約 3,974,017 件
https://w.atwiki.jp/kurokumo/pages/99.html
#blognavi あなたがいてくれたから どんなこともできるきがした あなたといるから どんなことも しあわせだとがんじた カテゴリ [ポエム] - trackback- 2007年03月21日 20 56 38 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/16107.html
登場人物とだけ書かれた荒らしコメントを削除 -- (名無しさん) 2019-03-15 21 36 32 「うみものがたり~あなたがいてくれたコト~」が終了してから10年後(実際は9年後)の2019年、スーパー戦隊シリーズ43作品目の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」が本番組の設定などを再現させる形で放送された(「海人」は「海のリュウソウ族」などにリニューアル)。 -- (名無しさん) 2024-03-29 17 34 28
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/602.html
つかさはかがみの部屋でかがみと一緒に宿題をしていた。 いつもの風景、いつものこと。 「お姉ちゃん、ここわからないんだけど……」 成績の悪いつかさがわからないところをかがみに聞くのも、いつものこと。 いつものこと、だったのだが。 「どうしたの、まつり姉さん」 その闖入者にかがみは振り向き、向かい合わせで座っていたつかさもそちらを向く。 「んー、なんとなくね」 まつりが何の脈絡もなくつかさの後ろに座ると。 「うりゃ」 何の脈絡もなく抱きついた。 「ま、まつりお姉ちゃん?」 突然のことに慌てるつかさ。 「ちょっと、何やってるのよ」 姉を咎めるかがみ。 「なんとなく抱きつきたくなったのよ」 空惚けるまつり。 「つかさが迷惑してるでしょ。離してあげなさいよ」 「迷惑だなんて言ってないじゃない」 「勉強中なんだから迷惑に決まってるじゃない」 「つかさは私のこと迷惑?」 「あ、えっと、そんなことないよ」 「ほら、見なさい」 「この状況で聞かれて迷惑なんて言えるわけないでしょ。いいからつかさから離れてよ」 「へー、かがみはつかさをとられて悔しいんだ」 「な、何言ってんのよ! 時と場合を考えてっていってるの!」 「あ、図星だ。かがみはつかさのこと可愛がってるからねー」 「つ、つかさが私にベタベタしてるんじゃない!」 「それなら、たまには私にも貸しなさいよ」 「つかさは貸すものじゃないでしょ!」 「あの、お姉ちゃん……」 文字通り、二人の間に挟まれて身動きをとれないつかさはうろたえるばかり。一言ごと にヒートアップしていくかがみに、ただおろおろするだけ。 そこに現れた救世主は。 「まったく、何をやってるんだか」 四姉妹の長女、いのり。 「まつり、このくらいにしておきましょう」 「姉さんまでかがみの味方なんだ」 仲裁するいのり、拗ねたように返すまつり。 「はぁ……」 いのりは深いため息をつく。 「まつりお姉ちゃんも変だよ? 急にこんなことして」 「まつりはね、やきもち妬いてるの」 「へ?」 「つかさってかがみに懐いてるじゃない? 何かあったらいつもかがみを頼るし、つかさ が『お姉ちゃん』って言ったらかがみのことだし」 「ちょっ、姉さん!」 「つかさをとられて悔しいんだってさ」 「ほー、まつり姉さんがねぇ」 真っ赤になるまつりとニヤニヤするかがみ。立場逆転。 「まー、そういうことなのよ。だから、ね」 いきなり、いのりはかがみに抱きついた。 「な、なんでそうなるのよ!?」 「つかさとまつりにかがみをとられて悔しいから」 楽しそうな笑顔で抱きついたまま離さない。 「ずるい! 私だってかがみを抱きたいのに!」 「そっちからじゃ抱けないでしょ。つかさを私にくれるならいいよ」 「お姉ちゃんたち、なんか変だよぉ」 「離しなさい、離れなさい、は~な~せ~」 いつもと違うけれど、今日も四姉妹は平和だった。 コメントフォーム 名前 コメント 次は是非こなたと ゆい姉さんとで ゆたかの取り合いを… (で、気づいたら みなみに抱っこされてると) -- 名無しさん (2011-04-16 08 19 55) 和む…(o^_^o) -- 無垢無垢 (2008-12-01 18 38 25) いいです -- jio (2008-08-22 10 38 14) ほのぼの姉妹が素敵ですww -- 名無しさん (2008-05-11 16 21 03) ほのぼの〜www -- 名無しさん (2008-03-17 20 11 24)
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/125.html
元スレURL 歩夢「大切なあなたへ」 概要 あなたがスクドルたちのサポートに専念するのはある事情が… それが両者の溝を生んでいき… タグ ^上原歩夢 ^あなた ^虹ヶ咲 ^シリアス ^感動 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/orealn/pages/191.html
SBSのドラマ『あなたが眠っている間に』チームが、再び集合した。 公開された写真は、11月に終了した『あなたが眠っている間に DVD 』の出演俳優の忘年会の様子を写したもので、イ・ジョンソク、スジ、チョン・へイン、イ・サンヨプらがいる。私の男の秘密 DVD 特に、イ・ジョンソクとスジは並んで座り、同じポーズをしている。 事前制作ドラマだった『あなたが眠っている間に』の撮影が終わった後でもよく集まってチームワークの良さを誇っていたピョンヒョクの愛 DVD 。 そんな中、2017年の締めに、また楽しい時間を一緒に過ごした告白夫婦 DVD 。 『あなたが眠っている間に』チームが、31日に開かれる『2017 SBS演技大賞』で有終の美を飾れるか、期待が集まっている。
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/1712.html
あなたへのうた【登録タグ あ かしま 曲 雪歌ユフ】 作詞:りゅーしか 作曲:りゅーしか 編曲:りゅーしか 唄:雪歌ユフ 曲紹介 あなたを見つけた UTAUがうたうあなたへのうた 歌声がふんわり包み込むユフトロニカ 歌詞 (動画歌詞より転載) 白い吐息が包みこむ 雪の夜 小さな声で 僕はそっと 僕はそっと 口ずさむよ 夢の中なら上手いこと いくのだけど 目が覚めたら こめんねしか 言えないんだ いつもごめんね 出来そこないのメロディを かき集めれば 下手くそな僕の 本当の気持ちを伝えられるかな あなたを見つけた 暗闇で見つけた それを忘れない様に 僕は歌うんだぜ 古ぼけたギター 最初のコードは? あなたに似合う様な 歌を歌うんだぜ かじかんだ指が紡ぎ出す アルペジオ 聴こえているかい? 僕はずっと 僕はずっと 探しているんだ 少し待たせてしまうけど 見つけ出すよ あなたへのうた だから今は だから今は 目を瞑って 恥ずかしがり屋のメロディの 手を取ったなら 不器用な僕の 素直な気持ちを伝えられるかな あなたを見つけた 寒空で見つけた それを忘れないよ様に 僕は歌うんだぜ あなたの思いと 僕の言葉で 未来に残る様な 歌を歌うんだぜ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sinzyanru/pages/235.html
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/04(水) 23 41 25.43 ID ZkK.3gAO 【…あなたは信じますか?】 戦隊基地 ロビー 桃「ねぇ…あんたたち知ってる?」 青「なにがだ?主語を言え。主語を」ずずっ… 黒「wwwwwww」 桃「…最近…ここ…出るらしいのよ…」 青「…出る?」ピタ… 黒「wwwなにがっすかwww」 桃「…………幽霊よ…」ゴゴ… 青「ひっ!?…うううそをつくな!か仮にもせ、正義のヒーローの基地で…」わたわた… 黒「www幽霊とかwwwwマジぱねぇwwww」 桃「…でも知らない間に食べ物がなくなったり…寝静まった深夜に突然シャワーの音が…!」ずいっ 青「や、ややめんか!もうやめ『他にもッ!』 桃「…他にも知らない話声がしたり…通路を黒い影がッ!」ずずいっ 青「い…い、いやぁああぁー!!」ダダダ… 桃「おほほほ…いい気味ね!…さすが緑…高いだけあっていい情報持ってるわ…」 黒「www幽霊ってマジっすかwwwハンパねぇwww」 物「さぁね…心霊現象のことはほとんどでっちあげだけど…食べ物とシャワーはホントらしいわよ?」 黒「wwwうはwwwマジこえぇwww」 842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/04(水) 23 43 57.48 ID ZkK.3gAO 【…あなたは信じますか?】② 桃「どうせあんたか黄がつまみ食いしてんでしょ?シャワーもたぶん緑よ。あの娘いつも昼間っから引きこもってるから夜中にあびてんのよ」 黒「www俺はちがwww言い掛かりwww」 桃「にしても青ってあんなに怖がりだったのねぇ…これでしばらく遊んであげるわッ!ほほほ…」てくてく… 黒「wwwwwwww…」 黒「……青さん…大変そうです」 黒「でも…幽霊ってほんとにいるんでしょうか?今度黒服達に聞いてみましょうか…」てくてく… 青自室 青「う、ううそだ!ぜ、絶対に嘘だ!この世に幽霊なんてモノがいるはずが…」がたがた… ガチャ… 青「ッ!!」ビクッ 黄「青!シャワーあいたよ…って…布団かぶってなにやってるの?」 青「ななんでもない!寒かっただけだ!」ガバッ! 黄「そうなの?風邪引かないようにね?あ!だったら早くシャワーあびて暖ったまれば…」 青「う、うむ…しかしシャワーか…」 黄「どしたの?」 青「なんでもない!い、いま行く!」てくてく… 黄「…着替えは?」 青「あ!うっ…い、いま用意するところだ!」 黄「青?なんか変だよ?ほんとに大丈夫?」 青「…平気だ!幽霊なんていない!」 843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/04(水) 23 45 58.18 ID ZkK.3gAO 【…あなたは信じますか?】③ 黄「幽霊?」 青「あ…いやその…」 黄「あはは!青って幽霊とか信じてるの?幽霊なんているわけないよ!」 青「…そ、そうか?」 黄「うん!だって殴れない相手なんて反則じゃないか!いたら困るよ!」 青「…そういう問題じゃないんだが…まぁいい…そう…そうだな!幽霊なんていないな!」 黄「うん!だって見たこともないし…あ!青、シャワーは?」 青「うむ!いま行く」 黄「次は赤だから!じゃあよろしくね!」タタタ… 青「…やはり幽霊なんていない…黄もそう言っているし…よかった…」てくてく… 青「本当によかった!」タタタ… 翌日 通路 赤「ふんふふん♪」パタパタ…←掃除中 赤「ふぅ…だいたいこんなもんで…あれ?」 謎のドア『キープアウト』←貼紙 赤「なんだ?この怪しいドアは…?こんなのあったっけ?…キープアウト…緑か?…いやこんなとこに…うーん…」 赤「…開けてみるか…」 ガチャ 844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/04(水) 23 47 56.17 ID ZkK.3gAO 【…あなたは信じますか?】④ 黒服1「…は!これは旦那様!」 黒服2「このような場所に…」 赤「…いや、俺旦那様じゃないし…君達…なにやってんの?」 黒服1「なにと申されましてもアフタヌーンティーとしか…」 黒服2「午後の憩いのひと時ですね」うんうん 赤「…そのクッキーは?」 黒服1「あ!ご賞味にお預かりしております」 黒服2「旦那様のクッキーはダージリンによく合いますよ」もぐもぐ 赤「…あのさ『あぁ!?』 黒服2「ど、どうしました?」 黒服1「私どもとしたことが旦那様を立たせたままとはッ!」 黒服2「あぁ!?…し、失礼致しました…いま紅茶をお入れ致しますので!しばしお待ちください!」タタタ… 赤「いや…そうじゃなくて…」 黒服1「ささ!どうぞこちらの御席に…」 赤「…もう…いいや…」
https://w.atwiki.jp/yohanwaseda/pages/65.html
永遠のテーマ 神は実在するのか!? 「神」という字は、「示」偏に「申」と書きます。聖書が語る神は、その字のとおり、ご自身が人々に知られることを望んでおられるのでありご自身を啓示される御方であります。しかし、聖書によれば、サタン(悪魔)が神の実在を否定しようと、あのエデンの園において、この世に罪をもたらしてから、人間は霊的な目が覆われ、霊なる神を見ることができなくなってしまいました。人間の犯した罪の故に、神との交わりが断たれてしまったのです。ですから、人間は生来のままでは、みな霊的な盲人なのです。それで、人々は「私の目には神など見えないから、神なんか存在しないのだ。」というような理屈を言うのです。それは例えて言えば、盲人が家の前に立って、「家が見えないから家はないのだ。」と言うのと、同じことです。 「神が見えない」と言いながら、自分自身に欠陥がないかどうかを人は確かめようともしないのです。神があなたに見えなくとも、神が存在しなくなったわけではありません。 全世界のすべての人が無神論者となったとしても、神が存在しなくなるわけでもありません。神(創造者)は永遠に存在される方であり、宗教とも全く関係のない方です。宗教は人間の作り出したものですが、神は人間がこの地球上に存在するようになる以前、すなわち、永遠の昔から存在される方であります。これは、実に宗教の領域ではなく、真理の問題です。 聖書では、人間はアダムより受け継いだ悪い性質のために罪の奴隷になっていると言っています。また、罪の報いは死(永遠の死、つまり神から永遠に引き離されること)であるとも言っています。 人間は、神から自由になりたくて、必死になってその理屈を考えるのですが、結局はそれが不可能であることを悟るのです。しかし、どんな罪人であってもその生涯の最後の瞬間にでもイエス・キリストを信じて、救いを体験した多くの人がいます。あなたも、謙虚な心で神の存在を認め、あなたの罪のために死なれたイエス・キリストを信じるなら、神様の豊かな恵みとあわれみを受けることが出来るのです。 Total Hits - Today Hits - ヨハン早稲田キリスト教会/ヨハン教会 文書宣教部 ヨハン早稲田キリスト教会ファンページ ヨハン早稲田Google+
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/860.html
――――がこん、こん。 時間は、夜の八時半。風呂上りの、かけつけ一杯。 やや閑散としたホテルのロビーに重量感のある音が鳴り響き、 自販機は彼女の買ったミルクティーを吐き出した。 「んっと?あれ?」 もとい、吐き出すはず――であった。 旧式の狭い取り出し口は中々上手く出来ておらず、彼女を手こずらせる。と、そこに。 「おい大丈夫かー?」 彼女と同じく風呂上りに浴衣を着た、彼女にとっては最もよく見知った男性客が通り掛る。 もはや形振り構わずへたり込んで缶を取り出すのに躍起になっていた彼女にとって、 彼のその声は全くの予想外の出来事であった。 「セン、セー……?」 か細い言葉と入れ違いにふっと、自分の姿を見る。 そこには、へたり込んだ勢いで浴衣の裾を床に肌蹴させ豪快に太腿を覗かせているあばずれな少女が――居、た。 「……ャだっ!」 あわてて自販機から手を離し、裾を抑える。 自分の顔がみるみるまに紅潮していくのが、鏡を見なくてもわかった。 すると彼の方もン、と申し訳なさそうに目を逸らしたまま、 「あー……抑えといてやろうか?」 協力を申し出る。 彼女の方はそれにコクン、と小さく頷くと、 出来るだけ顔を見せないように、彼の開けた取り出し口から、缶を取り出した。 「取れたな。んじゃ、俺も買うから一緒に頼むわ」 ちゃりん、こんかんこん。 軽い音が再びロビーに鳴り渡り、彼女が取り出し口を覗くと。 彼の買った小さな瓶のジュースは先程よりもはるかに容易に取り出された。 「…どうぞ」 「……サンキュー」 ジュースを手渡そうとするが、目は合わせられない――それは彼も同じであった。 彼が”帰って”来てからというもの。昔と特に変わった事はない。無かった。はずだった。 いつものように彼女は彼の側に居たし、彼も普通に彼女を構っていた。 しかしそれは、お互いが努めてそうするように振舞っていただけ、だとも言える。 事実そのようにしながらも――この半年間の事を二人が口にする事は、今日まで一度として無かったのだから。 … …… ……… そのままの沈黙が、しばらく続くと。 ただ瓶のラベルをぼんやりと見つめながら、彼が言う。 「……ちょっと、話でもするか?」 その申し出に、彼女の方も一拍置くと、はい、と答えた。 タイミング、というのだろうか。 再会のあの日から今日のこの時まで、互いにそれを探していたところは、確かにあった。 思えば、この半年という――彼と彼女の間に、置かれた時間の事を。 その期間に堆積した、思いの丈を。 打ち明けられる、その瞬間を。 ――――先生も、そんなような事を話したいんだと思う。きっと。 出口へと向かう彼の背中をてくてくと追い掛けながら、 彼女は思い出していた。彼が帰って来た、まさにその日その時のことを。 顔が熱くなるのは、もはや止めようが無いほどだった。 一方、前を行く彼もまた、全く同じことを考えていた。 外に出ると、春の夜風はまだ少しつめたい。 その風に煽られ散った桜が地面に落ち始めている。 「なんか、勿体無えなあ」 外灯の下、まるでオブジェのようなベンチに腰掛けながら、彼は呟いた。 「そうっすねえ」 彼女の方も、それに合わせる――ここまでは、何も変わらない。 プシ、と彼がジュースの蓋を開ける音がした。彼女の方も、缶を開ける。 「……元気、してたか?」 軽くジュースに口をつけながら。 彼女の方は見ずに、下を向いたままでまず彼が話し始めた。 「元気でしたよー、ちゃんと先生いなくても頑張ってましたから」 ――――違うよ、そんな事が言いたいんじゃない。 思わず頭を振りそうになるが、ぐっとこらえる。 「そうかあ。まあ、俺がいなくてもタマがいるしな」 その返事に少し寂しそうにも見える様子で、彼はこぼした。 「そうっすよー。こないだも、いきなり帰って来るなりやられてましたし」 ――――そんな事無い。先生がいなくて大変だったって、辛かったんだよって。 気持ちと裏腹に表情筋は、ぎこちないが、せいいっぱいの笑顔を作ろうとする。 「きっちーなぁ……これでも、結構鍛え直したんだぜ?」 苦笑いを噛み潰し、ジュースに口をつけながら、彼が続ける。 喋っている口元を見せたくないようにも、彼女には見えた。 「知ってますよ。去年からずっと、努力してましたもんね、先生」 ――――でも、近くで見ていたかったよって。 ふふん、とわざと得意気に鼻を蠢かせる。そうでなければ、消え入りそうだった。 「ありがとうな……でも俺の考え過ぎかあ。 あいつら寂しがってんだろうなーとか、思ってたんだが」 空になった瓶のふちを指でなぞりながら、ふと、目線をあげる。 「自意識過剰っすよそりゃー」 ――――嘘だよ。そんなの、決まってるよ、って…! 涙がこぼれそうなその刹那、互いのひと呼吸が、シンクロすると。 「俺は、けっこう寂しかったんだけどな」 「……あたしも、けっこう寂しかった」 この日はじめて、彼は彼女の方を視た。 同じく、彼女は彼を視た。 二人の傍らで春風がそよぎ、桜が舞った。 最初に見えたのは、驚いた顔だった。 やがてそれは呆れるような表情に変化してゆくと、 いつしかその頬は二人の間を舞った桜の如き朱みを帯びた。 それがお互いの、いま見ているものの全てだった。 再び目線を逸らすと、遠くに語りかけるように――解きほぐす様に。 二人はゆっくりと話し始めた。まずは、彼の方から。 「……りょ、料理、カニばっかりでさ。飽きるんだよな、けっこう」 「お、お弁当、いつも作り過ぎちゃって、困っちゃったりしました」 「メンチカツがくいた……じゃなくて、慣れたいつものメシがいい、なんて」 「海老フライ、持って構えてたらいつか取りに来るかもって……」 「船降りてからも、家、弁当ばっかでさ。あの科学っぽい味、慣れなくて」 「大会申し込んだ時も、顧問の先生の名前間違えちゃった、り……」 おそるおそる下げる目線と、見上げる目線。そのふたつが鉢合うと。 「なあキリノ、なんてうっかり呼んでも、誰もいなくて」 「ねえセンセー、なんて聞いちゃっても、誰もいなくて」 同じタイミングの同じ言葉に再びのけぞり、見つめ合うだけであった。 やがて彼の方が、ふう、と一息入れると。 「2月頃だったかに、な……」 再び前を向き、指を組んで、ぽつりぽつりと話し始めた。 「仕事終わったあと店の前で素振りしてたら、『剣道、教えてくれ』なんて子供がいてさ」 その真剣な話し方に彼女の方も身を整し、興味深げに相槌をうつ。 「仕方ないから、素振りだけ見てやってたんだけど……これがな」 「どうかしたんすか?まさか、すごい才能?」 目を輝かせる彼女の反応を横目に、くっくっ、と肩で笑うと。 「……残念だったな。そんなに才能はゴロゴロ転がってねえよ。逆だ」 「逆?」 「どうにも、手首だけで打つクセがついちゃってるみたいでさ」 その言葉を聞いた途端、彼女の方は朱い顔をなお赤くして俯いた。 ――――それって、あたしの。 一瞬、彼の言葉が分からない。 しかし彼は彼女のそんな様子を見ると、少し不敵に微笑んで、続けた。 「その子のは、まあなんとか直してあげられたんだが……」 その笑顔が、やがていつものやさしい表情に戻ると。 「もう直っちゃったか?あのクセ」 その言葉に、磁石が吸い寄せられるように、彼女は彼の目を見た。 自然と、笑顔がふきこぼれる様だった。 「……まだっす。全然っすよ」 「そうか。直さなきゃな……はは」 「ええ、直して下さい、ふふ」 はっはっはっは、と、ふふふふ。 しばし誰もいない中庭にふたつの笑い声がこだました。 ひとしきり、笑い声が止むと。 こてん、と彼女はその身を彼に預けてきた。 すると彼は寄り掛かる彼女の肩を抱き、それに応える。 彼女の小さな身体がすっぽりと彼の腕の中に収まると、 二人はもう一度見詰め合って、微笑んだ。 「なんか……だいたい分かっちまったな、俺たち」 「そうっすねえ」 彼が切り出すと、彼女が答える。 その笑顔には、いまや満面の喜色が満ちている。 が、彼は、ひとつ眉をしかめると。 「しかし、こんなんでいいのか?こんな、グダグダで…」 余りの格好のつかなさに申し訳なくもあり。思わずに彼はこぼした。 「いいんじゃないですか、あたし達らしくて」 先刻のやり取りを反芻しながら、彼女がおどけて微笑むと。 「泣きそうだったくせに、よく言うぜ」 少しイタズラっ子のような顔をして、彼は言った。 「泣いてませんってばー…」 まだ赤みの残る頬を膨らせ、不満を訴える彼女に、 彼は肩に回していた手を彼女の頭に移し、ぽんぽんと撫でた。 「……なんか今のは、それっぽかったよな」 「そうかも……でも、今ので台無しですよ、もう」 再び、両者に笑顔の花が咲く。 ふと――そうだ、と彼は思った。 「キリノ、左手、出してみ。あと、ちょっとだけ目、つむって」 不躾な彼の申し出に。 「なんっすか?」 彼女がすっ、と手を差し出すと。 彼は持っていたものを、その薬指に嵌めた。 「今はまぁ、そんなもんしかやれないけど…」 目を開くと、そこには。 「これ…」 「まあ、約束手形みたいなもんだ……出世払い、てことで」 彼の背中側では、プルトップの外れたオロナミンの空き瓶がころころと動いている。 「……ちょっとクサい、よ、な?」 見たきり、俯いてしまって微動だにしない彼女を彼が気にし始めると。 「クサいっす……」 俯いたままで、彼女はそう、つぶやいた。 「でも」 ――――でも。 その口が反動の言葉を口にすると同時に、ふりあおぐ顔は満開の笑顔を咲かせる。 「でも、クサいの大好物です!クサいの好き!大好き!」 「うぉわっ……おい」 いきおい彼の胸にしがみつき、桜色の頬を思う様擦り付けると。 再び彼は、落ち着いてその頭を二度三度、ぽんぽんと撫でた。 「悪いけど、待ってて……くれ、な」 「うん、センセーも……待ってて」 彼等の頭上で、もう一度春風がそよいだ。 煽られ舞う桜の一片は、彼と彼女の間を颯っと通り過ぎると、上空へと舞い上がる。 命二つの、中に生きたる桜哉。 おしまい
https://w.atwiki.jp/booker/pages/72.html
75点 出演:キャメロン・ディアス 公開日に見てまいりました。レイトショーで。客はすくなかったですね,20人くらいか?女性が多かったです。 カイジと迷ったんですが、キャメロン・ディアスがでているのでこちらにしました。 姉のドナー・チャイルドとしてうまれた妹・アナ。姉・ケイトの移植手術の前にアナはある場所を訪れる。そこはなんと法律事務所だった。しかもアナは自分の親を訴えたのである。はたしてその真意は? みたいなあらすじです。主人公はアナなのか?でも視点は結構変わりますし,話はケイト中心に回ります。 まず爽やか(という表現が正しいかは微妙ですが)な映画でした。扱っている話題は決して軽いものではないんですが、まず悪い人が出てこない。なんとなく新鮮な感じでした。皆いい人、いい子なんです。その愛情がぶつかっている感じで争いは結構あるんですが。 愛情と狂気みたいなのは紙一重なのかなともちょっと思いました。劇中のケイトのセリフ 「ママは私が細胞2つだけになっても電気ショックを加えるわ」 みたいなのがあるんですが、外からみれば、それはもう人ではないけど当事者(母親)からみれば、どうなってもそれはわが子なんだなと、そしてそれは愛情で狂気なんだなと感じました。 演者はいいですね。とくにアナ、ジェシー、ケイトの3兄妹は 素晴らしいです。また父親ブライアン役のジェイソン・パトリック、弁護士キャンベル役のアレック・ボールドウィンはかっこいいですね。渋い。またお父さんが本当にいいお父さんです。あれは理想の父親だよと何度も思いました。 あと判事のジョーン・キューザックもいいですよ。 意外とさらっと観れるので,ちょっと重くないかななんて思って いる方も是非観てもらいたいです。 私の中のあなた予告