ハク「終わったぁ・・・」 コン「さすがにきつかったな・・・」 先ほど青年から連絡が来た 全て終わった、と コン「後は、壊れた町の修復位か?」 ハク「そこら辺は、『組織』任せで良いでしょう・・・とりあえずは」 「「お疲れ様」」 この祭、最初はノリ気ではなかったが参加してよかった あの少女に『はないちもんめ』を与えたのは間違ってなかったと確認できた あの鎖・・・彼女がかつて使っていた物と同じ物に少女は行き着いた かつての彼女に近づいた まだ、拙いが、いずれは彼女と同等の力を手に入れるに違いない・・・ ハク「面白くなってきましたね」 コン「ん?あぁ、三日目はゆっくり遊べると良いな」 ハク「えぇ・・・」 自分の言葉の意味を勘違いしてる相方を尻目に見つつ空を見上げた 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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少女「あら?」 東地区のスーパーマーケットで 女の子「げ・・・」 赤い靴「げ・・・」 変態と再会した 少女「久しぶりね、『猿夢』以来かしら?」 女の子「何でアンタはここに居んのよ?!」 少女「買い物よ、今日は肉の特売日だからね・・・逃す手は無いわ」 女の子「買い物?お使いって奴?」 少女「似たような物ね・・・で貴方達は?」 こんなスーパーに金持ちのこの娘が用があるとは思えない 女の子「このスーパーから都市伝説の気配がしたのよ」 少女「成る程、確かに一つ気配があるわね・・・」 女の子「言っとくけど私の獲物だからね!手出ししないでよ!?」 少女「しないわよ、そんな面倒な事・・・精々気をつけなさい」 女の子「何、心配?気持ち悪いわね・・・」 少女「別に、子供が酷い目に合うのが嫌なだけよ、じゃあね」 女の子「フン・・・」 赤い靴「子供が酷い目に合うのが嫌・・・成る程ある意味アイツもロリコ「違うと思うわよ」 女の子「バカ言ってないでさっさと探しに行きましょ、この辺りに居るのは確かな―――― 赤い靴「・・・は?」 契約者が・・・消えた? 少女「よし」 今日は久々に肉料理にしよう、ここ最近肉類全く食べてなかったし・・・ん? 前から走ってくるあの変態っぽい男は・・・ 赤い靴「おい!」 少女「何よ変態」 赤い靴「もっと罵ってって違う!俺の契約者を見てないか!?」 少女「見てないけど・・・・・・どうしたの?」 赤い靴「目の前で行き成り消えた」 少女「消えた?」 赤い靴「反応も無いし・・・一体何がどうなって・・・」 少女「待って・・・」 スーパーマーケット、小さい女の子、突然消える・・・・・・まさか・・・ 少女「ショッピングセンター・・・?」 赤い靴「は?」 少女「トイレよ!」 赤い靴「トイレ?それなら、俺に一言、つか何時でも俺がトイレに「バカ!違う!この変態!!」 少女「トイレに攫われたのよ!」 赤い靴「な!?」 トイレの個室 何故か縛られた上に何かを口に入れられて喋る事も出来きない・・・何がどうなってるの? 見ると周りには複数のモップを持った男・・・年齢的には中学生位? その殆どが多分都市伝説で、一人だけ人間が混ざってる、あの男が契約者か・・・ 男「中々かわいいじゃないか、久しぶりにあたりだな」 気持ち悪い・・・何ていうか、赤い靴とは違う、生理的な嫌悪感・・・ 「さっさとヤッちまおうぜ」 男「そうだな、はぁい、ぬぎぬぎしましょうねぇ」 男が私の服に手を伸ばしてくる・・・コイツ何する気?! 女の子「むー!!むー!!」 男「こら、暴れんじゃねぇよ!」 女の子「・・・っ!」 殴られた・・・痛い・・・ 男「大人しくしてたら痛くはしねぇよ、一応な・・・」 ゲラゲラと下品な笑いがトイレに響く・・・ 赤い靴―――――!! 『勝って 嬉しいはないちもんめ!!』 男「!?」 今まで目の前で縛られていた子供が突然消えた・・・? ありえない、縛られて動けないはずだし、そもそも、ここは俺の都市伝説で構築された異空間だ、外部からの助けが来るはずも・・・ バァンッ 何!? 蹴り破られた個室のドア そしてそこに居たのは女の子を抱えた異人風の男と、少女 女の子「あんた達・・・」 少女「『赤い靴』、借りたわよ?」 赤い靴「俺の契約者によくもまぁ好き勝手やってくれたな・・・」 男「どうやって・・・ここに・・・」 少女「スーパーマーケットで小さな女の子が行き成り消えるなんて一つくらいしか思いつかなくてね、場所さえ判れば異空間でも『赤い靴』なら渡れるわ・・・『ショッピングセンターレイプ』の契約者さん?」 男「ぐ・・・」 少女「じゃあ、後は・・・」 赤い靴「あぁ・・・」 女の子「え?」 赤い靴が消える 女の子を安全な場所に移す為だ 最初は渋ったが私の能力を知っている以上文句は言わなかった(言わせなかった) 少女「私が相手よ・・・」 男「良いのか一人で?君だって俺の能力の「話が長い!!」ブハ?!」 男の顔面に向って投げたのは小銭が大量につまった財布 多分、普通に痛い 男「痛・・・財布?」 少女「悪いけど、私の勝ちよ 勝って 嬉しいはないちもんめ♪」 男「は?」 今まで男の後ろに控えていた『ショッピングセンターレイプ』の男達が男を取り囲む 少女「あなたの『都市伝説』もらったわ」 男「何だと・・・?」 少女「さて、言い残すとはあるかしら?悪いけど性犯罪者・・・それもあんな小さい子に手を出すような下種に手加減するつもりは無いの・・・」 男「ヒッ・・・・・・」 少女「やりなさい」 男「や、止め・・・ギャァァァァァァァァァァ―――――――ッ スーパーの前 女の子「ちょっと!?アイツ残してきて良いの?!」 赤い靴「反対はしたんだが『10歳以上は婆なんでしょ?ロリコンが婆の心配するんじゃないわよ』と・・・」 女の子「アンタねぇ・・・来た!」 契約者の指差す方を向くと、確かに『はないちもんめ』の少女が何食わぬ顔で歩いてくる 少女「獲物横取りして悪かったわね」 女の子「流石に助けられておいてそんな事言うつもりは無いわよ」 少女「そう?じゃ、私は帰るから、気をつけて帰りなさい」 女の子「フン・・・」 こちらに背を向けて離れていくあいつを見て思い出す・・・突撃前に交わした会話 少女「アンタは契約者助けたらすぐ離れなさい」 赤い靴「は?子供狙いの都市伝説なんだろ?お前も危ないんじゃないのか?」 少女「私の能力なら負けないわ、それに・・・あんな子供に見せるもんじゃないでしょ?」 アイツは言った、『供に見せるもんじゃない』・・・それはつまり・・・できればそうじゃないと願いたいが・・・ スーパーのトイレで全身をモップで貫かれた、男子中学生の遺体が見つかったと言うニュースを俺が目にしたのはその翌日の事だった・・・ 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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自室の窓から外を眺めて思う 友人「派手だなぁ・・・」 成る程、確かに『夢の国』ってのは厄介な敵なんだろう 今までこの町がここまで大騒ぎになっているのを見た事が無い 友人「確かにこれは、離れたほうが良かったかもね」 『はないちもんめ』には町を離れろと言われていたが、それはつまらないだろう 祭はこれだけ盛り上がっているのだ 雲ひとつ無い晴天の中、雷が振り、光の奔流が空へ伸び、よく知るレストランが巨大ロボに変形する 目に見えて異常だ こんな面白い光景を見逃す手なんて無い 本当は窓越しではなく現地に行って直接見たいけど・・・ 友人「でもなぁ」 冷やかしに見に行き、ピンチに陥ってそれで主人公格に迷惑かける様なモブにはなりたくない 脇役は脇役らしく家で大人しく眺めてるのがお似合いなのだ 友人「怪我すんじゃないぞぉ・・・」 恐らくはあの喧騒の中に居るであろう友人の事を考えつつ再び外に視線をやると今度は家の前を老人が乗ったバイクが物凄いスピードで走って行っていた 空はもう、赤くなっていた 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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「・・・また彼ですか」 見上げれば空を舞う兄貴達・・・実に不愉快な光景だ 『組織』内でも幾度と無く始末を検討され、それでも尚「強すぎて対抗策が無い」と言う理由で野放しになっている化物 不条理の塊にして、筋肉の神・・・マ神 『組織』にとって邪魔な存在の一人 「まぁ、私には関係ありませんが」 今回の任務はとある契約者の始末 あの化物と接触する必要は無い 担当の黒服には余り深入りせず無理なら即引き返すように言われている だが、引き返す積りは無い 引き返せない理由がある 取り出した写真に写っているのは小学校低学年位の少女 「・・・はないちもんめの契約者」 4年前・・・私の人生を狂わせた少女 コイツが居なければ私は契約する事も『組織』の狗に成り下がる事も無かった・・・ コイツさえ居なければ私は幸せでいられた コイツさえ・・・・・・ 「・・・・・・待っていなさい」 私の絶望を思い知らせて、その上で殺してやるから マッドガッサーによる騒動の最中 一人の契約者が学校町に到着した・・・ 続く? 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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今回の宴会・・・予想以上に面白いのが多い 先ほどの最強の傭兵を名乗る男に、突如巨大化したノミの様な男 更に、果敢にも私に挑もうとした少女・・・ なんと素晴らしい事か 彼女も何れは我々に並ぶ漢女になるに違いない 禿「楽しくなりそうだ・・・・・・「黒服~!!!!」ん?」 観ると過労死候補の黒服が、少女に押し倒されている あの少女は確か・・・今の『はないちもんめ』の契約者・・・ 成る程、話に聞いていた通り確かに似ている 30年前・・・私が殺し、私を殺した彼女に瓜二つだ 禿「血ですか・・・」 少し過去の思い出に浸っていると、目の前を首の無い女性が歩いていく 確か、兄貴の一人が御世話になった『首なしライダー』? わが内に居る兄貴から「あの夜はとてもエキサイティングでした、また何れ会いましょうと伝えてくだサーイ」と言われていたが・・・まぁ、いいか 宴会会場の片隅で、一人酒を飲む禿でした 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ